●ロシア連邦宇宙庁は事故原因を断定2015年5月16日、カザフスタン共和国のバイカヌール宇宙基地から打ち上げられたロシアの「プラトーンM」ロケットが打ち上げに失敗し、搭載していたメキシコ合衆国の通信衛星「メクスサット1」と共に墜落するという事故が発生した。プラトーン・ロケットは、大型衛星を打ち上げられるほぼ唯一のロシア製ロケットで、ロシアの主力ロケットとして活躍し、また世界的な人工衛星の商業打ち上げ市場においても高い存在感を放ち、さらに国際宇宙ステーションの建設でも活躍するなど、ロシアの宇宙産業が持つ技術の高さの象徴でもあった。しかしここ数年は打ち上げ失敗が相次いでおり、今や斜陽化の象徴となってしまった。前々回の記事では、今回の打ち上げ失敗の概要について紹介した。また前回はプラトーンがどのようなロケットなのかについて紹介した。今回は、5月29日にロシア連邦宇宙庁(ロスコースマス)から発表された、今回の事故調査結果について見ていきたい。○プラトーンの第3段エンジンロシア連邦宇宙庁(ロスコースマス)は5月29日、今回の失敗原因について断定したと発表した。それによると、問題はロケットの第3段に装着されている、「RD-0214」という補助エンジンで起きたとされる。本題に入る前に、プラトーンMロケットの第3段について軽く触れておきたい。プラトーンMの第3段ロケット・エンジンはメイン・エンジン「RD-0213」と、補助エンジン「RD-0214」の2種類のエンジンから構成されており、この2つを総称してRD-0212とも呼ばれている。RD-0213は大きな推力で速度を稼ぐことを目的としており、一方のRD-0214は飛行中の第3段の姿勢を制御することを目的としている。RD-0214は4基のノズルを持ち、RD-0213を囲むように装備されている。4基の根元にはそれぞれ電気モーターが装備され、最大で45度まで可動できるようになっており、噴射の方向を変えることで姿勢制御を行っている。推進剤には非対称ジメチルヒドラジンと四酸化二窒素が使われている。両者は常温で液体なため保存に適しており、また混ぜ合わせるだけで着火できるという利点もある。プラトーン・ロケットは、第1段から第3段のすべてでこの推進剤を使用している。RD-0213とRD-0214は共に、同じ第3段のタンクから推進剤を供給を受けるが、タンクからエンジンに推進剤を送り込むためのターボ・ポンプや、それを駆動させるためのガスを生成するガス・ジェネレイターはそれぞれ独立しており、別系統のエンジンとして稼動する。○問題はRD-0214で起きた今回の事故では、まずRD-0214のターボ・ポンプのローター・シャフト(軸)が高温の影響で壊れ、それにより回転のバランスが崩れて大きな振動が発生し、続いて異常を検知したロケットのコンピューターが第3段エンジンを停止させたのだという。その時点ではロケットはまだ軌道速度に達していないため、エンジンが止まったロケットはそのまま墜落することになったわけだ。ロスコースマスはあまり詳細を明らかにはしていないが、ある条件がボーダーラインを下回ると、ローター・シャフトが壊れやすくなる傾向があり、今回の事故ではまさにそれが起こってしまったのだという。これを受け、ターボ・ポンプのローター・シャフトの材料を変更ターボ・ポンプのローターのバランス技術を改良RD-0214のターボ・ポンプと、RD-0213との結合方法を改良という、3つの対策を採るとしている。また、プラトーンMの打ち上げ再開日については、6月中に発表するとしている。○原因は設計ミスロスコースマスのアリクサーンドル・イヴァーナフ第一副長官は、タス通信の取材に対し、今回の事故は「設計上の欠陥」が原因であったとしている。今回の事故を巡っては、プラトーン・ロケットはこれまでに何機も打ち上げに成功しているのにもかかわらず、今回に限って失敗したのは、製造段階でミスがあったためではないか、という見方があった。また過去には実際に、指定の部品が使われていなかったり、部品の取り付け方が間違っていたりといった問題で失敗したことが何度かあり、その線を疑われても仕方がない面はあった。だが、イヴァーナフ氏によると、あくまで今回の事故に関しては「設計上の欠陥」が原因であり、品質管理の問題や作業員の組み立てミスなどではなかったと強調している。●次々と問題が明らかに○実は過去にも同様の原因で失敗していた原因が明らかになったのは今回が初めてではあるものの、過去の打ち上げでも2回、今回と同じ原因で失敗が起きていた可能性があるという。プラトーンMを開発したフルーニチェフ社のアリークサンドル・ミドヴェージフ氏がタス通信に語ったところによると、その1回目は1988年1月18日の失敗で、今回事故を起こしたプラトーンMのひとつ前の世代にあたるプラトーンKロケットが、第3段の不調で墜落している。このときはデータ不足で原因を完全に究明することができず、製造ミスということで調査が終わっている。2回目は2014年5月16日に起きた失敗で、このときはRD-0214のターボ・ポンプと、RD-0213との接合部が破損したことによって異常振動が発生し、ガス・ジェネレーターの燃料配管が破損したために失敗したとされ、当時その原因は、製造段階でのミスであると結論付けられていた。イヴァーナフ氏によると、それ以前に起きた失敗が、部品の取り付け間違いや燃料の入れ過ぎなど、製造や組み立ての段階で起きていたため、今回も同様の原因だろうという思い込みが働いたことは否めないとしている。また、2014年の事故調査の際にも、ローター・シャフトの設計ミスではないかとする説が候補に挙がっていたものの、当時は証拠が不十分であったため断定はできなかったとされる。そこで事故後に製造されたプラトーンMのRD-0214のターボ・ポンプに、新たに振動センサーが取り付けられることになったのだという。つまり関係者の間では、あらかじめ目星は付いていたということだ。また同種のセンサーは昨年の失敗時にもロケットに装着されていたが、そのときはくだんのターボ・ポンプから離れた位置にあったため、本当の原因を特定するには至らなかったとされる。イヴァーナフ氏は、今回本当の原因が特定できたのはこのセンサーのおかげだ、と語っている。○品質管理にも問題が見つかったさらにロスコースマスの発表によると、今回の事故調査を進める過程で、品質管理に関する問題が広い範囲で発見されたともしており、今後1カ月以内に、それらの問題を解決する手段を講じるとしている。これはかなり衝撃的な事実だ。前述のように、これまでもプラトーン・ロケットは、品質管理の問題で失敗を起こしたことが何度かある。その都度、チェック体制の見直しから果ては責任者の更迭まで、さまざまな対策を取ることが発表されてきたが、結局のところそれらの対策がさほど役に立っていなかったか、あるいは実行すらされていなかったということになる。今回の事故とは直接関係はないとされているが、こうした状況であったなら、設計ミスの問題がなかったとしても、遅かれ早かれ打ち上げに失敗することになっていたであろう。○本当に設計ミスなのかところで、今回の「設計ミスである」という結論には、いくつかの疑問が残る。プラトーンは1960年代に開発され、第3段を搭載したプラトーンKの初飛行は1967年のことだ。もし本当にイヴァーナフ氏の言うとおり設計ミスが原因であったなら、この欠陥はプラトーンが開発されてから今日に至るまで、実に半世紀もの間潜み続けてきたことになり、にわかにか信じにくい話だ。もっとも、短期間に何千、何万もの個数が製造される他の工業製品とは違い、プラトーンは全シリーズ通して約400機しか製造されていないため、まったくありえない話というわけでもない。もうひとつの疑問は、その対策にある。前述のように、今回の事故を受けて「ターボ・ポンプのローター・シャフトの材料を変更」、「ターボ・ポンプのローターのバランス技術を改良」、そして「RD-0214のターボ・ポンプと、RD-0213との結合方法を改良」という、3つの対策を採ることが発表されている。このうち、材料の変更と結合方法を改良の2つについては設計ミスを修正する対策として納得できるが、バランス技術の改良はそれと相成れない。バランス技術というのは、高速で回転するターボ・ポンプのローターの軸振動を解析し、それを抑えるために修正(アンバランス修正)を行う技術のことだ。ロケット・エンジンだけではなく、例えば発電所で使われるガスタービンや航空機のジェット・エンジンなどのローターをはじめ、高速回転する部品がある機械であれば広く一般的に行われていることである。こうした部品は、どれだけ設計書通りに造ったとしても、個体によってバランスに差は生じてしまうものなので、それを修正する過程は必要不可欠であり、それを改善するということは、設計を見直すということではなく、製造段階における検査のやり方を見直すということになる。つまり、本当に設計ミスであったならバランス技術を改良する必要はなく、逆に言えばバランス技術を改良するということは、設計ではなく、製造や検査の段階でミスがあった可能性を示している。実は、ロスコースマスが今回の発表を行うより前の5月25日と28日に、タス通信は「今回の事故原因は、製造、組み立て段階におけるヒューマン・エラーが原因でほぼ間違いない」とする、匿名の関係者の証言を報じていた。ところが、ロスコースマスはまるで正反対の原因であると発表した。これは非常に奇妙な話だ。もっとも、タス通信の記事が誤報である可能性や、証言した関係者が間違っていた可能性なども十分考えられる。しかし一方で、「設計ミスであった」と明言したイヴァーナフ氏が間違っている可能性は考えにくい。イヴァーナフ氏はリニングラート航空大学を卒業し、ソ連地上軍(陸軍)に入ってプリセーツク宇宙基地に務め、その後新設されたロシア宇宙軍にも在籍し、2012年には衛星開発の名門ISSレシェトニェーフ社の重役も務めた経歴を持つ、技術についてよく知る人物である。したがって、彼の「設計ミスであった」という証言は、十分な根拠があるはずだ。現段階で明らかにされている情報から、これ以上のことを推測するのは難しい。今後新しい情報が出てくれば、またこちらでご紹介したい。(続く)
2015年06月09日東京・丸の内で恐竜「トゥリアサウルス」の復元骨格が日本初公開された。これは、7月18日~8月30日に幕張メッセで開催される「メガ恐竜展2015 - 巨大化の謎に迫る」の開幕に先駆けて、プレス向けに1日限定で公開されたもの。トゥリアサウルスは身長約9m、体長は約30mあったと推測されているヨーロッパ最大の竜脚類の恐竜で、今回はその半身が先行公開された。同展ではトゥリアサウルスのほか、ディプロドクスやエウへロプスといった竜脚類の全身骨格や、恐竜の実物化石や生体復元モデル、恐竜ロボットなどが展示される。総合監修のボン大学のマーティン・サンダー 教授によれば「時代ごとにどういうふうに動物が巨大化・小型化していくのかを追っていく内容となっている」という。「メガ恐竜展2015 - 巨大化の謎に迫る」の開催概要は以下の通り。会期: 2015年7月18日~8月30日会場: 幕張メッセ 国際展示場 11ホール開場時間: 9:30~17:00 (入場は閉場の30分前まで)料金: 大人(高校生以上) 2000円 (前売り: 1600円)、子供(4歳~中学生) 1000円 (前売り: 800円) ※3歳以下は無料。障がい者手帳を持っている人とその介護者1名は無料。
2015年06月08日そのニューズが流れたとき、多くの人々の反応は「またか」であった。2015年5月16日、ロシアのプラトーンM/ブリースMロケットが打ち上げに失敗し、墜落した。ロケットにはメキシコ合衆国の通信衛星「メクスサット1」が搭載されていたが、ロケットもろとも完全に失われることになった。また、つい最近の4月末には、国際宇宙ステーションへの補給物資を積んだプラグリェースM-27M補給船が問題を起こし、ミッションが失敗に終わっており、ロシアの宇宙開発にとって悪夢のような日々が続いている。それでなくとも、プラトーンMはここ数年、頻繁に失敗を起こしていた。最近では2014年10月に、衛星を予定していた軌道に投入することに失敗(衛星側で軌道修正は可能とされる)、さらに奇しくも今回から1年前の2014年5月16日には、今回とよく似た状況の失敗を起こしている。またそれにとどまらず、プラトーンMは2000年代後半からはほぼ年に1機から2機のペースで失敗しており、例えば2014年は8機中2機が、また2013年は10機中1機が、2012年は11機中2機が、墜落したり、目的の軌道へ衛星を投入できなかったりといった失敗を起こしている。かつてプラトーンMは、非常に大きな打ち上げ能力と、高い打ち上げ成功率を武器に、人工衛星の商業打ち上げ市場において、欧州企業とほぼ二分するほどのシェアを誇っていた。米国や日本の企業の衛星を打ち上げたことも一度や二度ではない。ほぼ毎月のように巨大なロケットが飛んでいく様は、かの地においては日常の光景であり、それはロシアの宇宙技術の高さの象徴でもあったが、今や斜陽化の象徴と化してしまった。○ロケットの第3段に異常メクスサット1を搭載したプラトーンM/ブリースMは、バイカヌール現地時間2015年5月16日11時47分(日本時間2015年5月16日14時47分)に、カザフスタン共和国にあるバイカヌール宇宙基地の200/39発射台から離昇した。予定では9時間13分にわたって飛行し、静止トランスファー軌道という、静止軌道に乗り移るための暫定的な軌道で衛星を分離することになっていた。しかし、ロシア連邦宇宙庁(ロスコースマス)の発表によると、打上げから497秒(8分17秒)後、高度161kmの地点で何らかの異常が発生したという。この時点ではまだ軌道速度は出ていないため、加速を失ったロケットと衛星は地球に向かって落下をはじめた。ロスコースマスではすぐに調査委員会が立ち上げられ、原因の究明が始まった。今回の打ち上げを手配した、民間のインターナショナル・ローンチ・サーヴィシズ(ILS)社でも独自の調査委員会が立ち上げられ、調査が行われている。またロシアのインテルファークス通信やイズヴェースチヤ紙などは、専門家の見解として、第3段に装備されている、姿勢制御用の小型ロケット・エンジンに問題が発生した可能性があると報じている。プラトーンMの第3段ロケット・エンジンは「RD-0212」と呼ばれており、メイン・エンジンの「RD-0213」と、4基のノズルからなるヴァーニア・エンジンの「RD-0214」の2種類のエンジンから構成されている。RD-0214は、ロケットの飛行の制御を行う、ステアリング(舵)として使われるエンジンだ。ただ、5月28日現在では、まだ決定的な原因、今後の対策などは、公式には発表されていない。また問題が発生した後に、ロケットや衛星がどのような結末を迎えたかは定かではない。機体の大半は燃え尽きたと考えられているが、燃え残った部品などが地表に落下した可能性もある。実際に、部品が落下すると想定されたロシア連邦南東の、モンゴルと国境を接するザバイカーリスキィ地方の南西にあるクラスナチコーイスキィ地区に向けて、ロシア非常事態省のヘリコプターが飛んだとされる。ただ、今のところ地表に落下したことを示す痕跡は見つかっていないという。ロケットの行方がわからなくなったことと、今回の打ち上げがプラトーン全シリーズ通算404機目であったことに引っ掛けて、Twitterでは「#404RocketNotFound」というハッシュタグが作られ、にわかに盛り上がりを見せていた。無粋なことは承知でネタの解説をすると、「404」というのは「Webページ(のファイル)が見つかりません」ということを意味するエラー・メッセージだ。たとえば昔にお気に入りに入れたページを久しぶりに見に行こうとしたら、「404 Not Found」と表示されて見られなくなっていた、ということを経験した人は多いだろうが、あれがまさにそれである。○メクスサット1今回の積み荷であったメクスサット1は、メキシコの通信・運輸省が運用する通信衛星で、米国の航空・宇宙大手のボーイング社によって製造された。またメクスサット1は別名「センテナリオ」とも呼ばれている。センテナリオ(Centenario)とはスペイン語で「100周年」を意味する単語で、1910年から1920年にかけて起こったメキシコ革命から100周年を記念して打ち上げられた衛星でもあった。無事に軌道に投入されていれば、音声やデータ、映像やインターネットなどの通信サーヴィスを提供することになっていた。打ち上げ時の質量は5325kgという大型衛星で、おまけに直径22mの展開式アンテナを持っているため、より大きく感じられる。設計寿命は15年が予定されていた。計画ではメクスサット1を含めて合計3機の衛星が打ち上げられ、国防や政府機関の通信、災害時の緊急通信などの用途で使われる予定だったが、1号機が失敗したことで計画の見直しは必至だ。米国の宇宙開発ニュース・サイトのSpacePolicyOnlineによると、衛星本体の設計と製造には3億ドル、打ち上げには9000万ドルが支払われたとされる。ただ、これらには保険が掛けられており、ほぼ全額が戻ってくるという。また、どうして最近失敗が続いているプラトーンMで打ち上げることを選んだのかという問いに対しては、ILS社との今回の打ち上げ契約は、まだそれほど失敗が目立って増えてはいなかった2012年に結ばれたものであり、またその解約には6000万ドルの違約金がかかるのだという。したがって、契約締結後の2012年以降にプラトーンMの打ち上げ失敗が増えたからといって、別のロケットに乗り換えるという選択は容易ではなかったようだ。
2015年05月29日「ブリーズ・オブ・トウキョウ」(東京都千代田区丸の内)は6月1日~9月30日、夏の味覚を楽しめる2種類のコースメニューを提供する。同店は、東京駅前、丸ビル最上36階にあるコンテンポラリー・フレンチのレストラン。東京の夜景を眺めながら、同店の高谷邦人シェフが手がけるコース料理を味わうことができる。夏のコースメニューは、「シグネチャーコース」(税別8,500円)と「シェフテイスティングコース」(税別1万1,000円)を用意。メニューには、代表的な夏の白身魚である鱸(すずき)をはじめ、穴子、太刀魚(たちうお)、メカジキ、アワビ、ウニなどの魚介類や、トマト、賀茂茄子(なす)、万願寺唐辛子、ミョウガ、ニガウリ、白隠元豆、白桃などの野菜・果物といった旬の素材を取り入れた。シグネチャーコースは、「鱸、天使の海老、平貝をセヴィーチェスタイル、夏の薬味を添えて」「スーマックを纏(まと)ったメカジキのローストタプナードと南瓜(かぼちゃ)のピュレソース」など全6品。シェフテイスティングコースはトマトをテーマ食材とし、全8品を展開。「太刀魚のロースト 緑アスパラガスとグリーントマトのベーニエ」「色鮮やかな12種類の夏野菜のテリーヌ 真っ白なトマトのシャーベット添え」などのメニューを取りそろえる。営業時間は18~22時ラストオーダー(日・祝は21時ラストオーダー)。サービス料はなし。
2015年05月26日defytime Japanはこのほど、テロメア理論に基づいたエイジングケア製品「defytime TAA クリーム」を発売した。5月25日には、東京丸の内丸ビルにて、講演「ヒトテロメラーゼ酵素と老化・寿命について」を開催する。「テロメア」は、遺伝子情報が詰まった染色体の先端にある部分のこと。ヒトの細胞は分裂を繰り返して新しくなるが、細胞分裂する際にそのテロメアが少しずつ短くなっていくという。一定の長さより短くなると細胞の生存性が失われ、身体にさまざまな老化現象が現れる。その老化現象を食い止めることにつながると言われているのが「テロメラーゼ」という酵素だ。テロメラーゼは、細胞分裂するたびに短くなるテロメアを保護する働きがあるという。「テロメラーゼの活性を高めれば、細胞分裂の寿命を延ばすことができるのではないか」と、世界中でさまざまな研究が行われている。今回、開催する講演には、テロメア研究第一人者のビル・アンドリュース博士が登壇。同博士は、テロメア短縮に介入することによって人間の寿命を延長する方法を研究している。講演では、これまでの研究データや開発秘話などを織り交ぜ、求めるビジョンやテロメア理論に基づく製品開発展望を含めて講義する。講演日時は5月25日の14:15~16:00(入場は14:00時より)。場所は東京丸の内丸ビル、丸ビルホール&コンファレンススクウェア8F。同社では同博士が「テロメア」と「テロメラーゼ」の研究を基に開発したエイジングケア化粧品「defytime TAA クリーム」(ディファイタイム ティエーエ― クリーム)の販売も開始した。限定2,000個の販売で、価格は18万円(税別)。defytimeウェブサイトで販売している。
2015年05月15日ロシア連邦宇宙局は5月12日(現地時間)、プログレス補給船による国際宇宙ステーション(ISS)へのドッキング断念を受けて、5月27日に予定していたソユーズ宇宙船の打ち上げを延期すると発表した。延期となった打ち上げにはISS第44次/第45次長期滞在クルーに任命されている油井亀美也 宇宙飛行士が搭乗する予定だった。新しい打ち上げ予定日時は7月下旬を目標としているという。プログレス補給船は、4月28日に行われた打ち上げで制御不能の状態に陥り、5月8日に大気圏に突入して消滅したばかりで、油井飛行士が参加するミッションへの影響が懸念されていた。
2015年05月13日新丸ビル7階のダイニングやバーが集い飲食店ゾーン「丸の内ハウス」では、5月10日(日)まで、8周年記念イベントを開催中だ。会期中は、全店舗で8にちなんだ限定アニバーサリーメニューが提供されるほか、丸の内ハウス内「ライブラリー」ではパリ在住のアーティスト 河原シンスケ氏による特別展「Lapin Planè te」(ウサギの惑星)が展開される。メインイベントは、28日(火) 開催のスペシャルイベント「8TH Anniversary Party」。22:30~23:00にグレートホールにて、ジャズ新世代のスターでジャンルを超えて活躍するヴォーカリスト&フリューゲルホーン・プレイヤーTOKUと、日本のヒップ・ホップ・シーンで黎明期から活躍するカリスマDJ、Zeebraのスペシャルセッションや、今や伝説と化したヒップホップグループのフロントマンとして名を馳せ、ソロ・デビュー後も男女を問わずリスナーの間でカリスマ的存在となっているヒップホップ・アクティビスト、DJ DIRTYKRATES a.k.a. ZEEBRAがDJブースを盛り上げる。ライブラリーで展開される河原 シンスケのエキシビション「Lapin Planè te」(ウサギの惑星) は、高級ブランドからホテル、レストランなど様々な分野でデザインを担当した実績をもつ世界的アーティスト河原シンスケのウサギモチーフ中心に新旧交えた作品発表となる。28日(火)のスペシャルイベントは、19:30開場。入場料は、フリーフード+3ドリンクのチケット付きで、19:30~22:00は、3,000円、22:00~24:00は、2,000円となっている。(ドリンクのチケット終了後は、一杯500円で提供)(text:Miwa Ogata)
2015年04月27日イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE INC.)は4月4日、東京の玄関である東京駅前に「今までにないものを、人々の生活のために」という三宅一生の普遍的なもの作りに触れることができる新ショップ「イッセイ ミヤケ丸の内(ISSEY MIYAKE MARUNOUCHI)」(東京都千代田区丸の内2-3-2郵船ビル1階)をオープンした。赤を基調にした店内には「オム プリッセ イッセイ ミヤケ(HOMME PLISSE ISSEY MIYAKE)」「132 5. ISSEY MIYAKE」「バオ バオ イッセイ ミヤケ(BAO BAO ISSEY MIYAKE)」「イッセイ ミヤケ パルファム(ISSEY MIYAKE PARFUMS)」「イッセイ ミヤケ ウオッチ(ISSEY MIYAKE WATCH)」、照明器具の「陰翳イッセイ ミヤケ(IN-EI ISSEY MIYAKE)」がそろう。同社は都内でブランドの革新的なもの作りを発信する「リアリティ・ラボイッセイ・ミヤケ(REALITY LAB ISSEY MIYAKE)」、エルトブ テップ イッセイ ミヤケ 銀座(ELTTOB TEP ISSEY MIYAKE GINZA)」などを展開しているが、同店は三宅一生のデザインやプロダクト、もの作りの素晴らしさをこれまで以上に分かりやすく打ち出し、一早く海外や国内に発信する狙いからオープンした。パリでランウエイで発表している「イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)」や「イッセイ ミヤケ メン(ISSEY MIYAKE MEN)」は展開していないが、三宅自身が現在力を入れている「オム プリッセ イッセイ ミヤケ」と「132 5. ISSEY MIYAKE」が商品量、質ともに他店より充実。オム プリッセ イッセイ ミヤケのストライプジャケットなど先行販売のアイテムに加え、限定カラーの赤を使ったアイテムなども販売している。イッセイ ミヤケ パルファムについてはコーナーで展開する他、セラミックに香りを閉じ込め試すことができるようにするなど、同店ならではの提案も行っている。ショップデザインは吉岡徳仁によるもの。時を経て作り出されたテクスチャーと、空中に浮遊するかのように存在する赤く染められた三角形のアルミニウムによって、歴史と未来のコントラストというショップのコンセプトを表現している。営業時間は11時から20時。
2015年04月05日東京・丸の内、郵船ビル1階に、4月4日、「イッセイ ミヤケ 丸の内(ISSEY MIYAKE MARUNOUCHI)」がオープンする。住所は東京都千代田区丸の内2-3-2。「今までにないものを、人々の快適な日常のために」という、三宅一生の普遍的なものづくりに触れることの出来るショップ。赤を基調としたスペースデザインは、20年近くイッセイ ミヤケのショップデザインやインスタレーションを手掛けてきた、吉岡徳仁によるもの。本店舗での主な取り扱いブランドは、バオ バオ イッセイ ミヤケ(BAO BAO ISSEY MIYAKE)をはじめ、オム プリッセ イッセイ ミヤケ(HOMME PLISSE ISSEY MYAKE)、132 5.イッセイ ミヤケ(132 5. ISSEY MIYAKE)、陰翳 イッセイ ミヤケ(IN-EI ISSEY MIYAKE)。またイッセイ ミヤケ パルファム(ISSEY MIYAKE PARFUMS)からイッセイ ミヤケ ウォッチ(ISSEY MIYAKE WATCH)など、ウェア以外にもインテリア、ウォッチ、フレグランスなど幅広くラインアップする。
2015年03月21日料理レシピサイトのクックパッドが展開するサービス・クックパッド「おいしい健康」はこのほど、「丸の内シェフズクラブ」と共同で、理想的な朝食を期間限定で提供するイベント「一汁一菜 あさごはん」を開始した。クックパッド「おいしい健康」とは、同サイトで投稿されている192万品超のレシピから、管理栄養士が"おいしく、手軽で、ヘルシー"なレシピを厳選し、紹介するサービス。生活習慣病の対策やダイエットをしたい人には、身長や体重を入力すると理想の栄養価を算出する献立作成サービスも提供している。同イベントは、有名シェフたち25人が丸の内エリアから食に関する提案・発信を行うプロジェクト「丸の内シェフズクラブ」初のレシピ本「丸の内シェフズクラブ 25人の一汁一菜」の出版を記念して実施する。同サイトと同クラブが共同で、"理想的なおいしい朝ごはん"を提供する。提供メニューは、『「ストラッチャテッラ」と「チキンとオレンジのマスタードサラダ」』(税込650円)。丸の内シェフズクラブのシェフが開発したスープに合わせたサラダやドリンクを、同サイトの管理栄養士がプロデュース。ビタミンや食物繊維が豊富な朝食セットとなっている。また、朝食を食べるきっかけになるよう、自宅でも再現できるレシピカードも配布する。イベントは、3月27日までの平日7時30分~11時(予定)に実施。会場は、丸ビル1F 丸の内カフェease(イーズ)。
2015年03月20日ダイナックは17日、東京駅・日本橋口にある「丸の内トラストタワー」N館1階に「MASTER’S DREAM HOUSE(マスターズドリームハウス)」を新規出店する。○新商品「~ザ・プレミアム・モルツ~ マスターズドリーム」の旗艦店同店は、サントリービールが企画・開発した新業態のビアダイニング。新商品「~ザ・プレミアム・モルツ~ マスターズドリーム」の魅力を体感できる旗艦店としてブランドの認知拡大を目指すもの。「~ザ・プレミアム・モルツ~ マスターズドリーム」は、効率や生産性ではなく、うまさだけを追い求めた、飲む人の心を震わせるビールを造ることを目指し、開発。最高の味を実現させるために、品質を左右する「素材」にこだわり、手間と時間のかかる「製法」と独自の技術により開発した新しい「設備」で、これまでにない"スーパープレミアムクラス"のビールに仕立て上げたという。「深いコク」「柔らかな苦味」「ほのかな甘味」「心地よい香り」が折り重なる"多重奏で、濃密"な味わいを実現したとのこと。同店では、"醸造家たちのあくなき夢の物語を味わう店"をコンセプトに、「~ザ・プレミアム・モルツ~ マスターズドリーム」を中心としたサントリー製造のドラフトビール5種類を最高品質で提供。醸造家のこだわりが体感できる、3種の「ザ・プレミアム・モルツ」のテイスティングセット「TASTING3」(940円)も用意している。また、ビールに合うパブフードを今の時代に合わせた素材や調理法にアレンジしたオリジナリティーあふれるメニューを約40品用意。看板メニューのスパイスの効いた食べごたえのあるステーキ「牛リブロース ザ・ガーリックペッパー・ステーキ 3/4ポンド」(2,680円)や、刺激的な辛さと旨みがクセになる「ビールのためのペッパー肉々餃子」(680円)、海老のプリプリとした食感と香ばしいソースの味わいの「ガーリックシュリンプ ~オニオンガーリックバター~」(980円)などをそろえている。店内は、ビールが造られる過程をイメージしたフォトウォールなどを配置し、醸造家のこだわりを感じながら「~ザ・プレミアム・モルツ~ マスターズドリーム」を楽しめる空間を演出。ただ"おいしい"と感じるのではなく、ブランドストーリーを体感し、おいしさとこだわりに納得できるような場を提供するという。所在地は、東京都千代田区の丸の内トラストタワーN館1F。営業時間は、(昼)月~金 11時~15時、土・日・祝 11時30分~15時。(夜)月~金 15時~23時30分(L.O. 22時30分)、土・日・祝 15時~23時(L.O. 22時)。定休日は無休。※価格はすべて税別、情報は掲載時のもの
2015年03月17日日本駐車場開発は3月25日、「丸の内ヘルスケアラウンジ」を東京都千代田区の新丸の内ビルディング9階に開設させる。同施設は、医療機関との連携に基づく疾病予防と健康維持・増進を目的とする、ビジネスパーソン向けのヘルスケア複合型施設。丸の内エリアとしては初の開設となる。自分の健康状態が「分かる」、健康促進のための行動を「始める」、健康維持のために「続ける」という3ステップで、利用者それぞれの健康状態や目標に合わせた各種サービス、情報を提供する。施設内では、まず価値観診断やストレスチェック、および協力医療機関における血液検査や問診などを実施し、利用者自身の健康状態を確認・把握する。その上で各人の健康状態に合わせた運動や食事などの「健康増進プログラム」を提案。プログラム継続のための進捗(しんちょく)管理のサポートも行う。施設内には管理栄養士も常駐。栄養士とともに、協力医療機関の医師などからも、各種検査から将来起こり得るとされる疾病の予防や、健康不安に関してのカウンセリングを受けることができる。なお、同施設はさまざまな健康増進プログラムの提供を行うために、各種健康関連分野の専門企業との提携を推進している。既にオムロンヘルスケアやタニタなど、多くの企業が参画を決定。今後も提携企業を拡大させながら、先進的で幅広いヘルスケアサービスを提供していくという。
2015年03月17日第1回では、国際宇宙ステーションの成り立ちと、ロシアが2024年に国際宇宙ステーションの運用から抜けること、そしてその後、3基のロシア側モジュールを引き連れて、ロシア独自の宇宙ステーションを建造することといった内容の方針を発表したことを紹介した。今回は、その3基のロシア側モジュールを基に建造される「ロシアの宇宙ステーション」が、いったいどのようなものなのかについて紹介したい。○ISSから分離される3基のモジュールロシア連邦宇宙庁が2015年2月24日に発表した文書の中で、国際宇宙ステーションから分離すると記されているのは、「多目的実験モジュール」(MLM、愛称「ナウーカ」)、「ウズラヴォーイ・モジュール」(UM)、そして「科学・電力モジュール」(NEM)の3基だ。ナウーカ・モジュールは、軌道上で科学実験を行うことを目的としたモジュールとして開発されている。ナウーカとは「科学」という意味だ。これまでに打ち上げられたロシア側モジュールのザリャー、ズヴィズダーは、宇宙飛行士の居住区や倉庫などの用途で使われているため、ナウーカは初の科学実験を目的としたロシア側モジュールとなる。打ち上げにプロトーンMロケットが使われる。ウズラヴォーイ・モジュールは、球体に6か所のドッキング・ポートを持った形をしている。少し詳しい人なら、昔「ミール」宇宙ステーションの中心にあった、ドッキング部分を思い出すかもしれない。ウズラヴォーイ・モジュールもまさにミールと同じように、この6か所のドッキング・ポートにモジュールを結合させ、巨大なステーションを建造することが考えられている。もちろんソユース宇宙船やプログレス補給船のドッキングも可能だ。ウズラヴォーイとは「結節点」や「中心点」といった意味で、まさに各モジュールをつなぐ節として機能する。打ち上げの際は、プログレス補給船の先端にある軌道モジュール部と取り替えるような形で搭載され、ソユース2ロケットで打ち上げられる。科学・電力モジュールは、実験区画と巨大な太陽電池を持つモジュールで、ロシア側モジュールに対して電力を供給し、また独立後も発電所として機能する。以前は「科学・電力プラットフォーム」と呼ばれており、規模も今よりもう少し大きなものであったが、計画は中止され、部品の一部はラスヴェート・モジュールへ流用されている。その後計画が見直され、規模を縮小した科学・電力モジュールの開発が始まった。打ち上げにはプロトーンMか、アンガラー・ロケットが用いられる予定だ。この3基のモジュールはまだ打ち上げられておらず、地上で開発中、もしくは保管中の状態にある。計画では、まずナウーカを打ち上げ、ズヴィズダー・モジュールの地球側のドッキング・ポートに結合する。そして後ろからウズラヴォーイを結合し、それを介する形で科学・電力モジュールを結合する。ウズラヴォーイはすでに完成しているとされるが、こうした組み立て方であることから、まずナウーカが先に打ち上げられないことには何もできない状況にある。しかしナウーカは製造が遅れており、打ち上げは早くても2017年以降になるといわれている。したがってウズラヴォーイや科学・電力モジュールはさらにその後ということになる。ただ、ロシアにとって都合の良いことに、もし予定通りに2017年に打ち上げられたとしても、2024年時点で7年しか宇宙で使われていないことになり、また打ち上げが遅れれば遅れるほど、その時間はより短くなる。ナウーカの設計寿命は15年ほどとされているため、ロシアにとっては寿命が十分に残った状態のモジュールを、自身の宇宙ステーションに使えることになる。○国際"じゃない"宇宙ステーションナウーカ、ウズラヴォーイ、科学・電力モジュールを引き連れて独立したロシアの宇宙ステーションは、それだけは少し貧相だが、徐々に新しいモジュールが結合され、かつてのミールに匹敵するほどの宇宙ステーションが造られる予定だ。まだその具体的な姿かたちは明らかにされていないが、ソヴィエト・ロシアの宇宙開発に詳しいWebサイト「RussianSpaceWeb」によれば、「オーカT-2」、「トランスフォーマブル・モジュール」、「モジュール・シップヤード」という3基が結合される可能性があるという。オーカT-2は、ソユース2.1bロケットで打ち上げられる比較的小型のモジュールで、主に実験場として使用されるという。かつてはオーカ2-MKSと呼ばれており、国際宇宙ステーションへ結合するために造られていたが、計画変更により中止されている。トランスフォーマブル・モジュールは空気で膨らむモジュールで、主に居住区として使用されるようだ。モジュール・シップヤードは、宇宙飛行士が船外活動する際の出入り口(エアロック)が装備されている他、宇宙飛行士を乗せた宇宙船や補給物資を積んだ補給船のドッキング・ポートとしての機能も持つという。実際にどうなるかはまだ不明だが、ウズラヴォーイのドッキング・ポートは6か所あるから、もう1つモジュールが増えることもあるだろう。ロシアはこの新しいステーションを使い、有人月探査を始めとする将来の有人深宇宙探査に向けた足がかりとして、宇宙飛行士の長期滞在実験や、深宇宙探査から帰ってきた宇宙飛行士のリハビリ施設として使うことを目指しているという。○高緯度宇宙ステーションとヴァストーチュヌィ宇宙基地このロシアの宇宙ステーションは、国際宇宙ステーションよりも軌道傾斜角(赤道上からの傾き度合い)が大きくなるといわれている。国際宇宙ステーションの軌道傾斜角は51.6度だが、このロシアのステーションのそれは64.85度になり、また高度も高くなるという。その理由について、ロスコスモスのオレーク・オスターペンコ前長官は「ロシアの上空を通過する頻度が増え、地表が観測しやすくなる」と語ったりしていたが、それは事実ではあっても、おそらく最大の理由ではないだろう。ロシア上空を通過する頻度が増えることで交信可能な時間も増え、また軌道傾斜角が大きいことで宇宙船や補給船の打ち上げがしやすくなるという、どちらかといえばロシアが単独で宇宙ステーションを運用する際の、運用上の必然からもたらされたものであると考えられる。軌道傾斜角が大きいことで宇宙船や補給船の打ち上げがしやすくなる、という点については少し説明が必要かもしれない。現在ロシアは、国際宇宙ステーションへのモジュールや宇宙飛行士、補給物資の打ち上げ場所として、バイコヌール宇宙基地を使っている。バイコヌールはカザフスタン共和国内にあるため、ロシア政府は料金を払って使用している状態にある。ちなみにロシアは、ロシア北東部にプレセーツク宇宙基地を持っているが、ここは地球を南北に回る極軌道への打ち上げに特化した基地であり、国際宇宙ステーションへの打ち上げには使われていない。一方で、ロシアは極東部に「ヴァストーチュヌィ」という新しい宇宙基地を建設している。ヴァストーチュヌィはバイコヌールに取って代わる宇宙基地に位置づけられており、ここが完成すれば、カザフスタンに気兼ねなく、新しいモジュールや宇宙船、補給船を打ち上げられるようになる。しかし、このヴァストーチュヌィ宇宙基地は立地上、国際宇宙ステーションの軌道傾斜角である51.6度の軌道への、有人宇宙船の打ち上げには適していない。というのも、東側には太平洋が広がっているため、万が一ロケットが飛行中に問題を起こして宇宙船を緊急脱出させた場合、宇宙船は太平洋上に着水する羽目になるからだ。ソユース宇宙船は基本的に着水するようには造られておらず(まったくできないというわけではない)、救助用の船なども新たに用意しなければならない。一方、軌道傾斜角64.85度へ向けた打ち上げであれば、ロケットはシベリア北部のツンドラ地帯を突っ切ることになり、ロケットから脱出した宇宙船は陸上に降りられることになるため、捜索や回収が比較的簡単になる。(次回は3月17日に掲載予定です)
2015年03月13日マルコメは3月9日、「月曜から飲んじゃおう! もらっちゃおう! ハッピー3マンデー 糀エナジードリンク「hacco(ハッコ)」カクテルを楽しもう! 」を丸の内の商業施設・iiyo!!(イーヨ!!) yokochoにて実施する。同イベントは、丸の内の商業施設・iiyo!!の3周年記念「THANKS FAIR」に伴い実施する企画。施設内店舗7店舗にて、ディナータイムに糀(こうじ)エナジードリンク「hacco」を使用したオリジナルカクテルを販売する。「hacco」は、塩糀やビタミンB1、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンD、ナイアシン、葉酸、ビタミンC、食物繊維などの栄養素を配合した、微炭酸のエナジードリンク。果汁1%のさっぱりとしたグレープフルーツ味となっている。提供するカクテルは、Daichi&keatsでは「農園hacco モヒート」(800円)、おでん かしみんでは「hacco サワー」(550円)、大かまど飯 寅福では「和hacco」(540円)、Hot Spoon 丸の内店では「hacco カクテル」(410円)を提供する。PASTA MARCHE AWkitchen’sからは「フレッシュハーブの香り アマレットソーダ」(540円)、四国味遍路 88屋 丸の内店からは「シークワーサーhacco サワー」(594円)、TEPPAN SAKABAからは「hacco ハイボール」「hacco サワー」(各500円)を販売する。また、同施設内全店舗ではディナータイムより、haccoを各店舗につき先着100人にプレゼントするほか、17時からは地下エスカレーター横にてhaccoオリジナルカクテルの試飲ができる(先着300人)。※価格は全て税込
2015年03月06日三菱地所は3月16日~29日の期間中、ランチイベント「召しませ一汁一菜 ~シェフからのご馳走~」を丸ビル1F丸の内カフェ ease(イーズ)にて開催する。同イベントは、丸の内シェフズクラブによる初のレシピ本「丸の内シェフズクラブ25人の一汁一菜」の発売を記念したランチイベント。「丸の内シェフズクラブ」は、同社のコーディネートで発足した食に関する提案・発信を行うプロジェクトで、服部幸應氏を会長に、様々なジャンルのシェフらが参加している。同書では、丸の内エリアを中心に活躍する和食・フレンチ・イタリアン・アジアンの4ジャンルのシェフ25人が、"一汁一菜"で簡単に調理できるレシピを公開している。イベント期間中は、同クラブの4人のシェフが考案した"一汁一菜"のランチメニューをドリンク・デザート付で1,000円(税込)で提供する。3月16日~22日には、「分とく山」料理長の野崎洋光氏考案の「出汁いらずの冷やし汁」と「越のルビートマトとニラのふっくら卵焼き」、「アロマフレスカ」と「Essenza(エッセンツァ)」の原田慎次シェフ考案の「グリーンピースのポタージュスープ」、色とりどりの野菜と鶏もも肉を合わせた「鶏肉と野菜のグリル」が登場する。3月23日~29日には、「イル ギオットーネ」のオーナーシェフ・笹島保弘氏が考えた「ストラッチャテッラ(ローマ風卵のスープ)」、「豚肉と九条ねぎの羅臼昆布で茹で上げたスパゲッティ」、「中国飯店」オーナーの徐(中條)富造氏考案の「蟹とアボカドのスープ」、「元祖・高倉 健さんのいつもの黒酢酢豚」を提供する。開催時間は11時30分~14時。各日、提供数に達し次第終了となる。また、同レシピ本とクックパッド「おいしい健康」のコラボレーションイベント「一汁一菜 あさごはん」も3月16日~27日まで開催。3月16日~18日には、はかり売りスタイルで作り手との会話を楽しみながら買い物ができる「丸の内グラムマルシェ」も実施する。
2015年02月20日NTTドコモグループのABCクッキングスタジオが、一風変わった研修を展開している。"チーム内で活躍する人材の育成"を目指した「クッキング de チームビルディング研修」である。この取り組みでは、料理教室を通じて企業人の成長を促すことができるという。静岡ガスのショールームで2月13日に開催された研修の模様を取材する機会を得たので、本稿で紹介していこう。○クッキング de チームビルディング研修とは?「クッキング de チームビルディング研修」は、企業の人材を育成するための法人向けの研修。NTTドコモが全体の企画・主導を担当し、ABCクッキングスタジオとキャプランが共同でプログラムを開発する。今回は、静岡ガスが会場の提供と運営のサポートを担当した。この4社が共同で研修を開催するのは初めてとのこと。当日は静岡県内の企業13社から選ばれた22名の一般社員が参加。キャプランから招かれた土屋圭子氏が講師を務めた。チームビルディング研修は、自己紹介からスタートした。「人の第一印象は、どのくらいで決まると思いますか? 」と土屋氏。同氏によれば、若い人ほど早い段階で第一印象が決まるという。「高校生はパッと見た瞬間に決める。年齢が進むにつれ、経験を積むので決定までの時間が長くなる。全体の平均は3~7秒くらい。したがって最初の挨拶が大事になる。目が合っていたか、望ましいものだったか、初対面時の印象を振り返ってみましょう」と参加者にうながした。土屋氏は、チームとグループの違いに言及。「例えばグループ旅行、グループ交際など人の集まりはグループ。一方、サッカーなどの団体競技ではチームと言う。チームとは目標に向かって一致団結する集団。構成員それぞれが役割・責任を担っている」と説明した。その上で「良いチームの条件」について議論させた。参加者からは「全員が信頼関係で結ばれている」「役割の相互理解」「規律を守る」「長所・短所を補う」などの意見が出ていた。土屋氏は「これを踏まえてピザを作ってもらいます。全員が帰属意識をもって、お互いの短所を補いながら作業してください」と話した。○料理教室はABCクッキングスタジオが主導料理の進め方はABCクッキングスタジオが主導。調理器具の使い方については、静岡ガスから事前説明があった。初めは緊張し、お互いに遠慮があった参加者たち。しかし親しくなり会話が活発になるにつれて、作業効率も向上したようだった。生地をこねた後、オーブンに入れて発酵させる。ここで小休止。参加者は机に戻り、どのようなトッピングにするか議論した。与えられたテーマは「静岡県」。富士山、お茶、サッカーなど、静岡県にまつわるキーワードをいかにピザに落としこんでいくか、活発な意見が飛び交った。話がまとまる頃にはプレゼンを実施。自分のチームのピザがいかに優れているか、4チームの代表者が主張し合った。ピザのテーマが決まると、再び作業台へ。この頃にはチーム内に連携する姿が見られるようになった。タイムマネージメントをする人、トッピングの具材を切り分ける人、ピザの生地を伸ばす人、使い終わった食器を洗う人。お互いが役割を分担しながら作業を進めていく。やがて教室のあちらこちらで、美味しそうな匂いとともにこんがりとしたピザが焼きあがった。○目的を忘れてしまうくらい楽しい!何人かの参加者に話を聞いた。ある参加者は「研修の本来の目的を、良い意味で忘れてしまうくらい楽しい」「初対面の方が多いはずなのに、打ち解けるのが早かった」と驚いていた。「話し合いをしながら、個人の意見を重ねて良いものが出来上がるのが嬉しい」といった意見もあった。運営のサポート体制の良さや、短時間でチームが形成されるプログラムを評価する声が多かった。NTTドコモの担当者にも話を聞いた。料理教室の題材をピザにした理由については「工夫次第で様々なトッピングができるので、チームの特色を出しやすい」ためと回答。研修に料理教室を絡めると、どのような特長が出せるのだろうか。その意義については「一般的に、企業研修は額に皺を寄せて行うものというイメージがある。しかしクッキング de チームビルディング研修では、参加者の笑顔がとても多くなる」「女性が多いのも、この研修の特色」と回答した。○良いチームの条件とは?研修の最後に、講師の土屋氏から総評が行われた。同氏は「仲間の労をねぎらう言葉が、普段から職場に飛び交っているか。仲間を配慮する気持ちを言葉や行動にして、惜しむことなく表現しあう職場環境があるだろうか」と参加者に問いかける。そして「職場環境を作っていくのは新入社員ではない。リーダーになる立場の方たちが積極的に発信しなければ、職場は変わっていかない」と話した。ワクワクしながら作業を進めれば、良い仕事が行える。では、そのためにはどうしたら良いのだろうか。土屋氏は「ストローク」という心理学の言葉を用いて説明する。ストロークとは、人が人に触れ合うための働きかけのこと。「目を見て、アイコンタクトをとる。挨拶をする。丁寧なお辞儀をする。相手の意見に頷く。笑って目を見る。褒めていく。良いチームをつくるために、これらのプラスのストロークを積極的に出していくことが大事になる」と説いた。そして「歳をとればとるほど、誰からも褒められなくなる。そんなときは自分で自分を褒める。寝る前に、今日はよくがんばった、と自分に対してストロークを出す。このように、プラスのストロークを出し続けていくことをオススメします」と結んだ。ABCクッキングスタジオが提供する料理教室をベースに「協調性」「時間管理能力」「調整能力」といった能力を引き出すプログラムが組み込まれていた、今回の「クッキング de チームビルディング研修」。講師の話を聞き(学習)、デスクで議論し(相互理解)、キッチンで料理する(実践)という作業を繰り返しながら進められる、とても濃密な4時間だった。(執筆:大石はるか)
2015年02月16日ジョニー・デップが1年6か月ぶりの来日を果たし、1月27日(火)に丸の内ビルディングで開催された主演作『チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密』のジャパンプレミアに登場。集まった約1,500人のファンから大歓声を浴びた。この日の昼に予定されていた記者会見を体調不良のために欠席したジョニー。夜開催のプレミアまでの体調復帰が心配されたが、予定の約1時間遅れで婚約者の女優アンバー・ハードと一緒に会場に到着。元気な姿を見せ、「また日本に戻って来られて嬉しい」と笑顔で挨拶。ファンを安心させた。レッドカーペットでは、“モルデカイ風”のちょびヒゲをつけたファンやハット&メガネでジョニーのコスプレをしたファンを見て大喜び!サインや写真撮影にも応じ、ジョニーの気さくで優しい姿にファンも興奮しきりだ。また会場ではアンバーも大人気。光沢のあるワインレッドのドレス姿でジョニーに寄り添い、その美しさにファンからもため息がこぼれた。本作は、盗まれた幻の名画を捜すチャーリー・モルデカイの世界を股にかけた大冒険を軽やかに描くアクション・アドベンチャー。ちょびヒゲがトレードマークのインチキ美術商・チャーリーを演じたが、「とっても魅力的で面白いキャラクター。彼が、それほどおかしいことに自分で気づいていないところがおかしいんだ。ハリウッドにもそういう人が数人いるよ」とニヤリと笑い、会場を盛り上げた。「友達からこの映画の原作小説をもらったんだ」と原作との出会いについて話し、「本を読んで声を出したのは、人生で初めてだった。これはいい映画になると思ったよ」とコメント。その出会いから映画製作までには8年かかったというが、「撮影中にこんなに笑ったことはない。とっても楽しい映画だよ」と胸を張ってアピールしていた。『チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密』は2月6日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:チャーリー・モルデカイ華麗なる名画の秘密 2015年2月6日より全国にて公開(C) 2014 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.
2015年01月28日体調不良で来日記者会見をキャンセルした俳優のジョニー・デップが27日、東京・丸ビルのマルキューブで行われた主演映画『チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密』(2月6日公開)のジャパンプレミア レッドカーペットセレモニーに、婚約者のアンバー・ハードと共に1時間遅れで登場。約1,500人のファンに囲まれる中、サインや記念撮影に笑顔で応じた。昨日、婚約者のアンバー・ハードを伴って羽田空港に到着し、2013年7月の『ローン・レンジャー』以来、1年6カ月ぶり11度目の来日を果たしたジョニー・デップ。本日昼に予定されていた来日記者会見は体調不良でキャンセルしたが、ジャパンプレミアには姿を現した。エスカレーターに乗ってジョニー・デップとアンダー・ハードが登場すると、招待された250人を含むファン約1,500人のテンションは急上昇。本作のキャラクターにちなんだ"ちょびヒゲ"を振って歓声を上げると、デップは笑顔で手を振りながらエスカレーターを下り、特設ステージに登壇した。デップは「また日本に戻って来れてうれしい」とあいさつし、本作について「こんなに撮影中に笑ったことがないっていうほど笑いました。とってもおかしい映画です」とアピール。自身のキャラクターについても「自分でおかしいと気付いてないところがおかしい。ハリウッドには数人、私の知り合いでチャーリー・モルデカイのような人がいます」と笑いながら語った。その後、ステージを降りて、ちょびヒゲ姿のファンと共に記念撮影し、テレビ取材に対応。そして、「ジョニー!」「アンダー!」など熱い声援が飛び交う中、レッドカーペットをゆっくりと歩きながら、握手やサイン、記念撮影などに応じ、ファンを喜ばせた。最後もエスカレーターに乗って立ち去り、姿が見えなくなるまでファンに手を振り続けた。(C)2015 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.
2015年01月27日初売り戦争の休憩時に役立つ、エリア別スターバックスコーヒーの所在地、営業情報エリア別まとめ。続いてお届けするのは丸の内・日本橋編。三越本店、高島屋がどんと構える日本橋エリア。そして、丸ビル、新丸ビル、KITTE、大丸東京を従える丸の内エリア。丸の内仲通りには数々の老舗セレクトショップも立ち並ぶ。2015年に初めてのお正月を迎えるコレド室町も見逃せません!このエリアのスタバは、落ち着いた大人な街さながらどこも広々とし、ゆったりとした時間の流れが印象的。1部の店舗では1月1日より数量限定で福袋販売(3,500円、5,000円)も行っています!■日本橋スルガビル店日本橋三越本店の斜め前に位置。福袋販売あり。住所:東京都中央区日本橋室町1-7-1スルガビル1階末年始営業時間:12月30日/6:30から21:0012月31日/8:00から21:001月1日/8:00から18:001月2日から4日/8:00から21:00■丸の内三菱ビル店丸ビルと丸の内ブリックスクエアの間の丸の内三菱ビル内に位置。席数多め。住所:東京都千代田区丸の内2-5-2 三菱ビル末年始営業時間:30日/7:00から21:0012月31日/10:00から18:001月1日/休業1月2日から4日/8:00から20:00■丸の内新東京ビル店有楽町駅と東京駅の中間にある丸の内新東京ビル内のスタバ。住所:東京都千代田区丸の内3-3-1丸の内新東京ビル末年始営業時間:12月30日/10:00から20:0012月31日/10:00から18:001月1日/休業1月2・3日/10:00から20:001月4日/10:00から19:00■JR東京駅日本橋口店日本橋エリアに訪れたら、東京駅まで少し足を伸ばしてみるのもいいかも。福袋販売あり。住所:東京都千代田区丸の内1-9-1丸の内中央ビル末年始営業時間:12月30日から1月4日/7:00から22:30■東京ステーションシティ サピアタワー店カウンター席に座れば、大きな窓から東京駅を行き交う電車が眺められます。住所:東京都千代田区丸の内1-7-12末年始営業時間:12月30日から1月4日/7:00から19:00■新丸ビル店東京駅地下通路から直結。福袋販売あり。住所:東京都千代田区丸の内1-5-1新丸の内ビル地下1階末年始営業時間:12月30・31日/7:00から22:001月1日/休業1月2日から4日/7:00から22:00
2014年12月30日ロシアは12月23日、新型の大型ロケット「アンガラーA5」の打ち上げ試験に成功した。アンガラーA5はこれが初飛行で、またアンガラー・ロケットが人工衛星を軌道に乗せたのも初めてのことであった。アンガラーはソ連崩壊直後の1992年に、ロシアだけの力でロケットを造り、ロシアの地から打ち上げることを目指して開発が始まった。資金難と技術の衰退から、22年間にも及ぶ苦難の道を歩むことになったが、ようやくついにその努力は実を結んだ。今回は、アンガラーの概要と開発の歴史、そして今後の展望について、3回に分けて解説したい。○ロシア連邦が初めて開発したロケット「アンガラー」アンガラーはGKNPTsフルーニチェフ社が開発したロケットで、設計から製造に至るまで、すべてロシア国内で実施され、部品もロシア製、そして打ち上げもロシアの地からのみ行える、真の意味で「ロシアのロケット」といえる初めての機体だ。アンガラーは、「ユニヴァーサル・ロケット・モジュール1(URM-1)」と呼ばれる第1段を、1基のみ使ったり、あるいは3基、5基、7基まで束ねたり、また上段を組み替えたり、さらに追加で第4段を搭載したりと、その構成を柔軟に組み替えられるようになっている。言い換えれば、アンガラーという名のロケットは、小型ロケットでもあり、また中型ロケットでもあり、あるいは大型ロケットでもあり、そして超大型ロケットにもなれるというわけだ。こうした仕組みはモジュラー式、あるいはモジュラー・ロケットと呼ばれている。アンガラーのURM-1のロケットエンジンには、RD-170から派生したRD-191が装着されている。RD-170はソ連末期に開発された超大型ロケット、エネールギヤの第1段エンジンとして開発されたもので、きわめて高い性能を持つ。RD-170は燃焼室とノズルが4つあり、一見すると4基のエンジンを束ねたように見えるが、これで1つのエンジンである。そのRD-170から派生したエンジンの1つに、RD-170を半分にして燃焼室とノズルを2つにしたRD-180があり、米国へ輸出され、アトラスVロケットの第1段として使われている。RD-191はRD-180をさらに半分にして、燃焼室とノズルを1つにしたものだ。推力はもちろんRD-170の4分の1になってはいるが、エンジンの燃費や、エンジンの質量と出せる推力の比率などは、RD-170譲りの高い性能を持つ。URM-1の上にはURM-2が搭載される。URM-2は、現在運用されているソユース2.1bロケットの第3段ブロークIから派生したもので、ロケットエンジンもブロークIで使われているRD-0124エンジンの改良型の、RD-0124Aが使われる。RD-0124/RD-0124Aは液体酸素とケロシンを推進剤とするエンジンだ。また静止衛星の打ち上げ用として、URM-2の上にプロトーン・ロケットでも使われているブリースMや、新開発のKVSKやKVTKと呼ばれる上段も搭載できる。KVSKとKVTKには、米国のエアロジェット・ロケットダイン社が製造しているRL10エンジンをロシアで生産したRD-0146エンジンが搭載される。RF-0146は液体酸素と液体水素を推進剤として使用するエンジンで、四酸化二窒素と非対称ジメチル・ヒドラジンを推進剤とするブリースMのエンジンよりも性能が良い。アンガラーの中でもっとも最小の構成はアンガラー1.2で、他に中型ロケットのアンガラーA3、大型ロケットのアンガラーA5、そして超大型ロケットのアンガラーA7といった構成が造られる予定だ。アンガラー1.2はURM-1を1基、その上にソユース2.1bの第3段であるブロークIを載せた構成をしている。地球低軌道(高度200km、軌道傾斜角63.1度、以下同)に3.80tの衛星を投入することができ、現在運用されているローカトやドニェープルといったロケットを代替する予定だ。かつては、第2段にブリースKMを搭載した、さらに打ち上げ能力が小さいアンガラ1.1と呼ばれる構成も提案されていたが、現在では中止されている。中型ロケットのアンガラーA3はURM-1を3基束ねて使用し、そのうち両脇の2基を第1段として、中央の1基を第2段として使用する。そしてその上にURM-2を第3段として搭載する。地球低軌道に14.6tの衛星を投入する能力を持ち、また第4段にブリースMやKVSKを搭載した場合は、静止トランスファー軌道(高度5,500km x 36,000km、軌道傾斜角25度、以下同)にブリースMは2.40t、KVSKは3.60t、静止軌道への直接投入であれば、ブリースMは1.00t、KVSKは2.00tの打ち上げ能力を持つ。アンガラーA3は、現在運用されているソユースやゼニートといったロケットを代替する予定だ。大型ロケットのアンガラーA5はURM-1を5基束ねて使用する。中央の1基が第2段で、その周囲を取り巻くように4基の第1段が装着される形だ。その上にURM-2が載り、また第4段にブリースM、あるいはKVTKが搭載される。3段式であれば地球低軌道に24.5tの打ち上げ能力を持つ。また第4段を搭載した場合は、静止トランスファー軌道にブリースMは5.40t、KVTKは7.50t、静止軌道への直接投入であれば、ブリースMは3.00t、KVSKは4.60tの打ち上げ能力がある。アンガラーA5は、現在運用されているプロトーンMを代替することを目指している。また、有人宇宙船を打ち上げられるように改修を施したアンガラーA5Pの開発も検討されている。そして超大型ロケットのアンガラーA7はURM-1を7基束ねて使用する。中央の1基が第2段で、その周囲を取り巻くように6基の第1段が装着される形だ。その上にはアンガラーA5と同じく第3段と、必要に応じて第4段にKVTK-A7が搭載される。3段式であれば地球低軌道に35.0tの打ち上げ能力を持つ。また第4段にKVTK-A7を搭載した場合は、静止トランスファー軌道に12.5t、静止軌道への直接投入であれば7.60tの打ち上げ能力を持つ。現在のロシアにはアンガラーA7に匹敵するほどのロケットはなく、将来的に大型の宇宙ステーションの打ち上げや、月や火星への有人飛行などで使うことが予定されている。○自力でロケットを打ち上げられなくなったロシアロシアは現在、アンガラーA5の実用化を真っ先に進めている。これは現在、ロシアの大型衛星打ち上げにおいて主力として活躍している、プロトーンMの代替を急いでいるためだ。1991年12月25日にソヴィエト連邦が崩壊し、直後に成立したロシア連邦は、宇宙開発において大きな問題に直面した。有人宇宙船や静止衛星の打ち上げに使っているバイコヌール宇宙基地はカザフスタン共和国のものになり、またロケットや人工衛星、有人宇宙船に使われている部品のいくつかを造っている工場の多くがウクライナ共和国のものになったことで、ロシアは独力での宇宙への輸送手段を事実上失ったのだ。その結果ロシアは、バイコヌール宇宙基地を引き続き利用するためにカザフスタン政府に、年間100億円以上もの賃料を払い続けることになり、またウクライナからの部品購入に際しては、たびたび値段が吊り上げられ、それを受け入れざるを得なかったとされる。こうした問題は金銭で解決できることではあり、現に今日に至るまで金銭で解決されてきたが、ロシアの安全保障を他国の意思に依存せざるを得なくなってしまったことが何よりの問題であった。当時、大型の軍事衛星や通信衛星などを打ち上げに使われていたのはプロトーンとゼニート・ロケットだったが、プロトーンはカザフスタンのバイコヌール宇宙基地からしか打ち上げられず、また機体の一部にウクライナ製の部品を使っていた。ゼニートに至ってはより悪く、バイコヌールからしか打ち上げられない上に、ロケット自体がウクライナ製だった。そうした背景から、ロシアだけの力でロケットを造り、ロシアの地から打ち上げることが求められたのは必然だった。1992年、ロシア政府は新型ロケットの開発を決定する。しかしそれは、20年以上に及ぶ苦難の歴史の始まりでもあった。(次回は12月27日に掲載予定です)参考・・・・・
2014年12月26日東京駅からほど近く、皇居外苑の和田倉濠を一望できる丸の内の一等地に、2014年11月7日ニューオープンした「日本生命丸の内ガーデンタワー」。地下鉄大手町駅から直結した地下1階部分には、和食、洋食、台湾料理、カフェ、スペインバル、日本酒バルという6業態の店が集まるフードテラス「UOMAN DINING(うおまんダイニング)」が登場した。同フードテラスに入っている店は、すべて大阪に本社を置くうおまんの経営で、関東初進出の店ばかり。240坪の広々とした空間は6つの店舗スぺースに分かれており、お客は好みの店を利用することができる。会計は共通(セルフサービスのカフェ「Caffe113」を除く)で、最後にまとめて清算するシステムなので、和食でしっかり食事をした後、スペインバルで軽く一杯、といった”ハシゴ酒“も、気軽に楽しめるのが特徴だ。そのなかから今回は和食業態の「和食 海鮮 うおまん」を紹介。同店では、全国の漁港から毎日仕入れる新鮮な魚介類を中心に、こだわりの食材を使った料理を取り揃える。割烹や会席出身の職人が腕をふるい、信楽焼の器に盛り付けられた料理の数々は、ビジネスマンの接待や大事な人との会食にも合うだろう。専用の信楽焼の釜で焼き上げた「名物!鯛めし」1人前1,200円(税込、注文は2人前より)や、山形産のそばと京都の合鴨を組み合わせた「鴨南蛮そば」(980円)といった締めの名物料理もぜひ味わいたいもの。一方で、銘柄鶏を使った「信玄鶏の唐揚げ」(880円)や、「蟹クリームコロッケ~2色のソースで~」(980円)といった気軽な料理もメニューに組み込んでいるので、会社帰りにおいしいつまみと「ザ・プレミアム・モルツ」などおいしいお酒でちょっと一杯、といった日常使いにも。またコース料理も充実しており、鍋を中心に刺身や酒肴を組みあわせた「新鮮魚介たっぷり!うおまん鍋コース」冬季限定・1人前4,300円といった手頃なコースから、目にも楽しい会席のコース6,000円~まで、利用動機に応じた季節のコースが楽しめる。客席は72席で、8人用の個室が2部屋、6人用の個室が4部屋。そのほか、フードテラス内にあり昼は洋食を提供している「The Banquet」のスペースでは、夜はパーティーコーナーとして貸し切り可能で、「うおまん」をはじめフードテラス内の店舗のコースが注文できる。これから年末に向けて、忘年会やクリスマスパーティー、新年会と何かと集まることが多くなるシーズン。駅から直結のニュースポットで、楽しいひと時を過ごしてみてはいかがだろう。
2014年12月16日新丸ビル7階の「丸の内ハウス」で12月8日からエキシビション「HONESTLY CRAFTED FASHION FROM AROUND THE WORLD」が開催される。このエキシビションを主催する「エシカル ファッション イニシエイティブ(Ethical Fashion Initiative)」は、国連関係機関「国際貿易センター」によって08年に発足したプロジェクト。ファッションを通じた経済的な自立を支援しており、経済や社会情勢などで困難にある女性達に技術を身に付けさせ、貧困から抜け出させることを目標としている。今回のエキシビションでは、ブルキナファソ、ハイチ、ケニア、マリでのものづくりの様子を撮影した写真や、アルチザンで暮らす人々のポートレート、現地で作られたファブリックを用いた作品などが展示される。参加ブランドの一つ「テゲ ユナイテッドアローズ(TEGE UNITED ARROWS)」は、「ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)」と同プロジェクトのコラボレーションによって生まれたもの。現地で使われているバンバラ語で「テゲ」は手を意味し、発音が日本語の“手芸”を連想させることからこの名がついた。様々な色や柄の織物、カラフルなビーズワークは、アフリカの職人達が手作りしている。その他、「オスクレン(OSKLEN)」「ステラ・ジーン(STELLA JEAN)」といったブランドも参加。ステラジャンではコレクションの一部にブルキナファソの生地を使用しており、これはエシカル ファッション イニシエイティブの運営によって製作されている。また、11日にはパネルディスカッションも開催される。テーマは“How to make people happy with fashion”で、ゲストにシモーネ・チプリアーニ、ステラ・ジーン、栗野宏文を招聘。さらに、期間中にはユナイテッドアローズ 丸の内店でポップアップショップが開かれ、テゲ ユナイテッドアローズやステラ・ジーンのアイテムが展開される。【イベント情報】HONESTLY CRAFTED FASHION FROM AROUND THE WORLD会場:丸の内ハウス 住所:東京都千代田区丸の内1-5-1新丸ビル7階会期:12月8日から14日まで時間:パネルディスカッションは18:30から(先着50名まで)
2014年12月06日瀬戸内ブランド推進連合は11月30日、「体感! 瀬戸内フェア~新しい、瀬戸内 はじまる。~」を東京・丸の内のKITTEにて開催する。同イベントは今回が2回目の開催で、前回好評を集めた商品に加えて、瀬戸内の「食」を知ってもらえるような品々を用意しているという。愛媛県からは「みかん」、徳島県からは「ゆず」、兵庫県からは「丹波黒豆」、山口県からは「みかん鍋」、広島県からは「レモン鍋の素」などを提供。岡山県は「きびだんご」、"うどん県"こと香川県はうどん以外にも「キウイフルーツ」を提供する。また当日は、広島県の「ブンカッキー」、徳島県の「すだちくん」といったご当地ゆるキャラも登場し、瀬戸内7県の"ソウルフード"を紹介する。来場者はゆるキャラたちとのじゃんけん大会に参加できるほか、写真撮影も可能。賞品が当たるクイズイベントや、瀬戸内の素材でできた衣類のファッションショーなども行う。また、同イベント期間中は東京都内にある各県のアンテナショップでも7県合同キャンペーンを行う。銀座・有楽町・日本橋エリアの「瀬戸内アンテナショップ」で税込1,000円以上の商品を購入した人の中から抽選で70人に、7県いずれかの名産品(2,000円相当)を詰め合わせた「瀬戸内食文化体感セット」をプレゼントする。スマートフォンでレシートの写真を撮影し、アンケートに答えれば応募可能。同イベントは11月30日のほか、2015年2月20日にも開催される。開催時間は各日11:00~19:00となる。
2014年11月28日『アベンジャーズ』シリーズ最新作『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』の日本公開が2015年7月4日に決定したことを記念し、東京・丸の内の丸ビル1階「丸の内カフェ ease」に「マーベル・カフェ」が12月25日までの期間限定でオープンしている。「マーベル・カフェ」は、「丸の内カフェ ease」でのマーベル作品コラボ第3弾。店内では、アイアンマン、キャプテン・アメリカ、マイティー・ソーのフィギュアが存在感を放ち、映画で使用された衣装や小物などが飾られている。外には、今年9月に日本公開された『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の巨大ビジュアルが展示されており、中に入るとアライグマのロケットのしゃべるフィギュアが出迎えてくれる。マーベル作品の世界が広がる店内では、映画やキャラクターをイメージしたメニューが味わえる。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』関連のメニューは3種類あり、野菜たちが宇宙の星々のように広がる「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーザーサラダ」、海の宝が詰まったクリミーなドリア「スターロードリア」、生チョコのトリュフケーキにベリーや緑のセルフィーユを添えた「グルートリュフケーキ」がそろう。そのほか、アベンジャーズが戦いの後に黙々と食べた料理を再現した「シュワルマ」、常に身体を鍛えるキャップのような人にもぴったりなスパイシーなチキン「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャークチキン」、ソーのシンボル・雷の焼き印が押された「マイティー・ソーセージプレート」が登場。さらに、「アイアンマンゴーパフェ」、「ハルクリームソーダ」、「アイ・アム・ヨーグルート」など、スイーツやドリンクも楽しめる。絵柄はお楽しみというラテアートを無料サービスしてくれるカフェラテもおすすめだ。
2014年11月25日ミシュランで数々の星を受賞してきたイタリア料理界の巨匠ハインツ・ベックが11月7日、東京・丸の内にレストランを2店舗同時にオープンした。自身の名を冠するのは初めてという「ハインツ ベック」は、イノベーティブな料理を提供するファインダイニング。オリジナル料理に加え、日本人に向けた新作の創作料理「燻製した帆立貝と赤ビーツのチップス」や「香草とスプラウトのサラダ菊芋・マンゴー・ピスタチオのピューレ」も用意した。看板メニューの「9皿のコース」(1万9,000円)は昼夜問わずにオーダー出来、ドライアイスを敷き詰めた「カンパチのホワイトバルサミコのマリネ ザクロの粉雪」、ラヴィオリのような形状のパスタにカルボナーラソースを詰めた「ファゴッテッリ ハインツ ベック」など、シェフのアーティスティックな感性が詰め込まれたメニューの数々が楽しめる。他にも、ランチ限定で提供される4皿のコース(8,000円)の他、アラカルトでのオーダーにも対応。ドレスコードとして、男性には上着や襟付きシャツの着用を薦めている。一方、現代風イタリアンを提供するオールデイダイニング「sensi by Heinz Beck」では、“美食と健康”を追求したカジュアルな料理を提供。ランチは前菜、パスタorセコンド、ドルチェのコースが2,600円から。ディナーは前菜、パスタ、主菜、デザートのコースが4,500円からオーダー出来る。また、14時から17時までは、フィンガードルチェやフードがソフトドリンクやシャンパンとセットで楽しめるティータイムメニューを用意しているのも特徴。両ダイニングともにコスチュームデザインはコシノジュンコが担当。店舗デザインはポール・スチュアート青山店やアップルストアの全米展開などを担当した、植木莞爾が手掛けている。シェフのハインツ・ベック氏は「丸の内は非常に美しく歴史のある土地。日本を感じるこの土地の魅力に引かれ、オープンを決めた。この地で最高のパフォーマンスをするために、初めて長期間ローマの店舗を離れ、日本での開業に向けて準備を進めてきた」とコメントしている。地下鉄大手町駅から直結している日本生命丸の内ガーデンタワー内という好立地もあり、雨の日なども濡れる心配なく東京観光がてらに立ち寄るのもアリだろう。
2014年11月11日エールフランス航空は10月25日、新丸ビルのカフェ「STAND T」で新ビジネスクラスシートの体験イベントを開催する。10月28日から羽田―パリ路線AF293便で導入される新ビジネスクラスシートは、繭のように身体を包む曲線シートが特徴。プライベートな空間を演出し、リクライニングすれば180度のフラットシートに。機内では羽毛布団や羽毛枕が提供され、柔らかなマットレスがゲストを心地良い眠りへと誘う。また全席から通路へとダイレクトに移動出来、他の乗客を気遣う必要もない。会場ではシートの展示が行われ、その座り心地が体感出来る。また、11月1・2日に東京のザ・プリンス・パークタワー東京で開催される「ヴィネクスポ・ニッポン」でも、同社ブースでシートを展示。こちらはワインとスピリッツの見本市となっており、イベントの最後を飾る「クロージング・ガラ・ディナー」(3万5,000円)には一般客も参加可能。ボルドーの格付けワインと共に、豪華なディナーを楽しめる。またガラ・ディナー最後には、東北復興基金のためのボルドー銘穣の数々のチャリティーオークションが行なわれる。その他、新ビジネスクラスシートの公開を記念し、エールフランスの公式ページでは10月24日からキャンペーンを実施。抽選で1組2名にビジネスクラス航空券がプレゼントされる。【イベント情報】新ビジネスクラス体験イベント会場:STAND T住所:東京都千代田区丸の内1-5-1新丸ビル1階会期:10月25日から27日時間:12:00から18:00(26日は11:00から、27日は11:00から21:00まで)入場無料
2014年10月23日東京藝術大学と三菱地所は、アートイベント「藝大アーツ イン 丸の内 2014」を開催している。会期は10月26日まで。会場は東京都・丸の内の「丸ビル」。参加費は無料(コラボカフェでの飲食は有料)。本レポートでは、開会に先駆けて行われたメディア内覧会の様子をお届けする。このイベントは若き芸術家たちを支援するとともに、日本を代表するビジネス街丸の内を、音楽や美術など芸術の新しい拠点として発信する目的で行われるもので、訪れた人々に気軽に芸術を楽しんでもらおうというイベントで、展示や講演は無料で提供されている(コラボカフェでの飲食は有料)。メディア内覧会の冒頭では、東京芸術大学 社会連携センター特任教授の伊東順二氏が登壇し、「今年で8回目を迎えた「藝大アーツ イン 丸の内」のテーマは「見えないものを見に行こう」。見えないものやお金にならないもの、例えば、心とか愛とか、そういったものがいかに社会にとって必要なものか、さまざまな表現方法で製作された作品を自由に感じ取ってほしい」と挨拶した。続いて、イベントアンバサダーとして人気お笑いコンビ「日本エレキテル連合」も登壇。おなじみ「小平の細貝さん」姿の中野聡子氏と「おしゃべりワイフ朱美ちゃん3号」姿の橋本小雪氏が、定番ネタに同イベントの内容を絡めたコントを披露。フリートーク中では中野氏が「朱美ちゃんのことは、相方じゃなくてキャンバスだと思っている」と発言するなど、"アート"に関するボケが随所に盛り込まれた。「(テレビ番組の企画で)ダイエット中」という橋本氏が「GEIDAIカフェ」のローカロリーなメニューを試食する一幕もあったりと、その存在感で会場を盛り上げつつ、「細貝さん」こと中野氏は「我々は汚い世界に染まっているので、若い人々のピュアさと、とがった感じに意気込みを見た」とコメント。最後は"朱美ちゃん"が「足を運んでくれなきゃ、ダメよ~ダメダメ」と決め台詞でしめくくった。丸ビルの複数の場所で展開される同イベント。1階の「マルキューブ」では、「三菱地所賞」美術部門受賞作品展を開催。これは三菱地所が若手芸術家の支援として東京藝術大学を優秀な成績で卒業したアーティストの中から、丸の内より発信する文化・藝術の担い手としてふさわしいと認められた作品におくられる賞で個性豊かな作品が並んでいる。また、3階の回廊部分では「藝大アートギャラリー」として隈研吾客員教授の空間デザインによる立体作品展示&販売も行われている。こちらの展示は東京藝術大学の学園祭「藝祭2014」 にて展示が行われていた作品の中から、「これは!」という学生を教授らが自らスカウトして今回の展示に至ったというから興味深い。出展している学生は「藝祭とはお客さんの層がちがうのでとても刺激的で面白いと思います」と微笑みながら語った。そのほか、期間中は劇作家の平田オリザ特任教授演出のもと、人間と見分けがつかないほど精巧なアンドロイドがコラボカフェ内に登場してコミュニケーションを行うほか、藝大ピアノ専攻の学生・教員による「アフタヌーンコンサート」や、丸の内就業者が演奏する「丸の内ワーカーによる「金曜日のピアニスト」」などの公演も実施され、いずれも無料で楽しめる。秋の1日を丸の内で、盛りだくさんのアートとともに過ごしてみてはいかがだろうか。
2014年10月22日エールフランス航空は10月25日~27日と29日に、東京駅そばの新丸ビル(東京都千代田区)にて新ビジネスクラス展示会を実施する。○コクーンデザインのフルフラットシートエールフランス航空は10月25日~27日と29日に、東京駅そばの新丸ビル(東京都千代田区)にて新ビジネスクラス展示会を実施する。同社はフルフラット仕様の新デザインのビジネスクラスを10月28日発AF293便より羽田路線に導入する。今回の展示会ではいち早く、新シートを体験することができる。新シートは、180度水平なポジションまでリクライニングすれば、全長196cm・幅72cmのベッド空間に変わり、やわらかなマットレス、ゆったりサイズの羽毛布団や羽毛枕など、上質な睡眠をサポートする。各列4席の配列で、すべての座席から通路へのダイレクトアクセスが可能。コクーン(繭)のようにやさしく身体を包み込むなめらかな曲線のシート構造にすることで、プライベート空間を確保したデザインとなっている。なお、新シートの詳細はホームページで紹介している。展示会の開催日時は10月25日12時~18時、26日11時~18時、27日11時~21時、29日14時~17時30分。場所はカフェ STAND T(東京都千代田区丸の内1-5-1 新丸ビル1F)。
2014年10月21日新丸ビル7階の飲食店ゾーン「丸の内ハウス」は、アートイベント「ザ・マザー・オブ・デザイン(the MOTHER of DESIGN)」を10月27日から11月16日まで開催する。「the MOTHER of DESIGN」では毎年、“デザインを通じて環境を考える”をテーマに作品を展示してきた。7回目を迎える今年は「COSMIC GIRLS」展と題し、国内外で活躍する4名の女性アーティストにフォーカス。時間や空間を超える「宇宙への旅」をテーマにした作品を展示する。参加アーティストは以下の4名。テクノロジーによって変化していく人間の在り方や社会を反映させた作品を発表するスプツニ子! 。日常生活の中で感じた風景や体験を、インスタレーションによって展示空間内に再構築する荒神明香。歴史上の人物や出来事を身近な存在や興味とリンクさせて、小説やマンガなどで発表している小林エリカ。街中に編み物を仕掛けることで、世の中とコミュニケーションを取るハイパーニットアーティストの力石咲。また、期間中にはイベントも行われる。11月2日と9日には毛糸玉にシールやテープを貼り想像力を働かせてモンスターを作る力石咲ワークショップ「毛糸玉モンスターをつくろう!」が開催。その他、11月3日には小林エリカと写真家・若木信吾のトークショーが行なわれる。なお、10月27日には20時よりオープニングレセプションが開催される予定。それぞれの独自の方法で時空を旅する彼女達の宇宙旅行を体感してほしい。【イベント情報】COSMIC GIRLS展・the MOTHER of DESIGN meets Cosmos会場:丸の内ハウス住所:東京都千代田区丸の内1-5-1新丸ビル7階会期:10月27日から11月16日時間:11:00から翌4:00(日曜日、祝日・連休最終日は23:00まで)
2014年10月17日東京會舘は11月20日・21日の2日間限定で、タイユヴァンの総調理長 アラン・ソリヴェレス氏を特別招へいし「タイユヴァンのガストロノミー」を開催する。同企画は、東京會舘の特別顧問である鈴木 謙一氏が、フランス・パリの仏料理の老舗「タイユヴァン」のオーナー社長であった故ジャン・クロード・ブリナ氏と親交が深かったことから実現した。今回は、2002年12月に故ジャン・クロード・ブリナ氏の指名により「タイユヴァン」のシェフに就任したアラン・ソリヴェレス氏を招へいして開催する。メニューは、ランチ・ディナーで提供。いずれも世界の三大珍味を使用し、それぞれの食材を新たな技法で今までにない味わいに仕上げている。オードブルの盛り合わせ「クロマグロのタルタル キャヴィアジュレのルーレとガトー仕立て」、フォワ・グラと黒トリュフを用いた「牛フィレ肉、黒トリュフ、フォワ・グラと根セロリのミルフィーユ リングパイ飾り ペリグーソース」は、ランチ・ディナー共通のメニュー。その他、カモや車エビ、オマール貝などを使用した料理やブルボンバニラが香るデザートなども用意する。なお、ランチとディナーではメニューが異なるものもあるとのこと。料金は、ランチ1万5,000円、ディナー3万円(税・サービス料込み)。両日ともランチは12時~、ディナーは18時~。会場は東京會舘本舘2階プルニエ。
2014年10月16日