アイドルグループ・KAT-TUNの亀梨和也が、男性用シャンプー「サクセス」の新CMキャラクターに起用されたことが1日、明らかになった。新TV CM「スタンバイ探偵 シャンプー篇」「スタンバイ探偵 トニック篇」は1日より放送される。フルモデルチェンジした同商品のターゲットは、髪や頭皮の変化が気になりはじめ、また、仕事での責任も増し、身だしなみへの意識が高まる30代ビジネスマン。⻲梨も、身だしなみに気を遣う一方で、髪や頭皮の変化に違和感を抱くビジネスマンとして登場する。「スタンバイ探偵シャンプー篇」では、髪のベタつきを気にしながらオフィスに入る⻲梨が、受付に座る"スタンバイ探偵"から「犯人はスタンバイ不足(上手に洗髪できなかったこと)」だといきなり告げられる。次の瞬間、謎の光に照らされ、探偵とともに断崖絶壁へ。絶対絶命のピンチと思いきや、髪のベタつきは“昨日の洗い残し”が原因だったということを探偵が気づかせてくれるストーリーとなっている。亀梨が爽快な洗い心地を表現するシーンでは、その豊かな表現力に、撮影現場でも感動の声があがっていたという。また、「スタンバイ探偵トニック篇」タクシーに乗り込み、窓に映る自分を見て、今日のスタイリングをチェックする⻲梨の前にスタンバイ探偵が現れる。「20代から髪は細くなる」という意味深な言葉とともに、またもや謎の光に照らされ、舞台は断崖絶壁に。「トニックで髪活を!*3」という探偵の言葉で、その大切さに気づかされるというストーリーです。CM終盤、トニックで自信を手に入れた⻲梨さんの颯爽とした出社シーンは必見です。○⻲梨和也コメントサクセス、使わせてもらっています。爽快感が好きで、普段から愛用しています。頭皮や髪はもちろんですけど、気分的にも爽快感がプラスされてすっきりする。そこをしっかり表現したいと思いました。シャンプーシーンはふだんどおり、まさにいつもやっているような感覚で撮影させてもらったので、そのあたりもぜひ見ていただきたいですね」
2020年03月01日今年で第10回目となるWOWOW「勝手に演劇大賞」の投票結果が本日発表された。「勝手に演劇大賞」は、を演劇ファンからのWEB投票によって選出された作品・演出家・俳優を表彰する賞。投票は11月1日から12月31日まで行われた。「作品賞(ストレートプレイ部門/ミュージカル部門/2.5次元部門)」 「演出家賞」「女優賞」「男優賞」「新人賞」による7部門の受賞結果は下記の通り。●作品賞ストレートプレイ部門:「罪と罰」ミュージカル部門:ブロードウェイミュージカル「キンキーブーツ」2.5次元部門:舞台「どろろ」●演出家賞:三谷幸喜2019年演出作品三谷かぶき『月光露針路日本 風雲児たち』愛と哀しみのシャーロック・ホームズ日本の歴史(上演期間:2018年12月〜2019年1月)●男優賞:三浦春馬2019年出演作品「罪と罰」ブロードウェイミュージカル「キンキーブーツ」●女優賞:ソニン2019年出演作品ブロードウェイミュージカル「キンキーブーツ」A New Musical「FACTORY GIRLS〜私が描く物語〜」マリー・アントワネット(上演期間:2018年9月〜2019年1月)●新人賞:広瀬すず2019年出演作品NODA・MAP第23回公演『Q』:A Night At The Kabuki
2020年02月26日“カタヤブリな浪花のロックンガール”としてライブを中心に活動中の6人組女性ダンス&ヴォーカルグループ、大阪☆春夏秋冬(略称:しゅかしゅん)がグループ初となる演劇公演『艶姿河内六人娘』を大阪・ABCホールにて開催する。公演を前に、メンバーのMAINA、ANNA、MANA、EON、YUNA、RUNAと、本公演に全面協力しているエンターテインメント時代劇集団STAR☆JACKSメンバーの浜口望海、ドヰタイジ、寺井竜哉が会見を行い、見どころや意気込みを語った。「劇団☆春夏秋冬 艶姿河内六人娘」チケット情報物語の舞台は元和三年(1617年)、河内国(大坂)のとある村。村に古くから伝わる、年に一度の祭典。この祭の真ん中で踊れる者はこの村の娘たちの羨望の的であった。しかし、そんな祭も流れゆく時代とともに廃止されてしまう。それを再興するべく、村の娘や旅の踊り子たちが奮闘する…。脚本、演出を手掛けるのは、「古き良き文化を大切にし、かつ時代の感覚を取り込んだ極上のエンターテインメント」をコンセプトに活動するSTAR☆JACKSの浜口とドヰ。脚本の浜口は「昨年の夏ごろにプレ稽古を始めて、そこでみんなのキャラクターを見て書きました。それぞれの一番いいところを引っ張り出せたらと思って描いています」とコメント。劇中では、大阪☆春夏秋冬の楽曲も使用。演出のドヰは「しゅかしゅんらしさを出したい」と思いを語る。「劇団公演では時代劇らしさを全面に出すようにしていますが、今回はしゅかしゅんの持っている楽曲のパワーを時代劇に融合させていいコラボレーションをしたい。彼女たちの曲は、曲ごとにいろんな表情があるので、それも活かすような演出にしています。ロックな時代劇を楽しんでいただきたいです」。また、鮮やかな衣装に身を包んだメンバーも「セリフを発している人だけではなく、その周りの人たちの演技も面白いので、そこにも注目していただきたい」(MANA)、「殺陣のシーンでも私たちの楽曲が使われていて、秒単位のタイミングまでこだわっています。それに、長年歌い続けてきた楽曲たちなので、聴いていただくだけで、私たち一人ひとりの生き様も分かっていただけると思います」(YUNA)、「役者さんの演技が本当にすごい。魂が込められた一言に自分が励まされたり、勇気付けられたり。みなさんと出演させていただけることを光栄に思っています」(MAINA)、「稽古を重ねるごとに言葉が身体に沁みこんでいく感覚があります。私はいくつか長ゼリフがあるので、そのセリフに注目していただけたら」(ANNA)、「大阪☆春夏秋冬が時代を超えて江戸時代の舞台に立っている。その姿をぜひご覧いただきたいと思います」(EON)、「一年後、二年後のしゅかしゅんの未来を一緒にのぞいていただける、そんな舞台になっていると思います」(YUNA)と、それぞれに見どころを語る。劇場では、本公演用として特別にデザインされたオリジナルお菓子も限定販売される。公演は2月21日(金)から24日(月・祝)まで、大阪・ABCホールにて。チケット発売中。
2020年02月13日歌舞伎上演400年の歴史を持つ京都・南座が、今、ニューヨークなどで注目の“イマーシブシアター”と呼ぶ新たなスタイルの演劇を開催中だ。それが、イマーシブシアター『サクラヒメ』~「桜姫東文章」より~。南座1階の観客席を取り払い、客席エリアと舞台面を同じ高さにして一体化、2階3階をも含む広い空間を使って大胆に繰り広げるエンタテインメントだ。1月24日に開幕した初日、2階席下手(舞台に向かって左側)から体験した。イマーシブシアター『サクラヒメ』 ~「桜姫東文章」より~チケット情報その昔、決められた結婚に異を唱え、自らの想い人と心中した白菊。のちに花魁・サクラヒメとして転生した彼女が、前世の愛しい相手との再会を願い、見つけ出すという物語で、歌舞伎の『桜姫東文章』をもとにした新作だ。サクラヒメの前に現れる5人の男たちの中から運命の人を選ぶのは観客。そのため、物語は5種類のマルチエンディングが用意されている。1階は移動型体験エリア。1階入場者は荷物を預け、黒い法被を身に着けて“都人”となり、江戸の町を歩きながら物語の中に入り込む。2階・3階の客席エリアで着席観賞する観客は、“雲上人”となって物語を俯瞰し、運命の人を裁決(投票)する権利を持つ。刺激的な幕開きに続き、華やかな花魁道中から物語が始まる。“都人”たちはその見物客となり、また、博打場を訪れたり、剣術指南やお座敷遊びに参加したり。目当ての出演者を間近で追う“都人”たちは、最初はとまどいながらも徐々に慣れ、目を輝かせながら回遊する。廻り舞台やせり上がりなど、南座の舞台機構を駆使して魅せる歌や踊り、アクション。ふたつの新たなステージは部屋のしつらえとなり、1階のそこかしこでサクラヒメの愛を求める5人の男たちがさまざまな得意技を披露する。また2階も4か所の特設場所でタップを踏んだり、歌を歌ったり。2階から1階へハシゴで降りるなど、劇場空間を縦横無尽に駆け巡る。“都人”も“雲上人”も、豪快な連続バック宙や高難度の多彩なダンス、迫力のタップに見とれているヒマはない。上下左右に手前に奥、観どころ満載! 実力ある若い出演者を配したエンタテインメントの世界を、物語のうねりの中で立体的に見せながら、結末まで引っ張っていく。そして最後に“雲上人”が投票用紙を掲げる。選ばれし運命の人は…!?どこで観ても参加型、どこで観ても楽しめる、このイマーシブシアター。“都人”はハイヒールを避け、動きやすい服装がオススメだ。同時多発的に行われる盛りだくさんのパフォーマンスをすべて観るには、1度ならず2度、3度、視点を変えて楽しみたい。公演は2月4日(火)まで、京都・南座にて。チケット発売中。取材・文:高橋晴代
2020年01月30日数年後に振り返ったとき、2020年がオリンピック・パラリンピックと共に語られることは確かだろうが、同様に、演劇の話題作が目白押しだった年、としても記憶されるかもしれない。現在すでに発表されているラインナップを目にしただけでも、そう感じる人は少なくないはずだ。約4年のブランクを経て新たにオープンするのが、PARCO劇場。1月の『志の輔らくご 』、2月の『ラヴ・レターズ』に続いて、 3月よりオープニング・シリーズとして多彩な作品が上演を控えている。3~4月に渡辺謙主演『ピサロ』、5月に演出・森新太郎と佐々木蔵之介のタッグによる『佐渡島他吉の生涯』を上演。続いて、“三谷幸喜三作品三か月連続上演”と題し、6月から8月まで三谷による新生PARCO劇場への書き下ろし第1作『大地』を披露する一方、7月には『大地』終演後の舞台を使って22時に開演する『三谷幸喜のショーガール』、8月には三谷文楽『其礼成心中』を上演。9月には作・長田育恵&演出・栗山民也『ゲルニカ』、10月には生瀬勝久、池田成志、古田新太が組む「ねずみの三銃士」の最新作(作・宮藤官九郎、演出・河原雅彦)、11月には前川知大作・演出作品、12月には同名の米映画を音楽劇として宮本亞門が舞台化する『チョコレートドーナツ』を上演。オープニング・シリーズは2021年 5月上旬まで続き、全14作品がラインナップされている。渋谷でPARCO劇場と双璧をなすBunkamuraのシアターコクーンは、松尾スズキ新芸術監督のもと、劇場そのものがどのように表現されていくかに注目が集まっている。主催公演としてラインナップされているのは、鄭義信作・演出による『泣くロミオと怒るジュリエット』(2~3月)、1999年、2010年に上演された松尾スズキの戯曲をノゾエ征爾が演出する『母を逃がす』(5月)、赤堀雅秋の作・演出作品(6月)、DISCOVER WORLD THEATRE(8~9月)、松尾自らの作・演出作品(10月)、三浦大輔の作・演出作品(12月)。松尾芸術監督らしい、清濁併せのむような独自の色を期待したい。また4月のシアターコクーンでシス・カンパニー公演として上演される『桜の園』は、ケラリーノ・サンドロヴィッチがチェーホフ四大戯曲に取り組む企画の第4弾で、大竹しのぶ、宮沢りえ、井上芳雄、黒木華、杉咲花ら華々しいキャストがシリーズの掉尾を飾る。現代演劇としてはほかに、草なぎ剛が白井晃演出のもとブレヒトの世界に挑む『アルトゥロ・ウイの興隆』が1月に開幕。劇団☆新感線が2月から4月まで東京と福岡で『偽義経冥界歌』を上演。宮藤官九郎は、「ねずみの三銃士」への書き下ろしに加え、4~5月には5年ぶりとなるウーマンリブの公演『もうがまんできない』を行う。吉田鋼太郎が芸術監督を務める〈彩の国シェイクスピア・シリーズ〉では、2月に『ヘンリー八世』、6月に『ジョン王』の開幕が控える。また、2月開幕の『ねじまき鳥クロニクル』では、村上春樹の原作を藤田貴大がインバル・ピントらと組んでどう具現化するかに興味が寄せられている。そして、『エブリ・ブリリアント・シング~ありとあらゆるステキなこと~』(1~2月、佐藤隆太出演、谷賢一演出)、『ガールズ&ボーイズ -Girls & Boys-』(5月、長澤まさみ出演、蓬莱竜太演出)、『殺意(ストリップショウ)』(7月、鈴木杏出演、栗山民也演出)と一人芝居の注目作も今年は多い。2020年のミュージカルの上演予定作品を見てまず気がつくのは、イギリスの巨匠作曲家アンドリュー・ロイド=ウェバーの作品の多さだろう。3月に三浦春馬、生田絵梨花らの出演で日本初演を果たす『ホイッスル・ダウン・ザ・ウィンド~汚れなき瞳~』、同じく3月に5年ぶり3度目の上演となる『サンセット大通り』、4~5月にHey! Say! JUMPの薮宏太が主演する『ジョセフ・アンド・アメージング・テクニカラー・ドリームコート』、8~9月に鴻上尚史の演出で日本初演となる『スクール・オブ・ロック』が待機している。一方、ロイド=ウェバー屈指の名作『キャッツ』を大井町の専用劇場でロングラン上演しているのは、劇団四季。四季といえば、2020年にはJR東日本四季劇場[春]、JR東日本四季劇場[秋]の2劇場のオープンが控えており、[春]では9月から待望の『アナと雪の女王』を上演、7月にオリジナル作品『劇団四季 The Bridge ~歌の架け橋~』で開場する[秋]では、やはりロイド=ウェバーの『オペラ座の怪人』が10月にロングラン公演を開始する。また、台本・作詞を長田育恵、演出を小山ゆうなに託した四季の新作オリジナルミュージカル『ロボット・イン・ザ・ガーデン』(自由劇場で10月に開幕)にも演劇ファンの視線が集まるにちがいない。また、NYやロンドンで人気を博したミュージカルの翻訳上演も目立ち、3~4月にはアニメ映画を下敷きにした『アナスタシア』、大ヒット映画を舞台化した『ボディガード』、5月にはアラン・メンケン作曲、小池修一郎演出・訳詞による『ニュージーズ』、6月には渡辺直美主演『ヘアスプレー』が上演を控えている。ちなみに『アナスタシア』は、6~8月に宝塚歌劇宙組が上演を予定しており、ふたつのバージョンを見比べるのも面白い。鉄板の再演作品といえば、東宝版主演から20周年を迎えた『エリザベート』を筆頭に挙げたい。4月から8月まで5カ月にわたって、東京・帝国劇場のほか、大阪、名古屋、福岡をまわり、節目の公演を各地の観客と分かち合う。これに加えて、帝劇では、上演回数が1500回に迫る『ミス・サイゴン』を5~6月に、7~8月にシアタークリエ版のスケールアップが楽しみな『ジャージー・ボーイズ』を上演、11月にはWキャストの平原綾香と水樹奈々が圧巻のパフォーマンスを競った『ビューティフル』の3年ぶりの再演が実現する。一方、徹底したオーディションとレッスンでビリー役の少年たちが驚異的な成長を見せ、2017年の日本初演が大きな反響を呼んだ『ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~』が7月から11月にかけて東京・大阪で上演されるのもうれしい。古典芸能に目を移すと、ふたつの大きな襲名が一際大きな注目を集めている。歌舞伎では、十三代目市川團十郎白猿の襲名披露興行が、5~7月の歌舞伎座を皮切りに、11月に博多座、2021年2月に大阪松竹座、4月に御園座、11月に南座で開催される。襲名披露がこれほど長期にわたって行われるのは、團十郎がそれだけ大きな名跡である証にほかならない。また、講談師・神田松之丞は、2月の真打昇進に伴って、神田伯山を六代目として襲名。実に44年ぶりとなる大名跡の復活であり、歌舞伎界、講談界ともに、求心力のある存在の活躍があるからこそ、シーン全体の盛り上がりを期待したくなる。
2020年01月01日大人計画の俳優、声優、ミュージシャンとして活躍する宮崎吐夢。彼が観た演劇について存分に語り尽くす『吐夢の演劇夜話』 が、今年7、8、9、10月の各月末の開催に続き、12月30日(月)に「第五夜」を迎える。宮崎のSNSには、知る人ぞ知る、というか、知っている人しか知らないような、マニアックな演劇公演の感想が並ぶ。劇場に足しげく通う彼は「演劇をするよりも人がやっているのを観ている方が自分には合ってるのではないか」「観た演劇について、ああだこうだ人に話したりしている方が向いているのではないだろうか」と気づいたそうだ。そんな彼が行ってきたトークイベントがこの『吐夢の演劇夜話』。2019年の最後を飾る今回は、インターネット上で「年間ベスト10」と「モスト・スリーパブル・プレイ(最も安眠に誘ってくれた舞台・熟睡できた作品)」を募集。演劇ジャーナリストの徳永京子氏を迎え、2019年の演劇シーンを大いに語らう。観た演劇について自分ひとりで感想を温めるだけでは物足りない演劇ファンにはうってつけの催しだ。18時から東新宿のライブハウス、PetitMOAにて。文:小川志津子
2019年12月26日小説家・今村昌弘のデビューにして、国内主要ミステリー賞を総なめにし、「このミステリーがすごい! 2018年度版」など4冠を達成した『屍人荘の殺人』が映画化され、現在公開中だ。大学のミステリー愛好会に所属する自称ホームズとワトソンの明智恭介(中村倫也) と葉村譲(神木隆之介)が、2人の前に現れた剣崎比留子(浜辺美波)という謎の美人女子大生探偵に誘われ、ロックフェス研究会の合宿で連続殺人に巻き込まれていく。読んだ人が自然と口をつぐみ、ネタバレがあまり出回らない同作の映像化は大きな驚きをもって迎えられたが、映画が完成すると綾辻行人、有栖川有栖ら作家陣も絶賛。今回は同作の主役を務める神木隆之介にインタビューし、作品の面白さについて話を聞いた。○■「普通のミステリーと思ってもらっては困る」――この作品はミステリーですしネタバレ厳禁だと思いますが、その制約の中で面白さを伝えるとしたら、どんな点だと思いますか?原作者の今村さんのお言葉を借りるなら、「イレギュラーさ」です。ミステリーの王道でもあるクローズド・サークル(「吹雪の山荘」「嵐の孤島」など、外界とのつながりを絶たれた状態)があって、さらに、どういう状況になったらパニックになるのか……。もう、「普通のミステリーと思ってもらっちゃ困る」という感じだと思います。「こんなの見たことない」という売り文句はよく聞くと思いますが、本当に本気です! ぜひ期待してほしいです! きっと、原作を知ってらっしゃる方々は「そうだよね」と納得してくださると思います。――ちなみに、神木さんはミステリーに限らず、ネタバレは許せる派ですか? 絶対に許せない派ですか?許します! たとえば僕は『ワンピース』を単行本で集めているんですけど、時々ジャンプで読んでしまいます(笑)。逆に、「どうなってるんだろう?」「こうなるんだ。じゃあどういう過程でこの展開になるんだろう?」という方が、気になるんですよ。積極的に聞きたいです。「どうなった?」って(笑)。――今回は中村さん演じる明智と、浜辺さん演じる剣崎の”W探偵”が登場しますが、神木さんにとって「名探偵」といえば、思い浮かぶのは誰でしょうか?そうですね……やっぱり、『金田一少年の事件簿』の金田一 一。松本潤さんのドラマを見て、子供ながらに、殺され方もトリックもすごく怖かったです。でも、名探偵コナンも好きだなあ。――中村さんとは『3月のライオン』でも共演されていて、その時には撮影中に中村さんが笑わせにかかってくるというお話でした。今回はまた違った雰囲気なんですか?今回は、『3月のライオン』のような毎回のアドリブはないです(笑)。『3月のライオン』の時は、僕が零を演じていたから、笑わせようとしていてくれたみたいで。『屍人荘』では共犯のような空気を感じました。「俺たちが、どうやってしかけていく?」という方向かもしれません。「これくらいやったけど、どうつっこんでくる?」という本番の駆け引きのような……。トモくんが「もっともっと」という目をする時もあって、僕のリアクションを楽しんでいるようなんです。トモくんの演技のスタイルが作品によって違うことを実感して、本当にすごいなと思いました――駆け引きというのは、お二人の掛け合いのシーンで…ということでしょうか?僕がつっこむところで、「どう来るんだろう?」というような楽しい目をして、つっこむと、ちょっと満足そうな目をしたりする。そんな時は「ああ、今のは良かったのか」と思って、アイコンタクトができたことが、楽しかったです。自分から仕掛けていくこともできるし、仕掛けを待つこともできる方なんだなと思いました。――浜辺さんとは初共演ですが、どんな印象でしたか?みーちゃんは、めんま(『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』)ですし、蛇喰さん(『賭ケグルイ』)ですし、咲(『咲-Saki-』)ですし、僕の好きな作品の実写化作品をたくさんやっているので、最初は「蛇喰さんがいる!!」と、ファンのようなテンションでした(笑)。会う前には上品な方だというイメージがあり、僕はみなさんに気楽に話しかけてしまうタイプなので大丈夫かなと思っていたけど、くだらない話にも優しく笑ってくれて。でもいつも上品さを決して失わない方で、10代とは思えないくらい大人っぽくてしっかりしているところは、芝居での信頼感にも通じるところでした。僕とトモくんが場を振り回そうとしているのに、振り回されない頑固さがあったので、役として向き合ってすごく良かったです。――3人の雰囲気が三兄妹っぽくてかわいい! という声もたくさんあるみたいで。3人のシーンから始まったというのもあるかもしれなかいけど、たしかにすごく仲が良いです。トモくんがみーちゃんと共演経験があったので、打ち解けるのが早かったですね。○■佐藤健が隣にいたらワトソンに――今作ではみなさん事件に巻き込まれる展開になりますが、神木さんはもしこういった事件に遭遇したら、探偵タイプ、助手タイプ、どちらですか?一緒にいる人にもよりますけど、佐藤健くんが隣にいたら、完全に助手です。一緒に脱出ゲームに行ったことがあって、「コナンくんかな?」というくらいに頭脳がキレッキレなんです。僕は足でヒントを探して、健くんに提示して、「これは?」「違うと思う」「じゃあこれは?」「そうだね」という感じで、まさにホームズとワトソン(笑)。でも1人だった場合は、ちゃんと考えます。『屍人荘』の中だったら、葉村くんタイプでしょうね。――では作品のように中村さんと浜辺さんが探偵に…。中村倫也は推理しません! 浜辺美波も推理しません!(笑)――そうなんですね(笑)。となると、もし『屍人荘』のキャスト陣が事件に遭ったら、推理するのは…。僕ですね(笑)。トモくんが遊びそうだなあ。みーちゃんは「私はみなさんにおまかせします」と言いそう。でもイケテツさん(池田鉄洋)がいたら、イケテツさんに全投げですよ。名探偵に仕立て上げる。そして最後は犯人に仕立て上げる。――意外な展開で素敵ですね。イケテツさんがいたら、イケテツさんにつきっきりで推理の話をしている気がします(笑)。みーちゃんとトモくんには、「違和感のあるものを色々探してきて」と指示をしているかもしれないです。■神木隆之介1993年5月19日生まれ、埼玉県出身。1999年、ドラマ『グッドニュース』に出演。映画『妖怪大戦争』(05年)で第29回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。近年の出演作に、『桐島、部活やめるってよ』(12年)、『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』、『バクマン。』(15年)、『3月のライオン』(前編・後編)、『フォルトゥナの瞳』(19年)など。公開待機作に映画『ラストレター』(2020年1月17日公開)、ドラマW『鉄の骨』(2020年4月~放送予定)がある。
2019年12月14日今村昌弘によるデビュー作である同名小説を原作に、神木隆之介、浜辺美波、中村倫也らをメインキャストに迎えた映画『屍人荘の殺人』が本日より公開。山奥に佇むペンションを舞台に連続殺人が起こり、若き探偵たちが謎を解き明かしていくというミステリー作品だ。“このミステリーがすごい!”、“週刊文春ミステリーベスト 10”、“本格ミステリ・ベスト 10”と、2017年国内主要ミステリーランキングの1位を獲得し、その後、“第18回本格ミステリ大賞”も受賞という快挙を成し遂げた小説『屍人荘の殺人』。東野圭吾による『容疑者Xの献身』以来の、そしてデビュー作としては史上初となる4冠を達成した作品だ。本作で描かれるのは、ペンションで巻き起こる連続殺人事件と、その解決に奮闘する若き探偵たちの姿。大学生の葉村(神木)と、その先輩・明智(中村)は、謎の探偵少女・剣崎(浜辺)に誘われ、大学生サークルの夏合宿に参加し、とあるペンションに宿泊することになる。そこで連続殺人事件が起こり……と、ここまではミステリーによくある展開だ。しかし本作では、ネタバレ厳禁な、“想像を絶する”状況が若き探偵たちを襲う。闘うべきは、殺人犯と謎だけではないのだ。ここに本作が、“新感覚ミステリー”である所以が隠されている。本作の主演を務めるのは、『桐島、部活やめるってよ』『バクマン。』『君の名は。』『フォルトゥナの瞳』などの神木。若くして長いキャリアを持つ彼が、ミステリー愛好会に所属する葉村役として、そしてワトソンのごとく探偵の助手として立ち回り、作品を引っ張っていく。ヒロインを務めるのは、『君の膵臓をたべたい』で初主演し、各映画賞の新人賞を総なめにした浜辺だ。卓越した推理力で警察からも信頼され、主人公たちを前代未聞の謎へと誘う女子大生探偵・剣崎に扮し、本作でも愛らしさとミステリアスな魅力をいっぱいに振り撒いている。さらに、あらゆるキャラクターを演じ分けてきた中村が、主人公たちが通う神紅大学の中で“神紅のホームズ”の異名をとり、葉村を振り回すミステリー愛好会の会長・明智役を好演。本作で、『孤狼の血』『台風家族』『長いお別れ』といった作品で演じてきたものとはまったく違う表情を見せている。その他のキャストに、矢本悠馬、古川雄輝、柄本時生、山田杏奈、葉山奨之、佐久間由衣ら注目の若手俳優陣が名を連ね、さらに塚地武雅、ふせえり、池田鉄洋らが脇を固める。このキャストたちによるユーモラスなアンサンブルも見どころのひとつと言えるだろう。監督はドラマ『99.9 -刑事専門弁護士-』シリーズをはじめ、『劇場版 ATARU』や『警部補 矢部謙三』シリーズを手がけた木村ひさし。また、『TRICK』シリーズや、『金田一少年の事件簿』シリーズなど、推理モノの脚本に定評のある蒔田光治が脚本を担当している。話題の小説、人気のキャスト、そしてトップクリエイター陣を擁し、はたしてどんな“新感覚ミステリー”が描かれるのか。ぜひとも劇場で味わって欲しい。『屍人荘の殺人』本日より公開関連楽曲を聴く(dpia-app://browser?urlPath=https%3A%2F%2Fau.utapass.jp%2Fchannel%2Fdetail%2F0qmNce_-3lfztxqZrP%3Fmedid%3Dutps_cpn%26srcid%3Dupass%26serial%3D0196)
2019年12月13日Perfumeの新曲「再生」が、2019年11月29日(金)よりデジタル配信スタート。Perfumeの新曲「再生」は、東野圭吾が手掛ける小説『屍人荘の殺人』の実写映画のために書き下ろされた1曲。作詞・作曲は中田ヤスタカが担当した。新曲発表時、クリエイティブなミュージックビデオも注目されるPerfumeだが、今回は、映画に出演する神木隆之介、浜辺美波、中村倫也とコラボレーションを果たした作品となっている。ミュージックビデオでは、アップテンポな主題歌に乗せて“初出し”となる映画本編のシーンをふんだんに使用。冒頭には、神木演じる葉村、浜辺演じる比留子、中村演じる明智の3人が、前代未聞の事件が起こる山奥のペンション・紫湛荘に訪れる重要なシーンも映されている。さらには、怪しい動きを見せるクセモノだらけの“宿泊者=容疑者”たちの姿も……。また、サビの部分ではテロップ演出もあり、何度でも“再生”したくなるミュージックビデオに仕上げられている。【詳細】「再生」デジタル配信:2019年11月29日(金) AM0:00よりiTunes、レコチョク、Apple music、LINE MUSIC、Spotifyなどの配信サイトにて■映画ストーリー神紅大学のミステリー愛好会に所属する葉村譲(神木隆之介)と明智恭介(中村倫也)は学内の事件を推理する自称“ホームズ”と“ワトソン”。しかし葉村はミステリー小説オタクなのに全く推理が当たらない万年助手。事件の匂いを嗅ぎつけては首を突っ込む会長の明智に振り回される日々を送っていた。そんなある日、2人の前に剣崎比留子(浜辺美波)という謎の美人女子大生探偵が現れ、ロックフェス研究会の合宿への参加を持ちかける。部員宛てに謎の脅迫状が届いたこと、去年の参加者の中に行方知れずの女子部員がいることを伝え、葉村と明智の興味をひく。3人が向かった先は山奥に佇むペンション“紫湛荘(しじんそう)”。そこに次々と現れるクセモノだらけの宿泊者。しかし葉村たちは想像を絶する異常事態に巻き込まれ、立て篭りを余儀なくされる。一夜が明け、ひとりの惨殺死体が発見される。それは死因もトリックも全てが前代未聞の連続殺人の幕開けだった――。【作品概要】映画『屍人荘の殺人』公開日:2019年12月13日(金)出演:神木隆之介、浜辺美波、葉山奨之、矢本悠馬、佐久間由衣、山田杏奈、大関れいか、福本莉子、塚地武雅、ふせえり、池田鉄洋、古川雄輝、柄本時生、中村倫也監督:木村ひさし脚本:蒔田光治原作:今村昌弘「屍人荘の殺人」(創元推理文庫刊)製作:「屍人荘の殺人」製作委員会製作プロダクション:東宝映画 ドラゴンフライエンタテインメント配給:東宝©2019「屍人荘の殺人」製作委員会
2019年11月14日神木隆之介が探偵に振り回される探偵助手を、浜辺美波と中村倫也が2人の探偵を演じる『屍人荘の殺人』から、「神コラボ!」と話題を呼んだ「Perfume」のスペシャルな主題歌MV(ミュージックビデオ)が解禁となった。中田ヤスタカにより本作のために書き下ろされた、本作の主題歌となる「Perfume」の新曲「再生」は、レギュラーラジオ「Perfume LOCKS!」(TOKYO FM/JFN38局「SCHOOL OF LOCK!」内)にて初フルオンエアされ、その歌詞の世界観と、癖になる軽やかなメロディが話題となっている。そのMVでは、アップテンポな曲調に乗せ、“初出し”となる映画本編のシーンをふんだんに使用。冒頭には、神木さん演じる葉村、浜辺さん演じる比留子、中村さん演じる明智の3人が、前代未聞の事件が起こる山奥のペンション・“紫湛荘”に訪れる重要なシーンも映し出されている。さらに、大学内の事件を解決したり、しなかったりする葉村と明智の“迷コンビ”の様子、凛々しい表情で謎を解こうとしたかと思えば“迷走”する比留子の姿など、彼らの“迷探偵”っぷりも露わに…!また、怪しい動きを見せるクセモノだらけの宿泊者=容疑者たちの姿もあり、登場人物たちのキャラクターの濃さが伝わってくる映像だ。コミカルなシーンから緊張感のあるシーンまで、「ここまで見せて良いの!?」という内容がてんこもり、サビの部分ではスペシャルなテロップ演出もある初出し映像で構成されたMV。映像の中には、前代未聞の謎を解く、重大なモノが映り込んでいるらしい!?『屍人荘の殺人』は12月13日(金)より全国東宝系にてにて公開。Perfumeの新曲「再生」は11月29日(金)よりiTunes、レコチョク、Apple music、LINE MUSIC、Spotifyなどの配信サイトにてデジタル配信。(text:cinemacafe.net)■関連作品:屍人荘の殺人 2019年12月13日より全国東宝系にて公開©2019『屍人荘の殺人』製作委員会
2019年11月11日大人計画の俳優として、あるいは声優、ミュージシャン、コラムニストとして、八面六臂の活躍を見せる宮崎吐夢。彼が観た演劇について語る催し『「吐夢の演劇夜話」第三夜』が、本日9月30日に開催される。今年で俳優生活27年。「演劇をするよりも人がやっているのを観ている方が自分には合ってるのではないか」「観た演劇について、ああだこうだ人に話したりしている方が向いているのではないだろうか」と最近気がついたそうだ。日頃、観に行った芝居の感想をSNSでつぶやくなど、演劇通ぶりを垣間見せている宮崎。彼のコラムを読むと分かる通り、その着眼点は独特で絶妙だ。そんな彼の芝居談義が、終演後、関係者限定の飲みの席で泡と帰してしまってはもったいない。観客の前で存分に語り倒すことで、演劇へのあふれる思いを大いに成仏させようとするこの企画。7月31日の『第一夜』、8月30日の『第二夜』に続き、『第三夜』と題した今回のゲストは、演劇的要素あふれる舞台を繰り広げるダンスカンパニー・CHAiroiPLINのスズキ拓朗。10月にCHAiroiPLINの公演『AZUKI』への出演を控えた宮崎が、果たしてどんな話を引き出すのか。大仰ではなく、内輪受けでもなく。ほどよい勘所を押さえまくりの、彼のトークに身を委ねよう。東新宿のライブハウス・PetitMOAにて19:00開演。文:小川志津子
2019年09月30日神木隆之介、浜辺美波、中村倫也という、いま最も旬な実力派人気俳優3人が共演する『屍人荘の殺人』から、その全貌が明らかになる予告映像が解禁。さらに、新たに11人ものキャスト陣が明らかになった。この度解禁となった予告には、謎の脅迫状、湖畔のペンション、行方知れずの女子部員、さらには全員が容疑者!?という前代未聞の密室殺人に挑む“探偵助手”葉村(神木さん)と、女子大生探偵・比留子(浜辺さん)、ミステリー愛好会の会長・明智(中村さん)の姿が。彼らは謎を解いて、無事に「屍人荘」から脱出できるのか――?ときに強引なまでに自由すぎる、2人の探偵に振り回される葉村の姿は必見だ。葉山奨之&矢本悠馬&佐久間由衣&山田杏奈&古川雄輝らが参加!さらに予告映像には、「屍人荘」に導かれた11人のキャラクターも登場。“先輩のパシリ”の進藤歩役に葉山奨之、“ホラー映画マニア”の重元充役に矢本悠馬、“ヒステリック女”の名張純江役に佐久間由衣、“スマホを落としただけ女”の静原美冬役に山田杏奈、“ゴマすり女”の下松孝子役に大関れいか、“場違い小娘”の星川麗花役に福本莉子、“関西のおっちゃん”の出目飛雄役に塚地武雅、“クレーマーおばちゃん”の高木凛役にふせえり、“執事中の執事”の管野唯人役に池田鉄洋、“超絶チャラ男”の立浪波流也役に古川雄輝、“わがまま御曹司”の七宮兼光役に柄本時生と、いまをときめく若手俳優から実力派俳優まで、個性豊かなキャストが勢ぞろい!また、葉村&比留子&明智の「ワトソン×ふたりのホームズ」が写し出された最新ビジュアルも解禁。壁一面に武器が飾られた怪しげな部屋に佇む3人、全面に謎の手形が怪しく光り、「ようこそ、奇想天外の密室ミステリーへ」のコピーに相応しい、謎めくビジュアルが完成した。なお、本作の公式ホームページ限定で葉村(神木さん)&比留子(浜辺さん)&明智(中村さん)が予告映像に副音声として登場する副音声付予告動画も公開されている。『屍人荘の殺人』は12月13日(金)より全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:屍人荘の殺人 2019年12月13日より全国東宝系にて公開©2019『屍人荘の殺人』製作委員会
2019年08月21日客席への同時VR映像配信を演出に取り入れた“新たな演劇”、VR演劇『Visual Record ~記憶法廷~』がこの度誕生。吉倉あおい・岡本至恩の出演で、6月に上演されることとなった。本作で主演を務めるのが、人気ファッション誌にてモデルとして活躍し、初主演映画『ゆるせない、逢いたい』で国内外で高い評価を得た吉倉。舞台は3月に行なわれた朗読劇『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』以来の2度目となり、初の単独主演となる。被告人・樋口役は、ファッションモデルや大手TVCMなどで活躍しながら、『テラスハウス』軽井沢編にて“テラスハウス史上No.1イイ奴”として話題を呼んだ岡本が務め、そのほか、山口景子、小築舞衣、サトウヒカル、堤匡孝らが出演する。演出は、TAIYO MAGIC FILM主宰で、齊藤工監督作『Blank13』にて脚本も務めた西条みつとし。脚本は、緻密な脚本で演劇玄人をも唸らせるロジカル・コメディで有名な電動夏子安置システム主宰の竹田哲士が、今作のために書き下ろした。作品は、“モノ”が目撃した記憶(ヴィジュアル)を取り出すことが可能になった、近未来の裁判を描く。被告人・樋口(岡本)にかけられた殺人容疑を裁くために招集された門倉(吉倉)はじめ代表陪審員たち4名は、サイバー・テロによって、不完全にしか記録されていないさまざまなヴィジュアルをもとに隠された真実を追究していく。樋口を裁くのは門倉たち代表陪審員の4名と、陪審員である客席の“あなた”だ。あわせて、主演の吉倉、岡本のコメントが公開された。■吉倉あおい(門倉真澄役)近い将来もしかしたら……と思えてしまうようなSFミステリー。観に来てくださる方にも陪審員として一緒に推理して頂きます!VRでしかできない演出で1秒たりとも目が離せません。私自身舞台初挑戦になりますが、楽しんで臨めたらと思っています!■岡本至恩(樋口克哉役)樋口克哉役の岡本至恩です。今回、VR×演劇というとても新しい取り組みに参加できることを大変嬉しく思います!初めての舞台のお仕事で緊張もありますが、先日台本も読ませて頂き、企画、ストーリー共にとても面白く頭の中で思い浮かべてはワクワクしております!(笑)そのワクワクを少しでもリアルに皆さんにお伝えできるよう頑張りますので、応援よろしくお願いします!!VR演劇『Visual Record ~記憶法廷~』公演日程:6月27日(木)~7月1日(月) 全12公演予定劇場:中目黒ウッディシアターチケット料金:6,000円※他、各種割引あり。
2019年04月25日集英社「週刊少年ジャンプ」で連載中の古舘春一のバレーボール漫画「ハイキュー!!」。2015年にハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」と題して舞台化、これまで数々の名勝負を繰り広げてきた。そして2018年10月の前作で主役の烏野高校キャストが卒業。2019年4月、物語の舞台を宮城から東京へと移し、音駒高校を中心とした新章が幕を開けた。【チケット情報はこちら】春の高校バレー東京都代表の座をかけ、音駒高校、梟谷学園高校、戸美学園高校が熱戦を繰り広げる“東京の陣”。演出・脚本のウォーリー木下がゲネプロ前の会見で「映像、振付、音楽を刷新。まだまだ進化している」と話したように、巨大モニターやLEDなどデジタル技術をふんだんに取り入れつつも、役者たちの身体能力を最大限に生かしたアクロバットやパフォーマンスでも魅了した。狙った獲物を抜群の瞬発力で仕留める音駒高校。チームの中心人物は永田崇人演じる狐爪研磨と近藤頌利演じる黒尾鉄朗で、静と動という対照的な存在が鮮やかだ。思慮深い狐爪を軸に、黒尾らチームメイトが彼の周辺で大きなうねりを見せた。お祭り騒ぎのように盛り上げる梟谷学園高校は、中心人物の木兎光太郎役を桜庭大翔が熱演。長身を生かした熱血プレイヤーを演じた桜庭は、初舞台とは思えぬ頼もしさを見せた。巧みな心理戦で相手チームをじわじわと追い詰める、狡猾で冷血な戸美学園高校。その頭脳である大将 優役を演じた福澤 侑は、ポーカーフェイスで相手を惑わせる難役をクールに演じ、勝負のゆくえを見守る観客をも翻弄した。試合の見せ方も絶妙だ。ネットやコートをほぼ介さず、混然一体となりながらも、アクロバットやフォーメーションでバレーボールという競技の醍醐味を味わわせてくれた。もちろん青春群像劇の要素もふんだんにちりばめ、バレーに駆ける彼らのかけがえのない一瞬一瞬をキラキラと映し出していた。シリーズも7作目。これまでを知るファンの方には新鮮に描く一方、山本あかね役の重石邑菜と灰羽アリサ役の楓がストーリテラーの役どころとなり初心者を誘う。“東京の陣”の背景や展開を分かりやすく解説するふたり。彼女たちの存在が、今作から演劇「ハイキュー!!」の世界に飛び込んでも躊躇なく楽しめることを保証している。ヒップホップの要素もさらに取り入れ、試合中もキャストたちが会場をあおっていく。“観るだけ”にとどまらない、演劇「ハイキュー!!」ならではのエンターテイメントをぜひ体感してほしい。4月14日(日)まで、大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて上演後、20日(土)・21日(日)は宮城で公演を実施。東京公演は4月27日(土)から5月6日(月・休)まで、東京・TOKYO DOME CITY HALLにて。取材・文:岩本和子
2019年04月15日膨大な演劇作品の中から当たりを見つけるのは、初心者には至難の業。そんな人にとって『現代演劇大全』は格好のナビ。本の後半には大衆演劇という異界なページも…。その担当編集ヤスとユカが魅力を熱く語ります。これも現代演劇のひとつの形。大衆演劇という沼の誘惑…。ヤス:知り合いに勧められて浅草の木馬館に一見(ひとみ)劇団を観に行ったら、とにかく圧倒されて。お芝居がめちゃくちゃかっこいいし、舞踊ショーも着物やかつらを見てるだけでびっくりするし。失礼ながら大衆演劇ってB級のイメージがあったけど、演劇の一ジャンルとして純粋に面白い。特に、一見好太郎座長の芝居が最高。小さい劇場は他にもあるけど、あれだけ熱量のある芝居を目の前で観られるっていうのは、今まで味わったことがなかった。五臓六腑に刺さってくるのよ。感動も涙も半端ない!ユカ:私も、講談を聞きに木馬亭には行ったことあったけど、隣の木馬館で大衆演劇をやってることさえ知らなかった。でも、ヤスに誘われて観に行ったらすごいエネルギーで、座長の色気にもやられた…。ヤス:1600円で3時間半堪能できるってコスパもすごい。しかも1か月の公演中、毎日演目が変わる!ユカ:お花(ご祝儀の現金)がつくっていう、他の芝居では絶対見られないシステムも見どころ。自分では花をつけられなくても、他の人がつけるのを見てるだけでも楽しめます。客席と舞台が一体化するんですよ。ヤス:ハンチョ(掛け声)も面白い!一緒に舞台を作ってるような感じで。ユカ:関西だとさらににぎやかで、20代の女の子もキャー!って感じで観てるよね。ヤス:それに、舞踊ショーは写真が撮り放題っていうのもうれしい。ユカ:終演後に役者さんが表に出てきて、握手したりもしてくれるのよ。――地下アイドルみたいですね。別料金出すと2ショット撮れたり。ヤス:お金渡さなくてもいいのよ。ユカ:そう…渡さなくていいの。ヤス:芝居の出来がイマイチだったとしても劇場空間全体を楽しめるから、なにかしらお土産はあるはず。――初めての人におすすめは?ヤス:本でたっぷり取材してますが、まずは一見劇団。そして、最近テレビで人気の梅沢富美男さん。お約束をこれほど鮮やかに面白くやってのける役者は他にいません。――初心者が直近で観に行くなら?ヤス:4月に浅草の木馬館に一見劇団が出ます!木馬館は昼夜で演目が変わるから、一日中楽しめます。ユカ:お花見の行楽気分と一緒にね。抜群のイケメンっぷりと女形姿が同じ役者とは思えない一見好太郎座長。座員はほぼ家族。演劇が家業という形態ゆえに応援し続けたくなるのも他の演劇にない魅力。ヤス大衆演劇のせいで服がヒョウ柄だらけに。好物はカレーと中村吉右衛門。ユカ建築系ライターなのにスマホ内写真が大衆演劇一色に。好物はアジフライ。『現代演劇大全 いま観るべき 舞台のすべてがわかる』 本の前半では、NODA・MAP 、劇団☆新感線などいまや老舗的存在から、本誌連載でおなじみの月刊「根本宗子」など気鋭の劇団、三谷幸喜や栗山民也といった演劇人まで、何がどういいのかを多くの舞台写真や資料とともに詳細に解説。面白い演劇が見つかるキーワードが全162ページに凝縮。発売まもなく二刷に。マガジンハウス2700円※『anan』2019年3月6日号より。写真・水野昭子(by anan編集部)
2019年03月01日近年、コミュニケーション教育の観点から注目を集めている演劇。演劇を作るだけでなく、鑑賞することによっても十分な教育効果が得られることは『観劇に出かける親子は驚異的に少ない。メリットだらけの演劇鑑賞、しないなんてもったいない!』で以前、紹介しました。しかし、演劇はまだまだ文化として一般的ではありません。「子どもと観劇したいけれど何を見にいって良いかわからない……」と感じている方も少なくないのではないでしょうか。そんな方のために、子どもとの初めての観劇におすすめの団体とその作品を紹介します。観劇で育まれる子どもの「感受性」団体の紹介の前に、観劇で得られる教育的効果を確認しておきましょう。前出の記事『観劇に出かける親子は驚異的に少ない。メリットだらけの演劇鑑賞、しないなんてもったいない!』では、演劇鑑賞のメリットを以下のようにまとめています。1. 様々な感情を体験し、感情表現が豊かになる2. 共感する力、社会性が育まれる3. 家族間のコミュニケーションが促進されるまた、現代演劇の振興を手がける日本芸能実演家団体協議会も、演劇鑑賞の効果について次のように解説しています。演劇を鑑賞すると、鑑賞者はその物語を通じて、感情が揺さぶられる。これは、日常で体験するコミュニケーション内でより、ダイナミックな感情の動きである。一方であくまでも疑似体験であるため、ある意味安全に様々な感情が抽象的に体験される。(引用元:公益社団法人日本劇団協議会|「芸術団体における社会包摂活動の調査研究」報告書)テレビや映画と違い、観劇には「直接性」と「過剰さ」があります。子どもたちは、スクリーンやモニターを挟むことなく「直接」、「過剰」に表現されたダイナミックな感情の動きを体験することができるのです。この体験が、子どもの「感受性」を育てます。そして、演劇で物語を疑似体験することで、日常においてもでも、他人の置かれた状況を想像する力を養うことができるでしょう。幼少期にこのような「感受性」を身につけた子どもは、成長するにしたがいコミュニケーション能力をも身につけることができると言われています。ほかにも、表現を楽しむ力などを養うことにもなるはず。こんなに教育効果の高い「観劇」、まさに「しないなんてもったいない!」ですね。子どもと一緒に本気で楽しめる作品5選!それでは、定期的に子ども向けの公演を行っている団体とその作品をご紹介します。観劇は子どもだけでなく大人も一緒に楽しむことが大切です。なぜならば、親の興味や趣味嗜好が子どもの好みに大きく影響を与えるから。親がなんだか楽しそうにしているもの、そこに子どもは憧れを感じ、興味を示すのです。ですから是非、「これは自分が見てもおもしろそうだぞ!」と思う作品を選んでみてくださいね。【劇団四季】■『裸の王様』日程:2019年5月4日(土)〜12月演劇といえば劇団四季を想像される方も多いのではないでしょうか。劇団四季は全国に専用の劇場を持つ、日本最大のミュージカル劇団です。ミュージカルは歌や踊りが含まれ、演劇の中でも特にダイナミックな体験を得ることができます。そのため、子供が飽きにくく、初めての観劇に向いているでしょう。劇団四季は子ども向けのファミリーミュージカルを毎年4本作成しています。2019年の作品の中でのおすすめは、劇団四季が作成した初めての子供向け作品であり、今も愛され続けている『裸の王様』です。台本は詩人・演出家として知られる寺山修司氏が執筆。世界で一番たくさんの服を持っているおしゃれな王様の元にやってきた、デザイナーのスリップとスリッパが引き起こす騒動を描きます。誰もが知っているアンデルセンの名作を、寺山氏が幻想的に再構成した『裸の王様』は大人も子どもも楽しむことができます。【日生劇場】■谷桃子バレエ団 バレエ『眠れる森の美女』日程:2019年8月23日(金)〜8月25日(日)1993年の日生劇場開館30周年を記念して始まったファミリーフェスティヴァルは、劇場主催ということで演劇だけでなく、クラッシクコンサートやバレエなど舞台芸術全般を楽しめます。毎年7月後半から8月にかけて4演目が行われますが、2019年作品のおすすめは、古典バレエの名作『眠れる森の美女』です。少し硬いイメージのするバレエですが、豪華な舞台セット、オーケストラの生演奏、訓練されぴったりと揃ったダンスに、お子さまはきっと圧倒されることでしょう。また、言葉がメインにならない分、想像力を養うこともできます。バレエを習い始めたお子さまに「本物」を見せてあげることで、お子さまの練習スイッチが入るかもしれませんよ。【演劇集団円】■円・こどもステージNo.38『青い鳥』日程:2019年12月21日(土)〜12月27日(金)演劇集団円は俳優の橋爪功が代表を務める劇団です。普段は難解な大人向けの内容ですが、毎年12月21日〜27日は「円・こどもステージ」を上演しています。この「円・こどもステージ」、良質な台本と音楽から数々の賞を受賞していて、かなり高い評価を受けています。かつては、詩人の谷川俊太郎が台本を担当したこともあるのです。2019年に38回を迎える「円・子どもステージ」ではモーリス・メーテルリンクの『青い鳥』を上演します。名作童話として知られていますが、元は童話劇として作られました。実際に上演されている作品を見たことのある方は少ないのではないでしょうか?チルチルとミチルの物語を通して、子どもに生と死、喜びと悲しみなど普遍的な問題を豊かなイメージとともに投げかけます。熟練した俳優の演技も魅力です。【人形劇団プーク】■人形劇団プーク×さくらプラザ こどもの日スペシャル!『三びきのやぎのがらがらどん』&『いつもちこくのおとこのこ』日程:2019年5月5日(日)人形劇団プークは1929年にできた老舗の人形劇団です。人形劇はアニメや絵本と同じくデフォルメされたキャラクターを用いるため、人間では限界のある豊かな世界を表現することができます。『かいじゅうがまちにやってきた』や『エルマーのぼうけん』など、有名な絵本を原作とした人形劇を上演しているため、子どもにとって観劇のハードルが低いでしょう。劇団が運営している、絵本から飛び出てきたような可愛らしいプーク人形劇場は全席が子ども仕様になっているので、その点でもおすすめです。人形劇団プークは毎年いくつかの演目をレパートリーとして用意しており、全国の劇場や学校など様々なところで公演を行なっています。その中で、2019年のこどもの日に戸塚区民センターさくらプラザで上演される『三びきのやぎのがらがらどん』&『いつもちこくのおとこのこ』を紹介します。『三びきのやぎのがらがらどん』は子どもの頃に読んだことのある方も少なくないのではないでしょうか。 『いつもちこくのおとこのこ』はブルガリアの美術家の手がける不思議な世界が魅力です。【鳥の劇場】■『鳥の演劇祭(タイトル未定)』 ※リンクは『鳥の演劇祭11』日程:2019年10月26日(土)~11月17日(日)「鳥の劇場」は鳥取県鳥取市で同名の劇場を運営する劇団です。地域とのつながりを大切にした取り組みが評価され全国的にも注目を集める鳥の劇場ですが、子ども向けのプログラムに特に力を入れています。託児サービスや子ども向け演劇だけでなく、「小鳥の学校」という子ども向け演劇学校や、高校生と海外のアーティストのワークショップなど数々の試みを実施しているのです。その中で最も大きな試みが毎年秋に行われる『鳥の演劇祭』です。鳥の劇場のある城下町、鹿野町全体を会場とし、世界中のカンパニーの作品を上演するだけでなく、様々なお店を誘致し、町歩きも楽しめる演劇祭です。サーカスや写真家が家族写真を撮影してくれる企画も実施しています。演劇教育で実施されていることがほぼ全て体験できるのが魅力です。2019年は日中韓共同開催の国際演劇祭「BeSeTo(ベセト)演劇祭」との合同開催だそう。これはかなり楽しめる内容だと思います。旅行も兼ねて、緑に囲まれた環境で、演劇漬けの一日を送ってみませんか?子どもが騒ぐかもしれないと不安な方へ子どもとの観劇を考えたとき、どうしても頭に浮かんでしまうのが「子どもが騒いでしまうかも……」という不安。でも安心してください。子ども向けの演劇は、劇団も他の観客も子どもが騒ぐことは織り込み済みなため、多少うるさくしても大丈夫。とはいえ、事前にしっかりと子どもに観劇マナーを教えておくことでもある程度対策できるでしょう。しかし、実際行ってみるまで何が起こるかわからないもの。そこで、そんな不安を解消するための対策を2つ紹介します。1.通路側の席に座る通路側に座ることで、他の人に迷惑をかけることなくロビーに戻ることができます。また、四季劇場は客席後方に前面がガラス張りの親子観劇席を用意していたり、日生劇場ではロビーにモニターを設置していたりなど、大きめの劇場では子どもが落ち着くまでの間も観劇できるサービスを用意しています。子どもが騒いでしまう危険性が高い時は、そのようなサービスのある大きめ劇場に訪れると良いでしょう。2.アウトリーチを活用する「子どもが騒いでしまうことが不安」なのは、知らない他の親子の観劇の邪魔をしてしまうかもと考えてしまうからですよね。だったら、子ども会などで劇団を呼んでみてはどうでしょうか。舞台芸術作品を劇場以外の場所で上演する(アウトリーチ)を行なっている子ども向け劇団は少なくありません。例えば、子ども向け作品を多数上演しているTheatre Ort(シアター・オルト)は「よみきかせ」の気軽さと「おしばい」の迫力を組み合わせた「よみしばい」を実施しています。園や子ども会などに提案してみてはいかがでしょう。***演出家の平田オリザさんを学長に迎えた、演劇を専門的に学べる国内初の国公立大学の開校が発表されるなど、ますます注目を集める演劇教育。東京大学の推薦入試実施など、教育におけるコミュニケーション能力の比重は徐々に大きくなっています。コミュニケーション教育に非常に効果的な演劇を、まずは気軽な観劇から始めてみてくださいね。(参考)Study Hackerこどもまなびラボ|観劇に出かける親子は驚異的に少ない。メリットだらけの演劇鑑賞、しないなんてもったいない!劇団四季日生劇場ファミリーフェスティヴァル演劇集団円人形劇団プーク 鳥の演劇祭11 |”BIRD” Theatre Festival TOTTORI 11劇団四季|心を育む 劇団四季ファミリーミュージカル 2017Theatre Ort|プロフィール of Theatre Ort神戸新聞NEXT|演劇学ぶ初の国公立大平田オリザさん学長に
2019年01月31日公園や街角に設置された“スイッチ”に書かれたお願い事を実行(=押す)すると、突如始まる短い演劇。スイッチを押した人をゆるやかに巻き込みつつ始まる“作品”を、さまざまな形で発表しているスイッチ総研が、なんとお正月の浅草に現れる。それが「江戸まち たいとう芸楽祭冬の陣オープニングステージ」に登場する『浅草新仲見世商店街スイッチ』。「最初は、横浜の公園で通りすがりの方にも気軽に観てもらえるような何かを作れないか、という話から始まったんです。ただ、俳優の身で言うのも何ですが、縁のない方にとって演劇って圧が強いイメージがあると思うんです。目の前で唐突に始まった場合、参加したくなくても無視しづらい雰囲気がある。そこに引っかかっていたので、スイッチという仕掛けをみんなで考えたんです。観たい方がいて、押してくれればお見せしますよ、という形が、押し付けがましくなくてしっくりきたんです」とは所長の光瀬指絵さん。そこに、副所長の大石将弘さんが「僕らも好きで演劇をやっているんで、嫌われたくないんで(笑)」と付け加える。これが大好評を博し、小豆島や六本木の街中など各所に招聘されて上演するようになった。そして現在までに、400個以上のスイッチが作られている。「毎回、上演する土地でしかできないことを考えています。その土地の歴史や名産、そこにある建造物をお借りして作ることも。その方が面白いと思うので」(光瀬さん)上演場所が決まったら、その地の特性を把握するため、街をひたすら歩いてロケハンし、アイデアを練る。「くだらないけれど、つい笑っちゃうようなスイッチが多いかもしれません(笑)。ただ、どんなに面白くても、不快に思う人が一人でもいるようなネタはNG。参加者は、あくまでも通りすがりの方。チケットを買って、自主的に足を運ぶ公演とは違いますから」(光瀬さん)となると、新年の浅草新仲見世商店街でのスイッチが気になるところ。「浅草ならではのお店が多いので、商品を手に取ると始まったりすると面白いなと思います」(光瀬さん)「スイッチを体験された方が、それをきっかけに、浅草という土地や地元の店まで興味を広げてくれたらうれしいですね」(大石さん)2019年1月6日(日)15:00~15:30会場/浅草新仲見世商店街各所作/スイッチ総研総合演出/光瀬指絵観覧無料予約不要江戸まち たいとう芸楽祭実行委員会事務局 TEL:03・5246・1328(月曜~金曜 9:00~17:00)所長の光瀬指絵さんはニッポンの河川という劇団、副所長の大石将弘さんは、ままごととナイロン100℃にも所属する俳優。「スイッチを体験して、演劇ってイケてるなと思ってもらえたら」※『anan』2019年1月2・9日号より。写真・中島慶子(光瀬さん、大石さん)取材、文・望月リサ(by anan編集部)
2019年01月01日「ぐるぐるナインティナイン」の新春特番「ぐるナイおもしろ荘!日本で一番早いネタ祭!誰か売れて頂戴!」が12月31日(月)深夜、日本テレビで放送。ブルゾンちえみ、ひょっこりはんといった芸人をブレイクさせてきた本番組だが今年は誰が売れる!?「おもしろ荘」では過去に「ブルゾンちえみ with B」が出演、優勝したことがきっかけで大ブレイクしたほか、昨年は「ひょっこりはん」が出演、その後の活躍はご存じの通り。毎年本番組から人気芸人が生まれている。今回も一躍ブレイクを狙って「サツキ」「ゼスト」「セルライトスパ」「ソノヘンノ女」「ねこじゃらし」「ぺこぱ」「まんぷくユナイテッド」「夢屋まさる」「レオタードゆり」「ワールドヲーター」の10組が登場する。またゲストとして過去に本番組からブレイクを果たしたブルゾンさん、ブリリアンをはじめ有吉弘行、出川哲朗、藤田ニコル、さらに俳優の大泉洋、菅田将暉が出演。笑いにこだわる大泉さん、菅田さんを爆笑させる芸人は誰か?怒涛の笑いの攻勢で平成最後の年明けを迎えるのもいいかも!?今回ゲスト出演する大泉さんは主演映画『こんな夜更けにバナナかよ愛しき実話』が現在絶賛全国公開中。大泉さんが幼少期から筋ジストロフィーという難病を抱えながらも、病院を抜け出し多くのボランティアと風変わりな自立生活を送った鹿野靖明という実在の人物を演じ主演、靖明を支えるボランティア役で三浦春馬、高畑充希らが出演するほか、萩原聖人、佐藤浩市、原田美枝子らも共演。菅田さんは主演ドラマ「3年A組―今から皆さんは、人質です―」が2019年1月6日(日)22時~日本テレビ系にて放送開始(初回30分拡大、2話以降22時30分スタート)。卒業まで残り10日となったとある高校で、菅田さん演じる担任美術教師・柊一颯が29人の生徒を人質に“最後の授業”を始める…という物語で、生徒役で「GENERATIONS from EXILE TRIBE」片寄涼太、川栄李奈、上白石萌歌、堀田真由、今井悠貴、今田美桜、大原優乃、福原遥、箭内夢菜ら注目のキャストが揃った。「ぐるナイおもしろ荘!日本で一番早いネタ祭!誰か売れて頂戴!」は12月31日(月)深夜24時30分~日本テレビで放送。(笠緒)
2018年12月31日おうちのインテリアの中心ともいえるテレビボード。テレビの周りは意外とごちゃつきやすく、生活感も出てしまいがち。そこで、よりお部屋に合うおしゃれなテレビボードにするためのDIYアイデアやリメイク術、収納術を大公開!こだわりの一台を手に入れて、テレビ周りの空間をよりおしゃれにアップグレードしちゃいましょう♪テレビボードの選び方!リビングの顔ともいうべきテレビ台用ローボード。長く使用し部屋のイメージにも関わる家具なので、サイズ感や丈夫さ、デザインも良く考えて購入したいですよね。こで20~50代の主婦50人を対象に、テレビ台用ローボードについてアンケート調査をしてみました。ローボードを購入した経験のある主婦のリアルな声はきっと皆さんの参考になるはず!【テレビ台用のローボードを買う時のポイント】まずはテレビ台として使うローボードを購入する際、主婦のみなさんがどんなところに注目しているのか聞きました。アンケートの結果、最も多かったのは「大きさ」を重視するという意見。■「上に乗せるテレビとのバランスや部屋に置いた時の大きさのバランスって重要」(40代・パート)部屋やテレビとの大きさの「バランス」をとることがポイントとなります。邪魔にならず、物理的・見た目の両面においてテレビの存在をしっかり支えられるようなサイズ感が好まれることがわかりました。次いで気になるポイントは「雰囲気」。北欧風、西海岸風などインテリアの好みに合ったものにしたいというのは、女性ならではの意見ですね。「素材」も雰囲気に関わるので見逃せません。テレビを見ると必然的に目に入ることになるローボード。部屋の雰囲気から浮いてしまわないものを選ぶ必要があります。シンプルだけどデザイン性にも優れたものがテレビ台としては最適です。また、収納や機能性に優れたローボードは便利に使用できます。テレビはどこの家庭にでもあるものなので、単なるテレビを置く台にしておくのはもったいないですね。■「テレビ関係のものが増えすぎたのでその辺りをスッキリ収められるようなものがいい」(20代・専業主婦)■「素材や大きさ、雰囲気も大切ですが、一番は使いやすさ」(20代・専業主婦)という意見も。テレビボードを購入する際の参考にしてみてくださいね。▼詳しい記事はこちら▼主婦50人に聞いたローボード(テレビ台)の選び方&ニトリ商品を紹介組み合わせるだけの簡単テレビボードDIY術とはいえ、欲しいデザインやサイズのテレビボードをいざ探してみると、なかなかお気に入りが見つからないという悩みも。そんな時は自分で作っちゃいましょう!wagonworksさんは、元のパイン材を再利用して、テレビボードをDIYされたそうです♪こんなにおしゃれなテレビボード、規制品ではなかなか見つけられませんよね?しかも、基本的な構造は2個のボックスを組み合わせるだけというのだから驚きです。収納したいアイテムに合わせて引き出しをつけたり、扉をつけたり。これぞDIYの醍醐味ですね。▼詳しいアイデアはこちら▼欲しいテレビボードが見つからなかったら!2個のボックスと2枚の板だけで収納抜群のテレビボードを作ろう!シンプル男前なテレビボードのお手本macahomeさんのこちらの作品は、足場材を天板にリメイクしたアイデアです。あとは角材と、合板、これだけで男前なテレビ台を作ることができますよ♪脚を黒く塗ったおかげでアイアン風に見えなくもないという点がお気に入りとのこと。収納力もバツグンなので、ぜひ参考にしてくださいね。▼詳しいアイデアはこちら▼簡単!足場板を天板に使っておしゃれで男前なテレビ台をDIY!ヴィンテージ感がおしゃれなインテリアに!+ForestBook+MayuInoueさんは、ヴィンテージ感のある樽っぽいテレビ台を目指して格安で家具を作ってみたとのこと。既製品のテレビ台の寸法を参考に設計図を作り、制作費を抑えるために、「どの木材がサイズが合うか」ではなく「この木材でどう合わせるか」から入るのが+ForestBook+MayuInoueさん流。1×4と30×40の杉の角材のみで作られたそうです!リンクから詳しい作り方や工程をチェックできますよ♪▼詳しいアイデアはこちら▼樽っぽいテレビ台チキンネットがおしゃれテレビボードのワンポイントにDIYで作ったテレビボードに、チキンネットで扉をつけたyukaさん。タッカーを使えば簡単にカッコイイ扉を簡単に作ることができるそうです。存在感のあるテレビボードだからこそ、ちょとした工夫でインテリア全体が締まります。DIYされた方も、これからトライする方も、空間全体のイメージを考慮しながら作ってみましょう!▼詳しいアイデアはこちら▼チキンネットで扉DIY!タッカーを使って簡単にカッコイイ扉を作るテレビボードに欠かせない!収納力UP術♪テレビのほか、デコーダーやプレイヤーなど、テレビボードに収納したいアイテムはいっぱい!既製品の場合、入れたいものの大きさに合わなかったり、容量が足りないんてこともありがちですがDIYならシンデレラフィットなテレビボードを作ることができます。maacoさんは木材を組み合わせて作ったテレビボードに、キャスターをつけて可動式に。手持ちのレコーダーに合わせて棚を作ったとのこと。木材はワンバイフォー材を使ったので、強度も抜群!▼詳しいアイデアはこちら▼テレビラックの収納DIY!【テレビレコーダーの可動式ラック編】テレビ周りの天敵!コード類をすっきり収納するおしゃれDIYテレビ周りのオードのごちゃつき問題に頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか?HANDWORKS*RELAXさんのアイデアなら、一気に解消されますよ♪コード類を収納するボックスをスペースにきれいに収まるようにDIYしたアイデア。一見、ティッシュボックスのようなこちら、DIYだからこそ家庭それぞれのサイズに見直せる収納グッズとして使うことができそうです。余った端材で作ることができるので、コスパにも優れています。▼詳しいアイデアはこちら▼コード類のごちゃごちゃを解決!端材でケーブルボックスをDIY!ひと味足りない……テレビボードを大胆リメイク!規制のテレビボードを、リメイクしておしゃれに大変身!icchiさんのアイデアは、もとのテレビボードを生かすので、初心者でもトライしやすいのがポイントです。ちなみに、もとのテレビ台がこちら。見違えるように大胆にリメイク!アンティークの風合いが素敵なテレビボードに生まれ変わりましたね♪▼詳しいアイデアはこちら▼テレビボードをDIY‼️シンプルな市販テレビボードが、ウッディなおしゃれ家具に大変身!比べてみると一目瞭然!あーつんさんは、既製のシンプルなテレビボードを木材を使ってリメイクされたそうです。引き出しもつけたことによって、DVDやCDなどもスッキリ収納できるようになったとのこと。このように、もとを生かしてDIYをすれば、サイズ間違いなどもなく、簡単にリメイクすることができます。今のテレビボードに満足していないという方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。▼詳しいアイデアはこちら▼【テレビ台DIY】ニトリのシンプルなテレビ台をリメイクDIYで大変身!いかがでしたか?ここで紹介したアイデアを参考に、みなさまのお部屋のテレビボードを自分好みにしてみてくださいね♪
2018年12月24日ミステリー小説『屍人荘の殺人』が実写映画化。2019年12月13日(金)に公開される。主演は神木隆之介。話題の新感覚ミステリー小説『屍人荘の殺人』実写化今村昌弘のデビュー作である小説『屍人荘の殺人』は、「このミステリーがすごい!」、「週刊文春ミステリーベスト10」、「本格ミステリ・ベスト10」など、2017年国内主要ミステリーランキングの1位を獲得。その後「第18回本格ミステリ大賞」も受賞。デビュー作としては史上初の4冠を達成した、前代未聞のトリックと連続するサプライズが魅力の新感覚ミステリーだ。物語の舞台は、山奥に佇むペンション。主人公の葉村と、その先輩・明智は、謎の女子大生探偵・剣崎に誘われ、大学生サークルの夏合宿に参加し、そこに宿泊。そこから主人公たちは“想像を絶する”状況に遭遇する。ペンション内で起こる止まらない連続殺人に、逃げ場のない恐怖……。絶望と究極の密室の中、葉村は、明智は、そして剣崎は前代未聞の謎を解き明かし、生き残ることができるのか?閉ざされた“異常”な空間で、探偵たちが体力と知能と命を削り合う、新感覚の本格ミステリーが繰り広げられる。神木隆之介が主演、浜辺美波&中村倫也も出演主人公・葉村譲。ミステリー愛好会に所属し、強引な「探偵たち」に翻弄される大学生。愛好会・会長で自称“ホームズ”の明智に振り回される日々を送る。推理が当たらない万年助手だったが、ワトソンのごとく探偵の助手として立ち回りつつ、前代未聞・絶体絶命の状況に立ち向かっていく。演じる神木隆之介は、『桐島、部活やめるってよ』、『バクマン。』、『フォルトゥナの瞳』など話題作に出演し、『君の名は。』、『メアリと魔女の花』では声の出演も果たしている実力派。ヒロインの女子大生探偵・剣崎比留子役に浜辺美波剣崎比留子は謎の美人女子大生探偵で物語のヒロイン。卓越した推理力で警察からも信頼され、主人公たちを前代未聞の謎へと誘う。剣崎比留子を演じるのは、映画『君の膵臓をたべたい』で初主演を務め、『センセイ君主』にも出演している女優の浜辺美波。ミステリー愛好会の会長・明智恭介役に中村倫也明智恭介は“神紅のホームズ”の異名をとるミステリー愛好会の会長。事件にとにかく首を突っ込みつつ、葉村譲(神木隆之介)とともに学内の事件を推理する“ホームズ”と“ワトソン”と自称している。演じる中村倫也は、連続テレビ小説「半分、青い。」で話題を呼び、『孤狼の血』にも出演した。個性豊かなキャラたち進藤歩(葉山奨之):先輩のパシリ重元充(矢本悠馬):ホラー映画マニア名張純江(佐久間由衣):ヒステリック女静原美冬(山田杏奈):スマホを落としただけ女下松孝子(大関れいか):ゴマすり女星川麗花(福本莉子):場違い小娘出目飛雄(塚地武雅):関西のおっちゃん高木凛役(ふせえり):クレーマーおばちゃん菅野唯人(池田鉄洋):執事中の執事立浪波流也(古川雄輝):超絶チャラ男七宮兼光(柄本時生):わがまま御曹司監督は木村ひさし、脚本は蒔田光治監督は、ドラマ「99.9 -刑事専門弁護士-」シリーズをはじめ、『劇場版ATARU』や『警部補矢部謙三』シリーズを手掛けた木村ひさしが務める。脚本には、『TRICK』シリーズをはじめ、ドラマ「MR.BRAIN」や「金田一少年の事件簿」シリーズと、推理もの脚本に定評のある蒔田光治が参加している。主題歌はPerfumeさらに、主題歌はPerfumeが担当。中田ヤスタカがこの映画のために書いた新曲「再生」のアップテンポな音楽が、Perfumの歌で物語に華を添える。ストーリー神紅大学のミステリー愛好会に所属する葉村譲(神木隆之介)と明智恭介(中村倫也)は学内の事件を推理する自称“ホームズ”と“ワトソン”。しかし葉村はミステリー小説オタクなのに全く推理が当たらない万年助手。事件の匂いを嗅ぎつけては首を突っ込む会長の明智に振り回される日々を送っていた。そんなある日、2人の前に剣崎比留子(浜辺美波)という謎の美人女子大生探偵が現れ、ロックフェス研究会の合宿への参加を持ちかける。部員宛てに謎の脅迫状が届いたこと、去年の参加者の中に行方知れずの女子部員がいることを伝え、葉村と明智の興味をひく。3人が向かった先は山奥に佇むペンション“紫湛荘(しじんそう)”。そこに次々と現れるクセモノだらけの宿泊者。しかし葉村たちは想像を絶する異常事態に巻き込まれ、立て篭りを余儀なくされる。一夜が明け、ひとりの惨殺死体が発見される。それは死因もトリックも全てが前代未聞の連続殺人の幕開けだった――。詳細映画『屍人荘の殺人』公開日:2019年12月13日(金)出演:神木隆之介、浜辺美波、中村倫也、葉山奨之、矢本悠馬、佐久間由衣、山田杏奈、大関れいか、福本莉子、塚地武雅、ふせえり、池田鉄洋、古川雄輝、柄本時生監督:木村ひさし脚本:蒔田光治原作:「屍人荘の殺人」(今村昌弘/東京創元社)配給:東宝
2018年12月09日神木隆之介が史上初、デビュー作にして“ミステリーランキング”4冠を達成した話題のミステリー「屍人荘の殺人」の実写映画化に“探偵助手”として主演、“W探偵”として浜辺美波と中村倫也が出演することが分かった。原作は、「このミステリーがすごい!」「週刊文春ミステリーベスト10」「本格ミステリ・ベスト10」と2017年の国内主要ミステリーランキングで1位を獲得、その後「第18回本格ミステリ大賞」も受賞し、東野圭吾「容疑者Xの献身」以来、そしてデビュー作としては史上初の4冠を達成した今村昌弘のミステリー小説。独創的なトリックと前代未聞の仕掛けでミステリー小説の常識を覆し、有栖川有栖、綾辻行人ら人気作家たちが大絶賛、一大ブームを巻き起こしている原作が、いま最も旬な実力派俳優陣と、邦画界が誇る超一流トップクリエイターによって映画化が実現。物語の舞台は、山奥に佇むペンション。主人公の葉村と、その先輩・明智は謎の探偵少女・剣崎に誘われ、大学生サークルの夏合宿に参加し、そこに宿泊する…。と、ここまではミステリーにはよくある展開だが、そこから主人公たちは“想像を絶する”状況に遭遇することに。ペンション内で起こる止まらない連続殺人に、逃げ場のない恐怖…。絶望と究極の密室の中、葉村、明智、そして剣崎は前代未聞の謎を解き明かし、生き残ることができるのか!?閉ざされた“異常”な空間で探偵たちが体力と知能と命を削り合う、新感覚の本格ミステリーが誕生した。■神木隆之介、ワトソンのごとく名“探偵助手”に!「楽しみの方が大きい」主人公の大学生・葉村譲を演じるのは、『桐島、部活やめるってよ』『バクマン。』『君の名は。』『メアリと魔女の花』、そして『フォルトゥナの瞳』(2019年2月15日公開)や大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」など、25歳にして20年以上のキャリアを持つ実力派俳優・神木隆之介。明智が会長を務めるミステリー愛好会に所属し、強引な“探偵たち”に翻弄されるも、ミステリーにおける圧倒的な知識量でさながらワトソンのごとく探偵の助手として立ち回り、前代未聞・絶体絶命の状況に立ち向かう。神木さんは「大ヒットミステリー原作の映画化ということで、プレッシャーはとても大きいですが、それよりも、どのように映像化していくのだろうという楽しみの方が大きいです。木村(ひさし)監督とは3年振りにご一緒させて頂きます。久しぶりに木村組の一員として芝居が出来ること、大変嬉しく思っています」とコメント。「浜辺さんとは、初めて共演させていただきますが、いまからとても楽しみです。中村さんは2度目の共演になりますが、今回はがっつりご一緒出来ますし、安心して臨みたいと思います。緊張していますが、良い作品をお届け出来るよう、精一杯頑張ります」と気合い十分。■“ミステリー好き”浜辺美波、警察も信頼する女子大生探偵に「ワクワク」映画『君の膵臓をたべたい』で初主演、各映画賞新人賞を総なめにし、今年は『センセイ君主』での愛らしくもパワフルな女子高生役が話題を呼び、2019年はドラマ「賭ケグルイseason2」、映画『賭ケグルイ』『アルキメデスの大戦』など数々の作品が控え、今後の活躍が最も期待されている浜辺美波。演じるのは、卓越した推理力で警察からも信頼され、主人公たちを前代未聞の謎へと誘う女子大生探偵役・剣崎比留子。葉村と明智に音楽フェス研究会の夏合宿への参加を持ちかけていく。「以前から原作を読んでいて、大好きな作品だった」と語る浜辺さん。「まさか自分が出演することになるとは、とてもご縁を感じ、その世界に入れることへの喜びでいまから胸がワクワクしています!探偵役は初めてのチャレンジですが、ミステリー小説好きとしてずっと憧れていた役なので、とても嬉しい気持ちと身の引き締まる思いを感じています」と期待と喜びをコメント。「神木さんとは初めてご一緒するのでいまからとても楽しみですし、中村さんのきめ細かいお芝居を今回もたくさん学び吸収できたらいいなと思っています」と語った。■中村倫也、大学の“ホームズ”役に「『枝分かれした別の未来』なつもりで」『孤狼の血』ではぶっとんだヤクザを、連続テレビ小説「半分、青い。」ではつかみどころのないゆるふわな“ホイップ系男子”を演じるなど、全く雰囲気の異なる役柄をこなし、「日経トレンディ」が選ぶ「2019年 来年の顔」に選ばれ、「Yahoo!検索大賞2018」俳優部門を受賞するなど、いま大人気のカメレオン俳優・中村倫也。主人公たちが通う神紅大学の中で“神紅のホームズ”の異名をとり、神木さん演じる葉村を振り回すミステリー愛好会の会長・明智恭介に扮する。学業そっちのけで事件をかぎまわっているため、留年を重ね、学内では煙たがられている役どころ。「小学生時代から『完全犯罪は成立するのか?』などと1人で妄想にふけっていた僕にとって、明智恭介という男はどこか親近感のある、魅力的な人物です」と中村さん。自分の『枝分かれした別の未来』なつもりで、しっかりと軽やかに演じられればと思います。また過去に共演させていただきその才能と人柄に大きく惹きつけられた神木くんと浜辺さんと、またご一緒できることが楽しみで仕方ありません。2人は真面目なので、最上級の準備をしてくることでしょう。僕も負けじと刺激を与えられるように、頑張りたいと思います」と意気込んでいる。■ミステリーに定評あるスタッフが結集!監督には、大人気ドラマ「99.9 -刑事専門弁護士-」シリーズをはじめ、『劇場版 ATARU』や「TRICK」のスピンオフ「警部補矢部謙三」シリーズを手掛けた木村ひさし。脚本には同じく「TRICK」シリーズをはじめ、ドラマ「MR.BRAIN」「金田一少年の事件簿」シリーズと、推理ものに定評のある蒔田光治が参加。いま最も話題のミステリー小説と、ミステリー映像作品の超一流トップクリエイターたちが起こす化学反応は見逃せない。木村監督は「『屍人荘の殺人』で考えるべきことは『犯人は誰なのか』ではなく『犯人は何者なのか』。この作品が完成した時に、それが達成出来ていたら、この作品は間違いなく、僕の代表作になると思っています」と自信を覗かせながら、「神木さん、浜辺さん、中村さん。そして、スタッフと共に『犯人は何者なのか』、追求していきたいと思います」とコメント。また、原作の今村氏は「まさかデビュー作が映画化になろうとは思いも寄りませんでしたし、神木さん、浜辺さん、中村さんといったキャスト名を聞いた時は思わず耳を疑いました。また監督の木村さんや脚本の蒔田さんら名チームの手によって『屍人荘』がどんな進化を遂げるのか、いまから楽しみでなりません」と、豪華なキャスト・スタッフに期待を寄せている。■ストーリー “謎(トリック)を解いて、絶望(サバイバル)を乗り越えろ”ミステリー小説オタクの大学生・葉村譲(神木さん)は、強引に入部させられたミステリー愛好会・会長の明智恭介(中村さん)に振り回され、学内の些細な事件に首を突っ込んでは、逆に波風を立ててしまう日々を送る。そんな自称“ホームズとワトソン”の前に、同じ大学に通う剣崎比留子(浜辺さん)が現れる。彼女は警察からも信頼を得ている私立探偵で、葉村たちに音楽フェス研究会の夏合宿への参加を持ち掛ける。“今年の夏合宿で何かが起こる…”比留子に届いた犯行予告に明智は興味津々。なぜ2人に声を掛けたのか、比留子はその理由を明かさないことを交換条件に、彼らとともに合宿地へと向かう――。S県の山奥に佇む合宿地の“紫湛荘”は、部OBで金持ちの七宮の持ち物。そこで葉村たちはフェス研メンバーたちと合流し、到着早々バーベキューで盛り上がる。フェス参加は二の次で、部長の進藤によるOBたちへの女性の紹介が本来の目的の合宿は、昨年、参加者のひとりが合宿後に自殺を遂げていた。にもかかわらず、OBたちは昨年のことなど気にもせず、女性陣を引き連れて意気揚々とフェスへと向かう。しかしフェス会場で彼らは、想像しえなかった事態に遭遇。なんとか紫湛荘に逃げ込み、立て籠もりを余儀なくされる。そんな緊張と混乱の一夜を明かした彼らは、密室で部員のひとりの惨殺死体を発見する。それは連続殺人の幕開けに過ぎなかった。電波もない、食料もない、籠城メンバーの中に殺人犯がいるかもしれない、絶望と究極の密室空間の中、葉村は、明智は、そして比留子は生き残り、前代未聞の謎を解き明かせるか!?『屍人荘の殺人』は2019年、全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)
2018年12月06日ボーカル・luz、作詞作曲・奏音69、イラスト・RAHWIAによるクリエイターサークルRoyal Scandalの楽曲を原案に作られた、音楽と演劇が融合した新しいスタイルの舞台、LIVE THEATER『Royal Scandal~秘密の歌姫[ディーヴァ]』が、12月2日(日)まで東京・品川プリンスホテル クラブeXで上演中だ。LIVE THEATER 「Royal Scandal~秘恋の歌姫[ディーヴァ]」チケット情報Royal Scandalの人気ナンバーをもとにした本作は、「Barマスカレイド」で歌姫として活躍するチェルシー、バーテンダーとして店を影で支えるルイスを中心に展開。バーでの人間模様と、“祝い”と“呪い”を持つと伝わる「ロイヤルカード」の“おとぎ話”を軸に物語が繰り広げられていく。ルイス役を中村優一が、チェルシー役を礒部花凜が演じている。また、「LIVE THEATER」と銘打ったこのステージでは、Royal Scandalのボーカル・luzが、舞台上で登場人物の心の内を生歌で表現している。華やかな衣裳に身を包んだluzが、情熱的に踊るキャストを従えて『クイーンオブハート』と『R-18』を歌い上げ、観客を瞬く間に『Royal Scandal』の世界へと引き込んでいく。楽曲の中にいたキャラクターたちが、生身のキャストを得て、luzの歌声に乗って秘めていた感情を迸らせる。「Barマスカレイド」の一番の歌姫(ディーヴァ)・チェルシーと、バーテンダー・ルイスのすれ違う思いを『チェリーハント』が彩り、第二の歌姫であるロゼッタ(松久みのり)の回想は『REVOLVER』と共に届けられる。男女の悲劇が繰り広げられる『ビーストインザビューティ』では、スリリングな展開がステージに美しく描き出された。チェルシーに求愛する王子・アルベール(櫻井圭登)が巻き起こす騒動、「ロイヤルカード」の秘密を握る謎の男(上田堪大)の真意が、劇的な結末へと導いていく…。時に優雅で、時に激しいluzの歌声が芝居を盛り上げ、物語の軸となる中村の熱演が楽曲の魅力をより引き立たせる。両方の力が相乗効果として作用する、LIVE THEATERならではのステージだ。豪奢な舞台美術も品川プリンスホテル クラブeXの持つ上質な雰囲気にぴったりで、贅沢な空間の中、耽美で切ないRoyal Scandalの世界観を存分に味わえる。公演にあたりluzは「僕たちの音楽と、演者のみんなで磨き上げた演技の融合を、千秋楽まで楽しんでいただけるよう、精一杯お届けします」と意気込みを語り、ルイス役の中村も「劇中ではRoyal Scandalさんの新曲も披露します。お芝居もluzくんの歌、曲、Royal Scandalさんの世界観を表現しており、最初から最後まですべてが見どころです」とコメント。チェルシー役の礒部は「チェルシーはとても大人で素敵な女性ですが、純粋で可愛らしい部分も持ち合わせた素敵なキャラクターです。Royal Scandalの魅惑的な世界観とluzさんの迫力ある歌声、私たちがつなぐお芝居が融合したLIVE THEATERをぜひお楽しみに!」と魅力を語る。公演は12月2日(日)まで。
2018年11月29日筆者の自宅マンションのテレビがいきなり映らなくなるという事態が発生しました。リビングだけでなく寝室のテレビも映らないため、恐らく共用部の設備で何らかの故障が発生したものと思われます。間違いなく管理会社には電話が何本も掛かっているはずで、対応に追われるフロントのことを思って筆者自身はおとなしくしていました。このように突発的な設備トラブルが発生するとフロントは大変です。■ 誰かがやってくれる場合とそうでない場合があるU-taka / PIXTA(ピクスタ)多くの家庭が共同生活を送る場であるマンションには数多くの機械が設置されており、管理会社のフロントはいつ発生するかわからない故障に怯えることになります。夜間や休日に発生することもしょっちゅうであったため、常に連絡がとれる体制になっておかなければならず、筆者も業務用携帯と筆記用具を常に肌身離さず持ち歩いていたものです。例えトラブルが発生してもフロントが何もしなくてもいいケースもあれば、全ての予定をキャンセルしてでも現場に飛んでいかなければならない場合もあるのです。■ 何もしなくていい場合とは?チンク / PIXTA(ピクスタ)エレベーターや機械式駐車場の場合はそれぞれ管理会社が別にあり、故障が発生してもそちらで対応してくれるので気分的には楽でした。管理室の警報盤が時間外に発報した場合も警備会社が対応してくれることになっており、出動したガードマンが一段落つくくらいのところまでは処理しておいてくれます。そのため、翌日会社に出社して初めて故障の発生を知ることも普通にあります。出動したガードマンの手に負えない事態であれば、当然ながらフロントに連絡が来ます。■ テレビの受信障害のケースはかなり厄介ABC / PIXTA(ピクスタ)今回の筆者のようなテレビが映らないという場合、その住戸のテレビの故障か設備面でのトラブルかがまず問題になります。そのため他の部屋で同様の障害が発生していないかどうか、管理員に頼んで居住者に聞いてもらったりしました。受信障害が複数の部屋で発生している場合は間違いなく設備面の問題で、業者に出動してもらって原因を調査することになりますが、当然ながらその間テレビは映らないままです。den-sen / PIXTA(ピクスタ)アンテナで受信した電波を途中で増幅するブースターが経年劣化により故障したという事例が大半でしたが、アンテナに積もった雪が原因ということも1回だけありました。nao&ken / PIXTA(ピクスタ)ブースターは高価であるため発注にはそれなりの段取りが必要であり、交換まではかなり時間がかかります。長期間テレビが映らないという事態を避けるためとりあえず業者から中古品を借用し、正式発注して交換が完了するまでそれでもたせたように記憶しています。■ すべての予定が飛んでしまう漏水YNS / PIXTA(ピクスタ)フロントにとって最も厄介なのが上階から下の階への漏水で、原因を特定して水漏れを止めることが他のいかなる業務より最優先されました。まずは通報のあった部屋に急行して状況を確認し、次いで真上の部屋を訪問して水回り部分を調査します。原因を特定して水漏れを止める措置が取れれば、それで一段落ですが、これは夜間や休日といったどうしようもない場合を除きフロントが自ら出向かなければならない業務とされていたため、漏水が発生するとその日は予定が全て飛んでしまうことを覚悟しなければなりません。上階の人が常に在宅とは限らず、尚且つなかなか連絡が取れない方の場合は大変でした。■ 意外に早く障害が解消したGraphs / PIXTA(ピクスタ)テレビの受信障害が発生した場合、手配した業者が現場に到着して調査が完了するまで通常でも数時間かかります。筆者の自宅のテレビはついたり消えたりを繰り返した後、1時間ほどで正常に復旧したため、その早さにひたすら驚いています。恐らくブースターの劣化だったと思いますが、いずれにせよ管理会社のスピーディーな対応には感謝しかありません。
2018年11月08日演劇のみならず映像でも40年以上にわたって第一線で活躍しながら、この4月にはミュージカルに初挑戦するなど、常に驚きを与えてくれる風間杜夫。今年はさらに、自身にとって大きな挑戦となる舞台が待つ。アメリカを代表する劇作家アーサー・ミラーの『セールスマンの死』である。長塚圭史の演出によって上演される近代戯曲の名作にいかにぶつかっていくか。日本でも名優が演じてきた作品に、演劇魂を奮い立たせている。【チケット情報はこちら】『セールスマンの死』は時代も国も越えて上演され続け、今も多くの心を震わせている作品だ。主人公は、60歳を過ぎてかつての辣腕セールスぶりに精彩を欠いてしまったウィリー・ローマン。彼の死に至る最後の2日間を描いた物語には、「今に通じる生きることの困難さや家族の問題が、見事に表れている」と風間も語る。「人が介在しなくても買い物ができる今。セールスマンなんていう言葉は死語になっているのかもしれません。でも、夢を持って誠実に取り組んでいた仕事を突然失う残酷さや、息子たちの人生が上手くいっていないというような家族の問題は、今の時代にも変わらずあることだと思うので。立派な男ではないかもしれないけれども、ウィリー・ローマンの人生とその苦悩は、演じがいのあるものだと思うんです」出演依頼があった当初は、ためらいもあったそうだ。だが、「自分もこんな骨格の太い大きな芝居をやる年齢になったんだ」と覚悟を決めた。「これまで僕はどの役も、自分のなかにある共通項を探ってそれを大きく膨らませて演じてきました。でも、このローマンという役はそのやり方では抗しきれないくらい、一筋縄ではないかないのではないかと思います。改めて“役作り”ということをやっていかなければならないでしょうね。戯曲を何度も読んで、いろんな課題を見つけて。演劇の初心者に返る気がしてますよ(笑)」。キャリアを積んでなお困難なことに挑戦するのは「元気でいたいから。安心してラクなほうへいっちゃうとガクッときて使い物にならなくなっちゃうよ」と笑わせる。学生演劇からスタートし、様々な伝説の舞台を作ってきた人だ。「この舞台も若い人たちに観てもらって、後々、“お前、風間杜夫のセールスマンの死、観てたか?”って語られたいです(笑)」。69歳になった風間杜夫の熱、感じておかなければいけないのではないだろうか。公演は11月3日(土)から18日(月)まで、神奈川・KAAT 神奈川芸術劇場ホールにて。その後、愛知、兵庫を巡演。神奈川公演のチケット一般発売に先駆けて、プリセールを実施。受付は7月20日(金)午前11時から27日(金)午後11時59分まで。取材・文:大内弓子
2018年07月09日「演劇を身近にする」という大きな目標を掲げて、福岡を拠点に活動中の演劇ユニット・TEAM LOCO。メンバーは雑誌やCM、ショー、役者やタレントとして個々に活躍している5人の男性モデル。モデルとは言えもちろん芝居も本気で向き合い、徐々に実力、知名度ともにアップさせてきた。今回は9作目にして史上最大キャパの福岡・サイエンスホールに登場する。【チケット情報はこちら】「“役作り”が自然に身につき、CMや他の仕事でも非常に役立っている」と語るのは、TEAM LOCOの立ち上げメンバーでリーダーの町田悠宇。そのほかのメンバーも「沖縄弁の修正に始まり、演技の基礎も教わって、今の僕があるのはLOCOのおかげ」(比屋根和太)「仲間ができたし、支えてくれる人もできた。個での活動とは違う広がりが魅力」(柳鶴マコト)「学生をしながらのモデル活動で中途半端だったけど、LOCOで舞台を重ねていく内に自信がついた」(東ヨシアキ)「自分たちで作ってるので、モノを考えるチカラがついた。こうしたら良くなるのでは?という俯瞰的な見方が他の現場でも助かる」(ジェフ太郎)と、それぞれLOCOの活動で得るものが多いと語る。モデルとしてはライバルでもあるため「オーディションを皆で受けた時は結果待ちの時の探り合いが半端ない(笑)」と話すメンバーも。ライバルでありながらチーム。そしてチームでしか成し得ない演劇という魔力にハマり、また続けてきたからこそ、気がついたら個としても成長していた。単純に外見だけのカッコ良さではない、人間的魅力も深みを増している彼らだけに、新作への期待も高まる。そんな新作『FIT LIKE A GLOVE』のテーマは脱獄。全員がハマったという海外ドラマ『プリズン・ブレイク』の話で盛り上がっているうちに「LOCO流脱獄劇」をやってみようと決まった。メンバーはそれぞれ囚人役。普段とは全く違うキャラクターを演じることになり、プレッシャーと共にその変化が楽しいと笑う。これまでは作、演出ともに自分たちで行なってきたが、今回初めて外部の演出家(藤原珠江)と組むという新たなチャレンジと共に、ギンギラ太陽’sなどでお馴染みの福澤究、グレコローマンスタイルの山下晶ら実力派客演陣との化学反応も楽しみだ。刑務所で出会う囚人たち。誰かが言い出した「脱獄」に本気で取り組むが、その先には思いがけないシチュエーションが…。結末はぜひ、会場で体感してみては。6月9日(土)福岡・サイエンスホール(福岡市科学館6F)で上演。チケットは発売中。
2018年05月30日ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」“はじまりの巨人”が4月28日(土)に開幕、それに先がけ公開ゲネプロと囲み取材が行われ、取材には主人公・日向翔陽役の須賀健太、影山飛雄役の影山達也、縁下力役の川原一馬、照島遊児役の船木政秀、中島猛役の柳原凛、演出・脚本のウォーリー木下が登壇した。【チケット情報はこちら】古舘春一の人気バレーボール漫画を舞台化し、2015年の初演からシリーズ5作品目となる今作。“小さな巨人”と呼ばれる選手のプレーに魅せられバレーボール(=排球)を始めた日向が、その選手が所属していた烏野高校排球部に入部し、仲間やライバルと共に成長していく物語。今回の舞台は春高バレー予選。変幻自在な攻撃スタイルの条善寺高校、“小さな巨人”にプレースタイルが似た中島が所属する和久谷南高校との熱戦が描かれる。須賀は「新しいチーム(条善寺・和久谷南)は動けるキャストばかりで、アクロバットやダンスに特化したパフォーマンスがあるのですが、僕ら(烏野)は物語上でもそれを吸収していく立場で…」と苦労を語りつつ「毎公演、全力でお届けできるようにがんばります!」と意気込む。影山は「かいてきた汗は嘘をつかない。最後まで全力で駆け抜けます!」、川原も「今回は縁下がドラマをつくります。僕らの世代がつくる新しい演劇のカタチも作品を通して観ていただけたら」、船木は「条善寺らしく、楽しんで盛り上げていきたいです!」、バレー経験者でもある柳原は「和久南戦で描かれる、練習が辛くてズル休みをしてしまうところ、だけどバレーをしたい気持ちが勝つところ、ピンチサーバーの手の震え、(経験者として)鮮明に浮かびました」とそれぞれコメント。ウォーリーは「“はじまりの巨人”ということで、初演で日向が憧れた小さな巨人を中心に描いています。なので自然と初心に返りました。今までやってきたことを踏まえ、かつ次の公演につながるような、未来のある作品になれば」と話した。アクロバティックな動きが楽しい条善寺高校、華やかなダンスで魅せる和久谷南高校との試合はどちらも演劇「ハイキュー!!」らしさ満載。主役校・烏野高校による、数々の対戦相手たちから吸収したものが感じられるパフォーマンスには、これまでのエピソードも呼び起こされる。さらに、音駒高校と梟谷学園高校の試合や、白鳥沢学園高校のエース・牛島若利の初登場、青葉城西高校、伊達工業高校の映像出演など、見どころたっぷりの公演となった。「3年やってきたからこその作品」(須賀)という本作は5月6日(日)まで東京・日本青年館ホールにて上演中。兵庫、福岡、宮城、大阪を巡演し、6月8日(金)から17日(日)まで東京・TOKYO DOME CITY HALLにて上演される。(C)古舘春一/集英社・ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」製作委員会
2018年05月02日4月4日、俳優の城田優(32)がミュージカル『ブロードウェイと銃弾』のチーチ役で第「43回菊田一夫演劇賞」演劇賞に輝き、自身のTwitterで喜びを伝えた。 城田はTwitterで「この度、この度、第43回菊田一夫演劇賞をいただきました」と報告。「チーチは、紛れもなく、スタッフ、キャスト、そして劇場に足を運んで下さったお客様と、一緒に造った役です」とコメント。改めて「『ブロードウェイと銃弾』に関わった全ての皆様に感謝です。 心から、ありがとうございます。」と感謝した。 これに対しファンは、「おめでとうございます!めちゃめちゃ嬉しいです〜優君のチーチ、本当に最高でした!」「とっても良かったから受賞できて私達ファンも嬉しい」「優くんの努力が最高の形で実を結んだね。本当にさすがとしか言いようがないです」と受賞を祝福する声が相次いでいる。 菊田一夫演劇賞は劇作家菊地一夫の功績を記念し、大衆演劇の舞台ですぐれた業績を示した芸術家(作家、演出家、俳優、舞台美術家、照明、効果、音楽、振付、その他のスタッフ)を表彰する賞。 「第43回菊田一夫演劇賞」は演劇大賞にミュージカル『ビリーエリオット〜リトル・ダンサー』上演関係者一同が輝いた。 また菊田一夫演劇賞には『ブロードウェイと銃弾』のチーチ役で受賞した城田のほかに『Sing a Song』三上あい子役で戸田恵子(60)が。さらに『キューティ・ブロンド』エル・ウッズ役の神田沙也加(31)、『ベルリン、わが愛』『ドクトル・ジバゴ』の脚本・演出を務めた原田諒が受賞した。
2018年04月04日第43回菊田一夫演劇賞が4日発表となり、ミュージカル『ビリー・エリオット〜リトル・ダンサー〜』上演関係者一同が菊田一夫演劇大賞に輝いた。同賞は、演劇界の巨星・菊田一夫氏の名を冠し、大衆演劇の舞台ですぐれた業績を示した芸術家(作家、演出家、俳優、舞台美術家、照明、効果、音楽、振付、その他のスタッフ)を表彰する賞。ミュージカル『ビリー・エリオット〜リトル・ダンサー〜』が、舞台効果の高さを評価され大賞に選ばれた。日本では『リトル・ダンサー』として知られる映画『BILLY ELLIOT』を2006年にイギリスでミュージカル化した同作。世界でも数々の賞を受賞している。映画で同作の監督を務めたスティーヴン・ダルドリーが演出を務め、エルトン・ジョンが音楽を担当した。イギリス北部の町の少年・ビリーが、炭鉱労働者の父に反対されながらも、バレエダンサーとしての才能を開花させていく。1,346人から抜擢された5人の少年たちが主演を務めた。菊田一夫演劇賞には、『ブロードウェイと銃弾』でチーチ役を演じた城田優、『Sing a Song』三上あい子役の演技が評価された戸田恵子、『キューティ・ブロンド』エル・ウッズ役の神田沙也加、『ベルリン、わが愛』『ドクトル・ジバゴ』の脚本・演出を務めた原田諒が選出された。また、菊田一夫演劇賞特別賞は永年の作曲及び音楽活動の功績がたたえられ、甲斐正人が受賞した。
2018年04月04日いま演劇界の枠を超えて注目されるマームとジプシーの藤田貴大さん。その藤田さんが紡ぐ詩的で繊細な言葉の数々は、この人の身体を通すことで、圧倒的な切実さや重量感をもって我々観客の元に届く。その身体に少女性と少年性を同居させながら、内には激しさや屈強さを感じさせるのが、青柳いづみさんという女優。「私、演劇がやりたいわけではないんです」と、青柳さんは言う。「演劇をやりながら、演劇ではない…私が本当に見たい、知りたいと思っている世界を作ることができるのが藤田君という存在。私が演じることで、観客にも、さらにはもっと遠くまで、それを見せることができたらと思っています」学生時代から活動を共にする藤田さんからは、「お前も俺と同じ、自分の才能にしか興味のない青い血の人間だから、そこから逃げるな」と言われているのだとか。「自分でも自覚があるからいいんですが(笑)」そんな青柳さんの次回作は、小説家の川上未映子さんと藤田さんとの共作となる舞台『みえるわ』。前回の公演『まえのひ』に引き続き、出演者は青柳さんひとりのみだ。「未映子さんの詩は誰のものでもない言葉なのに、発語してみると、まるで私自身も知らない本当の“わたし”を一番言い表しているように感じる。なかでもいっとう好きなのが“どうして?”という言葉ですが、大人になると誰もが通り過ぎてしまうような疑問を、未映子さんは無視できずに“どうして?”と問いかける。まだ言葉になっていない何かを、言葉を通して探し続けている。それは藤田君や私の中にもある感覚だと思います」ただ、’14年の公演と比べると、青柳さん自身、変化したこともある。「以前は言葉本来の持つ美しさをそのまま見せたいと思って演じていたところがありました。でも昨年末に、藤田君が歌人の穂村(弘)さんと装丁家の名久井(直子)さんと共作した舞台で、言葉そのものは穂村さんや名久井さんや藤田君のものなのに、私が発語することでその言葉が生まれ直すという感覚があったんですね。今、再び未映子さんの言葉を発語した時に、一体何が見えるのか、見せられるのかを考えています」あおやぎ・いづみ女優。マームとジプシーとチェルフィッチュの両劇団を中心に、近年、現代美術家とのコラボなどもおこなっている。テキスト/川上未映子演出/藤田貴大出演/青柳いづみ1月31日(水)~2月3日(土)渋谷・WWW予約4000円当日4500円(共にドリンク代別途500円。税込み)宮城、長野、福島、北海道、神奈川、山口、大阪、熊本、沖縄で公演あり。※『anan』2018年1月31日号より。写真・小笠原真紀インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2018年01月24日元日放送の日本テレビ系『新春おもしろ荘』に出演した親子お笑いコンビ・完熟フレッシュが、ワタナベエンターテインメントに所属することが9日、明らかになった。以前、父・池田57CRAZYは別の相方とお笑いコンビを組んでいたが、売れずに解散。一般企業に勤めながら、2年前から娘との漫才でお笑いの夢に再挑戦してきた。「新春おもしろ荘」は『ぐるぐるナインティナイン』の人気企画で、ブレイク芸人の登竜門として毎年注目を集めている。完熟フレッシュは惜しくも入賞を逃したものの、42歳の父・池田57CRAZYの自虐ネタに対する12歳の娘・池田レイラの辛辣な毒舌ツッコミで強烈なインパクトを残した。事務所に所属していなかったことから、ネタ披露後のトークで「入りたい事務所は?」の質問に、レイラが「もちろんワタナベエンターテインメント!」と即答。前年優勝した同事務所のブルゾンちえみwithBに続いて、本格的なブレイクを目指す。池田57CRAZYは「まだまだコンビとしてのキャリアは浅いですが、親子という他には真似出来ない、血の繋がりを武器に頑張りたいと思います」と意気込みのコメント。一方のレイラは「ワタナベエンターテインメントへの所属が決まりました!」と喜びつつ、「ただ、これ以上パパが足を引っ張ると別の相方も考えますが、しばらくは完熟フレッシュで頑張りますので皆さんよろしくお願いします」と芸風通り父への厳しい姿勢を貫いている。
2018年01月09日