フミト ガンリュウ(FUMITO GANRYU)は、2019-20年秋冬ウィメンズ&メンズコレクションを、フランス・パリで2019年1月15日(火)に発表した。服と身体の境目、服と服の境目目を引いたのは、服と身体の境目、服と服の境目を曖昧にするようなフォルム。黒やグレー、ベージュといったベーシックな色彩に彩られたダッフルコートは、未来的なシェルターを思わせる、身体を丸ごと包み込むようなシルエットを描く。立体的なパターンメイキングと、ハリのある素材で、服と身体の間に空間を創出。ミニマルな美しさを見せる。エレガントな分量感のワイドパンツワイドパンツは、布の分量をたっぷりと使った幾重にも折り重なるドレープが印象的。ボリュームがありながらも、流れるように美しいフォルムを描き、洗練された雰囲気を纏っているのは、端正なカッティングあってこそのものだろう。しなやかなデニムで形づくられたサルエルパンツも、品のある雰囲気を放っている。相反する身体と服地の流れ身体のラインをあえて無視することで生まれる曲線のエレガンスは、前を閉めることで布地が引っ張られ、波打つようなギャザー、ドレープが刻まれるプルオーバーや、アシンメトリーのブルゾンに見て取れる。ウール地のショールジャケットは、ピンを留める位置によって表情を変える偶然的な造形。都度変わる襟元の開き具合や布地の流れは、身体を無視しているようで、逆説的に身体の存在を浮き彫りにする。服と服の繋ぎ目を曖昧に変わった形のストールかと思えば、服が無造作に首に巻き付けられたもので、顔をホールドするフードかと思えば、何かの袖をぐるりと被ったもの。ニットカーディガンのポケットから伸びるストールや、ブラウスの前後に平面的なジャケットを取り付けたような遊び心のあるデザインは、服と服の繋ぎ目を不明瞭にする。和服のようなシルエットキルティングのケープには袖を通す穴が施されており、下に重ねた同素材のジャケットの袖が見える。Aラインシルエットのケープは裾に向けて広がり、まるで羽織りのよう。一見ロングスカートのようにも見える縦長のシルエットのワイドパンツに組み合わせると、より一層日本的なシルエットを描き出す。スイコックとのコラボシューズまた、シューズはスイコック(SUICOKE)とのコラボレーション。ランニングシューズとデザートブーツをハイブリッドさせたようなデザインに仕立てられている。アクティブなソールが特徴的だ。
2019年01月19日ジェイ ダブリュー アンダーソン(JW ANDERSON)がパリで2019-20年秋冬コレクションを発表。
2019年01月18日昨年6月に行われたピッティ・ウオモのゲストデザイナーとして初の海外でのコレクションショーを行ったフミト ガンリュウ(FUMITO GANRYU)が、1月15日パリファッションウィーク・メンズで2019-20秋冬コレクションを発表した。前シーズン同様に青を貴重としたLEDライトに白というミニマムな会場セッティングでメンズ、ウィメンズの両ラインが発表された。Text: Tatsuya Noda
2019年01月17日コモンスウェーデン(CMMN SWDN)がパリで2019-20年秋冬コレクションを発表した。
2019年01月16日日本文化が織り込まれた和菓子が、いま欧米諸国でも注目されている。美食大国であり、お菓子の国であるフランス・パリで、人々に愛される和菓子店や和菓子職人など、パリの和菓子を訪ねてみた。在仏10年の和菓子職人が語る映画と“どら焼き”の関係とは? 和菓子の名店、新店を訪ねた後は、パリで活躍する和菓子職人・村田崇徳さんのもとへ。村田さんは、製菓学校で和菓子を学び、京都の老舗和菓子舗で修業。その後、洋菓子職人の兄が修業するパリへ。ミシュラン一つ星の高級日本料理店「あい田」で和菓子職人として働き、ロマン・ガイヤさんと「パティスリー朋」を立ち上げた。パリの和菓子職人、村田崇徳さん©️KOJIMA銅鍋で餡を練る村田さん。十数年にわたり使い続ける大切な仕事道具。「ちょっとのつもりで来てからもう10年に」と笑う村田さん。パリで和菓子、いや餡に注目が集まったきっかけを「ここ数年、世界的な健康ブームで和菓子が注目されていることもあります。ただ「パティスリー朋 TOMO」のどら焼きに大きく影響したのは、河瀬直美さんの映画『あん』でした。映画のおかげで、餡やどら焼きに興味や関心をもつひとが増えた」と話す。また和菓子が大好きなフランス人のロマンさんが、店を開くことで「フランスのひとたちに、より和菓子を身近に感じてもらえた」と村田さん。「どら焼きはおまかせ」と、ジャポニスム2018の和菓子ライブパフォーマンスもお手伝いフランス人も満足させる、本格的な和菓子を提案したい現在は、来年開店予定である自身の和菓子屋「TAKANORI MURATA PARIS」の出店準備中だ。「パリでは、餡のおいしさがわかるひと、またアレルゲンの少ない米粉でつくる和菓子を好むひとが増えてきました。もちもちした食感の餅菓子は、フランス人も好きな人が多い。長くパリで仕事をしてきて、フランス人の好みもわかってきました。それをふまえ、より本格的な和菓子を提案する店にしたい」。村田さんが手掛けるシャンパーニュの葛まんじゅう、どら焼き、フランス産栗の焼き栗、芥子の実大福など©️KOJIMA『TAKANORI MURATA PARIS』でも提供したいと話す、美しい和菓子「氷菓」©️KOJIMAパリの和菓子屋「TAKANORI MURATA PARIS」が話題となる日は、そう遠くないはずだ。取材・文/森 有貴子<プロフィール>江戸の老舗や職人などの取材が多く、相撲、歌舞伎、落語と江戸文化好き。オンラインマガジン「暮らしとおしゃれの編集室」(主婦と生活社)にて「大人の江戸あるき」というコラムを連載中。2019年から和菓子連載を予定。
2018年11月24日ジャポニズム2018! 日仏友好160年を記念し、今年の7月からフランスではたくさんの日本文化を大規模かつ総合的に紹介するイベントが開催されています。この記念すべき年に日本人の一人としてパリに居ることがなんだかとても嬉しく、喜びを実感しています。 先日、その公式企画のひとつ、松竹大歌舞伎を鑑賞してきました。日本に居た頃は、観に行きたいなあと思いながらも忙しさを口実に一度も観に行ったことがなかった歌舞伎。パリに来て、大学の授業の一環でオペラやバレエを鑑賞する機会が多々あり、クラシックの魅力を再確認しました。この地で歌舞伎が観れたらいいなあと長年心の片隅で思っていたこと本当に叶ったので、私としては喜びもひとしおでした! 由緒ある劇場で14年ぶりの公演 公演会場に選ばれたのは、Théâtre National de Chaillot(国立シャイヨー劇場)。場所はトロカデロのすぐ近くで、劇場のカフェから見える夜のエッフェル塔は格別なんです! シャイヨー劇場は、ダンス、またはダンスにまつわる公演をメインにプログラムしている国立の劇場で、現在の施設は1937年のパリ万博に合わせて建設されました。そして約10年後には、劇場の大ホールにて世界人権宣言が発表されるなど、歴史にも名を残す劇場なのです。そんな由緒ある地で、日本の歌舞伎が上演されるのは、14年ぶり2度目! 今回松竹大歌舞伎の主演を務めたのは、中村獅童さんと中村七之助さん。上演された演目は「色彩間苅豆 かさね」そして歌舞伎の十八番「鳴神」。 前者の「かさね」は、男女のすれ違いに深い因果関係が絡んだ物語。台詞ではなくて三味線と唄がメインで進行していくもの。非常にゆったりとしたテンポで、間合いの美学と言いますか、多くを語らず、空気で魅せると言った感じでした。日本人の私でも唄のことばが難しかったので、ストーリーを感じながら、主演のお二人の世界に身を委ねながら鑑賞しました。 もう一方の「鳴神」は、台詞で進行していくので、分かりやすく、またちょっと喜劇の要素もあり楽しめました。後半は特にダイナミックな演出と共に見せ場が続いて、初心者の私にも理解しすくとても面白かったです。フランス人には翻訳のオーディオガイドが提供されており、コミカルな場面では皆さん結構笑われていて、この作品はフランス人にも受けが良かったように見えました。 獅童さんのよくとおる声と立ち回りの美しさ、そして力強い演技。それから、七之助さんの女方の所作は、女性の私から見てもうっとりするほど綺麗で品があって奥ゆかしくて、日頃の自分の動作を恥じたくなるような瞬間が幾度とあり、見ていて勉強になりました。ジェンダーレスと言われる現代に生きていて、性別を超えて人間としての魅力を問う良さがありますが、古典を見ながら、男らしさ女らしさというものもあって良いのだなと思いました。芸に身を一心に捧げてきたお二人の姿は舞台の上でとても輝いていて、多くのフランス人の観客を魅了したことと思います。 日本を離れて生活するようになってから、日本の文化、特に伝統芸能に興味を抱くようになりました。ジャポニスムは約8ヶ月間に渡って行われ、期間中はたくさんの日本文化がパリで紹介されるので、思う存分楽しみたいと思います!
2018年10月20日ノワール ケイ ニノミヤ(noir kei ninomiya)の2019年春夏コレクションが、フランス・パリで発表された。ショーでしか体験できないこと「ファッションショーでしか体験できないことを届けたい。」デザイナーの二宮啓の願いは、ドラマティックな演出で実現される。モデルがランウェイに降りた瞬間“たんぽぽになった”。真っ白なふわふわヘアーから、一つまた一つと綿毛が舞い、ふわふわと会場を漂っている。“花と人が一つになる”夢のような物語からショーはスタートした。テーマは「フュージョン」テーマは「フュージョン」。AとBが一つになって新しいものを作る。目指したのは、相反するものを融合させるのではなく、交わるはずのない異なる性質のコンバイン。軽い素材と重量感のある素材のミックスはありきたりだから…と、シルクとPVC、合皮とオーガンジーといった不協和音のようなマッチングにトライした。小さなパーツを繋いで服を作る小さなパーツやリボン状の長いパーツを繰り返し、繰り返し、繋げて出来上がるウェア。薄いPVCが波のように重なったジャケットやコート。断層のようにレザーを重ねたライダースジャケット。小さなピースを繋ぐのは光沢のあるメタルで、マテリアルの隙間からほっこり顔を出して輝きを届ける。コーディネートはレイヤードをポイントに。ライダースジャケットの上にはベストを、スカートの上にはさらにスカートを、斬新なミックススタイルが提案される。花のようなドレスなどもありながらも、新しさを感じたのはマニッシュなスタイル。テーラードコートやブルゾン、パンツスタイルなどが登場している。
2018年10月07日ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)の2019年夏コレクションが、フランス・パリで発表された。ガルニエ宮を選ぶ意味会場は“オペラ座”でおなじみの歌劇場・ガルニエ宮。華やかなゴールドの壁面と優美な所蔵品、“宝物がたくさん詰まった”パリ人気のスポットが今季もショー会場である。ステラ・マッカートニーがこの場所にこだわっているのは、ブランドが“リアルクローズであること”を訴えかけるため。女性たちの日常になじむピースだからこそ、歴史あるこの豪華絢爛な会場とのコントラストがユニークに映るのだ。エシカルであることは当たり前これまでの中でも一番サスティナブルであったという今季。リサイクルナイロンを含め、素材、そして製法にはとことんこだわり、エシカルであることは当然だ、とファッションを通して世界に発信している。リラックスムードとリズミカルなテキスタイル男性性と女性性の融合、この根っこの部分は変わらないが、今季は尖った部分が抑えてマイルドになり、全体に流れるのはリラックスしたムード。ぽわんぽわんと歩みに合わせて揺れるフリルのミニワンピース、ふわふわと舞い踊るエアリーなドレスといった、リズミカルな動きもまた、穏やかな気持ちにさせてくれるのだ。うねり動くディテール豊かな表情を生み出す“動き”はディテールにも反映させた。ブルゾンやパンツの上には、波のようにうねるジップを配した。開閉できるこのディテールは全開にして、生地の広がりを楽しむのが気分だ。夏に着るリネンスーツマスキュリンなスーツは、暑い夏を乗り越えてほしいと願いを込めて、リネンで仕立てた。夏にぴったりなこの素材は、快適な着心地だけでなく、肌にも優しく、すっと馴染んでボディにあったショルダーラインを作り出してくれる。ラペルの横には異素材のリボンを添えて。クロスしてボタンに引っ掛ければアクセサリーとなる、遊び心のあるディテールだ。ステラお気に入りのタイダイハッピーな気分は、ステラお気に入りのタイダイで視覚的に表現。ピンクやグリーンなど、少し褪せたパステルカラーを選んで、大人の女性も気楽に着れるミニワンピースを作り出している。
2018年10月07日ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)が10月1日、パリで2019年サマーコレクションを発表した。
2018年10月06日ビューティフルピープル(beautiful people)の2019年春夏コレクションが、フランス・パリで2018年10月2日(火)に発表された。テーマは「サイド C」。ワイン染め、自然由来のマテリアル“タタン、タタン、タタン…”リズミカルな音とともに幕を開けた、今季のランウェイショー。足早なスピード感のある音色が響くが、装いはナチュラルで優しい印象。オーガニックにこだわったというマテリアルには、ホワイトやサンド、淡いブルーやピンクなど柔らかな色を染めて。染色はワインで行い、塩を縮ませた自然由来の素材。そのナチュラルな風合いをいかしたワンピースが並んでいる。違和感のあるディテール目を凝らしてみると、どのピースも少し違和感がある。解体と再構築を繰り返して作られているため、ワンピースでありながらジャケットやフーディコート、ブラウスのようにも見え、そして一部分が切れていたり、脇下や腰のラインにスリットが入っていたり、リボンが長くのびていたり…“無意味な”ディテールがあるように見える。ランウェイ中に始まる着付けショーこの謎は、全ルックの公開後に解決される。ランウェイに出たピースが4体再登場すると、グレーの羽織りを纏った職人たちが。モデルの前に立つと、ジップを開閉したり、布を織り込んだり、巻き付けたりして、まるで全く違うピースへと変幻させる。そう、今シーズンの新作は自由自在に変幻するワードローブなのだ。「サイド C」というテーマには、AからCへ、CからBへ…と変換する終わらない可能性の意味を込めたもの。布を内から外へ、前から後ろへ、その反対も…とパズルのように組み合わせていけば、想像以上の新シルエットがそこには出来上がる。自由自在に変幻する新しいワードローブ巻き付けていたマテリアルに腕を通すとコートに変幻するドレス。トレンチコートは、腕を通さず腰巻きすることで、反対にドレスへと変化。いくつものステップを踏むことで、何通りもの着こなしができる洋服には、“前に進み新しいものを生み出したい”という強い想いが込められている。
2018年10月06日ハイダー・アッカーマン(Haider Ackermann)が2019年春夏ウィメンズ&メンズコレクションショーを、9月29日にパリで開催した。
2018年10月05日バレンシアガ(BALENCIAGA)の2019年夏コレクションが、フランス・パリで発表された。記憶に残るファッションショーとは?「ファッションショーは、記憶に残るものでなければならない。」アーティスティックディレクターのデムナ・ヴァザリアがこの考えのもと進めたショーは、ビジュアル・アーティストのジョン・ラフマンとのコラボレーションによるもの。天井から壁、床まで会場全体を包み込むように映像作品を流し、音楽とともに時の移ろいに合わせて変化させた。クチュールをいまに落とし込むということそして、デムナがもう一つ掲げた目標は、クチュールを着心地のよいものにすること。ストリートテイストを取り込むことで“洋服が売れている”バレンシアガにとっては、チャレンジングな試みともいえる。いまを愛するデムナは同時にメゾンの歴史も愛し、メゾンにとってアイデンティティでもあるクチュールをモダンに昇華させたのだ。いま着てほしい「新シェイプ」“現代の人はどうしたらセットアップを着てくれる?”この問いには、新シェイプと名付けられた新しいシルエットを取り入れることで決着をつけた。特徴的な肩周りはスクエア型になっていてボリューミー。スカートは前に流れるような立体的なシルエットになっていて、サイドから覗くと凹凸の激しいユニークなフォルムとなっている。ジャケットを羽織らずとも着れるシャツとのコンセプトから、肩パットをのぞいたビックサイズのシャツが登場している。歴史に紐づくいまのデザインクチュールといえば…のドレスは、布地と身体との空間そしてショルダー、クリストバル・バレンシアガが大切にしていた2つのポイントを頼りに思考を進めた。ストラップドレスは、肩のストラップだけで全身を支えている面白いデザインで、ドレス地とボディの間をふわりと風が通り抜け、歩みにあわせてゆらゆら、ふわふわとテキスタイルが揺れ動く。フィナーレに登場したドレスは、その昔1枚布で作成したサリードレスに着想したもの。バレンシアガの名前、そしてパリのメゾンであることを主張するように、ロゴとPARISの文字を何度も何度も重ねるように並べている。未来へ向けたボディフィット3Dモーリングは今季も健在。ネオプレンのドレスは、まるで人間の型をとったように立体的で、胸元は膨らみ腕周りは細く、ボディにぴったりフィットするようになっている。ゴールドチェーンをプリントしたドレスは、チャイナ服風のアジアンテイストな仕上がり。手の位置にはジップ付きのポケットもついていて、纏う人のことを考えた機能性にも富んでいる。
2018年10月05日© CHANELシャネル(CHANEL)が10月2日、パリで2019年春夏 プレタポルテ コレクションショーを開催した。会場となったグランパレは、真っ青な空の下に広がる砂浜が再現された。
2018年10月04日マリメッコ(marimekko)の2019年春夏コレクションが、フランス・パリ装飾美術館で2018年9月30日(日)に発表された。パリ装飾美術館でのプレゼンテーション今シーズン象徴的に使用された、市松模様のパターン。パリ装飾美術館のフロア(床)がこのパターンと同じ模様であることから、歴史ある建造物での開催が決まった。階段をのぼると2階には、市松模様のフロアとマリメッコを象徴するウニッコの壁紙が広がり、アーティスティックな空間が広がってきた。アーカイブのプリントにフォーカスブランドの原点を見つめ直すことにフォーカスを当てたという今季、アーカイブのプリントを積極的に起用した。ウニッコはネイビー×ホワイトなどシックな色味でセレクトされ、ボタニカルモチーフのプリントは、ホワイトの下地にピンクやイエローなど、元気いっぱいの色彩をのせている。モダンフラワー柄の新プリント新作プリントは「Vikuri」。モダンなフラワーを描いたこのパターンには、自由・チャンスをつかむといった意味が込められている。モチーフは縮小版~拡大サイズまであり、大振りなモチーフはロングスカートに、小ぶりなモチーフはシャツに仕立てられている。象徴的な市松模様は、クールなその佇まいを保ちながらも、ギャザーを寄せたロングドレスなど女性らしいアイテムに姿を変えている。贅沢な生地使い、ロングシルエットテキスタイルブランドならではの感性で、贅沢に生地使って仕上げたガーメント。足首までを包み込むロングドレスには、ふわっと丸みのある袖を合わせて。ジャンプスーツやロングスカートなど、チャンキーヒールのパンプスが似合う、縦長なシルエットが繰り返し登場している。
2018年10月04日メゾン マルジェラ(Maison Margiela)の2019年春夏「デフィレ」コレクションが、フランス・パリで発表された。6月にメンズ初のオートクチュールとなる「アーティザナル」コレクションを展開したブランドは、今季メンズ・ウィメンズの新作を合同で紹介。しかし、いわゆる合同ショーとは一線を画した性差を全く感じさせない「フリュイド」というコンセプトのもとに行われている。カテゴライズを辞めることで到達する新しい思想ジョン・ガリアーノが目指したのは、男性・女性あるいはLGBTなど、ジェンダーをカテゴライズする考えから解き放たれた新しい思考。 そもそもカテゴライズする必要が本当にあるのか…と問いを進めた彼は、新しい時代のマニュフェストを投じる。一番大切なことは、互いに認め合い尊重しあうことではないのか?と問題定義をした彼は「想像力」の大切さを訴えかける。表と裏を逆にした「インサイドアウト」手法をアイコニックに取り入れ、繰り返し洋服作りを行ってきたブランドからすると、表と裏という区別そのものを拭いさるような、斬新なアイデアである。ジェンダーの区切りとは?ランウェイには男性・女性のモデルが登場するが、従来の考えとは全く逆転させ、メンズモデルが女性性の強いものを、ウィメンズモデルが男性性の強いものを着用することで「フリュイド」の考えをより際立たせた。これは男性服?女性服?という問いから観客が放たれ、洋服そのものに着目するように仕向けたのだ。紳士服として誕生した、いわゆる男性性の強いテーラードジャケットは、ケープシルエットに変化させることでそのアイデンティティを捨て去る。プリーツドレスは、メンズモデルが着用することでケープにも、新しいシャツにも解釈することができ、フェミニニティと距離を置いた、全く新しい洋服として新しい命を宿している。「想像力」を搔き立てられるアイデア洋服そのものにも「想像力」を搔き立てられるアイデアが満載だ。シェイプはスカートの形をしているが、襟がついていたり視覚的にはジャケットにも捉えることのできるピース。後ろにはボックスプリーツが施されていて、ますますトップスなのかボトムスなのかその境目を曖昧にする。テーラードのコートは、アウターとしての主張を強めるベルトをベルクロに変更することで、ドレスのようにもみえる新しい表情を引き出した。ジャケットにはスリットを配すことで、着こなしによってはノースリーブトップスにも変化。また、トレンチコートはアームの後ろのスリットから、中に来たインナーを外に出すことができるようになっていて、アウター・インナーの関係性に新しい形を作り出した。ジョン・ガリアーノが就任以来、女性の美しさを象徴する言葉として使用してきた「グラマー」のアイデアは、今季ノマディック グラマーへと進化。その考えを象徴するピースはダウン風スカーフだ。ダウンジャケットの身頃を大胆にカットアウトしてそのまま首に巻き付け、ストールへと変身させた。枠にとらわれず、現実と非現実の狭間、そんな視覚的にとらえることの難しいものをファッションに落としこんだピースであるという。
2018年10月04日ビューティフルピープル(beautiful people)が10月2日、パリで2019年春夏コレクションショーを開催した。
2018年10月03日ハイダー アッカーマン(HAIDER ACKERMANN)の2019年春夏コレクションが、フランス・パリで2018年9月29日(土)に発表された。メンズ・ウィメンズ同時に発表メンズ・ウィメンズの合同ショーとなった今シーズンは、同時に複数のモデルが入り乱れる形で展開。メンズ・ウィメンズで同じデザインや柄を取り入れるなど、ジェンダーを越えて新しいスタイルを提案している。ハイダー アッカーマンらしいジャケットとパンツのコンビ。本来はマニッシュで力強い印象を放つスタイルであるが、今季はレースのような透かし模様で女性らしさをプラスしている。シンメトリーなモチーフをラペルの横から首を通って、反対のラペルまでぐるっと囲むように並列に並べた。また、シックなテーラードジャケットにはアレンジをプラス。片方のラペルだけをカットして、まるでタイのようにだらりと下げた。逆サイドのベルトループに通してアクセントをきかせたコーディネートも提案。真っ白なランウェイに映える、華やかな色柄ジャケットまたはコートに、シャツ、パンツ、そして足元はツンと上を向いた先のとがったブーツ。これが今季のユニフォームであるが、華やかな色柄が一つひとつに個性を灯している。太陽のようにも花のようにも見える放射線状にのびたモチーフ。グリーンの下地にゴールドで絵柄を施したジャカード地は、床かた壁まですべて真っ白に仕上げたランウェイによく映えた。また、目の覚めるようなイエロー、深みのあるグリーンといったパレットも、明るく前向きな印象を与えている。
2018年10月03日『Bonpoint(ボンポワン)』は、言わずと知れたフランスの高級子ども服ブランドですが、この秋嬉しいニュースが飛び込んできました。なんと、大人の女性のためのコレクション『Bonpoint Paris(ボンポワン パリ)』がスタートしたのです。 シックで詩的。まさに大人のための服。ワンピース¥104,000/Bonpoint Paris(ボンポワンジャポン)『Bonpoint Paris』は、『Bonpoint』と同様にアーティスティックディレクターのクリスティーヌ・イナモラート氏が手がける新しいレディースウェア。ブランドの持つやわらかさを受け継ぎながら、都会的でシックな世界観でまとめられています。まず一目惚れしたのは、こちらのロングドレス。まるでパッチワークのように大きさの違うリーフ柄がプリントされています。アンティークのドレスのような美しいデザインで、これを身に纏うと自信が湧いてくるはず。 上質で上品だから、仕事でも使えるウェア。ニット¥58,000、ブラウス¥41,000、ブーツ¥36,000/Bonpoint Paris(ボンポワンジャポン) 一見すると白いシャツに見えるけれど、ストライプ柄のシャツは、そのユニークなデザインに注目。ウエストと手首に寄せられたギャザーが可憐ですが、首元はモックネックになっていてスマートな印象。フォーマルな場所やオフィスでも似合いますが、カジュアルなデニムを合わせて抜け感を与えても素敵にまとまります。黒いニットは、カシミア100パーセントで織られた手触りも気持ちのいい1枚。深い目のVネックで、パリジェンヌのようなヘルシーな色気を与えてくれます。黒がベースですが、夜空にきらめく星のように白い糸も混ざっているのもポイント。洋服だけでなく、小物も登場。意外にもスタイルに馴染むシルバーのショートブーツで、颯爽とおでかけしましょう。 こちらのラインは、『Bonpoint』の直営店(代官山店、銀座店)の他、日本橋高島屋、阪急うめだ本店、岩田屋本店でも取り扱われています。あたらしい『Bonpoint』の魅力を、ぜひ体験してください。 ボンポワンジャポン03-6805-1620 photograph:Hiroshi Nakamurastyling:Saori Ikeda text:Kisae Nomura
2018年09月30日グッチ(GUCCI)の2019年春夏ウィメンズコレクションが、フランス・パリで発表された。グッチがホームタウンのミラノを飛び出し、パリの歴史あるシアターでランウェイショーを開催。プレフォール、リゾートに続き、フランスへのオマージュを捧げるコレクションがついに完結する。パリの歴史あるシアターでランウェイショー会場がシアターであることから、始まりは一つのムービーから。女性が登場するのはホラームービーさながらのちょっぴり“おぞましい”作品。上映が終わると、1階の客席後ろからモデルが一人また一人と現れ、中央のステージに向かってキャットウォークを披露する。仏文化への敬意はヴィンテージテイストで再現新作コレクションも様々な要素が乱れていて、アレッサンドロ・ミケーレが継続して綴っている「折衷主義」の物語が続いている。フランス文化にオマージュを捧げたという今季は、パリのアンティークショップを覗いたかのような懐かしさとヴィンテージライクであることが特徴。特に、ウィメンズは80年代からの影響を強く受けていて、ビッグショルダーがポイントになっている。色鮮やかラッフルドレスはには丸みのあるパワーショルダーを、カラフルなロングドレスにはたっぷりのフリルをあしらって肩周りに重量感をもたせた。また、デコラティブな要素も共通し、キラキラと輝くラメ入りのフリンジが取り入れられている。空飛ぶピッグが新登場動植物を愛する“グッチファミリー”に新たに加わったのは、フライングピッグ。その名の通り羽をつけた豚さんが、ミケーレならではのアニマルワールドに加わった。ドレスの胸元に刺繍されたり、ブローチ、アクセサリーなどになって登場している。新作シューズは月や貝殻をモチーフにした、ロマンティックな仕上がり。ヴィンテージライクなパンプスの中央にメタルで仕上げたモチーフを飾った。ディズニーコラボ、ミッキーマウスバッグバッグは過去から着想を得て、60年代のアーカイブをベースにしたものを一つ。また、マリナチェーンとロープをミックスして持ち手にした、エンベローブバッグも展開している。さらに、ディズニーとのコラボレーションによりミッキーマウスのフェイスをモチーフにしたハンドバッグも展開された。
2018年09月30日サンローラン(Saint Laurent)の2019年春夏ウィメンズコレクションが、フランス・パリで2018年9月25日(火)に発表された。エッフェル塔をバッグに始まるショーパリ有数の観光スポットであるトロカデロ庭園で行われる、アンソニー ヴァカレロ率いるサンローランのショー。パリのランドマーク・エッフェル塔を一望できる贅沢な空間に、この夜だけのための特別なショー会場が設けられる。定刻を過ぎて始まるショーが多い中、予定時刻にきっちり合わせて始まるサンローランのショーは、エッフェル塔のライティングも演出に巻き込む。20時になるとエッフェル塔がキラキラと輝き、特別な光を会場へ届けてくれるのだ。また、半屋外となった会場には、パリ市民がサンローランのショーを一目見ようと訪れている。パリ一体となって始まる、このブランドのショーは特別感が感じられる。今季は、トロカデロ庭園内の噴水がそのままランウェイに代わり、水の上をモデルたちが闊歩。周りには真っ白なヤシの木を添えられ、陽が沈むとまるでリゾート地のようにヤシの木の向こうには、グラデーションの美しい夕空が広がっていた。漆黒の世界から幕を開ける序盤はアンソニーのコードであるボディコンシャスなドレスやミニ丈ドレスなどが並んでいる。つば広のハットが印象で、アイコンであるスモーキングやテーラードジャケットはブラック一色で染められている。カラフル&キラキラの新作ピーススパンコールでストライプ模様を描いた、ホワイトジャケットの登場からは一転。あらゆる色彩がトロカデロ庭園内に降り立ち、漆黒の世界を色鮮やかに染める。デニムのショートジャケットやスエードジャケット、スター模様のショートジャケットなど、序盤に比べてカジュアルな印象のピースたち。ドレスルックもポップに代わり、シルバースター付きのリボンドレスや、ハートやスターモチーフが散りばめられたドレスなどが登場。スモーキングもラペル全面にスパンコールが施され華やかになっている。ドレス&スイムウェアが交互に登場しフィナーレへ時間の経過とともに漆黒の世界が再び顔を出すが、再登場時にはメタリックカラーを味方につけて、ルックの一部がゴールドまたはシルバーに変更。スパンコールのケープやフリンジ付きのパンツ、幾何学的のシャツなど民族的なエッセンスを融合したウェアが多くみられた。一度音楽が鳴りやみ、太鼓のような音色とともに登場したのはドレスライン。ヤシの木が並ぶビーチシーンを想起させる、スイムウェアが並んだ。いずれも背中や腰の周りが露出されていたり、センシュアルなデザインを積極的に起用している。間に差し込まれたドレスは、どれもシースルー素材で軽やかな素材使いが特徴的だ。ロング丈のドレス、マント風のドレスなど、テキスタイルの柔らかさを活かしたロング丈のものが多い。フィナーレはブラックパンツで。ブラックのロングマントとキラキラと輝くシルバーバングルとコーディネートされていた。
2018年09月29日9月25日、パリでサンローラン(SAINT LAURENT)が2019年春夏ウィメンズ&メンズコレクションショーを開催した。会場には、サンローランのミューズであるカトリーヌ・ドヌーブ(Catherine Deneuve)や、ベティ・カトルー(Betty Catroux)、シャーロット・ゲンズブール(Charlotte Gainsbourg)、ケイト・モス(Kate Moss)を始め、シィンディ・クロフォード(Cindy Crawford)とその娘のカイア・ガーバー(Kaia Gerber)、ヴィンセント・ギャロ(Vincent Gallo)、カーラ・ブルーニ(Carla Bruni)、G-EASYなどが訪れた。
2018年09月28日ピエール・エルメ・パリ(PIERRE HERMÉ PARIS)は、“悪魔的な美味しさ”の2018年ハロウィンコレクション「Diaboliquement Délicieux (ディアボリックマン デリシュー)」を、9月1日から10月31日まで期間限定で発売。ディアボリックマン デリシュー マカロン10個詰合わせ(税込3,888円)ハロウィンのモンスターをも虜にする「やみつきになる悪魔的な美味しさ」を意味する「ディアボリックマン デリシュー」がコレクションのテーマ。期間限定のデザインは、ピエール・エルメ・パリのハロウィンパーティーに繰り出したモンスターたちが、抗うことのできないその美味しさの虜になってしまう様子がユニークなイラストで描かれている。ディアボリックマン デリシュー「マカロン10個詰合わせ」(税込3,888円)は、すべてのスイーツ愛好家たちにとって抗うことのできない魅惑的な5種類のマカロンが2個ずつ詰め合わせられている。バニラの甘い香りを漂わせた印象深い漆黒色のマカロン「ショコラ アンフィニマン ヴァニーユ」や、“秋色の園”を意味するポップなかぼちゃ色の「ジャルダン ドートンヌ」はシナモンとナツメグを利かせたパンプキンクリームにコーンの粒をのせ、軽い歯応えも楽しめる。濃い茶色の「アンフィニマン マロングラッセ」は芳しいマロングラッセを表現した。紫色と白色、2色のマカロンコックがユニークなフランス語で“欲求”の意味を持つ「アンヴィ」はスミレとバニラのクリームとカシスがサンドされている。そして、定番であり人気の「アンフィニマン ピスターシュ」。これらのマカロンが1つのボックスで存分に楽しめる。ディアボリックマン デリシュー ボンボン イスパハン 限定パッケージ(税込1,188円)限定パッケージの「ボンボン イスパハン」(税込1,188円)は、バラの上品な風味とフランボワーズのフルーティな酸味による贅沢なハーモニーが五感を強く刺激する逸品。すべて職人による手づくりで仕上げられる、見た目にも愛らしいキャンディは、ほおばったら、カリカリと噛んで味わって。酸味と甘味、食感が絶妙なバランスで口の中でほどけ合う。ブランドの人気定番アイテム「サブレ アンフィニマン ショコラ」(税込1,404円)も限定パッケージで登場。フルールドセル(高級天日塩)のほのかな塩気がアクセントとなり、ビターで濃厚なチョコレートサブレの甘味を一層引き立てる。また、他4種のフールセックも、限定パッケージで展開する。「タルト オ ポティロン」(税込648円)タルトのサクサク、パンプキンシードのチュイールのカリカリ、クリームのふんわり、しっとり感などが折り重なり、かぼちゃの甘さを重層的に感じられる「タルト オ ポティロン」(税込648円)も直営ブティックのみで販売。また、昨年初登場し人気を博した季節限定のマフィン「マフィン オ ポティロン」(税込486円)も青山ブティック限定で再登場する。かぼちゃをたっぷり練り込んだ生地に忍ばせたスパイスが、優しい甘味を引き立てるマフィンは、ぜひ焼き立てを味わいたい。いずれも、9月1日から10月31日の期間限定で、ピエール・エルメ・パリ 直営ブティック、およびオンラインブティック(www.pierreherme.co.jp)にて販売。
2018年09月05日ピエール・エルメ・パリ(PIERRE HERMÉ PARIS)より、2018年の秋のコレクションがお目見え。お月見やハロウィンといった季節を彩るアイテムや、伝統菓子に新解釈を加えた新作が登場する。中秋節のためのオリジナル月餅「Moon Cake」来たる9月24日は、日本の“お月見”の風習に相当する中国の中秋節。3000年以上も前から祝われている中秋節には、1年で最も美しい満月が見られ、中国ではこの折に、家族の団結と絆の象徴である月餅を皆で食べるのが習慣になっている。ピエール・エルメが、夜を象徴する“月”をヒントに自由自在に創造力を発揮し創作したオリジナル月餅、ムーンケーキ(Moon Cake)が今年も登場。パリ、香港で毎年多くの人から楽しみにされているこのアイテムを昨年に引き続き、日本でも販売する。きれいな小箱の中に収まっている、プラリネ エ ショコラ、イスパハン、アンフィニマン ヴァニーユ、テベール エ ユズの4種類は、とてもカラフルで楽しげな雰囲気を醸し出し、伝統的な中秋節の食卓を飾る。「ムーンケーキ 4個詰合わせ」(税込3,888円)と、「ムーンケーキ 8個詰合わせ」(税込7,560円)は、9月1日より数量限定で、ピエール・エルメ・パリ 青山ブティック、伊勢丹新宿、日本橋三越、そごう横浜、ホテルニューオータニ、ザ・リッツ・カールトン京都およびオンラインブティックのみで販売。2018年ハロウィンコレクションでは、「Diaboliquement Délicieux(ディアボリックマン デリシュー)」=「やみつきになる悪魔的な美味しさ」をテーマに、ピエール・エルメ・パリのハロウィンパーティーに繰り出したモンスターたちが、抗うことのできないその美味しさの虜になってしまう様子がユニークなイラストで描かれている。このハロウィン期間限定デザインは、「マカロン10個詰合わせ」(税込3,888円)や、キャンディ「ボンボン イスパハン」(税込1,188円予定) 、「サブレ アンフィニマン ショコラ」(税込1,404円)を始めとする各種サブレなどに展開され、期間限定販売する。この他、昨年に引き続き、人気の「タルト オ ポティロン」(税込648円)や青山ブティック限定の「マフィン オ ポティロン」(税込486円)も登場。取り扱いは、9月1日から10月31日まで、ピエール・エルメ・パリ国内ブティック、ホテルニューオータニ、ザ・リッツ・カールトン京都およびオンラインブティックにて。なお、「タルト オ ポティロン」はオンラインブティックでの販売はない。「オペラ ア マ ファッソン」月替りとなる、ピエール・エルメの伝統菓子のフェティッシュ「Les Classiques」には、フランスの伝統菓子オペラが初登場。独自のアレンジによって、様々なテクスチャーが互いに刺激し合い、各々のフレーバーが自己主張し合う「オペラ ア マ ファッソン(我流のオペラ)」(15cm 税込3,780円、1人用 税込756円)を販売する。この他、「モンブラン ア マ ファッソン」(税込756円)、「フラン デ ザマトゥール」(税込648円)、「タルト アンペラトリス」(税込756円)、「パリ=ブレスト クラシック」(税込756円)、「サントノレ クラシック」(税込756円)、「ババ クラシック」(税込648円)も登場。取り扱いは、9月19日から10月31日まで、ピエール・エルメ・パリ国内ブティック、ホテルニューオータニ、ザ・リッツ・カールトン京都にて。また、秋のマカロンには、落ち着いたなかに華やかさを加えた新作が登場。深まる秋に向けて、紅茶やカラメル、りんごなど、しっとりと落ち着いた味わいのラインアップに、レモンとパンデピス、ジャスミンと野イチゴのようにビビットな味わいのフレーバーを加えた6種(各税込302円)を展開。9月1日よりピエール・エルメ・パリ国内ブティック、ホテルニューオータニ、ザ・リッツ・カールトン京都およびオンラインブティックにて順次販売する。
2018年08月14日愛して止まないパリのスイーツ。日々懇々と進化し続けているので、パリ在住者であってもスイーツ巡りは欠かせない日課です。 フランスの人気パティシエとも交友関係を持つパティシエの友人 ビスキュイテリエ・グルマンディーズの結子さんと、毎年恒例のパリ パティスリー巡りを敢行。今回はペルルの取材として、3日間「パティシエが巡るパリのスイーツ店」に密着して参りました。 では、早速研究熱心な結子さんの目線でのパリ スイーツ巡りを覗いてみましょう! 3日目。ランチからスタート。色々胃袋に詰め込んでいるので、ランチも軽めに。 今人気のヘルシー系「MARCELLE(マルセル)」でオープンサンドのランチを頂きます。 お供には冷たいハイビスカスティーで。そういえば、今年は冷たいハイビスカスティーが人気なパリです。至るところで出てきます。 パリジェンヌに大人気な可愛いナチュラルなインテリアのお店です。 店内は英語が聞こえて、パリジェンヌだけでがなく観光客にも人気が広がってるお店なのだと驚きました。SNS効果はすごいですね! ランチ後はバスに乗り、18区のモンマルトル裏へ。 「LA GOUTTE D’OR(ラ・グット・ドーロ)」です。 「金の雫」とでも訳しましょうか。高貴なイメージのネーミングですね。 その名に由来している金の雫ショコラがあります。 地元の人に愛されるきちんとしたパティスリーを提供するお店。テレビ番組でパティシエの巨匠クリストフ・ミシャラクに認められた若きパティシエ、Yann Menguy(ヤン・ムンギ)のお店です。 タルト、生のガトー、クリーム系、バリエーションは幅広いです。 私はバニラのタルトを。さっぱりしてて軽~いお味。 お店の女子は緑のお洋服で統一していて、とても可愛い! ランチの後でも構わず二つ三つとどんどんケーキをお味見をしていく結子さん。どんな胃袋かしら! パティシエの結子さんとフランス伝統菓子を愛する私の「パリ最新スイーツ巡り2018」は、パリのパティスリーの進化を発見し、新たな自分試しのきっかけとなりました。 近年では日本に進出するパティシエも多くいますが、パリで出会って食するのと、日本で食するのとでは空気の違いなのか、同じものには思えないのが不思議だと思っています。その土地で生まれたものはその地で消費することが一番美味しいということでしょうかね。 お知らせですが、そんな私たち二人の企画するイベントを、ありがたいことに今年も執り行う運びとなりました。昨年同様に結子さんのお店にて期間限定で「フランス伝統菓子とアンティークの小さなグラス展」と題して企画しました。 写真はケルシー産の高品質くるみのチョコがけのフランス伝統菓子ですが、特に白いものは希少なものとなっています。 「フランス伝統菓子とアンティークグラス展」期間:7月27日(金)〜8月4日(土)※定休日:日曜、月曜場所:Biscuiterie Gourmandise(ビスキュイテリエ・グルマンディーズ)住所:愛知県名古屋市千種区鹿子殿9-2※店舗専用駐車場はございません。予めご了承ください営業時間:10:30~19:00インスタグラム:※フランスのアンティークものは一点ものになります。数に限りがございますので、コンディション、数量など予めご了承ください。 フランス伝統菓子にも多くお取り扱いすることができす、数量限定でのご提供となります。よろしくお願いいたします。 文・福島 明子(パリ在住コーディネーター)インスタグラム
2018年07月30日愛して止まないパリのスイーツ。日々懇々と進化し続けているので、パリ在住者であってもスイーツ巡りは欠かせない日課です。 フランスの人気パティシエとも交友関係を持つパティシエの友人 ビスキュイテリエ・グルマンディーズの結子さんと、毎年恒例のパリ パティスリー巡りを敢行。今回はペルルの取材として、3日間「パティシエが巡るパリのスイーツ店」に密着して参りました。 では、早速研究熱心な結子さんの目線でのパリ スイーツ巡りを覗いてみましょう! 2日目。気合いいっぱいで左岸に行きましょう。 まずは最近パンが気になると言っている結子さん。サクサクの焼きたてパンを目指して朝いちで訪問。「DES GATEAUX ET DU PAIN(デ・ガトー・エ・デュ・パン)」の本店です。 高級感が漂う店内です。シックなインテリアに凛として自信に溢れた表情のケーキとパンたち。 カンパーニュ祭り。なんとも香ばしい香り。朝のパリはこれでなくっちゃ。街を歩けどどこからかパンの香りが。そんな街パリです。 優等生な感じです。クロワッサン生地などサクサク系は他には負けないパン屋さんです。 朝から既にケーキも整列。朝から多くのパティシエが働いてるのですね。 気になるパンと焼き菓子を購入の結子さん。 そこから6区へ移動。 まずはビオのスーパーへ入ります。ここでパティシエは何を買うのかしら?後ろからこっそり追ってみましょう。製菓食材を確認していますね。 それから小麦粉や栗の粉など。なるほどねー、なんて独り言も聞こえてきたり。 ドライフルーツや海藻なんかも見てますね。 …え?海藻??どう使うのかな? 最近パリではアペリティフ用の塩味を効かせたハーブビスケットがブームでおしゃれなパリジャンを虜にしています。チーズやタプナードをのせて、ルックスも綺麗で美味しくヘルシーなテーブルを作ります。 そういう使い方なのかしら? そのあと、ショコラティエ「CHANPON(シャンポン)」にて。 シャンポンと言えば、ムースオショコラです。数種類の生ムースオショコラを食せるショコラティエとしては、ここがお手軽にテイクアウトできてオススメです。クロシェガラスも可愛い演出です。 内装もこだわっており、シェフがショコラの型を壁一面にデコレーションしています。 あれ? そういえばアラン・デュカスのショコラティエもこんな型がたくさん並んでいたような。型を並べるブームでしょうかね。 小腹が空いた私はショコラのマカロンをテイクアウト。買い物途中に一歩店内に入ってサクッと購入して一瞬で口に入れて頬張ります。エナジーチャージ! シャンポンを出てマカロンがまだ口に残っている状態ですが、すぐ目の先には私も大好きなあの老舗「BOISSIERE(ボワジエール)」が。私は大好きなつぶつぶショコラをおもたせ用に。そして果汁たっぷりのゼリーを自分用に購入。 これ、オススメです! 結子さんも吟味中。 シャンデリアが美しいな。いいインテリアですね。 味見をたくさんさせてくれるので口が幸せ状態です。 店内にはアンティークの缶箱やボンボニエールが飾られています。 まるで夢の中のような甘い雰囲気です。 ショッピングバックも格式あるロイヤルブルーカラーで美しいです。 現在改装中のサロンドテは、一体いつオープンするのでしょうか。工事が進まないと定員さんが困っていました。 ここはフランス、焦らず気長に待ちましょう。と言ったら、「待ってられませんよ!」と真顔で怒っていました。 ランチはアイスクリーム専門店のランチメニューをいただきます。 ここのランチは素晴らしいのです。お花やハーブが添えられており、とても上品で綺麗なお皿の演出。すべての料理にはアイスかソルベが付いてきて、お料理と合わせて頂く新スタイルのお店です。 私はゆるいスクランブルエッグの卵料理にオニオンのアイス添え。結子さんは緑野菜のスープにミントのソルベ添えをチョイス。 野菜のアイスクリーム、とても新しい。感動します。アイスクリームの概念を覆されるが如く、こんなにも心地よいストレートパンチを浴びることは滅多にありませんね。 その付け合わせアイスがあるのとないのではお皿の感動が全く違いました。魅力的なアプローチ。この手があったか!とつい思ってしまいますが、素人ではできないアイス職人の技と味のマリアージュ、完璧です。 お持ち帰りでアイスをお買い上げの方も多くいらっしゃいます。さすが左岸な品格です。 左岸から右岸に入ります。どんどん郊外に向かってバスは進みます。結子さんの今回のお目当てのひとつ「BENOIT CASTEL(ブノワ・カステル)」です。 今パリでは週末友人とブランチを共に過ごすのが人気なのですが、まさにその需要のあるお店です。 こちらはブランチのバイキング用カウンターです。さぞ賑やかなのでしょうね。 ランチの後にもかかわらず、結子さん、イートイン狙ってます。 私はティーでほっこり。 全てのケーキにはトレードマークのプチビスケットが付いています。可愛いですね! 自分のケーキに小さなビスケットを付けるというブランド戦略に脱帽です。マーケティング戦略が上手ですね。 店内はインダストリアル系な感じとオープンキッチンと幾つもの長テーブルが配置されています。週末は活気がある様子が伺えます。 幾つかの古い釜が移設してあり、パンや焼き菓子に対する深い思いが見えるお店です。 結子さん、ご満悦。 この日撮り忘れてしまいましたが、ちゃんとロゼの乾杯で締めました。 明日はいよいよ最終日!「Day3」に続きます。 パティシエの結子さんとフランス伝統菓子を愛する私の「パリ最新スイーツ巡り2018」は、パリのパティスリーの進化を発見し、新たな自分試しのきっかけとなりました。近年では日本に進出するパティシエも多くいますが、パリで出会って食するのと、日本で食するのとでは空気の違いなのか、同じものには思えないのが不思議だと思っています。その土地で生まれたものはその地で消費することが一番美味しいということでしょうかね。お知らせですが、そんな私たち二人の企画するイベントを、ありがたいことに今年も執り行う運びとなりました。昨年同様に結子さんのお店にて期間限定で「フランス伝統菓子とアンティークの小さなグラス展」と題して企画しました。写真はケルシー産の高品質くるみのチョコがけのフランス伝統菓子ですが、特に白いものは希少なものとなっています。 「フランス伝統菓子とアンティークグラス展」期間:7月27日(金)〜8月4日(土)※定休日:日曜、月曜場所:Biscuiterie Gourmandise(ビスキュイテリエ・グルマンディーズ)住所:愛知県名古屋市千種区鹿子殿9-2※店舗専用駐車場はございません。予めご了承ください営業時間:10:30~19:00インスタグラム:※フランスのアンティークものは一点ものになります。数に限りがございますので、コンディション、数量など予めご了承ください。 フランス伝統菓子にも多くお取り扱いすることができす、数量限定でのご提供となります。よろしくお願いいたします。文・福島 明子(パリ在住コーディネーター)インスタグラム
2018年07月28日愛して止まないパリのスイーツ。日々懇々と進化し続けているので、パリ在住者であってもスイーツ巡りは欠かせない日課です。 フランスの人気パティシエとも交友関係を持つパティシエの友人 ビスキュイテリエ・グルマンディーズの結子さんと、毎年恒例のパリ パティスリー巡りを敢行。今回はペルルの取材として、3日間「パティシエが巡るパリのスイーツ店」に密着して参りました。 では、早速研究熱心な結子さんの目線でのパリ スイーツ巡りを覗いてみましょう! 1日目。朝からパティシエ結子さんはマレ地区にあるレバノン菓子のお店「ALEPH(アルフ)」へ。私もパリ在住の友人も頻繁に通う最新パティスリーで絶賛オススメ中のところです。 パイ生地を使った『Nis(「ニ」と読みます。仏語訳「鳥の巣」という意味)』を模した形の台にクリームを流し込んだお菓子を2個3個頬張りました。 ハーブやお花を材料にしているなんとも可愛らしく夢のあるコンテンポラリーなレバノン菓子です。 ここから見出す表現の数々は、彼女に大きな財産になっていたように思います。 ランチを終え、その足でスイーツ巡りは続きます。ランチでもしっかりデザートを平らげる姿勢は、食に纏わる職人の根性であり、同時に素晴らしい胃袋を持っているのだなと感心してしまいます。 さて、最近話題の17区 「KL Pattiserie(カー・エル・パティスリー)」にお邪魔します。 私はランチでお腹がいっぱいになりましたが、さすがパティシエ。フランスのプリン「フラン」をご注文。一口味見させて頂くと、なんとも新鮮なバニラの贅沢なふくよかさ、そしてプリンにもほど近い口どけの良い上品なフランがやって参りました。これは久々の感動。 そしてこちらがパティシエ。ケヴィン・ラコトゥさん。とてもフレンドリーな方。彼からこの繊細なお味が生み出されているのですね。 お腹がいっぱいの私はこれらを購入。夜のお供に。 パティシエのお母様が「止まらないから気をつけて!」とおっしゃっていた通り、と、止まらないではないですか。。。危ないお菓子です。ノワゼットのキャラメリゼ(右)、エピスのビスケット(左)。 ランチ後の店内は、地元のマダムで賑わっておりました。 17区からほど近いピガールへ移動。 こちらがかの有名なムーランルージュ。これを横目にスタスタ。目指すは世界からお客さんが集まるこちらのお店「A L’ETOILE D’OR(ア・レトワール・ドーロ)」。 結子さんは「こういうお店をやりたい。」と昔から話しています。全くブレていません。こちらのマダムの可愛いらしいこと。この世界では彼女を知らない人はいないほどの有名人でございます。 マダム アカボ。三つ編みとキルトスカートがトレードマーク。チャーミングなスタイルです。 いつも行くたびにたくさんのお菓子の話、パリの時代の移り変わりなどを語ってくれます。コミュニケーションが取れるお菓子屋さんって、大事な存在ですね。 ただお菓子を販売するだけがお菓子屋さんの仕事ではないこと、これを教えてくれた貴重な人生の先輩です。ありがたい成熟した社会が、ここパリにはあります。 フランス菓子のセレクトショップですが、ここでしか買えないものが幾つかありますが、なんといっても「Bernachon(ベルナシオン)」のショコラ!これは購入必須です。 マダム アカボの楽しい話があるゆえに、その三つ編みに後ろ髪引かれる思いのまま、こちらのお店を後にします。マダムまたね! 次なるは10区のグルメ街、マルティル通りへ。 2区モントルグイユに引き続き、新たにここに「FOU DE PATISSERIE(フー・ド・パティスリー)」の2号店が誕生しました。この日はまだ出来たて一週間目です。店内はまだ工事の匂いがほんのり残っていました。 パリにある敏腕パティシエのケーキや焼き菓子などのスイーツが日替わりなどで店頭に並びます。 本も出版しています。サイン会なんかも催しており、イベント好きには要チェックの人気店です。 本日はこれでひとまず閉幕です。 ロゼでおつかれさまの乾杯儀式。また明日!「Day2」に続きます。 パティシエの結子さんとフランス伝統菓子を愛する私の「パリ最新スイーツ巡り2018」は、パリのパティスリーの進化を発見し、新たな自分試しのきっかけとなりました。 近年では日本に進出するパティシエも多くいますが、パリで出会って食するのと、日本で食するのとでは空気の違いなのか、同じものには思えないのが不思議だと思っています。その土地で生まれたものはその地で消費することが一番美味しいということでしょうかね。 お知らせですが、そんな私たち二人の企画するイベントを、ありがたいことに今年も執り行う運びとなりました。昨年同様に結子さんのお店にて期間限定で「フランス伝統菓子とアンティークの小さなグラス展」と題して企画しました。 写真はケルシー産の高品質くるみのチョコがけのフランス伝統菓子ですが、特に白いものは希少なものとなっています。日程はお盆明けを予定しています。詳しくはインスタグラムにて情報をご覧いただけるようにしております。 「フランス伝統菓子とアンティークグラス展」期間:7月27日(金)〜8月4日(土)※定休日:日曜、月曜場所:Biscuiterie Gourmandise(ビスキュイテリエ・グルマンディーズ)住所:愛知県名古屋市千種区鹿子殿9-2※店舗専用駐車場はございません。予めご了承ください営業時間:10:30~19:00インスタグラム:※フランスのアンティークものは一点ものになります。数に限りがございますので、コンディション、数量など予めご了承ください。 フランス伝統菓子にも多くお取り扱いすることができす、数量限定でのご提供となります。よろしくお願いいたします。 文・福島 明子(パリ在住コーディネーター)インスタグラム
2018年07月26日シャネル(CHANEL)が7月3日、パリのグランパレ(Grand Palais)で2018-19年秋冬 オートクチュールコレクションを発表した。© CHANELインスピレーションを求めたのは文学の街・パリ。18世紀に設立されたフランス学士院が見えるパリの風景を切り取ったようなランウェイには、セーヌ川沿いに建ち並ぶブックスタンドが再現され、シャネルにまつわる雑誌や写真が飾られている。スタンドの椅子に腰掛けた男性や子供の前を颯爽と歩いていくモデルたち。ツイードスーツのシルエットは直線的だが、ウエストはややシェイプされ、メゾンを象徴するコードであるブレードにはジッパーが装飾されている。スカートのサイドスリットやジャケットのスリーブは、ジッパーの開閉によって表情が変わる“ハイプロファイル”なデザインで、そこから覗くミニスカートやカラフルなグローブが、美しいコントラストを生み出している。カラーパレットにもパリの色彩が存分に感じられた。カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)が「パリの色」と話すペールグレーやチャコールグレーを始め、夜のセーヌ川に反射してきらめくシルバーやゴールドといった落ち着いたカラーをベースに、パリの建造物を思わせるグリーンや夜明け前の空を包むモーヴなどが差し色に使われた。イブニングドレスは、贅沢な素材と装飾、大胆なボリュームと透け感の競演。スパンコールやビーズが散りばめられたパフスリーブのドレスやベアトップドレスは、シンプルなボトムとの対比によって輝きを増す。シルバーの葉が重なったフラッフィーなドレスや職人の技が光るベルベットのドレス、羽毛のようなバルーンシルエットのドレスなど、オートクチュールの真髄であるアトリエの手仕事が遺憾なく発揮されたルックが次々に登場。ラストを飾ったのは、フランス学士院の会員が着用した礼服に着想を得たペールグリーンのスーツ。フロントや袖口に刺繍された葉のモチーフ、エレガントなハイカラー、気品あるヘッドピース。そして、流麗なラインの美しさが際立ち、コレクションを象徴する秀逸性に溢れていた。
2018年07月16日初めて来たフランスで、いきなり住み始めた。 6月で、パリに住んで7年。小学校を終えてしまった程の時間が、あっという間に過ぎていきました。初めての1人海外。言葉も喋れず、知り合いも居ない場所で、いきなり住み始めました。さらには、フランスに一度も来たことがありませんでした。いくつか他に候補の海外都市が自分の中であったのですが、なぜか直感がパリだと言っていたので、それで決めたのです。 もちろん、フランスの文化-映画、ファッション、文学などに元々関心が高かったのですが、それはフランスに限らずで、海外のカルチャー全般に関心が高かったんです。 でも、直感で、パリだった。 とにかく、そんな気軽さから私の海外生活はスタートしたのでした。 “ない”という不便さによって、多くのことを培えた日々。 海外に住み始める時、また、慣れない土地での情報ってとっても貴重ですよね。今は、インターネットが生活のスタンダードになっているから、ネットやスマホがない生活なんて、今の私には考えられない。 でもそんな私も、パリ来た当初から2年近くは、節約の為インターネットを繋がず、携帯もプリペイドでした。だから当時は情報を仕入れるだけでも大変で、外に出ても方向音痴なので場所が分からなくなるし(笑)、友人や知り合いが欲しい、誰かと繋がりたいと思っても、今よりSNSが少なかった。 また住居探しにおいても、住宅難のパリではネットを繋げていないどころか、保証人のいない外国人の私が「家を探す」ということはとても大変でした。 でも“ない”というところから、人は創意工夫をし、本来の感が鍛えられたリ、実際の行動力が培われていくのかもしれません。 だから、今となっては良い機会を与えられた貴重な期間だったと思っています。 生活必需品と数着の服が入ったスーツケース1つでやってきて、着いた翌日から何をしたかというと、とにかく歩いた! 街を覚える為に読めない地図を見ながらパリ中を歩き、参考書で覚えた私のフランス語が通じるのか、見知らぬフランス人に声を掛けながら、とにかく毎日たくさん歩きました。多い時で、1日15人くらいに声を掛けたりも(笑)。内容なんてどうでも良くて、とにかく話して言葉を理解できるようにしていきたかった。あと、パリジャンの方々と交流したかったのです。 特にパリの人たちは、喋るスピードが速いと言われていて、パリジャン独特の発音があります。参考書とは違うんですよね。実際、何を話しているのかさっぱり分からなくて、途方に暮れた日々が続きました(笑)。でもここでも、出来ない喋れないということに臆せず、それでも話す、自分の言いたいことを伝えるという、度胸を養っていくことに繋がっていった気がしています。 パリ生活のスタートした思い出の場所、サンマルタン運河! これは大好きなサンマルタン運河。ここから私のパリ生活がスタートしたので、一番思い入れのある場所です。 初めてシャルル・ド・ゴール空港に着いたとき、タクシーでこの近くのホテルに向かったのですが、あまりに体調が悪く、タクシーの中で半ば気を失っている状態でした(笑)。 目が覚めた時に最初に飛び込んできた光景が、きらきらした初夏の日差しを照り返すサンマルタン運河の木々と、パリジャンたちが日向ぼっこしながら談笑したり踊ったりしている自由でのびやかな光景でした。それは今でも目に焼き付いています。 私は毎年、初めてパリにやって来た日付近は、必ずサンマルタン運河へ行くように決めています。初心に戻るじゃないけど、その時期にここへ来ると、ふっと背筋が伸びる気持ちになれるからです。 7年目を迎えて思うことパリに来た時は正直、大きな目標や夢があったわけではありませんでしたが、自ら進んで行動していくうちに少しずつその時やりたいことが現れてきました。そして、その都度立ててきた一つ一つの目標を達成し、困難があっても乗り越えて来れたのは、応援してくれる家族の存在が一番大きかった。 それから、励まし合った日本に居る大切な友達。そして、ここで出会った全ての人たち。たった一人で居るような気がしても、人は本当の意味で一人ではないのかもしれません。そして、自分の見えている世界がすべてではないということをほんの些細な出来事や触れ合いの中から教わった気がしています。 現在はフリーでお仕事をしていますが、この仕事を通して、人との交流や繋がりの大切さというのもひしひしと実感しています。人は財産というけど、本当にそうなんだなあと。 日本とフランスで仕事をする際、働き方に大きな差はありますが、人としての基本はきっと何処に居てもある部分は一緒だと思うのです。 それから、“コミュニケーション”ということの意味。それを日本に居る時は考えもしなかったけど、ただ人と人の言葉の交わし合いだけではなく、何を話したかよりも、心だったり、雰囲気だったり、思いやエネルギーだったり、笑顔だったりetc…何を相手と交換したか、何を自分からその場で提示できたかが大切なのかなと思っています。 コミュニケーションについては、言葉の不自由な日々がずっと続いたからこそ培えた自分なりの哲学みたいなもので、経験に基づいた軸の様なものが自分の中で出来たことをありがたく思っています。 先のことは分からないけれど、でも今は確実に未来に繋がっている。これは、みんな一緒。今出来ること、やりたいことを大切に、そして、パリの情報や魅力を、多くの人たちに伝えていきたいです。 そして、8年目に向けて、また一つ成長していきたいと思います! 今日は、ここで暮らしながら、いろんな人たちに向けて感謝の意味を込めて記事を書かせていただきました。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
2018年07月10日メゾン マルジェラ(Maison Margiela)が7月4日、パリ本社のアトリエにて2018-19年秋冬「アーティザナル」コレクションを発表。
2018年07月05日ディオール(DIOR)が7月2日夜、パリのロダン美術館庭園にて、2018-19年秋冬 オートクチュール コレクションショーを開催した。Photo : Emma Summerton for Dior昨年メゾン70周年を祝して開催された「クリスチャン・ ディオール、夢のクチュリエ」の会場を想わせる純白のトワルに囲まれたセットのなか、全71体のルックが発表された。
2018年07月04日