オリンパスは1月6日、Bluetooth機能を内蔵し、ハイレゾ録音に対応したリニアPCMレコーダー「LS-P2」を発表した。発売は1月22日。価格はオープンで、推定市場価格は税別20,000円前後。LS-P2は、ICレコーダーとして初めてBluetoothに対応した製品。スピーカーやヘッドホンなどとワイヤレス接続が可能なだけでなく、Androidアプリ「Olympus Audio Controller BT」を使用することで、スマートフォンからリモート操作を行える。内蔵マイクは、指向性マイク×2に、無指向性マイク×1を加えた「TRESMIC(トレスミック)」マイクシステム。10段階のズームマイクモードも搭載している。録音形式はリニアPCMとMP3で、リニアPCMでは96kHz/24bitまでのハイレゾ録音が可能。内蔵メモリは8GBで、microSDカードスロット(32GBまで対応)も装備している。電源は単4形電池×1で、アルカリ乾電池とNi-MHが使用できる。アルカリ乾電池を使用した場合、最長で約39時間の連続録音が可能だ。本体サイズはW39.6×D14.4×H108.9mmで、質量は75g(電池含む)。
2016年01月06日ソニーは1月5日(米国時間)、CES 2016の開幕に先立って行われたプレスカンファレンスにて、ハイレゾ対応のアナログレコードプレーヤー「PS-HX500」を発表した。発売は2016年春を予定している。PS-HX500は、ハイレゾロゴを取得したアナログレコードプレーヤー。アナログレコードの音源をWAV 192kHz/24bitやDSD 5.6MHzに変換し、USB接続したパソコンで録音やネイティブ再生が行える。また、Windows PCやMac向けのハイレゾ録音・編集アプリ「Hi-Res Audio Recorder」を提供する。トーンアームはストレートタイプで、駆動はベルトドライブ方式。ディスクの回転を安定させ共振を抑えるために、アルミ製のプラッターと厚さ5mmのラバーマットを使用している。内蔵のフォノイコライザは、剛性を高めるためガラスエポキシ基板上に配置。また、不要な振動を抑えるダストカバーを採用している。
2016年01月06日米Qualcommは1月6日(現地時間)、ハイレゾ音源の伝送に対応するBluetoothコーデック「apt-X HD」を発表した。これにより、Bluetoothで24bit音源を伝送できるようになる。apt-X HDは「apt-X」をベースに開発されたBlutoothコーデックだ。apt-Xは16bit音源を伝送可能だったが、apt-X HDでは24bit音源の伝送に対応。さらに、apt-Xを含むそのほかのBluetoothコーデックとの下位互換性を持つ。apt-X HDは、ワイヤレスオーディオ向けのSoCプラットフォーム「CSR8675」で利用可能だ。
2016年01月06日インターネットイニシアティブ(IIJ)は、高音質なデジタル・オーディオ・フォーマット DSD5.6MHzをはじめとするハイレゾ音源のライブ・ストリーミングサービス「PrimeSeat」の提供を開始した。同サービスでは、H2Aロケットの打ち上げ音からオーケストラ演奏会まで、きめ細やかなハイレゾ音源の違いを体感できるさまざまなコンテンツが、オンデマンドおよびインターネットラジオで配信される。また、 ライブ・ストリーミング番組(生放送)や、クラシック専門インターネットラジオ局OTTAVAとの共同制作による小編成のサロン・コンサートも配信(2016年1月開始予定)。視聴には、コルグが開発し提供する無料の専用ソフトウェア「PrimeSeat」(Windows/Mac対応)をコンピュータにインストールする必要があるほか、音源のフォーマットにより、対応コンバーター(DAC)やステレオが必要となる。なお、コンテンツ視聴料は、2015年12月21日現在で同サービスに掲載されているコンテンツはすべて無料で視聴可能。今後コンテンツの拡充にともない、一部有料コンテンツも提供するとのこと。
2015年12月28日ドスパラは12月25日、ハイレゾ音源に対応するUSB DAC搭載ポータブルヘッドホンアンプ「DN-13555」を、同社が運営する「上海問屋」で発売した。価格は7,499円(税込)。DN-13555は、DACチップに「VIA VT1630A」を採用し、PCM 96kHz/24bitを再生できるヘッドホンアンプだ。電源はUSBバスパワーで、インタフェースはmicroUSB入力、マイク入力、ヘッドホン出力。主な仕様は出力が30W、再生周波数帯域が5Hz~45KHz、S/N比が100dB、サイズがW40×H60×10mm、重量が36gとなっている。
2015年12月25日ローランドは、90年代のコンピューターミュージック定番音源をソフトウェア化した、Windows/Mac対応のGS互換プラグイン・ソフトウエア「SOUND Canvas VA」の販売を開始した。同社のオンラインショップ「ローランド・コンテンツ・ストア」でのダウンロード購入できる。価格は1万5,120円。同製品は、80年代後半から90年代にかけて、DTMのデファクトスタンダード音源として人気を博したハードウェア音源「SOUND Canvas」シリーズの、VSTi(Windows / Mac)とAU(Mac)のプラグインフォーマットに対応したGS互換のソフトウェア音源。音楽制作ソフトから直接コントロールできるため、最新の音楽制作環境で利用可能。また、過去に発売された「SOUND Canvas」シリーズの豊富な音色や、音を加工するエフェクトとのデータ互換性も確保されている。主な特徴として、1,600音色 / 63ドラムセット搭載し、1プラグインにつき最大16パートの楽器を同時に鳴らすことができるほか、音の残響や広がりを変化させる「リバーブ」、「コーラス」、「ディレイ」、音質を変える「EQ」などのシステム・エフェクトに加え、64種類のインサーション・エフェクトを内蔵し、エディットが可能な各種パラメーターはオートメーションにも対応。さらに、音色を細かく調整できる「TONE EDITOR」を搭載し、フィルターやエンベロープといった多彩なパラメーターで音色の変更や保存が行える。また、過去のハードウエア音源「SOUND Canvas」シリーズとの高い互換性を確保するために「SC-8820」、「SC-88Pro」、「SC-88」、「SC-55」の音色配列を搭載。これにより、ジャズやロック、ポピュラーなどのヒット曲から、フルオーケストラによる壮大な映画音楽、シンフォニーまで、同シリーズ用に作られた過去のさまざまな曲データを楽しむことが可能となっている。なお、正常動作確認済みホスト・アプリケーションは、Windowsが「INTERNET Ability」シリーズ(32ビット版 / 64ビット版)、「INTERNET Singer Song Writer 9 Lite」(32ビット版)、Steinberg Cubase 8シリーズ(32ビット版 / 64ビット版)、Steinberg Cubase 7シリーズ(32ビット版 / 64ビット版)。MacはSteinberg Cubase 8シリーズ(64ビット版)、Steinberg Cubase 7シリーズ(64ビット版)、MOTU Digital Performer 9(AU版のみ)。これら以外のホスト・アプリケーションでは一部機能が制限される場合もあるので、同製品のWebサイトで詳細を確認してほしい。
2015年12月25日インターネットイニシアティブ(IIJ)は12月21日、高音質なデジタル・オーディオ・フォーマットDSD5.6MHzをはじめとするハイレゾ音源のライブ・ストリーミングサービス「PrimeSeat(プライムシート)」を12月23日より提供開始すると発表した。同社は新サービス提供を機に音楽配信事業に参入し、良質な音にこだわる個人とコンテンツ事業者の双方に向けた新たなビジネスを展開する。ハイレゾ音源はCD音源に比べて膨大なデータ量を持つことから、ライブ配信を行うには高度な技術が必要とされるため、これまでダウンロード形式での配信サービスが主流だった。利用者は、同サービスの音楽配信サイトで、オリジナル番組やコンサートなどの各種コンテンツを、ライブ・ストリーミング(生放送)、オンデマンド、インターネットラジオで聴くことができる。利用にあたっては、無料でダウンロード可能なPC/Mac専用のソフトウェアをインストールする必要がある。12月21日時点で掲載されているコンテンツはすべて無料で視聴可能だが、今後は有料コンテンツの提供も予定されている。コンテンツを配信する際のプラットフォーム利用料は個別見積もりとなっている。
2015年12月22日インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)は12月21日、ハイレゾ音源によるライブ・ストリーミングサービス「PrimeSeat(プライムシート)」を発表した。23日から提供開始する。PrimeSeatの開始によって、IIJは音楽配信事業へ参入することになる。PrimeSeatは、専用の視聴用ソフト(コルグが開発・提供)をパソコンにインストールすることで利用できる。オーケストラの演奏会や、H2Aロケットの打ち上げ音などのハイレゾ音源を、オンデマンドもしくはインターネットラジオで配信。そのほか、ライブ・ストリーミング番組や、クラシック専門のインターネットラジオ局OTTAVAとの共同制作による小編成のサロン・コンサートも2016年1月に配信予定だ。専用ソフトのダウンロードは無料。コンテンツは拡充していく予定で、一部有料のコンテンツも提供する。当初はDSD 5.6MHzで配信し、今後はPCMでの配信も行う。なお、音源のフォーマットにより、対応DACなどが必要となる(DACがなくても再生自体は可能だが、ダウンコンバートされる)。動作確認済みのDACについては、Webページにて確認可能だ。IIJは2015年4月、「東京・春・音楽祭」とベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の協力のもと、DSD 5.6MHzフォーマットでライブ配信する公開実験に成功。ここから、ハイレゾ音源によるライブ・ストリーミングサービスを商用化するに至った。IIJによれば、DSD 5.6MHzでのライブ・ストリーミングの商用サービスはこれが世界初だという。
2015年12月21日レーベルゲートは12月17日、iOS用の音楽プレーヤーアプリ「moraプレイヤー」のアップデート(v1.2.0)を行い、ハイレゾ音源の再生機能を追加した。アプリの対応OSはiOS7.0以降。アプリのダウンロードは無料。今回のアップデートにより、moraプレイヤーでFLAC 192kHz/24bitを再生できるようになった。moraプレイヤーでハイレゾ音源を再生するには、iOS端末を外部DACと接続する必要がある。また、48kHz/24bitを超えるファイルをiPhoneから直接再生すると、48kHz/24bitにダウンコンバートされる。
2015年12月17日フォステクスは12月17日、ハイレゾ対応のUSB DAC「FS-3DA」を発表した。発売は12月下旬で、希望小売価格は19,000円(税別)。FS-3DAは、PCM 96kHz/24bitの再生に対応するUSB DAC。USB入力のほか、光デジタル音声入力とアナログ音声入力を備えており、デジタル入力とアナログ入力はフロントパネルにある「INPUT」スイッチで切り替える。出力は、フロントパネルに配置された6.3mmステレオ標準ジャックと、リアパネルに配置されたRCAピンの2系統。出力の切り替えは、フロントパネルの「OUTPUT」スイッチで行う。両サイドには木目調パネルを採用。きょう体とボリュームノブはアルミ製で、ヘアライン加工を施している。主な仕様は、周波数特性が20Hz~40kHz、THDが0.01&以下、ヘッドホンアンプの最大出力が100mW×2(32Ω負荷時)、サイズがW150×D121×H41mm、質量が約700g。
2015年12月17日●重低音なのにハイレゾ?オーディオテクニカは2015年10月、重低音再生に重きを置いた「SOLID BASSシリーズ」のラインナップを刷新。オーバーヘッドタイプ3製品、インナーイヤータイプ6製品の計9製品を一挙リリースした。本稿では、その中から、SOLID BASSシリーズ初のハイレゾ対応製品となる、オーバーヘッドタイプ最上位「ATH-WS1100」とインナーイヤータイプ最上位「ATH-CKS1100」を取り上げてみる。一般的に重低音ヘッドホンは低域の迫力を重視する傾向にあるが、ハイレゾ対応ヘッドホンは解像度を優先しており低域の厚みには欠ける印象がある。重低音とハイレゾ、一見矛盾しているようにも思えるこの2つをオーディオテクニカはどう両立させているのか、この点に注目してレビューを進めていきたい。なお今回は、レッドツェッペリンなどのハードロックからマルタ・アルゲリッチのピアノ曲まで幅広いジャンルのハイレゾ音源を試聴。DAPはソニー「ウォークマン NW-ZX100」を使用した。○新開発ドライバー採用のヘッドホン「ATH-WS1100」まずは「ATH-WS1100」からチェックしてみたい。ATH-WS1100は、SOLID BASSシリーズの最上位ヘッドホンで、オーバーヘッドタイプでは唯一のハイレゾ対応モデル。新開発の「ディープモーション・ハイレゾオーディオドライバー」やエクストラエアフローベース・ベンティングシステムの採用など、オーディオテクニカがこれまで蓄積してきたノウハウを惜しげもなく投入している。次ページでは、ATH-WS1100をじっくり聴いたインプレッションをお届けしよう。●低域の迫力だけでなく明瞭感も良好な「ATH-WS1100」○音全体がリアルに迫ってくる「なるほど」。ATH-WS1100を試聴して思わず口をついて出た一言だ。重低音再生をうたうヘッドホンは低音を強調するあまり、音場が狭く音がぎゅっと詰まったように聞こえる印象があるのだが、ATH-WS1100は全く違う。体に響く質感のある低音が出ているにもかかわらず、音の見通しが良いのだ。低音に中高音域が埋もれることなく、細部の音まで良く聴こえてくる。低音も無理やりブーストさせた感じではなく、バスドラムやベースの音も明瞭に聴き取ることができる。例えば、レッドツェッペリンの4枚目のアルバムに収録されている「Black Dog」(ジョン・ボーナムの重いドラムとジミーペイジの重低音ギターリフが命ともいえる曲)は、解像度重視のヘッドホンで聴くと芯のないペラペラな音になってしまい、重低音重視のヘッドホンで聴くと低域が分厚い塊のようになりドライブ感が失われてしまうのだ。しかしATH-WS1100は、重いドラムと重低音ギターリフをキレのよい迫力ある音で再生するため、絶妙なドライブ感を表現していた。低域の音が塊にならないため、ギター、ベース、ドラムなどが絶妙のタイミングで絡み合うことでグルーブを生み出している曲も、本機の得意とするところだ。例えば、ローリングストーンズの「Tumbling Dice」のような曲は抜群のノリで聴こえる。ATH-WS1100が得意とするのは低音重視のロックばかりではない。中域もよく出ているので、女性ボーカルの曲なども気持ちよく聴くことができる。たとえば、ノラ・ジョーンズを聴いてみると、ボーカルに厚みが生まれ迫力が出る。かといってファット過ぎると言うわけではなく細かいニュアンスもしっかり表現されている。高域もほどよい感じで、耳にささることはない。生楽器を主体としたジャズなども悪くない。低音がしっかり出ている上にキレがあるためウッドベースなどが生み出すグルーブが心地よく感じられるし、解像度が高いため各楽器の音もしっかり表現される。音にいい具合に厚みが加えられるので、演奏に暖かい空気感が加わる点も個人的には気に入った。クラシックも、交響曲に迫力ある音を求める人にはおもしろいかもしれない。各楽器の音を明瞭にオーケストラの全体を見通す感じで聴きたい人には少し低域が出すぎているが、オーケストラを構成する楽器が混然一体となることで生まれる迫力は良く伝わってくる。今回聴いた中でピシャっとハマったのが、佐渡裕が2014年2月にベルリン・ドイツ交響楽団を指揮した「ベートーベン交響曲第5番[運命]」。この演奏は速いテンポとオーケストラの鳴りっぷりの良さが特徴なのだが、本機で聴くと音に厚みが加わり、迫力というか一種の凄みが増す。なお、製品の性質上、この点を指摘するのは妥当ではないかもしれないが、透明感が重要となるクラシックボーカル曲やピアノ曲の再生には向かないようだ。高音の伸びに多少の頭打ち感があり窮屈に感じてしまう。また低音が良く出ているため音に厚みが加わる点もマイナスポイントだ。透明感のある曲を聴きたい人が重低音再生をウリとしたSOLID BASSシリーズを手に取るとは思えないが、本機はハイレゾ再生を特徴としているので、一応記しておきたい。○装着感、携帯性をチェックATH-WS1100はポータブルヘッドホンなので、装着感に加え、携帯性、デザイン性も重要だ。まずは装着感。ハウジングが大きく耳を全体をすっぽり覆う感じで付け心地は悪くない。側圧は強すぎず弱すぎずといった感じ。硬度の異なる2層のクッション材により構成される「2レイヤード・イヤパッド(PAT.P)」はやわらかく肌触りもよいので長時間装着していても不快な感じはしない。重量は約281gとこのサイズのヘッドホンとしては軽量だ。ハウジング部を90度回転させてフラットに折りたたむこともできる。折りたたんだ状態で最厚部は45mmほど。カバンの中に入れると多少かさばるが、オーバーヘッドタイプの中では携帯性は良いほうだと言える。●バランスのいい「ATH-CKS1100」○2基のドライバーを向かい合わせに配置した「ATH-CKS1100」次に、インナーイヤータイプの「ATH-CKS1100」をチェックしてみる。ATH-CKS1100はSOLID BASSシリーズのイヤホンでは唯一ハイレゾに対応した最上位モデルだ。このATH-CKS1100にも、重低音と高解像度のハイレゾ再生を両立させるため、「DUAL PHASE PUSH-PULL DRIVERS(デュアルフェーズ・プッシュプル・ドライバー)」や「デュアルエアフローベース・ベンティングシステム」など、新技術を投入している。○バランスの良い仕上がりこちらは一聴して「ん?」と思った。出音がいわゆる重低音重視という感じではないのだ。SOLID BASSシリーズというイメージから体に響く重低音がくることを予想していただけに、意表を突かれた感じだ。もちろん低音もしっかり出ているのだが、中域、高域(とくに高域)もしっかり出ているため、低音だけが特に際立って聴こえてくることはない。ただ、イヤホンとしては低音の質量が多めでレスポンスもよいので、重厚さが命というような曲でなければ、ロックも気持ちよく聴くことができる。2本のギターが絡み合うことで独特のサウンドを生み出しているローリングストーンズの曲などは、キレのよい低音が出る上に、ギターの細かいフレージングや絶妙なカッティングの間などがはっきりと聴き取れる。B.B. Kingなど、ギター主体のエレクトリックブルースもよい。ドラムとベースを生み出すグルーブの上に、流麗なフレーズが実在感のある音で流れていく。ギターの繊細なニュアンスもよく表現されており、B.B.お得意のビブラートやチョーキングも超リアルだ。ただ今回は先にATH-CKS1100を聴いてしまったころもあり、重低音という点では物足りなさを感じてしまう。レッドツェッペリンのような重厚なサウンドが命のハードロックでは、少し迫力が不足する感じだ。マイルス・デイビス「kind of Blue」など、ジャスにはよい。ドラムとベースが芯のある音でしっかりと聴こえるので、スイング感がよく伝わってくる。高域の再現性も良く、管楽器の音が艶やかだ。各楽器の音が明瞭に聴こえるため、各楽器奏者が、前に出たり引っ込んだり(音の強弱をつけるなど)、それぞれが駆け引きをしながら曲を進行させていく様が手に取るように伝わってくる。解像度が高く、下から上までしっかり音が出るので、クラシックの女性ボーカル曲やピアノ曲もいける。女性ボーカルは高域がきれいに伸び、高域主体の曲でも息苦しくなることなくその世界に浸ることができる。細かい息遣いまで聞こえてきてとてもリアルだ。ピアノ曲は、ピアニストによる音の違いやクセなど、繊細なニュアンスも聴き取れる。そのほか、R&B、ファンク、Jポップ、交響曲、室内合奏曲などいろんなジャンルの曲を聴いて感じたことは、どのような曲にも高いレベルで対応することができるということだ。ただ、聴こえ方はモニター的で音の傾向としてはやや固め。そして、SOLID BASSシリーズというイメージで重低音を期待し過ぎると肩透かしを食らってしまう。その点は注意が必要かもしれない。○装着感と遮音性は?インナーイヤータイプは、音とともに装着感も重要な評価ポイントだ。ATH-CKS1100はハウジングこそ若干大きいが、本体の重さが約14gと比較的軽めなので、装着しても重さを感じることはない。また、形状がよく考えられているためか、ほどよく耳にフイットする。一方、遮音性は改良の余地があると感じた。音漏れは少しあるが、電車の中などある程度騒音があるところでは、よほどボリュームを上げない限り気にならないように思う。○まとめATH-WS1100、ATH-CKS1100ともに、ハイレゾと低域の再生をうまく両立させていると感じた。とくにオーバーヘッドタイプのATH-WS1100は、「重低音命」のハードな曲を、ハイレゾならではの高音質で楽しみたい人には最適なヘッドホンと言ってよい。ATH-CKS1100はどっしりとした重低音を期待すると肩透かしをくらうが、高質量のキレのよい低域再生を実現している上、中域、高域も低域に潰されることなくしっかり出ていた。低音重視モデルというよりも万能型の高性能モデルと考えたほうがよいかもしれない。両モデルともハイレゾ対応イヤホンとしてはかなりレベルの高い仕上がりだ。コストパフォーマンスも高いので、高性能なハイレゾ対応ヘッドホンが欲しい人は、低域重視モデルということで敬遠せずにぜひ一度聴いてみてもらいたいと思う。
2015年12月15日オンキヨー&パイオニアイノベーションズは12月14日、同社が運営するハイレゾ音源配信サイト「e-onkyo music」にて、年末年始キャンペーンを開始した。実施期間は2016年1月15日まで。期間中は購入時に加算されるe-onkyo ポイントが10%アップするほか、500タイトル以上を10~50%割引で購入できる(アルバム単位での購入時のみ)。また、期間中にe-onkyo musicで音源を購入し、アンケートに回答すると、抽選でオンキヨー、パイオニア、フィリップスの製品が当たる。賞品として用意されているのは、オンキヨーからハイレゾ対応ポータブルプレーヤー「DP-X1」、CDレシーバー「CR-N765」、ヘッドホン「H500MB」、カスタムインイヤモニター「IE-C2」。パイオニアからハイレゾ対応ポータブルプレーヤー「XDP-100R-K」、USB DAC「U-05」、ヘッドホン「SE-MX8」、スピーカーシステム「S-HM82-LR」。フィリップスからヘッドホン「Fidelio F1」。
2015年12月14日オヤイデ電気(小柳出電気商会)は12月11日、ハイレゾ対応ポータブルプレーヤーのフラッグシップモデル「FiiO X7」を発表した。発売は12月18日。価格はオープンで、推定市場価格は税別99,000円前後。X7は、FiiOブランドのフラッグシップハイレゾポータブルプレーヤー。Android OSを採用しており、プレイヤー機能のみを使用する「Pure Musicモード」と、Androidアプリを利用できる「Androidモード」の切り替えが行える。液晶モニターは4インチのタッチパネル式。DACチップにESS テクノロジーの「ES9018S」を搭載し、DSD 5.6MHzや384kHz/32bitのWAVファイルをネイティブ再生できる。本体下部のアンプモジュールが着脱式となっていることも特徴のひとつ。付属のIEM用スタンダードモジュールやオプションモジュールに取り替えて、機能や音質をカスタマイズ可能だ。同社はX7のオプションモジュールとして、高品位なチップを搭載する「Medium-class module」、駆動力の高い「High-Power module」、バランス接続を可能にする「Balanced Module」の発売を予定している。音楽再生アプリとして、X7専用の「FiiO Music」をプリインストール済み。FiiO Musicは今後のアップデートで、DLNAやNAS、Dropboxなどのクラウドストレージを介した音楽再生に対応する予定だ。プロフェッショナル仕様のVUメーター3種類と、10 Band EQ(イコライザー)を備えている。本体の主な仕様は、CPUが4コアのCortex-A9 (Rockchip RK3188)、内蔵メモリが32GB、microSDカードスロット(最大128GB対応)を1基、通信機能としてWi-Fi(IEEE802.11 b/g/n)とBluetoothを備えている。再生可能な対応ファイル形式はDSD、DXD、WAV、WMA、APE、FLAC、ALAC、AAC、OGG、MP3、MP2など。ヘッドホン出力は16Ωで200mW、32Ωで100mW、300Ωで10mmW。バッテリー駆動時間は約9時間。サイズはW64×D16.6×H130mm、重量は220gとなっている。また、X7の充電や1.5Wのアナログライン出力が行えるドッキングステーション「FiiO K5」もリリース予定。本体にUSB DACやボリュームコントローラーを装備する。「K5」の発売時期は未定。
2015年12月11日コウォンジャパンは、ハイレゾ音源に対応したポータブルプレーヤー「PLENUE(プレニュー) D」を12月19日に発売する。価格はオープンで、直販価格は税込29,800円。MP3形式なら連続で最大約100時間の再生が可能だ。PLENUE Dは12月4日に発表されたポータブルプレーヤーで、発表当初は12月下旬発売とされていた。このたび、シルバーモデルを12月19日に発売することを決定。ゴールドモデルについては2016年1月中旬に発売する。連続再生時間はMP3形式で約100時間、FLAC(96kHz/24bit)形式で約51時間。PCM 192kHz/24bitを再生可能で、フォーマットはFLAC / WAV / ALAC / APE / MP3 / WMA / OGGに対応している。AIFFは今後のアップデートでサポート予定だ。
2015年12月09日レーベルゲートは12月7日、音楽ダウンロードサービス「mora ~WALKMAN公式ミュージックストア~」において、2015年の年間ダウンロードTOP100を発表した。ランキングは、2014年12月1日から2015年11月30日までを集計期間とするダウンロード購入件数に基づくもの。ハイレゾシングル部門では「海色」(AKINO from bless4)が、2014年にトップを獲得した「残酷な天使のテーゼ(Director’s Edit. Version)」(高橋洋子)を抑えて1位を獲得。3位は「吹雪」(西沢幸奏)となり、上位3位はアニメタイアップ曲が占めるかたちとなった。ハイレゾアルバム部門では、1位が「ハイレゾクラシック the First Selection」、2位が「ベスト・サウンドトラック・ハイレゾ・セレクション」、3位が「Utada Hikaru Single Collection Vol.1(2014 Remastered)」(宇多田ヒカル)となった。この結果をレーベルゲートは、誰もが聴いたことのある、幅広い層から人気のあるアーティストの作品が上位にランクインしたと分析している。
2015年12月07日オンキヨー&パイオニアイノベーションズは、同社が運営するハイレゾ音源配信サイト「e-onkyo music」にて、『ガールズ&パンツァー 劇場版』主題歌である、「piece of youth」の配信を開始した。2015年11月21日に公開された『ガールズ&パンツァー 劇場版』。その主題歌で、ChouChoの11枚目となるシングル「piece of youth」は、デビュー5周年の記念作でもある。「e-onkyo music」では、『ガールズ&パンツァー 劇場版』オリジナルサウンドトラックについても、現在配信中となっているので、こちらもチェックしておきたい。■piece of youth / ChouChoWAV & flac 96kHz/24bitアルバム購入:1,728円(税込) / 単曲購入:432円(税込)■『ガールズ&パンツァー 劇場版』オリジナルサウンドトラック / V.AWAV & flac 96kHz/24bit / WAV 96kHz/32bitアルバム購入のみ:3,456円(税込)(C)GIRLS und PANZER Film Projekt
2015年11月25日ロジテックは19日、iPhoneなどでハイレゾ音源の再生を可能にするLightningコネクタ対応のオーディオアダプタ「LHP-CHR192」シリーズを発表した。ゴールドとシルバーの2色に、ハイレゾ対応ステレオヘッドホンの有無で2モデルを用意。12月上旬から発売する。価格はオープン。本アダプタをiPhoneなどのLightningコネクタに接続し、ハイレゾ対応ヘッドホンをつないで使用する(端末側にはハイレゾ音源の再生アプリが必要)。DACにはAKM製「AK4430」を採用。本体のハウジングはCNC加工で切削されたアルミケースで、外来ノイズの影響による音質劣化を低減。多層構成の基板は、ノイズの少ない低ノイズ回路設計となっている。「Made for iPad/iPhone/iPod」を取得しており、本体のクリップによって、シャツや鞄などさまざまな場所に固定できる。Lightningコネクタ経由でのデジタル接続により、DAC部への音楽データを無劣化で伝送。サンプリング周波数は最大192kHz、量子化ビット数は最大24bit。電源はバスパワー。再生周波数帯域は5Hz~96KHz(付属ヘッドホンの場合5Hz~40KHz)。S/N比は96dB以上、ダイナミックレンジは97dB以上。最大出力は30mW+30mW。ケーブル長は約60cm。本体サイズはW36×D11.4×H45mm、重量は約38.5g。対応OSはiOS 8.3以降。ハイレゾ対応ステレオヘッドホンは、エレコム製「EHP-CH2000」シリーズをベースにケーブル長を変更したもの。
2015年11月19日レーベルゲートは11月12日、同社が運営する音楽配信サイト「mora」でハイレゾ音源の購入時に使用できるダウンロードカード「mora Hi-Res Music Card」を発売した。ビックカメラ、ヤマダ電機、ヨドバシカメラの主要51店舗で購入できる。mora Hi-Res Music Cardは、ハイレゾ音源をアルバムごとに購入できるダウンロードカード。カード購入後、裏面に記載されているPINコードをmoraの特設ページに入力すると、購入したアルバムのダウンロードページに移動する。mora Hi-Res Music Cardからのダウンロードは10回まで行える。アルバムは18タイトルをラインナップ。販売期間は2016年2月末までで、売り切れ次第次第販売を終了する。
2015年11月13日コルグは、演奏と音楽制作の両方に適したiPad向けモバイル音源アプリ「KORG Module」のiPhone対応バージョン「KORG Module for iPhone」を発売した。価格は3,600円(11月30日までの現在発売記念セール価格2,400円にて販売中)同アプリでは、Acoustic Piano、Electric Piano、Clav、Organ、Multiなど5つの専用音源モジュールをはじめ、サウンドデザイナーによって厳選された100個の音色プログラム、曲のテンポを自由自在に変更できる音楽プレーヤー、ライブ・リハーサルに便利なセット・リスト機能などを搭載している。また、臨場感のある3Dと、操作性を重視した2Dといった2つのグラフィックモードを備える。さらに超低レイテンシー設計を採用しており、同社microKEYをはじめとしたMIDIキーボードなどにて演奏を行える)iPhoneとUSB機器の接続には、Apple Lightning-USBカメラアダプタが必要)。なお、iPhone用のアプリとなった本製品だが、音質はiPad版とまったく同様とのことだ。
2015年11月09日アユートは、2015年11月7日(土)より全国で実施される花澤香菜のライブツアー「かなめぐり~歌って、読んで、旅をして~」に協賛し、特設ブースを出展する。特設ブースでは、Astell&Kernブランドのハイレゾ音楽プレーヤー「AK100II」や「AK Jr」で、花澤香菜の楽曲をCD音源とハイレゾ音源の両方を試聴・体感できるコーナーが用意される。「かなめぐり~歌って、読んで、旅をして~」の日程および詳細については特設サイトをチェックしてほしい。
2015年11月06日ランティスは10月30日、「Pioneer XDP-100R-K ガールズ&パンツァーモデル」を発表した。オンキヨー&パイオニアイノベーションズによるハイレゾ対応ポータブルプレーヤー「Pioneer XDP-100R」と、アニメ「ガールズ&パンツァー」のコラボレーションモデルだ。11月6日から11月25日まで、L-MART、プレミアムバンダイ、BANDAI VISUAL CLUBの3サイトで予約を受け付ける。価格は税別72,500円。コラボモデルにはガールズ&パンツァーのオリジナルロゴを刻印。付属のmicroSDカードにはオリジナル壁紙のほか、11月3日に開催される「ガールズ&パンツァー オーケストラ・コンサート ~ Herbst Musik Fest 2015 ~」のライブ版などハイレゾ音源5曲を収録する予定だ。また、耐候性、防塵性、耐衝撃性に優れた防水ケース「PELICAN 1040」のカスタマイズ版がセットに含まれる。パッケージもガールズ&パンツァー仕様のオリジナルスリーブとなっている。XDP-100Rは、10月14日にパイオニアブランドから発表されたハイレゾ対応ポータブルプレーヤー。WAV、FLAC、ALAC、AIFFは384kHz/24bitまで、DSDは11.2MHzまで再生できる。OSにはAndroid 5.1.1(Lollipop)を採用。本体サイズはW75.9×D13×H128.9mmで、質量は198gとなっている。(C)GIRLS und PANZER Projekt(C)Lantis
2015年10月30日ヤマハは10月28日、トールボーイスピーカー「NS-F350」と、スピーカーパッケージ「NS-P350」を発表した。いずれもハイレゾ音源の高域再生(40kHz超)に対応する。発売は12月下旬。希望小売価格はNS-F350が45,000円で、NS-P350が40,000円(すべて税別)。カラーはウォルナットとブラックの2色。NS-F350は、横幅220mmで設置面積を抑えたトールボーイスピーカー。3cm径ツイーター×1、13cm径ミドルレンジ×1、16cm径ウーファー×2を搭載した3ウェイ・4ユニット構成を採用している。ツイーターはアルミ製で、金属振動板のノイズを抑える「黒色皮膜処理ダイヤフラム」やCCAWを使用したボイスコイルを装備。振動板やボイスコイルを軽量化かつ高剛性化することで、広域にわたる再生周波数帯域と高い強度を両立している。ミドルレンジとウーファーにはPMD(Polymer-injected Mica Diaphragm)振動板を搭載しており、S/N比を向上させている。また、高音域の壁面反射による悪影響を軽減する「ウェーブガイドホーン」を採用。定位感や周波数特性の乱れを防ぐ。本体側バッフルの上にアウターバッフルを取り付けたWバッフル構造と、側面を湾曲させ剛性を確保したタンブルフォームデザインを取り入れており、不要共振や定在波の影響を抑えている。NS-P350は、センタースピーカーとサラウンドスピーカーがセットになったスピーカーパッケージ。NS-F350やサブウーファーとの組み合わせを想定している。センタースピーカーは13cm径ウーファー×2と3cm径ツイーター×1を搭載した2ウェイ・3ユニット構成。サラウンドスピーカーは13cmウーファー×1と3cm径ツイーター×1を搭載した2ウェイ構成となっている。
2015年10月28日●CD音源をDSD 11.2MHzにアプコンするDAC10月24・25日、東京都・中野サンプラザで秋のヘッドフォン祭 2015が開催された。本稿では、秋のヘッドフォン祭で初公開された未発表製品をレポートしていく。○日立マクセル日立マクセルはハイレゾ対応イヤホン「MXH-RF550」と「MXH-RF550B」を参考出品した。両製品の音響性能は同一だが、MXH-RF550Bは2.5mm4極プラグを採用しバランス接続に対応する(3.5mm接続用の変換プラグも付属)。MXH-RF550の価格は25,000円前後になる予定とのこと。ドライバー径は10mmで、デュアルチャンバー(空気室)設計を採用。広域にわたる周波数特性(10~40,000Hz)を実現している。主な仕様は、インピーダンスが32Ω、音圧感度が107dB/mW、最大入力が150mW、ケーブル長が約1.2m。○Sound Warrior城下工業のSound Warriorブランドは、ヘッドホンアンプ「SWD-HA10」、USB DAC「SWD-DA20」と、ハイレゾ対応ヘッドホン「SW-HP20」を参考出品した。いずれも2016年春ごろの発売に向けて開発を続けているという。価格は未定。SWD-HA10は、プリ段に真空管を1基備えたヘッドホンアンプ。パワー段にはD級アンプを搭載している。インタフェースはアナログRCA入力×1とヘッドホン×1。出力が100mW×2(40Ω)、推奨ヘッドホンインピーダンスが30~300Ω、サイズがW146×H40×D165mm。SWD-DA20は、44.1kHz/16bitのCD音源など非ハイレゾ音源を、DSDにアップコンバートできるUSB DAC。対応ファイルはDSD 11.2MHz、PCMは768kHz/32bitまでとなっている。ハイレゾヘッドホン「SW-HP20」も初公開。現段階で仕様は公開していないが、周波数特性は40kHzまで対応するだろう、とのこと。また、リケーブルが可能になる予定で、バランス接続にも対応するという。●SATOLEX、開発中のハイレゾイヤホン○SATOLEXSATOLEXはハイレゾ対応イヤホン「DH298-A1」を参考出品。アルミ削り出しのきょう体を採用している。周波数特性は最大40kHz程度になる見込みだ。発売時期や価格は未定で、デザインやカラーバリエーションなども調整中だという。○KEFKEFは11月に発売予定のオンイヤーヘッドホン「M400」を初公開した。推定市場価格は税別32,000円前後となっている。40mm径のドライバーや光沢仕上げのアルミニウムダイキャストフレームを採用している。イヤーパッドは高密度形状記憶フォームをプロテインレザーで包んだ「レーストラック」タイプを採用し、音漏れを防ぐ。本体は折りたたみが可能。ケーブルは着脱式で、プラグ形状は3.5mmステレオミニ。主な仕様は、周波数特性が20Hz~20kHz、インピーダンスが32Ω、音圧感度が101.5dB±4dB、最大入力が30mW、重量が約175g。マイク付きリモコンを装備したケーブル(1.3m)が付属する。
2015年10月26日10月24・25日、東京都・中野サンプラザで「秋のヘッドフォン祭 2015」が開催されている。ベンチャークラフトは、ハイレゾ対応ポータブルプレーヤー「SounDroid VAROQ」の試作機を出品した。12月中旬の発売に向け、現在も改良を続けているという。SounDroid VAROQは、音楽CDからリッピングした音源などを、DSD 5.6MHzやPCM 384kHz/32bitにアップコンバートできるポータブルプレーヤーだ。DACチップには旭化成エレクトロニクスの「AK4490」を採用。「手持ちの音源を最大限に生かす」という姿勢のもと開発されている。Linuxをベースに開発したオリジナルOSを搭載。メモリは内蔵せず、microSDカードスロットを装備している。バッテリー駆動時間は約7時間(44.1kHz/16bitのFLAC音源再生時)。対応ファイル形式はMP3、WAV、AIFF、AAC、ALAC、FLAC、DSDIFF、DSFなど。サイズと重量は不明だが、ジーンズのポケットにすっぽりと入る大きさだった。
2015年10月24日10月24日・25日に開催中の「秋のヘッドフォン祭 2015」、オンキヨー&パイオニアイノベーションのブースでは、ハイレゾ対応デジタルオーディオプレーヤー「DP-X1」「XDP-100R」の試聴コーナーを用意。開場早々、大勢のファンが詰めかけ、1時間待ちの列ができている(24日12時点)。オンキヨーのDP-X1とパイオニアのXDP-100Rは、10月14日に同時発表されたばかりのハイレゾ対応デジタルオーディオプレーヤー(DAP)。訪れたファンは、持参したヘッドホン・イヤホンをつなげ、数分の制限時間内で両機の違いを体感していた。両プレイヤーの特徴やスペックなどの情報は、14日の発表会レポートやニュース記事を参照していただきたい。そのほか同社のブースでは、クラブミュージック向け「Superior Club Sound」シリーズの「SE-MX8」や「SE-CX7」といった、ハイレゾ対応ヘッドホン・イヤホン新製品の試聴コーナーや、カスタムインイヤモニター「IE-C1」「IE-C2」「IE-C3」の購入相談コーナーも設けられている。秋のヘッドフォン祭はフジヤエ―ビックが主催しているポータブルオーディオイベント。
2015年10月24日シュア・ジャパンは10月22日、96KHz/24bitのハイレゾ音源再生に対応したポータブルアンプ「SHA900」を発表した。発売は11月中旬の予定で、価格はオープン。推定市場価格は税別120,000円前後。SHA900は、同日発表されたコンデンサー型イヤホンシステム「KSE1500」のポータブルアンプ部を独立させた製品。DACチップにシーラスロジックのCS4272を搭載しており、96KHz/24bitのハイレゾ音源再生に対応する。本体前面のモニターは有機EL方式。4バンドのパラメトリック・イコライザー機能を搭載している。Micro-B型のUSB端子を底面に備えており、iOSデバイスとはLightning接続、AndroidデバイスとはOTG接続、PCやMacとはUSB接続が可能だ。LightningケーブルとOTGケーブルが標準で付属する。3.5mm端子からのアナログ入力にも対応している。S/N比は107dB。-60dB~+17dBのゲイン調整が可能だ。ヘッドホンインピーダンスは6Ω~600Ωに対応する。バッテリー駆動時間はデジタル接続時で最大7時間、アナログバイパスモードで最大10時間。きょう体素材はアルマイトで質量は182g。サイズはW59×H111×D21mm。同日、都内で製品発表会が開催されており、マイナビニュースでは追ってそのレポート記事を掲載する。
2015年10月22日フロンティアファクトリーは10月21日、米Klipsch (クリプシュ) のハイレゾ対応イヤホン「X20i」を国内向けに発表した。価格はオープンで、推定市場価格は税別72,800円前後。発売は11月13日の予定だが、フロンティアファクトリーの直販サイトでは10月24日から購入予約を受け付ける。X20iはハイレゾ対応イヤホンとして世界最小クラスをうたう製品。Klipschのイヤホンラインナップにおいてはフラッグシップモデルとなる。2ウェイ構成のBAドライバーは、新開発のスーパーツイーター「KG-125」とKlipsch最高品質のウーハー「KG926」を組み合わせたもの。高域40KHzまでの再生に対応する。ハウジングの素材は軽くて丈夫なサージカルステンレス。医療機器にも使用される素材で、発汗に対する腐食に強い。付属するイヤーチップは定評のある「Oval Ear Tips」を6種類。X20iのために開発したスリムタイプのOval Ear Tipsを付けた状態で出荷される。ケーブル交換が可能なSSMCXコネクタを採用したことも特徴の一つ。SSMCXはネジ式で同軸タイプ、MMCXに比べ約35%小型化された規格だ。付属するケーブルには、アップルのMFi認証を取得した3ボタンリモコンマイクを装備。iPhoneでミュージックアプリを操作したり、通話をすることが可能だ。また、純正オプション品として、バランス接続タイプの交換ケーブルをリリースする計画もある。主な仕様は、周波数特性が5Hz~40kHz、感度が111dB、インピーダンスが50Ω、遮音性が-26dB、重量は22g。カラーリングはブラック1種類のみ。X20iと同時に「X12i」「XR8i」「X6i」も発表されている。フロンティアファクトリーは、10月24日と25日に東京・中野サンプラザで開催される「ヘッドフォン祭 2015」の同社ブースにて、X20iの試聴機を用意するとのこと。
2015年10月21日ヤマハは21日、ハイレゾ対応ネットワークCDプレーヤー「CD-NT670」を発表した。発売は11月中旬。希望小売価格は税別54,000円。CD-NT670は、幅314mmのネットワークCDプレーヤー。USBポートからはDSD 5.6MHzやPCM 384kHz/32bitを再生できる。インターネットラジオのvTunerも再生可能だ。通信機能は、Wi-Fi(IEEE 802.11b/g/n)やBluetoothを内蔵している。Bluetoothのバージョンは2.1+EDRで、対応プロファイルはA2DP、AVRCP。対応コーデックはSBCとAACだ。AppleのAirPlayも利用できる。DLNA 1.5をサポート。ヤマハのワイヤレスネットワーク機能「MusicCast」に対応している。専用アプリ「MusicCast CONTROLLER」を使用すると、ネットワーク内のMusicCast対応機器をスマートフォンで簡単に操作できる。アプリの対応OSは、iOS 7.1以上、Android 4.1以上。対応フォーマットはMP3、WMA、AAC、WAV、FLAC、ALAC、AIFF。インタフェースはAUX入力、アナログRCA入力、アナログRCA出力、デジタル入力、USBポートなど。ヘアライン仕上げのアルミ製フロントパネルと、ピアノブラック調仕上げのサイドパネルを採用している。サイズはW314×D260×H86mm、重量は3.2kgとなっている。
2015年10月21日グルーヴァーズジャパンは10月20日、ハイレゾ専用音楽配信サイト「groovers」の日本国内向けサービスを開始した。グルーヴァーズジャパンはアイリバーの関連会社。grooversのハイレゾ音源配信サービスでは、Astell&Kernの第2世代以降のハイレゾプレーヤーからも楽曲を直接購入・ダウンロードできることが特徴。もちろんPCからも利用可能だ。配信しているフォーマットは、FLAC 96kHz/24bit、FLAC 48kHz/24bit、DSD 2.8MHz、DSD 5.6MHzとなっている。また10月24日の11時30より、grooversのサービス発表会が東京・中野サンプラザの「秋のヘッドフォン祭」会場において開催される。一般来場者も参加が可能となっており、発表会の参加者にはgrooversのハイレゾ音源お試しクーポンが配布される予定だ。
2015年10月20日ヒビノインターサウンドは、iBasso Audioブランドのハイレゾ対応ポータブルプレーヤーなど未発表3製品を「オーディオ・ホームシアター展 2015(音展)」で初公開した。○ハイレゾ対応ポータブルプレーヤー「DX80」「DX80」は、DSD 5.6MHzをネイティブ再生できるハイレゾ対応ポータブルプレーヤー。PCM音源の対応については明らかになっていないが、192bit/24bitは再生できるだろう、とのこと。DACチップにはシーラス・ロジック製の「CS4398」を採用している。現行モデル「DX90j」の内蔵ストレージは8GBだが、DX80はストレージを内蔵せず、microUSBカードスロットを2基搭載。OSはAndroidをベースに開発したオリジナルOSを搭載する。インタフェースはmicroUSBポート、ライン出力、ヘッドホン出力などを装備する。iBasso Audioの公式Facebookでは米国での価格を359ドルとアナウンスしているが、国内での販売価格は未定となっている。○USB DAC内蔵ポータブルヘッドホンアンプ「D14」D14は、USB DACを搭載したポータブルヘッドホンアンプ。DACチップにはESSテクノロジーの「ES9018K2M」を採用し、DSD 11.2MHzとPCM 384kHz/32bitのネイティブ再生に対応する。○アナログヘッドホンアンプ「P5」P5は、出力660mW×2(32Ω、バッテリー使用時)のアナログポータブルアンプ。電源アダプタ駆動の場合は、1,000mW×2(32Ω)で出力できる。きょう体はネジ1本で開口し、内蔵のオペアンプとバッテリーを取り替えられる。周波数特性は16Hz~80kHz。DX80、D14、P5は、10月24日・25日に開催する秋のヘッドフォン祭でも参考出品される。発売日はいずれも未定。
2015年10月19日