野田秀樹が、舞台芸術分野における世界的な組織であるISPA(International Society for the Performing Arts)において、「Distinguished Artist Award」を日本人として初受賞した。この賞は、各国プロデューサーたちの推薦により選出され、舞台芸術界において、その才能、芸術性、献身をもって傑出した貢献を果たしたアーティストに贈られる。過去には、舞台芸術界からピーター・ブルック、ロベール・ルパージュ、ピナ・バウシュ、ディエゴ・ルナ、マルセル・マルソー、ピーター・セラーズ、スティーブン・ソンドハイム、ミハイル・バリシニコフ、音楽界からは、ベニー・グッドマン、ルービンシュタイン、オスカー・ピーターソン、エリオット・カーターなど錚々たる表現者たちが受賞をしている。今回の受賞は、2022年9月のNODA・MAPロンドン公演『A Night At The Kabuki』(Sadler’s Wells Theatre)の成功、そしてこれまでの長きにわたる海外公演への挑戦、キャサリン・ハンターやウィル・シャープらをはじめとした海外のアーティストとの意欲的な創作活動の功績を評価されての受賞となった。<ISPA(International Society for the Performing Arts)とは>世界中の舞台芸術分野の様々な分野を代表する50以上の地域から500名以上のプロデューサー、制作者、劇場が参加する国境を超えたつながりを構築する70年以上の歴史を持つ世界的な組織。毎年1月にニューヨーク、6月に加盟国のいずれかで総会が開かれ、世界中の舞台芸術界のリーダーが集まり、新たなツアー候補作品のプレゼンやアイデアの共有、関係の強化、交流をする総会を開催している。ISPA公式サイト:・MAP公式ホームページ:
2023年01月21日「12月中旬から『あぶない刑事』の神戸ロケが始まる予定でした。ところがトラブルが多発してしまったのです。舘ひろしさんと柴田恭兵さんは18日に神戸入りする予定でしたが、東海道新幹線が停電で止まってしまい、舘さんが新幹線で移動することができなくなってしまったんです」(芸能関係者)本誌は11月29日・12月6日合併号の記事で、タカ&ユージこと舘ひろし(72)と柴田恭兵(71)が今秋、横浜でおこなわれた『あぶない刑事』最新作ロケに参加していたことを報じている。前作ではW主演を務める舘と柴田がすでに刑事を退職し、ニュージーランドで探偵事務所を開くところで終わっている。「今作は日本で発生した事件の解決を要請された2人がニュージーランドから呼び戻されるという設定です。『あぶない刑事』といえば横浜市が舞台ですから、ロケはまず横浜でスタートしました」(映画関係者)それならばなぜ、わざわざ神戸でロケをする必要があったのだろうか。「実は数年前に銃撃シーンなど、横浜での派手な撮影が問題になってしまったそうなんです。そのため、バイクに乗りながら銃を撃つ舘さんの“定番”アクションシーンの数々は神戸港エリアで撮影することになったのです」(前出・映画関係者)満を持して始まる予定だった神戸ロケ。ところが、18日、停電により東海道新幹線が4時間にわたってストップ。約11万人に影響が出た。その一人が、舘だったわけだ。「新幹線が動かなくなってしまったので、舘さんは急きょ飛行機と車での移動に変更して、なんとか神戸入りしたんです。そのためロケのスケジュールに変更はなかったのですが、そのあと大きな天候問題が発生してしまったのです」(前出・芸能関係者)18日は今季最強クラスの寒波が日本海側に到来した日でもあった。とはいえ、ロケ場所は神戸。なぜ影響が出たのか。「大寒波の影響で、日本海側の港に入港するはずだったコンテナ船が次々と神戸港に回ってきてしまったのです。そのため、結局、年末まで予定していたロケはすべて中止になってしまいました」(前出・芸能関係者)頑張って神戸入りした舘の努力はむくわれず、撮影スケジュールは大幅に変更になったという。年越しも撮影が続く70代のタカ&ユージ。最新作を期待する多くのファンのためにも、体には気をつけてほしいものだ。
2022年12月30日秋晴れの横浜の繁華街に、かつて一世を風靡したサングラス姿の2人がーー。『あぶない刑事』のタカ&ユージこと、舘ひろし(72)と柴田恭兵(71)だ。黒のコート姿の舘と、シルバーの派手なジャケットの柴田が路上に止まったオープンカーに乗っていたのだ。スマホを片手に2人を撮ろうとする通行人も続々と現れた。製作関係者は言う。「映画『あぶない刑事』最新作の撮影が6年ぶりに始まりました。この日はアクセサリー店内での撮影に加え、オープンカーに乗るシーンを撮るため、通常以上に厳重な警備態勢が敷かれました。それでもお2人の人気は絶大で、集まってくる通行人から2人をガードするため、スタッフが周りを取り囲むような状況で、なんとかロケは終わりました」前作ではW主演を務める舘と柴田がすでに刑事を退職し、ニュージーランドで探偵事務所を開くところで終わっている。「今作は日本で発生した事件の解決を要請された2人がニュージーランドから呼び戻されるという設定です。『あぶない刑事』といえば横浜なので、最初から横浜でのロケは予定されていたようです」ただ、ロケは横浜だけではないという。「劇中に舘さんの“お約束”のシーンであるバイクに乗ったまま銃を撃つシーンがあるのですが、これが今の横浜ではどうしても撮影許可が下りなかったそうです。そのため、この撮影が可能な神戸で再度ロケを行うことになりました。“バイクに乗ったまま銃を”は舘さんが熱望したシーンで、4年前に亡くなった『あぶ刑事』の生みの親である名プロデューサー・黒澤満さんへのオマージュのために、どうしてももう一度演じたかったそうです」70歳を過ぎても、危ない撮影に取り組み続ける舘は『あぶない刑事』第1作出演から、渡哲也さん(享年78)からの教えを守っているという。「撮影前、渡さんに助言を求めたら『ひろし、芝居なんかしちゃだめだよ』と言われたそうです。役者の究極は、芝居をしないでそこに存在していること。“作品を成立させる存在感こそ役者なのだ”と気づいたといいます」(映画関係者)現場への差し入れにも、舘は存在感を発揮していた。「意外にも舘さんはスイーツ好きで、大量のドーナツやおまんじゅうを差し入れしてくださいます。ある日は、数種類の駄菓子の差し入れがありました。スタッフたちも驚いたのですが、“何歳になっても少年の心を忘れてはいけない”ということなのでしょうね。みんな童心に戻った笑顔で食べていました」(前出・製作関係者)「危ない現場」を乗り切る原動力は“存在感ある少年魂”のようだ。
2022年11月19日俳優の舘ひろし、お笑いコンビ・ずんの飯尾和樹、女優の深川麻衣、北海道日本ハムファイターズの新庄剛志監督、元プロ野球選手の松坂大輔氏が出演する、マイナポイントの新CM「もらえるうちに」編が7日より、全国(一部地域を除く)で放送される。新CMでは、マイナンバーPRキャラクターであるマイナちゃんの着ぐるみを着て、「マイナポイント第2弾」の広報活動に励む舘のもとに、飯尾、深川が「マイナンバーカードの交付率が2人に1人に!」と嬉しそうに報告。それに対し、「はしゃぐのはまだ早い!」と大人らしくいさめる舘とともに松坂氏が登場する。そして、「通過点です……!」と華麗なフォームで、ホワイトボードの交付率の折れ線グラフの“100%”目盛にのめり込むほどの“高速スライダー”を投げ込むと、3人から思わず歓声が。また、「もらえるうちに、つくらなくちゃ!」と前向きに呼びかける松坂氏に対し、野球界の先輩である新庄監督は「ナイスのびしろ!」と励まし、舘は2人のやり取りに「いいこと言うなあ」と感嘆の声をこぼす、という内容になっている。
2022年11月07日舘そらみが作・演出を手がける、ガレキの太鼓の新作公演『「没入すると怖いよね、恋愛」の略で没愛』。開幕を3週間後に控えたタイミングで、舘とキャストの富川一人(はえぎわ)、日高ボブ美がインタビューに応じた。劇中では、都会に暮らす女性と郊外に生きる男性による“恋愛ホラースペクタクル”が展開される。東京で独身生活を謳歌していた36歳の主人公が、地元の地域おこしに邁進する青年と出会って恋に落ち、価値観や育ってきた環境の違いに葛藤し立ち向かいながら結婚に向かう様子がホラーコメディタッチで描かれる。『来世ではちゃんとします』シリーズ、『38歳バツイチ独身女がマッチングアプリをやってみた結果日記』など、マンガ原作による恋愛ドラマの脚本をここ数年で手がけるようになった舘。本作執筆の動機を「映画・ドラマに比べて恋愛の描写が少ない演劇ジャンルでがっつり“恋愛”を扱ったらお客さんはどう反応するのか興味がありました」と話す。ちなみに舘によれば、恋人の元カノの生き霊に取り憑かれるなど劇中の主人公を襲ったエピソードは「実在する」という。主人公には、異儀田夏葉(KAKUTA)がキャスティングされた。舘いわく「恋人の家族から心ない言葉をかけられ阿鼻叫喚する様子であっても、異儀田さんの底知れない人間力や勢いがあれば、お客さんも親近感を抱きながら見ていられるのでは」──。対して、主人公に強烈な好意を寄せる恋人役には富川が就く。富川は「心がすごく純粋で芯が強く、思ったことを相手にダイレクトに伝える人」とその人物像を捉えるが、館は「異儀田さんとは正反対で、舞台上の富川さんには腹の底で考えていることがまったくわからない魅力がある俳優」「主人公が葛藤する原因でもあるので、恋人が何を考えているかわからない方がよりドラマになるんです」と配役の理由を明かした。追加で出演が発表された日高には、主人公を取り巻く複数の役が託された。過去にもガレキの太鼓作品に出演経験のある日高は、舘や他キャストとの稽古場におけるクリエーションが「楽しい」と笑顔を見せる。その秘密は、舘がつくるプロット的な“しおり”。「そらみさんが一方的に演出をつけるのではなく、しおりをベースにしながらキャストにも意見を求め、エチュードさせるんです」「みんなでひとつの演劇作品をつくっている感触を得られるのが、舘そらみ演出の魅力ですね」と述べた。実体験をもとに綴られた主人公のエピソードに、役者のどんな“実感”が込められるのだろう。『没愛』の完成形をぜひ見届けたい。公演は10月5日(水)~9日(日)に、東京・下北沢のOFF・OFFシアターにて。チケット販売中。取材・文:岡山朋代
2022年10月03日「『終わらない夜』をこのまま埋もれさせたくなかった。秀樹さんがご自分の意思で録音しておこうと言った曲なので、いつか世に出そうと思っていたはずですから……」’18年5月に63歳で亡くなった西城秀樹さん。その死から4年。今年10月5日に彼の“最後の新曲”が発売される。未発表だったその曲『終わらない夜』は、’06年のコンサートのオープニング曲として書き下ろされ、一度だけ披露された楽曲。作曲者であり、今回プロデュースをした宅見将典さん(43)は、参加アルバムがグラミー賞にノミネートされたこともある音楽家で、秀樹さんの甥でもある。「秀樹さんは、子供のころの僕にとってたまに現れる“レアキャラ”のような存在でした。僕が3〜4歳くらいのころでしょうか。熱を出したときにピンクパンサーのぬいぐるみを持って秀樹さんが来てくれたそうです。僕は当時ビデオで秀樹さんの映像ばかり見ていたらしいんですが、目の前に本人がいるから『テレビの中の人がいる!』と混乱して。お見舞いに来てくれたんだと思います。すごく優しい人でしたよ」秀樹さんの影響で音楽に興味を持っていった宅見さん。’97年に秀樹さんはYOSHIKIのプロデュースでシングル『moment』をリリースしているが、そのレコーディングの場に、当時18歳だった宅見さんは立ち会ったという。「僕がX JAPANが大好きで、秀樹さんが家に来るたびに『すごいから聴いて』と話していたんです。それで、じゃあYOSHIKIさんに頼んでみよう、と思ったみたいです。僕は音大に入学したころで、秀樹さんは『プロデュースワークを学べ』とレコーディングに連れていってくださって。YOSHIKIさんが『もっとこう歌ってほしい』と言うと、秀樹さんも『何回でもやる』と、もうすごい回数を歌うんです。YOSHIKIさんも丁寧に、先輩である秀樹さんを敬いながらプロデュースされるんですが、YOSHIKIさんはボーカルのレコーディングを非常に重要視しますから、やり直す回数がとても多かったんです。でも秀樹さんは、YOSHIKIさんに身をゆだねて『やってみるか』って。僕は見ていて、秀樹さんのあまりに一生懸命な諦めない姿に、涙が出てきて。“ここまでやるんだ、プロは”と勉強させられました」宅見さんは20代前半にバンドでデビューしたが、のちに解散。路頭に迷っていたときに秀樹さんから「うちのバンドで勉強しろよ」と声をかけてもらい、その後、ミュージシャンとしても秀樹さんのそばにいることになった。いわば“愛弟子”として身近で見たその素顔はというとーー。「大スターの自覚がないんです。昔からそうらしいんですが、変装もせず、どこでも行く。あまりに気にしないので、かえって、そっくりさんだと思われるくらいです。たとえば、ツアーの移動の飛行機でも、秀樹さんはファーストクラスですがじっとしていられなくて、エコノミークラスの僕らのところに来て立っていたりするんです。それで周りも『あっ、西城秀樹だ!』って気づいたり。気取らないし、変なプライドもない。誰でも同じように接する。本当のスターって、こうなんだなというのを見せてもらいました」宅見さんいわく「おちゃめで天然、好奇心の塊」だった秀樹さん。「もう、表に出ていない面白い話がいっぱいあるんですよ。たとえば、僕が電話していると、『誰と話してるの?誰?誰?』とずっと聞いてくるんです。『ちょっと待ってください。仕事の電話をしているので』と言ってもずっと聞いてくる(笑)。生まれたての赤ちゃんのように、すべてのことに興味がある人なんですよね。初めて行った現場でも、道がわからないのにいちばん先頭を歩いていくんですって。それで『ああ秀樹さん、そっちじゃないです』と言われる(笑)。これも聞いた話ですが、秀樹さんが車で迷って、当時はナビも携帯もない時代だったので、マネージャーさんに電話をかけてきて。『いま、俺はどこだ?』って言っていた、と(笑)。機材のボタンも、わからないのにためらいもなく全部押していくんです。『これか?じゃあ、これじゃないか?』とかいって(笑)。わからずとも、とにかく進んでいく人です。ですから亡くなった日もリハビリをしていましたし……。過去を振り返ることもしなくて、いつも未来のプロジェクトについて話をしていました。本当に“道なき道”を行く人でした」■最後の未発表曲も、ヒデキは終わらず!’18年の年頭からロサンゼルスに住んでいた宅見さんが同年たまたま帰国した翌日、秀樹さんが倒れたと連絡があったという。その3週間後、帰らぬ人となった。「葬儀のあと、ロサンゼルスに戻ってつらい日々を過ごしていました。’19年のあるとき、車でフリーウェイを走ってたら“あれっ?”って思って。『YOUNG MAN』のジャケット写真に写っているビルは、ロサンゼルスだとは聞いてたんですが、それらしきビルが見えてきて。見に行ったらやっぱりそうだったんです。“ああ、秀樹さんはここで撮ったんだ”と。それでいろんなことを思い出していたんですが、“そういえばあの曲どうなったんだろう”と思い出したのが『終わらない夜』でした。秀樹さんはコンサートの1曲目はファンの方への最初のインパクトということで情熱をかけていらっしゃって、’06年に“オープニングにこういう曲が欲しい”と言われて作ったのがこの曲でした。『かっこいいじゃん、やろうよ!』と言ってくれて翌年録音しました。そのときの歌声のデータが残っていたので、秀樹さんが大好きだった、世界最高峰のミュージシャンの演奏を新たにレコーディングして出せたら、自分にしかできない恩返しになると考えたんです」この曲以外に未発表曲は残っておらず、本当の“最後”。しかしくしくも、曲は「終わらない」という歌詞で締めくくられる。「アーティストは亡くなっても、作品が残り、人々の心の中で生き続ける。僕は、秀樹さんからの『俺は終わってないよ』というメッセージのように受け取りました」最後に宅見さんに、天国の秀樹さんへのメッセージを聞いた。「『終わらない夜』、発売するよ。たくさんの人が秀樹さんの歌を楽しみにしてくださっているよ」「次、何をやろうか?」ーーいつも前を向いていた秀樹さんなら、そう笑顔で応えることだろう。
2022年09月08日発表する作品が常に“演劇的事件”となる、野田秀樹さんによるNODA・MAPの舞台。2019年に上演した話題作『Q』:A Night At The Kabukiがこの夏、奇跡の再演を果たす。初演と同じ豪華出演陣、しかもロンドン&台北公演も実現。主要キャストの広瀬すずさんにインタビューしました。頭では理解できていなくても、やっていてすごく心地よかった。本作『Q』:A Night At The Kabukiで初舞台を踏んだ広瀬すずさん。セリフに言葉遊びを用いた重層的で一筋縄ではいかない戯曲に、舞台を駆け回り俳優の肉体を駆使する演出。さぞや苦労を…と思ったら、「野田(秀樹)さんがおっしゃることに違和感が全然なくて、初舞台がここでよかったです」と笑顔で前回を振り返った。「野田さんのホンは読むだけじゃわからない部分がいっぱいあって、これを簡単に理解しようなんて無理だと思い、最初から頭で考えることを諦めていました(笑)。稽古場で動きながら…共演の方々の顔を見て、声を聞いて、お芝居を見て、どさくさに紛れて動いていると、なんとなくですが自分の居方が見えてくる。野田さんは動きや声のことくらいで、細かいことはあまりおっしゃらないんですが、稽古を重ねながら間を丁寧に埋めていく感じもあって。全部を理解できたわけじゃないのに、やっていてとても心地よかったです」ロミオとジュリエットが生きていたら…を綴った物語の中で、若き日の“源の愁里愛(じゅりえ)”を演じた広瀬さん。同役の“それからの愁里愛”を松たか子さんが演じたが、「終始ずっと松さんという存在に圧倒されていた」とか。「松さんの愁里愛は、強くて揺るがないものを持ちながらも、ふとした瞬間フニャッてなる…それは弱さじゃなく、過去と接して一瞬迷ったりする。その姿がすごく好きでした。全部が全部すごいのにご本人はとてもフラットで、そこもかっこいいんですよね」愁里愛の強さと憂い、舞台に立つ際の淡々とした大胆さは、広瀬さんにも通じるもの。「仲良くさせていただいている大原櫻子ちゃんの舞台を観に行ったとき、感情をパンパンになるまで溜め込んで、なにかの瞬間、蓋が開いて心が開放されていく感じにやられたんです。やる側は大変だけど観ていてすごく気持ちよくて。この作品での愁里愛の感情の出し方に、すごく参考にさせてもらいました」今回の再演では、なんと海外ツアーも。「さすがNODA・MAP(笑)。私はもはや“これが初舞台”くらいの顔で、野田さんと松さんについていけばいいやという心持ちです。ただ前回、『めちゃくちゃ早口だったよ』と言われたので、滑舌だけはよくしようと」舞台でも映像でも、その場その瞬間に生まれてくる感情や感覚が好きだと言う。「無条件に楽しいんですよね。私たちがやっているのは作りものの世界だけれど、ふとしたときに、ものすごく意味があるように思えたり、本当だと信じられたりする瞬間があるんです。それがすごく面白いんですよね」NODA・MAP 第25回公演『Q』:A Night At The Kabuki初演時には第27回読売演劇大賞最優秀作品賞を受賞。今回オリジナルキャスト10名全員が再結集。7月29日(金)~9月11日(日)東京芸術劇場プレイハウス、10月7日(金)~16日(日)大阪・新歌舞伎座にて上演。NODA・MAP TEL:03・6802・6681撮影・篠山紀信(写真は2019年初演の舞台から)ひろせ・すず1998年6月19日生まれ、静岡県出身。2012年にデビューし、数々のドラマや映画で活躍。初演『Q』で初舞台ながら紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞。近作にドラマ『津田梅子』、映画『流浪の月』など。衣装協力・JOTARO SAITO(ジョウタロウ サイトウ/JOTARO SAITO GINZA SIX店 TEL:03・6263・9909)※『anan』2022年7月13日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)着付け・大竹恵理子ヘア&メイク・奥平正芳取材、文・望月リサ(by anan編集部)
2022年07月10日毎回、驚きを交えた美しく斬新な演出、重層的で深淵なセリフや物語で、観客の想像力を強烈に刺激してくる野田秀樹さんによるNODA・MAPの舞台。2019年に発表した『Q』:A Night At The Kabukiは、QUEENの傑作との呼び声の高いアルバム『オペラ座の夜』の楽曲を使い、『ロミオとジュリエット』のふたつの家の対立を源氏と平家の戦いに置き換え、恋人たちのその後を描いた作品。今作について野田さんに話を聞いた。QUEENの楽曲を聴いたら、ロミジュリと結びついたんです。「ロミオとジュリエットって、出会って5日間で死ぬところまでいく。その時間の濃密さに若い頃から注目していて、もし自分がやるならば、ふたりが生き延びていたらという後日談はどうだろう、そんな構想が以前からあったんです。その“後日談”というキーワードから頭に浮かんだのが、戦争の“後日談”、シベリア抑留でした。戦後も語られることが非常に少なく、徐々に記憶から消されつつある歴史をロミジュリに繋げられたらなと」そんな野田さんの元に、ある日、予期せぬオファーが。それは、QUEENの関係者から、アルバム『オペラ座の夜』の楽曲で日本を舞台にした演劇ができないかというもの。「とにかく驚いた。いったん預からせてくださいと引き取って、アルバムを聴いて歌詞を読み込んだら、ロミオとジュリエットと結びついたんですよね。〈Love Of My Life〉はまさにですし、〈ボヘミアン・ラプソディ〉は思いもよらず人を殺してしまった少年の歌で、ロミオに近い世界が描けるなと。最終的に決め手になったのは、ふたりの家の対立を源氏と平家に重ねるという思いつきでした。これはひとつの作品にまとめられると思い、ワークショップを始めたんです」このワークショップとは、新作に向けてさまざまな俳優とアイデアを出し合い試していく実験的な場。ここに参加していたのが、若き日のロミオとジュリエットならぬ瑯壬生(ろうみお)と愁里愛(じゅりえ)を演じた志尊淳さんと広瀬すずさん。「以前から、声が舞台向きだと思っていてワークショップに来てもらったんですけれど、ふたりとも素晴らしい役者さんですよね。まっすぐで、ひたむきで若い。若いってこんなにいいことなんだって、ふたりを見て気付かされたくらい若さに説得力がありました。しかもひたすら美しい。この世のものではないくらい。ワークショップ中も、美しいふたりに自然と他の役者の視線も吸い寄せられていたから、お客さんもこうなるだろうなと」また、生き残ったその後の瑯壬生と愁里愛を演じたのが上川隆也さんと松たか子さん。「上川さんとは以前からいつか一緒に仕事をしようねと言っていて、ようやくタイミングが合ったんです。そして3人がNODA・MAP初参加ということもあり、何度も一緒にやって全幅の信頼を寄せている松さんにもお願いしました。僕のためのキャスティングです。松さんにセリフを渡すと、しっかりしゃべってくれる。だから彼女にいつも長いセリフを書いちゃう。あと、声にならない叫びみたいなものを出せる俳優さんなので、つい彼女には、このセリフで高い音をちょうだいなんて注文しちゃう。他の人には言わないのに」その豪華キャストが見事にハマり、3年前の初演は大きな話題を呼んだ。そして今回、初演のキャストが全員集結しての再演。さらにロンドンと台北での海外公演も決定した。「ウクライナで戦争が起きて、劇中の“戦争”という言葉の受け止められ方が、3年前とは大きく変わってくるでしょう。初演より遥かに戦争の場面が身近なものとして感じられる今、リアリティというか…ただの嘘に見えないように。観客に届く演出をしないとダメだろうなと思います。シェイクスピアの国である英国で、ロミオとジュリエットが頭を殴られて気絶する場面もどう受け入れられるか不安半分、ちょっとにやにやしています」NODA・MAP 第25回公演『Q』:A Night At The Kabuki初演時には第27回読売演劇大賞最優秀作品賞を受賞。今回オリジナルキャスト10名全員が再結集。7月29日(金)~9月11日(日)東京芸術劇場プレイハウス、10月7日(金)~16日(日)大阪・新歌舞伎座にて上演。NODA・MAP TEL:03・6802・6681撮影・篠山紀信(写真は2019年初演の舞台から)のだ・ひでき1955年生まれ、長崎県出身。大学在学中に立ち上げた劇団 夢の遊眠社で注目され、解散後、英国留学を経てNODA・MAPを設立。2008年より東京芸術劇場の芸術監督に就任。’11年には紫綬褒章を受章した。※『anan』2022年7月13日号より。取材、文・望月リサ(by anan編集部)
2022年07月10日綾野剛と舘ひろしが初共演した、現代ヤクザの実像とその終焉を描く映画『ヤクザと家族 The Family』のBlu-rayに収録されるメイキング映像の一部が公開された。メイキング映像には、緊迫した撮影現場の様子や、キャストたちの和やかな場面を収録。公開された映像では、インタビューにて、本作の出演オファーについて綾野さんが「一番はじめは全く違う本だったんです。ですが本は一旦置いて、藤井さんが監督で、スターサンズチームがプロデュースで、任侠・ヤクザをテーマにした作品ということだけでやらせて頂きました」とふり返り、舘さんは綾野さんについて「愛に飢えたような眼をされる俳優さんですね。一緒にお芝居をしていて何度も泣かされました」とコメントしている。なお、Blu-rayのメイキングには、本編の第一章から第三章まで、各章にわたって出演キャストのコメントや撮影シーンを収録している。メイキング映像のほかにも、完成報告生配信トークイベントや初日舞台挨拶の映像、綾野さんが出演した「millennium parade」の「FAMILIA」のMVも収録されている。『ヤクザと家族』Blu-ray&DVDは6月3日(金)発売。(cinemacafe.net)■関連作品:ヤクザと家族 The Family 2021年1月29日より全国にて公開©2021『ヤクザと家族 The Family』製作委員会
2022年05月30日「他人に会ったら挨拶をする」といった初歩的なものから、ビジネス上の決まりまで、世の中にはいろいろなマナーが存在しています。しかし、中にはあまりにも細かすぎるものや、真偽が疑わしいマナーも。ネット上では、たびたびマナーについて議論になります。マナーも行きすぎれば、人々を苦しめる制約になってしまうのです。マナー講師の指摘に、東儀秀樹がズバリ2022年5月21日に放送されたバラエティ番組『チコちゃんに叱られる!』(NHK)での内容が、ネットで物議をかもしています。この日、番組では食事をとろうとするスタッフに対し、マナー講師が横から指導を行うコーナーを放送していました。「いただきます」と手を合わせながら発したスタッフに、「人と一緒の時は『頂戴いたします』っていうねん!」というなど、ズバズバと厳しい指導を行ったマナー講師。その結果、視聴者からは「あまりにも厳しすぎるし、指導が理不尽だ」といった批判の声が続出したのです。東儀秀樹のひと言に「説得力がすごい」の声同月29日放送の情報番組『ワイドナショー』(フジテレビ系)では、今回の批判について特集。マナー講師の「人と一緒の時は『頂戴いたします』が正しい」という指導に対し、コメンテーターとして出演する、雅楽演奏家の東儀秀樹さんはこういいました。皇室の方と関りがあって、よく交流があったりするんだけど、一緒に食べる時に「いただきます」ってみんないってるんですよ。「頂戴いたします」ってのは、あんまり聞いたことがないですね。ワイドナショーーより引用マナー講師がそういったキャラクターで出演していることをフォローした上で、意見を述べた東儀さんら出演者。皇室の方々はマナーをしっかりと身に着けているため、仮に「人と一緒の時は『頂戴いたします』が正しい」のであれば、「頂戴いたします」を使うことでしょう。マナー講師の態度そのものは問題がなかったとしても、「頂戴いたします」についての真偽は疑わしいようです。番組を見た人からは、東儀さんのひと言に反響が上がりました。・あまりにも説得力が強すぎる…。これは反論できない。・ぐうの音も出ないやつだ…。東儀さんが申し訳なさそうな表情で否定されていて、ありがたかった。・皇族に限らず、どんなに品のある人でも食前に「頂戴いたします」をいうのは見たことがないな。マナーが存在するのは、他人の気分を害さないようにするためでもあるでしょう。しかし、度が過ぎればマナーによって人を苦しめたり、トラブルの元になったりしてしまうかもしれません。最低限の礼儀や相手を尊重する気持ちを大切にしつつ、多くの人が過ごしやすい社会を保っていけるといいですね。[文・構成/grape編集部]
2022年05月29日今年でデビュー30周年を迎える歌手 瀬戸つよし(所属:株式会社オフィスユアスマイル)は、「西城秀樹 降臨動画」でヒデキファンをはじめ多くの人の注目を集め、TikTokでは数時間で8万回再生されるなど話題となっております。TikTok 瀬戸つよし「西城秀樹 降臨動画」【西城秀樹 デビュー50周年 終わらないヒデキロス】歌手 西城秀樹さんが、2018年5月、脳梗塞が原因で、63歳でこの世を去ったニュースにファンのみならず、日本中が衝撃を受けました。3年以上の時が過ぎてもなお、ヒデキロス~西城秀樹さんを忘れられない熱烈なファンは減ることを知りません。3月25日で西城秀樹さんはデビュー50周年を迎えましたが、デビュー50周年企画として今年開設されたばかりの西城秀樹LINE公式の登録者はすでに1万人に届く勢いです。また、訃報のニュースをきっかけに西城秀樹さんの歌への需要が増え、訃報直後からひと月で、西城秀樹さんのCD『ゴールデン☆ベスト西城秀樹 シングルコレクション』は、売上2万枚を超えました。今、西城秀樹さん関連の動画・楽曲などに触れたい方々の声に応えるように、雑誌での特集記事掲載、CSチャンネルでの特集番組など、各メディアでも「ヒデキフィーバー」が起こっています。【TikTok「西城秀樹 降臨動画」が8万回越え】歌手 瀬戸つよし(株式会社オフィスユアスマイル所属)が、「西城秀樹さんの一万光年の愛」をモノマネではなく、ご本人になってしまう降臨動画をTikTokにUPしたところ、数時間で8万回再生をたたき出しました。コメント欄には、「これほどそっくりの歌を聞いたことがない」「目をつぶって聴くともはや本人」など、驚きの声が数多く寄せられています。瀬戸はデビュー当時から西城秀樹さんに声が似ていると言われてきており、西城秀樹 降臨歌唱にもより一層磨きがかかっています。西城秀樹さんの楽曲を歌う際、以前から西城秀樹さんをシンガーとしてリスペクトしている瀬戸に、まるでご本人が憑依しているかのようです。【本格派歌手の瀬戸つよし】瀬戸つよしは、1992年にテレビ朝日系新春大型時代劇スペシャル~戦国最後の勝利者~「徳川家康」主題歌にてデビューし、今年30周年を迎えます。その後も京本政樹さんプロデュースのもと「必殺仕事人V・激闘編」主題歌「女は海」をカバーしリリースするなど、本格派歌手として活動しています。幼少期を西城秀樹さんと同郷(広島市)で過ごした経験もある瀬戸は、持ち歌を聞いてもらえるのはもちろん嬉しいが、西城秀樹さんの降臨歌唱でヒデキロスの方々へ愛を届けたいと意欲に燃えています。■数時間で8万回再生以上を記録した動画TikTok 瀬戸つよし リスペクト降臨 西城秀樹「一万光年の愛」 ■瀬戸つよしYouTube ■会社概要会社名: 株式会社オフィスユアスマイル代表 : 瀬藤正則本社 : 〒556-0011 大阪市浪速区難波中3丁目12-3-1003URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年03月28日西城秀樹のデビュー50周年を記念したスペシャルコンサート『HIDEKI SAIJO CONCERT 2022 THE 50』が、4月3日に神奈川・神奈川県民ホール、4月14日に大阪・オリックス劇場で開催されることが決定した。2018年に旅立ってしまって以降、日本の音楽界に与えたインパクトや功績が改めて注目され、2019年にシングル集『HIDEKI UNFORGETTABLE~HIDEKI SAIJO ALL TIME SINGLES SINCE1972』、2020年にDVD BOX『西城秀樹in夜のヒットスタジオ』が発売。2021年6月からは西城が残したオリジナルアルバムやライブアルバムの復刻発売も開始され、1972年のデビュー以降いまも輝きを放ち続けている。実に5年ぶりのコンサートとなる本公演は、往年の西城の映像に2017年に行われたコンサート『THE 45+1』のバンドメンバーと全スタッフが集結し実現する。チケットはオフィシャルファンクラブ「PLANETS OF EARTH」会員を対象としたFC限定受付が1月14日より行われる。また、デビュー50周年を迎える3月25日に発売される、TBSの『ザ・ベストテン』『8時だョ!全員集合』などに西城が出演した際の映像をまとめたDVD BOX『THE 50 HIDEKI SAIJO song of memories』の新たなダイジェスト映像が公開された。『THE 50 HIDEKI SAIJO song of memories』ダイジェスト<公演情報>HIDEKI SAIJO CONCERT 2022 THE 504月3日(日) 神奈川・神奈川県民ホール開場 16:00 / 開演 17:004月14日(木) 大阪・オリックス劇場開場 17:00 / 開演 18:00【チケット料金】全席指定:7,000円(税込)『HIDEKI SAIJO CONCERT 2022 THE 50』特設サイト:<リリース情報>西城秀樹 DVD BOX『THE 50 HIDEKI SAIJO song of memories』2022年3月25日(金) リリース価格:33,000円(税込)西城秀樹『THE 50 HIDEKI SAIJO song of memories』ジャケット西城秀樹『THE 50 HIDEKI SAIJO song of memories』展開画像※DVD7枚組※収録分数:450分※写真集ブックレット付属、豪華三方背BOX付Sony Music Direct 『otonano』特設サイト:
2022年01月07日「東儀秀樹×N響メンバーによる弦楽アンサンブル」が、12月3日(金)に愛知・三井住友海上しらかわホール、12月6日(月)に東京・紀尾井ホールで開催されることが決定した。本公演は雅楽師・東儀秀樹のデビュー25周年記念の一環となる。東儀と共に出演するのは、N響メンバーによる弦楽アンサンブル(コンサートマスター降旗貴雄)、Keiko(ピアノ)、スペシャルゲストにはヴァイオリニスト・川井郁子(東京公演)、和楽器バンド・神永大輔(名古屋公演)を迎える。東儀家は、奈良時代から1300年間、雅楽を世襲してきた楽家。幼少期から海外で暮らしていた東儀秀樹は19歳の時に雅楽を始め、天賦の音楽的才能を発揮。宮内庁楽部で活躍していた、あふれる個性で楽団外での活動も活発化させ、独立することになる。古典だけでなく現代音楽も奏で、雅楽を身近なものにしたことや、篳篥(ひちりき)や笙の存在を知らしめ、天上から降りてくるような神々しい音色を教えた東儀は今年デビュー25周年を迎えた。12月6日(月)に行われる、N響メンバーによる弦楽アンサンブルと、ヴァイオリニストの川井郁子との共演は、東儀にとって初の組み合わせ。東儀は川井のヴァイオリンを「スカッとする力強さと優美さを兼ね備えていて、とても表現の幅が広い」と評する。クラシックの枠を超えて、ラテンやタンゴも得意とする川井。演奏曲に「リベルタンゴ」も予定されていることから、情熱的なヴァイオリンが聴けそうだ。さらに今回のセットリストは多岐に渡り、『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』の主題歌「炎」(LiSA)をはじめ、幅広い世代が耳にしている楽曲も披露される予定だ。■名古屋公演日時:2021年12月3日(金) 開場18:00/開演18:45会場:三井住友海上しらかわホール (愛知)出演:東儀秀樹(雅楽師) / N響メンバーによる弦楽アンサンブル/Keiko(ピアノ)[ゲスト]神永大輔(尺八奏者/和楽器バンド)■東京公演日時:2021年12月6日(月) 開場12:30/開演13:30会場:紀尾井ホール (東京)出演:東儀秀樹(雅楽師) / N響メンバーによる弦楽アンサンブル/Keiko(ピアノ)[ゲスト]川井郁子(ヴァイオリン)
2021年11月17日野田秀樹が2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件に触発され、書き下ろした英語戯曲「THE BEE」が2021年秋、阿部サダヲ、長澤まさみ、河内大和、川平慈英という新キャストを迎えて新たに上演されることになった。家路を急ぐ平凡なサラリーマン[井戸]が我が家の前で遭遇したのは警察とマスコミの喧騒だった。脱獄囚[小古呂]が井戸の妻子を人質にとり、井戸宅に立てこもっていたのだ。[井戸]は妻子を救出しようと、どこか頼りない警察と共に行動を起こすが、事態は思わぬ展開へ…。野田氏が筒井康隆の小説「毟りあい」を題材に、ロンドンで現地演劇人とワークショップを積み重ねた今作。初演は2006年のロンドン。2007年には東京で日本語版が初演され、本作はこれまでにニューヨーク、香港、エルサレム、パリなど10か国14都市で上演、各地で称賛されてきた、野田氏の代表作にして最大の衝撃作。新キャストに名を連ねるのは、阿部サダヲ、長澤まさみ、河内大和、川平慈英といういずれ劣らぬ実力派4人が集結。そして、これまで「THE BEE」全公演に出演してきた野田氏は、今回初めて演出に専念する。9.11に象徴される“報復=暴力の連鎖”は、いつの時代、いかなる国や地域でも絶えず蔓延り、繰り返され、今日も止む気配はない。そこに「THE BEE」が世界の観客から支持された理由がある。この秋に登場する新生「THE BEE」に注目だ。NODA・MAP番外公演「THE BEE」【東京公演】11月1日(月)~12月12日(日)東京芸術劇場シアターイーストにて、【大阪公演】12月16日(木)~12月26日(日)ナレッジシアター(グランフロント大阪北館4階)にて上演。(text:cinemacafe.net)
2021年09月07日東京芸術劇場芸術監督・野田秀樹の戯曲に、国内外の演出家が挑むシリーズ企画。その第5弾は、2000年にNODA・MAPで初演された『カノン』を野上絹代の演出で上演。新型コロナウイルスの影響で昨年は公演中止、そして今年も初日延期となったが、いよいよ8月25日(水)にシアターイーストにて開幕する。野上絹代は、社会性とポップなユーモアを併せ持つ作品をアップデートする劇団「快快(ファイファイ)」のメンバーで、2015年に「演劇系大学共同制作Vol.3」で『カノン』を演出。これを目にした野田が「冴え渡った演出に吃驚し、再演をすれば、更に磨きがかかるのではないか」と、その才能を見込み再演を希望。そこから企画が動き出し、今回、野上演出での『カノン』再演が実現することに。物語は、牢番の太郎が囚われの身の沙金に心奪われ、牢から逃してしまうことから始まる。その罪の放免の為に、太郎は権力者・天麩羅判官に沙金率いる盗賊団のアジトで“ある事”を探る密偵を命じられる。窃盗に対して弱腰の太郎だったが、思想犯で捕らえられた弟・次郎を助けるために人を殺め、罪を重ね、更に沙金への想いを募らせていき……。太郎を演じるのは、舞台出演は今回が2度目となる中島広稀。「1年以上前に一度稽古を終えた『カノン』ですが、お披露目をせずに今回もう一度稽古から始まる事に少し戸惑いがあるのは事実です。しかし、キャストの皆様のお顔、稽古風景を思い浮かべると戸惑いよりも期待感を強く抱いています」と明かしていたが、新たな稽古を経てどんな太郎を体現してくれるのかに注目。そして沙金役のさとうほなみは「“前へ行くよ、前へ”。わたしが演じさせて頂く沙金の作中での台詞です。このひとことにわたしはすごく心を動かされました。ただ前向きなだけの言葉でもなく、後ろ向きな言葉でもない。すごく強い意志を感じました。また前に進める機会を頂けたこと、心より感謝しております」とコメント。「ゲスの極み乙女。」のドラマ―としての活躍ほか、演技でも注目される彼女の新たな魅力にも期待だ。また、天麩羅判官役は野田作品にも多く出演してきた渡辺いっけいが務める。役者たちが縦横無尽に舞台上を走りまわり、その疾走感がスペクタクルに昇華する名作『カノン』。野上絹代の演出と新たなキャスト陣でどのように再構築されるのか注目を。文:伊藤由紀子『カノン』作:野田秀樹演出:野上絹代出演:中島広稀 / さとうほなみ名児耶ゆり / 永島敬三 / 大村わたる / 山本栄司 / 長南洸生 / 緒形敦 / 川原田樹手代木花野 / 佐々木美奈 / 前原麻希 / 本多遼 / 湯川拓哉 / 小田龍哉 / 村田天翔 / 竹内蓮 / 田坂歩木津誠之 / 家納ジュンコ / 佐藤正宏渡辺いっけい2021年8月25日(水)~2021年9月5日(日)会場:東京芸術劇場 シアターイースト※公演関係者の新型コロナウイルス感染により、8月25日(水)~8月28日(土)公演が中止となりました。最新の公演情報は公演公式サイトよりご確認ください。
2021年08月25日作・野田秀樹、演出・野上絹代の舞台『カノン』が、8月19日(木)〜9月5日(日)に東京芸術劇場シアターイーストにて上演される。2009年、野田の芸術監督就任以来、次世代の演劇界を牽引する若い才能を紹介する「芸劇eyes」シリーズを上演している東京芸術劇場。今回の『カノン』は、野田の戯曲に国内外の演出家が挑むシリーズ企画。きっかけとなったのは2015年、演劇系大学共同制作Vol.3で上演された本作『カノン』に遡る。野上演出の舞台を目にした野田が「再演をすれば、さらに磨きがかかるのではないか」と言葉を残し、さらなる進化を遂げた『カノン』の熱気をシアターイーストに蘇らせる本企画へと至った。しかし、新型コロナウィルスの影響で本番直前に中止が決定。この度、1年半を経て、野上演出版2021年『カノン』がシアターイーストの舞台に戻ってくる。『カノン』の物語は、牢番の太郎(中島広稀)が、囚われの身の沙金(さとうほなみ)に心奪われ牢から逃すことから始まる。その罪から放免されるため、太郎は沙金率いる盗賊団のアジトに潜り込んで探ることを、都の権力者・天麩羅判官(渡辺いっけい)に命じられる。太郎役の中島広稀は、「時を経てご覧になっていただけること、才能溢れるキャストとまた時間をともにできることを嬉しく思っています。1年以上前に一度稽古を終えた『カノン』ですが、お披露目をせずに、もう一度稽古から始まることに少し戸惑いがあるのは事実です。しかし、キャストの顔、稽古風景を思い浮かべると戸惑いよりも期待感を強く抱いています」とコメント。また、沙金役のさとうほなみは、「“前へ行くよ、前へ”。私が演じさせて頂く"沙金"の作中での台詞です。このひとことに私はすごく心を動かされました。ただ前向きなだけの言葉でもなく、後ろ向きな言葉でもない。すごく強い意志を感じました。また前に進める機会をいただけたこと、心より感謝しております」と語った。チケットは7⽉17⽇(⼟)10:00から発売。『カノン』2021年8月19日(木)~9月5日(日)東京芸術劇場シアターイースト作・野田秀樹、演出・野上絹代出演:中島広稀、さとうほなみ、名児耶ゆり、永島敬三、大村わたる、山本栄司、長南洸生、緒形敦、川原田樹、手代木花野、佐々木美奈、前原麻希、本多遼、湯川拓哉、小田龍哉、村田天翔、木津誠之、家納ジュンコ、佐藤正宏、渡辺いっけい
2021年07月13日2015年、「人と人が交わるところに新しい文化が生まれる」をコンセプトに旅する文化ムーブメントとして、東京・駒沢公園でその幕を開けた「東京キャラバン」。野田秀樹総監修のもと、言語や国境、表現ジャンルを超えた多種多様なアーティストたちが集い、これまで、東京、リオデジャネイロ、東北、京都、熊本など、国内外16カ所を巡り、その土地の歴史や文化を学びながら、伝統芸能や文化の担い手らと唯一無二のパフォーマンスを創出する旅を続けてきた。そんな「東京キャラバン」が、2021年8月21日(土)、22日(日)に、旅の始まりの地である駒沢オリンピック公園にて、17カ所目の開催となる『東京キャラバン in 駒沢 2021』を開催する。全国を旅し続けて出会った、日本各地の伝統文化を担う表現者たちや、コンセプトに共鳴し創作に参加した彩り豊かなアーティストが、この夏、ふたたび駒沢に結集。「東京キャラバン」ならではの豪華メンバーによる、ここでしか見ることのできない貴重なパフォーマンスを、是非体験してみてほしい。参加アーティスト:松たか子/東京スカパラダイスオーケストラ/木村カエラ/津村禮次郎/沢則行/青柳美扇/宇治野宗輝/Daisy Balloon/和太鼓 Atoa. /“東京キャラバン” アンサンブル/琉球舞踊(立方:嘉数道彦、大浜暢明、玉城匠、上原崇弘 地謡:玉城和樹、和田信一)/秋田市竿燈会/村田製作所 チアリーディング部 /公益社団法人 北海道アイヌ協会/ライリー大仁/小山豊・小山会青年部/真船勝博/徳澤青弦 ほか参加クリエイター:服部基/名和晃平/原摩利彦/ひびのこづえ/赤松絵利/篠山紀信/奥秀太郎/青木兼治総監修:野田秀樹東京キャラバン in 六本木(2016年)撮影:篠山紀信東京キャラバン in 京都・二条城(2017年)撮影:井上嘉和東京キャラバン in 秋田(2019年) 撮影:コンドウダイスケ東京キャラバン in 北海道(2020年) 撮影:篠山紀信【開催概要】日時:2021年8月21日(土)13:00〜/18:00〜2021年8月22日(日)13:00〜/18:00〜会場:駒沢オリンピック公園総合運動場・体育館 (東京都世田谷区駒沢公園1-1)※事前申込制(7月12日締切)・応募者多数の場合は抽選※申込についてはこちら( )公式サイト( )
2021年06月15日「ワーイ、エム、シーエー!」今も全世代で歌われる『YOUNG MAN』に限らず、ファンとの掛け合いを日本に定着させた西城秀樹さん(享年63)。没後3年でも声援の大きさは変わらない。そこで本誌読者1,000人にアンケートを実施。最も多く寄せられたのは、熱いライブのヒデキが見たい!という思いだった。そこで、本誌秘蔵写真で熱いヒデキを振り返る−−題して「ファンの声で作る西城秀樹アルバム」♪【’75年】ドラマ『寺内貫太郎一家2』の名物だったけんかの場面で、全治1カ月の負傷を負った秀樹さん。【’77年】武道館でデビュー5周年記念コンサートを。ワイルドでsexyな情熱の嵐を見せた。【’78年】日比谷野音コンサート。「秀樹!」の掛け声をスタンドマイクで拾うパフォーマンスを。【’78年】後楽園球場ライブ。ド派手な演出と目の前まで近づいてのファンサービスに大興奮。【’79年】『YOUNG MAN』が大流行。子どもから大人までみな「YMCA」ポーズを踊っていた。【ヌードを披露】身長181センチ、股下81センチという長くてきれいな脚も魅力のひとつ。■ヒデキの思い出ランキング(西城秀樹さんで思い出されるもの、作品やキーワードの中で好きなものは?※複数回答可)第1位:『傷だらけのローラ』=788票第2位:バーモントカレー=779票第3位:『寺内貫太郎一家』=741票第4位:スタジアム・コンサート=719票第5位:『YOUNG MAN』=656票第6位:洋楽カバー=646票第7位:『ザ・ベストテン』=637票第8位:日本武道館=608票第9位:『愛と誠』=570票第10位:「青年(成年、盛年)の3部作」(『君よ抱かれて熱くなれ』『ジャガー』『若き獅子たち』)=542票■あなたが特に好きな西城秀樹さんは?《紅白初出場であの素敵な快傑ゾロの『傷だらけのローラ』が素晴らしいです。オーガンジーの仮面をあのきれいな手でとり、帽子で顔を隠してそこから一気に帽子を投げて顔出し!あのフィギュアのような抜群のスタイルで、熱唱し、日本初のスモークが流れる、私が小学校のときに恋に落ちた瞬間の秀樹です》《主催者側のミスでコンサート会場に人が集まらなかったとき、バラバラに座っている観客に“みんな前に集まって!”と声をかけて歌われた秀樹さんが素敵です》■あなたの西城秀樹さんエピソードを教えて!《うちの母は、西城秀樹ファンでしたが、母の姉は、郷ひろみファンでした。どっちがすごいか言い合いになり、どっちも譲らず、1年姉妹げんかで口をきかなかったエピソードが好きです》《子どものころハウスのバーモントカレーをいくつか買ったらコンサートチケットが当たる!のうたい文句で、嫌な顔をする母にたくさん買ってもらいました(笑)。応募しましたが見事にハズレでした(笑)》西城秀樹さんとの別れから3年……参加型ライブの元祖に、いまも熱い声援がやまず!「女性自身」2021年5月4日号 掲載
2021年04月25日Yogee New Wavesのボーカル角舘健悟が、自身初となる弾き語りのソロツアー「The Highest Peak Tour」を決行する。4月28日(水)の京都・磔磔公演を皮切りに、大阪、岡山、名古屋、東京の各地ライブハウスで開催。角舘健悟 チケット情報チケットは4月10日(土)10:00より一般発売開始。一般発売に先駆け、3月31日(水)17:00から4月4日(日)23:59まで抽選先行受付を実施中!Kengo Kakudate “The Highest Peak” TOUR4月28日(水)京都・磔磔4月30日(金)大阪・Shangri-La5月1日(土)岡山・YEBISU YA PRO5月2日(日)愛知・TOKUZO5月9日(日)東京・Shibuya WWW
2021年04月01日現在放送中のドラマ「天国と地獄~サイコな2人~」も話題の高橋一生が、野田秀樹1年半ぶりの最新作、NODA・MAP第24回「フェイクスピア」に主演することが分かった。“偽物”、“でたらめな”、“ごまかし”を指すフェイク。いまやSNSから現実世界にまで蔓延る“フェイク”な「コトバ」。50年近く劇作という仕事に携わり、その「コトバ」を生業にしてきた野田さんが、世界中を“フェイク”が跋扈する時代に、「コトバ」というものに正面から向き合ってみようという思いで新作に挑む。NODA・MAP初参加の高橋さんをはじめ、本作には川平慈英、大倉孝二、前田敦子、村岡希美、白石加代子、橋爪功、そして野田さんらが出演決定。東京と大阪で公演が予定されており、東京公演は4月、大阪公演は6月にチケットが発売される。NODA・MAP第24回「フェイクスピア」東京公演は5月24日(月)~7月11日(日)東京芸術劇場プレイハウス、大阪公演は7月15日(木)~7月25日(日)新歌舞伎座にて上演。(cinemacafe.net)
2021年03月04日海の底へと男の体がゆっくり沈んでいく。そんなファーストシーンが悲劇的な結末を予感させる、綾野剛と舘ひろしの初共演作『ヤクザと家族 The Family』。しかも、メガホンをとるのは、『新聞記者』の藤井道人だ。権力の腐敗をメディアが暴いて、「正義は勝つ」的な爽快感を味わわせてくれるハリウッド映画と違い、不正を知っても闘うすべのない虚無感に日本社会の現実を映し出した監督である。その注目監督が、ヤクザを題材に描くとなれば、いわゆる任侠映画になるはずがない。抗争ではなく、“家族”を通して描かれるヤクザもまた、日本社会を映し出すことになる。3つの時代で描く、あるヤクザの20年。初のヤクザ役となる綾野が演じるのは、海辺の町で荒んだ少年時代を送った男・山本賢治。43年ぶりのヤクザ役という舘が演じるのは、地元のヤクザの親分・柴咲博。運命の巡りあわせか、柴咲の危機を救った山本は、柴咲と父子の契りを結び、ヤクザの世界に足を踏み入れる。持ち前の一本気を武器にヤクザの世界で男をあげるなか、山本は愛する女性とも出会うが、対立組織・侠葉会の攻勢は強まる一方。柴咲組という“家族”を守るためにある決断をした彼は、14年後、暴対法の影響で衰退した柴咲組の姿に、もはや社会にはヤクザが生きる場所がないことを知ることに。そんなヤクザになるしかなかった男と、そうすることで得た“家族”の20年間が、1999年、2005年、2019年という3つの時代を舞台に描かれる。綾野は、山本の20 年間を鮮やかに体現。金髪で真っ白な上下に身を包んだ尖った空気の19歳。背中の刺青もサマになっている20代半ば。そして、ヤクザが排除される社会で、愛する人からも疎まれる存在になってしまう現実に苦悩する40歳近くまで。しかも、リアリティに溢れているのは、さすが綾野といったところ。時代ごとに変わる映像のテイストも、1999年と2005年の過去パートと2019年の現代パートでは変わるスクリーンサイズも、山本の生き様の変化をより体感させてくれる。一度足を踏み入れたら、ヤクザをやめても5年間は、銀行口座も作れず、社会復帰が難しい現実をも映し出すあたりは社会派監督ならでは。しかも、時代はSNS全盛。心ない情報発信で、やっと手に入れた新しい家族との幸福は簡単に壊れてしまう。もはや、ヤクザは映画の中でもかつての任侠映画のように男が憧れる存在ではなく、生きるためにもがく存在なのだ。でも、これはせつないだけの物語ではない。父親を抗争で殺され、幼い頃から賢治を慕っていた半グレのリーダー・翼と、自分の父親がどんな人間だったか知りたがる少女・彩。そんな2人は、たとえヤクザでも父親は子供にとって大切な存在だということを浮かび上がらせ、この物語を本当の家族の物語へと昇華させて、驚くほど深い余韻を残す。しかも、どこか品格を感じさせる昔かたぎのヤクザが似合う舘の存在感も抜群なら、悪徳刑事役の岩松了ら、脇を固める面々も実力派揃い。侠葉会のキレキレの若頭・川山を演じる駿河太郎といい、『何食べ』のジルベールとも『恋する母たち』の赤坂くんともまるで別人の翼役の磯村勇斗といい、役者の新たな一面に触れる醍醐味もいっぱい。この魅力、ぜひ味わって。『ヤクザと家族 The Family』監督・脚本/藤井道人出演/綾野剛、尾野真千子、北村有起哉、市原隼人、磯村勇斗、菅田俊、康すおん、二ノ宮隆太郎、駿河太郎、岩松了、豊原功補、寺島しのぶ、舘ひろし1月29日(金)全国公開。©2021「ヤクザと家族 The Family」製作委員会※『anan』2021年2月3日号より。文・杉谷伸子(by anan編集部)
2021年01月31日綾野剛と舘ひろしが初共演する映画『ヤクザと家族 The Family』(2021年1月29日公開)のポスタービジュアル、予告動画が公開された。本作は、ヤクザという生き方を選んだ男の、3つの時代にわたる壮大なヒューマンストーリー。自暴自棄になっていたとき、地元のヤクザの親分から手を差し伸べてもらったことで心の救いを得て父子の契りを結ぶ少年期。時は移り、ヤクザとして名を上げていく男にも愛する自分の家族ができる。一方、暴力団対策法の施行はヤクザの有り様を一変させた。男の選んだ生き方は様々な矛盾を起こし始め、組の存続を巡る因縁の敵との戦いの中、ヤクザであることを貫くことは、一方でかけがえのないものを失うという状況を突きつけられていくが……。今回公開されたポスタービジュアルは、映画撮影前に「“家族”の話ならこういうポスターだよね」と制作陣が盛り上がった話をもとに制作された。綾野演じる柴咲組の若頭補佐・山本賢治にとって最愛の「2つの家族」を表現している。ポスター公開に合わせ、主題歌「FAMILIA」が冒頭から流れる30秒バージョンの予告も完成。同曲は、King Gnuとしても活動する常田大希率いる音楽集団millennium paradeの名義で書き下ろされた1曲で、プライベートでも親交のある綾野からの熱いラブコールでコラボレーションが実現した。また、12月5日開催の「第3回海南島国際映画祭」で新設されるガラプレゼンテーションにおいて『ヤクザと家族 The Family』の上映が決定し、藤井道人監督は「台北金馬映画祭に続き、海南島国際映画祭において『ヤクザと家族 The Family』を上映できること、本当に光栄に思っています。中国の皆さまの心に、本作がどう映るのか今からとても楽しみです。日本のみならず、アジア、そして世界中の皆さまに本作が届くことを心から祈っています」とコメント。綾野剛主演作としては、昨年の『影裏』に続き2年連続の選出となった。(C)2021『ヤクザと家族 The Family』製作委員会
2020年11月19日俳優の舘ひろし(70)が11月3日に、旭日小綬章を受章したと報じられた。各メディアによると、舘は「思いもかけぬ栄誉を賜り、大変光栄です。これまで支えてくださいました皆様に、改めて心より感謝申し上げます」と深謝。続けて「先ごろまで、その背中を追いかけて参りました、渡と同じ章を頂いたことを糧に、これからも精進を重ねる所存です」とコメントしたという。’76年に映画「暴力教室」で俳優デビューし、「西部警察」シリーズ(テレビ朝日系)や「あぶない刑事」シリーズ(日本テレビ系)で存在感を発揮した舘。近年では’18年に、映画「終わった人」で出世コースを外れた定年男性を好演。その演技力が評価され、モントリオール映画祭で最優秀男優賞を受賞。今なお、俳優として第一線で活躍し続けている。8月10日に肺炎のために亡くなった渡哲也さん(享年78)も、’13年に71歳で同章を受章。同じく石原プロに所属する舘は、およそ40年にわたって渡さんと“舎弟関係”を築いてきた。「『西部警察』への出演は、渡さんのオファーがきっかけ。出会いはまだ駆け出しだった舘さんに、渡さんが立ち上がって握手してくれたそうです。舘さんは俳優としての佇まいや、後輩への接し方も渡さんを踏襲。常に、一挙一動を観察していたといいます。そのため、どんなときでも『渡さんだったらどうするだろう』と考えるようになったそうです」(スポーツ紙記者)10月の月命日では、スポーツ紙の取材で渡さんを「父であり、兄であり、人生の師」と偲んだ舘。「来世というものがあれば、再び渡哲也という人の舎弟でありたいと思います」ともコメントしたという。「舘さんは四十九日が終わるまでは、何も語らないと決めていたそうです。密葬や法要に参加しなかったのも、渡さんの『静かに送ってほしい』という望みに従ったといいます。仮に舘さんが参列すると、他の参列できない人との不平等が起きてしまうことを考慮したのです」(芸能関係者)そんななか、来年1月16日をもって解散が決まっている石原プロ。一部報道では解散後、舘が新事務所を設立するとも報じられている。しかし形態が変わろうとも、舘の夢は渡さんとともにあるという。「渡さんは生前、舘さんの出演作を全て鑑賞していました。そんな舘さんは、『渡さんと映画で共演することが夢』と公言していました。叶わなくなってしまった夢ですが、舘さんは良い映画を撮って『渡さんの墓前に捧げたい』と意欲的だそうです。渡さんとの“舎弟関係”は、これからも紡がれるのでしょう」(前出・スポーツ紙記者)来年1月には、映画「ヤクザと家族 The Family」が公開予定だ。本作で、43年ぶりにヤクザ役に挑戦したという舘。渡さんも舘を応援していることだろう――。
2020年11月04日「5年前より良くなっていると、はっきり書いてくれていい」そう手応えを語るのは指揮者の井上道義。総監督を務める、野田秀樹演出のモーツァルト《フィガロの結婚》の再演ツアーが始まっている(東京公演は10月30日&11月1日・東京芸術劇場)。2015年の初演時に大きな話題を呼んだ衝撃的な《フィガロ》だ。理屈抜きに、とにかく楽しい。「前回は僕も病み上がりだったけど(編注:2014年に咽頭がんの治療のため半年間休養した)、今度は元気。それに野田さんが真にオペラを愛するようになった。斜に構えたところがなくなったから、僕も楽になって、お互いの良いところが出ていると思う」物語の舞台を幕末の長崎に設定しているのがこの野田版の一番のポイント。伯爵夫妻とケルビーノは海を渡ってやってきた外国人で、その使用人たちが日本人の「フィガ郎」や「スザ女」たちなのだ。庶民と貴族の対立構造を、幕末の日本人と外国人の関係に落とし込んでいてわかりやすいし、設定に合わせて原語のイタリア語と日本語混在で演じられるのも特色だ。その演出プランをリアルなものにするために、外国人役には外国人歌手を配役することが前提だった。しかしコロナ禍により海外からの入国が不能に。一時は舞台裏で歌う歌手に外国人俳優が口パクで当てぶりする方法も真剣に検討されたというが、最終的には伯爵にヴィタリ・ユシュマノフ、伯爵夫人にドルニオク綾乃という、日本在住の外国人とハーフの歌手を起用した。とくにドルニオクは、抜擢と言っていい。「新しいスターが出てきたことを喜んでほしい。初演からのメンバーは前回みっちり稽古を重ねたので自由自在。新しく入ったメンバーもそれに合わせることができる。とくに大山大輔君(フィガ郎)と小林沙羅さん(スザ女)が中心にいることで、野田さんも安心していた。この二人がいなかったらできなかった」もう一つ、野田の「言葉」へのこだわりも大きなポイント。歌詞や台詞はもちろん、字幕まですべての日本語訳が野田の書き下ろし。単純な直訳ではないから面白い。しかも表面的なウケ狙いでなく、そこにはダ・ポンテの台本を深く読み込んだ結果が反映されているのだという。その野田=ダ・ポンテの世界にモーツァルトの音楽を吹き込むのが指揮者・井上道義の役割。話題が演出に集中しがちなことをどう感じているのだろうか。「構わない。とくに記事にするときにはそれが勝つと思うけど、野田さん自身も『オペラの中心は音楽でしょ』と言っている。オペラの感動は演出ではなく音楽で起きる。それは良い歌手たちとの、その場その場のほんの一瞬の積み重ねでしかできないこと。演出が良いぶん、こっちも頑張らなきゃ」手直しが重ねられ、どんどんパワーアップしているという再演の舞台。初見の人はもちろん、リピーターの人にも思わぬ驚きが待っているはずだ。マエストロも「見ないと取り残されるよ(笑)」と誘う。必見。(取材・文:宮本明)
2020年10月21日綾野剛と舘ひろしの初共演、『新聞記者』スタッフ再集結で贈る、ヤクザという生き方を選んだ男の3つの時代にわたる壮大なヒューマンストーリー『ヤクザと家族 The Family』の日本公開日が2021年1月29日(金)に決定。併せて、場面写真が解禁となった。変わりゆく時代の中で、様々な問題をはらんだ「ヤクザ」というテーマを、1999年、2005年、2019年と変わりゆく3つの時代の価値観で切り取ることで、男たちの生き様を描く壮大なヒューマンストーリー。日本アカデミー賞主要3冠に輝いた『新聞記者』のスタッフが再集結して新たに描く本作で、綾野さんと舘さんが初共演を果たす。この度、場面写真が解禁。メイン写真では、綾野さん演じる山本と、山本を我が子の様に気に掛ける舘さん演じる柴咲組組長・柴咲のお互いを見つめる眼差しから、血は繋がらずとも、家族の絆の強さがひしひしと伝わってくる。このほか、山本と北村有起哉演じる柴咲組の若頭・中村が睨み合う姿や、寺島しのぶ演じる柴咲組の元頭の妻・愛子、磯村勇斗演じる愛子の息子・翼、市原隼人演じる山本の悪友・細野、尾野真千子演じる山本の恋人・工藤ら、山本を取り巻く人々の姿も確認できる。なお、本作は“台湾版アカデミー賞”と呼ばれる、第57回台北金馬映画祭(現地時間11月5日(木)~22日(日)開催)において、アジアの才能ある監督の作品を上映する「WINDOWS ON ASIA」部門への出品が決定。ワールドプレミアとして上映される。『ヤクザと家族 The Family』は2021年1月29日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ヤクザと家族 The Family 2021年1月29日より全国にて公開©2021『ヤクザと家族 The Family』製作委員会
2020年10月15日ユニークな言葉遊びを散りばめた独創的な世界観で、国内のみならず海外の観客も魅了している野田秀樹。その劇作は、オリジナル戯曲から翻案作品、歌舞伎作品と、ジャンルにとらわれない多彩なものだが、10月15日(木)に東京芸術劇場 プレイハウスにて開幕する『真夏の夜の夢』は、野田がシェイクスピアの名作を大胆に翻案した作品だ。1992年に野田の潤色・演出で『野田秀樹の真夏の夜の夢』と題して初演されると、瞬く間に大きな話題となった本作。シェイクスピアの原作では、アテネの森を舞台に貴族たちの恋の物語が展開するが、野田版では日本の割烹料理屋「ハナキン」の人々が、富士のふもとの「知られざる森」を舞台に展開。その冒頭を少し紹介すると、創業130年の割烹料理屋「ハナキン」の娘・ときたまご(原作ではハーミア。以下同)には、板前のデミ(デミトリアス)という許婚がいたが、彼女は恋心を寄せる板前のライ(ライサンダー)と富士のふもとの「知られざる森」(アーデンの森)へ駆け落ちする。デミは、彼に恋している娘・そぼろ(ヘレナ)と共にふたりを追いかけ……というもの。さらに、その後の物語には、別作品『ファウスト』のキャラクターである悪魔・メフィストフェレスが乱入し、本来重要な役回りの妖精・パックの役目を盗み取り、原作ではあまり表現されていない嫉妬や憎悪といった負の感情表現も盛り込んだ破天荒な翻案に仕上げられている。今回、この舞台を演出するのは、ルーマニア演劇界を代表する演出家のひとりシルヴィウ・プルカレーテ。彼の演出は、水張りのプールや炎の吹き荒れる野外劇、150人超の出演者が観客を導いて移動しながらパフォーマンスするなど、観る者を圧倒する大胆なパワーに溢れていることで知られている。野田とプルカレーテは、お互いの国で上演を行う度に親交を深めており、今回、ついに初タッグが実現するのも注目だ。野田の真骨頂である言葉遊びと重層的な物語に浸っているうちに、切なく美しい喜劇へと集束していく本作。キャストには、鈴木杏、北乃きい、加治将樹、矢崎広、今井朋彦、加藤諒、手塚とおる、壤晴彦らが集結。日本とルーマニアが誇る鬼才の融合、そしてその世界観を体現するにふさわしい実力派たちによる刺激的な舞台を堪能してほしい。東京芸術祭2020 芸劇オータムセレクション東京芸術劇場30周年記念公演『真夏の夜の夢』原作:ウィリアム・シェイクスピア小田島雄志訳「夏の夜の夢」より潤色:野田秀樹演出:シルヴィウ・プルカレーテ10月15日(木)~11月1日(日)会場:東京芸術劇場 プレイハウス11月7日(土)・8日(日)新潟・りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館 劇場11月15日(日)長野・まつもと市民芸術館 主ホール11月20日(金)~22日(日)兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール に巡回文:伊藤由紀子
2020年10月15日資生堂は、世界88の国と地域で展開している「SHISEIDO」より、2020年AWのホリデーコレクション【全4品目6品種】を、2020年11月1日(日)から、世界各国で順次数量限定発売します。国内では全国のデパートを中心とした約380店と、SHISEIDOオフィシャルサイト、資生堂の総合美容サイト「ワタシプラス」で発売します(発売元:株式会社資生堂インターナショナル)。◆ 「SHISEIDO」の2020年AWホリデーは、”CELEBRATE YOUR BEAUTIFUL MOMENT”をテーマに、アーティスト舘鼻則孝氏(たてはな のりたか)氏とのコラボレーション。◆ 人気のアルティミューン美容液限定パッケージに加え、SHISEIDO メイクアップから限定3品発売。「モダンマット パウダーリップスティック」のミニサイズ3色セット、マルチペンシル「カジャルインクアーティスト」限定色、アイラッシュカーラー限定デザイン。【商品一覧】全4品目6品種<商品名>SHISEIDOアルティミューン(TM) パワライジング コンセントレート N リミテッドエディション 【数量限定発売】<分類>美容液<容量>75mL<参考小売価格>1万6,000円(税込17,600円)<商品名>SHISEIDOモダンマット パウダーリップスティック ミニセット リミテッド エディション【数量限定発売】<分類>口紅<色数>1種(3色セット)<容量>2.5g×3<参考小売価格>3,000円(税込3,300円)<商品名>SHISEIDO カジャルインクアーティスト リミテッド エディション 【数量限定発売】<分類>アイシャドウ・アイライナー・アイブロウ<色数>3色<容量>0.8g<参考小売価格>各2,200円(税込2,420円)<商品名>SHISEIDO アイラッシュカーラー リミテッド エディション 【数量限定発売】<分類>化粧用具<参考小売価格>1,000円(税込1,100円)《商品特長》「SHISEIDO」2020年AWホリデーのテーマは、”CELEBRATE YOUR BEAUTIFUL MOMENT”。日本が古来から大切にしてきたモチーフに着目し、新たな手法にて生命を吹き込むアーティスト、舘鼻則孝氏(たてはな のりたか)氏とコラボレート。生きいきとのびゆく唐草と一瞬の美を切り取る雲間を繊細なタッチでモダンに表現したオリジナルデザインです。気のアルティミューン美容液限定パッケージに加え、SHISEIDO メイクアップから限定3品を数量限定で発売します。「モダンマット パウダーリップスティック」のミニサイズ3色セット、アイシャドウ・アイライナー・アイブロウとして使用できるマルチペンシル「カジャルインクアーティスト」限定色、アイラッシュカーラー限定デザイン。一人ひとりのかけがえのない瞬間をセレブレートするホリデーコレクションをお届けします。【商品概要】※価格は参考小売価格です(お店によって異なる場合があります)。■商品名・容量・価格SHISEIDO アルティミューン(TM) パワライジング コンセントレート N リミテッドエディション【数量限定発売】<美容液>75mL1万6,000円(税込1万7,600円)■商品特長永遠の生命美をモダンにまとった美容液アルティミューン。乾燥によるダメージから肌を守り抜き、未来の肌悩みにも備えながら、ゆるぎない美しさへ導きます。○肌本来がもつ美しさを守り抜き、なめらかさ、ハリ、明るさのある肌へ導きます。-イミューンジェネレーションテクノロジー(TM)搭載○コクがありながら、みずみずしく、肌なじみが良い使用性です。○くつろいだ気分を誘い、フレッシュでエネルギーに満ちた感覚をイメージしたグリーンフローラルの香りです。○パラベン(防腐剤)無添加。○ノンコメドジェニック・アレルギーテスト済み(すべての方にニキビができない、アレルギーが起きないというわけではありません。)■使用法●毎日の朝、夜のお手入れに、化粧水で肌を整えてから、乳液またはクリームの前にお使いください。●ディスペンサー2回押し分を手にとり、顔全体にていねいに均一になじませます。■商品名・容量・価格SHISEIDOモダンマット パウダーリップスティック ミニセット リミテッド エディション【数量限定発売】<口紅>1種(3色セット)3,000円(税込3,300円)[内容]SHISEIDO モダンマット パウダーリップスティック505,508,5162.5g×3■色調■商品特長ひとぬりでリッチな発色。人気色を集めた限定ミニリップセット。モダンマット パウダーリップスティックの既存の人気色からセレクトした3色のミニサイズをセット。アーティスト舘鼻則孝氏のデザインによる特製ボックスでお届けします。○独特のパウダークリーミーなテクスチャーが、唇の上でとろけてマットに変わり、その仕上がりが一日中続きます。○リッチな発色。○唇にぴたっと均一にフィットする使用感。○何もつけていないかのような軽い感触。○ロングウェア処方。○アレルギーテスト済み(全てのかたにアレルギーが起きないというわけではありません)。■商品名・容量・価格SHISEIDO カジャルインクアーティスト リミテッド エディション【数量限定発売】<アイシャドウ・アイライナー・アイブロウ>3色0.8g各2,200円(税込2,420円)■色調■商品特長目もとを自在に演出。シマーに輝く限定カラーのマルチペンシル○アイシャドウ、アイライナー、アイブロウとして使えるマルチペンシルです。○鮮やかな発色と繊細なきらめきが楽しめる限定カラーです。○鮮やかな発色が一日中続きます。○クリーミーなテクスチャーで、肌にのばすとベルベットのようななめらかな感触です。○重ねても厚ぼったくならず、軽いつけ心地です。○水、汗、よれ、くずれ、にじみに強いロングウェア処方。■商品名・容量・価格SHISEIDO アイラッシュカーラー リミテッド エディション【数量限定発売】<化粧用具>1種1,000円(税込1,100円)■商品特長目力を強く、気分も上がる限定アイラッシュカーラー○まつ毛全体の根元をしっかりとらえ、美しいカール効果を実現します。○ホリデーを輝かせる金をベースに、自分らしさを主張する赤をアクセントにした限定デザインです▼ SHISEIDOオフィシャルサイト▼ ニュースリリース▼ 資生堂 企業情報企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2020年09月23日SHISEIDO(資生堂)の2020年クリスマスコフレ・コスメが、2020年11月1日(日)より数量限定で発売される。舘鼻則孝コラボのクリスマスコフレ&コスメSHISEIDOの2020年クリスマスは、レディー・ガガの「ヒールレスシューズ」の作者と知られるアーティスト・舘鼻則孝とコラボレーション。古来から大切にしてきた日本のモチーフに、新たなタッチを加えて再構築する舘鼻則孝の手法をもとに、生きいきとのびゆく唐草と雲間をモチーフにしたオリジナルデザインを完成させ、パッケージにあしらった。ラインナップは、SHISEIDOのアイコン製品の一つ、美容液「アルティミューン」や不動の人気商品「アイラッシュカーラー」など。中でもミニサイズのリップスティックが3本セットになったコフレ「SHISEIDO モダンマット パウダーリップスティック ミニセット リミテッド エディション」は注目だ。SHISEIDOのリップスティックの中から人気色をセレクト。ヌーディなカラーや深みレッドのリップスティックは、唇の上でとろけてマットな質感に変わり、モードな雰囲気を演出してくれる。また、限定登場となるマルチペンシル「SHISEIDO カジャルインクアーティスト リミテッド エディション」もチェック。アイシャドウ、アイライナー、アイブロウとさまざまなメイクアレンジが楽しめるアイテムで、鮮やかな発色が一日中続く。カラーは、ゴールド系やブロンズ系など、繊細なきらめきが楽しめる3色が揃っている。【詳細】SHISEIDO 2020年クリスマスコフレ・コスメ発売日:2020年11月1日(日)数量限定発売・SHISEIDO アルティミューン パワライジング コンセントレート N リミテッドエディション 75mL 16,000円+税・SHISEIDO モダンマット パウダーリップスティック ミニセット リミテッド エディション 3,000円+税セット内容:SHISEIDO モダンマット パウダーリップスティック 2.5g×3(色番:505,508,516)・SHISEIDO カジャルインクアーティスト リミテッド エディション 全3色 各2,200円+税・SHISEIDO アイラッシュカーラー リミテッド エディション 1,000円+税【問い合わせ先】SHISEIDOお客さま窓口TEL:0120-587-289(フリーダイヤル)
2020年09月20日綾野剛と舘ひろしが初共演する、ヤクザという生き方を選んだ男の3つの時代にわたるヒューマンストーリー『ヤクザと家族 The Family』。この度、本作の特報映像とティザービジュアルが公開。追加キャストも発表された。今回の特報映像では、本編映像が初披露。1999年代の山本(綾野さん)とヤクザの組長・柴咲(舘さん)との出会いを断片的に見せ、2005年代のヤクザとして男をあげていく山本の激動の人生に続く。街中を走るシーンや、血しぶきを浴びたような姿、そして最後には、2人が抱擁を交わし、柴咲が涙を流す姿も映し出されている。またこの映像と一緒に、追加キャストも発表。学費を払うために山本のクラブで働き、後に山本の恋人となる工藤由香を尾野真千子。山本の兄貴分にして柴咲組の若頭・中村努を北村有起哉。同じく柴咲組の組員で、山本の悪友・細野竜太を市原隼人。柴咲組の元頭・木村の妻で、親を亡くした山本を温かく見守る木村愛子を寺島しのぶ。愛子の息子・翼を磯村勇斗。ほかにも柴咲組の組員として、菅田俊、康すおん、二ノ宮隆太郎が出演。さらに、柴咲組と抗争を繰り返す侠葉会の組長・加藤雅敏を豊原功補。加藤の下で若頭補佐として何かにつけ山本につっかかる川山礼二を駿河太郎。裏で侠葉会と癒着する刑事・大迫和彦を岩松了が演じる。キャストコメント尾野真千子単なるヤクザ映画というわけではなく、色んな家族がある中で、こういった家族の描きかたをするんだなと撮影前から楽しみで、撮影中は心穏やかにいることが出来ました。年の近い若いチームだけれども、チームワークがすごく良くて、藤井監督の人柄なんだろうなと思いました。監督というリーダーと頼れるお兄さんになっていた綾野さんと本当に楽しい現場でした。ぜひ楽しみに待っていてください。北村有起哉このたび藤井監督にふたたびお招きいただきました。本当に素直に嬉しかったです。新聞記者の次はヤクザなんですね、役者冥利につきます。これまでに星の数ほどの任侠映画がありましたが、このヤクザ映画はタイトル通り、家族のお話です。怒鳴りあったり暴力シーンもあります。しかし、もがいてあがいていく時代おくれの登場人物達に少しでも愛着を抱き、そして束の間任侠映画というジャンルを忘れていただければ、この映画の本質が浮き彫りになると信じてます。市原隼人役者として自分と向き合う中でこの作品に出会えてよかったです。映画ってこうあるべきなんだなと。今回の現場に自分が求めていたものがありました。役者だけでは作れない環境と技術だけではなしえないものが、映像に必ず残っていると思います。自然と気負うことなくあふれ出てくる現場は後にも先にもないと思いますし、濃い充実した日々が送れました。生涯輝き続ける色褪せることのない作品ですので、楽しみにしていてください。磯村勇斗出演が決まった時、嬉しさと同時に目の前に一枚の壁が立ちはだかった感覚でした。この壁を乗り越えなければならない。そんな燃え上がる思いで挑みました。翼の役と向き合っていく中で、監督はシンクロする瞬間を大事にしていたと思います。役、相手、空気感と。だから毎シーン気が抜けない。でも気持ちのいい緊張感がありました。そして何より綾野剛さんが正面から向き合って下さったことで翼という人間が作れたと思います。映画の世界はこんなにも素敵な場所なんだと肌で感じました。俳優とは?お芝居とは?をもう一度考える機会を頂けた大切な作品です。寺島しのぶ3つの時代の中で変わりゆくオモニ食堂で撮影し、この場所にすごく愛着がわきました。時代ごとにセットや色も変わって、時を重ねる中で演じることができました。毎日監督と一緒に過ごして何とか監督の思っているように演じたいと思いました。難しいと感じながら演じていた日々でしたので、完成した映像でうまく表現されていたら嬉しいです。『ヤクザと家族 The Family』は2021年、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:ヤクザと家族 The Family 2021年公開予定©2021『ヤクザと家族 The Family』製作委員会
2020年08月24日東京芸術劇場の芸術監督・野田秀樹によって、1996年に初演された代表作『赤鬼』が7月24日(金・祝)に開幕する。1700人以上にのぼる応募者の中から野田によって選び抜かれ、錚々たるアーティストたちとワークショップを重ねてきた「東京演劇道場」の道場生たちによる初舞台だ。新型コロナウイルスの感染防止を期して臨時休館していた東京芸術劇場。満を持して上演される自主事業公演第一弾がこの作品だ。言葉が通じず得体の知れない男が、小さな漁村に現れるところから物語は始まる。その男とのコミュニケーションを模索する者があり、それを遠巻きに覗き見る者があり、徹底的な駆逐や排除を望む者もある。人が、突然「異物」に出くわしてしまった場合の、あらゆる反応が描きこまれた問題作である。日本の人気俳優陣をはじめ、海外でもイギリス・タイ・韓国で上演を重ねてきた本作に、今回挑戦するのは「東京演劇道場」の面々だ。野田秀樹の指揮のもと、2019年より始動。国内外から野田が招いた講師によるワークショップを行い、芝居の自由な交流の場を目指して訓練を重ねてきた彼らが、4つのチームを形成し、物語世界を縦横無尽に行き交う。折しも現在、世界中が、目に見えない脅威を恐れている。その様を、野田はこの物語に重ねる。「ひとたび、見えないものを怖がり出すと、見えないだけに、その“恐怖心”はなかなか拭い去れない。(中略)その“見えないもの”に耐えきれず、時に“精神”は暴発する。向かう先は、“他者”である」と野田はコメント。責めるべきものを見つけるやいなや、寄ってたかって大炎上する昨今の風潮は、まさにその縮図である。「この時節だからこそ、やる価値も見る価値もある作品に仕上がってしまった。そう信じて疑わない。“表現”は、恐怖心とはまた別の、人間が誇るべき“精神の暴発”だからである」と野田。SNSにあふれる不健全なエネルギーにお疲れの向きは、じかに触れて、目に焼き付けるべき舞台だ。公演は8月16日(日)まで東京芸術劇場シアターイーストにて。文:小川志津子
2020年07月24日