●写真で見るオンキヨー「DP-X1」オンキヨー&パイオニアイノベーションズは10月14日、ハイレゾ対応のデジタルオーディオプレーヤー「DP-X1」「XDP-100R」など多くの新製品を発表。東京・池袋のニコニコ本社イベントスペースにて、プレス向けの説明会と一般参加者も入場可能な体験会を開催した。発表会ではまず、オンキヨー&パイオニアイノベーションズ 代表取締役社長の宮城謙二氏が登壇。勢いあるハイレゾ市場の現状を解説しつつ、今回発表するデジタルオーディオプレーヤー(DAP)や高級ヘッドホンでオーディオメーカーならではの存在感を示したいと抱負を語った。ちなみに同社内では、オンキヨー&パイオニアイノベーションズを「OPI」という略称で呼んでいるそうだ。続いて、同社 イノベーション事業本部 本部長の土田秀章氏がオンキヨー「DP-X1」とパイオニア「XDP-100R」の製品紹介を行った。DP-X1とXDP-100Rの詳細については、こちらのニュース記事を参照していただきたいが、デザインや基本設計に共通する部分が多いものの、それぞれ狙うターゲット層に合わせて構成を変えている。DP-X1はDACをデュアル搭載したほか、バランス出力をサポートするなど音質を追求するオーディオファンに向けた設計。一方、XDP-100Rはハイレゾエントリー層も視野に入れつつ、高音質を提供する製品という位置づけだ。○プチphotoギャラリー●写真で見るパイオニア「XDP-100R」○写真で見るパイオニア「XDP-100R」DP-X1とXDP-100R、共通してこだわったのは、Android用のCPU基板とオーディオ基板を物理的に完全分離するなど、デジタルノイズの影響を極力排除することだ。オンキヨーとパイオニアの合併後に開発をスタートし、わずか8カ月でここまでの製品開発を達成。「DAC以降のオーディオ回路に、オーディオメーカーとしての技術をすべて投入した」(土田本部長)というように、両機ともオーディオメーカーとしてのプライドを感じさせる。IFA 2015で試聴したときよりも音質に磨きがかかったようにと感じたと、宮城社長に伝えると、「発売まで追い込みを続けて、まだまだ良くなりますよ!」と力強いコメントが。仕上がりが実に楽しみである。○発表会はニコ生中継、ゲストに小野賢章さんと百花繚乱さん今回の発表会はニコニコ生放送にオンエアされ、終了後には一般来場者も新製品を試聴できる体験会が催された。発表会のMCは百花繚乱さん、ゲストとしてアニメ「黒子のバスケ」の主人公・黒子テツヤ役を演じた小野賢章さんが招かれた。余談だが、報道陣にはエナジードリンクのRed Bullが入場時に手渡された。これは何かの暗示だろうか?
2015年10月14日オンキヨー&パイオニアイノベーションズは10月14日、オンキヨーブランドからハイレゾ音源対応の密閉型ステレオヘッドホン「H500M」、インナーイヤーヘッドホン「E700M」など合計9製品を発表した。発売は11月中旬で、価格はオープン。○「H500M」H500Mはハイレゾ音源の再生に対応した密閉型ステレオヘッドホン。最適化設計された40mm強磁力希土類マグネット搭載ドライバーにより、7Hz~40kHzの広帯域再生を実現した。ハウジングにはアルミ素材を使用し、本体の共振を防ぐほか、外部の騒音も遮断して音のディティールまで楽しめるという。主な仕様はインピーダンスが16Ω、出力音圧レベルが105dB、最大入力が50mW。コードを除く重量は179g。ケーブルは着脱式のツイストケーブルで、長さは1.2m。通話切り替え機能を備えるコントロールマイクを持つ。カラーはブラック、ホワイトの2種類。推定市場価格は税別26,800円前後だ。○「E700M」E700Mはハイレゾ音源の再生に対応したセミオープンタイプのインナーイヤーヘッドホン。13.5mm強磁力希土類マグネット搭載ドライバーによって、6Hz~40kHzの広帯域再生を実現した。軽量なアルミハウジングを採用し、本体の共振を防ぐ。イヤーチップとして、ソフトなシリコンチップと遮音性に優れるComply製チップを、それぞれS/M/Lの3サイズ同梱する。主な仕様はインピーダンスが32Ω、出力音圧レベルが108dB、最大入力が30mW。質量が18g。ケーブルはツイストケーブルで、長さは1.2m。コントロールマイクも搭載。カラーはブラック、ホワイトの2種類。推定市場価格は税別13,800円前後。○「E600M」「E600M」は、軽量ボイスコイルを採用した13.5mm強磁力希土類マグネット搭載ドライバーによって、クリアなボーカルと量感のある重低音を両立したセミオープンタイプのインナーイヤーヘッドホン。主な仕様は再生周波数帯域が6Hz~25kHz、インピーダンスが32Ω、出力音圧レベルが108dB、最大入力が30mW。質量が14g。ケーブルはツイストケーブルで、長さは1.2m。推定市場価格は税別10,800円前後。○「E300M」「E300」「E200M」「E200」「E300M」「E300」「E200M」「E200」は、8.6mm強磁力希土類マグネット搭載ドライバーを採用したセミオープンタイプのインナーイヤーヘッドホン。オーバル型ノズルで快適に装着できるという。E300MとE200Mはコントロールマイクを搭載する。推定市場価格はE300Mが6,800円前後、E300が5,400円前後、E200Mが4,500円前後、E200が3,800円前後(いずれも税別)。
2015年10月14日オンキヨー&パイオニアイノベーションズは10月14日、ハイレゾ音源対応のデジタルオーディオプレーヤーを発表した。オンキヨーブランドモデルが「DP-X1」、パイオニアブランドモデルが「XDR-100R」。発売は11月下旬。価格はオープンで、推定市場価格はDP-X1が69,800円前後、XDR-100Rが59,800円前後(いずれも税別)。○DP-X1オンキヨーのDP-X1は、DACにESS社の「ES9018K2M」を2基使用。WAV/FLACは384kHz/24bitまで、DSDは11.2MHzまでの再生に対応している。アンプにもESS社の「9601K」を2基搭載。DAC以降のオーディオ回路はすべてバランス設計となっている。通常のBTLバランス駆動に加えて、Active Control GND (ACG)駆動をサポート。揺らぎを排除し、クリアかつパワフルで定位感の優れたサウンドを実現したという。Android OSを動作させるCPU基板とオーディオ(DAC/アンプ)基板を完全に分離したほか、アナログ回路をスイッチング電源から離れたヘッドホンジャック周囲に集約するなど、ノイズの混入を極力排除している。OSにはAndroid 5.1.1(Lollipop)を搭載。多彩なアプリをインストールできるほか、ハイレゾ音源配信サイト「e-onkyo music」から、PCレスで音楽ファイルを購入できる。ストレージは内蔵の32GBメモリに加えて、2基のmicroSDカードスロット(それぞれ最大128GBのSDXCカードに対応)を装備。Wi-FiやBluetooth機能をサポートする。接続端子として、2.5mm4極バランスヘッドホン端子、3.5mmステレオミニ(ライン/ヘッドホン兼用)端子、micro USB端子を装備する。対応するヘッドホンインピーダンスはバランス出力時が32~600Ω、アンバランス出力時が16~300Ω。本体サイズはW75.9×D12.7×H129mm、質量は203g。ディスプレイは4.7型。バッテリー容量は1,630mAhで、連続再生時間は最大16時間だ(96kHz/24bit FLAC再生時、アンバランス使用時)。○XDR-100RXDR-100Rは、DP-X1に近いハードウェア構成を持つプレーヤー。DP-X1とのちがいは、DACの構成と出力端子。DP-X1はES9018K2Mをデュアル搭載しているが、XDR-100Rはシングル搭載となっている。出力端子は3.5ステレオミニ(ヘッドホン/ライン兼用)とmicro USBのみで、バランス出力には非対応。対応するヘッドホンインピーダンスは16~300Ω。本体サイズはW75.9×D13×H128.9mm、質量は198g。OSやストレージ、バッテリー容量、連続再生時間などその他の仕様についてはDP-X1とほぼ共通。カラーはブラックとシルバー。
2015年10月14日オンキヨー&パイオニアイノベーションズは11月14日、オンキヨーブランドのポータブルBluetoothスピーカーとして、「X9」「X6」「T3」の3製品を発表した。X9とX6は12月中旬発売、T3は12月上旬の発売。価格はオープンで、推定市場価格(税別)はX9が39,800円前後、X6が24,800円前後、T3が15,800円前後。○USB接続でハイレゾ音源の再生も可能な「X9」X9は、Bluetooth再生とUSB接続での再生に対応したポータブルスピーカー。Bluetoothのバージョンは2.1でNFCにも対応。同じくNFC対応のスマートフォンなどとワンタッチでペアリングできる。ハンズフリー通話に使えるマイクも装備している。音声コーデックはSBCのみ。USB接続では、96kHz/24bitまでのハイレゾ音源の再生をサポート。搭載しているスピーカーユニットは、φ19mmツイーター×2本にφ50mmフルレンジ×4本。切れのよい低域再生を実現するパッシブラジエターも採用している。再生周波数帯域は57Hz~40kHz。最大出力は40Wだ。電源は、内蔵バッテリーまたはACアダプター。内蔵バッテリーを使用した場合、最長10時間の連続再生が可能だ。本体サイズはW300×D53×H144mmで、質量は1,474g。○DSPとパッシブラジエターで迫力の低域再生を実現する「X6」X6は、2本のパッシブラジエターとDSPにより、歪を抑えた低域再生を実現するBluetoothスピーカー。本体カラーはブラックとシルバーの2色を用意し、搭載しているスピーカーユニットはφ44mmフルレンジ×2本。周波数帯域は65Hz~20kHzで、最大出力は12Wだ。Bluetoothのバージョンは4.0で、ハンズフリー通話に使えるマイクも装備する。音声コーデックはSBCのみ。電源は、内蔵バッテリーまたはACアダプター。バッテリーでの連続再生時間は最長8時間だ。スマートフォンなどのポータブルデバイスを充電するためのUSBポートも装備している。本体サイズはW180×D87.4×H63.8mmで、質量は870g。○コンパクトさと音質を両立させた「T3」T3は、持ち運びに便利なコンパクトさと、高音質を両立させたBluetoothスピーカー。本体カラーはブラックとホワイトの2色を用意し、搭載しているスピーカーユニットはφ38mmフルレンジ×2本。再生周波数帯域は100Hz~20kHzで、最大出力は8Wだ。本体サイズはW144×D23×H70mmで、質量は250g。スタンドとしても使用できる専用カバーが付属している。Bluetoothバージョンや対応コーデック、電源まわり、USB給電ポートなどの仕様は、上記のX6と共通。
2015年10月14日パナソニックは10月14日、ハイレゾ音源に対応した密閉型イヤホン「RP-HDE10」を発表した。発売は2016年1月22日。価格はオープンで、推定市場価格は24,000円前後(税別)。RP-HDE10は、ハイレゾ音源再生に対応したカナル型イヤホンだ。φ11.5mmの「HDアキシャルデュアルドライバー」を搭載。振動板の素材には、2014年10月に発売された「RP-HD10」と同様、「MLF(超多層フィルム)」を採用している。振動板の背面だけでなく、前面にもボイスコイルとマグネットを配置。これらにより、広帯域と高い解像度、パワフルなサウンドを実現、音源を忠実に再生する。また、ハウジングとユニットキャップは削り出しアルミで、不要な共振を抑制している。ケーブルは着脱式で、ハイグレードコードとマイク/リモコン付きコードの2本が付属。長さはいずれも1.2mだ。ハイグレードコードは芯線に銀メッキを施したOFCリッツ線を使用し、ノイズの影響を抑えるスターカッド構造も採用。マイク/リモコン付きコードは、Android端末とiOS端末で使用できる。再生周波数帯域は3Hz~50kHzで、インピーダンスは34Ω。音圧感度は108dB/mWで、最大入力は150mWだ。質量はコードを除いた状態で約12g、コードを含む状態で約28g。
2015年10月14日パナソニックは10月14日、ハイレゾ音源に対応したステレオヘッドホン「RP-HD5」を発表した。発売は11月14日。価格はオープンで、推定市場価格は12,000円前後(税別)。RP-HD5は、密閉型オーバーヘッドタイプのヘッドホン。2014年10月に発売された「RP-HD10」の設計思想を継承した、ハイレゾ対応のエントリーモデルだ。新開発のφ40mmHDドライバーを搭載。振動板の形状を最適化したことによって、応答性に優れるほか、低域から広域までバランス良く再生できるという。不要な振動や共振を抑える制振構造ドライバーフレームを採用。再生周波数帯域は4Hz~40kHzで、インピーダンスは44Ω。音圧感度は99dB/mWで、最大入力は1,000mWとなっている。独自のHS(Horizontal Slide)アジャスト機構を採用し、ヘッドバンドを水平方向にスライドさせることで、ハウジングとヘッドバンドを頭の形状にフィットするよう調整可能だ。ケーブルは片出しタイプで、長さは約1.2m。質量はケーブルを除いた状態で約228g、コードを含む状態で約240g。
2015年10月14日ソニーは10月8日、ハイレゾ対応ヘッドホン「h.ear」シリーズとウォークマン A20シリーズの発売を記念したハイレゾ体感イベント『Hi-Res Silent Party Presented by h.ear×WALKMAN』を開催した。イベントには、SHINee、少女時代、ジャネット・ジャクソン、AKB48ほか数多くの振付けや演出を手掛けるダンサー・コ レオグラファー仲宗根梨乃さんと、フリースタイル・バスケットボール元世界チャンピオンのZiNEZさんも登場し、会場を盛り上げた。それでは、さっそくイベント当日の模様をレポートしよう。なお、イベント会場の渋谷sound museum VISIONでは、11日29時まで「Hi-Res Tasting Spot」として、h.earとウォークマン A20を体験コーナーが設けられる。○サイレントな完全ハイレゾディスコ空間を実現イベント冒頭には、「h.ear×WALKMAN」の新キャラクターでもある仲宗根梨乃さんとZiNEZさんが登場。招待客約200名と共に、ハイレゾ対応ヘッドホン「h.ear on」を装着してウォークマンを一斉に再生することにより、サイレントな完全ハイレゾディスコ空間を実現するという挑戦が行われた。さらに、「h.ear」から再生される楽曲に合わせて、ヒップホップダンス、ポールダンス、クランプ、ヴォーギング、ブレイクダンスなど、さまざまなジャンルのダンサー達により、次々と熱いパフォーマンスが繰り広げられ、サイレントな会場とは対照的に観客もヒートアップ! 仲宗根梨乃さんとZiNEZさんが再度登場した際には会場の盛り上がりも最高潮に。メインフロアの入り口付近には、来場者がさまざなハイレゾ楽曲のゾクゾク感を実際に自分自身で体感できる「Hi-Res TASTING SPOT」も設置。豊かな音楽と共に日常を鮮やかに彩るヘッドホン新シリーズ「h.ear」、およびウォークマン 新Aシリーズなどがハンズオン展示されていた。
2015年10月09日オーディオテクニカは10月8日、Earsuit(イヤスーツ)シリーズからハイレゾ対応ヘッドホン「ATH-ESW950」と「ATH-ES750」を発表した。ともに発売は11月13日で、価格はオープン。推定市場価格は、ATH-ESW950が40,000円前後、ATH-ES750が25,000円前後(ともに税別)。Earsuit(イヤスーツ)シリーズは、同社のヘッドホン製品ラインナップにおいて、ビジネススーツにも似合うポータブルモデルという位置づけ。今回の新製品では、メードインジャパンとハイレゾ再生にこだわったという。○ATH-ESW950ATH-ESW950は、無垢のシカモア材を削り出したウッドハウジングを採用した、密閉ダイナミック型のヘッドホン。シカモアはバイオリンにも使われる音響特性に優れた素材だ。ドライバーは42mm径でヨーク部分を一体化した設計となっている。イヤーパッドは肌触りの心地よいラム素材。ポータブル用途を意識しており、折りたたむことが可能だ。再生周波数帯域は5~40,000Hzで、ハイレゾロゴを取得している。その他の仕様は、出力音圧レベルが102dB/mW、最大入力が1,000mW、インピーダンスが46Ω、重量が160g。入力端子はEarsuitシリーズ専用のA2DCタイプ(3.5mm)。付属ケーブルは1.2mで、L型の3.5mmプラグに金メッキ処理を加えている。○ATH-ES750ATH-ES750は、ステンレス製のハウジングを採用したモデル。ハウジング表面にヘアライン加工と鏡面加工を施したデザインが上質感を演出する。ドライバーは42mm径で、再生周波数帯域は5~40,000Hz。ハイレゾロゴを冠する。その他の仕様は、出力音圧レベルが105dB/mW、最大入力が1,000mW、インピーダンスが36Ω、重量が168g。入力端子とケーブルはATH-ESW950と同様。こちらも折りたたんで持ち運ぶことができる。
2015年10月08日オーディオテクニカは6日、ハイレゾ対応イヤホン「ATH-CKS1100」を発表した。発売は10月23日。価格はオープンで、推定市場価格は税別25,000円前後。ATH-CKS1100は、2基の12.5mm径ドライバーを向かい合わせに配置したダイナミック型イヤホン。マグネットで磁力を高めることにより、重厚な低域を再現する。2枚の振動板のうち、前方の振動板には「ダイヤモンドライクカーボンコーディング」を施している。また、無垢アルミニウムを切削加工したエンクロージャーが共振を抑え、音の歪みを低減する。主な仕様は、再生周波数帯域が5~40,000Hz、インピーダンスが12Ω、出力音圧レベルが110dB/mW、最大入力が200mW、プラグが3.5mmステレオミニ、重量は約14g。ケーブルは着脱式となっている。A2DCコネクタと左右を独立させたスタッカード撚り線を採用した、長さ1.2mのケーブルが付属する。なお現在、東京都内で製品発表会が開催中。マイナビニュースでは発表会における追加情報や実物写真を更新・掲載していく予定だ。
2015年10月08日●JVC初のハイレゾ対応ヘッドホンJVCブランドから登場した「SIGNA(シグナ)」は、ハイレゾ対応のオーバーヘッド・密閉型ヘッドホンだ。SIGNAというラテン語で「旗印」や「基準」を意味するシリーズ名は、ヘッドホンの新潮流を創り出そうという意思表明なのだろう。あわせてハイクラス・ヘッドホンシリーズ「CLASS-S」が立ち上げられたことも、その意気込みの現れと理解したい。オーディオの老舗・ビクターのキャッチコピーといえば「原音探究」。以前と比較すると、オーディオ新製品の数と種類は少なくなったが、フルレンジのウッドコーンスピーカーが印象的なコンポーネントシステム「EX-HRシリーズ」など意欲的な製品をリリースしてきた。JVC KENWOODの一ブランドとなった現在も、音作りの基本姿勢は原音探究で一貫している。今回SIGNAシリーズとして発表された製品は、「01」と「02」の2モデル。新開発のPEN振動板やユニット背面の空気の動きをコントロールする「クリアサウンドプラグ」、ハウジング内に中高域用キャビティを配した「シーケンシャル・ツイン・エンクロージャー」など基本部分は共通で、どちらもケーブルは片出し。再生周波数帯域は8Hz~52kHzと差がなく、デザインも一見しただけでは違いに気付きにくい。しかし、相違点も少なくない。ドライバーユニット前後に配されたマグネットはそれぞれ磁力が異なり、「01」が3枚で「02」が2枚。「01」にのみ、バッフルの不要な振動を抑制してドライバーの能力を引き出す「アンチバイブレーションリング」が装備される。○リケーブルでグラウンド分離接続/バランス駆動が可能注目したいのはケーブルだ。付属ケーブルのプラグはユニット側が4極ステレオミニ、入力側が3極ステレオミニとなっており、一般的なアンバランス接続だが、実はグラウンド分離接続/バランス駆動が可能だという。しかるべきケーブルを用意し、グランド分離接続/バランス駆動に対応した製品と組み合わせれば、SIGNAの表現力をさらに引き出すことができる。いわゆる「リケーブル」の楽しみがあるという点でも、ポータブルオーディオファンに注目の製品といえるだろう。●Astell&Kern「AK Jr」と試聴○Astell&Kern「AK Jr」と試聴今回試聴したのは、上位モデルの「01」。再生機はAstell&Kernの「AK Jr」を使用した。Wolfson製DAC「WM8740」を搭載するハイレゾ対応デジタルオーディオプレーヤーだ。FLAC 96kHz/24bitで録音されたSteely Danの「Two Against Nature」など、ロックからAOR、フュージョン系を中心に聴きこんだ。まず、スピード感がある。スネアのアタックは速やかに収束し、リムショットもタイトに決まる。ハイハットのオープン/クローズにはスピード感がある。ベースも制動よく、低く沈みこみつつ輪郭が丸くならない。音の傾向は、全体的にはフラットでありつつも低域の量感がやや多めという印象だが、日々を共に過ごすヘッドホンとしてはこの程度の個性(というほど強くはないが)はむしろあったほうがいい。高域方向にも素直に伸びるが、かといって過剰さはない。今回聴いたロックやフュージョン系の音源はリズムセクションが目立ってしまう傾向があり、音場の広さや見通しのよさというハイレゾ音源ならではの部分はしっかり再現されるが、高域のキラキラ感という部分では控え目な印象もある。もっとも、本機の場合「リケーブル」という伸び代がある。一般的にリケーブルは高域方向での音質改善に作用することが多い(もちろん線種や材質にもよるが)。そのうえグラウンド分離接続/バランス駆動が可能になれば解像感や分離感は大きく変化するので、否応なく期待は高まる。全体のチューニングや各音域のバランスも考慮しなければならないが、ポテンシャルという部分を踏まえればやはりプラス材料だろう。敢えて注文をつけるとすれば、装着感か。「01」のイヤーパッドはハイレゾ仕様(コンフォータブル・イヤーパッド)で、レザーには弟分の「02」より柔らかいソフトPUレザーを採用しているが、それでもやや硬めな印象がある。オンイヤー型ならではの難しさはあるが、日々共に過ごすタイプのヘッドホンであるだけに、より柔らかく疲れが少ない交換用イヤーパッドをオプションで提供するなどの配慮もほしい。リケーブルともども、アフターマーケットに期待したいところだ。
2015年10月06日ヤマハは10月2日、ハイレゾ対応のUSB DAC搭載スピーカー「NX-N500」を発表した。伝統あるヤマハのスタジオモニターに、アンプ、USB DAC、ネットワーク機能を搭載した製品だ。発売は10月下旬。希望小売価格は税別100,000円。NX-N500は、USB DACを搭載したパワードスピーカー。新設計の130mm径のウーファーと、30mm径のソフトドームツィーターを採用し、ウーファーにはピュアオーディオ用スピーカーと共通のNew A-PMD振動板を使用している。最大出力は75W。スピーカー同士は有線で接続し、左右それぞれに電源供給を必要とする。通信機能は、Wi-Fi(IEEE 802.11b/g/n)やBluetoothをサポート。Bluetoothのバージョンは2.1+EDRで、対応コーデックはSBCとAACだ。DACチップに米ESSテクノロジーのES9010K2Mを採用し、ハイレゾ音源の再生が可能。ネットワーク経由では192kHz/24bitのAIFF、WAV、FLAC音源と96kHz/24bit音源に対応するほか、USB DAC経由では384kHz/32bit音源をサポートしている。加えて、ネットワーク・USB DACの両方で、DSD 5.6MHzをネイティブ再生できる。また、ヤマハのワイヤレスネットワーク機能「MusicCast」に対応。専用アプリ「MusicCast CONTROLLER」を使用すると、NX-N500で再生している音源をBluetooth経由で別のMusicCast対応機器に送り、同時再生できる。アプリの対応OSは、iOS 7.1以上、Android 4.1以上。そのほか、AppleのAirplayと、vTuner、radikoなどのインターネットラジオに対応する。USB以外の入力端子は、光デジタル×1、ステレオピン×1を装備する。スピーカーの再生周波数帯域は54Hz~40kHz。サイズはW170×H285×D222mmで、質量は、右スピーカーが5.7kg、左スピーカーが6.2kg。消費電力は45W×2となっている。
2015年10月02日ローランドは、同社が1980年代に発売した代表的なアナログ・シンセサイザーの名機をイメージした、コンパクトかつ本格的なシンセサイザー音源、Roland Boutiqueシリーズ「JP-08」 「JU-06」 「JX-03」 3機種と、専用キーボード「K-25m」を発表した。発売日は10月24日。価格はいずれもオープンプライスで、市場予想価格はJU-08が5万円前後、JU-06が4万円前後、JX-03が4万円前後、K-25mが1万5,000円前後。「JP-08」では分厚い弦楽合奏のようなサウンドが特長的な「JUPITER-8」、「JU-06」では独特の美しい広がりを与える音色効果であるコーラスが好評な「JUNO-106」、そして「JX-03」ではシンプルな構成ながらも幅広い音のバリエーションが得られる「JX-3P」を再現。オリジナル・モデルのイメージにこだわったツマミやボタン配置を採用し、当時のイメージに沿って個性の強い音づくりが行える。また、電池駆動が可能となっており、小型のスピーカーも内蔵しているので、場所を選ばず手軽に使用できる。また、MIDI鍵盤楽器をつないで簡単に演奏することができるほか、別売の25鍵ミニ・キーボード「K-25m」に本体を組み込んで、A4ファイルサイズのコンパクトな卓上型のシンセサイザーとしても演奏が可能となっている。
2015年10月01日アユートは25日、aiutoブランドの4K対応メディアプレーヤー「MEDIA STATION 4K」を発表した。発売は10月上旬。価格はオープンで、推定市場価格は税込25,800円。MEDIA STATION 4Kは、USBメモリ、USB外付けHDD、microSD/SDHC/SDXCカードに保存済みのメディアデータを、液晶テレビなどに出力するメディアプレーヤー。解像度3,840×2,160ドットの4K出力に対応するHDMI端子×1を備える。音楽再生では、ハイレゾ音源(WAV、AIFF、FLAC、ALAC)に対応。光デジタル出力端子にAVアンプを接続することで、サラウンド環境の構築も可能だ。また、DLNAに準拠しており、同じネットワーク内のPCやNASに保存したデータも再生できる。対応動画拡張子はAVI、FLV、MKV、MOV、MP4、MPG、RM、SWF、VOB、WMV、ISO。対応動画形式はDVD-ISO、BD-ISO、H.264、MPEG-4、MPEG-1、MPEG-2PS/TS/M2TS、RV8/9/10、DivX3/4/5/6、Xvid、WMV9、MJPEG、FLV1。対応音声形式はMP3、AAC、OGG、WAV、AIFF、WMA、APE、ALAC、FLAC。対応画像形式はJPG、BMP、PNG、GIF。出力インタフェースはHDMI×1、アナログAV×1、光デジタル音声×1。入力インタフェースはSDメモリカードスロット×1、USB 2.0ポート×3。ネットワークインタフェースは有線LAN(100BASE-TX/1000BASE-T)×1。電源はACアダプタ。本体サイズはW154.5×D106×H25mm、重量は285g。操作用リモコンのほか、4K伝送が可能なHDMIケーブルが付属する。
2015年09月25日オンキヨー&パイオニアイノベーションズは9月18日より、同社が運営するハイレゾ音楽配信サイト「e-onkyo music」にて352.8kHz/24bitの音源の配信を開始した。352.8kHz/24bitでの音楽配信は日本国内では初となる。352.8kHz/24bitの配信に使用されているフォーマットはDXDと呼ばれるもの。非常に高いサンプリングレートのPCMフォーマットで、e-onkyo musicではWAV形式とFLAC形式を選択できる。今回、配信をスタートした音源は、「MEZZOTINTS - chamber music by Stale Kleiberg』「MAGNIFICAT』「Stille lys (Quiet Light)』「Quiet Winter Night』「Quiet Winter Night』の5枚のアルバムだ。販売価格はアルバム単位では5,683円、トラック単位では725円だ(いずれも税込み)。これらの楽曲はノルウェーの音楽レーベル「2L」のものだ。2Lではレコーディング段階からDXDフォーマットで音楽制作を行っている。なお、これらの楽曲は、352kHz/24bit以外に、DSF 2.8MHz/5.6MHz/11.2MHzや5.1chのマルチトラック音源などでも配信されている。
2015年09月24日富士通は24日、2015年PC秋冬モデルとして、15.6型スタンダードノートPC「LIFEBOOK AH45/W」(AH45/W)および「LIFEBOOK AH42/W」(AH42/W)を発表した。発売日は10月3日で、価格はオープン。店頭予想価格はAH45/Wが税別160,000円強。AH42/Wが税別140,000円強。いずれも、1,366×768ドットでタッチ非対応の15.6型液晶を搭載したスタンダードノートPC。秋冬モデルでは新たに最新OSとなるWindows 10 Homeを搭載したほか、ハイレゾ音源のヘッドホン対応を果たし、最大192kHz/24ビットのハイレゾ音源を対応ヘッドホンで聴取できるようになった。ハードウェアは基本的に夏モデルを引き継ぐ形だが、下位モデルのAH42/Wでは、新色レッドが追加されている。○LIFEBOOK AH45/W「LIFEBOOK AH45/W」の主な仕様は、CPUがIntel Core i3-5005U(2.00GHz)、グラフィックスがIntel HD Graphics 5500(CPU内蔵)、メモリがPC3L-12800 4GB、ストレージが1TB SATA HDD、光学ドライブがBDXL対応ブルーレイディスクドライブ、ディスプレイが15.6型ワイド液晶(1,366×768ドット)、OSがWindows 10 Home 64bitなど。インタフェースは、IEEE802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN、10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T対応有線LAN、Bluetooth 4.1、USB 3.0×3(うち1つは電源オフ時充電可)、USB 2.0×1、HDMI出力、SD/SDHC/SDXC対応カードスロット、約92万画素Webカメラなど。本体サイズはW378.0×D255.9×H25.4~30.0mm、重量は約2.4kg。バッテリ駆動時間は約8.2時間(JEITA 2.0)。カラーはブラック、ホワイト、レッドの3色。○LIFEBOOK AH42/W「LIFEBOOK AH42/U」の主な仕様は、CPUがIntel Celeron 3205U(1.50GHz)、グラフィックスがIntel HD Graphics(CPU内蔵)、メモリがPC3L-12800 4GB、ストレージが1TB SATA HDD、光学ドライブがDVDスーパーマルチドライブ、ディスプレイが15.6型ワイド液晶(1,366×768ドット)、OSがWindows 10 Home 64bitなど。インタフェースは、IEEE802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN、10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T対応有線LAN、Bluetooth 4.1、USB 3.0×3(うち1つは電源オフ時充電可)、USB 2.0×1、HDMI出力、マイク入力/ライン入力兼用×1、ヘッドホン出力/ライン出力兼用×1、SD/SDHC/SDXC対応カードスロット、約92万画素Webカメラなど。本体サイズはW378.0×D255.9×H25.4~30.0mm、重量は約2.4kg。バッテリ駆動時間は約9.8時間。本体色はブラック、ホワイトに加え、新色レッドの3色。
2015年09月24日アイ・オー・データ機器は17日、新ブランド・新製品を告知するティザーサイトを公開した。具体的な内容は少しずつ明らかになっていくと思われるが、製品は「ハイレゾ対応でハイエンドクラスのネットワークオーディオサーバー」だ。ティザーサイトの文言を引用すると、『「理想」の音を追求し試作開発を重ねること三年』とのこと。また、本体の材質、基板設計、ひとつひとつの部品など吟味を繰り返し、何度もの試作と視聴を経て、満を持して商品化とも語っている。今の世の中、ひとつの製品を開発するのに三年をかけるのはまれ。パソコンの周辺機器やネットワーク機器ではトップメーカーの同社だが、本格オーディオへの参入はどうなるか。楽しみに待ちたい。
2015年09月18日オンキヨーは9月14日、ハイレゾ音源再生アプリ「Onkyo HF Player」について、iOS 9にアップデートした端末からUSB DACに一部ハイレゾ音源が出力されないことを確認したと発表。同アプリのユーザーに、iOS 9へのアップデートを控えるよう呼びかけている。今回明らかになった不具合は、iOS 9にアップデートした端末でOnkyo HF Playerを使ってハイレゾ音源を再生する際、176/192kHzのFLAC/ALAC/WAV/AIFFやDSD音源がUSB DACに出力されないという内容。アップルは9月16日よりiOS 9の提供を開始しているが、オンキヨーは対策を検討中であり、対応可能となった段階であらためて案内するとしている。Onkyo HF Player for iOSは1,000円の課金によって、FLAC/ALAC/WAV/AIFF 384kHz(USB DAC出力時は192kHzまで)、DSD 11.2MHzのハイレゾ音源再生が可能となるプレーヤーアプリ。MP3やAACなどの従来音源をリアルタイムでDSD 2.8MHz/5.6MHzに変換しながら再生する機能も持っている。
2015年09月17日ティアックは9月11日、ハイレゾ音源対応のDAC搭載ポータブルヘッドホンアンプ「HA-P50SE」を発表した。2014年3月に発売した「HA-P50」のスペシャルエディションとなる。価格はオープンで、推定市場価格は税別26,800円前後。HA-P50SEは、HA-P50のスペシャルエディションとして、オペアンプにOPA1602を搭載して高音質化を図るとともに、きょう体にダイヤカットを施すなどデザインにおいても高級感を加えた製品。OPA1602は上位機種のHA-P90SDでも採用されているものだ。DACチップにはHA-P50と同じBurrBrown PCM5102を搭載。Apple Camera Connection Kitを介さずにiPhone/iPad/iPod Touchと接続して、96kHz/24bitのハイレゾ音源を再生できる。また、AOA2.0対応のAndroid端末ともデジタル接続が可能だ(対応フォーマットは44.1kHz/16bitまで)。出力は160mW+160mW(32Ω負荷時)、HIGH/LOW2段階の出力ゲイン切り替え機能を持つ。バッテリー駆動時間は約8時間。付属のUSBケーブルで充電を行う。本体サイズはW67×D126×H23mm(突起部含む)、重量は210g。
2015年09月11日JVCケンウッドは9月10日、ハイレゾ対応ポータブルヘッドホン「SIGNA」シリーズを発表した。発売は9月中旬。価格はオープンで、推定市場価格は、マグネット3基搭載の「SIGNA 01」が45,000円前後、2基搭載の「SIGNA 02」が30,000円前後(いずれも税別)。SIGNAシリーズは、JVCブランドにおけるハイクラスヘッドホン「CLASS-S」の第1弾。振動板に軽量かつ高強度なPEN素材を使用した密閉型ヘッドホンだ。ドライバーユニットに新開発のクリアサウンドプラグを搭載し、抜けがよく純度の高い中域を実現。また、きょう体の内側に中高域用インナーハウジングを配置した「シーケンシャル・ツイン・エンクロージャー」構造を採り入れ、中高域と低域のバランスを整えている。ケーブルは着脱式で、ハウジングに接触を安定させる「アンチバイブレーションジャック」を装備。ジャック部と付属の1.2mOFCケーブル(片出し)にL/R独立グランドを採用し、セパレーションを向上させることで、自然な空間表現を実現したという。SIGNA 01は、メインマグネットの前方と後方にそれぞれマグネットを配置したトリプルマグネット構造を採用。磁力を最適化することで入力信号への応答速度を高め、音の輪郭を細部まで表現するという。このほか、ケーブルの接触を安定させ、バッフルの不要な振動を抑える「アンチバイブレーションリング」を搭載する。イヤーパッドの素材にはソフトポリウレタンレザーを使用している。SIGNA 02には、メインマグネットの前方にマグネットを配置した「ダブルマグネット構造」を採用。イヤーパッドの素材はポリウレタンレザーだ。共通の仕様は、ユニット径が40mm、周波数帯域が8~52,000Hz、インピーダンスが56Ω、最大入力が1,000mW、プラグが3.5mmステレオミニ。出力音圧レベルは、SIGNA 01が99dB、SIGNA 02が98dB。重量はSIGNA 01が約245g、SIGNA 02が約220g。
2015年09月10日東和電子は9月10日、OlasonicブランドのUSBパワードスピーカー「TW-S9」を発表した。本体カラーは、チタニウムグレーとパールホワイトの2色が用意されている。発売は10月下旬。価格はオープンで、推定市場価格は23,630円前後(税込)。TW-S9は、独自の卵型キャビネットを採用するアクティブスピーカー。卵型キャビネットは、その形状から剛性が高く、音の回折や不要な反射が少ないため、高い定位感と優れた音の広がりを実現できるという特徴を持つ。使用しているユニットは、φ60mmのフルレンジとφ25mmのソフトドーム型ツイーターで、2本のユニットは同軸上に配置している。キャビネットの背面には、φ70mmのパッシブラジエターも装備。再生周波数帯域は45Hz~45kHz(USB接続時)だ。USB DAC機能を内蔵しており、96kHz/24bitまでのハイレゾ音源再生に対応。また、USB以外にφ3.5mmステレオミニジャックによるアナログ音声入力も可能だ。電源はUSBバスパワーで、USB 3.0ポートからの電源供給を推奨。TW-S9の最大出力は12.5W×2だが、USB 2.0ポートからの供給時は10W×2となる。本体サイズはW113×D117×H162mmで、質量は1,100g。消費電力は1.2W~5Wだ。
2015年09月10日ティアックは、ドイツ・ベルリンで9月4日より開催中のIFA2015にて、ハイレゾ変換・出力機能を搭載したターンテーブル「TN-500」(仮称)などの未発表製品を参考出品した。現在開発中のTN-500は、きょう体の素材に人工大理石と高密度MDFを使用。分厚いアクリルのターンテーブルと相まって高級感のあふれるデザインとなっている……。とここまでなら、従来からあるターンテーブルをモダンなデザインに落とし込んだ製品にしか見えないのだが、背面に回ってびっくり仰天。USB端子とその隣に「192k 96k 48k」と書かれたスライドスイッチが目に飛びこんでくる。そう、TN-500は、これ単機でアナログレコードをハイレゾ音源にデジタル変換して、USB経由でパソコンに出力できる機能を持っているのだ。内蔵するADコンバーターをはじめとするスペックの詳細、発売時期、価格などは現時点では未確定。正式発表が待たれる。また、同じショーケース内には、ハイレゾ対応マイクロコンポ「HR-S101」にCDレシーバー機能を加えた「CR-H101」(仮称)、ハイレゾ対応のネットワークプレーヤー「NT-503」(仮称)も展示されていた。
2015年09月06日IK Multimediaは、ピアノ音源アプリ「iGrand Piano for Android」、エレピ & クラビ音源アプリ「iLectric Piano for Android」の配信を開始した。いずれも発売記念特価1,200円(フリー版あり)にて販売中。「iGrand Piano」は、グランド・ピアノ、アップライト・ピアノからベイビー・グランド・ピアノまで、ステレオで収録されたピアノ8種類の音色が収録され、アプリ内課金のPiano Expansion Packを加えると合計39音色まで拡張することができる。また、「iLectric Piano」は、エレクトリック・ピアノ、エレクトリック・グランド、クラビネットなど20種類の音色が収録され、アプリ内課金のElectric Piano Expansionにて44種類を追加することできる。両アプリともに、低レイテンシー・ドライバを実装したAndorid 5、Samsungプロフェッショナルオーディオ対応機種であれば、遅延を気にせずに最高のピアノ、エレピ、クラビ音源をスマートフォン、タブレットで演奏できるという。さらに、Samsung純正のDAWアプリ、Soundcampにプラグインして、演奏、レコーディングも可能。同社MIDIキーボードやMIDIインタフェースを利用したMIDIキーボードからの演奏にも対応する。
2015年09月04日ソニーは2日(ベルリン時間)、ハイレゾ対応のコンパクトオーディオシステム「CAS-1」を、独ベルリンで開催中の家電見本市「IFA2015」で発表した。日本国内での発売時期と価格については明らかにされていない。CAS-1は、スピーカーアンプやヘッドホンアンプ、USB DACを搭載したセンターユニットと、2ウェイスピーカー×2基を組み合わせたデスクトップオーディオシステム。デジタルアンプ「S-Master HX」を搭載するほか、MP3などの音源をハイレゾ相当に拡張する音質補完技術「DSEE HX」を採用している。DSDと192kHz/24bitのハイレゾ音源に対応。センターユニットのフロントに搭載したUSBポートは、USBメモリに録音したDSD、FLAC、ALAC、AIFF、WAV形式の音源を再生できる。スピーカー部には、14mm径のソフトドームツイーターと62mm径のウーファーを備え、広域にわたる再生周波数に対応。このほか、ゲインの2段階調整が可能で、インピーダンスの高いヘッドホンも適切な音量でドライブする。Bluetooth機能を内蔵しており、コーデックはSBC、AAC、LDACをサポート。NFCにも対応する。また、ソニーのオーディオ機器操作アプリ「SongPal」を使用すると、スマートフォンなどでCAS-1を操作できる。SongPalの対応OSは、iOS 7.0以降、Android 4.0.3以降。センターユニットに、スピーカー出力用のスクリュー端子と、ヘッドホン出力用のステレオミニジャックを備える。センターユニットはサイズがW55×H178×120mmで、重量が1.3kg。スピーカーはサイズがW95×H178×D172mmで、重量が1.5kg。
2015年09月04日東芝は3日、同社製PC「dynabook」の2015年秋冬モデルとして、ハイレゾ音源に対応した17.3型の大画面ノートPC「dynabook T67」およびミドルレンジの「dynabook T54」を発表した。発売は9月18日から順次。価格はオープンで、「dynabook T67」の店頭予想価格は税別170,000円台半ば、「dynabook T54」は税別150,000円前後。「dynabook」シリーズは、従来デスクトップPCのみハイレゾに対応していたが、今回登場した新モデル「dynabook T67」および「dynabook T54」も、ハイレゾ対応プレーヤーの搭載によりハイレゾ対応を果たした。スピーカーはSkullcandyチューニングを施したオンキヨー製ステレオスピーカーを搭載するが、ハイレゾ再生にはハイレゾ対応の外付DACや対応ヘッドホンなどが必要となる。OSはWindows 10 Home。○dynabook T67「dynabook T67」は、17.3型のフルHD液晶を搭載した大画面ノートPC。主な仕様は、CPUがIntel Core i5-5200U(2.2GHz)、メモリが4GB、グラフィックスがIntel HD Graphics 5500(CPU内蔵)、ディスプレイが17.3型ワイド液晶 (1,920×1,080ドット)、ストレージが1TB SATA HDD、光学ドライブがDVDスーパーマルチ、カメラ機能が約92万画素Webカメラ、OSがWindows 10 Homeなど。通信機能はIEEE802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN、Bluetooth 4.0、Gigabit対応有線LAN。インタフェースはUSB 3.0×2、USB 2.0×1、HDMI、SDカードスロットなどを装備する。本体サイズはW412.7×D279.4×26.5mm、重量は約2.9kg。バッテリ駆動時間は約4.0時間(JEITA 2.0)。搭載ソフトはOffice Home and Business Premium プラス Office 365サービス、録音アプリ「TruRecorder」など。カラーはサテンゴールドのみ。○dynabook T54「dynabook T54」は、14型HD液晶搭載のミドルレンジノートPC。主な仕様は「dynabook T67」とほぼ同等だが、CPUがIntel Core i3-5015U(2.1GHz)に、ディスプレイが14型ワイド液晶 (1,366×768ドット)に、ストレージが750GB SATA HDDとなる。通信機能やインタフェースも「dynabook T67」と同等。本体サイズはW344×D244×H23.2mm、重量は約1.98kg。バッテリ駆動時間は測定中。搭載ソフトはOffice Home and Business Premium プラス Office 365サービス、録音アプリ「TruRecorder」など。カラーはリュクスホワイトのみ。発売は10月下旬。
2015年09月03日ソニーは2日(ベルリン時間)、ハイレゾ対応ウォークマンの新モデル「NW-ZX100」を、独ベルリンで開催されている家電見本市「IFA2015」で発表した。日本国内での発売時期と価格については明らかにされていない。ウォークマン NW-ZX100は、2013年に発売された「NW-ZX1」から高音質化・コンパクト化をはかった後継モデル。デジタルノイズキャンセリング対応のヘッドホンを同梱し、ハイレゾ再生中のノイズキャンセリングが可能。また、ハイレゾ音源に対してもイコライザ処理をかけることができる。「NW-ZX1」「NW-ZX2」に搭載していたデジタルアンプ「S-Master HX」を引き続き採用し、MP3などの音源をハイレゾ相当に拡張する音質補完技術「DSEE HX」も備える。内蔵メモリは128GBで、さらに本体側面にはmicroCDカードスロットを装備。フォーマットはFLAC / ALAC / MP3 / AAC / HE-AAC / WMA / WAV / AIFF / DSDに対応する。Bluetoothをサポートし、プロファイルはA2DP / AVRCP / OPP、コーデックはLDAC / apt-X / SBCに対応。NFC機能も搭載。連続再生時間はハイレゾ音源(FLAC 192kHz/24bit)で約45時間、MP3で約70時間。本体サイズはW54×D15×H120mm、重量は145g。本体カラーはシルバーだ。
2015年09月03日オンキヨー&パイオニアイノベーションズは26日、アニメ「ラブライブ! 」のシングル5作品を32bit 整数ハイレゾ音源で配信開始した。価格はいずれも税込1,728円。配信を開始したのは「僕らのLIVE 君とのLIFE」「Snow halation」「夏色えがおで1,2,Jump! 」「もぎゅっと"love"で接近中! 」「Wonderful Rush」の5作品。これまで、他の配信サイトで32bit 浮動小数点の音源を配信していた例はあったが、e-onkyo musicは同社初の32bitハイレゾ音源として32bit 整数音源を配信する。楽曲は32bit 浮動小数点/96kHzのマスターファイルをフルデジタルでマスタリング処理し、32bit 整数/96kHzにレンダリング。さらに、192dBのダイナミックレンジ処理を施している。5曲とも「Astell&Kern AK380」「CHORD HUGO」「iFi micro iDSD」「FOSTEX A8」「OPPO HA-1」で再生チェック済みだ。
2015年08月27日音楽ダウンロードサービス「mora ~WALKMAN公式ミュージックストア~」は、発足から今年5周年を迎えたスクールアイドルプロジェクト『ラブライブ!』楽曲のハイレゾ音源を、8月26日より隔週で順次配信する。第1弾は、1stシングル「僕らのLIVE 君とのLIFE」から5thシングルまでの5タイトル。今後も、これまでにリリースされたシングルやアルバムなどのハイレゾ配信が予定されている。また、ハイレゾ配信の開始を記念し、8月26日より期間限定で『ラブライブ!』が「mora」のサイトをジャックするので、こちらもあわせてチェックしておきたい。■8月26日ハイレゾ配信タイトル【コンテンツ仕様】FLAC 96kHz/24bit【販売価格】単曲 432円 / まとめ売り 864円◎『僕らのLIVE 君とのLIFE』1stシングル / 「僕らのLIVE 君とのLIFE」「友情ノーチェンジ」の全2曲を収録◎『Snow halation』2ndシングル / 「Snow halation」「baby maybe 恋のボタン」の全2曲を収録◎『夏色えがおで1,2,Jump!』3rdシングル / 「夏色えがおで1,2,Jump!」「Mermaid festa vol.1」の全2曲を収録◎『もぎゅっと"love"で接近中!4thシングル / 「もぎゅっと"love"で接近中!」「愛してるばんざーい!」の全2曲を収録◎『Wonderful Rush』5thシングル / 「Wonderful Rush」「Oh,Love&Peace!」の全2曲を収録そのほか詳細は、moraの『ラブライブ!』特集ページにて。
2015年08月26日日立マクセルは8月25日、iVプレーヤー「VDR-P300」の新ファームウェアを公開した。新ファームウェアを適用すると、VDR-P300でハイレゾ音源の再生が可能となる。VDR-P300は、2014年12月にリリースされたカセットHDD「iV(アイヴィ)」再生専用のプレーヤー。iVポケットを装備したテレビやレコーダーで録画した番組を再生できる。DLNAプレーヤー機能も装備しており、ホームネットワーク経由で番組をストリーミング再生することも可能だ。新ファームウェアへのアップデートは、本体のソフトウェア更新機能を使用するか、同社のWebサイトからダウンロードし、USBメモリ経由で行う。再生が可能となるハイレゾ音源は、192kHz/24bitまでのリニアPCMで、7.1chまでのマルチチャンネル再生も可能だ。ただし、7.1ch再生の場合、サンプリング周波数は96kHzまでの対応となる。VDR-P300はDLNAクライアント機能を搭載しているが、今回のアップデートでは、ネットワーク上のハイレゾ音源再生には対応していない。そのため、VDR-P300でハイレゾ音源を再生するためには、ファイルをiVカセットに保存する必要がある。iVカセットにハイレゾ音源のファイルをコピーするには、PCにiVDRアダプター(アイ・オー・データ機器製のUSB 3.0対応iVDR-Sアダプター「RHDM-UT/TE」)を接続して、ファイルを書き込む。さらに、ファイルを単純にコピーしただけでは、VDR-P300にコンテンツとして認識されない。ペガシス製の動画編集ソフト「TMPGEnc Video Mastering Works 6」にiVDRアドオンを追加し、iVプレーヤーが認識できる形式で書き出したうえで、iVカセットに書き込む必要がある。
2015年08月25日ティアックは8月20日、ハイレゾ音源の再生にも対応したCDプレーヤー「PD-501HR」にオヤイデ電気のインターコネクトケーブル「ACROSS750 RR V2」を同梱したスペシャルパッケージ「PD-501HR-SP」を発表した。発売は9月上旬。価格はオープンで、推定市場価格は72,000円前後(税別)。PD-501HRは、2012年11月に発売された製品。DACにCirrus Logic製CS4398を採用しており、CD-DAのほか、PCM 192kHz/24bit、DSD 5.6MHzのネイティブ再生に対応している。ACROSS750 RR V2は、芯線に精密導体「102SSC」を採用したシールドタイプのRCAケーブル。今回のパッケージでは、長さ1mのACROSS750 RR V2が2本(1ペア)同梱される。102 SSCは102.3%IACSという高い導電率を持つ導体。不純物の混入を防ぐためにリサイクル銅を一切使用せず、さらに表面にピーリング加工を施している。また、太さが異なる3種類の導体を寄り合わせることで、導体間の隙間を減らす「3E 撚り構造」も採用。線間歪による音質の劣化も低減している。
2015年08月20日ノースフラットジャパンは8月20日、FX-AUDIO-ブランドのハイレゾ対応USB DAC/ヘッドホンアンプ「DAC-X5J」を発表した。発売は8月下旬を予定しており、希望小売価格は税込4,980円(電源別売)。DAC-X5Jは、USB端子と角型の光デジタル端子、同軸デジタル端子の3系統入力に対応。DACチップにはシーラスロジックの「CS4344」を搭載しており、角型光デジタル端子と同軸デジタル端子からの入力においては192kHz/24bitのハイレゾ音源再生が可能だ。USB端子からの入力においてはUSBレシーバーチップのVIA VT1630の制限により、96kHz/24bitまでの対応となる。ボディ素材はアルミで、前面は削り出しのパネルとなっている。サイズはW75×H30×D100mm。出力インタフェースは3.5mmステレオ端子とRCA端子を備えている。電源は別売りとなっており、DC12V・容量500mA以上を推奨している。
2015年08月20日