二次元コスパブランドは、1月31日より全国ツアーライブを開催中の『アイドルマスター ミリオンライブ!』の会場限定グッズを先行発売する。4月3日に開催される『THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 3rdLIVE TOUR BELIEVE MY DRE@M!!』の福岡公演・アルモニーサンク 北九州ソレイユホールで先行販売されるのは、「高坂海美フルカラーTシャツ」(4,320円)、「765PROライブシアター甚平」(8,424円)、「クールタオル」(3,240円)の3点。また、「甚平」と「クールタオル」は、4月16日・17日に開催される幕張会場・幕張メッセイベントホールでも先行販売される(すべて税込)。『高坂海美フルカラーTシャツ』のデザインは、ゲーム内のSRカード「夜空に舞う 高坂海美」を使用している。「765PROライブシアター甚平」は背面に37名のアイドルたちの名前が刻まれている。夏のイベントはもちろん春先から秋まで3シーズン愛用できるのこと。「アイドルマスター ミリオンライブ! クールタオル」は、伊吹翼、春日未来、北沢志保、所恵美、七尾百合子、箱崎星梨花、最上静香、望月杏奈、矢吹可奈、横山奈緒の10名のSRカードイラストが並んでいる。クールタオルなので、水に濡らして絞ることによりひんやりと冷たくなり、ライブ会場にぴったりなアイテムとなっているという。表と裏の2way仕様で「クールメッシュ面」は水分を含むと冷たくなり、「プリントタオル面」はさらっとしているので汗を拭うのに適した素材となっている。●高坂海美フルカラーTシャツ値段:4,320円(税込)販売会場:アルモニーサンク 北九州ソレイユホール(4月3日)一般発売:5月下旬予定サイズ:S/M/L/XL ※Lサイズのみ先行販売カラー:WHITE●765PROライブシアター甚平値段:8,424円(税込)販売会場:アルモニーサンク 北九州ソレイユホール(4月3日)、幕張メッセイベントホール(4月16日・17日)一般発売:5月下旬予定サイズ:M/Lカラー:NAVY素材:綿100%●アイドルマスター ミリオンライブ! クールタオル値段:3,240円(税込)販売会場:アルモニーサンク 北九州ソレイユホール(4月3日)、幕張メッセイベントホール(4月16日・17日)一般発売:5月下旬予定サイズ:20×100cm素材:メッシュ部分/ポリエステル100%その他/ポリエステル93% スパンデックス7%(C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
2016年03月18日前回は、飛行機が3次元の操縦操作を行うために使用する動翼、すなわち昇降舵(エレベーター)・補助翼(エルロン)・方向舵(ラダー)の基本的な動作について解説した。すべての飛行機がこれらの動翼を普通に備えていれば話は簡単だが、なにしろ例外の多い世界である。○水平尾翼がない機体普通、尾翼というと垂直尾翼と水平尾翼が別々にあるものだが、水平尾翼を止めてしまう形もある。まずV尾翼。水平尾翼と垂直尾翼を別々に設ける代わりに、斜めに突き出た1つの尾翼で済ませてしまうもの。後縁部に動翼を設ける場合もあれば、尾翼がまるごと動く場合もある。それらを左右で逆方向に動かしたり、同一方向に動かしたりすることで、任意の方向の力を生み出して、ピッチやヨーの操作を行う。ちなみに、下に写真を載せたYF-23Aは全遊動式V尾翼なので、この大きな尾翼がまるごと動く。コンコルドがわかりやすい例だと思うが、水平尾翼を持たない機体もある。この場合、主翼の後縁に取り付けられた動翼がピッチ操作も受け持つ。左右で連動して同じ方向に動けば縦操縦操作になるし、左右で逆方向に動けば横操縦操作になる。同じ動翼が両方の機能を併せ持つ場合、エルロンとエレベーターの機能を兼ねているということで、これをエレボンと呼ぶ。○完全な無尾翼コンコルドはデルタ翼(平面型が三角形なので、こういう)と垂直尾翼の組み合わせだが、これがB-2爆撃機になると垂直尾翼がない。では、ヨー方向の操作はどうやるのかという話になるのだが、この機体の補助翼は上下2分割構造になっていて、それらが一体になって上下いずれかに動くだけでなく、別々に動く(上下の両方に展開する)こともできる。そこで、左側だけ上下に展開させて右側は何もしないと、左側だけ抵抗(ドラッグ)が発生するので、機首は左に振れる。機首を右に振りたければ逆にする。ドラッグによってラダーと同じ機能を発揮させるので、これをドラッグ・ラダーという。機首を振る効果を強めるには、ドラッグ・ラダーはできるだけ翼端に近いところにある方がいい。そこで、補助翼を上下二分割構造にしてドラッグ・ラダーの機能を持たせたわけだ。なお、ドラッグ・ラダーではなくエアブレーキとして使うために、補助翼を上下二分割構造にした機体もある。それがグラマンA-6イントルーダー攻撃機。普段は補助翼として上下一体になって動作しているが、エアブレーキの機能が必要になったときは上下が分かれて別々に開く。ただし、左右とも同じように動作するので、機首を振る動きにはならない。○エルロン・リバーサル本連載の第1回で、主翼が弾性を備えた構造になっているという話を書いた。実はこれが、補助翼の効きに影響する。なぜか。弾性を備えた主翼は、上下方向に動くだけでなく、ねじれた動きもする。そういう主翼の後縁に補助翼を取り付けて動作させるとどうなるか。例えば補助翼を下げた場合、本来なら、それによって上方向の力が生じるはずである。ところが、補助翼は主翼の後縁に付いているから、その上方向の力は主翼の後ろ寄りにかかる。すると、主翼を持ち上げるだけでなく、前縁が下がる方向にねじる力も発生してしまう。その結果として主翼が捻れて前縁が下がると、主翼の上面に気流が当たって、主翼を押し下げる動きが発生する。それが補助翼による上げ方向の動きより強いと、(主翼を上げるつもりで)補助翼を下げたのに主翼が下がってしまうという、意図したのとは逆の動きをする。補助翼は左右で逆方向の動きをするものだから、反対方向では逆の動きが生じる。結果として、例えば左にロールを打つ(機体を左に傾ける)つもりで行った操作により、機体が右に傾いてしまう。これが補助翼の逆効き(エルロン・リバーサル)と呼ばれる現象。これを防ぐにはどうするか。ということで考え出された方法の1つが、高速飛行時にだけ使用する補助翼を別に設ける方法。ボーイング747が典型例だが、主翼の内側寄り、2番エンジンと3番エンジンが取り付く辺りの後縁に、小さな補助翼(高速エルロン)が付いている。余談だが、飛行機のエンジンは左側から順番に数えるので、左端が1番エンジンである。低速で飛んでいるときは動作せず、高速になるとこちらを使う(逆に翼端の補助翼は使わなくなる)。内側寄りのほうが主翼の前後幅(翼弦長)が長く、強固なのでねじれにくい。すると、ねじれに起因する逆効きも起こらなくなる。面積が小さくても、速度が速ければちゃんと効く。○補助翼を使わないで横操縦ただ、内舷寄りに高速エルロンを設ける手が使えるのは、それなりに翼幅がある機体だから。戦闘機みたいに翼幅が短い機体だと、同じ手は使えない。そこで、補助翼を使わずに横操縦を行う方法がポピュラーになった。第1の方法として、全遊動式水平尾翼を使う方法がある。前回に触れたように、戦闘機の水平尾翼は全遊動式といって、独立した昇降舵を持たない形が一般的。水平尾翼全体が、付根に設けられたシャフトを中心にして上下方向に動く。左右を同じ向きに動かせば昇降舵として機能するが、左右を逆向きに動かせば補助翼と同じように横操縦に使える。もう1つの方法は、スポイラーを使う方法。スポイラーとは主翼の上面に展開する抵抗板だが、左右の主翼で同じように立てれば、左右均等に抵抗が生じてブレーキがかかる。ところが、片方の主翼でだけスポイラーを立てれば、そちら側だけ下向きの力が生じて横操縦ができるというわけ。この方法を使っている機体として日本でなじみ深いのが、航空自衛隊のT-2練習機とF-1支援戦闘機。この機体の場合、スポイラーを立てるとその下に空間ができて、主翼の下面から気流が上方に向けて吹き抜けるようになっている。T-2やF-1の現物を間近で見ようと思ったら、航空自衛隊浜松基地に隣接する「航空自衛隊浜松広報館」」に行くのが早道だ。T-2なら岐阜県の「かかみがはら航空宇宙科学博物館」にも展示してある。
2016年03月14日『アイドルマスター ミリオンライブ!』初のライブツアー「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 3rdLIVE TOUR BELIEVE MY DRE@M!!」大阪公演二日目が、2016年3月13日にオリックスホールにて開催された。大阪公演二日目には春日未来役の山崎はるか、最上静香役の田所あずさ、伊吹翼役のMachico、ジュリア役の愛美、箱崎星梨花役の麻倉もも、佐竹美奈子役の大関英里、望月杏奈役の夏川椎菜、所恵美役の藤井ゆきよ、百瀬莉緒役の山口立花子、横山奈緒役の渡部優衣、野々原茜役の小笠原早紀、豊川風花役の末柄里恵、舞浜歩役の戸田めぐみ、松田亜利沙役の村川梨衣が出演した。二日目は14人中10人が初日から継続して参加。ツアーは大阪二日目のみ参加の小笠原、戸田、末柄、そして仙台公演から参加の村川が初日にはいなかったメンバーだ。トークコーナーでびっくりしたのは「765プロライブシアター新喜劇」の企画コーナー。初日はチームに分かれて漫才やコントを披露していたが、2日目は全員で喜劇を披露。モチーフはもちろん吉本新喜劇だ。説明が難しいので雰囲気だけ伝えると、こんな感じだ。【765プロライブシアター新喜劇・あらすじ】ここは大阪のとある大衆食堂"松田食堂"。味と人情で愛されたこの店も、女将の亜利沙が美少女の撮影にうつつを抜かすようになってからは閑古鳥が鳴くばかり。食堂の一人娘の風花は、東京から来た腕利きの食堂のプロ・美奈子や、お店のマスコット・星梨花と一緒に、細腕でなんとか店を切り盛りしていました。ですがそんな折、松田食堂の土地に目をつけた地上げ興行のワル三人組、奈緒、ジュリア、恵美の魔の手が再びお店に迫ります。松田食堂の運命はいかに……? 「風花ちゃん。食堂はいつ、どんな人が来ても暖かい食事ができる人生の港なの。だから食堂で働いている人は、いつも笑顔で、暖かい気持ちでいるのが大事なんだよ……!」(茜)新喜劇の定番テーマである「食堂と地上げ屋」をモチーフに、最後は人情話で落とす構成は関西出身の筆者から見てもきっちり新喜劇のそれ。セットなしであの空気感を出す脚本は見事! 大阪公演リーダーの渡部優衣と藤井は、愛美とトリオで池乃めだかや島木譲二が演じそうなコッテコテのチンピラを楽しそうに演じていた。普段なかなかアイドルマスターのステージで見ることがない舞台劇を演じると、山口のように明らかに舞台慣れした上手さが垣間見えるメンバーもいて興味深かった。さて、ライブの話をしよう。二日目のみ参加のメンバーを見ていくと、小笠原はソロ曲「プリティ~~~ッ→ニャンニャンッ!」を初披露。茜Pにとっては待望の楽曲だ。キュートな振付の小笠原の歌声に、会場も「うーにゃんにゃん!」と初披露とは思えないほど乱れのないコールで応えていく。デュオ曲やユニット曲に小笠原が入ると、ユニット全体の空気までかわいく元気に変えるパワーがあった。戸田はソロの「Get My Shinin’」のソウルフルな歌唱が非常に印象的。戸田の力強いボーカルはどの曲に入っても効果的だったが、出色だったのが765プロカバーコーナーの「自転車」。前日歌った田所、愛美、角元の組み合わせもそれぞれのかっこよさを見せて非常に良かったのだが、戸田は王子様的な意味での(765プロでオリジナル歌唱の)菊地真感が非常に濃厚。田所と愛美というボーカルスペシャリストたち以上の存在感を出していたのは素晴らしかった。末柄は、なんといっても765プロ・四条貴音のソロ曲をカバーした「風花」だろう。末柄が演じるのは豊川"風花"であり、それ故に先日のLTD05イベントで原との共演を喜びあったばかりだ。末柄と原はかなり声質が似ているタイプ。おっとりしていてセクシーだが品がある風花を演じる末柄にとって、原と歌声を調和させてのデュエットや、彼女の歌唱を研究した上での楽曲のカバーはプラスになったはずだ。LTD05、そして今回の末柄のパフォーマンスにははっきりと進化のあとが見られた。そして2日目から参加組で、仙台公演から唯一の参戦となったのが村川だ。大阪公演には「個性のはっきり際立ったメンバーを2日目に投入することで、セットリストの変化以上に大きな印象の違いを与える」狙いがあったように思う。その意味では初日で上田麗奈が担った立ち位置に個性の爆弾・村川梨衣が入るのは、とてつもなく変化の振り幅が大きいカードだ。普段の村川のイメージに一番近い楽曲は「チョー↑元気Show☆アイドルch@ng!」だったと思うが、「夜に輝く星座のように」の挑発的な微笑みや、またねのスッとして歌ってればどこから見ても美少女感を見ていると、どれが本当の姿か、あるいはどれもが本当なのか、全くわからない。村川梨衣、底知れない存在だ。大阪公演のリーダーの一人・藤井は2日目は涙もろい一面を覗かせながらも、気丈にリーダーとしてメンバーを引っ張りきった。ソロの「フローズン・ワード」の披露は約一年前の2ndライブ以来だろうか。リーダー公演の千秋楽、昨年よりはるかにレベルアップした最高のライブの締めのソロの重圧の中、強い意志で歌い抜く姿は凄絶に美しかった。もう一人のリーダー・渡部優衣は地元大阪への凱旋に気合が入りまくっていた様子。それもそのはず、今日の公演には彼女の家族が見に来ていたとのこと。トークのテンションは高かったが、大阪での渡部優衣は「またね」や「夜に輝く星座のように」、「ココロがかえる場所」といった楽曲で、妖艶だったり、優しく切なそうだったりとさまざまな一面を見せていた。初日に素晴らしい完成度のにライブを行った上で、そこに色の違う強い個性たちを投入する化学変化で、別のライブに化けさせる。765プロも含めれば50人という膨大なキャラクターと膨大な楽曲、イベントを丁寧に積み重ねてきた『ミリオンライブ!』だからできる構成だ。ミリオン初のツアー・初の2DAYSで、セットリストと両日の空気を一変させる挑戦は、大成功に終わったと言っていいだろう。次回公演は4月3日福岡公演、雨宮天と麻倉ももがリーダーを務める予定だ。○『アイドルマスター ミリオンライブ!』3rdライブツアー大阪公演2日目(C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
2016年03月14日『アイドルマスター ミリオンライブ!』初のライブツアー「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 3rdLIVE TOUR BELIEVE MY DRE@M!!」大阪公演初日が2016年3月12日、オリックスホールにて開催された。大阪公演には春日未来役の山崎はるか、最上静香役の田所あずさ、伊吹翼役のMachico、ジュリア役の愛美、箱崎星梨花役の麻倉もも、佐竹美奈子役の大関英里、望月杏奈役の夏川椎菜、所恵美役の藤井ゆきよ、百瀬莉緒役の山口立花子、横山奈緒役の渡部優衣、高坂海美役の上田麗奈、島原エレナ役の角元明日香、高山紗代子役の駒形友梨、二階堂千鶴役の野村香菜子が出演した。角元と野村は大阪初日のみの参加となる。既に終わった名古屋・仙台公演は、共通の基本フォーマットのもと、参加した10名のメンバーのほとんどを入れ替えた、いわばA面・B面的な構成だった。そして今回の大阪公演は、名古屋組、仙台組、ツアー初参加組がバランスよく入った14人構成なこともあって、セットリストの変化やメンバーの成長という「ツアーの醍醐味」が感じられはじめる公演となった。大阪は3rdツアー初の2日制であり、公演リーダーは藤井ゆきよと地元出身・渡部優衣のコンビ。5都市を巡るツアーはここが折り返し点となる。オープニングの「Dreaming!」で全員が登場すると、今まではメインステージ上の5つのお立ち台に2人ずつが立っていたのが、リーダー以外は3人ずつに。凝集感というか、見た目にも人数が増えたのが明らかだ。その中でもスラリとした長身の2人・渡部優衣と藤井が並び立つ姿には華がある。そして渡部優衣の「ついに、帰ってきたで大阪ーー!」の叫びには地元愛がにじむ。会場が大阪となれば、ご当地ネタで誰もが思い浮かべるのが食べ物の話だ。夏川が「楽屋のたこ焼きがおいしかったです。たこ焼きパワーで頑張る!」とアピールすれば、ステージでは麻倉がたこ焼きを本当に幸せそうに食べていた話題も。当の麻倉はといえば、「皆さんも是非食べてくださいね。あ! ライブも楽しんでくださいね」と、彼女らしい言葉で周りを笑顔にしていた。大阪ならでだったのが、リーダー藤井肝いりの「ミリオン興行演芸劇場」という企画コーナー。出演者たちが4組のトリオを組み、ショートコントや漫才風のネタを見せるというものだ。本業ではないし、微笑ましい感じのステージになるのかな……と思いきや、トップバッターの「もちぜっきーズギター(麻倉・愛美・大関)」チームから、麻倉の個性を最大限に活かしたシュールでかわいいネタと、関西出身の愛美のノリツッコミが冴える。驚いたのが駒形、角元、野村の同一事務所トリオによる「大阪スペクランド」チームで、3人とも喋りが立つ上に息がぴったり。立派にショートコントとして成立していた上に、角元が演じる人物のクソガキ感も素晴らしかった。それぞれの個性が出たネタ見せコーナーのラストは、リーダーの渡部優衣と藤井がご当地ネタをふんだんに織り込んだ掛け合い漫才を披露してきっちりと締めたのだった。ライブパートで感じたのは、今回のツアーに参加するミリオンスターズ総勢37人の層の厚さだ。非常に完成度と満足度が高かった名古屋・仙台を経ての三公演目だが、「恋愛ロードランナー」で海美が乗り移ったように熱いパフォーマンスを見せた上田、「Precious Grain」や「Persona Voice」で圧倒的な表現とボーカル力を見せつけた田所らは大阪がツアー初参加。ステージの顔になれるエースが次から次にと出てくるのは驚きしかない。一方、大阪初日のみの参戦で、大会場のライブ自体が初めてなのが角元・野村の2人。角元のステージで印象深かったのが麻倉と歌った「Smiling Crescent」。ライブでの絡みは初めてとは思えないぐらいバランスのいい2人で、ダンスの先生は「姉妹みたい」と評したとのこと。かわいさときらきらした存在感にますます磨きがかかる麻倉と、ステージ上でバランスよく映えるパフォーマンスを見せる初ステージ組がいたことに頼もしさを覚えた。野村はソロで「恋心マスカレード」を披露し、まずは千鶴としての「さぁ、行きますわよ!」の一言で会場の空気を引きこむ。初ステージらしい初々しさが随所にありながらも、間奏で4人のダンサーを従えてのダンスは堂に入ったもの。すでにたくさんの経験を積んで先を行く仲間たちに囲まれてのライブ初ステージには緊張や難しさもあったと思うが、この日のために懸命に積み上げてきた、今できるものを全力で見せる姿勢には好感が持てる。ステージの最後には野村から「明日も出たい!」「これから思い出をいっぱいいっぱい作っていけたらと思います」と、今日を楽しんで、これからに思いをはせる言葉が聞かれた。だが今回のライブで印象的だったのは、新鮮な顔ぶれのそれと同じぐらい、大ライブ出演経験の多い常連組のパフォーマンスが鮮烈に感じられたことだ。中でも圧倒的と表現したくなったのが関西出身の愛美。彼女がギターを奏でる弾き語りステージがどうやらすごいらしい……ということは、会場の観客には既に知れ渡っている様子。そんな期待感のハードルが上がりに上がっている状態の中、愛美が「プラリネ」を歌い終えると、会場は驚嘆と感動の叫びに包まれた。これぞベストアクトと思われた仙台公演でのそれを軽々と超えてきたMachicoの「Believe my change」など、素晴らしいパフォーマンスが続出する大阪公演初日だった。好パフォーマンスが続く空気ができあがる上では、地元凱旋ライブに気合が乗りまくっていた渡部優衣と、率先して緊張しながらステージを楽しんでいた藤井、ふたりのリーダーが果たした役割も大きいだろう。オープニングMC中、ゲーム用に収録が入るキャラクター挨拶でとちった藤井は、堂々と「TAKE2!」と叫んで、テンションましましでリトライ。失敗しても楽しんじゃっていいんだ、という姿勢に緊張がほぐれたメンバーもきっといたはずだ。藤井のソロの「アフタースクールパーリータイム」で、テンションが上がった藤井がちょっとしたミスをした際、会場の観客たちは歓声やコールでが自分たちが支えるから大丈夫! という意志を見せ、それを受け取った藤井が感謝して、感激していることがステージからはっきり伝わってきた。完璧ではなくても、こんなに幸せなステージはなかなかないはずだ。できあがった空気のベストライブを受けての二日目、明日は一体どんなステージを見せてくれるのかが楽しみでならない。「大好きな仲間と大阪にこれて、ほんまに幸せやなと思ってます! 今日はほんまにほんまに、ありがとうございました!」(渡部優衣)。○「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 3rdLIVE TOUR BELIEVE MY DRE@M!!」大阪公演初日(C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
2016年03月13日本連載の第1回で、主翼に取り付けられている操縦翼面の話が少し出てきた。先に機体構造の話に進んでしまったが、それが一段落したところで、操縦翼面の話に移ることにしよう。○3次元の操縦鉄道車両の運転は「加速」と「減速」しかないから、これは1次元の操縦操作である。自動車や自転車やバイクや船は、「加速」と「減速」に「旋回」が加わる、2次元の操縦操作である。そして、飛行機や潜水艦は「加速」と「減速」と「旋回」に加えて「上昇・下降」が加わる、3次元の操縦操作である。飛行機は空気から揚力を得て飛んでおり、地に足が着いているわけではないので、クルマのように「タイヤの向きを変える」というわけにはいかない。そこで、操縦操作のために動翼と呼ばれるものを用意する。直進する時は(基本的に)使わないが、旋回・上昇・下降の際に動翼を動かすと、そこに気流が当たって、機体の姿勢や向きを変える力を生み出す。操縦操作のために動く翼面なので動翼だと覚えればよい。その操作に使用するのが、コックピットに設けられている「操縦桿」または「操縦輪」と、左右のペダルである。戦闘機みたいに棒が突っ立っていると「操縦桿」、旅客機みたいにU字型のハンドルになっていると「操縦輪」と呼ぶのが普通のようだ。なお、加速と減速はスロットルレバーでエンジンの出力を加減する方法が基本だが、実はこちらにもエアブレーキというのがあって、減速だけは空力的に行うことがある。その話もおいおい取り上げよう。○縦操縦(ピッチ)まず、縦操縦、つまり機首の上げ下げの話から。基本的には、上昇や下降を行う際に必要な操作である。3次元の座標軸を想定した場合、左右方向のX軸を中心とする回転になる。そこで使用するのは、水平尾翼の後縁部に取り付けられている「昇降舵」(エレベーター)である。左右の水平尾翼に取り付けられており、連動して同じ向きに動く。ただし、戦闘機などで多用している方法として、水平尾翼がまるごと上下に動く形もある。これを全遊動式水平尾翼(オールフライングテール)という。造りは違うが、機能的には同じだ。操縦桿や操縦輪を手前に引くと、昇降舵は上に動き、そこに気流が当たって下方向の力を生み出す。それが尾部で発生するから、結果的に機首を持ち上げる動きになる。逆に、操縦桿や操縦輪を奥に押すと、昇降舵は下に動く。すると上方向の力を生み出すので、結果的に機首を下げる動きになる。なお、飛行機の前後方向の動きと機首の上下方向の角度は、常に一致しているとは限らない。機首をいくらか持ち上げた状態で水平方向に前進することもあり得るが、その場合の機体の軸線と進行方向がなす角度のことを迎角(むかえかく)という。迎角が大きくなりすぎると、主翼が揚力を発生できなくなってしまうが、これがいわゆる失速(ストール)のこと。「航空機とIT」の第6回で書いた話だが、機体の重心を主翼の揚力中心より前方に持ってくることで、縦の静安定を実現できる。動翼をまったく動かしていない状態で釣合がとれて真っ直ぐ飛行できれば話は簡単だが、時には外部からの影響によって、あるいは意図的な設計によって、そうならなくなることもある。○横操縦(ロール)次は横操縦である。横操縦といってもカニさんみたいに横ばいの動きをするわけではなくて、機体を左右に傾ける操作のこと。3次元の座標軸を想定した場合、前後方向のY軸を中心とする回転になる。旋回する際は、機体を旋回する方向に傾けて遠心力との釣り合いをとるので、横操縦が必要になるのが普通だ(たまに例外がある)。また、直進しながら横転する飛び方もあり、これはブルーインパルスの単独機がよくやっている。横操縦に使用するのは、左右の主翼端・後縁部に取り付けられている「補助翼」(エルロン)である。昇降舵と違い、左右が逆方向に動く。つまり、左の補助翼が下がったら、右の補助翼は上がる。あるいはその逆。端のほうに取り付けるのは、そのほうがよく効くからだ(テコの原理を考えてみよう)。そして補助翼を動かすのは、操縦桿なら左右に倒す操作、操縦輪なら左右に回す操作となる。左に倒したり回したりすると、左の補助翼が上がり、右の補助翼が下がるので、機体は左に傾く。右に倒したり回したりすると、すべて逆になる。この操作によって傾きが発生するが、その際に地面との間でなす角度のことをバンク角という。バンク角をつけるだけだと機体は横滑りしてしまうが、主翼に上反角(翼端が付け根よりも持ち上がっている時に生じる角度のこと)がついていると、滑ったほうの翼に大きな揚力が生じて、傾きに対する復元力が発生する。これを正の横安定という。○ヨー最後はヨー。3次元の座標軸を想定した場合、上下方向のZ軸を中心とする回転になる。旋回する際に、機首の向きを変えるための操作と言えばわかりやすい。この操縦に使用するのは、垂直尾翼の後縁部についている「方向舵」(ラダー)である。これだけ足で操作するようになっており、左右の足をそれぞれラダーペダルに乗せている。左のラダーペダルを踏み込むと、方向舵は左に動き、機首を左に向ける力を生み出す。右のラダーペダルを踏み込むと逆になる。ヨー方向の安定を実現するのは垂直尾翼だ。実際、直進安定性が良くないからといって、垂直尾翼まわりの設計を修正しなければならなくなった飛行機はいくつもある。使用例は少ないが、垂直尾翼の後縁に方向舵を取り付ける代わりに、垂直尾翼をまるごと動かしてしまう、全遊動式垂直尾翼の事例もある。ロッキードSR-71ブラックバード偵察機がそれだ。飛行機を旋回させる時は、補助翼を使って機体を傾けるとともに、ラダーペダルを使って機首の向きを変える。例えば左旋回なら、操縦桿を左に倒したり、操縦輪を左に回したりするとともに、左のラダーペダルを踏み込む。これで飛行機は左旋回する。右旋回なら逆の操作になる。さらに操縦桿や操縦輪の押し引き操作を加えると、旋回と同時に下降したり上昇したりということになる。
2016年03月07日声優・歌手のMachicoが2月27日、東京キネマ倶楽部にて行われたライブツアー「Machico Fantastic★Tour 2016」にて、6月に自身初の全曲オリジナルアルバムをリリースすることを発表した。Machicoは、2011年に開催された「第36回ホリプロタレントスカウトキャラバン 次世代声優アーティストオーディション」のファイナリストに残り、翌年にPCゲーム『すぴぱら - Alice the magical conductor.』のメインテーマソング「Magical Happy Show!」でメジャーデビュー。声優としては2013年に、ソーシャルゲーム『アイドルマスター ミリオンライブ!』の伊吹翼役でデビューしている。また、ライブ活動にも積極的で、「次世代声優アーティストオーディション」のグランプリの田所あずさや、自身と同じくファイナリストである大橋彩香、木戸衣吹、山崎エリイらとアニメソング・ゲームソングのカバーライブイベント「Anisong Ichiban!! presented by HoriPro」を定期的に開催するほか、2014年から、1stライブ「Machico First LIVE『BREAK COLORS』、2ndライブ「Machico Live Tour 『-RML-』」、3rdライブ「Machico Fantastic★Tour 2016」など、ソロライブ公演も毎年行っている。Machicoは2月27日に行われた3rdライブのラストMCにて待望の3rdアルバムを発表した。3rdアルバムは6月発売予定。詳細については後日オフィシャルサイトより発表される予定となっている。
2016年03月02日『アイドルマスター ミリオンライブ!』初のライブツアー「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 3rdLIVE TOUR BELIEVE MY DRE@M!!」。その2回目の公演となる仙台公演が2016年2月7日(日)、ゼビオアリーナ仙台にて開催された。仙台公演には伊吹翼役のMachico、 箱崎星梨花役の麻倉もも、北沢志保役の雨宮天、七尾百合子役の伊藤美来、エミリー スチュアート役の郁原ゆう、篠宮可憐役の近藤唯、 望月杏奈役の夏川椎菜、中谷育役の原嶋あかり、 松田亜利沙役の村川梨衣、横山奈緒役の渡部優衣が登場。仙台公演リーダーは伊藤美来と夏川椎菜が担当した。会場となったゼビオアリーナ仙台は、2012年10月にオープンした比較的新しい会場。幕張イベントホールや横浜アリーナを数千人サイズにぎゅっと凝縮したような感じで、規模感の割に客席とステージが非常に近い印象だ。特にサイドの花道に演者が立った時の「近さ」は、2ndライブのトロッコを思い出すほど。ツアー2公演目の仙台だが、名古屋公演メンバーからの続投はMachicoのみ。ほぼキャストが一新され、コンセプトは同じだが中身は全く別のセットリストを組んできた。まずは挨拶代わりの「Dreaming!」で全員がステージに勢揃い。冒頭の挨拶からいきなり絶好調だったのが村川のとりとめないトークで、聞いているだけで誰もがハッピーになるようだった。この日のご当地MCでテーマになったのはズバリ「仙台の食」。前日入りしたメンバーは、牛タンを食べてエネルギーをチャージしたとのこと。MC中に、舞台裏のホットミールの中に牛タンシチューがあったことが明かされると、「わー! 早く言ってよー(o・∇・o)!」と叫んだのが麻倉で、キラキラした瞳でテンション急上昇。ライブ後半のMCで、ライブ中に食べた牛タンシチューがどんなにおいしかったかをメンバーが語り、「もちょに一口もらいました」(雨宮)、「りえしょんおかわりしましたー。少量&少量ですけど!」(村川)との報告に、なんともほのぼのした空気が広まった。楽曲に関しては序盤、村川の「チョー↑元気Show☆アイドルch@ng!」と渡部の「ハッピー☆ラッキー☆ジェットマシーン」という盛り上がりが約束されたナンバー2曲で、大ライブ初参戦の原嶋の「グッデイ・サンシャイン!」をサンドしていく構成。原嶋はオープニングのキャラ挨拶から過去最高のリアル中谷育再現度で、「一番小さな身体で、一番大きく見えるぐらい元気いっぱいな大きい動きと感情表現」という彼女の魅力を存分に発揮していく。原嶋は村川とのコンビで「いっぱいいっぱい」、そして村川、Machicoとのトリオのセンターで「Helloコンチェルト」を歌い、育らしさを爆発させた。横に並んだMachicoがとても大きく見えたりするのもこの組み合わせならではだろう。今回がミリオンの大きなライブには初参戦だった原嶋だが、初参戦ならではの固さはそれほど感じなかった。それは原嶋自身のパーソナリティによるところも大きいだろうが、楽屋裏では麻倉が長女、夏川が次女、原嶋が三女、という仮の姉妹関係で盛り上がったり、machicoが原嶋を子供扱いしてそれを年上の原嶋が楽しそうに受け入れたり……と、周りのメンバーが積極的に原嶋に関わっていくことで、昔から大きなステージに一緒に立ってきた仲間のような空気感になっていたことも大きいと思われる。自然に初ライブ組をほぐす空気ができあがっていたのは、仙台公演リーダー・夏川の人柄も大きいように感じた。盛り上がり系のナンバーを前半に固めた分、後半は表現力で魅せるタイプの楽曲の比率が多め。特に「夜に輝く星座のように」で見せた村川の"かっこいい"や"不敵"といった、トーク中の彼女からは想像しにくい表現の引き出しや、「ライアー・ルージュ」で雨宮が見せた圧巻の表現、「ちいさな恋の足音」での近藤の歌詞そのものを体現するような姿など、幾つもの見どころがあった。だが、仙台会場ならではの何かを選ぶなら、それはこの会場のみ出演の郁原が歌った「君だけの欠片」だろう。深く深く役柄に入り込む彼女が、1年半前のファーストライブで残した悔いが、最後までエミリーを笑顔にしてあげられなかった(涙を見せてしまった)ことだった。その"リベンジ"であるステージの表現は繊細で、歌声の隅々までが澄み切っていて、この曲こそが彼女にとっての3rdライブツアーそのものだと感じるほどの強い想いを感じた。本公演のもう一人のリーダーである伊藤は、あまり前に前に! というタイプではなく、リーダーになってもそれは変わらず。それでも彼女がステージの真ん中で歌っている佇まいの「アイドルらしさ」は公演全体の空気を作っていたように思う。そして伊藤と夏川というメンバーの中では年下である親友同士が、周りに助けられながらリーダーを頑張っていたことは、村川や麻倉のようなオリジナルな個性が十全に輝いたり、ステージでは泣いてしまうことも多かった近藤が最後まで気丈に挨拶を言い切れたりといった、みんなのパフォーマンスがうまくいく空気の下地になっていた気がした。最後の「アイマスですよ!」のコールで「あ、これ私がやるのか!」と締めの立場の新鮮さに驚いていた伊藤。最後にステージに残った伊藤・夏川のリーダー2人は「帰りたくないね!」と声を揃えると、抱き合って、手をつないで、「ありがとうございました!」の言葉で仙台公演を締めくくった。アイマスが初めて訪れた東北の地で、メンバーの誰もが楽しかった、また来たいと笑顔を見せていたことは、若い2人のリーダーが手に入れた勲章だろう。名古屋から受け継いだバトンは、渡部優衣と藤井ゆきよがリーダーを務める大阪公演へと続く。
2016年02月08日『アイドルマスター ミリオンライブ!』初のライブツアー「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 3rdLIVE TOUR BELIEVE MY DRE@M!!」の開幕となる名古屋公演が2016年1月31日、名古屋国際会議場センチュリーホールにて開催された。名古屋公演には春日未来役の山崎はるか、伊吹翼役のMachico、ジュリア役の愛美、大神環役の稲川英里、矢吹可奈役の木戸衣吹、宮尾美也役の桐谷蝶々、徳川まつり役の諏訪彩花、馬場このみ役の高橋未奈美、所恵美役の藤井ゆきよ、周防桃子役の渡部恵子が出演。今回のライブツアーは、『ミリオンライブ!』に登場するミリオンシアター組(いわゆる765プロ組13人以外)のアイドル37人全員がどこかの会場で出演するのがコンセプトとなっており、前説諸注意を担当した765プロ事務員・音無小鳥の「37人のアイドルが全国5箇所をつないでいく一大イベントです!」という言葉がしっくりくる内容となっている。ライブ本編は、ブロードウェイのような華やかな夜の街の光に包まれた劇場の映像と共にスタート。バックに流れるサウンドはビッグバンド風にアレンジされた「Dreaming!」だ。ステージ上の電飾をあしらった大階段、その奥のカーテンに包まれた出入り口のデザインも、全体的に劇場、シアターを強くイメージさせる。ライブ構成もアンコールは無しで、『ミリオンライブ!』の世界のシアターで行われている劇場公演を現実世界で再現するような構成。衣裳は黒と白、金を基調にした3rdライブ新衣装で、ボリュームのあるスカートの使い方が特徴的となっており、これまでショートパンツが基調だったメンバーも、飾りスカートを効果的に使ってより華やかさやスタイルの良さを引き立てていた。階段ステージ上には赤青黄5つの小ステージが設置され、前列にセンターステージ、二列目と三列目には左右のステージがあり、後ろに行くほどサイドに寄る、翼を広げたような構造。一曲目の「Dreaming!」のセンターステージにはMachicoと木戸が立ち、「プロデューサーさん、今日は楽しい一日にしようね!」(Machico)、「みんなの声、いっぱい聞かせてください!」(木戸)と煽る。今回の3rdツアーは持ち回りのリーダー制が採用されており、名古屋公演のリーダーはこの2人。普段はセンターに立つことが多い山崎が二列目にいるのは新鮮な光景だ。山崎がもっとも輝く楽曲のひとつ「素敵なキセキ」も特別な意味合いはない順番で披露され、センターという立場からひととき離れた山崎がのびのびと未来らしさにあふれたパフォーマンスを見せているのが印象的だった。今回は全28曲が披露されたが、頭とラストを飾った歴代テーマソング「Dreaming!」「Welcome!!」「Thank You!」の3曲以外は、ソロ曲あり、ユニット曲あり、デュエット曲あり、765プロ楽曲のカバーコーナーあり……と本当にバラエティに富んだ楽曲構成。『ミリオンライブ!』はこれまで、ソロ曲とユニット曲を収録した「LIVE THE@TER PERFORMANCE」(LTP)、「LIVE THE@TER HARMONY」(LTH)の2シリーズを現実にリリースしており、現在はデュエット曲で構成した第3シリーズ「LIVE THE@TER DREAMERS」(LTD)が展開中となっている。楽曲ストックが豊富なため、ユニット曲をオリジナル版とは別メンバーで歌ったりすることで、セットリストのバリエーションが非常に豊かなのが今の『ミリオンライブ!』なのだ。10人の中でも特に強い思い入れを持ってライブに臨んだと思われるのが、『ミリオンライブ!』単独の大規模ライブに出演するのは初めての稲川英里、桐谷蝶々、渡部恵子の3人だ。稲川はソロで「BOUNCING♪ SMILE!」を初披露。そのパフォーマンスは元気いっぱいかつ表情豊かで、MCでは演じる大神環の口調を借りながら「親分! 楽しんでくれたか?」といった感じでころころと笑いながらコミュニケーションしていく。「Smiling Crescent」に稲川が入ると、途端に明るさ、元気さが前に出るのが楽しい。桐谷の「初恋バタフライ」はダンサーの激しいダンスと桐谷の優雅な動きのコントラストにより、大会場ならではの表現に昇華されていた。そんな桐谷と稲川が演じる大神環と宮尾美也は、5人組ユニット「灼熱少女」のメンバーでもある。「灼熱少女」のユニット曲である「ジレるハートに火をつけて」は、これまで藤井ゆきよや上田麗奈がメンバーを代表して歌うことが多かったが、今回は桐谷、稲川、藤井の3人の組み合わせが実現。小柄で元気な火の玉のような稲川、ゆったりした芯に熱をたたえた桐谷、そしてかわいさと格好良さの配分が絶妙な長身の藤井と、フロントに立つメンバーが変わるたびにカラーが変わるのは、新しい「灼熱少女」の姿だった。渡部はこれまでもライブ出演を熱望しており、昨年末のリリースイベントでは初めて身につけた2ndライブ衣裳に「これが私にとっての2ndライブです!」と感激のコメントをしたほど。夢見たステージに立った渡部は緊張の色をにじませながらも、堂々としたパフォーマンスを披露。仲間たちには「恵子姉さん」と呼ばれるようにどこか頼れる物腰がありながら、MCではすぐ涙ぐんでしまう涙もろさがある彼女が、「デコレーション・ドリ~ミンッ♪」で周防桃子としての歌声を発した瞬間にたちまちちょっと背伸びしたキュートな少女の姿を確かに感じるのは役者としての凄みと言うしか無い。地元出身ということで気合が入っていたのが諏訪で、「カーニヴァル・ジャパネスク」のイントロの「イルミルミルミルミルミネーション…」が響き、彼女が一声歌うだけで会場の空気とテンションができあがってしまう。キャラクター性の強さと楽曲の強さで会場の色を塗り替えてしまうことにかけては、彼女と村川梨衣がミリオンのツートップかもしれない。諏訪は765プロカバーコーナーで山崎と共に「START!!」にチャレンジ。元は765プロの天海春香=中村繪里子の持ち歌だが、山崎と未来の持つ前向きさやど真ん中感と諏訪とまつりのほんわか天然感が合わさると絶妙に春香感が出るのが面白い。名古屋ならではの要素といえば、高橋は渡部との「Bigバルーン◎」、そして諏訪とのデュエット曲「Decided」は本会場が初披露。特に「LTD」シリーズのデュエット曲「Decided」はリリースイベントタイミング以外ではオリジナルの2人が揃う状況は限られるため、ここで聴けたのはとても嬉しい。控室ではにぎやかに盛り上げる陽気な高橋だが、ステージに経つと高いレベルで安定したボーカルと表現力で場を軽やかにさらっていく。ソロの「水中キャンディ」ではそんな彼女のポテンシャルを十全に感じることができた。今回のセットリストで注目したいのは、全員曲とリーダー曲を除いた頭とラストに愛美の名前があること。ある意味彼女は『ミリオンライブ!』というライブコンテンツが持つ格好良さやパフォーマンスのレベルの高さといったものを体現する存在なのかもしれない。それぐらい「流星群」を歌う愛美の存在の強さは圧倒的だ。だが『ミリオンライブ!』のライブコンテンツとしての強みは、そんな愛美が際立ちつつも突出はしないところ。セットリストの前後を担う高橋の「水中キャンディ」、そしてリーダーとしていつも以上の気迫を感じたMachicoの「Believe my change!」は、ライブクライマックスを担うパフォーマンスとして勝るとも劣らないものだった。名古屋公演のリーダー曲「STANDING ALIVE」は、もちろんMachicoと木戸が披露。『ミリオンライブ!』が本格始動して3年弱だが、その間にボーカル・パフォーマンスで一番伸びたのは木戸かもしれない。それぐらいソロの「おまじない」や、ユニット曲「瞳の中のシリウス」で見せた木戸のパフォーマンスは素晴らしかった。今回のライブを見渡して感じたのは、メンバーそれぞれに立場が違い、それぞれに思いがあるということ。先頭に立ってライブを引っ張ってきたメンバーならでは成長や悩み。初めて大きなステージに立つメンバーだけが持つ高揚や慄え。公演のリーダーを任されて奮起する者と、一時センターの立ち位置から離れて、違う表情を見せるメンバー、それぞれに10通りの立場と想いがあった。そして、来週末に行われる仙台公演には今日とは全く違うメンバーが参加しており、今日とは全く違う楽曲が披露され、想いが垣間見えるはずだ。37人のメンバーが色の違う7つのライブを作りあげ、そのつながりがひとつのツアーとなる。それは今の『ミリオンライブ!』にしか見せられない、作り上げられないものになるはずだ。冒頭の挨拶で高橋が叫んだ「みんなで素敵な伝説作りましょう!」という言葉は決して絵空事ではない、そんな予感を感じる開幕公演だった。○「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 3rdLIVE TOUR BELIEVE MY DRE@M!!」名古屋公演(C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
2016年02月01日バンダイが展開するハイクオリティな完成品トイ「METAL BUILD」シリーズより、「METAL BUILD ストライクフリーダムガンダム 光の翼オプションセット」の予約受付が、「プレミアムバンダイ」にてスタートしている。2016年6月の発送予定で、価格は7,560円(税込)。「ストライクフリーダムガンダム」は、2004年10月~2005年10月にMBS系列で放送されたTVアニメ『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』(全50話)の第39話から登場したモビルスーツ(MS)。今回発売となる「METAL BUILD ストライクフリーダムガンダム 光の翼オプションセット」は、2015年11月21日に発売された別売りの「METAL BUILD ストライクフリーダムガンダム」と組み合わせることで"フルバースト"を再現することが可能になるアイテムとなっている。本商品には、クリア素材とPPシートの三層構造で豪華に再現された「光の翼(大・小)」が各2個と、「ストライクフリーダムガンダム」の背部に接続できるジョイント「ドラグーン用支柱(一式)」が付属。「光の翼」には、マイクロアイレンズシート"HALS"が採用されたPPシートが使われ、角度に合わせてグラフィックが変化する斬新な立体表現を実現している。また、「ドラグーン用支柱」により、すべてのスーパードラグーンを浮遊させた状態でディスプレイすることが可能となった。加えて本セットには、本セットと「ストライクフリーダムガンダム」本体のパッケージをそれぞれ収納できる「特製スリーブ」が付属。このスリーブのボックスアートは、TVアニメ『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』でチーフメカ作画監督を務めた重田智氏がイラストを描き下ろしている。さらに、今回の発売を記念して、特設サイトでは重田氏のスペシャルインタビューを掲載。「"完全な黄金の関節ブロック"はストライクフリーダム立体物史上初です」や「(光の翼は)制作時は商品化はされないと思っていて、作画優先の方向で勢いで大きく描いたんです」など、本商品の製作に一から関わってきた重田氏の貴重な裏話が満載となっている。商品価格は7,560円(税込)で、「プレミアムバンダイ」の予約締切は準備数に達し次第終了。商品の発送は2016年6月を予定している。また、本商品の発売に併せて「METAL BUILD デスティニーガンダム」が、マーキングを変更してリニューアルされることが決定。デスティニーガンダム用の「光の翼」も発売されることも告知された。詳細は後日追って発表されるという。(C)創通・サンライズ
2015年11月30日『アイドルマスター ミリオンライブ!』のCDシリーズ「THE IDOLM@STER LIVE THE@TER DREAMERS Dreaming 01」発売記念イベントが10月18日、東京・サイエンスホールで開催され、春日未来役の山崎はるか、最上静香役の田所あずさ、伊吹翼役のMachicoがトークとミニライブを行った。「THE IDOLM@STER LIVE THE@TER DREAMERS」は、『アイドルマスター ミリオンライブ!』のCDシリーズで、「LIVE THE@TER PERFORMANCE」「LIVE THE@TER HARMONY」に続く第3弾シリーズ。シリーズのオープニングを飾るのは、2015年7月に西武プリンスドームで初披露された『ミリオンライブ!』新テーマソング「Dreaming!」。ボーカルは各属性のセンター的ポジションの春日未来、最上静香、伊吹翼の3人が担当している。今回は「Dreaming!」でボーカルを担当する3人によるイベントとなったが、実はこの3人だけでのイベントは今回が初めて。アイドル衣装を着込んだ3人は、まず「THE IDOLM@STER LIVE THE@TER DREAMERS Dreaming 01」がオリコンデイリー1位、週間3位となったことを喜びあった。トークコーナーでは「キャット&チョコレート」というカードゲームの『ミリラジ』(『ミリオンライブ!』のWEBラジオ番組)バージョンをプレイ。様々なアクシデントをアイテムを使って回避していくというゲームだが、「ミリラジの最中、ゲストの中村繪里子さんが黙ってくれない」「ライブ当日トロッコが客席の真ん中に止まってしまった!」といったお題のシチュエーションを、「携帯電話」や「チョコレート」といった手持ちのアイテムカードで解決する、一種の大喜利コーナーだ。「ラジオの本番中に携帯がなってしまったら?」というお題に対する「携帯に消火器を噴射して、鷹に持ち去らせる」というMachicoの謎回答には会場からざわめきが起こっていた。盛り上がったコーナーだったが、「ミリオンメンバーでホテルに宿泊中隣の部屋がどんどんうるさかったら?」「ミリラジの1分前に耐え難い眠気が襲ってきたら?」といったお題のたびに「もちょがベッドで跳ねてるのかな?」「眠いのはもちょかな?」と、もう一人のミリラジメンバーの麻倉ももがネタにされていた。コーナーは、メンバーの喧嘩をアイテムを使ってうまく仲裁したりで2ポイントをゲットした山崎が優勝。ごほうびスイーツのハロウィンモンブランをゲットしていた。今回のミニライブパートは、当日いないミリオンスターズメンバーの楽曲を3人がカバー。選曲は3人が好きな楽曲を選べるということで、それぞれが歌いたい楽曲をチョイスし、練習を重ねてライブに臨んだ。ソロトップバッターの山崎は「温かい目で見て…」と言いながら、小岩井ことり演じる天空橋朋花の「Maria Trap」に挑戦。普段より甘い声音を作りながら、台詞の掛け合いや、かわいく無垢に歌うフレーズなども完璧に歌いこなしていた。田所は渡部優衣演じる横山奈緒の「Super Lover」を選択。原曲よりもややハスキーな歌声で大人の雰囲気を演出し、手の振り付けを中心にうまくコピーしながら、田所あずさ流の「Super Lover」に仕上げていた。ソロラストのMachicoは「私自身も大好きな曲なんですが、ツバッティーもキャラバン編で(原曲を歌う莉緒に)モテテクを教わったりしているので。ちょっと切なく歌います」と語ると、山口立花子演じる百瀬莉緒の「Be My Boy」に挑戦。甘やかでありながら切ない歌声で客席を聴き惚れさせた。3人曲では、まさかの「Shooting Stars」。田所演じる最上静香が所属するユニット「クレシェンドブルー」の楽曲を田所センターで披露する。原曲を歌っている「本物」なだけあってこの楽曲は田所のものという感じだが、Machicoと山崎という個性が加わることでまた違った良さを感じさせた。Machicoと山崎も振付がバッチリ入っており、カバー曲とは思えない仕上がり。歌い終えた3人の感想では、田所は今までにないほど緊張したとのことで、今の静香にできる最大のセクシーを表現したと語っていた。ラストナンバーはもちろん「Dreaming!」。西武プリンスドームでのサプライズ初披露から3カ月、ミリオンライブを中心になって引っ張っていく3人は歌いながら「プロデューサーさんの皆さん、765プロの未来は、ここにある!」と高らかに宣言していた。
2015年10月20日藤田はこのほど、万能調味料「讃岐の素 いりこ飯の素」と「伊吹島産大羽(おおば)いりこ」をセットにした「いりこ飯セット(いりこ飯の素・伊吹島産大羽いりこ)」(税込1,382円)を発売した。販売場所は全国16店舗とインターネット通販。同セットは、全国でも知名度が高い香川県伊吹島産の大羽いりこを使用したもの。同社は、東京の展示会などで商品説明をした際に、伊吹島産のいりこでダシをとる家庭が増えていることがわかったという。そこで、「いりこを知っている人はもちろん、知らない人にもいりこのおいしさを知ってもらいたい」という思いから、同セットの販売を決定したとのこと。「讃岐の素 いりこ飯の素」(195ml)は、伊吹島産の高級いりこ(煮干し)を使用した万能調味料「讃岐の素」シリーズ。米1合に対して同商品を50cc加え、具材と一緒に炊き込むだけで、伊吹島の漁師がよく食べているという「いりこ飯」を手軽に味わえるとしている。原材料には、いりこ、しいたけ、昆布、かつおを使用。化学調味料や保存料は一切使わず、甘みのある醤油仕立てに仕上げた。セットには、「伊吹島産大羽いりこ」(200g)が付く。メインの具材はいりこだけではなく、季節に合わせてタコ、イカ、エビ、鯛、鶏肉など好みのものを入れて良いとのこと。なお煮物や丼などの和食だけでなく、中華やイタリアンなど、さまざまな料理にアレンジして使えるという。
2015年05月08日『アイドルマスター ミリオンライブ!』のライブイベント「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 2ndlLIVE ENJOY H@RMONY」が2015年4月4日~5日、千葉・幕張メッセで開催された。今回は5日に行われた最終日の模様をレポートする。最終日公演には山崎はるか(春日未来役)、田所あずさ(最上静香役)、Machico(伊吹翼役)、麻倉もも(箱崎星梨花役)、雨宮天(北沢志保役)、伊藤美来(七尾百合子役)、夏川椎菜(望月杏奈役)、藤井ゆきよ(所恵美役)、渡部優衣(横山奈緒役)、愛美(ジュリア役)、上田麗奈(高坂海美役)、大関英里(佐竹美奈子役)、末柄里恵(豊川風花役)、高橋未奈美(馬場このみ役)、村川梨衣(松田亜梨沙役)が出演した。初日は大会場でのライブ、あるいはアイマス関連のステージ自体に初登場のキャストもいるフレッシュな顔ぶれだったのに対して、最終日に登場したのは多くがさいたまスーパーアリーナでの「THE IDOLM@STER M@STERS OF IDOL WORLD!!2014」や、中野サンブラザの1stライブを経験した面々だ。初日が初めて立つ大きなステージ、念願のステージに立った震えと喜びが目立ったのに対して、最終日は高橋未奈美や村川梨衣のように底抜けに明るい陽性の個性の持ち主が加わったこともあり、全体的に明るく楽しい空気が流れている。そうなると昨日と同じ曲目でもまったく違った顔を見せるのがライブという生きもの。初日はクールで完成度の高いトリオのイメージが強かった「Shooting Stars」(田所、麻倉、雨宮)も、歌っている間に田所が時折「歌うのが楽しくて仕方ない!」という様子の笑みをふっと漏らしたり、オープニングトークでも藤井ゆきよが雨宮天の挨拶に「もっとかわいく行こうよ!」と割って入って雨宮に投げキッスを要求したりと、全体的に砕けた楽しいムードが漂っていた。しかし、2日目からの参加者の多くに共通した雰囲気がひとつ。ぽんこつだったり、ムードメーカーだったり、笑顔が良かったり、同じ人類と思えないほどのハイテンションだったり、それぞれに場を和ませるムードを持ちながらも、マイクを握った瞬間にガチンと撃鉄を落としたようにキャラクターのスイッチが入ることだ。客席を挑発するような上田の微笑みや、決めるべきところでは本格的なボーカリストのような顔を見せる高橋など、流石プロの役者と思わされる。そんな中でも「圧巻」としか言いようがないパフォーマンスを見せたのが「プラリネ」を歌った愛美。ピンスポットの中、ギターをかき鳴らし、シーンと静まらせるワンアクションで完全に客席の心を掴んでしまった。愛美のステージが終わった後、会場が熱狂的に騒いだあと、改めて拍手が巻き起こったのはあまり見たことがない盛り上がり方だった。そういった際立った個性の加入は、ユニット曲にも化学反応を起こす。雨宮、藤井のミリオン屈指の雰囲気を持った2人に、先ほど場をすべてさらった愛美を加えた「Blue Symphony」は美しさすら感じさせたし、村川梨衣の異常なまでのハイテンションを加えた「PRETTY DREAMER」はまさに無敵だ。毎月のように地道にCDリリースとイベントを続けてきた『ミリオンライブ!』は、ユニット曲の数とメンバーの組み合わせの数だけ広がりを持ったコンテンツにいつの間にかなっていた。最後の挨拶では少々の涙もあったが、今日のライブの印象はやはり「笑顔」に包まれたもの。ライブ本編を締めくくる「Welcome!!」では、Machicoと田所が"楽しいね"といった風情で笑い合っていたのが印象的だった。最後に、アンコールの締めの挨拶の中で、渡部が興奮しながら「世紀的な発見をしたんです。本当に(ライブタイトルの)エンジョイハーモニーだったの!」と語った出来事をひとつ。それは、今日のライブをより印象的にしたちょっとしたトラブルだった。16曲目、夏川、渡部、末柄が歌う「Sentimental Venus」は、夏川と渡部の毛色の違うファニーボイスに、末柄の少し大人のかわいさが加わった素晴らしいパフォーマンスだった。しかしその途中、アイマスのライブでは極めて珍しいことに、音響のトラブルによって音が途絶える場面があった。すると客席のプロデューサーたちが誰とはなしに合唱を始め、3人がそれに呼応したように歌を続けた。結果、サウンドトラブルだったはずの場面が、客席と演者の阿吽の呼吸によって、まるで生バンドのアカペラ演出であるかのような空気が即座に出来上がってしまったのだ。音響調整中の数十秒、手拍子が響きサイリウムが輝くアンコールのような時間が続いたあと、何事もなかったように「Helloコンチェルト」が始まり、ライブは元の流れへ。山崎がライブの前に話した「みーんなの気持ちをひとつに合わせて、楽しい時間を作っちゃいましょう!」の言葉がそのまま現実になったような、不思議で幸福な数分間だった。
2015年04月05日『アイドルマスター ミリオンライブ!』のライブイベント「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 2ndlLIVE ENJOY H@RMONY」が4日、千葉・幕張メッセで行われた。『ミリオンライブ!』単独での大規模ライブは昨年6月の中野サンプラザ公演以来2度目。初日公演には山崎はるか(春日未来役)、田所あずさ(最上静香役)、Machico(伊吹翼役)、麻倉もも(箱崎星梨花役)、雨宮天(北沢志保役)、伊藤美来(七尾百合子役)、夏川椎菜(望月杏奈役)、藤井ゆきよ(所恵美役)、渡部優衣(横山奈緒役)、木戸衣吹(矢吹可奈役)、小岩井ことり(天空橋朋花役)、駒形友梨(高山紗代子役)、近藤唯(篠宮可憐役)、戸田めぐみ(舞浜歩役)、山口立花子(百瀬莉緒役)が出演した。初日の新発表としては、ゲーム『ミリオンライブ!』の新展開となる「765プロ全国キャラバン編」が4月6日にスタートすること、『ミリオンライブ!』第3のCDシリーズが今夏スタートすること、そしてミリオンスターズの新展開が今夏発表されることなどが明かされていた。今回のステージは大階段とスクリーンを据えたメインステージに、会場後方のサブステージという2ステージ構成。今回のアイデア賞は、ステージサイドに用意された4台のトロッコだ。一見ステージの一部のようなデザインのトロッコに出演者が乗ると、そのままトロッコは動き出して会場後方のサブステージに移動。後方ステージで曲が終わると、メインステージでは次の演者が既にスタンバイしているという仕組みになっている。2曲目の「乙女ストーム!」で山崎とMachicoが下手、伊藤と夏川が上手からトロッコで後方に向かうと、スタンド席前方の観客はあまりの演者の近さに息を呑んだほど。ようやく独特のステージ転換に慣れてきた6曲目、前か? 後ろか? と首を振るものの、「合言葉はスタートアップ!」を歌う藤井と渡部の歌声は聞こえてくるが姿が見えない。よくよくあたりを見回すと、会場左サイドに移動していたトロッコ上に2人が出現している! そのまま歌い終えるまでに右サイドに移動と、トロッコの移動ルートがそのまま花道がわりになるという新しい試みだった。全員が制服風の新衣装で登場したライブは、フルメンバーでの「Thank you!」でスタート。これまでに発売されたアルバム「LTP」「LTH」シリーズのソロ曲、ユニット曲を次々と披露していく。第1ブロックはメインステージ、後方ステージ、トロッコをフルに使った目まぐるしくスピード感のあるセット構成。第2ブロックには小岩井ことり、駒形友梨、山口立花子ら大会場ライブには初登場のフレッシュな顔ぶれも登場して、メインステージを中心にじっくりとパフォーマンスを見せる構成だ。小岩井が感極まった表情で「『Maria Trap』歌いたかったの。今日は最高のプロデューサーさんたちの前で歌えて朋花も私もとっても幸せです」と語ったり、近藤が懸命に涙をこらえたりと、フレッシュさと涙にあふれたブロックだった。第3ブロックの頭には、全員がトロッコに乗りながら、『アイドルマスター』シリーズ全てのはじまりの楽曲である「THE IDOLM@STER」を披露。会場後方寄りに4台のトロッコが直列して仮設ステージが出現し、全員が揃って腕を折り曲げるような、少女の力強さを示すおなじみの振りを揃えている姿を見ると、彼女たちもまた「アイドルマスター」の一員の末娘たちであることを実感する。そこからは「PRETTY DREAMER」「センチメンタルビーナス」「Hello コンチェルト」「マリオネット」「Blue Symphony」のユニット曲をトリオで畳み掛けるように披露。「PRETTY DREAMER」で山崎はるかと木戸衣吹のおなじみの組み合わせに駒形友梨を加えたように、定番メンバーと大会場初登場メンバーを組み合わせて、熟成と新鮮さのバランスを取っているように思えた。そして休憩を挟んだラストブロックはノンストップ! 3ブロックの出演者を織り交ぜて、会場全体を使って燃え尽きるまでのパフォーマンスを見せた。大会場初参戦の面々が加わることで多くの新鮮な新しい光景が見られたのが印象的だった。(作中の765プロの)高木社長から新展開の発表がされたあとは、全員が揃っての「Welcome!!」でライブは締め。この曲では間奏の台詞を順番に言っていく定番のくだりがあるが、山崎の「ここまでこれたよ!」と田所の「まだまだこれから!」の声が、今まで以上に心に響いたステージだった。アンコールでは挨拶で全員がそれぞれの想いを伝えたが、だんだん涙に包まれてウェットになりかけた雰囲気を、満開の笑顔とハキハキしたコメントで意識的に明るく変えた木戸の姿が特に印象的だった。そして最後はトロッコに乗って、客席の一番近くを回りながらの「Thank You!!」でライブの幕は閉じられたのだった。明日は引き続き、「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 2ndlLIVE ENJOY H@RMONY」最終日の模様をレポートする予定だ。
2015年04月04日4月19日(日)大阪・ROCKTOWN、5月4日(月・祝)東京・CLUB QUATTROでライブを開催する俳優・歌手の斉藤秀翼がぴあのインタビューに答えた。【チケット情報はこちら】斉藤秀翼はテレビ朝日スーパー戦隊シリーズ『獣電戦隊キョウリュウジャー』でのキョウリュウブラック/イアン・ヨークランド役などで知られる。そうした俳優活動の傍ら、今年の2月にミニアルバム『PARTY!』でCDデビュー。「音楽活動は念願だったので、凄く嬉しかったです。色々な巡り合わせが良い方向に重なった結果ですね。自分の性格的に長期的な計算とかができるタイプではないので、その場その場で人との縁というのを大切にしているんですが、それが様々な方が参加してくれたこの作品に出ているかなと思います」と話した。リリースして1か月経った同作の印象について聞くと「CDを出すというのが初めてだったので、何もかも勉強になりました。その点は次の作品に活かそうと考えています。この作品を出して何度かライブをやったのですが、そこで気づいたのは“自分はライブをやりたかったんだ!”ということ。戦隊のショーをやっている時も思っていたのですが、その空間はその時しか感じられないものだし、そこに来て下さるお客さんと共有できるのが楽しい。今の時代にCDを出せるという喜びはもちろん噛みしめつつ、ライブは1回1回大事にしていきたいし、これからもっと上手くなりたいですね」と語った。今後については「芸能活動をはじめてすぐ位の話なんですけど、僕の叔父がボソッと僕に“今は自分で自分を作っていく時期だ。ある程度まで行ったらそこからは周りが作って行ってくれるから”って言ってくれたのが印象に残っていて。ファンの方や多くのスタッフの方の力をお借りしたという意味で、今回の音楽活動はまさにそれだなって。ただそこに甘えず、例えばCDについては作曲であったり、プロデュースであったりとかもっと自分の占める割合を増やせていければと思っています。あと、東京以外でライブをやるのは4月の大阪が初めてになるので、これから先はもっと違う地域にもライブをやりにいけたらなって思います」と意気込んだ。斉藤秀翼のライブは4月19日(日)大阪・ROCKTOWN、5月4日(月・祝)東京・CLUB QUATTROで開催。チケットは発売中。
2015年03月23日Jリーグは1日、サッカー漫画「キャプテン翼」とコラボレートして制作したプロモーションビデオ「Jリーグ×キャプテン翼 DREAM SHOOT」の第2弾の配信を開始した。同ビデオはJリーグが展開している2014シーズンのプロモーションの一つで、同漫画内に出てくる必殺シュートに現役Jリーガーが挑戦する姿を楽しむことが可能となっている。3月には同ビデオの第1弾として、FC東京の太田宏介選手がカミソリのように切れ味鋭く曲がる「カミソリシュート」を披露している動画がweb上で公開され、「大きな反響」(Jリーグ)があったという。第2弾となる今回のテーマは、相手が蹴ったボールを正面から蹴り返し、威力を倍増させてゴールを狙う技「反動蹴速迅砲」(はんどうしゅうそくじんほう)。Jリーグ公式サイトの特設ページなどでは、川崎フロンターレを代表する中村憲剛選手と大久保嘉人選手がこの必殺シュートにチャレンジしている映像が視聴できる。ゴール正面からやや距離のある地点で、ボールをはさんで向き合う2人。互いに軽い助走をした後、ゴールを背にした中村選手の方が一瞬早く右足を振りぬく。コンマ数秒遅れる形で、正面にいる大久保選手が、中村選手が放ったボールを右足でけり返す。けり返されたボールはそのままゴールへ向かって一直線に伸び、無人のゴールへと突き刺さっている。ゴールを決めた2人は、驚きと喜びが入り交じったような表情。中村選手は「今の反動蹴速迅砲でしょ? 今のすごいね。俺も感動した」と興奮気味で、大久保選手は「すごい(足に)当てた感じがあったもん」と"どや顔"気味に話している。2日午前の時点で、「You Tube」でのビデオ視聴回数は36万回を超えている。視聴者からは「試合でやってほしい!! 」「この技をワールドカップでの秘策にするべし!! 」などの声が挙がっている。その一方で、シュート映像がコンピュータグラフィックス(CG)かどうかをめぐり、「企画は好きだけど、CGであることは間違いない」「CGじゃないと思いますけど あのわざ決して不可能じゃないはずです 普通に考えて可能ですよ」など、さまざまな意見が寄せられている(すべて原文)。写真と本文は関係ありません
2014年05月02日今女性たちが髪型の参考にしているのは、おしゃれなモデルさんや女優さん。その中でも断トツ人気が高いのが「本田翼風」ヘア。今回は、ナチュラルで可愛らしい雰囲気の、本田翼風ショートヘアをご紹介。■ 外国人風愛されショート 愛され系ショート!男性の好感度アップです。女性らしいスタイルです。根本をしっかり8割程度乾かして、ワックスを手のひらにのばして揉み込むようにしてつけます。後は、形を整えて終了!■ 毛先の軽さがポイントのカジュアルボブ ボブレングスでレイヤーを入れて毛先の軽さを出して顔周りで揺れる印象を出します。そうする事により小顔効果がうまれます!ハンドドライ後にワックスで散らす様にスタイリング。■ フレンチ風マッシュショート 極端なサイドパートにした分け目と直線的にカットしたサイドのラインでモードさをプラスした、マニッシュと女らしさが共存した甘すぎないフレンチ風マッシュ。両サイドを耳に掛けたら顔の表情が豊かに見えてスッキリした印象にも。■ 好印象ナチュラルショート シンプルなナチュラルショートです。毛先のワンカールでキュートさUP色はアッシュブラウンでツヤツヤに!シンプルなスタイルなので日頃のお手入れも簡単。■ マッシュつやボブ ナチュラルテイストのグラデーションマッシュボブ☆マーメイドアッシュカラーでつやのある赤みのない仕上がり。メリハリのあるシルエットと顔周りの毛束が輪郭を矯正してくれるので小顔効果抜群。■ リラックスショート ストレートタッチのショートスタイルは一度は挑戦したいスタイル。ドライヤーで全体をラフドライ!ソフトワックスを全体にもみ込み完成です。■ グラデーションボブ ベーシックなグラデーションボブ☆カラーは外国人風なアッシュ♪シンプルなのにどこか目を引くイメージでつくりました。飽きないオシャレヘア☆色んなテイストの服装にも合うのでイメージチェンジしたい方におすすめ。■ 大人かわいい小顔ボブ カラーは12トーンのマーメイドアッシュ。マッシュボブベースでナチュラルに仕上げました。一押しのナチュラルショートは自分らしさを引き立たせ、伸ばしかけの人にもピッタリ。■ ピュア感あふれるマニッシュヘア マッシュ風ショートは耳かけで更に可愛くなります。まだまだ人気な短めショート。ワックスをもみこむだけで完成。トレンドの「本田翼風」ショートヘアにチャレンジして、ナチュラルで可愛らしい雰囲気を手に入れてみない?提供:ビューティーナビ編集部 ・美容室検索サイトビューティーナビ
2013年10月26日向井理「場違い承知」と恐縮しきり『麒麟の翼』ヒット御礼にサプライズ登壇俳優の向井理が2月13日(月)、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで開催された『麒麟の翼~劇場版・新参者~』の大ヒット御礼舞台挨拶にサプライズ登壇。客席から大歓声を浴びながら、主演を務める阿部寛に花束を手渡した。「場違いは承知していますが、大ヒットおめでとうございます」と恐縮しきりの向井さん。実は今回のサプライズ、向井さんがほんの一瞬、映画本編に登場していることから実現。東野圭吾の人気連作である加賀恭一郎シリーズの1作を、連続ドラマ「新参者」、スペシャルドラマ「赤い指」に続いて映画化。向井さんは「新参者」で母親を殺されてしまう売れない役者・清瀬弘毅役で出演していた。そして、今回の劇場版では、所属する劇団の公演が決定し、その告知を行うポスターに向井さんの姿が確認できるのだ。喫茶店「黒茶屋」のシーンなので、まだ観ていない方はもちろん、すでに鑑賞した方も確認してみては?向井さんはポスター撮影のために、わざわざ現場入り。「誰よりも早く現場に行って、15分でクランクアップしました(笑)」とやはり恐縮しながらふり返った。一方の阿部さんは「こんなすごい人になるなんて。もちろん予感はしていましたが…。いろんな顔を持った役者さんだから、これからもっとすごくなるはず」と向井さんにエールを送っていた。舞台挨拶には、新垣結衣、溝端淳平、土井裕泰監督が同席。公開から2週間で動員86万3,000人、興行収入10億5,000万円を記録する大ヒットで(2月12日時点)、「数字としてはふわっとしていて、実感がわかないが、映画の公開後に舞台挨拶に立つ機会をいただけたのは、本当に嬉しいこと」(新垣さん)、「京都の実家(の家族)も、もう3回くらい観てくれた。いろんなテーマが含まれているので、2度、3度と楽しめる。記録だけではなく、記憶に残る作品になれば」(溝端さん)。阿部さんもこの大ヒットにご満悦で、「来週あたり、僕も映画館に観に行きたい。隣の席に僕がいたら…ぜひ気軽に声をかけてください」とアピールしていた。『麒麟の翼~劇場版・新参者~』は全国東宝系にて公開中。■関連作品:麒麟の翼~劇場版・新参者~ 2012年1月28日より全国東宝系にて公開© 2012映画『麒麟の翼』製作委員会■関連記事:阿部寛、客席の父への思いを吐露『麒麟の翼』監督、続編に意欲も溝端淳平は降板!?『麒麟の翼』阿部寛インタビュー刑事・加賀を通して見る父への思い、後輩への思い阿部寛、東京・日本橋に凱旋!「第二の故郷」だと感謝しきりJUJUサプライズ熱唱に、阿部寛も感激このミステリーが泣ける!『麒麟の翼~劇場版・新参者~』試写会に10組20名様ご招待
2012年02月13日