お笑い芸人で芥川賞作家の「ピース」又吉直樹が企画・構成を担当し、俳優の柄本佑が主演を務めたWebムービー「元、落語家 ~話が下手な元噺家のハナシ~」がパーソナルアロマディフューザー「AROMASTIC(アロマスティック)」のブランドサイトにて公開。柄本さんが、古典落語の一つである「だくだく」の一節を披露した。本Webムービーの主人公は、“元落語家”の中村(柄本佑)。いまでは不動産屋の営業マンとして働いているが、仕事終わりの居酒屋では同僚や上司と上手くコミュニケーションをとることができず、会話も弾まず、同僚からは「元落語家のくせに」とからかわれてしまう始末。次の店に向かう彼らを尻目に、1人「お先に失礼します」と、飲み屋街を歩く中村。ふと「AROMASTIC」を取り出し、香りを吸い込む。すると、その瞬間、中村の目に映る世界が変わる。古典落語の1つ「だくだく」の一節を口にしながら、声を出して街を行く中村。泥棒と泥棒に入られた男の「~つもり」の応酬が笑いを誘う演目を喜々として演じながら、ふと、ノートに希望に満ちた1つの言葉を記す中村。「明日は、声を出す、つもり」。そして中村は、前を向く――。本作で又吉さんが描いたのは、日常の中で香りが人々に寄り添う世界。自分の落語家としての才能に見切りをつけ、不動産営業マンとなった主人公の中村が、上司につまらないとなじられても、舞台上のように饒舌に語れなくても、落語家の魂を持ちながら香りで気持ちを切り替えて前に進む姿を描いた、約10分間のムービーとなっている。中村を演じるのは、『追憶』をはじめ、公開待機作に『素敵なダイナマイトスキャンダル』、『Lovers on borders』(仮)、『君の鳥はうたえる』(いずれも’18年公開予定)など主演作が目白押しの柄本さん。冴えない営業マン風だった柄本さん演じる中村が、一転、ホンモノの落語家さながらに演目をそらんじる様子は必見。そんな柄本さんに、監督を務めた志真健太郎も「ご本人が落語好きということもあり、思い描いていた以上の迫真の演技を撮ることができ、現場の空気がどんどん研ぎすまされていきました。本当に現実と虚構の境目がわからなくなるぐらい、洗練された現場で貴重な経験をさせていただきました」と語っている。また、ムービー本編のほか、「AROMASTIC」開発チームの藤田修二と又吉さんによるスペシャル対談ムービーとスピンオフムービーが同時に公開。スペシャル対談ムービーでは、又吉さんが創作に秘めた想いや、お気に入りの香りにまつわるトークを繰り広げ、「みんな感じたことがあるかもしれませんが、楽しくないわけじゃないけど自分が思うようにいかないことってありますよね。もうちょっと自分を表現できるかも、と思っている人って多いと思うんですよ。そういうときに何かきっかけがあれば、ちょっと気持ちを変えて、一気に視点が変わると言うか、視界がクリアになるみたいなことがあるのかなと」と、作品に込めた思いをコメントする。なお、スピンオフムービーには、本編で主役を務めた柄本さんと、ヒロインとして新進気鋭の女優・玄理が出演。又吉さん独特の感性と世界観が存分に堪能できるWebムービーに、注目してみて。(text:cinemacafe.net)
2017年06月16日お笑いコンビ・ピースの又吉直樹が沖縄・宮古島の魅力を味わう旅番組『これが無いなら来なかった~又吉直樹の宮古島~』(全2話、各約30分)が、動画配信サービスのAmazonプライム・ビデオにて31日、独占配信開始となった。同番組は、又吉が宮古島を訪れ、自然や人の温かさ、地元ならではの食など、地域の魅力を再発見する旅番組。約3年ぶりの旅ロケで、又吉ならではの感性で小説を観るように日本を味わう。又吉は「宮古島は、自然もきれいで人も温かく、ご飯もおいしかったです。旅行にも最高ですけど、帰りたくなくなって、いつかここで本を読みながら暮らしたいと思いました。海を見たときに圧倒的すぎて、あらゆることがどうでもよくなりました」とすっかり宮古島に魅了されたようで、「また来たいです!」と熱望。「(なにかを)しながらでも、宮古島の景色が楽しめる番組です」とアピールした。番組内で登場した地元の名産品の4商品、あぶらみそ、ジェラート、泡盛、地ビールは、Amazonで購入可能。又吉は「面白い試みとして、番組に登場した商品を買うことができます。観る前に商品を買って、観ながら食べるのも面白いかもしれません」と提案している。なお、同企画は、映像作品や物産を通して視聴者に地域の魅力を日本全国に届けることで、地方創生を目的にしたプロジェクトとなっている。
2017年03月31日芸人で作家の又吉直樹に密着したNHKスペシャル「又吉直樹第二作への苦闘」が2月26日(日)今夜21時~NHK総合で放送され、続く23時からは同じくNHK総合で又吉さん初の長編小説をドラマ化した「火花」も放送開始となる。お笑いコンビ「ピース」として活躍しながら、小説家として発表した初の長編「火花」が第153回芥川賞を受賞。大きな話題を呼んだ又吉さん。その後ニュースキャスターなど活動の場を広げてきたが、ついに待望の小説第2作「劇場」が3月7日(火)発売の文芸誌「新潮」4月号(新潮社)に掲載&発表されることになった。単行本253万部、文庫30万部で累計283万部の大ベストセラーとなった「火花」に続く第2作ということで、各界から大きな注目を集める「劇場」だが、本作は原稿用紙300枚という規模の作品となり、内容も恋愛小説になるという。今回NHKでは売れっ子芸人として多忙なスケジュールのなか、限られた執筆時間で魂を削りながら「劇場」を執筆する又吉さんの姿に密着。普段見ることのできない作家としての又吉さんの姿を追うことで、ひとつの作品が生まれるまでの苦闘を映像に記録した。そんな「又吉直樹第二作への苦闘」のオンエア後には、又吉さんの処女作をドラマ化、昨年6月から「NETFLIX」で配信された「火花」が地上波初放送される(全10回)。売れない芸人の徳永は、営業で行った熱海の花火大会で先輩芸人の神谷と電撃的に出会い、強く惹かれ、弟子入りを申し出る。神谷は天才肌であり、かつ人間味に富んだ人物。神谷は自分の伝記を書くことを条件に、徳永を受け入れるのだった。以降、徳永と神谷は頻繁に会っては酒を酌み交わし、神谷は徳永に笑いの哲学を伝授しようとする。吉祥寺の街を彷徨いながら、さまざまな人々と触れ合い、なんでもない、でもキラキラと輝く時間を共有する2人。だが、それぞれの歩みは次第に、そして決定的に異なっていく…。キャストには主人公の若手芸人・徳永役に林遣都、その先輩芸人・神谷役に波岡一喜、同棲相手・真樹役を門脇麦、そのほか好井まさお、村田秀亮、菜葉菜、徳永えり、高橋メアリージュンといった顔ぶれがそろった。NHKスペシャル「又吉直樹第二作への苦闘」は2月26日(日)今夜21時~、ドラマ「火花」は23時~、NHK総合にて放送。(笠緒)
2017年02月26日お笑いタレント「ピース」として活躍する中、自身初の長編小説「火花」で153回芥川賞を受賞し、小説家としても活動する又吉直樹。この度、又吉さん待望の小説第2作「劇場」が、3月7日(火)発売の文芸誌「新潮」4月号(新潮社)にて掲載&発表されることが明らかになった。芥川賞を受賞した「火花」は、単行本253万部、文庫30万部で累計283万部の大ベストセラーとなり、また昨年は動画配信サービス「Netflix」にて林遣都、波岡一喜、門脇麦、小林薫、染谷将太ら豪華キャストを迎えドラマ化。現在も配信中となっており、さらに2月26日(日)よりNHK総合でも放送されることが決定され、いまもなお各メディアを巻き込んでの社会現象となっている。そんな異例のヒットとなった「火花」に続き、今回掲載される第2作「劇場」は、なんと“恋愛小説”。原稿用紙300枚の長編で、初の恋愛小説に挑戦する。また本作の発表に先駆け、執筆中の又吉さんに密着取材したNHKスペシャル「又吉直樹第二作への苦闘」(仮)が放送されることも決定している。NHKスペシャル「又吉直樹第二作への苦闘」(仮)は2月26日(日)21時~NHK総合にて放送予定。(cinemacafe.net)
2017年02月13日テレビ東京系バラエティ番組『NEO決戦バラエティ キングちゃん 新春!ノブも又吉も西野も大嘆きSP』の放送が、2017年1月2日深夜24時25分~に決定した。同番組は、芸人たちがオリジナル競技で芸能界で生き抜くスキルを競い合い、新しい王者=キングちゃんを生み出すバラエティ。お笑いコンビ・千鳥が東京キー局で初MCを務めた。1クールの予定で始まったが、好評により2クールの放映となり、19日に最終回をむかえた。1月の特番では、様々なゲストが出演する「100人規模の大ドッキリ! ノブ嘆かせ王SP」企画を展開。『キングちゃん』特番枠が大人の事情でファミリー向けになった、と聞かされたMCの千鳥・ノブを、ゲストたちがやりたい放題で嘆かせる。また、芥川賞作家のピース・又吉直樹を心配した千鳥・大吾が持ち込んだ「作家の殻をぶち破れ!!又吉&西野プロデュースSP」も放送される。絵本作家として活躍するキングコング・西野亮廣も参加し、"作家気取り"の2人が生放送の現場で共演者を笑わせることにより、"芸人魂"を取り戻してもらうという展開に。収録について「こんなバカなお笑いだけやればいい番組さしてもらって幸せです」と語る大吾は、「一日中面白いこと考えて一日中大笑いしてたら、ちゃんとすごくお腹が空きました」と芸人としての喜びを表した。また、ノブは正月特番という肩書に「まだオンエアされるまで信じられない」と疑いつつ「キングちゃんシーズン2の期待も込めて、みんな見て下さい!」とアピールした。特番の放送に合わせて、「ネットでテレ東キャンペーン」では、同番組の過去人気回を無料配信。配信されるのは「ささやいて面白くしろ! エキストラプロデュース王!」「ノブ嘆かせ王」「又吉プロデュース王(前編)」の3本となる。
2016年12月20日ティム・バートンの大ファンを公言する、お笑いコンビ「ピース」の又吉直樹と綾部祐二が、来年2月公開の最新作『ミス・ぺレグリンと奇妙な子どもたち』の宣伝隊長を務めることになった。『アリス・イン・ワンダーランド』『チャーリーとチョコレート工場』などの人気作を生み出してきたティム・バートン待望の監督最新作となる本作。日本に先駆けて公開された全米では初登場1位を獲得し、バートン監督史上、初登場1位を獲得した7作目の映画となった。フロリダで生まれ育った、周囲になじめない孤独な少年ジェイク(エイサ・バターフィールド)は、祖父の遺言に従って小さな島を訪れ、森の奥で古めかしい屋敷を発見する。そこには、美しくも厳格なミス・ペレグリン(エヴァ・グリーン)をはじめ、空中浮遊能力を持った少女や、いたずら好きな透明人間の男の子、常に一緒に行動する無口な双子、後頭部に鋭い歯を持つキュートな女の子など、“キミョかわいい”(=奇妙でかわいい)少年少女たちが暮らしていた。やがて彼らと心を通わせ、夢のような時間を過ごしたジェイクは、自らに宿った、ある“力”に気づき、屋敷に迫る恐るべき脅威に立ち向かっていく――。「ピース」の2人といえば、バートン監督の大ファンであることでも知られ、2014年には、ニューヨーク近代美術館(MoMA)歴代3位となる80万人を動員した「ティム・バートン展」を再構築した「ティム・バートンの世界展」のオフィシャルサポーターに就任。その際、監督とも対面を果たしていた。そんな2人は、再びバートン監督の作品を応援することに対して、綾部さんは「このたび、『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』の宣伝隊長を務めさせてさせていただくことになりました。以前、ティム・バートン監督にお会いしたときに、ジョニー・デップが出演できないときは君に任せると言われて、アメリカに行く準備もできているのでぜひ実現してもらえるようお願いしたいです」とコメント。ハリウッドスターを目指し、4月からニューヨークに拠点を移す綾部さんだけに、バートン監督と再会し、出演を直談判する意気込みも十分といったところ(?)。その一方で、又吉さんは「ティム・バートン監督が新しい作品を発表すると聞くだけで、いつも興奮してしまいます。今回は“奇妙なこどもたち”が登場する物語ということですが、奇妙なオッサンとしても楽しみです」と、自身を“奇妙なオッサン”と称し、期待を込めている。バートン監督が今回描く、独創的かつミステリアスなファンタジーワールドは、人と“ちょっと違う”ことはステキなことで、「どんなに奇妙でも、ありのままの自分でいること」の大切さを教えてくれる作品。「ピース」の2人も、まさにそのメッセージに共感して本作を応援しており、奇妙なこどもたちが、その個性をワン・アンド・オンリーの輝きに変える姿に、彼ら同様、特別な愛おしさを覚えずにはいられない。『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』は2017年2月3日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年11月21日小学館の漫画誌『週刊ビッグコミックスピリッツ』53号(11月28日発売号)より、第153回芥川賞を受賞したお笑いコンビ・ピースの又吉直樹の同名小説を原作とする新連載『火花』がスタートすることが21日、明らかになった。原作者・又吉のラブコールに応えて『火花』を漫画化するのは、『鈴木先生』などで知られる漫画家・武富健治。又吉は「もともと武富先生のファンだったので楽しみですね」と喜んでいる。そして、「武富先生の漫画は文学を読んでいる感覚で読めるんです」とコメント。「たとえば、『火花』を読んでいない人に『内容話しといたで』と友達から言われたら、そういうことちゃうねんって思うじゃないですか。でもそいつが噺家さんとか喋りのプロやったら、ありがとうございますって思う。『火花』をわかりやすく伝える必要はなくて、漫画版の『火花』という作品として成立してもらいたい」と期待している。さらに、「原作と読み比べてもらってもいいですし、漫画を楽しんだあとに、小説はあんまり読まへんけど試しに読んでみようかなと、手にとってもらってもありがたいですね」と、さまざまな楽しみ方をしてほしいと話している。(C)武富健治・又吉直樹/小学館
2016年11月21日お笑いコンビ・ピースの又吉直樹やオードリーの若林正恭らが"本"について語り合う「本屋で読書芸人」企画が、きょう10日に放送されるテレビ朝日系バラエティ番組『アメトーーク!』(毎週木曜23:15~24:15)で放送される。今回は、又吉、若林に、メイプル超合金のカズレーザー、オアシズの光浦靖子が、代官山の大型書店に集結。「本屋で読書芸人」は、前回から1年半をへての第2弾となるが、この間に又吉が芥川賞を受賞するという大ニュースもあった。それぞれが自信を持って勧める「ことしオススメの本」を発表するほか、自宅にある本棚を本人に撮影してもらい、こだわりなども紹介。さらに、読書芸人たちに1万円を渡したらどんなジャンルの本を買うのかを実験するコーナーも放送される。また、雑誌社を訪問し、本の世界を知り尽くす編集長に質問。そして、読書芸人たちが選ぶ「今読んでもらいたい読書芸人大賞2016」も発表される。
2016年11月10日お笑いコンビ・ピースの又吉直樹が8日、自身のツイッターを更新。相方の綾部祐二が来年4月から活動拠点を米ニューヨークに移すことを発表したことについて、ツイートした。又吉は「綾部が来年の春から活動の拠点をアメリカに移すと発表した」と報告。「相方として応援したいし、楽しみでもある」と応援する気持ちをつづった上で、「ただ、出発まで半年くらいある。まだ結構時間がある。半年前はどれくらいの顔をして横にいればいいのだろう」という戸惑いも打ち明けた。この日、ピースは都内でトークライブを開催。ライブ後に綾部が会見を開き、アメリカへの活動拠点移行を発表した。
2016年10月09日お笑いコンビ・ピースの又吉直樹が、きょう27日(22:00~23:24)に放送される関西テレビ・フジテレビ系バラエティ特番『AGF presents 日本のルーツを行く!又吉ロマン~知られざる水の神秘とは!?~』に出演し、小説の次回作について「今、書き始めてます」と明かす。この番組は、又吉が水にまつわるミステリーを、ゲストとともに探っていくもの。リリー・フランキーとは京都を訪れ、江戸時代から始まる水のブランド戦略を学ぶとともに、小説家としての顔を持つ2人ならではの文壇トークを弾ませる。その中で、リリーから次回作について聞かれた又吉は「今、書き始めてます」と明かし、次回作やタレント活動をしながらの執筆活動についての考えを披露。芥川賞を受賞した『火花』は、自分の本音を入れ込み過ぎないよう気をつけながら執筆したものの、ある"自分の癖"をうっかり入れてしまったと告白する。このほか、観月ありさと世界遺産・白神山地で水にまつわるミステリーに迫り、夏木マリと四国霊場八十八カ所を巡る「お遍路」の白装束に身を包み、空海ゆかりの土地・香川県を訪れる。旅を終えた又吉は、初対面のリリーに対し、「作品から僕がイメージしていた通りの面白い方で、カメラが回っていないときもいっぱいお話しさせてもらいました」と盛り上がった様子で、観月には「僕があんまり喋りを回さないので励まし続けてもらってました」と反省。お遍路は「久しぶりハードなロケでした(笑)。鎖一本で崖の上に登ったり、僕のキャラ的にあんまりこういうのはないので新鮮でした」といい、ともに旅した夏木には「イメージでもっとロックな方だと思っていたのですが、実は日本の寺社仏閣や歴史にも非常に興味を持っていらして、本当に楽しかったです」と話している。
2016年09月27日お笑いコンビ・ピースの又吉直樹が、27日に放送された日本テレビ系バラエティ番組『しゃべくり007』(毎週月曜22:00~23:00)で、芥川賞を受賞した小説『火花』に続く2作目について、「年内には完成させたい」と語った。相方の綾部祐二とともに出演した又吉。くりぃむしちゅーの上田晋也から「次の目標はなんなの? また賞とりたいという目標があるの?」と聞かれると、「賞というよりは、またちゃんと書いて…。せっかく賞をいただいたので、このまま何も書かずにっていうのはさすがによくないと思うので」と話した。上田が「芥川賞とると次の作品も大変だろうな。2作目コケるわけにもっていうプレッシャーもあるだろうし」と言うと、又吉は「やっぱりプレッシャーはありますね」と打ち明け、「できるだけ早く書きたい」と吐露。「今書いてます。年内には完成させたい」とめどを明かした。また、又吉は「綾部さんが横からいろいろ言ってくる」と言い、「60代くらいのマダムと知り合うっていう設定はどうかな」などと意見してくると苦笑。上田は「先生は官能小説書いてらっしゃるわけじゃないから」と突っ込み、有田哲平が「それは綾部が書けばいい」と提案すると、上田も同調し、「ノンフィクションでいっぱいかけるだろ」と熟女好きで知られる綾部をいじった。
2016年06月27日小説『火花』で芥川賞を受賞したお笑いコンビ・ピースの又吉直樹(36)が26日、TBS系バラエティ番組『アッコにおまかせ!』(毎週日曜11:45~12:54)に生出演。髪型のせいでよく職務質問されていたことを明かした。番組では、女優・高島礼子(51)の夫で元俳優の高知東生容疑者(51)が覚せい剤取締法と大麻取締法違反(所持)の疑いで逮捕されたニュースについてトーク。その中で、又吉は「この髪型でよく職務質問されていた」と打ち明け、「もしかしたらこういう方とか多いのかもしれないですね」と話した。和田アキ子が「職務質問ってどういう風にやられるの?」と聞くと、「『ちょっとすいません、職務質問なんですけど』ってはっきりおっしゃってくれて、財布とか見られて、(匂いを)かがれる」と説明。「僕はもちろん何もないので、ちゃんとかばんの中も全部出して…」と語った。相方の綾部祐二も「営業行くぞって若手芸人みんなで移動している時に、先生(又吉)だけ職務質問される」とエピソードを披露。和田が「本が売れたあとも?」と驚くと、又吉は「最近はないですけど、ちょっと前だったらテレビ出たあとに『職質なんですけど』って声かけられた」と答え、「職業聞かれて『芸人です』って言ったら、『よく職務質問される人だ!』って言われた」と明かした。そして、髪型だけでなく、「夜中よく散歩するんで、夜中に1人で歩いているとよく声をかけられる」と何度も職務質問された理由を推測した。
2016年06月26日お笑いコンビ・ピースの又吉直樹が、6日(21:00~22:54)に放送される日本テレビ系バラエティ特番『超頭脳トレード』で、女優・吉岡里帆を起用した地方PR動画を制作する。この番組は、各界の第一線で活躍する人たちの天才的な才能(=超頭脳)を、専門外で発揮したらどのような化学反応が生まれるのかを検証していくというもの。今回又吉は、芥川賞作家としての文才を使って、地方自治体のPR動画に初挑戦する。舞台は、関東にある高原の観光地。バブル崩壊で観光客が大幅に減少し、手探りで制作したPR動画の再生回数は、5カ月でわずか94回という有様だった。そこで又吉は、構成を全面的に見直し、人気上昇中の吉岡を起用した5分38秒の動画を制作。又吉は「自分で思ってたよりも『大きな作品』になってましたね。一応、"よしもとの暴れ太鼓"としての役割は果たせたはずです」と、淡々とした口調ながらも手応えを語っている。撮影を終えた吉岡は、完成作品のキャッチコピーを、"又吉さんが贈る、超ピュア・超田舎物語"と付け、「面白いです」と断言。「又吉さんの愛のあるすばらしい脚本と、全力で良いものを作ろうとするスタッフ、みんなで作ったこの動画が、なんとかたくさんの人に見ていただけるように、思いが通じたらいいなと思っています」と期待を示した。この番組では他にも、脳科学者の中野信子による思わず買いたくなるスーパーのチラシ製作や、3Dプリンターを駆使した菜々緒の等身大マネキンに売れ残った服を着せて販売。さらに、放送作家・鈴木おさむが制作した自動車教習所ビデオによる試験の点数や、堀江貴文&渡部建が改造を手がける人気のない寿司屋の客数への影響も検証する。
2016年06月05日お笑いコンビ「ピース」の又吉直樹による第153回芥川賞受賞作を初めて映像化したNetflixオリジナルドラマ「火花」の完成披露試写会が6月2日(木)、都内で行われた。同作は本日3日(金)より全世界190か国で全10話の一斉配信が始まったばかりだ。舞台挨拶には作者である又吉さんをはじめ、主演の林遣都と波岡一喜、共演する門脇麦、「井下好井」の好井まさお、「とろサーモン」村田秀亮、菜葉菜、徳永えり、高橋メアリージュン、廣木隆一監督、白石和彌監督、沖田修一監督、久万真路監督、毛利安孝監督が出席。また、挿入歌「二人で feat.西内まりや&YU-A」をSPICY CHOCOLATEと西内、YU-Aが披露した。イベント開催日が36歳の誕生日だった又吉さんは「頭の中で考えて書いたものが、こうして才能ある人たちに映像化してもらえるのは、僕の人生のごほうび。皆さんにお礼が言いたいです」と感無量の面持ち。漫才師として高みを目指す若者の青春と挫折を切り取った本作に、「僕だけじゃなく、みんなが見ていた風景なんやと気づいた。(ドラマとして)いい作品を見せてもらい、原作者が言うのも変ですが、この作品に関わることができて感動しています」としみじみ語っていた。「人生で一番うれしい日。僕こそ、又吉さんに感謝しています」と語った林さんは、「残せたことを誇りに思える、自慢できる作品になりました。俳優としてデビューしてからの10年、すべてをぶつけました」と並々ならぬ思い入れ。波岡さんも「俳優人生のすべてを出し切った」と強い達成感を示し、「ドキドキよりもワクワクが勝っています」と世界配信に胸躍らせていた。Netflixオリジナルドラマ「火花」は世界190か国にて全10話一斉同時配信中。(text:cinemacafe.net)
2016年06月03日お笑いコンビ・ピースの又吉直樹が2日、東京・Zepp ダイバーシティ東京で行われたNetflixオリジナルドラマ『火花』(3日配信開始)の舞台あいさつに登場。自らの小説が映像化されたことに、「僕の人生に対するご褒美やなと本当に感じています」と感激を語った。同作は、又吉が執筆した第153回芥川賞受賞作の同名小説が原作で、売れない芸人・徳永(林遣都)と、その彼が師と仰ぐ先輩芸人・神谷(波岡一喜)の姿を通して、笑いとは・才能とは・生きるとは・人間とはを描くもの。今回、5人の監督によって映像化された全10話が、世界190カ国に一斉に配信され、このイベントには香港と台湾のメディアも取材に入った。又吉は、ドラマ化された作品を見て「そこまで長い小説じゃないんで、原作で書いてない部分をどうするんやろう、大変やろうなって思ってたんですけど、その部分ですごいグッときた」と感想。今作を書くにあたって思い描いていた風景が、「僕だけのものじゃなくて、みんなが一緒に見てた風景なんだ」ということを、映像を見て気づいたのだという。このことで、又吉は「本当に良いものを見れたというか、原作者としてNetflixの作品に関われて良かったなと、とても感動しています」と、いつも通りの淡々とした口調ながら、熱い思いを吐露。この日は又吉の誕生日で「36年、いろいろあって生きてきたんですけど、自分の頭で考えたものを自分で書いて、それをむちゃくちゃ才能ある人たちの手によって映像にしてもらえるっていうのは、僕の人生に対するご褒美やなと、本当に感じています」と、最高のバースデーに感激していた。今回は若手漫才師の世界を描いた作品ということで、同じくあいさつに立った林は「満足いくまで納得いくまでやらせてくださいと(相方役の好井まさおに)言いました」、波岡も「『ロッキー』でシルベスター・スタローンがボクシング下手やったら面白くないじゃないですか。漫才師の話で僕らが漫才が下手だったらどうしようもないんで」と猛稽古を重ねて役に臨み、これまでの役者人生の経験も注ぎ込んだという。又吉はその漫才のシーンについて「すごかったですね。普通に笑いながら見ましたし、すごいリアリティがあって最高でした」とプロ目線から絶賛。世界中で配信されることには「ただただ純粋に楽しみですね。面白くつくっていただけたので、ワクワクしています」と期待を込めた。ちなみに又吉は、この会場の楽屋で、配信スタートを祝うケーキが用意されているのを見て、「一瞬自分の誕生日のだと思って、ちょっとだけうれしそうな顔してたんですけど、それを誰にもバレていないことを、ただただ願っていて、そのプレッシャーに耐えられなくて、今ここで言ってるんです」と正直に白状。「それも含めて、僕らしい誕生日になったな」と、自らまとめていた。
2016年06月03日いよいよ6月3日より、第153回芥川賞にも輝いたお笑いコンビ・ピース又吉直樹の同名小説を原作としたドラマ『火花』が、世界最大級のオンラインストリーミングサービス・Netflixで、世界190カ国に全10話一挙同時配信される。○林遣都が漫才の"芸風"を確立本作は若手芸人の世界を舞台に描かれた作品。林遣都演じる漫才コンビ「スパークス」の徳永と、彼が師と仰ぐ先輩芸人「あほんだら」の神谷(波岡一喜)との関係を通して、芸人とは、笑いとは、才能とは、そして人間が生きることとは何かを描いている。ドラマ『火花』は、各話50分程度の全10話で、総監督を務めているのは、1、9、10話を演出した廣木隆一。そのほか、『凶悪』の白石和彌(3、4話)や、『横道世之介』の沖田修一(5、6話)といった気鋭の映画監督が演出に名を連ねている。統一感はありつつ、各話で少しずつ作風が違っていて飽きさせない。原作では徳永と神谷との師弟関係に重点が置かれ、あまり描かれていなかった相方・山下(井下好井・好井まさお)とのコンビ間の葛藤や、所属事務所の担当社員(染谷将太)との交流なども丹念に描かれ、原作以上に多角的に若手芸人を取り巻く実情を浮き彫りにしている。自分たちが世間に見向きもされない怒り、自分が面白いと思う笑いとテレビで求められる笑いとの違いに葛藤する姿、先に売れていく後輩たちを目の当たりにした焦燥、売れ始め周囲からの待遇が変わっていくことへの戸惑い、自分が変わっていくことへの恐怖、そして"使い捨て"のように仕事を失っていく絶望感……そんな若手芸人の苦悩が、又吉独特の文体をそのまま描写したかのような美しい映像で迫ってくる。こうした作品で難しいのは実際の漫才をいかに見せるかだが、この部分も本作は丁寧だ。スパークスとあほんだらの漫才それぞれが、ちゃんと各コンビ独自の漫才になっているのがそれを証明している。ドラマ後半には「ああ、この漫才はスパークスっぽいな」と思えるほどだ。もともと芸人である好井まさおはもちろん、漫才は素人である林遣都もネタを自分のものにし、あたかもコンビが実在しているかのように、"芸風"を確立させている。圧巻は第9話の漫才シーン。「世界を覆すような漫才をやるために、この道に入りました」という徳永の前口上から始まる漫才は、あまりに切なく胸が締め付けられる。○波岡一喜の起用で成功が約束された本作の肝となるのは間違いなく神谷だ。徳永は彼に憧れ、"弟子"になり、彼の言動に振り回されてもなお、彼についていく。その魅力に説得力がなければ、物語自体が破綻してしまう。神谷役に波岡一喜をキャスティングできたことで、この作品の成功が約束されたと言っても過言ではない。それくらい波岡演じる神谷は、狂気をはらんだカッコよさと、どうしようもない情けなさと、強烈な愛嬌が同居していて魅力的だ。まさに、「憧憬と嫉妬と僅かな侮蔑が入り混じった感情で恐れながら愛する」対象だった(「」内は『火花』原作本より)。実際、徳永がそうであったように、視聴者である僕も、彼についていくかのように、約450分にわたる『火花』の世界に没頭してしまった。波岡はこれまで、大根仁監督の『ライオン丸G』で主演しているが、それ以外はいわゆる名バイプレーヤーとして脇を固めてきた。一時期はチンピラ役といえば波岡一喜と言われるほど、数多くの作品に出演し存在感を発揮してきた。そんな波岡にとって、破天荒でカリスマ性のある神谷はハマり役だ。例えば、物語冒頭の花火大会での漫才のシーン。原作では、主人公・徳永のコンビ「スパークス」の漫才はウケる、ウケないの前に誰にも聞いてもらえないという切なく印象的な始まりである。これをドラマでは、その漫才の直前に、町内会によるチープな出し物が披露され喝采を浴びるシーンを加え、さらに切なさを増幅させている。スパークスが舞台を降りると、すれ違いざまに「仇とったるわ」と言って舞台に上がる神谷。そして、見向きもしない花火目当ての観客たち向かって鬼気迫る表情で叫ぶ。「地獄! 地獄! 地獄! 地獄……!」その姿は紛うことなく「やかましいほどに全身全霊で生きる」神谷そのものだった。『火花』は売れない若手芸人たちを描いたドラマである。けれど、まだ何者でもなく、何者かであろうとあえぐ僕らすべての物語でもある。この美しくも残酷な作品がこのような形でドラマ化されたのは"平凡な奇跡"だ。果たして、原作の読者から賛否両論を巻き起こしたあの"あほんだら"なラストシーンはどのように描かれているのか。それはその目で確かめてほしい。(C)2016YDクリエイション戸部田誠(てれびのスキマ)1978年生まれ。テレビっ子。ライター。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『コントに捧げた内村光良の怒り』(コア新書)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)などがある。
2016年06月02日まもなく「Netflix」にて全世界同時ストリーミングが開始される、又吉直樹原作・第153回芥川賞受賞作品のドラマ化「火花」。このほど、本作がドイツで開催された「ニッポン・コネクション」に出品され、全10話の一挙上映を実施。日本からは主演の林遣都、波岡一喜、7&8話を担当した久万真路監督がかけつけ、舞台挨拶を行った。日本純文学の最高峰、第153回芥川賞を受賞した小説「火花」。芸人である「ピース」又吉さんが初めて手がけた本小説は、単行本で累計250万部を超え、空前の大ヒットを記録。日本独特の話芸“漫才”の世界に身を投じた青年たちの10年を映しながら、生きることの意味と、愛しさ、切なさを謳いあげた青春物語だ。そんな本作が、ドイツを代表する文豪ゲーテが誕生した町、フランクフルトで開催中の「ニッポン・コネクション」第16回日本映画祭のニッポン・シネマに出品。5月28日(現地時間)に1~3話、29日には約10時間に及ぶ全10話の上映が行われ、両日とも林さん、波岡さん、そして久万監督による舞台挨拶が行われた。22時という遅い時間帯での上映にもかかわらず、300席満席の客席を前に、林さんは満面の笑みを浮かべ、「日本で俳優をやっている林遣都と申します。こうして、海外の方にご覧いただく機会をいただけたことを、とても嬉しく思います。海外の方に胸をはって観ていただける素敵な作品になったので是非楽しんでいってください」と、真摯に挨拶。続いて、波岡さんは、「こんばんは!私は波岡一喜といいます。来てくれて本当にありがとうございます」をドイツ語で挨拶。「ここからは日本語で…」と照れ笑いをしながら、「嬉しい!こんなにたくさんのお客さんがいらっしゃると思わなかったので泣きそうになりました。今日昼間、フランクフルト市内を回り、天候もよくとてもいい日なんだと思いました。いま、ここに来てもっといい日だと感じました。楽しんでいってください」と興奮気味に言葉を紡いだ。さらに、7話・8話を担当した久万監督は、「漫才に青春をかけた男たちの物語を、みなさんがどう受け止めてくださるか、ドキドキもしていますがよい評価をいただけることを、期待しています。思いっきり笑って楽しんでいってください」と、ドイツの観客に向けて語った。全10話の一挙上映後には、大きな拍手が巻き起こり、会場では涙を流す観客も。また、漫才という文化への関心も高まったというコメントが多く寄せられ、世界190か国同時配信に向け、日本特有の“漫才文化”発信へ大きな手ごたえを感じられる上映となった。また、Q&Aでは、原作についての質問が飛び、林さんからは「この物語の原作を描かれた又吉直樹さんは、この物語の主人公のように漫才をされている日本でも大変な有名な芸人さんです。また、昨年、日本では歴史的な文学賞である芥川賞を受賞し、日本中がこの物語に魅了され、感動の渦にのまれました」と回答。世界配信についての意気込みを問われた林さんが、「日本で俳優として活動をしていると、海外で作品をご覧いただける機会がなかなかないので、作品を生み出してくれた又吉さんに感謝しております」と又吉さんへの感謝の意を語ると、波岡さんは「世界中で配信されたら、もっといろんな人が見てくれますよね。もっと有名になりたい!」とコメントし、会場を沸かせた。さらに久万監督は、「5人監督がひとつの作品を手掛けるというのは、日本でもなかなかない試みです。この作品は映画監督と映画のスタッフが手掛けています。僕たちは1本の映画を作るつもりで臨んでいました。総監督の廣木隆一監督を筆頭に、それぞれの監督が切磋琢磨し、いい意味で競い合ったことが作品にうまく反映されていると思います」と、映像作品の新しい表現について示唆していたのが印象的だった。現地の観客からは「本当に感動しました。会場から出た瞬間、胸がいっぱいになりました。若い方が一生を掛ける覚悟で『どうしたら面白い漫才ができるのか』を日々求め続ける姿が印象的でした」(40代男性)、「ひとことで言えば素晴らしかったです。最初は笑えるコメディかと思ったけれど真剣な話もあり感動もあり、面白かったです」(女性2人組)、「実は日本の人気お笑い芸人のファンなのですが、漫才がどういうものなのか、これまでは知らなかったので、この作品を観てやっと理解できたなと思いました」(20代男性)、「考えさせるところ、悲しくなるところもありつつ、笑えるところもあっていろいろな感動ができてとてもよかった」(夫婦)と絶賛のコメントが寄せられた。Netflixオリジナルドラマ「火花」は6月3日(金)より世界190か国にて全10話一斉同時配信開始。(text:cinemacafe.net)
2016年05月31日お笑いコンビ・ピースの又吉直樹原作のNetflixドラマ『火花』(全10話、6月3日配信開始)が、ドイツ・フランクフルトで行われた日本映画のイベント「ニッポン・コネクション」で28・29日に上映され、出演する俳優の林遣都と波岡一喜が、舞台あいさつを行った。同作は、お笑いコンビ・ピースの又吉直樹が第153回芥川賞を受賞した同名小説が原作で、林演じる売れない芸人・徳永と、その彼が師と仰ぐ先輩芸人・神谷(波岡一喜)の姿を通して、笑いとは・才能とは・生きるとは・人間とはを描くもの。林は「こうして、海外の方にご覧いただく機会をいただけたことを、とてもうれしく思います」と喜びを語りながら、「海外の方に胸を張って見ていただけるすてきな作品になったので、ぜひ楽しんでいってください」とアピール。浪岡は「うれしい! こんなにたくさんのお客さんがいらっしゃると思わなかったので泣きそうになりました」と、興奮を隠せない様子だった。同会では質問コーナーも設けられ、原作について聞かれた林は、又吉を「この物語の主人公のように漫才をされている日本でも大変な有名な芸人さんです」と紹介し、「昨年、日本では歴史的な文学賞である芥川賞を受賞し、日本中がこの物語に魅了され、感動の渦にのまれました」と説明。また、こうして海外で出演作品が上映されることに「作品を生み出してくれた又吉さんに感謝しております」と林が謙虚に語る一方、浪岡は「世界中で配信されたら、もっといろんな人が見てくれますよね。もっと有名になりたい!」と野望を示し、会場を沸かせていた。同じく登壇した7・8話担当の久万真路監督は「漫才に青春をかけた男たちの物語を、みなさんがどう受け止めてくださるか、ドキドキもしています」と心境を吐露。今作は5人の監督が手がけているが、「それぞれの監督が切磋琢磨(せっさたくま)し、いい意味で競い合ったことが作品にうまく反映されていると思います」と、新たな試みによる成果を話していた。
2016年05月31日林遣都、波岡一喜、門脇麦らを迎え、「Netflix」にて映像化する又吉直樹原作の「火花」。この度、本作の配信日が6月3日(金)に決定し、予告編とメインビジュアルが到着。また主題歌に「OKAMOTO’S」の「BROTHER」が起用されることが明らかになった。売れない芸人の徳永(林遣都)は、熱海の花火大会で、先輩芸人である神谷(波岡一喜)と電撃的に出会い強く惹かれ、「弟子にして下さい」と申し出た。神谷は天才肌であり、また人間味に富んだ人物。「いいよ」という答えの条件は「俺の伝記を書く」こと。神谷も徳永に心を開き、2人は頻繁に会って、神谷は徳永に笑いの哲学を伝授しようとする。吉祥寺の街を歩きまわりさまざまな人間と触れ合うのだったが、やがて2人の歩む道は決定的に異なっていく。徳永は少しずつ売れていき、その一方で、神谷は少しずつ損なわれていくのだった。そしてある日、神谷は徳永をはじめ関わるすべての人々の前から借金を抱えたまま姿を消してしまう。神谷のいない日々を淡々と過ごす徳永。そして一年後、2人は再会するのだったが――。原作は、処女作にして「第153回 芥川賞」を受賞、累計251万部発行という異例の大ヒットとなった「ピース」又吉さんの同名著書。「Netflix」が日本独自のオリジナルでドラマを制作し、全世界190か国へ全10話一挙に同時ストリーミングされることは、本作が初の試み。いままでの“ドラマ”という概念に縛られることなく、1本の作品として約450分の壮大な物語として展開されている。キャストには、主人公の若手芸人・徳永役の林さん、その先輩芸人・神谷役に波岡さん、同棲相手・真樹役を門脇さんをはじめ、「井下好井」の好井まさお、「とろサーモン」の村田秀亮、田口トモロヲ、染谷将太、高橋メアリージュン、温水洋一など様々なジャンルで活躍する人々が共演し、日本独特の話芸・漫才の世界に身を投じた主人公たちの十年を映しながら、生きることの意味などを描いている。そして今回本作の主題歌に4人組ロックバント「OKAMOTO’S」の「BROTHER」が決定。これまで彼らの楽曲は、ア二メ「NARUTO -ナルト-」や「銀魂」などがタイアップされ、人気を博している。今回の楽曲は、本作のために書き下ろされたもので、CDリリースも予定しているという。併せて解禁されたのは、本編映像の1話~10話のダイジェストを収めた予告編。漫才の世界に身を投じた主人公の10年を見事に映し出し、林さんと波岡さんが漫才師としてリアルに漫才シーンを演じているところは圧巻だ。併せて解禁されたメインビジュアルも、林さん演じる徳永と波岡さん演じる神谷の芸人2人が向かい合うその姿が写し出された一枚で、友情なのか、師弟関係なのか、はたまたライバルなのか…と、力強さと繊細さが混在する関係値をイメージさせる、ドラマチックな構図に仕上がっている。世界190か国同時配信されることによって、日本独自の「MANZAI」文化が全世界でどのように受け止められるか、ますます期待が高まるようだ。「火花」は6月3日(金)より「Netflix」にて全話(全10話)一斉配信。(cinemacafe.net)
2016年04月06日映像配信ネットワーク「Netflix」で映像化される、お笑いコンビ・ピースの又吉直樹原作のドラマ『火花』(全10話)が、6月3日から世界190カ国で同時に配信開始されることが6日、明らかになった。同作は、主人公である売れない芸人・徳永(林遣都)と、その彼が師と仰ぐ先輩芸人・神谷(波岡一喜)の姿を通して、「笑いとは」「才能とは」「生きるとは」「人間とは」を描くもの。第153回芥川賞受賞作で、単行本は251万部を超えるヒットとなった。昨年9月から日本でサービスを開始しているNetflixだが、日本のコンテンツが全世界に全10話が同時にストリーミング配信されるのは、今作が初めて。そして、日本のコンテンツで、初めて4K配信されることになっている。また、予告編とメインビジュアルも公開。予告編は、1話から10話のダイジェストになっており、林遣都と波岡一喜のリアルな漫才シーンも映し出される。メインビジュアルは、2人が向かい合う姿ような構図で、友情・師弟関係・ライバルなど、さまざまな関係性をイメージさせるものになっている。さらに、主題歌をOKAMOTO’Sが書き下ろすことも決定。タイトルは「BROTHER」で、オカモトショウが作詞作曲を手がけた。CDリリースも予定されている。
2016年04月06日アンリアレイジ(ANREALAGE)のデザイナーを務める森永邦彦と、作家としても活躍するお笑いコンビ・ピースの又吉直樹によるトークセッションが、3月22日の17時30分から18時30分まで伊勢丹新宿店本館2階TOKYO解放区内の期間限定ショップ「ANREALAGE FLOWER SHOP」にて開催される。文学が好きな森永邦彦とファッションが好きな又吉直樹は共に80年生まれと同世代。トークセッションでは、“文学”の魅力をデザイナーとして、作家として語り合う。ANREALAGE FLOWER SHOPでは、通常の花屋とは異なり、“花を贈る様に、花を着る”をコンセプトにファッションアイテムとして身につけることができる花々を展開している。ラインアップは、フラッシュで花が咲くTシャツや、リバティーと協業した再既成反射の花柄アイテム、フラッシュにより色づくコサージュなど。また、“バーチャルお花見”ができる桜の木も出現。肉眼では真っ白な桜が、スマートフォンでフラッシュ撮影することにより色鮮やかな花を咲かせる。なお、トークショーには22日に同ショップで商品を購入した人を先着で優先的に招待する予定だ。
2016年03月22日「世界フィギュアスケート選手権2016」にゲスト出演することも決まった五輪銅メダリストの高橋大輔が、先日発表された芥川賞作家・又吉直樹に続き、「NEWS ZERO」の月一キャスターを務めることが分かった。昨今のフィギュアスケート人気を第一線で牽引してきた高橋さん。2010年、バンクーバー五輪で銅メダルを獲得し、同年のトリノ世界選手権では日本人初の世界チャンピオンとなった。また、2012年のグランプリファイナルでは日本人初の金メダリストに。2014年のソチオリンピックでは6位入賞を果たし、五輪3大会連続入賞という日本人選手初の快挙を成し遂げた。そして、この4月からはZEROキャスターとして、又吉さんと同様、月に1回程度のペースで定期的に「NEWS ZERO」に出演する。高橋さんが取材をするのは、ずばり「一流エンターテイメント」の裏側。広い世界を舞台に、華麗なるスケーティングとジャンプ、そして“世界一”と称されたステップで人々を魅了してきた高橋さんだからこそ感じることのできる、様々な分野のアーティストたちのこだわりやその凄さを伝えていく。初回出演は4月14日(木)を予定。今回の起用に高橋さんは、「不安も沢山ありますが、精一杯頑張ります。エンターテインメントの世界を勉強させていただき、感じたことや経験したこと、そしてエンターテイナーの様々な想いを皆様にお伝えできれば幸いです」とコメントを寄せている。頂点を極めながら、その苦悩や挫折をも知る高橋さんだからこそレポートできる「一流エンターテイメント」の裏側に、期待していて。「NEWSZERO」は毎週月~木曜23時~放送、毎週金曜23時30分~放送。(text:cinemacafe.net)
2016年03月10日著書「火花」が第153回芥川龍之介賞を受賞した又吉直樹が、このたび新たにZEROキャスターに加わることが明らかとなった。「ZERO(原点)にかえって、はじめる」「世の中の様々なことをZEROから考え直してみる」をテーマとして掲げる同番組。すでに嵐の櫻井翔や、桐谷美玲らが毎週ZEROキャスターとして活躍しているが、今後、又吉さんは月1回程度のペースで、ZEROに出演することとなる。又吉さんが自ら取材し伝えるのは、「働く」こと。驚きの「職場」、一流の「職人」、最高の「技術」…。さまざまな形で「働く現場」を切り取っていく。又吉さんは東日本大震災5年のテーマで、3月にもZEROに出演予定だが、自身のコーナーへの初回出演は4月28日(木)を予定している。このたびの起用にあたり、又吉さんは「今、日本や世界で起きていることに敏感でありたいです。あらゆる問題に対して簡単に答えを決めず、迷い、悩み、考え抜きたいと思います」と意気込みのコメントを寄せた。また、ZEROのテーマ曲も4月4日(月)から生まれ変わることに!宇多田ヒカルが新たに書き下ろした楽曲が使用されるという。さまざまな分野で才能を見せる又吉さんの、キャスターとしての活躍にも期待したい。「NEWSZERO」は毎週月~木曜23時~放送、毎週金曜23時30分~放送。(text:cinemacafe.net)
2016年03月04日世界最大級のオンラインストリーミングサービス「Netflix」にて、今春配信が決定している又吉直樹原作の「火花」。このたび本作の撮影が、約4か月の期間を経てクランクアップしたことが明らかとなり、また追加キャストとして、渡辺哲、温水洋一、高橋メアリージュン、今井華、忍成修吾、今田耕司などが発表された。売れない芸人の徳永は、熱海の花火大会で、先輩芸人である神谷と電撃的に出会い強く惹かれ、「弟子にして下さい」と申し出た。神谷は天才肌であり、また人間味に富んだ人物。「いいよ」という答えの条件は「俺の伝記を書く」こと。神谷も徳永に心を開き、二人は頻繁に会って、神谷は徳永に笑いの哲学を伝授しようとする。吉祥寺の街を歩きまわりさまざまな人間と触れ合うのだったが、やがて二人の歩む道は決定的に異なっていく。徳永は少しずつ売れていき、その一方で、神谷は少しずつ損なわれていくのだった。そしてある日、神谷は徳永をはじめ関わるすべての人々の前から借金を抱えたまま姿を消してしまう。神谷のいない日々を淡々と過ごす徳永。そして一年後、二人は再会するのだったが――。原作は、処女作にして芥川賞を受賞した又吉さんの異例のヒットとなった同名著書。お笑いという賑々しい世界の周辺で生きる女性たちの姿や、芸人の世界の厳しさも描きながら、驚くべきストーリー展開を描いている。キャストには、主人公・徳永役の林遣都をはじめ、相方・山下役に好井まさお、徳永の憧れの漫才師役に波岡一喜、村田秀亮、そのほか門脇麦、田口トモロヲなどが出演し、また監督には、総監督の廣木隆一をはじめ、白石和彌、沖田修一、久万真路、毛利安孝の5名の監督陣が力を合わせている。昨年11月よりクランクインした本作は、出演者が口々に「最高の環境」と言い切るほど、撮影中の現場の雰囲気は良いもので、約4か月にわたる撮影は順調に進んでいったようだ。なかでも林さんと波岡さんは撮影中に「廣木総監督を始めとして映画界のトップクラスの方々とご一緒できているのが、とにかく幸せ。何より僕らが自由に、ちゃんと魂を込めてリアルに演じられる環境を作って頂けているのが本当にありがたい事です」と林さん。波岡さんも「僕らが余計なことを考えないでいい環境を作ってくれている。監督とどう演じるかを話し合いながら、集中して役作りできています」と語っている。そして今回、新たに発表されたキャストには、徳永が住むアパートの住人役に、渡辺哲と渡辺大知。徳永のバイト先の陰険な店長・望月役に温水さん。徳永の相方の山下の彼女・百合枝役に高橋さん。合コンの女性役に今井さん、島袋聖南が出演。そのほか山本浩司、宮崎吐夢、徳永えり、徳井優、嶋田久作、福田転球、忍成さん、村杉蝉之介、武田梨奈など多くの俳優陣が勢揃いし、また今田さんやレイザーラモン、千鳥、パンサー向井、サルゴリラなど多くの芸人勢も登場するなど華やかな世界の舞台裏を描く本作に色を添えている。「火花」は今春、「Netflix」にて配信開始予定(全10話)。(cinemacafe.net)
2016年03月02日人気お笑いタレントで芥川賞作家のピース又吉直樹さんがサポーターをつとめる注目の展覧会、『はじまり、美の饗宴展すばらしき大原美術館コレクション』が六本木の国立新美術館で開かれます。岡山県倉敷市にある日本を代表する美術館のひとつ、大原美術館。日本ではじめて本格的な西洋美術を紹介する美術館として1930年に創設され、今では日本近代洋画や東洋古美術、現代アートなど幅広いコレクションを所蔵しています。本展では、大原美術館の全部門からセレクトされた名品を一挙に紹介。東京にいながら、珠玉の大原コレクションを楽しめるまたとないチャンスです。イチオシの作品は、エル・グレコの傑作、《受胎告知》。日本にあることが奇跡、といわれるほど貴重な名画で、海外からの貸し出し依頼も多い本作品は、まさに大原美術館の至宝。本展でも必見中の必見作品です。公式サイトでは、ピース又吉直樹さんが出演する動画「謎解きムービー」を公開中。笑いをまじえた又吉流の切り口で、本展の名画たちにアプローチしています。ムービーの中で出される謎が解けた人には、特典映像のおまけつき。ぜひ公式サイトもチェックしてみて!イベントデータ:『はじまり、美の饗宴展すばらしき大原美術館コレクション』会期:2016年1月20日(水)~4月4日(月)※休館日は毎週火曜日時間:10:00 ~ 18:00(金曜日は20時まで開館)※入場は閉館の30分前まで会場:国立新美術館料金:一般 1,600円/大学 1,200円/高校生 800円/中学生以下無料画像クレジット: エル・グレコ《受胎告知》1590年頃-1603年/ 109.1 × 80.2 cm / 油彩・カンヴァス※画像無断転載禁止
2016年01月01日樹木希林と又吉直樹が、TBSで昨年に続いて放送されるスペシャルドラマ「このミステリーがすごい!」で、前回に引き続き番組案内人を務めることになり、11月16日(月)に収録が実施され、その後、報道陣の取材に応じた。TBSと「このミステリーがすごい!」大賞を主催する宝島社のコラボによるこちらの企画は、「このミステリーがすごい!」大賞受賞作家による書き下ろし短編小説をドラマ化する。今年は中山七里、喜多喜久、降田天が原作を担当しており、それぞれ財前直見、上野樹里、檀れいが主演する。樹木さんと又吉さんは昨年に続き視聴者と作品をつなぐ番組案内人を務め、樹木さんがベテランの女性編集者、又吉さんは売れないミステリー作家に扮して2人芝居を繰り広げる。去年とは状況が変わり、芥川賞作家となった又吉さんが、売れない作家を演じることになったが、希林さんは「こんなことになるとは思わなかった」と状況の変化に驚きを口にしつつ、受賞後の又吉さんについて「そのまんまで佇まいが変わらない。たいがい、浮足立つところが見えてくるものだけど、こんな大きな賞を獲っても腰が据わってる」と変わらぬ姿勢を称賛する。一方で自身のこの1年での変化を問われると「私は老けたなと実感してます。(先日亡くなった)加藤治子さんの葬儀でお顔を見たら、92歳なのにきれいでした。死ぬと、しわもシミもなくなるんだから『なまじ整形しないでお互いに良かったね』と言いました。以前から加藤さんと私と浅田美代子さんの中で整形に行くって話をしてたので」と独特のユーモアあふれる口調で語った。ちなみに、2人はミステリーを読むことはあるのかと尋ねると、又吉さんは「読みます。江戸川乱歩や京極夏彦さんなどを」と明かすが、樹木さんは「私は読まないです」とのこと。それでも、又吉さんの芥川賞受賞作「火花」は読んだそうで「ほぉって感心して読みました。身近に感じながら、親戚の人が書いたような気持ちで『はぁ、こんな風に書くんだ』と感心しました」と明かす。さらに、又吉さんの受賞についても「普段はひとが受賞しても喜ばないんですが、今回は『わぁ』と喜びました。それは又吉さんの人柄もありますよね」と振り返る。又吉さんは、以前にも過去の著作について希林さんに「読んだよ」と声を掛けられたことがあったそうで「嬉しかったです」と笑顔で述懐する。希林さんは「どうしてこれがこんなに面白くなるのか?と思って声を掛けました」と明かしていた。また、タイトルにちなんで最近体験したミステリーな出来事を問われると、又吉さんは「タクシーに乗ってて、道端に(空車を停めるために)手を挙げてる人がいたんですが、(又吉さんが乗ってるタクシーの)運転手さんが、僕が乗ってるのに徐行して停まりかけて『あぁ、ちゃうわ!』とまた走り始めました(苦笑)」と芥川賞作家と思えぬ存在の忘れられやすさを発揮した模様?スタジオは笑いに包まれた。ドラマ「このミステリーがすごい!」は11月30日(月)夜9時よりTBS系にて放送。(text:cinemacafe.net)
2015年11月17日ほっこりした笑いがちりばめられた作風で知られる西加奈子さんと、プロのお笑い芸人である又吉直樹さん。お互いに“笑いのツボが似ている”というおふたりにとっての笑いとは?笑うこと、笑われることへの優しさがあふれる対談が実現!***西:又吉さんとは、最初はイベントでお会いして。私が『炎上する君』という短編集を出した時に帯コメントをお願いしたんですよね。又吉:それがきっかけでお会いするようになって、最初はすごく質問されたんです。興味を持って聞いてくださっているのかなと思ったけれど、だんだん、研究されてんのかなと思えてきまして…。西:つい聞いてまうねん(笑)。「今なんでそれ言ったん?」「今、最後に言ったやつは、最初から頭の中にあったん?」とか。又吉:「最初から頭にあって、はやく言いたいと思いながら喋ってました」と言ったら「ほう…」って。西:だって又吉さんは、どうしたら思いつくんだろうってことを言うから。又吉さんの笑いには2種類あると思うねん。ひとつは、例えば小学校の授業中に校庭に犬が入ってきて興奮する、という思い出みたいな笑い。それって、うちの世代にとっては「あるある」やん?でも、そんなこと人に言われるまで思い出さないでしょう?又吉さんは「ああ、そういうことあった!」って思い出させて、私の中の体温をあげてくれるの。もうひとつは、私の体の中にはまったくなかった熱が、隕石が落ちたようにバーン!と入ってくるような笑い。又吉さんが、どちらの笑いも持っていることにおののいてしまう。又吉:自分ではあまり分からないですね。「こうなったらこうなる」とは考えずに、「こんなんあったら面白いな」とは思うんですけど。西:又吉さんは自分はどっちもできまっせ、みたいに気取ってないでしょう。超フラット。帯コメントをお願いしたのは、そんな人が、もしも自分の本を「面白い」と言ってくれたら、すごく自信になるなって思ったから。又吉さん、昔、「優しい人は必ず面白いです」って言ってましたよね。又吉:言ったかもしれません。西:その時は、すぐには分からなかった。「面白い人は優しい」なら分かる。誰かを楽しませようって気持ちは美しいし、誰かに笑われてもいいっていうのは、心が大きいことだし。その逆が分からなかったけれど、今は分かる。又吉さんは絶対にスカさないし、どんな無茶なことや寒いことを言われても「そうですね」と受け入れてますよね。又吉:ああ、それだけは決めているかもしれないです。自分たちがMCをする番組に後輩が来ると、めっちゃ緊張して訳の分かんないこと言い出す奴がいっぱいおるんです。その時に「何言うてんねん」とは言わず、一回そいつの言葉を信じて、質問していくんです。それでおもろなる時があります。西:おもろなくなる時もあるでしょう?又吉:そん時は、みんなでおもろない方向に突っ走っている1~2分がおもろなっているというか。それが芸人としていいのかは分からないですけれど。「芸人やったら笑われんと笑かせ」とは、先輩たちが言うてきた言葉ですけれど、僕はあまり気にしいひんというか。西:『火花』にもそういう話がありましたよね。又吉:そう、自分の小説に書いた時、先輩から批判されるかなと思ってたんです。でも、木村祐一さんがいろんな芸人さんたちにインタビューした映画が京都国際映画祭で上映されたんですが、そのタイトルが『ワレワレハワラワレタイ』なんです。むっちゃいいタイトルだと思って。木村さんに話したら、「俺も先輩に怒られるかと思ったけれど、でもみんなの話を聞いていて、そう思ってん」って。嬉しかったですね。西:人から笑われたいって、めっちゃ懐深いことだと思う。又吉:自分が笑っていたいんです。人が笑っているのを見るのは嬉しいですし。◇にし・かなこ 1977年、テヘラン生まれ、大阪府育ち。’04年に『あおい』でデビュー。『通天閣』で織田作之助賞、『ふくわらい』で河合隼雄物語賞、『サラバ!』で直木賞受賞。◇またよし・なおき 1980年、大阪府生まれ。芥川賞作品「火花」の、俳優・堤真一による朗読CDが発売中。2016年春にはNETFLIXでのドラマ『火花』が配信スタート予定。※『anan』2015年11月18日号より。写真・森滝 進(まきうらオフィス)取材、文・瀧井朝世
2015年11月12日又吉直樹が第153回芥川龍之介賞を受賞した「火花」を映像化し、「Netflix」が世界独占配信する連続ドラマの監督、及びメインキャストが決定!主人公の若手芸人を林遣都、その先輩芸人を波岡一喜、その同棲相手を門脇麦が演じ、全10話の総監督を『ストロボ・エッジ』や『娚の一生』などを手がけてきた廣木隆一が務めることが分かった。現段階での発行部数は239万部に達し、芥川賞受賞作品としての単行本発行部数が歴代1位となるなど、社会現象化した又吉さん原作「火花」の初の映像化となる本作。全10話の連続ドラマではあるものの、「Netflix」により一斉ストリーミング配信開始となるため、一般のTVドラマのように毎週1話ずつ、決まった放送時間枠などの形式はなく、1話ごとに異なった尺で各話約40~50分ほどになるという。売れない先輩後輩の芸人2人が、様々な人との関わり合いの中で「笑いとは何か」「生きるとは何か」を模索する、若者の苦悩と葛藤を描いたこの作品で、お笑いコンビ「スパークス」のボケ担当で、常に憂鬱な性格の主人公・徳永を演じるのは、2007年に映画『バッテリー』の主演で俳優デビュー、日本アカデミー賞、キネマ旬報ベスト・テンなど多くの新人賞を受賞し、その後も映画やドラマで活躍中の林遣都。そして、その徳永が師と慕う「あほんだら」のボケ担当で天才肌の芸人・神谷を演じるのは、映画『パッチギ!』や『クローズZERO』シリーズなどに多数出演、最近では『図書館戦争』シリーズにも出演するなど、実にさまざま役柄をこなす波岡一喜。その神谷と同棲し、作品中で“絶対的な美”として描かれている女性・真樹を演じるのは、映画『愛の渦』での体当たりの濡れ場が話題となり、NHK連続テレビ小説「まれ」での好演も記憶に新しい新鋭女優・門脇麦。さらに、全10話の総監督を廣木監督が務め、各話の監督には、『凶悪』で第37回日本アカデミー賞「優秀監督賞」「優秀脚本賞」を受賞した白石和彌をはじめ、『ストロボ・エッジ』『マエストロ!』などで助監督を務めてきた久万真路、『横道世之介』や『モヒカン故郷に帰る』の沖田修一の3名がそれぞれ担当する。本作の製作陣は、今回の起用に関してそれぞれ、「(徳永役:林さんは)繊細に見える容姿の中に熱い信念が感じられる俳優で、彼の技量と努力によって芸人がリアルに表現できる」、「(神谷役:波岡さんは)これまで芸人を演じた経験や芸人との親交も厚く、強さと哀愁を兼ね備えた演技力は、神谷役に適任」、「(真樹役:門脇さんは)人間の温かみと神秘性を併せ持ち、原作にある儚い距離感を表現できる」とコメント。大きな注目を集める本作で、又吉さんの分身のような芸人役を演じることに「命懸けで取り組みます」と気合い十分の林さんは、「神谷さんを師と敬い、ただ一人の相方・山下と向き合い続けたいと思います。波岡一喜さんは本読みの段階から“神谷さん”でした。お芝居を超えた、芸人さんが放つ空気感を目指します」とコメント。原作を読み、「シュールなやり取りの中に光る芸術的な表現、一人一人の人間らしさがひしひしと伝わってきて、夢中になり引き込まれました。この本に詰め込まれている又吉さんのお笑い哲学、お笑い愛を必死に読み解きながら、責任を持って徳永を演じさせていただきたいと思います」と意気込みを語った。また、若き名バイプレイヤーとしてさまざまな作品を経験してきた波岡さんは、「ただただ芸人さんの稽古と同じように、僕も相方と共に漫才の稽古を日々やるつもりでいます。稽古が自信に変わるまで」と語る。「又吉さんが大好きなのでとても嬉しかった」という門脇さんは、「火花」を読み、「自分の思い出と重なってほろ苦く甘酸っぱい気持ちを久しぶりに鮮明に思い出し、でも読み終えた後、その思い出にあたたかい眼差しを向けている自分がいました。心の片隅にあるいつかは忘れてしまいそうなほど脆い感情が凝縮されている素敵な作品でした」と、心を動かされたことを明かし、芸人を支える女性の役を「強くしなやかに表現できたらと思います」とコメントした。廣木総監督も、「芥川賞受賞作品の映像化ということはとても光栄であり、太宰治にも通じる暗さが現代にも通じると信じられる作品にしたい」と意気込みを語る本作。今後は、11月上旬にクランクイン、2016年2月ごろにクランクアップ予定だ。連続ドラマ「火花」は2016年春、Netflixにて全話を一斉配信予定。(text:cinemacafe.net)
2015年10月19日お笑いコンビ・ピースの又吉直樹が3日、都内で行われたトークバラエティ番組『ラジオな2人 リレー』の制作発表会に、相方の綾部祐二らとともに出席した。『ラジオな2人』は、人気とトークの実力を兼ね揃え、個々での活躍の場も広げているよしもと芸人たちコンビで登場するトークバラエティで、コンビでの出演だからこそ実現する独特のはっちゃけトークを展開。パワーアップした『ラジオな2人 リレー』では、ゲストコンビが毎回登場し、2組でトークリレーを繰り広げることになった。パワーアップ前の番組で又吉は、バースデー企画で綾部はセッティングした合コンで3人の女性と会ったことをMCから紹介され、進展を聞かれると「その中の1人と約束をしてご飯を食べに行きました。素敵な方でした」と告白、綾部は「番組公認でやっているので、(又吉)先生には、食事に行った場合は報告をくださいと言ったんですけど、報告せずにガチでご飯を食べに行くという(笑)」と暴露し、会場を沸かせた。その後の進展は何もないという又吉は、報道陣から更なる追及を受けると「一見ギャルっぽいんですけど、しっかりお仕事をされている人でしたね」と明かし、次に会う予定はまだ立ってていないそうで、このままフェイドアウトするのではと質問が飛ぶと「なんて言っていいか分からないですけど、つながりはありますよ」と示唆的な発言。そんな又吉は、綾部について「コーナータイトルを言ったあとに、綾部さんがいつも変顔をしてくれるんですよ。最初は楽しいやつだと思っていたんですけど、最近分かったんですけど、たぶんクセなんですよ。それが分かってからすごく怖くなってきた」と、ストレスを感じていることを明かし、「これは1人では抱えきれないので、(ゲストコンビの)皆さんと共有したい」とパワーアップ後の番組を寄せた。トークバラエティ『ラジオな2人 リレー』は、全国無料のBSテレビ局・Dlifeにて10月4日(日)より毎週日曜日(23:55~)に放送。このほか、同会見にはブラックマヨネーズ(小杉竜一、吉田敬)、千鳥(大悟、ノブ)、ハリセンボン(近藤春菜、箕輪はるか)も出席した。
2015年09月04日第153回芥川龍之介賞を受賞した又吉直樹作「火花」の初映像化がこのたび決定。あわせて、2016年に「Netflix」にて独占配信されることが明かされた。お笑いタレント・又吉さんによる初の中編小説「火花」は、又吉さんの本格小説デビュー作。純文学とエンタテイメント両方の要素を兼ね備えつつ、人間の根本を描ききった青春小説となる。「火花」は芸人の作品として史上初めて芥川賞を受賞しただけではなく、発行部数は純文学として異例の230万部を突破。評価、売り上げ共に近年の文学界では類を見なかった記録ずくめの話題作となっている。一方、世界50か国以上で6,500万人を超える会員を抱える「Netflix」は、これまで独自製作したオリジナルドラマ「ハウス・オブ・カード」「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」がエミー賞の常連作品となり、ドキュメンタリー「ヴィルンガ」がアカデミー賞長編ドキュメンタリー賞にノミネートされるなど、クオリティーの高い数々の作品を世に送り出してきた。またアカデミー賞受賞作『グリーン・ディスティニー』の続編やブラッド・ピット製作・主演作『ウォー・マシーン』など期待の長編映画の配信も控えており、注目を集めている。このたびの「火花」映像化にあたり、作者である又吉さんは「どうなるのか僕も楽しみです。早く見てみたいです!」とその仕上がりに期待を寄せる。そしてNetflix K.K. 代表取締役社長グレッグ・ピーターズ氏は「日本にたくさんあるストーリーの中でも、以前より又吉直樹さんの『火花』をぜひNetflixにて映像化したいと思っておりました。この度、弊社で『火花』を映像化し、日本、そして世界で配信できることになったのを心より嬉しく思っています」とコメントした。「Netflix」は、9月2日(水)よりサービス開始。(text:cinemacafe.net)
2015年08月28日