池袋のパルコミュージアムは、円谷プロダクション特撮番組「ウルトラセブン」と70人の人気クリエイターがコラボレーションした展覧会「70 CREATORS’ SEVEN」を2017年10月19日(木)から11月5日(日)まで開催する。「ウルトラセブン」放送開始50年を記念して行われる今回の展示では、70人の人気クリエイターが各々の「ウルトラセブン」への思いをオマージュ作品で表現。平面から立体、映像など多様な表現方法で作品を制作している。田名網敬一は、カラフルなイラストで「ウルトラセブン」の世界を描き、ポップなアート作品に仕上げている。サイケデリックなフォントで書いた歴代の怪獣達の名前が「ウルトラセブン」を囲う、ポスター風の作品は伊藤桂司が手掛けたものだ。また、片桐仁や天野喜孝、みうらじゅん、しりあがり寿など豪華なクリエイター陣の様々な作品が集結する。会場では、展覧会と連動した書籍『70 CREATORS’ SEVEN』が先行販売される他、クリエイター作品とコラボレーションした限定グッズも販売される。【詳細】ウルトラセブン放送開始50年特別企画展「70 CREATORS’ SEVEN」日時:2017年10月19日(木)~11月5日(日) 10:00~21:00(入場は閉場30分前まで※最終日は18:00閉場)会場:パルコミュージアム(池袋パルコ本館7F)住所:東京都豊島区南池袋1-28-2入場料:一般500円/学生400円/小学生以下無料■参加クリエイター朝倉世界一、姉川たく、天野喜孝、荒井良二、石黒亜矢子、伊藤桂司、今井トゥーンズ、上田三根子、牛木匡憲、瓜生太郎、エンライトメント、岡村優太、小田隆、開田裕治、影山徹、片桐仁、上條淳士、河村康輔、北沢夕芸、木村タカヒロ、倉科昌高、くるはらきみ、げみ、サイトウユウスケ、逆柱いみり、佐藤ブライアン勝彦、七戸優、澁谷忠臣、ジュン・オソン、しりあがり寿、スージー甘金、スカイエマ、須川まきこ、五月女ケイ子、高橋キンタロー、タカヤマトシアキ、田名網敬一、谷口広樹、谷田一郎、中村哲也、中谷日出、薙野たかひろ、西川伸司、秦直也、早川モトヒロ、早瀬マサト、羽山淳一、東泉一郎、ヒグチユウコ、福田利之、牧かほり、まるやまあさみ、みうらじゅん、水沢そら、水野健一郎、ミック・イタヤ、村上裕二、本秀康、矢吹申彦、山田雨月、やまだたかひろ、横井孝二、横田守、横山裕一、米澤稔&兵藤聡司、HAMADARAKA、IC4DESIGN、KYOTARO、RUKKIT、tupera tupera■関連グッズ例書籍『70 CREATORS’ SEVEN』価格:3,700円+税監修:高橋キンタロー発行:玄光社仕様:A4ワイド判・上製/160ページ
2017年10月06日あなたの周りに、起業ママはいますか?実は、筆者の周りには何人もいるんです。パン作りやお花の教室を開いたり、お片づけをアドバイスしたり、子育てマインドをレクチャーしたり……自分のスキルを生かし、モチベーション高く仕事を楽みたい!という、意識の高いママさんたちです。しっかりしたビジョンを持ち、堅実に売上を出している方はもちろんいます。でも、一部にはキラキラした毎日をアピールすることに必死の「キラキラ起業ママ 」もいるんですよね。今回はそんな「キラキラ起業ママ」にスポットを当て、その実態にせまりました。●(1)謎の肩書&事業内容……一体ナニをやってるの?『「実は私、ついに起業したの!」ってドヤ顔のママ友、ツッコミどころ満載なんですよね。まず、名刺の肩書が意味不明。“ライフスタイル”だとか“オーガニック”だとか“マインド”だとか“ハッピー”だとか、そんな文字が並んでいるんだけど、仕事内容が全く見えてこない んですよね。何をしたいの?って尋ねたら「ん〜、いつか自分のブログを本にして出版したいの」だって。ざっくりしすぎじゃないですか?』(30代女性/金融)キラキラ起業ママたちが配り回る名刺は、とってもオシャレでハイセンス!でも、文字は見にくいし肩書も意味不明……。業務内容を聞くと「頑張るママたちを応援したい」とか「人と地域をつないでいきたい」なんていう、ふんわりした答えしか返ってこないこともしばしば。おせっかいなのは百も承知ですが、それで本当に大丈夫なの?と感じてしまうこともよくあるんですよね。●(2)ランチミーティングでキラキラ自慢♪『私の知人は、なにかというと“ランチミーティング”してますね。お仲間のキラキラ起業ママたちと集まっては、高いランチを食べて「今日もいい話ができました!仲間に感謝♪」 なんてインスタにアップしてます。儲かってるんだろうなぁ、素敵だな〜と素直に思ってたのですが、先日ご主人と話す機会があって現実が見えましたね。「あんなの全然儲かってない。俺は毎日ワンコイン弁当だよ」だって。何だかかわいそう』(40代女性/主婦)キラキラ起業ママたちは、ランチミーティングが大好き。ランチの光景をSNSに載せるまでが“お仕事”ですから、ロケーション選定は最重要ポイントです。適当なファミレスやフードコートなんて論外。誰もがうらやむフォトジェニックな高級店やホテルへ、こなれ感満点のトレンドスタイルで集まらなければいけません。考えただけでもゲンナリしてしまいますが、それがキラキラ起業ママの毎日なのです。●(3)いつでもどこでもSNS!『ああいうママって、いつも自撮りしてて、いつもSNSを更新してますよね。たまに顔を合わせても、スマホをいじってばっかり。 「仕事だからごめんね〜」って一応言ってくるけど、正直いい気持ちはしません。どんなことを書いているのかな?って一度覗いたことがありますが、文章がお粗末で何をいいたいのかよくわかりませんでした。それにもかかわらず、仲間たちからは激励コメントと“いいね”の嵐。なんだか変な世界だな〜と思います』(40代女性/通信)SNSは、キラキラ起業ママの命綱。自己アピールと集客の大事な場なんです。世の中には、彼女たち向けの「“いいね”がつきやすくなる文章の書き方レッスン」や「インスタ映えする自撮りレッスン」まであるほど。これらを何万円もはらって受講してこそ、真のキラキラ起業ママといえるのかもしれませんね。----------ママが会社を起こすときに気をつけたいのは、「何のために起業したいのか」を熟考することです。自分にしかできない事業を起こして、新しい価値を創造したいのでしょうか?それとも、いま置かれている状況「子育てがあるからフルタイムで外勤できない」、「家庭の中で孤立感があり、満たされない」などを打破したいのでしょうか?前者なら、ビジネスモデルをしっかりと考えてから会社を立ち上げるようにすべき。そして後者なら、起業以外にも目的を果たす方法がないか、いま一度立ち止まって考えてみましょう。また、資格の取得やセミナーの受講はほどほどに。それらにやっきになると、実務経験を積む時間がどんどん減ってしまいます。資格や知識も、実務あってこそ。ある程度で見切りをつけ、実際の業務に入ったほうが得策といえるのではないでしょうか。仕事が軌道にのれば、キラキラオーラは自然と出てくるはず。まずは堅実で着実な1歩を積み重ねていきましょうね。●文/パピマミ編集部●モデル/ゆみ、SAYA
2017年09月05日会社員として雇われるのではなく、自分の会社をもち事業を拡大していく「起業家男子」。みなさんの周りにも一定数いるかもしれませんね。独立して自分の力で会社を大きくしていく起業家男子は、「普通の男性と付き合っても刺激が足りない」という女性にこそオススメ。というわけで、起業家男子と付き合っている女性たちにその魅力を聞いてみました。■■生命力が強い「会社員をやめて起業家になった彼。極限までお金がなかったから生活水準も低くなって、ご飯も、ひたすらもやしを調理して食べたりしてた。今は軌道にのって収入もアップしたけど、お金がなくても生きていけた経験があるのって男らしく見える!」(20代/IT)会社からお給料をもらうのではなく、自らお金を生み出していく起業家男子。お金がなく貧しくなったり、今後の収入のめどが立たずに不安になったりすることもあるでしょう。そんな経済的危機を乗り越えてきた起業家男子たちは、生命力が強い人たちが多いのもまた事実。生活水準を極限まで下げた経験もあるので、どんな生活になっても順応できる強さがあります。そんな姿が、なよなよしている男性よりもずっと男らしくうつるのです。■■話が面白い「起業家の彼は、今まで付き合ってきたどの人よりも話が面白い!つねに自分の事業について考えているからか、見ている世界が違う感じ。発想が柔軟だし、将来のビジョンとかを聞いているとすごいなって素直に尊敬する」(20代/医療)与えられている仕事をまっとうする以上に、自分で今後の仕事について考えていかなければいけない起業家男子は、普通の男性以上に頭がキレることが多いです。つねに将来を見据えてさまざまな展開を考えているので、発想も柔軟。何か相談に乗ると、目からウロコが落ちるようなアドバイスをくれることもあります。話の引き出しが多く面白いので、一緒にいて勉強になることだらけです。■■夢を叶える様子をそばで見ることができる「起業家の彼とはお金がない学生の頃から付き合ってるけど、目標をクリアして大きくなっていく姿をそばでみていられるのがすごく幸せ。経済的には私がまだ支えているけど、一緒に夢を見させてもらっているなって思う」(20代/看護師)多くの人は大人になるにつれて夢を忘れていきがちになりますが、起業家男子たちは年齢関係なく夢を追い求め続けます。何かに挑戦し、夢を叶え続ける姿をそばで見続けることができるのはゾクゾクするもの。刺激不足の女子にとっては魅力的にうつるでしょう。お金がない頃から頑張って成長していく、その過程をそばでみることができるのは彼女ならではの特権です。■■うまくいけば億単位のお金が入る「よく結婚するなら年収1000万ある人がいい!っていう子がいるけど、会社員で年収1000万を稼いでいても子どもができたらあっという間になくなると思う。その点起業家はリスクも高いけど当たれば億単位のお金が入る。夢があるなぁと思う」(20代/学生)会社員であれば、安定が手に入りますがお給料の上限も知れています。一方で起業家男子であれば収入がゼロ、借金をするときすらありますが、億単位のお金が入ることもあります。リスクがありますが会社が軌道にのったら普通に生きていれば手に入らないような額を手にすることができるのも起業家男子の魅力。そんな夢に賭けてみたいという女性もいるのです。■おわりにリスクも夢もどちらも大きい起業家男子。刺激が大きいからこそ恋愛で得られる喜びや悲しみも多いでしょう。普通じゃ物足りない・・・と恋愛に飽き飽きしてきた女性は、起業家男子に近づいてみるのもいいかもしれませんね。(小林リズム/ライター)(ハウコレ編集部)
2017年08月29日こんにちは、金融ライターの齋藤惠です。近年、自宅やネットで起業をする女性が増えていますよね。セレクトショップやハンドメイドのお店、ネイルサロンなど。自分の特技や個性を活かして自立する女性たちのキラキラした姿を見ていると、 「自分も何か始めたい!」という気持ちが起こってきませんか?今回はこれから起業を考えているママたちに知ってほしい補助金の話をしようと思います。資金面で起業へのハードルが下がれば、夢の実現もグッと近づくかもしれません。●補助金と融資の違いって?ひと昔前は起業するならまずは銀行へ行き、融資を受けるのが一般的でした。そのため、補助金=融資と勘違いしている人も多いようですから、最初に違いを理解しておきましょう。融資とはお金を借りることを指し、返済義務と利息があります。一方で補助金は返済義務がなく、決まった募集期間内に審査を受けて行政などから資金援助をしてもらうという仕組みです。さらに補助金の場合は、あらかじめ募集枠が決まっているので、おのずと複数の起業家と競争形態になります。その点に関しては、融資よりも補助金を受ける方が難しい と言えますね。●補助金でママ起業家をサポートする団体が増えています!ここまで読むと「補助金を受けるなんて無理そう……」と思ってしまうかもしれませんが、そんなこともありません。なぜなら、補助金はたくさんの行政や団体で募集しており 、ひとつの募集に受からなかったとしてもまだまだチャンスはあるからです。「頑張っている女性やママをサポートしたい!」という声は年々増えていて、どんどん新しい団体が補助金を募集しているようです。2017年7月現在の情報ではありますが、これからその一部をご紹介しますね!●会社が行っている補助金『ちふれ女性起業家支援制度』団体:ちふれ化粧品内容:資本金と貸付金(返済義務・利息あり)を合わせて最大1,000万円まで支援募集期間:2017/08/01~2017/08/31●行政が行っている補助金『「女性活躍トップランナー企業」支援事業』団体:金沢市内容:補助金(求人採用活動費、移転費、住居費)の給付、子育て支援等の情報提供募集期間:~2017/08/10『創業補助金』団体:創業・事業承継補助金事務局(経済産業省中小企業庁)内容:補助率2分の1以内で、外部資金調達がなければ50~100万円、あれば50~200万円の援助募集期間:2017/05/08~2017/06/02(すでに今年度の募集は終了していますが、毎年行われるようです)----------いかがでしょうか?上記はほんの一部です。特に地方行政では、地元で起業しようという女性を積極的にサポートする取り組みが広がっているようです。起業を考えているママさんは、お住まいの市町村に問い合わせてみてくださいね!【参考リンク】・女性起業家支援制度 | ちふれ化粧品()・「女性活躍トップランナー企業」支援事業 | 金沢市()・創業補助金 | 創業・事業承継補助金事務局()●ライター/齋藤惠(金融コンシェルジュ)●モデル/ゆみ
2017年08月07日「まあまあ、まんず、これを食べてみてください」。青森県金木町にある桑田ミサオさん(90)の作業場を訪れると、柔らかい笑顔で笹餅を出してくれた。手に持つと、笹餅のふんわりとした軽さに驚く。笹の葉の香りが漂う餅は、トロリとした口当たり。穏やかな甘みが口に広がり、小豆の優しい香りが鼻腔に抜けた……。 「どんだ~」と、ミサオさんは記者の顔をのぞき見て、感想を聞くと、満足そうに顔をクシャッとさせた。モチ米粉と餡で作る笹餅は、ミサオさんが生まれ育った津軽地方で伝統的に作られてきた和菓子だ。とりわけ彼女が作る『ミサオおばあちゃんの笹餅』は、週2回、地元のスーパーで売られるが、300個(1袋2個入り=120円)の笹餅は、瞬く間に売り切れてしまうという。 ミサオさんが、笹餅を売るようになったのは75歳のとき。70歳を過ぎて起業したスーパーおばあちゃんだ。 「保育所の職員を定年退職して、農協の婦人部に参加して、直売所を手伝ったときに、ワ(私)でも、何か作れないかと思って、母親から教わった笹餅を作り始めたのさ。作りだしたら、モチ米の蒸す時間、砂糖の量など、工夫することはたくさん。そこで『おいしい、おいしい』と言われるとうれしくなってね。もっと上手に作ねばマイね(作らなければいけない)し、電話注文が増えてきて、家族にも迷惑がかかる。思い存分に笹餅作るために、15年前に作業場を建てだのさ」 悠々自適に暮らしてもいい年齢で始めた商売。ミサオさんの長男も、最初は反対していたという。 「今では『笹餅作るのやめれば、ボケでまるじゃ(ボケてしまう)』と見守ってくれています。孫も、職場で笹餅が人気になったことで『今度、作り方教えでけ~』と応援してくれます」 卒寿を迎えた今でも、ミサオさんは、作業場に泊まり込んで、夜も明けきらぬうちから笹餅作りに没頭。27キロの米袋運び、商品の袋入れ、自転車での納品までを、たった1人でこなしている。しかも餡に使われる小豆は、自分の畑で作り、モチ米は近所の農家から購入している。さらに笹の葉は、自分の山に入って取ってくる。年間に使う笹の葉は3万枚以上! 「あるとき笹の葉を業者から買って笹餅を作ったことがあるんですよ。そしたら大赤字になってしまいました(笑)。ギリギリでやっているから、いくら注文が増えても、人は雇えねえな~。手持ちに入りません。去年、働いて残ったのが40万円。それも四国八十八箇所巡りをバスツアーで行ってお金使ってきたから、何もの残っていません」 ときにヒザが痛むことがある。それでもミサオさんは立ち仕事を続けている。そこまでして商売を続ける理由は? 「ほかの人がワ(私)の笹餅をまねして作ってみても、同じ食感や味にはなりません。その違いは“心”だと思っています。おいしくなれ、と思いながら作るだけですけど、銭っコもらってする仕事は、誠実でなければマイね。笹餅はこの土地の文化だね。それを伝えていきたいのさ」 そんなミサオさんに夢を聞いてみると、目を輝かせてこう語った。 「そんだな~、東京さ店っコだして、この笹餅を売ってみてえなぁ」
2017年05月27日こんにちは、ママライターの馬場じむこです。ハンドメイドの作品販売やサロンをひらいて起業するママも増えてきました。そういった際に考えるのは、たくさんの人に知ってもらうためのWebページの作成です。しかし、たくさんのWebページ作成業者がいるので、 どういった業者を選んで良いか分からなくなってしまう方も多いのではないでしょうか。今回は、東京都内のIT活用コンサルティング会社の代表である鵜飼雄太さんに、起業して初めてWebページを作成するときの、作成業者選びのコツを3つ教えていただきました。●(1)目的を共有できる『打ち合わせの際にWebページの作成目的を聞いてくる作成業者 を選んでください。「名刺交換後に検索されたとき、どんなサービスを行っているのか分かるようにしておきたい」「Webから商品を買ってもらいたい」「私のこだわりが伝わるようにしたい」のように、Webページといっても目的はさまざまです。自分でもしっかりと、なぜ作りたいのかを決めておくことが大切ですね』驚いたことに、「SEO対策は万全にします」「とにかく安くできます」とWebページの作成目的を一切聞かずに作る作成業者もいるそうです。すると、ネットショッピングの操作が不便、費用をかけたわりには見にくいページができるとのこと。気をつけたいですね。●(2)顔が見える『今は、クラウドソーシングのサイトでWebページを請け負うフリーランスの方もいらっしゃいます。しかし、最初に作成するときは、些細な違和感、疑問点があったときに、すぐ会える、顔が見えてコミュニケーションがとれることが大事です』クラウドソーシングで依頼すると、手軽で安価に依頼できそうではありますが、はじめての作成の場合は依頼者も慣れていない ので、お互いの行き違いがないように顔を合わせて打ち合わせができるほうが安心ですよね。●(3)作成後の話ができる『Webページは、作成後も更新や手直しが必要な場合があります。作りっぱなしで、手直しや更新となると高額な費用がかかるという作成業者もいるので、作成した後の更新時の流れやその後にかかる月額料金について誠実に話し合える作成業者が良いでしょう』Webページ作成は完成したらそれで終わりではない ようです。更新や修正も生じることを考えて、末永く気持ち良くお付き合いできる作成業者を選ぶことが大切ですね。----------いかがでしたでしょうか。今、Webページ作成業者はたくさんありますが、これら3つのポイントを意識して、集客につながる良いWebページができあがると良いですね。【取材協力/鵜飼雄太氏】株式会社エバーリソース代表取締役。大手電機メーカーで製造業を中心にしたITの営業を担当。その後、ベンチャー企業取締役を経て、IT活用が進んでいない中小企業を対象に、IT・Web関係の業務委託サービス、コンサルティングを提供する株式会社エバーリソースを創業。・株式会社エバーリソース●ライター/馬場じむこ(書評ブロガー)●モデル/ゆみ
2017年01月22日9月に「4カ月で大学を中退し起業します。レールに沿ったつまらない人生はもう嫌だ」というタイトルのブログ記事がネットでバズり、多くの反響を呼んでいました。内容としては、愛知県に住む(元)大学生の男性が退学と起業を公表したもの。数日間にわたって話題になり、しまいにはブロガーや起業家などの著名人が自身のブログで見解を述べるほどに。世間からは「卒業してから起業しても遅くないんじゃない?」「そんな考えは甘い」「頑張ってほしい、応援している!」など賛否両論の声が出ています。ところで、彼のように在学中から起業を志す若者は増えているのでしょうか?■若者企業家が増えている…わけではなかったネットで自分の情報を発信しやすくなっている現代。だからこそ若い企業家を目にし、「最近の大学生って、起業する人多くない?」なんて思いがちです。しかし総務省の「就業構造基本調査」によると、起業の希望者は97年以降から減少傾向に。決して大学生での起業家が増えているわけではありません。アメリカでは25歳以下で起業する若者が増えていますが、日本ではまだまだ少数。特に、産まれたときから不景気の時代を生きている現大学生にとって、起業は想像以上にリスクを背負うもの。安定的な雇用を求める意識が高いリスクに対する意識が強い起業に伴うコストや手続きが面倒くさいこんな理由から、容易に起業を目指す大学生は昔以上に少ないようです。特に日本は海外以上に、社会経験や実績のない人は認められにくい傾向があります。若者の発想は、新しい技術や面白いアイディアを生み出す一方で、それを実行するまでのハードルが高いもの。現実的に「起業」という形に辿りつくのは難しいのです。■一方で「将来的には独立したい」と思っている在学中に起業する!という人はごくまれですが、卒業後に何年か社会人をやり、そこで得たスキルやノウハウを活かしていずれは起業したい……。そんなふうに考える若者は多いです。年功序列と終身雇用がなくなりつつある時代だからこそ、「このままではいけない」といった気持ちが芽生えるのでしょう。若い人たちは安定的な雇用を求める一方で、「それって難しいかも」と気づきはじめているので、社会人経験を通して多様なスキルを身につける傾向があります。「パラレルキャリア」といって、本業を持ちながら、プライベートでも個人活動をする形で働いている人が増えているのもそのひとつ。最近では小学生に対して起業家教育を行うこともあり、起業塾も増えています。この先何があるかわからないという不安と、いろんな働き方ができるという希望。その両方をもちながら、今の若者たちは自分の生き方や働き方について向き合っているようです。アクションを起こすときは、何にせよ少なからずリスクを背負うもの。若いうちから、「この先自分がどう生きていきたいのか」に向き合い続けることが、将来の道につながるのかもしれません。
2016年11月03日三越伊勢丹ホールディングス(代表取締役執行役員 大西洋)が11月より、中国最大のECサイトを運営するアリババグループの越境ECサイト「天猫国際(Tmall Global)」に参入した。三越伊勢丹グループ店舗には毎日海外から多数の来店者があり、2016年上期の免税売上高は2013年上期と比較し、約3.7倍にも伸びている。中でもその約7割を中国からの来店者が占めており、優れた日本製品や日本の人気商品を求めて三越伊勢丹グループ各店舗に足を運んでいる。そこでこの度は中国での新たな顧客開拓を視野に入れ、同社の100%子会社である株式会社三越伊勢丹が、ECサイト「天猫国際」へ参入することが決定した。ECサイト「天猫国際」では、三越伊勢丹グループ独自の商品を中心に、三越伊勢丹がセレクトした安心、安全で質の高い商品を展開。カテゴリーは婦人や紳士、子供のファッション衣料から、雑貨、化粧品、食品及びリビング用品まで数百型から開始し、随時拡大していく。スタート時は同社の独自ブランド及びシーズン企画で展開をスタートし、その後に国内取組先ブランドを追加。17年春以降はデザイナーとのコラボレーション企画をはじめ、ブランド、アイテムの増加を予定している。また、今後は修理加工といったアフターケア、商品を手にとって体験できるポップアップショップをはじめとするプロモーションなど、現地のグループ店舗ネットワークを活かした三越伊勢丹ブランドならではのサービスも提供していく予定だ。
2016年11月01日マイケル・コース(MICHAEL KORS)は、富士フィルムとコラボレーションし、インスタント・フィルム・カメラ「instax mini 70」を発売。さらに、マイケル マイケル・コース(MICHAEL Michael Kors)からはカメラ・バッグ「スカウト(Scout)」が登場する。マイケル・コースの「instax mini 70」は、ケースボディにゴールド・メタリックカラーを採用。表面にはブランドロゴを刻み、裏面にはマイケル・コースのサインをスタンプした。ホリデーシーズンに合わせ、特別なフィルムとセットにして、マイケル・コース銀座店、表参道店、神戸店、福岡店で展開中だ。また、マイケル マイケル・コースの「スカウト」は、ヴィンテージのカメラ・バッグにインスピレーションを得て誕生したもの。スムース・レザーを使用して、エクスクルーシブな仕上がりに。カラーもチェリー、ブラック、ウォルナッツ(茶)と沢山のバリエーションが揃う。別売りのスタッズ付きギター・ストラップを用いれば、よりアクティブな活躍が可能。更に、レザー製のフォトフレーム・キーチェン、カメラに直接つけることができるゴールドのチェーン、そしてスクラップ・ブックも用意される。【アイテム詳細】マイケル・コース「instax mini 70」マイケル マイケル・コース「スカウト(Scout)」発売日:2016年10月20日(木)取り扱い店舗:マイケル・コース銀座店、表参道店、神戸店、福岡店・スカウト 63,000円+税・スカウト ギター・ストラップ 28,000円+税・「instax mini 70」フィルム付き 18,000円+税・チェーン・ストラップ 5,000円+税【問い合わせ先】マイケル・コース ジャパンTEL:03-5772-4611
2016年10月27日『稼ぎたければ、捨てなさい。―起業3年目までに絶対知っておきたい秘密の裏ルール』(船ヶ山哲著、きずな出版)の著者については、その名を聞いたことがあるという人もいらっしゃるかと思います。心理を活用したマーケティング手法により「人脈なし、コネなし、実績なし」の状態から急成長を遂げた起業家。起業後3年にして、上場企業から町の小さな商店まで300社以上のクライアントを獲得したのだといいます。つまり、そんな実績をベースとして、「永続的にビジネスを成功させるための秘密」を明かしたのが本書だということ。■価値にフォーカスすれば失敗しないビジネスとは、「価値と価値の交換」で成り立っているもの。著者は本書で改めて、その点を確認しています。商品という価値をお客様に届け、お金という価値を対価として受け取る。それこそが、ビジネスの本質だということ。だから、もし手元に資産や貯金がないのだとしたら、それはこれまで価値を届けてこなかった証拠だというのです。そして、その価値にさえフォーカスしておけば、大きな間違いを犯すことはないともいいます。なぜなら、「商品=価値=お金」だから。いいかえれば、価値が商品とお金を生み出してくれるということです。■価値の量が最終的な価格に比例するお金儲けが下手な人は、一生懸命やることと、売り上げは比例すると信じているもの。しかし、それが勘違いなのだと著者は指摘します。ビジネスがお客様に価値を届けるものである以上、それは自分のエゴを満たすことではないはず。だからビジネスを行う際には、お客様の価値にフォーカスしなければいけないというのです。そして、そのお客様が期待する結果の大きさや価値の量が、最終的な価格に比例する。すなわち、大きな売り上げを目指すのであれば、労働に頼らない仕組みや考え方を取り入れていく必要があるのだそうです。なお、それを叶えてくれるもののひとつが、著者のいう「秘密」に隠されているのだとか。■話していいor話すべきでないことその真実とは、「『what to(なにをやるか)』は話してもいいが、『how to(どうやってやるか)』は話してはいけない」といことだといいます。さらに、もうひとつ気をつけなければならないポイントがあるといいます。それは、「what toを聞くと、知った気になってしまう」ということ。そうなってしまった人は、自分の能力を過信してしまうというのです。でも、それは仕方がないと。「平均以上効果」という心理が働いてしまうため、自分の能力を過信してしまうのが人間だから。多くの人はなにかを行う際、「自分は最低でも平均以下になることはない」と信じているもの。そして、そのような“錯覚する行為”が自分を過信させ、失敗に導いてしまうというのです。しかし、それはあくまで幻想でしかなく、本当の答えなどそこにはないと著者は指摘します。なぜなら大切なのは手段ではなく、本質だから。しかし多くの人は、そのことに気づいていないというのです。■どうやってやるかを説明しない理由では、販売者はなぜ「how to(どうやってやるか)」をいわないのでしょうか?それは、「目的の違い」なのだそうです。販売者の最終目的は、商品を売ること(how to)です。しかし購入者の目的は、お客様を増やすこと。だとすれば、商品の先にある結果がそもそも違うのですから、成果が出なくても当然。だからこそ、本気で成功を望むのであれば、その目的の違いに気づき、これらの手法を知ることが大切だと著者はいうのです。ビジネスですから、目的の違いがあるのは仕方がないこと。たとえば、デパ地下で試食を延々と続ける人はいないでしょう。試食はあくまでお試しであって、信用を得るための手段にすぎないからです。大切なのは、目の前に来た情報をチャンスと捉えるのではなく、お互いの目的の違いに気づくことだといいます。なぜなら現代のビジネスは昔と違い、「仕組み」が成否を分けるから。■仕組みの裏側に潜む本質を知るべしいい商品さえつくれば売れるという過去の時代とは違い、現代では「いわれたことしかできない人=使えない」ということになります。いわれたことだけをきちんとやっていても、勝てる時代ではないということ。逆にいえば、いまは個人であっても、気軽に仕組みを構築できてしまう時代であるわけです。そこで、目先のものだけにフォーカスするのではなく、裏側に潜む本質を知ることが重要。それを知ることで、販売者の真意や本当の目的を知ることができるのだと著者は主張します。*著者の言葉はときにシリアスですが、だからこそ訴えかけるものがあるのも事実。稼ぎたいという思いを持っているのなら、その糸口をつかむためにも読んでみて損はないかもしれません。(文/作家、書評家・印南敦史) 【参考】※船ヶ山哲(2016)『稼ぎたければ、捨てなさい。―起業3年目までに絶対知っておきたい秘密の裏ルール』きずな出版
2016年09月24日知らないうちについしてしまっているその行動は、もしかしたら男子に「おばさんくさい」と思われているかもしれません。今回は年齢やビジュアル関係なく、男子から「その行動はちょっと・・・」と知らないうちにおばさん認定されている女子の行動を紹介していきます。■1.ウワサ話が大好き「芸能情報にやたら詳しい子や、まわりの友達のウワサ話をいつでもどこでもしている子はおばさんくさいと思ってしまう」(24歳/飲食)「『知ってる?』って、どうでもいい他人のウワサ話を話してくる子がいるけれど、ウワサ話に悪口も入っていたりするから、その遠慮のなさもおばさんくさいなと思ってしまう」(28歳/メーカー)他人の恋愛話や不幸話など、詳しく知りもしないのにどこかで得たあいまいな情報を嬉々として話す姿勢は、「おばさんぽい・・・」と思われてしまいます。さらに、たいして興味もない芸能人のウワサ話を聞かされると、男子は内心ぐったりなんてことも。■2.声が大きい「カフェとかレストランとかで周りが引くぐらい大声で話している子をみると、おばちゃんぽいなと思ってしまう。何十年か後の姿がなんとなく想像できる気がします」(26歳/運送)「大きい声で話している子はたいてい笑い声も大きい。がはははと笑っている姿はまさにおばちゃん」(22歳/学生)女子同士で盛り上がりすぎて、つい大声で話したり笑ったりなんてことありますよね。大きな口と声で笑うその遠慮のなさは、まさにおばさんそのもの。男子が見たら即おばさん認定されちゃいます。■3.デリカシーがない「給料どれくらいなの? とかどこの大学でてるの?とかそんなに仲良くないのにドンドンいろんなこと聞いてくる子はおばちゃんぽい。しかもそういう子に限って『わたしは聞き上手』とか言う」(27歳/メーカー)「『いま、便秘でお腹苦しいんだよね』とか『生理中でさ~』とかあまり知りたくないことを平気でいう子がいるけど、恥じらいがなくなったらおばちゃんぽいと思います」(27歳/マスコミ)よく言えば“素直”だと言えますが、気遣いや恥じらいのない姿は“おばさんぽい”と思われても仕方ありません。男子から“女子”として意識してもらうためには、最低限のデリカシーを身につけましょう。■4.座ったときに足が開いている「男女数人で遊びにいってるとき、電車の中で大股開きで座っている子がいました。とたんにおばちゃんに見えました」(21歳/学生)「ファーストフード店に入ったときに、足を平げて座っている子がいた。おばちゃんぽかった。レストランとかだと足元までみえないけど、ちょっとした飲食店だと足元まで見えてる・・・」(22歳/学生)意外に見られているのが姿勢。顔見て話しているとわからないかもしれませんが、意外と足元まで見られていることも多いんですよ。特に電車内などの気が抜けた瞬間は要注意です。■おわりにいかがでしたか? 周りの目を気にしないで楽しんだりすることは素敵なことですが、あまりにも配慮がないとおばさんっぽいと思われる原因になります。普段から背筋を少しピンとして、見られている自分を意識した立ち振る舞いをすることが大事なのかもしれませんね。(夏目英実/ライター)(ハウコレ編集部)
2016年09月16日生誕70周年を記念して故フレディ・マーキュリーの名が小惑星につけられた。クイーンのフロントマンとして人気を博したフレディは、免疫を低下させるエイズに感染していたところに気管支肺炎が併発し、1991年に45歳という若さで死去した。生きていれば9月5日の誕生日にフレディが70歳となることを受け、国際天文学連合(IAU)は小惑星にフレディの名をつけた。フレディが亡くなった1991年に発見されたこの小惑星は、直径3.5キロほどの大きさで、火星と木星間の軌道を回っているという。クイーンのギタリスト、ブライアン・メイ(69)は4日、フレディの誕生日を祝うためにスイスのモントルー・カジノに集まったファン約1,250人に対し、ビデオメッセージを送り、このニュースを伝えている。「国際天文学連合の小惑星センターが今日、フレディの70歳の誕生日を祝して1991年に発見された小惑星17473にフレディの名をつけたと発表できることを嬉しく思います」「この時点から、小惑星17473フレディマーキュリーとなります。9月4日にスミソニアン天体物理観測所の運営する小惑星センターから9月4日に発表され、この発表はフレディの傑出した世界への影響を称えるものです」さらにブライアンは、国際天文学連合から小惑星命名の証明書も受け取ったことを明かした。「国際天文学連合と小惑星センターから発行された素敵な『採用』の証明書もいただきました。そこには『この名前がフレディ・マーキュリーを以下の例証と共に称えたものです:フレディ・マーキュリー(本名ファルーク・バルサラ、1946年―1991年)は、英国人ソングライターであり、伝説のロックグループ「クイーン」のリードシンガー。その独自の音楽と広い声域は、彼のパフォーマンススタイルの要だった。最高のロックシンガーの1人』と書いてありましたよ」その証明書を発行したサウスウェスト・リサーチ・インスティテゥートのジョエル・パーカー氏は「歌手のフレディ・マーキュリーが『俺は空に流れる流れ星』と歌います。そして、それはこれまでになく真実味を増しています。今日はフレディの70歳の誕生日です。クイーンのカリスマシンガーを称え小惑星がフレディマーキュリーと名付けられました」とコメントしている。(C)BANG Media International
2016年09月07日【ママからのご相談】子どもが小さいので、特技を活かして自宅で起業しようと思います。ずっとフラワーアレンジを習っていて友だちの結婚式でブーケを作って喜ばれたことも多いです。主人に相談して一応は賛成してくれました。 起業するために、セミナーなどでまずは勉強しようと思います。何からやればいいでしょうか?●A. 覚悟も本気もなく、儲けていないのに“起業家”面して得るものはない。こんにちは。婚活・恋愛コンサルの菊乃です。ママ起業、プチ起業、はやっているみたいですね~。でも、起業セミナーに行って材料を仕入れてお金は出ていくのに、全くお客さんが来ない人も大勢いる。いや、こういう起業家気取りで赤字になっている人の方が多い ってご存じですか?今回は、サロン経営支援、ハンドメイド作品投稿サイト『シュミモ』を運営している工藤怜子さんに、ダメなママ起業家の事例をお聞きしました。●(1)旦那の給料でセミナー参加。売り上げもお小遣い程度旦那の給料でコンサルを受けに来たり、セミナーに参加したりする方もいます。本気で起業する方は、今が専業主婦で収入がないとしたら旦那さんからお金を借りて初期費用にあてて、売り上げからちゃんと返済しておりました 。旦那さんが毎月口座に振り込む生活費を起業資金にする方はほぼ稼げません。自己満足でサイトを作ってそこで終わり。●(2)人に頭を下げたくないもし自分が働くとしたらパートや中途採用。そういう働き方は嫌なのです。誰かに頭を下げるのは嫌いで、だから起業という方もいるそうです。ところが、起業すれば営業しなければなりません 。頭を下げて集客することはせず、お山の大将でいられるのですが、売り上げは上がりません。一方で軌道に乗る起業女性は、自分で作ったチラシをマンションにポスティングして回ったとか泥臭い営業をちゃんとやっているのです。●(3)「どうすれば確実に売り上げが上がりますか?」と起業家のくせに決断しない依存体質たとえばフラワーアレンジメントのECショップで起業をするとします。【Aさん】豪華さが売りで、本物志向の方やブライダルなどのハレの日用の商品を売るから、枯れやすいけれど生花を使う。【Bさん】手ごろに買える値段でお部屋にちょっと置けるプチギフト用商品を売るから、利益率の高い造花を使う。生花を使うAさんと利益率の高い造花を使うBさんはどちらが正しいか分かりますか?正解はどちらでもいいのです。お店の利益を出して続けていける なら、生花でも造花でも構いません。学校のテストと違い、“正解”があるわけじゃなく、その都度、自分の責任で決めなければならないのです。ところがママゴト感覚のママ起業家は、「利益率が高い方が良いって聞いたから」と断片的な情報に流されて、失敗さえも誰かのせいにしたがります。起業家と言うくせに依存体質で自分で決めないのが特徴。「確実に成功する方法はありますか?」と聞いてくる人もいるとか。だったらパートで働けばいいのに。●(4)娯楽を「仕事」と呼ぶため、きちんと働いている方が離れていく私も「今度無料Webセミナーをやるのでブログやメルマガで紹介してくれませんか?」って、主婦感覚が抜けない自称コーチングの起業支援をやっている女性から連絡をいただいたことがあります。そのWebセミナーのURLをクリックしたら、キレイに撮影した写真を使って“カリスマ講師”みたいに書いてあるの!カリスマ講師なら自分で集客しろと思いました。毎月オシャレなお店で自称起業家同士が、「素晴らしい皆さんとの出会いに感謝~」とポジティブキラキラメッセージの投稿を上げています。「セミナーに参加するから私のにも参加しませんか?」とかお中元のやり取り感覚で自分のスクール営業をする方も。「甘いよなぁ」って人からは、きちんと仕事をしている人が離れていく のです。●(5)偽起業コンサル、偽集客コンサル、ネットワークビジネスのカモになるそんな甘いプチ起業家の女性に優しく手を差し伸べてくれる方もいるのです。「すごいね。才能あるよ」と褒めちぎって。「もっとホームページをよくしたらいいんじゃないの。コンサルするよ」とお金を払ってホームページを作り、初期投資だけがどんどん出ていきます 。エステやネイルサロンなどの美容系の場合、サプリメントや化粧品、補正下着などのネットワークビジネスのカモになる場合も。なんちゃって起業家の方々はそもそも、起業をする理由があいまい。あなたは何が欲しいのでしょうか?・収入が欲しい・認められたい・「○○ちゃんのママ」「○○さんの奥さん」ではなく自分の名前で存在を確認したい・「先生」と呼ばれたい、ステータスが欲しいこの中でどれが一番近いですか?自分と向き合って本当の欲求に気が付きましょう。別に「先生」と呼ばれたいのも良いと思います。認められたいのも良いと思います。見栄を張りたいのは悪いことじゃないけれど、見栄っ張りに蓋をして格好つけるのはイタイです。工藤さんの生徒で成功されている、立川でアーユルヴェーダのサロンを経営している朝倉智美さんをご紹介しましょう。朝倉さんは、20代のころ原因がはっきりしない体調不良で悩み、病院では逆流性食道炎と診断される。アーユルヴェーダドクターから診療してもらったときに「胃の不調は便秘からきている」と言われ、生活習慣を変えてハーブと白湯で体調が良くなったそうです。体の不調は一部を直せば良いというものじゃないという自身の経験から、会社員を辞めてアーユルヴェーダサロン開業を目指すことに。こんなふうに起業のきっかけがしっかりしている のです。軽い気持ちで起業するのは、お金も時間も無駄になるだけでなく、人が離れていく可能性もあるのです。何がしたいのか、まずは自分と向き合いましょう。【取材協力/工藤怜子】成蹊大学卒。元銀行員。オフィスゼロイムズの代表。小さな事業の経営企画室として事業主の方をサポート。ハンドメイド作品投稿サイト『シュミモ』を運営。・shumi-mo●ライター/菊乃(婚活・恋愛コンサルタント)
2016年09月01日いま、誰でも起業できる時代と言われています。もしかすると、具体的なアイデアを持っていて、今すぐ事業を立ち上げたいと考えている人もいるかもしれません。しかし驚くべきことに、起業して10年後に生き残っている会社はたった5%しかないという残酷な現実があります。なぜこのような事態に陥ってしまうのでしょうか。『失敗をゼロにする 起業のバイブル』(中山匡著、かんき出版)は6,000人以上の起業支援を行っている著者が、起業で絶対に失敗しないための「方程式」を解説したもの。起業で成功するには能力や実力よりも、「何をテーマにするか」が何より大切であるといいます。今回は本書の中から、起業の失敗でよくある3つのパターンをご紹介します。■1:なかなか前に進まない「堂々巡りタイプ」「いいアイデアを思いついた!」と思って起業しようとしたのに、既に同じような事業をしている人がいた。どうしても諦めきれず考えていると、さらに良いアイデアが浮かぶ。しかし今度は友人に「それは無理じゃない?」と言われて落ち込む……。そんなことを繰り返しているうちに数年が経ってしまうというのはよくある起業の失敗パターンだといいます。考えが同じところを堂々巡りして、一向にゴールにたどり着かないのです。このようなパターンに陥りやすいのは、「自分のやりたいことを大切にしている人」や、「起業する際に理念をとても重要視している人」です。最初に理念を考えるところで停滞してしまうと、なかなか次の行動に移せません。そもそも理念は最初から決められるものではなく、起業活動が軌道に乗ってから自然に見えてくるものなのです。活動をしていないのに理念が明確になっているとしたら、それは独りよがりなものである可能性が高いでしょう。また、視点が「自分」に向いてしまっているため、競合の相手がたくさんいたり、需要のないマーケットで起業してしまったりすることにもなりがちです。起業において大切なのは、アイデアが素晴らしいかどうかではなく、そのアイデアで勝てるかどうか。しっかりと現実を見据えた上で、実現可能な戦略に落とし込んでいきましょう。■2:切り替えが早すぎる「放射型タイプ」「堂々巡り」のパターンとは反対に、とにかく行動が速いタイプ。勝てるマーケットを見抜く力も持っているのになぜか軌道にのりません。その理由は、競合に勝つための「強み」を持っていないから。そして、切り替えがとても早いので、少し手を出してはうまくいかず、また新しい分野にチャンレジするもののうまくいかず……というように「放射型」に様々なことに手を出しては失敗してしまうのです。表面だけを見ると簡単そうに見える事業も、現実には相当な強みが必要となります。例えばオシャレな焼肉屋がこれから流行りそうだと思っても、飲食店未経験の人が何のノウハウもなしに参入することは不可能です。それなのに、このタイプの人は「自分にできる」と勘違いして参入してしまうのです。チャンスがあっても、自分がそこで戦えるだけの強みを持ち合わせていない限り、それを活かすことはできません。またこのタイプの人は、うまい話に騙されやすい傾向にあります。「どうしても独立起業したい!」という思いが強すぎて資金を使い果たしてしまうというケースもあるので要注意です。絶対に失敗しないためには「一か八かのような決断」をともなう起業はやめましょう。■3:自信があだとなる「人脈依存型」新規事業ではなく、会社員として行っていた業務を独立して行うケースでも、失敗することはよくあるそう。それは円満退社となり、抱えていたクライアントを独立後もそのまま連れていった場合に起こります。このような方法で起業した場合は、1年目は安泰です。ゼロから起業した場合はなかなか顧客が増えず、軌道に乗るまでは最低1年はかかります。しかし、初めからクライアントがいる上での起業はこの心配がありません。独立1年目から食べていけるので、自分の自信にもつながります。しかしここが落とし穴。2年目以降に、少しずつ「顧客の流出」が始まります。例えば美容師なら、顧客は引っ越したり、転職して最寄り駅が変わったりするだけで、別の美容院へ行くようになります。税理士なら、相手の会社が廃業してしまうこともあります。少しずつであっても顧客が減ることは不安へとつながります。3年目以降、さらにこの流れが進むと、このまま顧客がいなくなるのではないかという恐怖心が出てきてしまうのです。そうなると目の前にある仕事にも出がつかなくなり、今いる顧客にも全力を尽くすことができなくなってしまいます。このような事態を防ぐには、1年目、2年目に新規開拓を行うこと。しかし、順風満帆な1年目は危機感がなく新しいことをやる気は起きません。そして2年目は日々の仕事が忙しいのに加え、いざ新規開拓をしようと思っても経験がないためやり方がわからないという事態に陥りがちです。ビジネスの原則として、新規開拓は広告費をしっかりかけることでうまくいくケースが多いもの。それを知らずに本やセミナーで学ぼうとしてもなかなか成果は出ないでしょう。*本書は全336ページとかなりのボリューム。勝てるマーケットの探し方から、強みを活かした「事業フォーマット」の選び方まで細かく解説されているので、これから起業を考えている人は参考にしてみてください。よくある失敗の罠に引っかかることなく、10年後も生き残れる5%を目指しましょう!(文/平野鞠) 【参考】※中山匡(2016)『失敗をゼロにする 起業のバイブル』かんき出版
2016年08月24日今、女性の起業がトレンドになっているのはご存知でしょうか。「起業」というと、とても大変なことで、従業員を雇って事務所を借りる……そんなイメージですが、それだけが「起業」ではないんです。今や、事務所がなくても一人でもノマドで開業できるやり方がトレンドになっているのだとか。何か特別なスキルを持っていなくても、自分の得意なところを伸ばして、ユニークな事業をしている人が多いのです。ここでは、そんなユニークな事業の内容に迫ってみました。■愛もビジネスの一環?「愛され女性になるためのコンサル」コンサルタントといえば、専門的な勉強を重ね、大企業を相手に高度な話をする……そんなイメージではないでしょうか。ですが、それだけがコンサルタントではないんです!世の中には「愛されるように女性をコンサルタントする」という事業があります。こんな内容をコンサルタントするとは、と驚く人も多いはず。モテるためのレッスンや、男性に長く愛されるためのコーチングがビジネスとして成立しているのです。しかも、月に100万円以上の売り上げが立つそう。それだけ、愛されたくてもどうしたらいいかわからなくてSOSを出している女性がたくさんいるということですね。モテる女性は、恋愛をテーマにした事業を考えてみては?■OL向け!「副業生活スタートをカウンセリング」こちらも大企業向けではなく、個人の女性をコンサルティングする起業。決まった時間に会社で仕事をしているけれど、現状に満足していない。環境を変えるために、まずは副業からはじめたい……。そんな女性のために、どんな副業がその人に合っているかをカウンセリングし、始め方をレクチャーしてくれるのです。一人ではなかなかきっかけが掴めず行動に移せなくても、自分をコンサルティングしてくれる人がいると、なんだか変われそうな気がしてきますよね。同じ女性ということで、気軽になんでも相談できるという点もウケているようです。■毎日がガラリと変わるかも?「時間管理のコーチング」時間は誰にでも等しく与えられているもの。しかし、有効活用できずに悩んでいる人は少なくないようです。そこで人気なのが、「時間管理をコーチングする」事業。社会人になって「周りの人より時間を使うのがうまいかも?」と気付いたのが創業のきっかけなのだそう。その長所を他の人にコーチできるまでに磨き上げ、ビジネスとして成り立たせたのだとか。時間の管理なんて人から習うものなのか、と思う人もいるかもしれませんが、自分では気づかなかった新しい視点を得られるかもしれません。時間をうまく使えるようになれば、毎日が劇的に変わりそうですよね。このように「一見ビジネスっぽくないけれど、一定の需要があるコト」を見つけるのが成功する事業の共通点といえるでしょう。上記の例はどれも、特別にものすごいスキルを持っている人が起業したものではありません。自分の長所をしっかり把握した上で、ビジネスにできるくらいに育てているのです。会社勤めの毎日はもう飽きた、何か自分で事業をしたい!そう思っている人は、こんな選択肢があることも視野に入れてみてはいかがでしょうか。
2016年08月14日引き続き、70年代ロックを掘り下げて行こう。まだまだやります。今回はもっとディープにパープルを比較したい。新旧メンバー「どっちがカッコイイ」か対決だ。○イアン・ギランとデイヴィッド・カヴァーデイル以前の記事でディープ・パープルとレッド・ツェッペリンの人気投票を紹介したが、パープル46%、ツェッペリン54%と不本意な結果に終わった。今回はメンバーチェンジの激しかったパープルの同じポジションを比較してみたい。第2期ヴォーカルと第3期、どっちがカッコイイか?意外にもうれしい結果が出た。パープルといえば、代表曲は「スモーク・オン・ザ・ウォーター」や「ハイウェイ・スター」、「バーン」などが挙げられるが、そのヴォーカルはイアン・ギラン(70)だ。この対決、ギランに軍配が上がると予想していたのだ。僕はギランのハイトーンやシャウトがあまり好きではなく、デイヴィッド・カヴァーデイル(64)のハスキーな歌声が好きなのだ。ついでに言えば、グレン・ヒューズ(同)のボーカルはもっと好きだ。○ロジャー・グローヴァーとグレン・ヒューズベーシスト対決でも第2期と3期を見てみたい。なぜ2期と3期なのかと言えば、ディープ・パープルはこの時期がベストと僕が思っているからである。ロジャー・グローヴァー(70)の重戦車的なサウンドに対し、ヒューズのファンキーなサウンド。対照的な2人の結果は……。こちらもうれしい誤算で、ヒューズがグローヴァーを押さえた。テクニック的には、やはりヒューズの方が一枚上手だろう。○リッチー・ブラックモアとジミー・ペイジバンド対決ではツェッペリンが辛勝したが、ギタリスト対決ではいかがだろう? 日本では3大ギタリストに数えられているジミー・ペイジ(72)。ブラックモア(71)は入っていない一抹の不安もあるが聞いてみた。でもジミヘンも入ってないから、大丈夫大丈夫。いやな予感ははずれないもので、思った以上にブラックモアが火だるまになってしまった。悲しい。バンドの差よりも大きいってドウイウコト?○デイヴィッド・カヴァーデイルとロバート・プラントそうだ、デイヴィッドよ、ブラックモアの仇(かたき)を討ってくれ、と願いを込めてヴォーカルで勝負だ。もちろんアンケート中はこんな結果になるとは思いもしなかった。よくやった! 大善戦である。バンドの差を縮めてくれているではないか!? 負けはしたもののすがすがしい気分である。ロバート・プラント(67)のハイトーンも好きではないのだ。○イアン・ペイスとジョン・ボーナム最後にドラマーで勝負をつけたい。イアン・ペイス(68)は個人的には可もなく不可もなく、くらいなのだが、ツェッペリン軍団に負けてほしくない。でもボーナム(32歳没、イアン・ペイスと同学年)、やっぱりうまいですよね。これもまた、意外な結果が出た。バンドの差よりもボーナムが弱めに出ている。これはもっと差がついてもいいのではなかろうか? ということは、ボロ負けはブラックモアだったのか? そうは信じたくないのだが厳然とした事実として受け止めなくてはならない。受け止めたくないけど。さあ、いかがでしたか? みなさんも不本意だったでしょう。わかりますわかります。また、次のアンケートは7月1日(金)20:00~7月3日(日)13:00、40歳以上限定アンケートを走らせます。相変わらずヘンなことを尋ねます。興味のある方は参加してみてください。詳細は会員ページをご覧ください。調査時期: 2016年6月24日~26日調査対象: マイナビニュース会員調査数: 40歳以上362名(男性277名 女性85名)調査方法: インターネットログイン式アンケート
2016年07月01日Alibaba Group Holding Limited(アリババグループ)と、同社の日本法人であるアリババは2月26日、中国で人気の高い日本製品の安定的調達と、これまでに需要を取り込めていない日本製品の拡販を目的にJapan MD centerを設立したほか、今春にはChina EC workshopを設立すると発表した。これらは、アリババグループが推進するグローバル戦略、天猫国際MD構想(Tmall Global merchandising initiative)の一環として、アリババグループとアリババが共同で運営する。Japan MD centerでは、アリババグループが運営する越境ECサイト「天猫国際(Tmall Global)」に出店する日本の小売企業などの店舗にメーカー企業が製品を販売できる「出品」支援サービスを新たに提供し、中国消費者のニーズに合わせた製品選定、流通チャネル設定など包括的なマーケティング支援を行う。また、中国で人気が高く、昨年度の天猫国際において売上の約7割を占める、ベビー・キッズ、コスメ・パーソナルケア、サプリメントなどの製品を中心に需要の高い製品の安定的な調達支援も行う。昨今、話題となっている「爆買い」に代表されるように、安全・安心な日本製品に対する中国消費者の需要がかつてない高まりを見せており、天猫国際においても日本製品の売り上げは急成長しているという。しかしながら、同社グループでは中国消費者ニーズへの理解不足や製品の魅力を正しく伝えられていない、正規流通ルートが未確立のため製品を安定供給できないなどの理由により、質の高い製品であるにもかかわらず、中国の旺盛な需要を取り込めていないケースも多数あるものと認識している。アリババが提供する天猫国際への出店支援サービスのチャイナエクスプレスに加え、今回の出品支援サービスの提供により、メーカー企業による製品単位のマーケティング支援を実現する。一方、China EC workshopは中国市場に興味関心がある日本企業を対象とした研究会となる。アリババグループが蓄積してきた中国EC市場に関するビッグデータや知見をJapan MD centerを通じて、参加企業と共有することで、より中国市場にマッチする製品の研究・開発を支援する。また、アリババグループが有するビッグデータの分析を通じて得られた情報の提供やECサイト「天猫(Tmall)」、天猫国際のカテゴリー責任者との情報交換会への招待、アリババグループおよび天猫のトップマネジメントメンバーが参加するエグゼクティブカンファレンスへの招待などの取り組みを実施する予定。またJapan MD centerとChina EC workshopは当面、招待制で運営し、実績に伴い広く開かれたプロジェクトへと発展させる予定だという。
2016年02月26日書店に足を運んでみれば、あるいはアマゾンでビジネス書をチェックしてみれば、「起業」に関する書籍はいくらでも見つかります。そしてそれらは、起業の素晴らしさをアピールし、読者をその気にさせようとやっきになっているようなものが大半。でも、起業したら本当に、その先にあるのはバラ色の未来なのでしょうか?そんなことはあり得ないと考えるほうがいいのではないでしょうか?そう思わずにはいられないからこそ強い説得力を感じさせるのが、きょうご紹介する『7人のトップ起業家と28冊のビジネス名著に学ぶ起業の教科書』(大賀康史、苅田明史著、ソシム)。著者は、「本の要約サイト」として知られる「フライヤー」の代表取締役と取締役。(1)「筆者の経験にもとづいた起業ノウハウ」、(2)「先輩起業家からの生々しいアドバイス」、(3)「起業家必読といえる名著の要約・紹介」という3つの要素で構成されています。■起業家は「天才」ばかりではない起業には特別な人にしかできないことのようなイメージがあり、最近の起業家は、ロックスターのようにも見えるもの。しかし、起業とはごく一部の天才だけが行えるものではないと 著者はいいます。起業家の世界に身を置いてみると、たしかに天才的な人もいるそうです。たとえば大学生時代に起業して、20代後半でベテラン社長としての風格を身につけ、特有のオーラを放つような人など。しかし決して、そのような人がすべてだというわけではないということ。起業家同士で話をしてみると、その多くは悩みを山ほど抱える普通の人間だというのです。数々のトラブルに直面しながら努力を重ねるなかで、名声を手に入れて行っているわけです。だからこそ、「遣り抜くという覚悟さえ決められるなら、起業家には誰でもなれる」と著者はいいます。■起業がしやすくなった3つの理由昔の起業のイメージは、「一世一代の大博打」というようなものだったかもしれません。しかしいま、起業環境は大きく前進したといいます。誰にとっても起業をすべきかどうかについては、もちろん簡単にいい切れない部分はあるでしょう。しかしそれでも、さまざまな要因から、起業にチャレンジしやすい環境へと変化しつつあるのは事実だというのです。そして最近の起業環境については、次の3つのポイントがあるのだとか。(1)借入金の融資の際に、必ずしも連帯保証を求められなくなってきたかつてスタートアップが借入をする際には、ほぼ例外なく社長の連帯保証が入り、万一資金が返せなくなった場合には、個人資産で返すか自己破産しか道がなかったそうです。もちろんいまでもその慣習は残っているものの、日本政策金融公庫の制度融資など、一部のローンは無担保・無保証(連帯保証人なし)で提供されるようになっているのです。(2)投資家に厚みが出てきており、資金の調達手段が広がってきた投資家は、数・質ともに、いままでになく充実してきているといいます。たとえば過去にベンチャーを成功させている「エンジェル投資家」、アイデアとメンバーだけの状態のスタートアップを育成する「ベンチャーアクセラレーター」、小規模から大規模のファンドを運営する「ベンチャーキャピタル」、新規事業の種を探してスタートアップへの投資に積極的な事業会社などがそれにあたるそうです。(3)スタートアップを支える支援組織が充実してきた最近はスタートアップと大企業をつなぐイベントが盛況。経済産業省も近年、『TOKYO イノベーションリーダーズサミット』というイベントで、スタートアップと大企業がマッチングできる機会を提供しているのだそうです。他にも、証券会社、監査法人の組織や、スタートアップと大企業のマッチングを担う企業が主催するイベントも増加傾向。大企業との事業提携の機会が得やすい環境になってきているというわけです。また、テレビや新聞などのメディアもスタートアップに注目しており、サービスの露出の機会も増加傾向にあるといいます。■起業家は金銭的な困難に直面するこのような企業環境のなか、誰もがうらやむような大企業から転じて企業したり、スタートアップに転職したりする人が増えているということ。そして著者は、こうもいいます。もしも起業のアイデアがあって、それは何度検証しても有効だと思え、自分がやり遂げたい「志」にも沿っている。そして、一緒に起業してくれそうな仲間もいる。だとすれば。起業に必要なのは、腹を決めて一歩を踏み出すことだと。ただし冒頭でも触れたとおり、本書ではやみくもに起業を勧めているわけではありません。それどころか、「起業すると、ほとんどの起業家は金銭的な困難に直面する」という、多くの人が触れたがらない現実にもしっかりと目を向けています。単なる机上の空論ではないからこそ、強い説得力が生まれているわけです。*起業を本気で考えている人にとって、とても意義ある内容。また「要約サイト」の著者であるだけに、読む価値のある多くのビジネス書も紹介しています。密度の濃い内容であるだけに、ぜひ読んでおきたい一冊だといえるでしょう。(文/書評家・印南敦史) 【参考】※大賀康史、苅田明史(2015)『7人のトップ起業家と28冊のビジネス名著に学ぶ起業の教科書』ソシム
2016年02月26日弥生は1月15日、法人起業検討者を対象とした、起業の直前直後に役立つ情報をまとめたWebサイト「弥生の起業家応援プロジェクト」を公開した。同サイトでは、起業の準備・手続きから起業直後の経理・業務管理までの情報が紹介されている。コンテンツは大きくわけて「起業の基礎知識」「起業と経理」「起業に役立つ製品・サービス」の3つが用意されている。「起業の基礎知識」では、起業前後に必要な情報にフォーカスし、法人設立の検討時に役立つ「会社設立のメリット・デメリット」や「設立費用、法人設立後に必要な届出書類」、起業後にすぐ決めておくと後々のお金の管理が楽になるという「請求・支払の期日 決め方の原則」や「現金と預金の管理方法」などが紹介されている。「起業と経理」では、主に起業後の経理にフォーカスし、起業家アンケートから割り出した、「業界ごとの売上に対する理想比率」や「黒字化経営企業の経営状態」が紹介されており、業界ごとの健全経営を把握することができるという。また、日々の経理の流れや決算の説明も紹介されている。「起業に役立つ製品・サービス」では、起業時に、個人事業主としてスタートするか、最初から法人として会社を設立すべきか迷う場合に、事業の売上と経費、希望する年収などを入力することで、概算の税金(法人税・所得税)がわかる「かんたん税金計算シミュレーション」が用意されている。これにより、個人事業主と法人で納める税金の差額や売上の多寡による変動額を把握することができるようになっている。
2016年01月15日起業家と一口に言っても、実にさまざまなタイプがいる。若い頃から使命感に燃えていた人、虎視眈々と機会を狙っていた人などはイメージしやすいが、あるとき運命の歯車が回り、偶然にも起業家の道を歩むことになった人物もいる。グルメチャットアプリ「ペコッター」を開発・運営するブライトテーブル 代表取締役 松下勇作氏がその一人だ。大学院でバイオテクノロジーの研究に励んでいたものの中退し、金融機関向けシステムのコンサルティングや開発、保守・運用業務を行う会社に入社した。3年半ほど勤務したころ、転機が訪れた。インキュベイトファンドに転職した知人から、インキュベーションプログラム「Incubate Camp」(2011年)の存在を聞き、松下氏は「面白そうだから行ってみたい!」と伝えた。しかし知人からは、「ダメだ。ビジネスのアイディアを持った人だけが、Incubate Campに参加できるんだ」と告げられる。そこで松下氏は、A4用紙にWebサービス「テーブルシェア」のアイディアを書いて知人にプレゼンし、プログラムの面接に潜りこませてもらう。その後、早朝7時からのプラン改善ミーティングを重ねた結果、キャンプへの出場権を獲得。今も継続した支援のあるインキュベイトファンドの代表パートナー赤浦氏に見いだされ、投資対象に選出される。その後の準備期間を経て、2012年2月、同サービスを開発・運営する組織としてブライトテーブルを立ち上げた。○「どんなときでも明るいですね!と言われます」松下氏 : 2011年夏、僕がまだ会社員だったときのことです。当時はFacebookのイベント機能を使う人が増えていて、僕も頻繁に活用しつつ、社内外問わず食事会を開催していたんです。その食事会が「テーブルシェア」の原型になりました。そもそも、なぜ食事会を積極的にやっていたかというと、みんなで悩みを打ち明けたり、近況報告したりできるような場を作らなければと思ったんです。入社1年目は内定者同士でよく食事に行っていたのですが、2~3年くらい経つと、皆それぞれ役職に就いたこともあり同期との交流が減っていきました。そんな中、仕事が忙しく、同期と話したり相談したりする機会もなく、心が疲れてドロップアウトしてしまう人が出てきていました。食事会は、こういう人を助けることができる場になるのではと思ったんです。とはいえ、同期は60人ほどいたので、全員が一度に集合するのは無理ですし、半分程度でも厳しい。では、5~6人の小規模な集まりならどうかと考えてやってみると、密に交流できる良さがあると気づいたんです。―― 人力でやっていた食事会を仕組み化したのが、テーブルシェアだったというわけですね。立ち上げは順調にいきましたか?上手くいきませんでしたね。当初、僕はプログラミングができなくて、友人が組んでくれていました。何度も手直しを重ねてようやくリリースできたのは、開発に着手してから1年後です。時間を要した理由としては、友人が仕事仲間になったこともあり、何か不満があったとしてもあまり強く言えなかったり、隣で並んで開発していて、ついダラダラしてしまったりと、僕自身、甘えみたいなものもあったと思います。また、「世界中の食卓を明るくにぎやかにする」というサービスのコンセプトはあったものの、課題解決における具体的なアイディアがなかったんです。結果、1年半運営を続けたものの、2013年夏にサービスを終了しました。―― とはいえ、1年半で見切りをつけるには、相当な覚悟も必要だったのではないでしょうか投資いただいた資金が底をつき、私有財産をつぎ込んで、さらには借金をしたこともありました。周りの人に食事を奢ってもらったり、当時の恋人と一杯のラーメンを分け合ったりと、ギリギリの生活をしていた時期もあります。ですが、落ち込んだりはしなかったです。むしろ、新しい価値を創る仕事が楽しくて、ファンドとのミーティングの際にも「どんなときでも明るいですね」と言われていました(笑)。というのも、30代の僕がやりたいことの実現を目指して2~3年がんばって、最終的に失敗したところで、世界は微動だにしないと考えているんです。逆に、万に一つでも世の中に残るような仕組みを残せたらいい。自分が死ぬときに、後悔したくないという気持ちが強くあったんです。そんな中、ファンドの方が「新しいサービスを考えてみたら?」と言ってくださり、2014年1月にリリースした2つ目のサービスが「ファイブシート」でした。こちらも食をテーマにしたサービスで、コンセプトは「仕事帰りの新習慣」。見ず知らずの人が集まって、1時間でサクッと食事して解散できるサービスで、開始時間と場所(店)を選ぶと、その日の食事メンバーになる5人が集まり、コース料理をシェアします。1時間きっかりでタイマーが鳴って、会計・解散という仕組みです。テーブルシェア運営時に「誰かと食事はしたいけれど、幹事はやりたくない」と思う人が多いと気づき、ただボタンを押すだけで参加できる食事会として設計しました。ファイブシートの開発時は、起業してから2年間のプログラミング経験のおかげもあり、3週間でリリースできました。参加者のリピート率もとても高かったですね。ただ、「見ず知らずの他人同士で食事すること」にハードルの高さを感じた人も多かったようです。今度はサービス継続か否かの判断を早めにしようと思い、サービス開始5カ月ほどで開発を中断しました。○サービス公式キャラクターの被り物で「自分を広告化」―― その後生まれるのが現在のサービス「ペコッター」ですね2014年夏ころ、会社と家の行き帰りに人間観察をしながら、事業のヒントを探していました。そのころはスマホの普及率がぐんと上がり、駅のホームを歩くと、ほとんどの人がスマホをイジっているような状況で、そのときに気づいたのが、スマホでグルメ系のクチコミサイトを見て、複数の店舗から比較検討するのは意外と大変だなということ。多くの人が、スマホの画面の中で複数店舗のクチコミを並べて選ぶ、いわば「PCのころの探し方」を続けていたんです。スマホの小さな画面であれば、たとえば「銀座で蕎麦」と希望を打ち込むと、グルメに詳しい人から「◯◯が良いよ」と1店舗だけおすすめを教えてもらえる……そういうサービスが向いているのではと考えました。行けるお店は一度に1店舗ですからね。そこからiOSアプリの開発に向け勉強を開始し、2015年3月にサービスをリリースしました。―― 認知拡大のための施策は展開していますか?いろいろと実験的な取り組みもやっています。中でも独特なのがTwitter上で「渋谷 ごはん 教えて」などのキーワードで検索し、お店を探している人に向けて、ペコッター公式キャラクターの「はらぺこ君」から「それなら◯◯というお店が良いよ」と教えるというもの。完全に手作業です。Twitter上でお店を探している人のニーズと、ペコッターアプリ内で探している人のそれには、違いがありません。自ら検索するのが面倒で、教えてほしくて質問を投げかけているわけなので。彼らはペコッターのユーザーになり得るので、積極的に声をかけています。ほかにも、初期に最もユーザーを獲得できたのは、羊のかぶりものを身に着けてペコッターのパネルを持って移動するという、いわば「僕自身が広告化する」施策でした(写真参照)。その格好で電車に乗っていると話しかけられ、「写真に撮ってSNSに投稿して良いですか?」と聞かれるんです。5,000フォロワーほどいる方がつぶやいてくれたこともありました。○レッドオーシャンでも、軸をズラせば勝てる―― ビジネスモデルはどう作っていく予定ですか?ユーザー数を増やすことが先決ですから、今すぐマネタイズしようとは思っていません。が、可能性としては3種類のマネタイズを考えています。1つ目はとてもシンプルですが、アプリ内に広告を配信すること。2つ目は店舗へ課金、3つ目はユーザーへ課金することです。はじめの2つのマネタイズ方法は、サービスのスケールが必要になりますが、3つ目のユーザー課金は短期的にスタートできます。それが、今ユーザーに大好評な機能が「ペコッター予約」です。ペコッター予約とは、ユーザーから予約依頼を受けると、僕たちが店に架電して席を確保するというものです。たとえお店の席が空いていなくても「◯時からは空いていませんでした。△時なら空いているようです」では終わりません。そのお店と同じジャンル・金額感などの店を探し、空席の有無まで確認した上で、「こういう店もありますよ。ここなら◯時から△人で入れます」とユーザーに伝え、そこでOKであれば予約を入れます。コンシェルジュのようなものですね。―― ペコッター予約は無料で提供しているんですよね。相当大変なのでは?1日数十件以上の予約依頼をいただきますからね。もちろん、僕たちも人力での検索・電話予約ではスケールできないと考えています。実は、予約業務を行うなかで「そのお店がダメならここはどうか……と検索し何件も架電して、空席を探して……」といった一連のデータをすべて記録し続けていると、知見がたまります。たとえば「恵比寿で焼き肉、予算は一人5,000円」と依頼がくると、以前受けた相談と同じように紹介していけば良い。近い将来、予約依頼の受付や店への架電、ユーザーへの提案までプロセスを自動化し、スタッフ一人でも回せるようにするつもりです。今のまま人力を続けていると赤字ですが、自動化すると黒字転換できるでしょう。ですから、まず1年くらいは人力で検索・架電し、データを蓄積しつつ提案のクオリティーを上げていきます。ペコッター側から提案する店に加え、ユーザーが他のユーザーに店を提案することもあります。こういった生きたデータが膨大にたまっていけば、ほかのサービスは追随できなくなるはずです。いずれ、人工知能を用いて店を紹介するサービスも出てくるでしょうが、リアルなお店についてのデータがなければ意味を成しません。アルゴリズムを作れたとしても、それだけでは不十分なんです。「先んじてユーザーに価値を提供することで膨大かつ使えるデータを収集し、その後アルゴリズムを適応していく」というサービスの進化を2~3年のスパンで考えているんです。―― 最後に、起業家を目指す人へ、アドバイスをお願いしますよく「競合は多いけれど、どうしてその分野に挑戦したんですか?」といった質問を受けます。でも、僕たちとしては、ほかのグルメ系アプリ・サービスとは「共生関係・仲間関係にあって、ライバル関係ではない」と捉えています。情報の海で溺れそうになりながら、なんとか情報を持ち帰るという「検索」という行動をペコッターに置き換えていきたいんです。検索する代わりに「~な店を教えて」と悩めるユーザーに対し、グルメに詳しいユーザーが情報の海を上手く泳いで、適切な良い情報をピンポイントで提示してくれる ―― そんな世界を実現したいなと。その際に、ほかのグルメ系アプリ・サービスのリンクを紹介するわけです。繰り返しになりますが、やはり僕たちにとって彼らは仲間。たとえライバルが多い分野で挑戦する場合でも、戦い方を少しずらせば上手くいくと思います。僕たちが着目したのは、ユーザーは「店を探したいのではなく、店を決めたいと考えていること」。情報が多ければ多いほど、人は決められなくなります。その悩みをどう解決しようかと考えたときに、決めるためのサービスを作れば良いのだ、と気づいたんです。起業して新しい価値を生み出したいなら当然、時代に即したものを創り出す必要があります。変化の多い今の時代に起こる不自由なことや不便なことを見つけ出して、ソリューションを上手く提示できる起業家が、成功を手にすると信じています。
2016年01月15日「起業したい」と思ったことはありませんか?しかしその一方で、「私にはムリ」とあきらめている人、「どうすればいいか分からない」なんていう人も多いのではないでしょうか?そんな人の背中を「大丈夫だよ」って押してくれるのが、『1年目から無理なく年収1000万円稼ぐ「起業一年目の教科書」』(今井孝著、かんき出版)です。著者は、WEBセミナーだけでも延3万人以上にノウハウを伝える起業支援の専門家。自身が起業当初はセミナーを開催しても閑古鳥が鳴き、数百万円投資して制作した商品は、ほとんどが在庫の山に。ネット広告につぎこんだ資金は一瞬で消えるなど、胃の痛みと闘いながらの1年目で、散々なものだったといいます。そうした自らの経験を生かして考案したのが「段階思考」。一気に駆け上がるのではなく、一歩一歩、段階を踏みながら上がっていくという考え方です。起業し成功している人は、この段階思考を用いているのだそうです。本書では、起業し成功した人が持つ、段階思考「こんな時はこう考える」という事例63項目が紹介されています。いくつかを見てみましょう。■1:起業を思いついたら-「最初の1歩」を踏み出す起業しようと思っているけれど、「ビジネスのアイデアが思いつかない」「なにを商品にすればいいのかわからない」と悩んでいる人も多いはず。でも、悩むのは起業家として正しい姿勢で、もっともっと悩むほうがいいのだそうです。最初からやり方を知っていて、なにかを成し遂げた人はいません。考えて悩んで計画を立て、まずは最初の一歩を踏み出すのです。最初の一歩とは、本や雑誌を読んだり、ビジネスセミナーに参加したり、人に会ったりとなんでもいいようで、こうして情報と情報が結びついたとき、いままで見えなかった道が見えてくるのだといいます。■2:起業までの準備-時間の確保とお金の不安を最小化する「起業したいけど、5年ぐらいなにも進んでいない」という人に対しては、まず時間を確保することが大事だと著者はいいます。起業のための時間をつくれば、少しずつでも準備が進むもの。そのためには現在やっている仕事を8割の時間で終わらせ、起業の準備時間に当てればいいのだそうです。また、起業するうえでもっとも大きな不安は「お金」。まずは固定費、準備に必要な経費などの計算を明確にしましょう。「これだけは必要」だとお金を明確化すれば、現状の家計を考え、予算を組むことが可能。これで起業に対する不安の半分は解消するようです。■3:商品をつくるには-お金をかけずに試作してみる「ビジネスを始めるには、しっかりと商品をつくらなければ」と考える人は危険。逆に最初はしっかりした商品を作らないほうがよいことのほうが多いとか。著者は自身の苦い経験から、「テストせずにいきなり完成品をつくるな」と訴えています。つまり試作品を作ってスタートし、何度もやりなおしていけば、最後には必ず売れる商品が生まれるのだということです。■4:価格設定するには-自分の都合で価格を決める「安くないと買ってくれない」と、価格に対して弱気な人は少なくありません。価格に対する弱気を解消するには、「価格を上げられない2つの心理的要因」があることを知ることが大切。まずひとつは、売ったあとに「この値段で満足してもらえるだろうか?」という不安です。そしてもうひとつは、売る前に「この値段でこの商品が売れるだろうか?」という不安。しかし多くの人は、「売る前」と「売った後」の不安をごちゃまぜにしているので対処できないのだとか。売ったあとの不安を解消するには「お客様に満足してもらえるまで価値を提供しよう」と覚悟することが大切。クオリティーを上げ、価格を高く設定したほうがいいというわけです。売る前の不安も「この価格で商品を広めるために、価値を伝える。価値を感じてくれる人を見つけるぞ」という覚悟が大事なのだとか。■5:マーケティングとセールスを行うには-まず仲間を増やすビジネスをスタートしたものの「どうやってお客様を見つければいいのだろう?」と悩んでいる人がいます。解決法としては、最初は家族や友だちにお客になってもらうのがいいそうです。著者自身もビジネスをはじめたばかりのころは、ほとんど知り合いが買ってくれたとのだとか。つまり、どれだけ助けてくれる人が周りにいるか、ということが初期のマーケティングのカギ。営業力は知らない人を引っぱる力ではなく、応援される力なのだといいます。ビジネス系のセミナーや交流会などに参加して知り合いを増やし、仲間を広げていくことが重要。すると、やがて人や仕事の紹介につながることもあるそうです。*このように起業1年目で成功した人たちの段階思考を、「第1章起業を思いついたら」から「9章起業家のチームづくり」まで、9つのテーマに分けて紹介しています。本書を読んだからといって、すぐに年収1,000万円になるわけではないでしょうが、起業に際してのストレスや恐怖を軽減してくれるのは確か。起業しようという人、はじめたばかりの人が感じる悩みや不安を和らげ、問題解決へと導いてくれます。どの項目をからも読めるようになっているので、本棚に保管して、悩んだとき、迷ったときにページを開くことも可能。起業を考えている人は、一度は読んでおきたい一冊です。(文/森美奈)【参考】※今井孝(2015)『1年目から無理なく年収1000万円稼ぐ「起業一年目の教科書」』かんき出版
2015年12月18日長く働くことが当たり前の時代になってきました。少し前までは55歳だった定年は、いまや60歳で、再雇用は65歳まで。しかし65歳定年、70歳定年の可能性も見えてきました。65歳以上になっても働きたい人には、どのようなことが必要なのでしょうか。『正しい家計管理・長期プラン編老後のお金』(林總著、WAVE出版)より、65歳以降も働き続けたいと感じる人に対するアプローチをご紹介します。■1:知的労働で人よりも一歩先に行く長く働くためには、知的労働を行うことが大切。たとえば医師には高度な知的労働というイメージがありますが、現在のところ、肉体労働の割合が高く、なかなか「医師だからこそ知的労働」というわけにはいかないようです。しかしアメリカだと、医師は医師の仕事だけをするため、分業がしっかりとなされています。看護師も同じで、検査室の予約など他の人でもできる仕事は補助者が担当します。こうして知的労働は知的労働に集約したほうが、長く働くのには適しているのです。自分の仕事が、「誰がやっても同じ仕事」なのか、そうではないのか、しっかり見極める必要があります。専門性があり、信頼関係が築かれていて、代替不可能な存在であるかをしっかりと確認しましょう。税理士であったら、会計ソフト以上の価値をクライアントに与えられているか、いま一度確認して見る必要があります。「自分ひとりにしかできないこと」は、能力だけとは限りません。人格、笑顔、思いやり、周囲への癒しといったパーソナルな部分も、長く仕事をしていくうえでの大きな財産となるのです。■2:軸足を定める仕事に高度な専門性があると、軸足が定まります。最低限食べていくことができ、興味と経験を広げていくことが可能なのです。30代前半は、軸足を定めていろいろなことにチャレンジする修行期間。以後、40代にかけて得意分野を見極めて絞り込み、50代前後から収穫期に入っていく。その先に、年齢に関係なく社会から求められるキャリアが開けていきます。強いのは医者や弁護士などですが、営業でも、セールスのノウハウを活かしてマネジメント職になり、管理職として経験を積む道もあります。また、専門性を磨いて人事部に転職したりすることも可能。「人を見る目」を活用することもできるのです。SEなら、技術的な知識をベースとして、リーダーシップや営業、コスト面に関する知識を磨いてマネジメント職につけるでしょう。企画が得意ならば起業してみたり、フリーランスになってみたりなど、さまざまな選択肢があります。軸足を定めて、そこから発展的にキャリアを切り開いていくのが正しいキャリアの開拓方法です。著者もコンサルティングだけではなく企業の副社長などを経験し、幅広いキャリアを積んだ結果、68歳で大学の教鞭を取ることになったそうです。*少しでも豊かな老後のために、どちらかひとつでも始めてみてはいかがでしょうか。なお本書には、記載するだけで老後のお金についてもイメージできるようになるシートも付属しています。65歳以降も働きたい人はぜひ読んでみてください。(文/渡邉ハム太郎)【参考】※林總(2015)『正しい家計管理・長期プラン編老後のお金』WAVE出版
2015年12月14日世界各地の大学で「知的財産」と「起業」について講義を行っている、イタリアの靴メーカー、ジェオックス(GEOX)グループの会長、マリオ・モレッティ・ポレガート氏が早稲田大学での講演のために来日した。マリオ会長は北イタリア・トレヴィゾのワイン生産家の三代目として家業を継ぎながら、90年代初めにあることをきっかけにシューズブランドを創業。カジュアルシューズメーカーとしてまたたく間に売り上げを拡大。ベネトン、デロンギなどグローバルなブランドを生み出すトレヴィゾ特有のブランディング戦略にも注目が集まっている。ジェオックスグループは創業10年足らずの04年にミラノ証券取引所に上場を果たした。マリオ会長の起業力、急成長させたビジネスリーダーとしての資質が話題を集め、00年代に入ってさまざまな大学の客員教授として招聘。これまでに伊ヴェネツィアのカ・フォスカリ大、ボストンのMIT、ケンブリッジ大、コロンビア大、北京大、香港大、モスクワ大などで講義やカンファレンスを行っている。「そもそものきっかけは米国ネバダ州リノの砂漠。ワインの展示会でリノを訪れ、散歩していたときにゴム底のスニーカーが蒸れてあまりに暑くて不快だったので、持っていた旅行用のスイスのアーミーツールのナイフで靴底に穴を空けたんだ。それがすべての始まりさ」とマリオ会長は楽しそうに話し出す。その効果が快適でゴム底に通気口を空け、防水機能を持たせた“呼吸する靴”の特許を世界100ヶ国で登録。「その当時は靴を売ろうとは思っていなかった。アイデアを売ろうと思っていた」(マリオ会長)が、3年経ってもそのパテントに興味を持つ企業は現れず、それならと自らヴェニスにシューズメーカーを設立。5人の仲間と数人の大学生でスタートしたシューズメーカーは、現在イタリアのカジュアルシューズメーカーとしては業界トップの地位を確立。現在、世界115ヶ国で1,250店舗を展開しており、14年度の売上高は前年比109.6%で約1,200億円。世界中で約2,000万足を販売し、その内イタリア国内では700万足を販売し、イタリア国民の8人に1人が購入している計算になる。「我々の成功の要因はテクノロジー、イタリアンモード、コンフォータブル(快適さ)の3つ。コレクションのモードはアーバンスタイルだが、我々はデイリーなアーバンでの快適さを求めた結果だ。ゴム底シューズの国内シェアは95%に達しているが、今後は革底靴、ウェアへとテクノロジーを広げていく」とマリオ会長は意欲的。自身もルーマニアやイタリアで農業、獣医学、化学、経営学、経済学と次々に博士号を取得し、欧州の各大学の生徒との共同開発を進めており、最新テクノロジーを活用した生徒とのコラボ企画などにも意欲的。一方で、デザイナーラインとしてパトリック・コックスも展開し、ファッションアングルでの視野の広さや、イタリア、スペインでスタートしているダウン症児との協業など企業活動も、講師として認められる所以だ。家業のワイン農家は7つのブリュワリーを持ち、年間約3,000万本以上を販売しており、その盤石なる歴史があってのジェオックス成功秘話ながら、「一つのアイデアは一つの工場より価値がある。イノベーションに投資したい人は世界中に多数いる。日本のテクノロジー、企画力には世界中から注目が集まっており、若い世代のパワーに期待している」と同会長は話している。Text:野田達哉
2015年11月25日米App Annieは、 Alibaba(アリババ) の11月11日「独身の日」商戦をアプリ視点で分析したレポート 「アプリ視点で振り返る、 中国「独身の 日」の爆買い」 を発表した。Alibabaの今年の11月11日「独身の日」商戦は、 24時間の取引額が前年比59.7%増の過去最高の912億 1700万元(143億1000万米ドル)になったという。レポートによれば、このオンラインショッピング祭りは、今のところ主に中国に限定されているが、その影響は徐々にアジアや他地域にも広がっており、Alibabaの成功を受けて、他国のEコマース大手も中国の賢い消費者の動向を見つつ、ローカル市場での売上を伸ばそうとしているという。AlibabaのTaobaoやTmall、およびその競合など、Eコマース大手のアプリを手がけるパブリッシャーは、11月11日のセールに向けて消費者の関心を引くために、アップデートを数週間前から実施。また、「11.11」の日付がすべてのアプリのアイコンに追加されている。人気ショッピングアプリは11月11日が近づくとダウンロード数の増加が見られ、TmallのiOSにおけるダウンロード数ランキングは、11月11日までの数週間に急上昇しているという。Alibaba Groupの筆頭株主であるソフトバンク傘下のYahoo! JAPANは、日本で「いい買物の日」というショッピングイベントを提携各社と開催している。中国における11月11日商戦の成熟に伴い、現地の小売業者はグローバル市場に目を向けつつあり、今後は、中国のEコマース大手が国外の消費者をターゲットにしたプロモーションが増えるかもしれないという。その一方で、中国の消費者の高い購買力の恩恵にあずかるために、国外の競合各社も中国の商戦に参加を試みていくとしている。
2015年11月18日彩ファクトリーは12月1日、京都初となる起業家シェアハウス「Fespa京都」をオープンする。シェアハウス内では、起業家同士の質の高い情報交換やメンターとなる先輩経営者からの学び・経験・スキル・人脈のシェアを図り、互いの夢の実現を加速させていく環境を整えている。彩ファクトリーはすでに東京で2軒の起業家シェアハウスを運営し、3年間で8人名以上の起業家が住み、30以上の新規事業が立ち上がり、15人以上が新規に会社を設立している。年代は20代から50代までと幅広く、中には20年以上の経営経験で年商50億規模の会社経営をしているベテラン経営者や、起業家シェアハウス内で起業してから2年間で年商4,000万円を越える急成長を達成した若手起業家もいるという。Fespa京都での居住者は本気で成長したい人限定で、面談審査を通じて自身の達成したい目標が明確な人を募集する。また、日常的に気軽な相談をし合う入居者専用コミュニケーションツールとして先輩経営者からアドバイスを得る機会を提供し、毎月グループごとに「先月の目標を達成できたか。何で苦労したか。どんな支援がほしいか。来月の目標は何か」を発表し互いにアドバイスし合う場を提供する。また、定期的に先輩経営者によるビジネススキルセミナーや自分たちの事業アイデアをプレゼンしあうイベントも開催する。ほかにも、毎月外部の起業家仲間も参加歓迎の交流パーティーを開催することで、モチベーションの高い人材同士のつながりを増やす機会を提供し、24時間無料で使える共用ラウンジはコワーキングスペースとして仕事場や入居者主催の勉強会、イベントに活用できる。Fespa京都の所在地は京都府向日市寺戸町乾垣内5-2で、阪急電鉄「東向日駅」から徒歩13分(「河原町駅」から15分)または、JR「向日町駅」から徒歩20分(京都駅まで8分)。入居開始日は12月1日で、家賃は6万円~10万円、共益費は2万円(2LDK部屋は3万円)。共益費には水光熱費やインターネット、各種イベント・セミナー費用が含まれている。なお、初期費用として事務手数料5万円が必要となる。部屋は10平方メートル(1R/単身者向け)から60平方メートル(2LDK/家族、カップル向け)まで。全個室で家具あり部屋と家具なし部屋から選択できる。先行予約申込は彩ファクトリー公式サイトから。
2015年11月15日NetBSDプロジェクトは10月8日(米国時間)、「NetBSD Blog」においてNetBSDの最新メジャーリリース版となる「NetBSD 7.0」の公開を伝えた。「NetBSD 7.0」はNetBSDの15回目のメジャーリリースに相当するバージョン。安定性の向上、各種バグの修正、新機能の追加などが実施されている。「NetBSD 7.0」における主な注目ポイントは次のとおり。NPFの大幅な改善(BPF+JITのデフォルト有効化、ダイナミックルール有効化、ステートレスNAT機能の導入、IPv6-to-IPv6 NATのサポート、CDBベーステーブルのサポート)USBサブシステムのマルチプロセッサ対応の実現ssh、named、ftpdなどのネットワークデーモンを動的に保護する新しいデーモンblacklistd(8)の導入Luaカーネルスクリプティング機能をサポートGCC 4.8.4を採用Intel/Radeonグラフィック機能を活用するDRM/KMSの導入対応するARMボードの追加(Raspberry Pi 2、ODROID-C1、BeagleBoard、BeagleBone、BeagleBone Black、MiraBox、Allwinner A20、Cubieboard2、Cubietruck、Banana Pi、Freescale i.MX50、Kobo Touch、Netwalker、Parallella、ZedBoardほか)マルチコアARMのサポートNetBSDプロジェクトはNetBSDの開発継続を支援するためにNetBSD Foundationへドネーションを検討してほしいと呼びかけている。
2015年10月09日起業願望があってもベストなタイミングはいつだろうかと悩み、なかなか踏ん切りが付かない人は少なくないだろう。一方で、そもそも時期を遅らせる意味がないという理由で、決断してすばやく事業を興した起業家もいる。「30代か40代か……いずれは起業するものと思っていました。とはいえ、起業後に失敗が待っているかもしれない。もし失敗するなら、20代のできるだけ早いうちにしておきたかった」こう語るのは、企業がコミュニティに対して、直接サンプリングやモニタリング、販促などができるマッチングサービス「ナヲナス」を8月にリリースした京橋ファクトリー 代表取締役社長の八木太亮氏だ。ベンチャー創業者の中で、八木氏の経歴は一風変わっている。新卒でリコージャパンに入社し、法人営業の経験を3年半積んだのちに独立。「定年まで営業の仕事だけをすると考えたとき、物足りなさに似た気持ちを感じた」と八木氏は振り返る。○自分にしか作れないものを残したい八木氏 : 昔から、ものづくりや価値づくりに興味がありました。特に「価値を生みだすこと」を意識したのは中学時代にさかのぼります。実は僕、中二病だったんです(笑)。自分はどうして生きているのか、人や社会の役に立つにはどうすれば良いのか、みたいなことを真剣に考え続けていて。大人になってもそれを引きずっています。自分でなければ生み出せないものを世に残したいですし、それが人のため社会のためになれば、まわりまわって自分が生まれた意味があるかな、と思うんです。昔から抱いているこの気持ちは、起業を後押ししたひとつの要素でしょうね。また、2010年から約2年、ちょうど社会起業ムーブメントが起きた時期に、一般社団法人シブカサ(※1)の運営に携わった経験も、起業のきっかけになりました。動けば動くほど世の中に影響力を与えるものを生み出せるという実感が持てて、自分一人の動きがどんな形で社会の役に立てるかを考えるようになりました。そのときに営業ではなく、自分でゼロから何かを作る仕事をしたい、と思ったんです。退職から半年後の2012年6月に、1社目となるcaravina(カラヴィナ)を立ち上げました。※1 廃棄されたビニール傘の無料シェアリング事業を渋谷で行う一般社団法人。2007年に任意団体として設立された。何を事業としてやっていくか決めないまま起業したので、空白の半年間は、情報収集をしたり人と会ったりしていました。1カ月間、アメリカにも行きましたね。海外でも通用する事業をやりたいと考えるようになり、海外に住む人の生活を知るため東海岸と西海岸を巡ったんです。半月ほどニューヨークにいて、カウチサーフィン経由で見つけたホスト宅やゲストハウスに泊まって、現地の人のような暮らしをしていました。そのときに芽生えたのは普遍的なものを作りたい、という意識でした。○ニッチすぎるサービスで経験した "失敗"――― 帰国後、caravinaを起業したんですね。どんなサービスを作ったんですか?最初に作ったのは、左利き専用ギターを販売するECサイトです。左利きの人は10人に1人の割合でいるんですよ。僕が昔バンド活動をしていたとき、左利きのメンバーが「左利き専用ベースが手に入らない」という理由で、仕方なく右利きのベースを使っていたこともありました。大きな元手は不要で、かつ場所に囚われませんし、左利き専用ギターは非常にニッチなので、流通を補完するサービスであれば回していけるのでは、と期待しました。SEOの知識もサイト制作経験もない中、なんとかサイトを作ったところ、意外と売れたんです。半年ほど運営を続けましたが、結果として成功はしませんでした。単価は1本あたり約20万円と高いものの、ニッチすぎる商品なので、売れる本数が少ない。また、ギターは消費財ではないため、1本買うと次に買う機会はもうないかもしれないんですよね。ただし、狭い分野に特化することでニーズに応えられることや、ものが売れる感覚値などは、この事業を通じて得ることができました。失敗した経験と言えば、もう1つあります。ECサイトをたたんでから、クラウドファウンディングサービス「Kickstarter」に挑戦したんです。ものづくりをしたいと思い、アメリカでウケることを狙った「忍者PCバッグ」を作りました。なんとか目標金額の1万ドルを集めたまでは良かったんですが、量産体制や販売網を作れず、失敗に終わりました。PCバッグもギターと同じく、短期間にリピートされる消費財ではないですし、あらゆるリソースのないことが敗因でした。この後に2社目となる、京橋ファクトリーを設立しました。○「コミュニティマーケティング」を普及させたい――― 京橋ファクトリーとcaravinaの違いは、どのようなところでしょうか?caravinaは自分が好きなことを自分視点でやっていた会社です。でも、自分がただ楽しくて作るものって、エゴでしかないんじゃないかと、ふと思う瞬間があって。対して、京橋ファクトリーはチーム全員で大きな価値を作り、人や社会を幸せにすることを目指している会社です。目的や位置づけが全然違うんですよね。8月より提供を開始したサービス「ナヲナス」の構想は、2014年9月頃からありました。当時から、コミュニティを支援するサービスの市場規模は相当大きいぞ、とは思っていて。ちなみに最近きちんと算出したものだと、企業がイベントにかける販促費は約1兆2000億円だとか。ゲームやアニメの市場とほぼ同等です。2013年に京橋ファクトリーを創業後、大小問わず事業案を複数考えてリサーチしながら、コンパクトなサイトを作って仮説検証を繰り返していました。いくら良い企画案が生まれても、それをそのままスタートしてしまうと、机上の空論で終わってしまう可能性があります。過去2度の失敗でわかっていたことなので、本格始動する前に時間をかけました。――― その後、ナヲナスの開発は順調に進みましたか?いえ、けっこう紆余曲折がありました。最初はコミュニティと企業のタイアップという形ではなく、企業にイベント協賛してもらう形で実験していましたね。イベント協賛を何度か行った結果、イベントの上位概念である"集団"に価値があるのでは、という考えにシフトしたんです。今年の3~4月頃のことです。弊社が運営するメディア「ビール女子」事業で得た気づきも、ナヲナス開発に活かせたと思います。企業から広告やタイアップの発注をいただく中で、読者を集めたイベントや座談会の開催を期待されることが頻繁にありました。企業はビール女子に対し、メディア要素だけではなく、コミュニティ要素も期待していたんですね。確かに、ビール好きな女性が集まれば、商品のサンプリングやニーズ調査をすることもできるわけですから。また、企業と話をすると「マス広告よりもリアルなコミュニケーションに力を入れたい」といった声を多く聞くようになりました。情報過多の時代で、消費者はどんどん賢くなっています。ですから、一方通行の情報だと、商品の訴求ポイントがなかなか伝わらない。複数の小さなコミュニティに対して、商品をアプローチしていこうという流れがきているように感じます。この取り組みを僕たちは「コミュニティマーケティング」と名づけ、普及させていこうとしています。コミュニティを使ったマーケティングを実践し、大規模に成功できているところは目立っていないので、新しい文化として確立させていきたい。規模が大きくなっていったら、ナヲナスを「日本最大のコミュニティマーケティングサイト」と標榜したいですね(笑)。――― 最後に、年内に仕掛ける新サービスがあれば、教えてください有料老人ホームの紹介を高齢者向けにわかりやすく提供するサービスを9月中に公開予定です。生活をきちんと伝えている「ひつじ不動産」や「北欧、暮らしの道具店」などのサービスがイメージに近いかもしれません。高齢者事業の市場規模の大きさは、頭では理解していましたが、決して自分事にできていませんでした。でも、高齢者の方に話を聞いていると、皆さんの"暮らし"に課題があると気づいたんです。奥さまに先立たれてから一人暮らしとなり、栄養価の高い食生活ができなくなって、食が細ってしまった男性がいました。後に男性は施設に入ったんですが、バランスのとれた食生活に戻り、入居2カ月で体調が良くなったそうです。さらに、アクティビティやイベントで他の入居者と交流するようになり、人付き合いを楽しむようになったと聞きました。京橋ファクトリーの根底にある願いは「社会の課題を解決すること」ですから、お話をじっくり伺っていると、ハラオチ感があったんですよね。有料老人ホームは、高齢者のシェアハウスみたいなものだと思うんです。そこでの生活を丁寧に伝えられる、価値あるサービスサイトを目指していきます。
2015年09月24日皆さん、こんにちは。パーソナルコーディネーターの秋葉優美です。秋のトレンドは春夏に続いて70年代風ファッションです。今回は70年代ファッションのキーワードである「柄コーデ」「デニムコーデ」「Aラインワンピースコーデ」「同系色コーデ」の4つのポイントを使った着こなしについてご紹介いたします。女性らしいキュートなコーディネートでデートにもお勧めです。■1.柄コーデひざ上柄スカートコーデです。派手な柄が入ったミニスカートにはベーシックカラーのニットを。元気なビタミンカラーのスカートにはブーティーでアクティブさをプラス、少し大人っぽい色・柄のスカートにはロングブーツを合わせてセクシーさを演出すると尚良いです。同じニットでもスカートや靴を変えるだけで印象もガラっと変わります。また、ブーツを履くことで短いスカートが苦手な方も挑戦しやすくなります。他の子とはかぶらない柄ミニスカートで男性の目線も釘づけです。■2.デニムコーデ今回はオーバーオールスカートを使ってコーディネート。オーバーオールの下にはTシャツを合わせると元気な印象に。ブラウスを合わせればいっきに大人のコーディネートに変身。Tシャツと合わせる場合は、少し子供っぽさが出てしまうので、その際には足元はヒールを合わせると良いです。また、ピアスやイヤリングでループ型の大人っぽいものを合わせたり、アクセサリーにもこだわるとよりオシャレ度もアップします。デニムコーデはカジュアルになりすぎるからデートだとなかなか着こなせないという方も女性らしいコーディネートを意識して挑戦してみてください。■3.AラインワンピースコーデAラインワンピースはキュートコーデが好きな方でしたら1着は持っているかと思います。Aラインワンピースを70年代風に着こなすのはニーハイブーツと合わせるのがお薦めです。華やかな柄ワンピースにもシンプルなベーシックカラーワンピースにも合います。ワンピースは男性が好きな鉄板ファッションでもあるので、何枚か持っていると毎日のコーディネートも迷わず楽しくなるでしょう。短いワンピースの裾とニーハイブーツの間からちらっと太ももを見せるのも、男性をドキっとさせること間違いなしです。■4.同系色コーデあえて上下で同系色を使うのが今年の流行。トップス、スカート、タイツ。まったく同じ色を使うのではなく「同系色」がポイントです。例えば、トップスが黒、スカートがグレー、タイツは黒。これは定番なので、真似しやすいカラー使いですね。トップスが赤、スカートは引締めのためダークカラー、そしてタイツは紫。こちらは一見奇抜なように感じますが、トップスとタイツの間に入るスカートで引き締めカラーを使っているため、あえてタイツに色物をもってくることでオシャレ度がアップするのです。個性的なオシャレボーイの彼にはぐっと刺さるコーディネートです。■おわりにいかがでしたでしょうか。夏から秋にかけてファッションも変えたい時期。ちょっとした工夫でトレンドポイントをばっちりおさえたオシャレ上級者になれます。ぜひ挑戦してみてください。(秋葉優美/ライター)
2015年09月14日世の中ちょっとした起業ブームだ。書店に行くと起業を勧める書籍がコーナーになって多数置かれている。だが、それほど多くの人が実際に起業をしているとは思えない。「いつかは」って夢を持っている人は多いかもしれないが、いざ本気でトライしようと思えばハードルは高いし、本当に取り組む人は多くないはずだ。企業に入社した時には誰しも少なからず何か「この会社に入ったら○な仕事をしてみたい」という思いを持っているものだ。けれど実際にはその通りのミッションにつけないことの方が多いのが現実だ。そうすると「他の会社に行けばできるんじゃないか」と考えて転職を検討することになる。そんな、なかなか自分の思いを実現できていない企業人に向けて、筆者は独立起業や転職を考える前に「自分が今勤めている会社の中で起業にトライしてみれば?」と勧めている。それが「社内起業」だ。ただ、「起業」というと新会社を設立するなど大袈裟なものに映るが、ここで対象にしているのは「新たな販路を開拓する」とか「異なる顧客層に広げる」とか「新たな製品ラインナップを増やす」といった言わば企業活動として日常的に繰り返されていることも対象にしている。「それがその会社にとって新たな取組みなのであれば、それも小さな起業の一つだ」と。そう考えると、企業人にとっても「起業」はもう少し身近なものに感じられる。しかし、やはり組織の中で何か新しい取組みを始めようというには、規模の大小はあるにしても、なんらかの準備は必要だ。自分の考えを何かにまとめ、社内で起案し、承認を取りながら進めなければいけない。しかし、意外とこういうHowToが書かれた本と言うのは少ない。とかく経営学の本というのは、「なるほど」と思うことはあっても、なかなか実践で活かせる場面がないというのは、多くの読者が経験してきていることだろう。大学の研究者にはイノベーションの理論を解説することは出来ても、企業の中で働いたことがない人にその組織の中での立ち居振る舞いを助言することは出来ない。プロジェクトに第三者として携わるいわゆる戦略系コンサルタントにしても同様だ。やはり、当事者として企業の中で経験を積んできた人だけが持つHowToが知りたくなる。独立起業しようという人向けには多数のHowTo本が出ている。会社設立の手続きから、資金調達、人材採用、製品・サービスの設計、販路開拓……、起業するためにしなければいけないことは沢山ある。起業家はこれらのことを一つ一つ学びながら実行していくことになる。しかしこれは社内起業においても同じことだ。何か新しい取組みを始めようとすれば社内で予算を確保しなければいけないし、上司や人事部とかけあって人の配属をお願いしなければいけない。製造部署や営業部署に協力を求めることも必要だろう。実は、こういう社内での動き方が一番大事だったりする。もちろんそんな「社内政治」だけで案は通せない。ちゃんとロジカルに企画案を検討し書面にまとめて起案しなければいけない。自分に経営学やマーケティングの専門知識がないことを不安を感じる人は多い。著者は、リクルート社の新規事業開発室のマネージャとして長く勤務してきた経験から編み出した「国語・算数・理科・社会」という思考フレームを紹介している。・事業は「算数」から考え始めてはいけない・まず大事なのは「国語」。人の気持ちを慮る・人が抱えている「不」を解消することこそが事業の本質・「不」が発生している理由を考える(理科)・「不」が解消されていない背景を洞察する(社会)で、骨太の魅力的な事業コンセプトを考えていくのだという。これまで3,000人の事業企画書を見てきた経験から、多くの企画は「国語」の掘り下げが甘く、「理科」の分析が弱いことが多いと言うのもわかる気がする。新規事業の検討でよく使われる「アンゾフの成長マトリックス」という思考フレームに筆者オリジナルの「5W2H思考」を組み合わせて発想の幅を広げるという手法も面白い。「誰に×何を」「どこで×どうやって」「いつ×いくらで」と軸の組み合わせを変えながら9種のマトリックスを使って発想を広げていく。これはかなり実践的でイメージが湧く。新規事業の担当者は、とかく企業の中で「金食い虫」と厳しい目で見られたり「遊んでるんじゃないか」と揶揄されたり、組織の中で孤軍奮闘になることが多い。実際、なかなか成果を出すことができず苦労している人も多い。けれど、入社間もない若いうちは「決められたことをちゃんとやる」だけで評価されても、年次を重ねていけばそれだけでは評価されなくなってくるし、役職者ともなれば今までと同じことをやっているだけでは更なる昇進は期待できなくなっている。そんな時代だ。企業に変革が求められているとと同じように、企業人にも働き方、仕事に取り組む姿勢を変えていくことが求められているのも自然な流れだ。そんな企業人にぜひお薦めしたい1冊だ。著者紹介リクルート社の新規事業開発室で長くマネージャを勤めた後、「社内起業」でオールアバウト社を創業(2005年JADAQ上場)。事業責任者等を務めた後、2010年に独立。社内起業の支援に特化し活動。早稲田大学ビジネススクール研究センター特別研究員。SBI大学院大学客員教授。著書に「はじめての社内起業」(ユーキャン刊価格:1,600円+税)がある。
2015年09月10日昨年、六本木で開催されたイベント「70’s 原風景 原宿」の第2弾となる「70’s 原風景 原宿 vol.2 『 Fashion & Music 』」が、9月4日から8日まで原宿 バツアートギャラリーで開催される。原宿がファッションを発信し始め、若者の音楽が次々と生まれた70年代。スタイリストの中村のんが立ち上げ、ボランティアのスタッフによって開催される同イベントでは、そんな70年代の原宿を、当時若者だった有名写真家たちの作品と当時のヒット曲によって蘇らせる。会場では、8月25日に発売された写真集『70’s HARAJUKU』の参加写真家たちの作品を展示。参加カメラマンは、横木安良夫、広川泰士、染吾郎、野上眞宏、ハービー山口、達川清、ガリバー、石川武志、沢渡朔、鋤田正義、藤井英男、井出情児、三浦憲治、小暮徹、伊島薫、坂野豊、横須賀功光、ZIGENなど。その他、時代を作ったパイオニアたちのトークショーや、出演者も交えたパーティーなども毎晩繰り広げられる。トークショーのゲストには、9月6日に高橋靖子と箭内道彦、7日に藤原ヒロシと四方義朗が登場する。また、9月4日から18日まで代官山蔦屋書店では、メイン会場とは違った作品が楽しめる写真集『70’s HARAJUKU』の参加写真家たちのもうひとつの写真展を開催。今はなき「Cafe de Rope(カフェドロペ)」や教会を始めとした70年代の風景やリアルな風俗を捉えた写真作品を始め、山口小夜子、舘ひろしを被写体とした作品などが展開される。【イベント情報】「70’s 原風景 原宿 ” vol.2 『 Fashion & Music 』」会場:原宿 バツアートギャラリー住所:東京都渋谷区 神宮前5-11-5会期:9月4日~8日時間:平日10:00~17:00:土日10:00~16:00(最終日は16:00まで)料金:写真展は無料:オープニングパーティーは1,000円:トークショーは4,500円(25歳以下2,500円)「70’ HARAJUKU another storyly」会場:代官山蔦屋書店場所:東京都渋谷区猿楽町17-5期間:9月4日~18日
2015年08月25日