俳優の堤真一、お笑いコンビ・ナインティナインの岡村隆史、中村義洋監督が11日、東京・新宿ピカデリーで行われた映画『決算!忠臣蔵』(公開中)のイベントに出席。自身の「怒り」について告白する場面があった。原作は、東京大学史料編纂所教授・山本博文氏の著書『「忠臣蔵」の決算書』。赤穂藩藩主・浅野内匠頭の切腹と御家断絶により、筆頭家老・大石内蔵助(堤)は、勘定方・矢頭長助(岡村)の力を借りて残務整理に追われ、宿敵・吉良邸へ討ち入りすることになるが、9500万の資金が必要であることが発覚。命運を左右する予算を達成すべく、内蔵助らの奮闘する姿を描く。イベントでは「今年の漢字」をテーマに、2019年を象徴する一文字をそれぞれが発表。堤は「まる!」とフリップに書かれた「◯」を見せ、周囲の戸惑いを察したのか「最初漢字で書いたんですよ」「漢字で書いた後にこれ書いたら使われました」と事情を説明した。「◯」にしたのは、「ちょっと丸くなってきた」と自身の変化を感じているため。「子供にあまり怒らなくなりました。腹立つ時は本当にしっかり怒るんですけど」と語り、「上の子が、怒る雰囲気を察して『それ以上言わない』」と耳打ちされたことをきっかけに、次第に怒らなくなったという。また、「最近はあまり現場で腹立ったりすることもない」そうだが、過去には激怒してしまったことも。「若い時は自分が不安だから。例えば助監督にカチンコを目の前でパチンとやられたら……泣かないといけない真剣なシーンでやられたら『こいつ!』となってた」と恥ずかしそうに打ち明け、「今はそんなことする人いないし、腹立つことはない」と笑顔を見せていた。
2019年12月11日『HiGH&LOW』シリーズの“村山”から先の朝ドラ「なつぞら」の“雪次郎”まで演じ分ける俳優・山田裕貴が、MBS/TBSドラマイズム枠にて異色のオリジナルドラマ「SEDAI WARS(セダイウォーズ)」に主演。さらに、MBSドラマ特区にて放送される学園サイコ・ラブコメ「ホームルーム」でも主演に決定。連ドラ初主演でもある山田さんが同時期2作品主演という偉業を成し遂げる。世代別あるある×ハイテンポアクション「SEDAI WARS」舞台は近未来の日本。世代間の軋轢によって様々な問題が深刻化し、社会は崩壊の一途を辿っていた。そんな中、時の内閣総理大臣に代わって日本を治める大統領を決めるという「SEDAI WARS」の開催が発表!それは“SEDAI(セダイ)”と呼ばれる各世代の代表者が、VR空間内でバトルロイヤルを行うというトンデモない内容で…。団塊、バブル、ロスジェネ、ゆとり、そしてミレニアル。果たして、勝つのはどの世代か!?山田裕貴×「海賊戦隊ゴーカイジャー」坂本監督と再タッグ本作で、ゆとり世代のSEDAIに選ばれてしまった主人公・柏木悟を演じるのが、山田さん。近年、数々の話題作出演で注目を集め、演技に取り組む姿勢から情熱的な実力派俳優として知られる彼が、今度は「自身のキャリア史上、最も冴えない」という、何事に対しても受け身な性格でナヨナヨとしたゆとり世代を演じる。監督は、米国の「パワーレンジャー」シリーズ監督・総合プロデューサーを歴任し、さらに日本3大ヒーロー全てでメイン監督をつとめた唯一の存在でもあるヒーローアクションの第一人者、坂本浩一が担当する。山田さんは「柏木悟という、僕が演じた中でも一番冴えない男が世界を変えます。どう考えたって世界を変えられなさそうな男が世界を変える。やはり人の心です。人柄です(笑)。大人たちが真剣に、真面目にバカをやって、現場は毎日大笑いした作品です。ぜひ、皆さんもこれを見て笑顔になってくれたら嬉しいです」と、アピールしながら自信を覗かせる。また、坂本監督は「とんでもないドラマです!どの世代にも必ず突き刺さる要素満載。コメディ?アクション?特撮?人情ドラマ?自分でもどんなジャンルか分かりません…笑」とコメント。「今までに見たことないドラマだということは間違いなしです!」と語っており、「海賊戦隊ゴーカイジャー」から知る「山田裕貴の魅力爆発です!」と力強いコメントを寄せている。女子生徒を狂愛するド変態教師に…「ホームルーム」講談社のウェブコミック配信サイト「コミックDAYS」で連載開始以来、圧倒的な売り上げNO.1を誇り、「登場人物がヤバすぎる…」「展開がマジで予測不能!!」と話題沸騰、多くの電子書店でも総合ランキング1位を獲得した戦慄の学園サイコ・ラブコメが実写ドラマ化。物語の主人公は、爽やかイケメン教師・愛田凛太郎。学園でも女子生徒からダントツの人気で、「ラブリン」の愛称で親しまれている。そんな愛田先生が担任するクラスでは、生徒の桜井幸子に対して、毎日不快なイタズラが続いていた…。正義感が強い愛田先生は、幸子がイジメられる度に助けに向かい、優しく手を差し伸べる。その姿は、幸子にとってまさに“ヒーロー”!そんな先生に対し、幸子は好意を抱いていた――。しかし、いつだって皆の人気者の愛田先生には、あるとんでもない秘密が!実は、幸子をいじめていた犯人は、愛田先生本人だった。幸子が好きすぎるあまり、自分でイジメて自分で救う、自作自演の救出劇を繰り返し、幸子のヒーローを装っていたのだ。衝撃の学園サイコ・ラブストーリーが、ここに開幕する…。山田裕貴×小林勇貴の最強W“ゆうき”タッグ「とうとうぼくの変態性が…」爽やかイケメンで、幸子を狂愛するド変態ストーカー教師・愛田凛太郎役を演じるのが山田さん。ド変態ストーカー教師という、かつてない異色の役柄に挑む。山田さんは「とうとうぼくの変態性が世にばれてしまう時がきてしまいました(笑)。共演する皆様にも気持ち悪がられると思います(笑)いや、役です。あくまで愛田という男が悪いのです。でも、この世界観でぼくの奥底に眠る化け物を存分に皆様にいじってもらおうと思います。どうか皆様が、山田裕貴のことを嫌いになりませんように」と、気になるコメント。メガホンを取るのは、今年MBS/TBSドラマイズムにて放送したドラマ「スカム」で、第57回ギャラクシー賞上期入賞作品にドラマで唯一の選出が決定、間宮祥太朗を迎えて映画化した衝撃作『全員死刑』や、吉沢亮主演のドラマ「GIVER 復讐の贈与者」などの話題作を次々と生み出している新進気鋭・小林勇貴監督。ラブストーリー初挑戦となる小林監督は「一方的な願望を愛と錯覚して、それを他人に押し付ける人のなんと多いことでしょうか!殴る蹴るの暴力よりもずっと暴力だと思います。あらゆる一方通行の愛が交差する、学園ドラマを描きます!そんな愛憎青春物語を、今一番アツイあの男、山田裕貴と暴れられると思うと、心から嬉しいです!ぶっ倒れるまでヤろうぜ!山田裕貴!」と気合い十分。原作者の千代も「他には無い強烈な作品になると思いすごく楽しみ」と期待を寄せている。ドラマイズム「SEDAI WARS」はMBSにて2020年1月5日より毎週日曜24時50分~、TBSにて2020年1月7日より毎週火曜25時28分~放送。ドラマ特区「ホームルーム」はMBSにて2020年1月23日より毎週木曜24時59分~ほか放送。※放送日時は変更の可能性あり(text:cinemacafe.net)
2019年11月26日笑福亭鶴瓶と上白石萌歌がMCを担当する「A-Studio」の11月22日(金)今夜放送回に、俳優の堤真一がゲスト出演。2児の父となった堤さんが“パパ”としての日々を語るほか、『決算!忠臣蔵』で共演した岡村隆史、舞台で共演したムロツヨシらも堤さんの素顔を語る。2005年に『ALWAYS 三丁目の夕日』で日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を、2008年には『クライマーズ・ハイ』、2010年には『孤高のメス』で同優秀主演男優賞に輝いたほか、数々の受賞歴を誇り、いまや日本を代表する名優となった堤さんが7年ぶり3度目の本番組出演。鶴瓶さんによる徹底取材も魅力の本番組。今回は堤さんが映画や舞台で共演した俳優陣をはじめ、家族や“ママ友”にも取材を敢行。映画『決算!忠臣蔵』でW主演を務めた「ナインティナイン」の岡村さんいわく「男子校のノリで楽しかった」という豪華キャストが集った撮影の舞台裏をはじめ、舞台で共演した俳優のムロさんが無名時代、感動したという“堤ライス”事件にも迫る。さらに鶴瓶さんは堤さん初出演時に取材した母・登美子さんのもとを再訪。母への取材をきっかけに堤さんが亡き父との思い出をふり返る。また家族ぐるみで仲が良いというママ友にも取材。長女の幼稚園の運動会で号泣、飾らないボサボサ頭で送り迎え…堤さんのパパとしての日常が次々と明らかになる。娘がイヤというまでお風呂には「一緒に入りたい」――結婚を機に堤さんに訪れた変化とは!?サプライズで長女からの手紙も登場、2013年に48歳で結婚、現在では2児の父親となった堤さんの“パパ”として顔も必見だ。堤さんの映画最新作となる『決算!忠臣蔵』は大石内蔵助が実際に残した決算書から討ち入りの実像を描き出した「『忠臣蔵』の決算書」の映画化作品。堤さんが大石内蔵助を演じ、勘定方・矢頭長助役の岡村さんとW主演。竹内結子、石原さとみ、濱田岳、妻夫木聡、千葉雄大、滝藤賢一、笹野高史らが脇をかためる。『決算!忠臣蔵』は11月22日(金)本日より全国にて公開。「A-Studio」は11月22日(金)今夜23時~TBS系で放送。(笠緒)
2019年11月22日俳優の堤真一、安田顕、中井貴一、レースクイーンの沢すみれらが13日、都内で行われたセガゲームス『龍が如く7 光と闇の行方』完成披露会に出席した。セガゲームスは、PlayStation4用の新作ソフト『龍が如く7 光と闇の行方』を2020年1月16日に発売予定。この日の発表会では主人公・春日一番役の中谷一博をはじめ、堤真一、安田顕、中井貴一らが出演陣が登壇し、同ゲームの感想や収録エピソードを語った。主人公の春日一番が所属する荒川組の若頭・沢城丈を演じた堤真一は「僕はゲームをやらないので、よく分からない状態でお話をいただき、貴一さんもやると聞いたのでやると言いました」と明かしつつ、「台本がダンボールで届いたんです。何だこれ? と思って(笑)。舞台のセリフも覚えないといけなかったので、自分だけのセリフを覚えようと思ったらあまりに面白くて、全部読んじゃいました。お陰で舞台のセリフがなかなか覚えれませんでしたよ(笑)」と苦笑い。春日一番が恩人と感じている荒川組組長の荒川真澄を演じた中井貴一も「僕もゲームはよく知らなくて『龍が如く』は何で俳優さんがお出になるんだろうと思っていました。それこそ台本がダンボールで届き、読ませていただいたら完成度が高いんです」と台本を絶賛しつつ、「堤くんも僕の役も途中で止められると誤解されたまま終わっちゃうので、最後まで(ゲームを)やって欲しいですね」とアピールした。主人公の春日一番がどん底から這い上がっていく"成り上がり"をテーマにした同ゲーム。それにちなみ、成り上がりのエピソードを問われた中井は「僕は大学を卒業してから俳優になりましたが、勉強しなくて済むと思ったし、怒られないで済むと思ったんです。でもこの仕事はいつまでも宿題があるし、出来るまでやらされるんですよ。いつまで俺こんな人生送るんだろうと思いながらやっていますよ」と笑いを誘う場面も。また、俳優として食べられるようになった頃のエピソードとして「吉野家で味噌汁とお新香や卵など全部フルセットを食べた時、店の全員が俺を見ていた気がして、羨望の眼差しを受けた時に軽く『だいぶやったな俺』という気はしましたけどね」と明かしていた。
2019年11月13日旅とグルメをテーマにしたバラエティ「火曜サプライズ」。その11月12日(火)今夜のオンエアに、映画『決算!忠臣蔵』でW主演を務める堤真一と岡村隆史の2人がゲスト出演。2人は東京・世田谷区の豪徳寺でアポなし旅を繰り広げる。『俺はまだ本気出してないだけ』やアカデミー賞作品『海街diary』、『海賊とよばれた男』などの映画はもちろん、連続テレビ小説「マッサン」に「スーパーサラリーマン左江内氏」といったドラマから「恋のヴェネチア狂騒曲」などといった舞台まで広く活躍する堤さん。お笑いコンビ「ナインティナイン」として「めちゃ×2イケてるッ!」や「ぐるぐるナインティナイン」などを世に送り出す一方、『岸和田少年愚連隊』や『無問題』シリーズなどの映画への出演で俳優としても活動。来年の大河ドラマ「麒麟がくる」への出演も決定している岡村さん。『決算!忠臣蔵』で共演する2人が本番組の人気企画「アポなし旅」にゲスト出演。今回堤さんと岡村さんは、東京・世田谷区の豪徳寺でロケを敢行。豪徳寺に昔住んでいたという堤さんがアポ取りを連発、堤さんと大物俳優とのエピソードトークも必見。また訪れた店の店長とヒロミにも繋がりが。そしてアポなし旅初挑戦の岡村さんはどんな行動を見せるのか?またモデルの森星が日本の森の魅力を届ける「探検!発見!森の星」では、森さんが藤森慎吾と栗拾いに挑戦。さらに地元のお母さんたちから教えてもらった栗や里芋を使った秋の味覚たっぷりの料理に大感動。こちらもお楽しみに。今夜ゲスト出演する堤さんと岡村さんがW主演する『決算!忠臣蔵』は、大石内蔵助が実際に残した決算書を基に、討ち入り計画の実像をお金の面から描いた東大教授・山本博文による著書「『忠臣蔵』の決算書」を映画化する作品。幾度も映画、ドラマ化されてきた討ち入りだが、そのために必要な上限予算は9500万…堤さん演じる赤穂藩の筆頭家老・大石内蔵助が殿の命日に「吉良を討つ!」と豪語するも、討ち入り資金が持たないことが発覚し、予算がどんどん減っていくなかで大石以下赤穂浪士が右往左往する模様がコミカルに描かれる。堤さんと岡村さんのほか、竹内結子、石原さとみ、濱田岳、妻夫木聡、千葉雄大、滝藤賢一、笹野高史ら超豪華キャストが集結した映像も見応え十分だ。『決算!忠臣蔵』は11月22日(金)より全国にて公開。「火曜サプライズ」は11月12日(火)19時~日本テレビ系でオンエア。(笠緒)
2019年11月12日《text:西森路代》山田裕貴のことを「そこにいるだけでその場が彼(この場合は村山を指していたが)の空気になる」と言ったのは、映画『HiGH&LOW』シリーズや『HiGH&LOW THE WORST』の監督・久保茂昭である。筆者が彼の存在を意識するようになったのは、五反田団の前田司郎が演出した2016年の舞台「宮本武蔵(完全版)」であった。山田裕貴が演じることで際立つ役の“人間性”この舞台の中で山田さんは主人公である宮本武蔵を演じたのだか、この舞台の宮本武蔵は単に剣豪や伝説的なヒーローというものではない。普段は友人たちと普通に日常を楽しむ当時の若者として登場するのだが、時代が時代とはいえ、人を何人も斬るというのは、どういう心理状態、メンタルの持ち主だったのだろうと思わせる出来事がじわじわと示される。そしてそんな日常にひそむ歪な感情と、でもそれは誰にもどうすることもできないという複雑さ。そんな武蔵のことを見守る伊織(金子岳憲)との関係性がせつなくも、温かくも描かれていた。こう書くとシリアスな展開にみえるが、山田さん演じる武蔵のひょうひょうとした日常があるからこそ、人を斬って生きている武蔵から、どうしようもない強い人間性が際立ってみえた。この舞台に出る前に、山田さんは前田氏のワークショップに参加し、「役半分・自分半分」という考え方を学んだそうだ。思えば、このときから、山田さんはその場を彼の空気にするということに繋がっていたのかもしれない。『HiGH&LOW』シリーズで大きく飛躍次に彼の作品で思い出すのは、ドラマ「伊藤くん A to E」での、相田聡子(池田エライザ)と神保実希(夏帆)との間で揺れるクズ男であった。このドラマに登場する男性たち(田中圭、中村倫也、岡田将生)はどの人物もクズだらけなのだが、山田さんはそんな中でも、ある種の男性の甘えの見えるクズをやりきっていたし、そのことで女性たちの心に変化をもたらしていた。なにより、山田さんの知名度を上げたのは、冒頭でも触れた『HiGH&LOW』シリーズだろう。本作は、事前にプロデューサーや脚本家たちが、ひとりひとりと面談し、その本人から感じ取った印象からキャラクター作りをしたと言われている。また、その上で、撮影現場で出てきた俳優のアイディアが採用されることもあり、自分の役作りがいかされるほか、俳優の持つ個性が引き出され、役がもう一人の別の自分のようになっていく作品でもある。この作品では、たくさんの若手俳優が出演し、その存在をアピールしてきた。そんな中でも、特に愛され、大きくなっていったのが、山田さんの演じる村山良樹だろう。『HiGH&LOW』シリーズはそんなスタイルで撮っているからこそ、いまも新たな若手が参加し、ここで存在感を少しでも多く示そうと切磋琢磨し、その結果、次世代を担う若手がどんどん生まれる場所になりつつあるが、そんな空気を作ったのは、山田さんのような前例があったからかもしれない。“自分”を演じ、物語の中に存在する2019年は、朝ドラ「なつぞら」に、ヒロインの幼なじみの雪次郎役で出演。しかも、雪次郎は、ヒロインとともに上京した後、岐路に立たされた週は、「雪次郎の乱」と呼ばれるほどの話題となった。山田さん自身も土曜スタジオパークで「シンクロ率100%」「雪次郎の発してるセリフが自分のものかのように思える」と語っていたが、朝ドラがある週では、やはり「彼の物語」になっていた。昨今の俳優を形容する言葉で「カメレオン俳優」という言葉もある。彼もそう呼ばれることもある。2017年にはたくさんの役を演じたし、その幅が確かに広かったから、その表現ももちろん彼を表すひとつであるとは思う。しかし、11月の初旬から上演されている舞台「終わりのない」、をみて彼はむしろ、彼の持つ独特の空気のままに、物語の中に存在するタイプであり、そんな強い彼の個性がいま、求められるのではないかと確信した。そして、この舞台は、まさに彼の物語であった。様々な世界で生き、様々な状態の自分を演じる山田さんが、どこの世界にあっても、山田さんそのものであること、彼であることが重要な物語であり、まさに「その場を彼の空気にする」ことが求められている舞台だと思った。(text:西森路代)
2019年11月08日映画『決算!忠臣蔵』(11月22日公開)ワールドプレミアが25日に都内で行われ、堤真一、岡村隆史、濱田岳、横山裕、妻夫木聡、石原さとみ、西村まさ彦、木村祐一、橋本良亮(A.B.C-Z)、寺脇康文、鈴木福、小松利昌、沖田裕樹、中村義洋監督がレッドカーペットイベントに登場した。同作は山本博文による『「忠臣蔵」の決算書』をもとに実写化。赤穂藩藩主・浅野内匠頭の切腹とお家断絶により、筆頭家老・大石内蔵助(堤)は、勘定方・矢頭長助(岡村)の力を借り、リストラに励む。さらに、江戸の庶民による討入りの期待を受けるが、討入りするには9,500万の予算が必要だった。フォーマルな衣装でレッドカーペットに集結した豪華キャストたち。颯爽と登場した橋本だが実は靴紐がほどけており、立ち位置についてから結び直して恥ずかしそうにする一幕も。W主演となった岡村は「こういう場は本当に慣れてないので何を言ったらいいのかわからないのですが、素晴らしい作品が出来上がったと思っております」と真剣に挨拶したのちに、「納税のこととかはノーコメントとさせていただきます」とチュートリアル・徳井義実の騒動に触れた。堤は「今までにない忠臣蔵ができたと思います。台本の段階から面白くて、実際にこういう思いでいたんじゃないか、こっちの方がリアルなんじゃないかというくらいです」と自信を見せる。中村監督は「豪華キャスティングにしようと思ってやってきたんですけど、実際みなさんと再会すると本当に豪華」と喜んでいた。
2019年10月27日俳優の山田裕貴が25日、自身の公式Twitter、公式instagramにて、『HiGH&LOW』シリーズで演じてきた番長・村山良樹が映画『HiGH&LOW THE WORST』(公開中)にて鬼邪高校を卒業することを明らかにした。同作はEXILE TRIBEによるエンタテインメントPJ『HiGH&LOW』シリーズと、高橋ヒロシ(※高は、はしごだか)による不良漫画『クローズ』『WORST』のクロスオーバー映画。『クローズ』『WORST』の舞台である戸亜留市と、『HiGH&LOW』鬼邪高校が交差した世界を構築する。山田はSNSにて、「ありがとね」という村山(山田)直筆の退学届けの画像をアップ。「『HiGH&LOW THE WORST』定時制の村山、古屋、関は卒業最後に思いついた言葉は"ありがとね"でしたすべてのハイローファンの皆様そして鬼邪高校、クローズ、WORSTキャストのみな様、スタッフの皆様に向けて村山の言葉です最後かもしれないからぜひ劇場で村山より」と、ファンや共演者・スタッフへの感謝の思いと、村山良樹というキャラクター、さらには同じくTVドラマから鬼邪高・定時の仲間として、鬼邪高校の礎を築いてきた古屋(鈴木貴之)と関(一ノ瀬ワタル)への感謝を綴った。
2019年10月25日堤真一と岡村隆史がダブル主演を務める映画『決算!忠臣蔵』(11月22日公開)で、堤演じる大石内蔵助の新たな場面写真が4点公開された。主君への忠義心を胸に仇討ちを果たした浪士たちの物語として、誰もが知る「忠臣蔵」。本作は、東大教授・山本博文氏の『「忠臣蔵」の決算書』(新潮新書)を原作に、その背景にあった「誰にも言えない“お金”の裏話」を描く。2004年に放送されたフジテレビ系ドラマ『徳川綱吉 イヌと呼ばれた男』以来、2度目の内蔵助を演じる堤。討ち入り予算を工面するために右往左往し、威厳を感じさせる眼差しを見せたかと思えば、遊郭ではしゃぎすぎて畳に横たわるなど、公開された場面写真からも新たな内蔵助の姿が浮かび上がる。その役柄について、堤は「大石(内蔵助)だからと言って気合を入れすぎずに、肩の力を抜いて演じていこうと思いました。のびのびしながら撮影に臨んでました」と明かし、「この作品のお話としての面白さは、大石はいわゆるヒーローではなくて“流れ”でそうなっていった人として描かれていること。“忠義を尽くす武士道”という世界を、金銭面から捉えて描いているので、すごく人間臭い話なんです。僕からすると、もしかしたら本当はこっちが真実じゃないの? って感じるんです」とコメントしている。
2019年10月11日いつからだろう?『HiGH&LOW』シリーズのファンが、こんなにも“村山さん”を愛するようになったのは。1つ言えるのは、山田裕貴が演じてこその“村山さん”だということ。シリーズに登場する不良校・鬼邪高校に君臨する村山良樹を、山田さんは唯一無二の愛すべきキャラクターへと導いた。喧嘩に強く、タフだが、飄々としていておちゃめ。山田さんにとって村山は、「僕が思っていることを喋ってくれるキャラクター」だという。“子ども”と“大人”の狭間にいる役柄「きっと、僕が投影されている」「どの役を演じるときもスタンスは同じですし、村山だけが特別なわけではないんです。でも、僕自身の思いすらも発信できる役なのは確か。それは、脚本のノリさん(平沼紀久)が僕のことをよく知ったうえで、台詞を書いてくださっているからでもあります。(「HiGH&LOW ~THE STORY OF S.W.O.R.D.~」で言っていた)『てめえが変わらなきゃ、世界も変わんねえ』とか、僕が思っていることばかりだなって。だからこそ、自然に出てくる言葉が多いし、お芝居じゃない感覚になれる瞬間もあります」。そんな村山が、『HiGH&LOW THE WORST』では一歩引いた立場に。鬼邪高校・定時制のトップに立っているのは同じだが、熾烈な覇権争いを繰り広げる全日制のバトルを静観。彼の現状を、「後を任せられる人がいれば、鬼邪高が1つにまとまってくれれば、俺もいなくなれんのに。村山はこう思っているはず。彼なりに、大人になろうとしているんです」と山田さんは分析する。留年を繰り返して大人の世界から取り残された焦燥感を見せつつ、大人の世界へ足を踏み入れる躊躇も抱きつつ…。“子ども”と“大人”の狭間に、いまの村山は佇んでいる。「そこにもきっと、僕が投影されているのかもしれない。たぶん、ああ見えて村山は、すぐにでも大人になれると思います。その点、僕は大人になりたくない(笑)。大人ってなんだろう?とも思うし。“大人なんで”と1人で強がり、弱い部分をさらけ出さない人間にはなりたくない。甘えられるのなら、誰かに甘えたいし。大人だから、子どもだからではなく、みんなで一緒に歩きたい。仲間ってことですよね。そういった思いを村山に託しているというか。それがたぶん、僕の好きな人間のあり方なんだと思う」。「それって、お芝居にも言えることなんです」とも。「子どもみたいに無邪気にできたほうが、お芝居も自然になる気がして。“この作品はこうだから、ナチュラルにやるだけじゃなく、インパクトを残したほうがいいかな”なんて、変に考えちゃうのは大人の計算。そうすると、本当の意味でのお芝居というものができなくなる。だから僕、一生子どもでいようかなって(笑)。とは言え、当初の設定では“立っているだけでやべえ男”だった村山も、外見と中身、闘っているときと普段のギャップで異常な感じを出したかったし、恐怖を与えたかった。そういった意図はあって。計算せず、無邪気な子どもに徹するのも実はなかなか難しいんです(笑)」。褒め言葉を「簡単には信じない」理由ギャップで魅了する。ギャップを楽しむ。仮に「大人の計算」だとしても、それも役者業の大きな醍醐味。村山のキャラクター造形に完結する話ではなく、俳優・山田裕貴のフィルモグラフィーに目を向けても言えることだ。NHK朝の連続テレビ小説「なつぞら」の雪次郎を応援する人が、狂気を帯びた目で闘う村山さんを目にしたら?あるいは、その逆なら?「そういった状況を、めっちゃ楽しんでいますね」と顔を綻ばせる。「まあ、『なつぞら』と『HiGH&LOW』だと、視聴層が違いすぎるとは思いますけど。でも、だからこそ正直、めちゃめちゃ持ってきたいです。『HiGH&LOW』のファンを朝ドラに、朝ドラのファンを『HiGH&LOW』にと意識していました。けれど、自分の中の手応えはまだまだで。のぼせ上がらないよう、冷静にしている部分もありますけど。そこだけは僕、大人です(笑)。満足したら終わりですし」。村山さんのことが大好きで『HiGH&LOW THE WORST』に足を運ぶ人も大勢いるだろうに。こう指摘すると、「そこはね、ありがとうございます。ありがたく受け止めるべきなのは十分に自覚しています。でも、欲張りなんです」と真顔に。「もっともっと、みんなが俺のことを好きになれって。観終わった全員、好きな人が頭から離れないみたいに、“村山が頭から離れなくなれ!”と密かに念じています(笑)」。しかしながら悩ましいことに、念じて、願いが届いたとしても、「簡単には信じない」そうだ。「疑い深いんで」と笑う素敵な頑固者の目標は、「自分のいないところで、『山田裕貴っていいよね』と囁かれるようになること」だという。「共演者、応援してくれる人たち、僕のことをちょっとは知ってくれている人たち、うわさに聞く程度でほとんど知らない人たち。その全員が、陰で僕を褒めてくれること(笑)。面と向かって伝えていただけるなら、それはそれでめっちゃうれしいですけど。でも、その言葉を僕が信じるか信じないかは分からないし。信じない状態のままでいれば、目標にたどり着いたかどうかもずっと分からないでしょ?それでいいと思っています」。(text:Hikaru Watanabe/photo:Jumpei Yamada)■関連作品:HiGH&LOW THE WORST 2019年10月4日より全国にて公開Ⓒ2019「HiGH&LOW」製作委員会
2019年09月30日堤真一と岡村隆史がW主演を務める映画『決算!忠臣蔵』(2019年冬公開)の場面写真が26日、公開された。同作は山本博文による『「忠臣蔵」の決算書』をもとに実写化。赤穂藩藩主・浅野内匠頭の切腹とお家断絶により、筆頭家老・大石内蔵助(堤)は、勘定方・矢頭長助(岡村)の力を借り、リストラに励む。さらに、江戸の庶民による討入りの期待を受けるが、討入りするには9,500万の予算が必要だった。今回公開されたのは、赤穂浪士たちが並び立つ場面写真。予算の悩みに右往左往しながら奔走するリーダー・大石内蔵助(堤)、"お金のエキスパート”である勘定方・矢頭長助(岡村)に加え、毒見役として藩に仕えていた大高源五(濱田岳)、討ち入りに合流する流浪の剣豪・不破数右衛門(横山裕)、さらに貝賀弥左衛門(小松利昌)、三村次郎左衛門(沖田裕樹)と、志をひとつにする者たちが晴れやかな笑みを浮かべる。
2019年09月26日宮沢りえ、堤真一、段田安則が挑む三人芝居「死と乙女」が、本日9月13日(金)から東京・シアタートラムにて開幕する。チリの劇作家アリエル・ドーフマンが、実際に軍事独裁政権から受けた過酷な弾圧や、見聞きした悲惨な事実を基に執筆した傑作を、演出の小川絵梨子を含め日本の演劇界を牽引する実力派たちが集まり、稽古場で濃密なディスカッションを重ねて完成させた。【チケット情報はこちら】独裁政権が崩壊したばかりのある国では、旧政権の弾圧や人権侵害の罪を暴く調査委員会が発足。かつて反政府側で闘っていた弁護士ジェラルド(堤)は、その委員会の中心メンバーに指名される。その妻ポーリーナ(宮沢)も学生運動に身を投じていたが、過去に受けた拷問のトラウマに苦しんでいた。ある嵐の晩、車の故障で立ち往生したジェラルドは、偶然通りかかった医師ロベルト(段田)に助けられ、彼の車で送られてくる。ロベルトの声や笑い方、香りから、ポーリーナは、ロベルトがかつてシューベルトの「死と乙女」を流しながら、目隠しをした自分を繰り返し凌辱した男だと確信する。ポーリーナの激しい追及と復讐に対し、必死に潔白を訴えるロベルトと、妻の思い込みを疑い説得するジェラルド。 それぞれの心の中にあるのは、狂気なのか真実なのか…。開幕にあたり出演者がコメントを発表した。「ポーリーナには迷いが一切ありません。意志がハッキリしていて彼女の中ではすべてが真実なんです。お客様は、何が真実なのか、振り子が揺れる中でご覧になると思いますが、その振り子を揺らし続けるにはどうしたらいいかを考えながら稽古を重ねてきました。本番を通しても、膨大なセリフに囚われず言葉を吐き出せるように、感情のエッジを常に尖らせていきたいですね」(宮沢)。「段田さんにも、“この役、難しいよなあ”と言われたほど、最初は本当に頭を抱えていました。自分の正当性を主張し続ける能動的なポーリーナとロベルトに対し、ジェラルドは受動的な立場。彼が何を真実だと思い、その言動は何に突き動かされているのか。演出の小川さん、りえちゃん、段田さんという頼もしい人たちと一緒に探り続ける稽古でした。でも、こういう優れた戯曲は、悩みながら考えながら読み解いていくうちに、魂が揺さぶられる瞬間が絶対にくる。それが楽しいんですよね」(堤)。「この作品は、過酷で癒しがたい傷跡の物語であると同時に、スリリングな心理劇の側面をもっています。そんな演劇的な魅力ゆえに世界中で上演され、そのことで忘れてはならない悪政と犠牲者たちの記憶を私たちの中に刻んでいます。お客様にも、3人の登場人物が揺れながら変わっていく様子をリアルに感じ、ご自身を見つめ直す時間にしていただけたら」(段田)公演は10月14(月・祝)までの東京公演の後、10月18日(金)から21日(月)までサンケイホールブリーゼにて大阪公演を行う。
2019年09月13日大石内蔵助が実際に残した決算書を基に、討ち入り計画の実像をお金の面から描いた東大教授・山本博文による著書「『忠臣蔵』の決算書」を、堤真一と岡村隆史をW主演に迎え映画化した『決算!忠臣蔵』から、本予告映像と本ポスターが解禁となった。今回解禁された本予告映像は、阿部サダヲ演じる赤穂藩藩主・浅野内匠頭が「この間の遺恨、覚えたるか!!!」という叫びとともに、吉良上野介を斬りつけるシーンから始まる。堤さん演じる赤穂藩の筆頭家老・大石内蔵助は、殿の命日に「吉良を討つ!」と豪語するも、討ち入り資金が持たないことが発覚。予算がどんどん減っていき、大石以下赤穂浪士が右往左往する模様がコミカルに描かれる。岡村さん演じる勘定方・矢頭長助に「でくの坊」呼ばわりされ、大石が憤慨する場面も。ついには町民たちからもまだ討ち入らないのかとバカにされメンタルもボロボロ…。果たして赤穂浪士たちは予算内に討ち入りという一大プロジェクトを決算することができるのか!?史実に基づく裏話を描いた、まさにいままで観たことのないまったく新しい「忠臣蔵」に期待の高まる予告編となっている。堤さんが関西弁で「なんでやねん!」と突っ込みまくる姿も必見だ。本予告映像と同時に解禁となった本ポスターには、これから討ち入りに向かうかのように険しい表情を浮かべる浪士たちの姿が。一方で、先頭の大石には「討ち入り、やめとこか!」というコピーが添えられ、その手には空の千両箱を抱えている。浪士たちが掲げるのぼり旗をよく見ると「節約上等!」「経費削減!」「外食禁止!」などの文字が。奥には「ちゃんと仇討ちしてくれるよね?」と阿部さんが顔をひょっこり覗かせており、笑いの要素もたっぷり詰まったポスターに仕上がっている。また、第32回東京国際映画祭のオープニング・イブ作品として本作が上映されることが決定。10月28日(月)~11月5日(火)の会期前日の10月27日(日)にレッドカーペットイベントと併せてワールドプレミアが行われ、今年の東京国際映画祭を彩る。9月27日には、全国の劇場にてムビチケの発売が決定。さらに、脚本・監督の中村義洋監督が手掛ける本作のノベライズが映画と同名の「決算!忠臣蔵」として、新潮文庫より9月28日(土)に発売となる。『決算!忠臣蔵』は11月22日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:決算!忠臣蔵 2019年11月22日より全国にて公開(C)2019「決算!忠臣蔵」製作委員会
2019年09月13日3人芝居『死と乙女』の最終稽古が12日に東京・シアタートラムで行われ、宮沢りえ、堤真一、段田安則、小川絵梨子(演出)がコメントを寄せた。同作はチリの劇作家アリエル・ドーフマンが、ピノチェト軍事独裁政権から実際に受けた過酷な弾圧や、見聞きした数々の悲惨な「事実」を基に執筆し、1991年に初演を迎えた。過去のいまわしい記憶の闇にのみ込まれていく3人の男女が、人間の真実、狂気と闇を浮き彫りする膨大なセリフの応酬を通し、白熱の心理戦を展開する。シューベルトの弦楽四重奏曲「死と乙女」をモチーフにした戦慄の心理サスペンス劇として、高く評価されてきた傑作となっている。小川絵梨子が演出、互いに信頼を寄せ合う宮沢&堤&段田が濃密に演技で渡り合い、手に汗を握るエンターテインメントとなった。東京公演は13日から開幕となる。○小川絵梨子 (演出) コメントこの戯曲は、サスペンス劇の醍醐味に満ちていますが、単なる犯人探しではないところが、長く全世界で上演され続けている理由だと思います。3人の登場人物は、それぞれ被害者と加害者、両方の役割を担っていますが、観る者がいつの間にか当事者側に立たされているような感覚を覚え、三者三様の葛藤が芝居が進むにつれて浮き彫りになってきます。葛藤の在りようや関係性の変化を、お客様によりクリアに感じていただける舞台にしたいと探求を続けてきました。これだけ濃密な戯曲で、宮沢さん、堤さん、段田さんという熟練の皆さんとご一緒できたことは、本当にありがたいことだとつくづく感じています。○宮沢りえ コメントポーリーナには迷いが一切ありません。意志がハッキリしていて彼女の中ではすべてが真実なんです。お客様は、何が真実なのか、振り子が揺れる中でご覧になると思いますが、その振り子を揺らし続けるにはどうしたらいいかを考えながら稽古を重ねてきました。小川さんを筆頭に、堤さん、段田さんという演劇に対して誠実な方々とご一緒で、とても心強かったです。本番を通しても、膨大なセリフに囚われず言葉を吐き出せるように、感情のエッジを常に尖らせていきたいですね。○堤真一 コメント段田さんにも、「この役、難しいよなあ」と言われたほど、最初は本当に頭を抱えていました。自分の正当性を主張し続ける能動的なポーリーナとロベルトに対し、ジェラルドは受動的な立場。彼が何を真実だと思い、その言動は何に突き動かされているのか。演出の小川さん、りえちゃん、段田さんという頼もしい人たちと一緒に探り続ける稽古でした。でも、こういう優れた戯曲というのは、悩みながら考えながら読み解いていくうちに、魂が揺さぶられる瞬間が絶対にくる。それが楽しいんですよね。○段田安則 コメントこの作品は、過酷で癒しがたい傷跡の物語であると同時に、スリリングな心理劇の側面をもっています。そんな演劇的な魅力ゆえに世界中で上演され、そのことで忘れてはならない悪政と犠牲者たちの記憶を私たちの中に刻んでいます。過ちが繰り返されないための抑止になるなら、演劇が社会に果たす役割があるというものです。お客様にも、3人の登場人物が揺れながら変わっていく様子をリアルに感じ、ご自身を見つめ直す時間にしていただけたら、と思っています。撮影:宮川舞子
2019年09月12日舞台『死と乙女』に出演する堤真一さんに、物語や役どころについて聞きました。「ある種のサスペンスとして観ていただければ」いま、堤真一さんは悩みの淵にいる。目前に控えるのは、舞台『死と乙女』。日本はもちろん世界各地で上演が繰り返される、登場人物たちの心理戦が見どころの傑作戯曲だ。「たいていどんな舞台でも、稽古が始まった段階では、まだ役を固めきれてない状態ではいるんですが、今回の役ほどどういう居方をすればいいかわからない役っていうのは、あまりないんです。稽古が停滞する時もあるかもしれないけれど、その時間も大事にしながら、役を探っていければと思います」舞台は、独裁政権が崩壊し、新たな政権が立ち上がったばかりの、とある国のとある夜。弁護士のジェラルドと妻のポーリーナが暮らす家に、ロベルトと名乗る医師が偶然立ち寄ることになる。その男の声を聞いた瞬間、ポーリーナはロベルトこそが過去に自らを監禁し凌辱した男だと確信。そして彼を監禁し、復讐を始める。堤さんは、ロベルトこそ復讐の相手だと信じて疑わない妻と、必死に潔白を訴えるロベルトとの間で右往左往するジェラルドを演じる。「どっちが本当のことを言っているかわからない。僕はその間に挟まれるわけで、ある種の謎解きのサスペンスとして観ていただくこともできると思います。ただ、僕自身がお客さん目線で悩んだままでいいのかといったら違うと思うし、台本に書かれたセリフが役の心理とも限らない。そこは演出の小川(絵梨子)さんの解釈にもよるし、相談しながらやっていくしかないのかなと」共演は、宮沢りえさんと段田安則さんという「ものすごく頼もしい人たちばかり」の鉄壁の布陣だ。「段田さんは、ひとつの役のなかでも、いろんな顔を見せてくださる方だし、りえちゃんは、折れそうな繊細さがありながら、折れないしなやかさと強い芯を持った女性を演じられる稀有な女優さん。おふたりから教わることも多いと思うので、『やりづらいことがあったら言ってください』とお願いしました」そう言いながら、「そもそも頭のいい役を、自分みたいなアホがやるのが難しい」と笑いを交ぜる。この関西人的サービス精神と謙虚さ、ピュアな生真面目さと不器用さとが、堤さんという役者の根幹にある。「僕自身、そりゃ気楽な作品の方がいいですよ(笑)。でも、こういう作品を経験しておくことで、何年後かに演じられる役というのがあるかもしれない。結局役者は、目の前のものを一生懸命やるしかないんです。それに、こういう優れた脚本って難解ではあるけれど、読んでいて楽しいんです。何も考えずに笑える作品も好きですが、考えながら読み解いていくうちに魂が揺さぶられていくような作品も必要なんです」『死と乙女』独裁政権下、反政府運動に携わったことで監禁され陵辱を受けたポーリーナ(宮沢)。その忌まわしい記憶に残る声と匂いを持つ、ロベルト(段田)が現れ、彼女は復讐を始めるが…。9月13日(金)~10月14日(月)三軒茶屋・シアタートラム作/アリエル・ドーフマン翻訳/浦辺千鶴演出/小川絵梨子出演/宮沢りえ、堤真一、段田安則全席指定8000円(税込み、当日券あり)シス・カンパニー TEL:03・5423・5906(月~金曜11:00~19:00)大阪公演あり。つつみ・しんいち1964年7月7日生まれ。兵庫県出身。主演を務める映画『決算!忠臣蔵』は11月22日公開。来年には出演する映画『一度死んでみた(仮)』の公開も控える。※『anan』2019年9月11日号より。写真・井手野下貴弘(HITOME)スタイリスト・中川原 寛(CaNN)ヘア&メイク・片桐直樹インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2019年09月04日NHK連続テレビ小説「なつぞら」に出演中の山田裕貴が8月13日、アメーバオフィシャルブログと自身のInstagramに中川大志との“#新郎ショット”を公開、ファンからは「美しすぎ」「ヤバ過ぎるツーショット」「さいっっこう!!!」といった声が相次いでいる。朝ドラ通算100作目となる本作では、ヒロインの奥原なつ(広瀬すず)の北海道の親友・小畑雪次郎を山田さんが、なつの職場・東洋動画で出会った演出家・坂場一久を中川さんが演じている。8月10日(土)放送の第19週・第114回には、なつと坂場、なつと姉妹のように育ってきた夕見子(福地桃子)と雪次郎の合同披露宴が北海道・十勝で行われ、話題となった。そして、13日に更新したSNSで山田さんは、「『 #なつぞら 』#新郎ショット」と綴り、タキシード姿の中川さんと紋付羽織袴姿の自身の2ショットを初公開。2枚目の写真では、「#カッコつけたらぶれました」「ぼくは二枚目になれなかった(笑)。だじゃれ。」と茶目っ気たっぷりなコメント。確かに、2枚目の写真では山田さんのキメ顔がぶれ気味…。この投稿にファンは「かっこいいー」「男前なお二人様」「美しすぎ」「シンプルにかっこいい」「イケメンボーイズ!!」「さいっっこう!!!」「ヤバ過ぎるツーショット」「ぶれてもかっこいい」などの声が殺到。さらに、山田さんのお茶目なだじゃれに、「だじゃれかわいい」「ダジャレ~(笑)いつも笑わせてくれてありがとうございます!」「上手いこと言うねぇ 座布団3枚!!」といったコメントも寄せられている。連続テレビ小説「なつぞら」は毎週月~土曜日8時よりNHK総合ほかにて放送中。※全156回(text:cinemacafe.net)
2019年08月14日毎週金曜フジテレビ系で放送されている「ダウンタウンなう」の人気企画「本音でハシゴ酒」に、女優の草刈民代と俳優の山田裕貴がゲスト出演。草刈さんはその“鬼嫁”ぶりが、山田さんはその“裏の顔”が暴露されていく。バレリーナとして数々の舞台に立ち、1996年『Shall we ダンス?』で映画初出演にして初主演を果たすと、同作の周防正行監督と結婚。また第20回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞やキネマ旬報新人女優賞を受賞するなど高く評価され、バレエ引退後は大河ドラマ「龍馬伝」や『舞妓はレディ』「やすらぎの郷」などに出演。昨年の「大恋愛~僕を忘れる君と」も好評だった草刈さん。今年で結婚23年目を迎える草刈さんに、周防監督とは「いつ手を繋いだのか」「キッスはいつしたのか」など2人の馴れ初めを詳しく聞いていくと「今だから言いますけど…」とプロポーズに至るまでを赤裸々告白。そんな夫の周防監督からは「結婚は修行だから」「幸せな毎日が送れると思ったら大間違い」など衝撃的なタレコミが。バレリーナだった頃の草刈さんがウィーンで「うどんが食べたい」と言い出し、周防氏が翻弄されてしまったエピソードや、“人の大事なものを勝手に捨てる” “「美味しい」を強要してくる”など草刈さんの“鬼嫁っぷり”が明かされるほか、一緒に暮らす甥・姪からも「圧倒的権力者」「ジャイアン」などと評されてしまう。「ダウンタウン」松本人志に「怖っ!」と言わしめた草刈さんの“恐ろしい本性”に注目。また昨年は『となりの怪物くん』、世界的評価を受けた『万引き家族』、『虹色デイズ』に『センセイ君主』『あの頃、君を追いかけた』と5本もの映画に出演したほか「ホリデイラブ」「特捜9」「健康で文化的な最低限度の生活」と3本もの連続ドラマもこなすなど精力的に活動。放送中の朝ドラ「なつぞら」も好評の山田さんは、彼をよく知る俳優仲間の菅田将暉、田中圭、志尊淳がその天然ぶりを暴露。菅田さんからは“映画で共演した際の変な行動”、田中さんからは“熱血で天然な悩みを相談されたこと”、志尊さんからは“電話での天然で変な言動”が暴露され、ダメ出しされるも、「人と距離を縮める為、笑ってくれたらいいなと思って、変なことをやっちゃうクセがある」と独自理論で反論。MCの坂上忍に「何それ、見てみたい!」と無茶ぶりされ全力で実践するのだが、果たして「ダウンタウン」と坂上さんとの距離は縮まるのか?山田さんの天然で支離滅裂なトークに振り回されるMC陣の様子は必見。女優として輝き続ける草刈さんは、この秋、世界的に著名なチリの劇作家アリエル・ドーフマンによる二人芝居の傑作「プルガトリオ-あなたと私のいる部屋-」に出演。10月4日(金)~10月14日(月・祝)、東京芸術劇場 シアターウエストで上演される。山田さんは2015年から続く「HiGH&LOW」シリーズの映画最新作となる『HiGH&LOW THE WORST』に出演。こちらは10月4日(金)より全国にて公開。「ダウンタウンなう」は8月9日(金)21時55分~フジテレビ系で放送。(笠緒)
2019年08月09日声優の梶裕貴が24日、都内で行われた『イノサンmusicale』の製作発表会見に登場し、会見後にギタリスト・MIYAVIとともに取材に応じた。同作は坂本眞一による人気漫画を実写化。フランス処刑人一族サンソン家に生まれ落ちた兄・シャルル(古屋敬多)と、妹・マリー(中島美嘉)2人の運命的で壮絶な人生を描く。梶はWキャストでアラン・ベルナール役を演じ,MIYAVIは楽曲を提供する。22日に声優の竹達彩奈との結婚を発表し、手書きの報告文を乗せたツイートは36万RTされ、67万もの「いいね」を集めた梶。一夜明けて初の公の場に登場となり、報道陣の祝福の声に「すいません、ありがとうございます」とはにかみ、梶の結婚発表を知らなかったMIYAVIは「おお、まじで!?」と驚いた。一夜明けてすぐの登場に、梶は「昨日(の発表)からもう今日の午前中だったので、僕自身も改めて気を引き締め直して、『いってきます』『いってらっしゃい』という」と、妻・竹達との様子を明かす。「初仕事になるのでとても緊張しましたけど、MIYAVIさんも始めとてもあたたかく迎えてくださり、ちょっとほっとしているところです」と心境を表した。MIYAVIは「昨日!? 初夜?」と改めて驚き、「第二夜ということで。おめでとうございます」と祝福。また初ミュージカルで、妻には相談したかという質問に、梶が「自分の身近な信頼している方には色々と相談させていただきました」と答えると、MIYAVIが「……普通の答え」とツッコみ、梶は「緊張しますもん! 初ミュージカルでパリ公演で」とたじたじになっていた。新婚の様子を聞かれると、MIYAVIは「バタバタだよね」としみじみし、梶は「すごく暖かいお言葉をいただいて、幸せ者だなと思います」と笑顔に。MIYAVIは「報告、連絡、相談を」とアドバイスし、「この作品も当時の人たちのリアルな生活を描いている作品で、日頃の生活がすごく影響してくるし、支えてくれる人あってのことだと思うので、色々逐一報・連・相で」と作品に絡めて言葉を贈った。
2019年06月24日ゲストの悩みに史上最強弁護士軍団が白黒つける「行列のできる法律相談所」の6月16日(日)放送回に、俳優の堤真一と山田裕貴をはじめ「SHISHAMO」宮崎朝子、WWEのプロレスラー・中邑真輔ら豪華ゲストが出演する。今夜は「あの人と友達になりたい」スペシャルと題し、MCを東野幸治が、アシスタントを日本テレビアナウンサーの市來玲奈が担当。パネラーには堤さん、山田さん、宮崎さん、中邑さんのほか磯野貴理子、後藤輝基、宮迫博之、渡部建らお馴染みの面々が顔を揃える。堤さんに“塩対応”したという「超有名メダリストS」は、その真相を明かし、お詫びに「ほかとは全く違う」卵かけご飯を持ってくる。ほかと全く違うとはどういう意味なのか!?また朝ドラも好評の山田さんは「世界的俳優G」と友達になりたいという。その願いに世界の渡部が動く!?さらに本番組のためだけに緊急来日してくれたWWEの大人気レスラー・中邑さんは憧れ続けた「芸人I」と夢の共演を果たすほか、「SHISHAMO」の宮崎さんが会いたかったというタレントのゆうこすも登場、モテしぐさ動画で人気のゆうこすさんが離婚後の磯野さんに伝授したとっておきモテ技に注目だ。今夜のゲスト、堤さんが主演する映画『泣くな赤鬼』は現在大ヒット公開中。ベストセラー作家・重松清の短編を『キセキ-あの日のソビト-』の兼重淳監督がメガホンを取って映像化。かつて“赤鬼”と呼ばれた高校野球の監督・小渕隆役に堤さん。かつての“赤鬼”の教え子で“ゴルゴ”の愛称で呼ばれた斎藤智之役に柳楽優弥、“ゴルゴ”の妻・雪乃役に川栄李奈といったキャストが揃う。かつての教え子であるゴルゴが末期がんで余命半年であることを知った“赤鬼”が、ゴルゴのためかつて彼が挑むはずだった甲子園出場を賭けた決勝戦の再現試合をしようとする物語が繰り広げられる。山田さんはこの夏クールのドラマ「HiGH&LOW THE WORST EPISODE.O」に出演。こちらは男たちの友情と熱き闘いをメディアミックスで描く「HiGH&LOW」シリーズと、高橋ヒロシ原作の不良漫画の金字塔「クローズ」「WORST」とのクロスオーバーが実現した映画『HiGH&LOW THE WORST』(10月4日公開)の“序章”を描くもので、「THE RAMPAGE from EXILE TRIBE」のボーカル、川村壱馬と吉野北人が演じる花岡楓士雄&高城司の物語を中心に男たちの熱い友情を描くもの。山田さんは鬼邪高校の番長・村山良樹役でドラマ、そして秋公開の映画にも出演する。「行列のできる法律相談所」は6月16日(日)21時~日本テレビ系で放送。(笠緒)
2019年06月16日6月9日(日)放送の日本テレビ系「おしゃれイズム」に、俳優の堤真一がゲスト出演。愛娘へのラブラブパパぶりをはじめ、俳優仲間の高橋克実によるプライベート暴露から、芸人・ヒロシらキャンプ芸人仲間も登場してのキャンプ話など、堤さんの素顔が明らかになる。80年代から舞台で活動、ドラマ「やまとなでしこ」などへの出演で知名度を上げると、2005年公開の『ALWAYS 三丁目の夕日』で第29回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞など数々の映画賞を獲得。同作の続編『ALWAYS 続・三丁目の夕日』や『舞妓Haaaan!!!』でも日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞すると『クライマーズ・ハイ』、『容疑者Xの献身』など数々の作品に出演。『海街diary』『海賊とよばれた男』『銀魂2 掟は破るためにこそある』など出演作がいずれも大きなヒットとなっている堤さん。今回はそんな堤さんの知られざる家庭生活を公開。家では娘ふたりを溺愛するパパである堤さん、“死ぬまで一緒にお風呂に入りたい”“幼稚園の運動会で大号泣”などの愛娘とのエピソードのほか、最近飼い始めた愛犬も紹介。さらに過去に多数の共演歴のある高橋さんがプライベートの素顔を暴露するほか、ヒロシさんらキャンプ芸人仲間も登場。スタジオで最先端の焚き火を体験するほか、親友が学生時代のスーパーヒーロー伝説も紹介してくれる。堤さんが柳楽優弥と出演する映画『泣くな赤鬼』が6月14日(金)より全国にて公開される。同作はベストセラー作家・重松清の短編を映画化する作品で、かつて“赤鬼”と呼ばれた高校野球の監督・小渕隆を堤さんが演じ、柳楽さん演じる“ゴルゴ”の愛称で呼ばれたかつての教え子・斎藤智之が末期がんで余命半年であることを知った“赤鬼”が、ゴルゴのためかつて彼が挑むはずだった甲子園出場を賭けた決勝戦の再現試合を企画する…という物語。“ゴルゴ”の妻・雪乃役に川栄李奈、監督には『キセキ-あの日のソビト-』の兼重淳を迎える。「おしゃれイズム」は6月9日(日)22時~日本テレビ系で放送。(笠緒)
2019年06月09日6月7日、声優の梶裕貴(33)がミュージカル『イノサン musicale』に出演すると発表された。これは人気漫画『イノサン』『イノサンRouge』(ともに集英社刊)をミュージカルに翻案したもの。梶が演じるのは、主人公である女性死刑執行人マリー・ジョセフ・サンソンの初恋相手という役どころだ。発表されたそのほかのキャストには、主演を務める歌手で女優の中島美嘉(36)や数々の2.5次元舞台で活躍中の荒牧慶彦(29)といった話題の面々が集結。豪華な顔ぶれのなかで、初のミュージカルに挑む梶はTwitterでこう意気込みを綴っていた。「人生初のミュージカルへの挑戦。 『死』を描くことで『生』を、『醜さ』を描くことで『美しさ』を感じさせる物語。 原作を読んで、心震えました。 人間に生まれてよかった、と誇りに思える作品です。 宮本亜門さん演出。 錚々たる役者の皆さんとの共演。 全身全霊で臨みます」テレビアニメ『進撃の巨人』での主人公・エレン役を好演するなど、声優として絶大な人気を誇る梶。そんな彼が開拓する新境地にファンも大きな期待を寄せる。ネット上では《梶君のチャレンジ、絶対休みとって見に行く!》《歌いながら演技する姿も応援したい》《キャスト見たけど倍率凄そう…頑張らなきゃ》と歓喜する声が多く見られた。梶の新たな代表作として人々の記憶に刻まれることになりそうだ――。
2019年06月08日堤幸彦のリーディングステージ最新作、Reading Stage「百合と薔薇」の上演決定。映画やTVドラマ、アニメ、舞台など様々なフィールドで活躍するキャストが勢揃いする。「百合と薔薇」は、同性同士の恋をテーマに、誰しもが共感し、応援したくなるようなピュアな恋心を描いたオリジナル作品。 脚本は「乃木坂46」の舞台「じょしらく」や体内活劇「はたらく細胞」、構成作家などマルチに活躍する川尻恵太が担当する。公演期間前半は、オール女性キャストによる“百合”公演を、後半ではオール男性キャストによる“薔薇”公演を上演。梶裕貴、高垣彩陽、寿美菜子、豊崎愛生、三森すずこら人気声優をはじめ、崎山つばさ、本郷奏多、小野塚勇人(劇団EXILE)、猪野広樹ら舞台などで活躍する俳優陣、「乃木坂46」「日向坂46」「欅坂46」らアイドルなどと、各界で活躍するメンバーが鬼才・堤幸彦のリーディングステージに挑む。また、1公演4名が出演し、1名以外(百合公演は野口かおる、薔薇公演はなだぎ武)は日替わり出演。総勢38名が出演する。なお、本公演のチケット一般発売は5月25日(土)10時からスタートする。Reading Stage「百合と薔薇」は6月5日(水)~品川プリンスホテル クラブ eXにて上演。(cinemacafe.net)
2019年05月16日堤真一と時代劇初挑戦の岡村隆史がW主演を務め、妻夫木聡、竹内結子ら豪華キャストも出演する映画『決算!忠臣蔵』から、本編映像初解禁となる特報映像が公開された。“忠臣蔵”にまつわる映像作品はこれまで数多く制作されてきたが、「討ち入りするのに実は、超、お金がかかる」…ということを描いた作品は、今作が史上初!そんな討ち入り費用の上限予算は9500万。瑤泉院から預かったお金と、お城の余り金を必死でかき集めたものだ。赤穂浪士たちの真のミッションは、“予算内に討ち入ること”だが、到着した特報映像でも映し出されているように、討ち入りするための武具が人数分必要(フル装備×47人分で1230万)だったり、藩士たちの日々の生活費だったりでお金はどんどん出ていくばかり。映像では、「予算全部使うたのか!」と内蔵助(堤さん)が憤る姿、そして内蔵助に豪華キャスト陣が怒ったり呆れたり、「銭の勘定できん侍は何をさせても“でくのぼう”」と非難するシーンも登場している。さらに、特報映像と併せて、意気込む内蔵助に対し、どこか冷めた表情の長助(岡村さん)の姿も捉えたティザービジュアルも到着した。『決算!忠臣蔵』は11月22日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:決算!忠臣蔵 2019年11月22日より全国にて公開(C)2019「決算!忠臣蔵」製作委員会
2019年05月10日ベストセラー作家・重松清の短編を堤真一、柳楽優弥の共演で映画化した『泣くな赤鬼』。この度、余命わずかな元教え子・柳楽さんのために、“赤鬼先生”・堤さんがある行動を起こす感涙必至の本予告が公開された。陽に焼けた赤い顔と、鬼のように厳しい熱血指導から“赤鬼先生”と呼ばれていた高校教師・小渕隆を堤さん、野球の素質を持ちながらも挫折して高校を中退した、かつての教え子・“ゴルゴ”こと斎藤智之を柳楽さんが演じる本作。この度解禁となった本予告映像は、「先生さ、生徒の葬式とか出たことあるの?」という衝撃的なひと言から始まる。実は本作の原作は、重松氏が十数年前、高校の教壇に立つ友人に「学校の先生になって一番つらかった思い出」を訪ねた際の返答がきっかけとなり生まれている。甲子園出場一歩手前までいきながら10年の月日が経ち、厳しさでしか生徒と向き合うことができなかった“赤鬼先生”の後悔。余命1年となった元教え子に、「今更俺に何が出来るって言うんだ…」と葛藤する様がドラマチックに描かれていく。「あの子がやりたい事をやらせてあげたいんです」そんなゴルゴの母(キムラ緑子)のひと言を受け、赤鬼先生がとった涙なしでは見られない思いがけない行動とは…?バスの車中、外の景色を眺めながら涙を必死にこらえる赤鬼先生の姿に、竹原ピストルの熱く、優しい歌声による主題歌「おーい!おーい!!」が重なり、心を打たれずにはいられない映像に仕上がっている。『泣くな赤鬼」は6月14日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:泣くな赤鬼 2019年6月14日より全国にて公開© 2019「泣くな赤鬼」製作委員会
2019年04月25日「進撃の巨人」「MIX」などに出演する人気声優・梶裕貴が、「dTV」独占配信ドラマ「遊戯(ゲーム)みたいにいかない。~dTV限定版~」に出演、コメディードラマに初挑戦することが分かった。また併せて、梶さんも登場する予告編も到着した。全2話で配信される本作は、4月17日より放送開始する、「東京03」、山下健二郎(「三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE」)、山本舞香で送る「遊戯(ゲーム)みたいにいかない。」の限定エピソード。今回梶さんは、第2話に登場。「進撃の巨人」エレン・イェーガー役や「ポケットモンスター XY」シトロン役、「七つの大罪」メリオダス/ゼルドリス役など多くの人気アニメに出演、即興劇「AD-LIVE」ではコミカルな演技も披露している梶さんだが、本作では普段は温厚な性格のはずが、役者としてのスイッチが入ると豹変してしまう、荒巻(山下さん)の元劇団仲間・裏沢直人に挑戦。とあることがきっかけで、「東京03」やレギュラーメンバーらに演技指導をすることになるのだが、熱血すぎる“演技バカ”な一面が現れると一同は騒然。映像作品での荒ぶる梶さんに注目だ。梶さんは「舞台的要素もある作品なので『撮影大変なんだろうな』と思っていたら、本当に大変でした(笑)」と撮影をふり返り、「こういった映像作品に携わらせていただくことがあまり無いので、全てが未知の経験でしたが、皆さんに支えて頂きつつ、これでもか!と言うくらいエネルギッシュに演じさせて頂きました」とコメントしている。なお、今回梶さんに迫った密着ドキュメンタリー映像も後日配信予定。こちらも見逃せない。そして到着した予告編では、直人の「ぶっ殺すぞ!」という強烈なセリフを受け、唖然とするメンバーの姿や、先週発表されたクールなさくら(堀未央奈)の姿と、ゲストキャラクターのクセの強さが伺える映像となっている。「遊戯(ゲーム)みたいにいかない。~dTV限定版~」第1話は4月19日(金)0時~、第2話は26日(金)0時~dTVにて配信。「遊戯(ゲーム)みたいにいかない。」は4月17日(水)より毎週水曜深夜24時59分~日本テレビにて放送(関東ローカル)。(cinemacafe.net)
2019年04月09日舞台出演が続く堤真一が次に臨むのは、英国劇作家トム・ストッパードの『良い子はみんなご褒美がもらえる』。戯曲を読んで、「観る側がいろいろ考えられる面白い作品になるのでは」と引き受けたそうだ。堤の心を動かしたその作品への思いを聞いてみた。【チケット情報はこちら】タイトルの原題である『Every Good Boy Deserves Favour』は、五線譜を覚えるための英語の語呂合わせ。語呂で覚えれば問題ない。良い子でいればご褒美がもらえる。二重の意味で、何かに従っていれば大丈夫だというメッセージを込めたタイトルなのである。「もちろんそれは皮肉です。みんな良い子にしてたら牢屋に入れられませんよ、そして、牢屋に入れられても出してもらえますよ、というお話ですから」と堤。物語の舞台となるのは、とある独裁国家の精神病院だ。堤が演じる誹謗罪で捕まった政治犯アレクサンドルは、自分はオーケストラを連れているという妄想に囚われた精神病患者イワノフ(橋本良亮)とともに、病院の一室に監禁されている。そこで描かれるアレクサンドルを堤はこう感じた。「“自分が間違ってました。すみません”と言えば出してもらえるのに、ハンストをして抵抗する。僕だったら普通に謝ってしまいそうですけど(笑)、そこまでするというのは単に意志が強いだけではなく、それだけ政治への怒りを持っている、人間の尊厳が脅かされていることに怒っていると思うんです」。しかも決して他人事ではないと付け加える。「今は日本でも政治批判とか自由な発言を封じられる傾向があります。今は本当に自由なのか?自由っていったい何なのかということをすごく考えさせられる作品になると思うんです」役者としての初挑戦もある。それは、35人のオーケストラと一緒に舞台に立つこと。「今回はオーケストラの演奏が物語のうえで大きな役割を持っているんです。僕は歌えなくてミュージカルはあり得ないので(笑)、こういう機会は2度とないだろうなと思うのですが、音楽の力に負けないように存在しなければいけないなと思っています」。この音楽の演出といい、ストッパード作品は、楽しく観ているうちに何かを考えさせられていくものが多い。「立ち止まって自分自身を振り返ることはとても大事で、演劇にはそういう力があると信じているから僕はやっているんだと思うんです。ゲラゲラ笑って終わる作品も大好きですけど。こういう作品で、自分が置かれている環境や自分自身を見つめる時間を、ぜひ持っていただけたらと思います」。堤のアレクサンドルが投げかけるもの、しっかり受け止めたい。チケットぴあでは明後日2月3日(日)より先着先行受付を特別サイトにて実施。取材・文:大内弓子
2019年02月01日堤真一(54)が来年冬公開の映画「決算!忠臣蔵」(中村義洋監督)で主人公の大石内蔵助を演じると、一部スポーツ紙が報じた。記事によると、映画は江戸時代研究の第一人者で東大教授の山本博文氏による著書「『忠臣蔵』の決算書」が原作。「忠臣蔵」といえば、藩主・浅野内匠頭のあだ討ちを果たすべく吉良上野介に討ち入りした赤穂藩士たちの美談として知られてきた。今作ではその討ち入りにかかった費用に焦点を当てることに。現在の価値にして8400万円もの費用をかき集め、何とか予算内で討ち入りしようとする内蔵助らをコミカルに描くという。「討ち入りまでを描いた話は数知れず。内蔵助以外の藩士にスポットを当てた話も多いですが、内蔵助が自ら金策に奔走する姿を描くのは新たな視点です。シリアスな演技からコメディーまで幅広くこなせる堤さんだけに、これまでにない内蔵助を演じてくれることでしょう」(映画業界関係者)同作もそうだが、実は江戸時代の“お金”にまつわる作品は「ヒットが確実なジャンル」として業界内で鉄板ネタ化されているというのだ。「堺雅人さん主演の『武士の家計簿』(10年)、佐々木蔵之介さんの『超高速!参勤交代』(14年、)阿部サダヲさん主演の『殿、利息でござる!』(16年)は藩の財政にスポットを当てた作品ですが、いずれもヒットしています。老若男女いずれも安心して楽しめるので集客しやすいと、映画界でも注目されています。今後も、こうした作品は増えるでしょうね」(映画担当記者)
2018年12月14日俳優・堤真一主演の映画『決算!忠臣蔵』が2019年冬に公開されることが14日、明らかになった。ナインティナインの岡村隆史が共演する。同作は山本博文による『「忠臣蔵」の決算書』をもとに実写化。赤穂藩藩主・浅野内匠頭の切腹とお家断絶により、筆頭家老・大石内蔵助(堤)は、勘定方・矢頭長助(岡村)の力を借り、リストラに励む。さらに、江戸の庶民による討入りの期待を受けるが、討入りするには8,400万の予算が必要だった。誰もがよく知る忠臣蔵の物語を、現代の会企業倒産やプロジェクトになぞらえ、『殿、利息でござる!』『忍びの国』等、時代劇でヒットを飛ばす中村義洋監督がメガホンを取る。また、岡村は『土竜の唄 潜入捜査官REIJI』(2014)以来の映画出演で、時代劇には初挑戦となった。関西出身の2人が、現在の兵庫県に位置する赤穂藩で、ナチュラルな関西弁の芝居を繰り広げる。○堤真一 コメント映画では初めての「忠臣蔵」、そして「大石内蔵助」役に挑みます。中村義洋監督とは初めてですが、お話をいただき、あまりにも面白い脚本ですぐお受けすることにしました。誰もが知る有名な物語ではありますが、立場によって見方は変わり、あの時代に命をかけて忠義を尽くしただけの話ではなかったのです。面白いだけではなく繊細な一面もお持ちの岡村さんと一緒に、関西弁で、誰も見たことのない「忠臣蔵」を皆さまにお届けいたします。ご期待ください。○岡村隆史 コメントまた映画に出たいとずっと思っていました。普段はなかなかお会いできない役者の皆さんとご一緒する、緊張感のあるプロフェッショナルな現場が好きです。今回僕が演じるのは、貧乏なそろばん侍。減量し、小4でやめてしまった嫌いなそろばんも頑張ります!なので、2020年の日本アカデミー賞では僕に、スピーチのリベンジをさせてください。応援よろしくお願いします!○中村義洋監督 コメントまさか自分が忠臣蔵を!? というのが最初にお話を頂いた時に思った率直なところです。かつて作られてきた映画、ドラマなど、あまたの『忠臣蔵』(三百本!?)の名に恥じぬよう、と思うとあまりのプレッシャーに脚本が一文字も書けなくなってしまったので、決して構えず、極力軽やかに、と心がけていたら、いつのまにか赤穂浪士は関西弁になり、「それ、なんぼ?」が口癖になった大石内蔵助をあの手この手で困らせることに夢中になっておりました。撮影に入っても堤さんと岡村さん演じる赤穂藩経理担当の面々を困らせ、追い込み、右往左往させていきたいと思います。これまで忠臣蔵モノをご覧になってこられた方々も、そうではない皆様も、そんな赤穂浪士を「はよ討入らんかい!」とツッコミながら応援して頂けたら嬉しいです。
2018年12月14日『殿、利息でござる!』や『忍びの国』などの監督で知られる中村義洋の最新作、『決算!忠臣蔵』の公開が2019年冬に決定。また、主演に堤真一、「ナインティナイン」岡村隆史の共演が発表された。■あらすじ元禄14(1701)年。赤穂藩藩主・浅野内匠頭は、高家である吉良上野介の悪行に堪え兼ね、江戸城松の廊下で吉良に斬りかかった。幕府は内匠頭に即日切腹を言い渡し、浅野家はお取り潰し、赤穂藩士たちは突如路頭に迷うこととなる。事態に嘆く暇もなく、筆頭家老・大石内蔵助(堤真一)は勘定方・矢頭長助(岡村隆史)とともに、藩士のリストラに励む日々。一方世間では、赤穂藩士による吉良上野介への仇討ちが熱望されていた。しかし、討入りに必要な予算はなんと8400万!果たして、大石内蔵助は“予算内”で討入りを成功させることができるのか…!?■“忠臣蔵”の裏側が描かれる!原作は東大教授でもある山本博文による話題作「『忠臣蔵』の決算書」(新潮新書)。監督は、『殿、利息でござる!』や『忍びの国』など時代劇映画を続けてヒットさせている中村義洋。本作で描かれるのは、あの誰もが知る“忠臣蔵”の裏側。これまでに“忠臣蔵”を元に数々の創作作品が生み出され、その数は映像化だけでも300を超えるという。『決算!忠臣蔵』では、いままで誰も知らなかった“忠臣蔵”の裏話が明らかとなる。■関西弁の”忠臣蔵”!?主人公である赤穂藩筆頭家老・大石内蔵助を演じるのは、中村組初参加となる堤真一。日本を代表する名俳優が、新たな大石内蔵助を見せてくれるだろう。また、大石内蔵助を支える勘定方・矢頭長助をナインティナインの岡村隆史が演じる。『土竜の唄 潜入捜査官REIJI』(2014)以来、約5年ぶりの映画出演、初めての時代劇となる。赤穂藩は現在の兵庫県ということもあり、全編関西弁の本作。関西出身のふたりのナチュラルな関西弁も見所のひとつだ。■キャスト&スタッフからコメントも到着!大石内蔵助役・堤真一映画では初めての「忠臣蔵」、そして「大石内蔵助」役に挑みます。中村義洋監督とは初めてですが、お話をいただき、あまりにも面白い脚本ですぐお受けすることにしました。誰もが知る有名な物語ではありますが、立場によって見方は変わり、あの時代に命をかけて忠義を尽くしただけの話ではなかったのです。面白いだけではなく繊細な一面もお持ちの岡村さんと一緒に、関西弁で、誰も見たことのない「忠臣蔵」を皆さまにお届けいたします。ご期待ください。矢頭長助役・岡村隆史また映画に出たいとずっと思っていました。普段はなかなかお会いできない役者の皆さんとご一緒する、緊張感のあるプロフェッショナルな現場が好きです。今回僕が演じるのは、貧乏なそろばん侍。減量し、小4でやめてしまった嫌いなそろばんも頑張ります!なので、2020年の日本アカデミー賞では僕に、スピーチのリベンジをさせてください。応援よろしくお願いします!中村義洋監督まさか自分が忠臣蔵を!?というのが最初にお話を頂いた時に思った率直なところです。かつて作られてきた映画、ドラマなど、あまたの『忠臣蔵』(三百本!?)の名に恥じぬよう、と思うとあまりのプレッシャーに脚本が一文字も書けなくなってしまったので、決して構えず、極力軽やかに、と心がけていたら、いつのまにか赤穂浪士は関西弁になり、「それ、なんぼ?」が口癖になった大石内蔵助をあの手この手で困らせることに夢中になっておりました。撮影に入っても堤さんと岡村さん演じる赤穂藩経理担当の面々を困らせ、追い込み、右往左往させていきたいと思います。これまで忠臣蔵モノをご覧になってこられた方々も、そうではない皆様も、そんな赤穂浪士を「はよ討入らんかい!」とツッコミながら応援して頂けたら嬉しいです。池田史嗣プロデューサー今も昔も、予算は大事。誰もが知る忠臣蔵の、誰も知らないお金の話を良質なコメディとして描けるのは「殿、利息でござる!」でご一緒した中村義洋監督しかいないと思い立ち、そのオファーに応えてくれた監督が自ら書き上げた面白過ぎる脚本のもと、堤真一さん、岡村隆史さんという理想的な芸達者お二人が揃いました。共に関西出身の二人による凸凹コンビぶりは爆笑必至。女好きでボンボン育ちの大石内蔵助、ワーキングプアで神経質な矢頭長助。全くキャラの違う二人の丁々発止の掛け合いが、この作品の肝になります。このチームなら、新しい国民的エンターテイメントとして“誰も見たことがない忠臣蔵“を皆様にお届けできるはず。どうぞご期待くださいませ。『決算!忠臣蔵』は2019年冬、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2018年12月14日俳優の堤真一と、アイドルグループ・A.B.C-Zの橋本良亮が、俳優とオーケストラのための戯曲『良い子はみんなご褒美がもらえる』に出演することが14日、明らかになった。同作は舞台『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』『アルカディア』、映画『恋に落ちたシェイクスピア』等で、日本でも多くのファンを持つ英国劇作家の巨匠トム・ストッパードが、俳優とオーケストラの為に書き下ろした異色作。独裁国家の精神病院で誹謗罪でつかまった政治犯のアレクサンドル・イワノフ(堤)と、自分はオーケストラを連れていると主張する妄想に囚われたアレクサンドル・イワノフ(橋本)が同室となり、想像することの自由と言論の自由を主張する2人を通して、「自由な世界」が故に他人と異なることへの「不自由さ」を感じる現代社会の皮肉を描いていく。原題の「Every Good Boy Deserves Favour」は、五線譜を覚えるための英語の語呂合わせであり、例えるならルート2を「ひとよひとよにひとみごろ」などと覚えるような言葉だという。「とにかくそういうものだから、覚えれば良いのだ」と言われ、確かに他人との共通の正解を共有することも可能にする"語呂合わせ"だが、一個人の思いや考え、好きなもの、嫌いなものまでこの語呂合わせのように正解を求められたら、どうなってしまうのか……という問いかけも込められている。演出には英国ロイヤルバレエを中心に世界的に活躍、2014年R.オリヴィエ賞受賞のウィル・タケットを迎え、35人のオーケストラが参加する。東京公演はTBS赤坂ACTシアターにて2019年4月20日~5月7日、大阪公演は大阪フェスティバルホールにて2019年5月11日~5月12日。○堤真一 コメントトム・ストッパードの作品は2年前の『アルカディア』に続いて2度目となります。今回はストッパードならではの知的な台詞に加えてオーケストラが奏でる音楽とともに表現していきます。僕にとってもオーケストラと一緒に芝居をするのは初めての挑戦となります。「アレクサンドル」は政治犯にも関わらず精神病院に収監されてしまいます。「社会の常識」から外れているとレッテルを貼られてしまった男がどのように自由を手にするのか、ストッパードが皮肉も込めてつくったこの作品をぜひ堪能してもらえたら嬉しいです。○橋本良亮 コメント35人のオーケストラと舞台上で同じ空間に存在するというのがどんな感じになるのか、まだ想像があまりつかないですが、凄い事だなって思うし、嬉しい気持ちと緊張感が非常にあります。舞台でオーケストラというと、どうしてもオーケストラピットでの演奏や伴奏をイメージしますが、この戯曲はそうではなく、芝居に参加している感じ。要するに役者とオーケストラのメンバーのみんなが主役なんだと思います。僕が演じるのは、堤さんが演じる「アレクサンドル」と同じ精神病棟に収容され、自分の目の前に常にオーケストラが存在し、演奏していると妄想する「イワノフ」という役で、とても起伏の激しい役柄です。今回、大先輩である堤真一さんとご一緒できることは非常に光栄で楽しみで仕方ありません。難しい題材ではありますが、堤さんの胸を借りて良い芝居が出来るように、自分を信じて頑張りたいと思います。ぜひ多くの皆さんに劇場でこの舞台をお楽しみいただきたいと思います。○ウィル・タケット(演出) コメント今は『Every Good Boy Deserves Favour』を上演するのにパーフェクトな時ではないかと思います。われわれが信頼を置くべき当局が、ますますわれわれが真実ではないと分かっていることを受け入れ、信じろと言い、権力者とわれわれの間の関係はますます張り詰めたものになっています。今日の政治状況は、この芝居が書かれた1970年代の状況とは非常に異なるものかもしれませんが、われわれと真実との間の関係、われわれ個人としての自由、自由であるという感覚は、これまでになく複雑になってきています。ストッパードの辛辣なウィットと、プレヴィンの親しみやすいが曲想的には難解な音楽の組み合わせが複雑な雰囲気を醸し出し、演劇構造の中で音楽とテキストが同じ重みをもって絡み合っています。本作の設定は架空の、典型的な絶対主義国家ですが、自由のためにわれわれは何を放棄する心の準備があるのかについて、場所と時間の間を揺れさまよいながらじっくりと考えることができます。
2018年12月14日