秋になると、旬の“栗”をふんだんに使用した「モンブラン」を食べたくなりますよね。東京・銀座にある、モンブランで有名な「サロン・ド・テ アンジェリーナ」のストーリーやおすすめメニューをご紹介します。「マロニエゲート銀座2」にあるスイーツ店東京・銀座にある「銀座マロニエ通り」の入り口に位置する「マロニエゲート銀座」は、ファッションやレストランなどのショップが入った3館体制の商業施設です。「マロニエゲート銀座2」の2Fに、パリ老舗サロン「サロン・ド・テ アンジェリーナ」はあります。白を基調とした落ち着いた店内で銀座の街並みを一望しながら、本格的なフレンチ料理や喫茶を楽しめるサロンです。「ココ・シャネル」も愛したパリの味「サロン・ド・テ アンジェリーナ」は、1903年にオーストリア人の菓子屋の息子「ルネ・ランペルマイエ」氏がパリの「リボリ通り」に開いたサロン・ド・テから始まりました。以来100余年、フランスのファッションデザイナー「ココ・シャネル」などの著名人や、パリジェンヌたちに愛され続けてきました。パリから日本に伝わる新しい「モンブラン」日本で初めてオープンしたのは、1984年の開業時の「プランタン銀座」。2017年3月に「マロニエゲート銀座」に生まれ変わったあとも人気を受け継いできました。パリ本店と同じレシピで作られる「モンブラン」は、和栗を使った黄色いモンブランが主流の1984年当時の日本に新しい味を紹介し、「モンブランのアンジェリーナ」と呼ばれるまでになりました。おすすめのモンブランメニューを一挙紹介!1903年の創業以来変わらぬレシピで作り続けている「モンブラン」。フランスから直輸入される「マロンクリーム」は栗の渋皮ごと潰して作られ、バニラ風味で独特の甘みをもっています。サクッと焼いたメレンゲとの相性は抜群です。本場パリのモンブランは大きいサイズが主流ですが、日本ではパリで提供されているモンブランの半分のサイズが、「モンブランデミサイズ」として販売されています。モンブラン オリジナル人気No.1の「モンブラン オリジナル」。パリで販売されているものと同じサイズです。ふわふわで濃厚なマロンクリームのなかにクリームがたっぷりと入っており、下のメレンゲのサクサク感がアクセントになった一品です。和栗モンブラン9月~11月の和栗が美味しい季節には、大人向けな味わいの「和栗モンブラン」が登場。和栗のやさしい甘さが口のなかを駆けめぐる、コク深い味わいを堪能してくださいね。モンブラン オ ショコラリッシュ濃厚なチョコレートの旨みが感じられる「モンブラン オ ショコラリッシュ」は、チョコレート好きにはたまらない一品です。甘いだけでなくあっさりとした後味が印象的で、どこか奥ゆきのある味わいです。モンブラン クレームブリュレ豊かな風味の卵を使ったブリュレを、濃厚なモンブランで包み込んだ「モンブラン クレームブリュレ」。クリーミーな舌触りと、ブリュレとモンブランの抜群の相性を楽しめます。1Fには「ケーキショップ」も1Fはケーキショップ、2Fはサロンとなっている「サロン・ド・テ アンジェリーナ」。2Fのサロンでは、スイーツやドリンクのほかに、ランチやディナーなども楽しめます。2Fのサロンで優雅なカフェタイムを楽しんだ後は、1Fのケーキショップでお気に入りのケーキをテイクアウトしませんか。おみやげやプレゼントにも、きっと喜ばれますよ。パリ気分でモンブランを味わってみて「ココ・シャネル」をはじめ、パリの貴族階級の人々から愛され続けてきた「サロン・ド・テ アンジェリーナ」。パリ生まれの銘菓を銀座のサロンで楽しむ、リッチなカフェタイムを、ぜひ体験してみてはいかがでしょうか。※本記事上の情報は公開時点のものになります。最新情報は公式ホームページにてご確認ください。スポット情報スポット名:【閉店】サロン・ド・テ アンジェリーナ住所:東京都中央区銀座3-2-1マロニエゲート銀座2F電話番号:03-3567-7871
2019年05月07日フランス産スパークリングワイン「カフェ・ド・パリ」と福砂屋が再びコラボレーション。「カフェ・ド・パリ」×カステラの老舗「福砂屋」ポップアップ・バーが、2019年3月30日(土)、31日(日)の2日間、東京・代々木公園にオープンする。「カフェ・ド・パリ」×カステラの老舗「福砂屋」ポップアップ・バーでは、桜をテーマにスパークリングワインとカステラを楽しめるメニューを展開。チェリーフレーバーのスパークリングワイン「カフェ・ド・パリ カラフルパーティー スウィート・チェリー」と、桜パッケージの限定品カステラ「フクサヤキューブ」をセットに。桜チョコフレークを添えて提供する。また「カフェ・ド・パリ」人気のグリーンアップル、ピーチ、マスカットの風味が楽しめるスパークリングワイン1杯とカステラ「フクサヤキューブ」1個を一つにしたセットメニューも展開予定だ。青空の下、ピクニック気分で味わうスパークリングワイン&カステラは、幸せな時間を提供してくれるはずだ。【詳細】「カフェ・ド・パリ」×カステラの老舗「福砂屋」ポップアップ・バー開催期間:2019年3月30日(土) 11:00~20:00、31日(日) 10:00~20:00場所:代々木公園 野外ステージ周辺「SPRING LOVE 春風 2019」イベント内・スウィート・チェリーセット 500円(税込)・レギュラーセット 400円(税込)・レギュラーフレーバー単品 300円(税込)【問い合わせ先】ペルノ・リカール・ジャパン株式会社/カフェ・ド・パリTEL:03-5802-2671
2019年03月26日段々暖かくなり春めいてきたパリより。最近私が招待状のカリグラフィーを担当したニットデザイナー、Hiromi Tsuyoshiさんの個展に伺いました。 招待状は、デザインされているお洋服のニットに合う書体をお探しということで20書体以上の中から選んでもらいました。 書体によって印象が全然違うから文字って面白いです。 Hiromi Tsuyoshiさんのお名前の部分の書体はゴシックプリミティブ体に決まりました。ゴシック体というと硬いイメージですが、こちらは柔らかい曲線が入る中世の文字です。 Invitationの文字は古典的な文字、ローマンキャピタル体で。ロゴも15個くらい提案させてもらって、その中から選んでいただきました。 何度もメールのやり取りをして細かいところにまでこだわったロゴだけに、この招待状が私の元に届いた時はとても嬉しかったです。 心待ちにしていたこの個展は、ポンピドゥーセンター近くの素敵な場所で展示されていました。一つ一つデザインが違って温かみのある、どれも素敵なお洋服たち! 訪れるお客さんは日本人の方もフランス人の方もいらっしゃり、大事にHiromiさんのニットを着ていらしたのが印象的。 一生使っていけるお洋服たち、私もこれから増やしていきたいな…と、そう思ったのでした。
2019年03月22日「クレ・ド・ポー ボーテ」夏のコレクション資生堂グループが手がけるハイプレステージブランド「クレ・ド・ポーボーテ」より、2019年のサマーコレクションが発表された。2019年4月21日(日)より、リップアイテム「ルージュルミヌ」とクリームアイシャドウ「オンブルクレームソロ」に、それぞれ限定カラーが2色ずつ発売される。光を操る限定アイテム「クレ・ド・ポーボーテ」サマーコレクションは、「Savour the Light -光を満喫しよう-」をテーマに、夏の輝く太陽にぴったりの商品展開になっている。「クレ・ド・ポーボーテルージュルミヌ」(税込5,400円)は、しっとり輝きに満ちた仕上がりを叶えるスマートルージュ。最新技術で光を操り陰影をコントロールすることで、弾むように立体的な唇に仕上げてくれる。限定色として愛らしい”506ポーセリンピンク”と、鮮やかな真紅が目を惹く”507グラッセ”の2色が発売される。ゴールドを利かせたアイシャドウまた「クレ・ド・ポーボーテオンブルクレームソロ」(税込4,104円)は、まぶたにピタッと密着するクリームタイプのアイシャドウ。目元に光を仕込み活き活きとした表情に見せる、”308シャンパンゴールド””309ブロンズゴールド”の2色が登場する。今年の夏は「クレ・ド・ポーボーテ」の限定アイテムで、光を楽しむメイクに挑戦してみては。(画像はプレスリリースより)【参考】※資生堂のプレスリリース
2019年03月02日バリから電車で5時間45分、5日間のバカンスにニースに行ってきました。 着いた日は気温16℃、夏のような太陽の日差しで泳いでいる人もちらほら。 南仏は1年で300日くらい晴れというのを聞いたことがあります。冬のパリの天気とは大違いです。 海辺に行き、波が小石をさらう音を聞きながらお散歩したり、きれいな石を集めたり、デッサンしたり...南仏は魅力的な村が本当に沢山あるので、1日、旦那さんがバイクをレンタルしてエズ、モナコ、サンジャンカップフェラに行くことに急遽決めました。 海沿いの景色が本当に素晴らしいんです。 15年前に一人旅をしたときはナビがなかったので地図を買い、何回も迷子になりながらレンタカーを運転したのはいい思い出。 エズ村は地中海を一望できる眺め、ミシュラン星付きのレストランもいくつかあるのでとても人気の村です。 今回一番行きたかった場所が、サンジャンカップフェラにあるロスチャイルド邸。 今までフランスとイタリアで沢山の庭園を見てきましたが、こちらも負けず劣らず素晴らしかったです。 趣向を凝らした庭園は手入れが行き届いていて楽しめました。大きなサボテンなどのトロピカルガーデン、石庭のある日本庭園もありました。 ローズガーデンは薔薇の咲く季節に来れたら最高だと思います! この近くには最初のベルギー王が住んでいたヴィラもあります。 ロスチャイルドの娘エフルッシとベルギー王2人とも土地が欲しかったため喧嘩になったそうですが、最終的にはエフルッシが広い土地を買い占めたそうです。 でも毎日パーティを開いていたエフルッシは長生きせず、このヴィラにも長く住むことはできなかったようです。 南仏の空の表情は毎日違い、毎日がスペクタクルでした。
2019年01月31日東京23区の東側。東日本橋や清澄白河をはじめ、近頃話題のこの東東京エリアは、新旧の価値観が重なる、多様な表情を持った場所。FASHION HEADLINE読者のOL(おしゃれレディ)へ、今月はそのエリアの町の一つ、浜町で見つけた新たな価値観。東京とパリの交差点をご紹介します。トラマークがアイコンの「パピエ ティグル(PAPIER TIGRE)」は、パリを拠点に、ノートや手帳、包装紙など紙を中心とした文房具等をデザインしているプロダクトブランド。カラフルなグラフィックや手触りの良い紙、使ってみて気がつく遊び心溢れるアイデアに、きっと心掴まれたことがある人も多いはず。2017年9月、その国外初のお店が浜町にオープンし、現在はパリと東京、2店の直営店を営んでいます。東京の店構えは、深い緑色の暖簾が目印。ここの一角には、広いカウンター式の日本茶サロン「サロン・ド・テ パピエ ティグル(salon de thé PAPIER TIGRE)」が併設されています。東京にお店を構える際に、パピエ ティグルの本国パリのデザイナーたちが、日本らしいおもてなしを、という思いを込めて設けられたサロン。ここでは、茶釜で沸かしたお湯から丁寧に煎れた日本茶をいただけます。茶葉へのこだわりもひとしお。PNT(Pepole and Tea)という、日本各地の有機栽培の茶葉農家を訪ね直接契約していった大変希少な日本茶のみを厳選したブランドの4種を毎週セレクト。そのなかから選んで愉しめます。色とりどりの茶筒は、各茶葉の香りや味わいを表していて、苦味や甘み、深みや清涼感、それぞれ全く異なるそう。茶葉を計って、茶釜からお湯を注ぎ、丁寧に抽出されたお茶。静かな空間に、湯気が立ち上る様子と、窓から差し込む陽の光。心地よい暮らしに必要な、少しのゆとりがここにはあるようだ。お店は木造2階建ての建物。かつて印刷屋や飲食店だったという頃からある天井の梁が、当時の面影を残したまま、時代の流れを静かに見つめています。そんな空間で本日は、急須で3煎いただける「本日の3煎茶」と、お茶請けには玉栄堂という、浜町のお隣、人形町にある和菓子屋さんのどら焼きをいただきました。本日の3煎茶(780円)。茶葉はPNTのNo.12宮城農園「花ほうじ」玉栄堂のどら焼き(280円)。四季折々に浜町界隈の人気のお店のお菓子を取り寄せています。少し甘い気分の時には、ほうじ茶ラテや抹茶ラテを味うのも良いでしょう。グラスにたっぷりと入ったミルクと、ほうじ茶シロップが混ざり合うのを楽しみながらお茶の風味を味わう、また違った贅沢を。ほうじ茶ラテ(500円)もちろん、お茶とお菓子を嗜んだ後には、奥のショップでパピエ ティグルの世界観に存分に浸ってほしい。プロダクトは年に二度、新作としてデザインが一新します。再生産はなし。つまり、この柄のこのノートは今シーズンだけの商品なので、お気に入りが見つかったらお早めに。春には今年最初の新作がお店に並ぶそう。立ち並ぶ高層ビルを横目に、向かうお店までの道のりも楽しみの一つです。長い間この場所で営まれてきたであろうお弁当屋や喫茶店もあれば、新しめのコーヒースタンド、パン屋などたくさんの発見をしながら、のんびりとマイペースに散歩するのがこの辺りの町の気分。【店舗情報】PAPIER TIGRE住所:東京都中央区日本橋浜町3-10-4営業時間:11:00〜20:00(4月〜9月)/ 11:00〜19:00(10月〜3月)定休日:月・火曜(祝日の場合は営業)HP::@papiertigram
2019年01月25日カフェ・ド・パリは、チェリー味の桜色のスパークリングワイン「カフェ・ド・パリ カラフルパーティー スウィート・チェリー」を2019年2月4日(月)より発売する。フランス生まれのスパークリングワイン、カフェ・ド・パリの新作は、春の訪れを感じさせる桜色のドリンク。ベースには6種類のぶどうを使用し、チェリーの華やかな味わいと繊細なフローラルの香りが楽しめる「カフェ・ド・パリ カラフルパーティー スウィート・チェリー」を完成させた。パッケージは、ネイルアーティストの大城智之とコラボレーションし、桜と春の花をあしらった。また、キラキラとした宝石やブランドの象徴であるゴールドのラインを配することで、お花見やパーティー、女子会など、華やかな場にぴったりな心躍るデザインに仕上げている。【詳細】カフェ・ド・パリ「カフェ・ド・パリ カラフルパーティー スウィート・チェリー」発売日:2019年2月4日(月)内容量:750ml価格:オープン価格アルコール度数:6.5度【問い合わせ先】ペルノ・リカール・ジャパン株式会社TEL:03-5802-2671
2019年01月25日おしゃれスポットに出来た隠れ家的、サロン・ド・テ 先日、お洒落な北マレ周辺で1番お気に入りのサロン・ド・テへ行ってきました。パリ3区の人気ストリート、ブルターニュ通り。この通り沿いにある人気のパティスリー『Bontemps Pâtisserie』が、今年の9月にレストラン&サロン・ド・テをお店の真隣にオープンしました。名前は、『JARDIN SECRET(シークレットガーデン)』!名前の通り、通りからちょっと入ったところに位置しているので、落ち着いた雰囲気があります。今は冬なので誰もテラス席に居ないですが、夏や暖かい日に、このお庭でブランチなんて気持ち良さそう…店内は、オレンジ色の照明が温かみのある空間を演出していて、一歩足を踏み入れるだけで、気持ちがホッと和みます。 結構広めの店内。ちょっとレトロで可愛らしいBontempsの世界観そのままを表現しています。それから、大理石を使ったテーブル、どっしりとした優雅なソファー席などもあり、居心地も抜群です!また、それぞれのテーブルの上には常に可憐な生花が飾られていて、それもまた乙女心をくすぐるんですよね。 素材の良さにこだわったケーキは絶品! 今回オーダーしたのは、洋梨のタルト(フレッシュクリーム付き)と、「Un matin au Jardin Secret」という名の紅茶。 紅茶はブラックティーのブレンドで、スッキリとした味わいのものをチョイス。メニューを見たところ、ブランド名が書かれていないので、店舗でオリジナルにブレンドしているかと。Bontempsの代名詞、絶品サブレが付いてきます。 リモージュ焼の食器が本当に可愛くて、いつ訪れてもため息が出ます。前回友人と来た時とはまた違ったデザインのものだったので、いろんなバリエーションを揃えているようです。やっぱり食事は目でもいただくもの! さて、洋梨のタルトですが、 洋梨がとっても柔らかく、素材の良さがそのまま生かされていました!そして、Bontemps、1番の売りであるゲランドのフルール・ド・セルを使った絶品サブレとアーモンドペーストの2層生地が、外はさくさく、でも内側はしっとりの両方を叶えていて、甘い洋梨との相性もバッチリ!とっても美味しいタルトでした。 サロンに寄らずにテイクアウトだけしたい場合は、隣のパティスリーで、是非名物のサブレサンドを!見た目もかわいいし、お土産にも良いサイズ感ですよ。箱は9個用か16個用のどちらかで選べます。 この写真は以前購入した時のものなので、今は、また違った商品が店頭に並んでいるかと。ここのケーキは全て、小麦粉から何から厳選されたクオリティーのものを使用しており、季節もの、新鮮なもの以外はお店に並ばないそう。 ブルターニュ通り沿いには、日本でもお馴染みのジャン=ポール・エヴァンやピエール・エルメ、最近ではラデュレも出店しました。その他にも、この近辺には、有名なブーランジェリーやカフェ、マルシェ、高感度なセレクトショップやヴィンテージショップなどもあり、心も胃袋も満たされるおすすめエリアです。
2018年12月01日日本文化が織り込まれた和菓子が、いま欧米諸国でも注目されている。美食大国であり、お菓子の国であるフランス・パリで、人々に愛される和菓子店や和菓子職人など、パリの和菓子を訪ねてみた。在仏10年の和菓子職人が語る映画と“どら焼き”の関係とは? 和菓子の名店、新店を訪ねた後は、パリで活躍する和菓子職人・村田崇徳さんのもとへ。村田さんは、製菓学校で和菓子を学び、京都の老舗和菓子舗で修業。その後、洋菓子職人の兄が修業するパリへ。ミシュラン一つ星の高級日本料理店「あい田」で和菓子職人として働き、ロマン・ガイヤさんと「パティスリー朋」を立ち上げた。パリの和菓子職人、村田崇徳さん©️KOJIMA銅鍋で餡を練る村田さん。十数年にわたり使い続ける大切な仕事道具。「ちょっとのつもりで来てからもう10年に」と笑う村田さん。パリで和菓子、いや餡に注目が集まったきっかけを「ここ数年、世界的な健康ブームで和菓子が注目されていることもあります。ただ「パティスリー朋 TOMO」のどら焼きに大きく影響したのは、河瀬直美さんの映画『あん』でした。映画のおかげで、餡やどら焼きに興味や関心をもつひとが増えた」と話す。また和菓子が大好きなフランス人のロマンさんが、店を開くことで「フランスのひとたちに、より和菓子を身近に感じてもらえた」と村田さん。「どら焼きはおまかせ」と、ジャポニスム2018の和菓子ライブパフォーマンスもお手伝いフランス人も満足させる、本格的な和菓子を提案したい現在は、来年開店予定である自身の和菓子屋「TAKANORI MURATA PARIS」の出店準備中だ。「パリでは、餡のおいしさがわかるひと、またアレルゲンの少ない米粉でつくる和菓子を好むひとが増えてきました。もちもちした食感の餅菓子は、フランス人も好きな人が多い。長くパリで仕事をしてきて、フランス人の好みもわかってきました。それをふまえ、より本格的な和菓子を提案する店にしたい」。村田さんが手掛けるシャンパーニュの葛まんじゅう、どら焼き、フランス産栗の焼き栗、芥子の実大福など©️KOJIMA『TAKANORI MURATA PARIS』でも提供したいと話す、美しい和菓子「氷菓」©️KOJIMAパリの和菓子屋「TAKANORI MURATA PARIS」が話題となる日は、そう遠くないはずだ。取材・文/森 有貴子<プロフィール>江戸の老舗や職人などの取材が多く、相撲、歌舞伎、落語と江戸文化好き。オンラインマガジン「暮らしとおしゃれの編集室」(主婦と生活社)にて「大人の江戸あるき」というコラムを連載中。2019年から和菓子連載を予定。
2018年11月24日「福砂屋」のカステラとフランス産スパークリングワイン「カフェ・ド・パリ」を無料で楽しめるイベント「マイ スパークリング タイム(My Sparkling Time)」が、2018年12月7日(金)から9日(日)の3日間限定で東京・新宿駅近くのイベントスペース「サナギ 新宿」で開催される。入場は無料だ。フランス産スパークリングワイン「カフェ・ド・パリ」が、カステラの老舗「福砂屋」と初めてコラボレーション。期間限定イベント「マイ スパークリング タイム」を訪れると、「カフェ・ド・パリ」1杯とキューブ型パッケージのカステラが無料で提供される。トッピング体験やワークショップなどの企画も用意され、スイーツとお酒のマリアージュを様々な形で楽しむことができる。ドリンクは、フルーティーな味わいで人気の「カフェ・ド・パリ」スパークリングワインから1杯チョイス。グリーンアップル、ピーチ、マスカット、サクランボの4種類の中から選択可能だ。カステラは、店頭では購入できないパッケージの「フクサヤキューブ」を提供。お菓子研究家marimoが監修したトッピングコーナーへ行けば、10種類のトッピングを使ってアレンジが可能だ。会場には、カラフルなフォトブースも設けられているので、「カフェ・ド・パリ」とデコレーションしたカステラの写真撮影も楽しめる。また、「カフェ・ド・パリ」ブランドアンバサダーを務める、ネイルアーティスト大城智之を講師に迎えたワークショップも実施。ネイルアートで使用しているスワロフスキー・クリスタルと、「カフェ・ド・パリ」のロゴ入りオリジナルフルートグラスを使ったデコレーションを体験できる。【詳細】「マイ スパークリング タイム」開催期間:2018年12月7日(金)~12月9日(日)時間:10:30~21:00場所:サナギ新宿前イベントスペース住所:東京都新宿新宿三丁目35番6号TEL:03-5357-7074入場料:無料※入場時にIDチェックを実施。入場は満20歳以上限定。■大城智之のワークショップ開催日時:12月7日(金)~12月9日(日)12:00~20:00※1時間ごとに1回開催、想定所要時間30分。定員:1回につき10名参加方法:参加希望の方はイベント期間中、会場にて予約受付※参加者の中から抽選でプレゼントを配布。
2018年11月23日パリ発「リベルテ・パティスリー・ブーランジェリー(LIBERTÉ PÂTISSERIE BOULANGERIE)」は、クリスマスケーキ2種を2018年12月21日(金)から12月25日(火)の期間限定で発売する。東京本店では11月10日(土)から、京都店では11月15日(木)から予約受付を開始する。「ブッシュ ド ノエル」は、フランス・ヴァローナ社の41%ミルクチョコレートのまろやかなムースに、チョコレートビスキュイ、ピスターシュムース、赤い果実のコンフィチュールを組み合わせ、つややかなグラサージュショコラで包み込んだケーキ。チョコレートとメレンゲのデコレーションがエレガントな雰囲気を演出する。ムースの上品な甘さと、果実の細やかな酸味、クランチのサクサク食感がマッチした、風味豊かな味わいを楽しめる。「フレジエ ド ノエル」は、苺とクリームをビスキュイで挟んだ、フランスの代表的なショートケーキ。苺のフレッシュな甘酸っぱさと、まろやかで優しい甘さのクリームを同時に楽しめる。真っ赤な苺の色彩が、見た目にも鮮やかな1品だ。【詳細】リベルテ・パティスリー・ブーランジェリー クリスマスケーキ予約受付開始日:東京本店 2018年11月10日(土)~、京都店 11月15日(木)~引き渡し日時:12月21日(金)~25日(火) ※各店共通※各日9:00~12:00、12:00~15:00、15:00~18:00の中からいずれか時間選択可。取扱場所:東京本店(東京都武蔵野市吉祥寺本町2-14-3)、京都店(京都市中京区東洞院通六角下る御射山町273 プラウド京都東洞院1F)※予約は、店頭、電話、FAXにて受付。※数量限定のため、完売になり次第受付終了。※12月20日(木)までに、事前支払い。■ケーキ・ブッシュ ド ノエル(25cm) 3,800円(税込) ※各店300個限定・フレジエ ド ノエル 4号 3,600円(税込) / 5号 4,200円(税込) ※各店300個限定【問い合わせ先】・東京本店TEL:0422-27-6593・京都店TEL:075-366-4361
2018年11月16日ジャポニズム2018! 日仏友好160年を記念し、今年の7月からフランスではたくさんの日本文化を大規模かつ総合的に紹介するイベントが開催されています。この記念すべき年に日本人の一人としてパリに居ることがなんだかとても嬉しく、喜びを実感しています。 先日、その公式企画のひとつ、松竹大歌舞伎を鑑賞してきました。日本に居た頃は、観に行きたいなあと思いながらも忙しさを口実に一度も観に行ったことがなかった歌舞伎。パリに来て、大学の授業の一環でオペラやバレエを鑑賞する機会が多々あり、クラシックの魅力を再確認しました。この地で歌舞伎が観れたらいいなあと長年心の片隅で思っていたこと本当に叶ったので、私としては喜びもひとしおでした! 由緒ある劇場で14年ぶりの公演 公演会場に選ばれたのは、Théâtre National de Chaillot(国立シャイヨー劇場)。場所はトロカデロのすぐ近くで、劇場のカフェから見える夜のエッフェル塔は格別なんです! シャイヨー劇場は、ダンス、またはダンスにまつわる公演をメインにプログラムしている国立の劇場で、現在の施設は1937年のパリ万博に合わせて建設されました。そして約10年後には、劇場の大ホールにて世界人権宣言が発表されるなど、歴史にも名を残す劇場なのです。そんな由緒ある地で、日本の歌舞伎が上演されるのは、14年ぶり2度目! 今回松竹大歌舞伎の主演を務めたのは、中村獅童さんと中村七之助さん。上演された演目は「色彩間苅豆 かさね」そして歌舞伎の十八番「鳴神」。 前者の「かさね」は、男女のすれ違いに深い因果関係が絡んだ物語。台詞ではなくて三味線と唄がメインで進行していくもの。非常にゆったりとしたテンポで、間合いの美学と言いますか、多くを語らず、空気で魅せると言った感じでした。日本人の私でも唄のことばが難しかったので、ストーリーを感じながら、主演のお二人の世界に身を委ねながら鑑賞しました。 もう一方の「鳴神」は、台詞で進行していくので、分かりやすく、またちょっと喜劇の要素もあり楽しめました。後半は特にダイナミックな演出と共に見せ場が続いて、初心者の私にも理解しすくとても面白かったです。フランス人には翻訳のオーディオガイドが提供されており、コミカルな場面では皆さん結構笑われていて、この作品はフランス人にも受けが良かったように見えました。 獅童さんのよくとおる声と立ち回りの美しさ、そして力強い演技。それから、七之助さんの女方の所作は、女性の私から見てもうっとりするほど綺麗で品があって奥ゆかしくて、日頃の自分の動作を恥じたくなるような瞬間が幾度とあり、見ていて勉強になりました。ジェンダーレスと言われる現代に生きていて、性別を超えて人間としての魅力を問う良さがありますが、古典を見ながら、男らしさ女らしさというものもあって良いのだなと思いました。芸に身を一心に捧げてきたお二人の姿は舞台の上でとても輝いていて、多くのフランス人の観客を魅了したことと思います。 日本を離れて生活するようになってから、日本の文化、特に伝統芸能に興味を抱くようになりました。ジャポニスムは約8ヶ月間に渡って行われ、期間中はたくさんの日本文化がパリで紹介されるので、思う存分楽しみたいと思います!
2018年10月20日グッチ(GUCCI)の2019年春夏ウィメンズコレクションが、フランス・パリで発表された。グッチがホームタウンのミラノを飛び出し、パリの歴史あるシアターでランウェイショーを開催。プレフォール、リゾートに続き、フランスへのオマージュを捧げるコレクションがついに完結する。パリの歴史あるシアターでランウェイショー会場がシアターであることから、始まりは一つのムービーから。女性が登場するのはホラームービーさながらのちょっぴり“おぞましい”作品。上映が終わると、1階の客席後ろからモデルが一人また一人と現れ、中央のステージに向かってキャットウォークを披露する。仏文化への敬意はヴィンテージテイストで再現新作コレクションも様々な要素が乱れていて、アレッサンドロ・ミケーレが継続して綴っている「折衷主義」の物語が続いている。フランス文化にオマージュを捧げたという今季は、パリのアンティークショップを覗いたかのような懐かしさとヴィンテージライクであることが特徴。特に、ウィメンズは80年代からの影響を強く受けていて、ビッグショルダーがポイントになっている。色鮮やかラッフルドレスはには丸みのあるパワーショルダーを、カラフルなロングドレスにはたっぷりのフリルをあしらって肩周りに重量感をもたせた。また、デコラティブな要素も共通し、キラキラと輝くラメ入りのフリンジが取り入れられている。空飛ぶピッグが新登場動植物を愛する“グッチファミリー”に新たに加わったのは、フライングピッグ。その名の通り羽をつけた豚さんが、ミケーレならではのアニマルワールドに加わった。ドレスの胸元に刺繍されたり、ブローチ、アクセサリーなどになって登場している。新作シューズは月や貝殻をモチーフにした、ロマンティックな仕上がり。ヴィンテージライクなパンプスの中央にメタルで仕上げたモチーフを飾った。ディズニーコラボ、ミッキーマウスバッグバッグは過去から着想を得て、60年代のアーカイブをベースにしたものを一つ。また、マリナチェーンとロープをミックスして持ち手にした、エンベローブバッグも展開している。さらに、ディズニーとのコラボレーションによりミッキーマウスのフェイスをモチーフにしたハンドバッグも展開された。
2018年09月30日クレ・ド・ポー ボーテ(clé de peau Beauté)の最高級ライン「シナクティフ」より、クリスマコフレ「クレ・ド・ポー ボーテ コフレ シナクティフ」が登場。2018年10月21日(日)より、数量限定で発売される。今年で10周年を迎える「シナクティフ」は、“浄化創生美”というコンセプトのもと、先端の技術を取り入れて最高峰の鮮明な美しさを目指すコスメライン。クリスマスシーズンに発売される「クレ・ド・ポー ボーテ コフレ シナクティフ」は、そんなブランド拘りのスキンケアアイテムを体験できる贅沢なコスメキットとなっている。艶やかなバラが描かれた箱の中には、カシミアのようにきめ細かな泡で洗うメーク落とし「シナクティフ サボン」や、艶やかな肌へと導く日中用&夜用の美容液といったスキンケア用品全5アイテムをはじめ、コンパクトサイズのオードパルファム「クレ・ド・ポー ボーテ シナクティフ ローズシナクティフ」などが詰まっている。これらのアイテムに共通しているのは、これまで数々の賞を受賞してきたバラ「ローズシナクティフ」を基調とした、瑞々しいフローラルの香り。アイテムごとに香りのニュアンスを絶妙に変えているので、スキンケアタイムに華やかな香りのハーモニーを楽しむことが出来る。なお独自の機器を使用して、さらなる肌の美しさを叶える有料トリートメント「ヴィタリテ ド ボーテ」が全国のデパートカウンターや化粧品専門店などで実施。5つのアイテムを使用した日々のスキンケアに加えて施術することで、より効果が期待できそうだ。【詳細】クレ・ド・ポー ボーテ コフレ シナクティフ<数量限定>発売日:2018年10月21日(日)取扱店舗:シナクティフを取り扱う全国の百貨店、化粧品専門店約350店価格:30,000円+税セット内容:・シナクティフ サボン(メーク落とし・洗顔石鹸) 標準重量 27g(枠練)・シナクティフ ローションイドラタント(医薬部外品)保湿液 60mL・シナクティフ イドラタンジュール(医薬部外品)日中用美容液 SPF30・PA++++ 7mL・シナクティフ イドラタンニュイ(医薬部外品)夜用美容液 12mL・シナクティフ クレーム(医薬部外品)クリーム 7g・ローズシナクティフ(オードパルファム) 3mL・ル・コトン 化粧専用(16枚入×2袋)【問い合わせ先】資生堂インターナショナルTEL:0120-81-4710
2018年09月24日フランス産のスパークリングワイン「カフェ・ド・パリ(Café de Paris)」が、パッケージをリニューアル。2018年8月下旬より、新デザインとなって順次出荷される予定だ。カフェ・ド・パリは、1967年にフランスで生まれたスパークリングワイン。6種のブドウをブレンドしたスパークリングワインに、香り豊かなフルーツフレーバーを加えて作られており、ストロベリー・マスカット・グリーンアップル・ピーチなど豊富なフレーバー展開が特徴だ。また、アルコール度数が一般的なスパークリングワインに比べて低いため、お酒が苦手な人も飲みやすい。数量限定品も展開されている。左から)「カフェ・ド・パリ」 200ml サクランボ、グリーンアップル、ピーチ、マスカット、グレープフルーツ、ライチそんな「カフェ・ド・パリ」の新パッケージのポイントとなるのが、高級感溢れるゴールドライン。フロントラベルやネックフォイルに採用されたこのデザインは、優雅で洗練された印象を与えてくれる。またブランドロゴにも「スパークリングワイン」の表記を加えたことで、はっと目の惹く分かりやすいパッケージに仕上がっている。なお展開されるフレーバーは、サクランボやストロベリーなど全8種を用意。大人数で楽しめる750mlに加え、ひとりでも気軽に飲める200mlサイズが発売される。【詳細】「カフェ・ド・パリ」の新パッケージ出荷予定:2018年8月下旬価格:オープン価格フレーバー:750ml:サクランボ、グリーンアップル、ピーチ、マスカット、グレープフルーツ、ライチ、ストロベリー、レモン200ml:サクランボ、グリーンアップル、ピーチ、マスカット、グレープフルーツ、ライチ【問い合わせ先】ペルノ・リカール・ジャパン株式会社TEL:03-5802-2671
2018年08月03日愛して止まないパリのスイーツ。日々懇々と進化し続けているので、パリ在住者であってもスイーツ巡りは欠かせない日課です。 フランスの人気パティシエとも交友関係を持つパティシエの友人 ビスキュイテリエ・グルマンディーズの結子さんと、毎年恒例のパリ パティスリー巡りを敢行。今回はペルルの取材として、3日間「パティシエが巡るパリのスイーツ店」に密着して参りました。 では、早速研究熱心な結子さんの目線でのパリ スイーツ巡りを覗いてみましょう! 3日目。ランチからスタート。色々胃袋に詰め込んでいるので、ランチも軽めに。 今人気のヘルシー系「MARCELLE(マルセル)」でオープンサンドのランチを頂きます。 お供には冷たいハイビスカスティーで。そういえば、今年は冷たいハイビスカスティーが人気なパリです。至るところで出てきます。 パリジェンヌに大人気な可愛いナチュラルなインテリアのお店です。 店内は英語が聞こえて、パリジェンヌだけでがなく観光客にも人気が広がってるお店なのだと驚きました。SNS効果はすごいですね! ランチ後はバスに乗り、18区のモンマルトル裏へ。 「LA GOUTTE D’OR(ラ・グット・ドーロ)」です。 「金の雫」とでも訳しましょうか。高貴なイメージのネーミングですね。 その名に由来している金の雫ショコラがあります。 地元の人に愛されるきちんとしたパティスリーを提供するお店。テレビ番組でパティシエの巨匠クリストフ・ミシャラクに認められた若きパティシエ、Yann Menguy(ヤン・ムンギ)のお店です。 タルト、生のガトー、クリーム系、バリエーションは幅広いです。 私はバニラのタルトを。さっぱりしてて軽~いお味。 お店の女子は緑のお洋服で統一していて、とても可愛い! ランチの後でも構わず二つ三つとどんどんケーキをお味見をしていく結子さん。どんな胃袋かしら! パティシエの結子さんとフランス伝統菓子を愛する私の「パリ最新スイーツ巡り2018」は、パリのパティスリーの進化を発見し、新たな自分試しのきっかけとなりました。 近年では日本に進出するパティシエも多くいますが、パリで出会って食するのと、日本で食するのとでは空気の違いなのか、同じものには思えないのが不思議だと思っています。その土地で生まれたものはその地で消費することが一番美味しいということでしょうかね。 お知らせですが、そんな私たち二人の企画するイベントを、ありがたいことに今年も執り行う運びとなりました。昨年同様に結子さんのお店にて期間限定で「フランス伝統菓子とアンティークの小さなグラス展」と題して企画しました。 写真はケルシー産の高品質くるみのチョコがけのフランス伝統菓子ですが、特に白いものは希少なものとなっています。 「フランス伝統菓子とアンティークグラス展」期間:7月27日(金)〜8月4日(土)※定休日:日曜、月曜場所:Biscuiterie Gourmandise(ビスキュイテリエ・グルマンディーズ)住所:愛知県名古屋市千種区鹿子殿9-2※店舗専用駐車場はございません。予めご了承ください営業時間:10:30~19:00インスタグラム:※フランスのアンティークものは一点ものになります。数に限りがございますので、コンディション、数量など予めご了承ください。 フランス伝統菓子にも多くお取り扱いすることができす、数量限定でのご提供となります。よろしくお願いいたします。 文・福島 明子(パリ在住コーディネーター)インスタグラム
2018年07月30日愛して止まないパリのスイーツ。日々懇々と進化し続けているので、パリ在住者であってもスイーツ巡りは欠かせない日課です。 フランスの人気パティシエとも交友関係を持つパティシエの友人 ビスキュイテリエ・グルマンディーズの結子さんと、毎年恒例のパリ パティスリー巡りを敢行。今回はペルルの取材として、3日間「パティシエが巡るパリのスイーツ店」に密着して参りました。 では、早速研究熱心な結子さんの目線でのパリ スイーツ巡りを覗いてみましょう! 2日目。気合いいっぱいで左岸に行きましょう。 まずは最近パンが気になると言っている結子さん。サクサクの焼きたてパンを目指して朝いちで訪問。「DES GATEAUX ET DU PAIN(デ・ガトー・エ・デュ・パン)」の本店です。 高級感が漂う店内です。シックなインテリアに凛として自信に溢れた表情のケーキとパンたち。 カンパーニュ祭り。なんとも香ばしい香り。朝のパリはこれでなくっちゃ。街を歩けどどこからかパンの香りが。そんな街パリです。 優等生な感じです。クロワッサン生地などサクサク系は他には負けないパン屋さんです。 朝から既にケーキも整列。朝から多くのパティシエが働いてるのですね。 気になるパンと焼き菓子を購入の結子さん。 そこから6区へ移動。 まずはビオのスーパーへ入ります。ここでパティシエは何を買うのかしら?後ろからこっそり追ってみましょう。製菓食材を確認していますね。 それから小麦粉や栗の粉など。なるほどねー、なんて独り言も聞こえてきたり。 ドライフルーツや海藻なんかも見てますね。 …え?海藻??どう使うのかな? 最近パリではアペリティフ用の塩味を効かせたハーブビスケットがブームでおしゃれなパリジャンを虜にしています。チーズやタプナードをのせて、ルックスも綺麗で美味しくヘルシーなテーブルを作ります。 そういう使い方なのかしら? そのあと、ショコラティエ「CHANPON(シャンポン)」にて。 シャンポンと言えば、ムースオショコラです。数種類の生ムースオショコラを食せるショコラティエとしては、ここがお手軽にテイクアウトできてオススメです。クロシェガラスも可愛い演出です。 内装もこだわっており、シェフがショコラの型を壁一面にデコレーションしています。 あれ? そういえばアラン・デュカスのショコラティエもこんな型がたくさん並んでいたような。型を並べるブームでしょうかね。 小腹が空いた私はショコラのマカロンをテイクアウト。買い物途中に一歩店内に入ってサクッと購入して一瞬で口に入れて頬張ります。エナジーチャージ! シャンポンを出てマカロンがまだ口に残っている状態ですが、すぐ目の先には私も大好きなあの老舗「BOISSIERE(ボワジエール)」が。私は大好きなつぶつぶショコラをおもたせ用に。そして果汁たっぷりのゼリーを自分用に購入。 これ、オススメです! 結子さんも吟味中。 シャンデリアが美しいな。いいインテリアですね。 味見をたくさんさせてくれるので口が幸せ状態です。 店内にはアンティークの缶箱やボンボニエールが飾られています。 まるで夢の中のような甘い雰囲気です。 ショッピングバックも格式あるロイヤルブルーカラーで美しいです。 現在改装中のサロンドテは、一体いつオープンするのでしょうか。工事が進まないと定員さんが困っていました。 ここはフランス、焦らず気長に待ちましょう。と言ったら、「待ってられませんよ!」と真顔で怒っていました。 ランチはアイスクリーム専門店のランチメニューをいただきます。 ここのランチは素晴らしいのです。お花やハーブが添えられており、とても上品で綺麗なお皿の演出。すべての料理にはアイスかソルベが付いてきて、お料理と合わせて頂く新スタイルのお店です。 私はゆるいスクランブルエッグの卵料理にオニオンのアイス添え。結子さんは緑野菜のスープにミントのソルベ添えをチョイス。 野菜のアイスクリーム、とても新しい。感動します。アイスクリームの概念を覆されるが如く、こんなにも心地よいストレートパンチを浴びることは滅多にありませんね。 その付け合わせアイスがあるのとないのではお皿の感動が全く違いました。魅力的なアプローチ。この手があったか!とつい思ってしまいますが、素人ではできないアイス職人の技と味のマリアージュ、完璧です。 お持ち帰りでアイスをお買い上げの方も多くいらっしゃいます。さすが左岸な品格です。 左岸から右岸に入ります。どんどん郊外に向かってバスは進みます。結子さんの今回のお目当てのひとつ「BENOIT CASTEL(ブノワ・カステル)」です。 今パリでは週末友人とブランチを共に過ごすのが人気なのですが、まさにその需要のあるお店です。 こちらはブランチのバイキング用カウンターです。さぞ賑やかなのでしょうね。 ランチの後にもかかわらず、結子さん、イートイン狙ってます。 私はティーでほっこり。 全てのケーキにはトレードマークのプチビスケットが付いています。可愛いですね! 自分のケーキに小さなビスケットを付けるというブランド戦略に脱帽です。マーケティング戦略が上手ですね。 店内はインダストリアル系な感じとオープンキッチンと幾つもの長テーブルが配置されています。週末は活気がある様子が伺えます。 幾つかの古い釜が移設してあり、パンや焼き菓子に対する深い思いが見えるお店です。 結子さん、ご満悦。 この日撮り忘れてしまいましたが、ちゃんとロゼの乾杯で締めました。 明日はいよいよ最終日!「Day3」に続きます。 パティシエの結子さんとフランス伝統菓子を愛する私の「パリ最新スイーツ巡り2018」は、パリのパティスリーの進化を発見し、新たな自分試しのきっかけとなりました。近年では日本に進出するパティシエも多くいますが、パリで出会って食するのと、日本で食するのとでは空気の違いなのか、同じものには思えないのが不思議だと思っています。その土地で生まれたものはその地で消費することが一番美味しいということでしょうかね。お知らせですが、そんな私たち二人の企画するイベントを、ありがたいことに今年も執り行う運びとなりました。昨年同様に結子さんのお店にて期間限定で「フランス伝統菓子とアンティークの小さなグラス展」と題して企画しました。写真はケルシー産の高品質くるみのチョコがけのフランス伝統菓子ですが、特に白いものは希少なものとなっています。 「フランス伝統菓子とアンティークグラス展」期間:7月27日(金)〜8月4日(土)※定休日:日曜、月曜場所:Biscuiterie Gourmandise(ビスキュイテリエ・グルマンディーズ)住所:愛知県名古屋市千種区鹿子殿9-2※店舗専用駐車場はございません。予めご了承ください営業時間:10:30~19:00インスタグラム:※フランスのアンティークものは一点ものになります。数に限りがございますので、コンディション、数量など予めご了承ください。 フランス伝統菓子にも多くお取り扱いすることができす、数量限定でのご提供となります。よろしくお願いいたします。文・福島 明子(パリ在住コーディネーター)インスタグラム
2018年07月28日ピエール・エルメ・パリ(PIERRE HERMÉ PARIS)から、ザ・リッツ・カールトン京都限定マカロン「ジャルダン ド 京都」が登場。ザ・リッツ・カールトン京都 1階 ピエール・エルメ・パリ ブティックにて販売される。「ジャルダン ド 京都」は、ピエール・エルメが京都に想いを馳せて創作した限定マカロン。古都・京都に息づく庭園文化にインスピレーションを受け、フランス語で“京都の庭園”を意味する名前が付けられた。ピエール・エルメの代名詞でもあるふっくらと美しいマカロンに、京都で古くから親しまれている"煎り番茶"風味のホワイトチョコレートガナッシュをサンド。さくさくとした歯ざわりと共に、"煎り番茶"特有のスモーキーな香りのガナッシュを楽しむことができる。【詳細】ピエール・エルメ・パリ ザ・リッツ・カールトン京都限定「ジャルダン ド 京都」発売中 ※2018年7月現在販売場所:ザ・リッツ・カールトン京都 1階 ピエール・エルメ・パリ ブティック住所:京都市中京区鴨川二条大橋畔価格:1個 280円+税【問い合わせ】レストラン予約直通TEL:075-746-5522(受付時間:9:00~18:00)
2018年07月27日愛して止まないパリのスイーツ。日々懇々と進化し続けているので、パリ在住者であってもスイーツ巡りは欠かせない日課です。 フランスの人気パティシエとも交友関係を持つパティシエの友人 ビスキュイテリエ・グルマンディーズの結子さんと、毎年恒例のパリ パティスリー巡りを敢行。今回はペルルの取材として、3日間「パティシエが巡るパリのスイーツ店」に密着して参りました。 では、早速研究熱心な結子さんの目線でのパリ スイーツ巡りを覗いてみましょう! 1日目。朝からパティシエ結子さんはマレ地区にあるレバノン菓子のお店「ALEPH(アルフ)」へ。私もパリ在住の友人も頻繁に通う最新パティスリーで絶賛オススメ中のところです。 パイ生地を使った『Nis(「ニ」と読みます。仏語訳「鳥の巣」という意味)』を模した形の台にクリームを流し込んだお菓子を2個3個頬張りました。 ハーブやお花を材料にしているなんとも可愛らしく夢のあるコンテンポラリーなレバノン菓子です。 ここから見出す表現の数々は、彼女に大きな財産になっていたように思います。 ランチを終え、その足でスイーツ巡りは続きます。ランチでもしっかりデザートを平らげる姿勢は、食に纏わる職人の根性であり、同時に素晴らしい胃袋を持っているのだなと感心してしまいます。 さて、最近話題の17区 「KL Pattiserie(カー・エル・パティスリー)」にお邪魔します。 私はランチでお腹がいっぱいになりましたが、さすがパティシエ。フランスのプリン「フラン」をご注文。一口味見させて頂くと、なんとも新鮮なバニラの贅沢なふくよかさ、そしてプリンにもほど近い口どけの良い上品なフランがやって参りました。これは久々の感動。 そしてこちらがパティシエ。ケヴィン・ラコトゥさん。とてもフレンドリーな方。彼からこの繊細なお味が生み出されているのですね。 お腹がいっぱいの私はこれらを購入。夜のお供に。 パティシエのお母様が「止まらないから気をつけて!」とおっしゃっていた通り、と、止まらないではないですか。。。危ないお菓子です。ノワゼットのキャラメリゼ(右)、エピスのビスケット(左)。 ランチ後の店内は、地元のマダムで賑わっておりました。 17区からほど近いピガールへ移動。 こちらがかの有名なムーランルージュ。これを横目にスタスタ。目指すは世界からお客さんが集まるこちらのお店「A L’ETOILE D’OR(ア・レトワール・ドーロ)」。 結子さんは「こういうお店をやりたい。」と昔から話しています。全くブレていません。こちらのマダムの可愛いらしいこと。この世界では彼女を知らない人はいないほどの有名人でございます。 マダム アカボ。三つ編みとキルトスカートがトレードマーク。チャーミングなスタイルです。 いつも行くたびにたくさんのお菓子の話、パリの時代の移り変わりなどを語ってくれます。コミュニケーションが取れるお菓子屋さんって、大事な存在ですね。 ただお菓子を販売するだけがお菓子屋さんの仕事ではないこと、これを教えてくれた貴重な人生の先輩です。ありがたい成熟した社会が、ここパリにはあります。 フランス菓子のセレクトショップですが、ここでしか買えないものが幾つかありますが、なんといっても「Bernachon(ベルナシオン)」のショコラ!これは購入必須です。 マダム アカボの楽しい話があるゆえに、その三つ編みに後ろ髪引かれる思いのまま、こちらのお店を後にします。マダムまたね! 次なるは10区のグルメ街、マルティル通りへ。 2区モントルグイユに引き続き、新たにここに「FOU DE PATISSERIE(フー・ド・パティスリー)」の2号店が誕生しました。この日はまだ出来たて一週間目です。店内はまだ工事の匂いがほんのり残っていました。 パリにある敏腕パティシエのケーキや焼き菓子などのスイーツが日替わりなどで店頭に並びます。 本も出版しています。サイン会なんかも催しており、イベント好きには要チェックの人気店です。 本日はこれでひとまず閉幕です。 ロゼでおつかれさまの乾杯儀式。また明日!「Day2」に続きます。 パティシエの結子さんとフランス伝統菓子を愛する私の「パリ最新スイーツ巡り2018」は、パリのパティスリーの進化を発見し、新たな自分試しのきっかけとなりました。 近年では日本に進出するパティシエも多くいますが、パリで出会って食するのと、日本で食するのとでは空気の違いなのか、同じものには思えないのが不思議だと思っています。その土地で生まれたものはその地で消費することが一番美味しいということでしょうかね。 お知らせですが、そんな私たち二人の企画するイベントを、ありがたいことに今年も執り行う運びとなりました。昨年同様に結子さんのお店にて期間限定で「フランス伝統菓子とアンティークの小さなグラス展」と題して企画しました。 写真はケルシー産の高品質くるみのチョコがけのフランス伝統菓子ですが、特に白いものは希少なものとなっています。日程はお盆明けを予定しています。詳しくはインスタグラムにて情報をご覧いただけるようにしております。 「フランス伝統菓子とアンティークグラス展」期間:7月27日(金)〜8月4日(土)※定休日:日曜、月曜場所:Biscuiterie Gourmandise(ビスキュイテリエ・グルマンディーズ)住所:愛知県名古屋市千種区鹿子殿9-2※店舗専用駐車場はございません。予めご了承ください営業時間:10:30~19:00インスタグラム:※フランスのアンティークものは一点ものになります。数に限りがございますので、コンディション、数量など予めご了承ください。 フランス伝統菓子にも多くお取り扱いすることができす、数量限定でのご提供となります。よろしくお願いいたします。 文・福島 明子(パリ在住コーディネーター)インスタグラム
2018年07月26日初めて来たフランスで、いきなり住み始めた。 6月で、パリに住んで7年。小学校を終えてしまった程の時間が、あっという間に過ぎていきました。初めての1人海外。言葉も喋れず、知り合いも居ない場所で、いきなり住み始めました。さらには、フランスに一度も来たことがありませんでした。いくつか他に候補の海外都市が自分の中であったのですが、なぜか直感がパリだと言っていたので、それで決めたのです。 もちろん、フランスの文化-映画、ファッション、文学などに元々関心が高かったのですが、それはフランスに限らずで、海外のカルチャー全般に関心が高かったんです。 でも、直感で、パリだった。 とにかく、そんな気軽さから私の海外生活はスタートしたのでした。 “ない”という不便さによって、多くのことを培えた日々。 海外に住み始める時、また、慣れない土地での情報ってとっても貴重ですよね。今は、インターネットが生活のスタンダードになっているから、ネットやスマホがない生活なんて、今の私には考えられない。 でもそんな私も、パリ来た当初から2年近くは、節約の為インターネットを繋がず、携帯もプリペイドでした。だから当時は情報を仕入れるだけでも大変で、外に出ても方向音痴なので場所が分からなくなるし(笑)、友人や知り合いが欲しい、誰かと繋がりたいと思っても、今よりSNSが少なかった。 また住居探しにおいても、住宅難のパリではネットを繋げていないどころか、保証人のいない外国人の私が「家を探す」ということはとても大変でした。 でも“ない”というところから、人は創意工夫をし、本来の感が鍛えられたリ、実際の行動力が培われていくのかもしれません。 だから、今となっては良い機会を与えられた貴重な期間だったと思っています。 生活必需品と数着の服が入ったスーツケース1つでやってきて、着いた翌日から何をしたかというと、とにかく歩いた! 街を覚える為に読めない地図を見ながらパリ中を歩き、参考書で覚えた私のフランス語が通じるのか、見知らぬフランス人に声を掛けながら、とにかく毎日たくさん歩きました。多い時で、1日15人くらいに声を掛けたりも(笑)。内容なんてどうでも良くて、とにかく話して言葉を理解できるようにしていきたかった。あと、パリジャンの方々と交流したかったのです。 特にパリの人たちは、喋るスピードが速いと言われていて、パリジャン独特の発音があります。参考書とは違うんですよね。実際、何を話しているのかさっぱり分からなくて、途方に暮れた日々が続きました(笑)。でもここでも、出来ない喋れないということに臆せず、それでも話す、自分の言いたいことを伝えるという、度胸を養っていくことに繋がっていった気がしています。 パリ生活のスタートした思い出の場所、サンマルタン運河! これは大好きなサンマルタン運河。ここから私のパリ生活がスタートしたので、一番思い入れのある場所です。 初めてシャルル・ド・ゴール空港に着いたとき、タクシーでこの近くのホテルに向かったのですが、あまりに体調が悪く、タクシーの中で半ば気を失っている状態でした(笑)。 目が覚めた時に最初に飛び込んできた光景が、きらきらした初夏の日差しを照り返すサンマルタン運河の木々と、パリジャンたちが日向ぼっこしながら談笑したり踊ったりしている自由でのびやかな光景でした。それは今でも目に焼き付いています。 私は毎年、初めてパリにやって来た日付近は、必ずサンマルタン運河へ行くように決めています。初心に戻るじゃないけど、その時期にここへ来ると、ふっと背筋が伸びる気持ちになれるからです。 7年目を迎えて思うことパリに来た時は正直、大きな目標や夢があったわけではありませんでしたが、自ら進んで行動していくうちに少しずつその時やりたいことが現れてきました。そして、その都度立ててきた一つ一つの目標を達成し、困難があっても乗り越えて来れたのは、応援してくれる家族の存在が一番大きかった。 それから、励まし合った日本に居る大切な友達。そして、ここで出会った全ての人たち。たった一人で居るような気がしても、人は本当の意味で一人ではないのかもしれません。そして、自分の見えている世界がすべてではないということをほんの些細な出来事や触れ合いの中から教わった気がしています。 現在はフリーでお仕事をしていますが、この仕事を通して、人との交流や繋がりの大切さというのもひしひしと実感しています。人は財産というけど、本当にそうなんだなあと。 日本とフランスで仕事をする際、働き方に大きな差はありますが、人としての基本はきっと何処に居てもある部分は一緒だと思うのです。 それから、“コミュニケーション”ということの意味。それを日本に居る時は考えもしなかったけど、ただ人と人の言葉の交わし合いだけではなく、何を話したかよりも、心だったり、雰囲気だったり、思いやエネルギーだったり、笑顔だったりetc…何を相手と交換したか、何を自分からその場で提示できたかが大切なのかなと思っています。 コミュニケーションについては、言葉の不自由な日々がずっと続いたからこそ培えた自分なりの哲学みたいなもので、経験に基づいた軸の様なものが自分の中で出来たことをありがたく思っています。 先のことは分からないけれど、でも今は確実に未来に繋がっている。これは、みんな一緒。今出来ること、やりたいことを大切に、そして、パリの情報や魅力を、多くの人たちに伝えていきたいです。 そして、8年目に向けて、また一つ成長していきたいと思います! 今日は、ここで暮らしながら、いろんな人たちに向けて感謝の意味を込めて記事を書かせていただきました。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
2018年07月10日パリ生活で楽しみにしていることといえば、ブロカント。 モードの世界でメゾンの仕事をしていた頃、フランス刺繍やレースの素晴らしさに触れて学ぶ機会がありました。パリ出張に来るたびに、時間があればブロカントへ足を運び、職人技の光ったアンティークのドイリー、ハンカチーフを集めてきたものです。 以前にもこちらでアンティークレースのことについてお話ししましたが、今回はまた少し違う角度でご紹介したいと思います。 繊細で美しい、そんなフランス刺繍のルーツとは? フランス刺繍のルーツは、もともとインドやイタリアからフランスに辿り着いた輸入文化です。 近国の英国やフランドルとの繊維を通じた交流もあり、技術や流行が行ったり来たりして発展してきた経緯があります。私が収集しているドイリーやハンカチーフには主に18世紀末から20世紀前半の時代性に富んでおり、大きくは「ルネサンス」と「リシュリュー」と呼ばれる時代を反映したものを中心に集めてきました。 今回は「ムショワール」と呼ばれるアンティークハンカチコレクションを少しお見せしたいと思います。 ハンカチ刺繍は18世紀に王家や貴族の男性が持つアイテムとして流行り始め、職人は必死で極細糸を紡ぎ、刺繍のデザインを考えました。 時代を経て、19世紀末には庶民に浸透するほどまでに流行となり、広がりを見せました。かつての日本のように針仕事は日常のものであったので、19世紀中頃には自ら刺繍を施したハンカチーフを持っていた習慣があったと考えられています。 ハンカチーフの角に花や草などのモチーフが刺繍されたデザインは、英国から流れてきたデザインルーツであると言われています。 この頃は王家や貴族が競い合うように服の襟や袖、シミーズ(日本訳:現代で言う紳士用シャツ)などに美しい植物モチーフをあしらった刺繍を施す流行がありました。地域によってはすごい襟のものや強い民族思想を反映している帽子などがありますね。 上の写真は18世紀末のもの。その素晴らしい技術には思わずため息。糸を引く技法を用いたステッチ刺繍、葉っぱの中に砂のような点々模様、真珠のような立体ポイントなど…様々な職人技が施されており、糸の始末も分からないほど。とてもリッチな仕上がりな、価値あるコレクションです。 王家や貴族の位の高い人が持っていたハンカチーフには、特徴的な刺繍が施されています。収集家も魅了するその価値は、高品質の極細に依られたリネン糸が使われている事が第一条件として挙げられます。リネンを髪の毛よりも細い糸に紡いで依り、それを薄くて透け感のある平織りの生地へ。 この薄手の生地を用いたハンカチーフは、中でも最も価値があるものだとされています。投げたらふわーっと降りてくるほどの軽さ。 リネン素材だから成し得るこの張り感とオーガンジーのような薄さ。本当に美しいです。ここから物語が始まるわけですね。 王冠の刺繍が施されているものは文字通り「王家」の証。 こちらはブルターニュの王家の末裔から渡されたもの。私の手に渡る前の持ち主、テキスタイル工芸の収集家であるマダムは、直接王家から継承し40年間に渡り大切に保管していました。そして私の手元へ。私の大切な出会いは、3代目という称号ももれなく受け継ぐ運びとなりました。嬉しい出来事です。 英国デザインに影響されていると言われている植物モチーフは、ロワール地方やブルターニュ地方から出てくる事が多いです。18−19世紀にかけて、その地方には権力を持った英国人が移り住み育んだ土地である歴史があります。歴史的つじつまが合いますね。ちなみにロワール地方にはイギリス式庭園も多くあります。イギリスがフランスに与えた文化的な影響は、色々な角度から見えてきます。 そして名入れハンカチーフ。これがあるのと無いのでは価値が違います。 映画のヒロインでも一躍有名になった、フランス名『Amelie(アメリ)』、見つけました。薄いリネンにたくさんの技術が施されています。フリルが可愛いので赤ちゃんの誕生祝いなどでしょうか。これもブルターニュ地方のものです。 時にはキリスト教のミサに使われるハンカチーフとも出会います。お守りのように必ず中央にクロスが施されています。これは珍しい刺繍ですね…Gabrielle(ガブリエル)の名前が入っています。 こちらは「ナポレオンⅢ」と呼ばれる19世紀に人気の刺繍デザイン。葉っぱから雫が落ちてきそうな水滴のようなポンポンが可愛さを引き立てます。そういえば、有名メゾンもこの技法を使ったドレスなど発表していましたね。今では簡単に機械で製作できるようになりましたが、やはり手作業のものは繊細さが違います。 こちらもブルターニュ地方の貴族から出てきた「ナポレオンⅢ」デザインの施されたナプキン。カットワークだけではなくステッチと立体刺繍のデザインが表情豊かです。食後のデザートタイムに使用されたもので、小ぶり。お晩酌にも使える、嬉しい実用的サイズです。 ハンカチーフを探っていくと、このようなモダンな刺繍が流行った時期があり驚いたことがあります。こちらは平織りに織られた生地に針を入れて、引っ張りながら四角い模様を施していくという、気の遠くなるような仕事です。価値のあるものは、生地の小さなスクエアの部分が二重になっているのですぐわかります。また、裏を返したときの始末の仕方によっても価値が違います。 これらは1920−25年の非常に短い期間に作成されたものだと教わりました。すなわちアールデコ(1910-1930年)ですね!ここでもデザインの歴史とぴったり合います。 フランドルや北フランス、ノルマンディーで流行ったボビンレースのコレクション。チュールの技術と立体刺繍とカットワークを合わせたコレクション。リネンなのでパリッパリ。 より新しく、より極めた技術に向かっていく姿。力を感じます。 マルセイユ港が開港され、輸入された様々な外国文化。イタリアから渡ってラングドック地方やプロヴァンス地方に広がり、定着したフランス刺繍のひとつ『ブティ』に良く似たアイディア源の刺繍。 こちらはノルマンディーのもの。光にさらすと浮き出る刺繍。細かな作業は美しいです。非常に薄いコットンが使用されています。 こういう宝探しをしているとひょっこりドイリーに出会ったりします。なんとも細かい仕事!予期せぬ嬉しい出会いにテンションも上がります。 最後に、こんなユニークなピエロ刺繍も見つけたりしてほっこり。ちょっと荒いけど、この表情にやられました。若い方の作品だったのかしら。針から年齢も見えてきたりして、そんな想像も楽しいものです。すごく時間かけて作られてますね。 これだから、ブロカント巡りはやめられない…!さあ、また次の出会いを求めて、行ってきます! 文・福島 明子(パリ在住コーディネーター)インスタグラム
2018年05月30日ストリートで行われるブロカント。 パリに観光でいらっしゃる方々のお目当てのひとつに、蚤の市があると思います。ヴァンヴやクリニャンクールなど、同じ場所で行われる定期的な蚤の市は、ガイドブックやパリ特集の雑誌にもよく取り上げられているので、ヴィンテージものに興味がある人は、名前をご存知かと。私も好きで、ふらーっと一人でもよく行きますし、アテンドの同行でご一緒したりもします。やはり、基本一点ものの世界故に、「これは!」という出会いがたまらないのですよね。ただ上記の蚤の市は観光客も多いので、値段交渉が出来るとはいえ、ちょっと高めです。 そこでおすすめは、毎週、パリのあちこちのストリートで開かれているBrocante (ブロカント)!ブロカントとは、雑貨や古道具などの蚤の市。これは大体、vide-greniers(ヴィッド-グルニエ)と一緒に行われます。後者は、素人の方が、ご家庭の不用品:雑貨、洋服、家具etc.など、不用品処分が目的です。値段設定が低めが多く、運良く素敵な掘り出し物に出会える可能性もあります! この週末は、5区で計3つのブロカントとヴィッド-グルニエが行われていたので、お散歩がてらお宝ハントをしに。パリ5区は、カルチェ・ラタンと言われる学生街です。お店が多く、賑やかな場所が多いのですが、閑静なストリートもあったり、古き良きパリの面影を残すカフェやビストロが並ぶ通りもあったりと、一言では言い尽くせぬ多彩な魅力に満ちています。 フランス人は蚤の市好き?消費に関する日仏の考え方の違い いつもブロカントは人がいっぱいで、この日も若者からご年配の方までたくさんの人が訪れていました。こういうところが、フランス人は蚤の市が好きだとか、または物を長く愛すると言われる所以なのかも。 蚤の市が好きかどうかは人によりますが、長く物を大切にするという点に関してはイエスだと私は思います。日本のように消費者社会じゃないですし、百均もありません。だから「壊れても100円だし、またすぐ買えばいい」という概念がまず無いと思います。質の良いものは、高い値段を出さなければ買えない。(買ったところで、そのクオリティーは日本製品より劣ったりもするけど…。)だから、物を大切にする、不便なら自分で創意工夫!、はたまたちょっとくらい不便でもいいじゃない気にしないわという文化が、フランスの人々の生活の根底にあるのではないかなと私は思います。 それから、歴史を感じさせるものを好む方が多いので、それがヴィンテージ品が好きという傾向になったり、また、上記の消費に関する意見とはまた別ですが、物と自分の間にある“歴史”を堪能しているとも言えるかも。でもそこはフランス人に限らずですけれどね! ブロカントの定番シルバー類。 無造作に並べられた家具たち。 一体いつの年代の箱なのか、木彫りに壁画のような絵。(既に売約済みだった) この日は戦利品ゼロ!でも、例え買わなくても、ジャンク品も多く種類も様々なものの中から自分の好きを探すって、楽しいなと私は思います。ときめきを求めて、暇さえあれば出向いてしまうブロカント、中毒性高しです! ちなみに、日時と場所に関する情報は、ネットで調べることが出来ます。フランス語しかありませんが、"les prochaines dates"で日付を選んで、キーワードが入力出来るところにParisと入れれば、一覧が出てきますよ。 もし、パリに近々いらっしゃるご予定でご興味のある方、ぜひ活用してみてください。
2018年05月26日『パリ蚤の市散歩』や『パリのヴィンテージファッション散歩』、そして昨年末に刊行された『増補改訂版 パリ蚤の市散歩』の著者で、ファッションジャーナリストの清水友顕による蚤の市イベントが、5月18日より東京・原宿にあるアンティークショップ・ユニック(unikk)でスタートする。ショップいっぱいに並ぶのは、イヤリングやブローチ、グラスや陶器などの食器、ホウロウ製キッチン用品、花瓶、アンティーク缶、レースやブレード、ペーパー類など。希少な一点物のストーリーを買い付けた清水さんから聞きながら、あらゆるジャンルのアイテムに囲まれた不思議空間を楽しんで。また初日18日の18時から21時までは、オープニングレセプションも開催される予定。会場では、アクセサリーデザイナー金井宏眞が手がけるブランド、リルコディット(Rirecodite)の展示受注会も同時開催。【イベント情報】「パリの蚤の市展 - numéro4@unikk -」会期:5月18日〜27日時間:13:00〜20:00会場:アンティークショップunikk住所:東京都渋谷区渋谷1-22-5 1階定休日:5月16日URL:ブログ『友くんのパリ蚤の市散歩』:
2018年05月15日ゆったりとした空気が流れる、アートミュージアム周辺。4月13日、パリ初のデジタルアート・ミュージアム L’Atelier des Lumières(アトリエ・デ・リュミエール)がオープンしました。 11区のSaint Maur (サン・モール)通りにできたこの施設は、もともと100年近く続いた精錬工場の跡地を改装したもの。広さ2000㎡を有し、4年の歳月をかけて現代アートの空間へと変貌を遂げました。このブログを読んでくれている人の中に、もしパリに観光で来たことある人がいらっしゃっても、この辺りを訪れたことがある人はあまりいないのではないかと。それもそのはずで、この周辺に人気の観光スポットはなく(強いて挙げるならペール・ラシェーズの墓地)、庶民的で少しゆったりとした空気が流れています。でも、レストランやバーが多く集まるレピュブリックとバスティーユの間にありますし、人気のマレ地区へも歩いて行けるので、便利なエリアでもあります。近年はこの周辺にもおいしいコーヒーショップやカフェなどがオープンしているので、喧騒を離れてブランチやカフェをしたい方に是非おすすめしたい穴場スポットです! オープニングの作品に選ばれたのはクリムト! さて、このミュージアムの試みは、壁や床など建物全体を駆使したビジュアルアートと音楽のコラボレーションによって観客に新体験をもたらすもの。 今回のオープニングにあたって、3つの作品が上映されています。そして、そのメイン作品に選ばれたのは《クリムト》!クリムトのプロジェクションは、およそ30分の上映。その間、壁と床一面(総面積3300平㎡)をキャンバスに見立てたグラフィック映像が、クラシック音楽—ワーグナーやショパンなど、時に盛大で時に哀愁漂うメロディーと共に進行していきます。 そして、クリムトの影響を受け、オーストリアを代表する画家の一人であるエゴン・シーレの品も《クリムト》中に組み込まれていました。 アート空間に溶け込む感覚。実は私は美術館へ行ったとき、「羅列された作品を順々に鑑賞していく」というスタイルに違和感を感じることが時々あります。しかしながら、主題やアーティストの世界観を見事な展示方法で表現されることに感銘を受けることもありますし、また多くの展示作品の中から好きな作品を直感的に捉え、気になった作品を何度も見直したり、心行くまでじっくり観賞したり、etc…従来の美術館ではそれらが可能で、魅力の一つであるとも思います。しかしこのアトリエ・デ・リュミエールは、美術館でありながらコレクションを持たず、美術作品をデジタルに置き換え、ショーへと変化させました。このスタイルに、最初はいつもとは違った居心地の悪さを感じました。当たり前ですが、なんだかホールは暗いし、人もごちゃごちゃしているし、ショーも始まっていて途中だったし(笑)それに、どこか「見せられている」という感覚が違和感として沸き起こっていました。しかしショーの進行と共に自分の体がその空間に馴染んでくると、肉体がアート空間の中に溶け合わさっていく様な、作品の中へ沈み込んでいく様な錯覚を覚え、それがだんだんと心地よさへ変わっていきました。 直接“絵”に触れるということ 他の2作品ですが、1つはエゴン・シーレと同様、ウイーン分離派を継承した画家で建築家の《フンデルトヴァッサー》。彼の作品の象徴である、渦巻状のものが壁や床一面を旋回しだすと、子供たちがその映像へ駆け寄っていく姿が印象的でした。そう、ここでは“絵”で遊ぶということが可能なんですね! 美術館という場所において、絵はいつも人から守られてきたものでした。しかしながらデジタルによって、ある意味その垣根を越えることが出来たように思えます。 そしてもう一つの作品は、イスタンブール、L.A.、ロンドンを拠点に活動するデジタルクリエーション・スタジオOuchhhによる、コンテンポラリー・ヴィジュアル・アートの《Poetic_Ai》。こちらの作品は、すべてアルゴリズムよって作成されており、まるで、マトリックスの世界を旅している気分になりました。 また、こちらの作品(《Poetic_Ai》)は併設されているバー“Studio”でも8月31日まで連日上映されています。こうやって、座って鑑賞できるのもよかったですよ。大ホールでの上映に疲れたら、ここで喉を潤わせながら座って作品を眺めるのも良いかと。私は、結構ゆったり過ごせました。 今や私たちの生活にデジタルは欠かせないもので、エキシビションにおいても、観客を呼ぶため、そして人々の心をつかむ為のツールの一つとして、今後大きくその役割を担っていくのだろうと思います。 パリの新たな人気スポットの一つとなるのか。そして、今後の上映作品ではどのような仕掛けを組んで、私たちを驚かせてくれるのか、期待しながら今後の行方を見ていきたいと思います。 L’Atelier des Lumièresアドレス:38 rue Saint Maur 75 011 Paris開館時間:月-日10時~18時(金・土~22時)開催期間:《クリムト》《フンデルトヴァッサー》現在~11月11日《Poetic_Ai》現在~8月31日
2018年05月07日「星のカービィ」に登場する主人公“カービィ”と回復アイテム“マキシムトマト”をモチーフにした和菓子「食べマスモッチ 星のカービィ」が、2018年4月24日(火)より全国のローソンにて販売される。「食べマスモッチ」は、キャラクターをモチーフにした「食べマス」の新シリーズのうち、もち生地の中に餡やクリームを包んだ和菓子。「食べマスモッチ 星のカービィ」は、その第1弾として登場する。カービィには「カスタード味クリーム」、マキシムトマトには「チョコ味クリーム」を採用し、カービィのほっぺやマキシムトマトのヘタは、和菓子の“練り切り”を用いている。カービィの表情は、にっこり顔やすやすや顔、そしてシークレットを含む全5種類をラインナップ。ぷにぷにのもち生地で、カービィの丸くて愛らしい姿を表現している。また、カービィの大好物で、作中では回復アイテムとして登場するマキシムトマトは、真っ赤な見た目から中央に描かれた「M」、緑のヘタまで忠実に再現されている。【詳細】食べマスモッチ 星のカービィ 2個入り 280円(税込)発売日:2018年4月24日(火)~販売店舗:全国のローソンのチルドデザートコーナーにて※ナチュラルローソン、ローソンストア100での販売なし。※数量限定のため、なくなり次第販売終了。※店頭での商品取り扱い日は、店舗によって異なる。※一部店舗では取り扱いのない場合あり。(C) Nintendo / HAL Laboratory, Inc.
2018年04月22日ギャラリー・ラファイエット社によって、新しいアートスペースが誕生 3月10日、パリの中心に、新たなコンテンポラリーアート・スペースが誕生しました。 場所は、以前この連載の中でお伝えした『アライア回顧展』の「アズディン・アライア・アソシエーション」からもほど近い、パリ4区のプラートル通り。名前は『Lafayette Anticipation(ラファイエット・アンティシパション)』。あのデパートで有名なギャラリー・ラファイエット社によって設立されました。 同社は、ファッションだけでなく、アートのエキシビジョンやフェアのパートナーとして、積極的に支援しているのです。例えば、毎年10月にパリで開催される国際コンテンポラリーアート・フェア(通称:FIAC=Foire International d’Art Contemporain)など。この時は、パリの街中が現代アートの作品で彩られるので、アートが好きな私としては、とても楽しみな時期の一つです。 アーティストたちの活動を後押しできる全く新しいスポット。 さて、『ラファイエット・アンティシパション』の狙いは、ただエキシビションを開催し、作品を展示するだけのものではありません。実験的で、かつ来場者が何か体験できることを主としたエキシビションを狙いとしています。さらに、企画・運営・展示の他、アーティストと共に作品の制作を行う学際的性質をもった文化施設でもあるのです。なぜこのようなスペースを作るに至ったのか。 同社によると「パリはたくさんの歴史ある素晴らしいコレクションが溢れているけれど、アーティストたちが集まって積極的に創作するための場所がない」ということ。そういった「現代アートの現状で欠けている点」に目を留めたギャラリー・ラファイエット社は、パリのど真ん中でアーティストたちが創作し合ってそのまま発表を行い、彼らの活動を後押しできるような全く新しいスペースを造りたいと思ったのでしょう。 そして、ラファイエット・アンティシパションのビルは、シアトル中央図書館やミラノのプラダ財団の建築で知られるレム・コールハースが、3年の歳月をかけてモダンな建物へと変貌させました。 地下1階から地上4階までのこの建物。地下はアーティストの創作スペースで、私たちが鑑賞できる主な展示スペースは1階から3階までです。そして、この3フロアはなんと、アーティストの意向に合わせて床や壁などを自由に変更できるように設計されています。それもおよそ40通り可能とのこと!展示ごとに、ビル全体が舞台装置のように変化するなんて、大変面白い試みです。 メインのエントランスを入ると、地上階には人気のオーガニック・カフェ「Wild & the Moon」が入っています。 そして、カフェのすぐ隣には、パブリック・スペースが。 カフェ側からこの建物の外、中庭へと一旦出ると、ラファイエット・アンティシパションのブティック「À Rebours」が併設されています。ユニークでデザイン性に富んだ小物や雑貨、アクセサリー、そして写真集などを手にすることができます。 アメリカ人アーティストによる、建物全体を使った展示作品 現在エキシビジョンは、ニューヨーク在住のアメリカ人アーティスト、Lutz Bacherの「The Silence of the Sea」が開催中。 © Lutz Bacher男性名義(ペンネーム)ですが、実は女性アーティスト。フランスでは、今回が初めての展示です。 彼女はさまざまなメディア、ビデオ、音響、フォトグラフィーなどを用いたインスタレーションを行うアーティストで、その表現スタイル通り、この建物全体が彼女の作品へと変化。海、そして海の静寂を連想させる海風の音が、あちこちに置かれた音響装置からビル全体へと響き渡り、訪れる人々を彼女の作品の内部へと誘い、包んでいきます。 最初に訪れた3階の展示スペース、自然光を取り入れた、明るく開放的な空間が広がっていました。 砂浜なのか、海面の反射をイメージしたのか、地面にはたくさんのラメが撒かれていました。撒かれたラメはメインの展示スペースだけではなく、階段や踊り場にも広がっていました。ご覧の通りキラキラ! お次はこちら。今回、1階と2階は吹き抜けになっていて、各フロアの両サイドに、同じ映像が流れるスクリーンが設置されていました。さらに、自分の立つ位置によって1階と2階両フロアの画面が一つに見えるという視覚を欺くマジックも発見。映像はモンタージュされていて、ブレが激しく、時々早送りのように進み、大画面の威力と共に眩暈を覚えるほど…。なので反対側に目をやると、距離があるお陰でだいぶ見やすい。美しい海辺の光景が目に飛び込んできます。 展示スペースの音響は決して穏やかではなく、むしろ雑音の大音量。タイトルのSilenceとはかけ離れているという点に、おそらくこのアーティストの問題提起が隠されているのでしょう。 絶え間なく続く音響と映像が2つのフロアをまたがり、さらに壁と床の垂直と並行のラインがどこか永続的なものを物語り、この空間のテーマの一つとして大きく存在しているような気がしました。 これはスクリーンに近寄った時、そこにいた誰かがふと私の前を通り過ぎようとした時の瞬間。画面の砂浜に映る彼女の影が、まるで登場人物の影のように感じました。観客一人一人が、この作品の一部へと組み込まれる瞬間でもあります。 中庭を囲む形を成したU字型の建築。外の景色を感じることで、街の一部、世界の一部であることも再認識できます。劇場や美術館の多くは、展示物の管理という面からしても、こうして自然光を入れることは不可能なのですが、ここは別。それは、「ここは閉ざされた場所ではなく、人々へ向けて開かれた場所である」という意思さえ感じられる気がします。 写真では見づらいかもしれませんが、こちらは先ほど3階にたくさん撒かれていたラメが落ちてくる様子です。天井を見ても目立った仕掛けがなかったので、私たちが実際に歩いていた3階のラメそのものかもしれません。これも、モバイル式の床がなせる技!日の光を照り返しながら、きらきらと輝き、落ちていく様子に見入ってしまいました。 体験型、参加型のエキシビジョンを通じて、大きな発見と感動を 日本の美術館やギャラリーは、展示されている作品をただ観賞するタイプのエキシビションが大部分だと思います。 しかしパリには、体験型、参加型のエキシビションが多く開催されています。そこでは、見る、聞く、触れるといった知覚を通して、発見と感動を得ることができます。 それは“物や空間”と“自分”であったり、“自分”と“他の誰か”であったり。そして、体験は、経験となって私たちの心に印象深く刻まれます。ただ、キュレーションされたものを眺めるよりも、空間全体を使用した作品の中に自分が身を置くことによって、より自分で何かを考えるという行為が触発される気がします。それが、この“体験する”ことを目的としたインスタレーションの魅力なのかなあ…なんて思ったり。 パリの中心でこのようなアートの発展を推進する文化施設がまたひとつ増えたことがとてもうれしい!これからも新たな文化施設がオープンしていく予定なので、随時ご紹介していきたいと思います。
2018年04月22日「クレ・ド・ポー ボーテ」ポップアップストア誕生ワンランク上のメイクアップブランドとして、多くの女性から支持される資生堂の「クレ・ド・ポー ボーテ」。同ブランドのポップアップストアが、GINZA SIXに期間限定で登場する。オープン期間は2018年3月28日(水)から5月1日(火)だ。口紅全アイテムを自由にお試し!同ショップでは、芸能人にも愛用者が多い「クレ・ド・ポー ボーテ」のリップアイテムが勢揃い。口紅、リップグロスなど全アイテム計51色を、その場で自由に試すことができる。全国から選び抜かれた専任の美容部員による、メイク方法やカラーの選び方等のアドバイスも。日頃自分では選ばないカラーに挑戦してみるチャンスだ。自分だけのオリジナルリップを作ろうイベント開催中、「ルージュアレーブルn」(口紅)もしくは「ブリアンアレーブルエクラ」(リップグロス)を購入すると、その場で文字を刻印してくれるエングレイビングサービスも。イニシャルや名前を入れて、自分だけのオリジナルリップを作ってみては。その他にもポップアップストア限定の「グロス全色セット」や、話題のメイクアップアーティストによる、週末限定のメイクアップショーは見逃せない。(画像は「クレ・ド・ポー ボーテ」公式サイトより)【参考】※「クレ・ド・ポー ボーテ」公式サイト
2018年04月04日クレ・ド・ポー ボーテ(clé de peau Beauté)の最高級ライン「シナクティフ」より、“ジェル状”パルファム「クレ・ド・ポー ボーテシナクティフパルファンジェルクレーム」が2018年4月21日(土)より発売される。クレ・ド・ポー ボーテの「シナクティフ」ライン誕生10年を記念して、限定で登場するのは新しいジェル状パルファムだ。肌になじませると、まるで肌そのものが香り続けるかのように品よく香り立つパルファムは、優雅で繊細。香りは「シナクティフ」の象徴であるバラ・ローズシナクティフを起用。肌となじみ、肌を香らせ、纏う人をより一層魅力的に輝かせてくれる。【アイテム詳細】クレ・ド・ポー ボーテ「クレ・ド・ポー ボーテシナクティフパルファンジェルクレーム」30,000円+税発売日:2018年4月21日(土)限定発売取り扱い店舗:シナクティフを取り扱う全国の百貨店、化粧品専門店約350店【問い合わせ先】資生堂インターナショナルTEL:0120-81-4710
2018年03月24日フランス産のスパークリングワイン「カフェ・ド・パリ」から日本限定フレーバー「カフェ・ド・パリ プチ・モーメント スウィート・チェリー」が登場。2018年2月13日(火)より数量限定発売される。カフェ・ド・パリは、1967年にフランスで生まれたスパークリングワイン。6種のブドウをブレンドしたスパークリングワインに、香り豊かなフルーツフレーバーを加えて作られており、ストロベリー・マスカット・グリーンアップル・ピーチなど豊富なフレーバー展開が特徴だ。また、アルコール度数が一般的なスパークリングワインに比べて低いため、お酒が苦手な人も飲みやすい。「カフェ・ド・パリ プチ・モーメント」は、ネイルアーティストとのコラボレーションで生まれたシリーズ。今回は本シリーズより、ふんわりピンク色の液体と、ほんのり甘いサクランボ風味が特徴の「スウィート・チェリー」が登場する。程よい甘さと爽やかな酸味で、食中や食後などあらゆるシーンで楽しめる味わいとなっている。ボトルは、ガーリーで繊細なアートが人気のネイルアーティスト・神谷一江が手がけた。ドリンク同様、ピンクを基調に桜とカラフルな蝶をあしらった、春らしい華やかなボトルに仕上がっている。【詳細】カフェ・ド・パリ プチ・モーメント スウィート・チェリー<数量限定>発売日:2018年2月13日(火)オープン価格容量:750mLアルコール度数:6.5%※なくなり次第販売終了【問い合わせ先】ペルノ・リカール・ジャパン株式会社TEL:03-5802-2671
2018年01月18日ヴィタメール(wittamer)から、2018年の新作チョコレート「パヴェ・ド・ヴィタメール」が登場。「パヴェ・ド・ヴィタメール」は、ガナッシュの味をシンプルに楽しむことのできる、パヴェタイプのチョコレート。フレーバーは6種類だ。カカオの味わいを詰め込んだ「ベネズエラ」は、苦味のあるカカオと、コクのあるカカオをバランスよくブレンドした一粒。また、ミルクチョコレートをベースに、紅茶とコーヒーの味を加えた「アールグレイ」や「ジャバ」、甘酸っぱいパッションフルーツピュレをバニラ風味のミルクチョコと合わせた「パッション」といったショコラが揃っている。「パヴェ・ド・ヴィタメール」は、4個入り、6個入り、9個入り、16個入りの4種類のアソートメントで販売される。【詳細】「パヴェ・ド・ヴィタメール」販売期間:~2018年3月中旬販売店舗:全国のヴィタメール(21店舗)・4個入り(ジャバ×1、アールグレイ×1、パッション×1、マダガスカル×1) 1,400円+税・6個入り(ベネズエラ×1、 パッション×1、 ジャバ×1、 マダガスカル×1、 アールグレイ×1、 ポワヴル×1) 1,900円+税・9個入り(ベネズエラ×2、 アールグレイ×2、 ジャバ×1、 パッション×2、 マダガスカル×1、 ポワヴル×1) 2,800円+税・16個入り(アールグレイ×4、 ベネズエラ×2、 パッション×4、 ジャバ×2、 マダガスカル×2、 ポワヴル×2) 4,700円+税
2018年01月16日