東京・代官山の「リストランテASO」と「カフェ・ミケランジェロ」が、2023年9月16日(土)にリニューアルオープン。8月1日(火)より予約受付を開始する。代官山の「リストランテASO」「カフェ・ミケランジェロ」がリニューアル昭和初期に建てられた邸宅を大切に受け継いできた「Villa ASO」。そこに位置する「リストランテASO」は、クラシカルな洋館の雰囲気の中でランチやディナーを楽しめるだけでなく、特別なウエディングシーンにも対応するレストランとして、1997年のオープン以来、代官山の街とともに時を刻んできた。一方、「リストランテASO」に併設し、樹齢300年の欅の木がシンボルの「カフェ・ミケランジェロ」は、まるでヨーロッパの日常に飛び込んだかのような空間でティータイムを楽しめると人気のカフェだ。コースの内容がより充実!「リストランテASO」「リストランテASO」は、今回のリニューアルによって、提供コースの内容が充実するほか、ドリンクのラインナップも豊富になる。ランチコースは、アミューズ・前菜・パスタ・肉料理・デザートが楽しめる「UCCELINO(小鳥)」をはじめ、3つのコースを用意。また、ディナーコースは、シェフのおすすめ 季節のコース「シェフズセレクト(Scelta dello Chef)」のほか、2週間前までの予約限定となるラグジュアリーな「ASO特撰メニュー(Degustazione di ASO)」など4つのコースを展開する。ワインと楽しむ夜メニューが充実!「カフェ・ミケランジェロ」「カフェ・ミケランジェロ」は、リニューアルによって、これまでの人気メニューに加えて、夜のメニューが充実。特にワインとともに味わえるアンティパスト(前菜)のラインナップに注目だ。鮮魚のカルパッチョやパテ、フリットなど定番の“ワインのお供”はもちろんのこと、進化系ピザの「ピンサ・ロマーナ」が登場する。仕事帰りや大人女子会、デートなど、あらゆるシーンで使える“都会のオアシス”のような空間になりそうだ。【詳細】「リストランテASO」「カフェ・ミケランジェロ」改装に伴う休業期間:2023年5月29日(月)~9月15日(金)リニューアルオープン日:2023年9月16日(土)■各店舗詳細東京・代官山「リストランテASO」住所:東京都渋谷区猿楽町29-3TEL:03-3770-3690(水曜定休/10:00〜18:00受付)<メニュー例>・ランチコース(12:00~15:30 / L.O.13:30)UCCELINO(小鳥) 8,701円:アミューズ、前菜、パスタ、肉料理、デザートCIELO(空) 12,430円:アミューズ、前菜、パスタ、魚料理、肉料理、デザートLUCE(光) 19,888円:アミューズ、前菜、パスタ、魚料理、肉料理、デザート・ディナーコース(18:00~22:30 / L.O.20:00)FIORI(草花) 19,888円:アミューズ、前菜、パスタ、魚料理、肉料理、デザートScelta dello Chef(シェフズセレクト) 26,103円:アミューズ、前菜1、前菜2、パスタ、魚料理、肉料理、デザートZELKOVA(欅) 32,318円:キャビアのカペリーニ、前菜1、前菜2、パスタ、魚料理、肉料理、デザートDegustazione di ASO(ASO特撰メニュー) 49,720円 ※2週間前までの予約限定※すべてのコースの総額にサービス料込み。予約方法:「リストランテASO」へ電話、またはオンラインにて。※9⽉16⽇(土)~18日(月)は貸切等のため、19日(火)以降の予約可能。東京・代官山「カフェ・ミケランジェロ」住所:東京都渋谷区猿楽町29-3TEL:03-3770-9517<メニュー例>ドリップコーヒー(ポットサービス) 670円エスプレッソシングル 450/ダブル 670円デカフェ(カフェインレスコーヒー) 780円カフェラテ 780円カプチーノ 780円チョコラータ 780円チョコラータ・コン・パンナ 990円生ビール アサヒスーパードライ 820円生ビール ペローニ・ナストロアズーロ 1,020円モレッティ 1,020円コロナエキストラ 1,020円
2023年08月04日展覧会「ミケランジェロと理想の身体」が、2018年6月19日(火)から9月24日(月・休)まで、東京・上野の国立西洋美術館にて開催される。ミケランジェロをはじめ、ルネサンスと古代ギリシャ・ローマの芸術作品約50点集結ミケランジェロ・ブオナローティは、彫刻、絵画、建築の各分野で名をなし“神のごとき”と称されたイタリア・ルネサンスの芸術家だ。多彩な分野にわたるミケランジェロ作品の中でも注目したいのは、ミケランジェロ芸術の神髄である彫刻。「ミケランジェロと理想の身体」では、世界に約40点しか現存しないミケランジェロの大理石彫刻のうち、傑作《ダヴィデ=アポロ》が日本初公開となる。その他、ルネサンスと古代ギリシャ・ローマの大理石およびブロンズ彫刻、壁画、油彩、素描、陶器など、日本初公開を含む作品約50点が集結する。様々な切り口から男性美の表現を捉えるとともに、ミケランジェロに影響を与えた古代作品、そしてミケランジェロから影響を受けたルネサンスの作品を紹介。古代とルネサンス期における理想の身体美の表現に迫る。日本初公開 《ダヴィデ=アポロ》日本初公開となる《ダヴィデ=アポロ》は、そのモチーフが聖書の英雄ダヴィデか、ギリシャの神アポロか解釈の分かれる彫刻作品。両者とも必殺技を飛び道具としているが、作品の飛び道具の正体は明かされないままとなっている。《ダヴィデ=アポロ》に見られる身体の重心を片側にかけた体勢の「コントラポスト」は、古代ギリシャ彫刻の古典的なポーズ。しかし、重心と動きを対角線上に表現する古代の規範とは逆に、重心を置く足、動きのある腕はどちらとも左側となっている。大きく振り上げた左腕によって上半身がねじれ、前に右足を突き出して身体全体で螺旋を描く。頭から足元にかけての緩やかなS字カーブのような造形が、しなやかな美しさを表している。制作途中でミケランジェロがフィレンツェを離れ、あとに残された《ダヴィデ=アポロ》。表面に残された無数のノミ跡が、ミケランジェロの彫刻技法の秘密を物語る。「どんな石の塊も内部に彫像を秘めている。それを発見するのが彫刻家の仕事だ」と語ったミケランジェロにとって、彫られるべき内部の像は、すでに彫り出されていたのかもしれない。未完なのか、実は既に完成しているのかも、謎のままだ。詳細ミケランジェロと理想の身体会期:2018年6月19日(火)~9月24日(月・休)会場:国立西洋美術館(東京・上野公園)住所:東京都台東区上野公園7-7休館日:月曜日、7月17日(火)ただし、7月16日(月・祝)、8月13日(月)、9月17日(月・祝)、9月24日(月・休)は開館時間:9:30~17:30(金、土曜日は21:00まで)※入館は閉館の30分前まで観覧料:一般 1,600(1,400)円、大学生 1,200(1,000)円、高校生 800(600)円、中学生以下無料※()内は前売りおよび20名以上の団体料金※前売券は2018年3月21日(水・祝)から6月18日(月)まで、展覧会公式サイト、主要プレイガイドにて販売(手数料が発生する場合あり)。国立西洋美術館では、開館日のみ、2018年6月17日(日)まで販売※心身障害者および付添者1名は無料(入館時に障害者手帳を提示)
2018年02月17日ふたりの“天才”、今夏 遂に共演!「万能人」として画家でありながらも建築、科学、解剖学の分野で活躍したレオナルド・ダ・ヴィンチ。一方、若くから圧倒的な造形技術と観察眼で頭角を表した「神のごとき」天才彫刻家ミケランジェロ・ブオナローティ。ルネサンス期を代表する二人の巨匠が、今夏夢の共演を果たします。東京丸の内にある三菱一号館美術館で2017年6月17日(土)〜9月24日(日)まで開催されている「レオナルド☓ミケランジェロ展」は、そんな世紀の大天才らの素描をはじめ、油彩画や彫刻、手稿、書簡などおよそ65点が会する一大特別展。最高峰の芸術作品をその目で確かめて。すべての創作の源「素描」 それぞれの巨匠の違いとは「絵画や彫刻、建築といった芸術の根源には自然と素描がある」ルネサンス期では自然に則ってデッサンをすることこそが各芸術の基礎である、と素描がとても重要視されていました。レオナルド・ダ・ヴィンチも「毎日デッサンしなさい」と弟子に言っていたのだとか。そんな中で描かれたレオナルドの“世界で最も美しい”と表される素描《少女の頭部/<岩窟の聖母>の天使のための習作》と、ミケランジェロの代表的な素描作品《<レダと白鳥>の頭部のための習作》が堂々登場。この機会にじっくりと間近で観察してみてください。レオナルドの素描は左上から右下へと描かれた斜線が同一方向に重なり合い影を表現しているのに対して、ミケランジェロの素描では赤チョークを用いて斜線を交差させつつ同時に色の濃淡で立体感を表現しています。描き方が素描作品全体にどのような印象をあたえているのか、そしてそれぞれの他作品との共通点は何か、想像しながら見てみれば興味深さもひとしおです。二大巨匠を生み出したルネサンス期がここに14世紀から16世紀にかけてイタリア・フィレンツェを中心に起こったルネサンス。「文芸復興」とも訳されるルネサンス期では、古代の自然主義を見直すことであるがままの自然を再現しようと、芸術分野でも科学分野でも先進的な研究がなされました。そんな時代が産み落とした二人の天才がレオナルドとミケランジェロのふたりです。本展では素描以外にも油彩画(追随者による作品)や彫刻、さらには軍事工学や自然哲学が示された手稿まで幅広く展示。二人の作品を通じて多角的な視点でルネサンス期の文化に触れることができます。一見遥か昔の異国の出来事でも、今の私たちへのつながりを感じる、素敵な時間がここにありました。取材・文/おゝしろ実結イベント情報イベント名:レオナルド☓ミケランジェロ展催行期間:2017年06月17日 〜 2017年09月24日住所:東京都千代田区丸の内2-6-2三菱一号館美術館電話番号:03-5777-8600(ハローダイアル)
2017年07月03日6月17日(土)~9月24日(日)の期間中、三菱一号館美術館内のカフェ・バー「Café 1894」に「レオナルド×ミケランジェロ」展タイアップメニューが登場します!展覧会鑑賞後は、タイアップメニューで余韻に浸りませんか?メニューの詳細をご紹介します。宿命の対決!「レオナルド×ミケランジェロ」展タイアップメニューは、6月17日(土)~9月24日(日)の期間中に三菱一号館美術館で開催される「レオナルド×ミケランジェロ」展にちなんだもの。展覧会では“ルネサンスの2大巨匠”と称される2人の希少な素描、油彩画、彫刻、手稿、書簡など約65点が紹介されます。日本初公開作品も含まれ、注目を集めています。展覧会を目で、タイアップメニューを舌で鑑賞しましょう。●ミュージアムカフェ・バー「Café 1894」の空間も楽しんで三菱一号館美術館内のミュージアムカフェ・バー「Café 1894」は、かつて銀行営業室として利用されていた場所です。1894年(明治27年)の三菱一号館竣工当時に撮影されたといわれる写真、図面、保存部材を参考に忠実に復元。ミュージアムカフェ・バーとして現在によみがえりました。クラシックな内装と高い天井が印象的。優雅な気分でタイアップメニューを堪能してください。タイアップメニューはランチとデザート●ランチ「Pranzo Fiorentino プランツォ・フィオレンティーノ」:1,850円(税抜)メニューに“フィレンツェのランチ”と冠したのは、レオナルドとミケランジェロの故郷がフィレンツェであることにちなんでいます。歴史ある美しい街をイメージした、華やかな内容です。前菜は「スモークサーモンのテリーヌ」。まずはそのまま食べ、次に添えてあるオレンジヨーグルトソースを添えていただきましょう。爽やかな酸味がサーモンとマッチします。メインには「牛のタリアータ」を召し上がれ。“薄く切った”という意味のタリアータは、イタリア定番の肉料理です。絶妙な焼き加減の薄切り牛肉にイタリア野菜、そしてレオナルドとミケランジェロも好物だったというチーズのハーモニーを楽しんで。●デザート「パラゴーネ」:850円(税抜)イタリア語で“対比”という意味の「パラゴーネ」は、ティラミスで右から左に流れる線を表現。鏡文字を使うレオナルドにちなんだデザートです。赤モモのズコットでは、ミケランジェロの彫刻をイメージしています。ズコットは丸いドーム型のケーキで、ルネサンス期にイタリアのトスカーナ地方・フィレンツェで誕生しました。ミケランジェロの彫刻のような立体的なプラムコンポートの盛り付けがおしゃれです。ヨーグルトのソルベで夏らしい爽快感もプラス。1皿にレオナルドとミケランジェロの“対比”が盛り込まれたデザートです。ランチメニューとデザート、ぜひどちらも味わってください。タイアップメニューを楽しみ、2人の巨匠が生きた時代に想いを馳せましょう。メニュー詳細「レオナルド×ミケランジェロ」展タイアップメニュー提供期間:6月17日(土)~9月24日(日)提供店舗:三菱一号館美術館1階ミュージアムカフェ・バー「Café 1894」(東京都千代田区丸の内2-6-2)料金:ランチ「Pranzo Fiorentino プランツォ・フィオレンティーノ」(1,850円・税抜)デザート「パラゴーネ」:(850円・税抜)営業時間:11:00~23:00(L.O.22:00)TEL:03-3212-7156URL:(カフェ公式)(レオナルド×ミケランジェロ展)
2017年06月08日東京都千代田区にある三菱一号館美術館で「レオナルド×ミケランジェロ展」が開催されます。期間は、2017年6月17日(土)〜9月24日(日)まで。ルネッサンスに活躍した天才芸術家2人、レオナルド・ダ・ヴィンチとミケランジェロ・ブオナローティの素描、油彩画、手稿、書簡など、約65点が展示されます。「宿命のライバル」とも言われた2人の作品を見比べる絶好の機会です。アートファンの方は必見ですよ。レオナルド・ダ・ヴィンチ《少女の頭部/<岩窟の聖母>の天使のための習作》1483-85 年頃 トリノ王立図書館蔵 ©Torino, Biblioteca Reale「レオナルド×ミケランジェロ展」とは?15世紀イタリアで画家として才能を発揮し、建築、科学、解剖学の分野にまで関心を広げ「万能人」と呼ばれたレオナルド・ダ・ヴィンチと、10代から頭角を現し「神のごとき」と称された世紀の天才彫刻家ミケランジェロ・ブオナローティ。2017年6月17日(土)からスタートする「レオナルド×ミケランジェロ展」は、芸術家の力量を示す上で最も重要とされ、全ての創造の源である素描 (ディゼーニョ)に秀でた2人を対比する日本初の展覧会です。レオナルド・ダ・ヴィンチに基づく《レダと白鳥》 1505-10 年頃ウフィツィ美術館蔵©Firenze, Gallerie degli Uffizi, Gabinetto fotografico delle Gallerie degli Uffiziまた、素描のほかにも、トリノ王立図書館やカーサ・ブオナローティが所蔵する油彩画、手稿、書簡など、約65点が一堂に集結します。加えて、2人の「最も美しい」素描とされる、レオナルド作《少女の肖像/〈岩窟の聖母〉の天使のための習作》と、ミケランジェロ作《〈レダと白鳥〉のための頭部習作》も、この特別展のために揃って来日。イタリア・ルネッサンスを代表する2人の巨匠の作品を間近で鑑賞できる貴重な機会です。●「宿命のライバル」!ダ・ヴィンチとミケランジェロミケランジェロ・ブオナローティ 《背を向けた男性裸体像》1504-05 年カーサ・ブオナローティ蔵©Associazione Culturale Metamorfosi and Fondazione Casa Buonarrotiイタリア・ルネッサンス期に活躍した2人の天才、レオナルドとミケランジェロ。レオナルドが25歳上ですが、レオナルドとミケランジェロは「宿命のライバル」と言われており、興味深いエピソードが伝えられています。中でも最も知られるエピソードとして挙げられるのが、フィレンツェにあるヴェッキオ宮殿のエピソード。ヴェッキオ宮殿の大会議室で《アンギアーリの戦い》の壁画制作を1503年に執政官から依頼されたレオナルド は、フィレンツェ市民からの期待を背負っていました。数か月後にミケランジェロも、同会議室の隣り合った壁に《力ッシナの戦い》を描くよう依頼され、製作に着手します。その後、レオナルドは彩色を始めてから製作を中止、一方のミケランジェロも下絵の完成後に放棄してしまいます。実現していれば、人々の注目を大いに集めたことでしょう。2人の天才の素描が勢揃い!「最も美しい」とされる素描2つにも注目フランチェスコ・ブリーナ(帰属)《レダと白鳥(失われたミケランジェロ作品に基づく)》1575 年頃 カーサ・ブオナローティ蔵©Associazione Culturale Metamorfosi and Fondazione Casa Buonarrotiレオナルド、ミケランジェロの弟子や追随者にとって、学ぶべき対象、お手本として扱われたのが絵画、彫刻、そして素描。両者とも、素描、素描を模写することが芸術家にとって、いかに重要であるかを弟子たちに繰り返し説いていたと伝えられています。また、ルネサンス期では、「(自然)を母として、(素描)を父とすると、(建築)(彫刻)(絵画)の3姉妹がいる」という関係が強調されており、自然に則ってデッサンすることは、各芸術の基本中の基本であり、決して軽んじることの出来ない大事なものと位置づけられていました。それだけでなく、素描そのものが作品としての価値を持つほど重要な価値を持っていたと言われています。本展では、そんな芸術家の力量を示す上で最も重要且つ、全ての創造の源である素描(ディゼーニョ)で2人を対比。「最も美しい」とされる素描、レオナルド作《少女の肖像/〈岩窟の聖母〉の天使のための習作》と、ミケランジェロ作《〈レダと白鳥〉のための頭部習作》にも注目です。●レオナルド作《少女の肖像/〈岩窟の聖母〉の天使のための習作》レオナルド・ダ・ヴィンチ《少女の頭部/<岩窟の聖母>の天使のための習作》1483-85 年頃トリノ王立図書館蔵 ©Torino, Biblioteca Reale左利きのレオナルドは左上から右下へのハッチングが特徴的で、斜線の重なりによって濃淡が作られ、陰影が生まれています。左眼の上瞼、目元、左頬、ほうれい線、鼻梁、左頬、口元といったところに鉛白によるハイライトが施されており、光が当たってることを意味しています。●ミケランジェロ作《〈レダと白鳥〉のための頭部習作》ミケランジェロ・ブオナローティ《<レダと白鳥>の頭部のための習作》1530 年頃カーサ・ブオナローティ蔵©Associazione Culturale Metamorfosi and FondazioneCasa Buonarroti本作は、ミケランジェロの素描としては最も知られている1点で、モデルは弟子のアントニオ・ミーニという男性と考えられています。右利きであるミケランジェロは、クロスノッチングと呼ばれる、斜線を交差させる技法を使用しています。頭部をよく観察すると、それによって立体感を出し、あたかも「削り取るように」素描を描いています。また、本作では赤チョークが用いられており、濃淡によって凹凸を巧みに表現されています。「レダと白鳥」の模倣作品に見る2人の対比「レダと白鳥」は、スパルタ王テュンダレオースの妻であるレダを、白鳥に化けたゼウスが誘惑したというギリシャ神話の中のエピソード。彫刻や絵画などにおける題材として頻繁に用いられたことでも知られています。レオナルド、ミケランジェロの両者ともに、絵画となっていながらも、現在は失われてしまった「レダと白鳥」。本展では、追随者による2つの模倣作品を通して、オリジナルの姿を明らかにし、比較していきます。●ミケランジェロに基づく《レダと白鳥》フランチェスコ・ブリーナ(帰属)《レダと白鳥(失われたミケランジェロ作品に基づく)》1575 年頃 カーサ・ブオナローティ蔵©Associazione Culturale Metamorfosi and Fondazione Casa Buonarrotiミケランジェロの失われたオリジナル作品はフェッラーラ公アルフォンソ・デステから依頼されたもの。自身の作品であるジュリアーノ・デ・メディチの墓碑に置かれた《夜》の寓意像の彫刻作品を思わせる、うつむいた女性の優美な横顔が印象的に描かれ、柔らかな雰囲気の中でレダと白鳥が向かい合っています。オリジナル作品は、ミケランジェロの弟子・ミーニの手によりフランスへ渡りましたが、17世紀半ばに焼却。本作はオリジナルの下絵に基づき、後代の画家・ブリーナにより制作されました。●レオナルド・ダ・ヴィンチに基づく《レダと白鳥》レオナルド・ダ・ヴィンチに基づく《レダと白鳥》 1505-10 年頃ウフィツィ美術館蔵©Firenze, Gallerie degli Uffizi, Gabinetto fotografico delle Gallerie degli Uffiziミケランジェロの作品と比べて男性性の強調された白鳥が印象的なレオナルドの《レダと白鳥》。画面左下には「レダには、2 組の双子が卵から生まれた」とするギリシア神話に基づき、大きな卵から生まれたばかりの二組の双子が描かれています。本作は、レオナルドの弟子の中でも筆頭としてあげられるメルツィの作品の可能性もあり、レオナルドが生きた時代に描かれたものと考えられています。左手に花を持つレダのポーズ、子どもに目を落とす様子はレオナルドが本来描いた構図とほぼ同じものとして現在はフイレンツェのウフィツィ美術館が所蔵しています。そのほかの注目作品をピックアップ!素描を中心に、油彩画、手稿、書簡など、約65点が展示される「レオナルド×ミケランジェロ展」。その中でも特に注目の作品をご紹介します。「万能人」と呼ばれた画家・レオナルドと、「神のごとき」と称された世紀の天才彫刻家・ミケランジェロ。2人の作品をじっくり見比べてみましょう。●ミケランジェロの3作品をご紹介●《背を向けた男性裸婦像》ミケランジェロ・ブオナローティ 《背を向けた男性裸体像》1504-05 年カーサ・ブオナローティ蔵©Associazione Culturale Metamorfosi and Fondazione Casa Buonarroti本作は、フィレンツェ共和国のピエロ・ソデリーニがミケランジェロに発注したヴェッキオ宮殿の壁画《力ッシナの戦い》のために描かれた習作です。伸び上がるような姿勢の男性の背面には、筋肉の付き方が事細かに描かれており、彫刻家・ミケランジェロの捉え方がうかがえます。レオナルドの《アンギアーリの戦い》の競作としても知られる作品で、ミケランジェロは下描きが終了した時点で、ユリウス2世によってローマに呼び戻されたため、《力ッシナの戦い》は未完に終わりました。●《河神》の習作ミケランジェロ・ブオナローティ《河神》 1525 年頃カーサ・ブオナローティ蔵©Associazione Culturale Metamorfosi and Fondazione Casa Buonarroti蝋で制作された彫刻の習作で、主題はイエス・キリストと共に十字架に架けられた盗人であるとされてきましたが、現在はギリシア神話の河の神と言われています。この仮説は、カーサ・ブオナローティが所蔵するより大きな《河神》の作品と比較しても根拠があります。本作は、メディチ家礼拝堂のために作られ、場所を示す役割を与えられる予定でしたが実現しませんでした。なお、このような彫刻モデルは、石材切り出しの職人に手渡され、彫刻の寸法の目安として使用され、鉱山までの輸送に耐える素材で制作されました。●《イサクの犠牲》のための習作ミケランジェロ・ブオナローティ《イサクの犠牲》1535 年頃 カーサ・ブオナローティ蔵©Associazione Culturale Metamorfosi and Fondazione Casa Buonarrotiこちらの作品は、彫刻レリーフのための素描です。息子イサクに手をかけようとするアブラハムに対し、天使が止めに入っていくシーンを描いています。アブラハムと天使の距離が非常に近いことが本主題を扱う上でのミケランジェロの最大の特徴といえるでしょう。また、イサクの左膝の位置は未決定のためか、複数の膝が動くように描かれています。●レオナルドの3作品+1●《髭のある男性頭部(チェーザレ・ボルジャ?)》レオナルド・ダ・ヴィンチ《髭のある男性頭部(チェーザレ・ボルジャ?)》1502 年頃トリノ王立図書館蔵 ©Torino, Biblioteca Reale軍人チェーザレ・ボルジャの肖像といわれていますが、確実な証拠はありません。同一の肖像を異なる角度から捉えて3つの像を描いた本作品は、他視点性により絵画や素描も「彫刻の様な立体性」に劣らず表現ができるというレオナルドによる表明でもあると考えられています。また、ヴァザーリによれば、ジョルジョーネの作品(現在は消失)にもモデルと鏡面を描いて異なる角度から同一のモデルを描く作品が制作されており、絵画の他視点性が強調されています。 ●《大鎌を装備した戦車のニつの案》レオナルド・ダ・ヴィンチ《大鎌を装備した戦車の二つの案》1485 年頃トリノ王立図書館蔵 ©Torino, Biblioteca Realeレオナルドもミケランジェロも技師として仕事を依頼されることが多く、戦争の多い時代にはむしろそちらが本業であることもありました。本作はレオナルドが考案した兵器ですが実現しませんでした。ここでは馬車で大鎌を回転させ敵兵をなぎ倒していく様子が描かれています。 ●《老人の頭部》レオナルド・ダ・ヴィンチあるいはチェーザレ・ダ・セスト《老人の頭部》1510 年頃/1515 年頃トリノ王立図書館蔵 ©Torino, Biblioteca Reale画家・レオナルドは正面から肖像を捉え、人物の顔を正確に織密に描写する上で、その人の内面をもきちんと捉えることを意識していました。当時、観相学と呼ばれる性格と外見の呼応に目を向ける学問が流行しており、本作においても、口元を固く結ぶ老人からは頑固な性格を思わせます。また、赤い地塗りが施された紙に赤いチョークを用いて描かれているのも特徴です。●《美しき姫君》にまつわることレオナルド・ダ・ヴィンチ(帰属)《美しき姫君 (ビアンカ・スフォルツァ?)》1495 年頃 個人蔵ビアンカ・スフォルツァというスフォルツァ家の子女を描いたとされる《美しき姫君》。近年において作品に残された掌紋からレオナルド作ではないかという議論が起こりました。髪留めや服飾を含めた肖像の正確な描写と左利きを思わせるハッチング、ペン、インク、赤チョーク、黒チョーク、鉛白といった画材、羊皮紙という媒体に関するレオナルドの知識などから真作とする説がありながら、同時代の作家による作とする説、19世紀の模倣者による精妙な贋作とする説まで諸説に分かれています。 イベント詳細名称:レオナルド×ミケランジェロ展会場:三菱一号館美術館住所:東京都千代田区丸の内 2-6-2会期: 2017年6月17日(土)〜9月24日(日)開館時間:10:00~18:00(祝日を除く金曜、第2水曜、会期最終週平日は20:00まで)※入館は閉館の30分前まで休館日:月曜休館(但し、祝日は開館)公式サイト:
2017年04月09日「レオナルド×ミケランジェロ展」が三菱一号館美術館で開催される。期間は2017年6月17日(土)から9月24日(日)まで。ルネサンスの巨匠、レオナルドとミケランジェロ15世紀イタリアで画家として才能を発揮し、建築、科学、解剖学の分野にまで関心を広げ「万能人」と呼ばれたレオナルド・ダ・ヴィンチ。一方で、10代から頭角を現し「神のごとき」と称された世紀の天才彫刻家ミケランジェロ・ブオナローティ。彼らが生きたのは、古代ギリシア・ローマの古典文芸復興を目指す運動としてイタリアで開花したルネサンス。「自然」をあるがままに再現するため、解剖学に基づいた人体の把握、遠近法に則った奥行きや立体感、陰影法に忠実な表現といった基本的な規則が順守されていた時代だ。また、この頃は「自然を母とし、素描を父とすると、建築、彫刻、絵画の三姉妹がいる」という関係が強調されていた。自然に則してデッサンすることは各芸術の基本中の基本であり、決して軽んじることはできないもの。そして2人は、芸術家の力量を示す上で最も重要とされる、その素描に秀でていたと言われる。本展は、2人の天才を対比させる日本初の展覧会。稀少な素描はもちろんのこと、油彩画、手稿、書簡など、トリノ王立図書館やカーサ・ブオナローティ所蔵品を中心に、日本初公開を含むおよそ65点を紹介する。彼らの作品を見比べられる貴重な機会、まずは本記事で予習して足を運んでみてはいかがだろう。斜線の重なりによって濃淡を表すレオナルド左利きのレオナルドは左上から右下へのハッチングが特徴的で、作品をよく見てみると、斜線の重なりによって濃淡が作られている。目玉作品のひとつ《少女の頭部/<岩窟の聖母>の天使のための習作》を観察してみると、左眼の上瞼、目元、左頬、ほうれい線、口元などに鉛白によるハイライトが施されているとわかるだろう。彼の絵画のもう一つの特徴が、性格と外見の呼応に目を向ける学問「観相学」に基づいた表現。《老人の頭部》はその逸作といえる。緻密に描写された口元を硬く結ぶ老人からは、彼の頑固さが浮かび上がってくる。また、《髭のある男性頭部(チェーザレ・ボルシャ?)》は同一のモデルを異なる3方向から描いた作品で、彼の絵画の他視点性が強調された作品とも考えられる。クロスハッチングで描くミケランジェロレオナルドとは対照的に、右利きのミケランジェロ。彼はクロスハッチングという斜線を交差させる描き方をしていた。《<レダと白鳥>の頭部のための習作》は、彼の素描としては最も知られている作品である。その手法は同作からも読み取ることができ、さらに赤チョークの濃淡によって、凹凸をより巧みに表現していることが分かる。素描から見ても絵画の分野で才能を光らせていた彼だが、自身は「自分は画家ではない」「私は彫刻家」と述べている。とは言うものの、決して絵画を劣ったものとみているわけではない。当時行われていた比較芸術論争に対して、「画家は絵画よりも彫刻をおろそかにしてはいけないし、彫刻家は彫刻よりも絵画をおろそかにしてはいけない」という言葉も残している。本展でも、絵画・彫刻ともに彼の秀作が揃う。特に、絵画では《背を向けた男性裸体像》《イサクの犠牲》のための習作などがあげられる。加えて、彫刻では注目作として《河神》が展示される。主題はイエス・キリストと共に十字架にかけられた盗人とされてきたが、現在はギリシア神話の河の神とされている作品だ。開催概要「レオナルド×ミケランジェロ展」会期:2017年6月17日(土)〜2017年9月24日(日)会場:三菱一号館美術館住所:東京都千代田区丸の内2-6-2時間:10:00〜18:00(最終入場時間 17:30)※祝日・振替休日を除く金曜、第2水曜、会期最終週平日は20:00まで(最終入場時間19:30)※臨時の時間変更の場合あり休館日:月曜日※但し、祝日・振替休日の場合は開館観覧料:・当日:一般 1,700円、高校・大学生 1,000円、小・中学生 500円・前売券:一般 1,500円 (2/4~発売中)【問い合わせ先】TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
2017年04月08日展覧会「ミケランジェロ展 ルネサンス建築の至宝」が2016年6月25日(土)から8月28日(日)まで、東京・汐留で開催される。イタリア・ルネサンスの巨匠ミケランジェロは彫刻、絵画、建築という芸術の3つの領域において才能を開花させた。本展では、システィーナ礼拝堂の下絵など、ミケランジェロ本人による素描や書簡も含めてその数はおよそ70点だ。また、模型や映像を通してミケランジェロの建築や紹介したり、イタリアでの調査の成果をコンピューター・グラフィックス映像で表現するなど、作品以外にも見どころは満載。東京会場の汐留ミュージアムのみ、近代日本において彼がどのように受容されてきたかを紹介する特別コーナーを設けられており、丹下健三や磯崎新らの資料を展示する。会場デザインはミケランジェロに多大な影響を与え続けた古代ローマの遺跡をモチーフにした。ミケランジェロ本人はもちろん、彼の作品は何から影響を受けたのか、彼の作品がその時代の世界にどのような影響を与えたかにも注目する本展、是非足を運んでみてはいかがだろうか。【概要】ミケランジェロ展 ルネサンス建築の至宝会期:2016年6月25日(土)〜8月28日(日)会場:パナソニック 汐留ミュージアム住所:東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル4階開館時間:10:00〜18:00休館日:水曜日、8月12日(金)〜18日(木)入館料:一般 1,000円、65歳以上 900円、大学生 700円、中・高校生500円、小学生以下無料※20名以上の団体は100円割引。障害者手帳持参者、付添者1名まで無料。【問い合わせ先】NTTハローダイヤルTEL:03-5777-8600
2016年04月23日いままであまり明かされてこなかったある英雄たちの実話をもとに、ジョージ・クルーニーが監督・製作・脚本・主演を務めた話題作『ミケランジェロ・プロジェクト』。一時は日本での公開が危ぶまれていたという本作が、多くのファンからの願いに後押しされ、満を持してついに公開されました!第二次世界大戦も終戦間近、ヒトラーの命令により、ドイツ軍はヨーロッパ各国の美術品を次々と略奪していた。そのなかには、なんとレオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」や「モナ・リザ」だけでなく、ラファエロ、フェルメール、ピカソ、モネ、そしてミケランジェロといった巨匠たちの傑作も数多く含まれていたのだった。そこで、歴史的財産の損失を阻止すべく結成された特殊部隊が“モニュメンツ・メン”。リーダーとなる美術館の館長をはじめ、学芸員や建築家、彫刻家、歴史家といった芸術のエキスパート7人が集められ、下されたミッションは「ナチスが略奪した美術品を奪還すること」だった。しかし、彼らは戦争経験ゼロの中年男たち。周りからの協力も得られないなか、全力で任務を遂行する彼らに立ちはだかる新たな危機は、敗戦を悟ったヒトラーが発令した「すべてを破壊すること」という非情な指令だった。はたして、彼らは世紀の美術品を見つけ出し、守ることはできるのか?「第二次世界大戦を従来の戦争映画とは異なる切り口で撮りたい」と熱望していたジョージ・クルーニーにとって、監督作品としては過去最高の興行成績を収めた記念すべき作品。そんなクルーニーのもとには、ハリウッドを代表するマット・デイモンやビル・マーレイ、ケイト・ブランシェットといった豪華俳優陣が集結したことでも話題となっています。今回、この作品が公開されるまで、ナチスが約500万点もの美術品を略奪して破壊しようとしていたことやその裏で“モニュメンツ・メン”という特殊部隊が存在していたことはあまり知られていなかったようですが、現在私たちが多くの歴史的な芸術作品を楽しむことができるのは、命懸けで“人類の歴史”を守るために戦った彼らの存在なしには語れないのです。芸術のために戦った“知られざる英雄たち”の物語は、芸術の秋にぜひ観ておきたい一本。そんな彼らの熱い想いに感謝しながら、“知られざる芸術の裏側”ものぞいてみては?イベントデータ:『ミケランジェロ・プロジェクト』公開表記:11月6日(金)、TOHOシネマズシャンテ他全国ロードショー配給:プレシディオ©2014 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.
2015年11月19日ジョージ・クルーニー、マット・デイモン、ケイト・ブランシェット、超豪華オスカー俳優が集結した『ミケランジェロ・プロジェクト』。11月の公開を目前に、ジョージが、映画製作にかける熱い想いを明かした。本作は、第二次世界大戦下にナチス・ドイツ軍によって強奪されたヨーロッパ各国の美術品を奪還すべく戦場に向かったある特殊部隊を描いた、衝撃の実話を映画化。芸術の専門家で結成された特殊部隊“モニュメンツ・メン”は、美術品を奪還するため1944年7月フランス・ノルマンディーに上陸。ヨーロッパ各地を手分けして捜索するも、全ては奪われた後だった。そんな中、敗北を悟ったヒトラーは、遂に「ネロ指令」を発令し、一刻の猶予もなくなる。世紀の美術品は、どこに隠されているのか…。“ハリウッドの至宝”とも称されるオスカー俳優ジョージは、『コンフェッション』で監督デビューし、『グッドナイト&グッドラック』『スーパー・チューズデー ~正義を売った日~』など俳優としてのみならず、スタッフとしても活躍している。そんな多彩な活躍をみせ、本作で監督・製作・脚本さらには主演をも務めたジョージが、映画製作にかける想いを語る。「今回そもそも、アカデミー賞がとれそうな作品より、ただただ面白くて、しっかりしたエンターテインメント作を作ろうって思っていた。その作品の一部になれたことを、作品に携われたことを誇りに思えるようなものを。そしたらみんなが乗ってくれたんだよ。もう、キャスト全員がなんの迷いもなく飛び乗ってくれた」と面白さを重視した作品なのだと明かした。そして、「誰しもが、時にはこんな作品を撮ってみたい、参加してみたいって思うものなんじゃないかと思うんだ。自分達自身のことが、なんだか誇らしく思えるような、気持ちのいいポジティブな作品を見てみたい、創ってみたいって」と、製作当初の心境を語る。さらに、「ここ数年の僕らの意識は、公開されてからたった一週間で熱が冷めてしまうような作品じゃなくて、もっともっと息の長いものを作ろう、という方向になっている。そうやって映画を作ったからって僕が大金持ちになるかって言ったら全くそんなことは無いんだけど、手応えが残るんだ。『マイレージ・マイライフ』、『スーパー・チューズデー~正義を売った日』と今作は僕らが思い描いている映画のリストに入るね。やっぱり、しっかりしたストーリー・テリングをやりたいんだ。いつまでも色褪せ無い作品を作れたかどうか、それが一番大事なことだろう?」とコメントした。気心知れた仲間たちだからこそ作ることができた本作。知られざる英雄たちの活躍をぜひ劇場で確かめてみて。『ミケランジェロ・プロジェクト』は、11月6日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ミケランジェロ・プロジェクト 2015年11月6日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開(C) 2014 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.
2015年10月12日ジョージ・クルーニーが監督・主演を務め、“美術品救出”プロジェクトに挑む男たちを描く『ミケランジェロ・プロジェクト』。11月6日(金)より公開される本作の予告編映像とポスタービジュアルが解禁となった。芸術の専門家で結成された戦闘経験ゼロの特殊部隊“モニュメンツ・メン”は、ナチスに奪われた世紀の美術品を奪還するため1944年7月フランス・ノルマンディーに上陸。ヨーロッパ各地を手分けして捜索するも、全ては奪われた後だった…。そんな中、敗北を悟ったヒトラーは、遂に「ネロ指令」―ドイツが敗北した際には全てを破壊すること―を発令し、一刻の猶予もなくなる。世紀の美術品は、どこに隠されているのか。 あることに気づいたとき、彼らの怒涛の快進撃が始まる――。名実共にトップスターであり、監督としてもアカデミー賞ノミネート経験を持つジョージ・クルーニーが、監督・製作・脚本・主演という“1人4役”を兼任して取り組んだ本作。共演には、『ボーン』シリーズでおなじみのマット・デイモン、『アーティスト』で世界中を魅了したフランス人俳優ジャン・デュジャルダン、『ブルー・ジャスミン』のケイト・ブランシェットと、オスカー俳優たちが豪華な競演を果たし、他にも『ロスト・イン・トランスレーション』のビル・マーレイ、『アルゴ』のジョン・グッドマンら個性豊かなメンバーが名を連ねている。このたび公開された予告編は、ナチス・ドイツ軍によって奪われたレオナルド・ダ・ヴィンチ「最後の晩餐」、ルノワール「イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢」、ファン・エイク「ヘントの祭壇画」、そしてミケランジェロの「ブルージュの聖母子像」と、数々の芸術作品が映し出され始まる。それら芸術作品を取り戻し正当な持ち主に返還せよ、という米ルーズベルト大統領の命を受け、美術館長を始めとする7人のアートのエキスパートが集められた。戦場ではまったくの素人だった彼らだが、ナチスを追うため、最前線のフランス・ノルマンディーに上陸、ヨーロッパ各地を手分けして捜索するのだ。“史上最も偉大な宝探し”とされた実話を基にした本作。果たして彼らは隠された美術品を見つけ出すことが出来るのか?知られざる英雄たちの活躍ぶりを、まずは予告編で目撃してみて。『ミケランジェロ・プロジェクト』は11月6日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2015年08月14日ジョージ・クルーニーが監督・主演を務め、“美術品救出”プロジェクトに挑む男たちを描く『ミケランジェロ・プロジェクト』の日本公開が、このほど決定した。戦闘経験ゼロの特殊部隊「モニュメンツ・メン」は、ナチスにより強奪されていく世紀の美術品の奪還のため、ヨーロッパ各地の戦場へ飛び、自力で美術品を次々と取り戻していく。一方、戦争の敗北を悟ったヒトラーは、今度は強奪した美術品の破壊を決断する…。果たして、命がけのミッションを彼らはどのように成し遂げるのか!?レオナルド・ダ・ヴィンチ「最後の晩餐」、ヤン・ファン・エイク「ヘントの祭壇画」、ロダン「ダヴィデ」、ミケランジェロ「ブルージュの聖母子像」、レンブラント、ピカソ、マチス――。第二次世界大戦下、ナチス・ドイツ軍によって強奪されたヨーロッパ各国の美術品を奪還すべく戦場に向かったある特殊部隊「モニュメンツ・メン」の活躍を描く本作。一度日本での公開中止の憂き目にあいながらも、このほど再度日本公開が決定。美術については筋金入りのプロ、しかし戦闘は全くのド素人の7人の男たちの実話に基づく本作に感銘したジョージが、監督・製作・脚本・主演を務め映画化を実現させた。ほかにも、リドリー・スコット監督作『オデッセイ』の公開を控えるマット・デイモン、『ヴィンセントが教えてくれたこと』のビル・マーレイ、『ブルージャスミン』でアカデミー賞主演女優賞を受賞したケイト・ブランシェットら豪華な面々がキャストに名を連ねる。“ナチスが強奪していった美術品の奪還”という、まさに史上最大最高額のトレジャー・ハンティングに挑む7人の男たちの活躍を描く本作。俳優としてはもちろん、監督としても『コンフェッション』や『スーパー・チューズデー ~正義を売った日~』などといった力作を生み出してきたジョージの演出にも注目だ。『ミケランジェロ・プロジェクト』は11月6日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年07月31日日本での公開が中止となっていたジョージ・クルーニー監督・主演『ミケランジェロ・プロジェクト』が、11月6日に日本公開されることが30日、明らかになった。本作は、70年前の第二次世界大戦下、ナチス・ドイツ軍によって強奪されたヨーロッパ各国の美術品を奪還すべく戦場に向かった特殊部隊「モニュメンツ・メン」を描いた実話。芸術という文化を後世に残すため、命をかけた無名の英雄たちがいた事実を埋もれさせるわけにはいかないという思いと、公開を楽しみにしていた映画ファンからの熱い声に後押しされ、このたび日本での公開が決定した。美術については筋金入りのプロだが、戦闘はド素人という7人の男たちによる特殊部隊「モニュメンツ・メン」のミッションは、ナチスが強奪していった美術品の奪還。彼らがいなければ、レオナルド・ダ・ヴィンチ『最後の晩餐』、ヤン・ファン・エイク『ヘントの祭壇画』、ロダン『ダヴィデ』、レンブラント、ピカソ、マチス、そして、ミケランジェロ『ブルージュの聖母子像』といった名作名画は現存していなかったのだ。「モニュメンツ・メン」の存在に感銘を受けたジョージ・クルーニーは、自ら監督・製作・脚本・主演を務め、キャストには『オーシャンズ』シリーズのマット・デイモン、ゴールデングローブ賞ノミネート俳優ビル・マーレイ、『ブルージャスミン』でアカデミー賞主演女優賞を受賞したケイト・ブランシェットら豪華な顔ぶれが集結。知られざる英雄たちの活躍を娯楽性豊かに映画化した。(C)2014 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.
2015年07月31日