ロシャス(ROCHAS)の2019-20年秋冬コレクションが、フランス・パリで発表された。クチュールへの回帰今季のロシャスは、昨シーズンに引き続き、クチュールへの原点回帰。クチュールメゾンとして誕生した、創立時のマルセル・ロシャスの作品やその妻エレーネ・ロシャスの作品にインスピレーションを得ている。Aラインのシルエット、たっぷりとしたボリューム感など、クチュールピースならではのエッセンスが落としこまれている。美しいAラインを描くふわりと広がったブラウスは、前面だけをタックインして、ボリュームスカートと合わせ、ふっくらとしたフォルムに整えている。背中で見せる“女の色気”Aラインを象徴するドレスたちは、気品溢れるパリジェンヌたちへ捧げた上品なブラック、優しいパウダーピンク、ピュアなホワイトなどのカラーで登場。いずれも、バックスタイルはカットアウトされ、背中でセンシュアルな魅力を引き出す。大きなリボンをバックに配したものも、可愛くなりすぎずエレガントにまとまっている。フェザーに見立てたウールビッグボリュームを表現したコートは、フェザーにみえるが実はウール。1束1束丁寧に縫い付けられ、アイコニックなシルエットを作り出している。
2019年03月07日クロエ(Chloé)の2019-20年秋冬コレクションが、フランス・パリで2019年2月28日(木)に発表された。オーロラを追い求める旅旅をキーワードに様々なクリエーションを展開するクロエだが、今季は、オーロラの広がる大地やロストフォレストへ歩みを進めた。絶景が望める一方、人には厳しい寒冷な地域。自然の美しさと厳しさを同時に感じられる地に足を踏み入れる、勇敢な女性像を描き出す。男性的なアウターが描く、勇敢な女性像寒冷地への旅に向けて用意したのは、暖かいアウター。勇敢なクロエガールにふさわしいマニッシュなデザインを基調としている。ウールとニットをコンバインさせたロングコートは、どことなくミリタリーな雰囲気も醸し出す。ファー付きのMA-1やチェック柄のダウンジャケット、ムートン、そしてクロエ自慢のケープも用意している。男性的な装いから派生して、ユニフォームのエッセンスも様々なピースから見て取れた。細身ラインのニットワンピースやトップスには、制服の定番モチーフであるアーガイル柄が刻まれている。グラフィックに隠された3つのキーワード今季のキーワードとして挙げられたLOVE、NATURE、commitmentの3ワード。これを表現するピースとしてグラフィカルなプリントのTシャツが登場。豊かな自然で佇む男女のカップルやペガサスのモチーフが、ファンタジックに描かれている。同時に、カップル・ペガサス・自然の絵柄は、トワルドジュイ風のデザインとなり、ブラウス上でも表現された。フェアリーなドレスでフィナーレへフィナーレにかけては、序盤とは一転フェミニンなウェアが勢ぞろい。フェアリーのイメージを投影したというドレスは、刺繍やプリント様々な手法で花々が描られている。スカート部分は、上下左右非対称的なアシンメトリーなシルエットが特徴で、今季はサイドにノットを配したデザインを提案。柔らかな素材をノットで調整することで、より流れるような美しいシルエットが表現されている。
2019年03月07日セリーヌ(CELINE)が、パリ・ファッション・ウィーク期間中の3月1日、2019-20年秋冬コレクションショーを行った。
2019年03月07日sacai(サカイ)の2019-20年秋冬コレクションが、フランス・パリで2019年3月4日(月)に発表された。ボリュームアウターの量感をコントロール今季のsacaiは、シルエットに緩急をつけたボリュームアウターが主役だ。ダウンや厚手のウール、さらに暖かさの象徴でもあるニットなど温かみのあるファブリックを起用。レングスも長めに整えて、寒風から身を守ってくれる女性に優しいピースを完成させた。シルエットは、ふわっと広がったAラインが基本。ふっくら厚みのある素材をAラインにそのまま取り入れてしまうと”大きくなってしまう”が、そこはベルトやギャザーなどによって女性らしいシルエットを形成。太いベルトやロープでウエストをシェイプさせたり、バッグスタイルにギャザーを寄せて、女性らしい砂時計型を作り出したり、メリハリのあるシルエットが印象的だ。遊び心あふれるディテールまた、ボリュームアウターというキャンバスには遊び心のある装飾で、個性という名の色を添えた。ピーコート風のウールコートは、胸下でカットアウトしジップを配して、ボディそのものをアンバランスな姿に変換。ダブルのウールコートには、ビックサイズのポケットを胸元にのせた。ヘムラインや袖口に異素材を配してフリルのようなふわっと広がったフォルムに仕上げているものもある。カラフルペインティングがアクセントにスタイルは、sacaiらしいテイストミックス。ミリタリー、ワーク、エスニック、スポーツ、クラシックなど、様々なスタイルが一つのガーメントの上で重なり合う。カラーはモノトーンやアースカラーなど、落ちつきのある色彩がメインだが、鮮やかなカラーを散りばめられたペインティングでアクセントを効かせている。
2019年03月07日ハイダー アッカーマン(HAIDER ACKERMANN)の2019-20年秋冬コレクションが、フランス・パリで2019年3月2日(土)に発表された。昨シーズンより合同ショーをスタートしたブランドは、今季も引き続きメンズ・ウィメンズの新作を同時に見せる。黒・白・赤たった3色で作る個性あふれる世界今シーズンは、シックなブラック、ピュアなホワイト、そして情熱的なレッドの3色がメインカラー。ほぼほぼ全てのルックがこの3色によって構成され、組み合わせ方や模様、モチーフの配置の位置を変え多数のデザインを作り出す。カラーブロックのように左右、前後で色を変えたロングコートや、袖口のみ赤を差したホワイトのオーバー、アームラインのみ赤色に染めたブラックのジャケットなど、色の配置を変えることで個性を引き出したルックたち。同じ3色を使いながらも、チェッカーフラッグモチーフをあしらったジャケットやシャツ、ストライプ柄のロングコートなど模様を組み合わせてアレンジしたルックもある。立体ディテールでスリムジャケットに動きをプラススーパースリムな細身パンツにタイトなジャケット。おなじみのハイダー アッカーマンのユニフォームは、折りを使ってアレンジ。胸元のテキスタイルを折り紙を折るように手を加え、立体的なモチーフを施したジャケットは、コンパクトな空間に遊び心のある動きを加えている。ボリュームアウターが充実反して、ハイダー アッカーマンらしい“スリムユニフォーム”と対峙させるように、オーバーサイズのピースも多く提案された。腕周りもゆったりと取ったドロップドショルダーのコートや、羽織り風の総柄コート、肩周りに丸みのあるウールコートなど、ゆったりとしたアウターが揃っている。
2019年03月06日イザベル マラン(ISABEL MARANT)の2019-20年秋冬コレクションが、フランス・パリで2019年2月28日(木)に発表された。パワーショルダーの80年代を着想源に今シーズンのキーワードは「タイムレス 80’s」。ボリュームショルダーを繰り返し登場させ、80年代の特徴的なスタイルを現代に運んだ。トップスは贅沢に生地を使用し羽根のような広がりのあるショルダーラインに。ベストは斜めにカットアウトすることでツンと張った主張のある肩周りを完成させる。肉厚なニットは、ボディとアーム部分を立体的に組み合わせることで、80’sのシルエットを整えた。ワンピースも2ピーススタイルも、どちらもウエストマークすることで、美しい逆三角形のシルエットを作り上げている。旅人の勇敢さをマニッシュなスタイルで描くまた「旅」も今季を紐解くキーワードの一つである。何が起こるかわからない旅だからこそ、ワークパンツやミリタリーテイストのシャツ、オールインワンなどマニッシュな装いを登場させることで、旅に勇敢に立ち向かうアグレッシブな姿を描き出す。アースカラー×シルバーカラーはアースカラーが基本。ベージュ、カーキ、ブラウンなどほっこりとしたカラーに、キラキラと輝くシルバーを組み合わせた。パンツのサイドには、シルバーの立体的な装飾を並べ、シルバーのネックレスを重ね付け。また、洋服にハトメをあしらったり、ラメ入りのテキスタイルを起用しているルックもあった。
2019年03月06日ランバン(LANVIN)の2019-20年秋冬コレクションが、フランス・パリで発表された。新クリエイティブ・ディレクターのブルーノ・シアレッリによる初めてのコレクションである。時代を越えて旅する「神秘的な巡礼者」がテーマテーマは神秘的な巡礼者を意味する「MYSTIC PILGRIMS」。様々な場所を訪ね歩き、巡りあったものを寄せ集めるように、コレクションピースの中には、時代・国境を超えたエッセンスを詰め込んだ。ジャンヌ・ランバンを巡る旅まずはメゾンランバンへの敬意を込めて、ジャンヌ・ランバンを巡る旅をスタート。1924年に生まれたメゾンロゴ「La femme et l’enfant」は、パジャマパンツのようにラフなパンツやロングスカートにプリントした。また、ランバンのシグネチャーカラーである“クワトロチェント”ブルーをピックアップ。アボカドグリーン、バナナイエロー、トマトレッドなど食べ物にまつわるポップな色彩と交えて、プレイフルにまとめた。また、ジャンヌ・ランバンの娘マルグリットからヒントを得て生まれたのは、マーガレットのパターン。花束を作るように小さな花たちを寄せ集めた可憐なモチーフは、ブラウスやスカートの上にのせた。ジャンヌ・ランバンのイニシャルからJLのロゴも誕生。総柄プリントになってロングパンツやトップスになったり、モチーフとしてボアアウターに配されていたりする。中世ヨーロッパの勇敢な聖人へ思いを馳せてブルーノ・シアレッリの旅は、中世のヨーロッパへ渡る。聖人セント・ジョージがドラゴンを倒したワンシーンをプリントとして起こし、ワンピースやスカートを作り上げている。70’s日本で生まれたカルト漫画&象のババールさらに、70年代への日本へと旅は続き、当時生まれたカルト漫画から着想した女性のモチーフをドレスルックのプリントに起用。ジャン・ド・ブリュノフの絵本「象のババール」やキツネ、野ウサギ、マーメイドの刺繍やプリントと交わることでほっこり温かみのある空気を作り出している。デニム地で作るフレッシュなブランドイメージブルーノ・シアレッリによる新生ランバンの誕生を物語るのが、デニムの起用。メインコレクションでは、これまで積極的に取り入れてこなかったカジュアルな素材をアウターからボトムスまで、様々なシルエットで提案することで、フレッシュな新しいランバン像が出来上がっている。
2019年03月06日トミー ヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)は、2019年春コレクションをフランス・パリで2019年3月2日(土)に発表した。シャンゼリゼ劇場が、一晩限りのディスコにモンテーニュ通りのシャンゼリゼ劇場が、一晩限りトミー ヒルフィガーのディスコへと様変わり。ブランドカラーであるレッド、ブルー、ホワイトのネオンでランウェイは囲まれ、エキサイティングな空間が広がっていた。70年代を象徴する「ローラースケート」今季の着想源は70年代。ファンキーなディスコミュージックとともに、ファッションショーの前には、ダンサーたちのパフォーマンスを実施。足元には、70年代の象徴の一つであるローラースケートを纏い、思い思いに“踊り狂う”男女たちが入り乱れる。そこから70年代への“タイムトラベル”がスタート。女性たちの日常に寄り添う多様性のあるルックコレクションでは、オフィス・余暇・パーティーまで、様々なシーンに寄り添ったアイテムを展開。モデルの体型も様々で多様性に富んだ世界観が表現されている。ボーダー&ストライプがキーモチーフ多用されたのはボーダーやストライプなどのグラフィカルパターン。バーガンディ×ホワイト、ブラック×ホワイトのシックなカラーリングの模様がロングドレスやインナートップス、スイムウェアの上にのっている。トミー ヒルフィガーのアイコニックなデニムから、濃淡異なるデニム地を引っ張り、ストライプ柄に仕上げたパンツも登場した。ディスコナイトにぴったりなグリッターカラーまた、ディスコシーンに相応しい“キラキラ”と輝くメタリックカラーも印象的。ストライプ柄のグリッターパンツやミディ丈のスカート、ラメ入りのジャンプスーツなどが提案された。“すぐ買える”see now buy nowを実施ショーではアメリカのシンガーソングライター、ゼンデイヤ(Zendaya)とコラボレーション。フィナーレにゼンデイヤ本人がランウェイに現れ、パフォーマンスする姿も見られた。なお、トミー ヒルフィガーはこのショーでsee now buy nowを実施。ショー会場では、Tシャツやローラースケートが販売されていた。
2019年03月06日メゾン マルジェラ(Maison Margiela)の2019-20年秋冬「デフィレ」コレクションがフランス・パリで発表された。「デカダンス」をテーマに“本質”を追求コレクションの起点は、先に発表されたオートクチュール・アーティナザルコレクションから。「デジタル デカダンス」をテーマに、情報飽和の現代を表現したコレクションでは、一面鏡張りの空間で、どれか現実でどれが虚構であるか…本物のわからないカオスな空間を作りだした。対峙させるように生み出したのが、この2019-20年秋冬「デフィレ」コレクション。カオスな空間からカッティングなどの技術を使って、あらゆるものをそぎ落とし、純粋なもの=本質を突き詰める。このプロセスを「デカダンス」と呼び、コレクションのテーマに定めた。3Dから2Dへ変化させた洋服1つのアプローチとして、人が袖を通すことを考えて立体的に作られる、洋服の作り方そのものにもメスを入れた。アイテムは3Dから2Dピースへ変化。厚手のニットはふっくらとしたテキスタイルを潰し、平面的なニットに。フラットカットと呼ばれる手法で仕立てられたドレスは、前面と後面をピタッとくっつけたような平たい形に変化している。紳士服・婦人服の境界を取り払うまた、パンツ、スカート、コートなど洋服のカテゴライズを取っ払い洋服そのものと向き合う手法がある。本来男性のトラウザーであったものは、着る位置を移動させてケープドレスに変身。袖口のボタンなどのディテールに、元の形の余韻を残したジャケットも、ドレスへと様変わりしている。洋服の概念そのものを取り去ることで、紳士服・婦人服の線引きさえも消し去っていくのだ。洋服が持つ二面性前後で印象を変え、どちらが本物の服であるか揺さぶりをかける視点もあった。正面から見ると、フェルトやウールのヘリーボーンなど、紳士服に見られるオーセンティックな素材でできているのに、背面ではピンクフラミンゴをモチーフにしたエキセントリックなプリントのネオプレンを起用。二面性を持たせることで、洋服そのものをきちんと見る視点を持つことを訴えかける。
2019年03月06日オーラリー(AURALEE)が3月3日、パリで2019-20年秋冬メンズ&ウィメンズコレクションを発表した。オーラリーは、東京都と繊維ファッション産業協議会が主催する「第2回ファッション プライズ オブ 東京」を2018年10月に受賞。今シーズン、来シーズンにパリ・ファッション・ウィークで発表することが決まっている。会場に選んだのは、ポンピドゥー センター(Centre Pompidou)の横にあるコンスタンティン・ブランクーシ(Constantin Brâncuşi)のアトリエ。ブランクーシの彫刻や再現されたアトリエ風景を背景に、プレゼンテーションが行われた。
2019年03月06日ノワール ケイ ニノミヤ(noir kei ninomiya)の2019-20年秋冬コレクションが、フランス・パリで2019年3月2日(土)に発表された。”穴あき”なのにほっこり、温かみのあるピースからスタートショーの幕開けは球体ピースから。毛足の長いファーのような素材に、連続的に円形の穴が開けられている。同じ素材で作られたドレスが続き、あとを追うようにモールで作られた立体的なドレスが現れた。ソフトな素材が使用されているからか、”穴あき”ピースなのに温かみが感じられるフェミニンデザインを積極的に起用この穏やかで優しい雰囲気は、後に続くコレクションピースにも連動した。ジャンパースカートやシースルートップス、プリーツたっぷりのドレスなど、ノアール(黒)の世界にフェミニンなピースが交わる。ハトメいっぱいのレザーアウターやライダースジャケットなど、ハードなピースにスウィートなピースを対峙させるのだ。ロマンティックカラーのドレスリボン状のシフォンを幾重にも重ねて仕上げたものや布を花びらのように並べて束ねたもの、花のようなボンボンを並べたものなど、ドレス群は特に女性らしい仕上がりで、ロマンティックな雰囲気を放っている。カラーも、ベビーピンクやオフホワイトなど、淡いカラーが選ばれていて、可憐なムードを演出する。
2019年03月06日ジュンヤ ワタナベ・コム デ ギャルソン(JUNYA WATANABE COMME des GARÇONS)の2019-20年秋冬コレクションが、フランス・パリで2019年3月2日(土)に発表された。お人形モデルがペアで登場今季は”双子ルック”のモデル2名が同時に登場し、2つのデザインを一緒に見せる演出を実施。モデルたちは”ぐりんぐりん”の巻き髪をツインテールにして、まるでお人形のようだ。花柄ワンピースをどう着る?キーピースとなるのは、色とりどりの花々をのせたロング丈のワンピース。軽やかな風を運ぶフレアシルエットのもの、クラシックな印象のプリーツタイプなど、様々なスタイルで提案されているのだが、”何か”が変わっている。どのワンピースも2つのワンピースがドッキングされていて、前後でまたは左右で違う柄、形のワンピースが顔を出している。正面から見ると2枚のワンピースを重ね着しているようだが、バックスタイルをみると、1枚のワンピースになっていたり、見る角度によって驚きがある。中盤からは、ワンピースだけでなく、アウターやニット、スウェットトップスなど、様々な種類のファッションアイテムと花柄ワンピースが交わる。前からから見るとレイヤードしているのに、後ろではセパレートしていたり、やはり見る角度によって表情が違うのが特徴だ。共通しているのは、いずれも洋服をリメイクしたような温かみがあること。MA-1やダブルのコートなどは、2人のモデルが表と裏、リバーシブルで着用。表では、ワンピースの上にアウターを重ねているのに、裏を返すとアウターがワンピースのインナーになっていたりと、洋服をひっくり返すことで、アイテムそのものの役割も変わっている。足元はウエスタンブーツで統一。柔らかさのあるウェアが続いた今季、フットウェアで統一。スタッズをたくさん取り付けられていたり、ブランドらしいパンクな雰囲気を感じられた。
2019年03月06日黒河内真衣子によるマメ(Mame Kurogouchi)が、パリで2019-20年秋冬コレクションを発表した。今シーズンは、黒河内自身のダイアリーを元に、青と記憶の破片というインスピレーションから生まれたコレクションを展開。
2019年03月05日マメ(Mame Kurogouchi)は、2019-20年秋冬コレクションをフランス・パリで2019年3月1日(金)に発表した。デザイナーの日記から生まれたコレクションテーマは「セカンド ダイアリー」。2019年春夏コレクションよりキーワードにしている、デザイナー自身の日記を中心にクリエーションはスタートした。そのダイアリーは、1日1日記、1写真、1デザインで構成され、事実とフィクションが融合されたユニークな物語。一見相反するフィクションとノンフィクションが出会うことで生まれるのは、異なる時代、文化、言語が融合した夢のようなストーリーだ。キーカラーは「青」今季のキーワードの一つとなるのが「青」。日常の中から見つけた浴槽で溶けて混ざりゆくバスソルト、過去の時代から見つけた歌川国貞らにみられる作品、そして江戸時代に織られた古布などからインスピレーションを受けたシーズンカラーである。藍色に近い深みのある青、淡いライトブルー、晴れやかな蒼色。織り、染め、加工など日本の技術を融合させたテキスタイルの上で、異なる表情を持った「青」が洋服の上で交わっていく。シルバーやゴールド、ブルーのラメ色を交わると幻想的な雰囲気だ。装いは、ややマニッシュな印象を受けるほどパンツルックが多く見られた。パジャマシャツとパンツのコンビ、ガウンコートとスラックスの組み合わせ。セットできるのがベストと言わんばかりに、同じ色柄のピースが同時に提案されている。しかし、どれも一点一点別々に着用できるようにデザインされており、ボタンや紐を巧みに組み合わせると、複雑なレイヤードが完成する、ウィットに富んだデザインである。また、秋冬シーズンらしくボマージャケットやムートンジャケットなど、厚手のアウターも提案。新作はテーブルクロス柄クリアバッグPVCバッグシリーズに加わる新作は、テーブルクロスを着想源に。クリア素材に、万華鏡に広がる複雑な模様をあしらい、クリスタルハンドルをコンビネーションさせている。
2019年03月05日ルメール(LEMAIRE)の2019-20年秋冬コレクションが、フランス・パリで2019年2月27日(水)に発表された。セットアップをユニフォーム化今季のルメールは、トップ、ボトムスをワントーンでまとめてセットアップ風に着こなすのが気分だ。ニットとスカート、ボタンダウンシャツとパンツ、トップス+スカート&レギンスなど、どんな組み合わせも同じトーンでまとめることで統一感を作り出している。また、レングスはロングが基本で、スッと長いシルエットを作っているのも特徴である。スカート、パンツのボトムス群はどれもおへそ上までのハイウエストタイプで、ロングシルエットを強調させている。ディテールアレンジで個性をプラス華やかなデコレーションや個性のあるパターンなど、際立った装飾性は見られないが、襟、ショルダーなどのディテールをアレンジすることで遊び心を加えている。ウールのロングコートは、襟をデフォルメさせて前下がりの大きな襟に整え、ショート丈のジャケットは、肩周りを膨らませて変形型のパフスリーブを作り出している。また、スカートとレイヤードさせたタイトパンツに至っては、膝下をランダムに膨らませてデコボコとしたユニークなラインに仕上げている。再構築して作り出したピースも見られ、トレンチの変形型ポンチョや、ベストを昇華させて作り上げたジャケットなども登場した。
2019年03月05日クリスチャン ワイナンツ(christian wijnants)の2019-20年秋冬コレクションが、フランス・パリで2019年3月1日(金)に発表された。感情を揺さぶる美しいカラーパレット風をきるように優雅に舞う1着のワンピースから始まったショー。カラーは桜のように優しいピンクで、新しい季節の訪れを祝うかのような優美な印象だ。今季のクリスチャン ワイナンツは、ファーストルックを始め、エモーショナルなカラーが目立った。パキっとしたグリーンやブルー、パープル、オレンジ。ビビッドなカラーたちは、個性的な色彩と出会うことでその魅力をより発揮する。グリーンとブルー、パープルとホワイト、イエローとブラック。ファッションの楽しさやコーディネートの可能性を指し示す、ユニークなペアでコンビネーションされ、ランウェイに現れている。同色・同柄をセットで着る装いは、2ピースまたは3ピースのセットアップスタイルが多く、パンツスーツの正統派コンビに加えて、ハイネックニットとニットスカート、ガウンコートとシャツ・スカートなど、様々なスタイルで登場する。一つの色または柄に絞って、同じ色・模様を組み合わせるのがムードで、中にはジャケットからパンツ、シャツまで同じ花柄、ストライプ模様というルックもあった。パンツスーツは、落ち感のキレイなストレートパンツとややオーバー気味のジャケットをコンビネーション。すっきりとしたラインに仕立てることで、テキスタイルの上の模様やカラーの美しさを強調する。一方ドレスは、サイドスリット入りのボリュームモデルや、ニット地のもの、ウエストをきゅっと絞ったスリムタイプまで、様々なバージョンで展開された。
2019年03月05日イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)の2019-20年秋冬コレクションが、フランス・パリで2019年3月1日(金)に発表された。理想の形を叶える素材「DOUGH DOUGH」がウール地に昨シーズン登場した新素材DOUGH DOUGH 。規律的に並んだプリーツ素材に反して、自由にかたちを遊べるのが特徴だ。ねじる、丸める、折るなど様々な動きを自由にし、パンをこねるように好みの形を作り出せる。イッセイミヤケの仲間に加わったニューカマーが、今季はバージョンアップして登場する。選ばれたのは秋冬らしいウール素材だ。暖かみのあるウールのDOUGH DOUGHを使ってコートやジャケットを作る。自由自在に変形できる特徴を生かして、襟を折り曲げ、裾をめくり理想の形を作りだす。そこには時間が止まったかのような儚い美しさが存在するのだ。万華鏡のように移ろいゆく新素材BLINKデビューまた、新素材BLINKもデビュー。樹脂プリントで仕上げたこの素材は、万華鏡のように光の角度によってコロコロと表情を変えるのが特徴。布全体に八角形のモチーフが隙間なく並んでいて、動きによって、そのモチーフが浮かび上がったり消えたりする。BLINKには、イエローやグリーン、オレンジなど、見ているだけで元気をくれる鮮やかな色彩をのせた。コートやジャケット、ドレスの上にランダムに配置されたカラーは、自分の意思をもって自由気ままに動き回っているようにみえるほど、エネルギッシュに映る。
2019年03月05日クレージュ(courrèges)の2019-20年秋冬コレクションが、フランス・パリで2019年2月27日(水)に発表された。会場はプラネタリウム風の神秘的な空間アーティスティックディレクターヨランダ・ツォーベルのセカンドシーズンとなる今季は、パリのアイコニックなスポットEspace Niemeyer。プラネタリウムのような球体状の開放的な天井が特徴で、神秘的な雰囲気が広がってきた。フューチャリスティックなウェアコレクションピースは、このフューチャリスティックな空間とシンクロ。ホワイトやシルバーで固められたセットアップスタイルやセカンドスキンと称されたシースルー素材のトップスをはじめ、長靴のように太いブーツ、額まで広がったビッグサイズのアイウェア、顔全体を覆うロゴ入りニット棒などのアクセサリーもまた不思議な光を放ち、未来的な空気を作り出している。“浮遊感のある”ディテールまた、浮遊感のあるディテールも、フューチャリスティックな世界観を盛り上げている。コートやジャケットなどにアタッチされたボアパッチは、洋服の上で浮かび上がっているよう。ドレスは2枚布になっていて、外側のテキスタイルをくり抜くことで立体感のあるデザインが完成している。アーティストコラボのモチーフは「人の身体」をイメージ!?印象的に差し込まれたのは、エロティックで遊び心溢れる作品を描く、アーティストVava Duduのデッサンからインスピレーションを得たモチーフ。長く伸びたネイルや華奢な手、唇など、人間の身体の一部を想起させるモチーフは、プリントや立体刺繍となって、パンツやドレスの上に配置された。70年代初頭のスケッチが着想源特徴的なデザインが多く提案されているが、ベースにあるのは、クレージュの長き歴史。フューチャリスティックなコレクションではあるが、クリエーションの起点は、70年代初頭のクレージュのカラフルなスケッチだという。
2019年03月04日ヨウジヤマモト(Yohji Yamamoto)の2019-20年秋冬ウィメンズコレクションが、フランス・パリで2019年3月1日(金)に発表された。ノワールの世界からスタート男女の恋模様を描いた沢田研二の「時の過ぎ行くままに」のサウンドから幕を開けたショー。情緒あふれる歌詞に反して静かな始まりだった。使用するのは黒一色、レングスはロング。2つのキーワードをもってたくさんのデザインが生まれる。生地の立体感と動きを生むプリーツ、テキスタイルの柔らかさを象徴するドレープ、プレイフルな印象を作る別布のアタッチ。ロング丈・黒一色の掟を守っていながらも一つひとつ表情が異なるコート、ドレスが続いた。躍動感あふれる色彩が黒の世界に投じられると…渋みのある重低音が響くと、黒一色の世界が変わる。アシンメトリーなワンショルダーのワンピースには白シャツがプラスさら、その上には赤、黄、青などの鮮やかなカラーで描いたペイントが施された。「手」がキーワードにカラフルな色彩が顔を出するとここからは一転、「手」が一つのキーワードに。ブラックのドレスやコートには立体的な「手」のモチーフを肩やウエスト、バックスタイルにオン。指がおり曲がったり、ピンと張ったり、何かのマークを作ったり。まるですぐ先ほどまでそこに手があったかのようなリアリティがある。「手」仕事を感じられるピース続くのは「手」仕事で作られた繊細なウェア。白い糸が背中からたくさん伸びたドレスや立体的で丸みのあるバックスタイルを持つドレス、先よりもより鮮やかに描かれたペイント、円形や四角形のパッチワーク。ブラックドレスの上で様々な手仕事が生まれ、消え去り繰り返される。しかし、これらのピースを纏うモデルたちの手はポケットに入っていたり、真っ黒に塗られたり、レザーグローブで覆われていたり、隠れていたのが興味深かった。フィナーレは、フードやストール調のもので顔を隠したモデル5名がゆっくりと行進。片目だけ見えているものもいるが、その姿が定かではない。と思うと同時に、一人がパッとフーディを取り、真っ赤なリップと白い肌が見えると、にやっと笑みを浮かべ、立ち去っていった。
2019年03月03日アンリアレイジ(ANREALAGE)の2019-20年秋冬コレクションが、フランス・パリで2019年2月26日(火)に発表された。「服」をテーマに新章幕開けこれまで「光」を追い続けてきたアンリアレイジだが、昨シーズンの東京開催でのショーを「光」の集大成とし、今季より新たなテーマに挑む。新章のテーマは「服」。洋服ブランドが掲げるテーマとしては潔くてシンプルな印象だ。ショー前にインスタグラムで洋服を公開!?新ステージの幕開けと共に、トライしたのは、ショーの前に全ての洋服を公式インスタグラムで公開するという斬新な試み。並んだクローズアップショットからは、ニットの網目、アウターのボタンやトグルなどの装飾、ブレザーのエンブレムなど細かなディテールがしっかりと確認できる。ここにはー“服でしか表現できないテーマ、服でしかみつけられない発見、普段見慣れている定番的な服の中にこそ、非日常への入り口があると信じ進みます。”と、デザイナー森永邦彦の大きなメッセージが込められていた。画面で見た服とは「全く異なる」サプライズショーに登場する洋服は、インスタグラムで得た第一印象とは大きな差異があった。本来洋服の一部である袖口やポケット、襟は大きくデフォルメされ、一つの洋服として登場している。ディテールが服に変わる白シャツの手首を通すはずの“穴”からはボディ全体が飛び出ていて、ワンピースに変身。トレンチコートのポケット“だったはずのもの”は、物を入れる代わりに身体を通すことで、ケープジャケットに変わっている。デニムジャケットの襟も拡大され、頭だけを通すはずの穴から身体が通り、ポンチョコートとして新しい命が宿されているのだ。ブランド名やサイズ表記の目的であるネームタグも、身体全体を包み込めるほどビッグサイズになり、ブランケットやマフラーに変身。手袋は、指を通す穴から顔・両腕が出ていてニットワンピースに様変わりしている。現代に発信するメッセージ画面上では想像することのできないビッグサイズに洋服を変更することで、伝えたのは現代に向けたメッセージ。「画面の上では伝えられない服を。画面の上ではわからない服を。」ネットを介して新しいものに触れることの多い現代に、本物に触れないとわかならいこともある…という力強いメッセージを吹き込んでいる。
2019年03月02日ディオール(DIOR)の2019-20年秋冬ウィメンズコレクションが、フランス・パリで2019年2月26日(火)に発表された。50’s英国「テディ・ガール」が現代に蘇ると…今季のキーワードは「テディ・ガール」。細身のパンツにラバーソールシューズを合わせ、リーゼントヘアで決めた1950年代ロンドンの“不良少年”テディ・ボーイ。その横にいたガールフレンド「テディ・ガール」をアーティスティック ディレクターのマリア・グラツィア・キウリの解釈のもと、現代へ甦らせる。英チェックでスポーツミックス特徴的なのは、レッド×ブラックまたはグリーン×ネイビーのチェック模様。「テディ・ガール」が生きた英国・ロンドンを象徴するモチーフが、マリア・グラツィア・キウリの描く詩的な世界と交わり、ドレスやバッグになって登場している。また、プルオーバータイプのフーディアウターを始め、スポーツテイストとチェック模様を融合。スポーツミックスという現代的なアプローチの中に伝統的なパターンを起用することで、過去と現代を遊び心たっぷりに引き合わせた。「バー」ジャケットを男性的にアレンジ「テディ・ガール」が流行した1950年代といえば、クリスチャン・ディオールの“ニュールック”が生まれたディオールにとって特別な時代。そんなメゾンへの敬意を示して、アイコンピースを今季も起用。メゾンの代表ピースである「バー」ジャケットは、カッティング、素材、カラーを見直しアップデート。メンズライクなポップなスタイルで登場している。ロマンティックピースをテクニカル素材で更新また、マリア・グラツィアがシーズンを越えて提案しているプリーツスカートやドレスも更新。太いベルトでウエストマークする着こなしはそのままに、メッシュなどのテクニカル素材で表現することで軽やかに仕上げている。南国モチーフのトワル ドゥ ジュイ?!マリア・グラツィアが好んで取り入れているトワル ドゥ ジュイは、今季、ヤシの木をモチーフにした陽気なデザインで提案。サンサンと降り注ぐ太陽、穏やかな波音。そんな心温まるシーンを想起させてくれる温もりある雰囲気で、レッドカラーのジャケットや半袖シャツ、デニムジャケットなどに描かれている。
2019年02月28日ホワイトマウンテニアリング(White Mountaineering)の2019-20年秋冬コレクションが1月19日、パリで発表された。今シーズンのテーマは「ミューテーション」。さまざまな要素を組み合わせ、ファブリックやディテールのコンビネーションを変えることで新しいプロダクトを産み出すことを目的とした。当日の土曜日はデモとストライキの影響で、予定されていたブランドスケジュールの変更などが相次ぎ、同ブランドも当初の予定よりスタート時間が30分早まった。「舞台裏は壮絶だった」とデザイナーの相澤陽介は明かすが、ほぼ予定通りに開場され、フロントローには話題のハイテクスニーカーがずらり並んだ。最新のスポーツアイテム、アウトドアギアを身に付けたゲストのグローバルさには、通常のアスレジャーマーケットとは違う同ブランドのポジションを感じさせられる。アンプラグドとエレクトリックを“ミューテーション”させたシンプルなロックのフレーズに乗せ、ショーがスタート。ブランドの基本コンセプトであるアウトドアウエアからの機能性を生かしたタウンウエアというアプローチは不動ながら、多層なアイテムのレイヤードが未来的なイメージを形作っていく。チェックのパッチワークのショップコート、モザイクジャカードのアノラック、ネイティブ柄のジャカードニット、フォトコラージュのカモフラ柄などお得意の細かなパターンのミックスも健在だ。パーツで柄や素材を変えたサルエルパンツや、チェックの柄や素材でセットアップさせたエプロンスカート、ポケットの位置を変えることで表情を出したカーゴパンツなど、ボトムの表現は多彩。素材もゴアテックスの新素材を既存の素材と巧みに組み合わせることで生地の分量感を変え、カラビナやバックルなど付属のパーツでアイテムに新鮮味を与えている。特に今シーズンの目玉となったフランスの登山ブランド、ミレー(MILLET)とのコラボは、90年代風ロゴ使いでキャッチーなアイテムに仕上がった。アップリケをフロントに配置したダウンブルゾンやダウンベスト、バックパック、Mのロゴを大きくフィーチャーしたビッグフーディなどグラフィカルなアイテムは人気を集めそうだ。他にもコラボシリーズはアディダス オリジナルス(adidas Originals)やアグ(UGG®)、ダナー(Danner)、ポーター(PORTER)、イーストパック(EASTPAK)とも継続して行われている。フィナーレには山と波の写真をコラージュしたモノトーンのロングシャツを着たモデルたちが次々に登場。毎回、テーマに合わせてオリジナルで制作するという音楽とともに、ブランドのアティチュードを明快に示した。Text by Tatsuya Noda
2019年02月21日ピエール・エルメ・パリ(PIERRE HERMÉ PARIS)のバレンタインコレクション「Saint-Valentin 2019」が、2019年2月14日(木)までピエール・エルメ・パリ 青山、直営ブティック、各百貨店催事場、オンラインブティックにて限定発売される。マカロンピエール・エルメ・パリの代名詞とも言えるマカロン。バレンタインに合わせて、ショコラにフォーカスし様々なフレーバーを用意した。「ショコラ アメール」は、ブラウンカラーのマカロンコックでガナッシュショコラをサンド。「アンフィニマン ピスターシュ」は、ホワイトチョコレートガナッシュにピスタチオの風味を加え、ピスタチオカラーのマカロンコックと合わせた。マカロンは、バレンタインギフトにも最適なボックスでも登場。3個、6個、12個それぞれのボックスには、マカロンをイメージしたグラフィックがあしらわれている。ボンボン ショコラピエール・エルメ・パリのボンボン ショコラは、ピエール・エルメの才能が詰まった“宝石のような”スイーツ。バレンタインに向けて登場する「ウーヴルトワ」は、カカオとゴマという意外性のある組み合わせで作られた。ゴマ入りのプラリネとゴマ入りのヌガティーヌをショコラオレでコーティング。香り高いゴマによって、プラリネとヌガティーヌの新たな魅力引き出されている。また、ローズとライチが香る「イスパハン」、パッションフルーツ風味の「モガドール」など、マカロン、ケーキの人気フレーバーもボンボン ショコラに。スイーツのイラストを配したキュートなデザインとなっている。これらのボンボン ショコラは、ボックスに入れて詰め合わせでも販売。24個の詰合わせは、色とりどりのボンボン ショコラが一つになって“本命チョコ”にぴったりだ。マスク型チョコレートピエール・エルメ・パリが度々提案しているマスク型チョコレート。新作は、コートジボワール、ネパール、ボルネオ島など、世界各国の仮面にインスパイアされたもの。迫力満点なマスク型のチョコレートは、人の顔の大きさほどあるビックサイズとなっている。パティスリーパティスリーはハート形に変身。赤いハート型の「クールルージュ」には、赤い果実・フリュイルージュのコンポートを使用した。レモン風味のビスキュイに、ハイビスカスで香り付けしたバニラクリームとコンポートをサンド。フルーツの酸味、甘みが感じられる贅沢なスイーツとなっている。【詳細】ピエール・エルメ・パリ「Saint-Valentin 2019」販売期間:2019年1月16日(水)~2月14日(木)※一部催事会場などにより異なる取り扱い店舗:ピエール・エルメ・パリ 青山、直営ブティック、各百貨店催事場、オンラインブティック<アイテム例>・マカロン3個詰合わせ 1,620円、6個詰合わせ 2,700円、12個詰合わせ 4,536円・ボンボン ショコラ 5個詰合わせ 2,268円、8個詰合わせ 3,402円、14個詰合わせ 5,670円・チョコレート アート プルミエマスクダン 9,720円、マスクド ダンス マガール 9,720円、マスクケンヤ カヤン 9,720円・クールルージュ 3,456円※価格はすべて税込み。※販売期間・場所・価格等変更になる場合あり。【問い合わせ先】ピエール・エルメ・パリ 青山TEL:03-5485-7766
2019年02月17日1月はオートクチュールブランド3つの招待状の宛名書きを合計1500通を担当しました。2019年の春夏コレクション! 招待状はブランドごとデザインが違い、工夫されています。毎回のことですが、コレクションお披露目の3週間くらい前にご依頼をいただくので本当に急いで仕上げないといけません。今回は全部の招待者リストを書き終えるまで毎日9時間くらい書き続けました。パリコレのショーは大体5つ星ホテルのサロンで行われます。3つのブランドのショーに私も招待されましたが、多忙のあまり中々足を運ぶことができず、ようやく行けたのはホテル クリヨンのサロンで行われた発表会です。 コートをクロークに預け、まばゆいドレスたちが見えるサロンへ…招待された方々はドレスだったりカジュアルな恰好だったり様々です。サロンの端にはDJの方が音楽を担当されていました。サロンに面する大きな窓からは広場とエッフェル塔が光っているのが見渡せます。シャンパンとおつまみが運ばれてくるので、いただきながらドレスを鑑賞します。 ひとつのドレスに大量のスパンコールとビーズが使われるオートクチュール刺繍。クロッシェというかぎ針で薄い生地の裏から糸と一緒にスパンコールやビーズを刺繍していく技法です。私もシャネルのアトリエで働いている日本人の方にこの刺繍を習ったことがありますが、これはテクニックが必要でものすごく難しいものでした。肩も腰も凝るし過酷な作業です。1着のオートクチュールドレスに縫い付ける作業は数百時間にものぼります。 ドレスを纏ったモデルさんたちもいらっしゃって、カメラを向けるとポーズをとってくれます。 ウェディングドレスは珍しい蓮の花のデザイン。 ひとつひとつのドレスが宝石のようで、美しい夜を堪能しました。
2019年02月13日ピエール・エルメ・パリ(PIERRE HERMÉ PARIS)より、イースターに向けたショコラコレクション「パック(PÂQUES)」が登場。2019年3月20日(水)から4月23日(火)までの期間、ピエール・エルメ・パリ 直営ブティックとオンラインにて販売される。英語では「イースター」、フランス語で「パック」と呼ばれるキリスト教最大のお祭り「復活祭」。ピエール・エルメ・パリでは、そんな「復活祭」のモチーフであるウサギや卵の形のショコラを用意する。「ウフ」は、生命の源を表現する“卵”を模ったショコラ。日本限定で発売される「ウフ ショコラ ブロン」は、滑らかで濃厚なキャラメルの様な味わいが特徴だ。また、周りにオレンジピールやレーズンといったドライフルーツとヘーゼルナッツなどのナッツ類を散りばめた「マンディヤン」、繊細なレースで卵を模った「ダンテル」もラインナップ。「マンディヤン」と「ダンテル」は、それぞれ14cmと20cmの2つのサイズで展開される。生命の躍動を表現した“ウサギ”や卵を産む“ニワトリ”をモチーフにしたショコラも登場。約27センチの大きなウサギのショコラ「グラン ラパン レ」は、入園や入学のお祝いとしてもぴったり。その他、「ラパン ア ラ ブルーエット ノワール」「プール ドゥ パック ノワール」といった4種類のショコラがラインナップ。それぞれショコラ ノワール、ショコラ オ レの2種類の味を用意する。【詳細】パック 2019販売期間:2019年3月20日(水)~4月23日(火)販売店舗:ピエール・エルメ・パリ 直営ブティック、オンラインブティック価格例:・ウフ ショコラ ブロン 4,860円(税込)・ウフ ダンテル ノワール(Sサイズ)3,456円(税込)、レ(Mサイズ)4,320円(税込)・ウフ マンディヤン ノワール(Mサイズ)6,480円(税込)、レ(Sサイズ)4,320円(税込)・プティ ウフ(12個入) 1,620円(税込)・グラン ラパン レ 6,480円(税込)・ラパン ア ラ ブルーエット ノワール / レ 3,024円(税込)・ラパン ア ラ オット ノワール / レ 4,320円(税込)・プール ドゥ パック ノワール / レ 2,700円(税込)
2019年02月07日アクネ ストゥディオズ(Acne Studios)は、2019-20年秋冬メンズコレクションを、フランス・パリにて発表した。様々な反骨的表現今シーズンのイメージソースになったのは、様々な時代に沸き起こったカウンターカルチャー。ヒッピーやボヘミアンなど、時代ごとに異なる反骨的な表現をミックスしている。ノイジーなイメージや、思わず目を留めるようなスペクタクルなテキスタイルパターン、ダイナミックな素材使いがコレクションの随所に見て取れる。コンテンポラリーで洗練された空気感ただ、モチーフそのものは喧騒の中にあるような、大胆でアイキャッチなものであっても、アクネ ストゥディオズのフィルターを通すことで、1歩俯瞰したようなコンテンポラリーなミニマリズムが漂う。たとえば、極端に長く設定された、ニットやストールのフリンジは、ともすればルーズな印象になるものだが、優しく印象的な色彩感覚によって洗練された空気感を放っている。起毛感のあるアニマル柄のレザーコートやパンツ、抽象的な模様をプリントしたツヤ感のあるセットアップも同じく、モチーフだけ切り取ってみるとアグレッシブだが、着用感や全体にまとう雰囲気は、クリーンでアーティスティックだ。それは、服を形作る仕立てやディテール、素材の発色、質感全てを鑑みたバランスが絶妙に計算された上で成り立っているからだろう。色や柄のミックスまた、円の上にグラフィカルな転写を重ねたプリントや、ラメで彩られた幾何学模様、波形のようにも木目のようにも見えるサイケデリックなカットソーなど、色や柄を織り交ぜた表現も散見された。ピンク、ライムグリーン、ブラウン、イエローなど様々な糸で波打つように編まれたニットには、上からオーガンザをかぶせて幻想的に。ふわりとしたニットの質感は、組み合わせた無骨なレザーパンツやハードなブーツによってより一層際立っている。オーバーシルエットのアウターアウターは、肩を大きくとったりドロップさせたりと、前を開けてラフに羽織れるようなオーバーシルエットがメイン。ブラウンベースのガンクラブチェックを施したステンカラーコートは、丸みを帯びた肩のフォルムや襟の造形、大き目のボタンが相互に作用して穏やかな雰囲気を描き出す。胸元には、貼り付けるようにして花を装飾。自然体ながらも凛とした、独自のスタイルを見せる。
2019年01月31日バリから電車で5時間45分、5日間のバカンスにニースに行ってきました。 着いた日は気温16℃、夏のような太陽の日差しで泳いでいる人もちらほら。 南仏は1年で300日くらい晴れというのを聞いたことがあります。冬のパリの天気とは大違いです。 海辺に行き、波が小石をさらう音を聞きながらお散歩したり、きれいな石を集めたり、デッサンしたり...南仏は魅力的な村が本当に沢山あるので、1日、旦那さんがバイクをレンタルしてエズ、モナコ、サンジャンカップフェラに行くことに急遽決めました。 海沿いの景色が本当に素晴らしいんです。 15年前に一人旅をしたときはナビがなかったので地図を買い、何回も迷子になりながらレンタカーを運転したのはいい思い出。 エズ村は地中海を一望できる眺め、ミシュラン星付きのレストランもいくつかあるのでとても人気の村です。 今回一番行きたかった場所が、サンジャンカップフェラにあるロスチャイルド邸。 今までフランスとイタリアで沢山の庭園を見てきましたが、こちらも負けず劣らず素晴らしかったです。 趣向を凝らした庭園は手入れが行き届いていて楽しめました。大きなサボテンなどのトロピカルガーデン、石庭のある日本庭園もありました。 ローズガーデンは薔薇の咲く季節に来れたら最高だと思います! この近くには最初のベルギー王が住んでいたヴィラもあります。 ロスチャイルドの娘エフルッシとベルギー王2人とも土地が欲しかったため喧嘩になったそうですが、最終的にはエフルッシが広い土地を買い占めたそうです。 でも毎日パーティを開いていたエフルッシは長生きせず、このヴィラにも長く住むことはできなかったようです。 南仏の空の表情は毎日違い、毎日がスペクタクルでした。
2019年01月31日ピエールパオロ・ピッチョーリ(Pierpaolo Piccioli)によるヴァレンティノ(VALENTINO)が、パリで2019年春夏オートクチュールコレクションショーを開催した。
2019年01月26日サルバム(sulvam)は、2019-20年秋冬コレクションを、2019年1月17日(木)に、フランス・パリのパレ・ド・トーキョーにて発表した。イメージや色彩の抽象性抽象的でアーティスティックなプリント柄は、絵の具で色を乗せたように優しくドリーミーな発色が魅力。コーチジャケットやフード付きコードには、柄に同化するようにパールが並べられており、みずみずしい神秘性を高めている。また、ボンデージパンツにも同じプリントを採用。意外性のあるアイテムに落とし込まれることで、プリントのイメージが錯綜し、意味合いが変化する。穏やかな色彩また、ソフトな起毛感の素材に乗せた色彩も、穏やかな表情を見せている。縁取るようにテープのラインを施し、メタルのボタンをあしらったパープルのジャケットや、青みが強いネイビーのウール地で仕立てたオーバーシルエットのコートは、柔和な色味が上品さを演出するとともに、ほのかなダークさも感じさせる。前衛的な造形その一方で、造形はアヴァンギャルド。脇に切れ込みを入れ、ショルダーをなだらかにドロップさせたジャケットや、ボタンを斜めに配し、アシンメトリーなドレープと垂れ下がるような袖が特徴的なニット、袖と肩を覆うパーツを繋ぎ合わせたファー素材のケープといったウェアは、その構築的なフォルムがユニークな存在感を放つ。金属の装飾を施したファーのレギンスは、地下足袋のような仕様になっており、身体に同化するように服地が寄り添っている。断ち切りの裾また、散見されたディテールは、“断ち切り”。ジャケットやロングスカート、ブラウスの裾から、糸がほつれているのが見える。あえて歪に裁断された布地の端からは、服作りの痕跡を実感させる無骨なクラフト感が感じられる。
2019年01月25日