「フランス」について知りたいことや今話題の「フランス」についての記事をチェック! (1/14)
フランスで暮らしている、俳優の杏さん。時々、日本に帰国して、自宅で撮影した動画をYouTubeに投稿しています。2024年10月25日に自身のYouTubeチャンネルを更新した、杏さんは、大量の荷物を開封する動画を公開。数か月かけて購入した荷物に囲まれながら、購入品を紹介しています。杏、フランスと日本の考え方のギャップに「それは違うかな…」2匹の愛犬と暮らしている杏さんは、犬グッズをいくつか購入したようです。また、フランスにいるカップルにプレゼントする絵本や、子供が遊ぶものなども紹介。そしてフランスと日本の考え方のギャップも明かしました。大量の荷物の中から出てきたのは、反射シール。暗いところで、光が当たると反射するシールですが、杏さんは違う用途で使うといいます。「子供たちの『上着取り違え問題』っていうのが、めちゃくちゃあるんです」と話す杏さん。そのワケをこのように話しました。大体フランスの子供は似たようなコートをみんな着ているんですが、結構外から見ただけじゃわからないんですよ。ある日子供が「自分の上着がなくなった」と、ほかの子が間違えて持って行っちゃった。「先生にいってきなよ」っていって行かせたら、コート持って帰って来たんですけど、違う子のだったんですよ。先生は「もういいじゃん、これで」みたいな感じで。ただ、やっぱり自分の、その子のために買ったコートだし、ほかの子のものをじゃあ着るっていうのはちょっと違うかな。日本の自宅で大量の荷物を開封!【Unboxing online shopping】ーより引用杏さんは、ほかの子のコートは戻して、そのまま帰ったといいます。考え方の違いに「これはいい、悪いではない」としつつ、「文化の違いなんだろうな」と語った、杏さん。日本の、物に思い入れのある感覚と、フランスの「ここにあるから、これが便利!」という感覚の違いを感じたそうです。杏さんは、子供が自分の上着を分かりやすくするために、反射テープとともに、反射シールを買ったのだとか。これで取り間違いを防止できるかもしれませんね。【ネットの声】・実用的なものばかりで素敵。子供を思う気持ちがよく伝わってきました。・開封がダイナミック!親近感を覚えました。・フランスでの服の取り違えは、しょっちゅうです…。杏さんは、出張時には、子供たちにそれぞれ1日1枚、メッセージカードを残しているといい、名刺カードも大量購入。購入品を見るだけでも、杏さんの、子供への愛情が伝わってきますね。[文・構成/grape編集部]
2024年10月28日2024年10月14日、UEFAネーションズリーグでフランス代表がベルギーを2-1で下し、見事な勝利を収めた。【画像】「もはやパリコレモデル」フランス代表DFのファションが唯一無二すぎると話題にこの試合、フランスは序盤からベルギーにプレッシャーをかけられ、開始早々にユリ・ティーレマンスがペナルティを獲得。しかし、彼のシュートは大きく枠を外れ、フランスにとって幸運な展開となった。数分後、ベルギーのファウルでフランスがペナルティを獲得し、コロ・ムアニが冷静にゴールを決めて先制点を挙げた。その後、ベルギーのロイス・オペンダが同点ゴールを決めたものの、後半にコロ・ムアニが再び頭でネットを揺らし、フランスがリードを奪った。後半終盤、キャプテンのチュアメニが2枚目のイエローカードを受け退場する波乱もあったが、フランスは10人でベルギーの猛攻をしのぎ、2-1で勝利を収めた。 この投稿をInstagramで見る Equipe de France de Football(@equipedefrance)がシェアした投稿 この勝利により、フランスはネーションズリーグA2グループで2位を維持し、準々決勝進出に向けた大きな一歩を踏み出した。ベルギーは惜しくも勝利を逃したが、次回の試合で巻き返しを図るだろう。
2024年10月15日フランスはUEFAネーションズリーグ第3節でイスラエルと対戦し、4-1で大勝を収めた。【画像】8得点の激闘!サッカー男子・スペインが開催国フランスを破り金メダルフランスは序盤から攻勢に出て、わずか7分でエドゥアルド・カマヴィンガがゴールを決め、試合の流れを作った。イスラエルは一度オムリ・ガンデルマンのヘディングで同点に追いついたものの、その後すぐにフランスが反撃。クリストファー・エンクンクが近距離からフランスにリードをもたらし、試合の主導権を握り続けた。 この投稿をInstagramで見る Equipe de France de Football(@equipedefrance)がシェアした投稿 この勝利により、フランスはグループA2でイタリアを追撃し、優勝争いに踏みとどまっている。カマヴィンガの先制弾を皮切りに、チーム全体で見事な連携を見せたフランスは、今後もその勢いを維持することが期待される。
2024年10月13日フランスの伝統的な焼き菓子「ウィークエンド・シトロン」。レモンの風味が爽やかで、上にかかったアイシングがおしゃれなケーキです。そんな「ウィークエンド・シトロン」ですが、コツをつかめば、おうちでもお店のようなプロ顔負けのケーキを作ることができるんです。そこで今回は、「ウィークエンド・シトロン」の歴史や名前の由来、そしてプロ直伝の基本レシピやレモンを使った爽やかなケーキをご紹介します!■「ウィークエンド・シトロン」とは?・「ウィークエンド・シトロン」の歴史と由来フランス語で週末(week-end)とレモン(citron)を意味するフランスの伝統的な焼き菓子、「ウィークエンド・シトロン」。諸説ありますが、平日に「ウィークエンド・シトロン」を焼き、週末に家族や友人とゆっくりおしゃべりする時間を楽しむフランス人の風習からその名がついたそう。また、「ウィークエンド・シトロン」は日持ちするスイーツ。週末のバカンスにスイーツを持って行くため、運びやすかったのが「ウィークエンド・シトロン」という説もあるそうです。・「ウィークエンド・シトロン」はどんなケーキ?「ウィークエンド・シトロン」は、レモンの果汁や皮をふんだんに使ったパウンドケーキです。ケーキの上には、粉糖にレモン果汁を加えたアイシングがかかっており、爽やかな酸味と優しい甘さが楽しめます。■【フランス生まれのレモンケーキ】ウィークエンド・シトロンの基本レシピレモン、バター、薄力粉、卵、ベーキングパウダーだけで作れる「ウィークエンド・シトロン」。バターと砂糖を混ぜる際は、白くふわっとするぐらいまで混ぜるのがポイントです。仕上げに、レモンを効かせたアイシングをたっぷりかけて、レモンの皮もトッピング。大人気のお菓子教室を主宰している酒匂ひろ子さんによる、失敗なく手軽にできる人気レシピです。動画(Youtube)で「ウィークエンド・シトロン」を確認 【プロのお菓子教室】簡単絶品レモンケーキ(ウイークエンドシトロン)(動画)>> ■レモンとローズマリーケーキ【ウィークエンド・シトロン】レモン香るウィークエンド・シトロンにローズマリーをプラスした、ちょっぴり大人のウィークエンド・シトロン。ワインのお供にもオススメしたいリッチな味わいです。■爽やか!【レモンケーキレシピ:3選】・レモンバターケーキレモン風味とバターが香る生地の中に、レモンピールも加えた爽やかな味わいのケーキです。お好みでアイシングをかけて、オリジナルのアレンジを加えても良いでしょう。・レモンのタルトレモン風味のさっぱりしたカスタードをタルトに乗せたおしゃれなスイーツです。タルトは市販品を使うと簡単に作れます。また、コンポートにしたレモンは、飾り用だけでなく、紅茶に入れたり、炭酸に入れたり使い勝手抜群。たくさん作っておくと便利です。・ホットケーキミックスで簡単おやつ レモンのパンケーキいつものホットケーキにレモン果汁を加えた、さっぱり爽やかに食べられるレモン風味のパンケーキです。粉糖をかけると見栄えが良くなります。上にはミントの葉も添えておしゃれに盛り付けてくださいね。さっぱり食べられるウィークエンド・シトロン。週末の時間を大切な人と有意義に過ごすため、時間があるときに作ってみてはいかがでしょう。見栄えも良く、おもてなしやイベントにもよろこばれますよ。今回ご紹介のプロ直伝レシピは、混ぜて焼くだけで作れるものばかりです。ぜひ参考にしてくださいね。
2024年10月12日フランスサッカー連盟が8日までに公式インスタグラムを更新した。【画像】「ありがとう、フットボール」元フランス代表DFラファエル・ヴァランが電撃引退「Comme on dit : rassemblement pluvieux rassemblement heureux.(俗に言うように、雨降って地固まる。)」と綴り、複数枚の写真を投稿した。写真にはフランス代表選手たちの私服コーディネートが映し出されている。ファンの中ではイブラヒマ・コナテの顔を隠す着こなしが話題になっている。フランス代表は日本時間11日にイスラエル、15日にベルギーと対戦する。 この投稿をInstagramで見る Equipe de France de Football(@equipedefrance)がシェアした投稿 この投稿には20万件を超えるいいねが寄せられている。
2024年10月09日2024年10月2日、ドラマや映画で活躍している、仲里依紗さんがInstagramを更新。別人級のショットを見せ、反響が相次いでいます。仲さんは、フランス・パリで行われた、ファッションブランド『BALENCIAGA』の2025年春夏コレクションショーに参加。タイトでシックな洋服に身を包み、ツートンカラーのロングヘアーで写る15枚の写真を公開しました。歯に付けるアクセサリー『グリルズ』も見せており、パンチが効いた世界観になっています。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る YOKO NASU(@nasup)がシェアした投稿 別人級のショットに、ファンからはたくさんのコメントが寄せられていました。・誰かと思いました!歌手のレディー・ガガさんみたい。・かっこよくてかわいい!グリルズも似合っています。・ハリウッド俳優みたいで素敵です。・最強ショット!イケイケすぎて大好きです。歌手のビリー・アイリッシュさんのファンである仲さんだけに、似た雰囲気を感じる人もいたようです。YouTubeでたびたび『BALENCIAGA』好きを公言していた仲さん。以前もショーの裏側を投稿していたため、もしかしたら今回も公開されるかもしれませんね…![文・構成/grape編集部]
2024年10月04日外国語を勉強していると、「これはいつ使うのだろう」と思う例文に出会うことがありますよね。有名なのが「This is a pen.(これはペンです)」という中学英語の定型文です。しかし、そんな例文が役に立つ場合もあるようで…。パリで見つけた公衆トイレが…海外旅行中の、ふみすむ(@Fumisme)さんは、フランスのパリにあるバスティーユ広場を訪れました。用を足したくなった、ふみすむさんは、トイレらしき場所を発見。しかし、トイレだと確信を持てなかったといいます。なぜなら、ドアを開けても便器がなく、道端にあるような側溝とアルミの壁しかなかったから!ふみすむさんがXに投稿した、バスティーユ広場にあったトイレらしき施設がこちら。見た目や描かれているマークから、公衆トイレであろうことは予想できます。しかし、便器がなければ、どこに用を足せばいいか分かりません。そこで、フランス語を勉強していた、ふみすむさんは「どこで使うねん、この例文」と思っていた文章を使って、近くにいた青年に話しかけました。「これは、トイレですか?」すると、青年はフランス語で「はい」と答えてくれたそう。ふみすむさんは、無事、トイレを利用することができました!フランス語を勉強している時には、状況が想像できなかった「これはトイレですか?」が役に立ったのです。ふみすむさんがパリで経験した、興味深いエピソードには、さまざまなコメントが寄せられました。・めっちゃ分かる。例文もちゃんと頭に入れておいたほうがいい。・「トイレですか?」と「トイレはどこですか?」は海外に行くと、意外と使う!・日本のトイレのありがたみを感じますね。写真のトイレは『サニゼット』と呼ばれる、フランスの主にパリにある、洗浄機能付きの公衆トイレです。ドアを閉じた後に、トイレ内全体が洗浄される仕組みになっています。ふみすむさんによれば、写っているのは男性用で、見えない位置に個室トイレもあったそう。「言葉を覚えるために都合よく作られた例文」だと思っていた文章も、現地に行った際には意外と役に立つものかもしれませんね…![文・構成/grape編集部]
2024年10月03日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!トーフ(Tofu)さまとオランプ(Olympe)さまの登場です。こちらで「フレンチ猫さま」は最終回。ご愛顧どうもありがとうございました。性格が違うけど支え合う猫さまたちの物語【フレンチ猫さま】vol.274【最終回】猫さまの話をもっと聞かせて!ラグドールブルーポイント&メインクーン混血のトーフさまは4歳の男性猫さま。バイカラーシールポイントのオランプさまは3歳の女性猫さま。左から、オランプさま、トーフさま<トーフさまが語ります>僕たちが住んでいる家は70平方メートルのアパートです。出窓の猫用フラップと猫の落下を防ぐバルコニーの保護のおかげで、バルコニーに自由にアクセスできます。僕もオランプも『Stan.bio』のカリカリを食べています。僕は時々パテもいただきますが、オランプはパテもおやつも好きではありません。ほかにも僕は肉や魚の切り身が入っているソース入りの小袋、棒状のおやつ『Catit』のクリーミーなものや干物などどんな種類も大好きです。オランプは全くおやつに興味がないので僕が独り占めしています。僕らはキャットツリー、ベッド、椅子、またはワードローブの上で寝るのが大好きです。僕は高いところに止まって観察するのが好きですが、オランプはく不器用で、あまり高いところに登ることができません。オランプはウサギの毛皮をまとった小さなおもちゃねずみや転がる小さなボールが大好きで、それらを持ち帰って投げてもらうのが好きです。僕は、釣り竿を追いかけたり、インテリジェンスなゲームが大好きです。そしてハエを追うのが得意!オランプはキスが得意(キスするのは好きだけど、もらうのは嫌い)笑!こんな性格も性質も違うふたりですが毎日仲良く生活を楽しんでいます。<飼い主から見たトーフさまとオランプさまとは>私の名前はダフネです。健康分野、理学療法の学生で今年が最終学年です。小さい頃は猫を飼ったことがありませんでした。家にはウサギがいて(猫とはあまり相性が良くないと聞きました)、床がカーペットだったので、私の母はウサギが嘔吐するたびに大変そうでした。そして時が経ち、元彼と私が同棲したとき、すぐに猫を飼いました。私が最初の猫のナラを『leboncoin』の広告で見つけ、個人のブリーダーから子猫を引き取りました。ナラはベージュと茶色でした。私は、いつか特別な猫、つまり大きくて白と灰色の雄猫が欲しかったのです。ブリーダーからは生まれた時に選べると聞いたので、トーフが生後2か月になるまで待ったのです。トーフとの出会いはすでに述べましたが、オランプに関しては、さらに予想外の展開でした。ある日、授業中、退屈なときに皆がよくやるように、携帯で子猫の広告を見ていたら、オランプを発見したのです。しかも場所は私の町で…。純血種の猫を飼う日が来るという夢がいつもあったので、飛びつきました。オランプは素晴らしいオーシャンブルーの目をしており、ラグドールらしい、対称的なツートンカラーのアザラシマスクもあります。彼女は、茶色の靴下の上に小さな白い手袋をしています。私は早起きなので、午前6時頃に起きると、トーフが私の元に来て、大きなハグをしてから、歯磨き、おやつの特別な時間を過ごします。そんな時、オランプはベッドで寝ていることが多く、朝食の時間、午前9時頃に合流します。その後、ふたりは午前中にもう一度昼寝をし、昼食後の午後12時30分から午後5時頃までたっぷりと昼寝します。起き出した彼らはバルコニーで、特にトーフはその時間を楽しみにしています。オランプはトーフと一緒に外で何が起こっているかを観察するのが好きです。彼らは、気温が穏やかな日の夕方に、バルコニーにいるのが大好きなんです。オランプは、夜9時頃に私たちのベッドに加わると、とてもかわいらしい表情をします。トーフは、注目の的になるのが好きで、かわいらしく、独占欲があり、嫉妬深く、時には排他的です。彼はとても繊細で感情的で、広い心をもっています。彼は犬猫的であり、私たちから決して遠くないところにいつもいます。そしてとてもダイナミックで好奇心旺盛です。オランプはトーフより自立していますが、抱っこを求めに来るときは、自分が何を望んでいるのかを主張し、それに固執します。彼女はあまり機知に富んでいなくて、よく食事のボウルにつまずいてしまいます。このようにふたりとも共通点はありませんが互いに補い合っています。トーフは私の猫のソウルメイトです。私は彼と非常に特別で親密で融合した関係を持っています(特にオランプが寝ている時間に)。オランプは私の小さなお姫さまです。トーフは、彼の感受性、注目の必要性、優しさ、そして知性と好奇心、常に新しいものを探している点、非常に警戒心が強い点で私に似ていると思います。オランプは、優しさ、繊細さにおいて私に似ています。慈愛に満ちた表情と、とても繊細な性格をしており、無愛想な猫ではなく、なにごとにも優しく対応してくれます。オランプは、おそらくアジアにある、静かで平和な場所を思い出させます。トーフはもう少しダイナミックですが、柔らかさを保ちながら、北欧の国々のようなイメージです。トーフは私のことを人間、そしてお母さんだと思っていて、母思いの息子のようにとても仲が良いんです。オランプは私をとても愛していますが、猫的自立心をもって自分の人生を送っています。私は動物に情熱をもっており、動物の世話をすることが私の人生の目的です。また、愛情、優しさ、安心感をもたらすことで、私の中にあるすべての愛を解放できます。彼らの気分が良くなれば、私も気分が良くなります。彼らにとって私たちはすべてですが、私にとっても彼らがすべてなのです。安楽死させるとき「動物が最後にしたことは部屋の中で私たちを探すことだった」と本で読んだことがあります。それ以来、私は彼らが孤独に死ぬことに恐怖を感じています。私は彼らが亡くなるその瞬間に、彼らの近くに一緒にいて、「すべてうまくいく、安心して欲しい、そしてまた会える日が来る」と安心させたいと思っています。彼らにとっても私たちにとっても最善なお別れだと思います。彼らが私に与えてくれたすべてのこと、彼らとの生活がどれほど素晴らしかったか、そしてこれらすべての瞬間を彼らと共有するのがどれほど楽しかったかにも感謝したいと思います。私はいつも彼らを見守り、彼らと過ごした思い出を決して忘れないでしょう。ーーこの取材を通して、十人十色の猫さまと出会いました。瀕死で発見された猫さま、飼い主の事情があって里子に出された猫さま、旅を一緒に楽しむ猫さま、など…。フランスを中心とした猫さまとの生活を垣間見られて、いい取材になりました。性格もひと言では言えないさまざまな猫さまに話を聞けたことが幸運でした。すでに他界された猫さまたちもいて、そのたびにバックナンバーを探し出して追悼していました。協力してくださったみなさま、この連載を見てくださった人々に感謝でいっぱいです。ではまたどこかでお会いしましょう!著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2024年09月29日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第273回目は5名の子猫さまの登場です。生まれたばかりの子猫さまたちの物語【フレンチ猫さま】vol.273猫さまの話をもっと聞かせて!今回は生後3か月のシャルトリューの兄弟姉妹のお話です。<飼い主が語ります>私は教育心理学者です。南フランスに住んでいます。我が家で生まれた5匹の猫の出産に寄り添いました。それからというのも毎日がにぎやかです。食事を与え、トイレ掃除、遊び相手をしているとあっという間に1日が終わってしまいます。ネズミがついた釣竿を振り回せばみんな飛びついてきます。これはよく釣れますね!(笑)女性猫たちはとてもかわいいですが男性猫と違って独立心があり、とても遊び心があり、とても高くジャンプできます。もちろん男性猫ももちろんかわいいです。面白いことに心配するできごとがあるとにすぐに私たちや母親のところに避難します。面白い子猫たち…彼らのユーモアと活気は家中を笑いで満たしてくれます。人生を明るくし、柔らかく生き生きとしたものにしてくれます。それは、心の状態や人生の捉えかたを知らせるさまざまな意識に気づかされる生活です。感動的な出産に立会いができて本当に良かったと思います。毎日食べて遊んで寝て、少しずつ大きくなっていき、生後3か月を超えて立派な子猫に成長しました。もうすぐ彼らは新しい家族とともに新たな冒険に出発します。新しい飼い主には連絡を取り合いますし、写真も送ってくれるように頼みました。すべてがうまくいくように養子縁組家族を慎重に選んだので心配ありません。私のことは食べ物やマッサージをしてくれるこの優しい巨人は誰?と思っていることでしょう。一時的な世話係でしたが、私を忘れないでください!ーーシャルトリュー猫さまの出産の様子も詳しく聞きました。まず小屋に隠れて行き、最初は全部灰色トリュフ?が登場…そして1秒、3秒…と順々に産まれていったそうです。そして数時間後、さらに2名到着、最初の子猫さまよりもっとグレーな色、そして最後は黒猫さまが産まれたそうです。終わってからはたくさんたくさん水を飲んで、カリカリを食べたと。これからは続々と里子に行ってしまいますがみんなきっと新たな人生=猫生を生きて行くことでしょうね。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2024年09月28日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第272回目はヴァルカン(Vulcain)さまの登場です。青い目がチャームポイントな猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.272猫さまの話をもっと聞かせて!サイベリアンのヴァルカンさまは生後5か月の男性猫さま。<ヴァルカンさまが語ります>僕たちは田舎にある、大きな庭のある小さな家に住んでいます。食事は『EUKANUBA』ブランドの子猫用カリカリとパテを食べています。僕はまだ小さいので特別な食事をしていませんが、おやつはマグロのお菓子と液状『ちゅ~る』が大好きです。普段はよくソファの上で四本の足をあげて寝ています。先端に羽根の生えた竿と隠れるトンネルにはまっています。飼い主は僕の写真ばっかり撮るので、やめてほしい。それよりもっと構ってほしいと思っています。<飼い主から見たヴァルカンさまとは>私は極度の猫アレルギーなので、今まで猫を飼ったことがありませんでした。私たちはヴァルカンが我が家にやって来る数週間前にサイベリアン専用のブリーダーでヴァルカンに初めて会いました。そこで私はサイベリアン種に恋をし、ヴァルカンとの出会いによってその片思いが確証されました。ヴァルカンはまだ子猫なので、まだどんな猫なのかはわかりませんが、少しずつ独自の性格が出てきています。ヴァルカンはとてもかわいくて、どこにでも私たちを追いかけます。彼は遊び心があり、とても社交的です。好奇心旺盛で人や環境にもすぐに適応します。スイートスポットは透き通った美しい青い目!見つめられたらたまりません。ヴァルカンは私たちが予期しないときに隠れたり、飛びついたりするのがとても上手です。私は毎日ベッドから起きた後、ヴァルカンを抱きしめる時間を確保するために彼より10分早く起きてヴァルカンの目覚めを待ちます。ヴァルカンはこの家に喜びと命をもたらします。既に彼は家族の一員です。私たちの赤ちゃん、私たちの息子なのです!これからもずっと寄り添いながら生きていきます。ーー猫さま好きなのに、アレルギーもちのかたはこの連載でも多く登場しました。その人たちにアレルゲンが少ないサイベリアンは人気のようです。ヴァルカンさまはサイベリアン種ネヴァマスカレード、美しい青い瞳とポイントカラーをもつとてもチャーミングな猫さまでした。そろそろ頻繁にブラッシングしなくてはと飼い主は言っていました。もっともっとスキンシップが多くなりお互い愛し合える関係になっていくのでしょうね。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2024年09月23日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第271回目はのモナ(Mona)さまの登場です。リスのぬいぐるみが大好きな猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.271猫さまの話をもっと聞かせて!トラ猫のモナさまは生後14か月の女性猫さま。<モナさまが語ります>私たちはテラスと庭がある家に住んでいます。屋外にも自由にアクセスできますが、本質的に安全で暖かな屋内が好きです。毎日、ダイニングルームやソファにあるお気に入りの椅子で快適に過ごすことから始めます。リスの形をした忠実なぬいぐるみであるZigui(ジギ)と遊んだり、長い昼寝をしたり、特に好きなカリカリやパテ(主にペットショップからから厳選したもの)、時には飼い主の自家製料理の食事を楽しみます。この料理は特別感いっぱいです。ささやかな楽しみの中でも、サラダ、ベビーほうれん草、アスパラガスが大好きです。猫にとっては珍しい好みらしいですが、私にとっては大切なものです。家の中のお気に入りの場所はダイニングルームの椅子で、よく休むソファと同じように、私を安心させてくれるのです。お気に入りのおもちゃは、一緒に遊んだり寄り添ったりするのが大好きなリスのぬいぐるみ、Ziguiです。<飼い主から見たモナさまとは>モナは予期せず私たちの生活にやって来ました。生後わずか2か月の彼女を窓の下で見つけたのですが、おそらく捨てられていたのでしょう。その瞬間から、彼女は私たちの家の不可欠なものになりました。すぐに家族の中で自分の居場所を見つけました。モナは生命力と神秘に満ちています。モナは独立心があり、愛情深い性格です。彼女は決して侵入することなく存在する方法を知っており、私たちの日常生活に貴重なバランスをもたらしてくれます。モナの特徴は、自立心があり、一定の距離を保ちながら、控えめで深い愛情表現をする能力です。モナは私にとって単なるペット以上のものです。彼女は彼女自身のニーズ、感情、そして私の人生の毎日を豊かにしてくれる穏やかで完全な存在です。モナの魅力は、その深く表情豊かな視線にあり、それは時折、若い年齢をはるかに超えた知恵を反映しているように見えます。モナと私は独立を愛する気持ちと、控えめな愛情を共有しています。もしそれが場所であるとしたら、平和の安息の地、相互の敬意と静けさに満ちた場所となるでしょう。モナは私が彼女に示した敬意に深く感謝していると思います。モナが独自の欲望や感情をもち、時には私たちの欲望や感情とはかけ離れたユニークな存在だと私は感じています。モナは私が初めて飼った猫で、彼女の物語は、困難にもかかわらず、愛され尊敬される環境で自分自身を再構築することができた小さな魂の物語です。最も思い出に残る瞬間のひとつは、最初は怖がっていたモナが、徐々に心を開いてぬいぐるみのZiguiと遊ぶ姿を見たことです。これは、モナがようやく我が家で安全に過ごし、愛されていると感じた証拠です。モナは私に静けさと日常の幸せの間の貴重なバランスをもたらしてくれます。他人を尊重し、周りの人に気を配り、今この瞬間を最大限に生きることの大切さを思い出させてくれます。ーーモナさまがやってきて、初めて飼う猫さまの存在で生活様式やものごとの考えかたも変わってきたと飼い主は言います。今まで猫をなんで飼わなかったのかと。モナさまの魅力にゾッコンの飼い主の名前はオーロール、この名前が示す意味は、夜明けの後、日の出に先立ち、露のように明るく輝くこと、夜明け、いちにちの始まり。インタビューの答えを聞いていると彼女は名前負けなんかしていませんね。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2024年09月22日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第270回目はのプー(Purr)さまの登場です。ママンが大好きな猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.270猫さまの話をもっと聞かせて!こげ茶トラのプーさまは2歳の女性猫さま。<プーさまが語ります>私はしもべの人間とふたりの小さな人間と一軒家に住んでいますが、ここのママンが怖すぎるので外に出ません。私たちが出会ったのは、ママンが私のホストファミリーになるために協会(L’Arche de Ninie et ses amis)にボランティアとして参加し、その後私に恋をして養子縁組したからです。私の典型的な一日は、ママンが起きるのを聞くとすぐにそばに行くところから始まります。私に朝の食べ物を与えなければならないことを示すために2階に駆け上がり、それから用を足します。再び眠りにつくと、ママンが私を悩ませに(邪魔しに)来ます。少し寝てから、おやつの合間におもちゃで遊んでいます。ママンが出かけて戻ってくると、私はいつも出迎えに行き、ニャーと鳴きながら愛を示します。私は『ピュリナワン』のサーモントラウトまたは鶏肉のカリカリだけを食べます。私は寝場所を頻繁に変えるのですが、今のところ私のお気に入りは人間のソファの近くにある美しいクッションです。お気に入りのおもちゃは、動く蝶です。電池で動く、布製の動くおもちゃで、大好きです。私は落ち着いていて、他の猫をほとんど無視します。小さな猫はあまり好きではありませんが、いつもママンが助けてくれるのでリラックスしています。特技はニャーとゴロゴロと、口をとがらせることです。何か欲しいものがあったり、ママンが私に近づくとすぐにニャーと鳴きます。ママンにとって、私は彼女のゴロゴロ人形です。<飼い主から見たプーさまとは>私は以前にも猫をたくさん飼っていました。プーはペットを飼わなくなってしばらくしてから私の元にやって来ました。フェイスブックで動物保護団体の広告を見て、里親になることを志願しました。完全に傷ついた小さな黒猫を引き取ろうと思っていましたが、近くで保護された重症で餓死寸前の猫が協会の助けを借りて、ボロボロになった体を直して世話をされていたのです。その子がプーでした。たくさんの愛情を与えて元気になったプーを見ていると、私が引き取ったことに間違いはありません。プーのゴロゴロ音は私に喜び、幸福、平穏をもたらし、私を落ち着かせ、悪い雰囲気から私を守ってくれるのです。これからも毎日プーには敬意を払い続けます。ーープーさまが保護された時は栄養障がいで毛並みも悪く、やせ細っていたそうです。とても怖がりで猫さまバスケットからなかなか出られなかったようです。しかし飼い主の必死のお世話のおかげで、今ではゴロゴロと喉を鳴らして甘える猫さまになりました。この夏にやってきた黒白猫さまとも、いつかは仲良くできる日がくるでしょう。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2024年09月21日夏の暑さが落ち着き、心が穏やかになる秋は芸術を満喫するにはぴったりの時期。連載最後のオススメとしてご紹介する1本は、ある芸術家夫婦が歩んだ激動の半生を描き、絵画も映画も堪能できる『画家ボナールピエールとマルト』です。そこで、こちらの方々にお話をうかがってきました。ヴァンサン・マケーニュさん & マルタン・プロヴォ監督【映画、ときどき私】 vol. 65420世紀絵画の巨匠のひとりであり、印象派に続くナビ派の代表格とされる画家ピエール・ボナールを演じたのはフランス映画界には欠かせない俳優ヴァンサン・マケーニュさん(写真・左)。本作を手掛けたのは、セザール賞で最多7部門に輝いた『セラフィーヌの庭』やカトリーヌ・ドヌーヴとカトリーヌ・フロの初共演で話題となった『ルージュの手紙』のマルタン・プロヴォ監督(右)です。今回は、本作完成までの裏側や撮影秘話、そして日本の観客に伝えたい思いなどについて、おふたりに語っていただきました。―最初はボナールの妻であるマルトの親族から「マルトの映画を作ってほしい」と監督に連絡があったそうですが、すぐに映画にしたいと思われたのでしょうか。監督声をかけてくれたのはマルトの姪の娘さんでしたが、画家セラフィーヌ・ルイの生涯を描いた『セラフィーヌの庭』が世界的な大ヒットをしていたときだったので、僕なら自分の大叔母にオマージュを捧げてくれる映画を作ってくれると感じたのだと思います。ただ、僕としては女性の画家を続けて描こうという気持ちはなかったので、正直に言うと連絡をもらったときは、まったく興味がありませんでした。まるでボナールの絵を見ているかのような気分になった―では、そこからどのようにして映画化へと進んでいったのですか?監督とりあえず本を読んでみたところ、ボナールとマルトが長年暮らしていた場所と僕の家は数キロしか離れていないことに気がついたのです。実際に行ってみると、当時はコロナ禍だったこともあり、本当に静かで、目の前に広がっていたのは昔のままの自然の景色。まるでボナールの絵を見ているかのような気分になったのを覚えています。そのときになってようやく「これは何かできるかもしれない」と感じるようになりました。ただ、マルトだけでなく、ボナールと合わせてカップルの話にしたいというのは最初から考えていたことです。―ヴァンサンさんは、ボナール役のオファーが来たときはどのようなお気持ちでしたか?劇中では絵を描くシーンも多かったですが、もともと得意だったのでしょうか。ヴァンサンさん実は、僕の母は画家なんですが、僕自身はそんなに絵がうまいほうではないんですよ(笑)。今回、出演を決めたのは、マルタン・プロヴォ監督がボナールや絵画をテーマに作品を撮ることに興味を持っていたからです。というのも、僕は普段から作品のテーマよりも、「誰がその作品を撮るのか」ということを重視するタイプの俳優なので。脚本を読んだときには、マルトの視点を通した映画でありつつ、ふたりの話を描いているのが魅力的だなと感じました。夫婦の姿がとても繊細で感動的に描かれていると感じた―実際、プロヴォ監督の演出はいかがでしたか?ヴァンサンさんマルトは嘘をつくこともあるようなミステリアスな女性ですが、ボナール作品の多くに出ているほど存在感のある人なので、そういった“創作の衝動”みたいなものがうまく映画に取り込まれていると感じました。いろんなドラマを乗り越えて愛し合い、年老いていく夫婦の姿がとても繊細で感動的に描かれていると思います。プロヴォ監督の撮影方法もとても気に入りました。―監督から見たヴァンサンさんの魅力についても、お聞かせください。監督彼は詩的な素質を生まれつき持ち、子どものようなイノセントな部分も持ち続けている人。そのいっぽうで、脆弱さも内に秘めているので、そういうところもいいなと感じています。普段の僕はとても穏やかなんですが、現場では結構テキパキと指示を出すタイプの監督です。でも、このやり方だとヴァンサンの演技方法には合わないと理解したので、今回は彼の世界観に僕が合わせていく形で進めていきました。そのかいあって老年期のボナールを演じた際には、期待以上のものを彼が生み出してくれています。それは作品にとっても、僕にとってもプレゼントのような出来事でした。プロヴォ監督がボナールを具現化してくれた―確かに、時間の経過とともに異なる姿を見せていて素晴らしかったですが、これまでの作品でも毎回雰囲気が違うのでヴァンサンさんにはいつも驚かされています。ご自身でも、見せ方などに関して意識されていることはあるのでしょうか。ヴァンサンさん僕は基本的に、監督ありきで作品に出ているので、それぞれの監督が僕をどういうふうに見ているかに自分を合わせていることが多いですね。僕自身としては冒険しているかのような気分ですが、そんなふうに役を演じています。ただ、ボナールに関しては自分自身を埋没させなければいけない難しさはあったのかなと。そういうなかでプロヴォ監督が具現化してくれたと感じています。―劇中では、泳いだり、走り回ったり、裸になったりするシーンが多かったので、体力的な大変さもあったのではないかなと思いますが。ヴァンサンさんそのおかげで瘦せたんですが、またちょっと太ってしまいました…。監督じゃあ、僕がヴァンサンの肉体改造をしたってことだね(笑)。ヴァンサンさんあはは!あと、僕はパリジャンではあるけれど、セーヌ川で泳いだことは一度もなかったので、それは初めての経験でした。とはいえ、虫や魚がいっぱいいるなかで泳ぐのはちょっと怖かったですが、とても楽しかったです。お昼休みには、スタッフもみんな泳いでいたくらいですから。監督天気もすごく良かったし、ハプニングも起きなかったし、撮影が順調に進んだのは本当にラッキーだったなと思います。実現できなかった日本での撮影をいつかしたい―絵画のようなシーンばかりでとても素敵でした。監督あの場所は、モネをはじめとする印象派の画家たちがたくさん住んでいたような風光明媚なところですからね。―それでは、おふたりから見た日本の印象についてもお聞かせください。ヴァンサンさんフランス映画祭で日本に来ることが多いので、横浜と東京しかよく知らないんですよ(笑)。でも、1度だけ京都に行ったときは、とても美しい街だと思いました。僕が思う日本というのは、やはり映画を通して見るイメージが強いかもしれないですね。監督僕は10年ほど前に、京都や直島、屋久島を回ったことがありますが、どこもすごく興味深かったです。あと、実はカトリーヌ・ドヌーヴと一緒に書いていた脚本があって、日本でも撮影するはずだったんですよ。ただ、残念ながらいろんな問題があってプロジェクトは流れてしまいました。脚本にも“賞味期限”があり、時間が経ち過ぎると色褪せてしまうので実現できませんでしたが、いつか日本でも撮影したいですね。一緒に活動している仲間がインスピレーションをくれる―ぜひ、楽しみにしております。おふたりとも積極的に創作活動を続けられていますが、ボナールにとってのマルトのように、インスピレーションを与えてくれる存在はいますか?監督もちろんいますよ!だから、僕がこの映画を撮ったのは、偶然ではないのかもしれません。僕には26年間一緒に暮らしている人がいますが、彼のおかげで僕の創作意欲は豊かなものになっていると感じています。なので、この作品は彼に捧げているというか、僕たちの関係に対する敬意の表れとも言えるのではないかなと。同じ方向を見ながら、ふたりで前へ向かって進んでいるんだということをこの作品を通じてより実感しました。ヴァンサンさん僕は舞台の演出家としても活動をしているので、最初の頃からずっと一緒にやってきた俳優たちからはいつも刺激をもらっています。誰かひとりというわけではないけれど、彼らみんなが僕にとっては大事な存在です。自分自身の未来と運命を信じて、期待し続けてほしい―それでは最後に、ananweb読者に向けてメッセージをお願いします。監督20代や30代くらいの年代だと、「素敵な恋愛をして結婚したい!」と考えているかたが多いと思います。それだけにボナールとマルトのように長く一緒にいるカップルの姿から、現実はそれほど理想的ではないんだと感じる部分もあるかもしれませんが、がんばればきっとあなたも頂点に近づけるはずです。ヴァンサンさんそのためには、まず自分自身の未来と運命を信じてくださいね。そして、あなたが口にした言葉が物事をそちらの方向に動かすこともあるかもしれないので、誰かに耳を傾けてもらえるという希望を失わず、期待し続けてほしいです。監督それはまさに自らが置かれていた社会的境遇から抜け出そうとしたマルトがしていたことでもありますが、自分の力で自分自身に違う人生を与える生き方は参考にしてみてください。インタビューを終えてみて…。撮影からインタビューまで、終始和気あいあいと会話を楽しんでいたヴァンサンさんとプロヴォ監督。おふたりの穏やかなオーラに包まれながら、優しい時間を過ごすことができた取材となりました。リスペクトし合うおふたりだからこそ生み出すことができた力作をぜひお見逃しなく。Vol. 654まで続いた「映画、ときどき私」の連載は今回で最後となります。国内外の監督や俳優のみなさんに数多くインタビューさせていただき、思い出深い取材ばかりです。長きにわたりお付き合いいただき、ありがとうございました!絵画のような美しい景色と激しい愛情に引き込まれる常識を超えた型破りな関係でありながら、誰よりもお互いを求め合い、理解し合っていたボナールとマルト。その姿に愛の奥深さや幸せとは何かについて、誰もが考えさせられるはずです。写真・園山友基(ヴァンサン・マケーニュ、マルタン・プロヴォ)取材、文・志村昌美ストーリー1893年、画家とモデルとしてパリで出会ったピエールとマルト。ブルジョア出身のピエールは謎めいたマルトに強く惹かれていく。田舎に家を見つけると、ふたりは社交的な世界から離れて一緒に暮らし始める。クロード・モネなど限られた友人とだけ交流し、隠遁生活のなかで絵画制作に励むピエール。マルトをモデルにした赤裸々な絵画で評判となり、展覧会で大成功をおさめる。第一次世界大戦終戦間近の頃、マルトはパリのアトリエでピエールのモデルになっている美術学校生ルネと出くわし、3人の関係は複雑なものになるのだった…。釘付けになる予告編はこちら!作品情報『画家ボナールピエールとマルト』9月20日(金)より、シネスイッチ銀座・UPLINK吉祥寺ほか全国ロードショー配給:オンリー・ハーツ(C)2023-Les Films du Kiosque-France 3 Cinéma-Umedia-Volapuk写真・園山友基(ヴァンサン・マケーニュ、マルタン・プロヴォ)
2024年09月19日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第269回目は白いメインクーンのエメラ(Héméra)さまの登場です。耳が聞こえない猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.269猫さまの話をもっと聞かせて!エメラさまは12歳の女性猫さま。<エメラさまが語ります>私の家はリビングルームとオープンキッチンのある平屋建てです。独立したベッドルームが4部屋あり広いです。私の他に5匹のメインクーンが同居していて、私が最年長です。毎朝6時頃に飼い主とほぼ同時に起きます。飼い主を追いかけてまずは浴室の蛇口から水を飲みます。それが終われば朝食です。そしてたくさんの抱擁。それから家具の上に座って外を眺めます。飼い主が昼休みに仕事から帰ってくると挨拶は欠かせません。少しご飯を食べたあと午後6時から7時まで寝ます。そして夜のご馳走を待ちます。いつも『Hill’s』ブランドです。大きな声で鳴き、飼い主たちに時間が来たことを知らせます。毎晩、鶏肉、牛肉、魚のパテを食べます。魚を包むソースが大好きで、ソースがなければ食べません。食後はまた寝ます。夜は高いところに登って、外で何が起こっているかを観察します。高いところがいちばん安心できます。<飼い主から見たエメラさまとは>12年前に近所に住んでいた友人が、メインクーンのブリーダーでした。私たちは彼女を訪問し、生後わずか2か月の小さな白い2匹に出会いました。彼女らはとてもかわいくて、一日中私たちの膝の上で過ごしました。彼女たちは私たちを認めてくれたので、エメラとその後10歳で別れた彼女の妹を養子にしました。最初は切り離せない2人の白猫の姉妹の物語でした。エメラの穏やかでとても愛情深い性格は、私たちの安らぎと幸福の源となりました。彼女はとても落ち着いていますが生まれつき耳が聞こえず、邪魔されないように観察するため、すぐに高いところに移動します。妹たちが突然遊びに来たとき、彼女は怖がりますが、それは普通のことです。彼女は音で気配を感じることができない聴覚障がいがあるため、私たちは注意深くケアをしています。エメラを怖がらせないように日々の生活行動を変化させました。エメラは私たちがベッドやソファにいるとき、私たちのそばにいて落ち着くのが好きです。よく喉を鳴らし、すやすやと眠っているので安心なのでしょう。冬には寝室のベッドに敷く毛布が大好きで、その中で丸まってよく寝ています。夏になると、灰色のキャビネットの上に行き、外を眺めます。エメラはまざまな理由で非常に大きな声で鳴きます。蛇口から水を飲みたいとき、ドアが閉まるとき(ドアが閉まるのが嫌いです)、食事の時間の午後6時が近づいているとき。聴覚障害がありますが、彼女は車の振動を聞いて、夫の車であることを認識します。夕方彼が帰ってくると彼女はドアの外で待っています。彼女は真っ白です。単一の色の毛並みは非常に滑らかで光沢があります。多指症であり、各脚(前部と後部)に追加の爪があります。12歳になりましたが、ほかに健康上の問題はありません。赤ちゃんの頃と同じように機敏で、今でもいちばん上のキャビネットに飛び乗ります。彼女は目を半分閉じていることが多く、長い間私たちを見つめ、スフィンクスのように座っています。エメラが私たちに謎を解くように頼んでいるかのような印象を持ちます。自慢の毛並みは、白くて光沢があり、周りにとても透明感のあるオーラを醸し出しているようです。エメラは穏やかで、私たちに対してとても優しく、それが彼女をとても愛らしいものにしています。性格は私と同じように冷静で観察力のある面をもっていて、人と交わるよりも引きこもりたいタイプです。私が腰の問題で寝たきりになっていたとき、エメラは私と一緒にベッドで日々を過ごしました。彼女は私を抱きしめて、頭をなめてくれて、とても助けになりました。彼女は毎日たくさんの喜びと愛をもたらします。家族の一員です。障がいは人生の障がいではないということを彼女は私に教えてくれたと思います。最初は聴覚障がいがあることを知りとても悲しかったのですが、エメラは決して不幸そうには見えなかったのです。私はエメラを観察し、毎日彼女の近くで生活することで、障がいが妨げるものは何もないということを理解しました。彼女は障がいを障がいとせずに適応し、彼女の人生を創造していました。それは性格の強さだと思います。私はまた、エメラを信頼し、彼女の適応力とただ生きる能力を信じることを学びました。また、私にシンプルに生きることを教えてくれたと思います。エメラをしばらく撫でる、この平和と交わりの瞬間に時間を割くこと、それは世界で最高の治療法です。穏やかさと優しさを教えてくれる猫がいるのは幸せなことだと思います。残念ながら、猫にも寿命があります。別れの日には彼女をこの腕の中に抱きしめたい、時間が止まるまで…。彼女が私にどれだけの幸せをもたらしてくれたかを伝えます。心から感謝していると。そして、エメラの妹が柔らかい雲に乗って迎えに来ることでしょう。いつの日にか私も雲に乗る日が来ます。そして私たちは永遠に寄り添うことができるでしょう。ーー聴覚障がいのエメラさまですが、振動などに関しては体で感じることができるようです。車やドアが閉まる振動には敏感です。飼い主はメインクーン種が大好きで、エメラさまの他には8歳の白とグレー色のモンタナという男性猫さま、そして1歳の兄妹のウニクとウルトラがいて、まだ来たばかりの姉妹ウリエルとウイスティティの2名も!なんとも賑やかな生活ですが、エメラさまは別格の存在感をもっていました。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2024年09月16日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第268回目はニュアージュ(Nüage)さま の登場です。長いおひげがご立派な猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.268猫さまの話をもっと聞かせて!まだまだ産毛が残るニュアージュさま(ヌヌとも呼ばれています)は生後4か月の男性猫さま。<ニュアージュさまが語ります>僕はコンピュータ工学を勉強中のシエルという名前の女学生と一緒にアパルトマンに暮らしています。ボーイフレンドも同居中です。いつもこのふたりとベッドで寝ています。朝は小さな抱擁でシエルを起こします。それから朝食をお願いします。食事はいくつかの皿にわけてあるので宝探しのようで楽しいです。カリカリよりもパテのほうが好きかも…。食後は遊びタイムです。幼い頃(今でも子どもですが)からある緑色の長い蛇は大のお気に入りです。午後はたっぷり昼寝をし、目が覚めたらリードをつけてもらい一緒に散歩に行きます。夕方、また食事をし、いくつかゲームをした後、シエルと一緒に眠りに戻ります。<飼い主から見たニュアージュさまとは>私がニュアージュと出会ったのは、彼を世話してくれていた親友のおかげです。彼女に電話すると、子猫を飼っていると説明され、事情を聞いてすぐに引き取りたいと思いました。ニュアージュは4名の兄弟姉妹とともに路上で拾われたのです。ニュアージュのそばには母親がいなかったので、ほとんど死にかけていました。彼らを見つけたのは保護協会で、私の親友がホストファミリーとしてニュアージュの面倒を見てくれていたのです。ニュアージュは犬や他の猫たちととても仲良く育ち、健康になりました。今ではハーネスを使って屋外に出たり、このアパルトマンでとても幸せに暮らしています。まだニュアージュの食事の好みがわからないので、いろいろなメーカーの子猫用のカリカリとパテを半々ずつ与えています。ニュアージュはいつも私たちがいる場所にいることを好みます。彼は人の近くにいるのが好きで、愛する人がいる場所で快適なクッションの上で眠りに落ちます。とても好奇心旺盛で冒険心があります。ハーネスを使って外に出て自然を発見するのが大好きですが、私たちと一緒に眠って静かに過ごすことも本当に好きです。家の中では非常にアクロバティックで、ハンガーやドアの上など、予期せぬ場所に登ります。とても長くてかわいいひげがあり、人間のように後ろ足で動くこともあります。やること全て、大きくてかわいい赤ちゃんみたいですね!スイートスポットは長いひげ、長くて柔らかい髪、特にお腹の小さな灰色の斑点はかわいいです。私たちはふたりとも寝ることと静かに過ごすことが好きで、スペースをすべて占めて横になって寝ています。ニュアージュは私のことは次のように考えていると思います。「母は私をとても愛していて、いつも私のために寄り添ってくれます。私を抱きしめるのが大好きで、私を抱きしめたいと思うとイライラすることもあります。でも、私は母と一緒にいると気分が良くなります」ニュアージュが最初に私を添い寝相手に選んだ時はとても嬉しかったです。いくつかの家とさまざまな人々(友人または私の母)の中から選択することができましたが、私を選んでくれたのです。その時、彼が私のことをとても大切に思ってくれていたことがわかりました。ニュアージュはたくさんの愛と平和を私に与えてくれます。彼は困難な時に私をサポートし、人生は思っているよりも単純で、ゴロゴロと喉を鳴らすだけでとてもシンプルな方法で多くの幸せをもたらしてくれることを私に気づかせてくれたのです。ーー飼い主の名前のシエルというのは空という意味があって、ニュアージュは雲という意味です。まさしく空と雲は切っても切れない関係性がシエルとニュアージュさまにも当てはまっています。まだまだ産毛が残るニュアージュさまは若く、これから何年も何年もシエルと一緒に過していくでしょう。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2024年09月15日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第267回目はピラット(Pirate)さまとロキ(Loki)さま の登場です。お鼻がキュートな兄弟猫さまたちの物語【フレンチ猫さま】vol.267猫さまの話をもっと聞かせて!鼻がピンクのピラットさまと鼻の周りに斑点があるロキさま兄弟はこの8月で1歳になりました。<ピラットさまとロキさまが語ります>僕たちはアパートに住んでいて、どの部屋も自由に出入りできます。飼い主たちが起きると行動開始です。まずは食べ物を要求し、全部食べたら、寝るか遊びます。お互い追いかけっこが大好きです。時々いたずらもします。飼い主たちがソファに乗ると、ピラットは鳴いて飼い主たちの上にすかさず横たわります。抱きつくのが大好きだから…。それからたっぷりと昼寝をします。夕飯の時間になると起き上がって、キッチンに行き、なにかをもらえるまでふたりしてニャーニャー鳴きます。夜は疲れ果てて落ち着いていてすぐ眠りに落ちます。食事はいつも『Virbac』ブランドのドライのカリカリです。パテはごくまれにしか食べません(年に5~6回の特別な日、これも『Virbac』)。去勢手術を受け、最近1歳になったので『Virbac』の去勢猫用成猫用を食べています。ピラットのお気に入りの場所は猫用ハンモックで、そこで毎日過ごしたり眠ったりするのが大好きです。ロキのお気に入りはキャットツリーで、上に寝そべったり、寝たりするのが大好きです。ピラットにはお気に入りのおもちゃはありません。遊ぶとしたら、その辺に転がっているもので十分。ロキのお気に入りのおもちゃはボールです。<飼い主から見たピラットさまとロキさまとは>私の名前はカリーヌ、獣医の助手をしています。ピラットとロキが初めて私が飼う猫です。でも実家ではずっと猫を飼っていたこともあり、仕事でも猫に接することが多いので、猫たちには慣れています。スイスの『Les chats errants de la Gruyère』という団体でピラットとロキを見つけ、生後3か月のときに飼い始めました。この協会では拾われた猫の世話をしていて、猫たちは里親が見つかるまで保護されています。ピラットとロキは、とても小さい時に母親と兄弟と一緒に発見されました。その後、幸運にも全員養子に出されました。来たばかりの小さい頃はドアを引っ掻くのが大好きでしたが、今はもうしません。ピラットはとても抱っこ好きで、よく鳴きます。ロキはとても遊び好きですが、あまり抱っこはしません。そしてふたりとも食べることが大好き。じゃれ合ったり、攻撃し合ったりするのが大好きなんです。小さないたずらっ子たちですが、とてもかわいいのでなんでも許してしまいます!ピラットは頭が丸くて鼻の周りに小さな斑点があるのがチャームポイント。ロキのチャームポイントは優雅さ。細身の猫で、ジャンプしたり着地したりする時はとても軽やかです。そしてふたりとも抱きしめたくなるような小さなぬいぐるみみたいです。彼らはたくさんの愛とサポートを私に与えてくれます。私が困難な局面を迎えているとき、いつもそばで寄り添ってくれます。彼らの存在は、私の生活状況を改善するのに十分です。物事がうまくいっていないと察知して抱っこしに来てくれる。私たちは信頼の絆を築いていて、彼らは私と一緒にいて幸せなんだと思います。彼らはまだ若いので、別れの日が来るのをまだ考えたことがありません。状況にもよるだろうし、何より猫の健康状態にもよるでしょう。もし猫たちが苦しんでいるのなら、安楽死が最善の選択だと思います(たとえ簡単ではないとしても)。獣医の助手をしているので仕事柄苦しむ猫たちを多く見てきたので、私は猫たちを苦しませたくありません。ーーピラットさまとロキさまの飼い主は動物が苦しんでいる姿を見る機会が多く、自分の猫たちの食事は、評判の良い『Virbac』ブランドのものをあげて、できる限りの健康状態を管理しています。しかし別れる日は必ず来ると。心の中では今の生活を大切に過ごすことがいちばんと言っていました。ピラットさまとロキさま兄弟猫さまの表情を見るとこっちも幸せを感じますね。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2024年09月14日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第266回目はなんと5名の猫さまの登場です。カラダを動かすことが大好きな猫さまたちの物語【フレンチ猫さま】vol.266猫さまの話をもっと聞かせて!今回は5名の猫さまが登場します。<5匹の猫さまの紹介>サフィール(Saphyr)さま3歳半、サエル(Saël)さま2歳半、タイコウ・ワイルド(Taïkõ Wild)さま2歳、タイガー・ワイルド(Taïga Wild)さま2歳、以上の4匹は全部同じベンガル種血統。そしてウマイア(Umaïa)さま生後11か月。サフィール3歳半支配的で飼い主に懐っこく、社交的。高いところに登るのが得意。体格のよさとドレス模様は驚くほど。サエル2歳半優しくてよくしゃべる。レース、追いかけっこ、羽根が大好き。ドレス模様は完璧。タイコウ・ワイルド2歳超敏感で、怖がりだけどとても優しい。飼い主だけを受け入れる。狩猟ばかりしている。ワイルドな顔と見事なドレスを持ち合わせている。タイガー・ワイルド2歳タイコウ・ワイルドとは姉妹。独立心旺盛でワイルド。兄弟や妹や飼い主に対しては優しいけど、見知らぬ人は受け入れない。ランニングと狩猟好き。野生の猫のようなルックスで、本物の小さなヒョウのよう。ウマイア11か月保護施設出身。まだ小さいので何をやってもかわいい。何時間もボールをプレーをする。黒檀の黒いドレス、高くて優しいニャー、緑の目が素晴らしい。<飼い主から見た猫たちさまとは>家は大きな一戸建住宅です。サフィールは、以前飼っていた猫が13歳で亡くなった後、私のところにやってきました。私がまだ猫を愛することができることを証明してくれました。サフィールひとりでは退屈なのと、ベンガルは群れで暮らすため、サエルを養子にしました。タイコウ・ワイルドは一瞬で好きになりました。タイガー・ワイルドを養子に迎えたのは、タイコウと彼女が生まれた時から切り離せない関係だったからです。2匹同時にやってきました。ウマイアは生後約4週間、体重400gくらいの時、車のエンジンの中で発見されました。フェイスブックで彼女を見かけ、そのストーリーにとても感動しました。そして1週間後、彼女は私たちのもとにやってきたのです。私は彼女の世話をし、今、彼女はとても元気で美しいです。うちの猫たちはとてもスポーツ好きなので、朝の食事が終わると遊んだり、撫でてもらいに来たりして、それから私は仕事を始めます。そのため、自宅のオフィスに来る猫もいれば、自分のプレイルームに遊びに行く猫もいます。食事は『Cosma』ブランドのチキンやカツオ、鶏ささみのなどです。カリカリはセルフサービスで少食ずつ好きなだけ食べます。年長のサフィールはカリカリしか食べません。ゲームルームと屋外にあるパティオで思い存分遊んでいます。ベンガルズはトンボとバネ、そして最年少のウマイアはボール遊びに夢中です。彼らは私の子どもたちであり、私は無条件の愛で彼らを愛しています、そして彼らは私の優先事項です。私に似てみんなとてもダイナミックで、いつも活動的です。まるで竜巻のようです。私はサフィールの母親で、サエルの守護者です。また、私はタイコウ・ワイルドの保護者であり、彼女は私の保護者でもあります。タイガー・ワイルドの人間的友人です。私はウマイアの母親で、彼女はまだ生後7週間の時に乳離れさせました。これからも私は最後まで彼らと一緒にいるつもりで、別れの時には可能であれば我が家の庭に埋葬したいと思っています。そうでない場合は骨壷を保管しますが、私の宗教的信念で彼らが火の中に入るのは望ましくありません。初めて出合ったとき、最初のつながりは魔法のようでした。彼らと一緒に過ごした最初の日は忘れられません。わたしの猫たちは私の人生のすべて、静けさ、宥め、喜び、愛を教えてくれました。ーー企業のIT部門でキーアカウントマネージャーをしている飼い主は、比較的自由に時間を使え、家でも仕事ができるので、5名の猫さまたちの世話は苦ではなく逆に喜びだと話します。13年間共にした猫さまを失ったときは絶望的な気持ちになり、もう猫さまを飼うことはないとまで思ったようです。サフィールさまが来てからは新たな人生を歩み出し、猫さまと暮らす楽しさでどんどん家族が増えていきました。もしかしたらまた子猫さま迎える日が来たりしそうですね。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2024年09月08日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第265回目はノエ(Noée)さま の登場です。妹猫さまが大好きな猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.265猫さまの話をもっと聞かせて!三毛猫のノエさまは2歳の女性猫さま。<ノエさまが語ります>わたしは庭がある家に住んでいて、自由に庭にアクセスできる環境です。ここに来てからは快適な生活を送っています。朝食後はほぼ午前中ずっと外を散歩します。庭で時間を過ごすのが大好きです。午後は家の1階で眠り、出窓の前の太陽の下で爪とぎをしたり、キャットツリーに座っているのが大好きです。夜は屋根裏部屋で眠ります。お腹の毛の蓄積を防ぐ『ロイヤルカナン』 エアボールカリカリを毎日食べています。他の食べ物には特に興味がありません。なのでいつも同じもので満足しています。わたしはあまり遊ばないので、お気に入りのおもちゃがありません。近くに住む妹のマルゴットがしょっちゅう遊びに来てくれるので楽しいです。<飼い主から見たノエさまとは>ノエの母親は、ノエと妹のマルゴットをこの家に置き去りにして去っていったのです。そのせいか、ノアはとても内気で臆病です。でも妹のマルゴットと遊ぶことと、勇気を出して近所の猫と喧嘩するのが好きです。彼女の毛皮と、懇願するニャーという鳴き声はなんて魅力なのでしょうか!ノアは私たちと同じ生活リズムで、午前中はかなり活発で、午後は静かに過ごします。私たちのことが大好きで、とても愛情深いです。彼女が母親と別れた恐怖から抜け出して、私たちに対して愛情深くなったときはとても嬉しくなりました。性格は、とても怖がりかもしれません。なのでマルゴットと一緒にいる時間がいちばん安心できるようです。ノアはこの家に特別な存在感をもたらします。彼女はとても親切です。ーーすでにこの連載#263で紹介したマルゴットさまのお姉さんがノエになります。とても似ているのですが、顔の模様と体の縞模様で区別がつきますね。この姉妹の仲の良さと言ったら目を見張るものがあります。これからもお互いを信頼していく気持ちは人間世界にも必要なのでは?と思ったりしています。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2024年09月07日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第264回目はユーゴ(Hugo)さま の登場です。もふもふが美しいイケメン猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.264猫さまの話をもっと聞かせて!赤茶のユーゴさまは生後16か月の男性猫さま。<ユーゴさまが語ります>僕はバルコニー付きのアパートに住んでいます。日中寝たり遊んだりして過ごしますが、たまにはバルコニーに出て新しい感覚や匂いを発見しています。評判のいい『ロイヤルカナン』のカリカリとウエットフードを毎日食べています。特にウエットフードは特別感があって、それを食べられる夜が待ち遠しいです。おやつは『catisfactions』ブランドのもの、これもなくてはならない大好物!お気に入りの居場所は出窓にあるハンモック。ベッドの下に入って寝るのも大好きです。大切なおもちゃはボールと羽根ばたきです。たまに飼い主は僕を背負っておでかけもしてくれます。外の世界は興味津々で、目がまんまるくなってしまいます。たまに飼い主の親戚の家に行くのですが、そこにいる犬のタルティーヌとは幼馴染(歳もいっしょぐらいかな)なので仲がいいですよ!基本的に僕はとても恥ずかしがり屋で、知らない人には控えめですが、自信があるときはとても人懐っこくて遊び好きでもあります。でもどっちかといえば怖がりです。<飼い主から見たユーゴさまとは>ユーゴは私にとって初めての猫です。彼は兄弟たちと路上にいたところを動物保護協会に助けだされました。当時は身体中どこにでも虫が寄生していたとのことです。幸いにも協会の人々はケアを怠らず、ユーゴを救うことができたのです。私は生後4か月のユーゴを引き取ることができました。ユーゴの特技は、自分自身を理解してもらう方法と、自分が望むものを私たちに示す方法を知っていることだと思います。私の猫は小さなライオンのようなものです。狩人で、賢く、他の動物に対して支配的です。チャームポイントは目だと思います。眼差しにメロメロになってしまいます。そして、私とユーゴはとても似ていて、二人ともよく寝ます(笑)。ユーゴとの最も楽しいエピソードは、朝、目が覚めたときに彼が私を抱きしめてくれるときです。ユーゴは私の不安を和らげてくれます。私は彼を飼うことができてとても幸せで、彼に私のすべての愛情を注ぐことができます。まだまだ彼は若いので、これから先もユーゴを見守って?いやわたしのほうこそ見守られて、これからの生活を楽しんでみようと思っています。ユーゴ、わたしの元に来てくれて感謝しています(LOVE)。ーーユーゴさまは混血種らしいようですが毛並みといい、美しい猫さまです。路上に置いてきぼりになった時はダニまみれで大変だったそうですが、今では想像できませんね。最近では散歩も慣れてきて、飼い主の肩に乗ってまだ見ぬ世界に目を輝かせていました。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2024年09月01日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第263回目はマルゴット(Margotte )さま の登場です。ドレスのような毛皮の猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.263猫さまの話をもっと聞かせて!三毛猫のマルゴットさまは2歳の女性猫さま。<マルゴットさまが語ります>わたしはアパート住まいですが、妹猫のノエと一緒に過ごすために、彼女がいる飼い主の両親の一軒家にも行きます。午前中、飼い主と遊んだり触れ合ったりして、午後は昼寝に専念します。夕方から夜になると、より活発になり、遊び、飼い主の隣で寝るようになります。食事は『Virbac』のカリカリと『ロイヤルカナン』のウェットフードが主です。ほぼ毎日少量のヨーグルトを食べることが許されています。ネズミとボールの付いた爪とぎが大好きです。テーブルの上、キッチンの調理台の上、冷蔵庫の上など、どこにでも登ります。チャームポイントは美しい色と黒い斑点がある、ドレスのような模様です。<飼い主から見たマルゴットさまとは>マルゴットの前にもう一匹、クレマンティーヌという名のトラ猫を飼っていました。マルゴットは妹と母親と一緒に私の両親の庭をさまよっていました。彼女らが乳離れしたとき、マルゴットの母親は彼女らを私の実家の近くの庭に置き去りにしました。私の両親は彼女らに餌を与えるようになり、少しずつ猫たちは飼いならされ、私たちは彼女らを養子にすることに決めました。マルゴットは、私が彼女に多くの慰めと幸福をもたらしていることを知っていると思います。特に小さい頃は外で暮らしていたので、マルゴットは私に感謝していると思います。マルゴットは、日中は猫の木の上で、夜は私の隣のベッドで過ごすのが大好きです。彼女はソファで寝るのも好きです。時々私と一緒にテレビを見ることもあります。彼女はとてもリラックスした猫で、いつも幸せそうです。夜、彼女が私に寄り添って寝るときはなんとも言えず胸の中が満足感でいっぱいになります。彼女と一緒にいられて幸せです。マルゴットの服装や、どんな状況でも完全にリラックスした無邪気な振る舞いは、とにかくユニークだと思います。彼女は私が家で孤独を感じないようにしてくれ、私の生活に活気とたくさんの喜びをもたらしてくれます。私にとって最も重要なことは、彼女が痛みを感じていないということです。私は彼女の健康を保つために必要なことをしています。彼女が苦しみなしには生きられなくなった日、私は私の悲しみを考えずに、彼女のために正しい決断を下すと思います。ーーマルゴットさまのお母さんは子どもたちが自立するために安全な居場所を見つけたようです。もちろんそこに住む人間も観察して安心して子どもたちを託したのでしょう。今では姉妹で気持ちがいい時間を過ごしています。マルゴットさまのチャーミングでユニークな模様は一度見たら忘れませんね。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2024年08月31日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第262回目はウナ(Una)さま の登場です。最近お姉さんになった猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.262猫さまの話をもっと聞かせて!ブリティッシュロングヘアーのウナさまは1歳の女性猫さま。<ウナさまが語ります>わたしは庭とプールのある大きな家に住んでいます。まだ日が昇らないうちに、ゴロゴロと鳴き、抱っこを求めに飼い主のところへ行きます。飼い主がトイレに行くとき、朝食を食べるとき、どこへでもついていきます。食事は無制限のカリカリマシーンがあるので、好きなときに食べます。獣医師のアドバイスに従って『ロイヤルカナン』のものをいただいています。ここのうちに赤ちゃんが誕生して、最近少しストレスを感じています。遊んだり出窓から鳩を眺めたりしてから、長い昼寝をします。毛が長く毎日お手入れが必要なのでブラッシングをしてもらいます。そして夕方になると、抱っこしてほしいとも要求します。自慢の目はラグーンの色で、毛皮は太陽のように金色で、うつ伏せになって飼い主たちを魅了する日々を送っています。<飼い主から見たウナさまとは>ウナの前に数匹の猫を飼っていました。しかし、あることが私の人生を変えました。失った猫は銀色のペルシャ系の女性猫でした。彼女は私の人生を共にした猫でした。別れてからはとても悲しくて二度と猫を飼いたくないと思いました。でも夫は新しい猫を独断的に飼い始め、それがウナでしたが、私は後悔していません。それに、夫はウナは自分のものだと思っていたのに、ウナが私のほうに懐き、わたしを選んだのです!どうしても子猫が欲しかった夫は、ウナが子猫だった頃の写真を見たそうです。夫は明らかにウナの魔法にかかり、私たちの家から7時間離れたナントの繁殖農場まで彼女に会いに行きました。今ではわたしの猫になりましたが(笑)。ウナは美食家です。彼女はあらゆる食べ物の匂いを嗅ぐのが大好きです。私が料理をするとき、彼女はとても興味津々です。鶏肉、ほうれん草、少量の生サーモンがウナの好みです。ウナはすぐに疲れてしまいます。年齢的なところもあるのでしょうか。バスケットや小さなベッドを買ってあげても無駄です。彼女は毎週お気に入りの場所を変えます。最近はソファの下に入って外を眺めるのが好きです。ウナは繊細でなお姫さまです。彼女は黄金の心をもっており、何よりも人間を愛しています。そして彼女はとても不器用で、猫にしては珍しく猫の木から落ちることもあります。しかし、信じられないほどの美しさと柔らかさで補っています。彼女は動物が飼い主に対して抱く無条件の愛の純粋さを体現しています。それは貴重な絆であり、彼女は見返りを期待せずに与えてくれます。彼女は真の家族の一員です。医学的理由により、私は妊娠期間のかなりの間を寝たきりで過ごさなければなりませんでした。ウナがいつもそばにいてくれるのは本当に安心でした。彼女は私を癒し、エネルギーを与え、愛情で満たしてくれる、まるで私の娘のようです。私には彼女の幸福に責任があり、彼女が幸せになることを願っています。ーーウナさまは飼い主の夫が一瞬で気に入って飼うことになりましたが、実は飼い主が妊婦中に寝たきりで、前の猫への思いが消えないこともあり、これからの生活を前向きにしたくてウナさまを連れ帰ったようです。その効果は抜群で、飼い主は元気になり、赤ちゃんも誕生して毎日幸せな生活を送っています。まさしくウナさまマジックですね。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2024年08月24日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第261回目はラヴァン(Raven)さまとスパロー(Sparrow)さま の登場です。飼い主の初めての猫さまになった猫さまたちの物語【フレンチ猫さま】vol.261猫さまの話をもっと聞かせて!黒猫のラヴァンさまは2歳、スパローさまは2歳半のともに男性猫さまです。<ラヴァンさまが語ります>僕の名前はラヴァン。この家族のところに初めて来た猫です。僕は2022年8月末に生まれたらしく、生後2か月半くらいのときに道に捨てられていました。今は毎日食べて、寝て、飼い主が育てている植物を食べて食べて、とにかく走ることが大好きです。飼い主の日課のうち、昼寝が不可欠だったとしても、飼い主は僕の冒険には寄り添ってくれています。スパローはここにSPA経由で2023年2月に来ました。推定2022年5月に生まれているはずなので僕よりは少しお兄ちゃんですが、僕は弟と思っています。きれい好きで体を洗ったり、歩き回ったり、家の壁すべてに頭を擦り、そしてとてもおしゃべりなんです。彼にぴったりな名前をつけてもらいましたね(スパロー=スズメ)。そして僕たちよりも前にいたウサギのペッパーを紹介しましょう。彼女は飼い主たちと少なくとも3年間一緒に暮らしています。彼女は少し不機嫌ですが、優しいです。仲良しですよ!足は相当早いです。彼女が本気を出したら追いかけるのは難しいです。この家にはキャットツリーと一番大きな窓に張られたハンモックがあって心地いいです。僕たちは羽のあるものが大好きですが、なによりもバネが大好き!それらをたくさんもっていて、遊びだしたら飼い主が回収するまで決してやめられません。<飼い主から見たラヴァンさまとスパローさまとは>ラヴァンとの出会いは、友人から電話があり、道で子猫を見つけたと教えられたことから始まりました。私は今までに猫を飼ったことがありませんでした。ラヴァンが初めての猫です。ラヴァンは乳離れしていない状態で外で発見され、どうしてもすぐに保護が必要な状態だったのでその場で連れて帰りました。スパローはSPA協会に保護されていました。なぜ彼が捨てられたのか、その経緯はわかりませんが、2~3か月世話をされ、それから彼を見て私はすぐに恋に落ち引き取ることにしました。ラヴァンとスパローの関係は、最初の2週間はかなり忙しかったですが、今ではふたりはとても仲良くなり、一緒に遊んだり、寝たり、お互いにグルーミングしあったりしています。ラヴァンはとても遊び好きで、食いしん坊で、特に私のパートナーとの昼寝を習慣としています。彼は誰も恐れませんが、時々非常にいたずらをしてしまい、ものを食べるためにはあらゆることをします。地面に寝そべっているときは愛らしいです。彼は私のパートナーに似ていて、ふたりともおやつ(スナック類)が大好きです(笑)。スパローは非常に臆病ですがとてもかわいらしく、よくゴロゴロと喉を鳴らします。抱き合ったりもしますが、とても恥ずかしがり屋な一面があります。性格は私に似ているかも!ラヴァンとスパローは、まるで自分の子どものような存在で、私は彼らをかぎりなく愛しています。彼らは私が抱きしめるのに飽きていると思います。彼らが私を愛してくれるといいのですが…そうだとしたら私は彼らのために十分な量の愛情をお返しすることができます。毎日の生活で、彼らは喜びと愛を与えてくれます。猫との生活は、なんとも表現できない喜びであり、動物福祉について多くのことを考えさせられます。ーー初めて猫さまを迎え入れた飼い主は、どうしてこんなかわいい子たちが捨てられてしまったのか、残念で仕方がなかったといいます。でも、一緒に生活を始め猫さまの存在に魅了されてしまいました。ラヴァンさまとスパローさまはここの家に来て本当に幸せに暮らしています。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2024年08月18日2024年8月18日、フランスの俳優であるアラン・ドロンさんが亡くなったことが分かりました。88歳でした。サンケイスポーツによると、逝去は親族が明らかにしたとのことです。アランさんは1957年、フランスの映画イベントである『カンヌ国際映画祭』でスカウトされたことをきっかけに、俳優デビュー。整った美貌が話題を呼び、またたく間にブレイクします。1960年公開の映画『太陽がいっぱい』のトム・リプリー役をはじめ、多くの作品に出演し、『二枚目俳優』としての地位を確立しました。代表作の『太陽がいっぱい』だけでなく、『若者のすべて』や『サムライ』『地下室のメロディ』『さらば友よ』などの映画は日本でも高い人気を誇り、アランさんの美貌が多くの人の心を射止めたことでも知られています。また、2007年に来日した際は、アイドルグループ『SMAP』の冠バラエティ番組である『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)にゲストとして出演し、話題を呼びました。名優として活躍したアランさんの逝去に、ネットからは「ずっと大好きな俳優です」や「ついにこの日が来てしまったのか」といった声が上がっています。アランさんの姿は、今後もいろいろな作品の中に残り、輝き続けることでしょう。ご冥福をお祈りいたします。[文・構成/grape編集部]
2024年08月18日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第260回目はロジャー(Roger)さまの登場です。社交的な猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.260猫さまの話をもっと聞かせて!ブリティッシュショートヘアのロジャーさまは2歳の男性猫さま。<ロジャーさまが語ります>僕は庭付きの家に住んでいます。いつもは飼い主たちの寝室に寝ていますが、明けがたに誰かがトイレに行くと目が覚めてスリスリ甘えモードになります。一緒にくっついて寝た後、外に行かせてという合図をします。いつもはこの家の主人が僕の担当ですが、彼は用が済んだらまた寝てしまいます。決まって4時半から5時の間です。外出は2、3時間くらいです。大好きな家が2軒先にあり、その家のマダムが起きてキッチンにいるか窓からチェックし、戸が開いていればお邪魔して、そこの娘さんの洗濯籠で寝たりしています。その光景の写真が送られてきて、飼い主は僕の行動がわかったようです。あと、その家にはモルモットのクリティーンというかわいい子がいて一緒に過ごしたりしています。塀を越えるとすぐ隣の家なので、ここにも勝手に侵入し、ベットの下で寝たりリラックスしています。家に誰かいる場合はそのように出たり入ったりしていち日を過ごします。自分の庭で寝たり、友だちの黒猫を家に呼んだりもする社交家です。庭にいる飛ぶ虫や蝶や蜂を追いかけたりしています。とにかく、外が好きな年頃なのです。<飼い主から見たロジャーさまとは>結婚して16年ですが、息子が生まれる前からいた11歳まで生きた犬の後に同じ種類の犬を迎えました。その子が3歳になる前に急病で旅立ってしまいショックを受けていました。あまりにも突然のことでした。その後途方にくれていましたが、主人が少し強引に、“悲しみの中にずっといるのはよくない!”と私たちを説き伏せた感じです。新たに犬を迎える気持ちの強さはなく、全く違う猫が良いかもしれないとなりました。猫を飼うことは初めての経験で驚くことがたくさんですが、本当に癒されています。食事はカリカリと、私が作る鶏スープを飲んでいます。日曜の昼に私たちが魚を食べることが多いので、おこぼれに預かることがあります。おやつはもちろん『ちゅ~る』。あの形のものを持っていると(試供品の美容液であったとしても)寄って来てしまうくらい好きです(笑)。実はロジャーの横文字表記は「Roger」なんです。でもフランス風に「ロジェ」とは呼ばず「ロジャー」と呼んでいます。漫画『ワンピース』の海賊王・ロジャーから来ています。お気に入りの場所はソファーの背の部分、玄関の棚の中の暗いところ、洗面所の流しで、どこでも構わず仰向けでリラックス!遊びはコードをまとめたりする短い針金(名前が分かりません)。特技はいきなりバタンと仰向けで寝ること!村の長老のように、ゆったりとしています。抱かれてもじっとしています。おいでといっても来ませんが、「ちゅ~る!」と言うとやっぱり来ちゃいます。ベタベタしてくるのは朝だけですが、人間が家の中を移動するとついてくるので、人間は好きみたいです。休みには南仏に移動しますが、移動中も静か、旅先でもあまり惑わされない感じです。私のことはどう思ってるのか、それだけは謎ですね。猫を飼ってみて、犬との違いは自分をゆったりと貫き通すところなんでしょうか?きっと猫とはそういうものなんでしょうか。私と似ている点もあります。どこに連れて行かれても割と対応しやすいところですね(笑)。最初は家から出さないようにしていましたが、庭に出すようになりました。庭からご近所へと姿が見えなくなるたびに不安ですが、ご近所のモルモットのクリスティーンといる話を聞いた時は、ほっこりしました。それでも毎回帰ってきてくれる彼に感謝してます。実は、彼のためにドアを開けるたびに、もしかしたらもう会えないかもしれないと思っています。外で何があるかわからないのに、外に出すのですから、覚悟しようと。考えたらすごいトレーニングをさせて貰っています。帰って来る度に、お祝いしたい気分になります。私はまだ猫がいる暮らしのビギナーです。ーーなんとも仰向けが得意なロジャーさまを見るとほっこりします。まんまるなお顔にネックレスも似合っていますね。飼い主もすっかり猫の生活も楽しんでいるようでした。ロジャーさまのキャラクターのおかげですね。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2024年08月17日子どもが夏休みで普段より接する時間が多く、サッカーと子育てについて考えることも増える時期ではないですか?本日は、少年サッカーの保護者向け情報サイト「サカイク」で2024年1月から7月に配信した記事の中でみなさんの注目度が高かった、親のかかわり方に関する記事をランキングでご紹介します。サッカーを頑張るわが子をサポートするための参考になることがたくさんありますので、記事配信当時に見逃した方も、いま一度ご覧ください。親が変われば子どもも変わる!?サッカー少年の親の心得LINEで配信中>>第3位2児の父・松井大輔さんが語る、サッカー少年少女が「楽しい」「上手くなりたい」と思うようになる親のかかわり方第3位は、松井大輔さんのインタビュー記事でした。元Jリーガーで、フランス、リーグ・アンなど海外経験も豊富な松井大輔さんの子育て論。松井大輔さんが実践している子どものやる気の引き出し方は、「ああしろ」「こうしろ」といった命令口調でないのに、「自分もやろう!」と気持ちが刺激される方法でした。サッカー上達に一番大事なのは本人のやる気です。子どものやる気を引き出したい保護者の皆さんは、いま一度ご覧ください。記事を読む>>第2位「サッカー少年少女の親として何より大事なのは、子どもをプロにすることではない」昌子源選手の父・昌子力さんが語る親の心得第2位は、昌子源選手のお父さん、昌子力さんのインタビュー記事。息子の昌子源選手(町田ゼルビア)はプロになり、日本代表としてワールドカップにも出場しましたが、親として一番大事なのは子どもをプロにすることではない、という昌子力さんのインタビューは、今サッカー選手を育ている保護者の関心を集めました。プロになることの大変さを知っているからこその持論や、これまで長く育成にかかわってきた経験から、育成年代に必要なことを聞かせてくれました。夏休みで時間がある今、じっくり読んでみてください。記事を読む>>第1位干渉しすぎて自立を阻害する「ヘリコプターペアレント」になってない?過保護にならないための対処法第一位は、過干渉についての記事。親のあり方について目にする機会が増え、保護者の皆さんの「過干渉」への関心も高くなっていることを感じさせます。聞きなれない「ヘリコプターペアレント」というワードにも興味を持ってみてくださった方も多いのではないでしょうか。過干渉で子どもの自立を妨げるのは親としても本意ではないですよね。見守りとサポートは匙加減が難しいものですが、大きくなっても自分で決められない子にしないために、具体的な対策を紹介していますので改めてご確認くださいませ。記事を読む>>いかがでしたでしょうか。これからも親御さんご自身が子どものサポートについて考えるきっかけになったり、チームがよくなるきっかけになる記事を配信していきますので、ご愛顧のほどよろしくお願いいたします。サッカー少年の親が知っておくべき「サカイク10か条」とは
2024年08月15日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第259回目はロッキー(Rocky)さまとウギー(Uggy)さまの登場です。外遊びが大好きな猫さまたちの物語【フレンチ猫さま】vol.259猫さまの話をもっと聞かせて!赤色メインクーンのロッキーさまは4歳の男性、黒茶のウギーさまは1歳の女性猫さま。<ロッキーさまが語ります>僕たちは南フランスにある一軒家に住んでいます。外で遊ぶのが大好きで、いつも快適な場所を見つけて昼寝しています。庭にはネットが設置されているので外敵から守られていて安心です。ハンモックでの昼寝は気持ちいいですね。家の中では洗面台やシャワールームの中で寝るのが好きです。あと僕ら専用の可動式のカルフルな棚、部屋?ここでウギーと戯れあっています。食事は『ヒルズ』のキャットフードを食べています。特別な食事もおやつはありません。お気に入りのおもちゃは音の出る小さなネズミ。ウギーはまだ小さいからなのかいつも鳴いています。うるさいぐらい!<飼い主から見たロッキーさま、ウギーさまとは>ロッキーは専門ブリーダーから購入しました。私はジンジャーキャット、夫はメインクーンが飼いたかったので、うまく意見を合わせました。数か月前に17歳だった小さな猫ビーナスを亡くし、喪に服した後、ロッキーのほかにもう1匹猫を飼うことにしたのです。ビーナスは火葬してもらい、部屋の片隅に猫の形をした小さな骨壷を置いています。彼女のことは一生忘れません。ビーナスの死でまだ心が傷ついていたので、雌猫はもう飼いたくなかったのですが、ウギーの魅力にとりつかれました。ロッキーはとても穏やかで、抱っこされたいときはずっと抱っこされています。ウギーはとても熱狂的です。たくさんの抱っこを必要とし、ノンストップで鳴き続ける愛のボールです。ロッキーは私の夫の性格を受け継いでいて、穏やかで要求もしません。ウギーは私の性格を受け継いでいて、ロバのように頑固で、何か思うことがあるとひるみません。私にとっての猫は家族のいち員です。猫も家族と同じように大切です。ロッキーもウギーももちろん私たちを愛してくれていると思います。私たちは毎日、ロッキーとウギーと素晴らしい経験をしています。家で仕事をしている私にとって、2匹はいち日中近くにいてくれますし、調子が悪いときは私の抗うつ剤になってくれています。とても癒される存在です。ーー南フランスの良い気候の中で生活するロッキーさまとウギーさまは快適な毎日を送っています。ビーナスさまが亡くなって、ロッキーさまも飼い主と同様悲しい思いをしていたに違いありません。でもウギーさまの登場で家が明るく活気が戻ってきたようです。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2024年08月11日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第258回目はビルート(Biloute)さまとトピナンブール(Topinambour)さまの登場です。まだまだ活動的、外出が大好きなシニア猫さまたちの物語【フレンチ猫さま】vol.258猫さまの話をもっと聞かせて!赤トラ猫のビルート(ビル)さまは14歳、シロとグレー猫のトピナンブール(トピ)さまは13歳、ともに男性猫さまです。<ビルートさまとトピナンブールさまが語ります>ビルは朝から晩まで見晴らしのいい2階の窓辺にいて近所の様子を観察するのが大好きです。トピは雨が降っても晴れてもいつも外出しています。トピはビルの隣のソファ、飼い主夫の足、またはコンピューターの前の肘掛け椅子に座るのが好きです。ふたりとも、またたび、小さな泉、おもちゃのネズミが大好きです。でもトピはネズミの死骸を大量に持ち帰ってきます。ビルは時々生きたネズミを家に持ち帰って、家の中で一緒に遊ぶのが大好きです。僕たちはいつも牛乳を飲むことに慣れていて、とてもよく消化しています。食事について、僕らは老年期に合わせたカリカリを食べます。ビルはダイエット中で、食べるために小さな塔の上からカリカリを落とさなければなりません。トピは決まった時間に鳴る自動給餌機をもっています。健康のため太りすぎは良くないようで飼い主が管理してくれています。パテは大好きなんですがカロリーが高いらしくて、それを許されるのは休日か薬を飲む必要がある場合だけです。飼い主たちが鶏肉を食べると、たくさん鳴いて要求するので、飼い主たちは骨の周りを仕方なく僕らのためにくれるのです。飼い主の夕方の帰宅をいつも待ちわびています。僕らはいつもドアの後ろにいて、撫でられる前から喉を鳴らします。飼い主たちが休暇に行くと、戻ってきたときには腹を立て不機嫌アピールをします。でもそんな飼い主たちを愛しています。<飼い主から見たビルートさまとトピナンブールさまとは>私がまだ両親と住んでいたときに、他の地域に住んでいる友人がビルートとトピナンブールを私たちに譲ってくれました。2匹ともとてもきれいでかわいい子猫でした。ビルートとトピナンブールはともに元は路地猫さまでした。トピナンブールにはトピというあだ名があり、ノルマンディー出身ですが、あまりにも臆病なので、(映画『プライベート・ライアン』のように)ライアン(小さな王という意味もある)と呼ぶことはできませんでした。そこで私たちキクイモ(フランス語でトピナンブール)と呼びました。ビルートはいつもビルと呼ばれています。ビルは北フランス出身なのでそう呼ばれています。そこでは、ニックネームのビルートは愛情を込めて「小さな男の子」を意味します。私たちはこの家に来る前はアパルトマンに住んでいました。彼らが初めて来たときのことを覚えています。彼らはなにも認識できなかったために遠慮していました。彼らは毛布の下で私に寄り添い続けてくれたので、私はとてもよく眠れました。彼らの世話が大変なために物事がうまくいかないのではないかという心配はもうありませんでした。私たちは2年前、猫がたくさんいる地域にある、広い野原を見下ろす家に引っ越しました。トピは地元の保安官になろうとしましたが無理でした。たくさんの悪党猫を管理するのは諦めたようですが、我が家を守ろうとして番猫の役割をしています。ビルはイライラするとよく文句を言いますが、表情豊かなので、私たちは彼の真似をしてよく笑います。ビルにはたくさんの個性があり、彼の好き嫌いがすぐにわかります。トピは大きな赤ちゃんなので、とても人懐っこく、たくさんの配慮と優しさを必要としていますが、何よりもちょっとしたことを怖がります。トピは耳やお腹を撫でてもらうのが大好きです。ビルは背中やお尻を撫でてもらうのが好きで、特にヒゲを引っ掻いてもらうのが大好きです。ビルは私によく似ていますが、トピは私のパートナーに似ています。私は表現力が豊かで、ビルートのように愚痴もよく言います。私の相棒は優しくて気配りがあり、抱っこが大好きです。パートナーと私はトピとビルからたくさんの愛情をもらっています。彼らは私たちを癒す、なくてはならない存在です。彼らは寝るときにとてもかわいいいびきをかいて、私たちの夜を揺さぶります。私たちはふたりに夢中で、彼らの世話を懸命にしています。ーー一般開業医の飼い主は、猫さまの健康を第一に考えて食事を決めています。体重管理も怠らずダイエットにも成功したようです。これからも健康で長生きしてください!著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2024年08月10日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第257回目はツキ(Tsuki)さまの登場です。黄色い目が美しい猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.257猫さまの話をもっと聞かせて!グレーとホワイトのツートーンのツキさまは生後6か月の男性猫さま。<ツキさまが語ります>僕はパリで45m²のアパートに住んでいます。朝6時に1日が始まります。まずは飼い主たちを起こして抱っこしてもらい、7時には飼い主たちを噛んで遊びます。8時半になると食事の時間で落ち着きがなくなり、食事の前に飼い主の唇を舐めます。『ロイヤルカナン』の子猫用カリカリを少しずつ食べ、10時までしばらく遊び、また寝ます。おやつもいつも準備してもらっています。『Catisfactions』の猫の草が入ってるものや鶏肉味のものです。飼い主の夫が帰宅する午後6時半まで、一日中長い昼寝をします。夕方からはお気に入りのゲーム開始です。午後9時に夜ご飯。夜中の12時頃になると電池切れになります。<飼い主から見たツキさまとは>私たちはパリ近郊のジュヌヴィリエにあるSPA(Société Protectrice des Animaux)に行きました。ツキはシェルターに残っていた唯一の子猫で、私たちは一瞬で恋に落ちました。初めて会ったとき、彼はすぐにとても懐きました。ツキは生後数週間でSPAに譲渡され、里親に引き取られて哺乳瓶から離乳できました。その後、里親に迎えられる年齢になるとSPAに預けられ、生後4か月のときに私たちに出会って我が家にやってきたのです。夫はずっと猫と暮らしてきました。子どもの頃、まず庭で12匹の野良猫を保護して、その後10代の頃に駐車場で出会った路地猫を保護した大の猫好きです。私は猫を飼ったことはなかったですが、いつかは猫を飼うことを夢見てきました。ツキはほとんどの時間をリビングルームで過ごします。リビングにはプレイルーム、トイレ、鳥を観察できる窓際の高い場所があります。ツキは釣り竿で青い魚を釣って遊ぶのが大好きで、また夫と一緒にサッカーをしますがゴールキーパーが得意です。とても、とても、とても遊び好きで、時には私たちに対して冷静さを欠くこともありますが、特に昼寝の後は抱っこし放題です。小さな白い靴下を履いているような彼の被毛を、私たちはいつもかわいいと思っています。尻尾は少し縞模様で、カラダには黒っぽい斑点があります。私たちは、彼のつぶらな小さな目が大好きです。ツキからはたくさんの喜びと優しい瞬間をもらい、そして子猫を家族に加えることができたことにとても感謝しています。ーー白い靴下を履いているツキさまの1日を見るととても規則的なことがわかります。ここの飼い主夫妻はアートディレクターとして働いていますが、不規則で多忙な毎日から、ツキを迎えたことにより自分たちの生活リズムをツキに合わせて変化できたことに満足しているようでした。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2024年08月04日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第256回目はウミ(Umi)さまの登場です。飼い主の心を鷲掴みする猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.256猫さまの話をもっと聞かせて!サイベリアンのウミさまは1歳4か月の女性猫さま。<ウミさまが語ります>私たちはパリの小さなアパートに住んでいます。朝、飼い主が仕事に行く準備をしている間ずっとつきまとわりますが、その後ひとりになったら1日のかなりの時間を寝て、在宅勤務中の飼い主夫に付き合って過ごします。飼い主が家に帰ったら夕飯です!一日中カリカリのセルフサービスを食べ、夕方には缶詰のパテの半分を食べます。夕食後は、私が一番のお気に入りの時間が待っています。飼い主夫と遊んで、どこへでも走っていきます。夕方が私にとっての最高の時間です。<飼い主から見たウミさまとは>パリ近郊でサイベリアン猫のブリーダーを探し、ウミが生まれたブリーダーを見つけました。ウミは私にとって初めての猫です。私は猫アレルギーの体質で、長い間猫を飼うことはできないと思っていました。アレルギーを起こしにくいサイベリアン猫を見つけるまでは!私はこの品種に惚れ込み、数か月かけてブリーダーを探し、将来の猫を見つけました。生後4日目の写真を見たときに私は恋に落ち、すぐに予約にサインしました。家に連れ帰った日、彼女はとても小さかったのです! 3か月待って実際に会えたときはとても感動的でした。ウミはとてもお茶目で、食べるのが好きだけど少し好き嫌いがある、小さなお姫さまです。お人形さんかぬいぐるみみたいでとってもかわいいです。彼女はとても独立心が強いですが、いつも私たちの近くにいて、行動をすべて監視しており、好奇心旺盛です。そしてとてもおしゃべりで、私たちとたくさんコミュニケーションをとってくれます。彼女はハンターで、ハエを追い払うのがとても上手です。 そして、彼女をユニークなものにしているのは、明らかにかわいい半分の口ひげです。スイートスポットはとても表情豊かなお顔ですね!彼女は遊びたいとき、子猫の顔をするので、拒否することはできません。彼女のやりたいことを私たちが準備するのに時間がかかりすぎると、「飼い主たちは愚かだ」と思っているのではないかと感じます。ウミは私の日常生活を変えてくれました。私はできる限り彼女の世話をするようにしています。私が夕方帰宅すると、彼女はいつも暖かく迎えてくれて、ニャーと喉を鳴らしたり、カラダをさすったりしてくれます。私は彼女の愛を感じています、そして彼女も私の愛を感じてくれることを願っています。私にとって彼女は私の子どものようなものなのです。ーーウミさまのもふもふ具合はたまりませんね。この表情でつきまとわれたらどんなことも許してしまいそう。まだ飼い主のところに来て1年ほどですが、これからも飼い主を虜にするに違いありませんね。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2024年08月03日フランス気分が高まるこの夏。「おうちでテレビを見ながら、フランス料理を食べる」なんて、いつもと違うプチ贅沢を味わうのも良いですよね。ただ、フランス料理というと、家で作るのは難しそう……。そこで、自宅で手軽に作れるフランス料理を、成城石井のシェフ・水野翔太さんに教えてもらいました!低アルコールのシードルなど料理に合うお酒、そして平日の夜に食べたい新惣菜もご注目ください。意外と簡単にフレンチが完成!切るだけ&ワンパンレシピ2024年7月26日(金)〜8月31日(土)の期間中、成城石井では「フランスフェア」を開催し、フランスにちなんだ自家製惣菜やパン・デザートなど最大90品を展開しています。そのフェア対象品に合わせて、店頭やSNSでは自宅で簡単に楽しめるレシピを紹介。店頭では水野シェフが考案した簡単レシピを5種類のせたリーフレットをイベント期間中配布予定です。例えば「カマンベールチーズとりんごのアペリティフ」はフランス産「プレジデント カマンベール 8ポーション」を使ったレシピ。作り方はカマンベールとリンゴをカットして並べて、りんごジャム・蜂蜜・オリーブオイルを混ぜたソースをかけるだけ!水野シェフによると、風車のように並べるのが美しく盛り付けるコツです。火も使わず、簡単なのに、フランス風前菜があっという間に完成します。りんごのシャキッとした食感とトロッとしたカマンベール、一緒に食べると抜群のおいしさ!詳しいレシピは店頭で配布されるリーフレットをご確認ください。リーフレットでは、5種類の簡単レシピに合わせておすすめのお酒も紹介されています。ソムリエ資格を持つ商品部本部 酒販課 バイヤーの長澤卓也さんによると、「カマンベールチーズとりんごのアペリティフ」にぴったりのお酒は「シードル プティ ブション(750ml、1,639円、写真右)」。シードルはりんごのお酒なので、りんごの料理と相性抜群です。さらにアルコール度数が2.5%と低めで、お酒が強くないアラサー女子にもぴったり!「九州産黒毛和牛のステーキ~ブルー・ド・オーヴェルニュと燻製ナッツ~ 」は一見、難しそうなのにワンパンで作れちゃう水野シェフ考案レシピ。フランス料理で難しいソース作りを、「ブルー・ド・オーヴェルニュ」というフランス産の青カビチーズで代用するレシピです。ステーキ肉を初心者がおいしく焼くためには、「薄めのステーキ肉」を選ぶのが水野シェフのおすすめ。厚切りすぎると火入れが難しく、取材時は1cm〜1.5cmのステーキ肉で実践してくれました。作り方はフライパンにオリーブオイルをひいてアスパラガスを入れ焼き色をつけたら、空きのスペースにステーキ肉も一緒に入れて焼いちゃいます。わざわざアスパラを取り出す必要は無く、中火で片面約1分30秒、バターを加えてもう片面を約1分焼いたら完成です。あっという間!「ブルー・ド・オーヴェルニュ」はどうするのかというと、お皿に盛り付けたあとに乗せるだけなので、失敗なし!ジューシーなステーキと青カビの濃厚なチーズの掛け合わせは、おうちにいながらレストランの味です。赤ワインが好きな人は、フランス・ボルドー・メドック地区の「2022 CHパリ(750ml、2,189円)」を合わせるのも一押し!ワイン単体で飲むとタンニンが濃いめなのですが、ステーキと合わせると抜群にちょうど良い塩梅で、フランスへ脳内トリップできる味です。「自家製ベーコンと砂肝のリヨン風サラダ」はベーコン、角切りにしたパン、砂肝をオリーブオイルで炒めたものを、特製ドレッシングで和えたサニーレタスやトレビスなどに盛り付け、最後に目玉焼きをトッピングする水野シェフ考案レシピ。ドレッシングは「成城石井 フレンチドレッシング」と「テメレール 粒入りマスタード」を混ぜるだけで、ワンランク上の味になります。リヨン風サラダは通常ポーチドエッグをのせるものですが、水野シェフはそれを目玉焼きに変えて、家庭でも簡単に楽しめるレシピにしたそう。サラダですがこれだけで一食分になるほどのボリューム感なので、1人ごはんにもおすすめです。このサラダに合うお酒はフランスを代表するロゼワインの産地・プロヴァンス産の「クール ドゥ カルドリンヌ プロヴァンス ロゼ(750ml 2,189円)」。ワインのアルコール度数の高さが気になる人に長澤さんが教えてくれた方法は、「氷を入れて楽しむ」こと。氷を入れることでキリッと冷え、アルコール度数も下がるので飲みやすくなります。夏のフランスではロゼワインや白ワインに氷を入れる文化があり、果実感やしっかりとした味わいのものなら氷を入れてもおいしく飲めるそう!成城石井では氷を入れて楽しめるおすすめのワインにPOPが設置されてるので、それを目安に選ぶのもいいですね。海老の旨みがすごすぎる……激ウマ惣菜&限定スイーツ平日の夜、料理をせず「すぐにごはんを食べたい……」という働く女子に応えてくれるのも成城石井。フランスフェアでは、自家製惣菜や自社輸入の新商品も登場しています。ぜひとも食べてほしい、絶品の新惣菜が「成城石井自家製 海老の旨みをとじ込めた濃厚ビスク風リゾット(755円)」。フランス・ブルターニュ地方発祥のビスクスープを成城石井流にアレンジしたもので、少し硬めに炊かれたバターライスが添えてあります。スープはアメリケーヌソース・フォンドオマール・海老エキス・海老オイル入り。スープとバターライスをよく混ぜて食べると、口に入れた瞬間に4種の海老の旨みが芳醇に広がります……!ウマ!こちらもプロヴァンス産の「クール ドゥ カルドリンヌ プロヴァンス ロゼ(750ml 2,189円)」と一緒に味わうのが長澤さんのおすすめです。「成城石井自家製 ブリュレドゥーブルフロマージュ(4号 送料込み3,240円)」は人気が出そうな予感しかしない新スイーツ。なんと、2024年7月にリニューアルした公式オンラインショップ「成城石井.com」限定販売のため、成城石井が近くにない人でも買えちゃいます!4層構造のチーズケーキで、1層目がゲランドの塩をきかせたフランス産全粒粉使用の「クッキー生地」、2層目がフランス産8カ月熟成コンテチーズとクリームチーズを使用した「ベイクドチーズケーキ」、3層目がレモン果汁が爽やかな「レアチーズケーキ」、4層目がキャラメリゼしたブリュレ仕立て。ベイクドチーズケーキの濃厚さを感じながら、レアチーズケーキのさっぱりとした後味など計算し尽くされていて、本当においしかったです。販売期間は2024年7月26日(金)10時~8月25日(日)23時59分で、お届け期間が8月2日(金)~8月31日(土)です。おうちでフランス気分を味わえる、成城石井のフランスフェア。水野シェフ考案のレシピを参考にフレンチに挑戦してみたり、お惣菜で気軽にフランス気分に浸ったり、つい成城石井に通ってしまいそうなおいしさでした。テレビを見ながら、成城石井流のフランス料理を味わう夏を楽しんでみてくださいね!・公式オンラインショップ「成城石井.com」HP:
2024年08月01日