7月18日(月)、NHK・総合では、俳優・西島秀俊が、海の魅力といま直面している地球環境の危機をリポートする特集番組「海洋アドベンチャー タラ号の大冒険」を放送することを決定した。5月末、フランス・ブルターニュ地方の港から1隻の美しい帆船“タラ号”が、太平洋横断の大冒険に出航した。タラ号は、アニエスベーなど国際的な企業や組織の支援で、世界中の科学者と共に12年以上地球温暖化による海への影響を調査してきた。タラ号の最初の大冒険は、2006年。120年前に、海流と風の力だけで北極点を目指したノルウェーの探検家ナンセンのフラム号とまったく同じルートをたどることで、温暖化で解け続ける北極海の氷の謎に挑んだ。次なる大冒険は2009年。生命の神秘プランクトンの秘密を探るため、大西洋からインド洋を越える2年半におよぶ大航海を行った。海の食物連鎖の要となる、まるで宝石のように美しいプランクトンを各地で採取。その研究成果はサイエンス誌の表紙を飾り世界を驚かせた。そして今回、今年5月よりスタートしているのが、「太平洋のサンゴ礁調査」という新たな冒険。いま、温暖化による海水温の上昇などにより、サンゴ礁は絶滅の危機に瀕している。タラ号は世界で初めて10万キロにおよぶ海域を、同じやり方で調査する。その出航に立ち会うため、今回西島さんがロリアン港を訪れ、タラ号に乗船。すると西島さんは、「海ってまだまだ分からないことがたくさんある、宇宙みたいなところなんだなって思いますね」と語る一方、「タラ号はただ探査する船というだけじゃなくて、どこか冒険の要素があるじゃないですか、なんかワクワクします」と胸躍らせていた。全長36mの船内では驚きの発見が! それは一体…。また、来年2月に初来日するタラ号の日本大使を務めるのは、北野武。「自分がいままで物心ついて生きてきた中で、ここ何年か地球環境が激変している。とにかく早く手を打たないと…」と、海への想いを熱く語る北野さんのメッセージにも注目だ。タラ号の12年間の軌跡と新しい挑戦を、現地フランスからダイナミックで美しい映像と共に伝える本番組。人類の起源であり未来のカギを握る海。そんな海にいま、何が起きているのか? ぜひ本番組を見ながら一緒に地球の未来について考えてみてはいかがだろうか。「海洋アドベンチャー タラ号の大冒険」は7月18日(祝・月)23時15分~NHK・総合にて放送。(cinemacafe.net)
2016年07月17日著者撮影タイ王室の保養地として知られるリゾート地ホアヒンから南へ50kmほど進んだ場所に、タイ最古の海洋国立公園・カオ・サムローイ・ヨード国立公園があります。今回はこちらの公園内にある神秘の宮殿、クーハーカルハット宮殿をご紹介します。 まずはプラヤナコーン洞窟を目指そうカオ・サムローイ・ヨード国立公園はタイ最古の海洋国立公園で、300ほどの山頂を持つ石灰岩の山々に緑が生い茂ったとても美しい場所です。タイ人に人気のある観光スポットなのですが、なかでも目玉といえるのが今回ご紹介するクーハーカルハット宮殿。日本人観光客の方にもホアヒンに行く機会があれば是非足を延ばして頂きたい場所です。まずは宮殿が建つプラヤナコーン洞窟を目指します。洞窟へのアクセスは、近隣の村から洞窟最寄りのビーチまでボートに乗るか、約1時間ほどかけて山道を徒歩で越えるかの2種類が一般的なようですが、宿泊しているホテルから直接ボートで向かうこともできる場合もあります。今回私たちはホテル手配の漁船に乗船し、ホテルから直接、洞窟最寄りのビーチを目指しました。著者撮影最寄りの海岸からは山道を歩いて洞窟を目指します。外国人にはガイドをつけないかという勧誘がありますが、洞窟と宮殿を目指すのにガイドは不要。海岸には洞窟を目指すタイ人観光客がたくさんいますので、その後をついて歩いて行けば問題ありません。著者撮影この山道なのですが、正直なところ甘く見ていました・・。むき出しの岩が続く山道はかなり険しく、一気に登るのは困難。暑さに体力を消耗し、途中でくじけそうになりながらも、宮殿が見たい一心で洞窟を目指します。著者撮影 険しい山道の先には感動の風景が疲労でぼろぼろになりながら洞窟の入り口に到着すると、そこに広がる光景は圧倒的な大自然。映画「インディ・ジョーンズ」の世界そのもの。著者撮影著者撮影洞窟の中を進むとお目当てのクーハーカルハット宮殿の姿が。著者撮影なんともいえない神々しい雰囲気に圧倒されます。洞窟の中のひんやりとした空気もあいまって、何時間でもここに居られそうな気持ちになってしまいました。洞窟を訪れるベストの時間帯は午前10時~12時くらいの間と言われており、タイミングが良ければ、上方から差し込む光に照らされた神秘的な宮殿の姿を目にすることができますよ。ホアヒンに行く機会があれば、是非足を延ばしてみてください。濡れても良い服装、歩きやすいシューズで行かれることをおすすめします。
2016年05月08日写真提供:タイ国政府観光庁「バンコク国立博物館」は仏教美術に触れ、タイの歴史を学ぶことが出来る博物館。王宮広場のすぐ目の前、「国立タマサート大学」の隣に位置する広い敷地は、同類の博物館としては東南アジア最大級だ。 写真提供:タイ国政府観光庁建物は元々チャクリー王朝歴代の副王宮殿として建てられたもの。ラーマ5世の時代に副王制度が廃止されると、王宮内にあった公立博物館の展示品が現在の場所に移された。その後、「バンコク博物館」と名付けられて拡張・再編成され、1934年には芸術局の管理の下、「バンコク国立博物館」となった。写真提供:タイ国政府観光庁敷地内には多くの歴史的建物が点在し、展示室として使われている。展示品は、仏像やヒンドゥー神像などの宗教美術品から、王室ゆかりの伝統工芸品まで多種多様。歴代の王が使用した御輿や、食器や衣服など、王の身の回り品も展示され、王室の生活を知ることが出来る。中には古典楽器や、武器、王家の葬儀に使われる山車もあり面白い。写真提供:タイ国政府観光庁 歴史館では、パネルやジオラマを使い、各時代の歴史がわかりやすく再現されている。仏教美術品のコレクションはアジア各々のスタイルを網羅。また、プッタイサワン仏殿内には国の守護仏であるシヒン仏が安置され、壁面には仏陀の生涯が壮麗に描かれている。ユネスコ記憶遺産に登録された「ラームカムヘーン王碑文」も必見だ。写真提供:タイ国政府観光庁毎週水・木曜日の9:30からは日本人ボランティアによる無料日本語ガイドを実施。約2時間のガイドで、仏陀の生涯を描いた壁画や宗教美術品、王家の葬儀、伝統工芸品など主要展示品を案内してくれる。詳しくはこちら> また博物館入口近くのショップでは、アジア美術を中心とした美術書を販売。博物館の日本語図録もある。アクセスはBTS「ナショナルスタジアム」駅2番出口から、タクシーで約20分。 バンコク国立博物館(National Museum Bangkok)・住所:4 Na Phrathat Rd., Phra Borommaharachawang, Phra Nakhorn, Bangkok 10200・開館時間:9:00~16:00(入場15:30まで)、休館:月曜日・火曜日・タイの祝日・入場料:200バーツ
2016年04月09日北海道大学(北大)と国立極地研究所(極地研)は3月17日、海洋の潮汐と連動して発生する氷河地震をグリーンランドで初めて発見したと発表した。同成果は、北海道大学低温科学研究所、同大北極域研究センター、国立極地研究所、スイス連邦工科大学、フィレンツェ大学の共同研究グループによるもので、3月8日付けの米科学誌「Geophysical Research Letters」オンライン版に掲載された。グリーンランドは、その面積の80%が平均厚さ1700mの氷で覆われており、地球に存在する氷河・氷床の10パーセントにあたる氷を蓄えているといわれている。近年この氷床が急激に縮小して融解水の流出が増え、海水準の上昇に寄与しているほか、海洋循環や海洋生態系など、地球規模の環境への影響が懸念されているが、氷が崩壊する氷河の末端部や、氷山と海氷に覆われる海の観測は非常に困難で、なぜ氷河が急速に氷を失っているのか理解は進んでいない。同研究グループは、グリーンランド北西部、北緯77度に位置するカナック村を拠点として過去5年間にわたって総合的な研究活動を行っている。今回の研究では、同村から20m北に位置するボードイン氷河の海洋との境界から250mまで近づいて、地震波観測、GPSによる流動測定、潮汐や気象観測など集中的な観測活動を実施した。この結果、氷河の動きに起因する氷河地震の頻度が半日周期で変動していること、氷河地震が引き潮に連動して増加すること、潮汐によって氷河の流動が変化することで、氷河地震の原因である氷の破壊が促進されていることを発見した。つまり、氷河の加速によって生じる氷の破壊が氷河地震の原因であり、潮汐が氷河の流動を介して間接的に氷河地震の頻度をコントロールしていると考えられる。ボードイン氷河付近での潮汐による海水面変動は1~2m程度であるため、こういった海洋や氷河のわずかな変化が海と氷の微妙なバランスを崩し、より大きな変動を駆動する可能性があることが示されたといえる。同研究グループによると、今回得られた知見は、グリーンランド氷床だけでなく、世界最大の氷を抱える南極氷床や、近年大きな変動を示しているパタゴニアの氷河の変動理解に役立つとしており、今後はボードイン氷河での研究を継続するとともに、南極やパタゴニアでの氷河・氷床研究に展開していく計画であるとしている。
2016年03月18日エブリセンスは3月2日、インフォコムと光電製作所、ブロードバンドタワーと共同で、IoT分野に関する技術を用いて漁場や海洋情報の収集および共有システムの共同研究開発プロジェクトを開始したと発表した。まず、エブリセンスと光電製作所で、魚群探知機をネットワークを介して制御、データ収集する「EveryStampFF(Fish- Finder)」を開発。同システムは、魚群探知機のソナー制御とデータ収集を行う小型センサーボックスを、ネットワークにより分散連携することで、複数の魚群探知機を連携動作させることが可能だという。これにより、同一船舶、母船-僚船間など、複数箇所での魚群情報を連携することができるようになるとしている。また、ブロードバンドタワーが持つデータセンターや、インフォコムが持つデータ分析技術を組み合わせることによって、水揚げ港や水産管理施設など地上側との連携により、より広域にリアルタイムな情報共有プラットフォームが提供可能となる予定とした。今後は、リモート・センシング技術センターの提供する衛星データなどとの連携により、水深、水質、水温、潮目、潮流、風向、風速、波高などの海洋情報との統合的収集、分析への展開を進める予定となっている。なお、本共同研究開発の開始に伴い、「EveryStampFF」が、ジャパンインターナショナルボートショー2016にてデモ展示される。
2016年03月03日千葉県・幕張メッセにて7日、フィギュアとガレージキットの祭典「ワンダーフェスティバル2016[冬]」が開催され、海洋堂ブースではアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』からエヴァンゲリオン初号機のフィギュアサンプルが公開された。今回展示されていたのは、2007年に公開された『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』より、クライマックスのシーンでポジトロンライフルを構えるエヴァンゲリオン初号機。劇中では、遠隔攻撃を行う第6使徒に対抗するために発案されたポジトロンライフルによる狙撃作戦「ヤシマ作戦」の実行にあたり、同場面が描かれている。原型製作は、メカ造形に定評のある谷明氏が担当。ライフルのディテールまで詳細に表現しており、銃身に手を添える初号機も、身をかがめた脚部のラインなど躍動感が感じられる造形となっている。フィギュアは塗装済み完成品で、発売時期・価格については未定。(C)カラー
2016年02月09日国立がん研究センター(国立がん研)は2月4日、朝食摂取回数が少ないと脳出血のリスクが高くなることが明らかになったと発表した。同成果は、国立がん研究センター がん予防・検診研究センターと大阪大学の研究チームによるもので、米科学誌「Stroke」2016年47巻に掲載された。これまでに、朝食を欠食すると肥満、高血圧、脂質異常症、および糖尿病のリスクが上がることが多くの研究で示されてきたが、脳卒中および虚血性心疾患のリスクを上げるのかという点に関してはほとんど研究されていなかった。そこで同研究チームは、朝食欠食と脳卒中および虚血性心疾患との関係を検討するため、1995年に、岩手県二戸、秋田県横手、長野県佐久、沖縄県中部、1998年に、茨城県水戸、新潟県長岡、高知県中央東、長崎県上五島、沖縄県宮古の9保健所管内に在住していた45~74歳の男女のうち、循環器疾患およびがんの既往がなく、アンケートの朝食に関する項目に回答した8万2772人(男性:3万8676人、女性:4万4096人)に対して調査を行った。同調査では、週に0~2回、週に3~4回、週に5~6回および毎日という4つの群に分けて、その後の脳卒中および虚血性心疾患発症との関連を分析。2010年まで追跡した結果、3772人の脳卒中発症と870人の虚血性心疾患発症が確認された。朝食を毎日摂取する群と比較して、朝食を週に0~2回摂取する群の発症リスクは、脳卒中と虚血性心疾患を合わせた循環器疾患で14%、脳卒中全体で18%、脳出血で36%高くなっていたという。同研究チームは、脳出血の最も重要なリスク因子は高血圧だが、朝食を欠食することで朝の血圧が上昇し、毎日朝食を摂取する人に比べて脳出血のリスクが高くなっていた可能性が考えられるとしている。
2016年02月05日海洋研究開発機構(JAMSTEC)と東京大学(東大)は2月1日、日本南岸を流れる黒潮やその東に続く黒潮続流といった中緯度域の強い海流の年々変動に「風の変動と無関係に生じる部分」があり、まったく同じ風の変動のもとで異なる海の循環が生じうることを発見した。これは、大気循環と同様、海洋循環にもいくつもの「並行世界(パラレルワールド)」が存在することを意味しているという。同成果は、JAMSTEC アプリケーションラボ 野中正見グループリーダー代理、東京大学 先端科学技術研究センター 中村尚 教授らの研究グループによるもので、2月1日付けの英科学誌「Scientific Reports」に掲載された。今回、同研究グループは、初期値などにわずかなばらつきを与えて複数の数値実験を行う「アンサンブル実験」という手法を用いて、年々変動する「全く同一の」風を与えながら、風以外の条件をわずかに変え、海洋の循環を現実的に再現するため、JAMSTECのスーパーコンピュータ「地球シミュレータ」によるシミュレーションに着手した。アンサンブル実験は大気循環の研究分野ではよく用いられている手法だが、これを海流の年々変動研究に導入したのは同研究が初めてだという。この結果、「風の変動と関係なく海の中で勝手に起きる」変動が存在することが明らかになった。また詳しい解析から、黒潮続流の年々変動では「風の変動と無関係に生じる」変動量と「風の変動によって生じる」変動量がほぼ等しいことがわかった。これは、現実に観測されるのはひとつの状態でも、同じ条件下で異なる状態が起きていても不思議ではない、つまりパラレルワールドが存在しうることを意味する。いくつものパラレルワールドのどれが実現するかを予測することは不可能なため、黒潮続流には本質的に予測不可能な成分が半分程度含まれていることになる。このように予測不可能な成分を考慮し、できるだけ確からしい予測を実現するには、わずかに条件を変えた予測を多数行う手法「アンサンブル予測」が有効とされ、天気予報など大気循環の分野で用いられている。これまで海洋の年々変動は、基本的に風の年々変動によって生じるものと考えられていたが、海洋循環をより確からしく予測するためには「風の変動と無関係に生じる変動」の存在を加味した予測が不可欠であることが明らかになった。同研究グループは、今回の成果により海流予測の分野でもアンサンブル予測手法が導入され、気候予測や漁獲量予測の高度化に繋がることが期待されると説明している。
2016年02月02日海洋研究開発機構(JAMSTEC)は11月30日、地震・津波観測監視システム「DONET」の海底強震計データの解析を行った結果、長くゆっくりとした大きな揺れである「長周期地震動」が深海底の広い領域で発生していることを明らかにしたと発表した。同成果は、JAMSTEC 地震津波海域観測研究開発センター 中村武史 技術研究員ら、および岡山大学、東京工業大学、福井大学の研究グループによるもので、11月30日付けの英科学誌「Scientific Reports」に掲載される。大規模地震発生時、高層ビルなどでは、長周期地震動と建物固有の揺れの周期が共振して、大きく揺れることがある。この長周期地震動は、陸域の盆地や平野部において観測事例が多く報告されている一方、海底においては、陸上地震計のデータに対するシミュレーション結果から長周期地震動の発生が間接的に示唆されているのみだった。今回の研究では、南海トラフ周辺の海底における長周期地震動を明らかにするため、紀伊半島沖熊野灘に設置された地震・津波観測監視システム「DONET1」を利用し、2013年4月13日に淡路島を震源とするM5.8の中規模地震発生時における海底強震計データの解析を実施した。この結果、周期10~20秒において、顕著な長周期地震動が海底で発生していることが明らかになった。また、一般的には地震波の振幅は震源からの距離が遠ざかるほど減衰するが、震源に近い陸上観測点より遠いDONET1の観測点の振幅が増幅するという特異な傾向を示していることもわかった。さらにこの地震動について、理化学研究所のスーパーコンピュータ「京」を使って再現し、詳細に解析した結果、南海トラフ周辺に広がる海洋堆積層が海底の長周期地震動の成因であることが明らかになった。同研究グループは今後、長周期地震動の発達過程やその原因となる海洋堆積層の構造についてより詳細な解析を行うとともに、海域で発生する地震に対する防災・減災に向けて、長周期成分の陸域への影響評価や海底観測網データを使った震源要素解析の高度化を進めていきたいとしている。
2015年12月01日東京海洋大学は11月2日、長期間冷凍庫内で凍結していたニジマスから機能的な卵と精子を生産し、これらから受精した正常な次世代個体を生産することに成功したと発表した。同成果は同大学海洋生物資源学部門の吉崎悟朗 教授の研究グループによるもので、11月2日に英科学誌「Scientific Reports」に掲載された。今回の研究では、ニジマスをまるごとジッパー付袋に入れ、-80℃の冷凍庫内で冷凍。それらを解凍し解析したところ、1週間から3年間のいずれの凍結期間においても、再現性よく1300程度の精原細胞を得られることがわかった。さらに、これらの細胞を孵化直後のヤマメの稚魚へ移植することで、ヤマメが雄の場合は冷凍魚に由来する機能的な精子を、雌の場合は冷凍魚由来の機能的な卵を生産することができた。また、これらの卵と精子を受精させることで、冷凍魚の次世代を生きたかたちで生産することに成功した。卵と精子の冷結保存は、絶滅危惧種の遺伝子を保存する方法として知られているが、魚類の卵はサイズが大きく、脂肪分に富むため卵や胚の冷結保存は進んでいなかった。同研究グループは、今回の手法を用いることで、絶滅危惧種を冷凍しておけば、当該種が絶滅した場合でも、現存する近縁種に冷凍魚由来の精原細胞を移植することで生きた魚類個体を再生することが可能となるとしている。
2015年11月02日海洋堂は、岡本太郎記念現代芸術振興財団公認商品として「1/144スケール 太陽の塔 塗装済み完成モデル」の再販売を10月17日に開始した。希望小売価格は14,980円(税込)。1970年に大阪府吹田市で開催された日本万国博覧会のシンボルとして建造され、45年たった今もなお根強い人気を誇る、岡本太郎氏の代表作「太陽の塔」を1/144スケール(全高:約500mm)で立体化。「黄金の顔」「避雷針」「はしご」「背部接続パーツ」など、精密さが求められる部分はABSを使用したインジェクション成型にて再現されている。■金メッキをほどこした「黄金の顔」 - 左右の瞳には発光ギミックを採用塔の頂部に位置する未来をあらわす「黄金の顔」は、より実物に近い質感を表現するために金メッキを使用。顔パーツの裏側と本体との接合部を正確に再現した立体模型は少なく、資料としての側面も持ちあわせている。瞳にはLEDライトを使用し、スイッチで点灯することが可能。「黄金の顔」のパーツを前後に分け、磁石で固定することで、電池交換も容易に行うことができる。■過去を象徴する背面に描かれた「黒い太陽」黒色陶器(信楽焼)のタイルを貼り付けて描かれた「黒い太陽」。そのディテールは3つの顔の比較をより強く際立たせる。■コンクリート造りの質感が表現されたボディ部分本体および腕部分は、鉄筋コンクリートおよびショットクリートの質感、腕部分の付け根や背面上部の扉をも再現。胴体部分と、胴体正面の現在を表す「太陽の顔」部分の素材感の違いまでこだわったつくりになっている。なお、海洋堂では12月に1/350スケールの発売も予定。そのほか詳細は海洋堂の詳細ページをチェックしてほしい。※岡本太郎記念現代芸術振興財団公認商品(C)Taro Okamoto
2015年10月20日株式会社しいの食品神奈川県小田原市に本社を置く、株式会社しいの食品では、2015年10月15日(木)より、「温泉発酵ふぇいすますく」と「海洋温泉ふぇいすますく」を発売する。「温泉発酵ふぇいすますく」は”発酵”をテーマにした美容マスクで、「海洋温泉ふぇいすますく」は”海洋”をテーマにしたものだ。食品メーカーの技術株式会社しいの食品は、農水産加工品を製造・販売してきた会社だ。その強みを活かし、今回の美容マスクは食品メーカーとしての技術や温泉の効能などを大切にしている。「温泉発酵ふぇいすますく」「温泉発酵ふぇいすますく」は、同社の発酵食品「酒盗」の技術”発酵”をテーマに開発。5種類の発酵エキスに、温泉水(保湿成分)や8種類のアミノ酸、エラスチンなどを配合している。「海洋温泉ふぇいすますく」「海洋温泉ふぇいすますく」は、同社がおこなっている水産加工品の製造をもとに”海洋”をテーマに開発したもの。水溶性コラーゲン、加水分解コラーゲン、温泉水(保湿成分)、クラゲエキス、プロテオグリカンなどが配合されている。購入は、小田原名産店(小田原駅構内)、箱根町土産物店のほか、湯本富士屋ホテル、東名高速道路の足柄SAなどで可能だ。(画像はプレスリリースより)【参考】・酒盗の「しいの」が“発酵” “海洋”をテーマに美容マスクを企画!「温泉発酵ふぇいすますく」「海洋温泉ふぇいすますく」
2015年10月08日海洋堂は、世界有数のプラモデルコレクターとして知られる宮脇センムこと宮脇修一氏が「自身の好きなものをフィギュア化してコレクションしたいがため」に立ち上げられた新シリーズ「センムの部屋」の第一弾として、航空自衛隊の最新鋭機を模型化した『ATD-X 1/100モデル』を9月25日に発売する。価格は5,184円(税込)。宮脇氏は、日本を代表するホビーメーカー・海洋堂の社長として世界最大の造形の祭典「ワンダーフェスティバル」などを主催する一方、模型やおもちゃなどをこよなく愛し、4万点を超えるプラモデルを収集するコレクターとしても知られている宮脇センム。1980年代のガレージキット黎明期、海洋堂では造形師が「好き」かどうかによって製品化される商品が決められていたという。今回の企画では、そんな同社の原点に立ち返るべく、宮脇氏のお眼鏡にかなうキャラクターや、「これは世に出さなければならないだろう!」というアイテムを選出して販売する。そのシリーズ第一弾として発売されるのが、先進技術実証用の航空機「ATD-X」。国内外を問わず開発当初から注目され続けてきた航空機モデルの初飛行に先がけてのリリースとなる。防衛省技術研究本部の協力のもと、正確な機体形状・マーキングを実現したモデルで、ランディングギアをダイキャスト製にしてパーツの強度を保つなど、コレクションすることを想定した耐久性にも配慮されている。1/100スケールとなる本体サイズは170mm。テスターカラーと洋上迷彩の2バージョンを展開。さらに「センムの部屋」では、「なぜこれを作りたいと考えたのか、そのために海洋堂はどんなことをしてきたのか」をファンに伝えるため、こだわりのパッケージも紹介。そして、スペシャル対談のゲストとして、フジテレビ系ニュース番組のコメンテーターを務めた軍事評論家の岡部いさく氏を迎え、宮脇氏と行った対談を5,000字超えの大ボリュームで収録するほか、表紙の特撮や全体のデザインを『水中ニーソ』などで知られる古賀学氏が担当している。なお、同シリーズでは今後のラインナップも発表されており、11月には円谷プロが手がけた特撮TVドラマ『怪奇大作戦』に登場した『トータス号』。2016年1月には、宮崎駿監督によるTVアニメ『未来少年コナン』から『空中要塞ギガント&少女ラナ』。同じく2016年3月には『有人潜水調査船しんかい6500』と、宮脇氏の趣味全開の製品のリリースが控えている。(C)KAIYODO(C)円谷プロ(C)JAMSTEC(C)NIPPON ANIMATION CO.,LTD.
2015年09月24日Amazon.co.jpは、同サイトの「おもちゃ&ホビーストア」に、フィギュア造形作家「BOME」氏の特集ページを開設した。これにともない、同氏が所属する海洋堂がAmazonマーケットプレイスに出品し、『BOME EDITION 限定生産第1弾 新劇場版「新世紀エヴァンゲリオン-破-」式波・アスカ・ラングレー・テストタイプ プラグスーツ』を同ページ内にて販売する。販売開始は9月10日の正午。価格は86万4,000円(送料別)。Amazon.co.jpの同特集ページでは、30年にわたる造形作家としての活動によって「美少女フィギュア」というジャンルを確立させ、国際的に活躍するBOME(ボーメ)氏が原型制作を手掛けたフィギュア約30点が紹介されている。今回、Amazonマーケットプレイスにて海洋堂が販売する『BOME EDITION 限定生産第1弾 新劇場版「新世紀エヴァンゲリオン-破-」式波・アスカ・ラングレー・テストタイプ プラグスーツ』は、原型製作、パーツ整形、塗装までをBOME氏がひとりで行った、「レプリカではない本物」のBOME作品。作業工程の非効率さやBOME氏の人件費などから逆算した結果、「1体 86万4,000円」という価格設定になったということだ。なお、BOME氏は、模型業界では造形物の精巧さや造形センスで世界屈指の水準を誇る、「海洋堂」所属の造形作家。ガレージキットの創世記より造形スタッフとして活躍。80年代、矛盾の多いアニメ絵(2D)の美少女キャラを、元絵のイメージや魅力を損なわずに立体(3D)化するノウハウを構築し、美少女フィギュアというジャンルを確立させた。また「塗装」のテクニックを多数発明し、フィギュアを普及させた立役者としても知られる。1998年にニューヨ ークのアートギャラリー「フィーチャー・インク」にて個人フィギュア作品展を実現。2001年にはカルティエ現代美術財団(パリ)の企画展「un art populaire」にアーティストとして招聘されるなど、ホビー・フィギュア業界にとどまらずアートシーンにまで拡大している。
2015年09月04日クラブツーリズムはこのほど、9月26日・27日に日帰りで実施する『「終活フェスタ2015in 東京」と海洋散骨を体験する日帰りバスツアー』の販売を開始した。同社では、自分らしい人生のエンディングを考えることで、終活に関する不安を解消するだけではなく、これからの人生を考えるきっかけになるように、「大人の終活(講座・ツアー)」を実施している。このほど発売した同ツアーは、2日間にわたって行われる日本最大級の終活イベント「終活フェスタ2015in 東京」に参加できる日帰りバスツアー。「終活フェスタ2015in 東京」は、今年で3年目を迎える終活イベントで、昨年は来場者が2日間で3,000名を超えるなど大盛況であったという。今年は規模を拡大し、大田区産業プラザPio(大田区南蒲田)の1,600平方メートルの展示場で行う。会場では好評のパネルディスカッションのほか、終活カウンセラーによる相談会を予定している。約40社の企業がブースを出展し、ひつぎの入館体験やiPadを使った自分史作りの講座、脳年齢測定など体験型イベントも用意する。イベントの後は東京湾に移動し、海洋散骨の模擬体験も行う。終活初心者には「エンディングノート」をプレゼント。バスの移動中は、終活カウンセラーによる終活入門セミナーを実施する。旅行代金は1人税込2,980円(昼食弁当付)。申し込みは、クラブツーリズム公式サイトで受け付けている。
2015年08月11日©Singapore Tourism Boardシンガポールで最古の博物館「National Museum of Singapore(シンガポール国立博物館)」。シンガポールの歴史と人々の生活様式を展示する傍ら、年間を通して様々なイベントを催すドーム型の屋根が特徴的な同館は、独自の文化を象徴する、シンガポール人の誇りとなっている。シンガポール最古の博物館©Singapore Tourism Board厳かな外観とドーム型の天井が目を引くシンガポール国立美術館は、1819年にイギリスから上陸したラッフルズ卿が夢見ていた「文学と歴史について学べる機関の設立」という意思を継いで、彼の没後1849年に図書館兼博物館としてスタートしたのが始まり。エントランスのある「旧館」は、1887年に建設された。ラッフルズホテルと同じ、ネオパラディアン様式の旧館は、ロビーの屋根部分を彩るステンドグラスも印象的。無料日本語ガイドツアーも開催!シンガポールを深く知ろう旧館に増築する形で、モダンな新館が誕生したのが2006年。旧館と合わせて18,400平方メートルもの敷地面積を誇り、現在ではシンガポール最大の博物館として、シンガポールの歴史を重んじながらも、常に革新的な展示で人々を魅了し続けている。2015年7月現在「SINGAPURA:700YEARS」と題し、14世紀からのシンガポールの歴史を辿る展示が開催中。(※2015年8月10日まで)館内では、在住日本人ボランティアによる日本語無料ガイドツアーも実施される。月~金の10:30、第一土曜日の13:30に地下のExhibition Galleryに集合すれば、誰でも無料で参加可。せっかくの機会に日本語でシンガポールをじっくりと学ぶのもよいだろう。(※集合場所は季節によって変わる可能性もあるので、公式HPを確認)©Singapore Tourism BoardNational Museum of Singapore(シンガポール国立博物館)・住所:93 Stamford Road Singapore 178897・営業時間:10:00~18:00(最終入場は17:30)・電話:(+65) 6332 3659 / (+65) 6332 5642・入場料金:建物への入場のみは無料。展示の見学は、大人S$6学生S$3・アクセス方法:ブラスバサ駅、ドービーゴート駅からそれぞれ徒歩5分。※国立博物館を含む3か所のミュージアムを巡回するシャトルバスサービス有り。詳しい時刻表や乗り場は公式HP参照。
2015年07月26日今、美術館が丸裸になっています。’10年「陰影礼讃」展に続く第2回となる、国立美術館5館による合同展「No Museum,No Life?-これからの美術館事典国立美術館コレクションによる展覧会」。約170点の名作が集結していますが、ラインナップはもちろん、その展示方法も要注目なのです!今回のテーマは“美術館事典”。百科事典のようなアルファベットごとのテーマ分けで、それに沿って作品を展示します。面白いのが、普段表舞台に出ない、美術館の裏側もテーマになっているところ。例えば「Wrap(梱包)」では布で包まれて中身の見えないクリスト作のオブジェなど“梱包”にまつわる作品とともに、運搬に用いる梱包材も並び、「Money(お金)」では美術館の収益データまで公開!貴重なアートと、それを支える道具などが一緒に並ぶのは、見たことない光景です。遊園地の裏側を見ちゃうようにがっかりするんじゃ…と思う方、心配ご無用。アートをアートたらしめる美術館という空間そのものについて深く知ることで、作品への見方も変わり、新たな鑑賞体験を得られるはず。36項目の中から、注目テーマをピックアップしてご紹介します!■Artist【アーティスト】権威的な美術界を嫌い、自由な芸術活動を行 おうと画家らに呼び掛けたルソーの絵画。これが今、美術館に展示されるのも皮肉的?アンリ・ルソー ≪第22回アンデパンダン展に参加するよう芸術家達を導く自由の女神≫ 1905-06年、東京国立近代美術館■Beholder【観者】美術館そのものがテーマとなる本展を象徴する“ルーヴル美術館でアートを観る人々”を写した写真作品。他にもミレーの『落ち穂拾い』を鑑賞するタイの農民たちを映した映像作品など。トーマス・シュトゥルート≪ルーヴル美術館4、パリ 1989≫1989年、京都国立近代美術館(C)Thomas Struth■Light【光、照明】上の現代アートをはじめ、“光”にフォーカスするこの項目。美術館で用いられる照明の紹介もあり、絵画の見え方への理解が深まる。ダン・フレイヴィン≪無題(親愛なるマーゴ)≫1986年、国立国際美術館(C)Stephen Flavin/ARS, New York/JASPAR, Tokyo E1582■Earthquake【地震】地震を表現した絵画や写真と並んで、なんと建物の土台に用いられる免震台が。貴重な作品を展示する美術館においても、地震は脅威的な存在。その対策とともに紹介します。■Guard【保護、警備】自身の絵画を展示する際に、柵を設けるなどして作品と鑑賞者の間に距離を設けるよう求めたフランシス・ベーコンの作品を展示。意図して(?)この項目のそばにも監視員さんが。■Storage【収蔵庫】展示されていない作品を保管する“収蔵庫”。この項目では、画家・藤田嗣治の作品を所蔵している4館の収蔵庫内の写真を背景に、本物の4作品を展示します。◇information 東京国立近代美術館東京都千代田区北の丸公園3-1開催中~9月13日(日)10:00~17:00(金曜は~20:00、入館は閉館の30分前まで)月曜休(7月20日は開館、7月21日休)TEL:03・5777・8600一般1000円◇権威的な美術界を嫌い、自由な芸術活動を行 おうと画家らに呼び掛けたルソーの絵画。これが今、美術館に展示されるのも皮肉的?アンリ・ルソー ≪第22回アンデパンダン展に参加するよう芸術家達を導く自由の女神≫ 1905‐06年、東京国立近代美術館◇美術館そのものがテーマとなる本展を象徴する“ルーヴル美術館でアートを観る人々”を写した写真作品。他にもミレーの『落ち穂拾い』を鑑賞するタイの農民たちを映した映像作品など。トーマス・シュトゥルート≪ルーヴル美術館4、パリ 1989≫1989年、京都国立近代美術館(C)Thomas Struth◇上の現代アートをはじめ、“光”にフォーカスするこの項目。美術館で用いられる照明の紹介もあり、絵画の見え方への理解が深まる。ダン・フレイヴィン≪無題(親愛なるマーゴ)≫1986年、国立国際美術館(C)Stephen Flavin/ARS, New York/JASPAR, Tokyo E1582※『anan』2015年7月15日号より
2015年07月14日アディダスが、海洋環境保護に取り組むパーレイ・フォー・ジ・オーシャンズ(Parley for the Oceans)とのパートナーシップを記念したコンセプトシューズを発表した。6月29日、国連本部では専門家や科学者、起業家やクリエイターを集めて海洋をとりまく現状などについて語り合うイベントが行われた。その中でアディダスは、パーレイ・フォー・ジ・オーシャンズとのコラボレーションをきっかけに誕生したユニークな試作品を披露。海洋廃棄物や違法に設置された深海の刺し網より回収・再利用した糸と繊維のみで100%作られた世界初のシューズ・アッパーを発表した。使用された刺し網は、パーレイ・フォー・ジ・オーシャンズのパートナー組織でもある海洋生物保護のための環境保護団体シー・シェパードが、非合法の密漁船を110日間にもわたって追跡し続けた結果、ようやく西アフリカ沖合で回収するに至ったものだ。今回発表されたコンセプトシューズは、今年下半期の発表が予定されている海洋プラスチック廃棄物を再利用した一般消費者向け製品に先がけて、アディダスとパーレイ・フォー・ジ・オーシャンズが目指す方向性を示すものとなっている。パーレイ・フォー・ジ・オーシャンズの創設者であるシリル・グッチ氏は「アディダスが私たちの掲げるミッションへの参加を表明し、その創造力をもって私たちのパートナーシップを支援してくれていること、海洋プラスチック廃棄物もクールなものへと変化させられると示していることを、私たちはこの上なく誇らしく思っています」とコメントしている。
2015年07月09日カリモク家具が、東京・国立競技場のスタンドに設置されていた自由席シートを新たに椅子として生まれ変わらせた、「SAYONARA国立競技場"FOR THE FUTURE" MEMORIAL GOODS デザイナー with カリモク家具」を7月4日から販売している。1958年に開場した国立競技場。1964年には東京オリンピックのメインスタジアムとして使用された後、2014年に閉場した。「カリモク家具」は、解体作業の際に保存しておいたスタンドの自由席シートの座面を使い、デザイナーのドリルデザイン(DRILL DESIGN)、白鳥浩子、鈴木元とともに新たな椅子を設計・製造した。ドリルデザインがデザインしたスツール「TOKYOスツール(3万2,400円)」は350脚、白鳥浩子がデザインした背もたれ付きのチェア「ponyチェア(4万3,200円)」は150脚、鈴木元がデザインした2人掛けのベンチ「KOKURITSUベンチ(5万4,000円)」は200台の個数限定販売となっている。どの椅子も木製の枠組みに、あの青いスタンドの自由席シートが見事に調和し、どことなく心を和ませるデザインに仕上がっている。取扱いは「チケットぴあ」Webサイトにて。
2015年07月09日パイ インターナショナルは7月13日、海洋写真家・古見きゅう氏の写真集『THE SEVEN SEAS』(1,900円・税別)を発売した。古見氏は、独特な視点から海の美しさやユニークな生き物の姿を追い続け、『ナショナルジオグラフィック』誌などの雑誌や新聞で作品を発表しているという。その姿は、テレビ番組『情熱大陸』(TBS系)にも取り上げられた。同書では、インド洋や南太平洋、日本海、南極海など、同氏が旅した世界の9つの海洋を地域別に紹介する。同氏の集大成とも言える写真集となっており、サンゴ礁やアザラシなどの海洋生物、クジラやサメなどの姿も収録しているとのこと。また、8月1日には、「湘南 蔦屋書店」(神奈川県藤沢市)にて同書の発売記念トークとサイン会を行う。水中写真家の鍵井靖章氏を特別ゲストに迎え、互いの作品を鑑賞しながら対談するとのこと。開催時間は18:00~20:00。申し込み方法など、詳細は湘南T-SITEの公式サイトにて。
2015年07月03日AmazingLifeは18日、安価で散骨を委託できるサービス「シンプル葬の海洋散骨」の提供を開始した。料金は4万9,000円(税別)、追加料金は不要。同サービスは、遺骨の送料から粉骨、散骨の供養まで、全て含まれているパッケージプラン。インターネット、スマートフォンまたは電話で、沖縄、湘南(神奈川)、博多湾(福岡)の3海域から希望の海域を選択し、依頼後ゆうパック着払いで遺骨を送ると、後はスタッフが遺族に代わって散骨する。なお、散骨日時は不定期となる。自身の手で直接散骨を希望する遺族向けに「シンプル葬の合同海洋散骨」を用意する。料金は14万9,000円(税抜)。また、ペット散骨も人間同様の価格・サービス内容で受け付ける。近年、少子高齢化に伴い、墓の維持・管理が困難になっているとともに、宗教離れや価値観の変化などより、従来型の墓に入るという選択を取らない人が増加している。また、遺族が高齢者である場合、海洋散骨の要望を持っていても、実際に自身が乗船し、沖合まで行って散骨をするという事が難しい人も多く、委託型の海洋散骨サービスのニーズは高まっているという。このような時代の変化や、同社の火葬式・直葬サービス「シンプル火葬」や家族葬サービス「シンプル葬」の利用者からの要望に対応するために、今回、海洋散骨サービスの提供を開始することを決定したとしている。
2015年06月18日沖縄県の海洋博公園は6月27日、美ら海自然教室「ウミガメの秘密を探る」を開催する。○ウミガメの形態や生態、取り巻く環境を紹介同イベントでは、ウミガメについて形態や生態を紹介しながら、沖縄県内での産卵情報やウミガメを取り巻く環境の現状について、講師の鈴木瑞穂氏(一般財団法人 沖縄美ら島財団)がわかりやすく解説。現在、参加者を募集中。開催日時は、6月27日 10時~10時30分。場所は、総合休憩所(美ら海プラザ)。定員は40名。料金は無料。
2015年06月02日新国立劇場2015/2016シーズンの主催公演ラインナップが発表された。演劇、バレエ、舞踊3部門の作品をお伝えする。新国立劇場バレエの公演情報まずは演劇8作品から。10月のシーズン開幕に中劇場で上演されるのは、スティーブン・ソンドハイム作曲の本邦初演ミュージカル「パッション」。新国立劇場は過去、「太平洋序曲」「INTO THE WOODS」と2本のソンドハイム作品を上演してきた。今回は芸術監督・宮田慶子の演出、井上芳雄、和音美桜、シルヴィア・グラブらの出演で、濃密な恋愛のドラマを舞台に刻む。続く11月の小劇場「桜の園」は、鵜山仁演出、田中裕子ほかの出演。王道のチェーホフ劇に期待しよう。12月の小劇場「バグダッド動物園のベンガルタイガー」は、気鋭・中津留章仁が演出する戦争テーマの硬質な米国ストレートプレイ。3月からの小劇場は鄭義信三部作の連続上演で、今回の目玉というべき企画だ。この作家が新国立劇場に書き下ろした「焼肉ドラゴン」「たとえば野に咲く花のように」「パーマ屋スミレ」の名作3つを改めて堪能したい。6月の中劇場「あわれ彼女は娼婦」はシェイクスピアと同時代の演劇で、兄妹の禁じられた愛の物語。こちらは栗山民也演出で。シーズンのラストは、7月の小劇場、別役実の新作書き下ろし、宮田慶子演出による「竹取物語~よみがえり篇~」(仮題)のタイトルが挙がっている。バレエは6作品はすべてオペラパレス。10月の新制作「ホフマン物語」は、芸術監督・大原永子の英国へのこだわりが香るピーター・ダレル振付の逸品。12月のおなじみ「くるみ割り人形」、1月の祭典「ニューイヤ・バレエ」を挟み、2月の新制作「ラ・シルフィード/Men Y Men」にも注目だ。前者はオーギュスト・ブルノンヴィルの古典的振付に大原永子が演出で参加し、この作品に関する深い知見を注入する。後者は昨年の「眠れる森の美女」に続く、ウエイン・イーグリングの振付が話題。5月は鉄板「ドン・キホーテ」。6月の「アラジン」では、前芸術監督デヴィッド・ビントレーの振付作品を再演する。ダンスは、10月小劇場の「近松DANCE弐題」で幕開け。以降は中劇場での公演が3つ並ぶ。3月の新国立劇場バレエ団「DANCE to the Future 2016」、3月の平山素子「Hybrid―Rhythm & Dance」、6月の高谷史郎(ダムタイプ)「CHROMA」と計4公演を揃えた。
2015年01月23日新国立劇場2015/2016シーズンラインアップが発表された。オペラ部門は全10演目。例年同様、新制作3・再演7(内、邦人作品1)となる。新国立劇場オペラの公演情報飯守泰次郎オペラ芸術監督が「新国立劇場は、世界の主要歌劇場として、国際的に高いクオリティを保ち、さらに発展させていくべき存在。そのためには国際的な水準・技量をもったキャスト、そしてレパートリーが重要」と語るように、充実のスタッフ・キャストが揃うラインアップとなった。新制作1本目は、シーズン開幕公演。ワーグナーの超大作「ニーベルングの指環」(4部作)から『ラインの黄金』を取り上げる。ドイツの名演出家ゲッツ・フリードリヒが晩年にフィンランド国立歌劇場で作り上げたプロダクションを上演する。指揮は、ワーグナーの聖地、バイロイト音楽祭で長年キャリアを積んだ飯守オペラ芸術監督が自らタクトを振る。新制作2本目は、同劇場初上演となるヤナーチェクの『イェヌーファ』。世界の主要歌劇場では必ず取り上げられるヤナーチェクだが、日本での上演機会は少ない。演出にはドイツの権威あるオペラ専門誌『オーパンヴェルト』で「年間最高の演出家」を受賞したクリストフ・ロイを迎える。新制作3本目はマスネの『ウェルテル』。演出にはフランスのベテラン、ニコラ・ジョエルを迎える。飯守芸術監督は「(ジョエル)は1976年のバイロイト百年祭で苦楽を共にした仲。久々の再会が楽しみ」と期待を寄せる(同音楽祭で飯守はピエール・ブーレーズの助手、ジョエルはパトリス・シェローの助手を務めた)。再演演目もこれまで好評を博してきた人気作が並ぶ。壮大で華麗な舞台・衣装が魅力の『トスカ』。ヴェルディ最後のオペラで唯一の喜劇『ファルスタッフ』。大人から子どもまで楽しめるファンタジー『魔笛』はオール日本人キャストで。『サロメ』は、ウィーン、パリ、ベルリンでも同役を演じて聴衆を虜にした世界的ソプラノ、ニールントが登場。イタリアのヴェリズモ・オペラの名作からは『アンドレア・シェニエ』を。飯守オペラ芸術監督がタクトを振る『ローエングリン』は、2012年上演時に大好評を博したクラウス・フロリアン・フォークトが再登場。邦人作品は和製オペラの傑作『夕鶴』を上演する。■新国立劇場オペラ2015/2016シーズン2015年10月ワーグナー/楽劇「ニーベルングの指環」序夜ラインの黄金【新制作】11月プッチーニ/トスカ12月ヴェルディ/ファルスタッフ2016年1月モーツァルト/魔笛2・3月ヤナーチェク/イェヌーファ【新制作】3月R.シュトラウス/サロメ4月マスネ/ウェルテル【新制作】4月ジョルダーノ/アンドレア・シェニエ5・6月ワーグナー/ローエングリン7月團伊玖磨/夕鶴
2015年01月23日富士通は12月24日、国立がん研究センター(国立がん研)、国立循環器病研究センター(国循)、国立長寿医療研究センター(長寿研)、東京医科歯科大学と、それぞれICT技術を活用した医療モデルの構築と普及を目的とした共同研究を行う協定を締結したと発表した。まず、国立がん研とは「がんのメディカル・ゲノムセンター機能に必要なゲノム情報と診療情報の統合」について研究を進める。メディカル・ゲノムセンター機能とは、エビデンスの高い解析結果を基に、医薬品効果予測による治療選択、適切な予測診断の確立、および遺伝リスクに応じた予防的措置に関する臨床応用を目指した取り組み。同研究で国立がん研はゲノム情報の取得・解析などを行い、富士通と共に高度なセキュリティとアクセシビリティを両立させたゲノム医療システム基盤の検討・実証を進めていく。2016年度末までにはがんのゲノム医療実施体制のプロトタイプを整備する予定とのことで、最新のゲノム医科学とICT技術および知識を動員したゲノム医療の実現が期待される。次に、国循とは「循環器疾患の予防・制圧に向けた生活習慣のビッグデータの解析と介入方法の開発」を推進する。これは、生活習慣のデータを収集・解析し、医療データとして活用することで循環器病の発症および重症化予防などにつなげるという取り組み。2018年度末までに医学的エビデンスに基づく情報基盤の構築とプログラム開発の完了を目標としており、国循がデータ収集および分析を、富士通が電子健康記録のデータ収集システム・解析システムの開発を担う。長寿研との研究では「認知症の早期発見システムの開発」がテーマとなる。これは2018年度末までに認知症の予兆を発見するシステムの構築を目指すというもの。現在、高齢者の20%が認知症予備軍と推定される中、ビッグデータを活用することで、自治体機能との連携を含めた認知症の早期発見による早期治療や予防システムの構築を図る。最後に、東京医科歯科大学とは「網羅的生体分子情報を統合したデータベースおよび解析技法の確立」を目指す。具体的には、臨床情報・網羅的生体分子情報(オミックス)・生活習慣情報を効果的に収集する手法と臨床現場での個別化医療を可能とする分析手法を開発する。2017年度までに統合臨床オミックス・データベースおよび解析システムを完成させる予定で、将来のゲノム電子カルテとの連携も視野に入れているという。富士通は今後、2015年3月をめどに各機関との研究内容を具体化し、共同研究を開始するとしている。
2014年12月25日旅行口コミサイト「TripAdvisor」の日本法人・トリップアドバイザーは12月22日、「日本人がまだ知らないかもしれない台湾2014」を発表した。同ランキングは、同サイト上に投稿された日本語以外の口コミ評価をもとに、外国人観光客に人気がある台湾の観光地をランキング化したもの。集計対象期間は2013年11月~2014年10月で、5段階の評価の平均や口コミの投稿数などをもとに、独自のアルゴリズムを集計してランキングを算出した。1位となったのは「太魯閣(たろこ)国立公園」(花蓮)だった。同スポットは大理石の採掘地としても有名な景勝地で、台北から日帰りツアーで訪れる人が多いという。訪れた観光客からは、「水の雫がカーテンのように滴り落ちる中、小さなランプを持って暗いトンネルを歩き、川を見下ろして、山の豊かな形を見て楽しんだ」などというコメントが寄せられた。2位は「合歓山(ごうかんざん)国家森林遊楽区」(南投)となった。「空いっぱいの星空と日の出は本当に美しい」「四方の山々の眺めがとても良かった」と絶景を称える声が多く上がり、天気の良い日には「雲海を楽しんだ」という声も多いとのこと。3位には台北の夜景を一望できる「象山自然歩道」(台北)がランクインした。「台北101を含む台北市街地の眺めは本当にはっとさせられる。夕暮れ時に見るべき」などのコメントが寄せられており、ランドマークの1つである「台北101」を含めた市街地を一望できるスポットとして、人気を博した。「素晴らしい景色に、行ってよかったと思うはず」と絶賛の声も寄せられているという。また、4位にはアートを楽しめる「駁二芸術特区」(高雄)、5位には「国立海洋生物博物館」(屏東)がランクインし、20位までにはビーチや動物園など、グルメやショッピングだけではないさまざまな観光スポットが並んだ。なお、20位までのランキングは以下の通り。「日本人がまだ知らないかもしれない台湾2014」トップ201位) 太魯閣国立公園(花蓮)2位) 合歓山国家森林遊楽区(南投)3位) 象山自然歩道(台北)4位) 駁二芸術特区(高雄)5位) 国立海洋生物博物館(屏東)6位) 仏光山仏陀紀念館(高雄)7位) 猫空ロープウェイ(台北)8位) 中正記念堂(台北)9位) 龍山寺(台北)10位) 逢甲夜市(台中)11位) 阿里山(嘉義)12位) 七星潭ビーチ(花蓮)13位) 饒河街観光夜市(台北)14位) 陽明山(台北)15位) 九フン(新北)16位) 野柳風景区(新北)17位) 台北101(台北)18位) 国立故宮博物院(台北)19位) 淡水区(新北)20位) 台北動物園(台北)
2014年12月25日「海洋博公園・総合休憩所(美ら海プラザ)」にて、美ら海自然教室「魚の体のしくみ」を開催する。○身近な生き物「魚」を観察「海洋博公園」では、11月15日の13時30分から14時まで、総合休憩所(美ら海プラザ)にて、美ら海自然教室「魚の体のしくみ」を開催する。「標本の観察」を交えながら、ヒレやウロコ、体の構造や機能まで、身近な生き物「魚」をじっくり観察できる。参加料金は無料。ただ今、参加者募集中。申し込みは「海洋博公園管理センター」まで。「海洋博公園」は、沖縄自動車道許田ICより約50分。公園への入園料金は無料。「沖縄美ら海水族館」等、有料施設の料金案内は「海洋博公園」ホームページにて。
2014年11月04日沖縄県メモリアル整備協会とリウゼン、リンク&パートナーズはこのほど、沖縄での永代供養や海洋散骨を視察・体験できる2泊3日の見学ツアー参加者の募集を開始した。第一生命経済研究所の調査によると、自分の「お墓はいらない」と考える人は20.5%に達しているという(国民生活センター「国民生活」2014年8月号より)。お墓の束縛がなくなる中、自分の好きな土地やふるさとで永代供養や海洋散骨を望む声が高まっており、沖縄をその地として希望する人が増えている。沖縄県メモリアル整備協会が運営する永代供養墓「おきなわ霊廟」でも、最近では新規契約者のうち約1割を県外在住者が占めるという。そのような背景を受け、このほど沖縄での供養を望む人をサポートするためのプロジェクト「オキナワン・ライフエンディングステージ」の一環として同ツアーを実施する。羽田空港を出発し、沖縄の美しい海に面した永代供養墓の視察、クルーズ船に乗っての海洋散骨の模擬体験、終活カウンセラーによる相談会などを予定している。また、沖縄平和祈念公園や琉球ガラス村など沖縄名所の観光も組み込まれており、ツアー参加者同士の交流会も行う。ツアー日程は12月1日~3日(2泊3日)。価格は5万2,800円(税込/2名1室の場合)。羽田空港発だけではなく、関西空港発も予定している。
2014年10月29日海洋博公園は、10月18日13時30分より30分間、美ら海自然教室「ヤシガニ学習会」を開催する。○希少動物ヤシガニヤシガニは、オカヤドカリに近縁な陸生最大の甲殻類。日本では奄美諸島以南に生息し、環境省のレッドリストでは絶滅危惧II類(絶滅の危険が増大している種)とされている。学習会では、ヤシガニの置かれている現状や生態について、本物を観察しながら学ぶことができる。参加は無料。申し込みは海洋博公園管理センターのイベント・広報担当まで。「海洋博公園」は、沖縄自動車道許田ICより約50分。入園料は、無料(一部有料施設あり)。営業時間など詳細は、海洋博公園ホームページにて。
2014年10月17日飯守泰次郎がオペラ芸術監督に就任する新国立劇場2014/2015シーズンは『パルジファル』で開幕する。『パルジファル』はワーグナーの主要作品のうち新国立劇場が唯一上演していなかった演目で、ワーグナーのスペシャリスト飯守の芸術監督就任にあたり、満を持しての初上演となる。巨匠ハリー・クプファーが新演出し、世界的なワーグナー歌手が集結する、ワーグナー・ファン垂涎の公演の舞台稽古が9月29日に行われた。新国立劇場オペラ『パルジファル』のチケット情報『パルジファル』は聖杯と聖槍を守る騎士団の物語であるが、クプファーは、形骸化した騎士団とキリスト教批判という側面に注目し、登場人物たちは「解放への道」を模索していると解釈した。そこで、舞台中央に置かれたセットが「光の道」である。このジグザグな道が「舞台上の舞台」となるが、床はなんとLEDのスクリーンになっており、各場面での心情や情景が、抽象的かつ色鮮やかな映像で表わされる。LEDを床に敷き詰めたオペラの舞台はおそらく世界的にも稀で、誰もが初めて観る光景に目を奪われる。「光の道」のほかにも特徴的な舞台装置があり、クプファーが「メッサー」と呼ぶ聖槍の象徴ともなる巨大な装置(重さ8トン)が登場。「メッサー」上部もLEDのスクリーンで、人も乗るのだが、その静かな動きは神秘的ですらある。そのほか、新国立劇場の舞台機構を駆使した場面転換もダイナミックである。最新技術を使う一方で、クプファーは作品から仏教的要素を積極的に見出し、幕が開いた瞬間からそれが描かれる。登場人物、騎士団の演技が示す内容はクプファーから観客への問いかけであり、彼の演出の肝となるラストは、客席に解釈の余地を与えてくれる。そんなクプファー演出を体現する歌手たちは皆、素晴らしい。品格ある歌唱でドラマを導くグルネマンツ役のジョン・トムリンソンは歳を重ねた今ならではの円熟の老騎士を演じ、クンドリー役のエヴェリン・ヘルリツィウスは、第2幕、母性的な優しさから魔性の女の狂気へと変わる多面的表現が圧巻。クリスティアン・フランツはパルジファルが「知に至る」さまを鮮やかに歌い、エギルス・シリンスは威厳あるアムフォルタス像を描く。そして、飯守の指揮は、彼自身の『パルジファル』への愛にあふれる響きで、聖杯のごとく崇高な音楽を紡ぎ出す。音楽・演出ともに世界的レベルの『パルジファル』。ワーグナーを観る醍醐味に酔いしれる極上の6時間である。取材・文:榊原律子◆新国立劇場オペラ『パルジファル』10月2日(木) 16:00開演10月5日(日) 14:00開演10月8日(水) 14:00開演10月8日(水) 14:00開演10月14日(火) 16:00開演新国立劇場 オペラパレス
2014年10月02日