レオナルド・ディカプリオ主演作『レヴェナント:蘇えりし者』が本年度の米アカデミー賞で作品賞、主演男優賞など最多12部門で候補になっている。さらに本作は、ゴールデン・グローブ、英国アカデミー賞、アメリカ撮影監督協会賞など数え切れないほどの映画賞で栄冠に輝き、アメリカでも動員でも成功を収めている。本作は一体、なぜそこまで映画ファンと批評家を惹きつけるのか? 監督、出演者たちが作品の魅力を語った特別映像が公開になった。『レヴェナント:蘇えりし者』特別映像本作は、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』のアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督と、ディカプリオがタッグを組んだ作品で、アメリカ西部の未開拓の荒野を旅する途中で熊にノドを裂かれて瀕死の状態に陥るも、仲間のジョン・フィッツジェラルドに置き去りにされてしまったグラス(ディカプリオ)が、自然の脅威に立ち向かいながら、死の淵から蘇り、約300キロもの旅をして、フィッツジェラルドに復讐しようと壮絶なサバイバルに挑む姿を描いている。このほど公開になった映像にまず登場するのは、主人公グラスと息子、そしてフィッツジェラルドたちが船に乗って川を移動する場面を捉えた壮大な場面だ。重く沈んだ空、濁りきった川をゆっくりと進む船に乗り込んだ男たちは疲労に満ちた表情を浮かべているが、眼光はみな鋭い。イニャリトゥ監督は、まるで色が消滅してしまったような過酷な大自然に観客を放り込むため、徹底的に準備を重ねて撮影にのぞんだ。あるシーンでは90分間もの間、カメラをまわし続けて、複雑なシーンを撮影し、そんな状況下で“ドラマ”を描くために、ディカプリオを主演に据えた。監督は「レオは目だけですべてを語ることができる俳優だ。彼の演技は私の監督人生で初めて見るすばらしさだった」と語る。ディカプリオ演じるグラスは映画の前半で熊にノドを裂かれており、声を出すどころか、息を続けることすら困難な状況にある。しかし、完成した映画ではグラスが何を考えているのか、なぜ死の淵から蘇ろうとするのかが観客にしっかりと伝わってくる。さらに、ディカプリオが「彼ほど力強い俳優はいない」と絶賛するトム・ハーディが強烈な演技でグラス=ディカプリオを追いつめ、スタッフが過酷な自然をリアルに描くことで、グラスの生への、復讐への“執念”がさらに深くなる。本作は、キャストの演技、映像、重厚なドラマのすべてが高い評価を集めており、監督は「奇跡の芸術と演技の真髄を見られて、この上なく幸福だった」と撮影を振り返っている。『レヴェナント:蘇えりし者』4月22日(金) TOHOシネマズ 日劇ほか 全国ロードショー
2016年02月19日レオナルド・ディカプリオが、『レヴェナント:蘇えりし者』で主演男優賞に輝いた英国アカデミー賞授賞式後の15日(現地時間)、ロンドンのホテルで英国人モデルの女性と過ごしていたようだ。この女性はロキシー・ホーナーという24歳のブロンド美女。英国のリアリティ番組に出演していたジョーイ・エセックスの元恋人としても知られている彼女は、15日夜にレオの警備スタッフにエスコートされて彼が滞在中のホテルに戻るのを目撃された。大衆紙「The Sun」によると、2人はしばらく前にロサンゼルスで知り合い、今回渡英が決まったときからレオは一緒に出かけようと彼女を誘っていたという。再会を果たした2人は一晩中ずっと一緒だったそうだ。ロキシーは友人数名と一緒に、レオとは別々の車でホテルに戻って来た。ルックスも年齢も、これまでのレオの好みとぴったり一致するロキシーだが、報道後の17日(現地時間)にツイッターで「この業界では友だちなんて作れない。友だち以上の関係だと推測されないことなんてないから」とツイート。さらに「私たちはみんな別々に帰りました。友達同士がそうするようにね。ありがと、さよなら」と、ただの友人であることを強調した。ちなみに前日の14日、レオはTV司会者のローラ・ウィットモアと一緒にホテルへ戻り、朝までパーティをしていたという。(text:Yuki Tominaga)
2016年02月18日ついに黄金に輝くオスカー像を手にすることができるのか?第88回アカデミー賞で最多12部門にノミネートされている『レヴェナント:蘇えりし者』(アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督)で、レオナルド・ディカプリオが4度目となる主演男優賞候補に名を連ねている。現在、ディカプリオはアカデミー賞の前哨戦といわれるゴールデングローブ賞(ドラマ部門)、放送映画批評家協会(BFCA)、全米俳優組合(SAG)賞の主演男優賞に輝いており、念願の主演男優賞に“王手”をかけた状況にいる。それでも、ディカプリオ本人は発表の瞬間まで、どっしりと構えてはいられないだろう。長年、「その気にさせて、受賞はおあずけ」というアカデミー協会のツンデレな姿勢に、振り回されてきたからだ。これまで『ウルフ・オブ・ウォールストリート』をはじめ、『ブラッド・ダイヤモンド』、『アビエイター』で主演男優賞の候補に挙がり、ジョニー・デップと共演した『ギルバード・グレイプ』での助演男優賞ノミネートを合わせると5度にわたってオスカー候補になったディカプリオだが、そのすべてで受賞を逃す結果に。いつしか「保守的なアカデミー会員の老人たちが若くして、富と名声を極めたレオを嫌っている」と揶揄されるようになった。確かにそれも一理あるかもしれないが、主演男優賞に与えられるオスカー像が1つしかないことを忘れてはいけない。過去にディカプリオを蹴散らした受賞者たちが、マシュー・マコノヒー(『ダラス・バイヤーズクラブ』)、フォレスト・ウィテカー(『ラストキング・オブ・スコットランド』)、ジェイミー・フォックス(『Ray/レイ』)と皆、その年の“大本命”だったことを考慮すると、「運がなかった」「相手が悪かった」だけかもしれない。ちなみに今年のライバルは、ブライアン・クランストン(『Trumbo(原題)』)、マット・デイモン(『オデッセイ』)、マイケル・ファスベンダー(『スティーブ・ジョブズ』)、エディ・レッドメイン(『リリーのすべて』)。すでに候補作5本を鑑賞したが、率直な感想として「ディカプリオが抜きん出ている」と断言できる。ほとんどセリフがない状態で、愛するものすべてを奪われた男の復讐心と“生への渇望”を神々しいまでに表現する演技は、一瞬たりとも目が離せないのだ。懸念があるとすれば、このタイミングで有力候補に急浮上した『Trumbo』のクランストンで、役柄・演技とも実にオスカー会員好み。また、ディカプリオに関してはしばしば「賞が欲し過ぎて、演技が力み過ぎ」と過小評価されることもあり(例えば『J・エドガー』)、「バイソンの生レバーを食べた」「格闘シーンで鼻の骨を折った」といった渾身の役作りに話題が集まる『レヴェナント:蘇えりし者』が、同様の憂き目にあわないとは限らない。果たして、勝利の女神はディカプリオに微笑むのか…。今年のアカデミー賞において、間違いなく最大のクライマックスである主演男優賞の行方に熱い視線を注ぎたい。『レヴェナント:蘇えりし者』は4月22日(金)よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開。(text:Ryo Uchida)
2016年02月16日2016年英国アカデミー賞(BAFTA)の受賞式が現地時間14日、ロンドンのロイヤル・オペラハウスで開催され、『レヴェナント:蘇えりし者』が最多5冠に輝いた。『レヴェナント:蘇えりし者』は、レオナルド・ディカプリオが主演男優賞を獲得したのをはじめ、アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督の監督賞、最高賞となる作品賞、音響賞、撮影技法賞を受賞した。また、『マッドマックス怒りのデス・ロード』も編集賞、プロダクション・デザイン賞、衣装デザイン賞、メイクアップ&ヘアー賞など、技術部門で同じく5部門に輝いている。一方で、主演女優賞には『ルーム』のブリー・ラーソン、助演女優賞には『スティーブ・ジョブズ』のケイト・ウィンスレット、助演男優賞には『ブリッジ・オブ・スパイ』のマーク・ライランスが選ばれた。唯一の一般投票で、新人俳優に送られるEEライジング・スター賞には、タロン・エガートンやダコタ・ジョンソン、ベル・ポウリー、ブリー・ラーソンら他のノミネート者を破り、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のジョン・ボイエガが見事受賞を果たした。2016年度英国アカデミー賞受賞リスト作品賞:『レヴェナント:蘇えりし者』監督賞:アレハンドロ・G・イニャリトゥ『レヴェナント:蘇えりし者』主演女優賞:ブリー・ラーソン『ルーム』主演男優賞:レオナルド・ディカプリオ『レヴェナント:蘇えりし者』助演女優賞:ケイト・ウィンスレット『スティーブ・ジョブズ』助演男優賞:マーク・ライランス『ブリッジ・オブ・スパイ』EEライジング・スター賞:ジョン・ボイエガ特別視覚賞:『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』音響賞:『レヴェナント:蘇えりし者』編集賞:『マッドマックス怒りのデス・ロード』プロダクション・デザイン賞:『マッドマックス怒りのデス・ロード』コスチューム・デザイン賞:『マッドマックス怒りのデス・ロード』脚本賞:『スポットライト世紀のスクープ』撮影技法賞:『レヴェナント:蘇えりし者』音楽賞:『ザ・ヘイトフル・エイト』メイクアップ&ヘアー賞:『マッドマックス怒りのデス・ロード』長編アニメ賞:『インサイド・ヘッド』脚色賞:『マネー・ショート 華麗なる大逆転』ドキュメンタリー賞:『エイミー』(C)BANG Media International
2016年02月16日レオナルド・ディカプリオが『Conquest』に主演することがわかった。脚本家は、ディカプリオの最新作『レヴェナント:蘇えりし者』を書いたマーク・L・スミス。西海岸時間5日(金)に、パラマウント・ピクチャーズが競り落としたばかりで、ストーリーは明らかになっていない。その他の情報ディカプリオはまた、やはりパラマウントで製作されるマーティン・スコセッシ監督の『Devil in the White City』にも出演することになっている。19世紀のシカゴで暗躍した連続殺人犯についてのドラマで、ビリー・レイが脚色を手がける。ディカプリオは、このアワードシーズン『レヴェナント』で数々の賞を獲得しており、今月末のオスカーでも最有力候補と見られている。『レヴェナント:蘇えりし者』4月22日(金) TOHOシネマズ 日劇ほか 全国ロードショー文:猿渡由紀
2016年02月08日米BOX OFFICE MOJOは1月22日~1月24日の全米週末興業成績を発表した。前週2位の『レヴェナント: 蘇えりし者』が公開5週目にして初の週末興収トップに。公開から快進撃を続け、全米累計興収8億7,928万9,346ドルと9億ドルの大台も視野に入った『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』も2位に従え、前週1位の『Ride Along 2(原題)』は3位に落ちた。4位は初登場の『Dirty Grandpa(原題)』。ロバート・デ・ニーロ主演のコメディで、ザック・エフロン演じる結婚式を間近に控えた孫が、デ・ニーロ演じる自由奔放な祖父とフロリダにドライブへ。その珍道中を描くコメディだ。5位『The Boy (2016)(原題) 』も初登場。ドラマ『ウォーキング・デッド』でマギー役を演じたローレン・コーハン主演のホラー映画で、呪われた人形の子守を引き受けた女性の悪夢のような恐ろしい体験を、『デビル・インサイド』『ウェア 破滅』のウィリアム・ブレント・ベルが映画化した。その他6位には『フィフス・ウェイブ』が初登場。『キック・アス』のクロエ・グレース・モレッツが謎の知的生命体と戦う少女を演じるSFスリラーだ。
2016年01月25日第88回アカデミー賞で最多12部門にノミネートされたレオナルド・ディカプリオ主演『レヴェナント:蘇えりし者』の日本公開が4月22日に決定し、本編映像が20日、公開された。昨年アカデミー賞で最多4部門を受賞した『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』のアレハンドロ・G・イニャリトゥが監督・脚本・製作を務める同作は、一人の男のサバイバル・アドベンチャーと人間の偉大な精神力を描いた作品。1月10日に発表された第73回ゴールデン・グローブ賞で、作品賞&主演男優賞(共にドラマ部門)&監督賞の3冠を獲得し、最多受賞となった。そして、第88回アカデミー賞では、作品賞、監督賞、主演男優賞、助演男優賞、撮影賞、美術賞、編集賞、衣裳デザイン賞、メイキャップ&ヘアスタイリング賞、視覚効果賞、録音賞、音響効果賞の12部門にノミネート。格闘シーンで鼻を折るほどの体当たりの熱演を見せているディカプリオが悲願のオスカー獲得なるか、イニャリトゥ監督が2年連続受賞となるか、注目が集まる。このたび公開された映像では、ディカプリオの迫真の演技が明らかに。イニャリトゥ監督は「今回の撮影では、リズム、タイミング、勢い、沈黙と膨大な量の要求をしたが、レオは力強い存在感で、全てをこなした」と、ディカプリオがさまざまな試練に直面したことを強調。監督の言葉に応えるように、ディカプリオもまた「『レヴェナント:蘇えりし者』は、私の人生で最もやりがいのある経験になった」と自信のほどを語る。(C)2016 Twentieth Century Fox
2016年01月20日本年度の米アカデミー賞で作品賞、主演男優賞など最多12部門で候補になっているレオナルド・ディカプリオ主演作『レヴェナント:蘇えりし者』の日本公開日が4月22日(金)に決定し、本編映像の一部が公開になった。その他の画像/新映像が公開本作は、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』のアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督と、ディカプリオがタッグを組んだ作品で、アメリカ西部の未開拓の荒野を旅する途中で熊にノドを裂かれて瀕死の状態に陥るも、仲間のジョン・フィッツジェラルドに置き去りにされてしまったグラス(ディカプリオ)が、自然の脅威に立ち向かいながら、死の淵から蘇り、約300キロもの旅をして、フィッツジェラルドに復讐しようと壮絶なサバイバルに挑む姿を描いている。このほど公開になったのは、熊から受けた傷が癒えぬまま、凍てつく荒野を旅する主人公グラスが眠っている場面から始まる。しかし、すぐに彼を狙う一団が現れ、グラスは馬に飛び乗り、その場から逃走する。「今回の撮影では、リズム、タイミング、勢い、沈黙と膨大な量の要求をしたが、レオは力強い存在感で、すべてをこなした」と監督が語る通り、本作は緊迫感、リアルな世界観、生々しい感情が徹底的に追求された。このほど公開された映像でも、主人公グラスが眠っている段階から急襲に気づき、反撃しながら馬に飛び乗るまでがカメラを止めることなく撮影され、続いてグラスが追ってを倒しながら逃走していく過程がワンカットで描かれている。何かひとつミスをすれば“最初からやり直し”という状況下で、ディカプリオは圧倒的な集中力を発揮。彼の鬼気迫る演技を支えているのは、イニャリトゥ監督、撮影監督のエマニュエル・ルベッキ(『ゼロ・グラビティ』『ニュー・ワールド』)、美術監督のジャック・フィスク(『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』『ツリー・オブ・ライフ』)ら世界有数の映画人たちだ。本作はすでに高い評価を集めており、ゴールデン・グローブ賞では作品、監督、主演男優の主要部門を受賞。アメリカでは興行成績も好調で、今後、日本でも注目を集めることになりそうだ。『レヴェナント:蘇えりし者』4月22日(金) TOHOシネマズ 日劇ほか 全国ロードショー
2016年01月20日第88回アカデミー賞のノミネーションが14日(現地時間)、アメリカ・ロサンゼルスで行われ、レオナルド・ディカプリオ主演『レヴェナント:蘇えりし者』が最多12部門にノミネートされた。レオナルド・ディカプリオを主演に迎え、2015年アカデミー賞で最多4部門を受賞した『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』のアレハンドロ・G・イニャリトゥが監督・脚本・製作を務める同作。このたび、第88回アカデミー賞で、作品賞、監督賞(アレハンドロ・G・イニャリトゥ)、主演男優賞(レオナルド・ディカプリオ)、助演男優賞(トム・ハーディ)、撮影賞(エマニュエル・ルベツキ)、美術賞、編集賞、衣裳デザイン賞、メイキャップ&ヘアスタイリング賞、視覚効果賞、録音賞、音響効果賞の12部門にノミネートされた。作品賞では、アレバンドロ・G・イニャリトゥ監督作品としては『バベル』『バードマン…』に続く3度目のノミネートで、2年連続の頂点を狙う。監督賞でも同様に3度目のノミネートとなるが、2年連続の獲得となれば半世紀ぶりの快挙となる。そして、5度目のノミネートとなったレオナルド・ディカプリオが悲願のオスカー獲得となるか、注目が集まっている。同作は、1月10日に発表された第73回ゴールデン・グローブ賞で、作品賞&主演男優賞(共にドラマ部門)&監督賞の3冠を獲得し、最多受賞。これまでに40の映画賞に輝き、37の映画賞にノミネートされている。中でも、主人公ヒュー・グラスを演じたディカプリオは、すでに17の主演男優賞を獲得している。第88回アカデミー賞授賞式は、現地時間2月28日にハリウッドのドルビー・シアターにて行われる。(C)2016 Twentieth Century Fox
2016年01月15日2月28日(現地時間)に開催される第88回アカデミー賞のノミネートが14日に発表。『レヴェナント:蘇えりし者』が最多12部門で候補になり、ジブリ『思い出のマーニー』が長編アニメーション部門で候補になった。前哨戦の目玉の1つ、ゴールデン・グローブ賞(以下、GG賞)で作品賞など最多3部門を受賞した『レヴェナント:蘇えりし者』は作品、監督、主演男優、撮影など12部門にノミネート。GG賞ドラマ部門で主演男優賞を受賞したレオナルド・ディカプリオは、5度目のオスカー・ノミネートでついに悲願の受賞が叶うかが注目されている。次いで、作品、監督、撮影など10部門で候補になったのは『マッドマックス 怒りのデス・ロード』。GG賞ではミュージカル/コメディ部門で作品賞、男優賞を受賞した『オデッセイ』は作品、主演男優、脚色など7部門で候補になった。批評家からの人気が高く、賞レースで健闘しながらもGG賞では無冠に終わった『スポットライト世紀のスクープ』、同じく同賞で最多ノミネートを受けながら受賞は0に終わった『キャロル』、現在公開中の『ブリッジ・オブ・スパイ』は6部門、『マネー・ショート華麗なる大逆転』と記録的大ヒットを続けている『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』が5部門で候補になった。主演女優賞部門は『ルーム』のブリー・ラーソン、『ブルックリン』(仮題)のシアーシャ・ローナンという若手2人が候補になったのが新鮮。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』や『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』が技術賞各部門で候補になり、GG賞脚色賞を受賞した『スティーブ・ジョブズ』のアーロン・ソーキンが候補入りしないなど、GG賞との違いも出た。今年は例年に較べて大本命作がなく、各映画賞によって結果が異なる状況が続いているが、先が読めないだけに、より楽しみなオスカー・レースが展開される。授賞式は2月28日(現地時間)、ロサンゼルスのコダック・シアターで開催される。主要部門候補は以下の通り作品賞『マネー・ショート華麗なる大逆転』『ブリッジ・オブ・スパイ』『ブルックリン』(仮題)『マッドマックス 怒りのデス・ロード』『オデッセイ』『レヴェナント:蘇えりし者』『ルーム』『スポットライト世紀のスクープ』主演男優賞ブライアン・クランストン(『Trumbo』原題)マット・デイモン(『オデッセイ』)レオナルド・ディカプリオ(『レヴェナント:蘇えりし者』)マイケル・ファスベンダー(『スティーブ・ジョブズ』)エディ・レッドメイン(『リリーのすべて』)主演女優賞ケイト・ブランシェット(『キャロル』)ブリー・ラーソン(『ルーム』)ジェニファー・ローレンス(『JOY』原題)シャーロット・ランプリング(『さざなみ』)シアーシャ・ローナン(『ブルックリン』仮題)助演男優賞クリスチャン・ベイル(『マネー・ショート華麗なる大逆転』)トム・ハーディ(『レヴェナント:蘇えりし者』)マーク・ラファロ(『スポットライト世紀のスクープ』)マーク・ライランス(『ブリッジ・オブ・スパイ』)シルベスター・スタローン(『クリードチャンプを継ぐ男』)助演女優賞ジェニファー・ジェイソン・リー(『ヘイトフル・エイト』)ルーニー・マーラ(『キャロル』)レイチェル・マクアダムス(『スポットライト世紀のスクープ』アリシア・ヴィキャンデル(『リリーのすべて』)ケイト・ウィンスレット(『スティーブ・ジョブズ』)監督賞アダム・マッケイ(『マネー・ショート華麗なる大逆転』)ジョージ・ミラー(『マッドマックス怒りのデス・ロード』)アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ(『レヴェナント:蘇えりし者』)レニー・アブラハムソン(『ルーム』)トム・マッカーシー(『スポットライト世紀のスクープ』)脚色賞『マネー・ショート華麗なる大逆転』『ブルックリン』(仮題)『キャロル』『オデッセイ』『ルーム』オリジナル脚本賞『ブリッジ・オブ・スパイ』『Ex Machina』『インサイド・ヘッド』『スポットライト世紀のスクープ』『ストレイト・アウタ・コンプトン』撮影賞『キャロル』『ヘイトフル・エイト』『マッドマックス怒りのデス・ロード』『レヴェナント:蘇えりし者』『ボーダーライン』長編アニメーション映画賞『Anomalisa』(原題)『The Boy and the Beast』(原題)『インサイド・ヘッド』『ひつじのショーンバック・トゥ・ホーム』『思い出のマーニー』(text:Yuki Tominaga)■関連作品:思い出のマーニー 2014年7月19日より全国東宝系にて公開(C) 2014 GNDHDDTKインサイド・ヘッド 2015年7月18日より全国にて公開(C) 2015 Disney/Pixar. All Rights Reserved.マッドマックス 怒りのデス・ロード 2015年6月20日より新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国にて公開(C) 2015 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED映画 ひつじのショーン~バック・トゥ・ザ・ホーム~ 2015年7月4日より新宿ピカデリーほか全国にて公開(C) 2014 Aardman Animations Limited and Studiocanal S.A.
2016年01月14日第73回ゴールデン・グローブ賞が10日(現地時間)、ロサンゼルスのビヴァリーヒルトン・ホテルで発表され、『レヴェナント:蘇えりし者』が作品賞、監督賞、主演男優賞の三冠受賞した。ゴールデン・グローブ賞はハリウッド外国人映画記者協会(HFPA)会員の投票によって決定するもので、最多3部門を受賞した『レヴェナント:蘇えりし者』は、荒野で狩猟中にクマに襲われ、重傷を負ったハンターの壮絶なサバイバルを描く作品。同作でドラマ部門男優賞を受賞したレオナルド・ディカプリオはこれが3度目のゴールデン・グローブ賞受賞だが、スタンディング・オベーションと鳴り止まない拍手に感極まった表情を見せていた。今回の受賞は悲願のアカデミー賞主演男優賞への追い風となりそうなだけに、2月28日(現地時間)のオスカー候補発表が楽しみだ。監督賞を受賞したアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥはスピーチで「映画作りはどれも大変だけど、今回は本当に大変だった」と苦難が続いた撮影をふり返りつつ、主演のレオとの仕事を「最高の経験だった」と語った。今年はノミネーションの段階から大本命作がなく、各部門で授賞はばらけたが、ドラマ部門は『レヴェナント:蘇えりし者』、ミュージカル/コメディ部門は作品賞と男優賞(マット・デイモン)が受賞した『オデッセイ』と2作が各部門を代表する受賞結果となった。ほかに、『スティーブ・ジョブズ』が助演女優賞(ケイト・ウィンスレット)、脚本賞(アーロン・ソーキン)を受賞。最多4部門5つのノミネーションを受けた『キャロル』は無冠に終わった。今期の賞レースで唯一、無敵の強さを誇っている『ルーム』のブリー・ラーソンがやはりドラマ部門女優賞に輝き、圧倒的な勢いを見せつけた。ミュージカル/コメディ部門で女優賞を受賞したのは『JOY』(原題)のジェニファー・ローレンス。『世界でひとつのプレイブック』(ミュージカル/コメディ部門主演女優賞)、『アメリカン・ハッスル』(助演女優賞)で受賞してきたジェニファーは「ここに上がれるのは、いつもあなたのおかげよ」とデヴィッド・O・ラッセル監督に感謝した。ミュージカル/コメディ部門男優賞はマット・デイモン、助演男優賞は『クリード チャンプを継ぐ男』で、伝説のロッキー・バルボアを演じたシルベスター・スタローンに輝いた。脇に回ることなどほとんどないスタローンだが、実質主役と言ってもいい存在感で物語を牽引して見事受賞。「ロッキー・バルボアは最高の“見えない親友”だ」とスピーチで語った。助演女優賞はケイト・ウィンスレット、そしてTV部門のリミテッドシリーズ/TVムービー部門の女優賞をレディー・ガガ(「AMERICAN HORROR STORY: HOTEL」原題)が受賞するなど、スターという肩書きにふさわしい大物の受賞が印象に残る結果となった。授賞結果は以下の通り。映画部門ドラマ部門作品賞:『レヴェナント:蘇えりし者』男優賞:レオナルド・ディカプリオ(『レヴェナント:蘇えりし者』)女優賞:ブリー・ラーソン(『ルーム』)ミュージカル/コメディ部門作品賞:『オデッセイ』男優賞:マット・デイモン(『オデッセイ』)女優賞:ジェニファー・ローレンス(『JOY』原題)助演男優賞:シルベスター・スタローン(『クリードチャンプを継ぐ男』)助演女優賞:ケイト・ウィンスレット(『スティーブ・ジョブズ』)監督賞:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ(『レヴェナント:蘇えりし者』)脚本賞:アーロン・ソーキン(『スティーブ・ジョブズ』)作曲賞:エンリオ・モリコーネ(『ヘイトフル・エイト』)アニメ作品賞:『インサイド・ヘッド』外国語映画賞:『サウルの息子』(ハンガリー)主題歌:「ライティングズ・オン・ザ・ウォール」(『007スペクター』)TV部門ドラマ部門作品賞:「MR.ROBOT/ミスター・ロボット」男優賞:ジョン・ハム(「MAD MEN マッドメン」)女優賞:タラジ・P・ヘンソン(「Empire 成功の代償」)ミュージカル/コメディ部門作品賞:「モーツァルト・イン・ザ・ジャングル」男優賞:ガエル・ガルシア・ベルナル(「モーツァルト・イン・ザ・ジャングル」)女優賞:レイチェル・ブルーム(「CRAZY EX-GIRLFRIEND」原題)リミテッドシリーズ/TVムービー部門作品賞:「ウルフ・ホール」男優賞:オスカー・アイザック(「SHOW ME A HERO」原題)女優賞:レディー・ガガ(「AMERICAN HORROR STORY: HOTEL」原題)助演男優賞:クリスチャン・スレイター(「MR.ROBOT/ミスター・ロボット」)助演女優賞:モーラ・ティアニー(「アフェア~情事の行方~」)(text:Yuki Tominaga)
2016年01月11日映画『レヴェナント:蘇えりし者』(2016年4月公開)のニューヨーク・プレミアが現地時間6日、ニューヨークのAMCロウズ リンカーンスクエアで開催され、主演のレオナルド・ディカプリオ、アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督らに加え、音楽を担当した坂本龍一も参加。レッドカーペットで初めて3人がそろった。坂本の大ファンで、『バベル』(06)でも「美貌の青空」など坂本の2曲の楽曲を使用したイニャリトゥ監督は「彼の曲には余計なものがなく優雅で感動的だ。(今回の音楽には)感動的な静寂がある。(静寂という)間が映画にとって重要な役割を果たすんだ」と楽曲の魅力をコメント。ディカプリオも「サカモト氏の音楽はこの映画のテーマそのものを表現している」と言い、「曲を聴くと大きく心が揺さぶられるんだ。初めて聞いたとき、まさに求めていた音楽だったから強く感銘を受けた」と語る。セリフの少ないこの作品で音楽の占める役割は大きく、それが楽しみでもあり、プレッシャーでもあったという坂本は「イニャリトゥ監督の要望は、アコースティックと電子音楽を何層にも重ねたものだった。だからその2つを融合させた。加工され作り込まれた電子音楽と音質の良いオーケストラを組み合わせる大変な作業だった」と説明。「監督の要望にすべて応えられるような方法があればよいのだが、残念ながらこれという方法はない。だから崖を登るような監督の膨大な要求を一つ一つクリアしていった」と感慨深げに振り返った。1月10日17時(日本時間11日10時)には、作品賞、監督賞、主演男優賞、音楽賞にノミネートされているゴールデン・グローブ賞の授賞式がいよいよスタート。1月14日にノミネート発表、2月28日に授賞式となるアカデミー賞に向けて、大きなターニングポイントとなるゴールデン・グローブ賞での賞獲得に注目が集まっている。実話からインスピレーションを受けた『レヴェナント:蘇えりし者』は、一人の男のサバイバル・アドベンチャーと人間の偉大な精神力を描いた作品。2015年アカデミー賞で最多4部門を受賞した『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』のアレハンドロ・G・イニャリトゥが監督・脚本・製作を務める。(C)2016 Twentieth Century Fox
2016年01月11日レオナルド・ディカプリオは、主演映画『レヴェナント:蘇えりし者』の撮影中、バイソンの生のレバーを食べたそうだ。ディカプリオは、ゼリーでできたニセのレバーでは本物に見えないのではないかと懸念したために実物を頼んだのだそうだが、その味は楽しめなかったようだ。「嫌なのは周りにある皮膜の部分なんだ。風船みたいなんだよ。かむと口の中で破裂するんだ」と感想を語った。一方でアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督は、ディカプリオが生のレバーを食べることで病気になるのではないかと心配したそうだが、そのリスクを負ったことで演技に真実味が増したと感じているようだ。イニャリトゥ監督は「あれをやらなかったらレオナルドは真実までたどり着けなかったかもしれないね」と話している。同作の中でディカプリオは、熊に襲われた自分を見捨てた狩猟グループに対して復讐を誓うヒュー・グラス役を演じているが、その役作りのために生やしたぼさぼさのひげとあまりにも長い付き合いだったために、奥さんのように感じるとバラエティ誌に冗談交じりに話している。「あのひげは1年半も生やしていたんだ」「配偶者のようになってくるよね。一緒に寝てさ。ドレッドをそるみたいな感じだったね」同作の製作チームは、イニャリトゥ監督が求めるものを実現するためにかなり尽力しており、ディカプリオにアリがたかる1シーンの撮影のためにブリティッシュコロンビア州からカルガリーまでアリを運んだりもしていたそうだ。イニャリトゥ監督は「僕たちはアリを輸送してこなくちゃいけなかったんだ。2便もだよ。最初のフライトでは一部が死んでしまったんだ。高度でパニックに陥っちゃったみたいなんだよ。ファーストクラスで飛んでいるっていうのにね!」とそのエピソードを明かした。(C)BANG Media International
2015年12月21日レオナルド・ディカプリオを主演に迎え、2015年アカデミー賞で「作品賞」「監督賞」「脚本賞」「撮影賞」の最多4部門を受賞した『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』のアレハンドロ・G.・イニャリトゥが監督・脚本・製作を務める『レヴェナント:蘇えりし者』。このほど、本作の待望の予告編映像とポスタービジュアルが解禁!仲間の裏切りで最愛の息子の命を奪われ、復讐に燃える男を演じたディカプリオの鬼気迫る熱演が明らかとなった。舞台は、アメリカ西部の広大な未開拓の荒野。狩猟中に熊に襲われ瀕死の重傷を負ったハンターのヒュー・グラス(レオナルド・ディカプリオ)は、狩猟チームメンバーの一人、ジョン・フィッツジェラルド(トム・ハーディ)に置き去りにされてしまう。さらに反抗したグラスの息子までも、フィッツジェラルドは容赦なく殺してしまった…。奇跡的に死の淵から蘇ったグラスは、愛する息子を殺されたことへの復讐の執念のみを武器に、激しい怒りを力に変え、大自然の脅威のなか、厳しい冬の寒さに耐え、交戦中の部族の熾烈な襲撃を交わしながら、約300キロの容赦ないサバイバルの旅を生き延びようとする――。『バードマン』で2015年の賞レースを総ナメにしたイニャリトゥ監督が、かつてない製作費をかけ、大自然が猛威をふるう極寒の地でとことんリアルさにこだわった9か月間のロケを敢行した本作。映画史上もっとも鮮烈で壮大なサバイバル・ドラマとして早くもオスカーの大本命といわれ、イニャリトゥ監督の2年連続オスカー獲得にも注目が集まっている。到着した予告編映像では、ディカプリオが凍てつく川の中に入ったり、実際の動物の死骸の中で眠ったりしたという、鬼気迫る迫真の演技の一端を目の当たりにすることができる。さらに、バイソンの生の肝臓を食べさせるなど、イニャリトゥ監督が究極のリアリティを追い求めた一方、ディカプリオもまた、2013年の俳優休業宣言を翻して本作への出演を快諾しただけあり、格闘シーンでは鼻を折るほどの体当たりの熱演でそれに応じている。また、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の寡黙な戦士マックスとは打って変わって、どこまでも非情な男を冷徹に演じ切り、やがては狂気のような激しい怒りを抱いたディカプリオ演じるグラスと対峙することになるトム・ハーディの姿も見逃せない。『ラストエンペラー』(’87)で日本人として初めてアカデミー賞「作曲賞」を受賞した坂本龍一が手がける畳み掛けるような音楽に、いっそう緊迫感と臨場感が増していく映像を、まずはこちらからご覧あれ。『レヴェナント:蘇えりし者』は2016年4月、TOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年11月27日『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』のアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督と、レオナルド・ディカプリオがタッグを組んだ映画『レヴェナント:蘇えりし者』の予告編映像が公開になった。復讐心だけを内に秘め、死の淵から帰還した男の壮絶な旅路を壮大なスケールで描いた圧巻の映像だ。『レヴェナント:蘇えりし者』予告編映像映画は、ハンターのヒュー・グラスの実話にインスパアされたマイケル・パンクの同名小説を映画化した作品。アメリカ西部の未開拓の荒野を旅する途中で熊にノドを裂かれて瀕死の状態に陥るも、仲間のジョン・フィッツジェラルドに置き去りにされてしまったグラス(ディカプリオ)が、自然の脅威に立ち向かいながら、死の淵から蘇り、約300キロもの旅をして、フィッツジェラルドに復讐しようと壮絶なサバイバルに挑む姿を描いている。このほど公開された予告編ではクマに襲われ重傷を負い、最愛の息子を奪われた主人公が過酷な大自然の中でサバイバル生活を送る姿が描かれるが、圧倒的な映像の美しさに目を奪われる。本作の撮影は、『バードマン…』でもタッグを組み、アカデミー撮影賞に輝いたエマニュエル・ルベツキが担当。自然の雄大さ、美しさ、恐ろしさを可能な限り、そのまま写し取ることに挑んでいるようで、森の木々の間から差し込む光、水辺を覆う霧、激流の水しぶき、一面の雪景色と止むことのない雪の粒などがキメ細やかなタッチで描き出される。そんな美しくも恐ろしい世界でディカプリオ演じるグラスの表情は憎しみに満ち、痛みで歪み、復讐を誓った瞳は鋭い光を放っている。この男は復讐を果たすことができるのか? 復讐が果たせたとして、その後に彼を待つものは? 映画本編はもちろん、この予告編だけでも大きなスクリーンで観たいと思わせる映像になっている。『レヴェナント:蘇えりし者』2016年4月 TOHOシネマズ日劇ほか全国ロードショー
2015年11月27日音楽家の坂本龍一が、レオナルド・ディカプリオ主演映画『レヴェナント:蘇えりし者』(2016年4月公開)の音楽を手掛けることがこのほど、明らかになった。実話からインスピレーションを受けた『レヴェナント:蘇えりし者』は、一人の男のサバイバル・アドベンチャーと人間の偉大な精神力を描いた作品。2015年アカデミー賞で最多4部門を受賞した『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』のアレハンドロ・G・イニャリトゥが監督・脚本・製作を務める。イニャリトゥ監督作『バベル』(06)で、坂本のオリジナル・アルバムの楽曲「美貌の青空」が使用されたが、タッグを組むのは今回が初めて。坂本は「今、世界で一番力のある監督と仕事をする機会を得て、これ以上に光栄なことはありません」と感激、イニャリトゥ監督も「やっと龍一と協力することができてうれしい。彼は類まれな才能の持ち主で、私は長年にわたって彼の作品の大ファンだ」と喜んでいる。坂本は、『ラストエンペラー』(87)でアカデミー賞オリジナル作曲賞を受賞。そのほか『戦場のメリークリスマス』(83)、『リトル・ブッダ』(93)など、数々の映画の音楽を手掛けてきた。本作は、今年12月25日に北米で限定公開、その後2016年1月8日に北米公開。2016年のアカデミー賞レースの大本命との呼び声も上がっており、ディカプリオの悲願のオスカー獲得、イニャリトゥの2年連続オスカー獲得に注目が集まっている。(C)2016 Twentieth Century Fox
2015年10月13日『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』のアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督と、レオナルド・ディカプリオがタッグを組んだ映画『レヴェナント:蘇えりし者』が来年春に公開されることが決定した。その他の情報/日本公開決定タイトルの“レヴェナント”とは、長い不在や死の地から戻ってきた者を指し、幽霊や亡霊を指す言葉でもある。そのタイトル通り、本作の主人公ヒュー・グラスは、アメリカ西部の未開拓の荒野を旅する途中で熊にノドを裂かれて瀕死の状態に陥るも、仲間のジョン・フィッツジェラルドに置き去りにされてしまう。グラスは自然の脅威に立ち向かいながら、死の淵から蘇り、約300キロもの旅をして、フィッツジェラルドに復讐しようと壮絶なサバイバルに挑む。ハンターのヒュー・グラスの実話にインスパアされたマイケル・パンクの同名小説を映画化した作品だ。『ウルフ・オブ・ウォールストリート』で強烈な主人公を演じて映画ファンを熱狂させたディカプリオは俳優休業を宣言していたが、それを覆して本作への参加を決意。アメリカとカナダの大自然を舞台に行われた撮影は過酷で、フィッツジェラルド役のトム・ハーディの格闘シーンでは鼻が折れた状態で撮影を続行。ディカプリオが全身全霊をかけて挑んだ作品だという。イニャリトゥ監督も本作に多大な情熱を注いでおり、『バードマン…』でもタッグを組み、アカデミー撮影賞に輝いたエマニュエル・ルベツキが撮影監督を、テレンス・マリック、ポール・トーマス・アンダーソンらの信頼を集める才人ジャック・フィスクがプロダクション・デザインを担当。撮影では、巨大センサーを内蔵し、6Kの映像が記録できるARRI ALEXA 65と、スウェーデンのハッセルブラッド社のレンズを導入。照明機材を使わずに自然光だけで臨場感あふれる重厚な映像を描き出す。『レヴェナント:蘇えりし者』2016年春公開
2015年09月02日2010年公開の『チェブラーシカ』を監督した中村誠の新作パペットアニメ『ちえりとチェリー』の、クラウドファンディングプロジェクトがスタート。2015年秋からの上映実現に向けて、支援者を募っている。ちえりは小学6年生の女の子。幼い頃に父を亡くし、母親と二人暮らし。母親は仕事に忙しく、ちえりの話し相手をしてくれない。そんなちえりの唯一の友人が、父の葬儀の時に蔵で見つけたぬいぐるみの「チェリー」だった。チェリーはちえりの空想の中では父親の代わりにちえりと話し、遊び、助言し、守ってきた。ある日ちえりは、父親の法事のため、久しぶりに東北に住む祖母の家にやってくる。そこでちえりを待ち受けるものとは……空想と現実の狭間で、不思議な冒険が始まる!ロシアで国民的な人気を誇るパペットアニメ「チェブラーシカ」の27年ぶりの新作となった『チェブラーシカ』(’10)は、本国のロシアをはじめ国際色豊かなスタッフと共に制作され、日本のみならず、オリジナル版のスタッフやロシア国民からも惜しみない賞賛を浴びた。同作の監督を務めた中村誠が、初のオリジナル映像監督作品として完成させたのが『ちえりとチェリー』だ。キャスト陣には、高森奈津美、星野源、尾野真千子といった実力派をはじめ、栗田貫一、サンドウィッチマン等、ジャンルを超えた多彩なキャストが集結している。本作は、パペットアニメの巨匠であるオリジナル版の「チェブラーシカ」を監督したロマン・カチャーノフのもう一つの代表作「ミトン」からも着想を得ている。伝統的なパペットアニメ技法等にもオマージュを捧げつつも、今までのパペットアニメではあまり採用されることのなかった映像技法が取り入れられている。制作には、前作『チェブラーシカ』の主要スタッフが再集結。躍動感に溢れ、ファンタスティックで美しいこれまでにない映像表現を実現させた。本作の上映実現に向けて、クラウドファンディングサイト“Makuake(マクアケ)”にて、上映に必要な費用の支援者を募集するプロジェクトがスタートしている。支援者には、コースによって監督からのお礼メールや、非売品DVD、上映会への招待や各種グッズなど、さまざまな特典が用意されている。また、本作の主演を務めた高森奈津美と星野源からコメントが届いている。■高森奈津美「『ちえりとチェリー』は、とてもキラキラした作品です。人は自然と変わっていくところが有ると思うのですが、その中でも人それぞれ絶対に変わらないところが有ると思うんです。ちえりも映画の中で大事にもっている宝物のようなものが有るのですが、それを、「絶対になくならない、変わらないものだよ」というメッセージの映画のように思います。皆さんも映画を観ていただけましたら、是非、ちえりと一緒に、皆さんの中にある宝物のようなものの存在を感じていただけたら嬉しいです」。■星野源「今回、パペットアニメーションの声を当てさせて頂くのは初めてでしたが、中村監督、そして主演のちえり役の高森さん、そして、出演者の皆さんと一緒に、凄く楽しく、収録をすることができました。『ちえりとチェリー』は、凄くかわいくて、凄く感動できるお話になっていると思います。是非皆さん、楽しんで頂けたらと思います」。また、本作は映画館を中心とした上映ではなく、長期的なスパンで全国各地の非商業施設(公民館等)を中心に興行を行う予定。上映が実現した際には、興行収入の一部が東日本大震災支援金として寄付される。(text:cinemacafe.net)
2015年05月29日数々の芸能人真似メイクで人気のかじえりによる、小嶋陽菜さん風真似メイクをご紹介します。真似メイクは、真似する相手の特徴を捉える洞察力はもちろん、メイクテクが重要に!どちらも抜群のテクニックを持つかじえりですが、使うコスメアイテムにも、やっぱりオススメがあるようです。そんなかじえりが、小嶋陽菜さん風真似メイクに欠かせないアイテムとして動画の中で使用しているコスメって・・・?1DAYMAGICシリーズのコスメ。この1DAYMAGICシリーズは「可愛くなりたい!」の思いをストレートに叶える、まるで魔法のようなメイクアップシリーズということで、クッキリ・ハッキリした目元&立体的な顔のバランスに特にクローズアップした商品ラインナップになっているんです。つまり、整形級メイクや、真似メイクをするのに最適なコスメってワケ!このコスメを使ったからか!?今回も似てます(笑)かじえりによると、小嶋陽菜さん風メイクをするには、以下の3つのポイントを押さえる必要があります。ポイント1:まつ毛ダマの無い長いまつ毛に仕上げます。ポイント2アイラインは全体に細く長く引き、切開ラインも忘れずに。ポイント3ぷくっとしたおちょぼ口。口角を消して、上唇をオーバー目にします。詳しくは動画で、もっと詳細のテクニックを披露しちゃいます。真似するところから、テクニックを自分のものにしちゃってね。ヘアアレンジのやり方、小嶋陽菜さんに似せる写メの取り方まで教えてくれているので必見です!
2015年01月23日グリム童話の名作を基にした映画『赤ずきん』の試写会が6月5日(日)、東京・飯田橋の日仏学院で開催され、モデルの月本えりと女装パフォーマーのブルボンヌが登場し、奔放なガールズトーク(?)で会場をわかせた。レオナルド・ディカプリオが製作陣に名を連ね、『トワイライト〜初恋〜』の女流監督キャサリン・ハードウィックがメガホンを握った本作。狼が村を襲う怪しい森のはずれの村で、幼なじみと親が決めた裕福な婚約者の2人の愛のはざまで思い悩む少女の危険な恋と、“人狼事件”の衝撃の真実が描かれる。この日の試写会は“女子会”を謳い、女性ばかりの観客はみな、作品にちなんだ“赤”のコーディネイトで来場。ブルボンヌさんは真っ赤なドレス、月本さんは燃えるような赤いリップとマニキュア、そして赤いインナーをチラリと見せるコーディネートで登場した。女装家として人気急上昇中のブルボンヌさんは「(映画は)人々の中に狼がいる、ということで、女子会にひとり、女子じゃないのが混じってます」とおどける。映画について月本さんは「緊張して観てました。『この人かも?』『この人だったの!?』と思いながら観ていて、裏切られた気持ちです」と衝撃の結末の感想を語る。ブルボンヌさんも「女の子がウットリする景色を織り交ぜてあって良かったです」と女性監督ならではの世界観を絶賛した。また、劇中のファッションについてブルボンヌさんは「こんな穀物も採れなさそうな村で、何でみんなこんなディテールまで凝ったいい服を着てるんだ?って思いましたが(笑)、頭巾とかもかわいかったですね」とユーモアたっぷりに称え、月本さんも「ヘアスタイルや、Tシャツやワンピースにコルセットという組み合わせもかわいかった」と語った。この日、真っ赤な出で立ちのブルボンヌさんと対照的に月本さんはポイントで赤を使用。会場の女性たちも含め、意外と赤い服を持っている女性は少ないようで月本さんも「デートでは意外と目立たない服を着ますね」と告白。これにブルボンヌさんは「それがあんたたちの作戦でしょ?ハデな女だと思われないように」と噛みつくと会場は笑いに包まれた。さらに劇中の主人公・ヴァレリー(アマンダ・セイフライド)を巡る三角関係について月本さんは「ああいうシチュエーションは(実生活で)結構ありませんか?」と大胆発言!ブルボンヌさんは「いいご身分ね!」と再び噛みついたが、月本さんは「本当に好きな人がいるのに、別の人に好かれてしまう、ということですよ。恋は追いかける方が楽しいけど、それは本当は不幸かもしれなくて」と揺れる女心を明かし、これには会場の女性たちも同意。月本さんの言葉にしきりに頷く女性の姿が多く見られた。『赤ずきん』は6月10日(金)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:赤ずきん 2011年6月10日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.■関連記事:アマンダ・セイフライド、ライアン・フィリップと交際7か月で破局5年来の恋人と破局したばかりのレオナルド・ディカプリオに早くも新たな恋人出現?アマンダ・セイフライド×名作グリム童話『赤ずきん』試写会に10組20名様ご招待『赤ずきん』女性監督が証言、『トワイライト』を超える新たな“恋のジレンマ”レオナルド・ディカプリオ、5年来の恋人バー・ラファエリと破局
2011年06月06日女優の徳永えりが5月11日(火)、東京・千代田区のよみうりホールで行われた出演映画『春との旅』の舞台挨拶に出席。共演した大ベテラン、仲代達矢から誕生日を祝う言葉を贈られ、感動の涙を流した。この9日(日)に22歳になったばかり。大ベテランの仲代さんは、徳永さんに花束を手渡し、ギュッと抱擁すると「まだまだ若い女優さんで、これからいろいろ経験すると思いますが、あくまで初志を貫いて。その辺の薄っぺらい女優にならないで。志を高く持って」。小林政広監督も「最初の志を完結し、いい女優になって」と心のこもったエール。徳永さんは「ビックリしました」と感極まって涙をポロリ。「本当にまだまだだなと思っています。まだまだ足りない。でもあせらず一歩一歩進んで、仲代さんのような素敵な女優になりたい」と涙を拭い声を詰まらせながら、飛躍を誓った。本作は、最後の居場所を探して旅に出た元漁師の忠男(仲代さん)と新たな一歩を踏み出したその孫娘・春(徳永さん)の二人旅を綴る物語で、仲代さんが9年ぶりに映画主演を務めた。今後の生きる道について司会から聞かれた仲代さんは「77年も生きたからもういいんです」と軽妙に語りつつ、「この映画もそうですが、人間をテーマに、人間とは、生きるとは、ということを命ある限り俳優として追究していきたい。残り少ない人生を頑張ります」と穏やかな表情で語った。一方、小林監督は、「この映画にお客さんが入れば、また映画を作るチャンスがある。だからみなさんの気持ちで、僕の生きる道があるか決まります」と飄々とした口調。観客の笑いを誘っていた。『春との旅』は5月22日(土)より新宿バルト9、丸の内TOEI2ほか全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:春との旅 2010年5月22日より新宿バルト9、丸の内TOEI2ほか全国にて公開© 2010『春との旅』フィルムパートナーズ/ラテルナ/モンキータウンプロダクション■関連記事:史上初!奈良・薬師寺で映画奉納式『春との旅』仲代達矢「60年間で初めて」寄り添いながら、2人は旅をする――『春との旅』試写会に25組50名様ご招待仲代達矢、黒澤明を引き合いに『春との旅』小林政広監督を「天才」と大絶賛
2010年05月11日