クリスチャンダダ(CHRISTIAN DADA)の2018-19年秋冬コレクションが、パリ・ファッション・ウィーク最終日の2018年1月21日(日)に発表された。ところどころにドラムが置かれた、渦巻状に客席が並ぶ円形の会場。外はどんよりした雲行きで、雨が降り続いているにも関わらず、会場の中は爽快感や解放感で溢れている。テーマは「SPIRAL(螺旋)」。“螺旋は上昇·下降を繰り返す円環である。この螺旋は、私にとって進化を表象する円環なのである”という、映画監督デヴィッド·リンチの言葉にインスパイアされた。ドラムのパーカッションとともに、ランウェイはクラシカルなムードからスタートした。コーティングレザーのブーツカットやボディコンシャスなデニムがそこに加わり、パーカッションの音楽と共に一気にリズムを加速させる。メイントピックは、中盤に差し掛かるころ登場したカッパ(Kappa)とのコラボレーションだろう。MA-1やトラックスーツのアーム部分、トラックパンツのサイドライン、プルオーバーのフロントなどにはお馴染みのブランドマーク。面白いのは、スポーツブランドの概念を取り払ったことだ。ストライプのフォーマルシャツには、袖に沿ってマークがあしらわれている。全体的にはビッグシルエットが先行している。こなれ感の出るオーバーサイズのアウターは、クロップドパンツやスラックスに合わせてバランスを図った。肩の張ったジャケットが見せるどこか懐かしい男らしさは、ディテールやカラーでフェミニニティをプラスして新鮮な印象に。後半になるにつれ、より目立ったハイウエストのラップパンツにトップスをタックインするナードな着こなしも今季の特徴のひとつだ。そして何より、森川自身が意図する「スパイラル」が存在している。ボタン位置のズレたセットアップは、着用者の体を軸にまるで回転しているようにみせたデザインだ。めくるめく変わる素材のなか、クリスチャンダダらしい日本的要素を交えた表現は今季も健在。リンチのアート作品「スパイラル」へのオマージュとして織られた、京都・西陣織のセットアップ、そしてインディゴ染の生地を手縫いでつなぎ合わせたパッチワークのジャケットは、西洋のシルエットに日本の伝統美を落とし込んだルック。そして、モデルたちが最初から身に着けていた薔薇は、リンチの映画からインスパイアされたという。時代を超え、形状を変え、様々な要素を取り入れつつ新しいものを生み出していく進化を、リンチの作品と重ね合わせてワードローブに投影した今季。見るもの、着るものに、今までとは異なる形で美しさを再認識させる。
2018年01月25日アクネ ストゥディオズ(Acne Studios)がパリで2018-19年秋冬メンズコレクションを発表。
2018年01月24日ディオール オム(DIOR HOMME)が2018-19年秋冬コレクションショーをパリで行った。
2018年01月23日ニウク(NÏUKU)の2018-19年秋冬コレクションがフランス・パリで発表された。90年代ファッションを、今よりもう少し先の未来で懐かしんだら、こんな感じに着るだろうか。今季のニウクのテーマは「レトロ フューチャー」。懐かしさと新しさが同時にクリエイションの中で表現された。腰巻きしたネルシャツやカーディガン、ボックスロゴといったノスタルジックな90年代的要素で構成されたルック。特有の気だるい空気感は、シルエットを細身に絞ることやダメージのないアイテムを使用することで取り払われている。クリーンでスタイリッシュな90年代ファッションは、十分に未来的と言えるだろう。タグを外側につけたインサイドアウトに見えるコート、マフラーの様に巻きつく変形カラー、縫い目をあえて見せたバックポケット。実用性と装飾性を同時に叶えた多くのディテールは、ブランドのアイデンティティである二面性を感じさせる。挑戦的で細かな仕掛けの数々に反して、ベースとなったアイテムの空気感は崩れていない。中にはベーシックな印象まで感じるアイテムも。たくさんの要素を取り入れた今季でさえも、ブランドらしいミニマルさを保っている。
2018年01月23日アミ アレクサンドル マテュッシ(ami alexandre mattiussi)の2018-19年秋冬メンズコレクションが2018年1月18日(木)にフランス・パリで発表された。家からこっそり抜け出して。アミ アレクサンドル マテュッシが描いたのは、恋に落ちた若い男女の逃避行。黒のテーラリングのセットアップに白のインナー、ペアルックにも見えるコーディネートを身につけた男女が屋根の様なセッティングの下から天窓を潜り抜けて現れ、手を取り合って去っていく。そんな演出からショーは始まった。特徴的だったのは、7.5分丈と表現すれば良いだろうか、絶妙にアンクルを目立たせるよう調整されたパンツ。露出されたアンクル部からは少し緩みを持たせて履かれたソックスが覗いている。全体的に高めのネックライン。ハイネックのニットやスタンドカラーシャツが多く使われていた他、狭めのラウンドネックのアイテムにも細身のマフラーが襟を代替するように巻かれている。縦長なシルエットに見せることで、洗練された印象に。前半はモノトーンやベージュのグラデーションといったベースカラーに、落ち着いたグリーンやイエローを合わせたものが中心だったカラーパレット。2人の恋の盛り上がりを示すかのように、後半になるにつれ暖かみのあるレッドがプラスされていく。逃避行の終わりはテーマを強調するかのような、ブランドのハートモチーフロゴが印象的なルックで締められた。初めに出奔した屋根に戻り、睦まじく寄り添って立つ2人。幸福な未来を感じさせるフィナーレでショーは終幕した。
2018年01月21日ファセッタズム(FACETASM)が、2018-19年秋冬メンズコレクションを2018年1月17日(水)にフランス・パリで発表した。なお、今季はザ・ウールマーク・カンパニーの品質認証をうけたカプセルコレクションもともにランウェイに登場している。テーマは「EMOTION」。感情が揺れたとき、何がおこるのか想像を巡らせて製作に挑んだ今シーズン。大人になって生きることに慣れてきたときは、子供の頃にあった強い感情を心の奥底にしまい込んでしまうことがある。それがあふれ出すとき、うねり、混ざり合い、激しくうごめく。その瞬間をかたちにしていく。ファーストルックから、テーマに忠実だった。デニムのセットアップはシワ加工が施され、前合わせがうねるように斜めを向いている。通常は揺れるものがないはずの、スタジャンやMA-1には、長いフリンジのような紐が巡らされ、歩けばなびく、まさに感情の移ろいを表しているように思う。同じく“揺れ”を表したプリーツは、歪な施され方をしていて、長さも色も違うファブリックが重なりあっている。ファセッタズムらしさは、アイテムの随所から感じられる。得意とするストリート感あるアイテムで目を引いたのは、中盤に登場したベースボールシャツ。そのアレンジが秀逸で、もはや原型を留めぬほどの大胆な変形により、ポンチョのようなシルエットで提案されている。また、ハイブリッドの手法は今季のテーマを具現化するうえで必須。トラッドなはずのトレンチコートは、アーム部分をインパクトたっぷりのレザーで切り替えた。前半こそ、カラーパレットはダークトーンが多かったが、後半になると刺激たっぷりのビビッドなカラーが現れ出す。シワ加工を施したブルーのダウンコート、「FACETASM」の文字を漢字で表した真っ赤なムートンコート、そして眩しいほど明るいイエローのオーバーコート。カラーパレットにおいてもまた、感情の起伏とか、喜怒哀楽とかを表しているのではないかと想像を掻き立てられた。
2018年01月20日ヴァレンティノ(VALENTINO)が、パリで開催する2018-19年秋冬メンズコレクションショーをライブストリーミングで配信する。1月18日4時(現地時間17日20時)より。なお、Instagram、Twitter、Facebook、Snapchat、WeChat、Weiboなどのオフィシャルハンドルネームは「@maisonvalentino」、ハッシュタグは「#ValentinoMenFW1819」。ショーの様子はこちらから視聴が可能(※会場の都合により遅れる場合あり)。
2018年01月17日ピエール・エルメ・パリ(PIERRE HERMÉ PARIS)から、バレンタインコレクションが登場。「ボンボン ショコラ バレインタイン 2018 限定ギフトBOX」8個入り(3,402円)バレンタインコレクションの主役となるのは、小さな愛らしい一粒の中に、どこまでも広がる味覚探求の旅が詰まった「ボンボン ショコラ」。今年のボンボン ショコラ限定デザインボックスは、情熱的な赤色にPHのロゴがダンスを踊っているかのように大胆に配されたデザインで、贈る側も贈られる側も、このボックスを手にするだけで心躍ること間違いなし。ボンボン ショコラの新作「ボンボン ショコラ アンフィニマン シトロン ノワール(Bonbon Chocolat Infiniment Citron Noir)」は、一般には馴染みが薄いドライライムを使用。魅惑的なオリエントの香りを運んでくれる絶品をひと口食べると、ハッとするほどの深い味わいがきっと忘れがたくなる。また、2009年に好評を博し店舗限定で販売されてきた「ショコラ オ マカロン」が、ボンボン ショコラの詰合せセットになって全直営ブティックで販売。アンフィニマン プラリネ ノワゼット、クロエ、モガドールの3フレーバーが登場し、見た目にも美しい仕上がりに。これらの新作を含む「ボンボン ショコラ バレインタイン 2018 限定ギフトBOX(Assortiment de Bonbons Chocolat Saint-Valentin 2018)」は、5個入り(2,268円)、8個入り(3,402円)、14個入り(5,670円)、40個入り(16,200円)の4種を展開。なお、40個入りは日本橋三越限定。「バレンタイン 2018 限定マカロン詰合わせBOX」6個詰合せ(2,592円)ブランドの定番ともなっているマカロンにも、バレンタイン限定の詰合せが登場。ローズ風味クリームの「アンフィニマン ローズ」や、ブラジル産ショコラのガナッシュとフルールドセル入りショコラ片の「アンフィニマン ショコラ パイネイラス」などが入った「バレンタイン 2018 限定マカロン詰合わせBOX(Assortiments de Macarons Saint-Valentin 2018)」は、3個詰合わせ(1,512円)、6個詰合わせ(2,592円)、10個詰合わせ(3,780円)、15個詰合わせ(5,616円)の4種を販売する。「クール ユルティム(Coeur Ultime)」(3,456円)愛する人へのプレゼントに最適なハート形のガトーは、「クール ユルティム(Coeur Ultime)」(3,456円)、「クール エラ(Coeur Ella)」(3,456円)、「タルト クール アンフィニマン ショコラ オレ(Tarte Coeur Infiniment Chocolat au Lait)」(3,240円)の3種がラインアップ。「クール ユルティム(Coeur Ultime)」は、ほんのり塩味を利かせたさくさくのサブレショコラ、口の中で順番に溶けていく柔和なバニラのクリームとガナッシュ、噛むとかりっと割れるチョコレート薄片が、食感の妙を演出しながら全体の味わいを盛り上げる。「クール エラ(Coeur Ella)」(3,456円)シトロン風味のムスリーヌ、フリュイルージュのコンポート、オリーブオイル入りシトロン風味のビスキュイ、メレンゲ、フリュイルージュで構成された「クール エラ(Coeur Ella)」(3,456円)は、ピエール・エルメが約25年前にロンドンで初めて食べたサマープディングの思い出から生まれた味わい。レモンとオリーブオイル入りの生地がレモン風味のクリームとなめらかに融合し、レッドフルーツのコンポートが食感にアクセントを与える。「タルト クール アンフィニマン ショコラ オレ(Tarte Coeur Infiniment Chocolat au Lait)」(3,240円)「タルト クール アンフィニマン ショコラ オレ(Tarte Coeur Infiniment Chocolat au Lait)」(3,240円)は、おなじみのチョコレートバーをヒントにして、スイーツファンを虜にする全要素をタルトの中にぎゅっと詰めた一品。ミルクチョコレートガナッシュ、モンテリマール産のヌガ片を混ぜたとろけるカラメル、ローストピーナッツが合体して、病み付きになりそうなほど魅力的な味わい。その他にもピエール・エルメ・パリでは、直営店ブティックや店舗限定商品も多数販売する。
2018年01月15日■「ギリシャ風 苺のサラダ」でホームパーティをおしゃれに演出材料・苺1~2個・フェッタチーズ少々(お好みで)・はちみつ大さじ1・ホワイトバルサミコ大さじ1・オイスターリーフ 数枚作り方1.はちみつとホワイトバルサミコを1:1で混ぜ合わせ、ドレッシングをつくります。はちみつを大さじ1ホワイトバルサミコを大さじ1はちみつをホワイトバルサミコでのばすように混ぜ合わせます。2.苺を適当な大きさにカットし、ドレッシングをかけます。3.フェッタチーズを適量削り、ふんわりとのせます。4.最後にオイスターリーフをのせて完成です。今回ご紹介した「ギリシャ風 苺のサラダ」は、サラダと銘打ってはいますが、時にデザート、時にアペリティフ、時にオードブルとして、さまざまなシチュエーションに合わせて、手軽に作ることができます。とても美味しく見た目もおしゃれな一品です。突然の来客に、ホームパーティーに、仕事から帰ってきて、いつもと違う苺を味わいたいときに、このような一品があると、心も満たされるのではないでしょうか?TOYOでは、「素材の旨みを活かす」ことを大切にしています。それは、ミニマリズムとも言えますね。シンプルだからこそ、簡単レシピのひとつのレパートリーとして加えていただければ、嬉しく思います。Text/中山豊光(なかやま・とよみつ)フランス・パリの名店「Restaurant TOYO」のオーナーシェフ。1971年生まれで1994年に渡仏。パリのフレンチレストランと日本料理店で経験を積んだ後、髙田賢三(デザイナー)の専属料理人を経て独立し、2009年12月にパリ6区にRestaurant TOYOをオープン、人気のレストランとなる。2018年3月「RESTAURANT TOYO」東京ミッドタウン日比谷出店パリで注目されている中山豊光シェフが手掛ける「TOYO」の 日本初店舗が2018年の3月29日に東京ミッドタウン日比谷にオープンする。パリの本店同様、オープンキッチンでフレンチでは珍しいカウンターも据え、新鮮でかつ旬な食材にこだわりを持つ。懐石料理の美意識が存在し、西洋と東洋の融合を感じさせる「TOYO」では、唯一無二の究極のフレンチを提供する。また、料理をフレンチカウンターで味わうこともできる。
2017年12月23日ピエール・エルメ・パリ(PIERRE HERMÉ PARIS)の2018年バレンタインコレクションが登場。バレンタインコレクションには、新作フレーバーのボンボン ショコラや限定マカロン、ハート形のケーキなどがラインナップする。ドライライムの新作ボンボン ショコラカカオの素材から味、食感、風味までこだわり抜いたボンボン ショコラは、ピエール・エルメの"ショコラティエ"としての側面を十分に感じられるだろう。2018年新作の「ボンボンショコラ アンフィニマン シトロンノワール」は、ドライライムを使用した。ビターなショコラの風味とドライライムのオリエンタルな香りが味わい深い一品。さらに、2009年に好評を博した店舗限定で販売されていた「ショコラ オ マカロン」が詰め合わせセットとして全直営ブティックで販売される。マカロンの贅沢な詰め合わせセットピエール・エルメ・パリの代名詞ともいえる「マカロン」の詰め合わせセットには、ブラジル産ショコラのガナッシュを使用した「アンフィニマン ショコラ パイネイラス」やパッションフルーツ風ガナッシュショコラオレの「モガドール」、ガナッシュショコラオレの「プレジール シュクレ」など、バレンタインシーズンらしいショコラをベースにしたマカロンが豊富だ。詰め合わせは、3個、6個、10個、15個セットから選ぶことができる。可愛らしいハート形ガトー3種ハートの形のガトーは、バレンタインシーズンの贈り物としてぴったりだ。素材にこだわったチョコレートとバニラの中に塩味のきいたサブレショコラとチョコレート薄片で食感から風味まで"究極"を追求した「クール ユルティム」をはじめ、サマープディングから着想を得た「クール エラ」とサブレの上にミルクチョコレートガナッシュやカラメル、ローストピーナッツを加えた「タルト クール アンフィニマン ショコラ オレ」の3種展開となっている。【詳細】ピエール・エルメ・パリ バレンタインコレクション 2018取扱店舗:ピエール・エルメ・パリ 青山、他直営ブティック価格:■ボンボンショコラ バレンタイン2018 限定ギフトBOX5個入 2,268円(税込)/8個入 3,402円(税込)/14個入 5,670円(税込)■バレンタイン2018 限定マカロン詰め合わせ BOX3個セット 1,512円(税込)/6個セット 2,592円(税込)/10個セット 3,780円(税込)/15個セット 5,616円(税込)■ガトー・クール ユルティム 3,456円(税込)・クール エラ 3,456円(税込)・タルト クール アンフィニマン ショコラ オレ 3,240円(税込)【問い合わせ先】ピエール・エルメ・パリ 青山TEL:03-5485-7766
2017年12月18日フランス・パリ市内にある、創業30年の老舗熟成肉専門ビストロ「Le Severo -PARIS-」(ル・セヴェロ・パリ)の海外初店舗である東京・西麻布「Le Severo -Japon-」(ル・セヴェロ)では、今秋から本店のスペシャリテで、仏Figaro誌「パリ最高のタルタルステーキ (Les meilleurs steaks tartares de Paris 2014)」2位にも選ばれた「タルタルステーキ」の提供をスタート。早くも肉愛好家たちの熱視線を集めている。◆パリ本店のエスプリを伝えるべく、西麻布店リニューアル!東京・西麻布「ル・セヴェロ」は、2016年に“パリでもっともおいしいステーキ店”として海外初上陸を果たした。今回、新たにエグゼクティブシェフとして、パリ店にも4年以上勤務し、世界トップクラスの肉屋 「ユーゴ・デノワイエ」 にて熟成肉の見極め方、調理技術を習得するなどして肉を熟知した齊田武氏を迎え、その他メニューや内装もリニューアル。パリ本店のシンボルカラーと同じレッドを基調とした外観に、大きな窓のある開放的で温かみのある木の色調の店内で、肩ひじを張らずに本格的な肉料理が食せる。◆熟成肉のプロが生む絶品肉料理!同店は、創業者ウィリアムの肉に対する情熱と、“熟成肉は健康に自然に育てられている牛だからこそ赤身に旨みが宿る”というポリシーのもと、熟成に適した牛を見定め、それぞれの持ち味を生かしながら、個々の熟成状態を見極めていく目利き力と経験に裏打ちされた技術力で、熟成肉の美味しさを追求してきた。店では、本場フランスのブランド牛や国産和牛の熟成肉を食べ比べできるコースがあるほか、各種ステーキ、パテ ド カンパーニュやブーダンノワールなど、華麗なる肉料理がラインナップ。中でも注目は、パリ店のスペシャリテで今秋から西麻布店でも提供をスタートした「タルタルステーキ」。注文ごとに新鮮な赤身肉を店内でミンチし、ケイパー、エシャロット、卵黄などでシンプルに味付けされ、赤身の美味しさが際立つ一品だ。同店を訪れたらぜひオーダーしたい。◆プチ肉ランチで大満足!ディナーだけでなく、ランチのメニューにも注目したい。「ハンバーガーランチ」は、熟成牛のハンバーガーに、スープ、サラダ、雪室熟成のフライドポテト、ドリンクが付いて2,500円。「ランチタイム限定プレート」では、熟成牛のハンバーガーの代わりにオードブル、メインディッシュ、が一皿ずつという内容で同じく2,500円。ランチタイムでもディナーと同じメニューを用意してもらえるので、ちょっとこのメニューが気になる!というものだけ、プチ肉ランチとして堪能するのも手だ。また今回のリニューアルとともに、1階には2~4名程度で利用できるシェフズテーブル形式の個室も用意された。「美味しい肉が食べたい!」と思ったときに、カジュアルに肩ひじを張らずに、本格的な熟成肉料理をさまざまなスタイルで楽しめる一軒として重宝するはず。■「Le Severo」(ル・セヴェロ)アクセス:東京メトロ日比谷線 六本木駅・広尾駅から徒歩7分営業時間:月曜日~土曜日ランチ12時~15時(L.O.14時)/ディナー18時~23時半(L.O.22時)席数:2Fメインダイニング(24席)、1F個室2~4名(text:cinemacafe.net)
2017年12月15日ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)がフランス・パリで発表した、2018年夏コレクション。デザイナー ステラ・マッカートニーの母国である英国カルチャーを基調に、テーラード、ワーク、スポーツ、ドレス…と様々なテイストがミックスされた新作コレクション。ファッションを楽しむことを共通項に集められた多種多用なピースは、「シグネチャーシルエットの探求」を目標に、今シーズンを進めていく。シルエットは、ボリューミーで不均衡であることが今季の条件だ。ハニーイエローのオールインワンは、ウエストと裾をドローコードできゅっと絞り、パンツラインにボリュームを持たせた。ショルダーは左半分だけを残し潔くカットアウト。ワンショルダーにしてアシンメトリーなプロポーションへと導き出す。タフタ素材を層のように重ねて仕上げたキャミソールは、ヘムのラインをぐんと広げて重量感を持たせた。合わせたのは同色のパンツ。裾にスリットを入れることで均衡を解き放ち、動きのあるセットアップスタイルへと昇華させる。素材は「スキン フリー スキン」を筆頭に、ジャパニーズジャージや蛍光色で染めたウォッシュドデニムなど、こだわり素材を厳選。ナッパレザー風の「スキン フリー スキン」はレオパード柄にカットアウトして透け感のあるオーガンザとミックス。ハニーイエロー、ペールピンク、ブラックの色調でオールインワンや襟付きトップス、ドレスへと姿を変えて登場する。アフリカンプリントを想起させるビビットな色彩の生地は、ワックスプリントコットンを専門とするVlisoによるもの。扇風機やマイクスタンドなどをモチーフに、ファッションを純粋に楽しむ、無邪気な遊び心を表現している。
2017年12月14日ピエール・エルメ・パリ(PIERRE HERMÉ PARIS)は「クリスマスケーキ2017」を、ピエール・エルメ・パリ 青山、他直営ブティック及びオンラインブティックにて2017年12月25日(月)まで販売する。今年は「豊饒なるスイーツ」がテーマのクリスマススイーツコレクション。香りと食感にこだわり、ジューシーな果実、香り豊かなドライフルーツや花々が織りなすハーモニーを味わうことができる。クリスマスケーキは6種類がラインナップ。2017年の新作「ビュッシュ アンフィニマン プラリネ ノワゼット」は、とろりとしたヘーゼルナッツクリームとふんわりとしたシャンティクリームにさくさくとしたプラリネを組み合わせたケーキだ。ピエール・エルメ・パリの代表的なフレーバー「イスパハン」をアレンジした「チーズケーキ イスパハン」は、ローズ風味のチーズケーキにフランボワーズ風味のビスキュイ生地とフランボワーズ&ライチのジュレ、クリームチーズムースを合わせた一品。ケーキや生地、ジュレの異なる食感の中に、「イスパハン」の風味が溶け込む。見た目にも美しい「フロコン アンフィニマン ヴァニーユ」は、バニラ風味のガナッシュにバニラ入りマスカルポーネクリーム、歯ごたえのあるブールシュクレを合わせた、天然バニラの風味を味わい尽くせるケーキとなっている。他にも、スペシャルボックスに入ったマカロンセットやマロングラッセ、サブレ詰め合わせなどクリスマスを彩るに相応しいリッチなスイーツばかりだ。【詳細】ピエール・エルメ・パリ クリスマススイーツコレクション2017「豊饒なるスイーツ」販売期間:~2017年12月25日(月)ケーキ受取期間:2017年12月20日(水)~12月25日(月)取扱店舗:ピエール・エルメ・パリ 青山、他直営ブティック及びオンラインブティック※クリスマスケーキ受取はピエール・エルメ・パリ 青山店のみ価格例:・ビュッシュ アンフィニマン プラリネ ノワゼット(約長17×横9×高さ8cm) 6,210円・チーズケーキ イスパハン(直径約15×高さ4cm) 5,940円・フロコン アンフィニマン ヴァニーユ(直径約14×高さ10cm) 5,940円・アントルメ グラッセ アンフィニマン ショコラ(直径約13×高さ6cm) 6,750円※オンラインブティック限定・モンブラン ド ノエル(直径約15×高さ4cm) 4,860円・プレジール アンタンス(約長18×横22×高さ6cm) 17,280円※青山店限定
2017年12月10日芸術の都・パリ。ルーブル美術館をはじめ、オルセー美術館、ベルサイユ宮殿など、世界に名だたる美術館や歴史歴建造物がいたるところにあります。せっかくパリに行ったからには観ておきたい芸術作品ですが、世界中から観光客が集まるパリ。予定をしっかり立てないと長蛇の列に並ぶことに……。そこで今回は、お得に賢く美術館をめぐるテクニックをご紹介!あの名画をしっかり目に焼き付けましょう!効率よく回るならパリ・ミュージアムパスが断然お得!国内外にかかわらず、美術館や世界遺産を見学する際、ほとんどの場合、入場料がかかりますよね。日本でも人気の企画展では長蛇の列ができますが、海外でもそれは同じこと。なかでも名だたる絵画や美術品を所蔵するルーブル美術館やオルセー美術館、世界遺産のベルサイユ宮殿などは行列ができていない日はないと言われるほど賑わっています。限られた時間の海外旅行。チケットを買うだけで時間を消耗してはもったいない!そこでおすすめなのが、「パリ・ミュージアムパス」です。このパスは、パリの有名な美術館や施設で利用できる共通フリーパスのこと。メリットは入場券をいちいち購入する手間が省け、チケット売場の長い列に並ばずに入場できることです。パリ・ミュージアムパスは期間中であれば何度も再入場ができるのもポイント。ミュージアムパスは、連続して使用することを条件とし、3種類があります。・2日間券:48€・4日間券:62€・6日間券:74€わたしが選んだのは2日間券です。パリは1週間と比較的長い滞在でしたがモンサンミッシェルに丸一日取られること、美術館以外にも行きたいところがあったのがその理由です。購入方法はインターネットで予約購入し、パリ到着後に引換券(バウチャー)と引換えにてパリ・ミュージアムパスをもらうことができます。さらにうれしいことに、このパリ・ミュージアムパス、日本でも購入することができちゃうんです!その名も「パリ観光株式会社」。事前に電話で来社と希望券種を伝えておけば、出発前にミュージアムパスを手元に用意することができますよ。世界遺産の宝庫!とにかく広いルーブル美術館パリ・ミュージアムパスが有効な美術館のなかでも、もっとも効果を感じたのがルーブル美術館です。開館時間を待って朝一番に出向いたのですが、すでにチケットブースは長蛇の列。パリ・ミュージアムパス所有者は専用レーンが設けられており、待ち時間なく入場することができました。また、とにかく広いルーブル。音声ガイドのレンタルは必須です。音声ガイドは3DSになっていて、ビーコンで今いる場所を表示し、それに合わせて作品を解説してくれるスグレモノ。レンタル代は€5。受付時に「ジャパニーズプリーズ」と言えば設定してくれますよ。発券機は日本語にも対応しており、クレジットカードで決済できるので便利。なお、レンタル時はパスポートをあずける必要があるのでお忘れなく。初めてルーブル美術館を訪れる人や、時間があまりないという人は、サモトラケのニケやモナ・リザなど有名どころの作品を1時間かけて巡る、「見学コース」がお勧めです。見学コース終了後、自分が見たい作品を選択すれば、3DSが案内してれ、本当に便利でした。時間も予算も限られた海外旅行。お得なパスを使って、賢くアートな世界を堪能してみては?●パリ・ミュージアムパス公式サイト【ねこりょうこ】雑誌編集を経てフリーランスのライターとして活動中。ライフスタイル提案、料理、旅行記事を中心に執筆。夫と娘の三人暮らし。暮らすように旅をする。連載・ねこのふらり一人旅【まとめ】
2017年11月28日アキラナカ(AKIRA NAKA)の2018年春夏コレクション。今シーズンは、パリでの発表を始めたことから、改めてブランドの原点に立ち返るものづくりをした。また、デザイナーのナカ アキラがベルギー・アントワープでファッションを学んだことから、ベルギーの街の張り詰めた空気感や、そこで生きる強い女性たちからもインスピレーションを得ている。凛とした強い女性像を演出するジャケット。テーラードジャケットは、袖の位置を少し上にずらすことで、肩パッドのような効果を生み出した。独特なデザインはまるで戦闘着のような力強い印象を与えるものの、くびれを強調するシルエットで、どこかエレガント。さらに、腕が脇から出るようなユニークなジャケットも登場した。そして、ドイツなどヨーロッパを中心に流行した芸術運動「シュールレアリスム」からインスピレーションを得たウェアも。「海老=固」「ヒョウ=柔」と相反する質感同士のイラストを並べたインパクトのあるシャツや、ボタンが歪んだかのように、斜めに流れてデザインされたコートなどがコレクションにスパイスを加える。ブランドの原点である「カットや仕立てで魅せていく」服も見逃せない。ウエストがサイドから露わになる造形的なロングワンピースや、プリーツを組み合わせたスカートは、独特な動きが生まれる。また、アキラナカが得意とするニットは、今回遊び心を加えた。無数のカラフルなパーツを結んだかのようなデザインニットや、背面がばっくりとイカ足のようにカッティングされたノースリーブのガウンなど、ユーモアに溢れたデザインが取り入れられている。また、毎シーズン登場するブランドらしいエレガントなオリジナルプリントには、今季ギリシャの陶器を彷彿させる柄や、ラメ糸を使用した立体的な“大人の花柄”を採用。トップスやスカート、ワンピース、ショートパンツ、ビスチェなど、幅広いアイテムに取り入れられた。2017-18年秋冬コレクションで初登場したジュエリーラインからは新作が登場。今シーズンの着想源の1つとなった「シュールレアリスム」の流れから、ネコとクルミをモチーフにした大振りのイヤカフやネックレス、そしてロープモチーフのリングなどが生み出された。いずれもボリューミーで存在感抜群、着こなしのアクセントに適している。
2017年11月15日ソニア リキエル(Sonia Rykiel)の2018年春夏コレクションが、フランス・パリで発表された。キーワードは「パールを纏う女性、パリ左岸を行く」。リキエル ウーマンのセンシュアリティを引き出すため、今季アーティスティック・ディレクターのジュリー・ドゥ・リブランは、オイスター貝とそこから生まれるパールをシンボリックに取り上げた。オイスター貝は、シルバーメタルでジュエリーのようにモチーフ化され、テーラードジャケットの留め具となり、キャミソールワンピースをタイトに見せるウエストマークへと変化する。パールを大切に守る貝の姿はプリントになり、光沢あるシルクの上へ。一方パールは、ソニア リキエルのシグネチャーであるニットウェアとミックスさせた。海辺を想起させるマリン調ニットのショルダーラインから、上品な光沢を放つ。また、デコレーション的な役割も担い、首元やシューズに飾られたり、ジュエリーとして使用されたり…、さらにティアードドレスを飾る装飾としても登場している。装いはどれも、着心地の良さを意識してデザイン。肌馴染みのよいニットやコットン、カジュアルなデニム地を使って、袖を通すだけで自由な気分に浸れるリラックスウェアを完成させる。サークルドレス、ミニ丈スカート、ロングワンピース。これら女性らしいウェアに交じって、今季はテーラードジャケットやパジャマストライプのワークウェアスーツなども提案。マスキュリンなアイテムには、パリのカフェでインテリアや店内装飾などに使用されているようなギンガムチェック柄を起用した。淡いピンクや可憐なブラック&ホワイトで彩られたギンガムチェックは、装いから男性性を打ち消し、女性を魅力的に映し出すドレスルックへと仕上げてくれる。
2017年11月10日ニナ リッチ(NINA RICCI)の2018年春夏コレクションが、フランス・パリで発表された。アーティスティック・ディレクターのギョーム・アンリが手掛ける今シーズンは、フランスの多国籍部隊からインスピレーションを得た。海軍を想起させるブルー、陸軍を思い起こさせるオリーブグリーンやサンドカラーといった力強いパレットに、ゴールドイエローやホワイト、ラベンダーピンクといった淡い色彩を交えて、エレガントなミリタリーウェアを完成させる。コスチュームの数々は、厳かな佇まいはそのままに上品にアップデート。肩章のついたトップスはレース素材で、ボディスーツは光沢あるシルク地で仕立てられ、一気にフェミニンなピースへと引き上げられる。マントは、シフォン素材を使って風にたなびく仕様に。トレンチコートも同様にしなやかなファブリックが用いられ、ウォーキングに合わせて爽快な表情を振りまいていく。フランス多国籍部隊のアイコンであるエプロンは、レザーを使ったドレスへと早変わり。コート、ケープ、シャツなど、男性的な要素が強い崇高なトップスは、ピンっと飛び出たショルダーをポイントにリデザイン。肌触りのよいジャージや着心地のよいデニムなど、カジュアルなファブリックが選ばれているが、三角形に飛び出た“猫の耳”ショルダーによってチャーミングに生まれ変わっている。ミリタリー調のデザインが基調だが、そこにエスニックなエッセンスも交えて“多国籍”であることが表現される。マハラジャのイメージと重なる、ジョッパーズパンツやウエストのくびれたルダンコート。また、頭の上でふわふわと揺れる羽根飾りやフェザーで飾られたドレスもまた、民族的な要素を孕んでいる。
2017年11月09日19世紀末のパリを彩った作品の数々を一挙公開2017年10月18日から2018年1月8日まで三菱一号館美術館で開催されているのが「パリグラフィック ロートレックとアートになった版画・ポスター展」です。19世紀末のパリ、これまで情報伝達の手段だった版画は、多くのアーティストの手によって芸術の域にまで高められました。今回は三菱一号美術館とファン・ゴッホ美術館の所有する貴重なコレクションのうち、版画、リトグラフ、ポスターなど、約140点を楽しむことが出来ます。パリの街中や劇場内を彩っていたポスターや版画を見て、当時の空気感を感じてみましょう。この展示会が開催されている三菱一号館美術館は、千代田区丸の内にあります。JR東京駅の丸の内南口から徒歩5分です。東京メトロ千代田線「二重橋前」駅(1番出口)からは徒歩3分と、アクセスも良好。展示をもっと楽しめる「トークフリーデー」三菱一号館美術館ではこの展示会の会期中、これまで休館日だった月曜日を活用して、声の大きさを気にせずに展示を楽しめる「トークフリーデー」を実施します。このような展示会は静かにじっくり作品をと向き合って楽しむのが醍醐味ではありますが、そのために小さい子供を連れていけなかったり、一緒に行った人と作品について語りたくても、遠慮してしまうこともしばしば。この「トークフリーデー」は、10月30日(月)、11月27日(月)、12月25日(月)の3日間で、時間は10:00~18:00(入館は17:30まで)となっております。女性だけのお得なチケットプランまた、原則として開館時間は18:00までですが、祝日を除く金曜日、第2水曜日、会期最終週の平日は21:00まで開館していますので、仕事終わりでも楽しむことが出来ますね。当日券の一般料金が1700円のところ「アフター5女子割」として第2水曜日の17:00以降は、女性は1,000円で入場できるのも見逃せないポイント。その他、前売り券に関する情報は、公式サイトをご確認ください。お土産選びもじっくりと会場ではオリジナルグッズも多数販売されています。特にほぼ原寸大のトート&ポーチは抜群の存在感。気になるアイテムがあれは、実際に手にとってみてくださいね。来年まで都内で楽しむことが出来る展示会は、芸術の秋を楽しみたい方にオススメ。何度も足を運んで、新しい発見をしましょう。イベント情報イベント名:パリグラフィック ロートレックとアートになった版画・ポスター展催行期間:2017年10月08日 〜 2018年01月08日
2017年11月07日シャネル(CHANEL)が、12月20日に閉店を予定しているパリのセレクトショップ・コレット(colette)の1階にて、10月30日から11月25日までスペシャルなコレクションを販売中。展開されているのは、音楽をテーマにコレットとシャネルがセレクションした特別なアイテムたち。シャネルの2017-18年秋冬プレタポルテコレクションや2017-18年クルーズコレクションから、厳選されたウエアやアクセサリーがラインアップする他、限定スニーカーも販売される。加えて、カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)による写真展や、シャネルのグローバルクリエイティブメイクアップ&カラーデザイナーのルチア・ピカ(Lucia Pica)によるビューティ トーク、シャネルのアンバサダーであるキャロリーヌ・ドゥ・メグレ(Caroline de Maigret)によるスタイル トーク、ダフネ・エザール(Daphné Hezard)による「ポッドキャスト」のプログラム、メイクアップ アーティストによるメークアップ レッスン、アメリカ出身のグラフィックアーティストのフューチュラ2000によるライブペインティング、フランス・キューバ出身の双子ユニットのイベイー(Ibeyi)によるライブなど、様々なイベントを予定している。【イベント情報】CHANEL AT COLETTE会場:colette住所:213, rue Saint-Honoré 75001 Paris会期:2017年10月30日~11月25日時間:11:00〜19:00(月〜土)
2017年10月31日19世紀末のパリで、トゥルーズ=ロートレックやボナール、ヴュイヤールなどの芸術家たちが次々に生み出していったグラフィック・アート作品を、版画やリトグラフ・ポスターを中心に、全173点を一挙に展示する「パリ・グラフィックロートレックとアートになった版画・ポスター展」が10/18(水)より三菱一号館美術館で開幕した。【チケット情報はこちら】ベル・エポックと呼ばれる時代、それまで情報伝達手段でしかなかった版画は前衛芸術家たちによって新たな芸術表現として花開き、それを収集する愛好家までが登場するようになる。そして、街中や芸術劇場のポスター、本の挿絵として人々の暮らしに浸透していき、「グラフィック・アート」は時代を映す最先端のメディアとなった。今回は、三菱一号館美術館、及びアムステルダム、ファン・ゴッホ美術館の貴重なコレクションから選りすぐられた、これらの貴重な作品群を一挙に観賞できる機会となる。同展覧会の音声ガイドを務める、元宝塚歌劇団・雪組トップスターの女優・水夏希に話を聞いた。「音声ガイドでは、普段見慣れていたロートレックのポスターが実はこんな背景で描かれたということや、描かれた人と人の関係などを詳しく説明しています。見たことのあるポスターの、その時代の空気や生活感、人間関係などが立体的に説明されているので、私も録音しながらとても楽しかったです。色々な芸術やエンターテインメントが築かれていった時代なので、ひとつひとつのエピソードに時代が彩り豊かに盛り上がっていった様子を感じられると思います。」水自身、音声ガイドのナビゲイター経験は初めてだという。「ナビゲーターを務めることになって、とても嬉しかったんです。でも、直接皆さんの耳元で話しをするわけなので、さすがに緊張しました。私、早口なので早くなりすぎないように(笑)このガイドを聞いているあなただけに直接説明します…という気持ちを心がけたつもりです。案内の内容も、途中でセリフ調になったり、当時のロートレックの言葉がちょっと入っていたりで面白いんですよ。コレクターの独白というスペシャルトラックもありますので、これは男声で話しています(笑)。」展示には作品だけでなく、当時のコレクター達に焦点を当てたコーナーも。様々な角度から、19世紀末のパリをうかがい知ることができる。本展覧会は2018年1月8日(月祝)まで。
2017年10月25日ロジェ ヴィヴィエ(Roger Vivier)の2018年春夏コレクションが、フランス・パリで発表された。コレクションはインスタレーション形式で行われ、”ヴィヴィエ レッド”に染まった真っ赤な会場で、新作シューズ&バッグが披露された。なお、発売は2017年12月頃より順次展開予定だ。シーズンアイコンは「ショック ヒール」2018年春夏のロジェ ヴィヴィエを彩るのは、「ショック ヒール」と名のついた曲線的なヒール。個性的で遊び心溢れるシェイプは、大胆で一度見ると忘れられないほど印象に残る。会場と同じ”ヴィヴィエ レッド”のカラーで登場するミュールは、足を通すと、履く者をエレガントに見せてくれる。足の甲を包み込むつま革には、筆記体で書かれたロジェ ヴィヴィエのサインをエンボスしている。フレンチシックに変身「ヴィヴ カバ」の新バッグロジェ ヴィヴィエを代表するバッグ「ヴィヴ カバ」は、フレンチシックな装いで春夏シーズンを彩る。ベースには、ナチュラルなラフィアのキャンバス地を用い、レザーでストライプ模様を描いた。仕上がりは軽やかでフレッシュ、それでいて上品なのでシーンを選ばずコーディネートできそうだ。【問い合わせ先】ロジェ・ヴィヴィエ・ジャパンTEL:0120-957-940
2017年10月14日ロシャス(ROCHAS)の2018年春夏コレクションが、フランス・パリで発表された。今シーズンのロシャスは、アンバランスな優美に浸る。豪華なファブリックと美しい色彩。そしてリボン、ラッフル、花模様…とブランドならではのフェミニンな要素、これら全てが顔を寄せ合うのに、どこか不可思議な魅力に包まれている。原因の一つは、違和感のあるボリューム。ロマンティックなドレスやブラウス。特にドレスは、ノースリーブタイプにベアトップ型、フレアなシルエットにコクーンフォルム。丈もロングやひざ下丈など、様々なバリエーションで揃っている。胸元には、淑女の証のリボンを添えて。女性らしい要素が満点であるのに、完成形はアンチスタンダード。胸下が異様に膨らんでいたり、バックスタイルが驚くほど広がっていたり、想像とは異なるフォルムで顔を出している。そして、コーディネートも”普通ではない”。プリンセス風ドレスにスリムなパンツを合わせたり、ボリューミーなスカートに更にボリューミーなベアトップを合わせたり。ワンピースとスカートといった、個性的な着こなしもある。ライトピンク、パープル、ブルー。鮮やかな色彩が主張し合ったカラーの集合体。力強いグリーン、刺激の強いイエロー、そして光の隙間から現れるシックなブラック。これらが集まれば、カラーパレットだけでもまとまりに欠けるのに、そこに東洋趣味がのる。ジャカードに現れた花模様は、シノワズリを想起させるほどオリエンタルなムードが漂う。また、中国産の縮緬をまねて、ランスで織り出した、クレープデシンもキーファブリックとして登場し、東洋の文化をほんのりと香らせるのだった。
2017年10月13日ヴァレンティノ(VALENTINO)の2018年春夏コレクションが、フランス・パリで発表された。コレクションノートには、ルドヴィーコ・アリオストによるルネサンス期イタリアの叙事詩『狂えるオルランド』の一節と、月と星の物語が綴られている。詩的で優雅で、そして前衛的なシーズン。ヴァレンティノならではのクチュール的テクニックを随所に散りばめながらも、掛け合わせたのはモダンな視点だ。スタートダッシュは特に斬新なもので、PVCで作ったライダースジャケット、大きなポケット付きのフーディジャケット、袖口を大きく開けたタンクトップが続いた。素材、シルエットは現代的であるが、重なるようにのせたスパンコール装飾や、派手になりすぎないソフトな色使いなどがメゾンの品格を香らせる。その後も続くチャレンジングなピース。ジャンプスーツ、ウエストポーチとショルダーストラップが一体となったバッグ、クロップド丈のフルジップトップス。春らしい優しい色味で染められたワンピースは、タンクトップタイプでミニ丈。ポルカトッド柄が軽やかなテキスタイルの上で踊り、襟元にはカラーアクセントが添えられている。足元にはソックスタイプのスニーカーを。一つひとつのピースがまとまり集合体となり、若々しくフェミニン、それでいて上品な新しいヴァレンティノスタイルを築き上げていく。ラストにかけては、ピエールパオロ・ピッチョーリの新しい世界に”ザ・ヴァレンティノ”という優美なドレスを溶け込ませた。おとぎ話のようにロマンティックなドレスのキーワードは花。大小様々なエンブロイダリーが並んだり、オーガンザを花びらのように仕立てたり…表現方法は様々だ。
2017年10月11日ポール & ジョー(PAUL & JOE)は、パリ・ファッション・ウィーク最終日となる2017年10月3日(火)に、2018年春夏コレクションを発表した。今季はメンズモデルも起用し、ウィメンズと連動した新デザインを披露。と同時に、ウィメンズはパンツスーツのセットアップなどのマスキュリンなデザインを揃えている。今季は、爽やかな空気に溢れている。Tシャツやカシュクールトップスはクロップド丈にカットアウトして、パンツはショート丈に。さらりと1枚で着れるものも多く、ワークウェア風のオールインワン、オーバーオール、ワンピースが揃った。夏の一コマを切り取ったプリントも展開。ビーチに並ぶヤシの木や澄んだ大空、別荘のような白い一軒家などが、Tシャツやワンピース、そしてメンズのベストや開襟シャツにのる。ポール & ジョーらしいロマンティックな要素は、真っ白なブラウスで。レースを飾ったり、フリルをあしらったり、襟を丸くしたり、ワンピースに変えてみたり…キュートスタイルの作り方はお手のものだ。フラワーモチーフが今シーズンの鍵となるのだが、その表現方法が様々だった。シースルー素材に描いた小花プリント。ジャケットまたはパンツの上で見られる、プクプクとした立体的ジャカード。ストライプ模様とフラワーを重ねて、インテリアのようなデザインにしたものなど。ハードな印象のレザーライダースにも、大輪の花を散りばめている。
2017年10月07日トム ブラウン(THOM BROWNE)が、フランス・パリでウィメンズの新作コレクションを発表。2018年春夏ランウェイショーが、パリ・ファッション・ウィーク最終日の2017年10月3日(火)に行われた。トムブラウンの物語は2人の少女から始まる。彼女たちが寝息を立てて静かに眠る寝室。その隣の部屋では、彼女たちが見ている夢の世界が広がっていた…。会場となったパリ市庁舎には、豪華なシャンデリアと壁画に混ざり、コロコロ色を変える球体の明かりが灯る。真っ白でぷにぷにとした、2人のエンジェルが登場すると、観客全員を幻想的な世界へと連れていってくれた。広がるのは海の世界だ。ジャケットには貝殻のスパンコール刺繍が、コートやドレスの上には碇のモチーフがのっている。カラフルなシースルードレスの背中にはタコが張り付き、手足を肩へ腰へと伸ばしている。Vネックのニットトップには、リボンテープを海藻のよういくるくると巻き付け、その間を泡のようにスパンコールが飛び散らせた。ドレスはマーメイドタイプで、オーガンザが幾重にも重なりその上をパールが転がるようにプリントされ”海の女神”のよう。トム ブラウンのアイコン・テーラードにも魔法のスパイスを。直線的なカッティング、シルエットは曖昧になり、裾がフレアになったり、身頃の一部分が丸みを帯びたり、アーム全体がぷくーっと広がったりして夢のような形になっている。色とりどりの花々で覆われた、ボリューム満点のジャケットもある。ボトムスはすべてお尻の下あたりまで落ち、アームクリップのようなもので留めて。シースルー素材で作ったチェック模様、小さな小花が並んだディテール、優しく伸びるリボン。可愛らしい要素がドリーミーな気持ちにしてくれると、伝説の生き物・ユニコーンがラストに登場した。朧気な色みのボディから伸びる大きな金の角と優しげな表情。まるで、おとぎ話の中に身を投じたような夢のようなショーだった。
2017年10月07日アニエスベー(agnès b.)の2018年春夏コレクションが、パリ・ファッション・ウィーク最終日の2017年10月3日(火)に発表された。今季はフレンチシックなムードを残しつつも、若々しいテイストにシフト。カジュアルウェアと鮮やかなカラーを散りばめて、フレッシュに仕上げた。スクエアネックのワンピースやパンツスーツといった、アニエスベーらしいクラシカルウェア。そこに加わるのは、日本のストリートでも人気のあるブランドロゴTを筆頭に、スウェットフーディ、スタッズ付きのキャップといったストリートの要素だ。ロゴTシャツはメッシュTシャツのインナーとして、またはタンクトップ型になりスカートの上に重ねたレイヤードピースとして活躍。ブラック&ホワイトでまとめたスタイルは、パンクのテイストも感じさせる。また、チノパンやオーバーオール、ポケット付きシャツなど、ワークウェアとの起用も今季らしい。ファブリックはリネンやコットンなどが多く、ラフな印象。新しさと言えば、軽さのあるレザーがポイントに。アニエスベーのアイコンである、たくさんボタン並んだカーディガンやレギンスになって登場した。毎シーズン様々な風景を捉えたプリント。今季はパリの街のアイコンであるエッフェル塔や広大な田園風景、海鳥が集まる海岸、澄んだ青空などが切り取られた。また、万華鏡のような幾何学模様、安全ピンモチーフなど、ポップなプリントも多数。チェック柄、丸や四角を組み合わせたグラフィカルな模様と交わり、リズムのあるコレクションへと導いている。
2017年10月07日アクネ ストゥディオズ(Acne Studios)の2018年春夏コレクションが、フランス・パリで発表された。今季、クリエイティブ・ディレクターのジョニー・ヨハンソンが関心を寄せたのは、ファッションの外の世界。今シーズンを一言でいうと個性の爆発、それくらい1つ1つのピースに独自性があり、パワーがあり、特徴がある。ミラーパーツのようなギラギラとした光沢と、サーフルックで見かけるような蛍光色。フォーマルとカジュアル、男性性と女性性。70年代のようなエッセンスと現代のストリートに溶け込むモダンさ。共通項のないもの同士が集い、”悪趣味ギリギリ”な攻めのコレクションを築き上げる。パンツスーツはゆったりとしたサイズ感で、肩もずり落ちアームは垂れ下がり、メンズ服を着たときのようなルーズなシルエット。カラーはミントグリーンにオレンジのボタンと刺激は強め。交わるパイソンのミニスカートや大きな襟のサテンシャツは、70年代のエッセンスを感じさせる。また、ミラーボールのような輝きを放つビーズ、ポケットでジャラジャラと動くネジのようなシルバーパーツなどを筆頭に、デコレーションは充実。ブランドのアイコンであるデニムパンツも、スパンコールで埋め尽くされて、カジュアルな雰囲気とは一線を画している。パスポートのスタンプを散りばめた半袖シャツたタイトなブラトップは、シアーな素材で仕上げて。今季は素材にもこだわり、細やかにアレンジしたモデルが多数。プラスチックのように見える生地も、本当はデニムで上から特殊な加工を施したものだ。
2017年10月06日ビューティフルピープル(beautiful people)の2018年春夏コレクションが、フランス・パリで発表された。今季のテーマは「MAKE LOVE」。今季、デザイナーの熊切が行ったのは、異なる2つのものを融合させて一つにすること。惹かれ合う男女が繋がるように、相反するふたつのものがひとつになる瞬間と完成図を表現する。プレゼンテーション形式で行われたショーでは、会場中央にモデルとフィッターが登場。真ん中でカットアウトされた2つの洋服を持ち出し、ファスナーを上げたり下ろしたり、ボタンをつけたり外したり、リボンを結んだりほどいたり。そんな手作業を繰り返しながら、2つのワードローブが綴るラブストーリーを紹介する。実験的でユニークな仕掛けのウェアではあるが、ベースデザインはとてもシンプル。ボリュームスカート、ジャケット、ノースリーブドレス。素材にはコットンやシルクを使い、カラーは黒やグレーなど落ち着いたパレットを基調とした。パリデビューとなった昨シーズンとは変わり、和の要素も消えている。トレンチコートとライナー、デザイン違いのふたつのドレス、ショートブルゾンとテーラードジャケット。異なるアイテムが交われば、色柄も同時に一緒にになり、黒とグレー、花柄とチェックが溶け合っていく。プレゼンテーション形式で着付け方を見せてくれているのに、その交わり方は非常に曖昧だ。どこまでがどちらの洋服であるかの境界線を決めることができないほど、テキスタイルが右往左往している。その複雑さに変わり、デザインがとてもシンプルなため、完成した姿はすっと心に馴染む。
2017年10月04日ケンゾー(KENZO)は、パリ・ファッション・ウィーク2日目の2017年9月27日(水)「メメント2(Memento No2)」コレクションを発表した。ケンゾーの創立者・高田賢三への功績に尊敬の意を掲げ、現デザイナーのキャロル・リム & ウンベルト・レオンがモダンに蘇らせるメメント第2弾は、東洋のエッセンスとアメリカ素材を融合させた、1986年のKENZOジーンズがインスピレーション源。デニム素材はもちろん、アーカイブから高田を象徴するタイガーがモチーフの「バンブータイガー」、そして竹にフォーカスした「バンブーストライプ」の2プリントに着目し、クリエーションを進めた。まず題材となったのは、夏の定番水着、そして開放感溢れるハワイアンプリントの2つだ。そこにアメリカ人から見た日本の要素が加わり、新しいクリエーションが生まれる。着物のディテールや腰を巻くラップベルト。和の要素が鮮やかなプリントシャツやドレスにのっていく。アーカイブプリントから着想を得て、ハワイアン模様にタイガーとバンブーを登場させた。グリーンやピンクが鮮やかに顔を出すプリントはスイムウェアにし、シャツはあえて褪せた色にしてヴィンテージライクに仕上げた。KENZOジーンズの基本ファブリックであるデニムは、藍色とほんのりダークな赤色・サムライレッドにアレンジ。メンズはボトムスを、ウィメンズはハイウエストジーンズとワークウェアを作った。さらに、これらのジーンズにバンブープリントをあしらったオーバーオールも展開する。これは、ジャンプスーツを数多く出した高田のアイデアからだ。小物ラインからは、アクティブなデザインを。PVC素材で作ったバックパックとキャップ、そして身軽に動けるウエストポーチを提案。バッグには、高田のコレクションを想起させるブランドロゴのタグをプラス。さらに、ビーチシーンにもぴったりなサンハットまでも。タイガー&バンブーモチーフミックスのショートパンツと合わせれば、夏の装いは完璧だ。
2017年10月04日