男子プロバスケットボールリーグ・Bリーグが9月29日(木)、7シーズン目に突入する。9月20日、『B.LEAGUE 2022-23シーズン ティップオフ カンファレンス』が行われた。2年ぶりにB1リーグ全24チームの選手が一堂に会し、意気込みを語った。『日本生命 B.LEAGUE FINALS 2021-22』のカードかいきなり開幕戦で実現。5季ぶり2度目の優勝を果たした宇都宮ブレックスが10月1日(土)・2日(日)・敵地に乗り込み、琉球ゴールデンキングスと対峙するのだ。琉球・田代直希と宇都宮・比江島慎は、今季の抱負を口にした。田代「昨季は初めての『ファイナル』を経験し、今季は三冠を狙いたい。三冠を狙えるチームは2チームしかない。そういう舞台を経験するためにも、しっかりと狙っていきたい」比江島「去年優勝させてもらったが、まだまだチームとして『天皇杯』を取っていない、連覇もしていない。『東アジアスーパーリーグ』もある。そういうタイトルを貪欲に狙っていきたい。最終的には王者を目指したいが、まずは(レギュラーシーズン)全体1位を目指したい。去年よりも高いレベルを目指したい」ふたりとも開幕戦を楽しみにしていた。田代「とても楽しみにしている。プレシーズンマッチでいいところ悪いところ、すごく出たので、もう一段ギアを上げて、開幕戦を迎えたい。『ファイナル』の舞台で悔しい思いをしたので、今年はホームで開幕戦を迎えられるので、宇都宮にチャレンジして、いいゲームをしたい」比江島「注目度の高いカードになると思う。相手のホームコートになるし、素晴らしいアリーナなので、楽しんでやりたい」開幕戦を楽しみにしながらも、ふたりは「いきなりではなく、お互いにチームとして煮詰まってから戦いたかったという思いはある」(田代)、「開幕戦からやるのかというのが正直な気持ち」(比江島)と本音を垣間見せた。富山グラウジーズから加入したジュリアン・マブンガについて比江島が「個人で打開できる素晴らしい選手で、自分とのピックアンドロールのバリエーションも豊富。さらにパワーアップしたブレックスを見せられると思う」と手応えを語れば、田代は「マブンガが入り、ハンドラーの比江島さんがいる。止めるのは難しいと思う」と警戒した。2季ぶりの優勝を狙う千葉ジェッツは10月1日(土)・2日(日)・船橋アリーナで大阪エヴェッサを迎え撃つ。千葉Jから富樫勇樹、大阪から竹内譲次が登壇し、次のようにコメントした。富樫「千葉はスタッフが入れ替わったが、今季も変わらずスピードでファンのみなさんをたぎらせていきたい。(ジョン・パトリック新HCが就任し)かなり変化はあるが、いい雰囲気でプレーできている。ディフェンスが去年より激しくなっている。期待してもらっていいと思う」大阪・竹内「大阪エヴェッサは得点力の高い選手が揃っているので、得点をたくさん取って、爆発力のあるバスケをお見せしたい。Bリーグは7年目を迎え、1年目よりもトップと下位チームの差が縮まっている。(西地区の)京都(ハンナリーズ)、滋賀(レイクス)が強化しているのはリーグにとっても、個人にとってもいいことだと思う」開幕戦で警戒する選手はこうだ。富樫「橋本(拓哉)選手がケガから復帰したので彼。ケガをする前、手強かった。復帰して期待している部分と、相手として警戒している部分がある」竹内「富樫選手と(ギャビン・)エドワーズ選手。ふたりはチームの大黒柱。HCが変わったが、長年培ったものがあるので警戒したい」『天皇杯』3連覇とともに悲願のBリーグ制覇を見据える川崎ブレイブサンダースは10月1日(土)・2日(日)・浜松アリーナで三遠ネオフェニックスと対戦する。開幕記者会見には三遠・サーディ・ラベナと川崎・藤井祐眞が出席した。ラベナ「私たちの試合を見てくれた人に情熱とエナジーを与えられるような試合をしたい。開幕戦を非常に楽しみにしている。新しい選手と新しいコーチを迎え、日本有数の強豪である川崎とホームでブースターの前で戦えることを楽しみにしている。最善を尽くしたい」藤井「先日、ユーチューバーのクリエイターと試合をさせてもらったが、色んな方面でバスケットを盛り上げていきたいと思う。(開幕戦について)三遠は何もかも変わってどんなチームになるかわからないが、今まで千葉を率いていた大野(篤史)HCに変わり、もっといいチームに変わっていると思うので、開幕戦が楽しみ」ラベナが新チームの進捗を「選手もコーチも新しい顔ぶれとなり、システムも変わった。ディフェンスを重視するシステムに変わり、アジャストできるよう開幕に向けてがんばっている」と明かせば、藤井は「ここまで変わる相手とやるのはなかなかないし、どういう戦術でくるかわからない。一番警戒してないといけないのはマベラ選手や金丸(晃輔)選手、選手個々のスカウティングをしっかりやっていきたい」と用心する。先出し開幕戦は9月29日(木)・10月1日(土)・ドルフィンズアリーナでの名古屋ダイヤモンドドルフィンズ×シーホース三河である。栄えあるオープニングゲームに向けて、名古屋D・須田侑太郎、三河・柏木真介が意欲を表した。須田「我々ドルフィンズは攻守ともにアグレッシブなスタイルが持ち味なので、今季はさらに磨きをかけて応援してくれる人がエキサイティングな気持ちにさせるバスケをしたい。先出し開幕戦ということですごく注目されていると思う。三河はタレント力がチームなので、しっかりそこを抑えていい波を掴めるようにしたい」柏木「若い選手が多いので、よりエネルギッシュに、そして激しくやるためにハードワークがすごく必要になるので、今季はこのハードワークをテーマに戦っていきたい。名古屋も力のある選手が多いので、若いチームの僕らがどれだけ戦えるかしっかりチャレンジしたい。オープニングゲームにふさわしいゲームができるようベストを尽くしたい」愛知ダービーに負けるわけにはいかない。須田「愛知ダービーで先出し開幕戦。非常に楽しみにしている。絶対に負けられないライバルとのゲーム、チーム一丸となって勝ちたい」柏木「ダービーということで昔からの歴史もある。個人的にもすごく負けられないし、ファン・ブースターも特別な思いがあると思う。より特別なゲームになると思う。力と力のぶつかり合い、互いに力を出していいゲームをしたい」ほかにも茨城ロボッツ×ファイティングイーグルス名古屋・アダストリアみとアリーナ、群馬クレインサンダーズ×滋賀・太田市運動公園市民体育館、レバンガ北海道×秋田ノーザンハピネッツ・北海きたえーる、信州ブレイブウォリアーズ×アルバルク東京・ホワイトリング、富山×サンロッカーズ渋谷・富山市総合体育館、新潟アルビレックスBB×島根スサノオマジック・シティホールプラザアオーレ長岡、広島ドラゴンフライズ×横浜ビー・コルセアーズ・広島サンプラザホール、京都×仙台89ERS・京都市体育館が10月1日(土)・2日(日)に開催。選手たちは次のようにコメントした。茨城・平尾充庸「我々はリーグの中でもスモールラインナップになっている。アップテンポな速い展開のバスケをお見せできると思う」FD名古屋・宮崎恭行「ホームアリーナはコートと観客がすごく近く熱いブースターが多いので、チームとブースター、会場がひとつになって戦っていけると思う」群馬・野本建吾「群馬に関わってくれる全ての方にチーム一丸で戦っていく姿勢を届けられれば。プレシーズンを行い、チームも非常にいい状態に向かっている。開幕戦もホームでできるので、勝利を届けられるようがんばっていきたい」滋賀・テーブス海「今年は若い選手が多いチームなので、パッションあふれるプレーに注目してほしい。プレシーズンで積み重ねてきたものを発揮し、開幕戦では新しい滋賀レイクスをブースターに見せたい」北海道・橋本竜馬「(B.LEAGUEパーパスの)『ココロ、たぎる。』は自分の中で気に入っている。その中で激しく、熱い戦いをファンに毎試合見てほしいと思っている」秋田・田口成浩「秋田の選手のコートを駆け巡る姿をみなさんに届けていきたい」信州・三ツ井利也「日本人選手では僕と新加入の生原(秀将)が最年長という若いチームだが、プレシーズンでインパクトを残しているので、そこを見てほしい。僕らはD2からオフェンス、ディフェンスともに遂行力を高く保ってここまで来たと思っているので、そこに注目してもらえればと思う」A東京・安藤周人「今季から立川から代々木第一にホームアリーナが変わり、5年間率いたルカ(・パヴィチェヴィッチ)から(デイニアス・)アドマイティスルカにHCも変わり、チームとしてもクラブとしても新たなステージへ向かうということでチームスローガンの『Next FAZE』を目標に戦いたい」富山・晴山ケビン「昨年に引き続きインサイドを制圧して、インサイドを起点にしたバスケットを展開して、ファンと一緒に興奮できればと思っている」SR渋谷・ベンドラメ礼生「サンロッカーズのひとつの武器であるディフェンスから会場、テレビで見ている人が思わず立ち上がって声を出したくなるようなエナジーを伝えていきたい」新潟・澁田怜音「今季は若い選手が多いので、たくさん走ってアップテンポなバスケをするというのがキーワードなので、勢いをつけた試合をしていきたい」島根・安藤誓哉「昨年島根はバズソースタイルでいいオフェンスができたと思うので、今年は激しいディフェンスをしてオフェンスもディフェンスもたぎらせたい」広島・辻直人「見ているファン、会場に来てくれたブースター、実際にやっている自分たちが楽しんでバスケットをやることによって、見ている人に何かを与えられることができると思うので、ドラゴンフライズのバスケットを楽しんでもらいたい」横浜BC・森井健太「今年の横浜は若い選手が多いので、エナジーあふれるアグレッシブなプレーで引っ張っていけるようがんばっていきたい」京都・久保田義章「今季は『共に、登る。』というスローガン。若い選手がたくさんいるので失敗を恐れず、全員で勝ちにこだわって、全員で登っていきたい」仙台89ERS・渡辺「仙台はディフェンスのチーム。泥臭く強度の高いディフェンスをファンに見てもらいたい」『B1リーグ 2022-23』は3季ぶりに東・中・西の三地区制で順位を争う。9月29日(木)に開幕し、2023年5月7日(日)まで長く険しいレギュラーシーズンを展開。5月11日(木)に『B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2022-23』がスタートし、5月27日(土)~30日(火)・横浜アリーナにて『B.LEAGUE FINALS 2022-23』を予定。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)チケット情報B1リーグ 2021-2022
2022年09月22日革靴メーカーのマドラス株式会社(愛知県名古屋市、代表取締役社長:岩田達七、以下マドラス)は、原点回帰となる『ルパン三世PART1』シリーズとのコラボレーション商品をマドラスオンラインショップにて9月28日(水)から受注販売いたします。マドラス直営店、 ISETAN靴博2022にて9月21日(水)より商品展示いたします。【ISETAN靴博2022にて展示&三越伊勢丹オンラインストアにて先行受注販売】ISETAN靴博2022の受注に関しては、三越伊勢丹オンラインストアにて、全国の皆様がお買い求め頂ける販売方法になります。先行受注数、各モデル33足。先行受注特典、通常納期より1~2ヶ月早くお届け致します。( 2022 年 12月~23 年 1月予定。)【マドラス店舗にて展示】9月21日~9月30日 ワールドシューファクトリーマドラス 大丸心斎橋店、マドラス 栄地下店9月29日~9月30日 マドラス ヤエチカ店【マドラスオンラインショップにて受注販売】9月28日(水)10:00~9月30日(日)19:00まで各モデル 足数制限は設けません。納期は2023年1~3月予定を目途にしておりますが、生産数が見込みより多い場合はさらにお時間いただく場合もございます。【『ルパン三世 PART1』シリーズコラボレーション商品特設ページ】 (9/21(水)10:00公開予定)【ルパン三世モデル】PART1シリーズ全話で大きくデザインイメージの変わることのなかったルパン三世モデルは、ストレートチップの付いた外羽根タイプのブーツ。先が細くなったトゥのシルエットに合わせて木型を新規作成し、アニメで描かれている特徴的な膨らみを持った足首のシルエットをブーツの履き口にスポンジを入れることにより表現しました。靴紐を太めのものを選び、穴数も4 穴に通すデザインとなり、カラーも70年代の雰囲気を残すブラウンとなります。販売価格:33,000円(税込)(本体価格30,000円)サイズ:23.0cm~28cm(各1cm刻み)【次元大介モデル】PART1シリーズの中でも第一話で、特徴的にアニメで描かれていた次元大介モデルは、革巻きボタンが3つ付いたブーツ。先が細くなったトゥのシルエットに合わせた木型に、アニメで描かれている特徴的な膨らみを持った足首のシルエットをブーツの履き口にスポンジを入れることに入れることにより表現しました。実用性を考慮し、内側にファスナーのある仕様にアレンジし、黒に近い、黒過ぎない黒をイメージしたカラーになります。販売価格:33,000円(税込)(本体価格30,000円)サイズ:23.0cm~28cm(各1cm刻み)【石川五ェ門モデル】PART1シリーズでも、普遍的な雪駄が描かれていたこともあり、引き続き石川五ェ門モデルは雪駄サンダル。PART6シリーズとの大きな違いはアウトソールのデザイン。今回も指定カラーのVIBRAMソールをアニメの放送された70年代に、海外を中心に広まったシャークソールの型で使用。販売価格:19,800円(税込)(本体価格18,000円)サイズ:23.0cm~28cm(各1cm刻み)【銭形警部モデル】PART1シリーズ全話で大きくデザインイメージの変わることのなかった銭形警部モデルは、プレーントゥの外羽根タイプのブーツ。先が細くなったトゥのシルエットに合わせた木型に、アニメで描かれている特徴的な膨らみを持った足首のシルエットをブーツの履き口にスポンジを入れることにより表現しました。 PART6シリーズのコラボレーションシリーズ同様にこのモデルのみGORE-TEX 仕様となります。販売価格:33,000円(税込)(本体価格30,000円)サイズ:23.0cm~28cm(各1cm刻み)【峰不二子モデル】一話毎に様々なファッションに身を包む峰不二子ですが、PART1シリーズの中でも第一話で描かれている赤いサンダルに着目しました。70年代に好まれたエナメル素材と金具使いを特徴としながら、緩やかな足裏に合わせた凹凸を持つフットベッド型のインソールにするなど、履きやすさを加えたマドラス流のアレンジを施しました。販売価格:33,000円(税込)(本体価格30,000円)サイズ:S,M,L,LL【企業情報】マドラス株式会社 イタリアの靴づくりの伝統を踏襲しながらも、日本人の求める快適な履き心地と機能性、そして美しいデザインを追求し続けてきました。2021年で、100周年を迎え、靴づくりのノウハウは、今もなお受け継がれ、進化し続けています。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年09月20日ジークスタースポーツエンターテインメント株式会社(東京都品川区、代表取締役社長:大賀智也)が運営・マネジメントする日本ハンドボールリーグ(以下JHL)所属のジークスター東京は、JHLが2024 年開幕にて準備を進める新リーグの入会について、8月31日を締め切りとする今回の審査申請は見合わせる決定をしましたのでお知らせいたします。ジークスター東京は、東京を拠点とするハンドボールチームとして若い有志が結集し、「東京から、世界と戦えるハンドボールチームを!」をコンセプトに2018年に前身となるチームが創設されました。多くの支援者のご尽力により2020年シーズンからJHLへの参入が決定し、2020年4月にプロハンドボールチーム「ジークスター東京(ZEEKSTAR TOKYO)」として、企業名を付さない、地域に密着した東京のチームというブランディングで新たな一歩を踏み出しました。ハンドボール界の発展のため、参入から一貫してハンドボールを新しいアリーナエンターテインメントに進化させ、人々に「驚き」「喜び」「感動」を提供するという付加価値をつけるべく活動しています。エンターテインメントとしての試合興行と演出、最新ITを利活用したチーム強化やファンサービスを自ら企画、実践し進化させてきました。また、次世代ハンドボーラー育成、地域貢献、社会貢献活動にも積極的に取り組んでいます。日本のハンドボール界にプロリーグが誕生することは選手、チーム、そしてファンにとってもおおいに期待できることであり、ハンドボール界の未来を切り拓こうとしているジークスター東京とも方向性は合致します。今後、様々な背景を持つ各チームの意見が十分にくみ取られ、新リーグの事業計画や、ESG時代にふさわしい運営体制・手法、情報開示等に納得できた段階で改めて参入を検討する予定です。ジークスター東京はこれからもハンドボール界の発展に尽力していきます。Twitter投稿 : instagram投稿 : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年09月01日初代チャンピオンを決めるにふさわしい緊迫感が張り詰めた戦いとなった。5月29日・国立競技場での『NTT ジャパンラグビー リーグワン 2022 プレーオフトーナメント』決勝・東京サントリーサンゴリアス×埼玉パナソニックワイルドナイツは徹底したキック合戦となった。ニュージーランド代表40キャップの世界的な名手ダミアン・マッケンジー擁する東京SGに対して、埼玉WKはSO山沢拓也、WTB竹山晃暉、FB野口竜司の3人が丁寧に蹴り返した。マッケンジーと山沢、1本ずつPGを決めた後、ゲームが動いた。28分、10mライン過ぎの右サイドでのラインアウトからの2フェーズ目、SH内田啓介がひとり飛ばしのパスをCTBディラン・ライリーに送ると、ライリーはワンテンポ溜めて野口へ。ゲインラインを突破した野口から絶妙なパスを受けたオーストラリア代表42キャップのWTBマリカ・コロインペテが快足を飛ばしてトライ、CGも決めて10-3と埼玉WKが主導権を握った。4分後再びコロインペテがピック&ゴーで爆発的なスピードを見せ付けてインゴールを駆け抜けるも、こちらはTMOの結果ノートライに終わった。SO山沢がPG2本を失敗し、一気に突き離せなかった埼玉WKだが、山沢がディフェンスでインパクトを放った。40分、マッケンジーが山沢、コロインペテ、FLラクラン・ボーシェーの3人の間を抜けて反撃のトライ獲得と思いきや、インゴール目前で山沢のタックルがノックオンを誘った。後半、PG1本の埼玉WKに対して東京SGが3つのPGを決めて1点差に詰め寄ると、勝負に出る。70分、敵陣10mラインでペナルティを得ると、山沢はタッチキックを選択し、トライ狙いに出る。そして73分、山沢のパスを受けたライリーがWTBテビタ・リーのタックルを受けて1回転しながらも、しっかりグラウディング。山沢はCGを外したものの、ラストプレーでラグビー人生初のジャッカルを決めたのだった。ノーサイド後、涙を見せた山沢はキックについて「1週間色々考えながら、ある程度見つけて、自分らしく蹴ろうとしたが、中途半端になってしまった」と反省したが、チームの強みであるディフェンスについては「どれだけアタックされても崩されないディフェンスが強み。最後までやり切れた」と胸を張った。初代王座が誕生した興奮も冷めやらぬ翌日には、『NTT リーグワンアワード 2022』を実施。1年目の激闘を終えたばかりの指揮官、キャプテン、フィフティーンらが集結した。この日の主役となったのは埼玉WKのHO堀江翔太である。精神的支柱として、そしてフィニッシャーとして、埼玉WKの逆転勝ちの原動力となった36歳のベテランが初代MVPに輝いたのだ。堀江は壇上で「こんなに素晴らしい選手がいる中、恐れ多く後ろを見られないが、非常にうれしく思う。感謝しなくてはいけない人がたくさんいるが、すべての人にお礼を言っていたら時間が足りない。別メニューでのコンディション調整を許してくれたチームに感謝したい。スターターの坂手(淳史)選手が一貫性を持っていいパフォーマンスをし続けたからこそ後半、僕のいいプレーにつながったと思う。2015年から診てくれている佐藤(義人)トレーナーが調子を上げてくれて感謝している。僕のラグビー人生、あと数年だと思うが、天井を見ずに自分を見つめて、日々成長していきたい」とスピーチした。表彰式後、堀江はこのようにコメントした。「『リーグワン』の1回目のMVP、『俺でいいんかい』と思ったが、うれしい。首をケガした時には夢にも思わなかったこと。ベストフィフティーンも久々なので、うれしい。36になってもこのような賞をもらえるとは。若い時、30半ばでフィジカル的にも技術的も落ちた選手を多く見ていたので」堀江はチームと坂手主将に改めて感謝の念を述べた。「坂手が一貫性のパフォーマンスを見せてくれたので、俺が出た時は相手も疲れて非常にやりやすい状況を用意してくれた。チームも佐藤さんのコンディショニングメニューを許してくれた。そんなチーム、ないんじゃないですか。ウェイトもコンディショニングもチームのメニューはゼロ。佐藤さんのメニューをやっていた」40歳まで現役を続けたい理由には、トレーナーへの恩返しでもあると明かした。「首をやった後、2015年に佐藤さんに診てもらって『40までやりたい』と伝えたら、『できる』と。そこから毎週メニューが送られてくる。2日の休みはない。それ以上休むと体を取り戻せなくなる。長く現役をやりたいのは、佐藤さんのやっていることのすごさを伝えたいから。高い強度で長くやればやるほど、佐藤さんのやり方が正解だとわかりやすく伝わると思う」堀江は『ラグビーワールドカップ2019』以来の復帰となる日本代表への思いも口にした。 「(日本代表でも別メニュー化について)それは要相談ですね。『RWC』は常に出られる状況を作っておいて、選ぶのはジェイミー(・ジョセフHC)。『RWC』はどの選手も立ちたい舞台。ベスト8に入れればと思うし、それ以上いきたい」『NTT リーグワンアワード 2022』の主な個人賞の受賞者は以下の通り。【MVP】堀江翔太(埼玉パナソニックワイルドナイツ)【新人賞】根塚洸雅(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)【得点王】ダミアン・マッケンジー(東京サントリーサンゴリアス)【最多トライゲッター】ディラン・ライリー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)山下楽平(コベルコ神戸スティーラーズ)【ベストフィフティーン】PR1稲垣啓太(埼玉パナソニックワイルドナイツ)HO堀江翔太(埼玉パナソニックワイルドナイツ)PR3オペティ・ヘル(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)LOジェイコブ・ピアス(東芝ブレイブルーパス東京)ジョージ・クルーズ(埼玉パナソニックワイルドナイツ)FLコーバス・ファンダイク(横浜キヤノンイーグルス)マット・トッド(東芝ブレイブルーパス東京)NO.8クワッガ・スミス(静岡ブルーレヴズ)SH小川高廣(東芝ブレイブルーパス東京)SOアイザック・ルーカス(リコーブラックラムズ東京)WTBマリカ・コロインベテ(埼玉パナソニックワイルドナイツ)根塚洸雅(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)CTBディラン・ライリー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)サム・ケレビ(東京サントリーサンゴリアス)FBダミアン・マッケンジー(東京サントリーサンゴリアス)ベストフィフティーン受賞者の喜びの声を紹介したい。PR1稲垣「チームスポーツでありながらこのような個人賞いただけるのは大変光栄であり、うれしく思う。来季の準備はすぐ始まる、これからもまた精進していきたい」HO堀江「36になっても成長できるようしっかりやっていきたい。30の時よりも体は動けている。今は決勝が終わった後で立っているのもしんどいけど(笑)」PR3ヘル「スピアーズでやってきたこと、みんなで努力した結果なので感謝している。チームのサポートがある中、自分も少しだけだがチームに貢献できてうれしく思う」LOピアス「東芝のチーム、コーチングスタッフ、仲間のハードワークに感謝したい。今年はコロナ禍で一緒に過ごす時間が多く、絆が強まった印象的なシーズンとなった」LOクルーズ「ロビー(・ディーンズ監督)、坂手キャプテンに素晴らしい経験をさせてもらい感謝している。自分のキャリアを終える時にトロフィーを掲げられる選手はなかなかいない。そういう意味でも感謝している。そしてここにはいないが、ワイルドナイツの重要な人物であるヒーナン ダニエルにも感謝したい」FLファンダイク「とてもいいリーグ1年目になった。来年はもっともっと強いチームになって戻って来たい。期待していてほしい」FLトッド「素晴らしいプレーをした選手たちの中に囲まれてうれしく思う。東芝、チームの仲間のハードワークに感謝するとともに次のシーズンを楽しみにしている」NO.8スミス「私にとって最高の栄誉。素晴らしいプレーをした選手全員に敬意を表したい。来季も素晴らしいシーズンにしましょう」SH小川「今チームとしていいラグビーができているので、来季はもっといいラグビーができるようがんばっていきたい。またここに戻ってこられるよう努力したい」SOルーカス「このメンバーの中に自分が入ることができてうれしく思う。チームは非常にタフなシーズンを過ごし、学ぶことがたくさんあった。そういう意味では素晴らしいシーズンだと言える」WTBコロインベテ「チームにこの機会をいただき、スタッフにサポートしていただき、ワイルドナイツに感謝している。この一員でいられて光栄に思う」WTB根塚「この15人の中に選んでいただき、本当にうれしく、光栄に思う。今季は本当に楽しいシーズンとなった。ありがとうございました」CTBライリー「他の人も言っているが、この場に立てるのはみんなのサポートがあってこそ。スタッフ、チームメイト、ファンのみなさんに感謝したい」CTBケレビ「こういう選手たちと同じステージに立てて光栄に思う。サンゴリアスのスタッフ、チームメイトに感謝したいし、みんなの努力を称えたい」FBマッケンジー「この賞に選ばれた選手たち全員におめでとうと言いたい。自分がこのような楽しいシーズンを送れたことを、チームメイトに感謝したい。日本のラグビーはどんどん進化している。その一部を担うことができてうれしく思う」その他の『NTT リーグワンアワード 2022』受賞者一覧は次の通り。◆チーム表彰【ディビジョン 1(D1)優勝】埼玉パナソニックワイルドナイツ【ディビジョン 1(D1)2位】東京サントリーサンゴリアス【ディビジョン 1(D1)3位】クボタスピアーズ船橋・東京ベイ【ディビジョン 1(D1)4位】東芝ブレイブルーパス東京【ディビジョン 2(D2)優勝】花園近鉄ライナーズ【ディビジョン 3(D3)優勝】豊田自動織機シャトルズ愛知【フェアプレーチーム賞(D1)】埼玉パナソニックワイルドナイツ【フェアプレーチーム賞(D2)】三菱重工相模原ダイナボアーズ【フェアプレーチーム賞(D3)】豊田自動織機シャトルズ愛知【社会貢献賞】NTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安◆個人表彰【ベストラインブレイカー】根塚洸雅(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)【ベストタックラー】小澤直輝(東京サントリーサンゴリアス)【優勝ヘッドコーチ賞(D1) 】ロビー・ディーンズ(埼玉パナソニックワイルドナイツ)【優勝ヘッドコーチ賞(D2) 】水間良武(花園近鉄ライナーズ)【優勝ヘッドコーチ賞(D3) 】徳野洋一(豊田自動織機シャトルズ愛知)【ベストホイッスル賞】久保修平【プレーヤー・オブ・ザ・シーズン(D1)】堀江翔太(埼玉パナソニックワイルドナイツ)【プレーヤー・オブ・ザ・シーズン(D2)】クウェイド・クーパー(花園近鉄ライナーズ)【プレーヤー・オブ・ザ・シーズン(D3)】パディー・ライアン(宗像サニックスブルース)【ゴールデンショルダー(D1)】山本凱(東京サントリーサンゴリアス)【ゴールデンショルダー(D2)】野中翔平(花園近鉄ライナーズ)マイケル・リトル(三菱重工相模原ダイナボアーズ)【ゴールデンショルダー(D3)】森山皓太(中国電力レッドレグリオンズ)『NTTリーグワン2022』の激闘の幕は閉じたが、すぐさま代表の戦いが待っている。束の間の休息の後、桜のジャージに着替えるのだ。6月11日(土)・秩父宮ラグビー場での『ジャパンラグビーチャリティーマッチ2022』EMERGING BLOSSOMS×TONGA SAMURAI XV、6月18日(土)・秩父宮ラグビー場、6月25日(土)・ミクニワールドスタジアム北九州での『リポビタンDチャレンジカップ2022』日本代表×ウルグアイ代表、7月2日(土)・豊田スタジアム、9日(土)・国立競技場での『リポビタンDチャレンジカップ2022』日本代表×フランス代表がラインナップ。TONGA SAMURAI XV戦とウルグアイ戦のチケットは発売中。フランス戦のチケットは6月1日(水)午前10時~2日(木)午後11時59分まで先行抽選プレリザーブ。6月11日(土)午前10時より一般発売。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)リポビタンDチャレンジカップ2022のチケット情報
2022年05月31日初代チャンピオンを決する戦いも、いよいよ残り2試合。今週末、『NTTジャパンラグビー リーグワン 2022 プレーオフトーナメント』準決勝、レギュラーシーズン1位・東京サントリーサンゴリアス×4位・東芝ブレイブルーパス東京、2位・埼玉パナソニックワイルドナイツ×3位・クボタスピアーズ船橋・東京ベイがキックオフを迎える。大一番が5日目後に迫った5月16日、勝ち残った4チームのキャプテンが『NTT ジャパンラグビー リーグワン 2022 プレーオフトーナメントメディアカンファレンス in Marunouchi supported by 三菱地所』に登場。東京SG・中村亮土主将、埼玉WK・坂手淳史主将、S東京ベイ・立川理道主将、BL東京・小川高廣共同主将が一堂に会し、意気込みを語った。中村「サンゴリアスは間違いなくチャレンジャーなので、チーム一丸となって東芝さんにリベンジしたい」小川「ここまできたらスキルうんぬんではなく、どっちが勝ちたい気持ちが強いかの勝負だと思う。その気持ちが体のぶつけ合いに出ると思うので、ファンに興奮と感動を感じさせるラグビーを見せたい。次が正真正銘の戦いになるので、しっかり準備していきたい」坂手「今季1週間1週間いい準備をするということをチームとして心掛けてやってきた。今週も変わらずみんなでいい準備していいラグビーができるよう、ワイルドナイツのラグビーをできるようにしていきたい」立川「初代王者を目指してここまでやってきた。次の準決勝に勝たないとその先はないので、この1週間しっかり準備して、パナソニックさんに向かった先に優勝があると思うので、チーム一丸となって戦っていきたい」4人は今季のチームの成長をこのように評価した。小川「最初は良かったり悪かったりを繰り返して、後半になっていくにつれて自分たちのやろうとしていることができ、結果も出てきて、だんだん自信がついてきていると感じている。クボタさんにボコボコにやられて(第10節・28-43)、その後チームにスイッチが入って、次の(コベルコ)神戸(スティーラーズ)戦はビッグな思いでやって(第11節・46-35)、そこからチームの雰囲気が良くなった」中村「いいプレシーズンを送って、チームがまとまりながらきていたが、シーズンを過ごす中でちょっとした隙だったり油断だったりを東芝さんに突かれてバッチリ目が覚めた。もう一回気付かされた部分を思い出して、いい練習ができているし、チームの仕上がりもいい」坂手「プレシーズンをいい形で過ごして、『さあシーズン始るぞ』という時にコロナで中止になり、もう一回自分たちのラグビーを見つめ直す時間をもらった。2試合の負け(不戦敗)で非常に勝点が大事になった。逆転勝ちした神戸戦(第4節・41-37)、静岡(ブルーレヴズ)戦(第11節・26-25)が非常に大きかったと今になって思う。選手たちが役割を全うできれば、問題なく勝てるとも思う。でもプレッシャーもあってなかなか難しい。(逆転勝ちが多いのは)前半はどこのチームも強い。それをしっかり受け止めていい試合をして後半につなぐのがスターターの仕事。後半に出る選手は試合を見て分析しながら、入った時に適材適所いい働きをしてくれた結果」立川「序盤からなかなかベストメンバーが組めない中、日本人の若手がいい活躍をしてくれてチーム全体の底上げだったり、チーム全員で戦う意識はよく感じることができた。両WTG(根塚洸雅、木田晴斗)は大学の時から有名、試合に出てしっかりパフォーマンスを出せるのはいつもの練習からしっかりできているから」東京SG×BL東京は5月1日・第15節、埼玉WK×S東京ベイは5月7日・最終節に続く試合となる。第15節では雨のコンディションの中、ブレイクダウンで圧倒したBL東京が27-3の完勝し、開幕戦で46-60と打ち合いに敗れた借りを返した。最終節・埼玉WK×S東京ベイでは主力を複数欠いたS東京ベイを埼玉WKが後半突き放して35-14で快勝を収めた。連戦のやり辛さを質問された3人は次のようにコメントした。中村「僕らにとっては非常にありがたい。そういうモチベーションをいただいて、もう一回チャレンジャーとして、もう一回東芝さんにぶつかっていきたい」小川「(第15節は)自分たちのディフェンスがアタックのようにアグレッシブに出ていくのが強み、雨でサントリーさんのボールを動かすラグビーにプレッシャーをかけられたと思う。(勝った後の再戦は)気持ちの持っていき方が難しいが、もう一回『潰すぞ』という気持ちをチームに徹底的に入れていきたい」坂手「お互い試合は決まっていたので、隠すところは隠してやっていたと思う。自分たちは強みを出せるよう準備した。僕らはホストゲーム最終戦でしっかり勝って終わるということを考えてやった。全7試合で青いタオルを持って応援してくれたファンに勝利を届けようと戦った」準決勝の相手に上回っている点を求められと、4人は以下のようにコメントした。中村「東芝さんに上回らないといけないところは勝ちたい気持ち。前回負けているので、今回全員が勝ちたい気持ちを持ってぶつかりたい」小川「サントリーさんの強みはアウトサイドバックスでいいランナーがいっぱいいることだが、こっちもそこは強み。そこで勝てる選手がいるので、しっかり倒したい」立川「全部勝ちます」坂手「全部負けないです、勝ちます」自チームのストローングポイントとキーマンを問われると、4人はこう返答した。中村「サンゴリアスはアグレッシブアタッキングラグビーを掲げていて、どこからでも点を取れる強みがある。誰が出たとしても、ノンメンバーを含めてサンゴリアスのラグビーができるのが強み。プレーオフになるとタイトなゲームになるので、ボールを持っていない時にハードワークができる尾崎晟也、僕がキーになると思う。ダミアン(・マッケンジー)はゲームをかき乱すプレータイプなので、東芝の強いディフェンスをどんどん後ろに下げて、PGやGでポイントを取ってプレッシャーをかけてほしい」小川「東芝はアグレッシブなディフェンス、グラウンドを広く使ったアタックが強み。選手はデカい両LO (ワーナー・ディアンズとジェイコブ・ピアス)が活躍してくれて、セットピースだけではなく、ディフェンスもアタックも活躍してくれている。次の試合でもこのふたりが暴れてくれると思う」坂手「ワイルドナイツの強みはディフェンス。しっかり前へ出るディフェンスからボールを取って得点する強みを出していきたい。今季いろんな強みができていると思うので、全部出したい。注目選手は野口竜司。後方でゲームをコントロールしてくれるし、チームにいい声を掛けてくれるので野口に注目している」立川「チームの強みはやはり大きなFW。BKもアンストラクチャーから今季はトライを取れると証明したと思う。注目選手はNo.8で出ると思うがファウルア・マキシ。プレーオフではかなり重要になってくると思うので、注目してもらいたい」4人は自軍のヘッドコーチ評も答えた。立川「フラン・ルディケのいいところは本当によくチームを見ていて、選手全員とコミュニケーションを取ってくれるところ。スタッフ陣をマネージメントしてくれて、風通しがいい。それはフランの人柄であり、チームの作り方であり、彼の強みだと思う」坂手「ロビー(・ディーンズ)さんは寛大でやさしく、ただその中で一本筋が通っている。僕ら選手の意見を受け入れてくれる。僕らの意見をロビーさんの芯の中で受けてからチームへ流してくれる」小川「トディー(トッド・ブラックアダー)は東芝らしく熱い人。チームをポジティブに持っていける声掛けや働きかけをしてくれる。本当にチームをいい雰囲気にしてくれる」中村「ミルトン(・ヘイグ)HCは非常に熱く、たまに感情を出すが、比較的温厚な人。僕らの意見を聞き入れてくれるし、自分の芯もある。これまでサントリーは厳しいHCがいた中でまた違った風が入ってきて、みんながアジャストしているところ。新しいサントリーを作っていく中でベストマッチしている」また中村は6月の日本代表ではコンディションを考慮して外れた点について尋ねられると、「プレーオフは全然プレーできる状態だが、長いスパンで考えるとちょっと不安なところがあるので、万全な状態に持っていくためにジェイミー(・ジョセフ日本代表HC)と話してこういう形になった」と説明した。果たして、BL東京と埼玉WKがリーグ戦に続き連勝を飾るのか、東京SGとS東京ベイが前回の借りを返すのか。『NTTリーグワン プレーオフトーナメント』準決勝・東京SG×BL東京は5月21日(土)・東大阪市花園ラグビー場、埼玉WK×S東京ベイは5月22日(日)・秩父宮ラグビー場にてキックオフ。3位決定戦は5月28日(土)・秩父宮ラグビー場、決勝は5月29日(日)・国立競技場にて開催。準決勝のチケットは発売中、決勝・3位決定戦のチケットは5月23日(月)一般発売。初代チャンピオンを決める戦いは見逃せない。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)NTTジャパンラグビー リーグワン 2022 プレーオフトーナメントのチケット情報ジャパンラグビー リーグワン 特設ページジャパンラグビー リーグワン 2022 観戦ガイド
2022年05月17日4位死守に向けて、正念場となる一戦である。横浜キヤノンイーグルスが『NTTジャパンラグビー リーグワン 2022』第14節で埼玉ワイルドナイツを迎え撃つのだ。4位・横浜Eは9勝4敗・勝点41、5位・東芝ブレイブルーパス東京が8勝5敗・勝点39とつばぜり合いが続く。対する埼玉WKは11勝2敗・勝点48の3位ながら、新型コロナウイルス感染症による不戦敗を除けば、11戦全勝。最後の『トップリーグ』チャンピオンは新リーグ初代王座に照準を合わす。第1ラウンドはある意味衝撃的な結果となった。1月23日の『NTTリーグワン2022』第3節は横浜E有利と思われた。開幕戦でグリーンロケッツ東葛に33-12、続く第2節はコベルコ神戸スティーラーズに55-21と連勝スタートを切った横浜Eに対して、埼玉WKは開幕直前にコロナの陽性者・濃厚接触者が続出。2試合が中止を余儀なくされ、チームが活動を再開させたのは試合6日前であった。さしもの王者も試合勘、ゲーム体力、戦術理解、すべてにおいて不安視された。だが、試合が始まれば、埼玉WKはそんな不安を一掃。2週間の空白を感じさせない好パフォーマンスを披露した。8分にFB小倉順平のPGで横浜Eが先制したが、6分後にはSO松田力のPGで同点。その後互いに決め手を欠いたが、前半の内に埼玉WKにトライを奪われた。36分オーストラリア代表42キャップのWTBマリカ・コロインベテからのパスが乱れるもCTBディラン・ライリーが拾いそのまま走り抜けて3-10で折り返した。51分、埼玉WKは稲垣啓太&平野翔平の両PR、HO坂手淳史主将、FLラクラン・ボーシェー&福井翔大と一気に5枚替え、ギアを一段上げた。56分にスクラムからコロインベテが抜け、新加入のボーシェー、ウエールズ代表20キャップのCTBハドレー・パークスとつないでトライを奪うと、69分には松田がPGを成功。75分には松田が右サイドに張ったWTB竹山晃暉へキックパスをズバリ。終わってみれば3-27。横浜Eは埼玉WKの堅守と決定力、そして卓越した試合巧者ぶりに屈したのだった。試合後、沢木敬介監督は「試合は生き物、前半は流れを掴むチャンスがあったが、ワイルドナイツの選手の経験や上手さで、なかなか自分たちが勢いに乗ることができなかった。今日もまたいい勉強をさせてもらった」と振り返り、欠場した田村優に代わりキッカーを務めた小倉も「敵陣に入れば入るほどディフェンスが堅くなることは事前にわかっていたこと。その中で崩し切れなかった。ブレイクダウンの強い相手やタックル後のリロードの早いチームに対して、どうやって崩すかが課題、次から何ができるかを話していきたい」と修正点を明確にした。埼玉WK強しを強烈に印象付けた第3節から3か月、横浜Eは着実にステップアップしてきた。大雨・強風・寒さの三重苦に襲われた3月18日の第11節・トヨタヴェルブリッツ戦では田村とともにNO8アマナキ・レレイ・マフィを欠きながら20-9で勝利。続く首位・東京サンゴリアスとの第12節も、残り7分まで27-28と競った展開に持ち込んだ(最終的なスコアは27-40)。4月15日・第12節では第5節で21-50の完敗を喫した2位クボタスピアーズ船橋・東京ベイに31-20の勝利。7分、SO小倉のキックがチャージされて先制トライを許すも、16分には連続攻撃を経て小倉がパスダミーから自ら飛び込んだ。FBエスピー・マレーのCGも成功し追い付くと21分にはS東京ベイに2本目のトライを奪われる。36分にはマレーがPGを決めて10-14で前半を折り返した。後半は横浜Eが勢いを得る。44分ゴール前でのスクラムからのアタックでマレーのパスを受けたCTB梶村祐介がスペースを突きトライ。49分にはシンビン(10分間の一時退場)で数的有利となると横浜Eは圧を強める。横浜EのプレッシャーにS東京ベイがペナルティをおかすと57・70分とPGを決めて23-14。74分、残り5mでラインアントからドライビングモールを押すもグラウディングできずにノートライに終わるも、4分後の同じような局面では再びモールで押し込み今度はPR五十嵐優がしっかりグラウディングし、勝負あり。接点への出足の鋭さと運動量で18個ものペナルティを誘った横浜Eが見事に第1ラウンドの借りを返したのだった。S東京ベイ戦の勝利に、辛口で知られる沢木監督も「チームもいい方向に進んでいると思う。ただこれからも試合は残っている。トップ4が目の前にぶら下がっている状況なので、チーム全員で一戦一戦成長しながら、自分たちのスタイルを築き上げながら、さらなる進化をしていきたい」と珍しく手応えを口にした。HO庭井祐輔ゲーム主将が「前回はブレイクダウンの部分で負けたが、その課題をしっかりと修正できた。ブレイクダウンで善戦できたからこそ、この結果があると思う。そこが成長できた点」と胸を張れば、マレーも「トップ 4の相手に対しても、自分たちの能力をしっかりと信じて戦うことが徐々にできるようになったのではと思う。チームとしてもしっかりとこのまま継続して成長していきたい」と自信を深めた。再び雨の金曜ナイトゲームとなった前節も危なげない完勝を収めた。相手は11位に沈むシャイニングアークス東京ベイ浦安だが、第12節・埼玉WK戦では善戦した。SA浦安は第5節5-48と大敗を喫した埼玉WKに前半を10-0で終え、後半に逆転を許してなお73分に24-24の同点に追い付くなど地力を発揮したのだ(最終スコアは24-31)。横浜Eはそんな相手にも隙を見せなかった。6分、相手のキックパスをインターセプトしたWTB松井千士が自陣10mラインから独走トライを奪うと、24分にはモールで前進しFLコーバス・ファンダイクがラックサイドを回り込んでトライ。前半の内に一本返されたが、14-5とリードした。後半早々に会心のトライも決めた。43分、SH山菅一史からシザースパスを受けたマフィが一気にインゴールに飛び込んだのだ。50分には得意のモールが決まり、59分にSO田村が戦線復帰。66分その田村がキックパスでトライに導いたと思いきや、TMOの結果でノートライ判定に。それでも横浜Eは攻め続け、試合終了間際に途中出場のNO8シオネ・ハラシリがクイックタップからインゴールへボールを運び35-5。快勝劇を締め括った。してやったりのゲーム展開に沢木監督は「結果的にボーナスポイントを獲得して勝てたことは次のワイルドナイツ戦へ勢いがつながる。ただ前半よかったスクラムが、後半あまり優位に立てなかった。まだまだ個々のパフォーマンスにこだわっていかないといけない。ワイルドナイツ、スティーラーズ、グリーンロケッツの3チームに対して、しっかりしたゲームをしないといけない」とラストスパートを誓った。1か月ぶりにプレーした田村の評価を問われると、指揮官はこう答えた。「優は先週しっかり練習できた。雨の試合もゲームコントロールがうまくできていると思う。ただもう少しタックルしないと」改めてS東京ベイ戦の勝因を求められると、沢木監督はこのようにコメントした。「勇気を持ってチャレンジするところが一番変わった。自分たちがやろうとしていることを相手のプレッシャーとか、ミスを恐れてチャレンジしないのが一番のミス。前回のスピアーズ戦でも、そういうマインドのところが変わってきた」次節・埼玉WK戦へコメントを求められると、こう返した。「1回やっている。ワイルドナイツのディフェンスはリーグで一番堅いと思う。そこをどうやって崩すかイメージはある。来週1週間しっかり準備をして、ワイルドナイツのプレッシャーに負けずにしっかりチャレンジしたい」綿密かつ豪快なトライを決めたマフィは「あれはモールから始まったプレー。みんなが自分を犠牲して、いいモールを組んでくれたおかげ。その後のプレーはサインプレー。みんながお膳立てしてくれたおかげで、自分がいいプレーをしたように見えたが、あれはみんなで勝ち取ったトライ」とチームメイトを称えつつ、次節へ向けて「パナソニックはチャンピオンなので大きなチャレンジになる。前回の試合結果が残っているが、全力を尽くしてしっかり勝ちたい。非常に楽しみにしている」とキッパリ。一方、無敗の埼玉WKだが、盤石かと言われると、決してそうではない。第11節・静岡ブルーレヴズ戦は80分にFWが近場を攻め最後はNO8ジャック・コーネルセンがトライ、松田がCGさせて25-24の大逆転劇となった。第12節・SA浦安戦は前記の通り、75分にSH小山大輝、松田、堀江、NO8大西樹、CTBヴィンス・アソとつないで31-24。神戸Sとの前節は18-17で迎えた56分に相手にイエローカードが出ると、59分にスクラムからのアタックでWTB竹山晃暉が飛び込み、64分には連続攻撃から堀江が密集を走り抜けるなど立て続けにトライを奪い勝負を決めたと思われたが、神戸Sのモールに苦しみ37-31。終わってみればまたもや接戦となった。ここ3試合の戦いぶりを勝負強いと見るか、王者らしくないと見るかは意見が分かれるところだろう。事実、3トライ以上の差を付けるボーナスポイントが取れないことが響き、S東京ベイに2位の座を明け渡した。神戸S戦後、堀江は「なかなか厳しいゲーム。自分たちのミスで思うようにできなかった。こないだの試合よりまだよかったが、自分たちがやらないといけないことができなくて、なかなか難しいゲームになった」と反省の弁を述べた。さらに遂行力の低下を問われると、「なんでやろう。教えてほしい。なんやと思います? わかんないっす」と考えつつ、「僕らの教え方が悪いのか。レフリーとか関係があるのかもしれないし、若い選手が目立とうとしているのか、逆に何も考えすぎなかったりしているのか。ラグビーにはいろんなキャラクターがいる、同じ方向を見させるのは難しい」と明かした。両チームの試合登録メンバーは以下の通り。【横浜E】1五十嵐優、2庭井祐輔、3津嘉山廉人、4サウマキ アマナキ、5コリー・ヒル、6コーバス・ファンダイク、7嶋田直人、8アマナキ・レレイ・マフィ、9山菅一史、10田村優、11松井千士、12梶村祐介、13ジェシー・クリエル、14ヴィリアメ・タカヤワ、15エスピー・マレー、16高島忍、17岡部崇人、18松岡将大、19アニセ サムエラ、20シオネ・ハラシリ、21天野寿紀、22小倉順平、23南橋直哉【埼玉WK】1稲垣啓太、2坂手淳史、3平野翔平、4長谷川崚太、5ジョージ・クルーズ、6大西樹、7ラクラン・ボーシェー、8ジャック・コーネルセン、9内田啓介、10松田力也、11マリカ・コロインベテ、12ハドレー・パークス、13ディラン・ライリー、14竹山晃暉、15野口竜司、16堀江翔太、17クレイグ・ミラー、18ヴァル アサエリ愛、19マーク・アボット、20布巻峻介、21小山大輝、22山沢拓也、23セミシ・トゥポウ果たして横浜Eが第1ラウンドのリベンジを達成するのか、埼玉WKが12連勝で返り討ちにするのか。『NTTリーグワン2022』第14節・横浜E×埼玉WKは4月23日(土)・日産スタジアムにてキックオフ。チケット発売中。試合の模様はtvk(テレビ神奈川)にて生中継。また『NTTリーグワン2022 プレーオフトーナメント』準決勝のチケットは4月22日(金)、決勝・3位決定戦のチケットは5月10日(火)よりJAPAN RUGBY SAKURA CLUB/JRFU メンバーズ先行抽選がスタート。初代王者を決める戦いも残り5試合、いよいよクライマックスへ向かおうとしている。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)横浜キヤノンイーグルス対埼玉ワイルドナイツNTTジャパンラグビー リーグワン 2022 DIVISION 1ジャパンラグビー リーグワン 特設ページジャパンラグビー リーグワン 2022 観戦ガイド
2022年04月22日「Wow!」が詰まった幕開けとなった。女子ソフトボール新リーグ『ニトリ JD.LEAGUE 2022』開幕戦の話である。3月28日・ZOZOマリンスタジアムでのビックカメラ高崎ビークイーン×トヨタレッドテリアーズには、JDリーグが目指す「驚き」「感動」「わくわく」「笑顔」に溢れていた。JDリーグがテーマに掲げる「Wow!」が随所に見られたのだ。試合前のフィールドでは新リーグを祝うイベントやJDリーグらしい親近感のあるセレモニーが行われた。18時前には親子キャッチボールを実施。事前に企画チケットを購入した小学1~6年生の子どもたちとその保護者たちがフィールドでキャッチボールを楽しんだ後はドリームノックがスタート。日本代表を『シドニーオリンピック2000』銀メダル、『アテネ五輪2004』銅メダルへ導いたレジェンド・宇津木妙子がビックカメラ高崎とトヨタを除くJDリーグ14チームの名手たちにノックの嵐。東京五輪金メダルメンバーの川畑瞳(デンソーブライトペガサス)、原田のどか(太陽誘電ソルフィーユ)の『東京五輪2020』金メダリストらが華麗な守備を繰り広げた。その後、ビックカメラ高崎、トヨタの順番でシートノック。両チームともプレーボールへ向けて、ウォーミングアップした。18時半過ぎにはマリーンズ・ダンスアカデミーがスペシャルパフォーマンスを披露。100名近い圧巻のダンスに続いて、開幕セレモニーが開始。オーロラビジョンにはJDリーグ全16チームのオーナーたちのコメント動画が流れた。開幕戦を戦わない全14チームの選手たちもグラウンドへ集合、トヨタとビックカメラ高崎のラインナップを聞いた。またオーロラビジョンで流れた「スタジアムのご利用と応援に関するご協力のお願い」と「新型コロナウイルス感染症対策へのご協力のお願い」の動画には選手たちが登場。ホンダリヴェルタの菱谷香実と日本精工ブレイブベアリーズの須藤祐美が観客に注意事項を説明した。18時50分には日本女子ソフトボールリーグ機構・三宅豊会長が開幕宣言。「やる人、観る人、支える人みんながワクワクするリーグを目指し、ここに16チーム各選手の活躍を期待し、開幕を宣言します」と高らかに宣言した。そして開幕花火が海浜幕張の夜空に大輪を咲かせた。国歌斉唱もJDリーグらしい人選となった。君が代を歌ったのは阿南恵子さんと河澄星菜さん。豊田自動織機シャイニングべガで活躍したOGがその大役を担ったのだ。ファーストピッチセレモニーにはファッションデザイナーのコシノジュンコ、千葉市・神谷俊一市長、JDリーグのタイトルパートナーのニトリ・似鳥昭雄会長、白井俊之社長が登場、始球式には元千葉ロッテマリーンズの黒木知宏が登板。黒木は内角をえぐるストレートでスタンドをどよめかせた。19時3分。前身の『日本女子ソフトボールリーグ』3連覇を達成した絶対女王・ビックカメラ高崎と、ビックカメラに次ぐ優勝10回優勝を誇るトヨタによる開幕戦がプレーボール。両チームへの応援が熱を帯び、ゆずの『栄光の架橋』が流れる中、歴史的オープニングゲームが熱戦の火ぶたを切った。開幕投手を務めるのはビックカメラは昨季最優秀防御率の濱村ゆかり、トヨタは最多勝&MVPの後藤希友だ。独特の緊張感が漂うマウンドに濱村はコロントールを乱し、先頭打者を四球で歩かせる。初回から1死二・三塁のピンチに陥るも、四番・下山絵里をセカンドフライ、五番・鎌田優希を三振に切って取る。一方の後藤は捕手・切石結女の構えるミットめがけて、速球を投じ、1・2回と三者凡退に抑える上々のスタート。3回はともにチャンスを迎える。トヨタは連続四球などで1死1・2塁とするが、三番・石川恭子はサードライナー、続く下山は三振。ビックカメラ高崎も2死1・3塁と最初のチャンスを作るが、二番・藤本麗のショートへの打球は遊撃手・石川にさばかれたのだった。石川の好守でピンチを防いだトヨタベンチは喜びを爆発させた。ピンチの後にはチャンスあり。4回表、トヨタが最大のチャンスを迎える。2死満塁でバッターボックスにはこの日2四球のバッバ・ニクルス。濱村の放った初球をフルスイングし、ファウルながら大飛球を飛ばして一塁側スタンドを沸かせた。しかし、最後は濱村が外角へ速球をズバリ。絶体絶命のピンチを2者連続三振で切り抜けて、今度は三塁側スタンドが沸いたのだった。5回終了時には再びスペシャル花火が打ち上げられた。ZOZOマリン名物のスペシャル花火が息詰まる熱戦に花を添えた。6回裏のマウンドには後藤、三輪さくらに続いてアメリカのエースとして幾度となく日本と名勝負を繰り広げ、『日本リーグ』でも4度MVPを獲得しているモニカ・アボットが登場。110kmを超える速球を連発し、圧巻の三者連続三振の奪三振ショーを見せ付けた。延長戦突入かという雰囲気に包まれた7回表、ゲームが動いた。2死三塁で打席は下山。この日2三振、チャンスを潰してきた四番が最後にきっちり仕事を果たした。濱村が投じた145球目を詰まりながらもフルスイング、打球はセンター前にポトリと落ちてトヨタが待望の1点を奪ったのだ。7回裏、モニカがビックカメラ打線を3者凡退に抑えて1-0。トヨタはまるで優勝したかのように歴史的勝利を喜んだ。時計は21時を少し回ったところ、6502人の観客が見守った手に汗握る投手戦は幕を閉じたのだった。フィールドではヒロインインタビューが行われた。決勝打を放った下山は「JDリーグ開幕戦で勝利できて本当にうれしいです。開幕戦はこの試合だけ、絶対勝つという思いがこの一打につながったと思います」とスタンドに声を届けた。ソフトボールの試合はスピーディに展開された。この日の試合時間は2時間3分。投手は20秒以内に次の投球をしなければいけないため、試合はテンポよく進む。20秒をカウントする掲示板はグラウンドで設置されているので、スタンドからも一目瞭然である。そして何よりも活気がある。スタンドの応援団も元気だが、ベンチの選手からは味方を鼓舞する元気な声が飛んでいた。ベンチが一体となって戦う姿勢もJDリーグらしさと言える。試合後、島田利正チェアマンは「感慨深い思いもあるですが、始まったばかり。まだまだこれからだという思いがあります。スタートを切れてホッとしているところと不安、両方あります。これからも期待も不安もあると思うので、一歩ずつ前へ行けばいいなと思います。『こうすればよかった』『ああすればよかった』というのはプレーボール前からかなり多くあったと思いますし、逆になければいけないと思うので、反省しながら前へ進んでいければ」と先を見据えた。両チームを指揮した監督はこのように開幕戦を振り返った。トヨタ・馬場幸子監督「まずこういう素晴らしい環境でビックカメラさんと試合ができて感謝しています。ありがとうございます。試合はチャンスがある中、なかなか点が取れなかったのですが、それでも選手たちが攻め続けてくれたことが今日の試合で一番よかったところかなと思います。本当に選手たちがよくやってくれました。苦しい戦いの中で気持ちを切らさずにやってくれたのがよかったです。若い選手が多いですが、1回からとにかくエネルギッシュに声を出して、選手たちが声をかけ合って、それを7回までできたことがチームの成長だと思います」ビックカメラ高崎・岩渕有美監督「新しいリーグの初戦ということで、これだけ素晴らしいスタジアムで試合がやれ、イベントもある中で、最初はなかなかかみ合わないところがありましたが、試合を進める中でみんながひとつひとつ取り戻していけたかなと思います。結果は負けましたが、今年のチームの戦い方は少し見えたかなと思っています」開幕勝利を飾ったトヨタナインはこのように喜びの声を発した。後藤「正直二・三塁になった時は今まではだめだという感じになっていましたが、前を見たら切石さんが『来い!』という顔をされていたので、すごく思い切って投げられました。今日はお互いにいい感じで集中できたと思います。ひと言で表すと、このチームはザ・元気。どこのチームよりもフレッシュさを出せるし、結束力があると思います。去年はチーム防御率が0点台でしたが、去年よりいい数字を出せるようバッテリーでがんばっていきたい」切石「トヨタがチャンスを作っている中なかなか点を取れない厳しい試合でしたが、後藤が相手に流れを持っていかないように踏ん張ってくれて、守備から攻撃にいい流れを作れたのはよかったと思います。一球一球集中して投げてくれたので本当に今日はいいピッチングでした。今年はバッテリーで抑えて攻撃につなげていきたい。お客さんを楽しませるのがプレーヤーの仕事だと思います。そのためにはまずプレーする私たちが楽しむのが大事だと思うので、私たちがソフトボールを心から楽しむことをやっていきたいです」モニカ「とてもいい舞台、素晴らしい雰囲気の中、素晴らしいエネルギーを持ってトヨタが素晴らしいスタートを切ることができました。少し緊張しましたが、最初の三振で流れを掴みことができました。トヨタにはいい先発が3人揃っています。3人それぞれタイプが違うのがトヨタの強みだと思います」鎌田「新リーグの開幕戦をできるのは私たちトヨタとビックカメラさんしかいなくて、まずそこで試合ができることに本当にわくわくして臨みました。自分たちらしく明るく元気に流れを作れたので、そこがよかったですし、なかなか点を取れない中、粘り強く戦い最後は四番の下山が決めてくれて本当にうれしかったです」下山「多くの先輩が抜けて、若いレッドテリアーズになりましたが、その中で私たちは挑戦することをやってきました。苦しい試合展開でしたが、攻め続ける守備と攻撃をし続けたのが、勝利につながったと思います。3打席チャンスで凡退していたので、最後は開き直って、絶対打つという強い気持ちで臨みました」惜しくも黒星発進となったが、ビックカメラ高崎の面々も次のように充実のコメントを残した。濱村「JDリーグがスタートしどうしても勝ちたかったのですが、勝てなくて悔しいです。探りながら一球一球、ボールが多くなっても失投だけはしないよう投げていたので、簡単に点数を与えなかったのはよかったかなと思います。一球一球丁寧に投げることがゲームを作ることにつながると思うので、それを意識して投げました」我妻悠香「こうしてたくさんお客さんが入った中で試合ができてうれしく思います。これから試合をしていく中で私たちもしっかり成長してればいいなと思いました。若手も増えて、移籍メンバーが入ってきたので、常勝チームと呼ばれてきたそういう雰囲気を伝えていきたい。今日のような劣勢のゲームを勝っていくのがうちのチームだと思うので、こういうゲームで揉まれながら、最後11月にチームがひとつになれればいいかなと思います」藤田倭「いろんな選手が抜けて新しいチームとして一発目のゲームでしたが、打つべき人、結果を出さないといけない人がはっきり決まっていると思うので、自分たちの役割を考えながら次のゲームにつなげていければいいかなと思いました。」内藤実穂「チャンスを生かせずに得点できなかったのが敗因だと思いますが、いい課題ができたので今後につながると思います」3月28日・ZOZOマリンススタジアムで華々しいスタートを切った『ニトリ JD.LEAGUE 2022』は今週末各地で第1節が開催される。宇津木スタジアムでは4月2日(土)・戸田中央×大垣ミナモ、ビックカメラ高崎×ホンダ、3日(日)・大垣ミナモ×ホンダ、ビックカメラ高崎×戸田中央メディックス埼玉、デンソーブライトペガサススタジアムでは2日(土)・太陽誘電×日立サンディーバ、デンソー×NECプラットフォームレッドファルコンズ、3日(日)・NECプラットフォームズ×日立、デンソー×太陽誘電、パロマ瑞穂野球場では2日(土)・東海理化チェリーブロッサムズ×シオノギレインボーストークス兵庫、トヨタ×伊予銀行ヴェールズ、3日(日)・伊予銀行×東海理化、トヨタ×シオノギ、草津グリーンスタジアムでは2日(土)・豊田自動織機×SGホールディングスギャラクシースターズ、日本精工×タカギ北九州ウォーターウェーブ、3日(日)・豊田自動織機×タカギ北九州、日本精工×SGホールディングスがプレーボール。チケット発売中。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)JDリーグのチケット情報
2022年03月31日『ジャスティス・リーグ』『ファンタスティック・ビースト』シリーズのエズラ・ミラーが、先週末にハワイのカラオケバーで事件を起こし、治安びん乱とハラスメントの容疑で逮捕されたことがわかった。地元警察によると、27日の午後11時半ごろ(現地時間)、エズラはバーでカラオケを楽しむ人々のそばで卑猥な言葉を大声で叫び始めた。歌っていた23歳の女性からマイクを奪い(治安びん乱)、ダーツをしていた32歳の男性に突進(ハラスメント)したりと、暴れた模様。バーのオーナーは何度もエズラに「落ち着いてください!」と呼びかけたが、応じなかった。そのため、警察が呼ばれて逮捕に至ったという。エズラはすでに500ドルの保釈金を納めて釈放されている。この保釈金を支払ったのは、エズラがハワイ滞在中、家に泊めてくれていた夫婦だった。夫婦のうち妻がファーマーズマーケットでエズラと出会って意気投合。家に泊めることになったのだという。数日間は3人で楽しく過ごしていたが、バーでの事件後、夫婦は地方裁判所にエズラに対する一時的接近禁止命令を申請。提出された書類によると、エズラは「突然夫婦の寝室に入ってきて、『おまえとおまえのふしだらな妻を埋めてやる!』と脅した」といい、さらにエズラが夫婦の財布、パスポート、免許証などを盗んだ疑いもあるという。エズラはクリーデンス・エアボーンを演じる『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』、自身がタイトルロールのフラッシュを演じる『The Flash』(原題)の公開を控えている。(Hiromi Kaku)■関連作品:ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密 2022年4月8日より全国にて公開© 2021 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved Wizarding World™ Publishing Rights © J.K. Rowling WIZARDING WORLD and all related characters and elements are trademarks of and © Warner Bros. Entertainment Inc.
2022年03月30日交流戦も最終節である。今週末『NTTジャパンラグビー リーグワン2022』第11節を迎える。翌週の休みを挟み、4月9日(土)・10日(日)からは同一カンファレンスの戦いが第2ラウンドへ突入するのだ。リーグ戦は第16節まで、いよいよ後半戦がはじまろうとしているのである。最後の交流戦を前にここまでの戦いぶりを振り返ってみたい。首位は9勝1敗・勝点42の東京サンゴリアス、2位は8勝2敗・勝点39のクボタスピアーズ船橋・東京ベイ、3位は8勝2敗・勝点36の埼玉ワイルドナイツとなっているが、実際に試合を行った中では埼玉WKが8戦全勝をマーク。埼玉WKは開幕直前に新型コロナウイルス陽性者が続出し、第1・2節は不戦敗となった。第4節こそコベルコ神戸スティーラーズに41-37のギリギリの逆転勝利となったが、それ以外は危なげなく白星を積み重ねる。『NTTリーグワン2022』第7節では『ジャパンラグビー トップリーグ 2021』プレーオフトーナメント決勝のリベンジに燃える東京SGを34-17のダブルスコアで返り討ちにしている。ベンチに代表クラスがズラリと控える選手層に鉄壁の守備、そしてSO松田力也&FB山沢拓也のダブル司令塔など、埼玉WKは安定した強さを見せ付けている。世界的名将のロビー・ディーンズ監督もFB山沢に「本当に素晴らしい貢献をしてくれる選手、10番も15番もこなせる選手だと信じている。いい15番とは、ゲームに絡んでいくことができる。山沢は自分からボールをもらいに行くことができ、なおかつスピードもある。彼がボールを持つことで相手に脅威を与えられる」と太鼓判を押す。1か月前、埼玉WKに完敗を喫したからと言って、東京SGが戦力的に劣るわけではない。埼玉WKに敗れた翌週には神戸Sに8トライ8ゴールを決めて56-17の圧勝。第9節は主力を欠くS東京ベイに苦戦しながらも33-29で勝利を飾ると、前節はシャイニングアークス東京ベイ浦安を相手に今季最多得点の69-29で大勝した。前節はこれまでFBを担ってきたニュージーランド代表のダミアン・マッケンジーをSOで初起用、最後尾にはWTB尾崎晟也を据えた。中村亮土&サム・ケレビの日豪CTBコンビの代わりに埼玉WKから移籍してきた森谷圭介とWTBとして試合に出ていた中野将伍を配置。ショーン・マクマーンに代わり、テビタ・タタフがNO8の先発に名を連ねた。これまでとメンバーを入れ替えつつ、10トライをマークするのだから、アグレッシブアタッキングラグビー恐るべし。『トップリーグ2021』最多トライゲッターのテビタ・リーも直近3試合で7トライと爆発。シーズン終盤へ向けて、ケガ人や不測の事態にも対応するオプション作りに余念はない。ミルトン・ヘイグ監督は10番マッケンジーについて「本人も10番でのプレーを希望していた。今日はゲームコントロールができていたし、勢いがありどんどん前へ仕掛けていた。彼のパフォーマンスには満足している」と評価した。3月11日に東京SGに惜敗したとはいえ、S東京ベイも充実した戦いぶりを見せている。そもそも東京SG戦はほぼベストメンバーの相手とは対照的に、南アフリカ代表44キャップのHOマルコム・マークスに日本代表主将のFLピーター・ラピース・ラブスカフニ、そしてルアン・ボタ、デーヴィッド・ブルブリング、ヘル ウヴェのLO勢、さらにはニュージーランド代表48キャップのCTBライアン・クロッティを欠いていた。主力が何人もいないにもかかわらず、接戦に持ち込んだのだ。選手層と経験値がS東京ベイの課題とされてきたが、昨季『トップリーグ』で初の4強入りを果たし、今季は若手を組み込みながら東京SGを相手に好試合を披露。前節ではボタ、ブルブリング、クロッティが戦線復帰し、東芝ブレイブルーパス東京とのフィジカルバトルを43-28で制した。SO岸岡智樹、WTB根塚洸雅が待望の初トライをマークした(根塚は2トライ)。S東京ベイは初のタイトル獲得へ、確実に階段を上っている。1位東京SG、2位S東京ベイ、3位埼玉WKは当日のメンバー、コンディション次第で勝敗が左右されるほど、戦力は拮抗している。だからこそ、プレーオフトーナメントを睨み、1位に座っていたいところ。というのも、プレーオフでは1位と4位、2位と3位の準決勝を経て、決勝を迎える。準決勝から3強対決は避けたいはずだ。しかも、最終節には埼玉WK×S東京ベイがラインナップされている。『NTTリーグワン』第16節と『NTTリーグワン』プレーオフトーナメント準決勝、難しい連戦を強いられることになる。ちなみに東京SGの最終節の相手はトヨタヴェルブリッツ。こちらも連戦の可能性がある。プレーオフトーナメント出場最後の椅子となる4位争いも激しい。4位横浜キヤノンイーグルスが7勝3敗・勝点32、5位トヨタVが6勝4敗・勝点27、6位BL東京が5勝5敗・勝点25と、勝点7差内にひしめく。S神戸は4勝6敗・勝点21と厳しい状況にあるが、ここにきて世界最高峰のCTBの呼び声高い南アフリカ代表ルカニョ・アム、退団から一転電撃復帰となったオールブラック84キャップのUBKベン・スミスが途中加入。大逆転4強入りをまだまだ諦めてはいない。第10節の横浜E×トヨタVは凄まじいゲームとなった。ホストの横浜Eは豪雨・強風・厳寒の悪条件の中、NZ代表LOパトリック・トゥイプロトゥ、南アフリカ代表FLピーターステフ・デュトイ、日本代表NO8姫野和樹とワールドクラスのFWを並べるトヨタVをノートライに抑えた。SO田村優、NO8アマナキ・レレイ・マフィを欠きながら、前半3-9から20-9という逆転勝利にさぞや自信をつけたことだろう。試合後、沢木敬介監督は「難しいコンディションで、このメンバーでしっかりタフに戦えたことが一番の収穫。FWが我慢強いプレーができたと思う。来週のサンゴリアス戦に向けていい流れができたと思う」と次週古巣との対戦へ手応えを口にした。『NTTリーグワン』後半戦を前に行われる最後の交流戦。3強も4位争いをするチームも、まずは目の前の試合に集中していることだろう。第11節は3月27日(日)に開催。S東京ベイ×NTTドコモレッドハリケーンズ大阪・新潟市陸上競技場、横浜E×東京SG・昭和電工ドーム大分、グリーンロケッツ東葛×トヨタV・柏の葉公園総合運動場、SA浦安×ブラックラムズ東京・江東区夢の島競技場、静岡ブルーレヴズ×埼玉WK・IAIスタジアム日本平、S神戸×BL東京・東大阪市花園ラグビー場がキックオフ。各試合のチケットは発売中。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)ジャパンラグビー リーグワン 特設ページジャパンラグビー リーグワン 2022 観戦ガイド
2022年03月25日首位攻防戦だ。『NTTジャパンラグビー リーグワン2022』第9節交流戦で1位クボタスピアーズ船橋・東京ベイと2位東京サンゴリアスが激突する。ともに1敗である。勝点差はわずかに1しかない。両チームとも後半戦へ向けて、そして『NTTリーグワン プレーオフトーナメント2022』を睨み、トップに立っておきたいところである。前節は対照的な試合展開だった。『NTTリーグワン2022』第7節・埼玉ワイルドナイツ戦で17-34のショッキングなダブルスコアでの敗戦を食らった東京SGだが、第8節ではそのショックを完全に払拭。コベルコ神戸スティーラーズを相手に、自慢のアグレッシブアタッキングラグビーが炸裂した。前半11分にラインアウトからモールをドライブされて神戸Sに先制を許すも、3分後にはオーストラリア代表38キャップのCTBサム・ケレビのトライで同点、ニュージーランド代表40キャップのFBダミアン・マッケンジーがCGを決めて逆転すると、トライショーが開演。17分ラインブレイクしたマッケンジーがWTB尾崎晟也とのワンツーパスで相手を置き去りにすると、24分には『トップリーグ2021』トライ王のWTBテビタ・リーが独走トライ。33分にはCTB中村亮土のグラバーキックにマッケンジーが反応、インゴール中央に回り込んだ。28-5で折り返した東京SGの勢いは後半に入っても衰えない。45分、スクラムから左へ展開、ケレビからパスを受けたリーがタッチラインぎりぎりで踏みとどまりトライをマーク、マッケンジーはこの難しい角度のCGもズバリ。57分素早いリスタートからFL小澤直輝がトライを奪取すると、その5分後に神戸Sが一本返す。圧巻は65分。途中出場のSO森谷圭介がランで相手守備網にギャップを生じさせると、パスを受けた中村が突破。中村は同じく途中出場のWTB仁熊秀斗に絶妙なタイミングでノールックバックフリップパス一閃。最後はサポートに走っていたマッケンジーがボールを受けてハットトリックを達成した。71分、神戸Sが意地の3トライ目をマークし、ラストワンプレーを告げるホーンが鳴っても、東京SGは攻め手を緩めなかった。インゴール前でスクラムを選択、何度も神戸Sを押し込んだ。そして途中出場のSH流大からマッケンジー、さらにリーとボールは渡たり、こちらもハットトリック。タイトな角度のCGもマッケンジーが見事に成功させて56-17でノーサイドとなった。ハットトリックにキック8本中8本成功の計31得点を叩き出し、文句なしのプレーヤー・オブ・ザ・マッチ(POM)に選ばれたマッケンジーは試合後、「チームとしていいパフォーマンスができた。FWもセットピースのところでいいボールを供給してくれて、自分としてもいい仕事ができた。先週の非常に悔しい試合からカムバックし、今日はチームとしてすごくポジティブなパフォーマンスができた」と振り返った。コンビネーションの成熟度について質問が飛ぶと、マッケンジーはこう答えた。「素晴らしいクラブで素晴らしいチームメイトがいるので楽しめている。全員でコンビネーションが合ってきている感覚がある。サントリーのアタッキングラグビーが自分には合っていると思うし、自分のプレーでチームがより良くなるように心掛けている」ランにパス、キックだけではない。69分にはインゴールへ突進する203cmのJD・シカリングに背後から追い駆けてタックルを決めた。果敢なディフェンスを称えられると、「身体が大きい相手を倒すには、低く入る。低く鋭く入ることを意識して入れた。少し体を痛めてしまったが」とコメントした。指揮官と主将は次のように試合を振り返った。ミルトン・ヘイグ監督「いいゲームだった。前半私たちはいいディフェンスをした。後半は同じようにプレーしたが、いくつか課題も見つかった。とくにキャッチパス、ブレイクダウンのところ。次の試合までに修正しなければいけない。ただボーナスポイントを取れたし、満足している」中村主将「先週負けてがっかりしてからのスタートだったが、選手みんなが気持ちを切り替えて、しっかり修正すべきところに向き合って修正し、東京サンゴリアスのラグビーができた。本当にチームメイトを誇りに思うし、たくさんスクラムを組んでくれたFW陣に感謝したい」主将はディフェンスの充実ぶりを口にした。「ディフェンスがよかった。前半のほとんどがターンオーバーからのトライ。我慢してペナルティせずにディフェンスできた。先週負けて課題が明確になった。ペナルティとオフサイド、ロールアウェイを意識して、今日は余裕を持ってディフェンスできた」さらにマッケンジーとのコンビについて、こう手応えを口にした。「彼の出すパスのタイミングとか、試合を重ねるたびに合ってきた。同じ絵を見てプレーすることができている。どんどんコミュニケーションを取ることでどんどんよくなっている」接点とスクラムで前に出続けたLO辻雄康とリズミカルな球出しでアタックをリードしたSH齋藤直人は、次のようにコメントした。辻「セットプレーでもフィールドプレーでも相手に対してプレッシャーを与え続けられたので、それがアグレッシブアタッキングラグビーにつながったのでは。自分がサントリーのためにできることは、フィジカルで相手を押し戻したり、ボールキャリーで前に出ること。接点で相手にしっかりダメージを与えていくことを意識した」齋藤「前半から自陣からでもチャンスがあれば攻めていこうと。ミスもあったが、最後までそれを貫けたのでよかった。パナソニック戦の後はショートウィークだったので、すぐに神戸戦へ切り替えた。もう一度サントリーらしさを出そうと。エリアを問わずチャンスがあればアタックして、その中でキックを使う。そういうところはハーフ団の役割、10・12番と意思疎通してやった」3月7日のメディア対応にはFL小澤が出席。日本代表4キャップの社員戦士は神戸S戦を次のように振り返った。「パナソニック戦の課題は自分たちで我慢し切れなかったところ。自分たちのディフェンスにしっかり自信を持って、不用意なペナルティをしない。そういう部分ではその前の週の試合と比べて、神戸戦は改善できた。中でもカウンターからのトライだったり、サンゴリアスらしいトライが取れたので、そこから自信を持ってディフェンス、アタックができた」小澤は一人ひとりが埼玉WK戦の敗戦を受け止めたと言う。「ワイルドナイツ戦が終わった後、選手主体の4グループぐらいのミーティングを実施した。その時挙がった課題はペナルティ。なぜペナルティが起きたのかまで、一人ひとりが考えた。いつもよりも一歩踏み込んで考えた結果、神戸戦でペナルティが減った要因になるのでは。試合の中で修正するというのができず、フラストレーションを溜めていたので、そういう場合はどうするか話し合った。チームとしてしっかり受け止めて次に向かうひとつの敗戦だったと思う」次戦・S東京ベイ戦へ向けてはこう抱負を語った。「FWが大きく、外国人メンバーが多いので、フィジカルバトルでまず負けない。継続して不要なペナルティをしない。相手の土俵で戦わないというのが大事になる。大きいFWを前面に押し出したプレー、スクラム、ラインアウト、モールがキーポイントになってくる。不要なペナルティを与えると角に持っていかれて、モールからのアタックが出てくるので、それをいかにさせないかというのが大事」一方、S東京ベイは第8節で静岡ブルーレヴズと対戦。勝つには勝ったが、前半と後半で異なる戦い模様となった。ルアン・ボタ、デーヴィッド・ブルブリング、ヘル ウヴェのLO勢に日本代表主将のFLピーター・ラピース・ラブスカフニ、元NZ代表48キャップのCTBライアン・クロッティを欠いたS東京ベイだったが、前半はこれまで通りに圧力をかけた。6分CTBテアウパ シオネが先制トライを決めると、17分WTB根塚洸雅のラインブレイクからサポートに走ったSH藤原忍がトライ。21分には残り10mでのラインアウトからモールと思いきや、PRオペティ・ヘルがショートサイドへ回り込んでそのままトライ。27分に静岡BRに一本返されるも、37分オーストラリア代表71キャップのSOバーナード・フォーリーがPGを成功。41分には今度はラインアウトからドライビングモール、最後は南アフリカ代表44キャップのHOマルコム・マークスが飛び込んで27-7で前半を終えた。後半は五分の展開から53分に反則の繰り返しでFLファウルア・マキシがシンビン(10分間の一時退場)となると風向きが変わる。55分にSOサム・グリーンがトライ、FB奥村翔がCGを決めると、2分後にはS東京ベイがPGで加点して30-14。マークスがケガでピッチを去ると、さらに旗色は悪くなる。この日100キャップのHO日野剛志が連続トライをゲットする。60分にラインアウトからのモールが崩れたが、日野がディフェンスラインの穴を突いてインゴールへ、69分にはそのままモールを押し込んだ。ただCGは2本連続で失敗し、30-24。その後S東京ベイが時間を有効に使いノーサイドを迎えた。反省点の多い白星にも、ヘッドコーチとキャプテンはポジティブにとらえた。フラン・ルディケHC「大事なことは勝ち続けること。自分たちの信じたラグビーをして勝ち続けたい。前半と後半、ふたつの戦いがあった。前半は選手たちが役割を遂行し、後半はミスから相手に勢いを与えた。若手がゲームの中で我々のシステムを知ることができてよかったし、ステップアップしてくれてよかった。ケガ人がいる中、こうして勝ててよかった」立川理道主将「前半はうまくコントロールしながらゲームを進められてよかった。最後の15分はさらにタフな状況だったが、一人ひとりがしっかり判断して勝ち切れた。経験の少ない選手が出ながら、しっかり勝って反省できるのはよかった。ショートウィークだが、サントリー戦にしっかり備えたい」初トライをマークし、POMに選出されたオペティと初先発初トライを記録した藤原は、こう語った。オペティ「ハードワークが実ってよかった。ブルーレヴズにしっかりプレッシャーをかけてられた。後半風が強くてプレッシャーをかけ切れなくなったが、ベストを尽くした。次に繋げていきたい。(初トライについて)自分ができることで貢献した。自分だけではなく、みんなのおかげ。自分が大きく動くようにプランを作ってくれた。あとはみんなのハードワークの結果がトライに繋がり自分もハッピーだし、みんなもハッピーだと思う。(東京SG戦について)アタッキングマインドがすごいし、大きくて強いし、動きも速い。ただ、自分としては来週もパフォーマンスをしっかり出していきたい。練習でも一日目からエネルギーを上げてしっかりやり、チームメイトを信頼して、いい試合にしたい」藤原「いい入りからトライを奪えたが、後半は流れが向こうにいってから、流れを変えられなかった。(初トライについて)WTBがラインブレイクしてくれたので信じてサポートした。『いいプレーをしてやろう』とは思っていないし、やるべきことをやった結果。ブレイクダウンで周りを生かせていないシーンがあったので、次の相手は強いが、プレッシャーの中、周りを見て生かしていきたい。(東京SG戦について)すごいアタッキングラグビーをしてくるし、ディフェンスもすごい。反則をしないイメージ」試合登録メンバーは以下の通り。【東京サンゴリアス】1石原慎太郎、2堀越康介、3垣永真之介、4辻雄康、5小林航、6下川甲嗣、7小澤直輝、8ショーン・マクマーン、9流大、10田村煕、11テビタ・リー、12中村亮土、13サム・ケレビ、14尾崎晟也、15ダミアン・マッケンジー、16北出卓也、17森川由起乙、18須藤元樹、19ハリー・ホッキングス、20飯野晃司、21齋藤直人、22中野将伍、23テビタ・タタフ【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】1北川賢吾、2杉本博昭、3オペティ・ヘル、4松井丈典、5青木祐樹、6トゥパ フィナウ、7末永健雄、8ファウルア・マキシ、9谷口和洋、10バーナード・フォーリー、11根塚洸雅、12立川理道、13テアウパ シオネ、14金秀隆、15ゲラード・ファンデンヒーファー、16大塚健太郎、17羅官榮、18松波昭哉、19堀部直壮、20千葉雄太、21藤原忍、22岸岡智樹、23山崎洋之東京SGは頭部へのコンタクトの対処手順におけるコーチングの介入を経て、出場停止処分が1週間減免されたNO8タタフが第4節以来の登場となる。さらにWTB中野の戦線復帰も心強い。東京SGが充実のメンバーを並べるのに対して、S東京ベイは前節に続き、ボタ、ブルブリング、ウヴェ、ラブスカフニ、クロッティが欠場。さらにマークスも欠くというスクランブル状態に陥った。果たして、首位に立つのは東京SGか、S東京ベイか。『NTTリーグワン2022』第9節・東京SG×S東京ベイは3月11日(金)・秩父宮ラグビー場にてキックオフ。チケット発売中。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)東京サンゴリアス対クボタスピアーズ船橋・東京ベイNTTジャパンラグビー リーグワン 2022 DIVISION 1のチケット情報東京サンゴリアスのチケット情報クボタスピアーズ船橋・東京ベイのチケット情報ジャパンラグビー リーグワン 特設ページジャパンラグビー リーグワン 2022 観戦ガイド
2022年03月10日『NTTジャパンラグビー リーグワン 2022』第7節でふたつの注目カードがラインナップされている。ひとつが埼玉ワイルドナイツ×東京サンゴリアス。『ジャパンラグビー トップリーグ 2021』プレーオフトーナント決勝の再現である。そしてもうひとつがクボタスピアーズ船橋・東京ベイ×トヨタヴェルブリッツ。『トップリーグ2021』4強対決であり、『NTTリーグワン2022』上位決戦でもある。前回の対戦でも手に汗握る好ゲームを繰り広げた。4月11日『トップリーグ2021』第7節でクボタスピアーズ(当時)とトヨタ自動車ヴェルブリッツ(当時)が激突。5分に南アフリカ代表HOマルコム・マークスが強引にインゴールにボールを運べば、11分にはCTBロブ・トンプソンの突破から南ア代表70キャップのFBウィリー・ルルーとつなぎ、最後はWTBヘンリー ジェイミーが走り切ってトライを返す。16分にクボタのCTB立川理道のグラバーキックをCTBテアウパ シオネが抑えれば、20分にはトヨタのSOライオネル・クロニエがPGを決める。前半終盤にはPR山本剣士、FLピーター・ラピース・ラブスカフニがシンビンで10分間の一時退場となりピンチに陥るが、前半は何とかクボタが14-8とリードをしたまま折り返した。だが後半早々に早いリスタートからFLフェツアニ ラウタイミが抜け出して独走トライ、クロニエのCGも決まり、ついにトヨタが15-14と逆転する。14分にフォーリーがPGを成功させてクボタが逆転すると、3分後にはクロニエのPGでトヨタが再逆転。ならばと24分にはマークスがFWとは思えない身のこなしでこの日2本目のトライをマーク。CGも決めて24-18とする。この後、FBゲラード・ファンデンヒーファーがPGを2本連続で外しセーフティリードを築けないと、ラストワンプレーでドラマが待っていた。自陣22mライン、トンプソンからFBチャーリー・ローレンス、ローレンスからWTB高橋汰地とトヨタがオフロードパスを連続でつなぐと、最後は高橋が快足を飛ばしてトライ。クロニエがサヨナラCGを決めて25-24。シビれるシーソーゲームにピリオドを打ったのだ。そして今季、コロナ禍で試合中止が相次ぐ中、両軍はともに5勝1敗の星を残している。S東京は勝点25で2位、トヨタVは勝点23で3位と6戦全勝・勝点28の首位東京SGに続いている(ちなみに4位は4勝2敗・勝点18の埼玉WK)。上位につける両チームであるが、決して順風満帆ではない。主力を欠いてなかなかベストメンバー組めないS東京ベイがほぼベストの布陣を並べたのは第5節・横浜キヤノンイーグルス戦のこと。一進一退の中28-21とリードして前半を終えると、後半にギアを一段上げたS東京ベイが5トライを叩き込んだ。オーストラリア代表71キャップのフォーリーのキックは12本中6本成功と精度を欠いたが、50-21と圧勝したのだった。一方のトヨタVは今季初陣となる第2節で東京SGに8-50とショッキングな大敗を喫したが、第4節は東芝ブレイブルーパス東京に圧力をかけ続けて33-23で勝利を奪う。続くブラックラムズ東京戦では前半を16-7とリードするも、風下となった後半は苦戦し、何とか23-19で逃げ切った。なかなかパワー全開の快勝とはいかないが、トヨタVは苦しみながら勝点を積み重ねている。2月24日、S東京ベイはトヨタV戦へ向けたメディア対応を実施。フラン・ルディケHC、立川主将、NO8ファウルア・マキシが意気込みを語った。指揮官は次戦へ向けてこうコメントした。「リコー戦がキャンセルになったが、グラウンドに戻って来られてうれしい。しっかり今週も準備しているし、大きなケガ人もいない。クボタウェイを見せるいい機会だと思っている。ファンが盛り上がる試合をしたいと思うので、江戸川区陸上競技場をオレンジ色に染めてほしい」ルディケHCはトヨタVをこのように分析した。「素晴らしいチーム。素晴らしいコーチがいて、素晴らしい選手がいる。FWがよくてBKもいい。アタックもディフェンスもバランスがよく、キッキングゲームでも対応できる。でも我々は自分たちフォーカスして試合に臨むだけ」さらにHCは若手に期待を寄せた。「若手の選手には期待している。高い能力を持っているし、ポテンシャルも高い。彼らが正しく成長できるようにいい環境を与えることが大事。根塚(洸雅)はスペースを見つけてからのカウンターに期待している。山本(剣士)、(オペティ・)ヘルには関してはワークレートが素晴らしい。ヘルはボールを持った時にいい働きを見せてほしい。トヨタの素晴らしいFWを相手にしっかりブレイクダウンしてもらいたい。山本はベンチからインパクトを出してもらう予定。後半の厳しい時間帯に正しい選択をして送り出したい」立川主将は次のようにトヨタ V戦での勝利を約束した。「今週末の相手のトヨタは順位的に近いし、近年接戦で負けてしまっている相手なので、きちんとフォーカスしてしっかり勝ちたい。大きなFWFをしっかり使いながら、ボールを動かせる選手もいるので、オールラウンドなラグビーをしたい。(今季は)大きなFWだけではなく、アンストラクチャーであったり、BKでもトライを取れている。スタッツ的にもいい数字を残せている。去年いろんなところから点を取れるようになったが、今年はよりいろんなパターンでトライ取れるようになり自信につながっている」ニュージーランド代表LOパトリック・トゥイプロトゥ、南ア代表FLピーターステフ・デュトイ、日本代表NO8姫野和樹という錚々たるメンバーを向こうに回すマキシは腕を撫す。「トヨタにはワールドクラスの選手がいるし、フィジカルバトルは今回の試合でキーになるので、楽しみ。そこで負けないようにしたい。ボールキャリーもしたいし、ディフェンスもしっかりタックルにいく」試合登録メンバーは以下の通り。【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】1北川賢吾、2マルコム・マークス、3オペティ・ヘル、4ヘル ウヴェ、5ルアン・ボタ、6トゥパ フィナウ、7ピーター・ラピース・ラブスカフニ、8ファウルア・マキシ、9谷口和洋、10バーナード・フォーリー、11根塚洸雅、12立川理道、13テアウパ シオネ、14金秀隆、15ゲラード・ファンデンヒーファー、16杉本博昭、17山本剣士、18松波昭哉、19デーヴィッド・ブルブリング、20末永健雄、21藤原忍、22桑江健一郎、23バツベイ シオネ【トヨタヴェルブリッツ】1三浦昌悟、2彦坂圭克、3木津悠輔、4秋山大地、5パトリック・トゥイプロトゥ、6ピーターステフ・デュトイ、7古川聖人、8姫野和樹、9福田健太、10ライオネル・クロニエ、11小原政佑、12岡田優輝、13ウィリアム・トゥポウ、14小澤大、15ウィリー・ルルー、16加藤竜聖、17清水岳、18淺岡俊亮、19吉田杏、20フェツアニ ラウタイミ、21茂野海人、22ティアーン・ファルコン、23彦坂匡克果たして、1敗を死守するのはS東京ベイか、トヨタVか。『NTTリーグワン2022』第7節・S東京ベイ×トヨタVは2月26日(土)・江戸川区陸上競技場にてキックオフ。試合当日は先着2000名にオリジナルコラボフェイスタオルをプレゼント。チケット発売中。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)クボタスピアーズ船橋・東京ベイ対トヨタヴェルブリッツNTTジャパンラグビー リーグワン 2022 DIVISION 1のチケット情報ジャパンラグビー リーグワン 特設ページジャパンラグビー リーグワン 2022 観戦ガイドジャパンラグビー リーグワン 2022 観戦ガイドウェブ版
2022年02月25日2020年、2021年と新型コロナウイルスの影響で開催が中止になっていた、cinema staff『前衛懐古主義 part3』が『前衛懐古主義 part3 Re:Respawn』として復活!5月1日(日)大阪・梅田クラブクアトロ、5月4日(水・祝)愛知・名古屋クラブクアトロ、5月7日(土)東京・LIQUIDROOMにて開催されることが決定した。cinema staff チケット情報本公演は、『小さな食卓』『西南西の虹』『望郷』『great escape』に収録された楽曲のみのセットリストで構成された、コンセプトライブ第三弾となる。チケットのオフィシャル抽選先行を、2月13日(日)23:59まで実施中。
2022年01月31日映画『ライダーズ・オブ・ジャスティス』が、2022年1月21日(金)に公開される。デンマーク・アカデミー賞最多15部門ノミネート&4冠の話題作映画『ライダーズ・オブ・ジャスティス』は、マッツ・ミケルセン主演×アナス・トマス・イェンセン監督・脚本による作品。本国で公開されるやいなや絶賛され、デンマーク・アカデミー賞最多15部門ノミネートを果たし、主演女優賞、助演男優賞、作曲賞、視覚効果賞の4冠に輝いた。オープニング成績は、第93回アカデミー賞国際長編映画賞を受賞した、同じくマッツ主演作『アナザーラウンド』を超える2020年NO.1を記録している。“最強の軍人×理数系スペシャリスト”の予測不能な復讐劇物語の主人公は、列車事故で妻を失った軍人。訪ねてきた数学者とその仲間に「事故は仕組まれたものだ」と告げられて...最強の軍人×理数系スペシャリストたちの予測不可能な復讐劇が幕を開ける。偶然に導かれし男たちの正義の行方は、果たしてーー?<映画『ライダーズ・オブ・ジャスティス』あらすじ>妻が列車事故で亡くなったという報せを受け、軍人のマークスはアフガニスタンでの任務を離れ娘の元へ帰国する。悲しみに暮れる娘を前に無力感にさいなまれるマークスだったが、彼の元を二人の男が訪ねてくる。その中の一人、妻と同じ列車に乗っていたという数学者のオットーは、事故は“ライダーズ・オブ・ジャスティス”と言う犯罪組織が、殺人事件の重要な証人を暗殺するために周到に計画された事件だとマークスに告げる。怒りに打ち震えるマークスは妻の無念を晴らすため、オットーらの協力を得て復讐に身を投じてゆくが事態は思わぬ方向に…。主演はマッツ・ミケルセン主人公・マークス・ハンセン役(マッツ・ミケルセン)列車事故で妻を失い、復讐の炎を燃やす軍人。主演を務めるのは“北欧の至宝”と称され、『ファンタスティック・ビースト』『インディ・ジョーンズ』シリーズ最新作へも出演予定のマッツ・ミケルセン。5度目のタッグとなる盟友アナス・トマス・イェンセン監督のもと、ハードなアクションや重厚な演技で、観客を魅了した。オットー・ホフマン役(ニコライ・リー・コース)マークスの妻と同じ列車に乗っていたという数学者。事故は“ライダーズ・オブ・ジャスティス”と言う犯罪組織が計画した事件だと告げる。『特捜部Q』シリーズのニコライ・リー・コースが担当。その他、『セレブレーション』のラース・ブリグマン、『アダムズ・アップル』のニコラス・ブロなど、北欧を代表する俳優陣が集結している。【詳細】映画『ライダーズ・オブ・ジャスティス』公開日:2022年1月21日(金)監督・脚本:アナス・トマス・イェンセン撮影:キャスパー・トゥクセン編集:ニコライ・モンベウ、アナス・エスビャウ・クレステンスン音楽:イエッペ・コース出演:マッツ・ミケルセン、ニコライ・リー・コース、アンドレア・ハイク・ガデベルグ、ラース・ブリグマン、ニコラス・ブロ、グスタフ・リンド、ローラン・ムラ2020年|デンマーク・スウェーデン・フィンランド|カラー|シネスコ|5.1ch|116分|デンマーク語ほか|日本語字幕:平井かおり|原題:RETFÆRDIGHEDENS RYTTERE|英題:RIDERS OF JUSTICE|PG12|配給:クロックワークス
2022年01月23日いよいよ最後の『トップリーグ』王者が登場する。1月23日(日)・熊谷スポーツ文化公園ラグビー場での『NTTジャパンラグビー リーグワン 2022』第3節・埼玉ワイルドナイツ×横浜キヤノンイーグルス。埼玉WKが期待と不安を抱えながら、新リーグ初陣に臨むのだ。ここまで長かった。1月3日に新型コロナウイルス感染症の定期自主検査を実施し、翌日に3名の陽性疑い判定が確認された。その3名は保健所の指示のもと隔離、他の選手は再自主検査をするとともに自宅待機へ。5日に行動記録をもとに当該3名と濃厚接触の可能性が高い2名を加えた5名を医療機関にて検査し、4名の陽性判定が確認された。また4日の再自主検査の結果、新たに5名の陽性疑いとなり、医療機関での検査で5名が陽性、計9名が陽性となる。自主検査の結果で陰性となった選手も濃厚接触者として認定されたため、チーム活動を一旦休止する。これによりキックオフ48時間前までに試合登録に必要な選手が揃わないことが確定したため、新型コロナウイルス感染症対応ガイドラインに基づき、国立競技場でのクボタスピアーズ船橋・東京ベイ戦の中止が決定となったのだ。6日にこれまでの検査で陰性だった選手に3回目の検査を実施、7日に21名の陽性が確認され、合計で30名の陽性となり、第2節・グリーンロケッツ東葛戦の中止も発表された。10日には4回目の検査で陰性であった者に検査を実施し、さらに1名が陽性、合計で31名が陽性に。13日に5回目、15日には6回目の検査を実施、それぞれ翌日に対象者全員陰性の判定がなされて、管轄の保健所よりチーム活動再開のゴーサインを受けて、17日に埼玉WKは再始動を果たしたのだ。埼玉WKは規定により2試合続けて不戦敗扱いとなり、勝点0。戦わずして失った勝点も痛いが、シーズン開幕へ向けて最後の調整をしていたところでの2週間の空白はもっと痛い。そして他チームが公式戦を消化する中放り込まれる試合勘のビハインドも計り知れない。第2節・東京サンゴリアス×トヨタヴェルブリッツを見ても、実戦経験の重要性はわかるだろう。両チームは『ジャパンラグビー トップリーグ』で数々の好試合を展開してきたが、新リーグ2戦目の東京SGが開幕戦中止となったトヨタVをブレイクダウンで圧倒、7トライを量産し50-8と圧倒した。このように『トップリーグ2021』王者は険しい船出を余儀なくされたのだ。しかも、第3節の相手は好調・横浜Eである。グリーンロケッツ東葛との第1節の前半こそ、開幕戦特有の難しさとFLコーバス ・ファンダイクのシンビン(10分間の一時的な退場)もあり、リードは13-5にとどまるも、後半になると徐々にらしさを見せていく。後半2分にハーフウェイ付近でボールを拾ったWTB松井千士が持ち前のスピードとステップを生かし密集を抜け出すと、FB小倉順平へパス。後半開始早々にトライを奪うと、SO田村優はCG、2本のPGを決める。後半26分にはスクラムからNO8アマナキ・レレイ・マフィがタックラーたちをものともしないパワー満点の突破でトライ。田村がCGも決めて33-5と勝負あり。終了間際に1トライ1ゴールを返されたが、33-12と白星発進した。第2節はコベルコ神戸スティーラーズを相手にしてやったりのゲームを披露。横浜Eはガス欠覚悟でキックオフからエンジン全開。1分に田村のグラバーキックに反応した松井がいきなりトライを決めると、10分から怒涛のトライラッシュがスタート。前半10分、田村のグラバーキックをマフィがキャッチし、PR岡部崇人へオフロードパス、さらにSH荒井康植へつないでトライを奪うと、12分にはCTB南橋直哉が自陣深くから抜け出すと、サポートしたCTB梶村祐介が独走。14分には前方へ弾んだキックをキャッチした小倉がトライ! 田村もCGを3本連続で成功させて26-0と主導権を握る。前半22分に神戸Sに一本返されると、その3分後に梶村がトライを奪い返し31-7。前半終了間際にも神戸Sが7点追加すると、後半最初のトライは3分にマフィがマークし41-14。最後の最後まで攻め手を緩めない横浜Eは後半34分に運動量が落ちない梶村がハットトリックを決めれば、39分にファンダイクもトライ。小倉がCGを成功させて55-21。昨季『トップリーグ』第2節で10-73と大敗を喫した神戸Sに新リーグでやり返したのだ。昨季5位と最高位に導き、今季はトップ4撃破をターゲットにする就任2年目の沢木敬介監督は「『自信を持っているフィットネスのところで勝とう』『前半からぶっ飛ばしていこう』というプランでやった。ただ、最後にガス欠した。ロッカールームでも選手たちに『フィットネスがもうちょっと必要』と話した」とニヤリ。田村主将も「僕自身もっとうまくコントロールしたり、バランスを保とうと思えばできた場面もあったが、このチームはやると決めたら極端に出した方がいいチーム。ちょっと強引に進めた場面もあったが、いい方に出てよかった」と強気のタスクの理由を明かした。移籍2季目の松井が「梶村選手と同様、走り切るということがしっかり出せた。去年70点いれられている相手なので、リベンジで勝てたことはよかった」と喜べば、新加入の梶村も「昨季まで自分の中で小さくまとまっている感覚があったので、『もう一度昔のプレースタイルに戻ろう』『アグレッシブにボールを前に運んで自分の強みのボールキャリーに戻ろう』と取り組んできた」と自信を深めた。昨季途中に加入したマフィも「9月から5か月くらいずっと走っている。フィットネスがある。沢木監督はこのチームを強くするためにフィットネスが一番大事だと強化している」と胸を張った。『トップリーグ2021』第3節ではイーグルスはワイルドナイツに0-47と完敗を喫しながらも、プレーオフトーナメトン準々決勝では17-32と確かな成長の後を見せた。アタックにさまざまなアイデアを持つ沢木監督が無策で第3節に臨むとは考えにくい。久々の公式戦となる埼玉WKを驚かせる秘策を用意していることだろう。それでも埼玉WKに気後れもなければ、気負いもない。1月17日、世界的名将として知られるロビー・ディーンズ監督は再始動を前に「みんなよく帰ってきてくれた。今季はシーズンが長いので、我々にも十分チャンスがある。エンジョイしよう」と選手たちに伝えたという。全体練習後にHO坂手淳史主将が「この2週間は正直メンタル的に難しく、グラウンドで練習できずに不安はあった。でもやってみたら体は動いた」と振り返れば、同じHOの堀江翔太も「今日の練習で頭は切り替わった。何となく不安もあったが、自信の方がちょっと増えてきた。間が空いた分、頭がリフレッシュした。(コンビネーションも)チグハグなところはなかった」と前向きな言葉を発した。キックオフ48時間前に発表される試合登録メンバーは以下の通り。【埼玉ワイルドナイツ】1クレイグ・ミラー、2堀江翔太、3ヴァル アサエリ愛、4マーク・アボット、5ジョージ・クルーズ、6長谷川崚太、7布巻峻介、8ジャック・コーネルセン、9内田啓介、10松田力也、11マリカ・コロインベテ、12ハドレー・パークス、13ディラン・ライリー、14竹山晃暉、15野口竜司、16坂手淳史、17稲垣啓太、18平野翔平、19谷昌樹、20ラクラン・ボーシェー、21小山大輝、22ヴィンス・アソ、23福井翔大【横浜キヤノンイーグルス】1岡部崇人、2庭井祐輔、3津嘉山廉人、4コリー・ヒル、5アニセ サムエラ、6コーバス・ファンダイク、7嶋田直人、8アマナキ・レレイ・マフィ、9荒井康植、10永富健太郎、11エスピー・マレー、12梶村祐介、13ジェシー・クリエル、14竹澤正祥、15小倉順平、16高島忍、17五十嵐優、18松岡将大、19田中真一、20安井龍太、22天野寿紀、22ハヴィリ リッチー、23マイケル・ボンド埼玉WKはまさにスター軍団と言えるメンバーを揃える。日本代表がズラリと並ぶフロントローはどちらが先発でどちらがベンチかわからない。イングランド代表45キャップのLOクルーズにウエールズ代表29キャップのCTBパークスとともにSO松田力也、CTBディラン・ライリー、FB野口竜司ら日本代表勢もズラリ。中でもオーストラリア代表最強&最速トライゲッター・コロインペテの日本デビューに注目が集まる。またサブに控えるFLボージェー、WTB/CTBアソの新加入組も楽しみである。一方の横浜Eは田村、松井のメンバー外が残念である。果たして埼玉WKがブランクを感じさせない強さを披露するのか、横浜Eがフィットネスのアドバンテージを見せ付けるのか。『NTTリーグワン2022』第3節・埼玉WK×横浜Eは1月23日(日)・熊谷スポーツ文化公園ラグビー場にてキックオフ。試合当日はDJ KOO、hitomiのスペシャルゲストが会場を盛り上げ、アンバサダーの福岡堅樹も来場する。さらに埼玉WKのオリジナルベースボールシャツを来場者全員にプレゼント。2週間遅れの“開幕戦”が楽しみでならない。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)ジャパンラグビー リーグワン 特設ページジャパンラグビー リーグワン 2022 観戦ガイド
2022年01月22日“北欧の至宝”マッツ・ミケルセンとアナス・トマス・イェンセン監督の北欧最強タッグが贈る復讐劇『ライダーズ・オブ・ジャスティス』の本編映像が解禁となった。国際派俳優のマッツ・ミケルセンが本作で5度目のタッグとなる盟友アナス・トマス・イェンセン監督の下、ハードなアクションや重厚な演技を披露している本作。列車事故で妻を失った軍人が、事故はギャングらによって仕組まれたものだと主張する数学者とその仲間と出会い、復讐に乗り出すというストーリー。この度解禁されたのは、武装したギャングの不意打ちの襲撃に、マッツ・ミケルセン演じる軍人マーカスが反撃する緊迫の本編映像。いきなり背後から銃撃を喰らうも、いち早く気づいたマーカスのおかげで被弾せずに、寸でのところで車の陰に隠れた3人。しかし武装したギャングたちに比べ、武器を持たない彼らは応戦のしようがなく絶体絶命の大ピンチ。と思いきや、装填に手間取るギャングを見つけ、マーカスが猛ダッシュで襲い掛かり、あっさり銃を強奪、すぐさま2人のギャングを葬りさる。すると一気に形勢が逆転、残りのギャングたちもあっという間に片づけられる。状況が一変するスピーディーな展開が楽しめ、最強の軍人マーカスの強さを見せつける本編映像となっている。表情を変えずに簡単に人を殺していくマーカスに、助けてもらったはずの仲間の数学者オットー(ニコライ・リー・コース)も若干おびえたような表情を見せ、その冷静さに困惑している様子。予告編でもオットーは「復讐なんて意味ない」と口にしマーカスに一撃をくらわされているが、彼らの奇妙な関係性も気になるところ。偶然に導かれし男たちの正義の行方は、果たしてどこへ向かうのか?一筋縄ではいかない予測不可能なリベンジの行方に注目だ。『ライダーズ・オブ・ジャスティス』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ライダーズ・オブ・ジャスティス 2022年1月21日より新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 2020 Zentropa Entertainments3 ApS & Zentropa Sweden AB.
2022年01月21日『トップリーグ』から『リーグワン』へ戦いの舞台が変わっても、この両チームによる熱戦に変わりはないだろう。東京サンゴリアス×トヨタヴェルブリッツ。『ジャパンラグビー トップリーグ』で毎年のように手に汗握る好試合を展開してきたカードが『NTTジャパンラグビー リーグワン 2022』第2節に組まれた。サントリーサンゴリアス×トヨタ自動車ヴェルブリッツの『トップリーグ』での名勝負の数々を記憶しているファンも多いだろう。『トップリーグ2017-2018』第8節ではトヨタが後半からの3トライ3ゴールで31-13とリード。しかし後半20分から3トライ1ゴールを返され、さらに後半35分PGを決められて31-32とサントリーに逆転を許した。それでもトヨタはラストプレーでハーフウェイライン付近でPGを獲得。劇的勝利を手にしたと思われたが、SOライオネル・クロニエのキックはわずかに届かず、サントリーが32-31で勝利したのだった。『トップリーグ2018-2019』開幕戦では試合終了のホーンが鳴ってもトヨタが25-20とリード。だが、ラストプレーからサントリーに猛攻にさらされたトヨタは後半44分、姫野和樹主将がシンビン(10分間の一時退場)となり、数的不利に陥る。それでも粘りのディフェンスを見せたトヨタだったがとうとう後半49分、認定トライを許し25-27の逆転負けを喫した。最後まで諦めないチームメイトの姿を見て姫野は涙を流したのだった。シーズン不成立に終わった『トップリーグ2020』では、残り10分まで相手を完封し、8トライを量産したサントリーが60-14のワンサイドゲームを披露。『トップリーグ2021』第5節では、ブレイクダウンで優位に立ったトヨタが26-12とリードして前半を折り返す。それでも後半に早々にテビタ・リー、中野将伍のWTB勢の連続トライでサントリーが主導権を握ると、後半19分にSH流大のトライでついに同点……と思われたが、TMOで確認の結果トライは無効となった。普通のチームであればここで流れを失うのだが、サントリーはひと味違う。4分後にテビタ・リーがこの日2本目のトライ目を奪い、あっさり同点。その後1本ずつトライとコンバージョンを決めて36-36で迎えた後半41分、10mラインを超えた左側からサントリーはPGを選択。この日6本中3本成功とショットの精彩を欠いたオールブラックスの司令塔ボーデン・バレットが、最後の最後でボールをポールに当てながらPG成功、劇的勝利を飾った。試合内容とは裏腹に『トップリーグ』での対戦成績を見るとサントリーが16勝1分2敗と圧倒。トヨタ自動車の勝利は2010-2011季まで遡らなければならない。さらに優勝回数もサントリーが最多タイの5回制覇に対して、トヨタ自動車は3位が最高位である。両チームの間には歴然として差が存在するのだ。東京SGは東芝ブレイブルーパス東京との『NTTリーグワン2022』開幕戦で幸先のいいスタートを切った。前半3分、CTB中村亮土の突破からWTB尾崎晟也がインゴールにボールを運び東京SGが先制すると、8分には19歳の長身LOワーナー・ディアンズがトライを返す。26分に東京SGのNO8ショーン・マクマーンが個の力を発揮してトライをマークすると、28分にこぼれ球に反応したWTBジョネ・ナイカブラがそのままインゴールへ突入。FBダミアン・マッケンジー(東京SG)、SOトム・テイラー(BL東京)の両キッカーがPGで加点し、前半を27-24の東京BLリードで折り返す。後半に入ると、一気に東京SGが畳み掛ける。後半4分ラインアウトからのアタックでマクマーンが中央突破、9分にはラインアウトからのドライビングモールでマクマーンがハットトリックを達成。後半13分にLOジェイコブ・ピアスのこの日2トライ目を決めると、東京SGは後半15分に昨季の最多トライゲッターのテビタ・リー、後半18分にSH齋藤直人、NO8テビタ・タタフを投入し、さらにギアを上げる。圧巻は後半23分だ。自陣5mラインで相手ボールをマクマーンが拾うとすぐさま走り、相手に捕まるとタタフへパス。タタフは左サイドのリーへボールを託すと、リーは爆発的なスピードとタックルをものともしない強さで相手陣5mラインまで距離を稼ぐ。最後はパスと見せかけた齋藤が自らインゴールへ飛び込んだ。後半27分にテビタ・リー、29分に中村と立て続けにトライを決めた東京SGは60-46という開幕戦らしいド派手なゲームで勝点4を手にしたのだった。持ち前のアグレッシブアタッキングラグビーを披露した東京SGだが、46失点とディフェンスに不安を覚えたファンもいることだろう。だが、そこはまだ開幕戦。ピークはまだまだ先にある。過度な心配は無用である。事実、試合後、監督とキャプテンは前向きにゲームを振り返った。ミルトン・ヘイグ監督が「『リーグワン2022』の開幕戦の独特な緊張感もある中で反則をしてしまった部分もあり、厳しい戦いになったが、勝利できたことはいい収穫。課題も多く見え、特にディフェンス面で課題があったが、試合の中で7トライ、60点を取れたことに満足している」と笑みを見せれば、中村主将も「今日の試合はいい意味でも悪い意味でも開幕戦っぽいゲームになった。チームがまだ完成し切れていない中でも自分たちの強みも出し、課題も見えた。全体を含めていいゲームだったと思う。シーズンは長いが、毎週毎週課題をクリアにして自分たちの強みを出して、最後のファイナルまで向かっていければと思う」と及第点を与えた。マッケンジーを15番で起用した意図を問われると、指揮官はこう答えた。「昨季のボーデン・バレットが10番の選手で15番もプレーできる選手であったのに対し、ダミアンは15番の選手で10番もプレーできると評価して起用している。10番で起用した田村(煕)はいいプレーをしている。彼はすごく勤勉でプロ意識やゲームの理解度が高い選手だと評価している」日本デビューでPG・CG計10本で25得点をマークしたマッケンジーは「はじめての試合、たくさんのファンの前でプレーできてうれしく思う。開幕戦は難しい試合になる中、しっかり勝つことができた。このチームはもっともっと良くなるという感触も得た。チャンピオンになるためにはディフェンスの精度を高め、チャンスを生かすアタックが必要となる」とコメント。指揮官はFBでの起用を示したが、本人はSOでのプレーを希望した。「今日は15番でプレーしたが、今後はできるだけファーストレシーバーとしてボールに絡んでプレーできるチャンスがあればいいと思っている」また主将が「ダミアンには基本的にフィールドの中で自由に動いてほしい。僕らがちょっとアジャストできていないので、彼の特徴をしっかり把握して、いいコンビネーションを作っていきたい」と気遣えば、マッケンジーも「チームメイトにアジャストするよう、日本のラグビーは『スーパーラグビー』よりも速いのでそこにアジャストしていかないといけない。ただ、スピーディなラグビーは自分のスタイルに合っていると思う。これからも学んで、アジャストしていきたい」とさらなる向上を約束した。プレースキックの際、笑顔を見せるルーティンについて改めて質問されると、マッケンジーはこのように返答した。「今日のキックはもう少し決めたかったが、全体を通していいキックはできた。何年もずっとやっていることだが、リラックスした状態でキックが蹴れるよう、ルーティンの中で笑っている。毎回機能するわけではないですけど、自分のプロセスの中としてやっている」一方、トヨタVの開幕戦・静岡ブルーレヴズ戦はご存じのように中止となった。新リーグへ向けて並々ならぬ意気込みを見せていたトヨタVとしては戦わずして勝点5を得て、複雑な思いを抱えていることだろう。トヨタVの今季こその思いは強い。12月20日の開幕直前メディアカンファレンスに出席した茂野海人共同主将は次のように語っていた。「今年こそベスト4ではなく、初代王者を目指してやっていきたい。(優勝のためには)小さいこと、詳細を詰めていくことが大事。優勝しているサンゴリアス、(埼玉パナソニック)ワイルドナイツを見ていると、本当に小さい一人ひとりの役割を全員がしっかり果たしている。僕らもしっかり一人ひとりが考えて、チームが持っているパフォーマンスを発揮できるよう突き詰めていきたい。初代王者もそうだが、日本で一番のチームになりたい」12月22日のチームの開幕前記者会見では、指揮官ともうひとりの共同主将が頂点に立つために必要なことをこう分析した。サイモン・クロンHC「たとえば昨年のプレーオフトーナメント準決勝のパナソニック戦は59分までリードしていたが、残り20分でプレーが変わってしまった。今に集中することが我々の課題だと言える。自分たちでプレッシャーをかけてしまった。しっかりゲームプランを遂行することが課題。今に集中するということで、ファイナルに進出するいい準備となる。今季は新たなプレイヤーを加えたし、スタートメンバー以外の層を厚くすることを意識してやってきた。今季はそういうところを見てもらえればと思っている」姫野共同主将「1年ぶりに帰ってきて、初代王者を狙って日々活動しているが、主将として今に集中させる、足元を見るということを意識している。リーダー陣では主体性にフォーカスしている。グラウンドの中で自分たちで問題を解決していかないといけないので、練習から選手たちが主体性を持って変えていくことが大事だとリーダー陣で話している。そういうところが残り20分勝ち切れるかどうか、ベスト4の壁を超えられるかにかかってくると思う」キックオフ48時間前に発表される試合登録メンバーは以下の通り。【東京サンゴリアス】1石原慎太郎、2堀越康介、3中野幹、4ツイ ヘンドリック、5ハリー・ホッキングス、6下川甲嗣、7小澤直輝、8ショーン・マクマーン、9流大、10田村煕、11中野将伍、12中村亮土、13サム・ケレビ、14尾﨑晟也、15ダミアン・マッケンジー、16中村駿太、17森川由起乙、18垣永真之介、19辻雄康、20テビタ・タタフ、21齋藤直人、22仁熊秀斗、23テビタ・リー【トヨタヴェルブリッツ】1三浦昌悟、2彦坂圭克、3木津悠輔、4マイケル・アラダイス、5パトリック・トゥイプロトゥ、6ピーターステフ・デュトイ、7姫野和樹、8フェツアニ ラウタイミ、9茂野海人、10ライオネル・クロニエ、11ヘンリー ジェイミー、12マレ・サウ、13チャーリー・ローレンス、14岡田優輝、15ウィリアム・トゥポウ、16加藤竜聖、17清水岳、18崔凌也、19吉田杏、20古川聖人、21福田健太、22ティアーン・ファルコン、23小澤大東京SGは開幕戦と同じメンバーで臨む。タタフ、齋藤、リーがリザーブに回る層の厚さを見せ付ける。対するトヨタVはスタメンの15人中9人が外国出身というインパクトがある。LOトゥイプロトゥ、FLデュトイという世界最高峰のFW陣の日本デビューにも期待は高まる。果たして、東京SGが返り討ちするのか、トヨタVが11季ぶりの勝利を掴むのか。『NTTリーグワン2022』第2節・東京SG×トヨタVは1月16日(日)・味の素スタジアムにてキックオフ。試合前のおにぎり丸広場では、サンゴリアスマフラーや応援グッズ、サントリー製品のソフトドリンクの先着プレゼントの配布とともに、真壁信弥、菊谷崇の両OBによるプレミアムトークショーを実施。また、人気のキッチンカーが多数出店し、ラグビー体験コーナーも設置する。チケット発売中。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)東京サンゴリアス対トヨタヴェルブリッツNTTジャパンラグビー リーグワン 2022DIVISION1のチケット情報ジャパンラグビー リーグワン 特設ページジャパンラグビー リーグワン 2022 観戦ガイド
2022年01月15日まさに波乱の幕開けである。1月7日(金)・国立競技場で華々しくオープニングを飾るはずだった『NTTジャパンラグビー リーグワン 2022』開幕戦・クボタスピアーズ船橋・東京ベイ×埼玉ワイルドナイツはキックオフ2日前に中止が発表された。1月5日、埼玉WKに6名の新型コロナウイルス感染症陽性者が確認され、3名が検査中。ほかの選手も濃厚接触者として認定され、キックオフ48時間前までに試合登録に必要な選手が揃わないことが確定したため、新型コロナウイルス感染症対応ガイドラインに基づき開催中止を決定となったのだ。埼玉WKは規定により勝点0、不戦敗扱いとなった。第2節・グリーンロケッツ東葛戦の開催については後日発表となるが、『ジャパンラグビー トップリーグ 2021』王者は険しい船出を余儀なくされたのだ。戦わずして勝点5を手にしたS東京ベイも残念な気持ちだろう。ヘッドコーチとキャプテンは次のようにコメントした。フラン・ルディケHC「スピアーズにとって開幕戦でプレーできる貴重な機会だったので、中止になってしまったことを非常に残念に思う。チームは新しいリーグの開幕に向けて、フィールドの内外問わず一生懸命やってきた。しかし、これも人生。我々はコントロールできることしかコントロールできない。これは私たちでは、コントロールできないこと。埼玉パナソニックワイルドナイツの新型コロナウイルス感染症陽性者の方々を、気にかけている。彼らが早く回復することを祈っています。私たちは次の試合にフォーカスします」立川理道主将「記念すべきリーグワンの開幕戦に選ばれたことは、選手だけでなく運営面も含めて努力した結果が評価されての機会だったと思うので、試合ができなかったことは残念に思う。ただ、この結果はコントロールできないことなので、自分たちはやるべきことをやって、次の試合に向けて準備するだけだと思っている」ラグビー新リーグは出鼻をくじかれた格好となったが、『NTTリーグワン2022』は待ってはくれない。1月8日(土)・9日(日)に各地で『NTTリーグワン2022』ディビジョン1がスタートする。ユニバー記念競技場でのコベルコ神戸スティーラーズ×シャイニングアークス東京ベイ浦安や豊田スタジアムでのトヨタヴェルブリッツ×静岡ブルーレヴズなど好カードが並ぶ中、東京サンゴリアス×東芝ブレイブルーパス東京に注目している関東のファンも多いことだろう。『トップリーグ』では埼玉WKと並ぶ最多5回の優勝を誇り、本拠地を同じ府中市に置き、府中ダービーマッチとして数々の名勝負を繰り広げてきた両軍の対決には国立ショックを吹き飛ばす、熱戦を期待せずにはいられない。『トップリーグ』ラストシーズンのゲームは衝撃だった。2021年3月13日の試合は雷雨のために開始13分で中断、そのまま中止となり仕切り直しの『トップリーグ』第4節は翌週20日に行われた。ニュージーランド代表SOボーデン・バレットのPGで着実にサントリーサンゴリアス(当時)が加点していくと、17分・ルーキー中野将伍のトライを皮切りにトライラッシュ。前半の内に4トライを叩き込み38-0で折り返すと、後半も勢いは衰えずに5トライ5ゴール。NO8テビタ・タタフのハットトリックにオーストラリア代表CTBサム・ケレビの2トライなどサントリーが73-5の歴史的大勝を収めたのだった。試合後、ミルトン・ヘイグ監督が「68点差をつけて勝ったことは、クオリティの高いラグビーをする東芝に対して、これまでなかったことだと認識している。したがって今日の結果にはとても満足している」と喜びを表せば、中村亮土主将も「監督も言ったように、今週に限らず、これまでずっとノンメンバーと一緒に練習をしてきて、毎回いい準備ができていた。今回いい結果が出たことはチームにとって勢いが出るいいチャンスだと思う」と胸を張った。大敗を喫したリーチ マイケルは「東芝としてはテンポを持ってアタックしたいと考えた。今日のサントリーはブレイクダウンでプレッシャー掛けてきたが、東芝としてはブレイクダウンの質をもっと上げないとサントリーのようなチームと戦うのは厳しい」と反省の弁を口にするほかなかった。公式戦ではないものの、12月18日のプレシーズンマッチではBL東京が一矢報いた。序盤から果敢に攻めるBL東京が前半6分にFLシオネ・ラベマイ、14分にCTBセタ・タマニバルがトライを奪う。前半にWTBテビタ・リーに2トライ返されるも、前半32分にはラベマイも2本目をゲット。後半20分にはLOジェイコブ・ピアスがシンビン(10分間の一時退場)となりピンチに陥るも、BL東京は粘りのディフェンスを発揮。結局一度もリードを許さず29-22で勝ち切った。12月20日の開幕直前メディアカンファレンスに出席した德永祥尭共同主将は次のように手応えを口にした。「先週サントリーとプレシーズンマッチを行い、久しぶりに勝利することができて、チームとしていい自信がついた。課題はたくさんあるが、ポジティブな面を継続しながら、開幕戦で勝てるよういい準備にしていきたい。自分たちのやってきたことは間違いではないと確認できた。やはり反則をしないことが大事。反則が少なければ、自分たちがボールを持つ時間が増え、自分たちのやりたいラグビーができるので」一方、2015-2016最多トライゲッター・江見翔太も敗戦をポジティブに捉えていた。「負けてしまったが、いい課題が見つかった。今季は新たなチャレンジをしているところ。逆にいい勉強になった。ただ開幕戦では(ダミアン・)マッケンジーも入ってくる。東芝に違う形を見せられると思う」来たるべき新リーグ開幕へ向けて、両チームの指揮官、主将はこのようにコメントしている。ヘイグ監督「私たちは自分たちのスタイル(アグレッシブ・アタッキング・ラグビー)を貫き、新しいリーグの初代チャンピオンになることを目指している。素晴らしい選手たちと優秀なスタッフが揃っているので、チーム一丸となり最大限の力を発揮して必ず優勝したい。ファンのみなさんからの日頃からのサポートに感謝しています」中村主将「キャプテン就任1年目の昨シーズンは決勝で悔しい思いをしたので、新リーグ1年目にかける思いは強い。昨シーズンのチームを超えるパフォーマンスを発揮し、新リーグ初代チャンピオンになるべく、一丸となって臨みたい。依然としてコロナの影響があるが、少しでも多くのファンにスタジアムへお越しいただき、サンゴリアスのアグレッシブなラグビーを楽しんでもらえれば。応援よろしくお願いします」トッド・ブラックアダーHC(BL東京)「ボールが流れるように動く、エンターテインメント性に富んだラグビーを披露し、何よりも選手個々の直向きなプレーを通じて、一体感のあるチームだと感じてもらいたい。FWは昨季からの課題であるセットピースの改善に取り組んでいる。BKは松永(拓朗)や森(勇登)などの若手が成長を見せ、7人制日本代表キャプテンである(ジョニー・)ファアウリなどの外国籍選手、日本人ベテラン勢も勢いがある。相手にとって脅威となるアタックができると考えている」小川高廣共同主将「目標はもちろん優勝。強みはタフなディフェンス。他チームもよりもアグレッシブなディフェンスで、自分たちを信じてひるむことなくやり切ることが重要。チームとしてひとつにまとまることが一番大事だと思う。ワクワクするような魅力的なラグビーを披露したい。自分たちの果敢なアタック、激しいディフェンス、ノーサイドの瞬間まで絶対に諦めないプレーをぜひ見てほしい。自然と勇気や元気が湧いてくるような試合をしたい」キックオフ48時間前に発表される試合登録メンバーは以下の通り。【東京サンゴリアス】1石原慎太郎、2堀越康介、3中野幹、4ツイ ヘンドリック、5ハリー・ホッキングス、6下川甲嗣、7小澤直輝、8ショーン・マクマーン、9流大、10田村煕、11中野将伍、12中村亮土、13サム・ケレビ、14尾﨑晟也、15ダミアン・マッケンジー、16中村駿太、17森川由起乙、18垣永真之介、19辻雄康、20テビタ・タタフ、21齋藤直人、22仁熊秀斗、23テビタ・リー【東京ブレイブルーパス東京】1藤野佑磨、2橋本大吾、3小鍜治悠太、4ワーナー・ディアンズ、5ジェイコブ・ピアス、6リーチ マイケル、7マット・トッド、8德永祥尭、9小川高廣、10トム・テイラー、11松延泰樹、12中尾隼太、13セタ・タマニバル、14ジョネ・ナイカブラ、15松永拓朗、16森太志、17眞壁照男、18知念雄、19梶川喬介、20山本浩輝、21ジャック・ストラトン、22ジョニー・ファアウリ、23桑山聖生バレットとオールブラックスのポジションを争うマッケンジーはFBでスタメンに名を連ね、ひと足早く日本代表デビューを果たした身長201cmの大型LOディアンズもリーグワンデビューとなる。果たして、記念すべき開幕戦で白星発進を決めるのはどちらか。『NTTリーグワン2022』開幕戦・東京SG×BL東京は1月8日(土)・味の素スタジアムにてキックオフ。チケット発売中。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)東京サンゴリアス対東芝ブレイブルーパス東京NTTジャパンラグビー リーグワン 2022DIVISION1のチケット情報ジャパンラグビー リーグワン 特設ページジャパンラグビー リーグワン 2022 観戦ガイド
2022年01月07日2022年より双子選手としてJリーグで活躍し、日本代表でもプレーした佐藤勇人氏、佐藤寿人氏が、 ジュニア年代における国内最大規模のサッカー年間リーグ「プレミアリーグ U-11」のアンバサダーに就任したことが発表されました。【関連記事】プレミアリーグ U-11 チャンピオンシップ3 年ぶり開催お二人はアンバサダー就任にあたって以下のコメントを寄せました。佐藤勇人氏、佐藤寿人氏 コメント「子供たちにとって、試合をすることが何よりの喜びであり、成長の源です。そうやって僕たちも小さい頃から試合を経験して成長してきました。プレミアリーグ U-11の3 ピリオド制で全員が試合に出られる仕組みは素晴らしいと共感して、このたび2人でアンバサダーを務めさせていただくことになりました。日本中の子供たちがプレミアリーグU-11 を通じてたくさんの笑顔になって、たくましく成長していくことを願っています」<プレミアリーグU-11とは>「豊かなサッカー文化を日本中に広めること」、「少年サッカーに関わる人を幸せにする環境づくり」をミッションとし、サッカーの育成年代におけるソフト面のソリューションとして発足。2021年までに全国37都道府県に拡大、約600チームが参加、約4,000以上の試合を実施する日本最大の私設リーグ。負けたら終わりのトーナメント方式の公式戦では、いわゆる「上手な子」しか試合に出られない勝利(成績)至上主義が根強い日本のスポーツ文化の現状に対する問題意識からスタートしており、「力の拮抗した相手と、年間を通じてホーム&アウェイを戦う」カテゴリー分けされた育成重視のリーグ戦を編成し、「全員出場」「3ピリオド制」など、他にない独自の競技規則を設け、『補欠ゼロ』への取り組みを行なっています。大会ホームページはこちら>>お問い合わせプレミアリーグU-11実行委員会 事務局担当:佐々木電話:090-4590-5713Email:sasaki@pl11.jp
2021年12月24日HBO Maxオリジナル「ゴシップガール」のPart2(第7~12話)が12月24日(金)0時よりU-NEXTにて独占配信されるのを記念して、最新のキーアートと予告編動画が解禁された。全米でのべ1億人以上と実に米国民の3人に1人が視聴し、全世界約200か国でも放送、社会現象を巻き起こした「ゴシップガール」(2007年~2012年)。世界中のファンが待望した新「ゴシップガール」は、オリジナルのDNAを引き継ぎながらも、キャストを大胆に刷新。よりスキャンダラスに、よりファッショナブルに生まれ変わった。全米ではTwitterトレンド第1位を獲得、関連動画はTikTokで150億回再生されるなどSNSで大旋風を巻き起こし、主要キャストは数々の雑誌の表紙を飾り、METガラに招待されるなど時の人に。また日本でも「ゴシップガール」Part1(第1話~第6話)が8月20日より配信開始されるや否や、U-NEXTの海外ドラマジャンルにおける歴代1位の視聴者数の記録を瞬く間に塗り替える人気ぶりを見せた。「ゴシップガール」Part1では、突如開設された謎のInstagramアカウント「ゴシップガール」によって、華やかなスクールライフを送るZ世代のセレブ高校生たちの秘密が暴露され、愛憎渦巻くサスペンスフルな物語が展開。続くPart2(後半6話)では、「ゴシップガール」によって投下された新たな“爆弾”に衝撃が走る展開が待っている。この度解禁された予告編は、過激に急展開を迎えるPart2の雰囲気をいち早く味わえる内容。学園の女王的ポジションのジュリアンは窮地に立たされ、登場人物たちを取り巻く三角関係も複雑に絡み合う。さらには、生徒、教師、親を巻き込む波乱を予感させるシーンも切り取られており、放送が待ち遠しい予告編になっている。「ゴシップガール」Part1(第1話~第6話)はU-NEXTにて見放題で独占配信中。「ゴシップガール」Part2(第7話~第12話)は12月24日(金)0時よりU-NEXTにて見放題で独占配信。(text:cinemacafe.net)
2021年12月23日今年も新たな超大物たちが続々とやって来た。新リーグ『ジャパンラグビー リーグワン』に各国のスター選手がズラリと名を連ねたのだ。東京サンゴリアスは昨季在籍したボーデン・バレットに続き、ダミアン・マッケンジーと2年連続でオールブラックスの司令塔を獲得。マイケル・フーパー&キアラン・リードという豪州&NZ新旧主将が去ったトヨタヴェルブリッツのFW第三列には世界最優秀選手に2度選出された南アフリカ代表FLピーターステフ・デュトイが加入、セカンドローにはオールブラックスLOパトリック・トゥイプロトゥを補強した。さらに姫野和樹が『スーパーラグビー』から帰還した。ワラビーズのWTBマリカ・コロインベテ(埼玉ワイルドナイツ)に元オーストラリア代表のユーティリティバックスのイズラエル・フォラウ(シャイニングアークス東京ベイ浦安)、スプリングボクスのファンタジスタとの呼び声高いエントン・ヤンチース(NTTドコモレッドハリケーンズ大阪)など、期待のプレーヤーを挙げれば暇がない。新加入だけではない。元スコットランド代表のSHグレイグ・レイドロー(シャイニングアークス東京ベイ浦安)や南ア代表HOのマルコム・マークス(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)、NZの経験豊富な元司令塔アーロン・クルーデン(神戸コベルコスティーラーズ)など、すでに日本でプレーしているレジェンドも揃う。世界最高峰のリーグを目標に掲げるリーグワンには、世界もうらやむタレントが在籍しているのだ。カウントダウンが進み、開幕戦への期待が高まる12月21日、東京SGの新リーグ開幕へ向けた記者会見が行われた。マッケンジーが出席し、次のように意気込みを語った。マッケンジー「日本に来られてうれしく思う。ここまで数週間、サンゴリアスでいい時間を過ごせている。『リーグワン』の開幕を楽しみにしている」日本行きを決断した理由を問われると、マッケンジーはこう答えた。「チーフスとしても、オールブラックスとしても日本へ来る機会があり、日本人のあたたかさにいい印象を持っていた。日本食も好き。日本でプレーするのは時間の問題だった。ボーデン・バレットのプレーも見ていたし、日本のスピーディなラグビーは自分のプレースタイルに合っている。バレットに相談した際も、日本行きをすごい勧められた。いい選手が揃い、マネジメントもしっかりしているので決断するのは楽だった」チームメイトについて質問が飛ぶと、このように返答した。「ショーン・マクマーンとはU-20で対戦した。レッズの(サム・)ケレヴィ、クルセイダーズにいた(トム・)サンダースともチーフスの時に対戦していた。その選手たちと一緒にプレーすることは非常に楽しみ。日本人では中村亮土、流大。流はスピードがあり、パスがうまく、ゲームマネジメントに長けている。亮土は素晴らしいリーダーシップの持ち主。ニュージーランドのチームにも参考になるほど、素晴らしいリーダーシップをピッチ内外で発揮している。非常に強い選手で、彼とケレヴィのCTBコンビは相手にとっては脅威になるはず」マッケンジーはサンゴリアスのスタイルは自身のプレースタイルは合致すると語る。「自分の身体はそんなに大きくないので、フィジカルコンタクトはできるだけ避けなければとならない。その分、スピードとスキルを駆使したプレースタイルを築いてきた。サンゴリアスのアグレッシブアタッキングラグビーは自分に合っている。時間とスペースのあるラグビーは得意にしているので、ピッチのどこからでもアタックできるところをファンにお見せしたい」SOかFBか、希望するポジションを聞かれると、こうコメントした。「SOでプレーするのが自分の希望。自分のスキル、能力を一番発揮できると思う。だが、チームファーストでFBを求められればしっかりその役割を果たしたい」そしてマッケンジーは『リーグワン』初代王者に名を刻むことを誓った。「新リーグで初代チャンピオンになること。初代チャンピオンになるためにやれることをすべてやる覚悟はできている」また記者会見に同席した田中澄憲GMは「我々のアグレッシブアタッキングラグビーに最も適した選手だと思っているし、アグレッシブアタッキングラグビーをさらに進化させてくれる選手」と期待を寄せた。(写真左より)パトリック・トゥイプロトゥ(トヨタヴェルブリッツ・以下同)、ピーターステフ・デュトイ、サイモン・クロンHC、姫野和樹、茂野海人(C)トヨタヴェルブリッツ翌日の12月22日にはトヨタVが開幕前記者会見を実施。サイモン・クロンHCに姫野と茂野海人の共同主将、新加入のデュトイ、トゥイプロトゥが登壇し、次のように抱負を口にした。クロンHC「非常にいい形でプレシーズンを過ごしている。チームで一体感を持ってトレーニングを積んでいる。これまで築き上げたコンビネーションを見るのを楽しみにしているし、選手層も厚みを増してきたので強みとしてやっていきたい。選手、コーチ陣全員が一番になるという思いを共有し、一番、チャンピオンになるためにプロセスが大事だと理解している。ひとりひとりがそれぞれの役割を果たし、同時にラグビーを楽しむことが大切にしていきたい。非常にエキサイティングな気持ちで開幕を待ち遠しく感じている」トゥイプロトゥ「まず日本に迎えてくれたトヨタ、日本のみんなに感謝している。毎日全力で取り組んでいるし、毎日楽しんでいる。日本、トヨタでプレーできることに感謝し、開幕戦を楽しみにしているし、全力を尽くしたいと思っている」デュトイ「『ラグビーワールドカップ2019』以来、日本でプレーできるチャンスをもらえたことに感謝している。トヨタを成功に導けるようにしていきたい。自分もラグビー選手として微力ながら貢献したい」 茂野海人「例年ベスト4が続いているので今季はその壁を超えて初代王者を目指していきたい」 姫野和樹「1年ぶりに帰って来て、初代王者を狙って日々活動しているが、キャプテンとしては今に集中させる、足元を見るということにリーダーシップを発揮していき、最高のパフォーマンスを見せられるようにしていきたい」トヨタV入りを決めた要因を質問されると、デュトイとトゥイプロトゥは次のようコメントした。トゥイプロトゥ「『スーパーラグビー』で8・9年プレーし、日本に来るのは新しいチャレンジとしてとらえている。選手のサイズは少し違うが、ラグビー自体は『スーパーラグビー』と変わらない。プレーヤーのサイズは変わるが、ラグビーのスピードやコンタクトはニュージーランドに似ている。日本のラグビーはランニングの要素が大きいので、そこは新たなチャレンジになる」デュトイ「このグリーンのジャージを着て日本のファンに会えるのは非常に楽しみにしている。トヨタは南アフリカでもとても有名な会社、その一員になれるのは光栄に思っている。『RWC2019』で日本の文化に触れて、今回のオファーに即答できた。日本のラグビーは非常にスピードがあり、スキルが高い。南アのラグビーはスピードがなく、フィジカル勝負なところがあるので、日本でフィットネスを上げてランニングラグビーを経験することは個人の成長にもつながると思っている」昨季4強に終わった理由を問われた指揮官と共同主将はこのように答えた。クロンHC「準決勝のパナソニック戦は59分までリードしていたが、残り20分でプレーが変わってしまった。自分たちでプレッシャーをかけてしまった。しっかりゲームプランを遂行することが課題。今に集中するということで、ファイナルに進出するいい準備となる。新たなプレーヤーを加え、スタートメンバー以外の層を厚くすることも課題としてやってきた」姫野「リーダー陣では主体性にフォーカスしている。グラウンドの中で自分たちで問題を解決していかないといけないので、練習から選手たちが主体性を持って変えていくことが大事だとリーダー陣で話している。そういうところが残り20分勝ち切るかどうか、ベスト4の壁を超えられるかにかかっていると思う」茂野「詳細のところ、しっかり一人ひとりが役割を理解して一瞬一瞬集中してプレーすることが大事」選手4名はファンに見てほしいプレーを次のように挙げた。トゥイプロトゥ「自分の強みはボールキャリー、チームとしてラックスピードで得点につなげられると思う。あとラインアウトのプランニングもできるのでそこも見てほしい」デュトイ「ランニングラグビーを見てもらいたい。体力勝負になるが、足を止めずにファイトし続ける。ディフェンスが息をできないほどのプレーを見てほしい」姫野「ジャッカルが自分の強みだし、チームを助けるプレーなので、そこを見てもらいたい」 茂野「アタック、ディフェンスともに強気にリードする姿勢を見てもらいたい。アタックの時にスペースを見つけて味方を生かすパスを見てもらいたい」ニュージーランド帰りの姫野はハイランダーズで得た自信をこう振り返った。「主体性を大きく学んだ。『スーパーラグビー』で、アーロン・スミスなど選手が主体となってチームを変えていくのを間近で見た。そういう意味でリーダー陣がもっともっと活動できると思った。プレー面でもハイスタンダードなすごいレベルの高いリーグで十何試合やれたので、余裕が出た。メンタリティも成長を感じた」さらに姫野は初代王者を目指しながらも、今に集中する重要性を説いた。「初代チャンピオンを目指しているが、あまり見えない先の未来のことを見るのではなく、1試合1試合、1日1日の練習、1分1秒の過ごし方が初代チャンピオンにつながっていくと思う。自分自身が常に全力でやる。1秒1秒全力で走る、体を張るということを常にやっていきたい」『NTTジャパンラグビー リーグワン 2022』は1月7日(金)に開幕。東京SGは1月8日(土)・味の素スタジアムで東芝ブレイブルーパス東京との府中ダービーでオープニングゲームを飾り、トヨタVは1月9日(日)・豊田スタジアムで静岡ブルーレヴズを迎え撃つ。チケット発売中。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)東京サンゴリアス対トヨタヴェルブリッツNTTジャパンラグビー リーグワン 2022DIVISION1のチケット情報トヨタヴェルブリッツ対静岡ブルーレヴズNTTジャパンラグビー リーグワン 2022 DIVISONO1のチケット情報ジャパンラグビー リーグワン 特設ページジャパンラグビー リーグワン 2022 観戦ガイド
2021年12月23日12月20日、『NTTジャパンラグビー リーグワン 2022 開幕直前メディアカンファレンス』が実施された。ディビジョン1からディビジョン3まで全24チームの選手が一堂に会し、来るべき新リーグへ向けて抱負を語ったのだ。ここでは『NTTリーグワン2022』ディビジョン1の開幕カードごとに選手たちの意気込みを紹介したい。1月7日(金)・クボタスピアーズ船橋・東京ベイ×埼玉ワイルドナイツ・国立競技場坂手淳史(埼玉WK)「チームの準備はすごくいい準備ができている。選手たちのコンディションもいいので、すごい開幕を楽しみにしている。僕らの強みはディフェンス。ディフェンスからボールを奪って一気に攻めるアタックを楽しんでもらえればと思っている。ディフェンスでしんどい時間でもやり続けることができる。全員が立ち上がってタックルしてボールを取ってというのを続けられる。(注目選手について)ゲームコントロールするのはやはり10番、松田力也であったり山沢拓也、彼らがうまくゲームコントロールすると思うので、彼らのコールに沿ったプレーすれば波に乗れると思う。新リーグの開幕戦ということでいいスタートダッシュできるよう、見て楽しんでもらえるようなラグビーするのが大事。それをするために残り2週間いい準備したい」田村玲一(S東京ベイ)「プレシーズン5試合、結果(3勝2敗)としては決して順調な結果を得られていないが、ポジティブな部分はたくさん出てきているので、あとは細かい課題を修正していけばしっかり戦っていけると思う。僕らの強みは大きなFWが前へ出るところ。しっかり実行できるようにしたい。相手を疲れさせてどんどんボールを動かしていきたい。このチームに在籍して10年目だが、今が一番一体感があるチームだと感じている。開幕戦にワイルドナイツとの国立のゲームとなるのでふさわしい試合、熱い試合をファンに見てもらえるよう、残り18日間しかないので自分たちのプロセスをしっかり踏んで開幕戦に臨みたい」1月8日(土)・グリーンロケッツ東葛×横浜キヤノンイーグルス・柏の葉公園総合競技場荒井康植(横浜E)「プレシーズンマッチ6試合ほどしたが、負けなし(5勝1分)できてチームはすごいいい状態でいい準備ができている。日本代表の田村(優)選手も新外国籍選手も戻ってきた。イーグルスの強みはエキサイティングなアタックラグビー、どのエリアからでもパス、キック、ランを使ってエキサイティングなアタックをできること。田村選手を起点に多彩なアタックが繰り広げていきたい」瀧澤直(GR東葛)「合流が遅れていた選手も数週間前に合流し、いよいよ全員が揃ってコンディションも徐々に上がっているところ。練習試合は勝ったり負けたり、今がいい状態と言うわけではないが、上り調子になっている。自分たちは12チームで一番ハードワークしようと選手たちで話し合っている。そこを強みにやっていきたい」1月8日(土)・東京サンゴリアス×東芝ブレイブルーパス東京・味の素スタジアム德永祥尭(BL東京)「先週サントリーとプレシーズンマッチを行い、久しぶりに勝利することができて、チームとしていい自信がついた。課題はたくさんあるが、ポジティブな面を継続しながら、開幕戦で勝てるよういい準備にしていきたい。自分たちのやってきたことは間違いではないと確認できた。反則をしないことが大事。反則が少なければ、自分たちがボールを持つ時間が増え、自分たちのやりたいラグビーができる。若手もベテランもすごい勢いがあってBKにいい選手が揃っているので、そこへ運べばゲインしてくれる。(注目選手について)ディアンズ・ワーナー選手のような大きな選手は東芝にはいなかった。彼は若くて日々成長している。注目してほしい」江見翔太(東京SG)「負けてしまった私たちとしてはいい課題が見つかった。今季は新たなチャレンジをしているところ。逆にいい勉強になった。ただ開幕戦では(ダミアン・)マッケンジーも入ってくる。東芝に違う形を見せられると思う。府中ダービーでの開幕戦はお互いの気持ちが入る特別な試合。日本代表選手やニュージーランド代表の選手などタレントが揃っている中、いい化学反応を見せていきたい。選手だけではなく、コーチングスタッフ一丸となって戦っていきたい。長いシーズン、メンバーを固定して戦えるわけではない。チーム力を試合の中でどんどん高めていきたい」1月9日(土)・コベルコ神戸スティーラーズ×シャイニングアークス東京ベイ浦安・神戸総合運動公園ユニバー記念競技場シェーン・ゲイツ(SA浦安)「ロブ・ペニーHCが戻り、新しいコーチングが始まり、いいチャレンジをしているところ。いい雰囲気の中いいトレーニングを積んでいる。シーズンが始まるのが楽しみ。今チームの新しいカルチャーも作っている。その中で絆を作り上げることをチームのキーポイントとしてとらえている。チームのスローガンは『ARCSPIRE-UNITED WE SHINE』という造語。ラグビーを通して、自分たちのラグビーを発信して会社だけではなく、日本中のファンにいい影響を与えていきたい」山中亮平(神戸S)「代表選手も合流し、試合の中で課題を見つけ修正しながらやれている。開幕へ向けていい準備ができている。神戸も選手の入れ替わりが結構あったので、神戸のラグビーの落とし込みをしっかりやってきた。そこでチームとしてスキルの高いプレー、アグレッシブなアタックを強みとすることをチームとしてしっかり意識してやっていきたい。今年のスローガンは『Reborn』。昨季はベスト8に終わり、成績がよくなかったのでそこから生まれ変わる。会社の歴史は大切にしながらも、自分たちの新しい歴史を作っていきたい」1月9日(日)・トヨタヴェルブリッツ×静岡ブルーレヴズ・豊田スタジアム日野剛志(静岡BR)「新しいリーグの開幕へ向けて、試合をしながら最終確認をし、コンディションを最終調整しながら、最後の強化、最後の追い込みをかけているところ。静岡ブルーレヴズという新しいチームとしてやっているが、前身であるヤマハ発動機ジュビロの時からの強みであるセットプレーの強さは変えずに、セットプレーを軸にしっかりボールを動かす、見ている人も楽しめる勝つラグビーをしていきたい。私たちのミッションは静岡から世界を魅了するプロフェッショナルラグビーを作ること。いいラグビーをして、静岡から日本全国、そして世界へ羽ばたけるようにしたい」茂野海人(トヨタV)「ヴェルブリッツとしてはいい方向へ向かっている。新しく入ってきた外国人選手も入り、代表選手も戻り、若手も伸びている。開幕戦に勝利する準備は整ってきている。(サイモン・)クロンHCになってからスキルの練習が非常に多くなっている。昔の縦に強いトヨタのラグビーだけでなく、しっかりボールを動かすラグビーをしていきたい。悔いがないように一瞬一瞬に集中して優勝が見えてくると思う。一戦一戦大事に今年こそベスト4ではなく、初代王者を目指してやっていきたい。優勝を経験したチームは小さいこと、詳細をしっかり詰めている。ひとりひとりの役割をしっかり考えて遂行している。そこを突き詰めていきたい。初代王者もそうだが、HCからは『日本で一番のチームになろう』と言われている。今に集中して試合の準備を進め、目の前の試合に全力で勝ちにいきながら、チーム力を高めていきたい」1月9日(日)・NTTドコモレッドハリケーンズ大阪×ブラックラムズ東京・ヨドコウ桜スタジアムローレンス・エラスマス(RH大阪)「非常にいいプレシーズンを送り、みんな開幕を楽しみにしている。選手たちはみないいコンディション。いい状態で開幕戦を迎えられるだろう。この長いプレシーズンはやってきたことはフィットネスにフォーカスを当ててきた。それにオンザピッチ、オフザピッチ問わずにチームがひとつになれるように取り組んできた。チームスローガンの『PLAY TO INSPIRE』という言葉のように、プレーを通じてファンをインスパイアしていきたい」武井日向(BR東京)「チームのコンディションはいい感じできている。あとちょっとのところ、細かいところを開幕までの2週間で磨き上げているところ。開幕が待ち遠しいし、楽しみにしている、本当にワクワクしている。チームの武器はフィジカリティ、そこはブラックラムズとしてこだわっているし、プレシーズンでも形に表れている。フィジカリティを強みに『リーグワン』でも戦っていきたい。チーム全員で新しいカルチャーを作ってきた。きつい状況でもやってきたこと、仲間を信じてやっていきたい」『NTTリーグワン2022』ディビジョン1は12チームを2つのカンファレンスに分け、それぞれ6チームがホスト&ビジターの2回戦総当たりで対戦。異なるカンファレンスのチームとは各1回戦総当たり戦を行う。上位4チームはプレーオフトーナメントに進出し、最終順位を決する。5位以下はリーグ戦の成績で順位を決定となる。カンファレンスAはGR東葛、SA浦安、S東京ベイ、神戸S、埼玉WK、横浜E、カンファレンスBはRH大阪、静岡BR、東京SG、BL東京、トヨタV、BR東京。開幕戦は1月7日(金)~9日(日)キックオフ。チケット発売中。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)ジャパンラグビー リーグワン 特設ページジャパンラグビー リーグワン 2022 観戦ガイド
2021年12月21日デンマーク・アカデミー賞最多15部門ノミネート4冠を達成したリベンジアクション『ライダーズ・オブ・ジャスティス』より、マッツ・ミケルセンのインタビューと新たな場面写真が解禁となった。本作で復讐に燃える軍人マークスを演じ主演を務めたマッツ・ミケルセンは“北欧の至宝”と称される国際派俳優。本作で盟友アナス・トマス・イェンセン監督と5度目のタッグを組んだ。今年公開された主演作『アナザーラウンド』がレオナルド・ディカプリオの製作会社でハリウッドリメイクをされることが決定しているが、本作もハリウッドリメイクが発表されている。ちなみに、本日22日はマッツ56歳の誕生日。ますます円熟味をみせる彼の演技にも期待が高まる。マッツ・ミケルセン インタビュー――マークスはどのような人物ですか?マッツ:彼は職業軍人でおそらくキャリアは30年ほど。妻が亡くなった後も、彼がその状況に対処できる唯一の方法は軍人らしく強い男であることでした。それは娘にとっても自分にとってもいい方法ではありません。幸運にも、2人の男が訪ねてきて妻の死は事故ではなかったとマークスに伝えます。そこで彼は軍人としての能力を発揮して行動できるようになります。暴力によって答えを得ようとするのです。――リベンジすることで、誰かを責めることができるということですね。マッツ:彼は運命や神などのせいにすることなく誰かを責めることができます。彼の世界では、あらゆる現象には現実的な理由があり、それによって彼は対処することができます。それが彼のやり方です。明らかに彼の心は傷ついており、その穴が大きくなりすぎると彼自身が壊れてしまう気がしており、そして実際に壊れてしまいます。――本作の主要キャストはアナス監督の作品に以前も出演していて、ファミリーみたいなものですよね。本作で描いているものは機能不全の家族の誕生です。長年一緒にやってきて撮影現場の雰囲気はどんな感じですか?マッツ:そうですね。でも確かに違いはあります。ファミリーが再会できてすごくうれしいです。ただ、それは悪いほうに行く危険もあるから気をつけています。互いをよく知っていると心地よくなって怠けてしまうかもしれません。うまくいくと分かっていると引き出しを開けるだけになるでしょう。だからこそその心地よさを利用してお互いに高め合うようにしなければならないと意識しています。ファミリーと一緒なら知らない人と一緒では行けないところまであえて挑戦します。そういう意識でやっています。うまくいっているといいのですが。それから何か失敗してしまった時、失敗するのは嫌ですが時には避けられないものです。でも彼らと一緒なら失敗も怖くありません。みんなで一緒に笑えるからです。バカにして笑うのではなく、笑い飛ばすことができるので、おかげでより大胆になれます。――できあがったチームの中に、若くすばらしい若い女優、マッツの娘役のアンドレアが入りました。マッツ:彼女は実年齢よりもかなり若い役を演じていました。彼女は大人になりかけているから、私たちの輪のなかに入りたがりましたし、僕らも歓迎しました。ただ厳しいところがあり、彼女はプロ意識が高く、現場では僕は父親で彼女は娘でした。作品の世界だけでなくチームにも加わらないとなりません。アナスが言ったように彼女のセリフ回しはとても自然です。ただアナスの世界では特定の言い方も求められます。それは時々イカれたセリフで、それをイカれていると思わずに真面目に言わなければなりません。彼女は上手に難なくやってのけていてすばらしかった。彼女は最高です。デンマークで賞を獲ったこともとても嬉しく思いました。――この映画の概要を聞いた人は「ああブラックコメディだ」と思うでしょうが、より大きなテーマを扱っているように思えます。深刻なテーマを扱うにあたりコメディは有効ですか?マッツ:世の中の核になる話題がいくつかあります。生と死、運命あるいは運命の欠如、神と悪魔。13~14歳から考え始め、生涯を通じてずっと考え続けるような話題です。その話題を扱おうとすると、大げさで陳腐なものになるでしょう。例を挙げますね。 “She loves you. Yeah, yeah, yeah. She loves you. Yeah, yeah, yeah”メロディーがなければバカげて聞こえます。何かで包まないと。このような大きなテーマを扱うと仰々しくなってしまいます。5年かけて撮影しても終わらないでしょう。ただ、ユーモアで包むことで切り抜けられます。歌詞にメロディーをつけるのと同じです。新たに解禁された場面写真では、マッツ演じるマークスが敵に襲い掛かる様子や仲間に指示を出す姿を捉えており、これまでにない凶暴な役柄を感じさせる一方で、娘の前で見せる父の顔なども垣間見え、本作で様々な表情を見せてくれていることがうかがえる。マッツの演技の幅の広さにも注目だ。『ライダーズ・オブ・ジャスティス』は2022年1月21日(金)より新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ライダーズ・オブ・ジャスティス 2022年1月21日より新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 2020 Zentropa Entertainments3 ApS & Zentropa Sweden AB.
2021年11月22日マハラージャンが、ファン人気の高い楽曲「地獄Part2」のMusic Videoを本日22時よりYouTubeで公開する。「地獄Part2」は2021年7月16日にリリースされた4th EP『僕のスピな人』に収録されている楽曲で、MVはマハラージャンが最近はまっているサウナで一発撮りされた。ターバンさながらに頭にタオルを巻きつけたマハラージャンが一人サウナで灼熱に悶える姿が映し出されている。■マハラージャン コメント「地獄 Part2」のMVという事で、熱いサウナに入ってみました。色々と辛い世の中ですが、サウナ→水風呂→外気浴を数回繰り返すことでいわゆる「整う」状態になると、「なんだ、大体のことがどうでもいいな」と、気持ちが軽くなります。この曲も、「地獄の中も軽やかにいきたい」という気分があるため、それを体現したMVとなってます。■マハラージャン YouTube<リリース情報>「セーラ☆ムン太郎(KERENMI Remix)」配信中「セーラ☆ムン太郎(KERENMIRemix)」配信ジャケット4th EP『僕のスピな人』配信中Major 1st Album『僕のスピな☆ムン太郎』発売中価格:3,000円(税込)マハラージャン「セーラ☆ムン太郎」MVマハラージャン「僕のスピな人」MV<ライブ情報>Kroi対バンツアー『Dig the Deep』2022年1月8日 渋谷CLUB QUATTRO関連リンクマハラージャン Official HPマハラージャン Twitterマハラージャン Instagram
2021年11月12日アオモリンク赤坂では、「アオモリンク赤坂大収穫祭2021 Part3」と題し、収穫時期を迎える青森の農家こだわりの農産物や話題の新商品などを中心に産地直送で販売いたします。東京都港区赤坂にある『アオモリンク赤坂』は、青森県青森市をはじめとする東青地域5市町村(青森市・平内町・蓬田村・今別町・外ヶ浜町)の地元の食材・加工品等特産物の販路拡大を目的としたアンテナショップです。あおもりの「いいモノ」「いいコト」「いいヒト」の3つのコンセプトに、首都圏のお客様へ魅力ある商品や情報をセレクトしてお届けいたしております。なお、日程は予定で、最新の入荷情報はFacebookやInstagramで発信いたします。・Facebook → ・Instagram → アオモリンク赤坂大収穫祭2021 Part3【実施内容】『アオモリンク赤坂大収穫祭2021 Part3(11月16日~12月12日)』・11月16日~11月30日頃 青森市浪岡産りんごの販売青森市浪岡の鹿内農園と福士農園から、とれたてのりんごを農園直送でご提供します。生産量が多く人気品種の「ふじ」や「王林」、近年人気の「ぐんま名月」をお楽しみください。数量限定でなくなり次第終了となります。・11月29日は、にんにくの日青森市の隠れた名産「にんにく」「黒にんにく」を販売・11月29日~12月12日 青森市ふるさと納税進呈品お試しフェア12月から青森市ふるさと納税進呈品に新たに登録される商品の中から、りんご・あおもりカシス・和栗など、この秋とれたてのあおもり産品を加工した商品を中心にPR販売いたします。なくなり次第終了のone to oneキャンペーンです。是非、この機会にお試しください。☆毎月恒例の人気イベント・12月9日~10日 毎月9日と10日は工藤パンの日青森の人間には深くなじみがある、工藤パン。定番の「イギリストースト」や季節商品を数量限定で販売・毎月中旬頃 zilch studio気まぐれクッキー缶の販売イベントなどでも即完売の人気のお店「zilch studio」が手掛ける気まぐれクッキー缶を数量限定で販売☆TBS赤坂大歌舞伎タイアップ企画に参加しています。・11月11日~26日アオモリンク赤坂では、期間中に当店舗を訪れ、半券を提示されたお客様に「青森ねぶた祭幸運のねぶた鈴」をプレゼントいたします。数量限定でなくなり次第終了となります。【アオモリンク(AoMoLink)赤坂について】アオモリンク赤坂で販売している商品は、スタッフが厳選した青森自慢のものばかり。定期的に青森に帰っては、新しくて魅力的な商品を仕入れております。アオモリンク赤坂外観場所 :東京都港区赤坂3-13-7 サクセス赤坂ビル1階東京メトロ千代田線赤坂駅出口2より徒歩約1分営業時間:11:00~19:00・おすすめの商品取扱情報はホームページからURL: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年11月12日マッツ・ミケルセンらデンマークが誇る名優たちが集結した『ライダーズ・オブ・ジャスティス』より、マッツ演じる最強軍人マークスの復讐に燃える姿を捉えた場面写真が解禁された。この度解禁されたのは、マッツ・ミケルセン演じる最強軍人マークスの復讐に燃える姿など、本作のただならぬ雰囲気が溢れ出す場面写真。マークスが悲痛な面持ちで娘と抱き合う姿や、理数系スペシャリストの3人と作戦会議をし、彼らに銃の打ち方を指導するシーンが切り取られている。マッツは自身が演じたマークスについて「彼は運命や神などのせいにすることなく誰かを責めることができます。彼の世界では、あらゆる現象には現実的な理由があり、それによって彼は対処することができます。暴力によって答えを得ようとするのです。それが彼のやり方です」と分析する。列車事故で妻を亡くし、くせ者だけど頭脳明晰な男たちを引き連れ、復讐に身を投じていくことになるマークス。偶然に導かれし男たちの正義の行方に期待が高まる場面写真となっている。『ライダーズ・オブ・ジャスティス』は2022年1月21日(金)より新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ライダーズ・オブ・ジャスティス 2022年1月21日より新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 2020 Zentropa Entertainments3 ApS & Zentropa Sweden AB.
2021年11月10日アイドルグループ・NMB48と関西Jリーグ3チーム(ガンバ大阪、セレッソ大阪、ヴィッセル神戸)のコラボビジュアルが18日、公開された。同企画は、結成11周年を迎えたNMB48が、11(イレブン)周年にちなみ、関西Jリーグ3チームとコラボ。11月3日に開催される「NMB48 11th Anniversary LIVE」に向けて、ガンバ大阪、セレッソ大阪、ヴィッセル神戸の3チームのユニフォーム姿のメンバーがSNSで動画などを発信していく。コメントは以下の通り。■小嶋花梨11周年を記念して、J1サッカー3チームのユニフォームをお借りして撮影させて頂けて、とても光栄です! ユニフォームを着ると自然とメンバーの団結力がアップした様な気がしました! NMB48 1期生全員卒業後初のコンサート。新生NMB48の団結力をお見せします!
2021年10月19日マッツ・ミケルセン×アナス・トマス・イェンセンの北欧最強タッグが贈るリベンジ・アクション・エンターテインメント『ライダーズ・オブ・ジャスティス』より、バイオレンスなシーン満載の予告編が解禁となった。『ファンタスティック・ビースト』『インディ・ジョーンズ』シリーズ最新作への出演も決定し、ハリウッドの第一線で活躍する国際派俳優のマッツ・ミケルセンが、本作で5度目のタッグを組む盟友アナス・トマス・イェンセン監督の下、復讐の炎を燃やす軍人に扮し、ハードなアクションや重厚な演技を披露している本作。この度解禁されたのは、電車での爆発事故で妻を亡くしたマッツ・ミケルセン演じるマックスが復讐の鬼と化して暴れまくる過激なシーン満載の予告映像。軍隊を抜け家に帰ったマックスは妻の死を愛娘と悲しむも、ギャングが絡んでいると知らされて展開はまさにバイオレンス一色に。ギャング集団のリーダーの弟を突き止め対峙すると、いとも簡単に首をボキッとひとひねり。至近距離でも容赦なく銃をぶっ放し、大暴れする。あまりに凶暴なマックスにおののいた数学者のオットーは「復讐なんて意味がない」と諭そうとするが、逆に顔面に強烈な一発をお見舞いされてしまうのだった。そんな強面マッツのアクションはもちろん、軍人マックスとは正反対に大人しい理数系の3人との笑いを誘うコミカルな掛け合いも見どころ。列車事故で妻を失った軍人。事故は仕組まれたものだと主張する数学者とその仲間たち。傷ついた魂が交錯し、予測不可能な復讐劇が幕を開ける。偶然に導かれし男たちの正義の行方は、果たして…?マッツ・ミケルセン史上1番凶暴な姿を見せてくれている本作に期待が膨らむ予告編となっている。『ライダーズ・オブ・ジャスティス』は2022年1月21日(金)より新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ライダーズ・オブ・ジャスティス 2022年1月21日より新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 2020 Zentropa Entertainments3 ApS & Zentropa Sweden AB.
2021年09月27日9月12日(日)にスタートする女子プロサッカーリーグ『2021-22 Yogibo WEリーグ』を記念してスペシャル鼎談を開催!『東京五輪2020』に出場した三菱重工浦和レッズレディースのDF南萌華と、移籍一年目ながら浦和レッズの攻撃を司るMF小泉佳穂、そして大のレッズファンというモーニング娘。’21の横山玲奈という異色の組み合わせでお送りする。サッカー選手とアイドル、初対面の3人がどんな話で盛り上がったのか、またどんな共通点を見つけたのか、ぜひお楽しみください。横山玲奈――横山さんがレッズを好きになったきっかけは何ですか?横山「私は埼玉県出身で、生まれた時から『横山家はレッズ』という感じで育ち、ずっと応援してきました。『埼玉県のいいところは?』って聞かれたら、『レッズ!』と言うくらい。応援もすごく楽しいですし、この前(8月25日)の(サンフレッチェ)広島戦も実際にスタジアムで観戦させていただき、声は出せないけれど、手拍子で応援してすごく嬉しかったです」小泉「レッズに来てから、まだ満員のスタジアムでプレーをしていないし声が出せる状況ではないのですが、やっぱり拍手の迫力もすごい。早く声が出せる状態になり、満員の埼スタや駒場でサッカーしたいですね」南「女子もいろんなチームがあって、それぞれにたくさんファン・サポーターの方がいらっしゃるのですが、レッズが一番見に来てくれる方が多くて、皇后杯の時は1万人以上の方が入って、応援してくれています。応援がすごく暖かいので、鼓舞されてプレーにもすごく気合が入るし、とてもありがたいです」横山「私は、そういうレッズがずっと好きで、家族でずっと応援しています。その中でも今は、小泉選手を見ていて、かっこいいなと思っているので、今日はとても緊張しています」小泉「すごく恥ずかしいです。照れますね(笑)」横山「FC琉球から移籍して加入した時に、金髪のインパクトが強くて、『どんな感じの選手なのだろう』って思っていました。私はボランチの選手を見るのが好きで、小泉選手がボランチもできると書いてあって注目して試合を見ていたら、トップ下でのプレーがすっごくかっこ良くって。そこからずっと見ています」小泉「嬉しいのと恥ずかしいので、うまく言葉にならないです(笑)」横山「すみません……オタク目線で。本当にかっこいいです」オンラインで鼎談に参加した小泉佳穂――小泉選手自身、一年目からこうしてチームの中心としてプレーしているということについては、どう感じていますか?小泉「新しい監督になり、選手も入れ替わりがあったシーズンで、自分としてはとてもやりやすい状況だったので、こうして試合に絡めて、中心としてやらせていただけているのかなと思います」南「加入してすぐチームになじむのって本当にとても大変だと思うのですが、それを感じさせないプレーを見させてもらっていて、ただただすごいなという印象で尊敬しています」小泉「ここまで褒められる日はなかなかないですね(笑)。なでしこジャパンの試合は五輪でもテレビで見ていて、レッズレディースの選手も何人かいたので、ひいき目で応援していました。これからWEリーグが開幕するという事でそちらも注目しているので、実際にスタジアムへいけたらいいなと思っています」南萌華南「五輪はなかなか立てない舞台なので、とても貴重な経験でした。正直言って、とても悔しい結果に終わってしまいましたけど、東京五輪で感じた課題や反省をしっかり次に生かせていければなと思います」横山「私も見ていました!私は観戦することは好きなんですけど、自分では全く出来なくて、今回五輪で南選手を見て『本当にかっこいいな』『尊敬するな』と思ってました」小泉「自分も久しぶりになでしこジャパンの試合をフルで何試合も連続で見たのですが、特に日本は全員攻撃、全員守備で、本当にチーム力で戦っている印象があって『男子とはまた違う面白さがあるな』と思いました」南「見ていただいたということがすごく嬉しいです!もっと勝ち進んで試合を見てもらいたかったというのが正直なところです。少しでもなでしこジャパンの良さを知ってもらえたなら良かったなと思います。次の大会にむけてまた頑張りたいです」(写真左より)南萌華、横山玲奈――ところで、今日は横山さんがいくつか質問を考えてきてくださったんですよね?横山「はい(笑)。まず、お二人がチームで一番仲いい選手が知りたいです」小泉「一番一緒にいることが多いのは明本(考浩)選手ですかね。やっぱり、同じJ2から同じタイミングでレッズに加入して境遇も似ているところがあるので。後輩だと大久保(智明)とも仲いいし、先輩だと西大伍さんとか、田中達也くんとか。でも、みんな本当に仲良くしてくれるので楽しくやっています」横山「うわぁ、いいですね! 明本選手がゴールを決めた時に、ダーッと走っていく小泉選手の様子がすごく好きだったので、それが聞けて嬉しいです。ありがとうございます」小泉「そんなところを見ていたんですね。目の付け所がおもしろくていいですね(笑)」南「自分はユースからずっと一緒の長嶋(玲奈)選手、あとは清家(貴子)選手、大先輩の(安藤)梢さんとも仲良くしてもらっていますが、レディースもみんな仲がいいですね」――では、次の質問にいきましょう!横山「はいっ!私は、高校生の弟がいるのですが、レッズが大好きで、サッカーをやっています。この前も一緒にスタジアムで試合を観戦したんです。その弟からの質問です。1対1になった時に、一番大事にしていることは何ですか?」小泉「小中学生の頃には、お兄ちゃんや友達と、1対1の数をたくさんやっていたんですよ。結局DFとの駆け引きなので、とにかく数をこなすことと、大事なのはボールを足元から離さない事ですね。自分の身体から大きく離れてしまうとボールを奪われてしまうので、そこから離さないということが大事だと思います」南「自分はDF目線でいうと、相手がボールを持っている時のスピード感と、自分の間合いを意識しています。相手が速いスピードで来た時は、寄せすぎてしまうと一発で縦で抜かれてしまうので、そこはスピードをうまく吸収しながらプレーするというのをやっていて、逆に離れすぎると相手がしかけられるスペースが出来てしまうので、そこの間合いは数をこなしながら自分の中で一番やりやすい位置をみつけながらやっています。相手との距離と相手のボールを持っている状況を意識しています」小泉佳穂(C)URAWA REDS――小泉選手のようなタイプはどうですか?南「小泉選手のように、ボールをあんまり自分から離さないで持ってドリブルする選手って対応がすごく難しくて、飛び込んでいってしまうと、ダブルタッチとかで外されてしまうし、DFからしたらすごくやりづらいタイプだと思います」横山「ありがとうございました。弟に伝えます!それと、もう一つ質問させてください。私もグループ活動をしていてあることなのですが、皆さんも、チーム内で、監督や選手同士で意見が食い違う時って絶対にあるんじゃないですか?私たちで言えば、メンバーだけじゃなく、ダンスや歌の先生となどとの話の中で、自分はこうしたいけど先輩方や他のメンバーはこうしたいとかいう時があります。他の仲間と違う意見になった時の対処というか、どういう風に話をするんですか?私はそれがすごく苦手で、いつも自分を押さえて終わってしまうので、そういう時はどう乗り越えていけばいいのか、知りたいです」小泉「本当にサッカーでも同じことの繰り返しです。これは僕も普段からよく考えていることで、状況が似ていて面白いですね。たとえば、僕のプレースタイルやポジションだと、攻撃のことだと意見を発信しやすい。自分の得意分野があったとしたら、周りを認めさせることが出来れば、自分の意見が通りやすくなるというのはあります。これはちょっとサッカーに特化している話なので、まず相手の意見を尊重することが大事だと思っています。お互いを尊重したうえで、譲れないラインというのがあると思うので、そこはなるべく感情的にならず、徹底的に話し合っていくしかないと思います。自分の意見を通したいという欲を出すのではなく、あくまでチームが良くするにはどうしたらいいかという視点で話し合えれば、うまくいくのではないかなと思います。でも、僕もそこは結構難しいと思っていて、いい方法があったら教えてほしいなという気持ちです(笑)」南「自分もレッズでも代表でも年下の方なので、本当に同じ悩みがあるんです。自分は、まずは話す時は、相手をしっかりリスペクトすることが大事だなと思っていて、自分の意見はちゃんと持ったうえで、言われた意見などは受けいれて、実際にやってみて、それでもうまくいかない時は相手に言うということを実践しています。チームやグループというのは、意見が合わないことも絶対あります。そんな中で、自分の意見を持っていることがすごく大事だし、それをしっかり言い合える関係でこそすごくいいチームだと思うので、一緒にいいものを作り上げていくことが大事だなと思います」横山「自分は、あきらめちゃうと言うか、ぶつかった時に引いてしまって、『はい』ってすぐに言っちゃう癖があるのです。その後に、『もっとこうしておけば良かったな』とか思うところが多いので、もっとちゃんと向き合うべきだと思いました。ありがとうございました!」横山玲奈――さて、話は変わりますが、いよいよ『2021-22 Yogibo WEリーグ』が開幕します。南選手はどんな心境ですか?南「自分が小さいころはプロリーグというのは想像もしていなかったので、いざ始まるとなると、まだ信じられないところはあるのですが、本当にプロとして恥じないような試合をしたいと思います。トレーニングの中で話をしながらチームとして力をつけてきているので、まずは開幕戦に日テレ東京ヴェルディベレーザと試合が出来るのでそこを100パーセントで迎えられるように、みんなで準備したいと思います」小泉「プロになるということはお金をもらって生きていくということで、重圧や責任がかかりますが、だからこそ勝った時に喜びはすごく増します。自分はプロになってからの方がサッカーが楽しいと思えているので、レディースの選手たちもそう感じてくれたら、サッカーが好きな人間としてはすごく嬉しいです」南「プロ化するということは、これからはお金をもらってプレーするというところが一番の違いだと思うので、まずは自分たちがいろんな責任を負いながらも、楽しみながらプレーするということを大切にしたいです。あとは今サッカーをしている小さい女の子たちが目指したいと思えるリーグにしていけるように、責任感をもってプレーをしていきたいなって思っています」南萌華(C)URAWA REDS――ジャンルは違えど、横山さんもアイドル、アーティストとして共通点を感じる部分もあるのではないですか?横山「ファンの方に見られるということは、自分が満足をするパフォーマンスをしても、ファンの方からしたら、『もっとこうしてほしい』とか、『もっとこうあってほしい』とか、いろんなアドバイスをもらえることが多くて、それですごく迷うことがあります。『どうしようかな?』『もっとこうした方がいいのかな?』など、いろんなことを考えたりするんですけど、ファンの方があってのアイドルなので、いろんな方の意見を取り入れてパフォーマンスすることによってどんどん新しいファンの方がついてくださったりするし、『モーニング娘。’21良くなったね』と言われるので、やっぱりファンの方と一丸になってお仕事することが一番だなって思っています」小泉「ファン・サポーターの方の期待に応えつつ、自分自身で評価して成長をしていかなければいけないところは同じですね。やっぱり人に見られる職業というのは、共通点があっておもしろいなと思いますね」南「今おっしゃっていたように、ファン・サポーターの方がいてこそというのはサッカーでも共通することですし、私たちは勝利を届けることが一番の恩返しだと思っているので、アイドルとサッカーでジャンルは違うけれど、プロとして一緒にがんばっていけたらいいなって思っています」横山「Jリーグはこれまでも観戦していますが、WEリーグの試合もスタジアムに見にいってみたいと思っています!」南「横山さんは話している時、とても楽しそうで輝いていて、本当にサッカー、レッズが好きなのですね」横山「はいっ!」小泉「こういう人たちにすごく支えられて僕たちがプロサッカー選手として成り立っているのだなと思うとすごく嬉しいし、ありがたいですね」南「女子サッカーも選手だけで盛り上げるのではなく、ジャンルは違うけれど横山さんにも是非、WEリーグも一緒に盛り上げていってもらえたらいいなって思います」横山「私もサポーターとして、SNSで発信したり、メンバーとかにもいっぱいお話をして、そういうところからどんどん広めていきたいなって思っています。女子サッカーがフィーチャーされることは私も嬉しいので、どんどん盛り上げられるようにがんばりたいと思います!!」話が弾んだ鼎談の模様――最後に今シーズンの意気込みをお願いします。南「9月12日(日)からWEリーグが開幕、20日(月・祝)にはホーム開幕を迎えるので、まずはチーム全員で初戦を勝てるようにがんばることと、これから女子サッカーを牽引していく身として、しっかり責任と自覚をもって全力でプレーしたいと思います」小泉「レッズは今、『ルヴァンカップ』も『天皇杯』も勝ち残っていて、ひとつはタイトルを絶対取りたいです。そして、リーグ戦では『ACL』出場圏内を目指しているので3位以内、これは絶対に成し遂げたい目標です。個人としてまだまだチームの助けになれていないところもあるので、もっともっと成長してチームを勝たせられるような存在になりたいと思います。レディースは昨シーズン優勝していて、王者としてのプレッシャーもあるかもしれないですけど、僕たちもレディースに負けないようにがんばるので、お互いいい結果を出し合っていい刺激を与え合って、お互いのリーグを盛り上げていけたらサッカー界にとってもすごくいいことだと思うので、注目して見ていきます。お互いがんばっていきましょう!」南「ぜひ一緒にがんばりたいと思います!!」横山「これまでこうして選手の方々とお話する機会がなかったので、貴重な時間を作っていただき幸せでした。そして、やっぱりレッズが大好きなので、これからも全力で応援していきたいと思います」取材・構成:日々野真理撮影:田中丸義治メイク:渡邉栄子チケット情報『2021-22 Yogibo WEリーグ』三菱重工浦和レッズレディースvsノジマステラ神奈川相模原9月20日(月・祝)17:00浦和駒場スタジアム『Yogibo WEリーグ オフィシャルガイドブック 2021-22』書店発売日:9月6日定価:1,100円
2021年09月10日防災グッズの製造販売を行う、株式会社LA・PITA(本社:三重県四日市市)は、防災の日に合わせ、Jリーグクラブのロゴがデザインされた「防災セット」を9月1日(水)よりJリーグ公式通販サイト「Jリーグオンラインストア」にて受注販売を行っております。防災セット豪雨や地震等の災害に備えられる、水や食品、生活必需品など計23種25点が詰まった防災セットです。JリーグクラブとのLA・PITAコラボアイテムのリュックは、前面にクラブのロゴがデザインされています。防災推奨品(一般社団法人防災安全協会)で、テントに使用される水に強いターポリン生地を採用し、夜間でも目立つ全方向反射材が付いています。応援するクラブのロゴがデザインされた防災セットは、自分や大切な人を守るための備えとして、災害時の不安なときでも心強い味方に。■JリーグクラブとのLA・PITAコラボ「防災セット」の概要価格 : 24,750円(税込)セット内容(重量:約5.3kg):・ラピタリュックすっきり美しいラインのフォルムと白を基調としたリュックは、玄関先やリビング、ベッドルームなどに置いても、全体の調和を崩さず自然と風景に馴染むシンプルなデザイン。防水性優れたターポリン生地や止水ファスナーを採用した機能性豊かなリュック。サイズ : 商品本体サイズ:約 H46×W33×D16cm容量 : 約24リットル重量 : 約800g素材・材質 : 本体部: ターポリン・レスキューライス 白米(スプーン付き)・レスキューライス 五目ごはん(スプーン付き)・レスキューライス わかめ御飯(スプーン付き)・スマホ対応ダイナモライト・養老の天然水 500ml × 3・ウォーターバッグ Motte 10L・レスキューシート・トイレONE(3枚入)・エイドチーム2(8点セット)・3層式マスク(1枚入)・蓄光ホイッスル・ポケットレインコート・軍手 日本一DX・目かくしポンチョ受注販売期間 : 2021年9月1日(水)18時~2021年9月14日(火)23時59分まで販売店 : JリーグオンラインストアURL : ■会社概要商号 : 株式会社LA・PITA (ラピタ)代表者 : 澤 直樹本社所在地: 〒510-0882 三重県四日市市追分3丁目2−23設立 : 2012年12月3日事業内容 : 防災用品・防災セットの企画・開発・製造および販売・システム開発URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年09月06日プレミアリーグU-11が誕生して7年。全国36都道府県537チームが参加する、日本最大のリーグ戦に成長しました。「全員出場」「3ピリオド制」など、独自のレギュレーションを設け「力の拮抗した相手と、年間を通じてホーム&アウェイを戦う」ことを目的とし、日本にリーグ戦文化を根付かせるための活動を続けています。プレミアリーグU-11創成期からのメンバーであり、70チームが参加する長谷工プレミアリーグ神奈川U-11(プレミアリーグ神奈川U-11)の責任者を務める、末本亮太氏(大豆戸FC代表)に「カテゴリー分けされたリーグ戦の意義」について話をうかがいました。(取材・文:鈴木智之)長谷工プレミアリーグU-11神奈川1部あざみのF.C.の選手たち<<前編:「全員出場」が子どもたちの成長につながることを指導者たちも実感、プレミアリーグU-11がチーム強化につながるわけ■実力の拮抗している相手との真剣勝負の方がトレーニング効果が高いプレミアリーグ神奈川U-11は1部から3部に分かれていて、昇格・降格があります。ジュニアサッカーはクラブや少年団の間で力の差が激しく、2ケタの得点差がつく試合も少なくありません。そのような試合はお互いにとって得られるものは少なく、大量失点で負けた子たちの心情を察するに、デメリットにすらなります。この現状を改善するために、プレミアリーグは1部、2部、3部と実力に応じてカテゴリーを分けました。末本氏は言います。「プレミアリーグは『実力の拮抗した相手と、真剣勝負の中でプレーする』ことで、選手の成長に良い影響を与えられると考えています。かつては前後半15分ずつ、3本目は15分のフレンドリーマッチというレギュレーションでしたが、3本目の試合の強度がガクッと落ちてしまっていたんですね。そこで3ピリオド制にしたら、強度の高い真剣勝負が繰り広げられるようになりました」たしかに、結果が昇格・降格につながる試合とフレンドリーマッチでは、選手の意識が違うのはうなずけるところです。末本氏は「コンサートで言うと、本番とリハーサルぐらいの違いがありました」と、当時を振り返って言います。「フレンドリーマッチに意味がないとは言いませんが、真剣勝負の強度の高い中でプレーすることの方が、同じ時間試合をするとしても、トレーニング効果は何倍もあると思います」■点差がつく試合はどちらのチームにとってもメリットにならないプレミアリーグ神奈川に参加する、あざみ野キッカーズの佐渡誠監督は「拮抗したレベルの試合ができるのはいいこと。点差がつく試合は、どちらのメリットにもなりませんよね。全員出場というルールも、全体の育成という意味ですごく良いと思います」と、プレミアリーグのレギュレーションに賛同します。あざみ野F.C.の林和泉代表も「点差が開かない試合をシーズンを通してやることはすごく大切で、プレミアリーグの場合は、年に何試合かとくに重要な試合があります。そこには、指導者も子どもたちも、公式戦の重要な試合と同じモチベーションで挑んでいます」と話します。全員を出場させることで全体のレベルアップをうながし、真剣勝負の場を体験させる。その経験が6年生になったときに、活きていると感じることも多いようです。末本氏は言います。「今年のU-12横浜市春季少年サッカー大会の上位はプレミアリーグの参加クラブでしたし、地区予選を勝ち抜いて出場する、神奈川県大会の出場クラブのおよそ半数が、プレミアリーグに参加しているクラブです。5年生のときに、同じぐらいのレベルの相手と真剣勝負を繰り広げたことで力をつけて、6年生に良い形でつなげていると感じています」■子どものサッカーを「点」で見ないで「面」で見るプレミアリーグには昇格・降格があるので、次年度にどのカテゴリーに所属するかは、シーズンを終えてみないとわかりません。「今年の4年生が来年5年生になるので、そのときにプレミアリーグの1部に所属しているかもしれないし、2部かもしれません。4年生のコーチは、翌年のプレミアリーグのことも見据えて準備をする必要性が出てきます。全員出場なので、『8人の上手な子だけじゃ、試合にならないぞ』と理解すれば、自然とその学年の選手全員をレベルアップさせることに、意識が向いていくと思うのです」プレミアリーグに参加するクラブの選手は、「小学5年生のときに、年間を通した強度の高いリーグ戦に出場する機会が保証されている」と言えます。これは非常に珍しいケースです。「選手は試合に出ることで、間違いなく成長します。それが同じぐらいのレベルの相手ではなおさらです。メディアを通じて情報が発信されることで、『プレミアリーグに所属するクラブには5年生のリーグ戦があって、必ず試合に出られる』という理由で、選手や保護者に選ばれるクラブも出てくると思っています」プレミアリーグは年間を通した結果で優勝が決まり、各地域の優勝チームが争うチャンピオンシップもあります。2部リーグ以下では、U-11のセカンドチーム、U-10チームの登録を認めるなど、様々な出場機会を創出。サッカーの上手、下手に関係なく、プレーする場を提供し、経験を積む機会を与えています。「子どもたちのサッカー人生はこれからです。小学生のときにセカンドチームだった子がJリーガーになった例なんて、いくらでもありますよね。保護者は子どものことを、その瞬間という『点』で見ていますけど、僕ら指導者はその子のサッカー選手としての成長という、長い『面』で見ています。そこの違いはあると思いますが、プレミアリーグは両方のちょうどいいところにアプローチできるリーグだと思っています」■子どもの成長のためにどんな場を作るか、を大人が考えなければならない年間を通じて、実力の拮抗した相手と真剣勝負をする。全員を試合に出場させ、全体のレベルアップをうながす。その理念に共感した、全国的な家電メーカーのアイリスオーヤマが2019年よりスポンサードするなど、広がりを見せています。神奈川県では独自に、2020年度より長谷工コーポレーションがメインスポンサーとして、子どもたちの環境をサポートしています。子どもの成長のために、どのような場を作るか。情熱を持った大人たちが真剣に考え、毎年のようにレギュレーションがブラッシュアップされているのも、プレミアリーグの特徴のひとつです。このリーグを経験した子どもたちの中から、将来のJリーガー、日本代表選手が出てくるのも、そう遠くない未来になりそうです。末本亮太(すえもと・りょうた)JFA B級ライセンス、フットサルC級ライセンス、JFA公認キッズリーダー。大豆戸FC代表理事、U12監督。ジュニアユース、シニアチームの立ち上げ、クラブのサッカー以外の多角的な活動構築にも尽力。「ちょっと自慢できる、サッカーを通じて出会うはずのない感動、人、未来を創造し、非日常を提供すること」をミッションに掲げ、自チームの活動の他に「プレミアリーグU11神奈川」の運営や地域でサッカー広場を開催するなど、育成年代の活動に力を注ぐ。また、小学生を連れての被災地訪問などNPO団体として、サッカーだけにとどまらない活動も行っており、将来を担う子どもたちの育成にも力を注いでいる。
2021年08月16日