脚本家の三谷幸喜(56)が昨年の大河ドラマ『真田丸』以来、1年ぶりにNHK時代劇の脚本を手掛けると8月16日に発表された。そんななか、片岡愛之助(45)とともにダブル主演に抜擢された新納慎也(42)へ注目が集まっている。 来年1月初旬に総合テレビで放送される正月時代劇『風雲児たち~蘭学革命(れぼりゅうし)篇~』は、史上初の西洋医学書の和訳に取り組んだ前野良沢と杉田玄白が主人公。片岡愛之助が良沢、新納慎也が玄白を演じ、さらには山本耕史(40)や草刈正雄(64)も出演。『真田丸』に出演した俳優たちが集結した。 新納は発表直後にブログを更新。「もう、嬉しいやらプレッシャーやらで感情がどうにかなりそうですが、ここは気を引き締め、全身全霊、役者人生のすべてを掛けてこの作品に取り組ませて頂く所存でございます」と意気込みを語った。 94年から舞台俳優として活動を開始した新納は97年から2年間、NHK-BS2『にこにこぷんがやってきた!』で歌のおにいさんを務めた。個性的な存在感から「ミュージカル界の異端児」と呼ばれる新納だが、『真田丸』などテレビドラマにも活躍の場を広げている。 twitter上では《『真田丸』で豊臣秀次役だった新納慎也さん好きなんだよな~。これは楽しみ》と期待の声が上がるいっぽう、《杉田玄白さま、えらくハンサムなんやけど……》《杉田玄白役に新納慎也はイケメンすぎないか》という声も。 『解体新書』の刊行で知られる杉田玄白といえば、剃髪姿の肖像画でおなじみ。《杉田玄白って…剃髪ですよね? 新納さま…どうされるんだろう?》《まさか丸坊主にはせんだろうし……w》と、新納の剃髪姿にも期待が集まっている。
2017年08月18日NHK大河ドラマ「真田丸」や「新選組!」など数々の作品を手掛ける三谷幸喜が、来年1月に放送されるNHK正月時代劇「風雲児たち~蘭学革命(れぼりゅうし)篇~」の脚本を手掛けることが決定。みなもと太郎の「風雲児たち」を原作に、究極のエンターテインメント時代劇を作り上げる。原作「風雲児たち」は、全20巻が刊行されている大河歴史ギャグ漫画。現在は「コミック乱」(リイド社)にて続編「風雲児たち 幕末編」が連載中だ。「真田丸」以来、1年ぶりにNHK時代劇に帰ってくる三谷さん。今回のテーマは、前野良沢と杉田玄白による“蘭学事始”。史上初の西洋医学書の和訳に一心同体で取り組んだ2人は、鎖国ど真ん中の江戸中期に革命的な翻訳を成し遂げるも、刊行された「解体新書」になぜか良沢の名は載らず、名声は玄白だけのものとなった。一体、2人の間に何が起きたのか…。三谷さんは、「僕はこの作品で、歴史の新しい見方を学びました。『風雲児たち』には、いまの日本を築き上げた先人たちの感動的なエピソードがぎっしり詰まっています。今回、そのほんのちょっと一部分をドラマ化しました。歴史ファン、みなもとファンとしてこれ以上の喜びはありません」とコメント。一方、原作者のみなもと氏は今回のドラマ化決定に関して「拙著『風雲児たち』は私のマンガの中でも愛着のある作品で、だからこそ30数年、飽きもせず描き続けています。私のギャグスピリットを最も良くご理解されている三谷幸喜氏の手でNHKでドラマ化されることを、大変うれしく楽しみにしております」と喜びを語っている。また、製作決定とあわせてキャストも発表。前野良沢役を片岡愛之助、杉田玄白役を新納慎也、平賀源内役を山本耕史、田沼意次役を草刈正雄と、「真田丸」にも出演した役者たちが揃った。正月時代劇「風雲児たち~蘭学革命(れぼりゅうし)篇~」は2018年1月初旬、NHK総合にて放送予定。(cinemacafe.net)
2017年08月16日3月4日から6日のプレビュー公演を経て、7日より「不信~彼女が嘘をつく理由」が東京芸術劇場 シアターイーストにて開幕。公演初日、演出の三谷幸喜をはじめ出演者4人・段田安則、優香、戸田恵子、栗原英雄による会見が開かれた。舞台『不信~彼女が嘘をつく理由』チケット情報三谷「去年一年間大河ドラマをやらせて頂き、やっとホームグラウンドに戻ってきたという感覚です。やったことのないものをやりたいということで、僕は今まで1シチュエーションの舞台をずっと作ってきたのですが、今回は全34幕の作品に挑戦しました。映画を見ているようなスピード感にしたかったので、なるべく舞台転換に時間をかけたくありませんでした。そこをどうやってタイムを0にするかということに苦労しました」段田「三谷さんの作品はこれで5回目くらいだと思いますが、今回は一切笑いなしのサスペンス!シリアスドラマなのですが、なぜかこれまで観た方々はみんな笑っているんです。台本を読むと、(展開が)映像のようになっていて面白く、読み手としても先が気になりました」優香「三谷さんの作品は2度目なんですけど、場面転換がたくさんあるので、出口を間違えたり、自分がどこにいるのかわからなくなったりして大変でした。でも、こんなに素敵な方々とご一緒できて嬉しいです」栗原「三谷さんに「真田丸」で推薦していただいて、また三谷さんにお世話になることになりました。初日を迎えて、緊張しかないです。昨日全部台本が出来上がったので(笑)、ずごく刺激的で面白い経験をさせていただいております。三谷さん、怒ってませんよ(笑)それに柔軟に対応するふたりの先輩や、笑って対応している優香さんてすごいなぁと思っています」戸田「三谷さんのオリジナル作品では9年ぶりに出演することになるそうで、覚えて頂いていてよかったなぁと思います(笑)今回は新しいことに挑戦するということで、まず、役名が皆ないんです。「男1、女1」みたいになっていて。戸惑いながら稽古をしておりましたが、その戸惑いが楽しみに変わるのにはまだ時間がかかるかなぁと思っています。三谷さんは作家としても素晴らしい方ですし、演出力も素晴らしいので、それに乗っかってここまで来られました。素晴らしい役者さん達と共演できてよかったです」今回三谷幸喜が描く新作は「嘘」からはじまる物語。ひとつの小さな嘘が、さらなる嘘を引き起こす。その結末は、誰もが予想できないものになる。コメディなのか、サスペンスなのか、不条理劇か不条理サスペンスコメディなのか、ぜひ劇場でご覧いただきたい。公演は4月30日(日)まで東京芸術劇場 シアターイーストにて。
2017年03月09日三谷幸喜脚本・演出の舞台『不信~彼女が嘘をつく理由』の記者会見と公開稽古が7日、東京・池袋の東京芸術劇場で行われ、三谷をはじめ、出演者の段田安則、優香、戸田恵子、栗原英雄が出席した。昨年はNHK大河ドラマ『真田丸』の脚本を担当して話題を集めた三谷幸喜が、脚本と演出を手掛ける同舞台は、1つの小さな嘘が更なる嘘を引き起こし、誰もが予想できない結末を迎えるという不条理サスペンスコメディで、段田安則や戸田恵子といった三谷作品の常連組に加え、今作が2本目の舞台となる優香、『真田丸』で真田昌幸の弟・信尹を好演した栗原英雄が参加する。三谷は「去年は1年間大河ドラマをやらせていただき、やっと舞台の世界に戻ってきたという感覚でやっています。今回は今までやったことのない内容で、演出もあまり経験したことがないものをやり、その分悩みつつ作りました。ですが、素晴らしい俳優さんに力をお借りして初日を迎えられましたし、刺激的な面白い作品になっていると思います」と自信。三谷作品の常連でもある段田は「今回は一切笑いがありません。サスペンスでシリアスドラマなんですけど、なぜかプレビューでお客さんが笑っていました。どうしてか分かりませんが、ひと味違った三谷幸喜作品をご堪能くださいませ」とアピールした。2014年に上演された舞台『酒と涙とジギルとハイド』に出演して以来、2回目の舞台となる優香は「こんなに素敵な方々とご一緒できることがうれしくて、幸せな毎日を過ごしています。でも、やっぱりドキドキしながら毎日を過ごしていますが、お客さんが盛り上がってくれるとこっちも気持ちがよくなって一体感が生まれ、『舞台って楽しいな』って思う瞬間がちょっとだけありますね」と喜びも。「あとは大変だと思いながらやっていますが、身体に気をつけて頑張ります」と意欲も見せた。そんな優香と夫婦役を演じる段田について三谷が「こんなに楽しそうに稽古場に入る段田さんを初めて見ました」と指摘すると、段田は「すべて優香さんのお陰です。いつもは『帰りたいよ』というぐらいで入っています(笑)」と明かして優香を喜ばせていた。同舞台は、3月7日から4月30日(3月8・13・20・29日、4月3・10・17・24日は休演)の期間で東京・池袋の東京芸術劇場シアターイーストで公演される。
2017年03月08日大河ドラマ『真田丸』を好評のうちに終えた三谷幸喜が、ホームである舞台の世界に戻り、新境地となる最新作を書き下ろした。その作品『不信』でのキーマンは、三谷作・演出の舞台『酒と涙とジキルとハイド』でコメディエンヌとしての才を見いだされ、堂々たるヒロインぶりも話題となった、優香。「『酒と~』はドタバタのコメディだったので、次は心理劇で翻弄される優香さんが見てみたい」(三谷)との着想から生まれたという本作について、優香に聞いた。舞台『不信』チケット情報なにげなく口にした嘘がさらなる虚言を呼び、予想もつかない結末へと向かうサスペンスフルな悲喜劇。キャストは優香のほかに“三谷組”常連の段田安則と戸田恵子、また『真田丸』の真田昌幸の弟・信尹役で注目を集め、これが三谷の舞台初参加となる栗原英雄と、強力な顔ぶれだ。優香は「三谷さんから『自由にやって』と言われているんですが、こんなにスゴイ人たちの間でどうやって!?という感じです」と謙遜して笑うが、プロデューサーから本作を新境地ととらえる三谷の意向とプロットを聞くと、表情は一変。「これまでの三谷さんだったら、たくさん笑って温かい気持ちで終わる作品が多かったと思うんですけど、今回はどうなるのか予想もつかないですね。ストレートな“笑い”ではなくて、人間の愚かさや滑稽さを浮き彫りにするなかでの“笑い”になるのかな」と、さっそく作品の方向性を探っている様子だ。初舞台となった『酒と~』の稽古場では、「数え切れないほどダメ出しを受けました」。そんな毎日を過ごすうちに「昨日まで出来なかったことが、今日はちょっとでもクリアできたと思う瞬間がある。そのちっちゃい自信が積み重なって、大きな自信につながっていく。その実感がたまらなく楽しくて」、公演が終わる頃には「またすぐ舞台をやりたい」という気持ちになっていたという優香。だからこそ、2度目の舞台にはより怖さも感じている、とも。「映像ではひとりの顔がアップになっているときは、ほかの登場人物の表情は見えないですよね。でも舞台だと、セリフを言っている人以外の人物の顔の動きも見えるし、意味ももってくる。今回は特に小さな嘘の積み重ねが大切な作品なので、とても緊張します」と熱っぽく語ってくれた。長年バラエティー番組やCMで活躍し、幅広い支持を得ている優香だが、ここ数年は本格的に女優としての活動が目立つ。「これまでのイメージを崩してやろうとかいう気持ちは、全くないんですよ。ただ、その時どきで出会った方に自分では分からない引き出しを開けていただいて、観てくださった方に『こんな優香は見たことない』と言われることには、すごく快感を覚えてきています(笑)。私は恵まれているなぁと思いますし、本当に三谷さんとの出会いにも感謝しかないですね」公演は3月4日(土)から4月30日(日)まで、東京芸術劇場 シアターイーストにて。チケットの一般発売は1月14日(土)午前10時より。取材・文佐藤さくら
2017年01月13日大河ドラマ『真田丸』も好評の三谷幸喜が、長年タッグを組んできたパルコ劇場との新作書き下ろしに意欲を見せている(パルコ劇場は建て直し中のため、上演は東京芸術劇場にて)。とことん笑えるコメディはもちろん、華やかな世界の裏にひそむ“笑い”や、日常の“笑い”を散りばめつつ時代性をあぶり出すなど、硬軟自在の世界観を提示し続けてきた三谷。新作『不信-彼女が嘘をつく理由』は、2組の男女がうっかり嘘を口にしたことから、意外な結末を迎える悲喜劇になるという。「“自分がやるべきこと”を考えるようになった」という三谷に、話を聞いた。舞台『不信-彼女が嘘をつく理由』チケット情報キャストは4人のみ。三谷の舞台『国民の映画』などで見せる重層的な人間像が高い評価を得ている段田安則と、舞台・ドラマ・映画といずれも三谷作品の常連で、三谷から絶大な信頼を寄せられている戸田恵子。このふたりに対する新鮮な顔合わせが、同じく三谷作『酒と涙とジキルとハイド』でヒロインを演じ、舞台女優としての才能を開花させた優香と、『真田丸』の真田昌幸の弟・信尹役で、その清廉な存在感が注目を集めている栗原英雄だ。まず気になるのは『不信』という、不穏な響きをもつタイトルのこと。「長い時間(『真田丸』で)戦国時代を描いてきて、そこから戻ってきた時に、今までの延長線上のものを書いてもしょうがないと思えたんですね。この機会に新しいジャンルを切り拓いてみたくなったんです」と三谷は言う。その挑戦となる本作にあたっては、段田と戸田の存在が大きな支えになっている、とも。「僕が何か新しいことを始める時は、たいてい戸田さんがいるんですけどね」と冗談めかすひと幕にも、本作への意気込みが垣間見えた。一方、“三谷組”初参加の栗原については、「信尹役をクレバーかつクールに演じてくださって嬉しかったです。今の栗原さんはまだ、観ている方にはミステリアスな存在だと思うので、そこを生かしたいなと」。また『酒と涙と~』でコメディエンヌとしての才を見いだした優香については、「自分の中のコメディエンヌの条件として、『頭から水をかぶっても悲惨な感じがしないこと』というのがあるんです。優香さんはまさにそれで、どれだけボロボロな状況になっても悲惨さを感じさせない人。出会えたことに感謝しているし、出会ったからには責任をもって(舞台上で)ヒドいことをします」と三谷は笑った。取材中、「大河ドラマの執筆を経て自分なりに学んだ後で、自分の進むべき道というか、やるべきことが見えてきたと思う。本作がその最初の作品になる気がします」という言葉も三谷から聞かれた。"三谷幸喜の新境地"、これほどワクワクすることはないだろう。公演は2017年3月7日(火)より4月30日(日)まで、東京芸術劇場シアターイーストにて。なお、チケットぴあでは有料会員向けインターネット抽選先行「いち早プレリザーブ」を12月15日(木)11時まで、無料会員向けインターネット抽選先行「プレリザーブ」を12月21日(水)11時まで実施。取材・文:佐藤さくら
2016年12月14日『THE有頂天ホテル』『ザ・マジックアワー』『ステキな金縛り』『清須会議』で日本中を笑いと感動の渦にした三谷幸喜の最新作『ギャラクシー街道』は、自身初のスペース・ロマンティック・コメディーだった。もっとも物語は宇宙の片隅にある小さなハンバーガーショップだが、登場する宇宙人たちは妙に人間臭く、三谷監督の真骨頂とも評せるシチュエーション・コメディーに仕上がっている。そして、宇宙人夫婦を演じる香取慎吾と綾瀬はるかをはじめ、三谷作品に登場する俳優たちは、どうして輝いて映るのか?また、三谷監督の映画での最終的な夢とは何か?脚本と監督を務めた三谷監督にインタビューした。この『ギャラクシー街道』、舞台は宇宙だが、登場する宇宙人たちのエピソードが人間臭く、まるで都会の片隅で起こっているお話のようだ。三谷監督は、自身初のSF作品にした理由をこう語る。「おっしゃるように生々しい話が多いんです。だから宇宙じゃなくて、歌舞伎町を舞台にすればいいじゃないかって思うかもしれないけれど、これをリアルに新宿で描くと、本当にいたたまれない生っぽさが出ちゃうんです。だからこその宇宙なんです」。ただ、「生々しいから宇宙にしたのか、宇宙だからそういう話ができると思ったかは忘れちゃいました」とも。「結果的にはいままで僕がやってこなかったような情けない男たちの恋愛事情を思い切って描けたということは、舞台が宇宙だったからということでしょうね」。こうして生まれた三谷式SFコメディーには、日本エンタテイメント界を代表するキャストが大集結。三谷作品常連のスゴ腕俳優たちを相手に、三谷映画初出演の大竹しのぶ、小栗旬、優香、西川貴教、遠藤憲一、段田安則、石丸幹二、秋元才加、田村梨果らが宇宙人たちを熱演する。その誰もが三谷ワールドの中で喜劇俳優としての新たな魅力を放っているが、キャスティングの時点で皆のポテンシャルを完全に見抜いているわけではないと三谷監督は言う。「俳優さんの意外な部分が自分の作品の中で花開くことって、その人と2回目に仕事するときなんですよね。1回目は分からないし、それほど俳優さんの本質を見抜く力もないんです。でも一度仕事をすると、演技をしているときそうじゃないときの姿を見ていて、会話も自然と増えるので、そのときにその人の側面や、こういうことをやらせたら面白そうという情報がインプットされる。それが次の作品にオファーしたときに活かされるんですね」。その好例が、いま世の中で話題の“あの人”だ。「たとえば、いま大河ドラマで草刈正雄さんがすごくいいお芝居をされているんですけど、それは一昨年の舞台でご一緒したときに抱いたイメージを今の大河の役柄に活かしているんです(草刈が登場する「古畑任三郎」は脚本のみを担当)。そういう意味では、いいなあと思った俳優さんとは何度も仕事をしたいし、役所広司さんも中井貴一さんも佐藤浩市さんもそうですけど、いい俳優さんはやればやるほど別な引き出しを見せてくれる。それはご本人が最初から持っている場合もあれば、持っているがその場所が分からず僕がたまたま引き出したこともあると思う。それは何回か仕事をしないと分からないです。だから、いい俳優さんとの出会いは、すごく大事です」。ちなみに『ギャラクシー街道』の俳優陣の中では、「小栗旬さんは想像をはるかに超える引き出しを持っていました。ぜひともまたご一緒したいなと思います」と明言する。「こんなに勘がいい人だと思わなかったし、間もいいし、僕がやってほしいことを瞬時にやってくれる人ですね。何が面白いかを理解されている方なんです」と絶賛する。その三谷監督。いずれ、ミュージカル映画を撮りたいという。「ミュージカルには映画の楽しさが、全部集約されている気がするんですよね。『レ・ミゼラブル』みたいな感動巨編ではなくて、ミュージカル・コメディーと呼ばれるもの。その日のために音楽的なシーンを試していて、今回もラストで西川さんに歌ってもらっていますけど、いずれミュージカル映画を撮る時のために、自分の中の布石という意味もあるんです」と熱い眼差しで夢を語る。思い返せば、『ラヂオの時間』、『THE有頂天ホテル』、『ステキな金縛り』と、三谷作品には、いつも必ず歌うシーンがある。「僕はいつも必ず、いままでワンシーンだけ入れているんですよ。『ラヂオの時間』ではエンディングで布施明さんが歌い、『THE有頂天ホテル』ではYOUさんがラストシーンで歌い、『ザ・マジックアワー』では深津絵里さんが歌い、『ステキな金縛り』では挿入歌を、深津さんと西田敏行さんにお願いしました。『清須会議』でもほんのちょっと中谷美紀さんが歌って踊っています。必ずそういうシーンを入れて、実験しているんですね。え、阿部寛さん?そうだ、忘れてた。『ステキな金縛り』では阿部さんにタップを踏んで貰ったんだ、あれは必見です」そして『ギャラクシー街道』のそれは、「力を入れて作ったし、いいシーンになったと思います」と自信を示す三谷監督。「今回本当に勉強になりました。日本ではミュージカル映画はなかなか難しいでしょうけれど、その成功のためのヒントを得た気がします。『雨に唄えば』のようなわくわくするミュージカル・コメディー映画を近い将来、撮りたいですね」。(text/photo:Takashi Tokita)■関連作品:ギャラクシー街道 2015年10月24日より全国東宝系にて公開(C) 2015 フジテレビ 東宝
2016年04月27日三谷幸喜監督初となるSF作品で、宇宙の片隅にある小さなハンバーガーショップの中で展開するシチュエーション・コメディー映画『ギャラクシー街道』。そのBD&DVD化決定を受け、三谷監督本人の「ぜひ画面の隅々まで観ていただきたいです」とコメントが到着した。同作は主演の香取慎吾、綾瀬はるかをはじめ、日本エンターテインメント界を代表する豪華キャストが宇宙人役を熱演した三谷流スペース・ファンタジーで、宇宙が舞台でありながらも、まるで都心の片隅で今日も起こっているようなリアリティーに満ちた人間模様を描いたシチュエーション・コメディー。三谷監督真骨頂の群像劇も健在で、笑いを誘う。三谷監督は『ギャラクシー街道』について、「映画は劇場で観る醍醐味もありますが、この作品はテレビ画面で観ると、あたかも自分が映画の舞台であるサンドサンドバーガーの店内にいるような感覚になります。その中で、是非画面の隅々まで観ていただきたいです。奥の方で素晴らしい演技をされている役者さんがたくさんいます」と笑いも交えアピール。また同作は、迫力ある音楽を楽しめる新しいテクノロジー「DTS Headphone:X」システムを採用。三谷監督も「Blu-rayに収録されるヘッドフォンXで本編を観ると、さらに店内にいる臨場感が味わえますよ!」と推奨。最高の環境でスペース・ファンタジーを堪能して!『ギャラクシー街道』BD&DVDは5月3日(火)発売。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ギャラクシー街道 2015年10月24日より全国東宝系にて公開(C) 2015 フジテレビ 東宝
2016年02月19日脚本と監督を手がけた最新作『ギャラクシー街道』が公開中の三谷幸喜が11月9日に、主演の香取慎吾とともに、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで舞台あいさつを実施。『宇宙と映画の関係』と題した“特別講義”を行い、「結果的にライバルになりましたが、負けました。(SF映画の)企画はこっちが先で、向こうがぶつけてきた。ひきょうなやつらですよ」と恨み節を交えながら、年末に公開されるSF超大作『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』に敗北宣言した。その他の写真ヒットメーカーである三谷監督が初めて挑んだスペース・ロマンティック・コメディ。老朽化が進み、閉鎖がささやかれるギャラクシー街道にひっそり佇むハンバーガー店で、店主夫婦と行き交う客たちの人間…ならぬ宇宙人模様が交差する。三谷監督は「ほとんどCGを使わず、手作り感がある暖かいSFを作りたかった」と“三谷流”SFのこだわりを語った。この日の“特別講義”は『宇宙と映画の関係』に加えて、『宇宙の大きさについて』「ギャラクシー街道はSFか?』をテーマに、三谷監督が白衣姿で熱弁。「SFはサイエンス・フィクションだけじゃない。サ(S)マー・フ(F)ェスティバル、俊二(S)藤村(F)などさまざま」と笑いを誘った。公開後は「案外ホッコリしたと言ってくださる人がいて、うれしいですね。感動ナシって宣伝していましたから(笑)」(香取)、「今までたくさん映画を撮ったが、これほど『観ましたよ』って声をかけられた作品はない」(三谷監督)と周囲からさまざまな反響が。ただ、香取はファンから「すごくカッコ良かったとも言われる」と“過去形”での称賛に複雑な表情も見せた。『ギャラクシー街道』公開中取材・文・写真:内田 涼
2015年11月09日人気脚本家・三谷幸喜が待望の監督最新作『ギャラクシー街道』を完成させた。前作で本格的な時代劇に挑んだ三谷が、次に選んだ舞台はなんと宇宙!老朽化が進み、閉鎖がささやかれる“ギャラクシー街道”にひっそり佇むハンバーガー店で、店主夫婦と行き交う客たちの人間…ならぬ宇宙人模様が交差する三谷流スペース・ロマンティック・コメディだ。その他の写真「ラブストーリーや少しだけ艶笑的な要素も含んだ作品。今までの自分なら照れくさくてできなかった表現も、SF映画だから実現できた」と三谷監督。「宇宙といえばスペクタクルかもしれませんが、僕は宇宙にある種の“さみしさ”を感じるんです。映像化の方向性には悩みましたが、最終的にはセットを作り、窓からは書き割りの宇宙が見える。そんなテイストにこだわりました」という。その言葉通り、スクリーンには“懐かしい未来観”が漂い、香取慎吾、綾瀬はるから豪華なキャスト陣も伸び伸びと演技を楽しんでいる。「最終的には“SF(サイエンス・フィクション)”の“サイエンス”の部分は忘れようと(笑)。ブレーカーが落ちるシーンがあるSF映画なんて、前代未聞じゃないですかね。60年代の人たちが思い描いた未来というか、個人的には子どもの頃見たアニメ『宇宙家族ジェットソン』みたいな雰囲気がいいなって」(三谷監督)。スペース国土交通省の役人が往年のワープロ・文豪を使用するという設定は、テリー・ギリアム監督の『未来世紀ブラジル』を意識したのだとか。「今回珍しく、エロスの世界を描いたのはジェーン・フォンダ主演の『バーバレラ』に影響された」とも。そもそも『ギャラクシー街道』というタイトルは、名作SF『銀河ヒッチハイク・ガイド』を思い出せずにいた三谷監督が「えーっと、何とかガイド…、ガイド、あっ、街道!」という流れで決定したそうだ。「僕らの世代は中学時代に『2001年宇宙の旅』と『猿の惑星』が同時期に公開されて、どっちを支持するかケンカになったほど。僕は100%『猿の惑星』派でしたし、大学生になると今度は『未知との遭遇』と『スター・ウォーズ』が公開されて、当然『スター・ウォーズ』が好きでした。年末に『スター・ウォーズ』の新作が公開されますし、お互い良きライバルとして切磋琢磨できればと思っています(笑)」『ギャラクシー街道』10月24日から全国東宝系ロードショー取材・文・写真:内田涼
2015年10月20日1959年~1981年で放送され、5年前に三谷幸喜司会により復活を果たしたフジテレビの長寿番組「スター千一夜」。2013年以来、3度に渡り放送されてきた同番組だが、この度、三谷さん脚本・監督作品『ギャラクシー街道』の公開を記念して、これまでで最長の2週間全10回にわたり放送されることが決定した。三谷さん扮する七三分けにもみあげ、白いジャケットといういでたちの通称・“石狩平治”が司会を務める同番組。ゲストたちは何を聞かれるか事前に知らされていない上に、何を聞かれても否定できないという状況の中、三谷さんの質問を待ち構え、笑いをこらえながら驚きの質問にくらいついていくこととなる。第一週目には10月よりスタートする秋の新ドラマを盛り上げる豪華キャスト陣がゲストとして登場。英会話教師とイケメン坊主の恋模様を描く「5→9~私に恋したイケメンすぎるお坊さん~」の石原さとみと山下智久、漫画家・山崎紗也夏による同名コミックを原作とした連続ドラマ「サイレーン」の松坂桃李、中村蒼の“てい髪”姿が話題にもなった「無痛~診える眼~」から西島秀俊・伊藤淳史・石橋杏奈の3人、「オトナ女子」で2年半ぶりのドラマ主演を果たす篠原涼子、「テディ・ゴー!」からは森川葵と魂が宿る“編みぐるみ”の熊役の哀川翔が出演する。三谷さん扮する石狩は、石原さんと山下さんの得意料理や、松坂さんが酔ったときに必ず行う癖、西島さんが役作りで行うすごすぎる技などについて切り込んでいくという。そして第2週目には、「『ギャラクシー街道』公開記念!スター千一夜2015」と題して主演の香取慎吾を筆頭に、綾瀬はるか、大竹しのぶ、小栗旬、優香、西川貴教、遠藤憲一という超豪華キャストが日替わりで登場!見知ったキャスト陣ということで、一層容赦ない質問を投げかける三谷監督…。「香取さんは宇宙人に会ったことがあると」という無茶ブリを一切の迷いなく受け止める香取さんや、「アフリカ旅行の際、必要なものが五つあるそうですね」の質問にも全く動じる様子はなく「まずは…」と様々なエピソードを交えながら答えていく大竹さん、その場で芸の披露を要求される小栗さんなど、ベテラン俳優陣による見事なアドリブの数々は必見だ。豪華キャスト陣と“石狩”が繰り広げる至極の会話劇を楽しみに待ちたい。「スター千一夜2015」は10月11日(日)~23日(金)の期間、フジテレビにて放送。(text:cinemacafe.net)
2015年10月07日NHKは7月10日(金)、俳優の堺雅人が主演する2016年のNHK大河ドラマ「真田丸」(三谷幸喜脚本)に出演する新たなキャスト陣を発表。堺さんは「豪華な皆さんに翻ろうされながらの1年になれば。すごく楽しみです」と期待を寄せた。戦国時代屈指の英雄として知られる武将・真田信繁(真田幸村)が、天下を争う大名たちに翻ろうされながら、「知恵と勇気と努力」を武器に生き抜き、江戸幕府に追い込まれた豊臣家のために果敢に戦う姿が描かれる。堺さんを始め、総勢18名の新キャストがずらり揃った記者会見で、最も緊張した面持ちだったのが、信繁の兄・信幸を演じる大泉洋。出演映画の舞台挨拶などでは、軽快なトークで“盛り上げ役”を買って出る大泉さんだが、「かなり緊張しております。(自分の)イメージとかなり違う役なので、怒られないかとヒヤヒヤしている」とうつむき気味でコメントも硬め…。そんな大泉さんに、質問を投げかけたのが、なんと記者席に忍び込んでいた(?)脚本の三谷さん。「西日暮里壁新聞の三谷と申します。大泉さんは撮影期間中、ふんどしを履くんですか?」という強烈なブッコミに、大泉さんはタジタジだったが、同時に緊張も解けた様子だった。堺さんと大泉さんの共演は、映画『アフタースクール』(内田けんじ監督)以来で、「先ほどイメージと違うとおっしゃっていましたが、僕の中には“律儀な洋さん”がいるんですよ。今回は弟として、一歩下がって、大泉さんの背中を見ながら頑張りたい」(堺さん)、「兄弟とはいえ、実際は同い年なので…。でも僕のほうが少しだけ先に生まれている分、頑張ろうと思います」(大泉さん)と再共演に意欲を燃やした。この日発表されたNHK大河ドラマ「真田丸」の新キャスト(会見欠席者含む)<真田家の人々>大泉洋:真田信幸(信之)/信繁とは対照的な性格ながら深く信頼しあう兄。関ヶ原で東軍につき、信繁と敵味方に分かれてしまう。長澤まさみ:きり/信繁の生涯のパートナー。真田家重臣・高梨内記の娘。青春時代から大坂の陣まで、信繁の波乱の人生に寄り添い続ける。草刈正雄:真田昌幸/信繁の偉大な父。知略軍略に優れ、豊臣秀吉に、油断ならない「表裏比興の者」と言わしめた天才武将。高畑淳子:薫/公家出身の誇りを忘れない、信繁の母。昌幸の正室。松、信幸、信繁の3人を生み育てた。木村佳乃:松/信繁が終生慕った姉。織田信長の人質となるなど数奇な運命をたどる。草笛光子:とり/偉大な武田信玄の全盛期を知る、信繁の祖母。昌幸を名将に育て上げた戦国のゴッドマザー。黒木華(大河ドラマ初出演):梅/信繁の初恋の女性。真田の郷の地侍・堀田作兵衛の妹。信繁最初の子を産む。藤本隆宏:堀田作兵衛/信繁を慕う地侍で、梅の兄。真田の郷の農民たちのリーダーで、大坂の陣には槍を取って駆けつける。中原丈雄:高梨内記/きりの父。昌幸の側近として真田家をまとめあげ、信繁の義父となる。高野山幽閉や大坂の陣にも従う。藤井隆(大河ドラマ初出演):佐助/忍び。昌幸に才能を見出され、出浦昌相に鍛えられる。大坂の陣でも、信繁のもとで大活躍する。<真田家のライバルたち>内野聖陽:徳川家康/信繁の前に終生立ちはだかり続ける、最大最強の宿敵。天下取りのための最終決戦となった大坂の陣で、信繁に絶体絶命の窮地に追い込まれる。斉藤由貴:阿茶局/家康の最愛の側室。母代わりとなって二代将軍・秀忠を育てる。大坂の陣では、命がけで和議の交渉を行う。近藤正臣:本多正信/家康を天下取りに導いた名参謀。真田家に翻ろうされ続ける家康を支え、卓抜した策を授け続ける。吉田羊:小松姫/信幸の正室。徳川家重臣・本多忠勝の娘。政略結婚で真田家に嫁ぐ。関ヶ原で父弟と決別した信幸を気丈に支える。藤岡弘、:本多忠勝/武勇で家康を支えた徳川随一の猛将。娘の小松姫が信幸の正室になり、敵だった真田家と縁を結ぶ。遠藤憲一:上杉景勝/信繁と不思議な因縁で結ばれた戦国大名。若き日の信繁が人質となる。関ヶ原ではともに反徳川として戦うが、大坂の陣では、信繁の大坂城を囲むことに。高嶋政伸:北条氏政/関東の覇権をかけて真田と激戦を繰り広げた戦国大名。真田家との領地争いが、秀吉による小田原合戦の引き金となり、北条氏滅亡へとつながる。寺島進:出浦昌相/佐助ら隠密集団を操り、真田家を陰で支える。もともとは、信濃の豪族仲間。昌幸に魅了され、家臣となる。西村雅彦:室賀正武/真田家をライバル視する信濃の豪族仲間。家康の意を受け、昌幸暗殺を画策する。平岳大:武田勝頼/真田が仕えた武田家最後の当主。偉大な父・信玄を乗り越えようとして叶わなかった悲劇の武将。段田安則:滝川一益/武田滅亡後、真田の新たな主人となる織田家の武将。信濃の支配を担当するが、本能寺の変で一変し窮地に。NHK大河ドラマ「真田丸」は2016年1月より放送予定(※全50回)。(text:cinemacafe.net)
2015年07月10日主演に「SMAP」の香取慎吾、ヒロインに綾瀬はるかを迎えて贈る三谷幸喜監督の最新作『ギャラクシー街道』。登場人物が“全員、宇宙人”という謎に包まれている本作だが、6月6日(土)より全国の映画館で特報映像が公開されることがこの度、明らかになった。時は西暦2265年、木星と土星の間に浮かぶスペースコロニー(宇宙空間に作られた人工居住区)「うず潮」。そこと地球を結ぶスペース幹線道路・ルート246666を、人は「ギャラクシー街道」と呼んだ。かつては、交通量も多く、沿道にもたくさんの飲食店が並んでいたが、開通して150年。老朽化が著しく、そろそろ廃止のうわさも聞こえている…。今日も、様々な星から宇宙人たちが「ギャラクシー街道」にやって来る。みんな、それぞれに悩みを抱えた、人間味溢れる異星人だ。街道の中央にひっそりと佇む、小さなハンバーガーショップ、サンドサンドバーガー・コスモ店を舞台に、そこで働く人々と、客たちが織りなす、宇宙人模様。登場するのは、スペース警備隊、スペースヒーロー、スペース客引き、スペース娼婦、スペースドクター、スペース役人、スペースシンガーに、スペースパートタイムのおばさん…、全員、宇宙人。『THE 有頂天ホテル』では、観客動員470万人、興行収入60.8億円という大ヒットを記録し、それ以降も『ザ・マジックアワー』『ステキな金縛り』『清須会議』と、“三谷流”笑いと感動を呼ぶコメディ作品を代に送り出し続けている三谷監督。最新作である本作は、登場人物全員が宇宙人であり、主演の香取さん、ヒロイン・綾瀬さんを始め、小栗旬、優香、西川貴教、遠藤憲一、段田安則、石丸幹二、秋元才加、阿南健治、梶原善、田村梨果、浅野和之、山本耕史、大竹しのぶ、西田敏行という、豪華キャストが配役されている。ヴェールに包まれていた本作のビジュアルだが、明日より特報映像が劇場にて解禁。キャストたちが宇宙人扮する姿がついに明かされる。 オリジナリティ溢れる衣装や髪型、特殊メイクが施された俳優陣に、カエル型宇宙人や白塗りで全身真っ白な男、謎の正義の味方キャプテンソックスなど、個性的な宇宙人たちが登場する。さらに、映像には三谷監督自身がカメオ出演しているとのこと。当初、監督自身が内容について紹介する特報を作っていたとのことだが、少しでも本編映像を観てもらいたいという理由からボツに。しかし、「せっかくだから」という監督たっての要望で、ワンカットだけカメオ出演することになったそうだ。初めて“宇宙”を舞台に繰り広げられる三谷ワールドのビジュアル初公開を、ぜひ劇場で目撃してみて。『ギャラクシー街道』は、10月24日(土)より全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年06月05日●自動送信機能「オートトランスファー」ってどんな機能?カシオ計算機から、光学18倍ズームレンズを搭載したコンパクトデジタルカメラの新製品「EXILIM EX-ZR1600」が登場した。自分撮りに適したチルト液晶や前面のフロントシャッターなどに加え、Bluetooth Smartと連携した画像の自動送信機能「オートトランスファー」を搭載している点が特徴だ。今回、この自動送信機能を中心にEX-ZR1600の使い勝手をチェックしてみた。まずはEX-ZR1600の仕様を簡単に紹介しておきたい。有効画素数1610万画素の1/2.3型の高速CMOS(裏面照射型)を搭載し、レンズ構成は非球面レンズを含む10群11枚。焦点距離は約24~450mm(35mm判換算)、F値は2.8~5.9。最大1,920×1,080ドット(フルHD)/30fps動画撮影にも対応する。コンパクトデジタルカメラとしは、申し分ないスペック。詳細はマイナビニュースの別稿で確認いただきたい。○オートトランスファーってどんな機能?それではさっそく、EX-ZR1600の最大の特徴である「オートトランスファー」ついて解説していく。オートトランスファーは、EX-ZR1600で撮影した写真を自動で専用アプリをインストールしたスマートフォンに送信できる機能。スマートフォンの操作をしなくても自動的に撮影後に画像が転送される仕様となっており、普通にカメラを操作しているだけで、いつのまにか写真がスマホに転送されている―― という体験をユーザーに提供する。同機能は、Bluetooth Smartの採用により実現した。Bluetooth Smartは、消費電力を抑え、長時間のバッテリ駆動を可能とする通信機能で、元々カシオらの時計メーカーが主導して「Bluetooth Low Energy(BLE)」として規格化されたもの。腕時計で利用することを前提に開発されたため、とにかく消費電力が少ない。よって、「常時機能をオンにしてスマートフォンと接続していてもバッテリをほとんど消費しない」というのがメリットのひとつだ。EX-ZR1600のオートトランスファーでは、 EX-ZR1600とスマートフォンをBluetooth Smartで常時接続。撮影が行われると、カメラの無線LANアクセスポイント機能が起動し、スマートフォンと接続し、無線LANを使って画像をスマートフォンに送信するという仕様となっている。一般的な無線LANを利用した転送機能を備えるデジカメと異なり、撮影後すぐに画像を転送したり、スマートフォンからEX-ZR1600の電源をオンにしてカメラ内の画像を確認することが可能だ。さらに、一般的な無線LAN内蔵デジカメは、カメラの無線LANを起動してスマホと接続、その後に転送するといった操作が必要だが、そういった面倒な操作は必要ないところもポイントだ。特筆すべきは自動転送がオフの状態で、スマートフォンからEX-ZR1600の電源を入れてカメラ内の画像をチェックして転送することができるという点。カメラ本体に触れずにリモート操作でスマートフォンに写真を転送できるのだ。このほか、リモート撮影も可能で、スマートフォンからカメラを起動し、写真を撮影することもできる。オートトランスファー関連の設定は、カメラ背面に設置された無線ボタンから簡単に行える。このボタンを押すと液晶ディスプレイに設定画面が表示されるかたちだ。●ストレスフリーで転送可能! 実際の使い勝手をチェックしてみた (1)オートトランスファーを利用する際は、まずBluetoothのペアリングを行う。スマートフォンにインストールした専用アプリ「EXILIM CONNECT」から「カメラとペアリングする」をタッチ。ペアリングボタンを押してしばし待つと、アプリ画面に型番が表示されるので、こちらをタッチすればいい。ペアリングが成功すると、スマートフォンに無線LANの接続設定が送信され、無線LANの設定も完了する。ただし、この一連の接続設定はAndroid端末のみ。iOSの場合は無線LANのプロファイルが送信されるので、これをインストールする作業が必要だ。通常の無線LAN内蔵デジカメだと、無線LANのパスワードを入力するなどの操作が必要だが、EX-ZR1600ではこういった手間は発生しない。スマートフォンとの接続作業が完了したら、前述の「普通にカメラを操作しているだけで、いつのまにか写真がスマホ転送されている」という体験ができる。さて、便利なオートトランスファー機能だが、気になるのは、やはりバッテリ消費だ。だがご安心あれ。試用期間中、スマートフォンとカメラをBluetooth Smartで常時接続していたが、バッテリ消費が極端に減ったという印象はない。ただし、無線LAN(Wi-Fi)で画像を送受信するため、頻繁に写真を転送するとバッテリ消費は大きくなる。1日に200枚程度の撮影と転送を繰り返していると、スマートフォンとカメラ、双方のバッテリがかなり影響を受ける。そこで筆者は、転送時間やバッテリ消費を考え、スマートフォンに転送する画像は縮小画像にした。EX-ZR1600の設定では3Mサイズに縮小した画像を転送することもでき、これなら転送も速い。SNSに投稿するのなら、このサイズでも十分だ。日々の気になった風景や食事を撮影してスマートフォンからSNSにアップロードする、という使い方の場合は自動転送にして、旅行時などのたくさん写真を撮るときは自動転送をオフにして使うというのもよいだろう。いずれにしても、オートトランスファーの設定は簡単。Bluetooth Smartにより、スマートフォンとの連携がより楽になったことで、無線LANでのデジカメ転送がより現実的な機能になったと感じた。●ストレスフリーで転送可能! 実際の使い勝手をチェックしてみた (2)前述の通り、カメラ自体のスペックも十分だ。35mm判換算25~450mmの18倍ズームレンズを採用し、レンズのF値はF3.5~F5.9。コンパクトかつ高倍率ズームを備えているので、使い勝手はいい。無線LANでの画像転送を行いながら写真を撮影する――といったマルチタスクを実現する高速なEXILIMエンジンHS Ver.3を搭載。2つのCPUと2つの画像処理プロセッサによって、写真撮影に影響を与えず画像転送を行うことができる。このほか、上方向に180度回転する3.0型チルト液晶とカメラ前面にシャッターボタンを搭載。自分を確認しながら撮影できるいわゆる「自分撮り」にも対応する。カメラの前に手をかざすとタイマーが作動する「モーションシャッターや」肌のテカリを抑え、顔を明るく記録する「メイクアップモード」といった自分撮りと相性がよい撮影補助機能も備える。EX-ZR1600は、デジタルカメラを単に写真を撮影するだけの道具としてではなく、スマートフォンを経由したコミュニケーションツールとして利用することができる。本稿で紹介した通り、「意識せずに、ふたつの機器を接続して写真撮影を楽しめる」というのが最大の特徴だ。TwitterやFacebookなどのソーシャルサービスにきれいな写真を投稿して、自身を表現したいという人は、購入を検討してみてはいかがだろうか?(執筆:三谷真)
2015年05月14日主演に香取慎吾、ヒロインに綾瀬はるかを迎え大きな注目を集める三谷幸喜脚本・監督最新作『ギャラクシー街道』。このほど、本作の未発表キャストが解禁となった。時は西暦2265年、木星と土星の間に浮かぶスペースコロニー(宇宙空間に作られた人工居住区)「うず潮」。そこと地球を結ぶスペース幹線道路・ルート246666を、人は「ギャラクシー街道」と呼んだ。かつては、交通量も多く、沿道にもたくさんの飲食店が並んでいたが、開通して150年。老朽化が著しく、そろそろ廃止の噂も聞こえている。今日も、様々な星から宇宙人たちが「ギャラクシー街道」にやって来る。みんな、それぞれに悩みを抱えた、人間味溢れる異星人だ。街道の中央にひっそりと佇む、小さなハンバーガーショップ、サンドサンドバーガー・コスモ店を舞台に、そこで働く人々と、客たちが織りなす、宇宙人模様。登場するのは、スペース警備隊、スペースヒーロー、スペース客引き、スペース娼婦、スペースドクター、スペース役人、スペースシンガーに、スペースパートタイムのおばさん…、全員、宇宙人。宇宙人だらけの三谷流スペースファンタジーが繰り広げられる。劇作家・脚本家として絶大な人気を誇り、2006年の『THE 有頂天ホテル』では観客動員470万人、興行収入60.8億円という映画史に燦然と輝く成績を挙げた三谷幸喜。2008年には架空の港町・守加護(すかご)を舞台に繰り広げられるノンストップコメディに、各界から絶賛の声が上がった『ザ・マジックアワー』や、2011年には落ち武者の幽霊が証言台に立つという奇想天外なストーリーでの“三谷流”裁判で、海を越えNYをも笑いの渦に巻き込み、同年の邦画実写No.1の大ヒットを記録した『ステキな金縛り』、2013年には史上空前の豪華キャスト陣が集結した、初の時代劇『清須会議』など、大ヒット作を続々と世に送り出している日本を代表する作家のひとりだ。そして、三谷監督待望の最新作が、主演に香取慎吾、ヒロインに綾瀬はるかを迎える『ギャラクシー街道』である。このほど解禁となった未発表キャストでは、これまでの作品と同様、豪華キャストが名を連ねている。主人公、ハンバーガー店主・ノア(香取慎吾)が今も思いを寄せる元恋人・レイに優香。その夫の宇宙人・ババサヒブに梶原善。ノアの妻・ノエ(綾瀬はるか)に思いを寄せるリフォーム業者の宇宙人・メンデスに遠藤憲一。そのほか、正義の味方であることを隠し続けるスペース警備隊・ハトヤ隊員に小栗旬、その恋人マンモ隊員に秋元才加。上司トチヤマ隊長に阿南健治。まぐろバーガーが大好きなカエル型宇宙人・ズズに西川貴教。ギャラクシー街道の調査にやって来たスペース国土交通省の役人・ハシモトに段田安則。彼にまとわりつく謎の男に浅野和之。ペース客引きゼット(山本耕史)とスペースコールガール・イルマ(田村梨果(ミラクルひかる))に翻弄されるスペースドクターのムタに石丸幹二。そして、ノアの良き相談相手であるコンピューター「堂本博士」に西田敏行。怒られるとすぐパニックになるスペースパートタイマーのハナさんに大竹しのぶ。なんと、これらの登場人物は全員宇宙人!三谷幸喜監督と実力派キャストの面々が織りなす、SF映画史上最も笑える、宇宙人だらけの三谷流スペースロマンティックコメディの幕が上がる。今回の未発表キャスト解禁にあたり、三谷監督は「今作は宇宙を舞台にしたSFといっても、ほとんどが宇宙人用ハンバーガーショップの中だけで展開して行きます。ワンセットだし台詞劇。長回しも多いので演技力に加えて、集中力も必要、しかも宇宙人。そのため、上手い役者さんを中心にキャスティングをしました。こんな風に、会話中心でアクションシーンもなく、しかも笑えるSFは、たぶん、これまでなかったんじゃないでしょうか」とキャスト陣への期待感を語った。さらに、3月31日のクランクアップを経て、主演の二人からのコメントも到着!「宇宙のセットの中での撮影だったので、毎日スタジオから帰るたびに本当に宇宙から家に帰って来ているような感覚でした」と語る香取さんは、「『TALK LIKE SINGING』(’09年)の時に「“NYでミュージカル”の次は宇宙に行きませんか?」と言われ、それが現実となりました。日本映画ではあまり観たことのない、笑いの絶えない、劇場が笑いで溢れる作品になると思います!ラブストーリーとしても僕は大好きです。お楽しみに!」と本作の仕上がに自信を覗かせた。綾瀬さんも「もっと宇宙にいたかったです」と撮影の終了が名残惜しい様子。「この作品は面白い登場人物が多いので、彼らが集結したときにどうなるんだろうってすごく楽しみです。お腹が痛くなるほど笑って、観終わって爽快な気持ちになる作品だと思いますので、是非劇場に観に来て下さい」とコメントを寄せた。三谷ファミリーおなじみの顔ぶれと、三谷作品初登場となる面々が奇跡の共演を果たす本作。宇宙を舞台にどんな三谷ワールドが炸裂するのか、楽しみに待ちたい。『ギャラクシー街道』は10月24日(土)より全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年04月20日SMAPの香取慎吾が主演する、三谷幸喜監督最新作『ギャラクシー街道』(10月24日公開)の追加キャストが20日、発表された。映画の舞台は西暦2265年、木星のそばに浮かぶスペースコロニー(宇宙空間に作られた人口居住区)「うず潮」。「うず潮」と地球を結ぶスペース幹線道路「ギャラクシー街道」は、かつて交通量が多く沿道にも多くの飲食店が並んで栄えていたが、開通から150年を経て老朽化が進み、廃止のうわさが流れていた。そんな「ギャラクシー街道」は、さまざまな悩みを抱えた異星人が行き交う場所。スペース警備隊、スペースヒーロー、スペース客引き、スペース娼婦、スペース獣医師、スペース役人、スペースシンガー、スペースパートタイムのおばさんなど、登場人物が全員宇宙人という斬新な設定で"宇宙人模様"が繰り広げられる。今回発表されたキャストでは、俳優の小栗旬、女優の大竹しのぶ、歌手の西川貴教、タレントの優香、俳優の遠藤憲一、石丸幹二、元AKB48の秋元才加、ものまねタレントのミラクルひかること田村梨果らが、三谷映画に初出演。ほかにも、西田敏行、段田安則ら三谷作品おなじみのメンバーが顔をそろえる。三谷監督はキャスティングについてコメントを発表しており、小栗を選んだ理由を「正義のヒーロー役なので、立ち姿が絵になる人に演じてほしかった」と語り、「小栗さんはとても間がよくて、コメディアンとしても抜群のセンスを発揮してくれました。彼の登場シーンが一番笑えるシーンになったと思います」と撮影を振り返った。三谷の舞台に出演経験のある優香については、「コントで鍛えた瞬発力に感動、いつか映像作品にも出てほしいとずっと思っていました」と念願かなった模様。「妖艶で、しかもプライドが高い美女の役。かわいいだけじゃない優香さんを見ていただけると思います」と、優香の新たな魅力を見どころに挙げた。西川の出演のきっかけは、テレビ番組での共演から。三谷は「フジテレビ『新堂本兄弟』でお会いし、初対面から話が合った」という。その役どころには「今作では、ぜひミュージカルナンバーを入れたいと思い、宇宙を背景にフランク・シナトラのように歌い上げる歌唱力のある人という事で、お願いしました」とコメント。今作でもっとも意外な配役とも言えるのが両性具有の宇宙人を演じる遠藤で、三谷自身「遠藤さんが出産するシーンは、見せ場のひとつ」と語る。「陣痛に苦しむ姿がもっとも絵になる人ということで、キャスティングしました。笑いのセンスも抜群で、あれほど現場で笑いを堪えたのは久々です」と振り返る。主人公の宇宙人・ノア役を演じた香取、ノアの妻・ノエ役の女優の綾瀬はるかはすでにクランクアップ。香取は「宇宙のセットの中での撮影だったので、毎日スタジオから帰るたびに本当に宇宙から家に帰って来ているような感覚でした」と、撮影を思い起こす。綾瀬は「香取さんとのお芝居は、いい意味で力が抜けていて、でも世界観がしっかりとされているので、ご一緒にさせていただいてお芝居に入りやすかったですし、客観的に見ていい夫婦だなと思いました」と語り、コンビネーションも抜群であったことをアピールした。■『ギャラクシー街道』追加キャスト配役一覧大竹しのぶ…怒られるとすぐパニックになるスペースパートタイマーのハナさん小栗旬…正義の味方であることを隠し続けるスペース警備隊ハトヤ隊員優香…ノアが今も思いを寄せる元恋人レイ西川貴教…まぐろバーガーが大好きなカエル型宇宙人ズズ遠藤憲一…ノエに思いを寄せるリフォーム業者の宇宙人メンデス石丸幹二…スペースドクターのムタ梶原善…レイの夫の宇宙人ババサヒブ秋元才加…ハトヤ隊員の恋人マンモ隊員阿南健治…ハトヤ隊員たちの上司トチヤマ隊長段田安則…調査にやって来たスペース国土交通省の役人ハシモト浅野和之…ハシモトにまとわりつく謎の男山本耕史…スペース客引きゼット田村梨果(ミラクルひかる)…スペースコールガール・イルマ
2015年04月20日草なぎ剛と香取慎吾が今春、ふたり芝居に挑む。上演するのは三谷幸喜の新作書下ろし『burst!~危険な二人~』。その内容については明らかになっていないが、キャストのふたりは公演決定にあたって以下のコメントを寄せている。舞台『burst!~危険な二人~』チケット情報■草なぎ剛慎吾とはコントライブ以来の舞台なので、ワクワクしています。ずっと「ふたりで何かやりたいね」と話していました。それが三谷さんの新作の舞台で実現することになって嬉しいです。まだタイトルのみ『burst!』としか伺ってないのですが、どんな話になるのかまったく分りません。三谷さんは僕たちふたりの意外な一面を引き出してくれる気がするので、早く台本を読みたいです!三谷さん早く台本を下さい!■香取慎吾今、僕は三谷さんの映画の撮影中です。映画の次は舞台です。「いつかふたり芝居やってみたいね」「三谷さんに書いてもらいたいね」と、何年も前から、草なぎと話していました。『夢』実現です。この春はどっぷり三谷ワールドを楽しませていただきます。公演は4月29日(水・祝)から6月2日(火)まで東京・PARCO劇場にて(4月28日(火)にプレビュー公演あり)。チケットの一般発売は4月5日(日)午前10時より。チケットぴあでは一般発売に先がけて電話先行抽選を実施、3月27日(金)午後6時から29日(日)午後6時まで受付。
2015年03月26日昨年で生誕40周年を迎えた永井豪と石川賢原作の人気アニメ『ゲッターロボ』シリーズより、『真ゲッターロボ 世界最後の日』に登場する「真ゲッター1」がプラモデル化され、2015年7月にコトブキヤより発売される。現在「コトブキヤオンラインショップ」にて予約受付中で、価格は7,344円(税込)。『真ゲッターロボ 世界最後の日』は、今川泰宏監督(1~3話)、川越淳監督(4~13話)によって1998年に『ゲッターロボ』シリーズ初のOVA作品。2014年には同社が展開するデフォルメプラモデルシリーズ「D-STYLE」(ディースタイル)で立体化されている「真ゲッター1」だが、今回はゲッターバトルウイングを展開した全幅36cmという大ボリュームでプラモデル化される。実際のキットでは、各部に引き出し式関節や2重関節を使用し、アクション性とプロポーションを両立。ゲッターバトルウイングは基部2カ所で可動し、ポージングの表情付けが可能となっている。腹部は差し替えにてゲッタービームの発射状態を再現できるほか、武装はこちらも巨大な全長32cmのゲッタートマホークが付属。武器持ち手は基部が可動し、手首パーツが3種類(握り手、平手、武器持ち手)同梱される。商品価格は7,344円(税込)で、現在「コトブキヤオンラインショップ」にて予約受付中。商品の発売および発送は、2015年7月を予定している。(C)1998 永井豪・石川賢/ダイナミック企画・「真ゲッターロボ」製作委員会
2015年03月18日三谷幸喜監督の最新作となる映画『ギャラクシー街道』が、2015年10月公開に向けて制作されることが、このほど明らかになった。主演はSMAPの香取慎吾で、ヒロインは女優の綾瀬はるか。3月のクランクインを予定している。本作は『THE 有頂天ホテル』(2006年)、『清洲会議』(2013年)など、数々のヒット作を手がけてきた三谷監督の最新作。三谷映画では初となる宇宙が舞台となり、登場人物は全員宇宙人という三谷流スペースロマンチックコメディーが展開される。主人公の宇宙人・ノア役をSMAPの香取、ノアの妻・ノエを三谷作品では『ザ・マジックアワー』(2008年)以来の出演となる女優の綾瀬が演じる。さらに撮影は、CGではなく東宝スタジオに宇宙空間を丸ごと制作した大掛かりなセットで行うなど、スケールの大きさにも注目が集まる。物語の舞台は西暦2265年、木星のそばに浮かぶスペースコロニー(宇宙空間に作られた人口居住区)「うず潮」。そこと地球を結ぶスペース幹線道路「ギャラクシー街道」は、かつて交通量が多く沿道にも多くの飲食店が並んで栄えていたが、開通から150年を経て老朽化が進み、廃止の噂が流れていた。そんな「ギャラクシー街道」は、さまざまな悩みを抱えた異星人が行き交う場所。スペース警備隊、スペースヒーロー、スペース客引き、スペース娼婦、スペース獣医、スペース役人、スペースシンガー、スペースパートタイムのおばさんなど、個性豊かな登場人物たちの"宇宙人模様"が繰り広げられる。本作の着想について、「ロマンチックコメディーをやってみたかったのですが、普通の恋愛モノではおもしろくない。そこで舞台を宇宙にしてしまおう!と思いつきました」と語った三谷監督。香取への演出を「今まで彼が演じてきた役柄ではなく、今回はあくまで等身大の人間を演じてもらうつもり」と説明し、「香取さん主演の舞台『オーシャンズ11』を見て、香取さんとジョージ・クルーニーには共通するところがあると感じたので、今回の役柄はジョージもちょっと入っています」と付け加えた。ヒロインの綾瀬については、「大河ドラマなどさまざまな経験を詰まれて、より演技に深みが出て、ぜひもう一度ご一緒したいと思っていました」と語り、「綾瀬さんは物を食べるときに、本当においしそうに食べるイメージがあります。今回は宇宙一食べ方がかわいいキャラクターになっています」と役の見どころに触れた。主演の香取は、「久しぶりの三谷映画の出演にワクワクしています! スペースロマンチックコメディー!?なんだそれは!という感じです。三谷さんの初めてのSFもの、どんな映画になるか撮影が楽しみです」と撮影を心待ちにしている様子。一方の綾瀬も「三谷監督とは7年ぶり、香取さんとは6年ぶりにご一緒させていただきますが、奇想天外な三谷さんの作品、いまからとても楽しみです!香取さん、どうぞよろしくお願いいたします」と意気込むなど、2人の強力タッグで3月からの撮影に挑む。「偶然にも、今年はあの『スター・ウォーズ』新作も公開されます。ライバルはもちろん『スター・ウォーズ』!!目指すはシリーズ最高興収(『エピソード1/ファントム・メナス』の132.6億円)越え」と宣言した三谷監督。「目標も宇宙規模でいきたいと思っています」と、映画界の"宇宙イヤー"に向けて意欲を見せた。
2015年02月12日劇作家・脚本家として人気を誇る三谷幸喜監督の最新作が、主演に香取慎吾(SMAP)、ヒロインに綾瀬はるかを迎えて製作されることが決定!登場人物は全員宇宙人ーー三谷映画史上初の“宇宙”が舞台となる本作の名は『ギャラクシー街道』だ。時は西暦2265年、木星のそばに浮かぶスペースコロニー(宇宙空間に作られた人工居住区)「うず潮」。そこと地球を結ぶスペース幹線道路を、人は“ギャラクシー街道”と呼んだ。かつては、交通量も多く、沿道にもたくさんの飲食店が並んでいたが、開通して150年。老朽化が著しく、そろそろ廃止の噂も聞こえ始めた…そんな街道の脇に佇む、小さな飲食店を舞台に、そこで働く人々と客たちが織りなす、宇宙人模様を描き出す。本作に登場するのは、スペース警備隊、スペースヒーロー、スペース客引き、スペース娼婦、スペース獣医、スペース役人、スペースシンガーに、スペースパートタイムのおばさん…そう全員、宇宙人である。そんな奇想天外な物語で、主人公の宇宙人・ノア役を演じることとなったのは香取さん。三谷作品には、『みんなのいえ』『THE 有頂天ホテル』『ザ・マジックアワー』に出演してきたが、三谷監督は「主演の香取さんは、信頼する俳優さんの一人です。彼にはまだまだ隠れた引き出しが沢山あると思っています。今まで彼が演じてきた役柄ではなく、今回はあくまで等身大の人間を演じてもらうつもり。香取さん主演の舞台『オーシャンズ11』を観て、香取さんとジョージ・クルーニーには共通するところがあると感じたので、今回の役柄はジョージもちょっと入っています」とそのキャラクターは全く予想がつかない。そしてノアの妻・ノエ役には、『ザ・マジックアワー』以来の三谷作品となる綾瀬さん。三谷監督によると「綾瀬さんは、ピュアで天然なイメージがありますが、『ザ・マジックアワー』でご一緒した時にとてもクレバーな方だなと感じました。その後、大河ドラマなど様々な経験を積まれて、より演技にも深みが出て、ぜひもう一度ご一緒したいと思っていました。綾瀬さんは物を食べる時に、本当に美味しそうに食べるイメージがあります。今回は宇宙一食べ方がかわいいキャラクターになっています」と、こちらも予測不可能なキャラクターだ。三谷作品といえば、毎回壮大なセットが魅力のひとつだが、今回も美術は種田陽平チームが担当するとのこと。「これまでに、ホテル、港町、裁判所、清須城と作ってきました。作品作りの一番最初に、まず舞台を決めて、さぁそこを舞台に何をしようか、と考えます。既に街というスケールの大きな空間を作っていたので、さらにスケールを大きく、宇宙を作ろう!ということは大分早い段階から決まっていました。今の技術を使えば、いくらでもCGで宇宙を作ることはできますが、スタジオのセットで作る、手作り感満載の宇宙が見てみたい!という、僕の希望で、今回は敢えてCGではなくセットで宇宙空間を作ります」とチャレンジングな作戦となっているようだ。そして、壮大なのはセットだけではない、興行面に関しても三谷監督は壮大な野望を持っているようだ…。「偶然にも、今年はあの『スター・ウォーズ』新作も公開されます。ライバルはもちろん『スター・ウォーズ』!! 目指すはSWシリーズ最高興収(『エピソード1/ファントム・メナス』の132.6億円)越え。目標も宇宙規模でいきたいと思っています」。『ギャラクシー街道』の撮影は3月にクランクインし、今年10月の公開を予定している。(text:cinemacafe.net)
2015年02月10日“三谷幸喜 × アガサ・クリスティー”という夢のコラボレーションで贈る、フジテレビの新春スペシャルドラマ「オリエント急行殺人事件」。先日、本作の完成披露試写会が行われ、脚本を手がけた三谷さんを始め、主演の野村萬斎、共演の松嶋菜々子、二宮和也(嵐)、杏、玉木宏、沢村一樹、佐藤浩市ら豪華キャストが一堂に会した。フジテレビ開局55周年特別企画として製作された本作。「オリエント急行」の日本でのドラマ化はこれが初めてとなるが、原作と同じ時期の昭和初期ながらも舞台を日本に置き換え、下関を出発する「特別急行東洋」で起こる殺人事件の謎に名探偵・勝呂武尊(すぐろ たける/萬斎さん)が挑む。ドラマは2夜連続で放送されるが、第1夜ではできる限り原作に忠実に物語が展開し、第2夜では犯人の視点から事件が再構築されるという奇抜な構成となっている。出来上がった作品の感想を聞かれた三谷さんは、「僕が中学生のときに“オリエントの急行”を読み、映画を観て、ずっと“この物語の裏にはどんなことがあったんだろうか”と考えてきて、その答えが今回やっと出せたという感じです。(2夜にわたり)6時間かけて描くことができたのは、テレビの持つ強さかなと思います。テレビドラマに関わる人間として、ドラマの可能性がまた広がったのではないでしょうか」と自信をのぞかせた。また、キャスト陣には本作での役作り・見どころについての質問が。殺人事件の捜査に乗り出す主人公の名探偵・勝呂役を演じた野村さんは、「これだけの豪華キャストの方と共演させていただくので、逆にみなさんのキャラが生きるように心がけました」と贅沢な苦労を明かす。乗客であり事件の容疑者となる面々は、そんな野村さんとの共演シーンを見どころにあげる。馬場舞子役の松嶋さんは「名探偵・勝呂の尋問のシーンですね。三谷さんからも細かく指示をいただいて少し緊張していました。間や表情など繊細な部分に気をつけて演じました」。二宮さんも「取り調べのシーンですかね。僕の場合は小林(隆)さんと一緒に、しゃべりすぎる人としゃべらなすぎる人と対になるように意識しました。小林さんと考えながら萬斎さんと戦えたというのは印象的です」と語る。また、安藤伯爵夫人役を演じた杏さんは「第一夜で列車に乗ってきた人たちがなぜ乗車してきたのか? また第二夜は、安藤伯爵(玉木宏)が乗車した理由がポイントです」といい、夫を演じた玉木さんは「僕の役どころは、妻を大切にするすごく真面目男で、それがこの役を演じる上で大事なところだと思います。二夜を見ていただければ、いかに妻のことを大事に思っているかが分かると思います」と明かした。一方、ベテラン俳優陣は三谷組ならではの“笑い”を織り交ぜたトークを展開…。沢村さんが「僕にとって一箇所大事なシーンがありまして、すごい緊張感の中で演じたんですが…このナイフをどうやって…」とおどけると、三谷からすかさず“ネタバレチェック”が!気を取り直し「現場で一番気をつけていたことは、久しぶりに共演した松嶋さんに朝から“下ネタ”を言わないようにすることでした」と語り笑いを誘う。被害者を“好演”した佐藤さんの番になると、三谷さんが「佐藤浩市の“死に顔”はすばらしかったですね。本当に死んでしまったんじゃないかなっていうくらい見事な死に顔でした」と絶賛。佐藤さんは「12時間、ずっと“死に顔”だったんです。だから、僕が映っていないときのセリフを覚えていて、そこで息をするんです。そこまで息が出来ないんです。それを私は勝手に“ブレスポイント”と名付けていて。それがつらかったですね」と撮影秘話を披露した。最後に、これだけの豪華キャスト。その撮影現場はどんな雰囲気だったか?という質問が。多くの出演者が勢揃いする密室状態に近い列車のシーンでは、撮影の合間に“なぞなぞ”を出しあったりしていたそうだが、15分間にも渡る長セリフに挑戦したという野村さんは「朝早くからてっぺん(深夜12時)越えるくらいまで、1日半、(列車の中にいる)皆さんはほぼ聞いているだけ、私しゃべるだけ。僕は、しどろもどろになってしまったらせっかくの皆さんの忍耐がぶちこわしになるので、必死でした」といい、二宮さんは「そのプレッシャーに耐えきれず、(そのすぐあとのセリフを)3度ほど噛んでしまいました。長セリフもすごいですが、一回ではなく、何度も何度もやりきったことに本当に感動しました」と話し、杏さんも「セリフを言い終わると出演者みんなから拍手がおこった」というエピソードを明かして、チームワークの良さを感じさせた。スペシャルドラマ「オリエント急行殺人事件」は、第1夜:1月11日(日)21時~、第2夜:1月12日(月)21時~フジテレビにて放送予定。(text:cinemacafe.net)
2015年01月07日GALAXYの防水防塵、耐衝撃性能を備えたスマートフォン「GALAXY S5 ACTIVE SC-02G」がNTTドコモから登場した。ハイスペック仕様の最新スマートフォンであり、なおかつ強力なタフネス性能を備えた本機は、そのデザインから男性向けの端末と思われがち。そこで本稿では、"女性の利用"にフォーカスし、その使い勝手についてチェックしていく。○ハイスペックなタフネススマートフォンまずは簡単にGALAXY S5 ACTIVE SC-02Gのスペックを紹介していこう。ディスプレイは最早一般的なサイズとなった5インチサイズ。約5.1インチ フルHD Super AMOLED(1,080×1,920ドット)を搭載。CPUは2.5GHz駆動のクアッドコアで、RAM /ROMは2GB/16GB。OSはAndroid 4.4.2を採用する。続いて女性ユーザーは、気になるであろうカメラ機能。背面のメインカメラは有効画素数約1600万画素CMOS、前面のインカメラは約210万画素(ともにCMOS)で、4K動画の撮影もサポート。このほか、約0.3秒(公称値)という高速オートフォーカスにも対応する。このほか、ハイレゾ音源の再生にも対応。LTEと無線LANの2回線を同時に利用して高速でダウンロードを行うハイブリッドダウンロード機能や無線LANアンテナを2つ同時に利用して通信速度を高速化させるMIMOもサポートする。最後に本機最大の特徴で、一見女性とは無縁と思われるタフネス性能について解説したい。まず、米国防総省が定めるMIL-STD810Gに準拠。耐衝撃では高さ1.5mからの落下に耐え、防水は水深1mに30分間浸けても動作する。さらに防塵、耐振動、防湿、塩水など18項目の審査をクリアしているそうだ。日本国内のスマートフォンで防水防塵性能を備えたものは多いが、ここまでのタフネス性能を備える機種は稀だろう。このほか、本体周囲にはバンパーフレームを装備。落下時の衝撃を吸収してくれるようになっている。合板の上に落としても本体には傷ひとつつかず正常に動作しており、安心感が高い。○女性にもオススメできる? 「GALAXY S5 ACTIVE SC-02G」の機能とは先に触れたように、背面のカバーデザインやタフネス性能を考えると、男性向けのスマートフォンに見える。外観も一見すると「ごつい」デザインなので、まっさきに本機に興味を持つのは男性かもしれない。しかし、実際に使ってみると「女性にもオススメなオールマイティなスマートフォンなのでは?」と思わせるのがGALAXY S5 ACTIVE SC-02Gだ。確かにバンパーやレンズ周りのデザインなど武骨なデザインだ。だが、本体サイズは約145(H)×74(W)×9.2(D)mm、約171gとなっており、決して大きすぎたり重すぎたりするわけではない。5.1インチのディスプレイを搭載するスマートフォンとしては、むしろ持ちやすいサイズと言えるだろう。ディスプレイが大型化する中、無理に片手で操作しようとすると、スマートフォンを落下させてしまうというのはよくあること。手の小さい女性だとなおさらだ。だがGALAXY S5 ACTIVE SC-02Gは、不意の落下に対しても頑丈に防御してくれるので安心できる。もちろん、必ず壊れないという保証はないが、今までのスマートフォンだったら簡単にディスプレイが割れてしまうような状況でも、GALAXY S5 ACTIVE SC-02Gなら壊れずにすむだろう。この堅牢性は男性だけでなく、女性にとってもうれしい機能ではなかろうか?加えて、片手操作がしやすいように、画面サイズを縮小する「片手操作モード」が利用可能。同機能を利用することで。女性でも片手で無理なく操作できるよう配慮されている。このあたりのユーザー視点の機能も好感が持てる。このほか、防水機能も女性にはうれしい機能と言えるだろう。お風呂の浴槽につかりながら長時間お風呂で過ごすような女性の中には、今まで防水ケースに入れるなどしてスマートフォンを使っていた人もいるかもしれない。だが、GALAXY S5 ACTIVE SC-02Gであれば、わざわざケースに入れなくても、そのままお風呂に持っていける。また、防水だけでなく堅牢性もあわせ持つので、流し台(シンク)や洗面台からフローリングに落下させても破損することはないだろう。これらの機能は、主婦層にもメリットがある。例えば小さい子供がいる家庭で、子供が両親のスマートフォンでYouTubeを見たりゲームをしたりするというシーンはよくある。その際、子供がスマートフォンをかじったり、落下させてしまい破損する――ということもままあると思う。こういった場合もGALAXY S5 ACTIVE SC-02Gであれば安心だ。○日常使いでも使えるタフネススマートフォンハイスペックかつ軽快に動作するカメラ機能も、若い女性や小さな子供を持つ主婦にオススメしたい。動き回る子供を撮影する場合、一般的なスマートフォンではオートフォーカスが遅くてなかなかピントが合わないということがよくある。だがGALAXY S5 ACTIVE SC-02Gは、位相差AFセンサーを組み込んだCMOSセンサーを採用しており、とにかくAFが速い。走り回る子供も的確にとらえられるので、狙い通りの撮影が可能になるだろう。屋外で遊ぶ子供が汚れた手で触っても、流水でそのまま洗えるという点も、普通のスマートフォンにはないメリットだ。本体側面には、好きなアプリを即座に起動できる「アクティブキー」を搭載。初期設定では、短押しで気圧計、コンパスやストップウォッチなどが利用できる「アクティビティゾーン」アプリが、長押しでカメラが起動するようになっているが、好みの機能を割り当てることも可能。同機能も便利に使えそうだ。このほか、背面のセンサーで心拍数を測定できる心拍センサーや、オリジナルの健康管理アプリ「S Health」が利用可能。さらに災害情報を表示する防災インフォ、花粉やPM2.5、赤外線指数などを表示する「生活インフォ」も搭載するなど、日常的に使えるアプリも備える。もちろん、ワンセグやおサイフケータイに加え、最近話題のVoLTEにも対応しており、ほとんどスキがない。「おサイフケータイなど必須の機能がある」という女性ユーザーも不満なく利用できるだろう。***GALAXY S5 ACTIVE SC-02Gは、アウトドアシーンなどでアクティブに使いたいという人だけでなく、幅広い層が利用できるスマートフォンだ。本稿で紹介したように女性にもオススメで、破損を心配せずに使いたい、屋外で子供を撮影したいなどの要望がある方には、ぜひ実機を手にとってほしい。女性が利用するにあたり、最もハードルとなりそうなタフネスデザインも日常生活で違和感があるほど"ごつい"わけでもなく、意外に女性の手にも収まりやすいということがお分かりいただけると思う。(執筆:三谷真)
2014年12月26日大ヒットドラマ「古畑任三郎」などを手がけてきた三谷幸喜が、野村萬斎を主演に迎えて贈るドラマ「オリエント急行殺人事件」。この度、本作の追加キャストに三谷作品には欠かせない名優・佐藤浩市を始め吉瀬美智子、石丸幹二、黒木華が出演することが明らかになった。今年で開局55周年を迎えたフジテレビの特別企画の目玉となる、今回の大型スペシャルドラマ。“ミステリーの女王”アガサ・クリスティーの世界的名作を基に三谷幸喜版として描いていく。2015年新春に2夜にわたり放送されるが、第1夜は原作に忠実に、第2夜は“犯人側の視点”から描くというオリジナルの演出が加えられた構成となる。本作で佐藤浩市が演じるのは、人の心を持たない非道な実業家・藤堂修。金目当ての卑劣な犯罪も厭わず、その金を元手にのし上がった成金だ。佐藤さんと言えば、「新選組!」(NHK大河ドラマ)、フジテレビ開局50周年記念特別企画「わが家の歴史」、『THE有頂天ホテル』、『ザ・マジックアワー』、『ステキな金縛り』、『清須会議』など三谷作品の常連。今回の役柄は、「いままで悪役はいろいろ演じてきましたが、ここまで人に嫌われる役は珍しいと思います」と佐藤さん自身が語るほど“ワル”な役に徹し、いままで見せたことのない一面を覗かせているようだ。そして、第2夜における重要な登場人物となる剛力大佐に石丸幹二、その夫人・剛力曽根子には吉瀬美智子、その剛力家のメイド・三木小百合に黒木華が演じることに。佐藤さん演じる藤堂の犯した犯罪によって剛力家は不幸のどん底に陥れられ、悲劇的な運命を辿る。それが「オリエント急行殺人事件」そもそもの発端であり、それぞれが物語の鍵を握るキャラクターとなる。3人は本作で三谷作品初出演を果たす。「昼顔~平日午後3時の恋人たち~」、「リーガルハイ・スペシャル」など立て続けに話題作に出演する吉瀬さんは、大佐夫人という役どころで昭和初期のロングドレスに身を包み、吉瀬のトレードマークであるショートカットを封印している。吉瀬さん本人も「いままでに経験したことがない髪形や私の普段のイメージとは違う新鮮な印象の衣装にも挑戦していますので、ぜひ楽しんでごらん下さい」とコメントを寄せる。剛力大佐を演じるのは、舞台のみならず映像の分野でも幅広く存在感を発揮している石丸さん。TBS「半沢直樹」で浅野支店長を演じたことが記憶に新しいが、「今回、三谷さんの台本を拝読し、人間の可笑しみが豊かに浮かび上がってくるセリフに、またゾクゾクしました」とコメント。“ひげ”をたくわえ威風堂々と大佐役に注目したい。そして黒木さんは、控えめながらも芯に秘めた強さをもつ、剛力家のメイドを好演。奇しくも『小さいおうち』でもお手伝いさん役を演じたが「最近比較的、お手伝いさんなどの役が多いので、ほかの役とは一緒にならないように気をつけました。ただ、着物と洋服で違っていたので、特に意識しませんでしたが、見ために助けられたかもしれません」と語った。本作には、主演の野村さんを始め、松嶋菜々子、二宮和也、杏、玉木宏、沢村一樹、池松壮亮、八木亜希子、青木さやか、藤本隆宏、富司純子、高橋克実、笹野高史、小林隆、草笛光子、西田敏行ら総勢20名の豪華キャストが三谷監督の下に集結している。フジテレビ開局55周年特別企画「オリエント急行殺人事件」は2015年1月11日(日)21時~、1月12日(月)21時~フジテレビにて放送予定。(text:cinemacafe.net)
2014年12月08日三谷幸喜の作・演出、長澤まさみと斉藤由貴による二人芝居「紫式部ダイアリー」の開幕を前に10月31日(金)、記者会見が開催され、ゲネプロの模様が報道陣に公開された。三谷さんが“作家”をテーマに書き上げた本作。現代を舞台に、ある文学賞の選考会の前夜、売れっ子若手作家の紫式部と人気エッセイストの清少納言が女の熱い戦いを繰り広げる。三谷さんは自分と同じ作家という仕事をテーマにしたことについて「いつか自分に近い登場人物の話をやってみたかった。あまりに近いと生々しくなってしまいますが、女性にすれば素直に書けるかと思ってやってみました。いままでで一番、自分を投影した登場人物になっていると思います」と語る。劇中、若さでノリノリで、言いたい放題の紫式部、年下の若い才能に恐れと嫉妬を抱きつつも平静を装う清少納言が登場するが「いまの僕は清少納言に重なるし、20年前の自分は紫式部に投影しています」と明かした。現代を舞台にしているが、単に女流作家2人ではなく、あくまで清少納言と紫式部ということで「どこかに平安時代の雰囲気を出したかった」と衣裳でワダエミを起用。衣裳のプランニングをする時点で台本が出来ていなかったそうだが「だいたいの話を伝えたら『マドンナとレディガガの話ですね』と仰っていただき、逆にワダさんの衣裳からキャラクターを作っていった部分もありました」とも。長澤さんと斉藤さんとの稽古現場の空気について、三谷さんは「稽古場で2人の仲が悪くてピリピリした張り詰めた感じで…」と語り笑いを誘ったが、実際はかなり打ち解けた空気だったようで「休憩になって話が盛り上がって、なかなか始まらない。始まりそうになったら長澤さんがカップ麺にお湯を入れたり、斉藤さんが子どもにメールしたり…」と苦笑しつつ明かした。長澤さんにとって、舞台で三谷さんの作品に出演するのは初めて。「丁寧でイヤになるほど細かい(苦笑)」と演出について語りつつ、「コメディはその場の空気や流れで笑いが生まれると思っていたところかあったけど、三谷さんと仕事をしてみて、ノリではなく丁寧に積み重ねることで笑いになると勉強になりました」と語る。斉藤さんは長澤さんとは同じ事務所で「まさみちゃんがランドセルを背負ってる頃から知ってる」とのこと。「こんな素敵な女性になったまさみちゃんと一緒に仕事が出来るのは光栄だし、素敵な時間だと思います」と喜びを口にする。斉藤さんにとっては1995年、97年に上演された舞台「君となら」以来となる三谷作品。「来年で女優を始めて30年になりますが、三谷作品に出られるのは役者として特別でかけがえのないこと。ハードルが高く、ワクワクする2か月になると思います」と意気込みを口にした。改めて三谷さんは、長澤さんの起用について「長澤さんと舞台をやりたいというのが始まり。舞台に立った長澤さんを見て、キレイで『この人はもっと舞台に立ってほしい』と思った」とふり返る。そして「相手役は上手なベテラン女優が良いと思いました。去年の今頃、ある音楽番組で久々にお会いして、そこで歌われた『卒業』がステキで、シビれまくって鳥肌が立ち、長澤さんの相手役はこの人しかにないと思いました。前作でも思いましたが、日本一のコメディエンヌだと思います」と称賛の言葉を並べた。「紫式部ダイアリー」はパルコ劇場にて11月1日(土)より開幕。(text:cinemacafe.net)
2014年11月01日長澤まさみと斉藤由貴が10月31日、東京・PARCO劇場で三谷幸喜の新作ふたり芝居『紫式部ダイアリー』の開幕直前会見を行った。会見には三谷も同席、それぞれ開幕に向けて思いを語った。『紫式部ダイアリー』 チケット情報とある文学賞の選考会前夜が舞台。時代を現代に移して、若手作家の紫式部(長澤)とエッセイストとして確固たる地位を築いた清少納言(斉藤)の女のバトルを描くふたり芝居だ。長澤と斉藤は初顔合わせ。長澤は2010年のテレビドラマ『わが家の歴史』以来の三谷作品だが、三谷の舞台は今回が初めて。斉藤は『君となら』(1995年、1997年)以来、およそ20年ぶりの三谷作品だ。「(ふたり芝居なので)分かっていたことなんですが、出ている時間が長いので、稽古も大変でした」と振り返った長澤。同じ事務所の先輩でもある斉藤は「まさみちゃんがランドセルしょってる頃から知っているんですが、こんなに素敵な女優さんになったまさみちゃんと共演できるのは本当に光栄だし素敵な時間」と楽しそう。初めて三谷の演出を受けた長澤は「いやになるぐらい細かった」と笑いながら「今まではコメディというと、その場の空気感から生まれてくるものだと思っていたが、三谷さんとご一緒して、笑いにたどりつくためには、丁寧な積み重ねが大事なんだと感じることができた。とても勉強になりました。その時々の人物の気持ちや感情の流れなど、細やかに演出してくださるので、紫式部というキャラクターが出来上がっていく過程が実感できた」と手応えを話した。その言葉に大きくうなずきながら、斉藤は「笑いを狙ってていくのではなく、本質的な部分を掘り下げていって自然に出てくるおかしみが三谷さんの演出だと思う」と分析。一方、演出の三谷は今回のキャスティングについて「長澤さんの舞台を見て、映像ももちろんですが、舞台でのたたずまいが本当にきれいで、もっと舞台をやってほしいと思っていました」「その相手役はうまいベテラン女優さんでないとと思い、斉藤さんにお願いした。彼女は日本一のコメディエンヌ。20年前に舞台でご一緒した時から思ってました」とコメント。さらに「このふたりにあてて書きました。このふたりでないと成立しない作品になっていると思います」と舞台をPRした。公演は11月1日(土)から30日(日)まで東京・PARCO劇場にて。
2014年10月31日NTTドコモは9月30日、2014~2015年冬春モデルの新製品・新サービスを発表した。本稿では、今回の目玉のひとつである新サービス「Runtastic for docomo」および機能素材「hitoe」を採用したトレーニングウェアについて解説する。Runtasticは、iPhoneやAndroidなどのスマートフォンアプリとして提供されているトレーニング支援アプリ・サービス。これまで、有料サービスとして提供されていた同サービスを、ドコモが「Runtastic for docomo」として、同社ユーザー向けに提供する。利用料は月額350円で12月より提供を開始する。同サービスでは、提供されるアプリで取得した運動時間や距離、ペース、消費カロリー、移動経路などの情報を分析したり、コーチングを受けたりできる。友人などと活動記録を共有することも可能だ。提供されるアプリは計6種類。まずランニング/ウォーキング向け「Runtastic」、サイクリング向け「Runtastic Road Bike」。このほか、「Runtastic Squats」「Runtastic Push-Ups」「Runtastic Pull-Ups」「Runtastic Sit-Ups」を提供する。アプリ内には30種類のトレーニングプランも内蔵しており、効果的なトレーニングができる。また、運動量に応じてドコモポイントが貯まる仕組みも用意した。なお「Runtastic for docomo」では、既にRuntasticのゴールドサービス(有料サービス)を利用していた人はデータをそのまま移行できるとのこと。月額料金も月額500円から同350円に下がるため、よりお得になる。加えて、docomo IDがあれば、他キャリアのユーザーも利用することができる。このほか、東レやNTTが開発した機能素材「hitoe」を組み込んだトレーニングウェア「C3fit IN-pulse」との連携機能も利用できる。C3fit IN-pulseは、着用するだけで心拍数を測定できるトレーニングウェア。hitoeの部分を除けば一般的なウェアのため、デモブースの説明員によると、「伸縮性があって動きやすい。hitoeの部分も違和感はない」という。同製品は、ゴールドウインの直営7店舗でまずは販売を開始し、順次販路を拡大するとのことだ。なおC3fit IN-pulseで測定した心拍数は、別売の「hitoeトランスミッター 01」でスマートフォンに転送し、Runtastic上で管理することができる。ドコモの加藤薫社長によれば、国内で週1回以上ランニングする人は570万人、サイクリングは290万人とされており、こうしたユーザーからの要望を受けての新サービスの提供だという。C3fitは、「着るだけで正確な測定ができる」(加藤社長)ことから、今後はより動きのあるサッカーなどのスポーツにも拡大していきたい考え。ドコモでは、ドコモ・ヘルスケアによる健康管理サービスも提供しているが、基本的な健康管理分野に加えて、Runtaticのような健康増進のためのサービスを提供することで、「トータルで健康分野におけるスマートライフ、健康管理を進めていきたい」という。「人間の基本的な関心事は健康」と加藤社長。それをドコモの目指す「スマートライフ」としてサポートしていくのが目標で、今後も関連サービスを強化していく考えだ。(執筆:三谷真)
2014年09月30日NTTドコモは9月30日、2014~2015年冬春モデルの新製品・新サービスを発表した。料金・デバイス・ネットワーク・サービスという4つの柱で他社との差別化を図り、「スマートライフの実現を目指す」(NTTドコモ 加藤薫社長)のが目標。それに向けて、16機種の新製品と、トレーニングサービスなどの新サービスを投入する意向だ。本稿では、加藤社長のプレゼンテーションを紹介しながら、ドコモのサービス面での取り組みを紹介していきたい。発表会に登壇した加藤社長は、まずドコモの料金プランについて解説。ドコモでは他社に先駆けて「カケホーダイ&パケあえる」を発表し、9月19日からは「データLパック」、10月1日からは「パケット繰り越し」「追加購入データ量の利用期間延長」を提供する予定だ。加藤社長はこれらの取り組みに対し、長期利用者や若者向けの割引サービスなども「大変好評」と評価。新料金プランは9月29日の時点で937万契約に達したことをアピールした。なおカケホーダイ&パケあえるについては、先日販売を開始したiPhone 6/6 Plusの発売セレモニーでも話題となっている。同セレモニーにおいて、加藤社長はカケホーダイ&パケあえるを「サービスのひとつの重要な軸」と評し、「新しい料金は長く使っていただくとおトクだと感じる」とコメントしている。このほか、国内で初めて提供を開始した「VoLTE」についても言及があった。VoLTEは、ドコモのLTE「Xi」ネットワークを利用した音声通話サービスで、Xiエリア内であれば、VoLTE対応端末同士で高音質な音声通話が可能。従来の3G音声通話と比較し、幅広い音域に対応したことで、音声をクリアに伝えられるのが特長。今回の新端末では、スマートフォンは全機種でVoLTEをサポートする。「高品質なテレコミニュケーションが可能な、まさに通信会社ならではのサービス」と加藤社長は強調。さらにユーザー層を拡大したい考えだ。加藤社長はこのほか、自身がVoLTEによる会話について「本当に臨場感があり、新しい料金にぴったり」と見知らぬ方から伝えられたというエピソードを明かし、こう感じるユーザーが増えるようにしていきたいと語った。ちなみに、VoLTE対応機種では、通話だけでなく、発信時に聞こえる呼び出し音も高品質になるなどの機能向上も図られているそうだ。囲み取材では、iPhone 6/6 Plusの在庫に関するコメントもあった。「iPhoneとAndroidではお客さまの興味が違う」という理由から、iPhone 6/6 Plusを提供することで、選択肢を広げたと話す。在庫についても「前回の反省を生かし」入荷数を増やしたという。「好評で販売も伸びている」とアピールする。* * *今回の発表会において加藤社長は、「少し先の未来に近づいている、そんなスマートライフの実現に向けて、新しい価値創造に向けて全力で取り組んでいく」と強調。そのベースとなるネットワークが1.7GHz・1.5GHz・800MHz・2GHzの各帯域でLTEを提供する「フルLTE」だ。この「フルLTE」を、加藤社長は「ドコモが持つ無線帯域の100%全部をLTEで使用するフルレーン」と説明。現在、1.7/1.5GHz帯、それぞれ20MHz幅と15MHz幅はすべてLTEとして使われており、それに加えて800MHz帯の10MHz幅、2GHz帯の15MHz幅をLTEに振り分けている。合計の帯域幅は60MHzとなり、これによってより快適な通信環境を実現していく考えだ。今回の新端末では、この「フルLTE」を利用できるため、「快適に利用できる」とアピールする。加藤社長は、「調査機関からも、Tiffany&Co.と並んでドコモショップが『おもてなし魅力度第1位』を獲得している」と、長期利用者をはじめとするユーザーとの接点を重要視していることに言及。「ドコモのチャレンジはまだ道半ばだが、これからも期待と想像を上回るようなスマートライフの世界をスピーディに実現していきたい」と意気込んでいる。(執筆:三谷真)
2014年09月30日三谷幸喜が書き下ろし、演出を手がける舞台『紫式部ダイアリー』が11月、PARCO劇場に登場する。「男が出てこない作品を書いたことがなかった」と語る三谷が初めて挑んだ女優ふたり芝居である。現代を生きる紫式部と清少納言、ふたりの女流作家による痛快バトルが描かれた物語で競演するのは、初顔合わせとなる長澤まさみと斉藤由貴。三谷作品は『君となら』(1995年初演、1997年再演)以来、およそ20年ぶりの再挑戦となる斉藤に、過去のエピソードや新作舞台にかける思いを聞いた。舞台『紫式部ダイアリー』チケット情報「『君となら』初演の時は、三谷さんは台本を書くことで精一杯で、いっぺんも稽古場に来なかったんですよ。私たち出演者は、毎日ファックスに少しずつ届く台本を待って、稽古をしていました。最終的に台本が全部あがったのは、幕が開く十日前くらいだったでしょうか。今回は、三谷さんご自身が演出されるので台本を遅らせるわけにはいかないでしょうね。でも逆に完成が遅ければ“台本の完成が遅かったからせりふを覚えられなかったんです!”という言い訳ができるかな~なんてズルいことを考えたりして(笑)」つまり、三谷と実質的に力を合わせての舞台作りは今回が初体験。「楽しみだけれどドキドキする」とチャーミングに笑いながら、人間・三谷を信頼を込めて鋭く見つめている。「三谷さんってパッと見は、オドオドした低姿勢風なアプローチをしているじゃないですか。でも実はすごいファシストな面を持っているんじゃないかと(笑)。自信満々で、絶対にこう!と思ったことを曲げない強さがあるような気がする。自分の作品を打ち出す人には当然、そうであって欲しいと思うんです」さらに、ふたり芝居という高き壁にともに向かう事務所の後輩、長澤に対しても「先輩、後輩というのはまったく関係なし」と同志の瞳を向けた。「まさみちゃんは感受性が豊かで、ピーンと張った琴線のようなものを持っているイメージがあります。おそらく尖った部分も持ち合わせているはず。でもそれは女優の種として必要不可欠。それがあるから素敵だし、この人好きだなと思えるんですよね」目下の最大の不安は「せりふが覚えられるかどうか。とにかくせりふ覚えが悪いんです。三谷さんに“せりふは三行以内で”とお願いしたい(笑)」。だが、刺激的なオンナふたり芝居への好奇心は高まるばかり。三谷ワールドに飛び込む態勢は万全だ。「若く美しくて飛ぶ鳥を落とす勢いの紫式部(長澤)と、年齢を重ねるほどに先行きに不安を感じる清少納言(斉藤)の構図は、きっと多くの皆さんがイメージされるんじゃないかと。ま、私自身はそれほど不安を抱えちゃあいませんが(笑)。でもやっぱり女性として、年々お肌の悩みなどは出てきます。マゾじゃないけど、そうした等身大の不安を舞台上で表現するのは面白い経験になるだろうなと。楽しんで取り組みたいと思います」公演は11月1日(土)から30日(日)まで東京・PARCO劇場にて。チケットの一般発売は9月20日(土)午前10時より。取材・文上野紀子
2014年09月19日WOWOWは、三谷幸喜の脚本・監督による"完全ワンシーンワンカット"のドラマ『大空港2013』を29日(22:00~)に放送する。2011年に放送された『short cut』と同じく、100分間、カメラを止めずに最後まで撮り続ける"完全ワンシーンワンカット"で挑んだ同ドラマ。長野の松本空港を舞台に、空港職員と乗客の家族が繰り広げる群像劇を描いたコメディで、人間の視点に近い臨場感あふれる作品に仕上がっている。そこで、三谷監督と空港のグランドスタッフ役で主演を務めた女優・竹内結子に話を聞いた。――"完全ワンシーンワンカット"でドラマを撮る意味とは何でしょうか?三谷監督「俳優の魅力を引き出す良い手法だと思ってます。カットを割って撮るのも集中力が必要だけど、ブツ切りだから芝居が嘘になってくる。例えば、100分間、1人の人間を演じ続けていると、疲労も溜まってくるし、演じている人間の素の部分が確実に出てくるから、舞台に近いとは思います。今回は、山道を一直線だった前作と違って、屋上に行ったり2階に行ったり。位置的にも物語的にも交錯しているので、難易度がはるかに高かった」――この手法で撮ろうと思ったきっかけを教えてください。三谷監督「元々舞台の人間なので、舞台と映像の手法の合わせ技が何か出来ないかと思って。映像派の監督でもない僕が出来る演出は、俳優と向かい合って良さを引き出すこと。その点、長回しはすごく効果的なんです」竹内「私は舞台未経験ですが、お芝居をし続けることは舞台みたいな感じなのかなと。でも、カメラで撮っているので、見切れたり、入るタイミングを計算してお芝居をしなければいけないので映像っぽくもあるし。とても新鮮でした」三谷監督「舞台より全然難しいですよ。立ち位置も寸分の狂いも無いようにしないとNGだから、俳優はすごく大変」――竹内さん、オファー時の心境とお芝居をした感想を教えてください。竹内「最初は面白そうだなというワクワク感が強かった。でも、よく考えると観るのは面白いけど、あっち側にいくのかと考えた瞬間にゾッとしました。『大変なものを受けてしまった』って(笑)。でも、演じている時はちょっとした興奮状態でしたね。撮影監督の山本英夫さんらと息を合わせながら、共演者みんなが立ち位置を調整し合う感じでした。色んな人が色んなことを考えながら、こんなにチームプレイでお芝居することはなかなか無いと思う。撮影後のプレビューでも、『何で覚えられないんだろう……』って悩んでると、生瀬さんや香川さんが『大丈夫!やれるよ!』って励ましてくれました」――5日間の撮影で1日1テイクという状況で、三谷監督は仕掛けをしていたそうですね。三谷監督「3日目くらいからスタッフワークは良くなるんだけど、俳優さんの演技は慣れてくるんです。より新鮮味を持たせるために、相手役の人だけにアドリブを言ってもらって生のリアクションを楽しむ。実を言うと前回、山本さんの後に付いて行ったら僕が見切れちゃって、NGを出しました。今回は反省して、スタッフ部屋で待機してたから、本番中にやる事がなくてイタズラをしてました」竹内「私はてんやわんやですよ~!歩く道すがら、色んな爆弾が仕掛けられているので、それをかいくぐっていく感じ。素で動揺してる場面もあるけど、アドリブが投下されても、この共演者の皆さんとなら何とかなる!大丈夫!と」三谷監督「笑ったらバラエティになっちゃうから、そこは僕と俳優たちとのせめぎ合いですよね。信頼関係があるからこそ出来ること」――撮影を終えて思うことはありますか?竹内「やってみたいなと思っていたものに近づきました。でも、舞台は怖い話をいっぱい聞くので。いきなりセリフを忘れたり、監督みたいに地雷を仕掛けられたら怖いなぁと」三谷監督「竹内さんとやりたいと思ったきっかけは、『ステキな隠し撮り~完全無欠のコンシェルジュ~』なんです。その時に、竹内さんは転んだのに芝居を続けてて、本当に面白かった。もっと映像畑の方かなと思ってたけど、何があっても対処出来るし舞台に向いてるなと。ミュージカルとかどう?」竹内「歌はちょっと…。今は前向きではありませんね(笑)」――三谷監督、"完全ワンシーンワンカット"ドラマの今後の構想はありますか?三谷監督「ワンシーンワンカットの可能性を突き詰めていきたいので、更に難易度の高いものをやりたいと思っています。撮影の山本さんありきの企画なので、『南の島が舞台で水中シーンから始まって陸に上がっていくのは?』って話したら、カメラに水滴がついても拭けないから無理だと。最後に潜るのは大丈夫って言ってたけど」竹内「どのタイミングでボンベを付けるんでしょうね(笑)」――ありがとうございました。では、最後にドラマのPRをお願いします。竹内「ワンカットだということを途中で忘れてしまうほど、撮影の山本さんが観ている世界に引き込まれていきますよ。ご覧いただく皆さんが一緒にてんやわんやを体験しているような感覚になると思うし、そういう意味でも面白い作品です」三谷監督「どうやって撮ったんだろう? っていう興味で観てもらえると思うけど、知らないで観ると、ワンカットだと分からないままだと思う。そんなのめり込む作品にしたいと山本さんと話していたので、『何か分からないけど、このドラマは集中するね』って思ってくれれば正解かな」ドラマW三谷幸喜『大空港2013』三谷幸喜の脚本・監督による"完全ワンシーンワンカット"のドラマ第2弾。長野の松本空港で働くグランドスタッフの大河内千草(竹内結子)は、天候不良で羽田空港に着陸できずに降り立った田野倉一家のアテンドをすることに。飛行機を待つ間、家族に隠し事がある父親の守男(香川照之)やお金に困っているライターの蔵之介(生瀬勝久)ら田野倉一家に、謎の女性(戸田恵梨香)、パイロット姿の男(オダギリジョー)らも加わった大騒動が巻き起こる――というストーリーで、放送はWOWOWで29日22時~。また、同ドラマを撮影したカメラマン・山本英夫を追うノンフィクションW「撮影監督・山本英夫~三谷幸喜の夢を撮る~」も、27日22時から放送する。
2013年12月28日女優の竹内結子と三谷幸喜監督が20日、都内で行われたドラマW三谷幸喜『大空港2013』の完成披露試写会に出席した。三谷が脚本と監督を手掛けた同ドラマは、"完全ワンシーンワンカット"で撮られた群像コメディ。長野・松本空港で働くグランドスタッフの大河内(竹内)は、羽田空港の天候不良で空港に降り立った田野倉一家が引き起こす騒動に巻き込まれていく――というストーリーで、キャストは竹内のほか、香川照之、生瀬勝久、戸田恵梨香、オダギリジョーらが出演している。ドラマは、WOWOWプライムで29日に(22:00~)放送。昨年11月に放送された前作『short cut』に続き、"完全ワンシーンワンカット"に挑んだ三谷は、「お客さんの反応を見て、僕の原点はここだと思いました」と満足げな笑みを見せ、「カメラの存在を感じさせないから、俳優たちを見る作品。ワンカットならではの俳優の底力や魅力が出ていると思う」とドラマの出来に自信たっぷり。一方、「前作を見て面白いな~と思っていたので、すぐに飛びつきました。でも、自分は演じる方なんだと考えたらゾッとした」とオファー時の心境を語った竹内は、「カットをかけずに撮影したことを感じさせないくらい、のめり込める内容になってます」と笑顔でアピールした。また、長野ロケに行く前日に台本の後半をもらったという竹内は、「泣きながら覚えました。台本は早くください!」と三谷に懇願して笑いを誘いつつ、1日1テイクのみの5日間の撮影を、「役者陣は日に日に結束していきましたね。一瞬も気を抜かずにやっていたので、みんなで頑張ろうぜという雰囲気だった」と楽しんだ様子。また、役者陣には内緒でアドリブを用意していたという三谷は、「やればやる程、セリフが馴染んできちゃうから、4テイク目から仕掛けを用意した。戸惑ったらそこで終わりだから、役者を信頼しているからこそ出来ること」と明かすと、竹内は「投下されるアドリブ爆弾に必死でした」と苦笑いしていた。
2013年12月21日