アツシ ナカシマ(ATSUSHI NAKASHIMA)は、イタリア・ミラノの舞台に立ち、最新コレクションとなる2017-18年秋冬コレクションを2017年2月23日(木)に発表した。分解を意味する「DISSOLVE」がテーマである。昨シーズン同様に、異なるもの同士の結合や再構築、そしてそこから生まれる新しいデザインを追い求める姿勢は変わっていない。今回はより細かく複雑に。そして次の場面へと変化した際の、印象の違いに着目しているようである。始まりは、ストリートの定番として定着している(しつつある)MA-1が題材としてあがった。ここにジャポニズムを投じる。着物の到着だ。帯や掛襟をしっかり保ったアウターが登場。さらに、MA-1にウールコートのラペルとマフラーを合わせたウェアが続いている。今季はより合体方法が細分化されている。パッチワークはより丁寧に細かく、特に裏地はうまく利用されていて、MA-1のオレンジ色の裏地は差し色になっているし、あとに続くモッズコートもキルティング生地がエクステンションの役割を成して、よりロングレングスなアウターへと変わっている。合わせたインナーは、ロゴ入りまたはジップ付きのハイネックトップス。パープルやオレンジといったビビットカラーの配色やデニムウェアの採用などもストリートへの意識を感じさせる。断ち切りしたまま糸がほどけた感じのテキスタイルを繋ぎ合わせたジャージセットアップもほどよく、今の風を感じさせた。フィナーレへ向けて登場したのは、毛抜け防止効果を兼ね備えたファー調パイル地のコート。本物のファーコートのような出で立ちのそれらは、赤・黒・白と潔い配色でドットやチェック柄を描いている。引き続き、シューズラインは3Dプリントで製作。音楽は、昨シーズン同様に、堂本剛が細胞と細胞の繋がりをイメージした楽曲をコラボレーションして提供している。
2017年02月27日エンポリオ アルマーニ(EMPORIO ARMANI)の2017-18年秋冬コレクションが、ミラノ・ファッションウィーク3日目の2107年2月24日(金)に発表された。今シーズンの起点となったのは、多様性。都市に住む女性たちの様々な思考やテイストを考慮しクリエーションに励む。シーズンウェアはバリエーション豊かで、クラシックとモダンがコントラストを描くように融合。そこに、スポーツテイストやヤングジェネレーションを捉えるアイキャッチな要素を取り入れている。しかしながら、ベースとなるのはアルマーニの定番であるジャケットスタイルである。男性的でありフェミ二二ティも備えたパンツスーツ。ジャケットには、大きなボタンやリボンのアップリケを飾り、レッドやフューシャピンクなどのビビットカラーを取り入れて、デザインの幅を広げる。定番アイテムから新たな可能性を抽出するのは、質感での遊びである。ベルベットやパテントといった光沢素材、シースルーのPVC、様々な毛足の長さのファー。そして、それらを素材のキャラクターに関係なく、一着の中で、また時にコーディネートの中でミックスさせる。ファーのホワイトコートにはシースルーパンツを、シンプルなウールコートにビッグファーの帽子を。そこに加えたフレッシュさが、ロゴ・キャラクターウェアである。ブランドの頭文字EAをアーティーに描いたトップス、くまモチーフのジャケット、7のロゴ入りニット。また男女ペアルックで登場した、ポンチョ型ダウンも新鮮な印象だ。フィナーレへ向けてはドレスの提案を。シーズンムードを反映した、ポップなカラーリングで種類豊富なウェアを揃えた。シャンデリアのように輝くスパンコールの装飾がポイントになっていて、エレガントなドレスの中で流れるように配され、流星のような輝きを放っている。また当ショーには日本からのセレブリティとして佐々木希が来場した。エンポリオ・アルマーニ2017年春夏コレクションの軽やかな赤いシフォンドレスと同じく今期のアイテムであるスタッズのついたハードなレザージャケットを合わせた姿でショーに華を添えた。
2017年02月26日エミリオ・プッチ(EMILIO PUCCI)が2017年秋冬コレクションを日本時間の2017年2月23日(木)23:00より、イタリア・ミラノで発表。ショーの模様は、ファッションプレスでも生中継する。先シーズンの2017年春夏コレクションでは、ジャージ素材を駆使し、Iラインドレスやロンパース、繊細なチュールを重ねたようなどレスなどを創り上げた。そんなエレガントなドレスルックに、ビーチを想起させるスイムウェアやブルマなども提案。イエローやオレンジ、パープルといったエネルギッシュな色合いが特徴であった。【詳細】エミリオ・プッチ 2017年秋冬コレクション配信時間:日本時間 2017年2月23日(木)23:00※現地時間:2017年2月23日(木)15:00
2017年02月23日ブルマリン(Blumarine)の2017-18年秋冬コレクションが、ミラノ・ファッションウィーク4日目の2017年2月25日(土)に発表された。ブルマリンのウィンターシーズンは、寒さを吹き飛ばすほど温かい仕上がりだ。イエロー、ピンク、グリーン、続くのは華やかな色彩ばかりである。スカートはフレアに、ロングドレスは大きくVの字に胸元を開かせスカート部分は大胆なスリットを境に左右に広げ、楽し気に揺れ動かす。ジャケットはベルトでウエストマークしてヘムラインで遊びを効かせた。トップスもボトムスも共通するのは、たっぷりとした生地感とジャンプするように羽根動くフリルたちである。キーポイントとなるのはテキスタイルの対比。秋冬らしいファーが、軽やかなレースやシフォンと交わる。ビッグボリュームのファーコートには、引き算の思考でシフォンブラウスやレーススカートを合わせ軽さを引き出した。ただただ穏やかな世界で終わらせないのが、ブルマリンらしさ。デコラティブな要素は今季スパンコールが主役を担った。ビッグサイズのスパンコールは鱗のように敷き詰められてドレスやスカートを彩る。スキントーンのスカートにはレースを一枚かませ、その上からスパンコール刺繍をさらにデコレーションする。フィナーレはブランドロゴのカラフルニットの行進で。タートルネック・クルーネック2型用意したニットには、キラキラのストーンでブルマリンの文字を。合わせたブロークンデニムにも同様にストーンを配して、華美なブランドイメージの完成へと繋げる。
2017年02月18日フランチェスコ・ラガッツィ(Francesco Ragazzi)が手掛けるパーム・エンジェルス(Palm Angels)が1月16日、ミラノでの2017-18年秋冬コレクションを発表した。2年前にブランドをスタート、この2シーズンはパリでコレクションを発表していたが、今シーズンよりミラノに発表の場を移した。ラガッツィはモンクレールのアートディレクションも手掛けており、同ブランドの生産背景が、マルセロ・バーロン カウンティ・オブ・ミラン(MARCELO BURLON COUNTY OF MILAN)やオフ-ホワイトc/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH)と同じイタリア企業ということもあって、コレクションにはマルセロ、ヴァージルも駆けつけ、ミラノメンズデビューを祝った。ブランド名はラガッツィ本人によるLAのスケートカルチャーを撮った写真集から付けられたことでも知られるように、ベニスビーチやマリブビーチのスタイルをベースに、ゴールド、シャイニーな素材使いをアクセントにしたラグジュアリーストリートの流れのコレクション。今シーズンは“Palm Angels”のロゴウエアがクローズアップ。これまでからもボブ・マーレーなどをアイコンに使用するなど、ブリティッシュ・ジャマイカンなスタイルをヒントにアメリカンスポーツウェアをミラノクオリティーで提案している。パンツはフレア、ウェアはフルにジップアップされたギャングスタイルで、アイテム単品はラガマフィン、オールドスクールのヒップホップスタイルからのヒントを感じさせる。オーバーサイズの緩いウールのロングコート、ライトなエアフォースジャケット、トラックコート風ジャケットスーツ、ピンストライプのダブルブレストスーツなど、明らかにルールを逸脱したワードローブの破天荒さは、ショーに集まる層とともに、ミラノのストリートの新しいムーブメントの始まりを予感させる。Text: 野田達哉
2017年02月01日ニール バレット(NEIL BARRETT)の2017-18年秋冬コレクションが1月15日、ミラノで行われた。自身のアーカイブの再構築を図った今回のコレクションは、初めてウィメンズを同時に発表。ドロップショルダーでオーバーサイズののトップスにスリムなボトム、細身のジャケットにはワイドシルエットのボトムスと、同ブランドのシグニチャースタイルをベースにまとめ上げた。同ブランドの重要なヘリテージである伝統的なテーラードジャケットには、サイドにラインの入ったウールのトラッキングパンツが今シーズンの代表的スタイル。裾のサイドにはスナップボタンが施されており、80年代にID誌、FACE誌といったストリートマガジンで活躍したクリエイティブ集団バッファローのスタイリングを、同時代を経験したニールらしい再解釈で提案。コートにオーバーレイされたダウンジャケットや、シングルジャケットなどの代表的なフェイクレイヤードのスタイルは健在で、黒をベースにイエロー、赤、オレンジを効果的にミックス。テーラード×スポーツのスタイリングはウィメンズも同様。ウール、カシミア、ビスコースウールギャバジン、フランネルのチョークストライプと高密度ナイロンとの組み合わせが、美しい光沢とシルエットを生み出しており、インターシャのモヘアも、ロックテイストでスタイリッシュなアイテムに仕上がっている。ショーのオープニングにはキュア(The Cure)の「ア・フォレスト(A FOREST)」、エンディングにスージー&バンシーズ(Siouxsie & the Banshees)の「ハッピーハウス(HAPPY HOUSE)」といずれも1980年に発表された曲を使用し、自身のカレッジ体験とともにブランドを総括。スージー&バンシーズのツアーイメージを使用したアイテムは新たな話題を集めそうだ。Text: 野田達哉
2017年01月30日エム・エス・ジー・エム(MSGM)の2017-18秋冬メンズコレクションが1月16日、ミラノで発表された。今シーズンの気分は“スローンレンジャー”。ブリティッシュなモチーフやテイストが、デザイナー、マッシモ・ジョルジェッティ(Massimo Giorgetti)らしい、少しひねったポップなアイデアで次々に登場した。ファーストルックは、クリースが白落ちしたウオッシュデニムにダウンベスト。足元はホワイトソックスに黒のタッセルスリッポン。頭を覆ったスカーフはポロ柄で、ダウンベストの背中は大きな市松のツートーン。ブリティッシュグリーンのトラックスーツにネイビーのチェスタコートのモデルもニット帽の上にスカーフで覆ったスタイル。それぞれのアイテムは英国のサッカースタジアムに居そうな若者を想像させ、ストリートの定番がMSGM風のいたずら心で組み合わされていく。ファーコート、ダッフルコートにトラックスーツを合わせ、B3にはホワイトソックスに黒のタッセルスリッポン、グレンチェックのショートパンツとジャケットには真っ赤なフーディーという“違和感”がスタイルとして定着していく。ラガーシャツ、ハンティングジャケット、ジョッキー用キルティング、ゴルフスラックス、アーガイルニット、フェアアイル柄などさまざまな英国モチーフを、70~80年代のミラノのデザイン集団メンフィスを回帰させるポップなカラーで可愛い大人の楽しいカジュアルアイテムが並んだ。シンプルなキャメルや、ブラウンのワントーンコーディネート、キャメルやグレイと白のシンプルなスタイルでバランスを取りつつ、白黒のツートーンが今シーズンのアイコニックなパターンとしてスパイスになっている。Text: 野田達哉
2017年01月29日モスキーノ(Moschino)の2017-18年秋冬メンズコレクションが、1月14日ミラノのパラッツォ・リッタで発表された。垂れ下がった配電コードと点滅するライトと白の防護服を着たスタッフ。焦燥感を与える空気感の中、ショーがスタートした。SFアニメ『トランスフォーマ』のレーザープリントのロングジャケット、スーツにシルバーの手袋、コンバットブーツと宇宙大戦争さながらのコスチュームプレイは、まさにデザイナーのジェレミー・スコット(Jeremy Scott)の得意な世界。このアニメプリントはウィメンズのチュールポンピングされたカクテルドレスにも展開され、黒のベレー、黒のハーネスと合わせられミリタリーをベースにしたストーリーがスタートする。モスキーノを代表する手描きの花のドレスはカーキのドリルコットンに黒のラテックスプリントが施され、カウントダウンをイメージさせるデジタルの数字のコラージュもカクテルドレスに。すべてのモチーフはメンズのコート、ジャケット、パンツなどにも共有され、フォーマルシーンではアイコニックな表情のアクセサリーとしても効果を発揮している。オリーブのコットンドリルとパラシュートシルクのジャンプスーツ、バラの花のコラージュプリントされたトラッカージャケット、フレスコ画のフードブルゾンなど、ベーシックなリアルクローズがモスキーノのスペーシーなミリタリーグッズとして“トランフォーム”していくコレクションは、シーズンごとのエピソードが積み重なるよう。スタイリングの仕上げにはジュディ・ブレイムのハンドメイドのヘッドピースというパンキーなオプションまで加わった。Text: 野田達哉
2017年01月28日トッズ(TOD’S)の2017-18年秋冬コレクションが1月15日、ミラノメンズファッションウィークにおいてインスタレーション形式発表された。毎シーズン、1930年代に建てられた豪邸ヴィラ・ネッキ(Villa Necchi)で発表される同ブランドの新作は、建物同様、メイド・イン・イタリーの威信をかけたサルトリアルの職人技術が大きくフィーチャーされている。美しくコーティングされトリートメントされたレザーを細かなステッチワークで軽くダウンジャケットに仕上げたパッシュジャケットは、クラシックに回帰する今シーズンのメンズの流れの中で、同ブランドを代表するアイコニックなウエアとして注目される。独特のワキシングで深いカラーリングが生み出され、ブルー、グレイ、ブラウンまで都会的なアイテムに仕上がっている。また、ラバーソールのモカシンやワークブーツ、ムートンのバッグなど、ラグジュアリーかつオフタイムなアイテムが充実。美しくエイジングされたレザーに磨き上げられたドレスシューズラインとともに、ナッパレザーを使ったウィンターゴンミーニも登場し、人気を集めそうだ。また、同会場では今春同社が発売する書籍『Timeless Icons』の写真展もカクテルパーティー形式で行われ、ミック・ジャガー、ロバート・デニーロなど時代を経ても色褪せない写真が会場の話題を集めていた。Text: 野田達哉
2017年01月27日ディーゼル ブラック ゴールド(DIESEL BLACK GOLD)の2017-18秋冬コレクションが1月14日ミラノメンズファッションウィークで発表された。コレクションのテーマとなったのは「アーバン忍者」。ファーストルックとなったブランドのシグニチャーアイテムであるバイカージャケットの合わせは着物を連想させる打ち合わせ。ノーカラーで羽織のシルエット、家紋や帯を連想させるベルトなど和からのインスピレーションソースが全面に打ち出されている。着物合わせはコートやボマージャケットなど多くのアイテムに使用され、各アイテムにもう一つの今シーズンの特徴ともいえるビッグフードでスタイリングが形成されている。家紋(モノグラム)はパンツにもあしらわれ、ブルゾン、刺し子風にキルティングされたインディゴなど、強く“ジャパン”を感じさせるアイテムで構成された。日本の武道から着想したというアイデアソースは、ショーの音楽に使用されていたドラムンベースのアンセムとして有名なフォーテックの『2 Ten 1 Ryu(二天一流)』のミュージックビデオへのオマージュも感じさせる。同時に発表されたウィメンズのカプセルコレクションでも、幅広ベルトをあしらったレザードレスや、キルティングナイロンをセットしたデニムのチュニックトップ、フェミニンなエプロンドレスやプリーツのミニなどにすべてバイカーブーツを合わせ、クリエイティブ・ディレクターのアンドレアス・メルボスタッド(Andreas Melbostad)による、ブランドの明確なアティチュードが示されている。Text: 野田達哉
2017年01月25日エンポリオ アルマーニ(EMPORIO ARMANI)が、ミラノファッションウィーク中の1月15日、2017-18秋冬メンズコレクションを発表した。
2017年01月17日エトロ(ETRO)は、ミラノで開催する2017-18秋冬メンズコレクションショーの模様を公式サイト()でライブストリーミングで配信する。1月16日22時(現地時間同日14時)より。また、エトロのオフィシャルFacebook、Instagram、Twitterなど各SNSでは、ハッシュタグ「#ETROSkyIsTheLimit」にて、ショーの情報を随時配信していく。※会場の都合等で開始時間が遅れる可能性があります。
2017年01月16日ミラノと言えば、日本のイタリアンレストランで目にするミラノ風リゾットやミラノ風サラダなどの“ミラノ風”メニューだったり、全国各地にある映画館の名前にミラノが入っていたり、日々の生活のなかでよく見聞きしている名称です。そして旅におけるイタリアの都市ミラノと言えば、やはりオペラハウスの最高峰として君臨するスカラ座。今回ピックアップするのは、そのスカラ座の歴史をたどるドキュメンタリー『ミラノ・スカラ座 魅惑の神殿』です。18世紀に誕生したスカラ座の240年の歴史をふり返りながら、2014/2015年シーズンの開幕公演「フィデリオ」の準備に追われる劇場スタッフの姿を通しながら、なぜスカラ座がオペラハウスの最高峰であるのか、なぜ特別であるのかを映し出していきます。あまりオペラに馴染みのない人にとっては、次から次へと登場するスカラ座に関わってきた人たちが歴史的に有名な人であっても知らない場合もあると思います。けれどパフォーマンス映像やアーカイヴ映像のなかには──たとえばマリア・カラスやルキノ・ヴィスコンティ、グレース・ケリー、イングリッド・バーグマンなど、映画でもお馴染みの人物も登場。知っている人物が数人いるだけでも興味が湧いてきます。「スカラ座はどういう場所か?」スカラ座で働く人やステージに立つ人たちにその質問すると「美しい場所」「特別な場所」「最高の場所」「大切な場所」「劇場自身が生きている」「私の故郷」…という答えが返ってくるように、102分のこのドキュメンタリーを観終わる頃には、もっとオペラについて知りたい、観てみたい、できることならスカラ座に行ってみたい!と心を奪われているはず。オペラ好きはもちろん、初心者にとってオペラの入口となる絶好の1本です。(text:Rie Shintani)(text:Rie Shintani)
2016年12月27日「美肌に見えるパウダー」として、確固たる地位を築いているメイクアップ化粧品といえば「ミラノコレクション」。そんな<ミラノコレクション2017>の発売日がいよいよ今月16日に迫っています。事前予約をしないと手に入らないミラノコレクションを手に入れられる期限はあとわずか。もう一度、今年の「ミラコレ」についておさらいをしましょう。ミラノコレクションとは出典:カネボウ公式サイトより1991年に誕生したブランド。人気の秘密はとにかく仕上がりの良さ。一度使うと他のパウダーに戻れなくなると言われているほど、どんな方でも美肌に近づけてしまうのです。また、毎年変わるデザインと、予約をしなければならないプレミア感がなんとも言えず、女心をくすぐります。「何年のデザインが好き」なんて会話を楽しめるのも、コスメマニアの醍醐味ではないでしょうか。毎年3種のミラノコレクションがある実はミラノコレクションにって3つの種類があるのをご存知でしたか?ケースは同じで、内容量と成分、そして取り扱い場所に違いがあるので、自分の行動範囲や好みを考えて選ぶ必要があります。カネボウ フェースアップパウダー<ミラノコレクション2017>購入可能場所:ドラッグストアやスーパーなど内容量:24gトワニー ミラノコレクション2017購入可能場所:トワニー取り扱い先()内容量:30gカネボウ版に追加される成分:保湿成分インプレス ミラノコレクション2017購入可能場所:百貨店内容量:30gカネボウ版に追加される成分:エイジングケアに力を入れたインプレスならではの「コンプレックスBR」と呼ばれる成分これだけ見ると、カネボウ版だけ量と成分が少ないのでは?と感じるかもしれませんが、ドラッグストア、スーパーマーケットなどでは独自の割引を行っている場合が多く(ストアによっては3割引程度も)、通常価格の12,000円よりも安価で購入可能なことが多いため、一概に損というわけではないのがわかります。ミラノコレクション2017が狙い目の理由①今年は人気のコンパクト型ミラノコレクションは、家でのメイクに最適な「ボックス型」と、携帯に便利な「コンパクト型」が一年おきに交互に発売されます。中でも今年発売されるコンパクト型は「メイク直しに便利」と特に人気が高いのです。「ミラコレは2年に一回コンパクト型が出る年に買う」と決めている方もいるようですよ。参考:ミラノコレクション2016出典:@cosmeより②限定ケースがピンクで可愛すぎる出典:カネボウ公式サイトより今年のテーマ は「 思いやりの天使」。お互いを尊重しあい、手と手を取り合って、優しさにあふれた未来を叶えていきたいという想いが込められているのだとか。天使の周りにはシャクヤクの花があしらわれ、色味はピンクとゴールド。歴代のデザインの中でもとりわけ美しく魅力的のため、絶対に手に入れたいところ。今からでも間に合う!お店急いで!先にも述べた通り、事前予約が絶対必須のミラノコレクション。実は予約は6月からスタートしていて9月中旬には締め切りをしてしまっているんです。では、もう購入できないんじゃないの?なのになぜ今この情報を?と思いますよね。それは!なんと実は、予約をしたにも関わらずキャンセルをする方がいるため、そのキャンセル分の在庫が各店舗で購入可能なことがあるのです。発売日が迫った今の時期は特にキャンセルが出ている確率が非常に高いため、ぜひ、お近くの店舗や公式通信販売サイトをチェックしてみてはいかがでしょうか。尚、同じく「思いやりの天使」をイメージしたケースに入った「ボディーフレッシュパウダー」は、現在予約受付期間中。2017年3月まで予約を受け付けており、同6月に限定発売が決まっているので、こちらも合わせて確認を。ボディフレッシュパウダー <ミラノコレクション2017>出典:カネボウ公式サイトより12,000円(税抜)の価値がある使用感。ぜひ、自分自身のお肌で体感してみてください。
2016年12月05日洗練されたボディパウダー株式会社カネボウ化粧品が展開しているプレミアムブランド「ミラノコレクション」より、ボディパウダーの最新作「カネボウボディフレッシュパウダー<ミラノコレクション2017>」を2017年6月16日に限定発売する。発売にむけ、2016年11月1日より予約受付を開始する。美しい肌に仕上げるだけではなく、優雅な香りでリラックスすることができ、心地よい優しい肌触り。SPF20・PA++と紫外線防止効果もあるので夏にもぴったり。アップルやローズなどを使用したピュア・フローラル・フルーティの香りで、ブーケのようなフレッシュで贅沢な香りが特長。ライトフレグランスとしての使用もおすすめ。夏にちょうどいい汗・皮脂吸着パウダーが配合されているので、さらさら感を保ちつつなめらかで美しい肌へと導いてくれるので汗ばむ時期にも重宝しそうだ。「カネボウボディフレッシュパウダー<ミラノコレクション2017>」は内容量30gで税抜8,000円、パフ付き。発売日は2017年6月16日で予約受付期間は2016年11月1日~2017年3月中旬まで。総合スーパーやドラッグストア、化粧品専門店にて予約可能。予約販売しかしていないので発売はまだ先だからと安心していると手に入れ損ねてしまうので注意が必要だ。(画像はプレスリリースより)【参考】※株式会社カネボウ化粧品プレスリリース
2016年11月04日政治の混乱、戦争の影、過激化するテロや暴力。平和と安全の維持を脅威すようなニュースに囲まれ、不安を拭うことができないこんな時代に、ファッションがどのような役割を果たすべきか。業界人の多くが胸の内に抱える疑問に対して、デザイナーの中島篤は17SSのコレクションノートにこのように記した。「ファッションは私にとって伝統と現代を結合させる手段。それは異なる文化と人々を繋げるもの」。モダンでありながらクラシカルな空気感を併せ持ち、和の繊細さとヨーロッパの大胆さをミックスさせ、比類なきアイデアで勝負するATSUSHI NAKASHIMA。『DHL Exported』プロジェクトを日本人として初受賞し、16-17AWでミラノコレクションデビューを果たした。2回目となった17SSのショーは、16世紀頃に建てられた王宮内をステージに、日本とイタリアの国交150周年を祝す、サプライズに溢れた演出で大きな喝采を浴びた。王宮として生まれた後にミラノ政府の拠点となり、現在は展示スペースや博物館として使用されているこの場所で、日本という遠く離れた島国に生まれ育った若きデザイナーがファッションショーを開催。中島にとってはもちろん、ミラノにとっても外国人にチャンスを与えるのは挑戦的な試みだった違いない。パリやロンドンといった他の主要都市に比べてミラノで日本人デザイナーの活躍が顕著でないのは、イタリア独特の“家族意識”が強いお国柄だろう。だからこそファッションという方法で文化、人々、過去と現代をリンクさせたATSUSHI NAKASHIMAの今回のショーは感慨深いものがある。ミックスカルチャーが魅力の中島のデザインの基盤となっているのは、ジャン=ポール・ゴルチエの元、パリで働いた7年間の経験だ。「人生の中で最も大きな出来事。宝くじに当たったような感じでした」と仕事のオファーが舞い込んだ時の感想を語ったが、宝くじに当たるよりも奇跡的なことではないだろうか。有言実行する行動派のイメージとは対照的に、白のTシャツに黒のショーツといったシンプルな出で立ちで、話し口調も柔らかい。意欲剥き出しのギラギラした雰囲気は一切ないが、真っ直ぐな眼差しと潔い姿勢には、静かに燃えるものづくりへの情熱が伝わってきた。実力、才能、運を兼ね備えた中島に、自身のデザイナーとしての歴史、ミラノでショーを行うことの意義、そして今後の展望について訊いた。ーー ファッションデザイナーを目指したきっかけを教えてもらえますか?祖父が画家だったという血筋もあってか、幼少期は絵を描くことに夢中でした。本格的にファッションにのめり込んでいったのは、高校生の頃。家族には「デザイナーなんかなれるはずがない」と反対され、高校卒業後は一般企業に就職し、1年間社会人として働きました。しかし、やっぱりデザイナーになりたいという夢が捨てきれず、会社を辞めて自分の貯金で専門学校へ通うことしたんです。ーー 専門学生時代から、将来は海外で活躍したいと考えていましたか?英語がとても苦手だったので、あまり考えていなかったですね。好きなことは徹底的に追究しますが、そうでないことには力を注がない性格でして(笑)。でも、ある時学校で海外コレクションのショーの映像を初めて観て、“モード”という新しい世界を知り感銘を受けました。それから漠然と、パリコレなど海外でのショーを夢見るようになり「いつかは…」と胸に秘めていました。ーー そんな夢を抱きながら、専門学校卒業後はどのようなキャリアプランを立てていましたか?縫製工場に勤めた後、パタンナーとしても経験を積んでから、最終的に自分のブランドを立ち上げようと思っていました。デザイン画を描くだけのデザイナーではなく、ものを作れるデザイナーになりたかったので、このようなプランを立てていたんです。ただ、勤めた縫製工場での配属先の仕事が劣悪で……。休みもなく、毎日朝方まで働いて、身も心も削られるような日々。過去そのポジションに就いた人は6人連続で退社してしまっていましたが、3年は働くと決めていたので必死で耐えていた最中、渡仏のチャンスが訪れました。2年半程働いた時にオンワードファッション大賞のグランプリを受賞し、その年特別審査員として招かれていたジャン=ポール・ゴルチエ氏に、「自分の元で働かないか」と声を掛けてもらい渡仏を決めました。ゴルチエ氏にきっかけをもらった時、パリに行けることや彼の元で働けることより、正直縫製工場を辞められることが一番嬉しかったかもしれません。それくらい、本当に辛い2年半でした。ーー ゴルチエ氏に見初められたのは実力だけでなく、努力と我慢の末に自ら勝ち取った運なのかもしれませんね。渡仏後はどのような生活が待っていたのですか?英語はもとより、フランス語なんて全く話せなかったので、最初の半年は仕事を確実にこなすことはできませんでした。指示をされても違うものを作ってしまったり、仕事でも生活面でも気苦労が多かったです。ただ縫製工場での辛い経験のおかげで忍耐力と根性はついていたかもしれません(笑)。最初の一年間はインターンだったので貯金も底をつき、人事担当に社員になれないか希望を出してみました。しかし、ちょうどその時期ゴルチエ社で30人のリストラがあり、社員になることは出来ないと断られました。最後にゴルチエ氏にそのことを伝えると、彼はインターンだった事さえ知らなかったようで、こんな状況にも関わらず社員になれるよう対応してくれました。その後、ディフュージョンラインのヘッドデザイナーという役職を与えてくれて、7年間ゴルチエ氏のアシスタントを務めました。僕にとってはこの7年間は、今のATSUSHI NAKASHIMAのブランドのベースとなる、重要な経験。それまで日本にいた時には持てなかった視点や考え方を多く学びました。ーー後編に続く。
2016年10月03日ミラノ・ファッション・ウィーク 2017年春夏ウィメンズコレクションが終了を迎えた。今季は、ボッテガ・ヴェネタがブランド初となるメンズ・ウィメンズ合同ショーを開催。またディースクエアードも、2017年よりメンズ・ウィメンズを統一することをアナウンスし、ウィメンズ単独ショーのラストを飾った。アルマーニは、エンポリオ アルマーニの舞台を今季のみパリへ移すため、ジョルジオ アルマーニだけの展開。発表後すぐ購入できる「See now buy now」に取り組むブランドも増加し、マックスマーラは、人気モデルのジジ・ハディットを招き、イタリア・ミラノで新作バッグを早くも発売した。ニュース性の高い、ミラノ 2017年春夏ウィメンズコレクションをいち早くおさらい。グッチ、モスキーノといった人気ブランドから、プラダ、ジョルジオ アルマーニ、フェンディといった老舗、日本から2度目のミラノ参戦となるアツシ ナカシマまで、7つのキーワードとともに振り返る。注) ブランド名をクリックすると、コレクションレポートまたはルックがチェック可能。①プラットフォームシューズ&サンダル2017年春夏はプラットフォームシューズ&サンダルが大人気。プラダは、ビーチサンダルをショーに持ち込み、ヴェルサーチはアイコンのピンヒールを差し置き、プラットフォームシューズが旬な顔に。MSGMはカラフルなスニーカーを揃え躍動的だ。ジョルジオ アルマーニの新作はサマーブーツ、ディーゼル ブラック ゴールドのグラディエーターサンダルも気になるところ。CHECK:下記ブランドも展開グッチ、フェンディ、サルヴァトーレ フェラガモ、ブルーガール、ミッソーニ、トッズ、スポーツマックス②Tシャツスポーツテイストの流行は加速し、よりアクティブな方向へ。ドルチェ&ガッバーナは、イタリアンフードをあしらったドレスと共に、ブランドロゴTシャツを展開。また、ディースクエアードはTシャツだけでなく、チェックシャツもコレクションピースに採り入れ、斬新な動きを示した。アツシナカシマは、異例のプロ野球球団・東京ヤクルトスワローズとコラボレーション。ポップなTシャツでジャパニーズ・カルチャーを提示した。③スイム&アンダーウェア今季は、スイムウェアまたはアンダーウェアから着想を得たマイクロ丈がブームの予感。「モダン・ロココ」をテーマにしたフェンディは、本来ドレスの下にある下着をキーアイテムにフェミニンルックを提案。また、アルベルタ フェレッティはドレスに交えてブラトップを、プラダはジャケットと共にショートパンツを…と着こなしで遊びを効かせているブランドも多い。CHECK:下記ブランドも展開ブルマリン、エミリオ・プッチ、エルマンノ シェルヴィーノ④民族・トライバルブルーガールのキーアイコンは‟フリンジ”。マルチカラーのピアスやネックレスに採り入れ、カラフルなサマールックへと繋げた。ロベルト カヴァリは、民族ドレスやカウボーイルック、そして日本の着物スリーブ…と様々な文化をミックスさせた。トルコや中央アジアを旅する女性をミューズにしたエトロは、民族衣装・カフタンを主役に。タッセルを飾ったり、鮮やかな刺繍を施したりとモダンなアレンジも注目どころ。⑤ワントーンコーディネート装いからアクセサリーまで一色にまとめたシンプルスタイルも一つのムーブメントに。パワーショルダーで強さを表現したジル・サンダーは、クリーム・ペールピンク・ブラックなど様々なカラーのワントーンルックを披露。「トロピカル モダン」をテーマに、ボタニカル模様、アニマル柄を揃えたマックスマーラの中にも、鮮やかなオレンジ・ブルー・イエローで揃えた着こなしがあった。プリントが得意なマルニが、一色で勝負したのも興味深い。CHECK:下記ブランドも展開アルベルタ フェレッティ、N°21、エミリオ・プッチ、スポーツマックス、エルマンノ シェルヴィーノ、トラサルディ、フィロソフィ ディ ロレンツォ セラフィニ⑥アクティブバッグ最旬バッグのキーワードはアクティブ。マルニの新作は、洋服と同じ生地で仕上げた腰巻きバッグ。大きなサイズ感なので容量も抜群だ。一方、N°21のニューモデルもウェストバッグ。こちらはかなり小ぶりなタイプで、リボンをあしらってフェミニンに仕上げた。アクティブとは少し異なるが、グッチはリボンストラップを使って背負わせ、アルベルタ フェレッティは腰回りにベルトと一緒に巻き付け、新しいバッグの持ち方を提示した。⑦ビッグハットグッチの夏はとにかくヘッドアクセサリーが豊富。ターバン、乗馬風ハット、海賊風ハットなど個性豊かなコスチュームが揃う。プレコレクションから引き続き、大きな帽子をポイントにしたエミリオ・プッチ。顔を覆うほど大きなサイズ感に観客は釘付けに。本物の帽子ではないが…すべてのピースを‟だまし絵”で進行したモスキーノからも、ビッグなフェイクハットが登場している。合わせたビキニ、ビーチマットもプリントなので騙されないで!CHECK:下記ブランドも展開ブルマリン
2016年10月01日エルマンノ シェルヴィーノ(ERMANNO SCERVINO)の2017年春夏コレクションが、2016年9月24日(土)イタリア・ミラノで発表された。テーマは「ビューティー ファースト」。今シーズンは面白い。テーマの通り、美しさやフェミニティといったものが大きな基盤であるのだが、表現の仕方が実にウィットに富んでいて新鮮だ。男性性や強さの象徴と位置付けられてきた、ミリタリー・マリンといったユニフォームが完全に女性仕様に進化を遂げている。ミリタリージャケットは、ラグジュアリーにトランスフォームする。勲章はすべてスワロフスキー製となり、ボタンはパールボタンにチェンジ。シルエットにもアレンジを加え、ノーカラーコートやショート丈ジャケットとなって登場する。また、ナポレオンジャケットは、ドレスへそしてブラウスへと変化。特有のリボンやボタンのディテールは引き続いているが、胸元のVラインを彩ったりして、より可憐にみせる動きを担う。一方、オフィスワーカーの象徴であるシャツ。これらは、袖にボリュームをもたせたり、ショルダーラインにカッティングを加えたり、リボンディティールをアクセントにしたりして、ドレスルックにも引けを取らない上質なものへと昇華した。ランウェイには、これらの進化型ユニフォームに加えて、2種類のアニマル模様をミックスさせたスーツ、シルエットを浮彫りにするほどソフトなエコレザ―のボディスーツも展開。どちらも上質な素材で仕立てているが、チャレンジングな要素も孕んでいて、近未来的な存在感を放っていた。
2016年09月28日アツシ ナカシマ(ATSUSHI NAKASHIMA)は、2度目となるミラノ・ファッション・ウィークに参加。2017年春夏コレクションを2016年9月23日(金)に発表した。昨シーズンは、東レとともに開発した素材や3Dプリンターによる球体型のアクセサリー・シューズなどを展開し、‟技術”によって日本を打ち出していた。今季はよりユーモラスな形でジャパニーズカルチャーを提案している。KinKi Kidsの堂本剛が手掛けたサウンドにあわせ、日本国旗「日の丸」が、2人並んで歩くことで完成するコートになって登場。ティーンの間で流行っている‟双子コーデ”にも通じるところがあり、現代日本を捉えているように感じた。(裏を返せばイタリア国旗になるという、仕掛けも施されている)また、日本人なら気付いたであろう、プロ野球球団「東京ヤクルトスワローズ」とのコラボレーションロゴTシャツもランウェイを彩っている。ドットやチェック柄のドレスは、ウエストマークによって、どことなく帯のディテールを採り入れているように感じた。全体を通して伝えられているのは、異なるもののドッキングだ。ファーストルックは、異素材をパズルのように組み合わせた、ノースリーブのトレンチコート。上品なラペルに並んで、スポーティーなジップパーツで遊びを加えているのも面白い。その後も、胸下までテーラードジャケットでその下はトレンチ風コートであるものや、デニムジャケットとスウェットパーカー、ライダースとノースリーブパーカーといったものがミックスされ、新しい形が作られていた。一方で、ビックサイズも今季らしい点。モデルの体形を無視したジャケットは、袖がひざの辺りまでのびた大きすぎるサイジングだ。また、スタジアムジャンパーを十二単のように重ねた、奇想天外なものも存在した。
2016年09月27日フェンディ(FENDI)は、2017年春夏コレクションを2016年9月22日(木)、イタリア・ミラノで発表した。今季フェンディは、「モダン・ロココ」に挑む。パニエで大きく広げたスカートライン、隙間ないほど並べたリボンやレースの装飾。宮殿が似合う‟プリンセススタイル”に、現代という名のスパイスを振りかけて、新しい姿を提案する。ランウェイに登場したのは、「ロココ」の名残を受けるルック。キュッと絞ったウエストライン、そして繭のように膨らんだアームラインとふわりと広がったヘムラインが対峙するように存在する。デコレーションを見ても、立体的なフラワー、幾重にも重ねられたリボン、エンボス加工で仕上げたボタニカルモチーフ…と、どこをとっても可愛らしいのオンパレードだ。パニエから着想を得たのだろうか、スカートの下で活躍していたランジェリーたちが飛び出し、主役級の存在感を放っている。ジャケットとシャツに合わせたのは、アンダーウェア風のパンツ、またシースルースカートの下に隠れているのはレオタード風ワンピースやビキニだ。ロングスカートに見えるものもエプロン状になっていて、後ろから覗くとランジェリーを覗かせている。プレイフルなシルエットや華やかな装飾、奇想天外なレイヤード、アプリコットやペールミントといったシャーベットカラー。こういったお姫様を形作る要素は、ロング丈のジャケットやクロップドパンツにも落とし込まれ、ストリート・トレンドといったものを咀嚼した現代に添う形にアレンジされている。注目のアクセサリーラインからは、キャンディカラーのスタッズやリボンで彩られたニューバックが誕生。また、付け替えてコーディネートが楽しめるストラップ「ストラップ ユー」にも新作が加わっているようだ。
2016年09月25日ジル・サンダー(JIL SANDER)は、2017年春夏コレクションを2016年9月24日(土)イタリア・ミラノで発表した。インスピレーションを与えたのは、80年代の強い女性たちだ。今シーズンのジル・サンダーは、とにかくビッグだ。肩パットをいれたかのような真四角なシルエットがシーズンスタイルのようで、ジャケットにもドレスにもコートにも採り入れられている。テロンとしたソフト&スムーズな素材さえも、この‟ロボットフォルム”に調理。また、力こぶのような丸みのあるアームラインも特徴的で、フェミニンなプリーツ地で構成されている。装飾は、無機質なまでにそぎ落とされていて、ぱっと見メンズがウィメンズかもわからないほど。ポケットも非常に大きいし、ボトムスからは股上の深いボクシングパンツのようなものが提案されている。それらのビックアイテムに、袖口にカッティングを入れたり、バックスタイルにフリルをあしらったりするのだが、そのアクションがウィメンズコレクションであることを再認識させてくれ、安心材料を担っている。特に、スリットの採り入れ方はユニークで、メゾンの中心の担うマニッシュなシャツやミドル丈のドレス、レザーブルゾンなどに思いがけない動きを与え、エレガンスを添えている。装いはパワーウーマンそのもの。しかし、アクセサリーやシューズは華奢でエレガントである。足元はどれもミュール型のサンダルで、耳元には揺れ動くほど大きなピアスをセット。ラストに向けては、装いにもキラキラとしたラメコーティングを採り入れて、花を持たせている。
2016年09月23日エミリオ・プッチ(EMILIO PUCCI)の2017年春夏コレクションが、ミラノ・ファッション・ウィークで発表された。「ジャージ:軽くて伸縮性があり、シワにならない。」私たちの身近な存在である、このファブリックが今シーズンの主役である。エミリオ・プッチとジャージの繋がりは古く、エミリオ自身が生み出したのでは…という一説もあるほど。あのマリリン・モンローが好んで着用していたのも、エミリオ・プッチのジャージドレスだ。ワントーンのIラインドレスとロンパースで幕を開けたショー。一見シフォンのように見えるものも、チュールを重ねたように見えるものも、全てジャージで出来ている。ソックスを合わせたようなシューズもジャージ製だ。細かく編み込まれた生地は、しっとりとしていて肌に寄り添うように柔らかい。薄手で細かく編まれたものは、肌色を映し出すほど透明感を持ち、レイヤードスタイルに最適だ。ランウェイでは、エレガントなドレスルックに、ビーチを想起させるスイムウェアやロンパース、ブルマが合わせられている。また、クリエイティブ・ディレクターのマッシモ・ジョルジェッティの興味は、アーカイブプリントにまで及んだ。ショーが進むにつれて登場する模様は、全て60年代のアーカイブへのオマージュだ。かつて時代の女神たちを彩ってきたであろう「Bersaglio」と「Labirinto」の2つのパターンは、イエローやオレンジ、パープルといったエネルギッシュな色合いで現代に蘇っている。一つの色柄で統一されてコーディネートされているため、気付きにくいが、一つひとつのピースに個性をもたらすように、加工や装飾でアレンジが加えられている。ノット(結び目)で左右不均衡にさせたり、ツヤを持たせたコーティングをしたり、スパンコールを並べたりして。また、マッシモが連続してアナウンスしていてビックサイズは、少し控えめな形へと変化。シャツ型のたっぷりとした身幅のコートもウエストマークして華奢にみせ、手首を覆うほどのロングスリーブもきゅきゅっと手元でまとめて身を隠している。プレコレクションから続き、顔を覆うほどのハットが登場しているのも興味深い。
2016年09月23日20世紀最高の歌姫(ディーヴァ)、マリア・カラスをはじめ、音楽史に燦然と輝く偉人を世に送り出してきたオペラハウスの最高峰、“ミラノ・スカラ座”。いまなおイタリア・オペラの代名詞的存在として栄華を紡ぐ歌劇場の「全貌」を鮮やかに紐解くアート・ドキュメンタリー『ミラノ・スカラ座 魅惑の神殿』が、12月より公開されることになった。240年もの歴史に彩られた、イタリア・オペラの最高峰とされる歌劇場“ミラノ・スカラ座”。ジュゼッペ・ヴェルディ、アルトゥーロ・トスカニーニ、ルキノ・ヴィスコンティといった、数々の偉人たちと切り離しがたく結びついた伝説は長年受け継がれ、今日に至るまで神聖さを保ち続けている。50年代には、ヴィスコンティ演出による『椿姫』で劇場に記録的収益をもたらした、スカラ座屈指のスター、マリア・カラスが生まれ、全盛期を迎える。オペラだけでなく、数多くの人気ダンサーを生み出すバレエ団・バレエ学校を併設するほか、管弦楽団や合唱団の公演も行われ、まさしく「芸術の殿堂」としての名声を欲しいままにする、スカラ座の“すべてに迫る――。本作は、出演者の練習風景や、シーズンを迎える準備に追われるスタッフの様子から、伝説を生み出した歴史的な建物の外部と内部、歌劇場の構造設備を鮮明な映像で紹介するほか、リッカルド・ムーティ、プラシド・ドミンゴ、ロベルト・ボッレなど、スカラ座とゆかりのある著名人のインタビューや貴重なアーカイブ映像で綴られるドキュメンタリー。アカデミー賞外国語映画賞に輝いた『グレート・ビューティー/追憶のローマ』の撮影監督ルカ・ビガッツィによる圧巻の映像美も、大きな見どころの1つだ。指揮者で総監督のダニエル・バレンボイムに、「この劇場は生きている」と言わしめるスカラ座。観客は、いまなお生々しく新たな芸術を育むオペラハウスの“現在”から“過去”を目の当たりにし、時空を超えた歴史の旅へといざなわれていく。オペラ初心者にとっても、格好の歌劇&歌劇場ガイダンスであり、芸術の創造の記録となるだろう。『ミラノ・スカラ座 魅惑の神殿』は12月、Bunkamura ル・シネマほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年09月22日ブルマリン(Blumarine)の2017年春夏コレクションが、2016年9月24日(土)イタリア・ミラノで発表された。ショーの舞台となったのは、ミラノ市内の高校。部屋と部屋を繋ぐドアを開放し、学校空間全体がランウェイとなっている。場内には大きなシャンデリア、ゴールドで縁取られた鏡などが並び、学校とは思えないほど煌びやか。歴史的な美しさが感じられた。ブルマリンのニュールックは、秋冬のタイトなシルエットから解放され、春の息吹が感じられるほど軽やかだ。ベースとなるのはコットンレースやシースルー素材で、フリルをあしらったドレスやミニスカート、肩を落として着るブラウスなどが作られている。袖は風船のように膨らんだバルーン型、身丈はウエストが出るほど短め丈がムードだ。そこに、カット刺繍による繊細な花々やフラワープリントがのせられている。まろやかで流線的に、またふわりと舞うように動くドレスやスカートに混じり、スイムウェアのインスピレーションが存在している。ビキニトップスやピタっとフィットしたホットパンツが、夏が待ちきれないかの如く陽気な一面をみせている。繰り返し登場したツバ広のハットも同様に、サマーシーズンを彩るパフォーマーだ。
2016年09月18日まだまだ暑い日がありますが、もう気分は、秋気分ですよね。モードの街ミラノでは、2016〜2017の秋冬、「Urban Grunge( アーバン・グランジ)」テイストのものが話題になっています。秋をきれいに過ごすためのトレンドネイルカラーをご紹介します。今年のトレンドネイルカラーは!?今年のトレンドネイルは、シンプルなカラーで、クリーミーな質感、メタリックやエナメルなどのインパクトを与える色が注目です。12色の秋らしい手元になるカラーをご紹介します。1.メタリックシルバーシンプルで根強い人気のシルバーメタリックネイル。スパンコール素材やグリッター、シルバーと一緒に気まぐれに使ってみましょう。2.メタリックチェリー真っ赤に熟したチェリー色。濃い色で情熱的な秋スタイルにぴったりです。普通の赤よりも濃くてインパクトのあるカラーを選びましょう。3.グレーエナメルヴィンテージに感じるシンプルなグレーが、今年の秋冬の爪に新しさを生み出します。ツイード素材のファッションに合わせたり、重厚感ある革のバックにとても合い ます。4.メタリックラズベリーラズベリーの深い赤色をメタリックカラーにしたもの。赤と紫の間の色は秋のファッションに使いやすいです。ベロア素材の服と合わせたり、赤色の小物と合わせると統一感が出ます。5.ブラッドレッドエナメル深くて強烈な赤色のエナメルネイルです。大人っぽいファッションに合わせたり、華やかなアクセサリーと合わせて使いましょう。パーティスタイルにも合います。6.エレガンスバイオレットグリッターの入った紫色のネイル。指先をしっかり強調するのでエレガントなシックスタイルにぴったり。紫色の服や ストーンがちりばめられたヒールに合わせるときれいです。7.地中海ブルーエナメルこの秋冬の一押しネイルカラー。インパクトがあって深いブルーがとてもきれい。個性的なピアス、長めのジャケットと合わせると綺麗です。8.メタリックエメラルド扱いやすい色です。濃いめの緑色でメタリックな質感のものを選びましょう。きれいな服、緑色を基調としているファッションに合わせて使いたいです。ヴィンテージテイストな雰囲気になります。9.スモーキーベージュエナメルメタリックなものではなくシンプルなベージュ。ベージュとグレーの間のような渋い色が今年風。ゴールドのアクセサリーと合わせると、とてもきれいです。10.ローズレッドエナメル赤と紫の間の深い色でメタリックなどが入っていないシックなマニキュア。ロングスカートと合わせてみたいです。11.ダークグレーメタリックメタルのような黒く輝くネイルがシックできれい。毛皮やアクセサリーと一緒に身に付けると、ダイヤの輝きが映えます。12.モスグリーンエナメル個性的でインパクトを与えるグリーン。深みのある色のマニキュアです。大きめのサングラスをかけたり、艶感のある服と合わせるときれいです。何か気になるカラーは見つかりましたか?海外女子のお洒落を参考にしながら、ファッションとネイルの組み合わせを楽しんでくださいね。
2016年09月07日ミラノのアイウェアブランド「スーパー バイ レトロスーパーフューチャー(SUPER BY RETROSUPERFUTURE)」の期間限定ストアが、2016年8月6日(土)より、表参道のGYREにある1LDK/DEPOT.にオープンする。2016年でブランド創設10周年を迎える「スーパー バイ レトロスーパーフューチャー」。過去にはA.P.C.(アー・ペー・セー)やカーハート(CARHARTT)といった上質なストリートブランドとのコラボレーションモデルを発表。近年ではゴーシャ ルブチンスキー(Gosha Rubchinskiy)やピガール(PIGALLE)といった名だたるブランドのサングラスも手がけるなど、時代の流れに寄り添い、汲み取ることで常にストリートカルチャーへ新しいムーブメントを発信している。オールミラーのアイウェア「テュトレンテ(TUTTOLENTE)」など、奇抜なデザインのラインナップが有名なブランドだが、限定ストアではあえてベーシックな定番ラインを厳選。「TERRAZZO」や「PANAMÁ」など、シンプルだからこそ感じられる“Hand Made Italy”の質の高さを体感してみては。【店舗概要】スーパー バイ レトロスーパーフューチャー 限定ストアオープン日:2016年8月6日(土)場所:1LDK/DEPOT.住所:東京都渋谷区神宮前5-10-1 GYRE3F営業時間:11:00〜20:00TEL:03-6418-4412【アイテム】・パナマ ブラック(PANAMA BLACK) 29,000円+税・パナマ ブラック マット(PANAMA BLACK MATTE) 32,000円+税・ピープル ブラック(PEOPLE BLACK) 21,000円+税・ピープル ハバナ クラシック(PEOPLE HAVANA CLASSIC) 22,000円+税・ピープル フランシス ブラック ゴールド(PEOPLE FRANCIS BLACK GOLD) 29,000+税・テラット ブラック(TERRAZZO BLACK) 35,000円+税・テラット 3627(TERRAZZO 3627) 36,000円+税
2016年08月08日7月1日(金)今夜放送の「アナザースカイ」に、サッカー日本代表、長友佑都が出演。5年間住んでいるイタリア・ミラノにて、サッカー人生と長友選手が描く未来を語るようだ。「アナザースカイ」は、毎回ゲストを1人招き、「海外にある第2の故郷」というテーマを基に、MCの今田耕司と瀧本美織が、ゲストの人生を掘り下げていく番組。今回は、サッカー日本代表の長友選手をゲストに迎え、彼が5年間住んでいるイタリア・ミラノで長友選手のオフの日に密着した。ミラノの自宅を大公開したり、体幹にヨガをミックスした“長友トレーニング”を紹介する。また、長友選手の普段の食事のこだわりや、お気に入りのオーガニック店でお買い物の様子、老舗イタリア料理店で絶品料理を堪能する様子などが放送される。今回のスタジオ収録は、あの“アモーレ”宣言後に行われたもの。気になる彼女についての話も飛び出すのか…?そして、ホームスタジアムにて、苦労時代からこれまでのサッカー人生をふり返る。長友選手がいま描く未来とは。「アナザースカイ」は7月1日(金)23時~日本テレビ系にて放送。(cinemacafe.net)
2016年07月01日グッチ(GUCCI)がミラノで6月20日19時半(現地時間20日12時半)より、クリエイティブ・ディレクター、アレッサンドロ・ミケーレによる、17SSメンズコレクションのランウェイショーをライブ中継。公式サイト()のほか、当ページでも配信する。ストリーミング動画URL : (
2016年06月20日エトロ(ETRO)が6月20日21時(現地時間20日14時)よりミラノで開催する17SSメンズコレクションの模様を公式ホームページ(live.etro.com)からライブストリーミング配信する。ストリーミング動画URL: (
2016年06月18日テーマは「思いやりの天使」カネボウ化粧品は、年に一度、予約数量をもとに生産されるプレミアムなフェースパウダー「ミラノコレクション 2017」を、12月16日限定発売する。テーマは「思いやりの天使」。天使とシャクヤクの花のデザインを容器とパウダー表面にあしらい、穏やかな雰囲気の中にゴールドの輝きが上品にきらめく。予約期間は、2016年6月上旬から9月中旬となっている。カネボウの粉体技術を集大成した、高機能パウダー「ミラノコレクション」は、1991年のデビュー以来、デザインや保湿成分などを変え、フェースパウダーを中心に、香水、ボディパウダーの3アイテムを展開。時代とともに新しいデザインを発表し続け、人気のシリーズとなっている。フェースパウダーは、ベルベットのように、キメ細かく透明感のある肌に導く、カネボウ化粧品の粉体技術を集大成した、高機能パウダーで、@cosmeベストコスメ大賞(殿堂入り)など高い評価を受けている。「ミラノコレクション 2017」のケースは、天使と花のレリーフを、コーラルピンクのやわらかな花びらで包み込んだような優しさに満ちあふれたデザイン。細かくやわらかい糸と弾力のある糸を撚り合わせてつくったベルベット生地を使用したパフは、繊細でなめらかな使い心地。粉含みが良くキメ細かく均一な肌に仕上げる。(画像はプレスリリースより)【参考】※カネボウ化粧品プレスリリース(PR TIMES)
2016年06月18日