朝には子宮口が全開大になっており、美月さんは急いで分娩室に向かいました。まだ夫も来ていない中、どんどんお産の準備は進んでいきます。すると、分娩室の外から何やら聞き覚えのある声が……! 義父「中に入れてください!」 「分娩室の中に入れてください!」「許可なんか取ってたら出産が終わってしまうだろ!」 分娩室の外で繰り広げられている言い合いに、美月さんは義父が病院へやってきてしまったことに気づきます。 焦った美月さんは「絶対に中に入れないでください!」と必死に主張しますが、何としてでも出産を見たい義父は、看護師さんの制止も聞かず強引に分娩室へ押し入ってきて……! ◇◇◇ 義父はなんと分娩室に……。美月さんとしては、病院にいることすら伝えていなかったはずなのにと相当驚いたこと思います。医療現場ですし、義父の看護師さんの言葉を遮って無理やり……というのは迷惑行為だなと感じてしまいますよね。皆さんはこの義父の言動、どう思いますか? 著者:マンガ家・イラストレーター Ai2児の母でライブドアブログ公式ブロガー。インスタやブログで過去の体験談やフォロワーさんのエピソードを漫画にして紹介しています。
2021年09月12日出産予定日を4日過ぎたころ陣痛がやってきて病院へ向かった美月さんですが、その晩は何事もなく朝を迎えました。すると朝には子宮口が全開大に! 急いで分娩室へ。一方、美月さん夫婦宅に2人の姿がなく、病院ではと悟った義父は……。 いよいよ分娩室へ。そのとき義父は 美月さんは分娩室へ来たものの、夫・透さんの到着はまだ。しかし、出産の準備はどんどんと進んでいきます。 そのとき…… 「本田美月出産は終わっちゃいましたか!?」 急いでやってきたであろう、汗だくの義父が病院に!! ◇◇◇ 朝になると子宮口は全開大になっていて、急いで分娩室へ移動することになった美月さん。陣痛が進んでいる感覚は「わからない」と言っていたので、まさかの展開だったでしょうね。そして、いよいよ出産へ……というときになんと義父が!? 美月さんたちが自宅にいなかったことで急いでかけつけたようです。美月さんのことを心配する気持ちがあり……だとは思いますが、これまでの言動から「義父の本当の狙い」を勘ぐってしまいます。 著者:マンガ家・イラストレーター Ai2児の母でライブドアブログ公式ブロガー。インスタやブログで過去の体験談やフォロワーさんのエピソードを漫画にして紹介しています。
2021年09月11日夫の仕事の都合でシンガポールで妊娠した私。シンガポールでは無痛分娩が主流なため、健診を重ねていくなかで私も絶対無痛分娩にしたい!と思うように。出産は日本へ一時帰国し、里帰り出産となりました。私が体験した無痛分娩の流れや、実際におこなってどうだったのかお伝えします。 無痛分娩について知る私が出産した病院では、無痛分娩を希望する場合、病院が主催する無痛学級を受けて無痛分娩について知ることから始まります。この病院では、背中に細いチューブを入れて、チューブを通して背中に麻酔薬を注入する硬膜外麻酔という方法でした。陣痛による痛みを完全に取るのではなく、7〜8割和らげる程度で、分娩中は意識もあるので、いきみながら出産し、出産直後の赤ちゃんを抱くこともできるそう。また、無痛分娩でのリスクについても先生から説明がありました。 いざ、計画無痛分娩へ夫に帰国して出産に立ち会ってもらうため、出産日を事前に決めておく“計画”無痛分娩にすることに。出産予定日の12日前に入院日が決まりました。入院してすぐ浣腸をし、それから手術台へ移動、いよいよ背中にチューブを入れます。このときが緊張度MAXでした。 手術台の上で横向きになり、体育座りのように体をしっかり丸めます。私の緊張をほぐそうと先生は雑談をしてくださっていましたし、このチューブを入れるための麻酔も普通の注射のような痛みだったので、心配していたような痛みや不安はなく、チューブの挿入はあっという間に終わりました。 無痛でも痛みはそれぞれその後バルーンで陣痛を促し、痛みが出てきたらその都度看護師さんに伝え、麻酔薬を調整してもらうことに。私の場合、1人目のときは比較的陣痛を感じて「もうこれ以上の痛みには耐えられないかも」という痛みも経験しましたが、2人目のときは痛みまではいかない便意のような圧迫感だけでした。いきみは助産師さんの指示に合わせておこないますが、陣痛の波に合わせて圧迫感はあるので、2人目のときは「いきむのじょうず!」と助産師さんに褒められたのを覚えています。 出産後の体調は出産後は、しばらく分娩台の上で安静にするように言われました。私の場合、出産後少ししてからひどい頭痛を感じ、横になっているのに貧血のように血の気が引いている感覚がありました。そして、夕食も運ばれてきたのですが食欲もなく、分娩台で食べる気にもなれなかったのでまったく食べられず……。 その後、尿意を感じたら回復してきた兆しということで、看護師さんに付き添われトイレへ。それから車椅子で病室まで移動しました。心配していた後陣痛もほとんど感じなかったです。 「無痛分娩って怖い」という話をよく聞きます。たしかに麻酔による事故などニュースで目にすると怖く、私も不安はありましたが、この出産法について深く知ることで不安も軽減され、無痛分娩を選んだことで私たち夫婦2人の心の負担が軽くなったのを感じました。体の回復も早く、私は無痛分娩を選んでよかったと思っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO著者:福寿みさき年中男児と年少女児の年子兄妹の母。中国語が得意で趣味は旅行。旅行業界で働いていたが、夫の海外赴任を機に退職。海外で妊娠・育児を経験。現在は帰国し、ライターの経験を生かし幅広く執筆中。
2021年07月27日初めての出産を控え、本場のフランスでソフロロジー式分娩を猛勉強した私。ソフロロジー式分娩とは、陣痛の痛みを受け入れ、ヨガのように心と体をリラックスした状態で分娩に臨むことで、痛みを和らげることができるとされる方法です。助産師さんに質問したり、本を読んだりしてイメージを抱きながらいざ出産! しかし、実際は理想とはかけ離れた分娩でした。そんな私のソフロロジー分娩体験を紹介します。 本場フランスのソフロロジー式分娩「どうしたら分娩中の痛みが薬なしで和らげられるのかな?」と妊娠期間中に調べていて出合ったのが、ソフロロジー式分娩。なんとフランスが本場! しかし実際は、フランスでは無痛分娩が80%で、今ではソフロロジー式分娩を選ぶ人はほとんどいないようです。 もともとヨガをしていた私は、ソフロロジー式分娩が一番私に合っていると思いました。出産前に助産師さんに教えてもらった息を長く吐く呼吸法を練習し、イメージトレーニングでは陣痛が来たらおなかをさすりながら赤ちゃんに声をかけて陣痛の痛みに集中しないようにする練習を重ねていきました。 万全の用意で陣痛開始! しかし…妊娠40週2日のこと。「あれ? これって陣痛が始まったのかな?」と就寝中に目が覚めて、違和感を覚えたのです。そこで、用意しておいたリラックスできる音楽をかけて、イメージトレーニングを始めました。 練習のときのように、痛みがきたらおなかの赤ちゃんに声をかけ、おなかをなでて一緒に痛みのつらさに耐えていきました。ところが、痛みが強烈になっていくと同時に余裕がなくなって、ソフロロジーどころではなくなったのです! 痛みでパニック! ソフロロジーはどこに?陣痛と陣痛の間は我に返り、「違う違う! こうしなきゃ」と焦りながらも、強烈な陣痛の痛みに「あ゛~!」と腰をなでることしかできなくなりました。ややパニック状態になり、音楽がイライラしてきて遮断。 意識できたのは呼吸法だけ。私のパニック状態に夫も焦り、夫婦2人で不安の中自宅で陣痛に耐えていました。しかし、病院に到着すると冷静な助産師さんの対応で落ち着くことができ、無事安全に出産を終えることができました。 ソフロロジー式分娩を勉強し、万全の状態で挑んだ分娩。しかし、実際は予想をはるかに超える痛みで、理想の分娩ではありませんでした。でも、私の通っていた病院では子宮口が5cm開くまでは自宅待機だったのですが、そのつらい時間はソフロロジーのおかげで痛みを和らげることができたと思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO著者:岩見 エリ1男の母。看護師歴12年、現在はフランスで出産し子育て中。 イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター こちょれーと漫画家。6人家族で、双子を含む4姉妹のママです! 今は主にイラストを描いていますが、もとは紙面で漫画を描いていました。
2021年07月12日■前回のあらすじ陣痛感覚は1分。叫んではダメと言われても叫ばずにはいられない…。そして子宮口は8cmに。気付いたら子宮口は全開…。おそらく赤ちゃんの頭が見えていたのかなと思います。なんとか分娩室にたどりつき、いよいよ出産です!次回に続く(全10話)「助産師私が産んでみた!~第1子出産編~」は毎日12時更新!この記事に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。
2021年05月02日■前回のあらすじついに医師からの分娩室GOサイン。“立ち会い出産はしない”と決めていた夫でしたが、心境に変化があったようで…。夫の分娩室滞在時間、約5分…。助産師さんは申し訳なさそうに言ってたけど「あー水飲めなくなっちゃったなー」くらいにしか思わなかった思い出。わたしが産んだ病院では吸引分娩だと立ち合い不可でしたが、これも病院によって違うみたいですね!次回に続く本記事はあくまで筆者の体験談で、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。
2021年03月20日注射をするときも過呼吸状態になったことがあるくらい、痛みに弱い私。出産するときは絶対に無痛分娩で!と決めていました。結果的には3人を自然、無痛、和痛で出産となりましたが、それぞれの分娩を通じて、私が感じたメリットやデメリットをご紹介します。 麻酔のタイミングが合わず長男は自然分娩痛みが本当に怖かった私は、初めての出産は絶対に無痛分娩ができる産院にしようと決めていました。しかし、出産予定日より3週間早い破水で入院したもののなかなか赤ちゃんが下りて来ず、痛みがないと子宮口が開いていかないということから、ある程度子宮口が開いてくるまでは麻酔をかけてもらえませんでした。そして我慢できるところまで我慢しているうちにいきなり頭が出てきてしまい、そのまま自然分娩になってしまったのです。 次こそは絶対! 計画無痛分娩で痛みゼロ前回は気絶しそうになりながらも痛みに耐え抜いてしまった私。次こそは絶対無痛で!と、2人目も無痛分娩をおこなっている産院で出産しました。産院の方針で無痛分娩は日付を決めての計画出産だったので、出産予定日の2週間前に出産。前回麻酔をかける前に生まれてしまったことを先生に話していたこともあり、せっかく無痛を選んだのなら痛くないようにと麻酔をすぐにかけてくれたため、痛みはほぼゼロで出産できました。 無痛だと物足りない! 和痛分娩にしよう3人目は2人目と同じ産院で計画無痛分娩予定でしたが、計画日より2週間早く破水してしまい急きょ入院。先生から前回の麻酔の効き具合を聞かれたときに、「全然痛くない無痛分娩より、少し痛みを感じたい」と思い、そのことを先生に伝えました。その結果、出産直前に麻酔で痛みを和らげてもらえる和痛分娩にしてもらえたので、適度な痛みを経験して出産しました。 各分娩方法のメリット・デメリットもし次に出産することがあるならどうするだろう、と考えてみました。自然分娩は本当に壮絶で気絶してしまうくらい痛かったので後悔……。無痛分娩は、会話をしながら出産できるほど痛みがなく拍子抜け。和痛分娩は陣痛が我慢できるところまで我慢し、ラクになりたいときに麻酔をかけてもらえて痛みを軽減できる。 そう考えると、ある程度は痛みを感じつつ、産むときはラクにしてもらえる和痛分娩が自分には合っているなぁと思いました。 結果的に普通分娩、無痛分娩、和痛分娩と経験してみて思ったことは、出産は思った通りにはいかないということ。でも、母は強し。いざとなればどんな出産もできると実感しました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/(c)chicchimama監修/助産師REIKO著者:須藤 爽4歳2歳0歳の3兄弟を子育て中。東京出身、札幌在住。社労士の勉強をしながら、自身の妊娠・出産・育児に関する体験談を中心に執筆中。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー
2021年03月05日2018年生まれの男の子を育てる、まるるさん。ブログ「よーさんと私と」のなかから、無痛分娩の貴重なエピソードをお届けします! 12話目の今回は、おなかをグイグイと押されて、ついに息子さんが誕生です!バッツン音の正体は会陰切開どこかのタイミングで会陰切開されるだろうなとは予想していたものの、あんなに勢いよく切られるとは……! 麻酔が効いているので痛みはまったくありませんでしたが、音がとにかくすごかったです。 頭が出たあとは助産師さんたち任せ出産って赤ちゃんの体を全部産み終わるまで、ずっと母親がいきむものかと思っていたのですが、頭が出たあとは、いきむことを止められました。 私は力を入れることなく、あとは医師や助産師さんたちがぐいぐいおなかを押して赤ちゃんの体が出てくる……という感じ。 体が出た瞬間、みるみるおなかがしぼんで「ああ、本当に赤ちゃん出て行ったのだな……!」と思ったのを覚えています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO著者:イラストレーター まるる夫、2匹の猫とともに、2018年3月生まれの息子を育てるママ会社員。息子の育児絵日記や夫との日常などをブログに綴っています。実はものすごい長文を書くのも好き。
2021年01月28日2018年生まれの男の子を育てる、まるるさん。ブログ「よーさんと私と」のなかから、無痛分娩の貴重なエピソードをお届けします! 11話目の今回は、「もうすぐ生まれる!」というところで、助産師さんがたくさんの人を連れてきて、まるるさんはビックリ!どこにそんなに人がいたんだ!……ってぐらい、一気にたくさんの人が入ってきました。主治医の先生、途中内診をしてくださった初対面の先生(研修医?とかだったのだろうか)、見たことない助産師さん多数……。 一気にワ~っと来て、ついでに部屋の電気もバッ!とついたので、「ついにその時が来たんだ!」という感じがすごかったです。 このころには産道の出口辺りに明らかな異物感がありました。今考えるとそこに赤ちゃんいたんですね……。なんかすごい。恐怖のおなかぐいぐい、実際は…ドラマ版「コウノドリ」のワンシーンで、赤ちゃんがなかなか生まれないから、助産師さんが妊婦さんのおなかに馬乗りになって力いっぱい押す、というシーンを妊娠中に見て戦慄していたのですが、まさか自分もそれを経験することになるとは。 そしていざ経験してみると、いきむのに必死でおなかを押されて苦しい感覚は一切なかったです。もう相当必死でしたね……。 そして無痛分娩だと麻酔の効きが良すぎて、いきむための力が足りなくなるという説明を事前に受けていたのですが、私ももれなくそれでした。産道にトンテンカンテン、金属製の器具が仕込まれているのを感じたときは「ヒ、ヒェェッ……」となりました(全然痛くはないです)。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO著者:イラストレーター まるる夫、2匹の猫とともに、2018年3月生まれの息子を育てるママ会社員。息子の育児絵日記や夫との日常などをブログに綴っています。実はものすごい長文を書くのも好き。
2021年01月27日■ 前回 のあらすじ強い痛みもなく子宮口は6センチに。和痛分娩にするかどうかを聞かれ、ドMな私は…なんとか陣痛がくる前に戻ってきたかったんです…(※実際はさすがに走ったり飛び込んだりしていません。)産褥パッドを投げ捨てて本当にすみませんでした。(※実際の産褥パッドはイラストのよりもっとデカイです。)出産後、カテーテル(尿を排出する為に尿道に通す管)を通さなくてもよくなるように助産師さんが配慮してトイレへ促してくれました! おかげでカテーテルのお世話にならずに済んだ…! (第1子の時に経験したけどちょっぴり痛いし地味にストレスよね!)そんな神対応助産師さん、次回はドSになるよっ!(やったー! byドM)次回へ続く 【同じテーマの連載はこちら】 湯本もゆのオドオド手探り育児 この連載の全話を見る >> 産後の話 この連載の全話を見る >>
2021年01月05日現在2歳の息子を出産したときの分娩方法は、吸引分娩でした。初めての出産でいろいろな不安もあるなか、生まれた息子と対面したときに目にした頭のコブ。そのときに私が感じたことや、現在の息子のコブについてお伝えしたいと思います。 なかなか出てこなかった息子息子は第1子だったので、私にとっては初めての妊娠や出産。特に出産のときはいきみ方もよくわからず、とにかく「痛い」「呼吸を整えなきゃ」ということで精一杯でした。助産師さんに声をかけてもらいながら頑張ったものの、最後の最後で息子の頭がなかなか出てこなかったため吸引分娩になりました。 そのときは「やっと生まれた……」という安心感と疲労しかなく、吸引分娩で息子にどんな影響があるかなんてまったく知りませんでした。 母子同室で気付いた! 息子の頭にコブ出産直後にカンガルーケアしたときには気付かなかったのですが、翌日母子同室になり息子と対面するとなんだか頭が長い……? しかも頭の右側にはポコッとコブのようなものができていたのです。私はショックで半泣きになりながら、助産師さんのもとへ。 コブについて聞いてみると吸引分娩の影響であること、いずれは目立たなくなることを説明されました。それでも不安すぎて、息子の頭を見るたびに涙が止まりません。私が出産のときに頑張らなかったからだ……私のせいだ……そんなことばかり頭の中で考えてしまっていました。 頭を見るたびに不安な日々息子は髪の毛もなかなか生えず少ないほうだったため、頭のコブも目立っていたように思います。周りの人から何か言われたことはないですが、私は気になって仕方がありませんでした。帽子をかぶせて出かけてみたり、どうやったら消えるのか調べまくったりしていた時期もあります。 でも助産師さんが言っていたようにだんだんと髪の毛は生えてきて、月日が経つにつれ、コブは見えなくなりました。現在息子は2歳になり、見た目ではまったくわかりません。私も以前のような不安な気持ちは感じなくなりました。 息子のコブを見ては、最初は自分を責めてばかりでした。しかし息子と関わっているうちに、やはりわが子はかわいくて、元気に育ってくれればいいんだと思えるように。コブはなくなったわけではありませんが、無事に生まれてくれたこと、元気に育ってくれていることに感謝し、これからも育児に奮闘したいと思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 監修/助産師REIKO著者:小松潤子2歳男の子と0歳女の子の母。幼稚園教諭・保育士資格を保有し、4年間教育現場に携わる。現在は育児、美容の記事を中心に執筆中。
2021年01月02日促進剤を使ったことで、本格的な痛みが襲ってきました。夫、助産師さん、担当医の先生、研修生2名、の計5名に応援されつつ、陣痛に耐える私。第1子(息子)のときとうってかわって「めいさん大丈夫ですよ~! 上手上手! 」「あと数センチ子宮が開けば麻酔が打てますからね~。それまでの辛抱ですよ~」と優しく声を掛けてくれるスタッフの皆さんに、もう本当拝みたくなる気持ちになっていました。子宮口5cmのタイミングで麻酔科の先生が登場。背中にブスッと麻酔を打ってもらいました。これまたすごい痛いと聞いていたけれど、私は痛くありませんでした。例えるなら歯医者で打たれる麻酔ぐらいの痛みかな?麻酔を打ってもらうと痛みは一気に減り…、というかもうほぼほぼナシ。「無」なくらい楽になり、再び本を読めるレベルまで楽になりました。「コミックの続き読んでも大丈夫ですよ~」と言われ、マジなのか!? と思いつつも分娩中に続きを読む私。あまりの私の楽そうな雰囲気に、横にいた夫も仕事を始めるレベル。そしてその夫に腹が立たないレベル。この和痛分娩というものは、完全に麻酔が効いてしまうといきめなくなってしまうらしく、足に力を入れると「あ。入ってるな」と自分で自覚できる位がベストなんだそうです。このベストな状態だと、陣痛が来てる(お腹が張る)のも痛くはないけど感じることができるので、そのタイミングでいきめるというシステム。私は幸いなことに、そのベストな状態で麻酔が効いていたので、子宮口が8cmになろうが9cmになろうが、研修生と「何歳ですか?? え!? 若っ!? 」と雑談をしながら漫画を読めるほどでした。麻酔を入れた後に人工破膜もした為、これまた無痛。(第1子のときのあの激痛は一体なんだったんだ…)こんな和やかすぎる雰囲気のまま、子宮口はいよいよ全開に。第1子出産のときにいきむのが下手でスタッフから総攻めされた経験がある私は、「よしいきんでみようか~」と先生に言われとき、あるお願いをしてみました。「先生! 私かくかくしかじかで、いきむのが下手って1人目のときに言われたんです! なので、いきみ方を教えもらって良いですか!! 」すると「下手なんてこと絶対ないですよ~! ちょっとやってみて」と先生。恐る恐る自分なりに2回いきんでみると、夫以外のスタッフ全員からべた褒めされ、何度も言いますが、息子を出産したときの雰囲気とは天と地の差を感じました。「もういきまなくて良いよ~。これ以上いきむとお股裂けちゃうからね。深呼吸を1回だけしてみて~」と言われ、深呼吸をすると、する~っと娘が誕生。この時、ドラマでよく見る「あ~、会いたかったよ~」というセリフと共に温かい涙が無意識に流れ、自分でもびっくりしました。息子を出産したとき、疲れすぎて感動の対面どころではなく「もう寝かせて…」と思っていた私。僅かな痛みのみで、気持ちに余裕を持って生まれて来た娘には、ただただ「可愛い!!!!!」としか思わなかったのが、無痛分娩の最大のメリットだと思いました。出産後の後処理も全く痛くなく、後陣痛もなし。同じ日に出産したママさん達が引きずりながら歩く中、私はスタスタと歩けていました。1人目のときは退院日まで子どもを預かってくれないかな…、と思ってしまうほど体も心もボロボロで、子どもを可愛いと思えるまで10日近くかかったのに比べ、2人目は出産日の翌日から同室でも可愛くて可愛くて仕方がなかったことが本当に嬉しかったです。あぁ、息子のときもこのぐらい余裕があったらこんな風に思えたのかな。息子に申し訳ないなとすら感じます。どうしても周りの声が気になって、1人目を自然分娩で産み、出産の痛みを経験すれば何も言われないと思ってしまった私。そのせいで新生児の息子との貴重な時期を、10日間だけと思われるかもしれないけれど、愛しく大切にできなかった。結局産むのは私なのだから、私が納得していればいいじゃないかと今なら思うのです。本当に貴重な期間を、もったいないことをしてしまったと感じます。そんなこんなで、娘の無痛分娩は無事終わり、結論から言うと「私は無痛分娩を選択して良かったよ」と思いました。誰がなんと言おうと出産は大仕事です。そして出産は終わりではなく始まりなんです。産んでからすぐに小さい我が子を守っていかなくてはいけないのだから、産む痛みを和らげることができる選択肢があるのなら、それを選んでも良いのでは、と私は思います。もちろんリスクは伴うので、リスクを理解した上で。個人的にはリスクを伴わない医療行為などないと思っているので、正しく心配する事が重要かなと感じています。リスク以外にも無痛分娩を希望しても麻酔が効かず通常分娩になったり、逆子が直らない場合は無痛分娩はできないなど、厳しいルールもたくさんあります。そういった壁を乗り越えてようやくできる無痛分娩は、簡単なことではないんだなと経験を通して感じました。たくさんの人の協力と素晴らしい医療とタイミングと、いろいろなものがピッタリ合わさって、私は最高の無痛分娩を経験できたのだと思っています。唯一感じているデメリットがあるとすれば、思いがけず計画分娩になったことによる「娘の誕生日を親が決めてしまった」ということ。スピリチュアルを割と信じるタイプの私は、誕生日を使う占いをする度に「誕生日を私の都合で決めてしまった」「娘の本当の誕生日は生まれた日ではなかったはずだから、この占いは当たってるかわからないな…」といちいち考えてしまいます。このデメリットは私の命が尽きるまで思い続けることになるので、そういう点では厄介かもしれませんね。これにて私の出産レポおしまいです。無痛分娩をお悩みの方がいるなら、参考になれば嬉しいです!以上、分娩に痛みがなく、お金がたっっっくさんあったら何人でも子ども欲しい! と思う、めいからでした~! ありがとうございました~!!!!※本記事は筆者の体験談です。詳細は医療機関にご相談ください。
2020年12月12日2020年6月に女の子のママになったみいの(@mi_inooooo)さん。出産方法は普通分娩と迷ったものの、無痛分娩で産むことを決意! 無痛分娩出産の記録をマンガでご紹介します。 出産のいきむ練習をして20分くらい経ったころ、先生が登場! ぐいっと穴を広げて、「今来ているので、いきんでください!」とみいのさんに指示を出しますが、思うようにいきめず……。出産まであとひと踏ん張りです! 先生とタイミングを合わせながら挑んだ出産。 そして、ついに赤ちゃん登場……!!! 無事に乗り越えることができて本当に良かったです!! 出産は無事に終わりましたが、お話はもう少し続きます。ぜひ最後までおたのしみください☆ みいのさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ この投稿をInstagramで見る み_いの(@mi_inooooo)がシェアした投稿 監修/助産師REIKO著者:イラストレーター みいの2020年6月に娘が生まれました。本業は会社員で、現在育休中です。副業として広告漫画家として活動してます。娘を生んでからのエッセイ漫画や、趣味イラストをアップします。よろしくお願いします!
2020年11月22日2020年6月に女の子のママになったみいの(@mi_inooooo)さん。出産方法は普通分娩と迷ったものの、無痛分娩で産むことを決意! 無痛分娩出産の記録をマンガでご紹介します。 麻酔後のかゆみに襲われながらも何とか乗り切り、朝を迎えました。ついに子宮口は10cm! 分娩台に乗せられて、突然いきむ練習が始まりました。 いきむ練習は20分程度で終わり、陣痛の波に合わせていきみ、会陰切開をおこなったみいのさん。いよいよ出産のクライマックスへ……!!! 果たして練習の成果は……!?みいのさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ この投稿をInstagramで見る み_いの(@mi_inooooo)がシェアした投稿 監修/助産師REIKO著者:イラストレーター みいの2020年6月に娘が生まれました。本業は会社員で、現在育休中です。副業として広告漫画家として活動してます。娘を生んでからのエッセイ漫画や、趣味イラストをアップします。よろしくお願いします!
2020年11月21日「案ずるより産むが易し」という言葉もありますが、出産では予期しないハプニングに見舞われることもあります。初産で18時間半の陣痛に耐え、やっと分娩台に辿り着いた途端に遭遇した、なかなか経験できないような私の体験談をお伝えします。 隣は緊急事態!?初めての出産。想像を絶する陣痛に耐え、いよいよ分娩台へ! その瞬間、カーテン1枚隔てた隣の分娩室の様子がにわかに慌ただしくなりました。 隣からは、張りつめた緊張感がビシバシと伝わってきます。まもなく、緊急搬送されてきた妊婦さんが到着。産院の医師は全員、その妊婦さんの処置にあたり、ほかのすべてのお産が一時的にストップしたのです。トラブルのない妊婦の私はそのまま約2時間、分娩台で待機していました。 隣はドラマの「救命病棟24時」のような緊迫感隣の様子はまったく見えませんが、緊急搬送の妊婦さんは大パニックを起こしていて、何度も「私の赤ちゃんが! 赤ちゃんが!」と泣き叫び、そのたびに助産師さんに「しっかりしなさい! ママになるんでしょ!」と厳しく言われていました。 加えて、医師が指示を出す鋭い声や医療器具の音が重なり合い、まるでドラマの「救命病棟24時」のような状態に……。あまりに壮絶なやり取りで、自身の陣痛を忘れるほどでした。 お隣さんは母子ともに無事! よかった!隣から羊水を吸い出すゴーッという音が聞こえてきました。リアルな音が衝撃的で、完全に自分の陣痛を忘れました。間もなく、お隣さんが母子ともに無事出産を終えたことを知り、ホッとした途端に強烈な陣痛が……。 しかし、産院はストップしていたお産が再開されたことで忙しさのピーク! 「すみませーん! 痛いんですけどー!」と、ずっと医療スタッフを呼び続けました。その後、20分足らずで、私は無事に第一子を出産しました。 世のすべてのお母さんが、それぞれオリジナルの「出産ドラマ」を内に秘めています。そして、そんなことはなかったかのように、日々をパワフルに生きています。本当に「母は強し」ですね! ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 監修/助産師REIKO作画/和田フミ江著者:伊川 遥女の子と男の子の二児の母。家事や子育てのかたわら、自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。趣味は読書、音楽、料理、ボルダリング、絵を描くこと。
2020年11月15日この記事では、無痛分娩を予定したところ、急きょ帝王切開に変更になってしまった先輩ママが、事前に出産についての知識を得ておくことの大切さを実感した体験談をお伝えします。 2人目出産の際、コロナ禍で立ち会い出産ができなかったことや、産後は遠方からの移動を考慮し、実家の助けなしで夫婦2人でお世話をしようと決めた私たち夫婦。そのため、できるだけお産に対する不安を払拭したく、無痛分娩を希望しました。しかし、想定外のことが次々に起こり、プチパニックになってしまった私の出産レポートをお伝えします。 コロナ禍での出産、無痛分娩を希望私が無痛分娩を希望した理由は大きく2つありました。1つ目は、コロナ禍で立ち会い出産不可だったので、痛みをひとりで乗り越えるのが不安であったため。 2つ目は、遠方からの移動を考慮し、実家の助けを借りずに夫婦2人で子どものお世話をすることにしたので、産後に体力を温存しておきたかったためです。 私のお世話になった産院では、無痛分娩は計画分娩でおこなわれていました。経産婦であることも考慮し、妊娠38週5日で計画・無痛分娩の手筈となりました。妊娠中はマイナートラブルはあるものの、大きな異常はなく順調に経過していたので、お産も順調に行くと思っていました。 入院当日は、子宮口を広げるためのバルーン留置や無痛分娩のための硬膜外麻酔のルート確保などの処置をしてもらい、陣痛促進剤の点滴が開始されました。通常であれば、陣痛促進剤とバルーンでお産が進み、陣痛の痛みが出てきたら硬膜外麻酔薬を入れてもらい、出産するという流れでした。 急きょ、帝王切開での分娩に!ところが、私の場合、陣痛促進剤とバルーンでは思ったようにお産が進みませんでした。子宮口がなかなか3cm以上開かないまま、破水してしまいました。破水すればお産が進むかと思いきや、高位破水でさほど進まなかったため、先生が人工破膜をしました。しかし、それでもお産は進まず、陣痛促進剤を使っているにも関わらず陣痛が遠のいていきました。 そして、破水しているため、子宮内の赤ちゃんの感染のリスクが高まると説明を受け、このままお産が進まなければ、帝王切開に切り替えたほうが良いと先生から説明を受けました。正直、私は無痛分娩の予習しかしておらず、突然帝王切開と言われ、「えーー!? 帝王切開!? おなか切るんでしょ? 痛いよね? 術後はどんな感じになるの?」とかなり動揺しました。でも、「おなかの赤ちゃんを無事に産んであげたい」と言う思いから、先生の説明通り、急きょ帝王切開での分娩に切り替えたのです。 術後は痛みとの戦い痛みにはめっぽう弱い私。(そのため、無痛分娩を選択したのですが)。急きょ、帝王切開となり、とても怖かったです。しかし、手術自体は30分程度で終わり、しっかり麻酔が効いていたので、もちろん痛くはなく、また、あっさり赤ちゃんが生まれてきたことに少し戸惑うほどでした。 しかし、本当の痛みと恐怖はここからでした。麻酔が切れ、傷口と後陣痛の痛みが出てきました。個人差はあるものの、これらの痛みはおおよそ術後3日目くらいまで続くと聞き、術後3日を目標に頑張って耐えました。点滴がはずれてからも、痛み止めをしばらく内服し、頓服薬として退院後にもいただきました。 そして、痛みがあるなか、スパルタ指導が加わりました。まずは歩行訓練! そして、トイレ(排泄)の練習! そして、授乳指導! 赤ちゃんのお世話! 第1子は自然分娩だったので、産んだあとは意外とスタスタ歩けた私ですが、今回は、痛みと麻酔の痺れが残っており、よろよろフラフラ。その一歩がつらい状態でした。産後に体力温存どころか、痛みとの闘い、授乳を含めた赤ちゃんのお世話で満身創痍となり、私はボロボロでした。 産後、妊娠高血圧症候群に悩まされ…妊娠中は比較的順調で血圧も一度も引っかかったことがありませんでしたが、さらに追い討ちをかけるように産後に妊娠高血圧症候群になってしまいました。また、術中の出血が多く、貧血にもなっていました。授乳していると、クラクラ〜と目の前がボヤけたり、立っているのが難しいときもありました。 そんなこんなで、退院後も安静指示をされ、当初は体力温存して簡単な家事はやろうと思っていたのですがまったくできず、 急きょ、行政と民間を通じて育児ヘルパーさんなど外注をするなどして、産後を過ごしました。 無痛分娩にかかる費用に帝王切開の費用が上乗せされ、かなりの高額になったのに加え、退院後の外注諸々にかかる費用もプラスされ、結果的に当初の予定よりかなりの出費になりました。後日いろいろ調べていくうちに、社会保険から高額療養費として、いくらか戻ってくること、会社の福利厚生から育児ヘルパー費用として、一部助成があることを知り、どちらも全額ではありませんが、少しでも戻ってくるお金があるとわかって安心しました。 今回の経験で、何があるかわからないのがお産だとつくづく感じました。想定外のことが起きても、落ち着いて、そのときベストだと思える選択ができるよう、知識や情報を仕入れておく重要性を痛感しました。もちろん、過度に心配する必要もないと思いますが、「知っている」のと「知らない」のとでは大きな違いがあると思いました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/sawawa監修/助産師REIKO著者:影山 照子4歳、0歳の姉妹の母です。現在は、産休・育休中を利用して妊娠・出産・子育てについて、体験談を中心に執筆中です。
2020年10月31日■このタイミングで、計画分娩に変更!?出産を3週間前に控えた検診日。経産婦が無痛分娩で出産をする場合、計画分娩を勧めていると伝えられます。自然のタイミングを待ちたいと伝えると、それも可能という事だったので自然のタイミングを待つ事に。しかし、次の検診時に「自然のタイミングは待たず、計画分娩にしてください。」と言われ「!?」となる私。なんでも、計画分娩にせず自然に陣痛を待つと、陣痛が起き病院に向かったタイミングで担当医がいなかった場合、待合室で待たされる可能性があるとの事。(えぇ?!)麻酔を打つタイミングは子宮口が4~5cmになった時に打つらしいのですが、担当医がおらず待つ事になり、その間に子宮口が5cm以上開いてしまった場合には無痛分娩を行う事はできず、自然分娩に切り替えるとの事。また、麻酔科常駐の病院だったのでこの産院に決めたところがあるが、まさかの平日の昼間しか常駐していないことが発覚。平日の昼間以外に陣痛が起きた場合、麻酔科の医師ではなく産科の先生が麻酔を打つことになるらしく、もちろん産科の先生でも麻酔は打てるが、せっかく麻酔科の医師がいる病院を選んだのだから、計画分娩にして平日の昼間に出産しようね、と言われる。こちらの産院、個人病院にしてはとても立派で人気の産院なんです。日々同じような説明を何回も何回もしてるからでしょうか?産む3週間前にこんな大事な事を言ってくるなんて!!!!!そういう病院側のルールははじめに言っといてくれよぉ!!なんでもうキャンセルとかできないこの時期に言うんだよぉ!!自然分娩だろうが無痛分娩だろうが、出産ってやっぱり、産むまでも産んでからも思い通りにいかないとうかドラマチックというか…。■計画分娩を調べてみたら…ヤバイ事実が発覚!結局出産予定日の2日前に計画分娩をする事に決めましたが、もともと計画分娩をする気はなかったので、改めてどうやって陣痛を起こすのかなどを調べてみたら…、一気に怖くなりました。子宮口をじわじわと開けてくバルーン → 痛いって噂…陣痛促進剤 → 超痛いって噂…しかも、計画分娩の前日の午後に入院しバルーンを入れ、そのまま翌朝まで待機との事。付き添いの家族は夫であっても夜の9時には病院から出なくてはならず、翌朝の8時まで面会できないと言うじゃないですか!夜9時~朝の8時までの一人ぼっちでいる間に陣痛が起こり、あっという間に痛みが頂点に達したらどうしてくれるのか!?!?!? 前回の出産だって夫がいてくれたから頑張れたものを、夫もいなくてどう頑張れというのか…!? 今から産院をキャンセルすることもできないし、入院当日、夫が車で病院まで送ってくれる道中、半泣き状態でひたすらグチを言っていたのでした。次に続きます。
2020年10月12日主婦のもとへ駆けつける戦隊ヒーロー『ババキュア』が登場する『ダルっとババキュア』という創作漫画を描く、グラハム子(@gura_hamuco)さん。読了後、気持ちがスカッとする内容で人気を博しています。「夕飯なのに、おかず1品って」文句をいわれイラっとする妻…その後、思わぬ展開に!「一人っ子はかわいそう」といわれ、黙る女性息子の『強烈なひと言』にスカッ!今回『ババキュア』たちは、「無痛分娩なんてだめよ!」と、家族に自然分娩を強要されている女性の元に駆けつけました。その② pic.twitter.com/uO5RYKJsaA — グラハム子 (@gura_hamuco) September 24, 2020 自然分娩と違い、麻酔を使って出産時の痛みを和らげる無痛分娩。痛みを感じにくい出産方法に対し、漫画に登場した義母のように「出産の痛みに耐えてこそ、子供に愛情がわく」「楽しようなんて許さない!」という否定的な考えを持つ人もいるようです。そんな『自然分娩信者』に対し、『ババキュア』たちは「出産方法は産む本人に決定させるべき」と、考えを改めさせたのです!読者からはさまざまな声が寄せられました。・待ってました!『ババキュア』、今回も最高です!・自然分娩を強要してくる人、本当にいます。『ババキュア』、私のところにも来て!・夫が「無痛分娩が甘え」というなら、夫にも出産と同程度の痛みを体験してもらわないと!妊婦自身が自由に出産方法を選べるよう、無痛分娩に対する偏見がなくなっていくといいですね。[文・構成/grape編集部]
2020年09月25日■無痛分娩で産むことを決意! 母に報告すると…和痛分娩なら通常の出産にプラス10万程度で行える事を知った私は、この方法で第2子を産むことに決めました。第1子を産んだ時の壮絶さを目の前で見ていた夫は「10万であの痛みから逃れられるなら安い位だよ! やりなやりな!」と快諾してくれ、分娩室の前で獣のように叫んでいた私の声を聞いていた私の親も、もちろん賛成しくれ…と言いたいところですが、そうは上手くはいきませんでした。無痛分娩で出産する事を実母に伝えると、まさかの「反対」の声が返ってきました。なぜ反対かと聞くと、その時期無痛分娩関連の事故が多く、テレビで沢山報道されていたのを見て怖くなったとのこと。確かにこの時期は無痛分娩関連のニュースが度々流れていました。痛みを消す代わりに娘と孫が消えちゃ困ると思う母心(婆心でもある)はよく分かる。でもその次に出てきた「お腹を痛めてこそ愛情が芽生えるってもんだよ」という言葉が引っかかってしまい…んーーーーーな訳ないでしょぉぉぉ??じゃぁ帝王切開はどうなるんですか?養子縁組はどうなるんですか??そもそも私第一子の時疲れ過ぎて生まれてすぐは可愛いと思えなかったんですけど?? お腹はハチャメチャに痛めたけど。痛め過ぎて可愛く思えなかった人間がここにいますけどーーーーーー!?そんで実母よ、3人の子ども(私は3人兄妹です)を産む時、本当に苦しいお産だったってよく言ってたじゃん!?!?!?!?そんな体験した母がそれ言うーーー!? 言っちゃうーーーー!?私を産んだ時なんて恥骨がバキバキ鳴ってた(恥骨結合離開)んでしょ!?しまいには「無痛分娩にしたからこそ亡くなる人だっているんだよ」という言葉に、「自然分娩だって絶対死なない訳じゃないでしょーが! 自然分娩だろうが無痛分娩だろうが、妊娠した時点でみんな命張ってんだよ!!!」と出産の仕方で母と大喧嘩するハメに。最終的には母が折れましたが、まさか産む方法を変えるだけでこんな喧嘩に発展するとは思いもしませんでした。さらに問題はこれだけではありませんでした。続きます。
2020年09月12日わが家には3人の子どもがおり、そのうち2人は吸引分娩で生まれました。生まれたわが子を改めて抱いたとき、その頭の形のイビツさに驚き、心配になったのをよく覚えています……。 微弱陣痛で吸引分娩に私は陣痛が弱く、なかなか赤ちゃんが出てこられない状況だったので、3人の子どものうち2人は吸引分娩で誕生しました。 そのときはもう考える余裕などなく、吸引だろうが何だろうがとにかく早く出してあげて!という気持ちだったのですが、産後少し落ち着いて改めてわが子を抱いてみると、頭にしっかり吸引の痕が残り、形もイビツになっていたのです。 第二子よりも第三子のほうがひどく、引っ張られた部分が真っ赤なたんこぶのようになっており、その痛々しい姿に涙が出そうになったのを今でも覚えています。 自分を責めた入院中入院中は、そんな痛々しい頭を見るたびに「私の産む力が弱いからこんなことに……」と、申し訳ない気持ちになりました。しかしそんな気持ちを察したのか、とある看護師さんが「この頭、気になっちゃうしかわいそうだなって思っちゃうけど、少しずつきれいになくなっていくから大丈夫よ。ママと赤ちゃんが一緒に頑張った証だからね」と言ってくれて、すごく安心しました。 産後ナーバスになりやすいこともわかっていたので、「今はそういう気分になっちゃうときだから仕方ない!」と、自分で気持ちを切り替えることもできました。 その後頭の形はどう変化?無事退院して家で過ごしていると、看護師さんに言われたとおり少しずつ頭の形はきれいになっていきました。そして生後1カ月経ったころには、ほとんど気にならないように。 特別何かケアすることもありませんでしたが、「あまり強く触らないように」とのことだったので、沐浴のときは気をつけていました。今は3歳と1歳になりましたが、2人ともそのまま元気に大きく育っています。 生まれたばかりのわが子の頭の様子にはびっくりし、心配にもなりましたが、その後何事もなく元気に育ってくれてよかったです。幸い頭の形もきれいになり、吸引分娩の罪悪感もなくなりました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 監修/助産師REIKO著者:ライター 岩崎未来三児(女・女・男)の母。出版社・編集プロダクションの勤務を経たのち、第一子出産を機にフリーランスに。現在は会社役員という肩書きを持ちながらも、ライター・編集者としても活動中。
2020年08月27日娘を出産する際、私は無痛分娩を選択し、痛みのないラクな出産になる予定でした。しかし、予期できなかったトラブルが次々と発生! そんなトラブルを乗り越えた、私の出産エピソードをご紹介します。 出産予定日を1週間過ぎても赤ちゃんが生まれる兆候がなく、先生と話し合い、計画分娩となりました。そのとき、おなかの赤ちゃんはすでに3,000gを超えていたので、少しでも体に負担がかからないよう、無痛分娩を選択しました。ところが! 当日の朝から陣痛促進剤を使用しても、反応のないまま夕方を迎えることに……。2本目の陣痛促進剤を使用し始めてすぐに、ようやく陣痛がつき始めましたが、その後、赤ちゃんの心音が安定しない、陣痛が最高潮のときに麻酔が切れ始めてしまい、強い痛みを一時的にではありますが経験したり、子宮の収縮が悪く、1L以上の大量出血など次々とトラブルが起こり始めたのです。 出産は、予期できないトラブルが起こり得ます。不安に思うことも多いですよね。私の場合、わが子に会いたいという強い思いもあわさって、トラブルを乗り越えられたのではないかと思っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 原案/片岡花作画/和田フミ江
2020年08月01日妊娠31週目で切迫早産と診断され、自宅安静ののち妊娠36週目で出産しました。元々は無痛分娩を希望していましたが、実際は自然分娩となったときのエピソードをご紹介します。 子宮頸管が短くなって…時々おなかの張りを感じており、妊娠30週目の健診で「子宮頸管が短くなっているので、無理をしないようにね」と言われたのですが、翌週は通常通りに出勤。勤務中、おなかが頻回に張るため、心配になって急きょ仕事終わりに受診をしました。すると、さらに子宮頸管が5mmも短くなっており、25mm程となっていました。 私はもともと里帰り出産をするつもりだったので、入院施設のないクリニックに通院していました。しかし、「このままでは県外への里帰りを許可できなくなる。病院によっては即入院レベル」と言われ、急いで出産予定病院を受診しました。その病院では「里帰りして自宅安静ができるのであれば」と、入院はなんとか免れました。 いつもの張りとは違う?!里帰り後は家族に甘えて上げ膳据え膳で過ごせたおかげで、無事に妊娠36週の臨月を迎えました。健診を3日後に控えていた夜、いつものおなかの張りとは違った痛みがあり、トイレに行ってみるとおしるしが。 おしるしで病院に受診するのかどうかを家族に相談したりネットで検索していると、ジワっとした感じが……。尿もれ? それとも破水? でも、尿もれにしては多い……? 自分では判断がつかず病院に電話したところ、受診を促されました。 病院に到着した途端、完全破水!病院に到着し、車を降りるとその瞬間にドバッと水が……! ズボンもびっしょりで、看護師さんも「これは間違いなく破水ね〜」と笑うほどでした。その後、おなかの張りと胎児心拍を確認するモニターを付けると、規則的なおなかの張りがありました。しかし、私にはおなかが張っているという自覚がまったくなかったため、無痛分娩を希望していましたが、まだ麻酔はせず睡眠を優先するようにすすめられました。 両親にも一旦帰ってもらい、入院部屋でひとりで横になっているとだんだん痛みが……。しばらく耐えてみましたが、痛みで眠るどころではなく、眠れないのなら麻酔を入れてもらおう!とナースコールをすると、入院時3cmだった子宮口が8cm程に。 このまま自然分娩をすすめられましたが、やはり無痛分娩を希望し、急いで処置室へ。お医者さんを待っている間にもどんどんいきみたい感じが強くなり、とうとう赤ちゃんの頭が……! 結局陣痛の自覚から2時間後に自然分娩で出産することとなりました。 夫は立ち会えず…母も姉も出産予定日前の出産で分娩時間も短かったので、私も早いのかな〜と思っていましたが、予想以上にいろいろと早かったです。 立ち会い出産を希望していた夫は、「尿もれか破水かわからない」という連絡のあとに起きてみたら「生まれた」という報告が届いていて、それはそれはびっくりしたそうです。 今回のスピード出産から、「第2子を考えるのであれば自然分娩でいいんじゃない?」と助産師さんに言われました。しかし、会陰切開や産後の処置があまりに痛かったので、次回、無痛分娩をするか検討したいと思っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 著者:藤森かおり医療機関で働いていましたが、現在は育休を取り生後3カ月の娘の育児に奮闘中。
2020年06月29日出産のとき一番痛いのは、「赤ちゃんが出てくる時」だとずっと思っていました。でも私の場合、実際に痛かったのはそれ以前の陣痛の間。その中でも一番痛かったのは……。 夫もこの時のことはよく覚えていて、廊下に出されたら私の絶叫が聞こえて何事かと思ったそうです。おそらく助産師さんは子宮口の開き具合などを調べてくれたのだと思いますが、痛すぎて気を失うんじゃないかと思いました(涙)。でもこれも赤ちゃんのため、もう少しで生まれてくるであろうわが子のため……と思って耐えたのに、まさかの「半分」。こんなに痛いのにまだ半分なの!?まだ折り返し地点なの!?と、ものすごくショックでした。 ちなみに2人目の出産のときも内診が一番痛いんだろうと覚悟していたんですが、特に痛みはありませんでした。1人目のときは体に力が入っていたせいで痛かったのか、それともほかに原因があったのか、謎。まわりに聞いてもいろいろなので、個人差があるようです。 <つづく>著者:イラストレーター 和田フミ江姉妹の母。趣味はゲームと旅行と美味しいものを食べること。
2020年06月06日私は、第一子出産時に「和痛分娩」を選択しました。もともと痛みに弱い私は、よく聞く「鼻の穴からスイカを出すような痛み」や「お股から熱した鉄の棒が出てくる感じ」という陣痛のイメージに恐怖心しかなかったからです。「和痛分娩だから大丈夫」と安心して出産に臨んだ私でしたが……。 和痛分娩って何?初めての陣痛に恐怖心しかなかった私。通っていた産院の母親学級で、初めて和痛分娩の存在を知りました。 ベテラン風の助産師さんの「まったくの無痛ではなく、もちろん痛みを感じます。でも麻酔なしの陣痛よりは、はるかにラクですよ」という話を聞いて、私の心は一気に和痛分娩へと魅かれていきました。さらに、通常の分娩費用に1万円の上乗せで和痛分娩ができるというではありませんか! これは願ってもない話だと思いました。 子宮口が開かない!?あっという間に妊娠37週を超え、出産の日。「和痛分娩だもんね、大して痛くないもんね、大丈夫、大丈夫」と私はすっかり余裕な心持ちでした。まずはバルーンを入れて、子宮口を広げることに。ところが、朝から入れて夕方になっても私の子宮口はなかなか開いてくれないのでした。 助産師さんの「今日生まれたくないのかもしれないね、明日また頑張ろうよ」のひと言で、出産は明日に持ち越しに。産む気満々だった私は悲しみに暮れ、その夜はそのまま入院となりました。 まさかの麻酔中止!?翌日も子宮口は開かず、助産師さんが人工的に破水をさせてくれました。少しおなかが痛くなってきたことを話すと、背中のチューブから麻酔を入れてくれたものの、やはりお産は進まず……。ついに陣痛促進剤が投与されました。 陣痛促進剤が投与されると、ついにやってきた急激な痛み!! 怒涛のような痛みだけが押し寄せました。しかし、結局お産が進まず、「陣痛が弱まるから」という理由で麻酔も中止に……。陣痛の痛みと闘いながらの出産となりました。 無事にわが子が生まれてくることがもちろん一番ですが、麻酔が中止になることもあるとは知りませんでした。事前に産院に確認しておけばよかった……と感じた体験でした。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー イラスト/ののぱ監修/助産師REIKO著者:沢木素子子育て中のママ。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
2020年03月20日産後の回復が早いなどのメリットから利用者が増えている無痛分娩で、重大事故が相次いでいる。無痛分娩は局所麻酔で陣痛に伴う痛みを和らげ、出産時の疲労を軽くする出産方法だ。出産後、比較的早期に仕事に復帰できることもあり、欧米を中心に働く女性に人気で、フランスでは妊婦の6割以上、アメリカでも4割以上が無痛分娩を選択。日本の無痛分娩の実施率も’07年の2.6%から’16年の6.1%に急増している。ところが新聞で報道されているだけでも’11年以降、無痛分娩による死亡事故が5件、重い障害が残った事故が2件発生しており、その中には3度も重大事故を起こしたクリニックもある。埼玉医科大学総合医療センター産科麻酔科診療部長の照井克生教授は、日本の無痛分娩事情を危惧して、次のように語る。「米国では無痛分娩の麻酔の95%を麻酔科医が担当し、出産が終わるまで分娩室で立ち会います。残りの5%も、特別な資格を持つ麻酔看護師が麻酔科医の監督の下で麻酔を担当しています。硬膜外無痛分娩では全脊髄麻酔などの発生も想定されるので、産科医1人では不測の事態への対応は難しいのではないでしょうか。日本でも麻酔科医が麻酔をし、産科医ともども最後まで出産に立ち会うべきですが、そもそも日本には麻酔科医の絶対数が不足しているうえ、診療所や病院の経営面からも、実現は容易ではありません」では無痛分娩を受けたい妊婦は、どんな医療施設を選べばいいのだろう。照井教授は「無痛分娩関係学会・団体連絡協議会」(JALA)のホームページにある「無痛分娩施設検索」を閲覧し、参考にしてほしいと話す。「確認のポイントは、日本麻酔科学会認定麻酔科専門医がいるかどうか。これが最も安心できる資格です。施設に麻酔科専門医がいない場合は、麻酔科標榜医の資格を持つ医師がいるかどうかを確認してください。標榜医は麻酔科医の下で2年間の研修を積んでいるので、呼吸管理を含むトラブルに対応する基本的な技能を持っています」妊婦と家族が、医師との面談時に、事故が発生したときの対処法や安全対策を詳しく質問すべきだと照井教授は話す。「“私はベテランだから大丈夫”と安請け合いしたり、質問されて怒る医師は要注意です」だが同ホームページに掲載されている施設はごく少数。安全対策は緒についたばかりだ。「女性自身」2020年3月17日号 掲載
2020年03月06日「初めまして」とわが子を抱き寄せるはずだった、その日の悲劇。アメリカやフランスでは一般的になりつつある無痛分娩を選んだ女性はなぜ、無念にもこの世を去らなければならなかったのか?ーー。産後の回復が早いなどのメリットから利用者が増えている無痛分娩で、重大事故が相次いでいる。無痛分娩は局所麻酔で陣痛に伴う痛みを和らげ、出産時の疲労を軽くする出産方法だ。出産後、比較的早期に仕事に復帰できることもあり、欧米を中心に働く女性に人気で、フランスでは妊婦の6割以上、アメリカでも4割以上が無痛分娩を選択。日本の無痛分娩の実施率も’07年の2.6%から’16年の6.1%に急増している。ところが新聞で報道されているだけでも’11年以降、無痛分娩による死亡事故が5件、重い障害が残った事故が2件発生しており、その中には3度も重大事故を起こしたクリニックもある。第2子の誕生を心待ちにしていた長村千惠さん(享年31)も無痛分娩事故の犠牲者の1人だ。千惠さんは無痛分娩中に、呼吸が停止。酸素不足から脳死状態になり’17年1月20日、意識が戻らないまま亡くなった。父親の安東雄志さん(70)が語る。「娘は、事故の前年に長女を授かったばかり。“もうすぐ2人目が生まれる”と幸せそうでした。胎内にいた第2子(女の子)は緊急帝王切開で取り出され、助かりました。上の子は今年4歳。物心がつき、時々“ママに会いたい”と泣きやみません」千惠さんはなぜ亡くなったのか。そこには日本の産科・麻酔科医療が抱える問題が凝縮されている。千惠さんは腰を痛めていたため、陣痛時の痛みが4分の1程度に軽減される無痛分娩を希望。実家から車で約30分の産婦人科医院「老木レディスクリニック2」(老木正彰院長・大阪府和泉市)を選んだ。無痛分娩を手掛けるのは全国の医療施設の約3割で、その6割近くが、老木レディスクリニックのような診療所だ。安東さんによると、千惠さんが同クリニックを選んだ理由は、実家に近いことと、「クリニックのホームページの記載を信用したため」という。当時のホームページは、産婦人科医の老木院長のほかに麻酔科の医師2名、小児科医1名と非常勤の医師が数名いると記載し、「複数の専門医による高度な医療体制や最新の設備をはじめ、緊急時も高度医療機関と連携できる体制を整えています」と安全性を強調していた。ところが実際に千惠さんの麻酔を担当したのは、2名いるはずの麻酔医ではなく、産科の老木院長。後に判明したが、クリニックに常駐の麻酔医はいなかったのだ。事故後、第三者の専門医も加わって作成されたクリニックの事故調査報告書の記載などを基に、事故の経緯を振り返ってみよう。1月10日15時20分、老木院長は、硬膜外麻酔をかけるため、千惠さんを横向きに寝かせた。硬膜外麻酔とは、腰から麻酔針を刺して、脊髄(神経)を守る硬膜の外側に麻酔薬を注入することで、無痛分娩では一般的な局所麻酔方法だ。老木院長は麻酔開始から8分間にアナペインという麻酔薬を4回に分け、注入する一方、この間に、麻酔針を刺した状態で、針の刃面を180度回転させた。なお、千惠さんの遺族側は、院長が針の刃面を回転させたことで硬膜が傷つき、そこから通常よりも量が多く、3.75倍濃度が濃い麻酔薬がくも膜下腔に入り、脊髄が麻痺したと主張している。15時32分に千惠さんは「少し息がしにくい」と訴えたが、この時点では、院長は脊髄が麻痺しつつあることに気づかず、酸素マスクを装着させた程度だった。だが容態は急変。15時58分に千惠さんは意識不明に陥った。16時1分にクリニック側は消防署に救急搬送を要請したが、救急車がすべて出払っていたという。老木院長は胎児を帝王切開で取り出すことを想定して手術室に千惠さんを移し心臓マッサージを行った。さらに酸素を充満させたバッグで酸素マスクに2回換気したが、酸素が漏れたのか、うまくいかなかった。このため院長は気管内挿管を試みたが、これもうまくいかなかった。気管内挿管とは、チューブを気管に入れて肺に酸素を送る蘇生術である。その後、院長は帝王切開で胎児を取り出し、胎児は無事だった。16時38分、救急隊が到着し、千惠さんは最寄りの救急病院に運ばれ、直ちに気管内挿管を施され、自発呼吸が戻った。だが呼吸停止状態が長かったことから、脳幹が損傷し、10日後に亡くなった。千惠さんの遺体は司法解剖に回された。安東さんによると、「1月10日に搬送先の病院で会ったとき、老木院長は“申し訳ない”と頭を下げたが、1月30日にクリニックを訪ねたときは“最高の医療を尽くした”と自分を正当化していた」という。金沢大学医学部で医療事故の調査・研究・教育をしている小川和宏准教授は、千惠さんのケースを詳細に分析し、問題点を大きく2つ指摘している。「硬膜外麻酔は、局所麻酔薬を文字どおり“硬膜の外”へ注入して、主にそこで神経に作用させる麻酔の方法です。ところが千惠さんのケースでは、カテーテルが硬膜とくも膜を突き破って内側まで入ってしまい、それに医師が気づかずに局所麻酔薬を注入しています」麻酔薬が直接、脊髄に触れると10倍程度強力に効いてしまう。「その結果、脊髄神経が麻痺して、全脊髄麻酔という状態になり、呼吸停止などを招いたのです。しかも繰り返し行わねばならないはずの麻酔領域の確認も不十分で、全脊髄麻酔状態であることに気づくのも遅れたとみられます」千惠さんの死体検案書には呼吸麻痺の原因として「硬膜下そしてくも膜下カテーテル挿入」と記載されており、解剖所見にもカテーテルが硬膜下とくも膜下髄腔内に達しているとあり、「誤って全脊髄麻酔になってしまったとみられる」と小川准教授は語る。この点について、先の報告書も、カテーテルがくも膜下腔に「迷入していた」と断定している。2つ目の問題点は、呼吸管理をうまく行えなかったことだ。小川准教授によると「一般的に全脊髄麻酔になっても、呼吸が弱くなり、呼吸量が減り始めた時点で速やかに呼吸管理などの適切な処置を行えば救命できる」という。「ところがこの事件では、長時間にわたって十分な酸素供給ができない状態に置いたために、重度脳障害を起こして死亡に至ったのです」(小川准教授)報告書も、麻酔薬の投与量は全脊髄麻酔を起こすには十分とし、「その結果、呼吸抑制から無呼吸となり、それに対する酸素化の処置が十分なされなかったことから死亡に至った」と結論づけている。そのうえで報告書は、再発防止のため、クリニック管理者の老木院長に「生命に関わる合併症の初期対応ができるレベルを習得」するなどの対応を求めている。安東さんらは老木院長を業務上過失致死容疑で刑事告発したが検察は不起訴にした。不起訴の理由は明らかにされなかった。「これだけ証拠があるのに到底納得できない」として安東さんらは検察審査会に審査を申し立てた。’19年10月、検察審査会は「不起訴不当」と議決し、現在、検察による再捜査が行われている。一方で遺族は損害賠償請求訴訟を起こし、いまも係争中である。「女性自身」2020年3月17日号 掲載
2020年03月06日注射をするときも過呼吸状態になったことがあるくらい、痛みに弱い私。出産するときは絶対に無痛分娩で!と決めていました。結果的には3人を自然、無痛、和痛で出産となりましたが、それぞれの分娩を通じて、私が感じたメリットやデメリットをご紹介します。 麻酔のタイミングが合わず長男は自然分娩痛みが本当に怖かった私は、初めての出産は絶対に無痛分娩ができる産院にしようと決めていました。しかし、出産予定日より3週間早い破水で入院したもののなかなか赤ちゃんが下りて来ず、痛みがないと子宮口が開いていかないということから、ある程度子宮口が開いてくるまでは麻酔をかけてもらえませんでした。そして我慢できるところまで我慢しているうちにいきなり頭が出てきてしまい、そのまま自然分娩になってしまったのです。 次こそは絶対! 計画無痛分娩で痛みゼロ前回は気絶しそうになりながらも痛みに耐え抜いてしまった私。次こそは絶対無痛で!と、2人目も無痛分娩をおこなっている産院で出産しました。産院の方針で無痛分娩は日付を決めての計画出産だったので、出産予定日の2週間前に出産。前回麻酔をかける前に生まれてしまったことを先生に話していたこともあり、せっかく無痛を選んだのなら痛くないようにと麻酔をすぐにかけてくれたため、痛みはほぼゼロで出産できました。 無痛だと物足りない! 和痛分娩にしよう3人目は2人目と同じ産院で計画無痛分娩予定でしたが、計画日より2週間早く破水してしまい急きょ入院。先生から前回の麻酔の効き具合を聞かれたときに、「全然痛くない無痛分娩より、少し痛みを感じたい」と思い、そのことを先生に伝えました。その結果、出産直前に麻酔で痛みを和らげてもらえる和痛分娩にしてもらえたので、適度な痛みを経験して出産しました。 各分娩方法のメリット・デメリットもし次に出産することがあるならどうするだろう、と考えてみました。自然分娩は本当に壮絶で気絶してしまうくらい痛かったので後悔……。無痛分娩は、会話をしながら出産できるほど痛みがなく拍子抜け。和痛分娩は陣痛が我慢できるところまで我慢し、ラクになりたいときに麻酔をかけてもらえて痛みを軽減できる。 そう考えると、ある程度は痛みを感じつつ、産むときはラクにしてもらえる和痛分娩が自分には合っているなぁと思いました。 結果的に普通分娩、無痛分娩、和痛分娩と経験してみて思ったことは、出産は思った通りにはいかないということ。でも、母は強し。いざとなればどんな出産もできると実感しました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト:(c)chicchimama著者:須藤 爽4歳2歳0歳の3兄弟を子育て中。東京出身、札幌在住。社労士の勉強をしながら、自身の妊娠・出産・育児に関する体験談を中心に執筆中。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー
2020年02月24日人気イラストレーターのしばたまさんが、フォロワーのみなさんから募集した実話のエピソードを漫画化!今回は…「スカッとするお話」です!心配すぎてきつく言ってしまうことってありますよね…悪気はないけど…みたいな。発言、アドバイスするときは言葉を考えたいですね。byしばたま▼前回の記事を見る【スカッとする話】見知らぬおじさんから育児のダメ出し…私を救ってくれたのは【感動する話】新幹線で騒ぐ我が子…冷たい視線に耐え切れず席を立った、その時!
2020年02月11日妊娠して初めて、「会陰切開」という言葉を知りました。体験談を読んでみると、どれも背筋がゾクゾクしてしまうような内容で不安だったのですが、必ずしも必要な処置ではないと知り安心していました。しかし、甘く見ていたのが悲劇の始まり……。会陰切開の痛みに苦しんだ入院生活の話をお伝えします。 会陰切開の痛みはそれほどでもなく…「じゃあ、切開するよ」。お産もあとひと息というころ、先生は突然言いました。拒否する余裕も悩む暇もなく、着々と会陰切開の準備が進んでいき、切開前の麻酔はチクっとした痛みを感じただけでした。そして切開は陣痛のピークに合わせておこなわれ、やはり痛みはありましたが「あ、今切られたな」という感覚のほうが印象的でした。「陣痛のほうが痛い」という助産師さんの言葉通り、切開時の痛みはささやかなものに思えたのです。 あらゆる日常生活が困難になるほどの痛み産後は陣痛も会陰切開も乗り越え、すべての痛みから解放されたと安堵したのも束の間でした。何をするにもとにかく縫合部が痛い! ベッドの上では微動だにできなかったのです。病院から借りたドーナツ型クッションも役には立たず、食事は立食スタイル。処方された鎮痛薬も、飲んだところで痛みは和らぎませんでした。そして入院生活中、最も怖かったのがトイレです。出産して便秘が解消したのはよかったものの、排便時に縫合部が避けるような痛みに襲われ、1日に何度もトイレで悶絶する羽目になったのです。 痛くて当たり前と思って我慢してしまった人体の一部を切断するのですから、痛くないはずがありません。耐えるしかないと思い、毎日病室に来てくれる助産師さんにも相談できずにいました。しかし、退院時の診察で縫合部を見た先生に、「あまりにも痛そうだ」と言われ抜糸することに。私の場合、どうやら痛みが強く現れていたようなのです。抜糸の必要がない糸を使用したようですが、抜糸することで痛みが和らぐと教えてもらいました。実際、多少の痛みは残ったのですが、比較的スムーズに歩けるようになりました。 助産師さんに相談すればよかった…事の顛末を助産師さんに話すと、ドーナツ型クッション以外に座面がU字になっている椅子もあると教えてくれました。それで痛みが軽くなるかもしれないと言われましたが、後の祭りでした。もっと早くに助産師さんに相談すればよかったと痛感。「そのうち痛みなんて忘れて、2人目欲しいって思うから」と助産師さんに慰められても、あんな痛みを経験したばかりだったので信じられませんでした。 でも日にちが経てば、痛みに悶絶した日々もいい思い出に。気がつくと、2人目もいいなあと考えるようになっていました。今では会陰切開の痛みも含めて、出産という貴重な経験ができてよかったと思っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:結城あかね1歳男児の母。登録販売者としてドラッグストアに勤務。現在は育休中。これまでの経験をもとに、子育て・恋愛・ライフスタイルに関する記事を執筆している。
2020年01月14日私は、初めての出産で無痛分娩を経験しました。当初は「無痛分娩は痛くない」「無痛分娩を取り扱っている産院なら自分も必ずできる」と思い込んでいましたが、実際に経験してみると想像と違う部分も少なからずありました。そのときの体験をお伝えしたいと思います。 無痛分娩の扱いは産院によって違う私は極端に痛みに弱く、そのせいで妊娠にも抵抗を感じていました。そのため、無痛分娩を強く希望。ところが、私が通院していた産婦人科では計画的な無痛分娩ではなく、陣痛の様子に応じて対処するという方針だったのです。また、麻酔を扱う先生が不在のときは無痛分娩ができないとのことでした。 先生や助産師さんからは「自然分娩をすすめる」といったニュアンスの言葉をよくかけられました。私の場合、「無痛分娩の扱いは産院によって違う」ということを、通院してから初めて知ったのでした。 入院から無痛分娩で出産するまで自宅で破水して入院。そこから陣痛が始まって様子を見た結果、子宮口が5cmになった時点で、無痛分娩に向けて硬膜外麻酔の準備が始まりました。陣痛のたびに体が硬直して、会話もできないくらい痛みを感じていましたが、麻酔後はかなりゆるやかな痛みに変わり、強張っていた体から力が抜けていくのを感じました。 そのためか、約1時間後には子宮口が全開になり出産へ。ただ、麻酔の影響でうまくいきむことができず、会陰切開後、吸引分娩になりました。 無痛分娩を経験して感じたこと出産時の出血は多く、産後の傷の痛みやひきつれは1カ月以上続きました。それでも私は無痛分娩を選択してよかったと感じています。 予想以上の陣痛の痛みに、子宮口5cmの段階で強い恐怖心に襲われていた私は、もし麻酔をしなかったら錯乱していたかもしれない、陣痛がトラウマになっていたかもしれないと今でも感じるからです。 2人目は自然分娩で出産をしましたが、無痛分娩の経験があったからこそ踏み切れた、妊娠・出産だと感じています。無痛分娩を希望して最初にぶつかる壁は「普通は自然分娩で産むもの」という批判的な雰囲気。しかし、痛みに対する恐怖は立派な理由だと私は思います。出産の主役は自分。あくまで個人的な意見ですが、実現可能な要望は貫いていいのではないかと思っています。著者:山口美香自閉症の長男、次男の二児の母。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー
2020年01月02日