女優の中谷美紀が主演した三島有紀子監督作品『繕い裁つ人』のBlu-ray&DVDが9月2日、発売される。本作は、『ハツキス』(講談社)で連載中の池辺葵による同名コミックを、『しあわせのパン』(2012年)、『ぶどうのなみだ』(2014年)を手がけた三島監督が、構想8年を経て実写化。洋裁店の店主・市江を演じるため、中谷が撮影の1カ月前からミシンを猛練習して撮影に臨んだことも話題になり、30館上映と小規模でのスタートながら、興行収入では約2億円を達成するなど、ロングランヒットを記録した。パッケージ化にあたり中谷は、市江と同じようにものづくりに携わる友人や知人を例に、「そうした方々の揺るがぬ姿勢やものを慈しみ、大切に扱う暮らしぶりがとても崇高なものに思えます」としながらも、「その一方で、素晴らしい作品を作ることには長けていても、それをこの世に広めることには尻込みしてしまう、つつましい職人気質にもどかしさを感じたりもしていました」と明かす。しかし映画の中では、市江の作る服を広めようと提案する藤井(三浦貴大)が、長年抱いていた中谷の思いを代弁してくれていたことで、「仕事というよりは、好きなことを思う存分させていただいたというような感覚です」と充実ぶりをうかがわせた。一方の三島監督は、劇中の市江のセリフ「今生きているお客さまには、今生きている私にしか、作れないんですもの」を引用し、「もしこの映画が、市江の仕立てる服のように、みなさまの"大切なひとつ"となって一生寄り添っていけたら、それはこの上ない幸せです」と語った。映画の舞台は、神戸を見渡す坂の上にある「南洋裁店」。店主の市江(中谷)が作る服は、いつも即日完売。デパートに務める藤井(三浦)がブランド化の話を持ちかけるが、彼女は全く興味を示さない。祖母が作った服の仕立て直しや、先代のデザインの流用で満足だった市江だが、「自分がデザインしたドレスを作りたいはずだ」という藤井の言葉に、少しずつ心を動かされていく。ほかにも共演には、片桐はいり、黒木華、杉咲花ら若手をはじめ、中尾ミエ、伊武雅刀、余貴美子らのべテランまで豪華な顔ぶれがそろう。『繕い裁つ人』Blu-rayは5,500円(税別)、DVDは4,700円(税別)で発売。どちらも特典ディスクがついた2枚組となっている。(C)2015池辺葵/講談社・「繕い裁つ人」製作委員会
2015年06月04日中谷美紀が主演し三島有紀子監督が手がけた映画『繕い裁つ人』のブルーレイ&DVDが9月2日(水)に発売されることが決定し、中谷と三島監督がコメントを寄せた。その他の画像『しあわせのパン』『ぶどうのなみだ』では食と人をテーマにしてきた三島監督が、池辺葵の同名コミックを原作に、“着ることと生きることの切っても切れない関係”を描いた本作。監督は「8年前に“その人のためだけに作られるオーダーメイドというものを深く見つめた仕立て屋の映画”を作りたいと思い、企画書を書いてひとりでいくつもの映画会社をまわっていました。そして、最初にできた戦友が中谷美紀さんでした」と明かす。映画は、祖母から“南洋裁店”を引き継いだ2代目の店主・市江(中谷)を主人公に、職人スタイルを貫き、古びたミシンで作るオーダーメイド服に魅せられたなじみの客たちと、市江の才能に惚れ込み、ブランド化を依頼するデパートの営業マン・藤井(三浦貴大)ら、彼女を取り巻く人間模様が描かれる。中谷は「友人知人には、物作りに生涯を捧げている方が何人もおり、気まぐれで移り気な私には、そうした方々の揺るがぬ姿勢やものを慈しみ、大切に扱う暮らしぶりがとても崇高なものに思えます」といい、「その一方で、素晴らしい作品を作ることには長けていても、それをこの世に広めることには尻込みしてしまう、慎ましい職人気質にもどかしさを感じたりもしていました。とりわけ市江のように丁寧に、頑固に、洋服を作っている友人へ長年抱いていた思いを、この作品のなかで藤井が代弁してくれていたので、仕事というよりは、好きなことを思う存分させていただいたというような感覚です」と語っている。三島監督は「『今生きているお客さまには、今生きている私にしか、作れないんですもの』市江の台詞で、一番好きな台詞です。もしこの映画が、市江の仕立てる服のように、みなさまの“大切なひとつ”となって一生寄り添っていけたら、それはこの上ないしあわせです」とコメントを寄せている。『繕い裁つ人』ブルーレイ&DVD 9月2日(水)リリースブルーレイ:5500円+税DVD:4700円+税発売元:ポニーキャニオン
2015年06月04日3月11日(水)、日本橋髙島屋で開かれた「OMOTENASHI Selection」のオープニングイベントに、純白の上品な和装姿で登場した中谷美紀が、自身が海外を訪問した際の経験を交えつつ、日本が誇る「おもてなし」について語った。中谷さんは、株式会社 OMOTENASHI 代表取締役の濱川智氏とのトークセッションの中で、「20代の頃、海外と日本を行ったり来たりしていたのですが、向こうの友人に日本のことを話せないということにむなしさを感じました。そのため日本文化に触れたいと思って、全国の色々な職人さんを訪ねています」と、日本文化に触れるきっかけとなったエピソードを語り、おもてなしについて「相手を思う気持ちがあってのおもてなしだと思います。私もその部分は大事にしたいです」。さらに「日本人はものづくりが得意な人たちだと思います、バランス感や、美しさがあって、世界に向けて発信していける物だと思います」と続けた。中谷さんは、映画『繕い裁つ人』に主演し、仕立て屋という作り手側の役を好演して話題を集めているが、「こつこつと人知れずものを作っている人をピックアップして、世に出していくというテーマにとても共感しています」と出演した映画への思い入れを語る一幕もあった。また、中谷さんは、今回「OMOTENASHI Selection」に選ばれた商品、サービスの中で、鮨用や粥用など料理の用途に合わせて、五ツ星お米マイスターが厳選した12種の米を十二単の装いで包んだ「株式会社八代目儀兵衛「米ギフト十二単シリーズ」や、株式会社和える「石川県から山中漆器のこぼしにくい器」、祇園ない藤の「JOJO」が気になるとも話した。「OMOTENASHI Selection」とは、「OMOTENASHI NIPPON」実行委員会により、おもてなし心溢れる商品、サービスを発掘し、世界へ発信していくプロジェクト。3月11日から17日(火)の期間限定で、日本橋髙島屋にて2014年度受賞対象事業者の商品・サービス47対象を一堂に集め、期間限定で展示・販売される。(一部対象は展示のみ)(text:Miwa Ogata)
2015年03月13日女優の中谷美紀と三島有紀子監督が18日、東京・新宿ピカデリーにて行われた映画『繕い裁つ人』(公開中)の舞台あいさつに出席した。終了後には、人生初の"チケットもぎり"をするサプライズにも挑戦した。映画の舞台は、神戸を見渡す坂の上にある「南洋裁店」。店主の市江(中谷美紀)が作る服は、いつも即日完売。デパートに務める藤井(三浦貴大)がブランド化の話を持ちかけるが、彼女は全く興味を示さない。祖母が作った服の仕立て直しや、先代のデザインの流用で満足だった市江だが、「自分がデザインしたドレスを作りたいはずだ」という藤井の言葉に、少しずつ心を動かされていく。白のドレスに黒のパンツスーツの衣装で登壇した中谷は、「映画ファンはもとより、普段映画をあまり見ない方がたくさんいらっしゃっているとお聞きして大変うれしいです」とあいさつ。撮影の1カ月前から猛練習したというミシンを縫うシーンについて聞かれると、「ゴーストじゃありません!」と、主演するフジテレビ系連続ドラマ『ゴーストライター』での役柄にかけたジョークも飛び出し、場内は笑いに包まれた。本作は、講談社『ハツキス』で連載中のコミックが原作。構想8年を経て実写化を実現した三島監督は、「中谷さんと出会ったことから本作はスタートしました」と当時を振り返る。そして「この作品を見て大切に思っていただけた方が多くいられることは、奇跡だと思います」と、満席の会場に感謝した。さらに「私地獄耳なんです。布を切る音、ミシンを踏む音、線を引く音、本のページをめくる音、吐息など、音が描く世界観はとても大事にしたいと考えていました。音によって記憶が呼び起こされることもありますよね、そうした部分を丁寧に描きたかったんです」と、作品へのこだわりを披露した。舞台あいさつ後には、本作の次回上映に訪れた観客に対し、中谷自身が人生初の"チケットもぎり"をするサプライズ演出を行った。一人ひとり笑顔で声をかけた中谷に、観客は「市江の生き方に感動しました!」「ゴーストライター見てます! 中谷さん大好きです!」と大興奮。体験を終えて、中谷は「人前で演じることはけっこうプレッシャーもあって、時折やめたくなる時もあるので、いずれ女優がいやになったら、女優をやめて映画館もぎりのアルバイトをやって生計を立てたいと思います。少しでも映画に携われるならばうれしいので」としつつ、「ただ、時給は880円はいただきたいです」と要求し、会場を沸かせた。
2015年02月20日フジテレビ系「ゴーストライター」で連続ドラマ13年ぶりの主演を務めたことでも話題の中谷美紀が、一転、“頑固じじい”のような職人を演じ、好評を博している『繕い裁つ人』。本作は、北海道を舞台にした『しあわせのパン』『ぶどうのなみだ』と、優しい雰囲気の中にスピリッツの効いた作品を手がけてきた三島有紀子がメガホンを取っている。三島監督たっての希望で神戸を中心にオール兵庫ロケが敢行されたという本作を始め、今年は1つの街を舞台にした“ご当地”映画が続々と公開されている。“ふるさと”気分にも浸れる(?)、そんな“ご当地”映画に注目した。まず、『繕い裁つ人』は、三島監督自身が「慣れ親しんだ神戸で撮影したい」との希望で、特定の舞台設定はない原作コミックの独特な世界観を、実在の土地がもつ空気感で完璧に再現。中谷さんが、祖母の洋裁店を受け継いだ2代目店主の“仕立て屋”・市江を演じる本作では、服飾、音楽、建築、食べ物といった色々な異国文化が、それらを生み出す職人の技術やこだわりとともに、兵庫の街にとけ込んでいる様子が全編全体を通して伝わってくる。このほど到着した場面写真からも、街と映画のほどよい関係が伺える。まず、中谷さん演じる市江の南洋裁店は、兵庫県川西市にある国登録有形文化財、旧平賀邸を撮影に使用。外部だけでなく、室内も使用された。NHK連続テレビ小説「マッサン」のロケ地としても知られている(1)。また、市江に服のブランド化をすすめる藤井(三浦貴大)が務める百貨店として、神戸市内の大丸神戸店が登場(2)。神戸市内の神戸どうぶつ王国(旧神戸花鳥園)は、夜会の会場に。市江のなじみ客が、市江が仕立てた服を着て踊る様子は圧巻だ(3)。そして、市江の服を扱う唯一のお店「NAIFS」は、実在の神戸市内の人気雑貨店。店主の牧葵(片桐はいり)は市江の良き相談相手となっている(4)。市江の行きつけの喫茶店は、神戸市内の実在する喫茶店サンパウロが舞台(5)。「あなたの仕事がもっと見たい」と藤井が市江に告げるシーンは、同じく神戸市内の雷聲寺付近で撮影(6)。さらに、西宮市内のヨシムラ洋服店は、百貨店からの服のリフォームを請け負うテーラー橋本(店主:伊武雅刀)のお店として登場し(7)、市江と藤井が利用する図書館は、三島監督の母校である神戸女学院で撮影が行われた(8)。1つの街を舞台に描かれる“ご当地”映画の醍醐味は、何と言っても作品全体に自然な統一感が生まれ、より身近でリアルな物語として没頭できるところだろう。ほかにも、同じく関西からは、「関ジャニ∞」渋谷すばるの映画単独初主演作で、二階堂ふみ共演で話題の『味園ユニバース』(2月14日公開)では、大阪“ウラなんば”を舞台に、「赤犬」、「オシリペンペンズ」、「ANATAKIKOU」、「MONGOL800」のベース兼ボーカルを務めるキヨサクこと上江洌清作といった、関西を中心に活躍するアーティストが勢ぞろい。日本サブカルチャー文化の発信地である「味園ユニバース」の世界観が、土地になじんだ音楽からも忠実に描かれていく。また、染谷将太&前田敦子共演の『さよなら歌舞伎町』(公開中)では、新宿・歌舞伎町のラブホテルを舞台に身も心もむき出しになった男女5組の悲喜こもごもが、岩手県でオールロケを行った橋本愛主演『リトル・フォレスト冬・春』(2月14日公開)では、古き良き日本の里山と旬の食材を使った食事が素朴ながらも美しく描かれている。これまでにも、高倉健主演の『幸福の黄色いハンカチ』(北海道)から、『フラガール』(福島県) 、『下妻物語』(茨城)、『劔岳 点の記』(富山県)、『涙そうそう』(沖縄県)といった大ヒットご当地映画や、東京・町田市がモデルとされる『まほろ』シリーズなど、街全体が絶妙な説得力をかもし出す映画も数多い。それぞれの事情で、年末年始に故郷に帰れず後悔している方も多いはず。ご当地映画を観て、気持ちだけでも“ふるさと”に思いを馳せてみて。『繕い裁つ人』は新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:リトル・フォレスト夏・秋 2014年8月30日より全国にて公開(C) 「リトル・フォレスト」製作委員会さよなら歌舞伎町 2015年1月24日よりテアトル新宿ほか全国にて公開(C) 2014『さよなら歌舞伎町』製作委員会繕い裁つ人 2015年1月31日より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開(C) 2015 池辺葵/講談社・「繕い裁つ人」製作委員会味園ユニバース 2015年2月14日よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開(C) 2015『味園ユニバース』製作委員会リトル・フォレスト冬・春 2015年2月14日全国より全国にて公開(C) 「リトル・フォレスト」製作委員会
2015年02月05日女優の中谷美紀が31日、都内で行われた映画『繕い裁つ人』の初日舞台あいさつに、出演者の三浦貴大、黒木華、監督の三島有紀子とともに登壇した。本作は、池辺葵の大人気コミックを映画化したもので、神戸で祖母が始めた仕立て屋「南洋裁店」を受け継いだ2代目店主・市江(中谷)のかたくなな服作りの姿勢を通じ、彼女を取り巻く人々の心の変化を描く。洋裁店の店主を演じる上で中谷は「まずは何よりも私が不得手とするお裁縫をマスターするところから始めました。市江が20年近くミシンを踏んできた姿を滑らかに完璧に演じてほしいと、監督からのご依頼がありましたので、そこはこだわって1ヶ月ほど練習させていただきました」と役作りの苦労を明かした。また、その練習の間にケープを作って監督にプレゼントしたそうで、中谷は「練習用の布をただ真っ直ぐに縫うことに飽きてしまって、何か完成形が見たいなと思いました」とキッカケを話し、「本番に向けてボルテージを上げていくには、監督のために何かを差し上げるのがいいのではないかと思い、監督のお人柄や普段お召しになっているお洋服、あとはこちらの都合ですが、どれだけ簡単に縫えるか(笑)などを考慮に入れて、ケープが一番ふさわしいのではないかと思いました」と説明。三島監督は「監督冥利に尽きる」と感激し、「虫に食われないように気を付けます」とコメントすると会場が沸いた。さらに、中谷が現場で「豚汁、鴨汁、中華スープ」などの料理をふるまっていたことが明かされると、中谷は「予算的にも厳しい映画でもありましたので、豊かな映像を映画の中で生かすためには、一番削られるのは食費なんですよね」と明かし、「真冬だったので温かいものをいただきたいと思い、スタッフさんもキャストも一緒だろうと思いまして、そのようなことをしました」と語ると、監督は「お腹が減ってスタッフの士気が落ちていく中で、中谷さんが座長としてみんなの士気を高めてくれた」と感謝しきりだった。映画『繕い裁つ人』は、1月31日より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかで全国順次公開。
2015年02月01日キヤノンマーケティングジャパンは、キヤノン S タワー2階のオープンギャラリーにて、浅井美紀写真展「幸せのしずく ~World of Water Drops~」を2月25日より開催する。入場は無料。開催期間:2月25日~3月13日 (日曜・祝日は休館日)開催時間:10時~17時30分会場:キヤノン S タワー2階 オープンギャラリー (東京都港区港南2-16-6)浅井美紀氏は北海道在住の写真家。マクロレンズを使って撮影した、輝く水滴や花、アリなどの写真をSNSの「500px」に投稿しており、海外からも高く評価されている。今回開催する、同氏初の写真展では、肉眼では見えにくいものの神秘さや美しさ表現した作品約40点が展示される。
2015年01月29日中谷美紀主演の舞台『メアリー・ステュアート』の上演が決定。6月、東京・PARCO劇場ほかで公演を行う。舞台『メアリー・ステュアート』チケット情報16世紀に生きた悲劇のスコットランド女王メアリー・ステュアートと、同時代のイングランド女王エリザベス1世を描くイタリア人女性作家ダーチャ・マライーニの作品。中谷が共演を熱望していた実力派女優・神野三鈴とのふたり芝居だ。中谷は舞台2作目(2013年上演の三谷幸喜演出『ロスト・イン・ヨンカーズ』)にして読売演劇大賞最優秀女優賞を受賞。今回2年ぶり3作目の舞台に挑む。舞台の登場人物は4人。中谷がタイトルロールのメアリーとエリザベスの侍女を、神野がエリザベスとメアリーの乳母を演じる。ふたりは上演決定にあたり、それぞれ次のようなコメントを寄せている。■メアリー・ステュアート/中谷美紀今回はステージの上にはたった二人だけですから、掛け合いの妙をお客様に楽しんでいただくためには、寸分の隙も許されません。大変な作品と出会ってしまったというのが今の正直な気持ちです。メアリーは、人の上に立つ者であるにもかかわらず、感情に流されやすく愚かな部分もあって、そこが魅力的でもある人物です。エリザベスのように冷静で、自制心をもって国を治める人間と異なり、彼女はその場の感情に流されている。その二人の対比を楽しんでいただきたいですし、対照的でありながら、ともに気高い女王たちの物語を全身全霊で演じたいと思っています。■エリザベス一世/神野三鈴中谷さんと一緒に二人芝居を、という話をいただき、しかもそれが『メアリー・ステュアート』。演劇史に残るような作品を、大好きな女優さんとご一緒できるなんて奇跡のようです。エリザベスの人生を演じることで、彼女が抱くものを昇華させてあげられたら、それが、私たちすべての女性の中にあるなにかを昇華させることに繋がったらうれしい。そして、女性ならではの苦しみや幸福、葛藤を一緒に感じていただければ。舞台という生身の人間が立つ場で、中谷さんと私が魂でぶつかり合う姿を見届けていただけたら幸せです。■『メアリー・ステュアート』[東京公演]6月13日(土)~7月5日(日)PARCO劇場[大阪公演]7月11日(土)~7月12日(日)梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ[広島公演]7月15日(水)広島アステールプラザ・大ホール[名古屋公演]7月18日(土)~19日(日)愛知県産業労働センター[新潟公演]7月24日(金)新潟市民芸術文化会館 劇場
2015年01月27日女優の中谷美紀が、23日にTBS系で放送されたバラエティ番組『A-Studio』(毎週金曜23:00~23:30)に出演し、2006年に公開された主演映画『嫌われ松子の一生』の現場で精神的に追い込まれて撮影を投げ出してしまった日のことを語った。31日に公開される主演映画『繕い裁つ人』の宣伝を兼ねて出演した中谷。司会の笑福亭鶴瓶から、映画『嫌われ松子の一生』でメガホンをとった中島哲也監督について「あの時の監督ってどうやったの? きついよなあの人」と聞かれると、笑顔で「はい」と答え、「本当は優しい方なんですけど、どちらかというと言ってさっぱりしちゃう方なので。ただし、言う時はものすごく厳しい」と当時の監督を振り返った。中谷は同作で第30回日本アカデミー賞をはじめ、数々の映画賞で主演女優賞を受賞するなど、同作は主演映画の中でも代表作となった。その撮影現場では、ほかのスタッフと同じように中谷も中島監督から怒鳴られていたことから、最初は「はい!」「分かりました!」と受け入れていたが、撮影開始から1カ月ほど経った頃に睡眠時間が1日1時間の日が続き、気持ちにゆとりが無くなってきた時に「『辞めろ』とか『殺してやる』とか毎日言われていたので途中で本当に嫌になってしまって、涙が止まらなくなって」と撮影を放棄して帰ったことがあったという。それまで、先輩の役者が監督ともめて帰ろうとする場面を何度も目の当たりにし、内心では「プロなんだから」とその行動を認めていなかったが、撮影を投げ出してしまった時の自分は「本当にもういい」「これで仕事が無くなってもいい」。中谷は「途中で帰ったんです。生まれてはじめて。本当に涙が止まらなくて、演技どころじゃなくなってしまったので」と当時の心境を吐露しつつ、「でも、私もやはり大人げなかったですし、監督の思いを汲み取れていなかった私が悪かったなと今は思います」と自身の行動も反省していた。
2015年01月24日中谷美紀が主演する映画『繕い裁つ人』のキャストと監督による初日舞台あいさつが、1月31日(土)に新宿、横浜で開催される。その他の写真本作は、池辺葵のコミックを『しあわせのパン』『ぶどうのなみだ』などを手がけてきた三島有紀子監督が映画化するヒューマンドラマ。祖母が始めた洋裁店を受け継いだ2代目の店主・市江と、彼女の服に魅せられたデパート勤務の藤井ら市江を取り巻く人々の生活が繊細に描かれる。中谷のほか三浦貴大、片桐はいり、黒木華、中尾ミエ、伊武雅刀、余貴美子らが出演する。初日舞台あいさつは、新宿ピカデリー、横浜ブルク13で行われ、中谷、三浦、黒木、三島監督が登壇する。チケットは、プレリザーブ(先行抽選)が、1月17日(土)より受付開始。一般発売は、24日(土)午前10時より開始される。『繕い裁つ人』初日舞台あいさつ1月31日(土)■会場:新宿ピカデリー11:50の回上映後/舞台あいさつ■会場:横浜ブルク1314:50の回上映後/舞台あいさつ登壇者(予定):中谷美紀、三浦貴大、黒木華、三島有紀子監督料金:2000円(税込)プレリザーブ:1月17日(土)11:00AMより~23日(金)11:00AMまでチケット発売:1月24日(土)10:00AMより
2015年01月16日日本アカデミー賞を受賞した『嫌われ松子の一生』や、『ゼロの焦点』『阪急電車片道15分の奇跡』など、その唯一無二の存在感と高い演技力に定評のある女優、中谷美紀。本日、1月12日(月)に39歳の誕生日を迎えた中谷さんは、今年、13年ぶりの連続ドラマ主演となる「ゴーストライター」では“ゴーストライター”を雇う天才女流作家に、1月31日(土)公開の映画『繕い裁つ人』では職人気質の究極“こじらせ女子”にと、早くも大活躍。映画、ドラマだけでなく、舞台、さらには歌手としても才能を発揮し、美しく年齢を重ねていく姿には、男性だけでなく、多くの女性からも憧れの的として高い支持を受けている。そんな“美しすぎるアラフォー”中谷美紀のいまを、3つの数字から探ってみた。◆女優デビューから13年後に日本アカデミー賞受賞!1993年、TVドラマ 「ひとつ屋根の下」で女優デビューした中谷さん。毎年活躍の場を広げ、13年後の2006年、中島哲也監督の『嫌われ松子の一生』にて教師からソープ嬢、果ては殺人まで犯してしまう壮絶な人生を送った松子を熱演し、第30回日本アカデミー賞「最優秀主演女優賞」を受賞。かねてから高く評価されていた演技力を、改めて世に知らしめた。◆タイムリーなテーマで13年ぶりに連続ドラマ主演!1月13日(火)スタートのドラマ「ゴーストライター」(フジテレビ系)では、「恋するトップレディ」(’02年1月期)以来、13年ぶりに連続ドラマの主演を務めることでも話題の中谷さん。“天才小説家”と謳われながらもその肩書きに疲れ、自らの才能に悩み、小説家を夢見て東京にやってきた女性(水川あさみ)をゴーストライターとして雇ってしまう難しい役どころに挑戦する。ひとりの女性としての幸せの在り方や、生きがい、仕事と恋愛のライフワークバランスなどをテーマに、悩める現代女性を演じていく。◆映画出演33作目!『繕い裁つ人』では新境地“頑固じじい”を熱演!?一方、池辺葵・原作の人気コミックの映画化『繕い裁つ人』で映画出演作33本目を迎える中谷さんは、神戸で祖母が築いた「南洋裁店」を受け継ぐ2代目の仕立て屋、市江を演じる。「“夢を見るための洋服”を大切に真摯に繕う市江の姿に惹かれました」と語る中谷さんは、市江の凛としたプロフェッショナルの顔と、まるで“頑固じじい”のごとく、ぶっきらぼうで口は悪いが、まっすぐな心を丁寧に演じきる。役づくりにあたり、普段、ミシンや裁縫などしたことがなかったという中谷さんは、約1か月間、足踏みミシンの練習に励み、見事習得。最終的には裁縫指導にあたった先生から「実際の職人よりも巧いかもしれない」と太鼓判を押されるほどの腕前になったそう。撮影期間16日間のわずかな合間をぬって、本作の三島有紀子監督に手作りのポンチョをプレゼントしていたという中谷さん。多忙な中でも、決して周囲への思いやりを忘れないその姿は、ひとりひとりの心に寄り添う洋服を繕い続ける市江と、どこか共通している。そんな中谷さんの美しさの秘訣を“3つの文字”で表すとすれば、それは「行動力」。実力派女優としての地位を確立してもなお、常に新しいことに前向きにチャレンジし続けられる意思の強さと内なる努力が、常に第一線で輝き続ける理由なのかもしれない。『繕い裁つ人』は1月31日(土)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて順次公開。ドラマ「ゴーストライター」は1月13日(火)より21:00~フジテレビにて放送開始。(text:cinemacafe.net)
2015年01月12日中谷美紀&水川あさみ主演によるフジテレビのドラマ「ゴーストライター」の試写会が、働く女性50人を招待し都内で開催。中谷さん、水川さんに共演の三浦翔平、菜々緒、キムラ緑子、江波杏子、石橋凌、田中哲司らが、働く女性の悩みに答えた。天才女流作家だが才能の枯渇に怯えるリサ(中谷美紀)と、作家をめざし彼女の下でアシスタントを務めるが、やがてリサのゴーストライターとなる由樹(水川あさみ)という2人の女性のうごめく情念を描く本作。劇中、女性の生きがいや幸せの在り方、仕事と恋愛のバランスといったテーマが描かれていることもあり、この日は働く女性50名が招待された。中谷さんらは女性誌の読者代表のブロガーであり、キャリアウーマンとして第一線で働く女性たちの悩みに耳を傾ける。男性ばかりの職場で仕事をする中で、円滑に進めようと男性に合わせる“柔軟性”を否応なしに身に着けてしまっているが“女性らしさ”をどのように出していけばと悩んでいるという女性の言葉に、中谷さん自身も思い当たることがあるよう。「私は女性らしさは徹底的に意識しています」と深くうなずき言葉を続ける。「若い頃はどちらかというと、女性らしさをないがしろにして演技に打ち込んで来て、男性との差異を疎ましく、もどかしくも感じてました。でも経験を重ねる中でやはり(女性らしさも)大切と感じるようになり、自分の中でも模索中です。私自身、男性が多い現場で女性スタッフがいるとホッとすることもあります。女性がいる意味というのはないかしらあるのではないかと思ってます。『男性と対等に張り合いたい』という気持ちも私の中にくすぶってはいますが、女性らしさも大切にしたい。リサも悩んでいるんですよね」としみじみと語った。また、キャリアアップと結婚という選択肢を前に、前者を選んだ経験があるという女性の仕事とプライベートのバランスに関する問いかけには水川さんが回答。自身が演じる由樹は迷わずに恋よりも作家になるとう夢を選んでいることに触れつつ「すごくワガママではあるんですが、自分らしくもあると思う」と肯定。「いい面と悪い面と両方あるかもしれませんが、自分の人生ですし、その時の選択が全てだと思います」と前向きな言葉を送り勇気づけていた。3人目の女性は、中間管理職として保守的な上司を時に説得し、部下をなだめ…と様々な立場や意見を調整しなくてはならない難しさを吐露。これに対し菜々緒さんは「ご自分が上(の立場)に行くことでより良い状況にしていけるようになると思います」とエール。キムラさんはそういうポジションを任されるということは「見込まれていること」と語り、さらにかつて自身が出会ったある女優の先輩を例に「言うことは言うし、ちゃんと自分をもっているんですが、でも感じが良いので誰も困らないんです。私はそれに感動して、こうやって人に伝えないといけないと思ったんです」というエピソードを披露し、葛藤や苦悩を抱えつつも働き続ける女性たちにエールを送った。ドラマ「ゴーストライター」は1月13日(火)より21:00~フジテレビにて放送開始。(text:cinemacafe.net)
2015年01月11日映画『繕い裁つ人』(2015年1月31日公開)の完成披露試写会が11日、東京・新宿ピカデリーで開催され、女優の中谷美紀、片桐はいり、三島有紀子監督らが舞台あいさつを行った。本作は、漫画家・池辺葵が漫画雑誌『ハツキス』(講談社)で連載中の『繕い裁つ人』を原作に、『しあわせのパン』(2012年)や『ぶどうのなみだ』(2014年)などで知られる三島有紀子監督がメガホンを取った作品。祖母が始めたこだわりの洋裁店を受け継いだ2代目の店主・市江を中谷美紀が演じ、彼女の「世界で1着だけの一生もの」というこだわりが、ブランド化を勧める営業マン・藤井との出会いによって揺れ動いていく。「愚直なまでにまっすぐに演じることを心がけました」と語る中谷。劇中では見事な裁縫技術を披露しているが、「ミシンはおろかボタン付けも自分でしないんですよね。裾上げやボタン付けはまずしない」というのが実際の姿。プライベートでボタンがとれた時は仕事場まで持ち込み、スタイリストの前で直前にとれたことをアピールして直してもらっているという。そんな苦手な分野でも、役作りのためにクランクインの1カ月前から足踏みミシンの操作を練習。撮影を通してボタン付けや裾上げのまつり縫いをマスターするまで成長し、ミシンを購入するほど目覚めたものの、「撮影が終わったら1回も(ミシンを)触っていません」と恥ずかしそうに語った。約15年ぶりに共演した片桐は、そんな中谷を「ストイックさは、やっぱりすごいなと。主演女優たるもの」「現場のことやミシンの練習。本当にすごかったです。見直しました」と絶賛し、三島監督も中谷が現場で手料理を振る舞っていたことを「まるで料理長のように指示を出されていました」と回顧。中谷は「人前で(話を)披露するほどのことでは…」と恐縮しながら、鴨汁を作ったことを明かした。この日は中谷、片桐、三島監督のほか、三浦貴大、黒木華、杉咲花、中尾ミエ、伊武雅刀が出席した。
2014年12月11日女優の中谷美紀が12月11日(木)、都内で行われた主演作『繕い裁つ人』の完成披露試写会に、友人がデザインしたと言うドレスを身にまとい出席。「10数年来の大切な友だち。今日はここ(劇場)に来てくれている。ありがとう」と感謝の涙を流した。池谷葵の同名人気コミックを実写映画化した本作。神戸の街を見渡す坂の上にある仕立て屋「南洋裁店」を舞台に、頑なな服作りを貫く2代目店主・市江(中谷さん)と常連客たちが織りなす日々を描いた。中谷さんにとっては約4年ぶりの主演作で、「撮影はわずか16日間でしたが、その分、現場の愛情とエッセンスが凝縮された」と満足げ。自身が演じた市江は“頑固じじい”と揶揄されてしまうほど、強いこだわりをもった役柄で「愚直なまでに、まっすぐ演じることを心がけた」と言う。役づくりのために、約1か月間、足踏みミシンの練習に励んだそうで「ミシンを前にすると、あまりに楽しくて、まるで瞑想のようにのめり込んでしまった。撮影後に、とってもいいミシンを買ったんですが、それ以来触っていなくて…」と無邪気に笑う中谷さん。普段はボタン付けもせず、「家で取れたボタンをポケットに忍ばせて、現場で『今取れてしまった』とスタイリストさんや衣装さんに縫ってもらう」とこぼれ話を披露した。完成披露試写会には中谷さんをはじめ、共演する三浦貴大、片桐はいり、黒木華、杉咲花、中尾ミエ、伊武雅刀、三島有紀子監督(『しあわせのパン』『ぶどうのなみだ』)が出席。三島監督は「こだわりが強くて、誇り高い職人さんを凛と演じられる女優さんを考えたら、中谷さんがパッと浮かんだ」と起用の理由を語った。また、本作は伊武さんにとって映画出演100本目となる記念作!「100本目がいい作品で、最高の気持ち」と喜ぶ伊武さんだが、「足踏みミシンを練習したのに、完成した映画ではカットされた」と恨み節も。三島監督は「そのシーンが絶対必要だとお願いしたのに、結果的にカットすることになってしまい、ごめんなさい!」と平謝りだった。『繕い裁つ人』は2015年1月31日(土)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2014年12月11日女優の中谷美紀が12月11日に東京・新宿ピカデリーで行われた4年ぶりの主演作『繕い裁つ人』(三島有紀子監督)の完成披露試写会に出席。この日は、10数年来の親交があるという友人がデザインした衣装に身を包み「作品を観たイメージと、三島監督への尊敬の念を鑑みてデザインしてくれた。私にとっては、とても大切な友だち。今日はこの客席に来ている。どうもありがとう」と女性の名を呼び、感激の涙を流した。その他の写真池辺葵のコミックを原作に、祖母が始めた洋裁店を受け継いだ2代目の店主・市江(中谷)と、店の常連客、さらに彼女の服に魅せられ、ブランド展開を持ちかけるデパートの営業マンら市江を取り巻く人々の生活を繊細に描く。「愚直なまでにまっすぐ演じることを心がけた」と中谷。役作りのために、約1カ月間足踏みミシンの練習をしたそうで、「ミシンを前にすると、まるで瞑想のように楽しくなり、撮影後にプライベートでとてもいいミシンを買った。それ以来触っていませんけど」と笑いを誘った。完成披露試写会には中谷と三島監督をはじめ、三浦貴大、片桐はいり、黒木華、杉咲花、中尾ミエ、伊武雅刀が出席した。共演陣は「共演は15年ぶり。役に向き合うストイックさに、主演女優たるものこうあるべきと教えられた」(片桐)、「すごく優しくしていただいたおかげで、フラットな気持ちで撮影に臨めた」(杉咲)と中谷の人柄を絶賛。三島監督が「こだわりが強く、誇り高い職人を演じることができ、なおかつ凛とした空気感で現場を包み込める女優さんを考えたら、中谷さんがパッと思い浮かんだ」と語ると、当の中谷は恐縮しきりだった。『繕い裁つ人』1月31日(土) 新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次ロードショー取材・文・写真:内田 涼
2014年12月11日講談社ハツキスで連載中の人気漫画を中谷美紀の主演で映画化する『繕い裁つ人』の予告映像が解禁された。職人気質な町の仕立て屋を演じる中谷の凛とした美しさと、神戸でオールロケを慣行したという異国情緒漂う街並み、そしてクラシカルな雰囲気の漂う“南洋裁店”のシーンが印象的な内容となっている。『繕い裁つ人』本予告映像本作は、祖母の洋裁店“南洋裁店”を引き継いだ2代目の店主・市江(中谷)を主人公に、職人スタイルを貫き、古びたミシンで作るオーダーメイド服に魅せられたなじみの客たちと、市江の才能に惚れ込み、ブランド化を依頼するデパートの営業マン・藤井(三浦貴大)ら、彼女を取り巻く人間模様を描いた作品。本予告映像は、“先代の服の仕立て直しとサイズ直しが仕事のすべて”という市江のもとに、営業マンの藤井が訪ねてくるところから始まる。「着る人の顔が見えない洋服は作れない」とブランド化を頑なに断り続ける市江と、そんな彼女を「頑固ジジイ」と呼ぶ藤井だが、ふたりは南洋裁店で互いの別の一面に気付き、関係にも変化が出てくる。予告映像には、市江が仕事服として着ている深く鮮やかな青色の服など、印象的な衣装が次々と登場する。これらはデザイナーとして舞台、映画など多岐に渡って活躍する伊藤佐智子が手がけたもので、市江の仕事服は、伊藤自身が布を染め、祖母が遺した洋裁店にとらわれて生きている市江のキャラクター性を反映させるため、丈の長さにも意味を持たせているという。本作にはほかにもキャラクターひとりひとりの生き方や、心情を反映させた色彩豊かな衣装の数々が登場する。『繕い裁つ人』1月31日(土) 新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次ロードショー
2014年11月19日歌手の平井堅が、中谷美紀主演の映画『繕い裁つ人』(2015年1月31日公開)の主題歌を担当することが10日、明らかになった。合わせて、映画の予告編とポスターも公開された。同映画は、漫画家・池辺葵が漫画雑誌『ハツキス』(講談社)で連載中の『繕い裁つ人』が原作。祖母が始めたこだわりの洋裁店を受け継いだ2代目の店主・市江を、女優の中谷美紀が演じる。2015年にデビュー20周年を迎える平井堅。主題歌に決まった「切手のないおくりもの」は、コンセプトカバーアルバム『Ken’s Bar III』に収録されており、70年代に発表された財津和夫の名曲を平井がジャズのテイストでカバーしたもの。歌詞に登場する様々な"あなた"に歌を届ける「私」と、依頼主の心に寄り添う洋服を作り続ける「市江」の生き様がリンクし、作品の世界観を広げる。同曲が主題歌に決まったことを受け、平井は「驚きと共にとても嬉しく思っています」と喜び、「大切な気持ちを伝え送るこの歌が、最後に映画をふんわり包み込んでくれる事を願っております。一針一針心を込めて仕立てる誰かの為の一生の一着。歌手として、僕もそんな歌を一曲でも多く作れたら最高に幸せだなと思いました」とコメントを寄せた。また、今回公開された予告編では、中谷美紀演じる市江が見事な手つきでミシンを使いこなし、色鮮やかな洋服を仕立てる姿が映し出されている。"人生で一番似合う服"を作り続ける市江と、周囲の人間とのかけあいにも注目。三浦貴大、片桐はいり、杉咲花、中尾ミエ、伊武雅刀、余貴美子らキャスト陣がどのように物語に関わってくるのかにも期待が高まる内容となっている。ポスターにも"こだわり"があり、縫い針のイラストがあしらわれたタイトルロゴは手編みの刺しゅうで制作。水色の生地のデザインも、劇中で市江が仕立てる洋服のテキスタイルで、市江の洋服さながらの温かみを持ったポスターとなっている。(C)2015池辺葵/講談社・「繕い裁つ人」製作委員会
2014年10月10日中谷美紀主演の映画『繕い裁つ人』のポスター画像と予告編映像が公開になった。今年でデビュー20周年を迎える平井堅が主題歌を手がけており、予告編にも主題歌『切手のないおくりもの』が使用されている。『繕い裁つ人』予告編映像本作は、池辺葵の人気コミックを『しあわせのパン』『ぶどうのなみだ』の三島有紀子監督が映画化したもの。このほど公開された予告編は中谷演じる本作の主人公、市江が営む町の仕立て屋“南洋裁店”が映し出される場面から始まる。祖母がはじめた洋裁店を引き継いだ市江は、着る人の顔が見える服作りにこだわっており、彼女のもとを訪れた百貨店の営業員・藤井は市江を「ガンコジジイって感じです」と評する。しかし、丁寧に布を裁断し、足踏みミシンでひと針、ひと針を丁寧に仕上げていく市江の姿はとても凛々しく、美しい。映画は、市江と彼女の周囲の人々のドラマを繊細に描き出した作品だが、ポスター画像も、タイトルロゴを手編みの刺繍で作成し、劇中に出てくる市絵が仕立てる洋服のテキスタイルを使用するなど、彼女の“洋服へのこだわり”が伝わってくるデザインになっている。主題歌『切手のないおくりもの』は、財津和夫の名曲を平井がカバーしたもので、先ごろリリースされたアルバム『Ken’s Bar III』にも収録されている。平井は「大切な気持ちを伝え送るこの歌が、最後に映画をふんわり包み込んでくれる事を願っております。一針一針心を込めて仕立てる誰かの為の一生の一着。歌手として、僕もそんな歌を一曲でも多く作れたら最高に幸せだなと思いました」とコメント。平井の歌声が、中谷をはじめ、三浦貴大、杉咲花、片桐はいり、黒木華、余貴美子らが出演する予告編映像に見事にマッチしている。『繕い裁つ人』1月31日(土) 新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次ロードショー
2014年10月10日女優・中谷美紀を主演に迎え、「ハツキス」(講談社刊)にて連載中の人気コミックを実写映画化する『繕い裁つ人』。このほど、本作の童話の挿絵ような可愛らしいポスター・ビジュアルと予告編が公開された。さらに、主題歌を平井堅が務めることが明らかとなった。本作の舞台は、頑固でこだわり深い仕立て屋によって“人生で一番自分に似合った服”に出会える、町の仕立て屋・南洋裁店。祖母が始めたこだわりの洋裁店を受け継いだ2代目の店主・市江(中谷美紀)が、古びたミシンで作るオーダーメイド服は大人気。しかし職人スタイルを貫くため量産は出来ず、百貨店の営業マン・藤井(三浦貴大)からのブランド化の依頼も断り続けている。市江はその人だけの服を繕う日々で十分だったのが――。今回届いた予告編では、中谷さん演じる市江が、見事な手つきでミシンを使いこなし、色鮮やかな洋服を仕立てる姿が映し出される。世界に1着しかない“人生で一番似合う服”を作り続ける市江と、そんな彼女を「頑固じじい」と評する藤井役の三浦貴大を始め、黒木華、片桐はいり、杉咲花ら豪華キャスト陣扮する彼女に魅せられた周囲の人々の掛け合いにも注目だ。また、平井さんが歌う本作の主題歌となるは、70年代に発表された財津和夫の超名曲をジャズ・テイストにアレンジした楽曲「切手のないおくりもの」(コンセプトカバーアルバム「Ken’s Bar III」に収録)。平井さんからは、「今回、僕がカバーした『切手のないおくりもの』が、この映画の主題歌に起用して頂けると聞いて、驚きと共にとても嬉しく思っています。大切な気持ちを伝え送るこの歌が、最後に映画をふんわり包み込んでくれる事を願っております。一針一針心を込めて仕立てる誰かの為の一生の一着。歌手として、僕もそんな歌を一曲でも多く作れたら最高に幸せだなと思いました」とコメントが寄せられている。『繕い裁つ人』は2015年1月31日(土)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2014年10月10日女優の中谷美紀が30日、都内で行われた第27回東京国際映画祭のラインナップ発表会に登壇し、映画に対する思いや、同映画祭の思い出などを語った。東京国際映画祭の顔として、主要イベントなどで盛り上げるフェスティバル・ミューズに就任した中谷美紀は、「私自身、一人の映画人である前に、ただの映画のファンです。人生において、苦しい時もいつも映画が私を救ってくれたように思います」と語り、「日常を少しでも彩るような、何か大変なことからエスケープできたり、夢を抱いたり、豊かにするようなツールであってほしいと願っています」と映画に対する思いを伝えた。中谷は、過去に5回、東京国際映画祭に参加。一番の思い出について「19歳の時に初主演させていただいた『BeRLiN』の時に、特別招待作品として呼んでいただいたことが、本当にうれしくて」と振り返った。そして、「いまだにコンペ作品に出演したことがない」と言い、「コンペ作品を持ってレッドカーペットを歩くというのが夢です」と今後の目標を掲げた。また、「映画を愛する者として、日本、東京を愛する者として、何か貢献できれば」とフェスティバル・ミューズとしての意気込みを述べ、「映画人と一般のお客様の交流の場でもあるので、その交流をさらに深めていきたいと思いますし、映画人同士も、国、宗教、人種を越えて、交流の場となったらいいなと心から願っています」と期待。さらに、「公開規模が小さかったり、日本では公開されないような小さな作品にも注目していきたい」と語った。
2014年10月01日女優の水野美紀が大人気刑事シリーズの完結編『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』でシリーズに復帰していることが8月23日(木)、東京国際フォーラムで行われた同作の完成披露試写会で明らかになった。柏木雪乃を演じる水野さんは上映後の舞台挨拶に、織田裕二らキャスト陣と共にサプライズ登壇し、「ただいま~。何年ぶりだろう?7年ぶり!?どうもすみません(笑)。これで最後なのは残念ですが、戻ってこられて良かった」と喜びを爆発させた。今回、ユースケ・サンタマリア演じる夫・真下正義が湾岸署署長に就任しており「いつの間にか夫が署長になりまして、みなさんにはお世話になりました」と“再会”に感慨深げ。ユースケさんも「雪乃が帰ってきてくれた」と大喜びだった。上映後の舞台挨拶には織田さん、水野さん、ユースケさんを始め、柳葉敏郎、深津絵里、伊藤淳史、内田有紀、小泉孝太郎、佐戸井けん太、北村総一朗、小野武彦、斉藤暁、小栗旬、甲本雅裕、遠山俊也、川野直輝、滝藤賢一、真矢みき、筧利夫、脚本を手がける君塚良一、メガホンを取った本広克行監督という総勢21名の“チーム踊る”が集結!割れんばかりの拍手に包まれながら、ステージに登場した織田さんは「最高です!」と雄叫び。「この作品に携わることができて本当に良かった。みなさんの声援があったからこそ、ファイナルが生まれた」と感謝しきりだ。15年という時間をふり返り「長いような、短いような…。嬉しいこと、ちょっと寂しいこともありましたが、こんなに幸せを感じられる現場はない」としみじみ語った。客席を埋め尽くす4,000人の“踊る”ファンからは「やめないで」の悲鳴も飛んだが、「しめっぽいのは似合わない。これでさよならです」と断言。それでも感極まったのか、男泣きを見せる場面もあった。『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』は9月7日(金)より全国東宝系にて公開。■関連作品:踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望 2012年9月7日より全国東宝系にて公開© 2012 フジテレビジョンアイ・エヌ・ピー
2012年08月23日文芸誌「パピルス」にて2005年12月号から連載している中谷美紀氏のエッセイが、この度、一冊の本としてより幻冬舎から刊行される。およそ6年振りになる、待望の単行本発売だ。「自宅のベランダにひと粒だけなった南高梅」「厄落としと体質改善を兼ねての断食チャレンジ」「旅先で出会った忘れられない味と人々」など。何気ない毎日が、愛おしく思えてくる、珠玉のエッセイ集。自身による写真も多数掲載している。今回、著者・中谷に刊行にあたってのインタビューを行った。●中谷さんにとってエッセイを綴ることとは?様々な場面での素晴らしい出逢いについて、口から発する言葉では伝えきれないことを、文字にしています。●作品を書くことと、女優として演じること。その共通点と相違点は?他人の価値観を演じるストレスを自著で発散するのが初期の目的でしたが、いつしか演技と同様、私個人の気持ち云々よりも、優れた先人の話に耳を傾け、媒介に徹して書くことが心地よくなって来ました。●自分のエッセイを映像化するとしたらどう演出したい?今回のエッセイに書かせていただいた方々は皆さん魅力的なので、ドキュメンタリーで長期にわたって追いかけたいです。●今回の作品のオススメ点は?7年の間に、成長と後退を繰り返しながらずいぶんと変化を遂げましたが、「女心と秋の空」のタイトルのごとく、不確かな人生の変遷を見守っていただけたら嬉しいです。●最近他にハマっていることは?糖質制限で、強靱な肉体と精神を培っています。●今後チャレンジしたいことは?質問力を磨いて、人間の本質に迫りたいです。お問い合わせ:幻冬舎 tel. 03-5411-6211
2012年07月19日堺雅人と中谷美紀が出演する映画『ひまわりと子犬の7日間』の特報動画とポスターが公開された。『ひまわりと子犬の7日間』特報動画『ひまわりと子犬の7日間』は、2007年に宮崎県で実際に起きた出来事をもとに、管理所に収容され、命の期限が決められた母子犬と、職員たちの姿を描いた物語。山田洋次監督のもとで20年にわたって脚本家、助監督として経験を積んだ平松恵美子監督がメガホンをとり、堺、中谷の他に、でんでん、若林正恭 (オードリー)、吉行和子、夏八木勲らが出演する。このほど公開された動画では、宮崎県の農家で夫婦の愛を受けてすくすくと育った子犬が、ある事情からひとりぼっちになり、管理所に収容されるシーンが描かれている。本作の原作は、宮崎県中央動物保護管理所に収容された母子犬をめぐる実話を記録した山下由美の著作『奇跡の母子犬』(PHP研究所刊)。ポスターには、「首輪を失った母犬“ひまわり”。もういちど、きみに、愛を伝えたい」とあり、“ひまわり”という名前は、太陽の下を堂々と歩いてほしい、そんな思いを込めてつけられた名前だという。本作で堺は管理所職員の彰司を、中谷は彰司を見守る幼なじみの獣医・五十嵐美久を演じる。これまで、『武士の一分』、『母べえ』、『おとうと』などで“家族”と“生と死”をテーマに人間ドラマを深く描いてきた平松監督が、初監督作品となる本作で、どのような物語を描くのか注目したい。本作は、2013年3 月16日(土)新宿ピカデリーほか全国で公開される。『ひまわりと子犬の7日間』2013年3月16日(土)新宿ピカデリーほか全国ロードショー
2012年06月22日人々の疲れをほぐし、癒やす女性たちを紹介するこの企画、今回は「本格整体サロン癒楽」に勤める整体師の古屋美紀さんにご登場いただきました。古屋さんの名刺の肩書がまたカッコイイんです。そこに記されていたのは「施術家古屋美紀」。"家"が付くと、アーティスティックな雰囲気を醸し出します。確かに、人の疲れをほぐす作業は芸術とも言えますよね。――古屋さんがお持ちの資格を教えてください!「インナーマッスルマニュピレーションというものです」――前職は何を?「前職は車の営業をやっていました」――今の仕事に就くきっかけは?「手に職を付けたいと思ったんです。いずれは独立して、何かはじめたいなと考えていて、そのなかでも整体というものにとても熱中できたからですね。もともと車を売るという仕事をしていたもので、何かを売ることが仕事、というイメージもあったんですが、整体は形こそないけれど、自分自身の技術を売っていることに気がついたんですね」――深い!確かに、体の疲れを取ってもらったり、つらかった所が楽にしてもらえたりすることには高い価値がありますよね。では、今の仕事に就いて良かったと思う点は?「疲れていたお客さまが施術後に元気になられたり、来た時とは打って変わって笑顔で帰られたりする時などはうれしいですね」――今では人の体を治すのが古屋さんの仕事ですが、以前、ヘルニアを患ったそうですね。「そうなんです。ヘルニアの手術をして治したんですが、どうしても痛みが残ったり出てしまったりしていました。けれど、この仕事を始めて、やっている私も元気になり、痛みが出ることはまるっきりなくなりました。あと、5キロやせましたよ(笑)」――逆につらい時は?「うまく反応が出なかったり、技術面で思うようにいかない時ですね」<キャプション>指先と手のひらを器用に使い分ける整体家の古屋さん決して強い力ではないのに、面白いほどコリがほぐれる――資格を取得するまでは大変でしたか?「実はこの道に入ったときの師匠がいるんです。この方がとにかく厳しい人で(笑)。うまくできないと『そうじゃない!』と言って足払いされたりするんです」――それは怖い。大人になって社会に出て、それはキツいです(笑)。「とにかく教えるほうも真剣ですから、ヒートアップすると繰り出されるんです。普段は優しいんですが、あの時だけはつらかった(笑)。うちの店長も含め、スタッフ全員が師匠の弟子です。修行時代は、午前中に師匠の元に通って教わり、そのあとはお店で施術以外の仕事をやる、という感じでした。もちろん、師匠の許可が下りるまでは、お客さまの体には一切触れられないんです」――OKが出る時は試験のようなものがあるんですか?「師匠への施術です(笑)」そ、それは一番こわいですね。皆さんが厳しい修行を乗り越えた同志だからでしょうか(笑)、お店の雰囲気、スタッフさんの雰囲気がすごく良くて、それだけで通いたくなる感じです。――話はガラリと変わりますが、古屋さんの休日の過ごし方を教えてください。「美術館に行ったり、あと、お客さんとの会話に出てきたお店に食べに行ったりしています」癒楽さんの施術を受けさせていただきましたが、本当に気持ちよかったです。肩甲骨のコリをほぐしていただいた時は、肩甲骨をはがされるんじゃないかとも思いましたが、体がかなり楽になりました。汗びっしょりになって疲れた体をほぐしてくれる古屋さんの姿は、まさに施術家でした!(OFFICE-SANGA 小川康弘)【店舗情報】癒楽(〒150-0021東京都渋谷区恵比寿西1-1-3タキカワ恵比寿ビル4F(電)03-5428-4883)要予約。11時~24時(最終受付22時30分)。コースは本格整体30分3,200円、45分4,800円、60分6,400円、75分8,000円など。プラチナ温熱マッサージもあり。ホームページ
2012年04月17日堺雅人が故郷の宮崎を舞台にした、実話に基づいて作られる映画『ひまわりと子犬の7日間』に主演することが決定。『壬生義士伝』以来となる中谷美紀との共演を果たしていることも明らかになった。映画の原案となったのは山下由美の手による「奇跡の母子犬」(PHP研究所刊)。宮崎県のとある農家でのちに“ひまわり”と名付けられる子犬が飼い主の老夫婦の元ですくすくと成長するが、悲しい事情でひまわりは一人ぼっちに…。やがて、彼女は愛くるしい子犬たちを授かるが、近所からの通報がきっかけで管理所に収容されることになる。飼い主が見つからなければ、7日後には母子ともども“処分”されてしまうことになるが、管理所の職員やその家族、仲間たちは必死に子犬を守ろうとするひまわりの姿に心打たれ…。全国で殺処分されてしまう犬と猫は毎年約23万匹。管理所に収容されて生きて出られるのはわずか10%ほどで、7日間の「命の期限日」を過ぎるとその命は消されてしまうという現状がある。映画の冒頭では、犬の目線で世界を描くことで母犬の想いや子犬たちの“生命”を深く訴えると共に、こうした悲惨な現状に対し、少しでも多くの小さな命を救うべく一石を投じる。家族や管理所に関わる人間たちの衝突や葛藤をも描くことで、単なる動物愛護にとどまらず幅広い層に訴えかけていく。管理所の職員・神崎を演じる堺さん。過去に、故郷の宮崎に凱旋し舞台「宮城野」に出演したことはあるが、映画で宮崎の人間を演じるのは初めて。「『宮崎が舞台の作品』ということで、一も二もなく飛びつきました。18歳で上京しましたが、故郷の人間を演じるのは初めてのことです。幼い頃からなじんだアクセントで芝居をすることは、長年の夢でした。中年にさしかかったいま、こうしたお仕事をいただいたことは、俳優としても何か意味があるような気がしています」と喜びを語る。さらに「宮崎県では去年、口蹄疫が発生しました。自らの手で、大切に育ててきた命を終わらせなければならない日々は、本当につらかったことと思います。また、今年は東日本大震災もありました。そうしたこともあり、この仕事は僕にとって、『命と向き合う』作業になるのではないかとも思っています」と作品への強い思いを明かしてくれた。撮影も宮崎で行われるが、中谷さんとの久々の共演に触れ「なんだか生まれ育った土地にお迎えするような照れ臭さも感じますが、彼女の、精魂こめた、力強い演技を間近で見られることを、本当に楽しみにしています」とも。現在放送中のTVドラマ「南極大陸」に続いて犬と縁の深い作品が続くが、犬たちとの触れ合いも楽しみなところ。中谷さんが演じるのは、獣医・五十嵐美久。映画について「動物を飼うことの幸福な面だけではなく、その影に隠れた悲しい現実に目を向けた上で、それでも動物とふれあうことの喜びを伝える作品であることに共感を覚えました」と語ると共に、役柄について「動物と子供と向き合うことになるので、虚飾のない素直な心で演じたいと思います」と意気込みを語る。さらに、堺さんとの共演については「市井の人を魅力的に演じるという一見簡単そうでとても難しいことをサラリとなさる方という印象があるので、今回の作品での共演を楽しみにしています」と期待を口にする。『壬生義士伝』公開からおよそ9年。その間、数々の映画やドラマ、舞台に出演してきた2人が再共演で起こす“化学変化”に注目したい。監督を務めるのは山田洋次監督の下で映画を学び『十五才学校IV』、『武士の一分(いちぶん)』、『母べえ』、『おとうと』では共同脚本、『たそがれ清兵衛』、『隠し剣 鬼の爪』で助監督を務めた平松恵美子。「“憎しみの連鎖”ではなく、“愛情の連鎖”というものが本来あるべきことではないか。それがこの作品のテーマ」と語り、宮崎ロケについても「抜群のロケーションを最大限に生かして、ひまわりが巡り会う大切なシーンを丁寧に撮影したいと思います」と抱負を語った。これまで『クイール』、『犬と私の10の約束』、『きな子〜見習い警察犬の物語〜』など動物を扱った数々の感動作を世に送り出してきた松竹だが、ここに山田洋次監督が育んできたエッセンスを注入!そして地元・宮崎で堺さんがどのような輝きを見せるのか?撮影は12月まで行われる予定だが、完成が楽しみだ。『ひまわりと子犬の7日間』は2013年春、全国にて公開の予定。■関連作品:ひまわりと子犬の7日間 2013年春、全国にて公開
2011年11月17日堺雅人と中谷美紀が2013年春に公開される映画『ひまわりと子犬の7日間』で共演することが発表され、新作への想いを語った。その他の情報映画は、宮崎県中央動物保護管理所に収容された母子犬をめぐる実話を記録した山下由美の書籍『奇跡の母子犬』を原作に、山田洋次監督のもとで脚本家、助監督として経験を積んだ平松恵美子監督がメガホンをとる。タイトルにある“ひまわり”とは、太陽の下を堂々と歩いてほしい、そんな思いを込めて母犬につけられる名前。堺は、“命の期限日”が付けられる母子犬と対面する管理所職員を演じ、中谷は獣医役だという。平松監督は「“憎しみの連鎖”ではなく、“愛情の連鎖”というものが本来あるべきことではないか。それがこの作品のテーマです」と語る。宮崎県出身の堺は、「“宮崎が舞台の作品”ということで、一も二もなく飛びついた。幼い頃から馴染んだアクセントで芝居をすることは、長年の夢だった」と喜び、「宮崎県では去年、口蹄疫が発生し、今年は東日本大震災もあった。この仕事は僕にとって、“命とむきあう”作業になるのではないかと思っている」と意欲的。獣医役を「虚飾のない素直な心で演じたい」と話す中谷は、「動物を飼うことの幸福な面だけではなく、その影に隠れた哀しい現実にも目を向け、その上で動物とふれあうことの喜びを伝える作品で、共感を覚えた」と語っている。ふたりが映画で共演するのは『壬生義士伝』(滝田洋二郎監督)以来、約9年ぶり。本作は今年の11月から宮崎で撮影を開始し、2012年3月の完成を目指す。『ひまわりと子犬の7日間』2013年春全国ロードショー
2011年11月17日「男性にとってはホラー映画」という水野美紀の言葉を決して笑えない。20世紀が終わりを迎える直前に渋谷のラブホテル街で実際に起こった事件にインスパイアされる形で製作された映画『恋の罪』。監督の園子温は本作を「セックス・アンド・ザ・シティ」の“裏通り版”と称したが、物語の軸となる3人の主人公たちの“女の業”がこれでもかとえぐり出されていく。近年、多彩な役柄に挑戦し、新たな境地を開拓し続ける水野さんだが、本作を経て「解放された気がする」とも。その真意は――?優しい夫と息子に囲まれながらも不倫に走る女刑事。小説家の夫を持ち、何不自由ない暮らしを送りながらも満たされない思いを抱える世間知らずの妻。昼は大学助教授、夜は売春婦という2つの顔を持つ女。それぞれの動機に動かされ、情欲に身をゆだねる姿は一見、奇異に映るが水野さんは「実は結構、リアルな気がしてます」と語る。「すごく振り切った描かれ方をされていますが、監督は女性の本質を見抜いて作っているように感じました。私が演じた吉田は職業こそ刑事ですが、特別な人間という感じはないです。こうやってインタビューを受けていても、インタビュアーが男性か女性かで感じ方がハッキリと違うのが面白いです。仕事もバリバリやって、幸せな家庭もあるけど不倫しているという彼女を、女性は割と疑問もなく受け入れるんですが、男性は『何が不満なんだ?』って。不倫に走る特別な理由が描かれていないことが怖いし、理解できないみたいです(笑)。逆に女性は『そうだよね』と最初からそこを共通言語として理解してるんです」。水野さん自身も演じる上で、この吉田という役柄をすんなりと受け入れることができたと明かす。「女性の業とか欲、性的な部分にスポットが当てられていますが、男性も幸せな家庭があってもそれとはまた違った刺激を求めて不倫をしますよね(笑)?女性は女性で種類は違うかもしれないけど同じように業を持ってると思います。女性って、一度スイッチが入ったらとことん行っちゃうという傾向もあると思うんです。吉田は何とか理性で境界線を越えずに踏みとどまってますが…。ただ自分でコントロールできない本能や性(さが)みたいなものは誰にでもあって、『それを満たしてくれるものがどこかにあるんじゃないか?』、『その先を覗いてみたい』という興味や希望を持っちゃうと転げ落ちていくんだろうなと思います」。ちなみに水野さん自身、己のコントロールを失い、転げ落ちていったというような経験は…?「気づかないものなのかな、と思うんです。周りから見たら危なっかしくなるような行動を取っていても、自分ではそういうときは気づけないんじゃないかと…。堕ちてるつもりがないんでしょうね。神楽坂(恵)さんが演じた主婦もそうですよね。自分では解決に向かってると思ってるんですから。そう考えると怖いですね(笑)」。メガホンを握った園子温は日本で数少ない“鬼才”と称される映画監督。水野さんは以前から園作品のファンで今回、念願叶って園組初参戦となった。厳しいリハーサルで知られる園監督だが、水野さんは「現場ではすごく温厚で、一回も声を荒げるところを見たことがない。とにかくエネルギーの高いプロフェッショナルな現場だった」と現場をふり返る。改めてその魅力を聞いてみた。「詩人ですね。すごく繊細で刺激的で何にも媚びていなくて、どの作品にも物悲しさがある。それが針を振り切った表現と共存しているところが面白い。お会いするとすごくシャイな方です。傷つきやすそうで、普通に生活していくのが大変そうに見えます。それが撮影現場に入ると、憑き物が落ちた仙人みたいに穏やかになって楽しそうなんです。きっと現場にいて映画を作ってないと死んじゃう人なんじゃないかって…。引いた目でモノを見てニーズに合わせて作るようなタイプではないです。切実に…自分の中にある感情を処理するため、自分の中の毒やうみを出すために映画を作って、そうやってバランスをとって生きてるように私には見えました」。映画は冒頭、水野さんがホテルで不倫相手と激しく交わるシーンで幕を開ける。「とにかく監督の作品に出たかった」とフルヌードも厭わず、文字通り体当たりの演技を見せているが、彼女の反応はあっさりとしたもの。「正直、そういうニーズは自分にはないものだと思ってました。どちらかというと男っぽい役の方が多かったし、周りの友達にも『誰もあんたの裸なんて見たくない』って言われてたんで(笑)。(今回、演じて)自分の中でも特別なことではなくなったというのはありますね。これでもう、別作品で絡みやヌードがあっても周りも騒がないだろうし、その行為だけが特別なこととして映らないだろうし。そういう意味でちょっと解放された気分です」。近年は吹き替えなしで激しいアクションをこなしたり、自ら演劇ユニット「プロペラ犬」を主宰するなど活躍の幅を広げている。「演じることが面白くなってきた」と自らに訪れた“変化”を説明する。「いろんなことがやりたくて…これまで培ってきたイメージとかも含めて、自分で自分を“遊ぶ”という感覚が出てきましたね。それが楽しいです。元々、アングラな表現が好きだったんですが、そっちの方に触手が伸びてきましたね(笑)。いま、守ろうとしているイメージも何もないので、自分の中で面白そうだと思ったものをやるようにしてます」。タイトル『恋の罪』という言葉について「愛じゃなくて恋なんです」とその意味を説く。「恋というのはある種ファンタジー。その先に何か明確な明るい未来や答えというのは…なかなかないんじゃないかと思います」。そんな悲観的な言葉を漏らしつつ、いたずらっぽく微笑む。あらゆる運命を、女の業を楽しみながら水野美紀は進む――。(photo/text:Naoki Kurozu)■関連作品:恋の罪 2011年11月12日よりテアトル新宿ほか公開にて公開© 2011「恋の罪」製作委員会■関連記事:川島なお美、園子温監督の新作『恋の罪』は…性悪女みたいなブルゴーニュワイン園子温&神楽坂恵が婚約を改めて報告「私の“恋の罪”でお騒がせして」と照れ笑い冨樫真トークショー付き『恋の罪』女子会試写会に40組80名様ご招待園子温が「稲中卓球部」古谷実の人気漫画「ヒミズ」を映画化!主演に染谷将太【カンヌレポート8】テーマが明確な作品が勝利の鍵?気になるパルム・ドールの行方
2011年11月11日中谷美紀の舞台「猟銃」・カナダでの全公演がソールドアウト中谷美紀が、初舞台にして1人3役に挑戦し、カナダ・モントリオールでの全公演をソールドアウトにした。上演後は、スタンディングオベーションで迎えられ、大成功に収めた。また、日本でのチケットの売り上げも好評で東京での追加公演も決定している。2日に、舞台「猟銃」の舞台稽古が、渋谷・パルコ劇場で公開され、主演の中谷美紀が翌日の公演初日に向け、迫真の演技を披露し「公演一つ一つを誠心誠意演じることが、わたしに与えられた役割」と、凱旋公演への意気込みを語ったという。(シネマトゥデイによる)カナダ、メディアが「光り輝く女が女王の如く」と絶賛中谷は以前、年齢や考え方、立場の違う3人の女性を1人で演じることについて「日本女性の強さ、しなやかさに魅力を感じた」と語っていたが、舞台では、その言葉通りに、躍動感あふれる動きの中にも、鬼気迫る表情ばかりでなく、可憐さ、美しさが存分に表現されており、カナダの現地メディアから「光り輝く女が女王の如く優雅に舞台に佇んでいる」と絶賛された存在感は、稽古からでも十分に伝わってくる。舞台「猟銃」は、文豪・井上靖の名作小説「猟銃」を、アカデミー賞受賞歴を持つ映画監督/演出家・フランソワ・ジラール氏が、中谷を起用して完全舞台化した作品だ。13年に渡る不倫によって翻弄(ほんろ)された妻、愛人、そして愛人の娘からの3通の手紙を通して愛憎劇が展開されていく。PARCO劇場にて10月3日~23日まで上演。東京公演後、兵庫、新潟、福岡、名古屋、京都にて公演予定だ。元の記事を読む
2011年10月04日中谷美紀が初舞台にして1人3役を務める、舞台『猟銃』がカナダ・モントリオールのUSINE Cで、9月7日(カナダ時間)に開幕した。舞台『猟銃』のチケット情報9月8日には舞台上演後、中谷と、共演者のロドリーグ・プロトー、演出のフランソワ・ジラール、翻案のセルジュ・ラモットによるトークショーが行われた。中谷は通訳を介することなく全てフランス語で受け答えする堂々とした姿をみせた。中谷は「未知なるものへの恐れの気持ちもありましたが、飛び込んでみると、そこにはあたたかく輝かしく、深い世界が待っていました。そして終演後、舞台袖にて『ようこそ、この素晴らしい舞台の世界へ』とフランソワ・ジラール監督が抱きしめてくださった時、思わず涙が溢れました」と初舞台への感想を語った。そして、「3人の女性を通して、心の奥深くに眠っている本当のご自身がみえてくるかもしれません。あなたは愛することを望みますか?それとも、愛されることを望みますか?」とこれから開幕する日本公演の観客に向けてメッセージを送った。本作は、ひとりの男の13年間にわたる不倫の恋を、妻、愛人、愛人の娘による3通の手紙によって浮き彫りにするラブストーリー。原作は文豪・井上靖が雑誌「文学界」発表第2作目となる恋愛小説。1961年には五所平之助監督により映画化されている。カナダ公演は9月10日まで行われ、その後、日本凱旋公演として10月3日(月)から東京・パルコ劇場を皮切りに兵庫、新潟、福岡、名古屋、京都にて上演される。なお、東京公演は10月6日(木)、13日(木)、20日(木)の追加公演が決定し、先行販売実施中。その他公演のチケットは現在発売中。
2011年09月13日「女優水野美紀のオフステージ」「CPサロン」を展開するCPコスメティクスで、"CPコスメティクスと女優水野美紀のコラボ企画"として、「女優水野美紀のオフステージ」が、連載されている。今回5回目がアップされ、「ソワーニュアクアフィットウォータークリームNとピコウォーターミストを使い始めて、メイクさんから肌の調子がいいと褒められることが多くなりました。といことらしい。37歳の彼女、肌のお手入れは怠り無いといったところ。ところで、水野美紀さんのフルヌードということでも話題の映画が11月に封切りされる。「見たことのない水野美紀、解禁!」シネマトゥデイで、「見たことのない水野美紀、解禁!」と報じられている作品「恋の罪」。東電OL殺人事件に触発されて製作された作品で、特設サイトでは、わずかだが予告編も見ることができる。「愛のむきだし」「冷たい熱帯魚」と、いま日本映画界で最も注目すべき監督のひとり園子温監督・脚本作品で、"愛の地獄"の物語のなかで、彼女がどれほど凄みのある演技をしているか、期待大だ。元の記事を読む
2011年08月11日