世界的に有名な未解決事件として恐れられた殺人犯・通称“ジャック・ザ・リッパー(切り裂きジャック)”をモチーフにチェコ共和国で創作されたミュージカルを原作に、韓国独自のアレンジを施し、大人気作となったミュージカル『ジャック・ザ・リッパー』(2009年初演)が、白井晃演出にて日本初演される。新聞記者モンロー役として出演する田代万里生に話を聞いた。今まで演じてきたものとは違うものをさらけ出す──ミュージカル『ジャック・ザ・リッパー』は韓国で大ヒットした作品で、今回が日本初演となりますが、そのオリジナルキャストになることをどう思われていますか?まず、モンロー役(スクープのためならどんな手段も厭わず事件を追う新聞記者)を僕にっていうのが意外でした。僕はどちらかというと誠実な役が多いのですが、それとは真逆の、僕史上最低最悪じゃないですけど(笑)、欲にまみれた誠実さのない役ですからね。──韓国版と同じイメージになるのでしょうか?プロデューサーからヒントを頂いたのですが、韓国版のモンローとはまた違うイメージだそうです。ビックリしたのは、ある意味ちょっとルキーニ(ミュージカル『エリザベート』にも登場する実在の人物。エリザベートの暗殺者と言われている)っぽいかもと。どんなふうになるのか、僕も楽しみにしている感じです。──どんな感じなんだろう……。想像できないでしょう?(笑)真っ当な人間を切り裂いてみたらその中身は……というところを担うのかなって。モンローはまさに、綺麗に装っている内側の部分をたくさん見せるので、すごく重要な役になりそうです。──内側の部分をですか。はい。今まで僕が演じてきたものとは違うものをさらけ出すことになると思います。それもただ剝き出しにするのではなくて、装いながら出すような感じなんじゃないかな。あと、随所でモンローはダニエルやアンダーソンと一緒に行動していくので、その中での立ち位置も見つけていきたいなと思います。一見、ダニエルやアンダーソンのほうが屈折した人間のように思うんですけど、実は「いや、これモンローのほうがやばいやつなんじゃないか?」というところが随所に出てくる。ラストシーンもモンローが重要な流れに持っていきますし。早く白井さんとお話してみたいです。新しい挑戦をたくさんしないと務まらない──白井さんがモンロー役に田代さんをイメージした理由はご自身としてはなんだと思われますか?やっぱり今も話した「一皮むいたら」というところがポイントなのかなと思っています。最近は誠実だけじゃない役もやらせてもらっていますが、一見そうは見えない僕だからこそ、裂いて中から出てきたものがどう見えるのかっていう。そこを多分、白井さんが引き出してくださるんじゃないかなと今は思っています。でも本当になぜ僕にっていうのは僕自身も伺ってみたいです(笑)。──白井さんと田代さんは初タッグですし、その大切な役割を託したのは舞台上の姿を観てのことなのでしょうか。白井さんは、こまつ座『きらめく星座』(’17年)の田代万里生を観てくださっているんです。グランドミュージカルの舞台に立つミュージカル俳優としてではなく、坊主姿の脱走兵で、それこそ剥き出しの役をやっているところを観てくださっていて。いわゆるミュージカルファンの皆さんが抱く僕のイメージとはまた違うものもキャッチしてくださっているのかな? と思います。僕自身も新たな田代万里生に出会えることを楽しみにしています。──これまでとは違った心持ちで挑む役になりそうですね。白井さんはストレートプレイのイメージも強いですが、モンローはどちらかというと特にお芝居で物語をしっかり成立させていく役なので、そういう意味でも今まで僕が演じた役と一味違うんです。新しい挑戦をたくさんしないと務まらないなと思っています。──世界的に有名な未解決事件をベースにしたお話ですが、現時点でストーリーに関してはどう思われていますか?ベースが切り裂きジャックなので、『スウィーニー・トッド』とか『ジキル&ハイド』みたいなちょっと怖いスリラーミュージカルをイメージすると思うのですが、この作品にはその2作とは違うものがあって。なんだろう、ダニエルとアンダーソンなど、比較的同世代の人物たちが色々な人生を生きているというのが、一番違うかもしれませんね。それに、上記2作にモンローのような立ち位置の人物は出てきません。それだけに、とても重要なキャラクターだなと思っています。──音楽はどうですか?ロックナンバーも多く、キャッチーで、日本人にはすごく合うんじゃないかな。それに今回日本語で歌われたら、いくつかの曲はきっとこれからミュージカルコンサートとかでみんなが歌いたがるような曲になりそうです。──田代さんがあまり経験のないような楽曲もあるのでしょうか?モンローのソロナンバーには、アップテンポで大勢を引き連れて歌うものもあります。また、張り上げるだけではなく、切れ味よく芝居の緩急で差し込んでいく感じも。全体的に僕にとっては新しいタイプの楽曲なので、楽しみにしています。初共演の加藤和樹くんは頼りにしています──日本初演のものをつくるってどうですか?楽しみですね。僕は日本初演のものをけっこうやらせていただいてるほうだと思うんです。『スリル・ミー』とか『ストーリー・オブ・マイ・ライフ』とか『マルグリット』とか『サンセット大通り』とかたくさんやらせていただいてきて。何度も上演されている『レ・ミゼラブル』や『エリザベート』のような作品は「こうじゃなきゃいけない」というような固定観念が役者側にもお客さん側にもあって、そこにはめていくのか敢えてはずしていくのか、というようなところがありますが、新しい作品だと本当にゼロからなので。本作品は既に韓国版がありますが、白井さんや役者たちから提案もたくさん出てくると思いますし、みんなで新たに創っていけたらなと思っています。──ダニエルを演じる木村達成さんとは、『エリザベート』(’19年)では親子でもありましたが。美しい息子でしたね~(笑)。実際には同世代のほうには入るくらいなんですけど(笑)。あと、この作品の直前に『マタ・ハリ』で加藤和樹くんとご一緒するのですが、『マタ・ハリ』はWキャストで同じ舞台には立てないので、これが舞台上では初共演になります。今年は和樹くんとは半年くらい一緒にいることになると思うので、頼りにしています。ミュージカル『ジャック・ザ・リッパー』キービジュアル。男性メインキャスト6名の顔の”パーツ”で構成されている──田代さんは今どんなところに喜びを感じてお芝居をされていますか?僕は去年、ミュージカルへの出演が0本だったんです、コロナの影響で。一方今年は現時点でミュージカル『マリー・アントワネット』や『スリル・ミー』に出演させていただき、今後を含めると1年に5本のミュージカル出演が予定されています。その1公演1公演の中で感じる、「劇場に行って、舞台に立ったら、お客さんがいる」ということへの喜びは、なんとも言えないものがあります。『マリー・アントワネット』を今年の1月2月にやったときは、あの大きな空間にお客様が入っている光景を見るのが1年以上ぶりで。大勢の人が決められた時間に集まって、固唾をのんで見守って、暗転を待って、序曲の1音目を待って……という劇場のあの文化って、やっぱりリモートでは味わえないことだなとすごく実感しました。だから今は、「劇場に立って、お客様が観てくださっている」ということに喜びを感じていますね。──当たり前のようなことが、一変しましたからね。本当は当たり前じゃないですけどね、でもやっぱり公演が続くとそんなふうに感じてしまうこともあって。今は「明日公演がある」「明日も本番がある」ということが、自分にとってはすごく元気が出るものだなと思います。それはやっぱりお客さんが求めてくださるからこそで。そこはより一層感じています。──『ジャック・ザ・リッパー』も楽しみです。今はまだ未知の世界にそわそわしています。きっと今までやってきたことだけだと通用しないと思うので、なにか一歩大きく踏み出すつもりです。記念すべき日本初演の本公演、是非劇場で見届けてください!取材・文:中川實穗撮影:杉映貴子ミュージカル『ジャック・ザ・リッパー』作曲:Vaso Patejdl作詞:Eduard Krecmar脚本:Ivan Hejna演出:白井晃出演ダニエル:木村達成・小野賢章(Wキャスト)アンダーソン:加藤和樹・松下優也(Wキャスト)ジャック:加藤和樹・堂珍嘉邦(Wキャスト)グロリア:May’nポリー:エリアンナモンロー:田代万里生他【東京公演】2021年9月9日(木)~2021年9月29日(水)会場:日生劇場【大阪公演】2021年10月8日(金)~10月10日(日)堺市民芸術文化ホール(フェニーチェ堺) 大ホールチケット情報
2021年06月14日NGT48が6月23日にリリースする6枚目シングルの表題曲「Awesome」のティザー映像を公開した。同曲は、今年で誕生から20周年を迎える「にいがた総おどり」とのコラボレーションソングで、今回のティザーでも「にいがた総おどり」を軸としたストーリーとなっている。公開された映像では、女子高生を演じるNGT48メンバーが存続の危機にさらされている新潟総おどりと、高校ダンス部の復活を目指し立ち上がるという物語の一端が描かれており、今後どのような展開となるのか、全編公開に期待が高まる内容となっている。合わせて「Awesome」が6月16日に先行配信されることが決定。さらに先行配信を記念したキャンペーンも予定されている。NGT48「Awesome」ティザー映像<リリース情報>NGT48 6thシングル『Awesome』2021年6月23日(水) リリース●通常盤Type-A(CD+DVD):1,676円(税込)NGT48 6thシングル『Awesome』通常盤Type-Aジャケット (C)Flora<CD収録内容>1. Awesome ※にいがた総おどり20周年記念コラボソング2. はっきり言って欲しい / CloudyCloudy3. Awesome(Instrumental)4. はっきり言って欲しい(Instrumental)<DVD収録内容>・「Awesome」MV・「はっきり言って欲しい」MV・特典映像「Music Video Making Movie Vol.1」●通常盤Type-B(CD+DVD):1,676円(税込)NGT48 6thシングル『Awesome』通常盤Type-Bジャケット (C)Flora<CD収録内容>1. Awesome2. ラーメンワンダーランド / NGT48 らーめん部 ※『嗚呼!NGT48 らーめん部』番組テーマソング3. Awesome(Instrumental)4. ラーメンワンダーランド(Instrumental)<DVD収録内容>・「Awesome」MV・「はっきり言って欲しい」MV・特典映像「Music Video Making Movie Vol.2」●新潟盤(CD+DVD):1,676円(税込)NGT48 6thシングル『Awesome』新潟盤ジャケット (C)Flora<CD収録内容>1. Awesome2. はっきり言って欲しい / CloudyCloudy3. Awesome(Instrumental)4. はっきり言って欲しい(Instrumental)<DVD収録内容>・「Awesome」MV・「はっきり言って欲しい」MV・特典映像「Music Video Making Movie Vol.1」※新潟盤の収録内容は「通常盤Type A」と同一となります。※新潟盤は「新潟県内の店舗」でのみご購入いただけます。<通常盤Type A・B、新潟盤 初回プレス分限定封入特典>・NGT48メンバー生写真ランダム1枚封入(28名×3Type 全84種)・通常盤Type A、Type Bイベント参加応募券 / 新潟盤イベント参加応募券(詳細は後日発表)※CDショップ別購入者特典生写真有り(詳細は後日発表)●劇場盤(CDのみ):1,047円(税込)NGT48 6thシングル『Awesome』劇場盤ジャケット (C)Flora<CD収録内容>M1. AwesomeM2. 踵を鳴らせ! ※新潟アルビレックスBB 応援ソングM3. Awesome(Instrumental)M4. 踵を鳴らせ!(Instrumental)※劇場盤は「NGT48 Official CD Shop」の限定商品となります。<歌唱メンバー>「Awesome」荻野由佳 / 小熊倫実 / 中井りか / 中村歩加 / 奈良未遥 / 西潟茉莉奈 / 西村菜那子 / 本間日陽 / 安藤千伽奈 / 佐藤海里 / 對馬優菜子 / 藤崎未夢 / 大塚七海 / 小越春花 / 川越紗彩 / 真下華穂「はっきり言って欲しい」中井りかプロデュースユニット CloudyCloudy「ラーメンワンダーランド」中村歩加 / 大塚七海 / 真下華穂 / 小見山沙空 / 富永夢有「踵を鳴らせ!」角ゆりあ / 日下部愛菜 / 清司麗菜 / 山田野絵 / 小見山沙空 / 曽我部優芽 / 寺田陽菜 / 富永夢有 / 古澤愛 / 古舘葵 / 三村妃乃 / 諸橋姫向関連リンクNGT48 Official Site: Official Instagram: Official Twitter: Official YouTube Channel: Official Blog:
2021年06月10日お笑いコンビ・メイプル超合金のカズレーザーが5日、公式YouTubeチャンネル『カズレーザーの50点塾』で、動画「カズレーザーの考える人付き合いの方法・楽しい会話のコツとは?【コメント返し】」を公開。恋の悩みを抱える女子高生へ、真剣アドバイスを送った。視聴者の女子高生から、「15歳ほど年上の予備校講師に恋をしてしまいそう」というお悩みが寄せられると、カズレーザーは、「好きになったらいいんじゃないですか? どんどん恋はした方がいいと思いますよ」とキッパリ断言。続けて、その理由を、「恋はいっぱいしとかないと、一つひとつの恋に、すごい価値があるものだと思っちゃうんですよね」と語った。恋愛経験が少ないと、誰かのことを好きになったときに、「自分のキャパがいっぱいいっぱいになっちゃう。恋愛だけに夢中になっちゃう」と言い、「恋愛ってすげー簡単なことなんで。そんなに人生のキャパを取られるようなものじゃない。また好きになったな~くらいに思って過ごせるくらい、いっぱい経験して慣れておいてください」と、恋愛との向き合い方をアドバイス。さらに、相談者が憧れを抱いている予備校講師について、「多分どこにでもいる人」だと語ったカズレーザー。「どこにでもいる人を好きになるんです。人間は。どこにでもいる人だった! って気づいて、恋は冷めるものなんで」と説明し、「気づくまでの過程がワクワクして楽しいので、いっぱい恋はした方がいい。そうじゃないと、どこにでもいる人って認められないまま、人生を過ごしちゃう。それはすごい損なので、いっぱい経験しておかないと」と、恋愛経験の大切さを力説していた。
2021年06月10日紀伊國屋ホールが改修工事を経て、今月リニューアルオープン。こけら落とし公演第一弾となる『新・熱海殺人事件』が本日6月10日(木)より上演される。演劇の聖地と呼ばれる同ホールは57年の歴史を持つが、その中で最も多く上演されているシリーズ作品での新たな幕開けだ。『熱海殺人事件』は言わずと知れた、つかこうへいの代表作。タイトルを『売春捜査官』『モンテカルロ・イリュージョン』などと変化しながら、新たなキャスト、新たな演出で繰り返し上演され、その公演ごとに違った味わいが楽しめるのも魅力だ。今回上演される『新・熱海殺人事件』は、テレビドラマ監督として『Dr.コトー診療所』や『プライド』『教場』などの話題作で高い評価を得るフジテレビのゼネラルディレクター・中江功が、新たな演出で復刻。中江にとっては初めての舞台演出となるが、テレビ界屈指の演出家がどのような色付けをするのか注目される。キャストは、同ホール改装前の最終公演『熱海殺人事件ラストレジェンド~旋律のダブルスタンバイ~』で主人公の木村伝兵衛部長刑事を演じきった荒井敦史が続投。伝兵衛と対立しながら成長していく刑事・熊田留吉には、2017年『熱海殺人事件NEW GENERATION』で同役を演じ、昨年『改竄・熱海殺人事件 モンテカルロ・イリュージョン』で妖艶な演技を見せた多和田任益。ヒロインの婦人警官・水野朋子には、元乃木坂46で舞台を中心に女優として活躍する能條愛未と、AKB48グループ総監督・向井地美音、犯人の大山金太郎には若手実力派の三浦海里と、こちらも『熱海殺人事件ラストレジェンド』から続投となる松村龍之介が、それぞれダブルキャストで出演。さらに、公演初日は特別公演として、つかの愛娘・愛原実花が一夜限りのヒロインを務める。なお6月24日(木)からは本作に続く第二弾公演として、『熱海殺⼈事件』の数あるバージョンの中でも異端とされる作品『改竄・熱海殺人事件 モンテカルロ・イリュージョン〜復讐のアバンチュール~』を中屋敷法仁の演出で上演。多和田任益、菊池修司、兒玉遥、鳥越裕貴が出演する。『改竄・熱海殺人事件 モンテカルロ・イリュージョン〜復讐のアバンチュール~』文:伊藤由紀子『新・熱海殺人事件』作:つかこうへい演出:中江功出演:荒井敦史 / 多和田任益 / 能條愛未 / 向井地美音 / 三浦海里 / 松村龍之介 [ゲスト]愛原実花2021年6月10日(木)~2021年6月27日(月)会場:東京・紀伊國屋ホール『改竄・熱海殺人事件 モンテカルロ・イリュージョン 復讐のアバンチュール』作:つかこうへい演出:中屋敷法仁出演:多和田任益 / 菊池修司 / 兒玉 遥 / 鳥越裕貴2021年6月24日(木)~2021年6月27日(日)会場:東京・紀伊國屋ホール
2021年06月10日公式サイト()魅惑のトライアングルキャストで贈る凄惨でいてスタイリッシュな心理探偵バディムービー岡田将生、志尊淳、平手友梨奈という魅力的なトライアングルキャストが話題を呼んだ映画『さんかく窓の外側は夜』。2021年初頭の劇場公開を経て、早くも本作のデジタル配信が開始された。本作は、漫画家・ヤマシタトモコによる累計発行部数130万部超のベストセラーコミックを、CMディレクターとして数々の受賞経験を持つ森ガキ侑大監督が映像化したもの。奇妙で凄惨な連続殺人事件の裏側に潜む“呪い”のナゾに、霊を“祓える”男・冷川と、霊が“視える”男・三角のふたり=心霊探偵コンビが挑んでいく。サスペンス、オカルトホラー、サイコスリラー、バディムービー的な要素をそれぞれ併せ持ちつつ、森ガキ監督ならではのスタイリッシュな映像表現に思わず目を奪われるに違いない。本特集では、作品の見どころ解説と、劇場公開時の岡田・志尊・平手による3者インタビューから、本作の魅力をひも解いていく!作品の見どころ解説!()岡田将生×志尊淳×平手友梨奈インタビュー累計発行部数130万部を超えるヤマシタトモコの人気コミックを実写化した『さんかく窓の外側は夜』に出演している岡田将生、志尊淳、平手友梨奈。岡田が31歳、志尊は25歳、そして平手が19歳とやや歳の離れた3人だが、作品の公式インスタなどでも度々仲の良い様子を見せ、ファンからは「兄妹のよう」という声も。岡田と志尊は平手を「てち」と呼び、志尊は岡田を「まーくん」と呼ぶなど、何とも興味深い関係性を築いており、それぞれのコメントにすかさず相槌やツッコミが飛ぶなど、インタビュー中も心を許し合っている様がうかがえた。“心地の良い気持ち悪さ”を出す側と受ける側の気持ちーー霊を祓える男・冷川(岡田)、霊が視える男・三角(志尊)、そしてヒロイン・ヒウラエリカ(平手)というそれぞれの役柄について、どういった部分を大事にして作り上げていったんでしょうか?岡田台本を読み、現場に入って思ったのは“心地の良い気持ち悪さ”を出したいなということ。それが僕が演じる冷川に直結しているなと思って。冷川のミステリアスで感情が欠落してしまっている線と連続殺人事件の線が、映画のクライマックスに向けて交錯するところを目指して、“良い気持ち悪さ”をどれくらい出せるかが大切だなと。それを森ガキ侑大監督がすごく丁寧に撮ってくださいました。特に今回、淳くんがすごくバランスの部分を担ってくれていたので、僕は僕のペースで冷川という役に集中させてもらっていました。少し甘えながら、キャラクターと向かい合っていた感じでしたね。ーー冷川は三角をどのように見ているんでしょうか?岡田もう冷川は三角のことが大好きですからね(笑)。“運命の出会い”なので。それをキレイにも気持ち悪くも見せたかったんですが(笑)、画にも出ているんじゃないかなと。今までそういう役柄もなかったので、すごく新鮮な気持ちでやらせてもらいました。ーーバディの相手を振り回す側の役は楽しいですか?岡田(志尊を指しつつ)受け側の大変さをよく知っているんでね(笑)。バディって受けの方が大変なんですよ。(振り回す側が)好き勝手やって、それを受け止めて、丸く収めるのがどれだけ大変かを僕は20代でたくさん経験していて。淳くんが映画としての軸、みんなが好き勝手やれる土台を作ってくれているので、そこは本当に感謝してますね。志尊やっぱり三角という役は全体的に“受ける”ことが多くて、客観的に作品を見たときに“観客”の目線を持ち合わせている人物でもあったので、冷川が急に変なことを言ったのを、映画の世界観で受けちゃうと、観客を置いていってしまうことになるというバランスだったり……。あとこの作品って、言葉が少ないんですよね。その中で、どうバディ感を出すか?ちょっと近づいているなという距離感をどう出すか?といったことはすごく自分の中でも考えて、目線や少ないセリフのぶつけ方、距離感などは試行錯誤しながら作っていったし、決まっていなかったことも、段取りを経て「この距離感だな」と感じることもありました。やっぱりリアリティという意味で、観客の目線として受ける部分と三角として受ける部分でどう見せるか?撮影に入る前はすごく悩んでいましたが、クランクインしてからは三角としてどう愚直に生きるかを意識していたので、監督にバランスを含め担っていただいていたなという感じですね。ーー岡田さんの言う冷川の“良い気持ち悪さ”を受けて、いかがでしたか?志尊最初は三角としても「何?この人、気持ち悪い!」って受けていたんですけど、マイノリティとして生きてきた人間として、その孤独な思いを共有できるところに言葉じゃない安心感がありました。かつ、お互いの関係で媚びるものが何ひとつなく、それぞれ思ったままに動いて交わっていくというものだと思ったので、関係性の気持ち悪さはすごくあったけど、僕もこれまでリアリティのある作品でバディをやることが多かったので、不思議な感覚でした。「これでいいのかな……?」と思う瞬間もあったけど、「これでいいんだ」と言い聞かせてやっていました。ーー平手さんは、ヒウラエリカに対し共感する部分もあったそうですね?どのように役を作っていったのでしょうか?平手私が演じた女の子は、映画の中で描かれているのと原作でちょっと違うので、そこをどうしたらいいのか?というのを監督と相談しましたし、監督からは「エリカの“孤独感”を常に出していきたい」と言われたので、常にそれを意識しながら撮影していました。ーー難しかった部分や挑戦だった部分、この作品を通じて得たものなどはありましたか?平手うーん……まだ、自分の中ではっきりとは分からないです。捨てられた子犬からムードメーカーに撮影現場での平手の存在感ーーお互いの印象や撮影現場での様子について教えてください。岡田今回、バディものだったので、(志尊と)なるべく早く信頼関係を築きたいという気持ちがありました。志尊くんもそういう風に思っていてくれたので、クランクインしてすぐこのふたりの関係性はでき上がりましたね。平手さんはすごく人見知りで、“捨てられた子犬”みたいな感じで現場に座っていたので……(笑)。それを監督がつなげてくれて、そうしたらちょっとずつ、吐露するような感じでお話してくれるようになり、知らぬ間に僕らのそばに必ずいるような距離感になって、わりとすぐこの3人の関係性ができ、みんなで作品に向き合っていた感じでした。今もそうですけど、久々に会ってもすぐに冗談が言える間柄で、心地の良い関係性ですね。志尊まーくんとは、今言っていたとおりの関係性ですね。お互いにどうやってバディを作っていくかという部分で、考えているところはあったんですけど、言葉で共有せずとも分かり合えている部分があって、撮影中に芝居の話は一切していなくて、それぞれが役を理解して作っているものを尊重してやっている感じでした。役者の先輩としてもいろんな相談を受けてくれて、そういうところも含めて、いろんなことを共有してすぐに仲良くなれた印象ですね。平手さんも最初は……本当に捨てられた子犬みたいな距離感でしたけど(笑)、すぐ仲良くなったよね?僕らが「平手ちゃん、平手ちゃん」って言っているのに対して、「答えてくれた」と言うと失礼かもしれないけど、一方的じゃなくて、徐々に心を開いてくれた感じがあったのでこちらも歩み寄りやすかったし、最終的には平手ちゃんが現場のムードメーカーというか、いろいろ発信してくれて、それに僕らがついていかせてもらっていたという感じの距離感になれたので、わりとすぐ仲良くなれましたね。平手私は役柄的にひとりでいるシーンの方が多かったですし、ふたりとのシーンが少なかったので……。でもそんなとき、監督に「もっとたくさん話してほしい」と言われて、滝藤(賢一)さんを含め3人でお話している中に、入れていただいて、お話させてもらった感じです。ーー“捨てられた子犬”という印象については……。平手それは……(笑)。岡田すごく覚えてるよ。俺たちも(役柄の関係上)あんまり話しかけない方がいいのかな?と思ってたけど……。志尊すごく印象的だったのが、撮影前のお祓いで初めて会って、そのとき、平手ちゃんがすごく丁寧で、挨拶の後「お先に失礼します。お疲れさまでした」って。岡田あった!志尊初日3人が一緒だったときも、てちが中空き(※撮影の間の待ち時間)がすごくあって「申し訳ないな、待たせちゃって……」という気持ちで「ごめんね、待たせちゃって」って言ったら、「いえいえ、とんでもないです。全然かまわないですから」って。そこで「(舌打ちを)チッ」とかやられたらちょっと距離が空くけど(笑)、全然大丈夫って顔をしてくれたので、もっと積極的にコミュニケーションを取りにいこう!って思いましたね。撮影の最初にお互いをあだ名で呼ぶことに決めたーー撮影が進む中で見えてきた意外な一面などはありましたか?岡田淳くんに関しては、以前からいろんな作品に出ているのを見ていて、作品に対する愛やその貫き方も思っていたとおりというか、心の内に熱いものを持っている方だなという印象で、それは今も変わらないです。平手ちゃんはやっぱりどこか“あまりしゃべらない”という印象があったんですけど、こうやって距離が近くなるとしゃべってくれるんですよね。たまに人見知りが出ると全然しゃべらなくなるというか、こうやって(取材陣やスタッフなど)誰かがいるとダメで、3人だけのときとか、皆さんには見せない顔があるので。志尊たしかに。3人のときだと一番うるさいよね(笑)?岡田それをぜひ皆さまにお届けしたいなと思うんですけど……(笑)。ーー3人のときはどんなお話を?志尊とにかくまーくんとてちがずっと言い合いをしています(笑)。岡田でもそこも普通の女の子という感じで、他の子と変わらないというか、そういうイメージは全く持っていなかったので意外ではありましたね。志尊まーくんは印象として、過去の作品でバディとなったときに“後輩”の立ち位置にいることが多くて。でも今回は一番年上で引っ張らなくちゃいけないというのも関係していたと思うんですけど、内側にはすごく強い意志、エネルギーを持っている。まーくんって“熱量”って言葉がしっくりこないタイプだったんですけど、実はすごく強くそれを内に抱えていて、しかもそれをむやみやたらに表現するんじゃなく、「ここぞ!」というところでにじみ出るのが素敵だなと。てちは、「どういう子なんだろう?あんまりしゃべらない子なのかな?」と思ってたんですけど、すごくけなげで優しい子なんですよ。人のことを常に気にできる子で、(共演者に対して)体のこととか、仕事が大変な時期だとか把握したうえで、ちゃんと気にかける言葉が言えるんですよね。一番生活感が見えないイメージというか、僕らもいまだにどういう生活してるか一切知りませんけど、それでも一番家庭的というか、生活感があるというか、女子高生という立ち位置だけじゃなく、ちょっと“母”っぽい立ち位置も持っているというか、不思議な感覚でした。ーー平手さんから見て、おふたりの印象は?平手私から見て、おふたりとも関わることのない存在だと思っていたので、遠い存在のようでした……。岡田質問聞いてた(笑)?(聞かれたことと)全然違うよ!志尊危ない危ない!平手印象でしょ(笑)?志尊印象ね。撮影に入って、変わったところとかありますか? って(笑)。平手変わったところ?岡田変わってない、ってことでいい?志尊まだ一段落しか聞けてないからね。平手変わったところか……。あんまりテレビとかで、志尊くんがどういう人で、岡田さんがどういう人っていう情報を得ないで話していたので、“差”や“ギャップ”が私の中ではなかったです。ーーお互いにあだ名で呼び合ってるんですね?志尊(あだ名で呼ぶことを決めたのは)一番最初ですよ。「何て呼んだらいいんだろうね?」みたいなところから。岡田そうだね「淳くん」「てち」だね。志尊僕は「まーくん」、「てち」ですね。プレッシャー?イメージ?3人の“怖いもの”とは?ーー映画の中で“幽霊よりも人間の方が怖い”というセリフがありますが、みなさんが現実の世界で怖いものは?岡田この仕事をしていて一番怖いのはクランクインの前日ですね(笑)。新しい作品に入りますという前日の夜の怖さ……。怖い、(夜が)明けるのが(苦笑)。「やばい、明日からだ」って。10年以上やっててまともに寝られたことがないから、いつもクランクインの日は眠くてしょうがない。志尊へぇー!岡田やっぱりお芝居する怖さ、今回で言うと主演をやらせてもらって、作品を背負わなきゃいけない怖さ……。「みんなで背負えるじゃん」というのも分かってるんですけど、どこかでそういうのを感じて「今日も寝られないや」「(現場に)入るの怖いな」って(笑)。志尊確かにプレッシャーはすごいよね。岡田その怖さに慣れちゃいけないと思う自分もいるし、その怖さを待っている自分もいて、だからこそこの仕事が成立しているのかなと。でもどの作品も「怖いな」って思います。ーー志尊さんは劇中で“霊が視える男”を演じましたが……。志尊僕はあんまり幽霊が視えるような経験はしたことないので、(幽霊が)「怖い」って感情も「怖くない」って感情もないんですけど、“見えないもの”で怖いって言ったら、イメージが怖いですね。イメージってそれぞれが作り上げるものだし、実際にそうじゃなくてもコントロールして作れてしまうものでもあるじゃないですか。僕がテレビで見られている印象と実際会うと違うっていうのもそうで、イメージによって、できなくなってしまうこと、言えなくなってしまうことがあったりもすると思うんです。だからこそイメージから逸れたとき、許容する心を常に持っていたいですね。イメージどおりにハマらなかったら「違う」じゃなく。イメージというものからはみ出たときに“悪者”になってしまう印象があって、そうなると、埋没してしまう人も出てしまうし、この仕事だけでなく、もうちょっと受け入れる心を持って生きたいなと思いますね。ーーご自身がどう見られているかを気にすることは?志尊昔は気にしましたけど、今はもう「イメージと違う」って思われてもいいやと思えるようになりました。「こういうイメージだからこういうことしないよね」とか言われることによって、本当は違うけど否定できない気持ちってきついなと思います。ーー平手さんはいかがですか? “幽霊より人間が怖い”と思うことはありますか?平手怖いもの……ですか?人間が怖いと思う瞬間はたくさんありますけど……。(岡田と志尊の方を見て)何だろう?志尊(小声で)虫は?平手ううん、大丈夫。怖いものは……大きい音が怖いです。志尊ワンちゃんみたいなこと言って。岡田ワンちゃんみたい(笑)。平手大きい音、ホントダメなんです。すいません、なんかふたりがすごく真剣なのに……。志尊バランス取ってくれてるんです(笑)。重くなり過ぎないように。岡田舞台挨拶のときに大きい音、出そうか(笑)?平手ホントやめてください(笑)!取材・文:黒豆直樹撮影:稲澤朝博スタイリング:大石裕介(岡田)、手塚陽介(志尊)、大村鉄也(Commune Ltd., / 平手)ヘアメイク:中西樹里(岡田)、礒野亜加梨(スタジオまむ / 志尊)、Mao(maxstar / 平手)(C)2021映画「さんかく窓の外側は夜」製作委員会 (C)Tomoko Yamashita/libre
2021年06月02日公式サイト()魅惑のトライアングルキャストで贈る凄惨でいてスタイリッシュな心理探偵バディムービー岡田将生、志尊淳、平手友梨奈という魅力的なトライアングルキャストが話題を呼んだ映画『さんかく窓の外側は夜』。2021年初頭の劇場公開を経て、早くも本作のデジタル配信が開始された。本作は、漫画家・ヤマシタトモコによる累計発行部数130万部超のベストセラーコミックを、CMディレクターとして数々の受賞経験を持つ森ガキ侑大監督が映像化したもの。奇妙で凄惨な連続殺人事件の裏側に潜む“呪い”のナゾに、霊を“祓える”男・冷川と、霊が“視える”男・三角のふたり=心霊探偵コンビが挑んでいく。サスペンス、オカルトホラー、サイコスリラー、バディムービー的な要素をそれぞれ併せ持ちつつ、森ガキ監督ならではのスタイリッシュな映像表現に思わず目を奪われるに違いない。本特集では、作品の見どころ解説と、劇場公開時の岡田・志尊・平手による3者インタビューから、本作の魅力をひも解いていく!作品の見どころ解説!岡田将生×志尊淳×平手友梨奈インタビュー()凄惨な連続殺人事件のウラには呪いを操る女子高生が!?霊を“祓える”男と、霊が“視える”男が事件の真相に迫る!霊が“視える”男・三角康介と霊を“祓うことができる”男・冷川理人の心霊探偵バディが、謎の連続殺人事件の真相に挑む本作。「幽霊より人間の方が怖い」とは、映画の中で、三角がつぶやく言葉だが“心霊(ホラー)”と人間の怨念によって引き起こされた“バラバラ殺人事件(サスペンス)”の最恐のコラボレーションこそ、本作の最大の魅力である。物語が進む中で、謎の宗教団体の存在、さらに冷川の過去なども明らかになっていくが、全編を通して、とにかく描写に遠慮がない! どす黒い、ドロリと後に引くような戦慄と違和感を観る者の心に植えつけていく。怨霊や凄惨な殺人事件などの映像・音響による表現。彼らがたどり着く事件の真実。そして三角、冷川、事件のカギを握る“呪いを操る”少女・ヒウラエリカという主要登場人物である3人が、それぞれに心に抱える闇──。これらの要素が巧みに絡み合い、新感覚のサスペンスホラーに仕上がっている。奇妙な心霊探偵バディを結成する冷川と三角岡田将生&志尊淳の初共演とは思えないコンビっぷり!本作で初共演を果たした岡田将生と志尊淳。岡田が演じる冷川は、気ままで時にサディスティックな一面さえものぞかせつつ、霊との対峙を楽しむかのようなところがあり、三角をはじめ、周囲を振り回していくタイプ。一方、志尊が演じる三角は幼少期から霊が視えてしまうことに苦しんできた男で、常識的で観客側の視点を提供するキャラクターであり、冷川のムチャに振り回されながらも、それを受け止める難しいポジション。岡田も志尊も、共にどこか妖艶ささえ感じさせる端正な顔立ちの似たタイプの俳優と見る向きもあるかもしれないが、そんな彼らが本作では対照的な……しかし、単純に“クールとホット”とはカテゴライズできない個性的なキャラクターを演じ、新たなタイプの“バディ”像を見事に体現している。除霊のシーン、凄惨な殺人事件のシーンなど、“黒”を基調とした独特の映像美の中で、ほの白く美しいふたりの男たちの存在が際立つ!“呪いを操る”謎の女子高生・ヒウラエリカ若きカリスマ、平手友梨奈が見せる圧倒的な存在感!平手友梨奈が演じるのは、冷川と三角が追う殺人事件のカギを握る“呪いを操る”女子高生のヒウラエリカ。映画デビュー作となった『響-HIBIKI-』以来、2年ぶり2度目の映画出演となったが、岡田や志尊をはじめ、年上の実力派の共演陣に一歩も引けを取ることなく、強烈な輝き……いや、“闇”を見せてくれる。本作では、あえて台本の自身のセリフしか読まずに挑んだという平手。“呪い”のシーンで観る者をゾッとさせたかと思えば、大人たちに囲まれ、彼らを心底、軽蔑するような鋭い目つきでにらみつけるなど、常に憂いを帯びつつ、その中にも多彩な表情を見せている。本作の公開後もドラマ『ドラゴン桜』第2シリーズ、映画『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』と話題作への出演が続いており、今後も様々な役柄を演じていくことになるだろうが、そんな彼女の女優キャリアの初期の段階の“いま”しか見ることのできない存在感を作品の中にしっかりと残している。CMディレクターとして国内外の広告賞を受賞!森ガキ侑大監督のスタイリッシュな映像&演出!本作が長編デビュー作『おじいちゃん、死んじゃったって』に続く2作目の監督作となった森ガキ侑大。近年ではドラマ満島ひかり×江戸川乱歩『算盤が恋を語る話』、WOWOWの『連続ドラマW 坂の途中の家』などドラマの演出も手がけているが、元々は資生堂やSoftbank、日清カップヌードルなど印象的な数々のCMを世に送り出してきたCMディレクターである。その魅力はやはり、CMやMVで培われた、色彩や照明、カメラアングルなど細部にわたって計算されたスタイリッシュな映像。冒頭、冷川と三角が出会う交差点のシーンでは、ふたりだけでなく周囲を歩く人々の衣装も黒で統一。凄惨なホラー表現も、クールに美しく描き出す一方で、登場人物たちの表情をしっかりとアップで見せ、それぞれの心理にしっかり寄り添い、ヤマシタトモコの原作漫画の独特の世界観を見事に実写で表現している。監督2作目にしてこのような豪華キャストの話題作でメガホンを握ったという事実が、その力量の何よりの証拠。今後の動向にもぜひ注目していきたい才能だ。配信はコチラ!()(配信プラットフォームURLリンク集)映画公式HP: ブルーレイ&DVD情報: 映画「さんかく窓の外側は夜」製作委員会 (c)Tomoko Yamashita/libre
2021年06月02日「今回、私の演じる婦人警官・水野朋子はお色気のあるセクシーなキャラという設定になっているんです。『新・熱海殺人事件』ということで、新しく色付けされた水野朋子になると思います」そう語るのは、2018年に乃木坂46を卒業した能條愛未(26)。『ポーの一族』などいくつかの舞台を経験した後、今回、内田有紀、黒木メイサなど、数々の名女優たちが演じてきた『熱海殺人事件』水野朋子役に挑戦する。しかし、セクシーな役どころには不安もあるという。「今までの人生で、セクシーとか色っぽいなんて言われたことはほとんどないし、そういう役もやったこともないので、本当はめちゃくちゃ恥ずかしいんです。でも、それがわかると見ている方はもっと恥ずかしいと思うので、振り切ってやるしかないですし、いかに色っぽく見せられるか研究しながら演じています。例えば、ボディータッチが多い部長刑事・木村伝兵衛に対しては、いちいちいらないアクションというか、わざわざその動きしなくてもいいんじゃないかという動きをオーバーにセクシーを演じたり、いかに振り切れるかが大事だと思っています」2018年12月に乃木坂46を卒業後、2020年、舞台『グッドバイ』、2021年1月、舞台『ポーの一族』など、舞台経験を積んできた能條だが、つかこうへい作品の膨大なセリフ量には苦戦しているようだ。「部長刑事・木村伝兵衛役の荒井敦史さんだったり、私とは比べ物にならないくらいセリフの量が膨大で、私がこの程度でウジウジ言っていたら、申し訳ないなと思って必死に覚えました。お家に帰って何度も台本を読んだり、自分の声を録音して耳で聞いて覚えたり。歌もそうですけど、目で見てというよりは、耳から入ってきたものをインプットしていくほうが得意だと思います」この4月に長年在籍した事務所を離れ、新たな事務所に移籍。今回は、その移籍一発目の大きな舞台となるだけにかける意気込みも一層だ。「『熱海殺人事件』は、女優さんを目指してる人なら、一度はやってみたい、憧れのお芝居なので、凄く光栄ですし、新しい自分の引き出しが見つかりそうだなと凄くワクワクしています。私自身、移籍してから一作目、本当の意味で自分の力が試されるので、怖いですけど、そこの覚悟も含めて観てほしいと思います」今後は、ドラマや映画にも挑戦したいという能條。「ヒロイン役はもちろん楽しいですが、凄く嫌われ役というか、信じられないくらい悪い女みたいな、そういう役もやってみたいですね」【PROFILE】のうじょうあみ26歳1994年10月18日生まれ神奈川県出身2011年、乃木坂46の1期生オーディションに合格。2018年12月、乃木坂46を卒業。2020年、舞台『グッドバイ』、21年1月、舞台『ポーの一族』などに出演。『新・熱海殺人事件』が2021年6月10日〜21日紀伊國屋ホールで上演(向井地美音とWキャスト)
2021年06月01日不特定多数の人が利用する電車。車内では、他人と隣同士の席に座ったり、満員電車であれば至近距離で立ったりします。福田ナオ(@fukku7010gmail1)さんが描いた漫画に、多くの人が共感しました。電車の中で嬉しさを感じる瞬間普段は適当な身なりをしているという福田さん。たまに、きちんとした格好で出かける時があるそうです。ある日、福田さんが身なりを整えた状態で電車に乗ると…。電車に乗っててメチャクチャ嬉しくなる瞬間 pic.twitter.com/HzTlvkWw0h — 福田ナオ絵 (@fukku7010gmail1) May 24, 2021 電車の座席が比較的空いている中、福田さんの隣には、見知らぬ女子高校生が座りました。福田さんは、女子高校生から『清潔感のある人』として認知されたように感じ、密かに喜びます。漫画に対し、読者からは「分かる!ちゃんとした人に見られてる…って嬉しくなる」「逆に空いてる時に誰も隣に来ないとへこむ」といったコメントが集まっていました。どうやら似たような感情を抱く人は一定数いるようです。見知らぬ他人が集まりやすい公共の場では、周囲の反応がダイレクトに伝わるもの。きちんとした身なりがもたらす影響を、改めて感じますね。[文・構成/grape編集部]
2021年05月26日元乃木坂46メンバーで、今まで数多くの舞台作品で活躍している能條愛未さんが「新・熱海殺人事件」に出演決定!この公演は紀伊國屋ホール改修後の柿落とし公演として上演されることが決まっており、しかもつかこうへい氏の名作を新しい演出、そしてフレッシュなキャストで見せるというもの。この舞台で能條さんが見せたい新境地とは?「新・熱海殺人事件」のヒロインを演じる能條愛未さん能條愛未さんが出演する舞台「新・熱海殺人事件」の稽古場にお邪魔して、上演前の今の心境や、稽古の様子などを聞かせてもらいました!−−つかこうへい原作の「熱海殺人事件」を新たな演出で蘇らせた「新・熱海殺人事件」でヒロインの水野朋子婦人警官役を演じていらっしゃいます。長い歴史を持つ作品なだけに、チャレンジングなところもあると思いますが、上演を前にした今のお気持ちをお聞かせください。長い歴史のある作品で、しかも紀伊國屋ホールの柿落とし公演という本当にありがたいタイミングでこの公演をやらせていただけるということで、とてもうれしいですし、光栄に思っています。今までもたくさんの女優さんが演じてきた水野という役ですが、今回は私にしかできない新しい水野朋子という人物像をお客様にお見せできたらいいなと思っています。−−能條さんが考えるこの作品の見どころは?「熱海殺人事件」といえば一番有名なアイちゃんと金ちゃんのシーンがあるんですけど、そこは本当にすごくエネルギーのいるシーンというか、あのシーンをやるだけで一気にいろんな感情が自分の中で駆け巡るんですよね。あのシーンだけで一公演丸々やったくらいの感覚になるというか。そのくらいパワーとエネルギーが必要なシーンで。観に来てくださるお客様に、どれだけそのエネルギーとパワーを届けることができるかっていうのが今回、私の中では勝負だなと思っているので。今までも舞台はたくさんやってきたんですけど、感情を表に爆発させるみたいな役はあんまりやったことがないなと思ったので、また新しい私のそういうお芝居を見てもらえるきっかけになるんじゃないかなと思うので、そこはすごく期待してほしいです。−−ご自身が演じられている水野朋子のシーンやセリフとして注目してほしいところは?水野は部長のことが大好きで、でもこの事件の次の日には自分の結婚式があるっていう、すごく複雑なものを抱えているっていう人物なんです。一番好きな人はいるけど、でも結婚するのは二番目に好きな人みたいな、本当に女性にしかわからない感情ってあるじゃないですか。そこをしっかり見て分かるように演じたいですね。女性ってこういうものなんだろうな、というのをちゃんとわかりやすく演じられたらいいなと思ってます。セリフでいうと、水野が部長に「部長、本当は私…」っていうセリフが2回出てくるんですよ。そこは水野が部長に対しての気持ちが一番出てるというか。そこは唯一、自分の本当の感情を出そうとするんですよね。でも、途中で止められちゃうんですけど、2回とも。細かいところではあるんですけど、「これがきっと彼女の本音なんだろうな」っていうのとか、「これはたぶん嘘で言ってるのかな?」っていうのをしっかり伝わるように演じれば、舞台を観てくださるお客様もより物語に入り込めると思うので、そこをしっかり演じれたらいいなと思います。−−内に抱えるものがある人を演じるのは難しそうですね。でも私はちょっとわかる気がするんですよね、女性特有のそういう感情って。でもたしかに、秘めた気持ちを抱えながらお芝居するっていうのは、実は一番難しいんです。発散する芝居って、大変そうに思われるけど実は一番やりやすいし、そこまで難しくはないと思うんですよね。ひとつ壁を乗り越えさえすれば。逆に、内に秘めた感情みたいなのが一番難しくて。それを、自分で思ってるだけじゃなくて、ちゃんと観てる人たちにわかるようにするっていうのが、とても芝居力を試されと思うので。そこは今回、自分の課題かなと思っています。すごく切ない役ですよね。−−「熱海殺人事件」はこれまで何度も上演されてきた作品ですが、過去に他の方が演じられた水野は見ましたか?今年の1月に上演された、新内眞衣が出演した「熱海殺人事件 ラストレジェンド ~旋律のダブルスタンバイ~」は観ました。というのも、台本を読んだだけではどうしても理解しきれない部分があって。「ここってどういう状況なんだろう?」とか、どういう感情でしゃべってるんだろう」とか、台本だけでは読み解けない部分がどうしてもあったので、そこは参考程度に観させてもらったんですけど。しっかり観ちゃうとどうしても役が染みついちゃうし、そうなるとただのマネになってしまうので、あんまり観ないようにはしてました。−−この作品は紀伊國屋ホールこけら落とし公演舞台として上演されますが、それだけに大きな注目を集めています。みなさんの期待は感じていらっしゃいますか?今まで紀伊国屋ホールではたくさんの作品を上演していて、たくさんの素敵な役者さんがそこでお芝居をしていて、そんな長い歴史のある劇場の新装杮落としというのは、偶然が重ならないとないことですよね。しかもそのタイミングで私がこの作品に出られるというのも本当に光栄ですし、劇場の新たなスタートを、杮落とし作品の出演者として責任を持ってよいスタートを切れるように務めたいと思ってます。−−能條さん自身も、これまでたくさんの舞台作品に出演されていますが、今回特に楽しみにしているところ、難しさを感じているところはありますか?私が演じる水野は、色っぽい女性刑事という風に役作りをしているんです。今回は演出家の方がそういう風にやってみてと言ってくださったんですけど。ただ、今まで私は色っぽい女性を演じたことがないし、私自身とも掛け離れていて、今、試行錯誤しながらやっています。自分の中の色っぽくてセクシー、女らしい部分をしゃべり方、仕草とか、そういうところで出すのがちょっと恥ずかしいなって感じてしまう部分があって(苦笑)。でも、せっかくならこれからいろんな役をやりたいので、今回は色っぽい水野に挑戦しています。まだ少し恥ずかしいんですけどね、楽しみながらやってます。−−今、お話していても声とか仕草にそういう色気が少しにじみはじめてますよね。本当はそんなことないですよ!普段はすごく子どもっぽいんです。今はがんばって大人ぶってるんですけど(笑)。今回の役で難しいのが、私が演じる水野は色っぽいから、部長が好きっていうのもボディタッチ多めになったりとか、明らかに好きなだろうなっていうのがわかる感じなんですよね。でも、それだけだとどうしても軽く見えてしまう。ただただ色っぽぶってて、部長が好きなんだろうなというのがあからさまにわかる感じでひたすらベタベタ触って、しゃべり方もくねくねした感じで。それだけだと、そんなに本気で好きなわけじゃないんだろうな、だから明日他の男と結婚するんだろうなと思われて終わりですよね。だけど、水野は本当はそうではなくて、「本当は私…」という水野の本当の根の部分、実は心から愛してるのは部長だけっていうのを、いかにもエロエロな部分と、純粋に部長が好きという乙女心、この2つをちゃんと見せるようにしないといけないなと思ってます。「ああ、こういう女いるわな」程度で終わってしまうのは嫌なので、しっかり深みのある役に作っていきたいな思っています。−−今回は婦人警官役と犯人役がダブルキャストで、チームREDとチームWHITEの交代制になります。もう一方のチームWHITEとは演出や演技プランが異なっていたりするのでしょうか?稽古ではみなさんの演技はご覧になりましたか?稽古はおたがい見てます。交代制みたいな感じでやってますね。演出の部分で言うと、水野というキャラクターが全く違う色づけになってるんですよ。他の演出は基本的に同じなんですけど、私は色っぽいセクシーな水野で、向井地美音ちゃんの方はちょっとロリ系の子で。だから美音ちゃんバージョンの時は部長に「私はロリコンです」というセリフが付け足されてるんですよ(笑)。そこはダブルキャストで全然違いますね。違いすぎて、別のものを見てる気分になります。ここまで違うダブルキャストも珍しいんじゃないかなって。身長も、美音ちゃんはちっちゃくて、私はけっこう大きいし。両方観ても損はない舞台だと思います。−−稽古場での能條さんはどんな感じですか?私はそんなに真面目なタイプじゃなくて(笑)。今も大人ぶってるけど、中身は子どもなので、常に誰かとおしゃべりをしてたいし、仲良くなりたい。けど、人見知りなんですよね。でも人見知りなんて言っても始まらないから、今は一生懸命、まずは自分から素を出そうと思って。私、なぜかミステリアスと言われることが多いんです。たぶん、人見知りだから無意識に壁を作っちゃってるんですよね。そのくせ、時々素が見えるとくだけた部分があるから、どっちなんだ?みたいに思われてしまうのかなと。そういう、無意識に張ってしまってる壁みたいなのを一回取っ払って、他のキャストの方ともおしゃべりできるように、今は積極的にお話してます。−−共演者の方とのコミュニケーションを大事にするタイプですか?今回は人数も少なくて、基本4人しか出ないので、やっぱりちゃんと相手のことをわかりたいんですよね。もちろん、お芝居だけでしっかり成立させることもできなくはないけど、せっかく少人数で舞台やるんだし、そんな機会ってあんまりないから、どうせだったらちゃんとおたがいのことを知った状態で、おたがい信頼を持った状態でお芝居できた方がいいんじゃないかなと思って、がんばってます。−−稽古場で面白かったことはありますか?お稽古が始まる前にいつも体幹を鍛えるプランクを1分3セットやってるんですけど、これは演出の方も含めてスタッフさんも全員でやるんですよ。その時、プロデューサーの岡村さんが誰か1人指名して、指名された人が面白い話をする、ということをやっていて。そういう時間もすごく大切だなと思いました。同じグループに三浦海里という子がいて、私とは二度目の共演なんですけど、海里が大体そういう面白い話する担当みたいな感じになってて、おもしろネタをたくさん持ってるんですよね。でも彼の話が本当に面白くて!そういうひと笑いがあるからこそ、その後の稽古が穏やかに進むというか。だからいつも海里の面白い話を楽しみに稽古場に向かってます。キャストだけでなく、演出家さんもスタッフさんも全員でやるっていうのも珍しいですよね。みなさん、やさしいなって(笑)。でもそのおかげでより一致団結できるというか。稽古が始まってまだ2週間くらいなんですけど、あともう1カ月くらいは稽古があるので、初日までもっと団結力も高められるし、もっと仲良くなれるメンバーなんだろうなっていう感じはしてます。−−能條さんは早くから舞台に立ち、また女優を志すきっかけも舞台だったと伺っています。それだけ舞台に対する想いも人一倍強いと思うのですが、能條さんが考える舞台の醍醐味を、観客として舞台を見る立場から、そして実際に舞台に立つ側としての立場から、それぞれ教えてください。客席から舞台の上ってそんなに距離があるわけではないし、スクリーンを挟んでるわけでもないし、本当に目の前で演者を見てる状態なのに、ものすごく夢の世界に感じるというか、現実なのに夢を見ているような気分になるんですね、私はいつも。小さい時もその不思議な感覚になって、私も見てるこっちじゃなくて、夢のようなあっちの世界に行きたいって言ってたらしいんですよ。今でもたまに他の舞台を観劇しに行くとそう思います。目の前で起きている出来事なのに、不思議な空間というか、夢の中にいるような感覚になるので、そこは舞台ならではの醍醐味だと思います。テレビに出てらっしゃる女優さんって、私がそうだったんですけど、なんとなく遠い存在に感じてしまうというか、本当に実在するのかな?って思ってしまうくらい遠い存在だったんですけど、舞台ならテレビで見ていた女優さんも舞台の上に存在していて、「あ、本当にいるんだな」と思えるし(笑)。それにちょっと近くに感じるんですよね。それも舞台のよさだと思います。同じ空間にいるって、すごいことだと思うんですよね。舞台に立つ側としては、昔と今とでは感覚が変わってきていて。昔は客席をまったく感じないくらい、ただただ舞台が楽しくて、お芝居が楽しくて。集中しようと思って集中してるとかではなくて、ただ楽しいから、好きだから、何も見えない状態という感じでした。でも、グループを卒業して、このお仕事が本職になった時から、失敗しちゃいけないとか、自分はどう評価されるんだろうとか、無駄なことを考えてしまうようになってしまったんですよね。たぶんそれは職業になっちゃったからっていうのもあるんですよ。いい部分もあるんですけど、悪い部分もあるというか。大人になっていろんな現実を知って、考えてしまうようになってしまったのはよくないなと思ってて。何も考えないでただひたすら舞台が楽しいという気持ちだけでやってたあの頃の自分って、自分でいうのもなんですけど、すごくキラキラしてたというか。だから、あの頃の自分にもう一回戻りたいんですよね。ただお芝居を楽しんで、役そのものになって、という風にまた演じたいなって、今、すごく思っていて。それが今の私の中のテーマでもあります。−−女優・能條愛未として今後やりたいことはなんですか?舞台は今までずっと続けてきたことだし、これからも大事にしていきたい場所でもあるんですけど、映像のお仕事ってほとんどやったことがないので、お芝居をやってるからには新しいフィールドでも挑戦してみたいなと思っています。舞台のことで言うと、ミュージカルもやってるので、いつか帝国劇場に立てたらいいなというのはずっと目標としています。あとは、もともと乃木坂46にいたというのもあって、ヒロインだったり可愛い役どころが多いんですよね。もちろんそんな役も楽しいですし、ありがたいんですけど、いつかは視聴者の方に嫌われてしまうくらい性格悪い役にも挑戦してみたいです。いわゆる悪役ですね。元乃木坂のメンバーも、今のメンバーも、悪役はやってるイメージがないので、私がそのきっかけになれたらいいなと思ってます。元アイドルもそういう役ができるというのを見せたいですし、やりたいですね。私、そっちの方が向いてるんじゃないかなって自分では思うんですよね。ヒロインとかよりも悪女のほうが演じていて楽しそうですし(笑)。アクションも、実はすごくやりたくて。舞台で殺陣はやったことがあるんですけど、映画とかでよくあるアクション、蹴ったり殴ったり壁走ったりとか、ああいうのはやっぱり女性でできるのはとてもカッコいいなって思うので、やりたいですね。ある程度、体のバランス力はあるだろうし。一度しっかり習ってみたいくらい、興味はあります。−−最後にファンのみなさまにメッセージをお願いします。この「新・熱海殺人事件」でどれだけ新しい女優・能條愛未を見せることができるか、というのが今回の私のテーマです。私にとっては事務所を移籍して初めてのお仕事になります。今後も女優として本気でやっていきたいという気持ちで移籍させてもらったので、そんな私の気持ちだったり、決意だったり、覚悟をしっかりみなさまに見てもらえるように、真剣にがんばりたいと思っています。杮落としという本当にありがたいタイミングでもあるので、いいスタートを切れるようしっかり務めたいと思っています。よろしくお願いします!公演概要新・熱海殺人事件作つかこうへい演出中江功(フジテレビジョン)出演荒井敦史/多和田任益/能條愛未・向井地美音(AKB48)/三浦海里・松村龍之介/愛原実花会場東京・紀伊國屋ホール公演期間2021年6月10日(木)~21日(月)チケット一般発売2021年5月22日(土)AM10:00~チケット料金7,500円(税込/全席指定)公演パンフレット・クリアファイル付き10,000円(税込/全席指定)公演パンフレット・クリアファイルは、当日劇場にてお渡しいたします。チケットお取り扱いローソンチケット ※PC/スマートフォン共通ローソン、ミニストップ店内端末「Loppi」(直接購入可能)Lコード:32280イープラスファミリーマート店内端末「Famiポート」(直接購入可能)チケットぴあ ※PC/スマートフォン共通チケットぴあ店舗、セブン-イレブン店内端末(直接購入可能)Pコード:506-576紀伊國屋ホールキノチケットカウンター(紀伊國屋書店新宿本店5階/店頭販売のみ10:00~18:30)キノチケオンライン公式HPお問い合わせMitt 03-6265-3201(平日12:00~17:00)提携紀伊國屋書店制作つかこうへい事務所制作協力ゴーチ・ブラザーズ主催・ 企画・製作アール・ユー・ピー写真・中島慶子 文・尹 秀姫
2021年05月25日2021年7月から、テレビ東京で放送が始まる『水ドラ25八月は夜のバッティングセンターで。』(通称:ハチナイ)。女子高生と、謎の元プロ野球選手の男性が女性の悩みを解決していくストーリーです。こちらは、人気アプリゲーム『八月のシンデレラナイン』から着想を得た、完全オリジナルドラマ。女子高生・夏葉舞を演じるのは、若手俳優の関水渚さん。本作が、ドラマ初主演となります。また、バッティングセンターで悩める女性の相談を解決する謎の人物・伊藤智弘を演じるのは、俳優の仲村トオルさん。2人は今回が初共演となるそうです。さらに、往年の野球レジェンドたちがドラマに登場するとのこと。選手たちが、どのような役どころで登場するかも見どころです!【あらすじ】女子高生の夏葉舞(関水渚)が、夏休みにわけあってアルバイトをすることになったバッティングセンターには、夜になるとなぜか悩める女性たちがやってくる。バッターボックスで球を打つ彼女たちを見つめている謎の男性・伊藤智弘(仲村トオル)は、「スイングを見るだけで、その人がどんな悩みを抱えているのかわかる」といい、 その悩みを「野球論」で例えた独自の「人生論」で解決に導いていく。果たして今宵はどんな悩める女性が訪れるのか?舞と伊藤の不思議な夏が今はじまる!関水渚コメントQ. 出演のオファーを聞いた時の感想をお聞かせください。テレ東さんの番組を本当にたくさん見ているので、「アノニマス」に引き続きテレ東さんのドラマに出演させていただけることがとても嬉しかったです!Q. ドラマ初主演となりますが、意気込みをお聞かせください。ドラマの主演を務めさせていただくのは初めてなので、大きなプレッシャーもありますが、自分自身が楽しんで舞を演じる事で見てくださる皆様にも楽しんでいただけるように頑張りたいと思います!Q. 夏葉舞という役柄の印象をお聞かせください。役づくりで準備したことはありますか?若くてまっすぐで羨ましくも思ってしまうほどでした。今は一生懸命野球の練習をしています。Q. 関水さんは高校時代に野球部のマネージャーをされていたとの事で、野球に馴染みがあると思いますが、撮影で楽しみにしていることはありますか?毎回、元プロ野球選手の方が出演してくださるので、皆さんの野球のプレーを間近でみれることがとても楽しみです。Q. 視聴者のみなさんへメッセージをお願いします。このドラマが皆様の毎週の楽しみになるように、精一杯舞を、野球を楽しみながら頑張りたいと思います。ぜひご覧ください!仲村トオルコメントQ.出演のオファーを聞いた時の感想をお聞かせください。14歳だった夏に「自分にはプロになる才能が無い」とあきらめた野球を、約40年後にプロの役者として元プロ野球選手をやらせてもらえる幸せを感じました。Q.関水渚さんの印象をお聞かせください。映画『町田くんの世界』を観て、「すばらしい女優さんだ」と思いました。ドッジボールのようなキャッチボールができそうで共演がとても楽しみです。Q.悩める女性を「野球論」で解決していく男・伊藤智弘という役柄の印象をお聞かせください。昭和の町に一人はいた「人の事を他人事としない」、最早、死語かもしれない「おせっかい」に全力投球する時代遅れの男のように思います AIに負けないくらい令和に必要な人だと思います。Q.仲村さんは大の野球好きと伺っていますが、これまでの野球との関わり、また撮影で楽しみにしている事はありますか?俳優の仕事をはじめてからも何度も野球をあきらめたことを後悔し、同世代のプロ野球選手を強く意識してきました。野球というスポーツの中には人生に役立つことがとても多くあると思っているので、出演してくださるスーパープレイヤーの方々から沢山いただけることがあるのではないか、と、とても楽しみにしています。Q.視聴者のみなさまへメッセージをお願いします。野球が好きな人には凄く楽しく、野球をそれほど好きじゃない人でも「野球、いいなぁ」と感じてもらえるような、見てくださった次の日にバッティングセンターに行きたくなるようなドラマにしたいと思っています。ドラマは、2021年7月7日から!放送が待ち遠しいですね。[文・構成/grape編集部]
2021年05月20日関水渚と仲村トオルが、この夏放送の新水ドラ25「八月は夜のバッティングセンターで。」にW主演することが決定した。本作は、アニメ化もされた「青春×女子高生×高校野球」をテーマにした野球型青春体験アプリゲーム「八月のシンデレラナイン」から着想を得た完全オリジナルドラマ。舞台は、都内のとあるバッティングセンター。わけあって夏休みにアルバイトをすることになった女子高生・夏葉舞と、「バットのスイングだけで、その人がどんな悩みを抱えているかわかる」と豪語する47歳の謎の元プロ野球選手が、毎回バッティングセンターに現れる悩める女性たちを、「野球論」で例えた独自の「人生論」で解決へと導いていく、新感覚のベースボール・ヒューマンドラマ。夏葉舞役には、『町田くんの世界』『カイジ ファイナルゲーム』「4分間のマリーゴールド」などに出演した若手女優の関水渚。悩める女性の相談を次々と解決する謎の人物・伊藤智弘を、現在放送中の「ネメシス」に失踪したアンナの父・始役で出演する仲村トオルが演じ、初共演。今回ドラマ初主演となる関水さんは「大きなプレッシャーもありますが、自分自身が楽しんで舞を演じる事で見てくださる皆様にも楽しんでいただけるように頑張りたいと思います!」と意気込み、役柄については「若くてまっすぐで羨ましくも思ってしまうほどでした」と印象を明かす。一方、仲村さんは演じる伊藤について「昭和の町に一人はいた『人の事を他人事としない』、最早、死語かもしれない『おせっかい』に全力投球する時代遅れの男のように思います。AIに負けないくらい令和に必要な人だと思います」と説明。また「野球が好きな人には凄く楽しく、野球をそれほど好きじゃない人でも『野球、いいなぁ』と感じてもらえるような、見てくださった次の日にバッティングセンターに行きたくなるようなドラマにしたいと思っています」とコメントしている。なお、本作には野球好きであれば誰もが知っているような、往年の野球レジェンドたちが登場。「皆さんの野球のプレーを間近でみれることがとても楽しみです」(関水さん)、「野球というスポーツの中には人生に役立つことがとても多くあると思っているので、出演してくださるスーパープレイヤーの方々から沢山いただけることがあるのではないか、と、とても楽しみにしています」(仲村さん)と期待している。水ドラ25「八月は夜のバッティングセンターで。」は7月7日より毎週水曜日深夜1時10分~テレビ東京ほかにて放送。(cinemacafe.net)
2021年05月18日映画『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』で女子高生テストジャンパーを演じて新境地を拓く日向坂46のエース、小坂菜緒さん。エネルギッシュな役柄と穏やかな自らの意外な共通点、心の中に秘めた情熱。そして活動の支えになっている“絶対的ヒーロー”の存在についても静かに、そして熱く語ってくれました。試行錯誤で乗り越える。それが一番、私らしい。1998年の長野オリンピックで、男子スキージャンプ団体の金メダルを陰で支えたテストジャンパーたちの勇姿を描いた映画『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』。この作品で唯一の女子高生テストジャンパー小林賀子を演じる小坂菜緒さん。「最初に聞いたときはスキージャンパーという全く違う生き方を役柄を通して経験できることがうれしかったです。でも男性ばかりのチームで紅一点。しかも鍵になるセリフも多くて、だんだん『私に務まるかな?』と焦りが出てきました(笑)」女子のスキージャンプ競技がオリンピックになかった時代。それでも賀子は前を向き、口癖の「ソウルとパッション」で男性ジャンパー陣を引っ張る。「賀子は誰に対しても堂々と意見を言えて、実際の私とは全く違う子。でもそこに憧れて自然とセリフにも力がこもった気がします。特にお父さんと大ゲンカする場面は印象的でした。私は一度も両親とケンカしたことがないので、誰も見たことのない私が映ってると思います」と、控えめに話す小坂さんだけど、グループ活動ではひとたび舞台に立つと熱いパフォーマンスでファンを魅了する“ギャップの人”。だからこそ賀子の情熱には「共感しかない」。「後から映像を見て『こんなことしてたんだ』って知るくらい夢中で、パフォーマンス中のことはあまり覚えてないんです。一つのことに熱中しやすくて、負けず嫌いで、すごくあきらめが悪い(笑)。そういうところは賀子とそっくりです」映画の中でもその負けず嫌いパワーは、絶体絶命のピンチに陥ったチームを救う。「ピンチに直面したとき、私ならまず『自分にできることは何か』を考えます。その原因は自分にもあると思うから。それこそグループに入りたての頃は、人見知りでなかなかみんなと話せなかったり…(笑)。でもそれもどこか、自分で壁を作ってた部分があったはず。だから『私はみんなと一緒にいて楽しいよ』って気持ちで自分から話しかけるようにしたら、いつの間にか輪の中にいました!」そうして「考える」ことが好きだという小坂さん。「最近は帰宅後の過ごし方を考えるのが趣味。今晩は…入浴してからごはん食べて、マッサージしながらユーチューブ見て、寝る!(笑)グループ活動でもつねに何かしら考えてます。でもそうやって前向きに試行錯誤して進むのが私らしいなって」物語の中でも奇跡を起こすのは、最後まであきらめない前向きさ。そして奇跡の裏には陰で支えるヒーローの存在が…。ところで小坂さんにとってのヒーローとは一体誰ですか?「日向坂46の一期生さんです。私の人生で初めて、夢を与えてくれた存在。一期さんがいなければ、きっとこの世界には入っていませんでしたから」グループの中心的存在となったいまも思いは変わらない。「センターに立つ曲のときも、支えられているのを感じます。これからも見習い、その背中を追いかけていきたいです!」こさか・なお2002年9月7日生まれ、大阪府出身。読書家でアニメ好き。愛称こさかな。映画『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』は、5月7日から全国ロードショー予定。Tシャツ¥19,800(ディーゼル/ディーゼル ジャパン TEL:0120・55・1978)首から掛けたビーズストラップ〔TシャツとSET〕¥33,000(チャンス)クリアピアス¥7,700(マシェーテ) 共にH3O ファッションビュロー TEL:03・6712・6180バッグ¥28,600ソックス¥1,650(共にラコステ/ラコステお客様センター TEL:0120・37・0202)スニーカー¥14,300(プーマ/アトモスピンク フラッグシップ原宿店 TEL:03・6419・7170)ショートパンツはスタイリスト私物※『anan』2021年5月5日-12日合併号より。写真・嶌原祐矢スタイリスト・コギソマナ(io)ヘア&メイク・北原 果(KiKi inc.)取材、文・大澤千穂(by anan編集部)
2021年05月09日女子高生を主人公にインターネットの世界を描く細田守監督最新作『竜とそばかすの姫』。この度、主人公の同級生のキャラクターの声を務めるキャストが発表された。本作の主人公は、過疎化が進む高知の田舎町で父と暮らす女子高生のすず。幼い頃に母を亡くし、心に大きな傷を抱えていた彼女は、超巨大インターネット仮想世界<U>に歌姫・ベルとして参加し、その歌声で瞬く間に世界で注目される存在になっていく。そんな“すず/ベル”の声優キャストに先駆けて今回発表されたのは、すずと同じく高知で暮らす同級生キャラクター。まず、すずの幼なじみであり、何かとすずを気に掛けるしのぶくんを、新海誠監督作品『君の名は。』『天気の子』にも出演した成田凌。幼い頃、すずにプロポーズした(?)というエピソードも登場するなど、甘酸っぱい関係性の行方と共に気になる役どころ。「監督はすごく優しくて、『成田くんならどう思う?』と優しいアプローチの仕方をしていただいたので、言って下さることも分かりやすかったです。もちろん妥協しない部分もたくさんありますし、僕が『今の大丈夫かな…』と思ったところが、意外に『今の良かったよ!』と言ってもらえたりもして、監督の中に常に正解があるんだなと思いながら、アフレコしていました」と収録をふり返り、「自分のアフレコが終わった後、ベル役の方が歌うと聞いたので、残って聴かせてもらったのですが、凄すぎましたね…」と未だ未発表のベルについても語る。また、カヌー部を一人で立ちあげ、インターハイを目指すアツイ生徒・カミシン役を、『おおかみこどもの雨と雪』『バケモノの子』に続き、3度目の細田作品出演となる染谷将太が演じる。「普段は自分の顔が出るお芝居が多いので、監督がおっしゃっているニュアンスを声で体現するのは、改めて難しいなと思いましたし、求められるレベルに応えるのに必死でした」と話し、「今回はアクションやファンタジー要素も多いですし、純粋にエンターテインメント作品として楽しめながら、みんなが抱えているものだったり、人としての闇の部分であったり、そこもちゃんと描いた上で、見ごたえのある作品になっていると思います」と物語についてコメントした。さらに、吹奏楽部でアルトサックスを吹くみんなの人気者・ルカちゃん役を、アニメ声優初挑戦で今回オーディションで選ばれた玉城ティナ。「細田さんの作品は、以前から、新作の発表を待ち望んでいたので、オーディションでこの役が決まった時は、嬉しかったですし、初めてのアニメ声優のお仕事が、細田さんの作品でとても光栄です」と参加を喜び、「ルカちゃんは、皆から好かれていて、クラスの中心にいる目立つタイプの女の子ですが、物語が進むにつれ、表面的な部分だけじゃなく、内面も見えてくるキャラクターです。ただかわいいだけの女の子ではない」と自身が演じたキャラクターについて説明した。そして、すずの良き理解者であり親友のヒロちゃん役には、「YOASOBI」のメンバーikuraとして活躍する幾田りらが抜擢。すずを<U>へと誘い、歌姫・ベルとしてプロデュースする、すず=ベルの正体を唯一知るキーパーソンだ。「初めての声のお芝居でプレッシャーもありましたが、実際にアフレコが進んでいく中で、皆さんともコミュニケーションを取らせていただき、ヒロちゃんを通して私自身も成長させてもらえたのではないかと思います」と語る幾田さんは、すず役のキャストと初日から一緒だったそうで、「一言目のセリフから『すずだ!』と思ったのが、印象に残っています。ベルの歌声も素晴らしくて鳥肌が立ち、ご本人の感情が高ぶって声に現れる感じが、マッチしていて、感動しました」と印象を明かしている。また本日より、現在製作真っ只中の本作の完成までを追う「Making of 竜とそばかすの姫」が東宝MOVIEチャンネルにて配信開始。映画の公開に向け、毎週金曜に配信されていく。『竜とそばかすの姫』は7月、全国東宝系にて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:竜とそばかすの姫 2021年7月、全国東宝系にて公開予定
2021年05月07日縦半分に切ったピーマンに、ハンバーグのタネを詰めて焼く、『ピーマンの肉詰め』。ピーマンのシャキシャキ感と、ハンバーグのジューシーさを一緒に味わえるとして、人気の家庭料理です。露野(@4_tuyuno)さんは、ピーマンの肉詰めを作った時の写真をTwitterに投稿したところ、17万件もの『いいね』が寄せられました。ピーマンの肉詰めになるはずが…こちらの1枚をご覧ください。ピーマンの肉離れ pic.twitter.com/yM4yx2woBE — 露野 (@4_tuyuno) April 25, 2021 『ピーマンの肉離れ』に…!フライパンで焼いているうちに、肉のタネがピーマンと分離。ミニハンバーグと、焼きピーマンが一度にできあがったのでした。投稿を見た人たちからは「笑った。みんな、一度はやるよね」「これはこれでおいしそう!」といった声が相次いでいます。また、「片栗粉をまぶし、肉を下にして焼くとバラバラにならない」とのアドバイスも寄せられていました。家庭料理の『あるある』な失敗に、多くの人がクスッとさせられたようですね。[文・構成/grape編集部]
2021年04月28日『Travels with my Aunt(原題)』『ナイル殺人事件(1978年)』『テス』の3作品でアカデミー賞を受賞したアンソニー・パウエルが、先週末に亡くなったことが分かった。85歳だった。衣装デザイナー組合が、Facebookで発表した。同組合はアンソニーを「イギリスの伝説的な衣装デザイナー」と称賛し追悼。新型コロナウイルスの影響で、大規模とはいえないものの小規模なお別れ会が2人の姪によって開かれるという。アンソニーは前述の3作品でアカデミー賞を獲得しただけでなく、『ポランスキーの パイレーツ』『フック』『102』の3作品でノミネートを受けたというオスカーの常連衣装デザイナーだった。ほかの映画作品は、『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』『ナインスゲート』など。最後の映画作品は2006年の『ミス・ポター』だった。映画芸術科学アカデミーはツイッターで「アンソニーは、クルエラ・ド・ヴィルからインディ・ジョーンズ、成長したピーター・パンまで、私たちの大好きな映画キャラの象徴的なルックスを作り上げてくれました。本当に寂しくなります」と功績を称えた。舞台の衣装デザイナーとしてキャリアをスタートさせたアンソニーは、1963年には「The School for Scandal」でトニー賞の衣装デザイン賞を受賞。最近ではパリ・シャトレ座で上演された「マイ・フェア・レディ」(2013)、「雨に唄えば」(2015)の豪華な衣装を手掛けた。衣装デザイナー組合は、2000年にアンソニーに功労賞を授与していた。(Hiromi Kaku)
2021年04月21日さく兵衛(@sakubetaro)さんがTwitterに投稿した漫画『自分をバカだと卑下するJKが私に教えてくれたこと』が、多くの人の涙を誘っています。塾の生徒だった女子高生が、最後にいった言葉投稿者さんが塾の講師をしていた時代に出会った、1人の女子高生。彼女は周囲から「バカだ」といわれ続け、自らもまた「私に期待しないで」と投稿者さんにいってきたといいます。2/2 pic.twitter.com/zUIZOwEbox — さく兵衛 (@sakubetaro) April 16, 2021 卑下する言葉は、例え自分の心を守るためのものであったとしても、口にすればするほど自信を失っていってしまいます。女子高生もまた、周囲から心ない言葉を受け、自分自身に期待することをやめていたのかもしれません。しかし、女子高生は自分にちゃんと向き合ってくれる投稿者さんとの時間を通し、大切なことに気付いたのです。能力があっても、自信がなかったらやろうとしないってことじゃん?それって、もったいないって思って。投稿者さんもまた、漫画家という夢を抱いている自分自身から目を背けていた部分がありました。女子高生の真摯な言葉を聞き、涙しながら投稿者さんはこう思ったのでした。「もしかしたら、私も誰かに『大丈夫』っていってほしかったのかもしれない」と。自分自身を信じることは、想像より難しいことです。期待した通りの結果が得られなかった場合、きっと立ち直れないぐらい落ち込むこともあるでしょう。しかし、1歩踏み出せば、また違う何かが得られるかもしれません。投稿者さんの漫画もまた、誰かに『大丈夫』というエールになったはずです。[文・構成/grape編集部]
2021年04月17日2019年に台湾で公開されて話題を呼んだ『最乖巧的殺人犯』が『よい子の殺人犯』の邦題で、4月28日(水)より新宿K’scinema「台湾巨匠傑作選2021」にて公開されることが決定。その予告編が解禁された。2019年金馬獎の美術賞とデザイン賞にノミネートされた本作。主演は、デビュー作のドラマ「危險心靈」(2006年)でいきなり台湾のテレビアワード金鐘奨の主演男優賞を受賞、2015年の「紅衣小女孩」で台北電影節で主演男優賞を受賞、第31回東京国際映画祭で上映された『トレイシー(翠絲)』にも出演していたホアン・ハー。これまでの役柄とは全く違うアニメオタクを演じ、繊細な青年が追い込まれていく緊迫の演技は多くの人が高く評価。次々と難役のオファーが来ており、“いま、監督が使いたい俳優”といわれている。監督は、社会派ミステリー『High Flash~引火点(原題:引爆點)』のジャン・ジンシェン。実話がヒントになった本作の脚本は、監督の公私ともにベストパートナーであるワン・リーウェンと期待の新進脚本家・リャオ・ボーミン。しっかり練られた脚本が、この作品のおもしろさのポイントとなっている。この度解禁された予告編では、小さな街の片隅で起きた事件から浮かび上がる社会の闇、貧困と家族、そして愛と孤独に、台湾のもうひとつの顔を知ることに。心やさしいアニメオタクが、貧困で行き詰まる生活の中で出会った女神(ミューズ)、彼女が導いた新しい世界。そして事件は何故起こったのか…様々なキーワードが続々と映像に映し出されていく。進化する多様性の台湾映画界のあらたな方向性を示す作品といえそうだ。ストーリー日本のアニメ「ボビッター」に夢中のアナンは、母親と認知症の祖父と暮らしている。彼は社会から「負け組」「ガチヲタ」というレッテルを貼られているが、人と争うことが嫌いで善良な心の持ち主。ある日、彼の平穏な生活に突然博打で失敗した叔父が乗り込んでくる。そんな中、アナンは「ボビッター」マニアの女の子に恋をする。彼女との甘い夢が実現しようとした矢先、思いも寄らないことが起こりアナンは失意のどん底に。そして、家庭ではとんでもないことが…。『よい子の殺人犯』は4月28日(水)より新宿K’scinema「台湾巨匠傑作選2021」ほか順次公開。(text:cinemacafe.net)
2021年04月08日この夏公開予定の細田守監督の最新作『竜とそばかすの姫』より予告編が公開された。インターネットの世界を舞台に、『時をかける少女』以来となる10代の女子高生を主人公に迎え、世界の片隅で自分を失ってしまった少女が開く新しい扉、未知との遭遇、そして成長していく姿を描き出していく本作。今回の予告編では、主人公・すずの超巨大インターネット仮想世界<U>でのキャラクター、歌姫「ベル」が登場。高知の田園風景や校舎という日常から、<U>へと新たな世界の扉を開いていくすず(ベル)の目の前に、謎の存在・竜が姿を現す場面も。そして、ベルの透明感と力強さを備えた歌声が聞ける楽曲も初公開。母親の死以来、心に深い傷を負い、歌うことができずにいたすずが、ベルとして自分を解放し、心に秘めてきた想いを歌ったこの歌は、劇中でベルが歌う重要な楽曲のひとつだ。さらに今回、本作を手掛けるクリエイターも発表。ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオで『アナと雪の女王』『塔の上のラプンツェル』『ベイマックス』など数多くのキャラクターデザインを手掛けるジン・キムが、歌姫ベルのキャラクターデザインを。先日公開された世界50億人以上が集う<U>のコンセプトアートを、ロンドン在住の新進気鋭のイギリス人建築家/デザイナー、エリック・ウォンが担当。加えて、『ウルフウォーカー』『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』などを手掛けたアイルランドのアニメーションスタジオ「カートゥーン・サルーン」のトム・ムーア、ロス・スチュアート監督を始めとするスタッフたちが今作に参加していることも分かった。『竜とそばかすの姫』は7月、全国東宝系にて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:竜とそばかすの姫 2021年7月、全国東宝系にて公開予定
2021年04月02日【おとな向け映画ガイド】『天国と地獄』に似てる!? 連続殺人鬼が女子高生に『ザ・スイッチ』と、幸せの国『ブータン 山の教室』。今週はこの2本をオススメ。ぴあ編集部 坂口英明21/3/28(日)野村正昭さん(映画評論家)「……クリストファー・ランドン監督が手がけただけあって、さすがの出来栄え!……」世界で一番幸せな国で…『ブータン 山の教室』ブータン王国は10年ほど前、若き国王夫妻が来日し、ちょっとしたブームになったことがありました。GDPよりGNH(Gross National Happiness/国民総幸福量)の方が重要だという国です。そのブータンで作られた、まさに心洗われる映画です。首都のティンプーに暮らす、ipodを手放さない音楽好きな若い教師ウゲンが、上司の命令で僻地の学校に赴任します。学校は春から秋までの季節開校。冬までの約束です。ティンプーは標高2300メートル前後、赴任地のルナナ村は4800メートル。途中のガサまではバス、そこからはトレッキング、つまり山登りしか手段がなく、しかも8日もかかるのです。村に到着するやいなや「僕にはできません」と弱音をはいたウゲンですが、純朴そのものの生徒たちとの暮らしのなかで、何かが変わっていきます……。プロの俳優はウゲン役の新人シェラップ・ドルジと若い数人のみ。村人や生徒たちは実際にルナナに暮らす人々が自身を演じています。特に、クラス委員役を演じるペム・ザムは奇跡ともいえるかわいさ。観ているだけでなごみます。監督はパオ・チョニン・ドルジ。この作品が長篇デビュー作です。写真家でもある監督、ブータンの大自然をとらえた映像美は、やはり映画館のスクリーンで観てこそ、と思います。【ぴあ水先案内から】立川直樹さん(プロデューサー、ディレクター)「……ブータンから“幸せとは何なのだろうか”と考えさせてくれる映画が登場した。……」伊藤さとりさん(映画パーソナリティ)「……ゆっくりと心が広がる感覚を映画で味わい、主人公の青年に自分をシンクロさせながら気づくもっとも大切なこと。」紀平重成さん(コラムニスト)「……最初は村の暮らしや人々の語らいがあまりにも純朴過ぎて少々居心地は悪かったのですが、突然理由もなく涙がこぼれ出し慌てました。」夏目深雪さん(著述、編集業)「……田舎の学校で子供たちを教えるという物語には想像以上のものはない気がするが、これが筆舌に尽くしがたい素晴らしさ。……」首都圏は、4/3(土)から神保町・岩波ホールで公開。中部は、4/24(土)から名演小劇場で公開。関西は、4/30(金)からシネ・リーブル梅田他で公開。
2021年03月28日米ニューヨーク州のサリヴァン刑務所で終身刑に服していたロナルド・デフェオ(69)が、12日に死亡していたことがわかった。The New York Timesなど複数のメディアが報じている。デフェオは23歳だった’74年、父母と4人の弟妹を35口径のレバーアクション・ライフルで殺害。末弟はまだ9歳だった。デフェオの弁護士は法廷で「被告人は家族が自分を殺そうとしていると思い込んでいた」と、心神喪失に状態あったと主張。結果、デフェオは6件の第2級殺人罪で有罪となり、終身刑の判決を受けた。事件から1年経った頃、現場となった家をジョージ・ラッツ夫妻が購入した。報道によると、ラッツさんは入居の前日、神父に家の祝福(お祓い)を依頼したが、神父は見えないものに顔を叩かれ、「出て行け」という声を聞いたと話していたという。入居直後から怪奇現象が続発し、ラッツさんはわずか28日で家を退去せざるを得なかった。「奇妙な音や声が聞こえたり、変なにおいがしたり、壁から緑色のスライム状のものが滲み出てくることもあった」といった一家の体験談は書籍化され、1979年の映画『悪魔の棲む家』の原案にもなった。後にラッツ氏は、書籍で語られた出来事の一部には誇張があったと認めたが、超常現象が起こったことは事実だと強調している。英Dailymailの報道によると、デフェオは先月2日にアルバニー医療センターに移送され、何らかの治療を受けていた。移送された理由や死因は公表されておらず、親族以外には報されないという。
2021年03月16日3月4日(木)、人気ティーン誌モデルの莉子、秋田汐梨、永瀬莉子が、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン制作のスペシャル動画に登場。新エリア「スーパー・ニンテンドー・ワールド」をいち早く体験している。この動画のテーマは、“ユニバーサル・スタジオ・ジャパンで学生史上最高の思い出づくり”で、プライベートでも仲良しという3人が卒業を控えた高校3年生の3人に扮して、お揃いのコーデで新エリア「スーパー・ニンテンドー・ワールド」をいち早く体験したり、大人気のSNS映えスポットで写真を撮り合うなど、パークを大満喫している様子が描かれている。USJは動画制作の意図について、「この1年間、多くの我慢を強いられ、学生生活の思い出を十分に作れなかった現役の学生と、この春に卒業する卒業生の皆さまに向けて、このまま学生生活を終えるのではなく、2021年の春を思いっきり楽しみ、最高の思い出を作ってほしいという思いを込め、学生にとってのマストアイテム『ユニバーサル年間パス』を学生限定の特別価格で提供します」と説明している。また、楽曲には3人組ロックバンド「KALMA」の「これでいいんだ」を採用。本楽曲の“とにかく前へと進み続けよう!!”という強い意志を表現したメッセージが、動画をより一層盛り上げている。なお、新エリア「スーパー・ニンテンドー・ワールド」の正式な開業日は未定となっている。画像提供:ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(C)&(R) Universal Studios. All rights reserved.(text:cinemacafe.net)
2021年03月05日家の中で楽しめるエンタメや流行を本誌記者が体験する“おこもりエンタメ”のコーナー。今週は、人生をリセットする幸運のチケットは連続殺人事件の入口だった!韓ドラ十八番のタイムリープもので、衝撃の展開にハマる人が続出のドラマ『リセット〜運命をさかのぼる1年〜』を紹介します。■『リセット〜運命をさかのぼる1年〜』3月3日よりDVDリリース開始。DVD-SET1/3月3日、DVD-SET2/4月2日発売。価格/各1万2,540円(税込み)。発売・販売元/NBCユニバーサル・エンターテイメント。※3月3日よりU-NEXTにて独占先行配信開始主人公は、信頼する先輩を殺された刑事ヒョンジュと、ひき逃げ事故で車いす生活となったウェブ漫画家のガヒョン。ある日2人は、現在の記憶はそのままに1年前に戻ることができる“リセット”のゲスト(リセッター)に選ばれたと知らされます。彼らは同じくリセットに参加する男女8人とともに、1年前に戻るのですが……。ロトの高額当せん番号を記憶して一獲千金を狙うなどそれぞれに願いをかなえるリセッターたち。しかし、その喜びもつかの間、参加者が次々と死んでいく予想外の事態に発展。ヒョンジュとガヒョンは事件の真相究明に乗り出します。容疑者はリセットを知る者全員。善良に見えた人間の意外な本性やまさかの裏切りが露呈するなか、ヒョンジュとガヒョンは互いを信じ合うことで事件解決の糸口を見つけていきます。自分が助かるか、人を助けるか、究極の2択を突きつけられた2人はどちらを選択するのか?とことん人間の弱さや醜さを描くいっぽうで、人を信じる尊さに迫る展開はじつに感動的。アッと驚く連続殺人犯の正体に、リセットに隠された真実。予測不能な展開に没入度は最高です!「女性自身」2021年3月9日号 掲載
2021年03月01日・ただの笑い話で終わるかと思いきや、めちゃくちゃ感動的だった。・こんな体験、自分もしてみたい!・鶴瓶、やるやん。・少女漫画か何か?ラジオ番組『笑福亭鶴瓶 日曜日のそれ』(ニッポン放送)がきっかけで始まった、お笑いタレントの笑福亭鶴瓶さんと女子高生のデートに、そんな絶賛の声が寄せられています。笑福亭鶴瓶が女子高生とデートその後?2021年2月7日の放送で、ハンドルネーム『キララ』と名乗る、医学部を志望する高校3年生の女子高生からデートの誘いを受けた、お笑いタレントの笑福亭鶴瓶さん。女子高生が番組に送ったメッセージには、こうつづられていました。初めまして、こんばんは。突然ですが鶴瓶さん、私と一緒に『天王寺動物園』に行ってくれませんか?受験シーズンで誘える友達がいませんので、高校最後の思い出に鶴瓶さんと天王寺動物園に行きたいんです。よろしくお願いします。笑福亭鶴瓶 日曜日のそれーより引用放送中、笑福亭鶴瓶さんがキララさんに電話をかけたところ、相手からはさらに「制服でデートがしたい」という希望も。自分とキララさんの年の差や制服デートという要望に「つかまるで」と笑っていた笑福亭鶴瓶さんですが、その後、話はまとまり同月14日には実際に大阪にある『天王寺動物園』にでかけることになったのです。そして同月21日の放送では、キララさんから届いたお礼のメッセージを、ニッポン放送アナウンサーの上柳昌彦さんが読み上げました。笑福亭鶴瓶さんへ先日は本当にありがとうございました。鶴瓶さんと制服デートという最高のチョコレートをいただきました。ですが、1つデートをして後悔していることがあります。それは、テレビで鶴瓶さんを見た時に、デートのことを思い出し、もう芸能人としてではなくデートした相手として少し照れてしまい、内容が入ってこないことです。もう『A-Studio』は藤ケ谷さんとゲストの人しか見れません。それくらい今回、鶴瓶さんのことが大好きになりました。(六代目笑福亭松鶴の許に)入門50周年という貴重な1日にあったことも、本当に感謝しています。そういう日にデートしてくださって。2月14日は私にとって制服デート記念日になりました。いつかこの御恩を返せるように、鶴瓶さんの体調の相談にのれるように、祖母のインプラント代を稼げるように、立派な医者になります。だからどうかお元気で長生きしてください。絶対、一浪までで受験を終わらすので、受かったら次は大学生の私とデートしてください、お願いします。その日を夢見て、勉強を頑張ります。最後に、本当にありがとうございました。最高の1日でした。おもしろくて少しカタカナが苦手で、男らしくてツンデレで、誰にでも優しくて、素敵でかっこいい『べーさん』が大好きです。笑福亭鶴瓶 日曜日のそれーより引用このメッセージにほかの番組出演者も、胸のときめきが止まらなかった様子。「鶴瓶さんのこと、大好きじゃん」「かわいい」と絶賛の声が上がりました。また、番組終了後には視聴者からも「キュンキュンした」といったコメントが。キララさんにとって、鶴瓶さんとのデートは生涯大切な思い出として心に残り続けるはずです。夢を叶えた大学生のキララさんと鶴瓶さんのデートが実現する日を、多くの人が心待ちにしていることでしょう。[文・構成/grape編集部]
2021年02月23日2021年夏に公開が予定されている細田守監督の最新作『竜とそばかすの姫』のストーリーが明らかに。あわせて最新ビジュアルと、特報映像が公開された。『時をかける少女』(2006)、『サマーウォーズ』(2009)、『おおかみこどもの雨と雪』(2012)、『バケモノの子』(2015)、『未来のミライ』(2018)と、過去作すべてが日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞。『未来のミライ』ではアニー賞受賞に米国アカデミー賞長編アニメーション部門にノミネートと、日本のみならず世界中の観客を魅了し続けてきた細田監督。最新作のタイトル『竜とそばかすの姫』と公開時期、そして物語の舞台となる全世界で50億人が集う超巨大インターネット空間の仮想世界<U>を描いた1枚のコンセプトアートが先日公開された時には、SNSで一気に話題となった。ついに明らかになった今作の主人公は、過疎化が進む高知の田舎町で父と暮らす17歳の女子高生・すず。幼い頃に母を事故で亡くし、心に大きな傷を抱えていたすずはある日、“もうひとつの現実“と呼ばれる超巨大インターネット空間の仮想世界<U>と出会い、「ベル」というアバターで参加することに。心に秘めてきた歌を歌うことであっという間に世界中から注目される存在になっていくベル(すず)。そんな彼女の前に<U>の世界で恐れられている竜の姿をした謎の存在が現れる。今作は、これまで『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』(2000) や『サマーウォーズ』 を通して約10年に1度、インターネットの世界を舞台に物語を紡いできた細田監督が、『時をかける少女』以来となる10代の女子高生を主人公に迎え、世界の片隅で自分を失ってしまった少女が開く新しい扉、未知との遭遇、そして成長していく姿を描いた“リアル×ファンタジー”なのだ。この度公開となった30秒の特報映像では、「高知の現実世界×インターネット空間の仮想世界<U>」のカットを多数お披露目。すずが住む高知の自然豊かな美しい夏の風景と、<U>を浮遊するたくさんのアバターの姿や、すずのアバターである「ベル」の姿、そして謎の存在「竜」の表情、さらに『サマーウォーズ』『バケモノの子』などこれまでの細田作品のモチーフのひとつとなってきたクジラの尾ひれも登場し、現実×インターネット空間という対照的な世界が融合していく美麗な映像が、作品への期待感をますます高める。すずと竜が出会った先には一体どんな物語が待っているのか。スタジオ地図と、細田守監督が辿り着いた最新作『竜とそばかすの姫』の続報に、期待してほしい。◆『竜とそばかすの姫』特報映像細田守監督コメントこの『竜とそばかすの姫』は、“ずっと創りたいと思っていた映画”です。アニメーション映画監督になる前から、自分もいつかこういう映画が作れたらいいなと思っていたものであり、今まで様々な作品を創ってきたからこそ、やっと今回実現できるようになりました。恋愛やアクション、サスペンスの要素もありつつ、一方で、生と死という本質的な大きなテーマもありエンタメ要素の高い映画になっていると思います。僕は、若い人が面白く楽しく世界を変革していくのではないかと、インターネット世界を題材にした映画を今までにも創ってきました。インターネットは、誹謗中傷やフェイクニュースなどネガティブな側面も多いですが、人間の可能性を広げるとても良い道具だと思っています。インターネットそのものが変わってきている今、肯定的な未来に通じるような映画ができないかと考えていました。去年来、普及するのにまだまだ時間がかかると思っていたインターネットを通じた仕事や生活が、常識と共に大きく変化し、未来に10年くらいぐっと近づいた気がしています。今までの常識に捕らわれずどんどん変化している時代の中で、変化していく世界についての映画を創るということに、どこか必然性を感じています。その一方で、最終的に大事にしないといけないものは変わらないのではないかとも思っています。私たちが代々受け継いできたものは、世の中が変化し、ツールや常識が変化しても受け継がれていくもの。それがよりはっきり見えてきているのが今の時代なのかなとも思っています。圧倒的な速度で変わっていく世界と、自分たちにとって本当に大切な変わらないもの、それを今作で楽しんでいただければと思います。『竜とそばかすの姫』2021年夏公開
2021年02月18日細田守監督がインターネット世界を描く映画『竜とそばかすの姫』より、ベールに包まれていたストーリーが明らかに。そして、最新ビジュアルと特報映像が公開された。映画公開決定発表時には、タイトルと公開時期、そして物語の舞台となる全世界で50億人以上が集う超巨大インターネット空間の仮想世界<U>を描いたコンセプトアートという、少ない情報だけだった本作。そんな詳細が分からなかったストーリーが今回発表され、主人公は、過疎化が進む高知の田舎町で父と暮らす17歳の女子高生・すずであることが明らかに。幼い頃に母を事故で亡くし、心に大きな傷を抱えていたすずは、“もうひとつの現実”と呼ばれる超巨大インターネット空間の仮想世界<U>と出会い、「ベル」というアバターで参加する。そして、心に秘めてきた歌を歌うことによって、あっという間に世界に注目される存在になっていく彼女の前に、この世界で恐れられている竜の姿をした謎の存在が現れる――。本作は「ずっと創りたいと思っていた映画」だと語る細田監督。「恋愛やアクション、サスペンスの要素もありつつ、一方で、生と死という本質的な大きなテーマもありエンタメ要素の高い映画になっていると思います」とコメント。『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』 、『サマーウォーズ』と、約10年に1度描いてきたインターネットの世界を舞台に、『時をかける少女』以来となる10代の女子高生を主人公にして、世界の片隅で自分を失ってしまった少女が開く新しい扉、未知との遭遇、そして成長していく姿を、リアル×ファンタジーを通じ描き出す。また特報映像では、高知の現実世界とインターネット空間の仮想世界<U>のカットがスピーディーに映し出されていく。すずのアバター「ベル」、謎の存在「竜」の表情、これまで細田作品のモチーフのひとつとなってきたクジラの尾ひれも登場している。細田守監督コメントこの『竜とそばかすの姫』は、“ずっと創りたいと思っていた映画”です。アニメーション映画監督になる前から、自分もいつかこういう映画が作れたらいいなと思っていたものであり、今まで様々な作品を創ってきたからこそ、やっと今回実現できるようになりました。恋愛やアクション、サスペンスの要素もありつつ、一方で、生と死という本質的な大きなテーマもありエンタメ要素の高い映画になっていると思います。僕は、若い人が面白く楽しく世界を変革していくのではないかと、インターネット世界を題材にした映画を今までにも創ってきました。インターネットは、誹謗中傷やフェイクニュースなどネガティブな側面も多いですが、人間の可能性を広げるとても良い道具だと思っています。インターネットそのものが変わってきている今、肯定的な未来に通じるような映画ができないかと考えていました。去年来、普及するのにまだまだ時間がかかると思っていたインターネットを通じた仕事や生活が、常識と共に大きく変化し、未来に10年くらいぐっと近づいた気がしています。今までの常識に捕らわれずどんどん変化している時代の中で、変化していく世界についての映画を創るということに、どこか必然性を感じています。その一方で、最終的に大事にしないといけないものは変わらないのではないかとも思っています。私たちが代々受け継いできたものは、世の中が変化し、ツールや常識が変化しても受け継がれていくもの。それがよりはっきり見えてきているのが今の時代なのかなとも思っています。圧倒的な速度で変わっていく世界と、自分たちにとって本当に大切な変わらないもの、それを今作で楽しんでいただければと思います。『竜とそばかすの姫』は夏、全国東宝系にて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:竜とそばかすの姫 2021年夏、全国東宝系にて公開予定
2021年02月18日芥川賞作家・綿矢りさの同名小説が原作の映画『ひらいて』が2021年10月22日(金)に公開。主演は山田杏奈が務める。女子高生の屈折した恋心を描く『ひらいて』映画化綿矢りさによる原作小説『ひらいて』は、恐れを知らない女子高生の熱い恋心が、意中の彼の恋人にまで向けられる、エキセントリックさを秘めたラブストーリー。自己本位になりながら、屈折した少女の恋心を描いた物語は、単なる青春恋愛ジャンルに留まらない、新感覚の愛憎エンターテイメントとして話題を集めた。高校生の思いつめた恋心、暴走する想いを描き、人間の根源的な愛を問う文芸少女のバイブルともいえる小説『ひらいて』が、エキセントリックでありながらも切実な純愛を描く恋愛映画として映画化される。登場人物/キャスト主人公・木村愛(山田杏奈)映画では、主人公の女子高生・木村愛を、『ジオラマボーイ・パノラマガール』『樹海村』でも主演を務めた人気女優・山田杏奈が担当。意中を寄せる男クラスメイトと、その恋人との絡み合う三角関係の中で、屈折した恋心を抱く主人公を、圧倒的な存在力と演技で表現する。主人公・愛といびつな三角関係になる登場人物にも、注目キャストが抜擢。西村たとえ(作間龍斗)愛が恋する少年・西村たとえ役は、ジャニーズ Jr.内グループ HiHi Jetsメンバーの作間龍斗。クラスに馴染めず目立たないタイプだが、どこか謎めいた少年を演じる。新藤美雪(芋生悠)愛の同級生であり、たとえの秘密の恋人・新藤美雪役は、『ソワレ』で主演を務めた芋生悠が担当する。そのほか3人を取り巻く登場人物たちは、下記の配役となっている。<登場人物/キャスト>・愛の担任・岡野屋役…山本浩司・国語教諭・藤谷役…河井青葉・養護教諭の守屋役…木下あかり・愛の母・木村頼子役…板谷由夏・美雪の母・新藤泉役…田中美佐子・たとえの父・西村崇役…萩原聖人主題歌は大森靖子が書き下ろし主題歌は大森靖子が担当。映画のために大森靖子が書き下ろした新曲「ひらいて」が、物語に彩りを添える。<大森靖子コメント>恋がしたいという最悪な感情が、暴発する自分の中の何かを誰かにぶつけてみたいという感情が、世に蔓延る恋愛感情と呼んでいいものなのだろうか?相手も、性別も、自分と他者の境界すら必要なかったり、逆に自分以外の全てが気持ち悪かったり、その全てをひらいて足掻く瞬間は、どんなに無様で、一般的に"失恋"や"修羅場"などと呼ばれる事象であったとして、美しいものだから。恋がしたい、恋がしたい、恋がしたい、最悪。アンバランスにバランスをとってその季節を生き抜いてきたことを映画を見て思い出し、楽曲にしました。編曲はsugarbeans。映画のためだけに、せーので録音しました。監督に首藤凜脚本・監督を務めるのは、『また一緒に寝ようね』で、ぴあフィルムフェスティバル 2016 映画ファン賞・審査員特別賞を受賞した新進気鋭の首藤凜。荒々しさと繊細さが共存する少女の姿を、美しくもポップに描いた、青春エンターテイメント作品に仕上げている。綿矢りさコメントなお原作者の綿矢りさは、映画化について下記の通りコメントしている。『ひらいて』は炎のように自分も周りも焼きつくしてしまう、激しい性格の女子高生が主人公で、映像にするとどんな風になるか想像もつきませんでした。でも脚本を読ませていただき、主人公の激しさのなかにある揺らぎや、人に出会って少しずつ変わってゆく様子が描かれていて、感動しました。首藤監督の作り上げられた映像作品を観るのが、とても楽しみです。主演の山田杏奈さんが主人公の体当たりの恋をどのように演じられるのかも、想像が膨らみます。【詳細】映画『ひらいて』公開時期:2021年10月22日(金) 全国ロードショー出演:山田杏奈、作間龍斗、芋生悠、山本浩司、河井青葉、木下あかり、板谷由夏、田中美佐子、萩原聖人監督・脚本:首藤凜原作・綿矢りさ『ひらいて』(新潮社文庫刊)配給:ショウゲート〈映画『ひらいて』あらすじ〉高校3年生の愛は、成績優秀、明るくて校内では人気者。そんな彼女は、同じクラスの“たとえ”に片思いをしている。彼はクラスでも目立たず、教室でもひっそりと過ごす地味なタイプの男子。だが寡黙さの中にある聡明さと、どことなく謎めいた影を持つたとえに、愛はずっと惹かれていた。しかし、どこか人と関わりを持つことを避けているようなたとえに、愛はなかなか近づけずにいた。自分だけが彼の魅力を知っていると思っていた。しかし、彼が学校で誰かからの手紙を大事そうに読んでいる姿を偶然見てしまった事で事態は一変する。「たとえに、恋人がいるのではないかー」その疑惑がぬぐいきれず、愛はある夜、悪友たちと学校に忍び込み、その手紙を盗んでしまう。手紙の差出人は、糖尿病の持病を抱える地味な少女・美雪。その時、愛は、初めてふたりが密かに付き合っていることを知るのだった。学校内でも目立たない美雪が突如たとえの彼女だと知り、熱い恋心が乱反射する。そして自らの気持ちを隠して美雪に近づいていく愛。そこから愛と美雪、たとえの関係は思いもよらぬ方向へ・・・。
2021年02月15日デビュー曲「うっせぇわ」が配信サイトやカラオケチャートを席巻している女子高生シンガーAdoが、新曲「ギラギラ」のミュージックビデオを公開した。「うっせぇわ」「レディメイド」に次ぐ新曲「ギラギラ」は、「ヴィラン」を代表曲に持つボカロP・てにをはが作詞・作曲・編曲を担当しており、本日2月14日に楽曲配信がスタートしている。今作のMVは沼田ゾンビが担当。美しい世界観を放った作品に仕上がっている。「ギラギラ」ミュージックビデオリリース情報「ギラギラ」2021年2月14日 配信リリース各配信サイト:「ギラギラ」ジャケット「うっせぇわ(Giga Remix)」2021年2月5日 配信リリース各配信サイト:「うっせぇわ(Giga Remix)」MV「レディメイド」2020年12月24日 配信リリース1. レディメイド2. うっせぇわ Piano Ver.各配信サイト:「レディメイド」MV「うっせぇわ」2020年10月23日 配信リリース各配信サイト:「うっせぇわ」MVAdo「うっせぇわ Piano Ver.」MVAdo YouTubeチャンネル”Adoとは?”特設サイト関連リンクTwitterユニバーサルミュージック 公式ページプロフィール
2021年02月14日宝石やアクセサリーが大好きな女子高生の谷川瑠璃(ルリ)。無謀にもひとりで水晶ハントに出かけた先で、鉱物学を研究中の大学院生・荒砥凪(ナギ)に出会う。かくて、ナギさんの手ほどきもあり、ルリもまた、鉱物採集の世界に足を踏み入れることに…。水晶、砂金、ガーネットなど、小さな鉱物が見せる大きな宇宙。『瑠璃の宝石』は、自然の中にある鉱物とのふれあいを楽しめるユニークなコミックだ。著者の渋谷圭一郎さんは、大学の研究室で学術的に鉱物を学んだそう。「水晶やその他の鉱物を採集しに行くというと、『私も行きたい』という女子学生もわりといるのですが、社会に出ると離れてしまう。やはり鉱物採集の現場には、年季の入ったおじさま方が多いです。実態を言えば、岩石ハンマーを手にして岩と格闘している泥くさい世界なんですが、そこはマンガ。女性キャラに活躍してもらい、広い読者に案外身近な世界なのだなと、楽しんでもらえたらと思いました」ルリは石は好きだが、いかんせん初心者。だが、ナギさんの解説を聞くうちにどんどん興味を深めていく。一方、ナギさんは自然を理解しようとするキャラクターとして描かれる。「もともと科学は、自然現象を理解しようというところから始まっているんです。雷は電気なのかとか虹はどうしてできるのかとか。そういうスタンスを持っている人物として、ナギは描きたいと思いました。現代では科学はお金になるかどうかが優先されがちですが、純粋にロマンを追いたいという思いもある。鉱物学や天文学など“地学”は科学が本来持っているそんな魂をいまも備えていると思うんです」作中では、鉱物がいかに生み出され、壮大な自然を見せてくれるかが随所で力説される。〈この景色を作るために自然はどれだけのエネルギーと時間と偶然を必要としたんだろうな〉〈人間の時間感覚とは全く違う(略)スケールで動いているからだ〉など、ナギさんの名言に心が揺さぶられずにはいられない。白黒の線で鉱石の輝きを表現するのは難易度が高そうだが、「むしろ、そういう宝石などの見せ場を描いているときがいちばん楽しいですね。山の中など自然を描くのも、自分がここにどんな樹や岩を置こうかと自由にデザインできるので、楽しいです」鉱物採集の魅力をルリやナギさんと一緒に楽しんでいる気分になれる。『瑠璃の宝石』1火山国で4枚ものプレートがひしめき合う日本は、種類が世界有数の鉱物産出国だそう。2巻は、サファイア採集を軸にしたストーリーになるらしい。KADOKAWA680円©渋谷圭一郎/KADOKAWAしぶや・けいいちろう群馬県出身。理科教員などを経て、リケジョの部活マンガ『大科学少女』(双葉社)で連載デビュー。現在、本作を『ハルタ』で連載中。※『anan』2021年2月17日号より。写真・中島慶子インタビュー、文・三浦天紗子(by anan編集部)
2021年02月13日「毒キノコ」とあだ名されるほど地味で冴えない女子高生・木下まいるが、周囲の助けと美容アドバイスにより、驚くほどキレイになっていくーー2021年2月12日より配信されるHuluオリジナル『マイルノビッチ』は、同名の超人気少女漫画が原作。主人公・まいるの可愛くなりたい気持ち、恋愛道を驀進していくパワー、そして内面も強くポジティブに変わっていく姿に、笑いながらも気付くとジンと来てしまう、良質なラブコメドラマだ。今日はまいるの良き理解者である、心と見た目は女性の“叔父”、ふわり役の三浦涼介さんにお話を伺った。美女メイクは自ら行い、ふわりちゃんのリアリティを追求――『マイルノビッチ』は2011年~2014年まで『マーガレット』(集英社)で連載された超人気少女漫画です。まずはお仕事が決まったときの感想を教えてください。このお仕事が決まってから原作を読ませていただいたんですが、ワクワク感やドキドキ感がいっぱいの純粋なラブコメ作品に巡り合ったのが、初めてだったんですね。もしかしたら僕も高校生役ができるのかなと思ったんですが、そこは主人公である、女子高生ふわりちゃんを見守る大人の役で(笑)ただ、僕が演じたふわりという役は、キラキラ感があるキャラクターなので、撮影が楽しみだなと思いました。――主人公・まいるの、心と見た目は女性の“叔父”(原作ではお隣さん)であるふわりちゃんは、とても重要である共に難しい役柄だったと思います。ただ、三浦さんが女装された姿があまりにも美しくて、まずは驚きました。ありがとうございます。原作のふわりは、キャピキャピしていてすごくキャッチーなキャラクターなんですが、ドラマだからこそのふわりのビジュアルを、監督さんやスタッフさんの皆さんと作り上げました。撮影前に衣装合わせをして、ちょっとお姉さんチックでデキる女性を目指し、メイクもナチュラルでやり過ぎないようにしています。――確かに、原作はもっとギャルっぽい見た目かもしれません。僕はやはり原作ありきというか、原作ファンの方たちがどんな風に見て、どんな風に思うかということをいつも大切にしています。過去、いろんな原作付きの作品を演じてきましたが、そこは常に考えるところでした。ただ原作を大事にすることと、ドラマの色を出すことは、両立するのかなって。――ふわりちゃんとして出来上がったご自分を見て、どう思いましたか?ポスター撮影のときに初めて、メイクをして衣装を着て皆さんの前に立ったんですが、一番嬉しかったのは監督さんの「あの、キレイです」っていう一言で。第一段階はクリアできたのかな、と思いました。自分ではやはり最後まで「これでいいのだろうか」という迷いがあったんですけど、見てくださる周りの方たちの「よし、これでいこう!」という強い思いが、カメラの前に立つ自信を与えてくれました。――ふわりちゃんを演じるうえで、悩んだ点はありますか?ふわり自身のことがストーリー上、そこまで追われなかったんですね。なので、彼女のマイノリティな部分が描かれていない分、自分で補いたいと思いました。キャラクターありきの役柄は、メイクをしていただいて衣装を着せていただいたスタート地点で、ある程度のところまで底上げしてもらっています。そこにセリフの言い方であったり、トーンだったりで内面をプラスしていくんですが、今回は「新しいふわり」を意識していたので、本当に純粋に役を作っていこうと思いながら、演じました。――撮影が進む中で助けられたことや、役柄に入り込む工夫などがあったならば、教えてください。桜井日奈子ちゃんが演じる、主人公のまいるちゃんの存在がすごく大きかったです。彼女がいてくれたおかげで、僕自身がふわりでいれたところがたくさんありました。また、ちょっと我がままを言わせてもらって、メイクを自分でしていたんですね。ふわりの心を持つ準備や「どう見られるか」という考えのまとめを、自分の手でふわりになりながら、することができました。――メイクはもともとご自身でする方だったんですか?舞台をやっているときは、自分でメイクをすることが多いんです。もちろん、舞台向けメイクと女性向けメイクは違いますけど、今回はYouTubeをはじめ色んなものを資料として集め、トレンドをチェックして「今度はこんなことをやってみようかな」とか考えつつ、メイクをしていました。――ご自身で似合うメイクとかわかってきましたか?自分に似合うかどうかはあまりわからないんですが、純粋にトレンドっていうものは面白いなって思いました。また『マイルノビッチ』は、主人公がメイクをして変わっていきますが、リップクリーム1つで世界観を変えられ、キレイになった自分を楽しみながら外に繰り出せるっていうのは、素敵なことだと感じました。撮影現場は和気あいあい、何気ないシーンこそ注目してください――『マイルノビッチ』というのは、未熟な10代の女の子・まいるの、成長ストーリーです。自分に自信が持てなくて恋にも消極的な彼女が、じょじょに強くなっていくのを間近で見て、どう思いましたか?純粋に素敵だな、ですね。クラスメイトやふわりの言葉で変わっていくまいるの姿は、すごく魅力的。同時にまいるによってふわりを含む周囲が変わっていくのも、すごく興味深かったです。実はラブコメをあまり読んだことがなかったんですが、あまりの面白さに今後は読んでいこうと思いました。――まいるちゃんは、本当に等身大の女の子ですよね。でも日を追うごとにキレイになっていくんですよ、まいるちゃんが、というか桜井さんが、昨日。撮影がオールアップだったんですけど、メイク後に彼女に会ったとき、「キレイになったね」という言葉が自然と出てしまったくらい、美しかったです。なんかキュンとしてしまいました。まいるちゃんは最初、分厚い眼鏡にボサボサ髪で、毒キノコと呼ばれるくらいやぼったかったんですが、メイクをする・色を乗せることでこんなに成長し、美しくなるんだと驚きました。――現場の雰囲気ってどんな感じだったんですか?僕はあまり、大勢の皆さんとお芝居をする機会がなかったんです。ほとんどまいるちゃん、つまりは桜井さんとのシーンで。なので数少ない皆さんで集まれるシーンは、嬉しかったです。休憩時間に「おにぎりの好きな具はなんですか?」なんていう話で盛り上がったり(笑)若い役者さんの中に入れていただいて、お話させていただいて、とても楽しかったです。ラブコメを経験して、いろんな形の恋愛があるんだと知りました――ラブコメ少女漫画の世界とは、あまり縁のなかった三浦さんですが、こんなにも王道ど真ん中の映画に出て、何か発見はありましたか?色んな形の恋愛があるんだな~と感じました。例えば阿久津仁愛さんが演じる未来くんはすごく純粋だし……幼馴染ゆえにこれは恋愛じゃなくて友情なんじゃないかっていう、緊張感がドキドキしました。そして伊藤あさひさんが演じる工藤さんは、なんか切ない。もうちょっと素直になればうまく行くことがたくさんあるのに、年齢と共に言い出せなくなったりとか、自分を殺してしまったりで、一歩進むことが難しい。それがすごくじれったい……けど皆さん、素敵なんですよね結局!――お勧めのシーンがあれば、ぜひ教えてください。まいるちゃんとふわりのお部屋のシーンで、2人ダラダラ話しながらケーキを食べたり、朝食を食べたりするんですけど、そういう何気ないシーンがナチュラルで面白いと思います。また、たまにふわりがメイクをしていない、パジャマ姿が出てくるんですが、普段からすごく可愛いパジャマを着ているんですよ。そういうチャーミングなところにも、注目していただければ嬉しいです。――ところで、三浦さんはこうしてお会いしていてもすごくお美しいんですが、美容で気を遣っていることがあれば教えてください。皆さんがされていることだと思いますけど、顔は泡多めの洗顔料で、なるべく摩擦をかけないように優しく洗うとか、その程度です。あとはパックをして、温かいスチームを充てるのが最近のブームかな。こう、より化粧水が入っていく感じがします。実は今までスキンケアをしなさ過ぎたので、30代になってちょっとずつ始めたという感じで(笑)たがが15分程度ですけど。――体型維持はどのような方法を?ストイックな方法を続けていくのはなかなか難しいので、撮影に入る数日前から野菜中心の食事を摂って節制したりと、それくらいです。実は食べることが好きで、お菓子も大好きなんですが、すぐ身体に出るタイプなので、撮影前は気を遣います。――ふわりちゃんは内面も素敵な女性ですが、三浦さんの内面を磨く方法と言えば、何でしょう。自分に関わりを持ってくださる方々と過ごす時間を、素直に大切にすることでしょうか。近しい人であればあるほど、おろそかになりがちな感謝を、言葉に出すよう心がけています。ふわりのセリフにも「やっぱり人はちゃんと言葉でね、相手に伝えないと、伝わらないです」ってありますし。時に傷つくことがあったとしても、周囲を大切に思う気持ちがあれば、最終的にはいい形になるのかなと信じて生活しています。――忙しかったり余裕がなかったりすると、感謝を伝えることは忘れがちになりますよね。私も反省して、言葉に出すようにします!では最後に、この配信を読んでいる方々にメッセージをお願いいたします。『マイルノビッチ』、とても素敵なドラマになっています。若い皆さんのキラキラ感とパワー、そしてそれに負けないくらい一生懸命なふわりがおりますので、ぜひキュンキュンしながら見てください。――今日はありがとうございました!三浦涼介さんのサイン入りチェキを2名様にプレゼント!ぴあアプリを ダウンロード(dpia-app://contentAll?contentId=19aa3401-5b06-44e5-904f-da4ae2194ef0&contentTypeId=2) すると、この記事内に応募ボタンがあります。撮影/須田卓馬、取材/藤坂美樹構成/中尾巴
2021年02月13日いつの時代も人々の関心を引くテーマのひとつといえば、謎多き未解決事件。そこで今回は、サスペンスフルな展開満載の実話をもとにした刺激的な1本をご紹介します。それは……。『私は確信する』【映画、ときどき私】 vol. 3592000年2月、フランス南西部トゥールーズで38歳の女性スザンヌ・ヴィギエが3人の子どもを残して突然姿を消した。夫で法学部の教授であるジャックに殺人容疑がかけられるが、明確な動機も証拠も遺体も見つからない。しかし、メディアのセンセーショナルな報道は過熱していくいっぽうだった。そんななか、ヴィギエ一家と関わりのあったシングルマザーのノラは、ジャックの無実を訴え、弁護士のデュポン=モレッティに弁護を懇願する。そして、自らも助手となって250時間もの通話記録を調べることに。スザンヌの愛人やベビーシッターの証言が明らかになるなか、ノラは新たな真実と疑惑に気がつき始めていた……。フランスで実際に起きた未解決事件をもとに映画化し、本国では40万人を動員する大ヒットとなった本作。そこで、こちらの方にお話をうかがってきました。アントワーヌ・ランボー監督これまで短編映画の制作で着実に実力をつけてきたランボー監督。本作が長編デビュー作でありながら、確かな演出力が高く評価されています。今回は、自身の経験や作品を通して感じた思いなどについて語っていただきました。―監督がこの事件のことを知ってから、映画が完成するまでには10年近い年月がかかったそうですね。それだけ長い間監督のモチベーションになっていたのは何ですか?監督僕にとっては、「この話を絶対に映画にするんだ」という強い思いがあったので、やめる理由がまったくなかったというだけですね。実際、その期間は毎朝この事件のことが僕の頭のなかにはあったほどですから。それから、ジャック本人や子どもたちと知り合って、彼らに愛情面でも思い入れがあったというのも大きかったかもしれませんね。今回はシナリオを完成させるだけでも5年かかりましたが、それほど長い時間をかけたこともよかったといまは思っています。なぜなら、それによってこの映画にとっても、ヴィギエ一家にとっても、僕にとっても、ちょうどよい距離感が生まれたからです。シナリオに5年かけたあと、資金を集め、ようやく2019年に完成を迎えましたが、僕にとってはあっという間だったと感じています。―ヴィギエ一家と直接交流を続けるなかで、いろいろと感じたことや発見したこともあったと思いますが、それらを映画に反映した部分もありましたか?監督この映画のなかには、僕自身が経験したこともすべて真実として作品に埋め込まれています。たとえば、ノラのように第二審のときに弁護士のデュポン=モレッティにお願いしたのは僕ですし、映画には登場しませんが、ジャックの新しいパートナーであるエミールが子どもたちを育てながら9年間も正義のために戦っている姿も間近で見てきました。そういう意味では、僕もヴィギエ一家とは、家族の一員のような密接な付き合いをしていたと言えるかもしれません。ただ、彼らのことを暴露するようなことはしたくなかったですし、ほどよい距離を取るようには意識していました。クライマックスに司法に対する見解をすべて込めている―では、ノラというキャラクターをフィクションとして入れた意図について教えてください。監督彼らと過ごした経験を踏まえたうえでノラという人物を作りあげましたが、自分の真実に対して少し暴走してしまう姿に、世論の体現という意味を持たせたかったからです。そういった部分に関して自分が描きたいと思うものを彼女に投影しているので、ノラというキャラクターはフィクションにしました。主観性というのは、ノラが体現していることであり、まさにこの映画のテーマでもあります。ノラは自分を見失って、過ちを犯すわけですが、自分は真実を追求しているつもりでもどんどん逆の方向に行ってしまうことがあるというの彼女を通して描きました。―監督もノラのようにヴィギエ一家と近い立場にいたと思うので、ご自身とノラが重なる部分もあったのではないでしょうか?監督そうですね。ただ、彼女の司法に対する視点や見解は、僕のものとは違います。僕の考えは、クライマックスで見せる弁護士の最終弁論にすべてを込めました。このシーンは数年かけて脚本を書き上げたほどですから。そこで伝えたかったのは、疑いがあることによって有罪へと向かうのではなく、弁護して無罪のほうへと向かうべきだということです。あともうひとつ、ノラで描いているのは、強迫観念の危険性。異常なほどの執着に陥ってしまうことの危うさを彼女には表現してもらってます。最初ノラは、エリン・ブロコビッチみたいに正義感あふれる良き市民みたいな感じで登場しますよね。でも、それが暴走することによって、最終的には『スター・ウォーズ』のダース・ベイダーみたいになってしまうという人物像を頭のなかで思い描いていました。公開禁止を求めて訴えられたこともあった―なるほど。ちなみに、完成した作品をご覧になったジャックや子どもたちの反応はいかがでしたか?監督今回、最初の観客はヴィギエ一家のみなさんで、親戚などを含めるとだいたい100名ほどの方々に観てもらいました。僕にとっても、最初に彼らに見せるということが重要でしたから。彼らは企画にもシナリオにも事前に同意してくれてはいましたが、やはりできあがった作品を観たときは、すごく感情を揺さぶられたようでした。というのも、彼らにとってはつらい経験をふたたび体験するような時間だったので、動揺もしていたと思います。ただ、数回観てくれた子どもたちは、この作品ができてよかったと言ってくれました。なぜなら、これまでメディアでは何度も自分たちの父親が母親を殺した犯人だと言われてきて、そのたびに弁護してきたが、もうそれをしなくてもいいんだと思ったからです。つまり、この作品にリレーのバトンを渡すことができたんだと。そんなふうに、ありがたく受け止めてくれているようです。―関係者のみなさんが、好意的に作品を観てくださってよかったですね。監督いや、それが妻の愛人だけが、この作品が公開禁止になるように、僕らを訴えたんですよ……。それによって僕らも法廷に出ることになりましたが、最終的には彼が敗訴となりました。というのも、これはでっちあげからどういうふうに冤罪が作り出されていくのかというプロセスを描いていて、一般的にも意味がある作品であり、公開してしかるべきだと司法が判断してくれたからです。司法でも間違えることはありますが、それがどうやって生み出されているのかというのをこの作品では見せることができたと感じています。いまでは、そんなふうにとても有効な作品としてとらえられているのでよかったです。タイムリーな作品として観客に訴えかけるものになった―賢明な判決だと思います。実際本国では、多くの観客を動員しヒットとなりましたが、監督がこの作品がいいものになると確信した瞬間はいつですか?監督僕は初めて裁判を傍聴したとき、「フランスの司法はこんなものなのか?」と椅子から転がり落ちそうになるくらい大きな衝撃を受けたんです。そのときにこれは映画にしなければいけないと思いましたし、観客にもいかにフランスの司法制度が機能不全なのかというのをちゃんと知ってほしいと感じました。そう決意したときから、この作品は観客にも自分が受けたような大きな衝撃を与える作品になるだろうという確信はあったと思います。今回の事件は、マスコミが騒ぎ立てた噂が蔓延することによって世論が構成されていったところがありましたが、20年前に比べるといまのほうがSNSも普及していますよね。そういう意味ではいまのこのタイミングのほうが、よりタイムリーな作品として訴えかけるものになるだろうなという確信は強くなっています。―本作では、裁判が題材ではありますが、SNSの普及や過剰なマスコミ報道などによって、現代では誰もが被害者もしくは加害者になるうる危険性があるというのもその先に感じました。私たち個人がどういう意識を持たなければいけないとお考えですか?監督それは現代が抱える非常に大きな問題ですよね。僕の立場からしか答えることはできませんが、この映画を撮って、さまざまな経験をするなかで、いまはSNSにはコメントをしないと決めています。SNS自体はすごく好きですが、自分があまり知らないことに対してコメントすることはよくないと、自分に禁じているんです。SNSを悪者扱いするつもりはないですし、社会的にいい面もありますが、実際トランプ前大統領がTwitterを乱用したことによって、民主主義が脅かされるという事態も起こったばかりですからね。複雑な部分があるこの問題に対してひとつの見解を述べることは容易ではないですが、現段階ではそのような対策を僕は取るようにしています。次々と真実が明らかになる展開に息を飲むスピード感のあるスリルと緊迫感に満ちた法廷バトルで、観る者を釘づけにする本作。いつの間にか疑惑と真実の狭間に引きずり込まれ、感情を激しく揺さぶられてしまうはず。監督の心からの訴えと俳優の熱演によって生み出された圧巻のラストシーンは必見です。胸のざわつきが止まらない予告編はこちら!作品情報『私は確信する』2月12日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次公開配給:セテラ・インターナショナル©Delante Productions - Photo Séverine BRIGEOT
2021年02月11日