テレビ界のアカデミー賞といわれる第68回エミー賞の候補が発表になった。公式サイトによると、最も多くのノミネートを受けたのは昨年と同じ「ゲーム・オブ・スローンズ」が23ノミネート。続いて「The People v. O.J. Simpson: American Crime Story」(原題)が22、「FARGO/ファーゴ」が18、テレビ局としては「ゲーム・オブ・スローンズ」を製作・放送しているHBOが計94ものノミネートを記録した。昨年、ドラマシリーズ部門作品賞をはじめ、12もの賞を獲得した「ゲーム・オブ・スローンズ」だが、今年はティリオン・ラニスター役のピーター・ディンクレイジとジョン・スノウ役のキット・ハリントンの2人が助演男優賞、サーセイ・ラニスター役のレナ・ヘディ、デナーリス・ターガリエン役のエミリア・クラーク、今年日本に来日を果たし話題になったアリア・スターク役のメイジー・ウィリアムズの3人が助演女優賞にノミネートされる快挙を遂げている。2月に開催された第88回アカデミー賞は、主要俳優部門にノミネートされた20人が全員白人だったことから「アカデミー賞は白すぎる」だとか「白人至上主義」と物議を醸したが、エミー賞の俳優部門には黒人が2人以上ノミネートされている部門もあり、「多様性」を見せている。エミー賞授賞式は9月18日(現地時間)に行われ、ジミー・キンメルが再びホストを務める。ジミーは2012年にもホストに抜擢された経験を持つ。(Hiromi Kaku)
2016年07月15日第88回アカデミー賞で作品賞と脚本賞をW受賞した『スポットライト 世紀のスクープ』のDVD&Blu-rayの発売がこのほど決定。特典内容も明らかとなった。2002年1月、米国の新聞「ボストン・グローブ」が、カトリック教会の信じがたい実態を報じた。数十人もの神父による児童への性的虐待を、教会が組織ぐるみで隠蔽してきた衝撃のスキャンダル。その許されざる罪は、なぜ長年黙殺されたのか。「スポットライト」という名の特集記事を担当する記者たちは、いかにして教会というタブーに切り込み、暗闇の中の真実を探り当てたのだろうか――?「ピューリッツァー賞」に輝いた「ボストン・グローブ」紙の調査報道チームの軌跡を映画化した本作。“世紀のスクープ”の内幕を取材に当たった新聞記者の目線で克明に描き、社会派ドラマの傑作として高い評価を得ている。脚本と監督を『扉をたたく人』『靴職人と魔法のミシン』のトム・マッカーシーが出手掛け、キャストにはマイケル・キートンや、本作でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされたマーク・ラファロ、同じくアカデミー賞助演女優賞にノミネートされたレイチェル・マクアダムス、リーヴ・シュレイバーら実力派が勢揃いしている。また、日本語吹替版のキャストには、「スポットライト」班のマーク演じるマイク・レゼンデス役を宮内敦士、マイケル演じるウォルター“ロビー”ロビンソン役に牛山茂、レイチェル演じるサーシャ・ファイファー役に森なな子、リーヴ演じるマーティ・バロン役に大塚明夫、ジョン・スラッテリー演じるベン・ブラッドリー・Jr.役に仲野裕、そして弁護士のスタンリー・トゥッチ演じるミッチェル・ガラベディアン役を岩崎ひろしが担当し、こちらも豪華声優陣が集結している。このほど発売が決定したDVD&Bru-rayでは、特典映像としてスタッフやキャスト、モデルとなった記者のインタビュー映像や、撮影風景、日本版と海外版の予告編&TVスポット集が収められている。『スポットライト 世紀のスクープ』のDVD&Blu-rayは9月7日(水)より発売。<『スポットライト 世紀のスクープ』発売情報>発売日:9月7日(水)※同日レンタル開始価格:DVD3,800円+税/Blu-ray4,800円+税発売元・販売元:バップ(C)2015 SPOTLIGHT FILM, LLC(cinemacafe.net)
2016年07月08日サンローラン(Saint Laurent)は、新クリエイティブ・ディレクターのアンソニー・ヴァカレロによる、初のイメージビジュアルを公開した。「#YSL」と題されたビジュアルは、フランス・パリで撮影。起用されたのは、2人のモデルAGNESとTHEOだ。COLLIER SCHORRをフォトグラファーに迎え、男性の上に横たわる女性の姿を捉えている。同時に公開されたムービーでは、レオパード柄のソファーに佇む彼女を映し出した。風に揺られる長い髪、遠い先を見つめる強いまなざし。それらはどれも洗練された美しさにあふれ、アンソニーによるファーストコレクションへの期待へとつなげる。なおデビューは、2016年10月開催の2017年春夏シーズンを予定している。
2016年06月20日8日(水)、第42回「放送文化基金賞」が発表され、「番組部門」のテレビドラマでは、最優秀賞に「赤めだか」(TBS)、優秀賞に「天皇の料理番」(TBS)が選ばれた。同部門の演技賞には、「天皇の料理番」主演の佐藤健と、福岡発地域ドラマ「いとの森の家」で樹木希林が受賞している。過去1年間の放送番組から優れたテレビ、ラジオ番組や個人・グループに毎年贈られる「放送文化基金賞」。今年も平成27年4月~28年3月に放送されたものを対象に選出した。全国の民放、NHK、プロダクションなどから、全部で268件の応募、推薦があり、テレビドキュメンタリー、テレビドラマ、テレビエンターテインメント、ラジオの4つの番組部門で、それぞれ最優秀賞、優秀賞、奨励賞の16番組と、演技賞や企画賞など個人5件、さらに個人・グループ部門の放送文化、放送技術で8件を決定した。昨年は「相棒 season13」(テレビ朝日)が最優秀賞に選ばれた「番組部門」におけるテレビドラマ番組。今年は、立川談春の同名エッセイを原作に、「嵐」二宮和也主演で昨年12月28日(月)に放送された、年末ドラマ特別企画「赤めだか」が受賞。ビートたけしが立川談志を演じ、17歳で談志に入門した二宮さん演じる談春と、談志の弟子たちの成長物語。「厳しさを自らのものとすることで人は成長できることを教えてくれる啓発的ドラマでありながら、笑いを随所に盛り込んでぐいぐい引き込むストーリー」などと評され、最優秀賞に輝いた。優秀賞に選ばれた「TBSテレビ60周年特別企画 日曜劇場『天皇の料理番』」。大正・昭和時代に宮内省の厨司長を務めた秋山徳蔵氏の人生を描いた杉森久英の同名小説が原作で、田舎のやっかい者・秋山篤蔵を佐藤さんが演じ、天皇の料理番を勤め上げるまでに成長していく物語。「キャスティング、ストーリーの構成どれをとっても完成度が高い」と絶賛され、主役の脇を固めた黒木華、鈴木亮平といった俳優たちの演技も「質がみな高かった」とされた。主演の佐藤さんは演技賞も本作で受賞し、「難しい役柄を、多くのハードルを越えて演じ切り、ドラマの強力な牽引力となった演技は秀逸」と評価されている。(text:cinemacafe.net)
2016年06月08日トッズ(TOD'S)から、3年間に渡りブランドを支えてきたアレッサンドラ・ファッキネッティが、ウィメンズコレクションのクリエイティブ・ディレクターを辞任することが発表された。今回の辞任について、トッズグループ会長でCEOのディエゴ・デッラ・ヴァッレは「アレッサンドラのトッズへの貢献に感謝の意を表します。私達はイタリアンスタイルとともにファッションにおける明確な視点を育てようとしてきたので、ミラノで見逃せないショーのひとつとなったことで、これらの目標を達成できたと思っております。今回の決定に至るまでには熟考を重ね、互いの事を思いやる対話を経た結果としてこの結論に達しました。アレッサンドラの今後の活躍に幸多かれと祈ります」とコメント。アレッサンドラ・ファッキネッティは、「私はこれまでトッズの戦略が達成できるようにするために、ニの次にしていた他のプロジェクトに今後は邁進したいと思っています。品質とクラフツマンシップそして卓越した物作りをビジネスの根幹とするこの類稀なるファミリー企業で働けたことはとても誇りであり、トッズに、そして特にディエゴとアンドレア・デッラ・ヴァッレには感謝しています。ふたりは多大なるサポートをしてくださり、今後もこの友好な関係は継続すると思います」と語っている。
2016年05月06日米人気歌手プリンスさんが57歳で急死したことを受け、バラク・オバマ大統領が「クリエイティブのアイコンを失った」と追悼した。オバマ大統領は声明の中で「本日、世界は1人のクリエイティブのアイコンを失いました。ミシェル(大統領夫人)と私は世界中の何百万人ものファンの皆さんとともにプリンスの急な死を悼んでいます」「(ポップ音楽のその音とメロディーで)こんなにも顕著な影響を与え、またその才能でたくさんの人々の心に触れたアーティストは数多くいません」と追悼の意を表した。さらに、オバマ大統領はプリンスさんの多才さをたたえ、「最も才能のある多作のミュージシャンとして、プリンスは全てをやりました。ファンク、R&B、ロックンロール。楽器演奏の達人、素晴らしいバンドリーダー、衝撃的なパフォーマーでした」「プリンスはかつて、強い精神はルールを打ち破ると言いました。プリンス以上に強く、大胆で、クリエイティブな精神を持つ人はいませんでした」とし、最後に「我々の想いと祈りは、プリンスのご遺族、バンド、彼を愛する全ての人々とともにあります」という言葉で締めくくった。(C)BANG Media International
2016年04月23日レオナルド・ディカプリオが念願のオスカーを獲得したことも記憶に新しいアカデミー賞。あるいは、映画界やテレビ界の権威ある賞としてゴールデン・グローブ賞やエミー賞、ミュージカル・演劇のトニー賞、その年の音楽界を象徴するグラミー賞などが注目されることが多いが、今回は音響編集部門に特化した映画賞として知られるゴールデン・リール賞を受賞した海外ドラマ<a href="">「Empire/エンパイア 成功の代償」</a>に注目!本作は、巨大ヒップホップレーベルを舞台にした、華麗なる一族の音楽ドラマだ。あまり日本では馴染みがないゴールデン・リール賞だが、その歴史は意外にも古い。1964年から始まったアカデミー賞「音響編集賞」よりも10年早い、1954年から開催されており、まさに「音響編集賞」の先駆けともいえる由緒ある賞だ。アメリカ映画の音響編集・音楽編集の団体(MPSE)から与えられ、受賞作はいわば音響のプロから認められた証といえる。そんな栄誉ある賞の「TVショート・フォーム 音楽作品部門」を見事受賞したのが、「Empire/エンパイア 成功の代償」。本作は、<a href="">『プレシャス』</a>でアカデミー賞にノミネートされた監督リー・ダニエルズと<a href="">「24 -TWENTY FOUR-」</a>のヒットメーカーがタッグを組み、音楽業界の裏側を舞台に、巨大ヒップホップレーベル“エンパイア”の相続を巡る熾烈な争いと、成り上がり一族経営ゆえのドロドロをスキャンダラスに描き出す。アメリカで放送されるや、シーズン1は12回連続で視聴者数を増加させ、たった4か月で頂点に君臨!視聴者数は「24」超えの1,765万人、放送時のツイート数は330万、YouTubeの動画再生は1,000万回以上と記録的大ヒットに。ドラマ最高額の広告料も誇り、常識を打ち破り続ける社会現象ドラマとなっている。本作の魅力は、なんといってもストーリーやキャラクターに合った音楽。先日発表された第58回グラミー賞では、サウンドトラック部門ノミネート(「Empire (Original Soundtrack from Season 1)」)を果たし、ドラマ業界の枠を超えて、音楽業界からも高い評価を得ている。ジャスティン・ティンバーレイクやジェイZなど数々のアーティストをヒットに導いてきた名プロデューサー、ティンバランドが全曲オリジナルで手がけており、コートニー・ラブ、メアリー・J. ブライジ、ジェニファー・ハドソンなどが、ハマリ役ともいえるゲスト出演の仕方をしていることも見どころだ。本作で、“エンパイア”が抱えるアーティストであり、一家の次男ジャマル・ライオンを演じているジャシー・スモレットは、サントラの中でも「何度も歌っているのに、未だに飽きることがないのが『ユー・アー・ソー・ビューティフル』。あれはベッキーを演じるギャビー(『プレシャス』のガボレイ・シディベ)のために共作した曲で、毎回、ギターとともに曲が流れると幸せな気分になる それと、『グッド・イナフ』と『パワー』も」と、シーズン1でのお気に入り曲を挙げる。また、彼ら兄弟の母親クッキー・ライオン役でゴールデン・グローブ賞に輝いたタラジ・P・ヘンソンは、「私は『グッド・イナフ』がお気に入り。いまだに、聴くと感動するわ」と明かす。「『グッド・イナフ』は、ストーリーを物語る上で、魔法にも似た効果を持っていたと思う。台本を読んだ時点では、どう編集されるか分からなかったけど、実際には、ミュージックビデオのような仕上がりになったわ。子どもが階段の下でゴミ箱に入れられるところが、成長した現在のジャマルとオーバーラップすることで、彼の当時の心情が表現される。音楽を使ってストーリーを表現するうまいやり方だと思ったわ。あの曲を聴くたびに、母親として、鳥肌が立つの。幼い子どもをあんな目に遭わせなければならず、母親は刑務所に入り、ガラス越しでしか息子に会えない。数年後に息子があの日のことを歌っている姿を見る…。本当に深い心情を描いた美しいシーン。個人的には、あの曲がベストね」と語り、ドラマのストーリーになぞられた曲のパワーに感嘆の声を寄せている。まさに“見てよし”“聴いてよし”、必見&必聴ドラマの登場といえそうだ。「Empire/エンパイア成功の代償」はDVDリリース、デジタル配信中。(text:cinemacafe.net)
2016年04月07日サンローラン(Saint Laurent)のクリエイティブ・ディレクターを務めるエディ・スリマンが、退任。後任は、ヴェルサス ヴェルサーチ(Versus Versace)で活躍していたアンソニー・ヴァカレロ(Anthony Vaccarello)に決定した。2012年3月よりクリエイティブ・ディレクターに就いたエディ。彼はサンローランでのラストコレクションとして、ロサンゼルスでのショーで自身の集大成的スタイルを存分に披露した一方、16年秋冬ウィメンズコレクションでは、イヴ・サン=ローラン本人によるクチュールショー演出を踏襲し、新たなクチュールハウスで発表した。4年間、ブランドの世界観を大事にしながらモダンな息吹を吹き込んだ、彼らしい最後を飾ったと言える。なお今回の退任に関して、ケリングCEO フランソワ・アンリ・ピノーは「イヴ・サンローランがこの4年間で成し遂げたことは、メゾンの歴史の中でもユニークな章になったと思います。この伝説的ブランドの新たな道のりをひいてくれた、エディ・スリマンとイヴ・サンローラン チームには大変感謝しています」とコメントした。後任については2016年4月4日(月)、アンソニー・ヴァカレロに決定。彼は、ベルギー出身の36歳。2年間フェンディ(FENDI)で経験を積んだ後、2009年より自らの名を冠したブランドの クリエイティブ・ディレクターに就任。また、ヴェルサス ヴェルサーチでは3年間のコンサルタント・デザイナーを経てクリエイティブ・ディレクターを2015年より務めていたが、サンローランへの就任が報じられた直後に、退任が発表された。
2016年04月04日クリエイティブ・ラボPARTYは、オーディオウェアラブルデバイス「Song Wig」を発表した。同製品では、ウィッグがすべてがイヤホンでつくられており、スマートフォンや音楽プレイヤーからワイヤレスで音楽を再生することができる。ツインテールとLEDアクセサリーでポップミュージックを鳴らすのに最適な「POP STAR」、太くて縮れたコードでドレッド風でレゲエに適した「REGGAE GURU」、白いカールコードでクラシカルで厳かなムードに最適な「CLASSICAL MAESTRO」など、3種類のヘアスタイルをラインナップしている。第一弾となるPOP STARは、熱収縮チューブを使って200本のイヤホンを基盤に設置、200本のイヤホンはすべて音楽を楽しむことが可能となっている。また、Bluetoothを内蔵しており、スマートフォンや音楽プレイヤーとも接続が行える。なお、同製品は完全受注生産のため、価格やスケジュールについては同社まで要問い合わせとのこと。ちなみに、同製品は米国・オースティンで開催されているクリエイティブ・ビジネス・フェスティバル「SXSW(サウス・バイ・サウスウェスト)」にて出展されている。
2016年03月17日第68回プライムタイム・エミー賞の司会をジミー・キンメルが務めることになった。2012年にも同賞の司会を務めたことのあるジミーが、9月18日に開催されるアメリカのテレビ関連の業績を称える授賞式の司会として帰ってくることになった。授賞式を進行することに自信を見せるジミーは「エミー賞の司会を再び務めることを本当に楽しみにしています。自分が素晴らしくこなすだろうと感じています」とコメントする。エミー賞の放送は主要4大テレビ局ABC、CBS、フォックス、NBCが交互に担当しており、ジミーは前回司会をした際と同様にABCに向けた式典の司会となる。フォックスが担当した昨年はアンディ・サムバーグを司会にすえ、2014年はNBC局がセス・マイヤーズ、2013年はCBSがニール・パトリック・ハリスを司会に選んでいた。そんなジミーは過去に自身の冠番組『ジミー・キンメル・ライブ』がバラエティ・トーク・シリーズ部門、ミュージック/コメディ・シリーズ部門、バラエティ部門の脚本賞などで5ノミネートを果たした経緯があることから、今年もノミネートが期待される。今年のノミネートリストは7月14日に発表される予定だ。(C)BANG Media International
2016年03月09日第39回日本アカデミー賞において、安藤サクラが『百円の恋』で最優秀主演女優賞を獲得!本作は超低予算で制作され、わずかな館数での公開で始まったが、主演女優賞に加え、最優秀脚本賞(足立紳)にも輝き、今回の授賞式で大旋風を巻き起こした。優秀主演女優賞には『海街diary』での長女役が絶賛された綾瀬はるか、『ビリギャル』の有村架純、『あん』の樹木希林、『母と暮せば』の吉永小百合と若手からベテランまで多彩な顔ぶれが並んだが、予算規模も最小、撮影期間もわずか2週間の『百円の恋』で存在感を見せつけた安藤さんが最優秀賞を受賞した。安藤さんは2013年に「第86回キネマ旬報ベスト・テン」で史上初の、主演女優賞(『かぞくのくに』)、助演女優賞(『愛と誠』『その夜の侍』ほか)のW受賞を達成。昨年は実姉の安藤桃子がメガホンを握った『0.5ミリ』でも優秀主演女優賞を受賞したが、今年ついに最優秀賞主演女優賞受賞となった。安藤さんは本作の撮影を振り返り「2週間での撮影というのが悔しくて、みんな『やってやるぜ!』という気持ちでした」と述懐。映画では、30代になっても自堕落な生活を送っていたが、あるきっかけでボクシングに打ち込んでいく主人公・一子を演じている。オーディションでこの役を勝ち取った安藤さんは「彼女のようになりたかった」と語り、短期間での過酷な肉体改造についても赤裸々に語った。そして、プレゼンターの岡田准一から、最優秀賞受賞者として自身の名が読み上げられると、安藤さんは信じられないという表情を見せ「驚いてます!びっくりして…ジワジワと心臓が出てきちゃいそう!」と驚きを口にした。『百円の恋』は最優秀脚本賞(足立紳)も受賞。小規模公開の低予算作品の主要部門での2冠に会場は、称賛の拍手に包まれた。会場内の同作のテーブルには新井浩文(優秀助演男優賞)、武正晴監督(優秀監督賞)も同席していたが新井さんは脚本、主演女優部門での最優秀受賞について、テーブルで「絶対にない!」と語っていたそうで、最優秀脚本賞で名前を呼ばれた足立さんは「新井さんは『絶対にありませんから』と言ってたんですが、1ミリくらい期待していて…メッチャ嬉しいです」と喜びを口にした。安藤さんも、壇上でトロフィーを受け取ったのち、新井さんの発言に言及し「新井くんが『ないと思うけど、サクラが獲ったら、ウチ泣いちゃうよ』と言ってたのに、全然泣いてない!」と、壇上からツッコミ。改めて「思い出されるのは、数館から始まって口コミで上映館が増えて、みなさんに会いたくていろんなところに行かせていただいたこと。見ていただいた方のエネルギーや熱気を劇場に入った時に感じました。ジワジワとエネルギーが繋がって、こんなところにまで来られるようになった映画に参加できたことを嬉しく思います」と感激の面持ちで語った。(text:cinemacafe.net)■関連作品:百円の恋 2014年12月20日より全国にて公開(C) 2014 東映ビデオ
2016年03月05日第39回日本アカデミー賞の授賞式が4日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われ、『海街diary』が作品賞、監督賞、照明賞、撮影賞の4部門で最優秀賞を受賞。是枝裕和監督と綾瀬はるから出演女優陣が登壇し、受賞の喜びを語った。『海街diary』は、鎌倉の一軒家で暮らす3人の姉妹と、腹違いの末っ子が家族になっていく姿を描いた作品。優秀主演女優に長女役の綾瀬はるか、優秀助演女優賞に次女役の長澤まさみと三女役の夏帆、新人俳優賞に四女役の広瀬すずと、姉妹そろっての受賞が話題となっていた。是枝監督は、「すごく長い時間をかけて撮影させていただいた、お金を出していただいたプロデューサーの方々にも本当に感謝しています」と関係者の貢献に言及。撮影は実在する鎌倉の民家を借りて1年を通して行われたため、「あの家がなかったら多分撮れなかった映画だと思います」と振り返った。一方の綾瀬は、「本当にうれしいです。みんなで一つになって作ったものを多くの方々に見ていただけたことが、何よりありがたいと思っています」と笑顔を見せ、続く姉妹たちも「同世代の女優さんと共演する機会はなかなか少ないなと思っていて、一緒に現場にいることで、自分の未熟さも感じられて、頑張らないとと勇気をもらえました」(長澤)、「ここにみんなで立てることが本当に嬉しいです」(夏帆)と喜びを伝えた。末っ子役の広瀬は感極まった様子で「この空間にいるのがすごく、鳥肌が立ちっぱなしなんですが」と前置き。「お姉さんたちのような女優さんになれるように、追いかけ続けられるように頑張ります」と今後の目標を話すと、司会を務めていた西田敏行も優しい声で「すずちゃん、頑張ってね」と声をかけていた。■最優秀賞受賞リスト作品賞…『海街diary』監督賞…是枝裕和(『海街diary』)主演男優賞…二宮和也(『母と暮せば』)主演女優賞…安藤サクラ(『百円の恋』)助演男優賞…(本木雅弘『日本のいちばん長い日』)助演女優賞…黒木華(『母と暮せば』)アニメーション作品賞…『バケモノの子』脚本賞…足立紳(『百円の恋』)音楽賞…サカナクション(『バクマン。』)編集賞…大関泰幸(『バクマン。』)録音賞…松陰信彦(『海難1890』)照明賞…藤井稔恭(『海街diary』)撮影賞…瀧本幹也(『海街diary』)美術賞…花谷秀文(『海難1890』)外国作品賞…『アメリカン・スナイパー』■これまでの最優秀作品賞第38回…『永遠の0』第37回…『舟を編む』第36回…『桐島、部活やめるってよ』第35回…『八日目の蝉』第34回…『告白』第33回…『沈まぬ太陽』第32回…『おくりびと』第31回…『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』第30回…『フラガール』第29回…『ALWAYS三丁目の夕日』第28回…『半落ち』第27回…『壬生義士伝』第26回…『たそがれ清兵衛』第25回…『千と千尋の神隠し』第24回…『雨あがる』第23回…『鉄道員(ぽっぽや)』第22回…『愛を乞うひと』第21回…『もののけ姫』第20回…『Shall we ダンス?』第19回…『午後の遺言状』第18回…『忠臣蔵外伝 四谷怪談』第17回…『学校』第16回…『シコふんじゃった。』第15回…『息子』第14回…『少年時代』第13回…『黒い雨』第12回…『敦煌』第11回…『マルサの女』第10回…『火宅の人』第9回…『花いちもんめ』第8回…『お葬式』第7回…『楢山節考』第6回…『蒲田行進曲』第5回…『駅 STATION』第4回…『ツィゴイネルワイゼン』第3回…『復讐するは我にあり』第2回…『事件』第1回…『幸福の黄色いハンカチ』
2016年03月05日第39回日本アカデミー賞において、安藤サクラが『百円の恋』で最優秀主演女優賞を獲得!本作は超低予算で制作され、わずかな館数での公開で始まったが、主演女優賞に加え、最優秀脚本賞(足立紳)にも輝き、今回の授賞式で大旋風を巻き起こした。優秀主演女優賞には『海街diary』での長女役が絶賛された綾瀬はるか、『ビリギャル』の有村架純、『あん』の樹木希林、『母と暮せば』の吉永小百合と若手からベテランまで多彩な顔ぶれが並んだが、予算規模も最小、撮影期間もわずか2週間の『百円の恋』で存在感を見せつけた安藤さんが最優秀賞を受賞した。安藤さんは2013年に「第86回キネマ旬報ベスト・テン」で史上初の、主演女優賞(『かぞくのくに』)、助演女優賞(『愛と誠』『その夜の侍』ほか)のW受賞を達成。昨年は実姉の安藤桃子がメガホンを握った『0.5ミリ』でも優秀主演女優賞を受賞したが、今年ついに最優秀賞主演女優賞受賞となった。安藤さんは本作の撮影を振り返り「2週間での撮影というのが悔しくて、みんな『やってやるぜ!』という気持ちでした」と述懐。映画では、30代になっても自堕落な生活を送っていたが、あるきっかけでボクシングに打ち込んでいく主人公・一子を演じている。オーディションでこの役を勝ち取った安藤さんは「彼女のようになりたかった」と語り、短期間での過酷な肉体改造についても赤裸々に語った。そして、プレゼンターの岡田准一から、最優秀賞受賞者として自身の名が読み上げられると、安藤さんは信じられないという表情を見せ「驚いてます!びっくりして…ジワジワと心臓が出てきちゃいそう!」と驚きを口にした。『百円の恋』は最優秀脚本賞(足立紳)も受賞。小規模公開の低予算作品の主要部門での2冠に会場は、称賛の拍手に包まれた。会場内の同作のテーブルには新井浩文(優秀助演男優賞)、武正晴監督(優秀監督賞)も同席していたが新井さんは脚本、主演女優部門での最優秀受賞について、テーブルで「絶対にない!」と語っていたそうで、最優秀脚本賞で名前を呼ばれた足立さんは「新井さんは『絶対にありませんから』と言ってたんですが、1ミリくらい期待していて…メッチャ嬉しいです」と喜びを口にした。安藤さんも、壇上でトロフィーを受け取ったのち、新井さんの発言に言及し「新井くんが『ないと思うけど、サクラが獲ったら、ウチ泣いちゃうよ』と言ってたのに、全然泣いてない!」と、壇上からツッコミ。改めて「思い出されるのは、数館から始まって口コミで上映館が増えて、みなさんに会いたくていろんなところに行かせていただいたこと。見ていただいた方のエネルギーや熱気を劇場に入った時に感じました。ジワジワとエネルギーが繋がって、こんなところにまで来られるようになった映画に参加できたことを嬉しく思います」と感激の面持ちで語った。(text:cinemacafe.net)■関連作品:百円の恋 2014年12月20日より全国にて公開(C) 2014 東映ビデオ
2016年03月04日マイケル・ベイ監督が製作総指揮を務め、ドラマ界の“アカデミー賞”エミー賞で2冠を達成した海外ドラマ「Black Sails/ブラック・セイルズ」のシーズン2が、HuluとdTVで本日2月26日(金)より配信開始。両社の海外ドラマランキングで初登場1位を飾るなど、日本でも話題を集める本作から、伝説的海賊ネッド・ロウも登場するシーズン2の予告編が到着した。海賊黄金時代、新しい人生を買える幻の財宝を積んだ船“ウルカ・デ・リマ号”の所在を示す地図を追い求め、海賊、売春婦、盗人たちは欲望を剥き出しに、出し抜きあいを繰り広げていた。その幻の宝の地図を手に入れたフリント船長(トビー・スティーヴンス)率いるウォルラス号の組員たちは、ついにウルカ・デ・リマ号の所在を突き止めるが、目前でスペイン艦隊に遭遇してしまう。負傷したフリント船長たちは、ある島の浜辺に流れ着く。その島で彼らが目にしたのは、連日の嵐で座礁したウルカ・デ・リマ号だった。しかし、その近くにはフリント船長たちを撃破したスペイン艦隊が周囲に目を光らせていて、近寄ることもできない。そんな中、密輸売買で生計を建てている、海賊たちのパラダイスであるニュープロビデンス島の女主人エレノア・ガスリーは、残虐で情け容赦ない新手の海賊ネッド・ロウ船長から島の秩序を守ろうともがいていた。ネッド・ロウ船長は、密輸品を高額で買い取らないエレノアの商法に腹を立て、彼女の命を狙い、島の存続を脅かしていたのだ。一方、船長の座を剥奪されたフリント船長のライバル、チャールズ・ベインは再起するためにニュープロビデンス島の砦を乗っ取り、島の支配を企む。そんなベインにネッド・ロウ船長は、エレノアの肩を持つか、それとも取引をして互いに利益を分け合うのか迫る――。本作は、人気冒険小説「宝島」の20年前を舞台に描くオリジナルストーリーで、美しいカリブ海で幻の財宝を積んだ船を追い、名うての荒くれ者たちがルール無用の闘いを繰り広げる海賊アドベンチャー・ドラマ。全米では2014年にシーズン1の放送前に早くもシーズン2の製作が決定、今年1月にはシーズン3が放送スタートしている。今回のシーズン2では、謎に包まれていたフリント船長の過去、新たな海賊ネッド・ロウ船長が捕らえた謎の女の正体など、いくつもの伏線が絡み合い、欲望をむき出しに争う荒くれ者たちは、それぞれの“最後の決断”を迫られていく。シーズン2から登場するネット・ロウ船長こと、エドワード・“ネッド”・ロウといえば、大人気アニメ「ONE PIECE」のトラファルガー・ローのモデルになったともいわれる、実在した海賊。海賊船ファンシー号を操り、快楽のままに殺人を犯し、その情け容赦ない残虐さは多くの者たちから恐れられていたという。演じたタイグ・マーフィーは、オリバー・ストーン監督の『アレキサンダー』に出演したほか、イギリスのTV業界を拠点に活躍中の注目株だ。解禁となったシーズン2の予告編は、そのネッド・ロウ船長が海賊船を乗っ取るシーンから始まる。残虐な隻眼のネッド・ロウ船長によって、さらにキャラクターたちが複雑に絡み合い、ルール無用の裏切り、騙し合いといった予測不能の心理戦にも目が離せない。「Black Sails/ブラック・セイルズ」シーズン2はHuluとdTVにて2月26日(金)より配信スタート、毎週金曜日1話ずつ配信予定(全10話)。(text:cinemacafe.net)
2016年02月26日クリエイティブメディアは17日、ゲーミングオーディオブランド「Sound BlasterX」から、ヘッドセット「Sound BlasterX H7」を発表した。2月中旬に直販サイト「クリエイティブストア」で販売を開始。3月下旬からは直販サイト以外の店舗でも販売する。価格はオープンで、直販価格は税別18,800円。Sound BlasterX H7は、2015年11月に発売された「Sound BlasterX H5」「SoundBlasterX H3」の上位モデル。PCなどと接続するmicroUSB端子や、アナログ接続用の3.5mm4極ミニ端子を搭載している。Windows PCとUSB接続すると、96kHz/24bitのハイレゾ音源を出力できるほか(PC側にもハイレゾ再生に対応した環境が必要)、7.1chバーチャルサラウンド再生にも対応する。ソフトウェアおよび機能面では、様々なゲームのオーディオプロファイルを収録したソフト「BlasterX Acoustic Engine Pro」や、音声をロボットボイスなどの様々なキャラクターに変更する「VoiceFXテクノロジー」、ゲームの環境音を強調する「Scout Mode」に対応。50mm径のFullSpectrumドライバーを搭載し、迫力ある重低音再生を実現。エルゴノミクスデザインの本体は、ドライバーを傾斜させて配置することで装着感に配慮した。柔軟性の高いスチール製ヘッドバンドや、耐久性に優れたアルミニウム製イヤーカップブラケットを採用している。ヘッドホンの主な仕様は、再生周波数帯域が20Hz~20kHz、インピーダンスが32Ω、音圧感度が118dB。ケーブルに、ボリュームダイヤル、マイクミュートスイッチ、音楽再生・電話応答用ボタンが付いたリモコンを搭載している。重量は約364g(着脱式マイク、USBケーブル、4極アナログケーブル含む)。
2016年02月17日ももいろクローバーZが、「第39回日本アカデミー賞」で話題賞の俳優部門に選ばれた。話題賞は日本アカデミー賞で唯一、一般投票によって選ばれる賞で、総投票数4万7,014通。結果はニッポン放送のラジオ番組『ナインティナイン岡村隆史のオールナイトニッポン』(毎週木曜25:00~)内で発表された。映画『幕が上がる』で5人そろって主演を務めたももクロ。劇作家・平田オリザ氏の小説デビュー作となる同名作を原作に、本広克行監督がメガホンをとった。地方高校の演劇部の生徒たちをメンバーが演じ、彼女たちが全国大会を目指す青春模様を描いている。また、作品部門には『週刊少年ジャンプ』(集英社)での連載を目指す漫画家を佐藤健、神木隆之介が演じた『バクマン。』が選出された。監督・脚本を『モテキ』の大根仁氏が務め、『オールナイトニッポン』のヤングリスナーから高い支持を得たという。3月4日に行われる日本アカデミー賞授賞式では、『永遠の0』で前回の話題賞・俳優部門を受賞した岡田准一がプレゼンターとなり、受賞者への贈賞を予定。岡田は2002年に大根監督演出のドラマ『TEXAS』(フジテレビ『演技者。』内で放送)にも出演しており、注目を集めている。また、ニッポン放送では同日、授賞式の模様を『オールナイトニッポンGOLD 第39回日本アカデミー賞スペシャル』(22:00~24:00)として放送する。(C)2015平田オリザ・講談社/フジテレビジョン 東映 ROBOT 電通 講談社 パルコ(C)2015映画「バクマン。」製作委員会
2016年02月12日第43回アニー賞が6日(現地時間)に発表され、最多14部門でノミネートされた『インサイド・ヘッド』が最優秀作品賞、監督賞、脚本賞など10部門で受賞を果たした。日本から『バケモノの子』と『思い出のマーニー』がノミネートされていたインディペンデント長編作品賞はブラジルのアレ・アヴレウ監督の『父を探して』(3月公開)が受賞した。今年は『火垂るの墓』『かぐや姫の物語』の高畑勲監督が功労賞にあたるウィンザー・マッケイ賞を贈られた。実写映画におけるアニメーション映像に対する賞では、最優秀キャラクター・アニメーション賞を『レヴェナント:蘇えりし者』が受賞、最優秀視覚効果賞を『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』が受賞した。映画部門最優秀長編作品賞:『インサイド・ヘッド』最優秀長編作品賞(インディペンデント):『父を探して』監督賞:ピート・ドクター(『インサイド・ヘッド』)脚本賞:ピート・ドクター、メグ・レフォーヴ、ジョシュ・クーリー(『インサイド・ヘッド』)編集賞:『インサイド・ヘッド』視覚効果賞:『アーロと少年』音楽賞:『インサイド・ヘッド』キャラクター・アニメーション賞:『インサイド・ヘッド』美術賞:『インサイドヘッド』キャラクター・デザイン賞:『インサイド・ヘッド』絵コンテ賞:『インサイド・ヘッド』ヴォイス・キャスト賞:フィリス・スミス(『インサイド・ヘッド』)キャラクター・アニメーション賞(実写映画):『レヴェナント:蘇えりし者』視覚効果賞(実写映画):『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』ウィンザー・マッケイ賞:ジョー・ランフト、フィル・ローマン、高畑勲(text:Yuki Tominaga)■関連作品:インサイド・ヘッド 2015年7月18日より全国にて公開(C) 2015 Disney/Pixar. All Rights Reserved.アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン 2015年7月4日より全国にて公開(C) Marvel 2015
2016年02月07日“アニメーション界のアカデミー賞”といわれるアニー賞のセレモニーが現地時間2月6日に行われ、『インサイド・ヘッド』が作品賞に輝いた。監督賞をはじめ3部門へのノミネートを果たしたジブリ作品『思い出のマーニー』は惜しくも受賞を逃す結果となった。2015年5月より、英題『When Marnie Was There』としてニューヨーク、ロサンゼルスを皮切りに全米公開された『思い出のマーニー』。本作では、イギリスの作家ジョーン・ロビンソンによる同名児童文学を原作に、海辺に暮らす親せきに預けられることになった少女・杏奈と、海辺に佇む“湿っ地屋敷”に暮らす金髪の少女・マーニーがひと夏を過ごし、ある秘密を分かち合う姿を描く。本作は第43回アニー賞の最優秀監督賞、最優秀脚本賞、インディペンデント作品賞にノミネートされていた。同じくインディペンデント賞へのノミネートを果たした細田守監督『バケモノの子』(『The Boy and the Beast』/英題)も受賞には至らなかった。『思い出のマーニー』は2月28日(現地時間)に開催される第88回アカデミー賞の長編アニメーション部門にもノミネートされており、同賞での受賞に期待がかかる。(text:cinemacafe.net)■関連作品:思い出のマーニー 2014年7月19日より全国東宝系にて公開(C) 2014 GNDHDDTK
2016年02月07日1月30日(現地時間)、第22回全米映画俳優組合(SAG)賞が発表になり、映画部門の作品賞にあたるキャスト賞を『スポットライト世紀のスクープ』が受賞した。4月に日本公開予定の『スポットライト世紀のスクープ』は、アメリカの「ボストン・グローブ」紙がカトリック教会で起きていた性的虐待の実態を暴いた実話を映画化した社会派ドラマ。「スポットライト」と題された特集記事を担当する記者たちを演じたブライアン・ダーシー・ジェームズ、マイケル・キートン、レイチェル・マクアダムス、マーク・ラファロ、リーヴ・シュレイバー、ジョン・スラッテリー、弁護士を演じたビリー・クラダップとスタンリー・トゥッチが受賞した。主演男優賞はレオナルド・ディカプリオが『レヴェナント:蘇えりし者』で受賞。主演女優賞に輝いた『ルーム』のブリー・ラーソンとともに2月28日(現地時間)発表の第88回アカデミー賞での主演賞受賞に王手をかけた。SAG賞に投票する映画俳優組合員は、アカデミー賞で投票権を持つアカデミー会員と顔ぶれが重なることが多く、アカデミー賞の俳優賞と授賞結果がしばしば一致する。助演男優賞に輝いたのは『ビースト・オブ・ノー・ネーション』のイドリス・エルバ。アカデミー賞候補にはならなかったものの、今回「刑事ジョン・ルーサー」でTV部門のTV映画・ミニシリーズ男優賞も受賞している。助演女優賞は『リリーのすべて』のアリシア・ヴィキャンデルが受賞、彼女もオスカー受賞にまた一歩近づいた。映画スタント・アンサンブル賞は『マッドマックス 怒りのデス・ロード』が受賞した。今年はアカデミー賞の俳優部門の候補者が全員白人で、多様性に欠けるという批判が寄せられ、ウィル・スミス夫妻やスパイク・リー監督が授賞式のボイコットを表明しているが、SAG賞ではイドリスのほかに、TV映画・ミニシリーズ女優賞をクイーン・ラティファ(「BESSIE/ブルースの女王」)、TV部門ドラマシリーズ女優賞をヴィオラ・デイヴィス(「How to Get Away with Murder」原題)、同コメディシリーズ女優賞をウゾ・アドゥバ(「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」)、と計4人のアフリカ系俳優が受賞した。(text:Yuki Tominaga)
2016年02月01日デジタルハリウッド大学大学院は、クリエイティブ系科目の大幅刷新にともない、新規開講となる4科目の講師陣が授業内容などを紹介するイベント「"Be A Creative Survivor"~激動の時代を生き抜くために、今身に付けるべきクリエイティブスキルとは。」を開催する。日時は2月9日 19:40~21:30(開場19:20)。会場は東京都・お茶の水のデジタルハリウッド大学大学院 駿河台キャンパス 3F 駿河台ホール。参加費無料。同イベントは、デジタルハリウッド大学大学院がサイバーエージェントと共同でクリエイティブ系科目の大幅刷新を実施し、「コミュニケーションデザイン概論」、「テクノロジー&コミュニケーション概論」、「デジタル時代のアートディレクション概論」、「デジタルにおけるコピーライティング」という新たな4科目の開講を記念して開催されるもの。会場では、上記4科目の担当講師である二宮功太氏(サイバーエージェント インターネット広告事業本部 クリエイティブ・テクノロジー局局長)、中橋敦氏(同インターネット広告事業本部 クリエイティブ・テクノロジー局シニア・プランナー ブランドユニット・リーダー)、末永剛氏(同インターネット広告事業本部 クリエイティブ・テクノロジー局 アートディレクター)、酒井英典氏(同インターネット広告事業本部 オンラインビデオ・ソリューション局チーフプランナー オンラインビデオ総研所長)が登壇し、各科目のコンセプトや内容が紹介されるほか、本多忠房氏(電通CDC プランナー)のモデレーションにより、4名の講師が「どのようにして今の場所にいるのか」を紐解くトークセッションが実施されるということだ。なお、参加希望者は申し込みフォームより予約する。
2016年01月28日カンヌ国際映画祭を始めとする世界の映画賞42部門ノミネート13部門受賞の快挙を果たし、本年度アカデミー賞主題歌賞にノミネートとなった映画『YOUTH』(原題)が邦題『グランドフィナーレ』として、4月16日(土)より公開されることが決定。併せて、本作のポスタービジュアルが解禁となった。世界的にその名を知られる、英国人音楽家フレッド(マイケル・ケイン)。今では作曲も指揮も引退し、ハリウッドスターやセレブが宿泊するアルプスの高級ホテルで優雅なバカンスを送っている。長年の親友で映画監督のミック(ハーヴェイ・カイテル)も一緒だが、現役にこだわり続ける彼は、若いスタッフたちと新作の構想に没頭中だ。そんな中、英国女王から出演依頼が舞い込むが、なぜか頑なに断るフレッド。その理由は、娘のレナ(レイチェル・ワイズ)にも隠している、妻とのある秘密にあった──。『グレート・ビューティ/追憶のローマ』でアカデミー賞外国語映画賞に輝いたイタリアの奇才パオロ・ソレンティーノがメガホンを握り、観る者を陶酔へと誘う壮麗な映像美で、引退した音楽家がキャリアの最後に大輪の花を咲かせるべく人生のすべてを賭けて大舞台に挑むまでの愛と葛藤を描く本作。主人公の音楽家・アルフレッドには『ハンナとその姉妹』『インターステラー』など数々の映画に出演する名優マイケル・ケイン。また彼の娘に『ナイロビの蜂』『ボーン・レガシー』のレイチェル・ワイズ、親友の映画監督には『天使にラブ・ソングを…』『スモーク』のハーヴェイ・カイテル、人気俳優役を『ルビー・スパークス』『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』のポール・ダノが好演。さらに圧巻の演技を魅せた大女優ジェーン・フォンダは、本作でゴールデン・グローブ助演女優賞にノミネートされた。本年度アカデミー賞にノミネートされた主題歌「シンプル・ソング」を始め、ストラヴィンスキーやドビュッシーなどの名曲が彩る本作。ゴージャスでエレガントな非日常の世界の先には、どんなフィナーレが待ち受けているのか――公開を楽しみに待ちたい。『グランドフィナーレ』は4月16日(土)より新宿バルト9、シネスイッチ銀座、Bunkamura ル・シネマ、シネ・リーブル池袋ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年01月27日クリエイティブメディアは1月26日、Bluetoothスピーカー「Sound Blaster Roar Pro」(サウンドブラスター ロアー プロ)を発表した。発売は1月下旬。価格はオープンで、直販価格は税込29,800円。Sound Blaster Roar Proは、2014年8月発売の「Sound Blaster Roar」をベースに開発されたBluetoothスピーカーだ。コンパクトなきょう体に、改良された5基のドライバーを内蔵。アンプは高音域用と中低域用を分けたバイアンプ構成としており、バランスのとれたサウンドを実現する。新たにオーディオプリセット機能を搭載し、音の傾向を「ニュートラル」「ウォーム」「エネルギッシュ」の3種類から選択可能。本体側面のレバーで操作できる。このほか、音の大きさや迫力を強めるROAR機能、小音量での再生時に低音を補完するTeraBass機能を用意している。Bluetoothのバージョンは3.0で、コーデックはSBC、AAC、apt-X、apt-X Low Latencyをサポート。NFC機能やマルチポイント接続にも対応している。また、オプションの専用ケーブルで2台のSound Blaster Roar Proをつなぎステレオ再生する「MegaStereo機能」も利用可能だ。インタフェースは、AUX入力、microUSB入力(PC接続・充電用)、USB出力(他デバイスへの電源供給用)、microSDカードスロットを装備。microSDカードスロットでは、メモリカードの読み込みや書き込みが行える。電源容量は6,000mAhで、バッテリー駆動時間は約10時間。本体サイズはW202×H57×D115mm。重量は約1.1kg。また同時に、ワイヤレスマイク「Creative iRoar Mic」も発売する。価格はオープンで、直販価格は税別9,800円。Sound Blaster Roar Proは、Creative iRoar Micと組み合わせることで、PA(拡声)装置として使用できる。
2016年01月26日2015年9月発表の“TV界のアカデミー賞”エミー賞でのノミネートに続き、先日のゴールデン・グローブ賞ではTVドラマ部門「主演女優賞」を見事獲得したタラジ・P・ヘンソン。彼女が出演する「Empire/エンパイア 成功の代償」といえば、いま海外ドラマファンの間で話題沸騰中だが、アメリカでは彼女が劇中に着用したド派手な衣装が完売になるほどの人気ぶり。今年注目のトレンドである“悪趣味ギリギリ”の“タッキー(Tacky)” ファッションをいち早く取り入れた、彼女が演じる“クッキー”役の衣装に注目した。本作は、音楽業界の裏側を舞台に、スラム街からのし上がった華麗なる一族の相続を巡る熾烈な争いをスキャンダラスに描く音楽ドラマ。余命宣告されたヒップホップ・レーベル「Empire」社長ルシウス・ライオン(テレンス・ハワード)の跡継ぎを、実の息子である三兄弟と刑務所帰りの元妻“クッキー”がそれぞれの思惑を胸に激しい権力争奪戦を繰り広げる。そのヤバすぎるストーリー展開と有名プロデューサー・ティンバランドが手がける音楽はもちろん、スーパーモデルのナオミ・キャンベルや『ドリーム・ガールズ』のジェニファー・ハドソンら豪華ゲスト出演なども相まって、全米TVドラマ史上稀にみる大ヒットを巻き起こし、いまや社会現象となっている。そんな本作でひと際注目を浴びているのが、タラジ・P・ヘンソンが演じる“クッキー”のファッション。柄on柄などド派手で奇抜なファッションのことを指す、2016年春夏大注目のトレンド “タッキー”を、彼女がいち早く取り入れていたのだ。基本的に、アニマル柄や毛皮のコート、大ぶりなゴールドのアクセサリーが大好きなクッキーのファッションは、実に“悪趣味ギリギリ”だが、いかにもセレブらしく、絶妙なおしゃれ加減を醸し出している。“タッキー”を取り入れたクッキーのファッションは、アメリカではすでにファッションアイコン的存在になっており、クッキーが着用した服は売り切れ続出となってしまうほど。独特の嗅覚とセンスを持ち、自分の意見は突き通しながらも、愛する息子たちを守るパワフルなクッキーは、自己主張の激しいファッションを身にまとうことで、常に自信たっぷりなキャラクターでいられるのかもしれない。「Empire/エンパイア 成功の代償」は4月2日(土)よりDVDリリース、3月9日(水)より先行デジタル配信開始。(text:cinemacafe.net)
2016年01月25日英国アカデミー賞やエミー賞など数々の賞に輝く、ベネディクト・カンバーバッチ&マーティン・フリーマン出演の大人気ドラマの特別編『SHERLOCK/シャーロック忌まわしき花嫁』。このほど、待望のWEB用本予告編映像が解禁となった。2014年のシーズン3以降、世界中のファンが待ち望んでいた続編の舞台は、なんと1895年、ヴィクトリア時代のロンドン。蒸気機関車が走り、馬車が闊歩するベーカー街で、フロックコートに身を包んだ“世界一有名なコンサルタントとその親友”シャーロックとジョンが新たなる事件に挑む。240以上もの国と地域で熱狂的なファンを獲得し、世界的な大ヒット現象を巻き起こしている英国BBCの「SHERLOCK/シャーロック」シリーズ。2016年元旦に放送されたその特別編「Sherlock:The Abominable Bride」が、本編と約20分の特典映像とともに劇場公開されるのが本作だ。先に公開された中国、香港、韓国、台湾の4か国では、合計約6,000スクリーンで500万人以上の総動員数を記録。特に韓国では『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』を上回る成績を収め、公開日から11日までで約8億円(700万 USドル)の興収を上げ、同じく中国では約22億円(1,900万USドル)の大ヒットとなっている。今回の110秒におよぶ予告編では、「舞台は整った。幕が上がる。始めよう」と語るシャーロックの決意の表情からスタート。19世紀のロンドンの街並をバックに、事件が発生。「彼を守ると約束したはずよ」と謎の女性がシャーロックを責め立てる…。深まる謎とともに展開する映像、やがて何者かに銃を向けるシーンも登場し、「終わらせる」とつぶやくシャーロック。また、シリーズでもおなじみのレストレード警部とハドソン夫人らも“19世紀”の姿で登場。さらに、「シャーロック・ホームズといえば、帽子だろ」とジョンに言われるまま、帽子をかぶって颯爽と外へ飛び出していくシャーロック。2人の名コンビぶりは、特別編でも健在だ。『SHERLOCK/シャーロック忌まわしき花嫁』は2月19日(金)よりTOHOシネマズ新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年01月22日2015年9月に公開されたアニメ映画『心が叫びたがってるんだ。』が、第39回日本アカデミー賞の優秀アニメーション作品賞を受賞した。各部門の最優秀賞は、3月4日に発表される。本作は、長井龍雪監督、脚本の岡田麿里氏、キャラクターデザインの田中将賀氏が『とらドラ!』(08~09年)、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』(以下『あの花』)シリーズに続いて、再びタッグを組んで製作されたオリジナルアニメ作品。『あの花』と同じく秩父を舞台に、幼少時のトラウマからうまく言葉が話せなくなった主人公・成瀬順(水瀬いのり)ら高校生を中心として心の傷や葛藤など、自分自身の姿に真正面から向き合いながら、人と人との絆などを描いた。昨年、全国142の劇場で公開されると、累計興行収入11億2,000万円、累計動員82万人を記録。第19回文化庁メディア芸術祭"アニメーション"部門に、審査委員会推薦作品としても選出された。TVシリーズ発ではない、完全オリジナル劇場用アニメ作品が興収10億円を超えるのは、スタジオジブリ作品(『千と千尋の神隠し』や『もののけ姫』など)、大友克洋監督作品の『スチームボーイ』、細田守監督作品(『サマーウォーズ』や『おおかみこどもの雨と雪』など)に次ぐ快挙となった。3月30日には、ブルーレイおよびDVDのリリースも決定。完全生産限定版(BDは8,500円/DVDは7,500円)と本編ディスクのみの通常版(BDは5,500円/DVDは4,500円)で発売され、限定版には、昨年放送された公開記念特番や初日舞台あいさつの模様を収録した特典ディスクや総作画監督修正集など掲載の特製ブックレット、劇場パンフレットの縮小版などが付属する(価格はいずれも、税別)。(C)KOKOSAKE PROJECT
2016年01月19日放送映画批評家協会賞が発表され、『スポットライト世紀のスクープ』が作品賞に選ばれた。その他の画像主演男優賞は『レヴェナント蘇りし者』のレオナルド・ディカプリオ、主演女優賞は『ルーム』のブリー・ラーソンが受賞した。主な受賞結果は、以下のとおり。作品賞:『スポットライト世紀のスクープ』主演男優賞:レオナルド・ディカプリオ(『レヴェナント』)主演女優賞:ブリー・ラーソン(『ルーム』)監督賞:ジョージ・ミラー(『マッドマックス怒りのデス・ロード』)コメディ作品賞:『マネー・ショート華麗なる大逆転』コメディ男優賞:クリスチャン・ベール(『マネー・ショート』)コメディ・女優賞:エイミー・シューマー(『Trainwreck』)助演男優賞:シルベスター・スタローン(『クリード/チャンプを継ぐ男』)助演女優賞:アリシア・ヴィキャンダル(『リリーのすべて』)脚本賞:『スポットライト』脚色賞:『マネー・ショート』アンサンブル演技賞:『スポットライト』アニメ映画賞:『インサイド・ヘッド』
2016年01月19日アドテクスタジオは1月18日、インフィード広告に特化したクリエイティブ運用プラットフォーム「iXam Creative Lab.(イグザム クリエイティブ ラボ)」を開発したと発表した。同社によると、インフィード広告のクリエイティブは、曜日や季節、時事性などリアルタイム性のある要素を取り入れ、ユーザーの関心を惹く表現を採用するほか、視認性の高い広告枠のため、定期的なクリエイティブ変更やターゲティングセグメントに応じたクリエイティブ設計など、きめ細やかな運用が重要となる。そのため、バリエーション豊かな大量のクリエイティブを速やかに効果検証し、PDCAサイクルをまわすことが必要となってくるという。今回のプラットフォームでは、クリエイティブの効果を一覧で可視化し、新規クリエイティブの効果や指定したデザイナーのクリエイティブの効果など、多様な切り口による効果の確認が可能で、これまでのレポートツールでは表現が難しかった動画配信やカルーセル広告などのアドフォーマットにも対応し、インフィード広告のクリエイティブ効果を一元管理することができる。今後、同社がこれまでに開発してきた、インターネット広告総合運用プラットフォーム「iXam(イグザム)」や、インフィード広告に対応した自動入札ツール「WABI SABI’d(ワビサビ)」「KURO OBI’d(クロオビ)」といった運用システムに加え、「iXam Creative Lab.」を活用することでインフィード広告の効果最大化に貢献していく考えだ。
2016年01月19日1月18日(月)、「第39回日本アカデミー賞」優秀賞が発表され、『海街diary』が作品賞をはじめ最多12部門を受賞。主演女優賞に綾瀬はるか、助演女優賞に長澤まさみと夏帆、新人俳優賞に広瀬すずとメインキャスト4人がみな受賞を果たしたことが分かった。そのほか作品賞を『海難1890』、『日本のいちばん長い日』、『母と暮せば』、『百円の恋』が受賞した。同賞は、2014年12月14日~2015年12月15日の間に、東京地区において有料で初公開された優秀な劇場用映画およびアニメーション作品を表彰したもの。授賞式の女性司会者は、前年の最優秀主演女優賞を獲得した女優が務めるのが恒例となっており、今年は昨年、『紙の月』で最優秀主演女優賞を受賞した宮沢りえが、西田敏行とともに司会を務める。今回も作品賞には昨年を代表する邦画5作品が選出。吉田秋生の人気漫画の実写化で、鎌倉に暮らす3姉妹の元に腹違いの妹がやってきて、一緒に暮らし始めての1年を描いた『海街diary』は、作品賞をはじめ12部門を受賞。メインキャストの4人がそれぞれ主演女優賞、助演女優賞、新人俳優賞に輝いており、是枝裕和監督が監督署と脚本賞を受賞。菅野よう子が音楽賞、そのほか撮影賞や照明賞などにも輝いた。役所広司、松坂桃李ら実力派俳優たちが勢揃いした『日本のいちばん長い日』。半藤一利氏のノンフィクションを映画化した歴史超大作で、戦争完遂か降伏かの決断を迫られる阿南惟幾陸軍大臣の苦悩を軸に、日本の未来を案じ、身をていした人々のドラマを通して、「終戦前夜、日本で何が起こったのか」に迫る。本作で役所さんは主演男優賞を受賞。昭和天皇の玉音放送を見事に再現した本木雅弘は助演男優賞を受賞した。また原田眞人監督は監督賞と脚本賞をW受賞している。二宮和也と吉永小百合の初共演で話題をよんだ『母と暮せば』。山田洋次監督通算83作品目にして初めてのファンタジー作品。敗戦から3年、長崎で助産婦をして暮らす伸子の元に原爆で亡くなった息子の浩二が亡霊となって現れ、2人の奇妙な暮らしを通じ、大切な人を失った遺族の悲しみ、戦争の傷から立ち直ろうとする人々の姿が描かれる。本作は作品賞とともに、二宮さん、吉永さんがそれぞれ主演男優・女優賞を受賞。昨年、最優秀主演男優賞に輝いた事務所の先輩・岡田准一のあとに、二宮さんが続くことになるのか注目が集まる。そして、安藤サクラ主演の『百円の恋』。自堕落に暮らしてきた主人公の一子が、勤め先の100円ショップの常連客である中年ボクサーとの出会いに触発され、自らもボクサーになることを決意し奮闘するさまが描き出される。安藤さんは主演女優賞を受賞。共演の新井浩文は助演男優賞に輝いている。日本トルコ合作映画として大きな注目を集めた『海難1890』。125年前に串本町樫野崎沖で遭難したトルコ軍艦の乗組員を現地の人々が救助、治療をし、彼らの命を救った「エルトゥールル号海難事故」と、その95年後に戦禍のテヘランで取り残された日本人たちをトルコ機が救出した「イラン・テヘラン在留邦人救出劇」という二つの史実が題材となっている。主演の内野聖陽は、本作で主演男優賞を受賞した。各賞の最優秀賞の発表、授賞式は3月4日(金)16時よりグランドプリンスホテル新高輪にて開催。【第39回日本アカデミー賞優秀賞/受賞結果一覧】<優秀作品賞>■『海街diary』■『海難1890』■『日本のいちばん長い日』■『母と暮せば』■『百円の恋』<優秀主演男優賞>■内野聖陽:『海難1890』■大泉洋:『駆込み女と駆出し男』■佐藤浩市:『起終点駅ターミナル』■二宮和也:『母と暮せば』■役所広司:『日本のいちばん長い日』<優秀主演女優賞>■綾瀬はるか:『海街diary』■有村架純:『映画ビリギャル』■安藤サクラ:『百円の恋』■樹木希林:『あん』■吉永小百合:『母と暮せば』<優秀助演男優賞>■浅野忠信:『母と暮せば』■新井浩文:『百円の恋』■伊藤淳史:『映画ビリギャル』■染谷将太:『バクマン。』■本木雅弘:『天空の蜂』■本木雅弘:『日本のいちばん長い日』<優秀助演女優賞>■夏帆:『海街daily』■黒木華:『母と暮せば』■長澤まさみ:『海街daily』■満島ひかり:『駆込み女と駆出し男』■吉田羊:『映画ビリギャル』<優秀アニメーション作品賞>■『心が叫びたがってるんだ。』■『百日紅~MISS HOKUSAI~』■『ドラゴンボールZ復活の「F」』■『バケモノの子』■『ラブライブ!The School Idol Movie』<優秀監督賞>■大根仁:『バクマン。』■是枝裕和:『海街diary』■武正晴:『百円の恋』■田中光敏:『海難1890』■原田眞人:『日本のいちばん長い日』<優秀脚本賞>■足立紳:『百円の恋』■小松江里子:『海難1890』■是枝裕和:『海街daily』■原田眞人:『日本のいちばん長い日』■山田洋次/平松恵美子:『母と暮せば』<優秀外国作品賞>■『アメリカン・スナイパー』■『キングスマン』■『セッション』■『マッドマックス 怒りのデス・ロード』■『007スペクター』<新人俳優賞>■有村架純:『映画ビリギャル』■土屋太鳳:『orange-オレンジ-』■広瀬すず:『海街diary』■藤野涼子:『ソロモンの偽証 前篇・事件/後篇・裁判』■藤原篤:『恋人たち』■野田洋次郎:『トイレのピエタ』■山崎賢人:『orange-オレンジ-』『ヒロイン失格』■山田涼介:『映画暗殺教室』<優秀音楽賞>■大島ミチル:『海難1890』■菅野よう子:『海街diary』■サカナクション:『バクマン。』■富貴晴美:『日本のいちばん長い日』■安川午朗:『ソロモンの偽証 前篇・事件/後篇・裁判』(text:cinemacafe.net)
2016年01月18日第73回ゴールデン・グローブ賞で作品賞と主演男優賞を受賞したマット・デイモン主演『オデッセイ』(2月5日公開)の特別映像が13日、公開された。リドリー・スコット監督とマット・デイモンが初めてタッグを組んだ『オデッセイ』は、NASAの全面協力のもと、火星に独りぼっちで取り残された宇宙飛行士の運命を描いたサバイバル・アドベンチャー。全米2週連続1位のロケットスタートを記録し、公開4、5週目にも返り咲き1位を達成、先日発表されたゴールデン・グローブ賞で作品賞(ミュージカル・コメディ部門)、主演男優賞(マット・デイモン/ミュージカル・コメディ部門)に輝いた。このたび公開された特別映像では、火星でひとり奮闘する主人公ワトニーだけでなく、3つのドラマが絡みあって繰り広げられるストーリーが明らかに。ワトニーのサバイバルと並行して、不眠不休であらゆる手段を尽くしてワトニー救出の可能性を探るNASA科学者たち、同僚の生存を知り無謀とも思える作戦に身を投じていく宇宙船ヘリウム号のクルーたちの物語が描かれている。ゴールデン・グローブ賞初受賞(俳優として)のデイモンは「リドリーは観客からもっと大きな感動を呼ぶものであれば、喜んでルールを破る。彼が使うキャンバスは、ほとんどの人たちよりも大きいから、それだけのスケールで演じるのはワクワクする経験だ」と監督の手腕を絶賛しつつ、感動のストーリーであることに言及。自身の演じたワトニーについても、「彼が象徴するのは1人の命以上のものだ。彼は、人間の開拓精神や将来への希望を体現している。この役を演じられて光栄に思うよ」と語った。(C)2015 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved
2016年01月13日今年も残すところあとわずか。マイナビニュース・クリエイティブチャンネルでは、今年もクリエイターにむけた情報を多数発信してきました。ここでは、本チャンネルで掲載した2015年の記事の人気ランキングを公開。下半期(2015年7月~12月)に掲載した記事で、特に人気の高かったトップ5を発表します。○1位【インタビュー】ウルトラマンの生みの親・円谷英二氏の生誕記念Doodleの舞台裏 - 「特撮の作り方」をロゴに採用下半期1位となったのは、7月7日に公開されたGoogleの記念日ロゴ「Doodle」の制作者インタビュー。特撮映画の第一人者であり、日本を代表するクリエイターの円谷英二さんの生誕を記念して作られたDoodleの制作秘話に迫りました。円谷プロの協力を受けて作られたこのDoodleは、特撮のメイキングを追体験できるような内容になっています。これは、Doodleチームがスタジオ見学をした際、アナログ的な特撮の手業に感銘を受けたことから、初期案を変更して作られたそうです。○2位【インタビュー】「Splatoon(スプラトゥーン)」のイカしたデザインのひみつ(前編)任天堂の新規タイトルとして異例の大ヒットを記録した「Splatoon(スプラトゥーン)」のデザイン面にまつわる開発者インタビューが第2位に。同作は従来のシューティングゲームの系統とはかなり異なるゲーム性で話題となり、大人から子供まで、ウデマエの違う人でも熱中して楽しめる希有なタイトル。同作のプロデューサー・野上恒氏とアートディレクター・井上精太氏に、「イカ」がプレイヤーキャラになった理由や実際の街並みに近いステージになった経緯などを直接質問。非常に"濃い"回答が返ってきたこともあり、この前編、そして後日公開した後編を併せると約2万字という大ボリュームとなりました。○3位【インタビュー】iPad Pro+Apple Pencilは商業イラストレーターの道具たり得るか? - 安倍吉俊、大いに描く3位は、2015年にデビュー20周年を迎えたイラストレーター/漫画家の安倍吉俊さんに、Appleから発売された初めてのスタイラスペン「Apple Pencil」と、その対応機種である「iPad Pro」を使っていただき、そのファーストインプレッションを聞いたインタビューでした。「Apple Pencil」は発売当初から入手が難しい状況となっていたこと、またプロとしてイラスト・漫画を手がけ、常に新しいデバイスでの制作を模索している安倍さんならではの詳細な評価コメントが寄せられたことから、この記事にはプロ・アマ問わず、「Apple Pencil」を新たな「絵描きの道具」として検討していた人たちを中心に読まれた格好となりました。○4位【連載】フォントから考える (1)創英角ポップ体はなぜ街に溢れるのか?上半期ランキングで2位にランクインした「MS Pゴシック」の記事を手がけた「デザイナー・Sさん」の記名連載「フォントから考える」の初回、「創英角ポップ体」を取り扱った記事が第4位でした。創英角ポップ体は、MS Pゴシックと同じく「デザイナーには人気のない」フォントで、「デザイナーを介在しない掲示物に使われやすい」という点が特徴です。Sさんこと佐々木さんは、このフォントが使われがちな理由として「手をかけた感」があるため、という理由を挙げていましたが、その詳細やこのフォントがデザイナーにとって「じゃじゃ馬」に思える理由は、ぜひ記事にてご確認ください。○5位【インタビュー】「Splatoon(スプラトゥーン)」のイカしたデザインのひみつ(後編)第2位にランクインした「Splatoon」インタビューの後編が第5位でした。後編では、前編よりも細部に踏み込んだデザインの理由や、サブキャラクターの誕生経緯なども聞きました。中でも反響が大きかったのは、同作の独自言語「イカ語」の解読にまつわるトピック。「何かひとつの言語に偏らないように」という全世界タイトルならではの配慮だけでなく、「いか」と書かれたファンにはおなじみのTシャツの文字についても触れられています。いかがだったでしょうか? ここで挙げた人気記事はもちろんのこと、クリエイティブチャンネルに掲載した記事のどれかひとつでも、あなたの心に残れば幸いです。2016年も、マイナビニュース・クリエイティブチャンネルをよろしくお願いします!
2015年12月31日