2022年12月27日、俳優の佐藤二朗さんが自身のTwitterを更新。9年前に共演した、とある男の子とのエピソードを振り返りました。佐藤さんが参加していた作品で主役を務めていた男の子は、海外での生活が長く、日本語が苦手だったようです。「何もいわぬは作品に対し不義理」と考えた佐藤さんは、そのことを本人に注意しました。そんな出来事から、5年後。とある番組に、その男の子が出演しました。男の子は同番組内で「佐藤さんに感謝している」「誰もいわないことを、二朗さんはいってくれた」と語ったそうです。佐藤さんから受けた指摘は、男の子にとって、数年経っても芸能活動を行うにあたって大事なものとなったのでしょう。実は、その男の子は、アイドルグループ『Sexy Zone』のマリウス葉さん。マリウスさんは、同月27日、事務所を退所し、芸能活動を引退することを発表しています。『Sexy Zone』脱退&芸能引退を発表したマリウス葉コメントに「涙が出た」「頑張って!」佐藤さんは、マリウスさんの引退発表を受け、過去の出来事を思い出したのでしょう。5年前の「感謝している」というマリウスさんの言葉に対し「涙が出るほど嬉しかった」とつづっています。9年前、現場で主役の男の子が台詞に苦戦していた。海外長く日本語が苦手のようだった。何も言わぬは作品に対し不義理と思い、彼に注意した。5年後、彼は番組で僕に感謝してると言った。誰も言わぬ事を二朗さんは言ってくれたと。嬉しかった。涙が出るほど。マリウス葉君にありったけのエールを送る。— 佐藤二朗 (@actor_satojiro) December 27, 2022 投稿の最後では「マリウス葉くんに、ありったけのエールを送る」と締めくくった佐藤さん。2人のエピソードには、17万件以上の『いいね』が寄せられ、多くの人の心を打ちました。・佐藤さん、かっこいい。指摘をきちんと受け止めて感謝し続けるマリウスさんも素敵だな。・自分よりも若く、なおかつ別の事務所のアイドルを注意するのって、気が引けそう。佐藤さんのプロ意識がかっこいいね。・大人になると、「叱ってくれる人がいるうちが花」といいますもんね。マリウスくんは、きちんとそれを分かっていたんだ。・マリウスくんの周りに、優しい大人がいてくれたんだなということが分かって、ファンとしてとても嬉しいです。佐藤さんのエールは、きっと、マリウスさんに届いていることでしょう![文・構成/grape編集部]
2022年12月28日さまざまなジャンルで『世界一』と認められたものが記録される、『ギネス世界記録』。2022年11月10日、プロ野球チーム『千葉ロッテマリーンズ(以下、ロッテ)』は、同チームに所属する佐々木朗希(ささき・ろうき)選手と、松川虎生(まつかわ・こう)選手がギネスに登録されたことを発表しました。2人は、同年4月10日に千葉県千葉市の『ZOZOマリンスタジアム』で行われた対『オリックス・バファローズ』戦にて完全試合を達成。その際、合計年齢である38歳330日が『プロ野球における完全試合を達成したピッチャーとキャッチャーの最年少(合計年齢)』として記録されたのだそうです。また、佐々木選手が記録した13者連続奪三振も『プロ野球におけるピッチャーの連続奪三振最多数』として認定されたといいます。佐々木朗投手コメント「ギネス世界記録に認定いただき、嬉しく思います。今後も色々な記録に挑戦できるピッチャーになれるよう頑張っていきたいと思います」松川選手コメント「朗希さんと一緒にギネス世界記録に認定いただき、嬉しいです。これを励みにもっともっと頑張りたいです」千葉ロッテマリーンズーより引用完全試合を達成した対オリックス戦同年11月現在、21歳の佐々木選手と、19歳の松川選手。若きバッテリーによる快挙に、ネットからは「素晴らしい記録!これを破れる人は現れるんだろうか…!?」「歴史を変える若者に期待大!」といった声が上がっています。きっと2人は今後も日本の野球界をけん引するメンバーとして、素晴らしい活躍を見せてくれることでしょう![文・構成/grape編集部]
2022年11月10日●「舞台には真実があるんだな」評価してくれたファンに感謝吉本興業110周年を迎えた2022年に、吉本新喜劇の初のゼネラルマネージャー(GM)に就任した間寛平が打ち出した「吉本新喜劇座員総選挙」。約2カ月に渡る投票によって集められた票数は77万184票。その中から3万9,405票を集め、見事1位に輝いたのが「いぃよぉ~」のギャグで人気のアキだ。1位になった瞬間「やっとスタートラインに立てた」という思いが胸に去来したというアキが素直な胸の内を語った。間寛平がGMに就任し打ち出した「吉本新喜劇座員総選挙」。上位30名が10月10日に大阪・なんばグランド花月で開催される「吉本新喜劇まつり」(チケット完売/オンライン配信あり)に出演するという試みだ。スタート当初はさまざまな意見が飛び交ったという。アキは「新喜劇っていろいろな笑いで構成されていますよね。オープニングで、1人で持っていかなければいけない若手もいれば、急に暴れまわる人間もいる。いろいろな役目を担った野球チームみたいな集まりなので、それを1つのベクトルで順位を決めるということに異議を唱える人もいました」と企画が上がったときの内輪の反響を明かす。それでもアキは「寛平師匠が言っているように、お祭りでいい。ワイワイ盛り上がって30位に入れなくてもいいし、不正してもいい。それを全部笑いに変えるようなお祭りなんだ」と理解を示すと、一方で「こういうものが見たいんだ」という新喜劇へのリアルな期待の表れでもあるという認識を持っていたという。そんななか、見事アキは中間発表から1位の座を守った。会見の席では得票してくれた年齢層など分析された結果が発表され、いろいろなことが頭のなかを巡ったというが「パッと浮かんだのが『これでようやくスタートラインに立てた』という思いなんです」と胸の内を吐露する。その真意についてアキは「びっくりされるかもしれませんが、2014年に大阪の新喜劇に入団させてもらってから8年、毎週昼間にやっている新喜劇のテレビ放送に、ほとんど出たことなかった」と語ると「僕は8年間、ほぼ劇場と営業でやってきた。だからまさか自分が1位になるなんて夢にも思っていませんでした」と本当に驚いたという。しかし一方で「舞台には真実があるんだな」としみじみ語ると、しっかりと劇場に足を運んで自分の笑いを評価してくれたファンに感謝する。「僕は1つの舞台を大切にやってきました。人によっては一生に一度の観劇かもしれない。特に子供はいまゲームやらなんやら遊ぶことなんていっぱいあるじゃないですか。そんななか、貴重な時間を割いて新喜劇に来てくださった人には、本当にぎっしりと詰め込んだものを見せたいと思ってやっていました」。○■間寛平GM就任で180度変化「風通しがよくなりました」総選挙一つとっても、寛平がGMになったことで、新喜劇は「180度変わりましたね」とアキは断言する。「とにかく、偏った体制というか、しがらみみたいなものを排除して風通しがよくなりました。僕としては、すっちーと一緒にやることで化学反応が起こるかもしれませんし、小籔(千豊)くんともなんかやりたいという思いもあります。アキ曰く「やっぱり面白い奴、才能のある奴が残っていく。新喜劇でも絶対そうならないとあかんと思っていますし、お笑いというのは本来ピュアなものでなければいけない。そこには忖度などはあってはならない。そういう部分は寛平師匠がGMになってからはとてもフラットになった気がします」と変化を述べる。さらにアキは「僕もいろいろ悔しさはありましたが、それを恨みに変えるのではなく、自分自身の学びとして変換していくことで成長させてもらった」と振り返ると「だからこそ、今回こうして1位に選んでいただけたことで、スタートラインに立てたと思っているし、いろいろな人とコラボしていって、60年間人々に愛されてきた新喜劇という歴史を汚すことなく受け継いでいきたいと思っているんです」と熱い思いを語る。●座長公演に意気込み「伝統を意識しつつも、新しいものを」今回の総選挙の1位を記念して11月29日~12月5日まで、大阪・なんばグランド花月にて座長公演を行うことも発表された。アキは「僕自身が、新喜劇全体をどうのこうのというのはおこがましいですし、そんな考えは一切ないんです」と前置きすると「東京の劇場ルミネtheよしもとでの10年間を含め、ずっとやってきていることなのですが、新喜劇のなかにちょっとした泣きやダンス、殺陣、そして音楽要素などを入れて、総合的なエンターテインメントとしてしっかり見せる。観終わったあと、笑いはもちろんですが、なにか生きるうえで大切にしなければいけないことが、ジワっと感じられるような……そんな“アキ色”を出していきたいです」と意気込みを語る。さらに今後の吉本新喜劇についてアキは「自分が求めているのは、常に見たことがないもの、新しいもの」と語ると「台本のない新喜劇や無観客でやることも批判はありましたが、行動することで何かが変わるんです」と持論を展開。自身の座長公演も「しっかりと伝統を意識しつつも、新しいものを提示していきたい」と意気込む。○■世の中が落ちついたら再び水玉れっぷう隊としての活動も吉本新喜劇の未来を担うキーマンのアキだが、お笑いコンビ「水玉れっぷう隊」というコンビの一員でもある。「僕らはルミネtheよしもとがオープンするときに、大阪から東京に移ったのですが、最初は『水玉れっぷう隊』として漫才やコントをしながら、今田耕司さんや東野幸治さん、木村祐一さんらが座長を務める新喜劇に出させてもらったんです。そのうちに、だんだんと舞台の面白さを実感して、その流れで2014年に吉本新喜劇に入団させてもらいました」。吉本新喜劇に入団することは「転職するようなもの」と語ったアキ。これまでのキャリアもゼロから再スタートするような感覚だったという。そんななか「水玉れっぷう隊」は解散するという前提だった。「でも会社に話したら『別に仲が悪いわけではないのなら、解散という言葉を使わずにいればいい』というアドバイスをいただいたので、お言葉に甘えて残させてもらったという感じなんです」。コロナ禍になる前は、それぞれ違う道に進んだ「水玉れっぷう隊」も、相方のケンとは、月に一回程度トークライブを開催していたという。「完全に違う道に進んでいるからこそ、すごく化学反応があって面白いんですよね」と語ると、また世の中が落ち着いたら「2人でやっていきたいですね」とファンにとってはうれしい言葉を残してくれた。アキがこれまでライフワークとして行ってきた「Joy! Joy! エンタメ新喜劇」。今回の座長公演では「これまで積み重ねてきたことをしっかり踏襲しつつ、きっと期待に応えられるようなものにしていきたいです」と抱負を語ってくれた。■アキ1969年8月22日生まれ、大阪府出身。高校卒業後、東映太秦に所属し、スタントマンとして活動。1992年より吉本興業に所属し、ケンとお笑いコンビ・水玉れっぷう隊を結成。そして、2014年に吉本新喜劇に入団。アキのみ大阪所属となるが、その後もコンビを継続している。
2022年10月07日千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希と松川虎生が出演する、ロッテ・GEARの新CM「Battery」編が、22日より公開される。新CMには、初のCM出演となる佐々木と松川が登場。完全試合を達成したバッテリーが、普段のトレーニングの⼀環としてガムを噛み、未来に向かって「準備」をし続ける様を描いている。千葉ロッテマリーンズの選手がCMに出演するのは2006年以来で、26日放送のテレビ朝⽇系『マイナビオールスターゲーム2022 第1戦』内で先⾏オンエアされる。撮影はZOZOマリンスタジアムの屋内練習場で敢行。先に練習場に現れた佐々木は、スタッフから演技プランや撮影内容を聞いて少し緊張した様子だったが、マウンドでグローブを構えると試合中さながらの堂々たる姿を見せた。一方の松川はスタッフと談笑するなどリラックスムードだったが、キャッチャーマスクをかぶると一転して真剣な表情に。2人そろっての撮影では、先輩である佐々木がハンディ扇風機を松川にあてる場面もあり、仲の良さをうかがわせた。■佐々木朗希&松川虎生インタビュー――初出演・初共演のTVCMとなりました。CM撮影に参加してみての感想を教えてください。佐々木:CM撮影自体が初めてだったので、すごく緊張したのですが、楽しくできて良かったです。松川:僕も初めてこのような撮影に参加させていただいて、すごく楽しい時間にできたかなと思います。――お互いに見つめ合ったり、普段には無いシーンもありましたね。佐々木:そうですね。見つめ合うところは笑い堪えるのに必死でした(笑)。松川:朗希さんが(このシーンで)ずっと笑っていたので、僕がおかしいのかなと思いました(笑)。すごく楽しかったです。――今回のTVCMのテーマは「準備」ですが、日頃からアスリートとして欠かせない「準備」とは何でしょうか。佐々木:習慣です。継続して毎日やることですし、欠かせないことだと思います。松川:その日のパフォーマンスをあげるためには、身体の動きなどすごく大事になるので、全てが準備だと思います。良い準備をして試合に入ることが、良いパフォーマンスに繋がると思います。――チームでバッテリーという関係ですが、バッテリーを組んでから気づいた意外な一面を教えてください。佐々木:意外な一面は……(松川は)無いです(笑)。そのままで、どっしりしています。松川:僕も、(朗希さんは)特に無いですね。イメージ通りです(笑)。――練習や日常の中で、どんな時にガムを噛むのか教えてください。佐々木:集中したい時、1人でいる時によく噛んでいます。松川:試合前の準備の中で、よくガムを噛んでいます。
2022年07月22日2022年7月19日、俳優の佐藤二朗さんがTwitterを更新。つづられた内容に、共感の声が上がっています。佐藤二朗「ごめんな、お嬢ちゃん」同日、駅の電光掲示板を見て、自身が乗車する予定の新幹線を探していた佐藤さん。その際、「のぞみ○号、○時発だから~…」と、独り言をつぶやいていました。すると、佐藤さんの近くにいた女の子が、自身の母親に「この人、1人でしゃべってる!」と伝えてしまったのです!ごめんな、お嬢ちゃん。歳を取ってくると出ちゃうの、声。確かに電工案内板の前でおじさん、「え~のぞみ○号、○時発だから…○番ホーム!」って声出たな。心で言えばいいのに声出たな。無意識にな。でもお嬢ちゃん、「この人、1人で喋ってる!」ってママに言いつけないでおくれよ。恥ずかしいから。— 佐藤二朗 (@actor_satojiro) July 19, 2022 独り言をつぶやいていた佐藤さんは、女の子の発言に驚いたと同時に、恥ずかしくなってしまった様子。「心でいえばいいのに声出たな」と、自身の言動が無意識だったことをツイートしたのでした…。佐藤さんの投稿には、「親近感湧きまくり」「あるある」と、共感の声が相次いで寄せられています。・分かる。買い物中、独り言をいいまくっています…。・確認作業ですから、仕方がないですよね!・なんで声が出るのか不思議なくらいには独り言をいってしまう。後から考えると恥ずかしい…!諸説ありますが、独り言は、記憶しやすくなったり、精神を集中させたりすることができるのだとか。佐藤さんは無意識のうちに、記憶しやすいよう独り言を発していたのかもしれませんね![文・構成/grape編集部]
2022年07月20日9頭身を誇るタレント・椿奈々(つばきなな)が吉本興業に所属することが7日、発表された。椿奈々は約3,000人の応募があった「美少女図鑑アワード2019」で竹石渉監督賞を受賞。9頭身スタイルをいかしたコスプレイヤーとしても活動している。高知から、お笑いの本場・大阪吉本興業に所属し、お笑いも俳優もできるマルチなタレントを目指して挑戦していく。『女芸人No.1決定戦 THE W 2022』にも挑戦するという。椿は、7日21時よりYouTubeの吉本興業チャンネルにて生配信された「9頭身タレント『椿奈々』吉本所属記念!ガチスタイル対決!!」に生出演。吉本興業所属を報告するとともに、お笑いコンビ・紅しょうとスタイル測定を行った。■椿奈々プロフィール生年月日:1996年7月7日(26歳)出身:高知県身長:173cm趣味:コスプレ特技:ダンス
2022年07月07日千葉県にある「幕張の浜」で、イオンモールが主催する「幕張の浜 ビーチクリーン活動 」が開催され、吉本芸人軍団やアーティスト、プロサーファーなどがゴミ拾いを実施。笑いとともに行われた、エコなイベントをレポートします!幕張でビーチクリーン活動!(C)吉本興業7月2日に千葉市美浜区の「幕張の浜」で、イオンモール幕張新都心主催「幕張の浜 ビーチクリーン活動」 が開催されました。西川のりおさんや、千原せいじさん、ぼる塾さんなどの吉本芸人軍団をはじめ、千葉県出身で子どものころから何度も「幕張の浜」へ来ているという、歌謡曲歌手の新浜レオンさん、プロサーファー、地域住民、イオン従業員など約200人が、浜辺のゴミ拾いを通じて、海洋プラスティック問題について学び、体験しました。ぼる塾・きりやはるかは半ズボンでやる気満々!(C)吉本興業ぼる塾の3人は、砂浜を前にして、やる気満々の様子。特に、きりやはるかさんは動きやすい半ズボンで参加し「なんでみんな長ズボンなんですか。汚れますよ」と、メンバーに喝を入れる場面も。一方、相方のあんりさんは「田辺さんがきれいですから、今日は海もきれいになると思います」と自信ありげに宣言。これに、田辺さんがお決まりの「まあねー」で返し、集まった参加者を笑わせました。千原せいじさんが語る、ガーナ人からの伝言!(C)吉本興業去年に続いて2年連続の参加となった千原せいじさんは「海洋プラゴミとは関係ないかもしれんけど…」と前置きしつつ、「ガーナは開発途上国だから、日本や欧米がたくさんの洋服や靴や鍋なんかを送ってくると。でも、それは新品じゃなくて中古で、ほとんど使えないものらしいんですよ。自分にとってのゴミは、発展途上国の人にとってもゴミ。ええことしているように見えて、実は全然いいことでないこともあるんやって、びっくりしました。ゴミを燃やすエネルギーがガーナの負担になっているって、ガーナの人から言うといてくれって頼まれたから、今言うときます」と、ガーナでロケをした時に現地の人から言われたという話を真面目な表情で語るシーンもありました。また、普段から身の回りの清掃に力を入れているという、西川のりおさんは「こういうゴミも温暖化に関係があるんでしょうね」と環境問題に思いをめぐらした様子。「お笑いは人の気持ちを熱くするけど、涼しくするならゴミ問題をやらないかんね。若手芸人でも整理整頓しないやつが多いから、ものの片づけ方を教えなきゃね」と一つ一つのゴミを丁寧に拾いながら、力強く語っていました。最後には、新浜レオンさんが、ゴミ拾いの感想について「ぼる塾さんと一緒にゴミ拾いをして絆が深まった」と報告すると、あんりさんが「田辺さんが、ゴミを拾いながらずっとレオン君の後をついて行ってた」とストーカー行為を報告。田辺さんが「占い師に夏に出会うって言われてたんですけど、今日だなと思いました」と語りだし、会場を大笑いさせ、「幕張の浜 ビーチクリーン活動」は無事に終了。20分間に及ぶビーチクリーン活動により、10袋に及ぶゴミ袋が集まりました。ゴミを減らすためにできることを考えるきっかけに!昨年に引き続き、2回目の開催となった「幕張の浜 ビーチクリーン活動」は、世界の海に1億5000万トン漂っているといわれる「海洋プラスチックゴミ」について、参加者一人一人が考えることを目的に開催。個人でできることは大きくないかもしれないけれども、少しでも自分たちができることを考えるきっかけになったようです。文・三谷真美
2022年07月06日人間の顔立ちは、身体と同様に、成長とともに変化をしていきます。丸々とした幼い我が子の顔を見て、「将来、どんな子に育つんだろう」と想像を巡らせるのも、楽しみの1つです。Twitterでは、子供の顔に関するこのような意見が、子育て界隈で続出しています。「幼い子供の顔立ちは、佐藤二朗にそっくりだ」俳優の佐藤二朗さんといえば、ふっくらとした顔立ちと、穏やかな表情がチャームポイント。どうやら世間には、佐藤さんにそっくりな顔立ちの幼い子供がたくさんいるというのです!佐藤二朗「世の親御さんに告ぐ」子育て界隈を超えて話題になった『幼い子供は佐藤二郎に似る説』は、佐藤さん本人の耳にも届いていた様子。2022年7月2日、佐藤さんはTwitterで全国各地の子供を育てる人に向けて、こういったメッセージを発信しました。「ウチの生まれたばかりの赤ん坊が佐藤二朗」「生後8ヶ月の娘が笑うと佐藤二朗」的な呟きを散見するが、世の親御さん方に告ぐ。 安心したまえ。赤ちゃんは誰しも、一度は佐藤二朗を通る。佐藤二朗を通ったあと、ちゃんとした顔になっていく。それまでは顔というよりは豆腐だ。安心したまえ。俺は泣く。— 佐藤二朗 (@actor_satojiro) July 2, 2022 「人は誰しも佐藤二朗を通る。その後、ちゃんとした顔になるのだ」と告げた、佐藤さん。どうやら『幼い子供は佐藤二郎に似る説』は本人公認となったようで、やはり幼い子供は『佐藤二朗期』を通って成長をしていくようです…!投稿に対し、多くの親から「我が家のかわいい佐藤二朗を見てください!」と子供の写真が寄せられる事態に。笑いを癒しを与えた佐藤さんの投稿はまたたく間に拡散され、たくさんの人が幸せな気持ちになりました!・マジでそれ!自分も小さい頃は佐藤さんそっくりだった!・つまり…佐藤さんの顔は世界で一番かわいいってこと!?・自分の親戚は、40代になった今でも佐藤二朗のままです!『佐藤二朗期』を終えた子供は、きっとそれぞれ異なる顔立ちに変化をしていくのでしょう。しかし、中には大人になっても佐藤さんそっくりのままの人もいそうです![文・構成/grape編集部]
2022年07月04日吉本興業は13日、博多華丸・大吉、中川家、海原やすよ ともこ、タカアンドトシ、千鳥、かまいたちを筆頭に総勢1000人を超える吉本芸人が大集結するお笑いフェス「LIVE STAND 22-23」の開催を発表した。「LIVE STAND」は2007年から2010年に開催していたお笑いフェス。12年ぶりの開催となる今回は「LIVE STAND 22-23」と題し、8月19日~21日に千葉・幕張メッセ、9月17日・18日に大阪城ホールほか、年明け1月14日・15日には福岡・マリンメッセ福岡A館と、3都市で開催する。吉本興業が110年間ずっと大切にしてきたのは生のお笑い。芸人の熱量、劇場が揺れるほどの笑い声、なんでもありのワクワク感。そんな生のお笑いを東京・大阪・福岡の三都市の会場に詰め込む。大小様々なステージはもちろん、バラエティに富んだ飲食ブース、大人から子どもまで楽しめるワークショップなど、たくさんの体験を用意。オールスタンディングだからこそ、自分で自由に好きなステージを組み合わせ、自分だけの「LIVE STAND22-23」を楽しめる。また、今回は、この「LIVE STAND 22-23」を盛り上げるべく、博多華丸・大吉、中川家、海原やすよ ともこ、タカアンドトシ、千鳥、かまいたちの6組がライブスタンジャーとして立ち上がった。本日より「LIVE STAND 22-23」の公式Instagram・公式Twitterを開設し、SNSでも様々な最新情報を発信していく。チケットは6月13日19時より、FANY IDプレミアムメンバー・FANY IDメンバー先行で早割3日間通しチケットの先行受付を開始する。
2022年06月13日2022年5月30日、俳優の佐藤二朗さんがTwitterを更新。妻とのエピソードを投稿し、反響が上がっています。佐藤二朗夫婦の『やり取り』が話題に愛妻家で知られる佐藤さんは、Twitterに妻への愛や日々の出来事をつづることで有名です。愛ゆえか、「なんでも妻に報告する」という佐藤さんは、同日もいろいろなことを口頭で知らせていました。佐藤さんの報告に対し、妻は相槌を打っていたそうですが…。何でもかんでも妻に報告してしまう癖は何度も書いた通りだが、先ほど色々報告してたら、妻は「うん、うん」と言いつつ、モップの柄にガムテープを丸めてつけ、天井にいたてんとう虫を捕らえ、ベランダに出て、てんとう虫を逃がしたところで俺の方も報告を終えた。多分、妻、報告、一文字も聞いてない。— 佐藤二朗 (@actor_satojiro) May 30, 2022 佐藤さんの報告中、妻は天井にいたてんとう虫を捕まえていたのです。妻がベランダに出て、てんとう虫を逃したところで報告を終えたという、佐藤さん。「多分、妻、報告、ひと文字も聞いていない」と嘆いたのでした…。佐藤さんのツイートに、ファンからは励ましの声が寄せられています。・私もよく夫の話を聞きながら作業をしています!多分、佐藤さんの妻もしっかりと報告を聞いてますよ!・最後の一行を読んで、ずっこけました。てんとう虫だけに、『転倒』ですよ!・私の夫もよく報告をしてくれますが、全部は聞き取っていません。それでも返事はしていますし、夫のことは大好きです。・てんとう虫が聞いてくれていた可能性にかけましょう…!こうした『ゆるっと』したやり取りも、夫婦が仲よく過ごす秘訣なのかもしれません。佐藤さんのエピソードに、多くの人が心を和ませました![文・構成/grape編集部]
2022年06月01日お笑いコンビ・マヂカルラブリー(野田クリスタル、村上)らが31日、都内で行われた「エニタイムフィットネス×クリスタルジム(吉本興業)業務提携PRイベント」に登壇した。24時間営業・国内店舗数No.1フィットネスジムのエニタイムフィットネスと、野田クリスタル発案のクリスタルジム(吉本興業)が、6月1日より業務提携を開始。新型コロナウイルスによる社会生活の変化によって心や体のバランスを崩している人も多い中、「『お笑い×筋トレ』で日本を元気に!」をテーマに、さまざまな施策を通じて人々のメンタルヘルスの回復と健全な社会の回復を目指していく。エニタイムフィットネスを運営するFast Fitness Japanの代表取締役社長・土屋敦之氏は、クリスタルジムの魅力について「コミュニケーション能力が高い方が非常に多い。そういった方たちが接客されるジムは、日本で一番居心地のいい接客をするジムだと思います。そこに関してはたぶんほかのジムには真似できないと思います」と語った。『M-1グランプリ』優勝後に吉本興業の社長に直談判してクリスタルジムを実現させた野田。仕事としてどんどん広がっていることに、「気持ちがいいです」と喜んだ。また、「今、吉本興業にいろんなマッチョや体を鍛えているヤツが入っていて、マッチョの新しい就職先になっている。クリスタルジムができて、吉本全体がどんどんマッチョになっていくんじゃないかと。松本(人志)さんというてっぺんのマッチョがいますから、どんどんみんなそれに近づいて、どんどん健康になっていくんじゃないですかね」と手応え。吉本にどれくらいマッチョ芸人がいるか聞かれると、「半分以上じゃないですかね」と答えて笑いを誘い、相方の村上が「そんなにいねーよ。どういう目をしているんだ。マッチョのラインが低すぎる」とツッコミ。野田は「この前ツイッターでクリスタルジムに3カ月間通ってくれないかと募集したところ、芸人たちから大量の電話が来まして、みんなこんなにも体を鍛えたかったのかと。クリスタルジムを作ってよかった」と話した。今回の業務提携によって、高校生無料利用制度「HIGH SCHOOL PASS」(保護者がエニタイムフィットネスメンバーであることが条件)のアンバサダーに、クリスタルジムを代表し、マヂカルラブリーの野田、ミルクボーイが就任。また、全国エニタイムフィットネス店舗にて、クリスタルジムメンバーによる出張トレーニングイベントや、エニタイムフィットネスが実施する社会貢献活動にクリスタルジムメンバーが参加することなども予定している。この日のイベントには、クリスタルジムメンバーのレイザーラモンHG、おばたのお兄さん、Everybody、しんたろーら、そしてミルクボーイもリモートで参加した。
2022年05月31日大阪を拠点に活動する吉本新喜劇とNMB48が、“爆笑必至の本気ミュージカル”で競演する──。ありそうでなかった本プロジェクト『ぐれいてすと な 笑まん』では、吉本新喜劇の座長・川畑泰史による脚本を、ブロードウェイ・ミュージカルの演出・振付も手がけ、高い評価と人気を得ている玉野和紀がミュージカル用の上演台本にアレンジ。玉野が演出・振付も手がけ、音楽にはシンガーソングライターとして活躍しながら、著名なアーティストに楽曲を提供し、近年は様々な舞台音楽も担当する森大輔を、美術には2.5次元の大型作品など多数の人気作品を担当していることで知られる秋山光洋を起用するなど異種コラボレーションが繰り広げられる。中でもミュージカル初挑戦のメンバーが多いNMB48はマイクを手放し、舞台で戦力になれるアイドルとして成長できるかどうか──。新喜劇の座員からもよい刺激を受けている現在進行形の想いを、川上千尋・小嶋花梨・渋谷凪咲・上西怜の4人に尋ねた。私たちの個性が反映されている役どころにご注目──物語の舞台は「大阪によく似た国・なんば」で、笑うことで感染してしまう「アホナウイルス」が蔓延している世の中だとか。そこで人気を二分しているお笑い集団・新喜劇とアイドルグループ・NMBの交流が描かれるとお聞きしています。リアルにも通じる設定だと思いますが、皆さんはどんな役を演じるのですか?川上私は看護師の役をもらいました。劇中、新喜劇座長の川畑さんがとある事件で昏睡状態に陥ってしまうんですけど……目覚めた先で川畑さんをお世話するっていう。ナースの皆さんに抱く清楚なイメージを体現していきたいですね。小嶋秘書を演じます。私はNMB48のキャプテンをしていることもあって、しっかり者ってイメージがあるのかな。でもどこか普段はメンバーからいじられる立場でもあるので、川畑さんはそんな部分を秘書に乗せてくださった気がします。渋谷私の役には自分が反映されているなって思う。小嶋凪咲さんの言いそうなことがセリフになっていますよね。渋谷普段からボケボケなんですけど、実は正義感の強いところがあって。そういう、自分の中にある性格が演じるキャラクターに表れている気がします。だから大きな声で正義感を発揮するセリフを言うのが気持ちよくて。ストレス発散というか、稽古のたびに快感を覚えてきました。一同快感までいくんや(笑)上西川畑さんって私たちのことをよく見ていますよね。その上で役を振ってくださるのが伝わってきました。私の役もそう。初めて会う人に「真面目だね」と言われることが多いので、そういう性格がキャラクターの言動に表れている気がします。渋谷今回は新喜劇とNMBのステージって側面もあるんですよね。ファンの皆さんが楽しめるように、私たちらしく輝ける機会を川畑さんが設けてくださって。コラボレーションしても、ちゃんとお互いのよさが発揮できるようにつくってくださっていることに感謝しています。マイク慣れした歌声から脱皮できたのは「客席の最後列に届けたい」という気持ち──稽古の密着動画を拝見すると、玉野さんや音楽と歌唱指導を手がける森さんから「マイク慣れしていて声量がない」と指摘されていました。その後、小嶋さんは「お腹から歌うこと、力を入れる場所がわかってきた」とおっしゃっていて手応えをつかんでいらしたようですが……皆さんそれぞれ、どうやって乗り越えていかれたのでしょうか?川上いつもの肺呼吸を腹式に変えるのが難しかったです。でもある日、遠くに立った森先生が「僕に届けるように歌って」とおっしゃって。そのレッスンを繰り返すうちに、「客席の最後列にまで届けたい気持ちがあれば大きい声は出るんだ」って実感できました。上西私はそのレッスン以来、劇場公演に対する意識が変わりました。マイク越しじゃない、お腹から出す声をファンの皆さんに届けたいと感じるようになって。そうしたら、玉野さんからも全体に向けて「少しずつ声が大きくなってきたね」って褒めていただけるようになって嬉しかったです。左から、小嶋花梨、上西怜小嶋「大きな声を出すの恥ずかしい」とか「自分にはできない」みたいな気持ちがあるだけで、絶対に声って出ないんですよね。だから羞恥心や自信のなさが無くなった瞬間に、まず声を精一杯出してみるんです。出し方が合っているかわからないし、100%正解ではないかもしれないけど……少しずつ「あ、声ってこうやって出していくんだ」ってコツがどんどん掴めてきて。それで「あ、いま少しずつお腹が使えるようになってきてる!」って感覚になる。渋谷そうそう! 声が通るようになると、バラエティにめっちゃ活かせるんですよ。コロナ禍での番組収録はアクリル板があったり、タレントさん同士の距離も離れていて。私、少し前まで声が細くて小さかったから、端っこから喋ろうとしてもMCの方に気づいてもらえないことが多かったんですね。でも最近は「あの、私!」って声が通って、エピソードトークできる機会が増えました。左から、渋谷凪咲、川上千尋──特に渋谷さんは、森さんとの個人レッスンで地声よりだいぶ芯のある歌声を披露していらっしゃいましたよね。動画で拝見して。渋谷もともとキレイにかわいく歌おうと、守りに入っていたんですね。でも森さんから「その自意識はいったん横に置いて、お腹からしっかり声を出して届けよう」とご指導いただいて歌ったら……動画でお聞かせしたような歌声になりました。私からすると、あの声は乱れているから「歌声的によくないんかな?」「キレイじゃない」と感じて不安だったんですけど……森さんから「その声がいい」というお言葉を頂戴して。いま少しずつ自信に変えている最中です。楽しい雰囲気を伝播させる吉本新喜劇パワー──密着動画には、新喜劇の皆さんが加わったことで稽古が一気に加速する様子が映し出されていました。新喜劇の皆さんから、どんな刺激を受けていらっしゃいますか?上西歌もセリフ声の大きさもエネルギーも、新喜劇の皆さんはすべて圧倒的で。中でも特にすごいと思ったのは「雰囲気づくり」です。いてくださるだけで、その場が大らかな空気になるんですよね。座長の川畑さんとダンスでペアになることが多いんですけど、私が間違えても「リードできない僕が悪いんです」って。ペアの相手を責めることなく、笑いに変えてくださる姿がカッコいいなって。接するうちに、自然と自分の殻が破れるようになりました。渋谷殻を破るには、その場を心の底から楽しむことが大切ですよね。森田まりこさんの隣で歌稽古した時、楽しい曲調では体を揺らしてノリノリで歌ってはって。「おもしろいことはどこかな?」「おもしろいことはここかな?」って歌詞があるんですけど、「ここかな?」のところで脇の下を指差してて!川上新喜劇の笑い!(笑)渋谷たしかに「脇オモロいわ!」って吹き出してしまって(笑)。本当に心から楽しむ、っていうんですかね。自分たちも一緒に楽しまないとお客さんに伝わらないなって。隣にいて、まりこさんがめっちゃ楽しんでいらっしゃるから私もつられて体を揺らしてました。人に楽しい雰囲気を伝染させる力がすごいですよね、新喜劇の方って。川上ホンマにそう。まりこさんの明るさが、ソプラノチームにまとまりをもたらしているんですよね。一方、私たちNMB48はいろんなことに真面目に取り組むんですが、シリアスになりすぎちゃうところがあって。でもそうじゃなくて、間違えてもいいから大きな声を出してみる。「何でもとりあえず楽しんでやってみる」精神を、新喜劇の方々から学んでいます。小嶋ダンスや歌を一生懸命にレッスンする姿も素敵ですよね。諸見里(大介)さんがいちばん後ろの列から大きな声で歌ってくださるんですけど……いつも「さしすせそ」が全力の「しゃししゅしぇしょ」になっちゃうんです(笑)一同いつでも吐息混じりやんな(爆笑)小嶋楽しさを伝播させる力でいうと、諸見里さんもかなりの腕をお持ちで(笑)。全力「さしすせそ」を聞いていると、こちらも自然と笑顔になっちゃうんですよね。ステージ上の私たちが全力で楽しんでいる姿は、観客の皆さんに絶対伝わるんじゃないかな。諸見里さんの立ち居振る舞いを見て、それが確信に変わりました。川上全力「さしすせそ」、客席まで聞こえるかもね(笑)上西ぜひ耳を澄ましていただけたら(笑)あたたかい団体芸で笑いを届けられたら──大阪を拠点に活動する皆さんにとって、吉本新喜劇は親しみのある存在だと思います。新喜劇の皆さんが繰り出す笑いの魅力は、どこにあると思いますか?渋谷定番になったおなじみのギャグ……たとえばすっちーさんと吉田裕さんの「乳首ドリル」みたいな鉄板ネタを、何十年も同じことをし続けて根づかせるすごさがありますよね。普通は一度やって飽きるじゃないですけど、「もういいや」って瞬間が来るじゃないですか。でも一発芸にせず、どんどんおもしろくなっていく。川上ブラッシュアップされるよね。私たちの日常会話に盛り込めるくらい、キャッチーになるというか。NMB48の卒業メンバーで4期生の山尾梨奈ちゃんっていう子がいたんですけど、身長が当時のメンバー内でいちばん低かったんです。それで彼女が繰り出す(坂本九「見上げてごらん夜の星を」のメロディで)「見ぃ下〜げて〜ごらん〜」っていうネタにみんなが乗っかって。誰にでも使えて、めっちゃオモロいみたいなネタがたくさんある。渋谷新喜劇の皆さんは主戦場が舞台なので、お客さんの反応がダイレクトにわかる。だから「これはオモロないんや」「あ、これウケんねや」みたいなのが積み重なってくるんでしょうね。それで培った鉄板ネタが大阪に根づいていく。大阪の“宝”みたいなものがたくさん生まれるのが新喜劇ですよね。もう生きる伝説というか。小嶋私は関東人(埼玉県出身)なので、新喜劇には正直あまり馴染みがなくて。大阪に行ってすぐの時は、みんなのボケている内容がわからず、「それ何?」って感じることが多かったんですよね。でも大阪で長く暮らしていると「新喜劇を知らない人生もったいない」と感じるようになりました。それくらい、本当に大阪の“宝”。みんな必ず好きな鉄板ネタがあって、すごく大切な存在なんだなって。渋谷団体芸やから「誰かがボケてみんながコケる」とか、みんなでひとつの笑いをつくるからこそ生まれる爆発力がありますよね。仲間はずれをつくらない笑いが素敵。そこが大阪のみんなに愛される理由のひとつなのかな、って。上西一人で黙々とつくる職人芸や、限られた場所でしか見られない笑いではないところも魅力ですよね。大阪というエリア全体を巻き込んで生み出す、あたたかい笑いだなって。──上西さんは本公演の制作発表で「笑いを取るのが得意ではない」「凪咲さんみたいになりたい」とおっしゃっていました。笑いのセンスをどうやって鍛えていらっしゃるんですか?上西新喜劇の皆さんとご一緒しているこの瞬間が、笑いのセンスを取り入れる最大のチャンスですよね。皆さんを拝見していると、単にボケるだけじゃなくて間の取り方や言葉の発し方次第ですべて笑いに変えられることがわかってきました。いろいろ勉強させてもらっています。渋谷この前、怜ちゃんにひとつギャグできてました。劇中で一発芸とかギャグをやる流れがあって。リハーサルの時は「カットするかな?」と思ったけど、振られたら顔を赤らめながらもしっかりやってたよね? 上西ずっと「いつ自分の番が来るか」ってドキドキしながら稽古しているんですけど……(某アルコールCMソングのメロディで)「さ〜らりとした、う〜ご〜き〜」って。一同それやわ!(爆笑)小嶋偉いですよね? 苦手意識のあったギャグちゃんとやって。川上笑いのセンス、獲得してる真っ最中ですよホント。──本番でどんなネタが繰り出されるか楽しみですね。ありがとうございました!取材・文=岡山朋代撮影=川野結李歌<公演情報>吉本新喜劇×NMB48 ミュージカル 『ぐれいてすと な 笑まん』【大阪公演】2022年5月14日(土) ~5月22日(日)会場:COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール【東京公演】2022年5月26日(木) ~5月29日(日)会場:明治座チケット情報はこちら:
2022年05月20日吉本興業は13日、最先端のデジタルイノベーションとエンタメを融合させた、メタバース事業およびタレントアバター事業「FANY X(ファニーエックス)」をスタートすることを発表した。「NFT」や「メタバース」など、急速な進化を遂げるデジタル領域において、未来のエンターテインメントの発展のため、「FANY X」プロジェクトをスタートする。メタバース事業においては、自治体や企業とのパートナーシップのもと、クリエイターとも連携し、地方創生につながる地域メタバースのプロジェクトを進めていく。その第1弾となるのが、兵庫県北部に位置する人口2万2000人の町、養父(やぶ)市との取り組み。すでにパートナーシップを結び、地域の魅力をエンタメの力で盛り上げていくバーチャル養父市のプロジェクトを展開していく。タレントアバター事業では、メタバースを盛り上げる上で欠かせない要素であるアバターに注目し、所属芸人・タレントのアバター化を進めており、メタバース上でのイベント開催や出演、広告商材としての肖像利用など、オンライン上でタレントIP、芸人コンテンツを利用できるサービスを展開していく。また、要望にあわせてタレントが漫才コント落語などを披露したり、決まったセリフや日常会話を行うなど、現実世界で可能だったことを提案。芸人以外にも、アイドルやスポーツ選手、キャラクターやVTuberなど、ビジネスの幅を広げていく。今回のアバターの開発面でパートナーとして協力しているPocket RDのアバタリウムを使用し、現在は約70人をアバター化している。同日、都内で「FANY X」事業発表会が開催され、かまいたち、見取り図、吉本興業FANY事業本部の梁弘一氏が出席し、田村淳(ロンドンブーツ1号2号)、久代萌美アナウンサーがMCを担当。芸人やタレントのアバターもスクリーンでお披露目された。
2022年05月13日●吉本は「お客様を楽しませたいという気持ちが受け継がれている」落語界、そしてお笑い界を牽引し、現在は上方落語協会特別顧問を務める桂文枝。吉本興業を代表する存在として、4月2日・3日に行われた吉本興業創業110周年特別公演「伝説の一日」では、幕開けとなる初回公演の口上を務めた文枝にインタビューし、落語界や吉本興業への思い、今後の活動について話を聞いた。「伝説の一日」の口上で、「1912年に吉本興業が始まりました。私は吉本に入って55年、ちょうど半分になります。ずっと笑いをつないできて、我々も次の世代に笑いをつないでいきたいと思います」と力強く挨拶した文枝。110年続いてきた吉本興業の強さについて、「吉本吉兵衛と吉本せいによって吉本興業が始まり、2人が育てた芸人さん……エンタツ・アチャコや初代春団治たちのお客様を楽しませたいという気持ちが我々にも受け継がれている。戦前・戦中・戦後と受け継がれ、コロナ禍でも皆さんに楽しんでもらいたいという気持ちを強く持っている」と捉え、「それを僕らが次につなぎ、若い人たちがもっと若い人たちにつないでいく。そういう風にしていけば、150年、200年と続いていくと思います」と語る。「伝説の一日」は、明石家さんまやダウンタウンをはじめとする吉本芸人が総出演。所属芸人にとっても特別なイベントであり、文枝は初開催となった10年前の100周年時の「伝説の一日」を振り返り、「なかなか一緒になることがない東京の芸人と大阪の芸人が見事に勢ぞろい。イベントもさることながら、終わった後にみんなで宴会したときに吉本のすごさを感じました」としみじみ。「さんまさんが中心になってみんなで『いらっしゃ~い』をやろうと言ってくれて、みんなで『いらっしゃ~い』した写真は僕にとってすごく記念になったし、それまでやってきたことがあの一日によって伝説になったなと感じました」と述べ、10年ぶりにまた開催できて「うれしい」と喜んだ。今年の「伝説の一日」では、さんまは「さんまの駐在さん」で盛り上げ、ダウンタウンは31年ぶりとなる漫才で魅了。“初代駐在さん”の文枝も千穐楽の「駐在さん」に出演し、さんまとの息の合った掛け合いで観客を笑わせた。文枝は、さんまとダウンタウンの頼もしい活躍を「非常にうれしい」と喜びつつ、「年齢的に、もう次の人が出てきてもいいような感じがしていますし、彼らがそれを一番感じていると思います。だから、どう彼らが次の人を育てるかということだと思います」と次なる吉本のビッグスター誕生を期待する。●さんまの落語家復帰を期待「戻ってくると信じている」自身も、新たなスター発掘・育成が使命だという。文枝はかつて、『ヤングおー! おー!』と『MBSヤングタウン』にさんまを抜てきし、さんまの人気に火をつけた。「さんまさんが前説やっているのを見て面白いなと思って番組に紹介した」と振り返り、「これから僕がやることは一つ。次の若い人を育てるというのが僕の残された仕事だと思っています。特に落語家の中からスターを。それが吉本への恩返しだと……」と語る。スター不足がまさに今の落語界の課題だとし、「みんなすごく頑張っていますが、漫才に負けないパワーと才能を持った人がいない」と頭を悩ませる。「ただ、持っている人はいるかもしれないので、それを引き出していくのが僕の務めだと思っています。昔は寄席の中心は落語でしたが、今は漫才に負けている。次のさんまさん、次の(笑福亭)鶴瓶さんを見つけて世に出したい。それが今の夢です」と力を込めた。落語界の盛り上げのために、さんまに落語界に戻ってきてほしいという思いも抱き続けている。「落語界は低迷気味ですので、さんまさんがきっと戻ってくると僕は信じていますし、戻ってくるんじゃないですかね。落語家の公演にゲスト出演したりしていますし。鶴瓶さんがちゃんと落語をやり出したように、さんまさんもそのうちやると思います」と期待しつつ、「年齢的に、次の人を育てる側になっていくと思いますけど」と付け加えた。そして、「第2、第3のさんまさんが出てきてほしいなと。いい人はいるんですけど、やり方がわからないというのもある。さんまさんの努力と自己プロデュース力はなかなか真似できないですけど、彼からいろいろ学んでほしい」と話した。スター誕生には「運も大事」だという。「時代というものに推してもらわないとなかなか上にいくことができない。もちろん、本人の努力は必要不可欠ですが。常にアンテナを張って時代を捕まえて離さない。それが大事だと思います」。さらに、「独自性」も必要な要素として挙げる。「人と同じことをやっていたのではダメですから、人と違うことを考えて、人の100倍くらい努力しないと。僕らが教えられることは教えますが、それを自分のものにして、それ以上のものを作り出せるかどうかは本人次第です」。●創作落語の新作にも意欲「400作に向けて頑張っていきたい」文枝は、51年3カ月司会を務めたABCテレビ・テレビ朝日系『新婚さんいらっしゃい!』を3月末で勇退。最終回から少し時間が経った今の気持ちを尋ねると、「ほっとしました」と安堵の表情を見せ、「病気で交代とかではなく、元気に終われてよかったなと。51年3カ月続けようとやってきたのではなくて、皆さんのおかげで続いたわけですから、本当にありがたかったなと思います」と感謝する。文枝は創作落語で落語界を牽引し、その数306作。自身の誇らしい伝説エピソードを尋ねると、「創作落語を300作ったということですかね」と胸を張る。独自の笑いを生み出していく姿勢から後輩たちにも吸収してほしいと考えているが、まだまだ自身も新たな創作落語を生み出していくつもりだ。「もっともっと面白い落語を作っていきたいと思いますし、そのためにいろいろ勉強していることもありますので、まだまだ新作を作り続けたい」と、78歳になっても創作意欲は衰えず。「これから400作に向けて頑張っていきたいと思います」と笑顔で話してくれた。■桂文枝1943年7月16日生まれ、大阪府出身。上方落語協会特別顧問。1966年に桂小文枝(故・五代目桂文枝)に入門。1967年、ラジオの深夜番組に出演し、若者に圧倒的な支持を得る。1969年にテレビの司会に抜てきされてから、数々のレギュラー番組を担当。2022年3月末で勇退したABCテレビ・テレビ朝日系『新婚さんいらっしゃい!』では、51年3カ月司会を務めた。1981年に創作落語を定期的に発表する「落語現在派」を旗揚げし、現在までに306作を発表。これまでに二度の文化庁芸術祭大賞、芸術選奨文部科学大臣賞、紫綬褒章、菊池寛賞などを受賞している。
2022年04月13日2022年4月10日、千葉県千葉市にある野球場『ZOZOマリンスタジアム』で行われた、『千葉ロッテマリーンズ』 vs 『オリックス・バファローズ』の試合。この日の試合で、『千葉ロッテマリーンズ』に所属する佐々木朗希選手が歴史的快挙を遂げました。佐々木選手は、『オリックス・バファローズ』の打者を一度も出塁させず、プロ野球史上16人目となる完全試合を達成したのです。この日の試合でも、高い技術によって、見事な投球を披露した佐々木選手。サンケイスポーツによると、13者連続奪三振を達成するだけでなく、最速は164キロをマークするなど、投手として素晴らしい活躍を見せたといいます。完全試合は、1994年に『読売ジャイアンツ』で活躍していた元プロ野球選手の槙原寛己さんが達成して以来、28年ぶり。佐々木選手は今回の快挙によって、完全試合を遂げた記念すべき16人目となりました。歴史的瞬間に立ち会った観客からは、「すごいものを見た」「これが『令和の怪物』か…!」といった声が上がっています。20歳という若さで、早くも数々の伝説を残している佐々木選手。今後も『令和の怪物』の名にふさわしい活躍を見せてくれそうです![文・構成/grape編集部]
2022年04月10日吉本興業は7日、3月末でフジテレビを退社した元アナウンサーの久代萌美と4月2日よりマネジメント契約を締結したと発表した。同社は今後、アナウンサー、タレントとしての久代萌美の活動をサポートしていくという。久代は「今まで培ってきた経験を活かしながら、様々なお仕事に挑戦していきたいです。新入社員のような気持ちで頑張ります!」と意気込んでいる。
2022年04月07日毎年、3月14日はホワイトデー。日本では、バレンタインデーのお返しをする日として知られています。佐藤二朗「今日はあの日だ」数々の映画やテレビドラマに出演し、愛妻家としても知られる、俳優の佐藤二朗さん。佐藤さんといえば、2022年2月14日、「妻から十数年ぶりにバレンタインデーにチョコレートをもらった」と喜びをつづったツイートが、27万件を超える『いいね』を集めるほど話題になりました。うぉおぉおああおおぁおぉああああ!!皆よ!国民よ!日本国民よ!いや世界よ!人類よ!宇宙よ!聞いてくれぇえぇおぇあぁぁ!つつつ妻がぁあぁおぅ!何十年か振りにぃぃい!チョコをくれたぞぉおぁう!!争いも戦争もやめちまえぇえいい!妻が今日、チョコをくれたんだぁあぁおおぉ!!— 佐藤二朗 (@actor_satojiro) February 14, 2022 大好きな妻から、チョコレートをもらえて嬉しさを爆発させた佐藤さん。しかし、1か月後のホワイトデーを迎えた同年3月14日、佐藤さんは次のようなツイートを投稿したのです。ぎゃあああああ!あれほど皆さんからのコメントで「絶対に忘れられませんね」とか「勝負ですね」と言われてたのにいいいいい!人生で気にしたこと一度もなかったのでええええ!忘れてたあああああ!まだ間に合うかああああ!何を買えばいいんだあああ!今日はあああ!今日はあの日だああああああ!— 佐藤二朗 (@actor_satojiro) March 14, 2022 テンション高めに意味深な内容を投稿した、佐藤さんの文章から察するに…どうやらバレンタインのお返しを用意し忘れた様子!「まだ間に合うか」「今日はあの日だ」と、かなり焦っているようです。幸いなことに、ホワイトデーに気が付いたのは同日の正午。時間さえあれば、お返しを準備することはできそうですね!同ツイートには、「大至急考えて!」「まだ間に合う」など、佐藤さんを応援するコメントが寄せられていました。・佐藤さんの妻が好きそうなスイーツを購入するのはどうですか?普段は買わないような、少々値が張るお菓子もよさそう!・早めに思い出せてよかったです!佐藤さんなら、妻が好きなモノをきっと準備できるはず!・一緒にショップへ行って、好きなものを選んでもらうのもあり!・もし時間がなければ、ネットショッピングで一緒に選ぶのも手かも…!佐藤さんは、愛する妻のため、仕事の合間を縫ってホワイトデーに贈るプレゼントを探し回っているかもしれません。また、佐藤さんのように、バレンタインのお返しを忘れていた人たち…きっとまだ間に合いますよ![文・構成/grape編集部]
2022年03月14日アイドルグループ・吉本坂46が5日、東京・Zepp Hanedaで「吉本坂46 2nd&3rd Anniversary Live~冬眠~」を開催し、ライブ終了をもって“冬眠”という名の活動休止に入った。秋元康氏のプロデュースによる、乃木坂46、欅坂46(現・櫻坂46)に続く坂道シリーズとして2018年8月に結成された吉本坂46は、吉本興業グループに所属するタレント約6,000人の中から選ばれたメンバーで編成。年齢と性別もバラバラな異色の男女混合アイドルグループとして活動してきた。1500人の観客が駆け付けたこの日のライブでは、吉本坂46がこれまで発表してきた全楽曲をパフォーマンス。2月2日に発売した1stアルバム『That’s Life~それも人生じゃん~』に収録されている新曲「笑ってサヨナラ」、「永遠のゴールドラッシュ」、「誰を殴ればいい?」も初パフォーマンスした。また、坂道グループの楽曲、乃木坂46の「夏のFree&Easy」と櫻坂46の「サイレントマジョリティー」にも挑戦。ダンスを得意とするメンバーによるSuper Dance Showでは、圧巻のパフォーマンスで会場を沸かせた。アンコールでは、間奏中も「ありがとう!」を繰り返し、最後の楽曲「笑ってサヨナラ」を歌い終えると、改めて「ありがとうございました」と感謝。そして、ステージに「吉本坂46 冬眠」と書かれたセットが登場した。トレンディエンジェルの斎藤司は「こういったご時世になってコロナの被害を受けたのは我々とNiziUぐらいじゃないかと」と笑いを交えつつ、「こうやって皆さんがまた集まってくれたことに感動しました。ありがとうございました」と感謝。「今日冬眠という形で迎えますが、もっと個々が大きくなって、またいつか目覚める日を夢見ながら。またいつか集まれたらいいなと思います」と個々の成長を誓った。新型コロナウイルス感染のため欠席した次長課長・河本準一もメッセージを寄せ、「吉本坂46としては冬眠しましたが、個々の活動は止まるわけにはいきません。それぞれがレベルを上げていつでも春を迎えられるようにこれからも邁進していきます。これからもメンバー一同、前に進んでいきますので、メンバーの応援よろしくお願いします」などと思いと伝えた。○「吉本坂46 2nd&3rd Anniversary Live~冬眠~」セットリストM1 今夜はええやんM2 泣かせてくれよM3 君の唇を離さないM4 抱いてみるかい?M5 夏のFree&Easy(乃木坂46)M6 やっとここまでM7 永遠のゴールドラッシュM8 好きになってごめんなさいM9 バーボンソーダM10 誰を殴ればいい?M11 イケメン騎士団M12 サイレントマジョリティー(櫻坂46)M13 Super Dance ShowM14 どつくより笑わせろM15 現在地M16 不能ではいられないM17 やる気のない愛をThank you!M18 STRQY SHEEPEC-1 めっけもんEC-2笑ってサヨナラ
2022年02月05日自身の筋肉を使ったネタでブレイクした、お笑いタレントの、なかやまきんに君。身体作りに磨きをかけ、ボディビルダーなど活躍の場を広げています。そんな、なかやまきんに君は2021年12月31日をもって、約21年間所属していた吉本興業から円満退所したことを発表しました。2022年1月25日には、YouTubeチャンネル『ザ・きんにくTV 【The Muscle TV】』で退所の経緯などを語っています。なかやまきんに君は、引退をせずに「海外に挑戦する」「日本中の体脂肪を燃やす」という2つの夢を目指すといいます。10代の頃から夢だった海外進出を目指しつつ、YouTubeチャンネルへの反響を受けてオンラインフィットネスのプロジェクトも進めていくようです。動画内で『第2の筋肉人生』と語ったなかやまきんに君は、自身のステップアップについて次のように述べました。筋肉においても、ステップアップっていうのは大切です。毎回毎回同じ刺激を与えていましたら、筋肉というのは、そこで成長は止まってしまいます。ステップアップすること。それを私は『筋肉の扉』といっています。筋肉の扉は自分の筋肉で開くというふうにいっております。人からああだこうだいわれても、やりたくないものはなかなかできないものなんですけども、自ら開いた扉というのは、なかなか閉まることはないと思っています。ザ・きんにくTV 【The Muscle TV】ーより引用なかやまきんに君は、吉本興業からの退所をTwitterでも報告。同月26日時点で、34万件以上の『いいね』が寄せられています。皆様へご報告です。私、なかやまきんに君は約21年間お世話になりました吉本興業を退所させて頂く事になりました。吉本興業の皆様、芸人の皆様大変お世話になりました。改めまして、ありがとうございました。文字数の関係で写真を添付させて頂きましたのでご覧下さいませ。パワーなかやまきんに君 pic.twitter.com/4vwKvStfer — なかやまきんに君 (@kinnikun0917) January 25, 2022 次のステップに進んだ、なかやまきんに君には、ファンからたくさんの応援メッセージが届きました。・さらなるご活躍を陰ながら応援しています!・なかやまきんに君の筋肉ネタが大好きです。頑張ってください。・子供の頃からずっとファンです。期待しています!・今後も一緒に筋肉を磨いていきたいです。オンラインフィットネス、ぜひよろしくお願いします。また、報告の文章を読んだ人からは「『敬具』とか『草々』とかの感覚で、文末に『パワー』って添えている点に笑う」という声も。なかやまきんに君らしい報告は、人々に踏み出す勇気と笑いを届けたようです。今後の活躍も楽しみですね![文・構成/grape編集部]
2022年01月26日●「大阪でお笑いを続けたい」――"点"で戦うインディーズ芸人たちをユニットにお笑いの聖地といえば、大阪。そう思い浮かべる人は多いだろう。実際「なんばグランド花月」など吉本興業の劇場では毎日たくさんのライブが開催されており、足しげく通うお笑いファンも多い。一方、インディーズ(非吉本)芸人が出演できるライブハウスは東京に比べてかなり少なく、活動の場は限られている。そもそも吉本所属以外の芸人がいることを知らない人も多いため、さらなる活動の場を求めて上京する芸人は後を絶たない。東京のほうがライブハウスや主催者、事務所の数も多いため、単純にチャンスが多いからだ。インディーズ芸人が、"大阪を拠点に食っていく"ことは、だいぶハードルの高いことだと言える。この現状に危機感をいだき、「大阪でお笑いを続ける」ために動く人がいる。「BAR舞台袖」というバー兼ライブハウスを営む、加藤進之介さんだ。「BAR舞台袖」がオープンしたのは2019年6月(日本橋で開業、2020年2月に西心斎橋に移転)。店内には舞台があり、ほぼ毎日お笑いライブを開催している。また、芸人にはライブ出演費を支払うだけでなく、"芸人の飲食代は投げ銭"というユニークな制度を設けサポートしている。そんな加藤さんが、「BAR舞台袖」の"次の一手"として仕掛けたのは、インディーズシーンで活動する芸人のユニット化だ。毎日たくさんの芸人と接する加藤さんが、特に「本当に面白い」と思う人に声をかけて結成したのが「WEST ANTS(ウエストアンツ)」。全9組(絶対的7%・トルクレンチガールズ・ボニーボニー・にぼしいわし・風穴あけるズ・ブルーウェーブ・ハノーバー・クボ・シンバルモンキー)の芸人がユニットに入り、2021年4月から本格始動している。松竹芸能・フリー・学生・社会人と、参加芸人の所属や芸歴はバラバラ。それまでは点で戦っていた芸人を繋げ、線でムーブメントを起こそうという作戦だ。○大阪で売れるための東京遠征WEST ANTSは、「大阪のお笑いを盛り上げる」ために結成されたユニットだ。しかし、定期的に東京遠征することを公言している。東京進出を目論んでいるのではなく、これはあくまでも「大阪で売れるため」の遠征だ。東京は事務所やライブが多く、その分芸人やお笑いファンの層も厚い。東京で「おもしろい」と話題になれば、その熱がいずれ大阪に逆輸入されるはず。遠回りに見えるかもしれないが、大阪の現状を打破するためにはこれが近道なのだ。彼らの東京遠征を支える存在が、「K-PRO(ケープロ)」。東京・西新宿にあるお笑い専用劇場「西新宿ナルゲキ」を運営し、連日数多くのライブを打つお笑いイベント制作会社だ。東京で活動する芸人の多くは、K-PROで舞台を経験してメジャーに羽ばたいていく。例えば『M-1グランプリ2020』ファイナリストの錦鯉やウエストランド、東京ホテイソンなども、K-PRO主催ライブで腕を磨いた芸人だ。K-PRO社員である濱田綾佳さんが「東京でなにかやりたい」という加藤さんの想いに賛同し、タッグを組むことになった。最初の東京遠征が行われたのは、7月上旬。「西新宿ナルゲキ」にて、東京ライブシーンで活躍する芸人対WEST ANTSのバトルライブが行われた。WEST ANTSは、この時点で東京ではほぼ無名。かなりの劣勢でありながら、観客投票の結果は拮抗。最終的に東京芸人が勝利したが、その盛り上がりはSNSでかなり話題になった。濱田さんによると、お客さんの「また呼んでほしい」という声だけでなく、出演していない芸人からの「出たかった」という声も多かったという。●東京で話題になり、WEST ANTSが「おもろいことは証明された」初遠征の盛り上がりを受け、9月11日に「西新宿ナルゲキ」でWEST ANTSの東京初単独が開催された。その名も『WEST ANTS東京初単独~キャベ尽~』。東京ライブシーンで人気のキュウ・怪奇! YesどんぐりRPG・さすらいラビーをゲストに迎え、ネタ・トーク・企画すべてを楽しめる盛りだくさんの内容だ。WEST ANTS全組とゲストがネタをした後、後半に行われた企画は"食べたキャベツの量を競う"というユニークなもの。お客さんが笑っている間だけキャベツを食べることができるため、芸人たちはあの手この手で笑いを取りに行く。東京ではなかなか見られない独特な企画に、会場は大盛り上がり。ライブ終了後は、7月の東京遠征と同様SNSでたくさんの感想が飛び交った。加藤さんによると、大阪で同じようなライブをやっても集客は東京の1/3ほどだそう。「おもろいってSNSに書いてくれる人がたくさんいて、(大阪でのライブの)配信を買ってくれる(東京の)人が増えた」そうだが、数日後に予定されていたWEST ANTSメンバーの主催ライブはこの時点で数枚しか売れていなかった。東京の盛り上がりはまだ大阪での集客に繋がっていないが、2度の遠征を経て「(「WEST ANTS」メンバーが)おもろいこと自体は証明」された。今後も遠征を続けることで、東京の熱が少しずつ大阪に伝わっていくことを期待したい。○ABCホールを満席に! 11月8日、大阪で主催ライブWEST ANTSの中心メンバーである、にぼしいわし・いわしさんは、個々の芸人のファンが「ひとつになっていってる」ことを感じているそう。これまでは各芸人のファンだった人がユニット活動を通してほかの芸人を知り、まるごと応援するようになってきているのだと言う。「(各メンバーが)お互い助力し合うみたいな空気がもっともっと強まったらいいですね」と、ユニットでの活動に希望を見出す。また、K-PRO濱田さんは「若手からベテランまで、熱量がとにかくすごい」と大阪お笑いのイメージを話す。WEST ANTSメンバーを通じてその熱を生で感じ「すごいなと思いました。もっとたくさんの方に見ていただきたい」と言う。大阪の芸人は、東京に比べると「お客さんへのアピールもすごくて、観てる側がうれしくなるようなパフォーマンスをたくさんしてくれる」。さらに「大阪の芸人さんがどんどん前に出てくるので、東京の芸人も影響を受けて、もっと楽しいライブになっていくのでは」とWEST ANTSの影響力に期待する。加藤さんに今後の展望を尋ねると、新たに「100人くらい入るハコ(劇場)」を作るため物件を探していると言う。確定ではないが、と前置きしたうえで「バトル制のライブを行うハコを作りたい」と語る。それが実現した場合、劇場のトップに立つのは「バトルを勝ち上がった、ほんまにおもろい」芸人。社会人・学生芸人も入り混じり、「客観的に見ておもろい人」が分かる場所を作りたいのだそう。現在は固定メンバーで活動しているWEST ANTSだが、バトルの結果次第では芸人が入れ替わる可能性もある。東京初単独のエンディング、サプライズで「11月8日、ABCホールでWEST ANTS×東京芸人のライブを開催する」ことが発表された。ABCホールは、大阪にあるキャパ約300席の劇場。東京からは、ライブシーンの最前線を走る7組(Aマッソ・ヤーレンズ・カナメストーン・真空ジェシカ・ストレッチーズ・ママタルト・サツマカワRPG)が参加し、WEST ANTSとネタバトルを行う予定。10月9日に一般販売がはじまると、チケットは即完。加藤さんはこのライブを「お客さんが増えるチャンス」と話す。東京ゲストを目当てに訪れたお客さんだったとしても、「この日(WEST ANTSが)おもろければ、まんま流れてきてくれるかもしれない」と期待する。WEST ANTSにとって大きな第一歩となる11月8日のライブ、現地チケットは完売しているが、配信で観ることができる。
2021年11月08日吉本坂46が、2022年2月5日に東京・Zepp Hanedaで開催されるアニバーサリーライブをもって“冬眠”することを発表した。吉本坂46は秋元康プロデュースにより乃木坂46・欅坂46に続く坂道シリーズとして2018年8月に結成。吉本興業グループに所属するタレント約6,000人の中から選ばれたメンバーで編成されており、年齢と性別もバラバラな異色の男女混合アイドルグループとして活動してきた。昨年10月からよしもと有楽町シアターで行ってきた「定期公演」は、1周年となる本日10月29日で幕を閉じ、そこでキャプテンである河本準一(次長課長)より冬眠がアナウンスされた。この1年、新型コロナの感染状況を見極めながら活動をしてきたものの、やはりグループの魅力は楽曲はもちろんのこと、ファンと直接触れ合う時間を大切にすること。しかしながら感染者は減少しているとはいえ、コロナ禍終息までの道筋がいまだにはっきりとは見えない状況下の中、通常の活動に戻れるようになるまでにはまだまだ先が見えないとのことで、活動を休止することとなった。また吉本坂46は新曲のリリースも予定しており、アニバーサリーライブでも披露する予定となっている。<ライブ情報>吉本坂46 アニバーサリーライブ2022年2月5日(土) Zepp Haneda※公演時間、チケット販売などの詳細は追って吉本坂46公式ホームページでご案内させていただきます。<リリース情報>吉本坂46 3rdシングル『不能ではいられない』2019年12月25日(水) リリース●映像盤(CD+DVD):税込1,900円※初回仕様限定盤【CD収録内容】1. 不能ではいられない2. STRAY SHEEP3. どつくより笑わせろ4. めっけもん5. 不能ではいられない –off vocal ver.-6. STRAY SHEEP –off vocal ver.-7. どつくより笑わせろ –off vocal ver.-8. めっけもん –off vocal ver.-【DVD収録内容】1. 「不能ではいられない」Music Video2. 「STRAY SHEEP」Music Video●通常盤A(CD):税込1,300円※初回仕様限定盤【CD収録内容】1. 不能ではいられない2. STRAY SHEEP3. どつくより笑わせろ4. 好きになってごめんなさい5. 不能ではいられない –off vocal ver.-6. STRAY SHEEP –off vocal ver.-7. どつくより笑わせろ –off vocal ver.-8. 好きになってごめんなさい –off vocal ver.-●通常盤B(CD):税込600円※RED1位記念【CD収録内容】1. 不能ではいられない2. 不能ではいられない –off vocal ver.-吉本坂46「不能ではいられない」MV『不能ではいられない』配信リンク:関連リンク吉本坂46 公式サイト:吉本坂46 YouTube:吉本坂46 公式Twitter:吉本坂46 公式Instagram:
2021年10月29日俳優の佐藤二朗が出演する、ファンケル・内脂サポートの新CM「ないしのうた 2021」編が、11月1日より放送される。新CMは、2018年に制作された「ないしのうた」編の第2弾。リズミカルな音楽とともに、佐藤がスイーツを我慢したり、ヨガに挑戦したりと痩せることに奮闘する男性をコミカルに演じる。現場では、佐藤のお腹のカットを何度も撮影していると、「これはスタンドインではできない」「ぽっこりお腹冥利に尽きる」と佐藤節が炸裂する。監督からの「そうそれ! あ~ちょうどいいお腹」に、「ちょうどいいお腹、というホメ言葉をいただきました」と自虐を込めながらも自慢げな様子。スタッフからは「素敵なおなかですよ」と声をかけられ、「このCMのために調整してきました」と返して笑いを誘った。また、数種類のヨガのポーズに挑戦した佐藤。インストラクターからの「足先の角度をもう少し上げて」という指示に「なんと無茶をいう先生だ~」とこぼすも、苦悶の表情を浮かべながら挑む。カットがかかると「全然軽いんだけど」と余裕の表情を見せ、現場を盛り上げていた。■佐藤二朗インタビュー――イメージキャラクター4年目を迎え、健康意識について変わったことは?やっぱり、昔はお肉・魚・揚げ物など好きなものを好きなだけ食べていましたけど、『内脂サポート』のイメージキャラクターを4年務める途中で50歳という節目を迎え、野菜を多く食べるようにしてますね。野菜から食べて繊維をおなかに入れたほうが食べ過ぎ防止になると聞いて。というかそもそも食べ過ぎ、飲み過ぎないよう適量を意識してます。若い時は何でも大丈夫でしたが、50歳を過ぎたので。でもたまに、それを破ってしまうこともあります。そうすると、妻に怒られます。はっはっは(笑)。――新TVCMの見どころや、撮影の感想は?大好きなシュークリームを取り上げられて抵抗する迫真の演技、そんなに迫真ではないんですけど、そこが見どころ……嘘です。いまの全部取り消します(笑)。やっぱり僕の中年にふさわしい怠惰な肉体というか豊満ボディというか、ミスターぽっちゃりのおなかを存分に見ていただきたいですね。
2021年10月27日個性派俳優として活躍している佐藤二朗さん。愛妻家としても知られていて、普段は家族との何気ない日常を、面白おかしく報告しています。ですがいつもとは様子の違う投稿があり、「大事なことを忘れていました」「素敵すぎて涙でちゃう」という反響が続出しました。人々の心に刺さった、佐藤さんの言葉はこちらです。馴染みの肉屋がコロッケを一つサービスしてくれた。自転車のパンクが直った。風呂場で息子が何やら大声で歌っている。ベランダからの空が昨日より澄んでいる。今まで僕らは貧にあえぎながらも、手を携えて歩いてきた。だからさ、妻よ。日々の取るに足らぬ幸せも、いちいち分かち合って歩いていこうぜ。— 佐藤二朗 (@actor_satojiro) October 2, 2021 幸せって、こういうことかもしれない「馴染みの肉屋がコロッケを1つサービスしてくれた」「自転車のパンクが直った」「風呂場で息子が何やら大声で歌っている」「ベランダからの空が昨日より澄んでいる」当たり前のようで当たり前ではない、毎日のちょっとした出来事。素敵な情景が目に浮かぶようですね。佐藤さんは昔、今の妻と2人で風呂なしアパートに住んでいたそうです。決して豊かとはいえない暮らしでしたが、不幸ではありませんでした。それはどんな時も、寄り添ってくれる大切な人がいたからだと思います。「だからさ妻よ、日々の取るに足らぬ幸せも、いちいち分かち合って歩いていこうぜ」シンプルですが力強い佐藤さんの言葉に、多くの人が胸を打たれました。・本当にそうですね。ちょっと泣けてきました…。・何気ない日常がどんなに素晴らしいことか、思い出しました。・素敵です、すごく心に染みます。・分かち合える家族、ささいなことの一つひとつが愛おしいですね。仕事や家事、育児など、忙しい毎日を過ごしていると、心が疲れてしまうことがあるでしょう。そんな時、佐藤さんの言葉を思い出すと、心がポカポカと温かくなりそうですね。[文・構成/grape編集部]
2021年10月11日世界30か国以上で翻訳されている、吉本ばななさんの小説「ムーンライト・シャドウ」が、33年の月日を経て映画化に。メガホンを取ったのは、エドモンド・ヨウ監督。主人公のさつき役に小松菜奈さん、等役に宮沢氷魚さんに加え最旬の若手俳優が配役され、物語の世界観を昇華させた。小松菜奈:お話をいただき、日本の名作をマレーシア出身の監督が手がけるという異色な組み合わせに興味を持ちました。個性的なメンバーで、生と死に向き合う重さをファンタジーに描くのも魅力的で。この先「間違いなく自分の人生に必要だった」と言える作品になると思いました。宮沢氷魚:僕も脚本を読んだ時すごく素敵な作品だと思ったんですが、そのあと原作を読んだら、この世界観をどう映像化するんだろうという不安も出てきて。でもエドモンド監督と一緒に撮り重ねていくうちに、情熱的でチャーミングなこの監督に任せたら大丈夫だ、と自信が持てました。小松:画面越しですが、宮沢さんとは以前、リモートのお仕事でお話ししたことがあって。初対面なのに自然に話せる不思議な雰囲気を持っていて、絶対いい人だ、って思ってましたね(笑)。宮沢:あははは(笑)。うれしい。小松:(佐藤)緋美くんも臼田(あさ美)さんも(中原)ナナちゃんも、役柄にピッタリで、演じているうちに役ではなく本人なんじゃないかという感覚になるぐらい。それがとっても素敵に映像に表れています。――4人のほのぼのとした日常から始まるものの、等と、中原さん演じるゆみこが突然事故で死んでしまうところから物語は一変。恋人を失ったさつきの苦しみと向き合いつつも、完成作を観た時には、役作りについて納得できたという小松さん。小松:監督はさつきを変わった女の子に描こうとしていたんですが、私は現実を受け止めている普通の女の子を演じたくて、現場では2パターン撮ったりもしたんです。それがすごくうまくつながれていました。そして深いテーマですが、カラフルな衣装やポップな美術演出の効果で、とても見やすくなっていて。以前に監督の別の作品を映画館で拝見した時も思ったんですが、監督のちょっと現実離れした感覚と原作の世界観が見事にマッチしていました。宮沢:完成作では、映像の美しさに加えて個性的なキャラクターの思いや訴えかけるものをとても色鮮やかに感じました。ただ、僕が12月の寒さの中で水に浸かって撮ったシーンはいつ出てくるんだろう…と思っているうちに、映画が終わって。緋美くん演じる柊のダンスシーンは想像の倍以上ありましたけど(笑)。小松:あはは(笑)。監督イチオシのおしゃれなシーン。でも冬の橋の上や川沿いの撮影は本当に寒かった!――寒さと引き換えに、澄んだ空気は、夜空や川原の自然をより美しく見せてくれたのも印象的だったよう。小松:物語の核になる“月影現象”が起こるシーンは一発撮り。役者もスタッフも、天気も見事にぴったりハマった。その一体感とともに自然との共存が得られた気がして、カットのあとには拍手が起こりました。宮沢:重いテーマではあるけれど、希望を与えてくれる作品です。小松:誰にでも共感できる部分があるはず。構えずに観てほしいです。――物語のキーアイテムとなる“鈴”と“セーラー服”のように、お二人にも大切に持ち歩くものがあるそう。宮沢:15年使っているポール・スミスの財布がもうボロボロなんですが、これを親がプレゼントしてくれてから大学受験もうまくいったし、この仕事も始められたので幸運のアイテム。いつもそばにないと不安なんです。でも穴が開いてしまい一円玉が落ちるので、そろそろ替えないと…。小松:私は小さい頃に撮った家族写真。紙焼きだからボロボロだけど、それがよさでもあるんですよね。『ムーンライト・シャドウ』恋人の突然の死に直面し、深い悲しみに打ちひしがれているさつき。満月の夜の終わりに死者と出会えるかもしれないという不思議な“月影現象”に導かれていく…。原作は『キッチン』に収録。全国公開中。©2021映画「ムーンライト・シャドウ」製作委員会こまつ・なな1996年2月16日生まれ、東京都出身。2008年にモデルデビューし、’14年に映画『渇き。』で俳優デビューを果たす。映画初主演は’16年公開の『溺れるナイフ』。映画『恋する寄生虫』が11月に公開予定。ジャケット¥163,900トップス¥71,500パンツ¥82,500(以上パトゥ/イザ TEL:0120・135・015)リング、人差し指¥121,000中指¥148,500薬指¥77,000(以上シハラ/シハラ ラボ TEL:03・3486・1922)みやざわ・ひお1994年4月24日生まれ、サンフランシスコ出身。2022年春に放送予定の連続テレビ小説『ちむどんどん』(NHK)に青柳和彦役として出演。代表作はドラマ『偽装不倫』、映画『his』『騙し絵の牙』ほか。ジャケット¥108,900シャツ¥39,600パンツ 参考商品(以上コム デ ギャルソン オム ドゥ/コム デ ギャルソン TEL:03・3486・7611)その他はスタイリスト私物※『anan』2021年9月29日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・遠藤彩香(小松さん)秋山貴紀(宮沢さん)ヘア&メイク・小澤麻衣(mod’s hair/小松さん)取材、文・若山あや(by anan編集部)
2021年09月25日東京・原宿の「HARUKAITO by island」にて8月27日(金)~9月19日(日)、足立喜一朗個展「All After Human」が開催される。足立喜一朗は1979年、大阪生まれのアーティスト。 2004年に多摩美術大学環境デザイン学科卒業後、 現在はニューヨークを拠点に活動・制作している。2007年には、東京都現代美術館で開催された「Space for the Future ~アートとデザインの遺伝子を組み替える」にて、『e.e.no.24(Experimental Equipment no.24)』を発表。 電話ボックス型のディスコは全面がマジックミラーでできており、外からは丸見えになるが、内からは外が見えず、自分しか見えない。 その時代の、アイデンティティを鮮やかに描き出した。 この作品は展示後コレクションされている。2009年横浜ZAIMで行われた個展「Shangri-La」においては、みせかけだけの“エコ”を鮮やかに批評する作品を発表。『FLATLAND』という「大地はゆっくり回転し、くまなく光を受ける」作品、『Air Cleaner』という「下部からの光は植物の光合成を促進し、ファンは生まれた酸素は部屋全体に運ぶ見せかけだけの空気清浄機」などを発表した。2010年の「SOAP」展からは、 ミラーボールをモチーフにした彫刻が数多く発表される。 「平凡なものと聖なるものは紙一重」というテーマだが、 シャンデリアやミラボールといった俗物的なモチーフが、聖なるものや信仰の対象のものに裏返る瞬間を創出する作品となった。こうした上記の二つの方向性は、2012年に発表された『g.g.no.03 green generator no.03 ~再生可能エネルギーの崇拝のための装置~』や、 2013年に発表された『Life Balancer no.01 ~命の重さを測る天秤~』に昇華する。 たしかな技術と、ユーモアが一つの作品として結実し目に見える形にできるのが特徴だ。そして、2015年に発表された『cosmic tree』(Gallery FAIR, Fuwari no mori)では、ミラーボールがあたかも宇宙の軌道を描く、宇宙的視点を表現するようになる。今回の個展は、2016年以降ニューヨークに拠点を移した足立の6年ぶりの日本での個展。 足立は彫刻と並行してたくさんのドローイングも制作している。 Facebook社とのコミッションワーク「Memory and Oblivion」(2020年)でもドローイングは発表されており、それらを含むまたとない機会となっているので、ぜひ足を運んでほしい。<ARTIST STATEMENT>2020年、 ニューヨークの街は完全に停止していた。 コロナの影響で病院はごった返しあっという間に病床は足りなくなった。 処理が追いつかない犠牲者の遺体は冷凍トラックに詰められた。 折しも初期にコロナに感染した僕は病院へ行くことを諦め、 ただ重症化しないことを祈りつつ家で眠り続けた。 外に出れるほど回復し街の様子を見てみる。 ストリートに車はなくこの街の昼間に静寂があった。 スーパーマーケットと薬局以外空いていなかった。 近所の公園も閉鎖されていた。 ひと気のない街を歩きながら僕は人間のいなくなった後の世界(All After Human)を想像した。 もともと森だった場所は森に、 砂漠だった場所は砂漠へと自然が取り返していくだろう。 自然が文明を飲み込んでも人間の作った多くの建築や造形物がすぐになくなることはない。 地球を回り続ける人工衛星は尚更影響を受けないかもしれない。 アクセス方法のわからなくなった情報は誰の為でもなく地下に眠り続けるのではないか。 やがてそれら人工物は自然と混じり合い新たな自然観が生まれることを夢想する。 観測者となる人間がいないので自然観という言葉を使うことに甚だ疑問はあるが。今個展にはミラーボールをモチーフにしたキネティック彫刻やドローイングが多く登場する。 ミラーボールとはどのような意味があるのだろうか。 それは舞台照明の一種であり、 ダンスホールやディスコを演出することに使用される。 また歴史から見ればニューヨークではマイノリティたちのシンボルと捉えることもできるし、 東京ではバブル時代の虚栄と欲望を連想することもできる。 しかし人間がいなくなればそういった社会的、 機能的な意味は喪失されるだろう。 そしてそれは鏡に覆われた造形物という一元的な特徴のみが残る。 無機質な素材が規則的に配列された物体は「完全なる人工物」と呼べるのではないか。この「完全なる人工物」と自然との対比を保ちつつ、 All After Humanをシミュレーションするという矛盾を試みる。【開催情報】足立喜一朗個展「All After Human」会期:8月27日(金)~9月19日(日)会場:HARUKAITO by island主催・企画: island JAPAN
2021年08月13日小松菜奈&宮沢氷魚の共演で、吉本ばなな著「キッチン」(新潮文庫)に収録されている同名短編小説を映画化した『ムーンライト・シャドウ』。「キッチン」は社会現象ともいえる大ヒットを博し、これまでに世界30か国以上で翻訳され、発売から33年経ったいまでも世界中の人々に愛されている。生と死や愛をモチーフに生きることの寂しさ、美しさをナチュラルに描き出す作風が特徴で、長きに渡り人々の胸を打つ作品を世に送り出してきた人気小説家・吉本ばなな。繊細かつ力強さも兼ね備えた巧みな表現力で紡ぐ登場人物の心理描写は世界中のファンを魅了し、これまで役所広司・鈴木京香・堀北真希主演の『アルゼンチンババア』(07)、安藤サクラ&井浦新共演の『白河夜船』(15)、近年では日韓合作による『デッドエンドの思い出』(19)など映像化されてきた作品も数知れず。その中でも1988年に刊行された「キッチン」は30か国以上で翻訳され、新潮社が毎年夏に行うキャンペーン「新潮文庫の100冊 2021」でプレミアムカバー版として販売されるなど、“世界の吉本ばなな”の原点として広く知られる。表題作も故・森田芳光監督『キッチン』(89)、日本・香港合作『kitchen キッチン』(97)として映画化されている。「地に足がつかない気持ちが映像によってどう表現されるのか楽しみ」そして短編小説として収録されている「ムーンライト・シャドウ」は、1987年に日本大学芸術学部長賞、1988年に泉鏡花文学賞を受賞するなど、吉本ばなな初期の名作との呼び声も高く、いまなお愛され続けている作品だ。先日、主人公・さつき役を長編映画単独初主演となる小松さん、さつきの恋人・等役を宮沢さんが務め映画化されることが発表されると、不朽の名作が時を超えて、いま最も旬な2人の共演に原作ファンの間でも大きな話題をさらった。吉本さん自身も映画化について「全編を通じて、夢なのか妄想なのかそれとも現実なのか。年齢を重ねると『人って死ぬんだな』とか、『理不尽なことも起きるんだな』とだんだんわかってくると思うのですが、そういうことを考えてもみなかった若い時期にそういうこと(大切な人との別れ)が起こってしまって、地に足がつかない気持ちが映像によってどう表現されるのか一番楽しみにしています」と期待を寄せている。マレーシアの気鋭映画監督が映像化その期待をさらに膨らませてくれるのが、本作でメガホンをとるエドモンド・ヨウ監督。『アケラットーロヒンギャの祈り』で、2017年の東京国際映画祭で最優秀監督賞を受賞という快挙を成し遂げた気鋭の映像クリエイターが、美しい世界観にグローバルな風を吹き込み、新しいカタチの日本映画を誕生させた。短編小説「ムーンライト・シャドウ」で描かれるのは恋人たちの日常に溢れる幸せな時間と、新たな一歩を踏み出そうとする前向きな気持ち。奇しくも日常を普通に過ごすことが困難であり、人との関係も希薄になりつつある現代において、さつきと等の間に確かに存在するひたむきな愛は、心の奥底に眠る大切な誰かを想う気持ちを再び温めてくれるような不思議な感覚を呼び起こさせる。刊行から33年という月日を経ても色褪せない感動を読者の心に刻む本作は、さつきの心情とリンクするかのように、少しずつ希望をもたらしそっと寄り添ってくれるだろう。『ムーンライト・シャドウ』は9月、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ムーンライト・シャドウ 2021年9月、全国にて公開予定©2021映画『ムーンライト・シャドウ』製作委員会
2021年07月19日俳優の、佐藤二朗さんが2021年6月17日にTwitterを更新。テレビ番組などで俳優を紹介する時の『表記』に関して、違和感があることを明かし反響を呼んでいます。『演技派俳優』表現に、佐藤二朗「正直ここまできたか」佐藤さんが違和感を覚えていたというのが、テレビ番組で俳優を紹介する際に出てくる『演技派俳優』というテロップ。よい意味で用いられるテロップですが、それを俳優に使うことに佐藤さんはこう持論を展開しています。以前、テレビである俳優さんを紹介するのに「演技派俳優」とのテロップ。正直ここまできたかと思った。演技のプロが俳優なんだよ。はるうる、ひきこもり先生、ファブル2、6月の作品、どうか全部観てください。「演技派俳優」という表現が、いかに俳優をバカにした表現が痛切に分かるはずです。— 佐藤二朗 (@actor_satojiro) June 17, 2021 佐藤さんは「そもそも演技のプロが俳優なのであって、『演技派俳優』という表現はおかしい」といった考えを明かしました。さらに、有名作品を例に挙げ「これらを観れば、表現がいかに俳優をバカにした表現がよく分かる」と憤りも交えてつづっています。投稿は大きな反響呼び、さまざまな声が寄せられました。・悪気はなくともバカにしてしまっているのかも。そういった表現はほかにもある気がする。・「演技力が素晴らしい」という意味で使ってしまうことがありました。考えさせられますね。・私もテロップを見る度、モヤモヤしてた。そもそも演技をする人が俳優さんなのに…。その後、佐藤さんは投稿に対しこう補足しています。これ勿論、僕ら側にも責任があります。てか、僕ら側にこそ。更に、30年のプロでも動物や子供に喰われる(故に奥深いとも言える)のが芝居です。ある人の言葉です。「ただ、芝居にだけは我々は彼岸にいたい」。精進します。@actor_satojiroーより引用ベテランでも常に成長や努力が必要な仕事であるため、『演技派俳優』という表現が生まれるのは、仕方のない部分もあるとつづりました。その道のプロに対して、敬意がないと思われる表現は控える必要があるかもしれません。佐藤さんの率直な想いは、多くの人の心を動かしたことでしょう。[文・構成/grape編集部]
2021年06月19日吉本新喜劇の未知やすえが、9月から上演される舞台『はい!丸尾不動産です。~本日、家で再会します~』で、初の外部舞台に出演することが決まった。兵動大樹と桂吉弥のW主演舞台第3弾となる今作。40年近い芸歴をほこる未知だが、これまで「吉本主催の舞台」にしか出演歴がなく、意外にも“初の外部舞台出演”となる。ストーリーの鍵を握る重要な役を任されることになった未知は「不安な気持ちでいっぱいです(笑)。吉本新喜劇体質が身に染みているので、 外部舞台の稽古量・セリフ量に体力・気力がついて行けるのか…(笑)。それでも穏やかで職人のような兵動くん、優しく気配りのできる吉弥さんとの共演を楽しみにしています」と期待と笑顔をのぞかせた。そんな未知に対して、吉本の後輩である兵動は「吉本新喜劇を代表するコメディエンヌのやすえさんとお芝居できるなんて、最高です! やすえさんが入ってもらうことで、みんな安心して、お芝居の中で暴れまわると思いますので、今回もとてつもないぐらい面白いお芝居に仕上がると思います!」と信頼を寄せた。未知は昨年4月より間質性肺炎の治療のため、一時休養。現在はテレビ・ラジオなどのレギュラー番組に復帰しており、今回、初の外部舞台出演で“コメディエンヌ”として完全復活した姿を見せてくれそうだ。今作は、過去2作品より公演回数を拡大し、9月4日~7日の期間、大阪・ABCホールで全7公演を上演。さらに初めて大阪を飛び出し、今年9月に開館する姫路市文化コンペンションセンター(通称:アクリエひめじ)のオープニング・シリーズとしても、10月3日に上演される。出演は、兵動大樹、桂吉弥、佐藤太一郎、施鐘泰(JONTE)、近藤頌利(劇団Patch)、未知やすえ ほか。
2021年05月25日吉本ばななの短編小説『ムーンライト・シャドウ』の実写化映画が2021年9月10日(金)に全国で公開。主演は、小松菜奈が務める。吉本ばなな『キッチン』収録の短編小説を映画化1989年に刊行された『キッチン』と『TUGUMI』(1989年山本周五郎賞受賞)で人気を博し、1989年の年間ベストセラーにおいて1位と2位を独占した平成最初のベストセラー作家・吉本ばなな。特に『キッチン』は世界30か国以上で翻訳され、国内外問わず多く人々から愛されている。そんな『キッチン』に収録されている短編小説『ムーンライト・シャドウ』が実写映画化。同作品は、1987年に吉本ばななが大学の卒業制作として発表し、日本大学芸術学部長賞や泉鏡花文学賞に輝いた吉本ばなな初期の名作だ。吉本自身が、「初めて他人に見せることを前提に書いた思い出深い小説」と語る作品でもあり、ファンの中では“初期の名作”と呼び声も高い。『ムーンライト・シャドウ』は、「恋人の死」という突然訪れた悲劇を中々受け入れることができない主人公・さつきの一人称の視点で描かれる。愛する人を亡くした主人公のさつきが、死者ともう一度会えるかもしれない、という不思議な現象〈月影現象〉を通して、哀しみをどう乗り越えるのかを描いた「さよなら」と「はじまり」のラブストーリーだ。主演は小松菜奈そんなさつき役を演じるのは、本作が初の長編映画単独主演となる小松菜奈だ。2014年に公開された映画『渇き。』で鮮烈な女優デビューを果たし、第44回日本アカデミー賞では、『糸』で優秀主演女優賞を受賞した小松。『ムーンライト・シャドウ』で、主人公・さつきの心の機微をどのように演じるのか期待が高まる。登場人物(キャスト)さつき:小松菜奈突然訪れる恋人の死をなかなか受け入れることができない主人公。等:宮沢氷魚さつきの恋人。全てを包み込むような優しさを持つ一方、ふといつのまにか、その場からいなくなってしまうような儚さが漂う。さつきと幸せな時間を過ごすが、突然帰らぬ人に。演じるのは「MEN’S NON-NO」専属モデルとして活躍するかたわら、初主演映画『his』や舞台「ピサロ」で俳優としても注目を集める宮沢氷魚。柊(ひいらぎ):佐藤緋美等の弟。兄の等と自身の恋人・ゆみこを同時に亡くし、兄の恋人=さつきとともに、ともに深い哀しみに打ちひしがれながらも、少しずつ“生きていく”という日常を取りもどしていく。亡くなった恋人・ゆみこのセーラー服を着て日々を過ごし何かを感じようとする、原作でも非常にインパクトのあるキャラクター。麗(うらら):臼田あさ美〈月影現象〉へさつきと柊を次第に導いていく、不思議な女性。原作ファンが注目するキャラクターの一人。ゆみこ:中原ナナ柊の亡くなった恋人。蛍:吉倉あおいさつきの親友。充:中野誠也さつきや柊と麗を巡り合わせる人物。原作にはないオリジナルのキャラクター。監督にエドモンド・ヨウ監督を務めるのは、マレーシア人映画監督 エドモンド・ヨウ。2017年の東京国際映画祭では、『アケラットーロヒンギャの祈り』で東南アジア初となる最優秀監督賞を受賞した気鋭の映画監督だ。『ムーンライト・シャドウ』では、原作への尊敬と愛情を抱きながら、幻想的で詩情豊かな物語に新しい生命を吹き込む。エドモンド監督のこだわりが垣間見える、鮮やかなセットデザインにも注目。さつきの部屋のセットについては巨匠ペドロ・アルモドバルからインスピレーションを得たと明かしており、作品全体の映像のカラーはクシシュトフ・キェシロフスキやルカ・グァダニーノの作品から影響を受けているという。小袋成彬がコラボレーションソングに映画『ムーンライト・シャドウ』のコラボレーションソングに、小袋成彬の「Parallax」が決定。小袋成彬は、宇多田ヒカルをプロデューサーに迎え、アルバム『分離派の夏』 でメジャーデビューしたアーティストで、「Parallax」は2nd アルバム「Piercing」以来1年9か月振りとなる新曲だ。作品詳細映画『ムーンライト・シャドウ』公開時期:2021年9月10日(金)原作:「ムーンライト・シャドウ」吉本ばなな(新潮社刊「キッチン」収録作品)出演:小松菜奈、宮沢氷魚、佐藤緋美、中原ナナ、吉倉あおい、中野誠也、臼田あさ美監督:エドモンド・ヨウ脚本:高橋知由配給宣伝:SDP、エレファントハウス<『ムーンライト・シャドウ』あらすじ>さつき(小松菜奈)と等(宮沢氷魚)は、鈴の音に導かれるように、長い橋の下に広がる河原で出会った。恋に落ち、付き合うまでに時間はかからなかった。等には3つ下の弟・柊(佐藤緋美)がいて、柊にはゆみこという恋人(中原ナナ)がいた。初めて4 人で会ったときから意気投合し、自然と一緒に過ごす時間が増えていく。食事をしたり、ゲームをしたり、ゆみこが気になっているという〈月影現象〉について「もしも現実に月影現象が起きたら、誰に一番会いたいか?」を語りあったり。何気ないけれど穏やかで幸せな日々が過ぎていくなかで、別れは前触れもなくやってきた。等とゆみこが死んだ──。深い哀しみに打ちひしがれるさつきと柊。愛する人を亡くした現実を受け止めきれず、ショックで食べることも忘れ、ひたすら走るさつき。そんなさつきを心配しながら、ゆみこの制服を着て何かを感じようとする柊。それぞれの方法で哀しみと向きあおうとしていた。ある日、2人は不思議な女性・麗(臼田あさ美)と出会い、少しずつ“生きていく”という日常を取りもどしていく。そして、以前みんなで語り合った〈月影現象〉に導かれていく。もう一度、会いたい、会いに来てほしい──。その現象とは、満月の夜の終わりに死者ともう一度会えるかもしれない、という不思議な現象だった……。
2021年05月15日吉本ばななの初期の名作『ムーンライト・シャドウ』が小松菜奈主演、エドモンド・ヨウ監督で映画化、今秋に公開されることが分かった。吉本ばななは、1989年の著書『TUGUMI』(1989年・山本周五郎賞受賞)と『キッチン』で年間ベストセラーの1位と2位を独占、平成最初のベストセラー作家となった。それ以後も多くの人気作品を発表、美しく詩的な文章とその独特な世界観で、日本のみならず海外のファンも多い。その中でも特に『キッチン』は世界30か国以上で翻訳され、発売から30年以上経った今でも世界中の人々に愛されている。この中に収録されている短編小説が『ムーンライト・シャドウ』だ。この作品は1987年に吉本ばななが大学の卒業制作として発表し、日本大学芸術学部長賞を受賞、そして翌1988年に泉鏡花文学賞も受賞したもの。吉本自身も「初めて他人に見せることを前提に書いた思い出深い小説」と語り、手に取った者を物語の圧倒的パワーで強烈に引き寄せて心を揺さぶり、胸を熱くし、ファンの中では初期の名作との呼び声も高い。物語は突然訪れる恋人の死をなかなか受け入れることができない、さつきの一人称の視点で描かれる。今回の映画化に当たり、その主人公を演じたのは長編映画単独主演となる女優・小松菜奈だ。2014年に公開された映画『渇き。』で鮮烈な女優デビューを果たし、それ以降も話題作に多数出演。第44回日本アカデミー賞では、映画『糸』で優秀主演女優賞を受賞するなど人気実力ともにトップを誇る。原作で描かれた主人公の心の機微をどう演じるのだろうか。メガホンを取ったのがエドモンド・ヨウ監督だ。彼が撮影した映画作品は、世界中の重要な国際映画祭で上映されており、国際的に高く評価されているマレーシア人映画監督のひとりである。2017年の東京国際映画祭では、『アケラットーロヒンギャの祈り』で東南アジア初となる最優秀監督賞受賞の栄誉に輝く。原作への尊敬と愛情を抱きながら、幻想的で詩情豊かな物語を描くその手腕で新境地へと挑戦してくれるはずだ。このコラボレーションがどの様な作品を生み出すのか、続報に期待したい。<吉本ばなな:コメント>『ムーンライト・シャドウ』は、私がちょうど小松さんと同じ年齢の頃の24歳くらいに、初めて他人に見せることを前提に書いた思い出深い小説です。主人公のさつきを小松さんが演じると聞いて、そのときの気持ちに作品を生まれ変わらせてくれるんじゃないかと、そんな気がしました。小松さんは、ものすごく旬でパワフルな方という印象でしたが、このお話の中にある“暗さ”のようなものも彼女の中に感じられるので、すごくぴったりだと思いました。今回手掛けるエドモンド監督の作品にある、ちょっとだけ日常からふわっと浮いている感覚が、人を亡くした時の人の気持ちとすごく似ていると思います。全編を通じて、夢なのか妄想なのかそれとも現実なのか。この小説の大切なところは、「人が死んでしまう」ということ。若くて美しくて順風満帆で、何も陰りのなかった人が、突然「別れ」というものに晒された時にどうにもしようがない期間があり、地に足がつかない気持ちを時間が立ち直らせてくれる。生身の人間が演じることで映像によってどう表現されるのか、自分が描いていなかった部分がふと出てくることがいっぱいありそうな気がしていて、私も楽しみにしています。もしかしたらこの小説は全部妄想なのかもしれない。小説だとちょっと浮いている感じを行間で表すしかありませんが、映像になると目に見えて現れる。でも現実ではない。そういう表現を、エドモンド監督は得意なんじゃないかなと思います。今、特にこの時代だからこそ、急にびっくりするようなことが起こるというのは、誰にでも起こり得ることだと思います。美しい映像を味わう気分で観ていたとしても、心の中に何かがだんだん食い込んでくるような映画になる予感がしています。できれば大きい画面で観て欲しいなと思います。<小松菜奈:コメント>吉本ばななさんの『キッチン』はもちろん知っていたのですが、今回『ムーンライト・シャドウ』のお話をいただいて、改めて原作を読むきっかけとなりました。「さっきまで目の前にいた人が急にいなくなってしまう」でも周りの日常は何も変わらない。どれだけ自分や誰かを責めても二度と戻る事ができない…その時から時は止まってしまうのだろう。走り出したり、止まったり、ぽつぽつと歩く。その繰り返しの日々の中で登場人物が何かを抱き締めながらも、哀しみ・喪失感・絶望・孤独それだけじゃない、乗り越えようとする人間のエネルギーみたいなものを吉本ばななさんの生み出す1つ1つの魅力的な言葉から感じました。いつか人生で経験する「死」、このようなカタチで再び本を開くきっかけとなってよかったと思います。主人公のさつきは普通の子だからこそ難しい部分もありましたが模索していく中で、さつきと同じ感情になった瞬間は嘘がないような気がしました。撮影中はエドモンド監督の描きたいシーンについて、みんなが監督を信頼しているからこそ、私たち役者の感情を大事にしていただき、スタッフさんのアイデアや意見も取り入れて、最終的に一つになるという現場でした。今回、監督とご一緒できて、また一つ私の新しい扉を開けていただいたと思います。自分でもどんな風に完成しているのか未知の世界で、こんなに想像がつかない作品は初めてかもしれません。だからこそ作品の完成がとても楽しみです。是非、皆さんも楽しみにしていただけたら嬉しいなと思います。<エドモンド・ヨウ監督:コメント>いちばん最初に原作を読んだのは2006年のことです。シンプルな構成と短い物語であるにも関わらず、『ムーンライト・シャドウ』を読んだ記憶は10年以上経った今でも色褪せず、鮮明に残っています。当時、私は20代初めで、登場人物達や、作者である吉本さんが執筆された年齢と同世代だったのです。その時揺さぶられた感情はとても力強いものでした。言わば、ちょうど良い年齢の時にこの本を読んだのです。その2年後、大好きな日本映画や日本文学の影響で、早稲田大学で修士号を専攻する事になり、その頃撮った短編は、ほとんど日本の偉大な小説作品から影響を受けて作ったものです。映画化のお話を頂いた時、私の旅が原点に戻ったような気持ちでした。吉本さんの文章の普遍性やエモーションをスクリーンに投影する素晴らしい機会を嬉しく思いました。『ムーンライト・シャドウ』のさつきは、その後吉本さんが生み出した、多くの登場人物の原型だったのではないかと思っています。そのほとんどのキャラクターにさつきの姿を見出すことが出来ます。このさつきを演じるのは、小松菜奈さんしか考えられませんでした。彼女なしでは映画化は不可能でした。演技をするのではなく、小松さんはさつきになったのです。監督の私にとっては、このようなコラボレーションは本当に幸福で豊かな体験でした。シーンの1つ、ショットの1つを撮るたびに、期待に胸を膨らませて小松さんのお芝居を見守っていました。それは非常に有機的なプロセスでした。彼女はキャラクターについての新たな秘密を打ち明け、あたかもその魂が垣間見えるように、一瞬にして喜びと悲しみの閃光を放つのです。現在のような世界的規模のパンデミックのさなかに、この作品を皆さんに送り届けることが出来て本当に光栄です。コロナ禍における撮影は非常に困難でしたが、スタッフやキャスト、私のムーンライトファミリー全員が、この映画に魂とハートを注いでくれました。このような困難な時期にあっても、愛する映画のためにやり遂げたことは驚くべき事だと思います。息もつく間もありませんでしたが、私にはそのすべてが幸福な時でした。『ムーンライト・シャドウ』今秋より公開
2021年05月12日