アイドルグループ・Kis-My-Ft2が16日、都内で行われたサッポロ一番『ひとてま荘の春夏秋冬』秋のキャンペーン開始式に出席した。袋麺「サッポロ一番」の年間プロモーション『ひとてま荘の春夏秋冬』は、古民家をリノベーションしたシェアハウス「ひとてま荘」が舞台。個性豊かな住民たちが、それぞれの趣味やこだわりとともに暮らす様子を描きながら、「サッポロ一番」のさまざまな味と季節のレシピを通して、誰かのためにひと手間加える楽しさを提案していく。この春、藤ヶ谷太輔と玉森裕太の2人が「ひとてま荘」に引っ越してくるシーンからスタートしたが、秋の訪れとともに新たな住人として、北山宏光、千賀健永、宮田俊哉、横尾渉、二階堂高嗣の5人を加え、Kis-My-Ft2のメンバー7人が勢ぞろい。16日より7人が出演する新CM『サッポロ一番 秋のひとてま荘』篇が放送される。また、ブランドサイトでは、「サッポロ一番」を使った季節のレシピを紹介するWEB動画「9月のひとてま荘」が公開される。藤ヶ谷は「『ひとてま荘』の住人が2人から7人に。にぎやかになるのはそうですけど、同時にすごく楽しくなるなと。実際の撮影も楽しかったです。みんないつ来てもいいように準備していたのでうれしいです」と喜び、玉森も「個性的な住人が増えましたので、これからわちゃわちゃしますし、どんなことが起きるのが楽しみにしています。やっと来てくれたという感じです」とうれしそうに話した。新たに加わった5人も楽しみにしていたようで、宮田は「純粋にうれしかったです。2人がCMをされているのに後から加わるというのもストーリーとして素敵だなと思ってうれしかったです」とコメント。北山が「早く呼んでよ~。時間かかったね」と言うと、玉森は「すぐ来られるように準備していた」と返し、「キスマイも7人ですし、サッポロ一番も7つの味。7と7で運命的」と言うと、千賀も「間違いなく運命だよ」と同調した。また、新CMを見て藤ヶ谷は改めて「やっと7人そろったな」とコメント。玄関脇に掲げられた表札が2人分から7人分になり、宮田は「表札に7人、うれしいよね」と喜んだ。
2021年09月16日西野七瀬主演で贈る禁断のホラードラマ「言霊荘」より、舞台となる女性限定マンションの住人キャスト6人が発表された。本作は、とある女性限定マンションで放った言葉が現実となり、《言霊》という“人ならざる者”に住人女性たちが次々と苛まれていくホラードラマ。今回新たに発表されたのは、西野さんが演じるコトハと共に、女性限定マンション「レディスコート葉鳥」に住むキャスト、三吉彩花、中村ゆりか、堀田真由、森田望智、石井杏奈、内田理央。ホラーと言えば『犬鳴村』に出演した三吉さんが、《1号室》に住むコトハを招き入れる友人で作詞家の阿木紗香を。「賭ケグルイ」シリーズの中村さんが、《2号室》の東京都議会議員私設秘書・丸山栞。『ハニーレモンソーダ』「いとしのニーナ」の堀田さんが、《3号室》の悩み抱えるフリーアナウンサー・小宮山綾子に扮する。久しぶりのドラマ出演となる三吉さんは「ホラー作品は個人的にも大好きなので、すごく楽しみでした。登場人物がほとんど女性で、さらにキャストの皆さんもすごく個性豊かな方々なので、そこで面白い人間関係や言霊によって生まれる恐怖感、人の生き様みたいなものを見せられたらいいなと思っています」と意気込み、ホラーは不得意だという中村さんは「言霊によって恐怖を味わうという新感覚の作品で、ドラマの完成がとても楽しみです」とコメント。堀田さんは「ホラーというジャンルではありますが、苦手な方も見やすい作品になっていると思いますし、もちろんホラーが好きな方も楽しんでいただけたら嬉しいです」とメッセージを寄せる。また、「全裸監督」のヒロインで注目される森田さんが、《4号室》の医者・菊川麻美。「チア☆ダン」「シェフは名探偵」の石井さんが、《5号室》の秘めたる欲望を持つ小学校教師・林原早紀。モデルで女優の内田さんが、《6号室》の住人で謎多き物語のキーマンとなる編集者・渡邊瞳を演じる。森田さんは「自分事として見ていただきたい」と呼びかけ、石井さんも「毎週SNSなどで、みなさんが考察を投稿したり、予想し合ったりするなど、盛り上がってくれたらいいなと思います!」と話す。そして内田さんは「言霊の力でいろんな不可解な事件が起きていって、きっと人間不信にもなると思いますし、何やら目に見えない存在も気になると思うので、そこは皆さんもハラハラドキドキしながら、その存在は一体何なのか最後までぜひ見逃さずに楽しみにしていて下さい!」と話している。そのほか、岩戸志麻(斉藤由貴)が宮司をする神社で巫女として働く蝶野繭役で内藤理沙が出演することも決定した。「言霊荘」は10月9日より毎週土曜日23時~テレビ朝日系にて放送、地上波放送終了後ABEMAにて配信。(cinemacafe.net)
2021年09月04日10月期のテレビ朝日系土曜ナイトドラマは、西野七瀬主演「言霊荘」を放送することが決定した。「ABEMA」とタッグを組んで共同制作する、秋の夜長にぴったりのホラードラマとなる。本作は、とある女性限定マンションで放った言葉が現実となり、「言霊」という人ならざる者に住人たちが次々と苛まれていく、これまでにない類の恐怖が襲うスリリングな地上波初の美しい禁断のホラードラマ。「あなたの番です」や「アンサング・シンデレラ病院薬剤師の処方箋」、現在放送中の「ハコヅメ~たたかう!交番女子」への出演も話題、今回はテレビ朝日ドラマ初出演にして初主演となる西野さんが演じるのは、言葉の力を信じ、人々の幸せを願う底辺ViewTuberの主人公・歌川言葉。友人の紹介で女性限定マンション「レディスコート葉鳥」の7号室へ移り住んだことをきっかけに、マンション内で発した言葉が現実になるという怪奇現象に巻き込まれ、言霊に翻弄されていくことに。怖い作品が好きだという西野さんは「脚本では、ずっと怖い雰囲気が続いているわけではなく、コミカルなシーンもあります。かと思ったら、急に怖いことが起こる」と明かし、「コトハちゃんはとても明るい子なので、ホラードラマではありますが、その中でもコトハちゃんの存在のおかげで怖さが少し紛れて、楽しんでいただけると思います。ただ、ちょっと油断していると怖いシーンが出てくるかもしれません(笑)。ぜひ、楽しく怖がって見ていただけたら嬉しいです。頑張ります!」とコメント。また、ひょんなことからコトハと知り合い、レディスコート葉鳥の騒動に巻き込まれていく、霊感商法でぼろ儲けを目論む自称・霊能者の中目零至役を永山絢斗。レイシの叔母で女性宮司の岩戸志麻役を斉藤由貴が演じる。永山さんは「撮影はこれから始まるのですが、もうすでに面白いドラマになるんじゃないかなと思っていますし、それに向けて努力しようと思っています。ぜひ見てください」とメッセージを送り、斉藤さんも「とにかくこのドラマはすごく面白いと思うので、ぜひ楽しみに見ていただけたら嬉しいです」と話している。脚本は『映画 ビリギャル』「ショムニ」の橋本裕志、演出は『呪怨-ザ・ファイナル-』「世にも奇妙な物語」シリーズの落合正幸が担当。なお、テレビ朝日公式YouTubeチャンネル「動画、はじめてみました」では、ドラマの撮影に先駆けて行われた、キャストによるビジュアル撮影のメイキング映像が7時より公開。今後もドラマの舞台裏を配信していくという。「言霊荘」は10月、毎週土曜日23時~テレビ朝日系にて放送予定。地上波放送終了後ABEMAにて配信予定。(cinemacafe.net)
2021年08月25日“パンダ”をモチーフにしたマリトッツォ「パンダのマリトッツォ ~和歌山県産のフルーツコンポート入り~」が、和歌山・白良荘グランドホテルに登場。2021年7月17日(土)より、1日10個限定で販売されます。イタリア・ローマの伝統菓子として知られる話題スイーツ「マリトッツォ」が、和歌山・白浜を代表する‟パンダ”のモチーフでお目見え。「マリトッツォ」お馴染みのたっぷりの生クリームには、愛くるしいパンダのフェイスをチョコで描いたほか、ブリオッシュ生地の天面には“耳”をちょこんとあしらった、キュートなビジュアルが魅力的です。また見た目だけでなく、素材にもこだわった「パンダのマリトッツォ」は、生クリームと共に、和歌山県産のジューシーなフルーツコンポートを挟んでいるのも特徴。バターをたっぷりと使用したブリオッシュ生地とフルーティーな生クリームが絡み合う、贅沢な味わいに仕上げています。【詳細】「パンダのマリトッツォ ~和歌山県産のフルーツコンポート入り~」1個600円販売期間:2021年7月17日(土)~8月31日(火) 11:00~21:30(L.O.)販売場所:白良荘グランドホテル 1階ロビーラウンジ「シュガービーチ」住所:和歌山県西牟婁郡白浜町868※1日10個限定販売、予約不可の為、売り切れになる場合あり。※プール・ビーチサイド等へのテイクアウトも可能。【問い合わせ】TEL:0739-43-0100
2021年07月23日“パンダ”をモチーフにしたマリトッツォ「パンダのマリトッツォ ~和歌山県産のフルーツコンポート入り~」が、和歌山・白良荘グランドホテルに登場。2021年7月17日(土)より、1日10個限定で販売される。イタリア・ローマの伝統菓子として知られる話題スイーツ「マリトッツォ」が、和歌山・白浜を代表する‟パンダ”のモチーフでお目見え。「マリトッツォ」お馴染みのたっぷりの生クリームには、愛くるしいパンダのフェイスをチョコで描いたほか、ブリオッシュ生地の天面には“耳”をちょこんとあしらった、キュートなビジュアルが魅力的だ。また見た目だけでなく、素材にもこだわった「パンダのマリトッツォ」は、生クリームと共に、和歌山県産のジューシーなフルーツコンポートを挟んでいるのも特徴。バターをたっぷりと使用したブリオッシュ生地とフルーティーな生クリームが絡み合う、贅沢な味わいに仕上げている。【詳細】「パンダのマリトッツォ ~和歌山県産のフルーツコンポート入り~」1個600円販売期間:2021年7月17日(土)~8月31日(火) 11:00~21:30(L.O.)販売場所:白良荘グランドホテル 1階ロビーラウンジ「シュガービーチ」住所:和歌山県西牟婁郡白浜町868※1日10個限定販売、予約不可の為、売り切れになる場合あり。※プール・ビーチサイド等へのテイクアウトも可能。【問い合わせ】TEL:0739-43-0100
2021年07月02日江田島市の新たな観光拠点となる温泉宿泊施設【江田島荘】穏やかな瀬戸内海に面したロケーション抜群の【江田島荘】瀬戸内海に浮かぶ「江田島」は、広島港から船にゆられること30分、陸路では世界最大の戦艦でもある大和などが建造された呉から車で40分ほどの場所にあります。その穏やかな海に面しているのが今回紹介する【江田島荘】。最寄りの中町港からも歩いて行ける、好立地の温泉宿泊施設です。客室の様子31㎡以上の広々とした客室は32室あり、そのすべてがオーシャンビュー。各部屋には江田島で120年続く、日本には2社しかない「紙布(しふ)」生産工場で織られた壁紙や館内用小物があり、備品にも地産を取り入れています。温泉は希少性が高く、保温と保湿に優れた療養泉。こころも身体もほぐれそうです。地元食材でつくるここでしか味わえないフレンチを提供シェフがフランスで学んだ技術で、新たなマリアージュを生み出す料理はシェフが自ら生産者のもとを訪れ見出した地元の食材を使い、江田島ならではのフレンチを提供。例えば牡蠣やムール貝、シラスといった海の幸はもちろん、オリーブや柑橘類、野菜、果物、イノシシ肉といった瀬戸内が有する大地の恵みが四季折々で登場します。たっぷりの自然光が入り込む、落ち着いた雰囲気のレストランメインシェフの小竹隼也氏は、『第1回ひろしまシェフ・コンクール』の成績優秀者として、広島県の支援を受け渡仏。ミシュランガイド2つ星【ラ・グルヌイエール】のオーナーシェフ・アレクサンドル・ゴチエ氏に師事していました。地元の人々とのコミュニケーションを大切にしながら一皿一皿を創り上げる姿勢は、その時の経験が活かされたものです。メインシェフ・小竹隼也氏スタッフは江田島愛にあふれる人ばかり。豪華さやきらびやかさではなく、ゲストの気持ちに寄り添い、素朴だけれど温かい、そして重層的なおもてなしをしてくれます。江田島の魅力にあふれた【江田島荘】。都会の喧騒や日々の煩雑さから少し距離を置き、特別なひとときを過ごせそうです。江田島壮【エリア】呉【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】-
2021年06月17日第46回菊田一夫演劇賞が20日に発表となり、俳優の風間杜夫が菊田一夫演劇大賞に輝いた。同賞は、演劇界の巨星・菊田一夫氏の名を冠し、大衆演劇の舞台ですぐれた業績を示した芸術家(作家、演出家、俳優、舞台美術家、照明、効果、音楽、振付、その他のスタッフ)を表彰する賞。『セールスマンの死』のウィリー・ローマン役、『女の一生』の堤章平役、『白昼夢』の高橋清役の演技が高く評価され、風間が大賞を受賞した。菊田一夫演劇賞には、『ローマの休日』ジョー・ブラッドレー役、『BARNUM/バーナム』フィニアス・テイラー・バーナム役の加藤和樹、『アリージャンス〜忠誠〜』サミー役、TOHO MUSICAL LAB. 『Happily Ever After』男役の海宝直人、『NINE』ルイザ役、『GHOST』モリー役の咲妃みゆ、『ウェイトレス』ジェナ役の高畑充希が選出された。また、菊田一夫演劇賞特別賞は『屋根の上のヴァイオリン弾き』をはじめとする永年の演劇界への功績がたたえられ、鳳蘭が受賞した。
2021年04月20日3月24日(水)本日深夜に最終回が放送される水ドラ25「テレビ演劇 サクセス荘3」のクランクアップ写真が到着。さらに、本作の映画化が最終回直前スペシャルイベントにて発表された。本作は、和田雅成、高橋健介、高木俊、黒羽麻璃央、spi、立石俊樹、有澤樟太郎、定本楓馬、玉城裕規、寺山武志、小西詠斗、唐橋充が出演する、都会の片隅にひっそりと佇む一軒のアパート「サクセス荘」で、夢を叶えるべく奮闘する住人たちの姿を描いた作品。4月からは、「サクセス荘3 mini」として続くことが決定しているが、そんな中今回新たにこの冬、映画化されることが決定。出演者やストーリーは随時発表していくという。その発表が行われた「『サクセス荘3』最終回直前スペシャルイベント」のアーカイブが「ストリーミング+」にて3月27日(土)深夜1時まで配信中。チケット販売は24日(水)深夜1時までとなっている。そして今夜の最終回は、いつにもなく賑やかなサクセス荘で、紛失した虎次郎(spiさん)のマイクをみんなで探していたり、チャップ(定本さん)の作品のためにムーさん(玉城さん)やマカロン(立石さん)たちが撮影を手伝っていたり、各々がリビングで過ごしていると、サー(荒牧さん)が突然帰ってきて…というあらすじだ。水ドラ25「テレビ演劇 サクセス荘3」はテレビ東京、テレビ大阪、テレビ愛知にて放送中。テレビ東京・テレビ大阪は毎週水曜深夜1時28分~、テレビ愛知は毎週水曜深夜1時35分~。「テレビ演劇 サクセス荘3 mini」は4月5日より毎週月曜日深夜3時20分~テレビ東京「あにレコTV」内のミニコーナーにて放送。※4月5日、12日、19日の放送は、5分遅れの深夜3時25分から。テレビ大阪、テレビ愛知、BSテレ東/BSテレ東4K放送でも放送予定。※高木俊の「高」は、正しくは「はしごだか」(cinemacafe.net)
2021年03月24日現在配信中のVR演劇『僕はまだ死んでない』の販売延長が決定した。さらに原案・演出のウォーリー木下からのメッセージも公開されている。コロナ禍で、劇場での有観客公演が依然として厳しい状況にある中、劇場体験の代替ではない、全く新しい演劇体験として、VR(バーチャルリアリティー)技術を用いて誕生した「VR演劇」。演劇を楽しむ醍醐味である“舞台上の観たい部分に注目しながら”かつ“舞台上の主人公の視点で”楽しめる、新感覚の演劇体験となっている。本作では舞台上の主人公の視点にVRカメラを設置して収録。劇場上演の演劇では見ることのできない、舞台上から360度ぐるりと見渡せる映像で、主人公の気持ちに寄り添うも良し、ずっとひとりの人物を追い続けるも良し。自由な視点で、何度も、幾通りも楽しむことができる。主人公・直人は、脳卒中で倒れ、自分の意思で動かせるのは眼球と瞼だけ、という状態。直人を取り囲むのは、父、兄貴分の幼馴染、担当医、離婚の話し合いが進んでいた妻。もしも、自分の大事な人が、もしくは自分自身が、倒れて生死の境をさ迷う状態になったら……。その時に人は、何を想い、何を選択するのか。目を背けがちで話題には上がりにくい、けれど誰もがいつかは迎える「人生の最期」について、エンタテインメントとして、ときにコメディタッチに描いて観客を惹き込み、構えることなく思いを巡らすことのできる作品だ。この販売延長を機に、この新しい映像体験にトライしてほしい。ウォーリー木下・コメント――この物語の出発点、着想は?この企画はまず、VRで演劇を作ろう、というところから始まりました。私自身も初めてのVRだったので色んな形のVRを体験しましたが、その中でも360度カメラのVR映像にとても惹かれました。その360度カメラを使って、円形舞台の反対、お客さんが真ん中にいて周りを役者が囲む「ドーナツ型」の舞台を作ろうと思いました。つまり、舞台上の真ん中にカメラを置くことで、真ん中にお客さんの視点がある、という形です。そのお客さんの存在を役者も感じながら話が進んでいく、また、一方的でアクションは起こせないという制約などを考え、当時ちょうど「終末医療」について勉強していたことも重なり、この物語を作りました。――映像作品でもありますが、本作を“演劇”たらしめる要素とは?昨年は、無観客配信やアーカイブの配信など、私自身も色んな演劇の配信を観ましたが、あくまでも舞台演劇を記録した映像であって、これまでいつも実際に客席で体験していた「生」の作品とはやはり違うなとも思いました。どうやったら映像配信でもより演劇に近い臨場感を与えられるか……と考える中で、「お客さんが好きなところを観ることができる」「色々な人たちが一堂に集まって、個人個人の心の中でドラマを楽しむ」というのが演劇の魅力だと思いましたが、それに近いことを、360度カメラを体験した時に感じました。それがこの「VR演劇」の、もっとも演劇らしい部分のひとつかなと思います。――完成した作品を観ていかがでしたか?「終末医療」という重たいテーマであり、ズシリとも来るのですが、広田(淳一)くんの脚本によって軽やかな人間ドラマに昇華されていて、良い意味で他人事のようにも感じられ、その距離感がVRにとても合っていたと思います。終末医療というテーマについては、広田くんと何度もやり取りしながら作り上げました。日本では終末期の患者さんなどが、自分で死、すなわち生き方を選べない状況もある……という難しい現状があり、それに対して問題提起というか、自分が将来そうなった時にどうするんだろう、とも考えていますが。それを「当事者の話にしたい」という思いが広田くんと私の中にありました。――今後、VR演劇でやってみたいことは?たくさんあります。お客さんが能動的に動くことでアクションやドラマが変わっていったり、例えばVRグローブを使ったりなど、もっとインタラクティブ(双方向)なものが作れたら、より演劇として面白くなるなと思っています。「VR演劇元年」が2020年に始まったと感じています。演劇の豊かな発展につながっていくと思いますし、いちアーティストとしてとても面白い表現だと感じています。これをどんどんブラッシュアップさせ、ここから新しいものが生まれていくのだと思います。ぜひ、怖がらずに試していただけたら嬉しいです。■配信情報VR演劇『僕はまだ死んでない』配信チケット販売: ~3月31日(水)23時59分※期間中何回でも購入可。閲覧可能期間: ~4月7日(日)23時59分まで閲覧期限:7日間配信チケット価格:3,500円(税込)<チケット販売窓口>・Blinky販売期間:~3月31日(水)23時59分購入先: 視聴期間:購入から7日間・ぴあ販売期間:~3月31日(水)23時59分購入先: https:/w.pia.jp/t/madashindenai/視聴期間:シリアルコード登録から7日間シリアルコード登録: ・楽天チケット販売期間:~3月31日(水)22時購入先: 視聴期間:シリアルコード登録から7日間シリアルコード登録: ・チケットペイ販売期間:~3月31日(水)22時購入先: 視聴期間:シリアルコード登録から7日間シリアルコード登録: ・イープラス販売期間:~3月31日(水)22:00購入先: 視聴期間:シリアルコード登録から7日間シリアルコード登録:
2021年02月27日ついに、VR(ヴァーチャル・リアリティ)で演劇を楽しむ時代が来た。新感覚の演劇作品『僕はまだ死んでない』がVR動画配信サービス「Blinky」で配信されている。新型コロナウイルスの感染拡大により、以前のように劇場で観劇をすることが難しい状況が続くが、コロナ禍の今だからこそ届けられる作品もあるはずということで、立ち上がった本企画。既存の演劇のオンデマンド配信作品ではなく、VR技術を用いて、映像で演劇を楽しむ作品となっている。実際に、ヘッドマウントディスプレイとイヤホンを装着して、作品を観た。場面は、壁に包まれた病室。どうやら「僕」はベッドの上にいる状態らしいと分かる。「僕」の父(斉藤直樹)や担当医(輝有子)、「僕」の友人の碧(加藤良輔)、離婚の話し合いが進んでいた妻・朱音(渋谷飛鳥)が話をしている。会話の内容から、「僕」は直人(内海啓貴)というらしく、「元通りになる可能性はないし、むしろ生き延びたことを奇跡だと思って欲しい」と言われるような状態だということが分かってきて……。そして、迫られる「終末医療」の選択。軽妙でユーモアもありながら、否応なしに、人生の最期について考えさせられる作品だ。演劇的には、360度、自由に映像が見られるのが面白い。話している相手の顔を見ることもできるし、周囲の会話を聴きながら、窓の外の風景を眺めることもできる。「直人」の体は動かないので、自分自身が俳優として舞台に参加しているような気もするし、物を言いたいのに伝えられないもどかしさも味わうなど、「直人」の意識をそのまま生きているような気もして、不思議な感覚に陥る。作品の途中、場面が切り替わり、VRならではの映像が挟み込まれる。演劇とも映画とも何かが違う、新感覚な観劇体験だった。上演時間は約1時間ほど。ヘッドマウントディスプレイでなくとも、スマートフォンやタブレット、各種ブラウザで視聴可能。7日間の閲覧期間中、何回でも見られるので、別の角度から作品を楽しんだり、映像を拡大してみたり、いろいろと楽しみ方がありそうだ。ぜひおうち時間のお供に、新しい観劇体験をしてほしい。取材・文:五月女菜穂公演情報VR演劇『僕はまだ死んでない』原案・原作・演出:ウォーリー木下脚本:広田淳一音楽:吉田能出演:内海啓貴 / 斉藤直樹 / 加藤良輔 / 輝有子 / 渋谷飛鳥 / 瀧本弦音 / 木原悠翔配信チケット販売:好評発売中閲覧期限:シリアルコード登録から1週間※最終閲覧は3月7日(日)23:59迄公式サイト: 月13日(土)より「Defiled-ディファイルド-」「Equal-イコール-」「35MM: A MUSICAL EXHIBITION」一挙配信中!一挙配信の詳細はこちら:
2021年02月16日2020年の演劇界の成果を顕彰する第28回読売演劇大賞(主催:読売新聞社、後援:日本テレビ放送網)の受賞作・受賞者が9日、明らかになった。同賞は演劇文化の振興のために1992年に創設され、選考委員のノミネート、投票委員の投票という2段階を経て、作品、男優、女優、演出家、スタッフの5部門の年間最優秀賞を決定する。このほか、新人を顕彰する杉村春子賞や、長年の功績や優れた企画を顕彰する芸術栄誉賞を設けている。大賞・最優秀女優賞には世田谷パブリックシアター『殺意 ストリップショウ』の緑川美沙役の演技、及び東京芸術劇場『真夏の夜の夢』のそぼろ役の演技が評価された女優の鈴木杏が選ばれた。最優秀作品賞には『リチャード二世』(新国立劇場)、最優秀男優賞には山崎一、最優秀演出家賞には藤田俊太郎が選ばれ、さらに世田谷パブリックシアター/東京グローブ座『エレファント・マン』ジョン・メリック役の演技が評価された小瀧望が、杉村春子賞に輝いた。選考委員特別賞には「現代能楽集X『幸福論』〜能『道成寺』『隅田川』より」が選出された。正賞はブロンズ像「蒼穹」、副賞は大賞・最優秀女優賞に200万円、その他の最優秀賞並びに杉村春子賞、芸術栄誉賞、選考委員特別賞に各100万円が贈られる。贈賞式は2月25日17時半より開催され、式典の模様は、読売新聞オンラインにてライブ中継される。○大賞・最優秀受賞作・受賞者■大賞・最優秀女優賞鈴木杏:世田谷パブリックシアター『殺意 ストリップショウ』の緑川美沙役の演技、東京芸術劇場『真夏の夜の夢』のそぼろ役の演技■最優秀作品賞『リチャード二世』(新国立劇場)■最優秀男優賞山崎一:Bunkamura『十二人の怒れる男』の陪審員3番役の演技、シス・カンパニー『23階の笑い』のヴァル役の演技■最優秀演出家賞藤田俊太郎:東宝『天保十二年のシェイクスピア』の演出、梅田芸術劇場『NINE』の演出、梅田芸術劇場『VIOLET』の演出■最優秀スタッフ賞齋藤茂男:KAAT神奈川芸術劇場『アルトゥロ・ウイの興隆』の照明、世田谷パブリックシアター「現代能楽集X『幸福論』〜能『道成寺』『隅田川』より」の照明■杉村春子賞小瀧望:世田谷パブリックシアター/東京グローブ座『エレファント・マン』のジョン・メリック役の演技■芸術栄誉賞緒方規矩子:舞台衣装デザイナーとして長年にわたり活躍し、多くの後進を育成した■選考委員特別賞「現代能楽集X『幸福論』〜能『道成寺』『隅田川』より」(世田谷パブリックシアター)○優秀賞受賞作・受賞者■優秀作品賞『天保十二年のシェイクスピア』(東宝)『ゲルニカ』(パルコ)『NINE』(梅田芸術劇場)■優秀男優賞大谷亮介:serial number『All My Sons』片岡仁左衛門:国立劇場『彦山権現誓助剣-毛谷村―』小瀧望:世田谷パブリックシアター/東京グローブ座『エレファント・マン』城田優:梅田芸術劇場『NINE』■優秀女優賞安蘭けい:TBS/ホリプロ/梅田芸術劇場/WOWOW『ビリー・エリオット 〜リトル・ダンサー〜』池谷のぶえ:パルコ『獣道一直線!』神野三鈴:serial number『All My Sons』那須佐代子:シアター風姿花伝『ミセス・クライン』、新国立劇場『リチャード二世』■優秀演出家賞詩森ろば:serial number『All My Sons』、流山児★事務所『コタン虐殺』瀬戸山美咲:世田谷パブリックシアター「現代能楽集X『幸福論』〜能『道成寺』『隅田川』より」原田諒:宝塚歌劇団『ピガール狂騒曲』眞鍋卓嗣:俳優座『雉はじめて鳴く』、名取事務所『少年Bが住む家』■優秀スタッフ賞梅田哲也:Bunkamura『プレイタイム』の構成・演出乘峯雅寛:加藤健一事務所『プレッシャー-ノルマンディーの空-』の美術、シアター風姿花伝『ミセス・クライン』の美術前田文子:梅田芸術劇場『NINE』の衣装宮川彬良:東宝『天保十二年のシェイクスピア』の作曲
2021年02月09日VR演劇「僕はまだ死んでない」が本日2月1日より配信開始された。コロナ禍で、劇場での有観客公演が依然として厳しい状況にある中、劇場体験の代替ではない、全く新しい演劇体験として、VR(バーチャルリアリティー)技術を用いて誕生した【VR 演劇】。演劇を楽しむ醍醐味である“舞台上の観たい部分に注目しながら”、かつ“舞台上の主人公の視点で”楽しめる、新感覚の演劇体験となっている。本作では、舞台上の、物語の主人公の視点に VR カメラを設置して収録。劇場上演の演劇では見ることのできない、舞台上から360度ぐるりと見渡せる映像で、主人公の気持ちに寄り添うも良し、ずっとひとりの人物を追い続けるも良し。自由な視点で、何度も、幾通りも楽しむことができる。本作「僕はまだ死んでない」の主人公・直人は、脳卒中で倒れ、自分の意思で動かせるのは眼球と瞼だけ、という状態。直人を取り囲むのは、父、兄貴分の幼馴染、担当医、離婚の話し合いが進んでいた妻。もしも、自分の大事な人が、もしくは自分自身が、倒れて生死の境をさ迷う状態になったら……。そのとき人は、何を想い、何を選択するのか。目を背けがちで話題には上がりにくい、けれど誰もがいつかは迎える「人生の最期」について、エンタテインメントとして、ときにコメディタッチに描いて観客を惹き込み、構えることなく思いを巡らすことのできる作品となっている。原案・演出をウォーリー木下、脚本を広田淳一が手がけ、キャストには、内海啓貴、斉藤直樹、加藤良輔、輝有子、渋谷飛鳥、瀧本弦音、木原悠翔が名を連ねた。VR 演劇「僕はまだ死んでない」原案・演出:ウォーリー木下脚本:広田淳一音楽:吉田能出演:内海啓貴 斉藤直樹 加藤良輔 輝有子 渋谷飛鳥 瀧本弦音 木原悠翔企画・製作:シーエイティプロデュース公式サイト: ★配信概要配信チケット:発売中〜2 月 28 日(日) ※期間中何回でも購入可配信期間:2月1日(月)18:00〜3月7日(日)23:59視聴期限7日間配信チケット価格:3,500円(税込)●チケット販売◆Blinky 販売期間:2月1日(月) 18:00〜2月28 日(日) 23:59購入先: 視聴期間:購入から7日間◆ぴあ 販売期間:1月17日(日) 18:00〜2月28日(日) 22:00購入先: https:/w.pia.jp/t/madashindenai/視聴期間:シリアルコード登録から7日間シリアルコード登録: ◆楽天チケット 販売期間:1月17日(日) 18:00〜2月28日(日) 22:00購入先: 視聴期間:シリアルコード登録から7日間シリアルコード登録: ◆チケットペイ 販売期間:1月17日(日) 18:00〜2月28日(日) 22:00購入先: 視聴期間:シリアルコード登録から7日間シリアルコード登録: ◆イープラス 販売期間:1月22日(金) 18:00〜2月28日(日) 22:00購入先: 視聴期間:シリアルコード登録から7日間シリアルコード登録:
2021年02月01日新感覚ドラマ『テレビ演劇 サクセス荘3』に出演する、小西詠斗さんにお話を伺いました!1度のリハーサルで即本番。しかも一度スタートしたら最後まで止まれないノーカットの一発勝負。アドリブ力が問われる舞台に近いスリリングな状況をテレビの世界に持ち込んだ、新感覚ドラマ『テレビ演劇 サクセス荘』の第3期がスタート。「稽古はないしノーカットなんで、放送の尺にうまく合わせなきゃいけなくて、毎回、舞台とはレベルが違うパニックです(笑)。途中でお芝居をテンポアップさせたり延ばしたり、アドリブで調整していかなきゃいけなくて苦労しました」そう話すのは、第2期より参加の小西さん。前回は「必死すぎて何も考えられず、一瞬で終わってしまった」そう。新シリーズが始まっても「やっぱ慣れません」と苦笑い。「毎回、台本と違うことが普通に起こるんです。結構セリフを噛んじゃったりしたんですけど、共演のみなさん…とくにゴーちゃん役の和田雅成さんがツッコんだりしてくださるんで、失敗すると、ついゴーちゃんを見てしまいます。僕は予想外の展開が好きなんで、いろいろ起きてほしかったりするんですけど(笑)」演じるケニーは、マジシャンを夢見る青年。しかし時には超能力めいた不思議なパワーを発揮することも。「場の空気が読めない、ちょっと浮いたキャラクターです。相当変わっているようなので、この先、みなさんの予想を超えるようなお芝居も入れていけたらと思っています」サクセス荘は成功を夢見る若者たちが暮らすシェアハウス。小西さんにも、そんな頃があったのだろうか。「もともと俳優を目指していたわけじゃないんです。でも初めて小劇場の舞台に立った時、俳優としてやっていけたら幸せだなって思うようになりました。稽古が始まった当初は何もできなかったんですが、稽古が進むうち、台本を何度も読み込んで次はこういう言い回しにしてみようって考えるようになって。そうしたら、ちょっとですが評価されるようになり、嬉しかったんですよね。同じ台本でも演じる人によって違いますし、正解がないので、それをずっと考えられるのが面白いです」今後、「自分からアドリブを仕掛けられたら」との果敢な発言も。「見て、どこが台本でどこがアドリブか考えるのも楽しいですよね」『テレビ演劇 サクセス荘3』毎週水曜25:28~テレビ東京ほかにて放送中。脚本/徳尾浩司、川尻恵太(SUGARBOY)、ニシオカ・ト・ニール監督/川尻恵太出演/和田雅成、高橋健介、髙木俊、黒羽麻璃央、spi、立石俊樹、有澤樟太郎、定本楓馬、玉城裕規、寺山武志、小西詠斗、唐橋充(劇中部屋番号順)©「テレビ演劇 サクセス荘3」製作委員会こにし・えいと2000年1月21日生まれ、広島県出身。舞台『刀剣乱舞』堀川国広役で注目される。1月21日に初の写真集『瞬間』が発売されたばかり。春に上演予定のミュージカル『黒執事』への出演も控える。※『anan』2021年2月3日号より。写真・小笠原真紀インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2021年02月01日VR演劇『僕はまだ死んでない』が2月1日より配信される。聴き慣れない「VR演劇」という言葉だが、舞台上から360°を収録できるカメラで撮影し配信、観客は自身のスマートフォンやヘッドマウントディスプレイを使用することによって、まるで自身が主人公であるかのような視界で、観たいアングルを自由に選択して楽しむことができる新たなスタイルの演劇となっている。新型コロナウイルスの影響により、集客型の上演が難しい中で、演劇ならではの臨場感を届けたいという思いから立ち上げられた。今回上演される『僕はまだ死んでない』は、原案・演出をウォーリー木下氏、脚本を広田淳一氏が手掛け、内海啓貴、斉藤直樹、加藤良輔、輝有子、渋谷飛鳥らが出演する。壁に包まれた病室で、脳卒中で倒れ意識はあるが体が動かない主人公・白井直人(内海)の視点から家族や友人のやりとりを見つめていくこととなる。今回は、原案・演出を務めたウォーリー木下氏にインタビューし、同作で目指したものやコロナ禍の演劇について話を聞いた。○■演劇を観に来るお客さんは、解釈の楽しさを知っている――「VR演劇」というなかなか聞き慣れない形式で、今回の企画はどのようにして今の形になったんですか?これまでに演劇の公演でVRカメラを使う配信もあったのですが、今回はせっかく企画から立ち上げるので、VRカメラでしか作れない作品にしてみようと考えました。視聴者が出演者となるような形で体験できるものを作りたいと思い、いろんな案を出したんです。中には、「椅子に縛りつけられてる人質」といった案もありました(笑)。いろいろ考えるうちに、いわゆる閉じ込め症候群だと「しゃべれないけど見ることができる」状態なのではないかと思い、僕が終末医療や安楽死といったテーマに興味があったので、結び付けてみたらどうだろうと提案しました。――映像作品に近いところもあるのかな? と想像するのですが、監督のような感覚はあったんですか?稽古の時は演出家ですが、撮影の日は監督みたいでしたね。稽古中はずっと、お客さんの視点である、役者たちの真ん中にいたので、すごく嫌だったと思います(笑)。不思議な稽古でした。――映像作品だけど演劇である、というのはどういうところがポイントでしょうか?“演劇の映像作品”だと思うポイントは、お客さんが自由に見るところを決められる部分です。例えば人物が目の前にいても、横の窓を見ていることもできるんです(笑)。――例えば、好きな俳優さんをずっと見ているなんてことも可能なんですね。全然構わないです。好きな情報を得て編集し、好きな解釈を入れて、世界に1つしかない自分の作品を作れます。多分、演劇を観に来られるお客さんはみんなその喜びを知っていて、1つの解を求めているわけではないのだと思います。――主演の内海さんのファンの方は、内海さんをずっと見るようなことは難しいでしょうか?それだけはちょっと残念なんですが、自分が内海さんになった気持ちにはなれますから、なかなかできない体験です(笑)。もちろん内海さんも臨場感のある形で登場しますので、そこは楽しみにしていただければ。――台本を拝見すると、セリフに対して「【★】前の人物の台詞の語尾に重ねて言う」など、いろいろな記号が書かれていますが、これは今回の企画に合わせていたんですか?いえ、もともと広田くんの脚本がそういうスタイルなんです。とても作りやすく、今回やりたかったこともすごく合っていました。日常の会話ではしゃべる順番がきれいに分かれることはなく、しゃべっている最中に相槌を打ったりもするじゃないですか。見ている方からすると「これは本当に今そこで起こってるんじゃないか」と錯覚するような、喫茶店で隣の人が会話しているのを聞いているようなリアルさになっていると思います。○■「自分の仕事が簡単になくなるんだ」という恐怖――先ほど終末医療などについて気になっていたということでしたが、どういうところが気になっていたんですか?カメラマンの幡野広志さんが、TEDで「安楽死について検討している」という話をされていて。医療はどうしても生きることを念頭に置くものだけど、もし自分がそうなった時、死にたい時に死ねることも大事なのかなと考えさせられたんです。そこからコロナの時代になって、より自分や身内が死ぬ時のことを考えたり。弱者が見捨てられていく世界は寂しいし、答えがあるわけじゃないんですけど、深く考えたいと思うテーマでした。――コロナの時代になってから、いつ自分がどうなるかわからないという気持ちも身近なものになりました。みんな、そうですよね。ただどうも、こういうことについて考えること自体をあまり良いものとしない傾向はあるかもしれないので、今回のようなアトラクション感覚であっても、自分に置き換えられるというのは、意味があることではないかと思って作ってみました。――やはりコロナがあって、新しいものを演劇に結びつけていくという試みは増えていきましたか?僕自身はもともと、舞台があり客席があるものだけが演劇じゃない、と思ってトライしてきたので、その延長線上にある感覚です。4月〜5月の自粛中は落ち込みはしなかったんですけど、新しいことをしたいという気も起きず、ようやく夏くらいから、僕の周りのやる気がある方たちに感化されてきました(笑)。業界として風当たりも強かったですし、これから先どうやったら文化として演劇を認めてもらえるのか。きちんと演劇のことを伝えていって、また第二第三の危機がきた時にもできることを増やしていかないと、と思います。とにかく日本は演劇を見ている人が少ないので、本当に1人でも増やしていかないと。――役者さんにインタビューすると、「エンターテインメントは不要不急なものである」とダメージを受けてるのかな、と思うことがあります。一方で見ている方としては、必要なものだと思っていたので、そこまで皆さんが「不要不急」という言葉を気にしているんだと意外でもありました。みんな、単純に「自分の仕事が簡単になくなるんだ」と思ったんですよね。舞台を中心にしている俳優さんからすると、あっけなく公演中止になるし、とても怖い時代で戦々恐々としていると思います。でも見ている方が「そんなことないよ」と言ってくれることが、大きな糧にもなりますし、この作品を作るにあたって、余計なお世話だけど「役者さんの仕事をちゃんと増やさないといけないな」という気持ちもあったんです。たとえコロナで誰か陽性者が出ても、このVR演劇は永久に上演できる。今後も、他の方法も含めて色々な作戦を考えていかなきゃいけないなと思っています。――例えばチーム制にするとか…?もちろん、チーム制、Wキャスト、トリプルキャスト、アンダースタディも方法の1つです。あとは舞台上に役者が出てこなくても出ている形をとれる演劇とか、いろいろな形はあるはずなんです。37.5度出たら、もう公演が中止になるかもしれないとか、かわいそうじゃないですか。37.5度くらい、コロナにかからなくても出ることはある。それで公演中止とならないような仕組みを、作っていかないといけないですよね。――それはすごく楽しみです。ぜひ最後にメッセージもいただけたら。重たいテーマで、かつ聞き慣れない「VR演劇」というジャンルなんですけど、演劇の初心者の方でも楽しめるようになっています。見終わった後に深く考えられるところがたくさんあって、何度見ても楽しめる作品になっていますので、ぜひ1人で楽しんでください(笑)。1人でしか楽しめないので、絶対に密にならない演劇です。※配信チケットは2月28日23時59分まで、期間中何回でも購入可能となっている。閲覧は2月1日18時~3月7日23時59分で閲覧期限は7日間、配信チケット価格は3,500円(税込)。■ウォーリー木下93年、神戸大学在学中に演劇活動を始め、劇団☆世界一団を結成し、現在は「sunday(劇団☆世界一団を改称)」の代表として全ての作品の作・演出を担当。外部公演も数多く手がけ、役者の身体性に音楽と映像とを融合させた演出を特徴としている。また、ノンバーバルパフォーマンス集団「THE ORIGINAL TEMPO」のプロデュースにおいてはエジンバラ演劇祭にて五つ星を獲得するなど、海外で高い評価を得る。10ヶ国以上の国際フェスティバルに招聘され、演出家として韓国およびスロヴェニアでの国際共同製作も行う。2018年4月より「神戸アートビレッジセンター(KAVC)」舞台芸術プログラム・ディレクターに就任。2017年と2018年には手塚治虫生誕90周年記念MANGA Performance『W3 ワンダースリー』ではノンバール作品として構成・演出を、2019年と2020年にはデイヴィッド・アーモンド作『スケリグ』の演出を手掛ける。
2021年01月31日何度も訪れたくなる、温かみのある大人の空間浜坂港から直送される、上質な旬魚と蟹を堪能カニのまち浜坂の主人が競り落とした“一番”のカニ何度も訪れたくなる、温かみのある大人の空間アーチを抜けると現れる、木のぬくもり感じるカウンターは特等席阪急箕面線の牧落駅から徒歩6分、四季折々の食材を取り入れた和食を提供する【芦屋荘】。「何度も訪れたくなる上質な落ち着いた空間」をテーマにした、シックでモダンな雰囲気のお店です。カウンターの板前では、料理姿を目の当たりにしながら、ゆったり美酒佳肴を愉しめます。温かみのある大人のムード漂う空間で美味しい料理をいただけますカウンター以外にも、3室の個室を完備しています。和風モダンのシックな部屋や、シャンデリアが輝く洋間など、そのすべての個室デザインが異なっているため、仲間・人数・シーンによっていつも新しい気分で利用することができます。上品な雰囲気はどの個室にも共通しているので、仕事や接待にも最適です。浜坂港から直送される、上質な旬魚と蟹を堪能山陰・新温泉町芦屋に佇む本店旅館【芦屋荘】がある浜坂港から、毎日直送される新鮮な蟹と魚をいただけます。特に今だからこそ楽しみたいのが、11月~3月限定の蟹コース!1日20組限定のおまかせコースからフルコースまであり、蟹を存分に食べ尽くすことができます。お得なランチコースもありますよ。その中でも、お店オススメのメニューを3つをご紹介します!旬の味覚を堪能。食材本来の味わいを引き出した『季節の饅頭』食材本来の旨みを最大限に引き出した板長渾身の一品。たとえば蓮根は、食感を残しつつ饅頭にとちもちをコロコロと入れ、楽しい食感に仕上げています。ほかにも百合根など、季節により饅頭の中身は変わります。都度、旬の食材を生かした蓋物は、コース内容の一部として味わえます。浜坂港直送!プリッとした甘い身をつるりと堪能する、活かにの『しゃぶしゃぶ』お店のカウンターにある水槽から取り出した活きの良い「浜坂かに」をしゃぶしゃぶで。鰹だしにさっとくぐらることで、蟹の旨味が口の中でほどよく広がります。ぷりっぷりの食感と、最後に来る蟹の甘みには思わず笑みがこぼれてしまいそうです。カニ解禁から三月末まで。濃厚で甘みたっぷり。旨みをさらに強く引き出した『焼きミソ』カニのまち浜坂の主人が競り落とした“一番”のカニ身入りの良い松葉蟹を、鮮度そのままにカニの本場・浜坂から直送海の幸を余すことなく取り入れた料理はもちろん、今の季節しか味わえない松葉ガニはマストでいただきたい逸品です。贅沢な蟹のフルコースを堪能できる和食割烹【芦屋荘】、肌寒いこの時期に大切な人と訪れてみてはいかがでしょうか。料理人プロフィール:田中賀之さん京都・大阪の名店で10年以上研鑽を積んだ後、地元・浜坂で旅館【芦屋荘】をオープン。長年磨いた和食の技と、かにソムリエのいる料理旅館として評判に。2018年、箕面に和食割烹【芦屋荘】をオープン。オーナー兼料理人として2店舗を統括。目利きのオーナーが港から直接仕入れた新鮮な海産物を中心に、山陰の旬の味覚を箕面で提供している。芦屋荘【エリア】箕面/能勢【ジャンル】和食【ランチ平均予算】3000円【ディナー平均予算】5000円【アクセス】牧落駅 徒歩6分※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報や営業時間は店舗にご確認ください。
2021年01月06日演劇集団 円が林業のあり方にスポットを当てた、新作公演『光射ス森』が12月19日(土)に開幕する。1975年から良質な演劇作品を上演し続けてきた老舗集団「演劇集団 円」。渡辺謙や津田寛治ら演技派俳優を多く輩出してきた同集団は、さまざまなテーマや形態で、上演活動をひたむきに重ねている。今回、作・演出を担うのは内藤裕子。漫画家、噺家、政治家、藍染め職人など、少々特殊な職業の現場を舞台にした、人間味溢れる物語作りに定評がある。そんな内藤が今回採り上げるのは「林業」。木を植えた者の何代も先、子や孫の世代がようやく伐採までたどり着く、壮大なスケールの産業である。親族だけでなく、山を慈しむ者たちによって受け継がれていくこの営みの、来し方行く末を丁寧に描き出す本作。内藤は「利便性や、経済が優先される今、その森が見捨てられ、荒廃している。そこに踏みとどまり、あるいは飛び込んで、豊かな森を残そうと、懸命に生きる人々の物語を創りたい」とコメントしている。公演は27日(日)まで、東京・両国シアターXにて。文:小川志津子(チラシより)日本の国土、3分の2を覆う森林。その4割が人口林と言われている。ほとんどが戦後、復興を目指した私たちの祖父母の世代が、土にまみれ、急峻な山に苗を背負って登り植えた杉やヒノキだ。林業は思いを込め、遠い未来のために大切に木育てていく生業である。利便性や、経済が優先される今、その森が見捨てられ、荒廃している。そこに踏みとどまり、あるいは飛び込んで、豊かな森を残そうと、懸命に生きる人々の物語。演劇集団円『光射ス森』作・演出:内藤裕子出演:野村昇史 / 佐々木敏 / 岡本瑞恵 / 世古陽丸 / 石井英明 / 高橋理恵子 / 吉田久美 / 清田智彦 / 戎哲史 / 木原ゆい / 清水一雅子2020年12月19日(土)~27日(日)会場:東京・シアターX
2020年12月19日日本ギター界の大御所、荘村清志が、デビュー50周年を記念して、自らの音楽人生を振り返るエッセイを出版した。そのタイトル「弾いて飲んで酔いしれて」は、親交の深い詩人 谷川俊太郎氏からのプレゼントだという。荘村がギターとともに歩んだ50年は、日本ギター界の歴史と言っても過言ではない。前述の谷川俊太郎を始め、日本を代表する大作曲家 武満徹との交流や、スペイン武者修行と巨匠イエペスとの出会いなどが、貴重な写真とともに綴られる。これはまさに、荘村清志の人生と音楽への想いを凝縮した1冊に違いない。そして今なお現役バリバリのギタリストの言葉だけに説得力がある。なぜ荘村清志のギターの音色が人々の心を癒やすのか。なぜ人は荘村清志のプレイを愛すのか。その答えがこの素敵なエッセイの中に込められている。『荘村清志弾いて飲んで酔いしれてギターとともに50年』吉田純子(編著)/アルテスパブリッシング定価2,000円(税別)発売日:2020年12月14日
2020年12月01日関西の劇団が集まって芝居を繰り広げ、演劇人の新たな才能の発掘の場となる「関西演劇祭2020~お前ら、芝居たろか!」が開催される。フェスティバル・ディレクターで芸人、役者、映画監督の板尾創路、スペシャルサポーターで演出家の西田シャトナー、映画監督の行定勲、実行委員長で女優の羽野晶紀らが大阪市内で会見し、思いを語った。「関西演劇祭 2020 ~お前ら、芝居たろか!~」チケット情報昨年初めて開かれた関西演劇祭2019は大好評のうちに終了。板尾は「今年は新型コロナウイルスの影響があり、開催が危ぶまれましたが、みなさんのお力や気持ちがあってできることになりました。ホッとしたのとうれしさと、いろんな思いが混じっています。万全の予防対策を取り、ぜひ、成功させたい」と力を込める。西田は「この祭は未来に向けて作られている。劇団や観客も心ブレずに未来を見続けてほしいです」。行定も「立ち止まっている時に文化に触れることは、これからの人生にとって意義があることだと思います」と、それぞれ熱く話す。また今年の実行委員長には、かつて関西に演劇ブームが起きた1980~90年代に、劇団☆新感線の看板女優として活躍した羽野を抜擢。「37年前に小劇場でお芝居を一生懸命やっていて、それをきっかけに今は芸能界で幅広くお仕事をさせていただいています。本当にやっていて良かったと思いますし、あれ以上にしんどいことはなかったから、大人でおばさんになったけど(笑)、今の私があります。関西の劇場は原点であり土台。その証人として応援したい」とエールを送る。同祭の特色は、各公演後に審査員や観客が、演者に質問や感想を話せる時間を設けるティーチイン形式をとる。板尾は「さっきまで芝居をしていた役者に、あれはどういう気持ちでどんな意味?なんて聞けますか。そういうことが聞けちゃう機会はなかなかない」。羽野は「劇場は夢を与える場なので、そんなタネ明かししてもいいの?とびっくりした。でも、演者とお近づきになれるのは今の時代ならでは。私も芝居のどのシーンを一番稽古したのか聞いてみたい」と期待する。今年は関西の劇団を中心に、東京を含めて10劇団が参加。行定は「関西の演劇は濃いというイメージがありますが、それに対してほかの劇団がどうアピールしてくるか楽しみ」だという。東京在住のため、関西の劇団をよく知らないという羽野は、ユニークだと思う劇団名を問われ、「みんな、思い入れを込めてる名前ですねぇ」と言いながら、高知の幡多弁を使った、ばぶれるりぐるを挙げた。また、劇団 右脳爆発については、「荒くれものな感じですやん。爆発してへんかったらほんまに怒るで(笑)」と会場を笑わせた。1公演に2劇団が参加し、配信も予定されている。コロナ禍を吹き飛ばすような各劇団の爆発を期待したい。「関西演劇祭2020~お前ら、芝居たろか!」は、11月21日(土)~29日(日)、COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールにて開催。チケット発売中。取材・文:米満ゆう子
2020年10月23日テレビをテレビ台に乗せるだけではテレビの上がもったいない!!!!でも、ごちゃごちゃさせたくはない・・・!と言うことで考えた「奥行き160mmのテレビ収納棚」です。幅も高さもスペースに合わせたサイズで、スッキリきれいにまとまりました。部屋を広く見せる!奥行き160mmのテレビ収納棚今まではテレビ台を使っていましたが、テレビの上を収納スペースにしたいなと、テレビ棚を探していました。がスペースにピッタリくる良い感じの棚が見つからず、パネルシステムで自作することにしました。奥行きはスリムな160mm!下部だけ280mmにしてDVDプレイヤーや雑誌などを収納出来る様に設計しました。設置前の壁このお部屋は車いすでも開け閉めが楽なバリアフリーの吊り引き扉。そのため壁面に引き扉の戸袋レールがあり収納棚が干渉しないようにする必要がありました。設置後の壁シンプルな形ですが、幅や高さを自分希望に出来ることが嬉しい。幅は既存パネルを組み合わせ、高さはカット加工してもらったパネルを使いました。また、薄型はグラつきなどが気になりますが、天井突っ張りしたのでしっかり安定。配線は目立たせない様に、各棚板に配線穴を開けました。自作・・・と言いましたが、簡単なDIY。カットや穴あけなどの加工はしてもらえるので、届いたパネルを届いた金具で取り付けるだけです(笑)収納力もしっかり!ざっと置いてみましたが、まだまだ余裕の収納力!写真やお花なども飾れて大満足です。今まで引き扉の収納部分はデッドスペースになっていましたが、この棚を設置することで壁面を有効活用できました。テレビ台を確保し目隠しできる収納が増えてスッキリしたインテリアに大変身!!!とても満足のいく棚が作れました。W1380×D160/280×H2322mm価格131,208円(東京都N様邸)使ったのはLB1000パネルシステムパネルシステムは数多くありますが、私が使用したのはLB1000シリーズ。国内自社工場で1982年から発売されていると言う安心さと、特注加工もリーズナブルに対応出来るフレキシブルさで選びました。基本サイズ・パーツも豊富なので、必要最低限の加工ですみます。また、形状の相談や、パーツ選びなど、親切に乗ってくださるので助かりました。基本的な組み立ては使ったのはドライバーひとつ。後から、棚板を足したり、幅や高さを増やしたり、扉や引出しを追加したり出来ると言うのも有り難いです。東京都N様邸の実例紹介でした!※形状やオプションによってはメジャーや金づちが必要となります。簡単DIYで作ることができるテレビ棚。是非チェックしてみてください。LB1000パネルシステムとは????
2020年08月21日西中洲の路地裏に佇む、大人の贅沢空間日本の四季をイタリアンで表現したコース料理ソムリエ厳選のイタリアワインを只々、楽しむ西中洲の路地裏に佇む、大人の贅沢空間1階は、白を基調とした全14席の落ち着いた空間。ゆったりと癒やしの時間が過ごせます天神南駅徒歩5分、西中洲の細い路地を進むと、ほのかな灯りに照らされた看板の【リストランテ 鶴ノ荘】が現れます。1階のレストランフロアは白壁に木や石を組み合わせた明るい空間で、半個室のテーブル席と、カウンター席があります。2階には落ち着いたバーを併設しています。2階はバーエリア。シックで大人な雰囲気が漂います店名は、オーナーソムリエ原田勲氏の祖母が営んでいた料亭【鶴の荘】に由来。そんな先代の心を受け継ぎ、田原聖凡シェフとタッグを組んで店をオープンしました。日本の四季をイタリアンで表現したコース料理ここで味わえるのは、和の要素を取り入れ、日本の四季をイタリアンで繊細に表現したコース料理。どの皿にもシェフの感性が反映され、斬新ながらどこか親しみのある味わいです。また、ソムリエが選ぶイタリアワインも、その美味しさを引き立てます。コースメニューCena A(パスタ、肉料理など7品):7,500円Cena B(お肉とお魚料理のWメイン):10,000円Cena C(記念日などに、豪華ディナーコース):13,000円別途、消費税+サービス料10%がかかりますここからは、コース料理の一例をご紹介します。伝統パスタを現代風に仕上げた『アニョロッティ・デル・プリン 黒トリュフのペースト添え』『アニョロッティ・デル・プリン 黒トリュフのペースト添え』は、ピエモンテ州に伝わる詰め物パスタをモダンにアレンジした一皿。手打ち麺ならではの風味や食感が魅力です。ほかにも、一年を通してさまざまな種類の手打ちパスタが味わえます。フランスのジビエ料理『仏産フレッシュ ピジョン・ラミエール(山鳩のロースト バルサミコソース)』人気メニュー『仏産フレッシュ ピジョン・ラミエール』は、フランス産の新鮮な山鳩を現代風の調理法で仕上げたジビエ料理。臭みは抑えつつも、ジビエならではの野性的な風味を引き出しています。そして、バルサミコとフォンドヴォーを使った複雑なソースが美味しさを際立たせます。お茶漬け感覚で味わう斬新な〆の一品『めんたい入りの焼きリゾットを昆布出汁で…』コースの〆『めんたい入りの焼きリゾットを昆布出汁で…』は、博多らしく明太子を忍ばせた焼おにぎりに、昆布出汁をかけて味わう独創的な一品です。上品な出汁と明太子の辛味が溶け合い、日本人がほっとするような優しい味わいを感じることができます。ソムリエ厳選のイタリアワインを只々、楽しむワインセラーには、軽やかでモダンな料理を引き立てる個性豊かなイタリアワインが並びます料理だけでなく、ソムリエが選ぶワインのマリアージュも秀逸です。店内の大きなワインセラーに並ぶのは、豊富な経験と知識を持つオーナーソムリエが厳しい目で吟味したイタリアワイン。シェフの軽やかなイタリア料理と相性の良いものがそろっています。また、特別な日にふさわしいヴィンテージワインもあるので、大切な人との特別な日の食事にもぴったりです。食事の後は、2階のバーで夜のひとときを楽しんで2階のバーは、ミッドナイトブルーの壁と、木や鉄を基調としたシックで大人な空間。選び抜いたイタリアワインのほか、ウイスキーなどを揃えています。1階で食事を終えたあと、2階に移動してゆっくりお酒を味わう、といった使い方もできます。もちろんバーだけの利用も可能で、静かにグラスを傾けながら、上質な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。リストランテ鶴ノ荘【エリア】西中洲/春吉【ジャンル】イタリアン【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】15000円【アクセス】天神南駅 徒歩5分
2020年08月08日1952~1982年、東京都豊島区には後に『漫画の聖地』として有名になる木造アパートが存在していました。その名も『トキワ荘』。このアパートには、手塚治虫さんや藤子不二雄(藤子・F・不二雄、藤子不二雄A)さん、石ノ森章太郎さんなど、日本の有名な漫画家たちが暮らしていたのです。2020年、トキワ荘が同区にある南長崎花咲公園内に『トキワ荘マンガミュージアム』として蘇ります。『漫画の聖地』であるトキワ荘が公開同年6月27日、『トキワ荘マンガミュージアム』が報道陣に公開。本来は同年3月に開館予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の影響で7月7日に開館することになりました。有名な漫画家が暮らしていたのは、4畳半の狭い個室。それぞれの個室には、漫画を執筆するための小さな机やブラウン管テレビが置かれており、当時の生活を垣間見ることができます。個室だけでなく、共同の調理場やくみ取り式のトイレも復元されています。なんと、階段を上る時のきしむ音まで再現されているのだとか。1930年代半ばの外観を再現して作られた、『トキワ荘マンガミュージアム』。1階は企画展示が行われるスペースで、2階は漫画家の居住スペースです。施設の外には、漫画家たちが編集者と連絡を取るために使っていた電話ボックスも復元されています。実際にトキワ荘に住んでいた漫画家の水野英子さんは、この日、当時の思い出をスピーチしました。水野さんによると当時、漫画は下等なものとされ「読むと頭が悪くなる」「子供じゃないんだから、もう読むのはやめなさい」といわれることが多く、家族が漫画を描いていたら縁を切られるほどだったのだとか。そんな中、漫画を愛する人が集まり、漫画の話をしても、とがめられることがないトキワ荘は天国のような場所だったと水野さんは話します。漫画が文化として認められ、『クール・ジャパン』とまでいわれるようになったのは、素晴らしい作品を生み出した漫画家たちの努力のたまものでしょう。復元されたトキワ壮はネットでまたたく間に話題になり、「胸が熱くなった」「早くこの目で見てみたい」といった声が相次いでいます。一般公開は同年7月28日からウェブサイトで予約が開始されるとのこと。漫画家たちが暮らしていた場所を訪れてみてはいかがでしょうか。[文・構成/grape編集部]
2020年06月28日舞台「演劇の街をつくった男」が、6月19日(金)から21日(日)まで東京・小劇場B1で上演される。【チケット情報はこちら】「演劇の街をつくった男」は、東京・下北沢にある8つの劇場を運営する本多一夫の足跡をたどった書籍「『演劇の街』をつくった男 本多一夫と下北沢」を原作とした作品。とくお組の徳尾浩司が脚本・演出を手がけ、現代の下北沢で演劇を始めた若者が、タイムスリップして「演劇の街」の始まりに出逢うというオリジナルストーリーとなる。なお本公演は、ライブ動画配信サービス・PIA LIVE STREAMにて有料ライブ配信される。配信チケットは発売中。■本多劇場グループ PRESENTS ACALINO TOKYO「演劇の街をつくった男」日程:6月19日(金)~21日(日)会場:東京都 小劇場B1脚本・演出:徳尾浩司出演: 石川啓介/大部恵理子/笠井里美/杉山圭一/とみやまあゆみ/中薗菜々子/野川雄大/林雄大 /本多一夫(特別出演)
2020年06月15日神木隆之介、浜辺美波、中村倫也という人気俳優が共演した映画『屍人荘の殺人』のBlu-ray&DVDリリースに先駆け、Blu-ray豪華版に収録される<撮影メイキング>の一部映像が公開された。収録されている<撮影メイキング>は、チームワーク抜群な撮影の日々を追った貴重なメイキング映像。神木さん、浜辺さん、中村さんがそれぞれの印象などを語るインタビューや、クランクアップの様子が収められている。『3月のライオン』でも共演した神木さんと中村さんは、「呼吸みたいなものはある程度わかっている」(中村さん)、「相変わらず不思議な方」(神木さん)と再共演について語る。また、浜辺さんについて神木さんは、「恐ろしいほどしっかりしている子」「でも時々見られる“ドジっ子気質”なところが、年相応ぽいな~と安心していました」と印象を明かし、逆に浜辺さんは神木さんの印象を「少年の様な方。誰からでも好かれるような、素晴らしい方。神木さんのようになりたいと、毎日思うような撮影だった」と讃えている。さらに、「一番行動力がある、そして意志が固い」、「可愛らしかったり、清楚な部分はあるけれど、頭を使って“黒い部分”を出している」といった、キャストたちがそれぞれキャラクターを分析する場面など、見ごたえたっぷりの映像だ。そしてメイキング映像にはほかにも、撮影の合間の笑いの耐えないリラックスした様子、深夜に及んだ過酷な映像の裏側など、ここでしか見られない貴重な映像を収録している。『屍人荘の殺人』Blu-ray&DVDは6月17日(水)リリース。(cinemacafe.net)■関連作品:屍人荘の殺人 2019年12月13日より全国東宝系にて公開©2019『屍人荘の殺人』製作委員会
2020年06月11日株式会社パルコが運営するPARCO劇場が、演劇をはじめとするライブエンタテインメントの魅力をオンラインで伝えるプロジェクト「PARCO STAGE @ONLINE」の始動を発表した。「PARCO STAGE @ONLINE」では、演劇を「観る」「参加する」「もっと知る」という3つの柱から、PARCOプロデュース過去作品のオンライン配信や、PARCO劇場ゆかりのアーティストや気鋭のクリエイターとコラボしたオンラインならではの作品公開、視聴者参加型の講義スタイルのオンラインイベントやワークショップの開催や、 演劇がさらに楽しくなるプログラムを配信。これらを通じて、演劇の魅力やPARCO劇場の魅力を発信する。「観る」コンテンツ第1弾では、「『転校生』オンライン同窓会~卒業生にまた会える~」と題し、2019年上演の「転校生」(作・平田オリザ、演出・本広克行)の本編フル映像をYouTube にて無料プレミア公開。同公演は、21世紀に羽ばたくネクストスター俳優を発掘するべく、21人の出演者をフルオーディションで選抜し、これまで2015年と2019年に上演してきた高校生群像劇となっている。また、演劇に「参加する」「もっと知る」コンテンツ群を「PARCO THEATER ACADEMY」と総称し、第1弾に「戯曲を読むということ〜朗読劇『ラヴ・レターズ』を通して〜」を6月中旬に公開。演出家の藤田俊太郎が、朗読劇の金字塔である『ラヴ・レターズ』を精読することを通じて、「戯曲を読むということ」の神髄を語る。スペシャルゲストには「こけら落としスペシャル」で497回目のアンディとメリッサを演じた井上芳雄、坂本真綾も登場。視聴者からも幅広く質問を受け付け、出演者が回答するコーナーも設けられる予定だ。「観る」コンテンツ第1弾:『転校生』オンライン同窓会~卒業生にまた会える~●配信URL: ●配信期間第一週「転校生」2019 年女子校版:6月6日(土)15:00~プレミア配信/配信終了後〜6月13日(土)14:59 までアーカイブ視聴可能第二週「転校生」2019 年男子校版:6月13日(土)15:00~プレミア配信/配信終了後〜6月20日(土)14:59 までアーカイブ視聴可能※本編の上演時間は、女子校版・男子校版ともに 75 分程度「もっと知る」コンテンツ第1弾:戯曲を読むということ〜朗読劇『ラヴ・レターズ』を通して〜●配信期間:6月中旬配信予定●出演者:藤田俊太郎/ゲスト:井上芳雄、坂本真綾
2020年06月01日おうちでのおこもりタイムを楽しく過ごしたい!!そんなときには、動画の一気見がおススメ。ここでは、U-NEXT(ユーネクスト)で視聴できる、気分爽快なサクセス映画3本をご紹介。主人公が輝きを増していく姿を観ているうちに、自分の女子力までアップしてしまうかも!文・田嶋真理『プリティ・プリンセス』『プラダを着た悪魔』でおなじみ、アン・ハサウェイの映画デビュー作。ごく普通の女子高生が、ある日突然プリンセスになるという奇想天外な物語ですが、『プリティ・ウーマン』を手がけたゲーリー・マーシャル監督の魔法で、極上のシンデレラ・ストーリーに仕上がっています。ボサボサ頭のイケてない女子が、どんどん美しくなっていく姿を、アン・ハサウェイがキュートに好演。 ハリー・ウィンストンのジュエリーや、実在するプリンセスのドレスにインパイアされた衣装など、エレガントなファッションにも注目!『デンジャラス・ビューティー』男勝りで色気ゼロの捜査官が、ミスコンへ潜入捜査するためにどんどん美女に変身していく姿を描く痛快作です。サンドラ・ブロックが豚のように鼻を鳴らして笑ったり、大口開けて食事したりと、女を捨てた(?)と思えるほどの振り切ったコメディ演技は必見!現在も第一線で活躍するサンドラの女優魂を感じる作品です。『キングスマン』『SING/シング』『ロケットマン』で圧倒的な歌唱力を披露したイケメン俳優タロン・エガートンの映画デビュー作。タロン演じる、英国紳士たちのスパイ集団・キングスマンにスカウトされたストリートの不良・エグジーが一流のスパイになっていく過程は、当時の彼自身が無名の新人からスターへと成長していく姿にダブって見え、まさにハマり役!厳しい訓練を経て、スパイのテクニックと英国紳士の所作を身につけたエグジーのスーツ姿は、ため息もののかっこよさ。彼の教官ハリーの名言「礼節が人を作る」を見事に体現しています!InformationU-NEXTにて、配信中。『プリティ・プリンセス』© Disney Enterprises Inc.『デンジャラス・ビューティー』TM & © Warner Bros. Entertainment Inc.『キングスマン』© 2015 Twentieth Century Fox Film CorporationU-NEXTの配信コンテンツは、20万本以上。無料トライアルは、31日間。
2020年05月24日新型コロナウイルスの感染拡大による政府からの自粛要請により、演劇、ライブハウス、クラブ、小規模映画館(ミニシアター)などで存続困難な状況が発生するなか、「演劇緊急支援プロジェクト」「SaveOurSpace」「SAVE the CINEMA プロジェクト」の3団体が5月22日、衆議院第一議員会館で「文化芸術復興基金」の創設を提案し、関係省庁に対して統一の要望書や署名を提出した。「コロナ時の補填のみならず、コロナ終息後の復興支援の土台として、強く要請する」ことを目的に、3団体は共同で「#WeNeedCulture」と銘打ったプロジェクトを立ち上げ、同基金の創設を提案。3団体を代表し、日本劇作家協会会長を務める女優の渡辺えりが統一要望書を文化庁に提出し、「演劇、ミニシアター、ライブハウスの人たちが一丸となり、熱い思いを込めて要望書を送らせていただいた。ぜひお読みいただきたいと思います」と訴えた。その上で渡辺は「演劇もミニシアターも、そうですけど、大事なのは人材育成。もの作りには多くのスタッフが必要ですし、それを育ててきたのがライブハウス、ミニシアター、演劇なんです」と力説。人材の育成をさくらんぼの栽培に例え「田畑はすごく手間がかかるが、その木を育てて、一緒に収穫して実を食べる感覚で、手を取り合い、支え合って頑張っていきたい」と協力を誓った。会見に参加した映画監督の諏訪敦彦は、関係省庁とのやり取りについて「具体的な回答には至らなかったが、何かが動いていくのではないかという機運を言葉の端々に感じた」と見解を示し、「この1カ月半ほど、いろんな意味で勇気づけられている。普段会うことのない人たちが、いてもたってもいられず、ふっと自然と集まった」と前向きな発言。また、ユーロスペース支配人の北條誠人氏は「今年に関しては、3月から5月の売り上げはほとんどない」と厳しい現状を明かし、「アクリル板や消毒液など、興行組合の(再開に向けた)ガイドラインに従って、感染拡大防止の準備をする」と6月以降の営業再開を視野。「基金で、劇場の持続を支援いただきたい」と話していた。▽以下、会見出席者【演劇緊急支援プロジェクト】渡辺えり(劇作家・演出家・俳優/オフィス3○○/ (一社)日本劇作家協会会長)詩森ろば (劇作家・演出家/serial number/TOKYO 演劇人の会 代表)西川信廣 (演出家/文学座/(公社)日本劇団協議会 会長)福島明夫 (製作/青年劇場/(公社)日本劇団協議会)【SaveOurSpace】スガナミユウ (LIVEHAUS/SaveOurSpace)加藤梅造 (ロフトプロジェクト社長)【SAVE the CINEMA プロジェクト】諏訪敦彦(映画監督)北條誠人(ユーロスペース支配人/ (一社)コミュニティシネマセンター理事)▽以下、各プロジェクトの公式サイト【WeNeedCultrue 公式HP】 (要望書・ステートメント掲載)【演劇緊急支援プロジェクト公式HP】 公式Twitter: 【SaveOurSpace 公式HP】 公式Twitter: 【SAVEtheCINEMA公式HP】 公式Twitter: 取材・文=内田涼
2020年05月22日神木隆之介が探偵助手=ワトソンとなり、浜辺美波&中村倫也のW探偵(=ホームズ?)と殺人事件に挑む『屍人荘の殺人』。そのBlu-ray豪華版に収録される神木さん、浜辺さんによるビジュアルコメンタリーの一部が公開された。今回解禁されたビジュアルコメンタリーは、本編ダイジェスト映像とメイキングで構成された映像を見て、撮影当時をふり返る、“ここでしか見ることができない”作品の謎に迫った映像。オープンコールからハイテンションで盛り上げる神木さんと浜辺さん。明智役の中村さんは、仕事の都合で欠席となったが、冒頭では2人から中村さんへメッセージが送られた。本編がスタートすると、撮影当時のエピソードや当時の思いを次々に明かしてゆく2人。個性的でキャラクターの強い明智を演じる中村さんの演技について、神木さんが「僕の中で、ともくん(中村倫也)自体が“不思議な人”だったから、特に、何の違和感もなかった」と当時受けた印象を明かしたり、浜辺さん演じる剣崎比留子がナポリタンを頬張るシーンでは、応援上映のように映像に向かって声をかけたり…。キスシーンの寸前に実はガチ寝していたと明かす浜辺さん、さらに紫湛荘の支配人役の池田鉄洋が登場すると、大盛りあがりでツッコミを入れるなど、映像を楽しんでいる様子が収録されている。神木隆之介「すっごくツボに入って笑ったこところとか、全部思い出されて」収録を終えた神木さんは、「懐かしかった。映画って撮った時期と公開時期があってこうやってDVDになるっていう期間の間に結構月日が流れていますし、(出演者)それぞれの仕事もあったりして、当時は覚えていた細かい思い出とか発言とかって、忘れがちだったりする。こういう機会があって、また映像を見ると、そのシーンで起こった出来事だったり、言ったこと、すっごくツボに入って笑ったこところとか、全部思い出されて...。撮影がすごく楽しかったですし、笑っている事ばかりだったので、その気持がよみがえってすごく楽しい気持ちになりました。すごく楽しかった」とふり返った。また、浜辺さんは初号試写(出演者やスタッフが見る試写)が神木さん、中村さんとは違う回だったそうで、「見終わった後も途中も、ワイワイ見られなかった。だから今日、神木さんと観ながら、笑ったりとかあーだこーだ言えたりとか本当に楽しかったです。ゆったり、楽しい感じで、共有できたのが嬉しかったです」と、収録を楽しんだ様子。浜辺美波、小ネタ満載に「巻き戻してもう1回見て」これから映画本編や、このビジュアルコメンタリーを見る方への見どころを聞くと、「最初に観た時は、自分のお芝居を見ていたのですが、今もう1回見た時に、(出演している自分でさえも)“あれ、こんな事していたんだ、あんな事があったんだ”と発見出来た。DVDでは止めたり戻したり出来るので、是非是非、細かいところまで見てもらいたい」と神木さん。浜辺さんも「小ネタみないなものがすごく多いので、気になるところとか、ボソッと言ったセリフとか、巻き戻してもう1回見てもらうと、もっと深く理解できて、散りばめられた木村(ひさし)監督の面白さがもっと感じられる。この作品の“ミステリーだけじゃないところ”を楽しんで頂けると思う」と、2人とも“一時停止”や“巻き戻し”をして細部まで観てほしい、と語っている。このほか、Blu-ray豪華版には撮影メイキングやイベント映像など、ここでしか観られない貴重映像が多数収録されている。『屍人荘の殺人』Blu-ray&DVD は6月17日(水)より発売。(text:cinemacafe.net)■関連作品:屍人荘の殺人 2019年12月13日より全国東宝系にて公開©2019『屍人荘の殺人』製作委員会
2020年05月21日文:大島幸久(ぴあ水先案内人・演劇ジャーナリスト)「緊急事態宣言」の延長発令を受けて、演劇界も新たな計画変更を余儀なくされている。4月から5月にかけて予定していた公演が中止、あるいは延期という主催者にとっては泣いても泣き足らない姿を想像すると胸が痛む。しかし——。今月に入ってパタリと止まっていた情報が届き始めた。とりあえず、「水先案内人」としては延期を知らせる情報を「番外編」でおしらせしよう。公演中止となった前進座5月国立劇場公演チラシ。2021年5月の上演を目指す劇団前進座の会報「月刊・前進座」によれば5月9日開幕予定だった5月国立劇場公演『操り三番叟』『俊寛』『たが屋の金太』は来年5月、劇団創立90周年記念として上演する心づもりという。また、『ひとごろし』や全国巡演の『東海道四谷怪談』、秋の『残り物』などは年内開催を模索中だ。劇団四季『コーラスライン』より撮影:下坂敦俊次は劇団四季。全国公演予定だった『コーラスライン』は中止したが、来年5月以降の全国公演を目指す。既に発表された5、6、7月の連続3ヶ月、歌舞伎座での「十三代市川團十郎襲名披露公演」の延期は、来年同5~7月に上演されるのが有力だ。4月に上演予定だった劇団民藝『どん底~1947・東京~』は8月の上演を目指す(5/19現在)新劇では劇団民藝が4月9日から予定していた『どん底~1947・東京~』(紀伊國屋サザンシアター)は8月の上演を目指して検討中だ。劇団文学座では、4・5月アトリエの会『熱海殺人事件』は全公演が中止となった。今年は作者つかこうへいの没後10年だから断腸の思いだろう。演出の稲葉賀恵は「文学座通信」の中で「皆様に安心してこの作品の誕生に立ち会っていただけるその日まで、今しばらく時間を頂けたら、と思います」と記し、心機巻き直しを練っているようだ。また、6月に予定していた『昭和虞美人草』も上演の可能性を検討しているという。加えて劇団の俳優が出演予定だった本多劇場『サンシャイン・ボーイズ』、演劇集団プラチナネクスト『どんぶりの底』、シアタートラム『4』、ザ・スズナリなどでの『富島松五郎傳~無法松の一生~』、さらに俳優座劇場『美しきものの伝説』の公演延期も伝えていた。虚構の劇団は延期上演の可能性を探りつつ『日本人のへそ』公演の中止を決めた座・高円寺からは再演の可能性を探りながらの中止として虚構の劇団『日本人のへそ』、JACROW『鶏口午後』、チーズtheater『THE VOICE2020』、劇団扉座『お伽の棺~三つの棺』を知らせてくれた。大阪の南河内万歳一座は東京で6月3日から予定した『ラブレター』を来年の同時期頃に延期するという葉書連絡。座長の内藤裕敬は「本当、スンマセン! その分、来春の爆発は、ハンパないからな!」と意気軒昂のメッセージが来た。演劇人の心意気、ここにありーと、それぞれがヤル気満々だ。とりあえず、皆さん、コロナにはご用心を!プロフィール大島幸久(おおしま・ゆきひさ)東京都生まれ。団塊の世代。演劇ジャーナリスト。スポーツ報知で演劇を長く取材。現代演劇、新劇、宝塚歌劇、ミュージカル、歌舞伎、日本舞踊。何でも見ます。著書には『名優の食卓』(演劇出版社)など。鶴屋南北戯曲賞、芸術祭などの選考委員を歴任。「毎日が劇場通い」という。
2020年05月19日ついに最終回を迎えてしまった『鬼滅の刃』。テレビアニメ化で盛り上がり、原作漫画はシリーズ累計発行部数2,500万部を突破し、最終回でファンの熱量も現在ピークに。アニメ『劇場版「鬼滅の刃」 無限列車編』(10月16日公開)の公開を楽しみに待ちたいが、その前に、舞台『鬼滅の刃』レビューを試みた。新型コロナウイルス感染予防のためたくさんの演劇が中止や延期になっているなかで、配信(dアニメストア×新体感ライブCONNECT ※配信は6月30日まで)を見て演劇を応援しようと思う企画だったが、最終回記念も込みでお届けします。舞台版は原作漫画の1~4巻くらいまでを描いている。大正時代、主人公の少年・竈門炭治郎(小林亮太)の家族が鬼に殺された。深い哀しみのなか、たったひとり残った妹・禰豆子(高石あかり)は鬼になってしまい、彼女を救うため炭治郎は鬼と闘い続ける。炭治郎が鱗滝左近次(高木トモユキ)に弟子入りして鬼殺隊に入るまでが1幕。2幕目は大正ロマンあふれる浅草で鬼ながら鬼の欲望(人を食う)を抑制して生きている医師・珠世(舞羽美海)と出会い、禰豆子を助ける希望を見出すところまで、休憩をのぞいて2時間30分ほど。舞台だと1幕と2幕の間に休憩が入るが、配信ではノンストップ。それでも疲れを感じないで一気に見ることができた。○■映像だけでなく、アナログの見せ場もはじまりは、炭治郎が雪山を下りていく場面。「人生には空模様があるからな」というセリフを噛み締めながら深い雪を踏みしめていく炭治郎の姿が描かれる。原作もアニメも血まみれの禰豆子を背負って必死の形相の炭治郎からはじまりインパクトがあるけれど、舞台は時系列順になっていて、地道な生活者の姿から描かれる。そして事件が起こり、漫画やアニメの冒頭の場面へ――。斬っても斬っても次々現れる鬼との最初のアクションは、禰豆子が目覚め、炭治郎を襲う場面。このとき炭治郎は後ろにすっと下がる動きが多い。小林亮太はすごくなめらかに後ろに下がる。後ろに下がることは意外と大変な気がするが足腰が鍛えられているんだなあと思う。反対に禰豆子の高石あかりは激しく攻撃的だ。手足が長くて豪快に動く。18歳の若さで動いて叫んで力強い。そこに割って入ってくる冨岡義勇(本田礼生)。彼は炭治郎とも禰豆子とも違い静かな一撃に力がある。「笑止千万」「笑止千万」と歌い上げるところ(セリフと歌詞合わせて6回言った)が盛り上がった。ここで注目したいのは、禰豆子が不利になる炭治郎をかばって義勇に立ちふさがるところ。2人がぶつかり合うストップモーションを肉体でしっかり表現して見せた。この舞台、映像を多用して、めくるめく背景の変化や、原作漫画やアニメでは絵による自由な表現力で描かれる鬼の様々な魔力を表現し、その高い技術にも目を奪われるのだが(映像:大鹿奈穂)、それだけに頼っていない。要所要所、アナログの人間の力で見せているのである。そのひとつが、このストップモーション。これが印象的に決まったあと、テーマ曲がかかって、出演者が全員出てきて映像におけるタイトルバックになる。○■構成の妙に、演劇好きも納得その後、炭治郎は鱗滝左近次に弟子入りして訓練を積んでいく。箱や丸太みたいなものが次々出てきてそれを避けていく炭治郎。不思議な雰囲気の漂う(この作品、炭治郎以外はみんな不思議な雰囲気がするけども)、錆兎(星璃)と真菰(其原有沙)にも助けられ、炭治郎は長い長い期間、訓練を続ける。前述のアスレチック場面をはじめとして、「死ぬほど鍛える。結局それ以外にできることはないと思うよ」というセリフがリアルに響く大変そうな訓練場面は、「俺は刀を振り続けた」と歌で半年の大変さが説明される。「より強く より速いほうが勝つ」ということで炭治郎の動きが強く速くなっていく。アクションでは、黒子が俳優の飛ぶ動きを補助することで躍動感がアップする。アナログの力といえば、水の映像が出たときに、布も使って立体感を出すところも良かった。とにかく裏方が頑張っている。背景を変えるために複数の板を素早く動かし、照明も素早く変化しているところなんかも演劇好きには堪らない(美術:松生紘子、照明:吉枝康幸)。2幕に出てくる、朱紗丸(西分綾香)による手毬攻撃もアナログテクが使われ、矢琶羽(星乃勇太)の不可視の矢印(ベクトル)も映像と黒子が操る赤い布とのコラボになっていた。極めつけは、元十二鬼月・響凱(高木トモユキ二役)の鼓屋敷場面。回転する部屋は映像だけど、そこでも黒子が大活躍する。ここまでで2時間くらい。本番では休憩がはさまっていたにしても、俳優たちは休む間もなく動き回っている。アクションしながらセリフを言ったり歌ったり、相当なカロリーを消費しているはず。とりわけ小林亮太はほぼ出ずっぱり。当然水分補給はしてるだろうけど酸素吸入器も使っているんじゃなかろうかと心配になってしまう。そんな過酷な場面にもかかわらず、嘴平伊之助(佐藤祐吾)を見て「なんだこの男は イノシシの皮をかぶって日輪刀をもってる」という説明セリフや、我妻善逸(植田圭輔)の歌う「眠ると強くなる男 我妻善逸」という説明歌など、ふと冷静になる瞬間もあるという面白さ。原作が主人公のモノローグが多くて、心情や状況をそこで説明しているところを演劇ではセリフや歌やいろいろ工夫してメリハリをつけているように感じる(脚本・演出:末満健一)。よくできた構成。○■主演・小林亮太の闘いを見守る炭治郎には様々な負荷がかかりまくり、2時間超えたところで、おお来たか! とばかりに見てる方の感情もマックスに跳ね上がる。まさにクライマックス。「おれはずっと我慢してきた」「己を鼓舞しろ」「がんばれ炭治郎」「俺はやれるやれる」「成し遂げる男だ」と自分で自分を応援。そう、炭治郎はこの2時間、ずっと孤独なのである。助けてくれる人もいるけれど、家族を亡くし、禰豆子のためにたったひとりで闘ってここまで来た。とにかく自分を信じてやりきるしかないのである。そんなキャラクターと同じく、演じる小林亮太も2時間ずっと頑張ってきた。ここで最後に力を振り絞らされる。よく言うところの、雑巾を絞って最後の一滴まで絞って、なお絞るみたいなことを小林亮太はやるのである。2時間前、登場してきたときは、声がとても繊細で、優しい少年そのものだった炭治郎。「禰豆子」と呼ぶときの慈愛に満ち溢れた声が染みる。闘うとき全身に力を入れたら声が変わってしまいそうにもかかわらず、極力優しい声を保っていた炭治郎が、ここに来て、繊細さを残しつつ、たくましく成長した、闘う男の声ものぞかせる。最初の頃に(禰豆子との闘いであったとはいえ)後ろに下がり気味だった炭治郎はここではぐいぐい前に前に出て剣を振るう。注目作の舞台版の主演に大抜擢された小林亮太は現在21歳。年齢的にはもう少年ではないとはいえ、少年を客観視しながら演じるにはいい時期のような気がする。舞台版『パタリロ』のビョルン&アンドレセン役や『僕のヒーローアカデミア The”Ultra”Stage』の爆豪勝己役など近年目覚ましい成長を感じる。3、4月の舞台公演が中止になってしまったことが残念だが、7月の『PLUS ULTRA ver.』に期待する。炭治郎が雪の中をひとりで歩くところからはじまって、彼の精神の成長が技の成長と合わせてじょじょにじょじょに上昇していて大爆発する流れを2時間30分ノンストップで体感できただけで映像配信を見てよかったと思えた。「死ぬほど鍛える 結局それ以外にできることはないと思うよ」のセリフに尽きる舞台である。盛りだくさんで満足感たっぷり!
2020年05月18日2年前の2018年にスタートした、ギタリスト荘村清志のスペシャル・プロジェクト「デビュー50周年特別公演」がいよいよ大団円を迎える。Vol.4の今回は、大友直人指揮東京都交響楽団との共演によるロドリーゴの「アランフェス協奏曲」を中心に据えた豪華なプログラムが用意され、50周年記念の最後を飾る素敵なステージに華を添える。その中身はといえば、モーツァルトのオペラ「皇帝ティートの慈悲」序曲を皮切りに、ロドリーゴの代表作「あるき貴紳のための幻想曲」&「アランフェス協奏曲」のほか、cobaの「ギター協奏曲」世界初演まで行われるという、なんとも盛り沢山な内容だ。しかも会場は、日本最高峰のステイタスを誇るサントリーホールとなれば、ギターファンならずとも気になるところ。ピアノと並んで最も身近な楽器ギターの奥深さを、“ギター界のレジェンド”のステージで堪能したい。●公演概要3月29日(日)サントリーホール「荘村清志 スペシャル・プロジェクト vol.4デビュー50周年特別公演」●荘村清志(ギター)荘村清志は実力、人気ともに日本を代表するギター奏者として近年ますます充実した活動を展開している。2017年から20年にかけてギターの様々な可能性を追求する「荘村清志スペシャル・プロジェクト」(全4回)に取り組んでいる。第1回は17年にさだまさしと、第2回は18年6月(いずれも東京オペラシティコンサートホール)にcoba、古澤巌、錦織健と共演し、ジャンルの垣根を越えたコラボレーションが話題となった。本年はデビュー50周年に当たり全国各地でリサイタルを行っている。9歳からギターを始め、父・荘村正人と、後に小原安正に師事する。1963年、来日した巨匠ナルシソ・イエペスの歓迎演奏会で氏に認められ、翌年スペインに渡りイエペスに師事。同時期にスペインに滞在していた岩崎洋に音楽理論も学ぶ。1967年イタリア各地で18回、翌1968年にはミラノなど22都市でリサイタルを開き、各地で好評を博す。帰国後、1969年の日本デビュー・リサイタルで、「テクニック、音楽性ともに第一人者」との高い評価を得る。1971年にイタリアで開かれた世界青少年協会国際フェスティヴァルに日本代表ギタリストとして参加し、この成功により北米各都市で28回にのぼる公演を開き、国際的評価を確実なものにする。1974年にはNHK教育テレビ「ギターを弾こう」に講師として出演し、一躍、日本全国にその名と実力が知られることになった。1977年と1980年に再びスペインに渡り、イエペスのもとでさらに研鑚を積み、ヨーロッパ各地でコンサート活動を行なう。以後、リサイタルや、日本の主要オーケストラとの共演で活躍を続けている。99年マルク・グローウェルス(フルート)、2001年グローウェルスと、インマ・ゴンザレス(カスタネット)との共演、2004年女優の岸田今日子とのコラボレーションによる《ギターと朗読の庭》のツアーを行い、カステルヌオーヴォ=テデスコの「プラテーロとわたし」をメインにした内容が好評を博す。05年にはCD《郷愁のショーロ》をリリース、アコーディオンのシュテファン・フッソングをゲストに、猿谷紀郎の委嘱新曲と新アレンジを含む意欲的なアルバムで、東京や大阪で記念コンサートを開催するなどギターの魅力をさまざまな形で伝えている。07年にはNHK教育テレビ「趣味悠々」に講師として登場し、改めて日本ギター界の第一人者としての存在を強く印象づけた。08年ミラノ弦楽合奏団の日本ツアーにソリストとして参加。同年ビルバオ交響楽団の定期演奏会に出演。《アランフェス協奏曲》を録音09年にCDをリリース、また同団との日本ツアーを行い好評を博した。14年デビュー45周年を記念して東京にて大友直人指揮東京都交響楽団と協奏曲3曲を演奏。2015年10月にはイ・ムジチ合奏団と共演、レコーディングを行い、ジュリアーニ、ヴィヴァルディのギター協奏曲を含むアルバムが16年1月にリリースされた。現代のギター作品を意欲的に取り上げるだけでなく、日本人作曲家に多数の作品を委嘱、初演するなど、ギターのレパートリー拡大にも大きく貢献している。特に武満徹には74年に「フォリオス」、93年に「エキノクス」を委嘱、77年荘村のために編曲された「ギターのための12の歌」を初演・録音、96年には「森のなかで」を全曲初演している。16年は武満徹没後20年に際し、同氏のギター曲を各地で演奏し好評を得た。現在、東京音楽大学客員教授。
2020年03月18日