■切り絵で作るランジェリーとの出会いランジェリー好きが集まるランジェリーイベント「#共犯は赤いランジェリー」が、表参道にて開催されました。会場のドアを開けた瞬間に、想像以上の魅惑の世界、品があり、高級なエロスが漂っていました。赤いランジェリーをこよなく愛する私は、その世界観にすぐに引き込まれてしまいました。細部にまで手を抜かない、こだわりが詰まったこのイベントは、ワコール広報・宣伝部 アーティスティックディレクターのRIBONさんが企画されたものでした。写真ではわかりにくいかもしれませんが、実はこの4体のマネキンたちは、通常のマネキンの1/2サイズの大きさです。1/2サイズのマネキンが1/2サイズで作られた美しいレースを纏う、この姿が何とも官能的で、今までに感じたことのない興奮を覚えました。こんな艶っぽい演出にもため息が出ます。圧倒されっぱなしでした。■切り絵作家・佐川綾野さんの作品さらに私の心を鷲掴みにしたのは、会場にディスプレイされていた切り絵。切り絵作家・佐川綾野さんの作品です。繊細なランジェリーが切り絵で表現されていて、なんとも言えない美しさが漂います。佐川さんはテレビなどでも活躍されているほか、フェリシモの「ギリシア神話切り絵プログラム」などの監修もされています。■切り絵体験教室へ行ってみました京都と東京に切り絵教室のアトリエがあり、東京でも体験ができるということで、早速体験してきました。切り絵は初めてですが、もともと細かい作業は好きなほう。佐川先生に少しアレンジしていただき、繊細なスリーインワンのデザインを選びました。最初からここまで細かいデザインを希望する人はあまりいないそう。ただ、どうしてもランジェリーの切り絵に挑戦したかったので、集中すること2時間。ひたすら切り続けてなんとか仕上げることができました。完成!これは佐川先生のアイデアですが、切り終えた作品を額に入れると、アートのように素敵に飾ることもできます。ランジェリー好きにはたまりませんよね!ちなみにこの額はなんとセリア(100円ショップ)のものだそう。今までする機会がなかった切り絵を体験してみて、「無心」になれる時間があまりにも心地よく、ストレス発散にもなりました。仕上がった切り絵を額に入れて飾る喜びも格別でした。私はランジェリーモチーフをデザインに選びましたが、たくさんの図案から選べます。切り絵に興味がある方、無心になりたい方にはおすすめです!
2018年01月25日女優の吉岡里帆(25)が18日、自身が主演を務める火曜ドラマ『きみが心に棲みついた』(TBS系)の公式SNSアカウントで「彼女とデートなう。に使っていいよ」の写真を公開。ファンから「可愛すぎる」と絶賛の声が寄せられている。 同ドラマの公式ツイッターには、「彼女とデートなう。に使っていいよ」と、カフェと思われる場所で吉岡がサンドウィッチを“あ~ん”してくれる写真が投稿された。さらにインスタグラムでは、吉岡がサンドウィッチを食べながら“あ~ん”をしてくれる写真や、熱そうな表情で口元にマグカップを添えるなど3枚の写真を公開。 ファンたちは「可愛すぎる!反則です!」「使わせていただきます!」「家宝にします!」「公式さんに感謝!」などの反応を見せている。
2018年01月18日THREE(スリー) から、吉岡徳仁がパッケージデザインを担当した、新作スキンケアシリーズが登場。2018年2月21日(水)より発売される。吉岡徳仁による、優しく上質な3角形のフォルム吉岡徳仁は、光、音、香りなどの非物質的な要素で、人間のあらゆる感覚を形象化し、これまで独自の表現を生み出してきた。そんな彼が、THREEのために考えた新作コスメケアのデザインは、三角形のフォルムと、自然石の表面を型どることで生み出された質感。この形は、THREEを象徴する3つの要素「Natural」「Honest」「Creative」を表現するものであり、ブランドのフィロソフィーが詰め込まれている。敢えて不揃いな模様をあしらったキャップの表面は、ほのかに自然の魅力を漂わせる。光が透き通る、柔らかな印象の本体部分が調和し、上質感溢れるパッケージとなっている。ストレスフルな現代を生きるすべての人に贈る、THREEのスキンケアTHREEのスキンケアは一貫して、「自分が今置かれている環境や生活を見極めて、自分自身を包括的にケアする」というホリスティックケアを大切にしてきた。新作では、まさにその概念を捉え、肌の防衛力にフォーカス。性別、年代、肌タイプを超えて、ストレスフルな現代を生きるすべての人に贈る新スキンケアシリーズを完成させた。成分は、2つのキー精油をベースに、アイテムごとにその特性に適した精油を数種ずつブレンド。肌の奥深くに届けると同時に、かすかに甘く、すっきりと力強く香り立つスパイシーな香りが、気持ちをリラックスさせてくれる。「THREE クレンジングオイル」「THREE クレンジングオイル」は、センシティブな肌をいたわるようにまろやかで優しいテクスチャー。一日を過ごした肌に付着する空気中の飛散物質やベースメイク、毛穴にたまった老廃物、不要な角質を浮き上がらせて落とし、肌本来のつややかさと透明感を引き出す。「THREE クリアリングフォーム」クレンジングの次は洗顔へ。「THREE クリアリングフォーム」は、敏感肌にもやさしい洗顔フォーム。ふんわりと弾力感のある、きめ細かな泡をころがすように肌の上で滑らせれば、トラブルの誘因となるさまざまな汚れを包み込んで、残さず洗い流す。ツッパリ感のないやわらかな洗いあがりで、肌のpHバランスを整えて、クリーンな状態へと導く。「THREE トリートメントローション」乾燥し荒れている肌にも穏やかになじむ「THREE トリートメントローション」。とろみのあるなめらかなテクスチャーで、ダメージを落ち着かせるように角層に浸透。柔軟と収れん、2つの働きで肌を整え、防衛のためのバリア膜を補ってくれる。「THREE トリートメントエマルジョン」化粧水で潤った肌には、みずみずしい「THREE トリートメントエマルジョン」を。やさしく肌を包み込みながら、角層のすみずみまで浸透し。水分と油分の潤い層をつくることで、「THREE トリートメントローション」によるバリア膜をしっかりサポート。トラブルのもとを遮るように、潤いをたっぷり貯えてくれる。「THREE トリートメントクリーム」仕上げに使用する「THREE トリートメントクリーム」では、肌の自己防衛力を高めることを目指した。なめらかにのび広がり、しっとりとした潤いを内部に宿らせる一方で、しなやかでベタつきのない保護膜で肌を覆い、空気中の飛散物質からしっかりガード。リッチな潤いが肌のすみずみまでめぐり、トラブル因子に立ち向かう肌本来の強さを引き出す。【詳細】THREE 新作スキンケアシリーズ発売日:2018年2月21日(水)・THREE クレンジングオイル(メイク落とし) 天然由来成分 98% 185mL 4,500円+税・THREE クリアリングフォーム(洗顔料) 天然由来成分 96% 100g 3,800円+税・THREE トリートメントローション (化粧水) 天然由来成分 97% 125mL 6,000円+税・THREE トリートメントエマルジョン (乳液) 天然由来成分 99% 90mL 6,500円+税・THREE トリートメントクリーム 天然由来成分 99% 26g 8,500円+税【問い合わせ先】THREETEL:0120-898-003(フリーダイヤル)
2017年12月17日ベストセラー『怖い絵』シリーズの初版刊行10周年を記念した「怖い絵」展(東京・上野の森美術館で12月17日まで開催中)は、兵庫県立美術館の27万人に続き、上野でもすでに35万人を動員。最長3時間待ちの行列もでき、今年最大の美術界の“事件”となっている。これを特別監修したのが、『怖い絵』の著者でドイツ文学者の中野京子さん。 「(ギュスターヴ・)モローの《ソドムの天使》は、町に火の雨を降らせたのが実は天使だったと知って、日本人の“天使はやさしくて人間の味方”という先入観を覆されるようです」(中野さん・以下同) 約80点の絵はもちろん、隣に掲げられた中野さんの解説パネルを見て、2度ゾクッとできるのも人気の秘密。チャーミングな語り口で取材に応じてくれた中野さんだが、年齢非公開も含め、ファンからは「中野さんこそ謎」という声も。その疑問をぶつけると、「あまりプライベートなことは公開したくないのですが……」と、いいながら“謎すぎる素顔”の一端を明かしてくれた。 「北海道のごく普通のサラリーマン家庭に育ちました」とほほ笑みながら、小学生時代の『怖い絵』のルーツについて語り始めた。 「祖父宅の仏間には、ご先祖の遺影がズラリと飾られていて、あるとき叔母がその1枚を指し『この女の人は駆け落ちしたんだよ』と言いました。それまではどれも似た顔をした親族の写真だったのが、以降、そのおばあさんの写真だけ、私には特別な物語をもつ1枚となったんです」 早稲田大学大学院修士課程を終え、母校で西洋文化史などを教えていたころには、小説家を目指したことも。 「ミステリー作家になりたくてカルチャーセンターにも通い、江戸川乱歩賞の最終候補作に残ったこともありました」 その後、オペラに関する著作などを発表していたとき、ある絵画との運命の出合いが。 「(ジャック=ルイ・)ダヴィッドの《処刑台に連行されるマリー・アントワネット》でした。一見、単なるスケッチで、かつて“ロココの薔薇”と呼ばれたアントワネットが荷車で連行される様子を描いているのですが、その線のタッチに画家の悪意を感じ取ったんです。絵の背景の物語を調べるうちに、恐怖と美とは相性がいいことにも気付きました。これがきっかけで、『怖い絵』を書き始めました。最初は教科書を扱う出版社で3000部からのスタートで、まさか続編が出るなんて」 いまや累計70万部の『怖い絵』に加え、『名画で読み解く』などシリーズ作品も多い中野さんは、携帯は持たない、テレビも見ない主義。目下、執筆や講演が忙しくて、映画館に行けないのが悩みのタネとか。 「電車のなかで本を読んでいたいタイプだから、携帯は必要ないんです(笑)。テレビは、もっぱらDVDでの映画鑑賞用。好きなジャンルはスパイや脱走モノ。ちょっと男性っぽいかな(笑)」 取り上げたい怖い絵は、まだまだたくさんあるという。 「昨今、SNSの映像の世界になじみの深い若い人たちが『怖い絵』を通じて、モッサやシムズなど、日本では無名の画家の絵に興味をもってくれるのがうれしいし、もっと歴史好きが増えればと思うの!」
2017年12月13日あたたかく、見た目にもインパクトを添えるボリューミーなファーは、この冬のマストハブ。小動物のような愛らしさが魅力の吉岡里帆が、ふわふわのファーに身を包んで登場!キレイめスタイルをほどよくカジュアルダウン。エレガントな印象のシルクのトップスに、光沢感のあるテーパードパンツ。シンプルなシャツスタイルも、ファージレを合わせることで異素材の立体感が引き立つ。ロングジレ¥223,000(スプラング/ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店TEL:03・5786・0555)シャツ¥21,000(カディーアンドコー/ギャルリー・ヴィー 丸の内店TEL:03・5224・8677)パンツ¥39,000(ロゼ アンナ)ブーツ¥54,000(ロック)共にジャーナル スタンダード 表参道TEL:03・6418・7958イヤリング¥8,700(ドミニク デナイブ/シップス 有楽町店TEL:03・5252・7748)セットアップを邪魔しないトータルバランスが鍵。ストライプが目を引くパジャマ風のセットアップには、ファー小物でボリュームを持たせるのが好バランス。色が切り替えになったマフラーは、ドレッシーにも、ラフなスタイルにもマッチ。フェミニンなピンクのサンダルも、さし色として重宝しそう。ファーマフラー¥15,000(バンディッツロンドン/アメリカンラグ シー 新宿フラッグス店TEL:03・5366・5425)シャツ¥38,000パンツ¥35,000(共にバナナタイム/オー! ショールームTEL:03・5774・1408)ファーサンダル¥8,000( エミュ/ジャーナル スタンダード 表参道)ミニマルなジャケットを、ダークトーンと合わせてモードに昇華。毛脚の長いファーアウターと、繊細なチュールスカートのコントラストが印象的。ヘアはコンパクトにまとめて、ファーのボリューム感を際立たせて。ファーコート¥264,000(スプラング フレール/アメリカンラグ シー 新宿フラッグス店)ニットジャケット¥110,000(ヴェロニク ルロワ/アダム エ ロペTEL:0120・298・133)チュールスカート¥30,000(ビリティス・ディセッタン/ビリティスTEL:03・3403・0320)ラメニットブーツ¥18,000(ユナイテッドアローズ/ユナイテッドアローズ 銀座店TEL:03・3562・7798)鮮やかなターコイズブルーが文句なしにキュート!明るいカラーが溢れる今シーズンは、個性の強い色同士を合わせるのもトレンド。モンスターのようなもこもこのブルーファーバッグが、華やかな装いの切り札に。ファーバッグ¥110,000(ラドロー/ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店)プルオーバーパーカ¥12,000(ジャーナル スタンダード/ジャーナル スタンダード 表参道)クロップドパンツ¥43,000(アンスクリア/デミルクス ビームス 新宿TEL:03・5339・9070)よしおか・りほ1993年1月15日生まれ。京都府出身。‘18年1月スタートのドラマ『きみが心に棲みついた』(TBS系)に主演。また、主演映画『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』が‘18年公開予定。※『anan』2017年12月6日号より。写真・土屋文護(TRON)スタイリスト・木津明子ヘア&メイク・Rie(by anan編集部)
2017年11月29日吉岡里帆が連続ドラマ初主演を務める1月スタートの火曜ドラマ「きみが心に棲みついた」。このたび、吉岡さんが桐谷健太と向井理の間で揺れ動く三角関係ラブストーリーをさらに複雑にしていく、バラエティー豊かなキャスト陣が明らかとなった。■物語の見どころ若い女性たちから高い支持を得ている女性向けマンガ雑誌「FEEL YOUNG」で連載中の、天堂きりんによる同名コミックをドラマ化する本作。吉岡さん演じる、自己評価が極めて低いために他人の前で挙動不審になってしまう主人公・小川今日子(通称:キョドコ)が、2人の対照的な魅力を持つ男性の間で揺れ動く様を描いていく。そんな2人の男の1人目は、漫画編集者・吉崎幸次郎(桐谷さん)。吉崎は誰に対しても遠慮なく厳しい言葉を投げかけるが、その裏には優しさ・誠実さが溢れる“いい男”。とんでもない言動のキョドコを突き放すことができず、持ち前の熱さでつい助けてしまう。そんな吉崎が自分を変えてくれるのではないかと、キョドコは強く惹かれていくことに。もう1人は、自信が持てないキョドコを初めて受け入れてくれた大学時代の先輩・星名漣(向井さん)。一見、爽やかなイケメンだが、自分だけを信頼し離れられなくなっていたキョドコに度を越えた冷酷な命令を下す、という裏の顔を持っている。一旦は距離を置くキョドコだったが、星名からの連絡は続き、会社で再会したことにより、彼に強く“依存”していた過去の感情が蘇ってしまう。吉崎との恋愛で前向きな自分に変わろうとするが、引き戻そうとする星名の“魔の手”に抗えないキョドコ。“ゾクッ”と“キュン”が交錯する、新たなタイプのラブストーリーとして注目を集めている。■メインとなる3人を取り巻く個性豊かなキャスト陣そんな本作では、主人公・今日子が真摯に仕事に取り組む様子も見どころの1つとなっている。ランジェリーメーカーで下着に使われる材料を調達・選別する部署で働く今日子は、普段はオドオドとしてしまうものの、生地などの素材を目の前にすると人が変わったようにきびきびと動き始めるのだ。今日子と同じ材料課に在籍し、社内での評価が今日子より高い同期社員・飯田彩香を演じるのは、今年『泥棒役者』『22年目の告白―私が殺人犯です―』など女優として躍進し、コント番組への挑戦も話題を呼んだ石橋杏奈。また、強烈な印象を残す演技で数々のドラマや映画で活躍を続けるムロツヨシは、漫画編集者である吉崎が担当する漫画家で、自身の漫画に活かすため今日子の会社に取材に訪れることもある、ユーモラスな人物・スズキ次郎役に。さらに、デザイナーとしての能力が高く、関西弁で厳しい意見を言う八木泉に、タレント・歌手として活躍する一方、今年7月には主演映画『キセキの葉書』でスペイン・マドリード国際映画祭の「最優秀外国映画主演女優賞」を受賞するなど、女優としての活躍の場を広げている鈴木紗理奈。八木の同期であり、同じデザイナーとしてライバルでもあり、今日子の能力を認めかわいがる姉後肌の先輩・堀田麻衣子を、キャリアを積んでも途切れることなく作品への出演を続ける瀬戸朝香が演じる。彼ら4人の演じるキャラクターは、仕事面で今日子に関わるだけでなく、向井さん演じる星名にアプローチをかける者もいるなど、恋愛面においても大きな役割を果たし、ただでさえ複雑な三角関係をさらにかき乱すことになるというから、期待していて。■気になる第1話のあらすじ今日子(吉岡里帆)は職場の先輩・堀田(瀬戸朝香)らに連れられ、人生初の合コンに参加していた。自己評価があまりにも低いため、すぐに挙動不審になってしまう今日子は、学生時代に“キョドコ”とあだ名を付けられていたほど。合コンでも焦って「ありのままの自分を好きになってくれるなら、誰でもいいから付き合いたい」と口走り、周りをドン引きさせてしまう。そんな今日子に、漫画編集者の吉崎(桐谷健太)は厳しい言葉を投げかける。しかし、今日子は吉崎なら自分を変えてくれるのではないかと、先に帰ろうとした吉崎に追いすがり、突如「付き合ってください」と迫るのだった。翌日、今日子は会社で堀田に昨日の態度を注意されてしまう。それでも、仕事に真摯に取り組む今日子を高く評価している堀田は、自分が立ち上げる新プロジェクトのチームに彼女を引き抜こうとしていた。その夜、道で偶然、吉崎と出会った今日子は、2人で話しているうちに前向きに変わろうという気持ちが芽生えていく。まさに、自分を変えるために動き出そうとしたその時、驚くべき人物が今日子を呼び止めた。それは、大学時代に今日子がどうしようもないほど強く惹かれ、その感情を利用して今日子をひどく傷つけた男・星名(向井理)だった。一番会いたくて、一番会いたくなかった星名との再会に、今日子の心は大きく揺れる――。火曜ドラマ「きみが心に棲ついた」は2018年1月、毎週火曜22時~TBS系にて放送。(text:cinemacafe.net)
2017年11月28日女優の吉岡里帆が、今年輝いた女性を表彰する「VOGUE JAPAN WOMEN OF THE YEAR 2017」に選出され24日、都内で行われた授賞式に出席した。吉岡は、お笑い芸人・ブルゾンちえみと共に活動する"with B"ことお笑いコンビ・ブリリアンのダイキのエスコートで登場。胸元の開いた白いロングドレスで優雅にレッドカーペットを歩き、美背中も披露した。授賞式ではまず、「喉がガラガラで本当にすいません」とお詫び。映画での歌唱シーンのために半年間、歌唱レッスンをしていたことを明かし、「歌を歌うパートが終わって緊張が解けてしまって」と説明し、「ちょっとハスキーボイスな感じ」と笑った。大きな話題を集めたTBS系ドラマ『カルテット』や、初めてヒロインを演じた同局系ドラマ『ごめん、愛してる』など、多くの作品での活躍が称えられ、受賞を果たした吉岡。「夢のようですね。ずっと一緒に頑張ってきたマネージャーと『涙が出てしまうね』と話しました。仕事を頑張っていて本当によかったと心から思います」と喜びを語った。衣装については「必ず白を着用したいと思った。2017年は新しいことに挑戦しチャンスをいただいた年だったので、真っ白なキャンパスをイメージして白を選びました」と説明。また、「ドレスアップしてもいい会場でしか着られないような裾の広がったドレスで、透け感のあるレースがポイントです」と加えた。さまざまな分野で圧倒的な活躍をみせ、スタイル・生き方・美において『VOGUE JAPAN』読者をインスパイアした女性たちを選出する同アワード。今年は、吉岡のほか、ブルゾンちえみ(芸人)、コムアイ(アーティスト)、木村多江(女優)、MIKIKO(演出振付家)、恩田陸(作家)、SONOYA MIZUNO(女優)、南谷真鈴(冒険家)、YOON(AMBUSHデザイナー)が選ばれた。授賞式には、SONOYA MIZUNOと南谷は欠席した。
2017年11月24日今年輝いた女性を表彰する「VOGUE JAPAN WOMEN OF THE YEAR 2017」の受賞者が24日に発表され、お笑い芸人のブルゾンちえみ、女優の吉岡里帆、音楽ユニット・水曜日のカンパネラのコムアイらが選出された。さまざまな分野で圧倒的な活躍をみせ、スタイル・生き方・美において『VOGUE JAPAN』読者をインスパイアした女性たちを選出する同アワード。今年は、ブルゾンちえみ(芸人)、吉岡里帆(女優)、コムアイ(アーティスト)、木村多江(女優)、MIKIKO(演出振付家)、恩田陸(作家)、SONOYA MIZUNO(女優)、南谷真鈴(冒険家)、YOON(AMBUSHデザイナー)の9人が選ばれた。ブルゾンは、今年大ブレイクを遂げ、日本テレビ系『24時間テレビ』のランナーにも抜てきされ、見事完走し感動を呼んだ。吉岡は、TBS系ドラマ『カルテット』『ごめん、愛してる』などで存在感を発揮し、コムアイは、音楽活動のほかにテレビドラマ出演でも注目を集めた。また、木村は、主演を務める読売テレビ・日本テレビ系ドラマ『ブラックリベンジ』などで活躍、MIKIKOは、TBS系ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』の"恋ダンス"の振り付けを担当し話題に。恩田は、『蜜蜂と遠雷』で2016年度下半期の直木賞を、4月には本屋大賞を受賞。SONOYA MIZUNOは、バレエ団で活躍後、女優へ転身し、大ヒット作品『ラ・ラ・ランド』にも出演する活躍を見せた。
2017年11月24日フードライター・平野紗季子さんの「MY STANDARD GOURMET」。今回は『ガストロノミア シチリア屋』の惣菜4種盛りです。白山駅のすぐそばに小さな惣菜屋さんがオープンした。しかもシチリア料理に特化した、少し風変わりなお店だ。ポルペッティーノにコッツェペパーテ…?ショーケースには聞きなれない名前の惣菜が並ぶ。それらは決して華美ではないけれど、ものすごくおいしそうな顔をしている。店を開いたのは大下竜一さん。白山の人気シチリア料理店『シチリア屋』のご店主。「僕は家庭の中のシチリア料理を伝えたい思いが強いんです。だからレストランの次にお惣菜屋さんを開くのは自然な流れでした」。シチリアでの修業時代、大下さんが心を奪われるのはきまって素朴な郷土料理だったという。「老舗レストランのまかないやマンマの作る煮込み料理が本当においしかった。そんな優しくて滋味深い味わいをより多くの人に伝えたくて」。おいしさのあまりマンマにレシピを聞き出したこともある。「茄子のソットオーリオは、村の屋台で農家のマンマが手作りしていた味を受け継いだものなんです」。茄子のおしんこのような爽やかな味付けは、食べ手を疲れさせない。「郷土料理って、食べても食べても飽きがこないんです」。店一番の素朴メニュー、モミナのクタクタ煮は、大根の葉をオリーブオイルでじっくり煮込んだ、ザ・南イタリアの味。噛みしめるごとに染み入るおいしさは、食べる人それぞれの田舎を想い起こさせるような優しい郷愁に満ちている。ガストロノミア シチリア屋 東京都文京区白山1-32-5K2白山101TEL:03・6801・517511:30~14:30、17:30~21:00(売り切れ次第終了)月曜休(不定休あり)惣菜の内容は日替わり。「青く美しい海、オレンジの風、おいしい魚介においしい料理、それから人の優しさ。シチリアって本当に天国なんです」と大下さん。そんなシチリアの風景を夢想できる惣菜4種盛り¥950(手前右・茄子のソットオーリオ、手前左・牛肉とアーモンドのポルペッティーノ、奥右・コッツェペパーテ、奥左・モミナのクタクタ煮)。ひらの・さきこ1991年生まれ。フードライター。著書にエッセイ集『生まれた時からアルデンテ』(平凡社)。※『anan』2017年11月22日号より。写真・清水奈緒取材、文・平野紗季子(by anan編集部)
2017年11月21日女優の吉岡里帆と歌手で俳優の星野源が出演する「日清のどん兵衛」の新CM「ふっくらマフラー編」が、19日より放送される。新CMは、“どん兵衛の精”どんぎつね役の吉岡と、"孤独な男"星野との不思議な二人暮らしを描く「どんぎつねシリーズ」の最新作。雪舞う寒い日に、星野がつけていたマフラーを、吉岡扮する"どんぎつね"に巻いてあげる、キュンキュンするやりとりが見られる。公開に合わせ、新CMに登場するオリジナルマフラーが抽選で5人に当たる「どん兵衛ふっくらマフラー」プレゼントキャンペーンを公式サイトにて実施。応募期間は11月19日~12月18日となっている。キャンペーンページでは、「ふっくらマフラー編」への布石となる、星野源がマフラーを編んでいるCM「編んでいる編」をみながらキャンペーンに応募することができる。
2017年11月19日カフェ猫衛門は、どこかほっとする癒しの空間古い町並みがのこる千駄木に、カフェ猫衛門はあります。90年以上もの歴史を持つ古民家を改装しているため、どこか懐かしくほっとするような雰囲気を持つこのお店。木造の美しさ感じる外観とマッチするよう、店内も木のインテリアで統一されています。猫をモチーフにしたキュートなスイーツと、まねき猫の絵付け体験が楽しめるとあって、海外からのお客さんも多く訪れる人気のカフェです。スイーツを楽しみながら思い出が作れるカフェ猫衛門カフェ猫衛門がオープンしたのは2015年。猫をモチーフにしたケーキなどが楽しめる、猫好きにはたまらないお店です。テイクアウトが可能なクッキーや焼き菓子なども猫がモチーフで、お土産に購入する方も多くいます。お店のもう一つの目玉は、まねき猫の絵付け体験。素焼きされ、下塗りを施されたまねき猫に、好みの色のペンで絵付け体験をすることができます。キュートなスイーツを楽しみながら、思い出に残る品を手作りする体験ができる楽しいカフェです。おすすめは猫モチーフのキュートなスイーツたちカフェ猫衛門に来たら、猫をモチーフにしたキュートなスイーツは見逃せません。白猫は「レアチーズケーキ」、茶色い猫は「黒猫モンブラン」など、ニコッと微笑む可愛らしい表情が印象的なスイーツたちが楽しめます。その他にも「白ブチのエクレア」や「黒シマのエクレア」など、キュートなスイーツが目白押し。コーヒーや紅茶と一緒にオーダーして、絵付け体験も楽しんでみてください。カフェ猫衛門をしっかり楽しむための裏技を伝授!カフェ猫衛門をしっかり堪能するなら、キュートな猫スイーツをオーダーすることはもちろん、一緒に絵付け体験をするのがおすすめです。自分だけのオリジナルまねき猫を作って、思い出に残しませんか?スイーツの他にも、お得なランチメニューがあります。お店に並ぶ猫モチーフの焼き菓子は、お土産にもピッタリ。インターネットで購入できるものもあるので、気になる方はチェックしてみてください。猫スイーツと一緒に楽しい時間が過ごせるカフェ猫衛門一度見たら忘れられないほどキュートな猫スイーツをいただきながら、絵付け体験ができるカフェ猫衛門では、猫好きならずとも楽しい時間を過ごすことができます。家族連れやカップル、友人同士など、老若男女問わず楽しめるお店です。キュートなスイーツは、ほどよい甘さがクセになるおいしさ。スイーツ以外にもランチやドリンク、ビールなどもあります。猫スイーツを食べ、猫グッズを作って、素敵な時を過ごしてください。千代田線の千駄木駅1番出口から、歩いて7分ほどの場所にあります。めぐりんバス「三埼坂上」のバス停前のお店です。予約も受け付けており、団体にも対応してくれます。絵付け体験とキュートな猫スイーツが楽しみたくなったら、ぜひカフェ猫衛門を訪れてみてください。スポット情報スポット名:カフェ猫衛門住所:東京都台東区谷中5-4-2電話番号:03-3822-2297
2017年10月30日上野の東京都美術館で『ゴッホ展巡りゆく日本の夢』がはじまりました。その報道内覧会に、女優の吉岡里帆さんが登場!吉岡さんのゴッホトークと展覧会の様子をレポートします!『ゴッホ展巡りゆく日本の夢』スタート!【女子的アートナビ】vol. 88この展覧会では、ファン・ゴッホの作品約40点と、彼が影響を受けた浮世絵など約50点をあわせて展示。オランダのファン・ゴッホ美術館との国際共同プロジェクトで、日本初公開となるゴッホ作品4点も見られる充実のアート展です。オランダ出身のフィンセント・ファン・ゴッホ(1853~1890)は27歳で画家になることを決意し、33歳でパリに移ります。当時のヨーロッパでは“ジャポニスム”と呼ばれる日本ブームが巻き起こり、日本のアートが西洋の芸術家たちに影響を与えていました。ゴッホも浮世絵を見て日本が好きになり、400枚以上の作品を収集。浮世絵を模写したり、構図や色彩などを作品に取り入れたりしました。今回のゴッホ展では、実際に彼が模写した作品と、その元になった浮世絵も一緒に見ることができます。吉岡里帆さん登場!報道内覧会では、女優の吉岡里帆さんが登壇され、フォトセッションが行われました。吉岡さんは、11月3日に放送される特集番組『ゴッホは日本の夢を見た』(NHK総合)に出演。番組取材のため、ゴッホゆかりの地であるオランダやフランスを訪れたそうで、ゴッホへの思いや展覧会について語ってくれました。――もともと美術がお好きということですが、そのなかでゴッホはどういう存在ですか?吉岡さん昔から絵は大好きなんですけど、ゴッホの絵は特別。絵の美しさや造形だけでなく、彼の人間性にも惹かれていて、人の心のあり方も教えてくれる貴重な存在です。――実際にゆかりのある土地を訪れて、ゴッホの見方に変化はありましたか?吉岡さんゴッホが実際に描いた景色を辿るだけでなく、彼がどういう思いでそこにいたのか、特に(ゴッホが入院していた)精神病院にうかがったときは彼が抱えてきたものだったり、絵に対する情熱だったり、センシティブな部分も取材させていただくことができました。――ゴッホに会えるなら会ってみたいですか?吉岡さんもちろん、会うことができるなら!彼は日本を訪れたことはなかったのですが、自分の中で日本を作り出し、その審美眼をもって絵を描きました。“信じ込む力” というのを私も仕事をするうえで信じているので、共鳴できるのではないか、と。一緒に語り合いたいなと思います。この展覧会について――今回の展覧会で印象的な作品はありましたか?吉岡さん今回の展示ですばらしいなと思ったのは《花魁》ですね。フランスやオランダでも絵を見たのですが、実際に浮世絵を模写した作品には会えていなくて。背景などに浮世絵や富士山が描かれているような作品は見たのですが、美人画の浮世絵が真ん中に描かれているものをここで見られて感動しました。でも、日本の絵なんだけれど、ゴッホの見ている日本、ゴッホが作り出している美しさがそこにはあって…すごく感動しました。上の写真は南仏アルルの風景を描いたゴッホ作品が並ぶ展示会場。日本を理想化していたゴッホにとって、美しいアルルは「フランスにおける日本」でした。そんなアルルを訪れたときの感想も吉岡さんは語ってくれました。吉岡さんこの展覧会にもアルルの景色を描いた作品がたくさん展示されていますが、自然があり、歴史も深みがある街で、その場所に行ったときにこみあげてくるものがありました。ゴッホが(アルルに来たとき)「ここは日本と思えた」と感想を述べたという話をうかがって、私もその景色に自然と涙がこぼれるような思いがあって。感じる心……美しいものを見たときなどに「なんてきれいなんだろう」と思い、それが作品に投影されていくというのは学びになり、あらためて気づかされました。――最後にメッセージをお願いします。吉岡さんゴッホは世界中で愛されている巨匠のひとりです。どの作品もすばらしいことは間違いないですし、展示の仕方もおもしろいと思います。日本の浮世絵とゴッホの作品を照らし合わせているので、自分の国のことを誇りに思えると思いますし、ゴッホが見ていた視点も違う目線で見ていただけます。美術がお好きな方もそうでない方も、存分に楽しめる展覧会になっていると思います。展覧会は二部構成で、第一部は「ファン・ゴッホのジャポニスム」、第二部は「日本人のファン・ゴッホ巡礼」となっています。特に第二部では、絵画作品だけでなく、ゴッホゆかりの地を訪れた近代日本の文化人たちの写真や手紙などの資料も展示。さらに、ゴッホから影響を受けた日本人画家たちの作品も紹介され、彼がどれほど日本で愛されてきたのかがよく分かります。ゴッホをますます好きになれる展覧会は2018年1月8日まで。お見逃しなく!Information会期:~2018年1月8日(月・祝)休室日:月曜日(ただし1月8日を除く)、12月31日、1月1日時間:9:30〜17:30(金曜日と11月1日、2日、4日は20:00まで)入室は閉室の30分前まで会場:東京都美術館料金:一般 1,600円/大学生・専門学校生1,300円/高校生 800円/65歳以上1,000円/中学生以下無料
2017年10月28日「出会う瞬間は突然。でも終わってみると必然だったんだなって毎回、思います」――。これは吉岡里帆が役柄との出会いについて語った言葉なのだが、ネコと暮らす多くの人が、「そうそう、ネコとの出会いもそういう感じ!」とうなずくのではないだろうか?以前から大のネコ好きを公言しており、いまでも実家に5匹のネコがいる、いまをときめく人気女優。これだけで彼女が映画『劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き コトラ家族と世界のいいコたち』のナレーションを務める理由として十分過ぎるのだが、それだけじゃない。冒頭の言葉を聞いて、改めて彼女にこのお役目が舞い降りてきたのは、必然なのだと納得する。動物写真家・岩合光昭が世界中の街角で、ネコ目線で撮影したネコたちを紹介するNHKの人気ドキュメンタリー番組「世界ネコ歩き」の劇場版。特に人気の高かった青森県津軽を舞台にした「津軽の四季」篇の“主人公”コトラと家族たちのその後を追いかける。ネコ好きというだけでなく、以前から岩合さんの作品のファンで「世界ネコ歩き」も見ていたという吉岡さん。今回のナレーションのオファーについて「特にあの番組はネコ目線で撮影されていて、野性的で臨場感がすごい!そういう映像を撮っている方とお仕事させてもらえるのが嬉しかったし、ネコ好きとしてはたまらないお話でした!」と満面の笑みを浮かべる。今回の劇場版では、「津軽の四季」篇で愛らしい姿を見せていた子ネコのコトラが新米ママとして子育てに奮闘する姿を中心に、その子どもたちの成長をも追いかける。吉岡さんはナレーションを入れながらその姿に心を鷲掴みにされたよう。「ナレーションを入れながら、これまで過ごしてきた時間をふり返っていたので、コトラの血を受け継いでいるリッキーが出てくると、コトラの小さい頃を思い出して、懐かしい気持ちになるんですよね。あぁ、コトラもこんな感じだった!って感情移入し過ぎちゃって(笑)。(妹の)ハナちゃんと仲睦まじい姿を見て、グッときましたね。コトラが遊んでいた樹の後ろでリッキーたちが遊んでいる様子が、同じ構図で描かれていて…」。吉岡さん自身、幼い頃から当たり前のようにネコに囲まれて生活してきた。いまでも京都の実家には5匹のネコがいるという。「4匹は、私が生まれる前からいたコの孫なんです。1匹は、処分されそうなコを引き取りました。5匹もいると、ケンカになったらすごいことになりますよ」と笑う。ネコの生態をよくわかっているからこそ、岩合さんが撮る映像のすごさがよくわかる。「岩合さんの撮るネコたちは人間に完全に飼われている毛並みのキレイなネコじゃなく、野生の動物写真家さんが撮るネコなんですよね。それが一番の魅力だと思います。ネコ本来の本能的なしぐさだったり、自分のナワバリを子どもたちに譲ったりという、飼いネコとの生活では見られない生態系まで映し出す。それは本当にすごいことだと思います」。映画では、番組で世界中を巡ってきた岩合さんのお気に入りの6か国のネコたちの姿が再編集され、未公開映像と共に愛くるしい姿がよみがえる。あくまで個人的な感想だが、インターネットやSNSで世界中の人々と繋がることが可能になった現代だが、岩合さんと各国のネコたちの巡りあいの多くは、まさに一期一会!カメラを手に世界を回る岩合さんがうらやましくなるが、個性豊かなネコたちとの出会いと別れの繰り返しを想像すると、切なさも胸をよぎる。女優もまた、出会いと別れを繰り返す仕事である。それは共演者やスタッフだけでなく、役柄もそう。朝ドラや大河ドラマ、愛され続けるシリーズが、この映画の「津軽の四季」篇のようなものだとすると、1クールもしくは1作ずつの映画などは、世界各国のネコたちのようなものだろうか。そんな話の中で、吉岡さんの口から出てきたのが、冒頭の「出会いは突然、終わってみると必然」という印象的な言葉だった。「撮影が終わった後に感じることや自分自身の成長、学んだことを踏まえて、次の作品に入るので『あの役があったから、この役が来たんだな』とか『あの作品であの役を生きたからこそ、いま、この役の痛みがわかるんだ』とか感じて、繋がってるなと思うんです。でも、それはいつも終わってからの話で、出会う瞬間は予期しなくて『こんな役を私に任せてくれるんだ!』という驚きがありますね」。役柄に対しては、どんな性格の役であれ必ず「一番の理解者」でいることを心がける。「『ゆとりですがなにか』でご一緒させていただいた水田伸生監督から『どんな悪女でも、どんなに性格の悪い子でも、あなただけはその役のことを好きでいなさい』と言われたんです。ちょっとエキセントリックな役をすることも多いんですけど(笑)、なぜその子がそうなるのか?肯定してあげられるその理由を大事に演じています。はたから見て、変わっていたり、弱さがあったりしても、その子にはそうなるバックボーンがある。それをきちんと自分が内に持つことで、そういうおかしなセリフや行いも、自然に理由をつけて演じられるんです」。話を聞いていると、緻密にロジカルに役柄を組み立てていくタイプにも思える。天然、ゆるふわ、魔性の女…そんな“本能的”な役柄を任されることも多いが…。いわゆる役作りは?「そこは結構、難しいところで、役柄や作品によりますね。きちんと理論を組み立ててあげなきゃ成立しない子もいるし、本能的に、感情をいっぱいいっぱいに乗せないと生きてこない子もいるんですよね」。間違いなく、いま、“ブレイク”と言われる、特別な喧騒の中にいる。「ブレイクされていかがですか?」と質問されることも多い。そんな状況にも浮つくことなく、冷静に足元を見つめているように見えるが、それはもともとの性格的なものなのか?それとも意識的にそうあろうとしているのか?「それも両方ありますが、やはり意識的にそうあろうとしている部分が大きいと思います。もちろん、お仕事が以前よりも増えたのは嬉しいですが、その反面、お仕事があるってことは、責任とリスク、お客さんに喜んでもらうためにしないといけない努力が、前よりも増えたってことでもある。とにかく日々、自分を前の日よりも成長させないといけない。いまの私と10年後の私で、作品への向き合い方は絶対に成長してないといけないって思いは、使命のように持っています。もちろん束の間でも、喜びに浸りたい気持ちはありますよ。でも、その一瞬で足元がぐらついたりしてはいけないし、お客さんに対して、ゆるみや淀みがあるべきではないと思ってます。だから自分で自分を律して、次の仕事が舞い込んでくる自分であるべきだなと思ってます」。そのストイックさにただ驚かされるが、以前は彼女も「褒められたらそのまま何も考えずに喜び、けなされれば全てを受け止めて悲しんでいた」という。それは違うと気づいたのは、2年ほど前のこと。「少しずつ仕事が増えだした頃、自分のやっていることは何ひとつ変わってないのに、相手から返ってくる言葉や態度が変わっていくのを感じたんです。自分が同じでも、周りが変わっていく、そういう状況に気づいたとき、そこに影響されちゃいけないって思ったんです。良い意見も耳の痛い言葉も同じように静かに受け止める。同じことを続けて、それが評価されることもあれば、否定されることもあるし、それは時代で変わるもの。その都度、一喜一憂するのではなく自分を保ち続け『いま、私はこんな感じですけどどうですかね?』と見せていけばいいのかなって」。女優を志したきっかけは、学生たちが小劇場で上演していた、つかこうへいの作品を見たこと。「同い年の子たちが魂を削って、お金も時間も全て費やして、つかさんの昔の戯曲を『やらねば!』と思ってやってることに感動したんです。『この子たちと友達になりたい。こういうことしたいと思ってる人たちと会いたい』と思った」という。夢に熱く胸を焦がし、女優としての道を進み始めたその当時、現在のような成功を掴む自信はあった?いまに続く道は見えていた?「これも分かれるんですけど…。明日が来るのが怖くてビクビクしながら『あぁ、自分はいまから一世一代の賭けをするんだな』と思ってました。親は親で地元で就職、結婚してほしいって思ってたんです。新しく見つけた夢に走り出すのは怖かったですよ。でも『女優になりたい』と思ったときの感動が、ほかの何にも代えがたい大きな衝動だったから、この感動を忘れることはないし、執着するはずだっていう確信がどこかにあったんです。だから、どんなに心が折れてもやり続ける、『やめない』という自信はありましたね」。いま、置かれている状況に対して恐怖を感じることはないのか?と尋ねると「あります」という答えが返ってきた。「でも…」と言葉を続ける。「どういう恐怖かというと『こんな成功は一瞬のことなんじゃないか』という恐怖ではなく、自分はいったい、どこまで自分に厳しくあり続けることができるのか?という恐怖ですね。仕事がない頃は、自分を高めるための時間がいくらでもありました。でもいま、こうして多くの仕事をいただいている状況で、自分に厳しくあり続け、自分を磨いていけるのか?新しいものを生み出せなくなったらどうしよう?そんな恐怖は感じています」。精神的にも肉体的にも張りつめた、忙しい日々が続くが、そんな中で、癒しや安らぎを与えてくれるのもまた、仕事だという。「仲間ができて、信頼してる人と出会い、良いシーンが撮れたり、いい写真ができると『あぁ、この仕事やっててよかった』って癒されます」。もちろん、たまに帰る実家で変わらず迎えてくれるネコたちも癒しであることは言うまでもない。「たまに帰ったら、真っ先に駆け寄って、ギュッと抱きしめてずーっと触ってます(笑)。え?うちのコのかわいいエピソードですか?そうですね…水飲むとき、手で温度を確認して、かき回してから飲むんです。メチャメチャかわいいですよ!」。(text:Naoki Kurozu/photo:Nahoko Suzuki)
2017年10月18日展覧会「吉岡徳仁 光とガラス」が、東京ミッドタウンの21_21DESIGN SIGHT ギャラリー3にて2017年11月2日(木)から13日(月)まで開催される。吉岡徳仁はデザイン・アート・建築など、幅広い領域において自由な着想と実験的なテクノロジーによる作品を生み出してきたアーティスト。これまで自然と人間の関係性に着目し、 光がもたらす感覚を追求し、独自の手法で作品を表現してきた。本展では、光を表現する最も近い素材として「ガラス」を使用した作品に迫る。代表作であるガラスのベンチ「Water Block」をはじめ、建築プロジェクト「ガラスの茶室 – 光庵」、クリスタルプリズムで生み出された建築「虹の教会 – Rainbow Church」の映像を展示。さらに、新作として紹介されるのは、ガラスの塊から生み出されたイッセイ ミヤケ ウオッチ(ISSEY MIYAKE WATCH)の「ガラスの時計」。自然の光を受けて輝きを放つ、オブジェのようなウォッチだ。このほか、Dom Pérignon Art Projectで発表された「Prism」、虹の建築の模型などを見ることができる。「ガラス」により生み出される光の世界を堪能してみては。【詳細】吉岡徳仁 光とガラス会期:2017年11月2日(木)〜13日(月)会場:21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー3住所:東京都港区赤坂9−7−6 東京ミッドタウン・ガーデン内開館時間:無休入場料:無料
2017年10月14日俳優の阿部サダヲが映画『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』(2018年公開)に主演することが10日、わかった。女優の吉岡里帆がヒロインを務める。同作は監督・脚本を三木聡が務めるオリジナル作品。驚異の歌声を持つロックスター・シン(阿部)だが、実は彼の歌声は、「声帯ドーピング」というタブーな方法によって作られたものだった。限界が近づく喉に焦るシンは、異様に声の小さなストリートミュージシャン・ふうか(吉岡)に出会う。ロックスター・シンのキャラクターとして製作サイドが参考にしたのは、そのパフォーマンスが世界中を驚かせてきたマリリン・マンソン。阿部は自身も「グループ魂」のボーカル・破壊として活躍するが、今回は奇抜で衝撃的なメイク姿でカリスマロックスターを演じる。また、吉岡演じるヒロインのふうかは歌声を披露。現在ギター演奏も特訓中で、豪華アーティストたちの提供による映画オリジナル曲を披露する。11月から撮影を開始し、2018年に公開予定のハイテンションムービーとなる予定だ。三木監督は「目指すのは馬鹿馬鹿しいラブストーリー」と説明し、「この映画に参加してくれてるメンバーのキャラは濃い、俳優、ミュージシャン、スタッフ、どこを取ってもキャラ濃すぎる人材ばかりで胸焼けしそうだ」と語る。阿部については「演技面そしてロック的なアナーキー感、どこを取っても凄すぎる。阿部さんの歌を実際に聞いただけで、ぶっ飛びました」と印象を明かした。また、阿部に立ち向かう吉岡については「まぁ大変でしょう。でも大丈夫、とても華奢な感じだけどこのカオスに平然と飛び込める強さと驚くべき集中力。話をしていても、パッと憑依するみたいに映画に集中する感じは今まで会った事ないタイプ。変ちゃ変な人ですよね吉岡さんは」と絶賛。未発表のサブキャラクターについても「ベストメンバー」と表し、「もう、ちょっと怖いくらいですこの俳優陣」と自信を見せた。○阿部サダヲコメントいつかは御一緒してみたいとずっと思っていた三木監督とお仕事出来るとは……嬉しいです。しかもロックコメディ‼ ワクワクします‼ 台本を読んで、これはどうやって撮るんだろうっていうところばっかり……ワクワクします‼吉岡里帆さんはお会いした事ないですけど、どんなふうかを見せてくれるのか、とても楽しみです。よろしくお願いします。○吉岡里帆コメント「音量を上げろタコ! なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!」頂いた企画書の頭に書かれていたタイトル。これが私には映画の題でありながら、突然贈られてきた激励のメッセージの様に見えました。台本を読み進めていくと、絶妙な掛け合いに笑いが込み上げ、予測出来ない展開にワクワクし、ラストシーンではじんわりと胸が熱くなりました!昔から大好きだった三木聡監督の作品に出られること、監督のピュアで真っ直ぐな台詞を発せられること、ただただ嬉しく台本を抱きしめたくなりました。そして同時に背筋が伸びました。私の演じる明日葉ふうかという役は声があまりに小さなストリートミュージシャンです。でも私は歌もギターにも触れたことが無い人間です。ふうかになるべく0から作っていってます。殻を破るための殻作りを今しています。生の成長記録として、皆様の胸が熱くなれる様に全力を尽くしますのでどうぞよろしくお願いします。
2017年10月10日女優の相武紗季(32)が4日、自身のツイッターとインスタグラムを更新し、第1子を出産したことを報告した。相武は「先日、第一子が誕生しました」と報告。「出産の大変さは想像をはるかに超えていましたが母子ともに元気で、支えてくださった皆様に感謝でいっぱいです」と喜びをつづった。この報告に、ファンから「紗季ちゃんおめでとう!!」「ご出産おめでとうございます」「母子共に健康で何よりです」「元気ですくすくと育ちますように」「子育て、頑張ってください!!」などと祝福やエールが続々と寄せられている。相武は昨年5月3日に一般男性と結婚。今年5月9日に、ツイッターとインスタグラムで「この度、新しい命を授かることができました」と妊娠を発表していた。
2017年10月04日女優・吉岡里帆が、「世にも奇妙な物語」に初出演&初主演を果たすことが決定。吉岡さんは、カサギヒロシによる漫画「寺島」を原作としたサイコスリラードラマに出演。共演には、連続テレビ小説「ひよっこ」で話題になっている峯田和伸も出演する。■物語あらすじ初連載が決定したものの、アシスタントがやめてしまい困っていた漫画家の山崎(峯田和伸)。そんな彼の元に担当編集者の江田(福田温子)に紹介されたと、寺島ひな(吉岡さん)と名乗るかわいらしい女性がアシスタントとして現れる。漫画原稿の下書きが思うようにいかない山崎は、アシスタント作業をする寺島の美しい横顔がふと目にとまり、寺島の顔をスケッチブックに描き始める。それに気づいた寺島は恥ずかしがるのだが、山崎はスケッチをやめない。そのうち、寺島は山崎に小学生時代の話をしだし、その頃の友だちだった小林摩子(大後寿々花)のことを語り出す…。■サイコスリラー作品「寺島」って?原作は、カサギ氏による「逃走鉄馬バイソン」の3巻に収録されている特別読み切り「寺島」。編成企画・狩野雄太(フジテレビ編成部)は、「原作はコミックスならではのラストがあるのですが、果たしてそれが映像化したときにどのようなラストが表現されるのか是非ご覧いただきたいと思います」とコメントしており、原作ファンも必見。そんな本作で主演を務めるのが、「ゆとりですがなにか」「死幣-DEATH CASH-」「メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断」「カルテット」と立て続けにドラマに出演し、つい先日放送終了した「ごめん、愛してる」では、純粋で一途、まっすぐな役柄を演じた吉岡さん。■吉岡里帆よりコメント到着今回「世にも奇妙な物語」に初出演&初主演となる吉岡さん。「世にも奇妙な物語」は吉岡さんにとって“特別なドラマ”だそうで、「必ず録画しておいてほしいのに録画されてなくてすごく悲しい思いを何回もしたことがありました。それくらい放送されるのを楽しみにしているドラマ」と語り、「そんな作品の一つに携われるのはすごくうれしいです」とコメント。また見どころについては、「なにげない会話とか表情、目配せなど、1シーンごとにいろいろな伏線が張ってあるので、その伏線を感じ取ってもらいたいですね。最後のラストのシーンをど真ん中で受け止めてもらうためには、始まったその瞬間から最後まで目を離さないで見てほしいんです。すべてのシーンに意味があるのでそこを楽しんで見ていただきたいです」とアピール。さらに、自身が子どもの頃に観た「世にも奇妙な物語」は、いまでも忘れず、いい意味でトラウマになっている作品があうと言う彼女は、「今回の“寺島”という作品は半年かけて1作品を作るチームが10年間あたためてきた思いのつまった作品です。どのシーンにも細心の注意を払って撮影されています。私が主演を演じた“寺島”という作品が生み出すトラウマをぜひ受け取ってください!」と力強いコメントを寄せている。土曜プレミアム「世にも奇妙な物語 ’17秋の特別編」は10月14日(土)21時~フジテレビ系にて放送。(cinemacafe.net)
2017年09月26日モデルの紗栄子が16日、千葉・幕張メッセで開催された「Rakuten GirlsAward 2017 AUTUMN/WINTER」に出演した。子供たちの進学のため、イギリスに生活拠点を移すことを明かしている紗栄子。今回、同イベント初出演を果たした。白いドット柄のワンピースに、赤で統一したハイヒール、イヤリングを合わせたコーディネートで登場し、シースルーのスカートから美脚をのぞかせながらランウェイを優雅に歩き、先端で投げキス。圧巻のオーラと大人の色気で観客を魅了した。「GirlsAward」は、2010年から年2回、東京・代々木第一体育館を拠点とし、「渋谷からアジアへ。そして世界へ。」をスローガンに開催してきた日本最大級のファッション&音楽イベント。16回目となる今回は、同イベント初となる新天地の幕張メッセに場所を移して開催した。モデル151人、アーティスト14組(130人)、ゲスト31人が出演し、観客3万1,000人が駆けつけた。撮影:蔦野裕
2017年09月18日ドン ペリニヨンより、吉岡徳仁とコラボレーションした「ドン ペリニヨン by 吉岡徳仁 限定ギフトボックス」が登場。2017年9月下旬より全国主要百貨店にて順次発売する。吉岡徳仁の持ち味である「光」の輝きによりドン ペリニヨン ヴィンテージ 2009をデザイン。限定ギフトボックスとボトルのシールド(盾形のラベル)に表現した。それはプリズムによるマスターピース。光がボトルと透明なプリズムの表面を透過し、屈折することで無数の色のスペクトルが現れ、キラキラと輝きを放つ。また、ブランドを象徴するシールドには新たな解釈を与え、ダークな色調をセレクト。玉虫色の輝きは、立体的でホログラムのような存在感だ。単一年に収穫された葡萄のみから造られるドン ペリニヨン。代々受け継がれてきた創造の精神とは、各々のヴィンテージ クリエーション毎に自身を刷新することにある。ドン ペリニヨンでは、過去、マーク・ニューソン、カール・ラガーフェルド、デヴィッド・リンチ、ジェフ・クーンズ、イリス・ヴァン・ヘルペンなどとコラボレーションを行ってきた。■ドン ペリニヨン ヴィンテージ 2009 by 吉岡徳仁 限定ギフトボックス度数:12.5 度容量:750ml希望小売価格:23,000 円+税販売:全国主要百貨店■ドン ペリニヨン ロゼ ヴィンテージ 2005 by 吉岡徳仁 限定ギフトボックス度数:12.5度容量:750ml希望小売価格41,000円+税販売:全国主要百貨店
2017年09月15日グラビアアイドル・都丸紗也華(20)が、クラウドファンディングの「都丸紗也華が『僕の彼女』になる写真集プロジェクト」で、自身2作目となる写真集(タイトル未定)を来年1月25日に発売することが15日、分かった。写真集はB5判ソフトカバーの128ページ、価格は1,800円(税別)を予定。「写真集はファンのみなさんのためにあるもの。だからこそファンのみなさんの『声』を聞かせてほしい。写真集作りをファンのみなさんとのコミュニケーションの場にしたい」という都丸の思いを受け、幻冬舎と写真家・曽根将樹氏率いるクリエイティブチーム・PEACE MONKEYが、クラウドファンディングサービスを運営するMakuakeで写真集制作プロジェクトを立ち上げた。「都丸がもしも自分の彼女だったら……」というファンの妄想を写真集で再現する。目標金額は350万円で、支援プランは2980円から10万8,000円まで10コースが設けられている。プロジェクト実施期間は9月15日から12月15日まで。支援者が「制作チームの一員」となるファン参加型の写真集作りを目指す。それぞれのコースに応じて、「巻末クレジット掲載」「私物を撮影小道具に使用」「カメラマン指導のもとの撮影」などさまざまなリターンが用意されている。○都丸紗也華のコメントこんにちは。都丸紗也華です! 今回、ファンのみなさんと一緒に写真集を作りたくて、クラウドファンディングに挑戦することにしました。グラビアの撮影は私自身を表現できるものであり、みなさんに知っていただくきっかけになったものでもあるので、私にとってすごく大切な場所です。だからこそ、『写真集の出版』というのはとても特別なことで、常に目標にしていることのひとつです。そんな写真集をいつも応援してくださるみなさんと一緒に作りたい!そう思って、この場を借りて写真集を制作することにしました。みなさんの「声」をたくさん聞かせてください。この写真集作りをみなさんとのコミュニケーションの場にしたいです。最高の写真集を私と一緒に作ってください!15歳でデビューして、早いもので今年で21歳になるんです。今までの写真集と違って、少し大人っぽく成長したところを見ていただけるといいなぁと思っています。そこで考えた写真集のテーマは『都丸紗也華が、僕の彼女だったら…』(笑)。ファンのみなさんからも、いろんな“カレシとカノジョ”のラブラブなシーンやほっこりシーンなどなどこんなシーンが見たいと思うものを教えてもらいたいです。そういうシチュエーションだと、今までより自然に“素の自分”が出せそうな気もするんです。まだ見せたことのない都丸紗也華を、みなさんに引き出してもらいたいです!
2017年09月15日ヨーロッパ企画第36回公演『出てこようとしてるトロンプルイユ』が、9月末のプレビュー公演を皮切りに全国で上演される。トロンプルイユとはフランス語で“だまし絵”のこと。前作の『来てけつかるべき新世界』で第61回岸田國士戯曲賞を受賞した作・演出の上田誠が、またもやユニークなモチーフを掲げて演劇を作ろうとしている。劇団俳優の本多力とともに、その思いを聞いた。ヨーロッパ企画『出てこようとしてるトロンプルイユ』チケット情報以前からアートは気になっていたという上田。なかでも心惹かれていたのが、錯視画家のエッシャーだった。「絵画の世界ではアウトサイダーっぽい扱いを受けてきたものですけど、今ではトリックアート館があったり大衆化している。演劇でも芸術寄りなるものと大衆化するものがあるという意味で、シンパシーを感じていたんです」。正確には、絵の中に不思議な空間を作るエッシャーはだまし絵のジャンルではなく、今回取り上げるのは飛び出して見える絵画のほうだ。「まさしく2.5次元演劇です」と上田は笑うが、「こちらに対して働きかけがあるという点で、演劇で扱うのに面白いかなと思ったんですよね」と確信を持つ。ストーリーとしては、20世紀初頭のフランスを舞台に、世に出ることなく不遇なまま死んでいったトロンプイユ・アーティストをめぐる話になるそうだ。それを聞いて「フランス人を演じるのなら、やっぱり、フランス映画を観てワインを飲んでクロワッサンを食べるところから始めますか(笑)」と冗談めかす本多。だが、これまでもヨーロッパ企画では、そんなモノマネから始めるようなエチュードを重ねることによって、「迷路コメディ」「文房具コメディ」といった唯一無二の舞台を作り出してきた。「エチュードで自分に何が出せるのか、怖さもあるんですけど。でも、みんなで考えて何かが決まった瞬間は、すごく爽快感があるんです」と本多が言えば、「今回も稽古場で実際にだまし絵を見ながらヤイヤイ言い合うところから始めたいですね」と上田。「美術館の絵と違って、『これ上手いこと飛び出してきてるな』『これ失敗してるで』とか、みんなでワイワイ言えるのがだまし絵の楽しさ。そういう原始的な楽しさを劇場でも感じてもらえたら」という上田に重ねて、本多も「確かにこれまでも、前回のロボットとか、何かを介してみんなが動くことで人間関係とかができていったので、その面白さを今回も作れたらと」とアピールする。劇団だからこそできる試行錯誤に、金丸慎太郎、川面千晶、木下出、菅原永二という客演陣が加わって、また思わぬドラマを見せてくれるはずだ。公演は滋賀でのプレビュー公演ののち、京都、高知、東京、大阪、愛媛、神奈川、愛知、広島、福岡、三重の各地をめぐる。チケット発売中。取材・文:大内弓子
2017年09月08日女優の吉岡里帆が、スマートフォン・タブレット向けニュース閲覧アプリ「SmartNews(スマートニュース)」の新TVCM「朝1分のニュースが人生を変える」シリーズに起用されることが決定した。5人のOLたちの日常を吉岡さんがそれぞれ演じていく。今回、ドラマ「カルテット」で人気急上昇し、現在放送中の「ごめん、愛してる」にも出演中の吉岡さんが出演するのは、日常のふとしたすきま時間に、たとえ1分であっても積み重ねれば人生すら変えてしまうという可能性を掲げ、「朝1分のニュースが人生を変える」というテーマで作られた新CM。新TVCMシリーズ「朝1分のニュースが人生を変える」は、「色々な新聞」篇、「バス」篇、「英語」篇、「朝1分」篇、「昼1分」篇の全5編となっており、舞台は寝起きのベッドの中、通勤中のバス車内、朝食中、朝の身支度中、昼食のカフェと、OLの日常が映し出される。それぞれのシチュエーションで、日常的でありながらも、吉岡さんらしいのほほんとした雰囲気を纏っており、見ているだけで癒されるような映像となっている。さらに、ストーリー別に服装や髪形を変えるだけではなく、ときにはベッドに寝転びながら、ときには片手にパンを持ちながらと、日常の5つのシチュエーションを演じ分ける吉岡さんの演技にも注目してほしい。SmartNews 新TV-CMシリーズ「朝1分のニュースが人生を変える」「色々な新聞」篇、「バス」篇は9月2日(土)よりTVCM開始。「英語」篇、「朝1分」篇、「昼1分」篇はYouTubeにて順次公開予定。(text:cinemacafe.net)
2017年09月01日今、注目の女の子を紹介する『anan』で連載中の「イットガール」。今回は女優の松永有紗さんです。大舞台のヒロインを演じる運動神経抜群のアクティブガール!8月から公演の舞台『四月は君の嘘』で主演する松永さん。今の心境は?「舞台にも挑戦したいと思っていたとき、原作を読んでいた作品の主演が決まって本当に嬉しいです。大きな舞台は初めてなので緊張しますが、ワクワクしています!」。アイドル、モデルを経験し、現在女優として活躍している松永さんの今後の目標は?「石原さとみさんみたいに、いろんな役にハマる女優になりたいです。具体的には、青春モノの学園ドラマで、特技のバトントワリングが活かせる役を演じられたらいいな~!」派手な小物を集めるのが好き。イヤリング、サングラス、ネックレスなど。古着屋さんでよく購入します。見た目の可愛さで気分が上がるリップ。鮮やかなピンク、オレンジ、赤が多め。今は、ランコムが一番好きです♪空を眺めると、癒されるんです。一駅前で降りて、空を眺めながら歩くのが至福のとき。無心になれます。まつなが・ありさ1998年生まれ。女優の他、アイドルグループ「リンクSTAR‘s」でも活動中。主演する舞台『四月は君の嘘』は8月24日から東京で、9月7日から大阪で公演が始まる。※『anan』2017年8月9日号より。写真・土佐麻理子文・松下侑衣花(by anan編集部)
2017年08月07日2年前に彗星のごとく登場し、4期連続でドラマ出演を果たすなど、大ブレイク中の吉岡里帆さん。しかし、ヒロインの座を勝ち取るまでの道のりは、決して“チョロく”はありませんでした。「この子、めちゃくちゃいい顔してるっ!ええ~、かわいすぎる…」。インタビュー冒頭、小誌スタッフが見本に持参した「にゃんこLOVE」特集を見て思わず叫んだ、女優の吉岡里帆さん。NHKの連続テレビ小説『あさが来た』でブレイクし、『ゆとりですがなにか』(日本テレビ系)、『カルテット』(TBS系)など、話題のドラマに立て続けに出演。その気になる素顔は、サービス精神旺盛でチャーミング、そして時々、不安定(?)。今や注目度ナンバーワン女優として各方面で引っ張りだこな24歳の、“今”に迫ります。――覚えていないかもしれませんが、吉岡さんには前回、小誌の「ふんわり美乳」特集でインタビューをさせていただきまして、その節はありがとうございました。吉岡:覚えていますよ。こちらこそありがとうございます。髪型、変わりました?――そんなことまで覚えてくださっているんですか!驚きました。ところで、この1年は吉岡さんにとって、かなり目まぐるしいものだったと思います。最近の作品だと、『カルテット』で演じられた“小悪魔キャラ”、来杉有朱役のインパクトは相当なものでしたね。吉岡:本当にたくさんの反響をいただきました。いつも応援してくださっていた私のファンの方でさえ、SNSを通じて「嫌いになった」「イライラします!」みたいなコメントをくださって(笑)。それを見るたびに安心したというか、「ちゃんと役割を果たせてよかったな」という気持ちになりました。――最終話の「人生、チョロかった!」というセリフも名言でした。そして打って変わって、現在放送中のドラマ『ごめん、愛してる』では、他人のためには自己犠牲も厭わない、純粋で愛情深い女性、ヒロインの三田凜華を演じられています。有朱とは見事に真逆の役柄というか…。吉岡:本当にそうなんです(笑)。でも、一度ついたキャラクターのイメージをどう崩していくかが楽しい作業でもあるので、そのハードルが高いほどモチベーションは上がります。だから、「有朱の時とは全然違うアプローチをするぞ」と、今は意気揚々と撮影しています。――度胸があるんですね。吉岡:いえ、本当は常にビクビクしていますよ。ただ絶対に表には出したくないから、撮影中も「全然、平気ですけど?」みたいな顔をしておきながら、家に帰ったら「は~、やっと終わった…」って、わりと心臓をバクバクさせてます。――TBSの日曜劇場で、しかもヒロイン役という部分にも重圧を感じていますか?吉岡:それがいちばん大きいですね。特に今回はヒロインに抜擢されてから、撮影に入るまでの期間が少し空いていたので、その期間のプレッシャーが…まるで漬物石を乗せられているみたいでした。ずっと水分を出して、シワシワになるまで押しつぶされている感じ。それがようやく、みなさんにお届けできるようになったので、今はちょうど壺からゆっくりと出てきているイメージですね(笑)。――さて、京都ご出身の吉岡さんですが、女優になる前は書道家を目指されていたそうで。吉岡:目指していたというか、小さい頃からずっと書道をやってきたので、当たり前のように続けていくんだと自分では思っていました。――大学でも書道を学ばれていたんですよね。一方で、お芝居に興味を持ったきっかけというのは?吉岡:18歳の時に、友だちが「一緒に映画を作ろう」と誘ってくれて、その子の紹介で、小劇場の公演を観劇しに行ったんです。舞台を観た瞬間、「これだ!」と思って。――ビビッと、きた。吉岡:もうビビビッ!です。運命の結婚相手に巡りあったような感覚。一瞬でそう決められたので、「どうやったら自分も参加できるんだろう」と、舞台のあいだじゅう考えていました。不思議なことに、その前後にも、エキストラとして映画に参加したり、舞台のチケットをいただいたり、歌舞伎や能に触れる機会があったりと、いろんな偶然が同時に起こって。いつしか引き寄せられるように、お芝居の世界にのめり込んでいきました。――実家がある京都に住みながら、オーディションを受けるため夜行バスで東京まで通われていたそうですが、女優への道のりはそう平坦ではなかった…?吉岡:オーディションはかなり受けましたね。最終選考まで残っても、受かることはほとんどなくて。でも、自分の中では「やっぱりな」「そりゃそうだろうな」とも思っていました。悔しい半面、悔しがることすら恥ずかしいし、「なんで私、泣いてるんだろう」と、すごく冷静になったり。絶対に叶わない夢を追いかけているのかもって、しょっちゅう思っていました。――では自分に足りないものを、どうやって克服しようと?吉岡:克服するのではなく、むしろ“足りてないことを武器にしなきゃ”と思うようになりました。すでに足りている人たちがどんどん役を取っていくのなら、私は足りていないことをちゃんと役に映してあげよう。ネガティブだったり、人の目が気になったりする、自分のダメなところをちゃんと投影してあげられる役柄に出合えたらいいな、と。その運命の役というのが、『あさが来た』で演じた“のぶちゃん”だったんですけど。――一種の賭け、だったわけですよね。予感はあったのでしょうか。吉岡:うーん。“辞めなければいつか来る”くらいの長い目線で見ていました。10年後かもしれないし、いつになるかはわからない。でも、いろいろなことを経験していくうちに、自分の中でどんどん“楽しい”が増えていったので、そのことにも助けられました。絶望ばっかりじゃありません。よしおか・りほ1993年1月15日生まれ。京都府出身。連続テレビ小説『あさが来た』やドラマ『カルテット』、『ゼクシィ』のCMなどで注目を集める。J‐WAVE『UR LIFESTYLE COLLEGE』レギュラー出演中。7月クールで放送中のドラマ『ごめん、愛してる』(TBS系)ではTOKIOの長瀬智也さんと共演し、初のヒロイン役を務める。オフショルダーブラウス¥19,000プリーツスカート¥22,000(共にAVIE/aden sal TEL:03・3463・1011)吉岡さん出演のドラマ『ごめん、愛してる』(TBS系)は毎週日曜21:00~放送中。幼いころ母親に捨てられ、不遇な環境で過ごしてきた岡崎律(長瀬智也さん)と、吉岡さん演じる三田凜華の切ないラブストーリー。原作は韓国で国民的大ヒットとなったドラマ。共演には坂口健太郎さん、大竹しのぶさんなど実力派が揃う。※『anan』2017年7月26日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・圓子槙生ヘア&メイク・渡邊良美インタビュー、文・瀬尾麻美(by anan編集部)
2017年07月20日女優・吉岡里帆のファーストフォトブック(タイトル未定、東京ニュース通信社刊)が、9月15日に発売されることが決定した。今回のフォトブックは、沖縄の石垣島や竹富島で、無邪気な愛らしい姿を撮り下ろし。また、映画を愛する吉岡が、名作映画のヒロイン12人を演じわけたオマージュカットも収録している。さらに、幼少期の頃の写真とともに、生い立ちや女優としてのこれまでを語ったインタビューも掲載。9月17日には、東京・福家書店新宿サブナード店でイベントも予定している。価格は本体1,852円+税
2017年07月19日作家・ドイツ文学者の中野京子によるベストセラー「怖い絵」の刊行10周年を記念した特別展「怖い絵」展が、兵庫県立美術館で2017年7月22日(土)~9月18日(月・祝)まで、上野の森美術館で2017年10月7日(土)~12月17日(日)まで開催されます。視覚的な怖さだけでなく、「この絵がなぜ怖いのか」という隠された背景を知ることで分かる恐怖を紐解いていく、今までになかった斬新な展覧会となっています。ハーバート・ジェイムズ・ドレイパー 《オデュッセウスとセイレーン》1909年 油彩・カンヴァス リーズ美術館蔵©Leeds Museums and Galleries (Leeds Art Gallery)テーマは「恐怖」!兵庫&東京で、「怖い絵」展が開催「怖い絵」展は、作家・ドイツ文学者の中野京子によるベストセラー「怖い絵」の第1巻刊行10周年を記念した特別展です。2007年にシリーズ1作目が刊行された同書は、「恐怖」をキーワードに据えて西洋美術史に登場する名画の魅力を紹介しており、その絵の時代背景や隠された物語という知識をもとに読み解く美術書としてベストセラーを記録し、シリーズ化されて多方面で大きな反響を呼びました。本展では、書籍で取り上げた作品をはじめ、ターナー、モロー、セザンヌなど、ヨーロッパ近代絵画の巨匠の“怖い”作品など、近世から近代にかけて、ヨーロッパ各国で描かれた油彩画や版画、約80点をテーマごとに展示。これまでとは違う視点で、名画に隠された「恐怖」を読み解きます。また、著書でも紹介された、ロンドン・ナショナル・ギャラリーを代表する名画、ポール・ドラローシュの「レディ・ジェーン・グレイの処刑」も日本初公開。縦2.5m、横3mにもおよぶ大作を間近で鑑賞できる絶好の機会となっています。注目作品をピックアップ!●ポール・ドラローシュ「レディ・ジェーン・グレイの処刑」ポール・ドラローシュ 《レディ・ジェーン・グレイの処刑》 1833年 油彩・カンヴァス ロンドン・ナショナル・ギャラリー蔵 Paul Delaroche, The Execution of Lady Jane Grey, ©The National Gallery, London. Bequeathed by the Second Lord Cheylesmore, 1902ロンドン・ナショナル・ギャラリーの代表作品「レディ・ジェーン・グレイの処刑」が、本展のために初来日します。ヘンリー8世の姪の娘として生まれたばかりに政争に巻き込まれ、望みもしない王冠を被せられたあげく、わずか16歳で死なねばならなかった、悲運の女王・ジェーン・グレイ。「9日間の女王」とも呼ばれる彼女が、今まさに処刑されようとしている風景が、この絵に描かれています。手探りしている首置台に触れれば、彼女は司祭の助けをかりてそばに身を横たえ、処刑人の大きな斧の一撃を受けるのです。下に敷かれた藁は、夥しい血を吸いとるためのもので、首がころがる様をも想像させます。残酷な運命を前に、怯えるでなく怒るでなく、周りの悲嘆にも動揺するでなく、覚悟を決めて従容と死につこうとしている少女。その儚い一輪の白い花のごとき姿、散る寸前の匂いたつ美しさ、清楚な魅力が光る1枚です。●ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス「オデュッセウスに杯を差し出すキルケー」ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス 《オデュッセウスに杯を差し出すキルケー》1891年 油彩・カンヴァス オールダム美術館蔵©Image courtesy of Gallery Oldham本作で取り上げられているのは、「オデュッセイア」第10歌、アイアイエー島の主であるキルケーと運悪くこの島に漂着した英雄オデュッセウスが対面する場面です。キルケーは、近づく男たちを歓待すると見せかけて、魔術で動物に変えてしまう恐るべき魔女。ここでは、薄衣をまとって玉座に座り、右手の杯を高々と掲げる傲岸な姿で描かれています。そして、魔女キルケーの背後の大きな鏡に描かれているのは、部下たちを探しに来たオデュッセウス。部下は、キルケーの美貌に惑わされ、勧められるまま薬草を煎じた魔酒を飲んで豚に変えられ、周囲に転がっています。面白いことに、オデュッセウスとキルケーはこの出会い後たちまち恋に落ち、1年以上も共に暮らし、別れに際してキルケーは、この先の航海で待ち受けるセイレーンから身を守るためには、彼女たちの歌声を聞かないよう蜜蝋で耳栓をすべし、と忠告したと言われています。●ハーバート・ジェイムズ・ドレイパー「オデュッセウスとセイレーン」ハーバート・ジェイムズ・ドレイパー 《オデュッセウスとセイレーン》1909年 油彩・カンヴァス リーズ美術館蔵©Leeds Museums and Galleries (Leeds Art Gallery)キルケーの島を離れたオデュッセウスらを待ち受ける次なる試練は、セイレーンの棲む海を無事に航行することでした。半人半鳥または半人半魚の姿で、美声によって船乗りたちを惑乱させ、船を沈めたと言われる海の魔女セイレーン。マストに縛りつけられた古代ギリシャの英雄オデュッセウスは、彼だけ蜜蝋の耳栓をしていなかったため、セイレーンの歌声を聞いて狂乱し、海へ飛びこもうと身をよじっています。ドレイパーが描くセイレーンは、当時のイギリス人が理想とする若い美女そのもの。彼女らの下半身は海中では魚なのに、船べりによじのぼる時には白いエロティックな脚となり、腰には海藻が巻きついています。さらに船内へ入ると藻は布へと変わり、あたかもファム・ファタール(男を破滅させる運命の女)の正体は、人間ならざる異界のものだと言っているかのようです。●ジャック=エドゥアール・ジャビオ「メデューズ号の筏(テオドール・ジェリコー作品の模写)」ジャック=エドゥアール・ジャビオ 《メデューズ号の筏(テオドール・ジェリコー作品の模写)》 1854年 油彩・カンヴァス ボルドー美術館蔵©Musée des Beaux-Arts, Ville de Bordeaux. Photo L. Gauthierこちらの作品は、ジェリコーによるフランス・ロマン主義絵画の記念碑的作品(ルーヴル美術館蔵)の模写にあたります。メデューズ号事件は、フランス王政復古期に起こった、無能な貴族艦長による弱者切り捨ての大スキャンダル。ナポレオン戦争が終結し、西アフリカの植民地セネガルがイギリスからフランスへと返還されることが決まり、海軍のフリゲート艦メデューズ号は3隻の船舶とともに同地に派遣されました。しかし、メデューズ号は早々に、ほかの船舶とはぐれ座礁。400人の乗員に対して救命ボートは250人分しかなく、残りの150人は急ごしらえの筏に乗せられてしまいます。始めは、ボートにひかれていましたが、反乱の恐れありとロープを切り離され大西洋へと放り出されます。わずかの水と食料だけで筏に放置された約150人の乗員たちは、炎天下のアフリカ海域を13日間も漂流し、最終的にサバイバルできたのは、10人弱と言われています。政府は事件を揉み消そうとしましたが、ジェリコーの傑作がそれを許しませんでした。作品は模写され、版画になり、ヨーロッパ中に衝撃を与えたのです。そのダイナミックな構図とドラマティックな表現法は、現代のハリウッド映画にまで影響を与え続けています。●ウィリアム・ホガース『ビール街とジン横丁』より「ジン横丁」ウィリアム・ホガース 『ビール街とジン横丁』より《ジン横丁》 1750-51年 エッチング、エングレーヴィング・紙 郡山市立美術館蔵©Koriyama City Museum of Artジンは、オランダ総督で名誉革命後にイングランド王に即位したウィリアム3世によってイギリスにもたらされてもの。今ではカクテルベースとしてのジンが身近ですが、絵の中の人々はストレートで飲んでいます。イギリス国内では、ジンは原料も安く、税もかからず安く手に入れられましたが、牛乳やお茶、そしてビールは高く、貧民街に住む人々はジンを飲むしかありませんでした。いつしか街の中では、子どもまでもが安酒のジンを飲み、地獄さながらの様相が繰り広げられていたのです。その模様がこの作品の中から読み取れます。しかしながら、当時のジンは安かろう悪かろうの粗悪品で大勢の健康をそこね、廃人を産み、犯罪も激増。作者のホガースは、反ジン・キャンペーンとしてこの作品を制作しました。対になったもう1枚では豊かなビール街が称えられています。●ゲルマン・フォン・ボーン「クレオパトラの死」ゲルマン・フォン・ボーン 《クレオパトラの死》 1841年 油彩・カンヴァス ナント美術館蔵©RMN-Grand Palais / Gérard Blot / distributed by AMF女性ヌードを描くには、近代になるまで、聖書ならイヴ、神話なら女神やニンフ、歴史なら古代女性と、エクスキューズが必要でした。そのため、絶世の美女クレオパトラも、歴史画としてこぞって取り上げられました。紀元前1世紀のエジプト女王クレオパトラは、弟から王位を追われた後、ローマのシーザー(カエサル)を籠絡し、その愛人となり、王位を奪還。シーザーが暗殺されると今度は次の権力者アントニウスと結婚しましたが、彼の失脚とともに命運尽きて自殺してしまいます。自殺の手段は、アスプコブラ(別名エジプトコブラ)に噛ませてのものだったと伝えられています。本作でも、その伝承にのっとり、ベッドのシーツに茶色い蛇がのたくるように這っています。神経性の猛毒なので、クレオパトラの身体はぐったり弛緩し、眠るかのようです。そして、それこそが、彼女がアスプコブラを選んだ理由でした。激しい政争の時代、幾度も命の危機にさらされてきたクレオパトラは、生きたまま敵の手に落ちることだけは避けたい、見苦しくなく美しいまま死にたいと、早い段階から毒蛇を飼っていました。エキゾチックなエジプト風の舞台背景の中、敵から辱めを受ける恥辱を避けるために誇り高く自害する姿としてではなく、妖艶な美女としての官能的な姿が描かれています。各章の内容をご紹介!●1.神話と聖書神話や宗教は、本質的に人間には抗うことのできない超越的な力や摂理を抽出するもの。ギリシャ・ローマ神話や聖書で語られる物語は、必ずしも幸福なものばかりではなく、人間に苦難を強いたり、悲劇的な結末を迎えるものも少なくありません。この章では、神の意志や気まぐれに翻弄される人間の悲喜劇を描いた絵画を紹介します。●2.悪魔、地獄、怪物ヨーロッパのキリスト教世界では、人間を堕落させ悪の道へと誘う者として悪魔という存在が長きに亘って想像されており、人間が生前犯した罪の報いを受ける死後の世界として、地獄のイメージが伝統的に培われてきました。「悪魔、地獄、怪物」の章では、近代にまで命脈を保った悪魔や地獄のイメージや、それに近接する怪物の主題を描いた作品を取り上げます。●3.異界と幻視人は、自らの日常生活の外にそれとは違う論理に支配された異界というべき空間を想像してきました。また、とりわけロマン主義以降の美術では、異界が時として日常生活の狭間や我々自身の内面に発生する様子を幻視するかのような作品が数多く生み出されました。本章では、私たちの住む世界の自明性を脅かす様々な異界の表現を紹介します。●4.現実様々な恐怖と苦悩に満ち満ちている現実世界。なかでも最大にして最も普遍的な恐怖は死と言えるでしょう。死は、それに近接する老いや病気、あるいは犯罪や戦争などの死を発生させる事象とともに、画家たちにとって重要な主題でした。また現実の世界には、一見無害に見える社会的な習俗にも様々な悪弊や不条理が潜んでいます。この章では、死の場面を中心に、現実の中に存在するいくつもの闇を描いた絵画に焦点を当てます。●5.崇高の風景18世紀から19世紀にかけてのロマン主義時代、風景画は新たな発展を遂げていきました。歴史画の背景として発達した理想的風景や特定の場所のありのままの姿を描写する地誌的風景に加え、なんらかの感情や気分を暗示的に表現する主情的・主観的な風景画が生み出されました。本章では、「崇高」の美学を反映した作例を取り上げ、その背後に隠された不安や恐怖の感情を読み解きます。●6.歴史人間の歴史は、激しい権力闘争の歴史でもあります。ヨーロッパにおいてもそれは例外ではなく、一度は栄華を誇った者であっても、ひとたび争いに敗れてしまえば無慈悲な運命が待ち受けていました。本章では、歴史を彩る悲劇的なエピソードや運命に翻弄された人々の姿を描いた作品を特集します。展覧会の注目ポイント!●テーマは「恐怖」!これまでにない切り口で楽しめる「恐怖」をテーマに、視覚的な怖さだけでなく、隠された背景を知ることで判明する恐怖まで、約80点の西洋絵画・版画が登場。その怖さを読み解くヒントとともに絵画をじっくりと鑑賞できます。さらに、ターナー、モロー、セザンヌなど、ヨーロッパ近代絵画の巨匠による"怖い"作品も楽しめます。●ロンドン・ナショナル・ギャラリーの至宝「レディ・ジェーン・グレイの処刑」が奇跡の初来日!本展最大の注目作は、縦2.5m、横3mにもおよぶ、ポール・ドラローシュの大作「レディ・ジェーン・グレイの処刑」。「9日間の女王」として知られ、16歳にて散った、イングランド史上初の女王の最期を、繊細な筆致と緻密な構成で描いた本作は、まさに圧巻の一言ですよ。1928年のテムズ川の大洪水により失われたと考えられていましたが、1973年の調査で奇跡的に発見された本作は、1975年の一般公開再開以来、瞬く間にナショナル・ギャラリーの代表作品となった、奇跡の作品。アートファンの方は必見です。●ベストセラー「怖い絵」シリーズ著者・中野京子氏が特別監修!本展の特別監修は、「怖い絵」シリーズの著者・中野京子氏。この展覧会のため、新たに選び抜いた“怖い絵”が続々登場します。また、ポール・ドラローシュの「レディ・ジェーン・グレイの処刑」のほか、ハーバート・ジェイムズ・ドレイパーの「オデュッセウスとセイレーン」や、ウィリアム・ホガースの『ビール街とジン横丁』より「ジン横丁」など、「怖い絵」シリーズで紹介された作品も展示します。「怖い絵」展 開催概要<兵庫会場>会場:兵庫県立美術館住所:兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1会期:2017年7月22日(土)~9月18日(月・祝)※金・土曜日は夜間開館20:00まで時間:10:00~18:00()休館日:※月曜休館(9月18日は開館)※入場は閉館の30分前まで。料金:一般 1,400(1,200)円、大学生 1,000(800)円、70歳以上 700(600)円、高校生以下無料※( )内は前売料金(一般・大学生のみ)および20名以上の団体割引料金。※障がいのある方は各当日料金の半額(ただし70歳以上料金からの割引はなし)。その介護者1名は無料。※割引を受ける場合は証明できるものを持参。※県美プレミアム展の観覧には別途観覧料金が必要(本展とあわせて観覧する場合は割引あり)。問い合わせ:078-262-0901(兵庫県立美術館)公式サイト:東京会場>会期:2017年10月7日(土)~12月17日(日) ※会期中無休会場:上野の森美術館住所:東京都台東区上野公園1-2時間:10:00~17:00※入場は閉館の30分前まで。料金:一般 1,600(1,400)円、大学生・高校生 1,200(1,000)円、中学生・小学生 600(500)円※( )内は前売料金、および20名以上の団体料金。※小学生未満は無料。※障がい者手帳の提示、およびその介護者1名は無料。問い合わせ:03-3833-4191(上野の森美術館全日10:00~17:00)公式サイト:「怖い絵」展 特別サイト:
2017年06月14日女優の吉田羊が30日、自身がナビゲーターと音声ガイドを務める「怖い絵展」(兵庫展・東京展)の記者発表会に出席した。怖い絵展 チケット情報本展は、作家でドイツ文学者の中野京子が2007年に出版、名画に隠された「恐怖」に焦点をあてて読み解き、大ベストセラーとなった「怖い絵」の刊行10周年記念展覧会。今回が初来日となるポール・ドロワーシュの大作「レディ・ジェーン・グレイの処刑」など、ヨーロッパ近代絵画、版画約80点をテーマ毎に展示し、観る者の想像力をかきたてる構成となっている。「怖い絵」をテーマに自らが描いたイラストを披露した吉田は、絵心は「0点です」と会場を笑わせながらも、「なにが怖いんだろうという、好奇心を入り口に展覧会に足を運んでいただいて、その絵が持つもうひとつの顔、絵画鑑賞の新しい楽しみ方を発見していただけたら」と話し、本展をアピールした。兵庫展は7月22日(土)より兵庫県立美術館で開幕。チケット発売中。東京展は10月7日(土)より東京・上野の森美術館にて開幕。お得な特典付き前売チケットは、本日5月31日(水)より発売開始。なお、チケットぴあ限定で、「特製しおり付前売券」、「中野京子氏生解説付夜間鑑賞会券」などが販売される。詳細は、チケットぴあ()まで。
2017年05月31日NHK・総合テレビで5月18日(木)今夜放送される音楽番組「SONGS」に、「よー、そこの若いの」がロングヒット中の竹原ピストルが出演。女優・吉岡里帆をナビゲーターに迎え、竹原さんの歌の魅力とその人間像をみつめていく。千葉県出身で大学時代にハマノヒロチカと「野狐禅」を結成。2003年にメジャーデビューしている竹原さん。その後2009年に野狐禅を解散するとソロに転向。2015年に発表されたアルバム「youth」の楽曲「よー、そこの若いの」がCMに起用され話題となったのは記憶に新しい。また、この春発売された最新アルバム「PEACE OUT」収録の「Forever Young」がテレビ東京系ドラマ「バイプレイヤーズ」で使用されるなどアーティスト活動も順風満帆だ。同時に2006年には映画『青春☆金属バット』に主演、俳優としても活動を開始。2011年には本名の竹原和生名義で「さや侍」に出演、松本人志監督にその才能を絶賛されたほか、昨年には本木雅弘が『おくりびと』以来7年ぶりに主演した映画『永い言い訳』に出演、第90回キネマ旬報ベスト・テン助演男優賞、第40回日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞するなど俳優としても高く評価されている。今回の放送ではオーディションで上京するたびに竹原さんの「東京一年生」を聞いて背中を押してもらっていたという吉岡さんをナビゲーターに迎え、竹原さんの魅力を探るべくスタジオで一夜限りのスペシャルライブを実施。以前は年間250本以上のペースで行われていたという竹原さんのライブにもカメラが入り、なぜ彼の歌は心に響くのか?その歌を形づくった人生について迫っていく。200人の観客を前にギター1本で竹原さんが歌い上げる「よー、そこの若いの」「Forever Young」「東京一年生」「カウント10」など名曲の数々も必聴だ。今夜のナビゲーターを務める吉岡さんだが、ロジャー・パルバース監督による日豪合作映画『STAR SAND-星砂物語-』の公開を控えている。『秘密 THE TOP SECRET』「精霊の守り人II 悲しき破壊神」の織田梨沙を主演に迎え、満島真之介、三浦貴大、オーストラリア人俳優ブランドン・マクレランドらも出演。「1945年の戦時中、戦うことを拒否した“卑怯者”の脱走兵である日本兵と米兵、そして彼らを見つめる少女の物語」を描く。1945年の太平洋戦争末期と2016年の現代と2つの時代の視点から進む物語のなかで吉岡さんは現代部分の主人公・志保を演じている。『STAR SAND ─星砂物語─』は6月21日(水)より沖縄・桜坂劇場にて先行公開、8月4日(金)より東京・ユーロライブほか順次公開。「SONGS」は5月18日(木)22時50分~NHK総合にて放送。(笠緒)
2017年05月18日女優の相武紗季(31)が9日、自身のツイッターとインスタグラムを更新し、第1子を妊娠したことを発表した。相武は「この度、新しい命を授かることができました」と笑顔の顔文字付きで報告。「秋頃の出産を楽しみに、毎日を大切に過ごしたいと思います」とつづった。この発表に、ファンから「紗季ちゃんおめでとうございます」「出産までマタニティライフ楽しんで下さい」「体調に気をつけて元気な赤ちゃんを産んで下さい!これからも応援してます!!」と祝福コメントが続々と寄せられている。相武は昨年5月3日に一般男性と結婚。今年2月にイベントに出席した際には、新婚生活について「すごく恥ずかしいですが……幸せです」「子どもはもうちょっとかな、とは思っています。今の状況というか、楽しい毎日が続けばいいですね」と笑顔で話していた。
2017年05月09日女優・吉岡里帆(24)の勢いが止まらない。 人気ドラマ『カルテット』(TBS系)での“毒のある演技”が、かねてから話題を呼んでいた吉岡。先日発表された『第7回コンフィデンスアワード・ドラマ賞』で、同ドラマでの高い演技力が評価され、「新人賞」を受賞したのだ。 彼女の快進撃は、昨年2月に出演したNHK連続テレビ小説『あさが来た』から始まった。同年4月には連続ドラマ『ゆとりですがなにか』(日本テレビ系)に出演。5月には『ゼクシィ』の9代目CMガールに抜擢された。そして昨年末、『カルテット』に出演し、脚光を浴びるまでに。 いまや飛ぶ鳥を落とす勢いの吉岡だが、実は彼女にも辛い下積み時代があったのだという。 「吉岡さんは京都の出身。12年から現在在籍している芸能事務所に所属し、13年に女優デビューしました。いまでこそ人気女優の彼女ですが、売れるまでは京都と東京を夜行バスでひたすら往復する日々だったといいます。大学に通いながら、小劇場の舞台や映画作りをこなし、さらには深夜までアルバイト。4つも掛け持ちしていたアルバイトで稼いだお金で夜行バスの切符を買い、週末は東京で行われるオーディションへ。そんな生活が5年も続いたのだそう。相当な苦労人ですよ」(芸能関係者) 吉岡は26日放送の『チカラノウタ』(日本テレビ系)に出演した際、「行きのバスは希望がいっぱいで意気揚々だけど、(オーディションの)帰りはいっぱい反省して、自分は何かすごい間違えを犯してるんじゃないかという気持ちで帰るから寝られなくて、ずっと外の景色を見ていた」と当時を振り返った。 彼女と同じ京都出身で、現在は東京で働く20代女性がこう共感する。 「私も就活時代は毎週末、夜行バスで京都と東京を往復していました。志望業界が東京でしか試験や面接を行わなかったので、東京に通うしかなくて。月に4回の頻度でしたから、新幹線なんて乗れません。往復の交通費だけのために、毎日必死でアルバイトをしました。面接に落ちると、なけなしのお金でなんとか買った切符がムダになるのが悔しくて悔しくて……。東京に住んでいる就活生たちが羨ましかった。でもだからこそ、『せっかく東京まで来てるんだから後には引けない!』という気持ちで頑張れたんだと思います。いまは夢が叶って、志望していた企業で働いています 吉岡も、“夜行バス時代”の努力が功を奏したのだろう――。
2017年04月30日