第18回イタリア・ウディネーゼ ファーイースト映画祭で2冠を達成した映画『モヒカン故郷に帰る』凱旋舞台あいさつイベントが7日、東京・新宿のテアトル新宿で行われ、松田龍平、前田敦子、沖田修一監督が出席した。4月30日にイタリア・ウディネーゼで開催されたファーイースト映画祭に沖田修一監督と松田龍平が出席し、翌日の授賞式でブラック・ドラゴン賞、ブロンズ・マルベリー賞の2冠受賞という快挙を達成した本作。その凱旋イベントに松田龍平、沖田修一監督、そして前田敦子が登壇した。松田は「とても楽しかったですよ。イタリア料理も美味しかったし、景色もすごく綺麗でした」とイタリアを堪能したようだが、授賞式は「ちょっと時間が空いていたので寝てしまい、はっと気づいたら『(授賞して)早く!』と沖田さんに言われ、ぼーっとしている状態でテンションが急にあがりました」とエピソードを披露した。前田は「私はTwitterで知りました。『スゴイ!』と思いリツイートしてお二人に連絡したんですけど」と明かすと、松田は「連絡しないですみません。沖田さんが浮かれちゃっていたので」と話して笑いを誘った。舞台あいさつの最後には、松田が33歳の誕生日をイベントの翌々日(5月9日)に迎えるとあって、サプライズで関係者が松田にバースデーケーキを贈呈。突然の出来事に驚いた松田は「ありがとうございます。もう幸せです。今年は素晴らしい年にしたいな。恥ずかしさがヤバイですね」と赤面していた。2009年公開の映画『南極料理人』、2013年公開の映画『横道世之介』を手掛けた沖田修一監督が自らオリジナル脚本を担当した本作。瀬戸内海に浮かぶ四島を舞台に、モヒカン頭がトレードマークの売れないバンドマン永吉(松田龍平)が、恋人の由佳(前田敦子)を連れて結婚報告のために故郷の広島に帰り、ドタバタ劇を繰り広げる。
2016年05月08日松田龍平が5月7日(土)、主演映画『モヒカン故郷に帰る』がイタリアの「ウディネ ファーイースト映画祭」にて2冠に輝いたことを記念して行われた凱旋舞台挨拶に、共演の前田敦子、沖田修一監督と共に登壇。サプライズで一足早く33歳の誕生日を祝福され、笑顔を見せた。売れないバンドマンが妊娠した恋人を連れて7年ぶりに帰郷するも、そこで頑固な父のガンが発覚!父の最期をできる限り幸福でいっぱいにすべく奮闘するという現代版のホームコメディで、極東発の映画を上映し今回で18回目を迎えるイタリア北部の「ウディネ ファーイースト映画祭」にて、ブラック・ドラゴン賞、ブロンズ・マルベリー賞の2冠に輝いた。映画祭には松田さんと沖田監督がそろって出席していたが、受賞の瞬間について式の開催時刻がかなり遅かったこともあり、松田さんは「寝てしまってた…(笑)」と告白。「気づいたら、沖田さんに『早く!』と言われて、ボーっとした状態でテンションが上がった…」と振り返る。「私も行きたかったです。うらやましい!」と語る前田さんはTwitterで2冠受賞を知ったそうだが「リツイートして2人に連絡した」にもかかわらず、松田さん、沖田監督から返信や反応はなかったという…。松田さんは「連絡しないですいません…」と謝罪するも「沖田さんが浮かれちゃって…(笑)」とあくまで責任は沖田監督に転嫁!その後、2人で祝杯を挙げたのか?と尋ねられると「というか、(イタリアに)着いてからずっとお酒をいただいてたので…」と祝杯以前に飲みっぱなしだったことを明かし「ワインに生ハム…おいしいものを食べました」と満足そうに語った挙句「でもやっぱり、日本食が一番だなと思いました」と語り、会場は笑いに包まれた。ちなみに現地での上映では、松田さんも観客と一緒に鑑賞したが「みなさんの反応を感じながら観て、緊張しました。『ここで笑うのか!』『ここは笑わないんだ』とか(笑)」と述懐。特に、デリバリーのピザのくだりに関しては「(本場の)イタリアなのでドキドキしましたね(笑)」と振り返り、沖田監督も「ピザーラとピザハットが競争するとか、全然わかんないだろうし!」と苦笑していた。舞台挨拶の終盤には、2日後の5月9日(月)に33歳の誕生日を迎える松田さんのために、サプライズで特製のモヒカンの絵が描かれたケーキが登場!松田さんは思わぬ演出に少し戸惑いを見せつつ「ありがとうございます。幸せです」と笑顔を見せ「素晴らしい年にしたいと思います。恥ずかしさがヤバいですが…(苦笑)、頑張ります!」と照れくさそうに語っていた。『モヒカン故郷に帰る』は公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年05月07日GWも気づけば後半戦…。旅行や遠出の予定はないけど、連休中はやっぱり映画を一気見したい!そんな映画好きに、シネマカフェおすすめの映画祭や特別上映の情報をご紹介。■海辺での特別な映画体験神奈川県逗子海岸を会場に実施される野外映画祭「逗子海岸映画祭」が、5月8日(日)まで開催中。「Play with Earth」=“地球と遊ぼう”をコンセプトに、国内外の優れた映画が海岸の手作りの会場で上映される。各日程ごとに多彩な上映作品ラインアップが揃い、ゲスト陣によるライブやパフォーマンスも披露されるほか、異国の市場のような雰囲気で買い物が楽しめる「バザール」やワークショップなど、さまざまな楽しみ方ができる。海辺という特別なロケーションで素敵な映画体験ができそうだ。「第7回逗子海岸映画祭」日程:4月28日(木)~5月8日(日)時間11:00(4/28、5/2、6は17:00開場)会場:逗子海岸■亡き伝説のシンガーの追悼上映去る4月21日に訃報が知らされたプリンスのライブフィルム『プリンス/サイン・オブ・ザ・タイムズ』の緊急追悼上映が、渋谷HUMAXシネマにて5月7日(土)まで開催中。プリンスが、1987年の2枚組アルバム「サイン・オブ・ザ・タイムズ」のリリースにあわせて行ったヨーロッパツアーを中心に撮影されたライブフィルムの本作は、プリンスにとっては『プリンス/パープル・レイン』『プリンスアンダー・ザ・チェリー・ムーン』に続く3作目の劇場映画で、自ら監督を務めている。上映は“劇場最高音響”で行われ、一番好きなプリンスのLP、CD持参で鑑賞料金が1000円になるサービスも実施されている。『プリンス/ サイン・オブ・ザ・タイムズ』日程4月30日(土)~5月7日(土)20時40分~会場:渋谷HUMAXシネマ■坂本龍一の映画音楽をスクリーンで名画座・早稲田松竹では、イタリアを代表する巨匠ベルナルド・ベルトリッチ特集上映が5月6日(金)まで開催中。レオナルド・ディカプリオがアカデミー主演男優賞に輝いた『レヴェナント:蘇えりし者』でも音楽を手がける坂本龍一が、アカデミー&ゴールデングローブ賞に輝いた『ラストエンペラー』と、ベルトルッチが29歳で発表した“最高傑作”との呼び声が高い『暗殺の森』が2本立てで上映されている。どちらも歴史的傑作として絶大な評価を得る2作品を劇場で鑑賞できるチャンスだ。日程:4月30日(土)~5月6日(金)時間:「ラスト・エンペラー」12:10/17:15「暗殺の森 デジタル・リマスター版」10:00/15:05/20:10(~終映 22:10)会場:早稲田松竹■ゴジラ映画をイッキ見!7月29日(金)より全国東宝系にて公開される『シン・ゴジラ』の公開記念企画として、ゴジラ映画を一挙上映する「シン・ゴジラ映画総進撃」が、5月7日(土)より神保町シアターにて開催される。29作品の上映リストには、ギャレス・エドワーズが監督したハリウッド版
2016年05月05日綾瀬はるかを主演に迎え、同名大人気コミックを実写映画化する『高台家の人々』。この度、イタリアで開催されているヨーロッパ最大のアジア映画祭「第18回ウディネ・ファーイースト映画祭」コンペティション部門の作品として、4月24日(現地時間)に本作が上映され、出演する斎藤工が舞台挨拶を行った。「ごくせん」「デカワンコ」など数々のヒット作で知られる森本梢子による、現在「YOU」(集英社)にて連載中の同名コミックが原作。全国3,000店の書店員が選ぶ「NEXTブレイク漫画RANKING BEST50」で第1位に輝く大人気コミックだ。キャストには、口下手で不器用な分“妄想”が大好きな主人公・木絵役の綾瀬さん、木絵の妄想を読み取るイケメンエリート・光正役には斎藤さん、そして水原希子、間宮祥太朗、大地真央、市村正親、坂口健太郎という超豪華キャストに加え、現在放送中の芦田愛菜とW主演のドラマ「OUR HOUSE」にも出演するシャーロット・ケイト・フォックスも登場する。先日24日(現地時間)、会場である新ジョバンニ劇場にて17時30分から行われた上映には、約1,000人を超える観客がつめかけ場内は満席に。客層は幅広く、10代~20代の男女から、ウディネ映画祭に長年通っているという50代~60代の地元の観客まで様々な映画ファンが集結していた。上映前の舞台挨拶では、初のイタリアに、もちろん本映画祭も初参加となる斎藤さんは、イタリア語で「みなさん、こんばんは!」と挨拶。また、ウディネに来た感想を問われると、「劇場のすぐ近くで食べた生ハムがとてもおいしかった」とコメントし、会場内からは歓声が溢れ、和やかでアットホームな雰囲気に包まれていた。さらに最後にはイタリア語で「ウディネ最高!」と大きな声で思いを伝えると、観客からは大きな拍手沸き起こっていた。そして上映後、多くの女性から囲まれた斎藤さんは、笑顔でサインや写真撮影に応じ、イタリアでも日本に劣らない人気ぶりを発揮し、その色気でイタリア女性たちを虜にしていた。すべてを終えた後、斎藤さんは、「3、4階席から笑い声が降ってくるようでした。この作品の大事な“妄想”シーンで、多くの観客が笑ってくれていて、次の“妄想”シーンがいつかいつか待ちわびている様子が伝わってきて嬉しかった」と喜びを語り、「改めて、映画というのは世界の共通言語だと感じましたし、この映画が一つの架け橋なれば」と確かな手ごたえを感じていた。『高台家の人々』は6月4日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年04月26日18回目の開催となる米国アカデミー賞公認のアジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2016(SSFF & ASIA)」が、6月2日から26日の会期に開催される。今年は、世界100を超える国と地域から集まった約6,000本の作品の中から厳選された約200作品を7つの部門とその他の特別プログラム内で上映。表参道ヒルズ スペース オー、ラフォーレミュージアム原宿、シダックス・カルチャーホール、アンダーズ 東京 Andaz Studio、iTSCOM STUDIO & HALL 二子玉川ライズ、ブリリア ショートショート シアターの6会場で上映される。今年もメディアパートナーには、13年より同映画祭のメディアパートナーを務めているコンデナスト・ジャパンが決定。雑誌を軸にウェブサイト、SNS、電子雑誌などを通じたコンテンツの発信を行うコンデナスト・ジャパンは、同映画祭のために、ショートフィルムの魅力や歴史、上映作品紹介、イベント情報などの発信に加え、同社の特設ウェブサイトにおいて、SSFF & ASIAとともに『VOGUE JAPAN』や『GQ JAPAN』がセレクトした世界のショートフィルムを配信していく。また、この度上映作品のラインアップも発表。特別上映作品では、アカデミー賞主演男優・女優賞に輝いたレオナルド・ディカプリオとブリー・ラーソン出演のショートフィルムを国内初上映する。マーティン・スコセッシが監督を務めたディカプリオ出演の『オーディション』は、主役の座を争うディカプリオとロバート・デ・ニーロがカジノで遭遇するというコミカルな設定になっており、ふたりはそれぞれ本人役で出演する他、ブラット・ピットも出演する。ブリー・ラーソン出演の『オモイ想い』は、自身が共同監督としてもクレジットされている作品となっている。その他、世界的注目を集めるフランス人アーティストのJRによるインスタレーションと名優ロバート・デ・ニーロの語りでエリス島の記憶を呼び起こす『エリス』や、イランで最も人気のある監督のひとりであるモフセン・マフマルバフが監督を務める『テナント』をはじめ、『僕はうまく話せない』、『アヴェ・マリア』、『アイ・メット・ザ・ウォルラス』、『乗り出し危険』、『ママ(たち)』、『Two of Five + Coccix Encia 』、『レジ袋の旅』、『ヒナギクの花輪』、『Little Shimajiro』、『World Never Cease』、『7 レターズ』などの作品が上映される。また、6月4日の“ショートフィルムの日”には、写真家のレスリー・キーが初監督した、ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)のコレクションをフィーチャーしたショートフィルムの上映イベントが行われたり、6月5日には表参道ヒルズ スペース オーで、世界最大のドローン企業DJIによるセミナー「ドローン クリエイティブセミナー ~DJIがもたらす映像クリエイティブの未来~」も予定されている。SSFF & ASIA代表の別所哲也は、「SSFF & ASIAは、映画祭というプラットフォームにおける“価値付け機関”としての役割を意識して活動してきました。また、ファッション界でも活気付くショートフィルムの息吹を感じ、2014年より『Fashion Short of the Year』として、プラダがウェス・アンダーソン監督とコラボレーションした『カステロ・カヴァルカンティ』などを表彰してきました。2015年からは『ファッションショートプログラム』を映画祭内に設置しています。このパートナーシップ関係を機に、ファッション・カルチャー・ライフスタイルなどの分野で先鋭的な情報を発信するコンデナストとともに、時代を切り取るようなショートフィルム・動画コンテンンツの価値を広く提供していきます」とコメントしている。
2016年04月21日「フランス映画祭 2017」が、2017年6月22日(木)から25日(日)まで、東京・有楽町の有楽町朝日ホール、TOHOシネマズ 日劇で開催される。第25回という記念すべき年の団長に決定したのは、2007年以来、2度目の団長を務めることとなるフランスの国民的女優カトリーヌ・ドヌーヴ。そしてオープニング作品には、力強く自由に生きる女性を演じたカトリーヌ・ドヌーヴの最新作『The Midwife(英題)』が決定している。その他、期間中にはバラエティ豊かなフランス映画が多数上映されるほか、監督や俳優たちも数多く来日し、トークイベントなども行われる予定だ。【開催概要】「フランス映画祭 2017」開催期間:2017年6月22日(木)〜25日(日)会場:有楽町朝日ホール、TOHOシネマズ 日劇■オープニング作品『The Midwife(英題)』ストーリーフランスの大女優カトリーヌ・ドヌーヴと、『大統領の料理人』他で知られ『偉大なるマルグリット』でセザール賞主演女優賞を受賞したカトリーヌ・フロの豪華競演作。実直な性格の助産師・クレール。父親の昔の愛人・ベアトリスから連絡が入り、彼女の余命が僅かであることを知ることに。30年間姿を消していたベアトリスの登場にクレールは動揺し、正反対の性格ゆえに、二人はぶつかり合う。しかし互いの過去の秘密が明かされる時、新たな絆がうまれるー。監督:マルタン・プロヴォ出演:カトリーヌ・ドヌーヴ、カトリーヌ・フロ2017年12月シネスイッチ銀座ほかロードショー
2016年04月21日現在、開催中の第6回北京映画祭で、2011年にこの世を去った森田芳光監督の特集が行われる。劇場デビュー作『の・ようなもの』や遺作『僕達急行 A列車で行こう』など7作品が上映され、プロデューサーとして森田作品に携わってきた三沢和子氏が現地でトークを行う。その他の情報森田監督は、1978年に現在のPFFの前進にあたる“第2回自主製作映画展”に『ライブイン茅ヶ崎』が入選して注目を集め、1981年に劇場デビュー。その後は文芸大作やコメディ、ミステリーなど幅広いジャンルの作品を発表した。今回、北京で行われる特集では『の・ようなもの』『家族ゲーム』『それから』『(ハル)』『失楽園』『阿修羅のごとく』『僕達急行 A列車で行こう』の7作品と、森田監督がこの世を去った後に監督に縁のあるスタッフ・キャストが集結して製作された『の・ようなもの のようなもの』が上映される。
2016年04月20日「第40回香港国際映画祭」の「I See it My Way」部門へ正式出品され、「AKB48」グループのドキュメンタリー映画では初の海外映画祭出品作品となった『道頓堀よ、泣かせてくれ! DOCUMENTARY of NMB48』。この度、4月3日(現地時間)に行われた記者会見と、舞台挨拶付き上映会に、「NMB48」の山本彩と矢倉楓子、船橋淳監督が登壇した。“アイドル不毛の地”と呼ばれ続けてきた街・大阪。「NMB48」はそんな荒野に誕生し、成功を収めた初の女性アイドルグループと言えるだろう。リリースされたシングル13枚のうち11枚、および2枚のアルバムがオリコンチャートで1位を獲得。難波にある専用劇場での観覧倍率は20倍以上。地元の大阪城ホールはもちろん、東京の日本武道館2DAYSも超満員にした人気ぶり。だが、そんな輝かしい記録は「NMB48」という“日本一泥臭い”アイドルグループを表現するほんの小さな一面でしかない。この映画は、従来のアイドルたちが隠し続けて来た泥臭さ、汗にまみれた人間臭さを隠そうともせず、不格好でも夢にしがみつき、泣いてもがいて勝ち取って来た、5年間におよぶ浪速のオンナたちの闘争の記録である。今回正式出品された「香港国際映画祭」は、1977年より毎年春に開催されるアジア有数の映画祭。今年で40回を迎える本映画祭は、先月21日から今月4日まで開催されており、西島秀俊主演<a href="">『クリーピー』</a>が日本映画としては初のクロージング上映を飾ることでも注目を集めた。3日正午頃、香港国際空港には100人以上ものファンが集結!「NMB48」の山本さんと矢倉さんが現れると大歓声が巻き起こり、香港でも変わらぬ人気の高さをうかがわせた。また、車まで移動する際にも、ファンからのプレゼントやサインの求めにも笑顔で対応しファンとの交流を楽しんでいる様子もあった。その後、 ハイアット・リージェンシー香港へ移動し、50名を超えるテレビや新聞などのマスコミ向け記者会見を舩橋監督とともに行った。夜には、山本さんと矢倉さんが800名の満席の観客の前に現れると映画祭会場は大歓声に包まれた。メンバー、監督ともに自己紹介を広東語で行うと、会場からは歓声と共に拍手が沸き起こり、温かく彼女たちを迎え入れていた。山本さんは「ドキュメンタリー映画を撮ってもらえて日本で公開できただけで驚きだったのですが、この歴史ある香港映画祭でも上映されることになり非常に嬉しく思います。NMB48として48グループの中で1番と呼べるものができたのは本当に良かったと思います」と感謝の気持ちを述べ、矢倉さんも「日本でも舞台挨拶を行ったのですが、それにも負けないくらい香港の皆さんは熱狂的で感動しました。この映画をやっと届けられる事ができてとても嬉しいです」と喜びを語った。また船橋監督は「今日ははじめて日本以外で上映されることを嬉しく思います。アイドルは全く知らなかったので、オファーをもらったときは正直戸惑いましたが、いろいろ調べていくと『大阪』でアイドルとして生きる彼女たちが魅力的に見えて、彼女たちと一緒なら面白いものが作れると感じ、この作品を作りました」と製作の経緯を述べた。そして最後には、山本さんからの突然の提案により観客と共に記念撮影も行われ、涙を流す女性ファンなどもおり、会場は異様な盛り上がりとなった。これを受けて映画祭関係者は、「NMB48のチケットが全作品の中で一番先に完売してたので、盛り上がることは予想してましたが、こんなに盛り上がった舞台挨拶は過去にも例がなくNMB48のパワーを改めて感じました」と予想以上の盛り上がりに驚きを隠せない様子だった。『道頓堀よ、泣かせてくれ! DOCUMENTARY of NMB48』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)
2016年04月05日神奈川県逗子海岸を会場に実施される野外映画祭「逗子海岸映画祭」の本年度開催日が、4月28日(木)~5月8日(日)の11日間に決定した。国内外の優れた映画を、海岸という絶好のロケーションで上映する屋外型の映画祭として開催される同イベント。「Play with Earth」=“地球と遊ぼう”をコンセプトに、逗子エリア出身のクリエイターで構成される「CINEMA CARAVAN」がプロデュースを手掛け、普段は何もない静かな逗子海岸に、手作りの会場が造り上げられる。7回目の開催を迎える今年は、「CINEMA CARAVAN」にとって2度目の参加となる「サンセバスチャン国際映画祭」が行われるスペイン・バスク地方や、2015年に参加したアートフェア「ART|JOG」でのインドネシア、国内では岐阜・白川郷、熊本・天草、徳島県など、「CINEMA CARAVAN」が親交のある世界の国々が各日程のテーマとして掲げられている。上映作品のラインアップには、イーサン・ホーク主演のSF<a href="">『ガタカ』</a>や、青春映画の傑作『スタンド・バイ・ミー』といった作品から、世界的DJジャイルス・ピーターソンを描くドキュメンタリー『ブラジル・バン・バン・バン』、故フィリップ・シーモア・ホフマン主演作<a href="">『パイレーツ・ロック』</a>などの音楽映画、『サーフフィルム』『スケートボードフィルム』といったスポーツ映画など、多彩な作品が並ぶ。さらに、各日程にはゲスト陣が迎えられ、ライブやパフォーマンスが披露される。ほかにも、異国の市場のような雰囲気で買い物が楽しめる「バザール」や、ゲストが選曲する音楽やトークが堪能できる「RADIO CARAVAN」、ビーチフラッグやビーチフットサルといったスポーツ企画など、さまざまなイベントを開催。さらに、国内外の様々なバックラウンドもつ人々とのコミュニケーションが体感できるイベントや体験型ワークショップなども開催され、今後随時詳細が発表されるそう。GWのお出かけ先としてぜひチェックしてみて。「第7回逗子海岸映画祭」は、4月28日(木)~5月8日(日)逗子海岸にて開催。(text:cinemacafe.net)
2016年04月03日4月21日に開幕する映画祭「島ぜんぶでおーきな祭 第8回沖縄国際映画祭」の概要発表会見が15日、東京・新宿の吉本興業東京本部で行われ、木村祐一、千鳥の大悟、横山剣、中野英雄、岡崎朋美、ガレッジセール、木佐彩子、NMB48の白間美瑠、須藤凜々花、太田夢莉、元NMB48の門脇佳奈子らが出席した。今年で8回目を迎える同映画祭は、例年の3月開催から1カ月遅らせて4月に開催時期を変更。4月21日のオープニングを皮切りに計4日間沖縄の各所で行われ、映画にかぎらずお笑いや音楽、スポーツなど様々なイベントが開催される。会見には地元・沖縄出身のガレッジセールのほか、千鳥の大悟、クレージーケンバンドの横山剣や中野英雄、NMB48のメンバーたちが登壇。TV DIRECTOR’S MOVIE部門で出品される『愛MY』に主演した門脇は「今までNMB48でアイドルステージに出演してましたが、2月に卒業してこんなに早く映画の主演が決まるとは思っていませんでした」と驚きを隠せない様子で「高校生役なんですけど、すごい私にハマっていると恵ちゃんが言ってくれました。私も高校を卒業したばかりなので、フレッシュさの気持ちを思い出しながら演じ、演技の楽しさを知りました」と笑顔。ステージイベントに出演するNMB48の須藤は「NMB48はみんな沖縄が大好きで、沖縄の仕事はみんな顔が生き生きとしています。OKN48兼任としてみんなで頑張っていきたいと思います!」と意欲を見せていた。また、10人の女性お笑いタレントの中から1人を選ぶタイアップ企画「ANA×よしもと キャンギャル予想企画 応援して沖縄に行こう」にエントリーしている渡辺は「今予想している最中なんですが、選ばれたらレッドカーペットを歩けるんです! 皆さんが求めていらっしゃるということで、水着かもしれないですよ」とアピール。その渡辺にアダルトグッズ、TENGAの松本光一社長と交際報道があったたんぽぽ・川村エミコについて聞かれると「結構ビックリしました。川村さんってそんなに幸せそうな顔をしてない感じなので、着々と愛を育んでいたのかなという感じですよ」と驚嘆した様子で「相手がTENGAの社長。川村さんのセクシーさが伝わったのかな…。女性用のTENGA! 後輩としてうれしいです」と祝福。自身の恋愛については「何もないですね。何も起きないです(笑)」と苦笑いを浮かべていた。
2016年03月15日花沢健吾の原作を『図書館戦争』『GANTZ』シリーズの佐藤信介が映画化した『アイアムアヒーロー』が、「ファンタスポルト‐第36回ポルト国際映画祭」にて「観客賞」と「オリエンタルエキスプレス 特別賞」のW受賞を果たした。鈴木英雄35歳。職業は漫画家アシスタント。彼女とは破局寸前。そんな平凡な毎日が、ある日突然、終わりを告げる。徹夜仕事を終えアパートに戻った英雄の目に映ったのは、彼女の異形の姿だった。一瞬にして現実の世界は崩壊し、姿を変えて行く。原因不明の感染によって理性を失い、人を襲う謎の生命体“ZQN(ゾキュン)”で街は溢れ、日本中はパニックに陥る。標高の高い場所では感染しないという情報を頼りに富士山に向かう英雄。その道中で出会った女子高生・比呂美と元看護師・藪と共に生き残りをかえた極限のサバイバルが始まる――。2009年にビッグコミックスピリッツ(小学館)にて連載が開始され、累計600万部を超える大ベストセラーを記録した人気漫画を、大泉洋、有村架純、長澤まさみら豪華キャストで映画化する本作。本作が出品された「ファンタスポルト‐第36回ポルト国際映画祭」は、1981年より開催され、SF、ホラー、スリラー、サスペンスといったジャンルに定評があり、シッチェス・カタロニア国際映画祭(スペイン)、ブリュッセル・ファンタスティック国際映画祭(ベルギー)と並んで世界三大ファンタスティック映画祭の一つとして知られている。本作は、去る3月1日(現地時間)にポルトガル第二の都市ポルトにて開催された同映画祭のコンペティション部門にて上映され、主演の大泉さん、佐藤監督、原作の花沢氏が舞台挨拶を行い、観客から熱狂的な賞賛を浴びた。そして3月5日に行われた記者会見にて、コンペティション部門に出品された作品を対象とした各賞が発表。本作は、「観客賞」と優れたアジア映画に贈られる「オリエンタルエキスプレス 特別賞」の受賞を果たした。尚、本作は昨年10月に行われた第48回シッチェス・カタロニア国際映画祭でも「観客賞」と「最優秀特殊効果賞」のW受賞を果たしており、今回の発表で世界のファンタスティック映画祭で4冠を達成したことになる。同映画祭のディレクターであるベアトリス・パシェコ・ペレイラは、本作について「演出も演技もシナリオのクオリティも高く、コメディの要素との掛け合わせについてもオリジナリティが高い、ということがコンペティションへの選定理由のひとつです。良い映画というのは、いいストーリーといい演出がかみあっているものです。普通の人がスーパーヒーローになり、『アイアムアヒーロー』というタイトル通りにクライマックスに向け、うまく作られている。観客が主人公になったような気分で観ることができる作品だと思います。極私的な感想で言うとクエンティン・タランティーノ作品以上の衝撃でした」と絶賛のコメントをしている。また、主演の大泉さんについては「大泉洋さんのことは、宮崎駿のアニメーションに声優として出演しているので、知っていました。“普通の人”を演技することは、非常に難しい。その上で、普段と違った状況に出くわすという役柄です。時間軸の中で、演技にゆるやかな変化をつけていました。プロフェッショナルで芯のある役者だと思います」と同じく賛辞を送っていた。また、本作は今月3月29日(火)から行われるブリュッセル・ファンタスティック国際映画祭への出品も既に決まっており、ポルトガルにて大泉さんも意気込みを語っていた「世界三大ファンタスティック映画祭制覇」へ王手がかかるかたちとなった。『アイアムアヒーロー』は4月23日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年03月07日大泉洋の主演映画『アイアムアヒーロー』が第36回ポルト映画祭コンペティション部門で上映され、大泉、原作者の花沢健吾、佐藤信介監督がポルトの名所を巡った後、会場に入った。その他の画像大泉らは、上映のあった現地時間3月1日にポルトの名所ドン・ルイス1世橋や、サント・イルデフォンソ教会、カルモ教会を訪問。23時すぎから行われた上映には700人超の観客が集まり、「何としてもポルトガルで笑いをとりたい、という気持ち」で舞台あいさつに臨んだ大泉は「みなさんこんばんは。私はクリスティアーノ・ロナウドです。 …すみません、嘘をつきました。私は大泉洋です」とあいさつし、無事に客席から笑いをとった。上映後の評価も高く、大泉は「上映後は、映画では初めてスタンディングオベーションを経験しました。さらに、ロビーではサイン攻めにあって、次第におもしろくなってきてしまいました。自分がハリウッドのスターにでもなったような気分です」と言い、「世界に通用する映画だと思ってはいましたが、今日観客が熱狂する姿を見て、改めて確信しました。監督と花沢先生のお二人にはとても感謝しています。お中元を贈らなければいけないな……」とコメントした。映画は、原因不明の感染症によって人間が“ZQN(ゾキュン)”になってしまう世界を舞台に、恋人が“ZQN”になってしまった男の奮闘と成長を描いたもの。『ビッグコミックスピリッツ』で連載中の原作も人気を博している。『アイアムアヒーロー』4月23日(土)公開
2016年03月04日「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭 2016」が全ての日程を終え、2月29日(月)に閉幕した。今年も多くの俳優、映画関係者が訪れ映画祭を大いに盛り上げ、また、コンペティション部門、招待作品の上映でも意外なドラマが…!1990年に始まり、その後、夕張市の財政破綻のあおりを受け一度は中断するも、2007年には有志による「ゆうばり応援映画祭」が開催され、2008年より復活。今年で通算26回目、復活後では9回目の開催となった。オープニングを飾ったのは岡田准一主演の『エヴェレスト 神々の山嶺』という、ゆうばりにぴったりの雪山ムービー!平山秀幸監督が舞台挨拶に登壇したが、過去に2度にわたって同映画祭で審査員を務めた経験がある平山監督の凱旋に温かい拍手と声援に包まれた。映画祭ゲストでは、「ニューウェーブアワード」で勝地涼&杉咲花が来場。また『セーラー服と機関銃 -卒業-』で映画初主演を飾った橋本環奈のゆうばり初参戦に、上映日は会場前に朝から長蛇の列が!このほか、現在放送中の月9ドラマ「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」で注目を浴びている森川葵が、主演映画『ドロメ』を携えて、同じく小関裕太と共に来場。また『ドクムシ』に出演する村井良大、秋山真太郎(劇団EXILE)など、人気の俳優陣が夕張の地を訪れ、多くの若いファンが会場に足を運んでいた。ゆうばりのコンペティション部門は新人発掘の色合いが濃く、これまでもクエンティン・タランティーノ、入江悠、山下敦弘などが同映画祭から巣立っていったが、今年も多彩な才能が集結!グランプリ受賞の『孤高の遠吠』(小林勇貴監督)は、監督が地元の友人の身に起きた事件をベースに、不良の世界に巻き込まれていく少年たちの姿を描いており、俳優として地元の本物の不良たちを起用している。審査員講評で「犯罪的」と言われるように過激な描写を含め、生々しく“反抗者”たちの姿を切り取った。また、審査員特別賞受賞の『脱脱脱脱17』の松本花奈監督は18歳の現役高校生!授賞式の壇上では感激のあまり涙を見せた。さらに翌日の「さよならビュッフェ」で発表された観客投票による「ゆうばりファンタランド大賞」も受賞!本作はもちろん、この恐るべき才能が今後、どのような軌跡を辿っていくのか楽しみだ。そして、授賞式後にさらに会場をわかせたのが、今年のゆうばり最大の問題作と言えるかもしれないキム・ギドク監督の最新作『STOP』。福島の原発事故に遭遇した夫婦のその後をフィクションを交えつつ描いているが、かなり過激な描写が含まれており、熱烈なファンが多いキム・ギドク作品といえども果たして今後、日本で公開できるのか…?急遽、夕張を訪れたギドク監督は、上映後の質疑応答にも登場したが、「原発の問題は日本だけではなく地球全体の問題」と語り、本作に込めた思いや製作過程での苦労を語った。監督は、これまで本作を日本の主要ないくつかの映画祭に出品しようと試みるも通らなかったと明かし、同作の上映に踏み切ったゆうばり映画祭の“勇気”に感謝。映画祭の塩田時敏プログラミング・ディレクターは「ゆうばりにタブーはない!」と言い切ったが、こうした問題作を躊躇なく受け入れるところはまさに同映画祭ならではと言える。また、劇場公開前にひと足早く、招待作品として話題の映画を鑑賞できるのは映画祭ならではの魅力だが、今年は特に、タイムリーかつ話題の作品が多数上映!毎年、映画祭最終日(5日目)は米アカデミー賞の授賞式と重なり、さよならビュッフェの会場やプレスルームでも「○○が獲った!」「▲▲が3部門目!」といった情報が飛び交うが、今年は『ルーム』、『ブルックリン』、『レヴェナント:蘇えりし者』という作品賞をはじめ、主要部門に多数ノミネートされている超話題作が連日上映され、会場は多くの観客で埋まった。『ルーム』のブリー・ラーソンは主演女優賞を獲得!『レヴェナント』でアレハンドロ・G・イニャリトゥ監督が昨年の『バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』に続き2年連続の監督賞に輝き、そして、レオナルド・ディカプリオが悲願の主演男優賞受賞を果たした。『レヴェナント』が日本の観客のために上映されるのは、このゆうばりが初めてであり、おそらくこの貴重な機会に鑑賞した夕張の人々もレオの受賞を喜んでいるだろう!オープニングの『エヴェレスト』同様に雪の中でのシーンの連続の映画であり、様々な点で同映画祭のクロージングにぴったりの映画となった。「さよならビュッフェ」が終わると、ゲスト、東京から来た報道陣はバスで空港へ。市民の人々やボランティアスタッフが黄色いハンカチを振ってバスを見送るという恒例の光景が繰り広げられた。【受賞一覧】■オフシアター コンペティション部門グランプリ:『孤高の遠吠』(小林勇貴監督)審査員特別賞:『脱脱脱脱17』(松本花奈監督)北海道知事賞:『親切ですね』(ソ・ジェイク監督)シネガー・アワード:『バイバイ、おっぱい』(鋤崎智哉監督)スカパー!映画チャンネル賞:『親切ですね』(ソ・ジェイク監督)スペシャルメンション:『いろんなにおいのワカモノだ』(伊藤祥監督)■インターナショナル・ショートフィルム・コンペティション部門グランプリ:『かたすみの鱗』(石谷恵監督)審査員特別賞:『イカロスと息子』(眞田康平監督)優秀芸術賞:『フォトグラファー』(ユ・ジェヒョン監督)/『ジョニー・エクスプレス』(ウ・キョンミン監督)/『New』(有馬將太監督)■ゆうばりファンタランド大賞大賞:『脱脱脱脱17』(松本花奈監督)イベント賞:『セーラー服と機関銃 -卒業-』市民賞:フールジャパン鉄ドン人物賞:ジェシー・リー(『レヴェナント 蘇りし者』配給の20世紀FOX映画日本代表)(text:cinemacafe.net)
2016年03月01日「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2016」のクロージングセレモニーと授賞式が2月28日に開催され、18歳の現役女子高生で、女優としても活動している松本花奈の監督作『脱脱脱脱17』に審査員特別賞が贈られた。受賞が発表されると松本監督は壇上に上がり、トロフィーと賞状を受け取ったが、感極まって涙!「作ってよかったなと思います!」と涙をぬぐいながら喜びのコメントを口にした。松本監督は1998年生まれの18歳で現在、高校3年生。小さいころから女優としても活動しており、竹内結子主演の映画『サイドカーに犬』では、母親が出て行ってしまった家に突然やってきた奔放な女性(竹内さん)に憧れる小学生の少女を好演。このほか『日輪の遺産』、ドラマ、そして映画にもなった『鈴木先生』、『絶叫学級』などにも出演している。一方で、女優としてだけでなくクリエイターとしても頭角を現しており、2014年に仲間たちと撮った初長編映画『真夏の夢』は高校生のための映画コンクール「映画甲子園」の最優秀作品賞を受賞し、ゆうばり映画祭2015でもフォアキャスト部門にて上映された。その後も、竹友あつきの楽曲「ワレモノ注意」のミュージックビデオが「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア」に出品されるなど、10代の新鋭監督として注目を浴びてきた。今回、映画祭のメインの「ファンタスティック オフシアター コンペティション」部門の9作品にノミネートされ、見事に審査員特別賞に輝き、その才能を見せつけた。『脱脱脱脱17』はクラウドファンディングで製作費を集めて製作された高校生活最後を飾る作品。34歳にして、ワケあっていまだに高校生をやっているノブオとそのクラスメートで嘘泣きが得意なリカコによる青春物語が展開する。才能あふれる10代から今後も目が離せない!前作『真夏の夢』は新宿シネマカリテにて特集上映という形で上映されており、本作に関しても今後の展開に注目したい。(photo / text:Naoki Kurozu)
2016年02月29日西島秀俊が黒沢清監督と4度目のタッグを組んだ最新作『クリーピー偽りの隣人』。このほど本作が、先日の第66回ベルリン国際映画祭に続いて、第40回香港国際映画祭に正式出品されることが決定、日本映画としては初めてクロージング上映を飾ることが明らかとなった。6年前の一家失踪事件を調べる犯罪心理学者の高倉(西島秀俊)。愛する妻(竹内結子)と引っ越した先の隣人は、人の良さそうな父親と、病弱な母親、中学生の娘だった。だが、ある日、その娘が突然告げる。「あの人、お父さんじゃありません。全然知らない人です」 未解決の事件と、隣人一家の不可解な関係。2つの繋がりに隠された、恐るべき真実とは――?“奇妙な隣人”への疑惑と不安から深い闇へと引きずり込まれていく、気味の悪い(=creepy)恐怖を描いた本作。3月21日から4月4日まで開催される第40回香港国際映画祭の「Galas」部門に正式出品され、日本映画初のクロージング作品として上映されることになった。黒沢監督にとって本映画祭は、第37回(2013年)に実施されたアジアの監督たちによる短編オムニバス企画プロジェクト「ビューティフル」への参加以来、3年ぶり。同企画では自身にとって初のアクション映画『ビューティフル・ニュー・ベイエリア・プロジェクト』が上映された。また、2009年には『トウキョウソナタ』で第3回アジア・フィルム・アワードを受賞している。今回、黒沢監督は、最終日の4月4日に行われるクロージング上映前の舞台挨拶と上映後のQ&Aに出席、クロージングセレモニーへの参加も予定されている。黒沢監督はこれまでに、『トウキョウソナタ』でカンヌ国際映画祭審査員賞、『岸辺の旅』でカンヌ国際映画祭映画祭「ある視点」部門監督賞を受賞しており、次回作には初の海外作品となるタハール・ラヒム主演『ダゲレオタイプの女』が控えている。先日行われたベルリン国際映画祭では、本作を鑑賞した海外メディアから「名作『羊たちの沈黙』に匹敵し、クライマックスは予想だに出来ない!」、「平和な日常や普通の家に凶悪性を持たせる見事なカメラワーク」、「『サイコ』の犯人ノーマン・ベイツでさえ、怖がってしまう傑作!」と、多くの絶賛の声が寄せられていた本作。黒沢監督は今回の参加に際し、「ハイレベルでマニアックなシネフィルが集まり、映画を知った上で作った作品を認めてくれる香港国際映画祭の栄えあるクロージング作品に選ばれたことは、嬉しい限りです。これまでにも何度か行っていますが、人も街も楽しい香港にまた行けるぞ!と胸をときめかせています」と、喜びのコメントを寄せている。『クリーピー 偽りの隣人』は6月18日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年02月25日『岸辺の旅』で第68回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門の監督賞を受賞した黒沢清監督の最新作『クリーピー 偽りの隣人』が、第66回ベルリン国際映画祭に正式出品され、主演の西島秀俊をはじめ、竹内結子、香川照之、黒沢監督がワールドプレミア上映に出席。詰めかけた観客1,650人から喝采を浴びた。元刑事でいまは犯罪心理学者の高倉(西島さん)は、かつて同僚だった刑事・野上(東出昌大)から、6年前に発生した一家失踪事件の分析を依頼される。しかし、事件の唯一の生き残りである長女・早紀(川口春奈)の記憶をたどるも、核心にはたどりつけずにいた。一方、高倉が妻・康子(竹内結子)と共に最近引っ越した新居の隣人は、どこかつかみどころのない家族。病弱な妻と中学生の娘・澪をもつ人の良さそうな主人・西野(香川照之)との何気ない会話に翻弄され、困惑するばかり。そしてある日、澪が告げた言葉に、高倉は衝撃を受ける…。2月13日21時(現地時間)より、第66回ベルリン国際映画祭の「ベルリナーレ・スペシャル」部門にてワールドプレミア上映された本作。黒沢監督にとっては、第49回でフォーラム部門に出品した『ニンゲン合格』以来17年ぶりに、主演の西島さんは第52回でパノラマ部門に出品された『いたいふたり』以来14年ぶりに本映画祭へ出席。共演の竹内さん、香川さんとともに、フォトコール、記者会見、レッドカーペット、そしてワールドプレミアとなる公式上映の舞台挨拶に登壇した。ベルリンでも黒沢監督への注目度はとても高く、公式上映のチケットは売り切れに。1,650人の観客からは上映後にスタンディングオベーションが起こった。舞台挨拶で黒沢監督は「こんな気味の悪い映画を、こんな美しい会場で上映するということを決断していただいたベルリン映画祭には本当に勇気があるなと、深く感謝いたします」とコメント。また「映画の中ではかなり変な人ばかり出てくるのですが、ここに並んでいる3人の俳優は、普段はみんな紳士的で優しい人たちだということをこの場を借りて言っておきたいと思います」と話し会場を沸かせた。その発言を受けた西島さんは「香川さんはちょっとクレイジーなところがあります(笑)」と場内の爆笑を誘い、「とても大きな劇場で、入った瞬間に驚きました。観客の皆さんと一緒に映画を観て、とても楽しんで観てくれていると感じた。盛り上がりと反応の良さは、これまで感じた事が無いほどで、とても幸せな上映でした」と改めて喜びを表現した。香川さんも、ドイツ語で「皆さん、こんばんは。香川照之です。私は映画のキャラクターと同じ性格です」と自身が演じた少し不気味で奇妙な隣人に引っ掛けた挨拶で会場を盛り上げ、「これほど拍手が起きた上映は、いままでで一番かもしれません」と感想を寄せた。『クリーピー 偽りの隣人』は6月18日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年02月15日直木賞受賞作家・小池真理子の半自叙伝的同名小説を、成海璃子、池松壮亮、斎藤工、遠藤新菜ら出演で映画化する『無伴奏』。正式出品されたヨーテポリ映画祭では、各上映回はほぼ満席となり、多くの賛辞が寄せられている。1969年。日本中で学生たちが学生運動を起こす混沌とした時代に仙台の高校に通う多感な女子高校生の響子(成海璃子)。同級生のレイコやジュリーとともに、時代に流されて制服廃止闘争委員会を結成し、学園紛争を行っていた。そんな響子が気がかりな両親は仕事の都合で東京に引っ越すが、仙台の進学校に通う響子は、仙台の叔母のもとで過ごすことになる。レイコに連れられ、初めてクラシック音楽の流れる喫茶店「無伴奏」へ足を運ぶ響子。そこで偶然にも渉(池松壮亮)、祐之介(斎藤工)、エマ(遠藤新菜)と出会う。響子は、渉に逢うたびに強く惹かれていった。だが、いつしか見えない糸が絡み始め、どうすることもできない衝撃に包まれていく…。欧最大の映画祭として知られる同映画祭プログラマーのフレディ・オルソンが「演技が素晴らしい、非常に鋭い映画」と評し、正式出品が決定した本作。本作が出品された「Five Continents部門」へは、日本からほかにも『ハッピーアワー』『さようなら』『俳優 亀岡拓次』が正式出品されている。映画祭期間中に行われた3回の上映はほぼすべて満席となり、日本人観客は各回3人程で、移民の多い港町であるヨーテボリ在住の各国出身の観客から「とても美しい映画でした。“愛”そして“苦悩、苦痛”といった感情を肌で感じることができました」(メキシコ出身の女性)「この映画を本当に気に入りました。世界中で観られるべき映画です」(ウルグアイ出身の男性)「素晴らしい演技と美しい撮影!とても感動しました!」(ヨーテボリ出身の男性)などの称賛の声が寄せられた。上映後に行われた15分のQ&Aでは、観客から「この映画は強い愛を維持することの難しさを描いているので、“A Cappella(『無伴奏』)”というタイトルは、私の中で“孤独”という言葉と結びつきました」とのコメントや、その衝撃的な内容から、「出資を集めるのは大変だったか?」という質問、「渉が響子に言う『愛している』という言葉を、日本人は使わないと聞いているけれど、どうして使っているのか?」など、活発に質問が飛び交った。プロデューサーは、「矢崎監督は原作をとても大切にする監督で、原作からそのまま使っている台詞も多い。私の原作を読んだときの印象は違ったが、矢崎監督は池松さんに、『渉は心の底から響子を愛している』と話し、池松さんもそのように演じているから、渉の心からの言葉だと思っている」と答えた。監督を務めた矢崎仁司は、過去に同映画祭に『三月のライオン』を出品。観客の好評からも、受賞への期待が高まる。『無伴奏』は3月26日(土)より新宿シネマカリテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年02月10日『スモーク』のウェイン・ワン監督がビートたけし、西島秀俊、忽那汐里らオール日本人キャストで邦画制作に挑んだ『女が眠る時』が、第66回ベルリン国際映画祭パノラマ部門へ正式出品されることがこのほど決定。あわせてワン監督、西島さん、忽那さんがベルリンに渡航し、同映画祭に参加することが明らかとなった。作家の清水健二(西島さん)は1週間の休暇を取り、妻の綾(小山田サユリ)と共に郊外のリゾートホテルを訪れる。初めて書いた小説がヒットしたもののスランプに陥り、今後就職することが決まっていた健二は、妻との関係も倦怠期を迎え、無気力な時間を過ごしていた。滞在初日、彼はプールサイドで異様な存在感を放つ、初老の男・佐原(たけしさん)と若く美しい女性・美樹(忽那さん)のカップルに目を奪われる。その日以来、健二はホテル内で彼らを見かけるたびに後をつけ、部屋を覗き見るようになっていく。スペイン人作家ハビエル・マリアスによる短編小説「While the Woman Are Sleeping」を、『メイド・イン・マンハッタン』などの巨匠ウェイン・ワン監督が自ら日本で撮影することを提案し、初のオール日本人キャストで映画化した本作。主演を『血と骨』以来12年ぶりに自作以外での映画主演を果たすたけしさん、共演に『CUT』がヴェネチア国際映画祭にて絶賛された西島さん、オーストラリア出身で、2015年カンヌ国際映画祭にて監督賞を受賞した『黒衣の刺客』への出演など国際派女優としての期待も高い忽那さん、現在ニューヨークにて活動中の小山田サユリらが務め、予告編のイメージソングを中森明菜が担当している。そしてこのほど、本作の第66回ベルリン国際映画祭パノラマ部門への正式出品が決定。ベルリン国際映画祭は、ドイツ・ベルリンで毎年2月に開催され、カンヌ、ヴェネチアと並ぶ世界三大の映画祭のひとつ。第66回目の開催となる今年は、日本からは他にも桃井かおり監督作『火 Hee』や、黒沢清監督作であり本作と同じく西島さん出演の『クリーピー』の出品が決定している。さらにワン監督、西島さん、忽那さんの3人は現地ベルリンへ渡航し、映画祭に出席する事が決定。たけしさんはスケジュールの都合上欠席となっており、記者会見やレッドカーペットイベントなどの公式行事は2月14日、15日(現地時間)に行われる予定だ。ワン監督は過去に『スモーク』でベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞しており、本作の国際的な評価に注目が集まりそうだ。『女が眠る時』は、2月27日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年02月04日昨年10月に行われた東京国際映画祭で話題を集めた本物のアンドロイドと人間が共演する世界初の映画『さようなら』が、1月27日(現地時間)より開催される「ロッテルダム国際映画祭」に出品されることが明らかとなった。さらに、「ジュネーブ・ブラック・ムービー・フェスティバル」「ヨーテボリ映画祭」などへの出品も決定した。日本で稼働する原子力発電施設の爆発によって放射能に侵された近未来の日本。日本の国土のおよそ8割が深刻な放射能汚染に晒され、政府は「棄国」を宣言。各国と提携して敷かれた計画的避難体制のもと国民は、国外へと次々と避難していく。その光景をよそに、避難優先順位下位の為に取り残された南アフリカの難民、ターニャ(ブライアリー・ロング)。そして幼いころから病弱な彼女をサポートするアンドロイド、レオナ(ジェミノイドF)。彼女たちのもとを過ぎていく多くの人々。そしてそれぞれの生と死。やがて、ほとんどの人々が消えていく中、遂にターニャとレオナは最期の時を迎えることになる――。日本を代表する劇作家・平田オリザとロボット研究の世界的な第一人者・石黒浩が共同ですすめる演劇プロジェクトを映画化した本作。世界で初めて本物のアンドロイドと人間が共演した映画として、昨年の東京国際映画祭での上映で話題となり、海外の映画祭のプログラマーから出品要請が殺到し、今回の海外映画祭への出品が決定した。監督の深田晃司は、社会問題を取り入れた作家性のある作品を数々生み出し、海外からも高い評価を得る気鋭の映画監督。『歓待』で東京国際映画祭日本映画「ある視点」部門作品賞、プチョン国際映画祭最優秀アジア映画賞を受賞したほか、二階堂ふみ主演の『ほとりの朔子』でナント三大陸映画祭グランプリと若い審査員賞のダブル受賞、タリン・ブラックナイト映画祭最優秀監督賞を受賞しており、最新作である本作の受賞にも期待が高まっている。キャストには、深田監督作『歓待』にも出演し、ロボット演劇「さようなら」でも同じ役を務めたブライアリー・ロングがターニャ役を演じ、『永遠の0』『バクマン。』や『女が眠る時』の公開も控える新井浩文、『ディストラクション・ベイビーズ』の公開を控える村上虹郎などが出演している。また、本作に出演しているアンドロイド“ジェミノイドF”が映画を語る動画が配信されると世界各国で再生され、日本のロボット工学のレベルの高さが世界中からの注目を集めた。今回出品が決定した「ロッテルダム国際映画祭」は、カンヌ、ベネチア、ベルリンと並ぶ大規模な国際映画祭で、45回を迎える今年も1月27日から2月7日(現地時間)で行われる。また、現在1月22日から31日(現地時間)まで開催中の「ブラック・ムービー・フェスティバル」は、2001年よりスイス・ジュネーブで開催されており、ヨーロッパではなかなか観る機会のないアフリカ・アジア・ラテンアメリカの気鋭監督の作品を集めている。さらに「ヨーテボリ映画祭」は1979年よりスウェーデン・ヨーテボリで開催されている北欧最大級の映画祭であり、今年も1月29日から2月8日(現地時間)まで開催され、毎年20万人以上の来場者が訪れている。また、「ロッテルダム国際映画祭」および「ジュネーブ・ブラック・ムービー・フェスティバル」への深田監督の現地参加が決定。今回の出品決定に関して深田監督は、「スタッフ、俳優の技術の結晶たる映画『さようなら』が海を越えていくことを誇らしく思います。いつも思うことですが、映画は完成してしまった瞬間、監督の手を離れていきます。親離れした子供が社会に揉まれて育っていくように、映画もまた観客に育てられます。ヨーロッパの国々での出会いがこのちょっとひねくれた子供をどんなオトナに仕立てるか、楽しみにしています」と語っている。『さようなら』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)
2016年01月29日関西が全国に誇る映画の一大イベント《第11回 大阪アジアン映画祭》が、今年も3月4日(金)から13日(日)まで大阪市内の映画館やホールにて開催される。本映画祭は、良質なアジア映画の最新作や話題作を多数紹介するだけでなく、国内外から多くのゲストを招くことでも知られており、そのラインナップの発表を待っているファンも多い。そんな中、本日、オープニング作品とクロージング作品がついに決定した。《第11回 大阪アジアン映画祭》公演情報オープニング作品は、台湾で異例の大ヒットを記録した『湾生回家』(原題:湾生回家/英題:WANSEI BACK HOME)。日本統治時代の台湾で生まれ育ち、日本の敗戦後、強制的に日本に送還された日本人(=湾生)たちが、故郷である台湾に里帰りし、懐かしい人々を訪ねる姿を映し出すドキュメンタリーで、当事者たちやその時代を知る年配の方だけでなく、一昨年の『KANO~1931海の向こうの甲子園~』に続き、台湾の若者たちの間でも高い評価を得ている作品だ。クロージング作品は、『横道世之介』などで知られる沖田修一監督が人気俳優、松田龍平を主演に迎えて描くハートフルコメディ『モヒカン故郷に帰る』。数年ぶりに帰郷した、モヒカン頭の売れないバンドマンの息子(松田龍平)が、妊娠した恋人(前田敦子)を連れて、昔堅気の頑固おやじ(柄本明)のもとで奮闘する姿を描く注目作だ。その他は昨年同様、コンペティション部門、特別招待作品部門、特集企画、インディ・フォーラム部門を柱に、日本初上映となるアジア映画最新作を多数上映。ゲストを交えてのウエルカム・パーティや交流イベント、ティーチイン、トークイベントなどを開催する予定。また、特集企画の内容を含む映画祭の概要、全作品ラインアップについては2月上旬に発表予定。チケットは、2月20日(土)より発売する。《第11回 大阪アジアン映画祭》会期:2016年3月4日(金)~13日(日)会場:梅田ブルク7、ABCホール、シネ・リーブル梅田、第七藝術劇場、他主催:大阪映像文化振興事業実行委員会(大阪市、一般社団法人大阪アジアン映画祭、大阪商工会議所、公益財団法人大阪観光局、朝日放送株式会社、生活衛生同業組合大阪興行協会)
2016年01月29日Rev.from DVLの橋本環奈が、自身が初主演する映画『セーラー服と機関銃 -卒業-』(3月5日公開)を引っさげ「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2016」に初参加することが28日、発表された。2月25日から29日まで開催される同映画祭は、今年で26回目。1990年の第1回以降、"参加して楽しい映画祭"の理念と映画の普遍的な魅力を伝えることをコンセプトに、北海道・夕張市で25年にわたって多くの映画スタッフやファンを集めてきた。初めての参加を前に、「四代目組長・星泉として全力で取り組みました私の初主演映画『セーラー服と機関銃 -卒業-』で、多くの皆さまに出会えることを、今から楽しみにしております」と期待を寄せる橋本。そのほか、俳優・長谷川初範が"フォアキャスト"部門のラインナップ作品『アルビノの木』(今年公開)で3年ぶりに登壇し、劇団EXILEの秋山真太郎がシチュエーションホラー『ドクムシ』(4月9日公開)での参加が決まっている。橋本主演の『セーラー服と機関銃 -卒業-』は、小説家・赤川次郎氏によるシリーズ累計260万部突破の原作をもとに、1982年に邦画興収第1位となる47億円を記録した薬師丸ひろ子主演『セーラー服と機関銃』の後が描かれる。メガホンを取るのは、『婚前特急』(11年)、『夫婦フーフー日記』(15年)を手がけた前田弘二監督。橋本のほか、安藤政信、長谷川博己、武田鉄矢、長谷川博己らも出演している。
2016年01月29日毎年大きな賑わいをみせる「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」。26回目を迎える今年も2月25日(木)より開催されるが、この度、橋本環奈が自身映画初主演作となる『セーラー服と機関銃-卒業-』を引っさげ、映画祭に参加することが分かった。18歳、高校三年生の星泉には、組員わずか4名の弱小ヤクザ・目高組の組長という驚きの過去があった。伯父を殺した敵を機関銃で襲撃する大事件を起こしたあと、組は解散。いまは、シャッター商店街の中で「メダカカフェ」を経営し、「組長」あらため「店長」として活躍する日々。卒業を間近に、普通の女子高生としての日常を取り戻していた。そんなある日、ニセモデル詐欺に巻き込まれた友達の相談から、泉の周辺には、ふたたび危ない影が忍び寄ってきて…。北海道・夕張市で毎年行われる本映画祭は、1990年より開催され、ハリウッドからインディーズまで幅広い作品が集められ、日本国内でも有数の歴史を持ち世界も注目する映画祭。今年も2月25日から29日の5日間にわたって開催され、開催まで残り1か月を切ったいま、続々とイベント情報などが発表されますます盛り上がりをみせている。先日報じられた本映画祭のラインナップでは、クロージング作品のレオナルド・ディカプリオ主演『レヴェナント:蘇えりし者』をはじめ、『ルーム』や『アーロと少年』、『セーラー服と機関銃-卒業-』など話題作が発表。新たに作品ゲストとして決定したのは、“1000年に1人の逸材”と称され、今回『セーラー服と機関銃 -卒業-』で組長・星泉役を熱演している橋本さん。初めての参加となる橋本さんは「四代目組長・星泉として全力で取り組みました私の初主演映画『セーラー服と機関銃 -卒業-』で、多くの皆様に出会えることを、いまから楽しみにしております」とコメント。ほかにも俳優・長谷川初範がフォアキャスト部門のライナップ作品『アルビノの木』を引っさげ参加。また電子コミックより大ヒットしたコミックが原作のソリッド・シチュエーションホラー『ドクムシ』に出演の「劇団EXILE」秋山真太郎も参戦する。2013年の本映画祭以来、3年ぶりの参加となる長谷川さんは「ゆうばり映画祭に参加出来るのを楽しみにしています。今回の出演作品は三年前のゆうばり映画祭で金子監督と出会い実現いたしました。是非多くの皆様に観ていただきたい作品です。会場でお待ちしています!」と喜びのコメントを寄せた。「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2016」は2月25日(木)~29日(月)開催。『セーラー服と機関銃-卒業-』は3月5日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年01月28日深田晃司監督が平田オリザが作・演出を手がけた舞台を映画化した『さようなら』がロッテルダム映画祭をはじめ、世界各地の映画祭で上映されることが決定した。本作は現在も日本でロングラン上映中で、今月末からは東京での再上映も決定している。その他の画像本作は、放射能に侵され、日本国民が“棄国”を選択した近未来を舞台に、難民として日本に来た女性ターニャ(ブライアリー・ロング)と、病弱な彼女をサポートするアンドロイドのレオナ(ジェミノイドF)の日々が、虫や植物、空などの自然の時間と平行して描かれる作品。深田監督は『歓待』でプチョン映画祭の最優秀アジア映画賞を、『ほとりの朔子』でナント三大陸映画祭のグランプリと若い審査員賞を受賞するなど、海外の映画ファン、批評家も注目する存在で、人間とアンドロイドが“共演”する本作も海外の映画祭の作品選定者から出品依頼が殺到している。まずはロッテルダム映画祭、ジュネーブ・ブラック・ムービー・フェスティバル、ヨーテボリ映画祭への出品が決まり、これを機に各地での公開や、他の映画祭への出品が期待されている。深田監督は「スタッフ、俳優の技術の結晶たる映画『さようなら』が海を越えていくことを誇らしく思います。いつも思うことですが、映画は完成してしまった瞬間、監督の手を離れていきます。親離れした子供が社会に揉まれて育っていくように、映画もまた観客に育てられます。ヨーロッパの国々での出会いがこのちょっとひねくれた子供をどんなオトナに仕立てるか、楽しみにしています」とコメント。監督は、ロッテルダム映画祭、ブラック・ムービー・フェスティバルに出席する予定だ。なお、本作は現在も日本各地で上映を続けており、30日(土)からは東京・渋谷のアップリンクで上映される。『さようなら』公開中
2016年01月28日「第28回東京国際映画祭」でワールドプレミア上映され、大きな話題を呼んだ『下衆の愛』。この度、今月27日(水)より開催される「第45回ロッテルダム国際映画祭」に本作の正式出品が決定し、映画監督の園子温からのコメントが到着した。映画監督のテツオは40歳を目前にしながらも夢を諦めきれないパラサイトニート。映画祭での受賞経歴が唯一の自慢。監督とは名ばかりで、女優を自宅に連れ込む自堕落な毎日を送っていた。しかしある日、才能あふれる新人女優・ミナミとの出会いにより新たな希望が生まれ、新作映画の実現に奔走する。「裸と動物」にこだわる団塊世代のプロデューサー貴田や、枕営業に全てをかける売れない女優・響子、自らのハメ撮りで生計を立てる助監督のマモルなど、映画界の底辺に巣くう仲間たちと最後の賭けに出ようとする――。どん底のインディーズ映画業界を舞台にした本作。40歳を目前に夢を追い続けるパラサイトニートのゲス監督役を『ゴールデンスランバー』の渋川清彦が演じ、ヒロインの才能溢れる新人女優役に『図書館戦争THE LAST MISSION』に出演し注目を集めた岡野真也、ゲスプロデューサー役を園子温作品でもおなじみのでんでんが演じている。また、『きみはいい子』『恋人たち』の内田慈をはじめ、木下ほうか、津田寛治、忍成修吾ら個性豊かな俳優陣が脇を固め、監督を『グレイトフルデッド』『家族ごっこ』の内田英治が務めている。今回正式出品されることとなった「ロッテルダム国際映画祭」は、オランダ・ロッテルダムにて毎年1月下旬から開催され、「カンヌ国際映画祭」や「ベルリン国際映画祭」と並んで重要視されている国際映画祭。今年も現地時間1月27日(水)~2月7日(日)にかけて開催され、内田監督とプロデューサーのアダムがレッドカーペットに登場し、上映後ゲストとして壇上する予定だ。また今回の正式出品について内田監督は「下衆、屑、滓どもの愛と夢のお話。こんなゲス映画がなぜか伝統あるロッテルダム国際映画祭に選出された。びっくり」と驚きを語った。そして今回レッドカーペットに登場する2人と親交の深い園子温監督も「映画は地獄だ!ビターで切なく哀しくて。でもあっけらかんと明るい映画!必見だ!」と個性あふれるコメントを寄せている。昨年は三池崇史監督の『神さまの言うとおり』や、三澤拓哉監督の『3泊4日、5時の鐘』、塚本晋也監督の『野火』などが正式出品された本映画祭。世界が本作へどんな反応を示すのか、大きな注目を集めそう。『下衆の愛』は4月2日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)
2016年01月26日2月11日に開幕する第66回ベルリン映画祭のフォーラム部門で、杉本大地監督の『あるみち』が上映されることが決定した。杉本監督は現在22歳で、ベルリン映画祭に正式出品された長編映画の監督として史上最年少になる。その他の画像『あるみち』は、杉本監督が主人公も演じて、浪人生から大学生へと変化した自身の日々を描いた作品。本作は世界最大の自主映画のコンペティション“PFFアワード2015”でグランプリに輝いており、杉本監督はベルリン映画祭での一般上映に立ち会う予定だ。また本映画祭では8ミリフィルムで作られた日本映画の特集“Hachimiri Madness: Japanese Indies from the Punk Years”も開催。ベルリン映画祭、香港映画祭、PFFの共同プロジェクトで、最新作『野火』が観客から圧倒的な支持を集めている塚本晋也監督の『電柱小僧の冒険』や、矢口史靖監督の『雨女』、園子温監督の『男の花道』など、日本映画界で活躍する監督たちがキャリアの初期に8ミリフィルムで製作した作品を、デジタルバージョンで上映する。
2016年01月23日日米合作でつくられたリリー・フランキー15年ぶりの単独主演最新作『シェル・コレクター』がこのほど「第45回ロッテルダム国際映画祭」Bright Future部門に正式出品されることが決定。さらに主演のリリーさん、共演の橋本愛、そして監督の坪田義史、抽象映像監督の牧野貴が同映画祭へ参加することが明らかとなった。貝の美しさと謎に魅了され、その世界で名を成した盲目の学者(リリー・フランキー)は妻子と離れ、沖縄の孤島で厭世的生活を送っていた。しかし、島に流れ着いた女・いづみ(寺島しのぶ)の奇病を偶然にも貝の毒で治したために、それを知った人々が貝による奇跡的な治療を求めて次々と島に押し寄せるようになる。その中には息子・光(池松壮亮)や、同じく奇病を患う娘・嶌子(橋本愛)を助けようとする地元の有力者・弓場の姿もあった。本作は、ピューリッツァー賞受賞作家アンソニー・ドーアの同名小説を原作に、ニューヨークでも活躍してきた坪田監督が、舞台を沖縄に置き換え、オール沖縄ロケで撮影。原作に始まり、音楽、劇中絵画、プロデューサーなど日米の才能が集結、さらにリリーさんを含め、多くの美大出身者が勢揃いしているからこそ創り出せた映像美も大きな魅力となっている。今回正式招待された「ロッテルダム国際映画祭」は、オランダのロッテルダムで開催される映画祭で、世界各国からインディペンデント映画や実験映画、視覚芸術分野における新たな才能を発掘し次々と世に輩出する、国際映画祭の中でも権威ある映画祭のひとつ。毎年1月終わりに開催され、今年も現地時間1月27日~2月7日に開催。本作が出品されるのは、映像的に革新的かつ固有の個性を持つ映画作家の作品をセレクションする「Bright Future部門」で、今後の活躍が期待される才能豊かな監督の作品が例年上映されている部門だ。そして、1月31日 (現地時間)、日本に先駆けてのワールドプレミア上映に、本映画祭初参加となるリリーさんと橋本さん、前作『美代子阿佐ヶ谷気分』がコンペティション部門に出品された経験を持つ坪田監督、本作で抽象映像監督を務め、最高賞であるタイガーアワードも受賞している実力者た牧野監督が登壇。さらに牧野監督は「cinema concret」が、短編部門のタイガーアワードコンペに出品されることも決定している。また本作の出品について坪田監督は「日本の公開に先駆けてワールドプレミア上映出来ることを大変嬉しく思っています」と喜びを語り、「ロッテルダム映画祭は、前作で招待されていてご縁を感じます。アメリカの原作小説を日本に置き換えて脚色したこの映画は、リリー・フランキーさんはじめ日本を代表する名優の皆さんが彩ってくれました。海外の皆さんがどのように反応するか楽しみです」と期待に胸膨らませている様子だ。『シェル・コレクター』は2月27日(土)よりテアトル新宿、桜坂劇場(沖縄)ほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)
2016年01月22日女優で監督の顔を持つ桃井かおりの監督作第2弾『火 Hee』が、2月11日(現地時間)より行われる第66回ベルリン国際映画祭で上映されることが決定した。これに次いで、本作で監督・主演を務めた桃井さんのコメントも到着した。アメリカでクリニックに勤める精神科医の真田。ある日、家族とショッピングに出かけた際に一人の女性とエレベーターで遭遇する。彼女の声が脳裏に響き渡り、真田は彼女とクリニックで問診している様を妄想する。しかし彼女の話は、真田の想像を超える、壮絶なものだった。幼い頃に家が火事になり両親を亡くし、学校ではイジメを受け、結婚相手からは浮気をされる。離婚してからは、アメリカで売春をしながら借金生活で過ごす毎日。彼女の話を聞く内に、次々に登場する男と自分を重ね合わせ、彼女の話に引き込まれていく真田。彼女の話はさらにエスカレートして行き、思いもよらない方向へと向かっていく――。原作は、芥川賞や大江健三郎賞をはじめ数々の賞を受賞し、世界的にも評価されている作家・中村文則の「銃」に収録される傑作短編小説「火」(河出文庫版)。今回上映されることが決定したのは、ドイツのベルリンで毎年2月に開催されるベルリン国際映画祭。カンヌ国際映画祭、ヴェネツィア国際映画祭と並び世界三大映画祭のひとつに数えられ、全世界が注目する映画祭だ。今年も、2月11日~21日に開催され、本作はフォーラム部門でワールドプレミア上映される。脚本執筆と監督業に加えて、本作品で主演も務める桃井さん。本映画祭では、本作品のほかにパノラマ部門に出品されるドイツ人ドリス・デリエ監督作品『Fukushima, mon Amour』にも出演している。また、監督デビュー作品『無花果の顔』は、2007年のベルリン国際映画祭にてNETPAC賞を受賞したほか、11の映画祭で上映され、4つの賞を受賞。本作にも大いなる注目を集めている。<桃井かおりコメント>原作を読んだ時、一番に浮かんだのは何故か、刑務所の檻の中で壁に描いた絵に、ただただ話しかけ続けている死刑囚の姿だった。映画の女は、ただただ喋り続ける。誰かを信じた訳でも、話さなければ成らない理由もなく、話すべき価値も無いことを…そして一人、勝手に真実に近づいていくこの女が、哀れだ。哀れだが何処か羨ましく、戦士の様でもある。“あなたと私は同罪なのに…だってあなたが見てるから、私は見られてるんでしょ?見てる人間と、見られてる人間は、同じ重さで向かい合ってなきゃいけないはずなのに!!”女優は喋り続けるこの膨大な言葉をただ食べ尽くす、食べながらますます食欲が湧いて、そのまま行ければ、どんなモノになって行くのか?10日間の撮影中、私が眺めていたのはそんなモノだった。私たちは彼女の言葉どうり、同じ重さで向かい合った。『火 Hee』は初夏、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2016年01月21日西島秀俊を主演にサスペンス・スリラーの名手・黒沢清監督が贈る最新作『クリーピー』がこの度、第66回ベルリン国際映画祭に正式出品されることが決定。併せて「ベルリナーレ・スペシャル」部門で行われるワールド・プレミア上映に西島さんと黒沢監督が参加することが明らかになった。元刑事でいまは犯罪心理学者の高倉(西島さん)は、かつて同僚だった刑事・野上(東出昌大)から、6年前に発生した一家失踪事件の分析を依頼される。しかし、事件の唯一の生き残りである長女・早紀(川口春奈)の記憶をたどるも、核心にはたどりつけずにいた。一方、高倉が妻・康子(竹内結子)と共に最近引っ越した新居の隣人は、どこかつかみどころのない家族。病弱な妻と中学生の娘・澪をもつ人の良さそうな主人・西野(香川照之)との何気ない会話に翻弄され、困惑するばかり。そしてある日、澪が告げた言葉に、高倉は衝撃を受ける…。日本ミステリー文学大賞「新人賞」を受賞した前川裕の小説を原作とし、不気味な隣人との接触をきっかけに、日常から深い闇へとひきずりこまれていく夫婦の姿を描いた本作。西島さんを始め竹内結子、川口春奈、東出昌大、藤野涼子、香川照之ら演技派俳優が集結している。黒沢監督にとってベルリン国際映画祭は、1999年のフォーラム部門に出品した『ニンゲン合格』(’99)以来。同作でも主演だった西島さんと共に、『クリーピー』で17 年ぶりのベルリン参加となる。同部門には過去に『レ・ミゼラブル』、『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』などの話題作が過去に上映されており、日本映画は木下惠介監督の『二十四の瞳』(’05)や大島渚監督の『儀式』(’10)、山田洋次監督の『東京家族』(’13)などが上映されている。本作は、同部門の中でも特に期待された作品を上映するGala(ガラ・スクリーニング)枠となり、欧州最大規模のキャパシティ1,750席と最新の機器を備えた、世界中の国際映画祭の中でも最大級の劇場である「Friedrichstadt-Palast フリードリッヒシュタット・パラスト」で上映される予定だという。出品決定を聞いた黒沢監督は「たいへん驚いています。荒々しいスリラー映画をよくぞ選んでくれました。ベルリン映画祭ってフトコロが深いですね」と喜びを語っている。「第66回ベルリン国際映画祭」は2月11日~21日(現地時間)まで開催。『クリーピー』は6月18日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年01月19日東出昌大主演、石井隆監督最新作『GONIN サーガ』が3月25日(金)にBlu-ray&DVD発売を迎えるが、このほど「第45回ロッテルダム国際映画祭」の正式招待・上映が決定した。1972年から始まったロッテルダム国際映画祭は、毎年1月下旬~2月上旬にオランダのロッテルダムにて開催。世界中から集まったインディペンデント映画、実験映画、視覚芸術分野に優れた映画を輩出している。毎年約30万の来場者を誇り、近年ではカンヌ国際映画祭、ベルリン国際映画祭などと比肩する重要な国際映画祭のひとつとして知られている。石井隆監督作品では前作の『GONIN』が1995年に、『黒の天使 vol.2』が1999年、『フリーズ・ミー』が2000年に、それぞれ本映画祭にて上映されていて、ゆかりのある映画祭。正式出品される“Genre:DNA”という部門は、昔のジャンル映画を彷彿とさせつつも、現代の新しいスタイルを確立しているジャンルシネマを特集するもので、受賞の行方に注目だ。日本映画では過去に、『冬の河童』(’95/風間志織監督)、『まぶだち』(’01/古厩知之監督)、『山守クリップ工場の辺り』(’13/池田暁監督)が最優秀作品賞の“タイガーアワード”を受賞。また、2016年は本作のほか、『恋人たち』(’15/橋口亮輔監督)、『シェル・コレクター』(’16/坪田義史監督)などが部門違いで出品が決定。現地時間1月27日~2月7日に開催予定。<『GONIN サーガ』リリース情報>GONINサーガ ディレクターズ・ロングバージョン Blu-ray BOX価格:10,800円(税抜)GONINサーガ ディレクターズ・ロングバージョン DVD BOX価格:10,800円(税抜)GONINサーガ 通常版 ブルーレイ価格:4,700円(税抜)GONINサーガ 通常版 DVD価格:3,800円(税抜)発売日:3月25日(金)※レンタル開始:4月2日(土)セル発売・販売:KADOKAWAレンタル発売・販売:ポニーキャニオン(C) 2015『GONIN サーガ』製作委員会(text:cinemacafe.net)■関連作品:GONIN サーガ 2015年9月26日よりTOHOシネマズ新宿ほか全国にて公開(C) 2015『GONIN サーガ』製作委員会
2016年01月14日直木賞受賞作家・小池真理子の小説を、成海璃子、池松壮亮、斎藤工で映画化する『無伴奏』が、1月29日(金)から開催される「第39回ヨーテボリ国際映画祭」に正式出品されることが決定した。日本中が混沌としていた 1969年、杜の都・仙台。多感な女子高生・響子(成海さん)は、制服廃止闘争委員会を結成し、学園紛争を行っていた。そんな中、同級生のレイコに連れられ、初めてクラシック音楽の流れる喫茶店「無伴奏」へ足を運ぶ響子。そこで偶然に出会ったのは、大学生の渉(池松さん)、祐之介(斎藤さん)、エマ(遠藤新菜)。この喫茶店では、好きな音楽をリクエストできるのか、バッヘルベルのカノンをリクエストする渉。響子は席が隣り合わせになったそんな渉に興味を抱き、逢うたびに強く惹かれていく。時に嫉妬や不安に駆られ、それでも熱い想いを渉に傾けていく響子。だが、いつしか見えない糸が絡み始め、想像すらできない出来事により、どうすることもできない衝撃的な結末に巻き込まれていく…。今回本作の出品が決定した「ヨーテボリ国際映画祭」は、フィルムマーケットも併設されている北欧最大の映画祭。昨年の来場者数は13万人を記録し、23の映画館及び試写室で、塚本晋也監督の『野火』や河瀬直美監督の『二つ目の窓』など450本の長編及び短編の映画が合計1000回上映された。35のセミナーには約8000人が出席し、1600人の監督、プロデューサー、ジャーナリスト、業界関係者が映画祭に出席。また、併設されているノルディックフィルムマーケットでは、150人の海外のバイヤーや映画祭のプログラマーが新作を鑑賞し、世界的に注目を集める映画祭だ。今回の出品は、プログラマーのフレディ・オルソンが作品を鑑賞し、「その美しく、非常に素晴らしいドラマにとても感銘を受けた」ため決定したという。外国映画のコンペはデビュー作のみが対象となるため、本作は「Five Continents部門」での正式出品となっている。また、そのほかにも同部門の日本からの正式出品には、『ハッピーアワー』『さようなら』『俳優 亀岡拓次』が決定。その他の部門には、『岸辺の旅』『天の茶助』『BLANKA』(仮題)『春子超常現象研究所』が出品される。また、今年のオープニング作品はモンス・モーンソン監督の『Yarden』で、クロージング作品は『パーフェクト・プラン』のヘンリク・ルーベン・ゲンツ監督の新作『Satisfaction 1720』に決定した。本作の監督を務める矢崎仁司は、今回の出品決定について「今の日本を代表する若い俳優たちの素晴らしい演技を世界の皆さまにお届けするチャンスを頂きありがとうございます。愛と死とエロスは国境を越えるパスポートだと信じています。ヨーテボリ国際映画祭で私の作品が上映されるのは『三月のライオン』以来で、だからこそ、この愛のかたちを描いた映画が招待されたことが凄くうれしいです」と喜びを語った。『無伴奏』は3月26日(土)より新宿シネマカリテほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年01月13日