唐沢寿明主演「24 JAPAN」の22話が3月12日オンエア。アレクシスが語ったビクターからの“言葉”に「お父さん、さすがわかってる」「ただただ気の毒」など視聴者からの反応が続出。一方、麗のすべてを知ろうとする夫・遥平に怒りの声も上がっている。世界的人気ドラマ「24-TWENTY FOUR-」の日本版として、日本初の女性総理候補誕生の期待が高まる総選挙前夜からはじまる24時間を、1話1時間、リアルタイムで描く本作。7年前“夜のとばり作戦”でテログループを掃討する際、敵のリーダー・ビクター林の妻子を間違えて死亡させてしまったCTUの獅堂現馬。7年が経ちテログループは現馬と当時現場に作戦指示を出した朝倉麗への復讐を開始する。総選挙前夜、女性総理候補・朝倉麗暗殺計画を入手したCTUは、現馬にCTU内部の内通者を探す極秘任務を命じる。一方、現馬の娘・美有が家を抜け出し友人と遊びに出かけた先で、テログループの手下に拉致。娘を探しに出た妻の六花とともに捕われの身となる。現馬はテログループを追い詰め、美有と六花も救出。テログループが麗だけでなく自分と家族も狙っていることを知る。さらに7年前、命を落としたはずのテログループの総元締、ビクターが生きていたことを知る。一方、麗は2年前、夫や支持者たちと対立しながら、息子が妹を暴行しようとした相手を殺めていた事実を公表。結果総選挙に勝利する…というストーリーが展開してきた。CTUの獅堂現馬を唐沢さんが演じるほか、現馬の妻・六花に木村多江、娘・美有に桜田ひより、現馬と親密だった部下の水石伊月に栗山千明、CTUの南条巧に池内博之、CTUの暗号解読担当・マイロに時任勇気、CTU東京本部第1支部長の鬼束元司に佐野史郎。日本初の女性総理候補・朝倉麗に仲間由紀恵、麗の夫・遥平に筒井道隆、2人の息子・夕太に今井悠貴、麗の秘書・秋山昇に内村遥。長谷部研矢に上杉柊平、テロ組織のアンドレ・林に村上淳。アンドレの弟、アレクシス・林に武田航平。テロ組織の総元締、ビクター・林に竜雷太といったキャストが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。麗率いる民生党の勝利が決定的となり、その様子を静かに見守っていた夫・遥平は、秘書の秋山に「麗のことはよろしく頼む」と伝える。一方ビクター、アンドレたちは現馬を拘束、CTUにビクターは次男のアレクシスと“人質交換”することを要求する。現馬の命を救うと同時にテロ組織に直接接触できるチャンスでもあると考えた鬼束は、すぐさま本部長・中曽根尚道(相島一之)の許可を仰ぐが、“死んだことになっている”ビクターが生きていることや、CTUの裏側までが表沙汰になることを危惧した中曽根は交渉を却下する。納得がいかない伊月は現馬を救うため、“ある禁じ手”に出る。現馬も賭けともいえる行動に出るが…というのが今回の物語。拉致した現馬にCTUと連絡を取らせ、電話を代わるとアレクシスを電話に出すよう伝えるビクター。病院のベッドから「父さん、無事なの?どこにいるの」と弱々しい声で呼びかけるアレクシスに、ビクターは「無事だよ、お前たちのおかげで」と返し「何をされた?」と問いかける。するとアレクシスは「父さん、よく言ってたよね。お前は女で身を亡ぼすって。当たってた」と答える。このやりとりに「女で身を滅ぼす!お父さん、さすがわかってるw」「女で身を滅ぼすw 大当たりだ」「ただ女に騙されてて、しかもメッチャ親孝行な感じで、ただただ気の毒ww」などの声が相次ぐ。また前回、麗にマッサージをするなど思わせぶりな行動を取った秋山だが、遥平が麗を監視するための差し金だったこともわかった。「秋山を通じて妻に逆ハニートラップを仕掛ける遥平。とんでもない夫だな!」「旦那が姑息過ぎ」「麗の旦那、飄々として結構クズ(笑)」など、遥平への怒りの声も上がっている。(笠緒)
2021年03月13日唐沢寿明主演「24 JAPAN」の17話が2月5日放送。三保を利用して麗の動向を探ろうとするアレクシスだが、現馬らが監視するなか三保が“暴走”…まさかの結末に視聴者からは「アレクシス大失敗」などの声が殺到。一方復活を望む声も多数上がっている模様だ。世界的人気ドラマ「24-TWENTY FOUR-」を日本を舞台にリメイク。日本初の女性総理誕生の期待が高まる総選挙当日の24時間に起きる、CTU(テロ対策ユニット)第1支部A班班長・獅堂現馬と総理候補暗殺を企むテロ組織との戦いを1話1時間のリアルタイムで描いていく。キャストは現馬役を唐沢さんが演じるほか、前回のラスト、記憶喪失になってしまう現馬の妻・六花役に木村多江、乗っていた車が転落、九死に一生を得る娘の美有役に桜田ひより、現馬とともにテロ組織に立ち向かう日本初の女性総理候補・朝倉麗役に仲間由紀恵、息子の過去の殺人を隠蔽しようとする麗の夫・遥平に筒井道隆。現馬の愛人だったCTU第1支部A班チーフ・水石伊月役に栗山千明、CTU第1支部A班暗号解析係長・南条巧役に池内博之、CTUで暗号解読を担当する凄腕ハッカーのマイロ役に時任勇気。CTU東京本部の第1支部長・鬼束元司に佐野史郎。テロ組織を裏切り美有を助け逃亡した谷部研矢役で上杉柊平。海外からやって来た殺し屋のアレクシス・林役に武田航平、テログループの黒幕・アンドレ・林役に村上淳といった面々。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。アレクシスが麗の選対スタッフ・真行寺三保(皆本麻帆)と男女の仲になって情報を聞き出していたことが判り、真行寺は償いのためとCTUに協力を申し出る。現馬らは真行寺にアレクシスとホテルで逢い、隙を見て財布に発信機を忍ばせるよう依頼。真行寺はホテルでアレクシスと再び落ち合う。発信機を財布に入れたのを確認した現馬は真行寺に部屋を出るよう電話をかけるが、真行寺は電話に出ず、隠し持ったナイフでアレクシスを刺してしまう。アレクシスを泳がせグループの全容を掴もうとする現馬の計画は失敗。記憶を失った六花は助けてもらった女性の車に乗せられ病院に行く途中、見覚えのある店を見つける。店長から自分が獅堂六花であること、店に夫ではない男性とよく来ていたことを教えられる。六花とはぐれた美有は南条に電話、隠れ家が襲われCTU職員が死亡したことを聞かされた南条は絶句する。美有は続けて研矢に連絡、逃亡先を聞き出しタクシーで乗り付けると、女が現れ…というのが17話の展開。アレクシスがテロリストと知り、恐怖と緊張感で震えながら接する真行寺だが、騙されていた怒りでまさかの“暴走”。直前にアンドレから「女を甘く見るな」と釘を刺されていたにも関わらず、「三保は俺に飢えてる、自分は失敗しない」と油断したアレクシスは瀕死の重傷を負う…この展開に「アレクシス大失敗」「失敗しないんじゃないのか」「女に刺されて死にかける。どないやねん」など、アレクシスへのツッコミの声が殺到。一方「どうかご無事で!!!」「アレクシス大好き~死なないで」など、武田さん演じるアレクシスの“復活”を望む声も数多く上がっている。(笠緒)
2021年02月06日芸術の秋がどんどんと深まるなか、まもなく公開を迎えるのは、100年以上も世界中で愛されている傑作戯曲の誕生秘話をもとに描いた注目作。ご紹介するのは、演劇ファンにも映画ファンにも、見どころ満載のオススメ映画です。それは……。『シラノ・ド・ベルジュラックに会いたい!』【映画、ときどき私】 vol. 3411897年、パリ。若き劇作家エドモンは、2年もの間スランプに苦しんでいた。そんななか、名優のコクランから“訳アリの企画”を引き受けることとなる。しかし、初日まで3週間しかないのに、原稿は真っ白。呆然としていたエドモンだったが、ヒントを得て、実在した剣術家で作家のシラノ・ド・ベルジュラックを主人公にすることを思いつく。そんなとき、親友で若手俳優のレオから頼まれたのは、恋する女性ジャンヌへのラブレターの代筆。最初は渋々書いていたが、ジャンヌとの文通によって創作意欲をかきたてられていくことに。さまざまな危機に見舞われるなか、エドモンは無事に初日を迎えることができるのか……。『シラノ・ド・ベルジュラック』といえば、世界中でもっとも愛されている舞台劇のひとつと言われており、日本でも数多くの有名劇団が公演を行ってきた不朽の名作。そこで、こちらの方にお話をうかがってきました。アレクシス・ミシャリク監督今回、監督・原案・脚本を務めたミシャリク監督。2016年には、本作の舞台版でフランス演劇界最高の賞とされるモリエール賞で5部門を受賞し、高く評価されています。今回は、自らメガホンを取って映画化に挑んだ経緯や自身の経験などについて語っていただきました。―本作は、監督が15年間温めていたプロジェクトを映画化した作品ということですが、いきさつから教えてください。監督1998年に制作された映画『恋におちたシェイクスピア』を観たとき、フランス人を主人公に傑作が生まれる様子を描いた物語を作りたいと考え始めたのがきっかけです。この映画はハリウッドで大成功を収めていたことも、いいものになるだろうという確信を僕に与えてくれました。その後、『シラノ・ド・ベルジュラック』の誕生秘話を知り、作品の具体的なアイディアを思いついたのは20歳の頃。でも、当時はそんな若造に大きな製作費がかかる作品を任せてくれる人なんていませんでした。―ちなみに、名作が誕生するまでの裏側を調べるなかで、驚かされたことなどもありましたか?監督そのときに僕が知ったのは、作者であるエドモン・ロスタンは作品を書いたときは29歳という若さであったこと、『シラノ・ド・ベルジュラック』以前は失敗作ばかりを書いていたこと、そしてこの作品も絶対に失敗すると言われていたのに、実際は大成功を収めたこと、という3つの事実。それをどう発展させるかは、頭を悩まされたところでしたね。―そこからどのようにして、作品を完成させていったのでしょうか?監督ある日、フランスで有名なプロデューサーに相談してみたところ「監督はほかの人に任せるけど、まずはきみが脚本を書いてみなさい」と提案されたんです。ところが、オファーを出した1人目の監督にも、2人目の監督にも、3人目の監督にも「ノー」と言われてしまって(笑)。そこで、長編映画は作ったことがありませんでしたが、自分で監督したほうがいいんじゃないか、と思うに至りました。欲望のないクリエイションはあり得ない―とはいえ、すぐに映画の制作に取り掛かれたのでしょうか?監督いえ、できませんでした。というのも、「この映画のプロジェクトはお金がかかりすぎる」とか「演劇モノの映画は当たらない」とかいろいろと言われてしまって、資金集めは非常に難航しましたから……。ただ、当時の僕は演劇界では演出家としてある程度知られた存在になっていたので、まずは演劇としてやってみようと。そこで、舞台用に脚色し直して上演したところそれが大成功し、1000回以上公演を行うほどのロングランとなりました。そしたら、いままで「ノー」と言っていた人たちがみんな手のひらを返したように「映画でもやりましょう!」と言い出すようになったんです(笑)。―そのときは、いままで反対していた人たちを見返すことができた喜びもあったのでは?監督意外と「映画が実現することがうれしい!」という気持ちのほうが大きかったですね。それは、周りから絶対にうまくいかないと言われ続けながらも、自分だけはうまくいくと信じていた劇中のエドモンに同じだったと思います。―「執筆や作曲をする男を駆り立てるのは願望だ」というセリフがありましたが、創作活動において監督を駆り立てるものは何ですか?監督僕も欲望のないクリエイションはあり得ないと思っています。その欲望には、「何かがほしい」とか「何かを証明したい」とか「愛のため」とか種類はいろいろあるかもしれません。ただ言えるのは、創作をするうえで願望がないというのは、僕にとっては考えられないことですね。―監督にも、エドモンのように恋愛感情がモチベーションになった経験はありますか?監督僕は創作にミューズが必要なタイプではないので、愛しい人がいて、それが作品になったというような経験はありません(笑)。ただ、実人生で起きた要素が作品に影響してくることはありますよ。たとえば、僕が最近書いたラブストーリーの戯曲では、失恋について描いていますが、僕が経験した出来事をそのまま語るのではなく、そこで味わった感情を使いながら、言葉というフィルターを通して作り上げました。僕の場合は、そうやって別の形として作品に表現することが多いですね。自分自身を投影しているところは多くある―なるほど。では、この作品ではそういった監督自身の感情や経験は、どのように反映されていますか?監督今回もいくつかフィクションの要素を入れていますが、そのなかでエドモンが脚本を短期間で書かなければいけない状況に陥るのは、僕の過去の経験。ちょうどエドモンが『シラノ・ド・ベルジュラック』を書いた29歳と同年齢だった頃、「1か月以内に演劇を1本書けば、近々行われる演劇祭で上演できるよ」と言われて、大急ぎで脚本を書いたということがあったんです。実際のエドモンは6か月ほどかけて書いたそうですが、急いでいる状況が映画にリズムを与えると思い、設定に変更しました。あと、このアイディアを思いついた頃、僕はまだ演出家や作家ではなく、役者をしていたので、最初は若い俳優のレオのほうに感情移入していたところもありましたね。その後、いまの仕事をするようになってからは、エドモンに自分を投影しているところが多くなったかもしれません。劇中で、彼はどこでもハーブティーを飲んでいますが、あれも僕自身のこと。あとはシャイなところも似ていますね(笑)。―では、ストーリーを構築するうえで意識したのは、どのようなことですか?監督実際のシラノ・ド・ベルジュラックはエドモンが書いた戯曲通りの人生を送ったわけではなく、あくまでも、エドモンがシラノにオマージュを捧げて書いたものだったので、僕もエドモンがシラノにしたのと同じオマージュをエドモンに捧げたいと思うようになりました。それから、僕がフィクションとして入れたのは、エドモンとレオとジャンヌの三角関係。これは『シラノ・ド・ベルジュラック』のなかで描かれているシラノとクリスチャンとロクサーヌの三角関係からインスパイアされています。そんなふうに、この作品では現実とフィクションの要素をミックスして完成させました。恵まれた環境のおかげで創作に集中できている―エドモンにはかなりシンパシーを感じていらっしゃったと思いますが、彼が味わったような創作活動におけるスランプも経験したことがありますか?監督幸いなことに、僕はああいったスランプに陥ったことはないんです。僕は俳優で、脚本家で、映画監督で、舞台演出家というように、いくつもの職業をかけ持ちしているので、そのおかげかもしれませんね。そんなふうに、いろんな職業を次々と回していくとああいったスランプは体験しないものなんですよ。まあ、そのうち体験するかもしれないですが……。―創作意欲がどんどんと湧いてくる秘訣は?監督特別なことをしているわけではありませんが、ずっと夢に見ていた職業につけているということと、フランスの芸術に対するシステムがとてもいいというのも大きいかもしれません。僕は18歳で舞台俳優になりましたが、フランスではある一定期間舞台に出演すると、ほかの職業をかけ持ちしなくてもきちんと暮らしていけるほど、芸術家に対する手当が非常に充実しています。おそらく日本やほかの国では、若い俳優たちはほかの仕事をしながら生活をしている人が多いと思いますが、それに比べるとフランスは演劇人が生きやすい環境だと言えますね。そういった恵まれた環境のおかげで、創作活動に集中できているんだと思います。―それは素晴らしいシステムですね。ただ、いまはコロナ禍でフランスのエンタメ業界も影響を受けていると思いますが、現状について教えていただけますか?監督当然のことながら、フランスのエンタメ業界もほかの国と同じように難しい状況に置かれています。特に、いまは21時以降の夜間外出が禁止されていることもあり、20時頃から始まるのが普通だった演劇の公演は大きな打撃を受けました。ただ、フランスでは幸いにも劇場の営業が許可されているので、開始時間を繰り上げたり、観客同士のスペースを空けたり、マスクをきちんとしたり、といったさまざまな対策を講じているところです。演劇のみならず、映画館なども厳しい状況ではありますが、なんとかみんなでがんばって続けています。(2020年10月21日取材)エドモンのように、夢を信じて生きてほしい―そういう困難な状況だからこそ、新たに自分で発見したとか創作活動に影響を与えているところはありますか?監督アーティスト仲間ともその話をしたことがあるんですが、「この特殊な状況がインスピレーションになることはないよね」という結論にみんなで達しました。なので、僕はいまのところこの経験によって新鮮なアイディアが浮かんだということはありません。その理由としては、おそらくまだこの騒動の真っ最中にいて、不安のほうが大きいからではないかなと。つまり、まだ“過去”になっていないので、そこで感じていたことを語れないんだと思います。この出来事に対して、ある程度距離を持って分析できるようになったら、何か見つかるかもしれませんね。新しいアイディアが見つかるときというのは、空間的にも精神的にもスペースがあって、きちんとした空気が流れている必要があると思いますが、いまは逆に閉塞感のなかにいるような感覚なので難しいですね。―それでは最後に、観客へ向けてひと言お願いします。監督自分の作品のなかにすべての思いを込めているので、物語自身がメッセージになっていますが、あえて言葉にして言うのなら、「みなさんも自分の夢や自らの創作する力を信じましょう!」ということでしょうか。おそらくこの映画でエドモンの生き方を見ていただければ、言葉にはできないメッセージもすべて伝わると思うので、ぜひ映画をご覧ください。傑作の誕生秘話がいよいよ幕を開ける!先が見えない不安のなかでも、諦めることなく、自らを信じ続けて“奇跡”を手に入れた作家エドモン。思い通りにいかないことも多い生活を強いられているいまこそ、一発逆転エンターテインメントで、最高に痛快な気分を味わってみては?取材、文・志村昌美悲喜こもごもの予告編はこちら!作品情報『シラノ・ド・ベルジュラックに会いたい!』11月13日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国ロードショー配給:キノフィルムズ/東京テアトル©2019 HE LI CHEN GUANG INTERNATIONAL CULTURE MEDIA CO.,LTD.,GREEN RAY FILMS(SHANGHAI)CO.,LTD.,
2020年11月11日