スティルアンが運営する「浜名湖オーベルジュ キャトルセゾン」は7月11日、新規事業グランピング「浜名湖グリーンスプリングス/hamanako green springs」をプレオープン。このほど改めて、施設概要・宿泊プラン、そして気になる料理メニューなどを紹介しています。■“日本一美味しいグランピング”がオープン静岡県西部エリアにて30年以上愛され続けてきた老舗オーベルジュ「浜名湖オーベルジュ キャトルセゾン」。浜名湖の美しい景観と豊富な食材をより多くの人に自由に楽しんでもらえるよう、このほど“日本一美味しいグランピング”「hamanako green springs」をオープンしました。カリフォルニアの人気リゾート「パームスプリングス」を思わせる、自然を生かした世界観でゲストを迎えます。こだわりのバレルサウナで汗を流すと、湖からの涼しい風が心地よく体を冷やしてくれます。風のそよぐ音、満天の星空。そして燻製小屋から届く食欲を掻き立てる香り。フレンチレストランならではのこだわりの食材選びと丁寧な仕込みで提供されるBBQは、ワンランク上のグランピング体験として記憶にきざまれることでしょう。客室は、キャンピングトレーラーの最高峰「エアストリーム」と専用サウナなどの特別設備が揃うドームテント型スイート「ルーフトップスイート」から好きなタイプを選べます。また、少人数からでも貸し切りが可能な一棟貸しプランは親族でのご旅行や仲の良い友人家族とのバカンス、社員研修など幅広い用途で利用可能です。■宿泊施設専用バレルサウナ・シャワールーム付きでゆったり楽しめるドームテント型スイート「ルーフトップスイート」浜名湖グリーンスプリングスの中央に位置するカフェ棟。「ルーフトップスイート」はドーム型テント・専用バレルサウナ・専用シャワールーム・トイレなど充実の設備でゆったりとくつろげます。広さ:28.4m2定員:大人3名、子ども1名(添い寝)キャンピングトレーラーの最高峰「エアストリーム」通常5〜10年で乗り換えられてしまうトレーラー。エアストリームはリフォームを前提に一生もののトレーラーとして作られており、快適さが段違い。キャンピングカーとは異なり、自走に必要なエンジンや運転席がないので、トレーラー内のほぼすべてをくつろぎスペースとして利用することが可能。1931年にアメリカ ロサンゼルスで創業者のワーリー・バイアムによって創り上げられたエアストリームは、当時の航空機の構造からヒントを得てデザインされており、アルミ合金製のシルバーに輝くボディと、丸みを帯びた流線形のフォルムが最大の魅力です。軽量で空気抵抗が少なく、耐久性にも優れるキャンピングトレーラーとして、一貫して同じ構造で製造されており、誕生時からの伝統を守り続けています。最新設備を備えた室内では非日常感を愉しめる、ゆったりとしたインテリアでくつろげます。・広さ:19m2・定員:大人3名、子ども1名(添い寝)愛犬と一緒にグランピングを満喫専用客室(エアストリーム)ワンちゃん1匹まで同伴可能。自然豊かな空間で散歩をしたり一緒に夜空を眺めたりと、のんびり過ごせます。犬同伴のゲストの場合はエアストリームの通常料金に加え、追加料金6,050円となります。・全長:9.4m・幅:2.5m・定員:大人3名、子ども1名(添い寝)、犬1匹■こだわりの料理バリエーション夕食のスタート時にはすべてのコースでまず、レストランクオリティの前菜を愉しみます。また、コースの締めには浜名湖オーベルジュ キャトルセゾンの隠れた人気メニュー「ホワイトカレー」を堪能できます。ワンランク上のBBQ体験「BBQコース」・アミューズ・オードブル・スープ・BBQ・シェフ特製ホワイトカレー・デザート※宿泊プランに含まれる夕食メニューは上記のBBQコースになります食材本来の味を楽しめるBBQ。フレンチシェフならではのこだわりの仕入れと丁寧な下ごしらえで、グランピングの開放的な世界観はそのままに、ワンランク上の上質なBBQタイムを満喫できます。本場の味を再現「ブイヤベースコース」・アミューズ・オードブル・鮮魚のブイヤベース・お肉とお野菜のブロシェット・シェフ特製ホワイトカレー・デザート※通常BBQコースからアップグレード4,840円/1人※全員、同一コースを選んでくださいグランシェフ髙橋氏がフランス修業時代に勤めた南フランスの名店でスペシャリテとして出されていたブイヤベース。浜名湖や近海で水揚げされる魚介、地元の野菜を使って本場の味を日本人にも食べやすく提供します。一棟貸し限定の特別メニュー「ライブキッチンコース」・アミューズ・オードブル・鮮魚のブイヤベース・地鶏のオーブン焼きトリュフ風味・シェフ特製ホワイトカレー・デザート※金額詳細は下部記載のプランを参照してください専属シェフが目の前で焼き上げる出来立てを味わえるライブキッチン。カフェ棟1階のキッチンスペースで最上級のグランピング体験を愉しめます。朝のお楽しみ本館オーベルジュでも長年人気のポトフと中心とした体に優しい朝食メニュー人気ファンも多いものの、宿泊しなければ食べられないというグランシェフ高橋こだわりの一品「ポトフ」は、体も心も温めてくれる優しい味付け。食材本来の味を楽しんでもらえるよう、シェフ自ら農園へと足を運んで選び抜いた新鮮野菜の数々をぜひ、堪能してはいかがでしょうか。■人気のバレルサウナ時間貸し切りで自分だけの空間を愉しめるルーフトップスイートには専用のバレルサウナを完備。エアストリーム宿泊のゲストも2台のバレルサウナを時間貸し切りで自由に楽しみめます。バレルサウナとは、サウナの発祥地フィンランドに古くから伝わる、樽型の形状をしたサウナルームのこと。 丸い樽(バレル)型のスタイリッシュな見た目が特徴で、材料には木材を使用しており、木材のぬくもりを感じられることも人気の理由です。こじんまりしている分、熱気が室内に回りやすく温まりやすいことと、円形の天井に沿って熱気が自然に降りてくるため、普通のサウナよりも熱気を感じやすいと言われています。浜名湖グリーンスプリングスでは、サウナの魅力を最大限満喫できるバレルサウナを時間貸し切りで楽しめます。■宿泊プラン<ルーフトップスイート>●1泊2日2食付きBBQコース:・大人3名78,650円・大人2名66,550円・大人1名54,450円<エアストリーム>●通常プラン:1泊2日2食付きBBQコース・大人3名60,500円・大人2名48,400円・大人1名36,300円●ペット同伴プラン(犬1匹まで):1泊2日2食付きBBQコース・大人3名66,550円・大人2名54,450円・大人1名42,350円<一棟貸しプラン>※最大人数1組12名(本館オーベルジュの宿泊と組み合わせも可能)企業研修などにもおすすめな一棟貸しプラン。浜名湖グリーンスプリングスを丸ごと貸し切って、社内研修として交流をしたり、仲のいい友人と複数家族でバカンスを楽しんだり、親族との旅行先としても利用できます。●1泊2日2食付きBBQコース:・大人12名290,400円※人数1名減につき‐12,100円●1泊2日2食付きブイヤベースコース:・大人12名348,480円※人数1名減につき‐16,940円●1泊2日2食付きライブキッチンコース:・大人12名392,040円※人数1名減につき‐20,570円<子どもの宿泊について>子どもの食事は、夕食:ハンバーグを中心としたBBQスタイル/朝食:ホットサンドを用意しています。添い寝の場合は追加料金はかかりません。子どもの食事(2食):4,598円※料金はいずれも消費税・サービス料込■施設概要・「浜名湖グリーンスプリングス/hamanako green springs」Address 静岡県湖西市横山317-93(浜名湖オーベルジュキャトルセゾン内)Tel 053‐401‐1515部屋数:・エアストリーム3部屋(内1部屋ペット可)・ルーフトップスイート1部屋※ドームテント型消灯時間:22:00にカフェ棟施錠、22:30に自動消灯になります共通アメニティ:スリッパ/くし・ブラシ/シャワーキャップ/カミソリ/ハミガキセット/コンディショナー/シャンプー/ボディーソープ/ボディタオル/スポンジ/バスタオル/タオルテント内設備:洗浄機付トイレ/シャワールーム/ドライヤー/電気ポット/冷蔵庫/エアコン※エアストリーム宿泊の場合はトイレ・シャワールームは24時間使用可能な共用エリアのものを利用してください支払い:・現金・Paypay・クレジットカード(JCB/VISA/マスター/AMEX/UC/DC/NICOS/ダイナース/UFJ/セゾン)※適格請求書(インボイス)の要件を満たした領収書を発行キャンセル規定:・一人当たりの料金(ルームチャージはルームあたり)3日前 宿泊料金の30%2日前 宿泊料金の50%1日前 宿泊料金の80%当日 宿泊料金の100%無連絡キャンセル 宿泊料金の100%◎予約・最新情報は公式サイトへURL:(エボル)
2024年07月23日フランス・パリのビスケット専門店「ル・ビスキュイ・アラン・デュカス」は今秋、東京・日本橋にオープンします。■フランス料理界の巨匠による、ビスケット専門店同店は、世界で最も多くの星を持つというフランス料理シェフのアラン・デュカス氏が2022年9月にパリにてオープンしたビスケット専門店。2018年の東京工房設立から日本でも注目を集め続ける姉妹ブランドのショコラ専門店「ル・ショコラ・アラン・デュカス」、コーヒー専門店「ル・カフェ・アラン・デュカス(日本未上陸)」、アイス専門店「ラ・グラス・アラン・デュカス(日本未上陸)」に続いて誕生した店舗です。世界各国で30店舗以上のレストランを展開するアラン・デュカスが独自の専門工房で製造販売を行うブランドとして、原材料の厳選からレシピ開発までこだわり、これまでにない食感や味わいの商品、「エグザ」「ピュール・ブール」「パレ」などを生み出しています。今回のオープンは、パリ本店に続く世界初進出店舗となり、日本で展開する商品ラインナップは今後発表予定。味の職人アラン・デュカスのヴィジョンを具現化した、“ビスキュイ”をどうぞお楽しみに。■店舗概要店舗名:ル・ビスキュイ・アラン・デュカス(LE BISCUIT ALAIN DUCASSE)所在地:東京都中央区日本橋本町1-1-1オープン日:2024年秋(予定)公式Instagram:(フォルサ)
2024年07月22日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第253回目はヴィスリス(Viserys)さまの登場です。毛玉のようにふわふわな赤ちゃん猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.253猫さまの話をもっと聞かせて!サイベリアンのヴィスリスさま(別名はヴィヴィ)は生後5か月の男性猫さま。<ヴィスリスさまが語ります>私はパリのアパートに住んでいます。とても活発で、朝飼い主が起きると一緒に行動します。遊び好きなのですがすぐ電池切れになるので、一日のほとんどを寝て過ごしています。主食は『ロイヤルカナン』のサイベリアン子猫用のカリカリを1日2回、スライスした鶏肉を『ロイヤルカナン』の子猫ソースに浸して食べています。おやつはオーガニックフェリシェフと魚。いろいろなものを少しずつ食べています。好みの場所はテーブルクロスの下で、ダイニングテーブルの椅子に座るのが大好きです。猫の木の中にいるのも大好きです。2つのお気に入りの場所は、羽のついた止まり木とトンネルです。<飼い主から見たヴィスリスさまとは>ヴィヴィの前には猫を飼ったことがありませんでした。ヴィヴィは、2024年2月17日にノルマンディーの、動物の世話をし、良好な環境で飼育する素晴らしい繁殖農場で生まれました。彼は母親、兄、妹と一緒に育ちました。生後1か月の時に会い、生後3か月の時にお迎えに行きました。ヴィヴィはとても抱き心地がよく、とても愛情深い子猫で、私に寄り添うことを必要としています。彼は抱っこが大好きです。とても遊び心があり、社交的でもあります。彼は世界で最も美しい猫で、私の注目の中心であり、私は彼を深く愛しています。非常に特殊な柔らかい被毛はとてもふわふわで、明るいベージュ、明るい赤、茶色の色合いで、黄色の目もチャーミングです。私たちはとても似ています。ヴィヴィは明るく少し赤みがある毛皮で、私は肌が白く、赤毛です。また、同じ性格をしています。彼と同じように、私もとても優しくて、敏感で、愛情深いです。私に対するヴィヴィの態度を考えると、彼は私を母親だと思っていて、私を頼りにしていて、信頼しているのだと思います。寝るときに私の近くにいるのが大好きです。彼は私の隣に横たわり、頭を私の上に置き、足を私の手に乗せていると安心するようです。そうされると、私は大きな愛を感じます。毎日私にたくさんのものをもたらしてくれます。彼は私に愛を与え、この大都市(パリ)での孤独を和らげてくれ、私を安心させ、落ち着かせてくれます。私は昔から動物が大好きで、その動物たちに良い生活を与えられることが私にとってこの上ない幸せです。ーー飼い主にはヴィヴィさまが来てからは、目の前が明るくなったようです。性格も似たもの同士、母親というよりきょうだいのような関係ですね。ヴィヴィさまはまだまだ子猫さまですが、この夏が過ぎたら元気で活発な猫さまになるでしょう。もっともっと飼い主を喜ばせるのは間違いありませんね。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2024年07月21日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第252回目はルナ(Luna)さまの登場です。お母さん(飼い主)にべったりな猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.252猫さまの話をもっと聞かせて!ヨーロピアン・シャム交雑種のルナさまは1歳の女性猫さま。<ルナさまが語ります>私たちは柵で囲まれた庭のある一軒家に住んでいます。私はとても遊び好きです。まだ若いので日中はたくさん遊んで、飼い主がいないときは寝ています。食事は『ピュリナ プロ プラン』のカリカリと『ピュリナ ワン』のパテをいただきます。カリカリは一日中無制限です。おやつは『ウィスカス』のキャンディーです。家の中で見つけることができる小さな昆虫を狩ります。家では飼い主がいる場所にいるのが大好きです。リビングルームにいればそこに、寝室にいれば私もそこにいます。それ以外の場合、リビングルームの毛布と一緒にクッションを置いているところでくつろいでいます。遊びは転がるおもちゃ、ボール、ネズミが大好きです。<飼い主から見たルナさまとは>私たちがルナに出会ったのは動物保護施設で、彼女の名前は「コロンビイン」でした。彼女を迎え入れたのは4か月前なのですが、彼女は私のことを母親だと思っていると思います。ルナは家の近くの路上に捨てられていたところを発見されました。保護施設で彼女を見たとき、私たちは保護施設に寄付するしかありませんでした。私たちはすぐに彼女を好きになりましたが、状態が「怖すぎる」ため他の誰も彼女を引き取ろうとしていませんでした。すでに2匹の猫がいましたが、彼女を家に迎えることにしました。私たちは彼女を病院に連れて行き、最初の数か月間は私が彼女の世話をしなければなりませんでした。鼻風邪、次に湿疹、そして歯肉の問題がありましたが、今ではかなり良くなりました。この家にうまく溶け込んでいます。それ以来、彼女はいつも私と一緒にいます。ルナは遊び心があり、愛情深く、抱きしめたくなるような性格ですが、他の人がいるととても恥ずかしがり屋で、ゲストがいる時ルナは隠れます。彼女はとても面白くて、姉妹たちを困らせるのが好きです(うちには年上の猫が他に2匹います)。彼女は子どものようで、文字通り私の赤ちゃんです。避難所から彼女を迎えられてとてもうれしいです。彼女は美しく、親切で、清潔です。そして彼女は美しい青い目をしています。明らかに彼女は他の猫が大好きで、一緒にいるととても良い気分になっていて、私もそうなります。彼女は恥ずかしがり屋で、私もそうです。そして私たちはふたりとも明るい目をしています。ルナは偶然にやってきて、家と私の生活にさらに活気を与えてくれました。彼女が病気で複雑な時期もありましたが、彼女を助けるのは私の義務でした。今日、彼女は私にたくさんの愛と忠誠心を表現してくれます。毎日、ルナは楽しくて、家にたくさんの愛をもたらます。ーー飼い主の懸命な治療でルナさまは今では元気になりました。飼い主はすでに2匹の猫さまを飼っていたのでルナさまの病気が伝染しないか気がかりでした。この4か月で少しずつ回復して、今ではお姉さん猫さまとも一緒に遊んでいます。この家に来て本当に良かったですね。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2024年07月20日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第251回目はウルク(Ulk)さまとネージュ(Neige)さまの登場です。飼い主の夢を叶えた猫さまたちの物語【フレンチ猫さま】vol.251猫さまの話をもっと聞かせて!メインクーンのウルクさまは1歳半、シャムのユキさまは1歳、ともに男性猫さまです。<ウルクさまが語ります>僕らはバルコニー付きのアパートに住んでいて、週に3~4回、飼い主の両親の家に行き、庭を散歩しています。毎朝午前5時30分に飼い主たちを起こして食事をし、バルコニーを少し散歩します。それから飼い主たちは仕事に行き、この間僕らは昼寝をします。飼い主たちが仕事から帰宅すると、建物の庭を一緒に散歩します。ハーネスを付けてリードにつないで行くので、迷子になる心配はありませんよ。食事は『ロイヤルカナン』特製のメインクーン用のカリカリです。たまに美味しいパテが出てきたり、飼い主がチキンズッキーニのピューレやツナを作ってくれます。おやつはチューブに入ったクリーミーなスナック、チューブに入った液体パテです(ブランドは『ちゅ〜る』)!遊びはベランダ中心で、遠慮なく、時々飼い主の植物を引っ掻いたり、あちこちに土を入れたりして楽しんでいます!好きなものは、僕がテニスボール、ネージュは柔らかいボールです。ちょっと好みが違いますね。<飼い主から見たウルクさまとネージュさまとは>私の両親は15匹以上の猫を飼っています。近所の猫と自分の猫に餌をあげているからです。ネージュは生後3週間頃、自宅の玄関前に捨てられていました。そのため、生後2か月になるまで、私が母親代わりになって彼を哺乳瓶で育てなければなりませんでした。ウルクの場合は、メインクーンのブリーダーのところで出会い、すぐに好きになりました。性格は、ウルクは抱っこが大好きなグルーポット。ネージュは、よく動き回り、どんな犠牲を払ってでも努力します。特技は、ウルクは犬のように遊んで、私たちがボールを投げるとそれを持ち帰ってくることです。ネージュは2メートルの高さまでジャンプすることができます(笑)スイートスポットは、ウルクはまだ成長が終わっていないところ。大きくなりきっていない赤ちゃんで(約7kgですが)、大きな足をもつ愛すべき容姿です(彼は多指症です)。ネージュもとても愛情深くて、独自のキャラクターです。その美しい青い目で魅了する方法を知っています。ふたりとも私の子どものように、家族の一員として扱っています。彼らは私をためらうことなく母親として、人生の基準点だと考えています。ウルクは私のパートナーであるスミオ(日本人)に似ており、天頂と瞑想を体現しています。ネージュ(雪という意味)は私に100%似ています。私たちは常に動いて何かをしています。最も楽しいエピソードはウルクとネージュとの初対面の瞬間です。これからの生活がどんなふうになっていくのか楽しみな出会いでした。このような小さな存在に対する責任感は、幼い子どもをもつようなもので、常に注意を払う必要があります。猫がいなかったら私の人生は楽しくなくなっていたでしょう、私のパートナーも同じように考えています。ーー猫好き一家にやってきたウルクさまとネージュさまは楽しい日々を送っています。ちょっと土遊びで飼い主を困らせることがあっても、存在が飼い主に幸せを与えています。それにしても実家には15匹の猫さまが出入りしてるなんて!その中でウルクさまとネージュさまはどんな風に過ごしているのか興味津々ですね。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2024年07月14日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第250回目はナラ(Nala)さまとルーキ(Rouki)さまの登場です。飼い主の夢を叶えた猫さまたちの物語【フレンチ猫さま】vol.250猫さまの話をもっと聞かせて!スコティッシュフォールドのナラさまは2歳半、ルーキさまはスコティッシュストレートで1歳、ともに男性猫さまです。左・ナラさま、右・ルーキさま<ナラさまが語ります>僕たちはアパート住まいです。飼い主と同じ時間に起き、一緒に食事をし、遊び、飼い主が仕事から帰宅するとテラスで1日の終わりを過ごします。食事は良質な『Hills』のカリカリを食べています。週に一度、パテやくだいた肉などのウエットフードが出てきます。僕は小麦、牛肉、牛乳にアレルギーがあるので、食事にはとても気をつけてもらっています。僕は猫の木やベッドの上にいるのが大好きで、ルーキは飼い主と一緒にダイニングルームの椅子やソファで寝るのが大好きです。おもちゃもたくさんもっています。僕は綿棒やダスターで遊ぶのが大好き、ルーキはレーザーやボールを追いかけるのが大好きです。とても仲のいい兄弟なんですよ。<飼い主から見たナラさまとルーキさまとは>ナラが来る前、私は猫を飼ったことがありませんでした。小さい頃から我が家には犬がいたので、両親は猫を飼いたくなかったのです。小さい頃から猫が大好きで、自分の部屋に猫の置物を集めていました。今、私はひとり暮らしなので猫なしではいられません。ひとり暮らしを始めた頃、ブリーダーのインスタグラムを見ていて、好みの猫を発見し、私が好きなのはスコティッシュ系の猫なのだと再確認しました。それでまずナラがやってきたのです。ナラはとても控えめで穏やかです。平穏で静かな時間を必要としていますが、遊ぶことも好きです(決めたときだけ)。彼を抱きしめるのは夕方だけです。ルーキはとてもかわいくて、さまざまなことを要求し、本当に何でも興味を示し、ナラよりも少しワイルドです。ナラは寝る前に部屋のドアを引っ掻いて開けようとして私を困らせます。彼は赤ちゃんの頃からその癖がありました。ルーキはあらゆるものをこするのが大好きで、私がボウルに水を入れると、自分の領域をマークするためにボウルの前を引っ掻きます。私の猫は子どものようなものです。彼らの人生が美しく、何も欠けることのないようにしたいと思っています。ナラは目が美しく、ルーキはコートの色が魅力的です。休暇から戻ってきてナラとルーキと目が合った瞬間、また会えることができたと、さまざまな感情や感動が湧きあがります。猫は、その存在だけで多くの愛情を与えてくれます。私もつらい時期がありましたが、孤独を感じないよう助けてくれたので、彼らに感謝しています。ーーひとり暮らしを始めて待望の猫さまを迎え入れた飼い主の喜びようが伝わってきました。ナラさまとルーキさまは仲が良く、留守中でも安心ですが、帰宅するたびに2名にまた会えて嬉しいと毎回心を満たしてくれているようです。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2024年07月13日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第249回目はピウィ(Piwi)さまの登場です。飼い主に出会って命拾いした猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.249猫さまの話をもっと聞かせて!鯖トラのピウィさまは3歳の女性猫さま。<ピウィさまが語ります>私はどこにでも窓があり明るい70平米3DKのアパートに住んでいます。菜園と畑が見える小さな田舎町のアパートです。すぐ隣には農場があり、窓を開けると動物(ガチョウ、ニワトリ(オンドリ)、アヒル、ロバ、牛、犬)の鳴き声が聞こえます。いつも朝は6時頃に起きることが多いです。飼い主が仕事で先に起きるのを知っているので、抱っこを求めにそばに行きます。飼い主は仕事がない日(学校の休みの日。そう彼女は大学で教育助手をしているんです)には寝坊するので、私は隣に横になって起きるのを待ちます。起きたらまず蛇口をひねってもらって新鮮な水をバスルームで飲みます。そして午前9時までおもちゃで遊んだり、リビングルームの窓から外を観察したりして、12時から午後1時まで部屋の隅で寝ます。昼食をするために起きて、また遊んで昼寝です。飼い主が午後5時30分頃に仕事から帰宅すると、ドアの後ろで待ち伏せです。喜んで爪とぎ棒で爪を引っ掻くのが私の儀式です。飼い主はよく私に「一緒に遊ぼう」と誘ってきます。おもちゃを持っていき、廊下で投げてもらい、それを飼い主の足元に戻して、何度も投げるように促します。1日の最後は飼い主が寝るとき、一緒にベッドに入ってきて、抱っこを求めて寝ます。それが私の典型的な1日です。<飼い主から見たピウィさまとは>ピウィとの出会いは2021年6月の夕方でした。日中は暑かったので、夜は窓を開けていました。私たちの家の階下からカエルのようなの鳴き声が聞こえました。当時、私たちはパートナーの両親と同居していました。私はトゥールーズ地方を離れて彼と一緒に定住するためにちょうど住みはじめたところでした。私たちは鳴き声が何なのかを見に行き、輝く目を見ました。彼女は怖くなって逃げ出しました。たった600gの小さな生き物でした。夜が明け、午前5時頃、喉を渇かした子猫の鳴き声で目が覚めました。外に出てみると、ゴミ箱の後ろにいるのが見えたのです。私は彼女を捕まえて、餌を与えました。私たちにはそのとき、自分たちの家がなかったので、飼うことは考えていませんでした。獣医師や協会に電話をしましたが、彼女を希望する人は誰もいませんでした。それでも里親の女性が5日後に迎えに行くことに同意してくれました。それまでの間、私は彼女にトイレに行くことを教え、今でも持っているぬいぐるみを作り、仕事に行く前に彼女と一緒に時間を過ごすためにとても早起きしました。彼女がいなくなった後、私は大きな虚しさを感じました。3週間後、私たちはアパートを見つけて引っ越しました。パートナーとの合意により、私は再びホストファミリーに連絡を取り、彼女を養子にできるかどうかを確認しました。そして2021年8月初めに赤ちゃん猫を引き取りました。獣医師によると、2021年の5月10日頃に生まれたそうです。お腹と足の先が白い茶トラ猫。私たちは彼女をピウィと呼びました。彼女はどこでも走り回って楽しむのが好きな瞬間があるので、「ピルエット」(バレエの旋回)です。名前の後半は、彼女が私たちの食べ物を盗もうとするため、「キウイ」という言葉に関連しています。他にも、私はよく「自分の人生がキウイだと思っていましたか?」というフレーズをつかいます。フランスでは昔からよく使われている表現です。彼女の食事は『ピュリナワン』のチキン、ビーフ、トラウト、サーモン味のカリカリです。毎日約60グラムを彼女に与えています。通常、夕方にはいつも少し残っていて、ボウルを空のままにすることは決してありません。1週間にパテ1袋に相当する量を与えています。1日で半分、残りの半分は3日後です。パテがなければ、彼女はパテを求めません。私たちは彼女にあまり多く与えないようにしています。そうしないと、彼女はあまりにも早く食べて嘔吐します。パテのブランドは『チェバ』です。私たちはソースがたっぷり入った小袋を用意しています。それが彼女の好みだからです。おやつは2種類あり、1つは干しサーモンの細切り、もう1つは乾燥鶏肉です。あるいは、『Wiskas』ブランドのチーズビスケットもあります。それを彼女は本当に気に入っています。ピウィはとてもかわいらしくて遊び心があります。彼女はまた、パートナーであろうと私であろうと、家にいるときは私たちに寄り添い、自分の欲望に従って私たちに要求します。彼女は、視線、しぐさ、鳴き声など、非常に表情豊かです。うんざりしているとき、疲れているとき、幸せなとき、イライラしているとき、ふざけているとき、抱きしめたいとき、かわいいとき、または愚かなことは何もしていないふりをしているときでさえ、恥ずかしいことがあるということを示しているときでも、自分を理解してもらう方法を知っています。彼女は少し犬のように振る舞っていると思います。私は彼女が幼い頃から彼女の世話をし、彼女が必要とするすべての慰めと愛を与えてきたので、私を母親だと思っているに違いないです。彼女は私に愛と癒しを与えてくれる存在です!ひとりでいるのは好きじゃないし不安になることもあるので。時々私のパートナーは仕事のために家を離れなければなりません。そんな時ピウィは私の幸せに貢献しており、私もそのお返しとして彼女に貢献しています。毎日楽しいですよ!私は小さいピウィが大好きです!ーーピウィさまを発見して世話をして愛情が膨らんだのでしょうね。ピウィさまを正式に引き取ったときの再会の喜びったら…。飼い主曰く「まるで私たちのことを覚えていてくれたかのように、その日のうちに私に大きなハグをしてくれました」いいお話です。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2024年07月07日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第248回目はナヤ(Naya)さまの登場です。美しい姫猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.248猫さまの話をもっと聞かせて!白茶のナヤさまは1歳半の女性猫さま。<ナヤさまが語ります>私は北フランスのアパルトマン住まいです。飼い主の休暇中には、ヴァール(南フランス)にある飼い主の母の大きな家と1500平方メートルの大きな庭に遊びに行きます。1日の始まりは午前6時に起きて、飼い主の耳の近くでゴロゴロと喉を鳴らして、朝食の時間だと知らせます。食事が終わればおもちゃで遊び、壁の木(私のために特別に配置してもらいました)や猫の木の窓から鳥を観察します。そして、午前10時ごろと午後12時ごろにおやつです。その後17時半か18時まで昼寝をします。起きたらゲームタイムが始まり、飼い主とかくれんぼ、羽根たたき、ボールを投げてもらったりと、1日の中で一番行動的な時間帯です。Screenshot18時半頃にまたおやつ、20時頃にパテをいただきます。21時、飼い主の膝の上か足元で映画鑑賞に加わります。22時頃ベッドに戻り、飼い主の枕の横に座ってゴロゴロと喉を鳴らしながら寝ます。毎日毎日とても飼い主に甘やかされています。<飼い主から見たナヤさまとは>ナヤは私にとって初めての猫です。捨て猫協会から生後2か月半のナヤを引き取りました。彼女は協会の里親に引き取られた野良猫から生まれました。彼女は兄と一緒にゲージの中で暮らしていたようです。彼女の兄は、私が彼女を迎えに行く1日前に檻の中で亡くなっていたのです。私が到着した時、彼女は檻の中にひとりでいることが寂しかったのか、ずーっと鳴いていました。どうやら発疹チフスも患っていたのです。獣医師のアドバイスに従って、ナヤが家に来た最初の日、まず私がナヤをきれいに洗い、適切な手当をしました。それ以来食事には特に気を遣っています。『Virbac』の上質なパテとカリカリ、新鮮な野菜(茹でたニンジン、茹でたズッキーニ、ブロッコリー、カボチャ、またはほうれん草)です。彼女は野菜全般が大好きです。肉、鶏肉、魚をベースにした食事をナヤのために作ります。たとえば、純粋な牛ミンチと小さなズッキーニを混ぜて、ミートボールの形にしてオーブンで調理します。時々、私はこのレシピに水に浸したパンをほんの少し加えて、より柔らかくします。特に室内飼いの猫の場合、太りすぎは非常に深刻な健康上の問題を引き起こすため、私はナヤの食事と体重を注意深く監視しています。歯石を防ぐために毎日海藻を与え、免疫システムを強化するためにリジンMPを与えています。毛玉による消化の問題を避けるために、時々モルトペーストを与えます。私たちはふたりともとても貪欲で、食べることをやめる方法がわかりません。だからこそバランスの良い食事作りに情熱をかけています。私はナヤにたくさんのおもちゃを買ってあげましたが、それでもナヤはアルミホイルの小さな手作りボールで遊ぶのが一番嬉しいようです。ナヤは非常に順応性の高い猫で、あらゆる環境の変化に適応します。彼女は普段私のアパルトマンにいますが、私が実家の母を訪ねるときは庭のある家にもすぐ慣れました。とても従順で、すべての動作が優しく、決して爪をたてず、歯を磨くことさえ受け入れます。ナヤがカルシウイルスに感染した時から、私は彼女の歯を磨き始め、その後無事に完治しました。私は常にナヤの幸せと健康を第一に考えます。ナヤはしっかりした健康保険に加入しているので、獣医師のアドバイスに従うだけの安易な方法は決して選びません。優しさ、愛を与えます。私は、猫に出会うのは偶然ではないと心から信じています。そこには理由があり、猫にとっても私たちにとっても学ぶべき教訓があるのです。私たちが動物を愛すると、その動物は特別なものになります。動物への愛は比類のないもので、純粋で、無私で、誠実です。人間にははるかにまれな誠実さです。猫の人生は短く、私たちの人生を通過するだけであるため、猫は私たちから最善を尽くしてもらうのが当然です。ナヤは私の赤ちゃんであり、私の人生最愛の人です。一緒に居て毎日が幸せです。私にはナヤがいるから、毎日笑顔で目覚め、本当に嬉しいです。私の人生の試練を和らげ、ナヤは日常生活を明るくしてくれるのです。ーーナヤさまは毎日幸せな生活を送っています。何度かの病気も飼い主の愛情深い適切な治療で回復、今ではとても健康です。家の壁にキャットウォークを配置してストレスがないようにしています。飼い主にとっては初めて飼う猫ですが、話を聞いていて猫に接する態度と気持ちに心打たれました。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2024年07月06日日常生活において、似たような日々を過ごしていると、退屈だと感じる時がありますよね。平和なことはすばらしいことですが、たまには刺激が欲しいと思う時もあるのではないでしょうか。そんな非日常体験は、予期せぬ時に起こるものです。男性と犬が近づいてきて…南フランスに在住している、民間人(@L_P_N_1887)さんは、ランニング中に起こった印象的なエピソードを、Xに投稿しました。民間人さんが一本道を走っていると、向かいから電動キックボードに乗った男性と、後ろを走る犬が近付いてきたようです。一見すると、何の変哲もない、散歩中の飼い主と愛犬。しかし、民間人さんは、男性の様子から違和感を覚えたようで…。一緒に散歩しているのかと思ったら、そのお兄さん、全然知らない犬に追いかけられているだけだった。※写真はイメージなんと、男性は見知らぬ犬に追いかけられていただけでした!一本道の近くには、よく地元の人が犬を遊ばせている広場があり、そこからやってきた犬のようです。すれ違おうとした瞬間、無常にも犬の標的が、男性から民間人さんにバトンタッチ…!「幸運を!」といい放ち、去っていく男性を見て、民間人さんは泣きそうになったとか。その後、数十mほど犬と一緒に走った、民間人さん。犬は何事もなかったかのように、飼い主のもとへ帰っていったそうです。突如として起こった悲劇のエピソードには、9万件もの『いいね』が集まり、さまざまなコメントが届きました。・日本の話かと思ったら、フランスか!びっくりした。・一連のエピソード、全部最高だった。・思いっきり笑っちゃった!日常生活で遭遇する予期せぬ場面には、いいこともあれば、自分では対処しようのないこともあります。犬から追いかけられるという、不測の事態に、民間人さんは、さぞかし動揺したことでしょう。アクシデントを乗り越えた後には、幸運が訪れると信じたいものですね…![文・構成/grape編集部]
2024年07月05日Hotels.comはこのほど、世界10地域を対象に「ホテル選び」に関する国際調査を実施しました。■旅行のホテル選定や予約が好きで、人任せにしたくない日本人ホテル選定やプロセスについて質問したところ、「旅行のホテル予約のプロセスが好き」と回答した割合は、日本はメキシコに次いで高く、8割超に(日本81.1%、フランス80.6%)。一方、「宿泊施設の選択と予約を誰かに任せて、ただ宿泊を楽しみたい」割合は、イギリスに次いで低く、4割に満たない結果となりました。宿泊施設選びと予約のプロセスは、好きだができれば人任せにしたいメキシコ人、好きではないが人任せにしないイギリス人、好きで人任せにもしたくない日本人と、地域によって旅行計画への態度が異なる様子がうかがえます。また、日本人の約4割が「何ヶ月も前から旅行の計画を立てる」と回答したことから、旅行の準備に余念がなく、休暇を楽しみたいという強い意気込みも感じられます。■選定時間はかかる一方、世界で一番ホテルの検討軒数が少ない日本人ホテル予約で時間がかかることとして、日本人の回答の割合が最も高かったのは「ホテルの選定」(45%)、次いで「場所の決定」(37%)、「部屋タイプの選定」(33%)「レビューを読むこと」(30%)でした。一方で、旅行の際に何軒のホテルを見てから選定するかとの問いでは、日本は平均7.5軒と世界で最も少なく、一番多かったノルウェーの13.4軒と比較すると約半数程度でした。そうした日本人がホテル予約で考慮することとして8割が「費用」と回答しており、検討時に外せない項目となっています。■調査概要調査会社OnePollが2024年3月28日から4月12日までの期間で、アメリカ、イギリス、カナダ、メキシコ、フランス、ノルウェー、スウェーデン、デンマーク、韓国、日本の10地域におけるレジャー目的でホテルに滞在したことのある成人旅行者12,500名を対象にオンラインで実施。少数点以下を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。(エボル)
2024年07月03日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第247回目はシマトラのウブロン(Houblon)さまの登場です。もっふりボディな猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.247猫さまの話をもっと聞かせて!ウブロンさまは7月で12歳になる男性猫さま。<ウブロンさまが語ります>僕はエッフェル塔が見えるアパルトマン住まいです。食事はシニア用のドライフード。今はブルターニュの会社の『Babin』を食べています。ムースや猫用クリーム、ウェットフードも大好きです。おやつは『Inverse』というメーカーのおやつです。昆虫ベースのおやつでとても美味しいです。食事以外はもうお年なので日々ほとんど寝て過しています。でも後輩犬のハバニーズのロクシーに見つかると大変。ロクシーは僕のことが大好きで、背中に飛び乗ったり、耳をペロペロと舐めて猛烈な大好きアピールをしつこいぐらいされています。それも毎日です。そんなロクシーの重過ぎる愛情を優しく受け入れています。あまりにもしつこ過ぎると制裁の猫パンチ(爪なし)が炸裂します。大好きな居場所はエッフェル塔が見えるハイチェアのクッションの上。1日の大部分はここにいます。たまにはビールの瓶の蓋、ワインのコルク、ジュースのキャップなどがテーブルにあると床に落として遊んだりもします。<飼い主から見たウブロンさまとは>猫と暮らし始めたのは2005年にフランスに来てからです。ウブロンで三代目です。ウブロンも含めて今までの猫はみんな保護施設から引き取りました。ウブロンとの出会いは、実は保護猫シェルターに別の猫のお迎えに行ったのですが、連れて帰る時にケージに入れようとしたらその猫に猛烈に拒否されて。その拒否された猫をお迎えする手続き中に私の膝によじ登って、離れなかったのが当時5か月くらいのウブロンです。他の猫が私の膝に来ようとするとウブロンは追い返していました。当初お迎えする予定の猫に拒否され、この子は自分で家族を選んだのだからこの子を連れて帰ろうということになり、ウブロンを連れて帰りました。ウブロンという名前はビール好きな夫が付けました。ウブロン(Houblon)はビールの原料のホップのフランス語なんです。犬のロクシーをブラッシングしようとブラシを用意するとウブロンが来ます。ブラッシングされるのが大好きです。性格は少し怖がりで人見知りだけど、とても優しい子だと思います。獣医さんに行っても暴れず、叫ばず、噛み付くこともなくおとなしくしています。獣医さんにもこんなにおとなしくしてくれる猫は珍しいと言われました。後輩犬のロクシーが来た当初は少し警戒していましたが、すぐに受け入れてくれました。毎日しつこくウブロンにアプローチするロクシーにシャーシャー言うことも全くないです。ウブロンには特技があって、私が自宅で剣道の素振りをしていると、剣先に飛び付いて来ます。真剣白刃取りができるかもしれません。ウブロンは大事な家族の一員です。子ども代わりの長男くんです。チャームポイント?獣医さんに「スモウ猫」と言われた6.5kgのワガママボディでしょうか。お腹がプニプニしています(笑)。スイーツ好きなところが私に似ています。ウブロンは甘い物が大好きで、ケーキやクリームデザートを食べていると猛烈におねだりをしてきます。私にとってウブロンは究極の癒やし。仕事で疲れて帰って来て、ウブロンをモフモフすると癒やされ、明日のやる気につながっていくのです。ーー以前この連載#141で紹介したハバニーズ犬のロクシーさまのお兄さん的存在のウブロンさまです。今回はいつも留守番役のウブロンさまに話が聞けました。なんと6.5kgのワガママボディーとは!ロクシーさまがいかにちょっかい出しても動じない訳ですね。先輩先住猫としてこれからも元気でいてください!著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2024年06月30日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第246回目はベラ(Bella)さまの登場です。黒いおばあさん猫さまと仲良しの白猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.246猫さまの話をもっと聞かせて!ベラさまは2歳の女性猫さま。<ベラさまが語ります>私はパリ郊外で庭のある一軒家に住んでいます。いつもは自宅併設のアトリエで寝ていて、起床後、まずは全身ブラッシングをしてもらいます。ごろごろと右や左にひっくり返りながら、頭からお腹や背中を通って、しっぽの先まできれいにきれいにブラッシングしてもらいます。その後は、敷地内に寝泊まりしている、黒い野良猫と一緒に外で一日中遊んでいます。夜になったら外から帰ってきます。時々朝帰りもします。冬場は外に行かずに家のソファで一日寝ています。時々、いすの下に隠れて、横を通る家人の足元に急に躍り出て、驚かせます(ネズミ捕りの訓練)。あとは階段の下の、人間にはアクセス不能なところに行って一日中ゴソゴソしています。食事は穀物フリーのドライキャットフード。たまに魚を焼く匂いにつられて、焼き魚を要求するとおこぼれがもらえます。好きな居場所は仕事場のプリンターの上、昼寝するソファ、台所のシンクと気分に合わせて行動します。おもちゃはボールと、獲ったねずみ!人の靴下も遊びには適していますね。<飼い主から見たベラさまとは>ベラという名前は夫がアメリカ時代、ずっと昔に飼っていた猫の名前にちなんでいます。彼は黒い猫を飼いたくて、獣医の友人に黒猫が来たら連絡くださいとお願いをしていました。ある日、この獣医さんから「あなたにちょうどいい猫がきたよ」と連絡があって、見に行ったらなんと黒ではなく、真っ白な猫だったそうです。自分が思い描いていることと違う現実が来ても受け入れたほうがいいんだろうなあと、この猫を飼うことにして、ベラと名付けました。あちこち一緒に旅行したりして、とても素敵な猫だったそうで、もしまた飼うなら、白い猫がいいなあと思っていたそうです。これが初代ベラ。2年前にルマンの友人から子猫が生まれたよと連絡があり、送ってもらった写真を見るとトラ猫のお母さんの横には真っ白な子が5匹とトラ猫2匹!ルマンの友人宅に行ったら、ほとんどが里子にだされていて、残りは白の2匹になっていたのですが、やんちゃなおねえちゃん小猫にやられっぱなしの、妹をもらってきました。そして、もちろん名前はベラと命名しました。ベラの性格は犬のようです。あるいは自分を猫とは思っていないようです。名前を呼んだら、どんなに遠くにいても聞きつけてすっ飛んできます。何語で話しても、「にゃー」と返事してくれます。すでに家族の一員で、「ご飯ですよ」と呼ぶ時には夫と子どもとベラの名前はほぼごっちゃになります。特技は人を驚かせることと、ねずみ捕り!これは数えきれないです。ベラがドタバタとすごい勢いで家の中を走ったと思ったら、ネズミを捕まえ、我が家にネズミ一家が引っ越してきたときは片っ端から退治してくれました(笑)。かわいい仕草は蛇口から出る水道の水を必死で手で掴もうとしているところです。寝ているときに布団からはみ出た私の足の指を、こっそり部屋に入ってきていたベラに舐められて、びっくりして飛び上がってしまったこともありました。15年前から敷地に居候している黒の野良猫は、人間の歳でいうと70か80歳くらいのおばあさん猫です。いわば、まだ小学生くらいの白猫のベラと2匹でじゃれて一緒に遊んでいるのを見ると、人間界の人種差別とか、肌の色がどうだとか、歳の差とかの問題がアホらしくなりますね。ーー真っ白なベラさまと仲良し黒猫ばあさまは一体どんな会話をしているのでしょうか?白黒はっきりさせるという関係ではないでしょうが、ベラさまの飼い主はその光景を見るのが楽しいようです。今度何匹ネズミを捕らえたのか聞いてみます。もしかして黒猫ばあさまは半端でない数だったりして(笑)。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2024年06月29日今年の夏、世界中から注目を集める国といえば「フランス」。現地に行くのは難しくとも、日本のホテルでフランスの朝食「プティ・デジュネ」を楽しみませんか?2024年7月1日(月)〜9月8日(日)の期間中、WHG(ダブリュー・エイチ・ジー)ホテルズの全国15施設で朝食フェア「Spice Up Your Morning ~旅するプティ・デジュネ〜」が開催されます。まるでフランス各地を旅しているような料理はどれもおいしく、朝が楽しみになるクオリティーでした!日本でフランス気分!WHGホテルズの朝食フェアWHGホテルズは「ワシントンホテル」「ホテルグレイスリー」の総称。今回は新宿ワシントンホテル 本館、秋葉原ワシントンホテル、東京ベイ有明ワシントンホテル、横浜桜木町ワシントンホテル、浦和ワシントンホテル、仙台ワシントンホテル、関空泉大津ワシントンホテル、広島ワシントンホテル、キャナルシティ・福岡ワシントンホテル、ホテルグレイスリー札幌、ホテルグレイスリー田町、ホテルグレイスリー浅草、ホテルグレイスリー京都三条、ホテルグレイスリー大阪なんば、ホテルグレイスリー那覇の15施設で朝食フェア「Spice Up Your Morning ~旅するプティ・デジュネ〜」が開催されます。各ホテルによって提供メニューが異なりますが、全施設の朝食ビュッフェで食べられる注目の一品が「クロワッサンペルデュ」。パンペルデュはフランス語で「失われた、硬くてダメになった」という意味で、そのまま食べるのではなく卵液に浸して食べることで、硬いパンもおいしく食べられるというフランスの知恵が詰まった調理法です。それをアレンジしたクロワッサンペルデュは外はカリッと、中はしっとり!コーヒーや紅茶と一緒に食べれば、優雅な朝のひとときを過ごせます。新宿ワシントンホテル 本館、秋葉原ワシントンホテル、浦和ワシントンホテル、東京ベイ有明ワシントンホテル、ホテルグレイスリー田町、ホテルグレイスリー浅草で提供される「キャロット・ラペ」はフランスの定番サラダ。細切りのニンジンにオレンジ・レモンの風味をまとわせたサラダで、シャキシャキ食感がとてもおいしかったです!「白身魚のソテー バジルソース」はフランス南部・コルシカ島の郷土料理。バジル、オリーブオイル、ガーリックソースで仕上げていて、私も試食したところ「おいしい!」と思わず口に出してしまったほどの味わいでした。魚の臭みを消すためにバジルやニンニクのほか赤ワインヴィネガーも使用しているそうで、しっかりとしたフレンチの技法が使われた料理を朝食ビュッフェで味わえるとは、本当に贅沢です。こちらは秋葉原ワシントンホテル、ホテルグレイスリー田町、ホテルグレイスリー浅草で食べられます。フランスといえばパンやスイーツも有名。新宿ワシントンホテル 本館、ホテルグレイスリー大阪なんばで提供する「カヌレ」はフランス伝統の焼き菓子です。バニラとラム酒の風味が香り高く、これをビュッフェで好きなだけ味わえるのもうれしい!今回の朝食フェアでは、各ホテルの地域と共通の文化や風土を持つ、フランスの各地方の料理を意識して提供されているのもポイントです。例えば港町に位置する横浜桜木町ワシントンホテルとキャナルシティ・福岡ワシントンホテルでは、同じく港町の「ニース」の名物「ニース風サラダ」を提供。トマト・ゆで卵・アンチョビ・ツナ・インゲン豆・じゃがいもなどたっぷりの具材を合わせたサラダで、オリーブオイルのドレッシングとともにオリーブの実がほどよい塩気をプラスしてくれます。こちらは秋葉原ワシントンホテル、ホテルグレイスリー田町、ホテルグレイスリー浅草でも提供されますよ。南国・沖縄の「ホテルグレイスリー那覇」で提供される「ナスのボニファシオ風」は、地中海に浮かぶコルシカ島・ボニファシオ市の伝統料理。焼いたナスにナスのペーストやハーブ、卵、パン粉、トマトなどを混ぜたものをのせて、再度オーブンで焼き上げる料理です。食べてみると、まるでお肉が入っているかのような満足感と旨味を感じ、初めての味にテンションUP!こちらは秋葉原ワシントンホテル、ホテルグレイスリー田町、ホテルグレイスリー浅草でも提供されます。クレームブリュレも美味。1施設限定メニューに注目今回の朝食フェアでは参加ホテル全体で合計約30メニューを展開。中でも、「そこに行かないと食べられない」1施設限定メニューがあります。例えば「ムールフリット」は仙台ワシントンホテル限定。フランス北西部の半島・ブルターニュ地方で人気の料理で、ムール貝とフライドポテトと組み合わせて食べるのがブルターニュ流です。プリッとしたムール貝と、フライドポテトを一緒に食べるという日本人には無い発想が面白い!バニラ風味のカスタードを低温で焼き、キャラメリゼをのせたプリン「クレームブリュレ」は浦和ワシントンホテル限定。ザクッと音が鳴るほどキャラメリゼはカリッカリで、なめらかなクリームと一緒に食べれば至福のおいしさでした……。たくさんのメニューを楽しむなら、新宿ワシントンホテル 本館へ全国15施設で異なるメニューが食べられるので、どこのホテルを選ぶか悩むところなのですが、「たくさんフランス料理を食べ比べしたい」という人には「新宿ワシントンホテル 本館」が一押し。クロワッサンペルデュ、キャロット・ラペ、ヴィシソワーズ、カスレ、ラタトゥイユ、ポテ、リヨン風サラダ、プロフィットロール、カヌレ、マカロンを朝食ビュッフェで食べることができます。新宿ワシントンホテル 本館は東京新宿の都庁に隣接し、新宿駅・都庁前駅からは地下道で行ける東京観光に便利なホテル。現在2024年末までに7フロア分の客室のリニューアルを段階的に進めていて、「リニューアルスーペリアツイン」など改装したての客室もおすすめです。改装した客室は「ReFa」のシャワーヘッド付き!まるでフランスに行った気分になれる、WHGホテルズの朝食フェア「Spice Up Your Morning ~旅するプティ・デジュネ〜」。秋葉原ワシントンホテル、ホテルグレイスリー京都三条以外の13施設では、宿泊しなくとも朝食のみの利用も可能です。おうち近くのホテルで朝食を楽しんでもよし、行ってみたかった観光地のホテルで旅行しながら味わってみてもよし。この夏は、日本でフランス気分を楽しんでみてくださいね。・WHGホテルズの朝食フェア「Spice Up Your Morning ~旅するプティ・デジュネ〜」HP:※事前の予告なく、期間・提供内容が変更になる場合がございます。※施設によっては提供していないメニューもございます。予めご了承ください。・新宿ワシントンホテル 本館「リニューアルスーペリアツイン」HP:(撮影・取材・文:小浜みゆ)
2024年06月29日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第245回目はシャトィユ(Chatouille)さまの登場です。瀕死の状態から救出された猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.245猫さまの話をもっと聞かせて!シャトィユさまは5歳の女性猫さま。<シャトィユさまが語ります>私は自然たっぷりの広い庭(2600㎡)がある150㎡の古民家(1800年築)に住んでいます。日中はソファか部屋で寝ていますが、気温に応じて庭の日陰や日なたで寝ていることもあります。夜になると、家を出たり入ったり、食事をして、入っては出て…という時間を過ごします。1~2時間おきに鳴いて飼い主に存在をアピールします。庭の一番遠いところにいても、飼い主たちがドアの前に立って「ご飯だよ」という魔法の言葉を言うだけで、私はトリプルギャロップ(ものすごい速さという意味)で帰宅します。もちろんここの庭は狩猟に適していて、ネズミやトガリネズミが出たり、トカゲなどを追いかけることができます。特技は、外から小さなネズミを連れてきて家の中で遊んで、それを家具の下に逃がす(隠す)事です。もうひとつの特技は、夜に部屋の出窓の前に立って、誰かが起きてドアを開けてくれるまで叫び続けることです。<飼い主から見たシャトィユさまとは>シャトィユは川の横の小さな道路の脇で見つけました。生後2~3か月で、とても痩せていて、とても汚れていて、とても怖がっていました。非常に大きな声で鳴き、私たちにスリスリしに来て、助けて欲しいと懇願していました。体毛はすべて炭化水素がくっついていて、毛並みは非常に薄く、そのうえ怖がって震えていて、たくさんの奇妙な動きをしていました。救助のために彼女を保護しましたが、彼女は草の中から出るのが怖かったようです。今ではシャトィユは少しぽっちゃりしたとても「美しい」猫で、いつも完璧に自分で身繕いをして、いい香りが漂っています。見た目、柔らかさ、上品な香り、そして究極の清潔感、彼女は、自分が「通り」から連れ去られ、救われ、世話されたことを決して忘れていないと思います。彼女は私たちが近くにいてもいつも落ち着いていて、私たちとのスキンシップをよく求めます。シャトゥイユはとても特徴的な性格をしています。彼女は私たちのとても近くにいて、私たちが庭に入るとすぐに後を追いかけ、頻繁に私たちの脚をさすりに来ます。そしてうつ伏せになって横たわるのです。私たちの足元でお腹を寄せてきて私たちにいつも話しかけてきます。夏の間、シャトィユはヨットに乗ると決して下船せず、甲板の上を歩き、鳥、魚、アヒルを観察します。私たちが航海するときは喜んでいますが、唯一エンジンをかけるときは嫌がります。同じく家では掃除機をかけたり、芝生トラクターを使ったりするのが大嫌いです。シャトゥイユと私たちにとって最も楽しい思い出は、彼女を発見した事と瀕死状態から救出できたことです。そして今、私たちが一緒にいて彼女と共有するすべての時間が幸せです。独立心が強いことで知られるこの動物が、私たちのそばにいることをとても喜んでいる様子を観察する幸福。シャトゥイユから感謝されて我々もそれに応える関係が深い絆になっているのです。ーーもしもあの時出会っていなかったら…。人気のない田舎道でシャトゥイユさまは、誰の目にも止まらないまま死を迎えたかもしれません。飼い主のたくさんの愛を浴びて今では貴婦人のような女性になったのも、もしかして飼い主の魔法だったのかもしれません。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2024年06月23日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第244回目はスコティッシュフォールドのユズ(Yuzu)さまの登場です。飼い主たちと暮らし始めて1か月の子猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.244猫さまの話をもっと聞かせて!スコティッシュフォールドのユズさまは生後6か月の女性猫さま。<ユズさまが語ります>私は70年代に建てられた、パリのアパルトマンに住んでいます。50平米くらいで、ベランダもあります。私はまだ子どもなのでたくさん寝ています。飼い主たちが家にいる時は甘えて、近くで安心して寝たりしています。犬みたいに飼い主たちの後をいつもついていき、いろいろなところでお昼寝をします。最近キャットツリーを買ってもらったので、そのいちばん上のクッションでくつろいでいます。飼い主が家で仕事している時は、デスクがあるお部屋にずっと一緒にいてくつろいでいます。週末など休日は、友だちの猫と遊んだり外に散歩に行ったりします。まだ子猫なので人間の食べ物はもらえず専用の食事だけですが、モッツァレラやチキンが食卓に上がる時はたまらず匂いに釣られてそばまで行きます。もう少しの辛抱だよと飼い主は言っています。特別にチュールだけはたまにもらうことができます。でも早く大人になりたい!<飼い主から見たユズさまとは>私はペットを飼ってはいけない東京のアパートで育ちました。長い間犬が好きで、猫はあまり好きではありませんでした。しかも猫アレルギーももっていました。それが少しずつアレルギーもなくなり、友だちの猫と接し、キャットシッターもするようになって猫が大好きになりました。数年前から自分の猫が欲しかったのですが、ひとり暮らしで日本に行ったり来たりが多かったので、飼えませんでした。彼と一緒に生活することになって、彼も猫好きなので一緒に飼うことに決めました。元々オレンジキャットが大好きでそちらを探していましたが、友だちがスコティッシュフォールドを飼っていてとても面白くかわいい猫だなと思い、ネットでリサーチをしてユズと出会いました。初めて会った時、ユズはシャイなので隠れていましたが、抱っこしてみたら嫌がらず、私の目を見てゴロゴロしはじめました。その瞬間私は“この子だ”と思いました。そしてその次の日に迎えに行きました。鳴き声がまだ子猫ちゃんの鳴きかたでとてもかわいいです。声をかけてみると、お返事するように泣こうとするのですが、声が出ないところがたまらないです。ユズはすごく優しくて、とても良い子です。撫でてもらうのが大好きです。とにかく私たちの手や顔を一生懸命なめるのがだいすきです。それはわたしたちをとても信用しているからだと思います。そして、いつも私たちの近くにいるのが大好きです。最初はいろいろ怖がりましたが、慣れると何でもできるようになります。ネズミのぬいぐるみや黄色いハートのぬいぐるみが好きで、投げると口にくわえて持って帰ってきてくれます。ピンポンボールなどを上に投げると一緒に飛んで遊んでいます。とにかくかわいく、おもしろく、ずっと見ていてもあきない存在です。ユズが我が家にやってきてまだ1か月ほどしか経ちませんが、もうユズのいない生活は想像できません。一日中出かけていなければいけない日などは、早く家に帰ってユズと遊ぶことが楽しみでしょうがないです。彼も私もユズに夢中です。私たちの子どもみたいな存在です。ユズが毎日幸せに過ごしてくれるように、私たちはいろいろお世話しています。ユズは私のはじめてのペットなので、最初は責任感が大きいことに緊張していましたが、今では家族の一員のようです。見ているだけで面白いので家の中を明るくしてくれます。夜はテレビなどを見る必要もなく、一緒に何時間も遊んでいます。旅行もできるだけ一緒に連れて行って、ユズにもいろんな冒険をさせたいです。いつも一緒にいたい存在です。先週末は初めて車に乗せて田舎の彼の実家に行きました。車の中では自由にしていて、窓から外を一生懸命眺めたり運転している彼の膝の上に乗ったり、後ろの席でお昼寝して過ごしていました。田舎のお家には広いお庭があるので、ひもをつけて机に登ったり走ったり、新しいことがたくさんできました。彼の両親の家に住んでいる大きなオレンジキャットともお友だちになりました。こういったバカンスをこれからもたくさん一緒にできればと思います。ーー元々犬派だったユズさまの飼い主は少しずつ猫さまと接することで猫さまの魅力に取り憑かれたようです。アレルギーも克服できたのも猫さまと一緒にいたいと思う気持ちがそうさせたかも?とにかく今は彼氏とユズさまとの新しい生活を楽しんでいるのがよくわかりました。今後のユズさまの冒険の報告が楽しみですね。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2024年06月22日7月WOWOWにて『ボンジュール!フランス映画の祭典』と題して、8本のフランス映画特集が放送・配信される。今回放送・配信されるのは、数あるフランス映画の中からWOWOW独自の切り口で厳選した40作品。映画史に名を刻む名作から誰もが知る定番作品まで、フランス映画ファンはもちろん、あまりフランス映画に馴染みのない人も楽しめる特集となっている。カトリーヌ・ドヌーヴや、リュック・ベッソンといった、フランス映画を語る上で欠かせないキーパーソンの特集のほか、【定番フランス映画5選】では、世界中で人気の『アメリ』や、ヌーヴェルヴァーグの不朽の名作『太陽がいっぱい』の4Kレストア版なども取り上げる。さらに、フランソワ・オゾンやセドリック・クラピッシュといった、現代のフランス映画界をけん引する監督の作品も放送。『私がやりました』『ダンサー イン Paris』といった彼らの最新作もテレビ初放送でお届けする。なお、本特集は放送後に全作品WOWOWオンデマンドでも配信される。<番組情報>『ボンジュール!フランス映画の祭典』【特集・作品ラインナップ】■巨匠たちが愛する女優 カトリーヌ・ドヌーヴ7月1日(月)~5日(金)・哀しみのトリスターナ・ロバと王女・うず潮(1975) [HDレストア版]・終電車・インドシナ [4Kレストア版]『ロバと王女』 (C)Ciné-Tamaris■超速タクシー始動!『TAXi』スペシャル7月7日(日)・TAXi・TAXi2・TAXi3・TAXi4・TAXi ダイヤモンド・ミッション『TAXi』 (C)ARP-TF1FILMS PRODUCTION -LE STUDIO CANAL+1997■フレンチ・ノワールの美学7月9日(火)~11日(木)・狼は天使の匂い・パリは霧にぬれて・夜の訪問者『狼は天使の匂い』 (C)1972 STUDIOCANAL - (C)1972 STUDIOCANAL - Meduza Distribuzione - Tous Droits Réservés■ヒットメーカー リュック・ベッソン7月15日(月・祝)・最後の戦い・サブウェイ・グラン・ブルー [オリジナル・バージョン]・ニキータ・レオン 完全版・フィフス・エレメント・ジャンヌ・ダルク・アデル/ファラオと復活の秘薬『レオン 完全版』 (C)1994 GAUMONT/LES FILMS DU DAUPHIN■ワールドシネマセレクション7月16日(火)~20日(土)・ウィ、シェフ!・エッフェル塔~創造者の愛~・シモーヌ フランスに最も愛された政治家・私の大嫌いな弟へ ブラザー&シスター・テノール! 人生はハーモニー『エッフェル塔~創造者の愛~』 (C) 2021 VVZ Production - Pathé Films - Constantin Film Produktion - M6 Films■唯一無二の世界観 フランソワ・オゾン監督7月21日(日)~26日(金)・私がやりました・すべてうまくいきますように・2重螺旋の恋人 [R15+指定版]・彼は秘密の女ともだち・危険なプロット・しあわせの雨傘『私がやりました』 (C)2023 MANDARIN & COMPAGNIE - FOZ - GAUMONT - FRANCE 2 CINÉMA - SCOPE PICTURES - PLAYTIME PRODUCTION■定番フランス映画5選7月22日(月)~26日(金)・太陽がいっぱい [4Kレストア版]・素直な悪女・突然炎のごとく(1962)・冒険者たち(1967) [4Kリマスター版]・アメリ『アメリ』 (C)2001 UGC IMAGES-TAPIOCA FILMS-FRANCE 3 CINEMA-MMC INDEPENDENT-Tous droits reserves■セドリック・クラピッシュ監督のエスプリ7月28日(日)~30日(火)・ダンサー イン Paris・猫が行方不明・青春シンドローム『ダンサー イン Paris』 (C)2022 / CE QUI ME MEUT MOTION PICTURE - STUDIOCANAL - FRANCE 2 CINEMAPhoto : EMMANUELLE JACOBSON-ROQUES全作品WOWOWシネマで放送放送後、WOWOWオンデマンドで配信詳細はこちら:
2024年06月18日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第243回目はアルカード(Alucard)さまの登場です。飼い主へのお土産探しが大好きな猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.243猫さまの話をもっと聞かせて!黒猫のアルカードさまは5歳の男性猫さま。<アルカードさまが語ります>僕は南フランスのモンペリエの田舎にある一軒家住まいです。食事は特別な日にはツナ缶が出てきますが、主食はいつもカリカリです。たまに飼い主のお皿からサラダを盗んだりもします。テラスで日光浴を好む夏以外は、家のソファでくつろぐのが好きです。おもちゃは音が出るネズミ。特技は近所の家から取ってきた靴下や洗濯バサミなどを飼い主にプレゼントすること。時には泥棒とも呼ばれますが、従順で人間に近い猫と呼ばれてもいます。<飼い主から見たアルカードさまとは>私はコミック作家で、2013年以来、さまざまな小さな出版社から本が出版されています。もちろん猫に関しての本も出版しています。アルカードは私の最初の猫で、生後2か月のときに迎えました。アルカードは私の妹の猫が、知らない間に産んだそうです。私にはもうひとり妹がいるのですが、それぞれ子猫を引き取りました。アルカードには実の姉妹も2名います。生後3か月のとき以来一度も会っていないので、アルカードにとっては赤の他人のようです。昨夏、私はアルカードを姉妹の1名に会わせました。2名の関係はまったくうまくいきませんでしたが、そこにいる犬とは友だちになりました(笑)。アルカードのチャームポイントは瞳です。私は白髪があるのですが、アルカードも真っ黒な中に白髪があるところは似ていますね(笑)。彼の名前は日本のマンガの『ヘルシング(HELLSING)』から名付けました。ヴァンパイアを思い浮かべるでしょうけど、アルカードは吸血鬼ではありません(笑)。毎日、洗濯ばさみ、ブラジャー、歯磨き粉、使用済みのティッシュなど、散歩で得た奇妙なものをたくさん持ち帰ることに情熱をかけています。携帯電話の充電器のコードを噛むという非常に悪い癖があります。理由は、朝と夕方になると器が満杯でも、誰かに自分の食事ボウルにカリカリを入れてもらいたい、と注意を引くためです。彼は好奇心旺盛で、いつも私の行動、ワームコンポスターや庭作業を見るのが好きです。一方で、私がコンピューターに向かうとき、特にテレワークの日はとても喜んでいるようです。アルカードとの私のお気に入りの時間は、私がソファに横たわっていて彼が私の上に寝に来るときです。アルカードは私の生きる理由でもあり、私の人生の最愛の猫です。彼は私がうつ病を克服するのを助けてくれます。ーー飼い主が描くコミックにもたくさんアルカードさまが登場します。まだまだ描く内容のアイデアがたくさんあるのでアルカードさまの話を新しいコミックで表現したいと目を輝かせていました。飼い主のインスタグラム:@marikoshinobu著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2024年06月16日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第242回目は三毛のキッシー(Kissy)さまの登場です。飼い主だけに懐いている猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.242猫さまの話をもっと聞かせて!キッシーさまは1歳の女性猫さま。<キッシーさまが語ります>私の住まいはポジティブな気持ちに満ちた大きな家です。抱っこを求めたり、相棒(我が家の2匹目の黒猫)を困らせたり、遊んだり、いたずらしたりして毎日を過ごしています。食事は『Hill’s』または『Tonivet』ブランドのカリカリです。あまり欲張りではないほうですが、時々特別にチキンパテをいただきます。お気に入りの場所は、窓の隣にある猫の木です。そこに登ってリラックスしたり、外にいる人々を観察したりするのが大好きです。そしてネズミのぬいぐるみがお気に入りです。性格がシャイと言われるのはきっと抱っこの時しがみつくからですね。<飼い主から見たキッシーさまとは>キッシーとの出会いは美しい話です…。私の最初の猫バロウは、7年間私のそばにいた後に亡くなりました。両親と私と一緒に成長したバロウが8か月前に息絶えてしまったのです。私は打ちのめされました。キッシーが彼女の母親と兄弟姉妹とさまよっているのが発見された、というニュースを聞きました。彼女はまだとても小さく、彼女の人生はすでにひどいものとして始まっていました。幸運なことに、彼女は養子に出されるために里親家族に引き取られました。そこで私は初めて彼女に会いました。キッシーは永遠の家族を探していて、彼女のほうが私を見つけてくれたと感じました。その時から、キッシーは私の子どものようなものです。スイートスポットは、前脚にある2つの小さな斑点と、目が合ったときに優しく瞬く彼女の小さな目です。私たちの共通点はふたりとも内気なところ。すべての人を信頼しているわけではありませんが、誰かを愛するときは、心からその人を愛します。キッシーは私のことをとても気に入っていると思います。家の中で私の近くにしか来ないので、私がいることに満足していると思います。彼女はシャワー室から出てもどこでも私を追ってきます。キッシーがいれば毎日が楽しいんです。時にはたかぶった私を落ち着かせ、別世界へと連れ出してくれます。キッシーは私が辛抱強くなれるように助けてくれて、持ち前のキラキラアイを光らせて笑わせてくれます。まだ私たちの関係は時間が浅いですが、彼女はすでに私の大きな一部になっているのです。ーー初めての猫さまと子どもの時から一緒に成長して大人になった飼い主は、別れは相当辛かったことでしょう。たまたまキッシーさまと出会うと心が晴れていくような感覚だったそうです。大人になってから飼う猫さまは責任をもって育てるという気迫がありました。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2024年06月15日■『マカロンはキスの味』■今週のフランス語【bisou(ビズゥ)】=キスフランスでは挨拶で頬と頬を合わせて「チユッ」と音を立てるか、相手の左右の頬にビズゥをします。メールの最後の結びの挨拶として使うこともあります。作者 ムッシュー・タンのインタビューも配信中!【PROFILE】本名:Antoine Dole(アントワーヌ ドール)。フランスで累計1900万部を突破した大人気マンガ『Mortelle Adèle(毒舌アデル)』の著者。親日家でたびたび来日しており、お気に入りのスポットは上野公園。『YOUは何しに日本へ?』(テレビ東京系)でガドゥ誕生秘話が紹介された。
2024年06月11日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第241回目はシロ(Shiro)さまとウィリー(Willy)さまの登場です。大きな猫の木が大好きな猫さまたちの物語【フレンチ猫さま】vol.241猫さまの話をもっと聞かせて!クロシロのシロさまは3歳、ウィリーさまは1歳、ともに男性猫さま。<シロさまが語ります>僕たちはフランスの南西部の街でバルコニー付きの80㎡のアパートに住んでいます。2024年9月の新学期開始前に引っ越しをする予定です。朝早く起きて遊びます。遊びの後は昼寝をしますが、通常午前中はずっと昼寝をしています。午後になると僕らはゲームを再開し、飼い主もそれに加わり、また昼寝をします。ブラッシングをしてもらうのも日課です。午後6時にパテの夕食、その後飼い主と少し遊ぶか休憩します。大好物のハム、鴨のムースは毎日あるわけではなく、時々なのが残念です。僕らは夕方から睡眠と活動を交互に繰り返し、午後10時には毎日の習慣でもあるおやつを食べます。たまに夜も遊ぶこともあります。美しさを保つためにヘアケアもやっています。リキッドトリートメントは月に少なくとも1回、それ以外の場合は『CATISFACTIONS』のトリートメントを毎日行います。ふたりともベッドで休むのが好きですが、飼い主のベッドを除き(禁止されています)、机や椅子の上でも休んでいます。僕らは、とても快適な大きな猫の木にいることが好きです。ウィリーはハンモック(小さな猫の木、幼い頃僕のベッドだったもの)を好み、ラジエーターの近くで体を温めます。一方、僕は、特に夜ひとりでいるときは、キャビンにこもってソファでリラックスすることを好みます。遊びは共通していて紐、釣り竿、抱っこクッション(マタタビ入り)などです。<飼い主から見たシロさまとウィリーさまとは>以前は4匹の猫を飼っていましたが、すべていなくなってしまいました。私がシロと出会ったのは2021年8月12日、ガリックのSPAでナバロという名前で呼ばれていました。私たちは特別な意味を込めて、日本猫にちなんでシロという名前を付けました。その時彼は生後5か月でした。ウィリーについては、同じくガリックのSPAのホームページとFacebookページで存在を知りました。私は彼を養子にすることを決めるまで約2週間、彼の冒険をリモートで追っていました。そして2022年6月29日に生後2か月で我が家にやって来ました。ふたりともきょうだいと一緒に路上で発見されましたが、それぞれ別の場所でした。ウィリーはシェルターの隣町で発見され、シロはその地域の別のシェルターから移送されたのです。私は彼らを引き取るまで彼らの過去の話を知りませんでした。ふたりの性格は、シロは普段は穏やかな猫ですが、とても興奮している瞬間もあります。彼は食べ物、特にパテとおやつに執着しており、知らない人に対しては、ウィリー以上に非常に恐れることがあります。一方、ウィリーはとても遊び心があり、今も昔もそうです。本当に小さな悪魔で、いつも何か愚かなことを探しています。特技は私が寝ているときに困らせたり、愚かなことをしたり…。私のことは彼らを見守り、彼らの要求をほぼすべて満たしてくれる人物と思っているようです。シロはウサギのように寝そべることが多いのに対し、ウィリーは後ろ脚二本で立ってミーアキャットのような姿勢を取ることが多いです。印象的だったのは、養子縁組後の最初の抱っこセッションです。シロは3週間後、ウィリーは初日からでした。その時の出会った喜びの気持ちを大切にしています。ふたりがいるおかげで幸せと笑いの毎日が続いています。ーー飼い主は4匹の猫さまを飼っていたもののみんなと別れて、もう一度猫さまと生活をしてみたいと、保護猫さまの救済を申し出たとのことです。シロさまと出会って1年もしないうちにもう1名迎えることにしたのも、過去同時に複数の猫さまを飼った楽しみを再現したかったからかもしれません。空白だった飼い主が胸に抱いた小さい猫さまの感覚が、また新たな生活を明るいものにしたようです。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2024年06月09日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第240回目はネコ(Neko)さまの登場です。ネコという名前の猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.240猫さまの話をもっと聞かせて!ロシアンブルー風のネコさまは13歳半の女性猫さま。<ネコさまが語ります>私は50㎡のアパルトマンに住んでいて、そこには私のための家具がたくさんあります。猫の木2本、トイレ3つ、噴水、水入れ、カリカリのディスペンサー、トンネル、クッションが1つずつ、爪とぎポスト4つ、ハンモック2つです。おもちゃもたくさんあるんですよ。私の1日は午前4時に始まります。この時、私は飼い主に本当に抱きしめてもらいたいので、優しく鳴き声を上げてベッドの上に行きます。飼い主が布団を上げると、布団の中で寄り添い、ゴロゴロと喉を鳴らします。それからしばらくして飼い主と一緒にリビングルームに行き、ソファに座ります。朝食後はリビングで寝て、正午頃にあそびのために飼い主に会いに行きます。午後は静かなことが多いですが、午後6時になると飼い主に仕事をやめる時間だと知らせます。それから一緒に少し遊びます。寝る前にはシンクの蛇口から少し水を飲むのが好きです。それから飼い主と一緒に寝ます。おやつは『ちゅ~る』が大好き。フランスではあまり人気がないそうですが、いつも常備してもらっています。今までいくつかのブランドのおやつをもらっていましたが、私が11歳のときにアレルギーを発症してからは新しい食べものを試していません。飼い主は私が冬でも快適に過ごせるように、ラジエーターの前にハンモックを置いくれました。飼い主が仕事をしているとき、机の上にあるクッションの中に入るのが好きです。でも、私の本当のお気に入りの昼寝場所は、飼い主の足のそばです。<飼い主から見たネコさまとは>私の名前はフローレンスといい、人工知能エンジニア、猫の行動学者、漫画作家をしています。私は実家でたくさんの猫に囲まれて育ちました。当時、彼らはほとんど家の外にいたので、私たちは密接な関係をもっていませんでしたが、彼らをとても愛していました。20歳の頃から猫アレルギーになりましたが、30歳になった私にとって、猫と暮らすのは当然のことのように思えました。それでヨシとネコを飼うことにしました。最初は少しアレルギーがありましたが、徐々になくなりました。私は26㎡のあまり広くないアパートに住んでいたので、いつも一緒にいました。そして、最初は猫のことについてあまり知らなかったので、2つのぬいぐるみ(猫)の世話をもっと上手にできるようになるために行動主義者になました。この小さな赤ちゃん猫の世話をするのは私だけだったので、関係は最初から親密でしたネコは野良猫ですがロシアンブルーによく似ています。弟のヨシと同時に生後3か月の時に保護施設から引き取りましたネコは幼い頃、3人のきょうだいと一緒に箱の中で発見されました。保護協会は子猫たちを里親に預け、哺乳瓶で育てたのです。状況を知り、猫を飼いたいと協会に電話しました。彼らは私に、2匹の子猫を養子に出したいと言いました。私はネコとその弟のヨシを引き取りました。彼らは小さい頃は全く同じに見えました。おかしなことに、私は養子縁組の前に彼らに会っておらず、写真さえも見ていませんでした。13年前、協会の女性が直接私の家に彼らを連れてきてくれて、それ以来私たちはお互いの側を離れることはありませんでした。引き取った時点で彼らは生後3か月でした。残念ながら、ヨシは癌のため2022年に去りました。ネコはそのことをかなりうまく受け止めていましたが、私はそうではありませんでした。私はいつも彼らについてのことを話したいと思っていましたが、誰もが興味を持っているわけではないので、私は絵を描き始めました。その絵本は2018年に発売されました。ネコはいつも楽しいディスペンサーでカリカリを入手できます。ダイエット用のカリカリと歯を磨くための大きめのカリカリ(『ロイヤルカナン』のもの)を食べます。1日1回与えるパテも大好きです。ネコは一日中少しずつそれをなめているので、時々食べ終わる前に乾いてしまい、捨てなければなりません。一番好きな遊びは糸を捕まえることです。でも噛む癖があるので気をつけています。彼女は年齢を重ねたにも関わらず、子猫のように遊ぶのが大好きです。彼女は小さなネズミのぬいぐるみももっていて、それを家中追いかけています。彼女のお気に入りは、友人が日本から持ってきてくれたおもちゃで、毛皮のボールがついた棒です。旅行中にまったく同じおもちゃを買ってあげましたが、彼女はそれを欲しがりませんでした。彼女は古くて傷んだもののほうが好きなようです。ネコは他の猫が好きではありませんが、とても好奇心旺盛です。彼女はあらゆるものを探索したり匂いを嗅ぐのが大好きです。とてもかわいくて、一日中私のために過ごすことができます。年齢の割に遊び心もあり、一緒に遊んでいると大興奮します。そして彼女はとてもおしゃべりです。夕方、私が帰宅すると、彼女はその日のことをすべて私に話します。また、私を部屋に連れて行ってほしいときは鳴いて自分の気持ちを理解してもらう方法も知っています。基本的に、彼女は長い昼寝のとき以外は私と同じ部屋にいるのが好きです。彼女は知らない人間を怖がります。私には少し撫でさせますが、私以外の人はだめです。面白いのは、ネコがインテリだということです。彼女は行動する前に考えることに時間を費やします。時々、彼女は5分間私を見つめてから私の膝に登ることもあります。流しで水を飲む場合も同様です。彼女は素晴らしい探検家でもあります。彼女は家やクローゼットを隅々まで観察するのが大好きです。彼女は自分で箱を開けて中身を見ることもできました。彼女が一番嫌いなことは(密室は別として)キャリーバッグに入る事です。私たちが電車に3時間乗れば、彼女はその間ずっと鳴き続けるでしょう。彼女は抱きしめられるのが大好きだけど、いつも少し警戒心を抱いているようです。大きくて丸い目をしてるので、いつも驚いたような表情をしています。彼女は大きな目と健康な頬をもつ子猫のような顔をしています。とても愛らしいです。そして彼女はとても優しくてエレガントです。私たちふたりの共通点は、人や騒音のない静かな時間が必要なことだと思います。同時に私たちは新しい人々と出会うことにも興味があります。そして、私たちは行動する前に考えます。あまり楽しいことではありませんでしたが、私たちは一緒に素晴らしい冒険をしました。ヨシとネコとカナダに数年間住んでいました。彼らは飛行機にも乗りました。パスポートももっています。毎日楽しい瞬間だらけです。夕方、家に帰る数分前に彼女のことを思い出し、私の心は喜びでいっぱいになります。彼女が私の腕の中で喉を鳴らしている時間も大好きです。ベッドに横たわり、美しい毛並みを太陽の光で温める姿を見ると、私の心も和らぎます。ネコの態度、小さな顔、そして遊んでいる時の姿は私にたくさんの笑いをもたらします。そして、私たちの優しい時間は、私たち全員に愛と慰めをもたらしてくれると信じます。ーー飼い主は大の猫さま好きで、自分の感じることを絵本で表現することに決め、すでに2冊が出版されています。今回の取材でも書ききれないほどの話が出てきて、猫さまについて思う気持ちが止まらないようでした。ネコさまと弟ヨシさまのツーショットを見ても瓜ふたつで見分けがつきませんが、性格は全然違っていたようです。ヨシさまとは仲が良かったようですが、口論が多かったようです。兄弟喧嘩!は猫さまの世界にもあるのですね。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2024年06月08日ベーカリーやケーキ屋で人気な「クイニーアマン」はフランス菓子のひとつ。バターと砂糖をふんだんに使い、香ばしいデニッシュ生地が絶品です。出来立てのサクサク食感は格別。ぜひおうちで手作りしてみませんか?今回は、クイニーアマンの作り方をご紹介。「そもそもクイニーアマンって何?」という方のためにも、特徴や歴史についても解説します。また、フランスの人気お菓子やガレットのレシピ【7選】も厳選しました。午後のティータイムや朝食、ブランチにぜひお役立てください。■【クイニーアマン(Kouign-Amann)】とは?クイニーアマンとは、クロワッサンに似たパン生地に、たっぷりのバターと砂糖を折り込んで焼いたもの。一般的には円形や四角い形状で作られ、サクサクした層とキャラメリゼされた甘い外側が特徴です。フランス・ブルターニュ地方の伝統菓子であり、「アマン(Amann)」がバター、「クイニー(kouign)」がケーキを指し、「バターケーキ」という意味です。クイニーアマンは1850年代後半に、ブルターニュ地方のドゥアルヌネ(Douarnenez)という町のパン屋で誕生したとされています。当時小麦粉が不足した一方、バターが豊富に生産されていました。代替品としてバターを多く含む生地を焼いてみたところ、思いがけずおいしいパンが完成し、これがクイニーアマンの原型です。そして、ブルターニュ地方で人気を博し、フランス国内外で愛される伝統的な焼き菓子として定着しました。■焼き立てをおうちで【クイニーアマン】の作り方イングリッシュマフィン型を使うレシピです。生地は冷蔵庫で休ませながら伸ばすのがポイント。出来立てはサクッと香ばしく、バターの香りとグラニュー糖の甘みが口いっぱいに広がります。■ティータイムに【フランス菓子】の人気レシピ5選クイニーアマンのほか、フランス生まれのお菓子は多数あります。ここでは、簡単なものから中級者向けのレシピまで厳選。手作りのフランス菓子とともに、優雅なおうち時間を楽しんでみませんか?・ガレットガレットはフランス語で「丸く焼いたもの」という意味。発酵バターをたっぷり使って厚めに焼き上げ、リッチな風味とザクッとした歯ごたえが楽しめます。1枚で満足感があり、ワンランク上のクッキーを作りたいときにおすすめです。・ウフ・ア・ラ・ネージュフランス語で「ウフ」は卵、「ネージュ」は雪を意味し、茹でたメレンゲにカスタード風味のソースを添える一品です。ふわとろの口溶けがたまらなく、カラメルソースが全体の甘さを引き立ててくれます。余った卵白を消費したいときにも◎。・プルーンのファールもっちりとした食感のカスタード生地にプルーンを閉じ込めて焼き上げる、フランス・ブルゴーニュ地方の伝統菓子です。プルーンの酸味がいいアクセントになり、紅茶ともよく合います。・パン・デピスパン・デピスとは、「スパイスのパン」という意味で、シナモンやナツメグなどスパイスの良い香りが印象的。バターは使わず、ハチミツをたっぷり入れて焼き上げます。もっちりとした食感がやみつきになりますよ。そのまま食べてもおいしいですが、軽くトーストしてアイスを添えてもOK。・サントノーレ円盤状のパイ生地にカラメルシューを王冠のように飾り、中央にクリームを絞るケーキです。豪華な見た目で、フランスでは特別な日に食べられることが多いそう。やや難易度は高いですが、ひとつひとつの工程はそれほど難しくありませんよ。■朝食やブランチに【ガレット】の人気レシピ2選そば粉を使用したガレットはフランス・ブルターニュ地方の郷土料理。片面だけを焼き、フライパンの上でハムやチーズ、卵・野菜などをトッピングするのが特徴です。・たまご×キノコ×チーズのガレットマッシュルーム、マイタケ、シメジなどをハーブで炒め、たっぷりチーズと卵をからめていただきます。キノコの芳醇な香りが際立ち、爽やかなスパークリングや白ワインとも好相性。これだけで大満足できそうですね。・サーモン×クリームチーズのガレットサーモンやクリームチーズ、ベビーリーフや紫玉ネギを盛り合わせる、サラダ系ガレットです。アップル・ブランデーとも呼ばれる「カルヴァドス」の風味を効かせて、大人の味わいに。ヘルシーでおいしく、女子会や家飲みに良さそうですね。クイニーアマンは見た目も香りもすべてにおいて、そそられる要素がいっぱいです。ぜひ手作りして、焼き立ての香りとカリ&サク食感を楽しみましょう。また、美食の国「フランス」にはクイニーアマン以外にも魅力的なスイーツや料理が盛りだくさん。まずは簡単なものから挑戦してみて、プチ旅行気分を味わってみてくださいね。
2024年06月07日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第239回目はハチワレのティシア(Tyssia)さまの登場です。筋肉ムキムキの飼い主をとろけさせる猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.239猫さまの話をもっと聞かせて!ハチワレのティシアさま1歳半の女性猫さま。<ティシアさまが語ります>私は普段はアパルトメント暮らしですが、カントリーハウスもあるのでそこを行き来しています。寒い日には毛布にくるまって過ごします。田舎では思いっきり太陽を浴びることができて幸せです。私は結構な寒がりなんですよ。毎日を遊んで食べて寝るのが私の仕事です。食事は『Cosma』ブランドのパテのツナやチキンが大好物です。おやつにはまったく興味がない辛党です。そばにユニコーンのぬいぐるみと猫の木があれば毎日過ごせます。そして私を愛してくれるムキムキの逞しい飼い主と一緒だと安心できるのです。<飼い主から見たティシアさまとは>子どもの頃、猫を飼っていたことがあります。ある日、たまたま田舎の隣人が猫を譲ってくれたのがティシアです。すぐに彼女のことが好きになって迎え入れました。小さいティシアが家に着いたときのことは一生忘れられません。小さくって本当にかわいかったんです。性格は頑固で、好き勝手し放題で、私とはまったく違います。ティシアは誰よりも(どんな猫と比べても)頑固です。へそ天状態で猫の木でうとうとして落ちそうになったり、私のお皿のチキンにかぶりついたり、すぐに私のコップに入った水を飲んだりします。ワイヤーやコードを噛むのは困ったもんですが、得意の頭突きで甘えてこられた時にはとろけてしまいます。これからもまだまだ私だけの子猫でいて欲しいです。きっとティシアは私のことを心強い存在だと思っているに違いありません。日々ティシアとの生活は私を落ち着かせ、優しい気分にさせてくれています。ーーまだまだやんちゃなティシアさまは、毎日飼い主を喜ばせています。飼い主がソファーで横になっていると足元や胸元に登ってきて甘えるのです。これではムキムキのこわもて風な飼い主も笑顔が溢れメロメロになりますね。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2024年06月02日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第238回目はノラ(Nola)さまの登場です。家族にしか心を開かない猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.238猫さまの話をもっと聞かせて!元野良猫のノラさまは7歳の女性猫さま。<ノラさまが語ります>私はパリ郊外の、庭のある一軒家に住んでいます。冬は少し出かけるだけで家にいる時間が長いのですが、夏はひと晩中外で遊び倒しています。家に人がいない時は季節問わず外に出っぱなしです。食事は朝はパテ、夜はカリカリメインです。だいたい交互に数回食事があり、1回の量は少なめです。特別な日というのは特にないですが、夏はほぼ毎週末BBQをするので、焼いたお肉のおこぼれが私にやってきます。夏は毎週ハッピーですね(笑)。大好きな場所は、家の入口にある大きなモミの木の下です。家の中ではベッドの上、ソファの角、陽のあたるバルコニーの椅子の上。気分にあわせて移動します。外では狩りをしています。鳥やネズミの獲物は必ず家に持ち帰って褒めてもらいます。<飼い主から見たノラさまとは>ノラは私たちが初めて飼った猫です。我が家の隣に家が建設されていた時、そこに隠れている子猫を捕まえようとしていたご近所さんのお手伝いをした娘が、そのままノラをもらいました。ご近所のかたはすでに2匹飼っているからどうぞ、と渡されました。ノラは私たち一家の癒やし的存在になりました。また、縁がある子だと思います。実は2回迷子になったことがあるのですが、不死鳥のごとく帰ってきてくれました。1度目は時間、場所タイミングともに、ノラ自身がアピールしなければ見つけることができなかったと思います。2度目は義理の両親宅で預かってもらっていたときでした。土地勘もないだろうに、義理の両親宅に自力で帰ってきました。もう2度と迷子にはなってほしくないです。ノラ自身も気を付けるようになっています。田舎の家に行くと、周りには家がないので近くを一緒にお散歩できます。ちゃんとついてきて、犬の散歩のようです。ちょっと怖いことがあるとさっと自分だけ逃げますが(笑)。また、耳がすごく良いです。3~50メートルくらい離れた小さな雑木林を見て固まっていたので、一緒に見ていたら雌鹿が出てきました。我が家に来客があるとき、ノラは外に出ます。家族以外の他人には基本的に近づきません。家族であっても、ご飯のときや外に出たいとき以外はすり寄ってきません。我慢してくれますが、抱っこも好きではないようです。寝る体制、寝ているときはなでたりお腹のふわふわの毛を楽しめます。その時は至福です!寝る前に寝床をモミモミ、ご飯がもっと欲しいなというときに近くでモミモミしているところもかわいいです。子どもたちも寝ているノラにくっついて、勉強や日々の生活もろもろへの癒やしてもらってるように思います。ただ、今は困ってしまうことがひとつ。頻繁にネズミ、鳥、トカゲを持ち帰ってくるのはちょっと…。いつの日か、ノラの命がなくなる瞬間がくると思います、その時には家族全員で看取りたいです。灰は田舎の家の庭に撒きたいです。ーー野生児のノラさまは冒険好き、家に帰ってこなかったり、狩りの収獲のコレクションだったり、飼い主を困らせることが頻繁ですが、それでも飼い主一家はノラさまが好きでたまりません。これからの季節はまた狩りに出かける回数が増えそうですね。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2024年06月01日取材・文:瑞姫撮影:洞澤佐智子編集:松岡紘子/マイナビウーマン編集部スタイリスト:中井綾子/crêpeヘアメイク:犬木愛/Ai Inuki人生を変えるひとつの大きな要素に、“環境”がある。環境を変えることは、これまで自分が身を置いていた安定した生活から離れ、未知なる別の世界に飛び込むことだ。それは時に勇気のいることだったり、不安なことだったりする。けれど、その大きな決断によって、これまでにない新たな視点を得ることができるし、自分の人生観を見つめなおすきっかけにもなる。そして、新たな人や場所との出会いにもつながるだろう。女優であり、3児の母でもある杏さんも、2022年の夏に日本とフランス・パリの二拠点生活を始めるという人生で“大きな決断”をした1人。現在は日本とパリを行き来しながら生活を送っている。そんな彼女の移住前最後の作品となったのが、映画『かくしごと』。この作品もまた、環境を変えることで思いも寄らない変化が訪れたことを描く、ヒューマン・ミステリーだ。映画の中で演じた千紗子について、そして杏さんのフランス・パリでの生活で感じた変化や新たな発見について、杏さんにとって“環境を変えること”とは何か、聞いた。■映画『かくしごと』が描く“おとぎ話のような世界”映画は、杏さん演じる絵本作家の千紗子が、長年絶縁状態にあった父・孝蔵(奥田瑛二)の認知症の介護のため、渋々田舎に戻るところから始まる。他人のような父親との同居に辟易する日々を送っていたある日、事故で記憶を失ってしまった少年(中須翔真)を助けた千紗子が彼の身体に虐待の痕を見つけたことから、物語は思いも寄らない方向へと進んでいく。少年を守るため、自分が母親だと嘘をつき、少年と一緒に暮らし始めた千紗子。次第に心を通わせ、新しい家族のかたちを育んでいく3人。しかし、その幸せな生活は長くは続かない。物語が進むにつれ、ひとつの“嘘”をきっかけに、それぞれの“かくしごと”が明らかになっていくが、最後は予想し得ないラストで締めくくられる。台本を最初に読んだ時、杏さんは「現代のおとぎ話みたい」と率直に思ったそう。そのことについて杏さんは「なかなかできないことを行動に移して、束の間かもしれないけれども、本当の幸せを体現できるというのが、おとぎ話みたいなんですよね」と説明する。「不自然かもしれないけれども、確かにそこに本当のものを一瞬でもいいから作りたかったっていう、本当に自分の中のエリアというか箱庭を作っていくかのように、社会からは隔絶された自分の空間を作り上げたというのは、もし私が同じ状況になってもできるか分からないなと思いました。できるか分からない、というのは、本当に映画を観たみなさんが一人一人考えることなんだと思います」この作品は、愛について、自分の中の正義について考えさせられる作品のように思う。作中で演じた千紗子について杏さんは「違う人格」だと話すが、限りなく千紗子の考えに寄り添う理解の深さは、この作品へ向き合って来た杏さんのすごさを感じずにはいられない。「感情がすごく揺れ動いて疲れることもありました。つらいシーンもたくさんあったので、その感情に揺さぶられていたらその日の撮影が終わっていた、ということも多かったように思います。2日に一度くらいのペースで泣いていたので、結構大変な現場でしたね」作品について「箱庭の中の、花が枯れるまでのおとぎ話」だと表現し、「きっと長くは持たなかった」と話す杏さん。その美しくも儚い表現に、作品を思い出してはグッと胸が締めつけられる。千紗子の行動は、法の下では許される行為ではなかったかもしれない。しかし、少年にとって安らかな場所を提供するために、自らの環境はおろか、境遇さえも変えてしまう。善悪の判断はそれぞれに委ねられるが、この作品で描かれている千紗子は、環境を変えることに対して、そうした“強かな心”を持っている。■「おおむね面白く生きてます」パリで暮らすもう1人の自分映画で千紗子が田舎に戻ってきたことで思いもよらない変化が訪れたように、環境を変えることは、人生を大きく変えることだ。あらためて、杏さんに日本とパリの二拠点生活に、不安などはなかったのかと問うと、意外な答えが返ってきた。「多くの人が入学や就職をはじめとする引っ越しで環境が変わる経験があったかと思うんですが、私は今まで東京から出たことがなかったんです。だからそういった意味では、一般的に多くの方が18歳くらいで経験してきたことが、逆に私は今、初めてで。パリは仕事や旅行で何度も訪れているので“知っている街”ではあるものの、自分がこれまで住んでいた場所とは全く違うところで生活を始めるというのは、すごくわくわくしました。もちろん大変なこともあるんですけど、おおむね面白く生きてます」環境が変わることを、ポジティブに捉える人、ネガティブに捉える人がいる。しかしそれは、人の受け取り方の問題で、いくらでも前向きに変換できることなのかもしれない。杏さんはパリに来てからの変化を「自分がもう1人増えたみたい」と説明してくれた。「日本の自分と、フランスの自分がいる感覚。人格が変わったりはしないけれど、生活習慣は変わります。日本に帰ってくるとバリバリ仕事をして、パッパと段取りしてって感じですけど、パリでは日本と同じようにはできないこともあるので、のんびりと過ごしていることも多いですね。2つになったことで、良い刺激もあるし、安らぎもあるし、それはすごく自分にとっても良い変化だなって思います」日本の便利さとは違う、パリでの少しの不便さも、「やっぱり根本的に全然違うっていうのが面白い」と新たな発見と捉える杏さん。マイナスに感じがちな部分に対しても感情的になるのではなく、ひとつの価値観や生活習慣として自分の中に消化して楽しむことは、どんな環境の変化においても大切なことのように感じた。■時間の使い方で見つけた“パリの新たなメリット”日本とパリを比べた時、仕事と休みのバランスに対して異なる考え方を持っていることは、日本に住む私たちも何となく感じる部分がある。そこで、環境の変化は杏さんの“時間の使い方”にどんな影響を与えたのか聞いてみると、またしてもポジティブな答えが返ってきた。「フランスはバカンスが多いので、子どもの学校が半月ぐらい休みになることが年に何回もあるんです。その期間は自分の仕事も控えめにして子どもと過ごすようにしているんですが、そのおかげもあって、圧倒的にメリハリが生まれました。マッサージなどの自分の時間も、人と会う時間も取りやすくなりました」まさに環境を変えたからこそ出会うことができた、新たなメリットだ。とはいえ、大きなバカンスの連続に、戸惑いはなかったのだろうか。「今までにない休みの多さに過ごし方に悩むこともありますが、休みだと言われることって、ある意味ありがたくって。休みじゃなかったら行かなかった場所にも行けるので、ありがたいなと感じています」自分では制御のできない“休み”だからこそ、ゆっくり休んだり新しい体験をしたり、今まで考えもしなかったことに時間を使うことができるようになる。そして、それを“新たなメリット”として前向きに捉える杏さんだからこそ、その時間を有効に使うことができているように感じた。インタビュー中、杏さんは日本とパリ、両方のメリットを話してくれたものの、どちらに対しても後ろ向きな意見は語らなかった。それはきっと、杏さん自身がどちらのメリットも理解し、享受しているからなのかもしれないと思った。私たちが環境の変化に直面した場合、どうしても今までと違う部分や、不便になったところばかりに目が向いてしまう。しかし、杏さんのように前向きに“新たな発見”と捉えることで、そのマイナスな思いさえ、自分の中で形を変えてくれる気がした。映画『かくしごと』その嘘は、罪か、愛か ― 心揺さぶるヒューマン・ミステリーの誕生長年確執のあった父親の認知症の介護のため、田舎へ戻った主人公・千紗子は、ある日、事故で記憶を失った少年を助ける。少年に虐待の痕を見つけた千紗子は、少年を守るため、自分が母親だと嘘をつき、一緒に暮らし始める。ひとつの嘘から始まった疑似親子はやがて、本物の親子のようになっていくが、そんな幸せは長くは続かなかった――。2024年6月7日(金)全国ロードショー(C)2024「かくしごと」製作委員会
2024年05月31日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第237回目はトト(Toto)さまとウラガン(Uragane)さまの登場です。ファン(飼い主)サービス旺盛な猫さまたちの物語【フレンチ猫さま】vol.237猫さまの話をもっと聞かせて!トトさまは1歳半のメインクーンの男性猫さま、ウラガンさまは1歳のベンガルの女性猫さま。<トトさまが語ります>僕たちはデュプレックスのアパルトメント住まいです。上に行ったり下に行ったりと、よく運動できるスペースなので快適な暮らしです。典型的な一日は、朝飼い主たちと同じ時間に起き、午前中は遊んで過ごし、午後は飼い主たちが仕事から帰宅するまで寝て過ごします。いつもの食事はカリカリとパテですが、たまに生の鶏肉や乾燥した肉系も出てきます。猫の木とソファは居心地がいいので妹のウラガンと争って場所取りします。<飼い主から見たトトさまとウラガンさまとは>ブリーダーの広告を見て一瞬でトトを好きになり、私たちはすぐに彼を引き取ることにしました。彼は養子縁組に遅れましたが(生後9か月目)、子猫ではなくなったことに問題はありませんでした。初めてトトに会った時、私はときめきました。それは私の夫への愛でもあるのです。というのも、穏やかな夫は猫と一緒に暮らすことが最善と思っていたからです。私たちは動物を飼ったことがありませんでした。トトがやって来てから、私たちとトトの間はとてつもなく大きな愛で満ちています。トトがひとりでいるときに退屈しないように、ウラガンを養子として迎え入れることにしました。トトは人間に近く、愛撫されたり遊んだりするのが好きです。トトの得意分野は「ニャー」、「クー」と鳴いて私たちに話しかけること。赤ちゃんのようで、たくさんの注目を集めるキャラクターです。同時にカリスマ性も持ち合わせています。ウラガンは蛇口をひねるとすぐに駆けつけます。また走り回って遊ぶのが大好きで、エネルギーの塊です。赤ちゃんヒョウのようで、チャームポイントは緑の瞳です。トトは夫のように穏やかですが、ウラガンは私と似てエネルギッシュです(笑)。彼らは私たちのことを親だと思っているに違いありません。彼らは、おやつをもらったり、撫でてもらったり、注目を集め自分自身を理解してもらう方法を知っています。また、私たちが完全に彼らのファンだと思っているはずです。トトもウラガンも私たちの家の中にたくさんの平穏と平和をもたらし、物事がうまくいかないときには慰めを与えてくれます。日々、彼らはたくさんあふれんばかりの愛でこの家を満たしてくれるのです。ゴロゴロとたくさんのどを鳴らしながらの抱っこタイムは至高の時間です。ーー初めて猫さまを迎える事情はそれぞれですが、この飼い主は夫婦関係を良いものにするために猫さまと共同生活をすることに決めたようです。猫さまを飼ったこともなく、もともと大の猫さま好きだったわけでもないのに、トトさまとの出会いで明るい未来を想像できたのでしょう。家じゅうが愛でいっぱいで、幸せですね。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2024年05月26日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第236回目はヨーロピアンショートヘアのエクレア(Éclair)さまの登場です。甘えん坊で家族が大好きな猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.236猫さまの話をもっと聞かせて!エクレアさまは1歳半の男性猫さま。<エクレアさまが語ります>僕たちはパリ17区にあるアパルトマンに住んでいます。目覚まし時計が鳴る30分前ぐらいに、まずは飼い主を起こします。そのあとはサロンで飼い主の膝の上に乗り、お気に入りの毛布をフミフミします。みんなが仕事や学校に行って家にいない時は寂しいので、甘えん坊になりたい朝のフミフミは大事な日課です。朝ごはんは6時ぐらいに食べ、そのあとは家の中をたくさん走り回ったり、遊んだりして、満足感を味わったらお気に入りの場所(サロンのソファか子ども部屋にあるハンモック)から外の景色を眺めます。時々、鳩を見ては「カカカッ」と鳴きます。食事は朝はカリカリ、夜はカリカリとウェットフードを少々。寝る前に大好きな『ちゅ~る』をいただきます。時々サーモンが登場しますが、これは特別ですね。昼間は寝室にある専用のベッドで寝ます。夕方はここの家の子ども(長女8歳、次女5歳)たちが学校から帰ってくると一緒に遊び、19時ぐらいに夜ご飯を食べます。そして、夜は飼い主と一緒に寝ます。<飼い主から見たエクレアさま>私の父は大のネズミ嫌いで、その退治を兼ねて白黒の雄猫を飼い始めたことをきっかけに、幼少期はいつも猫が家にいました。エクレアとの出会いは『Solana』という里親を探す協会が毎月開催しているイベントに行ったことです。長女が悩みに悩んで、当時3か月だった柔らかい雰囲気のエクレアに惹かれて選びました。いちばん記憶に残っている思い出は、家に迎え入れてすぐ、猫風邪にかかったことです。獣医さんから処方された薬と目薬を毎日与えなければならず、特に目薬が大変でした。毎回つかまえて毛布にくるんで、目に2種類の目薬をさしていました。知らない家に恐い目薬のおばちゃん、これでは嫌われると心配していましたが、エクレアはそんなことは気にせず、終わった後は毎回私の膝の上でぐるぐる喉を鳴らしていました。おやつはいつも準備していて『ちゅ~る』とフリーズドライしてある鶏肉をあげています。外の景色が見えるので、エクレアはサロンのソファとハンモックが大好きです。おもちゃはその時のブームがあって、今は小さな青いネズミにはまっています。性格は怖がりだけど甘えん坊でとっても優しいです。ご飯をあげたり、トイレ掃除をするといつも身体をすり寄せてありがとうと言ってくれます。そしてどんなにちょっかいを出しても絶対に怒りません。他の猫に対しても、最初は怯えて少ししっぽが膨らみますが、攻撃はしません。特技はいろんなものを開けられること。ドアや家のあらゆる引き出しを開けます。また、相当なかまってちゃんです。在宅勤務の時は必ずパソコンの前で邪魔をしたり、キーボードの上に座ってきます。家族がいるところが好きなので、お風呂場でもトイレでも、必ずやってきます。私と似ているところは真面目そうに見えるけど、実はひょうきんものなところです(笑)!エクレアからはいつも安らぎを与えてもらっています。私は心配性でくよくよしてしまうところがあるのですが、エクレアが遊んでいるところや寝顔を見ると悩みがふっとびます!エクレアは私にとって自慢の息子なのです。ーーエクレアさまの表情を見るだけで、温厚な優しさが感じられます。この家の娘さんが悩んでエクレアさまを選んだのも、小さくてもすでにこの性格を身体で表していたからなのでしょう。昼間のお留守番は寂しいでしょうが、家族が帰宅して思いっきり甘える姿を見ると、エクレアさまもこの家の人々も幸せですね。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2024年05月25日この夏さらなる盛り上がりが期待される都市である、パリ。日本でも人気の高い観光地ですが、そんななかでご紹介するのは、見たこともないパリの姿を映し出している話題作です。『バティモン5 望まれざる者』【映画、ときどき私】 vol. 645パリ郊外にあるのは、「排除された者たちの地帯」という語源を持つ「バンリュー」と呼ばれる地区。ここにはいくつもの団地が立ち並び、労働者階級の移民家族たちが多く暮らしている。その一画にあたるバティモン5では再開発のために老朽化が進んだ団地の取り壊し計画が進められていた。そんななか、臨時市長となったピエールは、バティモン5の復興と治安を改善する政策の強行を決意。しかし、横暴なやり方は住民たちの反発を買ってしまう。そして、移民のケアスタッフとして長年働いているアビーたちを中心とした住民側と、市長を中心とした行政側が、ある事件をきっかけに衝突。やがて激しい抗争へと発展していくことに…。日本では知ることのできないパリの“暗部”を垣間見ることができる本作。今回は、ananwebに4年振りの登場となるこちらの方に、その裏側についてうかがってきました。ラジ・リ監督2019年に発表された長編映画監督デビュー作『レ・ミゼラブル』で主要な映画祭の賞レースを席巻し、世界にその名を知らしめたラジ・リ監督。前作と同じ製作スタッフが再び集結し、本作でも貧困地域が抱える問題に真正面から切り込んでいます。そこで、現地での反響や自身が感じている使命、そして日本に対する印象などについて語っていただきました。―パリに対して華やかなイメージを持っている日本人にとっては、前作同様に衝撃を受ける作品ですが、フランスの観客からはどのような反応がありましたか?監督普段からフランスのメディアがこういった事実を見せることはないので、現実とのギャップに多くの方が驚いていたようです。そもそもパリに「バンリュー」のような場所があることを知らない人すらいるくらいですから。そういったこともあって、僕の作品を通して何が起こっているのかを目の当たりにした方が多かったようです。フランスといえば、人権を掲げ、啓蒙思想が浸透している理性的な国というイメージがあるかもしれませんが、実際はそうではありません。だからこそ、僕の使命はいままで語られることのなかったフランスの真実をみなさんに示すことだと考えています。圧力に近いような動きを感じることもあった―『レ・ミゼラブル』が公開されたときは、作品を観たエマニュエル・マクロン大統領が閣僚たちに指示を出したという動きもあったと言われていますが、本作も改善に向けて政府が動き出すきっかけになったこともありましたか?監督本作で扱っているのは劣悪な住宅問題についてですが、政治家たちが隠したいと思っているようなことがテーマとなっています。そういったこともあって、改善どころかなるべく人々に見せたくないというような圧力に近い動きを感じました。とはいえ、これはもはや隠し切れないほど大きな問題になっています。実際、フランスでは500万人ほどの人が劣悪な住環境に暮らしているような状況ですから…。そんななか、貧困地区を再開発し、中流階級の人たちを呼び込んで街のイメージを刷新させようとする動きが出てきています。ただ、そうすると結局そこに暮らしていた人たちが排除されてしまうため、新たな問題が起きるのではないかなと。特にいまは世界的スポーツイベントを控えているので、政府としてはあまりこの問題にフォーカスされたくないという意図があるのだと思います。―つまり、盛り上がりを見せるいっぽうで、貧困地域との差がより大きくなってきているということでしょうか。監督それは間違いなくありますね。大規模な再開発計画が進められたので、それに伴って貧しい人たちを排除するような動きがありました。事態はあらゆるレベルで悪化していると言わざるを得ません。扱っている題材は、自分自身が経験してきたこと―この状況を改善するためには、どういった取り組みが必要だとお考えですか?監督現状については確認していますが、正直なところ僕もどうしたらいいかわからなくなっています。ただ、わかっているのは、いまの政府はまったくいいところがないので、フランスは壊滅的な状態にあるということです。―だからこそ、映画を通して状況を伝えていくのがご自身のすべきことだと考えていらっしゃるのですね。監督まさにその通りです。次回作でもこれまで語ってきたように90年代に起きた問題について主に取り上げていく予定ですが、これからもこの路線で自分の使命をまっとうしたいと思っています。―では、ストーリーを構築するうえで苦労したことがあれば、お聞かせください。監督シナリオを完成させるまでに3年ほどかかっていますが、「それぞれのアイデアをどのように組み合わせていけば整合性が取れるのか」といった部分が一番難しかったですね。住宅に関する問題を抱えている人や排除されてしまった人など、いろんな方に直接話を聞きにいっては頭を悩ませました。―監督といえば、リアリティのある映像を得意とされていると思いますが、撮影時に意識していることについて教えてください。監督そもそも扱っている内容は、僕自身が経験してきたことでもあるので、どうすれば映像に現実味を出せるかというのが身に染みてわかっているのは大きいですね。だからこそ、現場に行くだけでリアルなシーンを撮ることができるんだと思います。「戦い続けていく女性を描きたい」という思いがあった―本作には俳優以外にも現地の方も出演しているのでしょうか。監督エキストラの8割は、実際の住人たちに演じてもらっています。「出たい!」とみんなが言っていたので、希望者が多すぎてむしろ大変なくらいでした。―俳優ではない方たちには演技指導をされたのか、逆に普段のままでいてほしいと伝えたのか、どのような演出をされましたか?監督僕の場合は、どうしてほしいかというのを事前にきちんと伝えるようにしています。なので、「自由にやっていいよ」という感じよりも、わりとしっかりと演技指導をさせてもらいました。―フランスの観客は衝撃を受けていたとのことですが、当事者の方たちの反応はどのようなものだったのでしょうか。監督映画で語られているのが自分自身の物語ということもあって、非常に喜んでくれました。彼らにとっては、撮影に参加したことも誇らしい経験となってくれたようで僕もうれしいです。―また、本作では女性のキャラクターが印象的に描かれています。女性を描くうえで意識されたこともありましたか?監督主人公であるアビーのように、市民のための援助活動を熱心に行っている力強い女性というのは、実際の貧困地区にもたくさんいます。そういったこともあって、彼女たちにオマージュを捧げたいと思い、今回は女性を中心に描きました。アビーのキャラクターに関しては、モデルが1人いるというよりも、実在するさまざまな女性をミックスして作り上げています。―アビーの存在には希望も感じましたが、ラストはどのようにして決められたのでしょうか。監督彼女がどういう道を進んで行くのかという結末については、かなり初期の段階から決めていました。というのも、「戦い続けていく女性を描きたい」という思いがあったので。ただ、本作は登場人物が多いこともあって、それぞれをどういうふうに動かしていけば最終的にこのシーンにたどりつくかを考えるのが難しかったです。日本には強い感銘を受ける部分がある―話は変わりますが、日本には4年前にもいらっしゃっているので、どのような印象をお持ちなのかを教えてください。監督ヨーロッパより10年も、20年も先を行っているような最先端の国だなと感じています。僕のルーツはアフリカのマリ共和国ですが、そこと比べると1世紀くらい未来にいますよね(笑)。それくらい近代的な国というのが第一印象でした。ただ、取材などを受けているうちに日本でも最近は移民や貧困の問題があることを聞き、世界中どこにでも同じ問題はあるのだなと。どんなに発展した国であっても、すべてがうまくいっているわけではないのだと改めて認識しました。―だからこそ、監督の作品は日本でも多くの方に観てほしいと感じます。では、日本のカルチャーで興味を持っているものはありますか?監督僕たちの世代はみんなそうだと思いますが、やっぱり日本の漫画やアニメは大好きですよね。特に『ドラゴンボールZ』とか。なので、そういうカルチャーが生まれた国で自分の映画が上映されることは、本当に誇らしいことだと感じています。あとは、「職人」と呼ばれる方々が1つのことに情熱と愛情を込めて取り組んでいるのが素晴らしいなと。そうやって美しいものを作り出している姿にも強い感銘を受けています。―それでは最後に、ananweb読者にメッセージをお願いします。監督女性の方々はがんばって働いていると思いますが、ぜひ権力もつかんでほしいと考えています。というのも、男性ばかりが中心になると戦争をしたりして、国をめちゃくちゃにしてしまうと感じているからです。これからは、もっと女性の時代になるように願っています。“不都合な真実”が私たちに問いかけるこれまで抱いていた“花の都”パリのイメージを大きく覆し、観る者の心を激しく揺さぶる衝撃作。権力に屈することなく声を上げて戦う女性たちの姿に、決して他人事ではないと感じさせられるはずです。取材、文・志村昌美目が離せない予告編はこちら!作品情報『バティモン5 望まれざる者』5月24日(金)、新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町他全国公開配給:STAR CHANNEL MOVIES(c) SRAB FILMS - LYLY FILMS - FRANCE 2 CINÉMA - PANACHE PRODUCTIONS - LA COMPAGNIE CINÉMATOGRAPHIQUE – 2023
2024年05月25日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第235回目はオスロ(Oslo)さまとネレウス(Néréus )さま、シャーロット(Charlotte)さまの登場です。個性あふれる猫さまたちの物語【フレンチ猫さま】vol.235猫さまの話をもっと聞かせて!オスロさま、ネレウスさまはともに6歳の男性猫さま、シャーロットさまは4歳の女性猫さま。<オスロさまが語ります>僕たちはパリにある80㎡のアパートに住んでいます。住まいは快適で、僕らは一日のほとんどを寝て過ごしていますが、朝は必ず飼い主に挨拶します。特に僕はお腹を撫ぜてもらうためにへそ天状態で身を投げ出します。食事は『Japhy』のカリカリとパテが主食です。僕たちは自分をコントロールする方法を知っているので、カリカリはセルフサービスです。パテの場合は週に1~2回程度の割合でいただいています。僕たちはみんなパテが大好物なので出るのが楽しみです。そして『Japhy』のマグロのおやつももらっています。僕らは皆、それぞれひとりでいるのが好きです。僕はバスルームのバスケット、ネレウスは飼い主のベッドの上、シャーロットはオフィスのカーペットの上にいるのが好きです。全員が揃うときは飼い主のベッドに乗ります。<飼い主から見たオスロさま、ネレウスさま、シャーロットさまとは>オスロとネレウスは、元彼の家に行ったときに出会いました。彼らはすぐに私を気に入ってくれ、私も同様でした。元彼と別れることになったとき、小さな子どもたち(猫たち)をすべて私が守ることにしました。彼らとは切り離せない関係になっていたので…。元彼によると、ネレウスの人生のスタートは順風満帆ではなく、もとは野良猫だったそうです。彼は路面電車の線路の下で母親と兄弟と一緒にいたとき、尻尾の一部を失いました。生後3週間のときだったそうです。それから元彼はネレウスを養子にし、ミルクを与えて養育しました。オスロは3歳で養子に迎えられました。元彼の元恋人は警察官だったので、彼女には猫たちの世話をする時間がありませんでした。それで彼女は別れる時に2匹を元彼に託しました。それから元彼と私の出会いがあり、それがオスロとネレウスと出会うきっかけとなったのです。当時私は20㎡の狭いアパートに住んでいて、マルセイユの両親を訪ねたとき、シャーロットが私についてきました。私がシャーロットに会ったとき、彼女は赤ちゃんでした。まだ生後数週間で、私の手に収まるくらいだったはずです。私はすぐに彼女に恋をしました。それは私にとって初めての自分の猫でした。最初はとても恥ずかしがり屋でしたが、数分後には私を抱きしめにきました。このようないきさつから3匹が揃って生活することになったのです。オスロは、抱きしめられるのが大好きで大きなぬいぐるみのようです。ネレウスは緊張感をもって生活しており、何が起こっているかをすべて観察しています。シャーロットは、不機嫌になることもありますが、同時にとても優しいボスです。『Japhy』社(キャットフード)から毎月新しいおもちゃが届きますが、彼らのお気に入りは羽根ばたきです。オスロは毎朝、私の足元に身を投げて抱きしめてくれます。ネレウスはブラッシングされるのが大好きです。シャーロットはあぐらをかいて座っているみんなの膝に飛び込みます。みんなそれぞれ個性があって楽しい毎日です。シャーロットは性格的にも肉体的にもおしゃれキャットのマリーに似ていると思います。オスロはウサギのように見え、ネレウスは目が大きいため日本の漫画に出てくる猫のように見えます。そして彼らは皆とてもかわいくて愛情深いです。私たちは皆、ひとつの大きな家族です。私は彼らの母親であり、彼らは私の子どもです。心に残るエピソードはたくさんあります。シャーロットと私たちの出会いは必然的だったと思います。手が小さい私の手より少しだけ大きいくらいの頃でした。私が初めて猫と一緒に夜を過ごしたのはオスロ。本当のつながりがありました。オスロは私の腕の中に潜り込んで眠りにつきました。ネレウスはちょっと複雑で、彼は私のことをあまり好きではなかった、あるいは私を警戒していました。それで、彼が初めて私を抱きしめてくれたときは感動し、涙したぐらいです。今となっては、彼らは皆、私の心の支えであり、かけがえのない存在です。ーー出会いと別れ、猫さまを手放すときのそれぞれの心の機微が感じ取れました。人の人生にはいろんなことが起こり、猫さまもそれによって飼い主が変わったとしてもへっちゃらな生命力があるのだと、今回飼い主の話を聞いて思いました。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2024年05月19日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第234回目はスコティッシュフォールドのイブー (Hiboo)さまの登場です。まんまる顔の猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.234猫さまの話をもっと聞かせて!イブーさまは1歳の男性猫さま。<イブーさまが語ります>僕は庭のある大きな家に住んでいます。周りはとても静かです。午前8時に起きて午後10時に就寝します。猫としてはとてもスロースペース、ヒトの生活に近いですね。朝と夕方に良質なカリカリを食べます。おやつはビーフスティック!特別な日の食事はサーモンのパテが出てきます。なんで特別なのかわかりませんが、飼い主の機嫌がいい時なのでしょうか?日中は飼い主のベッドか椅子の、太陽の光が当たる場所で寝るのが大好きです(時にへそ天)。遊びはアルミボールや釣り竿に情熱を注いでいます。とても社交的で、愛情深く、遊び心があります。そして何も恐れない性格です。<飼い主から見たイブーさまとは>イブーの前にも猫を飼っていましたが、残念ながら5か月間行方不明です。いつか戻ってくることを願っています。イブーは道をさまよっているところを発見されてシェルターに保護されました。しかし、タトゥーもチップも身体から発見できなかったため、身元は特定できませんでした。飼い主不明のままで過ごしていたので、私たちはこのシェルターを通じて彼を養子にしました。彼はまるで私の専用ぬいぐるみ!私はイブーの丸い頭と大きな緑色の目が大好きです。私たちはお互いに穏やかな気質を持ち合わせています。彼は私にたくさんの愛をもたらしてくれる幸せのシャワーのようです。でも彼は時々王様のように振る舞い、そして私たちを奴隷のように扱います。あぁ〜。ーーイブーさまはおっとりしているのでしょうか?猫さまとしては早寝遅起きなのは、周りの環境が静かだからでしょうね。それに飼い主も穏やかでストレスのない生活を楽しんでいます。まんまる顔で寝そべっている様子はかわいいですね。Instagram:@hiboo_scottishfold著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2024年05月18日