今パリで一番パリジェンヌが集まる場所、それが「アパルトマン・セザンヌ」です。誰かのおうちに遊びに来たような空間がこのブティックのコンセプト。 いつも何かしらのストアイベントをして盛り上がっているセザンヌですが、訪れたこの日はドライフラワーのコラボイベントを開催していました。エントランスからお花が目に飛び込んできます。ラブリー!! いい香りに包まれて入店。店内はドライフラワー一色。パリジェンヌが大好きなピンクやベージュで可愛くコーディネートされています。パリジェンヌのツボをバッチリ押さえたイベントで、パリジェンヌたちは自分のアパルトマンにもドライフラワーをデコレーションしたくなってしまうのですね。こんなに花盛りなイベントは見たことがないかもしれません。うまくトレンドを作り上げていくセザンヌのコンセプトはさすがです。 セザンヌでは、服だけでなく、シューズやバッグもオリジナルで作られています。全体のスタイルが統一されているからこそ、全身ルックで買ってしまうのです。 パリジェンヌが大好きなフラワープリントはセザンヌルックのアイコン。ママンのワードローブから引っ張ってきたようなノスタルジー溢れる素材感は、セザンヌらしい魅力の一つです。 チェーンの巾着ポシェットは人気アイテム。スエードのパッチワークを使った新作を発見!ベージュのところだけキラキラ素材になっていて、絶妙のカラー合わせですね。シックなのに使いやすそう! キャメル色にブルーを合わせるフォークロアテイストもセザンヌらしいルックのひとつです。水玉模様のカシュクールブラウスやブルーのフリルブラウスは、どちらもシルキータッチで大人っぽくて素敵。 バックもキャメル色で大人っぽくクラッシックに。カッチリなりすぎずに、ソフトな印象に仕上がるのがセザンヌの特徴です。60年代後半からヒッピースタイルに入るフレンチカジュアルは、こんなテイストでしたね。懐かしい。 こんなユニークな柄物をジャケットの下に着て、遊び心を忘れないのがパリジェンヌスタイル。パリジェンヌは子供の頃バレエを習ったことがある人が多いのです。何か自分にスライドさせてノスタルジーに想いを馳せるのでしょうか。 フランス人は困っている人を見逃さない、意識が非常に高い民族です。セザンヌも売り上げの一部を団体に送る活動に協力をしています。この”DEMAIN(あした)”プロジェクトのアイコンは、可愛いマルチカラーのTシャツ。大人気です。ジャケットの下に着たい! このエコバックは最低価格5ユーロからで、寄付したい価格を自分で決めてお支払いするシステム。進んでいますね! ハイウエストデニムはセザンヌのオリジナルシルエットが人気です。クローゼットの中にいるようなディスプレーも魅力。あれもこれも欲しくなっちゃいます。 デニムの足元はもちろんフェミニンに。赤のプチポシェットと合わせてパリジェンヌスタイルの完成です! セザンヌが扱う雑貨やステーショナリーも見逃せません。大人気のポーチはパリの人気ショップやアーティストとコラボしています。今回は18世紀からのフランス式ハンドプリントを復元しているおしゃれトリオ、アントワネット・ポワソン。私も一緒にお仕事していますが、とってもパリジャンらしいハイセンスな感覚のメーカーです。 特別にセザンヌのためのオリジナルデザインをしています。ノートも綺麗ですね。 セザンヌでは、石鹸、クッション、筆記用具などオフィスでも使えるものも陳列されています。 イニシャル好きのパリジェンヌ。自分の名前に関係なく好きなアルファベットを見つけたいですね。 インテリアをワンランクアップ! 今パリで人気の押し花アーティストの作品もドライフラワーに合わせて販売していました。 こんなおしゃれな商品をたくさん揃えているセザンヌには、「セザンヌアディクト」と呼ばれている大ファンが全国各地にいます。フランスの遠い地域に住んでいても、ネット通販でセザンヌルックを楽しめる、それがセザンヌの支持が厚いポイントなのです。いつかパリに行った時にはセザンヌに寄りたいな、と思う女性がたくさんいるのです。 お買い物に夢中のパートナー連れや、ご家族連れのために、セザンヌではシネマを放映しています。なんて優しい心遣い! しかもだいぶオシャレシネマです。私も少しここで休憩を取りましょうかね……。 【SHOP INFORMATION】 アパルトマン・セザンヌL’APPARTEMENT SÉZANE1 rue saint Fiacre, 75002, Parisセザンヌのボーイフレンドショップ(メンズショップ)・アトリエ オクトーブルL’ATELIER OCTOBRE12 rue d’Uzès, 75002 Parisセザンヌ・コンシェルジュLA CONCIERGERIE32 rue des jeuneurs, 75002, paris 文・福島 明子(パリ在住コーディネーター)インスタグラム
2018年04月04日6月末までの期間限定開催フィンランドのテキスタイルブランド「FINLAYSON(フィンレイソン)」の日本総代理店を務める、株式会社アンドフィーカは、六本木ヒルズにあるレストラン「Finland Kitchen Talo(フィンランドキッチン タロ)」において、コラボレーションフェアを開催します。「フィンレイソン」とは1820年創業の「フィンレイソン」は、古くから北欧フィンランドの家庭で愛用される商品を提供し続けている、テキスタイルブランド。寝装品をはじめとする上質なアイテムは、2014年の上陸以来、日本国内でも広く浸透しています。フェアの概要ウィンドウには花をデザインした「TAIMI(タイミ)」、壁紙には象柄の「ELEFANTTI(エレファンティ)」が施され、店内はフィンレイソンの雰囲気に満ちています。その他、来店特典のオリジナルステッカーの配布や、スタッフ着用エプロンの販売など、楽しみな企画が満載です。(画像はプレスリリースより)【参考】※フィンレイソン 公式サイト
2018年03月04日フィンランドで長く愛され続けるマリヤッタ・クレンニエミの児童文学を原作に、『星の見える家で』のサーラ・カンテル監督が映画化した『Onneli ja Anneli』(原題)が、『オンネリとアンネリのおうち』の邦題で6月に日本公開されることが決定した。オンネリとアンネリはとっても仲良し。ある日2人は、バラ通りで「正直者にあげます」と書かれた手紙とお金の入った封筒を拾い、そのお金で、バラの木夫人というおばあさんから夢のように素敵な水色のお家を買うことに。オンネリは9人きょうだいのまん中で、アンネリは離婚したお父さんとお母さんの間を行ったり来たり。2人の両親は忙しすぎて、自分たちがいなくても気づかない。「わたしたち、2人の家に住んでいい?」気難しそうなお隣さんや、魔法が使える陽気なおばさん姉妹、ちょっぴり変わったご近所さんと交流しながら、2人だけの楽しい生活が始まる。しかし、ある日お隣さんに泥棒が…。小さな女の子オンネリとアンネリ、2人に起こる事件を描いた本作は、本国フィンランドでは3週連続1位に輝き、その後シリーズ化された3作品はのべ100万人を動員、国民の5人に1人が観る大ヒットを記録。また、フィンランド・アカデミー賞 衣裳デザイン賞を受賞しており、フィンランドの家具やインテリア、食器や小物、ふたりおそろいの服…、何から何までとびっきりキュートな世界が広がっている。なお本作は、「トーキョー ノーザンライツフェスティバル2018」にて2月12日(月・祝)に先行上映も決定している。『オンネリとアンネリのおうち』は6月、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて順次公開予定。(cinemacafe.net)
2018年02月06日北欧フィンランドから東京都千代田区のフィスカース ジャパン株式会社は、フィンランドのインテリアブランドである「Iittala(イッタラ)」の公式オンラインショップを開設しました。「Iittala(イッタラ)」とは「Iittala(イッタラ)」のルーツは、フィンランド南部のイッタラ村で生まれたガラス工房です。流行に左右されないデザインは、個々の良さを生かしつつ、組み合わせることによりさらに魅力が増し、用途が広がることで有名。古くから支持される製品を作り続け、今では、生活を豊かにするブランドとして認知されています。充実したサイトへ公式オンラインショップでは、テーブルウェアやインテリアなど、様々なアイテムを扱っています。ポイントプログラムや、北欧インテリアに関する情報など、有意義なコンテンツ満載です。(画像はプレスリリースより)【参考】※イッタラ公式オンラインショップ
2018年01月15日2017年はフィンランド独立100周年。本国はもちろんのこと、日本でもさまざまな関連イベントが催されていたので、きっとご存知の方も多いことでしょう。そんなおめでたい年を祝して、フィンランドの人気ブランドでは100周年記念グッズを販売しています。ですが、それぞれのプロダクトにどんな思いが込められているかは、意外と知られていないかもしれません。そこで今回は、実際にヘルシンキのお店を訪ねてお話を聞かせていただきました。デザインの変遷がわかる、歴代アラビアの人気マグコレクションフィンランドを代表するテーブルウエアブランドの〔アラビア〕は、1880年代に陶磁器メーカーとして創業した歴史ある会社。老舗ガラスメーカーの〔イッタラ〕社の傘下に入ったことで、現在は1つのブランドとして世界中の人々から愛用されています。〔アラビア〕の“フィンランド独立100周年記念グッズ”は、〔アラビア〕社の歴史とデザインの変遷がわかる、歴代の人気マグコレクション。1910年代〜1950年代、1960年代〜2010年代(2000年代はナシ)の2種類があり、それぞれ5つのマグカップがセットになったスペシャルボックスとして販売されています。見比べると、時代を追うごとにデザインが変化していくのがよくわかります。例えば、60年代(右から3つめ)のものは線が細く、70年代(右)は線が太い。これは当時のデザインの流行が反映されているのだそうです。また、80年代(左)はアメリカ出身のデザイナーがエジプト文字にインスパイヤーされて描いたもの、90年代(右から2つめ)はフィンランドの有名デザイナーであるヘイッキ・オルボラ氏が手がけたポストモダンスタイル。このように、デザイナーによってもガラリと変わります。「現代では食洗機や電子レンジを使ったりするでしょう。だからデザインはそのままに、現代のライフスタイルに合うようにアレンジして、全てこの形になりました。このマグの形に合わせて歴代のデザインをもう一度ひき直したんですよ」(イッタラ・ストア・エスプラナーディストアマネージャーJouniさん)それぞれのマグは2017年が終わっても販売するそうですが、ボックスセットでの販売と底面の100周年の表記は2017年末まで。フィンランドでは、在庫がなくなり次第販売を終了するとのことです。世界的な建築家・デザイナーのアルヴァ・アアルトが1930年代に手がけた〔イッタラ〕の《ベース(花瓶)》は、フィンランドの美しい湖をイメージしたとも言われています。このように、フィンランドを象徴するプロダクトを2017年の限定色「ウルトラマリンブルー」で展開したのが、〔イッタラ〕の“フィンランド独立100周年記念グッズ”です。他にもタンブラーの《カルティオ》やプレート《カステヘルミ》など全9種類10点がありますが、取材した店舗ではキャンドルホルダーの《カステヘルミ》はすでに売り切れていました。フィンランド国内では、2018年1月末をめどに販売を終了するそうです。イッタラ・ストア・エスプラナーディフィンランドを深く知るきっかけになる、フィンレイソンのストーリーフィンランド最古の歴史を持つテキスタイルブランド〔フィンレイソン〕。2017年用に特別に作られたテキスタイルには、《ケスティット》(右)と《ピンッカ・プンッカ》(左)の2種があります。約100年前、〔フィンレイソン〕は病院のブランケットを手がけていたそうで、《ケスティット》は当時のジャガード織ブランケットの柄を元にデザインされたものです。また、《ピンッカ・プンッカ》は兵役時代へのオマージュ。実際にこの柄が現場で取り入れられていたかは不明ですが、規則的なチェック柄にわざと不規則なズレを施したのは、「フィンランド人は几帳面すぎるから、たまには少しだけルールから外れてみるのもいいのでは?」というデザイナーの遊び心が込められているのだとか。このデザインは以前から存在していましたが、2017年の特別バージョンとして発売されたのがブルー。いずれもフィンランド国内では、在庫がなくなり次第販売を終了するそうです。こちらはフィンランドらしいサウナグッズコレクション《タンミニエミ》。リネンやコットンが使われたシックな色合いは、現在のフィンレイソンのイメージと少し違う、と思う方がいるかもしれません。「もともとは落ち着いたトーンのものが多かったのよ。そういう意味で、“フィンランド独立100周年記念グッズ”はフィンレイソンの原点に戻った、とも言えるわね」と、スタッフのMilkaさんが教えてくれました。ちなみに商品のタグには、サウナをこよなく愛するフィンランドの前大統領、ウルホ・ケッコネン氏の写真が使われています。なお、こちらのコレクションは2018年以降も販売予定なのでご安心を。フィンレイソンエスプラナーディ店年秋に発売された新色も!やっぱり目が離せないマリメッコテキスタイルブランドのマリメッコは、《ルーツウニッコ》(上)、《ヴェルイェクセトゥ》(下)という新たな2種類のテキスタイルを“フィンランド独立100周年記念グッズ”のメインとして発表しています。《ルーツウニッコ》は、おなじみの《ウニッコ》柄をベースにしたもの。チェックのアレンジが施されたのは、《ウニッコ》誕生50周年の2014年ですが、2017年バージョンとして、新たにブルーが起用されました。また、兄弟を意味する《ヴェルイェクセトゥ》は、フィンランドの自然や人々の生き方をイメージされたもの。「人々が語り継ぐ神話やおとぎ話の世界観を表現したデザインです。フィンランドにとって森はとっても大切な存在。だから、そこに暮らす動物たちはみんな、兄弟や姉妹同然だと思っているんです」(PRスペシャリストLilaさん)《ヴェルイェクセトゥ》は各色ありますが、《ピンク×ブラック×ブラウン》は夕焼けの森をイメージしたものだとか。2017年秋に発売された新色です。定番のコレクションとして今後も続投するそうなので、展開が楽しみですね。マリメッコ本社なお、これまで紹介した100周年記念グッズの一部は、フィンランドの航空会社〔フィンエアー〕のホームページからオーダーが可能。日本まで届けてもらうこともできます。フィンランド100周年グッズを購入する限定グッズといえば、〔フィンエアー〕の機内でも〔フィンレイソン〕や〔マリメッコ〕のオリジナルデザイン商品を買うことができます。これらは“フィンランド独立100周年記念グッズ”ではありませんが、搭乗しないと手に入れることができない超レアアイテム!(上の2点)。なお、ホームページから購入できるオリジナル商品もあるので(下)ぜひチェックしてみてください。●ライター河辺さや香フィンエアー「まねしたい」がいっぱい。おしゃれで楽しいフィンランドの冬暮らし大自然のワンダーランド!家族で楽しむ冬のフィンランド
2017年12月21日北欧の国・フィンランドといえば、ほっこりかわいい雑貨や、デザイン家具、鮮やかなテキスタイルなど、センスの良いホームプロダクトが多いことで知られています。実は、日本に比べて冬の日照時間が短く、家で過ごす時間が必然的に長くなるという背景があるのです。そこでヘルシンキに住む女性に、家での過ごし方について教えていただきました。まさに“おうち時間を充実させるエキスパート”、まねしたい暮らしのセンスや工夫が満載です!“温かくて快適”な自宅こそが、冬に過ごしたい場所フィンランドの航空会社〔フィンエアー〕に勤めるMariさんは、首都ヘルシンキ郊外で2人の息子さんと旦那さんの4人、それに愛犬(写真)と暮らしています。国内外への出張が多いMariさんにとって、自宅は疲れを癒やし、心からくつろぐための大切な場所。特に冬は自宅のサウナ(※1)に入るのが、かけがえのない時間だそうです。「サウナに入ることは、冷えた身体をゆっくり温めるだけではなく、一人になって自分を見つめる大事な時間でもあるんです。普段は子どもたちと一緒に過ごすのですが、サウナだけは一人でと決めています。冬は特に気持ちがよくて好きだわ」(Mariさん)他にも、冬ならではの楽しみ方をたくさん教えてくれました。「フィンランドの冬は日が短いから、あっという間に暗くなっちゃう。だから、家の中でキャンドルを灯したり、暖炉をつけたり、インテリアとしてライティングを楽しんでいます。我が家にあるのは『ウインターライト』(写真)。小さなライトが連なってロープ状になったものをこう呼ぶんですが、単に部屋の中を明るくするという目的だけでなく、太陽が出ているような気分になれたり、賑やかな雰囲気になったりと、いろんな効果があるんです」(Mariさん)また、自宅にお友達を呼んで夕食を囲んだり、子どもたちとお菓子を焼いたり、温めた赤ワインやお茶をゆっくり飲んだりと、食卓周りでのお楽しみも多いそうです。「夕食を手作りして友人たちと小さなパーティーをするのが、ホリデーシーズンの定番。冬は肉やポテト料理など、比較的どっしりしたメニューを作りますね。テーブルウエアは〔マリメッコ〕(※2)がお気に入り(写真)」(Mariさん)Mariさんいわく、フィンランド人にとって〔マリメッコ〕は幼い頃から慣れ親しんできたもので、いつも人々に喜びを与えてくれる存在なのだそう。鮮やかなコントラストで部屋の雰囲気を明るくしてくれたり、ときにはシックな色使いが気分を落ち着かせてくれたりと、色柄の違いによって様々な効果があるそうです。Mariさんの食卓はとってもカラフルで、見ているだけで楽しそうな様子が浮かんできます。「今フィンランドでは、欧米でも流行している『hygge(ヒュッゲ)』がキーワードになっています。デンマーク語が由来の言葉で、『気楽にくつろぐ』という意味です。どうやったらヒュッゲを実現できるか、いかに居心地のいい場所にできるか、自分の家に対してもまさにそんな風に考えています」(Mariさん)夏はアクティブに、冬はゆっくりリラックス。こんなメリハリのある生活が好きマリメッコ本社に勤めるLilaさんも、冬暮らしを楽しんでいる女性の一人。「冬の楽しみにしていること、たくさんあります。例えばジュースとスパイスと一緒に煮込んだホットドリンク『グロッギ』を大きなマグで飲んだり、週末にパンを焼いたり、水彩画を描いてみたり……。ゆっくり本を読むのも好き。家の中にいる時間が長いから、居心地のいい雰囲気になるようにインテリアにも気を遣っています」(Lilaさん)インテリアで特にLilaさんがこだわっているのは家具選び。長く使えて生活の質が上がるようなものをじっくり厳選します。そのほとんどが木材だそうです。「だから家具はめったに買い替えないけれど、ファブリックで季節感を出すようにしています。ときには〔マリメッコ〕で好きな生地を買って(写真)、クッションカバーやカーテン、テーブルクロスを手作りすることもあるの。それ自体も私流の冬の楽しみ方ね。フィンランドの冬ってとにかく暗いの(笑)。だから、みんな比較的明るい色を好むんだと思う。自分が着たりインテリアに取り入れたり、きれいな色に囲まれて過ごすといい気分になるわよね」(Lilaさん)「夏は日が長いから、外へ出かけていってアクティブに過ごすのが向いている。反対に冬は、家でリラックスしてゆっくり過ごす。私はフィンランドの1年って、生活にバラエティがあっていいなって思っているの。自分にとっても変化があるから、楽しいわ」(Lilaさん)季節の違いを楽しむことで、生活が豊かになる今回お話を聞いたお2人は、自宅に長く居る時間を満喫している様子がとても印象的でした。日本でもまねできそうなことがいくつかあったのではないでしょうか。ぜひお2人のようにとっておきを見つけて、冬の“おうち時間”を楽しんでみてください。※1寒冷なフィンランドでは、多くの一般家庭でサウナを備えています。※2フィンランドを代表するテキスタイルブランド●ライター河辺さや香フィンエアーマリメッコ本社終了間近!フィンランド独立100周年記念のかわいすぎる限定グッズ大自然のワンダーランド!家族で楽しむ冬のフィンランド
2017年12月21日先日、コオロギをふんだんに使ったパンがフィンランドで発売された。「虫が入ったパンなんて絶対に食べたくない」と嘆く人もいるかもしれない。なかには、見たくもないとか、思わず拒絶反応を示してしまう人は多いだろう。そもそも「虫を食べる文化」がない人々にとっては、まず虫を食べようという発想すら浮かばないものである。でもそれ以前に今、なぜ虫を食べる必要があるのだろう?そのストーリーを知れば、あなたの固定観念が少しだけ揺らぐかもしれない。「虫は有益な食材になり得る」と国連機関が決めたワケ実は「虫を食べる」という行為は各国で古くからある慣習。今後それが私たちの日常食になるとして、近年世界的に注目されている。2050年、地球で暮らす人口は90億人を超えるとされ、人類は食糧危機を迎えるといわれている。食糧危機を引き起こす数多くの要因のうち、人口増加、気候変動がもたらす異常気象による農作物の不作などがあるが、その解決策の一つとして国連食糧農業機関(FAO)が2013年に昆虫食を「有益な食材になり得る」と推奨したことをきっかけに、世界的に見直されることになった。今年5月スイスでは法律が改正され、特定の虫を食用として販売することが認められたほか、2018年1月よりEUでは昆虫の取引が自由化されるという。その一方で、ここ日本で実際に試してみようと思う人は、まだ多くはなさそうだ。それでは、虫の気配を感じさせない、こんなお洒落なパンだったらどう思われるだろうか。フィンランドの朝ごはんの新定番は「コオロギ・トースト」?実際にいまでも世界では、1900種以上の昆虫を摂取する人が、すでに20億人存在するという。つまり、その20億人にとっては、虫を食べるという行為は「常識」なのだ。自分にとっての「普通」は、必ずしも他者にとってそうではないばかりでなく、時代や状況、経験などとともに少しずつ変化していく。なにより、そんな私たちの意思とは関係のないところで、現在多くの人間たちに忌み嫌われている虫たちが、将来私たちの救世主となる時代がやってくる。とはいえ、ゴキブリや蛆、カブトムシの幼虫、シロアリの卵を口に入れる場面を想像するだけで、筆者はやはり身の毛がよだつ。しかしそれはおそらく、ステレオタイプな昆虫食のイメージが強く染み付いているからで、その実体験がないからかもしれない。現在は日本国内でも様々な昆虫料理が考案され、料理店もでき始めている。たとえば以前「TOKYO GOOD FOOD」で紹介した新宿区高田馬場にある「米とサーカス」。このような虫を使った食品や料理がどんどん生み出されていけば、きっと虫を食べるという行為自体が、新たな価値観やライフスタイルとして、今後私たちの生活に取り入れられていくかもしれない。少しでも興味を持った方は、一度試してみてはどうだろうか。***FazerWebsite | Facebook | TwitterAll photos by FazerText by Sara SugiokaーBe inspired! この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!「未来のごちそうは、虫ごはん」。スイスから学ぶ、人類が「肉」を「虫」と入れ替えなきゃいけない理由。 スイスの大手スーパーに並ぶのはなんと…“虫”バーガーに“虫”団子。「気持ち悪い」が多くの人の素直な感想なのではないだろうか。しかし、私たちの意思に関係なく、日本の...
2017年12月15日今年、民主主義の独立国として100周年を迎えるフィンランド。このアニバーサリーイヤーを記念し、フィンランドブランドが一堂に会して独立100周年を祝うポップアップイベント「FIN/100」が、東京ミッドタウンの21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー3にて、独立記念日である12月6日から25日まで開催される。本イベントは、フィンランドデザインのプロダクトを展示、販売するショップだけでなく、訪れる人々がフィンランドの価値観や情報を交換し、相互に理解できるようなカンバセーションが生まれるニュートラルな場所を作り上げた。 これまでフィンランドブランドを牽引してきたブランドから、新進のフレッシュなブランドまで参加し、「SININEN HETKI/BLUE MOMENT」をコンセプトとして、キュレーションされた空間に8ブランドの商品が並ぶ他、本イベントに共感するデザイナー、アーティストとともに3つの特別商品が展開される。「FIN/100 BLOCKS」(6,500円)フィンランドのアーティストやデザイナーの作品を広く紹介することを目的としたアート、デザイン、クラフトに特化したコンセプトストアのロカル(LOKAL)から、グラフィックデザイナーのハンナ・コノラ(Hanna Konola)による、インテリアのアクセントとしても印象的なブロックの特別版「FIN/100 BLOCKS」(6,500円)を100個限定で発売。模様の中に平仮名の文字が取り入れられ、並び変えれば「ふぃん/100」の文字が出現する。「SEKAMETSÄHUIVI(FINNISH FOREST SCARF)」(2,500円)アーティストのカンパニー(Company)は、本イベントのために描きおろした、オリジナルドローイングによるスカーフ「SEKAMETSÄHUIVI(FINNISH FOREST SCARF)」(2,500円)を300枚限定で販売。こちらはギフトラッピングとしても使用できる。「HAPPY FIN/100 POSTER」(5,000円)デザイナーデュオのロナン&エルワン・ブルレックは、デザインをする上で大切にしているプロセス、ハンドドローイングのスケッチを厳選し、彼らの直筆サイン入りシールつき限定のポスター「HAPPY FIN/100 POSTER」(5,000円)を販売。こちらは全5種類、各20枚限定発売。また、イベント会期中は、フィンランドセンターが招待するアーティストによるワークショップ、新作デザインやプロジェクトの発表など、大小さまざまなフィンランドにまつわる「100のできごと」を実施。12月7日は、ミナ・ペルホネン(minä perhonen)の皆川明によるトークイベントを開催。アルテックとのコラボレーションや、アルテックヘルシンキストアでのポップアップトア、そしてフィンランドと日本の暮らしと文化など、皆川明が考えるフィンランドを語る。その他、9日はヘルシンキで誕生したテキスタイルブランドのカウニステによるワークショップ、11日は「ヨハンナ・グリクセン DAY」と題したワークショップとトークイベント、15日はデザイナーのダニエル・リーバッケンによるトークイベント、16日は書籍『カイ・フランクへの旅 ”フィンランド・デザインの良心”の軌跡をめぐる』の発売記念トークイベント、20日には無印良品とエル・デコのトークイベント、22日はフィンランドの豊かな自然をたっぷりと含んだボタニカルな味わいが魅力のジン「キュロ ナプエ(Kyrö Napue) 」を、イッタラのグラスで楽しむワークショップを行う。他にも、Company、Daniel Rybakken、Johanna Gullichsen、Laura Väinölä、MUSUTA、Riitta Ikonen、Sami Tallberg、Timo Wright、今村玲子、岩井謙介、岩間洋介、IMA、上原かなえ、カウニステ、川合将人、小西亜希子、島塚絵里、関本竜太、高橋正明、中林友紀、野村空人、萩原健太郎、深澤直人、福田利之、堀 綾子、前村達也、森 百合子、山口太郎、横尾香央留、a fleur、和田菜穂子など、様々なクリエイターやブランドが参加。なお、「100のできごと」の詳細、参加募集情報は特設サイト()にて公開。フィンランドが100年の年月で積み重ね、築き上げてきた暮らしや文化、これからのフィンランドが垣間見られるはずだ。【イベント情報】FIN/100会期 : 12月6日〜12月25日会場 : 21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー3住所 : 東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン内時間 : 10:00〜19:00会期中無休
2017年12月06日松屋銀座で12月12日まで株式会社松屋は、松屋銀座において「ライフ イン フィンランド」を開催中です。2017年12月12日(火)まで全館にわたり実施します。フィンランド大使館との共催イベント長年、北欧のインテリアコーナーの充実などに尽力してきた同社が、フィンランドのライフスタイルに注目して、その魅力を紹介するイベントを開催します。今年はフィンランド独立100周年にも当たり、同国大使館商務部との共催です。イベントの概要各フロアには、日本でもなじみ深いブランドの記念アイテムや期間限定販売の雑貨など、関連商品が揃っています。また、8階MGテラスに特設スペースが設けられ、フィンランド式薪式テントサウナの展示などから、フィンランド人の生活を身近に感じることができます。(画像はプレスリリースより)【参考】※ライフ イン フィンランド 紹介ページ松屋銀座 ホームページ
2017年12月01日「フィンランドの朝ごはん」(1,500円)“朝ごはんを通して世界を知る”がコンセプトの、東京・外苑前にあるカフェレストラン、ワールド・ブレックファスト・オールデイ(WORLD BREAKFAST ALLDAY)は、「フィンランドの朝ごはん」(1,500円)を12月5日から2018年2月4日まで提供する。クリスマスシーズンに合わせてスタートする、ワールド・ブレックファスト・オールデイの「フィンランドの朝ごはん」。フィンランドでは、寒くて小麦がよく育たないため、寒さに強いライ麦を育てており、朝ごはんにはライ麦で作ったパンを数種類食べる。中でもフィンランドの国民的な料理として人気なのが「カルヤラン・ピーラッカ」。ミルク粥をライ麦の生地で包んだパイに、卵とバターで作るムナボイをのせていただく。今回はクリスマスシーズンによく食べられるビーツと根菜のサラダの「ロソッリ」に、サーモンの塩漬けやチーズと合わせてワンプレートにした。期間中はクランベリージュースにスパイスを入れたホットドリンク「グロッギ」といった、フィンランドの国民的なドリンクやデザートも。また、ワールド・ブレックファスト・オールデイではフィンランドにまつわるイベントも開催予定。
2017年11月29日フィンランドの“育児パッケージ”を知っていますか? 福祉大国のフィンランドでは、出産を控えた妊婦さんに、赤ちゃんに必要なベビー服や小物、ケア用品などのベビーグッズ1年分が無料で贈られるうれしいシステムがあります。※こちらは「FINNISH BABY BOX」のオリジナル版以前にフィンランド大使館で育児パッケージのお披露目会があり、実物を見てきました。やさしいパステルカラーの北欧デザインのおしゃれなベビー服とグッズがぎっしりと詰まったボックスをもらえるなんて、「うらやましい!」と思ったのを覚えています。妊婦さん、そして家族も嬉しい育児パッケージが日本で買える唯一のオンラインショップが「FINNISH BABY BOX」。育児中のパパ3人がはじめたという「FINNISH BABY BOX」のCEOヘイッキ・ティーッタネンさんと、PR兼通訳のミッコ・コイヴマーさんが来日した際に、話を聞いてきました。※写真左がミッコさん、右がヘイッキさん 育児パッケージが届いたときの感動。親になる実感、育児の楽しみを伝えたいヘイッキさんは、6歳、4歳、2歳の子どものお父さん。初めての出産を控えたときに育児パッケージが届き、その中身に感動。自分がパパになることを改めて実感したと言います。ヘイッキさん自身は3人のお子さんが産まれた後に、それぞれ育児休暇を取得。3人合わせて、合計14カ月間育児休暇を取ったそうです。「育児休暇中は、奥さんは仕事に復帰していて、私が子どもの世話をしていました。育児は大変なことも多いけれど、すてきなこと、楽しいこともたくさんある。それを育児パッケージで伝えていきたい」ヘイッキさんと同じように子どもがいる3人のパパが集まり、2014年夏に「FINNISH BABY BOX」がスタートしました。初めはアメリカ、カナダ、中国など11カ国から注文を受けました。日本での販売が始まったのは、2015年の夏から。今では注文の約4割が日本からという人気ぶりで、世界81カ国から注文を受けているそうです。※こちらは「FINNISH BABY BOX」のムーミン版「FINNISH BABY BOX」は、その国の気候や気温、月齢に合わせて中身をセレクト気になるのが、その中身。フィンランドと日本の気候やライフスタイルは大きく異なるので、どういうふうに中身をセレクトしているのかが気になります。「その国の気候や気温、赤ちゃんが冬を迎える時期に生後何カ月になるか、注文を受けるときに確認して、中身を選んでいます。最初は、フィンランド政府が作ったパッケージをまねていましたが、それではいろいろな国の人のニーズに対応できない。たとえば、冬が寒いフィンランドのアウターは、東京で使うには厚手すぎる。またお客さんからのフィードバックも大事にしています。フィンランドでは、新生児でも上からかぶるタイプの服が多いですが、日本はラップタイプが主流です。またフィンランドでは、足付きロンパースやサスペンダー付きのパンツが一般的ですが、日本ではつま先がないもの、普通のパンツが多い。お客さんのニーズに合わせて、中身もバージョンアップさせています」一番の魅力は、北欧らしいおしゃれでカラフルなテキスタイル。トップスやパンツは、1枚で2〜3通りの組み合わせができるよう、柄物と無地のものがバランス良くセットされています。このとき見せてもらった柄は、スイカと鳥の羽根。他にはない個性的な柄、またビビッドからスモーキーなカラーまで、色のセンスも抜群です。ちなみに、男女両方の赤ちゃんに使えるよう色も偏りなく入っています。オリジナル版に加え、ここでしか買えないアイテムが揃うムーミン版も「FINNISH BABY BOX」では、オリジナル版(5万4000円)に加え、ムーミン版(6万9000円)も販売しています。オリジナル版には、日本にまだ上陸していないブランド「reima」(レイマ)社のアイテムが数多く入っているそう。「reima」は、高品質でプレミアムなブランドとして、フィンランドで人気のブランドです。ムーミン版のアイテムは、ほとんどがオリジナルで、「FINNISH BABY BOX」でしか購入できないものばかり。日本でよく見るムーミンとひと味違い、珍しい柄や個性的な表情のムーミンがなんとも魅力的です。お値段は少々高めですが、46、7点ものグッズが入っていること、質の高いベビーウェアやグッズを厳選している、日本未入荷の服やアイテムが手に入るプレミアム感を考えると、決して高くないように思います。また、育児パッケージ一式が入った箱は、ベビーベッドとして使えます。中にマットレスがついていて、付属のベッドシーツをかければ、そのままベッドに。箱は頑丈な紙でできているので、ベビーベッドとしての役目を終えたら、おもちゃ入れや道具入れ、また処分するのが簡単なのもうれしいポイントです。今後については、「0歳から1歳までのものだけでなく、幼児(1歳~2歳くらい)のボックスも作りたい。また個人の方以外にも、自治体や企業にも出産のギフトとしてぜひ採用してほしい」と話してくれました。出産を控えている人はもちろん、友人同士で合同の出産祝いを考えている人、おじいちゃんおばあちゃんからのギフトとしてもぴったりな育児パッケージ「FINNISH BABY BOX」をぜひチェックしてみてください。「FINNISH BABY BOX」<写真・文:フリーランス記者武田由紀子>
2017年09月25日映画『希望のかなた』が2017年12月2日(土)より公開される。「難民問題」に向き合うヒューマンドラマ『希望のかなた』は北欧フィンランドの首都・ヘルシンキが舞台。生き別れの妹を探すシリア難民の青年カーリドは、“いい人のいい国”だと聞いていていたフィンランドで、無常にも難民申請を却下され、ネオナチからのいわれのない暴力にさらされる。そんな中、レストランオーナーのヴィクストロムをはじめとする市井の人々が救いの手を差しのべ、彼らの小さな善意に救われるという物語だ。世界が忘れかけている“当たり前”の人間性を、辛辣なユーモアと無償の優しさをもって描いたヒューマンドラマとなっている。なお本作は、2017年のベルリン国際映画祭で銀熊賞(監督賞)を受賞した。フィンランドの名匠がメガホンを握る監督は“フィンランドの名匠”と呼ばれる、アキ・カウリスマキ監督。社会への深い洞察を得意とする彼は、前作『ル・アーブルの靴みがき』で“港町三部作”と名付けたシリーズ名を“難民三部作”に変え、今回の『希望のかなた』で全世界の課題となった「難民問題」に向き合う。シリア人のキャストを起用カーリドを演じるのは、シリア人俳優シェルワン・ハジ。映画初主演ながら、ダブリン国際映画祭にて最優秀男優賞を受賞した注目の俳優だ。そして、サカリ・クオスマネン役のヴィクストロムを始めとする、個性的なカウリスマキ組の常連役者と監督の愛犬・ヴァルブも出演している。ストーリー内戦が激化する故郷シリアを逃れた青年カーリドは、生き別れた妹を探して、偶然にも北欧フィンランドの首都ヘルシンキに流れつく。空爆で全てを失くした今、彼の唯一の望みは妹を見つけだすこと。ヨーロッパを悩ます難民危機のあおりか、この街でも差別や暴力にさらされるカーリドだったが、レストランのオーナーのヴィクストロムは彼に救いの手を差しのべ、自身のレストランに雇い入れる。そんなヴィクストロムもまた行きづまった過去を捨て、人生をやり直そうとしていた。それぞれの未来を探す2人はやがて“家族”となり、彼らの人生には希望の光がさし始める…。【作品詳細】『希望のかなた』公開日:2017年12月2日(土)監督・脚本:アキ・カウリスマキ出演:シェルワン・ハジ、サカリ・クオスマネン原題:TOIVON TUOLLA PUOLEN / 英語題:THE OTHER SIDE OF HOPE配給:ユーロスペース© SPUTNIK OY, 2017
2017年09月23日コロンと可愛いシルエット、鮮やかな発色が目を引くフィンランド発のバッグブランド「LUMI」(ルミ)。フィンランド語で「雪」を意味するLUMIは、ラルフローレンのバッグデザイナーを経験したフィンランド出身のサンナ・カントラと、ティファニーの時計アートディレクターを経験したフランス人デザイナーのブルーノ・ボーグランによるブランド。2000年に誕生したLUMIは雪の結晶を象徴に、いつまでも色褪せることのないレザーバッグブランドとして人気を博しました。現在ヨーロッパを中心に世界 25 カ国以上で展開されています。カラフルでそんなスタイルにも合わせやすい LUMI のアイコンバッグである「スーパーマーケットバッグ」や、LUMI のものづくりの原点である“サスティナブル”なコンセプトを持つユニセックスな「ナチュラルライン」など、一貫して北欧らしいシンプルで控え目ながらも美しいデザインとその機能性で愛されています。6月に渋谷のセレクトショップDESPERADOで開催されたポップアップでもその人気が伺えました。日本での正式販売は今シーズンから。いよいよ9月13日より、大阪からポップアップが始まります。実物を見ることができる機会を見逃さないで!大阪場所:大丸心斎橋店 北館 B1F アンテナプラス u大阪市中央区心斎橋筋 1-7-1日程:2017年9月13日(水)〜19日(火)展開アイテム:レディースコレクション東京フィンランド大使館主催 『Lifestyle Finland/Pop-up Shop @aoyama』展示&ポップアップショップ日程:9月21日(木)〜22日(金)場所:青山クリスタルビル B1,B2 Lounge by T&G内東京都港区北青山3丁目5-12アイテム:レディース&メンズコレクション東急百貨店本店日程:10月5日(木)〜11日(水)場所:東急百貨店本店 2階 特設スペース東京都渋谷区道玄坂 2-24-1アイテム:レディース&メンズコレクションLUMI 2017 AW イメージヴィジュアル
2017年09月12日フィンランド語で「雪」を意味する「LUMI(ルミ)」は、フィンランド発のバッグブランド。雪が連想させる「白」という色のように、誠実で平等、無垢をテーマとしたバッグを製作し続けています。フィンランドで愛され続けるLUMIのアイテムが、2017年秋冬コレクションより、日本でも正式に販売されることが決定。それに先駆けて、渋谷のセレクトショップDESPERADOではLUMIの最新アイテムを手に入れることができるポップアップストアが開催中です。会期は6月25日(日)までと短いので、気になった方は渋谷へ急いで!個性を出すカラフルレザー2000年にスタートし、ヨーロッパを中心に世界20ヶ国以上で取り扱われるLUMI。そんなLUMIのバッグは、豊富なカラーリングと北欧らしいミニマルなデザインが人気です。その多様な個性は一つとして同じものはない、雪の結晶を象徴としています。会場ではLUMIの哲学を十分に感じられる、2017年春夏コレクションがいち早くお披露目中。LUMIの代表的とも言えるバッグ「SUPERMARKET BAG」は、名前の通りスーパーのビニール袋をモチーフにデザインされたバッグ。レザーのツヤ感とポップな色合いが相性抜群です。写真は定番の3色。サイズは、写真右端のX-Small(¥21,000+tax)から写真左端のX-Large(¥40,000+tax)まで幅広い5サイズ展開です。手触りの良い柔らかな「シープスキンナッパ 」を使用した、VIVID LINEは手のひらに収まるサイズ感がキュートなLUMIの革小物ライン。ガマ口のようなデザインの「AURORA JEWELRY PURSE(¥3,200+tax)」 はジュエリーポーチや小銭入れに幅広く使えます。フィンランドのオーロラをイメージしたという、カラフルな色合いが目にも鮮やか。その数なんと30色!二つのカラーを取り合わせた花びらのようなお財布は、男女問わず使い勝手が良いアイテム。キャンディのようにヴィヴィットなカラーリングから、落ち着いたネイビーやブラックのものまで、こちらも色とりどりです。ロングウォレット「SYLVI MAXI TRIFOLD WALLET(¥2,2000+tax)」や、コロンとした形がキュートな三つ折りタイプの「VIVI TRIFOLD WALLET(¥18,000+tax)」など種類も様々。好みが分かれやすいお財布も、このバリエーションなら毎日使いたい一品が見つかるかも!カード入れが豊富で収納性も文句無し。より上質を目指した限定ライン「LIMITED EDITION 」は手触りが柔らかくより高品質なレザーと複雑な加工技術でデザイン性を追求した、バッグと小物の限定ラインです。トートバッグ「BUBBLES LINDA Small(¥3,6000+tax)」と、ショルダーバッグ「BUBBLES ROSITA Micro Bag(¥16,000+tax)」は、レザーのゴツゴツとした肌触りがやみつき。その特殊な質感はコンクリートの建物をイメージして作り出したそう。「FLOATER LINDA Large Reversible Tote(¥5,4000+tax)」はリバーシブルデザイン。シンプルなブラックと、退廃的でモードなシルバーをお好みで使い分けられます。シンプルなデザインで引き立つレザーの良さ「NATURAL LINE 」は、レザーが持つ自然な風合いを活かしたベーシックなデザイン。他のラインとはがらりと印象が変わってくる落ち着きのある色味です。「OIVA Backpack (¥4,2000+tax)」はスクエアデザインがボーイッシュなリュック。ヌーディな色味が素材の持つ暖かな印象を引き立てます。素材には自然由来の成分のみでなめされた「ベジタブルタンレザー」を使用。土に埋めると15日程で自然に還るというエシカルな面も見逃せません。「RAWTUS LINE」は、厚さ0.6mmのレザーを使用したライン。ふんわりと肌に吸い付く柔らかさは、少し触れただけでは革素材でできていると分からないほど。素材が薄い分、バッグ自体の軽さもお墨付き。ビッグサイズのトートバッグ「RAWTUS EAST-WEST Tote(¥36,000 +tax)」は容量の大きさからは考えられないほど軽量で、肩に負担をかけずに使用できそう。くるりとまとめて持ち運べば、短い出張や旅行にもぴったりです。実際に手に取ることができるポップアップショップは6月25日(日)までの短期間。気になる方はLUMIの虹色の世界を覗きに行ってみて。LUMI OFFICIAL LAUNCH POP UP SHOP会期:6月20日(火) 〜 6月25日(日)営業時間:12:00 〜 20:00会場:DESPERADO住所:東京都渋谷区桜丘4-23Tel:03-5459-5505
2017年09月12日540万人の人口に対して330万のサウナがあるという、サウナ好きのフィンランド人。そもそもサウナの発祥は1500年ほど前のフィンランドにあるといわれ、国民の多くが自宅にプライベートサウナを持つ一方で、町にもさまざまな公共施設があります。本場のフィンランド式サウナを体験するべく、今、ヘルシンキで大人気の新サウナ施設に訪れることにしました。フィンランド湾に面する海岸沿いのエリア、ヘルネサーリ地区に2016年5月にオープンしたロウリュ(LÖYLY)は、公共サウナとレストランバーを併設したスポット。オープン以来、地元市民はもちろん観光客にも人気を博し、ヘルシンキの新名所となっています。まず目を惹くのがそのアーティスティックな建築。熱処理加工したマツを建築材に採用する、都市にいながらも木に囲まれるリラックス空間です。海風が吹くテラスも抜群に気持ちがいい!フィンランドでは男女混浴、全裸がサウナ入浴の基本ですが、この施設では水着の着用が必須。男女別の更衣室とシャワーもあるので、日本人も抵抗なく利用できるはずです。アルコールを提供するラウンジスペースにはストーブも完備されていて、飲んだり入ったりと自由に時間を過ごすことができます。 施設内にあるスモークサウナと薪ストーブ式サウナは、いずれも一度に20人程度が入室できる広さ。黙ってじっと汗を流している人もいれば、世間話を楽しむグループもいたりとさまざま。頃合いを見て、利用者同士コミュニケーションを取り合いながら、室内にある焼き石に水を掛けていくのですが…。室内に一気に充満する蒸気に、これが本場のサウナか!と感激を覚えながらも、サウナ慣れしていない体には度が過ぎる場合が。そんな時は我慢せずに退出し、ウォーターフロントのウッドデッキテラスで体を冷します。望めばそのまま海に飛び込むことも可能です。フィンランドの人達は、サウナで温めた体を海水に投じる行為を真冬(平均気温-5℃)もやるんだとか!取材に訪れた日もコートが必要なほどの冷え込みでしたが、サウナと海を往復する人の姿も多かったです。施設のレストランは、サウナ利用者以外も気軽に入ることができます。フィンランドの伝統的なサーモンスープや国内産ビーフを使用したハンバーガーを、海を眺めながら味わえますよ。とてもカジュアルで、ドリンク1杯から利用OK。サウナの利用金はタオル、マット、シャワールームに備え付けのシャンプーとボディソープを含めて2時間19ユーロ。また、別料金で10人まで入室可能なプライベートサウナも完備しています。建築、設備、ロケーションはもちろんですが、老若男女問わずさまざまな人達が利用しているのもこの場所の魅力。サウナで国際交流を深めてみてはいかがでしょうか?ロウリュ(LÖYLY)【連載】Fashion in Finland を見る
2017年09月06日今年、独立100周年目とアニバーサリーイヤーのフィンランド。フィンランドといえば、サウナを生み出した美容大国ですが、この春は、フィンランドのベリー「シーバックソーン」が大注目を集めそうです!フィンランドでは、美容に”ベリー”が欠かせない?!水と空気の綺麗さは世界一とも言われるフィンランド。その森で育まれるベリーは、フィンランド女性にとって欠かせないものだといいます。フィンランドの市場には、カラフルな絨毯のように、色とりどりの様々なベリーが並びます。フィンランドでは、むくみや生理痛が気になる時はリンゴンベリー、疲れ目やストレスが気になる時は、ビルベリーなど、健康のお悩みに合わせて、ベリーを食べ分けているといいます。そんな中、この春、日本でもブームになるのでは?とされているのが、今、若返りとして最も注目されている、「シーバックソーン」なんです!スーパーフード協会も大注目★「シーバックソーン」スーパーフード協会の「2017年に来る、スーパーフードのトレンド予測」にもランクインした、フィンランドのベリー「シーバックソーン」。現代人が不足しがちなオメガ3系やオメガ6系の必須脂肪酸、さらにビタミンCや鉄分、ポリフェノールが豊富に含まれているため、欧米では「奇跡のフルーツ」と呼ばれているそうです。紫外線が気になりだす春から、シーバックソーンで美肌ケアしてみませんか?シーバックソーン、どこで手に入れればいいの?JUICEPOWDER出典:Amazonよりシーバックソーンは、成城石井のスーパーフードコーナーやAmazon、楽天などの大手通販、「biokia」の公式通販などで買う事ができます。ジュースタイプとパウダータイプがあり、ジュースタイプはそのままでも良いですが、独特の香りと強い酸味があるので、オレンジジュースで割って飲むのがおすすめです。パウダータイプは様々料理に混ぜて使う事ができるので、気軽にシーバックソーンを取り入れられます。早くも都内ホテルの新メニューに登場!!浅草にある「THE GATE HOTEL雷門」では、3月27日~4月5日までフィンランドフェアを開催。ランチメニューで、シーバックソーンを使ったジュレやお肉料理が楽しめます。筆者は先日、試食会があり伺ったのですが、酸味の強いシーバックソーンが、味のアクセントになり、美味しく美肌を手に入れることができるなと思いました。ジュレお肉料理紫外線が気になる季節が到来!フィンランドの最強ベリーで、内からも美肌ケアをしてみてはいかがでしょう?
2017年03月23日マリメッコ(marimekko)は、2017-18年秋冬コレクションをパリ・ファッション・ウィーク期間中の2017年3月5日(日)に発表した。フィンランド独立100周年のアニバーサリーイヤーとなる2017年。マリメッコはそれを祝し、フィンランドアート、建築、そして母国の自然が文化全体へ与える影響について改めて見直し、クリエーションに取り組んだ。今季は、モデルプレゼンテーションに加え、スウェーデンのファッションシーンで活躍する写真家のKacper Kasprzykによるムービーを交えて展開。このムービーは、ヘルシンキの各所で撮影されたもので、スカンディナヴィアの雄大な自然も捉えられている。新作のプリントも豊かな自然に呼応するように、表情豊かで多種多様だ。モノトーンで描かれた幾何学的なモチーフやフラワープリント、深みのある色合いのウニッコも登場している。シックなプリントにシンクロして、装いそのものも落ち着いた印象だ。アイコンとなるシャツは、スリット入りのロングドレスや、チュニックとワンピースの狭間くらいの丈感と量感のロングトップスなど、フォルム違いでバリエーション豊かなラインナップだ。また、コットンシリーズに加えてファブリックそのものも種類豊富に。膝下で切り替えフレアに仕立てたクロップドパンツや、タック入りのワイドパンツはレザーで製作。ボアコートや、ボリューミーなロングダウンも揃っている。スタイルはロングシルエットがムードで、ロングシャツ×ロングパンツの組み合わせが繰り返される。インナーにハイネックトップス、足元はブーツをチョイスすれば、より一層細く長いシルエットが完成する。
2017年03月09日「フィンランド・デザイン展」を阪急うめだ本店にて開催。会期は、2016年12月14日(水)から26日(月)まで。夏は白夜、そして冬は厳しい寒さに見舞われるフィンランド。そんな特殊な環境のもと、家の中で過ごす時間が長いからこそ、暮らしをより良くするアイデアが生まれる。そこで作られた雑貨やインテリアは、シンプルながらも、ぬくもりがあり、まるで外に広がる北欧の豊かな緑を思わせるような自然の力が宿る。クリーンで鮮やかな色彩感覚もその魅力だろう。本展では、そんなフィンランドのデザインを紹介。2017年に100年を迎えるフィンランドの歴史を「礎」「完成」「異才たち」「飛躍」「いま」の5つのセクションに分け、各時代の要デザイナーとデザイナーを支え育ててきた企業に焦点を当て、彼らの作品である食器や家具を展示する。紹介される作品には、 「イッタラ(Iittala)」や「マリメッコ(marimekko)」といった日本でも人気のブランドも登場。また、20世紀を代表するデザイナー、アルヴァ・アアルトによる椅子に実際に座ることができる「椅子体験コーナー」も用意した。普遍的なデザインの中に見事な機能美を融合した大巨匠の作品は、実際に座ってみることでより、その心地よさやぬくもりを実感出来るだろう。さらに会場では、展示だけでなく、アイテムの販売も行っている。まだ日本でもあまり知られていないものも含め、フィンランドの注目ブランドが一同に集まり、照明やボウルなどを展開する。お気に入りの1つを見つければ、これからの寒い季節、家の中での暮らしをさらに楽しくしてくれるだろう。【詳細】2017年度フィンランド独立100周年記念「フィンランド・デザイン展」会期:2016年12月14日(水)〜26日(月)会場:阪急うめだ 9階 阪急うめだギャラリー住所:大阪府大阪市北区角田町8-7開催時間:日〜木 10:00〜20:00 / 金・土 ・12月18日(日)〜24日(土) 10:00〜21:00 (イベント最終日、12月26日(月)は18時閉場)※入場は閉場の30分前まで入場料:一般 800円 / 大学・高校・中学生 600円 ※小学生以下無料※阪急阪神お得意様カード 、ペルソナカード 、ペルソナSTACIAカード、ペルソナSTACIAアメリカン・エキスプレス ・カード、エメラルドSTACIカードの呈示で 、本人に限り、入 場 料から100円割
2016年12月16日11月7日(月)~9日(水)の3日間、フィンランドのライフスタイルを体験できる2つのイベントが、東京ビッグサイトと表参道で「Finland Lifestyle Week」と題して開催される。美しい湖や森、 北欧ならではの雰囲気、 サウナ、 自然のやすらぎなど、 癒しの要素を持ち合わせた北欧の国、フィンランド。フィンランドといえば、「ムーミン」や「マリメッコ」などがフィンランド発のブランドとして日本でも親しまれているが、インテリアやデザイン、カルチャー分野でも北欧デザインとして、自然と共存するフィンランドの人々のライフスタイルのエッセンスは、現代の私たちにとって新たな暮らしのヒントになると注目されている。11月7日と8日、表参道の「SO-CAL LINK GALLERY」では、今回初上陸も含めたファッションブランドの展示が行われる。ピュアでシンプルな北欧デザインが特徴の雑貨ブランド「モゾ・アクセサリー」や、ミニマルなフォルムとスタイリッシュなデザインでユニセックスな「ヒューマンズ・ウェア」を展開する「ノーメンネスキオー」、そして北欧で最も大きな宝飾メーカーの一つ「カレワラ ジュエリー」などなど、現在のフィンランドを象徴する注目ブランドがラインナップ。一般の方入場可能時間帯は11月7日17~20時のみ。また東京ビッグサイトで開催されるインテリア ライフスタイルの展示会「IFFT/Interior Lifestyle Living」では、過去に類を見ないフィンランドの巨大パビリオンが設置され、会期中8日(火)には、ムーミンキャラクターズ社、会長兼クリエイティブディレクターでもあり、ムーミン原作者トーベ・ヤンソンの姪にあたるソフィア・ヤンソン氏を招いたトークショーも行われる。(IFFTは、商談に特化した見本市で一般客の入場は不可)旬のフィンランドのデザイン、カルチャーに触れることができるこの機会をぜひお見逃しなく。(text:cinemacafe.net)
2016年10月30日フィンランドの最新映画を日本に紹介する「フィンランド映画祭2016」が、TOHOシネマズ六本木ヒルズにて開催される。期間は2016年11月4日(金)から8日(火)まで。毎年秋の行事として定着し、最新のフィンランド映画がスクリーンで鑑賞できる貴重な機会となっている同映画祭。今年も多彩なジャンルから選りすぐりの話題作5本がラインアップする。オープニング作品として上映されるのは、ある湖を舞台にし、その周りの自然や動物たちをフィンランドの神話と合わせて映し出すドキュメンタリー『湖のものがたり』。他にも、キャンプに来ていた4人の若者を主役に、実際の未解決事件をモチーフにしたスリラー『ボドム』や、スウェーデン女王にしてフィンランド大公も兼ねた、若きクリスティーナの波乱の人生を描いた歴史ドラマ『王となった少女』がラインナップ。さらに、パリの建築家とフィンランドのDJが、リトアニアで出逢う切ないラブ・ストーリー『朝までの二夜』やウラン鉱山災害による環境破壊や構造汚職を描いた社会派ドラマ『巨山』が上映される。【詳細】フィンランド映画祭2016期間:2016年11月4日(金)〜8日(火)会場:TOHOシネマズ 六本木ヒルズ住所:東京都港区6-10-2入場料:1,500円均一(税込)上映作品: 『湖のものがたり(原題:Järven tarina / Tale of a Lake)』 『ボドム(原題:Bodom)』 『王となった少女(原題:The Girl King)』 『朝までの二夜(原題:2 yötä aamuun / 2Nights till Morning)』 『巨山(原題:Jättiläinen / The Mine)』
2016年09月26日フィンランドの妊婦さんに無償で配られるベビーグッズがぎっしり詰まった「マタニティボックス」のことが日本でも話題となり、その子育て事情のすばらしさに感動した人も多いのでは。そんなフィンランドだからこそ、子連れ旅行も楽々!みんな大好きムーミン村や、子ども向けトリートメントも取りそろえたフィンランドいち大きなスパリゾートなど、子どもにも興味津々のアクティビティも数多く、家族みんなで楽しめることはうけあい。子どもがいるから海外旅行はあきらめる、のではなくて、子どもがいるからこそ出かけたい旅先です。完璧なバリアフリー!ベビーカーの人は交通費が無料!子どもと一緒の旅はとても楽しいもの。かけがえのない一生の思い出になることは間違いありません。おすすめの旅先は数あれど、近年イチオシの子連れ旅の行き先はなんといってもフィンランド!同国の、国を挙げての子育てサポートが日本でもよく話題になりますが、その恩恵を旅行者でも享受することができるのです。今回訪れたのは、フィンランドの首都ヘルシンキと、そこから電車で2時間ほどの街ナーンタリ。ヘルシンキまではフィンエアーが日本各地から直行便が飛んでいて、乗り継ぎの必要がないのは子連れにとってはストレスが少なくうれしいところ。ちなみに、フライト時間は10時間20分と、日本から直行便で行けるヨーロッパの主要都市としては“日本に最も近い”というのも注目です。街を歩いてみると、お店や駅の入り口に段差がなく、ほとんど完璧なバリアフリーであることに気づきます。ベビーカーを押している人も多く、出歩きやすいことは一目瞭然。でも、フィンランドの実力はそんなものではありません。なんと、ベビーカーを押している人はトラム(路面電車)やバスの乗車賃が無料に。それは「ベビーカーを押しながらいちいちお財布を取り出すのは大変」だからなのだそう。特別な無料パスなどを取得する必要もなく、ただベビーカーを押している、それだけが優遇される理由。男性も女性も関係ありません。また、ほかの都市へ向かうフィンランド鉄道VRの長距離線では、ファミリーコンパートメントや小さなプレイエリアつきの車両があるものがあり、乗車賃は一般と同じです。かわいらしい内装の“キッズ車両”には小さな滑り台などの遊具が設置されているほか、絵本もあり、自由にのびのびと遊ぶことが可能。列車内ではWiFiが利用できるのでちょっと大きな子は動画を見たりして過ごしていました。ほかの子連れファミリーもキッズ車両を利用することが多いので、お友だちができちゃったりもするかもしれません。ちなみに、キッズ車両は外側にイラストが描かれていますが、そのうちのひとつはアメリカの絵本作家リチャード・スカーリーのものでした。電車に乗る前からうれしくなってしまいますね。キッズ車両はカラフル。狭い座席に座らせるより、子どもたちがリラックスしている。これなら移動も楽々!イケメンすぎるスナフキン!? “生”ムーミンたちに会える!というわけで、国内の移動自体も楽しいフィンランド。向かった先のナーンタリには「ムーミンワールド」があり、日本人観光客にも大人気のスポットです。いわば“アンパンマンワールド”といった風情で、フィンランドでは未就学児くらいの小さな子どもに特に人気があるもよう。ベビーカーを押したファミリーが多いのもさることながら、手で引っ張るタイプのワゴンのレンタルがあり、子どもはその中に入って運ばれたり、荷物を入れたワゴンを自分で引っ張って楽しんだりすることができます。これには子ども心もくすぐられまくるようで、歩き始めたばかりとおぼしき赤ちゃんもよちよちとワゴンを押しながら楽しそうに歩く様子も見られました。世界で唯一、ムーミンのお家があるムーミンテーマパーク。室内にも当然入って見ることができる園内にはムーミンの家やボート小屋などがあり、物語の世界を忠実に再現。意外と広く、丘の上の方にのぼっていけばちょっとしたハイキングもできます。木々や花々を眺めつつ、そこここにニョロニョロの棲家があったり、魔女の家があったりして、冒険気分に。大人はのんびりと、子どもたちは生き生きと動き回ります。そして園内でのハイライトはなんといっても“生”ムーミンたちに会えること。ミニシアターでは頻繁にキャラクターたちが寸劇を披露しているほか、もちろんエンカウンタータイムも設けられています。残念ながらすべてフィンランド語(大きいほうのシアターでは英語の字幕がつきます)ですが、ミーやスナフキンとお話をすることもでき、なによりスナフキンのイケメンぶりに、子どものために一緒についてきただけのつもりのママも思わず鼻の穴が膨らみそう。アニメのスナフキンに比べるとやさしく甘い顔つきなところがほんのり気になりますが、子どもそっちのけで「一緒に写真を…」なんて言っちゃうかも。生身のフィンランド人男性ですから、背が高いためそこもまぁ違和感といえば違和感ですが、ここはかなりの興奮ポイントではないでしょうか。あまりにも元気でマシンガントークのミーも、アニメに比べかなりスリムなムーミンも、日本のアニメを見て抱いていたイメージとだいぶ異なります。それでも長蛇の列に並んで写真を1枚撮ってもらっておしまい、というのではないので、メインアクティビティとしてかなり楽しめるでしょう。イケメンすぎるスナフキンが…。エンカウンターの時間が長めなので、並んだりせずともすぐにお目当てのキャラクターに出会える生まれたばかりの赤ちゃんから大人までスパ、プール、サウナも楽しめる!ムーミンワールドで1日中遊んで疲れたら、すぐ近くにあるナーンタリホテル&スパへ。車で5分ほどの距離ですが、ムーミンワールドの目の前から小さな汽車ポッポがホテル前まで連れて行ってくれるので、子連れファミリーはぜひこちらへ。有料ですが、最後のひとはしゃぎとなることは間違いなし!そしてホテルに着いたらスパへGO!という理想的な動線を描くことができます。このホテル、特にファミリー向けリゾートとしてオープンしたわけではないそうですが、夏のバケーションシーズンには子連れのゲストでいっぱいになるほどファミリー人気が高く、生まれたばかりと思しき赤ちゃん連れからティーンのちょっと大きめの子ども連れまで、幅広く利用されています。大会議室が本格的な遊具がそろうキッズルームに変身し、常時スタッフが一緒に遊んでくれる“保育園”に。小さな子どもも親がトリートメントを受けている間もここに預かってもらえば安心です。子ども向けのマッサージもありますので、一緒にトリートメントを受ける、なんていう珍しい体験もできそう。付近の海の底の泥を使ったラップ、ホットストーンセラピー、アロマセラピーなどのトリートメントがそろっています。もちろん、トリートメントを受けずにひたすらプールとサウナを行ったり来たりするのもフィンランドらしいアクティビティ。家族でサウナ!というのはフィンランド人の多くが幼少時代の思い出として持っているもので、それは日本人の私たちにとってもほっこり素敵な思い出になることはうけあい。大人も子どもも同じように、そして気兼ねなく楽しめるホテルなのです。ナーンタリホテル&スパリゾートのプールは屋内のほうが広い。サウナも同じプールエリアにあり、中で男女分かれている北欧ファッションをお土産にムーミンワールドやホテル、町なかでもたくさんの子どもたちを見ることになりますが、フィンランドの子たちはみんな独特でカラフルな服装をしていることに気づきます。ビビッドな色合い、雲や雨、木々など自然のものをモチーフにした絵柄が特徴的で、とにかくかわいい!の一言しかありません。しかし、こうした北欧ファッションの子ども服はどのお店でも6~7歳くらいまでのサイズしかなく、実は小さいころにしかできないスタイル。買わずに帰ったら後悔必至なので、1日でもショッピングの日を設けるのがおすすめです。デザイン・ディストリクトにはおしゃれなお店が集中。子ども服やさんもたくさんあるので要チェックショッピングに向いているのはやっぱりヘルシンキ。要領よく北欧デザインハンティングをするには「デザイン・ディストリクト」がいいでしょう。25の通りに北欧デザインの雑貨や洋服、ジュエリーなどのクリエイティブなお店が集中して点在しています。マップがあるのでそれを頼りに歩けば行きたいお店もすぐに見つけられます。子ども服はフィンランドを代表するブランド、マリメッコでも取り扱っていますが、セレクトショップでもスウェーデンなど近隣諸国のブランドのものも見つけることができるので、何軒もはしごするのもよさそう。ディストリクト内にはおしゃれなレストランやカフェも多く、どこでもベビーカー、子連れ大歓迎のムードで気軽に入ることができます。今回入った「TheCock」もデザイン・ディストリクトにあり、ビーガンから肉食まで誰でも満足のカジュアルなフュージョン料理のお店。たくさんの赤ちゃん連れママが楽しくランチをしていました。さらにうれしいのは、ここには「Tokyo Bowl」なる丼もののメニューがあり、洋食に飽きてしまってちょっと食欲が落ちてきた子どもには(ひょっとしたら大人にも)最高のごちそうです。近年の世界的な和食ブームはわざわざ日本からインスタント味噌汁などの緊急食を持っていく必要をなくしてくれ、子連れ旅行の際には特にありがたく感じます。おしゃれエリアにもどんぶり飯が登場!焼き鮭とサラダのてんこ盛りだがなかなかヘルシーとかく子連れ、特に子どもが小さいうちの海外旅行は大変だから、と敬遠しがちですが、フィンランドは「もっと子どもが小さいときに来ればよかったな」とすら思ってしまうかも?福祉のよい国は誰にでも平等にやさしいのでした。取材協力:フィンランド政府観光局、フィンエアー<文:岩佐史絵、写真:松永光希>
2016年08月30日こんにちは、ライターの渦マキです。近年、耳にするようになったフィンランドの教育“フィンランド・メソッド” 。どのような内容なのか、そして日本の教育現場においてフィンランドを見習うことはできるのかを考えてみたいと思います。●2000年に入って注目されはじめたフィンランドの教育2000年に入って、『OECD(経済協力開発機構)』の学習到達度調査『PISA』でフィンランドが上位に入ったことを機に、“フィンランド・メソッド”と呼ばれるようになり、フィンランドは教育先進国 として注目されるようになりました。しかしながら、実際のところフィンランドにおいては、“フィンランド・メソッド”という教育法は存在しません。『PISA』の結果に衝撃を受けた教育関係者たちがそのように呼び始めただけのようです。●フィンランド教育で注目すべき点●(1)国をあげての教育制度の改革「今、不況の中で一番投資が必要なものは子どもの教育である」という意見の教育大臣指揮のもと、教育改革が始められました。そこには企業への投資よりも、これから成長して行く子どもたちへの投資が最も有効だ という理念があります。授業料が小学校から大学まで無料だそうです。●(2)学校の順位付けがない(学校間のレベルの差がない)フィンランドの基礎学校は、6年間の初等教育と3年間の中等教育の9年一貫制 。卒業後は全員が進学資格をもっています。卒業後は、入学試験などは行わずに後期中等教育(高校か職業専門校)に進むことができます。基礎学校での評価で学校が決められます。また、学校に格差がない ので、子どもたちは大抵は地元の学校に通います。さらに、地域の格差ができにくい環境作りがされています。成績が本意ではなかった場合、10年生として無料で教育を受けることができます。●(3)教師の質が高い日本のように大学の教育学部を卒業し、教育職員検定に合格した者が教師になれるといったものではありません。大学で専門教科を学び、その後教師用のトレーニングを受け、特定の修士号を取得しなければ教師にはなれません。教師になったら、教材や授業のカリキュラムを独自に作るということも全て任され、教科書も教師が選ぶという徹底ぶりです。教師への全幅の信頼がなければ、こうした権利は与えられないのではないでしょうか。●(4)学習に遅れが生じる子どもは授業の前後で補習を行う教え合ったり、話し合ったりすることで子どもたちに協調性を育ませる。クラスの学習についていけない子どもに関しては、授業が始まる前後に補習で補います。教師の采配でフレキシブルにクラスを能力によってグループ分けして授業をすすめていきます。たとえば読み書きが苦手な子どもたちを教師だけではなく、それを得意とする子どもたちにも協力してもらって同じレベルに伸ばしていきます。クラスも少人数制です。子どもたちの協調性も培います。●日本でフィンランド式教育法は有効か日本でフィンランドの教育体制を見習い、同じように変えて行くことはできるのでしょうか?フィンランドの教育では、学習は大切なもの。しかし、その前に人間としての成長が最も大切なことだと社会全体が認識しています。それには子どもに十分な“遊び時間” を与えることが重要だと考えられています。日本における学歴社会では、学校での勉強時間の他にも塾などで子どもの自由時間は減って行くことになります。「いい大学を出て、いい会社に入社する」といった学歴信仰が子どもにとって本当に幸せなのかをよく考え直してみる時期なのかもしれません。現在の日本の社会を考えてみると、フィンランドのような教育体制を目指すことは今は難しいかもしれませんね。日本も国をあげて子どもの教育に投資していかなければ、将来国家全体に関わってくるという認識が求められます。【参考文献】・『フィンランドの教育力ーなぜ、PISAで学力世界一になったのか』リッカ・パッカラ(著)●ライター/渦マキ(フリーライター)
2016年06月16日安心して子育てができるように。各自治体はさまざまな方法で子育て支援を展開しているが、その中で千葉県浦安市では行政との切れ目のない子育て支援とともに、フィンランド政府が無料で妊婦に支給している「マタニティボックス」にならった、「こんにちは あかちゃんギフト」を支給している。実際どのような取り組みなのか、同市のこども部に話をうかがった。○妊婦と行政をつなぐ切れ目のない支援そもそもフィンランドの「マタニティボックス」とは何なのか。フィンランド政府は妊婦に対し、給付金と「マタニティボックス」のどちらか一方を支給しているが、ほとんどの妊婦が「マタニティボックス」を選択するという。新生児のベッドにもなるボックスの中には、マットレスやおむつ、新生児の衣服まで、さまざまなグッズが詰め合わされており、"育児スターターキット"として国民に親しまれている行政支援となっている。この「マタニティボックス」にならった「こんにちは あかちゃんギフト」は、同市が平成27年度より本格導入した「子育てケアプラン」の取り組みの中で支給される。プランは妊娠届け出後、妊婦と行政とのつながりが希薄になりがちであることを危惧して導入されたもので、妊娠届提出時・出産前後・1歳の誕生日前後と3つのライフステージごとに、保護者と保健師やケアマネージャー(市の人材養成研修を受けた一般市民)とが一緒に相談しながら作成する。プランには目標・セルフケア・家族からの支援の項目があり、きめ細かさよりも一人ひとりに無理のないプランの作成を目指している。○約2万円相当を無料でプレゼント出産前後のプランの作成後に支給されるのが、この「こんにちは あかちゃんギフト」だ。生後~1歳未満での使用を想定したもので、マザーズバッグや肌着、靴下など約2万円相当の赤ちゃん用品がセットになっている。新生児の敏感肌を守るため、国産であることとオーガニックコットンにこだわっているという。「現在、利用者の声を集計しているところですが、『こんなにもらえるなんて』『非常に心強い』などという声が届いています」と同市子ども部のスタッフは話す。また同市はギフトのほかにも、出産前後でのプラン作成後に「こんにちはあかちゃんチケット」(5,000円分の金券)を、1歳の誕生日前後でのプラン作成後に「ファーストアニバーサリーチケット」(1万円分の金券)を支給している。「子育てケアプラン」は平成27年度から本格実施となった取り組みだが、平成27年4月~平成28年2月の時点で、妊娠届提出時のプラン作成者は1,051件、出産前後のプラン作成者は1,253件、1歳の誕生日前後のプラン作成者は786件となっているという。平成28年度の「こんにちは あかちゃんギフト」は利用者からの声を反映し、オレンジなど女の子を意識したカラー展開にするとともに、Tシャツやモンキーパンツなど一部の衣服は1歳半でも使えるサイズ展開にした。これらは浦安市在住者への支援であるが、切れ目のない支援やマタニティーギフトの展開を始める自治体は増加傾向にある。こうした支援は育児問題の解決のみならず、「国や地域が子どもを歓迎してくれている」という精神的な支えにもなってくれるだろう。
2016年04月05日フィンランドを代表する気鋭のヴィジュアルアーティスト、ヴィレ・アンデション(Ville Andersson)の日本初となる個展「アン イントロダクション(An introduction)」が、2月26日から5月20日まで東京・渋谷のディーゼルアートギャラリー(DIESEL ART GALLERY)にて開催される。ヴィレ・アンデションは、フィンランド最高芸術賞と称される「Young Artist of the Year 2015」を受賞した現在注目のアーティストのひとり。ドローイング、写真、グラフィックなど多様な技法で、現実と空想との境目を行き来するような幻想的なビジュアルを生み出している。また、黒、白、グレーといった質素な色のみで構成される作品でも知られ、白い背景の中に白い被写体が映し出された作品なども製作している。これまでにエスポー現代美術館やヘルシンキ・コンテンポラリー・ギャラリー、ヴィトラリア・グラス+A美術館などで積極的にグループ展や個展を開催。12年のスティーナ・クルーク財団賞を受賞した他、14年には現代美術国際見本市(ARCOmadrid)のスパニッシュ・アート・クリティックス・アソシエーション・アワードのファイナリストにも選出されている。なお、今回の個展では作品展示に加え、日本未発売の作品集も販売される予定だ。【イベント情報】「アン イントロダクション」会場:ディーゼルアートギャラリー住所:東京都渋谷区渋谷1-23-16 cocoti地下1階会期:2月26日~5月20日時間:11:30~21:00入場無料休館日:不定休
2016年02月22日フィンランドの人気姉妹デュオ・Mimmit(ミミット)。日本に短期間住んでいたこともあるという日本通の二人に、フィンランドのクリスマスの過ごし方、そして音楽について聞きました。ーお二人の故郷・フィンランドではどのようにクリスマスを過ごすのでしょうか?私たちの故郷・フィンランドのカレリア地方のクリスマスシーズンは、雪景色がとても美しい季節。私達の母が料理上手で、クラフトを教えていたりもしたので、クリスマスは家を飾り付けて、色々な料理を用意し、家族で過ごしてきました。フィンランドでは、24日のクリスマスイブ、25日のクリスマス、その翌日の26日と3日間、クリスマスのお祝いをするのが習わし。我が家はちょっとユニークで、26日にはお寿司を食べていたのよ。ーフィンランドでお寿司ですか?実は、私(ハンナマリ・妹)は10年くらい前に、彼と高円寺に住んでいたことがあって、お寿司も好きなんです。姉のパウリーナも20年程前、東京藝術大学で数ヶ月、琴を勉強していたこともあるんです。ー来日ライブでも、琴のようなシルエットの楽器を演奏されていましたね。あれは、なんという楽器なんでしょうか?琴のような弦を肩にかけて演奏していたのは、フィンランドの伝統的な楽器で「カンテレ」といいます。ー今年の三越伊勢丹グループのクリスマスキャンペーンソング「LETKIS JENKKA」を歌うミミットのお2人ですが、今後の活動について教えていただけますか?今回は6日間と短い来日期間でしたが、日本橋三越本店での店頭ライブもとっても楽しかったです。曲に合わせて躍ってくれたお客さんもいて、いい雰囲気でしたね。フィンランドに戻ったら、すぐ翌日からライブです。子供達にむけて演奏することになっています。ーミミットの2人の衣装には、動物や草花のモチーフがデザインされていて、伝統的なフィンランドの風景を思わせますね。お2人のオススメのクリスマスソングはありますか?フィンランドのクリスマスソングにも、動物たちのクリスマスを歌った曲があってお気に入りです。【Mimmit(ミミット)プロフィール】フィンランドの伝統文化が色濃く残るカレリア地方ラーキラ出身の、Pauliina Lerche (パウリーナ・レルヒェ)と Hannamari Luukkanen (ハンナマリ・ルーカネン)による姉妹ユニット。フィンランドでは2人をモデルにしたアニメ番組が放送されるなど国民的人気を誇る。今回の来日では、スカイツリーや浅草、合羽橋を訪ね、パウリーナは娘に浴衣をお土産にしたと教えてくれた。
2015年12月22日マリメッコをはじめとする優れたテキスタイルなどで有名な北欧デザイン。おしゃれかつ、大人の女性も惹かれる可愛さがあり、アラフォー世代にも人気ですよね。そんな北欧デザインの世界で今、注目のデザイナーさんがいます。新宿伊勢丹にある北欧菓子専門ブランド「Fika(フィーカ)」のパッケージデザインを手がけるなど、日本でも活躍の幅を広げているフィンランド出身のデザイナー兼イラストレーター、レーナ・キソネンさん。以前、お会いする機会があり、その人柄もとてもステキで印象に残っていました。そんなレーナさんが9月から一ヶ月ほど日本に滞在し、個展を開催中とのことで、さっそく取材へ。アラフォー世代も参考になる、仕事に対する考えや、北欧の大人の女性たちのキレイへの意識などについてうかがいました。自分自身であること、自分を意識することが大事流暢な英語で話すレーナさん。もともとは言語に興味があり、通訳になりたいと思っていたそうですが、カレッジ在学中にとっていたアートのクラスの先生から才能を見いだされ、アート系の大学へ進学。2007年までデザインを勉強し、フリーランスとして活動するようになったそうです。「フィンランドではほとんどの女性が働いていて、自立しています。自分で稼いで自分で生活することができれば、すべて自分で決められますよね。男性に頼るという考えももともとないかもしれません」前大統領が女性だったことも象徴していますが、自立した女性がバリバリ働く社会がフィンランドには確立されているようです。「自分を磨き、さらに高めていくための方法」をレーナさんに聞いてみたところ、こんな返答が。「自分が自分であること。自分がどんな人間か、何が好きで、何をしたいのか、どこに向かっているのか…。大事なことは自分に意識を向けることだと思います。そして、自分が何を求めているのかと同時に、他人が自分に何を求めているか、そのバランスも考えます。若い頃は周りの意見に流されることもありましたが、大人になるにつれて、こうした考えがかたまってきました。仕事に対するモットーも同じで、私の中にあるパーソナリティをいかさなければ意味がない。自分自身を知ることはとても大事なことだと思っています」自分自身を意識する…簡単なことのようで、ふだんの忙しさの中、きちんと意識できていない人も多いかもしれません。私自身、改めてそのことに気づかされました。日々、身体を動かすこと、ランニングも習慣に内面だけでなく、外見的な美しさをキープするための秘訣は? そのひとつに、フィンランドの伝統でもある「サウナ」の存在があるようです。「私の自宅にもありますが、フィンランドではほとんどの家庭にサウナがあります。老廃物を取り去ってくれるのでお肌にいい。一週間に一度、週末に入るのがフィンランドでは習慣になっていると思います」また、どんなに忙しくても、レーナさんは運動も日常的に取り入れるようにしているとのこと。「私は一週間に3回くらいはランニングをしています。一度に10km〜15kmは走りますね。日本に滞在中もできるだけ走るようにしていて、今日も実は走ってきました。ただ湿気が多く暑かったので、7kmくらいまでにしておきましたが(笑)」ちなみに、フィンランドは夏が短いため、日焼けを好む人も多いのだそう。でも肌の白さを美しくキープしているレーナさんは、クリームを塗り、きちんとケアしているのだそうです。とはいえ、「ふだん使用している化粧品については、成分にはこだわりますが、あまり高価すぎるものは買いません。高品質でもリーズナブルを使うようにしています」と、やはり化粧品にも自分流の選び方があるようです。現在はアラサーのレーナさんですが、「40代になったら興味があることも変わると思いますし、仕事だけではなく、他のことを楽しむ余裕も持っていたいです」とのこと。ブレることなく、自分をしっかり持ちながらも、柔軟性もしっかり持ち合わせているのを感じました。レーナさん初の個展は、可愛いスイーツからインスパイア現在、レーナさんにとって初めての個展となる「スキャンディーナヴィア」が、ギャラリー・ドゥー・ディマンシュ青山店で10月11日まで開催中です。身の回りにある物事と、空想の世界をミックスして表現することを得意とするレーナさん。今回の個展では「お菓子の国に住みたい」という、女性なら小さい頃に一度は夢見たような世界をアイデアソースにして、お菓子からインスピレーションを受けた新作を発表。遊び心のあるデザイン、可愛い色使いも見逃せません! 興味のある方は是非、この機会にレーナさんならではの世界観に触れてみてはいかがでしょうか。イベント情報/Leena Kisonen 「SCANDYNAVIA」期間:2015年9月29日(火)~10月11(日)会場:ギャラリー・ドゥー・ディマンシュ青山店営業時間:12:00~19:30定休日:毎週月曜
2015年10月05日フィンエアーグループはフィンランド政府観光局との共同プロモーションとして、まだ知られていないフィンランドの冬の魅力を訴求する「Polar Night Magic」キャンペーンを実施する。同キャンペーンでは、フィンランド・ラップランド地方において究極のウインターアクティビティを体験できる約3カ月の冒険旅行に、日本からひとりを招待する。参加者は他国からの参加者とともに、3カ月にわたるプログラムの中でオーロラ探索やアイスクライミング、北極圏のカウボーイキャンプ、氷雪ラリーなど、北極圏を知るための18のアクティビティを体験する。冒険旅行のリーダーは、厳しい環境で10年以上にわたり自然ガイドを務め国際的にも著名な冒険家・Pasi Ikonenが務める。Pasi Ikonen氏は、「日本人の参加者にとってこのユニークなキャンペーンは、厳しくとも魅惑的な冬の北極圏で3カ月を過ごせる、生涯に一度の体験となるでしょう。未来の冒険家にとって、究極の体験を味わうチャンスであることは間違いありません」とコメントしている。参加者の募集は10月15日までの期間、特設サイトで受け付ける。応募者の中から選考によりひとりを選出し、12月~2016年3月に終了する予定の冒険旅行に出発する。詳細はホームページを参照。アクティビティ予定Stage 1 冒険の準備/Stage 2 オーロラを探しに/Stage 3 フィンランドのクリスマス/Stage 4 雪の迷路/Stage 5 コテージに滞在/Stage 6 北極圏のカウボーイキャンプ/Stage 7 氷を砕く/Stage 8 犬ぞり/Stage 9 北極圏の自然を写真に収める/Stage 10 5つの山を征服/Stage 11 アイスクライミング/Stage 12 北極圏の上空で/Stage 13 風に乗って、雪山の上へ/Stage 14 氷雪ラリー/Stage 15 ツール・ド・マウンテン/Stage 16 凍った海の上で、跳ねたり滑ったり/Stage 17 氷の下で/Stage 18 打ち上げパーティー注意事項・渡航費、ならびに実施期間中の宿泊費、食費等は主催者が負担する・旅行中の保険については参加者自身で加入が必要になる・主催者や他の参加とコミュニケーションできる程度の英語力が必要となる・冬用ウエアやアクティビティに必要なギアは主催者が提供するが、通常のアウトドアアクティビティに必要なウエアについては参加者に用意が必要となる・参加者は旅行中の体験について、自身のSNSを通じて発信を求める・キャンペーンページなどで参加者の氏名、出身国、趣味、年齢の公開を予定している・深刻な病気やケガなど以外の理由における途中リタイアは基本的には認めない・旅行の参加者に対し、賞金や報酬はない
2015年09月25日パイ インターナショナルは5月25日、書籍「北欧フィンランド 巨匠たちのデザイン」を刊行する。○名作のウラに隠された、巨匠たちの素顔を紹介アルヴァ・アアルト、マイヤ・イソラ、オイヴァ・トイッカ、トーベ・ヤンソンなど、北欧には世代を超えて愛される巨匠たちが多く存在する。同書では、建築・ガラス・テキスタイル・家具など、北欧の名作を作り出した16名の巨匠たちの仕事と人生を紹介。世代を超えて人々を魅了し続ける、北欧デザインの秘密に迫るものとなる。判型はA5判(210mm×148mm)、ソフトカバー。160ページ・フルカラーで、価格は2,000円(税別)。
2015年05月26日「世界一幸せな子育てができる国」といわれているフィンランド。世界経済フォーラムが2014年10月25日に発表した「国際男女格差レポート2013」では、「もっとも男女が平等に近い国」で世界136ヵ国中2位にランクインしています。女性の80%がフルタイムで働いているくらい働く女性が多いのに、幸せな子育てができるのは、なぜなのでしょう。どうやら国、行政に秘密があるようです。■フィンランドは育休3年のサポート体制フィンランドは、日本同様の晩婚化でありながら、出生率は日本より上回っています。(日本:1.39人 フィンランド:1.83人/2014年)。その理由の1つが、育児休業を3年取得できるという体制です。フィンランドは人口が少ないので、「総動員で働かないと!」という考え方から、女性も男性も育休を3年取得できるという制度が整っています。男性の育児休暇取得率も高く、パパが育児家事を積極的に行っているため、女性も社会進出しやすい環境をつくっているようです。日本で安倍内閣が少子化対策として「育休3年」を打ち出した際、「3年も休んで職が保障されているのか?」という不安の声がありましたが、フィンランドでは1985年の労働契約法により、母親は子どもが3歳になるまで産前の職が保証されているほか、育児休業中も給料の7割程度が支払われるなど、保障も充実しています。育時休業が3年取れるということは、保育園には2~3歳から通い始め、それまでは家庭で育児をしたいと考える人も一定数いるはずです。そうした場合、満3歳までは平均で月800ユーロ(約10万円)が支払われる、「家庭保育給付金」という制度を利用することもできます。■フィンランドには待機児童がいない日本で大きな問題になっている保育園の待機児童ですが、フィンランドにはほとんどいません。これは第二次世界大戦後のベビーブームが終わった1950年以降、急速に出生率が落ち込んだ際に、政府が打ち出した方針が影響しています。女性の社会進出に伴い、育児しながら働く女性への支援、特に未就学児の保育の整備に取り組み、1973年に制定された保育法で、全国すみずみに行き渡る保育園のネットワークが構築されたのです。その結果、たとえ最寄りの保育園が満杯でも、近場の保育園には入ることができるようになりました。また、地方自治体ではなく民間企業が運営する保育園も、政府からの十分な支援があるので、保育料に違いはなく、保育の質も統一されているそうです。先ほどお話しした「家庭保育給付金」にも、3歳までは家庭で保育をすることで、保育サービスの圧迫を防ぐという目的があるようです。■フィンランドでは、行政が運営する「子育て支援センター」が妊娠期から育児をサポート日本では、妊娠期はほとんどのママが産休ギリギリまで働いています。そのため、妊娠期の知識はもちろんのこと、出産や子育てに関するイメージを確立しないまま育児に突入しているケースが多くあります。しかし、フィンランドでは「ネウボラ」という子育て支援全般に関する機関が、妊娠期からきちんとサポートしてくれる体制が整っていて、多くの夫婦がこのサービスを利用しているようです。ネウボラには以下のようなサービスがあります。<ネウボラのサービス内容>・親になる心構えをしっかりと教えてくれる→ママだけではなく、パパにもしっかりと伝えてくれるのが特徴です。・妊娠生活中の注意点や心構えを妊娠週別に合わせて教えてくれる→実際にタイミングを見て職員が自宅に来てくれるようです。・実際に育児が始まった際にも、上手に子育てをするための秘訣を小冊子等にして配布・マタニティパッケージという、出産時に使うアイテムをプレゼント→肌着や服、防寒着、おしりふきや爪切りなどなど、「これさえあれば、産後の1年間はほぼ乗り切れる!」というくらい、充実した内容になっています。このようなサービスを展開する背景には、初めての出産や育児に不安を抱えるママたちの気持ちに寄り添ってサポートすることで、幼児虐待や子育てのつらさによるうつ病などの社会的課題を少しずつ減らしていくという目的もあるようです。このようにフィンランドでは、国をあげてのサポート体制が「世界一幸せな子育てができる国」を作り出しています。日本も少しでもこのような良い要素を取り入れて、子育てしやすい環境が整う日がくることを切に願います。
2015年04月23日白を基調にしたシンプルながら美しい、フランス、パリのアパルトマンの部屋。布製のソファに黒いテーブル。ところどころ黒や茶色をコントラストとして使用しており、あまりモノが置いていないのですっきりと感じる。だがこの部屋には秘密があった。いったいどんな秘密が隠されているのか、まずは部屋の内部を見ていくことにしよう。秘密に気が付いただろうか?それとも、全く別のことに気を取られていただろうか? 実はこの部屋、実際には存在しない。「アンリアルエンジン4(Unreal Engine 4)」という、Epic Gamesのゲームエンジンを使用して生み出されたCG映像なのである。「アンリアルエンジン4」は昨年公開されたばかりの次世代ゲーム統合開発ソフトで、よりリアルなバーチャル空間を作り上げることができる。日本語ローカライズ版は昨年からすでにあるという。これだけリアルでキレイな部屋を見ていると、バーチャルの世界に住みたくなってしまいそうだ。カラパイアブログ「カラパイア」では、地球上に存在するもの、地球外に存在するかもしれないものの生態を、「みんなみんな生きているんだともだちなんだ」目線で観察している。この世の森羅万象、全てがネイチャーのなすがままに、運命で定められた自然淘汰のその日まで、毎日どこかで繰り広げられている、人間を含めたいろんな生物の所業、地球上に起きていること、宇宙で起きていることなどを、動画や画像、ニュースやネタを通して紹介している。
2015年02月06日