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「第46回日本アカデミー賞授賞式」が3月10日(金)に開催され、『ある男』が最優秀作品賞を受賞した。今回、12部門13賞を受賞していた最多の『ある男』だが、結果、作品賞に加え、監督賞、主演男優賞ほか計8部門において最優秀賞を受賞し、本年度の日本映画の“顔”なった。『ある男』は、『愚行録』や『蜜蜂と遠雷』の石川慶監督が同名小説を映画化。亡き夫(窪田正孝)の名が別人のものだったと知った妻(安藤サクラ)が、知り合いの弁護士(妻夫木聡)に身元調査を依頼し、次第に夫の壮絶な過去が明らかになっていく物語。出自や家庭環境をめぐる差別やレッテルも容赦なく映しながら、アイデンティティを問う人間ドラマであり、ミステリー作品だ。檀上に妻夫木さんらキャストやスタッフとともに立った石川監督。最優秀監督賞を受賞の際には、「今日、本当にたまたまいただきましたが、バトンなんだなって感じがすごくしています。本当に先輩方が作った日本映画という大河があって、僕らがつめていくというバトンだと受け止めています」と語っていた。写真提供: 東京写真記者協会そんな石川監督の姿を笑顔で見つめていた妻夫木さんだが、マイクを握るととたんに目には涙が浮かんだ。「うれしいです。監督とはデビュー作から一緒で…」と話し、横にいる窪田さんがそっと妻夫木さんを支えた。妻夫木さんは「一番、僕は彼の才能というものを間近で見ていた自負があるので、認めてくださったのが本当にうれしいです」と喜びで声を震わせた。窪田さんも「本当におめでとうございます。この作品に関われて一員になれて、心からうれしいです。これからの財産になるし縁を少しずつ広げて映画をみんなで盛り上げていきたいです」と言い、安藤さんも「おめでとうございます!これ以上のものはないなって、おめでとうございます!」と笑顔を見せた。清野菜名も「本当におめでとうございます。こんな素敵な作品に参加できてラッキーだなと思います、私も頑張っていきます」と最後は涙声になっていた。そのほか、最優秀アニメーション作品賞は『THE FIRST SLAM DUNK』が受賞。企画から13年かけて制作された本作は、アニメ版でも映像化していない原作内の最終試合を新たな視点で描き、新旧ファンを興奮させ感動を呼んだ。そして現在も公開中、興行収入も100億円を超えて数字を伸ばし続けている。(cinamacafe.net)■関連作品:THE FIRST SLAM DUNK 2022年12月3日より全国にて公開© I.T.PLANNING,INC. © 2022 SLAM DUNK Film Partnersある男 2022年11月18日より全国にて公開©2022「ある男」製作委員会
2023年03月10日第46回日本アカデミー賞の授賞式が10日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われ、受賞者たちが登場した。優秀主演女優賞の岸井ゆきの、のん、賠償千恵子、広瀬すず、吉岡里帆の中から、最優秀主演女優賞に輝いたのは、『ケイコ 目を澄ませて』の岸井。声を震わせながら「身に余る賞をありがとうございます。三宅組でなかったら、誰一人かけても私はここに立っていなかったのでとても感謝していますし、支えてくださった関係者の皆さん、そして原案となった小笠原恵子さんに感謝します。ありがとうございます」と感謝の言葉を紡ぐ。岸井は「映画が大好き、映画を観ることが大好きで、映画を観ている時は何語でも喋れるしどこへでもいけるし何者でもないと思えるからすごく好きで、演じることも常に役があって、他者を演じることで自分を見ることができる。現場でわーってやって家に帰って、自分の生活を見つめて『ああ、やっぱり私ってなんでもないんだ』と思えることに安心して、そういうことで自分を見てるような気がする」と映画の魅力を熱弁。さらに「30年も40年も前の映画を初めて観た時に、これを観るために今までがあったんだなと思うことがあって、映画はずっとそこで見つけてもらうのを待ってくれていて、まだ出会う前の誰かのために生きることができるのかなと思ったりして」と話しながら、「わかんなくなってきたんですけど、この作品には私が見たことない景色をたくさん見せていただきました。まだ上映中なんです。ぜひ劇場で見ていただきたいなと思ってます。それだけが私の望みです」と訴えかけた。(C)東京写真記者協会
2023年03月10日俳優の岸井ゆきのが、『ケイコ 目を澄ませて』で第46回日本アカデミー賞の最優秀主演女優賞を受賞。前哨戦の賞レースを席巻してきた岸井さんの受賞となったが、発表された瞬間、信じられないといった表情で岸井さんは顔を両手で抑え、涙のスピーチを行った。優秀主演女優賞には、のん(『さかなのこ』)、倍賞千恵子(『PLAN 75』)、広瀬すず(『流浪の月』)、吉岡里帆(『ハケンアニメ!』)と、米手欄からフレッシュな俳優まで、様々な受賞者が揃っていた。写真提供: 東京写真記者協会『ケイコ 目を澄ませて』では、聴覚障害のある実在のプロボクサーの生き方に着想を得た三宅監督の先品で、主人公のケイコを演じた岸井さん。ケイコが再びリングに上がるまでの心の動きや葛藤を声ではなく手話や瞳、肉体で表現し、観客の目をくぎ付けにした。今なお(プライベートで)取り組んでいるというボクシングシーンも圧巻で、真っすぐなヒロインを体当たりで演じ、受賞となった。最優秀主演女優賞で名前を呼ばれた瞬間、自身の顔を驚きのあまり両手で覆った岸井さん。ブロンズ像を受け取った後も、壇上マイクの前で信じられないといったような表情で立っていた。言葉にならず、涙と岸井さんの息遣いだけがしばらく響いた。岸井さんは「ありがとうございます。いや…身に余る賞をありがとうございます。本当にこの三宅組でなかったら、誰ひとりかけてもここに立っていなかったので、とても感謝しています。支えてくださった関係者の皆さまに感謝します」と感謝を語った。そして「…私は映画が大好きなんです。映画を観ることが大好きで、観ているときは、なんか…何語でもしゃべれるし、どこへでもいけるし何者でもないと思えるからすごく好きで。演じることも常に役があって他者があって、他者を演じることでこう、自分を見ることができるというか」と映画愛をとうとうと語り続け、「30年も40年も前の映画を初めて観たとき、ああ、これを観るために今まであったんだなって思えることがあって。映画はずっとそこでずっと見つけてもらうのを待ってくれていて。そういう風にまだ出会う前の誰かのために生きることはできるのかなって思ったりして」と締めた。最後に岸井さんは「本当にこの作品には私が見たことのない景色をたくさん見せてもらいました。劇場でまだやっているんです、上映中です!ぜひ劇場で観ていただきたいです。それだけが私の望みです。ありがとうございました」胸を打つ心の声でスピーチしていた。(cinamacafe.net)
2023年03月10日『ある男』の妻夫木聡が、第46回日本アカデミー賞の最優秀主演男優賞を受賞。同作では最優秀助演男優賞に窪田正孝、最優秀助演女優賞で安藤サクラが受賞しており、妻夫木さんの名前が呼ばれた瞬間、『ある男』テーブルの面々は全員笑顔に!にぎやかに妻夫木さんを壇上に送り出していた。優秀主演男優賞には、阿部サダヲ(『死刑にいたる病』)、大泉洋(『月の満ち欠け』)、妻夫木聡(『ある男』)、二宮和也(『ラーゲリより愛を込めて』)、松坂桃李(『流浪の月』)と、現在の日本映画界を彩る俳優が顔を揃えていた。写真提供: 東京写真記者協会『ある男』では、3度目となる石川慶監督作品への主演で、妻夫木さんは人権派弁護士の城戸章良に扮した。スクリーン映えするたたずまいと存在感で作品をけん引し、城戸自身の内面の葛藤や苛立ちも表現した。静かな怒りの表情が印象的だった妻夫木さん。準備したことを聞かれると、「実際、弁護士の方に何度か会って取材をいっぱいさせてもらったり、裁判も傍聴したりしました。『いろいろなタイプの弁護の仕方があるんですね』と弁護士の方に言ったとき『僕も今こう接しているけど、この僕はいつもの僕とは違いますよ』と言われて。人にはいろいろな顔があって、ひとつのチョイスが今の顔なんだと気づきました」と役をやる上で大きな発見になったと明かした。受賞スピーチで、妻夫木さんは「ちょうど10年前くらい、『悪人』で(受賞したとき)は舞台でこの場にいられなくて、今回は実際にいただけて本当にうれしいです」と満面の笑みを見せた。「人間にはいろいろな顔があるよなと腑に落ちてからは、ふと山田洋二監督に言われた『妻夫木くん、あることが大事だよ』ということをすごく思い返しました。その言葉を頼りに、ずっとこの役をやっていました。とにかくこの場にあること・存在することを大事に役をやりました」と語った。最後に妻夫木さんは「とにかく日本映画が大好きです。これからも盛り上げていけるように、仕事ができたらうれしいです」とまた輝く笑顔を見せ、ブロンズ像をかかげてレッドカーペットを歩いていった。(cinamacafe.net)
2023年03月10日俳優の安藤サクラが、『ある男』で第46回日本アカデミー賞の最優秀助演女優賞を受賞。第42回『万引き家族』で最優秀初演女優賞を受賞したことも記憶に新しい安藤さんだが、4年ぶりの本格的な映画出演となった『ある男』での受賞となった。スピーチでは様々な感情が交差したのか、涙を流しスピーチしていた。優秀助演女優賞は、有村架純(『月の満ち欠け』)、尾野真千子(『ハケンアニメ!』)、清野菜名(『ある男』/『キングダム2 遥かなる大地へ』)、永野芽郁(『母性』)、松本穂香(『“それ”がいる森』)と、安藤さんも入れて例年になく6名の選出となった。写真提供: 東京写真記者協会『ある男』では、再婚した夫(窪田正孝)が偽名を使っていたことを彼の死後知り、弁護士に身元調査を依頼する妻・里枝を演じた安藤さん。一度は疑心暗鬼になるも、最終的には自分は感じたことを信じる里枝を凛とした存在感で、温かく包容力のある演技で見せた。撮影前も今も「すごく難しい役だったなと感じていた」と語った安藤さん。およそ4年ぶりの映画出演はすごく緊張していたそうで、「うーん。苦しかったです、ははは。くよくよしていました、ずっと。でも途中から現場が大好きだと改めて思って、変わっていきました。この現場がないと、ずっとくよくよしたままだったかもしれない」と意外な胸の内を明かした。共演の妻夫木聡も「撮影中に、ある日『私やっぱり女優に向いてないと思うの。この作品で引退しようと思う』と言われて“えっ!? 引退作になってしまうのか…”と思っていた」と話し、くよくよエピソードを明かされた安藤さん。受賞後のスピーチで、安藤さんは「ありがとうございます。今ここで話したときにあまりにも自分が…」と一瞬止まり「泣いちゃう…」と涙を浮かべた。「本当にやめようと思っていたことがこんな形でばらされると思っていなくて、情けなくて」と涙を流して話す安藤さんに、会場中が温かく拍手でエールを送った。安藤さんは、「この作品の最中に、やっぱり現場がすごく好きなんだと。それは自分ができる・できないとか関係なく、それをも超えて私は撮影の皆さんの中にいることが何よりも好きなんだとはっきりと思えました。もうくよくよを超えて、そんなものほかに見つけられないなとはっきりと思えたので、また現場に今向かうことができています」とコメント。さらに、最後は「ただやっぱり子育てと撮影は今のところうまくできない。それはたぶん撮影のシステム的なこともあると思う。でもそれは私はどうしたらいいのかわからないけど悩みつつ、家族で会議しながら、みんなで協力し合ってまた頑張れたらいいな、大好きな現場に戻れたらいいなと思ってます。ありがとうございます!」と会場にいた(夫の)柄本佑に向かって微笑みかけ、柄本さんもピースサインを返し、場内も大きな拍手と笑顔を送っていた。(cinamacafe.net)
2023年03月10日第46回日本アカデミー賞の授賞式が10日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われ、受賞者たちが登場した。新人俳優賞に輝いた俳優たちに、プレゼンターの西島秀俊は「おめでとうございます。皆さんは日本映画の未来です。俳優の人生は長いので、どうか自分を大切に、ゆっくりゆっくり進んでいってください」とメッセージを送る。「何か悩み事があったら、先輩達、僕も聞きますので、何でも相談してください。明日でちょうど東日本大震災から12年になります。それから世の中でいろんな思いをされている皆さんに楽しんでいただけるように、より一層人生を深く見つめる映画を共に創っていきましょう。皆さんの将来が輝かしいものであることを心から祈っております。おめでとうございます」と祝福した。Hay! Say! JUMPの有岡大貴は「新人俳優賞をいただけたこと、とても嬉しいです。そして何より映画を作る素晴らしさを改めて教えてくれた『シン・ウルトラマン』で受賞できたことをとても嬉しく思います。キャスト、そしてスタッフの皆様にとても感謝しています。ありがとうございます」とコメント。「報告を受けたのが、グループみんなでお仕事をしている時だったんですけども、マネージャーさんに僕だけ別室に呼ばれて報告をいただきまして。ほかのメンバーにはきっと何かで怒られてるんじゃないかと勘違いをさせてしまって。控え室に戻ったら、みんながやけに優しく接してくれて、申し訳なかったです」と会場を笑わせた。番家一路は「オーディションで一番下手だったボクをここに立たせてくれた皆様のおかげです。僕もこれからも頑張っていきたいです」と意気込み。Snow Manの目黒蓮は「人生で1度しかいただけない貴重な賞をいただくこと、本当に嬉しく思います」と感謝し、メンバーからのお祝いについては「たくさんありましたし、映画も見たよって言ってくれましたし、今日もこの会場に来る前に『見てるから頑張ってね』と、みんなLINEをくれて。これからもSnow Manの目黒線として邁進していけたらいいなと思います」と語った。(C)東京写真記者協会
2023年03月10日第46回日本アカデミー賞で、有岡大貴(『シン・ウルトラマン』)、番家一路(『サバカン SABAKAN』)、松村北斗(『ホリック xxxHOLiC』)、目黒蓮(「月の満ち欠け」)、小野花梨(『ハケンアニメ!』)、菊池日菜子(『月の満ち欠け』)、生見愛瑠(『モエカレはオレンジ色』)、福本莉子(『今夜、世界からこの恋が消えても』)が新人俳優賞を受賞し、3月11日(金)に行われた授賞式に臨んだ。有岡さんは受賞の喜びをスピーチした後、「報告を受けたのがグループ(Hey! Say! JUMP)みんなで仕事をしているときでした。マネージャーさんに僕だけ別室に呼ばれて報告されて、ほかのメンバーは有岡が呼び出されたから怒られているのではと勘違いさせてしまって(笑)。控室に戻ったらみんながやけにやさしくて申し訳なかったです」とほっこりエピソードを話した。写真提供: 東京写真記者協会12歳という若さで新人賞を受賞した番家さんは、「オーディションで一番下手だった僕をここに立たせてくれた大人の人たちのおかげです。僕もこれから頑張っていきたいです」とコメント。松村さんは、「まずこの賞をいただけて本当にうれしく思います。選んでくれた人にゆっくりゆっくり恩を返しつつ、ゆっくり納得していただけるように今後、頑張っていきたいです」と言い、うれしさについても「なんかもう日常、一歩歩くごとに耳の穴から目の穴からこぼれ出そうなくらい毎日うれしいです」と独特の表現で語っていた。写真提供: 東京写真記者協会目黒さんは助演男優賞とのダブル受賞となった。新人俳優賞受賞については、「人生で一度しかいただけない貴重な賞をいただけてうれしく思います。ありがとうございます」と真摯に挨拶した後、「Snow Manのメンバーからは映画も『観たよ』と言ってくれて、今日も会場に来る前に『見ているから頑張ってね』と言ってくれて。これからもSnow Manの目黒として邁進していけたら」と決意を語っていた。小野さんは、「5歳からこの仕事をして19年くらいになります。いろいろなところで芸歴が長いねって言われるようになって、ある方に芸歴は売れてから数えるものだからと言われて。1年目はいつ言えるのかなって思っていたところで…この賞をいただけたので、やっと自信を持って1年目と言える、とてもうれしいです」と涙を流しながらうれしさを語った。写真提供: 東京写真記者協会菊池さんも、「すごく無名な私ですけど、そんな私に何よりこの作品で賞をいただけてありがたく思います。取るに足らない部分ばかりですが今だからこそ得られる感性があると信じています」と語った。生見さんは「こんなにも光栄な賞を頂けると思っていなかったのですごくうれしいです。初めての映画撮影で何もわからずたくさんの方に支えていただいて。この賞に恥じぬように、作品のひとつになれるように、ひとつひとつ丁寧に頑張っていきたいです」と今後の抱負も語っていた。写真提供: 東京写真記者協会福本さんは、「今、見守ってくださっているたくさんの方に支えられて賞をいただけて非常に光栄です。新人賞は新たなスタートだと思います。たくさんの方に見て知っていただけたので、女優として人間として成長して、映画を通して誰かの人生に輝く何かを残せるように頑張りたいです」と前を向いていた。なお、プレゼンターは第45回最優秀主演男優賞を受賞した西島秀俊が務めた。(cinamacafe.net)
2023年03月10日第46回日本アカデミー賞授賞式が3月10日(金)に行われ、優秀賞を受賞した豪華俳優陣がレッドカーペットを歩いた。有観客100%での開催となった式典が、華々しく幕を開けた。本年のレッドカーペットは新人俳優賞からスタート。有岡大貴(『シン・ウルトラマン』)、番家一路(『サバカン SABAKAN』)、松村北斗(『ホリック xxxHOLiC』)、目黒蓮(『月の満ち欠け』)が横一列に並んだ。全員が黒のスーツ姿だが、有岡さんは白シャツに黒タイ、番家さんと松村さんは黒いシャツにノータイ、目黒さんは蝶ネクタイと個性も目立ち、4人は時折気恥ずかしそうな笑みを浮かべながら歩いた。写真提供: 東京写真記者協会続いて、同じく新人俳優賞を受賞した小野花梨(『ハケンアニメ!』)、菊池日菜子(『月の満ち欠け』)、生見愛瑠(『モエカレはオレンジ色』)、福本莉子(『今夜、世界からこの恋が消えても』)の4名が登場。男性勢と異なり、それぞれ華やか色のドレスを着用しにこにこと穏やかなムードでレッドカーペットを闊歩した。写真提供: 東京写真記者協会優秀助演女優賞からは、有村架純(『月の満ち欠け』)、安藤サクラ(『ある男』)、尾野真千子(『ハケンアニメ!』)、清野菜名(『ある男』/『キングダム2 遥かなる大地へ』)、永野芽郁(『母性』)、松本穂香(『“それ”がいる森』)が登場。あでやかなドレス姿を披露した面々、永野さんが清野さんの腕を取るそぶりを見せたり、尾野さんが大きく手を振ってみせたり、安藤さんがキラキラした黒のロングドレスの裾を踏まないようにと持ち上げながらかわいらしく歩いて見せたりと、楽し気な雰囲気。写真提供: 東京写真記者協会優秀助演男優賞の柄本佑(『ハケンアニメ!』)、窪田正孝(『ある男』)、坂口健太郎(『ヘルドッグス』)、目黒蓮(『月の満ち欠け』)、横浜流星(『流浪の月』)。ひげをたくわえた横浜さんは坂口さんとこづきあいをしながらうれしそうに歩いてみせ、一方、窪田さんは拍手をしながら、周りにしっかりと手を振り観客にもサービスした。写真提供: 東京写真記者協会そして、優秀主演女優賞の岸井ゆきの(『ケイコ 目を澄ませて』)、のん(『さかなのこ』)、広瀬すず(『流浪の月』)、吉岡里帆(『ハケンアニメ!』)がシックなドレスに身を包み登場。吉岡さんは白いドレスだったが、吉岡さん以外の3名は黒いドレスながらフレッシュな魅力を放つ。(なお、倍賞千恵子(『PLAN 75』)は後ほど登場)写真提供: 東京写真記者協会優秀主演男優賞の阿部サダヲ(『死刑にいたる病』)、大泉 洋(『月の満ち欠け』)、妻夫木聡(『ある男』)、二宮和也(『ラーゲリより愛を込めて』)、松坂桃李(『流浪の月』)がやってくると、会場はひときわワッという歓声に包まれた。二宮さんと大泉さんが歓談しながら前を歩き、松坂さんらも笑顔で続くようなレッドカーペット。阿部さんも集まった観客に手を振りたっぷりとサービスし、例年になく明るい雰囲気のレッドカーペットとなった。写真提供: 東京写真記者協会最後にはプレゼンターでもある昨年の受賞者、西島秀俊、有村さん、鈴木亮平、清原果耶が4人で登場。有村さんは、羽鳥慎一と授賞式の司会も務める。(cinamacafe.net)
2023年03月10日先日、無料配信された全米映画俳優賞(SAG)にて『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』でアジア俳優にして初の主演女優賞を受け取り、感極まりながらのスピーチが話題を呼んだアジアのレジェンド、ミシェル・ヨー。本年度アカデミー賞では主演女優賞や作品賞を含む10部門11ノミネートを果たした、このカオスで奇妙なマルチバース・アクション・アドベンチャーがついに日本公開!アジア発のアクションヒロインの先駆者にして、『007』ではいわゆる“ボンドガール”も経験、『クレイジー・リッチ!』では大富豪となり、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の『シャン・チー/テン・リングスの伝説』でもキレキレのアクションを見せた彼女自身の映画人生を紐解くと、様々な平行世界で生きる本作の主人公エヴリン・ワンそのもののようにも見えてくる。『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』は「一生もの」世界興行収入で1億ドル超え、「A24」史上最大のヒット作となっている『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』。SAG賞では作品賞にあたるキャスト賞を含め4冠を達成したが、やはり同業者からの評価は格別の喜びだったらしい。壇上にのぼったミシェルは額に“目”を作りながら、俳優たちへの感謝とともに、「これは私だけのものではありません。私と同じような見た目のすべての少女たちのものです。この仕事を本当に愛しているからこそ、やめるつもりはありません」と涙をこらえつつ語っていた(感激のあまり、ついFワードも飛び出してしまったほど)。ミシェルの前にも、共演以来、大親友となった同助演女優賞のジェイミー・リー・カーティス、アジア俳優初の助演男優賞を獲得したキー・ホイ・クァンも感動的なスピーチ。そして、キャスト賞受賞で皆に称えられた本作の父・ゴンゴン役の94歳のジェームズ・ホンは、スピーチの締めくくりにミシェルがゴールデン・グローブ賞の授賞式で言った「静かにして!私はあなたを打ちのめせる(Shut up! I can beat you up.)」を引用して会場の笑いを誘い、本作が評価された意義とチームの連帯を改めて示していた。本作でミシェル・ヨーが演じたのは、毎日毎日、家庭とコインランドリー店を“回して”いくのに精一杯な主婦エヴリン・ワン。父を介護しながら、確定申告のための領収書をテーブルに広げて頭を抱え、やること・考えることが山積みの白髪交じりの女性だ。夫ウェイモンド(キー・ホイ・クァン)はまるで頼りなく、ひとり娘のジョイ(ステファニー・スー)は大学を中退し、ガールフレンドと家を出ようとしている。ジョイは将来への期待や夢を持てず、愛する人とささやかに暮らせればいいという、日本でいうところの“さとり世代”のよう。家族には自分のことを分かってほしいと願っているが、母エヴリンとは衝突してばかり…。これほどまでに冴えない、生活感丸出しの役柄はミッシェルのキャリア史上おそらく初めて。だが、ミシェルは「エヴリン・ワン役は私の40年のキャリアからの授かりもの。まさに一生ものの役」とInstagramでコメントするほど、この役を愛している。当初、監督のダニエルズ兄弟はジャッキー・チェンを主演にした父親の企画を考えていたそうだ。しかし、彼の出演が流れたことで物語の設定を母親に変更したとき、「脚本に命が宿ったような気がして、主役はミシェル・ヨーだと確信した」という。そして「年を取れば取るほど、演じる役は小さくなっていく」とインタビューでも再三語っているミシェルは、このオファーを大切に受け取った。40年に及ぶキャリアの中で映画界の多様性・包括性とともに、性別や肌の色、人種によって求められるステレオタイプからの脱却を訴え、リスクを恐れずにさまざまなチャレンジをしてきたミシェルは、“誰かの母親で、誰かの娘である、ごく普通の年配のアジア系移民女性”の物語においてもステレオタイプを打破してくれた。また、今回、“アジア人初”のアカデミー賞主演女優賞候補となったことも意味深い。1936年にも、マール・オベロンが『ダーク・エンジェル』で同主演女優賞にノミネートされたが、マールは英国とインドのダブルであったことを公にせず英国人として活動していたという。ミシェルはアジア人であることを自認する初の主演女優候補、ということだ。ただ、ミシェルは多くの素晴らしい俳優たち、共に立つ仲間たちや先人たちがいるからだと常に感謝を口にしており、こうした“アジア俳優として”といった言い方そのものは「過去のものになることを望んでいます」として、「私たちのような顔の俳優がノミネートされ、役を演じる機会が平等に与えられることが普通になってほしい」とトーク番組「The Late Show With Stephen Colbert」でも語っている。さらに「People」に語ったところによれば、「現在のキャリアは母のおかげ」だという。彼女の母ジャネットは大の映画好きで、チャンスさえあったならば自身が映画スターになりたかったそうだ。本作が実は、マルチバースを舞台にした母と娘の愛の物語であることを踏まえれば、ミシェル自身の思いも少なからずエヴリン役に反映されていることだろう。香港映画界からハリウッドへ!主演もスタントもこなす1962年8月6日生まれ、マレーシア出身。両親は華僑。いまでもトレーニングを欠かさないというミシェルは、4歳のころからバレエを習い、テニスや水泳などに親しんできた。10代でロンドンのロイヤル・アカデミー・オブ・ダンスにバレエ留学するも、ケガのためにバレエを断念し演技と振付で学位を取得。1983年にミス・マレーシアに選ばれたことをきっかけに、香港映画界を代表するD&B Filmsのサモ・ハン・キンポーに見出され、1984年にジャッキー・チェンとCMで共演、サモ・ハン監督・主演『デブゴンの快盗紳士録』の端役でスクリーンデビューする。第80回ゴールデン・グローブ賞にて80年代は『皇家戦士』(86)『チャイニーズ・ウォリアーズ』(87)などに出演し、1987年にD&B Filmsを所有する富豪と結婚し一時引退。離婚を経て、1992年にジャッキー・チェンの人気シリーズ『ポリス・ストーリー3』で復帰。その後もアクション俳優として『ワンダー・ガールズ 東方三侠』(93)『詠春拳』(94)など香港で大活躍を続け、1997年に『007 トゥモロー・ネバー・ダイ』に抜擢され、ミシェル・ヨーとしてハリウッドデビューする。『SAYURI』来日記者会見時アン・リー監督の『グリーン・デスティニー』(00)や、『SAYURI』(05)『バビロンA.D.』(08)などの作品で人気を確立し、『カンフー・パンダ2』(10)や『ミニオンズ フィーバー』(20)など、アニメ映画でもカンフーの先達役を演じてきた。MCUの『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(17)にもカメオ出演している。2002年には初のプロデュース作品『レジェンド三蔵法師の秘宝』に主演し、『グリーン・デスティニー』の撮影監督ピーター・パウを迎え、シルクロードを舞台に三蔵法師が遺した秘宝を巡る壮大な冒険を繰り広げた。『シルバーホーク』(04)でも自ら製作総指揮を務め、銀色のマスクとスーツに身を包み正体を隠して悪を退治する近未来のアクションヒロインに扮したこともある。2007年には、長年にわたる功績によりフランスからレジオン・ドヌール勲章(The Legion of Honour)を授与。2022年には「TIME」誌のアイコン・オブ・ザ・イヤーにも選ばれている。待機作も数多く、『アバター』第3弾以降に博士役で出演が決定しており、『シャン・チー』デスティン・ダニエル・クレットン監督による「アメリカン・ボーン・チャイニーズ」の実写ドラマ化などがある。『イップ・マン外伝マスターZ』(2018)よりアジアのレジェンドとして、ときには信念のために戦い、マーベル“初”のアジア系ヒーローのメンターを務め、アジア女性として宇宙へ行ったり、売れっ子芸者にもなったりしてきたミシェル。「決まりきった見方で私のことを見ないから」ダニエルズのような若い監督たちと仕事をするのが好きだという彼女は、これからもガラスの天井を打ち破り、限界を押し広げていってくれるはずだ。『ポリス・ストーリー3』(1992)保安局捜査官:ジェシカ・ヤンカンフーアクションはもちろん、バイクで走行中の列車の屋根にジャンプするなど、ジャッキー・チェンをも凌ぐ超絶スタントを自らこなして大復活、話題を呼んだ。ジャッキー映画ではおなじみのエンディングクレジットのNGシーンでは、まさしく体を張ったスタントに挑んでいたことがうかがえる。『スタントウーマン 夢の破片』(1996)スタントウーマン:カン香港を代表する映画監督7人によるオムニバス作品『七人樂隊』にも参加した女性監督アン・ホイによる、スタント俳優と香港映画界を描いたヒューマンドラマ。同じくサモ・ハンが、劇中でもミシェルの恩人となるアクション監督役で出演し、ワイヤーアクションの裏側を垣間見ることができる。撮影中、ミシェルは実際に重傷を負っている。『宋家の三姉妹』(1997)宗家の長女:靄齢(アイレイ)“新しい中国”のためには新しい女性の力が必要、と考える父のもとで育った実在の三姉妹の生き様から、中国近現代史の概形に触れられる。ミシェルが演じたのは財閥と結婚した長女・靄齢。『東方三侠』『ポリス・ストーリー3』で共演したマギー・チャンが革命家・孫文と結婚した次女・慶齢、『ラストエンペラー』のヴィヴィアン・ウーが蒋介石夫人となった三女・美齢を演じた。『007 トゥモロー・ネバー・ダイ』(1997)女性スパイ:ウェイ・リンメディア王のフェイクニュースによる謀略を取り入れた『007』シリーズ18作目。新華社通信の記者に扮した中国外務局公安部員ウェイ・リンとして、ジェームズ・ボンド(ピアース・ブロスナン)と共闘するまったく新しい“ボンドガール”を体現。ボンドと手錠でつながれた状態でのバイクチェイスシーンをはじめ、彼女に求められたであろうアクションを惜しみなく披露したミシェルは必見。当時のハリウッドを、「彼らは私が中国人なのか、日本人なのか、韓国人なのか、英語を話せるのかさえ区別できなかった。いつも大声で、ゆっくりと話した」とふり返っている。『グリーン・デスティニー』(2000)剣士:ユー・シューリンチョウ・ユンファ、チャン・ツィイー、チャン・チェンら豪華共演、アン・リー監督が小説「臥虎蔵龍」を映画化した武侠アクション・ラブストーリー。アカデミー賞外国語映画賞(当時)など4部門に輝いた。以後のアクション映画史を変えたといえる圧巻のワイヤーアクションや、剣術・カンフーシーンはもちろん、最愛の人ムーバイ(チョウ・ユンファ)の伝説の剣・碧銘剣を奪った者でありながら、姉妹のような友情を交わすチャン・ツィイー演じるイェンとの関係性にも要注目。「ソード・オブ・デスティニー」Netflix配信中なお、2016年には続編となるユエン・ウーピン監督の『ソード・オブ・デスティニー』がNetflix配信。ドニー・イェンとの再共演や、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』の“料理人”バースで共演したハリー・シャム・Jr.、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』『オールド・ガード』のヴェロニカ・ンゴーら、こちらも豪華共演。『サンシャイン 2057』(2007)植物学者:コラゾンダニー・ボイル監督×アレックス・ガーランド脚本による、おそらく好みがはっきりと分かれるSFサスペンス・アドベンチャー。船長役の真田広之や、MCU仲間のベネディクト・ウォンとともにクルーとして太陽へと向かった。ミシェルに出演してほしかったボイル監督は、彼女が選んだ植物学者役を男性の設定から変更した。『レイン・オブ・アサシン 剣雨』(2010)刺客:シーユー/ザン・ジン韓国の人気俳優チョン・ウソンと夫婦役を演じ、『インファナル・アフェア 無間序曲』のショーン・ユーらと共演し、ジョン・ウーが共同監督。過去を捨てて愛に生きようとするも、その風格がつい現れてしまう、宿命に抗えない刺客を演じた。武術界の覇権を握れるという伝説の秘宝を手に入れたい暗殺組織のボスの理由があまりにも…。『The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛』(2011)民主化指導者:スー・チー2021年の軍事クーデターにより現在収監されているミャンマーの民主化指導者を、リュック・ベッソンがメガホンをとり映画化。当時も軍幹部に危険視されていたことから国民がその名を呼ぶことができず、“The Lady”と呼ばれていたスーチーを減量の上、熱演。来日時には「この映画に参加し、周囲の人々に優しく接すること、良い人間であろうとすることを学ぶことができました」と語っていた。「スタートレック:ディスカバリー」(2017-)皇帝:フィリッパ・ジョージャウこれまでも多様性を推し進めてきた「スタートレック」シリーズで、黒人女性初の主人公マイケル・バーナム(ソネクア・マーティン=グリーン)も慕うカリスマ性たっぷりの皇帝…から、平行世界ではまったく別の冷徹にして高潔な皇帝として登場し、人気キャラクターとなった。別バースの関係性が平行世界においても影響するのは、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』にも通じるものが。フィリッパのスピンオフの進捗状況が気になるところ。『クレイジー・リッチ!』(2018)シンガポールの大富豪:エレノア・ヤン主人公レイチェル・チュウ(コンスタンス・ウー)の想像を超えるほどリッチな一家の生まれだった彼氏の母親で、立ち向かわなければならないアジアの伝統・文化・歴史の象徴のような存在を演じた。本作での演技がアカデミー賞では冷遇されたこともまた記憶に新しい。息子役のヘンリー・ゴールディングとはエミリア・クラーク主演『ラスト・クリスマス』(2019)でも共演、同作では素顔により近そうな(?)“サンタ”を演じた。『ガンパウダー・ミルクシェイク』(2021)“図書館員”:フローレンス図書館に見せかけたワル御用達の武器庫を守る図書館員をアンジェラ・バセット、カーラ・グギーノとともに演じた。ガンアクションはもちろん、鋼鉄チェーンと拳のみで立ち向かうミシェルのカッコよさと、過去にミシェルが出演してきた香港アクション映画のファンであるナヴォット・パプシャド監督の世界で連帯して闘う女性たちの姿は痛快!なお、3月12日(現地時間)にドルビーシアターで行われる第95回アカデミー賞授賞式では、『ハムナプトラ3呪われた皇帝の秘宝』(08)で共演し、今回『ザ・ホエール』の凄みある演技で復活を遂げたブレンダン・フレイザーとW受賞となれば、胸アツの展開必至。『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』が10部門11ノミネートからどれだけオスカーを獲得するのかも楽しみだ。『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』は全国にて公開中。(上原礼子)■関連作品:レイン・オブ・アサシン 2011年8月27日より新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 2010, Lion Rock Productions Limited. All rights reserved.The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛 2012年7月21日より角川シネマ有楽町ほか全国にて公開© 2011 EuropaCorp - Left Bank Pictures - France 2 Cinemaクレイジー・リッチ! 2018年9月28日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND SK GLOBAL ENTERTAINMENTシャン・チー/テン・リングスの伝説 2021年9月3日より全国にて公開©Marvel Studios 2021ガンパウダー・ミルクシェイク 2022年3月18日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2021 Studiocanal SAS All Rights Reserved.エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス 2023年3月3日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2022 A24 Distribution, LLC. All Rights Reserved.
2023年03月04日本年度アカデミー賞で作品賞含む9部門ノミネートされているNetflix映画『西部戦線異状なし』のメイキング特別映像が公開された。アカデミー賞での多数ノミネートに加え、英国アカデミー賞で最多14ノミネート獲得し7部門にて受賞、ゴールデングローブ賞でも最優秀非英語映画賞ノミネートという高評価を獲得し話題を集めている本作。“絶望”と“恐怖”に溢れた第一次世界大戦の西部戦線で戦う若きドイツ軍兵士の心情と体験をリアルに描き出す人間ドラマだ。この度、Netflixにて『西部戦線異状なし:制作の舞台裏』として2月20日より独占配信されている作品が、アカデミー賞受賞の期待を込め、NetflixJapan公式YouTubeにて全編公開された。映像では、メイキングやインタビュー映像などの撮影風景が記録され、リアリティを徹底的に追求した制作のこだわりが語られている。緊張感に包まれた本編映像の一部とともに、監督を務めるエドワード・ベルガー(『パトリック・メルローズ』『ぼくらの家路』)による緻密な撮影手法が次々と明かされていく本映像。ベルガー監督は「今作のチームは本当に優秀だった。すばらしいメンバーに恵まれて幸運だよ。最高の顔ぶれが集まった、あのメンバーを超える制作陣はない」と、思い描く映像を高いレベルで形にしていく制作陣を絶賛。また、「どう撮影するべきか技術的な悩みもあった。こんなの撮れるのかと恐怖すら覚えた。映像化できるのか不安だった」、「(塹壕での撮影について)撮影可能だと確信できるまで信じられないほど長い期間を要した」など、リアリティにこだわり抜いた故の苦労もふり返った。撮影監督のジェームズ・フレンドも、「戦争当時も塹壕は人であふれていたはず。撮影中も100人以上がごった返していた。(美術担当は)塹壕を拡張したんだ。(撮影に合わせて)大きすぎず小さすぎず、的確なサイズにね。史上最高のセットだったと思う。撮影に携われて光栄だ」と、作品の出来栄えに自信を覗かせている。また、映像のクオリティを底上げしているのは、撮影技術や美術だけではない。兵士を演じるキャストたちは撮影に向けて特別な訓練を受けたそうで、主人公のパウルを演じるフェリックス・カメラーは「ぬかるみで転ばなかったのは訓練のおかげだよ。爆破シーンでの身のこなし方も覚えた。40キロの荷物を背負って200メートルを20回走った。途中で体が言うことを聞かなくなった...満身創痍だよ」と、兵士さながらの徹底した訓練について解説。さらに映像では、特殊効果や衣装、サウンドトラックなど様々な角度から制作陣の思いが語られている。Netflix映画『西部戦線異状なし』は独占配信中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-西部戦線異状なし
2023年03月03日第80回ゴールデン・グローブ賞で主演女優賞、助演男優賞に輝いたのをはじめ、本年度の映画賞を席巻している映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』がついに明日3日(金)から公開になる。本作は、マルチバース(多元宇宙)を舞台にした壮大なドラマが描かれるため、すでに映画を観た人の中には“複雑”や“カオス”といったフレーズを挙げる人もいるようだ。しかし、本作の主軸に据えられているのは、誠実で、シンプルで、まっすぐな人間ドラマだ。本作を手がけたふたりの監督は「自分たちの経験を基に地に足のついた物語にしたかった」と語る。大丈夫。本作は複雑でもカオスでもない。別の言い方をすれば、私たちの日常と同じぐらい複雑でカオスだ。ダニエル・クワンとダニエル・シャイナートのコンビ“ダニエルズ”は、これまでに数々のミュージックビデオやCMなどを手がけてきた。2016年製作の『スイス・アーミー・マン』は無人島に流れ着いた男が、そこで発見した死体を“スイスアーミーナイフ”のように駆使して危機を乗り切ろうとする物語で、驚愕のアイデア、巧みな物語運び、強烈な映像が観客から好評を集めた。そんなふたりは次回作で何に挑む? 前作よりも“攻めた”アイデアはあるのか? しかし、ふたりは意外にも「この作品をつくりはじめた時から、自分たちの経験を基に地に足のついた物語にしたかった」と語る。「だから最初は主人公の一家がアジア系だとは想定していませんでした。ただある時、ダニエル(・クワン)がDJスネイク&リル・ジョンの『Turn Down For What』のミュージックビデオに出演して好評だったことを思い出しました。そこで僕らはアジアというプラットフォームを持っているのに、これまでちゃんと描いてこなかったことに気づいたんです。だとすると、アクションの要素のある物語にしたくて、アジア系のキャストで……となると主演はミシェル・ヨーにお願いしたいな、とか、家族や移民やジェネレーションギャップの話をしたいな、とか自然に題材やテーマが浮かび上がってきたんです」(シャイナート)「脚本を書いているときにプロデューサーのジョナサン・ワンのお父さんが亡くなりました。彼は中国の人で、僕たちもお葬式に伺ったので、そこで中国系の方の話をたくさん聞きました。そんな流れの中で自然とこの映画はアジア系の家族の話になっていったんです」(クワン)ふたりの願いが叶い、本作は名女優ミシェル・ヨーが主演を務めることになった。彼女が演じるエヴリンは、家族でコインランドリーを経営している女性だ。しかし、彼女の人生は難題だらけ。商売では税金問題に頭を悩ませ、夫は優しいけど頼りなく、娘は反抗期で、父の介護もしなければならない。店に来る客もややこしくて、さらに娘が紹介したい人がいると言い出す……難題だ。難題しかない。そんなある日、彼女は税金の督促を受けて、説明に向かった先で“別の次元にいる夫”に出会う。あの頼りない夫とは同じ姿だが、似ても似つかぬキャラクターの彼は、エヴリンに全宇宙の命運を託す。さっきまで税金の書類の山に埋もれ、嫌味な客の相手をしていたエヴリンはなぜか強大な悪に立ち向かうことになる。本作はマルチバースを行き来しながら物語が進んでいくため、主人公エヴリンは反抗期の娘を抱える母かと思えば、次の瞬間にはカンフーの達人になっていたりする。さらに頼りないと思っていた夫は別の宇宙ではまったくの別人として存在するのだ。エヴリンは世界なんか救いたくない。税金の問題を解決して、家族のトラブルをうまくおさめたいだけだ。しかし、彼女は強制的に別の宇宙に運ばれ、屈強な男たちとカンフー対決することになる。一見すると複雑に思えるが、すべては我々が日々、生活している中で味わう感情や体験がベースになっているのが本作のポイントだ。「映画の冒頭では私たちの現実と地続きの世界で、エヴリンをはじめとする家族がうまくコミュケーションをとれずにいる状況が描かれます。なぜなら、“私たちが暮らす現実世界もマルチバースなんだ”ということを言いたかったからです。エヴリンが良い例ですが、彼女は夫、娘、父、そして店に来る客に対して違った接し方をしていて、まったく違った顔を見せます。他のキャラクターも、まるで“自分が主演の作品”のように振る舞っているんですが、そこに家族や他人の要望だったり干渉が入って邪魔されてしまう。そういうことって現実に普通に起きているんですよ」(シャイナート)「マルチバースについて考える時には、いろんな分野・視点から考えることができると思います。たとえば数学の世界におけるマルチバースもあるでしょうし、物理、SF、哲学、宗教的な解釈……さまざまなアプローチができます。そういえば昔、キリスト教関連の本を読んでいたら“信徒が自分とは違う道徳的宇宙を持っていることに気分を害した哲学者”の話が載っていました。これは言ってしまえば“モラル上のマルチバース”が起こっている(笑)。面白いですよね。それに私たちはみな、誰しもが生きていく上で、何かしらパフォーマンス(演技)している部分があると思うんです。対する人が違えば見せる顔も違いますし、ふれあい方も違います。一般的にはひとりの人間のパーソナリティはひとつだと思いがちですけど、ひとりの人間の中にはもっといろんなものが詰まっているんです」(クワン)本作が目指す“ゴール”とは?そこで彼らは本作で、ひとりの人間の中に詰まっている“いろんなもの”をマルチバースの設定を援用して丸ごとエンターテイメントにしてしまうことに挑んだ。クワンは「作りはじめた時から“大きくてグチャグチャしたもの”を作りたいと思っていましたが、その材料が何なのかは最初はわからなかったんです」と笑い、シャイナートは「シチューをつくりたいんだけど、メインの食材がわからない感じです。だからメインの食材が決まるまでは、まるで科学の実験でもするみたいに何度も書いてはやり直し……を繰り返しました」と振り返る。結果として本作には家族ドラマ、移民の物語、哲学的な語り、SF的なアイテム、カンフー、クラシカルなショットで見せるロマンス劇の要素、頭がよろしいとは言いがたいギャグ、観ていてせつなくなる描写……などがシチューのようにグツグツと煮込まれた映画になった。結果として“複雑”や“カオス”のフレーズが頭に浮かんだ人もいるかもしれないが、本作のメインの食材はちゃんとある。シャイナートは「映画を作っていく中で、ゴールになる“北極星”のようなものは常にちゃんとあったし、そこからはズレないようにしていた」と振り返る。「昔、スタンリー・キューブリックが『2001年宇宙の旅』について語った言葉で大好きなものがあるんです。“宇宙というものが怖いのは、我々に対する敵だからではなく、宇宙が我々人間に対して無関心だったからだ。もし、そのこととを我々が受け入れることができるのであれば、混沌としている中でも人生を意義深いものにすることができる。この広大な闇の中で我々は自分の光を自分で照らさなければならない”これこそがまさに映画の冒頭でエヴリンが置かれている状態だと思うのです。彼女は映画のはじまりでは世界が自分に対して“敵”のように振る舞っていると思っています。でも彼女はやがて、世界は敵なのではなく自分に対して“無関心”なんだということを知るんです。その上で彼女はこの真実を受け入れて、自分自身のストーリーを自ら書き直していく。この映画が描くストーリーはそのようなものだと思っています。だから、この部分については、どれだけ新しいアイデアが出ても、どれだけ脚本を書き直しても、絶対にブレないようにしましたし、これこそがこの映画のガイド/北極星だと思っていました」クワンは「映画の中に哲学的なメッセージを全面的に出すつもりはなかった」と言うが、同時に「観ている方に誤解されたくもなかった」と語る。「だから、自分たちの言いたいことはハッキリと誤解されることのないように入れて、他の要素とのバランスを見つけていく作業になりました」映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』は、次から次へと予想外の展開が飛び出す、アクション満載の一大エンターテインメント作品だ。同時に本作は、我々の暮らす世界の、我々の物語でもある。この世界はそもそもがマルチバースだ。我々の日常はいつも複雑でカオスだ。大きなスクリーンに向き合って、 “広大な闇の中に灯った光”を見つけだしてほしい。『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』3月3日(金) TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー(C)2022 A24 Distribution, LLC. All Rights Reserved.
2023年03月02日第95回アカデミー賞歌曲賞にノミネートされているインド映画『RRR』の劇中歌「Naatu Naatu」が、3月12日開催の授賞式にて生披露されることが分かった。同曲の歌手ラーフル・シプリガンジ&カーラ・バイラヴァがパフォーマンスを行うという。授賞式の製作総指揮・ショーランナーのグレン・ワイスとリッキー・カーシュナーが発表した。「Naatu Naatu」は『RRR』の中に登場する超高速のキレッキレダンス「ナートゥダンス」の楽曲。1月に行われたゴールデングローブ賞でも歌曲賞の候補となり、レディー・ガガやリアーナといった強豪を抑えて受賞した。授賞式では「Naatu Naatu」を披露するラーフル&カーラのほか、ソフィア・カーソン&ダイアン・ウォーレンが『Tell it Like a Woman(原題)』の「Applause」、リアーナが『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』の「Lift Me Up」、デヴィッド・バーン&ステファニー・スー&音楽トリオ「Son Lux」が『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』の「This is a Life」のパフォーマンスを行う。これら4曲と共に、『トップガン マーヴェリック』の「ホールド・マイ・ハンド」も歌曲賞にノミネートされており、これを歌っているレディー・ガガの出演に期待がかかる。(賀来比呂美)■関連作品:RRR 2022年10月21日より全国にて公開警官の血 2022年10月28日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2022 ACEMAKER MOVIEWORKS & LEEYANG FILM. All Rights Reserved.
2023年03月01日生後15か月の幼い娘を殺害した罪に問われた、ある若い女性の裁判を描き、昨年のヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞(審査員大賞)と新人監督賞をW受賞、本年度アカデミー賞国際長編映画部門のフランス代表にも選出された『サントメール ある被告』(原題『Saint Omer』)が公開決定。7月14日(金)よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下(6月オープン)ほかにて順次公開されることになった。フランス北部の町、サントメールで実際にあった裁判をベースにした物語。若き女性作家ラマは、ある裁判を傍聴する。被告は、生後15か月の幼い娘を海辺に置き去りにし殺害した罪に問われた若い女性ロランス。セネガルからフランスに留学し、完璧な美しいフランス語を話す彼女は、本当に我が子を殺したのか?観客はラマの視点を通して、まるでその裁判に投げ込まれたかのようにスリルに満ちた時間を経験する。被告本人の証言も娘の父親である男性の証言も、何が真実か分からない。弁護士、検事、裁判官……そして偶然ラマは被告の母親と知り合う。映画はサスペンスフルに展開し、ラストでは人間の根源的なテーマを浮かび上がらせる。「2022年最高のフランス映画」との呼び声も高い本作の監督は、『私たち』(2021)で2021年ベルリン国際映画祭エンカウンターズ部門最優秀作品賞を受賞するなど、ドキュメンタリー作家として国際的に高い評価を受けてきたセネガル系フランス人女性監督アリス・ディオップ。本作が初めての長編劇映画ながら、卓越したドキュメンタリー的視点を交えて描く手法が絶賛され、いまや映画ファンが最も注目すべき監督の1人とされている。撮影監督は『燃ゆる女の肖像』でセザール賞はじめ数々の撮影賞に輝いたクレア・マトン。脚本に、フェミナ賞とゴンクール賞を受賞している作家、マリー・ンディアイが参加している。『サントメール ある被告』は7月14日(金)よりBunkamura ル・シネマ 渋谷宮下ほか全国にて順次公開予定。(text:cinemacafe.net)
2023年02月28日26日(現地時間)に開催された第29回全米映画俳優組合賞(SAG賞)授賞式は、今回初めてNetflixのYouTubeチャンネルなどで無料配信された。その映像は配信後12時間で150万回以上の再生回数を記録している。YouTubeでの配信は110万回以上、NetflixのFacebookとツイッターで配信されたものとあわせると150万回以上に。この視聴回数にはNetflixが授賞式中にYouTubeやツイッターに投稿した、主演女優賞を受賞したミシェル・ヨーのスピーチのみなどを収めたクリップ映像は含まれない。SAGの広報担当者によると、こうしたクリップは各プラットフォームで合計1940万回以上も再生されたという。今年1月、NetflixはSAG賞のストリーミング配信を複数年行う契約を結んだと発表。今年はYouTubeチャンネルでの配信をメインとしたが、2024年からはNetflixで全世界にライブ配信予定とのこと。ライブ配信で授賞式を観た映画・ドラマファンたちは、「ヨーロッパに住む者としてSAG賞をライブで観られたのは本当にうれしいこと。Netflixは最高の選択をしてくれた」「素晴らしかった。NetflixとYouTube、ありがとう。ほかの授賞式も世界中でこのように無料で観られるようになればいいな」などの感想を寄せている。今年のSAG賞授賞式を収めた映像は、現在もNetflixのYouTubeチャンネルで配信中。収録時間は2時間14分で、コマーシャルは入らない。(賀来比呂美)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2023年02月28日2023年3月10日、『第46回 日本アカデミー賞授賞式』が行われます。日本アカデミー賞とは、映画芸術、技術、科学の向上発展のために設けられました。民放公式テレビ配信サービス『TVer』では、授賞式当日に『ウェルカムレセプション』『レッドカーペット』の模様をライブ配信。また、『第46回 日本アカデミー賞授賞式』の地上波放送も、リアルタイム配信します。同年2月27日からは、『日本アカデミー賞特集』がスタート。主演男優賞、主演女優賞、新人俳優賞など各賞受賞者の出演ドラマを無料配信します。ほか、新人俳優賞受賞者6人全員のスペシャルインタビューの完全版も見ることができますよ。第46回『日本アカデミー賞』の受賞者はこちら。【第46回 日本アカデミー賞 受賞者(一部の賞を抜粋・敬称略)】<優秀主演男優賞>阿部サダヲ、大泉洋、妻夫木聡、二宮和也、松坂桃李<優秀主演女優賞>岸井ゆきの、のん、倍賞千恵子、広瀬すず、 吉岡里帆<優秀助演男優賞>柄本佑、窪田正孝、坂口健太郎、目黒蓮、横浜流星<優秀助演女優賞>有村架純、安藤サクラ、尾野真千子、清野菜名、永野芽郁、松本穂香<新人俳優賞>小野花梨、菊池日菜子、生見愛瑠、福本莉子、有岡大貴、番家一路、松村北斗、目黒蓮最優秀主演男優賞、主演女優賞などの栄冠を手にするのは誰なのでしょうか。授賞式が楽しみですね。2023年2月27日現在、配信中の作品はこちらです。『微笑む人』(テレビ朝日系)松坂桃李『エアガール』(テレビ朝日系)広瀬すず/坂口健太郎『消えた初恋』(テレビ朝日系)目黒蓮/福本莉子『ノーサイド・ゲーム』(TBS系)大泉洋『中学聖日記』(TBS系)有村架純『コウノドリ(2015)』(TBS系)坂口健太郎/清野菜名『リミット』(テレビ東京系)窪田正孝『元彼の遺言状』(フジテレビ系)大泉洋『兄友』(MBS系)横浜流星『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』(読売テレビ系)清野菜名/横浜流星同年3月1日から配信予定の作品一覧はこちら。『コントが始まる』(日本テレビ系)有村架純『ハケンの品格(2007年)』(日本テレビ系)大泉洋『私たちはどうかしている』(日本テレビ系)横浜流星/岸井ゆきの『臨床犯罪学者 火村英生の推理』(日本テレビ系)窪田正孝『デスノート』(日本テレビ系)窪田正孝『Mother』(日本テレビ系)尾野真千子『今日から俺は!!』(日本テレビ系)清野菜名『親バカ青春白書』(日本テレビ系)永野芽郁/小野花梨『パンドラの果実~科学犯罪捜査ファイル~』(日本テレビ系)岸井ゆきの『視覚探偵 日暮旅人』(日本テレビ系)松坂桃李『東京タラレバ娘』(日本テレビ系)坂口健太郎『イノセンス 冤罪弁護士』(日本テレビ系)坂口健太郎『35歳の少女』(日本テレビ系)坂口健太郎『この恋あたためますか』(TBS系)菊池日菜子同月3日からは、有村架純さん、生見愛瑠さんが出演する『石子と羽男―そんなコトで訴えます?―』(TBS系)が配信されます。同月5日からは、過去の『日本アカデミー賞授賞式』の名場面の数々を限定配信。さらに、TVer限定で、小野花梨さん、菊池日菜子さん、生見愛瑠さん、福本莉子さん、有岡大貴さん、番家一路さん、松村北斗さん、目黒蓮さんのインタビュー完全版の配信も行われます。特別コンテンツ1(日本テレビ)新人俳優賞受賞の6人のインタビュー完全版特別コンテンツ2(日本テレビ)過去の新人俳優賞の名場面【配信日未定】『ユニコーンに乗って』(TBS系)永野芽郁上記ラインナップにない作品も配信予定だといいます。「このドラマ、見逃した!」という作品もあることでしょう。中には「懐かしい!」と思うドラマもあるかもしれません。『第46回 日本アカデミー賞授賞式』も楽しみですが、過去の作品も楽しんでみてくださいね![文・構成/grape編集部]
2023年02月28日ベルリン国際映画祭金熊賞受賞のニコラ・フィリベール監督最新作『ON THE ADAMANT』が、2024年春に全国公開されることが決定した。日常の中にあるかけがえのない瞬間を優しさの溢れた眼差しで描く現代ドキュメンタリーの名匠ニコラ・フィリベール監督。『ぼくの好きな先生』(02)はフランスのみならず、日本でも2003年に異例の大ヒットを記録し、近年では、若き看護師たちの奮闘の日々を捉えた2018年の作品『人生、ただいま修行中』が11年ぶりに日本で公開され、多くの感動を呼んだ。この度金熊賞を受賞した『ON THE ADAMANT』は、パリ中心部セーヌ川に浮かぶ、精神に障がいを持つ人々を受け入れるデイケアセンターの日々を描く5年ぶりとなる新作。自主性を重んじ、絵画や音楽、詩など自らを表現することで癒しを見出していく患者たち、彼らに寄り添って働く看護師・職員らを優しい眼差しで捉えている。『ぼくの好きな先生』以降、監督と21年の交流を持つ配給会社ロングライドが共同製作として参加している。『ON THE ADAMANT』(英題)は2024年春、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2023年02月27日26日(現地時間)、全米映画俳優組合賞(SAG賞)授賞式が開催された。受賞結果は『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』が圧勝の4冠。受賞キャストが力強いスピーチを行った。主演女優賞に輝いたミシェル・ヨーは、ステージに登ったときからうれし泣き。「みなさんひとりひとりが、この長い道のりを知っている。ジェットコースターに乗っているみたいに激しく変化し、浮き沈みが激しいことを。でも、最も大事なことは、決して諦めないということなんです」と語った。助演男優賞のキー・ホイ・クァンは、唇を震わせ、涙声で「私にとって本当にエモーショナルな瞬間です。最近、『もし今夜受賞することになったら、きみはこの部門でアジア人俳優として初めての受賞者になるんだよ』と言われていました。そう聞いたとき、この瞬間というのはもはや私だけのものではない。変化を求めてきたみなさんのものなのだと気付きました。私が俳優業から遠ざかっていたのは、チャンスがほとんどなかったからです」とアジア人俳優を代表し、“不遇の時代”についても触れた。なお、ミシェルもアジア人俳優として初めてSAG賞の主演女優賞を受賞。2人で歴史的な偉業を成し遂げた。映画賞の演技賞を獲得した4人は、アカデミー賞にもノミネートされている。受賞結果は以下の通り。【映画部門】■キャスト賞『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』■主演女優賞ミシェル・ヨー『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』■主演男優賞ブレンダン・フレイザー『ザ・ホエール』■助演女優賞ジェイミー・リー・カーティス『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』■助演男優賞キー・ホイ・クァン『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』■スタント・アンサンブル賞『トップガン マーヴェリック』【テレビ部門】■アンサンブル賞(ドラマ)「ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル」■ドラマシリーズ女優賞ジェニファー・クーリッジ「ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル」■ドラマシリーズ男優賞ジェイソン・ベイトマン「オザークへようこそ」■アンサンブル賞(コメディ)アボット エレメンタリー■コメディシリーズ女優賞ジーン・スマート「Hacks」■コメディシリーズ男優賞ジェレミー・アレン・ホワイト「一流シェフのファミリーレストラン」■テレビ映画・リミテッドシリーズ女優賞ジェシカ・チャステイン「George & Tammy」■テレビ映画・リミテッドシリーズ男優賞サム・エリオット『1883』■スタント・アンサンブル賞(コメディ&ドラマシリーズ)「ストレンジャー・シングス 未知の世界」■生涯功労賞サリー・フィールド(賀来比呂美)■関連作品:エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス 2023年3月3日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2022 A24 Distribution, LLC. All Rights Reserved.
2023年02月27日プロデューサー組合賞(PGA)が発表された。長編映画部門を受賞したのは、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』。PGA受賞作とオスカー作品部門受賞作は、過去5年のうち4回一致。もっと長い目で見ても、33年のうち22回一致している。投票形式もオスカー作品部門と同じで、オスカー予測上非常に重要な賞だ。これで“エブエブ”はさらに勢いをつけたと言える。劇場用アニメーション映画部門は、『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』が受賞。テレビのドラマ部門は『ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル』、テレビのコメディ部門は『一流シェフのファミリーレストラン』、リミテッド・シリーズ部門は『ドロップアウト〜シリコンバレーを騙した女』が受賞した。『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』3月3日(金) TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー(C)2022 A24 Distribution, LLC. All Rights Reserved.
2023年02月27日3月12日(日本時間は13日)に授賞式が行われる米アカデミー賞。注目は、なんといっても作品賞。ノミネートされているのは、すでに日本で公開された『西部戦線異状なし』『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』『イニシェリン島の精霊』『エルヴィス』『トップガン マーヴェリック』『逆転のトライアングル』の6本と、今後公開される『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(3月3日)、『フェイブルマンズ』(3月3日)、『TAR/ター』(5月12日)、『ウーマン・トーキング 私たちの選択』(初夏公開)の4本だ。なかでも本命と目されているのは今週末公開の、スティーヴン・スピルバーグ監督『フェイブルマンズ』。今回はこの作品をご紹介します。『フェイブルマンズ』数々の大ヒット作、名作を手がけたスティーヴン・スピルバーグ監督。「私の作品のほとんどが、成長期に私自身に起こったことを反映したものだ」という言葉通り、彼の映画は彼の人生そのもの。変幻自在ともいえる題材の振れ幅の広さ、どんなテーマでも観る人を失望させないクオリティ。それを可能にしたのは何なのか、その創作の秘密がわかるのが、この作品。スピルバーグによる自伝的映画だ。タイトルの「フェイブルマン」は人名。複数だから、いうなれば“フェイブルマン家の人々”。スピルバーグという姓のドイツ語の語源から、戯曲の要約を意味する演劇用語「fabel」を見つけ、共同脚本のトニー・クシュナーがシャレっ気で名付けたそう。あくまでも自伝“的”映画なので、いろいろフィクションが盛り込まれているけれど、主人公サミーの家族が、科学者の父、ピアニストの母、4人兄妹であることや、一家の歴史は、スピルバーグ家そのものだ。高松啓二さんの水先案内をもっと見る()イラストレーション:高松啓二中川右介さん(作家・編集者)「……最後は、希望があるラストシーン。そのため、「いい映画を観た」「感動した」と思ってしまうが、なかなかどうしてシビアな映画だ」中川右介さんの水先案内をもっと見る()堀晃和さん(ライター・編集者)「……家族の微妙な人間模様を描きながら、サミーの映画への憧れがストレートに語られる構成が胸を打つ……」堀晃和さんの水先案内をもっと見る()(C)2022 Universal Pictures. ALL RIGHTS RESERVED.
2023年02月27日日本公開から半年以上、全国各地の映画館でロングラン上映を続けている『PLAN75』。この度、第65回ブルーリボン賞にて主演女優賞(倍賞千恵子)&監督賞(早川千絵)を受賞したことを記念して、公開時のメイン館である新宿ピカデリーにて3月10日(金)より再々上映が決定した。6月の公開週にはメイン館の新宿ピカデリーの週末動員数で、『トップガン マーヴェリック』の動員を抑え1位を記録。シネスイッチ銀座では、金曜日の初回からチケットを求めて観客が長蛇の列をなし、土日も満席の回が続出。30代以降の映画ファンを中心に女性のグループ、夫婦・カップルなど複数での鑑賞が多く、幅広い客層に支えられてロングラン上映、現在、興行収入は3.4億円に迫っている。SNSを中心に「震えるほど感動」「頭から離れない」「“生きる”という命題を観る者に突きつける大傑作」など絶賛の声が多く寄せられたほか、“75歳以上に生死の選択権を与える<プラン75>の制度”に対して、賛否両論を巻き起こした本作。作品への口コミの高さに加え、キャスト陣の演技も高く評価され、第46回日本アカデミー賞優秀主演女優賞、優秀脚本賞や第65回ブルーリボン賞 主演女優賞、監督賞をはじめとした国内の主要映画賞を獲得している。また、第47回トロント国際映画祭のコンテンポラリー・ワールド・シネマ部門や国際映画祭への出品も相次ぎ、フランス、シンガポール、タイ、台湾など30か国以上の国と地域で配給されるなど、世界各国でも評価を受けている。この度、3度目の新宿ピカデリーでの上映決定を受け、倍賞さんは「監督をはじめ、キャスト、スタッフの皆さんと同じ方向を向いて一生懸命に作り上げた作品を多くの方にご覧いただけて嬉しいです」とコメント。なお、早川監督は次回作に向け、脚本を執筆し始めているという。『PLAN 75』は3月10日(金)より新宿ピカデリーにて再々上映、全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:PLAN75 2022年6月17日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2022『PLAN75』製作委員会 / Urban Factory / Fusee
2023年02月24日第16回「アジア・フィルム・アワード」にて鈴木亮平が主演男優賞、宮沢氷魚が助演男優賞にノミネートされていることでも話題の映画『エゴイスト』。公開後も感動の声や絶賛の声が数多く飛び交い、リピーターも増え続けているという本作から、「キャストに聞く共演者の魅力」についてのインタビューとメイキングを収めた特別映像が解禁となった。今回の映像では、恋人同士である浩輔役の鈴木さんと龍太役の宮沢さん。そして龍太の母・妙子役の阿川佐和子。お互いが恋人同士や家族であったりと、親密な関係を演じた共演者の魅力について語られている。さらには撮影現場での鈴木さんの存在について、宮沢さんが「作品との向き合い方が超一流」と語ると、鈴木さんからアドバイスを受けたという阿川さんは「なんて優しいんだろう」と感激したことも明かしている。『エゴイスト』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:エゴイスト(2023) 2023年2月10日より全国にて公開© 2023 高山真・小学館/「エゴイスト」製作委員会
2023年02月21日19日(現地時間)、ロンドンのサウスバンク・センター内ロイヤル・フェスティバル・ホールで英国アカデミー賞(BAFTA賞)授賞式が開催された。受賞結果は、最多14ノミネートを獲得していたドイツ映画『西部戦線異状なし』が7部門受賞。非英語映画では1988年に製作されたイタリア映画『ニュー・シネマ・パラダイス』の5部門受賞が同賞史上最多だったが、その記録を更新する快挙を遂げた。授賞式では様々なハプニングがつきものだ。今回の英国アカデミー賞では助演女優賞の発表時に、受賞者がケリー・コンドンであるにもかかわらず、同賞にノミネートされていたキャリー・マリガンの名前が読み上げられるというミスが起きた。原因は明らかになっていないが、プレゼンターのトロイ・コッツァーと手話通訳者との間で行き違いがあった模様。主な受賞作品・受賞者は以下の通り。作品賞『西部戦線異状なし』主演女優賞ケイト・ブランシェット『TAR/ター』主演男優賞オースティン・バトラー『エルヴィス』助演女優賞ケリー・コンドン『イニシェリン島の精霊』助演男優賞バリー・コーガン『イニシェリン島の精霊』監督賞エドワード・ベルガー『西部戦線異状なし』脚本賞『イニシェリン島の精霊』脚色賞『西部戦線異状なし』非英語映画賞『西部戦線異状なし』英国作品賞『イニシェリン島の精霊』アニメ賞『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』(賀来比呂美)■関連作品:イニシェリン島の精霊 2023年1月27日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開©2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.西部戦線異状なし
2023年02月20日PFF(ぴあフィルムフェスティバル)が、2019年に創設した映画賞「大島渚賞」の第4回受賞者が、山崎樹一郎(やまさき・じゅいちろう)監督に決定した。この賞は映画の未来を拓き、世界へ羽ばたこうとする、若くて新しい才能に対して贈られるもの。かつて大島渚監督が高い志を持って世界に挑戦していったように、それに続く次世代の監督を期待と称賛を込めて顕彰してきた。これまで、第1回は小田香監督(『セノーテ』)、第2回は「該当者なし」、第3回は藤元明緒監督(『海辺の彼女たち』)が受賞している。今回受賞した山崎監督は1978年、大阪府生まれ。2006年に岡山県真庭市の山間に移住し、農業に携わりながら作品に向き合うという、独自のスタイルで映画製作を続けている。対象作品となった2022年公開作の『やまぶき』は監督の長編第3作にあたり、日本映画史上初めてカンヌ映画祭のACID部門に選出されたほか、14の海外映画祭で話題をさらった注目作だ。監督は「このもやもやした生きづらさに一撃を!」のキャッチフレーズのもと、クラウドファンディングで資金を集め、16ミリフィルムで撮影に挑んだほか、主演に韓国人俳優を起用し、フランスの製作会社と共同製作を行うという国際色豊かな一面をもつ本作に対して、「段違いの大きなスケールをもった映画である」と審査員の意見が一致し、授賞が決定した。3月14日(火)に実施する授賞式では、審査員の黒沢清監督らから審査講評が発表され、翌15日(水)には、一般向けに記念上映会も開催。『やまぶき』の上映と山崎樹一郎監督らゲストによるトークショーに加え、今年も大島渚監督作品の上映を行う。上映作品やゲストなどのイベント詳細は、2月末に発表予定だ。※山崎樹一郎の崎は立つ崎(たつさき)が正式表記■ 「第4回大島渚賞記念上映会」()日時:3月15日(水)会場:丸ビルホール上映作品:『やまぶき』+大島渚監督作品※山崎樹一郎監督らによるトークショーあり
2023年02月17日ドラマには出演しないが、舞台や映画でその演技力が高く評価され、数々の映画賞を受賞しているイケメン俳優パク・ヘイル。彼が主演した映画『別れる決心』について、緊急インタビューを決行しました。パク・ヘイル初の刑事役!『別れる決心』で、夫殺しの被疑者、ソン・ソレ(タン・ウェイ)を取り調べる刑事でありながら、次第に彼女に惹かれていくチャン・ヘジュンを演じたパク・ヘイル。彼を一躍、有名にしたのは2003年のポン・ジュノ監督の『殺人の追憶』であった。この作品で、容疑者を演じたが、静かなたたずまいの中にも何か得体のしれないものがうずまいているようなパク・ヘイルの演技が印象に残った。2006年のポン・ジュノ監督の『グエムル-漢江の怪物-』では、ソン・ガンホやペ・ドゥナとともに兄弟を演じた。ソン・ガンホとの縁は深く、『王の願い ハングルの始まり』(2019年)では、ソン・ガンホは主人公の世宗王を、パク・ヘイルはその王を支えることになるシンミ和尚を演じた。時代劇から現代劇まで、自在に役を生きるパク・ヘイルだが、どこか独特の存在感がある。『別れる決心』でも、刑事役だが、荒々しく暴力的なタイプではない、清潔で品のある役を演じた。実は、パク・ヘイルは今まで刑事を演じたことがなく、その理由についてカンヌ映画祭の記者会見で「若手俳優にとって刑事役は登竜門のはずなんですが、僕の場合は、『殺人の追憶』の容疑者のイメージが強過ぎたからかもしれません」と自ら冗談を言うほどであった。『別れる決心』のパク・チャヌク監督とは、それまでにもプライベートでの交流はあるそうだ。また、2005年のユン・テヨン監督の『天国までの60日(原題:少年、天国へ行く)』というパク・ヘイルの主演映画にパク監督が脚本の一人として執筆に加わっていたという縁もあったが、監督と俳優という形では『別れる決心』が初めての仕事となった。監督と初めて実際に共に映画を作った感想について、パク・ヘイルはこんな風に語っている。「これまでのパク・チャヌク監督の作品は、暴力的だったりアイロニカルだったりするストーリーの中で、伝えたいメッセージを逆説的に表現してこられました。それに対して『別れる決心』は、以前の作品に比べて刺激的には見えず、恋愛感情も直接的には描かれていませんが、感情の深さと広さがさらに実感できる作品になっていると思います。そのため、タン・ウェイさんと私は、それぞれが置かれた環境の中で生きる人物の感情をどのように表現するか、毎瞬間監督と話を交わしながら撮影しました。そのように過ごした現場は、大切な記憶として残っていくことでしょう」韓国の映画公開時の記者会見でパク・ヘイルは、「個人的には本作に参加した俳優の立場ではありますが」と前置きした上で、「私自身も観客としてこの映画を一度見ただけで、監督が映画にこめた感情をすべて理解することができたのだろうかという気がしてします。もっと年齢を重ねたときに改めて鑑賞してみたら、またいい影響を与えてくれるのではないかと思っています」と語っている。それくらい、見るたびに解釈が深まったり変化するような作品である。パク・ヘイル自身は実際にシナリオを読んだとき、演じたとき、できあがった映画を見たときについての解釈や感情の変化があったのだろうか。「初めてシナリオを受け取った時は、俳優としてパク・チャヌク監督と初めて仕事をする映画であり、初めての刑事役でもあり、しかも感情の起伏が激しい人物だったので、ヘジュンの内面に集中して準備しました。完成した映画を見た時はソレとヘジュンの関係から生まれた感情が、シナリオを読んだときよりも、もっと直接的に響いてきました。ソン・ソレというキャラクターが生きてきた環境も理解できたし、彼女がヘジュンに対して『決心』したことに納得することができました。また、ヘジュンの崩壊した心と最後の海辺の場面で一人残された時に感じた苦しみと後悔など、さまざまな感情が浮かびました。どちらの視点を意識したというよりも、作品の中のすべてのキャラクターを理解してみようと思いました。それぞれ違った事情があるのだろうなと…」そんな中でも、特にパク・ヘイルが心に残ったシーンはどんなところだろうか。「忘れられない場面であり、演技しながらも長く憶えているだろうなと思えた場面は、ソン・ソレの家でヘジュンが『崩壊した』と話す場面と、エンディングシーンの海辺の場面です。俳優として感情の表現が容易ではなかった撮影であり、監督をはじめ、多くのスタッフのみなさんに助けてもらった場面なので、さらに記憶に残ると思います」何度も何度も見たくなると言われているこの作品。パク・ヘイルはこれから映画を見る日本の観客にも、こんなメッセージをくれた。「日本でも封切り後、観客の方々の反応を感じられると思いますが、この作品は、初めて見る時と2回目では、違う感覚を受けるという意見を聞きました。霧のようにかすかに見えていたものが、2回目にはより明確になるというお話を聞きました。ソン・ソレの立場から一度、チャン・ヘジュンの立場から一度。俳優にとっては、観客の方々がどう見るかということがとても重要だと思っています」パク・ヘイル1977年1月26日、ソウル市出身。児童劇団員から演技キャリアをスタートさせ、2000 年に舞台「青春礼賛」でデビュー。『ワイキキ・ブラザーズ』(01)で映画初出演。2003 年『嫉妬は私の力』で高い評価を受けて、韓国映画評論家協会賞をはじめ各賞で新人賞を受賞し、映画界注目の若手として急浮上。同年ポン・ジュノ監督作『殺人の追憶』で広く知られる存在となった。06年に再びポン監督と組んだ『グエムル-漢江の怪物-』が 1,301 万人を動員する大ヒット。『神弓 -KAMIYUMI-』(11)で青龍映画賞、大鐘賞にて主演男優賞に輝くなど、演技派俳優として数々の映画で重要なポジションを担っている。主な映画出演作に、『22 年目の記憶』(14)、『ラスト・プリンセス -大韓帝国最後の皇女-』(16)、『天命の城』(17)、『王の願い ハングルの始まり』(19)など。Information映画『別れる決心』2月17日(金)より、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー監督:パク・チャヌク脚本:チョン・ソギョン、パク・チャヌク出演:パク・ヘイル、タン・ウェイ、イ・ジョンヒョン、コ・ギョンピョ提供:ハピネットファントム・スタジオ、WOWOW配給:ハピネットファントム・スタジオ2022 年韓国映画シネマスコープ上映時間:138 分© 2022 CJ ENM Co., Ltd., MOHO FILM. ALL RIGHTS RESERVE文 西森路代
2023年02月16日~2月22日(水)相鉄本線 横浜駅にてサービス開始!~○JREベビーカーシェアリング有限責任事業組合(組合員:東日本旅客鉄道㈱、㈱ジェイアール東日本企画)は、子育て世帯が子供たちと気軽に外出できる社会の実現を目的として、外出先でも便利に利用できる、予約可能なベビーカーレンタルサービス「ベビカル」を展開しています。○今回、相模鉄道㈱と連携し、2月22日(水)より、相鉄本線 横浜駅でサービスを開始します。○首都圏を中心に累計115箇所での展開となり、今後も子育て世帯の方々がより気軽に外出できる環境づくりを目指して、拠点拡大およびサービスの拡充を図って参ります。1.概要2.設置場所相鉄本線 横浜駅1階改札内コンコース3.ベビーカーについてCombi 施設用ベビーカーSC51対象月齢:1カ月~48カ月頃 (体重18kg以下)4.ベビカルのご利用方法【ベビカルステーション(無人)】■相鉄グループの子育て世代に向けた、外出促進に関する取組みについて○相鉄線の各駅では、ベビーカーや車いすをご利用されるお客さまがより快適にご利用できるよう、エレベーターを整備しています。○相鉄線の車両の一部には、ベビーカーや車いすのための「フリースペース」などを導入しています。○一部の駅を除く各駅には、子育て中の方にも安心して使っていただけるよう、横幅を広くとり、小さなお子さまと並んで座っていただけるベンチを設置しています。○相鉄グループが提供する「相鉄Styleアプリ」内の「相鉄Navi」では、相鉄線と相鉄バスを組み合わせた経路検索が可能です。相鉄線のリアルタイム運行情報を基に、電車の遅れが検索結果に反映される他、階段などに近い車両の表示、エレベーターの利用を踏まえたルート案内、タクシー配車アプリとの連携などの便利な機能によって、相鉄線沿線での移動をナビゲートします。※WEBサイト: 親子で座れるベンチ ゆめが丘駅■ベビカルについて「もっと気軽に子供と外出できる社会を!」をコンセプトに、子育て世帯が子供と気軽に外出できる社会の実現を目的とした、外出先でも便利に利用できる予約可能なベビーカーのレンタルサービスです。観光や旅行の際はもちろん、お買い物やランチなど短時間でも気軽にご利用いただけます。※WEBサイト: ベビカルでは、ご一緒に子育て世帯の移動をサポートいただける新規ベビカルステーション(有人貸出)を募集しています。観光案内所、ホテル受付、手荷物預かり所など、ご一緒にサポートいただける有人貸出場所を募集しています。店舗の係員さまにご対応いただく有人貸出であれば、初期・ランニング費用なく導入いただけます。ご希望の方は、お問合せフォーム「ベビカル導入について」 からお問い合わせください。リリース@ベビーカーレンタルサービス「ベビカル」相鉄線の駅に初導入!.pdf : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年02月16日第46回 日本アカデミー賞「新人俳優賞」受賞者撮りおろしビジュアル「NEW CINEMA FACE 2023 」が15日、公開された。同ビジュアルは、第35回(2011年)より開催し、今年で11年目を迎える新人俳優賞受賞者(小野花梨、菊池日菜子、福本莉子、生見愛瑠、有岡大貴、番家一路、松村北斗、目黒蓮)の撮りおろし企画。2月23日〜3月16日、東京・渋谷 RAYARD MIYASHITA PARKに掲出される。毎年、期間限定で掲出されると多くの人々が現地を訪れ、映画ファンのフォトスポットとして話題となっています。一生に1度しか経験することができない新人俳優賞を受賞して、この企画に参加することを熱望する若手俳優も多くいる程、日本アカデミー賞授賞式の前のもう1つの企画として盛り上がりを見せているという。「新人俳優賞」は日本アカデミー賞の歴史の中で、第5回から設けられた。1982年の初回の受賞者は佐藤浩市、真田広之、中井貴一、石田えり、かとうかずこ、田中裕子。この6人に始まる歴代「新人俳優賞」受賞者はその後も「主演」「助演」で再び日本アカデミー賞を受賞されるなど各方面で活躍を続けている。選出は日本アカデミー賞協会会員約4,000人の投票により決定。原則として映画初出演でなくとも、主演・助演クラスの大役を演じ、印象を与えた俳優を対象としている。○「新人俳優賞」受賞者 コメント「自分にとって『映画』とは? 10年後20年後の自分像は?」・小野花梨(『ハケンアニメ!』) コメント私にとって映画は敵であり味方ですね。自分を生かしているという意味では大きな味方だけど、その中で私は戦っていかなければならないですし、長くこのお仕事をしたいのなら評価され続けなければいけないというシビアさもある。どこかで誰かに求められていなくては出来ないお仕事ですから。10年後20年後も誰かに求めていただけるような存在でいられたらなと思います。・菊池日菜子(『月の満ち欠け』) コメント知らない世界を教えてくれるのが映画だと思います。自分のコミュニティの中だけで得られる知識や考えは、どうしても偏ってしまう部分があって、そういった部分を壊してくれるのが映画だと思っています。今後は感情を放出すること、演じること、表現することを楽しみながら俳優として生きていけたらいいなと。それを叶えるためにも今、もっともっと頑張ろうと思います。・生見愛瑠(『モエカレはオレンジ色』) コメントどれだけ眠くても夜更かししてしまうほど映画を見る時間は贅沢だなって思っています。普段生きていたら感じない感情に引きずられたり、自分にない価値観を知ることが出来て、すごく勉強になるし面白いです。10年後20年後、その時やりたいことが何かはわからないですけど、物を作ることがすごく好きなので、たくさん経験を積んで何かを作っていたらいいなって思っています。・福本莉子(『今夜、世界からこの恋が消えても』) コメント日常では体験できないことをスクリーンを通して体験できるところが映画の魅力だと思っています。行き詰まっている時に背中を押してもらったり、生きる上でのヒントが凄く詰まっている。将来的にもこのお仕事は続けられたらいいですね。この賞をきっかけに、いろんな作品、役、自分に出会って、お仕事じゃないところでもいろんなものを学んで、発見して、人として成長していけたらなと思います。・有岡大貴(『シン・ウルトラマン』) コメントいろんなことの源みたいな感じです。普段はグループで活動させてもらっていて、ライブもそうですが、日々インプットが必要だと感じていて。そんなときに劇場で映画を観ることでインスピレーションや刺激を受けて、本当に助けられています。この先も変わらず映画に触れていたいですし、もし俳優として呼んでいただけることがあるのならば、この賞に恥じないお芝居ができたらと思います。・番家一路(『サバカン SABAKAN』) コメント映画に出ている人はすごいなと思っていたので『サバカン SABAKAN』に出て、自分が映画の中にいるんだって考えたら不思議な気持ちになりました。また是非やりたいです。10年後20年後も俳優業を続けているか他の道に進むかはわからないけど、楽しんでいてほしいと思います。ほかの道は...お金持ちになりたいというか、楽しく生きていきたいので社長とか!?になりたいです。・松村北斗(『ホリックxxxHOLiC』) コメント映画は見に行こうと思わないと見られないけど、そういう意味で価値のある物を作って、受け取ってもらおうとする熱量みたいなものを感じます。僕を選んでくれた方に「やっぱりあの時、俺、私、間違ってなかったな。先見の明があったな」と思ってもらえるような10年後20年後でありたいし、映画に憧れみたいなものがあるのでお芝居は「頼むからやめてくれ」って言われるまで挑戦したいですね。・目黒蓮(『月の満ち欠け』) コメント映画は、明日も頑張ろうと思えるような、その先の人生になにか影響するような、不思議なパワーのあるエンターテインメントだと思っています。自分が出た作品も誰かを励ますことが出来たら嬉しいです。一回きりの人生なので、10年先も、20年先も悔いのない、少しでも楽しい時間が増えるような生き方ができていたらいいなと思います。
2023年02月15日第35回(2011年)より開催し、今年で11年目を迎える日本アカデミー賞新人俳優賞受賞者の撮りおろし企画「NEW CINEMA FACE」。今回も同賞に選ばれた小野花梨、菊池日菜子、生見愛瑠、福本莉子、有岡大貴、番家一路、松村北斗、目黒蓮の新たな装いと表情によるビジュアルがRAYARD MIYASHITA PARKに登場する。日本アカデミー賞の歴史の中で、第5回から設けられた新人俳優賞。受賞者はその後も「主演」「助演」で 再び日本アカデミー賞を受賞するなど各方面で活躍を続けている。日本アカデミー賞協会会員約4,000人の投票により決定し、原則として映画初出演でなくとも、主演・助演クラスの大役を演じ、印象を与えた俳優を対象とされる。そんな次世代の映画界を担う新人俳優賞受賞者たちが一堂に会する「NEW CINEMA FACE」は毎年、期間限定で掲出されると多くの人々が現地を訪れ、映画ファンのフォトスポットとして話題に。日本アカデミー賞授賞式の前のもう1つの企画として盛り上がりを見せている。なお、受賞者からは、自分にとって「映画」とは?10年後20年後の自分像は?という問いについてのコメントも到着している(五十音順)。小野花梨『ハケンアニメ!』私にとって映画は敵であり味方ですね。自分を生かしているという意味では大きな味方だけど、その中で私は戦っていかなければならないですし、長くこのお仕事をしたいのなら評価され続けなければいけないというシビアさもある。どこかで誰かに求められていなくては出来ないお仕事ですから。10年後20年後も誰かに求めていただけるような存在でいられたらなと思います。菊池日菜子『月の満ち欠け』知らない世界を教えてくれるのが映画だと思います。自分のコミュニティの中だけで得られる知識や考えは、どうしても偏ってしまう部分があって、そういった部分を壊してくれるのが映画だと思っています。今後は感情を放出すること、演じること、表現することを楽しみながら俳優として生きていけたらいいなと。それを叶えるためにも今、もっともっと頑張ろうと思います。生見愛瑠『モエカレはオレンジ色』どれだけ眠くても夜更かししてしまうほど映画を見る時間は贅沢だなって思っています。普段生きていたら感じない感情に引きずられたり、自分にない価値観を知ることが出来て、すごく勉強になるし面白いです。10年後20年後、その時やりたいことが何かはわからないですけど、物を作ることがすごく好きなので、たくさん経験を積んで何かを作っていたらいいなって思っています。福本莉子『今夜、世界からこの恋が消えても』日常では体験できないことをスクリーンを通して体験できるところが映画の魅力だと思っています。行き詰まっている時に背中を押してもらったり、生きる上でのヒントが凄く詰まっている。将来的にもこのお仕事は続けられたらいいですね。この賞をきっかけに、いろんな作品、役、自分に出会って、お仕事じゃないところでもいろんなものを学んで、発見して、人として成長していけたらなと思います。有岡大貴『シン・ウルトラマン』いろんなことの源みたいな感じです。普段はグループで活動させてもらっていて、ライブもそうですが、日々インプットが必要だと感じていて。そんなときに劇場で映画を観ることでインスピレーションや刺激を受けて、本当に助けられています。この先も変わらず映画に触れていたいですし、もし俳優として呼んでいただけることがあるのならば、この賞に恥じないお芝居ができたらと思います。番家一路『サバカンSABAKAN』映画に出ている人はすごいなと思っていたので『サバカンSABAKAN』に出て、自分が映画の中にいるんだって考えたら不思議な気持ちになりました。また是非やりたいです。10年後20年後も俳優業を続けているか他の道に進むかはわからないけど、楽しんでいてほしいと思います。ほかの道は...お金持ちになりたいというか、楽しく生きていきたいので社長とか!? になりたいです。松村北斗『ホリックxxxHOLiC』映画は見に行こうと思わないと見られないけど、そういう意味で価値のある物を作って、受け取ってもらおうとする熱量みたいなものを感じます。僕を選んでくれた方に「やっぱりあの時、俺、私、間違ってなかったな。先見の明があったな」と思ってもらえるような10年後20年後でありたいし、映画に憧れみたいなものがあるのでお芝居は「頼むからやめてくれ」って言われるまで挑戦したいですね。目黒 蓮『月の満ち欠け』映画は、明日も頑張ろうと思えるような、その先の人生になにか影響するような、不思議なパワーのあるエンターテインメントだと思っています。自分が出た作品も誰かを励ますことが出来たら嬉しいです。一回きりの人生なので、10年先も、20年先も悔いのない、少しでも楽しい時間が増えるような生き方ができていたらいいなと思います。「NEW CINEMA FACE 2023」は2月23日(木・祝)~3月16日(木)までRAYARD MIYASHITA PARK【South】2F入口横、渋谷駅方面エレベーター・2F歩道橋付近・3Fフードホール、【North】2Fエレベーター付近にて掲出。第46回 日本アカデミー賞授賞式は3月10日(金)にグランドプリンスホテル新高輪 国際館パミールにて開催。(text:cinemacafe.net)
2023年02月15日英国の権威ある演劇賞「第23回WhatsOnStage Awards」の授賞式がロンドンで行われ、スタジオジブリのアニメーション映画『となりのトトロ』を舞台化した「My Neighbour Totoro」が、最優秀演出賞など最多の5冠を受賞した。映画で音楽を手掛けた作曲家の久石譲が舞台化を提案し、宮崎駿監督がこれを快諾したことで始まったプロジェクト。久石氏がエグゼクティブ・プロデューサーを務め、イギリスの名門演劇カンパニー「ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー(RSC)」と日本テレビが共同製作し、舞台化した。昨年10月8日~今年1月21日までロンドンのバービカン劇場で上演した舞台は、久石氏の音楽、原作を尊重した世界観、そしてRSCならではの作劇力で観客の心をつかみ、13万3,000枚のチケットは完売。連日万雷の拍手とスタンディングオベーションが続き、ガーディアン紙をはじめ多くの劇評で五つ星を獲得するなど、高評価を得ていた。最優秀演出賞を受賞したフェリム・マクダーモットは授賞式で「原作の精神に導かれるように、皆で一丸となって作り上げたショーです。パンデミックで街に人がいない中、バービカン劇場で様々なトライを続けました。キャストは卓越したアンサンブルでこのショーを育み、お客様の気持ちが加わって完成しました。私はこの賞を、個人としてではなく、チームとして受け取りたいと思います」と喜びをコメントした。最多の9部門でノミネートされていた本作は、演出賞ほか舞台美術、照明デザイン、音楽監督、音響デザインを受賞。4月には英国演劇界で最も注目されるローレンス・オリヴィエ賞も控えており、さらなる受賞も注目されている。「My Neighbour Totoro」(となりのトトロ)第23回WhatsOnStage Awards受賞一覧◆Best Direction(最優秀演出賞)- Phelim McDermott(フェリム・マクダーモット)◆Best Musical Direction/Supervision(最優秀音楽監督賞)- Bruce O‘Neil(ブルース・オーネリ) and Matt Smith(マット・スミス)◆Best Set Design(最優秀舞台美術賞)- Tom Pye (トム・パイ)and Basil Twist(バジル・ツイスト)◆Best Lighting Design(最優秀照明デザイン賞)- Jessica Hung Han Yun(ジェシカ・ハン・ハンユン)◆Best Sound Design(最優秀音響デザイン賞)- Tony Gayle(トニー・ゲイル)(text:cinemacafe.net)■関連作品:となりのトトロ 1988年4月16日より公開
2023年02月14日第38回サンダンス映画祭でワールドシネマドラマ部門観客賞受賞ほか、第95回アカデミー賞国際長編映画賞部門フィンランド代表作品に選ばれた青春映画『ガール・ピクチャー』から、本予告編とシーン写真が解禁となった。17歳から18歳に差しかかる3人の少女、ミンミとロンコとエマ。3度の金曜日で、ミンミとエマはお互いの人生を揺るがすような運命の恋をし、ロンコは未知の性的快感を求め冒険する――。フィンランドのジェネレーションZによる青春映画となる本作。予告編は、最初の金曜日、「好きな男子にもっと近づいてみたい。だからパーティに行こうよ」と、恋愛とセックスに興味津々、素直でキュートなロンコ(エレオノーラ・カウハネン)が、同じ学校の親友、クールでシニカルなミンミ(アーム・ミロノフ)をパーティに誘うシーンから始まる。精一杯のおしゃれとメイクアップを施し、パーティへと繰り出す2人。ロンコが宣言通り、理想の相手との出会いを求め、出会う男子にとにかく果敢にアタックしていく中、パーティの喧騒から離れた付き添いのミンミは、フィギュアスケーターの少女エマ(リンネア・レイノ)と出会う。「跳べなくなったの」大事な試合を前に、プレッシャーに押しつぶされそうなエマ、「男の人と一緒にいても何も感じない 自分はみんなと違うのでは?」と悩み続けるロンコ、「いつも壊しちゃうの」と自分の気持ちをどうしてもうまく扱えないミンミ。ありのままの自分、そして恋と向き合う覚悟を持った少女たちは、お互いを思いやり、時には衝突しながらも、たくさんの壁にぶつかっていく――。金曜日を迎える度に、少しずつ“自分”と向き合う力を手に入れていく3人の少女たちの、リアルで眩しいポートレートを捉えた予告が完成した。また、ミンミ、ロンコ、エマ、それぞれのキャラクターの印象的な表情を捉えたカットも解禁。劇中では、ミンミとロンコがアルバイトするパステルカラーのスムージーショップのほか、スパンコールが華やかなパーティシーンでのドレス、打って変わって通学時のデニムスタイルなどレトロキュートなファッションも必見となりそうだ。『ガール・ピクチャー』は4月7日(金)より新宿シネマカリテ、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ガール・ピクチャー 2023年4月7日より新宿シネマカリテ、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開© 2022 Citizen Jane Productions, all rights reserved
2023年02月08日編集に贈られるACEエディー賞のノミネーションが発表になった。劇場用長編映画(ドラマ)部門の候補は、『西部戦線異状なし』『エルヴィス』『TAR/ター』『トップガン マーヴェリック』『The Woman King』。劇場用長編映画(コメディ)部門の候補は、『イニシェリン島の精霊』『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』『ナイブズ・アウト:グラス・オニオン』『ザ・メニュー』『逆転のトライアングル』。オスカーの編集部門に候補入りした作品は、すべてここでもノミネーションされている。また、劇場用長編アニメーション映画の候補は、『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』『バッドガイズ』『Marcel the Shell with Shoes On』『長ぐつをはいたネコと9つの命』『私ときどきレッサーパンダ』だった。受賞発表は3月5日。文=猿渡由紀
2023年02月02日