第72回カンヌ国際映画祭で最高賞となるパルムドール受賞を受賞したポン・ジュノ監督作『パラサイト 半地下の家族』のモノクロVer.とIMAXの劇場公開日が決定した。新型コロナウイルス感染症拡大の状況を鑑みて、上映日を調整していたモノクロVer.とIMAXでの上映。今回、緊急事態宣言の全面解除を受け、モノクロVer.は6月5日(金)、IMAXはその翌週6月12日(金)より公開されることが決定。さらに公開日決定と併せて、<劇場来場時のお願い>として、新型コロナウイルス感染予防対策を呼びかけるビジュアルも新たに到着。貧しいキム一家と裕福なパク一家が「マスク着用忘れずに」とマスクを着用、そして「適切な距離も保ちましょう」と自虐気味にソーシャルディスタンスを推進するコピーも添えられている。『パラサイト 半地下の家族』モノクロVer.は6月5日(金)、IMAXはその翌週6月12日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:パラサイト 半地下の家族 2020年1月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED
2020年05月28日ポン・ジュノ監督『パラサイト 半地下の家族』が、この度、スクリーンでの映画体験を待ち望むファンに向け、IMAXとモノクロVer.で劇場公開されることが決定。併せて、新たに2種類のビジュアルとモノクロVer.の予告編が公開された。第92回アカデミー賞で外国語映画として初めての作品賞を受賞、さらに監督賞、脚本賞、国際長編映画賞の最多4冠に輝いた本作。公開直後から日本でも大ヒットとなり、日本国内の観客動員数は330万人を超え、興行収入も45.5億円を突破。韓国映画として国内興行収入1位の記録を塗り替えただけではなく、『グリーンブック』(21.6億円)や『ラ・ラ・ランド』(44.2億円)など、近年のアカデミー賞受賞で大きな話題となった作品を引き離し、社会現象ともいえる大きな盛り上がりを見せた。そんな本作のIMAX上映は、北米ではオスカー獲得後の2月に1週間限定の上映が行われた、映画ファンの間でも話題となっていたバージョン。映像はIMAX仕様にあわせるためデジタルリマスター化され、臨場感がより際立ち、映画の吸引力を濃厚に感じられる映像体験が劇場で楽しめる。ポン・ジュノ「まるで昔の物語を見ているかのような不思議な感覚」また、映画ファンは垂涎モノのひと味違った感覚で本作を堪能できるモノクロVer.での上映も決定。実は、オリジナルのカラーVer.(通常版)がカンヌ国際映画祭でお披露目をされる前に作られたというモノクロVer.。ポン監督は「黒澤明、ジャン・ルノワール、ジョン・フォード、アルフレッド・ヒッチコックなど偉大な監督たちのフィルモグラフィーには、モノクロ映画の時代とカラー映画の時代とがありますが、私たちの世代はモノクロ映画を作る機会がありませんでした。自分もクラシックの仲間入りをしてみたいという夢を、最新のデジタル技術のおかげで実現することができました」と、製作の理由を語る。さらに、モノクロVer.をこれから見る観客に向けて監督は、「同じ映画がモノクロになることで、鑑賞体験がどれだけ変わるものか、面白く感じていただけると思います。私は今まで二度このバージョンを観ていますが、初めは寓話のように感じられ、まるで昔の物語を見ているかのような不思議な感覚になりました。二度目は、映画がより現実的で鋭く感じられ、まるで刃物で切りつけられるかのようでした。俳優たちの演技がさらに際立ち、より登場人物を中心に映画が展開しているようにも思えました。観客のみなさんが、カラー版の鑑賞体験と比較しご自身の『パラサイト』モノクロ版の鑑賞方法を見つけてくれたら嬉しいです」と、自身の感想と併せてメッセージを寄せた。現在、コロナ禍の終息を祈念しつつ、公開日は劇場再開後に向けて調整中という本作。視覚的な変化はもちろん、観た方なら分かる「におい」までも、より強く画面から感じられそうな貴重なモノクロVer.の上映、そして圧倒的な臨場感を味わえるIMAX上映。新たな『パラサイト』をぜひスクリーンで体感してはいかがだろうか。『パラサイト 半地下の家族』IMAX、モノクロVer.は近日公開予定。(text:cinemacafe.net)■関連作品:パラサイト 半地下の家族 2020年1月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED
2020年05月20日『パラサイト 半地下の家族』がカンヌ国際映画祭でプレミア上映されてから1周年を迎えた。これを記念し、同作の北米配給を担当したネオン社が、「Parasite-A Year of Cinema」というタイトルの特別動画を公開した。5分半ほどの長さの動画で、冒頭はカンヌ国際映画祭で最高賞のパルム・ドールに輝いたシーンから始まる。その後は世界各国の映画ファンを熱狂の渦に巻き込んだ怒涛の1年が描かれる。ポン・ジュノ監督がジミー・ファロンのトーク番組に出演する様子や、SAGアワードやゴールデングローブ賞などの賞を受賞したときの映像も収められている。クライマックスはもちろんアカデミー賞だ。外国語作品として初の作品賞を獲得し、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞の計4部門を受賞。ジュノ監督は受賞スピーチで「ありがとうございます。明日の朝までお酒を飲みます」と言って笑わせたが、これを有言実行していたことが明らかに。動画の最後で関係者らと朝4時まで楽しそうに飲み明かしていた。また、「映画は人と人をつないでくれます。これ(功績)を可能にしてくれたみなさんに感謝します」「みんなのことが恋しいです。また一緒にお酒を飲みかわすときまで」とのメッセージが表示された。(Hiromi Kaku)■関連作品:パラサイト 半地下の家族 2020年1月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED
2020年05月15日『パラサイト 半地下の家族』を手掛けた韓国の映画会社「CJエンタテインメント」が、シン・ハギュン主演の韓国映画『Save the Green Planet!』(2003年公開)の英語版リメイクを製作するという。「Variety」誌などが報じた。「CJエンタテインメント」は、オリジナル版『Save the Green Planet!』の製作も担当しており、英語版は『へレディタリー/継承』&『ミッドサマー』のデュオ、アリ・アスター監督&プロデューサーのラース・クヌードセンとタッグを組んで製作を行う。監督はオリジナル版と同じくチャン・ジュナン(『ファイ 悪魔に育てられた少年』)が務める。脚本はウィル・トレイシー(「キング・オブ・メディア」)に打診しているとのこと。オリジナル版は、地球がエイリアンによって侵略寸前であり、地球を救える者は自分しかいないと信じ込んでいる男が主人公のブラックコメディ&SF作品。「CJエンタテインメント」のマイク・リーは、「私たちが『パラサイト』から学んだことは、世界中の観客がジャンルを取り払った大きなテーマの作品を観たがっているということ。チャン監督はその道の達人ですし、アリ、ラース、ウィルとともに働けることをうれしく思います。彼らは特別であったオリジナル版を、『今だからこそ』と感じられる英語版にしてくれるでしょう」と語っている。(Hiromi Kaku)
2020年05月08日《text:西森路代》『パラサイト』が米アカデミー賞で作品賞など4部門を受賞により話題となっている。そんな中、もっといろんな韓国映画を見てみたいと思い始めたけれど、何から手をつければいいか迷っている人も多いのでは。コロナウィルスの影響で、仕事がテレワークとなったり、自宅で過ごす時間も多くなった今、入門編から、中級編、上級編とわけ、気軽に見れるものから、見ごたえのある作品まで、6本の韓国映画をオススメします。入門編『サニー 永遠の仲間たち』この作品は、日本でも篠原涼子主演、大根仁監督で2018年に『SUNNY 強い気持ち・強い愛』というタイトルでリメイクされたから知っている人も多いのでは。元になった韓国映画は2011年に公開された。がんで余命いくばくもない40代の女性が、同級生たちと再会し、過去の思い出とともに紡がれるストーリーだ。かつては輝いていて希望に満ち溢れた「サニー」と呼ばれるグループの仲間たちも、今やそれぞれが人生の岐路に立たされていた。あるものは結婚したものの夫に浮気されていたり。またあるものは、かつてはミス・コリアにあこがれていたが、今は酒場で働き、生活は安定していない。こんな風に、決して順風満帆ではない人生を送っている女性たちのリアルを描きつつ、仲間が再会したことで、少しだけ前に向いて歩きだす姿に心をゆさぶられる。『グッバイ・シングル』韓国のスター、キム・ヘスがわがままなトップ女優に扮し、また彼女を支えるスタイリストをマーベルの『エターナルズ』に出演することも決まっているマ・ドンソクが演じたコミカルな一作。ある日女優のジュヨンは仕事も落ち目で年下の彼氏にもふられ、自分だけの味方を作りたいと妊娠を計画する。彼女は妊娠を発表することになるが、それは偽装で、とある望まぬ妊娠をした少女の子供を自分のところで隠れて引き取ろうとしていたのだった…。わがままな女優と少女が同居生活を始め、当初は反発しあうときもあったが、次第に姉妹か親子かというような関係性になっていくのが見もののシスターフッドな作品。普段は強くて正義感ある姿がトレードマークのマ・ドンソクの、わがままな女優に振り回されつつも、細やかな気遣いを忘れない新境地のキャラクターにも注目だ。中級編『新感染 ファイナル・エクスプレス』ソウルと釜山を結ぶ高速鉄道で、謎のウィルスの感染によって乗客がパニックに陥る様子を描いた作品。要はゾンビ映画と言っていいだろう。主演は、今年『82年生まれ、キム・ジヨン』の公開も決まっているコン・ユ。彼が演じる役は仕事にあけくれ決して模範的とはいいがたい父親だった。そんな彼が娘を連れて高速鉄道に乗り釜山に向かう中で、自身の父親としての在り方についても気づいていく。先述の『グッバイ・シングル』にも出演のマ・ドンソクの繰り広げる力強いアクションや、「気は優しくて力持ち」なキャラクターにも注目だ。パニック映画として、終始ハラハラドキドキもできるし、その中にある人間ドラマにも深みがあって、満足度が高い一作。また『パラサイト』でソン・ガンホの長男役を演じたチェ・ウシクも重要な役どころで登場するので目が離せない。『タクシー運転手 約束は海を越えて』『パラサイト 半地下の家族』のソン・ガンホ主演。韓国で実際に起こった光州事件当時のソウルと光州を描く。タクシー運転手として、娘とつつましいながらも幸せに暮らしていた主人公のマンソプが、ひょんなきっかけから、ドイツ人記者のピーターを乗せて光州に向かうことに。しかし、光州に到着してみると、そこは警戒軍が民衆に向かって発砲を繰り広げる、武装闘争の場となっていた。自分の半径数メートルの幸せを求めていたマンソプも、この事態を見て、自分だけではどうにもできないことがあるという憤りを感じることとなる。平和な状況に満足していたならば響かないかもしれないが、何らかの危機感を感じているものならば、自分はそんなときにどうあればよいのかを考えさせられ、心にズシっとしたものを感じさせる。上級編『新しき世界』ファン・ジョンミンとイ・ジョンジェが主演。犯罪組織に属するイ・ジャソンとチョン・チョン。しかし、ジャソンは警察から捜査を任された潜入捜査官であった。こう書くと、香港の『インファナル・アフェア』を思い起こさせるものがあるが、こうした潜入捜査官ものの物語を更新し、また韓国ノワールというジャンルを確立した一作と言っても過言ではないだろう。可愛げがあって憎めないチョン・チョンと、そんなチョン・チョンにやれやれ感で応じるクールなジャソンのキャラクターの対比も良いが、そんな2人が友情というだけではとどまらない気持ちを持ちつつも、ジャソンが潜入捜査官であるという秘密を抱え持っていることで起こる悲劇。そして彼がどう運命を受け入れるのか…。とにかく描かれている気持ちが濃くて何度でも見てしまいたくなる。『生き残るための3つの取引』先述の『新しき世界』の監督のパク・フンジョンが脚本を担当し、『ベテラン』など、今や韓国のアクション映画の代表格となったリュ・スンワンが監督をした一作。凄惨な連続殺人事件が起こり、その容疑者をある刑事が過って射殺してしまう。警察庁広域捜査隊のチョルギ刑事(ファン・ジョンミン)は、警察庁から依頼され、その連続殺人事件の犯人をでっちあげるという暴挙に出る。チョルギは作戦を実行するため、元暴力団の不動産会社社長チャン・ソック(ユ・ヘジン)に協力を仰ぐ。一方、検事のチュ・ヤン(リュ・スンボム)は自らも賄賂を受け取る汚職検事であるが、チョルギを不信に思い彼を追う。正義をベースに進む韓国映画が昨今は多い中、正義のない3人の男の運命を描くという複雑な作品だけに、上級編としておススメしたい。(text:西森路代)■関連作品:生き残るための3つの取引 2011年4月29日より銀座シネパトス、シネマート新宿ほか全国にて公開© 2010 CJ Entertainment Inc. All Rights Reservedサニー 永遠の仲間たち 2012年5月19日よりBunkamuraル・シネマ 、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開© 2011 CJ E&M Corporation. All Rights Reserved新しき世界 2014年2月1日より、丸の内TOEIシネマート新宿ほか全国にて公開© 2012 NEXT ENTERTAINMENT WORLD Inc. & SANAI PICTURES Co. Ltd. All Rights Reserved.新感染 ファイナル・エクスプレス 2017年9月1日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2016 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & REDPETER FILM. All Rights Reserved.タクシー運転手 〜約束は海を越えて〜 2018年4月21日よりシネマート新宿ほか全国にて公開© 2017 SHOWBOX AND THE LAMP. ALL RIGHTS RESERVED.
2020年04月08日米国アカデミー賞で4冠に輝き、世界中を席巻した映画『パラサイト 半地下の家族』の“パク社長”ことイ・ソンギュンの主演最新ドラマ「検事内伝」が、CS放送局「衛星劇場」にて5月14日(木)から日本初放送されることになった。本作は、地方の検察庁で働くごくごく一般的なサラリーマン検事と、中央地検からやってきた超エリート女性検事が反発し合いながらも絆を深めていく、笑って泣けるリーガル・ハートフルドラマ。元検事によるベストセラー・エッセーを原作に、地味で哀愁漂うサラリーマン検事と、子育てとの両立に苦戦する母親検事、プライベート重視の若者検事など、一般社会に通ずる社会人たちのそれぞれの生き様をリアルに描き出した。また、“モッパンドラマ”(「モッパン」=「食べる」+「放送」の造語)として、検事たちが頬張る、食欲そそるサラメシの数々も注目を集めた。ストーリー故郷のジニョンで、野望もなく平凡に暮らしていたごく普通の“サラリーマン検事”のソヌン。そんなある日、ソウルからエリート女性検事ミョンジュが赴任してくる。検事として成功していたはずのミョンジュが、なぜ地方のジニョンへ突然やってきたのか?しかしジニョン支庁の検事たちはそんなことを悠長に考えるヒマもなく、ミョンジュの登場によって振り回されることに。事あるごとに対立するソヌンとミョンジュ。実は2人は大学の同窓で、当時からエリートであったミョンジュは、あることをきっかけにソヌンをライバル視していたのだ。ケンカばかりの2人は果たして分かりあうことができるのか!?そして平穏な日常を壊されたソヌンたちの運命は!?「検事内伝」は5月14日より毎週木曜23時~CS放送局「衛星劇場」にて放送(※2話連続放送)。(text:cinemacafe.net)
2020年03月23日最新作『パラサイト半地下の家族』が公開中のポン・ジュノ監督の過去作を集めた特集上映「鬼才ポン・ジュノの世界!」が東京・渋谷のユーロスペースで開催されている。ポン・ジュノ監督は新作『パラサイト…』でカンヌ映画祭最高賞パルムドール、アカデミー作品賞など数多くの栄冠に輝いたが、作品を描く姿勢や題材の選び方は、どの作品にも共通する部分が多い。複数のエピソードを巧みに描き分ける短編『支離滅裂』や、子犬の失踪事件を追う主人公を描いた長編デビュー作『ほえる犬は噛まない』、連続殺人事件を追う刑事たちの姿を通してその背後にある社会を描いた『殺人の追憶』……どの作品も、登場人物のキャラクター表現のうまさ、観客の意表をつくギャグ表現、緊迫感みなぎるラストの展開、そして小さな社会や家族から国家や社会システムを見通す視点など多くのポイントで共通点があり、続けて観ることでポン・ジュノ監督の“作家性”がしっかりと浮かび上がってくる。その一方、監督はキャリアを重ねるごとに映画の“語り”を洗練させてきた。日常の風景を少し変わったカメラ位置から切り取る点や、画面いっぱいにひろがる同一のモチーフ(集合住宅のドア、夜に浮かび上がる家々の灯り)、モンタージュ表現を用いて語りを加速させる手法など共通点は多いが、そのスキルは作品を重ねるごとに進化。海外の映画人とのコラボレーション作品『スノーピアサー』、『オクジャ』を経て、“映像で語ること”のレベルが格段の進化を遂げており、作品を時系列で観ていくことで『パラサイト』にいたる道すじが見えてくる。今回の特集ではポン・ジュノ監督の過去作4本を連日上映。改めて振り返ることで、ポン・ジュノ監督の“変わらない姿勢・視点”と“映画作家としての進化・成熟”の両方を感じられるはずだ。特集上映「鬼才ポン・ジュノの世界!」『ほえる犬は噛まない』『殺人の追憶』デジタルリマスター版『母なる証明』『スノーピアサー』ユーロスペースで開催中
2020年03月22日今年のアカデミー賞で、『パラサイト 半地下の家族』が作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞の4部門を受賞し、一躍世界の注目を集めた韓国映画。歴史は浅いものの、その進化のスピードはものすごく、今や技術面でも脚本面でもハリウッドに負けないという。そこで、映画ライターのよしひろまさみちさんに今、見るべき作品を聞いた。■ポン・ジュノ監督が描く少女と動物の友情『okja/オクジャ』配信:Netflixオリジナル韓国の山村で暮らす少女ミジャは、大きく穏やかな動物オクジャが大の親友。ある日、アメリカにある多国籍企業が、ある計画のためにオクジャに目をつけ、連れ去ってしまう。食の問題をブラックユーモアたっぷりに描いた米韓合作。■光州事件を実話ベースに描いた感動作『タクシー運転手~約束は海を越えて~』配信:Amazon prime videoほか1980年5月、光州で大規模なデモが発生し、軍が街を封鎖した噂が流れる。ドイツ人記者ピーターは、タクシー運転手を雇い、現地に向かう。民主化運動のきっかけとなった光州事件が世界に報じられるまでの決死の数日を描く人間ドラマ。■南北問題を社会派エンタメにした娯楽作!『鋼鉄の雨』配信:Netflixオリジナル韓国企業が北朝鮮と手を結ぶ記念すべき日にクーデターが発生。最高指導者は瀕死の重傷を負い、その場にいあわせた元工作員チョルウは彼を連れて韓国へ脱出するのだが……。南北の緊張関係を舞台にした、社会派フィクション。■パンデミック系ノンストップムービー『新感染ファイナル・エクスプレス』配信:Hulu、Netflix、Amazon prime videoほかファンドマネージャーのソグは、娘を連れて別居中の妻のいる釜山へ。ちょうどそのころ、ソウルを起点に謎のウイルス感染が急速に蔓延。彼らが乗る釜山行き高速鉄道にも感染者が乗り込んで……。丁寧なキャラクター描写が秀逸な感動作。■韓国民主化闘争を描く骨太な社会派ドラマ『1987、ある闘いの真実』配信:Hulu、Amazon prime videoほか1987年1月、軍政下の韓国。警察の尋問で大学生が死んでしまい、隠蔽工作が始まる。疑念を抱いた検事、真実を公表しようとする新聞記者と刑務所看守などが立ち上がるのだが……。民主化のきっかけとなった実話の裏には、報道 vs. 権力という構図が。■南北がタッグを組んだ痛快刑事アクション『コンフィデンシャル/共助」配信:Hulu、Amazon prime videoほか米ドル偽札を作る組織の捜査をしていた北朝鮮の刑事チョルリョンは、原板を持って逃亡した組織を追い韓国へ。韓国側の協力も得て、史上初となる南北共助捜査が始まるのだが……。北のエリート刑事と南の熱血刑事の掛け合いが絶妙。■韓国映画歴代興行収入第2位の超大作『国際市場で逢いましょう』配信:Hulu、Amazon prime videoほか朝鮮戦争時に母と2人の妹と釜山に避難したドクスは、一家の大黒柱として西ドイツへの出稼ぎ、ベトナム戦争出征などを経験。釜山の国際市場を起点に、時代の荒波にもまれながらも、家族のために生き抜こうとした男を描く大河ドラマ。この20年、韓国映画界は豪速で躍進し、ついには映画界最高の賞をゲットするほどに。「よく言われるのは、韓国は映画コンテンツを国策としてやっているから強い、ということ。でも、それだけではオスカーは獲れないし、韓国と同レベルの政府助成が他国でも当たり前なんです」そう、よしひろさんは語る。では、何が日本映画より進化しているのだろう。「大きな理由は2つ。(1)国の文化予算の使い道、(2)現場の環境です。(1)は韓国の場合、単純に日本の倍くらいの予算と助成金制度があります。日本も助成金制度はありますが、映画作りのプロセス上で『実際の撮影に関わるもの』にしか使えないルールがあり、物語を決める企画段階、または宣伝などには助成金が使えません」また、「少ない予算の中でも選ばれし中規模級の作品にしか割り当てがいかないのも問題」とよしひろさんは言う。「(2)に関しては、じつは韓国映画の制作現場は、ハリウッド同様に労働者ファーストの契約があります。これは『パラサイト』の監督のポン・ジュノをはじめ、すでにハリウッドで仕事をしたことのある映画人が変えたこと。働く人の環境がよくなければ、いい作品は作れない、という基本に立ち返ったことで、この数年の作品クオリティが飛躍的に向上。そればかりか、労働条件が同じということで、ハリウッド映画の招致もスムーズに。マーベル映画のロケを招くことにも成功しました」「女性自身」2020年3月24・31日合併号 掲載
2020年03月19日米アカデミー賞受賞作『パラサイト 半地下の家族』の“奥様”で話題のチョ・ヨジョンと、「復活」「魔王」というヒットドラマ製作陣と組んだ「凍てついた愛」が6月よりリリースされることが決定した。「復活」「魔王」脚本家・監督の黄金コンビ最新作ソン・ジュンギ&チャン・ドンゴンの「アスダル年代記」など韓国作品以外に、中国でも活躍するチュ・ジャヒョンが、学校の屋上から転落し、意識不明となった息子のために奮闘する母親イナ役、アカデミー賞4冠を達成し、日本でも記録的な大ヒットとなっている『パラサイト 半地下の家族』のチョ・ヨジョンが、イナを苦しめる母親ウンジュ役を演じる本作。「復活」「魔王」「サメ~愛の黙示録~」などのヒットメーカーコンビ、脚本家キム・ジウと監督パク・チャンホンによる最新作は、国際派女優による迫真の演技合戦も要注目。エゴイズムと愛情に揺れる親子の葛藤を描いた話題作2018年の大ヒットドラマ「SKYキャッスル~上流階級の妻たち~」で、韓国の非地上波チャンネルとして歴代最高視聴率を記録したJTBC。その勢いそのままに、本作でも同様に“親のエゴイズム”や“抑圧された子どもたち”というテーマを引き継ぎ、校内暴力の裏に潜む親たちの欲望を生々しく描き、現代社会の闇に鋭く切り込んだ。子を持つ親が心打たれると、韓国でも話題を呼んだ。人気子役出身の注目株ナム・ダルム&ソ・ドンヒョン出演物語のキーパーソンとなる中学生ソンホ役には、「あなたが眠っている間に」「王は愛する」など数々の話題作に子役として演技を重ねてきたナム・ダルムが抜擢。同級生ジュンソク役は、「私たちが出会った奇跡」などに出演した同じく子役出身のソ・ドンヒョン。大人たちの感情に巻き込まれ、怒りと哀しみが入り混じった感情表現が視聴者の心を掴む。あらすじ皆既月食の夜、中学3年生の息子が学校の屋上から転落し意識を失った。突如として降りかかった悲しい現実に打ちひしがれながらも、自殺未遂ではないと信じる母親が、愛する息子のため真実を明らかにしようと立ち向かう。しかし、そこには母親たちのリアルな感情が複雑に絡み合う、凍てついた世界が待ち受けていたーー。「凍てついた愛」は6月3日(水)よりDVD発売、レンタル開始。(text:cinemacafe.net)
2020年03月08日2月29日、3月1日の全国映画動員ランキングは、公開8週目の『パラサイト 半地下の家族』(全国328館)が今週も首位を守った。公開2週目の『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』(全国322館)も先週と変わらず2位をキープ。アニメーション業界で活動する若者たちを描いた『劇場版 SHIROBAKO』(全国157館)は初登場3位になった。公開4週目の『犬鳴村』(全国210館)は先週3位から4位に。ハリソン・フォードが主演を務める映画『野性の呼び声』(全国338館)は初登場5位になった。公開2週目の『ミッドサマー』(全国107館)は先週7位から順位をあげて6位に。そのほか新作では、ギレルモ・デル・トロ監督がプロデュースを務め、アルヴィン・シュワルツによる小説シリーズを映画化したホラー『スケアリーストーリーズ 怖い本』(全国188館)が初登場10位。『仮面ライダージオウNEXT TIMEゲイツ、マジェスティ』は初登場11位につけている。次週は『仮面病棟』『劇場版ウルトラマンタイガニュージェネクライマックス』『劇場版 おいしい給食 Final Battle』『ジュディ 虹の彼方に』『Fukushima 50(フクシマフィフティ)』『星屑の町』『酔うと化け物になる父がつらい』などが封切られる。全国映画動員ランキングトップ10(興行通信社調べ)1位『パラサイト 半地下の家族』2位『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』3位『劇場版 SHIROBAKO』4位『犬鳴村』5位『野性の呼び声』6位『ミッドサマー』7位『ヲタクに恋は難しい』8位『1917 命をかけた伝令』9位『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』10位『スケアリーストーリーズ 怖い本』
2020年03月02日朝鮮王朝時代を舞台に、物怪(ムルゲ)と呼ばれるモンスターが登場する韓国時代劇エンターテインメント映画『ムルゲ 王朝の怪物』。この度、『パラサイト 半地下の家族』の長男役で注目を集めるチェ・ウシクの登場シーンを含めた、韓国版劇場予告編の日本仕様バージョンの映像が解禁された。国内に疾病が蔓延する中、宮廷の背後にそびえる仁王山(イナンサン)に“物怪”(ムルゲ)が現れるという噂が流れる。ムルゲと遭遇した人間は逃げおおせても疫病にかかり、悲惨な死を迎えるという。民衆が恐怖と混乱に陥る中、それに乗じて王の失権を目論む陰謀が密かに計画されることに…。今回解禁となった本編のシーンは、政争によって朝廷から追放された最強の武人、ユン・ギョム(キム・ミョンミン)を再び朝廷に呼び戻すため派遣されたホ宣伝官(チェ・ウシク)が、ユン・ギョム、そして彼の娘である弓の達人ミョン(イ・ヘリ)と出会う最初の重要なシーン。特に見ものは、アカデミー賞4部門を受賞し、日本でも大ヒット中の『パラサイト 半地下の家族』で長男役を演じているチェ・ウシクが、同作とは打って変わって朝廷に仕える青年としてクールでかっこよく登場する姿。そして、K-POPグループ「Girl’s Day」のメンバーとして活躍し、韓国歴代視聴率No.1ドラマ「恋のスケッチ~応答せよ1988~」でヒロインを務めたイ・ヘリ演じるミョンの美しく凛々しい姿。さらに韓国版予告編は、物怪(ムルゲ)を中心にしたモンスタームービー的に描かれ、迫力もたっぷりだ。監督は、チョン・ジェヨン、チョン・ドヨンW主演の『カウントダウン』でデビューし、『パラサイト』イ・ソンギュン主演の『奴が嘲笑う』でもエンタメ、アクションのツボを得た演出でヒットを放ったホ・ジョンホ。本作では王宮のオールセットという入念な準備を経て、新境地となる時代劇に挑んでいる。『ムルゲ 王朝の怪物』は3月13日(金)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2020年02月29日『パラサイト 半地下の家族』のストーリーボードが、グラフィックノベル本としてアメリカで出版されることになった。ストーリーボードを描いたのはポン・ジュノ本人。セリフ、カメラの位置などの指示は、英語と韓国語、両方で書かれるとのこと。ページ数は304で、冒頭にはポン・ジュノによる前書きが入る。タイトルは『Parasite:The Screenplay and the Storyboard Book』。アメリカではこの夏、韓国では10月に出版される予定。『パラサイト 半地下の家族』は現在までに北米で5,000万ドル弱、全世界で2億ドル以上の劇場興収を上げている。文=猿渡由紀『パラサイト 半地下の家族』公開中
2020年02月28日2月22日、23日の全国映画動員ランキングは、公開7週目の『パラサイト 半地下の家族』(全国311館)が先週に続いて首位を守った。スマートフォンをきっかけにはじまる恐怖を描いたヒット作の続編『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』(全国323館)は初登場2位に。公開3週目の『犬鳴村』(全国211館)と、同じく公開3週目の『ヲタクに恋は難しい』(全国304館)は先週と変わらず3位、4位につけている。そのほか新作では、大人気アニメシリーズの20周年を記念して作られた『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』(全国48館)が初登場6位。『ヘレディタリー/継承』で高い評価を得たアリ・アスター監督の新作『ミッドサマー』(全国106館)が初登場7位。人気シリーズをクリステン・スチュワート、ナオミ・スコット、エラ・バリンスカの新キャストで新たに映画化した『チャーリーズ・エンジェル』(全国305館)が初登場8位に。2016年に実際に起きたスキャンダルの裏側をシャーリーズ・セロン、ニコール・キッドマン、マーゴット・ロビーの出演で描く『スキャンダル』(全国200館)が初登場9位に入った。また、公開14週目の『アナと雪の女王2』(全国379館)は11位になり初めてベスト10から外れた。次週は『映画しまじろう「しまじろうとそらとぶふね」』『架空OL日記』『仮面ライダージオウNEXT TIMEゲイツ、マジェスティ』『黒い司法 0%からの奇跡』『劇場版「SHIROBAKO」』『スケアリーストーリーズ 怖い本』『初恋』『野性の呼び声』『レ・ミゼラブル』『ロングデイズ・ジャーニーこの夜の涯てへ』などが封切られる。全国映画動員ランキングトップ10(興行通信社調べ)1位『パラサイト 半地下の家族』2位『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』3位『犬鳴村』4位『ヲタクに恋は難しい』5位『1917 命をかけた伝令』6位『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』7位『ミッドサマー』8位『チャーリーズ・エンジェル』9位『スキャンダル』10位『AI崩壊』
2020年02月25日第92回アカデミー賞最多4部門を受賞した話題作『パラサイト 半地下の家族』の舞台挨拶が2月24日(月・祝)に行われ、ポン・ジュノ監督と主演ソン・ガンホが凱旋来日した。そして、両氏の大ファンである草なぎ剛が花束を手にサプライズで登場、お祝いムードをさらに盛り上げた。草なぎさん、流暢な韓国語で挨拶&思いを語る草なぎさんは興奮した面持ちで、「一番尊敬する俳優さん、いつもおふたりから力をいただいています!」とポン監督とソンさんに流暢な韓国語で気持ちをぶつける。これまでのポン監督の作品群も「『スノーピアサー』以外、観ています!」と言い、『パラサイト』においても、「本当に一流のエンターテインメントになっていて、退屈するところがひと時もなかった。観終わった後に、あそこがどうだ、こうだと話したくなるような作品で、家族愛も描かれていて」と上映後の場内とあって、ネタバレも解禁しながら感想をよどみなくしゃべる。後半のあるシーンについて、草なぎさんは「“計画を立てなければ失敗することはない”っていうセリフ、基本的に僕もノープランなんで(笑)、とても心に響いたシーンです。監督とガンホさんのタッグは『殺人の追憶』とかも好きで、鬼気迫った場面でもブラックユーモアが利いていて、大変なときでも違うことを考えたりするのかなと感じます」と自身の思いを織り交ぜながら、終始テンション高く語っていた。『パラサイト』は全員失業中、半地下住宅で暮らす貧しいキム一家の物語。大学受験に失敗し続けている長男ギウは、エリート大学生の友達に家庭教師の仕事を紹介され、身分を偽りIT企業を経営するパク社長一家が暮らす高台の大豪邸に勤め出す。続けて、美術家庭教師として妹ギジョンを紹介し、徐々にパク一家にパラサイトしていくキム家族。しかし、彼らが辿り着く先には、誰にも想像し得ない衝撃の光景が待ち構えていた。ポン監督&ソンさん、オスカー受賞について「観客の皆さんの熱い反応がうれしい」アカデミー賞4部門に輝いたことについて、当時の感想を聞かれると、ポン監督は、「まったく計画していたことではないです。けど、訪れた賞に関してはうれしくもあり、少し気が動転しているような感じでした。本当に貴重な賞をいただいたと思っていますし、トロフィーは大切に家にしまっています」と微笑む。しかし、「アカデミー賞以前に日本や様々な国で、観客に熱烈な反応をいただいたのがうれしいことです。皆さんに知っていただいて、大きく受け止められて熱い反応をいただけたこと、受賞以上に、観客の皆さんの熱い反応をとてもうれしく感じているんです」と真摯に観客に感謝を伝えた。ソンさんも共鳴し、「韓国の観客は日本の映画を、日本の皆さんは韓国映画を楽しむ、触れ合って共感できることが何より大切です。以前から日本の巨匠と呼ばれる監督の映画が公開されてきましたし、こうして共感できるきっかけになった気がして、とてもうれしく思っています。『パラサイト』が心の中にずっと長く残る映画になってくれたらうれしいです」と映画を通しての交流について思いを打ち明けていた。『パラサイト 半地下の家族』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:パラサイト 半地下の家族 2020年1月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED
2020年02月24日韓国映画101年の歴史上初であると同時に、非英語映画の作品としては初めての快挙だった映画『パラサイト半地下の家族』(以下『パラサイト』)の米アカデミー賞4部門受賞。『パラサイト』の主人公は、“半地下住宅”に住み、しがない内職で生活をつなぐキム家の4人。彼らが、巧みな手を使って裕福な家庭・パク家の家庭教師や運転手、家政婦につくことで、彼らに“寄生”していく様子を描いている。韓国国内には、実際におよそ86万人が半地下・地下住宅に住んでいると言われている。『パラサイト』は「韓国における経済格差をリアルに切り取った映画だ」という意見も多い。20日、文在寅大統領はポン・ジュノ監督ら制作陣や出演者たちを大統領官邸・青瓦台(チョンワデ)に招待し、昼食を共にした。文大統領は「映画産業の隆盛をしっかり支援する」としながらも、「不平等の解消を最高の国政目標にしているが、反対も多く、すっきりとすぐに成果が現れない」とポン・ジュノ監督に語った。「物語終盤、キム家とパク家の間に“大事件”が起きることでクライマックスを迎えます。監督は、このまま貧富の差が広がれば、やがて“事件”が起こることを危惧しているのではないでしょうか。文政権下で不景気にあえぐ韓国社会に対する不満や富裕層への怨恨は、爆発寸前まで来ていることを映画で伝えたかったのかも知れません」そう語るのは韓国人の作家・ルポライターの柳在順(ユ・ジェスン)さん。映画にこめられたメッセージについて解説しながらも、「貧困層の『希望』を描いてもいる」と付け加える。「富裕層を代表するパク家の主人はIT社長という設定でした。しかし、彼の両親については一切語られないこと、さらには財閥系ではない会社の社長であることから、“パク家の主人は富裕層に成り上がったタイプなのではないか”と韓国の人は感じています。韓国国内の大企業は財閥系であることがほとんどで、“半地下”の家庭に生まれた子どもは彼らのようなトップにはなれない。これが現在の経済格差の原因であることは韓国国民もわかっていますが、起業してIT社長になれば、富裕層になれるかもしれない──と考えている人は少なくありません」パク家主人の過去は、もう一つのシーンを見ても推察できるという。「パク家夫婦が、“チャパグリ”が好物だということを語るシーンがあります。これは韓国国内で実際に売られている『チャパゲッティ』『ノグリ』という2種類のインスタント麺を混ぜて作る手軽な料理で、いわゆる“庶民の味”。しかも、そんな庶民の食事に牛肉を加えるのがパク家の好み。富の象徴ともいえる牛肉をわざわざ足していることから、パク家主人は“半地下からの成金”なのではないかと、観る人に印象を与えているのです」運転手や家政婦を雇い高台の豪邸で暮らしていたが、ひとつのことがきっかけでトラブルの渦へと巻き込まれていったパク家の人物たち。あなたの目には、この主人はどのように映っただろうか。
2020年02月21日オスカー作品賞の勢いが止まらない『パラサイト 半地下の家族』が、北米でIMAX上映されることになった。今週金曜日から1週間のみの限定上映。アメリカでは200スクリーン、カナダでは14スクリーンで上映される。IMAX仕様に合わせるよう、デジタル再マスターされたバージョンだ。『パラサイト』の北米公開は昨年11月。現在までに4,500万ドルを売り上げている。すでにDVDもリリースされているが、オスカー効果を受けて興行成績はさらにアップ。先週末のボックスオフィスランキングでは7位だった。文=猿渡由紀『パラサイト 半地下の家族』全国公開中
2020年02月21日2月10日(日本時間)に行われた第92回アカデミー賞で、『パラサイト半地下の家族』(以下、『パラサイト』)が、作品賞・監督賞・脚本賞・国際長編映画賞の4冠に輝いた。ポン・ジュノ監督(50)が成し遂げたこの偉業は、韓国映画101年の歴史上初であると同時に、非英語の作品としては初めての快挙だーー。『パラサイト』は、“半地下住宅”で暮らす貧しい家族・キム一家4人を中心にしたストーリー。しがない内職で生活をつなぐ4人が、巧みに裕福な家庭・パク家に入り込み、家庭教師や運転手、家政婦につくことで、彼らに“寄生”していく様子が描かれている。「いま、国内外で話題を呼んでいるのは“チャパグリ”という料理。劇中で、家政婦についた母・チュンスクがパク家に振る舞ったもので、実際に売られている『チャパゲッティ』『ノグリ』という2種類のインスタント麺を混ぜて作る手軽な料理です。同商品のメーカーである『農心(ノンシン)』もこの快挙にあやかり、“お祝いキャンペーン”を催しています」(韓国在住ジャーナリスト)企業も国民も“祝賀ムード”に沸く韓国。しかし、この受賞を“手放しでは喜べないはず”と語るのは、ジャーナリストで『コリア・レポート』編集長の辺真一(ピョン・ジンイル)さんだ。「たしかに快挙かもしれませんが、この映画は韓国の格差社会を、あまりにリアルに描いたノンフィクション映画といってもよい。つまり、韓国における“社会の恥”が明らかになった作品でもあるのです」キム家が住む“半地下住宅”という設定は、韓国の実態にもとづいている。半地下部屋とは、地上と地下の間に位置する居住空間のこと。もともとは、’60年代後半、南北問題が緊迫化するなかで、北朝鮮の侵攻に備えた地下の避難場所として、住宅施設に設置が義務づけられていたものが、徐々に居住空間へと変わっていった。家賃は一般的なアパートの半額で約3万~5万円程度。キム家のように収入の少ない家庭や若者、年金のみを頼りに生活する高齢者などが住んでいるという。「’15年の韓国政府が発表した統計によると、約86万人が半地下または地下に住んでいるといわれています(韓国の人口は約5,000万人)。住民の生活は苦しく、日光が差さない半地下住宅は、カビ・高湿度・プライバシー侵害などの問題を抱えています」(前出・在住ジャーナリスト)皮肉にもポン・ジュノ監督の快挙によって抉り出された驚きの実態。アカデミー賞受賞は、貧困層に“光が差す”きっかけになるだろうか。「女性自身」2020年3月3日号 掲載
2020年02月20日2月15日、16日の全国映画動員ランキングは、アカデミー賞で作品賞など4部門を受賞した『パラサイト 半地下の家族』(全国279館)が公開6週目でついに首位を飾った。サム・メンデス監督が第1次大戦下で危険な任務を命じられたイギリス人兵士ふたりの一日を描く『1917 命をかけた伝令』(全国317館)は初登場2位。公開2週目の『犬鳴村』(全国211館)は先週2位から3位になった。続いて公開2週目の『ヲタクに恋は難しい』(全国304館)は先週1位から4位に。公開3週目の『AI崩壊』(全国346館)は先週3位から5位に。公開13週目の『アナと雪の女王2』(全国382館)は先週7位から6位に順位をあげている。そのほか太宰治の未完の遺作をアレンジした、ケラリーノ・サンドロヴィッチの戯曲『グッドバイ』を映画化した『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~』(全国152館)が初登場7位につけている。次週は『映画 ねこねこ日本史 ~龍馬のはちゃめちゃタイムトラベルぜよ!~』『恐竜超伝説 劇場版ダーウィンが来た!』『スウィング・キッズ』『スキャンダル』『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』『チャーリーズ・エンジェル』『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』『名もなき生涯』『ミッドサマー』『Red』などが封切られる。全国映画動員ランキングトップ10(興行通信社調べ)1位『パラサイト 半地下の家族』2位『1917 命をかけた伝令』3位『犬鳴村』4位『ヲタクに恋は難しい』5位『AI崩壊』6位『アナと雪の女王2』7位『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~』8位『キャッツ』9位『劇場版 騎士竜戦隊リュウソウジャーVSルパンレンジャーVSパトレンジャー/魔進戦隊キラメイジャー エピソードZEROスーパー戦隊MOVIEパーティー』10位『カイジ ファイナルゲーム』
2020年02月17日英語以外の言語の作品として史上初めてオスカー作品賞を受賞した『パラサイト 半地下の家族』が、アメリカでテレビのミニシリーズになることがわかった。ただし、映画とは別のストーリー。ポン・ジュノが映画の脚本を考えているうちに出てきたアイデアはいろいろあったそうで、それらも何らかの形で活かされることになるようだ。また、言語は英語になるという。プロデューサーは『マネー・ショート 華麗なる大逆転』『バイス』のアダム・マッケイ。製作放映はHBOだが、正式契約はこれからとのことだ。文=猿渡由紀『パラサイト 半地下の家族』全国公開中
2020年02月12日現地時間9日のアカデミー賞授賞式で外国語の映画としては史上初めて作品賞に輝いたのを受け、『パラサイト 半地下の家族』のアメリカでの公開スクリーン数が倍近く増やされることになった。現在は1,060スクリーンでの上映だが、この金曜日からは2,000スクリーン以上となる。『パラサイト』は、アメリカでは10月に公開されており、先月末にはDVDもリリースされているが、受賞の勢いに乗って、さらにボックスオフィスの成績を上げるねらいだ。北米での現在までの売り上げは3,550万ドル。外国語映画で北米史上最高記録を持つのは『グリーン・デスティニー』の1億2,800万ドル。2位は『ライフ・イズ・ビューティフル』の5,720万ドルだ。『パラサイト』がそれらにどこまで迫れるか、注目される。文=猿渡由紀『パラサイト 半地下の家族』全国公開中
2020年02月12日第92回アカデミー賞授賞式が2月10日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、『パラサイト 半地下の家族』(ポン・ジュノ監督)が作品賞に輝いた。韓国映画が同賞を受賞するのは初めてとなる。文字通り「歴史が動いた」と感じた映画ファンも多いはず。ハリウッドの資本が一切入らない韓国映画が作品賞に加えて、監督賞、脚本賞、そして当然ながら国際長編映画賞も受賞し、映画界最大の祭典であるアカデミー賞に見事“寄生”したわけで、第92回にして訪れた歴史的快挙は、これからも多くの人々の記憶に残るはずだ。投票権をもつ会員の大幅増に伴い、選択肢の幅がより広がったともいわれる近年のアカデミー賞。一方で、その投票システムにより“平均的に優れた作品”が選ばれる傾向も強かっただけに(だから『1917 命をかけた伝令』が本命だった)、一癖も二癖もある『パラサイト 半地下の家族』の主要部門受賞はやはり驚くべき結果だった。メキシコ映画『ROMA/ローマ』が快進撃を続けながら、作品賞は『グリーンブック』に落ち着いた昨年とは大違いである。ひとつ見えてきたのは、現代社会の急速な変化を目の当たりに、「自分たちも変わらなければ」とようやく重い腰をあげた、アメリカの映画業界の意識改革だ。多様性をトレンドとして持ち上げ、やり過ごそうとしていた“支配層”の思惑は崩れ、多様性こそが主流である時代が到来した現代。それを受け入れなければ、映画の未来がないことに、彼らも気づき始めているのだろう。『パラサイト 半地下の家族』の快挙の裏で、ハリウッド黄金期を懐かしむ『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(10部門候補で2部門受賞)、ポン・ジュノ監督も敬愛するマーティン・スコセッシ監督のNetflix映画『アイリッシュマン』(9部門10候補で無冠)といった話題作は、大きな勝利を収めることができなかった。映画界が視線を注ぐべきは輝かしい過去ではなく、不穏な現代、そして不透明な未来であり、『パラサイト 半地下の家族』にこそ、それらが映し出されていたのだ。一夜にして起こった映画界の地殻変動は2020年も継続するはずだ。今後の課題は、やはり女性映画監督に対して、いかにチャンスを与えるか。今年の授賞式では、女性の存在感が発揮されるシーンが多かったが、その裏には女性監督が1人もノミネートされなかった監督賞への痛烈な批判があった…。こうして、変化の道を歩みだしたアカデミー賞。今後、『パラサイト 半地下の家族』のシナリオがそうであったように、アカデミー賞にも予想もつかない展開が待ち構えているとすれば、映画ファンはそれを大いに期待すべきだろう。(text:Ryo Uchida)■関連作品:パラサイト 半地下の家族 2020年1月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED
2020年02月10日第92回アカデミー賞授賞式が2月10日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、ポン・ジュノ監督の『パラサイト 半地下の家族』が作品賞に輝いた。韓国映画が同賞を受賞するのは初めて。作品賞をはじめ、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞の最多4冠を達成した。まさにアカデミー賞の歴史が“激動”した一夜となった。アカデミー賞史上初、といえば『パラサイト 半地下の家族』は作品賞と国際長編映画賞(昨年まで外国語映画賞)の同時受賞も達成。これは昨年、旋風を巻き起こしたNetflix映画『ROMA/ローマ』(アルフォンソ・キュアロン監督)も成し遂げることができなかった快挙だ。また、カンヌ国際映画祭の最高賞であるパルム・ドールを受賞し、アカデミー賞の作品賞も手にするのは『マーティ』(第28回/1955年)以来2作目。こちらも、記憶に留めておきたい記録である。監督賞を手にした際のスピーチで、ポン・ジュノ監督は「映画を勉強していた若い頃、最も印象に残ったのは『個人的なことこそが、もっとクリエイティブなことだ』という言葉。それは、偉大なるマーティン・スコセッシによるものでした。わたしはスコセッシ監督の作品で、映画を学んだのです」と同じ監督賞候補に挙がった名匠に最敬礼。また、以前からポン・ジュノ監督の作品を高く評価していた、同じく監督賞候補のクエンティン・タランティーノへの感謝も惜しまなかった。俳優部門はオスカー前哨戦にならい、サプライズなしの結果に。主演男優賞をホアキン・フェニックス(『ジョーカー』)、主演女優賞をレネー・ゼルウィガー(『ジュディ 虹の彼方に』)、助演男優賞をブラッド・ピット(『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』)、助演女優賞をローラ・ダーン(『マリッジ・ストーリー』)が順当に受賞している。作品賞を『パラサイト 半地下の家族』と競い合った『1917 命をかけた伝令』は撮影賞、録音賞、視覚効果賞の3部門を受賞。やはり、全編ワンカット(のように見える)撮影が高く評価され、名撮影監督であるロジャー・ディーキンスが2度目のオスカー獲得を果たした。一方、9部門(10候補)にノミネートされていたマーティン・スコセッシ監督のNetflix映画『アイリッシュマン』は無冠に終わった。【第92回アカデミー賞主な受賞結果】作品賞:『パラサイト 半地下の家族』監督賞:ポン・ジュノ『パラサイト 半地下の家族』主演男優賞:ホアキン・フェニックス『ジョーカー』主演女優賞:レネー・ゼルウィガー『ジュディ 虹の彼方に』助演男優賞:ブラッド・ピット『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』助演女優賞:ローラ・ダーン『マリッジ・ストーリー』国際長編映画賞:『パラサイト 半地下の家族』(韓国)脚本賞:『パラサイト 半地下の家族』脚色賞:『ジョジョ・ラビット』撮影賞:『1917 命をかけた伝令』編集賞:『フォードvsフェラーリ』美術賞:『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』衣装デザイン賞:『ストーリー・オブ・マイ・ライフ/わたしの若草物語』メイク・ヘアスタイリング賞:『スキャンダル』作曲賞:『ジョーカー』歌曲賞:『ロケットマン』視覚効果賞:『1917 命をかけた伝令』長編アニメ映画賞:『トイ・ストーリー4』文:内田 涼
2020年02月10日「第92回アカデミー賞」の授賞式が10日(現地時間9日)、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターにて開催され、ポン・ジュノ監督の『パラサイト 半地下の家族』が作品賞を受賞した。同作は、全員失業中で“半地下”住宅で暮らす貧しい一家と、“高台の豪邸”で暮らす裕福な社長一家という、相反する2つの家族の出会いから想像を遥かに超える展開へと向かっていく物語。アジア映画がアカデミー賞作品賞を受賞するのは今回が初めて。なお、同作は作品賞のほか、脚本賞、国際長編映画賞、監督賞も受賞し、最多4冠に輝いた。作品賞は、『パラサイト 半地下の家族』のほか、『フォードvsフェラーリ』、『アイリッシュマン』、『ジョジョ・ラビット』、『ジョーカー』、『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』、『マリッジ・ストーリー』、『1917 命をかけた伝令』、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』がノミネートされていた。WOWOWプライムでは、2月10日21時から「第92回アカデミー賞」授賞式の字幕版を放送。
2020年02月10日第92回アカデミー賞授賞式が2月10日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、作品賞にポン・ジュノ監督の『パラサイト 半地下の家族』が輝いた。英語以外の作品が作品賞を取るのはアカデミー史上初。韓国映画としても初受賞となる。今年のアカデミー賞では作品賞をはじめ、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞、美術賞、編集賞の計6部門にノミネートされ、4冠を達成。作品賞と国際長編映画賞(昨年まで外国語映画賞)を同時に受賞するのは、アカデミー賞の歴史において初めてとなる。昨年、旋風を巻き起こしたNetflix映画『ROMA/ローマ』(アルフォンソ・キュアロン監督)も成し遂げることができなかった快挙だ。また、カンヌ国際映画祭の最高賞であるパルム・ドールを受賞し、アカデミー賞の作品賞も手にするのは『マーティ』(第28回/1955年)以来2作目となる。前述のカンヌ国際映画祭のパルム・ドールを皮切りに、ニューヨーク映画批評家協会賞、ロサンゼルス映画批評家協会賞、シカゴ映画批評家協会賞、シアトル映画批評家協会賞、ワシントン映画批評家協会賞などで作品賞を受賞。SAGアワード(全米俳優組合賞)では、最高賞にあたるアンサンブル・キャスト賞にも輝いていた。ステージには『パラサイト』のスタッフ&キャストが集結し、「想像もしたことがないことが現実となりました、本当にうれしいです。いまこの瞬間に、意味のあるタイムリーで象徴的な歴史が作られていると思います」とアカデミー賞への感謝を述べた。(text:cinemacafe.net)■関連作品:パラサイト 半地下の家族 2020年1月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED
2020年02月10日第92回アカデミー賞授賞式が2月10日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、監督賞に『パラサイト 半地下の家族』のポン・ジュノ監督が輝いた。受賞コメントではマーティン・スコセッシ監督、クエンティン・タランティーノ監督に対する感謝を述べた。今年のアカデミー賞では作品賞をはじめ、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞、美術賞、編集賞の計6部門にノミネートされており、ポン・ジュノ監督は初ノミネートで、監督賞を受賞した。韓国人の映画監督として、初めて同賞を手にする快挙を達成。なお、1月に発表された第25回放送映画批評家協会賞授賞式では、サム・メンデス(『1917 命をかけた伝令』)とともに監督賞を同時受賞している。映画はセレブ一家の豪邸に、家庭教師、家政婦、運転手として潜り込み“寄生(パラサイト)”を試みた貧しいキム一家が、そこで想像を絶する悲喜劇に巻き込まれる姿を描いた。共同脚本も手がけたポン・ジュノ監督は、学生時代に家庭教師のアルバイトをした経験があるといい、昨年末に来日した際「他人の私生活を覗き見る奇妙な感覚…。それが映画のアイデアの源泉になっている」と語っていた。受賞コメント「さきほど国際長編映画賞を受賞して今日の仕事は終わったなと思いました」とユーモアたっぷりに語ったポン・ジュノ監督。「映画を勉強していた若い頃、最も印象に残ったのは「個人的なことこそが、もっとクリエイティブなことだ」という言葉でした。その言葉は、偉大なるマーティン・スコセッシによるものでした。わたしはスコセッシ監督の作品で、映画を学んだのです。ですから、こうして候補者として名前が並んだことだけで光栄です」と語ると、会場はスタンディング・オベーションとなり、マーティン・スコセッシ監督に向けて拍手が沸き起こった。さらに、ポン監督は「私の映画をアメリカの人が知らなかったときに、私の作品をいつもリストにあげてくれたクエンティン・タランティーノ監督ありがとうございます。愛しています。もちろん、トッド・フィリップス、サム・メンデスもすばらしい監督ですし、アカデミー協会が認めてくれるなら、このオスカー像を5つに分けたいと思うほど。」と感謝を述べた。(text:cinemacafe.net)■関連作品:パラサイト 半地下の家族 2020年1月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED
2020年02月10日第92回アカデミー賞授賞式が2月10日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われ、ポン・ジュノ監督『パラサイト 半地下の家族』が「国際長編映画賞」を受賞した。韓国映画史上初の受賞、脚本賞に続き2部門目の受賞となる。第72回カンヌ国際映画祭でパルムドールに輝いた、ポン・ジュノ監督作『パラサイト 半地下の家族』。韓国では動員1,000万人を突破、フランス動員も170万人を突破、全米でも昨年の外国映画興行収入第1位、歴代興行収入でも現在第7位と、各国で動員記録を塗り替える大ヒットとなっており、先日、日本でも興行収入10億円を突破した(1月27日時点)。第92回アカデミー賞では作品賞、監督賞、撮影賞、編集賞、美術賞、国際長編映画賞と6部門でノミネート。同賞ノミネート作品の中にはフランスの『レ・ミゼラブル』、スペインの『ペイン・アンド・グローリー』などが候補作として挙げられていた。■『パラサイト』ってどんな映画?『スノーピアサー』『グエムル-漢江の怪物-』のポン・ジュノ監督最新作『パラサイト 半地下の家族』は現代社会が抱える問題を内包しつつ、ユーモア、サスペンス、アクション…映画全ての要素を融合させながらツイストの効いた展開で描き切った傑作。受賞コメント「外国語映画賞から国際長編映画賞にカテゴリの名前が変わりましたよね、新しい名前に変わったこの賞を受賞できて幸せに思います」と喜びを口にした。さらに「この映画をつくった素晴らしいキャストとスタッフがここに集まっています」と語り、キャスト陣が起立すると会場からは大きな拍手が送られた。ポン・ジュノ監督は「これから明日の朝までたっぷり飲もうと思います」と受賞の喜びをユーモアたっぷりに語った。(text:cinemacafe.net)■関連作品:パラサイト 半地下の家族 2020年1月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED
2020年02月10日第72回カンヌ国際映画祭で最高賞となるパルムドールを受賞し、本年度のアカデミー賞では、作品賞、監督賞、脚本賞、編集賞、美術賞、国際長編映画賞と6部門に現在ノミネートされているポン・ジュノ監督の最新映画『パラサイト 半地下の家族』。全員失業中の貧しい一家と、IT企業を経営する裕福な社長一家という相反する2つの家族の出会いから、想像を遥かに超える展開へと加速していく物語は、爆発的な盛り上がりを見せており、既に韓国では動員1,000万人を突破。人気は本国だけに止まらず、フランスでの動員170万人突破や、全米での歴代興行収入第7位にランクインする他、日本でも韓国映画として10年ぶりに興行収入10億円を突破している。「チャパ グリ」ストーリーはさることながら、劇中に登場する「ジャージャーラーメン」が、今巷で話題になっている。「チャパゲティ」と「ノグリ」という2種類のインスタント麺を使用して作られることから、韓国では「チャパ グリ」と呼ばれており、 食べ進めるほどに食欲が刺激される味わい。ここ数年大流行しているメニューだ。「チャパゲティ」も「ノグリ」もインターネットを通じて日本でも購入が可能。たった3つの食材で簡単に作ることができるので、是非トライしてみてはいかが? ■材料・牛肉 200g~300g (高級な肉ほど、劇中の味に近づく)・チャパゲティ・ノグリ・水 500ml■作り方1. 500mlのお湯にノグリとチャパゲティの麺・かやくを入れて5分茹でる2. サイコロ上に切ったぎゅうにくを焼く3. 茹で上がった麺に、粉末スープを2種類入れる ※ノグリの粉が辛めなのでお好みで調整を4. よく混ぜた麺に牛肉を入れ、付属のオリーブオイルをかける5. 弱火で軽く馴染ませ完成 【映画概要】『パラサイト 半地下の家族』(原題:GISAENGCHUNG、英題:PARASITE)監督:ポン・ジュノ出演:ソン・ガンホ、イ・ソンギュン、チョ・ヨジョン、チェ・ウシク、パク・ソダム、イ・ジョンウン、チャン・ヘジン撮影:ホン・ギョンピョ音楽:チョン・ジェイル提供:バップ、ビターズ・エンド、テレビ東京、巖本金属、クオラス、朝日新聞社、Filmarks配給:ビターズ・エンド英題:PARASITE/原題:GISAENGCHUNG/ www.parasite-mv.jp2019 年/韓国/132分/PG-12/2.35:1c 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED
2020年02月04日第72回カンヌ国際映画祭でパルムドールに輝いた、現在公開中のポン・ジュノ監督作『パラサイト 半地下の家族』が、昨日1月27日までで興行収入10億円を突破したことが分かった。韓国では動員1,000万人を突破、フランス動員も170万人を突破、全米でも昨年の外国映画興行収入第1位、歴代興行収入でも現在第7位と、各国で動員記録を塗り替える大ヒットとなっている本作。ゴールデングローブ賞を筆頭に、すでに各国で140以上もの映画賞を受賞と、賞レースを賑わせる本作が、日本では1月10日(金)より上映がスタート。休日はもちろん、平日までも全国的に満席が続出する爆発的大ヒットスタートを切った本作は、SNS上でも「震えるほどすばらしい映画!」「見終えてすぐに立ち上がれなかった!」「こんな映画体験今までにした事がない」などと絶賛の声が相次いでいる。そして、週を追う度に勢いは増し、3週目の土日の動員数と興行収入は、先週比120%を記録。今回興行収入10億円超えが発表されたが、韓国映画が10億円を超えるのは、中山美穂主演の『サヨナライツカ』(’10)以来となり、10年ぶり。なお、製作も主演も韓国人が務めた韓国映画では、『私の頭の中の消しゴム』(’05)以来、15年ぶりの快挙だ。また現在、上映回数や席数を増やす劇場もあり、上映劇場も緊急拡大中だという。『パラサイト 半地下の家族』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:パラサイト 半地下の家族 2020年1月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED
2020年01月28日映画『パラサイト 半地下の家族』の受賞ラッシュが止まらない。2019年カンヌ国際映画祭では、最高賞であるパルムドールを受賞。2020年1月6日に発表されたゴールデングローブ賞でも、外国語映画賞に輝いた。2月10日に行われるアカデミー賞授賞式においても、台風の目となることは間違いないだろう。(C)2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED俳優や監督たちの熱量がほとばしるコメントからは、本作の放つ衝撃がいかに大きなものであるか伝わってくる。2018年にパルムドールを受賞した『万引き家族』の監督・是枝裕和さん(57)は『パラサイト 半地下の家族』の同賞受賞に際し、こんなコメントを寄せた。「観る前の人に、この映画の内容を説明するのは野暮だ。『見ろ!』としか言えないし、『面白い!』としか言いようがない。だから、とにかく見て欲しい」『永い言い訳』の原作および映画監督を手掛けた西川美和さん(45)も絶賛だ。「ポン・ジュノ監督の持つ天才的なグロテスクさと笑いとに、最高の洗練が加わった。これだけ社会の重い病巣を描いているのに、どうしてこんなにも面白く観られてしまうんでしょうか。どんなに斜に構えている人でも、どんなに映画を見慣れていない人でも、五分で目を離せなくなるように作られています。世界中に褒められて当然!」また『天気の子』などを代表作に持つ映画監督の新海誠さん(46)は、昨年11月28日の試写会後にTwitterで感想を残した。「凄い。マスコミ試写であれほど笑いが起きたのも、あれほどの一体感で展開を見守ったのも初めての経験でした。今も思い返して、アニメ映画にもらえるものを必死に探し続けてしまっているくらい刺激的です。できれば友人と観てからソジュを飲みたかったな…笑」俳優・映画監督の斎藤工さん(38)は、公式サイトにコメントを寄せている。「史上最強傑作!!遂にポン・ジュノは現代映画の到達点を本作でサラッと更新してしまったのではないだろうか。己の現在地は、果たして地上なのか、地下なのか、それとも半地下なのか。観終わってからずっとその疑心に寄生されている」『サマーウォーズ』などの映画監督・細田守さん(52)も、同じく公式サイトでこう語っている。「ものすごいものを観た! 家2軒しか出てこない映画かと思わせて、最後には予想もつかないようなところまで連れて行ってくれる。観た後に誰かと語り合いたくなる映画です。ネタバレ厳禁につき多くを語れないので、とにかくまずは観てください!」しかしまだ観ていない人に魅力を伝えようとすると、どうしても慎重に言葉を選ばざるを得ない。そう、本作は「ネタバレ厳禁」の映画なのだ。今回は、映画のストーリーについての言及を必要最低限に抑えながら、今作のポイントを紹介していきたい。まず、簡単なあらすじから。《全員失業中。日の光も、電波も弱い“半地下住宅”で暮らす貧しいキム一家。大学受験に失敗し続けている長男ギウは、ある理由からエリート大学生の友達に家庭教師の仕事を紹介される。身分を偽り訪れた先は、IT企業を経営するパク社長一家が暮らす“高台の大豪邸”。思いもよらぬ高給の“就職先”を見つけたギウは、続けて美術家庭教師として妹ギジョンを紹介する。徐々に“パラサイト”していくキム一家。しかし、彼らが辿り着く先には、誰にも想像し得ない衝撃の光景が待ち構えていた―》(映画公式ホームページより)特筆すべきは、その一切予測不可能な怒涛の展開である。いくら予想しようとしても、豪快に、鮮やかに、そして観たこともない形で覆され続ける。果たして、今作はコメディなのかコメディなのか、サスペンスなのか、ジャンルの分類は不可能である。(C)2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVEDそして『パラサイト 半地下の家族』が世界を震撼させている最大の理由、それはポン・ジュノ監督(50)が込めたメッセージである。二つの家庭の姿を通し、不平等な社会の負の側面がスクリーンに映し出される。この映画が鳴らす警鐘は、僕たちが生きる現実世界における問題意識と恐ろしいまでに共振しているのだ。「パラサイト」とは何か。「半地下」とは何か。それぞれの登場人物に、善悪の境界線を引くことはできるのだろうか。加速する負の連鎖を前にして、私たちにできることはあるのか。この映画は全ての観客に、そういった問いを突きつける。普段はあまり映画館に足を運ばないという人にこそ、この映画を観て欲しい。圧巻の132分間を体験できることを、ここに約束する。【プロフィール】松本侃士(まつもと つよし)編集者・ライター。1991年生まれ。慶應義塾大学卒業。2014年、音楽メディア企業 ロッキング・オン・グループに新卒入社、編集・ライティング等を経験。2018年より、渋谷のITベンチャー企業にてメディア戦略を担当。「note」(@tsuyopongram_)にて、音楽や映画のコラム記事を毎日投稿中。
2020年01月18日第92回アカデミー賞のノミネーションが日本時間1月13日夜に発表され、ポン・ジュノ監督のカンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞作『パラサイト 半地下の家族』が韓国映画としては初となる作品賞ほか、監督賞、オリジナル脚本賞、国際長編映画賞など6部門にノミネートされる快挙を達成。最多は『ジョーカー』の11部門で、クエンティン・タランティーノ監督の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』とゴールデン・グローブ賞2冠を制したサム・メンデス監督の『1917 命をかけた伝令』が10部門ノミネート、Netflix配信中の『アイリッシュマン』が9部門10ノミネートとなった。なお、『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』は惜しくもグレタ・ガーウィグの監督賞ノミネートはならなかったものの、脚色賞やシアーシャ・ローナンの主演女優賞、フローレンス・ピューの助演女優賞など健闘。『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』でオスカーを獲得したカズ・ヒロ(辻一弘)が、今回は『スキャンダル』でシャーリーズ・セロンなどの特殊メイクを手がけ、通算4度目のノミネートを果たした。授賞式は例年よりひと月ほど早い2月9日(現地時間)に開催され、2019年に続いて司会者不在で開催される。第92回アカデミー賞ノミネート一覧■作品賞『フォードvsフェラーリ』『アイリッシュマン』『ジョジョ・ラビット』『ジョーカー』『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』『マリッジ・ストーリー』『1917 命をかけた伝令』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』『パラサイト 半地下の家族』■監督賞マーティン・スコセッシ『アイリッシュマン』トッド・フィリップス『ジョーカー』サム・メンデス『1917 命をかけた伝令』クエンティン・タランティーノ『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』ポン・ジュノ『パラサイト 半地下の家族』■主演男優賞アントニオ・バンデラス『Pain and Glory』(原題)レオナルド・ディカプリオ『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』アダム・ドライバー『マリッジ・ストーリー』ホアキン・フェニックス『ジョーカー』ジョナサン・プライス『2人のローマ教皇』■主演女優賞シンシア・エリヴォ『ハリエット』スカーレット・ヨハンソン『マリッジ・ストーリー』シアーシャ・ローナン『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』シャーリーズ・セロン『スキャンダル』レネー・ゼルウィガー『ジュディ 虹の彼方に』■助演男優賞トム・ハンクス『A Beautiful Day in the Neighborhood』(原題)アンソニー・ホプキンス『2人のローマ教皇』アル・パチーノ『アイリッシュマン』ジョー・ペシ『アイリッシュマン』ブラッド・ピット『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』■助演女優賞キャシー・ベイツ『リチャード・ジュエル』ローラ・ダーン『マリッジ・ストーリー』スカーレット・ヨハンソン『ジョジョ・ラビット』フローレンス・ピュー『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』マーゴット・ロビー『スキャンダル』■オリジナル脚本賞『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』ライアン・ジョンソン『マリッジ・ストーリー』ノア・バームバック『1917 命をかけた伝令』サム・メンデス、クリスティ・ウィルソン=ケアンズ『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』クエンティン・タランティーノ『パラサイト 半地下の家族』ポン・ジュノ、ハン・ジヌォン■脚色賞『アイリッシュマン』スティーヴン・ザイリアン『ジョジョ・ラビット』タイカ・ワイティティ『ジョーカー』トッド・フィリップス、スコット・シルヴァー『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』グレタ・ガーウィグ『2人のローマ教皇』アンソニー・マクカーテン■国際長編映画賞『Corpus Christi』(ポーランド)『Honeyland』(北マケドニア)『レ・ミゼラブル』(フランス)『Pain and Glory』(原題/スペイン)『パラサイト 半地下の家族』(韓国)■長編アニメーション映画賞『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』『失くした体』『クロース』『Missing Link』(原題)『トイストーリー4』■撮影賞『アイリッシュマン』ロドリゴ・プリエト『ジョーカー』ローレンス・シャー『The Lighthouse』(原題)ジェアリン・ブラシュケ『1917 命をかけた伝令』ロジャー・ディーキンス『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』ロバート・リチャードソン■編集賞『フォードvsフェラーリ』アンドリュー・バックランド、マイケル・マカスカー『アイリッシュマン』テルマ・スクーンメイカー『ジョジョ・ラビット』トム・イーグルス『ジョーカー』ジェフ・グロス『パラサイト 半地下の家族』ヤン・ジンモ■美術賞『アイリッシュマン』『ジョジョ・ラビット』『1917 命をかけた伝令』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』『パラサイト 半地下の家族』■衣装デザイン賞『アイリッシュマン』『ジョジョ・ラビット』『ジョーカー』『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』■作曲賞『ジョーカー』ヒドゥル・グドナドッティル『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』アレクサンドル・デスプラ『マリッジ・ストーリー』ランディ・ニューマン『1917 命をかけた伝令』トーマス・ニューマン『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』ジョン・ウィリアムズ■歌曲賞「君のため」『トイ・ストーリー4』「(I’m Gonna)Love Me Again」『ロケットマン』「I’m Standing With You」『Breakthrough』(原題)「イントゥ・ジ・アンノウン~心のままに」『アナと雪の女王2』「Stand Up」『ハリエット』■メイクアップ&ヘアスタイリング賞『スキャンダル』『ジョーカー』『ジュディ 虹の彼方に』『マレフィセント2』『1917 命をかけた伝令』■音響編集賞『フォードvsフェラーリ』『ジョーカー』『1917 命をかけた伝令』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』■録音賞『アド・アストラ』『フォードvsフェラーリ』『ジョーカー』『1917 命をかけた伝令』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』■視覚効果賞『アベンジャーズ/エンドゲーム』『アイリッシュマン』『ライオン・キング』『1917 命をかけた伝令』『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』■長編ドキュメンタリー賞『アメリカン・ファクトリー』『The Cave』(原題)『ブラジル 消えゆく民主主義』『娘は戦場で生まれた』『Honeyland』(原題)■短編ドキュメンタリー賞※以下、表記以外原題『In the Absence』『Learning to Skateboard in a War Zone If You’re a Girl』『眠りに生きる子供たち』『St. Louis Superman』『Walk Run Cha-Cha』■短編アニメーション映画賞『Dcera』『Hair Love』『Kitbull』『Memorable』『Sister』■短編実写賞『兄弟愛』『Nefta Football Club』『向かいの窓』『Saria』『A Sister』(text:Reiko Uehara)■関連作品:ロケットマン 2019年8月23日より全国にて公開©2018 Paramount Pictures. All rights reserved.ジョーカー 2019年10月4日より全国にて公開© 2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved” “TM & © DC Comics”【Netflix映画】アイリッシュマン 2019年11月27日よりNetflixにて全世界同時配信開始パラサイト 半地下の家族 2020年1月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVEDジョジョ・ラビット 2020年1月17日より全国にて公開©2019 Twentieth Century Fox&TSG Entertainmentワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト 2019年9月27日より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて順次公開©1968 BY PARAMOUNT PICTURES CORPORATION. ALL RIGHTS RESERVED.1917 命をかけた伝令 2020年2月14日より全国にて公開©2019 Universal Pictures and Storyteller Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.ジュディ 虹の彼方に 2020年3月6日より全国にて公開© Pathé Productions Limited and British Broadcasting Corporation 2019スキャンダル(2020) 2020年2月21日よりTOHO シネマズ 日比谷ほか全国にて公開© Lions Gate Entertainment Inc.ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語 2020年3月より全国にて公開
2020年01月13日