10日に発表されたトルコの7-9月期のGDP成長率は前年同期比+1.7%と、市場予想(+2.8%)に反して前期の伸びを0.5ポイント下回り、12年10-12月期以来の低水準となりました。ただし、予想を大きく下振れした主な背景は在庫削減の動きであり、表向きほど実態は弱くなく、今後は成長率の持ち直しが見込まれます。輸出の伸びが前年同期比+8.0%へ加速した一方、輸入が2四半期連続の減少となり、外需(純輸出)は全体の成長率を2.5ポイント押し上げました。外需は3四半期連続でトルコの成長の主な牽引役となっており、経常赤字の抑制に向けた、内・外需のバランス改善という構造調整の進展が示唆されています。内需については、GDPの7割弱を占める個人消費の伸びが+0.2%に低下、設備投資など、同約2割を占める民間固定資本形成も横ばいと、精彩を欠きました。なかでも足を引っ張ったのは在庫削減の動きで、全体の成長率を1.5ポイント押し下げました。ただし、在庫削減は、進捗すれば生産拡大につながるという点で、先行きにとって明るい動きです。また、個人消費と民間固定資本形成についても、前期比ベースではともに3四半期ぶりに増加に転じており、5月から7月にかけて3ヵ月連続で行なわれた利下げや、8月の翌日物貸出金利(市中金利の事実上の上限)の引き下げの効果が出始めていることが示唆されており、今後は内需の持ち直しが見込まれます。トルコはエネルギーのほとんどを輸入に依存していることから、原油価格の低下は同国の経常赤字の抑制につながるだけでなく、景気や物価にとってプラスと考えられます。また、2015年6月までに実施予定の総選挙が終われば、政治面での不透明感が和らぎ、設備投資などの民間固定資本形成の拡大が進むと見込まれます。さらに、ECB(欧州中央銀行)が2015年初にも量的金融緩和の導入を決定するとの観測が高まっており、その効果などでユーロ圏の景気が踊り場から回復へ向かえば、トルコの輸出に恩恵が期待されます。(※上記は過去のものおよび予想であり、将来を約束するものではありません。)(2014年12月15日 日興アセットマネジメント作成)●日興アセットマネジメントが提供する、マーケットの旬な話題が楽に読める「楽読」からの転載です。→「楽読」※1 当資料は、日興アセットマネジメントが市況等についてお伝えすることを目的として作成したものであり、特定ファンドの勧誘資料ではありません。また、弊社ファンドの運用に何等影響を与えるものではありません。なお、掲載されている見解は当資料作成時点のものであり、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。※2 投資信託は、値動きのある資産(外貨建資産には為替変動リスクもあります。)を投資対象としているため、基準価額は変動します。したがって、元金を割り込むことがあります。投資信託の申込み・保有・換金時には、費用をご負担いただく場合があります。詳しくは、投資信託説明書(交付目論見書)をご覧ください。
2014年12月15日(画像はニュースリリースより)有名なリプトンが厳選した、トルコの「アプリコット」を使った、紅茶シリーズ森永乳業株式会社から「リプトントルコアプリコットティー」を10月8日に発売する。沖縄を除く全国での発売となる。それぞれのシチュエーションや気分に合わせた選び方ができる、バラエティー豊かなフレバーラインナップが消費者に支持を得ている「チルド紅茶シリーズ」の一つだ。ほかにもミルクティーやレモンティーなどの基本的な味わいを含む、いろいろなシリーズを展開している。今回の商品は、トルコのフルーツを代表する、健康や美容に良い「アプリコット」の果汁を、世界的に有名なリプトンが厳選した、高貴な香りの紅茶に仕上がっている。パッケージは、トルコ アプリコットのプリントなどが消費者に商品への興味を持たせ、全体的にさわやかな印象のデザインとなっている。アプリコットの効果東洋では「杏(あんず)」と呼ばれていて、よく干し杏や、ジャムなどに使用される人気のあるフルーツだ。アプリコットに含まれる栄養成分はビタミン類やリンゴ酸、クエン酸、またブドウ糖や鉄分、リンなどのミネラルである。ビタミン類では視力低下を防ぐといわれるビタミンAが豊富に含まれている。また体を温めてくれる働きがあるので、冷え性に効果を発揮するといわれている。さらに食欲の増進作用や疲労の回復、また保有されている豊富なベータ カロテンによる皮膚ガンや肺ガンを制御する働きなどがあると考えられている。【参考】▼森永乳業株式会社(ニュースリリース)タイムリーな美容情報満載!「美容最新ニュース」FacebookページOPEN!(10月2日)矢田亜希子の美しい歯の秘訣? 芸能人愛用のホワイトニング剤がスゴイ!(8月7日)30代女性に向けたブログメディア、「ANGIE」が登場。仕事や恋愛で悩みが多いこの世代に、楽しく生きるためのヒントを提案。(7月29日)
2013年10月12日世界三大料理というと、中華料理、フランス料理、トルコ料理です。なぜ、こんなに世界でもてはやされている「和食」が入っていないのかと、日本人は首をかしげますね。ただ、世界にはほかにもいろんなおいしい料理があるのです。例えばアフリカ料理。アフリカ料理がおいしいことを、みなさんはご存じでしょうか?■アフリカの伝統食はヘルシーなのです!あらためていうことでもないですが、アフリカ大陸は大きいです。アフリカ料理といってもざまざまです。中でも、南アフリカ共和国を筆頭に、ヨーロッパ圏の人たちが移住した場所には、その食文化の影響が色濃く出ます。しかし、アフリカ原住民の皆さんの伝統食は非常に健康的なもので、大体「穀物」と「肉(あるいは魚)」をバランスよく食べるもののようです。「穀物」パートで有名なのは「クスクス」ですね。●クスクス(couscous)北アフリカを発祥とする「粉食」です。小麦粉を粒状にして食べます。クスクスを使って煮込み料理にしたりもします。クスクス以外に、トウモロコシ粉を同様に粒状にしたものもあって、これは「ウガリ」(ugali)といわれます。同じように「主食」扱いをされる「粉食」です。キャッサバの粉で作られることもあります。アフリカの伝統食は、このクスクスに、肉と野菜を煮込んだ「シチュー」を合わせて食べるなどの、とても美味しそうなヘルシーフードなのです。「穀物」パートはほかにもあって、●パップ(pap)トウモロコシ粉を炊いたものです。南部アフリカではどこでも食べられています。朝食に登場する際には、ミルクと砂糖をかけて甘くして食べたりもします。「パン感覚」なんですね。「肉(あるいは魚)」パートをご紹介しましょう。北アフリカ料理で最も有名な煮込み料理と言えば……これです。●タジーン(tagine)タジーンはもともと土鍋の名前です。日本でもちょっとはやりましたね。鶏肉や羊肉に、ナツメヤシやナッツ類を一緒に入れて、この「変な形の土鍋」でじっくり蒸し煮にして作ります。クミンなどのスパイスもたっぷり。●アフリカのカルパッチョ(carpaccio)『ぐるナイ』の人気企画『ゴチになります!』で一時、国分太一さんがカルパッチョばかり食べていました。もともとカルパッチョはイタリア料理で、「薄切りの生牛肉にパルミジャーノ・レッジャーノをかけたもの」です。アフリカの「カルパッチョ」にはダチョウ、レイヨウ、スプリングボックなどを用いたものがあるそうで、大変においしいそうです。■南アフリカ共和国をコアとして……さて、アフリカ料理の話になると、アフリカ最南端の国『南アフリカ共和国』に注目することになります。南アフリカ共和国は特殊な国です。アフリカ最南端の重要な位置を占めていて、古くから交通の要衝でした。スエズ運河(開通は1869年11月)がない時代には、ここを巡るしか、ヨーロッパからアジアへ抜ける方法がなかったのです。大航海時代には、(現在の)ケープタウンにオランダの東インド会社が補給基地を置いていた関係でオランダ料理が伝わり、大きな影響を与えました。1814年にはイギリス領となって、今度はイギリスの食文化が持ち込まれました。またポルトガル、そしてアジアからも、入植した人々、滞在した人々が自国の料理文化を持ち込んだのです。特にインドの人々は、サトウキビ畑の労働力としてやって来たため、現在では「カレー」や「ビリヤニ」が南アフリカの国民食になるほどの影響を与えました。つまり南アフリカでは、スパイスを多用するホットな味がとてもポピュラーなのです。*……「ビリヤニ」は、スパイスと米、肉や魚介類、野菜などの具を一緒に炊き込んだ料理。南アフリカの料理を挙げてみましょう。●ボボティー(bobotie)南アフリカの国民食と言えば、まずこの「ボボティー」です。スパイシーに仕立てたミートローフに似た料理です。中にはドライフルーツなども入っています。●オールド・ケープ・デニングブレイス(old cape denningvleis)南アフリカでポピュラーなシチューです。肉を、ベイリーフ、タマリンド、レモン汁を入れて煮込みます。●ボーアウォース(boerewors)昔は農家で作られていたちょっと太めのソーセージで、南アフリカ共和国の名物の一つです。コリアンダーを用いた非常にスパイシーな味が特徴です。●ボーアウォース・ロール(boerewors roll)前述のボーアウォースをパンに挟んで、マスタードとトマトソースをかけた「ホットドッグ」です。●サモーサ(samoosas)三角形をした小型のミートパイ。最近はインド料理店も増えてきたので、知っている人は多いでしょう。「えっ、サモサってあのサモサ? アフリカにもあるの?」と思う人がいるかもしれません。あるんです。南アフリカ共和国にはサトウキビ畑で働くための多くのインド人が移住しました。彼らが持ち込んだ食文化です。具はひき肉に野菜で、味付けは塩味です。●トライプ(tripe)「オファル」とも呼ばれるそうで、「くず肉」の意味だとか。臓物などを使った肉料理で、日本人なら「要はホルモンのことじゃないの」と思うでしょう。カレーで風味付けをしたりするそうです。スパイス好きなんですね。野菜の煮込み料理もあります。●チャカラカ(chakalaka)アフリカ南部で食べられているスパイシーな野菜の煮込み料理。ニンジン、インゲン豆、ナスなどをいためて、しんなりしたら塩コショウで味を調えて煮ます。クミン、ターメリック、ガラムマサラなどが使われるので「ホットな味」になります。いかがだったでしょうか。いささか駆け足ですが、アフリカ料理についてご紹介してみました。実際に食べたい人のために、東京でアフリカ料理を食べられるお店を最後にご紹介します。■アフリカ料理『神楽坂 トライブス』神楽坂にあるアフリカ料理店です。「ダチョウのたたき」「ワニのソテーマンゴーソース」なんて料理が食べられます。おしゃれな内装なので、デートにもお薦めですよ!(高橋モータース@dcp)アフリカ料理『神楽坂 トライブス』
2013年02月23日料理の名前には何らかの由来や語源があるものです。例えばイタリアのパスタ料理のカルボナーラ。これはイタリア語で「炭焼職人風」という意味です。また、トルコ生まれと言われているピラフ(ピラウ)はサンスクリット語のプラーカ(大皿にのった米料理)という言葉が名前の由来なのだとか。今回は、こうした料理の名前の由来や語源を紹介します。●ビフテキ昔から日本ではビーフステーキのことを「ビフテキ」と呼んでいました。今でも年配の方たちの中にはビフテキという人もいますよね。このビフテキという名前ですが、実は英語のbeef steak(ビーフステーキ)が語源ではありません。語源となったのはフランス語のbifteck(ビフテック)。意味は単純に「ステーキ」だけで「牛肉の」という意味は含まれていないのです。なのでビフテキを頼んで豚肉のステーキが出てきても、語源をたどれば文句は言えないのかも(笑)。●ハンバーグハンバーグの語源となったのはご存じの通り、ドイツの都市・ハンブルグからですが、ハンブルグで生まれた料理だからこの名前がついた、という訳ではないようです。アメリカに移民していたドイツ人がタルタルステーキを焼いたものを「ハンブルグステーキ」と呼び始めたことを聞いたアメリカ人がハンバーグ(ハンブルグの英語読み)と呼び始めたのだとか。●オムライス日本人が大好きなオムライスは「オムレツでライスを包むから、オムライス」という和製英語。「オム」とは薄焼きの卵料理という意味のomelet(オムレット)から取られたものです。ちなみにオムレツの語源は諸説ありますが、面白いのがある王様が手早く卵料理を作る男性を見てつぶやいた「ケム・オ・ム・レスト」(なんてすばしっこい男だ)という説。オムレツ=素早い男と考えると面白いですよね。●グラタンこの時期、熱々でおいしいグラタン。実はグラタンというのは料理名ではなく、「表面に焼き色のついた薄い膜を作り出す」という調理法の名前です。フランス語で「こそげとる」という意味のgratter(グラッター)が由来になったと言われています。●ドリアグラタンと並び、寒い季節においしいドリア。料理名の由来はイタリアの貴族・ドリア一族のために作られた別の料理から取られたと言われています。みなさんがよく知る、ライスの上にベシャメルソースとチーズをかけてこんがりと焼くドリアは1926年に日本のホテルで働いていたシェフが作ったものです。●ムニエルフランス料理の1つムニエル。舌平目やスズキ、サーモンなどを使ったものをよく見ますね。名前の由来はフランス語のmeunier(ムニエ)。意味は「製粉業者の娘(女将)さん」です。製粉業者の女性が粉の中に魚を落とし、そのまま料理したらおいしかったので……という事から名付けられたそうですが、こじつけくさいですね(笑)。●カルパッチョ生の牛肉を薄く切り、その上にチーズやソースなどをかけた料理、カルパッチョ。その由来は、イタリアの画家であるヴィットーレ・カルパッチョ(1455~1525年ごろ)が生肉にチーズなどをかけて食べるのが好きだったことから、という説と、ヴィットーレ・カルパッチョ生誕500年回顧展でイタリアのシェフが作り出したから、と諸説あります。ただ、カルパッチョさんから取られたことは間違いなさそうですね。●シーザー・サラダ濃厚なチーズとクルトンのカリっとした感触がたまらないシーザー・サラダですが、このサラダを作り出したシーザー・カーディーニ(1896年~1956年)の名前が由来です。レストランで材料が足りず、ありあわせの材料で作ったのがおいしかったため評判となり、全米に広まりました。●エクレアフランスのお菓子の1つエクレア。フランス語で書くとeclair(エクレール)で意味は「稲妻」です。なんでこんな似つかわしくない名前が付いたのかと言うと、表面の割れ目が稲妻のようだから、だそうです。ほかにも稲妻が走るくらい早く食べないといけないから、という理由や、表面のチョコレートが稲妻のように光る、という理由などさまざまあります。●ティラミスイタリアのチーズケーキの一つティラミスはイタリア語のTirami su!(私を元気付けて!)という言葉が語源とされています。確かにおいしいティラミスを食べると元気になりますよね!日本料理にも、おもしろい由来を持つものがいくつもあります。気になる方はぜひ調べてみてください。思わぬ理由が見つかるかもしれませんよ?(貫井康徳@dcp)
2013年01月02日なくてはならない男らしさと威厳の象徴トルコで男性の健康や美容をテーマにしたツアーが急成長中だ。中でもヒゲの移植を目的としたツアーに人気がある。12月26日、イギリスの the guardianが報じた。(写真はバブルマッサージを受けるツアー客)口ヒゲと顎ヒゲの移植がポピュラーになってきたのは2年ほど前。国内だけではなく中東アラブ諸国からのツアー客も多い。アラブ諸国では男性の口ひげは男らしさと威厳の象徴であり非常に重要なものだ。ヒゲのないスポーツマンのような顔ではビジネスもうまくいかないという。当然結婚にも影響する。2人、3人、4人と妻を迎える度に移植を繰り返すリピーターもいる。しかし、女性パートナーからの勧めで移植を決める人はほとんどなく、みな自分の意志で施術に来るのだそうだ。移植後、ヒゲが増えたからと言ってそれまで以上の手入れが必要になるということはなく、ほぼ放置状態だという。アラブ諸国からツアー参加西欧にも?4日間イスタンブールに滞在し、移植施術料込みのツアー料金は2,300ドル。アラブ首長国連邦、クウェート、サウジアラビア、イラクからの参加者がある。ツアー・マネージャーの Irfan Atik は、今後はイギリスなどにもツアーを広めたいが、アラブ諸国とはファッション感覚が違い、西欧の方がファッショナブルだ。と話す。トルコ・イスタンブールはアラブ諸国の中で最も観光客が多い。訪れる観光客は2001年には約70万人だったが2011年には400万人に増えた。カルチャー、ファッションの面でも近隣諸国へ与えている影響は大きく、トルコの俳優や歌手は各国のテレビで見ることができる。彼らにももちろん立派な口ひげがある。元の記事を読む
2012年12月30日シリアで続く内戦の影響が隣国のトルコにも及び、10月3日にはシリアからの砲弾によってトルコ市民に死傷者がでたことから、トルコ側もシリアに砲撃を行なうに至りました。こうした事態を受け、3日にトルコ・リラが一時、対米ドルで1%程度下落したほか、地政学リスクの高まりなどを背景に、その後もリラが軟調となり、10日には一時、9月末比で約1.7%の下落となりました。ただし、それ以降は値を戻し、17日時点でリラはほぼ9月末の水準を回復しています(対円では9月末の水準を上回る)。今回の事態を受け、トルコは4日に、(必要が生じた際に)軍がシリアへの越境攻撃を行なうことを国会で承認しました。また、シリアの内戦の早期終結が見込みづらいことも考え合わせると、トルコ国民に再び脅威が及ぶこととなれば、トルコ軍がこれに応じて行動するとみられます。こうしたことから、不測の事態が両国による交戦に発展するリスクを完全に否定することはできません。しかし、シリアが3日の砲撃について謝罪し、再発防止を約束していることなどから、これまでのところ、トルコは理性的な対応を続けています。このため、金融市場での動揺も限定的となっています。今後についても、シリアから新たに大きな脅威が及ばない限り、トルコ側が本格的な武力行使にでる可能性は極めて低いと考えられます。また、トルコの軍事力を熟知しているシリアのアサド大統領が、トルコと衝突するようなリスクを自ら起こす可能性も、現時点では非常に低いとみられます。(※上記グラフ、データは過去のものであり、将来の運用成果等を約束するものではありません。)なお、ファンダメンタルズ面では、過熱気味だったトルコの景気が軟着陸への軌道を進んでいることなどに伴ない、経常赤字が減少(改善)傾向となっています。11日に発表された8月単月の経常赤字は、貿易赤字の減少と観光収入の増加などを背景に、前月比約▲71%の12億米ドルとなりました。これにより、12ヵ月累計ベースの経常赤字は10ヵ月連続の減少(改善)となり、対GDP比では7%台後半と、1月の約10%と比べてかなりの改善となっています。さらに、直接投資の純流入が続き、同国に惹き付けられる海外資金の拡大が示唆されていることもあり、格付会社がトルコの格付けの見直しを検討している模様です。なかでも、トルコに対する格付けをBB+としているフィッチは、年内に結論を出す意向を10日に明らかにしています。国境を接するシリアの内戦に終結の目途がついていないことなどから、今後も地政学リスクへの注意を怠れないものの、トルコの理性的な行動だけでなく、同国のファンダメンタルズの改善も、金融市場の動揺を比較的小さなものにとどめる要因であると考えられます。(※上記グラフ、データは過去のものであり、将来の運用成果等を約束するものではありません。)(2012年10月18日 日興アセットマネジメント作成)●日興アセットマネジメントが提供する、国内外での大きなイベント発生時の臨時レポート「フォローアップ・メモ」からの転載です。→「フォローアップ・メモ」【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月18日世界的な景気減速懸念が拡がっているにもかかわらず、トルコの輸出が増加基調で推移しています。輸出が堅調な背景には、中東での根強い需要に対して、トルコが輸出基地としての役割を果たしていることが挙げられます。同国は、中東・欧州・アジアに隣接するという地理的優位性を強みとし、これまで外資系企業を積極的に誘致してきたことから、エネルギー分野や製造業を中心に、外資系企業が数多く進出してきています。特に自動車産業は、古くから、世界的な自動車メーカーが国内企業などとの合弁会社によってトルコを生産拠点として活用しており、同国の主要産業の一つとなっています。また、トルコでは、近年の高い経済成長を背景に、内需も力強さをみせており、その国内需要を取り込むべく、外資系企業も活発に参入しています。しかしながら、同国は、エネルギーなどを輸入に頼っていることから、内需の強さが輸入の拡大につながり、結果的に、経常赤字の増加要因になるというジレンマに悩まされてきました。そこで、経常赤字を相殺する役割を果たすと期待されるのが輸出の増加です。足元では、景気過熱抑制のための金融引き締めなどもあり、輸入に減速感がみられる一方、堅調な輸出が追い風となり、経常赤字の改善につながっています。なお、6月には、トルコ政府が投資優遇制度を公表しています。これは、輸入依存度の高い中間財と最終財の国内生産促進や、国際競争力の強化が目的となっており、経常赤字の縮小を狙ったものとされています。これにより、国内産業が強化され、これまでの輸入依存体質が改善に向かえば、内需、外需とも強固な経済基盤となり、同国の持続的な経済成長が期待されます。(※上記は過去のものであり、将来を約束するものではありません。)(2012年8月28日 日興アセットマネジメント作成)●日興アセットマネジメントが提供する、マーケットの旬な話題が楽に読める「楽読」からの転載です。→「楽読」【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月29日トルコは、2010年時点で平均年齢が28.3歳と若く、2025年にはドイツを上回る約8,400万人の人口を有すると予想されるなど、良好な人口構成を持つ国です。過去10年程度では、個人消費や投資の活発化などを背景に、GDP規模はおよそ5倍になったほか、2010年には、経済成長が加速しやすいとされる「人口ボーナス期」に突入し、その期間が2040年頃まで続くとみられており、息の長い内需の拡大が続くと見込まれています。加えて、中央アジア、欧州、中東・北アフリカを結ぶ地理的要衝としての特性を活かし、近年の製造業の発展とともに貿易量を拡大させるなど、内需のみならず外需の存在感も高まっています。こうした中、2011年のGDP成長率は前年比+8.5%となったものの、2012年1-3月期のGDP成長率は、前年同期比+3.2%に落ち着きました。これは、過熱気味の景気の軟着陸を狙う中央銀行の金融引き締めの効果などから、内需の伸びが大きく鈍化したためと考えられます。一方、中東・アフリカ向けの増加を背景に、輸出が前年同期比+13.2%と大きく伸びたことなどから全体の成長率が押し上げられました。ただし、今後、内需の減速感が強まるような局面では、景気刺激策を打ち出す可能性があるとみられるほか、当局が4-6月期には内需が緩やかな回復を示し、また、世界景気が減速する見通しであるものの成長を続けるとみており、景気の底堅い推移が続くとみられます。なお、当局による、強すぎる内需を抑え、外需への依存度を高めるという調整は、同国の課題である高水準の経常赤字の改善につながると考えられます。こうした効果が表れてくることで、同国の魅力はより一層高まっていくものと期待されます。(※上記は過去のものおよび予想であり、将来を約束するものではありません。)(2012年7月26日 日興アセットマネジメント作成)●日興アセットマネジメントが提供する、マーケットの旬な話題が楽に読める「楽読」からの転載です。→「楽読」【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月26日新生銀行は、24日より、個人顧客を対象とした新生総合口座パワーフレックスにおいて、人民元(中国人民元)、ブラジルレアル、トルコリラの外貨預金の取扱いを開始すると発表した。同行では、従来の取扱外国通貨10種類(米ドル、ユーロ、カナダドル、英ポンド、オーストラリアドル、ニュージーランドドル、香港ドル、シンガポールドル、南アフリカランド、ノルウェークローネ)に加え、中長期での成長が期待できる中国、ブラジル、トルコという新興国の通貨を導入することにより、外貨取引においてより多くの選択肢を提供。また当該3通貨の外国為替手数料は、従来の取扱外国通貨同様、顧客の取引状況に応じたステージ(「新生プラチナ」、「新生ゴールド」、「新生スタンダード」)別の為替手数料が適用される。人民元・ブラジルレアル・トルコリラの3通貨の外貨預金は、店頭、原則24時間365日対応のインターネットバンキング(新生パワーダイレクト)、モバイルバンキング(新生モバイルバンキング)、コールセンター(新生パワーコール)の全てのチャネルで利用できる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月26日2012年6月20日、格付会社ムーディーズは、トルコの外貨建ておよび自国通貨建て長期債務格付を「Ba2」から「Ba1」に引き上げ、見通しについては、「ポジティブ」を維持しました。これにより、トルコ国債の格付けは投資適格級まであと1段階となりました。ムーディーズは格上げの背景として、財政に著しい改善が見られたことや、多額の経常赤字などの対外収支の不均衡についてトルコ政府が取り組む姿勢を見せていることを挙げています。トルコの2011年の政府債務残高は対GDP比で39.4%であり、同じ格付の国の中央値である54.6%と比較して大幅に低く、さらには投資適格級の「Baa3」の国の中央値38.5%に近い水準となっています。財政面ではすでに好ましい水準にあることを考えると、経常収支の改善を進めていくことができれば、今後さらなる信用力の向上が見込まれます。トルコは、2001年の経済危機を機に構造改革を進め、2008年以降、世界的に金融環境が悪化する状況下においても相対的に高い経済成長を維持したことなどから、金融・財政政策への国際的な信頼度が高まっていると見られます。2012年は、主要輸出先である欧州の景気低迷の国内景気への影響は避けられないものの、近年では欧州への輸出依存度が低下傾向にあることや、内需が堅調であることなどを背景に、国内経済は底堅く推移すると予想されます。加えて今回の格上げに見られるように今後も信用力の向上が期待されることなどから、トルコへの注目度がますます高まるものと考えられます。なお、他の格付会社はトルコの自国通貨建て長期債務格付を、S&Pが2011年9月に投資適格級へ引き上げ、その後、見通しを「安定的」としているほか、フィッチは、「BB+」とし、見通しを「安定的」としています。(※上記は過去のものであり、将来を約束するものではありません。)(2012年6月22日 日興アセットマネジメント作成)●日興アセットマネジメントが提供する、マーケットの旬な話題が楽に読める「楽読」からの転載です。→「楽読」【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月25日欧州、アジア、アフリカが交差する場所に位置し、重要な輸出拠点として外国企業の進出が相次いできたトルコでは、勤勉な国民性などもあいまって、製造業が発展し、輸出の9割超が工業製品となっています。過去約10年間で、輸出総額はおよそ4倍に増加し、地域別では、特に欧州向けの輸出が経済成長に大きく寄与してきました。また、地の利を活かし中東、アフリカ、アジアとの貿易量が大幅に拡大しています。トルコ政府は、産業基盤の強化をめざし、付加価値の高い産業の育成や誘致に力を注いでおり、税優遇などを通じて内外からの投資促進を図っています。こうした政策の背景には、同国が、製造拠点としての役割を高める一方、部品など中間財の輸入依存度が高く、生産量が増えると同様に輸入が増え、輸出が伸びても経常収支の改善につながりにくいといった産業構造上の問題を抱えていることなどがあります。しかしながら、今後、こうした投資促進策などによって、中間財の生産に関わる投資が増加するようであれば、景気拡大時に経常赤字が膨らみやすい経済構造の転換につながっていくと見込まれる上、経済活動をさらに活性化させると考えられます。足元で、欧州景気が減速感を示すなか、トルコ経済への影響は少なからず想定されるものの、輸出先の多様化などを背景に、生産活動や輸出は引き続き、拡大傾向を維持するとみられます。トルコは、通貨危機に見舞われた2000年代初頭以降、民主化の推進や財政再建など着実な構造改革を背景に、高成長を続けてきました。同国がこれまで、様々な抜本的改革を通じて経済基盤の安定化を進めてきたことなどを踏まえると、トルコ経済は今後も、積極的な政策対応によって持続的な成長を実現していくと見込まれ、国際社会における存在感をますます高めていくものと期待されます。(※グラフ・データは過去のものであり、将来を約束するものではありません。)(2012年5月21日 日興アセットマネジメント作成)●日興アセットマネジメントが提供する、マーケットの旬な話題が楽に読める「楽読」からの転載です。→「楽読」【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月21日トルコリラは、欧州債務問題や世界景気に対する懸念などを背景とした投資家のリスク回避の動きに加え、経常赤字の改善を狙ったトルコ中央銀行(以下、中銀)のリラ安容認姿勢などが嫌気され、昨年以降、下落基調を強めていました。しかしながら、今年に入ると、欧州債務問題の落ち着きや米国などでの好調な経済指標の発表など、世界的なマクロ環境の改善を受け、リラは上昇に転じました。さらに、リラ安に伴なう輸入物価の上昇や国内景気の底堅さを受けたインフレ圧力の高まりを背景に、中銀が金融引き締め強化の姿勢を示したこともリラを下支えする要因となったことから、今後のリラの動きを予想する上では、同国の経済状況に加え、中銀の政策や発言が重要な要素になると考えられます。今月21日、中銀総裁が、足元で前年比+10%程度に高止まっているインフレ率を、「中期的なターゲットである5%に抑制するまで金融引き締め策を維持する」と発言したほか、翌日22日には、中銀が、2012年末時点のインフレ見通しを若干上方修正しました。こうしたなか、27日に開催された金融政策決定会合では、政策金利を据え置いたものの、今後の方針について、「影響を慎重に観察しつつ、追加金融引き締めを行なう可能性がある」とし、インフレ抑制に対する強い姿勢を表明しました。市場では中銀の引き締め策の強化が、リラ上昇の要因として注目されていることから、中銀によるこうした姿勢は、リラ相場の下支えとして機能していくと考えられます。なお、中銀では、世界的に景気見通しが好転の兆しをみせるなか、同国経済の弱点といわれる経常収支の赤字は輸出の安定的な増加などにより、徐々に減少していくとみています。輸入額が輸出額を大幅に上回る輸入超過が続くトルコでは、リラが大きく上昇すれば、経常赤字の拡大要因となることには注意が必要ですが、同国政府が輸出の拡大に取り組んでいることなどを踏まえると、中銀が想定している通り、経常赤字は政府の削減目標に沿って緩やかに縮小していくとみられます。(※グラフ・データは過去のものおよび予想であり、将来を約束するものではありません。)(2012年3月30日 日興アセットマネジメント作成)●日興アセットマネジメントが提供する、マーケットの旬な話題が楽に読める「楽読」からの転載です。→「楽読」【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月30日トルコ航空では2月12日より20日まで、成田・関西空港発エコノミークラス往復航空券を2人合わせて¥50,000、成田空港出発コンフォートクラス(プレミアムエコノミークラス)往復航空券を2人合わせて¥100,000で販売する「バレンタイン・デイキャンペーン」を実施する(燃油サーチャージと空港税は別途)。成田発はイスタンブール・ヨーロッパ各都市行き、関空発はヨーロッパ各都市行きのみ利用が可能。 最短滞在4日から最長滞在14日間まで。小児・幼児運賃の設定はなく大人運賃と同額になる。入国都市と出国都市を別にするオープンジョーが可能。発券、出発後の変更、払い戻しは不可だが、すでに予約は受け付けは始まっている。成田発で飛ぶなら、価格を優先してエコノミークラスか、シェフによる機内食サービスもご自慢のゆったりシート、コンフォートクラスで飛ぶか、迷ってしまう。まずは、一緒に飛んでくれる相手を探して、このチャンスを生かしたい。お問い合わせ: トルコ航空 公式サイト 取材/小野アムスデン道子
2012年02月06日約274億円の株式取得NKSJホールディングス株式会社は11月4日、同社の100%子会社である株式会社損害保険ジャパンが、トルコの損害保険会社「Fiba Sigorta」社の株式99.07%を取得し、子会社としたことを発表した。損保ジャパンによる株式の取得は11月2日に行われ、同社によれば金額は4億8千1百万トルコリラ(約274億円)。トルコ当局による許可を得た後、商号を「Sompo Japan Sigorta A.Ş.」へと変更するという。※画像はトルコ大使館よりFiba Sigorta社とは「Fiba Sigorta」社は2001年設立で、従業員数は2009年12月時点で309名の若い会社。2009年12月期の総資産は約203億円、税引き後利益は約16億円であった。今回の株式取得に対し、NKSJは下記のようなコメントを発表している。当社および損保ジャパンは、本株式取得を通じて、成長著しいトルコにおいて強固な事業基盤を確立し、同国における損害保険事業の拡大を目指します。
2010年11月06日