■前回のあらすじ実は太一も会社でボスママの夫から嫌がらせを受けているらしく、この夫婦からの一連の嫌がらせは太一が若くして出世していることが起因なのでは?と話すふたり。どうしたものかと悩んでいると、新しい住人が社宅に入ってきて…! >>1話目を見る 次回に続く(全7話)毎日更新!※この漫画は実話を元に編集しています脚本・ 日野光里 /イラスト・監修: インクルーズ
2022年11月17日■前回のあらすじ理不尽な活動の数々をきっぱりと断った里美。それに対してまわりのママ友たちは、自分たちもやりたくないのに、里美だけズルいと非難する。そんなとき夫の太一から会社で「里美は自分勝手」と言われたと言ってきて… >>1話目を見る 太一は気にしていないようでしたが、望さんの夫の前川さんは、大ごとにはならない小さな嫌がらせを続けているようでした。どれもひとつひとつを訴えても相手にしてもらえないような…。対して望さんはあの反論以来会うたびに嫌味を言ってくるようになりました。さらに、回覧板をうちにだけ回さなかったり、幼稚園の連絡プリントを隠したり…なんだか似たもの夫婦なんだなぁと思ったものです。次回に続く(全7話)毎日更新!※この漫画は実話を元に編集しています脚本・ 日野光里 /イラスト・監修: インクルーズ
2022年11月16日■前回のあらすじ入るつもりのないバレー部に里美は自動入会と言われ、しかも子どももなわとびをやってもらう決まりだと宣言される。断ることはできないような言い方に、子どもも嫌がり、里美も限界を迎え…。 >>1話目を見る 望さん以外のママたちは、望さん夫婦が怖くて従っていただけのようで、少し安心しました。みんな望さんの思考に賛同しているならここに居場所はないと思っていたので…。とはいえ、望さんには逆らえないのが現状。これから私にどんな対応が待ち受けているのでしょう…。次回に続く(全7話)毎日更新!※この漫画は実話を元に編集しています脚本・ 日野光里 /イラスト・監修: インクルーズ
2022年11月15日阪元裕吾監督による、殺し屋女子コンビのアクション映画『ベイビーわるきゅーれ』の続編の撮影が終了し、2023年初春に公開されることが決定した。昨年7月30日から1年以上のロングラン上映を行った映画『ベイビーわるきゅーれ』は、殺しの腕はピカイチ、でも社会にはなかなか馴染めない2人が成長したりしなかったりする青春エンターテインメント作品。日本映画批評家大賞では、新人監督賞と新人女優賞を受賞。池袋シネマ・ロサでは『君の名は。』、『カメラを止めるな!』に次いで歴代3位となる、9か月以上に及ぶロングラン上映を記録した。そんな話題作の続編の撮影がクランクアップし、現在編集中だという。前作から引き続き監督・脚本を務める阪元監督は「まだ仕上げの途中ですが、日本で一番面白いアクション映画が誕生しようとしています!」と自信を見せ、「杉本ちさとのあのシーンや、深川まひろのあのシーンや、他のあのキャラのあのシーンなど、はよ見てもらいたいシーン満載です!もちろん2なので、アクションは2倍!特にクライマックスバトルは『今見ているこの試合こそが後に伝説といわれる』と確信しました。ぜひそれを、目撃しに来てください!」とコメントしている。阪元裕吾監督なお、主演は高石あかりと伊澤彩織、アクション監督は園村健介。本格アクションとゆるい日常も健在、新キャラも登場し、前作よりパワーアップする。また今回、現場スチールも到着した。伊澤彩織と高石あかり『ベイビーわるきゅーれ2』(仮題)は2023年初春公開予定。(cinemacafe.net)
2022年10月29日『ボス・ベイビー』など、数々の大ヒットキャラクターたちを生み出してきたユニバーサル・スタジオ×ドリームワークス・アニメーションの最新作『バッドガイズ』より、ピエール・ペリフェル監督によるアートワーク画像が解禁された。怪盗集団バッドガイズが繰り広げるスタイリッシュなアクションに加えて、ドリームワークス・アニメーションらしいコミカルな演出の数々も魅力の本作。原作はオーストラリアの作家アーロン・ブレイビーの児童書シリーズで、過去には複数のスタジオが映画化権を希望したという人気作だ。本作のメガホンを取ることとなったのはフランス出身、新進気鋭のアニメーション監督ピエール・ペリフェル。この独特な世界観をもつ作品を映画化するにあたって、ペリフェルは数多くのスケッチや絵コンテを残しており、今回解禁されたのはその膨大なアートワークの一部。イラストのほとんどは、原作のテイストを真似るのではなく独自の解釈で描かれ、ペリフェルの作家性を存分に感じさせるものに。絵のイメージの段階からすでに映像化したいシーンの構想が具体的に固まっていたということを窺わせる。準備に2~3年、製作に3年と、完成におよそ6年の月日をかけた本作は、製作段階の時点で、合計268,987枚にも及ぶ絵コンテが作られ、アメリカ、イギリス、フランス、カナダなどから総勢423名のスタッフが携わるという大規模なものとなった。加えて、アニメーションや絵コンテ制作の面以外でも万全の体制が整えられ、キャラクターの衣装デザインには『ベイビー・ドライバー』(17)、『ヘイトフル・エイト』(15)で衣装を手掛けたデザイナーが携わり、バッドガイズのリーダー、ミスター・ウルフの衣装デザインだけで25ものパターンを試したという。また、音楽の面においてもこだわりが詰め込まれ、本作を仕上げるために行われた音楽収録はなんと4000回にも及んだ。更に劇中曲1回の収録に、70名以上の音楽家が集まるなど、全てのセクションに一流スタッフが集結し、壮大なスケールで制作された。原作の面白さとピエール・ペリフェル監督の独創的な世界観、そして多くの製作スタッフの尽力が融合して生み出された、ドリームワークス渾身の最新作に大きな注目が集まる。『バッドガイズ』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:バッドガイズ 2022年、TOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2021 DREAMWORKS ANIMATION LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
2022年10月15日『現代の働く人を快適にする新しい相棒』というブランドコンセプトを掲げている、サントリー『クラフトボス』シリーズ。コーヒーや紅茶を中心としたラインナップが豊富で、世代を問わず人気を集めています。そんな同シリーズから、手に取らずにはいられない新たな味が登場しました。その名も『クラフトボス フルーツオレ』です。働く人々のオアシス、新橋のジューススタンドからインスピレーションを受けたというこちらの商品。今回は実際に飲んでみた感想をお伝えします。濃厚なミルクとフルーツが活力を与えてくれるまずはラベルに書かれた内容の通り、ボトルをよく振ります。フルーツオレらしいおいしそうな色味に、期待は高まるばかりです。口に含んでみると、まずはバナナやミカンといったフルーツの味を感じ、濃厚なミルクの味が口の中で広がりました。次に、モモやパイナップルのやわらかな甘みが後味として残ります。全体の味としては王道のフルーツオレだと思うので、「幅広い年齢の人に受け入れられそう」という印象を受けました。ちなみにミルクとフルーツの味はどちらも濃厚なのですが、しつこい甘さではないので、ゴクゴク飲みたい時にも重宝するでしょう。仕事の合間や朝食時、おやつの時間など、シーンを問わず飲めそうという点も魅力的ですね。忙しい毎日に活力を与えてくれる『クラフトボス フルーツオレ』。見つけたらぜひ試してみてください。[文/AnyMama(エニママ)・構成/grape編集部]
2022年09月29日是枝裕和監督が手がけた韓国映画『ベイビー・ブローカー』に出演した韓国女優のイ・ジウン。何とも可愛らしいオーラが溢れ出ているのは、IU(アイユー)の名前でアイドル活動もしているから! BTSのグクも理想の女性と語っていることでも有名なIUの可愛さを紹介します。『ベイビー・ブローカー』出演女優としてカンヌ映画祭に登場し気になった人も! この投稿をInstagramで見る IU (아이유) ※ 이지은·李知恩·Leejieun(@iu_leejieun516)がシェアした投稿 是枝裕和監督が手がけた初めての韓国映画『ベイビー・ブローカー』に出演した韓国女優のイ・ジウン=IU。カンヌ映画祭では、シックな色合いのカーキのドレスを着こなし、「この美人は誰なの?」と思った人も多いはず。IUがドレスを選んでいる様子は、彼女のYouTubeチャンネルにアップされているので、気になる人はチェックを! しかも、IUの表現が「大好きな苔の色♡」と言っているところもお茶目で可愛いんです。IUの魅力はうらやむ可愛さなんだけどあざとさがゼロなところ! この投稿をInstagramで見る IU (아이유) ※ 이지은·李知恩·Leejieun(@iu_leejieun516)がシェアした投稿 空港でのファン対応での一幕。片手を出してハートポーズを作って欲しいとスマホを向けていたファンに、ハートを作ってカメラ目線をくれるだけでなくウィンクのサービスまで! 1993年生まれで、今年29歳という年齢にも驚き。こんな可愛いアラサー見たことありません。韓国でどのアイドルよりも絶大な人気を誇る彼女の女優としての今後の活躍に期待大です♡あわせて読みたい🌈『社内お見合い』キム・セジョンはTWICE・ジヒョとの2ショットに反響!胸アツ展開にファン悶絶
2022年08月12日ママ友に苦手意識のある私が特に避けてきたのは、たくさんのママ友をまとめるような、いわゆるボスママという存在。公園や児童館でも、なんとなくボスママっぽいなと思った人には近寄らないように過ごしてきました。しかし、息子が幼稚園に入園後、役員を決める説明会でついに1人のボスママと出会ってしまったのです……。 私の苦手意識私はもともと人見知りな性格で、友だちの数も多くありません。そんな私が初めての出産後、特に恐れていたのはママ友という存在でした。その中でも、ネットやSNSなどでよく見かけるママ友のまとめ役となるようなリーダー的な人に、なぜか私は苦手意識を持っていたのです。 そのため、息子が幼稚園に入園するまでは、公園や児童館で「何となくボスママっぽいな……」と思った人には近寄らずに過ごしてきた私。しかし、息子の幼稚園入園後にクラス役員を決める説明会のとき、ついにボスママに出会ってしまいました。 ボスママがLINEグループを…そのボスママは、すでに周りのママ数人と和気あいあいとしており、「もうママ友がたくさんいてすごいなぁ」と、以前と同じように遠巻きにみていた私。しかし、説明会が終わるとボスママは、同じクラスのママ全員にLINE IDを聞いて、LINEグループを作り、グループトークで自己紹介をする場を設けました。 それまで私は、同じクラスの子どもやママのことを全然知らずにいたのですが、これをきっかけに近所にママ友ができました。「あれ? これってもしかしてボスママのおかげ……?」と思い始めたのです。 実際のボスママは…!?その後もボスママは、幼稚園が休園などの日に「同じクラスの子どもたちと、みんなで公園で遊ばない?」と計画を立ててくれました。ボスママと話してみると、自分の子どもだけでなく、周りの子どものことも考えてくれてとても親切な人だということもわかりました。 これまで、息子が同じクラスの子どもたちと遊ぶ様子を見たことがなかった私。楽しそうにお友だちと遊ぶ姿を見ることができてうれしく感じました。そして、こんな機会を作ってくれた人に対して、一方的に苦手意識をもっていたことを少し反省したのです。 息子が年中さんになった今でも、ボスママと思っていた彼女とは同じ歳の子どもを持つママ友として相談などいろいろな連絡を取り合うような仲になりました。今後は出会ったママ友に対して、ボスママなどの先入観を持たずに接していけたらいいなと思います。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日なりますように! イラストレーター/ライコミ監修/助産師 REIKO著者:森 千春1児の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2022年07月21日ボス(BOSS)からアーティスト、フレディ・マーキュリーのカプセルコレクション「ボス レジェンド シリーズ」が、ボス ストア各店などで販売。フレディ・マーキュリーの写真をプリントしたフーディ&Tシャツ過去と現在の伝説的な人物から着想した「ボス レジェンドシリーズ」。ボクサー、モハメド・アリにフィーチャーした第1弾に続く今回は、イギリスのロックバンド「クイーン」のボーカル、フレディ・マーキュリーを取り上げる。ラインナップは、ユニセックスのフーディーとTシャツ。いずれも、フロントにフレディ・マーキュリーの最も素晴らしいパフォーマンスを収めたモノクロ写真が大きくプリントされている。また、写真の下には、ボスのロゴにフレディ・マーキュリーのサインを重ねた特別なモチーフを配した。Tシャツのカラーは、1986年のクイーン最後のツアーでフレディ・マーキュリーが着用したジャケットをイメージしたブライトイエローと、ブラック、ホワイトの3色。一方フーディは、ブラックのみの展開となる。詳細ボス レジェンダリーシリーズ第二弾「フレディ・マーキュリー」販売店舗:ボス ストア(銀座・表参道・六本木ヒルズ・心斎橋)、ボス ショップ(名古屋高島屋・京都伊勢丹・阪急メンズ大阪)価格:・フーディ 30,800円・Tシャツ 16,500円
2022年07月09日皆さんの周りに、ちょっと厄介なママ友さんはいませんか?そんなママ友とは距離を取って接したいですよね…。 今回は実際に募集したママ友トラブルエピソードをご紹介します!ボスママに意見すると…PTAの役員をしていたときの話です。最初は他の役員のママとも仲良くしていたのですが…ママ友のボスが仕切るPTA役員会議で、私がほんの少し疑問を呈すると空気が一変。なんとなくピリついた空気の中で会議は終わったのですが、その後のグループラインから私は完全に空気。他のママが「今度ランチでもしながら話しましょ!」と言うと「◎◎のお店がいいですね」とか「何曜日がいいかな」と盛り上がるのですが、私が「パートがある水曜日以外なら」と言うとグループ全員「…」しばらくするとまた何事もなかったように盛り上がり始めました。出典:lamireそれ以降私の発言はことごとくスルーされるようになり、もう何か言う気力もなくなりました。かと言って途中で投げ出すわけにもいかず、そのまま何とか耐えましたが…それ以降はPTA役員のお誘いが来ても断固拒否、二度とやらないと決めています。(自営業)子どもに嫉妬!?娘の幼稚園にいるママ友の話です。いつも娘を送迎するときに少しお話をするママ友がいるのですが、いつも通り朝、挨拶をしたらその日から急に無視されるようになりました。何か怒らせるようなことしたかなと考えてみましたが、特に思い当たらないので他のママさんにこっそり相談しました。すると「A君のママはA君が女の子と仲良くするのが気に食わないって噂だよ~」と言われ思い返してみると、確かに無視される少し前からA君と娘が仲良しだった気がすると思い出しました。多分子どもたちは親同士が仲良く話してるのをみて自分たちも仲良く遊んでたんだと思うのですが…。その話を聞いて、将来のA君のお嫁さんは大変だなと悟りました。(女性/専業主婦)いかがでしたか?こんなママ友だと距離を取って接したいですよね…。狭いコミュニティだからこそ、付き合う人は選びたいと思えるママ友トラブル体験談でした。以上、ママ友トラブルエピソードでした。次回の「トラブル体験談エピソード」もお楽しみに♪※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。"
2022年07月07日いまや世界的な映画監督となった是枝裕和監督の最新作にして、カンヌ国際映画祭で2冠に輝いたことでも話題となった『ベイビー・ブローカー』。そこで、国内外の観客を魅了している本作について、こちらの方にお話をうかがってきました。イ・ジュヨンさん【映画、ときどき私】 vol. 497日本でも大ヒットを記録したドラマ『梨泰院クラス』でトランスジェンダーという難しい役どころを見事に演じ、新世代スターとして一躍注目を集めたイ・ジュヨンさん。劇中では、赤ちゃんポストに預けられた赤ん坊をこっそりと連れ去る“ベイビー・ブローカー”を追跡するイ刑事を演じています。今回は、是枝監督の現場で感じたことや韓国が誇る名優たちから学んだこと、そしてこれからのビジョンについて語っていただきました。―是枝監督は、まっすぐでさわやかなイ刑事にぴったりだと思って声をかけられたそうですが、お話があったときのお気持ちからお聞かせください。イ・ジュヨンさんドラマの撮影中に是枝監督からお電話をいただいて、少しだけお話をしたのが最初でした。ただ、そのときは単なる打ち合わせをしたいのか、それとも監督の前でオーディションをするのか、よくわからなかったので、正直に言うと、まさか自分がこの作品に参加するとは思っていなかったんです(笑)。その後、監督が韓国で映画を作る準備をしていることを知り、会って話をしたいというご連絡をいただいてからはかなり緊張してしまいましたが……。でも、初めてお会いしたときの監督の印象がとてもよかったことと、私と一緒に映画を撮りたいとはっきり言ってくださったので、その言葉を聞いて気持ちが楽になったのを覚えています。―実際に是枝監督の現場に入られてみて、印象に残っていることや演出面で驚いたことなどもあったのでしょうか。イ・ジュヨンさん映画というのは、基本的にフィクションであることが前提ではありますが、そんななかでも「本物の感情とは何か?」とつねに考えていらっしゃるのが是枝監督。そういったこともあって、私が現場で居心地の悪さを感じていたり、自分の気持ちを装っていたりすると、監督がすぐに察知して、緊張をほぐすようなディレクションをしてくださいました。そのおかげで、現場は本当にいい雰囲気だったと思います。この作品はロードムービーのような性質がありますが、実際に旅行をしているような感覚で撮影をしていましたし、共演者の方なかには「現場が遊び場みたいだ」と言っていた人もいたほど(笑)。それくらい是枝監督というのは、俳優たちを楽しくさせ、自由に解放させてくれる監督だと感じました。たくさんの刺激とともに、学ぶことも多かった―劇中では同じく刑事役のペ・ドゥナさんとのシーンがほとんどでしたが、ご一緒されてみて印象に残っていることがあれば教えてください。イ・ジュヨンさんおそらくみなさんもすでにご存じだとは思いますが、ペ・ドゥナさんは本当に魅力的な方でした。今回の作品で私がペ・ドゥナさんから教わったのは、相手の俳優と呼吸を合わせることの大事さ。そういったことは演技をするうえで大切だと思ってはいましたが、ペ・ドゥナさんのおかげで改めて感じることができました。あと、誰も思いつかないようなアイディアを出されることも多かったのは印象的でしたね。しかも、それらは事前に考えて準備しているものではなく、現場でその役になりきった状態で私たちに投げかけてくださるので、たくさんの刺激を受けるとともに学ぶことが多かったです。―また、本作では主演のソン・ガンホさんが、韓国人俳優初となるカンヌ国際映画祭の最優秀男優賞を受賞。是枝監督も役作りへのこだわりには驚いたそうですが、イ・ジュヨンさんも先輩のすごさを垣間見た瞬間などあったのでは?イ・ジュヨンさん残念ながら今回はソン・ガンホさんと一緒のシーンはありませんでしたが、ソン・ガンホさんは、ご自分の出番が終わったあとでも現場に残り、いつも私たちの撮影に付き合ってくださいました。逆に私もソン・ガンホさんが演技をされているところをモニター越しで見させていただいたことがあったのですが、驚いたのは屋上で洗濯物を干しているシーンを撮っていたときのこと。電話で話しているソン・ガンホさんが洗濯物の間から顔をのぞかせているようなアングルなのですが、立ち位置も含めて、すべてが巧妙でまさに映画的。その画がとにかく美しくて、さすがベテラン俳優だと感じました。作品のなかでは見逃してしまいそうなほど些細なシーンではありますが、そういうところだからこそ、俳優の存在が光るもの。改めてほかの俳優との違いを実感しました。日本との縁をもっと広げていきたいと考えている―日本についてもおうかがいしたいのですが、これまで日本にいらっしゃったことはありますか?イ・ジュヨンさん実は、5年ほど前にドラマの撮影期間中にもらった休暇で、友達と小樽を旅行したことが一度だけありました。というのも、私は大好きな岩井俊二監督の『Love Letter』のロケ地を巡りたかったので。おかげでそのときは、とても楽しい時間を過ごすことができました。―今回、久しぶりに来日されてみて日本の印象はいかがでしょうか。イ・ジュヨンさん普段、日本のファンからいろいろなメッセージを受け取ることはありますが、あまり実感する機会がなかったので、正直に言うと「日本の方は、本当に私のことを知ってくださっているのかな?」と不安に思ったことも。でも、空港でみなさんが歓迎してくださって、本当にうれしかったです。―『Love Letter』が大好きということですが、日本の映画やドラマはよくご覧になりますか?もし、いつか会ってみたい方や一緒にお仕事をしてみたい方がいれば教えてください。イ・ジュヨンさん私は菅田将暉さんの演技や雰囲気が大好きで、『コントが始まる』をはじめ、最近出演されたドラマや映画は全部観ています。いま、韓国でも大人気で非常にホットな俳優さんですからね。あと、先ほどお話した岩井俊二監督とは縁がありまして、『ラストレター』という作品が韓国で公開されたときのプロモーションで監督と手紙のやりとりをするという企画に参加したことがありました。コロナ禍で直接会うことではできませんでしたが、とても楽しい思い出です。機会があれば、ぜひ日本の監督や俳優さんとの縁をもっと広げていけたらいいなと思っています。内面を深めていきながら年を重ねていきたい―楽しみにしています!今年で俳優デビューから10年、さらに30歳という節目も迎えられました。ご自身でも、今後についてはいろいろと考えていらっしゃるのではないかなと。イ・ジュヨンさんこの仕事は次にどんな作品が来て、何をするのかがまったくわからないので、不安にもなりますが、それが楽しいところであり魅力でもあると感じています。これから先もどうなるかはわかりませんが、声をかけていただいたときに、そのときの私を最大限に引き出せる演技ができればいいなと。30歳になって自分の価値観や人生に対する考えが変わってきたところもありますが、いままでもそうやって仕事をしてきたので、これからもそうできればいいですね。あと、これは『ベイビー・ブローカー』の撮影を終えて感じたことですが、グローバルに活動することの意味も知ったので、今後はもう少し国際的な仕事にも携わっていきたいと思っています。―役によっても雰囲気が変わりますが、自然体なところにも魅力を感じている人は多いと思います。ご自身で何か意識されていることはありますか?イ・ジュヨンさんそういうふうに感じていただけることはありがたいですし、自分が演じた役で愛されることは本当に幸せな経験だと思っています。そのいっぽうで、私という人間の内面や私の趣味といったことにも関心を持ってくださる方がいることにも面白さを感じてるので、これからは私の人間性をもっと見せていけたらと。私自身の内面を深めていきながら年を重ねていきたいので、その様子をみなさんにも見守っていただきたいです。―それでは最後に、日本のファンに向けてメッセージをお願いします。イ・ジュヨンさんドラマ『梨泰院クラス』や映画『野球少女』といった私が参加した作品が日本で愛されていると知り、本当に私はラッキーだと思っています。是枝監督からは韓国のコンテンツが好きだと言っていただいていますが、私も日本のドラマや映画にとても関心を持っているので、これからも日本と韓国のコラボ作品が数多く作られたらいいなと。まもなく『梨泰院クラス』のリメイク版である『六本木クラス』の放送が始まるということなので、私も拝見できるのを楽しみにしています。これからも、みなさんに応援していただけたらうれしいです。インタビューを終えてみて……。飾らない優しい笑顔を見せながら、一つ一つの質問に丁寧に答えてくださったイ・ジュヨンさん。特に、日本のことについて話しているときの楽しそうな姿が印象的で、こちらまでうれしい気持ちになりました。今後も、日本に関わりのある作品への出演をぜひ楽しみにしたいと思います。ささやかな日常に生まれてきた喜びを感じる是枝監督ならでは世界観のなかで、命や生きること、そして家族とは何かにまっすぐと向き合っている本作。心に響く美しいストーリーとともに、最高のキャストによる繊細な演技が堪能できる必見作です。取材、文・志村昌美撮影・依田佳子ストーリーある土砂降りの雨の晩、若い女ソヨンは赤ん坊を〈赤ちゃんポスト〉に預けていた。その赤ん坊をこっそり連れ去ったのは、借金に追われながら古びたクリーニング店を営むサンヒョンと、〈赤ちゃんポスト〉がある施設で働く児童養護施設出身のドンス。彼らの裏稼業は、ベイビー・ブローカーだったのだ。翌日、思い直して戻ってきたソヨンは、「赤ちゃんを大切に育ててくれる家族を見つけようとした」という2人の言い訳にあきれながらも、成り行きから一緒に養父母探しの旅に出ることに。そんな彼らを検挙するため、ずっと尾行していたのは、刑事のスジンと後輩のイ刑事。現行犯逮捕しようと、静かに後を追っていたのだが……。引き込まれる予告編はこちら!作品情報『ベイビー・ブローカー』全国公開中配給:ギャガ© 2022 ZIP CINEMA & CJ ENM Co., Ltd., ALL RIGHTS RESERVED
2022年07月05日俳優のソン・ガンホが映画『ベイビー・ブローカー』の演技で、先ごろ開催されたカンヌ国際映画祭の最優秀男優賞を受賞した。これまでに数々の名作に出演し、世界的な映画作家たちと繰り返しコラボレーションしている彼は、本作でも、是枝監督の創作手法や視点を丁寧に見つめながら演技にあたったようだ。来日時に話を聞いた。ソン・ガンホは韓国映画界を代表するスター俳優のひとりだが、彼の出演作は興行的な成功だけでなく、高い評価を集めることが多い。ソン・ガンホは優れた脚本や監督、プロジェクトを選びだす才能も持ち合わせているのだ。そんな彼が選んだ新プロジェクトが、是枝裕和監督が韓国で撮影する『ベイビー・ブローカー』だ。「是枝監督の作品は初期のものから最新作までほぼすべて観ています。是枝監督の作品は劇的なものではありません。暗い現実からスタートして、最後はハッピーエンドで終わるというようなドラマティックさはなく、平凡な日常を描いています。しかし、そんな平凡な日常の中から、我々が置かれている現実のどうすることもできない”もどかしさ”や、日常に潜む恐ろしさが的確に描かれています。是枝監督の作品では、我々の姿が客観的な視点から描き出され、淡々と我々に突きつけられますから、それに触れた私たちは、人間本来の姿について考えさせられたり、人間の“あるべき姿”について考えることになるのではないかと思います」彼が演じたサンヒョンは、児童養護施設で育ったドンスと、何かしらの理由で赤ん坊を育てることができない親が子を預ける“赤ちゃんポスト”に届いた子どもを売る“ベイビー・ブローカー”をしている。ある日、ふたりは赤ん坊を手に入れ、売りに出そうとするが、思い直して戻ってきた赤ん坊の母ソヨンに見つかってしまい、サンヒョンは「赤ちゃんを育ててくれる家族を見つけようとしている」と嘘をつき、彼らは赤ん坊の“新しい親”を探す旅に出る。本作は、ブローカーのふたりと赤ん坊、その母、児童養護施設の少年がひとつの車に乗り込んで旅をする展開が描かれており、サンヒョンは集団を時に率い、時に振り回される役割を担う。「確かに、いわゆる“ワントップの主人公”という役ではないですよね。今回のような役は、俳優としては単独の主人公よりは容易な部分もあるのですが、俳優たちのレベルの高いアンサンブルをつくりだす難しさもあるかと思います。ポン・ジュノ監督の『パラサイト 半地下の家族』も同じような役回りだと思うのですが、私はあの作品の出演を引き受けた瞬間、とても喜んだのです。なぜなら、出番があまり多くないから(笑)。ポン監督にも『今回の脚本はとても良いですね。僕は現場では楽できるかなぁ』なんて言ってたんですよ! でも、実際に演じてみると……まったく楽ではありませんでした(笑)。落とし穴のようなものだったんですね。その点は本作でも同じでした。このような役は、“見えている”のだけれど見えていないように、スクリーンでは“見えていない”のだけれど、観客が見えているように演じることが求められるわけです」広い意味での“社会”がこの映画で描かれている『ベイビー・ブローカー』彼が語る通り、劇中のサンヒョンは派手に動いたり、大きく立場が変化するわけではない。しかし、ソン・ガンホはどのシーンでもそこにいる俳優の動きや感情を的確にキャッチし、絶妙なタイミングとトーンでリアクションしている。本人は「私がリアクションすることで、相手の演技の邪魔にならないように演じています」と控えめだが、彼は自分の役やセリフだけでなく、相手の俳優がどういう状態で、何をしゃべるのか、そのシーンが映画全体の中でどのような役割を果たしているのかを精緻に把握している。「ときに映画は“監督の芸術”と呼ばれます。私が大事にしているのは、“映画は、俳優の肉体と言語で形成されている芸術でもある”という考えです。ですから私は俳優のクリエイティビティが映画にとって重要な位置を占めると考えています。パク・チャヌク監督やキム・ジウン監督など、自身のスタイルをしっかりと確立した監督は、一見すると自身のスタイルを重視しているように見えるかもしれません。しかし、撮影現場で彼らは俳優たちのクリエイティビティ、表現を誰よりも待ち望んでいるのです。監督たちのそんな姿を直近で見てきましたから、私も映画監督というのは俳優の表現力を必要としているのだと感じるようになりましたし、多くの優れた映画監督の共通点だと思うようになりました」だからこそ彼は本作でも、単に役を演じるだけでなく、是枝監督の視点や想いを丁寧に探っていった。中でも彼は本作が“社会の視点”を持っていること、ここで描かれている物語が絵空事ではなく、我々の社会につながる部分があることを重視したようだ。「それはとても重要なことだと思います。私は、是枝監督がこの映画で単に“赤ん坊を横流しをしている人の話”を描いているとは考えていません。このような人たちが現実に存在しているのか私にはわからないですし、それは重要なことではありません。私はこの映画では、社会にいる“見えない存在”や、現代の社会構造の中で疎外されてしまっている人たちが描かれ、さらには“人生において正しい道とは何か?”を問いかけている。つまり、広い意味での社会がこの映画で描かれていると考えています。是枝監督のこれまでの作品でもずっとそうであったように、非常に冷静沈着な眼差しをこの映画からも感じることができました。ですから、私も演技をする際にはそういう視点、そういう気持ちで臨みたいと思っていました」『ベイビー・ブローカー』公開中(C)2022 ZIP CINEMA & CJ ENM Co., Ltd., ALL RIGHTS RESERVED
2022年07月01日今年のカンヌ国際映画祭で最優秀男優賞とエキュメニカル審査員賞に輝いた是枝裕和監督の最新作『ベイビー・ブローカー』が公開されている。本作は、何かしらの理由で赤ん坊を育てることができない親が子を預ける“赤ちゃんポスト”をモチーフに、さまざまな境遇の大人たちの物語を描いているが、是枝監督は本作を「母親と赤ん坊をめぐる社会の話」としながらも、こうも語る「彼らもまた“誰かの子ども”である、というのは大事なことだと思う」。監督に話を聞いた。是枝監督は具体的に制作に取り掛かっている作品だけでなく、先々の作品のアイデアや構想を書き溜めているようだ。「今回の映画のプロットを最初に書いたのは2016年です。『そして父になる』をつくるためのリサーチで日本の養子縁組や里親制度を調べていく中で“赤ちゃんポスト”の存在を知って、自分で調べたり、当時、NHKの『クローズアップ現代』で赤ちゃんポストを取り上げた回にゲストで出たり……そんな流れの中で関心を持ったのが最初です」『ベイビー・ブローカー』本作は、ある雨の夜、若い女性ソヨンが“赤ちゃんポスト”に生まれたばかりの赤ん坊を預けるところから物語が始まる。しかし、赤ん坊を受け取ったのは、クリーニング店を営むサンヒョンと、児童養護施設で育ったドンスで、ふたりは赤ん坊を売る“ベイビー・ブローカー”だった。翌日、思い直して戻ってきたソヨンは赤ん坊がいないことから警察に通報しようとするが、サンヒョンとドンスは「赤ちゃんを育ててくれる家族を見つけようとしている」と嘘をつき、3人と赤ん坊は“新しい親”を探す旅に出る。「最初に書いたプロットは完成した映画よりも少しシンプルなものでした」と是枝監督は振り返る。「赤ん坊を横流ししようとしているニセ神父と、それを手伝っている青年、ふたりと一緒に旅をする母親の話で、言ってみれば完成した映画の“表側”の話。つまり、3人が旅を通じて擬似家族になっていく話です」さらに是枝監督は創作の過程で、3人を追う刑事の物語を膨らませていった。完成した映画では彼らを検挙するためにふたりの女性刑事が彼らの旅に伴走する。赤ん坊を捨てることに怒りを感じている刑事スジンは、彼らを追う過程で変化を遂げていく。赤ん坊をポストに預けた女性ソヨン、そのことが許せない刑事スジン、ふたりの女性の変化が本作のもうひとつの物語になった。「書いていくうちに……こうなったんですよね。最初のプロットでは刑事は男性だったんですよ。でも、誰の目を借りてこの物語を語るのかを考えたときに、刑事を女性にした。そして彼女が最初につぶやくのが『捨てるなら産むなよ』ってひとことで、それは日本でも韓国でも赤ん坊を捨てる女性に対して一番多く投げられる言葉だと思う。そこからスタートしようと思ったんです。自分で母親になることを選ばなかった女性ふたりが旅をしながら、母親になっていく。脚本の第一稿でブローカーが家族になる話は出来ていたけど、書いていく中で、もうひとつの大事な物語、ふたりの女性が母親になる話が出てきた。それが同時に進んでいく話だと。その方法が見つかった段階でこの物語は大まかにはできたと思いましたし、それはいろいろとリサーチをしていく中で出てきた視点だと思います」『ベイビー・ブローカー』親と子をめぐる物語は“こうあるべき”という考えを持つ人も多い。赤ん坊をポストに預けた女性ソヨンは、新しい育ての親を探す旅に出るが、本作では“血縁が何よりも一番”という考えが、ドラマを通じて周到に排除されている。「周りはみんな『実の母親に育てられた方が幸せ』だと思ってる。でも、ソヨンはそれがゴールだとは思ってない。それがとても大事で、そこに“血縁だから”以上の理由がないと。虐待の連鎖の中で、捨てることが虐待だって意見もあるけど、子どもを手放すことで虐待の連鎖を絶っている、という考え方もある。虐待が連鎖している時にそこからどうやって赤ん坊を外へ出すか、というのは目線としてすごく大事だと思うんです。彼女をすごく責任感の強い人として描いたつもりはないけど、そのことを物語の中で言えるのはソヨン本人しかいない」赤ん坊に私たちが問い返される物語にしたかった『ベイビー・ブローカー』本作が扱う題材は、重要な問題である一方で、観客が“安全圏”から語りがちだ。子は実の親と一緒にいた方がいいに“決まっている”。すべての命は等しく大事なので守らなければ“ならない”。でも、この問題が語られているとき、あなたはどこにいるだろうか? この問題を考える当事者は誰だろうか?「この映画は、捨てる母親と赤ん坊をめぐる社会の話だから、大人の責任の問題だと思います。観ている人たちの価値観はいろいろで、赤ちゃんポストについても、あれは母親を甘やかしているだけだと言う人もいるし、そのおかげで命が救われたと言う人もいる。そんな中で、命というものをどう捉えていくのか? この世には生まれてこなかった方が良い命というものがあるのか? それが自分にとって最も究極の問いだと思いましたし、映画を観た人たちが自分の中でどの立場に立つのか問い返される、赤ん坊に私たちが問い返される物語にしたかったし、そういう映画にしなければと思いました」その一方で、本作では生まれてきたばかりの赤ん坊の命をどう扱うのか責任を持つ大人たちもまた、“誰かの子ども”であることが繰り返し描かれる。児童養護施設で育ち、去った母の帰りを待ち続けるブローカーのドンスも、自分みたいになってほしくないから子を手放そうとするソヨンもみな、責任ある社会の一員である大人であり、“誰かの子ども”だ。「それは初期の段階から考えていました。彼らは最初から家庭的な幸せから排除されている存在なわけで、その上で彼らの“生”を肯定できるのか? 要は彼らは“生まれてくれてありがとう”と言われずに育ったわけで、彼らもまた誰かの子どもである、というのはとても大事なことだと思う。それぞれが子供に戻って生を肯定される瞬間がないと、ちゃんとした大人になれないなって。みんな、ちゃんとした大人じゃないけど(笑)、そういう瞬間が持てない子どもたちにこの映画を通して触れたんです。自分の生を肯定できないまま大人になっていく。自分は生まれてきてよかったんだろうか?と問い続けながら生きていくことは、想像できないほどつらいことだと思うんです。その子たちが背負った重みを少しでも軽くしてあげようと思ってつくった映画ではないけれど、大人になってしまった側の人間として、彼らに言えることがあるとそれば、こういうことなんだろうなと思っています」『ベイビー・ブローカー』子どもはいつしか大人になり、それでも“誰かの子”であることに変わりなく、そしてまた次の世代にバトンが渡っていき、大きな川のような流れを作り出している。このイメージは是枝監督の『歩いても 歩いても』や『海街diary』『海よりもまだ深く』にも通底しているものだ。“誰かの子”であるあなたはこの物語をどう観るだろうか? あなたはここで描かれる命や生を肯定し、祝福できるだろうか? あなたはあなた自身の生を肯定できているだろうか? そのためには条件や資格や理由は必要なのだろうか? 起伏に富む物語があり、笑えるシーンもたくさんあり、確かな演技力をもつ俳優たちのやりとりに心をギュッと掴まれる本作は、終始、赤ん坊の目を通じて観客に問いが投げかけられる作品になっている。『ベイビー・ブローカー』公開中(C)2022 ZIP CINEMA & CJ ENM Co., Ltd., ALL RIGHTS RESERVED
2022年06月27日6月24日(金)より公開される映画『ベイビー・ブローカー』。このたび、主演のソン・ガンホをはじめとした出演者4名の緊急来日と、6月26日(日)に日本で開催される舞台挨拶への登壇が決定。あわせて、特別映像も到着した。本作は是枝裕和監督の最新作にして、<赤ちゃんポスト>をきっかけに出会った赤ん坊の母親、ベイビー・ブローカーの男たち、そして彼らを現行犯逮捕しようと静かに追いかける刑事――彼らが絡み合いながら繰り広げる一風変わった旅路を描く、衝撃と感動のヒューマンドラマ。本作は去る現地時間5月28日に閉幕した第75回カンヌ国際映画祭において、主演のソン・ガンホに韓国人初となる最優秀男優賞をもたらし、またキリスト教関連の団体から「人間の内面を豊かに描いた作品」に与えられる「エキュメニカル審査員賞」を受賞、合わせて2冠の快挙を成し遂げた。そしてこのたび、主演のソン・ガンホ、カン・ドンウォン、イ・ジウン(IU)、イ・ジュヨンの来日と、6月26日(日)に日本で開催される舞台挨拶への登壇が決定。あわせて、このキャスト陣が演じた様々な境遇のキャラクターに迫る特別映像も到着した。カンヌ国際映画祭での快挙でも世界中から注目を集め、本作では赤ちゃんポストに預けられた赤ん坊を横流しするブローカーのサンヒョンを演じたソン・ガンホは『パラサイト 半地下の家族』でアカデミー賞作品賞受賞後に来日して以来、約2年ぶりとなり、サンヒョンのブローカー仲間で、自身も親に捨てられた過去を持つドンスを演じたカン・ドンウォンは、伊坂幸太郎原作の同名小説を韓国で実写映画化した『ゴールデンスランバー』以来、約3年ぶりの来日となる。そして赤ん坊を赤ちゃんポストに預ける母親ソヨンを演じ、IUという名で歌手としても活躍するイ・ジウン、さらにペ・ドゥナ演じる刑事スジンとともに、赤ん坊を売るブローカーたちを検挙しようと追いかけるイ刑事を演じ、ドラマ『梨泰院クラス』での活躍で日本でも広く知られるイ・ジュヨンの2人は、映画のプロモーションとしての来日は今回が初となる。韓国でのプロモーションで日本の訪問についてほのめかすなど来日を心待ちにしていたキャスト陣が是枝裕和監督とともに日本の観客の前でどのような想いを語ってくれるのか。公開を来週に控え、ますます熱気が高まる本作に目が離せない。そして緊急来日決定にあわせ、豪華キャスト陣がそれぞれの演じたキャラクターについて語る特別映像も到着。赤ん坊を横流しするブローカー、赤ん坊を手放した母親、正義感のために追いかける刑事……と、全く違った立場、そして境遇にいる複雑なキャラクターたちをキャスト陣が説明していく。社会を鋭い視点で見つめながらも、キャラクターたちの心情に優しく寄り添った是枝監督らしい演出とストーリーが展開する本作で、韓国のキャスト陣がみせる新鮮な表情も必見。是枝裕和監督と韓国キャスト陣が織りなす豪華コラボレーションに期待が高まる。『ベイビー・ブローカー』6月24日(金)より公開
2022年06月20日夏目深雪さんの水先案内をもっと見る()伊藤さとりさん(映画パーソナリティ)「……より感情を揺さぶりつつ観客を笑顔にさせ、優しい涙を誘う傑作が誕生。」伊藤さとりさんの水先案内をもっと見る()堀晃和さん(ライター、編集者)「……人気スターたちが繊細な演技で台詞にない複雑な心情を浮かび上がらせる……」堀晃和さんの水先案内をもっと見る()(C)2022 ZIP CINEMA & CJ ENM Co., Ltd., ALL RIGHTS RESERVED
2022年06月19日現在開催中の第75回カンヌ国際映画祭 「コンペティション部門」に正式出品され、話題を呼んだ是枝裕和監督の最新作『ベイビー・ブローカー』。このたび、その「コンペティション部門」の授賞式が行われ、主演ソン・ガンホが韓国人俳優として初めて最優秀男優賞を受賞した。また、本作はキリスト教関連の団体から「人間の内面を豊かに描いた作品」に与えられる独立賞・エキュメニカル審査員賞も受賞した。本作は、海外の才能たちと本格的なセッションに踏み出した『真実』に続き、韓国の製作・俳優陣と長年温めてきたオリジナル企画を映画化した是枝監督初の韓国映画。カンヌ国際映画祭で是枝監督作品が「コンペティション部門」に選出されるのは、最高賞のパルムドールを受賞した2018年の『万引き家族』から4年ぶり、6回目(カンヌ国際映画祭への出品自体は、8回目)となるが、今回は韓国映画としての出品となることにも世界的な注目が集まっていた。さらに、現地時間5月26日に行われた公式上映では、今回の映画祭出品作史上最長の12分にわたるスタンディングオベーションがおこり、割れんばかりの拍手喝采で観客を魅了、会場全体が感動に包まれた。授賞式では、審査員長のヴァンサン・ランドンをはじめ、アスガー・ファルハディ、ジェフ・ニコルズ、レベッカ・ホール、ディーピカー・パードゥコーン、ノオミ・ラパス、ジャスミン・トリンカ、ラジ・リ、ヨアキム・トリアー監督らが選ぶ、最優秀男優賞に、主演を務めたソン・ガンホが見事選出。隣に着席していたカン・ドンウォン、是枝監督らと熱い抱擁を交わした後、壇上へ上がったガンホは「本当に有難うございます。光栄です。偉大なる芸術家、是枝裕和監督に深く感謝申し上げます。一緒に頑張ってくれた役者のカン・ドンウォンさん、イ・ジウンさん、イ・ジュヨンさん、ペ・ドゥナさんに深い感謝と、この光栄を分かち合いたいと思います。イ・ユジン代表、そしてCJの関係者の方にも本当に感謝しています。今、2階にいると思いますが、愛する家族と共に来ました。本当に大きなプレゼントになりました。とても嬉しいですし、このトロフィーの光栄と永遠なる愛を差し上げます。多くの映画ファンにこの栄光を差し上げます」と目を潤ませながら喜びのスピーチをした。カンヌ国際映画祭において、韓国人俳優が最優秀男優賞を受賞するのは初となる快挙。さらに、是枝監督作品が同賞を受賞するのは、2004年に『誰も知らない』で柳楽優弥が受賞して以来2度目となった。また、是枝監督は、本作品でキリスト教関連の団体から「人間の内面を豊かに描いた作品」に与えられる独立賞・エキュメニカル審査員賞も受賞。本作は最優秀男優賞と合わせて2冠の快挙を成し遂げた。『ベイビー・ブローカー』6月24日(金)より公開
2022年05月30日第75回カンヌ国際映画祭授賞式が現地時間5月28日夜、日本時間29日未明に行われ、 「コンペティション部門」に正式出品されていた是枝裕和監督初の韓国映画『ベイビー・ブローカー』で主演を務めたソン・ガンホが最優秀男優賞を受賞し、韓国俳優として初の快挙、『DECISION TO LEAVE』(英題)のパク・チャヌク監督も自身初となる監督賞に輝いた。また、日本勢では倍賞千恵子主演、磯村勇斗共演の『PLAN 75』早川千絵監督がカメラドール スペシャル・メンション(特別賞)を受賞した。『ベイビー・ブローカー』最優秀男優賞&エキュメニカル審査員賞の2冠是枝監督作品がカンヌ国際映画祭コンペティション部門に選出されるのは、最高賞のパルムドールを受賞した2018年の『万引き家族』以来4年ぶり、6回目(同映画祭への出品自体は8回目)となった。是枝監督が韓国の製作・俳優陣と長年温めてきたオリジナル企画を映画化した。現地時間5月26日に行われた公式上映では、今回の映画祭出品作史上最長の12分にわたるスタンディングオベーションがおこり、拍手喝采で観客を魅了していた本作。授賞式では、審査員長のヴァンサン・ランドンをはじめ、アスガー・ファルハディ、ジェフ・ニコルズ、レベッカ・ホール、ディーピカー・パードゥコーン、ノオミ・ラパス、ジャスミン・トリンカ、ラジ・リ、ヨアキム・トリアー監督らが選ぶ「最優秀男優賞」にソン・ガンホが選出。隣に着席していたカン・ドンウォン、是枝監督らと熱い抱擁を交わした後、壇上へ上がったソン・ガンホは「本当に有難うございます。光栄です。偉大なる芸術家、是枝裕和監督に深く感謝申し上げます。一緒に頑張ってくれた役者のカン・ドンウォンさん、イ・ジウンさん、イ・ジュヨンさん、ペ・ドゥナさんに深い感謝と、この光栄を分かち合いたいと思います」と感謝をコメント。「イ・ユジン代表、そしてCJの関係者の方にも本当に感謝しています。今、2階にいると思いますが、愛する家族と共に来ました。本当に大きなプレゼントになりました。とても嬉しいですし、このトロフィーの光栄と永遠なる愛を差し上げます。多くの映画ファンにこの栄光を差し上げます」と目を潤ませながら喜びのスピーチした。カンヌ国際映画祭において、韓国人俳優が最優秀男優賞を受賞するのは初となる快挙。さらに、是枝監督作品の主演がカンヌ国際映画祭で同賞を受賞するのは、2004年に『誰も知らない』で柳楽優弥が受賞して以来2度目なった。なお、本作は「エキュメニカル審査員賞」(カンヌ国際映画祭の独立賞で、キリスト教関連の団体から「人間の内面を豊かに描いた作品」に与えられる)を受賞しており、本賞と合わせて2冠の快挙となった。パク・チャヌク、絶賛相次ぎ自身初の監督賞『DECISION TO LEAVE』第57回審査員特別グランプリ『オールド・ボーイ』、第62回審査員賞となったソン・ガンホ主演の『渇き』、第69回コンペティション部門に正式され日本でも話題となった『お嬢さん』に続く、4度目のコンペティション部門出品となったパク・チャヌク監督。4度のコンペティション部門正式出品は韓国監督の中でホン・サンス監督と並び最多記録。そして監督賞の受賞は、韓国映画としてはイム・グォンテク監督『酔画仙』に続き2作目となった。物語は、ある殺人事件を追う刑事(パク・ヘイル)と、被害者の妻で第一容疑者でもある女性(タン・ウェイ)が対峙しながらも惹かれあっていくサスペンス。現地時間5月23日に行われた公式上映には、パク・チャヌク監督のほか、刑事を演じたパク・ヘイル、彼が一目ぼれをしてしまう人妻を演じたタン・ウェイも登場し、観客たちから贈られた10分以上に渡るスタンディングオベーションに3人が歓喜の笑顔で応える場面もあった。上映後から、現地メディアによる絶賛評が相次ぎ、「パク・チャヌク監督の最高傑作!」との呼び声も高く、作品の美しい世界観と「ロマンチックとノワールサスペンスの見事な融合!」と監督の手腕を称える声で溢れていたなかでの受賞。配給会社のCJ ENMによると、すでに192の国・地域での配給が決定しており、受賞を受けてさらに加速する見込み。日本での公開は2023年を予定している。なお、最高賞パルム・ドールはリューベン・オストルンド監督『TRIANGLE OF SADNESS』、グランプリ(次点)はルーカス・ドン監督『CLOSE』、クレール・ドゥニ監督『STARS AT NOON』が同時受賞、女優賞は『HOLY SPIDER』ザーラ・アミル・エブラヒミが選ばれた(いずれも作品は原題)。早川千絵監督の快挙!現地でも絶賛『PLAN75』倍賞千恵子主演映画『PLAN 75』は、是枝監督が初めて総合監修を務めたオムニバス映画『十年 Ten Years Japan』の一篇『PLAN75』を新たに構築、キャストを一新した、早川千絵監督のオリジナル脚本による自身初の長編映画。超高齢化社会に対応すべく、75歳以上が自らの生死を選択できる制度<プラン75>が施行され、その制度に大きく翻弄される人々の姿を描いた衝撃作。「ある視点」部門に出品され、フォトコール・公式上映・レッドカーペットには共演の磯村さんが早川監督と参加、にこやかにカンヌデビューを飾っていた本作。公式上映では磯村さんとステファニー・アリアン、そして早川監督が登場し、5分以上にわたるスタンディングオベーションを受けた後、感激した観客がそばに駆け寄り「素晴らしい映画だった」と監督をハグする姿も見られた。現地メディアや映画評論家たちからは「表面上は穏やかに見えるが、不必要と見なされた人々を見捨てる社会に対してしっかりとメッセージを伝え、観る者の心をざわつかせる」「倍賞千恵子の演技は、間違いなく観る人の琴線に触れるだろう」「繊細な脚本と、それを見事に体現したすばらしい演技で、日本映画として今年のカンヌ映画祭に立派な足跡を残した」「強烈な余韻を残すが、何よりも物質主義的な現代において、いかに生死と向き合うべきか、疑問を投げかけてくる」と、監督の手腕や役者たちの演技へ絶賛の声が多く寄せられていた。授賞式で司会者から名前を呼ばれた早川監督は緊張の面持ちで舞台に上がると、まず「メルシーボークー」とフランス語で挨拶し、「誰にとっても最初の一本目というのは思入れが深く、特別なものだと思うのですが、私にとっての特別で大切な一本目の映画をカンヌに呼んでいただき、評価してくださって本当にありがとうございます」と感謝の言葉を伝えた。日本で、受賞の一報を受けた倍賞さんからは「この作品で『生きるということ』を優しく、力強く撮影していた日々が、昨日のことのように熱く蘇ってきました。サァーこれからもどんどん映画作ってくださいね。本当におめでとうございます」と祝福のコメントが到着。また、公式上映に参加した磯村さんも「受賞を聞いて、心が喜びで波打っています。監督に現場で寄り添っていただいた日々が恋しいです」と喜びいっぱいにふり返り、<プラン75>に携わる瑶子を演じた河合優実は「ひとりひとりの心に何かを届け、それが今回このような形で残ることを、私も大変嬉しく思います。これからも、早川監督のように心を尽くしてものづくりをされている方に光が当たる世界であることを願っています」とコメントを寄せた。なお、日本人監督の作品が「ある視点」部門に出品されるのは、2017年の黒沢清監督『散歩する侵略者』以来5年ぶり。日本人監督が本賞カメラドール スペシャル・メンションに選ばれたのは初めて。早川千絵監督受賞コメント全文全ての映画監督に、最初に撮る1本目の映画があります。誰にとっても最初の一本というのは思い入れが深く、特別なものだと思うのですが、私にとって、とても特別で大切な1本目の映画を、カンヌに呼んでくださり、評価をしてくださって本当にありがとうございます。『PLAN 75』という映画は、今を生きる私たちにとって必要な映画だと言ってくださった方がいました。その言葉が深く心に残っています。この映画の立ち上げからずっと一緒にこの作品を育ててくれた、プロデューサーの水野詠子さん、ジェイソングレイさん、フランス、フィリピン、日本のチーム、この作品に関わってくれた全ての人に感謝しています。そして、ミチという主人公に命を吹き込んでくださった倍賞千恵子さんに日本に帰ったら真っ先に報告したいと思います。『PLAN 75』は6月17日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:PLAN75 2022年6月17日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2022『PLAN75』製作委員会 / Urban Factory / Fuseeベイビー・ブローカー 2022年6月24日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開ⓒ 2022 ZIP CINEMA & CJ ENM Co., Ltd., ALL RIGHTS RESERVED
2022年05月29日「第75回カンヌ国際映画祭」の授賞式が現地時間28日に行われ、是枝裕和監督最新作『ベイビー・ブローカー』の主演ソン・ガンホが最優秀男優賞を受賞した。現地時間26日に行われた公式上映では、今回の映画祭出品作史上最長の12分にわたるスタンディングオベーションがおこり、割れんばかりの拍手喝采で観客を魅了、会場全体が感動に包まれ、受賞への期待が高まっていた本作。授賞式で「最優秀男優賞」に選出されたソン・ガンホは、隣に着席していたカン・ドンウォン、是枝裕和監督らと熱い抱擁を交わした後、壇上へ。「本当に有難うございます。光栄です。偉大なる芸術家、是枝裕和監督に深く感謝申し上げます。一緒に頑張ってくれた役者のカン・ドンウォンさん、イ・ジウンさん、イ・ジュヨンさん、ペ・ドゥナさんに深い感謝と、この光栄を分かち合いたいと思います。イ・ユジン代表、そしてCJの関係者の方にも本当に感謝しています。今、2階にいると思いますが、愛する家族と共に来ました。本当に大きなプレゼントになりました。とても嬉しいですし、このトロフィーの光栄と永遠なる愛を差し上げます。多くの映画ファンにこの栄光を差し上げます」と目を潤ませながら喜びのスピーチを行った。カンヌ国際映画祭において、韓国人俳優が最優秀男優賞を受賞するのは初となる快挙。さらに、是枝裕和監督作品がカンヌ国際映画祭で同賞を受賞するのは、2004年に『誰も知らない』で柳楽優弥が受賞して以来2度目となる。なお、是枝監督は、本作品で「エキュメニカル審査員賞」(カンヌ国際映画祭の独立賞で、キリスト教関連の団体から「人間の内面を豊かに描いた作品」に与えられる)を受賞しており、本賞と合わせて2冠の快挙となる。(C)2022 ZIP CINEMA & CJ ENM Co., Ltd., ALL RIGHTS RESERVED
2022年05月29日是枝裕和監督がソン・ガンホ、カン・ドンウォン、イ・ジウン(IU)、イ・ジュヨンら韓国を代表する俳優たちと組み、作りあげた『ベイビー・ブローカー』。第75回カンヌ国際映画祭にて昨日の公式上映に続き、是枝監督らはフォトコールと記者会見に参加。海外のプレスからは、『そして父になる』『万引き家族』に続く3部作となる可能性について、物語のきっかけとなる「赤ちゃんポスト」や、初の母親役を演じたイ・ジウン(IU)らの役へのアプローチなどに鋭い質問が飛び交った。公式上映の正装とはうって変わってカジュアルな装いでフォトコールに登場した是枝監督。白い爽やかなジャケットに身を包んだソン・ガンホと、涼しげで個性的なハーフパンツスーツでラフに決めたカン・ドンウォン、タイトな白いミニスカートのスーツ姿のイ・ジウン。さらにクールな白いパンツスーツのイ・ジュヨンも揃って、世界から集まったスチールカメラマンたちの前で笑顔で撮影に応じた。その後、会見場へ向かった5人。パルムドールを受賞した2018年の『万引き家族』以来4年ぶり参加となる是枝監督と、2020年パルムドールに続いて米アカデミー賞作品賞を受賞した『パラサイト 半地下の家族』のソン・ガンホの主演ということもあり、場内には多くのメディアが詰めかけ、作品への注目度が伺える熱気に包まれた会見となった。なお、第75回カンヌ国際映画祭授賞式は、現地時間5月28日(土)20時30分ごろ、日本時間5月29日AM3時30分ごろから予定されている。是枝監督「“家族”というものを捉えなおしたい」Q:(監督へ)キャラクターたちはみな孤独です。それでいて親密なグループを形成する家族の話ですが、今回もまた自分たちが選んだ家族の物語を描いていますが、どうしてそういう作品にしたのですか?監督:今回、車に乗り込む者たちの疑似家族の旅を描こうとおもって書き始めたプロットで、そこに乗り合わせる人たちが、あらかじめ色々な形で、一般的に考えられる普通の家族、親子という者から排除されている、切り離されて生きてきたという人たちが、ほんの短い間同じ車に乗るという話にしたいなと思って書きました。そのことによって、わたしたちが考えている、考えて捉えている“家族”というものを捉えなおしたいという気持ちもありましたし、彼らが一瞬だけ手にすることで何かひとつだけいいことをする、すごく小さな悪人だったり、悪意をもって旅に同行した人たちが、ひとついいことをする、そんな物語を紡いでみたいと思って作った映画です。Q:(監督へ)ブローカーたちが犯していることは重罪ですが、視点はとてもヒューマニズムであったり、彼らに対する視線が優しい。だから少し混乱しました。どういう風にどうしてこういうキャラクターたちを生んだのでしょうか?監督:描かれるモチーフが深刻であればあるほど、ディティールの描写にはある種の軽やかさやおかしみのようなもの、コメディではないですが、人間が本来持っている存在のおかしみみたいなものを表現したいと思い、それを表現するにはソン・ガンホさんという役者さんは一番ピッタリだなと思いました。Q:(役者さんへ)4名とも素晴らしかったです。是枝監督と他の韓国監督たちとの一番大きな差はなんですか?教えてください。ソン・ガンホ:是枝監督と韓国の監督との違いは、是枝監督は食が大好きなところです。美食を好み、食べることが好きで韓国料理が好きです。他の韓国の監督との大きな違いでした。カン・ドンウォン:監督と仕事して、他の監督はわからないですが、現場では本当にそこに一緒にいてくれた。それは本当に素晴らしかったです。役者と共にいてくださる。そして感情をディティールにわたって捉えて下さる。イ・ジウン:私にとっては監督と違うのはまず同じ言語を話しません。なので努力をします。ちょっとしたディティールも見逃さないように。言語のバリアがあるから、より集中しました。他の参加した映画に比べて面白い体験でした。イ・ジュヨン:監督との仕事はすばらしいもので、もちろん通訳は入れましたけども、それ以外はそんなに大きな差は感じませんでした。国籍が違うというだけで、非常に監督はリラックスしてましたし、私たちといても、そして現場の雰囲気もリラックスしたものを作ってくださったので撮影も快適でした。Q:(監督へ)釜山は映画人にとってとても大切な場所だと思いますが、その釜山を舞台にした理由を教えてください。監督:釜山のロケーションについては、映画祭には度々参加しているのですが、いつも食べるのに一生けん命で、撮影を前提に街を見ていなかったというのもありまして、今回ロケハンで結構色んな場所を候補として回らせていただきました。その中でやはりあの町は坂道が多い。山が迫っている。その立地の高低差みたいなものを活かした場所を、撮影のホン・ギョンピョさんと一緒に探して、結果的にああいう場所を選んで撮影しました。とても魅力的な街で、ソウルとの違いもワンカットで出るという、とても面白い撮影でした。Q:(監督へ)最も難しかった撮影シーンは?それはなぜ?監督:基本的に撮影は、製作部、撮影部が本当に優秀で、スムーズに進みました。車のロケーションも合成を使わずに、基本的には全部実際の車を走らせて撮るというやり方をしたのですが、それにも関わらずとても順調だったんですけど…一番難しかったのは観覧車かな。観覧車が狭くてですね、僕自身は乗れないので、僕はさっきドンウォンさんがおっしゃってくださったように、なるべく役者の側でお芝居をみて、ジャッジをしたいと思っていたんですけれども、あのシーンに限っては僕は下で待っていて、観覧車が上に行くにつれて音が飛ばなくなるので、どんなやりとりがあったのかっていうのは戻ってこないと判断ができないというような状況もあったりして、そこが一番不安でしたし、撮れたものに一番感動したのもあのシーンでした。Q:(ソン・ガンホさんへ)監督はパルムドールを2018年に受賞して、フランスで、そして韓国で撮影されてこられてました。監督のチャレンジをどう思われますか?ソン・ガンホ:監督は素晴らしい作品を手掛けられてきた。例えば『真実』。フランス映画です。今もいろんな作品企画を手掛けられていることを知っています。監督は常に挑戦を受ける方で、そこに感銘をうけます。あるいは感服しています。この作品もそうです。最もワクワクさせる作品の一つです。日本と韓国では文化的な違いがある。そういうことがあっても私たちはそれを乗り越えて幸せに一緒に仕事をすることができましたし、そのことが逆にこの仕事を面白いものにしてくれました。ソン・ガンホ「出会うまでは幸福ではなかった」キャラクターたちへの思い明かすQ:(監督へ)監督はトリロジー三部作をこの作品で完成させているような感覚はありますか?『そして父になる』、『万引き家族』、この作品で終わらせている感覚はありますか?またフランスで映画を作りたいと思っていますか?監督:繋がりがあるといえばそうかもしれない。『そして父になる』を撮って、こういうインタビューに答えていると、女性は子どもを産むとみんな母親になれるけど、男性はなかなか実感が持てなくて、父親になるには何か階段をのぼっていかないとなれないんです、というような実感を話したときに、友人から批判をされまして。女性でも産んだ人たちがすぐに母になるわけではない。母性というものが生まれつき備わっているのだということ自体が、やはり男性からみた女性に対する偏見であるということを指摘されて、それはすごく反省しました。そのことから、『万引き家族』の安藤サクラさんが演じた産まないんだけど母親になろうとする女性と、今回イ・ジウンさんが演じた産んだんだけれども、色んな事情で母になることを諦める女性という、その2人の女性像というのが、自分なりにそこの反省から生まれた2人の女性像という形で。これは本当に姉妹として描いているんですね。だから僕の中でも直線的に『そして父になる』からこの『万引き家族』と『ベイビー・ブローカー』はつながっております。Q:(ソン・ガンホさん、カン・ドンウォンさん、イ・ジウンさんへ)素晴らしい演技でした。とても強烈なキャラを演じつつも、社会背景だったり、複雑な部分を理解させなければならなかったでしょうからどんな風に役に命を吹き込みましたか?カン・ドンウォン:ドンスは孤児です。でも彼は赤ちゃんを売っている仲介役です。なので、リサーチでそういう孤児院とか環境で育った方にお話を伺いました。その方々の内に痛みを感じ、それを映画のなかで表現しようとしました。ソヨン(イ・ジウン)と会うときに、彼の痛みは少し和らぎます。それを表現したいと思いました。イ・ジウン:私にとって初めての母親役。しかも未婚の母でした。なのでスクリーンで表現するのに自分が実際経験したことがほとんどなく緊張しました。またベイビー・ボックスについてはそれが何であるかを知るのに調べなければいけませんでした。シングルマザーという役は慣れ親しんだものではなく、シングルマザーに対しても知識がなかったのでお話をしたり、いろんなインタビューやドキュメンタリーを見たりして、ある程度理解することができました。彼女たちが強いこと、でも社会が彼女たちを見下しているということ。この経験で私の彼女たちを見る目がかわりました。ソン・ガンホ:同じですね。この映画のすべてのキャラクターはいままで人生で幸せを感じていない。幸福だった過去もないし、今も幸福ではない。出会うまでは幸福ではなかった。監督が描いたのは彼らの日常。それは普通の日常かもしれないが、同時にそこにある暴力性やその恐怖心、苦しみも描いている。それぞれの人生でそういったことが積み重なってきているわけです。そして客観的な距離のある形でこの世界がどんなに冷たいものか描きつつ、私たちの心を同時に溶かしてくる。僕らはみなキャラクターのアプローチは似たようなものがあったと思います。ベイビー・ブローカーを追う刑事の視点が映画の縦軸にQ:赤ちゃんとの撮影はどうでしたか?絆ははぐくめましたか?キャラクターが赤ちゃんに対して想いを描くことでどう変化していくか、そのあたりはどうでしたか?監督:母親役のイ・ジウンさんに似ているとか、そういうこととは一切関係なく、音に反応する子ということで選びました。それは正しかったんじゃないかと思っていますが、撮影の現場で、ソン・ガンホさんが動くと目で追ったり、目の前にいる養父母役の女性の顔に触ったりすることが、もちろん僕の演出ではなく起きていました。彼が電車の中でずっとカン・ドンウォンさんの手をずっと握っていたりして、そういうことが多分大人のお芝居にも活きてきているのではないかと思います。最後、ホテルで(赤ちゃんを)売りに行こうとするサンヒョン(ソン・ガンホ)に語り掛けるように赤ちゃんが大きな声を出してソン・ガンホさんの顔をみるとか、もう二度とできないと思いますが、本当にこういうことが起きるんだなって思う奇跡的な瞬間が、映画の中にはたくさんありました。ソン・ガンホ:今監督がおっしゃったように最後のシーンですよね。赤ちゃんが僕を見ていて、「ソンもういいんじゃない?テイク数、十分だと思うから撮影もうここでいいんじゃない?」、僕も撮影はここで良いと思ったからまるで赤ちゃんと会話しているような気がしておりました。カン・ドンウォン:ソン・ガンホさんとは僕は共演もしていて仲がいい。イ・ジウンさんのことはよく知らなかったんです。映画の中でも2人は仲がいいわけではなかったのですが、ロードムービーのような映画ですからすこしずつ仲良くなっていかなければいかない。その友情が映画と共に育まれていかなければない。そして加えて赤ちゃんの存在があった。赤ちゃんがアイスブレイカーになってくれた。赤ちゃんをきっかけにいろんな話をすることができたので赤ちゃんきっかけで仲良くなれました。イ・ジウン:赤ちゃんのリアクションが素晴らしくうまかったです。困ったことはなく、すごくかわいくて。劇中では母親としてふるまわなければいけなかったけど。本当にかわいくて何の問題もなく、役を演じるにあたり大きな助けになりました。Q、(イ・ジウンへ)自分の子どもを捨てるという役柄で一番の挑戦はなんでしたか?イ・ジウン:母親役は初めてのことでした。以前は、奇妙な話ですが、母親役をやったら面白んじゃないかと思っていたら、オファーが来たんです。すごい偶然でした。今回の母親役を演じるにあたって最善を尽くそうと思っていました。よくある母親ではなく複雑な過去をもち、すこし影がある。複雑な母親。母性もあるけど劇中ではその母性を持っていないかのようにふるまわなければいけない。赤ちゃんのことを愛に満ちた目で見つつ、その気持ちを隠さなければいけなかったり。Q、(監督へ)捨てられる赤ちゃんについてデリケートな形で語られた映画だと思いますか?ベイビー・ボックスはすばらしい発明だと思います。そういう状況の見方は変わりましたか?監督:日本でも韓国でも、この「ベイビー・ボックス」というものへの評価というのは定まっておらず、賛否色々とあると思います。多くは、この物語の冒頭でぺ・ドゥナさんが演じたスジンが発する「捨てるなら、産むなよ」というひと言のような、母親に対するバッシングが多分大半を占めるんじゃないかと思います。あえて、そのスジンのセリフから始めつつ、彼女の目線を通して、車の外から見ていたら単なる犯罪者の集まりである彼ら、そして売られていく赤ん坊を見る目線を、2時間の映画を通して色々なところから揺さぶっていきながら、スジンの中で彼女の言葉や、考え方、目線、母親に対する意見がどういう風に変わっていくのか、それが、映画の縦軸になるのだろうなと思いながらつくっていました。何か、僕が意見を表明するというよりは、映画をご覧になった皆さんがスジンと同じようにあの旅に同行しながら、スジンがそうしたように、それぞれの今までの価値観をちょっとだけ見終わった後にもう一度見つめ直していただけるような、そんな映画であれば良いなと思っています。『ベイビー・ブローカー』は6月24日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ベイビー・ブローカー 2022年6月24日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開ⓒ 2022 ZIP CINEMA & CJ ENM Co., Ltd., ALL RIGHTS RESERVED
2022年05月28日『万引き家族』の是枝裕和監督と『パラサイト 半地下の家族』のソン・ガンホがタッグを組み、韓国の多彩な才能が共演した『ベイビー・ブローカー』。第75回カンヌ国際映画祭に是枝監督、ソン・ガンホ、カン・ドンウォン、イ・ジウン(歌手名:IU)、イ・ジュヨンが登場、公式上映後には12分間におよぶスタンディング・オベーションを受けた。是枝監督の作品がカンヌ国際映画祭コンペティション部門に選出されるのは、最高賞のパルムドールを受賞した2018年の『万引き家族』以来4年ぶり、6回目(同映画祭への出品自体は8回目)となる。ファンから「IU」コールも!レッドカーペットイベント現地時間5月26日(木)18時30分、日本時間で5月27日(金)AM1時30分すぎ、カンヌの澄み渡る空の下、大勢の取材陣や観客が注目する中、登場したのは「アルマーニ(ARMANI)」のタキシードにサングラスをかけた正装の是枝監督と、同じくタキシードにサングラスの出で立ちでひげをたくわえ、さすがの貫録を見せるソン・ガンホ率いる『ベイビー・ブローカー』チーム。「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のスパンコールタキシードで長身を生かしたスタイルの良さが目を引くカン・ドンウォンが登場、胸元にポイントのおかれたオフショルダーのグレーのロングドレスにショーメのアクセサリーでエレガントに登場したイ・ジウン(歌手名:IU)、さらに胸元が大きく開いたシンプルな白いロングドレスに身を包んだイ・ジュヨンも横に並ぶ。イ・ジウンは丁寧にファンサービスにも応じ、アジア、そしてヨーロッパの観客からはIUコールも起こり、ひと目見ようと木に登ったり、中には泣きくずれるファンもおり世界的な人気ぶりがうかがえた。そして『ベイビー・ブローカー』の音楽を手掛けたチョン・ジェイルの美しいピアノの旋律にのせ、ゆっくりと階段をあがる監督とキャスト陣。パルムドールを受賞した『万引き家族』の是枝裕和監督と『パラサイト半地下の家族』のソン・ガンホがタッグを組んだ作品ということで、世界から集まったメディアや観客からの注目度は非常に高い。会場に向かう直前に心境を聞かれた是枝監督は、「毎回持ってくる作品も違いますし、チームも違うので、何度来てもいつも新鮮な思いで臨んでいます。今回は特に会場へ向けての出発場所となるホテルの壁に作品の垂れ幕がかかっているので、ちょっと背筋が伸びる思いです。でも、作品の出来上がりには自分的にとても満足しているので、そんなに何かが負担になったり、過剰な期待をしたり、それで落胆したりという、今回はそこは卒業できたのかなと思っています。あとはみんなと楽しみたいと思います」と語る。また、レッドカーペット上のインタビューでは、「言葉を越えてつながれたという印象がスタッフともキャストともあるので、自分でも納得ができる作品でまたここに帰ってこられて本当にうれしいです」とコメント。「ベイビー・ボックス自体は韓国だけでなく、日本にもあるのですが、今回はベイビー・ボックスがあるなしにかかわらず、生まれてきた命に対して大人たちがどう関われるのか、それを旅を通して描いてみたいなと思いました」と語り、さらに大好きなケン・ローチと同じようにもう一つパルムドールを獲ってしまうのでは?という質問に対しては「そんなことが起きたら、本当にうれしい」と謙遜しながらも素直な思いを伝えた。先に本編を鑑賞した海外のプレスからは、「彼(是枝監督)は、最高の作品を生み出した。新しい家族のかたちを考え出し、巧みに人生の物語を描き出す」「キャラクターが見事に描かれている。特に母親役がね」と、是枝監督が紡ぎ出した物語とキャラクターを称えるコメントが。「是枝監督は、感情の達人」と語った女性は、「彼はいつも、家族をテーマにした作品を作り出す。血のつながった家族、今ある家族、そして、自分で選ぶ家族を描く。どれが本当の家族なのかと私たちに語りかける」と語っていた。是枝監督とソン・ガンホ、カン・ドンウォンらと喜びを分かち合うそして5月26日(木)19時、日本時間5月27日(金)AM2時すぎからはワールド・プレミアとなる公式上映へ。会場は、カンヌ国際映画祭のメイン会場となるPALAIS DES FESTIVALS。2,200席の会場が満席となる中、大きな拍手に迎えられながら、レッドカーペットを終えた是枝監督を先頭に、キャスト陣が続く形でにこやかに場内に入場し、上映がスタート。本編前に流れる歴代パルムドール受賞者の名前に是枝監督が出てきた際には場内が沸いた。上映中は「赤ちゃんポスト」をきっかけに出会ったブローカー、母親、刑事たちの一風変わった旅路に、中盤までは笑いがおこる場面も。さらに終盤にかけては、涙をすする音が聞こえてくるなど、是枝監督の社会に切り込む鋭い視線と韓国映画界最高峰の才能がぶつかり合い生み出された“一つの命を巡る物語”に、観客はすっかり魅了され、心揺さぶられた様子がうかがえた。上映終了後は、12分にも及ぶスタンディングオベーションが続き、是枝監督とソン・ガンホ、カン・ドンウォンは3人で肩を組みお互いを称えあう様子も。またイ・ジウン(IU)、イ・ジュヨンも監督と目を合わせて微笑みあったり、場内を見上げて手を振り満面の笑みを見せるなど、割れんばかりの拍手喝さいを全身で受け止めていた。コメントを求められた監督は、「こんなに沢山の拍手で迎えてくれて本当に有難うございました。コロナの中で、すごくチャレンジングなチームだったと思うのですが、本当に一体感のある現場でスタッフ・キャストが一丸となって作り出した映画がここで皆さんのもとへ届けられたことをとても嬉しく思っています。有難うございました」とスピーチし、会場はさらなる盛り上がりをみせ、本作がカンヌの観客から愛される作品になったことがひしひしと伝わる、ワールド・プレミアとなった。是枝監督「笑い声が起きたところでお互いに手を探り合った」その後、日本用囲み取材に応じた是枝監督は、「ちゃんと笑うところで笑い声が聞こえて、隣のソン・ガンホさんと手を握りあって最後まで僕自身上映を楽しめたので良かったのではないかなと思います」と語り、胸をなで下ろした様子。ソン・ガンホと上映中、「笑い声が起きたところでお互いに手を探り合った」と明かした。キャスト陣も完成版の映画を見たのは初めてだったそうで、「ソン・ガンホさんは本当にいい映画になった、撮っている時にはこんなに感動的な映画になるとは思っていなかったと言ってくれました。編集を頑張ってよかったなと思えました。イ・ジウンさんとイ・ジュヨンさんは初めてのレッドカーペットでしたし、すごく緊張したと言っていました。でも上映中笑い声がおきてすごくホッとしたと言っていました。上映後は緊張がほぐれていい笑顔がみられました」とふり返った。また、韓国映画として韓国キャスト・スタッフたちとカンヌを迎えたことについては、「フランス映画を撮ったとか、韓国映画を撮ったとか、日本映画を撮ったという意識ではないので、自分の好きな役者さんとその国で映画を撮っているという感覚」と監督。「ソン・ガンホさんを観ていると、あのお芝居は万国共通に、いろんなことが伝わるなとは思います」と語り、「今回は本当に、ちょっと信じられないくらいトップレベルの俳優さんたちが集まってくれて、僕にとってもとても稀有な経験ですけれど、それが作品にとって大きな力になっているのではないかなと思っています」と話した。「『万引き家族』の時にも彼は顔を出してくれてね。すごくそういう温かさのある人で」と語ったカン・ドンウォンについては、「レッドカーペットを一緒に歩けたのは、僕も感慨深かったです。カン・ドンウォンさんとは上映後見つめあっただけです。普段からそんなにしゃべらないタイプですが、この後しゃべります」と話した。韓国俳優の層の厚さを問われると、「演技の訓練を積んでますからね。その素養があるというのは大きな違いだと思います。それはフランスも同じ」と回答。「ただ、僕みたいに役者じゃない人をキャスティングしたり、演技経験のない子供で映画を撮ったりすることの面白さ、勿論難しさもありますが、その面白さで映画を作っていたりすると、必ずしも訓練を積んでいるから面白いというわけでもないんです。ただ、日本の中で訓練を積んでいないのは役者だけではないし、僕も含め、監督も訓練を積まないといけないと思う。海外の監督はきちんと技術を学んで監督になっています。僕自身含め、コミュニケーションをとる言葉だったり、技術だったりを身に着ける必要があるなと思います」と考えを明かす。さらに、「日本の役者さんも決して負けてはいないと思います。日本のトップの方たち、例えば役所広司さんとか安藤サクラさんとかは一緒にやって学ぶことが非常に多いですし。日本での企画もきちんと動かしています。海外で撮ったことをどう日本での映画作りにフィードバックして何を変え、何をそのままでいいのかを持ち帰りたいと思っています」と今後の構想も明かした。『ベイビー・ブローカー』は6月24日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ベイビー・ブローカー 2022年6月24日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開ⓒ 2022 ZIP CINEMA & CJ ENM Co., Ltd., ALL RIGHTS RESERVED
2022年05月27日フランスで開催中の「第75回カンヌ国際映画祭」で現地時間26日、コンペティション部門に出品された是枝裕和監督作品『ベイビー・ブローカー』(6月24日公開)が公式上映され、12分にもおよびスタンディングオベーションが起こった。『ベイビー・ブローカー』チームは、是枝監督、ソン・ガンホ、カン・ドンウォン、イ・ジウン(歌手名:IU)、イ・ジュヨンの5人がカンヌ入り。2200席の会場が満席となる中、大きな拍手に迎えられながら、レッドカーペットを終えた是枝裕和監督を先頭に、キャスト陣が続く形でにこやかに場内に入場し、上映が始まった。本編前に流れる歴代パルムドール受賞者の名前に是枝監督が出てきた際には、場内が沸き、本編への期待もさらに高まる様子が見られた。上映中は「赤ちゃんポスト」をきっかけに出会ったブローカー、母親、刑事たちの一風変わった旅路に、中盤までは笑いがおこる場面も。さらに終盤にかけては、涙をすする音が聞こえてくるなど、一つの命を巡る物語に観客は魅了され感動した様子だった。上映終了後は、そんな感動を反映するかのように12分にも及ぶスタンディングオベーションが続き、是枝監督とソン・ガンホ、カン・ドンウォンは3人で肩を組みお互いを称えあう様子も。またイ・ジウン(IU)、イ・ジュヨンも監督と目を合わせ微笑みあったり、場内を見上げて手を振り満面の笑みを見せるなど、割れんばかりの拍手喝さいを全身で受け止めていた。コメントを求められた監督は、「こんなに沢山の拍手で迎えてくれて本当に有難うございました。コロナの中で、すごくチャレンジングなチームだったと思うのですが、本当に一体感のある現場でスタッフ・キャストが一丸となって作り出した映画がここで皆さんのもとへ届けられたことをとても嬉しく思っています。有難うございました」とスピーチし、会場はさらなる盛り上がりをみせた。その後、取材に応じた是枝監督は「ちゃんと笑うところで笑い声が聞こえて、隣のソン・ガンホさんと手を握りあって最後まで僕自身上映を楽しめたので良かったのではないかなと思います」と振り返り、「かなり笑い声が起きていたので、どのくらい現場で感じていたことが字幕で伝わるかは不安だったのですが、大丈夫だったなと思いました」と安堵した様子。12分間のスタンディングオベーションについては「すごく良い反応をいただいたのですが、ちょっと長いなと思い、ティエリー(カンヌ映画祭総代表)にそろそろと手招きしたのですが、上の観客を見るようにと目で合図されて、上を見て手を振ってというのを3回くらい繰り返したので・・・でも、それも彼の演出なので。本当にあたたかい握手と笑顔に包まれたいい時間だったと思います」と話した。また、キャスト陣とのやりとりも「彼らも完成版を観るのは初めてだったので、ソン・ガンホさんは本当にいい映画になった、撮っている時にはこんなに感動的な映画になるとは思っていなかったと言ってくれました。編集を頑張ってよかったなと思えました。イ・ジウンさんとイ・ジュヨンさんは初めてのレッドカーペットでしたし、すごく緊張したと言っていました。でも上映中笑い声がおきてすごくホッとしたと言っていました。上映後は緊張がほぐれていい笑顔がみられました」と明かした。想定外だったことを聞かれると、「何かを想定していたわけではないので、どういう反応なのかなと探りながら座っていましたが、思っていた以上にちゃんと届いたのかなと思います」と手応えを口に。「ソン・ガンホさんを観ていると、あのお芝居は万国共通に、いろんなことが伝わるなとは思います。今回は本当に、ちょっと信じられないくらいトップレベルの俳優さんたちが集まってくれて、僕にとってもとても稀有な経験ですけれど、それが作品にとって大きな力になっているのではないかなと思っています」と語った。(C)2022 ZIP CINEMA & CJ ENM Co., Ltd., ALL RIGHTS RESERVED
2022年05月27日5月26日(現地時間)に第75回カンヌ国際映画祭コンペティション部門にて世界初お披露目される、是枝裕和監督の最新作『ベイビー・ブローカー』。この度、主演のソン・ガンホをはじめ、カン・ドンウォン、ぺ・ドゥナ、イ・ジウン(IU)、イ・ジュヨンが集結する本ポスターと、まるで家族のように仲睦まじいメイキングカット7点が解禁となった。本ポスターは、<赤ちゃんポスト>に預けられた赤ん坊を連れ去ったベイビー・ブローカーのサンヒョン(ソン・ガンホ)とその相棒ドンス(カン・ドンウォン)、2人の裏稼業を知ったことをきっかけに、彼らと共に養父母探しの旅に出ることになった赤ん坊の母親ソヨン(イ・ジウン)、そして彼らを現行犯逮捕しようと追いかける刑事スジン(ペ・ドゥナ)と後輩のイ刑事(イ・ジュヨン)の5人の登場人物が一堂に会したビジュアル。全員が同じ方向を向きながらも、それぞれ異なった表情を見せており、5人の知られざる背景と感情が交差する旅の先に何が待ち受けているのか、期待の高まるデザインとなった。本作について是枝監督は「脚本を書きながら、韓国で様々な取材を行い、ベイビー・ボックス出身の子どもたちの声にも触れました。“自分は生まれてきてよかったのか”と葛藤する彼らの切実さと向き合った時、その問いに答えられる作品にしなければいけないという思いが膨らんでいきました」と決意を胸にしながら撮影に挑んでいたことを明かしており、繊密なリサーチとそこで感じた思いとともに作り上げた渾身のストーリーとなっている様子。さらに、撮影現場のキャストの姿を捉えたメイキングカット7点も到着。本作では、<赤ちゃんポスト>をきっかけに出会った5人が旅を重ねていく中で、それぞれに思惑を抱えながらも、どこか“家族”のような関係性を紡いでいくのも見どころ。撮影が順撮りで行われたということもあってか、キャスト陣はシーンを重ねていく中で家族のような親密さを育んでいったという。このメイキングカットでは、笑顔を見せる仲睦まじいキャストたちの姿を目にすることができる。『ベイビー・ブローカー』は6月24日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ベイビー・ブローカー 2022年6月24日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開ⓒ 2022 ZIP CINEMA & CJ ENM Co., Ltd., ALL RIGHTS RESERVED
2022年05月20日第75回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品されている是枝裕和監督の最新作『ベイビー・ブローカー』。この度、ソン・ガンホとカン・ドンウォン、ペ・ドゥナ、イ・ジウン、イ・ジュヨンという豪華キャストと是枝監督のインタビュー&メイキングが収められた特別映像が解禁となった。是枝監督が本作で描くのは、“赤ちゃんポスト”を巡る人々の物語。インタビュー&メイキング入り特別映像では、監督が手掛けたオリジナル脚本をキャスト陣も絶賛を贈る。映像では、是枝監督が映画祭で顔を合わせていたソン・ガンホとカン・ドンウォン、そして『空気人形』で“また必ず一緒に”と誓っていたペ・ドゥナが、是枝監督から映画出演のオファーを受けたときのことをふり返る様子からはじまる。長い年月を重ねながら企画をあたためてきた是枝監督が韓国を舞台に描き出すのは、“赤ちゃんポスト”をきっかけに出会った、赤ん坊の母親のソヨン(イ・ジウン)、ベイビー・ブローカーのサンヒョン(ソン・ガンホ)、相棒のドンス(カン・ドンウォン)、そして彼らを現行犯逮捕しようと追いかける刑事のスジン(ペ・ドゥナ)と後輩のイ刑事(イ・ジュヨン)といった様々な事情を持った登場人物たちの物語。「一人の赤ちゃんを中心にして、血縁ではつながっていない人々が旅を通して家族を形成するという話です」と是枝監督が説明する本作の脚本を読んだペ・ドゥナは、「是枝監督らしいシナリオだと思いました」を笑顔で語り、イ・ジウン(IU)は「監督の想像がどう現実になるか、私がそこにいたらどんな姿に見えるかなと…」と目を輝かせる。カン・ドンウォンは「家族の物語をブローカーを通して語るのは新しい視点で面白かったです」、さらにソン・ガンホは「人間についての物語。人間が持っている尊い感情を表現した映画」と、是枝監督が独自の眼差しで登場人物の感情を紡ぐストーリーに感銘を受けたよう。先日韓国で開催されたイベントでも、“韓国映画界の宝物のような役者さんたち”と評したように、キャスト陣に絶大な信頼を置いている是枝監督は、本映像でも「役者を楽しめる映画だと思いますのでそこを堪能してください」と太鼓判。最後はカン・ドンウォンの「心を込めて撮影しました」、イ・ジウンの「皆さんにこの想いが届くと嬉しいです」、ソン・ガンホの「深い井戸の水のように澄んで美しい作品の世界に出会えると思います。ぜひ観てください」といった想いがつまったメッセージとともに締めくくられている。映像にはメイキングもあり、キャスト陣が真剣な眼差しでモニターを見つめる様子や、監督とコミュニケーションを取りながら撮影に挑む姿を確認することができる。『ベイビー・ブローカー』は6月24日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ベイビー・ブローカー 2022年6月よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開ⓒ 2022 ZIP CINEMA & CJ ENM Co., Ltd., ALL RIGHTS RESERVED
2022年05月13日ソン・ガンホ、カン・ドンウォン、イ・ジウン(IU)、イ・ジュヨン、そしてリモート参加の是枝裕和監督が、韓国映画『ベイビー・ブローカー』の制作報告会に集結。是枝監督が現場へ送った手紙やキャスティングの秘話、貴重なエピソードも披露された。韓国・CGV 龍山アイパークモールで行われた本イベントには、豪華韓国キャスト陣とともに日本からのリモート出演で是枝監督も登場。作品の魅力をはじめ、撮影での思い出や、5月17日(火)より開催される第75回カンヌ国際映画祭にむけての意気込みなどを熱く語り合った。本作初のイベントということもあって、会場にはマスコミ陣が大勢集まり、監督やキャストに直接質問の出来るQ&Aも挙手の嵐。是枝監督が初めて韓国で映画を制作した最新作の注目度の高さが窺える大盛況のイベントとなった。ソン・ガンホ&イ・ジウン(IU)らカンヌ参加への意気込み語る赤ちゃんポストに預けられた赤ん坊を連れ去るベイビー・ブローカーのサンヒョンを演じたソン・ガンホの「個人的に3年ぶりにこういう場で是枝監督の新作と共にご挨拶できるようになり、嬉しいです。ありがとうございます」という挨拶に続き、サンヒョンの相棒であるドンスを演じたカン・ドンウォン、2人と共に旅をすることになった赤ん坊の母親ソヨンを演じるイ・ジウン(IU)、彼らを検挙しようと尾行を続ける刑事スジン(ペ・ドゥナ)の後輩、イ刑事を演じたイ・ジュヨンも挨拶。その後、日本からリモートで参加した是枝監督もモニター越しに「長年の夢が叶って、映画が完成してこの日を迎えられたことを嬉しく思います」と明かした。カンヌ国際映画祭のコンペティション部門への出品決定が決まったことについて是枝監督は「あの場所は何度行っても本当に緊張しますし、喜びでもありますし、この作品にとっては本当に最高のワールド・プレミアの場所に選んでいただいたなと思っています」と並々ならぬ思いを吐露。本作でカンヌ国際映画祭への参加が7回目となるソン・ガンホは「光栄なことにも、素晴らしい監督と役者さんたちのおかげで、このような結果になり、嬉しいです。特に是枝監督の初めての韓国映画演出作ですし、こういう素晴らしい役者さんたちと一緒に行けるようになり、とても嬉しく思います」とコメント。同映画祭への参加が初となるイ・ジウン(IU)は「私も本当に光栄に思います。コンペ部門に招待され、人生にこんな日が何度あるか分からないので、(向こうで)一生懸命学び、満喫してきたいです」と話し、同じく初参加のイ・ジュヨンは「参加することができて嬉しいです。先輩たちとジウンさん、監督と一緒にフランスの雰囲気を感じることができるだけでもワクワクしています」とそれぞれ意気込みを語った。ソン・ガンホ「昔から是枝監督の作品世界のファンでした」本作の企画のはじまりについて問われた是枝監督は「ペ・ドゥナさんは一度映画をご一緒させていただきましたし、ソン・ガンホさんとカン・ドンウォンさんは映画祭でお会いさせていただいたり、日本へ新作のPRイベントで来日された際に上映に花束を持って参加させていただいたり…というような交流をさせていただいておりまして、“いつか映画でご一緒しましょう”という漠然とした言葉を交わしていたんですが、2016年頃にふと思いついたプロットがありまして、これなら自分の頭の中にいる韓国の役者の方々と一緒に映画が作れるのではないかと…その思いつきがきっかけでした。神父の格好をしたソン・ガンホさんが赤ん坊を抱き上げて、すごくいい人に見えるんだけど実は……、そんなワンシーンを最初は思い浮かべていました」と初期の貴重なプロットの内容とともに今作の企画に至るまでのエピソードを披露。続いて、作品の紹介を改めて問われ、「赤ちゃんポストというのは日本にも存在していて、前から関心を持っていたんですが。韓国にも同じようなものがあると聞きまして。そこに預けられた一人の赤ちゃんを巡って、そこに善意と悪意が絡まりながら、赤ん坊と一緒にいろんな思惑をもった人間たちが旅をしていく、そういう話にしたいと思って作った映画です」と説明した。ソン・ガンホは是枝監督からオファーがあった当時のことを尋ねられ、「正確な年度は覚えてないですが、6-7年前に、釜山(プサン)映画祭で初めてミーティングをしました。昔から是枝監督の作品世界のファンでしたし、尊敬する芸術家ですので、とても光栄でした。監督の映画を見ていると、先入観かもしれませんが、冷たい話の中に温かいヒューマニズムが描かれて終わる印象でしたが、この作品を経験したら、監督の冷徹な現実直視により、温かいストーリーの中でも、冷静な視線で社会を俯瞰している感じがして、とても感動しましたし、新しい挑戦でもあり、ワクワクする作業でした」と是枝監督との初のコラボレーションに感無量の様子でコメント。カン・ドンウォンは「私も6-7年前に東京で監督に初めて会いました。その後、映画化されるまでかなり時間がかかったんですが、やっと去年、撮影をすることになり、こうやって公開を控えていますね。感慨深いです」と懐古した。是枝監督、コロナ禍に「マイ・ディア・ミスター」「梨泰院クラス」にハマる本作が劇場公開映画への初出演となったイ・ジウン(IU)は「もらったシナリオを読む前に、短編映画の撮影で共演したことのあるペ・ドゥナさんに電話をしたんです。そしたら“とてもハマり役だ”と言ってくれたんです。好きな先輩からそう言われて、私も確信を持って台本を読んだ覚えがあります」とペ・ドゥナとのエピソードを披露しながら、自信を持って役と向き合ったことを明かす。シナリオを読んだときに涙を流したというイ・ジュヨンは「ネタバレにならない範囲で言いますと、登場人物たちがお互いの心を理解しながら会話するシーンがありますが、ソヨンがあの3人に言ってあげる言葉があるんです。その言葉をじっくり考えたら、心にとても響きました。人物たちの感情をきちんと積み上げていくシナリオでした。監督の作品がとても好きで、この映画の中に自分が存在できて光栄でした。そして、とても楽しくお仕事ができました」と是枝監督が本作でも描いた奥深い人間ドラマを役者として身をもって体感した様子。イ・ジウン(IU)とイ・ジュヨンのキャスティングの経緯について問われた是枝監督は「コロナの自粛の間に、韓流ドラマを配信で観ることにハマリまして、『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』(※イ・ジウンが出演するドラマ)を観ていたんですが、後半はイ・ジウンさんが登場するシーンはずっと泣いているような状況で、もうこの人しかいないと思って、オファーしました。そして、イ・ジュヨンさんは『梨泰院クラス』(※イ・ジュヨンが出演するドラマ)にもハマって、2周観たのですが、彼女の存在がとても印象的だったので名前を挙げました」と、日本でも話題を呼んだドラマで2人の演技力に惚れ込んでキャスティングに至ったことを明かした。ソン・ガンホ&カン・ドンウォン「実の兄弟のように演技の相性が良い」演じたドンスというキャラクターについて問われたカン・ドンウォンは「ドンスは少し頑固な面があるんです。ドンス自身が児童養護施設で育ち、使命感をもって子供を養子縁組させる人物で、子供は児童養護施設で育つより家庭で育った方が良いという考えを持ってる人物です。実際、児童養護施設を何度か訪ねて、そこの出身の方々とお話をしたりして、その気持ちを演技に込めようと努力しました。その会話で感じた感情とその方々の悲しみを表現しようとしました」と役作りのために自ら足を運んでリサーチを重ねたという。サンヒョンを演じるにあたってのこだわりについて問われたソン・ガンホは「カン・ドンウォンよりもっとカッコよく映りたいなと思いました(笑) 劇中ではちょっとカッコよく撮れたと思ったんですけど、今日の彼の衣装を見て、そういう期待はやめることにしました(笑)」と会場の笑いを誘いつつ、久しぶりの再タッグとなったカン・ドンウォンとの共演については「12年前の『義兄弟』で実の兄弟のように演技の相性が良いと感じたので、今回も自然に演じることができました」と言う。「末っ子の弟と共演する感じで、分析的ではなく本能的なケミストリーを作れたと思います」と自信たっぷりにコメント。続いて「サンヒョンというキャラクターは、普通にいそうな中年男性で、幸せな人生というよりは順調でない人生と寂しさを感じる人物かなと思います。彼が劇中でやってることは不合理なことで非道徳的なことかもしれないけど、真の部分では純粋で温かい感性を持ち、そういうものに憧れを抱いている、そんな感情が凝縮された人物ではないかと思います」と分析した。是枝監督は、そんなソン・ガンホについて演技力や洞察力を絶賛、「演じる人物像のなかに、善も悪も両方入っていて、それがシーンやセリフによって微妙に入れ替わる。色が単色ではない人物描写っていうのが、とても深くて見事だなと。本当に素晴らしいと思って拝見していました。今回のサンヒョンの役も、悪人なのか、善人なのか、見ている人たちが探っていけるような、そういう人物描写にしたいなと思っていました」と明かす。カン・ドンウォンもソン・ガンホとの撮影を振り返り、「個人的には、12年前よりももっと相性がよかったと思います。私もだいぶ成長しましたし(笑)。現場で演じる時もとても相性がよかったですし、私も年を取ったので会話ももっとスムーズにできました」と明かすと、ソン・ガンホが「成長しましたね。背も伸びたし(笑)」とジョークを飛ばすなど長年の関係からなる仲の良さを見せるひと幕も。ソン・ガンホも絶賛するイ・ジウン(IU)「親にも自慢しました」一方、イ・ジウン(IU)は「母親の役は初めてなので、子供の抱き方や、遊んであげるときの振る舞いなど、小さな習慣を自然に見せようとしました。外見的にもあまりやったことがなかったスモーキーメイクやブリーチヘアなど、メイクチームからアイデアをもらいながら役作りをしました」と外見から役作りにこだわったことを語る。そんなイ・ジウンについてソン・ガンホは、「イ・ジウンさんは、とある屋上でのシーンで、役者としてのテクニックもそうですが、感情と気持ちを伝える正確な表現、感情を伝える表現の仕方にとてもインパクトを受けました」と称賛。当時の撮影現場をイ・ジウンも記憶に残っているようで「撮影期間の中でじゃなく、人生の中で一番印象的な瞬間だったと思います。夕日が沈みかけていて、ソン・ガンホさんは撮影が早く終わったのに、私を待っていてくれてました。お疲れさまでしたと挨拶したら、あのシーンをモニターで見たけど、すごくよかったよと言ってくれましたね。そして、ソン・ガンホさんの車は遠ざかって行き(笑)、その光景がとても美しく感動的で、涙が出ちゃいました。親にも自慢しました」と胸いっぱいの様子でふり返った。ペ・ドゥナとのタッグについて尋ねられた是枝監督は「前回ご一緒したときに彼女のお芝居の素晴らしさを痛感していたのですが、今作ではさらに研ぎ澄まされていました。車の中のシーンが多かったのですが、その限定されている中で、ちょっとしたセリフの間とか、振り向くタイミングのコントロールとか、そのようなところであらゆる感情を表現してくる底力のようなものを感じました」と、『空気人形』からさらに進化した役者としての魅力を明かす。そんなペ・ドゥナとともに刑事役に挑んだのがイ・ジュヨン。「映画での刑事ってステレオタイプを思い浮かべますが、監督の映画の中の人物には、みんな発見されていない人間性があると感じました。サンヒョンたちを追う時も捜査目的ではなくて、ソヨンが赤ちゃんを捨てなければならなかった事情を知りたがったり、理解してあげたいという感情がイ刑事にはありました。そのような部分をもっと引っ張り出そうとしてくれました。ペ・ドゥナさんとは車内シーンが多かったですが、とても上手にリードしてくれました。漫才コンビのような愉快な雰囲気が出せるように2人でたくさん話しました」と語った。これまでにも様々な巨匠たちとタッグを組んできたソン・ガンホだが、是枝監督に対しては「日本の巨匠監督に対する先入観ですが、緻密で完璧に計算されたディレクションであるとよく耳にしてました。ところが、是枝監督は本当に自由にリラックスさせてくれて、限りなく役者たちの感性を尊重し、引き出してくれて、とても驚きました。やはり巨匠たちはみんな共通してるなと、役者にすべてを任せるんだと思いました。もちろん監督の中では全てが整理されていると思いますが、現場では役者たちの話を聞きたがっていて、とても立派な形の作業でした」と明かす。そして、そんな是枝監督が撮影中にスタッフに向けて書いていた手紙がスクリーンに!是枝監督は「撮影が進んでいくなかで感じたことなどを、言葉が通じない関係なので、できるだけ文字にして伝えていくことで、自分が何を感じているのか、悩んでいることもふくめて、共有して頂いたほうが良いなと思ったので、このような形でスタッフやキャストの皆さんにお手紙を渡させていただいていました」と、コミュニケーションを重視する是枝監督のエピソードも語られた。マスコミからの質疑応答ーー家族の社会的解体と再構成、今作のポイントは?監督:旅を通して、一組の疑似家族を描こうと思っていました。その背景には、家族を諦めた人もいれば、家族を求め続けている人もいて、そういう人たちが非常に短い時間ですが、ひとつの車に乗って旅をする話を描きたいなと思っていました。ただ頭の中心にあったのは、“家族”というよりはひとつの“命”を巡る話。生まれた命をどういうふうに守るのか、そして手放すのか、そのような物語に仕上がっていると、今自分では考えています。マスコミからの質疑応答ーー言語や世代の違う撮影現場での作業は?監督:キャストだけじゃなく、スタッフも含め、全員に言えるのですが、日本の現場に比べて、準備が非常にしっかりしています。撮影にのぞむまでの準備、撮影が始まってからの準備、全てが早いことが一番驚きでした。完璧な状態で現場がスタートするという感じでした。イ・ジウン:本当に色んな年代の人がいる現場だったので、最初は私もかなり緊張してました。でも、子役たちが活躍してくれて、場の雰囲気を和ませる可愛いエピソードが多かったですね。例えば、監督も子供たちがなるべく自然にいられるように配慮してくれて、大人の私たちは深刻な感情を抱えたシーンだけど、一方で子供たちはすごく楽しそうにしてまして、緊張をほぐしてくれるポイントになっていましたね。子供たちのおかげで和気あいあいな現場になれたと思います。マスコミからの質疑応答ーー刑事役の役作りは?イ・ジュヨン:イ刑事が、サンヒョンたちはプロのブローカーにしては中途半端なところがあると言うシーンがありますが、実はスジンとイ刑事も中途半端な刑事なんです。女性青少年課の刑事で、社会的弱者に対する捜査をするので、剛直なプロの刑事とは違うイメージですね。車で朝晩を過ごすコンセプトだったので、服や乱れた髪でそういったところを見せようと努力しました。そして最後に是枝監督が、「ここに並んでいただいている方に加え、ペ・ドゥナさんも含めて、韓国映画界の宝物のような役者さんたちと、韓国映画界を代表するスタッフの方たちに集まっていただいて、自分自身も納得ができる大好きな作品になりましたし、カンヌ国際映画祭でのお披露目という素晴らしいスタートを切ることができて、この後韓国での公開を控えて、韓国の映画ファンの方に作品を届けられることを本当に嬉しく心待ちにしています」と改めて喜びを語り、「公開時期にはオンラインではなく、韓国にお伺いして直接この映画を届けられればと思います」と訪韓にも期待を寄せていた。『ベイビー・ブローカー』は6月24日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ベイビー・ブローカー 2022年6月よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開ⓒ 2022 ZIP CINEMA & CJ ENM Co., Ltd., ALL RIGHTS RESERVED
2022年05月10日是枝裕和監督が、<赤ちゃんポスト>をきっかけに出会った赤ん坊の母親、ベイビー・ブローカーの男たち、そして彼らを現行犯逮しようと静かに追いかける刑事が繰り広げる、一風変わった旅路を描く『ベイビー・ブローカー』。この度、それぞれのキャラクターを演じる韓国俳優たちの場面写真が解禁となった。本作は韓国の製作・俳優陣と長年温めてきたオリジナル企画を映画化した是枝監督初の韓国映画。解禁となる場面写真は、赤ん坊を抱いたソン・ガンホ演じるベイビー・ブローカーのサンヒョンと、その相棒のカン・ドンウォン演じるドンスに加え、2人と共に旅をすることになったイ・ジウン(IU)演じる赤ん坊の母親ソヨンが波止場でこっそりと取り引きしているようなカットが…。彼らを検挙しようと尾行を続けるペ・ドゥナ演じる刑事スジンとイ・ジュヨン演じる後輩のイ刑事が車内から様子を伺っているカット。さらには赤ん坊をしっかりと抱き夜の街を歩くサンヒョンとドンスなど劇中の雰囲気が垣間見られるシーンカットが解禁。古びたクリーニング店で年季が入ったミシンで作業をしながら何かを見つめるサンヒョン(ソン・ガンホ)や、自身が育った養護施設の教室に入ってきた様子のドンス(カン・ドンウォン)。トランシーバーを握り物憂げな表情をする刑事スジン(ペ・ドゥナ)、雑然としたワゴンの後部に腰掛け視線は鋭いもののどこか心細げな表情を浮かべるソヨン(イ・ジウン)など、それぞれの役柄が見えてくるようなキャラクターカットになっている。『ベイビー・ブローカー』は6月24日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ベイビー・ブローカー 2022年6月よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開ⓒ 2022 ZIP CINEMA & CJ ENM Co., Ltd., ALL RIGHTS RESERVED
2022年05月06日先日、第75回カンヌ国際映画祭(5月17日~5月28日開催)のコンペティション部門へ正式出品することが決定した是枝裕和監督の最新作『ベイビー・ブローカー』より初の映像素材となる特報が29日、公開された。さらに、日本公開日が6月24日に決定した。カンヌ国際映画祭で是枝監督作品がコンペティション部門に選出されるのは、最高賞のパルムドールを受賞した2018年の『万引き家族』から4年ぶり、6回目(カンヌ国際映画祭への出品自体は、8回目)となるが、今回は韓国映画としての出品となることにも世界的な注目が集まっている。本作は、海外の才能たちと本格的なセッションに踏み出した『真実』に続き、韓国の製作・俳優陣と長年温めてきたオリジナル企画を映画化した是枝監督初の韓国映画だ。主演を務めるのは、2020年アカデミー賞作品賞を受賞した『パラサイト 半地下の家族』でも主演を務めたソン・ガンホ。パルムドール受賞『万引き家族』の是枝裕和監督×アカデミー賞受賞『パラサイト 半地下の家族』のソン・ガンホ主演で贈る『ベイビー・ブローカー』に、早くも期待の声が上がっている。特報映像は、古びたクリーニング店を営みながらも裏で赤ん坊の売買をするベイビー・ブローカーのサンヒョン(ソン・ガンホ)の「まあ、一言でいうなら、善意ってことかな。」というセリフとともに、ある雨の日に赤ちゃんポストから連れ去られた小さな赤ん坊の姿が映し出される。まるで家族のように見せかけながら、韓国各地を旅して買い手となる養父母を探すサンヒョンと相棒のドンス(カン・ドンウォン)。ドンスは「赤ちゃんポスト」がある施設で働く児童養護施設出身だ。特報では、成り行きで2人と共に旅をすることになった赤ん坊の母親ソヨン(イ・ジウン)の姿も見られ、さらに、彼らを検挙するため尾行を続ける正義感に溢れた刑事スジン(ぺ・ドゥナ)と後輩のイ刑事(イ・ジュヨン)の2人も後に続く様子が描かれる。赤ちゃんを高く売る、ただそれだけのはずだった…。しかし、彼らの旅は思いもよらない展開と結末に向かっていく。映像は冒頭の軽口で発せられたセリフとは打って変わり、「幸せにしてやるからな」という一見優しく聞こえる言葉と、純粋に旅を楽しんでいるようなサンヒョンたちの姿で締めくくられる。韓国を代表する名優たちが是枝演出によって、韓国作品とは一味違った表情を見せる様子も垣間見え、作品の全貌にますます期待が高まる特報となっている。果たして、「赤ちゃんポスト」で出会った彼らの旅の行方には何が待ち受けているのか…?本特報映像は、本日より公開劇場や作品公式HPなどで流れる予定となっており、これに合わせ本日からムビチケ前売り券の発売も開始となる。
2022年04月29日ソン・ガンホ、カン・ドンウォンをはじめ、豪華韓国キャスト陣が集結した是枝裕和監督の韓国映画『ベイビー・ブローカー』。5月に開催される第75回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品された本作の初映像が解禁、日本公開日が6月24日(金)に決定した。本作から初の映像となった特報は、古びたクリーニング店を営みながらも裏で赤ん坊の売買をするベイビー・ブローカーのサンヒョン(ソン・ガンホ)の「まあ、一言でいうなら、善意ってことかな」というセリフとともに、ある雨の日に赤ちゃんポストから連れ去られた小さな赤ん坊の姿が映し出される。まるで家族のように見せかけながら、韓国各地を旅して買い手となる養父母を探すサンヒョンと相棒のドンス(カン・ドンウォン)。ドンスは赤ちゃんポストがある施設で働く児童養護施設出身だ。映像では、成り行きで2人と共に旅をすることになった赤ん坊の母親ソヨン(イ・ジウン)の姿も見られ、さらに、彼らを検挙するため尾行を続ける正義感に溢れた刑事スジン(ぺ・ドゥナ)と後輩のイ刑事(イ・ジュヨン)の2人も後に続く様子が描かれている。だが、彼らの旅は思いもよらない展開と結末に向かっていくようで…。“K‐POPクイーン”・IUことイ・ジウンや「梨泰院クラス」『野球少女』のイ・ジュヨンも含め、韓国を代表する名優たちが是枝演出によってひと味違った表情を見せる様子も垣間見え、作品の全貌にますます期待が高まる特報となっている。イ・ジウン『ベイビー・ブローカー』は6月24日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ベイビー・ブローカー 2022年6月よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開ⓒ 2022 ZIP CINEMA & CJ ENM Co., Ltd., ALL RIGHTS RESERVED
2022年04月29日皆さんの周りに、ちょっと厄介なママ友さんは居ませんか?そんなママ友とは距離を取って接したいですよね…。 今回は実際に募集したママ友トラブルエピソードをご紹介します!町のボスママ当時、その町は絵に描いたような田舎町でした。いまだに昭和の価値観が強い地域で、差別なども普通にありました。そのためか、その町のボスママは地元出身&専業主婦&自分の学歴&子どもの成績を理由にマウント取り、外から嫁いできたママをチクチクいじめていました。特に面倒だなと感じたのは、“PTAの役員決め”です。子どもの在学中に1回は担当する、というぐらいのゆるい決まりだったので、ボスママも地元出身の専業ママも普通なら逃げきれないはず。しかし普段から働いている“地元の外から嫁いできたママ”を見下して、PTAの役員決めはボスママと取り巻きの独壇場にされてしまいました。仕事の都合で出席したくてもできないママたちに、「あとはいない人で決めてね」と丸投げする始末。その後、家に帰ってからそれを知ったワーキングマザーたちは怒り心頭でした。ただでさえ忙しいのに、「専業ママはいいのか?」と抗議。結局、役員決めの流れが学校にバレたボスママと取り巻きは、役員を分担することになりました。その後、ワーキングマザーは田植えや卒業アルバムなどの面倒な役回りがこない“小学校中学年”でPTA役員を全うし、最後までPTAから逃げ切ろうとした地元専業ママたちは“面倒な高学年のPTA役員”に参加することとなりました。(女性/主婦)PTA役員私の娘は小学校で支援学級に通っていました。その頃、普通学級では各クラスからPTAを選出していましたが、支援学級からは選出していませんでした。しかしあるとき同じ支援学級のお母さんが「クラスの児童数も増えたし支援学級からもPTAを出しましょう」と言い出し、選出することに。そのお母さんは「クラスのどのお母さんも、どんな家庭の事情等があろうとも、選ばれたからにはPTAを絶対にやる必要がある」と…。ところがそう言っていたにも関わらず、なんだかんだ逃げてPTAをやらずに卒業されていきました。(女性)こんなママ友だと距離を取って接したいですよね…。狭いコミュニティだからこそ、付き合う人は選びたいと思えるママ友トラブル体験談でした。次回の「トラブル体験談エピソード」もお楽しみに♪※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。"
2022年04月27日ドリームワークス最新作『ボス・ベイビーファミリー・ミッション』ブルーレイ+DVDと4K Ultra HD+ブルーレイのリリースを記念して、収録されている特典映像の中から、「ボス・ベイビーのお絵かき教室」より<ボス・ベイビー編>が公開された。大人になったボス・ベイビーと兄ティムの元にボス・レディが派遣されるが、なんとそれはティムの次女ティナだった!?兄弟2人が“赤ちゃんvs子犬”の死闘を繰り広げた前作から25年後を描く本作。今回公開された映像では、ドリームワークスの絵コンテ作家キャサリン・レイダーが、人気キャラクターの描き方を伝授。実際にボス・ベイビーを描きながら、「頭は大きなマシュマロの形」「耳は目と同じ高さに」「髪は少しカール」などとポイントを解説。また、顔だけでなく、全身の描き方まで説明している。なお、ブルーレイ+DVDと4K Ultra HD+ブルーレイにはほかにも、オリジナルアナザーストーリーや未公開映像などが盛りだくさんに収められている。『ボス・ベイビーファミリー・ミッション』ブルーレイ+DVDは4月27日(水)リリース、5月3日(火)ブルーレイ&DVDレンタル開始。(cinemacafe.net)■関連作品:ボス・ベイビーファミリー・ミッション 12月17日より全国にて公開©2020 DreamWorks Animation LLC. All Rights Reserved.
2022年04月26日モナ・リザの戯言さんの<気に入らない人を陥れようとするボスママの末路#1>を紹介します。とにかくプライドが高い、ヒサメ。そんな彼女は、子育てでも1番でなくては気が済まなくて…?プライドが高い母出典:lamireそんな彼女の不満出典:lamire子どもの英語の話になり…出典:lamire話題はほかのママの子供に出典:lamire気に食わない!!出典:lamireほかのママの子どもが英語ができると聞いてイライラ…!とにかくプライドが高いですね…!(lamile編集部)(イラスト/モナ・リザの戯言)本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。"
2022年04月22日