「セックス・エデュケーション」のメイヴ役でブレイクしたエマ・マッキーが、現在上映中の『バービー』に出演した感想を「すごくたくさんのことを学びました。人生が変わりましたよ」とUK版「ELLE」誌に語った。「(監督の)グレタ・ガーウィグは、私がずっと一緒に仕事をしてみたいと思っていた人でした。頭の中がどうなっているかが知りたかった。彼女はすごく人をハッピーにしてくれる人。たとえ本当に小さな役でもいいから、『バービー』の一員になりたいと思いました」とキャスティング前をふり返る。エマによると、ガーウィグ監督からキャストへの要望は最初から明確で、「自分たちが本当に美しいと感じてほしい」ということだったという。だからこそ、衣装やメイクについては、キャスト全員が話し合いに参加。「それってかなり珍しいことですし、私の限られた経験の中でもまれです。みんなが話を聞いてもらえたんです」。今後は製作にも携わっていきたいというエマ。「優秀な脚本家の友人に囲まれているということもあり、ちょっと製作をかじっていて。私のパートナーも脚本家であり監督なので、(製作側の仕事というのは)間違いなく毎日の生活に影響しています」と語っている。(賀来比呂美)
2023年08月15日公開中の映画『バービー』より、メイキング映像が公開された。本作は世界中の子どもたちを魅了し続けているバービー人形をモチーフにした作品。『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』のマーゴット・ロビーがバービーを、『ラ・ラ・ランド』のライアン・ゴズリングがケンを演じる。監督は『レディ・バード』でアカデミー監督賞・脚本賞にノミネートされたグレタ・ガーウィグが務める。全世界興行収入は12億ドルを超え、日本でも週末3日間の興行収入が1.9億円を突破した。今回公開されたのは、お気に入りシーンに挙げる観客も多いバービーランドと人間界を行き来する際の可愛すぎる“移動シーン”のメイキング映像だ。「移動シーンの撮影は、最高に満足のいくものだった」とグレタ監督も確かな手応えを明かしている通り、2つの世界を行き来する際にはバービーの愛車であるピンクのコルベットを始め、船、キャンピングカー、自転車、スノーモービル、ロケットなどさまざまな移動手段が使われる。船に乗る時はセーラー服、ロケットに乗る時は宇宙服といったように、乗り物が変わるたびに背景やバービーたちの衣装がチェンジ。「箱ごとにシーンが入っているの。バービーとケンにシーンを通過させて、次の箱のシーンに行くというようにしたかった」とグレタ監督が語るように、ひとつひとつのシーンがそれぞれ美しい絵画のように映し出されている。『バービー』(C)2023 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.さらに、これらのシーンではCGを使わず、演劇の舞台表現を参考に、セットと舞台装置を用いて撮影を実施。たとえば水の上をボートで進むシーンでは、布にセロハンを貼って水のきらめきを表現したり、背景の絵はスタッフが実際にロープを引っ張って動かしたりと、マーゴット・ロビーも撮影の裏側を説明しながら思わず笑ってしまうほど、その作業はどこまでもアナログだ。ケン役として本シーンにも登場したライアン・ゴズリングは、「昔の無声映画の表現方法を使っていた。カレル・ゼマン監督作品のようだ」と、アニメ・特撮の巨匠の名前を出しながら興奮気味に撮影を振り返っている。ほかにもメイキング映像には、こだわりのセットの中で楽しそうに撮影に臨むマーゴットやライアンの貴重な姿や、人間世界でのバービーの持ち主サーシャ役のアリアナ・グリーンブラット、バービーを生み出したマテル社のCEO役のウィル・フェレル、本作の美術を担当したのサラ・グリーンウッドのコメントも登場している。映画『バービー』メイキング特別映像<作品情報>『バービー』公開中公式サイト: Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.
2023年08月14日8月11日より待望の日本公開となった映画『バービー』が、大作ひしめく中、週末3日間の興行収入1.9億円を突破し週末公開作品で1位を記録。公開を記念して、お気に入りシーンに挙げる観客も多い、バービーランドと人間界を行き来する可愛すぎる“移動シーン”のメイキング映像が解禁された。初週3日間で興行収入1億9,093万9,600円、動員12万6,916人を記録した本作。劇場には10代後半から20代の女性が中心に訪れ、都内の劇場では公開初日に満席となる劇場が続出。「アカデミー賞間違いない傑作!」という声も出ており、主演のマーゴット・ロビー、ライアン・ゴズリングの演技を称賛する声に加え、「想像を超える面白さ!」「まさかバービーで涙するとは…」「文句なしのエンタメ作品!」など、賞賛の声が続出。さらに、興行収入の構成比率において、東京では2023年に公開されたワーナー・ブラザース映画作品の平均の200%を記録するなど、トレンドに敏感な若年層の動員を中心に息の長い興行が見込まれている。どんな自分にでもなれる完璧で<夢>のような毎日が続く“バービーランド”で暮らすバービーとボーイフレンド(?)のケン。ある日突然身体に異変を感じたバービーは、原因を探るためケンと共に人間の世界へ向かう。世界中で一時塗料が不足するほど“ピンク尽くし”で作られた巨大セットや、アカデミー賞受賞のデザイナーが手掛ける衣装の数々など、こだわり抜かれたビジュアルや世界観でも話題沸騰。SNSを中心に「ユニークな発想と玩具特有のポップな世界観が最高」「見終わっても興奮と感動と衝撃が冷めやらない。久々に完璧と思える映画を見た」など、絶賛の声が続々と上がっている。そんな本作から解禁となったメイキング映像では、「移動シーンの撮影は、最高に満足のいくものだった」とグレタ・ガーウィグ監督も確かな手応えを明かしている。2つの世界を行き来する際には、バービーの愛車であるピンクのコルベットを始め、船、キャンピングカー、自転車、スノーモービル、ロケットなど様々な移動手段が使われる。船に乗る時はセーラー服、ロケットに乗る時は宇宙服といったように、乗り物が変わるたびに背景やバービーたちの衣装がチェンジ。ジオラマのようにしたかったというグレタ監督が「バービーとケンにシーンを通過させて、次の箱のシーンに行くというようにしたかった」と語るように、1つ1つのシーンがそれぞれ美しい絵画のように映し出されている。さらにこれらのシーンではCGを使わず、演劇の舞台表現を参考に、セットと舞台装置を用いて撮影を実施した。たとえば水の上をボートで進むシーンでは、布にセロハンを貼って水のきらめきを表現したり、背景の絵はスタッフが実際にロープを引っ張って動かしたりと、マーゴットも撮影の裏側を説明しながら思わず笑ってしまうほど、その作業はどこまでもアナログ。ケン役として本シーンにも登場したライアンは、「昔の無声映画の表現方法を使っていた。カレル・ゼマン監督作品のようだ」と、アニメ・特撮の巨匠の名前を出しながら興奮気味に撮影をふり返っている。ほかにもメイキング映像には、こだわりのセットの中で楽しそうに撮影に臨むマーゴットやライアンの姿や、人間世界でのバービーの持ち主サーシャ役のアリアナ・グリーンブラット、バービーを生み出したマテル社のCEO役のウィル・フェレル、本作の美術を担当したサラ・グリーンウッド(『アンナ・カレーニナ』『美女と野獣』など)のコメントも登場。映像の中でグレタ監督が「映画『バービー』の舞台は大胆かつ繊細に、ぶっ飛んだ世界にしたかった。観る人にはただ楽しんでもらいたい!」と語るように、観客を楽しませる要素がふんだんに詰まっている。なお、映画版のドールは、発売から10日足らずでメーカー在庫ほぼ完売。「OPI」が発売したバービーとケンをイメージした9色のネイル商品は7月1日に発売し約1か月で完売、またアパレル商品も絶好調で、「ZARA」は発売後約1か月、「クロックス」のコラボ商品は、発売後約2週間で完売するなど映画以外でも大ヒットとなっている。さらに、コラボレーション雑貨を多く取り扱う「PLAZA」では、全店舗での大型プロモーションを行い、商品は予測より120%の売れ行きで、プロモーション第2弾の開催を願う声が上がり、まさに日本中がピンク一色になっている。『バービー』は全国にて公開中。(シネマカフェ編集部)
2023年08月14日8月11日から13日にかけての週末、北米のボックスオフィスでは、4週連続で『バービー』が首位をキープした。現在までの北米興収は5億2,600万ドル。2位はやはり公開4週めを迎えたクリストファー・ノーラン監督の『オッペンハイマー(原題)』。3位は『ミュータント・タートルズミュータント・パニック!』。4位は『MEG ザ・モンスターズ2』、5位はこの週末デビューしたホラー映画『ドラキュラデメテル号最期の航海』だった。次の週末は、ウィル・フェレル、ジェイミー・フォックスらが声の出演をするアニメーションコメディ『スラムドッグス』が北米公開される。映画『バービー』8月11日(金・祝) 公開(C)2023 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.文=猿渡由紀
2023年08月14日1959年に生まれ、世界で最も有名なファッションドール“バーバラ・ミリセント・ロバーツ”、愛称バービー。デビュー以来、多くの人々を魅了してきたのは、彼女がファッショナブルだったからだけではなく、多くの人々にとってアイコニックな存在だったから。64年にわたり、女性を取り巻く社会環境の変化を体現し、多様性を映し出してきたバービー。さまざまな可能性を秘めた彼女の物語が、誕生65周年を前に実写化された。メガフォンを執ったのは『レディ・バード』『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』などを手がけたグレタ・ガーウィグ。女性の自立を描いた作品で評価が高いガーウィグ監督に、“バービーを撮る”ということについて話を聞いた。バービーの変化を通して「人間のもろさや変わっていく部分を逆に祝福したい」――バービーのイメージを壊さず、その魅力を掘り下げ、現代性を与えるに当たり、最も意識したのはどんなことでしょうか。バービーが64年間存在し続けているということです。そこをどう捉えるかが、ひとつの挑戦でした。1959年に生まれて、バービーには今まで色々なバージョンがありました。そんなバービーが持つ意味というのは、時代によって違います。ブランド自体が、そのときどきの時代や文化に発信したものも変化してきた。時代に先んじているというときもあれば、ちょっと時代に遅れたこともあったと思う。その64年間のいろいろあった歴史にまず踏み込むことで、バービーとは何なのかという答えを自分の中で出さなければいけないと思い、そこから制作を始めました。――バービーに感情が芽生えていく様子はとても感動的でした。バービーの変化を描く上ではどんなことを意識したのでしょうか。バービーは静物、動かないものです。人形ですからね。だからこそ、手の届かない完璧な存在でもある。一方で、私たち人間には体があって衰えていく。ある意味で壊れていくわけです。でも、バービーの映画を撮るにあたっては、人間のその部分をどうにかして祝福する方法はないかと考えました。バービーの経験する目覚め、変化というものを見せることによって、人間のもろさや変わっていく部分を逆に祝福したいと。それはバービーが今まで象徴してきたものと逆ですよね。でも、実写版を撮るにあたっては、そういう表現をしたいと思いました。表現の可能性を感じるために「映画といつも向き合っている」――バービーが体現する女性の目覚めという視点からすると、歴史の中でファッションから女性の自立をサポートした「CHANEL(シャネル)」を衣装として際立たせたことは、とても意味のある演出だと感じました。まさにその通りです。いろいろなデザイナーにインスピレーションを与えてきたバービー。多くのファッションデザイナーと話をしてみると、子供の頃、バービーのために作った服が人生で最初のデザインだったという話をよく聞きます。主演のマーゴット・ロビーは、もともと「CHANEL」と仕事をしていました。今回のコスチューム・デザイナーであるジャクリーヌ・デュランは、クリスティン・スチュワートが主演の『スペンサー』で、メゾンとコラボレーションをしていたんです。彼女は、「CHANEL」のアーカイブ担当者と仕事をした経験があり、クリスティンのための多くのルックはそのアーカイブを参考にしながらデザインしています。今回、素晴らしいと感じたのは、バービーの歴史と「CHANEL」の歴史という両方を衣装作りによって持ち込めたこと。それはやはり、マーゴットとジャクリーヌ、2人の存在があってこそでした。――本作では、様々な名作が引用されていますね。男性優位社会の価値観を表するものとして、『ゴッド・ファーザー』や『ロッキー』なども登場しています。私はシネフィルなんです。いつも映画を観ています。私にとって1番のインスピレーション源は映画。自分が映画制作において、視野が狭くなってしまったり、表現の可能性をもっと追求したりしたくなったときに映画館に行くんです。そうすると、必ず自分が解放される。自由になることができるんです。映画って何でもありなんだと改めて感じることができる。素晴らしいフィルムメーカーの才能、素晴らしい作品を観ることによって、クリエイティブ・マインドが再びオープンになって開けていくんですよね。映画作りに関して、正しい道なんてあるわけじゃないし、道もひとつじゃない。もちろん作品にはある種の品格と、それから美しさを与えたいし、優れたものにしたいとは思うけれど、そのための道のりは本当に沢山あるんだと、映画を観るとしみじみ思い出せる。常に表現の可能性を感じるためにも、映画といつも向き合っているんです。(牧口じゅん)
2023年08月11日「B.A クリーム」を本品にした特別なコレクション株式会社ポーラ(以下、ポーラ)が最高峰ブランド 「B.A」から、限定セット「B.A プレシャスコレクション C Ⅳ」を、12月1日に数量限定で発売する。「B.A プレシャスコレクション C Ⅳ」は「B.A クリーム」を本品として、「B.A ローション 」のミニサイズと「B.A グランラグゼ Ⅳ」の個包装タイプ、「ハンドエッセンス」をセットにした特別なコレクションだ。「ハンドエッセンス」では、B.A グランラグゼ Ⅳと共通の「アーシィ フローラルウッディ」の香りがハンド全体を包み込む。肌感触や香りからも美しさが高まるような感性品質となっている。ポーラ最高峰美容液「B.A グランラグゼ Ⅳ」セット内容の1つ(本品)である「B.A クリーム」は、うるおいと艶による立体感、いきいきとはじけるようなハリ肌へと導く。また、「B.A ローション」は、ふっくらとしたハリ・弾力感を肌に与える処方設計「エピ・ボリューム処方」を採用。みずみずしく膨らむようなハリ肌を目指すローションとなっている。生命の静なる時間に着目した理論を採用し、全方位に解き放つ、輝きと立体感を目指すポーラ最高峰美容液「B.A グランラグゼ Ⅳ」を、今回は2週間使用できる個包装タイプとして提供する。同限定セットは12月1日から、全国有名百貨店等ポーラコーナー82店舗を含む約2,800店などで販売される予定だ。(画像はプレスリリースより)▼外部リンク株式会社ポーラ プレスリリース
2023年08月11日『レディ・バード』『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』のグレタ・ガーウィグ監督の最新作『バービー』がいよいよ公開になる。本作は世界中の子どもたちを魅了し続けているバービー人形をモチーフにした作品で、予告編では主演のマーゴット・ロビーが、クラシカルなバービー人形のように“つま先立ち”しているカットが登場するが、完成した作品では足よりも“手”が重要なモチーフとして繰り返し描かれる。「手で触れられるような映画にしたかった」というガーウィグ監督に話を聞いた。1959年にアメリカの玩具メーカー、マテルが発売したバービーは、ルース・ハンドラーが生み出した着せ替え人形だ。子どもたちはバービーを使って遊び、服を着せ替えたり、髪型を工夫したりしながら“自分が素敵だと思うスタイル”や“なりたい自分”を見つけていく。その人気は衰えることはなく、これまでに10億体、いや、10億人以上のバービーが世界中の子どもたちと時を過ごしたという。「私は子どもの頃から人形で遊ぶのが大好きだったのですが、私の母は『バービーは子どもに良い影響を与えない』という考えでした。ですから、私が遊んでいたバービーはすべて近所の子どもの“おさがり”だったんです」と振り返るガーウィグ監督は、俳優として活動する一方で、優れた脚本家、監督として多くの映画ファンからの信頼を集めている才人だ。誰もが知る”人形”をモチーフにどんな映画をつくるのか? 創作を始める上で彼女は改めて“子どもが人形で遊ぶこと”の意味を振り返ったという。「改めて考えると、人形はとても興味深い存在でした。というのも、世の中はとても進歩したというけれど、現代の子どもたちはいまも人形で遊んでいて、時には自分自身を人形に投影したりしているわけですよね? その光景ではある意味では“中世っぽい”とすら感じるんです(笑)。どんなに時代が変わっても、私たちはアイデンティティを模索する中で人形に自分を投影したり、人形で遊びながら自分の中にある怒りに気づいたりもする。その行為は、現代的ではないかもしれませんが、とても“豊かな”ことだと思えたのです。そこが本作の創作のスタートでした。もうひとつ考えたのは、バービーという存在を“善”であり、同時に”悪”として考えたら面白いんじゃないか? ということでした。白でも黒でもない、いや、白と黒が混沌としているグレーな場所。そんな場所をこの映画ではあえて描きたいと思ったのです」ガーウィグ監督のように子どもの頃にバービーで遊んだ人もいる。一方で、彼女の母のようにバービーは悪だと考える人もいる。その両方が本作のキャラクターに落とし込まれた。本作の冒頭に登場するのは、子どもたちが大好きなバービーが暮らす”バービーランド”。そこではバービーたちが毎日、爽やかに目覚め、最高の気分でボーイフレンドのケンと遊んだり、バービーたちでパーティを開いたりしている。しかし、ある日、ひとりのバービーは自分の異変に気づく。ある朝から自分が“完璧”なバービーではなくなっていたのだ。この謎を解明するため、彼女は人間の暮らす世界に旅立つ。劇中に登場する“バービーランド”は、人間の子どもたちが遊んでいるバービーの世界をメタフィクション的に描いたものだが、スタジオにセットが建てられ、可能な限りCG技術を使わずに撮影が行われた。「1950年代のスタジオ時代の映画や、セットで撮影されたミュージカル映画を意識していました。どこまでも広がる空間ではなく、ちゃんと壁があってそこには背景が描かれているイメージです。ヴィンセント・ミネリの映画や、『雨に唄えば』『オクラホマ』……屋内的であることを意識しました」映画の黄金時代、映画界は巨大なステージにセットを建て、夢のような世界をいくつも描き出した。ジャック・タチを思わせる巨大なセット、バズビー・バークレーを連想させるダンスシーンなど、本作は往年の名作映画のトーンや手法が大胆に導入されており、撮影監督を務めた名手ロドリゴ・プリエトは本作では得意とする荒々しいタッチや鮮烈なイメージではなく正攻法で物語を語っていく。「ロドリゴは“イノセント”と呼んでいましたが、俳優を隠れた場所から撮るのではなく、正面から撮るように彼と話し合いました。そして映画の冒頭では華麗で、まるで踊るようにカメラが動き、物語が進んでいくに従って、だんだんカメラワークが乱れていく……そんな語りになっています。私もロドリゴも、創作する上では何かしらの制限を設ける方がアプローチがしやすいんです。だから車の中のシーンではロケ撮影ではなく、撮影した背景を車の後ろに投影するリアプロジェクションを使って撮影したり、ミニチュアを使って撮影をしました」“かつて子どもだった”すべての観客へグレタ・ガーウィグ監督なぜ、本作はそこまでアナログで、実物にこだわった撮影手法がとられたのか? 理由は“手”だ。本作では繰り返し“手”に関するモチーフが登場する。子どもたちはバービー人形を手を動かして遊び、着せ替え、理想のスタイルを探っていく。バービーは“箱の中に入っている状態”ではダメなのだ。「そのことはすごく考えていました。人形というのは手で触れて遊ばなければ、私たちの考える“人形”ではないと思いますし、その感覚がこの映画をつくる上での最大のガイドになりました。だからこそこの映画ではセットを建て、物理的に触れるものを揃え、“手で触れられるような映画”にしたかったのです。それから劇中に何度も“手”に関するモチーフが登場するのは、ルース・ハンドラーがバービーを生み出した瞬間を映画の中で表現したかったからです。触れることで命が吹き込まれる。旧約聖書で神がアダムに生命を吹き込むために手をのばす場面のように、手から命が吹き込まれるイメージがずっとありました」本作では、人間の世界に向かったバービーが幸福なバービーランドで暮らしていた時からは想像もしなかったトラブルに巻き込まれ、自分自身の存在について迷い、試行錯誤を繰り返す。その光景は、子どもたちが手で玩具に触れながら、ああでもない、こうでもないと試行錯誤する姿と重なる。本作は、過去にバービーで遊んだことがなくても、あなたが過去に“女の子”でなかったとしても、生まれてから一度でも“遊んだ”経験があれば楽しめる映画だ。「この映画は男性とか女性とか、過去にバービー触れたことがあるか/ないかに関係なく楽しんでもらえる映画だと私も思っています。私はこの映画は、私たちが遊びを通じて、どのように自分自身を形成していくのか描いた作品だと思うのです。私には息子がいるのですが、彼も人形で遊んでいます。彼は“アクション・フィギュアだ!”って言うんですけど、あれは人形ですよね(笑)。息子を見ていると、自分が子どもの頃に人形に手で触れて遊びながら、自分を形成していったのと同じ過程を見てとれるんです」誰だって生まれた時から最高の自分じゃない。誰もが人形で遊びながら最高の自分を思い描くように、トライして、失敗して、再びチャレンジして答えが出ないことに呆然としたりする。映画『バービー』が描くこの感覚は、すべての“かつて子どもだった”観客のハートを掴むだろう。同時に、この感覚は、ガーウィグ監督が他の作品でも描き続けてきたものだ。「確かに、大人の感性と子どもの感性を一度に掴み取ろうとする感覚は私のすべての作品にありますね。意識しているわけではないのですが、少し客観的に振り返ってみるとそうですね。『レディ・バード』は表面的にはハイスクールムービーだと思われていますが、あの映画は実は“母親の話”ですよね。『ストーリー・オブ・マイライフ…』は子どもたちの映画に見えているかもしれませんが実は“大人が幼かった頃”の話なんです。『バービー』では、子どもたちが人形で遊ぶ時のリアリティ、そこにある神話的な力を掘り下げた映画だと思っています」映画『バービー』8月11日(金・祝) 公開(C)2023 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.
2023年08月10日映画『バービー』の本編映像が公開された。世界的人気を誇るファッションドール・バービーの世界を実写映画化した本作は、完璧でハッピーな毎日が続く“夢”のようなバービーランドで暮らすバービーとボーイフレンドのケンが、ある日完璧とは程遠い“人間世界”に迷い込み、本当に大切なものを見つけるドリームファンタジー。『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』のマーゴット・ロビーがバービーを、『ラ・ラ・ランド』のライアン・ゴズリングがケンを演じる。監督は『レディ・バード』でアカデミー監督賞・脚本賞にノミネートされたグレタ・ガーウィグが務める。このたび公開されたのは、バービーランドで幸せな日々を送るバービーとケンたちによるダンスパーティーの模様を収めた本編映像。ミラーボールでキラキラと光るフロアに集まったバービーたちは、スパンコールのオールインワンをはじめ、白やピンクのドレスをバッチリ着こなし、一方でケンたちも胸に「K」と書かれたゴールドに輝くセットアップを着て勢ぞろい。ダンスフロアでは、本作にもマーメイドバービーとして出演する、UKポップのアイコン、デュア・リパによる「Dance The Night」が流れ、テンションMAXで踊り明かすハッピーなダンスパーティーが繰り広げられている。そんな中、フロアを見つめるケンの視線の先には、彼が恋焦がれるおしゃれで人気者のバービーの姿が。しかしもう1人のケン(シム・リウ)も魅力的なバービーに想いを寄せている様子で、楽しそうに踊る彼女に「きれいだ」と声をかけ、ともにダンスを楽しんでいる。それを目の当たりにしたケンの闘志が燃え上がり、ドヤ顔でダンスの列に加わり、バービーの隣をガッチリキープする静かなアピール合戦が勃発。こなれた表情でキレキレのダンスを披露するケンたちが笑いを誘う、グレタ監督ならではのユーモアの効いたシーンとなっている。なお、このダンスパーティーシーンには、グレタ監督のお気に入りの一作である、バスビー・グレイ監督の『ゴールド・ディガース36年』に登場するダンス要素が取り入れられている。すでに公開されている映像では、キャストや製作陣たちが撮影しながら思わず爆笑する場面など、笑顔あふれる現場が映し出されているが、今回の陽気なダンスシーンもスタッフやキャスト自身も楽しみながら作っていったという。バービーを演じたマーゴットは、監督を務めたグレタ・ガーウィグについて「グレタには、明るくてハッピーで協力的という私たちが思い描くバービーランドにぴったりな雰囲気を撮影現場にもたらす不思議な力があるんです」と彼女がいたからこそ楽しい現場になったと絶賛。また「彼女はいつでも明るく、この上なく素敵で、いちばんの味方になってくれる監督であるうえに、計り知れない才能にもあふれています。グレタはまさにバービーのエネルギーがみなぎっている人ですね」と語っている。映画『バービー』本編映像(ダンスパーティー編)<作品情報>映画『バービー』8月11日(金・祝) 公開公式サイト: Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.
2023年08月10日8月4日から6日にかけての週末、北米のボックスオフィスではまたもや『バービー』が首位をキープした。3週連続1位で、ここまでの北米興収は4億5,900万ドル。全世界では10億ドルを突破した。今年、10億ドルを超える成績を出したのは『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』に次いで2本目。2位はこの週末デビューした『MEG ザ・モンスターズ2』、3位は『オッペンハイマー』。4位はこの週末デビューのアニメーション映画『ミュータント・タートルズ:ミュータント・パニック!』、5位は『ホーンテッド・マンション』だった。次の週末は、ホラー映画『ドラキュラ/デメテル号最後の航海』が公開となる。映画『バービー』8月11日(金・祝) 公開(C)2023 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.文=猿渡由紀
2023年08月08日全世界累計興行収入が10億ドル(約1420億円)を突破する大ヒットとなっている映画『バービー』が、いよいよ8月11日(金・祝)に日本公開。この度、“バービー”役のマーゴット・ロビーやキャスト陣やグレタ・ガーウィグ監督が語る特別映像<バービーとの思い出編>が解禁された。1959年に初めて発売されたファッションドール・バービーは、「女の子はみんな母親になりたい願望があり、赤ん坊の人形を世話するのを好む」という既成概念に挑戦するものだった。それらに変化をもたらしたバービーは、憧れとインスピレーションを与える存在となり、瞬く間に世界的なヒットを記録。初登場から60年以上経ったいまでもバービーは変わらぬ人気を誇り、世界で最も売れている人形として知られている。そんなバービーを初めて映画化したのが、現在世界中で記録的ヒットを飛ばしている本作。「みんなバービーと遊んだ思い出があると思う」と語るのは、主人公のバービーを演じたマーゴット・ロビー。「世界中の誰もが知っているバービーは、あまりにも大きな存在。たくさんの思い出とともに多くの人々がバービーにつながりを感じている」と、バービーの偉大さにあらためて言及している。<バービーランド>の住人である別のバービーとして登場する、ハリ・ネフ、イッサ・レイ、二コラ・コクランたちも、「本物だったらいいのに!と思っていた」「30体ほど持っていた」など、バービー人形で遊んでいた幼い頃を笑顔でふり返る。バービーが人間世界で出会う、バービーを“卒業”したサーシャを演じたアリアナ・グリーンブラットは「持ってたバービーをペンで色を塗ったり髪の毛を切ったりして、みんな“変てこバービー”にしちゃった覚えがある」と、無邪気な遊び方について語り、サーシャの母グロリアを演じたアメリカ・フェレーラは、幼少期バービーにあまり興味がなかったことを正直に明かしながらも、撮影を経て「今は大好き」になったことを語っている。映像では、細部までこだわり抜かれたピンク尽くしのセットやコスチュームに身を包んだキャスト陣の姿、コメントと共に映し出される見どころシーンの数々も必見だ。そして監督を務めたグレタ・ガーウィグは、「みんなそれぞれバービーとの思い出があるから、自分をバービーやケンに重ねられる世界をつくる必要があった」と、映画化において重視したポイントについても言及。製作も務めたマーゴットも、世界中で愛されるバービーの映画化を「すばらしい機会」と称している。さらにマーゴットは、「観客は、良くも悪くもバービーに対する思いや印象という先入観をもっているだろうから、私たちは責任重大だということを分かっていた。とてつもなく大きな挑戦だったけれど、私たちは全力を挙げて制作に臨んだ」と、世界中の人々が持つそれぞれの“バービーとの思い出”こそが、映画化のキーポイントでありチャレンジだったことも明かしている。全米では週末3日間の興行収入1.55億ドル(約218億円)を記録し、2023年に公開された全ての映画でNo.1となるロケットスタートを切った本作。週末を越えた翌月曜日の興行成績は、『ダークナイト』を超えてワーナー・ブラザース映画史上No.1に。さらに、週末の興行成績は3週連続のNo.1を記録している。また、現地時間8月6日の時点で全世界累計興行収入は10億ドル(約1420億円)を達成。公開から17日での10億ドル到達は、『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』(19日で到達)を抜いて、ワーナー・ブラザース映画史上最速のペースとなった。これにより、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME3』を超えて今年公開作の全世界累計興行収入ランキングでも2位にランクインしている(※数字は全て BoxOfficeMojo 参考)。『バービー』は8月11日(金・祝)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2023年08月08日8月4日、40歳の誕生日を迎えた『バービー』のグレタ・ガーウィグ監督に、同作でケンを演じたライアン・ゴズリングがサプライズプレゼントを贈った。『バービー』のインスタアカウントは「ケンたちが知っているように…歌とダンスでしか気持ちを表現できない時もある!ケン・ライアンが、グレタの誕生日の始まりに気持ちを込めてバービーとケンを送りました」と動画を紹介している。ワークアウト中のガーウィグ監督のもとで突然ライアンが劇中で歌って踊った「I’m Just Ken」の音楽に合わせて踊り始める男性。それを見てガーウィグ監督は声を上げて大笑い。すると、ドアから続々とケンたちが入ってきて、映画さながらのパフォーマンスを行い、ガーウィグ監督の笑いは止まらない。ケンがひとしきり踊ると、『バービー』の予告編で使われ、サントラにも収録されているデュア・リパの「Dance the Night」が流れ出し、バービーたちも登場。最後はみんなで圧巻のダンスを見せ、「ハッピーバースデイ、グレタ!」とガーウィグ監督を祝福した。ガーウィグ監督は笑いを通り越して感動仕切りの様子だった。ライアンが送ったフラッシュモブ団体は、『バービー』のインスタアカウントのタグによると「#bookaflashmob」の模様。ファンからは「フラッシュモブが再び流行るかも?」「さらにライアンのことが好きになった」「グレタ、誕生日おめでとう!」などのコメントが寄せられている。(賀来比呂美)
2023年08月07日『バービー』でケン役を演じているライアン・ゴズリングが歌うバラード「I’m Just Ken(ぼくはただのケン)」が、「Billboard Hot 100」で87位にランクインした。ライアンが同チャートにランクインするのは初めて。「I'm Just Ken」は、自分のことを「ただのケン」「いつも二番手」と悲観するケンが、「日焼けに隠れた魅力に気付いて」「ぼくそのものを見てほしい」と訴える歌。この歌をフィーチャーした予告編では、ケンに扮したライアンがムキムキの肉体や個性的なファッションスタイルも見せている。同曲は、デュア・リパ、サム・スミス、ビリー・アイリッシュといった大物アーティストの楽曲と共に『バービー』のサウンドトラックに収録されており、このサントラアルバムも今週アルバムチャート「Billboard 200」で初登場2位という輝かしい成績を収めている。ライアンは劇中で「I'm Just Ken」のほか、「マッチボックス・トゥエンティ」の「Push」のカバー曲も披露。シム・リウ、キングスレイ・ベン=アディールらほかのケンと一緒に歌う、楽しいシーンだという。映画ファンは「ライアンが87位!」というニュースに、「ライアンにできないことはなにもないね」「ただのケンなのにすごい!」「おめでとう」「もっと上に行けるはず!」と祝福・激励メッセージを送っている。(賀来比呂美)
2023年08月04日「B.A ローション」やスキンケアラインがセットに株式会社ポーラ(以下、ポーラ)が最高峰ブランド 「B.A」から、限定セット「B.A プレシャスコレクション L&F」を、11月1日に数量限定で発売する。「B.A プレシャスコレクション L&F」は、「B.A ローション」と「B.A ローション イマース」、「B.A ハイドレイティング カラークリーム」と「B.A セラムクッションファンデーション」のいずれか1品と、B.Aのスキンケアラインのミニサイズをセットにした数量限定商品だ。セット内容の1つである「B.A ローション」は、ふっくらとしたハリ・弾力感を肌に与える処方設計「エピ・ボリューム処方」を採用。みずみずしく膨らむようなハリ肌を目指すローションとなっている。生命感あふれるような水ハリ艶を目指す同セットでは、透明感あふれるような水ハリ艶を目指す「B.A ローション イマース」や、均一でつるんとなめらかな水ハリ艶をまとう「B.A セラムクッションファンデーション」なども選択可能。各セット共通アイテムとしてローションと置き換えて使用できる「B.A ローションマスク」や、目もとの独自構造に着目した新処方「3Dビルドアップ処方」を採用した「B.A アイゾーンクリーム」なども同梱される。同限定セットは11月1日から、全国有名百貨店等ポーラコーナー82店舗を含む約2,800店などで販売される予定だ。(画像はプレスリリースより)【参考】※株式会社ポーラ プレスリリース
2023年08月04日彼はあなたにどれくらい特別な気持ちを持っているのでしょうか?彼の血液型が分かれば、彼がどんな人なのか、あなたにどんな「特別扱い」をしてくれるのか分かるかもしれません。この記事では、彼らが好きな人限定にする「特別扱い」をご紹介します。■A型A型男性は真面目で誠実ですが、恋愛ではシャイで消極的です。好きな女性には、さりげなく気配りやフォローをしたり、常に連絡を取ろうとしたりします。これらは、A型男性の「特別扱い」です。彼はあなたと一緒にいる時間を大切にしたり、あなたのことを他人に自慢したりすることで、あなたに特別な気持ちを持っていることを示しています。■AB型AB型男性は理知的でクールですが、恋愛では情熱的でロマンチックです。好きな女性には、独自の視点や感性を伝えたり、二人だけの空間を作ったりします。これらは、AB型男性の「特別扱い」です。彼は個性的に魅力付けしたり、愛の証明をしたりすることで、あなたと深い関係を持ちたいことや、あなたへの愛情が深いことを示しています。(千夜/占い師)(ハウコレ編集部)
2023年08月03日笑顔のバービーの背後に立ち登るキノコ雲の画像――。「そのキノコ雲の下でどういうことが起こって、どういう悲劇が起こったかってことは、一切なしって言ったら言い過ぎかもわからないけど、想像が及んでいないのかもしれませんね」そう静かに語るのは、広島県原爆被害者団体協議会の事務局長・大越和郎さん(83)。大越さんは5歳の時に原爆を経験した被爆者だ。米ワーナー・ブラザーズの映画『バービー』の米SNS公式アカウントの行動が大きな波紋を広げている。原爆投下を連想させる『バービー』のファンアートに対して、米の公式Xアカウント(旧Twitter)が好意的な反応をして、主に日本国内から批判が殺到。冒頭の発言は、問題となっている画像の1つを見た大越さんの言葉だ。ことの発端は、アメリカで7月21日、原爆開発を主導した物理学者の半生を描いた映画『オッペンハイマー』と 、バービー人形の実写版映画『バービー』という対照的な2作品が同時公開され話題となったこと。両作品のタイトルを組み合わせた「バーベンハイマー」という造語が生まれるなど社会現象化。さらに、SNS上ではバービーと原爆を象徴するキノコ雲を絡めて合成・加工した”ネタ画像”までもが相次いで投稿されることとなった。「それだけなら一般人の無知と無神経からなる冗談で終わったかもしれませんが、米公式アカウントがそれに便乗する形で、バービーと原爆のキノコ雲を絡めた画像に対し、《忘れられない夏になりそう》とハートの絵文字を添えて返信したり、バービーの髪をキノコ雲のヘアスタイルにした画像に、《(バービーの恋人の)ケンはスタイリストだね》などと反応したため、SNS上で批判が殺到しました」(全国紙記者)《バービーの映画は公式がもう完全に原爆やキノコ雲のミーム化に乗っかってるから駄目だ。ファンが盛り上がってるだけで公式にはその意図がなかったなんて言葉じゃ救いようがない》《原爆は冗談やネタにしていいものでは決してない》《9・11やナチスをネタにすることは絶対にない。でも原爆のことはネタにできるんだな》こうした批判を受け、同社日本法人のワーナーブラザースジャパンは7月31日、《米本社の公式アカウントの配慮に欠けた反応は極めて遺憾。事態を重く受け止め、米本社にしかるべき対応を求めている》とSNSに投稿。米ワーナー・ブラザースも1日、各メディアに公式声明を発表。「ワーナー・ブラザースは先の配慮に欠けたソーシャルメディアへの投稿を遺憾に思っております。深くお詫び申し上げます」と正式に謝罪した。指摘の多かった該当ツイートはすでに削除されている。一連の騒動について大越さんに思いを聞いた。「まあ、こんなことが起こるとはわしらは予想だにしてなかったのでビックリしたんですけどね。加工・合成した画像を見ましたが、表現やその他色々な自由はあるんだろうから、原爆のことを茶化してもパロディ的に出しても構わないのだろうけれども、被曝の実相がなかなか知られてないのかな、というのが私の個人的見解です」あくまでも表現の自由だとして、問題となった画像に対しては指摘しない大越さんだが、被爆者としての複雑な胸中を明かす。「あの日の実際のことは、記録にはいっぱい残っているけど、私は5歳で爆心地からはずっと離れたところでの被害でした。肉親が亡くなったり、伯父さんが亡くなったり、姉が被曝をして大変な思いをしたってのは今でもあって。だんだん実際にあの日を経験した人たちが少なくなる中で、原爆の被害の実態が矮小化されてることについての危惧を私自身は持っています」原爆投下から今年で78年。原爆による死者数は推定だが、1945年8月6日の原爆投下で広島市では、当時の人口約35万人のうち約14万人が、8月9日の長崎市では、人口約24万人のうち約7万4000人が同年末までに亡くなったとされている。「実際、その原爆が人の大勢集まったところに落とされるってことが、どんな状況になったかっていうことが、情報はいっぱいあるんだけど、本当の真相のところが、今まで民間も公式なところも努力をして実相を知らせたり記録する活動を続けてきた。でも、やっぱり80年近く経つと、そこらの努力が無駄にはなっていないとは思うんだけど、若干歪められてくるというかね。当時から世界情勢や核兵器をめぐる情勢なんかも大きく変わっているし、現実に核兵器が使われる可能性もあったりして、世論とか考え方の多様性の中で色々な見解やら思いが出てくるのは仕方がないとは思うんだけども。しかし、私たちから言えば、あの日の実相を正確に残すことが必要なのかな、というのが私自身の思いなんですが、現実にはちょっと難しいのは難しいんですがね」原爆を実際に経験した人にしか、結局のところわからないのではないか。そんな歯痒さを抱えつつも、使命感で伝え続けてきたことが伺える。「ツイートした若い担当者も含めて、原爆に対する認識が足りていないことは、まあしょうがないよね。体験から見とるわけじゃないし。でも、いろんな資料から原爆被害の実態をそれなりに理解して、最大限に想像力を働かせることが大切だと思います。日本人以外だとよく知らない人がいることも当然だし、日本人でも被害の実態を見た人と見てない人で認識はかなり違う。我々の内部ですら、ちょっと話をすれば若干ニュアンスの差があったりして難しいなと思うので。しかし、忘れちゃいけないことだし、実際はきちっと記録をして、残し続ける努力を続けなければいけないということは、最近特に思います」最後に大越さんはこう言う。「忘れ去られていく。だから被害の実態は本当に正確に伝えられていったと思うんだけど、途中で色々なものが混ざって正確ではなくなったり、このようにパロディみたく変な格好で出されたりして、正確に伝えることが難しくなってきていることは間違いないと思います。でも、原爆の被害を茶化していいってことじゃないってことは言い続けなきゃいけないと思います。80年も経てば、こういうのが出てくるのはある意味では、風化って言ったら正確じゃないかもしれませんが、実態が忘れ去られたというか、不正確に伝えられて、それがどんどん拡散しておかしくなるのは、時間が経てばやむを得ないとは思うけど、やっぱり原点の、あの被害のところはきちっと受け止めて、我々が言うていかねばいけないのかなということを強く感じました」今回の騒動では、多くの人が「#NoBarbenheimer(ノーバーベンハイマー)」というハッシュタグをつけて、原爆の被害を写した白黒写真やアニメーションをSNSに投稿するなど、原爆の悲惨さを伝える動きをしている。大越さんたちの活動は決して無駄ではない。
2023年08月03日全世界No.1のオープニング興行収入3.56億ドルを記録した映画『バービー』のジャパンプレミアが8月2日(水)、都内で行われ、グレタ・ガーウィグ監督とプロデューサーのデイビッド・ヘイマン、バービー役の日本語吹き替え版声優を務める高畑充希が出席した。主演で、プロデューサーも兼任するマーゴット・ロビー、共演するアメリカ・フェレーラは、SAG-AFTRA(映画俳優組合、米国テレビ・ラジオ芸術家連盟)のストライキにより、来日はキャンセルとなったが、会場には思い思いの“ピンク”ファッションに身を包んだファンが集結。ガーウィグ監督は、初めての来日。以前から日本映画の大ファンだと言い「こうやって、日本の皆さんに、自分の作品を観ていただけるのは幸せだし、光栄」と感激しきり。高畑さんの日本語吹き替えについても、「すばらしい」とべた褒めし、「作品が持つユーモアをしっかりと捉えている」と絶賛した。一方の高畑さんは、「今日、取材をご一緒しファンだと言いすぎた(笑)」と明かすほど、ガーウィグ監督の作品のファン。「どの作品も毎回、映画館で観ている。こうしてご本人に会えて、感激しているし、女性としても人間的にも、よりファンになりました」と笑顔が弾けた。また、ガーウィグ監督が語った“ユーモア”については、「私は大阪出身なんですけど、先ほど、大阪はユーモアの土地なんですというお話をした。大阪出身で良かった(笑)」。マーゴットの演技は、「圧倒的なバービー感」だと語り、「感情や人間味が出てくる繊細な演技に、感情移入しながら没入した」と話していた。本作が巻き起こす社会現象を受けて、早くも続編製作が取り沙汰されているが、この件については「この先のことは、誰にも分からない」(ガーウィグ監督)、「私は今、この瞬間を生きているので」(ヘイマン)と慎重な姿勢。今はとにかく『バービー』を楽しんでほしいと言い、ガーウィグ監督は「まさに目の前に広がる光景。たくさんの人たちが一緒に笑ったり、踊りたくなったり、もしかすると泣きたくなったり。そんなスペシャルな体験を映画館で味わってほしい」とアピールした。『バービー』は8月11日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2023年08月02日世界で最も有名なファッションドールをマーゴット・ロビー主演、グレタ・ガーウィグ監督で映画化した『バービー』から、「ハイ バービー!」の挨拶が飛び交う、ピンク尽くしの“みんなバービー”な世界についてキャストたちが語る特別映像が解禁された。全世界での累計興行収入は7.8億ドル(約1115億円)を突破、今年公開された作品の全世界累計興行収入ランキング3位にランクインした本作(※数字は全てBoxOfficeMojo 参考米時間7月30日現在)。監督を務めたグレタ・ガーウィグは、60年以上に渡って世界中で愛されてきたバービーについて、「まだ伝えるべき物語があるキャラクターだと感じたし、バービーの伝説を称えながら、予想外の新しい切り口で彼女の物語を掘り下げ、新鮮で活き活きとした現代に合ったバービーを描けると思った」と映画化への思いを明かしている。そんなグレタ監督が映画に登場させたのは、完璧で夢のような毎日が続く<バービーランド>で暮らす、実に様々な“バービーたち”。「ハイ、バービー!」「ハイ、ケン!」という挨拶が飛び交うバービーランドでは、なんと“みんなバービーで、みんなケン”。バービーたちには、「大統領バービー」「ノーベル物理学賞受賞バービー」「売れっ子作家バービー」など、あらゆるバービーが存在し、様々な才能や異なる身体能力を持つバービーたちが、それぞれ生き生きと活躍している。解禁された映像では、建物から道路に至るまでピンクで彩られ、細部までこだわり抜かれた圧倒的な世界観と共に、バービー役のキャスト陣が“バービーたち”の魅力についてそれぞれにコメント。おしゃれで人気者な主人公のバービーを演じたマーゴットは、「四六時中女友だちと集まって楽しくやってる」「本当に楽しくて最高!」と笑顔でバービーランドの素晴らしさに言及している。彼女たちは誰もが“バービー”であり、一人一人がユニークで、誰一人として同じバービーはおらず、あらゆる可能性を秘め、何にでもなれる。そんなポジティブなエネルギーに満ちた本作を、ドラマ「THE IDOL/ジ・アイドル」のハリ・ネフ、映画『X-MEN』シリーズのアレクサンドラ・シップ、ドラマ「セックス・エデュケーション」のエマ・マッキー、ドラマ「インセキュア」のイッサ・レイなど、様々なバービー役で出演するキャスト陣が語る様子も収められている。また、グレタ監督が本作で重要視したポイントとして、「観る人が自らをバービーやケンに重ねられること」を明かすシーンも登場している。すでに映画を鑑賞した観客からは、「期待を超えた。面白いとはわかってたけど、ここまで面白いとは思わなかった。しかも感動した」「世界に向けて女性が成長する素晴らしいメッセージもあった。女性の描かれ方がすごく良かった」「ずっと笑いっぱなしだった」「泣いて、笑っての全てが含まれた映画」「正直、もう一度観たい」など絶賛の声が相次いでいる本作。そして8月2日には、本作のオープニング興行収入で女性監督歴代最高額を記録した最注目クリエイター、グレタ監督と、『ハリー・ポッター』シリーズをヒットに導き、『バービー』だけでなく『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』も手掛けるプロデューサーのデイビッド・ヘイマンが来日する。『バービー』は8月11日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2023年08月02日8月11日に日本公開される映画『バービー』を巡り、『バービー』と原爆の父オッペンハイマーを描いた映画『Oppenheimer』(原題)を一緒に鑑賞しようという動きから誕生した造語「バーベンハイマー(Barbenheimer)」がネットミームとして流行し、一部の過激なファンアートに好意的な返信をした『バービー』米公式X(Twitter)に批判が相次いだことを受け、7月31日の『バービー』日本公式アカウントに続いて、米ワーナー・ブラザースが公式声明をプレス向けに発表、謝罪した。声明は、「ワーナー ブラザースは、最近の配慮を欠いたソーシャルメディアへの投稿を遺憾に思っております。スタジオとして心よりお詫び申し上げます( Warner Brothers regrets its recent insensitive social media engagement. The studio offers a sincere apology.)」という内容の英文で、プレス向けに伝達された。アメリカでは7月21日の同日に公開されたグレタ・ガーウィグ監督の『バービー』とクリストファー・ノーラン監督の『Oppenheimer』は、超大作シリーズの続編ばかりのハリウッドで久々の作家性が際立つ監督2人のオリジナル最新作であることから映画ファンから大きく注目を集め、トム・クルーズやクエンティン・タランティーノらが「両方観る!」と期待を寄せていた作品。そこから誕生した「バーベンハイマー(Barbenheimer)」という言葉はSNSでも広まり、このタグをつけて2作品を鑑賞する人が続出したが、同時に原爆投下のキノコ雲や爆風などを、マーゴット・ロビー演じるバービーやキリアン・マーフィ演じるオッペンハイマーの画像を使ってポップに描いたものがミーム化。これに対し、『バービー』の米公式X(Twitter)が絵文字付きで好意的な返信を続けたことから(現在、該当ツイートは削除)、日本では7月31日ごろから批判が相次ぎ「No Barbenheimer」がトレンド入り。ワーナー ブラザース ジャパンが「このムーブメントや活動は公式のものではありません」と認めた上で、アメリカ本社公式が取った反応を「極めて遺憾なものと考えており」「アメリカ本社に然るべき対応を求めています」と表明し、本国に代わって謝罪していた。本作のジャパンプレミアは明日8月2日(水)夜に開催。主演のマーゴットとアメリカ・フェレーラの来日はSAG-AFTRA(映画俳優組合、米国テレビ・ラジオ芸術家連盟)のストライキによりキャンセルとなったが、グレタ・ガーウィグ監督とプロデューサーのデイビッド・ヘイマン、高畑充希(日本語吹き替え版バービー役)が参加する予定となっている。『バービー』は8月11日(金)より全国にて公開。『Oppenheimer』(原題)の日本公開は未定。キリアン・マーフィほか、エミリー・ブラント、ロバート・ダウニー・Jr.、マット・デイモン、フローレンス・ピューらが出演している。(上原礼子)
2023年08月01日8月11日に日本での公開が予定されている映画『バービー』。すでにアメリカでは公開され特大ヒットを記録しているが、本国の公式SNSによるプロモーションが、日本で大きな騒動となって4いる。本作は、アメリカ発祥の着せ替え人形である「バービー人形」のバービーとケンの2人が、バービーランドから現実の世界にやってくる、という内容の実写化映画。アメリカでは7月21日に公開され、たった2日間で全米の興行収入が1億5500万ドルを記録し、7月30日時点でも3億5140万ドルと驚異的な数字を叩き出している。そんななか、アメリカでの公開日が同じもう一つの超大作が。それは『ダークナイト』や『インセプション』といった数々の大ヒット作を手掛けた名監督クリストファー・ノーランが手掛ける『オッペンハイマー』。これは、主導した原子爆弾開発を手掛け、「原爆の父」と呼ばれた実在の人物・ロバート・オッペンハイマーの生涯を描いた伝記スリラー作品だ。ポップなトーンの『バービー』に対してシリアスなテーマの『オッペンハイマー』。豪華俳優陣が出演する大作かつ真逆のテーマの2作が同日に公開されるということから、アメリカではたちまち話題になり、“二本立て”で鑑賞する人が続出。さらに、タイトルを掛け合わせた「バーベンハイマー」という造語が生まれ、SNS上では2作品のビジュアルをミックスしたファンアートを自作して楽しむ人も相次いだ。しかし、そのファンアートの中に見過ごせないものがーー。『オッペンハイマー』に原爆が登場することから、原爆投下を連想させるキノコ雲と『バービー』の登場人物をミックスさせるファンアートが続出。爆発を背景に2作品の登場人物が笑顔を見せているものや、バービーにキノコ雲を合成させるものもあった。さらに、この流れに火に油を注いだのが、『バービー』のアメリカの公式SNSアカウントだ。ファンアートとともに《父に「バーベンハイマー」について説明すると、フォトショップでバービーのヘアスタイルを加工してキノコ雲にするのはどうだろうと言われた。1いいねで父への意見に賛成》と呟いたアメリカのあるユーザーの投稿に対して、、《This Ken is a stylist(このスタイリストはケンですね)》とウインクする絵文字をリプライ。さらに、別のユーザーが《バーヘンハイマーポスター》と称して、ビーチが燃え盛り煙も立ち上る中で、オッペンハイマーが肩に実写版バービーを乗せている画像をアップ。これに対して同アカウントは《It’s going to be a summer to remember(忘れられない夏になりそうですね)》と、ハートの絵文字付きでリプライしている。原爆投下を“ネタ”にするような投稿に対して、好意的な反応を見せたアメリカの公式アカウント。しかし、このことが日本のユーザーの目にとまると、たちまち拡散され、怒りを示す人が続出することに。《バーベンハイマー炎上してるんや。7月の半ばくらいからTLのおすすめでたくさん画像が流れてたから知ってたけど、バービー公式が肯定してたのはマズイね…》《バーベンハイマーの問題は公式が乗っからなければ日本でここまで荒れなかったと思う。あれに対して「過剰反応」「ただのジョーク」って言ってる人ってホロコーストや9.11でも同じこと言うのかな?挙手ですらナチスを連想させるからいけない事としてるあの国で?》《バーベンハイマー、危ないミームだなぁって思ってたら公式が触れて案の定炎上してる。やっぱ公式は視聴者が作ったノリに軽々と乗っかるべきじゃないわ》《バーベンハイマーのネットミームが流行ってるのは知ってたけど、まさかのバービー公式がそれに乗っかってるの見てすごい残念》7月30日夜ごろからこうした声がSNS上で拡散し、波紋を呼んでことによって、ワーナーブラザーズジャパン合同会社は31日夜に、日本の『バービー』公式Twitter(現X)アカウントで、《このムーブメントに起因したファンのSNS投稿に対して行われた、映画『バービー』のアメリカ本社の公式アカウントの配慮に欠けた反応は、極めて遺憾なものと考えており、この事態を重く受け止め、アメリカ本社にしかるべき対応を求めています》と謝罪コメントを発表した。反応したアメリカ本社に対して、怒りを顕にしたワーナーブラザーズジャパン。しかし、7月31日23時時点で、アメリカの公式アカウントは前述したキノコ雲を描いたファンアートへのものなど、批判されているリプライは削除していない。ネット上では、未だ反応を示さないアメリカ本社に対して、「#バービー公開中止」というハッシュタグとともに憤る声がやまない。《ワーナージャパンでなくアメリカ本社が謝罪するべき!!》《せめてアメリカの公式が声明を出すまでは公開しないでほしい…》《戦争で祖父が兄を 祖母が母を亡くしてる事を知ってる私としては とても怒りを感じます……》公開前にして思わぬ波紋が広がる『バービー』。果たして、本国の反応はーー。
2023年08月01日7月28日から30日にかけての週末、北米のボックスオフィスでは、先週に続き『バービー』が首位に輝いた。ここまでの北米興収は3億5,100万ドル。今年3位の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーvol. 3』(3億5,800万ドル)、2位の『スパイダーマン/アクロス・ザ・スパイダーバース』(3億7,800万ドル)を抜くのも時間の問題だ。今年の首位は『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』(5億7,400万ドル)。2位はやはり先週に続き、クリストファー・ノーランの『Oppenheimer』。3位はこの週末デビューしたディズニーの『ホーンテッド・マンション』、4位はインディーズ映画『Sound of Freedom』、5位は『ミッション:インポッシブル/デッドレコニングPART ONE』だった。この週末北米公開された『THE FIRST SLAMDUNK』は12位だった。映画『バービー』8月11日(金・祝) 公開(C)2023 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.文=猿渡由紀
2023年07月31日マーゴット・ロビーが“バービー”、ライアン・ゴズリングが“ケン”を演じる映画『バービー』。監督のグレタ・ガーウィグとプロデューサーのデイビッド・ヘイマンの来日を直前に控え、バービー人形を再現したドレスやカラフルなスタイルなどが続々と登場し、“ピンク旋風”を巻き起こした各国のプレミアイベントの模様が到着した。全米では、週末3日間の興行収入は1.55億ドル(約218億円)に達し、『ザ・スーパーマリオブラザース・ムービー』や『ミッション:インポッシブル/デッドレコニングPART ONE』を上回り、2023年に公開されたすべての映画でNo.1となるロケットスタートを記録した本作。in シドニー日本でも8月11日(金)より待望の公開を迎えるが、本作は全世界の公開に向けて各国でプレミアイベントを行ってきた。ロサンゼルスをはじめ、ロンドン、トロント、シドニー、ソウル、メキシコシティで実施されたプレミアでは、マーゴット・ロビーやライアン・ゴズリングをはじめ、グレタ・ガーウィグ監督、アメリカ・フェレーラ、シム・リウらに加え、本編にも出演しているデュア・リパ、そしてニッキー・ミナージュ、ビリー・アイリッシュ、サム・スミスなど音楽界からも各国に豪華ゲストが集結し、見るも華やかな衣装を身に纏いピンクカーペットに登場。会場には “バービー”と“ケン”に扮したピンクや水色のアイテムで着飾るファンで溢れ、史上最も“ピンク”に溢れたプレミアイベントが開催された。in ロサンゼルスロサンゼルスでは、マーゴットが1960年に販売されていたバービー人形「ソロ・イン・ザ・スポットライト」を見事に再現した衣装で登場。また、シドニーでは、ティザートレーラーでも話題を集めた、黒と白の初代バービー人形が来ていた水着を模した衣装を見事に着こなし、会場を魅了。in シドニーさらにロンドンでは、バービー人形“ENCHANTED EVENING”のイブニングドレス姿で登場し、まさに”リアルバービー“なルックで、ファンをときめかせた。そのほかにも全てのプレミアやフォトコールで数々のバービーを再現した衣装で登場、次はどんなバービールックで登場するのか全世界の注目を集めることに!in ロンドンマーゴットはどの時代のバービーが好きか聞かれると、「私は90年代生まれだから、やはり90年代のバービーを沢山参考にしていて、お気に入りです」と好きなバービーを答えたことも。一方で、ライアンは水色や黄色、そしてピンク色のカラフルなスーツを身に纏い、同じくケン役のシムは、グリーンとピンクの色合いがキュートな衣装を着用し、ファッショニスタ“ケンたち”の魅力を披露。in トロント本作の主題歌「Dance The Night」を手がけ、本作にもマーメイドバービーとして登場しているUKのポップアイコン、デュア・リパや、人間界にやってきたバービーを手助けするキーパーソンとなるグロリア役のアメリカ、グレタ監督など、キャスト陣&制作陣もピンクに溢れる衣装で次々と登場し、どのプレミア会場もまるでバービーランドのようなカラフルでハッピーな世界が実現。in ロサンゼルス作品にも大絶賛の声が続出しており、各国で“バービー旋風”を巻き起こしている。ファッションショーのように華やかなイベントとなったプレミアのように、『バービー』の劇中でも続々と可愛すぎる衣装が登場!バービー役のマーゴットが着こなす、ピンクのギンガムチェックのワンピースや、カウボーイスタイルのピンクのセットアップ、スパンコールが散りばめられたワンピースまで、見るもときめくファッショナブルな世界が目の前に広がり、バービーやケンが次々と着こなすファッションも見逃せないポイントだ。そんなカラフルな世界が広がり、“夢”のような毎日が続く“バービーランド”で暮らすバービーは、ある日突然身体に異変を感じ、原因を探るためボーイフレンド(?)のケンと共に悩みのつきない人間の世界へ。毎日がハッピーなバービーランドから、そうはいかない人間世界へ行きついたバービーを巡る、予想を裏切る驚きの展開にぜひ注目してほしい。in ソウル来週はいよいよグレタ監督、そして本作や『ハリー・ポッター』シリーズをはじめ、12月15日(金)日米同時公開の『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』のプロデューサーも務めるデイビッドが来日。世界で盛り上がるプレミアに続いて、日本にも“ピンク旋風”を巻き起こすだろう。in メキシコシティ『バービー』は8月11日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2023年07月30日日本に先駆け7月21日に全米公開を迎えた『バービー』。8月2日(水)来日も決定し、ますます注目度が高まっているグレタ・ガーウィグ監督について、主演のマーゴット・ロビーや、ライアン・ゴズリング、ケイト・マッキノン、アメリカ・フェレーラらキャスト陣が語る特別映像が解禁となった。全米では週末3日間に興行収入1.55億ドル(約218億円)を記録し、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』を越え、2023年に公開された全ての映画でNo.1となる大ヒットスタート。劇場にはピンクの衣装を身にまとった観客たちが詰めかけ、各所で“バービー旋風”を巻き起こしている。また、公開5日目の7月25日の時点で全世界累計興行収入は4.7億ドル(約653億円)を突破。今年公開作の全世界累計興行収入ランキング7位にすでにランクインし、どこまで数字をのばすか大いに注目されている(※数字は全て BoxOfficeMojo 参考)。そんな本作でメガホンを取ったのは、監督として『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』や『レディ・バード』を手掛け、『フランシス・ハ』などでは役者としても高い評価を得ているグレタ・ガーウィグ。『バービー』のオープニング興行収入では、女性監督として歴代最高額となる記録的な成績をたたき出し、世界中から熱い視線が注がれている。グレタ・ガーウィグ監督「リアルで面白くて、ぶっ飛んだ世界にしたかった」というグレタ監督。解禁された映像には、建物から道路に至るまでピンクで彩られ、バービーが住む“ドリームハウス”もおもちゃそのまま、細部までこだわり抜かれた圧巻の<バービーランド>のセットが。このセットではCGではなく実際にピンクの塗料を大量に使っているため、使用したメーカーのピンク塗料が全世界的に品薄になったことも話題となった。その中心にいるのが、ピンクのイヤホンを首にかけ、時にはピンクの“つなぎ姿”という出で立ちで演出をするグレタ監督。真剣な表情を見せたかと思えば、キャスト陣の熱演に思わず笑顔になってしまう場面も。主人公のバービーを演じると共に製作も務めたマーゴットは、「監督にはグレタしか考えていなかった。脚本家としても監督としてもグレタが大好き。彼女なら現代に合った映画をつくってくれると思った」とグレタへ絶大な信頼を寄せていることを明かす。バービーのピュアなボーイフレンド(?)のケンを演じたライアンは「とても優しくて素晴らしい人」と称賛。バービーを人間世界へと導く“へんてこバービー”を演じたケイトは、「すべてのディテールに対してあれほど明確なビジョンがあるなんて信じられない」とその才能に驚愕し、人間世界でバービーが出会うグロリアを演じたアメリカは「グレタのユーモア、知性、優しさはすべてに反映されている」と、本作におけるグレタの多大な影響力に言及している。子どもの頃からバービー人形に親しみ、「人形遊びは自分自身を知る手段」と語るグレタは、「バービーが人間のようになったらすばらしいことになると考えたんです。欠陥があってだらしなく完璧じゃない存在にね」と語る。さらに「映画の舞台は、大胆かつ繊細にぶっ飛んだ世界にしたかった、リアルで面白くて共感できる世界に。観る人にはただ楽しんでもらいたい」と、作品に込めた思いもコメントしている。ほかにも本映像には、予告編でも印象的なダンスパーティーのシーンや、バービーとケンが人間世界に向かう途中で船に揺られるシーン、ライアンやシム・リウ演じるたくさんの“ケン”たちが勢ぞろいしているシーンなど、見応えたっぷりな場面のメイキングも収められている。『バービー』は8月11日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2023年07月28日北米でのオープニング興行収入が、女性監督の単独作品としては歴代ナンバーワンの記録を更新したグレタ・ガーウィグ監督の『バービー』。早くも続編への期待が高まっているが、ガーウィグ監督はどのように考えているのか。「The New York Times」紙から、「『バービー』はシリーズの始まりなのでしょうか。それとも明確な結末のある完結した物語なのでしょうか」と聞かれたガーウィグ監督は、「現在のところ、あれが私のすべてです。どの映画(を撮った後)でも、最後にはそう感じるんです。もう他にアイディアはないし、やりたいことは全部やったって。だれかの夢を壊すようなことはしたくないのですが、いまのこの瞬間、私はゼロの状態なんです」と、続編製作の可能性について“現時点”では否定した。その一方で、バービー人形の販売元・マテル社は『バービー』の公開前から続編製作に乗り気だった。「『いまから2作目、3作目のことをもう考えなくては』と言っているわけではありませんが、最初の1作目は成功させたいですね。大きなスクリーンでシリーズ1作目の成功例として確立できれば、チャンスはすぐにやってくると思うんです」と「Variety」誌に語っていた。「私たちは、映画シリーズを作りたいと熱望しているんです」。『バービー』は日本で8月11日(金)公開。(賀来比呂美)
2023年07月27日全世界No.1のオープニング興行収入3.56億ドルを記録した映画『バービー』の来日ツアーに、マーゴット・ロビーとアメリカ・フェレーラがSAG-AFTRA(映画俳優組合、米国テレビ・ラジオ芸術家連盟)のストライキのため不参加となることが発表。グレタ・ガーウィグ監督とプロデューサーのデイビッド・ヘイマンは来日し、バービー役の声優を務める高畑充希と8月2日(水)に開催されるジャパンプレミアに参加する。マーゴット・ロビーとアメリカ・フェレーラの不参加にともない、以下のようにイベント内容が変更となる。1、ジャパンプレミア試写会での監督、プロデューサー、日本語吹き替え版声優による舞台挨拶は、予定通り8月2日(水)に実施。2、8月2日(水)に予定していたピンクカーペットイベントは中止。3、8月2日(水)のジャパンプレミア試写会でのマーゴット・ロビー、アメリカ・フェレーラの舞台挨拶は中止。舞台挨拶にはグレタ・ガーウィグ(監督)、デイビッド・ヘイマン(プロデューサー)、高畑充希(日本語吹き替え版バービー役)が参加。なお、女性監督作品として史上No.1のオープニング成績となる大ヒットに合わせ、新予告も公開されている。『バービー』は8月11日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2023年07月25日あなたは彼の本命なのか、それとも遊び相手なのか、気になりませんか?この記事では、男性の血液型別に、本命に対する態度や行動を紹介します。あなたの彼はどの血液型?彼の気持ちを知るヒントにしてくださいね。■A型A型男性はとても真面目で誠実です。彼は本命女性との約束を守り、時間に正確に来てくれます。また、話をしっかり聞いてくれて、アドバイスや励ましをしてくれます。彼はあなたを大切に思っているからこそ、自分の考えや感情を素直に伝えようとします。しかし、A型男性は恥ずかしがり屋でプライドが高いため、自分から愛情表現をすることは少ないです。あなたからの言葉で愛を感じさせてあげましょう。■AB型AB型男性は、本命女性にはとても個性的で不思議です。彼はあなたと一緒にいるときは、自分の世界に引き込んでくれます。デートも普通ではない場所に誘ってきます。彼はあなたを特別だと思っているからこそ、他とは違う関係を築こうとします。しかし、AB型男性は気まぐれで不安定なため、自分から連絡をしなかったり、突然冷たくなったりすることもあります。あなたからの愛情や安心で支えてあげましょう。(千夜/占い師)(ハウコレ編集部)
2023年07月24日7月21日から23日にかけての週末、北米のボックスオフィスで首位を獲得したのは、マーゴット・ロビー主演の新作『バービー』だった。売り上げは1億5,500万ドルで、『ザ・スーパーマリオブラザース・ムービー』を抜いて今年最高のデビュー。また、女性監督の映画としては、史上最高のデビューだ。2位は、やはりこの週末に初公開されたクリストファー・ノーラン監督の『Oppenheimer』。R指定で上映時間3時間だが、8,800万ドルを売り上げた。これはノーランのキャリアで『ダークナイト』に次ぐオープニング成績だ。3位は『ミッション:インポッシブル/デッドレコニングPART ONE』、4位はインディーズ映画『Sound of Freedom』、5位は『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』だった。次の週末はディズニーの『ホーンテッドマンション』が北米公開される。映画『バービー』8月11日(金・祝) 公開(C)2023 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.文=猿渡由紀
2023年07月24日北米で7月21日に封切られたグレタ・ガーウィグ監督の『バービー』のオープニング週末興行収入が1億5500万ドルの大ヒット発進となった。女性監督作品として史上最高額という偉業を成し遂げた。「Variety」誌が報じた。それまでのトップは2019年に1億5300万ドルでデビューしたアンナ・ボーデン(ライアン・フレックと共同監督)の『キャプテン・マーベル』で、女性単独監督作品では2017年に1億300万ドルを稼ぎ出したパティ・ジェンキンスの『ワンダーウーマン』だった。また、『バービー』のオープニング週末興行収入はほかにも様々な記録を達成している。パンデミック以降に公開された作品の中で首位に立ち、歴代では4位という結果に。なお、歴代1位から3位は『アベンジャーズ/エンドゲーム』『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』だ。『バービー』は、同日公開だったクリストファー・ノーラン監督の『オッペンハイマー』とあわせて『バーベンハイマー』と呼ばれ、映画ファンやトム・クルーズやクエンティン・タランティーノらが「どちらも絶対に観る!」と期待を寄せていた映画だった。『オッペンハイマー』も8050万ドルと好調な出だし。(賀来比呂美)
2023年07月24日バービー人形の玩具メーカー「マテル社」のCEOイノン・クレイツと「マテル・フィルムズ」のロビー・ブレナーが「Variety」誌のインタビューに応じ、実写映画『バービー』について語った。クレイツは『バービー』を製作するにあたり、「マテル社外の人たちには、おもちゃや人形を売るためのものだと思われてしまうリスクがありました」とふり返った。しかし、同社にとって『バービー』は「質の高いコンテンツを作ること、人々が観たいと思うような社会的インパクトのある体験を創り出すこと」が重要だったという。「私たちは映画を作る前からおもちゃを売っているので、それ(映画による宣伝効果)に依存しているわけではないのです」と強調している。今作は『レディ・バード』や『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』で女性の描き方に定評があるグレタ・ガーウィグがメガホンを取り、パートナーのノア・バームバックと脚本を手掛けた。クレイツとブレナーは、初めてガーウィグの脚本を読んだとき、「ちょっと厳しいものがあるんじゃないかと思った」というが、「この世界で“安全”はうまくいきません。大胆にいきたかった。バービーだって大胆ですし」と、失敗を恐れず突き進み実写映画を実現させたことを明かした。ブレナーは、「男性が監督することは可能だったか?」と問われると「私たちは、この映画は女性の視点から語られるべきだと強く感じていました。男性にできないと言っているわけではありません。しかし『バービー』は、究極の女性エンパワーメント映画なのです。それは映画のDNAの中にあります。(だから)私たちはみんな女性が指揮を執るべきだと感じていたと思います」。(賀来比呂美)
2023年07月21日映画『インスペクション ここで生きる』の公開を記念して、A24が手掛けた作品の特集上映が決定した。今回の特別企画では、「“ここで生きる” 自分の居場所を見つける―A24映画」をテーマに、『インスペクション ここで生きる』公開直前の7月31日(月)より、4夜連続でA24製作の作品4本を上映。第89回アカデミー賞で作品賞を含む3部門を授賞した『ムーンライト』は、どうにもならない日常の中で、たった一人の人物への想いを心に秘め成長していく青年が、『WAVES/ウェイブス』では、人生の歯車が狂ってしまったある家族が、それぞれの希望を見出し生きていく姿が描かれる。『カモン カモン』では、主人公と甥っ子が共同生活を通してお互いの心の隙間を埋めていき、『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』では都市開発から祖父の建てた家を取り戻そうと奔走する主人公の姿が観る者の感情に訴えかけてくる。大切な想い出が詰まった、アイデンティティの核ともなる空間としての「居場所」。大切な人との関係性を通して、ありのままの自分でいられる「居場所」。どちらも人が生きていく上で、心の拠り所になる、大切なものだ。今回の特集上映決定に際し、監督のエレガンス・ブラットンは、「とにかく光栄だ。憧れの映画監督と名前を連ねることができ、それも日本で上映されるのだからね。マイケル・ジャクソンにでもなった気分だよ。ありがとう」と喜びのコメントを寄せている。▼“ここで生きる” 自分の居場所を見つけるーA24映画特集上映劇場:TOHOシネマズ シャンテ料金:一般1,500円/学生・シニア1,000円7/31(月)『ムーンライト』8/1(火)『WAVES/ウェイブス』8/2(水)『カモン カモン』8/3(木)『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』『インスペクション ここで生きる』は8月4日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ムーンライト 2017年3月31日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2016 A24 Distribution, LLCWAVES/ウェイブス 2020年7月10日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©2019 A24 Distribution, LLC. All rights reserved.ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ 2020年10月9日 新宿シネマカリテ、シネクイントほか全国公開©2019 A24 DISTRIBUTION LLC.ALL RIGHTS RESERVED.カモン カモン 2022年4月22日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2021 Be Funny When You Can LLC. All Rights Reserved.
2023年07月20日マーゴット・ロビー演じる主人公バービーの吹き替えを高畑充希が担当することが決定している映画『バービー』。この度、新たに豪華声優11名が発表され、吹き替え版の予告編も公開となった。ライアン・ゴズリングが演じるバービーのことが大好きなボーイフレンド(?)のケン役には、『アナと雪の女王』シリーズのオラフを担当した武内駿輔が決定。「単純なコメディかと思えば、ヒューマンドラマならぬドールドラマが待ち受けています。個人的には常に飛び交うブラックジョークが最高です」と本作についてコメント。また、バービーランドの住人、世界の秘密を知る者としてバービーを導き、彼女がバービーランドから人間世界へ旅立つきっかけを与える“へんてこバービー”役を朴璐美。ケンのライバル的存在、別のケン役を小野大輔。大統領バービー役を斎賀みつき。売れっ子作家バービー役を沢城みゆき。ノーベル物理学賞受賞バービー役を坂本真綾。ケンの仲間のケン役を置鮎龍太郎。同じく仲間の一人であるケン役を諏訪部順一。バービーランドの男性で唯一ケンではないアラン役を下野紘が務める。朴さんは「色とりどりのピンク色の世界が可愛くて、眩しくて、そして…深いです。ぜひ劇場でご覧ください」と話し、小野さんも「どんな人も笑顔になれる作品。いっぱい笑ってハッピーになっちゃってください!」と呼びかける。斎賀さんは「見る人によっていろんな感想が出てきそうな、なんだか不思議な見ごこちの作品です」と説明し、沢城さんは「牛乳の中身が入っていない世界観の中に生きる、”人形”に息を吹き込むと言う作業が新鮮でした。生きてるけど人間ではないって難しい…!」とその特殊な世界観についてコメント。置鮎さんは「収録時拝見していたのはモノクロ映像だったのですが、そこからでさえ見てとれる極彩色の世界」と収録時の印象を語り、諏訪部さんも「吹替収録はとても楽しかったです!ひとりでしたが(笑)」とふり返る。坂本さんは「“できれば自分を愛して生きていたい”と思っているすべての人に向けて、心に刺さるメッセージが込められた物語。ラストは涙がこぼれました」と話し、下野さんは「アランは控えめだけど独特な雰囲気を持ったキャラクターなので、めちゃめちゃ目立つ訳ではないけど頑張ってるアランも、応援してやってください!」と呼びかける。さらに、人間世界でバービーの持ち主である少女サーシャを早見沙織、サーシャの母親にしてバービーを生み出したマテル社の社員・グロリアを本田貴子が演じる。早見さんは「私が声を当てたサーシャは、現実的で、ちょっと背伸びする所もあるけれど、根は真っ直ぐで可愛らしい人間の女の子です。バービーの物語にどのように関わってくるのかにも、ぜひご注目ください」とキャラクターを語り、本田さんは「2回3回と隅々まで見たいですね。特別な自分にならなくたって良い!毎日を自分らしく楽しく生きよう!やりたいことに制限は無し!自分が自分に言い訳しないような日々を送ろうと自然に笑顔になりました」とコメントをしている。また本作が、高画質・高音質の上映環境であるDolby Cinema(ドルビーシネマ)で上映されることも決定。ドルビーシネマ版の新ポスタービジュアルも完成した。『バービー』は8月11日(金)より公開。(シネマカフェ編集部)
2023年07月19日