日本初上陸となるOscar de la Renta(オスカー・デ・ラ・レンタ)のウェディングドレスや靴、ジュエリーなどを披露するコレクションショーを、ウエディングドレスショップ「NOVARESE銀座」にて2012年11月7日(水)に開催した。ウェディングのノバレーゼは、アメリカのブランド「オスカー・デ・ラ・レンタ」のウェディングドレス計9型を、2012年11月中旬からレンタル、販売を開始する。ドレスの販売価格は64~180万円、レンタルは30万円~60万円で、顧客の要望に応じてオーダーメイドの注文も可能だ。オスカー・デ・ラ・レンタのブライダル・コレクションは、2006年から展開されており、最高級のシルクやレース素材を使ったシンプルなシルエットに、手の込んだ縫製やクリスタルなどを取り入れたドレスを展開している。同ブランドは、映画「セックス・アンド・ザ・シティ」に出演した女優のサラ・ジェシカ・パーカーをはじめ、ペネロペ・クルスや、ヴォーグUS編集長のアナ・ウィンターからも支持を受けているセレブリティなブランドとして認知されている。コレクションショーでは計6型のウエディングドレスが登場し、美しいレースや、シルエットの素晴らしさが披露され、モダンでエレガントなドレススタイルを紹介した。そのほかにも会場では、靴やジュエリー、小物や招待状まで幅広く披露し、ノバレーゼが提案するウェディング全体のイメージを提供した。Photo:Mari Mitsuoka元の記事を読む
2012年11月08日韓国同時間帯視聴率No.1を獲得し、日本においても「スカパー!アワード2011大賞」受賞するなど人気を博した韓国ドラマ「ドリームハイ」。人気俳優キム・スヒョンや2PMのテギョン、ウヨン、miss Aのスジ、T-ARAのウンジョンらK-POPアイドルが出演した青春ラブストーリーが、続編となって更にパワーアップ。前作と同じキリン芸能高校を舞台に繰り広げられるラブストーリーに2AMジヌン、T-ARAのジヨン、期待の新人JB、人気若手女優カン・ソラが主演。本物のK-POPアイドルの歌とダンスパフォーマンスに加え、前作以上にキュンとする恋愛模様は必見!今回はスーパースターを目指す2人、ジヌンとJBにインタビューを行った。■歌手として活動しているのにも関わらず、今回ドラマ初出演を果たしましたね。ジヌン:ドラマの撮影スケジュールは、今までと全く違いました。歌手活動をしている時は、一カ所での撮影は短時間なのですが、ドラマは決められた場所で、同じ方たちと一緒に作り上げていく。最初は戸惑いましたが、撮影が進むに連れて馴染んでいきました。現場では必ず何かを得ることができて、“演じる”という喜びを体で感じることができました。JB:僕はジヌンさんとは反対でしたね。歌手の練習生ではありましたが、役者として先に活動して次に歌手デビューをしたのです。今でも初撮影の風景は忘れられません。すごく緊張しましたからね。かえって歌手デビューした時の方が、あまり緊張しませんでした。ドラマでは歌手である自分自身を演じたので、予行演習になったのでしょう。■日本では「ドリ-ムハイ」が好評だったので、「ドリームハイ2」にも大きな期待が寄せられています。主人公を演じることに不安はありましたか?ジヌン:もちろん不安でした。“視聴者の皆様に内容が伝わるか”“ロマンスをどう表現すればいいのか”などと考え込んでいたら、夜も眠れませんでした。しかし撮影前に監督から色々教わったり、アドバイスをいただきました。そのおかげで演じきることが出来ました。監督や脚本家、スタッフには本当に感謝しています。JB:ものすごく緊張しました。配役が決まってからは全うしたい一心で、関係者の方々にアドバイスをいただき、役作りに没頭しました。カン・ソラさんやクォン・ヘヒョさんを始めとする大勢の先輩たちに助けられて、最後まで撮影に挑むことができました。■役作りの際に一番気を使ったことは何ですか?ジヌン:僕が演じたユジンはとても明るい人物なのですが、実は心の痛みを抱えている。そのためおっとりしたイメージとは裏腹に、つらい過去を抱えている要素を醸し出さないといけません。この点を重視しました。JB:実は僕、イタズラ好きなんです。しかしドラマのJB(本人役)は、すごく神経質で威圧的な存在でした。本当の姿とは全く異なるので、素の自分が出ないように気を使いましたね。“威圧感”をどう表現するかを、監督から常に教わっていました。■お二人が演じた役柄と、ご自身に共通する点はありますか?ジヌン:明るくてのんびりした感じかな。ドラマでオーディションを行うのですが、僕は歌を歌わないでギターコードのGマイナーを弾き、適当に歌うんです。アドリブだったんですがウケましたね。ロックが好きでギターを始めたんです。初めて習ったコードが“Gマイナー”でした。当時の僕には“Gマイナー”が“チョン~ジヌン~”に聞こえたんです。ある意味、運命だと感じましたね。これをきっかけに歌手になることを決心しました。ユジンもロックにはまっていたので、より一層ロックが好きになりましたよ。JB:中盤に差し掛かったところから、役柄に共感できるようになりました。とにかく神経質な性格だったのですが、次第に親近感を持てる明るい性格に変わっていくのです。実際の僕みたいになっていったので、演じるのが楽に感じました。■ドラマに出演したことで、その後変わったことは?ジヌン:音楽に経験を活かせるようになりました。うまく起承転結を表現すること、感情を込めて歌うことを心掛けられるようになったんです。JB:少し性格が変わったようです。昔と違って慎重になりましたし、落ち着いた感じが見受けられると言われるようになりました。■JBさんは本人役を演じましたが、戸惑うことはありませんでしたか?JB:初めは動揺しっぱなしでした。名前も同じなので、本当の自分はどうなのか分からなくなる時がありました。しかし中盤に入ってからは、馴染めるようになりましたね。“JB”という名前は、本名イム・ジェボムから取ったあだ名なんです。子供の頃からそう呼ばれていたので、練習生当時に芸名を“JB”に決めました。本作品では初めは“JB”ではなかったようですよ。■思い出深いエピソードをお聞かせください。ジヌン:落第生が訓練所に送られるシーンがあるんです。軍服を着て訓練を受けました。僕とキム・ジスさん、パク・ソジュンさんの3人で、地面を這うシーンがあったのですが、その日はものすごく寒かったんです。顔をしかめながら挑んだ場面が、リアルに映し出されていましたね。ハハ。置いてあったドラム缶でサツマイモを焼いて食べたんですよ。冷え切った体が温まり生き返りましたね。忘れられない思い出になりました。JB:僕はヘソン役を演じたソラさんの家で、食事するシーンですね。この日は空腹のまま車で寝てたんです。そうしたらちょうといい具合に、次は食事シーンを撮ると言われました。監督は1回でOKを出してくれましたね。ハハ。芝居というよりも、本当におなかが空いていたから当然うまく撮れたのでしょう。満腹になるまで食べてしまいました。■歌とダンスシーンがたくさん出てきますが、一番心に残っている場面は?ジヌン:第1話でストリートライブのシーンがあったんです。エキストラの方や通行人の方も楽しんでくれるのが伝わってきたので、いつもより上手に歌えました。大好きなロックが、その場を盛り上げてくれた。映像にも反映されているでしょう。今でも当時の歓声と熱気は忘れられません。JB:僕も初めてのステージシーンですかね。グループ名は“I:dn”です。このシーンを撮るために、たくさん練習をしました。インパクトのあるパフォーマンスを披露する必要がありましたから。シウ役のパク・ソジュンさんと、ダンスの猛練習をしました。■有名PDのJ.Y.Parkさんは、「ドリームハイ」1、2に出演されて、音楽も担当なさいましたよね。ドラマ初挑戦のお二人に、どのようなアドバイスをしてくれましたか?ジヌン:“シーンとシーンの間に何があるかを考えろ”と助言してくれたことが、とても役立ちました。台本に書かれていない部分を汲み取ることができたのです。“なぜこのような言動に出るのか”などですね。JB:僕には気楽に構えろと常におっしゃっていました。本業と同じ歌手役だったので、“もし僕ならどうする?”とよく思いましたね。なるべく自然体で臨むように心掛けて、自分自身を落ち着かせたことをよく覚えています。■2人の女性を巡ってロマンスが繰り広げられますよね。カン・ソラさんとジヨンさんの演技はいかがでしたか?ジヌン:ソラさんは経験豊富な方なので、演技するにおいてすごく参考になりました。声のトーンや作品に対する姿勢、角度、感情の入れ方、セリフとセリフの感覚の取り方など、たくさんのことを学べました。JB:ジヨンさんとは年が近いので、親近感を持てました。愛嬌がある彼女は、現場の雰囲気を和ませてくれた。おかげで楽しい現場になりましたよ。■名場面を選ぶとすれば?ジヌン:ユジンは、自分がペースメーカーだという事実を知り、JBの胸ぐらをつかむシーンですね。これをきっかけにユジンが変わり、JBと対決するようになる。このターニングポイントが記憶に残っています。JB:アメリカに旅立つヘソンを一目でいいから見たくて、空港に走っていくシーンです。好きな女性を見送るしかできないもどかしさを、本当に感じることができました。■最後に日本のファンの皆様にメッセージをお願いします。ジヌン:僕らの一生懸命さが伝わってくれたらと思います。楽しいストーリーですし、所々出てくるパフォーマンスも見応えがあります。この作品をきっかけに、日本の皆様の顔なじみになりたいですね。また2AMの一員としても頑張りますので、応援してください。JB:日本でどう評価されるかが気になりますね。皆様に楽しんでいただきたいです。またウィボン役のJr.と一緒に、JJ Projectという名で歌手活動を始めました。応援よろしくお願いします。商品情報『ドリームハイ2』全16話 公式サイト DVD BOX I 9月5日発売 ¥18,375本編ディスク4枚(1話約65分×8話)+特典ディスク1枚(約60分)DVD BOX II 10月3日発売 ¥18,375本編ディスク4枚(1話約65分×8話)+特典ディスク1枚(約60分) 出演:カン・ソラ、チョン・ジヌン(2AM)、ジヨン(T-ARA)、JB、ヒョリン(SISTER)、パク・ソジュン、J.Y.Park、カヒ(AFTERSCHOOL)、クォン・ヘヒョ ほか大ヒット前作「ドリームハイ」スタンダードDVD BOX I,II発売中&ドコモの定額制動画サービスdマーケットVIDEOストアで9月15日より一挙配信開始!Licensed by KBS Media Ltd. (C)2012 KBS. All rights reserved
2012年09月02日『ベスト・フレンズ・ウェディング』(’97)や『シュレック』シリーズのチャーミング王子の声で知られるルパート・エヴェレットが、イギリスの作家のオスカー・ワイルドの伝記映画で監督デビューを果たすことが明らかになった。「ドリアン・グレイの肖像」、「サロメ」などで知られる19世紀末のイギリスの作家、ワイルドの生涯を描く作品のタイトルは『The Happy Prince』(原題)。日本では「幸福の王子」として知られるワイルドの童話から採られている。ワイルドの小説には映画化されたものも多く、ルパートも『理想の結婚』(’99)、『アーネスト式プロポーズ』(’02)に出演している。詩人、劇作家としても活躍したワイルドは、当時のイギリスでは違法だった同性愛の咎で服役、出獄後も失意のうちに46歳で病死した。ワイルドと恋人の青年の関係を描いた『オスカー・ワイルド』(’97)ではスティーヴン・フライがワイルドを演じ、恋人役をジュード・ロウが演じている。ルパートはワイルド役を務め、脚本も執筆。1930年代のパブリックスクールで同性愛や共産主義に傾倒する学生たちを描いた『アナザー・カントリー』(’84)や『アーネスト式プロポーズ』の共演者であるコリン・ファース、ほかにエミリー・ワトソン、トム・ウィルキンソン、エドワード・フォックスらが出演する。撮影開始は来年夏とまだ先の話だが、90年代初めにゲイであることをカミングアウトし、不遇を経験しながら俳優として活動し続けてきたルパートの描く“ワイルド”像に注目したい。(text:Yuki Tominaga)© Most Wanted Pictures/AFLO
2012年05月22日大人気SUPER JUNIORの新曲「Opera」発売を記念して、インタビューをお届け。今作「Opera」では、SUPER JUNIORの作品としては初となる、日本オリジナルのミュージック・ビデオが制作された。このことを聞いたとき、ソンミンは、「『Opera』は【SUPER SHOW4】のステージ以外で披露したことがないので、僕たちも日本語バージョンのミュージック・ビデオをすごく楽しみにしていました。日本のファンの皆さんに愛される曲になれれば」と思ったと言う。そんなミュージック・ビデオの見どころを尋ねると、「衣装やセット自体のイメージが曲のタイトルでもある、『Opera』のステージを連想させるような感じだったので、オペラ歌手になったような気分で撮影しました。振り付けも今まで【SUPER SHOW4】のステージで披露したバージョンから少しアレンジをしてるので、是非、見てみて下さい」(シウォン)とのこと。また、撮影中にはこんなこともあったとか。「2日間の撮影で、2日目の最後が個人のリップシーンでした。それで、その日一番遅く入った人が一番最後の順番になるという決まりにしたら、みんなあまりにも早く着いてしまって、スタジオでみんな寝ていました。入ったのはいつもより何時間も早かったのに、準備時間がもっとかかってしまって(笑)」(リョウク)。レコーディングについては、「“ツ”の発音が・・・まだ難しいです。。。」(イトゥク)とは言うものの、その仕上がりについてはCDを聴いて確認してみて欲しい。歌詞にちなんだ質問もしてみると、こんな回答が…<クールに☆いこうか!>というフレーズから、メンバーの中で一番誰がクールかと訊くと、「もちろん、僕でしょう!と言いたいですが。一番クールなのは、末っ子のキュヒョンじゃないかと思います。末っ子なのに、お兄さんたちに絶対負けず自分の主張を言うタイプで、話をまとめたりもするので…」(イェソン)と教えてくれた。また、<これが☆イイから>にちなんで、今、お気に入りのもは>という問いには、「東京ドームで日本語であいさつをしたくて、時間がある時にこっそり日本語のレッスンを受けています。僕のお気に入りのものは、日本語勉強時に使うノートです。いつか皆さんにお見せしたいです」(イトゥク)とのことなので、この成果はきっと東京ドームで披露してくれるはず(笑)。初の日本オリジナル楽曲となったカップリングの「Way」については、「旅立ちと絆をテーマにした歌詞なので、僕たちの絆を思い出しながら歌いました。歌詞をよく聴いてみてください。日本のファンの皆さんに早く聴いてもらいたいです~!」(リョウク)。「人との絆をテーマにした曲なので、身の回りの人との絆を思い出しながら歌いました」(ソンミン)とのこと。「Opera」のダンサブルな雰囲気から一転、こちらはミディアム・バラードで、彼らの幅広い音楽性が堪能できる曲となっている。ソンミンも言っていたが、「Opera」は彼らが今、絶賛行っているワールド・ツアー【SUPER SHOW4】で披露されている楽曲。そのツアーについて、これまで回ってきた中での思い出を聞くと、イトゥクは「大阪の京セラドームの登場シーンで、下から上がってくるシーンがありますが、会場全体が青いペンライトでいっぱいになってるのを見て、感動しちゃって…涙が出そうになって、それを抑えるので精一杯でした。本当にありがとうございます。今回の東京ドームのステージでは本当に泣いてしまうかもしれないです」と、大阪公演を観たファンにも、これから東京公演を観るファンにも、たまらないメッセージをくれた。また、本ツアーでの見どころについてシンドンが、「ステージの演出などにもメンバーのアイディアを入れたり、メンバーの参加度が今まで一番高い公演になってます。すべてがみどころ、聴きところなので、瞬きする時間以外は僕たちと一緒に全力で遊んでもらいたいです!」と言うと、目前に控えた東京ドーム公演ついては、キュヒョンが、「前回の大阪での感動が未だに残っています。皆さんからいただいた愛にお応えできるように、もっとかっこいいステージをお見せしたいと思っています。東京ドームの公演のため準備したメンバーの個人ステージにも注目していただければと思います」と言ってくれた。さらに、キュヒョンは楽しみにしていることについて、「東京ドームのステージで日本のファンのみなさんに会えることが一番の楽しみじゃないかと思います。準備したものを皆さんに見てもらえると思うとドキドキしますね」と言っていた。ちなみに…ということで、ツアーについて気になることを訊いてみた。同じ曲で、歌詞やダンスやフォーメーションが違うことがある彼等。混乱しないのか?と言うと「場合によって、一緒にステージに立つメンバーが減ったりもするので、色んなバージョンが存在します。もちろん、混乱したりもするので、ステージに上がる前に、みんなであつまって振りあわせをします」(ウニョク)と、あのパフォーマンスは努力のたまものであることを明かした。また、日本でコンサート以外で楽しみにしていることについては、「ラーメン! メンバーのみんなが牛丼とラーメンが大好きなので、日本に来るたび、牛丼とラーメンを食べてます。今回も楽しみにしています!」(ドンへ)。多忙な彼等だが、これだけは逃さずに堪能していってもらいたい(笑)。最後に、日本のファンに向け、メッセージをお願いした。「言葉はもう必要ないと思います。皆さん! 東京ドームのステージで僕たちのすべてをお見せしますので、ぜひ会場で一緒に楽しんでください~! 「Opera」の日本語バージョンも初披露するので、期待してください!」(ドンへ)。滅多に来日しない彼等にとって、12日、13日の東京ドーム公演は、日本のファンと直接触れ合える数少ない機会。CDで「Opera」を聞きながら、楽しみに待とう。・ SUPER JUNIORスペシャルサイト
2012年05月11日米アカデミー賞で最多11部門にノミネートされているマーティン・スコセッシ監督の最新作『ヒューゴの不思議な発明』が3月1日(木)から日本公開される前に、オスカー候補になったスタッフやスコセッシ監督が本作の魅力を語る特別映像が公開された。特別動画はこちら『ヒューゴの不思議な発明』は、1930年代のパリを舞台に、父を失い、時計台に隠れ住んでいる少年ヒューゴが、父が遺した機械人形に隠された秘密と、自らの人生を大きく変えてしまう“秘密のメッセージ”をめぐって壮大な冒険を繰り広げる様を描いた作品。アカデミー賞の発表を来週に控え、いくつかの作品が“オスカー有力”のフレーズを掲げているが、アメリカの映画人たちが物語だけでなく、撮影や美術、音楽などを多角的に見て、総合的に最も高い評価を与えているのは、オスカー最多候補に選ばれた『ヒューゴの不思議な発明』ではないだろうか? 本作は、映画というメディアがまだ幼く、人々に新鮮な“驚き”をもたらしていた時代を舞台に、現代の観客が忘れてしまった“映画本来が持つ驚きと感動”を描き出した作品で、観客だけでなく、映画の作り手たちからも高い評価を集めている。このほど公開された特別動画では、映画の名場面とメイキング映像を交えながら、スコセッシ監督、キャストのベン・キングズレーらが撮影秘話を披露。オスカー候補になったスタッフも続々と登場し、ジョン・ローガン氏(脚色賞候補)、ダンテ・フェレッティ氏(美術賞候補)、ハワード・ショア氏(作曲賞候補)らが、巨匠スコセッシ監督との仕事を振り返っている。『ヒューゴの不思議な発明』3月1日(木)TOHOシネマズ 有楽座ほか全国ロードショー※3D/2D同時公開
2012年02月23日『TIME/タイム』より、主演ふたりのインタビューを連続でお届け。昨日のジャスティン・ティンバーレイクに続き、公開直前の本日は、大富豪シルビアを演じる、アマンダ・セイフライドに話をきいた!●『TIME/タイム』のどこに惹かれましたか?アンドリュー・ニコルが監督と脚本をつとめるということに惹かれたの。監督のように独創的なアイデアを持って、オリジナルの映画を創ることができる人は他にいないわ。監督が創りだした『TIME/タイム』の世界は現実が強調されたものなの。誰もが若さに固執していて、経済的・社会的な不平等を抱える現代社会が反映されている。私もその世界の一部になってみたいと思ったの。●あなたが演じたヒロイン、シルビアとはどんな人物ですか? シルビアは大富豪の娘で、膨大なを手にした人物なの。つまり、永遠に生きられる。仕事はしていないし、他にする事もない。本当は生きることを楽しみたいはずなのに、豪華な屋敷でギャンブルをしたり、パーティーを開いたり、とにかく退屈に生きていたの。このままじゃ生きている実感がないことを知っていてね。そんな彼女は、ウィル(ジャスティン・ティンバーレイク)と出会うことで解放されるの。を失うことを恐れ、本当に“生きている”という感覚を手に入れるのよ。●ハイヒールを履いてアクションをこなすのは大変だったのでは?楽しかったけど、とても大変だったわ。プラダやイヴ・サン・ローランのハイヒールを履いて撮影したんだけど、どれもヒールは少なくとも5インチ(約12.5cm)ぐらいあるの。撮影の2日目からジャスティンと全速力で走るシーンの撮影が始まったわ。もし彼と手をつないでいなかったら絶対にころんで顔を打っていたと思うわ。実際に脚をすりむいちゃったし。映画を観たら「どうして彼女は靴を脱いで、裸足で走らないのか?」って思うかもしれないわね(笑)。●あなたとジャスティンは息がぴったり合っていましたね。息がぴったりだったのは、互いに相手に敬意を抱いていたからだと思う。彼は才能があって、とってもクールだわ。私たちが一緒に楽しく過ごすことができたことが、スクリーンに反映されたんだと思う。一緒に息が切れるまで走ったり、痛みに耐えたり、クタクタになるようなアクションシーンをたくさん撮ったから、それも絆を深めてくれたはずよ。彼は共演者として最高の人物。彼ほどカリスマ性のある人には会ったことがないし、彼は今回が初主演作だけれど、作品を完全にコントロールしていたわ。●本作で特に気に入っているところはどこですか?シルビアとウィルがの人々からを盗んで、の人々に与えるところね。この作品のこういう部分が私はとても好きなの。シルビアはウィルと出会ったことがきっかけで、この世界の不公平に怒りを覚え、正しく改善したいと考えるようになるの。シルビアとウィルのように、ある人とある人が出会って理想を共有していくことは、素晴らしいことだと思うわ。●永遠に生きるとしたら、何をしますか?もし、本作のように百万年もがあったら誰かにあげるわ。永遠に生きるとしたら何かに感動することが難しくなるかもしれないもの。この世に限られた時間しか生きられないことが、私たちが精一杯生きる動機になっているんだと思うの。●人生最後の1日だとしたら、何をしますか?テーマパークへ行って羽を伸ばすわ。あとは、できるだけ長い時間を友達と過ごすわね。作品情報『 TIME/タイム 』すべての人間の成長が25歳でストップする近未来、世界を支配しているのは<時間>だった———。監督:アンドリュー・ニコル出演:ジャスティン・ティンバーレイク、アマンダ・セイフライド、キリアン・マーフィほか配給:20世紀フォックス映画2月17日(金)TOHOシネマズ 日劇ほか全国ロードショー!(C)2011 TWENTIETH CENTURY FOX
2012年02月17日オスカー俳優のトム・ハンクス、サンドラ・ブロック出演の映画『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』のモニター試写会が先ごろ行われ、ひと足先に本作を観た映画ファンの声が届いた。その他の写真映画は、父を亡くした9歳の少年・オスカーを主人公に、突然、愛する者を失ってしまった人間たちがいかにして自らと向き合い、去った者を想いながら“現在”を生きていくかを繊細なタッチの映像で描いたヒューマンドラマ。ある事件によってこの世を去った父、その現実をうまく受け入れることができない母、そして父が残した“メッセージ”を懸命に追いかける息子。『リトル・ダンサー』『めぐりあう時間たち』のスティーヴン・ダルドリー監督の最新作は、アメリカで暮らす平凡な家族の姿を通して、“過去”を受け入れながら“現在”を生き、“未来”を見つめる人々を描いた感動作だ。モニター試写会でも、その普遍的な魅力に高い評価が集まっており「涙で字幕が何度も見えなくなった。誰でも大切な人や、大切なものがあることを思い出させてくれる」「自分を見つめ直せる映画」「ものすごく不思議で、ありえないほど素晴らしい映画」などの声が寄せられた。また、若い観客はもちろん、子どもがいると回答した親世代の観客も、ハンクス、ブロックが演じた“親”ではなく、トーマス・ホーン少年が演じた主人公オスカーに「共感した」と回答。アンケートでは「悲しみを乗り越える難しさは大人も子どもも変わらないと感じた」「親の死と向き合い、前を向いて歩こうとする主人公の姿勢がすばらしい」などの感想が寄せられており、本作は少年を主人公にした物語でありながら、幅広い年齢層が共感できるエピソードや感情を描いているようだ。『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』2月18日(土) 丸の内ピカデリーほか全国ロードショー
2012年02月16日全ての人類は25歳で成長が止まったら、あなたはどうする?!いよいよ今週末公開の映画、進化系アクション・サスペンス『TIME/タイム』より、主演ふたりのインタビューを連続でお届け。まずは、ウィルを演じるジャスティン・ティンバーレイクから。●『TIME/タイム』のどこに惹かれましたか?台本を読んですぐに、ストーリーやキャラクターに心を奪われたよ。何かの続編でも、リメイクでも、コミック原作でもない、素晴らしいオリジナル作品にワクワクしたんだ。この作品はきっと僕自身も楽しむことができるし、観客にも満足してもらえる作品になると確信して出演を決めたよ。●あなたが演じた主人公、ウィルについて聞かせて下さい。ウィルはで暮らすごく普通の若者で、毎朝目を覚ますとは残り23時間。あと1日しか生きられない生活を送っている。一体どうやって1日を過ごす?どう生き延びる?と、観客の想像をかき立てるような様々な出来事が描かれるんだ。●アクションシーンについて聞かせてください。アクションシーンの撮影は肉体的にも精神的にも大変だったけど、とても良い経験になったよ。それに、僕が子供の頃大好きだった『ランボー』、『リーサル・ウェポン』、『逃亡者』のように、登場人物のキャラクターやシチュエーションを丁寧に描くことで、よくある「アクション巨編」じゃない、観客が共感できる作品になったと思う。もちろん、高級車を猛スピードで運転しながら銃をぶっ放しても逮捕されないっていうのは、最高の気分だったけど(笑)。●本作で気に入っているところはどこですか?ウィルの活躍を通して本作の世界を体験することで、現代社会を見つめ直すことができるところだね。本作の世界は、裕福で永遠に生きることができる人たちが住むと、貧困層が住むに分かれているけれど、これは現代社会が反映されたものなんだ。そして、アンドリュー・ニコル監督がそんなテーマを、完璧なノンストップ・アクション・サスペンスとして創り上げたんだ。観たら色々と考えさせられて、語りたくなる作品だけど、観ている間は息をつく暇もないはずだよ。●撮影中の印象的だった出来事を教えてください。忘れることができない出来事はたくさんあるよ。ウィルの母親を演じたオリヴィア・ワイルドは、本当は僕より若いんだ。二人で母子を演じるのは驚きの体験だったね(笑) あと、僕は撮影が終わってしばらく経っても、ついつい自分の左腕を見るクセがついていた。ウィルを演じている間は常にを気にしなければいけなかったからね。監督がいかに完璧なビジョンを持って撮影していたかを表していると思うよ。●これから『TIME/タイム』を観る人たちに一言お願いします。『TIME/タイム』は強烈な映画で、観ているとハラハラして、そしてメッセージ性に溢れた作品だ。とにかく自分で体験して欲しいと思う。スクリーンで観る価値のある映画だよ。作品情報『 TIME/タイム 』すべての人間の成長が25歳でストップする近未来、世界を支配しているのは<時間>だった———。監督:アンドリュー・ニコル出演:ジャスティン・ティンバーレイク、アマンダ・セイフライド、キリアン・マーフィほか配給:20世紀フォックス映画2月17日(金)TOHOシネマズ 日劇ほか全国ロードショー!(C)2011 TWENTIETH CENTURY FOX
2012年02月16日AV界のオスカー「AVNアワード」みなさんはご存じだろうか?あの有名なアカデミー賞のアダルト版、その名も「AVNアワード」というものがあることを……。AVNアワードとはいったい何なのか?AVNアワードは、アメリカの有名ポルノ雑誌「AVN」が毎年主催し、今年で29周年を迎える由緒正しきアダルトビデオ賞である。通称「ポルノのオスカー」とよばれ、作品賞、監督賞、俳優賞など100種類以上のカテゴリーに賞が授与される。なかには「ベスト巨乳賞」というものから「ベスト乱行パーティ賞」、「ベスト3P賞」というものまであり、ほんもののアカデミー賞に負けず劣らず興味深い授賞式であることは間違いない。2012年最優秀女優賞に輝いたのは?その授賞式が1月21日にラスベガスで開催され、栄えある「最優秀女優賞」(AV界のオスカー)には、アメリカのポルノ女優「ブルックリン・リー(Brooklyn Lee)」が輝いた。ご興味のある方は、ぜひチェックしてみよう。編集部 鈴木真美元の記事を読む
2012年02月06日米アカデミー賞で最多11部門にノミネートされているマーティン・スコセッシ監督の最新作『ヒューゴの不思議な発明』の新予告編がこのほど公開され、“オスカー最有力”と称されている本作の一端が披露された。『ヒューゴの不思議な発明』新予告編本作は、1930年代のパリを舞台に、父を失い、時計台に隠れ住んでいる少年ヒューゴが、父が遺した機械人形に隠された秘密と、自らの人生を大きく変えてしまう“秘密のメッセージ”をめぐって壮大な冒険を繰り広げる様を描いた作品。本作は絢爛豪華なビジュアルと、計算され尽くした3D映像が特徴のひとつであることから、ファンタジー大作やファミリー映画であると勘違いしている観客が多いのではないだろうか。しかし、本作はアメリカの映画人たちが選ぶアカデミー賞で最多候補に選ばれていることからもわかるように、大人の観客、なかでも映画を愛する観客から高い評価を受けているようだ。このほど公開された予告編でも、駅の時計台で孤独に暮らす主人公ヒューゴの暮らしが写し出された後に登場するのは、モンスターでも異星人でもなく、静かに腕を組むひとりの老人だ。ヒューゴ少年と、ナレーションで“過去の夢を失ったマジシャン”と紹介される老人をつなぐのが、ヒューゴの父が遺した機械人形。予告編ではこの機械人形が物語上、重要な役割を果たす“ある画”を描く場面や、ヒューゴと老人の運命を変えてしまう人間ドラマの数々が壮大なメロディにのせて展開されている。『ヒューゴの不思議な発明』3月1日(木)TOHOシネマズ 有楽座ほか全国ロードショー※3D/2D同時公開(C)2011 Paramount Pictures. All Rights Reserved
2012年01月31日世界中で5,000万部を売り上げた大ベストセラー小説をハリウッド映画化した『ドラゴン・タトゥーの女』で、ダニエル・クレイグとダブル主演を務めオスカーにノミネートされた新星ルーニー・マーラとデヴィッド・フィンチャー監督が公開直前に来日!1月30日(月)、東京国際フォーラムにてジャパン・プレミアイベントが行われ、ルーニーとフィンチャー監督、さらにモデルの菜々緒、日本屈指の水墨画家・小林東雲が舞台挨拶に登壇した。先日、発表された本年度アカデミー賞に主演女優賞を含む5部門にノミネートされ、すでに公開を迎えているアメリカでは大ヒットを記録中の本作。スウェーデン有数の財閥・ヴァンゲル家から依頼を受けた記者・ミカエル(ダニエル・クレイグ)と、天才的な資料収集能力の持ち主リスベット(ルーニー・マーラ)が、40年前に起こった失踪事件の真相に挑んでいく姿を描く――。イベント冒頭、世界的な水墨画家・小林東雲さんが舞台に登壇するや、「天をぶち破るくらいヒットしてほしい」との思いを込めて、壇上に設置された真っ白なキャンパスに巨大な“ドラゴン”を描き、客席を圧倒。さらに、本作のテーマソングに合わせて6人のダンサーを引き連れてモデルの菜々緒さんがランウェイを颯爽と歩き、集まった観客たちの目を釘付けにした。興奮する客席を前にして、ルーニーとフィンチャー監督が登壇すると、盛り上がりは最高潮に。司会者に一言ずつ挨拶を促されると、フィンチャー監督は「立派な挨拶を考えていたのですが、映画が長いので挨拶は短めにしておきます」、ルーニーは「ハ~イ」と本当に“一言”だけの挨拶で済まし会場の笑いを誘った。今回の映画化のきっかけを聞かれたフィンチャー監督は、「ベストセラー小説だったからです(笑)…というのは冗談で、登場する2人のキャラクターに惚れ込んだからです」と、鬼才と称される監督とは思えないお茶目な一面を見せた。ギャップと言えば、劇中ではエキセントリックなファッションとヘアスタイルが目を引くルーニーだが、この日は真っ白のワンピースで登場し客席を驚かせた。役作りはまさに“変身”であった彼女に、リスベットとの共通点を聞くと「監督にはシャイなところだと言われています。個人的には人見知りなところだと思います」と回答。さらに、ダニエル・クレイグとの共演については「とても素晴らしい体験でした。彼は素晴らしい俳優なので、とても楽しかった」と明かした。オスカー候補に名を連ね、世界中から一目置かれる存在となったルーニーだが、そんな彼女について、フィンチャー監督は「みなさんが見て分かるとおり、(ルーニーは)パーフェクト!」と最大の称賛を贈っていた。『ドラゴン・タトゥーの女』は、2月10日(金)よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開。■関連作品:ドラゴン・タトゥーの女 2012年2月10日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2011 Sony Pictures Digital Inc. All Rights Reserved.第84回アカデミー賞 [アワード] 2012年2月26日(現地時間)、ハリウッド・コダックシアターにて授賞式が開催© AMPAS■関連記事:いよいよ決戦!アカデミー賞候補発表『ヒューゴ』VS『アーティスト』の一騎打ち?【ハリウッドより愛をこめて】GG賞レッドカーペットであのセレブに直撃!英国アカデミー賞『アーティスト』最多候補。D・ラドクリフはG・オールドマンを応援ダニエル・クレイグ主演『ドラゴン・タトゥーの女』ジャパン・プレミア試写会に25組50名様をご招待J・クルーニー、レオ、ブラピの3大スター対決!ゴールデン・グローブ賞候補が発表
2012年01月30日28日、第64回全米監督協会賞(以下、DGA賞)がハリウッド&ハイランド・センターで開催され、オスカー前哨戦で健闘中の『アーティスト』のミシェル・アザナヴィシウス監督が映画部門を受賞した。同部門では本年度オスカー最多ノミネート作『ヒューゴの不思議な発明』のマーティン・スコセッシ監督、『ミッドナイト・イン・パリ』のウディ・アレン監督ら大御所を制しての受賞。DGA賞では過去63回で、アカデミー賞監督賞と授賞結果が異なったのはわずか6回。過去5年間ではDGA賞受賞者の作品がアカデミー賞作品賞を受賞している。来月26日(現地時間)に発表される第84回アカデミー賞レースにおいて、ライバル作品をまた一歩リードし、先頭に立った。アザナヴィシウス監督は「先頭に立つと言ってもこれが初めての経験なのでよく分からない。(ライバル候補だった)マーティン・スコセッシにウディ・アレン、デヴィッド・フィンチャー、それにアレクサンダー・ペイン。彼らに負けていたとしても当然だった。でも、もちろん、受賞できたのは素晴らしい気分だよ」と、あくまでも謙虚な姿勢でアメリカのエンターテインメント・ニュースサイト「The Wrap」に語った。(text:Yuki Tominaga)© ロイター/AFLO■関連作品:ミッドナイト・イン・パリ 2012年初夏、新宿ピカデリー、Bunkamura ル・シネマほか全国にて公開© 2011 Mediaproducción, S.L.U., Versátil Cinema, S.L. and Gravier Productions, Inc.ヒューゴの不思議な発明 2012年3月1日よりTOHOシネマズ 有楽座ほか全国にて公開© 2011 Paramount Pictures Corporation. All rights reserved.アーティスト 2012年4月7日よりシネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほか全国にて公開© La Petite Reine - Studio 37 - La Classe Americaine - JD Prod - France 3 Cinema - Jouror Productions - uFilm■関連記事:アカデミー賞最有力!『ヒューゴの不思議な発明』3D試写会に5組10名様をご招待いよいよ決戦!アカデミー賞候補発表『ヒューゴ』VS『アーティスト』の一騎打ち?初監督作が表彰されたアンジェリーナ・ジョリー、女優引退も視野に?英国アカデミー賞『アーティスト』最多候補。D・ラドクリフはG・オールドマンを応援ジョージ・クルーニー、G・グローブ賞主演男優賞獲得!『アーティスト』は最多3冠
2012年01月30日10年前の9.11によりある日突然、最愛の父を亡くした少年・オスカーが父親の遺したメッセージを探しにいく姿を描いた感涙のヒューマンドラマ『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』の最新ポスタービジュアルが解禁となり、あわせて特報映像がこのほど到着した。トム・ハンクス&サンドラ・ブロックのオスカー俳優コンビの初共演が実現した本作だが、2人以上に注目を集めているのが、このポスターで彼らを押しのけ全面アップの表情を披露している、天才子役トーマス・ホーンである。世界的ベストセラーとなっているジョナサン・サフラン・フォアの小説「EXTREMELY LOUD AND INCREDIBLY CLOSE」を原作に、『リトル・ダンサー』『めぐりあう時間たち』『愛を読むひと』と全てアカデミー賞監督賞候補入りしている名匠スティーヴン・ダルドリーがメガホンを取った本作。9.11で命を落とす父親役を、言わずと知れた名優トム・ハンクス、最愛の夫を失った悲しみから立ち直れないでいる母親役を、昨年『しあわせの隠れ場所』で念願のオスカー受賞を果たしたサンドラ・ブロックが熱演している。そして、2人のオスカー俳優顔負けの演技を見せるのが、主人公・オスカー役のトーマス・ホーン。幼少期から本を読み始め、空いた時間はほぼ小説やノンフィクションを読むことに費やすほどの読書家である彼は、アメリカの人気クイズ番組「ジェパディ!」のキッズ・ウィークに出場し、優勝を勝ち取った天才少年として全米の注目を集めた。同番組がきっかけで、本作のプロデューサーであり、『ノーカントリー』『ソーシャル・ネットワーク』など数多くの話題作を手がけてきたスコット・ルーディンの目に留まり、トーマスはオスカー役のオーディションを受けることに。それまでの演技経験は、小学校の学芸会でのキリギリス役だけという全くの素人であったトーマスだったが、彼の内に輝く原石をダルドリー監督も見出し、主人公に大抜擢したのである。ダルドリー監督といえば、『リトル・ダンサー』で当時全くの無名だった少年、ジェイミー・ベル(『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』)を一躍スターダムへと押し上げた立役者とあって、彼に見出されたトーマスの今後の俳優としての活躍に期待したいところ。今回披露されたポスターで見せる、憂いを帯びた青い瞳と大人びた表情に観る者を惹きこむ力を宿らせるトーマス。同じく到着した特報映像だけでもその天才ぶりを証明しているが、アカデミー賞に縁深い華麗なるスタッフ・キャストたちのバックアップを得て、今後の賞レースに参戦なるか?『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』は2012年2月18日(土)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。※こちらの特報映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:ものすごくうるさくて、ありえないほど近い 2012年2月18日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.■関連記事:被災地支援、出産、離婚までセレブたちの2011年をふり返りサンドラ・ブロック、日本へラブコール!トム・ハンクス、天才子役と“一家”集結
2011年12月29日若い女性の夢を実現する場を提供し、地域を元気にイオン株式会社は8月15日、株式会社オスカープロモーションとのコラボ企画で8月3日よりスタートした「ガールズオーディション2011~武井咲のお姉さん&妹キャラクター大募集~」の、エリア別のオーディション日程を発表した。同オーディションは、“全国の若い女性の夢を実現する場を提供し、地域を元気にするイベントを開催することで、地域を、そして日本を元気にしたい”という想いから実施されるもの。グランプリ受賞者には東京ガールズコレクション参加などグランプリに選ばれると、オスカープロモーションに所属、来年度のイオンの新商品発表会や店舗でのイベント、東京ガールズコレクションへの参加などが予定されている。応募資格は、13歳~22歳までの「全国の“地域から日本元気にしたい”という思いを持つ女性」。応募期間は、8月3日~9月19日で、オスカープロモーション公式コミュニティサイト『be amie』内の特設ページの専用エントリーフォーム等から、応募できる。選考は、書類審査後、10月に全国9箇所のイオンのSCで選考会を実施、11月13日にイオンレイクタウンで最終選考会を実施しグランプリを決定する。詳細は、ニュースリリースおよび「ガールズオーディション2011」特設ページ参照のこと。元の記事を読む
2011年08月17日インディペンデント作品ながら今年のアカデミー賞で作品賞を含む主演4部門にノミネート、「今年のオスカー候補作品の最後の1本」として注目を集めていた『ウィンターズ・ボーン』が10月下旬に日本でも公開されることが決まった。サンダンス映画祭でグランプリと脚本賞の2冠に輝いたのをはじめ、各国の主要映画賞で計46部門を獲得した本作。主人公は、ミズーリ州に住む少女リー。心を病んだ母に代わって弟と妹を世話し、その日暮らしの生活を切り盛りしていたが、そこにさらなる難題が。とうの昔に家を出たままのドラッグディーラーの父親が逮捕された挙句に自宅と土地を保証金の担保にし、そのまま行方不明となってしまったのだ。リーは、家族を守るべく父親を探そうとするが、親族も友人もならず者だらけで、協力どころか露骨な妨害をしてくる始末だ。家の立ち退きのリミットまで残された時間はわずか1週間。命懸けの“冒険”に身を投じた17歳が目の当たりにした真実とは――?過酷な境遇にあって強く生きるヒロインの姿は多くの人々の胸を打ち『プレシャス』に続く独立系映画の傑作と高い評価を集めた。特に絶賛されたのが、主人公のリーを演じた1990年生まれの新鋭ジェニファー・ローレンス。『あの日、欲望の大地で』で、シャーリーズ・セロンとキム・ベイシンガーら並み居る大物女優たちの中でたぐいまれなる存在感を発揮した彼女が、本作でも輝きを見せている。罵声や理不尽な暴力にもあきらめずに未来を切り拓こうとする少女を熱演し、次世代スターの誕生を強烈に印象付ける。ちなみに彼女は大作『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』にも抜擢されており、今後、日本でのブレイクも必至!脇を固めるジョン・ホークス、デイル・ディッキーら名優の存在も本作の大きな見どころ。揃ってインディペンデント・スピリット賞の助演男優賞&助演女優賞に輝いたが、特に、リーの伯父・ティアドロップに扮したジョンの鬼気迫る演技は圧巻!周囲の大人たちの存在が、リーの瑞々しさや成長を際立たせる。そんなキャスト陣の人間ドラマをリアルに描き出したのは、本作が長編2作目となる女性監督のデブラ・グラニック。地域に密着する形で、アメリカの現代社会から半ば見捨てられた人々の暮らしに焦点を当て、目を背けたくなるような過酷な現実をえぐり出していく。アカデミー賞の作品賞候補10作の中でも、おそらく最も小さな一作。だが、少女の感情の揺らめきは観る者の心に強い衝撃と熱さを残さずにはいられない。ポスターに綴られたキャッチコピーは「ずっと一緒にいるために彼女は大人になるしかなかった」。彼女が最後に行きつく結末は――?『ウィンターズ・ボーン』は10月下旬、公開。■関連作品:ウィンターズ・ボーン 2011年10月下旬、TOHOシネマズシャンテほか全国にて順次公開© 2010 Winter’s Bone Productions LLC. All Rights Reserved.
2011年06月15日作品ごとに全く異なるタイプの役柄を演じつつ、不思議な魅力で観る者を惹きつけるジェームズ・フランコ。その名を世界に知らしめた『スパイダーマン』シリーズでは、屈折した思いを抱えて心を闇に染めていくハリー役で存在感を放ち、『スモーキング・ハイ』ではセス・ローゲンと共にマヌケなコンビを好演しゴールデングローブ賞の主演男優賞にノミネート。そして『ミルク』では主人公の恋人のひとりを演じ、寂しさと優しさを湛えた表情が絶賛され、2度目のオスカー像を手にした主演のショーン・ペンに負けずとも劣らぬ高い評価を得た。今年のオスカー授賞式では司会者であると同時に主演男優賞候補者として、まさに八面六臂の活躍を見せたが、彼をそんな立場に押し上げたのがまもなく公開となる『127時間』である。本作の撮影の様子やメガホンを握ったダニー・ボイルの魅力について、ジェームズが熱く語ったインタビュー映像が到着!自然に囲まれた撮影現場で彼は何を感じたのか――?登山家のアーロン・ラルストンが実体験を綴った「奇跡の6日間」(小学館刊)を原作に、岩に挟まれて身動きが取れなくなった男の限界を超えた127時間と、サバイバルのために彼が下したある“決断”を描き出す本作。広大な自然の中で開始された撮影だが、監督のある意図によって撮影方法が変更される。ジェームズはそのときの様子をこう語る。「ダニーはテイクを細かく区切らずに撮影することを望んだんだ。長いテイクで撮ったシーンを切り取って効果的に使うためにね。長いときは20分くらいノーカットで撮影したよ」。だが、その手法は俳優にとって、大きな課題が…。「監督は具体的な指示が出せなくなる。『13分後にこう動いてくれ』なんて言えないだろ(笑)?だから僕と監督は同じ構想を持って撮影に臨まなければならなかったんだ。そのすり合わせは難しかったよ」。いわば、2人の信頼関係が可能にさせた撮影というわけだ。ジェームズはダニー・ボイルから直接掛けられた言葉を踏まえて、その魅力をこう表現する。「ダニーは監督という立場から役者の心得についていろいろ教えてくれたよ。常に新しいことに挑戦し、自分を高めることが大事だということ。『未知の作品に触れることで新たな能力を引き出せる』ってね」。まさにその言葉通り、限られた狭い空間の中で映し出される、これまでにない彼の表情、その変化、そして彼が表現したアーロンという男の深みを持った人間性にぜひ注目してほしい。『127時間』は6月18日(土)よりTOHOシネマズシャンテ、シネクイントほか全国にて公開。※こちらのインタビューはMOVIE GALLERYにて動画でご覧いただけます。MOVIE GALLERY「127の運命を変えた瞬間」キャンペーンサイト■関連作品:127時間 2011年6月18日よりTOHOシネマズシャンテ、シネクイントほか全国にて公開© 2010 Twentieth Century Fox■関連記事:窮地に立たされた男の究極の決断『127時間』試写会に20組40名様ご招待『127時間』伝説の本人も登場!世界各地から“運命を変えた瞬間”が到着あなたの運命を変えた瞬間は?『127時間』独占試写会に25組50名様をご招待オスカー授賞式のアフターパーティが各所で開催J・フランコは学業優先で大学へ【ハリウッドより愛をこめて】アカデミー賞のアフターパーティの一部を紹介!
2011年06月07日1988年にスクリーン・デビューして以来、オスカーノミネートを果たした『ブギー・ナイツ』(’97)、『ことの終わり』(’99)を始めとする数々の作品で確固たる存在感を放ち、映画ファンを魅了し続ける、ジュリアン・ムーア。年齢を重ねるごとに美しさを増す彼女が50歳を前にして挑んだのが、何不自由ない暮らしに恵まれながら、妻として、母として、そして女として孤独と焦燥に陥っていく一人の女性。数々の役をこなしてきた中でも、「感動した」という『クロエ』キャサリン役について、そして初となるアトム・エゴヤン監督らとの競演について語る。ずっと恋焦がれていたという、エゴヤン監督との待望の競演が本作への出演の決め手と言うジュリアン。「監督は、言動の裏に隠された意味を詳細に語ってくれたし、私は安心して任せることができると感じた。監督の作品は説得力があって、感情がしっかり押さえられている。その作品はキャラクターたちの言動に共感できる、本当に刺激的な作品ばかりだわ」。今回演じるキャサリンは婦人科医として成功し、大学教授の夫と10代の息子に恵まれ、申し分ない暮らしを送っている。だが、ある日生まれた夫の浮気疑惑により、彼女の心はかき乱されていく――。「キャサリンは人生のこの時期に、統制力がなくなってしまったと感じているの。彼女は、夫や息子との関係を理解していると思っていた。でも、突然何もかもわからなくなって自分の手に負えなくなったと感じるの。自分が愛し、理解していると思っていた人たちとの距離が遠のいていく。こういうことは珍しいことじゃないし、誰でも共感できることだと思うわ」。そんな彼女が夫の愛を確かめるために出た行動。それは、若い娼婦・クロエを雇って、夫を誘惑させることだった…。「彼女は自分の夫を理解し、彼が望むものを見つけたいの。夫が若い女性と一緒にいたいのだと思っている。そして、彼女はクロエに何が起こったか話してと尋ねる。クロエは、キャサリンが彼と一緒にいるための身代わりだわ。クロエともつ親密な関係も、キャサリンが夫のそばにいたいからなの。でもそこに誤解が生じるの。映画の中にも、性について話し合うところがあるわ。どれほど危険で深い含みがあるのか、とても説得力のあるシーンよ」。キャサリンが陥っていく心の“罠”について理解と共感を示す一方で、「この女性がすることは大きな罪だわ」とも語るジュリアン。そんな彼女の孤独と欲望を表現するため、本作で彼女は性的で官能的なシーンにも挑戦している。「この映画のリアリティに根差したところがいちばん難しかったと思う。彼女が感じていることを観ている観客も感じるようにしなくてはいけない。そのすべてを徹底したリアルさで演じ続けることが難しかったわ」。一方、“安定した”夫婦を演じたリーアム・ニーソン、そして“危険な”関係を演じたアマンダ・セイフライドとの共演について聞くと、ジュリアンは手放しで彼らに称賛を贈る。「2人とも素晴らしい俳優だし、素敵な人たちなの。共演しやすくて、挑戦しやすい。誰もが挑戦することを恐れず、ビクビクするようなところがないの。この映画は、性を描き、相手に自分を見させることで、自分を知ろうとする人間を描いている。2人との仕事はとてもやりやすかったわ。こんなに素晴らしいパートナーを得られて本当にラッキーだった」。本作について、「私たちが互いにどう話しかけ、どう行動するのか。これは私たちの人生を描いた映画なの」と語るジュリアン。その圧倒的な演技で魅せる、切なくも恐ろしい“愛”のかたちにぜひ注目してほしい。特集『クロエ』:愛する人のすべてを見てみたい?■関連作品:クロエ 2011年5月28日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて順次公開© 2009 Studio Canal All Rights Reserved.■関連記事:『赤ずきん』女性監督が証言、『トワイライト』を超える新たな“恋のジレンマ”真似してみたい『クロエ』ファッション上品&誘惑的な着こなしで男性の心を虜に?あなたは愛する人のすべてを見たい?『クロエ』“美しい髪”セットを10名様プレゼント【シネマモード】鬼才アトム・エゴヤンが描く、2人の女名越康文、夫婦の危機にアドバイス「ちょっとした一声が大事」
2011年05月21日劇中に登場する彼女は、決してかわいらしいだけのヒロインではない。復讐のために銃を取り、金で人を雇い、インディアン領へと馬を進め…そこで“トゥルー・グリット(真の勇気)”の意味をその小さな体の中に染み込ませる。ヘイリー・スタインフェルド――覚えやすい名前ではないが、この少女の名前はしっかりと頭に刻みつけておくことをおススメしたい。コーエン兄弟の最新作『トゥルー・グリット』で14歳にしてアカデミー賞助演女優賞の候補となった彼女が、「すべてが初体験だった」という本作について語ってくれた。ジェフ・ブリッジスとマット・デイモンは「毎回、必ず驚きをくれた」いざインタビュー!いったいどんな少女が現れるかとも思えば、インタビュールームに入ってきた彼女は、素朴でキュートな14歳の少女そのもの。ちょうど取材の最中に、上の階の窓から窓ふきのエレベーターが降りてくると興奮して楽しそうにケラケラと笑い声をあげている。さて、まずは初めてづくしの映画出演についてふり返ってもらった。「いま、こうして思い返してみても素晴らしい共演者、監督たちに囲まれて、信じられないような機会を得たんだな、って。撮影中ずっと、現場の様子を個人的に写真に撮ってたんだけど、1枚1枚見返すと、それぞれにまつわるストーリーがあって感慨深いわね。とにかく最高の体験をした。その一言に尽きるわ」。昨年のオスカー俳優のジェフ・ブリッジスに、こちらもオスカー候補の常連であるマット・デイモンとのやり取りが中心となるが、ヘイリーから見てこの2人のどこがすごいところ?「2人の演技には毎回、必ず驚きがあるの。テイクごとにちょっとだけ何かを変えるんだけど、その少しの変化でシーンのニュアンスがガラリと変わったりする。隣で見てていつもびっくりしていたわ」。「若い女性が相手にもされないあの時代にマティは自立していて、何が何でも目的に向かっていく」と自身が演じた役柄への憧れを語るヘイリー。父の仇に復讐すべく川を越え、山を登り、ジェフ&マットが演じる老保安官とテキサスレンジャーに、何とかしがみついて行こうとする少女の姿は胸を打つが、初めて映画に挑み、名優の演技にくらいついていくヘイリーと重なる。いったい、何が彼女を突き動かすのか?「そうね、とにかく小さい頃…8歳くらいの女の子ってみんな『TVや映画に出てみたい!』って夢があるものよね。でも、私の場合はそこにとどまらずに、実際に演技のレッスンを受けて、演技とはどういうものかを学ぶことができたの。それからオーディションを受けるようになったけど、とにかく演じることが好きで好きでしょうがなかったの。だから女優になろうってはっきりと決心することができたんだと思うわ」。「ジョエルがiPhoneの画像を見せて『明日、これに登るんだよ』って(笑)」演じることが大好きという気持ちはいまも揺らぐことはない。その上で、女優という仕事の楽しさについてこんな言葉も。「もちろん、この先も続けていきたいと思っているし、一生続けることも自分の中でイメージできるわ。実は、数年前まで乗馬を習っていたんだけど、ほかのスポーツを始めたのでやめてしまっていたの。ところが今回、映画の中で乗馬をする機会に恵まれた。女優という仕事をやってる限り、いろんなことができるんだな、と。それがこの仕事の醍醐味かなと思ってるわ」。今回は乗馬に加えて木登り(といっても普通の木にあらず!)まで劇中でこなしているが、木登りもこれまでに経験済みだった?と尋ねると「No!」と苦笑い。「乗馬に関しては、監督から何度も『きみ、本当に乗馬はできるんだよね?』って確認されたの。もちろん、実際にやっていたのでそれは問題なかったんだけど、ある日、衣裳の仮縫いのときにジョエル(・コーエン)が来て、『きみ、高所恐怖症じゃないよね?』って聞くの。てっきり馬のことを言ってるのかと思って『大丈夫!』って答えたら、iPhoneの画像を見せられて『明日はこれに登るんだよ』って(笑)。もちろん、ハーネスも着けて安全に撮影したんだけど…本当に怖かったのよ!」今回の木登りなんて、彼女の女優のキャリアにおいてはまだ序章にすぎない。今後、彼女としてどのような高みに上り詰めていくことになるのか――。ヘイリー・スタインフェルド。くれぐれも彼女の名前を忘れることなかれ。(text:Naoki Kurozu)特集 2011アカデミー賞■関連作品:トゥルー・グリット 2011年3月18日よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開© 2010 PARAMOUNT PICTURES. All Rights Reserved.■関連記事:『ナルニア』初登場1位!オスカー4冠『英国王のスピーチ』も異例の大ヒットスタートオスカー授賞式のアフターパーティが各所で開催J・フランコは学業優先で大学へ【オスカー総括】『英国王…』が横綱相撲30〜40代監督席巻で世代交代の波?【アカデミー賞】レッドカーペットファッションチェック!〜ホワイト編〜オスカーのプレゼンター続々発表!スカヨハにJ・ロウ、主演女優候補のニコールも参戦
2011年03月12日1年が過ぎるのは早いなと、思うこの時期。お正月、クリスマスなどもそんな風に思いますが、やはり映画業界にいると、オスカーをひとつの区切りとすることもしばしば。ですから、そろそろ今年のオスカーの話題でも書いてくださいとお声がかかると、「もうそんな時期ですか…」と思うのです。そのわりに、去年の話題作、つまり受賞作やノミネート作品については、すっかり“過去の映画”のような気もしたりして(失礼!)。でも、オスカー受賞者やオスカー候補者の場合は、その後の活躍次第で、旬が続いていたりもするもの。決して“過去の人”にならない俳優もいるものです。ちなみに、前回のオスカー受賞者&ノミニーは覚えていますか?主演男優賞は、ジェフ・ブリッジス、ジョージ・クルーニー、コリン・ファースにモーガン・フリーマン、ジェレミー・レナー。ほとんどが、言うまでもなく引き続き第一線で大活躍している人ばかり。コリン・ファースとジェフ・ブリッジスに至っては、今年もそれぞれ『英国王のスピーチ』と『トゥルー・グリット』(右写真)で印象深い演技を見せ、同賞を競います。前回はブリッジスの勝利となりましたが、今回はどうなるでしょうか。もうひとつ気になる部門が主演女優賞。勝者はサンドラ・ブロックでしたが、こちらもオスカーを獲ろうが獲るまいが、その後の活躍に何ら変わりはなさそうなメリル・ストリープとへレン・ミレンに肩を並べてノミネートされたのが、『17歳の肖像』のキャリー・マリガンと『プレシャス』のガボレイ・シディベでした。どちらもフレッシュな顔ぶれで、その後の活躍が期待される若手ですが、キャリー・マリガンは期待以上の成長を見せています。オリヴァー・ストーン監督作『ウォール・ストリート』でもなかなかの評判を得ていますが、素晴らしかったのが『わたしを離さないで』(上写真)の彼女。寄宿舎で育った幼なじみ、2人の女性と1人の男性との間に生まれた切ない恋物語のようでいて、もっともっと壮大な愛を語ったお話です。また、物語を推し進めていくのが3人の人生に埋め込まれた痛ましいまでの秘密。カズオ・イシグロの小説が原作なので、物語はドラマティックでありながら淡々としていて、主人公たちの切なすぎる運命を、神のような慈悲深い視点で見つめているのです。非現実的とも、SF的とも思える物語ですが、人々の感情をデリケートに切り取ったこの作品は、極めて現実的な情感にあふれています。そんな作品だからこそ、キャスティングはひときわ大きな意味を持っていたことでしょう。過酷な運命を静かに受け入れていく様子を表現するには、諦めの中にも魂や愛を感じさせる力を持っている俳優でなければすべてが台無しに。若くしてそれが出来る人はそう多くはないはずです。でも、「キャリー・マリガンなら」と、製作陣が語り手であるヒロインに、彼女を選んだわけは本編が始まってすぐにわかることでしょう。彼女の演技について、いろいろ語ることはできるのですが、私が強烈にキャリーの才能を確信した理由について書くことで、その代わりとしたいと思います。それは、終演後のこと。彼女が随所で見せてきた表情が、作品の余韻として脳裏に深く刻まれていたことに気づいたのです。映画を観終わってから数時間は、その余韻を味わうたびに、涙がこぼれそうになって困ったほど。『17歳の肖像』でも素晴らしい演技を見せていましたが、『わたしを離さないで』で彼女が見せたのは、数段に奥が深く力強い才能だったのです。オスカー候補者としての誇りをいまも見せ続けているキャリーですから、本作で再度ノミネートされても不思議ではないのですが、今年は残念ながらノミネートなし。こうなると、もう何が基準なのかワケが分からなくなってしまうのですが、今年の主演女優賞候補者はまた凄腕ぞろい。ちょっと怖すぎる顔ぶれなので、キャリーには来年再度狙ってもらいましょう。もう1人のガボレイ・シディべですが、かなり個性が強いだけに、キャリーのように出演作が続々…というわけにはいかないと思いますが、その個性と才能を放っておくほどハリウッドも野暮ではありません。『ラッシュアワー』でおなじみのブレット・ラトナー監督の最新作『Tower Heist』(原題)に出演するそう。エディ・マーフィー、ベン・スティラー、マシュー・ブロデリック、アラン・アルダら個性派の大物が登場する作品の中で、ガボレイがどう光るかが見ものですね。出来上がりが楽しみ!このように、オスカーを機に注目される俳優たちは多いですが、引き続き活躍できるかどうかは本人次第。運も才能なのだとすれば、良い作品、製作陣と出会う運命をフルに使って、「オスカーを獲ったけど、その後見ないね」とか「その後、作品に恵まれないね」と言われない道を歩んでほしいものです。せっかくの才能ですからね。(text:June Makiguchi)特集「2011年 第83回アカデミー賞」■関連作品:わたしを離さないで 2011年3月26日よりTOHOシネマズ シャンテ、Bunkamura ル・シネマにて公開© 2010 Twentieth Century Foxウォール・ストリート 2011年2月4日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2010 TWENTIETH CENTURY FOXプレシャス 2010年4月24日よりシネマライズほか全国にて公開© PUSH PICTURES, LLC 17歳の肖像 2010年4月17日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開トゥルー・グリット 2011年3月18日よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開© 2010 PARAMOUNT PICTURES. All Rights Reserved.英国王のスピーチ 2011年2月26日よりTOHOシネマズ シャンテ、Bunkamuraル・シネマほか全国にて順次公開© 2010 See-Saw Films. All rights reserved.■関連記事:毎年恒例オスカー候補者の昼食会が開催。話題の中心は、映画よりもファッション!?オスカー最多ノミネート作『英国王のスピーチ』再編集の動きに、G・ラッシュが猛反発働き女子の心得vol.1『英国王のスピーチ』に見る、尊敬&憧れの英国レディアカデミー賞最多部門ノミネート!『英国王のスピーチ』試写会に20組40名様ご招待オリヴァー・ストーン監督インタビュー「お金?危険な麻薬だね(笑)」
2011年02月09日昨年のオスカー主演女優賞受賞のケイト・ウィンスレットに続き、先ごろ開催された第82回アカデミー賞において『しあわせの隠れ場所』で主演女優賞を受賞したサンドラ・ブロックが、結婚5年目の夫ジェシー・ジェームズと暮らす南カリフォルニアの自宅を出ていたことが17日、明らかになった。現在アメリカで発売中のゴシップ誌「In Touch」が、ジェームズと女性タトゥー・モデルのミシェル・“ボムシェル”・マクギーの不倫を報じたが、サンドラはその数日前の15日に家を出た。マクギーが「In Touch」誌に暴露した内容によると、ジェームズとの関係は11か月に及んだが、それはサンドラが『しあわせの隠れ場所』を撮影していた期間だったという。15日にはサンドラ側が、23日に予定されていた『しあわせの隠れ場所』のロンドン・プレミア欠席を決定、「予期せぬ個人的な事情により、『しあわせの隠れ場所』PRのための海外渡航が不可能になりました」と声明を発表し、「ご迷惑をおかけして申し訳ございません。映画を応援し続けてくれてありがとうございます」と結んだ。サンドラはオスカー前哨戦となる各賞授賞式はもちろん、7日のアカデミー賞授賞式にも夫婦そろって出席し、いつも仲睦まじい様子を見せていた。受賞スピーチでもジェームズを見つめ、感謝の意を表し、ジェームズも感極まった表情で拍手を送っていたのだが。昨日は、昨年のオスカー主演女優賞受賞のケイト・ウィンスレットの離婚前提の別居についてお伝えしたばかり。来年以降、既婚者でオスカー主演賞を受賞する可能性が高そうな女優は、私生活を安定させるコツを学んでおいた方がいいかも。(text:Yuki Tominaga)Richard Harbaugh / © A.M.P.A.S.■関連作品:第82回アカデミー賞 [アワード]© Omelette/AMPASしあわせの隠れ場所 2010年2月27日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2009 ALCON FILM FUND, LLC ALL RIGHTS RESERVED■関連記事:アナ・ケンドリック インタビュー “上司”ジョージ・クルーニーをおじさん呼ばわり?【シネマモード】今年のアカデミー賞を騒がせた、女王の“ドレス”とは?【ハリウッドより愛をこめて】アカデミー賞の裏ドラマ!S・ペンは前妻めぐり退席?【アカデミー賞】ファッションチェック!〜番外編<セレブカップル>〜本命は誰?女優にモテモテの『ハート・ロッカー』主演男優
2010年03月19日オスカー授賞式直前!9部門ノミネートの『アバター』VS『ハート・ロッカー』を軸に、様々な見どころが挙げられているが、作品賞と並んでやはり注目を浴びるのが各俳優部門。ここで紹介するのは、熾烈なる“男たちの戦い”。実力派が顔を揃えた主演男優賞のゆくえはいかに?今年の候補者5人は『マイレージ、マイライフ』のジョージ・クルーニーに『インビクタス/負けざる者たち』のモーガン・フリーマン、先に挙げた『ハート・ロッカー』のジェレミー・レナーに『シングルマン』のコリン・ファース、そして『Crazy Heart』(原題)のジェフ・ブリッジスという顔ぶれになっている。ジョージとモーガンの2人はすでに『シリアナ』、『ミリオンダラー・ベイビー』でそれぞれ助演男優賞を受賞しており人気、実力の高さは言うまでもない。もちろん日本でもファンは多く、もしも日本で「誰に受賞してほしいか?」というアンケートを取ればこの2人に票が集中するのでは?主演男優賞へのノミネートは、ジョージは『フィクサー』以来2度目。モーガンは『ドライビング Miss デイジー』(’89)、『ショーシャンクの空に』(’94)に続く3度目とあって共に“悲願”の初戴冠なるか?特に、実在の人物であるネルソン・マンデラを演じたモーガンの演技については「本物のマンデラに見えた」と絶賛の声が挙がっており、残念ながら作品賞や監督賞の候補からは漏れた本作だが、モーガンと助演男優賞候補になっているマット・デイモンに男優部門W受賞の期待がかかる。さて、ジョージとモーガンに“知名度”という点では劣ってはいるものの、ここまでの賞レースの流れから見て「大本命」と言われているのがジェフ・ブリッジス。『Crazy Heart』自体、日本での公開がまだ決まっていないこともあって「ジェフ、Who?」という人も多いかも…。リドリー・スコット監督作『白い嵐』(’96)の船長役、コーエン兄弟の『ビッグ・リボウスキ』(’98)でタイトルロールの主人公を演じた男、と言えば分かる人も多いのでは?最近では『アイアンマン』にも出演しており、昨年、還暦を迎えた実力派のベテラン俳優である。アカデミー賞には『ラスト・ショー』(’71)、『サンダーボルト』(’74)、『ザ・コンテンダー』(’00)で3度助演男優賞に、そして『スターマン/愛・宇宙はるかに』(’84)で主演男優賞にノミネートされているが、いずれも受賞には至らず。“最も過小評価されている俳優”と称されてきたが、今年はゴールデン・グローブ賞、映画俳優組合賞を始め、前哨戦の多くの主演男優賞を獲得しており、順当に考えれば、オスカー受賞の可能性は最も高いと言えそう。“無冠の帝王”返上なるか?そのジェフ、そしてジョージらを抑えてつい先日発表された英国アカデミー賞(BAFTA)で主演男優賞を獲得したのがコリン・ファース。カリスマ・デザイナーのトム・フォードの初監督作品で、コリンは長年連れ添ったパートナーを失った悲しみに打ちひしがれつつ、生きる価値を見出そうと苦悩する大学教授を演じている。コリンは本作で、昨年のヴェネチア国際映画祭でも主演男優賞を獲得している。前哨戦の中でもBAFTAはゴールデン・グローブ賞と共に、オスカーと受賞者が重なることも多く、受賞の可能性は十分!そして残る1人、ジェレミーは今年の候補者5人の中で最年少の39歳。『ハート・ロッカー』に対する評価の高さは9部門という結果が示すとおり。プロデューサーのメール事件に、自らが本作のモデルだと主張する男性による訴訟など、授賞式前に少しミソがついてしまったが、作品に対する高い評価は当然のことながら揺らぐことはない。彼が演じたジェームズ二等軍曹の、命を賭して爆弾処理に従事する姿と、その強烈なキャラクターにも絶賛の声が寄せられており、また、イラク戦争という題材と合わせて雪崩現象的に本作に票が集まっている可能性も。ふり返れば昨年の授賞式では、“復活”を遂げたミッキー・ロークの受賞が最有力とされる中で、ブラッド・ピット、リチャード・ジェンキンス、フランク・ランジェラら実力派を抑え、ショーン・ペンが2度目の主演男優賞受賞を果たした。受賞スピーチでは、受賞を逃したミッキーを讃えるコメントで会場を沸かしたが、今年はどんなドラマが待っているのか?男たちの戦いの結末はもうすぐ!アカデミー賞授賞式は3月7日(現地時間/日本時間3月8日)開催。第82回アカデミー賞主演男優賞候補ジョージ・クルーニー 『マイレージ、マイライフ』ジェフ・ブリッジス 『Crazy Heart』(原題)モーガン・フリーマン 『インビクタス/負けざる者たち』ジェレミー・レナー 『ハート・ロッカー』コリン・ファース 『シングルマン』■関連作品:第82回アカデミー賞 [アワード]© Omelette/AMPASハート・ロッカー 2010年3月6日よりTOHOシネマズ みゆき座、TOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開© 2008 Hurt Locker, LLC. All Rights Reserved.マイレージ、マイライフ 2010年3月20日よりTOHOシネマズ シャンテほかにて公開© 2009 DW STUDIOS L.L.C and COLD SPRING PICTURES. All Rights Reserved.インビクタス/負けざる者たち 2010年2月5日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2009 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.シングルマン 2010年秋、新宿バルト9ほか全国にて公開© 2009 Fade to Black Productions, Inc. All Rights Reserved.Crazy Heart (原題)■関連記事:モーガン・フリーマンの南アフリカ訪問の特別映像が到着!各地で熱狂的歓迎『ハート・ロッカー』、今度は主人公のモデルは自分と主張する男性から訴えられるキャリー・マリガン『17歳の肖像』インタビューオスカー候補24歳の素顔と成長NAACP(全国有色人種向上協会)イメージ・アワードで『プレシャス』6冠!年を重ねてもハリウッド最前線で輝く秘訣メリル・ストリープに習う“女の手本”
2010年03月07日昨年末から始まった賞レースで沸き立つ全米の映画界だが、劇場興行でもオスカー有力候補作品の登場で大盛況!正月の目玉作品としてここ日本でも大ヒット上映中のジェームズ・キャメロン監督による3D超大作『アバター』が12月18日の公開以来、全米興行ランキング1位を占拠、世界中で大旋風を巻き起こしている。12年の沈黙を破りキャメロン監督が完成させた力作とあって、クリスマスシーズンの映画の中でもダントツの注目度を集めていた本作。映画史上、4作品しか達成していない全世界興行収入10億ドル突破を、公開後たったの17日で達成してしまった。現時点で、同じくキャメロン監督作品で史上1位となる記録を持つ『タイタニック』(’97/18億4,290万ドル)や、『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』(’03/11億1,910万ドル)、『パイレーツ・オブ・カリビアン2/デッドマンズ・チェスト』(’06/10億6,620万ドル)に次ぐ、史上第4位の大記録。一昨年に大ヒットした『ダークナイト』を抜き、史上最速で10億ドル突破を果たした。全米だけでも興収3億5,200万ドルを超え、あのオバマ大統領も一家で年末に本作を鑑賞したとか!日本では、12月23日の公開から2週間で既に興収35億円を突破。早くも『タイタニック』の持つ記録を超えるか否か?ということが現実的な論点となってきた。『アバター』に続き、先週末の興行ランキング2位を維持するのは、名探偵ホームズを新たなスタイルで蘇らせた『シャーロック・ホームズ』(日本では3月12日公開)。本作も全米のクリスマス当日興行収入歴代1位を塗りかえ、全米興収1億3,871万ドルを超える大健闘を見せている。同3位には、国民的な人気を誇る「チップマンクス」シリーズ劇場版の最新作『Alvin and the Chipmunks: The Squeakquel』(原題)。さらに4位にメリル・ストリープ主演の『恋するベーカリー』(日本では2月19日公開)、5位には公開7週目にして高記録を維持しているサンドラ・ブロック主演の『The Blind Side』(原題)と、本年度ゴールデン・グローブ賞にノミネートされ、受賞に期待がかかる注目作が居並ぶ結果となった。興行面で早くも大勝利を果たした『アバター』。同ゴールデン・グローブ賞では作品賞、監督賞を含む4部門でノミネートという快挙を果たしているが、結果やいかに?■関連作品:第67回ゴールデン・グローブ賞 [アワード]アバター 2009年12月23日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2009 Twentieth Century Fox. All rights reservedシャーロック・ホームズ 2010年3月12日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2009 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED恋するベーカリー 2010年2月19日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2009 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.■関連記事:オスカーに名乗り!全米映画批評家協会賞は『ハート・ロッカー』が3冠圧勝ブラピ再降臨 vs J・デップ!写真でふり返る来日ハリウッドスター2009【後編】『アバター』ヒロインが明かす“開放感”「5歳の子供のように心を開いて演じたわ」J・キャメロン、滝川クリステルとの対面に「ビューティフル!」『アバター』プレミア106か国で大ヒット『アバター』キャメロンが“新旧”ヒロインに込めた思惑とは…
2010年01月05日トニー賞5部門受賞のブロードウェイ・ミュージカルの名作を、豪華オスカー俳優が集結し映画化した『NINE』。12月15日に発表されたゴールデン・グローブ賞で主要5部門にノミネートされ注目を集める本作だが、時を同じくしてニューヨークのジーグフェルドシアターにてプレミア・イベントが行われ、ダニエル・デイ=ルイスにペネロペ・クルス、ニコール・キッドマン、マリオン・コティヤールら豪華キャストに、彼らと縁の深いゲスト陣が続々と登場した。世界中から多くのマスコミが駆けつけたレッドカーペットに先陣切って到着したゲストは、ペネロペをスターに押し上げた、彼女と同郷の名匠ペドロ・アルモドバル。続いてロブ・マーシャル監督、ジュディ・デンチ、ダニエル、ニコールと登場した。タイトなミニワンピースでシックにきめたケイト・ハドソンは、母親のゴールディ・ホーンと一緒に到着し、仲睦まじく劇場内へ。さらに会場をヒートアップさせたのは、ポップ界の女王マドンナ!ドルチェ&ガッバーナのセクシーなドレスを着こなし、娘のルルド・マリア・チッコーネ・レオンを伴って、さすがの存在感を放っていた。続いて姿を現したしたのは、主演男優賞候補のダニエルと並んで主演女優賞、助演女優賞へのノミネートを果たした、マリオンとペネロペ。ペネロペは真紅の赤いドレスで華やかな装い、対照的にマリオンは白いロングドレスでエレガントな佇まいを見せた。音楽界からの参加となったファーギーは、この豪華キャストとの共演について「一流の才能を持っている人は、変に気取ったりしないものだと思う。もう十分に認められているからね。だから、とても居心地がよかったわ」とコメント。ペネロペも「とにかく素晴らしかったわ。ダニエルやほかのみなさんと共演できてとても楽しかった。ミュージカルにぜひ再挑戦してみたい」と意気込みを見せた。また、錚々たるメンバーを束ねたマーシャル監督は、「一緒に仕事できて本当に楽しかった。いまでもまだ夢から覚めていない感じだ。みんなとにかく美しい」と賛辞を述べ、ゴールデン・グローブ賞ノミネートの喜びを伝えた。ほかにも、ゴージャスなコートで2人仲良く登場したオルセン姉妹や、劇場版「NINE」の演出家トミー・チューン、ブロードウェイの重鎮チタ・リベラなどの演劇人に加え、元N.Y.市長のジュリアーニ夫妻など、ニューヨーク中のセレブが顔を揃え、オスカー有力とされる本作への期待をうかがわせた。映画『NINE』は12月18日(金)にL.A.とN.Y.で限定公開ののち、同25日(金)より全米公開。日本では2010年3月19日(金)より丸の内ピカデリー1ほか全国にて公開。■関連作品:NINEナイン 2010年3月19日丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2008 The Weinstein Company. All rights reserved.■関連記事:ゴールデン・グローブ賞候補が発表 G・クルーニーと豪華キャスト『NINE』一騎打ち?ペネロペ、N・キッドマン、ケイト・ハドソンら『NINE』プレミアに大集合!ペネロペ・クルスに12月挙式説。ウェディング・ドレスはバレンシアガ担当か?ジョニー・デップ、超高額ギャラで『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ続投か?ニコール・キッドマンがワシントンの公聴会に出席。女性に対する暴力根絶を訴える
2009年12月17日オスカー候補になったあの『バベル』への出演以降、菊地凛子の活躍は世界へ広がっている。ライアン・ジョンソン監督、エイドリアン・ブロディ共演の『The Brothers Bloom』、イザベル・コイシェ監督の『Map of the sounds of Tokyo』、マイケル・ハフストローム監督、渡辺謙共演の『Shanghai』、村上春樹のベストセラーを映画化するトラン・アン・ユン監督の『ノルウェイの森』──待機作のいずれも海外の監督との仕事だ。そして、国際女優として一歩、また一歩、前進していく彼女が新たに興味を示したのは、第77回アカデミー賞で脚本賞に輝いたアメリカ映画の名作『サイドウェイ』を日本人キャスト、外国人スタッフ、オール海外ロケで作った異色の日本映画である。「タフになるために作品を選んでいきたい」「海外だからという理由で作品を選んでいるわけではないんです。ただ、自分ができないなと思うものや、怖くてイヤだなと思うような演技に挑戦したい時期なんですよね。海外の作品は海外であるだけで大変な思いがあるから…タフになるために国内外問わずそういう作品を選んでいきたい。でも、個人的には日本食が好きなので、撮影が終わって美味しいものが食べられる日本が本当は一番いいんですけどね(笑)」と、穏やかな口調、やわらかな物腰で話すが、その志はかなり高い。今回の『サイドウェイズ』でももちろん挑戦はあった。彼女が演じるミナ・パーカーという役は、生まれも育ちもアメリカという設定。流暢な英語とたどたどしい日本語を会話に混ぜ込む演技は「すっごく大変でしたね」とふり返るが、そんな苦労を微塵も感じさせない演技はさすがだ。さらに、言葉だけでなく細かな動きも研究したのだという。「向こうの人の独特な動きがあるので、撮影現場にいたミナっぽい女性の動きを参考にしたり、ハーフの友達に『このセリフ言ってみて』と微妙なアクセントを聞いたりしました。難しい役柄ではあったけれど、ミナは前向きで明るい女の子。痛みや辛さがない分、楽しかったですね」。「大変だったけれど、楽しかった」と笑顔を見せる背景には、小日向文世、生瀬勝久、鈴木京香という実力ある俳優が共演陣に揃っていたこと、やり甲斐のある環境だったことも挙げられるだろう。「ほんとに。日本映画でこれだけ有名な俳優さんと仕事をするのは久々だったので、最初はちょっと緊張しましたけど、小日向さんが笑うとみんながフワ〜っとして心地いい気分になったり、生瀬さんは役柄通り英語もすぐに覚えて積極的に話していたし、京香さんはマイペースに生きている面倒見のいいお姉さんという感じで、すごくいい現場でした」。撮影は約1か月間カリフォルニアで行われ、「時間があるときはみんなでご飯を食べに行ったりしました」と、キャラクター同様に密な関係を築けたと語る。「毎日美味しいワインが飲めて、いい現場!」特に共演が多かった生瀬さんについては、彼のアドリブ力に「新鮮な気持ちになれた」と驚きを隠さない。「生瀬さんのアドリブはすごいんです。セリフは一緒なのに毎回動きとかちょっとしたことを変えてくる。『この人、すごいなぁ』って思っていました」。中でも笑えるのは、大介とミナの喧嘩シーンだ。「生瀬さんがお兄ちゃん的な優しい方だったので、遠慮なくブッていこうと思ってブッたら赤くなっちゃって。あっ、でも(打つ瞬間は)本当のフライパンじゃないですよ。あのシーンを本物のフライパンを使っていたら殺しかねないですからね(笑)」と、撮影時のエピソードを語ってくれた。「洋酒全般は何でも飲みますね」という菊地さん。今回の撮影を通してカリフォルニア・ワインの美味しさを知り「毎日美味しいワインが飲めて、いい現場でした!」と幸せな笑顔を見せる。そして、“菊地凛子”流の映画『サイドウェイズ』の見方をこう提案する。「この映画を観るとワインを飲みたくなると思うんです。だから、ワイン好きな人は夕方頃に映画を観て、その後に1本のワインを誰かと開ける…そういうのもひとつの見方かなって思います。あと、ナパ・バレーはワイナリー以外何もないところですけど、観たらナパに行きたくなる人、多いと思いますよ」。(text:Rie Shintani/photo:Hirarock/stylist:Yuta Kaji/hair & makeup:Yasushi Miyata)■関連作品:サイドウェイズ 2009年10月31日より全国にて公開© 2009 Twentieth Century Fox Film Corporation and Fuji Television Network, Inc.■関連記事:菊地凛子&鈴木京香、仲良くぶどう柄でペアルック?『サイドウェイズ』舞台挨拶菊地凛子、流暢な英語で「ワイン大好き」『サイドウェイズ』、本場ナパで大盛況舞台挨拶&生演奏付き!『サイドウェイズ』プレミア試写会に25組50名様ご招待ファッション小噺vol.112日本女優の美肌のヒミツはこれだった!
2009年10月14日今年のアカデミー賞主要5部門にノミネートされ、ケイト・ウィンスレットに悲願のオスカー像(主演女優賞)をもたらした『愛を読むひと』。戦争による負の遺産を背景に描きつつ、20年におよぶ愛の物語を綴った本作がまもなく公開を迎える。これに先立って、メガホンを取ったスティーヴン・ダルドリー監督が来日。6月10日(水)、記者会見が行われた。本作を含め、これまで手がけた3本の作品全てで、アカデミー賞監督賞にノミネートされた実績を持つダルドリー監督。そのうちの1つ、『リトル・ダンサー』は日本でもファンの多い作品だが、こちらは監督自身の手で「Billy Elliot The Musical」として舞台化されており、つい先日発表されたトニー賞で主要10部門での受賞を成し遂げたばかり。この日の会見ではまず、この快挙に対し、集まった報道陣から大きな拍手が贈られ、監督は「この物語とは10年にもおよぶ歳月を共にしており、若い俳優と一緒に作品を作ることができるということも含め、本当に嬉しいです」と笑顔を見せた。続いて、『愛を読むひと』に関する質疑応答が交わされた。ケイト扮するハンナと、デヴィッド・クロス演じる若き法学生・マイケルが互いを強く求め、愛し合うシーンについて、監督は「あのシーンは、終盤の撮影でまとめて撮りました。というのは2人が互いについてよく知り、安心感を持って演じてほしかったからです。まず、ケイトと私でリハーサルを行い、最後にデヴィッドが加わる形で進めていきました。求めるものをしっかりと決めてから、スピーディーに撮影を行うようにしました」と説明した。また、マイケルがハンナに様々な本を読み聞かせるシーンについても、監督なりのいろんな工夫がなされているという。「ケイトには、デヴィッドが事前に何を読むかは伝えずに撮影に臨んでもらったんです。その方がフレッシュなリアクションをしてもらえるだろうと思いました。読む本の選択については、ケイトにとって面白そうなもの、デヴィッドが読んで楽しそうなものを選びました。実際、原作には出てこない『タンタン』を読んでもらったりしましたが、これはデヴィッドに(人気キャラクターの)ハドック船長のセリフを読んでもらいたかったからです(笑)」と明かしてくれた。冒頭にも示したように、演劇界、そして映画界において数々の受賞歴を誇るダルドリー監督。監督にとって賞とは?と聞いてみると「何ともおかしなものですよね」と微笑を浮かべつつ答えたが、一方で「自分の作品に出演した俳優が賞に輝くのは、この上ない喜びです」とも。さらに今後、一緒に仕事をしてみたい俳優を尋ねると「イザベル・ユペールにマリオン・コティヤール。ブラッド・ピットとも一緒に何かしようと話しているところですよ。来年、新しい作品を撮るとき、誰がキャスティングされるか楽しみにしていてください」との答えが返ってきた。最後に監督は日本の観客に向けて「初めてこの映画の原作小説を読んだとき、心が揺り動かされました。愛すべきなのか?許すべきなのか?感情のジェットコースターに乗ったようでした。この映画を観て、そのときの私と同じような感覚を味わっていただければ幸いです」と呼びかけ、会見は幕を閉じた。『愛を読むひと』は6月19日(金)よりTOHOシネマズ スカラ座ほか全国にて公開。■関連作品:愛を読むひと 2009年6月19日よりTOHOシネマズ スカラ座ほか全国にて公開© 2008 TWCGF Film Services II, LLC. All rights reserved.第81回アカデミー賞 [アワード]■関連記事:愛とは…?オスカー女優ケイト・ウィンスレットの力強い演技に納得『愛を読むひと』『スラムドッグ$ミリオネア』の子役たち、チャリティ活動で香港訪問苦境から子供たちを救えるか?ダニー・ボイル監督がムンバイの子役たちを訪問家の強制撤去に人身売買疑惑。オスカー受賞作の子役たちが直面する過酷な現実ケイト・ウィンスレットのオスカー受賞作『愛を読むひと』試写会に10組20名様ご招待
2009年06月12日