ヴィヴィアン・マイヤーという写真家のことは、もちろんご存じありませんよね? 生涯で15万枚以上の作品を残しながら、一度も発表することなく、乳母や家政婦として働き、2007年、オークションで偶然ネガが発見されるまでは、その存在をまったく知られることなく、2009年に83歳でこの世を去った、変わり者の女性のことは。彼女のネガを競り落とした青年が、写真の一部をブログにアップすると爆発的な人気が出て驚き、プリントを売って製作費を稼ぎながら、謎だった彼女を探す旅に出て、彼女を知る人々のインタビューも含め、ドキュメンタリーで描いたのがこの映画。まさに、事実は小説よりも奇なり! 今まで、こんな不思議な魅力の映画は観たことがありません。乳母だった彼女が死後、写真家として脚光を浴びるまでの旅路その青年がシカゴ在住の監督、ジョン・マルーフです。歴史の資料としてシカゴの風景写真を探している時、地元のガラクタや中古家具を扱うオークションハウスで、古い革張りの箱に入ったネガを落札。撮影者はヴィヴィアン・マイヤーとあるけれど、知らない名前で、検索してみても1件もヒットなし。初めてヒットしたのは、それから2年後、彼女がつい数日前に亡くなった、という死亡記事でした。そこから、彼は生前のヴィヴィアンを知る人物を探し当てるのですが、その人はなんと「彼女は僕のナニー(乳母)だった」と…。乳母だった人が、なぜこんなに優れた写真を撮影できたのか? 彼のヴィヴィアンを探す旅が始まります。生涯独身だった彼女の晩年の生活を援助していたのは、かつて彼女が乳母を務めていた家族でした。彼らのおかげで、さらに膨大なネガ、未現像フィルム、8mmや16mmの映像素材、カセットテープ、それどころか、ブラウス、コート、帽子、靴、レシートに書いたメモの類いまでを入手。そして、ジョンの旅はフランスにまで及びます。20世紀最高のストリート写真家の謎めいた数奇な人生彼女を知る人々は、口々に「変り者」「秘密主義」「孤独な人だった」と語りますが、彼女が写真を大量に遺していたことは誰も知りません。フランス訛りから、フランス人だとも思われていたヴィヴィアン。彼女の両親は、彼女が幼い時に離婚しているのですが、ある時期、ヴィヴィアンは母親の母国であるフランスと行き来していたことが判明します。ジョンが南フランスの村を訪ね、彼女が現像屋に「光沢でなくつや消しで」などと、プリントの指示を細かく出していたことを知り、発表するつもりがなかった写真を世に出してしまって悪かったかも… と懸念していた彼が勇気づけられるシーンは印象的でした。プロの写真家たちから「彼女は真の写真家」「驚くべき洞察力」「発表していれば成功できたのに…」と評されるヴィヴィアンの写真。ニューヨーク、ロンドン、パリを始め、世界各地を巡回中の展覧会は、その美術館史上最高の動員となったり、全米での写真集の売り上げNO.1を記録したり。なぜ発表しなかったのか、謎は深まるばかりです。引きこもって溜め込んだ新聞紙に埋もれて暮らした晩年ザンバラ髪に男物のシャツとだぶだぶのコート、足元はアーミーブーツで、愛機ローライフレックスを首から下げ、ファインダーを上から覗き込み、被写体に体当たりで撮影していたヴィヴィアン。彼女が好んで撮るのは、スラム街の人々、泣いている子供、堵殺場など、人間の負の側面を思わせる写真。ただの浮浪者にしか見えない男の写真を購入した、俳優ティム・ロスの「最貧の姿の男なのに幸せそうなんだ」という言葉が刺さります。ハッとさせられる視点や構図は、ダイアン・アーバスやブラッサイを思わせますが、長く住まわせてもらっていた部屋には、美術関係の書籍はなく、足の踏み場もないほど新聞が堆積していたとか。グロテスクで不条理な事件、人間の愚かさが露呈した事件に興味津々だったという彼女には、ジャーナリスティックな感性、作家のカポーティめいた好奇心があったのかもしれない、と思ったり。アーティストとしてはアウトサイダーだったヴィヴィアンの人生が、ミステリアスなまま、心の奥底に沈殿して離れません。作品を公表していたら、20世紀の写真史を変えていたかもしれないヴィヴィアン・マイヤーを、この映画を観て、あなたも探す旅に出てみませんか? 「ヴィヴィアン・マイヤーを探して」▼予告編監督:ジョン・マルーフ、チャーリー・シスケル出演:ヴィヴィン・マイヤー、ジョン・マルーフ、ティム・ロス 他2015年10月10日(土) シアター・イメージ・フォーラムほか全国順次ロードショー
2015年09月29日“女性ホルモン”というキーワードを、よく耳にするようになりました。「キレイになりたい」という願いから、「毎日疲れがとれない…」という悩みまで、じつは女性の心とカラダの問題の大半は、女性ホルモンが関係しているといわれています。今回は、女性ホルモンの働きによる生理周期に合わせた「セルフコントロール術」をご紹介します。女性ホルモンをたくみにあやつれる女性こそ、人生の勝ち組です。自分がいまどの周期にいるのかを知って、毎日の過ごし方を考えていきましょう。■生理周期にあわせて変化する心とカラダ肌の調子がいいと思っていたら、翌週にはむくみがひどくなったり、イライラしすぎて、彼氏に当たってしまったり…。1か月のうちでも心とカラダはたくさん変化していきます。それもこれも女性ホルモンが生理周期に応じた働きをしているからです。では、1か月でどのように変化するか、1週間ごとにみていきます。・生理期(生理開始1日目~7日目)いわばデトックス時期。生理痛やむくみなどのトラブルはありますが、おだやかに過ごしながら、体内の疲れやストレスをケアしましょう。・キラキラ期(生理終了~14日目)心もカラダもエネルギーでいっぱい。お肌の調子もよく、安定してキレイな時期です。イベントやデート、攻めの美容もこの時期が最適です。 ・ニュートラル期日々おだやかに、ニュートラルに過ごせる時期です。自分と向き合い、内面を磨くのにピッタリ。そしてPMS期に備えてスローペースに切り替えていきましょう。・イライラ期もっとも体調が悪くなり、トラブルが発生しやすくなるPMS期。自分に対して一番やさしくしてあげてください。自分なりのリラックス方法を見つけましょう。■生理周期にあわせて実践したいセルフコントロール術続いて、1か月で変化していく心とカラダに効果的なセルフコントロール術を伝授します。・対策1:生理期編締めつけはNG。生理中は体温が下がり、血行も悪くなりがち。そんなときにピタッとした服装は控えて、ゆるふわ女子になりましょう。カラダを締めつける矯正下着やスキニージーンズは、余計に血行を悪くしてしまい、生理痛が悪化することも。ボディラインのでない、ふんわりワンピースやチュニックがおすすめです。そして、カラダを温めることも意識して。腹巻や毛糸のパンツなどのインナーを着用しましょう。デスクワークの方はブランケットがあると便利です。また、デトックス効果を高めるには、お腹のあたり、とくに肝臓周辺を温めて。肝臓は「解毒処理工場」です。肝臓がある、右側の肋骨の下あたりを温めることによって血行がよくななり、解毒作用も高まります。仕事しながら、温かいペットボトルを押し当てるだけでもOKです。・対策2:キラキラ期編生理も終わり、体調もお肌ものぼり調子に。集中力も高まり、ポジティブ思考に変わっていきます。ここでやるべきは「スケジューリング」。仕事だけでなく、デートや合コンの予定をいれましょう。また、重要な決断もこの時期に。仕事上の決断、契約関連、大きな買い物、彼氏との別れ話にもいい時期といえるかもしれません。お肌の調子は最高潮。多少アグレッシブに攻めても問題なし。美容クリニックでピーリングや美容レーザーを打つのもよし。試したかった化粧品にトライしても良いでしょう。 ・対策3:ニュートラル期心穏やかに過ごせる時期です。読もうと思って結局読まずに積んである本や雑誌はありませんか? 集中力があるうちに一気に読んでしまいましょう。ここで得た知識や教養は心の栄養となり、全体のバランスを整えてくれるはずです。また、この後のPMS期に備えるため、生活習慣を整えること。起床時間と就寝時間を一定にするよう心がけましょう。食事にも注意を。むくみがでてくる時期でもあるので、塩分を控えるといいですよ。自分で作る場合は、おしょうゆ系ではなく、だしを上手に使ったり、ハーブで香味焼きもおすすめです。・対策4:イライラ期そろそろ生理前の不調がちらっと見えてくるころです。ここからは生理前のイライラやPMSの症状を悪化させないための対策をとりましょう。まずは食事。脱・カフェイン、脱・甘いもの宣言を。カフェインは夜にとりすぎると、交感神経を活発にさせ、良質な睡眠を妨げます。また、砂糖も血糖値を急上昇・急下降させます。どちらも生理前には刺激が強い食べものですので、どうしても飲みたい、食べたいときは午前中にとるようにしましょう。そして、とにかくリラックスが一番大切な時期。意識をしてカラダを休めましょう。早めに帰宅し、好きなアロマで夜のひとときを楽しんだり、感動的な映画を見ながら、涙を流して感情のデトックスをするのもおすすめです。このように知らず知らずのうちに、私たちの心とカラダは女性ホルモンによって左右されています。そして、このサイクルはストレスによって簡単に乱されます。ただでさえ、毎月“波”があるのに、さらに“大波”となって私たちにおそいかかってきてはたまりません。女性ホルモンという波を上手にあやつり、人生という航海を快適に進んでいきましょう。
2015年08月16日女性には、運命を決める7つの扉がある 好きを仕事にするボーダーラインは年収300万円 ~仕事とライフワークの扉~ 大切なのは、ママが自分の人生を生きること ~出産と子育ての扉~ の続きです女性の運命を大きく変えるのは7つの扉。 前回 の「出産と子育ての扉」では、本田さんは「子どもが13歳になる頃を目途に、親は再び自分の人生を生きることが大切」と話してくれた。しかし、「自分の人生を生きる」と言われても、そのために自分をどう導いていけばいいのかがわからない。そこで引き続き、お話を伺いました。女性の運命は、教育で大きく変わる「教育と言っても、大学がどうとか最終学歴がどうということよりも、『女性としてどう生きるか』についての教育のほうが大事かもしれません」と、本田さん。日本では、良妻賢母型の教育に力を入れているところはあっても、起業家やアーティストとして生きていくことを積極的に奨励するところは、まだ少数派。自分の意見をはっきり言いすぎると女性として生意気だと思われてしまうという空気は、いまだ誰もが感じている。「しかし、これから女性として本当に才能を輝かせていきたいのなら、自分のやりたいことを明確にして、自分の意見を明快に語る能力は不可欠です。」(本田さん談)自分なりのライフスタイルを打ち出すなぜ、自分の意見を明快に語る能力が不可欠なのか? それは、両親の思惑や文化的な刷り込みから脱出しないと、幸せを見つけにくいからだ。明治の時代から、自由を求めた女性はいたが、年号が平成になってしばらく経つ今でも、男女がまったく同等なチャンスを得ているようとは言い難い。 「それでも自分の大好きな仕事も思う存分やって、かつ、プライベートも楽しむような女性が当たり前になる時代は、もう少しで来ると思います」(本田さん)それを実現するためには、人生を上手に生きるセンスが必要! 自分の才能を使って仕事をし、経済的自由を持っていること。それでいて、女性らしさも失わない。現代の女性は、そういう難しいバランスの上で、自分なりのライフスタイルを打ち出していく必要がある。扉の向こうに待っているもの=自分の才能を社会と分かち合う「私には才能なんてないから、そんな話、関係ない」と思う人がいるかもしれない。けれども、才能というのは、何かに秀でることだけではない。ここで言う才能とは、「その人がその人らしく、自分の能力を発揮できること」を指す。「自分には才能がない」と構えてしまうのはナンセンスだ。「自分の好きなこと、得意なことを、自分1人あるいは自分の家族の中だけで共有するのにとどめるのではなく、外に発信していくかどうかが人生の分岐点となります。会社勤めでもフリーランスでも経営者でも、必要なのは自分の才能を見つけて、それを社会と分かち合うことです。」(本田さん談)教育と才能の扉を開けた先にあるのは、まさにそれだ。才能を分かち合うためにメンターを探そうメンター(Mentor)とは、人生のことをいろいろと教えてもらえる存在のこと。社会と才能を分かち合い、自分らしく生きていくためには、メンターの存在が欠かせない。と同時に、「誰をメンターにするのか?」も、とても大切な問題だ。メンターは必ずしも1人であるとは限らない。仕事のメンターがいれば、生き方のメンターもいる。女性としてのメンターもいれば、母親としてのメンターもいる。「人生のジャンル毎にメンターを持つことを心がけてください。1人だけの教えにこだわってしまうと、偏った生き方、考え方になってしまいがち。どんなに素晴らしいメンターでも、あらゆるジャンルに長けているということはないので、そのメンターの一番いいところだけを学ぶようにするのが現実的だと思います」(本田さん談)同性として憧れる、幸せなメンターを持つこの時、特に大切なのは、「幸せな女性」のメンターを持つこと。同性だからこそわかることというのは、少なからずある。たとえば、子どもが3人いて、仕事も楽しくやっていきたいと考える人は、子育てをしながらビジネスでも成功している女性のメンターを探す必要があるだろう。 そういう相手であれば、いま自分が悩んでいること、迷っていることを相談できるし、より具体的なアドバイスもしてもらえるはずだ。これが異性のメンターならば、ビジネスのことでは相談できるかもしれないが、家庭との両立はどうしたらいいか?という質問にはピンと来る答えが返ってこないかもしれない。「女性のメンターがいいというのは、彼女も同じ道を歩んできたので、あなたの悩んでいることが、はっきり想像できるからです。」(本田さん談)教育や才能の扉を開け、どのように進んでいけばよいかはわかった。だが、そのためには、家族の協力も必要だ。次回は、「あなたの最高と最低を引き出す存在 ~家族の扉~」を開いてみよう。◇ 女性の幸せの見つけ方 ~運命が開く7つの扉~ (本田健・著/きずな出版) 定価:本体1,300円(税別)(ライター:楢戸ひかる)
2015年08月08日GODMake.にてに実施しましたメイクに関するアンケートの調査結果が出ました!!回答者は、GODMake.読者の女性606名です。Q1.メイクで「自分の人生変わると思う?ほとんどの女の子が「メイクで人生変わる」と思ってるみたい!メイクをするだけで自分に自信が持てたり新しい自分になれたりするよね?せっかく女の子に産まれたんだもん!色んなメイクを楽しみましょう!Q2.そう思う理由や得したor損したエピソードを教えて!得した・ビジネスシーンで好印象を与えるメイクを調べて、今の転職先を勝ち取りました!・かわいいと自分に自信が持てるし、堂々と振る舞える。メイクが気に入らないとどうしても消極的になってしまう。・ぜんっぜんモテなかった私がメイクをするようになってからモテるようになった!!・メイクが決まったり、自分の欠点がカバーできるとそれだけで気持も上がるし、自信がつく!以前も男友達の態度が変わってビックリ♪可愛らしく、キレイなメイクにするだけで違う。・メイクが上手くいったと思えた日は自分に自信がとても付きます。私はその自信のお陰で告白に踏み切り、成功することができました!・メイクを始めてから人見知りが直ったから損した・メイクがうまくいかない日は、憂鬱になる・やっぱり元がいい子には勝てない・濃かったらヤンキーに見られ損した・メイク落としたら別人・・・面影もないと言われ振られてしまったことが多い。Q3.あなたのメイクに対する興味度合いを教えて?1位今よりもっと綺麗・カワイクなりたい。2位常に自分を最高に見せるメイクを探求したい。3位人から見て恥ずかしくないメイクをしたい。4位今のまま、キープしたい。5位その他「今よりもっとキレイ・カワイクなりたい。」「常に自分を最高に見せるメイクを探求したい。」と回答した女性が8割以上と、現状に満足せず、常に上を目指したいと考えている方が大多数です!みんなでどんどんカワイクなりましょう!Q4.今、一番重視しているケア・ポイントは?1位アイメイク2位ベースメイク3位スキンケア4位リップ5位チーク6位カラコン7位ヘアやっぱりメイクで変えやすい「アイメイク」が1番。次いで、やっぱりどんなメイクをするにも大切なベースメイクに重きを置いている方が多いようですね。ナチュラルブームの今こそ、テクニックで周りに差をつけちゃいましょう!
2015年05月09日