カルヴェン(CARVEN)の2018年春夏コレクションが、パリ・ファッション・ウィーク3日目の2017年9月28日(木)に発表された。新クリエイティブ・ディレクターに、セルジュ・ルフューを迎えて初めてのショー。そのフレッシュさを体現するように、会場にはパリ市内の大学FACULTE DE JUSSIEUが選ばれた。新生カルヴェンの印象は、スポーティな要素とワークテイストが盛り込まれていて若々しい。また、ウェアラブルであることがデザインの念頭にあるようで、都会に溶けこみやすい程よいデイリー感がある。統一されているのは、アシンメトリーなシルエット。前は短く後ろは長く、または反対のフォルムがほぼほぼ全てのピースに落とし込まれた。トップスに関しては、8の字のような凹凸が多く起用され、丸みのあるアームやショルダーに対して、ウエストはキュッとタイト。ギャザーを寄せたり、ベルトを配したものもある。アイテムは、プリーツスカートやノースリーブワンピースなど、女性のクラシックウェアを基調に。そこにクロップドタイプのキルティングダウン、ワークジャケット、ラガーシャツなどが組み合わされる。気の利いた繊細なディテールも印象深い。シャツに部分的に描かれたイラストや、キャラクター風のワッペン。スカートやパンツには、フリンジ、パールなどを使った立体的な刺繍がランダムにあしらわれている。若々しい感性から、ポップな模様も生み出された。鳥やアルファベットをモチーフにしたプリントは、思わず見惚れてしまうほど可愛らしい仕上がり。ただ、色使いがカーキやベージュ、ブラウンなど落ち着いているためか、主張は強くなくひっそりと潜めているような印象だ。
2017年10月03日アンダーカバー(UNDERCOVER)の2018年春夏コレクションが、パリ・ファッション・ウィーク4日目の2017年9月29日(金)に発表された。テーマは、2つの顔を持つ「JANUS」。共通項を持ちながらも対照的な要素をファッションを通じて表現する。演出は非常にドラマティックで、ほぼ同じ背丈のモデル2人が1組になり”双子ルックコーデ”のまま手を繋ぎながら会場を回った。相反するもの、象徴としてリバーシブルウェアを魅力的に映し出した。ショーの始まりはとてもフェミニンで、ワンピースにソックスがユニフォーム。ミニ丈、フリル、フレア、リボン。少女趣味のルックが並んだ。彼女たちは、バッグ、シューズ、ヘアアクセサリー、ピアスまで一緒で、片方の襟がめくれていれば、もう片方の襟もめくられるほどそっくりさんだ。違うのは、カラーリングと洋服の上にのった模様、モチーフなど。白い雲が浮かんだ朝の街と星が瞬く夜の街。人々の下に根を張る木の幹と青々とした草木。と、物語性のある対局のものを見せ、観客のイマジネーションをくすぐる。ロリータチックなムードから、男性性・ダーク・ゴシックといった要素が並ぶ世界へトリップ。転換の火付け役となるのは「CINDY SHERMAN」プリントの登場だ。彼女を映した、モノトーンのプリントドレス、ベアドレスの反対には、唇やリンゴ、黒猫を象ったビジューモチーフがいっぱい。そこからは、涙を流した瞳と血のような鮮血の赤、「LOVE ANIMAL」と「HATE HUMAN」のロゴ対比、とメッセージ性の強いデザインが強調される。そろそろフィナーレかというタイミングには、サプライジングな演出が。ライトブルーのミニドレスにハイソックスを着たモデルが5組。ただ、それぞれ左側の子だけが赤い糸状のアクセサリーを身に着けている。よく見ると、二人はそっくりで本物の双子を登場させたようだ。表の顔と裏の顔、二つ同時に並んで真っ赤な装飾を加えれば、どこか”2つの顔”は狂気的な感じに映る。
2017年10月03日イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)の2018年春夏コレクションが、パリ・ファッション・ウィーク4日目の2017年9月29日(金)に発表された。荒々しい大地の割れ目、太陽の光を浴びた溶岩、透き通った氷河。何万年もの時をかけて生まれた、アイスランドの豊かな自然が今シーズンのインスピレーション源だ。テーマは「A Piece of Memory-記憶のカケラ-」。今シーズンは、オリジナルテキスタイル「スチーム ストレッチ」が、進化を遂げる。折り目をあらかじめ織り込み、蒸気で縮めてる作るこの素材を再びフラットに戻した。こうすることで、プリーツの割れ目からベースの生地が覗き、これまで見たことのない新しい表情に出会うことができる。ショーの始まりは、この進化した「スチーム ストレッチ」を紹介するべく、ダンサーたちの前衛的なダンスと共に。バルーンシルエットやフレアなトップスなど、フォルムの異なる服を纏ったダンサーは、ダンスで身体をぐっと伸ばすと同時に、テキスタイルにも圧をかける。すると、先まで黒の中からほんのりと顔を出していたベースの白が、このストレッチ効果によって大きく現れるようになる。コレクションピースでは、アイスランドの風景を生地にプリント。そのため、モデルたちの歩みに応じて、海の青や溶岩の茶など、広大な自然を思い起こさせる豊かな色彩が顔を出していた。特殊なのりをプリントして高温で膨らませた「ベイクド ストレッチ」のドレスも同様に、アイスランドの風景をおぼろげに映し出し、遠い地への想いを搔き立てる。今季は、プリーツ素材だけでなく「キューブ(CUBE)」という名のテキスタイルも登場した。異なる素材を格子状に張り合わせたこの生地は、ランダムに隣合う色を変えることでまるでアートピースのような仕上がりになっている。
2017年10月03日ラコステ(LACOSTE)が85周年を機に再びパリへ。14年続いていたアメリカ・ニューヨークでのコレクション発表を辞め、2018年春夏よりパリへ帰還する。アニバーサリーショーは、パリ・ファッション・ウィーク2日目の2017年9月27日(水)に発表された。タイムレスでヘリテージ。創業より大切にしてきたキーワードに、デザイナーのフェリペ・オリヴェイラ・バティスタがメスを入れる。過去のコレクションを改めて見直し、軸となるのはスポーツ着想のアイデアと決めた。そこにモダンさ、ストリートへの溶け込み、若年層にうけるフレッシュさ、定番のリデザイン…といくつかのキーワードを掲げて、新たなラコステワールドを築き上げる。新生ラコステを彩るのは、デイリーワードローブの起用。ウォッシュ加工をしたデニム、チェーン付きのクラッチバッグ、ビックサイズのアイウェア、女性らしいパンプス。スポーツシーンでは見れらなかった、ファッショナブルなピースが今季の基軸を担う。ワニロゴのアイコン・ポロシャツは、スリット入りのラフなドレスに転換。また、ウエストラインに波打つボーダーラインを添えてモダンにしたものもある。同じくワニロゴのニットは、サイズ感をゆったりとさせ、アームを長く。カーディガンは、ボタンをアレンジ。コインのような大きなサイズにして全て金色ボタンに変換させた。ストリートを意識した現代化。すべてに共通するのはその指向性であるが、随所に散りばめらたプリントだけはヘリテージをフル活用した。ラコステを象徴するワニ、テニスボール、ポロシャツ、メガネ。全てのモチーフは、ラコステのこれまで歩んできた軌跡に繋がる。
2017年10月02日ピエール・エルメ・パリ(PIERRE HERME PARIS)から、秋の味覚がたっぷり詰まった華やかな2017年オータムコレクションが登場。ピエール・エルメ・パリ 青山、ホテルニューオータニ、ザ・リッツ・カールトン京都および公式オンラインブティックのみで展開される「ムーンケーキ(Mooncakes)」シリーズは、夜を象徴する「月」にインスピレーションを得て創作された月餅(ムーンケーキ)。これまでパリと香港で毎年発売され、多くのファンを持つ同商品がいよいよ日本でも販売スタート。今年のフレーバーは、チョコレート風味のビスキュイとショコラノワールの「プラリネ エ ショコラ」、フランボワーズ&ローズのビスキュイとライチの「イスパハン」、アーモンドとバニラ風味の「アンフィニマン ヴァニーユ」、ユズコンフィと抹茶風味の「テベール エ ユズ」の4種類。4個詰合わせ(3,600円)と8個詰合わせ(7,000円)が展開される。販売期間は10月4日まで。同じく、今年初登場となる「ハロウィン(Halloween)」シリーズからは、マカロンやカボチャのマフィン、タルトがラインアップ。3つのフレーバーのマカロン(カボチャ、ショコラ、マロングラッセ)を2個ずつ詰め合わせた「ハロウィン」(2,600円)は、ハロウィンパーティーの愉快な雰囲気をイメージした限定ボックス入り。10月31日まで販売中。その他、パンプキンクリームとパンプキンシードのチュイールをあしらった「タルト オ ポティロン」(600円)と、パンプキン風味のマフィン「マフィン オ ポティロン」(450円)が登場。販売期間は10月1日から31日まで。同シリーズは、全国のピエール・エルメ・パリ直営ブティック、ホテルニューオータニ、ザ・リッツ・カールトン京都および公式オンラインブティックで取り扱う。(※マフィンのみ青山店限定)さらに、定番商品のマカロンにも10月1日から、実りの季節にぴったりのフレーバー6種(1個/280円)が仲間入り。アールグレイ、マロングラッセ、洋梨、リンゴなど、しっとりと落ち着いた味わいがそろう。また、2017年秋限定商品として、6個詰合わせ(2,400円)、10個詰合わせ(3,500円)、15個詰め合わせ(5,200円)、40個詰め合わせ(1万4,000円)も展開。全国のピエール・エルメ・パリ直営ブティック、ホテルニューオータニ、ザ・リッツ・カールトン京都および公式オンラインブティックでの取り扱い。
2017年10月02日ヴァレンティノ(VALENTINO)2018年春夏コレクションが、日本時間2017年10月1日(日)24:00より、フランス・パリで発表される。ファッションプレスではその模様をライブ配信。2017‐18年秋冬コレクションは、80年代にムーブメントを起こしたデザイナー集団・メンフィスからインスピレーションを得て、相反するものを結びつけ、一つのピースに形成することをテーマにしたコレクション。鮮やかな色彩、有機的な形状、キッチュなモチーフを並べ、様々な要素が一つにまとまっている。フリルや刺繍などフェミニンな要素に混ざって登場する、幾何学的なパッチワークやポップな手のモチーフ、数字ロゴが印象的だった。パリからリアルタイムで届く、最新コレクションに注目したい。【詳細】ヴァレンティノ 2018年春夏コレクション開催日時:日本時間 2017年10月1日(日)24:00現地時間 2017年10月1日(日)17:00
2017年10月01日ベン・タバニティ・アンレーベル・プロジェクト(BEN TAVERNITI UNRAVEL PROJECT)は、ブランド初のランウェイショーをフランス・パリで開催。パリ市内のパレ・ド・トーキョーで、2017年9月27日(水)に発表した。ストリートのエッセンスとグランジのムード、そしてちょっぴりセクシーさも取り入れたベン・タバニティ・アンレーベル・プロジェクトは、アメリカ・ロサンゼルス発祥の新進気鋭ブランド。ウィメンズから立ち上げ、現在はメンズコレクションも手掛けているという。そんな彼らのデビューショーは、スクリーンを使った演出から。映画館さながらのビッグスクリーンに映る「UNRAVEL」のロゴ。ズームアップしカメラが寄ると、「UNRAVEL」は炎を上げて燃えた。その横で始まるDJパフォーマンス。ロサンゼルスから飛び出してきた開放感とリミックスされた音楽がパリの夜と交わり独自の世界を築き上げていく。そんな会場のミックス感は、コレクションピースにも落とし込まれた。ショーのキーワードは解体とドッキングだ。ホワイトのデニムジャケットは、どこでカットされたかもわからないほど幾何学的に切り込まれ、同色のスウェットパーカーと融合。アームの途中からはスカジャンのような異素材が顔を出し、原型をはっきりと認識することは困難だ。男性性を代表するテーラードジャケットは左半分を残して、右半分はラペルだけ。そこにチュールのドレスを合わせてフェミニニティと溶け合わせる。だたし、ウエストにはボクシングパンツのようなゴムリブを添えてあるので、スポーツの要素も同時に差し込まれているのだが…。デニムジャケットは肩から羽のようにホワイトチュールが飛び出し、新しいドレスルックへと様変わりしている。彼らが面白いのは、完成品同士の組み合わせや素材をアタッチしたリデザインだけでなく、きちんと製品になった商品もカスタマイズピースとして扱っていることだ。シャツは背中に張り付くように縫われフレアなシルエットを作る火付け役に。ノースリーブベストの上には、脱ぎ掛けのようなテーラードジャケットが当てがわれて何かの殻のような佇まいになっている。
2017年10月01日メゾン マルジェラ(Maison Margiela)の2018年春夏コレクションが、パリ・ファッション・ウィーク2日目の2017年9月27日(水)に発表された。「日本航空より上海から東京へご出発のお客様にご案内いたします。東京行き、○時〇分発、○○便をご利用のお客様は〇番ゲートよりご搭乗を開始致します。」―誰もが一度は耳にしたことはある空港のアナウンス。架空の発着便そして優先搭乗の案内音が、今季のメゾン マルジェラを彩るサウンドだ。日本語、英語、中国語。順番に響き渡るアナウンスオンは全く別の空間へトリップしたような気分にさせる。空港を題材にしたユーモラスなアイデアは、ショーピースにも落とし込まれた。預け荷物用のタグが、襟元、ストラップに取り付けられている。バーゴード付きタグは寄せ集めて、パッチワークスカートや帽子に変幻。ネックピローやアイマスクも登場し、モデルが小脇に抱えた新アイコンバッググラム・スラム(‘Glam Slam)は、枕のようにふかふかだ。ウィットに富んだ演出のもと展開されているが、クリエーションのベースは、先に発表された2017年秋冬アーティザナルコレクションであろう。「ニュー・グラマー」がキーワードの同コレクションで目にした、ヌードカラーのトップス、細かいプリーツをかけたシルクオーガンジーなどが再びランウェイを訪れる。伝統的な赤いライディングジャケットはビスチェに、ジャガードのバスローブはイブニングドレスへ。しかし、やはりグラマラスを直接的に打ち出すわけではなく、ブラトップやベアトップはチェック柄ジャケットやワンピースの上にレイヤード。ベアドレスは、メゾン マルジェラらしい「解体」のアイデアでトレンチコートを用いて製作した。また、トランスペアレントな素材も一躍を担う。トレンチコート、ショートジャケットなどに形を変えたシースルー素材は、服の内側を透かしみせ、ベールに包まれた肌や、曖昧に浮かび上がるインナーは、官能性へのイマジネーションを深く広げる。服の真髄を魅せる”デコルティケ”の手法は、今季もクリエイティブ・ディレクターのジョン・ガリアーノを手助けする。シルエットを形作る、重要な部分だけが露わになったドレスは、クリノリンのようであり、その上からビジューやフェザー、スクエア型のミラーパーツでデコレーションされている。
2017年09月30日アンリアレイジ(ANREALAGE)の2018年春夏コレクションが、パリ・ファッション・ウィーク1日目の2017年9月26日(火)に発表された。テーマはPOWER=力。「力を見る。誰も見たことのない服の力。力を着る。誰も着たことがない服の力。服に力を。」デザイナーの森永邦彦は、ショーの前メッセージをくれていた。パリ左岸のPalais des Beaux-Artsで行われたショーは、真四角な空間に直線的なランウェイ。アンリアレイジにしてはシンプルな空間が今季の舞台のようだ。先陣を切って現れた、メッシュ地のドレス。華美な装飾はないが、アームの膨らみと重量感、そして何よりぐるぐるに巻かれたテープが目に付く。メッシュだけでなく、シフォンのワンピースやアンリアレイジロゴ入りのTワンピース、スウェットパーカードレスなど、素材・シルエットを変えて様々なドレスが続くが、ぐるぐる巻きのテープは継続的に起用されている。このテープが時間と共に変化する。アンリアレイジロゴ入りリボンへの変幻を境に、テイストも変化。比較的ガーリーな印象だったコレクションは、スポーツシックへと転換され、クロップドパンツ、フルジップトップス、フード付きジャンパー、トレーニングシーンで活躍するウェアが並んだ。と同時に、身体中に巻きついていたテープは解き放たれ、星のような形を作ったりデコレーションとしての役割を果たすようになる。テープに新しい機能を見つけた後は、再びライトな素材で作ったガーリードレスへと興味関心を戻す。次々にカラフルなテープを使って装飾を。あるいは、肌に直接ジオメトリックな模様を描いてインナーのような役割に。アーム部分は、テーマである”パワー”を象徴しているのか、たっぷりと膨らみそして広がり、ストロングな印象を観客に植え付けていく。”カンカンカンカン”ー高音の音が鳴り響くと同時に場内はライトダウン。同時に暗闇から、発光したテープのみのシルエットが浮かび上がった。そうぐるぐる巻きテープの正体は力を加えることで発光する「応力発光」素材。歩いていたモデルたちも、ランウェイ上で屈伸をしたり、腕を曲げ伸ばしたり。こうしてテープまたはテキスタイルに力を加えると、服全体やテキスタイルが光輝き、新しいファッションの形を作り上げていた。
2017年09月30日ディオール(Dior)の2018年春夏ウィメンズコレクションが、フランス・パリで発表された。今季の起点となったのは、ニキ・ド・サンファル。ラクダの背中に乗った姿、そして芸術家と活動する前のこと、モデルとして活躍した時代。さらに、かつてディオールを引っ張ていたマルク・ボアンと親しい友人関係を示すもの。それらの時代を切り取った写真が、今季のクリエーションのインスピレーション源となる。象徴として取り入れられたのは、ニキ・ド・サンファルの代表作の一つ「Nana」。フランス語で女性のことを差す”ナナ”を名に持つ作品は、とにかく鮮やかな色彩がポイントだ。それら溢れんばかりにカラフルなパレットは、レースやシルク、レザーと交わり、ファッションとして現代に飛び出す。そして、もう一つ「タロットの庭」と呼ばれる作品。鏡のようなキラキラとしたパーツを寄せ集めた、トスカーナにあるこの作品もファッションへと変化を遂げる。洋服は、マルク・ボアンの時代からヒントを得て、60~70年代の要素をふんだんに。ディオール史上”最も大人しい”デザイナーとも呼ばれていた彼だが、女性の日常着を多数提案した影の立役者。特に、ミニドレスとフロントオープンのスカートは、マリア・グラツィア・キウリに大きな影響を与えた。ニキ・ド・サンファルの作品から飛び出した色々は、ミニドレスの上に姿を現す。「Positive」のロゴやモンスター風のキャラクター、鮮やかなガラスビーズがファッションに独自性をもたらす。また「タロットの庭」のミラーバーツもドレスへと着地。作品のイメージそのものがテキスタイルの上で花を咲かせる。ディオールのアイコン・バージャケットは、ニキ・ド・サンファルのピストルで撃って絵具の色を決める”射撃絵画の手法”から着想して、幾何学的な色使いで登場。マリア・グラツィアになってシーズンを飛び越えて登場している、シースルースカートは、今季マルク・ボアン風のフロントオープンスタイルで、様々なレイヤードが楽しめる。バリエーション豊富な小物、アクセサリーを展開するマリア・グラツィア。暖かな夏の提案として、今季はカジュアルに持てるブックトートを提案している。
2017年09月29日ジバンシィ(Givenchy)は、元クロエ(Chloé)のクレア・ワイト・ケラーを新アーティスティック・ディレクターに迎えて初となる2018年春夏ウィメンズコレクションをフランス・パリで発表。今季は初めてメンズウェアとミックスして新作を披露した。彼のジャケット、彼女のシャツーコレクションノートに書かれたこの言葉。クレアが作る新作は、メンズとウィメンズが呼応するように寄り添った、まとまりのある印象。ウィメンズはショルダーラインを大きく広げ、メンズは反対にストレートなラインに。同時に見ると、このショルダーメイクによってどちらもシャープな姿に映る。新しくジバンシィに加わった要素と言うと、英国文化のエッセンスだ。トレンチコート、そしてUKロックのアイデアから、稲妻モチーフが起用され、プリーツスカートの上にプリントされている。また、リカルド・ティッシの時代には見られなかったが「4G ロゴ」が復活。ブランド名のGが4つ並んだこの印象的なマークは、ジャケットやコートのボタンなどに用いられている。ボーダーのロゴ入りTシャツやデニムパンツなど、カジュアルな装いが現れたかと思うと、クラシックなミニドレスが交わる、そんなリズムのある進行。新しいアイコンとなるサブリナドレスは、重なるプリーツの狭間にレースをあしらった、女性らしいディテールが光るものだ。新バッグはGV3。名前には、クチュールが始まったオフィスの番地から「3」を起用したという。ミラー仕上げの’G’型留め具がポイントでウエストポーチタイプも展開される。
2017年09月25日パリのコスチュームジュエリーブランド「アガタ パリ(AGATHA PARIS)」より秋の新作「アーティ」コレクションが登場。2017年9月20日(水)より、全国のアガタ店舗にて発売される。今秋は、“色彩の魔術師”と呼ばれた20世紀を代表するフランス画家アンリ・マティスを思わせる鮮やかなカラーリングや、アメリカの彫刻家 / 現代美術家であるアレクサンダー・カルダーが発明した動く彫刻「モビール」のデザインを取り入れた、ユニークなアクセサリーを展開。バングルやカフブレスレット、ピアス、チャームネックレス、ロングネックレス、そしてブローチなどが勢揃いする。カルダーが作成した「モビール」のモチーフをあしらったバングルは、ゴールドをベースにブルー×コーラル、シルバーをベースにバーガンディーxダスティピンクと、きれいな色合いが特徴だ。腕元を華やかに演出してくれる。さらに、マティスの絵画でよく見られるリーフモチーフを用いた、しなやかに揺れるピアスやネックレスも登場。軽やかで動きのあるアイテムは、シックな秋の装いに遊び心を加えてくれそうだ。目の前に迫る秋に向けて、現代アートにインスパイアされたアクセサリーをチェックしてみては。【詳細】アーティ コレクション発売日:2017年9月20日(水)価格帯:6,000円〜13,000円取り扱い:全国のアガタ店舗【問い合わせ先】アガタジャポン株式会社TEL:03-3769-6708
2017年09月15日夏野菜の代表のひとつズッキーニ。色鮮やかな深い緑色に、煮ても焼いても揚げても美味しいという万能さは忙しいママの強い味方ですよね。今回は旬のズッキーニと赤パプリカを使った、見た目にも夏らしいあんかけレシピのご紹介です。揚げた春巻きの皮のパリパリとした食感がまたクセになること間違いなし。もちろん、ごはんにかけても相性抜群です。■ズッキーニのパリパリあんかけ調理時間 25分 1人分 229Kcalレシピ制作:mami daikoku<材料 4人分>ズッキーニ 1~2本赤パプリカ 1個鶏ひき肉 150g ショウガ汁 小さじ2春巻きの皮 10枚<合わせだし> だし汁(※) 400ml 酒 大さじ3 みりん 大さじ4 しょうゆ 大さじ3<水溶き片栗> 片栗粉 大さじ1 水 大さじ3サラダ油 大さじ1揚げ油 適量(※)だし汁の作り方はこちら↓をご参照ください。<下準備>・ズッキーニは両端を切り落とし、1cm角に切る。・赤パプリカはヘタと種を取り、ズッキーニの大きさに合わせて切る。・鶏ひき肉にショウガ汁をからめておく。・春巻きの皮は幅1cmに切る。・<水溶き片栗>の材料を混ぜ合わせる。・揚げ油を180℃に熱する。<作り方>1、180℃の揚げ油で春巻きの皮を色よく揚げ、油をきって器に盛る。2、鍋に<合わせだし>の材料を入れて強火にかけ、煮たったら少し火を弱めて鶏ひき肉を加え混ぜる。アクを取りながら鶏ひき肉の色が変わるまで煮て、<水溶き片栗>を加え、トロミがついたら火を止める。3、フライパンにサラダ油を中火で熱し、赤パプリカ、ズッキーニを炒める。焼き色がついたら(2)に加えて混ぜ、(1)の揚げた春巻きの皮の上にかける。水溶き片栗粉は火を入れすぎるとトロミが流れてしまうので、熱を加えすぎないようにしましょう。
2017年07月31日ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)の2018年春夏コレクションが、2017年6月22日(木)にフランス・パリで発表された。今季のカラーは、ドリス ヴァン ノッテンがもつ美しさ、優しさ、儚さ、強さ、色気……全てを表現している。ランウェイで移り変わる色味はくすみがかったものから明瞭なものまで様々。控えめながらも時折主張的に映る。色彩の遊びには、規制のないシルエットをベースとし、より自由奔放にコレクションを創り上げる。ボックス型のジャケット、ドロップショルダーのニット、コンパクトなシャツ、そしてロング&リーンなコート。一方、ボトムスはショート、ハーフ、ロングと長さのバリエーションに加えて、クロップド丈のテーパードだったり、股上の深いナードなワイドストレートだったり、細やかにバランスが調整されている。ドリス ヴァン ノッテンらしいフローラル柄やボタニカル柄は、色に負けじと種類が豊富。荘厳な柄の中には、ヤシの木を描いたハワイアンモチーフも登場している。と言ってもこの世界に入れば、通常はハッピーなイメージの柄が、一目見ただけでは分からないほどクラシカルな雰囲気を纏っている。幾何学模様やチェックなど柄同士を合わせても、あるいは上品なシルクとエッジィなデニムを共存させても、ぶつかることなく、派手になることもなく、むしろ自然と溶け合っている。毎シーズン少しずつ姿を変えるエンブロイダリーが唯一といっていいほどの装飾で、コレクションの中に決して特異なものはない。しかしながらそのバランスが絶妙で、いつの間にかここにしかない空間が完成している。
2017年06月30日ケンゾー(KENZO)の2018年春夏コレクションが、パリファッションウィーク最終日の2017年6月25日(日)に発表された。5日間にわたって開催されたパリコレクションもついに最終日。ラストショーはケンゾーだ。今シーズンもメンズ・ウィメンズ統合で発表。そのシチュエーションを活かし、今回は坂本龍一の生まれ変わりである男性と山口小夜子の生まれ変わりである女性の出会いを描いたという。サイケデリックなモチーフは、70年代~80年代の2人が若かった当時を想わせる。メンズではテーラードの打ち出しからはじまり、様々な色柄を乗せてスポーティーなニュアンスを匂わせた。特に、顕著に表れたのはモーターサイクルのテイスト。ジャケットはパッチワークでポップに表現し、シャツはまるで架空のチームを想わせるロゴ入りだ。ボトムスは一貫してハイウエストで提案している。フォーマルでもタックによって大きく膨らんだペグトップ・パンツや、インパクトのあるテキスタイルは緩いシルエットのハーレム・パンツを合わせるのが、今シーズンのムードらしい。一方ウィメンズでは、エッジィなスタイルをグラマーなドレスを中心に表現している。光沢のあるドラスティックなワンピースは、フリルやラッフルをあしらい、シアーなブラウスをプラス。まるでトルネードのようにあしらわれた波打つディテールの存在感は大きく、ドレスをより躍動的に見せてくれる。ストライプは、自由気ままに洋服を走り抜け、シースルーの素材でセンシュアルなテイストも加味する。それらはまさしく、山口小夜子の繊細さと力強さをそのまま見ているようでもある。2人の出会いに際して登場したポップな花柄は、セットアップで提案。そして、独特のペイズリー柄、斜めにも縦にも走るストライプ、立体的な絞りのプリーツ。多彩なテキスタイルは、組み合わせることでより一層、パワーをみなぎらせている。
2017年06月29日ポール・スミス(Paul Smith)の2018年春夏メンズコレクションが、パリファッションウィーク最終日の2017年6月25日(日)に発表された。思う存分、海の世界を繰り広げた今シーズンのポール・スミス。海中の魚やサンゴ、それから浜辺の景色を、大胆に、そして時に繊細に落とし込んだ。海の世界はテーラードから始まる。ネクタイやショルダーバッグ、ベルトといった小物にはマグロのプリントがのせられた。一見いつも通りのセットアップは、裏地が海中の景色。時間を経てオープンカラーのシャツに夜の海辺が映し出され、いよいよリゾートシーンの演出が熱を帯びてくる。カラーパレットは海で見たサンゴのようにカラフルに。グリーンのシャツ、オレンジのスラックス、それからピンクのショートブーツ。楽しげな海の世界は、ラペルの精緻な刺繍によって繊細に描かれる。幻想的な海の中は青だけじゃないと、ポールスミスお得意のテーラードが教えてくれた。そのハッピーな色使いは加速を続けているが、足元はビーチサンダルやエスパドリーユが基本。今回のテーマをより色濃くすると同時に、ラグジュアリーなリゾートスタイルにポップで軽快なムードを流し込んだ。
2017年06月29日アン ドゥムルメステール(ANN DEMEULEMEESTER)の2018年春夏メンズコレクションが、2017年6月23日(金)にフランス・パリで発表された。儚く切ない。それでいて、軽やかで華やか。今シーズンはブランドらしいそんな空気感をスリットやレイヤーで感じさせる。ジャケットやガウンは、後ろが羽のように背中心で分断されている。幾らかに別れたリネンやシルクの繊細な素材を風にのせ、伸びやかなシルエットと、布の重なりを表現する。シアーな素材のレイヤードは肌と楽しむ。それによってセンシュアルな雰囲気がそこはかとなく流れてくる。一方で、個性の強いファブリックは、春夏らしさを強調している。極細の糸で編まれたニット、ピンク色のアイレットレース、編み上げたチェーン、タイダイ染めのような模様、なめらかな薄手のナッパレザーなど、ある時は力強さを求め、またある時はフェミニンを求める。中性的な装いは、意外にもたくさんの表情をもつ。今季のスタイリングは、ラフ、ルーズといった言葉が似合うだろう。緩いワイドパンツは前明き部分がアシンメトリーで、さらにボタンは止めていない。ガウンやシャツは肩を落として気だるく、しかしながら気品を残して着こなしている。
2017年06月26日クリスチャン ダダ(CHRISTIAN DADA)の2018年春夏コレクションが2017年6月23日(金)にフランス・パリで発表された。今回のクリスチャン ダダは、ものが朽ちるということをデザインに転換している。デニムの裾は切りっぱなしだし、ニットはツギハギや糸のほつれが見られる。レザーはさながらビンテージ。そして、パッチワーク状のテキスタイルは、立体感があるとともに、同じ柄でも一枚一枚表情が違う。時を重ねればもっと、その違いが感じられそうだ。激しい装飾は、そういった奥ゆかしいデザインよりわかりやすく目立った。ビーズをぎっしり配したパンツは歩くたびにシャラシャラと音がなるほど立体的になっている。そして、クリスチャン ダダらしい刺繍のモチーフには、和の歴史を取り入れた。骸骨の絵が印象的な、歌川国芳の 「相馬の古内裏」は「クリスチャン ダダ」の名前をプラスして採用。また、「OIRAN」は、艶やかに、かつ少しコミカライズされガウンにのせられた。小物類で加えたウエストへのアクセントは、ルーズな着こなしの中で重要な役割を担っている。ウエストに置いた小さなウエストポーチは、オーバーサイズのジャケットをグッと絞めるため。あるいはリングベルトは長く垂らして使用された。そのなかでも一番面白かったのは、クロコダイルの革を、ぐるりをコルセットのように巻いたスタイルだ。Tシャツだろうがジャケットだろうが気にせずウエストを覆っている。
2017年06月26日ファセッタズム(FACETASM)の2018年春夏コレクションが、パリファッションウィークの初日2017年6月21日(水)にフランス・パリで発表された。今回のショーの“はじまりのご挨拶”は、ファセッタズムらしい正装で挑んだ。オーバーサイズの燕尾服に、デニムのオーバーオール。スーパーワイドのストレートは肥大化した正装に新たな威厳をもたらす。女性は、まるで中世ヨーロッパの女性像をも彷彿とさせるボリュームのあるブラウス。目いっぱいのフリルとハートで飾った、アバンギャルドなフェミニンテイストだ。ベーシックな洋服もクラシカルな洋服も、デザイナー落合宏理のメスが入ると新たなデザインの発見へとつながる。ランウェイで絶えず登場したデニムジャケットはデフォルメされているだけでなく、解体され、ジッパーで再構築されている。シャツはたっぷりの分量でラッフル仕様に、メンズではバックスタイルにマントにして古典的な装飾を再解釈する。ラグジュアリーなベルベットはコーデュロイのようになっていて、ワイドなトラックパンツとしてカジュアルダウン。さらに、トラッドなタータンチェックのスカート、クラシカルなポルカドットは、ストリートムードへと導かれている。突拍子もない装飾は、今季のファセッタズムに必要不可欠であった。折り重なるフリル、ヘムに沿う丸いメタル、そして意味深な安全ピン。足元のドレスシューズは穴飾りが前面に施されているだけでなく、上からエラスティックバンドをしめている。こうして抜かりなく、見慣れた正装を型破りなデザインで、世界共通の“カッコイイ”に仕上げていく。だからこそ、今回起用したモデルは老若男女問わず、さらに国境も問わない世界各国の人。服というコミュニケーションは、あらゆる境界線を越えるということを、ファセッタズムはこのショーを通して感じさせてくれた。
2017年06月24日ケイト・スペード ニューヨーク(kate spade new york)2017年秋コレクションが、東京・六本木で2017年6月15日(木)に発表された。今季ケイト・スペード ニューヨークは、1920年代のフランス・パリへ旅に出かける。古典から解放され、ファッションそのものに自由と新しさが舞い込んだ時代。新しいファッションを追い求めた当時の女性たちが憧れた、3人のキーパーソンがいた。一人は、典型的な”フラッパー”スタイルの女優・ルイーズ・ブルックス。おかっぱヘアと神秘的なビッグアイを持った彼女は、服装・習慣ともに常識を破る現代っ娘。続くのは、アメリカ人ジャズシンガーのジョセフィン・ベーカー。夢を追いかけパリに渡った彼女は、”黒いヴィーナス”として愛された。そして最後に、エコール・ド・パリの画家キース・ヴァン・ドンゲンが描いたミューズ。大きなポピーの花をつけた女性像もまた、時代を象徴する人物である。この3人のミューズを据えたシーズンルックは、ロマンティックなフラワーがキーポイント。大きく咲いたローズ模様は、プリントとなり、刺繍となり、スカートやニットを彩る。ブラックがベースの落ち着いた花模様は、繊細なレースと相性抜群。ロング丈のローズプリントドレスは、間にレースを差し込み、シックな中に可憐さを加えた。彼女たちの”時代を先取る”スピリットは、デザインにも反映。メタリックカラーのプリーツスカートに花模様を差したり、定番デニムに刺繍をあしらったりして、ベーシックから距離をとる。チーターを飼っていた、そんな驚きのエピソードを持つジョセフィン・ベーカーを讃えて、ボンバージャケットもファージャケットもレオパード柄で統一した。新作のバッグは、彼女たちの日常にヒントをもらって。ガールズトークに花を咲かせたパリのカフェがバッグデザインとして起用され、コーヒー片手に味わった甘いチェリーケーキもアクセサリーへと変化する。足元は華奢なハイヒールを揃えて上品に。ベルベットで仕上げたパンプスは、ドット柄ストッキングと好相性だ。
2017年06月18日プチバトー(PETIT BATEAU)とパリの老舗標本屋・デロール(Deyrolle)のカプセルコレクションが登場。2017年6月2日(金)より、全国のプチバトーブティックおよびオンラインストアにて発売される。カプセルコレクションから展開される、アイコニックアイテム・ボーダープルオーバーやタンクトップには、老舗標本屋・デロールらしい動物や植物がプリントされている。テナガザルやインドゾウが堂々とボディ肌着の上を闊歩していたり、チンパンジーやサイがタンクトップの上でポーズを決めていたり、さらにコンゴウインコがボーダーの上に器用に止まっている姿や、メカジキが泳ぐ姿が描かれている。これらの動物たちはすべて、保護対象や絶滅危惧種。今回彼らに光をあてることで、重要な問題を明らかにし、人々の注意を促すというメッセージが込められているのだ。さらに植物はイチゴやスグリ、ヒナゲシがプチバトーを代表するリブ編みの上に、総模様やフルフレームで生えている。アイテムはメンズ・ウィメンズに加え、キッズ、ベビーと、どの年代でも楽しめるラインナップで揃う。【詳細】プチバトー×デロール発売日:2017年6月2日(金)取り扱い:全国のプチバトーブティックおよびオンラインストア価格:■大人・レディースマリニエールプルオーバー XS〜XL 12,000円+税・メンズマリニエールプルオーバー S〜XL 12,000円+税■キッズ・タンクトップ(2柄) 3〜5歳 2,500円+税、6〜12歳 2,800円+税・マリニエールプルオーバー(2柄) 3〜5歳 7,500円+税、6〜12歳 7,800円+税・ショーツ 3点セット 3〜5歳 3,500円+税、6〜12歳 3,800円+税・トランクス2点セット 3〜5歳 3,500円+税、6〜12歳 3,800円+税■ベビーボディ3点セット(2種類のセットあり)6ヶ月・12ヶ月 5,000円+税、18ヶ月・24ヶ月 5,300円+税【問い合わせ先】プチバトー・カスタマーセンターTEL:0120-190-770(営業時間 9:00〜18:00 ※土日祝祭日も受付)
2017年05月05日ここのところパリでは和食材をふんだんに使うレストランが増えています。メニューに「だし」「昆布」「ワカメ」「山椒」などと書かれてありびっくり。行きつけレストランのシェフに訊ねたところ「日本には行ったことがないが勉強した」とのこと。和食材がここまで浸透してきてるんだ、と驚かされます。彼が厨房をのぞかせてくれたのですが、日本語の書かれた段ボール箱が数個積んでありました。「和食材はフレンチにピッタリなんだよ。魚や肉のうま味を殺さないし、健康にもいいから大評判なんだ」と言うじゃありませんか。彼が作った和だしの中に浮かぶフォアグラは超絶品でした。焼きフォアグラをだしと一緒に食べる。懐石料理にありそうな一品でしたが、フォアグラの扱い方を心得ています。フレンチも進化しているなぁ、と思いました。固定観念がない分、大胆な使い方をします。こちらもいい勉強になりますね。さくらの花の塩漬けを白身魚と一緒に蒸した料理も、ちゃんとフレンチに仕上がっているのだから素晴らしい。これはうかうかしてられないと思いました。和食材が大活躍です。もっとも日本人もフレンチの食材を上手に使っているので、おあいこですね。 思えば、人生の4分の1もフランスで生きてしまいました。15年も暮らしていると食べ物にも詳しくなりますね。フランス人の家庭料理というのはとってもシンプルです。フランス人はいつも豪華なフルコース料理を食べていると思われがちですが、実は質素なもの。イタリア人は最初にピザを食べ、次にパスタを、最後にメインと時間をかけ贅沢な食べ方をします(笑)。フランス人の家庭料理は逆にシンプル。確かにクリームを使う料理は多いのですが、メイン一品とバゲットという感じでしょうか。あとワインとチーズですね。どこか日本の家庭料理に通じるものがあるなぁ、と思う今日このごろです。 さて、今日はそんなフレンチの王道。どこのビストロにもたいていある定番メニュー、鶏肉のブランケットをご紹介します。通常フランスでは子牛で作るのが主流ですけど、白肉であれば、チキンでも七面鳥でも、ときには羊でもOK。なんとなくクリームシチューに似ていますが、基本、生クリームは使いません。ブランケット・ドゥ・プーレ(子牛だとブランケット・ドゥ・ボー)ですね。 材料:鶏もも肉500g、にんじん2本、玉ねぎ1個、丁子2個、小玉ねぎ10個(なければ玉ねぎ1個をカット)、マッシュルーム250g、ブーケガルニ適量、小麦粉30g、卵黄1個、牛乳大さじ4、バター30g、塩・こしょう適量、レモン汁2分の1個分。 まず、鶏もも肉を切り分け、鍋に入れ、ひたひたになるまで水を注ぎ沸騰させます。アクを取り除き、輪切りにしたにんじん、丁子を2本刺した玉ねぎ(皮をむいた玉ねぎに丁子をずぼんと突き刺します)、ブーケガルニ、塩大さじ半分を加え、1時間ほど煮込みます。その間に軽く洗って石づきを取り2つに切ったマッシュルームと小玉ねぎをバター(分量外)で炒めます。丁子を刺した玉ねぎとブーケガルニを取り出し、炒めたマッシュルームと玉ねぎを鍋に加え、15分ほど煮たら具を全て取り出し煮汁だけにします。ボウルに溶かしバター、煮汁大さじ4、牛乳、卵黄を混ぜ合わせ、水で溶いた小麦粉も合わせてルーのもとを作ります。それをフツフツと沸騰する煮汁の中に一気に加え、泡立て器でよく混ぜ合わせます。具を鍋に戻し、少しなじませたらレモン汁を加え、最後に塩・こしょうで味を調えて完成です。 付け合わせにはバターライスやタリアテッレなどが合いますよ。これ、フランスの家庭料理の定番です。間違いないおいしさですから、一度お試しください。詳しくは手順の写真付きのウェブ版でご確認を! ボナペティ。 本誌連載の料理をえりすぐったレシピ本『パリのムスコめし世界一小さな家族のための』も絶賛発売中です!
2017年04月25日パリの高級チョコレート専門店「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」から、愛らしい動物のファミリーをチョコレートで表現したイースター コレクションが登場。「ミス ヴァッシュ」「ミスター ムトン」「マドモワゼル プリュム」「ムッシュー ラパン」の4種が、3月下旬よりラ・メゾン・デュ・ショコラ 各店舗で発売となった。シェフ・パティシエ・ショコラティエでM.O.F.職人であるニコラ・クロワゾー氏は、イースターの楽しさを伝えるため、春めくカントリーサイドで飛んだり跳ねたりする愛らしい動物たちのファミリーを主人公とし、ウサギ、ニワトリ、ウシ、ヒツジの4種の動物たちのもつエネルギッシュな生命力を、1つ10平方センチのチョコレートで表現。透明の蓋のついた箱入りで販売される。4種はそれぞれ素材も食感も異なるチョコレートに仕上げられている。「ミス ヴァッシュ」は、ミルクチョコレートとホワイトチョコレートでできており、アーモンドプラリネムースとブシェにミルクチョコレートのプレートを重ね、角と牛柄の装飾が施されている。「ミスター ムトン」は、クレープダンテル入りのヘーゼルナッツプラリネムースのブシェに、ダークチョコレートのプレートを重ね、耳と羊毛をあしらった。「マドモワゼル プリュム」は、細かく砕いてキャラメリゼしたビスキュイ入りの、アーモンド&ヘーゼルナッツのプラリネのブシェにダークチョコレートのプラリネを重ね、羽毛の装飾をした。「ムッシュー ラパン」は、ローストしキャラメリゼしたココナッツ入りのアーモンドプラリネムースのブシェにミルクチョコレートのプレートを重ね、ウサギの耳を付けた。愛嬌のある表情がアイコニックな4種の動物たちのチョコレートが、うららかな春のイースターを楽しく彩ってくれそうだ。価格は各種4,698円。(text:cinemacafe.net)
2017年04月03日オランピア ル タン(OLYMPIA LE-TAN)が3月6日、プレゼンテーション形式でパリにて2017-18年秋冬コレクションを発表した。
2017年03月12日ポール & ジョー(PAUL & JOE)は、パリ・ファッション・ウィーク最終日となる2017年3月7日(火)に、2017-18年秋冬ウィメンズコレクションを発表した。オフィシャルスケジュールでは、パリ・ファッション・ウィークのトリを飾ったポール & ジョー。今季は豊富なセットアップスタイルを提案している。トレンドの一つとして挙がっているベルベット素材を用いた、太いストライプ模様のパンツスタイル、フレアなクロップドのスーツスタイル。またジャケットタイプとは異なる、カシュクールのオールインワンやサロペット、パジャマシャツ&パンツなども揃っている。色彩はグリーン、ピンクなど鮮やかで、ウエストマークとして活躍するベルト、素材違いのラペルなどディテールにもこだわっている。次いで並ぶのは重量感のあるアウター。カラーファーまたはボアを取り入れたフード付きアウターやロングコート、また花模様を配したニットコートなど。どれも重量感あるフォルムに反して軽やかな配色だ。ブランドならではのプリントシリーズは、光沢感を交えて煌びやかに。ゴールドのニュアンスを帯びた花模様がフリルドレスやブラウスになって登場する。また、同じくシャイニーなスパンコール、ツヤのあるなどの装飾パーツはデコレーションとして提案。デニムジャケットやパンツ、タートルネックのニットなどにはランダムにパールがあしらわれ、贅沢で華やかなパリの夜に溶け込んでいる。
2017年03月11日今年のホワイトデー、何を贈るかもう決まりましたか?パティスリー・サダハル・アオキ・パリでは、「2017 ホワイトデー」と題したオリジナル商品を展開しています。パリ直輸入、高級感あふれるマカロンを贈れば、喜ばれること間違いなし。「2017 ホワイトデー」のラインナップを紹介します。「C.C.C.」3年連続最高位!パティスリー・サダハル・アオキ・パリとはパティスリー・サダハル・アオキ・パリは、青木定治氏がシェフパティシエを務める本格派パティスリー。素材を厳選し、テクニックによってその美味しさを際立たせるのが青木氏の製菓です。2016年にパリで開催された品評会「C.C.C.」(クラブ・デ・クロクール・ドゥ・ショコラ)では、3年連続で最高位「LES INCONTOURNABLES」にかがやきました。これは日本人でただ1人の快挙です。「2017 ホワイトデー」には、そんな青木氏の自信作がそろっています。「2017 ホワイトデー」の詳細はこちら!●「マカロン」2,150円(6個入)、4,200円(12個入)パティスリー・サダハル・アオキ・パリといえば、マカロンです。青木氏はパリで3年間にわたってマカロンを食べ歩き、研究を重ねました。独自の配合比と製法から生まれるマカロンは、豊富にフレーバーがそろっています。ふだん店頭では販売されていないフレーバーも期間限定で登場しますよ。●「ショコロン」3,780円(6個入)カラフルな「ショコロン」は、イタリア製ドモーリ社の濃密なショコラでマカロンをコーティングしたもの。ショコラの原料を使い分けることで、シトロンやフランボワーズといったフレーバーを表現しています。●「ノートル セレクション」1,080円(2個入)ハート型ショコラが目を引く、2017年の新作です。マッチャプラリネには愛知県南山園の抹茶、ハート型ショコラには希少なクリオロ種カカオを使用。2個入りでちょっとしたギフトにもピッタリです。●「AOKI 2017」3,348円(6個入)2016年度の「C.C.C.」に出品したミルティーユ・バンブー・ワサビ・ヴァランシアの4種すべてが、この1箱で味わえます。ガナッシュの口どけ、ピーナッツの香ばしさを堪能しましょう。2017年の新作アソートです。●「ボンボン ショコラ」1,566円(3個入)、2,754円(6個入)、3,996円(9個入)、5,346円(12個入)口どけのよいガナッシュを使った「ボンボンショコラ」は、青木氏の代表作。黒ゴマ、ワサビ、柚子など和の素材を巧みに取り込んでいます。どのフレーバーから食べるか迷うのも楽しいですね。●「ミニ タブレット ゼン」2,376円(9枚入)ミニタブレットは、パリの「サロン・デュ・ショコラ」でも好評だった1品です。フレーバーは愛知県南山園の抹茶、ほうじ茶、玄米茶。奥行きのある和のフレーバーです。●「ミニ タブレット ヴォワイヤージュ」2,376円(9枚入)カカオの産地による味わいの違いを感じられます。エクアドルやマダガスカル産のカカオを堪能してください。●「サブレ ショック ショコラ」2,160円(4枚入)サブレのほろほろ食感、ショコラのなめらかな口どけを1度に楽しめます。フランス産エレシバターを使ったサブレをマイルドなショコラオレでコーティング。香り豊かで贅沢な組み合せに、思わずうっとりします。ご紹介した商品は国内すべての店舗で購入できるほか、公式サイト内のオンラインショッピングでも購入可能です。ぜひチェックしてくださいね。■パティスリー・サダハル・アオキ・パリ 公式サイト■パティスリー・サダハル・アオキ・パリ 公式オンラインショッピングサイト
2017年03月10日カラー(kolor)は、パリ・ファッション・ウィーク期間中に、プレゼンテーション形式で2017-18年秋冬コレクションを発表した。これまでインスタレーション形式でパリでウィメンズコレクションを発表してきたカラーであったが、今季はモデルシューティングをその場で行うという新しい演出のもの最新コレクションを紹介した。場所はPalais de Tokyoで、2017年3月5日(日)のことである。パリでの新しい展開をスタートさせた、デザイナー阿部潤一が追い求めたのは、美しさとエレガンスである。甘く、優しく、ロマンチックに。そんな典型的なスタイルではなく、不完全さや未完成さを一つの軸として、女性らしさの探求をスタートさせた。最も多く用いられた手法がパッチワークである。コートやジャケットには、ランダムに異素材が配されていて、ラペルから胸元までファーで覆った温かみの溢れるものもある。真っ赤なドレスにはリボンとレースをコンビネーションさせて。コーデュロイのパンツには、サイドにリボンのように異素材を組み合わせてアクセントを加えた。また、メタリックカラーと蛍光色の差し方もポイントに。クラシカルなコートには、蛍光色を纏ったフーディを差し込んだ。また、Pコートにはゴールド&シルバーで鎖のようなものをペイント。どこかで時間が止まってしまったかのような、不完全なメタルカラープリントが裾に配されていた。ショート丈ジャケットまたはトップスに、スカート、ファー付きフラットサンダル……が基本のスタイル。シューティング時にモデルたちが、身体をくねらせまた左右に振り返り、ふわりとスカートを揺れ動かせていたのが印象に残る。
2017年03月09日マリメッコ(marimekko)は、2017-18年秋冬コレクションをパリ・ファッション・ウィーク期間中の2017年3月5日(日)に発表した。フィンランド独立100周年のアニバーサリーイヤーとなる2017年。マリメッコはそれを祝し、フィンランドアート、建築、そして母国の自然が文化全体へ与える影響について改めて見直し、クリエーションに取り組んだ。今季は、モデルプレゼンテーションに加え、スウェーデンのファッションシーンで活躍する写真家のKacper Kasprzykによるムービーを交えて展開。このムービーは、ヘルシンキの各所で撮影されたもので、スカンディナヴィアの雄大な自然も捉えられている。新作のプリントも豊かな自然に呼応するように、表情豊かで多種多様だ。モノトーンで描かれた幾何学的なモチーフやフラワープリント、深みのある色合いのウニッコも登場している。シックなプリントにシンクロして、装いそのものも落ち着いた印象だ。アイコンとなるシャツは、スリット入りのロングドレスや、チュニックとワンピースの狭間くらいの丈感と量感のロングトップスなど、フォルム違いでバリエーション豊かなラインナップだ。また、コットンシリーズに加えてファブリックそのものも種類豊富に。膝下で切り替えフレアに仕立てたクロップドパンツや、タック入りのワイドパンツはレザーで製作。ボアコートや、ボリューミーなロングダウンも揃っている。スタイルはロングシルエットがムードで、ロングシャツ×ロングパンツの組み合わせが繰り返される。インナーにハイネックトップス、足元はブーツをチョイスすれば、より一層細く長いシルエットが完成する。
2017年03月09日エルメス(HERMÈS)の2017-18年秋冬コレクションが、日本時間の2017年3月7日(火)0時30分より、フランス・パリで発表。ファッションプレスでは、その様子をライブ配信する。上質なテキスタイルにメゾンの伝統と新しいエッセンスを乗せ、毎シーズン心躍るワードローブを披露してくれるエルメス。2017年春夏コレクションでは、季節感のある鮮やかなカラーを、ブラックやチャコールといった落ち着きのあるカラーと同居させ、爽やかなアイテムを提案していた。最新コレクションでは、どんな洋服を見せてくれるのか、期待が高まる。【詳細】エルメス 2017-18年秋冬コレクション ライブ配信日本時間:2017年3月7日(火)0:30現地時間:2017年3月6日(月)16:30
2017年03月08日ビューティフルピープル(beautiful people)はブランド10周年を迎え、新たなチャレンジとしてパリコレクションに挑む。最新コレクションとなる2017-18年秋冬ウィメンズコレクションを2017年3月4日(土)に発表した。ヴァンドーム広場近くのカルチャーセンターにて、プレゼンテーション形式で迎えたパリデビュー。テーマは「WAFUKU(japanese clothes, vêtements japonais)」。日本人デザイナーらしく日本文化を持ち込みつつも、海外からも我々日本人から見ても新鮮な和服を目指したという。コートやドレス、ニットなど西洋の装いをベースとしながらジャパニーズカルチャーに染め上げる。折り紙のように折りを入れたベアドレスや長羽織風のラメ入りアウター。白いシャツドレスには、幅広ベルトと細いベルトを組み合わせて、帯・帯締めの雰囲気を投じる。頭にはかんざし風のビッグサイズアクセサリーを。着物スリーブ、裏表で色柄の異なるテキスタイル、わずかに襟元から顔を出す半襟風の別布など、細部にも和のエッセンスが取り込まれている。アイコンのライダースジャケットは、アームを太くボディは短くアレンジ。また、オレンジ・ホワイトに染め上げてボリュームアウターのインナーとして使用しているルックもあった。和服をモダンに魅せるのは、刺激的な配色だ。サンダルのストラップやインナーなどには蛍光色が用いられ、パープル×イエロー、グリーン×ブルーといった斬新な色合わせも繰り返される。数シーズン前から登場したランドセルバッグは帯風に再クリエーション。ほぼすべてのルックで取り入れられていた下駄風サンダルは、ファーやボア、またニット地のブーツスタイルまで様々なデザインを揃えていた。
2017年03月08日