オススメしたい海外ドラマの1作が「グレイズ・アナトミー」であることは、このコラムをご覧いただいている方はご存知かと思いますが、そんな「グレアナ」のスピンオフ作品、「プライベート・プラクティス:LA診療所」のDVDがまもなく発売!というわけで、今回からは「プライベート・プラクティス」を取り上げつつ、“働くオトナの女ヒロイン”にスポットを当てていきたいと思います。というのも、「プライベート・プラクティス」の主人公は、「グレアナ」にも登場していた全米屈指の新生児外科医アディソン。シアトルの大病院でバリバリ命を救ってきた彼女が、諸々あって人生に疲れ、L.A.の小さな診療所に移ってくるところから物語が始まります。しかし、最初は「新天地のL.A.でのんびり仕事しよっと」と気楽に構えていたアディソンも、大病院との勝手の違いに愕然!培ってきた外科医のスキルよりは、患者との触れ合いが求められる状況に戸惑いを隠せなくなります。けれど、それこそがアディソンにとっての第2の挑戦。いままでとは違う職場で新しいやりがいを見つけられるか、人生を立て直すことができるのか、さらには仕事のせいでぐちゃぐちゃになった私生活を好転させられるのかに見どころが詰まっています。そのため、医療ドラマとして刺激的な「グレアナ」とは作品自体も少し違い、39歳、アディソンの人生再生計画に重きを置いた展開に。また、タイトルの“プライベート・プラクティス”とは“開業”のことですが、アディソンが勤務する診療所は、開業医たちが集まって経営する共同医療クリニック。そこで仲間たちと新たな人間関係を築けるかもまた、アディソンの挑戦として描かれていきます。と、ここで登場させたいのが、これまたオススメ作である犯罪捜査ドラマ「クローザー」のヒロイン、ブレンダ・ジョンソン!バリバリ仕事?新しい土地の新しい職場で新しい仕事?と言えば、思い出されるのは、L.A.市警の殺人特捜班チーフとして活躍するブレンダの姿です。アトランタからやって来た有能捜査官・ブレンダ、41歳も、最初は職場での人間関係に翻弄され、システムの違いに頭を悩ませ、ぐっちゃぐちゃのプライベートにどっと疲れたクチ。ブレンダもアディソン同様、悩める“働くオトナの女ヒロイン”なんです。とは言え、DVDの日本発売分だけでもすでに3シーズンを経ている「クローザー」だけに(LaLa TVではシーズン4放送中、全米ではシーズン5放送中)、“新しい仕事に慣れました感”はブレンダの方がアディソンよりも当然リード。職場の人間関係もバッチリな状態になってきました。「じゃあ、私生活はどうなの?」ということで、次回は両者のラブ事情を比較してみたいと思います。(text:Hikaru Watanabe)「プライベート・プラクティス:LA診療所」シーズン17月3日(金)よりDVDレンタル開始「プライベート・プラクティス:LA診療所」シーズン1 DVD COMPLETE BOX価格:7,350円(税込)発売日:7月3日(金)公式サイト:「グレイズ・アナトミー」シーズン4DVDレンタル中「グレイズ・アナトミー シーズン4 DVD COMPLETE BOX」価格:15,750円(税込)発売中公式サイト:発売元:ともにウォルト ディズニー スタジオ ホーム エンターテイメント© ABC Studios.「クローザー <サード・シーズン> コレクターズ・ボックス」(6枚組)発売元:ワーナー・ホーム・ビデオ価格:15,750円(税込)発売中公式サイト: 2009 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED.■関連作品:プライベート・プラクティス:LA診療所 [海外TVドラマ]© ABC Studios.クローザー [海外TVドラマ]■関連記事:シネマカフェ的海外ドラマvol.100医療ドラマ番付に見る「Dr.HOUSE」キアヌ・リーヴス、セレブNo.1レーサーに!
2009年07月02日壮大なスケールで人類滅亡の危機、そこから派生する人間ドラマを描き人気を博す海外ドラマ「GALACTICA/ギャラクティカ」。日本映画界きってのクリエイターたちの中にも熱狂的なファンを持つ本シリーズが、先日発表された“ジャンル映画”の祭典として知られる第35回サターン賞にてTV部門の主要3部門を獲得する快挙を果たした。サターン賞とは、1972年に発足して以来、毎年、優秀なSF・ファンタジー・ホラー作品に贈られる、名誉ある賞。SF映画部門では、過去の受賞作として『未知との遭遇』や『E.T.』、『ターミネーター』シリーズなど錚々たるSFの名作が並ぶが、映画だけでなくTVドラマやDVDが対象の部門もあり、年々幅広い層に注目が集まっている。アメリカでは3月にファイナル・シーズン【結:season 4】が幕を閉じたばかりの「GALACTICA」だが、同賞TV部門で主要3冠は史上初の快挙!CATVシリーズ作品賞をはじめ、宇宙空母ギャラクティカの艦長・アダマ役のエドワード・ジェームズ・オルモス(写真)が主演男優賞、大統領・ロズリン役のメアリー・マクドネルが主演女優賞受賞と、ベテラン勢の活躍が評される結果に。本国では11月にスピンオフ「THE PLAN」が放送・DVD化されるが、今回の結果がヒットの足がかりとなるのか?ちなみに、映画の主要部門では、『アイアンマン』がSF映画作品賞と主演男優賞(ロバート・ダウニーJr.)、『ベンジャミン・バトン数奇な人生』がファンタジー作品賞と助演女優賞(ティルダ・スウィントン)が2冠。アクション/アドベンチャー・サスペンス作品部門では『ダークナイト』が制し、オスカーに続き、亡きヒース・レジャーに助演男優賞が贈られた。さらに、主演女優賞には『チェンジリング』のアンジェリーナ・ジョリーが選ばれている。<第35回サターン賞主要部門受賞一覧>【映画部門】作品賞SF映画作品賞:『アイアンマン』ファンタジー作品賞:『ベンジャミン・バトン数奇な人生』ホラー作品賞:『ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー』アクション/アドベンチャー・サスペンス作品賞:『ダークナイト』主演男優賞:ロバート・ダウニーJr.『アイアンマン』主演女優賞:アンジェリーナ・ジョリー『チェンジリング』助演男優賞:ヒース・レジャー『ダークナイト』助演女優賞:ティルダ・スウィントン『ベンジャミン・バトン数奇な人生』【TV部門】作品賞連続ドラマ作品賞:「LOST」CATVシリーズ作品賞:「GALACTICA/ギャラクティカ」主演男優賞:エドワード・ジェームズ・オルモス「GALACTICA/ギャラクティカ」主演女優賞:メアリー・マクドネル「GALACTICA/ギャラクティカ」助演男優賞:エイドリアン・パスダー「HEROES/ヒーローズ」助演女優賞:ジェニファー・カーペンター「デクスター」「GALACTICA/ギャラクティカ」【転:season 3】発売元:デイライトDVD好評発売中■関連作品:GALACTICA/ギャラクティカ [海外TVドラマ]Film © 2004/2005 Universal Stusios.All Rights Reserved.ダークナイト 2008年8月2日、3日先行公開、8月9日より丸の内プラゼールほか全国にて公開TM & © DC Comics© 2008 Warner Bros. Ent. All Rights Reservedアイアンマン 2008年9月27日より日劇3ほか全国にて公開© 2008 MVLFFLLC. TM & © 2008 Marvel Entertainment. All Rights Reserved.ベンジャミン・バトン数奇な人生 2009年2月7日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2008 Paramount Pictures Corporation and Warner Bros.■関連記事:ブランジェリーナ、難民救済のために国連難民支援機関に100万ドルを寄付【ハリウッドより愛をこめて】ブランジェリーナ、遂に結婚?キャメロンは笑顔の復帰未公開映像にライブ・パフォーマンスと今年も盛りだくさんのMTVムービー・アワードリリー・フランキーにも結婚願望あり?映画館大賞トークに登場、過激な役作りも…ゲイリー・オールドマン、『アイアンマン2』には出演しない
2009年07月01日「は?」映画を観はじめて、思わず口をついたのはこの言葉。なぜって、会話がさっぱり聞き取れないから。「この人たち、何の話をしているんだろう?」と、戸惑ったのも当然のこと。青森育ちでない人なら、みんなそう思うはず。この映画は、全編青森ロケなだけでなく、全編にわたって響き渡るのは津軽弁。青森出身の松山ケンイチが思い切り、聞き取り不可能な言葉を連発しているのです。物語は、農業をしながら一人暮らしをしている子供のような青年・陽人が、東京からやってきた保育士の町子に恋をして、徹底的なアプローチを試みるというもの。何がミラクルでウルトラなのかは、陽人のその常識外れな行動が、不思議でヘンテコな結末をもたらすところまで見届けてから自分なりに判断してください。ウルトラでミラクルなこの映画、実は、観ているこちらにも不思議な現象が起きるところに今回のおすすめポイントがあります。冒頭でお伝えした通り、ほとんど聞き取れない津軽弁。最初は、「まるで外国映画を観ているみたいだけれど、字幕もないから、映像だけでなんとか物語を察するか…」と思っていました。ところが、10分、20分するうちに、だんだんと津軽弁が聞き取れるようになってきたのです。聞き取れないから、もう聞き流しておくしかないな、と思っていたのに、ふと気がついてみると、ちゃんと津軽弁の会話を理解している自分がいる。それを自覚したときには、かなり驚きました。外国で暮らしていたら、あまり良く分からなかったはずの現地の言葉が、ある日突然スムーズに理解できるようになったという話を聞いたことがありますが、まさにそんな感じでしょうか。もやもやと雲で覆われていた空が、突然すっきりと晴れ渡ったという趣き。全編津軽弁で通そうと考えた監督で脚本家の横浜聡子氏の企画力、それを許した製作陣にも驚きですが、人間の(自分の)順応性を実感した驚きは大きい。まさに体験型の映画なのです。ここで自分の“語学力”を実感し、「苦手だった語学でも習ってみようかな…」なんて、俄然やる気になってしまう人も出現するかも。かも、じゃなくて、ぜひそうなってくださいませ。そろそろ五月病から復活の兆しが見えてきた…という人ほど、この映画で背中をもうひと押ししてもらってはいかがですか。(text:June Makiguchi)■関連作品:ウルトラミラクルラブストーリー 2009年5月30日より青森松竹アムゼほかにて先行上映、6月6日よりユーロスペース、シネカノン有楽町2丁目、シネマート新宿ほか全国にて順次公開© 2009「ウルトラミラクルラブストーリー」製作委員会■関連記事:麻生久美子、松山ケンイチの豹変ぶりに驚愕!監督「津軽弁に耳をすませて」幸運!?の“ジリ貧”『インスタント沼』特製マグカップを2名様にプレゼント「出たとこ勝負(笑)!」麻生久美子が30歳を前に迎えた岐路と出会いとは?松山ケンイチ、津軽弁ラブストーリーで故郷・青森へ凱旋!主題歌も100sに決定
2009年06月03日