「鍛冶の町」として知られる新潟県三条市で、昭和23年に創業した包丁メーカー・株式会社タダフサが、新たなコンセプトで提案する包丁の新ブランド『包丁工房タダフサ』を設立。2012年3月より本格的な販売を開始した。今までの包丁は「専門的で種類が多く分かりにくい」や、本来家庭では主に女性が使用するものでありながら「女性が使いたくなる包丁が無い」といった潜在的な課題があった。『包丁工房タダフサ』は、これらの問題にさまざまなアプローチで取り組みなががら、「波刃の無いパン切り包丁」や、「一生涯のメンテナンスサービス」を提案するなど、今までの包丁には無い発想をもりこんだ新しいスタイルの包丁ブランドなのだ。いったいどんな部分が新しいのか?そのユニークな内容を紹介しよう。「女性が使いたくなる包丁」がテーマ包丁のデザインは、女性プロダクトデザイナーとしてさまざまな分野で活躍、先日「毎日デザイン賞」を受賞したばかりの柴田文江さんによるもの。細部まで女性としての視点やデザイナーの審美眼が行き届いたフォルムでありながら、毎日使うものとして主張過しぎない美しいデザインに仕上がっている。〈基本の3本〉と、選びやすいシンプルなシリーズ展開とかく種類が多く専門的で「どれを選んだらよいか」分かりづらい包丁を、まずこれだけ揃えれば十分という〈基本の3本〉と、料理の腕が上がったら揃えていきたい〈次の1本〉を4アイテム、計7本のシンプルなシリーズで分かりやすくまとめている。切れ味のよい「波刃の無いパン切り包丁」その7本の中でも特筆すべきが、“波刃”の無いパン切り包丁の切れ味。通常パン切り包丁といえば、 “ギザギザの波刃” が一般的だが、『包丁工房タダフサ』のパン切り包丁はその “波刃” の代わりに、先端部のみに波刃の“きっかけ”を作ったユニークな形状。波刃が少ない分、パンの切り口がなめらか+シャープでパンくずが驚くほど出ない。ギザギザ刃で無理矢理切るとぐしゃっとなりがちな柔らかいパンも形をつぶさずにすんなり。皮が硬いパンも、先端部の波刃のきっかけですっと切ることができる。「工房ならではのメンテナンス」でお手入れも安心食材の味を左右するとも言われる包丁の切れ味。その切れ味を持続するには、定期的に包丁を研ぐことは必要不可欠。プロの研ぎ手による研ぎ直しのサービス(有料)を定期的に利用すれば、常に買ったばかりの切れ味の良さをキープすることができる。また、この独自のメンテナンスサービスは、包丁を購入した際に入っていた専用ボックスに入れて郵送も可能だ。一流デザイナーによるロゴデザイン。刻印による名入れサービスも!『包丁工房タダフサ』のブランドロゴマークはグラフィックデザイナー廣村正彰氏のデザイン。同じく、廣村氏デザインのフォントでの名入れサービス(有料)も可能。腐りにくく衛生的な「抗菌炭化木」包丁の柄には、タダフサの特許である「抗菌炭化木」を使用。腐りにくく衛生的であるのと同時に、栗材のやさしい木の温もりや、にぎった際のグリップ感が女性のユーザビリティーに合わせてあるのも特徴。いずれも一度使うと手放せなくなる使い勝手の良さが魅力的な『包丁工房タダフサ』は、以上の6つの特徴を兼ね備えたまったく新しい観点から生み出された新包丁シリーズ。販売は「粋更kisara」および「中川政七商店」およびオンラインショップにて行われる。<商品一覧>「基本の3本」パン切り 8,925円万能 170mm(三徳)8,400円万能 125mm(ペティ)6,825円「次の1本」出刃 105mm(小出刃)7,875円出刃150mm 10,500円刺身 10,500円万能 210mm 9,450円ブレード:ステンレス・SLD銅ハンドル:抗菌炭化木(栗材)お問い合わせ:包丁工房タダフサ 中川政七商店 公式オンラインショップ 取材/松浦明
2012年03月27日節電が求められる今、電気を極力使わない生活スタイルに注目が高まっている。火鉢や七輪、ロースターを使い、ほのかに暖を取ったり、湯を沸かしたり、調理をしたり…というのに役立つのが炭だ。もちろん家の中のみならず、野外でも手軽に使えるのが炭の良いところ。でもどう選んで、どう使えばいいの? 火の後始末は? などなど、炭の使い方の基本を知りたい人も多いのでは。そんな人に朗報なのが、釜浅商店が開催する「第4回 良理道具の会」だ。今回のテーマは「炭の話」。自社で備長炭を製造販売する「室戸の森」社長・金子あい氏とその社員を講師に招いて、炭の特性や種類、選び方、備長炭にまつわる裏話まで、たっぷりと話を披露してもらう。「炭という道具を身近に感じてほしい」というのが、今回の狙い。今さら聞けない素朴な疑問に対しても、丁寧に答えてくれる。ちなみに金子氏をはじめ「室戸の森」社員全員は、高知県室戸市にて国産最高級備長炭と言われる「土佐備長炭」炭焼き職人より、備長窯と製炭製法を学んだ経歴を持つ。台東区の合羽橋道具街に構える釜浅商店は、明治41年の創業以来、「良い道具には良い理がある」をコンセプトに掲げ、日本の優れた技術や道具を紹介してきた。2011年秋からは2ヶ月に一度の頻度で「良理道具の会」を開催。これまで実施してきたテーマは「砥石」「江戸前寿司」「包丁」と、とてもユニークだ。イベントでは、炭火焼に欠かせない七輪やロースターの使い方も紹介一般人のみならず、料理人も参加することが多いという「良理道具の会」。プロも注目するイベントとあれば、その信用度は高い。まもなくやってくるアウトドアシーズンに先駆けて、炭の使い方を予習しておくのはいかが?釜浅商店 「第4回 良理道具の会」日時:2012年3月20日(祝)17:00〜18:30会場:釜浅商店ギャラリースペース(包丁・鉄器フロア2階)東京都台東区松が谷2-24-1Tel. 03-3841-9357参加方法:予約制、参加費無料電話/03-3841-9355またはメール/info@kama-asa.co.jpにて名前、参加人数、連絡先を明記。定員になり次第、締め切り。取材/杉江あこ
2012年03月07日ロールケーキは大好きだけれど、包丁を使って切り分けるのが面倒…そんなあなたに朗報が。包丁を使わずに均等に切り分けられる“糸切りシート付き”のロールケーキ「叶ロール」が、滋賀県大津市の叶 匠壽庵より登場した。今やスイーツの定番として定着しているロールケーキ。しかし、「切り分けるのに包丁が必要」、「柔らかすぎて綺麗に切れない」、「均等に切り分けられない」などの声が挙がっているのも事実。そんな背景を元に今回この”糸切りシート”が開発されたという。和菓子職人の手による、小豆・濃茶・和三盆・黒豆などの和素材を活かしたやさしいロールケーキは、美しく切り分けてこそ魅力が最大限に引き出される。叶ロール「和三盆」 ¥1,260叶ロール「近江米栗」 ¥1,365叶ロール「季節」 ※1月は「苺」 ¥1,200~¥1,500あなたもぜひ”糸切りシート”で、職人芸を体感してみては? 切り分け方参考動画 お問い合わせ: 叶 匠壽庵公式サイト
2012年01月06日包丁って何を意識して選べばいいか、分からない。二人暮らしを始めて1年目。このタイミングで料理をするようになったのですが、料理を始める以前に調理器具をどんな基準で選べばいいのかが分かりませんでした。でも少しずつ生活に慣れて、自分の生活の価値観に合わせて調理器具を選ぶことができれば、毎日仕事で忙しくても、二人暮らし生活がグッと快適になることに気づきました。そんな料理初心者の私が使ってみたい!と感じて新しく選んだ2代目包丁、ニグマブラック三徳包丁。この包丁を使って「どういう基準で包丁を選べば、快適なキッチンライフが送れるか」をレポートします。包丁の重さ、そこまで気にしていなかったけれど超軽量&切れ味抜群!スタイリッシュなマットブラック包丁シリーズの三徳包丁と牛刀。毎日使いに丁度いい使い心地で、お料理気分も上がるデザインです。包丁にはいくつか種類がありますが、「これを1本持っておけば、肉も魚も野菜もOK」と言われる、三徳包丁を選びました。なんと軽さは95g。iPhone 11の約半分の軽さです。私がいつも使っていた1代目の包丁は130gだったのですが、30g違うだけでも押し込む力が減り、硬くて分厚い根菜にいつもよりスルッと包丁が入ることに驚きました。包丁が軽いと、まな板に当たる時の音が小さかったことも嬉しいポイント。1LDKの家でハリネズミを飼っている私にとって、静かに調理できることは大事にしたいことの1つ。▲一緒に暮らしているハリネズミ、ぷんちゃんです。大きな音で防御態勢に!ごめんね。。このように重さ1つとっても、自分の生活に関わってくる要素。できれば意識して選んで、快適なキッチンにしたいところです。初心者はここを意識したら、理想に近づけそう自分の理想の包丁を選択するポイントは、「重さ・切れ味・材質・耐久性」。この4つを自分の生活に合わせて考えると選びやすいです。その上で私が「ニグマブラック三徳包丁」に惹かれた理由はこれ。<注目したのはココ!>〇重さ:超軽量の95g〇切れ味:3度の熱処理による、バツグンの切れ味〇材質:耐久力抜群の耐熱ステンレス鋼〇耐久性:折れない、欠けない、曲がらない硬い根菜もスパッと切れる、女性でも扱いやすい軽さを備えつつ、耐久性も十分。つまり、料理初心者でも扱いやすいスペックがある包丁でした。それでは、どんなことを意識して選んだのか、項目ごとに説明させていただきます!軽いから、疲れず細やかな調理が可能まずは切るのに力のいるお野菜、大根。包丁が95gで軽いからスーッと切れて、力が少しで済むのがラクでした。包丁が軽いと取り回しが良い、重いと包丁の自重で切れるので、長時間使う時に疲れないといわれています。私は長時間食材を刻み続けることはほとんどないので、軽めの方が扱いやすいなと感じました。そして軽い方が、細やかな調理もスムーズにしやすかったです。▲1回でちゃんと切れる。もう鶏肉を何度もグリグリしなくていいのが快適。抜群の切れ味でストレスなし。静かなのもイイ!切れ味が悪いと潰れがちなトマト。この薄さでも、しっかり切れます。スパッと切れると、料理が苦になりません。ニグマブラックはナイフに理想的な粘りのある耐久力抜群の耐熱ステンレス鋼を使用しています。さらに3度の熱処理による強度に加え、抜群の切れ味が特徴です。切れ味と軽さが相まってか、まな板に包丁がぶつかる時の音が静かなのも嬉しいポイント。初心者の味方!「ステンレス」どの素材の包丁を購入するのかを考える際は、予算と手入れの手間の2つのポイントを考えてみるとよいです。包丁の素材は、大きく分けると「鋼」「ステンレス」「セラミック」の3つに分類することができます。<3つの素材のメリット&デメリット>〇頻繁な手入れが必要で高価、耐久性抜群なのが「鋼」〇手入れが楽、耐久性に乏しいのが「セラミック」〇手入れが楽、切れ味は鋼製の包丁に少し劣るのが「ステンレス」毎日仕事があって、お手入れに時間を割くことはできない。でも高価過ぎず、長く使えるものが良い。そんな要望に応えられる素材が、ステンレス。最近では鋼に勝るとも劣らないステンレスも開発されているようなので、切れ味にこだわっているメーカーさんの包丁を選びたいなと思っていました。錆び・欠け・曲がり知らずで、お手入れカンタンそのステンレスの中でも、ニグマブラックは肉文化のブラジルで100年以上、年間4000万本もナイフを生産し、愛されるメーカー発のナイフ。独自の3度熱処理で、バツグンの切れ味と耐久度にこだわっています。ステンレス包丁は弾性があるので曲がりやすいとも言われているのですが、この製法がそのデメリットを感じさせないのかなと思いました。少しのこだわりかもしれませんが、こういう快適ポイントの積み重ねが、家事のハードルをグッと下げてくれます。事前に知っておきたい、こういう人に合う・合わないニグマブラックを使っていると、小さな便利さを感じるシーンがいろいろありました。・包丁が軽い→押し込む力を減らせて、疲れない・抗菌ハンドル→細菌増殖を抑えられ、安心・通常の包丁と同じように研げる→お手入れがカンタン・食器洗浄機の使用が可能→他の洗い物と一緒に洗えてラクチン・スタイリッシュで洗練されたデザイン→料理する時に気分が上がるでももちろん万能というわけではなく、苦手なことやできないことも。・包丁の自重では切れない→包丁の重さも利用してカットしたい人には向かない・高速薄切りが空振りすることがある→軽さに慣れるか、スライサーで代用がいいかもまとめ私みたいに、静かにサクサク切りたい、長時間食材を刻み続けることがない、なるべく長く使えるものがいい、お手入れに時間を割きたくない人には、ピッタリな包丁だと思います。ですが、包丁の自重でスッと切りたい、カットする調理器具は包丁だけを使いこなしたい、という人には、使いづらいかも。ただ、ニグマブラックには三徳包丁以外の包丁があります。食材や場面に合わせて包丁を選べば、調理のしやすさはもっと広がります。▲小ぶりで使い勝手が良く「万能ナイフ」「多目的ナイフ」と言われる、ユーティリティナイフ。三徳包丁+ユーティリティナイフがあれば、ほぼ料理は網羅できる!と料理を日常的にしている先輩から伺ったので、次はユーティリティナイフを取り入れてみたいと思っています。ちょっとの違いですが、こういう快適ポイントの積み上げが、料理のやる気に繋げられるんだなと料理する中でしみじみ感じました。これから料理をしっかり始めたい方や、今の包丁に納得がいっていない方にぜひ使ってみて欲しい。きっと料理の楽しさを発見できますよ。 【ご紹介したアイテム】超軽量&切れ味抜群!スタイリッシュなマットブラック包丁シリーズの三徳包丁 と牛刀。毎日使いに丁度いい使い心地で、お料理気分も上がるデザインです。⇒ ニグマ ブラック 三徳包丁・牛刀 超軽量シリーズ/TRAMONTINA トラモンティーナ 【ご紹介したアイテム】超軽量&切れ味抜群!スタイリッシュなマットブラック包丁シリーズのユティリティナイフ。毎日使いに丁度いい使い心地で、お料理気分も上がるデザインです。⇒ ニグマ ブラック ユーティリティナイフ 超軽量シリーズ/TRAMONTINA トラモンティーナ ■食のはなし y.fukuokaアンジェ編集部。アクセサリー作り、ゲーム、探検が心の癒し。誰かにワクワクを届けたい、ハリネズミと夫の3人暮らしの20代。
2001年12月05日