尾木ママが語る「子どもを学校に行かせたらいけないとき」 の続きです“尾木ママ”の愛称で知られる、尾木直樹さんが、 『取り残される日本の教育 わが子のために親が知っておくべきこと』 という本を出版しました。尾木ママは、この本の中で、「親御さんご自身が、『いま、世界の教育はどうなっているのだろうか?』という視点を持ってほしい」と力説します。■高校入試をしているのは、日本だけ―― 「世界の教育状況の把握」と言われても、日々の生活に追われて、ピンときませんが…。毎日の生活をまわしていかなければいけないママたちの、そういう感覚も、もちろんわかります。でも、だからこそ、今回出版させていただいた本を読んで、「そういうことを考えてみる時間」を、少しでも持ってほしいと思います。先進国の中で、一斉指導(※1)をメインに実施しているのは、日本くらいです。いま、世界の多くの国が、一人ひとりの子どもに合った、「個別教育」をする時代に入っています。「日本の教育体制の遅れ」が如実に出ているのが、「アジア大学ランキング 2016」(※2)。東京大学は首位陥落という事態に陥っています。東京大学は、アジアでは調査開始以来3年連続首位をキープしていたけど、2016年度には7位。これは、ものすごい衝撃的な話。世界的にみて「日本の教育への評価」は、急降下しているんです。※1 日本の小学校、中学校では最もポピュラーな授業の形態。 教師が一人で、大勢の児童・生徒に対して授業をするというもの。※2 アジア大学ランキング(英タイムズ・ハイアー・エデュケーション(THE)発表)―― 御著書では、「親が意識を変えていかなければ!」と、強くおっしゃっています。高校入試をやっているのは、世界的にみてもじつはめずらしいのです。大学入試すらない国も多くあります 。高校入試の何が問題かというと、高校入試をすると、高校をランキングしてしまうことになります。ランキングが30段階あれば、1位の学校がある一方で、30位の学校もできてしまう。学校が序列化されることで格差が生まれてくるんです。 本にも書きましたが、オランダでは、高校卒業資格を取得していれば、どの大学にも入れる仕組みになっています。たとえば医学部の入学試験も抽選だそう。それでも医療の質は高いといわれています。■日本の小中学校に「留年」がない理由―― どうしてほかの国では入試がなくても問題ないのでしょうか?他国では、「高校の卒業証書がある」ということは、「高校卒業程度の学力をしっかり保証しますよ」という意味なんです。義務教育で留年をさせたら、国家としてお金がかかります。けれどもほかの国では、「留年させてでも、これだけの力はつけさせますよ」と、国が責任を持って教育を保障しようというのが常識なんです。―― 日本では“わが子が落ちこぼれないように”と親が必死になりますが、ほかの国では異なるんですね。日本の小中学校は学年制で事実上留年がなく、学力や生活能力が基準に満たなかったとしても、とりあえず進級や卒業を許可してしまいます。でも、理解できない子にはわかるまで教えるのが本来の教育であり、国の役割です。さらに、今の日本の状況では、「留年すること」=「落ちこぼれ」のレッテルを貼ることにもつながりかねず、このことがいじめや不登校の原因になってしまうおそれもあります。こういう、教育の責任は家庭や子どもにあるという考え方自体、本当は間違っているんです。親御さんには、このことをきちんと認識していただき、もっと国が教育に力を入れていくべきということにも声を上げてほしいと思います。■「教育」の定義がガラリと変わる!―― そんな状況の中、子育て最前線にいる日本のママたちはどうしたら良いんでしょうか?まずは、いま、世界的にみると「教育」に対しての定義が変わってきているという状況を知ることですね。その国の教育水準を測る目安になる国際的な学力調査(※3)があるのですが、2018年から新たな内容が加わります。知識・情報を活用する力や、広い視野で物事を分析する力、多様性を認めて他人と協力し合う力、柔軟な対応能力などが重視されていく予定です。日本の場合、「学力が高い」というと、「どれだけ知識をインプットして、それをどれだけ正しくアウトプットできるか?」というイメージが強い。もちろん、それも大事な力です。でも、国際的な視点で考えてみると、今後子どもたちが社会を生き抜く中で求められるのはまったく違う力になってきているんです。ママたちは、そういう状況を知ることから始めましょう。日本の教育も変わろうとしています。わかりやすい例でいえば、2020年の大学入試の「センター試験廃止」。県立の高校入試問題でも、すでに問題の傾向が昨年から変わってきています。※3 経済協力開発機構(OECD)が実施した学習到達度調査(PISA=ピザ)―― 今後は、入試問題でどういったことを問われるようになっているのですか?たとえば、ある課題を出されます。そして、「この課題を、友だち3人で解決するためにどうすればいいのでしょうか?」という問題が出るわけです。■「キー・コンピテンシー」というキーワード―― 「私自身が受けてきた教育」とは違いすぎて、理解が難しいです…。たしかに、ママ世代が受けてきた教育とはまったく別物なので、伝わりづらい感覚だと思います。人は、どうしても「自分が経験したこと」をベースに物事を考えてしまいますからね。ですから、今日は、これからの教育を理解するためのキーワードを、ひとつお伝えしましょう。それは、「キー・コンピテンシー」です。―― 「キー・コンピテンシー」って、何ですか?言葉にして説明するなら、「状況を分析し、他人に論理的に説明し、情報を批判的に捉える能力、さまざまな分野の知識をつなぎ合わせて、問題解決に導いていく能力」です。いままでの、「テストで簡単に測れる能力」は、どんどん必要なくなっていくんです。もっと詳しい説明は、ぜひ、僕の本を読んでくださいね(笑)!つまり、わが子を「指示待ち人間でない大人」にするために、何が必要か? という話です。答えがひとつではないことにどう対応していけるか、どう状況を切り開いていくか、どう問題解決していけるか? そこが問われていくことになるんです。わが子を「指示待ち人間でない大人」にするために、何が必要なのか? そのためには、これからの入試で問われることを知ることから始める必要があるようです。次回は、尾木ママが語る「親は『アクティブ・ラーニング』を勘違いしている」です。この記事は2017年2月の取材に基づいて書いています。■今回取材にご協力頂いた“尾木ママ”こと尾木直樹さんの著書 『取り残される日本の教育 わが子のために親が知っておくべきこと』 尾木直樹 著/講談社 ¥840(税別)尾木直樹さん プロフィール“尾木ママ”の愛称で親しまれる教育評論家、前法政大学教授。「子育てと教育は“愛とロマン”」をモットーに、ユニークで創造的な教育実践を展開。講演会活動、メディア出演、執筆活動など幅広く活躍中。尾木ママ オフィシャルブログ:
2017年03月24日大切な人への想いやメッセージが書き綴られた”手紙”が物語のキーアイテムとなる映画が、この秋、連続公開される。手書きの手紙なんて、ここ何年も書いてない…というあなたに、3本の“手紙”映画をご紹介!まずは洋画から。『人生はビギナーズ』でユアン・マクレガーの“ゲイ”の父親役を演じ、アカデミー賞を受賞したクリストファー・プラマーが主演する、カナダの鬼才アトム・エゴヤン監督の最新作『手紙は憶えている』(10月28日(金)公開)。90歳の主人公・ゼヴは、アウシュヴィッツ収容所の生き残り。妻の死をきっかけに、70年前に愛する家族を殺したナチスの兵士への復讐を決意する。1通の手紙とかすかな記憶を手がかりに、4人の容疑者“ルディ・コランダー”のもとへと復讐の旅に出るが…。本作の要所要所で登場する“手紙”。これは彼と同じ過去を持ち、共に復讐を誓った友人マックスが書き記したもの。認知症の瀬戸際におり、目覚めるたびに記憶を失ったり、取り戻したりを繰り返してしまうゼヴは、旅の手順が全て記されたこの手紙を繰り返し読みながら、4人の“ルディ・コランダー”のもとへと向かう。手紙が導く復讐の旅は、いったいどんな結末を迎えるのか、気にならずにいられない。続いて、スペインの巨匠ペドロ・アルモドバルの監督最新作『ジュリエッタ』(11月5日(土)公開)。深い哀しみに引き裂かれた、ひと組の母娘の物語だ。主人公のジュリエッタは、突然姿を消したひとり娘アンティアと12年間会えずにいた。ある日、偶然再会した知人から「あなたの娘を見かけたわ」と告げられ、忘れかけていた娘への想いがよみがえる。ジュリエッタは、心の奥底に封印していた過去と向き合い、いまどこにいるのかもわからない娘に宛てた“手紙”を書き始める…。また、邦画からは、橋本愛と宮崎あおいが母娘役を演じることで話題の『バースデーカード』(10月22日(土)公開)。主人公の紀子のもとに毎年届くバースデーカード。それは、自分の余命を知り、最愛の娘の成長を見守ることができないことを悟った亡き母が書き綴った、未来の娘への“手紙”だった。やがて、20歳を迎える最後の手紙に書かれていた、初めて知る母の真実、そして待ち受けていた世界一幸せなサプライズに要注目!『手紙は憶えている』は10月28日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ジュリエッタ 2016年11月5日より全国にて公開(C) El Deseo
2016年10月10日ニコン(Nikon)初のアクションカメラ「キーミッション 360(KeyMission 360)」、「キーミッション 170」、「キーミッション 80」が登場。2016年10月28日(金)に発売される。ニコン「キーミッション(KeyMission)」シリーズは、過酷な環境にも耐えうる防水・耐衝撃性能と、ニコンが誇る光学技術・画像処理技術を搭載した初のアクションカメラシリーズ。キーミッション 360「キーミッション 360」は、コンパクトなボディーながら、全方位 360°動画撮影が可能な本格アクションカメラだ。防水・耐衝撃・耐寒・防塵性能があるので、スキーやスカイダイビング、登山といったあらゆるアウトドア活動に対応する。また、対応のヘッドマウントディスプレーを使用すると、撮影した動画をバーチャルリアリティーの世界で楽しめる。キーミッション 170「キーミッション 170」は、超広角 170°の動画が撮影できるアクションカメラ。防水・耐衝撃・耐寒・防塵性能に加え、「スロー挿入動画」、「動画+静止画」、「スーパーラプス動画」、「ループ動画」、「タイムラプス動画」などの多彩な撮影機能を搭載。電子式手ブレ補正機能もついているので、安心して迫力のある超広角動画を撮影できる。キーミッション 80「キーミッション 80」は、片手のまますばやく撮影できる高い機動力が特長のアクションカメラ。防水・耐衝撃・耐寒・防塵性能を備え、海でも山でもシーンを問わず幅広く活躍する。メインカメラとは別に、自分撮り用カメラも搭載。広大な風景の中にいる自分を撮影できる。質量は74gと軽く、かつ小型なので携行性に優れている。なお、「キーミッション 360」と「170」は、スマートデバイス専用のアプリ「SnapBridge 360/170 」に対応し、写真の自動転送のほか、スマートデバイスでの設定変更やリモート撮影、画像の閲覧・編集などが行える。【詳細】キーミッション(KeyMission) 360、 170、80価格:オープンプライス発売時期:2016年10月28日(金)予定■「キーミッション 360(KeyMission 360)」の仕様有効画素数:2389万画素(画像処理で減少することがあります)撮像素子:1/2.3型 原色CMOS、総画素数2114万画素×2記録媒体:microSD/microSDHC/microSDXCメモリーカード画像モニター:なし寸法(W×H×D):約65.7×60.6×61.1 mm(レンズプロテクター含む)質量:約198g(レンズプロテクター、電池、メモリーカード含む)■「キーミッション 170(KeyMission 170)」の主な仕様有効画素数:829万画素撮像素子:1/2.3型 原色CMOS、総画素数1271万画素記録媒体:microSD/microSDHC/microSDXCメモリーカード画像モニター:1.5型TFT液晶、約34万ドット寸法(W×H×D):約66.4×46.8×42.7mm(レンズプロテクター含む、突起部除く)質量:約134.5g(レンズプロテクター、電池、メモリーカード含む)■「キーミッション 80(KeyMission 80)」の主な仕様有効画素数:・カメラ1 (メインカメラ):1235万画素・カメラ2 (自分撮り用カメラ):492万画素撮像素子:・カメラ1(メインカメラ):1/2.3型 原色CMOS、総画素数1271万画素・カメラ2(自分撮り用カメラ):1/5型 原色CMOS、総画素数565万画素記録媒体:microSD/microSDHC/microSDXCメモリーカード画像モニター:1.7型TFT液晶(タッチパネル)、約23万ドット、輝度調節機能付き(5段階)寸法(W×H×D):約44.8×86.5×15.0mm(突起部除く)質量:約74g(内蔵充電池、メモリーカード含む)【問い合わせ先】ニコンカスタマーサポートセンター ナビダイヤルTEL:0570-02-8000
2016年09月23日キーサイト・テクノロジー(キーサイト)は4月5日、ローパワーデバイス評価用の新しいカテゴリの計測器としてデバイス電流波形アナライザ「CX3000シリーズ」を発表した。最先端デバイスの特性評価とローパワーデバイスの評価は、高速(1MHz超)および微小(1μA未満)なダイナミック電流の同時測定が求められるため困難とされる。しかし、既存の測定手法では、ノイズ、電圧降下、ダイナミックレンジの制限、帯域幅などの問題により、微小領域のダイナミック電流が検出されない場合がある。今回発表されたCX3000シリーズでは、最小100 pAレベルのダイナミック電流を最大200 MHzの帯域幅、1 GSa/sのサンプリングレート、14ビットまたは16ビット幅のダイナミックレンジで測定することが可能。また、パルス幅が非常に狭い場合(100 ns未満)でも過渡電流を測定できる機能を備えているほか、電流消費波形もデバイスがスリープ/スタンバイステートであるかアクティブステートであるかに関係なく、任意の時間ポイントで明確に捕捉することができる。これにより、デバイスの電力消費をはっきりと確認できるため、定量的な評価をより正確に実施することができるとする。加えて、デバッグツールとしても使用することで、研究開発の効率が大幅に向上し、ターンアラウンド・タイムの短縮につなげることができるとしている。CX3000シリーズの販売は同日より開始し、6月中旬の出荷開始の予定。価格(税別)は約500万円~。
2016年04月05日キーサイト・テクノロジー(キーサイト)は2月29日、RFシミュレーション/シンセシス(回路生成)ソフトウェア「Genesys 2015」最新版を発表した。参考価格(税抜き)は56万円~。「Genesys 2015」では、市販部品のデータシートを用いたRFシステムシミュレーションを可能にするSys-Parameterモデルを搭載。Sys-Parameterモデルは、周波数、温度、バイアスに対する増幅器のP1dB、IP3、利得、雑音指数など、RF用部品のパラメータをスプレッドシート形式で定義しており、設計者はそれらの値をRFシステムのシミュレーションで直接使用することができる。これにより、部品モデルを自作し、その挙動をシミュレータ上で試験・検証する必要がなくなり、データシートの仕様をシミュレーションで利用することが可能となった。また、RF回路の自動シンセシス機能の新しいチュートリアルビデオも含まれており、フィルター、整合回路、発振器、ミキサー、カップラー、伝送ラインなどの回路をすばやく実現する方法について説明を確認することができる。さらに、新しいMatlabスクリプトデバッガー、多次元補間器、対話型3次元グラフも装備し、測定データとシミュレーションデータをユーザーが完全に制御できるようになるとしている。
2016年02月29日キーサイト・テクノロジー(キーサイト)は2月5日、14スロットAXIeメインフレームをベースとした、マルチレーンテスト用のBERTソリューション「M8030AマルチチャネルBERT」を発表した。M8030Aは「J-BERT M8020A」をリアルマルチチャネルBERTに拡張したもので、最大10チャネルのパターンジェネレーターおよびエラーディテクターをサポート。これにより、ASICテストの際、メインフレームで最大8個のPCIeチャネルに同時に対応できる。そのほか、複数の光ネットワークユニット(ONU)が含まれる、マルチチャネルパッシブ光ネットワーク(PON)システムのテストにも使用することができる。同ソリューションには、AXIeコントローラ付きの「M8030A-BU1」、PCI Expressを経由し外付けPCからリモート制御する「M8030A-BU2」の2つのオプションがある。
2016年02月05日キーサイト・テクノロジー(キーサイト)は1月28日、近日リリース予定のAdvanced Design System(ADS) 2016でADSチャネルシミュレータ用の4値パルス振幅変調 (PAM-4)機能に対応すると発表した。同機能を使用することで、ADSチャネルシミュレータでPAM-4 IBIS-AMIモデルを使用できるようになり、システム設計者がNRZ(non-return-to-zero)とPAM-4テクノロジー間のデザインの各種トレードオフを簡単に検討することができるようになる。PAM-4は、バックプレーンのような高速SerDesリンクに用いられ、1レーン当たり56Gbpsのデータレートを実現するための有力な技術とされている。従来のEDAソフトウェアシミュレーションでは、2レベルシグナリングのみ扱われていたが、PAM-4では、信号に与える各種信号劣化(ジッタ、ノイズ、チャネル損失、符号間干渉)の影響は、従来のものとは異なっており、アイパターン評価する場合でも、シンボルエラーレートを最小化するために導入された新しいレシーバ動作(3つのスライサーしきい値、個々のスライサーのタイミングスキュー、イコライゼーション、クロック/データリカバリー)によってさらに複雑化する。これらがPAM-4リンクのデザイントレードオフにどのような影響を与えるかを正確に把握するには、SerDesベンダーからのPAM-4 IBIS-AMIモデルを扱う機能を備えたチャネルシミュレータが必要となる。これに対し、PAM-4機能を備えたADS チャネルシミュレータには、多くの新しい測定機能が内蔵されており、スライサーしきい値レベルとその経時変化、各スライサーのタイミングスキュー、マルチタップ・デシジョン・フィードバック・イコライゼーションなどの影響を評価することが可能となる。また、各PAM-4アイ等高線を得ることも可能だ。キーサイトは「SerDesリーディングベンダーおよびIBIS オープンフォーラムと連携して、PAM-4に対する当社のチャネルシミュレーション方法を定義/検証し、PAM-4用の高精度なソリューションを開発できました。当社のPAM-4 IBIS-AMIソフトウェアソリューションは、測定の専門知識とリーダーシップの賜物です。 キーサイトにはこうした測定の専門知識が蓄積されているため、シミュレーションから実ハードウェアの測定・評価まで、あらゆる工程で設計者をサポートすることができます。」とコメントしている。
2016年01月29日キーサイト・テクノロジー(キーサイト)は1月28日、シグナルインテグリティ(SI)およびパワーインテグリティ(PI)に取り組むエンジニアに向けた電磁界(EM)解析ソフトウェアソリューション「SIPro」と「PIPro」の販売を2月より開始すると発表した。両ソリューションは同社のEEsof EDAのAdvanced Design System(ADS)で使用することが可能となる。「SIPro」には新しいコンポジットEMテクノロジーが使用されており、高密度化されたPCBデザインに必要な解析速度と解析規模に対応するだけでなく、高い周波帯域まで精度の良い解析が可能。また、20GHzを超える周波帯域まで有限要素法(FEM)シミュレーションと同等の結果を、短時間かつ少ないメモリで解析することができるとしている。一方の「PIPro」には、DC IRドロップ、電源供給ネットワーク(PDN)のインピーダンス、および電源プレーン共振の3つのPI専用シミュレーションエンジンが含まれている。また、DC IRドロップ解析により、PDN内の各ビア、ピン、シンク、電圧レギュレーターモジュールのDC電圧/電流テーブルが得られるため、SI/PIエンジニアは、電流をシンクするICのピンにおけるDC電圧を予測できるようになるほか、電源/グランドプレーンの電圧、電流密度、消費電力を表示することで、デザインの問題点を簡単に特定することも可能となっている。「SIPro」と「PIPro」の解析環境には3次元ビューワーが装備されており、設計者は、電磁界解析前に解析対象のネットの確認が、解析後にはフィールドデータを3次元で表示することができる。解析設定は、ネット・ドリブンで実施でき、設計者が解析したいネットを選択するだけで済むため、シミュレーション前にレイアウトを手動で編集したり、操作する作業は不要となる。同社は「『SIPro』および『PIPro』を利用した新しい設計フローでは、プリント基板の電磁界解析データをADSのチャネル、DDRバス、トランジェント・シミュレーションで簡単に利用できる様に、回路図が自動的に生成されます。設計者は、これらのシミュレーションエンジンを使用してSI解析(BER等高線測定など)を実行し、規格に準拠したコンプライアンス・テスト・ベンチを使ってデザインを検証できます。」とコメントしている。
2016年01月29日オウルテックは27日、Kailh社製のメカニカルキースイッチ「青軸」を採用したキーボード2モデルを発表した。発売は2月上旬。Kailh社製の青軸キースイッチは、カチッというクリック音と、軽い押し下げ圧のキータッチが特徴で、今回発売する製品は、109キーモデルと、92キーモデルの2モデルを揃える。Nキーロールオーバーに対応し、109キーモデルではPS/2接続時に、92キーモデルでは設定切替時に全キーの同時押しが可能。また、鉄板を筐体内部に設置し、5,000万回の打鍵回数に耐えうるという。109キーモデル「OWL-KB109BLJP-BK」の主な仕様は、キー配列が日本語JIS、インタフェースがUSBとPS/2、キーピッチが19mm、キーストロークが4mmなど。付属品は、パームレスト×1、PS/2変換コネクタ×1、ゲーム用予備キー×4、キー引抜工具×1、取扱説明書など。本体サイズはW448×D149×H35mm、重量は約1.16kg。92キーモデル「OWL-KB92BLJP-BK」では、109キーモデルの仕様からインタフェースがUSBのみに変更される。付属品は、USBケーブル、ゲーム用予備キー×4、キー引抜工具×1、取扱説明書など。本体サイズはW370×D140×H29mm、重量は約1kg。
2016年01月27日ロックバンド「RADWIMPS」のドキュメンタリー映画『RADWIMPSのHESONOO Documentary Film』が3月の公開に先駆け、キーアートが解禁された。野田洋次郎、桑原彰、武田祐介、山口智史の4人からなるロックバンド「RADWIMPS」。ボーカルの野田さんの創り出す独特の歌詞と音楽性で多くのファンを魅了し続け、昨年10周年を迎えた。本作は、昨年10月から行われたフランスや台湾など5か国6公演のアジア・ヨーロッパツアーと、「ゲスの極み乙女。」「いきものがかり」「Mr.Children」など彼らがリスペクトする豪華アーティストを招いて行われた国内の胎盤(対バン)ツアー、そして10周年の集大成とも言える幕張メッセでのワンマンライブを追ったドキュメンタリー作品。ツアー直前にメンバーの一人山口さんが突然の活動休止を発表し、サポートドラマーらを迎え、果敢にライブに挑んでいく舞台裏の姿などが、インタビューを交えながら綴られている。監督は、今年公開予定の『ドクムシ』なども手がける今最も注目を集める新進気鋭の女性監督・朝倉加葉子が務めている。今回解禁されたキーアートは、新体制で挑んだライブの1シーンが描かれた一枚。「つながりを断ち切って、人は生まれてくるんだよ。」というキャッチコピーが、映画タイトルの「HESONOO」と連動し、10周年を迎え次の10年へ向けて“新たに生まれ変わろうとするRADWIMPS”を表現したキーアートとなっている。『RADWIMPSのHESONOO Documentary Film』は3月11日(金)~24日(木)全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年01月22日シチズン時計は18日、光発電のエコ・ドライブムーブメントを搭載したアンティークデザインのレディスウオッチ「Kii:」(キー)を発表した。長角ケースの3モデルを用意し、2月中旬から発売する。税別価格は3モデルとも25,000円。ラインナップは、ケースとバンドのカラーがシルバーの「EG2040-55A」、イエローゴールドの「EG2042-50A」、ローズゴールドの「EG2043-57A」だ。ベージュカラーの文字板は3モデル共通で、すっきりしたインデックスを配置することで、時刻の読みやすさに配慮した。同じく共通仕様として、ケースとバンドの素材がステンレススチール、風防がクリスタルガラス、ケースサイズが縦22.8×横13.7×厚さ5.2mm(設計値)、防水性能が5気圧。
2016年01月19日キーサイト・テクノロジー(キーサイト)は12月24日、92GSa/s、32GHz帯域幅を実現するモジュール型任意波形発生器「M8196A 任意波形発生器」を発表した。すでに販売開始となっている。同製品では、AXIeモジュール1スロットで、92GSa/sの最大サンプリングレート、32GHzのアナログ帯域幅、同期のとれた4チャネルの信号を発生可能。また、最大2Vppの差動出力電圧で、-1~2.5Vの出力範囲でDCオフセットの設定が可能となっている。同社は同製品について「優れた速度、帯域幅、チャネル密度を有しているため、同期のとれた偏波多重I/Q信号の生成が可能です。通信テストエンジニアにとって、100Gb/sと400Gb/sのイーサネットやコヒーレントアプリケーションでの課題を解決する新しいツールとなります」とコメントしている。
2015年12月24日ドスパラとデジカは20日、PCゲームのダウンロード販売とSteamキーの販売を行なうサイト「Gameliner」を開始した。「Gameliner」は、日本ユーザー向けに最適化されたPCゲーム販売サイト。タイトル購入はゲームデータのダウンロードもしくはSteamキーの形で配布され、支払いはクレジットカード、コンビニ支払い、銀行振込が選択できる。なお、Steamキーを利用するゲームをプレイするには、PCゲームのダウンロード販売プラットフォーム「Steam」から、Steamクライアントのインストールが必要となる。オープン時のラインナップは、シューティングゲーム「虫姫さま」や、RPG「Skyborn」、FPS「BioShock」など、国内外の約50タイトルを用意。今後ラインナップを増やしていくほか、ジャンル別の特設ページ、ドスパラ製ゲーミングPCごとのおすすめタイトルなど、国内PCゲームユーザーが使いやすい販売サイトを目指すとしている。
2015年11月20日キーサイト・テクノロジーは11月11日、エレクトロニクスおよび産業用テスト部門向けハンドヘルドデジタルマルチメータ(DMM)の新しいシリーズとなる「U1280」シリーズと「U1240C」シリーズをリリースしたと発表した。U1280シリーズは、60,000カウントの表示と0.025%の確度を備えており、同社のハンドヘルドDMMで最高性能を誇るという。同シリーズの4.5桁ハンドヘルドDMMでは、電子機器の製造、設置、メンテナンスなどの厳しい要件にも対応できる精度、確度、再現性が得られる。U1240Cシリーズは10,000カウントの表示と0.09%の確度を持ち、設置とメンテナンス業務に必要なさまざまな測定機能を提供する。また、低入力インピーダンス測定、ハーモニックレシオなどの独自の機能もある。同2シリーズは、フィールドでの操作に適したもので、IP 67に準拠。水深1メートルまでの浸水および最大3メートルからの落下にも耐えることができる。また、CAT IV 600 VとCAT III 1000 Vに準拠している。U1280シリーズでは800時間、U1240Cシリーズでは400時間継続して測定ができる。
2015年11月11日ティファニー(TIFFANY & CO.)が11月14日、クリスマスシーズンに向けた日本限定ジュエリーとして、「ティファニー ノット キー」(9万2,000円)を数量限定で発売する。同ジュエリーは、“鍵”をモチーフにしたブランドを代表するコレクション「ティファニー キー」より、“ノット(結び目)”にインスピレーションを受けてデザインされたもの。センターには、可憐な輝きを放つピンクサファイヤがあしらわれた。取り扱いは全国のティファニー ブティック、及び公式ウェブサイトとなっている。
2015年11月10日クラスメソッドは8月20日、アマゾンウェブサービス(AWS)のパートナー制度において、クラウドとモバイル技術を活用した実践経験と導入事例を持つ企業に付与される「APNモバイルコンピテンシー(APN Mobile Competency、世界6社)」を取得したと発表した。同社は、AWSのパートナー制度であるAWS パートナーネットワーク(APN)に加入しており、顧客へのクラウド導入において特に優れた貢献が認められた企業に付与される「2015年AWSプレミアコンサルティングパートナー(AWS Premier Consulting Partner、世界31社)」と、ビッグデータ技術を活用した豊富な実践経験と導入事例を持つ企業に付与される「APNビッグデータコンピテンシー(APN Big Data Competency、世界20社)」を保持している。今回、「クラウド、ビッグデータ、モバイル」の3つの分野でAWSより認定を受けたことで、同社はより一層の顧客サービス向上に努めていくとしている。
2015年08月20日キーサイト・テクノロジー(キーサイト)は8月17日、無線通信の研究開発向けソフトウェアの大手サプライヤーであるAniteを約6億ドルで買収したと発表した。同買収は、無線通信ビジネスの成長とソフトウェア製品の拡大という同社の戦略を推進するものとなる。キーサイトは「Aniteの買収は、キーサイトの無線通信のポートフォリオを強化し、当社がソフトウェアを中心とするソリューション企業へ移行するために、ソフトウェア製品の拡充を促進するものです。この統合により、お互いの強みを補完しあい、お客様に優れた価値とさらなる可能性を提供していきます。私たちは、Aniteがキーサイトに加わることを大変喜ばしく思っています。」とコメントしている。
2015年08月17日Razerは24日、8方向サムパッドとプログラマブルキーを備えるゲーミングキーパッド「Razer Tartarus Chroma」を発表した。6月21日から発売し、価格は79.99ドル。日本での発売や価格は未定。プログラム可能な25個のアンチゴーストキーを備えるゲーミングキーパッド。より正確なキー操作が求められるPCゲームでの使用に適している。プログラムキーは自由にキーコンフィグやマクロを設定でき、8方向サムパッドも搭載。本体にはChromaライトを搭載しており、1,680万色カラーオプションから発光色を自由にカスタマイズ可能。本体サイズはW15.3×D54.8×H186mm、重量は370g。
2015年06月25日ハンドメイド作品の通販サイト「minne(ミンネ)」は、andcompany leather designが製作した「手のひらサイズのネコ型キーケース」を販売している。○贈り物にもオススメ「andcompany leather design」のコンセプトは「革とデザイン」。使い勝手の良さにこだわり、ありそうでなかったデザインの革小物やバッグ・アクセサリーを作っている。同商品は、手のひらサイズのネコ型キーケース。本体は革製(姫路レザー)で、一般的な鍵が2個だけ入るサイズ感。バッグやポケットの中でかさばらない小さなキーケースを探し中の人におすすめという。カギは「猫目」なマイナスネジを外して取り付ける。猫目を軸にカギが回転して、胴部分に収納。尻尾のスナップボタンで留める仕組みとなる。カギ上部の穴が4mm以上あれば装着できる。サイズは、幅85mm×高さ50mm。素材は、牛皮(国産姫路レザー)と真鍮製のマイナスネジ式ビス。「黒猫」「白猫」「トラ猫」の3色展開。価格は2,000円(税込)となる。別途送料350円がかかる。購入は、ハンドメイドマーケットminneで可能。
2015年06月08日キーサイト・テクノロジー(キーサイト)は6月1日、FPGA処理カード「M9451A PXIe 測定アクセラレータ(M9451A PXIe)」を発表した。M9451A PXIeは、次世代パワーアンプの特性評価に必要なデジタル・プリディストーション(DPD)、およびエンベロープトラッキング(ET)の高速化を実現するもので、閉ループ/開ループのDPDおよびET測定を数十ミリ秒で実施でき、同社従来比で速度を最大で100倍高速化することができる。さらに、RFパワーアンプ特性評価/テスト用リファレンス・ソリューションと統合されたことで、Sパラメータ、高調波歪み、パワー、復調測定の高い確度を維持したまま、スループットをさらに高めることが可能となった。リファレンス・ソリューションで使われているDPDアルゴリズムは、同社がこれまで培ってきたノウハウと、SystemVueシミュレーション、N7614Bパワーアンプ・テスト用Signal Studioソフトウェアアプリケーションの要素技術を基に作られており、次世代パワーアンプ・モジュールのシミュレーションから製造まで一貫性のある測定を実現した。また、リファレンス・ソリューションに付属しているオープンソースのサンプル・コードはパワーアンプの特性評価に最適化されており、評価を開始するまでの所要時間を短縮できるとしている。
2015年06月01日リンクスインターナショナルは24日、Lazerwood Industries製のキースキンとして、本物の木材を使用した「Lazerwood keys for Apple MacBook Pro」シリーズと「Lazerwood keys for Apple Wireless Keyboard」シリーズを発表した。4月29日から発売する。店頭予想価格(税別)はともに7,980円前後。○Lazerwood keys for Apple MacBook ProシリーズApple MacBook ProのJIS配列日本語キーボードに貼る、リアルウッドタイプのキースキン。チェリーとウォールナットの2種類を用意。見た目も手触りも「木」そのもので、1つ1つ木目が異なるなど木の優しい質感を楽しめる。貼り付けはシール式となっており、接着面を汚さないタイプのシールを使用。制作はハンドメイドによる手作りで、すべてアメリカで制作されている。本体サイズはW260×D100×H2mm、重量は約15g。○Lazerwood keys for Apple Wireless KeyboardシリーズApple Wireless Keyboard(JIS配列)日本語配列キーボードに対応するキースキン。チェリーとウォールナットの2種類を用意。そのほかの仕様はほぼ共通。
2015年04月25日エレコムは7日、1,000万回のキーストロークに耐える高耐久性キーを採用したテンキーパッドを発表した。Bluetooth対応モデルやUSB接続モデルなど4機種を用意し、4月下旬の発売を予定する。いずれのモデルもテンキーに加えて、[00]キーやTabキー、BackSpaceキーを搭載する。キースイッチはメンブレン式。キー入力に不具合が起こる「NumLock」問題をハードウェア側で解決し、対策ソフトや専用ドライバのインストールは不要という。○スタンダードモデル「TK-TCM013シリーズ」テンキー機能だけのシンプルなスタンダードモデル「TK-TCM013シリーズ」の主な仕様は、キー配列が20キー、キーピッチが16mm、キーストロークが2.3mm。インタフェースはUSB、電源はUSBバスパワー。本体サイズはW78×D127.5×H24.0mm、重量は約97g。カラーはブラックとホワイトの2色を用意し、価格は税別2,640円。○USB 2.0ハブ搭載モデル「TK-TCM014シリーズ」「TK-TCM015シリーズ」「TK-TCM014シリーズ」「TK-TCM015シリーズ」はそれぞれ、2基のUSB 2.0ポートを備える。このうち、「TK-TCM015シリーズ」はExcelや電卓ソフト、Webブラウザといったアプリケーションを起動できるホットキーや関数入力に便利な[=] / [(] / [)]キーなどを搭載する。「TK-TCM014シリーズ」の主な仕様は、キー配列が20キー、キーピッチが16mm、キーストロークが2.3mm。インタフェースはUSB、電源はUSBバスパワー。本体サイズはW78×D127.5×H24.0mm、重量は約97g。カラーはブラックとホワイトの2色を用意し、価格は税別3,530円。「TK-TCM015シリーズ」の主な仕様は、キー配列が27キー、ホットキーが3キー、キーピッチが19mm、キーストロークが2.3mm。インタフェースはUSB、電源はUSBバスパワー。本体サイズはW90×D170×H24.5mm、重量は約143g。カラーはブラックとホワイトの2色を用意し、価格は税別4,950円。○Bluetooth対応モデル「TK-TBM016BK」Bluetooth 3.0に対応した「TK-TBM016BK」は、Bluetooth HIDプロファイルに対応したPCであればレシーバが不要。非磁性体で約10m、スチールデスクといった磁性体の上でも3mまでの距離でも利用できるという。主な仕様はキー配列が20キー、キーピッチが19mm、キーストロークが2.3mm。インタフェースはBluetooth 3.0 Class2、電源は単3形乾電池。本体サイズはW90×D140×H26.5mm、重量は約107g。カラーはブラックのみ。価格は税別7,090円。
2015年04月08日キーサイト・テクノロジーは4月3日、LTE-Advanced 8×8 MIMO測定ソリューションを発表した。同ソリューションは、同社のPXIモジュール型ベクトル・シグナル・アナライザ(PXI VSA)「M9391A」、PXIモジュール型ベクトル信号発生器(PXI VSG)「M9381A」およびソフトウェアなどを組み合わせたもので、TDD方式のLTE-Advancedの商用化に必要な8チャネルを使うMIMO技術の特性評価に最適だと同社では説明している。具体的には、3.5GHz帯を利用したTDD方式のLTE-Advancedの2016年の商用化に向けた研究開発において、チャネル間の位相同期/時間同期を仕様化したほか、8チャネルまでの信号を位相コヒーレント状態で解析(最大周波数6GHz、最大帯域幅160MHz)することが可能。また、8チャネルまでの位相コヒーレントな入力信号生成(最大周波数6GHz、最大帯域幅160MHz)も可能だという。なお、同ソリューションは即日販売を開始しており、価格はLTE-Advanced 4×4 MIMO測定ソリューションで3400万円~(税別)、LTE-Advanced 8×8 MIMO測定ソリューションで6600万円~(同)となっている。
2015年04月03日キーサイト・テクノロジー(キーサイト)は3月31日、次世代移動体通信(5G)向けの空間電波伝搬特性測定ソリューションを発表した。同ソリューションでは、ミリ波周波数で最大帯域2GHzの入力信号生成、複数アンテナを使用した多チャネル伝搬測定が可能となる。また、伝送/反射ミリ波サウンディング信号の捕捉による選択したチャネル特性の抽出、オープンFPGAを使用したリアルタイム測定による長時間の連続したデータ収集、さらには指向性の強いアンテナの3次元測定が実現した。具体的には、M8190A任意波形発生器が業界最高のサンプリングレートと分解能を、PSGベクトル信号発生器が業界で最も広帯域のI/Q変調機能を提供する。また、ダウンコンバータおよびシグナル・コンディショニング・モジュールにより、5G研究に必要な確度を備えた、広帯域信号の捕捉/解析用のスケーラブルな構成が可能となる。さらに、5Gベースバンド エクスプロレイション ライブラリにより、現実的なチャネルモデルの抽出とシミュレーションが実現する。キーサイトは、「当社は無線通信技術において世界的なリーダーであり、また最適なソリューションを提供できるベンダーでもあり、お客様と連携し、5Gに必要な無線技術の研究開発をリードしています。この空間電波伝搬特性測定ソリューションは、当社が中心となり4Gから5Gへの進化を推し進めることへの新たな決意表明でもあります」とコメントしている。
2015年03月31日キーサイト・テクノロジー(キーサイト)は3月9日、USB3.1インタフェースやDDR4インタフェース、PCI-Express Gen4、MIPI Gear4などの信号解析に向けたデジタル・オシロスコープ「Infiniium Vシリーズ」の販売を開始したと発表した。「Infiniium Vシリーズ」はアナログ周波数帯域幅が最大33GHz、サンプリング速度が最大80Gサンプル/秒と高い。キーサイトが市販しているオシロスコープの製品ラインアップは主に、信号観測を重視したシリーズ「InfiniiVision」と信号解析を重視したシリーズ「Infiniium」に分かれる。信号解析を重視した「Infiniiumシリーズ」は、デジタル・オシロスコープ(デジタルオシロ)ではハイエンドの「Infiniium Zシリーズ」からローエンドの「Infiniium Sシリーズ」まで、4つのシリーズをそろえている。9日に発売した「Infiniium Vシリーズ」は、性能では上から2番目のシリーズに位置し、既存の解析向けデジタルオシロ「Infniium 90000 Xシリーズ」の後継機種に相当する。「Infiniium Vシリーズ」は、アナログ周波数帯域幅の違いやデジタル入力チャンネルの有無、解析オプションの有無によって3種類に分かれている。アナログ入力のみで解析オプションを載せていない基本モデルが「DSO」、DSOに解析オプションを載せたモデルが「DSA」、DSOにデジタル入力チャンネル(16チャンネル)を追加したモデルが「MSO」である。アナログ入力チャンネルはすべて4チャンネル。最大サンプリング速度は、4チャンネル使用時が40Gサンプル/秒、2チャンネル使用時が80Gサンプル/秒となる。アナログ帯域幅の違いでは、帯域幅が8GHzのモデル「V084A」、13GHzのモデル「V134A」、16GHzのモデル「V164A」、20GHz(2チャンネル入力のみ)のモデル「V204A」、25GHz(2チャンネル入力のみ)のモデル「V254A」、33GHz(2チャンネル入力のみ)のモデル「V334A」がある。なお、上記で4チャンネル入力のアナログ帯域幅は、「V164A」以降はすべて16GHzになる。これらのモデル表記の組み合わせで、製品の形名を表示している。例えば解析オプションを搭載した33GHzモデルは「DSA-V334A」となる。すなわち基本機能の違いで3種類。アナログ帯域幅の違いで6種類。合計で18品種の製品が用意されている。「Infiniium Vシリーズ」の特徴の1つとしてキーサイトが挙げた機能に、ハードウェア・トリガがある。最大で160ビットときわめて長いシリアルパターンのシークエンスをトリガに指定できる。パターンの転送速度は480Mビット/秒~12.5Gビット/秒である。この機能により、PCI-Express Gen3の130ビットシンボルやUSB3.1の132ビットシンボルなどのパターンをトリガに指定できる。波形メモリの最大長も、特徴の1つである。波形メモリの大きさは、4チャンネル使用時に標準50Mポイント/チャンネル、2チャンネル使用時に標準100Mポイント/チャンネル。オプションによっていずれのチャンネル数でも、最大2Gポイント/チャンネルまで拡張できる。豊富な解析機能も、特徴の1つに挙げていた。16個の演算機能、26種類のプロトコルに対応したデコード機能、32個の技術仕様に対応した規格試験用測定機能、39個の解析ソフトウェアを用意した。モデル「MSO」のデジタル入力チャンネルは、最大サンプリング速度が16チャンネル使用時に10Gサンプル/秒、8チャンネル使用時に20Gサンプル/秒である。DDR4/LPDDR4メモリのトランザクション解析が実行できる速さだとする。
2015年03月11日キーサイト・テクノロジー(キーサイト)は3月6日、テスト時間を従来の10分の1に短縮するE5080A ENAベクトル・ネットワーク・アナライザの販売を同日より開始すると発表した。E5080Aは、差動部品を含め、増幅器、ミキサー、アンテナ、ケーブルなど、アクティブコンポーネントとパッシブコンポーネントの測定に必要なさまざまな機能を搭載。E5071C ENAネットワーク・アナライザと性能を比較すると、ダイナミックレンジが仕様で135dB(代表値147dB)と拡大した。測定速度は最大10倍高速化しており、精度とスループットを大幅に改善した。販売予定価格(税別)は以下の通り(いずれもバイアスティー付き)。・ E5080A-245 2ポート・テスト・セット、9 kHz ~ 4.5 GHz 357万918円・ E5080A-265 2ポート・テスト・セット、9 kHz ~ 6.5 GHz 394万5479円・ E5080A-295 2ポート・テスト・セット、9 kHz ~ 9 GHz 441万3021円・ E5080A-445 4ポート・テスト・セット、9 kHz ~ 4.5 GHz 573万6279円・ E5080A-465 4ポート・テスト・セット、9 kHz ~ 6.5 GHz 598万4047円・ E5080A-495 4ポート・テスト・セット、9 kHz ~ 9 GHz 633万7531円
2015年03月06日キーウェアソリューションズ(キーウェア)は3月4日、自治体向けに、農作物の品質・生産性向上や栽培技能の継承を支援する農業ICTサービス「OGAL(オーガル)」シリーズの提供を開始した。参考標準価格は、5年分のライセンス込みで約200万円だ。同サービスは、圃場に設置した各種センサーから収集する環境情報を、遠隔からリアルタイムでモニタリングできるクラウド型サービス。リアルタイムでハウスの内外をモニタリングする「OGALモニター」と、生産者間だけでなく自治体などの農業関係者間でのコミュニケーションが可能な「OGALリンク」、作業情報の収集・管理ができる労務管理サービス「OGAL-TM」にて構成する。これにより、農作物の品質や生産性の向上を実現するほか、経験と勘に頼らず長期間の環境情報を蓄積することが可能なため、次世代の担い手を支援することにも役立つという。また、経験と勘に頼らず長期間の環境情報を蓄積することが可能なため、次世代の農業の担い手を支援することにも役立つ。あわせて、農業情報共有サービスや農業向け労務管理サービスを提供することにより、生産ネットワークの強化と効率的な農業経営を支援する。同社は今後5年間で、売上1億円、OGALシリーズ導入累計100ライセンスを目指す。
2015年03月05日キーサイト・テクノロジーは2月17日、大規模RFIC回路デザイン用のシミュレーションソフトウェア「GoldenGate 2015」について新機能の追加と機能拡張を発表した。最新バージョンとなる「GoldenGate 2015.01」では、パワーアンプのエンベロープトラッキング解析を実現するFast Envelope Level3のサポートや、複数の周波数ディバイダを含むハーモニックバランス解析などが実現。複数の周波数ディバイダのハーモニックバランス解析がサポートされたことで、LTE-Advancedのキャリア・アグレゲーションでみられるレシーバーのクロストークをより正確に予測できるようになるという。このほかでは、水晶発振器の初期過渡解析のセトリング応答時間が大幅に短縮されたほか、発振器の解析性能向上、Xパラメータのシミュレーションとデータファイルの機能強化などが実施された。
2015年02月17日キーサイト・テクノロジーは2月4日、3次元電磁界解析シミュレーション・ソフトウェア「EMPro」とAdvanced Design System(ADS)の最新版を発表した。新バージョンである「EMPro 2015.01」は、有限要素法(FEM)シミュレータの速度が向上したことが大きな改善点で、従来の解析時間を平均で半分に短縮することに成功した。さらに、FEMメッシュ性能と効率の改善、信頼性の向上により、大規模な構造でも電気特性の解析が可能となる。このほか、有限差分時間領域法(FDTD)シミュレータ用の新しい同軸ポートが加えられ、誘電正接モデリングの改良、ユーザー定義リミットラインおよび速度とユーザービリティの改善などが行われた。次に最新版の「ADS 2015」は、ケイデンスのVirtuosoとの相互運用やGoldenGate-in-ADSなど、シリコンRFICでの設計効率化機能が特長。VirtuosoとADSのどちらで作成した回路図でもそれぞれの環境で編集・シミュレーションが可能となった。さらに、ADSでVirtuoso ICのレイアウトを直接開き、パッケージ/モジュール内に配置し、ICとパッケージを統合したデザインで電磁界シミュレーションを実行して、システム全体の性能を検証することができる。また、新しいDDRバスシミュレータとRFIC向けGUIの追加、FEMシミュレーション性能の2倍~16倍高速化、レイアウト設計およびレイアウト検証機能の向上など、さまざまな新機能の追加や機能拡張が行われた。
2015年02月04日キーサイト・テクノロジーは1月9日、普及価格帯のデジタル・オシロスコープ(デジタルオシロ)「InfiniiVision 3000T X-シリーズ」の販売を始めたと発表した。これまで販売してきた普及価格帯のデジタルオシロ「InfiniiVision 3000Xシリーズ」の機能強化版に相当する。機能が強化されたにもかかわらず、同程度の価格を実現した。価格は機能によって違い、42万円台(2チャンネルのアナログ入力、100MHz帯域)~197万円台(4チャンネルのアナログ入力、16チャンネルのデジタル入力、1GHz帯域)。既存機種「InfiniiVision 3000Xシリーズ」の販売は、今後も継続する。新製品の「InfiniiVision 3000T X-シリーズ」では、既存機種「InfiniiVision 3000Xシリーズ」が備えていた特徴である高い波形更新速度(100万波形/秒)はそのままに、これまでは高級機種の装備であったタッチパネル利用のトリガー設定機能や解析機能などを追加するとともに、波形メモリの長さを4Mポイントに倍増した。「InfiniiVision 3000T X-シリーズ」の製品展開は、既存機種「InfiniiVision 3000Xシリーズ」とほぼ同様である。アナログ帯域幅の違いとアナログ入力チャンネル数の違い、デジタル入力チャンネルの有無によって合計で20品種を揃えた。なおサンプリング速度は、既存機種が1GHz帯域幅のみ5Gサンプル/秒、そのほかが4Gサンプル/秒であったのに対し、新製品ではすべて5Gサンプル/秒となった。○高い波形更新速度を維持しながら解析機能を充実新製品「InfiniiVision 3000T X-シリーズ」の開発で注力した点に、不具合を解析する機能の充実がある。デジタルオシロで不具合を解析するには、当然ながら、まずは不具合を見つけなければならない。具体的には、異常な信号波形をデジタルオシロで発見することである。異常な波形は、信号の繰り返しの中でもまれにしか発生しないことが少なくない。こういった「レアな」波形を逃さないためには、高い波形更新速度が欠かせない。波形更新速度が低いと、まれにしか発生しない波形を見逃す確率が高くなる。言い換えると、異常な波形の発見に必要な観測時間が長くなるので、不具合を見つけにくくなる。この点、「InfiniiVision 3000T X-シリーズ」は100万回/秒という同じ普及価格帯の中ではきわめて高い波形更新速度を備えており、不具合を見つけやすい。次に、異常な波形だけを観測することで、不具合の様子を詳しく把握する。このためには通常、トリガー機能を使う。特定の区間内を通過する波形だけを表示したり、特定の区間内を通過しない波形だけを表示したりする機能である。タッチパネルによるトリガー設定機能(キーサイトでは「ゾーンタッチトリガ」と呼ぶ)が存在しない場合、トリガーの設定には14段階程度の手順を踏む必要がある。これに対し、新製品「InfiniiVision 3000T X-シリーズ」が搭載する「ゾーンタッチトリガ」機能では、タッチパネルに指をタッチしてスライドさせて作った特定の区間を、信号波形を通過させるのか、通過させないのかを指定することで、トリガー設定が完了する。タッチパネルの操作に慣れれば、数秒でトリガー設定を完了できる。異常な波形の観測と記録が完了したら、不具合の調査に移行する。このときには解析用の計測器を使ったり、記録波形のデータをパソコンに移動して解析ソフトウェアで調査したりする。こういった手間を省くのが、「InfiniiVision 3000T X-シリーズ」が搭載する解析機能である。搭載した機能は、20MHzの任意波形発生器、8桁の周波数カウンタ、プロトコル解析機能、3桁のデジタルマルチメーター(DMM)、16チャンネルのデジタル入力による論理解析機能、などである。これらの機能のほかに、強力な解析機能として、スペクトラムアナライザがこの新製品には搭載されている。時間軸上で特定の区間だけを切り出して高速フーリエ変換(FFT)をかける機能だ。「ゲーティッドFFT」とキーサイトは呼んでいる。この機能を使うと、例えばFSK変調信号の周波数が偏移した区間でのスペクトラムの変化を簡単に観測できる。この結果、時間ドメインと周波数ドメインの相関を手軽に把握できるようになる。
2015年01月13日