マイナビは12月3日(水)、ビジネスセミナー「ビッグデータ競争社会の到来! 経営に役立つ戦略的予測分析とは?」を開催する。パレスサイドビル 東コア2F マイナビルームS(東京都千代田区)で行われ、参加費は無料。残席わずかとなっている。同イベントの基調講演には、福井県鯖江市の、行政として革新的なイノベーションの仕掛け人である株式会社jig.jp代表取締役社長、福野泰介氏が登壇。イベント終了後には、講演者らと直接のやり取りが出来る、会場から徒歩1分のレストランにて懇親会も予定しており、食事がふるまわれる予定だ。名刺交換の場として、また、受講して浮かんだ具体的な質問をぶつけてみる機会として活用してほしい。今回のイベントでは、経営視点も盛り込みながら、ビッグデータを紐解く内容となっている。基調講演のほか、「受注率を向上し競争に打ち勝つための、戦略的ビッグデータ活用事例」と題して、日本アイ・ビー・エム株式会社 システム製品事業本部 テクニカル・ソリューション システムズ&テクノロジー・エバンジェリストである石井旬氏により、CRMと基幹システムのデータを活用して、ビジネスの受注率を向上するための「受注レシピ」を開発した事例が紹介される。この「受注レシピ」は受注率を向上するだけでなく、将来ビジネスを牽引する主力商品を育成する機能を戦略分析を活用し実現することも想定されている。このビッグデータ競争社会を勝ち抜く「分析力を武器とする企業」になるための、新たなヒントを得られるような内容を予定している。さらに、「企業における分析業務を成功に導くポイントとは」と題して、株式会社AIT ソリューション営業本部 戦略ビジネス営業部 部長の環貫修氏により、これからデータ活用を始めようとしている方や、既に活用に始めている方を対象に、分析業務運用のヒントと気付きについて、具体的なエピソードを交えて、解説される予定だ。同イベントの詳細は以下の通りとなっている。タイトル:ビッグデータ競争社会の到来! 経営に役立つ戦略的予測分析とは?開催日程:2014年12月3日(水)14:00(開場 13:30)~18:00定員:70名申し込み締切日:2014年12月2日(火) 18:00参加費:無料開催会場:パレスサイドビル 東コア2F マイナビルームS〒100-0003 東京都千代田区一ツ橋1-1-1主催:株式会社マイナビ マイナビニュースイベント運営事務局協賛:株式会社AIT
2014年11月26日2014年12月3日、セミナー「ビッグデータセミナー~ビッグデータ競争社会の到来! 経営に活かす戦略分析とは!?」が開催される。当日は、日本アイ・ビー・エム アドバンスト・テクノロジー・センター システムズ&テクノロジー・エバンジェリスト 石井 旬氏が登壇し、ビッグデータ活用に関するセッションを行う予定だ。そこで講演に先立って、企業が既に所有しているデータを活用し、よりダイレクトにビジネス向上に役立つアプローチについて、同氏に聞いた。○老舗国内メーカーは、いかにして見積りに対する受注率UPを実現したか「ビッグデータ活用の動きが進んだことで、多くの企業が基幹システムのデータの価値に気付き始めています」──開口一番、石井氏はこう語った。実際、幾つかの調査会社レポートよると、「ビジネスに効くデータの種類は?」という問いに対して最も多かった回答が「トランザクション(基幹システムのデータ)」という結果がある。ビッグデータと聞いてイメージしやすいWebログやソーシャルメディア、マシン・センサなどのデータはいずれも2位以下となっている。石井氏は次のように分析する。「SNSやWebログなどを分析して例えば製品の評判や売上パターンなどを知ろうとした場合、途中から必ず基幹システムのデータとの照合が必要になります。なので、具体的にビッグデータ活用に乗り出している企業ほど、取り組みの中でその重要性を認識するようになったのでしょう」一足先に、身近なデータから価値を引き出して、業績向上に役立てることに成功している事例を石井氏は紹介してくれた。それは、歴史ある機械要素部品メーカーによる、ビッグデータを活用した受注率アップの仕組み──「受注レシピ」の取り組みだ。同社は、コンタクトセンター業務で利用しているSugarCRMに蓄積された受注記録などと、販売・生産等の基幹システムのデータを有効活用することで、ビジネスを更に伸ばすことを検討。その結果、自社が有するビッグデータを集めて受注率を高めるための7つの「受注レシピ」を編み出したのだった。7つの受注レシピのうち3つを例に挙げると以下のようなものだ。 1過去の受注内容からデータ検索を行い似た見積りを見つけ出す「類似見積りの発見」 2受注に至った出荷データを確認する「過去の出荷状況確認」 3繰り返し注文が舞い込み売上に貢献している商品を発見する「『売れ筋』の発見」こうして見積り依頼一件に対してダッシュボード上に受注レシピを示すようにした結果、コンタクトセンターではオペレーターが最適な見積り対応を迅速に行えるようになった。例えば類似見積りの発見により、似通った受注につながった過去の見積り書をクリックするだけで新たな有効確度の高い見積り書が瞬時に作れるようになっているのだ。この「受注レシピ」を支えているのが、「SugarCRM」とBIツール「IBM Cognos」、インメモリDBの「IBM DB2 BLU」に、高速で堅牢なビッグデータ処理を可能にするインフラとして「IBM Power Systems」を組み合わせたデータ分析基盤だ。「従来であれば、基幹システムとコンタクトセンターの2つのシステムを人間が見て考える必要がありましたが、受注レシピはボタンひとつで類似や成功のパターンを自動抽出できるため、見積依頼をキーにベストプラクティスが自動で探し出せるのです」(石井氏)この「受注レシピ」の導入により、同社では受注率の一定量の向上を実現している。時間を遡ってみると、このプロジェクトを実施するに当たり、経営陣からは次の3つの注文が出された。見積もり業務の効率化顧客満足度の向上将来の柱になるような主力製品の育成このうち1と2は既に達成しているが、現在開発を進めている最中なのが3を実現するシステムだ。このシステムではまず、過去の見積もりや受注の記録のうち、主力製品になる可能性があるものを、ノウハウを持った経営者や担当者が定期的にチェック形式で選定する。次に、そのチェックした見積もりや受注の様々な情報をキーに「IBM SPSS」にかけて、前年実績や製品傾向、クレーム傾向、日報傾向、日報キーワードなど、他のシステムのデータを合わせてデータマイニングやテキストマイニングによる分析を行いレポート。これにより主力製品候補として選定した案件の可能性や育成状況を確認する。更にこれらの情報を主力製品候補抽出フィルターにセットし、そのフィルターにより自動抽出された案件を、再度人間がチェック。こうして主力製品を育成していくサイクルを構築するのである。合わせて定期的に主力製品の案件状況を確認し、次の主力製品が何になるかの見極めも実施することになる。「つまり、受注レシピシステムに、新たにSPSSによって主力製品を育成する機能をつくっているのです」同社の取り組みからわかることは、次の3点だ。身近なデータを使って価値を引き出すテクノロジーで徹底的な差別化を考える経営戦略とデータ活用をトータルで考える「同社の事例は、特に製造業には共通するシナリオだと言えるでしょう。ただし、同じように実現するためには企業としてのナレッジが必要になります。自社の強みやビジネスのコアを見つめなおして、それらを可視化や実装できるようにルール化をしないと、単に使えないリストだらけのシステムとなってしまうことでしょう。分析検証して本当に主力商品になる可能性がある取引だったかどうかが見えてくるのも、最初に受注レシピによる可視化があってこそです。ただ、そこまで実現するのは難しくても、やはり可視化は必要です。データ分析には、可視化→予測→最適化のステップがあるので、まずは可視化のステップに取り組んでみてはいかがでしょうか」分析力を武器とする企業となるための具体的な手順、そして同社の事例の詳細については、石井氏の講演で語られる予定だ。まず自社で取り組める、そして取り組めるビッグデータ活用の第一歩を踏み出すためにも、ぜひぜひ来場し、石井氏のセッションに耳を傾けてほしい。
2014年11月25日●OSSならではのコスト効率と活発なコミュニティが強みにビッグデータ活用の基盤システムを構築するには、さまざまな業務アプリケーションやデータベースのデータをいかに"つなぐ”かが成否のカギを握ると言っても過言ではない。そうしたなか、Hadoopとの親和性の高さやJavaによるコネクタ開発の活発さなどから注目を集めているのが、米国Talendが提供するOSSのデータ統合ツール群である。そこで今回、同社CEOのマイク・トゥーケン氏の来日を機に、国内外の企業のビッグデータ活用において同社製品がどのように活用されているか、そして今後のビッグデータの潮流を踏まえた同社の戦略などについて話を聞いた。--まず、御社のこれまでの実績や主な製品を簡単に紹介していただきたい。--マイク氏: 当社は2006年にETLツール・ベンダーとして、2人のフランス人創業者の手により設立された。その製品は何百万もダウンロードされ続けている。設立から約7年半の間に急速に成長しており、手がける製品群もデータ統合やアプリケーション統合、マスターデータ管理ソリューションと多岐にわたっている。また、各ソリューションの対象も、当初は開発担当者が中心だったが、今ではユーザー企業のビジネス部門でも利用されており、そうした方々にも比較的容易に使えるようになっている。ビッグデータに関しては、Hadoopの可能性を踏まえて2009年から大々的にHadoopに関わる開発への投資を行っており、これまでにHadoopと多様なデータの統合を行える環境を整えることに成功した。--創業者がフランスのエンジニアである御社が、なぜ米国に本社機能を集約したのか?--マイク氏: 以前は、フランスと米国カリフォルニアの2拠点での本社体制をとっていたが、世界でも有数の成功を収めている企業のほとんどがカリフォルニアを拠点としていることから、昨年、私がCEOに就任したのを機にカリフォルニアのオフィスに本社機能をすべて集約した。その結果、より多くのリーダーを1ヵ所に集めて、意思決定プロセスをさらに迅速かつ柔軟にすることが可能になった。--御社のビッグデータソリューションの強みはどこにあると考えているか。--マイク氏: まずは、何と言ってもOSSなのでコスト効率が高く、開発者のためのコミュニティも活発である点が挙げられる。企業にとってデータをきちんとつなげることができなければビッグデータに取り組む意味はない。そこでも、当社のOSSのバックグラウンドが優位性を発揮する。Talendにはコミュニティユーザーが5万人以上おり、利用者が自社のシステムを開発するうえでも大いに役立っている。また、800に及ぶコネクタもそろっているが、これだけの数はほかにはないと自負している。そうしたコネクタのほとんどがクラウドソリューションで提供されているのも特徴だ。各コミュニティでは、メンバー相互に協力しながら答えを出すことができるので、コミュニティに参加することのメリットは極めて大きいと言える。当社としてもコミュニティの声には注意深く耳を傾けており、メンバーが抱えている課題にこたえるようなソリューションの提供に努めている。加えて、ビジネスユーザーにもわかりやすい製品であることも大きな強みとなっている。例えば、マスターデータ管理を行ううえで作成することになる用語集や、データの品質を保つためのデータの確度の判断などでは必ずビジネスユーザーの参画が必要になる。そうした際に、ビジネスユーザーにとって理解不能な製品では、プロジェクトはそこで破綻してしまうだろう。数ヵ月後にはクラウド版の製品をリリースする予定だが、こちらもきっとビジネスユーザーにとっても魅力的なものとなるはずだ。●売上に直結するビッグデータの事例が増えている--Talendを使ったビッグデータ活用で実績を上げている企業の事例を紹介してほしい。--マイク氏: シティバンクやバンク・オブ・アメリカ、VISAなど、挙げ出したら枚挙にいとまがないが、なかでも風力発電の効率改善に取り組み年間25億ドルものコスト効果を出したGEの取り組みは有名だ。他のケースを挙げるとすれば、アメリカの大手ハードウェアストアのホームデポの事例だろうか。同社では米国全土にある2700すべての店舗に置かれた全製品にユニークな価格設定をすることで、収益を最大化できないかという課題を抱えていた。そこで、同社はTalendを使ったHadoopクラスタを構築することで、各店舗において商品の価格を調整すると、各店舗の売上がどれだけ上がるかをシミュレーションできるようにした。現在では、商品ごとの価格設定や店舗ごとの適正な在庫量を調整することで、収益の最大化を実現できるようになった。このシミュレーションでは、過去の売上実績や、価格が影響を受けやすい地元の経済動向、建築プロジェクトの有無、気象情報など、実に多彩なデータを扱っている。まさに、データドリブンな経営への変革を実現した好例だと言えるだろう。--今後の御社の戦略について聞かせてほしい。--マイク氏: 何と言っても、リアルタイム・ビッグデータへの投資を積極的に行っていきたいと考えている。この分野は2010年から注力しているが、今後はいわゆるモノのインターネットの普及に伴い、センサーなどから送られてくるデータのリアルタイムな処理がより一層求められるようになるだろう。その時にもHadoopが活躍するのは間違いないと見ている。また、クラウドにも力を入れており、先ほど話した数ヵ月後のクラウド版製品のリリースもそうした戦略の一環になる。さらに、SAPやSalesforceからデータを取り出して、Hadoopでオンプレミスで活用するというハイブリッドクラウドのシナリオも描いている。ユーザーコミュニティの充実も外せないテーマであり、ビッグデータ活用や製品活用の実例をもっとシェアできるよう積極的に取り組んでいきたい。--最後に、これからビッグデータ活用に取り組みたいと検討している企業へのアドバイスをいただきたい。--マイク氏: 今までビッグデータ活用で成功している企業というのは、どこも明確なビジネスニーズのあるプロジェクトを立ち上げていた。また、初期には常にコスト削減というニーズがあった。これから、ビッグデータは第二の波が始まろうとしている。そこでは、ビッグデータを活用して今までなかったような新しい価値を生み出せるようになるはずだ。当社は、顧客がどの段階にあっても、その顧客にとって次のステップに踏み出せるよう、効果的なサポートができる体制を整えている。
2014年11月21日2014年12月9日秋葉原UDXにて開催される「マイナビニュース フォーラム 2014 Winter for データ活用」では、ビッグデータの活用術について様々な講演やセッションが予定されている。本記事では、その中の注目セッションとしてテクマトリックス株式会社の佐藤大悟氏による「ビジネス・アナリティクス Pentaho を活用したビッグデータ分析術」をピックアップ。当日登壇予定の佐藤氏に、Pentahoの基本的な機能や、テクマトリックスの提供するBIソリューションについて話を伺った。○あらゆるデータを取り込み可視化するBIスイート「Pentaho」「Pentaho」は、データ統合機能(ETL)、オンライン分析処理(OLAP)、ダッシュボード、データマイニングなど、BIを行う上で必要なツールが一式そろったBIスイート製品である。「Pentahoの強力なETLは、本製品の大きな強みです。OracleやSQL Server、Google AnalyticsやSalesforceといった幅広いデータソースに対するアダプターを標準で備えておりますので、それらのデータをノンプログラミングで統合することができます。加えてHadoop(大規模データを分散処理するオープンソースプラットフォーム)などのビッグデータ関連技術との親和性も高いため、あらゆるデータソースを元にした分析を実現することができます」(佐藤氏)Pentahoのもうひとつの強みはオールインワンパッケージであることだ。ETLで統合されたデータはOLAPエンジンを通してさまざまな角度から分析できるようになり、さらにダッシュボード機能を使って複数の切り口を同時に画面表示することで、利用者が新たな気付きを得る手助けにもなる。「PentahoはOLAP、ダッシュボード、固定帳票の作成といったBIの標準的なツールを一通り備えております。加えて最上位版ではデータマイニングを用いた予測分析まで実現します。データ統合からデータマイニングまで幅広くカバーしていることも、Pentahoの大きな強みです」(佐藤氏)さらに、Pentahoがオールインワンパッケージであるがゆえの強みとして、「アジャイルBI」がある。1ヵ月程度の短い区切りの中で、レポート、ETL、キューブなどを少量ずつ構築していく手法で、テクマトリックスでも顧客向けのPentaho導入時に既に実績をあげている。「ETLツールとBIツールが異なる製品の場合、開発・検証において、ツール間を行きつ戻りつしながら作業を進めていく必要があります。一方、PentahoはETLと分析機能が密接に連携しています。ETLでデータ統合をしたら、その場で"分析したときにどう見えるのか"を確認することができます。これによって開発効率を向上させつつ、仕様に対する柔軟性を高められ、BIにおけるアジャイル開発"アジャイルBI"を実現することができます」(佐藤氏)また、最近では Twitter に代表されるSNSでユーザーが発信している情報も分析において価値の高いデータとなっている。そして勿論、このようなデータ(非構造化データと呼ばれる)の統合と分析も「Pentaho」の得意とするところだ。「あらゆるデータを取り込み可視化する。それによって、データ発見が容易となり新たなイノベーションが生まれる。Pentahoがそれをサポートします」(佐藤氏)○テクマトリックスが開発から保守まで一貫してサポート現在、「Pentaho」は全世界で2,000社以上に導入されている。導入分野は金融、小売、流通と幅広く、また、Pentahoライセンスには利用者数の制限がないため大規模利用も多い。さらにカスタマイズ性に優れた製品であるため、お客様の幅広いご要望にも柔軟に応じることができる。「当社はもともとJavaなどのプログラミング言語を用いて、ECや金融などの大規模システム開発を担当してまいりました。その経験・ノウハウを活用し、Pentahoの導入や特定業界向け分析テンプレートの提供、製品サポートを実施しています」(佐藤氏)テクマトリックスは、システムインテグレータとして30年にわたる実績を誇る。柔軟性の高い「Pentaho」に、同社の豊富なノウハウが加わることで、自由度の高いデータ分析基盤の構築が可能となる。12月9日に行われるセッションでは、Pentahoを用いたビッグデータ分析の一例が紹介される予定だ。
2014年11月21日ビッグデータを売上拡大に結びつけるためには、迅速かつ柔軟にデータを分析しながら有効なインサイトを探り出す必要がある。その際、さまざまなシステムからデータを収集し、統合するというプロセスが不可欠になるが、システム面から見て最も大きな障壁となるのがデータの連携/統合だろう。新たなデータソースを取り込む際に、いかにして時間をかけずに既存のデータとマージするか。この部分のスピード感次第では、現場でまったく使われないシステムにもなりかねない。11月26日(水)、東京都千代田区のパレスサイドビルにて開催されるセミナー『IT活用はTCOではなくROIで選ぶ時代 導入事例に学ぶ、データ活用によるアップセル・クロスセルの勘所』では、そうしたデータ統合の最新技術を紹介するセッションも用意されている。本稿では、「Session3」として講演予定の『ROIを向上させるビッグデータ統合テクノロジーのご紹介』において取り上げられるTalend技術の特長を簡単に紹介しよう。○対応データソースは800以上! ジョブもGUIから自動生成ビッグデータ時代のETLツールとして注目を浴びているTalend製品。その最大の特長としては、OSS(Open Source Software)として開発されており、多数の開発者/ユーザーを抱えている点にある。無償版と商用版の2種類を提供しており、無償版は全世界で100万ユーザー超、商用版も4,000社超で利用されている。開発も活発で、各種データソースを取り込むためのコンポーネントは、公式のもので800個も用意されている。加えて、Eclipseベースの専用開発環境「Talend Studio」も提供されており、たとえ目的のデータソースに対応したコンポーネントがなくても容易に自作することが可能。さらに同ツールを使えば、データを処理するジョブもマウス操作とプロパティの設定により自動生成することができる。こうした柔軟さが評価され、Talend製品は国内でも導入実績を伸ばしている。例えば、以前の記事で紹介した電通レイザーフィッシュが提供するプラットフォーム「Next Generation Communication Platform(NGCP)」でも、クライアントの基幹システムなどと連携させる部分で採用されているという。「ユーザーは、自社システムとNGCPを連携させる際にも、必要なコンポーネントを選択してジョブを自動生成するだけ。対応するコンポーネントがない場合でも、Javaコードを書けばコネクタを作成できるので、クライアントにほとんど負担をかけずに済みます」(電通レイザーフィッシュ)果たしてTalend製品の使い勝手がどのようなもので、導入事例としてはどういったものがあるのか。11月26日(水)の講演で確認してほしい。○開催概要『IT活用はTCOではなくROIで選ぶ時代導入事例に学ぶデータ活用によるアップセル・クロスセルの勘所』日時 : 2014年11月26日(水) 13:30(開場 13:00)~16:20会場 : パレスサイドビル 東コア2F マイナビルームS 東京都千代田区一ツ橋1-1-1(東西線竹橋駅 直結)申込締切 : 2014年11月25日(火) 18:00まで参加費 : 無料主催 : マイナビニュースセミナー運営事務局協賛 : ゼンク、マップアール・テクノロジーズ、Talend
2014年11月21日2013年に閣議決定された「世界最先端IT国家創造宣言」。その中では「情報資源の活用こそが経済成長をもたらす鍵」とされ、ビッグデータとオープンデータへの期待が寄せられている。行政が保有するデータは、信頼性の高い基礎データとして、民間における利用ニーズが高い。しかし、公共データの民間開放による活用が進まず、情報資源を十分に活かしきれていないというのが現状だ。その一方で、実際にオープンデータを活用し、さまざまなイノベーションを巻き起こしている自治体が福井県鯖江市だ。同市は、日本の行政として最も早くオープンデータに取り組み、「電脳メガネサミット」や「鯖江市役所JK課」、「Code for Japanのコーポレートフェローシップ」などを実現している。2014年12月3日(水)、東京のマイナビルームで「ビッグデータセミナー~ビッグデータ競争社会の到来! 経営に活かす戦略分析とは!?」が開催される。同セミナーでは、鯖江市におけるプロジェクトの仕掛人である、株式会社jig.jp 代表取締役社長 福野 泰介氏による基調講演が予定されている。本記事では、当日の講演にて紹介予定である「鯖江市の事例」を基に、その背景と未来について福野氏に解説いただく。○「この流れから日本が置いていかれる」という強い危機感が発端福野氏が代表取締役社長を務める株式会社jig.jp。設立当初は、主にフィーチャーフォン向けのブラウザやアプリケーションの開発を行っていた。だが、スマートフォンの登場により「スマートフォン向けの新しいブラウザを開発する必要がある」と考えた福野氏は、W3C(World Wide Web Consortium:Web技術の標準化を進める非営利の国際団体)に加盟し、さまざまな情報収集を行った。そこで、W3Cの創立者でもあるティム・バーナーズ=リー氏が「行政が持つ公共データを活用してセマンティックWebを進めようとしていた」ことに大きな刺激を受けた。そして、すでにアメリカやイギリスではその方向に進んでいると聞いた福野氏は「このままでは日本が取り残されてしまう」との危機感を抱き、現在の移住地でもあり、jig.jpの開発センター(本店)を置く福井県鯖江市の牧野市長に話を持ち込んだとのことだ。「牧野市長は非常に柔軟な方で、提案するとすぐに、しかも真剣に検討してくれます。おかげで、話がスムーズに進みました」(福野氏)○首長、議会、市職員、市民が一体とならなければ、オープンデータの活用は進まない現在、鯖江市では、行政とjig.jpを始めとする民間企業、そして市民が一体となってオープンデータへの取り組みが進められている。jig.jpが作成した「消火栓の位置表示アプリ」や「バスの案内アプリ」なども、オープンデータが公開されたことによって生まれた事例の一つだ。また新たな試みとして、女子高生がまちづくりに参加する「鯖江市役所JK課」が2014年に発足。オープンデータを利用したスマートフォンアプリの企画・開発に取り組んでいる。このように鯖江市の取り組みが成功した要因として、福野氏は「首長、議会、市職員、そして市民が一体となって進めることができたこと」を挙げた。「この4つが一つにならなければ、オープンデータの活用は進みません。鯖江市の活動も、一自治体だけで止めてしまっては駄目なんです。これが日本全体に広がりオープンデータの活用が根付く、それが重要です」(福野氏)2014年12月3日(水)に行われるセミナーでは「世界最先端IT国家創造法、官民つながるオープンデータとビジネスへの活かし方」という、福野氏の基調講演が実施される。当日は、鯖江市で行われている数々の取り組みについて、具体的な事例が紹介される予定だ。将来、オープンデータの活用を目指している方々にとって、福野氏が紹介する事例は非常に有効な情報となることだろう。
2014年11月18日海外マンガフェスタ実行委員会は11月23日、東京ビッグサイトで「海外マンガフェスタ2014」を開催する。「海外マンガフェスタ」は、米国のアメリカン・コミックやフランスのバンド・デシネ(ベルギー・フランスを中心とした漫画、以下B.D.)、日本の漫画など、世界各地にあるマンガ文化を紹介するイベントで、2012年に初めて開催した。第3回目となる今年は、アメリカン・コミックのジム・リー氏×村田雄介氏(『アイシールド21』)、戦記B.D.の第一人者であるロマン・ユゴー氏×松本零士氏(『宇宙海賊キャプテンハーロック』)、フランスで注目を集める女流B.D.作家ペネロープ・バジュー氏×ヤマザキマリ氏(『テルマエ・ロマエ』)と著名な漫画家をゲストに迎えてトークライブを実施する。また、世界16カ国39組のアーティストが参加する「アーティストアレイ」も開催。現地で活躍するプロ作家から日本でデビューを目指す若手クリエイターまで、国境の壁を越えて交流するという。ほかにも、現役アメコミ作家による迫力あるライブペイントなども行う。メインステージでは、「マンガによる国際交流シンポジウム」を開催。米国大使館・フランス大使館・イタリア文化会館・セルバンテス文化センターが登壇し、各国のマンガのデジタル化の最新事情などについて意見交換を行うという。スペシャルゲストとして、漫画家のちばてつや氏と里中満智子氏も参加する。関連イベントとして、開催前日の11月22日には、コトブキヤ秋葉原館にて、ジム・リー氏を招いたライブペインティング及びサイン会を行う。さらに11月24日は、大日本印刷が運営する体験型コミュニケーションスペース・ドットDNPにて、仏マンガ出版社等による「マンガのデジタル化・国際化のビジネス・セミナー」なども開催する。開催日時は、11月23日の11:00~16:00。会場は東京ビッグサイト 東京国際展示場 東4ホール。入場料として、コミティア入場用の『ティアズマガジン』(会場で販売、1,000円・税込)の購入が必要となる。
2014年11月17日富士通と電通は11月13日、ビッグデータ分析技術とマーケティングメソッドを融合させることで最適な顧客体験を立案し、顧客経験価値の最大化を支援するフレームワークの提供を開始した。同フレームワークは、マーケティング領域でビッグデータを活用するうえで必要となる、部門をまたがったチーム編成やテーマ・課題抽出、対象データの選定・分析、業務適用可能な施策の立案、実証といった一連のプロセスをサポートするコンサルティング・フレームワーク。企業の各部門が保有する業務データやオープンデータを、富士通のビッグデータ分析技術によって解析し、電通が独自に保有するマーケティングデータ(パネルデータ)で意味付けすることで、企業と顧客の関係をより深める顧客体験の立案を実現するという。なお、同フレームワークは静岡ガスが先行導入しており、リフォーム事業のさらなる向上を目指した取り組みを行っている。両社は、使用量や使用時間などのエネルギーデータや顧客接点情報からリフォームの成約に至る特徴をとらえ、関心度を示すスコアリング結果をもとに、顧客のより良い暮らしに向けた提案を実施。そこから得られた顧客理解からフィールド実証を検討中だという。
2014年11月14日NTTコムウェアは11月13日、同社の企業向けクラウドサービス「SmartCloud」において、「ビッグデータ処理基盤」サービスを提供開始すると発表した。「ビッグデータ処理基盤」サービスは、SmartCloud上の仮想サーバ上で商用版Hadoopディストリビューション「MapR」を提供する。MapRのバージョンはM5かM7を選択可能。SmartCloudは基盤にSSDストレージ採用することで、仮想環境においても物理環境と同等性能のHadoop環境を実現している。通常、商用版Hadoopディストリビューションを利用する場合、年間ライセンスの購入が必要だが、同サービスは月額料金で利用できるので、顧客のコスト削減に貢献する。また、同サービスは、申し込みから最短5営業日で利用できる。標準構成例は、仮想サーバ3台(vCPU×4、メモリ16GB、ディスク60GB、NIC2枚)、MapRの3ライセンスとなっている。同社はビッグデータソリューションの1つとして、ノーチラス・テクノロジーズとの協働によりAsakusa Frameworkを利用した「バッチ高速化ソリューション」を提供する。大量のデータ処理に時間を要している基幹バッチ処理を効率よくHadoop環境に適用する「バッチ高速化ソリューション」とSmartCloudとを組み合わせることで、リードタイムの短縮と低コストを実現するという。
2014年11月14日マイナビは12月3日(水)、パレスサイドビル 東コア2F マイナビルームS(東京都千代田区)において、マイナビニュース「ビッグデータセミナー」を開催する。参加費は無料。同セミナーの基調講演には、日本の行政として最も早くオープンデータに取り組んでいる福井県鯖江市の、様々なイノベーションの仕掛け人である株式会社jig.jp代表取締役社長、福野泰介氏が登壇する。「ビッグデータ」が注目を浴びはじめてから、すでに数年が経つ。多種多様で大量のデータを高速に処理する技術を意味するこの概念は、ともすると、何でも解決できる「銀の弾丸」のように受け取られる傾向がある。しかし、どれほど優れた技術があったとしても、それをビジネスで生かせなければ意味がない。ビッグデータを有効活用するには何を考慮すればよいのか。今回のセミナーでは、経営視点も盛り込みながら、ビッグデータを紐解く内容となっている。基調講演には、「一日一創」を掲げ、実際に毎日アプリや動画などを創り出していたjig.jp 代表取締役社長 福野 泰介氏を招聘。鯖江市とタッグを組み、オープンデータの公開/活用を積極的に進めている同氏は、今年4月に設立された鯖江市役所JK(女子高生)課を裏で支える天才エンジニアとしての側面も。福野氏にとってビッグデータとはどういったものなのか。また、どういった視点でデータ/アプリケーションを創出しているのか。事業戦略に携わるビジネスマン、必聴のセミナーとなる予定だ。また、「受注率を向上し競争に打ち勝つための、戦略的ビッグデータ活用事例」と題して、日本アイ・ビー・エム株式会社 システム製品事業本部 テクニカル・ソリューションシステムズ&テクノロジー・エバンジェリストである石井旬氏により、CRMと基幹システムのデータを活用して、ビジネスの受注率を向上するための「受注レシピ」を開発した事例が紹介される。この「受注レシピ」は受注率を向上するだけでなく、将来ビジネスを牽引する主力商品を育成する機能を戦略分析を活用し実現することも想定されている。このビッグデータ競争社会を勝ち抜く「分析力を武器とする企業」になるための、新たなヒントを得られるような内容を予定している。さらに、「企業における分析業務を成功に導くポイントとは」と題して、株式会社AIT ソリューション営業本部 戦略ビジネス営業部 部長の環貫修氏により、これからデータ活用を始めようとしている方や、既に活用に始めている方を対象に、分析業務運用のヒントと気付きについて、具体的なエピソードを交えて、解説される予定だ。セミナー終了後には、講演者らと直接のやり取りが出来る、会場から徒歩1分のレストランにて懇親会も予定しており、食事がふるまわれる予定だ。受講して浮かんだ具体的な質問をぶつけてみる機会として活用してほしい。同セミナーの詳細は以下の通りとなっている。タイトル:ビッグデータ競争社会の到来! 経営に役立つ戦略的予測分析とは?開催日程:2014年12月3日(水)14:00(開場 13:30)~18:00定員:70名申し込み締切日:2014年12月2日(火) 18:00参加費:無料開催会場:パレスサイドビル 東コア2F マイナビルームS〒100-0003 東京都千代田区一ツ橋1-1-1主催:株式会社マイナビ マイナビニュースセミナー運営事務局協賛:株式会社AIT
2014年11月13日NECは11月12日、同社のビッグデータ分析技術である「異種混合学習技術」を活用した補修用部品需要予測ソリューションを、2015年度から製造業向けに販売すると発表した。これはNECとNECフィールディングが実施した、NECフィールディングが保有する補修用部品の需要を予測する実証実験の結果に基づくもの。実験では、出荷頻度が高い部品の在庫を約2割削減できることを確認した。「異種混合学習技術」とは、ビッグデータに混在するデータ同士の関連性から、多数の規則性を自動で発見し、分析するデータに応じて参照する規則を自動で切り替える技術。これにより、単一の規則性のみを発見し参照する従来の機械学習では分析が困難な、状況に応じて規則性が変化するデータでも、高精度な予測や異常検出が可能となるという。
2014年11月12日フォルクスワーゲン グループ ジャパンは、「ザ・ビートル・ターボ」「ザ・ビートル・カブリオレ」の特別限定車「ザ・ビートル・ターボ・エクスクルーシブ」「ザ・ビートル・カブリオレ・エクスクルーシブ」の2モデルを発表し、専用ウェブサイトで受注を開始した。特別限定車2モデルはともに、ドイツ本国で展開されているフォルクスワーゲンのフラッグシップ グレード「エクスクルーシブ」を採用。レザーシートをはじめ、数々のアップグレードアイテムを標準装備した。インテリアにダイヤモンドステッチが入ったアンバーブラウンとブラックの2トーンにコーディネートしたナパレザーシートも標準装備。専用ステアリングホイール、ハンドブレーキグリップ、シフトノブ、ブラックインテリアパネルなども装備する。フェンダー社と共同開発したフェンダーサウンドシステムも搭載しており、これは総出力400W、10チャンネル、9スピーカーのシステムで、特別なチューニングが施されている。エクステリアは、「ターボ」にはバイキセノンヘッドライトやダークティンテッドガラスを、「カブリオレ」に18インチアルミホイールを、それぞれ採用した。価格は「ザ・ビートル・ターボ・エクスクルーシブ」が397万円、「ザ・ビートル・カブリオレ・エクスクルーシブ」が420万円(ともに税込)で、それぞれ50台の限定販売となる。
2014年11月12日ヤフーは11月7日、「Yahoo! JAPANビッグデータレポート」で大相撲に関する分析を発表した。ヤフーのビッグデータレポートチームは、若手力士の活躍や満員御礼の日の増加などから最近の大相撲の人気に着目。その人気が本物なのかをYahoo!検索での検索回数などで調査・分析した。○2014年は大相撲の注目度が急伸調査結果によると、大相撲に関連するキーワード検索回数は2014年は2013年に比べて大幅に増えていることがわかった。プロ野球やJリーグと比べると回数こそ少ないが、昨年からの伸び率は大相撲のほうが上回った。2014年になって大相撲の注目度が高まっていることがわかる。特に注目が集まるのは、大相撲の開催中の期間。その中でも優勝が決定する千秋楽が最も高く、次いで初日だ。どちらも力士たちの命運を占う重要な取り組みがある日なので、自ずとファン以外の多くの人からも視線が向けられる。支持層の男女比は、男性が65%、女性が35%という構成。プロ野球やJリーグと比べると女性の割合がやや高めだった。年齢層は50代~60代以上で、ほかのスポーツ比べてると一回り以上高い(プロ野球は10代以下~20代、Jリーグは20代~30代が主要な支持層)。2014年になってからの大躍進を支えているのも50代~60代以上の関心度が高まっているためだ。都道府県別では、島根県と石川県で大相撲への関心が高い。石川県は人気力士「遠藤」の出身地であること、島根県は「隠岐の海」の出身地であることや相撲発祥の地ということで県民の関心が高いと推測できる。○イケメン力士の遠藤は10代以下~30代に特に人気力士ごとの注目度についても分析している。男女別の人気は、白鵬、勢、遠藤、豊真将が女性からの注目度が比較的高く、一方の男性からは関脇に昇進した逸ノ城への関心が高い。年代別では、遠藤は10代以下~30代、白鵬は30代~40代、勢は50代、豊真将と逸ノ城は50代~60代以上からの注目が高かった。遠藤は、敢闘賞を受賞した1月場所、3月場所、金星を挙げた5月場所に注目度が伸びている。鶴竜は幕内優勝した3月に注目度を伸ばした。白鵬は1月、5月、7月、9月と幕内優勝したそれぞれの場所で千秋楽に向けて注目度が上昇。それ以上に5月場所の優勝会見のキャンセル理由が公になった際に注目度が急伸した。豊真将は、日馬富士との取り組みの際に負傷が響き、途中休場となってしまった7月場所前半に注目が高まった。高安と豪栄道は、7月場所でそれぞれ敢闘賞、殊勲賞を受賞する活躍を見せ、注目度が大きく伸びた。勢は、敢闘賞を受賞した5月にも注目度を上げたが、9月場所7日目に、それまで白星続きだった逸ノ城に勝利した日はそれ以上に注目度が伸びた。逸ノ城は、9月場所で殊勲賞と敢闘賞を受賞し、14日目の幕内優勝がかかった白鵬との取り組みに大きく注目度を伸びた。なお、常に高い注目度を維持しているジャニーズに対して、大相撲は2012年頃まで大き差が付けられていたが、2014年に入っては場所ごとに肉薄し、9月場所では瞬間的に逆転した。
2014年11月10日2014年12月3日、セミナー『ビッグデータ競争社会の到来! 経営に役立つ戦略的予測分析とは?』が開催される。当日は、日本アイ・ビー・エム アドバンスト・テクノロジー・センター システムズ&テクノロジー・エバンジェリスト 石井 旬氏が登壇し、ビッグデータ活用に関するセッションを行う予定だ。そこで講演に先立って、企業が既に所有しているデータを活用し、よりダイレクトにビジネス向上に役立つアプローチについて、同氏に聞いた。ビッグデータと言えば、Webログ解析やM2M、ソーシャルメディア分析といったアプローチがまず思い浮かぶのではないだろうか。しかし、そうした新しい分野のデータではなく、企業が既に所有しているデータを活用し、よりダイレクトにビジネス向上に役立つアプローチがあるのをご存知だろうか。そのデータとは、CRMシステムや基幹業務システムに大量に蓄積されている、身近かつ大量のデータである。「そんな“今ある”データから価値を引き出して、業績向上にダイレクトに役立てるような事例が、実は海外のみならず日本企業の間でも最近かなり出てきているのです」と石井氏は言う。その代表的な例として同氏が挙げたのが、ある機械要素部品メーカーでの、ビッグデータを活用した受注率アップの仕組みである「受注レシピ」の事例である。従来、同社ではコンタクトセンターで見積り業務を行っていたが、電話やFAXでの大量の受注処理に追われて多忙を極めていた。それと同時に、過去の販売実績を活用してニーズに応じた適切な提案を積極的に行うことで販売機会を増やしたいという要望や、豊富な経験を有する社員のナレッジを生かして販売力強化を狙いたいといった要望もあった。そこで注目したのが、既に導入していたコンタクトセンターで活用しているSugarCRMや販売、生産などの基幹システムのデータだった。これらのデータを有効活用することでビジネスを更に伸ばすことができると考えた同社は、社内外にあるビッグデータを集めて受注率を高めるための7つの「受注レシピ」を編み出したのだった。受注レシピを3つばかり例に挙げると以下のようなものだ。 1過去の受注内容からデータ検索を行い似た見積りを見つけ出す「類似見積りの発見」 2受注に至った出荷データを確認する「過去の出荷状況確認」 3繰り返し注文がきて売上に貢献している商品を発見する「『売れ筋』の発見」こうして見積り一件に対してダッシュボード上に受注レシピを示すようにした結果、コンタクトセンターではオペレーターが最適な対応を迅速に行えるようになった。例えば類似見積りの発見により、似通った受注につながった過去の見積り書をクリックするだけで新たな有効確度の高い見積り書が瞬時に作れるようになっているのだ。この「受注レシピ」を支えているのが、「SugarCRM」とBIツール「IBM Cognos」、インメモリDBの「IBM DB2 BLU」に、高速で堅牢なビッグデータ処理を可能にするインフラとして「IBM Power Systems」を組み合わせたデータ分析基盤だ。さらに「IBM SPSS」を使って「受注レシピ」の拡張機能として、下記の実装を検討中とのことである。「受注レシピ」には、経営層からの戦略的な拡張が要請されており、現在開発中の機能がある。それは将来の主力製品となる注文の発見や育成の機能である。この機能は、過去の見積もりや受注の中から、売れ筋となって、更に企業のビジネスを牽引する主力製品となり得るものをデータマイニングやテキストマイニングを活用し、抽出するものである。過去の見積もりや受注の記録のうち、主力製品になる可能性があるものを、ノウハウを持った経営者や担当者が定期的にチェック形式で選定する。そのチェックした見積もりや受注の様々な情報をキーに、予測分析や傾向分析を行い、レポートに出す。これにより主力製品候補として選定した案件の可能性や育成状況を確認できる。更にこれらの情報を主力製品候補抽出フィルターにセットし、そのフィルターにより自動抽出された案件を、再度人間がチェックし、主力製品を育成していく機能である。定期的に主力製品の案件状況を確認し、次の主力製品が何になるかの見極めも実施することになる。「このビッグデータ活用モデルは多くの企業が生かせるものなので、私のセッションではその詳細や利用しているテクノロジーの概要など、参考になるエッセンスを、ぜひ皆さんにお届けしたいと考えています」と石井氏はセミナーへの意気込みを示している。ビッグデータ活用というと、まだまだ雲をつかむようなイメージで、具体的な成果は二の次と考えている方も多いのではないか。そうした中、受注率アップという企業にとって何よりも大事な具体的成果を示しているこのアプローチへの期待は大きいことだろう。まさに“いま”分析力を武器とする企業となるために、ぜひ来場し、石井氏のセッションに耳を傾けてほしい。
2014年11月04日来日中のティム・バートンが10月31日(金)、第27回東京国際映画祭が開催中のTOHOシネマズ六本木ヒルズで最新作『ビッグ・アイズ』のプレゼンテーションを実施。約2分30秒の先行フッテージを披露し、「もうすぐ完成するよ」とファンに報告した。ハロウィンのこの日、バートン監督は六本木を拠点に超多忙なスケジュール!まず六本木・森アーツセンターギャラリーで開幕する「ティム・バートンの世界展」のオープニングセレモニー及びプレス向け内覧会に出席し、大好きだというウルトラ怪獣ともご対面。その後、映画祭のクロージングセレモニーに出席し、北野武監督とともに本年度から新設された「SAMURAI(サムライ)賞」を受け取った。そのため、『ビッグ・アイズ』のプレゼンテーションに若干遅刻してしまったが、「こんなに嬉しいことが重なるなんて、最高だよ。日本のみんなもハッピー・ハロウィン!」と満面の笑みで浮かべた。映画のタイトルになっている“ビッグ・アイズ”とは、1960年代に世界中で大ブームを巻き起こした悲しげな大きな瞳の子どもたちの絵画シリーズ。世間はその作者を男性画家のウォルター・キーンだと信じたが、実際の生みの親は妻・マーガレットだった。富と名声を捨ててでも、アート界を揺るがす真実を公表しようとするマーガレットの運命は?バートン監督本人も熱心な“ビッグ・アイズ”収集家だと言い、「幼い頃は、一般家庭のリビングや歯医者さんの待合室によく飾ってあったよ。子どもながらに、絵に見つめられる感覚で、不思議というか、不気味というか…」(バートン監督)。夫婦をめぐる秘密について、大人になってから知ったそうで「とても興味深い実話だよね。僕が実在の人物を、映画にするのは『エド・ウッド』以来。久しぶりにリアリスティックな作品になったよ」と話していた。マーガレットを演じるのは、『アメリカン・ハッスル』でアカデミー賞「主演女優賞」にノミネートされたエイミー・アダムス。そして、事件の鍵を握る夫・ウォルターを『ジャンゴ 繋がれざる者』でアカデミー賞「助演男優賞」に輝いたクリストフ・ヴァルツが演じている。「ご承知の通り、2人とも素晴らしい演技派俳優で、奇妙な夫婦関係を演じてくれたよ。やっぱり映画づくりの喜びは、素晴らしい才能とコラボレーションできることだよね」とバートン監督。駆けつけたファンは、最新作への期待に胸をふくらませていた。『ビッグ・アイズ』は2015年1月、TOHOシネマズ 有楽座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年10月31日『マーズ・アタック!』『フランケンウィニー』のティム・バートン監督の最新作『ビッグ・アイズ』の予告編映像が公開になった。タイトルの通り“大きな瞳”の少女の絵で知られる実在の画家マーガレット・キーンの実話を描いた作品だ。予告編映像本作の主人公マーガレット・キーンは、大きな瞳が特徴的な“ビッグ・アイズ”シリーズで圧倒的な人気を博し、ポップ・アート史にその名を残している。しかし、60年代のアメリカではこの絵はマーガレットではなく、夫のウォルターの描いた絵として発表された。映画は、夫婦が“ビッグ・アイズ”シリーズを生み出し、世に送り出すまでと、夫婦の葛藤、そして得られたはずの富と名誉を捨て、真実を公表しようと闘うマーガレットの姿を描く。出演はエイミー・アダムスと、クリストフ・ヴァルツ。予告編はストーリーの概要をテンポよく紹介しながら、映像の随所に“瞳”のイメージが散りばめられていることがわかる。絵画だけでなく、瞳のモチーフはいたるところに登場。ウォルターは「目の心の窓だ」と得意げに語るが、この言葉が彼の“心の奥底”から出たものではないことは明らかだ。ウォルターは自分の絵だと主張することで“富と名声”を手にするが、マーガレットは自分の絵が“自身の一部”だから真実を明らかにしたいと願う。本作は、“ビッグアイズ”の本当の作者をめぐる物語だけでなく、画家と作品の“きってもきれない関係”を描いた感動作になりそうだ。『ビッグ・アイズ』2015年1月TOHOシネマズ 有楽座ほか全国ロードショー
2014年10月31日『アリス・イン・ワンダーランド』『チャーリーとチョコレート工場』のカラフルで幻想的な、独特な世界観でファンを虜にするティム・バートン監督の最新作『ビッグ・アイズ』。その初の映像となるインターナショナル・トレーナーがついに解禁。また、本日10月31日(金)は第27回東京国際映画祭にて、ティム・バートン自身が本作のスペシャル・プレゼンテーションをファンに向けて行うという。内気で口下手なマーガレット・キーン(エイミー・アダムス)が描く、どこか悲しそうな大きな瞳の子どもたちの絵は、1960年代に世界中で大ブームを巻き起こした。ただし、それは、夫であるウォルター(クリストフ・ヴァルツ)の絵としてだ。「これから、僕たちはひとつ」というこの愛の言葉から事件は始まった。富と名声を手にし、夢のような生活を捨ててまでマーガレットは真実を公表しようと決意する。なぜマーガレットは夫の言いなりになったのか、なぜ彼女は全てを捨てる覚悟を決めたのか。アート界を揺るがした実話を基にした、ウソのような本当のお話が幕を開ける…。自身も“ビッグ・アイズ”シリーズのコレクターであるバートン監督がメガホンを取り、60年代ポップ・アート界を震撼させた秘密をスクリーンに描き出す本作。アート界に衝撃を巻き起こした夫婦を演じるのは、『アメリカン・ハッスル』でアカデミー賞「主演女優賞」ノミネートのエイミー・アダムス、『ジャンゴ繋がれざる者』でアカデミー賞「助演男優賞」受賞のクリストフ・ヴァルツという、世界が認める実力を持つ2人。届いた予告編は、エイミー演じるマーガレットの「“ビッグ・アイズ”を描いたのは、私なの」という衝撃の告白から始まる。その後、まるで自分が描いたかのように公言する夫に募る疑念、真実の公表を決意する彼女のひとり戦う姿が映し出され、バートン監督が操るカラフルな色彩と美しい街並み、女性たちの60年代ファッション、そして、まるで全てを見通しているような瞳の“ビッグ・アイズ”の絵が至るところに登場する。東京国際映画祭で行われるスペシャル・プレゼンテーションでは、特別映像の上映とともにバートン監督が登壇。直々に、この驚きと興奮の実話について語ってくれるという。『ビッグ・アイズ』は2015年1月よりTOHOシネマズ有楽座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年10月31日日本ヒューレット・パッカードは10月30日、企業内のデータを把握・管理し、その活用を支援する「HPビジネスインテリジェンス・モダナイゼーションサービス」を発表した。同サービスは、企業がビッグデータ分析を既存の環境に統合することにより、新たな分析要求に対応できるように設計された、サービス・アーキテクチャ・テクノロジーの統合製品。同サービスには、「ディスカバリー」「アセスメント」「モダナイゼーション」「トランスフォーメーション」が含まれ、多様な展開および加工、分析オプションを通じて、新たな分析戦略や継続管理を実現する。具体的には、サービス型、プライベートクラウド、ホスト型およびオンプレミス型のデータ加工・分析モデルが提供され、同社および技術パートナーによる主要なソフトウェア(Hadoop、HP Autonomy、VerticaおよびHPエンタープライズセキュリティ製品を含むHP HAVEnビッグデータプラットフォームなど)が活用される。
2014年10月31日オリエント時計は24日、ファッションブランド「moussy」(マウジー)より、50mmのビッグケースにスワロフスキークリスタルファブリックがきらめくクールな腕時計「moussyスワロフスキークリスタルファブリックダイヤル」を発表した。ブラック(スワロフスキークリスタルファブリック)/ブラックの「WM0121QC」、ホワイト(スワロフスキークリスタルファブリック)/ホワイトの「WM0131QC」という2モデルで展開する。いずれも11月12日より発売し、税別価格は17,000円。moussyスワロフスキークリスタルファブリックダイヤルは、2013年11月の発売以来好評な「ビッグケースシリーズ」に、「キャビアネイル」(キャビアをイメージさせる小さな粒子を使ったネイルアート)をイメージしたデザインを取り入れた新モデル。存在感ある50mmビッグケースのダイヤルに、きらめく「スワロフスキー・クリスタルファブリック」を敷き詰め、さらにスワロフスキーエレメント入りのスクエアりゅうずを採用した。バンドには、腕なじみが良く柔らかい質感のマットブラック、マットホワイトのレザーバンドを採用。長時間の着用にも対応できる。本体サイズは縦55.5×横50.0×厚さ8.4mm、風防はクリスタルガラス、防水性能は日常生活用防水(3気圧)だ。電池寿命は約4年となっている。
2014年10月25日ビッグローブは11月1日から、同社提供のSIMサービス「BIGLOBE LTE・3G」の全4プランの月間通信容量を増やす。月額利用料は従来のまま据え置かれる。増量後の月間通信容量は次のとおり。月額税別900円の「エントリープラン」は1GBから2GBに、同1,505円の「ライトSプラン」は2GBから5GBに、同2,838円のライトMプランは3GBから8GBに、同3,790円のスタンダードプランは7GBから10GBに増やす。(記事提供: AndroWire編集部)
2014年10月23日ビッグローブは23日、LTE対応のデータ通信サービス「BIGLOBE LTE・3G」の月間通信容量を11月1日から拡大すると発表した。月額料金は据え置きとなる。11月1日より、現在月額900円の「エントリープラン」は従来の1GBから2GBに、月額1,505円の「ライトSプラン」は2GBから5GBに、月額2,838円の「ライトMプラン」は3GBから8GBに、月額3,790円の「スタンダードプラン」は7GBから10GBへ拡充する(いずれも税別)。なお、上記金額はBIGLOBEの「ベーシック」コース月額200円(税別)を含む。既に「BIGLOBE LTE・3G」を利用しているユーザーおよび、10月23日から10月31日までに同サービスを申し込んだユーザーも、11月1日より自動的に新容量が適用される。申し込みは同社公式サイトのほか、BIGLOBE楽天市場店、イオンリテール店舗、ヨドバシカメラ、Amazon.co.jpなど。提供SIMは通常版およびMicroSIM、NanoSIMの3種類から選択できる。利用には、別途ユニバーサルサービス料月額3円に加え、初期費用として申込手数料3,000円が必要。なお、直近72時間の通信速度制限も、「ライトSプラン」および「ライトMプラン」で下記のように緩和された。ライトSプラン600MB/72時間ライトMプラン1GB/72時間エントリープラン360MB/72時間(従来通り)スタンダードプラン1GB/72時間(従来通り)
2014年10月23日まるで本物のようなキャットタワー「ビッグタワーだニャン」がペピイで販売中。猫用品・キャットフード通販を行う「ペピイ」で販売されている「ビッグタワーだニャン」は、手作りブランド「necodon」のオリジナル作品。巨大なキャットタワーにたくさんの猫がむらがっているように見えるが、実際はタワーの形をしたフィギュアだ。作品は全て作家の手作りによるもので、一つ一つ丁寧に作られている。カップが2個、爪とぎ1個付きの5階建てで、カップの中はフェルト入り、柱は1本ずつ凧糸を巻いて仕上げてある。「necodon」には、一匹ずつ手作りされた表情豊かな猫たちも揃っており、「ビッグタワーだニャン」には、猫6種類をすべて置くことができる。販売価格は5,940円(税込)。サイズは、幅8.5、奥行5.5、高さ14cm。注文は通販サイト「ペピイ」にて。
2014年10月22日●千趣会が明かすビッグデータ時代のアナリティクス事例カタログ総合通販「ベルメゾン」を展開する千趣会は、ITを使ったマーケティング活動に力を入れている。同社はTeradataのDWH(データウェアハウス)を1995年から導入しており、2013年には、ビッグデータ分析プラットフォーム「Teradata Aster Big Analytics Appliance」(以下、Aster)をいち早く採用。ビッグデータを活用した高精度な分析予測を行っている。米国時間の10月19~23日、米テネシー州ナッシュビルで開催中のTeradataユーザーグループ主催年次カンファレンス「TERADATA PARTNERS 2014」の中で、千趣会は、ビックデータを活用したマーケティング活動の事例を紹介。約400万人いるというベルメゾン会員を対象としたデータ分析施策を明かした。「ビッグデータ」や「アナリティクス」はマーケティング領域において欠かせないキーワードとなっているが、千趣会の発表「Teradata Asterの利用により実現した新しい分析世界」からは、DWHおよびAsterを用いたビックデータ分析およびその事例を知ることができた。また、同社は発表の中で、今後計画しているマーケティング施策“データドリブンマーケティング”についても明かした。以下、紹介する。○Teradataのデータ分析アーキテクチャを採用したわけ千趣会が採用しているTeradataの主力製品は、統合データウェアハウス「Teradata」と、非構造化データの分析が可能かつ洞察の発見に優れたディスカバリープラットフォーム「Aster」の2つ。同社では2012年、さらなるデータ利活用を推進すべく、新規プロジェクトを立ち上げた。リーダー長を任された販売企画本部 マーケティング部 顧客戦略チーム マネジャーの西口浩司氏は当時を振り返り、次のように話す。「ベルメゾンはカタログ通販から始まったので、個人情報は早い段階でデータベースに格納していました。さらにTeradataのDWHを導入していたことで、Web展開を始めるに当たっては、A/Bテストなどもスムーズにできました。そこで、次のフェーズとして考えたのが、勝手に作られてしまうデータをどうするか――。例えば、Webログなど自動生成されてしまうものです。そこで大容量、ハイスピードに耐えられる新しいDWHを検討していました」(西口氏)DWHのリプレースに当たって重視したのは、性能に加えて、新体制にすることによるプロジェクトメンバーの意識の変化。従来機よりもデータ抽出からリポート出力までの時間が速くなる分、メンバーにはそれぞれ、新しい分析の洞察に対する時間を増やしてほしかったのだという。その結果、採用したのがDWH用アプライアンスの最新機種「Teradata Data Warehouse Appliance 2700」(以下、Teradata 2700)とAsterの組み合わせだった。「Asterは確かに非構造化データの分析が得意ですが、それ以上にアナリティクス、まさにデータマイニングに強い点に惹かれました」(西口氏)。現在はDWHの新機種で性能を強化し、AsterでWebログや各種ログを使いながら、データマイニングを行っているという。●DWHとAsterでお客さんの行動を先読み○DWHとAsterでお客さんの行動を先読み千趣会がDWHとAsterの導入で実現したかったこと。それは、デモグラフィックデータや購買データを基に、顧客の行動予測を行うことだという。通信販売で顧客の顔が見えない分、データ分析によって顧客の行動実態を明らかにする、というわけだ。同社ではこの施策を進めるに当たって、マーケティング担当者自身がAsterに搭載されている関数群「Aster SQL-MapReduce」の文法や使い方のほか、データマイニングの中の統計解析やパターン認識、人工知能などについて学ぶ機会を設けたという。データマイニングのフレームワークについては、他フレームワーク「THE KDD Process」や「SEMMA」と比較してビジネス要素の強い「CRISP-DM(CRoss-Industry Standard Process for Data Mining)」を採用。CRISP-DMのプロセスに当てはめて、(1)まずはビジネスを理解し、(2)その上で、生まれるデータの内容を理解、(3)分析に適するデータを準備し、(4)モデルを作成し、(5)評価をして、(6)それを適応することでデータ分析の最適化を行っている。西口氏は具体例として、Asterが持つシーケンシャルな物事の順序や経路を分析するnPATH関数を用いて「新規入会会員がどう成長していくか、1回切りで終わる人と2~3回以上の購入に至る人の数をサンキー・ダイアグラム(Sankey diagram)で図式化して見極め」をしたり、SVM(Support Vector Machine)の識別アルゴリズムを用いてnPathで作ったデータを統計的に判断した例を紹介した。詳細は明かせないとしたが、これらの手法と他のトランザクションデータで行っていた手法を組み合わせることで、これまで以上に一元客なのか常連客になるのかを見つけ出せる可能性が出てきた。「千趣会としては大きな発見で、次に進んでいく大きな期待ときっかけになりました」(西口氏)今後予定している施策としては、ROIの最大化を追う「データドリブン」を挙げた。社内のマーケティング部門をデータ活用度に応じて階層分けをし、各種ツールを使い分けながらデータドリブンのマーケティング活動を実現したい、と西口氏は考えているようだ。「最近はツールが進化し、誰でもマーケッターといえる時代になりました。だからこそ、その人達、そのチームでしかできないことを作っていくのが大事だと思います」(西口氏)
2014年10月21日独特な世界観で映画ファンを魅了し続けるティム・バートン監督の待望の最新作『ビッグ・アイズ』が、来年1月に公開する。先日の最新ビジュアルに続き、このほど、ティム・バートンから即OKが出たという、大きな瞳の少女が印象的な日本版ポスターが解禁となった。1960年代に世界中で大ブームを巻き起こした悲しげな大きな瞳の子どもたちの絵“ビッグ・アイズ”シリーズ。作者は、内気で口下手なマーガレット・キーン(エイミー・アダムス)だが、表向きは夫・ウォルター(クリストフ・ヴァルツ)が描いたことになっていた。“ビッグ・アイズ”シリーズで富と名声を手にしたキーン夫婦。しかしあるとき、マーガレットが真実を公表して闘うことを決心する。なぜ彼女は、夫の言いなりになったのか。なぜ彼女は、すべてを捨てると決めたのか。アート界を揺るがす大スキャンダルの裏側が、いま明かされる――。今回公開された日本版ポスタービジュアルは、なんとバートン監督と本作のモデルとなったマーガレット・キーンから、すぐにOKが出たというお墨付きのデザイン。ひと筋の涙を流す大きな瞳の少女の絵に、“(C)KEANE”のサインが見えるほか、筆を持ったキーン夫妻の姿も。しかし「大きな瞳だけが知っている。」の言葉通り、実はこの絵とサインには、驚くべき秘密が隠されているのだ。60年代以降のモダン・アート界に絶大なる影響を及ぼしたマーガレット・キーンを演じるのは、『アメリカン・ハッスル』でアカデミー賞「主演女優賞」にノミネートされたエイミー・アダムス。事件の鍵を握る夫・ウォルターは、『ジャンゴ 繋がれざる者』でアカデミー賞「助演男優賞」に輝いたクリストフ・ヴァルツが扮した。ある夫婦が引き起こしたウソのような本当の話。“ビッグ・アイズ”シリーズをこよなく愛し、コレクターでもあるバートン監督をも魅了した興奮と驚きの実話を、お楽しみに。『ビッグ・アイズ』は2015年1月TOHOシネマズ 有楽座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年10月20日サイバネットシステム(サイバネット)は10月15日、toorが開発したビッグデータ見える化する解析エンジン「toorPIA(トピア)」の販売開始を発表した。toorPIAは、データサイエンティストなどの専門家でなくても、データをさまざまな属性で分析し、類似性をマップ化するミドルウェアツール。解析可能なデータは、Twitter、Wikipedia、社内文章、特許などの英文・和文情報、POSデータ、各種ログ情報のほか、センサーが出力する数値データなどの非テキスト情報も含む。分析に使用する属性数に制限がないため、分析軸や仮定が定まらない段階であっても、ビッグデータの全体を俯瞰することが可能となる。これにより、膨大なデータの中から分析対象とするデータ層を発見して切り出し、他のBIツールなどでそれらのデータをより詳細に分析することもできる。また、同ツールで得ることができるマップや時刻、位置、ユーザーなどの情報の属性データを組み合わせることで、時間的な傾向や将来予測、局所性・地域性、顧客ごとの傾向などをさまざまな角度で分析することを可能にする。同ツールでは、MapReduce&KVS エンジン「maguna」を採用し、少ないサーバ台数でも高速なビッグデータ処理を可能としたほか、独自のアーキテクチャにより、従来の限界を超えたクラスタリング処理ができるという。なお、ミドルウェアであるため、データを読み込むためのプログラムや、可視化した結果を表示するためのプログラムの作成が別途必要。同社は、2~3日のトレーニングと実習でマップ化を習得し、さまざまなAPIを含む開発キットも提供する。同ツールの価格は、1サーバあたり、サポートを含む年間利用ライセンスが初年度310万円、次年度からは180万円(いずれも税別)。オプションとして提供する開発キットは、初年度が510万円で、次年度は300万円(いずれも税別)となる。
2014年10月17日映画『チャーリーとチョコレート工場』『アリス・イン・ワンダーランド』などの話題作を次々と生み出してきた名匠、ティム・バートンの最新作『ビッグ・アイズ』の最新劇中写真が解禁となった。うつっているのは、実在の画科マーガレット・キーンを演じるエイミー・アダムスと、その夫ウォルターに扮したクリストフ・ヴァルツ。エイミーは、『アメリカン・ハッスル』でアカデミー賞主演女優賞にノミネート、クリストフは、『ジャンゴ 繋がれざる者』でアカデミー賞助演男優賞受賞の経歴を持つ。そんな実力派の2人を中心に描かれるのは、60年代のアメリカ ポップアート界に衝撃を与えた「ビッグ・アイズ」シリーズを巡る事件。「ビッグ・アイズ」シリーズは、デフォルメされた大きな目が特徴の女性や子どもを描いた人気の作品で、ティム・バートン自身もコレクターの1人だという。そんな人気作を巡ってなぜ事件が起きることとなったのかというと、内気で口下手なマーガレットが描いた作品をウォルターの作品として売り出した結果、2人は富と名声を手にするも、やがてマーガレットが真実を公表して闘うことに決めたから。今回、解禁となった2枚の写真のうち1枚には、すべてを手に入れて幸せの絶頂にいるかのような幸福オーラが滲み出ているが、もう1枚には、この先の波乱を予感させるような緊迫の雰囲気が漂う。果たして、なぜ彼女は当初夫の言いなりになったのか?そしてなぜ闘うことを決めるのか?アート界を揺るがした大スキャンダルの行方を、劇場でぜひ確かめてほしい。
2014年10月17日三井住友カードおよび日本総合研究所、NTTデータはこのたび、ビッグデータ分析技術を用いたクレジットカード加盟店管理システムの業務活用を10月より開始したと発表した。昨今のカードビジネスを取り巻く環境においては、ECビジネスの爆発的な増加、スマートフォン決済を含む決済手段の多様化など、消費者のクレジットカード利用シーンが一層拡大している。これに伴い、消費者がより安心してクレジットカードを利用できる環境の整備が強く求められており、カード会社にとっては、多種多様な加盟店の管理を、合理化・効率化することが重要な課題となっている。三井住友カードでは昨年10月より、加盟店管理業務の高度化への取り組みの一環として、NTTデータ提供のプロトタイプシステムを利用し、インターネット情報収集・ビッグデータ分析技術(ビッグデータ分析技術は、インターネットの普及およびIT技術の進化によって生まれた、より大容量かつ多様なデータを扱う分析技術)による管理業務の合理化・効率化の実証実験を進めてきた。このたび、一定の導出効果を確認できたことから、10月より三井住友カードの加盟店管理業務における活用開始に至ったという。このたびの取り組みでは、データベース化した特定のキーワードに基づき、インターネット上のさまざまな情報(ECサイトのページコンテンツ、Twitterやインターネット掲示板の評判等)を自動収集した上で相互に関連付けることにより、従来属人的に行っていた情報収集・判断を平準化するとともに、業務の効率化や人為的ミスの防止を図るという。また、加盟店管理に必要な情報をモニター画面に一元的に表示するダッシュボード表示を採用することにより、オペレーターは網羅的な情報確認を容易に行えるようになるという。今後は、情報系システムとの連動(管理状況の情報系への蓄積、活用)や、インターネット上の情報を契機とする加盟店管理機能のレベルアップを計画していくとしている。三井住友カード、日本総研およびNTTデータは、これらの取り組みを実現することで、クレジットカード加盟店の管理体制をより強固なものとし、加盟店の信用向上、ひいてはクレジットカード市場の一層の健全化に寄与していくとしている。○システム概要柔軟性・拡張性に富んだ米マークロジック社のEnterprise NoSQL Database「MarkLogic Server」(米マークロジック社の半構造化・非構造化DBMS「MarkLogic Server」に、NTTデータのエンリッチ化技術(テキストへ意味付けをする)を組み合わせている)に対しNTTデータが開発したエンリッチ化技術(エンリッチ化技術とは文章や表など、NTTデータの技術開発本部が開発した、半構造化・非構造化データの構造を推定し、意味を付与する技術)を組み込んだ分析基盤を活用し、ソリューション化した。本格利用に際しては、その他システム等の連携部分を含め、日本総研のプロジェクトマネジメントの下でシステムの導入を行った。加盟店のホームページに記載された公知の情報やSNSの口コミなど、加盟店管理業務に必要となる情報を抽出し、それらの抽出されたテキストに対し意味解釈の結果にタグを付けて「MarkLogic Server」に格納・分析を行うとしている。
2014年10月16日タカラトミーは15日、東京ビッグサイトで行われている「Japan Robot Week 2014」において、新たなパーソナルロボット「Robi jr.」(ロビジュニア)を2015年1月24日に発売することを発表した。価格は1万5,000円(税別)。『ロビジュニア』は、1984年に同社から発売した「Omnibot」(オムニボット)シリーズと、デアゴスティーニ・ジャパンとのコラボレーションによって誕生した新たなパーソナルロボット。「ロビ」といえば、2013年にデアゴスティーニ・ジャパンが創刊した、毎月届くパーツで組み立ててゆくロボットマガジン週刊『ロビ』が大きな話題となったが、『ロビジュニア』は完成した状態で発売される。外観はロビの幼少期をイメージしており、ロビが6歳に対して、ジュニアは約4歳という設定。人の言葉を理解する音声認識機能はもちろん、10色の目の色で感情を表現する「カラーLEDアイ」を備えている。ロビのように立ち上がることはできず、座った状態でのコミュニケーションとなるが、首や手足を動かしたさまざまなアクションが搭載されている。発表会においてタカラトミーのニュートイグループ・グループリーダー木村氏は、「ロビジュニアは楽しくコミュニケーションがとれるロボットの第一歩。これからのさらなる技術進歩によって、よりスムーズな会話が楽しめる、家庭用ロボットを開発していく」と今後の展望を語った。会話パターンは『ロビ』の200フレーズに対し、『ロビジュニア』は約1,000フレーズ。また、時計とカレンダー機能も搭載され「今、何時?」と聞くと時間を告知するほか、「歌を歌って」と聞くと、「一月一日」「おもちゃのマーチ」「どんぐりころころ」など、約50種類の中から歌を1つ披露してくれる(気分によっては「今、忙しい」と断られてしまう場合もあるという)。そのほか、今日の運勢占いでラッキーアイテムを教えてくれたり、「行ってらっしゃい」「お疲れさま」などのあいさつも。『ロビジュニア』の声は『ロビ』と同様、『ポケットモンスター』シリーズのピカチュウや『名探偵コナン』の円谷光彦、『ONE PIECE』のトニートニー・チョッパー役などで知られる声優の大谷育江が担当。サイズはW200×H200×D170mmで、電源は単4形アルカリ乾電池4本(別売)。連続稼動時間は約1時間となる。■「Robi jr.」(ロビジュニア) の製品概要発売日:2015年1月24日希望小売価格:1万5,000円(税別)対象年齢:6歳以上音声:大谷育江(「Robi」と同じ声)サイズ : W200×H200×D170mm電池:単4形アルカリ乾電池×4(別売:連続稼働約1時間)(C)TOMY(C)DeAGOSTINI All Rights Reserved.
2014年10月15日三井住友カードと日本総合研究所(日本総研)、NTTデータは10月14日、ビッグデータ分析技術を用いたクレジットカード加盟店管理システムの業務活用を開始したと発表した。今回の取り組みは、データベース化した特定のキーワードに基づき、ECサイトのページコンテンツやTwitter、インターネット掲示板の評判など、加盟店管理業務に必要となる情報を自動収集し相互に関連付けることで、従来属人的に行っていた情報収集・判断の平準化や業務の効率化、人為的ミスの防止を図るもの。収集した情報をモニター画面に一元的に表示するダッシュボード表示を採用しており、オペレーターは、網羅的な情報確認を容易に行える。システム概要は、柔軟性・拡張性に富んだ米マークロジックのEnterprise NoSQL Database「MarkLogic Server」に対し、NTTデータが開発したエンリッチ化技術を組み込んだ分析基盤を活用しソリューション化。その他システム等の連携を含め、日本総研のプロジェクトマネジメントのもとでシステムの導入を実施したという。今後は、管理状況などの情報蓄積・活用といった連動や、インターネット上の情報を契機とする加盟店管理機能のレベルアップを目指す。
2014年10月15日日本電気(NEC)は10月14日、米Clouderaとビッグデータ活用における大規模分散処理基盤ソフトウェアの分野で協業に合意したと発表した。Clouderaは、大規模データを効率的に分散処理・管理するためのオープンソース・ミドルウェア「Apache Hadoop」のディストリビュータ。「Apache Hadoop」の効率的な導入と安定稼動を実現するため、Hadoopディストリビューション「Cloudera Enterprise」を提供する。同ディストリビューションは、「Apache Hadoop」の導入や運用を容易にするセットモデルで、必要な修正パッチの適用やソフトウェア間の相性について動作検証した「CDH(Cloudera’s Distribution including Apache Hadoop)」や、管理ソフト「Cloudera Manager」などのツール群、サポートサービスで構成される。このたびの協業でNECは、サーバやソフトウェア、クラウドサービス、システムインテグレーション、トレーニングについて、Clouderaの提供する製品・サポート・プロフェッショナルサービスとの連携を実現し、ビッグデータ処理に最適な製品やサービスを開発・販売する予定だ。これによりユーザーは、NECによるビッグデータを活用するシステム全体の設計・構築・運用・トレーニングや、Clouderaの専門技術者による「Apache Hadoop」に関する設計時のプロフェッショナルサポートや開発運用時の保守サポートまで、全てのフェーズで支援を受けることが可能になる。
2014年10月14日