小春日和となった11月23日の昼ごろ、都内の住宅街を沈痛な面持ちで歩いていたのは久本雅美(65)。迎えの車に乗り込んだ彼女が向かった先は、創価学会の東京戸田記念講堂だった。「この日、11月15日に亡くなった創価学会名誉会長・池田大作氏の学会葬が行われました。会場では池田氏の生涯をたどる映像が流されました」(全国紙社会部記者)東京戸田記念講堂の収容人数は約4千人。この会場に参列したのは、主に創価学会の“幹部クラス”に属する学会員だったという。創価学会に詳しいジャーナリストの乙骨正生さんは次のように語る。「久本さんは、創価学会の『芸術部』の副部長を務めています。テレビタレントとして活躍する久本さんのことを、生前の池田名誉会長は高く評価していました」好感度No.1タレントに君臨したこともある久本だが、20代のころは仕事もなく、生活に苦しんでいた。そんなとき、友人に誘われて入会したのが創価学会だった。入会後ほどなく、タモリが司会を務める『今夜は最高!』(日本テレビ系)のレギュラー出演が決まり、「この信心はすごい!」と確信したという。その後、久本にとって運命的な瞬間が訪れる。’92年1月、創価学会の新春幹部会の席で漫才を披露したのだ。当時の様子を、創価学会のPRビデオ『すばらしきわが人生Part2』の中でこう振り返っている。《終わってホッとしていたら、池田先生に『おもしろかったね』と開口一番におっしゃっていただいたんです。うれしくて、感動で、涙が出て。(略)信心してよかったな、先生と会えて本当によかったと思いました。そういう原点の日を先生に作っていただいて――》このとき《先生の弟子として恥ずかしくないように》と思いを新たにしたという久本。’90年代中ごろからレギュラー番組も増え、マチャミの愛称でお茶の間人気を高めていく。同時に、創価学会が支持母体である公明党の選挙運動にも尽力してきた。最近では旧統一教会の問題に端を発し“宗教と献金”や“政教分離”の議論が進んでいるが、創価学会もそうした指摘を受けた過去がある。「久本さんの存在感は芸術部に所属する芸能人の中でもトップクラス。創価学会のイメージアップに彼女がはたしてきた役割は極めて大きいでしょう」(乙骨さん)学会葬の翌日には、金曜レギュラーを務める『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)に出演、おなじみの明るい笑顔を見せた久本。“先生に漫才を捧げたあの日”を心のよりどころに、マチャミの芸人人生は続いていく――。
2023年11月28日WAHAHA本舗全体公演『シン・ワハハ』が6月22日(木)から東京・なかのZERO大ホールで開幕する。出演する久本雅美と柴田理恵が会見に臨み、本公演の見どころを解説した。公演のポスターには、赤塚不二夫が生み出した「カオルちゃん」の姿があるが、柴田によれば「赤塚先生のキャラクターを自由に使っていいよというお許しが出たので、いろいろなキャラクターが登場する〈赤塚歌舞伎〉をやります」。久本は「ニャロメ」で、柴田は「バカボンのパパ」を演じるといい、「ナレーションは片岡愛之助さんですが、WAHAHAの歌舞伎ですから。見得を切るなどしつつ、キャラクターショーになりそうです」(久本)。そのほか見どころとして2人が挙げたのは〈漁村パフォーマンス〉。以前、農村を舞台に、四季の移り変わりをコンテンポラリーダンスで表現したことがあるが、今回は漁村が舞台だという。「うちの劇団は台本がないので、(主宰の)喰さんがアイディアを出しながら、みんなで作り上げていくんです。私たちは今、苦戦しているところですが、喰さんの中ではもう完成しているみたい。今までもそうやってやってきたので、必ず幕が開くまでには形にします」(久本)。ちなみにWAHAHAと言えば、下ネタがふんだんに盛り込まれているのが特徴的。今回も下ネタがあるのか尋ねると「あるに決まってるじゃないですか。愚問です!」と久本は笑い、「感動的なものから、テレビではできないような下ネタまで織り交ぜてお届けするのがWAHAHAですから」と話す。往年のファンも多いが、今回初めてWAHAHAを観る人へのメッセージを求めると、柴田は「恐れるな!と伝えたいです(笑)。変化していく劇団も多いですが、WAHAHAは40年前と変わらず馬鹿なことをやり続けている。日常生活の中でいろいろあったとしても、私たちの姿を見て『こんな人たちがまだいるんだ』とほっとできるんじゃないかな。老若男女楽しんでいただけるように頑張っているので、安心して来てください」。そして久本は「好きか嫌いかははっきり分かれるとは思いますが(笑)、心軽やかに来ていただければ。決してイケメンやキレイな人がいるわけでもないですが、不器用な人の一生懸命な姿を見て、ぜひ明日への活力にしてもらえたらと思います」と語った。東京公演は6月25日(日)まで。ほか全国10ヶ所で公演予定。取材・文:五月女菜穂
2023年06月19日女優・本仮屋ユイカの写真集『私。』(ワニブックス 2,640円)の電子版が20日、配信スタートした。本仮屋にとって、2年ぶり6冊目の写真集となった同作。撮影は本人のインスピレーションで行きたいと思った、初めての奄美大島で敢行された。10歳でデビューしてから 25 周年を迎えた今、多くの経験を積んだからこそ表現できる、今現在の本仮屋ユイカのありのままの姿、いつまで経っても変わらない透明感あふれる凛とした姿、そして常に新しいことにチャレンジし続ける彼女の無邪気さや快活な様子まで、盛りだくさんな内容が一冊になっている。○■本仮屋ユイカ コメント私は紙版の写真集は紙の質感が好きなんですけど、電子版を発売するようになってその手軽さやいつでも皆さんのお手元に置いておいて頂けるその身近さに魅力を感じるようになりました。たくさんの愛とパワーを込めた写真集です! いつでも、どこでも、皆さまのお気に入りのページを開いて、そのパワーを受け取って頂けたら嬉しいです。撮影:中山雅文
2022年12月21日歌手・ゆいかこと本仮屋ユイカが、12月24日(17:00~)に東京・表参道WALL&WALLで初の単独イベント「ゆいか 25周年記念~“ゆいか”のクリスマスLIVE~」を開催することが15日、わかった。歌手名義・ゆいかとして、2021年10月に1st配信シングル「HAPPY WEEKEND LOVE」でアーティストデビューを果たした本仮屋。音楽活動開始以来、初の単独開催となる同イベントでは、これまでの楽曲や12月2日にリリースされる新曲「通りすがり」、クリスマスソングのカバーなどを披露。さらに、トークコーナーも実施する予定で、集まったファンとやり取りができる内容になっている。チケットは6,500円で、15日(17:00~)から12月24日(17:00)までPassMarketで販売される。
2022年11月15日8月26日に東京・明治座で開幕した舞台『脳内ポイズンベリー』の舞台写真と、本仮屋ユイカと八木勇征(FANTASTICS from EXILE TRIBE)からのコメントが到着した。水城せとなによる同名コミックが原作となる本作は、一人の頭の中で擬人化された5つの思考が“脳内会議”を繰り広げるラブコメディ。主人公の櫻井いちこ役は本仮屋ユイカ、いちこの脳内で行われる脳内会議の議長である吉田役は八木勇征が務める。そのほか、年上の編集者・越智宏彦役で平野良、年下のアート系男子・早乙女亮一役で白石隼也、脳内会議メンバーの“ポジティブ思考”石橋役で猪野広樹、脳内会議メンバーの“瞬間の感情”ハトコ役で早川夢菜、脳内会議メンバーの“ネガティブ思考”池田役で木村花代、脳内会議メンバーの“記憶・過去を振り返る思考”岸役で石黒賢が名を連ねている。なお会場ではコラボメニューやオリジナルグッズ、ロビーでのオリジナル映像『舞台「脳内ポイズンベリー」第0幕』の上映などが展開されている。舞台『脳内ポイズンベリー』は明治座で9月6日まで上演後、9月10日から12日まで大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホールで上演される予定だ■櫻井いちこ役:本仮屋ユイカ コメント元気に楽しく明るく、皆様に素晴らしい時間をお届けできるように頑張りますので、是非、お越しください。待ってるよ~!■議長吉田役:八木勇征 コメントお越しいただいた皆様に楽しんでいただけるよう、精一杯頑張りますので、よろしくお願いいたします。<公演情報>舞台『脳内ポイズンベリー』舞台『脳内ポイズンベリー』メインビジュアル原作:水城せとな(集英社クイーンズコミックス刊)演出:佐藤祐市(共同テレビジョン)脚本:新井友香、今奈良孝行出演:本仮屋ユイカ 八木勇征(FANTASTICS from EXILE TRIBE)平野良 白石隼也猪野広樹 早川夢菜 木村花代 / 石黒賢●東京公演(明治座):8月26日(金)~9月6日(火)※休演日:8月31日(水)※公演によって、アフターステージ(有料)、スタッフトークショー(無料)あり【チケット料金】(全席指定・税込)S席:11,500円A席:6,000円非売品グッズ“会議セット”付きS席:13,500円アフターステージ付きS席:12,500円アフターステージ付きA席:7,000円アフターステージ付き非売品グッズ”会議セット”付きS席:14,500円※未就学児は入場不可※開場は開演の1時間前となります。●大阪公演(COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール):9月10日(土)〜12日(月)※公演によって、アフターステージ(有料)あり【チケット料金】(全席指定・税込)S席:11,500円A席:9,500円非売品グッズ“会議セット”付きS席:13,500円アフターステージ付きS席:12,500円アフターステージ付きA席:10,500円アフターステージ付き非売品グッズ”会議セット”付きS席:14,500円チケット購入リンク:お問い合わせ:公演事務局TEL:0570-200-114(11:00〜18:00 日祝除く)関連リンク公式HP::明治座 YouTube:
2022年09月01日久本雅美と藤原紀香がW主演を務める『毒薬と老嬢』が、東京・新橋演舞場で3月16日に開幕。これに先立ち、初日前会見とゲネプロが行われた。1941年に米ブロードウェイで初演されたジョセフ・ケッセルリングの戯曲を、錦織一清の演出で繰り広げる本作。ニューヨーク・ブルックリンの閑静な住宅街に暮らす老姉妹のアビー(久本)とマーサ(藤原)は、自家製の“ぼけ酒”を身寄りのない年配者に振る舞うなど街で評判の慈善家だった。しかし、このふたりはある秘密を抱えていて──。なお本作は2020年3・4月に上演予定だったが、新型コロナウイルス感染症の影響で中止になった経緯がある。仕切り直して再出発する想いを、久本は「キャスト・スタッフ、何とか元気で初日を迎えられました。一致団結して最後まで乗り切りたい」とコメント。藤原も「懸命にみんなで積み上げてきた『毒薬と老嬢』を一人でも多くの人に届けたい。こんな時代だからこそ、クスッと笑える楽しい作品を」と続く。話題は全編“関西弁”で展開されるという会話劇へ。大阪府出身の久本、兵庫県出身の藤原はもともと“使い手”だが、ブルックリンが舞台のブラックコメディを郷土の言葉で立ち上げた実感を問われると、久本は「関西弁では“どういう言い回しになるの?”と相談したね」と稽古中のエピソードを披露する。藤原は「日ごろ喋っている標準語が出ないようにしないと」と注意するものの、会見中のイントネーションはすっかり関西弁だ。両者揃って挙げる見どころは、ずばり「会話劇の応酬」に。特に久本は海外の人名が次々と登場することに苦戦した様子を「テディ(渋谷天笑)だのモーティーマー(納谷健 / 劇団Patch)だのジョナサン(室たつき)だの……誰?」と再現して会場を湧かせる。藤原は「セリフにも韻を踏んでいるところがたくさん散りばめられているんですよ。役者の集中力を要する作品ですが、そのぶんお客さんは楽しめるのでは」と笑顔を見せた。ゲネプロは全編にわたって、アビー&マーサの邸宅を訪れる各キャラクターが老姉妹のマイペースぶりに翻弄される様子をおもしろおかしく描くコメディが展開された。応接間のチェストに死体を隠しても「私たちのお客さま」で押し切るブラックさを、久本と藤原は和やかな笑顔と陽気な関西弁で表現する。ラストには安楽死や高齢化社会への風刺がにじむものの、どこかほくそ笑んでしまう後味だ。東京公演は3月20日(水)まで。その後、26日(土)・27日(日)に愛知・御園座、4月2日(土)に福岡・久留米シティプラザ ザ・グランドホール、9日(土)・10日(日)に北海道・道新ホール、16日(土)~24日(日)に大阪・大阪松竹座と巡演する。チケット販売中。取材・文:岡山朋代
2022年03月18日久本雅美と藤原紀香が老姉妹役で舞台初共演、錦織一清の演出でブラックコメディに挑む。アメリカの劇作家、ジョセル・ケッセルリングが1939年に発表した作品で、ブロードウェイやウエストエンドでロングラン上演されたヒット作。ニューヨークに住む慈善家の老姉妹アビーとマーサが振る舞う“おいしいぼけ酒”を巡って繰り広げる奇想天外な物語だ。老姉妹に巻き込まれる登場人物には、渋谷天笑、納谷健(劇団Patch)、惣田紗莉渚、室たつきら多彩なメンバーが集う。達者な久本と老女役に初挑戦の藤原が、作品の魅力や意気込みを語った。「毒薬と老嬢」 チケット情報久本は藤原を「気さくで表裏のない男前で、華がある。私はその華に負けないように咲きたいです!(笑)」と話し、久本を「姉さん」と呼ぶ藤原は「愛のある笑いを持っている人。お肌つるつる、瞳キラキラでめちゃくちゃ美人です!」と互いの印象を語る。ブラックコメディを演じることについては「無理に笑わせるというより、クスッと笑ってもらえる技術が必要だと思います。ナチュラルに演じ切ることができれば」(久本)、「私にとっては大きなチャレンジです。学ぶこともたくさんあります。自分の持っているものと組み合わせて、新しいものを生み出していきたいです」(藤原)。今回、ふたりのセリフは関西弁で上演され、老姉妹による丁々発止のやりとりも大きな見どころだ。「ふたりとも関西人ですし、漫才とまではいきませんが、おもしろいものになるんじゃないかとワクワクしています」(久本)、「関西弁での舞台は初めてですが、故郷の言葉なのですごくうれしく楽しみです」(藤原)。物語には安楽死や高齢化社会への風刺がテーマに含まれ、初演から80年を経た今も色あせない。そんな作品の魅力について「作中にさらりと投げかけている“何が幸せなのか”や“命の大事さ”などのテーマは、時代を越えても変わらない共通したものだと思います。演じる意欲を掻き立てられ、やりがいのある舞台だと感じています」(久本)、「物事の考え方や価値観は人それぞれ。演じる側もお客様も、それぞれに感じることができるからこそ、長い間愛されてきた作品なんだと思います」(藤原)とそれぞれに語る。ふたりとも今作に挑む意欲は満々だ。「老若男女がさまざまなことを考えながら楽しめる作品です。なによりも『楽しかったなぁ』とお客様全員に思っていただける舞台にできれば」(久本)、「コロナ禍の制約の多い中、劇場へ足をお運びくださるお客様に少しでも楽しんでいただき、明るくなっていただけるように一生懸命につとめます。ぜひ、若い方にも観ていただきたいです!」(藤原)。公演は3月16日(水)~20日(日)の東京・新橋演舞場を皮切りに、3月26日(土)・27日(日)愛知・御園座、4月2日(土)福岡・久留米シティプラザ ザ・グランドホール、4月9日(土)・10日(日)北海道・道新ホール、4月16日(土)~24日(日)大阪・大阪松竹座を巡演。チケット発売中。取材・文:高橋晴代
2022年03月03日司会者、タレント、女優、芸人と多方面で活躍中の久本雅美さん。自身のおひとりさまライフや恋愛と結婚への想い、仕事にかける情熱や家族とのつながりなどを記したエッセイ『みんな、本当はおひとりさま』が今、幅広い年齢層から大きな支持を受けています。インタビュー3回目では、年を重ねることで得られるものや未来につながる40代、50代の過ごし方などについてお聞きしました。★前回:久本雅美さんインタビュー「人生前向きに生きるコツは他人と比べないこと! 比べるなら昨日の自分」#2苦手な人と付き合うコツは自分が誠実であること――『みんな、本当はおひとりさま』の中では、苦手な人との関係を克服されたエピソードが紹介されています。ぜひ、苦手な人とうまく付き合うためのコツを教えていただきたいです。久本さん人間関係って大変ですよね。どう考えても自分と合わない人っていますもんね。でも、その人のことで悩んだり翻弄されたりして毎日がブルーになるのは苦しいし、悔しいことでもありますから。苦手な人に振り回されない自分を作っていくしかないんですよね。――そのためには、どうすればいいのでしょうか?久本さん強くなる、ということですね。といっても、我を張るとか、戦うという意味ではなくて、相手がどんな人であろうが、自分は誠実であろうと決めて貫いていくということ。例えば、自分から明るくあいさつをして、人として誠実に付き合っていけば、その人の良いところが見えてくるかもしれないですよね。そうはならなかったとしても、相手との関係がギクシャクする原因が見えてくれば、うまく包んで付き合うことだってできると思うんです。人を変えることは無理だけれど、自分の考え方や受け止め方を変えることはできるんですよね。年齢を重ねることでしか得られない輝きがある――特に女性は年を取ることをネガティブに考えがちだと思うのですが、久本さんは年齢をポジティブに捉えていらっしゃいます。それはなぜなのでしょうか?久本さん例えば芸能界では草笛光子さん、黒柳徹子さんなど、私の周りには年上でイキイキと輝いていらっしゃる方がたくさんいるんです。そうした方たちがその場にいらっしゃると、それだけで温かさや強さを感じられたり、気持ちが和んだり癒やされたりするんですよね。人間的な魅力にあふれる姿を見るたびに、「すてきだなぁ」って思うんです。だから私は、年齢を重ねれば重ねるほど輝くことが、人間としての勝利だなぁって感じているんですよね。5年後、10年後、20年後の自分はどう生きているんだろうと考えるたびに先輩方の姿と重ね合わせては、「私もいい年齢を重ねてすてきな人間になりたいなぁ」って思うんです。――年齢を重ねることには、どんなメリットがあるとお考えでしょうか?久本さん若さ特有の輝きやエネルギーって、絶対的なものですよね。でも、年齢を重ねることによって生じるパワーや魅力もあるんです。私、人生は60代、70代からだと思っているくらいですから。もちろん、体にガタがきていたり、瞬発力が弱くなったり、記憶力が衰えたりもするものですが、それ以上に生きていることのおもしろさってありますよね。例えば、「65歳から卓球を始めました」「70歳で登山に目覚めました」という方がいらっしゃいます。私も自分で自分に限界をつくらずにいろいろなことに取り組んでいきたいなぁって思うんです。そのためには健康でいることが一番ですから、ストレッチをしたり、トレーニングをしたり、体を温めたりと体を気づかっているんですね。たくさん悩んだ経験が人間的な魅力につながる――体も心も揺らぎやすいウーマンカレンダー世代の女性が、久本さんのように元気に過ごしていくためのヒントを知りたいです。久本さん若さというアイテムが外れた30代から40代、50代にかけて「自分はどう生きたいのか?」とちゃんと悩んだ人は、その過程で培ったものが年齢とともに内側からにじみ出る輝きとなって表れると思うんです。例えば、おしゃべりをすることが苦手な人は、コミュニケーションがうまく取れないことや、自分の考えや気持ちをうまく言葉にできないことに悩むかもしれません。でも、たくさん悩んで自分のなかの自分と戦ううちに、人の話をじょうずに聞けるようになったり、その場にいるだけで和やかな雰囲気の人になっていくと思うんです。それが人間的な魅力や女性としての魅力につながっていきますから、のびのびと自分らしく生きて欲しいですね。――ご自身の経験を踏まえてのお言葉には、説得力があります。久本さんまぁ、私もバカなところもあるし、ボーっとしてるところも、情けないところもいっぱいありますから。こうして話しながら、自分自身にも言い聞かせているんです(笑)。<久本雅美さんプロフィール>1958年大阪府生まれ。劇団東京ヴォードヴィルショーを経て、1984年に演出家の喰始、柴田理恵らと劇団『WAHAHA本舗』を結成。軽妙なトークで人気を博し、『秘密のケンミンSHOW極』『ヒルナンデス!』(ともに日本テレビ系)など、数多くのバラエティ番組やドラマに出演。最新刊に『みんな、本当はおひとりさま』(幻冬舎)<著書>『みんな、本当はおひとりさま』久本雅美著/幻冬舎1300円+税★関連記事:久本雅美さんインタビュー「40代のころは飲めや歌えやの大騒ぎでした」#1★関連記事:乳がんで右乳房を全摘。だいたひかるさんインタビュー「抗がん剤治療中、太らないようにサウナスーツでレンタルDVD店へ(笑)」#2★関連記事:室井佑月さんインタビュー「シングルマザーだった35歳のとき、膵臓に腫瘍が見つかった」#1著者/熊谷 あづさライター。1971年宮城県生まれ。埼玉大学教育学部卒業後、会社員を経てライターに転身。週刊誌や月刊誌、健康誌を中心に医療・健康、食、本、人物インタビューなどの取材・執筆を手がける。著書に『ニャン生訓』(集英社インターナショナル)。
2022年02月12日司会者、タレント、女優、芸人と多方面で活躍中の久本雅美さん。自身のおひとりさまライフや恋愛と結婚への想い、仕事にかける情熱や家族とのつながりなどを記したエッセイ『みんな、本当はおひとりさま』が今、幅広い年齢層から大きな支持を受けています。インタビュー2回目では、健康を保つための体のケアや心構えについてお聞きしました。★前回:久本雅美さんインタビュー「40代のころは飲めや歌えやの大騒ぎでした」#1起床後と就寝前には軽いストレッチをするのが日課――更年期から今にいたるまで元気に過ごされている秘訣をうかがいたいです。久本さん40代のころから週に一度、整体サロンに通って体の歪みを矯正したり、凝り固まった筋肉をほぐしてもらうようになりました。心身の不調に悩むことなく更年期を過ごすことができたのは、整体サロンで自分の体と向き合う時間を作っていたおかげかもしれないです。――他にはどんなことをなさっているのでしょうか?久本さん週に一度のペースでパーソナルトレーナーさんについて筋トレをしています。といっても過激なトレーニングではないんです。けがをしない体を作るのが目的なので、ストレッチのような動きを中心に無理なく運動をしています。――ご自宅ではどんなケアをしているのでしょうか?久本さん軽いストレッチをするくらいですね。朝起きたら背伸びをしたり、体を左右にひねったり、あお向けになって手足を伸ばして全身のストレッチをします。寝る前には開脚をして体を横に倒して体側を伸ばしたり、あお向けになって背筋を伸ばしたり、起き上がって首を回したり。どちらも3~4分程度で終わる簡単なストレッチなのですが、続けていると調子がいいんです。冷え性改善のために朝と夜、湯舟に浸かる――いつも元気な印象の久本さんですが、体調で気になることはあったりするのでしょうか?久本さん年に一度、人間ドックと婦人科健診を受けていまして、特に心配なことはないですし大病をしたこともないんです。ただ、冷え性は気になっていますね。体を温めるために、朝と夜はお風呂に入ります。朝は時間がないので湯船に浸かるのは5~6分。私はもともとカラスの行水なのですが、夜は10~15分はお風呂に首までちゃんと浸かるようにしています。朝は起きたら白湯を飲んで体を内側からも温めます。仕事では冷たいものを飲んだり食べたりすることもあるのですが、普段は冷たいものはとらないようにしています。あと、足首にはレッグウォーマーをつけて、夏でもかわいい腹巻きを常に着けているんです。――久本さんが元気でいらっしゃるのは、日々の努力の賜物なのですね。久本さん私がしていることは本当にささいなことなので、努力のうちに入るかどうかはわからないのですが……。でも、体は気づかっていますね。実は50代後半になってから、舞台に立っているときに息が切れるようになったんです。周りのメンバーのなかには、けがや病気をした人もいますしね。健康の大切さを実感するようになったので、自分なりに調子を整えるようにました。自分が元気じゃないと、舞台やテレビを見てくれる人たちに元気を与えることができませんから。他人と自分を比べずに、比べるなら昨日の自分――若々しいお肌の秘訣もぜひ、教えていただきたいです。久本さん基本的に面倒くさがり屋なので、美容のためのケアは続いたことがないんです。お化粧自体を煩わしいと思うタイプなもので、仕事が終わったらすぐにメイクを落とします。そのあとに洗顔をするのですが、気を付けているのは顔を拭くときにはゴシゴシこすらず、タオルを押し当てて水滴を取ることくらいで、ほとんどお手入れをしていないんです。まぁ、こんなふうに私が美容を語っても「お前が言うな」って感じですよねぇ(笑)。――タオルで顔をこすらないこと以外で、「これをしないようにしよう」と気を付けていることがありましたら教えてください。久本さん他人と自分を比べないということですね。比べるなら昨日の自分と今日の自分。人と比べて落ち込んでいるなら、昨日の自分と比較したほうがずっと前向きになれると思うんです。あと、最近気を付けているのは、信号が点滅しているときに横断歩道を走って渡らないようにすることです。先日、横断歩道を走っている最中に転んでしまってえらい目に遭ったんです。60歳を過ぎて地面に叩きつけられるときの痛さとつらさときたら、言葉では言い表せません。それ以来、「信号がチカチカしていたら次の信号まで待つ!」と心に決めています(笑)。次回は、年を重ねることで得られるものや未来につながる40代、50代の過ごし方などについてお話をうかがいます。<久本雅美さんプロフィール>1958年大阪府生まれ。劇団東京ヴォードヴィルショーを経て、1984年に演出家の喰始、柴田理恵らと劇団『WAHAHA本舗』を結成。軽妙なトークで人気を博し、『秘密のケンミンSHOW極』『ヒルナンデス!』(ともに日本テレビ系)など、数多くのバラエティ番組やドラマに出演。最新刊に『みんな、本当はおひとりさま』(幻冬舎)<著書>『みんな、本当はおひとりさま』久本雅美著/幻冬舎1300円+税著者/熊谷 あづさライター。1971年宮城県生まれ。埼玉大学教育学部卒業後、会社員を経てライターに転身。週刊誌や月刊誌、健康誌を中心に医療・健康、食、本、人物インタビューなどの取材・執筆を手がける。著書に『ニャン生訓』(集英社インターナショナル)。
2022年02月08日司会者、タレント、女優、芸人と多方面で活躍中の久本雅美さん。自身のおひとりさまライフや恋愛と結婚への想い、仕事にかける情熱や家族とのつながりなどを記したエッセイ『みんな、本当はおひとりさま』が今、幅広い年齢層から大きな支持を受けています。インタビュー1回目では、普段の生活ぶりや更年期の時期の体の変化などについてお聞きしました。自由である分、責任を持たないといけない――『みんな、本当はおひとりさま』というタイトルは、胸に刺さる言葉です。久本さん私自身、気付けば63歳になっていて、この年までひとりでした。でも、寂しくもなければ不幸せでもないですし。結婚していようがしていまいが、子どもがいようがいまいが、自分の人生を切り拓いていくのは自分にしかできないので、『みんな、本当はおひとりさま』を通して、私のこれまでの生き方を知ってもらうことで、皆さんに元気になってもらえたらいいなぁと思っているんです。――久本さんが「独り身って、やっぱり気楽でいいなぁ」と思うのは、どんなときでしょうか?久本さん自分の時間を自由に使えることのありがたさは、常日ごろから感じています。好きなときにごはんを食べて、好きなときに寝て、好きなときにテレビを見て。自分のリズムを好きなように作っていけるのがひとり暮らしの醍醐味ですよね。まぁ、だからいまだに独身なのかもしれないですけど(笑)。――ということは、起床時間や就寝時間も日によって違うのでしょうか?久本さんこれくらいの年になると、寝る時間も起きる時間もだいたい決まってくるんですね。夜は12時半過ぎには寝て、朝は遅くとも8時までには起きます。すべてが自由だからといって、ダラダラと過ごすわけではないんですね。自分がどう生きて、どのような価値ある生き方をしてくか。自由というのは自分で自分に責任を持たないといけない部分が大きいですし、時間を無駄にしたくないという気持ちが強いんです。――メリハリのある生活を送られていらっしゃるのですね。久本さん私はすべてのことに意味があると思っているんですね。だから、ダラダラするのにも、ボーっとするのにも意味がある。ただ、無駄が嫌いな性格ということもありまして、朝起きてから夕方まで何もしない、という日はないんです。1日家で過ごすとしても、映画やお芝居のDVDを見たり、本を読んだり、Zoomで友だちとおしゃべりしたりと、とにかくいつも何かをしていますね。40代は若く、50代もまだまだ元気な年代――逆に、「独りだと心細いな……」と感じる瞬間もあるのでしょうか?久本さんもちろん、ありますよ~。例えば、ジャムの瓶が開かないときとか、ワインのコルクが抜けないときとか。私は電気系統がさっぱりわからないので、テレビや家電のちょっとしたトラブルにも困ります。あとはやはり、地震が起きたりすると心細さを感じますね。でも、喉元過ぎれば熱さを忘れるタイプなものですから。まわりに妹や友だちがいますし、みんなで励まし合いながら生きています。――ウーマンカレンダー世代の40代、50代のころには、どのような生き方をしていたのでしょうか?久本さん今は人生100年時代ですから、40代、50代は折り返し地点ともいえる年代ですよね。63歳の今、思うのは、40代はめちゃくちゃ若いということです。体も動くし、走れるし、頑張れます。実際、40代のころの私は毎日、バリバリ動いていましたし、お酒もガンガン飲んでました。20代、30代のころに比べれば無茶はできなくなりましたけど、打ち上げとなったら「朝まで行こうよ!」くらいの勢いはありましたね。50歳を過ぎても元気でしたが、50代半ばごろからは体のことを考えて2時過ぎくらいには引き上げるようになり、60代の今はその日のうちに帰ります。まぁ、年に1回くらいは、ハメを外して朝までガンガン行くこともありますけどね(笑)。48歳のときに子宮筋腫の手術を受けた――ちなみに、更年期の年代はどのように過ごされていたのでしょうか?久本さんありがたいことに、私の場合、更年期症状の経験がほとんどないんです。ホットフラッシュというのかな? 体が急に暑くなることは3~4回くらいはありました。でも、すぐに治まったので暑さや汗に悩むこともなかったんです。――更年期のころの生理の状態はいかがでしたでしょうか?久本さんもともと生理不順だったこともあり、あまり悩むこともなく、いつの間にか閉経していました。ただ、48歳のときに子宮筋腫が見つかったころはつらかったですね。出血量が多く、貧血気味になることもありました。――子宮筋腫は手術を受けたのでしょうか?久本さん腹腔鏡手術だったので2泊3日の入院で済みましたし、回復も早かったですね。この子宮筋腫が更年期の時期で一番大変だったかもしれないです。次回は、健康を保つための体のケアや心構えについてお話をうかがいます。<久本雅美さんプロフィール>1958年大阪府生まれ。劇団東京ヴォードヴィルショーを経て、1984年に演出家の喰始、柴田理恵らと劇団『WAHAHA本舗』を結成。軽妙なトークで人気を博し、『秘密のケンミンSHOW極』『ヒルナンデス!』(ともに日本テレビ系)など、数多くのバラエティ番組やドラマに出演。最新刊に『みんな、本当はおひとりさま』(幻冬舎)<著書>『みんな、本当はおひとりさま』久本雅美著/幻冬舎1300円+税著者/熊谷 あづさライター。1971年宮城県生まれ。埼玉大学教育学部卒業後、会社員を経てライターに転身。週刊誌や月刊誌、健康誌を中心に医療・健康、食、本、人物インタビューなどの取材・執筆を手がける。著書に『ニャン生訓』(集英社インターナショナル)。
2022年02月05日京都・南座の新春恒例「初笑い! 松竹新喜劇 新春お年玉公演」が1月2日(日)から開幕するのを前に取材会が行われ、渋谷天外、藤山扇治郎、ゲストの久本雅美ら出演者7名が登壇した。「お正月なので衣装代も奮発して、時代劇の“まげもの”2本をパーンと打ち上げます!」と威勢のいい天外に、久本も「お芝居観に来たなという贅沢感が味わえる」と続き、早くも一致団結のムードが漂う。出演者が五・七・五のカルタで意気込みを語るなど、お正月らしい趣向で盛り上げた。「初笑い! 松竹新喜劇 新春お年玉公演」チケット情報一本目は「藤山寛美二十快笑」にも選出される『お種と仙太郎』。嫁姑問題を描いた人情喜劇を扇治郎と久本の共演で贈る。扇治郎は「お風呂場とかでよく、久本姉さんこれやりはったらいいのにとかひとりで考えるんです。その5本の候補のうち、1本がこれでした」とドンピシャの配役に喜ぶ。観客には自粛疲れを思いやり「来年は劇場に足を運んでもらって。僕と久本さんでやる人情喜劇でホロリと沁みていただけたら嬉しいなと思います」久本は「扇ちゃんがお風呂場でも私のことを考えてくれてたなんて。気色悪いけど、嬉しいです(笑)」と冗談めかしつつ、姑役は藤山寛美をはじめ代々男優が演じてきただけに「緊張します」と続ける。「男性が女性を演じる時点でひとつ面白さが加わっているので、それを女性が演じるとなると本当に難しいお役やと思います。ほんまはええ家族なんやなと思ってもらえるように、可愛げがある意地悪ばあさんでありたい」と語る。二本目は松竹新喜劇随一の爆笑喜劇『お祭り提灯』。このたび、39年ぶりに曽我廼家の名跡を継承した曽我廼家一蝶、いろは、桃太郎ら若手が大役に挑む意欲作だ。提灯屋、徳兵衛役の一蝶は先輩らに「熱量だけは負けたくない」と気合十分。扇治郎を中心に「劇団の新たな屋台骨となれるよう精進したい」とやる気をみなぎらせる。11月の襲名披露公演では観客の拍手が胸に沁みたと言ういろはは1『お種と仙太郎』で嫁のお種、『お祭り提灯』で徳兵衛の妹役に挑む。「お種は素直で謙虚な娘だと思うので、私も初心を忘れず素直な気持ちで成長できるように頑張ります」。桃太郎は、藤山寛美の十八番でもある提灯屋の丁稚役に抜擢され「恐ろしさに身震いしました」と驚嘆しながらも、「共演の方々の力を借りつつ、いい意味で期待を裏切りたい」と覇気を見せた。取材会では、カルタの五・七・五で「なんでかな おちょやん出たのに 気づかれず」と朝ドラ『おちょやん』出演という今年のハイライトをユーモアたっぷりに振り返ったのは渋谷天笑。同じく次代を担う若手の一員として「南座の公演を頑張って、街で声をかけられる人間になりたい」と活躍を誓う。仲間の援護も頼もしい扇治郎は、来年は寅年で年男。「松竹新喜劇をまた観たいと思っていただけるよう、お客様のハートに噛みついて離さぬよう精進したい」と決意を語った。公演は1月2日(日)から10日(月・祝)まで南座にて。チケット発売中。取材・文:石橋法子
2021年12月22日昨年、公演延期となったWAHAHA(以下:ワハハ)本舗全体公演『王と花魁』全国ツアーの開催が決定。構成・演出の喰始、キャストの柴田理恵、久本雅美、梅垣義明に現在進行形の想いを尋ねた。ピリオドを打った『ラスト3~最終伝説~』から4年ぶりの全体公演となる本作。枠にとらわれることのない多彩なパフォーマンスで客席に全力の笑いを届ける。延期が決まっても喰は「中止は念頭になく絶対にリベンジしたかった」と語り、その言葉に柴田・久本・梅垣の3人も頷く。ワハハ本舗の特徴といえば、“過剰”ともいえる客席とのコミュニケーション。「ろくでなし」を歌って鼻から豆を飛ばし、「愛の讃歌」でステージを降り観客をハグしにかかる梅垣の芸に代表され、これを目当てに訪れる人も多い。しかしコロナ禍では“濃厚接触”。得意技を封じられた一同はどうやって客席を魅了するのか。そう聞くと、喰は「梅垣は今までお客さんをひどい目に遭わせてきたけど、今度は梅垣がひどい目に遭う番」とほくそ笑む。制限を逆手に取った笑いを追求する一方で、無観客配信を行った梅垣は画面の向こうにいる観客の反応がわからない心もとなさを経験した。「自分がいかにお客さんから助けられてきたか、コロナ禍で“観客の力”を実感しました」と語ると、喰は「今回のお客さんはおかしくても笑い転げるのは難しいから、マスク上でアピールしてもらう?」とその場でアイディアを出す。一度目の緊急事態宣言が明けてから、さまざまな舞台を観に行った柴田は「ワハハみたく底が抜けたような笑いって今見かけないよね」とひと言。「だからこそ我々がやる意義は大きいんじゃないかな」と万全の対策で観客を迎える覚悟を語る。久本も「私たちを待ってくださっているお客さんの存在を感じています」と続き、「その気持ちに応えて全力で“バカ”やる所存です!」と意気込んだ。最後に喰は「エンターテインメントは精神のワクチン。接種の無理強いはしません。でもワクチンを体に入れて心が軽くなるのであれば、ぜひお越しください」「我々も年齢を重ねましたから。いつまでもあると思うな、ワハハ本舗ですよ」と呼びかけ、インタビューを結んだ。なお、取材中に喰が思いついた案は「マスクdeエール」プロジェクトとして進行中だ。演劇人に対するメッセージを寄せたマスクの着用姿を写真・動画に収めてワハハ本舗に送ると応援動画として編集され、劇中や記者発表イベントにて上映されるという。BGMには『王と花魁』応援隊長・泉谷しげるが書き下ろしたオリジナル楽曲が予定されている。公演は10月28日(木)~31日(日)に東京・新宿文化センター 大ホールで行われたあと、11・12月に全国12会場を巡演する。取材・文:岡山朋代
2021年05月07日久本雅美(62)が総合司会を務めるトーク番組「メレンゲの気持ち」(日本テレビ系)が来年3月で終了すると報じられた。スポニチアネックスによるとテレビ局関係者は「節目の25年を前に、新鮮さを求めての決断。番組としての役目は十分に果たした」といい、「新たな番組に良い形でバトンを渡したい」と明かしたという。96年4月にスタートした「メレンゲの気持ち」。四半世紀にわたって、久本は“土曜日の昼の顔”を務めてきた。そんな彼女は本誌16年10月18日号に登場し、番組とともに歩んできた日々を回想している。数々の著名人たちとの名トークを繰り広げてきた久本は、初対面でも打ち解ける秘訣をこう明かしている。「初対面の方とお話しする機会はとても多いですね。そんなとき、まず出演ゲストの『素敵だな』と思うところに目を向けて話を始めるようにしています」「挨拶は大切ですね。私も“笑顔で・元気よく・爽やかに”挨拶することを心がけています。一言挨拶を交わすだけで、その場の空気がきれいに流れていくと思います」脇を固めるMCメンバーの話術も、同番組の魅力の1つ。同号で久本はHey! Say! JUMP・伊野尾慧(30)について「お笑いのセンスもあるし気取りもなく自然体ですごくいい。癒し系です」と、そしていとうあさこ(50)に対しても「気配りができて、私を立てながらもしっかりと自分の役割を果たしてくれる素晴らしい人です」と大絶賛していた。そんな優秀な共演者に囲まれた久本は18年12月、「優秀なスタッフに恵まれて自由に楽しくやらせていただいています。これからは皆さんに恩を返していきたいですね」と本誌を通して番組にも賛辞を送っている。オファーを受けた当時38歳だった久本も18年7月にはついに還暦を迎えた。還暦直前に応じた本誌のインタビューでは「草笛光子さんなんか、84歳という年齢にもかかわらずあの美しさで、ファッショナブル。80歳超えても自分の番組を持っていらっしゃる黒柳徹子さん(87)にも憧れていて、私も『やれるところまでやったろう』と思って」と意気込んでいた。「いつまでも若々しい久本さんにとって、WAHAHA本舗の舞台上から見るお客さんの笑顔が元気のエネルギーだといいます。また仕事を通して、多くの人に会うことこそ健康の秘訣だとも。久本さんには“朝ドラに出演する”という大きな夢があります。それを叶えるまで『芸能界はやめられへん!』と意気込んでいます」(スポーツ紙記者)還暦以降も挑戦に燃える久本。看板番組が有終の美を迎えても、まだまだ活躍は続きそうだ。
2020年10月20日女優・本仮屋ユイカのデジタル写真集『MY SELF』(ワニブックス)が、30日に発売される。同作は、今年2月発売の写真集『CANTIK』の未公開カットで構成された電子書籍限定版“アザーカット”写真集。本仮屋が自らセレクトした写真を、80ページにわたって収めた。本仮屋は、「『CANTIK』の未公開カットから、私自身が選んだデジタル写真集『MY SELF』が発売になります!」と報告し、「未公開にとにかくこだわって選びました」とアピール。「いつも写真集では新しいことにチャレンジさせて頂いて、本当に貴重なお仕事の一つだと感じているのですが、今回は初めてのデジタル写真集にチャレンジ」と特別な思いがあったようだ。そして、「より手軽に沢山の方に見て頂ける機会をとても嬉しく思っています」と感謝し、「写真を見てる方と私との距離を近く感じてくださる印象のものに仕上がったかなと、思います。リラックスして一緒に旅するような気持ちで観て頂けたら嬉しいです。よろしくお願いします!」と呼び掛けている。同作は、Amazon、楽天kobo、セブンネット、DMM.comなどの電子書店で購入することができる。
2020年09月30日女優の本仮屋ユイカが27日、公式YouTubeチャンネル「ユイカのラジオ」に投稿した動画「芸歴23年で培った経験からお伝えさせていただきます」で、オーディションの心得について語った。2005年のNHK連続テレビ小説『ファイト』をはじめ、数々の大役を射止めてきた本仮屋。周囲からオーディションに関する質問をされることも多いそうで、「まず、私はオーディションに行く時に『受かろう』と思わない」と明かした。そして、「『受かろう』と思っても受からない時は受からない。日本のトップオブトップのかわいい子たちとトップオブトップの演技が上手な子たちがオーディションに集まるわけです」と説明した上で、「とにかくその子たちを見るのを楽しみに行ってました」「受かりたいんだけど、1回忘れて『今ここを楽しもう』と思っていました」と回顧。さらに、「この作品の役を自分ができたらこんな風にやりたいなとか、『受かる』よりも次の目的、目標に前向きに考えてやっていました。面接とか試験とか受かるのも大事だけど、受かった上で何をしたいか、どんなことが自分はできるかをアピールできるかが大事なんじゃないかと思います」と持論を述べ、「(役者業の場合は)役とかシチュエーションを先にもらえる。そういう時に、その役の子が着てそうな服を着て」「審査している人が、このままの私を見ても役をイメージできる服装をして行ってました」といった具体例も挙げた。そのほか、「オーディションに落ちた時ってどうやって立ち直る?」「人見知りどうしたらいいですか?」などにも丁寧に答え、コメント欄には「面接にも活用できそう」「人生において役立つ言葉や考え方をありがとうございます」「大変勉強になりました」といった絶賛の声も寄せられている。
2020年08月29日ジーンLINEで好評連載中の、らくだ著コミック「マイ ベイカー」(KADOKAWA刊)が、連続ドラマ「マイラブ・マイベイカー」として本仮屋ユイカ主演で実写化が決定。併せて、出演者・原作者からのコメント、メインビジュアル、キャラクター写真、PR映像が解禁となった。先代から継いだベーカリーミミィを切り盛りする店長・小岩美々子は、人手不足を持ち前のパワフルさで乗り切っていた。そんなある日、美々子より6歳年下の青年・北薫が新人バイトとして店に入ってくる。彼は仕上げ担当として、また貴重な男手として美々子をフォローし、店に欠かせない存在になる。だが、三ツ星フレンチレストランの元シェフだった北には、何か秘密があるようで…。パン屋を舞台に、店長・小岩美々子と新人バイト・北薫の不器用な恋愛模様を描いたラブストーリー。好きなのに気持ちを伝えられない恋愛ベタな主人公たちに“ムズキュン”すること間違いなしのドラマだ。明るくて頑張り屋のパン屋店長・小岩美々子を演じるのは、「Love or Not」のヒロインなど数多くのドラマや映画に出演し、「ココロ通う街角」のナレーションや「Sparkle Life」のラジオパーソナリティとしても活躍中の本仮屋ユイカ。美々子より6歳年下の寡黙な青年・北薫を演じるのは、「仮面ライダーエグゼイド」で俳優デビューにして初主演を務め、「PRINCE OF LEGEND」「御曹司ボーイズ」に出演した飯島寛騎。美々子に想いを寄せるベーカリープロデューサー・柏木広を演じるのは、「ポルノグラファー」「ポルノグラファー ~インディゴの気分~」「東京男子図鑑」とドラマの主演が続く竹財輝之助。北の元カノで、人気フードライター・立花彩乃を演じるのは、「サ道」「ブスの瞳に恋してる2019」出演のほか、「ラブライブ!サンシャイン!!」など、声優としても活躍中の小宮有紗。また、主題歌(オープニング曲)として尾崎由香の「オトメゴコロ」、エンディング曲としてCHIHIROの「冷たくしないでよ」が決定。主題歌「オトメゴコロ」は8月26日リリースのミニアルバム「NiNa」に収録。エンディング曲「冷たくしないでよ」は4月15日リリースとなる。今回解禁されたPR映像には、本仮屋さん演じる美々子と、飯島さん演じる薫の出会いの場面から、一緒に働くうちに徐々に距離が近付いていく2人の様子を映し出している。恋のライバルの出現や、突然の別れなど波乱もありつつ、最後は美々子のウエディングドレス姿で締めくくられ、パン屋を舞台に巻き起こる恋物語の展開に期待が高まる映像に仕上がっている。■出演者・原作者コメント本仮屋ユイカ(小岩美々子役)パンが大好きで、パンを愛してくれる人のことが大好きで、パンにたいしてこよなく真っ直ぐな女性。そんなパン職人としてプロフェッショナルな面と、人と少しずれている天然なところがあるとても魅力的なキャラクターの美々子に尊敬の念を感じました。キャスティングいただけたことに、とても光栄で「私にこんな一面を期待してくださってるのだ!」と感激し、美々子を演じられるんだという嬉しさでいっぱいになりました。原作のもつあたたかさはそのままに、恋愛ドラマのハラハラドキドキもさらに加わってより楽しんで頂ける作品になってると思います。飯島寛騎(北薫役)この度、北薫役を演じさせて頂きます。皆さんには思い出に残っているパン、ありますか?味はその時の記憶に印象深く残っている、朝食べるのが日課だ、色々あると思います。僕たちはそんな温かい物を届けるべく作品に取り組みました。ちょっと不器用だけど、食への志は絶対に曲げない、そんな北薫を演じさせて頂きました、是非美味しい物を皆様へ。竹財輝之助(柏木広役)古厩監督に、恥ずかしい事をさらっとやってのけるような独特の雰囲気を持った魅力あるキャラクターにしていただきました。薫ってきそうな可愛らしいパンと共に、魅力的なキャラクター達が織り成す世界観を楽しんで下されば幸いです。らくだ(原作)平和な犬漫画を描いているわたしに「少女漫画描きましょう」と担当編集さんが言ってきた時は正直「はい????」と思いました。その漫画が「ドラマ化するかもしれません」と言われた時は流石に信用しませんでした(笑)。まあないだろうと過ごしていたのですがまさかの現実に‥‥生きていると色々あるなぁと思ったのを覚えています。単行本2冊分のお話をキラキラと広げて頂きありがとうございました!OAを楽しみにしています!「マイラブ・マイベイカー」は今夏、ひかりTV、dTVチャンネル、カンテレ、メ~テレ、テレビ神奈川にて配信・放送開始予定。(text:cinemacafe.net)
2020年04月13日女優の本仮屋ユイカが、12日(13:00~15:00)に放送されるニッポン放送ホリデースペシャル『本仮屋ユイカ 笑顔のココロエ』のパーソナリティを務めることが決定した。2018年3月まで放送していた同番組が1日限りで復活。本仮屋が愛読する「切なくそして幸せな、タピオカの夢」や「キッチン」の作家・吉本ばななをゲストに迎え、生放送される。番組では、 “いま世間で注目されているもの”を紹介するコーナー「こんなアイテムみっけ」や、本仮屋が注目している音楽をかける「ユイカ’s セレクション」も復活する。また、本仮屋が吉本ばななに対して、作品についてやプライベートについての質問をぶつける。本仮屋は「『よく聴いてました』『寂しいです』という声をかけていただき、私も同じように寂しい気持ちを感じていたので、今回の特番としての復活は本当に本当にうれしいです」とコメント。吉本ばなながゲスト出演することについては、「少女時代から何度も本の中から救っていただいた吉本ばななさんという奇跡にいまだ信じられない気持ちです。この夏、2つも私の夢が叶うという、夢のような時間に、ぜひお付き合いいただけるとうれしいです!」と話した。また、「放送中に皆さんから頂いたメッセージを読んだり、その感想をお伝えできたり、とリスナーの皆さんと同じ時間を過ごせることにとてもワクワクしています! メッセージお待ちしてます!」と呼び掛けた。
2019年08月07日2月7日、東京・下北沢の本多劇場で舞台『みみばしる』の囲み取材がおこなわれ、舞台初主演となる主演の本仮屋ユイカ(31)、作・演出の松居大悟(33)、音楽監督の石崎ひゅーい(34)、玉置玲央(33)、前田航基(20)、ゆうたろう(20)が出席した。本公演はJ-WAVE開局30周年プロジェクトとして、創立10周年を迎える松居大悟率いる劇団ゴジケンとコラボレーション。J-WAVEの番組「JUMP OVER(毎週日曜23:00~23:54)」内でリスナーキャストオーディションをおこなうなど、舞台・音楽・ラジオの境界線を越えたプロジェクトとなっている。舞台初出演にして主演を務める本仮屋ユイカ(31)は、30歳になった途端に会社をクビになり劇団の手伝いをしていく中で、リスナーから送られてくる愚痴や悲しみを音楽と共に励ましてくれるラジオにのめり込んでいく女性・妙子を演じる。「主演だがあまりそこにはピンときていない。キャスト1人1人が主役で私はたまたま台詞が多かったり、出ている時間が長い役割なだけで、すべてのキャストが主役。それくらい1人1人が熱くて輝いていて重要な使命をもってここに立っているのを感じる」と胸の内を語った。初出演となった映画「教誨師」で「2018年毎日映画コンクールスポニチグランプリ」新人賞を受賞した玉置玲央(33)は、受賞後初の会見で、こう意気込みを語った。「観に来る人もそうだと思うんですが、劇に参加している人も、年齢や出自もバラバラだと思う。いろんな経験をしてきた人が集まる。その人たちが垣根を越えて1個の表現・場所に集まれることが演劇の素晴らしいところ。寄り添っていろんなものを共有して、みんなでいいお祭りができたらいいと思います」「みみばしる」は2月6~17日まで東京・本多劇場、2月23日~24日まで福岡・久留米座、3月1日~2日まで大阪・近鉄アート館で上演。
2019年02月07日久本雅美が生誕60年を記念した舞台『マチャミの婚前披露宴還暦すぎてもヨロちくび~!』を全国5都市で上演する。大阪市内で開かれた会見で久本は「60歳なんてあっという間。想像よりは元気やな」と、7月に還暦を迎える心境を吐露。「『60歳でもこんなことやるんかい』と楽しんでいただけるよう、今回も暴れます!」と気合い十分に語った。「マチャミの婚前披露宴 還暦すぎてもヨロちくび~!」チケット情報そもそも過去に3人の占い師から、60代で「結婚」「ラブ運上昇」「モテ期到来!」と3連チャンで太鼓判を押されたことが、今回の企画への後押しになったと明かす。「いくら胡散臭くても別々の場所で3人の占い師から『60歳から恋愛運が良い』って言われたら、当たるでしょ」。期待に胸膨らませながらも今作は「予行演習」であることを宣言。当日は新郎不在の壮大な“妄想披露宴”をド派手に執り行う。会場ごとに松尾貴史、青木隆治、柴田理恵ら多彩な顔ぶれが司会、主賓、友人として出席。観客も列席者という設定だ。「松崎しげるさんに『愛のメモリー』を歌っていただき、劇団の梅垣義明はナジャ・グランディーバさんというドラァグクイーンとタッグを組んで見せてくれます。他にも豪華メンバーによるあらゆる祝辞、あらゆるパフォーマンスをご覧いただくのがコンセプト。私自身も思いを込めてパフォーマンスさせていただきます」。公演チラシは、海辺をバックに純白のウエディングドレス姿の久本が微笑むデザイン。これまで「唯一縁がなかった雑誌」という結婚情報誌の表紙をイメージした。「憧れの『ゼクシィ』風です。メイク中は金髪のカール姿が『あれ、戸川昌子さんかな?私シャンソン歌手になってない!?』と心配でしたが、キレイに仕上げていただき満足しております(笑)」。実は50歳の時も、大阪では同様の記念舞台を上演している。「その時は、お客さんにも『60歳でほんまに結婚して赤いウエディングドレス姿で報告するから、みんなも披露宴に来てや~』と宣言してたのに、まさかのパート2。再び皆さんに祝っていただき、これからの人生の糧にしたい」と久本。それゆえ、観客巻き込み型のステージを楽しんでほしいとも。「50歳のときに母親が亡くなって、その時は何年か後に歌手のBOROさんに舞台で『大阪で生まれた女』を歌っていただき、天国の母に捧げたんですけど…。披露宴ですから、両親への感謝の気持ちも込めて、今回も何かできればいいなと。笑かしながらもグッと来て、ハッピーオーラ全開です!まずは地元大阪から一生に一度の披露宴を3公演もかましていくので、独身、カップル、ご家族連れの方まで元気になっていただければ。観に来た友人、親族も泣きながら楽しんでくれると思います(笑)」。公演は、9月22日(土)・23日(日)大阪・森ノ宮ピロティホール、9月29日(土)東京国際フォーラムホールC、11月3日(土・祝)・4日(日)京都劇場にて上演。地方公演あり。チケットは全国一斉6月30日(土)10:00より発売。一般発売に先駆け、6月29日(金)18:00まで大阪・京都公演の先行先着プリセール実施中。取材・文:石橋法子
2018年06月29日女優の吉本実憂と本仮屋ユイカが、10月スタートの真矢ミキ主演オトナの土ドラ「さくらの親子丼」に出演することが決定。吉本さんは、本当の母親のように接してくれる、真矢さん演じるさくらに心を開いていく家出中の少女・二宮あざみ役、さくらの娘・九十九恭子役を本仮屋さんが演じる。東京・大田区。羽田空港にほど近い下町とも言える雑多な雰囲気の中、ぽつんと一軒の古本屋「九十九堂」がある。漫画を中心に揃え、幅広い世代が訪れる店の主人・九十九さくら(真矢ミキ)は、 少し変わった毎日を送っていた。古本屋の奥には「たまりば」と呼ばれる一室。そこには、どこからともなく“行き場を無くした人々”が集まる。すると、主人のさくらは深く詮索するでもなく「親子丼」を出す。相手が誰であろうと無料。それがうまい。お腹を満たすだけでなく、心まで温めてくれるような。空腹が満たされた“行き場のない人”は、少しずつ自分のことをさくらに話し始めるのだ。それをさくらは聞く。あるときは笑顔で励まし、あるときは共に涙を流しながら。「泣きたいときは泣けばいい。落とした涙の粒だけ幸せの花が咲くんだから」それがさくらの口癖。そして今日もまたひとり、ふたりと、現代社会からはみ出してしまいそうな人間が、九十九堂を訪れる――。少年院出所後、妹の夢のために貧乏ながらも明るく懸命に生きる少年。「この子さえいなければ…」と日々悩み続けるシングルマザー。複雑な家庭環境から摂食障害に悩む女性教諭。会社で居場所を失った自閉症の男性。いまを生きる人々の、様々な事情、リアルな感情が浮き彫りになっていく。そんな中、さくら自身もまた、悲しい過去と向き合うことに。さくらが親子丼を無料で振る舞うキッカケになった、16年前の出来事とは。ある日、九十九堂を訪れた一人の少女・二宮あざみが時計の針を巻き戻していく…。第13回全日本国民的美少女コンテストでグランプリに輝き、主演ドラマ「クズの本懐」が話題となった吉本さん。今回の役どころについては「初めて演じる役柄」だと言い、「ひとまとめにされますが“不良”という役です。でも人間はひとりひとり違います。あざみは人は信用しない女の子で母親というワードには敏感です。そんな感情を持っていて、とても挑戦しがいのある役です。でもそういう感情を持っているからこそ人として、とても可能性のある女の子だと思いました」と印象を話す。また、真矢さん演じるさくらは、結婚後1男1女に恵まれ、平凡で幸せな毎日を送っていたが、長男が17歳のとき、ある少女の起こした事件に巻き込まれて死亡。心に深い傷を残し、夫とも離婚している。あざみは、そんな長男を失ったさくらの深い心の傷と関わりがあるキーマンとなる人物だ。そんな真矢さんとは今回が初共演。「オレンジ色のオーラといいますか、太陽のようなぬくもりをを持っていらっしゃる方」と真矢さんの印象を明かした彼女は、「早くあざみをさくらさんの暖かい心で包み込んで欲しいです」とコメント。本作を通して「人は変われる」ということを伝えたいと話す吉本さんは、「もしいま、何かで立ち止まっている方がいたら、少しでも進んでみようと思ってくれるような、このドラマが背中を押すきっかけになれたら嬉しいです。一生懸命演じます、ぜひご覧ください」とメッセージを寄せている。一方、さくらの娘・恭子を演じるのは、本仮屋さん。兄を失ったときの心の病を乗り越え、現在はフリーライターとして活躍、家を出て一人暮らしをしているという役柄だ。真矢さんとは2012年放送の「奇跡のホスピス」で先輩後輩役で共演した本仮屋さんは、「今回は親子。より近く濃い関係で演技するのが光栄」と今回の共演を喜び、役については「やりきれない思いや、ずっと抱えてきた辛さ、親子だからこそ生まれる葛藤をみてくださる方にも感じていただけたら嬉しいです」とコメントしている。「さくらの親子丼」は10月7日(土)より毎週土曜日23時40分~東海テレビ・フジテレビ系全国ネットで放送(全8話予定)。(cinemacafe.net)
2017年09月04日「三代目 J Soul Brothers」の山下健二郎をはじめ、本仮屋ユイカ、町田啓太、浅見れいな、八木将康、水沢エレナら個性が光る多彩なキャストが集結し、男女6人の交錯する恋模様を描くdTV×FODドラマ「Love or Not」が、明日3月27日(月)に第2話が配信される。インテリアデザイナーとして働く真子(本仮屋ユイカ)は、小学生の頃にいじめから助けてくれた初恋の相手を忘れられず、恋愛に対して積極的になれずにいた。そんな真子に、初恋の相手と同じ名前の幸助(山下健二郎)から突然メールが届く。「オレのこと覚えていますか?久しぶりに会いたいから連絡ください」。22年ぶりの再会に胸躍る真子だったが、現れた幸助はイメージとはかけ離れていて…。1通のメールをきっかけに出会った男女6人の恋の行方は――?主演の山下さんが演じるのは、料理や掃除など家事は得意だが、仕事はイマイチやる気が出ない会社員・幸助。22年ぶりに再会した初恋の女性・真子に心惹かれつつも、周囲に気を遣ったり、自分の想いを素直に伝えることができず空回りばかりしてしまう、繊細な役どころを熱演。第1話では、幸助が送った1通のメールをきっかけに、6人が合コンで初めて顔を合わせることからスタート。偶然にもお互いの初恋相手に出会えた幸助と真子だったが、幸助が緊張からつい空回りをして真子をムッとさせる行動を取ってしまい、そこから2人は口喧嘩に発展、ついには真子が「こいつ、私の初恋相手じゃない」と、子どもの頃にいじめから助けてくれた初恋相手の“幸助”と、いま目の前にいる“幸助”が違う人物であると確信してしまったのだった。そして今回配信される第2話では、合コンから数日経ち、幸助が会社の後輩である亘(町田啓太)から真子のことが好きになったと告白されるところから始まる。またある日、会社の重要なプレゼン資料を作ることになった幸助が家で作業をしていると、上の階から物凄い騒音が。イライラが募り、文句を言いに上の階の住人を訪ねると…そこに住んでいたのは初恋相手ながら犬猿の仲になってしまった真子だった!という展開を迎える。同じマンションだと分かり、またもや口喧嘩をしてしまう2人。一体、この先どうなっていくのか…。dTV×FODドラマ「Love or Not」は毎週月曜日0時、dTVとFODにて更新(全10話)。(cinemacafe.net)
2017年03月26日12月3日放送のドラマスペシャル『検事の本懐』(テレビ朝日系 21:00~)の制作発表イベントが28日、東京・白金の鉄板焼き店「甚六」で行われ、上川隆也、本仮屋ユイカが出席した。同ドラマは、上川隆也演じる硬骨の検事・佐方貞夫の活躍を描く第3弾。同ドラマから新パートナーに本仮屋ユイカを迎え、大物政治家が絡んだ贈収賄事件の真相に迫っていく。この日は主人公・佐方の亡き父の謎をたどる上で重要な鍵となる「広島」という土地にちなみ、鉄板焼店の「甚六」で広島風お好み焼きの調理に挑んだ上川と本仮屋。前日の同局で放送された『日本国民がガチで投票! お菓子総選挙2016』で初めてのプレゼンターを務めた上川は「ハラハラドキドキしました(笑)。でもこの緊張感がむしろいい刺激になります」と報道陣を前にした調理に満更でもない様子で、お好み焼きの生地を作り直した本仮屋は「カッコよかったです! 次の佐方は作っているシーンを入れた方がいいですね」と上川の手際のよさを絶賛した。それぞれが調理したお好み焼きを交換して上川が作ったお好み焼きを食した本仮屋は「上川さんってちゃんとしていますね。(お好み焼きが)美しい! 美味しいしプロが作ったみたいですね」と舌鼓を打ち、上川も「美味しいです。本仮屋さんの足跡を全部知っていますので、味わう喜びがありますね。ちゃんと整っていたし、女優さんって素晴らしいです」と練習では失敗続きだった本仮屋の本番の強さを褒めちぎっていた。放送を直前にした同ドラマの見どころについて上川は「今回はそこそこあると思うんです。水族館でちょっとしたチョイスシーンがあるんですが、そこは僕らの創意工夫が溢れているといると思います。それに佐方が声を荒げている前後の流れが何故そうなるに至ったのか、今回の大きなキーポイントだと思います」とアピール。一方の本仮屋は「全く同じです。我ながらナイスコンビだと自画自賛しちゃいました(笑)」と笑みを浮かべながら「佐方が激高するシーンを撮った時、長いシーンだったので皆さんと『集中してやろう』と言いながら丁寧に撮影しました。撮影の時はみんなの集中がすごく高まっていたので、最後までカメラを回してましたよ」と自信をのぞかせていた。
2016年11月29日芸能界随一の“親友”と言われる久本雅美と柴田理恵が11月10日(木)、女の友情を描いた映画『マイ・ベスト・フレンド』のトークイベントに登壇。36年にわたって培った友情について熱く語り合った。トニ・コレット&ドリュー・バリモアを主演の迎えた本作。性格や好みは違えど、なぜか子どもの頃に出会って以来、友情を築いてきた2人の女性が、結婚や乳がん、乳房切除手術、不妊治療の末の妊娠など、様々な人生のステージに向き合い、支え合い生きていくさまを描き出す。この日の試写会は「泣いてはいけない」と銘打って行われていたはずだが、久本さんは「ズルズルピーピーでした…」と大号泣したと明かし、柴田さんに至っては、映画開始15分で泣き始め、さらにこのトーク中も思い出して涙をぬぐうほど!劇団で出会って以来、36年にわたって女の友情を紡いできた2人の心をガッチリと鷲づかみにしたよう。これまでの2人の間の出来事で忘れられないことを尋ねると、柴田さんは、まだ売れずに六畳一間に住んでいた頃の思い出として「風邪をひいたときに雑炊を作ってくれたこと。金がない時なんだけど、ニンジン、椎茸、卵も入れてくれて…」としみじみと述懐。久本さんは「柴田と(柴田さんの)ダンナと3人で食事に行くんですけど、私がいつも真ん中に座るんですよ(笑)。家族みたいなもので“長女”になった気持ち」と笑う。この映画を観つつ「どっちかが先に死ぬんだろうって思いながら見てた」と久本さん。いつか、年を重ねてどっちかが先に逝ってしまったときは「泣いちゃうだろうけど、感謝の涙でおくると思います」とも。また、柴田さんが夫と暮らす家には、なんと、久本さんのための部屋があるという!柴田さんが家を作る際に、独身の久本さんを思い「老後が心配だから部屋を作った」というが、久本さんによると「窓なしの四畳半ですよ(笑)! (部屋を見て)絶対に結婚してやるって思った」とか。共に年齢を重ね、以前よりもケンカも減り「不満もないし、隠し事もない」という2人。最後は「お互いに長生きしましょ(笑)」と笑い合っていた。『マイ・ベスト・フレンド』は11月18日(金)より公開。(text:cinemacafe.net)
2016年11月11日フリーアナウンサーのみのもんたと、お笑いタレントの久本雅美がこのほど、都内のスタジオで、読売テレビ・日本テレビ系『カミングアウトバラエティ 秘密のケンミンSHOW 10年目突入スペシャル!』(10月6日21:00~)の収録後に取材に応じ、みのから司会ぶりを絶賛された久本が「とりあえず、1回抱かれます(笑)」と熱視線を向けた。都道府県の県民性やご当地グルメなどを紹介する同番組は、2007年にスタートし、10月で10年目に突入。「10年目」について聞かれたみのは「あっという間」と感慨深げで、「久本さんにはずいぶんと助けてもらいました」としみじみ語った。みのは久本の魅力について「人の心をつかんで離さないすばらしい才能」と分析。そして「多くの司会者を知っているが、技術はすばらしくとも嫌味だと感じる人はたくさんいた。そういう司会者はだいたい消えていきますね」と得意の"みの節"を披露した。すかさず「厳しいな~」と久本が突っ込む中、みのは「とっておきの話をしましょうか?」と切り出した。同番組スタート当初、司会スタイルとして、みのがゲストに話を振る進行だったそうだが、みのは「2、3本目の収録あたりで、(久本の)間や緩急の自在さに天性のものを感じた。そこでスタッフに言って、(今の久本が回すやり方に)一瞬にして変えてもらったんです」と明かした。その理由は「その方がゲストもスタッフもみんな生き生きとできる」からだそうで、結果として周囲からよい評判を聞くようになったといい、みのは「(スタッフに進言した)僕の勝ちです」とニヤリ。これに久本は大照れで、あわてふためきつつも「何をしていいか分からない。とりあえず、1回抱かれます」とはぐらかし、会場は爆笑に包まれた。今回のスペシャルの見どころについて、大阪出身の久本は「また大阪が面白くさせまっせ」と得意満面の笑顔。みのはそのVTRを見て「初めて泣かされた」と告白し、「人間ドラマ(がすばらしい)。通天閣をそういう目で見る人もいたのかと…」と目を細めていた。この日のゲストには、田中美里、壇蜜、あき竹城、井森美幸、船越英一郎、萩原次春、横澤夏子、柴田理恵、羽場裕一、勝俣州和、千原せいじ、岡田圭右、武蔵、次長課長、陣内孝則、竹内力、ガレッジセール、具志堅用高、土田晃之を迎える。
2016年09月22日シドニー五輪で銅メダルを獲得した元競泳選手の田中雅美が17日、都内で行われたディズニー/ピクサー最新作『ファインディング・ドリー』(7月16日公開)の日本最速スペシャル・プレビューイベントに登壇。今夏開催されるリオデジャネイロ五輪で最も注目の競泳選手として、萩野公介の名前を挙げた。大ヒットを記録した『ファインディング・ニモ』の続編となる本作は、忘れんぼうのナンヨウハギのドリーが、カクレクマノミのニモ&マーリン親子と共に、家族を見つける冒険を繰り広げる物語。本作で田中は、水泳界から初めてのディズニー声優に抜てきされ、ドリーの家族の思い出につながるマカジキの声を演じる。マカジキをイメージして青のドレスを着たという田中は、「映像がきれい。実際に潜った感覚に近い…それ以上に夢が広がる映像。ニモとドリーも可愛くてワクワクが止まらない時間だった」と本作の感想を述べ、「驚きと喜びといっぱいになった。水泳界初のピクサー作品の声優だったので緊張もした」と声優の話を聞いた時の心境を告白。「一言だけど難しかった。ニュアンスとかトーンの大きさとか。10回以上トライした」とアフレコを振り返った。リオ五輪の話になると、「後輩たち…頼もしい水泳選手が出場します」と熱く話し出し、特に注目の選手について「萩野公介選手。『ドリー』に出てくる魚のように速い。すばらしいテクニックがある」と語り、「ドリーのように、夢とか目標というものにくじけそうになってもあきらめず泳ぎ切ってほしい」とエール。そんな萩野選手は、本作に登場する謎の協力者、タコのハンクに似ていると言い、「"どんなものにも自由に変えられる"というところで思った。萩野選手はバタフライもクロールも背負泳ぎも個人メドレーも全部速い。自由自在ということでハンク」と説明した。冒険心あふれる男の子・ニモに似ているのは、五輪2大会連続2冠という偉業を達成した「北島康介」だと言い、「明るくて、えらぶらない、人を大事にする人。アテネの時には、一番期待されていたにも関わらず、チームのミーティングでギャグをしたり、泳ぐ背中も後輩に伝えるだけでなく、リフレッシュもさせる…チームも中心だったのでニモ」と説明。本作の主人公、忘れん坊で明るい楽天家・ドリーについては、「(バルセロナ五輪金メダリストの)岩崎恭子ちゃん。『最近物忘れ激しい』って言っていたのもありますが、恭子ちゃんは心が強くて明るい。楽天家というより前向き」と語った。自身については、泳ぎが苦手なジンベエザメのデスティニーだと言い、「現役時代、練習中に壁に頭をぶつけたことがある。また、身体がものすごく大きい選手だったので」と照れ笑い。イベントの中で、シドニー五輪で獲得した銅メダルもお披露目した。
2016年06月17日自身にとって2度めとなる舞台『とりあえず、お父さん』への出演が決まった本仮屋ユイカ。現代を代表する喜劇作家として、アメリカのニール・サイモンと並ぶイギリスのアラン・エイクボーンのヒット作に、藤原竜也、浅野ゆう子、柄本明という豪華キャストとともに挑む。久々の舞台に燃える女優としての思いを、率直に語った。舞台『とりあえず、お父さん』チケット情報「初舞台のとき、舞台に立っていて毎日幸せだったので、またあの感動を味わえるのかと思うとうれしくて」と、いちばんに再び舞台に立てる喜びを口にした本仮屋。初舞台を振り返って、「自分の肉体と思考と感情と直感をすべてフルに使って表現できて、それに対するお客さんのリアクションをまた自分の力にできるという、あの劇場でしか味わえない循環が最高だったんです」と語る。ましてや今回演じるのは、誰もが間違いなく笑えるエイクボーンの人気作。「どんな反応があるのか楽しみ。やりがいがあるなと思います!」。演じるのは、結婚を前提にグレッグ(藤原竜也)と交際しているジニィ。以前付き合っていた既婚の年上男性フィリップ(柄本明)とその妻シーラ(浅野ゆう子)をグレッグがジニィの両親と勘違いするところから、誤解が誤解を生む大いなる喜劇が始まる。「私だったら『それは誤解ですよ』と勘違いを正しそうなんですけど(笑)、ジニィは何とかごまかそうと、慌てたり、焦ったり、困ったりする。その姿がきっと笑えると思うんですね。だからこそ、既婚男性と付き合う奔放な女性だと思われるかもしれないですけど、『ジニィの気持ちわかる』と共感してもらえるように丁寧に演じたい」と早くも役に思いを寄せる。また、この作品が投げかけるものについても、「自分の見えてる世界だけが正しいと思い込んで勘違いの渦に巻き込まれていくジニィたちを見ると、その思い込みをなくしたら人生もう少し楽しくなるんじゃないかと思ってもらえると思うので。この舞台が明日からの活力になるとうれしい」と明快。「舞台をやると、その戯曲を通して作家さんが何を伝えたいのかっていうことを、全身全霊で探求し、表現し、伝えるのが女優の仕事だと改めて思い知らされます。そしてそこには人生の真理がいっぱい詰まっているんだと思ったら、演じることが尊いものに思えてくるので。しっかり伝えられる女優にならないと」。映像でもその演技力は知られている。が、本仮屋ユイカの底力は舞台でこそ放たれるのかもしれない。公演は12月3日(木)から23日(水・祝)まで東京・天王洲 銀河劇場にて。その後全国を巡演。東京公演のチケット一般発売は10月17日(土)午前10時より。取材・文:大内弓子
2015年10月09日いまや老舗劇団として、また久本雅美や柴田理恵、佐藤正宏、梅垣義明など人気者が多数所属することでも知られるWAHAHA本舗。4月14日に東京・日本青年館で開幕した舞台『ミラクル』は、結成28年を経てなお攻め続けるWAHAHA本舗の底力を見せつけるものだった。WAHAHA本舗全体公演「ミラクル」チケット情報2006年の『NHK紅白歌合戦』で話題になった裸タイツをはじめ、梅ちゃん(梅垣)のシャンソンコーナーや、2009年入団の正司歌江、2010年入団のアジャ・コングが華を添えるネタもの、久本と柴田のここでしか見られない漫才など、その内容はバカバカしさとシモネタ満載。頭をカラッポにして思いきり笑えるステージだ。そして今回、『ミラクル』と銘打たれた公演のテーマは、なんと「祈り」。あの“大物歌手”のナレーションで幕が上がると、白いエンビ服を着た劇団員がズラリと登場。いつもなら、平均年齢45歳という彼らが必死に踊るダンスに笑うのだが、今回はなにやら違う様子だ。静かに流れ出す曲は、60年代のヒット曲『アクエリアス~レット・ザ・サンシャイン・イン』。全身で想いを表すような激しいダンスに笑顔はない。途中から座長・大久保ノブオが東日本大震災での記憶を、叫ぶように曲に重ねてゆく。元は若者たちの葛藤を描いた名作ミュージカル『ヘアー』のナンバー。思いがけず胸が詰まるような気持ちになるなか、オープニングが終わった。あえてストレートにこのシーンで始めたかったという、作・演出の喰始の言葉が大久保から紹介された後は、久本と柴田のMCも加わっていつもの“最高にくだらない”ステージに突入!その一発目が10年ぶりの復活演目だという「ハダカ影絵」なのだから、改めて振り幅の広さに笑ってしまった。全裸になった男性陣が、巨大な布の向こうで下半身(前張りナシ)を存分に利用した影絵を披露。プリミティブアートのような大らかさに、恥ずかしそうにしていた女性客も思わず爆笑。その後も趣向を凝らしたコーナーが20種ほど、10分の休憩を挟んで3時間たっぷり続く。意外にも本公演では初めてという、梅ちゃんが豆を鼻から飛ばしながら歌う『ろくでなし』や、久本のツッコミと柴田のボケが冴え渡るヘビメタ漫才、裸タイツの女性キャストと女装着物姿で日舞を舞う男性キャストのコラボなど、笑いの連打に客席も大喜び。中でも“綾小路ひさまろ”(久本)の独り身女性漫談は、テレビで見かけるそれ以上にひねりが効いて秀逸。お客様のリアルな不幸エピソードを読み上げ、客席まで行って励ますミニコーナーと共に、“バカでもダメでもいいじゃない”という弱者への共感とエールが、ひしひしと伝わってきた。公演は4月21日(土)の東京・オリンパスホール八王子、6月15日(金)から24日(日)まで東京・天王洲銀河劇場ほか、全国各地で7月8日(日)まで開催。チケットは一部を除き発売中。取材・文:佐藤さくら
2012年04月19日本仮屋ユイカ、一糸まとわぬ姿で撮影に挑んでしまった・・女優・本仮屋ユイカ(24)が東京、新宿で写真集「AIR」の発売を記念して握手会を開催。ハワイ島のパワースポットで有名なキラウエア火山やマウナケア山などで撮影した写真集「AIR」は、本仮屋本人が考えていたより、遥かに大胆に体を露出した作品となった。本仮屋は露出が多くなった理由について、「ハワイの大自然やパワーの中に身を置いた事や、撮影に関わったスタッフ全員が女性で、その真剣さや愛を持った優しさで今回の写真集が出来あがった。」と語った。亀の気持ちになった水着写真や一糸まとわぬ後ろ姿を披露するなど、セクシーショットにチャレンジした本仮屋だが、ハワイの大自然の中で全裸になっているという場面で、時事ドット.コムによると「亀になった気分がした。石の上であったかくて。亀ってこんな気持ちなのかなって」「最初はちょっと抵抗があったけど、一歩殻を破って頑張ろうと思って挑戦した。新しいことをしたんだという達成感と、ここから違う自分が始まっていくんだという予感を感じた」と、一つ壁を乗り越えた女優の姿を垣間見せた。本仮屋、新年からの舞台情報舞台『パレード』が2012年1月16日~29日(東京、天王洲銀河劇場)2012年2月4日~2月5日(大阪、シアター・ドラマシティ)元の記事を読む
2011年12月27日2010年に行定勲監督により映画化された『パレード』の、舞台版の制作発表が10月26日に行われ、演出を手掛ける行定と、出演する山本裕典、福士誠治、本仮屋ユイカ、原田夏希、竹内寿が会見に出席した。『パレード』チケット情報舞台作品の原作となる『パレード』は、吉田修一が2002年に山本周五郎賞を受賞し、話題となった小説。都内のマンションでルームシェアをしている4人の若者たち。そこへ男娼をしている男が現れ、なんとなく一緒に住む事になるのだが、同じ頃、近所で女性を狙った連続暴行事件が起こり始める。一方で、お互いを干渉せずに過ごしてきた4人の日常が少しずつ変化していき……。会見で行定は「『パレード』は、僕にとっての集大成になった映画です。これを演劇化するという話を聞いて、他の人にやられたくないな、という気持ちがあって。(原作は)時代を凌駕した若者像を捉えた小説で感銘を受けました。それをまた演劇でやらせていただくのは光栄」と話し、映画は自身でシナリオを書いたが、舞台版では「蓬莱竜太さんという、ずっと一緒に仕事をしたかった若手の作家の方に頼みました。自分で作った映画版を裏切ろうというのがテーマなんで、すごくそこは自分自身楽しみにしています」と映画との違いも明かした。また、演じる側の山本は「舞台ならではの見せ方で、舞台を見に来た人をひとりでも多く魅了したい」と意気込みを語ったかと思えば、ルームシェアをしたら見られたくない姿はと言う質問に、「友達の家に遊びに行った時に、夕飯をご馳走になった後、トイレで大きい方をしたら音が鳴ってしまって。それを友達に聞かれて大爆笑されました」と恥ずかしい話をポロリ。同じ質問に本仮屋も「眠っている時の顔がよくないと友人に言われて。それから寝る時は暗くして見られないようにしてます」とマル秘エピソードを告白。この日が初対面という人もいる中、会見の場ですっかり打ち解けた様子だった。そのやりとりを横で聞いていた福士と原田は苦笑しつつも「(秘密を抱えている役で)映画とは違った裏切りを見せられるんじゃないかなと思います」(福士)。「自分が今までやったことがない役で、(自分とは)違うキャラクターですが楽しみです」(原田)とそれぞれ意欲を語った。この日18歳の誕生日を迎えた竹内は「男娼(という言葉)すらも知らなくて。想像もつかないし、どうやって演じたらいいか解らなくて……」と難しい役どころに悩みながらも、「この先輩方と一緒にできるのが嬉しい」と明るく答えていた。舞台『パレード』は、2012年1月16日(月)から29日(日)まで東京・天王洲銀河劇場、2012年2月4日(土)から5日(日)まで大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティにて上演。チケットは、東京公演は現在プリセール(WEB先着先行)実施中、大阪公演は10月27日(木) 21:00より実施。10月29日(土)より一般発売開始。
2011年10月27日