ディズニー・アニメーション・スタジオの最新作『ベイマックス』の日本語版で、世界初の感情認識ロボット“Pepper”が、コンピュータ音声役を 務めることが発表になった。その他の写真本作は、最愛の兄タダシを謎の事故で失い孤独になってしまった少年ヒロが、兄が作り出した人間をケアする心優しいロボットのベイマックスの存在によって少しずつ元気を取り戻し、戦闘力も戦闘意欲もないベイマックスを相棒に、兄タダシの死の謎に迫る姿を描いた作品。Pepperが演じるのはヒロが自宅ガレージでベイマックスをバージョンアップさせる際に使用するコンピュータの音声で、ディズニー・アニメーション映画の日本語版でロボットが声を演じるのは史上初となる。Pepperは「ディズニー映画に声優として参加することができてとても嬉しいです。決まった時には驚きました。もっと演技の勉強もして、今度はディズニー映画への出演も目指したい」とコメントしている。ちなみに今回の決定について、本作を手がけたドン・ホール&クリス・ウィリアムズ監督は「完成した映画も是非見て欲しいな。Pepperは感情認識するロボットだから感動して欲しいな」と語っている。『ベイマックス』12月20日(土) 全国ロードショー
2014年10月28日エコバックスジャパンは、ロボット掃除機「DEEBOT D79」を10月末に発売すると発表した。ロボット掃除機のほかにハンディ掃除機「スーパーソニック」が付属する。スーパーソニックを充電台に取り付けると、ロボット掃除機のダストボックス内のゴミを回収する機能も持つ。希望小売価格は税別62,800円だ。DEEBOT D79は、床掃除を行うロボット掃除機と、天井やソファーなどを掃除するためのハンディ掃除機「スーパーソニック」がセットになった製品。ロボット掃除機は、高性能な赤外線衝突防止システムによって障害物のサイズや形状を認識して、状況に合わせたプログラムで掃除を行う。オート、強力掃除、集中掃除、隅掃除の4モードを搭載する。コード付きのハンディ掃除機「スーパーソニック」は、部屋の天井や壁、すき間など、ロボット掃除機では掃除できない箇所の掃除を行う。付属のショルダーベルトを使用すれば、本体を肩にかけながら高所の掃除もできる。スーパーソニック用のアタッチメントとしてホース、伸縮ノズル、すき間ノズル、ブラシノズル、壁天井ノズルが付属。ハンディ掃除機として使用しない時は、ロボット掃除機の充電台「オートステーション」に取り付けておく。オートステーションに取り付けると、掃除を終えて充電台に帰還したロボット掃除機のダストボックスにたまったゴミを自動で回収する。サイズはW336×D336×H96mm、重量は3.1kg。ダストボックス容量はロボット掃除機が0.7L、スーパーソニックが1L。ロボット掃除機は約5~6時間でフル充電され、最大120分の連続運転が可能だ。運転音は60dB。リモコンが付属する。
2014年10月24日バルミューダは10月24日、空気清浄機「AirEngine(エアエンジン)」の限定カラーモデルとして「シャンパンゴールド」を発売した。バルミューダオンラインストアにて数量限定で販売される。直販価格は48,200円(税別)。AirEngineは、二重構造羽根の扇風機「GreenFan」シリーズで高い評価を得ているバルミューダの空気清浄機。独自の「Wファン構造」により、従来の空気清浄機では難しかった部屋を隔てた吸引能力が実現されており、高い集塵性能と除菌、脱臭性能を有している。レギュラーモデルではブラックとグレーのみの2色展開だったが、今回、限定カラーとしてシャンパンゴールドが発表された。パッケージには本体のほか、360°酵素フィルター、専用ACアダプター、取扱説明書が付属する。
2014年10月24日ハイアールアジアは10月16日、「AQUA スヌーピーロボットクリーナー」を発表した。発売は11月上旬で、希望小売価格は53,000円。初回生産特典の「スヌーピードッグハウス」を充電台に設置すると、おなかがすいたスヌーピーが家に帰って、エネルギーを補給しているように見えるかも。「AQUA スヌーピーロボットクリーナー」は、PEANUTSの国内エージェントであるソニー・クリエイティブプロダクツの協力で実現した製品だ。キャラクターショップや通販サイト「おかいものSNOOPY」での先行販売を予定しており、初回生産分プレミアム特典として600台限定で、充電台を飾る「スヌーピードッグハウス」が付属する。ロボットクリーナーとしては、7月に発売した「AQC-RB100C」がベースとなっている。動作音は50dBでエアコンの室外機や静かな事務所の騒音レベルに抑えられている。障害物を感知するセンサーの数は10個。本体のサイズはW360×D360×H92mm、重量は2.7kg。充電時間は約6時間で、最長で約90分連続動作する。微細なホコリを捉えるHEPAフィルターは水洗いが可能。ダストカップにティッシュペーパーをセットすることで、ゴミ捨てやフィルターの手入れを楽にできるほか、サイドブラシは工具不要で着脱可能なマグネット固定式となっている。(c) 2014 Peanuts Worldwide LLC
2014年10月16日ロボットは様々な分野で広く活躍していますが、最近は眠りを助けてくれるロボットやあなたをリラックスさせてくれるロボットが登場してきています。現在、東京ビッグサイトでは「Japan Robot Week 2014」が開催されています。出展中のロボット達の中から、いくつかご紹介いたします。癒しの猫型ロボット!まずは、早稲田大学人間科学部・健康福祉科学科可部明克教授の研究室で開発されている、かわいいぬいぐるみ型のロボットのご紹介です。開発している南直美さんによると、猫をイメージして作ったそうです。この猫型ロボット、腕が前後と上下に、しっぽが縦と横に動き、頬をぽっと赤らめ、可愛らしくグーグーと鳴き声をあげることも。抱きかかえると、ラベンダーのいい香りがします。頭にセンサーをつけて、触ったり、抱いたりすると、利用者の脳波がセンサーを通して、信号として猫型ロボットに伝わります。中央が可部教授、猫型ロボットを抱く開発者の南さん、センサーを付けた研究室の大谷さん就寝前のストレス軽減に就寝前に、ストレスなどによって、交感神経が優位になり、脳と身体が興奮状態にあると、眠りにつくことが困難になります。そんな時、この猫型ロボットを触り、かわいい動きを見ることで、癒やされリラックス効果が得られます。さらに、利用者のリラックスした脳波がロボットに伝わると、猫型ロボットは静かな動きになり、頬を赤らめて甘えた鳴き声を出します。その姿を見て、さらにリラックス状態へと導かれるという相乗効果が得られる仕組み。開発者の南さんによると、「猫が胸の上で、ゴロゴロと喉を鳴らしながら眠りにつくイメージですね」とその効果を説明してくれました。ちなみに、この猫型ロボット、名前はまだないそうです。睡眠時無呼吸症候群を解消する「じゅくすい君」次に、可部教授が開発しているロボット、その名も「じゅくすい君」をご紹介します。睡眠時無呼吸症候群を解消するロボットとして、現在、注目が集まっています。じゅくすい君は、熊のぬいぐるみ型ロボットです。じゅくすい君を枕にして、センサー内蔵の手のひらサイズのぬいぐるみを指に装着して眠りに就きます。じゅくすい君は内蔵のマイクを使っていびき音を測定、指先のセンサーから血中酸素濃度を測定します。血中酸素濃度といびき音の変化から無呼吸、または低呼吸の状態になったと判断されると、じゅくすい君の腕がゆっくり顔に触り、寝返りを促す仕組み。低呼吸の場合はツンツンと優しく押す程度ですが、深刻な無呼吸に対しては、激しく叩いて寝返りを促します。こうして、仰向け寝から、横向きの睡眠姿勢にすることで、無呼吸の症状を防ぎます。睡眠時無呼吸症候群の患者さんを救う睡眠時無呼吸症候群の9割は睡眠中の筋弛緩により舌が下がって気道がふさがる閉塞性と呼ばれるタイプです。呼吸が止まって、脳に酸素が届かないために、命の危険があります。また、熟睡できないために、ガンや糖尿病、高血圧、脳梗塞、心筋梗塞、うつ病などの病気の原因となると言われています。気道がふさがるのは、仰向け寝の姿勢のときです。じゅくすい君が、横向きの姿勢で睡眠を続けるようにすると、睡眠時無呼吸症候群が防げるのです。可部教授は、「これからも改良を重ねて、少しでも睡眠時無呼吸症候群の患者さんの苦痛を軽減したいと考えています」と語ってくれました。アザラシ型ロボット「パロ」大和ハウス工業株式会社のブースでは、アザラシ型ロボットが展示されていました。名前は「パロ」です。アニマルセラピーをロボットで実現しているそうです。動物と触れあうことで、リラックスするアニマルセラピーですが、アレルギーや噛みつき、などの理由で病院や高齢者施設では、敬遠されがちでした。そうした心配のないロボットで、実際の動物と同じアニマルセラピーの効果を持つのが、パロというわけです。お年寄りの心を癒す同社ロボット事業推進室の岩見武敏さんは、「昼夜逆転の生活を送っていた高齢者の方が、昼間にパロと触れあうことで日中の活動が活発になり、心も癒やされて、安心感を持つことができるようになり、それまで眠れなかった夜に、今では、ぐっすりと眠りにつけるようになったと感謝されました」と語ってくれました。「Japan Robot Week 2014」は17日(金)まで開催されています。かわいいロボット達に会いに、皆様もぜひ足を運んでみて下さい。Japan Robot Week 2014【開催期間】2014年(平成26年)10月15日(水)~17日(金)【会場】東京ビッグサイト東3ホール【開催時間】10:00~17:00【入場料】一般:1,000円学生・団体(15名以上):無料※事前登録者及び招待券持参者は無料Photo by Lulu the Bold
2014年10月15日●リニューアルされた「ルンバ」のエントリーモデルが登場iRobot(アイロボット)の日本総代理店セールス・オンデマンドが9月に発売した新商品「ルンバ622」「ルンバ621」。同社が普及機として位置づける「600シリーズ」の新たなラインナップとして加わったもので、従来の「ルンバ620」がなくなり、そのデザインを継承しながら、付属品の構成を変えた2機種を展開する。また、バッテリーにルンバの最上位シリーズ「ルンバ800シリーズ」に搭載されている「XLife(エックスライフ)バッテリー」を採用しながらも、直販価格をそれぞれ49,000円、46,000円と旧機種の620からほぼ据え置き、よりリーズナブル価格で提供している点も特徴だ(価格は税別)。今回は、その新ルンバを試用してみた。関連記事バッテリー寿命が従来比2倍! 「XLifeバッテリー」搭載の新「ルンバ600」(2014年9月3日)今回、新商品2機種の登場により、600シリーズのラインナップは、「ルンバ630」と合わせて3商品となる。ルンバ630と620番台の2商品では、本体カラーとバッテリーが異なるほか、赤外線で仮想的に空間を区切る「バーチャルウォール」と呼ばれる付属品の点数がそれぞれ2個か1個かという点が異なる。ゆえに、バーチャルウォールが2つ必要な場合は、必然的に630という選択となる。ちなみに、630の直販価格は52,191円となっており、別売のバーチャルウォールが6,500円のため、バーチャルウォールが2つ必要な場合は、620シリーズに追加して購入するよりもお得度が高くなる。一方、バーチャルウォールが1点しか必要のない場合、ルンバ622と621の違いは、リモコンと交換用のフィルター、エッジクリーニングブラシの有無だ。本体の性能や付属品は共通しているため、2機種の3,000円の価格差はこれらの付属品の違いということになるが、別売だとリモコン3,500円、交換用フィルターが3つで3,000円、エッジクリーニングブラシが2,000円となっているため、コストパフォーマンスとしては622のほうが高い商品と言えるだろう。そんなお得感のある普及機シリーズのラインナップとして今回登場した2製品だが、本体の基本性能は620、630と同じだ。「iAdapt」と呼ばれる独自の技術で、部屋の形状、広さ、床の汚れ具合などセンサーで収集した情報を人工知能が毎秒60回以上もの状況判断を繰り返し、40以上もの行動パターンから最も適した動作を選択・実行し、部屋を隅々まで走行して掃除する。●最上位モデルで搭載された「Xlifeバッテリー」を新たに採用また、吸引については「3段階クリーニングシステム」と呼ばれる独自の技術で、エッジクリーニングブラシで書き出したゴミを、メインブラシとフレキシブルブラシの2つのブラシで掻き込み、取り切れなかったゴミは密着ワイパー型吸引口で強力に吸い込むという仕組みだ。一方、今回新たに搭載されたXLifeバッテリーだが、充電式ニッケル水素電池で約3時間の充電で最大90分~120分稼動する点は従来と変わらないスペック。ただし、バッテリー寿命が従来の約2倍となる約3年に延長されており、より長期間の使用に耐えることが可能になっているのが特長だ。ルンバの最上位シリーズ「ルンバ800シリーズ」で初めて搭載されたバッテリーが、早くもエントリーモデルにも採用されたかたちだ。現在、ルンバの後を追うように、国内外の大手メーカーからもさまざまな製品が発売されているロボット掃除機。消費者にとって選択肢が増えたことは喜ばしい状況である反面、製品選びに悩むこともより多くなるかもしれない。そんな中でも日本で他社に先駆けて発売されて多くのユーザーを獲得し、一定の普及率を誇るルンバだが、その確かな実力は既に実証済みとも言えるだろう。そういう意味では、特にロボット掃除機を初めて購入する人にとってはルンバは最も安心できる間違いのない選択肢だ。さらに今回、価格はほぼ据え置いたまま、エントリーモデルながらスペックを上げて新たなラインナップとして投入された本製品は、日本の一般家庭におけるロボット掃除機の普及をさらに推し進めてくれそうな一台だ。
2014年10月11日バンダイの展開するフィギュアシリーズ「ULTRA-ACT」より、『ULTRA-ACT エースロボット&ゴルゴダ星セット』の予約受付が、バンダイの公式ショッピングサイト「プレミアムバンダイ」にてスタートしている。『ULTRA-ACT エースロボット&ゴルゴダ星セット』は、1972年に放送された特撮TVドラマ『ウルトラマンA』第13話「死刑!ウルトラ5兄弟」、第14話「銀河に散った5つの星」のワンシーンを再現できる「ULTRA-ACT」シリーズ初のジオラマセット。ウルトラマン、セブン、ジャック、ゾフィーらウルトラ兄弟がゴルゴダ処刑場で十字架へ磔にされる衝撃シーンの再現とともに、ヤプールが作った実験用ロボットを立体化した『ULTRA-ACT エースロボット』も同梱されている。セット内容は、エースロボット本体、交換用手首4種、交換用カラータイマー×1、エースロボット必殺技エフェクト×1、十字型台座一式×5、支柱嵌合用パーツ×1。十字型台座には、「ULTRA-ACT」のウルトラマン、セブン、ジャック、ゾフィー、エースを取り付けることができ、手足を結ぶチェーンは金属製。ブラザーズマント用のジョイントを用いて取り付ける方式で、各十字型台座には本編に即して各ウルトラマンの名前を示すウルトラサインがプリントされている。また『ULTRA-ACT エースロボット』は、『ULTRA-ACT ウルトラマンエース』をベースに、腕、足、腰に新造形パーツが取り付けられ、エースロボット用エフェクトも付属する。商品価格は9,720円(税込)で、予約締切は後日商品ページにてアナウンス。商品の発送は2015年3月を予定している。なお、現在「プレミアムバンダイ」では『ULTRA-ACT ウルトラマン80』も予約受付中。(C)円谷プロ
2014年10月07日東芝は10月6日、人間らしい容姿で腕や手が自然な動きをするコミュニケーションロボットを開発したと発表した。現在は、お辞儀や簡単な挨拶・手話などの動作を行うだけだが、2020年には同社のセンサ技術、音声合成技術、音声認識技術、ロボットメカ制御技術などの技術を組み合わせて、高齢者・認知症患者の話し相手、遠隔カウンセラー、手話ロボット、高齢者見守りロボットなど福祉・ヘルスケア分野での活用を計画している。同ロボットは、大阪大学などの協力のもと開発されており、43カ所の駆動装置が滑らかに動く多関節ロボットの動作アルゴリズムを新しく開発したという。また、芝浦工業大学、湘南工科大学のロボット駆動技術とモーションセンサーを採用することでより自然な動きを実現した。容姿・表情づくりの面ではエーラボと大阪大学の技術が採用された。来年度には受付窓口や展示会の案内係用のロボットとして実用化を目指すという。
2014年10月07日●「トルネオロボ」最大の特徴は?東芝が9月に発売したロボット掃除機の新商品「TORNEO ROBO(トルネオロボ)」。既に販売されている他社製品を徹底的に研究し、満を持して発売されたロボット掃除機を試用して、特徴や使い勝手などの印象をレビューしてみたい。○"いいとこ取り"した新製品先行機種を研究して開発されたと謳うだけに、確かにいろいろな製品を"いいとこ取り"し、取捨選択が図られた製品という印象だ。まず"いいとこ取り"の1つ目として挙げられるのは大きさ。多くの他社製品が高さ10cmを基準に設計されているのに対し、トルネオロボは高さ8.7cmとわずかに低い。厳密に高さを測ったことはなかったが、確かに他社製品では入り込めなかった家具の下にも入り込んで掃除をしてくれた。一方、トルネオロボの直径に関しては35cm。箱から出して初めて目にした時は大きく感じたのだが、スペックを確認したところ、ルンバ最上位の800シリーズのほうが直径35.3cmとほんのわずかに大きかった。おそらく高さが低いから直径が大きく見えてしまうだけのようである。ただし、充電台に関しては明らかに大きい。特にACアダプターと充電台を一体化して設置スペースが大幅に改善されたルンバの800シリーズに比べると、設置場所をかなり選ぶことになる。しかし、この大きな充電台にはちゃんと意味がある。というのも、この大きさはトルネオロボ最大の特徴ともいえる機能に起因しているのだ。それは、本体が部屋をまわって集めてきたゴミを、充電台に備えられた"もう1つ"の掃除機で吸い取ってしまうというもの。メーカーによると、1回の掃除ごとに本体内のゴミを自動で空にできるため、毎回ゴミを捨てなくても吸引力を低下させずに掃除ができるとのことだ。吸引力をどれだけ維持できるかは使い続けてみなければ実感できないが、他のロボット掃除機でゴミ捨てをしばらく怠ってしまうと、確かに掃除の際の吸い残しが多くなると感じる。もちろん、マメにお手入れする必要はあるが、ゴミ捨てを何回か忘れたり怠っても勝手に本体のダストボックスが空になってくれるというのはありがたい機能だ。掃除とゴミ捨てを自動で行ってくれるのも"いいとこ取り"な機能の一つだろう。部屋の隅や家具の足元などのゴミをかき出す働きをするサイドブラシは本体前方に2個搭載している。他のロボット掃除機に比べると毛足が長めで、物体にぶつかっても柔らかくしなる。そのため、すき間にも入り込んでゴミをかき出してくれるのだ。また、サイドブラシは本体に直に取り付けられているのではなく、バンパー上の部品に取り付けられているという点も特徴的だ。壁などに当たると、ブラシごと内側に少し引っ込む仕組みになっているため、よりフィットして角の奥のゴミまでかき集められる。メインブラシは1本でゴミをかき集める。一般的なキャニスター型の掃除機ヘッドに多い柔らかい毛素材で、床を傷つけにくい。また、床に合わせて上下に動くので、凹凸のある床面でもすき間を作らず密着しやすい構造となっている。またもや"いいとこ取り"していると感じたのは、障害物を避けるための多数のセンサー類を搭載しているところ。本体前方に障害物を検知するための超音波センサーと赤外線センサーをそれぞれ設置。裏面には段差センサーを前方に3カ所、後方に2カ所搭載し、障害物や段差を回避する精度は確かに高いと感じた。実際、障害物の回避だけでなく、センサーで検知した障害物や壁、隅の情報に基づき、70以上の行動パターンから選択して掃除を行う"Smart Brain(スマートブレイン)"というシステムによって、適切な運転が行われる。●ゴミ捨てが月イチで済むのは本当にラク?実際に動作させて優秀だと感じたのは、障害物にぶつかると内側に引っ込むサイドブラシの仕組みだ。ごくわずかな動きではあるものの、この仕組みによってサイドブラシが壁際や家具の足元にフィットしてゴミをかき出すことができる。また、"マナーモード"設定も便利。夜間など騒音に配慮が必要な時でも動作音を控えめにして運転できる。標準の運転モードでの動作音は約54dBだが、マナーモードでは約52dBに抑えられる。リモコンでの遠隔操作も可能だが、手動モードでラジコンのように任意で本体を動かしたい時の操作性が非常に直感的で思い通りに動かせるのもストレスが少なかった。反面、弱点だと感じたのは段差を乗り越える能力。スペック上は2cmまでの段差に対応するとなっており、確かに他製品に比べても段差に強いと感じた。しかしそれが裏目に出てしまい、扇風機などのけっこうな段差のある家具にまで上って行って、エラーを起こして止まっていることが度々あった。また、ケーブルの巻き込みへの対応も若干弱いという印象だ。本体の側面にはカメラを内蔵し、無線LAN接続による通信機能も備えている。これにより外出先からでもスマートフォンなどで部屋の様子の確認などができるが、利用するには東芝の有料クラウドサービス「フェミニティ倶楽部」への入会と別売のアクセサリ「東芝ホームゲートウェイ」が必要。便利だが、ロボット掃除機単体やスマホ単体では使えないので、誰もが恩恵を受けられる機能ではない。全体的な評価としては、やはりメンテナンスの頻度の少なさがポイント。毎回のゴミ捨ての手間がかからないのは、忙しい人にとってありがたい。ダストボックスは、本体側も充電台側もどちらも水洗いもできる。またフィルター類も非常に目が細かく、手入れの時に微細な粉じんが付着しているのが確認でき、排気もクリーンなのだと実感する。1週間ほど毎日使用していたが、サイドブラシへの髪の毛の絡まりがなかった点にも驚いた。筆者宅では、トルネオロボが段差に強いゆえに、乗り越えて欲しくない家具や家電製品の上まで突進してしまい、途中でエラーを起こして停止しているケースがしばしばあり、タイマー設定で不在時に稼動する際にはネックだった。しかし、カーペットやラグ、部屋の敷居などで段差が懸念される住居では頼もしく働いてくれるはず。また、少しでも静かに清掃してほしい人にもオススメしたい一台だ。
2014年10月06日既報のように、村田製作所は9月25日、新型ロボットの「村田製作所チアリーディング部」を発表した。記者発表会の様子については前述の記事を参照して欲しいが、マイナビニュース編集部では事前に開発担当者にインタビューする機会を得ることができた。開発の経緯等について聞いてきたので、ここで紹介しよう。なお同社はこれまで、初代ムラタセイサク君(1991年)、2代目ムラタセイサク君(2005年)、ムラタセイコちゃん(2008年)と開発してきており、チアリーディング部は4世代目のロボットになる。2代目ムラタセイサク君とムラタセイコちゃんについては、CEATECで取材したレポート記事があるので以下を参照して欲しい。CEATEC JAPAN 2005 - 自転車型ロボット「ムラタセイサク君」やジャイロ搭載ゴルフパターなどCEATEC JAPAN 2008 - あのムラタセイサク君にいとこの女の子が登場!○自前主義を棄てたワケ話を伺うことができたのは、プロジェクトリーダーである吉川浩一氏(広報室企業広報課担当課長)と、開発スタッフの守井知之氏、北河満氏(ともにプロセス技術開発2部)。吉川氏は現在広報室に所属しているが、元々はエンジニアであり、2代目ムラタセイサク君とムラタセイコちゃんの開発に係わっていたという経歴がある。新型ロボットについて触れる前に、まずはこれまでの同社のロボット開発について、簡単に振り返っておこう。ムラタセイサク君は自転車型のロボットである。初代は今から20年以上も前に作られたものであり、吉川氏も当時の開発については直接知っているわけではないそうだが、2005年に2代目を作ることを決めたのは、「今の技術で再び作ったらどうなるか」ということを、ムラタセイサク君のファンの人達に見せたかったからだという。ちなみに当時、同社には「フロンティアテーマ」という制度があった。直接事業に関係ないことでもやっていいという仕組みで、海外ではGoogleの「20%ルール」などが有名だが、2代目ムラタセイサク君はこの制度を活用して開発されたそうだ。次は女の子にしようということで、2008年に開発したのが一輪車型ロボットのムラタセイコちゃんだ。セイサク君は左右に倒れないようにするだけで良かったが、セイコちゃんはさらに前後にも倒れないようにする必要がある。左右方向については胴体のホイールで、前後方向については倒立振子でと、異なる制御技術でバランスを保っている。そして今年、6年ぶりの新型ロボットとして発表されたのがチアリーディング部なのだが、実は大きく変わったことがある。これまでのロボットは、なるべく自社の技術で作ることにこだわりを持っていたのだが、今回はガラリと方針を変え、積極的に外部パートナーを活用しているのだ。今回、ロボット本体の開発にはヴイストンが、超音波を使った位置計測システムはプロアシストが、複数ロボットの移動制御アルゴリズムは京都大学・松野研究室がそれぞれ協力している。いずれも村田製作所と同じく、関西に拠点を置く企業や大学だ。村田製作所は、B2Bのデバイスメーカーである。積層セラミックコンデンサなど、同社製の部品はスマートフォンなど多くの製品に搭載されているものの、部品が一般消費者から注目されることはほとんどない。セイサク君とセイコちゃんには、様々な自社製の部品が搭載されており、技術力のPRと同時に、知名度アップの狙いもあった。学校の教科書にも掲載されるなど、その効果は十分にあったと言えるが、開発から時間が経ち、ビジネス環境も大きく変わってきた。そこで吉川氏は「村田製作所の今の姿をロボットで描写したいと思った」という。現在、ビジネスを展開する上で「スピード感が重要になってきている」と吉川氏は述べる。顧客に対し、いち早くソリューションを提供するためには、自社の技術と外部の技術を最適な形で組み合わせる必要がある。そういった現在のビジネススタイルを、このロボットでも表現したというわけだ。○難航した"玉乗り"の制御チアリーディング部の特徴は、ボールに乗った"玉乗りロボット"であることと、10体の"グループ"になったことだ。実際に動きを見てもらった方が早いので、まずは以下の動画をご覧いただきたい。チアリーディング部の仕様は、身長が36cm、体重が1.5kg。身長はボールの分を含むが、体重には含まれない。ボールは中空のステンレス球で、この重さは500gだ。本体底面にオムニホイールが3輪埋め込まれており、これでボールを転がし、全方向への移動、および方向転換を行っている。内蔵バッテリにより、1時間程度の"応援"ができる。バランスの取り方は倒立振子であるが、ムラタセイコちゃんとは制御アルゴリズムが違うという。セイコちゃんは車輪だったので前後方向の1自由度で良かったが、今度はボールになったため、全方向に対してバランスを取る必要がある。当初、セイコちゃんの技術の延長でやろうとしたものの、すぐに倒れたりして、うまくいかなかったそうだ。セイサク君とセイコちゃんでは、横方向のバランス制御にホイールが使われていた。体が僅かに傾くと、それをジャイロで検出し、すぐホイールを回してバランスを戻すので、ほとんどピタリと静止しているように見えたほどだが、吉川氏によれば、この方法は「運動方程式を立てて、その通り作れば、ほとんどその通り行く」のだという。このホイールはダイレクトドライブ(直動)方式だったが、今回は小型化のため、ギヤを使う必要があった。モーター、ギヤ、オムニホイール、ボールと力が伝わるため、途中に伝達ロスもバックラッシュもある。最初はそれを無視していたが無視できないことが分かってきて、「甘く見ていたが、やってみたら意外と難しかった」と吉川氏は苦笑する。ただ苦労した分、良いものができた。傾いた方向にさっと動いて倒れないようにするのが倒立振子なので、どうしても少しフラフラしてしまうのだが、このフラフラする範囲を半径1cm以内に抑えることができた。結果としてロバスト性も向上しており、セイサク君とセイコちゃんはちょっと触るだけで倒れてしまったが、今回は多少突いても立っていられるとのこと。○IoT/IoEで将来はこうなる?10体のロボットがフォーメーションを組んで動くためには、まずはそれぞれのロボットがどこにいるのか、位置を正確に把握することが重要だ。チアリーディング部では、これに超音波を利用している。ステージの広さは4m四方。ステージの左右に置かれた発信機から超音波と赤外線が出されているのだが、空気中を伝わる速度が異なるため、超音波の方が遅れて届く。このタイムラグを計測すれば、それぞれの発信機からの距離が分かり、その交点がロボットの現在地だと分かるわけだ。この方法では、約1cmの分解能で位置を特定できるという。ロボットの位置計測には、この超音波を使った方法のみを利用しており、エンコーダの情報などは使っていない。普通に考えれば、位置計測にはカメラやレーザーなどを使いそうなものだが、チアリーディング部では、あえて超音波にこだわった。「超音波でやれることを追求したかった」(吉川氏)のだという。この方法のメリットは、何と言っても低コストであることだ。ロボット側に必要なのは、超音波マイクと赤外線センサーのみ。いずれも極めて安価な部品だ。一方、今までのセイサク君とセイコちゃんは単体であったが、今回のチアリーディング部は団体だ。この狙いについて、吉川氏は「エレクトロニクスの可能性とか、近い将来とかを見せたかった」と説明する。現在、「IoT」(Internet of Things)や「IoE」(Internet of Everything)といった言葉が盛んに使われている。PCやスマートフォンなどだけでなく、将来は身の回りのあらゆるモノがインターネットに繋がっていくという考え方だ。「いろんなモノがインターネットに繋がることで、新しい付加価値を生んだり、新しい機能を提供したりという方向に世の中が動いている。我々のビジネスも段々そうなっていて、それを表現したかった。複数のモノがコミュニケーションするようになった具体例として、ロボットの協調動作を考えた」(吉川氏)無数のモノがインターネットに繋がるような場合、その1つ1つに高価なセンサーを搭載するというのは考えにくい。今回採用した超音波のように、「小型」「低コスト」「省電力」であることが重要なキーワードになってくるだろう。○今後は出前授業に活用も今までのセイサク君とセイコちゃんと同様に、今回のチアリーディング部も、お披露目の場は幕張で開催される「CEATEC JAPAN」(会期は2014年10月7日~11日)となる。セイサク君とセイコちゃんは"CEATEC名物"となっていただけに、新型ロボットの登場を楽しみにしていた人も多いのではないだろうか。「どうしても"親"の立場になってしまう」と笑う吉川氏は、「"ウチの子"の可愛いところをぜひ見て欲しい」とアピール。ブースのデモステージでは、「こだわったのは距離感。ぶつかりそうでぶつからない、少しフラフラしながらすれ違うフォーメーション動作」に注目して欲しいそうだ。これまでのロボットと同じく、チアリーディング部も「製品」として販売することは計画していない。CEATEC終了後は、セイサク君とセイコちゃんのように、各地の学校や科学館を訪ねて出前授業を行っていくことを考えている。そのため、吉川氏は「柔軟性と機動性の向上」を今後の課題としてあげる。今回のシステムは、発信機のスタンドを置いて、フィールドを決めた上でロボットを動かしているが、会場によっては、必ずしも想定した環境が用意できるとは限らない。また小型化したとはいえ、10体に増えてしまったので、持って行くだけでもかなり大変だ。「このロボットを子供達に見てもらって、将来こんなモノ作りがしたいとか、こんな未来になるんだなとか感じてもらえれば」と吉川氏。チアリーディング部で、未来のイノベーターを応援していくつもりだ。
2014年10月06日ディズニー・アニメーション・スタジオの最新作『ベイマックス』に登場するケア・ロボット“ベイマックス”300体が、映画の舞台“サンフランソウキョウ”から日本の“トウキョウ”に到着した。彼らはこの後、日本全国の映画館を訪れるという。その他の写真本作は、最愛の兄タダシを謎の事故で失い孤独になってしまった少年ヒロが、兄が作り出した人間をケアする心優しいロボットのベイマックスの存在によって少しずつ元気を取り戻し、戦闘力も戦闘意欲もないベイマックスを相棒に、兄タダシの死の謎に迫る姿を描いた作品。トウキョウのとある倉庫に待機中のベイマックスは、身長が約2メートルで、風船のようなフワフワしたボディと、日本の“鈴”を思わせる愛らしい顔が特徴だ。ちなみに、彼らの瞳は人間の健康状態を瞬時にスキャンでき、人間の身体と心をケアするようプログラムされている。本作を手がけるドン・ホール監督は「東京に行った時、あるお寺で鈴に出くわした。ふたつの丸があって、その間に線があってね。どこかとても魅力的で、心が落ち着いたんだ。それがずっと心に残っていて、ロボットの顔になるべきだと感じたんだ」と振り返り、キャラクターデザイナーは「日本に行った時、炊飯器のインフォマーシャルを見ました。私がこれ見までた中で、もっとも愛らしい炊飯器だった。デザインがシンプルで魅力的で、でも、その中にはスゴいテクノロジーを隠している。そういうクオリティをベイマックスに欲しかったんです」と説明する。映画の舞台は“サンフランシコ”と“トウキョウ”を融合させたような架空都市・サンフランソウキョウだが、デザイン的には“トウキョウ”がベイマックスのルーツといっていいだろう。ベイマックスたちはこの後、日本全国の映画館に向かったそうで、順次、映画館のロビーなどで日本の映画ファンと対面し、彼らをケアする予定だ。『ベイマックス』12月20日(土) 全国ロードショー
2014年10月03日ボーイングは現地時間の10月2日、737型機の月間製造機数を2018年に52機に増加することを発表。この決定は市場の需要に応えるもので、増産が開始されると737型機の年間製造機数は620機を超え、プログラム史上最多となる。○2017年には47機に増加なお、737型機は現在、シアトル近郊のレントン工場にて月産42機のペースで製造されているが、2017年には47機に増加することが既に決定している。航空機市場では単通路機の需要増が継続すると予想されており、ボーイングの「2014年度最新市場予測」では、2033年までの20年間で25,000機以上(金額ベースで2兆5,600億ドル)の新造機が必要と予測している。優れた効率性と信頼性を有するボーイング737型機ファミリーは史上最高の販売実績を誇る民間航空機で、6,800機超の次世代737型機、2,200機超の737 MAXを含め、今日までに累計で266社より1万2,100機以上の受注を獲得している。なお、現時点での737型機の受注残は4,000機以上となっている。
2014年10月03日宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工は9月30日、小惑星探査機「はやぶさ2」を11月30日の午後1時24分48秒に種子島宇宙センターより打ち上げると発表した。「はやぶさ2」は数々の困難をのりこえ小惑星「イトカワ」から世界で初めてサンプルを持ち帰った「はやぶさ」の後継機。新たに「1993 JU3」という小惑星まで行き、地球に帰還する予定だ。総飛行期間は6年で、総飛行距離は52億kmを予定している。小惑星「1999 JU3」は、有機物や含水鉱物を多く含み、太陽系が誕生した頃の状態を保っていると考えられており、その観測とサンプルリターンを行うことで、太陽系や地球、生命の起源と進化の過程を紐解く手がかりになると期待されている。
2014年09月30日三菱航空機(MRJ)は9月29日、米イースタン航空と次世代リージョナルジェット機「MRJ90」の40機の購入(確定20機、購入権20機)で正式契約を締結したと発表した。両社は、7月に英国で開催されたファンボロー・エアショー2014で購入に関する覚書を締結しており、9月22日に正式契約に至った。イースタン航空への納入は、2019年に開始する予定。MRJはこれまでに、全日本空輸(ANA)から25機(確定15機、オプション10機)、米トランス・ステーツ・ホールディングスから100機(確定50機、オプション50機)、米スカイウェストから200機(確定100機、オプション100機)、ミャンマーのエア・マンダレイから10機(確定6機、購入権4機)を受注しており、今回の契約を含めるて合計375機(確定191機、オプション160機、購入権24機)となった。また、これらの受注に加えて、JALグループと32機(確定)の導入で基本合意している。
2014年09月29日ソラシドエア(スカイネットアジア)は10月1日より 、全路線全便において 、新造機ボー イング737-800型機での運航を開始する。○快適さとともに燃料効率もアップ新造機のボーイング737-800型機は従来機に比べ運航品質が向上、燃費効率もよく環境に配慮した機材。今回の新造機では、シートピッチを平均81cmとし、足元に余裕をもたせたほか、機内の手荷物収納スペースの大型化で機内持ち込みサイズのキャリーケースも十分に収納できるスペースを確保している。さらに、ソラシドエアではボーイングスカイインテリアを採用し、すべて乗客により快適な機内空間を提供する。また、全ての機材が新造機になることでソラシドエアが保有する機体全体(11機)の平均機齢は 1.75年(2014年9月1日現在)と大幅に若返える。なお、全便新造機による運航開始にともない、当社の就航開始時から12年間使用してきたボーイング737-400型機は、9月29日のソラシド エア22便(熊本発東京行)をもって運航を終了する。
2014年09月29日●カーペットメーカーが作る掃除機コーボルトジャパンは10月1日、独フォアベルクの窓用クリーナー「VG100」を発売する。それに先駆けて9月下旬、東京都・代官山にある同社ショールームにて「VG100」の製品説明会および体験会を開催した。説明会には独フォアベルクの販売代理店であるコーボルトジャパン 代表取締役のアントン・ヤッチ氏も登壇。本稿では、デモの様子も交えつつ説明会のレポートをお届けする。○もともとはカーペットのメーカーはじめに、アントン・ヤッチ氏からフォアベルクについての説明があった。フォアベルクは1883年にドイツで、カーペットのメーカーとして創業。キレイに掃除することでカーペットを長く使ってほしい、という思いから、同社初となる電気掃除機「コーボルト(Kobold)」を1930年に開発した。床を知り尽くしているカーペットメーカーが作った掃除機は、当時好評を博したという。ちなみに「コーボルト(Kobold)」とは、ドイツに伝わる妖精のこと。家事の手伝いをしてくれるらしい。フォアベルクが新製品をリリースするのは、ユーザーによりよい製品を提供できる時のみ。そのため、モデルチェンジや新製品発表は頻繁に行わない。だからこそ、ユーザーの信頼を得て、期待を持ってもらうことが可能なのだ、とアントン・ヤッチ氏は語った。そんなフォアベルクはこれまでに、スティック型のクリーナー、ハンディクリーナー、ロボット掃除機も発売している。製品ラインナップだけ見れば掃除機メーカーという印象だが、フォアベルクが提供したいのは、家の至る所をメンテナンスできる"ホームケアシステム"だという。次ページでは、「VG100」で行った窓掃除の様子をレポートする。●ひと拭きで水拭きと乾拭きが完了○上から下へスライドさせるだけで窓ピカピカ"ホームケアシステム"の一環としてフォアベルクが提供するのが、10月1日に発売する窓用クリーナー「VG100」だ。「VG100」の製品説明とデモを行ったのは、同社 マーケティングマネージャー 山根歩氏。「VG100」は窓にクリーナーを押し付けるようにして、上から下へとスライドさせるだけで水拭きと乾拭きが同時に行える。付属の洗浄液を希釈して本体にセットすれば、マイクロファイバーのシートに洗浄液が染み込んで準備が完了。あとはスイッチを入れて窓をなぞるだけで窓掃除を行える。1度で20平方メートルの掃除が可能とのこと。窓ガラスだけでなく、鏡などにも使用可能だ。「いかに窓をキレイにできるのか? 」を実証するために、体験会では水性絵の具によってベタベタと、擬似的な汚れが至る所に付けられた。ちなみに、小さい子どもが窓ガラスなどに水性絵の具で落書きをするのは、ドイツではよくある遊びだそうだ(しかも親公認!)。筆者も窓掃除にトライしてみた。スイッチを入れて、窓に押し当てて上から下にすーっとなぞると、みるみるうちに汚れが落ちていく! しかも掃除し終わった箇所を触ってみると、すでに乾燥しているのだ。汚水まで吸い取る、とは説明で聞いていたが、実際に窓が乾燥しているのを目の当たりにするとちょっとびっくり。雑巾を使った窓掃除の乾拭きはめんどくさいうえに、雑巾のケバケバした繊維が窓にへばりついてしまう。ラクになるうえに窓掃除のクオリティも上がるとは、なかなか大したものだな、と感心した。特に年末の大掃除で大活躍する予感。理想をいえば、もう少し吸引力があると、ひと拭きでさらにキレイになると感じた。というのも、窓のいちばん下まで到達した際に吸い残しがちょっぴり液ダレしてしまうのだ。手首をひねらせるようにすれば、ワイパーで汚水をきっちりと吸い取れるが、慣れとコツが必要とのこと。液ダレしてしまうのは筆者が不器用なせいだったのか……。○ショールームにはロボット掃除機もショールームには、ホームケアシステム「コーボルト VK150」、ロボット掃除機「コーボルト VR100」、ハンディクリーナー「コーボルト VC100S」も展示されている。今回筆者が訪れたのは代官山のショールームだが、札幌、福岡、神戸にもショールームがある(函館には直営ショップがある)。VK150はアレルギー対策に特化しており、3層のHEPAフィルターで、吸い込んだゴミを逃がさない構造となっている。VR100は「D」型の形状がポイント。D型形状によってブラシ部分が幅広になり、一度に多くのゴミをかき取れる。パソコンと接続して、アップデートできるので、「たとえ新機種が出ても悔しい思いをしない」(担当者)とのこと。VC100Sは、充電時でもインテリアになるようなデザインのハンディクリーナーだ。どの製品も、掃除用品を"しまう"ことなくインテリアとして飾っておけるようなデザインを目指して設計されたという。特に筆者が「いいな」と感じたのはハンディクリーナー。スリムで置き場所に困らないうえに、机上にあっても違和感がないシンプルなデザインなのが気に入った。
2014年09月26日三菱航空機は米国のイースタン航空と次世代リージョナルジェット機「MRJ90」の40機の購入(確定20機、購入権20機※)で正式契約を締結した。両社は7月に英国で開催されたファンボロー・エアショー2014で購入に関する覚書を締結しており、9月22日に正式契約に至った。○納入は2019年に開始予定イースタン航空への納入は、2019年に開始する予定。イースタン航空社長兼CEOのエドワード・J・ウェーゲル氏は、「MRJはクラス最高の運航経済性、客室快適性、そして手荷物の収納性を誇る次世代リージョナルジェット機です。MRJが2019年以降、イースタン航空の機材に加わることを大変うれしく思います。当社では同機をイースタン・ウィスパージェット(Eastern Whisperjet)と呼称する予定です」とコメントしている。また、三菱航空機社長の川井昭陽氏によると、MRJの開発は順調に進んでいるという。「最先端の空力設計と画期的なエンジンの組み合わせは、大幅な燃費低減と騒音・排ガスの削減を実現し、将来的にはエアラインの競争力と収益力に貢献できると確信しています」と、川井氏は話している。MRJはこれまでに、ANAから25機(確定15機、オプション10機)、米トランス・ステーツ・ホールディングス社から100機(確定50機、オプション50機)、米スカイウェスト社から200 機(確定100機、オプション100機)、ミャンマーのエア・マンダレイ社から10機(確定6機、購入権4機)を受注。これまでの合計受注機数は335機(確定171機、オプション160機、購入権4機)だったが、今回の契約を含めると375機(確定191機、オプション160機、購入権24 機)となる。なお、これらの受注に加えて、JALグループと32機(確定)の導入で基本合意している。※製造スロットの確保はないが、特定の期間内に確定した発注条件と同条件で航空機を購入できる権利
2014年09月26日米Neato Roboticsの日本法人であるネイト ロボティクスは26日、ロボット掃除機「ネイト Botvac(ボットバック)」シリーズを日本でも発売すると発表した。ビックカメラ、コジマの各店舗およびオンラインストアで10月4日より販売する。販売予定価格は「Botvac 85」が税別64,800円、「Botvac 75」が税別59,800円だ。Neato Roboticsは、米国におけるロボット掃除機市場でシェアNo.2を誇るメーカー。このたびの「Botvac」シリーズ発売で、日本に初めて進出することとなる。「Botvac」シリーズは、D型ボディの前方に幅276mmのワイドブラシを配置したロボット掃除機。部屋の角を掃除するのに適している。「Botvac 85」と「Botvac 75」は、レーザー技術「SLAM(Simultaneous Localization and Mapping)」を活用した人工知能「Botvision」を採用。室内の形状や家具のレイアウトを検知して、部屋の壁際から約1cmの距離を保ちながら規則正しく掃除を行う。部屋の掃除を終えると隣の部屋を自動で認識して隣の部屋も掃除してくれる「マルチクリーニング」機能、毎日指定時刻に掃除してくれる「オートスケジュール」機能、掃除途中に充電が切れても自動で充電台に戻ったうえで充電完了後に中断箇所から掃除を再開する「自動再開」機能を備えている。自動再開機能では最高3回まで連続で掃除し、最大126畳の掃除が可能だ。サイズはW33.5×D32.1×H10cm、重量は4.1kg(バッテリー含む)、ダスト容量は0.7L。120~180分でフル充電され、1回につき60~90分の掃除が行える。「Botvac 85」にはアレルゲンカット高性能フィルター×3個、2重らせんコンボブラシ、シリコンブレードブラシが付属。「Botvac 75」にはアレルゲンカット高性能フィルター×2個、シリコンブレードブラシが付属する。カラーは「Botvac 85」がホワイト&ラグナブルー、「Botvac 75」がホワイト&ブライトライムグリーン。
2014年09月26日村田製作所は9月25日、新型ロボット「村田製作所チアリーディング部」を発表した。自転車型ロボット「ムラタセイサク君」、一輪車型ロボット「ムラタセイコちゃん」に続く4世代目のロボットで、今回は"玉乗り"ロボットとなる。10月7日に開幕する「CEATEC JAPAN 2014」(会場:幕張メッセ)で一般に披露される予定だ。同社はこれまで、1991年に初代ムラタセイサク君、2005年に2代目ムラタセイサク君、2008年にムラタセイコちゃんを開発してきた。2輪→1輪と来て、次は"0輪"ということで、ボールに乗るロボットに挑戦した。"スカート"の内側には3台のオムニホイールが内蔵されており、これで移動したり、バランスを取ったりしている。バランス制御には、いわゆる"倒立振子"の技術が採用されている。内蔵のジャイロセンサで姿勢を監視しており、傾きを検出するとその方向に移動することで、転倒を防止する。常に移動することでバランスを保っているわけだが、チアリーディング部ではこの移動範囲を半径1cm以内に抑えた。ロボットの身長は36cm(ボール含む)、体重は1.5kg(ボール含まず)。ボールは中空のステンレス球で、表面には滑り止めのコーティングが施されている。バランスを保ちながら、全方向へ秒速30cmで移動することが可能だという。なお、肩と頭部にも計4自由度があるが、こちらは演出用でバランス制御には関係しない。4世代目となるチアリーディング部の大きな特徴は、複数ロボットによる協調動作を取り入れたことだ。各ロボットは、ステージ上に設置された発信機から出される超音波と赤外線を頼りに、自分の現在位置を計測。それを無線で外部サーバーに伝え、群制御技術により動きが指示される。これにより、10体のフォーメーションダンスを実現した。ロボットの頭部には、超音波マイクと赤外線センサが内蔵。受信した超音波と赤外線との時間差から、発信機までの距離を計算している。発信機はステージ脇の2カ所に設置されているので、それぞれまでの距離が分かれば、現在位置を4m四方のステージ上の1カ所に特定できるというわけだ。同社の東京支社で開催された発表会には、上席執行役員/技術・開発本部副本部長の小島祐一氏と、チアリーディング部のプロジェクトリーダーである広報室企業広報課担当課長の吉川浩一氏が出席。プロジェクトについて説明した。両氏がともに強調したのは「ソリューション」というキーワードである。これまでのムラタセイサク君、ムラタセイコちゃんは、自社の技術力をアピールするために、センサ部品やロボット設計など、なるべく社内でやることにこだわってきた。しかし今回のチアリーディング部では、京都大学松野研究室(群制御技術)やヴイストン(ロボット本体)など、外部パートナーとの協力を積極的に推し進めた。その理由について、吉川氏は「顧客ニーズの多様化」をあげる。「全ての技術を自分たちだけでは供給できない。スピードを優先する場合には、他社との協業も必要になってくる。チアリーディング部では、様々なパートナーと共同して、最適なソリューションを提供していくことを体現した」と狙いを述べる。ところで、なぜ「チアリーディング」であるのかという点についてだが、「世界中のイノベーターを応援する」というのが開発のコンセプトだったという。小島氏は「このロボットには、当社の技術力とチャレンジ精神が一杯詰まっている。エレクトロニクスの可能性や素晴らしさを感じて欲しい」とアピールした。
2014年09月26日岡山大学は、同大学大学院自然科学研究科の見浪教授の研究グループが、水中探査ロボットなどを手がける広和の協力を得て、「長時間潜航/作業対応自律制御型水中ロボット MOS/AUV(ももたろう岡大1号)」の開発に成功したと発表した。同ロボットは、従来型の遠隔操作水中ロボットにカメラを複眼構成としたロボット制御知能MOS (Move on Sensing)を搭載。同大学が開発したこのMOS制御知能により、水中対象物の3次元位置・姿勢自動認識性能、固定型水中対象物に対する位置安定化制御性能、移動対象物の追尾性能を持ち、自動制御化を実現した。また、自動給電により長時間の自律化連続運転/作業が行えることから、長期間連続航行を要する海底資源探査・回収や海中未確認生物の生物調査のほか、海産物の栽培漁業、人命救助などへの利用が期待されると同大学は説明している。
2014年08月08日“しょこたん”こと中川翔子が6月29日(日)、都内で米映画『トランスフォーマー ロストエイジ』の公開アフレコを行った。東京・中野区生まれの中川さんは「ロボットに変身して逃げてほしい。もったいないもん!」と発表されたばかりの中野サンプラザ解体を嘆いた。中川さんは日本語吹き替え版でヒロイン・テッサ役の声優を務め、ハリウッド映画のヒロイン役に初挑戦。「責任感と緊張感、喜びと興奮が一気にあふれている」とアフレコを前に武者震いだ。もともと『トランスフォーマー』の大ファンだと言い、「オプティマス・プライム様と共演できて、私の“中二脳”が爆発しそう」と興奮しきりだが、「あちらのティーンエイジャーは大人っぽいので、テンションは抑えてクールに大人っぽく…。でも難しいですね」と役作りを語った。また、亡くなった父親の中川勝彦さんは生前、ロボットアニメの声優を務めたことがあるといい「導いてくれた亡き父のDNAに感謝したい」としみじみ語る場面も。映画はスティーブン・スピルバーグ×マイケル・ベイという2大ヒットメーカーが手がけたシリーズ3部作からキャストを一新した最新作。この週末、世界37か国で封切られ、全米では『GODZILLA ゴジラ』のオープニング記録を上回る4,160万ドルを稼ぎ出し、本年度の記録を更新。また、中国で洋画史上最大のオープニング記録を樹立するなど、早くも旋風を巻き起こしている。「宇宙最先端の映像で、未知の興奮に出会うことができる。この映画は人類の進化の形!自分の命や思いを犠牲にしても、大切なもののために戦うオプティマス・プライム様を劇場で応援して。見なきゃ人生、損するよ」と大熱弁の中川さん。すっかり感化されたのか「テッサのように、私も自分で戦う力をもったヒロインになりたい。強くならなきゃ」と話していた。『トランスフォーマー ロストエイジ』は8月8日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:トランスフォーマーロストエイジ 2014年8月8日より全国にて公開(C) 2014 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
2014年06月30日シャープは14日、サイクロン式のスティック型コードレス掃除機「FREED(フリード) EC-SX200」を発表した。床に合わせて吸じん力とブラシの回転数を自動でコントロールするコードレス掃除機。発売は5月下旬。価格はオープンで、市場想定価格は税別55,000円前後。FREEDは、じゅうたんやフローリング、たたみなどの床を見分けて吸じん力とブラシ回転を自動で切り替えるモードを搭載。ブラシ回転の自動コントロールはFREEDで初めて実現されたという。充電はバッテリーを取り外して専用充電器で行う。充電するために掃除機をコンセント付近に置く必要がなく、掃除機の置き場所を選ばない。FREEDは新開発のモーターユニットである小型SRモーターを採用している。モーターユニットの重さは約280gで、2013年に発売されたコードレス掃除機「EC-DX100」のモーターに比べて60%軽くなった。本体の重量は約1.5kgで、パイプ、ヘッドを装着した状態で約2.2kgと、軽量化を実現した。ごみ捨てはダストカップを本体から外して行う。フィルターの目詰まりはフィルターのツマミを回せば手入れできる。ダスト容量は200ml。ダストカップは掃除ごとのこまめなごみ捨てを想定し、捨てやすさに重点を置いて作られたという。サイズはW218×D199×H1,003mm。バッテリーの充電時間は約80分で、フル充電状態での連続運転時間は自動モードで約10~20分、強モードで約8分となっている。満充放電は約1,100回行える。カラーはゴールド、レッド、ブルーの全3色。本体にはバッテリー、充電器、スタンド用フック、ベンリブラシ、すき間ノズルが付属する。別売で予備バッテリー、スタンド台、2WAYベンリヘッドも用意されている。
2014年05月14日機楽は、同社が手がけた低価格ロボット組み立てキット「ラピロ(RAPIRO)」の3Dデータを、Makerbotの3Dデータ共有サイト「Thingivers」上にて公開した。「ラピロ」は、"かわいらしい外見"と"組み立てやすさ"が特徴の低価格ロボットキット。製品名は、同製品の頭部に組み込むことが可能な名刺サイズのコンピューター「Raspberry Pi(ラズベリーパイ)」に由来している。製品化に際して、英国発のクラウドファンディングサイト「Kickstarter」や、サイバーエージェント・クラウドファンディングが運営する「Makuake」での資金調達を行い、目標金額を上回る支援を獲得し話題となった。また、今回の3Dデータの公開は「Kickstarter」での資金調達を開始した段階で予告されていたもの。3Dプリンタを所有している人であれば、無料でデータをダウンロードし、RAPIROのパーツやミニチュアを出力することができる。そのほか、3Dデータを改造し、オリジナルパーツを製作して出力することも可能となっている。なお、同製品の組み立てキットは、スイッチサイエンスあるいはAmazon.co.jpにて購入可能となっている。詳細は同製品のWebサイトを参照してほしい。
2014年05月02日パナソニックは4月25日、紙パック式掃除機「MC-PA34G」と「MC-PA24G」を発表した。発売は6月20日で、価格はオープンとなっている。推定市場価格はMC-PA34Gが52,000円前後で、MC-PA24Gが43,000円前後(いずれも税別)。使用していないときでも、押入れなどに収納せず生活スペースにそのまま置けるよう配慮されたデザインの掃除機。MC-PA34Gは、パナソニックのデザイナーと「EZURA DESIGN」のアートディレクター恵面奈津子氏とのコラボにより、「日本の女性に響くプレミアム感」をコンセプトにデザインされたモデルだ。カラーバリエーションは、フラワーホワイトとピンクシャンパンの2色が用意されている。MC-PA24Gはパナソニックによるデザインで、カラーはメタリックシルバーの1色。MC-PA34Gでは、掃除機の本体部分のパーツに「3Dインモールド成形」を採用。インモールド成形は、成形と加飾を同時に行うもので、塗装では表現しにくいデザインを実現可能だ。かつては、これが行えるのは平面的なパーツに限られてきた。3Dインモールド成形は、「高伸縮フィルム」を使用して、曲面を持つパーツにも加飾成形を行うもの。パナソニックでは2011年より3Dインモールド成形を取り入れてきているが、大型パーツの全面に採用したのは今回が初。また、6月20日~8月31日の期間限定で、インテリアショップ「IDEE(イデー)」「ILLUMS(イルムス)」「LAZY SUSAN(レイジースーザン)」とパナソニックのコラボデザインモデル「MC-PD34G」も発売される。価格はオープンで、推定市場価格は54,000円前後(税別)。吸い込み仕事率は、MC-PA34GとMC-PD34Gが570~120Wで、MC-PA24Gが500~120W。ノズルは「パワフル自走ノズル」で、フローリング掃除の際に拭き効果がある「Y字ブラシ」と、絨毯の中に入り込んだごみをかき取る「毛先が球ブラシ」が採用されている。また、MC-PA34GとMC-PD34Gには、狭い場所などの掃除に便利なLEDナビライトも搭載している。本体サイズはW264×D383×H219mmで、本体の質量は3.9kg。
2014年04月25日はるやま商事は5月1日、エヴァンゲリヲン新劇場版コラボしたビジネスバッグ「初号機カラー」を発売する。前面に初号機をイメージしたパープル&グリーンのラインと「NERV ONLY」の型押し革プレートがあしらわれており、ネルフマークの入ったタグ(取り外し可能)、特製のパターン裏地などが特長。自立式、撥水加工で前後に収納ポケットがついている。ナイロン、合成皮革(表地)、ポリエステル(裏地)、サイズは幅41×高さ31×奥行10cm。同社は「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」とのコラボアイテムを多数展開しており、最新ラインナップ「2014 SPRING/SUMMER COLLECTION」に、同製品が加わった。価格は15,900円で、「はるやま」「マスカット」「P.S.FA」全店舗と、はるやまオンラインストア、P.S.FAオンラインストアにて発売する予定。また東京・原宿の「EVANGELION STORE TOKYO-01」、WEB通販サイト「EVANGELION STORE」でも、同日販売開始する。
2014年04月22日シャープは3月25日、ロボット掃除機「COCOROBO(ココロボ)」シリーズの派生プロジェクトとして「プレミアムなCOCOROBO」プロジェクトを開始した。○「べ、べつに、あなたにほめてほしくて掃除したんじゃないんだからね」関連記事【レビュー】会話機能・スマホ連携・クラウドサービスなど全部入り - しゃべるロボット掃除機「ココロボ」最上位機種の「RX-V200」を使ってみたシャープでは同日、「SHARP Cloud Labs(シャープ・クラウド・ラボ)」を開設。同日より運用をしている。これは、大学や他企業、研究機関などと広く共同し、開発を行うことで多様なニーズに対応するクラウドサービスを開発しようというもの。社外のパートナー企業などから提案を受けたニーズや技術によって、トライアル版を開発し、特定ユーザーの体験による意見を反映することで、より良いサービス構築を目指すという。今回発表された「プレミアムなCOCOROBO」プロジェクトは、このSHARP Cloud Labsの一環として実施されるもの。シャープ独自の「ココロエンジン」をベースとして、ユーザーにより親しみやすく、楽しい機能を提供できないかを検討していくという。中でも、本モデルは「かわいらしい妹のようなロボット家電と暮らしたい」「魅力的な声のロボット家電と会話を楽しみたい」というユーザーニーズに応えられる家電製品は作れないかとの模索により誕生した特別なモデルとなっている。ユーザーが「掃除うまいね」と褒めると、「べ、べつに、あなたにほめてほしくて掃除したんじゃないんだからね」などと会話を楽しめるようになっている。会話例ユーザー「かわいい声だね」プレミアムなCOCOROBO「ありがとう。なんか照れちゃうなぁ♪」ユーザー「掃除うまいね」プレミアムなCOCOROBO「べ、べつに、あなたにほめてほしくて掃除したんじゃないんだからね」本モデル自体は非売品だが、ユーザーニーズの調査のためのトライアルテスト参加者を募って4月16日より1カ月間(5月15日まで)利用してもらうという。応募は3月31日から4月7日まで可能で、11名を募集する(応募者多数の場合は抽選)。詳細はシャープのWebサイトを参照のこと。
2014年03月25日世界最大級の掃除機メーカー・エレクトロラックスは2月13・14日にかけて、20代~40代の男女計600名を対象に、「お掃除に関する意識・実態調査」を実施した。○「ちょい掃除」はプライベートでもまめ今回の調査では、気付いた時にすぐに掃除をすることを「ちょい掃除」と表現している。まず、ちょい掃除をする人としない人を比較し、現在の仕事においての役職に違いがあるかを調べた。すると、役員クラスの役職に就く人数の割合は、ちょい掃除をする人(必ずする+ほぼするの計)は13人に1人だったのに対し、ちょい掃除をしない人(あまりしない+全くしない)は41人に1人という結果になった。また、ちょい掃除をしている人の90%が、仕事だけではなくプライベートにおける着信やメールにも、すぐに折り返しをしているということが分かった。次に、幸福感について調べたところ、ちょい掃除を「必ずする」人の幸福度は71.2%と平均値(64.7%)より多かった。ちょい掃除を「ほぼする」人は64.5%、「あまりしない」人は61.6%、「全くしない」人は51.0%と、ちょい掃除の徹底具合に比例して幸福度が変わっており、掃除を毎回行っている人ほど幸せだと感じることが多いようだ。○ダイエット成功率も高い次に、ちょい掃除をする人としない人のダイエット成功率を比べてみたところ、ちょい掃除を「必ずする」人のダイエット成功率は74.1%だった。一方、ちょい掃除を「あまりしない」人の成功率は44.9%で、ちょい掃除とダイエット成功率は比例していることが分かった。ちょい掃除派とちょい掃除しない派の性格の違いを調べたところ、ちょい掃除をする人は「行動力がある」「論的思考」「社交的」「瞬発力型」「まめ」である傾向がいずれも高いことがわかった。ちょい掃除をする人は、アクティブな性格と、論理的思考・まめさを兼ねそろえている人が多いようだ。
2014年03月11日スイッチサイエンスは、ドライバだけで組み立て可能な人型模型ロボットキット「RAPIRO(ラピロ)」の国内販売を開始したことを発表した。同ロボットの詳細は、企画者である機楽の石渡氏のインタビューを参照していただければ幸いだが、ボディはプラスチック製パーツ30個で構成されており、サーボモーターは片足2個ずつ、片腕3個ずつ、腰1個、首1個の合計12個が用いられている。また、両目部分はフルカラーLEDを採用しており、自由は発色で光らせることが可能だ。さらに、制御基板はArduino互換であるため、ユーザーのプログラミングに対する障壁を下げることが可能なほか、頭部に超小型・低価格Linuxパソコン「Raspberry Pi」を搭載することが可能であり、そちらの機能を活用することでBluetoothや無線LANによる外部接続なども可能となる。加えて、頭部にはRaspberry Pi専用オプションのカメラモジュールを搭載することも可能だ。電源はACアダプタ接続、もしくはニッケル水素充電池(単3形5個)で、ニッケル水素電池では45~90分程度の動作が可能だという。なお、販売は同社Webサイト、アマゾンマーケットプレイスのほか、同社の販売代理店にて取り扱われる予定。価格は4万4100円(消費税5%時)または4万5360円(消費税8%時)で、ロボット工学およびソフトウェアの分野での研究、教育、学習に加え、ホビーとしての使用を想定しているという。
2014年03月04日早稲田大学(早大)は2月4日、「超音波診断ロボット」(画像)を利用し、遠隔地からの妊婦への超音波診断を想定した実証実験を1月29日に実施したことをと発表した。成果は、早大ら理工学術院の岩田浩康准教授の研究チームによるもの。今回の実証実験は、神奈川県の取り組みである生活支援ロボットの実用化を通じた地域の安全・安心の実現を目指す「さがみロボット産業特区」の一環として行われた。これまでも遠隔地からの妊婦への健診は検討されていたが、遠隔用の健診機材の重さなど、妊婦への安全面が課題であったため実用化されていなかった。しかし今回、妊婦の背部に背板を設置し、ワンタッチで上下動できる支柱で背板とロボット本体を接続する構造を取り入れたことで、エコー映像の取得に要する接触力以外の荷重が腹部にかからなくなり、妊婦の身体への負担を低減できるようになったロボットが披露された。実証実験当日は、超音波に対して人体に似た特性を持つ素材に装着したロボット本体を配置した実験場所(神奈川県産業技術センター・海老名市)と、超音波胎児診断に実績のある医師がいる遠隔地にある病院(神奈川県立こども医療センター・横浜市)とを通信で接続。その上で、映像・音声・ロボットへのコマンドを双方でやりとりしながら、遠隔健診に向けて改良すべき課題が明確化されていった。今後の課題は、医師側からリアルタイムで行われるタッチパネル操作により細かい動作が必要とされるため、「医師側の慣れ」が必要な点と、またリアルタイムの操作に対して画像が少し遅れて配信されるので、通信技術のさらなる進歩が望まれる点だ。岩田准教授は「私自身が神奈川出身であること、そして首都圏における緊急の妊婦健診にかかる時間を縮めたいという想いがきっかけで、今回の研究を行っています。いずれは僻地や在宅診察など、さまざまな遠隔地での診療に活かせればと感じ、日々研究しています」とコメントとしている。
2014年02月06日NECは11月11日、各種センサを搭載し家庭向けに小型化したロボット「PaPeRo petit」を開発、同ロボットプラットフォームを元にさまざまなアプリケーションを提供するためのクラウド基盤で構成されるパートナー制度「PaPeRo パートナープログラム」を公開した。PaPeRo petitは、従来の「PaPeRo R500」のデザインを踏襲しながらも、一部の機能をクラウド基盤へ移行することで、半分のサイズとなる身長24cm、体重1.3kgを実現。カメラやマイク、高度な人検出センサを備えており、それらのセンサを組み合わせることで、温度や距離、角度から、暗いシーンでの人検出や、近くにいる人の検出などが可能であり、検出後は人の方向を見て話すという自然なコミュニケーションを行うことができるほか、クラウド上の認識技術と組み合わせることで画像認識や音声認識を行うことも可能となっている。また、PaPeRo パートナープログラムは、「アプリケーションパートナー」と「ビジネスパートナー」、ならびにNECの3者が連携し、ロボットとアプリケーションを組み合わせたサービスをエンドユーザに提供する仕組みであり、アプリケーションパートナーは、NECが公開するクラウド連携型ロボットプラットフォームのAPIを活用して、アプリケーション開発を行う法人を対象に募集が予定されており、そうして開発されたアプリケーションはビジネスパートナーを通じてサービスとしてエンドユーザへ販売されることとなる。また、ビジネスパートナーは、セキュリティ、住宅、医療、公共などさまざまな分野に向けてロボット活用サービスを提供する事業者に対して募集を行い、NECと共同でサービスや価格を決定し、エンドユーザにアプリケーションサービスとロボット端末を提供していくことが予定されている。なおNECでは、ビジネスパートナーがエンドユーザ向けの新サービスを検証するためのトライアルサービス(個別見積り、標準期間3カ月)を同日より提供開始したことも明らかにしており、パートナーと連携してエンドユーザへサービスを提供することで、人と人、人と社会をやさしくつなぐ世界の実現を目指すとしている。
2013年11月11日