士郎正宗原作の「攻殻機動隊」を実写化した米映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』の来日記者会見が3月16日(木)、都内で行われ、主演のスカーレット・ヨハンソン(少佐役)が出席。「キャラクター同様、自分自身が成長できた」と意欲作に強い手応えを示した。エリート捜査組織公安9課に配属された、世界でただ1人の“脳以外は全身義体の世界最強”の少佐(スカーレット)が、巨大企業を狙うサイバーテロ事件の捜査を通じて、自らの存在を揺るがす衝撃的な真実に導かれる。会見にはビートたけし(荒巻役)、ピルー・アスベック(バトー役)、ジュリエット・ビノシュ(オウレイ博士役)、ルパート・サンダース監督が同席した。「私にとっては長い旅路だった。日本が生んだ原作を映画化したこの作品を、最初に東京でお披露目できて、とても興奮しています」とスカーレット。オファーを受けた際には「どう実写化するのか、自分の中でイメージできず、怖気づいた」というが、サンダース監督との綿密なディスカッションを通して、「自分自身の存在に疑問を抱くというヒロイン像に徐々に魅せられていき、ついには作品のテーマが脳から離れなくなった」と心境も変化。「未知の世界に一歩を踏み出す決意はできた。心身ともに大変な作品でしたが、人として、女優として学ぶことも多かった」とふり返った。日本人キャストとして重要な役どころに挑んだたけしさんは、「これほど本格的で予算も大きなハリウッド作品は初めてで、自分にとってはいい経験」。共演シーンも多いスカーレットに対し「役者としてどう振る舞うべきか、ここにいるスカーレット・ヨハンソンさんに教えていただいた。さすがプロ!」と太鼓判を押した。また、原作ものの映画について「ファンに文句を言われる宿命」としながらも、「見事な作品。原作に忠実であり、新しい要素も入っている。唯一の失敗は、荒巻かな(笑)」とジョークを交え、本作を絶賛した。「僕自身が大ファンだったから、バトーを演じる不安はあったけど、すばらしいチームに巡り合えて、不安は吹き飛んだよ」(アスベック)、「すばらしい世界観の一部になれて、本当に光栄。初めて脚本を読んだときは、まるで“暗号解読”のようで、すべてを理解はできなかったけど、難しくもあり挑戦しがいがあるキャラクターだった」(ジュリエット)と共演陣も、日本が生んだ「攻殻機動隊」=『ゴースト・イン・ザ・シェル』のとりこ。全世界注目のプロジェクトに大抜擢されたサンダース監督は、「原作は描くのはテクノロジーの進歩を通して、何をもって人間なのかという偉大なテーマで、現代社会ではより身近なものになっている。大きな挑戦だったが、その分『受けて立つ』という気持ちだった。(黒澤明監督の)『醉いどれ天使』と『ブレードランナー』が出会ったようなスタイルを目指した」と話していた。『ゴースト・イン・ザ・シェル』は4月7日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ゴースト・イン・ザ・シェル 2017年4月7日より全国にて公開(C) 2016 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
2017年03月16日スカーレット・ヨハンソンらキャスト陣とルパート・サンダース監督の来日が決定し、日本で世界最速試写会を行うことでも話題の『ゴースト・イン・ザ・シェル』。このたび、スカヨハの“少佐”、ビートたけしの“荒巻”をはじめ公安9課のメンバーがズラリと顔を揃える日本限定オリジナルポスタービジュアルが解禁となった。近未来、脳以外は全身義体の世界最強の少佐は、世界を脅かすサイバーテロリストを阻止するために闘う唯一無二の戦士。テロ犯罪は脳をハッキングし操作するという驚異的レベルにまで到達し、少佐率いるエリート捜査組織・公安9課がサイバーテロ組織と対峙する――。今回到着したポスタービジュアルは、サイバーパンクの代名詞ともいうべき原作「攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL」の世界観を見事に踏襲した近未来のビル群を背に、ヨハンソン演じる少佐、たけしさん演じる少佐の上司である荒巻、ピルー・アスベック演じるバトーのほか、人気キャラクターのトグサ、サイトーら公安9課のメンバーが集結し、それぞれが見すえる先に強大な敵の存在を感じさせる視線が印象的なデザインに仕上がっている。昨年末に発表されたティザーポスタービジュアルは全世界共通のデザインだが、今回完成したデザインは日本オリジナルのもの。本国のパラマウント・ピクチャーズより、日本のみ使用許可が下りた本ビジュアルだが、サンダース監督が「私は原作の大ファンであり、自分勝手かもしれないけど、自分が大好きでインスピレーションを受けたものを実写にして世界中の観客に届けたかった。映画体験として新鮮で目にしたことのないような未来像だよ」と豪語する、本作への並々ならぬ意気込みをまさに反映。そのあまりにもクールな仕上がりに、現在、世界各国の関係者から使用リクエストが殺到しているという。北米ではいよいよ3月31日に公開を迎える本作。全世界から羨望の眼差しを浴びる、超絶クールな日本発のビジュアルに注目だ。『ゴースト・イン・ザ・シェル』は4月7日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ゴースト・イン・ザ・シェル 2017年4月7日より全国にて公開(C) 2016 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
2017年03月03日4月7日(金)より公開となる映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』で主人公・少佐役を演じるスカーレット・ヨハンソンと、バトー役のピルー・アスベック、映画オリジナルキャラクターを演じるジュリエット・ビノシュ、そしてルパート・サンダース監督の来日が決定!世界公開に先駆け、本作のワールドプレミアが3月16日(木)、東京・新宿にて開催されることになった。近未来、脳以外は全身義体の世界最強の少佐(スカーレット・ヨハンソン)は唯一無二の存在。悲惨な事故から命を助けられ、世界を脅かすサイバーテロリストを阻止するために完璧な戦士として生まれ変わった。テロ犯罪は脳をハッキングし操作するという驚異的レベルに到達し、少佐率いるエリート捜査組織・公安9課がサイバーテロ組織と対峙する。捜査を進めるうちに、自分の記憶が操作されていたことに気づく少佐。自分の命は救われたのではなく、奪われたのだと。本当の自分は誰なのか?犯人を突き止め、ほかに犠牲者を出さないためにも少佐は手段を選ばない――。「私のお気に入りの作品」だと公言するスティーブン・スピルバーグが2009年に実写映画化権を獲得、以来、世界中から注目を集めていたSFの金字塔「攻殻機動隊」のハリウッド実写映画化となる本作。2016年11月には、東京発の全世界へ向けた大規模ローンチイベントが行われ、出演映画のPRとしては2002年に公開された『ロスト・イン・トランスレーション』以来、14年振りに来日したスカーレットと、サンダース監督が緊急登壇、荒巻大輔役のビートたけしも登場し、世界中から話題を集めた。そして今回、スカーレットが監督と共に約4か月ぶりに再来日することが決定!また、少佐がもっとも信頼を寄せるバトー役のピルー・アスベック、映画オリジナルキャラクターとなるオウレイ博士役のフランスの名女優ジュリエット・ビノシュも来日を果たす。ビノシュは、出演映画では2009年に公開された『夏時間の庭』以来、実に8年ぶりの来日となる。世界最速となるワールドプレミアでは、作品の世界観を表現した“近未来”“デジタル”“サイバーシティ”と“和”のコラボレーションが華やかに会場を彩る予定という。ベールに包まれている本作の全貌がいよいよ明らかとなる機会。果たして、どのような作品に仕上がっているのか?また、完成版を引っ提げ来日するスカーレットをはじめとしたキャスト陣、そして監督の口から何が語られるのか?全世界から熱い視線を集めることになりそうだ。『ゴースト・イン・ザ・シェル』は4月7日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ゴースト・イン・ザ・シェル 2017年4月7日より全国にて公開(C) 2016 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
2017年03月01日士郎正宗原作の「攻殻機動隊」をスカーレット・ヨハンソン主演で実写化する『ゴースト・イン・ザ・シェル』。このほど、先日のスーパーボウルにおいて全米放映されたTVスポット映像が到着。初公開となるシーンが満載の衝撃の最新映像となっている。世界でただ1人、脳以外は全身義体の世界最強の少佐率いるエリート捜査組織公安9課。ハンカ・ロボティックスの推し進めるサイバー・テクノロジーを狙う、サイバーテロ組織と対峙する。捜査を進めるうちに、事件は少佐の脳にわずかに残された過去の記憶へとつながり、彼女の存在を揺るがす衝撃の展開へと発展する――。昨年11月、主演のスカーレットが監督を務めるルパート・サンダースと共に緊急来日、“荒巻役”のビートたけしも登壇した東京発のイベントが話題を呼んだ本作。そして、イベントに併せて全世界同時解禁された予告映像は、現在2億回以上の再生回数を記録するなど大きな盛り上がりを見せている。そんな中、先日解禁された映像で新たにお披露目されたのは、少佐(スカーレット・ヨハンソン)が敵らしき人物に渾身の一撃を食らわせる姿や、バトー(ピルー・アスベック)と共にヘリコプターから降りてくる面々の中に、片目にアイパッチを装備したサイトーと思しき人物の姿、シリーズファンにはおなじみの多脚戦車による激しい銃撃シーン。そして、「奴らは命を救ったんじゃない。奪ったんだ」と言い放つクゼ(マイケル・ピット)と思われる人物により、少佐の顔のパーツが外される衝撃的なシーンで幕を閉じている。演じたスカ-レットが、「人間とかけ離れたものを演じて、人間らしさのニュアンスを出してはいけない難しい体験だったわ。いままでにない特別な体験よね。深く突き詰めていけたんじゃないかしら。誇りに思っている作品よ」とふり返るように、その完成度の高さから、オリジナル版への大いなるリスペクトと本作にかけるハリウッドの本気度を伺い知ることができそうだ。スカーレットや、たけしさんほか、事件の重要人物である革命家クゼ役のマイケル・ピット、少佐の片腕ともいえるバトー役のピルー・アスベック、映画オリジナルキャラクターであるオウレイ博士役のフランスの名女優ジュリエット・ビノシュのキャストが判明している本作。サイバーテロ組織との対峙、少佐の存在を揺るがす衝撃の展開が待ち受けるストーリーであることは明かされているものの、いまだ謎が多い本作の最新映像を、まずはここから確かめてみて。『ゴースト・イン・ザ・シェル』は4月7日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ゴースト・イン・ザ・シェル 2017年4月7日より全国にて公開(C) 2016 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
2017年02月17日世界中から注目を集めている日本発のSF作品の金字塔『ゴースト・イン・ザ・シェル』。本作から、スカーレット・ヨハンソン演じる“少佐”の姿をとらえたティザーポスタービジュアルが到着した。11月に行われた全世界へ向けた特大規模のローンチイベントには、緊急来日した主演のスカーレットと監督を務めるルパート・サンダース、さらにビートたけしも登壇し、話題を呼んだ本作。イベントに併せて全世界同時解禁された予告映像は、現在、全世界で2億回以上の再生回数を記録している。今回到着したティザービジュアルには、オリジナルでは“草薙素子”の名をもつ主人公の少佐役を演じるスカーレットが全面に描かれ、本作の世界観に合ったサイバーテイストな雰囲気が印象的なデザインとなっている。『LUCY/ルーシー』や『アベンジャーズ』シリーズなどで華麗なアクションを披露し、観客を魅了するスカーレットは、この少佐役を演じるにあたり、肉体的にもトレーニングを積み重ねたそうで、「マーベル作品をやっている経験も役に立ったし、武器の使い方も覚えたのよ」とコメント。本作については、「特別な想いを込めた作品よ。非日常で独特な素晴らしい世界の設定で、視覚的にもアクション満載で圧倒されるし、生まれ変われる成長の物語でもあるの」と説明する。また、公開を待ち望んでいるファンに向けて「私が主人公に強く共感を得たように、みなさんにも世界に入り込んで共感して欲しいと思っているわ。ワクワクだけではなく、ふり返ってもらいながら、好奇心につなげられる、深く心に響くような作品よ」とメッセージを寄せている。キャストには、少佐の上司である荒巻役に、“映画監督・北野武”として先日、仏レジオン・ドヌール勲章を受章するなど世界的評価を受けるビートたけし、アニメ「攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG」において登場した革命家であるクゼ役には、ミュージシャンとしても活躍するマイケル・ピット、少佐の片腕ともいえるバトー役には『LUCY/ルーシー』などに出演するピルー・アスベック、映画オリジナルキャラクターであるオウレイ博士役にはフランスの名女優ジュリエット・ビノシュが演じることが明かされている。いまだ詳細なストーリーは謎に包まれているが、サイバーテロ組織との対峙や、少佐の存在を揺るがす展開が待ち受けるという本作。体は義体、脳だけが自分という、世界最強の捜査官=“少佐”をスカヨハがどう演じるのか?全世界待望のSFアクション超大作に引き続き注目していて。『ゴースト・イン・ザ・シェル』は2017年4月7日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年12月27日日米合作、リリー・フランキー15年ぶりの単独主演作『シェル・コレクター』が、現地時間21日(木)、アメリカにて開催されている「第10回JAPAN CUTS ~ジャパン・カッツ!」で上映。そしてリリーさんが、日本映画界に貢献している監督や俳優の功績をたたえる「CUT ABOVE賞 for Outstanding Performance in Film」を受賞したことが分かった。本作は、ピューリッツァー賞受賞作家アンソニー・ドーアの同名小説を原作に、ニューヨークでも活躍してきた坪田義史監督が、舞台を沖縄に置き換えオール沖縄ロケで撮影。厭世的生活を送る主人公、盲目の貝類学者役のリリーさんをはじめ、寺島しのぶ、橋本愛、池松壮亮といった豪華共演者が脇を固めている。今回行われた「JAPAN CUTS ~ジャパン・カッツ!」は、アメリカ・ニューヨーク・ジャパン・ソサエティーで開催される北米最大規模の日本映画祭。10回目を迎える今年は、『シェル・コレクター』をはじめ、29本の長編と21本の短編が英語字幕付きで上映された。今回リリーさんが受賞した「CUT ABOVE」賞は、4年前から日本映画界に貢献している監督や俳優の功績をたたえる賞で、昨年は『百円の恋』に出演した安藤サクラも受賞している。リリーさんは今回の受賞に「僕は幼い頃から、アメリカで生まれた映画、ロックンロール、自由に影響を受け育ったおじさんです。その憧れの国、アメリカで、文化の最先端ニューヨークで作品が公開され、このような賞を頂いたことを光栄に思い誇りに思います」と喜びのコメントを寄せていた。今年2月に日本で公開されると、アーティスティックな映像とキャストの演技が唯一無二の個性を放つ話題作として注目を集めた本作。今回が待望のアメリカ凱旋上映ということもあり、上映前から高い関心を集め会場は満席に。舞台挨拶では、リリーさんが「園子温監督に代わって駆けつけました」と直前に欠席が伝えられた園監督にちなんでマイペースに挨拶し、客席は笑いに包まれた。また、坪田監督は米文学の原作を映画化したことについて「僕のフィルターを通してアンソニー・ドーアさんの静謐な小説が映画になっていく、自分を通してインプットしたものをミックスする作業に興奮した」と語り、改めて日米合作の手ごたえをかみ締めていたようだ。さらに、本作の映画音楽を担当したメデスキ、マーティン・アンド・ウッドのビリー・マーティン、NYと京都を往復して活躍している劇中絵画を手掛けた下條ユリ、ジム・ジャームッシュ作品のプロデューサーとして知られ本作では出演も果たしているジム・スタークも北米プレミアである本上映に駆けつけていた。上映後にはアフターパーティとしてビリー・マーティンによるライブが行なわれ、観客とリリーさん、監督も交流を楽しむなど、日本と世界の一流クリエイターが集う上映となっていた。『シェル・コレクター』は9月2日(金)よりBlu-ray&DVD発売開始※DVDレンタル同時開始。(cinemacafe.net)
2016年07月22日リリー・フランキーが15年ぶりの単独主演作で盲目の貝類学者を好演したファンタジー映画『シェル・コレクター』のBlu-ray&DVD発売日が9月2日(金)に決定したことを受け、主演のリリー・フランキーと、同作の坪田義史監督による最新のコメントが解禁となった。アメリカ文学会の寵児アンソニー・ドーアの原作を映像化した坪田監督は、「盲目の貝類学者が自然の中に身を委ね、見えないからこそ自然の本質を感知し、手探りで一筋の光を探すような、寓話と現実の境界なき世界観を表現したいと思いました」と沖縄を舞台にした作品を説明。そして「盲目の学者の深層心理のような異世界を描けた」とアピールする。リリーさんは、「物語で感動を届けることよりも、観る人に映像の断片を“感じて”もらえるようなアー卜・フィルムの実現を目指す。そんな監督の気概に打たれて出演を決めました」と出演理由を告白。そして「劇場でご覧になれなかった方にも、DVD&Blu-rayでこの作品に触れ、1つの映像や、一行でも良い台詞に出合って頂ければ幸いです」とコメント。“雄大な自然の前でちっぽけな人間はどう生きていくのか?”という問いを、主演のリリーさんをはじめ、池松壮亮、橋本愛、寺島しのぶという個性派豪華キャストたちの共演で描いた未体験の“艶麗劇薬”ファンタジー。メイキングやイベント映像集、キャストが語り合うインタビューを収録した充実の映像特典集とともに、作品世界に浸ってみては?『シェル・コレクター』は9月2日(金)よりブルーレイ&DVD発売開始。(text:cinemacafe.net)
2016年05月27日ハリウッドで実写化される映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』が2017年4月7日(金)より世界で順次上映予定。ハリウッド版実写映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』を紹介あらすじ・ストーリー近未来、脳以外は全身義体の世界最強の少佐(スカーレット・ヨハンソン)は唯一無二の存在。悲惨な事故から命を助けられ、世界を脅かすサイバーテロリストを阻止するために完璧な戦士として生まれ変わった。テロ犯罪は脳をハッキングし操作するという驚異的レベルに到達し、少佐を中心に上司の荒巻(ビートたけし)やバトー(ピルー・アスベック)らエリート捜査組織・公安9課はサイバーテロ組織と対峙する。しかし、捜査を進めていくと、少佐は自分の記憶が操作されていたことに気づく。自分の命は救われたのではなく、奪われたのだと。―本当の自分とは??犯人を突き止め、世界は守れるのか?他に犠牲者を出さないためにも少佐は手段を選ばない。少佐を演じたスカーレット・ヨハンソンは、脳が組み込まれた全身義体という人間とかけ離れた存在を演じることは簡単ではなかったようで「少佐の自己発見の物語でもあります。今まで経験したことのないものです」と説明。さらに、「彼女(少佐)のアイデンティティの探求や、自分の出自をめぐる真実を知りたいという欲求について、ルパート(監督)と私は会話を重ねてきました。このキャラクターは、自分に与えられた人生と、自分で選び取る人生の両方があると考えるようになります。それがこの映画に参加したいと思った本当の理由。この映画には新しい感覚があると思います」と語る。予告動画初公開となるシーン満載の予告動画では、スカーレット・ヨハンソン演じる少佐が敵らしき人物に渾身の一撃を食らわせる姿や、シリーズファンにはおなじみの多脚戦車による激しい銃撃シーン。そして「奴らは命を救ったんじゃない。奪ったんだ。」と言い放つクゼと思われる人物により、少佐の顔のパーツが外される衝撃的なシーンも。待望のSFアクション大作に期待が高まる。見事な映像技術で再現された少佐の光学迷彩シーン見どころの一つとして忘れられないのは、VFXのレベルの高さ。それが顕著に現れたのは、やはり光学迷彩シーンのアクションだろう。攻殻機動隊シリーズが描く近未来の世界観を象徴する名シーンなので、ぜひ劇場で確かめたい。キャスト・スタッフ主人公の少佐=草薙素子を『アベンジャーズ』や『LUCY/ ルーシー』のスカーレット・ヨハンソンが演じる。黒髪で原作風の髪型になったスカーレット・ヨハンソン。米経済誌フォーブスが発表した「2016年最も稼いだ俳優ランキング」で堂々首位となり、名実ともに世界トップのハリウッドスターだ。少佐の上司である荒巻大輔役はビートたけし、少佐の片腕ともいえるバトー役はピロウ・アスベックが演じる。さらに、アニメ「攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG」において、同作品の中で重要な役割を担うクゼ役にはミュージシャンとしても活躍するマイケル・ピット、映画オリジナルキャラクターであるオウレイ博士役は、『ショコラ』で知られるフランス女優ジュリエット・ビノシュが演じる。監督のルパート・サンダースは『ゴースト・イン・ザ・シェル』について次のように話した。「作品を観るときっと感情的になると思います。アクション満載でクレイジーで極端な近未来を描いているのですが、中心となるのは”自分が誰であるのか?”を探そうとする旅。主人公は人間の脳が組み込まれたアンドロイド。サイバーパンクの世界観を描きつつも、主人公の内面を描いています」「非常に原作に強さがあるし、マンガ、アニメを実写化するのは難しい。それでも実写化にあたって、キャスティング、ロケーション、デザインを一から作り上げて、色彩にも拘りました。違和感のない世界観に仕上げたつもりです」ホンダの大型二輪車「NM4」も劇中に登場ホンダ(Honda)のNM4は「近未来」と「COOL」をテーマとして開発され、2014年4月に発売された。今回、NM4のコンセプトとそのスタイリングが『ゴースト・イン・ザ・シェル』の世界観に合致したことで、車両提供が実現。ホンダは車両の他に、車両の新たなデザインスケッチについても提供。映画制作スタッフがスケッチをもとに撮影車両として製作し、主人公が乗車するヒーローバイクとして使用された。なお、劇中に登場するNM4をベースとした車両は「第33回大阪モーターサイクルショー2017」(3月18日(土)~20日(月・祝))、「第44回東京モーターサイクルショー」(3月24日(金)~26日(日))での展示を予定している。日本限定オリジナルポスタービジュアル公安9課のメンバーがズラリと顔を揃え、サイバーパンクの世界観が炸裂している「日本限定オリジナルポスタービジュアル」が公開された。サイバーパンクの代名詞とも言うべきオリジナルの世界観を見事に踏襲した近未来のビル群を背に、スカーレット・ヨハンソン演じる少佐、ビートたけし演じる少佐の上司である荒巻、ピルー・アスベック演じるバトーの他、人気キャラクターのトグサ、サイトーら公安9課のメンバーが集結し、それぞれが見据える先に強大な敵の存在を感じさせる視線が印象的なデザインに仕上がっている。作品情報『ゴースト・イン・ザ・シェル』公開時期:2017年4月7日(金)原作: 士郎正宗「攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL」原題:GHOST IN THE SHELL監督:ルパート・サンダース出演:スカーレット・ヨハンソン、ビートたけし、マイケル・ピット、ピルー・アスベック、チン・ハン、ジュリエット・ビノシュ(C)MMXVI Paramount Pictures and Storyteller Distribution Co. All rights Reserved.
2016年04月19日リリー・フランキーが主演を務め、寺島しのぶ、池松壮亮、そして橋本愛という映画ファンが気になるメンバーが顔をそろえた『シェル・コレクター』が完成。盲目の貝類学者を演じたリリーと、物語のキーパーソンに扮した橋本愛を直撃。ともに「こうした映画は必要」と語る不可思議な雰囲気を湛えた本編を振り返った。その他の写真「ま、これは実現しないパターンの企画が来たなと思って、実現しなそうな枠フォルダに入れておきました」と、最初に企画が来た段階での印象を笑いながら語るリリー。ピュリッツァー賞作家の外国小説を、舞台を日本に置き換え、『美代子阿佐ヶ谷気分』で海外からも一躍注目を浴びた坪田義史監督がオリジナリティを加え映画化した本作では、沖縄の離島で孤独に過ごす盲目の貝類学者が奇病を治したことから、身辺にさざ波が立つ。リリーが続ける。「これだけ特殊な企画が通るのかなと。でも、物語とかリアルとか、泣けるとか笑えるとかではなく、映画っていう芸術のなかの何かが身体に入ってくるような、こういう映画はなきゃいけない。それにこうしたカルト的な映画の主演依頼が来て、俺が断ってどうするんだという思いもありました。メインキャスト4人ともサブカル臭がありますよね(笑)」橋本は安心して参加したと述懐。「私がお話しをいただいたときには、リリーさんたちがすでに決まっていました。信頼感抜群の布陣だなと感じましたね。ただ原作では私が演じた嶌子(しまこ)にあたる人物の心情の描写もあったのですが、脚本にはそういった人間的な描写はなく、監督からは希望の光に導く役割だとお話しいただきました。形而上的なセリフが多かったので、私としては成立させるのに必死でしたね」一方、リリーは自身の役柄についてこう分析する。「『孤独とは親密なものだよ』とか、普通に聞いたら何事ですか?みたいなことを言う人物なんですが、でもこの人の存在自体はそんなに珍しくはないという認識でやってました。現実逃避して、ひとり趣味に埋没しながらも、結局ひとりになれない。現代人の典型的な悩みを抱えている人だと」。そのうえで、やはり特異に仕上がった本作を「監督の妄想に付き合った映画」との言い回しで賞し、「比類なきというか、観たこともない映画を作りたいというところから監督は始めているので、観終わってみんながポカンとするのは、成功なんだと思います(笑)」と締めた。橋本も「監督には人を巻き込む力があるんだと思いました。本当に純粋で、撮影中は少年のようでした」と破顔し、先のリリーの思いに同調した。「こういう作品がなくなっていくと、均されてしまうというか、怖いことだと思います。それに、やっぱり文化に触れるというのは豊かなことなんだと思います」『シェル・コレクター』2月27日(土) テアトル新宿、桜坂劇場ほか全国ロードショー取材・文・写真:望月ふみ
2016年02月24日日米合作でつくられたリリー・フランキー15年ぶりの単独主演最新作『シェル・コレクター』がこのほど「第45回ロッテルダム国際映画祭」Bright Future部門に正式出品されることが決定。さらに主演のリリーさん、共演の橋本愛、そして監督の坪田義史、抽象映像監督の牧野貴が同映画祭へ参加することが明らかとなった。貝の美しさと謎に魅了され、その世界で名を成した盲目の学者(リリー・フランキー)は妻子と離れ、沖縄の孤島で厭世的生活を送っていた。しかし、島に流れ着いた女・いづみ(寺島しのぶ)の奇病を偶然にも貝の毒で治したために、それを知った人々が貝による奇跡的な治療を求めて次々と島に押し寄せるようになる。その中には息子・光(池松壮亮)や、同じく奇病を患う娘・嶌子(橋本愛)を助けようとする地元の有力者・弓場の姿もあった。本作は、ピューリッツァー賞受賞作家アンソニー・ドーアの同名小説を原作に、ニューヨークでも活躍してきた坪田監督が、舞台を沖縄に置き換え、オール沖縄ロケで撮影。原作に始まり、音楽、劇中絵画、プロデューサーなど日米の才能が集結、さらにリリーさんを含め、多くの美大出身者が勢揃いしているからこそ創り出せた映像美も大きな魅力となっている。今回正式招待された「ロッテルダム国際映画祭」は、オランダのロッテルダムで開催される映画祭で、世界各国からインディペンデント映画や実験映画、視覚芸術分野における新たな才能を発掘し次々と世に輩出する、国際映画祭の中でも権威ある映画祭のひとつ。毎年1月終わりに開催され、今年も現地時間1月27日~2月7日に開催。本作が出品されるのは、映像的に革新的かつ固有の個性を持つ映画作家の作品をセレクションする「Bright Future部門」で、今後の活躍が期待される才能豊かな監督の作品が例年上映されている部門だ。そして、1月31日 (現地時間)、日本に先駆けてのワールドプレミア上映に、本映画祭初参加となるリリーさんと橋本さん、前作『美代子阿佐ヶ谷気分』がコンペティション部門に出品された経験を持つ坪田監督、本作で抽象映像監督を務め、最高賞であるタイガーアワードも受賞している実力者た牧野監督が登壇。さらに牧野監督は「cinema concret」が、短編部門のタイガーアワードコンペに出品されることも決定している。また本作の出品について坪田監督は「日本の公開に先駆けてワールドプレミア上映出来ることを大変嬉しく思っています」と喜びを語り、「ロッテルダム映画祭は、前作で招待されていてご縁を感じます。アメリカの原作小説を日本に置き換えて脚色したこの映画は、リリー・フランキーさんはじめ日本を代表する名優の皆さんが彩ってくれました。海外の皆さんがどのように反応するか楽しみです」と期待に胸膨らませている様子だ。『シェル・コレクター』は2月27日(土)よりテアトル新宿、桜坂劇場(沖縄)ほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)
2016年01月22日昭和シェル石油は、 同社が選出する「シェル美術賞2015」の受賞・入賞作品を展示する「シェル美術賞展2015」を開催している。会期は12月21日まで(15日は休館)。開館時間は10:00~18:00(入館は17:30まで/11日、18日は夜間開館10:00~20:00、入館19:30 まで/最終日は10:00~16:00、入館15:30まで)。会場は東京都・乃木坂の国立新美術館 1階展示室1B。入場料は一般400円、大学生200円、高校生以下および70歳以上は無料。同展では、昭和シェル石油が現代美術を担う将来性のある若手作家(40歳以下)の発掘を目的として1956年に創設した「シェル美術賞」の44回目となる「シェル美術賞2015」の受賞・入賞作品53点を展示する。2015年は552名の作家から807点の作品応募が寄せられた。同賞においてグランプリは選出なしとなったが、石井奏子さんの「雪の研究」と矢島史織さんの「モンスター」といった計2点を準グランプリとして選出。このほか、審査員賞3点、 審査員奨励賞3点を含む計53点の受賞・入選作品を決定、同展にて公開。それに加え、過去受賞・入選作家の活動サポートを目的に過去受賞入選作家4名の作品を展示する「シェル美術賞アーティストセレクション(SAS)」も併設する。なお、同賞の本江審査員長、保坂審査員と受賞作家8名によるトークショーを展覧会場内で実施する。開催日時は12月12日 14:00~15:00。
2015年12月10日伊勢丹新宿店本館5階キッチンダイニング・洋食器にて12月16日より「シェル・水牛の角製カトラリー&箸置き 製作実演」が行われる。同イベントではクリスマスや年末年始のパーティシーズンに合わせて、店頭でも人気のある「マルス(Marus)」のシェルカトラリー(600円から)、水牛カトラリー(600円から)、シェル箸置き(800円から)、ナイフレストなどを紹介する。クリスマス柄や年末年始に向けた干支デザインなど、季節に合わせたバリエーションも用意される。また、現地からの職人を招き、実際に箸置きを作る製作実演も行う。期間は12月16日から25日までとなっている。(※12月18日、21日を除く)
2015年12月08日俳優としても高い評価を受けるリリー・フランキーが、盲目の貝類学者役で15年ぶりの単独主演を務める『シェル・コレクター』。寺島しのぶ、池松壮亮、橋本愛など豪華キャストの出演で話題を集める本作の、美しくも妖しい魅力あふれる予告映像と、リリーさんのコメントが到着した。貝の美しさと謎に魅了され、その世界で名を成した盲目の学者(リリー・フランキー)。妻子と離れ、ひっそりと彼が暮らす沖縄の孤島に、一人の女性・いづみ(寺島しのぶ)が流れ着く。彼女が患っていた奇病を偶然にも貝の毒で治療したことから、それを知った人々が続々と島に押し寄せるようになり、彼の静かな生活は一変。その中には自らの息子・光(池松壮亮)や、同じく奇病を患う娘・嶌子(橋本愛)を助けようとする地元の有力者・弓場の姿もあって…。アメリカの作家アンソニー・ドーアの処女短編集で、「O・ヘンリー賞」を始めとする多くの賞を受賞した「シェル・コレクター/貝を集める人」を原作に、舞台を沖縄に移して新たに生まれ変わった本作。メガホンを取ったのは、デビュー作『美代子阿佐ヶ谷気分』が各国の映画祭で絶賛された坪田義史監督だ。このたび解禁された予告編は、美しい沖縄の自然を背景に映し出しながらも、どこか不穏な空気を纏った、不思議な魅力あふれる映像となっている。心を閉ざした盲目の学者、島に突然現れた女、謎の奇病…。日々を淡々と送っていた主人公が人々の欲望に巻き込まれていく様子や独特の世界観には、恐ろしさすら感じ、つい引き込まれてしまう。『そして父になる』『凶悪』などの出演により、俳優としても確固たる地位を確立したリリーさんは「15年ぶりの単独主演作は、またしてもカルト映画になりました。坪田監督は独特の感覚を持っている人。『シェル・コレクター』のような作品は今の日本映画界において貴重です。いろんな意味で稀な映画。美しさと醜さのファンタジーをお楽しみください」と語り、唯一無二の“坪田ワールド”作品への自信をのぞかせている。『シェル・コレクター』は2016年2月よりテアトル新宿、桜坂劇場(沖縄)ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2015年11月30日リリー・フランキーを主演に迎え、寺島しのぶ、池松壮亮など豪華キャストが出演することで注目を集める日米合作の映画『シェル・コレクター』。来年2月の公開に先駆け、本作のティザービジュアルと特報映像が解禁した。主人公は“貝”の美しさと謎に魅了され、もう目ながら貝類学の世界で名を成し遂げた学者。彼は妻、息子と離れ、沖縄の孤島で貝を蒐集しながらひっそりと静かな厭世的生活を送っていた。しかし学者の静謐な日々は、島に流れ着いた画家の女・いづみが出現し、学者とひとつ屋根の下に暮らし始めることで次第に狂い始める。そして、ある日いづみの患っていた奇病を偶然にも貝の毒で治したために、それを知った人々が貝毒による奇跡的な治療法を求めて次々と島に押し寄せるようになる。その中には息子・光や、同じく奇病を患う娘・嶌子を助けようとする地元の有力者・弓場の姿もあった。原作は、本年度ピュリッツァー賞を受賞した、アメリカの作家アンソニー・ドーアの同名短編「シェル・コレクター/貝を集める人」。同名処女短編集で「O.ヘンリー賞」を始めとする多くの賞を受賞したアンソニー・ドーア作品初の映画化となる。今回、盲目の貝類学者の主人公を演じるのは『そして父になる』『凶悪』で各映画賞を総ナメにしたリリー・フランキー。そして島に流れ着き学者と奇妙な同居生活を始める画家・いづみには『キャタピラー』でベルリン映画祭最優秀女優賞を受賞し、映画はもちろん舞台やテレビにも幅広く活躍する寺島しのぶが演じる。また主人公の息子・光役には『ぼくたちの家族』『紙の月』などで受賞が続き目覚しい活躍をみせる池松壮亮、奇病を患う娘・嶌子を演じるのは、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」でお茶の間の誰もが知る存在となり、若手実力派女優として本年も話題作の公開が目白押しの橋本愛といった豪華キャストで脇を固めている。全編沖縄でロケを敢行したという本作。今回公開された特報映像はリリーさんが歩く海の映像から始まる。沖縄の手つかずの自然が映し出されており、その風景の中で盲目の貝類学者である主人公が静かな生活から一変、運命が転換していくことを予感させる映像となっている。併せて解禁されたティザービジュアルは、“見えずとも指先が感じる貝の螺旋…ここにあるのは、まるで奇跡だ”という文と共に、盲目の学者演じるリリーさんが沖縄の海辺を歩く。夕日に染まるその姿がドラマを感じさせる、そんなポスターとなっている。沖縄の美しい映像と盲目の主人公という難しい役どころを演じることとなるリリーさんの演技や脇を固める豪華キャスト人たちの演技にさらに注目を集めそう。『シェル・コレクター』は2016年2月よりテアトル新宿、桜坂劇場(沖縄)全国にて順次公開。(cinemacafe.net)
2015年09月24日ヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)が10月24日、新作ウォッチコレクション「ダイヤモンド シェル(Diamond Shell)」(4万6,000円~5万2,000円)を発売する。様々な女性が使いやすいよう、繊細かつクラシックなデザインに仕上げられた同コレクション。ダイヤル中央には、ヴィヴィアン・ウエストウッドを象徴するオーブ(ORB)が柔らかなシェルの色合いで繊細に描かれ、フェイスの4箇所にスワロフスキークリスタルを施すことで、特別な雰囲気が漂う演出がなされている。同コレクションの発売を記念して、ヴィヴィアン・ウエストウッドウォッチの購入者に先着でノベルティをプレゼントするキャンペーンも実施される。
2015年09月16日前回は、シェルとシェルスクリプトがどのようなものかということと、パスの取り扱いについて学びました。今回はその続きとして、実際にPythonをシェルスクリプトのように使い、その実例を紹介します。○シェルの呼び出しシェルスクリプトは前回説明したように、「OSのコマンドの呼び出し」と「シェルスクリプトの文法」で構成されています。Pythonをシェルスクリプトのように使うには「PythonでOSのコマンドを呼び出し」、その結果を必要に応じて「Pythonの文法」で処理することで実現できます。つまり、PythonでどのようにOSのコマンドを呼べるかということさえ知っていれば、特に新しいことを学ばなくてもPythonをシェルスクリプトのように使うことが可能なわけです。PythonがOSのコマンドを利用するには特定の関数を呼び出すだけでよいのですが、その内部には以下の流れがあります。Pythonとしては単にシェルに仕事を依頼し、その結果を習得しているだけですが、呼び出されたシェルはOSにアクセスを行い、コマンドに応じたアクションがkernelで実行されています。シェルスクリプトとしてPythonを使う前に、OSのコマンドの呼び出し方を扱ってしまいます。これには、以下のような2通りの方法があります。os.system(’COMMAND’)commands.getoutput(’COMMAND’)os.system関数は引数で受け取ったコマンドを実行しますが、その返り値は成功か失敗かを返すだけです。一方、commands.getoutput関数はコマンドを実行したときに、本来ターミナルに表示されるべきテキストを返り値として返します。そのほかに、subprocessモジュールを使う方法などもあり、こちらは機能的にも優れているのですが、複雑なので今回は割愛します。コマンドの応答がいらない呼び出しまず最初にos.systemです。具体的に試してみます。import osprint(os.getcwd())print(os.system(’touch test_python.txt’))print(os.system(’ls -l’))見ていただくとわかるように、まず最初に現在の作業ディレクトリの情報を表示し、次にtouchコマンドでtest_python.txtというファイルを作成しています。そして最後に’ls -l’として現在のディレクトリのファイル一覧を出力しています。これを実行すると、たとえば以下のような出力が得られます。/Users/yuichi/Desktop00作業ディレクトリは実行環境により異なりますが、注目して欲しいのはtouchとls -lの表示結果が0となっている点です。先にお伝えしたように、os.system関数は返り値が成功(0) or 失敗(0以外)を返すだけなので、今回は成功が返ってきています。確認してみると表示された作業ディレクトリ /Users/yuichi/Desktopでtest_python.txtというファイルが確認できるはずです。そのためコマンドが実行されていることに間違いはありません。ただ、コマンドが実行された際に表示される文字列を取得できていないので、’ls -l’に関してはまったく使い物にならないといえます。表示結果を取得するコマンド呼び出し次は、実際に画面に表示される文字列を取得してみます。特に難しいことはなく、先ほどのos.system関数の代わりにcommands.getoutput関数を使えばよいだけです。import os, commandsprint(os.getcwd())print(commands.getoutput(’touch test_python2.txt’))print(commands.getoutput(’ls -l’))これを実行すると以下のような出力が返ってきます。/Users/yuichi/Desktoptotal 17648drwxr-xr-x 10 yuichi staff 340 Aug 28 15:10 CLV-rw-r--r--@ 1 yuichi staff 283507 Aug 31 16:21 N7K_vs_Catalyst-an.pngdrwxr-xr-x 3 yuichi staff 102 Jun 15 17:09 SDN…省略…-rw-r--r--@ 1 yuichi staff 1176845 Aug 28 13:06 yuiito-slide.pdfdrwxr-xr-x 13 yuichi staff 442 Dec 9 2014 yukumoこの出力は当然環境によって変わってきますが、2行目がtouchコマンドの出力(出力がないので空行)となり、3行目以降が’ls -l’の出力になっています。コマンドが成功したか失敗したかは確認しづらくなってしまいましたが、出力を利用するプログラムではこちらのほうが使いやすいです。たとえば、特定の宛先に対する「pingの到達率」の取得を行うプログラムを書いてみましょう。まずPythonが呼び出すことになるpingの出力がどのようになるか、コンソールで確認します。[root@localhost ~]# ping 192.168.141.169 -i 0.1 -c 5PING 192.168.141.169 (192.168.141.169) 56(84) bytes of data.64 bytes from 192.168.141.169: icmp_seq=1 ttl=64 time=0.568 ms64 bytes from 192.168.141.169: icmp_seq=2 ttl=64 time=0.899 ms64 bytes from 192.168.141.169: icmp_seq=3 ttl=64 time=0.471 ms64 bytes from 192.168.141.169: icmp_seq=4 ttl=64 time=0.445 ms64 bytes from 192.168.141.169: icmp_seq=5 ttl=64 time=0.443 ms--- 192.168.141.169 ping statistics ---5 packets transmitted, 5 received, 0% packet loss, time 403msrtt min/avg/max/mdev = 0.443/0.565/0.899/0.173 msコマンドのオプション-iはpingのパケットを送る間隔(インターバル)で、-cは送る回数を指定するオプションです。出力をみるとpingの到達率を取得するためには“5 packets transmitted, 5 received, 0% packet loss, time 403ms”の行の“0%”に対応している箇所を取得できればよいことがわかりますね。これは、以前解説した正規表現を使えば実現できます。実際に書いてみましょう。宛先はコマンドライン引数で指定するようにします。import sys, commands, reif(len(sys.argv) != 2):exit()dest_ip = sys.argv[1]ping_command = ’ping ’ + dest_ip + ’ -i 0.1 -c 5’result = commands.getoutput(ping_command)regex = re.compile(’\d+ packets transmitted, \d+ received, (\d+)% packet loss, time \d+ms’)for line in result.split(’\n’):m = regex.match(line)if m:packet_loss = int(m.group(1))packet_receive = 100 - packet_lossprint(str(packet_receive) + ’% packets received’)少し復習も兼ねて解説します。sys.argvはコマンドライン引数へのアクセスです。ここから引数として与えられたpingの宛先IPを取得しています。そしてコマンド文字列を作り、commands.getoutputでコマンドの実行と実行結果の取得をしています。次にpingのpacket loss率を取得するための正規表現を作成しています。何度もマッチさせることになるので、高速化のためにコンパイルした正規表現を利用します。その次に、コマンドの返り値である文字列をsplit(’\n’)とすることで出力を「各行」ごとのリストにし、それをforループで回しています。forループの中では、先ほどの正規表現を使ってロス率を取得し、そこから到達率を算出して表示を行っています。実行すると以下のようになります。[root@localhost ~]# python ping.py 192.168.141.169100% packets receivedコマンドを作成したり正規表現を使ったりして面倒なのですが、もしこれをOSのpingコマンドを使わずに作るとしたら、もっと面倒なはずです。具体的にはPythonでICMP echo packetを作り、相手からのICMP echo replyを受け取るということを何度か繰り返し、最終的に到達率を算出するというプログラムになるでしょう。PythonでOSのコマンドを利用するということは「OSのコマンドで実現できることを実装しなくてよい」ということです。イケているライブラリを使うとコード量を大幅に減らせるのと同じで、シェルの力を借りることでコード量を大幅に減らし、コードを単純化することができます。ぜひ積極的に活用してみてください。○シェルスクリプトの実用例さて、先ほどのpingの例は、実はこれから紹介する実用例への伏線でした。Pythonをシェルスクリプトとして利用する方法はさまざまでしょうが、今回は私の本職であるCiscoのTACエンジニアとして、機器の検証作業を行う際に利用した事例を紹介します。具体的には、Ciscoのデータセンター向けSwitchである「Nexus」が「機器故障時のトラフィック断時間を最小化」するための特殊な技術VPCを使ってトラフィックをロードバランスしている状況でさまざまなフローを流し、すべてのフローが問題なく届くか確認するためのテストです(普段は「IXIA」などのトラフィック測定器などを使ってテストをしています)。以下、テストの構成を記載します。図の下側は検証機器で、左側の「Cisco Nexus 2000 (FEX)」から入った通信が右側のFEXから出ているか、右から左への通信もきちんと通っているか、確認をとります。左右のFEXはそれぞれVMWareの「ESXi」と呼ばれるハイパーバイザーが載った「Cisco UCS Server」に接続されています。ESXi上のLinuxのVirtual Machineはそれぞれ別のvSwitchに接続されるため、Linux間でお互いに通信するために一旦外に出なければいけないように設定されています。つまり、VM1がVM2にpingを打つと、一旦左のNexus 2000にパケットが届けられ、それが右側までネットワークの中を通り、最終的に右側のNexus 2000からVM2にパケットが届けられます。VM2からVM1への通信も同様です。この状況でVM Linux1、2のインタフェースにそれぞれ50個のIPを与え、送信元50×宛先50の2500パターンの通信フローを作り、すべてが問題なくLinux1、2の間で到達するかというテストを実施します。OSのレベルで見ると、以下のような通信テストだといえます。なお、このテストの設定は残っていないので、今回は単に同一vSwitch上に存在するVM間で10×10の100flowを順番に流していき、すべてのパケットが届くかどうかをテストする簡易版としています。検証時は、後で記載するマルチスレッドを使って複数フローを同時に流していました。さて、実際にスクリプトの話に入りましょう。まず最初に、テストを行うにあたりインタフェースに複数のIPを与える必要があります。スクリプトは以下となります。import osINTF_PREFIX = ’eno16777736’NET_IP = ’192.168.141.’HOST_IP_FROM = 10HOST_IP_TO = 19for index, hostip in enumerate(range(HOST_IP_FROM, HOST_IP_TO + 1)):intf = INTF_PREFIX + ’:’ + str(index + 1)ip = NET_IP + str(hostip)ifconfig_command = ’ifconfig ’ + intf + ’ ’ + ip + ’ netmask 255.255.255.0’print(str(os.system(ifconfig_command)) + ’ ’ + ifconfig_command)同一インタフェースに複数のIPを与えるには“ifconfig インタフェース名:X IP_ADDRESS netmask NET_MASK”というコマンドを与えればよいです。そのため、このコマンドをfor文を使って連番で与えるためのプログラムとなっています。なお、for文でenumerateという関数を使っていますが、これは以下のような動きをする関数です。>>> for i,j in enumerate([’a’, ’b’, ’c’, ’d’]):... print(str(i) + ’ ’ + j)...0 a1 b2 c3 d見てもらうとわかりますが、[’a’, ’b’, ’c’, ’d’]というリストのループを回す際にそれが何週目であるかという情報を取得しています。“for i,j”のiに何週目か、jにオリジナルのリストの値が入っています。そして最後にos.systemでコマンドを実行し、その返り値(成功 or 失敗)と、コマンドをprint文で表示しています。これを実行してみます。[root@localhost ~]# python setip.py0 ifconfig eno16777736:1 192.168.141.10 netmask 255.255.255.00 ifconfig eno16777736:2 192.168.141.11 netmask 255.255.255.0...0 ifconfig eno16777736:9 192.168.141.18 netmask 255.255.255.00 ifconfig eno16777736:10 192.168.141.19 netmask 255.255.255.0os.systemコマンドの返り値が0なので、コマンドの実行は成功しています。せっかくなので、きちんとipが設定されているかどうか確認してみます。[root@localhost ~]# ifconfig | grep ’eno16777736\|192.168.141.’eno16777736: flags=4163<UP,BROADCAST,RUNNING,MULTICAST> mtu 1500inet 192.168.141.161 netmask 255.255.255.0 broadcast 192.168.141.255eno16777736:1: flags=4163<UP,BROADCAST,RUNNING,MULTICAST> mtu 1500inet 192.168.141.10 netmask 255.255.255.0 broadcast 192.168.141.255eno16777736:2: flags=4163<UP,BROADCAST,RUNNING,MULTICAST> mtu 1500inet 192.168.141.11 netmask 255.255.255.0 broadcast 192.168.141.255...eno16777736:9: flags=4163<UP,BROADCAST,RUNNING,MULTICAST> mtu 1500inet 192.168.141.18 netmask 255.255.255.0 broadcast 192.168.141.255eno16777736:10: flags=4163<UP,BROADCAST,RUNNING,MULTICAST> mtu 1500inet 192.168.141.19 netmask 255.255.255.0 broadcast 192.168.141.255問題ないですね。これで「eno16777736」というインタフェースに、オリジナルのIPと10個の今回設定したIPがふられていることがわかりました。同様のことをIPが重複しないように反対側のLinux 2でも実施します。IPを設定できたので、次にLinux1からLinux2へpingするプログラムを書きます。Linux1のすべてのIPからLinux2のすべてのIPに対してpingします。import re, commandsINTERVAL = ’0.1’COUNT = ’10’NET_IP = ’192.168.141.’SRC_HOST_IP_FROM = 10SRC_HOST_IP_TO = 19DEST_HOST_IP_FROM = 20DEST_HOST_IP_TO = 29def ping(dest_ip, src_ip):ping_command = ’ping ’ + dest_ip + ’ -I ’ + src_ip + ’ -i ’ + INTERVAL + ’ -c ’ + COUNTresult = commands.getoutput(ping_command)regex = re.compile(’\d+ packets transmitted, \d+ received, (\d+)% packet loss, time \d+ms’)for line in result.split(’\n’):m = regex.match(line)if m:packet_loss = int(m.group(1))packet_receive = 100 - packet_lossprint(str(packet_receive) + ’% ’ + src_ip + ’ -> ’ + dest_ip)for src_host_ip in range(SRC_HOST_IP_FROM, SRC_HOST_IP_TO + 1):src_ip = NET_IP + str(src_host_ip)for dest_host_ip in range(DEST_HOST_IP_FROM, DEST_HOST_IP_TO + 1):dest_ip = NET_IP + str(dest_host_ip)ping(dest_ip, src_ip)途中にあるping関数は先ほどのpingの例とほとんど同じですが、送信元と送信先を示すようにprint文が若干変更されています。そのping関数を送信元IPと宛先IPの2重ループで呼び出すことにより、送信元10パターン、宛先10パターンの計100パターンのping を実施しています。実行すると以下のようになります。[root@localhost ~]# python ping.py100% 192.168.141.10 -> 192.168.141.20100% 192.168.141.10 -> 192.168.141.21100% 192.168.141.10 -> 192.168.141.22100% 192.168.141.10 -> 192.168.141.23100% 192.168.141.10 -> 192.168.141.24100% 192.168.141.10 -> 192.168.141.25100% 192.168.141.10 -> 192.168.141.26100% 192.168.141.10 -> 192.168.141.27100% 192.168.141.10 -> 192.168.141.28100% 192.168.141.10 -> 192.168.141.29100% 192.168.141.11 -> 192.168.141.20100% 192.168.141.11 -> 192.168.141.21…実行してみるとわかりますが、1行の表示につき1秒以上かかっており、すべてが終わるまでになかなか時間がかかりそうです。○OSへのリクエストの高速化最後にコマンド呼び出しをするプログラムの高速化についてお話します。シェルを使ったプログラムは、Pythonだけで実施するよりも比較的に遅いことが多いです。正確にはシェルというよりも、networkやdiskアクセスの遅さなどに起因するため、Pythonだけでも起こりえる問題ですが、実際にはシェルを使う場面で出会うことが多いです。たとえば先ほどのpingのコマンドを実行する際、インターバル0.1秒で10発打つので最低1秒かかります。なかなかの遅さです。速度の遅さのボトルネックがCPUやメモリにないのであれば、OSのコマンドの呼び出しを多重化することでコマンドの合計実行時間を短くすることが可能かもしれません。先のpingの例は1コマンドにつき1秒かかるものの、5コマンドを並列に実行しても実行時間は1秒のままでしょうから、1コマンドあたりは0.2秒に短縮されていると考えることができます。以下にこの並列実行による実行時間短縮の概念の図を記します。上図の上側は今までの例のように、「PythonからShellの呼び出しをしたあと、結果を受け取るまで待つ」という際の動きです。今までのサンプルはすべてこのパターンです。一方、下側は「複数の命令を同時に発行」しています。これは「並列実行」と呼ばれており、「マルチスレッド」といった技術を使うことで実現できます。マルチスレッドを現時点で学ぶのは早すぎるので、本連載の最後あたりで改めて取り扱います。演習1シェルの’ls -l’コマンドを使って「プログラムが実行されたディレクトリ」の配下にあるディレクトリ名のみ抽出してください。たとえば’ls -l’を実行すると以下のような出力になります。この各行の最初にある“drwxrwxrwx”はファイルのパーミッションなどの情報を示していますが、この最初の文字がdだとディレクトリです。[root@localhost ~]# ls -ltotal 3372-rw-------. 1 root root 1475 Dec 22 2014 anaconda-ks.cfgdrwxrwxrwx. 18 500 500 4096 Dec 23 2014 click-2.0.1-rw-r--r--. 1 root root 3423136 Sep 25 2011 click-2.0.1.tar.gz-rw-r--r--. 1 root root 919 Sep 2 12:58 ping.py-rw-r--r--. 1 root root 393 Sep 2 09:38 setip.py-rw-r--r--. 1 root root 477 Sep 1 17:42 test.pydrwxr-xr-x. 2 root root 4096 Sep 2 13:12 testdir1drwxr-xr-x. 2 root root 4096 Sep 2 13:12 testdir2-rw-r--r--. 1 root root 0 Sep 2 13:12 testfile1-rw-r--r--. 1 root root 0 Sep 2 13:12 testfile2dがディレクトリなので、この階層でプログラムを実行した場合の出力は、click-2.0.1testdir1testdir2となります。演習2引数で与えられたドメインに対してpingを行い、RTT(Round Trip Time)の平均値をミリ秒で表示するプログラムを作成してください。たとえば以下のような出力となります。test.py cisco.comaverage RTT is 185.846 ms※解答はこちらをご覧ください。連載内容に一区切りついたので、次回は今までの演習の解説と解答を行います。今後の話題はオブジェクト指向が中心となります。
2015年09月07日読者のみなさんは、「シェルスクリプト」をご存知ですか。簡単にいってしまうと、「“cd”や“ls”といったターミナルで利用するOSのコマンド」とそれを制御する文法に従って書かれたプログラムのことです。今回と次回は、Pythonでそれ相当のことを実行する方法について紹介します。○「シェル」とはシェルは以下の図のようにOS(Kernel)とユーザの間に存在するコマンドベースのインタフェースとなります。たとえば「cd」というコマンドは、ユーザがOSに対して「現在のディレクトリを変更して」と依頼し、OSがシェルを介してユーザの要求を受け取り応答を返すという流れで動きます。シェルスクリプトは、ユーザからシェルへの要求をプログラムに沿って実行するものです。たとえばファイルのバックアップを定期的に実行しようと思った場合、NFSでリモートのストレージをマウントディレクトリA 配下を日付をつけて丸々コピーディレクトリB 配下を日付をつけて丸々コピーディレクトリC 配下を日付をつけて丸々コピーストレージをアンマウントという処理をシェルスクリプトで作成し、それをcronなどで定期的に呼び出すという利用例が考えられます。これぐらいならシェルスクリプトで作成すれば十分なのですが、シェルスクリプトの文法はPythonほど強力ではなく、複雑なことをするのには向いていません。真偽のほどは定かではありませんが、「Perl」と呼ばれている古い有名なスクリプト言語は、Bashより前のシェルスクリプトが貧弱で互換性に乏しいことを理由に開発されたという話を聞いたことがあります。こういった話からもわかるように、スクリプト言語はシェルスクリプトとの親和性が非常に高いため、スクリプト言語をシェルスクリプトのように使うということが可能なのです。Pythonをシェルスクリプトのように使う際は以下のイメージのような形で動いていると考えてもらうとわかりやすいかもしれません。先ほどはユーザがシェルを操作していましたが、それをPythonにやらせているだけです(なお、今まではシェルを経由せずにPythonが直接OSとやりとりをしていました)。シェルを使いこなせないとシェルスクリプトを書けないように、Pythonでシェルプログラミングのようなことをするには、ある程度シェルを知っていることが前提となります。なお、今回はLinux上での利用を前提に記事を書きます。Posix準拠のMacだとほぼ同じことができると思いますが、Windowsは利用するコマンドがまったく違うので気をつけてください。○OSのパス毎度のことですが、今回も脱線からはじまります。シェルスクリプトはOSの機能を利用するため、どうしてもOSのディレクトリ構造を意識する必要があります。そのため、先にOSのパスの基本概念と、Pythonでパスを操作する方法について話してしまいます。基本的なことですが、パスはOS上のファイルやディレクトリの所在地を示すために利用されています。たとえば上記の図でいうと、右上にあるpython.pptxというファイルの所在地は“/Users/yuichi/Documents/python.pptx”と示せます。OSの階層構造は、たとえばルートを地球とすると、その下の階層が国、都道府県(State)、町……と続いていくように、エリアを区切っていくイメージです。ただ、階層の深さは / 直下のファイルから、資源が許す限り深くすることができるという点で住所と異なります。先ほどの例ではOSのディレクトリ構造をトップから辿ることで位置を指し示しましたが、場所Aから場所Bを相対的に指定することでも位置を示すことができます。たとえば上記の図でtest.txtを指し示す際、今自分がVMディレクトリーにいるのであれば、2つ上の階層まで戻り(Documents -> yuichi)、そこにあるtest.txtを指し示せばいいことがわかります。この際、上の階層を表現する必要がありますが、それは特別な記法“../”で示されます。2つ上であれば“../../”と繰り返します。必要であれば、その後ろにディレクトリ名やファイル名を続けていきます。そのため、VMディレクトリー上にいるとし、そこからtest.txtを示すのであれば“../../test.txt”と指定すれば問題ありません。今自分がいるディレクトリ自体を示す特別な記法は“./”です。今自分がいるディレクトリのファイルなどは、特に“./”を使わずにも指定できるので、必ずしも使う必要はないのですが、「今いるディレクトリであるということをあえて明示する場合」や「シェルスクリプトが書かれたファイルを実行」という特別な場合に利用されることが多いです。○Pythonによるパスの操作それでは実際にPythonでパスを操作する方法について扱います。といっても話すことはそれほど多くなく、現在のパスの取得と、パスの変更(今いるディレクトリの変更)、絶対パスの取得方法あたりだけです。当面はこれだけを知っていれば十分かと思います。まず最初に現在のパスの取得です。これは以下のようにして行います。>>> import os>>> os.getcwd()’/Users/yuichi’まずosモジュールをimportし、getcwd()関数を使います。getcwd()関数は現在のパスを文字列として返します。上記の例では’/Users/yuichi’が返されていますが、これはPythonコマンドが実行されたディレクトリが ’/Users/yuichi’ だったためです。試しに、import osprint(os.getcwd())というプログラムをデスクトップ上のtest.py (/Users/yuichi/Desktop/test.py)に記述し、これをさまざまなディレクトリで実行してみます。YUIITO-M-64WZ% pwd/Users/yuichiYUIITO-M-64WZ% python Desktop/test.py/Users/yuichiYUIITO-M-64WZ%YUIITO-M-64WZ% python /Users/yuichi/Desktop/test.py/Users/yuichiこの出力を見てもらうとわかるように、pwdで確認した「今自分がいるディレクトリ」でほかのディレクトリに存在するPythonプログラムが実行されています。相対パスの指定や絶対パスの指定は挙動に関与していません。そのため、自分が作成したモジュールが読み込めない、ファイルが読み込めないといった問題を防ぐためにも起点となるPythonプログラムのファイルが存在するディレクトリでプログラムの実行を行うのが無難かもしれません。実は、私はつい最近もこのトラブルにあいました。私が開発を指揮しているプロジェクトで、開発エンジニアから「Pythonコマンドだと実行できるが、cronで呼び出すと動かない」という問題の報告をもらって調査したところ、まさにこの問題だったのです。よく遭遇する問題なので、心の片隅にでも留めておいてください。話をもとに戻して、次にディレクトリの移動について説明します。ディレクトリの移動は以下のようにして行います。>>> import os>>> os.getcwd()’/Users/yuichi’>>> os.chdir(’Desktop’)>>> os.getcwd()’/Users/yuichi/Desktop’>>> os.chdir(’../../’)>>> os.getcwd()’/Users’OSのcdコマンドと同じですね。相対パスだけでなく絶対パスによる作業ディレクトリの変更も可能です。次に絶対パスの取得です。相対パスはどこの作業ディレクトリにいるかに依存して、実際に指し示すディレクトリが変わってしまうので、時と場合によっては不便です。絶対パスは長くて記述するのが面倒なものの、どこからでも必ず一意にディレクトリやファイルを指定できるので便利です。>>> import os>>> os.path.abspath(’./’)’/Users/yuichi/Desktop’>>> os.path.abspath(’test.py’)’/Users/yuichi/Desktop/test.py’>>> os.path.abspath(’test999.py’)’/Users/yuichi/Desktop/test999.py’現在の作業ディレクトリの絶対パスを得るためには、前にお伝えした特別なキーワード“./”を指定すればよいです。ファイル名やディレクトリ名を記述した場合は「作業ディレクトリの絶対パス + 与えられた文字列」を表示します。存在しないファイル名を指定してもエラーにはなりません。○ファイルやディレクトリの操作作業ディレクトリの変更や取得といったことだけでなく、実際にファイルやディレクトリを操作することも可能です。よく使うのがファイルの存在の有無の確認です。ファイルの読み込みや書き込みの際の存在確認によく利用されます。>>> os.path.exists(’/Users/yuichi/Desktop/test.py’)True>>> os.path.exists(’/Users/yuichi/Desktop/test999.py’)False存在の確認だけでなく、それがディレクトリかファイルかといった判定もできます。OSによってはディレクトリもファイルの一種なのですが、Pythonではディレクトリはファイルではないものとして扱われます。>>> os.path.isdir(’/Users/yuichi/Desktop/test.py’)False>>> os.path.isfile(’/Users/yuichi/Desktop/test.py’)True>>> os.path.isfile(’/Users/yuichi/Desktop’)Falseその次によく利用するのが、ある特定ディレクトリ配下のファイル一覧を取得する操作あたりでしょうか。Unixのlsコマンドに相当します。>>> os.listdir(’/Users/yuichi/Desktop/testdir’)[’dir1’, ’file1’, ’file2’]名前を見てもらうと想像できると思いますが、ディレクトリもファイルも返してきます。ただ、子ディレクトリの中身については返してきません。最後にディレクトリの作成と、ファイルとディレクトリの削除について説明します。ファイルの作成は通常は「書き込み」で実現します。ディレクトリの作成はmkdir関数で行います。>>> os.mkdir(’/Users/yuichi/Desktop/testdir/dir2’)>>> os.listdir(’/Users/yuichi/Desktop/testdir’)[’dir1’, ’dir2’, ’file1’, ’file2’]消去についてはremove関数とrmdir関数を使います。>>> os.remove(’/Users/yuichi/Desktop/testdir/file1’)>>>>>> os.remove(’/Users/yuichi/Desktop/testdir/dir2’)Traceback (most recent call last):File "<stdin>", line 1, in <module>OSError: [Errno 1] Operation not permitted: ’/Users/yuichi/Desktop/testdir/dir2’>>>>>> os.rmdir(’/Users/yuichi/Desktop/testdir/dir2’)>>>>>> os.listdir(’/Users/yuichi/Desktop/testdir’)[’dir1’, ’file2’]表示を見てもらうとわかるように、removeはファイルでrmdirはディレクトリに対する関数です。ディレクトリを再帰的に削除する関数os.removedirsという関数もありますが、これはディレクトリの中にファイルが入っていると失敗します。パスやファイル操作の詳細については以下のドキュメント参照ください。雑多なオペレーティングシステムインタフェース共通のパス名操作演習1あるディレクトリの「直下」に存在するすべてのファイル名(ディレクトリは不要)を書き出すプログラムを作ってください。演習2演習1のプログラムを改造し、あるディレクトリの「配下すべて」を対象としてください。※解答はこちらをご覧ください。パスの説明だけで長くなってしまったので、つづきは後編で紹介することにします。次回はOSのコマンドの実行方法と、シェルスクリプトの実用例について取り扱います。
2015年08月31日フォーカルポイントは17日、新型MacBook 12インチ用のシェルケース「TUNEWEAR eggshell for MacBook 12インチ」を発表した。発売は6月下旬。同社オンラインストアでの直販価格は税別3,686円。TUNEWEAR eggshell for MacBook 12インチは、薄さ約0.9mmのMacBook用シェルケース。新型MacBook 12インチに対応する。同製品はMacBookの天面と底面をカバーする2つのパーツで構成されており、ケースをつけた状態でもMacBookの各ポートへアクセスできる。素材には耐久性に優れたポリカーボネートを採用。底面の四隅には滑りを防ぐラバーパッドが付いている。本体サイズはW283×H196mmで、重量は約118g。カラーはマットクリアを用意する。
2015年06月18日いまさら聞けないシリーズの第5弾は、再び「シェルの基本技」について。実用的なトピックを選んでいるので、ターミナル初心者でも便利に使えるはずだ。シェルとは直接関係ないが、ターミナル上で日本語テキストファイルをプレビューするための対策も紹介しているので、あわせて参考にしてほしい。○以前実行したコマンドラインを検索する過去に実行したコマンドラインを「Control-p(C-p)」で呼び出せる(履歴機能)ことは、前回紹介したとおり。初期設定では500件もの履歴が保存されているため、つねにターミナルを起動しているようなシェルのヘビーユーザでないかぎり、履歴を呼び出すだけでコマンドの用は足りてしまうかもしれない。しかし、もう少し利用頻度が高いとそうはいかない。50回、100回も「C-p」を押すわけにもいかないし、誤って通り過ぎてしまう可能性もある。そんなときには、bashの履歴検索機能を使おう。利用するショートカットキーは「C-r」、Reverseの「R」と覚えればいい。「C-r」を押すと、プロンプト下に「(reverse-i-search)」と現れるので、検索したい文字を入力すればインクリメンタルサーチ(逐次検索)方式で過去に向かいコマンド履歴がサーチされ、ヒットしたものが右側に表示される。インクリメンタルサーチなので、文字を入力し続ければ対象が絞り込まれていくし、さらに「C-r」を押せばそこまで入力した文字列で履歴を検索できる。たとえば、defaultsコマンドの場合、「C-r」を押したあと「defa」あたりまで入力し、何度か「C-r」を押せば、過去に実行したコマンドラインを探し出せるはずだ。○エディタをすばやく呼び出すなにかと利用することが多い「テキストエディタ」。OS Xには、DockやLaunchpad、SpotlightやFinder上でダブルクリックなどいろいろな起動の手段が用意されているが、bashにもとっておきの(?)方法がある。それは、Controlキーを押しながらXキーに続けてControlキーを押しながらEキー、すなわち「C-x C-e」を使う方法だ。本来C-x C-eは、Emacsやvimなどのエディタでコマンドを入力し実行するためのショートカットキー -- 書き捨てのシェルスクリプトを作成したいときに便利なのだ -- に利用するものだが、それを律儀に守る必要はない。EDITOR環境変数に好みのエディタを定義し、それを起動するために利用しても構わない。たとえば、例1のとおりEDITOR環境変数に「open -e」(openコマンドでテキストエディットを起動)と定義しておけば、プロンプトでC-x C-eを押すだけでテキストエディットを起動できる。例2の要領で実行ファイルを指定すれば、「メモ」など任意のエディタも起動できる。ウインドウが非アクティブな状態で起動されてしまうが、個人的にはDockやLaunchpadより重宝している。例1:C-x C-eで「テキストエディット」を起動できるようにする$ export EDITOR=’open -e’例2:C-x C-eで「メモ」を起動できるようにする$ export EDITOR=’open -a /Applications/Notes.app/Contents/MacOS/Notes’○日本語テキストファイルを"チラ見"するための準備OS X Yosemiteの現在、ターミナルで日本語を扱うためのハードルはほぼ消滅した。デフォルトのシェルがbashに変わる前は(当初は「tcsh」だった)、マルチバイト文字を通さないため日本語IMEで文字入力できず、表示も崩れがちで、環境整備はひと苦労だった。現在は、テキストエンコーディング形式に「Unicode (UTF-8)」を指定してさえおけば、ほぼデフォルトの状態で日本語を扱える。ハードルが残っているとすれば、それは「標準のページャ(less)がシフトJISや日本語EUCを通さない」ことだろうか。テキストファイルの内容を確認したい場合、UTF-8のテキストファイルであれば「less ○○.txt」だけで表示できるが、他のエンコーディング形式のテキストファイルは文字化けする。シェルとは直接関係ないが、AppleはlessをシフトJIS/日本語EUC対応させるつもりはなさそうなので、自力で対策するしかない。幸い、「vim」に付属のスクリプトをエイリアスとして定義すれば日本語対応のlessとして利用できるので、他の日本語対応ページャをインストールするほどではない場合にはこの方法がお勧めだ。なお、「~/.vimrc」の用意も必要になるので念のため。$ alias less=’/usr/share/vim/vim73/macros/less.sh’・~/.vimrcset term=ansiset encoding=utf-8set fileencoding=utf-8set fileencodings=iso-2022-jp,sjis,euc-jp,utf-8
2015年02月24日デザイン雑貨を販売するfu-bi(フウビ)は17日、アルマジロの甲羅をイメージしたハードシェルアーマーバックパック「Solid Gray」の上部にキャリングハンドルを追加した新モデル「Solid Gray Mark II」の販売を開始した。価格は2万9,980円。「Solid Gray Mark II」は、オランダのデザインスタジオ「Lijmbach, Leeuw &Vormgeving」が設計したハードシェルアーマーバックパック「Solid Gray」の新型モデル。アルマジロの甲羅をイメージした近未来を感じさせるデザインが特徴で、ボディ素材には超軽量と高強度を兼ね備えたポリプロピレンブロック共重合体を使用。工業用としても使用される強固で堅牢な特殊素材によって、大切なコンテンツを傷や汚れ、衝撃からしっかりと保護してくれる。また、メインコンパートメントには、MacBook Proなど15.6インチまでのノートPCやタブレットを収納可能で、その底部にはクッション性の高いEPDM(エチレンプロピレンゴム)を装備。さらに長さ調節が可能なラップトップコードが付属するなど、収納したデバイスを衝撃から保護したり内部での揺れやガタつきを防ぐ設計となっている。コンパートメントの開閉はスマートスナップ方式のロック機構を採用し、内部へのスピーディなアクセスを実現している。一方、バッグ内側には2つのスモールコンパートメントが備わり、スマートフォンや携帯電話、キーホルダー、眼鏡、サングラスなどの小物を収納可能。さらに、A5サイズノートやメモ、名刺などを固定するのに便利なドキュメントクリップが付属する。さらに、同モデルでは新たにバックパック上部にキャリングハンドルを追加。通常時はボディに収納されたハンドルを引き出すことで、手持ちでキャリングすることが可能になる仕組みだ。このほか、ワンタッチで取り外しが可能な「Switch System」のスマートショルダーストラップを新たに採用し、「ブラック」、「ホワイト」、「レッド」、「オリーブ」、「ブルー」の5色のストラップを、ファッションや用途に合わせて変更することが可能となっている。スマートショルダーストラップは体格に合わせて長さを調節したり、バックパック本体から取り外して水洗いも可能。ちなみにストラップは単品でも販売されている(価格は2,580円)。なお、バックパック本体のボディカラーは「ホワイト」、「グレー」の2色が用意され、サイズは幅約32×高さ50×奥行20cm。重さは約1,275gで容量は約15リットル。雨などの水滴や汚れから守るレインカバーが付属する。
2015年02月17日いまさら聞けないシリーズの第4弾は、「シェルの基本技」について。コマンドのスペルなど覚えていられない、クリックした位置から編集できないと嘆く前に、シェルの履歴機能と基本的な編集機能について少しだけ知識を身につけよう。○以前実行したコマンドラインを再実行する「C-p」終日をターミナルで過ごすような猛者を除けば、シェル上で実行するコマンドの種類は限られている。カレントディレクトリを変更する「cd」、ファイルコピーに使う「cp」、ファイルの移動/リネームを行う「mv」が3巨頭とでもいえるだろうか。これらのコマンドは短いうえに書式は単純で覚えやすく、オプションを使うことも少ないので入力にさほどの苦労はない。一方、当コラム定番のコマンド「defaults」はどうだろう。「defaults write com.apple.iTunes show-store-arrow-links」などとオプション/内部コマンド(この場合「write」)が必須なうえに、長々とした引数もある。これを正確に覚えろというのは無理な相談だ。しかし、いちど実行したコマンドラインは「C-p」(Control+P)で再表示できる。bashの場合、実行したコマンドは「~/.bash_history」という不可視ファイルに記録されるので(初期値で500行)、それを「C-p」というショートカットキーで呼び出すというわけだ。押した数だけ遡れるので、最近実行したコマンドラインであれば数回C-pを押せば再表示できるだろう。なお、同じ機能がカーソルキー「↑」にもアサインされているが、Controlキーを中心とした操作体系を体得するためにも、「C-p」で覚えたほうがいい。うっかり過去へ行き過ぎてしまったときに備え、P(Previous)の反対としてN(New)、「C-n」(カーソルキー「↓」)もあわせて覚えておきたい。○行編集の基本テクニック「C-p」で呼び出した過去のコマンドラインは、そのまま再実行できればEnterキーを押すだけで済むが、実際のところそうはいかない。「cd」コマンドの引数(パス)を一部変更したい、「defaults write ~」のwriteをdeleteに変えたい、といった編集を要する場面が少なからずあるからだ。そんなときは、bashの行編集機能を活用しよう。カーソルを1つ前(左)へ移動するならBackの「B」、1つ後ろ(右)へ移動するならForwardの「F」を、それぞれControlキーとともに押せばいい。「C-p」に倣って表現すれば「C-b」と「C-f」だ。左右のカーソルキーも使えるが、操作体系統一のためにもControlキーとのコンビネーションで覚えておきたい。1文字づつ移動するのはまどろっこしい、行の先頭付近に編集したい部分がある、という場合には「C-a」を使おう。これで、カーソルは一足飛びに行頭へとジャンプする。行末へジャンプしたければ「C-e」だ。いずれにしてもControlキーを利用するので、すぐ身につくのではないだろうか。なお、コマンドの入力途中だがキャンセルしたい、最初からやり直したい、そんなときにはControlキーを押しながらC(C-c)を押そう。これで、その行の編集作業はキャンセルとなり改行される。○コマンドの綴りに自信がない必ず覚えておきたいシェル(bash)の機能のひとつに、「入力補完」が挙げられる。これは、コマンド名やファイルパスなどコマンドの実行に必要な文字列を、状況にあわせて適当に見繕ってくれるという便利機能だ。たとえば、「defaults」というコマンドを入力したいが、綴りに自信がなかったとする。8文字タイプするのが面倒、という理由でも構わない。そんなときは、「def」まで入力してから「TAB」キーを押してみよう。残りの「aults」が自動的に補完されたことに気付くはずだ。この機能は、bashがコマンドサーチパスが通った領域(第133回を参照)の内容をデータベース化し、前方が一致するコマンドを候補として表示することによって実現されている。「d」と「de」では一致するコマンドが複数あるため、いちど「TAB」キーを押すだけでは「defaults」以外の候補も表示されてしまうのだ。入力補完機能は、長々としたパスを入力するときにも大いに役立つ。たとえば、cdコマンドの引数に「/System/Library/CoreServices」を与えるとしてみよう。ターミナルに不慣れなユーザがこれを正確に入力するのは苦痛を伴うが、入力補完機能を知っていれば「/S」-TAB-「L」-TAB-「Cor」-TAB、わずかこれだけのキー入力で28文字からなるパスを入力できてしまう。もちろんcd以外のコマンドでも利用できるし、日本語ファイル名にも対応しているので、入力が面倒なときはとりあえずTABキー、と覚えておこう。
2015年02月13日東京都・六本木の国立新美術館で、若手作家の登竜門「シェル美術賞2014」の受賞・入賞作品を展示する「シェル美術賞展2014」が開催される。開催日時は12月10日~12月23日(12月16日休館)。開場時間は10:00~18:00(入館は17:30まで)、12月12日・19日は10:00~20:00(入館は19:30まで)、12月23日は10:00~16:00(入館は15:30まで)。入場料は一般400円、大学生200円。同展は、国内の現代美術の発展に寄与する事を目的に昭和シェル石油が1956年に創設、今回で43回目の開催となる"若手作家の登竜門"シェル美術賞の受賞・入賞作品を展示する展覧会だ。今年度は、815点の作品の中から選ばれた計52点の作品、および審査員・昭和シェル石油推薦の作家4名の近作・新作を展示する「シェル美術賞アーティストセレクション」が展示される。また、受賞作家7名と審査員によるトークショーが展覧会場内で実施される。開催日時は12月13日14:00~15:00。会場では同時に、各受賞・入選者の過去作品が参照できる「ポートフォリオファイル」の閲覧スペースも設置。さらに、展覧会来場者による投票により受賞・入選作品の中から「オーディエンス賞」が選出される。選出作品はWebサイトにて展覧会終了後に発表予定とのことだ。なお、同展の入場料に関して、シェル美術賞公式Webサイトより、100円の割引券をダウンロードできるとのこと。
2014年12月08日プレアデスシステムデザインは15日、Incipio社のMacBook Air 11インチ用ハードシェルケース「Incipio Feather for MacBook Air 11」を発売した。マットブラック / マットイリデセントパープル / マットイリデセントティール / マットイリデセントブライトレッドの4色を用意。価格は5,400円。薄さ1mmのMacBook Air 11インチ用ハードシェルケース。超薄型のPlextonium製フレームにより、ケースを装着してもシルエットはほとんど変わらず、MacBookの薄さを損なうことなくフィットする。素材に高品質ポリマーを採用し、表面はソフトタッチ加工済み。本体サイズは約W30.6×D2.4×H22.2mm、重量は約307g。
2014年10月15日楽曲、ルックスともにポップでキャッチー、全米でブレイク中のロックバンド、ホット・シェル・レイが日本デビュー・アルバム『ホワットエヴァー』を5月9日(水)にリリース、6月には初来日ライブを東京と大阪で開催する。ホット・シェル・レイは平均年齢23歳の4人組。2011年夏にリリースした1stシングル『トゥナイト・トゥナイト』がダウンロード数200万超を記録する大ヒット、全米が注目するロックバンドだ。アルバム『ホワットエヴァー』にはこの『トゥナイト・トゥナイト』のほか、100万ダウンロードを突破、現在ヒット中のシングル『アイ・ライク・イット・ライク・ザット』など、ボーナストラックを含め全15曲が収録されている。ジャパン・デビューライブは6月14日(木)に大阪・心斎橋JANUS、17日(日)に東京・渋谷SOUND MUSEUM VISIONで開催。チケットの一般発売は5月12日(土)午前10時より。なお、一般発売に先がけ、チケットぴあでは1390円お得なCD付スペシャルチケット特別先行も受付中。4月15日(日)午後6時まで。
2012年03月15日