KinKi Kidsの堂本剛と俳優のムロツヨシによる文化放送のラジオ特番『剛とツヨシ漢字とカタカナ。』が、10月13日(19:00~19:55)に放送されることが決定した。堂本は、同局の夜ワイド『レコメン!』内で放送している番組『KinKi Kids どんなもんヤ!』にレギュラー出演中。その番組内で「ムロくんと2人で話してるとずっと終わらない」など、ムロツヨシと親交が深いエピソードを披露していた。今回の特番は、そんな話の流れから堂本剛が「2人の番組、もしあったらやりまっせ!」と発言したことをきっかけに実現した。番組タイトル『剛とツヨシ漢字とカタカナ。』も、堂本本人が考案したもの。2人は同じ名前であるため、堂本がムロのことを「カタカナ」と呼んでいることを『KinKi Kids どんなもんヤ!』の中で明かし、大きな話題になった。放送ではリスナーメールを紹介する他、「ヌケ感」たっぷりの"ゆるい企画"で放送していく。
2018年09月27日何をやらかすかわからない危うさが魅力という人がいる。綾野剛もそのひとりだと思う。現在、“朝ドラ”ことNHKの連続テレビ小説『カーネーション』が夕方に再放送されている(ただし一旦休止中)。本放送は2011年で、綾野剛はこのドラマに出演したことで一躍人気俳優の仲間入りをした。彼が演じたのは、長崎から岸和田に活路を求めてやって来た周防という男。戦争で夫を亡くしたヒロイン・糸子(尾野真千子)は彼に惹かれて行くが、なにしろ妻子のいる身、周囲は大反対するし、本放送の時、視聴者からも批判の声が上がったため、それ以後、“朝ドラ”では既婚者が恋する描写には慎重になったとか。でも、綾野演じる”周防さん”の魅力には抗いがたいものがあり、糸子だけでなく視聴者の多くが彼に惹かれた。なんといっても、周防さんには危うい魅力があった。“朝ドラ”らしい清涼感あふれる青年のようでいて、その涼しそうな皮膚の奥に色気が閉じ込められていてドキリとさせられたものだ。綾野剛には炭酸飲料の蓋をうっかり勢いで開けて中身が溢れ出して焦る、みたいなサプライズ感がある。○ギャップを作り出す綾野剛俗に言う塩顔で、目鼻立ちがすっきりしており、こんな酷暑でも綾野剛の顔を見ていると夜風に当たりながらモヒートを飲んでいるような気持ちになる。現在の所属事務所トライストーンに入るきっかけであり、事務所に誘ってくれた小栗旬と知り合った映画『クローズZERO II』(09年)でも熱い高校生たちのバトルのなか、黒い傘を差して立っている綾野剛はひとり体温が低そうだった。それが数年後、『日本で一番悪い奴ら』(16)で下衆な警官役を演じたときには慄いた。痰を吐いたりゲップをしたり、清涼感のサンズイがひとつもなくなっていたからだ(演技です)。俳優にとってギャップを作り出すことは大事な技能である。綾野剛は、一見、色白でひょろりとして見えるが、アクションには重量感がある。象印、圧力IH炊飯ジャー「炎舞炊き」のCMで火の燃え盛る棒をくるくる回して「私は何を表現しているのでしょう」とやっている姿などただごとではない。また、無口そうな顔立ちにもかかわらずインタビューすると熱心に長いこと自論を語る。代表作のひとつである連続ドラマ『コウノドリ』シリーズ(TBS)では穏やかな産婦人科医の顔と激しいピアニストの顔のふたつを持つ人物を好演していた。○サプライズの男・綾野剛華麗なる変化は、まるで真夏のソルト&レモンのように鮮烈な俳優・綾野剛にとって、『パンク侍、斬られて候』(石井岳龍監督)の主人公・掛十之進はハマり役といえるだろう。掛は剣の腕は一流だが浪人の身。彼が通りすがりの巡礼の父娘の父のほうを腹ふり党と勘違いして斬り殺してしまうところから物語ははじまる。その場に居合わせた黒和藩の者に、世にはびこる怪しい宗教団体・腹ふり党に詳しいから黒和藩に士官できれば対応策を教えると出まかせを言ってまんまと藩に入り込む。自分が得することしか考えておらず、適当なことを言ってその場をやり過ごす、倫理観のかけらもない汚い根性の持ち主で、おおよそ物語の主人公らしからぬ人物だ。でも、主人公以外の人物もたいがいろくでもなく、感情移入し辛い人のオンパレード。黒和藩の藩主(東出昌大)は世間知らず、家老(豊川悦司、國村隼)は出世を狙って牽制し合っている。腹ふり党の幹部(浅野忠信)はクレージーで何を考えているのか皆目わからない。若い武士(染谷将太)は任務のストレスから腹ふり党に傾倒して裸で踊りまくる。少しまともそうなのは……しゃべる大猿(永瀬正敏)というシュールなストーリーだ。罪のない人を殺して誤魔化すわ、おしりを丸出しにしたりして不謹慎だわ、腹ふり党の美女(北川景子)に心を奪われでれでれしていて役的にはあまり感心できないとはいえ、掛の派手なアクションシーンには目を瞠る。デニム素材か薄いブルーの着物の裾を見出しまくって走り回る綾野の勇姿は、役の人格を越えて問答無用にかっこいい。しつこいようだが、炊飯ジャーのCMの無駄にかっこいいアクションを成立させるだけはある。にもかかわらず、豊川悦司演じる家老にしょっぱなから掛の調子の良さが見抜かれてしまう底の浅さ。とても残念キャラを綾野剛は懸命に演じている。おそらくとても真剣にやっているのだろうが、顔立ちがクールなので真意がわからない。ちょっとはいいところを見せてくれるのではないかと最後の最後まで期待をして映画を見ると……。うっかり炭酸の缶を勢いよく開けてしまったように、わわわ! まさにサプライズの男・綾野剛の面目躍如である。ちなみに、撮影現場を見学したことを『キネマ旬報 7月上旬号』で書いていて、綾野について書いたことを一部引用してみよう。"飯屋・変粉の場面では、スタッフの手が足りないと気を利かせて「いま(2階の)照明直してます」と現場に自ら声出して伝えたり、別日、にわか雨でしばし撮影が止まってしまったとき「今日やばいんで(天気)、がんばりましょう」と腹ふり衆役のエキストラたちに呼びかけたりしていて、演技のパンクと実直そのものの素とのギャップが興味深かった。"やっぱりおもしろい人だと思う。■著者プロフィール木俣冬文筆業。『みんなの朝ドラ』(講談社現代新書)が発売中。ドラマ、映画、演劇などエンタメを中心に取材、執筆。著書『挑戦者たちトップアクターズ・ルポルタージュ』『ケイゾク、SPEC、カイドク』、ノベライズ『隣の家族は青く見える』『コンフィデンスマンJP 』 など。5月29日発売の蜷川幸雄『身体的物語論』を企画、構成した。
2018年07月19日プロバスケットボールリーグ・Bリーグから、リーグを代表するプレーヤーを紹介。シーホース三河(PG/SG)のハニカミ王子?!比江島慎選手が登場します。「自慢できる体のパーツ?う〜ん……強いて言うなら、ふくらはぎですかね」照れながらそう話してくれたのは、シーホース三河でポイントガードを務める比江島慎選手。普段はにこやかで柔らかいオーラを放つ比江島選手だが、一度コートに立つとその穏やかな表情は一変。筋肉が織りなす可憐なステップワークでディフェンスをすり抜け、貪欲にシュートを狙う〝点取り屋〞の顔になる。「小学生の頃にたくさんジャンプをしたからですかね、ふくらはぎが発達したのは。ミニバスケットボールのチームに入っていて、縄跳びやジャンプの練習があったんです。あとは中学生の頃、体育館が使えない日は学校の近くにある砂浜で走り込みをしていました。それで足腰が強くなったんじゃないかと思っています」190㎝の長身にバランスよく筋肉がついた体はまさに理想型といえるが、本人曰くコンプレックスも多いという。「実は太りやすいタイプなんです。だから、シーズン中は食事で体重をコントロールしています。独身で一人暮らしだとどうしても外食ばかりになってしまうけど、ガッツリ食べるのは週に1度と決めて、それ以外は腹八分目に抑えています。油物を控え、その分タンパク質を増やすことも意識。本当は大好きなチキン南蛮やカレーライスを腹一杯食べたいんですけどね」シーズンが閉幕しオフ期間に突入したが、「FIBAバスケットボールワールドカップ2019」のアジア予選が控えている今(6月上旬現在)は、代表戦に向けて気持ちを切り替えるタイミング。息抜きはどうやって?「オフの日はアラームをかけずにとにかく寝ます(笑)。あとは温泉に行ったり、行き先を決めずに一人でぷらっとドライブしたり。BIGBANGのようなアゲアゲな曲をかけて車の中で大声で歌うと、スッキリするんですよ」What’s “B.LEAGUE”?2016年に始まったプロバスケットボールリーグ。トップカテゴリーのB1リーグは3地区・18チームで争われる。5月に行われた上位8チームによるトーナメント戦・Bリーグチャンピオンシップでは、アルバルク東京が初優勝を果たした。アリーナで間近で観る試合はスピード感に溢れ、迫力満点。ファンの数も急上昇中!シーホース三河愛知県の「ウィングアリーナ刈谷」を拠点に活動するシーホース三河。Bリーグ最強クラブを決めるチャンピオンシップに毎年出場している強豪チームだ。「ユニフォームは黒、しかもコーチ陣は黒スーツで決めていて、ラグビーのニュージランド代表『ALL BLACKS』のようなかっこよさがあります。静かなる闘志を持ち合わせたチームです」比江島慎ひえじま・まこと1990年8月11日生まれ、福岡県出身。身長190㎝。2013年よりシーホース三河に所属。先シーズンはレギュラーシーズンMVPに輝く。トップス¥13,000パンツ¥24,000(共にマーカ/パーキング☎03・6412・8217)シューズ¥19,500(ジョーダン ブランド/ナイキ カスタマーサービス)※『anan』2018年7月11日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)スタイリスト・藤長祥平ヘア&メイク・高松由佳取材、文・小泉咲子黒澤祐美(by anan編集部)
2018年07月08日横浪修の新刊写真集『MIZUGI』の発売を記念して、ブックデザイナーの祖父江慎をゲストに迎えるトークイベントが3月31日、青山ブックセンター本店で開催される。『MIZUGI』は、フランスとスウェーデンを拠点とする出版社「LIBRARYMAN」の季刊写真集プロジェクト「Seasons Series」の第1作目(Spring)として刊行。同プロジェクトは、アーティストたちが同じ条件のもと、一冊の本という形で一つのテーマを表現するというユニークなアイデアからスタートしている。横浪は『MIZUGI』をリリースするにあたり、自身がかねてより取り組んでいる同じコスチュームに身を包んだ少女たちのポートレート「Assembly」シリーズの延長として、人の体温や湿度といった“生命力”を感じられる「水着」をテーマとして選び、とりわけクローズアップでの撮影を採用。シリーズが持つ匿名性を『MIZUGI』にも与えることで、集団ポートレートとしての魅力や強さが際立った作品集となっている。トークイベントでは、雑誌『装苑』(文化出版局)の仕事などで知られる日本を代表するブックデザイナー・祖父江慎をゲストに招き、本作の制作背景などを通して横浪修の写真の魅力に迫るとともに、2人の仕事についても意見を交わす。また、トークイベント終了後には作家のサイン会も開催される予定。【イベント情報】『MIZUGI』(LIBRARYMAN) 刊行記念横浪修 × 祖父江慎 トークイベント日程:3月31日会場:青山ブックセンター本店 大教室住所:東京都渋谷区神宮前5-53-67 コスモス青山ガーデンフロア B2F時間:14:00〜15:30(開場 13:30〜)料金:1,350円定員:110名【書籍情報】『MIZUGI』写真:横浪修出版社:LIBRARYMANハードカバー/32ページ/215×275mm価格:6,000円(初版500部限定)
2018年03月30日元SMAPの草なぎ剛が8日、自身のツイッターを更新し、「また何かが始まろうとしている」と予告した。2日~5日にかけて、稲垣吾郎、香取慎吾と共に、インターネットテレビ局・AbemaTVの72時間生特番「稲垣・草なぎ・香取3人でインターネットはじめます『72時間ホンネテレビ』」(11月2日21:00~11月5日21:00)を完走した草なぎ。この日、ツイッターで稲垣との2ショットを公開し、「ジロリ!72時間の疲れはとれたよ!」と報告。続いて、香取との2ショットも公開し、「この男も復活!30時間寝たらしい!」と明かした。さらに、衣裳部屋のようなところで撮影した自身の写真を添えて、「また何かが始まろうとしている!」と予告。「#ユーチューバー草彅 #ホンネテレビ #香取慎吾 #稲垣吾郎」とハッシュタグも添えた。この投稿に、「めちゃ嬉しい!!!!なんだろう」「なになに?たのしみー」「気になる!!!」「新しいお仕事楽しみに待ってます」「めっちゃ楽しみー」などとファンから歓喜の声が続々と寄せられている。#@また何かが始まろうとしている!#ユーチューバー草彅 #ホンネテレビ #香取慎吾#稲垣吾郎 pic.twitter.com/I56w3RnYwA— 草彅 剛 (@ksngtysofficial) 2017年11月8日
2017年11月08日俳優の綾野剛が7月9日(土)、都内で行われた主演作『日本で一番悪い奴ら』のヒット御礼舞台挨拶に登壇し、祖母から「剛、最高だったよ」と演技を絶賛されたと明かした。2002年に北海道警察で発生し“日本警察史上最大の不祥事”と称される「稲葉事件」を題材に、北海道警の刑事・諸星要一(綾野さん)が裏社会のスパイと手を組み、でっちあげ、やらせ逮捕、おとり捜査、拳銃購入、覚せい剤密輸などあらゆる悪事に手を染める転落人生を描いた。公開後、綾野さんのもとには大きな反響が届いているそうで「先日、リリー(・フランキー)さん『剛、よくやった。この作品は最高だ』とメールをいただいた」と感激した様子。「こういった作品がきちんと(全国規模で)上映され、たくさんのお客様に観てもらえることがうれしい。日本のエンターテインメントの底上げになる糧となれば」と背筋を伸ばした。舞台挨拶には綾野さんをはじめ、共演する矢吹春奈、瀧内公美、白石和彌監督が出席。本作は先月開催された「第15回ニューヨーク・アジア映画祭」のオープニングを飾り、綾野さんが同映画祭のライジング・スター賞を受賞しており、「街はもちろん、映画祭そのものの環境からもパワーを与えていただいた」(綾野さん)「やっぱり悪いことは世界に通じる。現地の皆さんも、綾野剛が“ゴウ・アヤノ”として世界に羽ばたく役者として、早くこっち(海外)で勝負してくれと言っていた」(白石監督)と現地入りした感想を語っていた。ライジング・スター賞は「今後、世界的な活躍が期待される俳優」に贈られる賞で、舞台挨拶では綾野さんが現地で授与されたトロフィーをお披露目していた。『日本で一番悪い奴ら』は全国公開中(text:cinemacafe.net)
2016年07月09日東京都・日比谷の千代田区立日比谷図書文化館は、フィジカルな「本」の魅力を探る特別展「祖父江慎+コズフィッシュ展:ブックデザイ」の後編「ish編」を開催している。会期は3月23日まで(3月21日休館)。開場時間は10:00~20:00(土曜日は19:00まで、日・祝日は17:00まで、入室は閉室の30分前まで)。一般300円、大学・高校生200円、千代田区民・中学生以下無料。同展は、祖父江氏と同氏が主宰するコズフィッシュのブックデザインを通して、フィジカルな「本」の魅力を探るもの。前期の「cozf編」に続き、後期「ish編」では、"21世紀の書庫"として、祖父江慎+コズフィッシュによる2,000冊を超える全装丁本のうち、2001年以降に出版された本が展示されている。金属活字から写真植字、そしてDTPへと、1980年代以降印刷技術がどんどん変化する中で、技術の発展に伴い変化するデザイン、変わらないデザインと、さまざまな顔を見ることができるということだ。中でも、コズフィッシュが数多く手がける楳図作品からは「恐怖」「漂流教室」などが展示されている。また、「心」新装版の創作過程を漱石自筆原画などを基に紹介する漱石部屋では、後期では現在制作途中にある「吾輩ハ猫デアル」の新装版に関連した展示が行われてる。祖父江氏による新装版は、橋口五葉による斬新で心ときめく装丁の初版本・袖珍本の意をくんだものになり、五葉のデザインと、これまでに出版された数々の「吾輩は猫である」を研究しつくした結果が反映されたユニークな展示になっている。また、カナモジカイ(仮名文字専用論を唱える日本の民間団体)の金属活字「ツル5号」を基に、祖父江氏によりフォント化されたかな書体「ツルコズ」の部屋も登場するということだ。
2016年02月19日東京都・日比谷の千代田区立日比谷図書文化館にて、フィジカルな「本」の魅力を探る特別展「祖父江慎+コズフィッシュ展:ブックデザイ」を開催している。会期は3月23日まで(2月15日、3月21日休館)。開場時間は10:00~20:00(土曜日は19:00まで、日・祝日は17:00まで)。一般300円、大学・高校生200円、千代田区民・中学生以下無料。同展は、祖父江氏と同氏が主宰するコズフィッシュのブックデザインを通して、フィジカルな「本」の魅力を探るもの。館内改装のため閉館中のギンザ・グラフィック・ギャラリーにより開催される。ブックデザインの第一人者である祖父江慎は、その独特な感性と鍛え抜かれたデザイン力により、常に意表を突く作品を世に送り出してきた。本の中身・内容をいかに伝え、読者に訴え得るか、あるいはそこに意図的なデザインを感じさせることなく自然に読み進めることができるかが装丁やブックデザインの基本だが、創造力あふれるデザインがその本の世界をより魅力的に語ることがある。同展では、アイデア・プラン出しから始まってそれらを実現するための試行錯誤を、本に使われる紙や本の構造、印刷方法から製本まで、実際にデザインした本を例に紹介されるということだ。また、夏目漱石の「心」、「吾輩ハ猫デアル」新装版の制作プロセスを細かく紹介。「心」装丁のために漱石自身が描いた装画や初版本のゲラなど、貴重な漱石自筆作品も展示される。なお、期間中展示替が行われる。前期「cozf編」は2月14日まで、後期「ish編」は2月16日~3月23日。漱石「心」の自筆装画は前期公開、「吾輩ハ猫デアル」の制作プロセスは後期公開となっている。そのほか、関連企画として対談「漱石本制作の舞台裏」が開催される。出演は祖父江慎、渡部朝香(岩波書店単行本編集部)、前田耕作(同製作部)。開催日時は3月10日18:30~20:00。会場は日比谷図書文化館地下1階コンベンションホール(大ホール)。参加費は500円、要予約。申込など詳細はギンザ・グラフィック・ギャラリーWebページにて。
2016年01月26日本がつくられるまでの過程が学べる「祖父江慎+コズフィッシュ展:ブックデザイ」が、16年1月23日から3月23日まで東京の日比谷図書文化館1階の特別展示室にて開催される。同展では、松本大洋の『GOGOモンスター』、吉田戦車の『伝染るんです。』などで知られる日本が誇るグラフィックデザイナー・祖父江慎がデザインした本を用いて、本に使われる紙や本の構造、印刷方法、製本など、アイデア・プラン出しから本が完成するまでの過程を紹介。全3部構成となっており「コズフィッシュの書庫」では、祖父江慎+コズフィッシュによる2,000冊以上に及ぶ全装丁本を展開。20世紀の書籍を展開する前期「cozf編」と、21世紀の書籍を集めた後期「ish編」に分けて展示される。「漱石室」では、多くの日本人に馴染みのある夏目漱石の『こゝろ』や『吾輩ハ猫デアル』の新装版の制作プロセスを紹介。初版本の装丁のために漱石自身が描いた装画や、漱石が手を入れたゲラなども展示される予定だ。「本の実験室」では、アイデア、紙、書体、本の構造、色と網点、加工、本の寿命などのコーナーに分けて本づくりの様々な工程を紹介していく。また、2月18日の18時30分から20時には祖父江慎と、グラフィックデザイナーで武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科教授の白井敬尚による対談「造本あれこれそれ話」を開催。3月10日の18時30分から20時までは祖父江に加え、岩波書店単行本編集部の渡辺朝香と岩波書店製作部の前田耕作を交えた3人によるトークセッション「漱石本制作の舞台裏」が行われる。【イベント情報】「祖父江慎+コズフィッシュ展:ブックデザイ」会場:日比谷図書文化館1階の特別展示室住所:東京都千代田区日比谷公園1-4会期:16年1月23日~3月23日(前期「cozf編」1月23日~2月14日、後期「 ish編」2月16日~3月23日)時間:10:00~20:00(土曜日は19:00まで、日曜日・祝日は17:00まで)料金:一般300円、高大学生200円、千代田区民・中学生以下・障碍手帳所持者と付き添い1名は無料休館日:2月15日、3月21日
2016年01月07日2戦2勝と最高のスタートを切った新生日本代表。新体制における第1号ゴールを含めた2得点をあげ、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督から厚い信頼を勝ち取ったFW岡崎慎司(マインツ)は、ゴールに対する独特の美学を貫きながらさらなる成長を誓う。○いまも岡崎の心に色濃く残る通算7ゴール目日本代表として初めてキャップを獲得してから6年半あまり。その間に出場した91試合で積み重ねてきた日本歴代3位の「43」ゴールすべてに重みがあり、それぞれにドラマが凝縮されている。そのなかから、あえてベストゴールを選ぶとすれば――。岡崎は迷うことなく、2009年6月6日にあげた通算7ゴール目をあげる。敵地タシケントで行われた、ウズベキスタン代表とのワールドカップ・アジア最終予選。その前半9分に岡崎をいま現在に至るまで支え、未来永劫(えいごう)に心のなかで神聖化されていくゴールが生まれている。MF中村憲剛(川崎フロンターレ)が放った縦パスに、右サイドからゴール前へ飛び込む。左足によるボレーは相手GKにセーブされたが、直後に岡崎の真骨頂が発揮される。こぼれ球に誰よりも素早く反応し、体勢を崩しながら低空飛行のダイビングヘッドを見舞う。ピッチすれすれで首を必死に伸ばした、お世辞にも美しいとは形容できない姿勢から放たれた一撃はゴールネットを揺らし、岡田ジャパンを南アフリカ大会出場に導く決勝弾となった。○座右の銘「一生、ダイビングヘッド」の起源岡崎はワールドカップの大舞台でもゴールを決めている。それでも、ピッチが荒れ放題で、照明も薄暗かったタシケントのスタジアムでマークした一撃を大事にしている理由は何なのか。「自分に対して自信をもつことができたゴールだったんです」。兵庫県の強豪・滝川第二高校から清水エスパルスに入団した2005年。岡崎は中学時代に所属した宝塚ジュニアFCの山村俊一コーチから、いまも座右の銘としている言葉を贈られている。「一生、ダイビングヘッド」。山村コーチは基本を徹底的に反復させ、そのなかでもシュート練習に大半の時間を割いた。コーチが放つクロスに対してヘディングを見舞い続けた日々を、岡崎は苦笑いしながら振り返ったことがある。「カッコつけてボレーなんてしようものなら、ホントに怒鳴られましたからね」。当時は砂利混じりの土のグラウンドで練習することも少なくなかった。それでもダイビングヘッド中心のメニューは変わらない。地面にこすりつけた額に血をにじませながら、無我夢中で空中遊泳を繰り返した。○ストライカーの矜持を貫かせた絶対的な武器プロ入りに際しては母校の黒田和生監督(当時)から反対され、実際にエスパルスの1年目は8人いたFWで8番目にランクされた。長谷川健太監督(現ガンバ大阪監督)から右サイドバック転向を打診されたこともある。それでも「自分には絶対的な武器がある」という自負が、岡崎にストライカーとしての矜持(きょうじ)を貫かせた。中学時代から磨きあげてきたダイビングヘッドで日本代表を勝利に導き、ワールドカップ切符を手繰り寄せたという点で、通算7点目は原点にもなっているのだろう。ブンデスリーガに戦いの場を移して5シーズン目。不断の努力を積み重ねながらマインツのエースストライカーとして2シーズン連続で2桁ゴールをマークし、プレミアリーグのレスターからオファーが届くまでの存在に成長しても、間もなく29歳になる岡崎のプレースタイルの根本的な部分は変わらない。174cm、76kgと小柄なストライカーが生き残っていくためには、屈強な大男たちが壁を築くゴール前へ怯(ひる)むことなく飛び込んでいく勇気が何よりも求められる。岡崎からはこんな言葉を聞いたこともある。「恐怖を感じる前に飛び込んでいくんです」。○柴崎のゴールを体を張って“アシスト”した理由3月31日に味の素スタジアムで行われたウズベキスタン代表との国際親善試合。後半9分に十八番のダイビングヘッドで2点目を決めた岡崎は、同35分には体を張って味方のゴールを“アシスト”している。相手のFKが壁に当たり、こぼれ球がピッチ中央に弾む。飛び出した22歳のMF柴崎岳(鹿島アントラーズ)が、前に出てきた相手GKの頭越しにループシュートを放つ。距離にして約40m。3回バウンドしてゴールに吸い込まれるまで、岡崎は追走してくる相手DFを抑え、それでいてボールには触れずに、最後は笑いながらボールとともにゴール内へ転がり込んだ。「ゴールというものは、一人の選手にとって大きなものになる。自分はそれを知っているから、ああいうプレーができたんだと思う」。自己犠牲を厭(いと)わない岡崎の献身的な姿に、就任2戦目を5対1の大勝で飾ったヴァイッド・ハリルホジッチ監督も賛辞を惜しまなかった。「素晴らしいことだし、珍しいことだし、(世界中の)どこにも存在しないことだ。(5つのゴールのなかで)実は一番スペクタクルなのかもしれない」。○2戦2発で射止めた新生日本代表のエースの座ボールをかき出そうとした相手DFの足につまずくなど、件(くだん)のシーンではけがに見舞われる恐れもあった。サッカーを愛する子どもたちにはまねをしてほしくないという願いを込めて、岡崎は4月2日に更新したブログにこう綴(つづ)っている。「あの場面で迷わずガムシャラにボールをゴールへ押し込んで欲しいなって思います。まずはガムシャラにサッカーをすることが、みんなには大事だと思うから」。自分自身にリスクを生じさせた点は反省しているが、柴崎のゴールを優先させた選択は後悔していない。2戦2発でハリルジャパンでもエースを拝命し、日本歴代2位の三浦知良(横浜FC)の「55」得点を視界にとらえた岡崎はさらなるレベルアップを誓う。「奪った後に縦への速いボールが自分に入ってくるので、それをどうやってさばけるか。そういうプレーの質を高めてもっとゴールを奪いたいし、チャンスメークもできるようにしたい。まだまだ気が抜けないし、もっと上を目指したい」。原点を貫き通すいい意味での頑固さと、際限なく湧きあがってくる貪欲な向上心。そして、前線で放つ大きな存在感とフォア・ザ・チームの精神。ハリルホジッチ氏を含めた歴代の日本代表監督が、岡崎に魅せられてきた理由がここにある。写真と本文は関係ありません○筆者プロフィール: 藤江直人(ふじえ なおと)日本代表やJリーグなどのサッカーをメインとして、各種スポーツを鋭意取材中のフリーランスのノンフィクションライター。1964年、東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒。スポーツ新聞記者時代は日本リーグ時代からカバーしたサッカーをはじめ、バルセロナ、アトランタの両夏季五輪、米ニューヨーク駐在員としてMLBを中心とするアメリカスポーツを幅広く取材。スポーツ雑誌編集などを経て2007年に独立し、現在に至る。Twitterのアカウントは「@GammoGooGoo」。
2015年04月04日サッカーワールドカップ ブラジル大会日本代表の岡崎慎司(ドイツ・マインツ)が5月27日の代表戦で使用したシューズが、7月12日にミズノから発売される。イエロー×ブラックの存在感が際立つ同シューズは、ミズノの新スピード系サッカーシューズ「バサラ(BASARA )001 TC」(1万9,000円)。直線方向の加速や、高速でのターンがしやすい設計の最新モデルだ。R-ファイバーコントロールという特殊繊維新素材が、ダッシュ時やターン時の横ブレを軽減する。実際に27日のキプロス戦でも、岡崎は右MFとしてキレのある動きで好機を演出し、先制点のきっかけとなるプレーも見せている。岡崎は、同シューズについて「初めて履いた時から僕の足に馴染んでくれて、世界で戦うために最大限のサポートをしてくれるシューズだと感じた。このシューズが裏への動き出し、相手より先にボールに触るための一瞬のスピードというプレーの特徴を最大限に引き出してくれる。僕自身、海外に来て感じた課題を克服し、このシューズと共に新しい自分へ進化していきたいと思う」と語る。「バサラ 001 TC」を含む「バサラ」シリーズ9種類は、全国のミズノサッカー品取扱い店で7月12日より順次発売予定。
2014年05月30日ロンドン五輪男子背泳ぎメダリストの入江陵介選手が、9月9日に発売された「スポーツ男子。Vol.2」の表紙を飾った。同誌は、インタビューとグラビアでアスリートのパーソナルな魅力に迫り、もっとアスリートを応援しよう!というコンセプトのムック。巻頭インタビューで入江選手は、引退を示唆した「世界水泳2013」当時の心境を振り返った。2012年のロンドン五輪では、男子背泳ぎ200mで銀メダル、100mで銅メダルを獲得。これまで世界大会で勝ち続けてきたが、「世界水泳2013」でメダルを獲得できなかったとき、「過去の自分を超えられなかった自分自身」に寂しさを痛切に感じてしまったという。しかしいま振り返ってみると、「辞めるというよりも、“何か”を変えたいという意味で出た言葉なのかな」と分析。メダリストとしての重責と戦いながら、水泳と向き合う方法が見出せたようだ。そんな風に彼の気持ちを突き動かしたのは、競泳界を牽引し続けている先輩の北島康介選手の存在と、メダルを獲れなくても励ましてくれた多くの応援のメッセージだったという。「今年の世界水泳を終えて、応援してもらえる選手になれたことを、いまは嬉しく思います」と、語っている。誌面では、水泳を始めたきっかけ、競泳選手としての日常なども言及。そして「水泳を真摯に受け止めた上で自分自身が水泳を楽しむことが大事」と言いながら、だからこそ目指す世界一への闘志も言葉にした。「スポーツ男子。Vol.2」には、入江陵介のほか、インタビューと撮り下ろしグラビアに、鹿島アントラーズの大迫勇也、卓球の松平健太、 埼玉西武ライオンズの金子侑司、横浜F・マリノスの兵藤慎剛、NBL開幕を控えたトヨタ自動車アルバルク東京の岡田優介、FC東京バレーボールチームの手塚大らが登場。ソチ五輪を控えたフィギュアスケートの高橋大輔、羽生結弦をフォーカスしたアイスショーのレポートや、NEWSの手越祐也のサッカー番組密着、「東アジアカップ2013」で日本代表として躍進した柿谷曜一朗、山口螢、森重真人、山田大記らのJリーガーにも注目。これから観戦に行けるチケット情報も紹介している。
2013年09月10日三浦春馬主演の『東京公園』で第64回ロカルノ国際映画祭・金豹賞(グランプリ)と審査員特別賞を受賞するなど国内外から圧倒的な支持を得る青山真治監督が、田中慎弥の芥川賞受賞作品「共喰い」を映画化することが決定した。原作は、芥川賞受賞会見での「もらっといてやる」発言が物議を醸した作家・田中慎弥の同名小説。昭和63年を舞台に、父とその愛人と暮らす高校2年生の遠馬を主人公に、人間の性と暴力を描き出す。主演の遠馬役に、史上最年少の「仮面ライダー」としてデビューし、現在TBSドラマ「サマーレスキュー~天空の診療所~」に出演するなど、いまジワジワと注目度が高まっている若手俳優・菅田将暉。さらにヒロイン・千種を新鋭・木下美咲、父親の愛人役に篠原友希子、乱暴な父親を日本映画界に欠かすことのできない名バイプレ―ヤ―・光石研、実母役に圧倒的な存在感を持つ実力派女優・田中裕子を迎えての映画化となる本作。今回の映画化に際し、原作者の田中さんは「決して万人受けするストーリーではないと思いますが、そのように限定された世界が映画によってどのように広がってゆくのか、原作者として、読者として、観客として、楽しみにしています」と喜びを露にしたかと思えば、「小説の『共喰い』こそが一番だと私は思っています。映画に携わる人たちは、『共喰い』は映画のための物語じゃないか、と考えていることでしょう。勝負です」と挑戦的なコメント。青山監督も「原作が田中氏にしか書けない小説だったように、本作も自分にしか作れない映画になってほしい。こんなことを願うのは久しぶりです」と田中さんからの挑戦状を喜んで受けて立つといった様子。そして主演を務める菅田さんからは「いままでの菅田将暉を知ってくださってる方には想像もつかない、イメージがガラッと変わる作品になると予感していますが、こういった濃厚で生々しい世界観を持つ作品への挑戦が役者として、男として深さをもたらしてくれる転機だと信じ、命を懸けて遠馬を演じたいと思います」と気合十分のコメントが寄せられた。いまなお故郷・山口県下関にこだわり、創作を続けている田中さん。また下関と関門海峡を挟んで対岸に位置する福岡の北九州市門司出身の青山監督も北九州を舞台にした『Helpless』、『EUREKA ユリイカ』、『サッドヴァケイション』の“北九州サーガ3部作”を完成させ、本作も北九州での撮影を敢行。9月にクランクインし、来年夏に公開予定とのことだが、2人の共通点といえる土着的な世界観の中でどのような作品に仕上るのか楽しみに待ちたい。『共喰い』は2013年夏、新宿ピカデリーほか全国にて公開■関連作品:共喰い 2013年夏、新宿ピカデリーほか全国にて公開
2012年08月29日