菅田将暉が小栗旬主演、三谷幸喜脚本の2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で、悲劇の天才武将・源義経役に決定。先ほど三谷幸喜から発表された。本作は、華やかな源平合戦、その後の鎌倉幕府誕生を背景に、新都鎌倉を舞台に繰り広げられるパワーゲームを描く。小栗さんが源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした鎌倉幕府二代執権・北条義時を演じる。連日、第一次出演者が三谷さん自身の口から発表されていた本作。その最終日となる今回、源氏を語るには外せない頼朝の弟で、次々と奇跡を起こす天才軍略家、源義経を菅田さんが演じることに。「おんな城主 直虎」(2017)以来、2度目の大河ドラマ出演を果たす。出演が決まった菅田さんは「「悲劇の武将」と言われ、ドラマティックに描かれることが多い人物ではあるけれど、意外と創作されているエピソードも多く実体がよくわからないところが演じる上では興味深いと思っています。いつも歴史上の人物や実在の方を演じるときに心がけているのは、“血の通わせ方”“綺麗事では終わらせない”ということ。特に義経は綺麗なイメージがあるので、生々しく、義経は生きていたんだと僕自身も実感しながら演じていきたいです。」とコメントを寄せている。SNSには「菅田将暉キター!!」「菅田さんがまた時代劇で見られるなんて」「期待しかない」という声や、「小栗旬さんのご指名かしら」「ぎ、銀魂…佐藤二朗さんもいるし」とキャストとの交流に触れる声も上がり、まだ明らかになっていない頼朝役にも注目が集まっている。なお、先んじて、義時(小栗さん)の生涯の盟友、三浦義村役に山本耕史、義時の妹の阿波局役に宮澤エマ、義時の父・北条時政役に坂東彌十郎、頼朝の息子で義時の甥となる二代将軍・源頼家役に金子大地らの出演も発表されている。大河ドラマ「鎌倉殿の13人」は2022年1~12月、NHKにて放送予定。(text:cinemacafe.net)
2020年11月20日小栗旬を主演に迎える、鎌倉時代を舞台にした2022年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」。現在、本作の脚本家・三谷幸喜が5日間連続でキャストを順次発表中だが、新たに中川大志や小泉孝太郎、南沙良らの参加が明らかになった。三谷さん脚本による本作は、華やかな源平合戦、その後の鎌倉幕府誕生を背景に、権力の座を巡る男たち女たちの駆け引きを描く。源頼朝に全てを学び、武士の世を盤石にした二代執権・北条義時(小栗旬)。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。新都鎌倉を舞台に繰り広げられる、パワーゲーム。義時は、どんなカードを切っていくのか――。本日11月17日に明らかになったのは、中川大志(大河出演4回目)、小泉孝太郎(大河出演4回目)、南沙良(大河初出演)、野添義弘(大河出演5回目)、杉本哲太(大河出演8回目)の5人。16日には義時の姉・北条政子に小池栄子(大河出演2回目)、兄・北条宗時(大河出演3回目)に片岡愛之助、平清盛に松平健(大河出演8回目)、頼朝の側近・比企能員に佐藤二朗(大河出演3回目)が発表されていた。鎌倉幕府が誇る若武者・畠山重忠 役/中川大志畠山重忠と名前を聞いてもあまりピンとこず、なじみのない武将だったので、初めて知ることばかりで、楽しく勉強しています。知勇兼備で武士の鑑とも呼ばれた男ということで、大河ドラマであまり戦に参加したことのない僕は、ようやく戦えるのか!とワクワクしています…。そのあたりの準備もしっかりとしていきたいです。偉大な清盛の後継・平宗盛 役/小泉孝太郎僕が初めて大河ドラマにオファーをいただいた作品が「義経」でした。そのとき平宗盛は鶴見辰吾さんが演じられていました。偉大な清盛の後継者である、宗盛。二代目の苦悩、そして父親として家族への純粋な愛情を持っている宗盛の姿が印象的でした。宗盛は弱々しいイメージがある人物として描かれることが多いですが、今回の「鎌倉殿の13人」では、三谷さんにどのように描かれるのかとても楽しみにしております。源頼朝の愛娘・大姫(おおひめ) 役/南沙良今回、大姫を演じさせていただくこととなりました。錚々たるキャストの皆様とご一緒できることに、とても感謝しています。過酷な運命を辿った大姫ですが、これから演じていく中で私の中に出来上がる大姫が、どのように仕上がるのか、不安よりも期待の方が大きくなっています。歴史はひとつでも、その時代を生き、駆け抜けた大姫の物語に正解はなく、演じる物語は未来の私の一部になると思います。今回の役を通じ、皆様にお届けする大姫を楽しんでもらえるように精いっぱい、演じていければと思います。源頼朝の従者「13人」の1人・安達盛長 役/野添義弘安達盛長は頼朝の流人時代から仕えてきた最古参の御家人なのですが、13人の中でも郎党という異色の存在。頼朝のために奔走し人生を捧げ、頼朝が最も信頼し本音を語れる人物という印象です。三谷さんの作品はどの作品も斬新かつ繊細でそれぞれに違ったおもしろさがあり、出演している俳優さんを羨ましく思い、指をくわえて見ていました。今回、三谷さんが描かれる作品なので、老練で寡黙ながらもおもしろ味のある、安達盛長を演じることができればと思います。野心家といわれた頼朝の叔父・源行家 役/杉本哲太今回、頼朝の叔父である源行家を演じることになりました。この行家という人物は、かなりの野心家だったからか、敵も多かったよう……エネルギッシュにいろいろな欲望を滲ませられたらと思っています。大河ドラマに出演させていただくのは、今作品で8作品目。いつも思うのは、スタジオのセットもさることながらオープンセットの壮大さです。また三谷さんの作品には初参加なのでとても緊張しております。とにかく役を楽しみながら演じられたらと思っています。義時の姉にして源頼朝の妻・北条政子 役/小池栄子北条政子を演じさせていただけるとは、、、。女として、母として、強く、愛に生きた政子は、「一途」という言葉がぴったりな最高にカッコイイ女性だと思います。1年半、政子を誰よりも愛し、政子と心中する気持ちで演じさせていただきたいと思います。「猛女」とよく例えられますが、そうではない、それだけではない魅力的な政子として視聴者の皆様の記憶に残れるよう気合を入れて頑張りたいですね!義時の兄・北条宗時 役/片岡愛之助また三谷幸喜さんの大河ドラマに出演させていただけると伺ったときは素直にとてもうれしかったです。北条宗時は私とは真逆の人間。夢に生き、夢に散った男だったと知りました。打倒平家に燃えたその夢想家の熱意は相当なものだったと想像がつきますし、今回はその熱量をいかに表現できるかに懸かっていると感じています。自分とは正反対の生き方をした武将を演じられることに今からワクワクが止まりません!とはいえ、宗時は歴史文献にもあまり記録が残っていない人物。その宗時が三谷さんの脚本でどう描かれるのか、非常に楽しみです!源氏の宿敵・平清盛 役/松平 健〈平清盛〉は、700年続く武家政権の祖です。地下人から太政大臣まで上り詰めながら、貴族化していく姿は源氏への戒めの姿でもあると思います。源氏の遺児たちの命を奪わなかった情が、自らを窮地へ導く――〈清盛〉の激しい生きざま、抑揚をつけてしっかりと演じたいですね。諸行無常、盛者必衰をもって、時代のバトンを鎌倉へと渡したいと思います。北条家と権力闘争「13人」の1人・比企能員 役/佐藤二朗僕が演じるのは「13人」の一人で、北条と火花散る権力闘争を繰り広げた比企能員(ひき・よしかず)という人物です。一歩間違っていたら、執権は北条でなく比企だったかもしれません。歴史の裏には必ず、涙を飲んだ悲運の敗北者がいます。そうした歴史の表舞台に立てなかった人物を演じるのは、ある意味役者冥利に尽きます。精いっぱい、歴史の裏側、影を輝かせたいと思います。大河ドラマ「鎌倉殿の13人」は2022年1~12月、NHKにて放送予定。(text:cinemacafe.net)
2020年11月17日声優の梶裕貴と甲斐田裕子が主演を務める新シリーズ朗読劇『世界が記憶であふれる前に』が11月14日(土)EX THEATER ROPPONGIにて開幕した。本作は小学館文庫より発売されあ『世界が記憶であふれる前に』(原案:木村元子/著:岡本貴也)を原案とする朗読劇。朗読劇の金字塔『私の頭の中の消しゴム』のクリエイターとテレビ朝日がタッグを組んで贈るオリジナル作品で、体験したすべてを記憶し、忘れることができない特殊な能力“超記憶症候群”の女性と彼女を救おう奮闘する男性の物語を描き出す。立体的な映像演出やライティングにより、目の前で一部始終の出来事が繰り広げられているか没入感が得られる本作。主演ふたりによる台詞と、 数十人の登場人物の声の出演やさまざまなシーンに用いられる音が会場に鳴り響く。 梶が演じるソライは、 どこか抜けているが真っ直ぐで真摯な男性。 一方、甲斐田が演じるナノは特殊な体質により孤独を抱えており、現実を諦めながらもどこかで希望を求めている。『世界が記憶であふれる前に』はそんなふたりが出会い、恋に落ちていく切ないストーリーを台詞と演出のみでリアルに描いていく。本作は、PIA LIVE STREAMの配信でも観劇可能。配信チケットは購入後11月30日(金)23:59まで何度でも視聴できるので、ぜひ自宅から本作の世界観を堪能してほしい。【配信概要】EX THEATER ROPPONGI presents 朗読劇『世界が記憶であふれる前に』vol.0配信<配信チケット>・料金:3000円・販売先:チケットぴあ( )・販売期間:~11月30日(月)22:00・配信期間:~11月30日(月)23:59※配信期間中は、 アーカイブ配信として何度でもご視聴いただけます
2020年11月16日三谷幸喜が、自らを演劇の道へと導いた“恩師”、喜劇王ニール・サイモンの傑作コメディの演出に再び乗り出した。『ロスト・イン・ヨンカーズ』(2013年)に続く今回は、サイモン自身の下積み時代の体験を描いたとされる、人気コメディアンのオフィスに集う放送作家たちの物語だ。瀬戸康史、松岡茉優、吉原光夫、小手伸也、鈴木浩介、梶原善、青木さやか、山崎一、浅野和之の鉄板のチームワークが立ち上げる、三谷×サイモンの笑いに大注目!王道から外れたものにあえてチャレンジしたくなる——三谷さんが手がける2本目のニール・サイモン作品です。前回の『ロスト・イン・ヨンカーズ』から7年ぶりになりますね。僕自身、翻訳モノの演出の経験は数えるほどしかないんです。どうしてもオリジナルでやりたいものを優先してしまって。たとえば初めて手掛けた翻訳モノの『桜の園』(2012年)では、チェーホフのどこが面白いのか、どこに皆は魅了されるのだろうか、喜劇と言われているけど、本当にそうなんだろうか――と、勉強のようなつもりでやりました。ゴルドーニの『抜目のない未亡人』(2014年)も、コクトーの『声』(2013年)も、自分では絶対に書かないような作品をあえて演出することで、何か自分に得られるものが欲しい――、そんな思いがあるんです。ただ、僕はニール・サイモンに出会えたことで、この演劇の道に進んだとも言えるので、やはりいつかはやりたいと思っていました。でも『おかしな二人』や『サンシャイン・ボーイズ』のような、いわば“ザ・ニール・サイモン”的なものは、今、僕が演出しても、あまりワクワク感がないように思っていて。僕も、お客さんも。だから『ロスト・イン・ヨンカーズ』も今回も、ニール・サイモンの王道から少し外れたものにあえてチャレンジしてみようと思ったんです。——『23階の笑い』は1950年代のアメリカ・テレビ業界が舞台。冠バラエティ番組を持つ人気コメディアンと、彼のオフィスで働く個性的な放送作家たちの物語です。ジョークを潜ませた会話の応酬、そのテンポの良さが圧巻ですね。正直なところ、翻訳台本を読んだ時に、これを立ち上げるのはかなり難しいなと思いました。とくにコレといった事件が起こるわけでもなく、とにかくジョークの応酬で。コメディライターたちの話だから、台詞のすべてがジョークと言ってもいいくらいで、どういうさじ加減でやればいいのか、上演台本を作る時にかなり苦労しました。「あ、ここでアメリカ人は笑うんだろうな〜」なんて想像しながら2時間観ていただくのは申し訳ないので、ちゃんとコメディとして成立するものにしないといけない。かといって日本人がわかるような日本語のダジャレや時事ネタみたいなものは入れるべきではないし……。なかなか難しいチャレンジでした。個性豊かな登場人物たちは「水族館の魚を見るように」楽しんでもらえたらもちろんニール・サイモンの作品をムチャクチャにはしたくないから、きちんと戯曲どおりですよ。でも、ちょっとぶっ飛んでいる登場人物たちばかりで、なかなか感情移入して観るのは難しいだろうなと最初は感じました。ではお客さんは何を観たらよいのか? と考えた時に、僕自身が主人公のルーカスと同じように新人作家として、ベテランの放送作家の人たちに混ざってバラエティ番組とかを作っていた時期があったので、そこにすごく重なる部分があると思ったんです。とにかくここに出てくるマックス・プリンスという人気コメディアンを筆頭に、この不思議な人たちの生態をきちんと描き出そうと。ヘンな例えですけど水族館で魚を見るような感じで、彼らの生き様を2時間飽きずに、お客さんに観てもらおう。あ、この人たちは本当に生きているんだな! といった匂いや空気感を、きちんと作るべきだと思ったんです。配信ドラマを手がけて感じた今のテレビドラマ界の限界僕、このあいだ配信のドラマ(編集部注;「Amazon Prime Video」にて配信中の香取慎吾主演『誰かが、見ている』)をやったんですが、そのときに、常に時間に追われて制作されている地上波のテレビドラマは、もしかしたら、もう限界に近づいているんじゃないかなと感じることがありました。でも僕はテレビが大好きだから、もしいつか終わりが来るのであれば、それをきちんと見届けなければいけないという思いをもったんです。それと同じ空気を、このマックス・プリンスたちの物語に感じるんですね。華やかで勢いのあった50年代のテレビ界の中で、取り残されていった人たちの物語――ならば、その人たちの滅び方というか、踏ん張り方をちゃんと見せることが、今この『23階の笑い』をやる意味だという気がするんです。僕が経験した1980年代の、テレビが元気だった頃の空気感をうまくこの作品の世界観に重ねて、それをお客さんに楽しんでもらうことが一番の見せ方なのかな……と感じて今、作っています。「瀬戸康史さんを“休ませない”のがテーマ」――多彩な面々が揃ったキャスト陣——キャストは、三谷作品におなじみの方もいれば、初参加の方も。この物語の登場人物と同様に個性の強い、華やかな顔ぶれです。そうですね、とても力のある俳優さんたちが集まってくださいました。理想は、「この人たち、覚えた台詞を言っているんじゃなく、今思いついた言葉でやりとりしているのでは?」と見えるくらいにしたいんですよね。今回はそれが出来る俳優さんたちですし、おそらくその域までたどり着くような気がします。ニール・サイモンの舞台を観ると、普通だったらあんなにしゃべる人たちはいないし、あんなに洒落た台詞を言い合う夫婦なんてありえない……と思うことがあります。それをどれだけリアルな空間に落とし込めるか――、この挑戦は面白いですね。——魅力の出演陣から、三谷さんの舞台に初参加となる瀬戸康史さん、吉原光夫さん、鈴木浩介さん、山崎一さんについて、稽古場での印象などをお願いします。瀬戸さんが演じるルーカスは、ほかの人たちが会話している場にいて何もしない時間が長いんです。なので一瞬たりとも気が抜けないように、皆に目配りしてコーヒーを入れたり、何かを片付けたり、相槌を打ったりとか、台詞以上に覚えなきゃいけないことが山ほどあるようにしたい。瀬戸さんを休ませないのがテーマですね。吉原さんは、ちょっと強面で怖いじゃないですか。で、「自分はコメディをやったことがないので」って堂々と仰るので、どうしていいかわからない(笑)。でも(吉原と同じく劇団四季に所属していた)栗原英雄さんとかいろんなところから「吉原をよろしくお願いします」とメールが来て、多くの人に可愛がられているんだな、というのはわかりました。でもまだ怖いです(笑)。鈴木さんは同じ事務所ですが、実は一度も会ったことがなかった。お会いする機会がなかったんですね。すごく何でも器用にこなしちゃう人かな〜と思っていたら、意外にそうではない、ということがなんとなくわかってきた(笑)。ただ、あの品のある佇まいは得難い。僕のオリジナル作品にも出て欲しい人です。山崎さんは、まあ、控えめに言って最高です。あの清潔感と存在感は得難い。面白い役者さんです。ヴァルというロシア移民の役で、ロシア語訛りの英語を話す、と戯曲には書かれているんです。それで、あえて翻訳調の“主語述語をハッキリ、きちんと言う人”にしたんですけど、もう、山崎さん、完璧です。歩く姿が三木のり平さんに似ているんです!面白い台詞とそのやり取りを存分に笑って楽しんでもらいたい——中心人物であるコメディアン、マックス・プリンスを演じる小手伸也さんは『子供の事情』(2017年)に続いての三谷作品への登場ですね。マックス・プリンスという人を誰にやってもらうかで、このお芝居は決まってくるわけです。小手さんはご自分でもホンを書かれたり、演出もされる方で、僕が思っていた以上に知的な人でした。あの体型なので、もっとノホホンとしたのんきな人なのかな? とイメージしていたんですが、ご本人は全然そうじゃない真逆のタイプでした。劇団をやっているだけあってリーダーシップもあって、皆の上に立つカリスマ性を持っている感じもある。それで今回マックスを誰にするかという時に、思い切って「小手さんは?」と提案しました。ご本人はビックリしていると思いますよ。このマックス・プリンスのモデルになっているのはシド・シーザーというコメディアンです。お笑いの人って、人前で演じている時と普段がまったく違って、オンオフの切り替えがものすごくはっきりしている人が多いんだけど、この物語はマックスのオフィスで展開するので、彼が表に立っているところは観客にはいっさいわからないんです。だから、「テレビに出ている時の感じをそのまま引きずっているマックスにしよう」と小手さんと話しました。「いるだけで面白い。一挙手一投足がコメディアンのそれになっているふうに作りたい」とお願いしたら、小手さん、頑張ってくれてます。彼は体の動きがすばらしい。足をぶつけて痛がっている様子とか、それだけでチャーミング。僕のマックス・プリンスがここにいる、という感じです。——いろいろ想像するだけで笑いが込み上げてきます。本番が楽しみです。『23階の笑い』はポピュラーではありませんが、ニール・サイモンの代表作に匹敵するくらい面白いものだと、皆さんに再認識していただけたら嬉しいです。とにかく皆おしゃべりで洒落ていて、ある種のファンタジーとして観ていただけるのではないかと思います。不思議な登場人物たちのやりとりを十分に味わえるよう僕なりに工夫しましたので、たくさん笑って、楽しんでいただけたらと思います。取材・文:上野紀子撮影:源賀津己■公演情報『23階の笑い』作:ニール・サイモン翻訳:徐賀世子演出:三谷幸喜出演:瀬戸康史 / 松岡茉優 / 吉原光夫 / 小手伸也 / 鈴木浩介 / 梶原善 / 青木さやか /山崎一 / 浅野和之2020年12月5日(土)~2020年12月27日(日)会場:世田谷パブリックシアター(東京)チケットは11月22日(日)よりチケットぴあにて一般発売開始! ※11月16日(月)11:00まで先行抽選受付中
2020年11月14日芥川賞&文藝賞をW受賞した若竹千佐子のベストセラーを、沖田修一監督が田中裕子を主演に迎えて映画化した『おらおらでひとりいぐも』。この度、田中さん演じる桃子さん、75歳の毎日のルーティンを収めた特別動画が公開された。「朝の時短!」「シンプルライフ!」「これがわたしの新習慣!」など、近頃、YouTube上でも見かける“ルーティン動画”。今回到着した本作の主人公・桃子さんのルーティンは、「MORNING(朝食)」「HOSPITAL(病院)」「LIBRARY(図書館)」「DAUGHTER(娘)」「MAINTENANCE(メンテナンス)」からなる。75歳の桃子さんが過ごす毎日の様子がコミカルに描かれているが、やがて、そのルーティンは徐々に桃子さんの脳内へシフト。歌謡ショーの開催や、心の声=寂しさとのダンスなど、桃子さんの知られざる脳内ルーティンも垣間見えてくる。本作では、そんな桃子さんの過ごす日々に寄り添いながら、至るところで頭の中で鳴り響く彼女の声が飛び出し、思いもよらぬところまで観客を連れていく。沖田監督による丁寧に積み上げられたリアリティとユーモアが桃子さんの佇まいと見事に掛け合わされた本作。いつもの居間や病院、図書館、歩き慣れた道すがら、静かな一人暮らしとはかけ離れ、賑やかになっていく様を確かめてみて。『おらおらでひとりいぐも』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:おらおらでひとりいぐも 2020年11月6日より公開© 2020 「おらおらでひとりいぐも」製作委員会
2020年11月09日フリーアナウンサーでモデルの青木裕子(37)が、7日発売の『VERY12月号』(光文社)に夫でお笑いコンビ・ナインティナインの矢部浩之(49)と登場。夫婦そろっての登場は約5年ぶりとなり、雑誌では初めての夫婦共演となる。また、初の家族ショットも公開した。今回の撮影に関して、青木は「皆さんの前で家族写真を撮るというシチュエーションに加えて、夫との共演はとにかく恥ずかしさが先に立ったり、興奮している息子たちの言動や行動がいちいち気になってしまって、…私が一番ダメでしたよね」と普段とは違った撮影に苦戦したようだが、「本当にいい記念になりました!」と喜びを語った。また、矢部も「妻と手を取り合ったり、見つめ合って写真を撮るなんて、結婚式以来? カメラマンさんからくるリクエストに心底照れました」と久しぶりの夫婦での撮影に照れていたようだ。
2020年11月07日三谷幸喜が脚本・演出を手掛け、香取慎吾が主演するAmazon Originalドラマシリーズ「誰かが、見ている」。この2人のタッグは20年以上、NHK大河ドラマ「新選組!」や映画、舞台など各方面に及ぶ。本作では“1話30分を長回し”で撮影するこれまでにない手法が取られたが、2人の信頼関係がうかがえるエピソードが明らかになった。撮影現場に観客を入れ、舞台でもテレビドラマでもない、全く新しい形のライブ感が特徴となっている本作。三谷さんと香取さん、2人で築き上げた深い信頼関係があったからこそ、誰も見たことがないエンターテインメントが完成した。“1話30分を長回し”で撮影する手法が取られ、キャストたちは絶対にミスが許されない状況で撮影は進行。しかし、あるとき、三谷さんは香取さんに“アドリブでプリンを食べる”という演出を、本番中に突然お願いしたという。それでも、「プリンがあるのを知らなかったのですが、振り返ったらあったので、きっとこれを食べるんだろうと思いました。『え?』とは絶対に言えないですから」と、驚異のアドリブ力を発揮した香取さん。三谷さんは絶大な信頼を寄せているからこそ、だったそうで「僕が多少無理な注文をしても、決して『どうしてそれをやらなければならないのですか』と聞き返すことがない。なぜそれが必要なのかを彼はすべて分かっている。もっと言うなら、僕がお願いする前から、彼も同じことを考えていた、そんな気さえするのです」と明かしており、2人の信頼関係があったからこそ生まれたシーンとなっている。本作は世界に向けた配信のドラマシリーズ。舞台と映像を融合させた手法など、三谷さんにとっては新たな挑戦作となるが、本作が無事に完成したのも香取さんの存在があったからに違いない。Amazon Originalドラマシリーズ「誰かが、見ている」は9月18日(金)よりAmazon Prime Videoにて独占配信。(text:cinemacafe.net)
2020年09月16日安藤裕子最新MV『一日の終わりに』を短編映画化した、齊藤工監督作品『ATEOTD(アテオッド)』の全国公開が決定し、併せてポスタービジュアルと場面写真が公開された。本作は、8月末に俳優・フィルムメーカー・白黒写真家など、マルチに活躍する齊藤工が監督・企画・監督を務め、安藤裕子4年ぶりの新アルバム『Barometz』収録曲、『一日の終わりに』のMV(7分28秒)をショートフィルム化した作品。タイトルの『ATEOTD』とは、『一日の終わりに』の英訳「At the end of the day」の頭文字を繋げた略語で、100年に一度の疫病が蔓延する終末世界を舞台に、家族も失い、自身もまたその病に蝕まれる運命を背負いながら、天涯孤独にただ日々その一日を生きぬく男女の儚い夢と希望を繊細に描き出している。劇中のイラストは、すべて安藤が手掛けた。安藤の楽曲とイラストが持つ世界観と、齊藤工の想像力が織りなす物語を彩るのは、実力派俳優・門脇麦と宮沢氷魚。本作は、9月25日(金)よりイオンシネマ板橋ほか全国で上映される。緊急事態宣言下に、リモート映画制作プロジェクト「TOKYO TELEWORK FILM」(TTF)を発足させ、映画館支援「Mini Theater Park」を通じて積極的に活動してきた齊藤。本作でも、コロナ禍の現在と真摯に向き合うテーマを内包しながら、今この世界を生きる全てのひとに希望の光が差し込むような救いの力を提示している。孤立無援のモノクロームの世界の中で、きっとどこかにいる“あの人”に会いたい、触れたいという願いを糧に、一日をひたむきに生きることで起こる色彩豊かな奇跡の物語を堪能してほしい。また、本作の上映とともに清水康彦(MANRIKI)監督によるリモート作品、TTF#6『でぃすたんす』および本作のメイキング映像も併映となる。こちらは遠藤賢一演じる仕事に熱心な男の物語。妻(板谷由夏)が「コロナが落ち着くまで実家にいます」と娘を連れて出ていき、男はオンラインラウンジの女性(筧美和子)と関係を進めていく。映画館でチェックしてほしい。■「一日の終わりに」MV【リリース情報 】安藤裕子『Barometz』8月26日(水)発売 品番:PCCA-04958価格:3000円(本体価格)+税Loppi・HMV限定盤(豪華ハードカバーブック 特別パッケージ仕様):BRCA-00110/4000円(本体価格)+税Loppi・HMV限定盤につきましては完全限定生産となります。 HMV&BOOKS online、ローソン・ミニストップ店頭のLoppi端末、および全国のHMV店舗にて購入可能です。◆収録楽曲(2形態共通)01. バロメッツ02. 一日の終わりに03. Little bird04. Tommy05. スカートの糸06. 空想の恋人07. 恋しい08. 曇りの空に君が消えた09. 箱庭10. 青の額装11. coda12. 鑑■「Barometz」購入URL: ■「Barometz」配信URL: 『ATEOTD』9月25日(金)、イオンシネマほか全国公開TOKYO TELEWORK FILM #6『でぃすたんす』も同時上映
2020年09月15日公開が待ち遠しい、脚本、演出・三谷幸喜(59)×主演・香取慎吾(43)のAmazon Original新ドラマシリーズ『誰かが、見ている』(9月18日よりAmazon Prime Videoにて独占配信)。香取扮する主人公・舎人真一のユーモラスな私生活をのぞき見する本作には、佐藤二朗(51)、山本千尋(24)、夏木マリ(68)らレギュラー陣に加え、くっきー!(野性爆弾・44)、西田敏行(72)、大竹しのぶ(63)、小池栄子(39)ら豪華ゲストも。そんな『誰かが、見ている』にちなみ、三谷×香取がお互いを“のぞき見”!香取「僕が私生活をのぞいてみたいのは稲垣吾郎(46)ですね。バスローブにワイングラスのイメージが強すぎて、缶ビール開けただけでも『ビールも飲むんだ』って、全ての行動が面白そう」三谷「僕は香取さんですよ。こんなに長い付き合いなのに、ふだんの姿は全く知らないですから。でも、今回の舎人くんは、自分に似てるっておっしゃってましたね」香取「近いものありますね。部屋で一人で踊ってたり」三谷「現場での香取さんも、結構独特ですよね。台本を読み込んで役を作ってきてリハーサルから出していく方もいますが、香取さんは本番にすべてを捧げている男。『この人は本当に生きているんだろうか?』という感じで現場に入ってきて、リハーサルを重ねていくにつれいい感じになってきて、本番で100%を出す。一度役に入ったら素に戻ったり、つい笑っちゃうみたいなことはありえない。役に生きている。それぐらい本番の集中力が素晴らしいです。それが面白いなと思いますね」香取「僕からすると、こんな作品をいくつも生み出せる三谷さんが面白すぎて信じられません。今回は、自分の作品をこんなに見たことないというくらい見ていて、全8話をすでに2周してます。『面白い』という言葉だけじゃ言い表せなくて、最後の8話を見終わったあとは『やられたー!』って笑顔になる」三谷「今回は香取さんの変貌ぶりに驚きました。リハーサルの本読みに一番にやってくる。しかも、なぜかもう衣装を着ている、みんな私服なのに。本読みの段階から役になりきっている。こんなヤツじゃなかった。むしろ、こんな姿は見たくなかった。……っていうぐらい一生懸命やられていた印象です。なんで衣装着てたの?」香取「現場に着くと、まず衣装部屋に行って『衣装着てください』っていう流れになっていたんですよ。そうしたら三谷さんが『すごい気合が入ってる、いつもと違いますね』って言って。今気づいたんですけど、もしかしたら三谷さん仕組みました?(笑)いつもとは違う“しっかりした香取慎吾”が作られたのかな?」三谷「僕は一切指示しておりません。香取さんは恥ずかしがり屋さんで、一生懸命やっているというのを人に見られたくないからこう言ってますが、たぶん自分の意思で早く来て、衣装を着て……」「女性自身」2020年9月22日 掲載
2020年09月12日三谷幸喜脚本・監督×香取慎吾主演によるAmazon Originalドラマシリーズ『誰かが、見ている』が18日より配信される(全8話一挙配信)。このたび、本作の撮影裏を映し出した特別映像で構成された“配信直前スペシャル映像”の前編が公開された。本作は、何をやってもドジばかりで予想もしない失敗を繰り返す主人公・舎人真一(香取)と、書斎の壁に偶然発見した“穴”から、そんな真一の生活をのぞき見するのをひそかな楽しみとしている隣人・粕谷次郎(佐藤二朗)を中心に巻き起こるドタバタを描いた“シットコム”(シチュエーションコメディの略)。三谷氏の演出による思いがけない仕掛けの数々と、香取のユーモラスな演技により、ライブ感あふれる新感覚エンターテイメントが誕生した。公開された映像には、本作の裏側が映し出されている。注目は本作ならではの三谷のこだわり。全く新たなエンターテイメントを生み出すために、これまでの撮影方法の枠に囚われない、三谷流ともいえる独自の撮影を慣行した。それは、セットの前に客席を用意し、客入れをした状態で撮影するというもの。演者はカメラを向けられながら観客を前に演技をするという、半端ではない緊張感の中、撮影が行われた。さらに本作は、ほぼノーカットの一発撮り。“何があっても撮影を止めない”という三谷の強いこだわりで撮影されたことで、演者の熱量と観客の生の笑いが融合したライブ感のある映像が誕生した。また生バンドの演奏や、三谷自身が撮影前に前説をするなど、本編には映らない、舞台裏にまで細やかな演出が観客を楽しませるために施されていることが明らかとなった。本作の非常にユニークな撮影方法に関して三谷氏は、「撮影とは関係ないところにこんなに力を入れている現場ってまずないんじゃないでしょうか。でもそのおかげで、毎回、お客さんの最高のリアクションを貰うことができました。あ、スタンダップコメディアンだけは用意出来なかったので、進行は僕がやりましたけど」と語っている。さらには、三谷氏による香取へのムチャぶりだらけの一人芝居のシーンも明らかに。20年来、一緒に映画やドラマ、舞台を作り続けている三谷氏と香取。時に三谷氏からの厚い信頼は、香取にとってムチャぶりとも思える高い要求となって現れたよう。三谷氏と二人三脚で作り上げた舎人真一は、慎吾ママをはじめ、これまで数々のキャラクターを演じてきた香取にとっても特別だったようで、「完成した作品を見たら、凄いキュートで舎人真一のファンになりました」と映像の中で語っている。(C)2020 Amazon Content Services LLC
2020年09月11日三谷幸喜と香取慎吾がタッグを組んだAmazon Original ドラマシリーズ「誰かが、見ている」が世界240以上の国や地域で同時配信されることが決定し、本予告とメインビジュアルが解禁。さらに世界配信を記念して、“世界同時”YouTube LIVE試写会が開催されることになった。三谷氏の演出による思いがけない仕掛けの数々と、香取氏のユーモラスな演技が相乗効果となり、舞台でもない、テレビドラマでもない、全く新しい形のライブ感あふれる新感覚エンターテインメントとなる本作。本作が配信される言葉も文化も違う人々の目に、失敗ばかりなのに何故か憎めない舎人真一(香取さん)と、彼のハプニングに巻き込まれてゆく個性あふれる登場人物たちが織りなすユーモアあふれる物語は、いったいどのように映るのか。香取さんは本作の全世界同時配信について、「世界中の人々にこの作品を観てもらえることがとても嬉しいです」と喜びを表しながら、「香取慎吾ではなくて、“舎人真一”と いうキャラクターを愛してくれるファンが世界に溢れたらたらいいなと思います」と語り、自らが産み出した新キャラクター“舎人真一”の世界進出に期待を込める。公開された本予告映像には、「舎人真一は間違いなく人気者になる!」と言い切る、隣人・粕谷次郎(佐藤二朗)の娘あかね(山本千尋)の思い付きによって、勝手に日常を配信されてしまう舎人の姿が。炭酸を吹きこぼし、勝手に配線に絡まり、奇妙なダンスを披露する舎人の姿は、粕谷家の2 人だけでなく、本人の知らぬ間に次第に世界中の人々の心をとらえてゆく。なにをやっても失敗ばかり、でもどこか憎めず、一生懸命な姿に思わず応援すらしたくなってしまう不思議な魅力を放つ舎人。その唯一無二のキャラクターの魅力がふんだんに詰め込まれた、愉快で底抜けに明るい本予告となっている。また、本作の全世界同時配信を記念し、9月12日(土)には全世界同時YouTube Live試写会を開催予定。YouTubeとTwitter Live上にて、出演者と一緒に本編の1話と2話を先行して視聴できる。オンライン試写会に参加する出演者の発表など、詳細は後日「誰かが、見ている」公式 SNS にて発表される。Amazon Originalドラマシリーズ「誰かが、見ている」は9月18日(金)よりAmazon Prime Videoにて独占配信。(text:cinemacafe.net)
2020年09月04日田中裕子が15年ぶりに映画主演を務め、『横道世之介』『モリのいる場所』などの沖田修一監督が描く『おらおらでひとりいぐも』から、製作現場レポートとメイキング画像が解禁となった。蒼井優、田中裕子の一挙手一投足に注目!クランクインから、ちょうど10日が経った2019年11月21日。沖田組は関東圏のお寺でロケを行っていた。雲ひとつない秋晴れのロケ日和、撮り進められていったのは、田中さん演じる主人公の「桃子さん」が亡き夫・周造のお墓参りに訪れる一連のシーン。汗ばむくらいの陽気の中、沖田監督をはじめスタッフ陣はキビキビと動き回り、準備を整えていく。冬至まで約1か月、17時ごろには陽が沈んでしまうことと撮るべきカット数を考えると、言うまでもなく悠長には構えていられない。しかし、スケジュール的にはタイトなはずなのに、不思議なくらい現場に流れる空気が穏やかに感じられる。これぞ、どんな時や状況でも声を荒げることがない監督の温和な人柄が反映された、沖田組ならではの雰囲気。それでいて、各セクションがしっかりとプロの仕事をする。かくして、ロケは小気味よく進行していった。田中さんが墓地へと1人歩いていくシーンから一転、桃子さんの頭の中で繰り広げられる大勢での行進の撮影ではキャストも増えて現場がにぎやかに。周造役の東出昌大をはじめ、桃子さんの分身的存在である「寂しさ」1・2・3を演じる濱田岳、青木崇高、宮藤官九郎、彼らとは異なる諦念的な感情が分身となった「どうせ」役の六角精児に「ばっちゃ(桃子の祖母)」役の大方斐紗子に子役たちが一堂に会するということで、衣装部とヘアメイクチームは大わらわだが、やはりどこか和やかなのは、さすが沖田組と言ったところ。また、出番は夕方からだったが、若き桃子役の蒼井優もすでに現場入りして、一部始終を見守っている。そんな中、沖田監督が「ここでは桃子さんを、みなさんが一緒になって『がんばれ~っ』と応援するような感じにしたいです」と演出意図を伝え、段取り~カメラテストへ。「寂しさ」トリオが桃子さんの背中を押したり掛け声をかけたり、「どうせ」と「ばっちゃ」も息を弾ませながら坂道を歩いては「ホレ、ホ~レ」と場を盛り上げるさまを、沖田監督が目を細めて楽しそうに見つめている。途中、楽器の音が出なくなるといった小さなトラブルもあったが、無事に撮り切って次なるシーンへ。続いては、周造の墓前に“3人の桃子”が並び、夕焼けを見つめる情緒的なシーン。陽は刻一刻と傾く日没間近、辺りが暗くなるにつれ小高い丘の墓地に吹く風の冷たさが身に染みてくる。それでも蒼井さんは自身の出番がない時間も現場に残り、田中さんの一挙手一投足を目で追う。あたかも、その動きや仕草を焼きつけようとしているかのように──。そして迎えたラストカット、3人の桃子が同じタイミングで夕陽の方へ振り向く芝居に、沖田監督の「OKです!」の声が響く。空を見ると、少しずつ星がまたたき始めていた。ハプニングもアドリブで対応!田中裕子の女優としての凄みお寺でのロケから2週間近くが経ち、撮影も終盤へ。この日は横浜元町の老舗ダンスホールを借り切って撮影が行われた。人生に大切なのは自由か、愛か?桃子さんの自問自答が妄想となってふくらみ、居間の襖を開けた先の“脳内コンサート会場”で丁々発止に発展していくシークエンスは、映画版「おらおらでひとりいぐも」ならではの見せ場のひとつ。バックバンドを従えて、50~60人ほどの観客を前に周造との永遠の別れに対して抱いた思い(※ちなみに、歌のタイトルは「くそ周造」である!)を歌いあげる桃子さんの姿は、さながらリサイタルのよう。その美声に聴き惚れていたのもつかの間、1人の客のヤジによって会場の雰囲気が一変。桃子さん擁護派対非難派が揉み合い、警備員に扮した「寂しさ」トリオが止めに入る…といった展開を見せていくのだが、若干いつもの沖田組よりもテイクを重ねたのが、客の投げたペットボトルが桃子さんの額に当たるカットだ。実はこの撮影でフレーム外からペットボトルを投げているのは、沖田監督。もちろん中身は空っぽで当たっても痛くはないのだが、芝居と言えども日本を代表する女優の顔に物を投げるとなると、気が引けてしまう。ということで“大役”を引き受けた監督だったが、これがなかなか狙い通りに当たらない。田中の頭上では「寂しさ」トリオが紙吹雪を散らしているので、撮り直すたびに一度それを回収しなければならず…沖田監督にも次第にプレッシャーが掛かり始める。その場で素振りを始めた監督に、田中さんが「思いきり当てちゃってください」と気づかいを見せると、その直後のテイクで会心のヒット(!?)。モニターチェックでもOKが出て、観客席のエキストラ陣からは拍手が起こった。なお、特に印象的だったのは、意見が二分して揉み合いになる観客たちに、桃子さんが切々と正直な思いを語るシーンでの出来事だ。長ゼリフを話している最中に、予定よりも早いタイミングでヤジが飛ぶも、田中さんは桃子さんとしてそれを受け止め、「まだ(話し)終わっでねえ!」と一喝。すぐさま、続きのセリフを話し始めるという──ともすればカットがかかりそうなハプニングを、見事なまでのリアクションで一連の芝居に取り込んでみせたのだ。本編では違うテイクが使われていたが、田中裕子という女優の凄みを改めて実感した現場での1コマであった。『おらおらでひとりいぐも』は11月6日(金)より公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:おらおらでひとりいぐも 2020年11月6日より公開© 2020 「おらおらでひとりいぐも」製作委員会
2020年09月01日三谷幸喜と香取慎吾がタッグを組んだ、Amazon Original ドラマシリーズ『誰かが、見ている』が、9月18日(金)にAmazon Prime Videoにて独占配信される。この度、脚本と演出を務める三谷が、本作に主演する香取を絶賛するコメントが届いた。『誰かが、見ている』は、Amazon が企画から参加し製作する、日本オリジナルドラマシリーズの第1弾。三谷の演出による思いがけない仕掛けの数々と、香取のユーモラスな演技。舞台でもない、テレビドラマでもない、全く新しい形のライブ感あふれる新感覚エンタテインメントとなる。三谷が手がけた香取主演のシットコムドラマ『HR』から18年、映画や舞台、ドラマなど様々なフィールドで経験を積み、俳優として成長した香取。三谷は香取の成長を見て「喜劇俳優として日本を代表するひとり」と絶賛する。本作で香取は主人公のトンネルマンこと舎人真一をユーモアに溢れた演技で熱演し、俳優として新たな一面を見せている。今回は『HR』のときと比べ、香取のひとり芝居のシーンが多く、俳優としての力量が試される作品であったと三谷は振り返る。三谷は、「香取さん演じる舎人くんが、恋人(宮澤エマさん)に指輪をプレゼントするために、寝ている彼女の指のサイズを測るエピソードがあるんですが、舎人くんなりに考案した奇抜な方法でそれにチャレンジするのを延々5~6分やりました。まさに香取さんのひとり芝居。僕は絶大の信頼を置いているし、彼もそれに応えてくれる」とその成長ぶりを讃える。そんな香取にとっても、やはり『HR』の経験は役者人生において特別だったようで、「どこから見ても、前の話を見ていなくても楽しい。それがシットコムだと三谷さんが教えてくれたのです」と当時を振り返っている。Amazon Original ドラマシリーズ『誰かが、見ている』9月18日(金)Amazon Prime Videoにて独占配信
2020年09月01日三谷幸喜と香取慎吾がタッグを組んだAmazon Originalドラマシリーズ「誰かが、見ている」。この度、本作に出演をしている佐藤二朗と宮澤エマが、本作ならではの驚きの撮影スタイルを明かした。穴の向こうの隣人、舎人真一(香取さん)の面白さにとらわれてしまった粕谷次郎役を演じた佐藤さんは、「初の経験といいますか...、もちろん舞台はお客様の前で演じるわけだし、テレビドラマはカメラの前で演じるわけですけど、その中間。お客様の前でもあり、カメラの前でもあるという、本当に初めての経験でした」と、本作の撮影が彼の俳優人生の中でも初めて経験となったことを明かす。さらに、真一の友人・曽我そと子役の宮澤エマも「本当に初めてのことだらけの現場で、舞台と映像の融合というのは、分からないことだらけでした」と、やはり当初は困惑していたそう。佐藤さんも宮澤さんも、これまで数々の舞台や、ドラマ、映画に出演している実力派。そんな多くの現場を経験してきた2人でさえ“初めてだった”という本作の撮影は、テレビドラマでもない、舞台でもない、ライブ感あふれる本作独特のもの。1枚の壁を挟み真一の住む301号室と、粕谷家の住む302号室をメインとし、物語はこの隣り合う二部屋での出来事を中心に展開。301と 302で生まれる物語が、それぞれの部屋に作用することで、全く先の読めないストーリーとユーモアを生み出していく。さらには廊下のセットでの撮影もあり、観客を前にしてセット替えも行われるなど、まさに配信だからこそ実現したかつてないユニークな作品に仕上がっている。こんな初めてなことばかりの現場はさぞ大変だったかと思いきや、「やり直しが効かないし、緊張感もありましたが、それを覆い隠して有り余るほどの楽しさがありました」(佐藤さん)、「回を重ねるにつれて、『あーなるほど、こういうことか!』と三谷監督の世界が見えてきましたし、だんだんわかってくると、終わるのがもったいと思ってしまうくらいです」(宮澤さん)とそれぞれに打ち明けている。数々の作品で日本に“笑い”を届けてきた三谷氏だが、新作は配信という新たなステージで実現した。三谷氏は「今までのどんなドラマとも違うし、もちろん舞台とも違う、まったく新しいジャンルの作品になっていると思います。沢山笑って頂いて、最後は気持ちがホッとなる。そんな作品になりました。ぜひ全話通して観ていただきたいと思っています」と語り、本作の出来栄えに自信を見せている。Amazon Original新ドラマシリーズ「誰かが、見ている」は9月18日(金)よりAmazon Prime Videoにて独占配信。(text:cinemacafe.net)
2020年08月31日齊藤工が監督した、安藤裕子の楽曲「一日の終わりに」のMVが公開。宮沢氷魚と門脇麦がW主演を務め、疫病が蔓延した未来の世界を描いている。「一日の終わりに」は、本日リリースされた安藤さんのオリジナルアルバム「Barometz」に収録されている楽曲。齊藤さんが監督・脚本、さらに一部撮影も務めた本MVは、歴史上100年毎に起こっている疫病が、2120年にも起きていると想定された世界を舞台に、主演の2人が孤独な世界に生きる男女を演じ、それを美しく映し出す。なお、本作は今後、ショートフィルムとして作品化されることも決定している。安藤裕子オリジナルアルバム「Barometz」は8月26日(水)リリース。(cinemacafe.net)
2020年08月26日齊藤工が監督・脚本・一部撮影を務めた、安藤裕子『一日の終わりに』のミュージックビデオが公開された。『一日の終わりに』は、アルバム『Barometz』に収録された一曲。今回公開されたミュージックビデオは、歴史上100年毎に起こっている疫病が2120年にも起きていると想定された世界が舞台となっており、孤独な世界に生きる男女を門脇麦と宮沢氷魚が演じた。さらにこの作品はミュージックビデオだけではなく、今後ショートフィルム『ATEOTD』として作品化される事も決定した。情報発表にともない、齊藤工、門脇麦、宮沢氷魚、安藤裕子より下記のコメントが寄せられている。齊藤工安藤裕子さんの唯一無二の世界観そして自分の脳内にずっと存在していた架空の世界が"Barometz"にて交点を持ちましたそしてそこに集いし全ての方々の素晴らしい才能と想い偶然の様で全ては必然だったのではないかと思う奇跡の軌跡を辿った作品になりました門脇麦安藤裕子さんの楽曲の世界観と齊藤工監督のイマジネーションにどっぷり浸った贅沢な時間でした。参加させていただけて大変光栄でした。お二人のタッグあってこそのにMVになっているかと思います。わたしも完成を楽しみにしています。宮沢氷魚この度、齊藤工さんが監督された作品に出演させて頂けたことを本当に光栄に思っています。目を背けたくなるような今の世の中に、正面から向き合った素敵な作品です。人類は今まで沢山の壁にぶつかり、その都度乗り越えて来ました。この作品も、沢山の試練を前にしても尚、希望を持って一歩前進するきっかけになる素晴らしい作品だと思います。一人でも多くの人に届くことを願っています。安藤裕子「1日の終わりに」それはとても小さな声で、夜中にアルペジオと共に作った曲が、ミュージシャンの演奏で大きく大きく膨らんで想いもとても強いものになっていきました。齊藤監督のイメージが重なって物語はさらに膨れ上がり、門脇さん、宮沢さんの存在により私だけでは描けない別の宇宙まで広がっていったように思います。そして何より。役者のお二人の強い眼差しが本当に印象的な作品です。門脇さんの悲哀と向き合う宮沢さんの瞳はどこまでも透き通っていて、野性的でありながら彼女に未来を映しているようでした。素敵な作品を監督、制作チームの皆様、本当にありがとうございました。■リリース情報8月26日(水)発売タイトル:『Barometz』品番/価格:PCCA-04958/¥3,000(本体価格)+税Loppi・HMV限定盤(豪華ハードカバーブック 特別パッケージ仕様) BRCA-00110/ ¥4,000(本体価格)+税Loppi・HMV限定盤につきましては完全限定生産となります。HMV&BOOKS online、ローソン・ミニストップ店頭のLoppi端末、および全国のHMV店舗にて購入可能です。発売日前でも予約受付が終了となる場合もございますのでHMV&BOOKS online、ローソン・ミニストップ店頭のLoppi端末、および全国のHMV店舗にて、お早目のご予約をお勧めいたします。◾収録楽曲(2形態共通)01. バロメッツ02. 一日の終わりに03. Little bird04. Tommy05. スカートの糸06. 空想の恋人07. 恋しい08. 曇りの空に君が消えた09. 箱庭10. 青の額装11. coda12. 鑑◾CDショップ予約購入 先着オリジナル特典・TOWER RECORDS限定特典: クリアファイル(タワーレコード ver.)・HMV限定特典:クリアファイル(HMV ver.)・TSUTAYA限定特典:クリアファイル(TSUTAYA ver.)・新星堂/Wonder GOO限定特典:ポストカード(新星堂/Wonder GOO ver.)・山野楽器 限定特典:ポストカード(山野楽器 ver.)・楽天ブックス 限定特典:しおり・セブンネット限定特典:ステッカー・amazon限定特典:メガジャケ(メガジャケは、ジャケット写真の絵柄をそのまま24×24cm大に印刷したものになります。)・玉光堂・バンダレコード限定特典 :アナザージャケット・その他法人 限定特典:告知ポスター※全国のCDショップにて2020年8月26日発売 安藤裕子「Barometz」(PCCA-04958)をご予約・ご購入のお客様に、先着で上記オリジナル特典をプレゼント。各店舗でご用意している特典数量には限りがございますので、お早目のご予約をおすすめいたします。※特典は数に限りがございますので、発売前でも特典プレゼントを終了する可能性がございます。※一部取り扱いの無い店舗やウェブサイトがございます。ご予約・ご購入の際には、各店舗の店頭または各サイトの告知にて、特典の有無をご確認ください。
2020年08月26日7月1日(水)よりPARCO劇場にて開幕した三谷幸喜三作品三連発の一作、『大地(Social Distancing Version)』(以下『大地』)が8月23日に大阪・サンケイホールブリーゼにて大千穐楽を迎えた。未曾有の危機的状況により消えかけた演劇の灯りをつけるため、コロナ禍の7月1日から演劇界の先陣を切って開幕したPARCO劇場の舞台『大地』。大泉洋をはじめ、山本耕史、竜星涼、栗原英雄、藤井隆、濱田龍臣、小澤雄太、まりゑ、相島一之、浅野和之、辻 萬長と三谷作品には欠かせないメンバーから注目を集める実力派まで、個性豊かなキャストが集結。とある共産主義国家の収容所を舞台に、「演じる」行為を禁じられた俳優たちが、演じるとは何か、笑うとは、生きるとは何かを問いかける本作は、“Social Distancing”を強いられるコロナ禍にも繋がる物語となった。PARCO劇場オープニング・シリーズの第一弾として上演した『ビサロ』の公演中止から3カ月を経て、 PARCO劇場再開への第一歩として、稽古を開始したのは緊急事態宣言が解除されてすぐの6月上旬。換気や手指消毒などの新型コロナウイルス対策を徹底し、風通しの良い劇場を使い、稽古を続けた。開幕を10日遅らせ、座席はソーシャルディスタンスを保つため、キャパシティ50パーセント以下で上演。全席即日完売していたチケットを全て払い戻し、再販することになったが、観劇できなくなってしまった方や、劇場に足を運ぶことに不安を感じている方へのサービスとして、初めてオンラインライブ配信にも挑戦し、多くの観客に物語を届けた。劇場では、スタッフ・キャスト一人一人が意識を高め、体調管理・感染予防を徹底し、2カ月間全60ステージを走り抜けた舞台が無事に大千穐楽を終えた。コメントを寄せた三谷は、最後に「やれば出来る、でもやるのは大変」と締めくくっている。そして『大地』の後、PARCO劇場では、本日朗読劇『ラヴ・レターズ』を上演しており、9月4日(金)からは、栗山民也×長田育恵の初タッグとなる『ゲルニカ』が幕を開ける。演出家・栗山民也が、スベイン内戦時のゲルニカ無差別爆撃を描いたビカソの絵画 「ゲルニカ」と出会い、以来20年以上温めてきた構想を基に、劇作家・長田育恵がゲルニカに生きる人々にフォーカスして紡ぐ、珠玉の人間ドラマ。ヒロインに大注目の女優・上白石萌歌を迎え、さらに中山優馬、 勝地涼、早霧せいな、キムラ緑子ら豪華キャストが集結した。私たちと変わらない普通の人々の生活が、突然脅かされ、消えてしまった悲劇。それを乗り超えようと生きる人々の物語をご覧いただきたい。その後もPARCO劇場では、コロナ感染予防対策を徹底し、2021年5月まで継続する“PARCO劇場オープニング・シリーズ”を上演。今後のラインナップにも注目だ。<三谷幸喜コメント>一人の感染者を出すことなくこの日を迎えられました。正直、毎日ひやひやでした。役者の皆さん、ご苦労様でした。舞台スタッフ、劇場スタッフ、本当によく頑張ってくれました。なにより数々の不都合を乗り越えて、観劇して下さったお客様に感謝。やれば出来る、でもやるのは大変。<大泉洋コメント>こんなにも、千穐楽を迎えられた事に安堵した舞台はありません。明日には中止になるかもしれない、大阪への遠征は出来ないのではないかと、常に不安を感じながら、一公演、一公演と積み重ねてきました。我々役者陣も決して自分が感染しないように細心の注意を払って生活してきましたし、同じく舞台スタッフ、劇場スタッフも考えうる全ての感染予防対策をとって公演を続けてまいりました。そして検温や消毒、私語の自粛など、その全ての対策に対応していただいたお客様には感謝しかありません。「大地」が無事に千穐楽を迎えられたことは、今後の演劇界の大きな自信と実績になるでしょう。演劇を含むエンタメは「不急」かもしれませんが決して「不要」ではありません。それは半分しか入っていない客席からの、満席の時にも負けない熱い拍手が教えてくれました。今後、多くの舞台が僕らが出来たように、安全に開催されて行くことを信じています。<PARCO劇場オープニング・シリーズ9月以降上演の作品ラインナップ>●『ゲルニカ』2020年9月4日(金)~9月27日(日)作:長田育恵演出:栗山民也出演:上白石萌歌、中山優馬、勝地涼、早霧せいな、キムラ緑子 ほか※京都、新潟、豊橋、北九州公演あり●ねずみの三銃士”第 4 回企画公演『獣道一直線!!!』2020年10月6日(火)~11月1日(日)作:宮藤官九郎演出:河原雅彦出演:生瀬勝久池田成志古田新太山本美月池谷のぶえ宮藤官九郎※長野、北海道、京都、福岡、高知、沖縄公演あり●『迷子の時間』ー「語る室」2020ー2020年11月作・演出:前川知大出演:亀梨和也 ほか※大阪公演あり●『チョコレートドーナツ』2020年12月作:トラビス・ファイン脚本:谷賢一演出:宮本亞門●『志の輔らくご in PARCO 2021』2021年1月出演:立川志の輔●『ラヴ・レターズ』2021年2月上演作:A.R.ガーニー訳:青井陽治演出:藤田俊太郎●『藪原検校』2021年2~3月作:井上ひさし演出:杉原邦生出演:市川猿之助 ほか●『レディ・マクベス(仮題)』2021年3~4月作:ジュード・クリスチャン演出:ウィル・タケット出演:天海祐希 ほか●『月とシネマ』2021年4~5月演出:G2出演:中井貴一 ほか
2020年08月24日コロナ禍での劇場再開第1弾となり、大泉洋、山本耕史、竜星涼らが出演した三谷幸喜作・演出舞台「大地」(Social Distancing Version)が、WOWOWで放送されることが決定した。三谷さんが書き下ろした新作舞台「大地」。2020年のコロナ禍の中、“Social Distancing”という状況で、今回三谷さんがより豊かな演劇表現に昇華させ、タイトルも「大地(Social Distancing Version)」としてアップデートさせた。演じるとは何か?生きるとは何か――?本作のテーマは、俳優への愛を込めた“俳優論”。大泉洋や、舞台「おのれナポレオン」以来7年ぶりの三谷作品となる山本耕史をはじめ、栗原英雄、濱田龍臣、藤井隆、相島一之、浅野和之が集結。さらに、三谷作品初参加の竜星涼、辻萬長、小澤雄太、まりゑが出演、三谷流“俳優論”に挑んだ。なお、放送されるのは、7月11日の東京・パルコ劇場で収録されたものとなる。<ストーリー>舞台はとある架空の国家、反政府主義のレッテルを貼られた俳優たちの収容施設。強制的に集められ、自由を奪われた彼らを何よりも苦しめたのは、“演じる”行為を禁じられたことだった。役者としては三流だが面倒見のいいチャペック(大泉洋)、映画スターのブロツキー(山本耕史)、女形のツベルチェク(竜星涼)、大御所舞台俳優バチェク(辻萬長)、世界的パントマイマーのプルーハ(浅野和之)、大道芸人のピンカス(藤井隆)、演出もする正義漢のツルハ(相島一之)、そして演劇を学ぶ学生ミミンコ(濱田龍臣)ら8人の俳優たちは、政府の監視下で広大な荒野を耕して毎日を過ごしていた。ある日、ミミンコの恋人ズデンガ(まりゑ)が、女性専用の収容所にいることを知った一同。指導員のホデク(栗原英雄)や政府役人のドランスキー(小澤雄太)の目を盗み、恋人たちを会わせようと計略を練るが…。三谷幸喜「大地」(Social Distancing Version)は10月、WOWOWにて放送予定。(cinemacafe.net)
2020年08月24日安藤裕子さんの10thアルバム『Barometz』は、アートとポップのバランスが心地いい仕上がりだ。とはいえ、前作からは4年半が経っている。短くはない時間の中には、実は彼女の再生への道のりがあった。「4年半前にavexを離れたんですけど、一番の理由が曲ができなかったからなんです。自分が枯渇してしまったイメージがあって。何をしたらいいのかわからない時間を過ごす中、2018年に『ITALAN』というミニアルバムを、自主制作盤として作ったんです。その時に一緒に作業をしてくれたのが(今作にもサウンドプロデューサーとして参加している)Shigekuniくんとトオミヨウくん。自宅でコップを鳴らしたり、クーピーの蓋をガチャガチャして、その音をふたりが整えたり、音を足す作業をしてくれて。彼らと爆笑しながら作業することで、音楽って楽しいんだって思い出したんですね。そこで彼らと2018年の秋から曲を作り始めて、ライブも一緒にやるようになって。そこで(今作収録の)『一日の終わりに』をやるように。これを人が弾いてくれる、そして聴いてくれることで感情が湧き上がったんです。この曲を作れたことで、私はまた音楽人としてスタートできたと思います」生活から聞こえてくるような、人懐っこい音。これは、今まで安藤さんが生み出してきた整然としたJ‐POPを思い返すと意外な気もするが、彼女は「もともとね、適当に鳴らした音が好きなんです」と言う。「ようやくシンガーソングライター然としたと思うんです。ずっと、私より年上で知識があるスタッフやミュージシャンと、背伸びした音をやっていたんですね。でも今回は、同世代や年下の人とセッションして、深めていった。デモも自分で詰めて作るようになったし。今まで出した作品の中で、一番自分らしく表現できたんじゃないかなって思います」その変化は歌声にも表れている。楽器のような美しさ、しなやかさの中に、強い意志を感じるのだ。「実は歌入れが大嫌いだったんですよ。なんでこんななんだよ自分の声って思っていて(笑)。私が作る曲は音階がややこしいし。でもトオミくんやShigekuniくんが作る曲は歌いやすいんです(笑)。しかもふたりが作ったのに、より安藤裕子っていう人間になりやすかった」歌詞も、誰もが日々の恋や生活に結びつけられるような身近さがある。「avex後期は死生観に囚われていたんです。明るい曲も作るけれど、ずーっと重苦しかった。だから、時間を空けることは自分が再生するために必要で。私、ほっといたら信じられないぐらい地味なんです(笑)。だけど、だからこそ、小さな日常に物語が欲しいなって。曲も、どう生き抜くかとかだけじゃなく、電車で隣に座る人に恋をしている、そんなことでいいんじゃないかなって」日常を鮮やかに彩るパレットのようなアルバムは、彼女と音楽との関係性とも直結しているようだ。「私、なぜ自分がミュージシャンなんだろうって悩んでいたんですよ。だってミュージシャンってみんなすっごく音楽好きなんですよ。でも、私はポカーンなんです(笑)。だけど、私の衣食住には組み込まれていて。ないのは想像がつかない。そんなもののような気がします、音楽って」10th Album『Barometz』¥3,300レコード会社の移籍などを経て完成。“羊のなる木”をタイトルに掲げた、日常と想像を繋ぐ12曲を収録。【Loppi・HMV限定盤】¥4,400(共に税込み)8/26発売(PONY CANYON)あんどう・ゆうこ1977年生まれ。2003年、ミニアルバム『サリー』でavex/cutting edgeよりデビュー。多くのCM、映画の主題歌を手掛け、様々なアーティストに楽曲提供も行う。モデルや女優としても活躍。※『anan』2020年8月26日号より。写真・小笠原真紀取材、文・高橋美穂(by anan編集部)
2020年08月19日田中裕子が15年ぶりに映画主演、『横道世之介』『モリのいる場所』などの沖田修一監督が描く『おらおらでひとりいぐも』から、主人公・桃子さんの「寂しくても賑やか」なシニアのひとり暮らしの日常が明らかになった。75歳でひとり暮らしをしている主人公“桃子さん”役には、映画『いつか読書する日』以来、15年ぶりに映画主演を務める田中裕子。古代生物に夢中な主人公・桃子さんを魅力的に演じ、蒼井優が桃子さんの「娘の時代」「妻の時代」を二人一役でつとめている。原作では桃子さんの頭の中だけに登場する“心の声”=寂しさたちは、映画では濱田岳・青木崇高・宮藤官九郎の3人が演じる擬人化されたキャラクターとなって登場する。家の中で、病院の待ち合いで、歩き慣れたいつもの道で…桃子さんの“心の声”=寂しさたちは、気づけば桃子さんのうしろをくっついて行動を共にする。そんな賑やかな日々のほか、桃子さんが思いを馳せる、若かりし頃の桃子さん(蒼井優)と夫・周造(東出昌大)が肩をならべるワンシーンが初公開。“心の声”について沖田監督は、「俳優でやっちゃえ!と思ったんです。それが僕としてはいちばん映画で表現をしやすかった」と振り返るが、彼らと共に過ごす桃子さんの日常は“老後のひとり暮らし”の孤独なイメージとはまるでかけ離れたもの。圧倒的な自由を謳歌する姿には、いままで懸命に生きてきた彼女の生き様がそっと映し出され、寂しさを知ることで改めて人生の喜びを知った桃子さんを体現する田中さんの目まぐるしく変わる表情は見逃せない。沖田監督の手によって、芥川賞&文藝賞をW受賞したベストセラーの原作が遊び心たっぷりに映像化されていることが伺え、ますます期待が高まる場面写真となっている。『おらおらでひとりいぐも』は11月6日(金)より公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:おらおらでひとりいぐも 2020年11月6日より公開© 2020 「おらおらでひとりいぐも」製作委員会
2020年08月17日三谷幸喜の描き下ろし新作舞台「大地(Social Distancing version)」の大阪公演が上演中。この度、本作がおうちで観られるライブ配信が決定した。本作は、新型コロナウィルス感染予防策のために客席の配席の見直しを行い、さらに演出面でも密閉・密集・密接の三密を避けた「Social Distancing Version」での上演となる。キャストには、大泉洋をはじめ、山本耕史、竜星涼、栗原英雄、藤井隆、濱田龍臣、小澤雄太、まりゑ、相島一之、浅野和之、辻萬長といった個性豊かなキャストが集結している。「PARCO STAGE@ONLINE」の一環として配信された東京公演に続き、大阪公演のライブ配信も決定。配信されるのは、大千穐楽の8月23日(日)公演を含む限定3公演となっている。なお、視聴チケットは「ぴあ」にて8月15(土)12時~、「e+」にて8月17日(月)18時~発売となる。<三谷幸喜コメント>舞台上での俳優の濃厚接触を限りなく避け、俳優同士は常に距離を取って演技。それによる不都合を不都合に終わらせずに、より豊かな演劇表現に昇華させる。それがSocial Distancing Versionです。要は、面白さのポイントがひとつ増えたとお考え下さい。PARCO劇場オープニング・シリーズ「大地(Social Distancing version)」大阪公演は8月23日(日)までサンケイホールブリーゼにて上演。(cinemacafe.net)
2020年08月16日現在、大阪・サンケイホールブリーゼにて上演中の三谷幸喜脚本・演出の舞台『大地(Social Distancing Version)』。舞台、映画、ドラマでさまざまな俳優へセリフを書き下ろしてきた三谷幸喜が、俳優への愛を込めて書き下ろした新作だ。新型コロナウィルス感染予防策のために客席の配席を見直し、演出面でも密閉・密集・密接の“三密”を避けた「Social Distancing Version」で上演されている。「大地」チケット情報舞台はとある共産主義国家の収容施設。そこには、独裁政権が遂行した文化改革の中、反政府主義のレッテルを貼られた俳優たちが収容されている。強制的に集められた彼らは、政府の監視下のもと、広大な荒野を耕し、農場を作り、家畜の世話をして過ごしている。過酷な生活の中、何より彼らを苦しめたのは「演じる」行為を禁じられたこと。役者としてしか生きる術を知らない俳優たちが極限状態の中で織りなす、歴史と芸術を巡る群像劇だ。不都合を不都合に終わらせず、より豊かな演劇表現へと三谷幸喜が俳優陣とともに創作した本作。出演は大泉洋をはじめ、山本耕史、竜星涼、栗原英雄、藤井隆、濱田龍臣、小澤雄太、まりゑ、相島一之、浅野和之、辻萬長と三谷作品には欠かせないメンバーから注目を集める実力派まで一筋縄ではいかない個性豊かなキャストが集結。そんな彼らが、激動の時代に生きる俳優を演じ、極限状態の中、演じるとは何か?笑うとは何か?生きるとは何か?を問いかけている。そして現在開催中の大阪公演で、劇場に足を運ぶのが難しい方々はもちろん、すでに観劇した方も新たな視点で作品を楽しめるようにと、ライブ配信が決定した。配信は大千穐楽の8月23日(日)公演を含む限定3公演。演劇を劇場で観たことのある方もそうでない方も、今だからこそ胸に響く「三谷流俳優論」に期待してほしい。『大地(Social Distancing Version)』劇場公演のチケットは販売中。ライブ配信のチケットは8月15日(土)12:00より発売開始。【配信公演】8月22日(土) 13:008月22日(土) 18:008月23日(日) 13:00
2020年08月14日「霞町音楽堂(東京都港区西麻布)」での“24時間無観客クラシックフェスティバル『音楽堂 夏FES.(おんなつ)』の開催が発表された《2020年8月29日(土)19:00~8月30日(日)21:00》。同音楽堂は、西麻布の交差点から徒歩数分の好立地にあるワインバー併設のおしゃれなスペースだけに、本来ならば満員の観衆を集めたライブを行いたいところだが、今回は、新型コロナウイルス感染対策を考慮した無観客ライブでの豪華な夏FESとして、Web上に配信される。24時間にわたってアーティストの演奏をライブ配信するのは、クラシック史上初の試みだというのも興味深い。しかも出演予定のアーティストの顔ぶれが素晴らしい。日本を代表する歌手ジョン・健・ヌッツォ(テノール)&小林沙羅(ソプラノ)に、人気実力ともにピカイチの三浦文彰(ヴァイオリン)&話題の新鋭服部百音(ヴァイオリン)などなど、クラシック界を牽引する豪華な24組のアーティストが続々登場。24時間ぶっ通しのライブが展開されるというのだから見逃せない。さらには、歌舞伎役者・片岡千之助が朗読に初挑戦するなど、他では体験できない特別なステージも用意されるのも楽しみだ。案内役には、今回この『音楽堂 夏FES.(おんなつ)』をプロデュースしたフリーアナウンサー永井美奈子が登場。新たなクラシックの面白さを提案してくれることにも期待したい。霞町音楽堂 HP: 霞町音楽堂YouTubeチャンネル●イベント概要場所:霞町音楽堂 〒106-0031 東京都港区西麻布4-2-6 菱和パレス西麻布B1日時:2020年8月29日(土)19:00~30日 21:00まで(メンテナンス時間2時間含む)無観客ネット配信ライブ(一部収録)として実施出演:24時間24アーティスト音楽堂夏 FES. (おんなつ)チケット販売:チケットぴあ料金:3,600円(※税込)●出演者情報三大テノール:ジョン健ヌッツォ笛田博昭樋口達哉ソプラノ:小林沙羅高橋 維三谷裕子(ウィーン在住)カウンターテナー:村松稔之重量級クラシックボーカル:Il devuピアノ:河原忠之芥川怜子三浦舞夏フルート:上野星也朗読:片岡千之助(歌舞伎役者)永井美奈子(フリーアナウンサー)ヴァイオリン:三浦文彰服部百音枝並千花横山令奈(クレモナ在住)チェロ:古川展生和太鼓:吉井誠悟津軽三味線:浅野祥MC永井美奈子その他出演者は決定次第続々発表予定。
2020年08月12日グラビアアイドルの池田裕子が、最新イメージDVD『恋愛ごっこ』(発売中 4,180円税込 発売元:ラインコミュニケーションズ)をリリースした。2013年に発表されたグラドルの登竜門的ミスコン「ミスFLASH2013」で階戸瑠李、永井里菜とともにグランプリを獲得し、以降はタレントや女優にと様々なフィールドで活躍している池田裕子。同DVDは3年ぶりとなる待望のグラビアDVDで、セクシーな先輩社員となって年下の男性社員を誘惑するというストーリーが進行する中、随所で大人の魅力を放出した1枚となっている。本作では、大人の色気を感じさせる設定となっており、冒頭のオフィスのシーンではOL衣装から赤いセクシーな下着風水着へと展開して小悪魔的な微笑みと誘惑の目線を向けるなど視聴者を誘惑する。後輩社員と旅行で訪れる温泉旅館のシーンも見どころの一つで、部屋に到着するやいきなりショータイムの幕開け。アイス舐めや浴室での洗いっこでセクシーさがエスカレートしていく。
2020年08月09日三谷幸喜脚本・監督×香取慎吾主演によるAmazon Originalドラマシリーズ『誰かが、見ている』の配信開始日が9月18日に決定。香取演じる主人公のユーモアにあふれた愛されキャラの魅力がさく裂する初映像も公開された。Prime Video 5周年記念作品となる本作は、何をやってもドジばかりで予想もしない失敗を繰り返す主人公・舎人真一(香取)と、書斎の壁に偶然発見した“穴”から、そんな真一の生活をのぞき見するのをひそかな楽しみとしている隣人・粕谷次郎(佐藤二朗)を中心に巻き起こるドタバタを描いた“シットコム”(シチュエーションコメディの略)。三谷氏の演出による思いがけない仕掛けの数々と、香取のユーモラスな演技により、全く新しい形のライブ感あふれる新感覚エンターテイメントが誕生する。これまで香取と言えば、“おっはー”で流行語大賞を受賞した慎吾ママやテレビドラマ『西遊記』の孫悟空、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の両津勘吉など、個性豊か且つ強烈なキャラクターを演じてきた。そんな彼が本作では、ありえない失敗ばかりをするけれど憎めない愛されキャラの主人公・舎人真一を演じている。公開された初映像でも、ユーモアたっぷりで一風変わった舎人真一の魅力が伝わる。黄色いつなぎがトレードマークの舎人は、何をやっても失敗ばかり。誰も予想のできない失敗を繰り返す舎人に、ハラハラドキドキ、観てるこちらは気をもみつつ、彼の振る舞いには人間味とユーモアがあふれており、なぜか最後はくすっと笑ってしまう。そんな舎人の面白さに気付いた隣人・粕谷次郎は、舎人の日常をこっそりのぞき見することがひそかな楽しみ。そんなある日、娘のあかね(山本千尋)にのぞき見がバレてしまい慌てふためく次郎。しかし、いつの間にかすっかり舎人の虜になってしまったあかねは、次郎が考えもしなかった、あるとんでもないことを思いつく…。舎人の人生を大きく変えてしまうあかねの思いつき、そしてその先の展開とは。一風変わった魅力があふれるキャラクター・舎人真一を生んだ三谷は「舎人真一君は、ただ生きているだけで面白い。そういうキャラにしたかったのですが、そんな役を演じられる俳優は日本に一体何人いるんだろうと思います。喜劇俳優・香取慎吾の本領発揮です」と香取のユーモアたっぷりの演技を大絶賛。そして香取も「三谷さんの作品だと周りに振り回される役が多かったのですが、今回は舎人がトラブルメーカーみたいな役だったので僕にとっても挑戦でした」と明かしている。
2020年07月31日香取慎吾が主演、三谷幸喜が脚本・演出を務めるAmazon Originalドラマシリーズ『誰かが、見ている』が、9月18日(金)にAmazon Prime Videoにてプライム会員向けに独占配信される。本作は、これまでに『ザ・マジックアワー』『ギャラクシー街道』などでタッグを組んできた香取と三谷のプロジェクトに、Amazonが企画から参加し、製作する日本オリジナルドラマシリーズの記念すべき第一弾。三谷の演出による思いがけない仕掛けの数々と、これまで“おっはーで”で流行語大賞を受賞した慎吾ママや、テレビドラマ『西遊記』の孫悟空など、個性豊かなキャラクターを演じてきた香取のユーモラスな演技による舞台でもない、テレビドラマでもない、全く新しい形のライブ感あふれる新感覚エンタテインメントが誕生する。『誰かが、見ている』は、何をやっても失敗ばかりで予想もしない失敗を繰り返す主人公・舎人真一(香取慎吾)と、書斎の壁に偶然発見した“穴”から、そんな真一の生活をのぞき見するのをひそかな楽しみとしている隣人・粕谷次郎(佐藤二朗)を中心に巻き起こるドタバタを描いたシチュエーションコメディ。香取は本作で、ありえない失敗ばかりをするけれど憎めない愛されキャラの舎人を演じ、今回公開された初映像でも、ユーモア溢れる舎人の姿が垣間見れるので、ぜひチェックしてほしい。舎人を生んだ三谷は「舎人真一君は、ただ生きているだけで面白い。そういうキャラにしたかったのですが、そんな役を演じられる俳優は日本に一体何人いるんだろうと思います。喜劇俳優・香取慎吾の本領発揮です」と香取の演技を大絶賛。そして、香取も「三谷さんの作品だと周りに振り回される役が多かったのですが、今回は舎人がトラブルメーカーみたいな役だったので僕にとっても挑戦でした」と明かしており、香取にとっても演技人生初のキャラクターになったようだ。Amazon Originalドラマシリーズ『誰かが、見ている』9月18日(金)Amazon Prime Video にて独占配信
2020年07月31日田中裕子と蒼井優が二人一役を演じる映画『おらおらでひとりいぐも』の公開日が11月6日(金)に決定。ユニークな世界観を映し出す予告編が到着した。予告編では、夫に先立たれてひとり退屈な毎日が続くと思っていた桃子さん(田中さん)の前に、突然、自分と同じ服装の3人組が現れる。「おらだばおめだ」――それは、桃子さんの心の声を具現化した“寂しさ”たちだった…。また、お茶をすすり、病院や図書館に行く、そんな日常に突如溢れ出すのは、若かりし日の思い出とユニークで軽やかな桃子さんの時間。寂しさたちがおにぎりを握ったり、演奏したり。最愛の夫・周造に対する思いを吐露する桃子さんの歌唱シーンも少し登場している。『おらおらでひとりいぐも』は11月6日(金)より公開。(cinemacafe.net)■関連作品:おらおらでひとりいぐも 2020年秋、公開予定© 2020 「おらおらでひとりいぐも」製作委員会
2020年07月30日7月1日より東京・PARCO劇場にて幕を開けた三谷幸喜脚本・演出の舞台『大地(Social Distancing Version)』が、8月12日(水)より、大阪・サンケイホールブリーゼにて上演される。本公演を上演するにあたり、感染防止対策を徹底。客席の配席はもとより、舞台上での俳優の濃厚接触を限りなく避け、演技中も俳優同士が常に距離を取るように演出されている。「大地(Social Distancing Version)」チケット情報舞台はとある共産主義国家の収容施設。そこには、独裁政権が遂行した文化改革の中、反政府主義のレッテルを貼られた俳優たちが収容されている。強制的に集められた彼らは、政府の監視下のもと、広大な荒野を耕し、農場を作り、家畜の世話をして過ごしている。過酷な生活の中、何より彼らを苦しめたのは「演じる」行為を禁じられたこと。役者としてしか生きる術を知らない俳優たちが極限状態の中で織りなす、歴史と芸術を巡る群像劇。演じるとは何か、笑うとは何か、生きるとは何か…。三谷幸喜が俳優への愛をこめて描く三谷流俳優論だ。出演は、大泉洋、山本耕史、竜星涼、栗原英雄、藤井隆、他。個性あふれる魅力的なキャストに三谷が当て書きして描いているという本作。コロナ禍により、演劇のある日常が当たり前ではなくなった今、感じるものは大きいはず。大阪公演は8月12日(水)から23日(日)まで、大阪・サンケイホールブリーゼにて上演。チケットは8月2日(日)一般発売開始。チケットぴあでは、7月30日(木)18:00より先着先行プリセールを受付。
2020年07月30日三谷幸喜作・演出の新作歌舞伎が映画館に。シネマ歌舞伎『三谷かぶき 月光露針路日本 風雲児たち』が、2020年10月2日(金)より東劇・新宿ピカデリーほか全国公開となる。三谷幸喜作・演出の歌舞伎が映画館に!映画『THE有頂天ホテル』『記憶にございません!』などを手掛ける三谷幸喜が、13年ぶりに歌舞伎作品を演出。『決闘!高田馬場』に次ぐ、三谷幸喜2作目となる歌舞伎は、昭和54年の連載開始から現在も続く、歴史ギャグ漫画『風雲児たち』が原作だ。歴史の教科書で習った有名な人物から、歴史の授業ではなかなかスポットを当てられなかったマニアックな人物まで時代を生き抜く英雄たちの姿をユーモラスに表現した作品は、これまでNHKでテレビドラマ化されるなど、時代を超えて愛されてきた。今回は、三谷幸喜が指揮をとり、松本幸四郎、市川猿之助、片岡愛之助と豪華キャストを迎えて、コミカルかつドラマティックに、人間らしく生き抜いた男たちの姿を表現する映画館でみる“臨場感あふれる”シネマ歌舞伎ユニークなのは、シネマ歌舞伎という取り組み。歌舞伎の舞台公演を撮影したものを映画館でデジタル上映するこの観劇スタイルは、俳優の息遣いや衣裳の細やかな刺繍までしっかりと捉えており、生の舞台とは異なる雰囲気が楽しめる。2019年6月に歌舞伎座で上映された「三谷かぶき 月光露針路日本 風雲児たち」がスクリーンに蘇り、新しい物語を綴る。江戸時代、ロシアで遭難し帰国した実在の人物が主人公作品の舞台は江戸時代後期。鎖国によって外国との交流が厳しく制限されるなか、大海原へ飛び出し、見知らぬ異国の地・ロシアに流れ着いた、神昌丸の乗組員・大黒屋光太夫が主人公だ。再び故郷へ戻ることを試みるも、方角すらわからない。異国の言葉と文化に戸惑いながらも、ロシアの大地を奥へ奥へと進んで行く勇敢な姿に焦点があてられる。松本幸四郎、市川猿之助、片岡愛之助、松本白鸚ほか出演主人公大黒屋光太夫を演じるのは、三谷幸喜演出の前作、歌舞伎『決闘!高田馬場』にも出演した松本幸四郎。古典から新作歌舞伎まで意欲的に取り組む松本が、日本へ帰ることを諦めず運命と闘い続けた、大黒屋光太夫を迫力満点に演じきる。また、共に旅する神昌丸の乗組員・庄蔵には市川猿之助。同じく神昌丸の乗組員・新蔵には、大河ドラマなどでも活躍する片岡愛之助が選ばれている。ロシア・サンクトペテルブルグで出会う女帝エカテリーナの最側近・ポチョムキンには、松本白鸚。また、三谷作品でおなじみの八嶋智人は、本作ではじめて歌舞伎に挑戦し、光太夫たちの日本への帰還の手助けをする博物学者キリル・ラックスマンと息子のアダム・ラックスマンの二役を担当する。尾上松也が物語をナビゲート声で物語の世界をナビゲートする“語り”には尾上松也を起用。エンターテインメント性たっぷりなのに、歌舞伎の古典的表現を活かした新感覚の三谷ワールドをぜひ劇場で楽しんでみて。【作品情報】『三谷かぶき 月光露針路日本 風雲児たち』公開日:2020年10月2日(金)より東劇・新宿ピカデリーほか全国公開原作:みなもと太郎作:三谷幸喜演出:三谷幸喜出演:松本幸四郎、市川猿之助、片岡愛之助、八嶋智人、坂東新悟、大谷廣太郎、中村種之助、市川染五郎、市川弘太郎、中村鶴松、片岡松之助、市川寿猿、澤村宗之助、松本錦吾、市川男女蔵、市川高麗蔵、坂東竹三郎、坂東彌十郎、松本白鸚、尾上松也(語り)
2020年07月10日三谷幸喜の新作舞台『大地(Social Distancing Version)』の東京公演が7月1日(水)からPARCO劇場(東京都渋谷区)で開幕した。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、当初予定されていた公演スケジュールや劇場の座席配置が見直され、キャスト同志の接触をなるべく避けた演出や舞台構造になっているという。初日を前に1日、報道陣向けのフォトコールが行われ、序盤の約20分間のシーンが公開された。『出口なし!』(1994年)の書き下ろし以降、同劇場をホームグラウンドとして新作を発表し続けている三谷による新作。とある共産主義国家の独裁政権下で、反政府主義のレッテルを貼られ、「演じる」ことを禁じられた俳優たちが収容されている施設が舞台となっている。俳優たちは、政府の監視下で、広大な荒野を耕し、農場をつくり、家畜の世話をするという過酷な生活を送る。役者としてしか生きる術を知らない俳優たちが極限状態の中で織りなす群像劇だ。この日、前説に登場した三谷は「舞台俳優たちは今、なかなか舞台や演劇に携わることができなくて、演劇関係者はすごく苦労しているところでございますけれども、(この舞台は)それとほぼ同じような設定で、『演じることができない』人たちが集まっている。本を考えたのは去年なのですが、我ながらなんという先見の明なのかと…」と話し、笑いを誘っていた。また三谷は、1924年に誕生した築地小劇場では銅羅の音とともに幕が開けたことを引き合いに出し、「(新型コロナウイルスの感染拡大の影響で)なかなか舞台が、芝居が、できない状況にありますけれども、必ずまた芝居ができるいつもの状態に戻りたいと思っております。僕らがその先陣を切ることになりました。ということで、今回の芝居は、銅羅の音から始まります」とも話していた。東京公演は8月8日(土)まで。大阪公演は8月12日(水)から23日(日)、サンケイホールブリーゼ(大阪市北区)で上演される。出演は大泉洋、山本耕史、竜星涼、栗原英雄、藤井隆、濱田龍臣、小澤雄太、まりゑ、相島一之、浅野和之、辻萬長(※「辻」は一点しんにょう)。なお、PARCO劇場では、本作『大地』に続き、『ショーガール』(2020年7月27日~8月7日)、『其礼成心中』(8月13日~20日)の3作品連続で三谷作品の上演が予定されている。第2クール(公演期間:7月14日(火)~7月26日(日))の一般発売は7月5日(日)より。第3クール(公演期間:7月28日(火)~8月8日(土))は7月11日(土)11:00~7月13日(月)23:59にてプレリザーブを受付、7月19日(日)10時より一般発売予定。取材・文・撮影:五月女菜穂
2020年07月01日