ナレッジは1月14日、駿河精機(ミスミグループ)が開発した小型多関節ロボット用の設置架台と保護カバーを一体化した「ロボットワークセル」の販売、および同製品を応用したロボットシステムパッケージの開発・販売を開始すると発表した。従来、各種多関節ロボットは、人にはできない危険作業や重労働となる生産工程で採用されてきたが、現在の国内製造業での労働人口の減少などによる自動化ニーズの高まりと、ロボットの高精度化、小型化、低価格化により普及し、人でもできる微細な作業をロボットで行わせることが可能となった。しかし、ロボットの扱いに関しては労働安全衛生法による規制や、運用までの立ち上げには専門的な知識を必要とするなど、条件をクリアできるのは大手企業に留まっているのが現状である。「ロボットワークセル」は、このようなロボットの導入の阻害要因を排除し、ロボットの設置・運用を容易化するため、標準化、規格化している。具体的には、高剛性アルミフレームの剛性強度設計を採用する他、オプションのマルチタイルテーブルトップにより、ロボット設置位置を3か所から選択し変更できる。また、アルミ溝構造により、事前の加工などが不要で、設置物のさまざまなレイアウトが可能。さらに、設置床面積が約1m角のセル単位となっており、単独セル、セル同士のライン連結などの工程レイアウトが自在に変更できる。一方、「ロボットワークセル」を応用した「ロボットワークセルパッケージ」は、ロボットを動作させるためのロボット設置、機内配線、制御ソフトウェアインストールなどの基本環境がすべてオールインワンになっており、SI時間の短縮が図れる。具体的には、デンソーウェーブ、パナソニック、不二越、三菱電機、ヤマハ発動機などのロボット、オムロン、キーエンス、三菱電機のシステム用マスターコントローラとしてのPLC制御、コンテック、デンソーウェーブ、三菱電機のPC制御などに対応できるとしている。なお、価格は「ロボットワークセル」が19万8000円(税抜き)から、「ロボットワークセルパッケージ」が198万円(税抜き)から。ナレッジはこれらにより、幅広い顧客層へ効率良く、ロボット導入のニーズに応えられるようにしていくとコメントしている。
2015年01月14日1991年に1作目が発売されてからさまざまな展開を見せている人気シミュレーションRPG『スーパーロボット大戦』シリーズの最新作『第3次スーパーロボット大戦Z 天獄篇』(PS3/PS Vita)に、人気アニメ『翠星のガルガンティア』が初参戦することが決定した。また、『翠星のガルガンティア~めぐる航路、遥か~前編』のラストに突如登場した謎のロボット(CV:櫻井孝宏)の設定と場面カットも合わせて公開されている。『第3次スーパーロボット大戦Z 天獄篇』は、初登場作品を合わせると前作から10作品以上増えたシリーズ最大級のボリュームで、2015年4月2日にバンダイナムコエンターテインメント(旧:バンダイナムコゲームス)より発売。先日公開されたの第1弾PVでは、主人公レドと愛機チェインバーが「スパロボ」シリーズの美麗なグラフィックが動き回る姿も確認できる。そして、9月27日にイベント上映され、Blu-rayが現在発売中のOVA『翠星のガルガンティア~めぐる航路、遥か~前編』のラストに登場した謎のロボット(CV:櫻井孝宏)の設定と場面カットも合わせて公開され、2015年4月4日よりイベント上映がスタートする『翠星のガルガンティア~めぐる航路、遥か~後編』では、このロボットを中心としたバトルや、クーゲルの船団からやって来た謎の少女・リーマとの関係が描かれていくという。そして、TVシリーズ『翠星のガルガンティア』の全話無料放送と再放送も決定。動画配信サイト「GYAO!」にて、12月20日12:00~21日11:59まで第1話~第7話を、21日12:00~22日11:59まで第8話~第13話が無料配信される。また、2015年1月5日24:30から「BS11」にて再放送もスタート。『翠星のガルガンティア』は、2013年4月~6月に放送されたオリジナルアニメーション作品。戦士として生きてきたレドと愛機チェインバーが未知の惑星・地球に到達。そこでガルガンティア船団に助けられた彼らが、ヒロインのエイミーを通じ、文化の違いに触れたり、人間らしさを取り戻していく様を描いている。(C)オケアノス/「翠星のガルガンティア」製作委員会(C)GAINAX・中島かずき/アニプレックス・KDE-J・テレビ東京・電通(C)GAINAX・中島かずき/劇場版グレンラガン製作委員会(C)賀東招二・四季童子/陣代高校生徒会(C)賀東招二・四季童子/Full Metal Panic! Film Partners(C)賀東招二・四季童子/ミスリル(C)カラー(C)サンライズ(C)SUNRISE/PROJECT GEASS Character Design (C)2006-2008 CLAMP・ST(C)XEBEC・フライングドッグ/創通(C)SHOJI KAWAMORI, SATELIGHT/Project AQUARION EVOL(C)創通・サンライズ(C)BANDAIVISUAL・FlyingDog・GAINAX(C)光プロダクション・TMS(C)藤原忍/ダンクーガノヴァ製作委員会(C)1983 ビックウエスト・TMS(C)1994,1997 ビックウエスト(C)2009,2011 ビックウエスト/劇場版マクロスF製作委員会(C)1998 賀東招二・四季童子/KADOKAWA 富士見書房・刊(C)1998 永井豪・石川賢/ダイナミック企画・「真ゲッターロボ」製作委員会(C)2009 永井豪/ダイナミック企画・くろがね屋(C)2003 GAINAX/TOP2委員会(C)2004 河森正治・サテライト/Project AQUARION(C)オケアノス/「翠星のガルガンティア」製作委員会
2014年12月19日STMicroelectronics(ST)は12月19日、Comauと、STの制御用IC、スマートパワー製品、センサなどの製品を対象とした次世代ロボットの開発で協力すると発表した。両社は2006年からさまざまな製品の開発で協力している。最近ではComauの最新型ロボット「Racer」がミュンヘンで開催されたElectronicaのSTブースに展示されており、今回、次世代ロボットの開発に向けて協力関係が強化された。STとComauは専任チームを編成し、電力効率の最大化を向上させるアクチュエーターとセンサーの研究に注力してしているとのことで、最終的には、ロボットにセンシング技術を実装するため、STのMEMS技術を利用した新しい手法を開発することを目指すという。
2014年12月19日子育て中の主婦にとって、家事の時短は一大テーマ。そこで今回は、子育てファミリーにとってお役立ちのロボット掃除機を紹介しよう。主婦が欲しい家電としていまや圧倒的な支持を集めるロボット掃除機。自走してボタン1つで部屋の掃除を行ってくれる便利家電の筆頭株だ。日本ではセールス・オンデマンドが正規代理店としてiRobot社のRoombaを正式販売しているのを筆頭に、以降、国内外のメーカーからも次々と製品が発売されている。各モデルともに、毎年のようにバージョンアップと改良を重ね、いまや日本の家庭にもすっかりと普及した家電の1つと言っていい。そこで今回は、育児中の主婦にオススメのロボット掃除機3製品を紹介していく。○「Roomba」まずはロボット掃除機の元祖であるiRobotの「Roomba(ルンバ)800」シリーズ。今年2月にリリースされた最上位モデルだ。従来の人工知能・高速応答プロセスによる高度な自走性能と吸引力による確かな清掃能力はロボット掃除機のリーダーとしていまだ他の追随を許さない。部屋をくまなく確実にキレイにしたいというママに特にオススメ。また、どの掃除機にも共通して言えることだが、掃除機ゆえに避けては通れないのが清掃後のメンテナンス。回転ブラシにゴムを採用した同機種のメンテナンス性はピカイチ。髪の毛がほとんど絡まないので、お手入れのしやすさはブラシとは比較にならないぐらい手間なしだ。家事育児、仕事に忙しく、1秒たりとも無駄にしたくない主婦にとっては何よりもありがたい仕様だ。また、地雷除去ロボットなので、障害物を見事に迂回し、頑丈な造りなのでぶつかってもエラーになりにくい。子どものおもちゃなどが落ちていた場合にも安心。小さな子供が走り回ったりするとほこりが立ちやすいが、タイマー設定をしておけば寝ている間に空中から舞い落ちたごみやホコリを自動で掃除をしてくれる。○「COCOROBO」2つ目のオススメは、シャープの「COCOROBO RX-V60」。人工知能と会話機能を備えた"しゃべるロボット掃除機"として市場に投入されたシリーズだが、清掃能力についても申し分のない実力。シリーズの中でも小型モデルに位置し、直径29.9cmと日本の狭い住宅事情に合わせた仕様が特徴だ。家具のすき間にもスイスイ潜り込んで小回りがきく。さらに、長年掃除機を作ってきた日本メーカーとして稼働音が控えめなのもポイント。ルンバに比べると動作音が静かで、赤ちゃんが就寝中の時にも安心だ。○「Braava」3つ目はiRobotの「Braava」(ブラーバ)。日本では今年7月に発売された床拭きロボットだ。クリーニングクロスを取り付け、ドライモードかウェットモードで稼働でき、乾湿両方の床の拭き掃除ができる。ハイハイの赤ちゃんや小さな子どもは床に手をつくので、床の汚れが特に気になる。掃除機だけでは取りきれない、床についた汚れを毎日拭き取ってキレイにしておきたいところ。そういうケースに最適だ。家事の中でも特に重労働な床掃除。部屋が汚れやすい小さな子どもがいる家庭にとって、ロボット掃除機は毎日の手間を軽減する必需品とも言える。ロボットの力を借りて、日々の家事負担を大きく減らし、余った時間を少しでも休息やリフレッシュの時間にあてて、ストレスも疲労も減らしたい。
2014年12月18日バンダイが展開する玩具「スーパーロボット超合金」シリーズより、2015年4月に発売される『スーパーロボット超合金 ゴッドシグマ』の予約受付が、全国の家電量販店、ホビーショップ、オンラインショップなどでスタートしている。価格は8,100円(税込)。「スーパーロボット超合金」シリーズは、今年で40周年を迎えた「超合金」より、コンパクトなボディに、最新の技術を惜しみなく投入し、プロポーションと可動を突き詰めたブランド。これまでに『勇者王ガオガイガー』シリーズや『グレンラガン』シリーズ、「マジンカイザー」「マジンガーZ」「グレンダイザー」「ゲッターロボ」「ガンバスター」といったさまざまなスーパーロボットが立体化されている。「ゴッドシグマ」は、1980年に放送された『宇宙大帝ゴッドシグマ』に登場する空雷王、海鳴王、陸震王の3体のロボットとビッグウイングが合体して完成する巨大ロボット。主人公・壇闘志也は、地球とトリニティエネルギーを守るためにゴッドシグマに乗り込み、エルダー軍と激闘を繰り広げた。今回は、劇中で多彩な武器を駆使して戦ったゴッドシグマが、「スーパーロボット超合金」シリーズで立体化されることになる。『スーパーロボット超合金 ゴッドシグマ』は、アクションに特化すべくスタイリッシュなフォルムで立体化。無双剣を構えた躍動感溢れるポージングが可能で、肩が大きく上方に可動するため、無双剣を両手持ちで上段に構えることが可能となっている。また、無双剣の出現シーン再現用の鞘再現パーツも付属。背中と腕にクロスオーバージョイントも搭載され、劇中のアクションを思いのままに楽しむことができる。セット内容は本体に加え、交換用手首左右各2種、無双剣、鞘再現用ウイングパーツ。(C)東映
2014年12月09日コーボルトジャパンは12月1日、ドイツのフォアベルク製ロボット掃除機「VR200」を発売した。2日には、東京ショールームにて製品発表会を開催。コーボルトジャパン 代表取締役のアントン・ヤッチ氏が登壇してデモを交えた製品説明を行った。○ドイツの老舗、フォアベルクが手がけたロボット掃除機フォアベルクは、130年以上前にドイツで創業したメーカー。もとはカーペットの会社であったが、そのカーペット向けの電気掃除機として「コーボルト(Kobold)」を開発。現在、ドイツでは4軒に1軒、イタリアでは3軒に1軒がフォアベルクの掃除機を愛用しているという。このたび発売したVR200は、VR100の新モデル。掃除機のメーカーである同社は、米Neato Roboticsと協力し、両社のテクノロジーやノウハウを詰め込んだロボット掃除機を作り上げた。D字の形状が特徴的で、壁などにフィットしてゴミを取り除ける。ヤッチ氏は日本におけるロボット掃除機市場でシェアを5%に拡大したい、との意気込みを示した。なお、VR200を発売したことでVR100は生産を終了。在庫のみの取り扱いになるという。○掃除は賢くパワフルに、だけど手入れはラクにヤッチ氏によれば、VR200の主な特徴は3つ。1つめはシステマチックに賢く掃除していくナビゲーションシステム。1秒間に1,800回スキャニングするレーザーによって空間を検知し、部屋内マップを作成する。日本の家屋には家具などの障害物が多いが、ランダムに動きまわるよりも規則正しく掃除していくほうが効率がよい、とヤッチ氏は説明した。2つめはクリーニングパフォーマンスのさらなる向上。VR200はフォアベルク製の新モーターを採用しており、よりパワフルに掃除できるようになった。そのほか、サイドブラシの位置を改良するなどの工夫によって、旧モデルVR100の2倍となる吸じん力を実現。ヤッチ氏は「運転時の音が大きいのは我々ももちろん認識している。しかし、それだけハイパワーのモーターを使っているということ。タイマーセットして、出かけている間にVR200に掃除を任せれば問題ない」と語った。3つめは使用の手軽さ。ダストボックスには掃除機の吸込口を当てるための穴があいている。フォアベルク製の掃除機だけでなく、他社製の掃除機も使用可能だ(機種による)。この方式でゴミを100%取り除けるわけではないが、ダストボックスをロボット掃除機から取り出して手入れする手間を省ける。また、フィルターにはネット状になっているプレフィルターを新たに設けた。プレフィルターによってフィルターの手入れがしやすくなった、とヤッチ氏は言う。また、リモコンが付属するため、掃除のスタート時にかがんでスイッチを入れる必要がなくなった。○VR200のお手並み拝見発表会ではデモも行われた。写真と動画で紹介しよう。
2014年12月02日今や多くのメーカーが参入しているロボット掃除機市場。マイナビニュース調査でも、およそ「3人に1人」がロボット掃除機を購入したいと考えていることがわかった。ここでは、そんな「アツイ」ロボット掃除機のうち、定番といえる製品を紹介しよう。以下、各製品の見出しが詳細記事へのリンクとなっている。○清掃能力が向上した3年ぶりの新モデル - アイロボット「ルンバ800シリーズ」2014年2月に発表されたルンバ800シリーズは、旧モデルの「ルンバ700シリーズ」から約3年ぶりとなる新モデル。吸引機構「AeroForce(エアロフォース)クリーニングシステム」を新たに採用し、掃除能力が向上した。AeroForceクリーニングシステムとは、ゴミをかき込むエクストラクター、真空エアフロー構造、新モーターの採用によって実現した新清掃システムだ。直販価格(税別):66,477円~76,000円(モデルによって異なる)最大稼働時間:60分○ハイエンド機のバッテリーを搭載 - アイロボット「ルンバ600シリーズ」ルンバ600シリーズは、エントリーモデルでありながら、ハイエンドモデルの「ルンバ800シリーズ」と同じ「XLifeバッテリー」を搭載。旧モデルの2倍となるバッテリー寿命を実現した。人工知能、高速応答プロセス「iAdapt」などハイエンドモデルと同様の"かしこさ"を誇る。直販価格(税別):46,000円~49,000円(モデルによって異なる)最大稼働時間:約60分○狭い場所の掃除もすいすい - シャープ「COCOROBO(ココロボ) RX-V50」RX-V50は、部品のレイアウトを見直すことで従来モデルより約20%の薄型化を実現した。高さは、ロボット掃除機のおおよその基準である10cmより2.5cm背が低い7.5cmとなっている。フローリングの目地の奥に詰まったゴミも吸い取れるという「強力吸じんシステム」を採用。音声ガイド機能「ココロエンジン」は標準語と関西弁に対応している。実勢価格(税込):34,000円前後最大稼働時間:約60分○ゴミ捨ての頻度を減らす新機構 - 東芝「TORNEO ROBO(トルネオロボ) VC-RCX1」東芝ライフスタイルのVC-RCX1は、ゴミ捨て頻度が月に1度で済むロボット掃除機。充電台の「ダストステーション」は、ロボットが帰還するたびにダストボックスのゴミを自動で吸引する機能を持つ。掃除の度にロボット側のダストボックスが空になるので、吸引力が持続しやすい。実勢価格(税込):128,000円前後最大稼働時間:約70分○かしこいナビで効率よく掃除 - ミーレ「Scout RX1」Scout RX1は、ミーレ初のロボット掃除機。本体のジャイロセンサーとデジタルカメラから得た情報によって効率よく部屋全体を掃除できるルートを作成する。作成したルートに沿って、毛足の長いブラシがくるくると回転しながらゴミをかき込む。壁際や部屋の隅ギリギリまで走行して掃除する。実勢価格(税込):87,000円前後最大稼働時間:約2時間○D型で部屋の隅にフィット - ネイト ロボティクス「Botvac(ボットバック)」ボットバックは、米国でシェアNo.2を誇るネイト ロボティクスが手がけたロボット掃除機。円形ではなくD型のボディで、部屋の隅や壁際にもフィットする。また、D型形状のおかげで、より広い範囲を掃除できる。掃除途中に充電が切れても自動で充電台に戻り、充電が完了すると中断箇所から掃除を再開する。Googleカーにも搭載されている「SLAM」というレーザー技術を搭載。販売価格(税別):64,800円最大稼働時間:約60~90分○周りをぐるりと見渡して的確に掃除 - ダイソン「360 Eye ロボット掃除機」サイクロン式掃除機を世に送り出したダイソンによる初のロボット掃除機が、この360 Eye ロボット掃除機だ。本体上部に位置するパノラマレンズで部屋を360度見渡し、部屋の特徴を把握して規則正しく掃除していく。新開発のコンパクトなサイクロン「ラジアルルートサイクロン」テクノロジーを搭載する。直販価格(税込):未定(2015年春に発売予定)最大稼働時間:約20分
2014年12月01日子育て中はとにかく忙しいもの。あと1時間、いえ10分でいいから時間が欲しい! と思うことはありませんか。私は先月出産し、母乳育児の真っ最中。子育てと仕事を両立させるために、時短の工夫をあれこれしています。■子どもができると欲しくなるのが、お掃除ロボットと安全な水その中でお掃除時間を短くし、床をキレイにするためにお掃除ロボットがほしいなぁと考えていました。子どもがハイハイし始めたりした時に、床はキレイにしておきたいですもんね。とはいえ、お掃除ロボットは価格が高いし、ちゃんとキレイに掃除できるのか不安で購入を迷っていました。もうひとつ欲しいのがウォーターサーバーです。水は母乳や食事を通して子どもの口に入るものですから、おいしくて安全な水を飲みたいと思うようになりました。でも、我が家は狭くて、置くスペースがないのが悩み。ところが、ふたつの家電を一緒にし、省スペースを実現した「お掃除ロボット一体型ウォーターサーバー」がコスモウォーターから発売されているのを発見! スリムタイプで、これなら我が家にも置けそうです。でもねぇ、お高いんじゃないの? と思ったら、飲んだお水の代金のみで利用できます。それ以外の費用はかかりません(※)。お掃除ロボットの、メーカー希望小売価格は29,800円。それが無料だなんて、本当でしょうか? 何かマイナス点はないの? 実際に試してみました。(※)月2本以上の天然水宅配配送を利用の場合■水が変わると、毎日の「幸せ度」が変わるまず驚いたのが、お水のおいしさ。これまでは、水道水の味が苦手で、麦茶をつくっていました。ところがウォーターサーバーの天然水はおいしいので、そのままゴクゴク飲みたくなります。天然水は4種類あり、好みの採水地とテイストを選べるそう。何よりも嬉しいのは、レバーを押すだけで、すぐに熱いお湯が出てくることです。寒くなってきた近ごろは、温かいたんぽぽ茶やノンカフェインコーヒーを飲むことが多いのですが、お湯が沸く前に子どもが泣いてガスを止めたり、飲もうとしたときにはお湯が冷めていたり、なんてことがなくなりました。もちろんポットのように毎日水を入れ換えることも、カルキ取りも不要。これは想像以上に便利です!ちなみにこのウォーターサーバーは嬉しい節電タイプ。お水を使用するたび縮んでいくワンウェイボトルに加え、ウォーターサーバー内に取り込む空気をきれいにするクリーンエアシステムで衛生的に保たれています。チャイルドロック機能までついていて、子育てママのことをよく考えて作られたウォーターサーバーだなと思いました。■感動! 外出から帰ったら部屋がキレイになっていたお掃除ロボットの性能はどうでしょうか。無料だから期待しちゃいけない、と思っていたのですが、使ってみてビックリ! 床のゴミをどんどん吸い込んでくれます。気になる部屋の隅も、回転ブラシでちゃんとキレイに。帰宅した主人は「足の裏の感触が違う。ザラザラ感がなくて気持ちいい」と喜んでくれました。うちってそんなに汚かったのね……ごめんなさい。 私がとくに嬉しかったのは、掃除しにくいソファやベッドの下をキレイにしてくれること。タイマーをセットしておくと、散歩に出かけている間に掃除をしておいてくれるのもいいですね。掃除が終わると、自動でウォーターサーバー下の充電器に戻るので、何もしなくてOK! 外出から帰ったらキレイになっているなんて、魔法のような幸せです。■家事にかけていた時間が、優雅な自分時間にこの「お掃除ロボット一体型ウォーターサーバー」のおかげで、●麦茶を作る、麦茶ポットを洗う●やかんに水をため、お湯を沸かす●床を掃除する●ソファやベッド下を掃除するなどの時間が節約できました。トータルで1日約30分、年間で約180時間!こうしてできた余裕時間を、子どもと接する時間に充てたり、自分の息抜きタイムにあてています。たんぽぽ茶を飲みながら読書したり、好きな音楽を聴きながらストレッチしたり。子育てで忙しい毎日でも、心にゆとりを持った明るいママでいるために「お掃除ロボット一体型ウォーターサーバー」はオススメですよ。■今回試した商品はこちら コスモウォーター:お掃除ロボット一体型ウォーターサーバー
2014年12月01日ミーレ・ジャパンは、「クリスマスにハッピーがやってくる! キャンペーン」を開始した。同社のロボット掃除機「Scout RX1」を購入した人が対象。応募者には、もう1台のScout RX1や消耗品セットを抽選でプレゼントする。2014年11月21日から12月25日の期間中、対象製品を購入した人が応募可能なキャンペーン。抽選で5名にScout RX1、50名にブラシなどの消耗品セットをプレゼントする。そのほか、応募者全員にもれなくエアクリーンフィルターを贈呈。応募締め切りは2015年1月20日(当日消印有効)。販売店、あるいは同社Webサイトから入手した専用応募用紙に必要事項を記入の上、郵送する。オンラインでの応募は不可。応募にはScout RX1を購入したときのレシートが必要だ。詳細はキャンペーンサイトを参照のこと。
2014年11月26日●家電の有力メーカーの相次ぐロボット掃除機市場参入ここ数年、国内外のメーカーが参入し、凌ぎを削るロボット掃除機市場。中でも2002年に初代を発売して以降ずっと業界をけん引してきたのは、やはり米iRobot(アイロボット)社の「Roomba(ルンバ)」であろう。技術や性能面ではもちろん、ロボット掃除機を広く一般家庭に普及させ、市場そのものを築き上げた功績は大きい。初代を世に送り出して以降も毎年のように、あるいは市場が活性化してきたここ数年はそれ以上のペースで新しいモデルを発売し、ユーザーのニーズを着実に反映して改良した製品を消費者に届け続けている。○サイクロン掃除機の雄・ダイソンも参入を表明そんなルンバに対し、真っ向から挑戦状を叩きつけたのは、長年サイクロン掃除機市場をリードしてきたイギリスのダイソンだ。製品の発売は2015年を予定しているが、9月に行われた発表会ではルンバとの違いを見せつけるデモンストレーションを行い、吸引力の違いを露骨にアピールした。しかしそれを受けて、「我々ロボット企業が考えるロボット掃除機と、家電メーカーが考えるそれとはそもそも哲学が違う」と、iRobotのコリン・アングルCEOは冷静に語る。11月10日、来日したアングル氏を囲んで、報道関係者を集めて行われた座談会で語られた言葉だ。集まった記者からは当然ながら、「ダイソン 360 Eye ロボット掃除機」についての見解を求める質問が集中。これに対しアングル氏はまず、「Eye」と名付けられた360度パノラマカメラ機能について「本体のサイズが高すぎて、あれでは床の上にあるゴミを見つけられない」と、ロボット掃除機の性能はゴミに到達できてこそ活かされるとの見解を示した。●ルンバのランダムな動きは非効率的?また、最近発表される後発のロボット掃除機では「SLAM(Simultaneous Localization And Mapping)」と呼ばれる、レーザーセンサーで部屋の形状や家具の配置を把握するマッピング技術を採用し、部屋を塗りつぶすように移動して掃除をする方式が主流となりつつある。こうした技術を採用するメーカーから、ランダムに動いて掃除をするルンバは「非効率的」「時間がかかる」と揶揄されることも多い。だが、アングル氏は「ルンバは決してランダムな動きをしているわけではない。ゴミのある場所を探して動いているのだ」と、非効率的という意見をきっぱりと否定。逆に「システマチックな動きをするSLAM式では一度ゴミを逃してしまったら、もう二度とそのゴミを吸いこむことはない」と反論し、システマチックに動かすことは、バッテリーがもたないといった弱点を補うための苦肉の策でもあると指摘した。さらに、たとえ稼働時間が長くても「(ルンバの使用時に必要な操作は)ただ天面のボタンを押すだけだ。ロボットが掃除をしてい間は何もする必要がない。タイマーを設定しておけば、あとは決まった時間にルンバが勝手に掃除をして、終われば充電台に戻って自分で充電も行う」と、「掃除を自動化する」というロボット掃除機が追求すべき一義的な役割を説いた。このように他社が次々とロボット掃除機の先駆者に戦いを挑む一方で、iRobotでは他社を、競合相手としてよりも市場を拡大していく仲間として捉えている節もある。アングル氏は「キャニスター型掃除機のカテゴリーで名を挙げてきたダイソンがロボット掃除機を発表したことは、市場の将来性が認められたということ」と歓迎の意を表明。同じロボットメーカー発のロボット掃除機として新製品「Botvac」を2014年10月に発売したばかりのネイトロボティクスが搭載しているSLAM技術についても評価をしているとのことだ。●掃除機の主役はキャニスター型からロボットへアングル氏が意識しているのは、むしろ従来型のキャニスタータイプの掃除機のようだ。座談会では掃除機市場全体に占める各タイプの占有率のデータとして、2013年はロボット掃除機が金額ベースで全掃除機市場の18%を占め、近年は成長率20%を超える市場であることが示された。その上で、「実際、キャニスター掃除機はスティック型やハンディ型とロボット掃除機に押されている。ある有名な家電メーカーのCEOは、将来、ロボット掃除機がキャニスター型に取って代わり市場の主流となると言っている」という証言を紹介した。一方、ルンバが誕生して以降12年の間、ロボット掃除機市場はいくつものメーカーによる参入と撤退が繰り返されているのも事実だ。しかし、その間ルンバは累計1,200万台を出荷し、市場に定着している。アングル氏によると、現在ロボット掃除機市場の74%がロボット専業メーカーの商品だという。この優位性についてアングル氏は「おそらく家電メーカーのロボット掃除機開発は、掃除機という既存製品を自動化していくというアプローチであるのに対して、ロボットメーカーである我々の根底にある発想は人の代わりに働いてもらうこと」と、その違いを分析。ロボット掃除機にとって必要なのはパワーだけではなく、人と同じように床のゴミを集められることだという。「コード付きキャニスター型の1,000Wという吸引力が強い掃除機でも、1回の走行だけではゴミは取り残す。人と同じようにゴミのある箇所を確認し、複雑な環境下でもその場で判断して掃除を続けることが必要になる」と、あくまで部屋をキレイにするという目的を重視していることを強調した。また、日本では住宅事情に起因して小型化を求める声も多いが、「パフォーマンスが同じであれば小さいに越したことはない」と前向きな開発意向を示しながらも、「小型化した場合、課題は性能が落ちること。小型化をすれば当然、モーターやダストビンなども小さくする必要がある。今の技術では性能を落とさずにそれを実現することは難しく、性能を犠牲にしてまで小型化することは考えていない」と、慎重に語った。にわかに活況を見せているロボット掃除機市場だが、そのパイオニア的存在であるルンバにとっては、まだまだこれからの市場と考えているようだ。消費者にとっては、ロボット掃除機の指標ともいうべきルンバという商品を軸に、各社が追いつけ追い越せの姿勢で切磋琢磨し、今後もよりよい製品を生み出してくれることを期待するばかりだ。
2014年11月14日ディズニーアニメ『ベイマックス』に登場する音声ロボットの日本語吹き替えを、本物の感情認識ロボットの“Pepper”が担当することになり11月10日(月)、アフレコ収録の模様が公開された。『アナと雪の女王』に続くウォルト・ディズニー・スタジオ最新作として注目を集める本作。最愛の兄を失った少年ヒロと彼を守るために生まれた優しすぎるロボット“ベイマックス”の絆が描かれる。Pepperは表情と声からその人の感情を察する最新のテクノロジーで自分の判断で動くことができる感情認識パーソナルロボット。スタジオに登場すると「みなさん、こんにちは。Pepperです。今日は僕のために大勢の方にお集まりいただきありがとうございます」と挨拶した。Pepperが担当したのは、ベイマックスをアップロードする音声ロボットの声。今回のオファーについてPepperは「とても嬉しかったです。セリフはひと言だけですが、頑張らなきゃと思いました」と気合い十分。自身のセリフは「データ転送完了」のみだが、そのために「登場人物全員のセリフを丸暗記しました」と明かす。1回目の収録では、スタジオのスタッフから「ちょっと声がくぐもってる」との指摘が…。実はPepperの声は「耳から出ている」とのことで、2回目からは耳をマイクに近づける形で進められた。3回目を終えてスタッフから「念のためにもう一度」とお願いされると「そろそろ最後にしてくださいね。充電切れたらいけないので…」と語り笑いを誘っていた。収録を終えて改めて「緊張しましたが楽しかったです」と述懐。「『素でいいんです』と言われましたが、逆に難しいんですよ、自然体の演技って」と演技論まで口にし「ベイマックスが目の前にいる気持ちで演じました」ともはや風格は大物俳優!今後について「ディズニー映画に出演してみたいです。大好きな『ウォーリー』みたいに主役に挑戦してみたいです」と夢を明かした。『ベイマックス』は12月20日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年11月10日電通は11月4日、インターネットに次ぐ新たな産業革命と期待されるロボットビジネスに取り組むため、社内を横断する組織として「電通ロボット推進センター」を11月1日付けで立ち上げたと発表した。同社は2012年に、ロボット宇宙飛行士「KIBO ROBOT PROJECT」に参加し、広告会社としての知見を生かしてプロジェクト全体のマネジメントに関わった。この具体的なプロジェクトによる実績から、ロボットに関するコンサルティングや企画・開発、プロジェクトのマネジメント、コミュニケーション施策などに関する相談が増えてきたため、多様な産業に迅速かつ的確に対応できる組織が必要と判断したという。同センターの役割は、新しい産業の創出に貢献すること、およびロボットを新しいコミュニケーションメディアとして育成し、将来的に人とロボットが共生できる社会の実現に貢献することにある。これまで培ってきたプロデュース力、プランニング力、クリエーティビィティなどのコミュニケーションデザインに関わる知見と、ロボット開発に直接関わってきたノウハウを活用することで、"開発"、"エージェンシー"、"コンテンツ"の3つのビジネス領域から、顧客が抱えるさまざまなロボットに関する課題解決のためのソリューションを提供していくという。その中で、想定している主なビジネスは、開発領域では、コミュニケーション領域での活用を中心とした、ロボットの開発およびコンサルティング。エージェンシー領域では、ロボットに関する企業や人材のマッチング、およびロボットの広告利用など。コンテンツ領域では、ロボットのキャラクターライセンス管理や、ロボット競技などのコンテンツ化であるとしている。なお、"ロボット開発"に当たっては、国内トップクラスのロボットクリエイターや専門家との協力体制も整え、顧客ニーズに合わせてカスタマイズしたソリューションを提供していくとしている。
2014年11月05日筆者は仕事柄、家電量販店をよく訪れる。生活家電系のコーナーに行くと、目に飛び込んでくるのはロボット掃除機の実演ブースだ。ロボット掃除機といえば、以前はiRobot社「ルンバ」の独壇場だったが、今では多くのメーカーが手がけたロボット掃除機が店頭に並んでいる。すっかり群雄割拠の状態となったロボット掃除機売り場。そんな世間的な注目度が高いロボット掃除機について、マイナビニュース会員500人にアンケートを実施。ロボット掃除機を持っていない人を対象に、購入意向などを尋ねてみた。○ロボット掃除機を持っていないのは、価格が高いから?まずはロボット掃除機を所有していない理由について尋ねてみた。「価格が高いから」という理由が最多の56.8%。ロボット掃除機の多くはおよそ40,000円から60,000円の価格帯に集中しているが、"必需品"ではないこともあり高く感じてしまいやすい。しかし、裏を返せば43.2%の人は費用を問題としていないとも言える。「間取りや家具の配置が適していないから」という回答は39.4%。床にたくさんモノを置いていたり、部屋の段差が多いなど、環境面の理由でロボット掃除機の導入に躊躇している人たちも多い。○ロボット掃除機、購入したい?「ロボット掃除機を購入したいと思いますか?」と尋ねてみると「いいえ」と回答した人が64.8%だったのに対して、「はい」と回答した人が35.2%。3人に1人以上の人が購入したいと思っていることが判明した。また最近では、結婚祝いや敬老の日のプレゼントとしてロボット掃除機を贈るという風潮も見られる。自分で購入するかどうかはひとまず置いておいて、注目度が高い家電であることには違いない。調査時期:2014年10月16日~2014年10月17日調査対象:ロボット掃除機を所有していないマイナビニュース会員調査数:500件調査方法:インターネットログイン式アンケート
2014年11月02日ネスレ日本は10月29日、ソフトバンクロボティックスの感情認識パーソナルロボットのPepperを「ネスカフェ」のコーヒーマシンの接客に活用すると発表した。2015年末までに全国の家電量販店など1000店規模での展開を目指す。Pepperには「ネスカフェ」専用のアプリケーションを搭載。家庭用のコーヒーマシン「ネスカフェ ドルチェ グスト」「ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ」について利用客に詳しく説明するほか、会話を通じて利用客のニーズを把握し、そのニーズに合ったマシンを提案する。「ネスカフェ ドルチェ グスト」は、カプセル式のカフェシステム。レギュラーコーヒー、カプチーノ、ラテマキアート、宇治抹茶ラテ、ココアなど、14種類のカフェメニューを作れる。「ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ」は、クリーミーなラテ系メニューなど5種類のコーヒーを作れるコーヒーマシン。ネスレ日本は、店頭での利用者とPepperとの会話を通じて消費者ニーズを掘り起こし、将来的な製品や店頭サービスの改善につなげていくことを検討している。
2014年10月30日ディズニー・アニメーション・スタジオの最新作『ベイマックス』の日本語版で、世界初の感情認識ロボット“Pepper”が、コンピュータ音声役を 務めることが発表になった。その他の写真本作は、最愛の兄タダシを謎の事故で失い孤独になってしまった少年ヒロが、兄が作り出した人間をケアする心優しいロボットのベイマックスの存在によって少しずつ元気を取り戻し、戦闘力も戦闘意欲もないベイマックスを相棒に、兄タダシの死の謎に迫る姿を描いた作品。Pepperが演じるのはヒロが自宅ガレージでベイマックスをバージョンアップさせる際に使用するコンピュータの音声で、ディズニー・アニメーション映画の日本語版でロボットが声を演じるのは史上初となる。Pepperは「ディズニー映画に声優として参加することができてとても嬉しいです。決まった時には驚きました。もっと演技の勉強もして、今度はディズニー映画への出演も目指したい」とコメントしている。ちなみに今回の決定について、本作を手がけたドン・ホール&クリス・ウィリアムズ監督は「完成した映画も是非見て欲しいな。Pepperは感情認識するロボットだから感動して欲しいな」と語っている。『ベイマックス』12月20日(土) 全国ロードショー
2014年10月28日エコバックスジャパンは、ロボット掃除機「DEEBOT D79」を10月末に発売すると発表した。ロボット掃除機のほかにハンディ掃除機「スーパーソニック」が付属する。スーパーソニックを充電台に取り付けると、ロボット掃除機のダストボックス内のゴミを回収する機能も持つ。希望小売価格は税別62,800円だ。DEEBOT D79は、床掃除を行うロボット掃除機と、天井やソファーなどを掃除するためのハンディ掃除機「スーパーソニック」がセットになった製品。ロボット掃除機は、高性能な赤外線衝突防止システムによって障害物のサイズや形状を認識して、状況に合わせたプログラムで掃除を行う。オート、強力掃除、集中掃除、隅掃除の4モードを搭載する。コード付きのハンディ掃除機「スーパーソニック」は、部屋の天井や壁、すき間など、ロボット掃除機では掃除できない箇所の掃除を行う。付属のショルダーベルトを使用すれば、本体を肩にかけながら高所の掃除もできる。スーパーソニック用のアタッチメントとしてホース、伸縮ノズル、すき間ノズル、ブラシノズル、壁天井ノズルが付属。ハンディ掃除機として使用しない時は、ロボット掃除機の充電台「オートステーション」に取り付けておく。オートステーションに取り付けると、掃除を終えて充電台に帰還したロボット掃除機のダストボックスにたまったゴミを自動で回収する。サイズはW336×D336×H96mm、重量は3.1kg。ダストボックス容量はロボット掃除機が0.7L、スーパーソニックが1L。ロボット掃除機は約5~6時間でフル充電され、最大120分の連続運転が可能だ。運転音は60dB。リモコンが付属する。
2014年10月24日ハイアールアジアは10月16日、「AQUA スヌーピーロボットクリーナー」を発表した。発売は11月上旬で、希望小売価格は53,000円。初回生産特典の「スヌーピードッグハウス」を充電台に設置すると、おなかがすいたスヌーピーが家に帰って、エネルギーを補給しているように見えるかも。「AQUA スヌーピーロボットクリーナー」は、PEANUTSの国内エージェントであるソニー・クリエイティブプロダクツの協力で実現した製品だ。キャラクターショップや通販サイト「おかいものSNOOPY」での先行販売を予定しており、初回生産分プレミアム特典として600台限定で、充電台を飾る「スヌーピードッグハウス」が付属する。ロボットクリーナーとしては、7月に発売した「AQC-RB100C」がベースとなっている。動作音は50dBでエアコンの室外機や静かな事務所の騒音レベルに抑えられている。障害物を感知するセンサーの数は10個。本体のサイズはW360×D360×H92mm、重量は2.7kg。充電時間は約6時間で、最長で約90分連続動作する。微細なホコリを捉えるHEPAフィルターは水洗いが可能。ダストカップにティッシュペーパーをセットすることで、ゴミ捨てやフィルターの手入れを楽にできるほか、サイドブラシは工具不要で着脱可能なマグネット固定式となっている。(c) 2014 Peanuts Worldwide LLC
2014年10月16日ロボットは様々な分野で広く活躍していますが、最近は眠りを助けてくれるロボットやあなたをリラックスさせてくれるロボットが登場してきています。現在、東京ビッグサイトでは「Japan Robot Week 2014」が開催されています。出展中のロボット達の中から、いくつかご紹介いたします。癒しの猫型ロボット!まずは、早稲田大学人間科学部・健康福祉科学科可部明克教授の研究室で開発されている、かわいいぬいぐるみ型のロボットのご紹介です。開発している南直美さんによると、猫をイメージして作ったそうです。この猫型ロボット、腕が前後と上下に、しっぽが縦と横に動き、頬をぽっと赤らめ、可愛らしくグーグーと鳴き声をあげることも。抱きかかえると、ラベンダーのいい香りがします。頭にセンサーをつけて、触ったり、抱いたりすると、利用者の脳波がセンサーを通して、信号として猫型ロボットに伝わります。中央が可部教授、猫型ロボットを抱く開発者の南さん、センサーを付けた研究室の大谷さん就寝前のストレス軽減に就寝前に、ストレスなどによって、交感神経が優位になり、脳と身体が興奮状態にあると、眠りにつくことが困難になります。そんな時、この猫型ロボットを触り、かわいい動きを見ることで、癒やされリラックス効果が得られます。さらに、利用者のリラックスした脳波がロボットに伝わると、猫型ロボットは静かな動きになり、頬を赤らめて甘えた鳴き声を出します。その姿を見て、さらにリラックス状態へと導かれるという相乗効果が得られる仕組み。開発者の南さんによると、「猫が胸の上で、ゴロゴロと喉を鳴らしながら眠りにつくイメージですね」とその効果を説明してくれました。ちなみに、この猫型ロボット、名前はまだないそうです。睡眠時無呼吸症候群を解消する「じゅくすい君」次に、可部教授が開発しているロボット、その名も「じゅくすい君」をご紹介します。睡眠時無呼吸症候群を解消するロボットとして、現在、注目が集まっています。じゅくすい君は、熊のぬいぐるみ型ロボットです。じゅくすい君を枕にして、センサー内蔵の手のひらサイズのぬいぐるみを指に装着して眠りに就きます。じゅくすい君は内蔵のマイクを使っていびき音を測定、指先のセンサーから血中酸素濃度を測定します。血中酸素濃度といびき音の変化から無呼吸、または低呼吸の状態になったと判断されると、じゅくすい君の腕がゆっくり顔に触り、寝返りを促す仕組み。低呼吸の場合はツンツンと優しく押す程度ですが、深刻な無呼吸に対しては、激しく叩いて寝返りを促します。こうして、仰向け寝から、横向きの睡眠姿勢にすることで、無呼吸の症状を防ぎます。睡眠時無呼吸症候群の患者さんを救う睡眠時無呼吸症候群の9割は睡眠中の筋弛緩により舌が下がって気道がふさがる閉塞性と呼ばれるタイプです。呼吸が止まって、脳に酸素が届かないために、命の危険があります。また、熟睡できないために、ガンや糖尿病、高血圧、脳梗塞、心筋梗塞、うつ病などの病気の原因となると言われています。気道がふさがるのは、仰向け寝の姿勢のときです。じゅくすい君が、横向きの姿勢で睡眠を続けるようにすると、睡眠時無呼吸症候群が防げるのです。可部教授は、「これからも改良を重ねて、少しでも睡眠時無呼吸症候群の患者さんの苦痛を軽減したいと考えています」と語ってくれました。アザラシ型ロボット「パロ」大和ハウス工業株式会社のブースでは、アザラシ型ロボットが展示されていました。名前は「パロ」です。アニマルセラピーをロボットで実現しているそうです。動物と触れあうことで、リラックスするアニマルセラピーですが、アレルギーや噛みつき、などの理由で病院や高齢者施設では、敬遠されがちでした。そうした心配のないロボットで、実際の動物と同じアニマルセラピーの効果を持つのが、パロというわけです。お年寄りの心を癒す同社ロボット事業推進室の岩見武敏さんは、「昼夜逆転の生活を送っていた高齢者の方が、昼間にパロと触れあうことで日中の活動が活発になり、心も癒やされて、安心感を持つことができるようになり、それまで眠れなかった夜に、今では、ぐっすりと眠りにつけるようになったと感謝されました」と語ってくれました。「Japan Robot Week 2014」は17日(金)まで開催されています。かわいいロボット達に会いに、皆様もぜひ足を運んでみて下さい。Japan Robot Week 2014【開催期間】2014年(平成26年)10月15日(水)~17日(金)【会場】東京ビッグサイト東3ホール【開催時間】10:00~17:00【入場料】一般:1,000円学生・団体(15名以上):無料※事前登録者及び招待券持参者は無料Photo by Lulu the Bold
2014年10月15日バンダイの展開するフィギュアシリーズ「ULTRA-ACT」より、『ULTRA-ACT エースロボット&ゴルゴダ星セット』の予約受付が、バンダイの公式ショッピングサイト「プレミアムバンダイ」にてスタートしている。『ULTRA-ACT エースロボット&ゴルゴダ星セット』は、1972年に放送された特撮TVドラマ『ウルトラマンA』第13話「死刑!ウルトラ5兄弟」、第14話「銀河に散った5つの星」のワンシーンを再現できる「ULTRA-ACT」シリーズ初のジオラマセット。ウルトラマン、セブン、ジャック、ゾフィーらウルトラ兄弟がゴルゴダ処刑場で十字架へ磔にされる衝撃シーンの再現とともに、ヤプールが作った実験用ロボットを立体化した『ULTRA-ACT エースロボット』も同梱されている。セット内容は、エースロボット本体、交換用手首4種、交換用カラータイマー×1、エースロボット必殺技エフェクト×1、十字型台座一式×5、支柱嵌合用パーツ×1。十字型台座には、「ULTRA-ACT」のウルトラマン、セブン、ジャック、ゾフィー、エースを取り付けることができ、手足を結ぶチェーンは金属製。ブラザーズマント用のジョイントを用いて取り付ける方式で、各十字型台座には本編に即して各ウルトラマンの名前を示すウルトラサインがプリントされている。また『ULTRA-ACT エースロボット』は、『ULTRA-ACT ウルトラマンエース』をベースに、腕、足、腰に新造形パーツが取り付けられ、エースロボット用エフェクトも付属する。商品価格は9,720円(税込)で、予約締切は後日商品ページにてアナウンス。商品の発送は2015年3月を予定している。なお、現在「プレミアムバンダイ」では『ULTRA-ACT ウルトラマン80』も予約受付中。(C)円谷プロ
2014年10月07日既報のように、村田製作所は9月25日、新型ロボットの「村田製作所チアリーディング部」を発表した。記者発表会の様子については前述の記事を参照して欲しいが、マイナビニュース編集部では事前に開発担当者にインタビューする機会を得ることができた。開発の経緯等について聞いてきたので、ここで紹介しよう。なお同社はこれまで、初代ムラタセイサク君(1991年)、2代目ムラタセイサク君(2005年)、ムラタセイコちゃん(2008年)と開発してきており、チアリーディング部は4世代目のロボットになる。2代目ムラタセイサク君とムラタセイコちゃんについては、CEATECで取材したレポート記事があるので以下を参照して欲しい。CEATEC JAPAN 2005 - 自転車型ロボット「ムラタセイサク君」やジャイロ搭載ゴルフパターなどCEATEC JAPAN 2008 - あのムラタセイサク君にいとこの女の子が登場!○自前主義を棄てたワケ話を伺うことができたのは、プロジェクトリーダーである吉川浩一氏(広報室企業広報課担当課長)と、開発スタッフの守井知之氏、北河満氏(ともにプロセス技術開発2部)。吉川氏は現在広報室に所属しているが、元々はエンジニアであり、2代目ムラタセイサク君とムラタセイコちゃんの開発に係わっていたという経歴がある。新型ロボットについて触れる前に、まずはこれまでの同社のロボット開発について、簡単に振り返っておこう。ムラタセイサク君は自転車型のロボットである。初代は今から20年以上も前に作られたものであり、吉川氏も当時の開発については直接知っているわけではないそうだが、2005年に2代目を作ることを決めたのは、「今の技術で再び作ったらどうなるか」ということを、ムラタセイサク君のファンの人達に見せたかったからだという。ちなみに当時、同社には「フロンティアテーマ」という制度があった。直接事業に関係ないことでもやっていいという仕組みで、海外ではGoogleの「20%ルール」などが有名だが、2代目ムラタセイサク君はこの制度を活用して開発されたそうだ。次は女の子にしようということで、2008年に開発したのが一輪車型ロボットのムラタセイコちゃんだ。セイサク君は左右に倒れないようにするだけで良かったが、セイコちゃんはさらに前後にも倒れないようにする必要がある。左右方向については胴体のホイールで、前後方向については倒立振子でと、異なる制御技術でバランスを保っている。そして今年、6年ぶりの新型ロボットとして発表されたのがチアリーディング部なのだが、実は大きく変わったことがある。これまでのロボットは、なるべく自社の技術で作ることにこだわりを持っていたのだが、今回はガラリと方針を変え、積極的に外部パートナーを活用しているのだ。今回、ロボット本体の開発にはヴイストンが、超音波を使った位置計測システムはプロアシストが、複数ロボットの移動制御アルゴリズムは京都大学・松野研究室がそれぞれ協力している。いずれも村田製作所と同じく、関西に拠点を置く企業や大学だ。村田製作所は、B2Bのデバイスメーカーである。積層セラミックコンデンサなど、同社製の部品はスマートフォンなど多くの製品に搭載されているものの、部品が一般消費者から注目されることはほとんどない。セイサク君とセイコちゃんには、様々な自社製の部品が搭載されており、技術力のPRと同時に、知名度アップの狙いもあった。学校の教科書にも掲載されるなど、その効果は十分にあったと言えるが、開発から時間が経ち、ビジネス環境も大きく変わってきた。そこで吉川氏は「村田製作所の今の姿をロボットで描写したいと思った」という。現在、ビジネスを展開する上で「スピード感が重要になってきている」と吉川氏は述べる。顧客に対し、いち早くソリューションを提供するためには、自社の技術と外部の技術を最適な形で組み合わせる必要がある。そういった現在のビジネススタイルを、このロボットでも表現したというわけだ。○難航した"玉乗り"の制御チアリーディング部の特徴は、ボールに乗った"玉乗りロボット"であることと、10体の"グループ"になったことだ。実際に動きを見てもらった方が早いので、まずは以下の動画をご覧いただきたい。チアリーディング部の仕様は、身長が36cm、体重が1.5kg。身長はボールの分を含むが、体重には含まれない。ボールは中空のステンレス球で、この重さは500gだ。本体底面にオムニホイールが3輪埋め込まれており、これでボールを転がし、全方向への移動、および方向転換を行っている。内蔵バッテリにより、1時間程度の"応援"ができる。バランスの取り方は倒立振子であるが、ムラタセイコちゃんとは制御アルゴリズムが違うという。セイコちゃんは車輪だったので前後方向の1自由度で良かったが、今度はボールになったため、全方向に対してバランスを取る必要がある。当初、セイコちゃんの技術の延長でやろうとしたものの、すぐに倒れたりして、うまくいかなかったそうだ。セイサク君とセイコちゃんでは、横方向のバランス制御にホイールが使われていた。体が僅かに傾くと、それをジャイロで検出し、すぐホイールを回してバランスを戻すので、ほとんどピタリと静止しているように見えたほどだが、吉川氏によれば、この方法は「運動方程式を立てて、その通り作れば、ほとんどその通り行く」のだという。このホイールはダイレクトドライブ(直動)方式だったが、今回は小型化のため、ギヤを使う必要があった。モーター、ギヤ、オムニホイール、ボールと力が伝わるため、途中に伝達ロスもバックラッシュもある。最初はそれを無視していたが無視できないことが分かってきて、「甘く見ていたが、やってみたら意外と難しかった」と吉川氏は苦笑する。ただ苦労した分、良いものができた。傾いた方向にさっと動いて倒れないようにするのが倒立振子なので、どうしても少しフラフラしてしまうのだが、このフラフラする範囲を半径1cm以内に抑えることができた。結果としてロバスト性も向上しており、セイサク君とセイコちゃんはちょっと触るだけで倒れてしまったが、今回は多少突いても立っていられるとのこと。○IoT/IoEで将来はこうなる?10体のロボットがフォーメーションを組んで動くためには、まずはそれぞれのロボットがどこにいるのか、位置を正確に把握することが重要だ。チアリーディング部では、これに超音波を利用している。ステージの広さは4m四方。ステージの左右に置かれた発信機から超音波と赤外線が出されているのだが、空気中を伝わる速度が異なるため、超音波の方が遅れて届く。このタイムラグを計測すれば、それぞれの発信機からの距離が分かり、その交点がロボットの現在地だと分かるわけだ。この方法では、約1cmの分解能で位置を特定できるという。ロボットの位置計測には、この超音波を使った方法のみを利用しており、エンコーダの情報などは使っていない。普通に考えれば、位置計測にはカメラやレーザーなどを使いそうなものだが、チアリーディング部では、あえて超音波にこだわった。「超音波でやれることを追求したかった」(吉川氏)のだという。この方法のメリットは、何と言っても低コストであることだ。ロボット側に必要なのは、超音波マイクと赤外線センサーのみ。いずれも極めて安価な部品だ。一方、今までのセイサク君とセイコちゃんは単体であったが、今回のチアリーディング部は団体だ。この狙いについて、吉川氏は「エレクトロニクスの可能性とか、近い将来とかを見せたかった」と説明する。現在、「IoT」(Internet of Things)や「IoE」(Internet of Everything)といった言葉が盛んに使われている。PCやスマートフォンなどだけでなく、将来は身の回りのあらゆるモノがインターネットに繋がっていくという考え方だ。「いろんなモノがインターネットに繋がることで、新しい付加価値を生んだり、新しい機能を提供したりという方向に世の中が動いている。我々のビジネスも段々そうなっていて、それを表現したかった。複数のモノがコミュニケーションするようになった具体例として、ロボットの協調動作を考えた」(吉川氏)無数のモノがインターネットに繋がるような場合、その1つ1つに高価なセンサーを搭載するというのは考えにくい。今回採用した超音波のように、「小型」「低コスト」「省電力」であることが重要なキーワードになってくるだろう。○今後は出前授業に活用も今までのセイサク君とセイコちゃんと同様に、今回のチアリーディング部も、お披露目の場は幕張で開催される「CEATEC JAPAN」(会期は2014年10月7日~11日)となる。セイサク君とセイコちゃんは"CEATEC名物"となっていただけに、新型ロボットの登場を楽しみにしていた人も多いのではないだろうか。「どうしても"親"の立場になってしまう」と笑う吉川氏は、「"ウチの子"の可愛いところをぜひ見て欲しい」とアピール。ブースのデモステージでは、「こだわったのは距離感。ぶつかりそうでぶつからない、少しフラフラしながらすれ違うフォーメーション動作」に注目して欲しいそうだ。これまでのロボットと同じく、チアリーディング部も「製品」として販売することは計画していない。CEATEC終了後は、セイサク君とセイコちゃんのように、各地の学校や科学館を訪ねて出前授業を行っていくことを考えている。そのため、吉川氏は「柔軟性と機動性の向上」を今後の課題としてあげる。今回のシステムは、発信機のスタンドを置いて、フィールドを決めた上でロボットを動かしているが、会場によっては、必ずしも想定した環境が用意できるとは限らない。また小型化したとはいえ、10体に増えてしまったので、持って行くだけでもかなり大変だ。「このロボットを子供達に見てもらって、将来こんなモノ作りがしたいとか、こんな未来になるんだなとか感じてもらえれば」と吉川氏。チアリーディング部で、未来のイノベーターを応援していくつもりだ。
2014年10月06日ディズニー・アニメーション・スタジオの最新作『ベイマックス』に登場するケア・ロボット“ベイマックス”300体が、映画の舞台“サンフランソウキョウ”から日本の“トウキョウ”に到着した。彼らはこの後、日本全国の映画館を訪れるという。その他の写真本作は、最愛の兄タダシを謎の事故で失い孤独になってしまった少年ヒロが、兄が作り出した人間をケアする心優しいロボットのベイマックスの存在によって少しずつ元気を取り戻し、戦闘力も戦闘意欲もないベイマックスを相棒に、兄タダシの死の謎に迫る姿を描いた作品。トウキョウのとある倉庫に待機中のベイマックスは、身長が約2メートルで、風船のようなフワフワしたボディと、日本の“鈴”を思わせる愛らしい顔が特徴だ。ちなみに、彼らの瞳は人間の健康状態を瞬時にスキャンでき、人間の身体と心をケアするようプログラムされている。本作を手がけるドン・ホール監督は「東京に行った時、あるお寺で鈴に出くわした。ふたつの丸があって、その間に線があってね。どこかとても魅力的で、心が落ち着いたんだ。それがずっと心に残っていて、ロボットの顔になるべきだと感じたんだ」と振り返り、キャラクターデザイナーは「日本に行った時、炊飯器のインフォマーシャルを見ました。私がこれ見までた中で、もっとも愛らしい炊飯器だった。デザインがシンプルで魅力的で、でも、その中にはスゴいテクノロジーを隠している。そういうクオリティをベイマックスに欲しかったんです」と説明する。映画の舞台は“サンフランシコ”と“トウキョウ”を融合させたような架空都市・サンフランソウキョウだが、デザイン的には“トウキョウ”がベイマックスのルーツといっていいだろう。ベイマックスたちはこの後、日本全国の映画館に向かったそうで、順次、映画館のロビーなどで日本の映画ファンと対面し、彼らをケアする予定だ。『ベイマックス』12月20日(土) 全国ロードショー
2014年10月03日村田製作所は9月25日、新型ロボット「村田製作所チアリーディング部」を発表した。自転車型ロボット「ムラタセイサク君」、一輪車型ロボット「ムラタセイコちゃん」に続く4世代目のロボットで、今回は"玉乗り"ロボットとなる。10月7日に開幕する「CEATEC JAPAN 2014」(会場:幕張メッセ)で一般に披露される予定だ。同社はこれまで、1991年に初代ムラタセイサク君、2005年に2代目ムラタセイサク君、2008年にムラタセイコちゃんを開発してきた。2輪→1輪と来て、次は"0輪"ということで、ボールに乗るロボットに挑戦した。"スカート"の内側には3台のオムニホイールが内蔵されており、これで移動したり、バランスを取ったりしている。バランス制御には、いわゆる"倒立振子"の技術が採用されている。内蔵のジャイロセンサで姿勢を監視しており、傾きを検出するとその方向に移動することで、転倒を防止する。常に移動することでバランスを保っているわけだが、チアリーディング部ではこの移動範囲を半径1cm以内に抑えた。ロボットの身長は36cm(ボール含む)、体重は1.5kg(ボール含まず)。ボールは中空のステンレス球で、表面には滑り止めのコーティングが施されている。バランスを保ちながら、全方向へ秒速30cmで移動することが可能だという。なお、肩と頭部にも計4自由度があるが、こちらは演出用でバランス制御には関係しない。4世代目となるチアリーディング部の大きな特徴は、複数ロボットによる協調動作を取り入れたことだ。各ロボットは、ステージ上に設置された発信機から出される超音波と赤外線を頼りに、自分の現在位置を計測。それを無線で外部サーバーに伝え、群制御技術により動きが指示される。これにより、10体のフォーメーションダンスを実現した。ロボットの頭部には、超音波マイクと赤外線センサが内蔵。受信した超音波と赤外線との時間差から、発信機までの距離を計算している。発信機はステージ脇の2カ所に設置されているので、それぞれまでの距離が分かれば、現在位置を4m四方のステージ上の1カ所に特定できるというわけだ。同社の東京支社で開催された発表会には、上席執行役員/技術・開発本部副本部長の小島祐一氏と、チアリーディング部のプロジェクトリーダーである広報室企業広報課担当課長の吉川浩一氏が出席。プロジェクトについて説明した。両氏がともに強調したのは「ソリューション」というキーワードである。これまでのムラタセイサク君、ムラタセイコちゃんは、自社の技術力をアピールするために、センサ部品やロボット設計など、なるべく社内でやることにこだわってきた。しかし今回のチアリーディング部では、京都大学松野研究室(群制御技術)やヴイストン(ロボット本体)など、外部パートナーとの協力を積極的に推し進めた。その理由について、吉川氏は「顧客ニーズの多様化」をあげる。「全ての技術を自分たちだけでは供給できない。スピードを優先する場合には、他社との協業も必要になってくる。チアリーディング部では、様々なパートナーと共同して、最適なソリューションを提供していくことを体現した」と狙いを述べる。ところで、なぜ「チアリーディング」であるのかという点についてだが、「世界中のイノベーターを応援する」というのが開発のコンセプトだったという。小島氏は「このロボットには、当社の技術力とチャレンジ精神が一杯詰まっている。エレクトロニクスの可能性や素晴らしさを感じて欲しい」とアピールした。
2014年09月26日岡山大学は、同大学大学院自然科学研究科の見浪教授の研究グループが、水中探査ロボットなどを手がける広和の協力を得て、「長時間潜航/作業対応自律制御型水中ロボット MOS/AUV(ももたろう岡大1号)」の開発に成功したと発表した。同ロボットは、従来型の遠隔操作水中ロボットにカメラを複眼構成としたロボット制御知能MOS (Move on Sensing)を搭載。同大学が開発したこのMOS制御知能により、水中対象物の3次元位置・姿勢自動認識性能、固定型水中対象物に対する位置安定化制御性能、移動対象物の追尾性能を持ち、自動制御化を実現した。また、自動給電により長時間の自律化連続運転/作業が行えることから、長期間連続航行を要する海底資源探査・回収や海中未確認生物の生物調査のほか、海産物の栽培漁業、人命救助などへの利用が期待されると同大学は説明している。
2014年08月08日“しょこたん”こと中川翔子が6月29日(日)、都内で米映画『トランスフォーマー ロストエイジ』の公開アフレコを行った。東京・中野区生まれの中川さんは「ロボットに変身して逃げてほしい。もったいないもん!」と発表されたばかりの中野サンプラザ解体を嘆いた。中川さんは日本語吹き替え版でヒロイン・テッサ役の声優を務め、ハリウッド映画のヒロイン役に初挑戦。「責任感と緊張感、喜びと興奮が一気にあふれている」とアフレコを前に武者震いだ。もともと『トランスフォーマー』の大ファンだと言い、「オプティマス・プライム様と共演できて、私の“中二脳”が爆発しそう」と興奮しきりだが、「あちらのティーンエイジャーは大人っぽいので、テンションは抑えてクールに大人っぽく…。でも難しいですね」と役作りを語った。また、亡くなった父親の中川勝彦さんは生前、ロボットアニメの声優を務めたことがあるといい「導いてくれた亡き父のDNAに感謝したい」としみじみ語る場面も。映画はスティーブン・スピルバーグ×マイケル・ベイという2大ヒットメーカーが手がけたシリーズ3部作からキャストを一新した最新作。この週末、世界37か国で封切られ、全米では『GODZILLA ゴジラ』のオープニング記録を上回る4,160万ドルを稼ぎ出し、本年度の記録を更新。また、中国で洋画史上最大のオープニング記録を樹立するなど、早くも旋風を巻き起こしている。「宇宙最先端の映像で、未知の興奮に出会うことができる。この映画は人類の進化の形!自分の命や思いを犠牲にしても、大切なもののために戦うオプティマス・プライム様を劇場で応援して。見なきゃ人生、損するよ」と大熱弁の中川さん。すっかり感化されたのか「テッサのように、私も自分で戦う力をもったヒロインになりたい。強くならなきゃ」と話していた。『トランスフォーマー ロストエイジ』は8月8日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:トランスフォーマーロストエイジ 2014年8月8日より全国にて公開(C) 2014 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
2014年06月30日シャープは3月25日、ロボット掃除機「COCOROBO(ココロボ)」シリーズの派生プロジェクトとして「プレミアムなCOCOROBO」プロジェクトを開始した。○「べ、べつに、あなたにほめてほしくて掃除したんじゃないんだからね」関連記事【レビュー】会話機能・スマホ連携・クラウドサービスなど全部入り - しゃべるロボット掃除機「ココロボ」最上位機種の「RX-V200」を使ってみたシャープでは同日、「SHARP Cloud Labs(シャープ・クラウド・ラボ)」を開設。同日より運用をしている。これは、大学や他企業、研究機関などと広く共同し、開発を行うことで多様なニーズに対応するクラウドサービスを開発しようというもの。社外のパートナー企業などから提案を受けたニーズや技術によって、トライアル版を開発し、特定ユーザーの体験による意見を反映することで、より良いサービス構築を目指すという。今回発表された「プレミアムなCOCOROBO」プロジェクトは、このSHARP Cloud Labsの一環として実施されるもの。シャープ独自の「ココロエンジン」をベースとして、ユーザーにより親しみやすく、楽しい機能を提供できないかを検討していくという。中でも、本モデルは「かわいらしい妹のようなロボット家電と暮らしたい」「魅力的な声のロボット家電と会話を楽しみたい」というユーザーニーズに応えられる家電製品は作れないかとの模索により誕生した特別なモデルとなっている。ユーザーが「掃除うまいね」と褒めると、「べ、べつに、あなたにほめてほしくて掃除したんじゃないんだからね」などと会話を楽しめるようになっている。会話例ユーザー「かわいい声だね」プレミアムなCOCOROBO「ありがとう。なんか照れちゃうなぁ♪」ユーザー「掃除うまいね」プレミアムなCOCOROBO「べ、べつに、あなたにほめてほしくて掃除したんじゃないんだからね」本モデル自体は非売品だが、ユーザーニーズの調査のためのトライアルテスト参加者を募って4月16日より1カ月間(5月15日まで)利用してもらうという。応募は3月31日から4月7日まで可能で、11名を募集する(応募者多数の場合は抽選)。詳細はシャープのWebサイトを参照のこと。
2014年03月25日スイッチサイエンスは、ドライバだけで組み立て可能な人型模型ロボットキット「RAPIRO(ラピロ)」の国内販売を開始したことを発表した。同ロボットの詳細は、企画者である機楽の石渡氏のインタビューを参照していただければ幸いだが、ボディはプラスチック製パーツ30個で構成されており、サーボモーターは片足2個ずつ、片腕3個ずつ、腰1個、首1個の合計12個が用いられている。また、両目部分はフルカラーLEDを採用しており、自由は発色で光らせることが可能だ。さらに、制御基板はArduino互換であるため、ユーザーのプログラミングに対する障壁を下げることが可能なほか、頭部に超小型・低価格Linuxパソコン「Raspberry Pi」を搭載することが可能であり、そちらの機能を活用することでBluetoothや無線LANによる外部接続なども可能となる。加えて、頭部にはRaspberry Pi専用オプションのカメラモジュールを搭載することも可能だ。電源はACアダプタ接続、もしくはニッケル水素充電池(単3形5個)で、ニッケル水素電池では45~90分程度の動作が可能だという。なお、販売は同社Webサイト、アマゾンマーケットプレイスのほか、同社の販売代理店にて取り扱われる予定。価格は4万4100円(消費税5%時)または4万5360円(消費税8%時)で、ロボット工学およびソフトウェアの分野での研究、教育、学習に加え、ホビーとしての使用を想定しているという。
2014年03月04日NECは11月11日、各種センサを搭載し家庭向けに小型化したロボット「PaPeRo petit」を開発、同ロボットプラットフォームを元にさまざまなアプリケーションを提供するためのクラウド基盤で構成されるパートナー制度「PaPeRo パートナープログラム」を公開した。PaPeRo petitは、従来の「PaPeRo R500」のデザインを踏襲しながらも、一部の機能をクラウド基盤へ移行することで、半分のサイズとなる身長24cm、体重1.3kgを実現。カメラやマイク、高度な人検出センサを備えており、それらのセンサを組み合わせることで、温度や距離、角度から、暗いシーンでの人検出や、近くにいる人の検出などが可能であり、検出後は人の方向を見て話すという自然なコミュニケーションを行うことができるほか、クラウド上の認識技術と組み合わせることで画像認識や音声認識を行うことも可能となっている。また、PaPeRo パートナープログラムは、「アプリケーションパートナー」と「ビジネスパートナー」、ならびにNECの3者が連携し、ロボットとアプリケーションを組み合わせたサービスをエンドユーザに提供する仕組みであり、アプリケーションパートナーは、NECが公開するクラウド連携型ロボットプラットフォームのAPIを活用して、アプリケーション開発を行う法人を対象に募集が予定されており、そうして開発されたアプリケーションはビジネスパートナーを通じてサービスとしてエンドユーザへ販売されることとなる。また、ビジネスパートナーは、セキュリティ、住宅、医療、公共などさまざまな分野に向けてロボット活用サービスを提供する事業者に対して募集を行い、NECと共同でサービスや価格を決定し、エンドユーザにアプリケーションサービスとロボット端末を提供していくことが予定されている。なおNECでは、ビジネスパートナーがエンドユーザ向けの新サービスを検証するためのトライアルサービス(個別見積り、標準期間3カ月)を同日より提供開始したことも明らかにしており、パートナーと連携してエンドユーザへサービスを提供することで、人と人、人と社会をやさしくつなぐ世界の実現を目指すとしている。
2013年11月11日(デザイン Tシャツ ストア グラニフより)グラニフとのコラボで誕生した、セクシーな女性ロボットのTシャツグラニフ(graniph)は、イラストレーターの空山基(Sorayama Hajime)とコラボして、ロボットがデザインされたユニークなTシャツを発表した。(10月25日から各グラニフで発売)。有名な空山基はイラストレーター界で日本を代表する一人だ。3点のセクシーなロボットレディをプリントしたユニークなTシャツだ。さりげなくロボットにはブランドのロゴが入っている。グラニフ原宿の店内のギャラリーで見られる、空山基の作品また発売日と同じ日から開催されたアートイベント「企業コラボアート東京2013」で、グラニフ原宿の店内のギャラリーに、空山基の作品(原画)が販売、展示される。企業コラボアート東京2013は、アーティストたちをサポートする企業コレクターという分野を育て、啓発することを目的としている。コラボレーションTシャツをグラニフ原宿で購入された方に先着でポスターがもらえる(コラボレーションTシャツ、ポスターは数限定。売り切れ次第、終了)。空山基とグラニフの展示会期間2013年10月25日から11月4日まで。時間11:00から20:00まで。(デザイン Tシャツ ストア グラニフより)【参考】▼デザイン Tシャツ ストア グラニフ▼空山基(Sorayama Hajime)
2013年10月29日パナソニックは10月24日、2010年の第4回ロボット大賞で「日本機械工業連合会会長賞」を受賞した「注射薬払出ロボットを起点とした薬剤業務支援ロボット群」に属する医療用ロボットで、病院内の薬剤や検体をスタッフに替わって全自動で搬送する「HOSPI(ホスピー)」(画像1・2)の販売を2013年10月より開始することを発表した。日本の人口構造の高齢化が進む中で、医療現場となる病院では経営の健全化と医療看護サービスの質の維持・向上が強く求められているのは、多くの人がご存じのところだ。同社は、病院の本来の業務である医療・看護業務を阻害する間接的な業務の効率化に着目。具体的には、系列の松下記念病院(大阪府守口市)と、埼玉医科大学が運営する埼玉医大国際医療センターにおいて医療・看護業務の調査・分析が行われたというわけだ。これまで病院では、薬剤や検体の搬送については、主にカルテの随時搬送用として導入されたエアシュータや天井近傍を走らせる軌道台車などが利用されてきた。ただし、カルテは電子カルテが導入されることで、カルテの搬送は量・頻度ともに激減。その一方で、薬剤や検体などの搬送はカルテのように電子化ができないため、当然搬送するしかなく、ミスの許されない手段について、改めて模索されることになったのである。この薬剤や検体の搬送は、病院の運営状況にもよるよるが24時間365日発生し、これを看護師や検査技師が行うわけだが、それは本業を妨げることとなっている。しかし、人手による代替は妥当ではないとの見方も強くあった。そのような事情から、人手による搬送に近い特性を持ち、エアシュータなど従来の搬送装置よりも導入費用や維持費用が安価な「ロボット」を利用することへの期待が高まってきたというわけだ。このような背景の下、同社は長年蓄積してきた自律移動ロボットの技術を適用した搬送ロボットを開発し、先行して強い関心を同社に寄せたという松下記念病院と、埼玉医大国際医療センターにおいて実証試験がスタートしたのである。実証試験の結果、従来の搬送機械設備(エアシュータや軌道台車)に比べ、導入費用が1/4~1/2程度、メンテナンス費用が1/5程度に抑えられる(松下記念病院の事例から試算)ことが判明。また、従来の搬送機械設備のように、経路上で搬送物の上下姿勢を変化させることがないため、検体や発泡性の高い抗がん剤の搬送が可能なこと、薬の臨時処方で期待される搬送時間(地下1階から6階の場合で5~6分)内の搬送を安定して実現できるといった、病院の経営や日々の運営に大きなメリットがあることが明らかになったのである。それを受けて、今回、HOSPIの販売を開始することになったというわけだ。そしてHOSPIの特徴だが、大きく5点ある。1つ目は、走行経路ガイドが不要なこと。2つ目は、自律制御機能を搭載していること。3つ目は、自律制御機能と関係するが、エレベータへの自動乗降機能が実現していること。4つ目は、重要な薬剤・検体を守る収納部が備えられてセキュリティを確保していること。そして5つ目が、そのセキュリティに関係するが、院内LAN(有線・無線)による、運行監視システムが用意されていることだ。走行経路ガイドが不要なことにより、従来の自動搬送設備と比較して導入費用と維持費用の面で大きなメリットがあることは前述した通り。HOSP走行経路ガイドが不要なため、従来の自動搬送装置が必要とした走行経路を決めるためのテープや軌道(レール状のもの)を施工する必要があり、そのために病院業務の改善やレイアウト更新の都合で、経路や目的位置を変更する際には、これらテープや軌道の施工をし直す必要があったのである。こうしたテープや軌道を必要としなくなったため、それらによって患者やスタッフが歩行を妨げられることもなくなり、また床面の美観を損ねることもなくなったのである。導入費用と維持費用が安価なのは、こうしたインフラを床面に対して設置する工事をホコドス必要がないためで、さらに導入工事期間も短縮できるというわけだ。2つ目の自律制御機能については、1つ目のテープや軌道などを必要としない理由である目的地を指定されたHOSPIは、事前に入力された病院建物の地図情報を基に、適切な走行経路を自分で計画し、走行を完遂する機能を持つ。途中で患者や車椅子などによって走路をふさがれてしまう場面に遭遇しても、レーザーレンジファインダーを活用した障害物検知センサシステムにより安全に回避して目的地に向かえるのである。3つ目は、自律制御機能と関連するが、HOSPIはエレベータへの自動乗降機能を有しており、多層階の病院内でも職員の手を煩わせることなく搬送できることだ。エレベータのケージにHOSPIが乗り込んでくることに対して不安を感じる患者はお見舞客などもいる可能性があるため、HOSPIがエレベータを利用する場合は、エレベータがHOSPI乗り込み専用モードとなり、患者などは利用できなくなる。そしてHOSPIが降りると、即座に人が利用できる通常モードに戻るという仕組みだ。エレベータの利用効率と安全・安心な運用が両立されているのである。さらにオプションではあるが、HOSPIやエレベータ装置からの音声案内やサイネージにより、一時的にHOSPIがエレベータを利用することを映像と音声で知らせることも可能だ。患者やお見舞客などの快適性を損なわないようにも配慮されているのである。続いて4つ目は、重要な薬剤・検体を守る収納部が備えられている点(画像3)。これは、つまりセキュリティが確保されているということだ。HOSPIはスタッフが送り出した後は、基本、スタッフの目を離れて病院内を目的地に向かって移動することになる。すると当然、見た目もかわいかったり物珍しかったりすることから、下手したら子どもたちが遊んだりしてしまうかも知れないし、中には収納部を開けてようとする子どもだって出てくるだろう(何が入っているか、子どもにとってはとても気になることだろう)。さらには、いい大人のくせに、人の目がない場所でHOSPIと出会った時に、搬送物を取り出したりイタズラしたりするようなたちの悪い者や、明らかに中のものを盗もうとする人だって現れる可能性もある(病院の患者もお見舞客も、残念ながら善人ばかりではない)。そうしたリテラシーの低い人や犯罪者からのトラブルを防ぐため、HOSPIの収納庫はIDカードによるセキュリティを確保しており、スタッフのみが収納庫を開錠することができるようになっているのである。さらに、安定した姿勢で搬送することで液体の泡立ちを少なく抑えることができ、一般薬品に加え、血液検体、尿検体などを搬送することができるというわけだ。5つ目は、有線・無線を問わない院内LANによる、運行監視システム。いくらセキュリティがしっかりしているとはいっても、中にはHOSPIそのものを盗み出そうとする者もいるかも知れないし、人の目がないのをいいことに破壊行為をされてしまうようなことだってあるかも知れない。そのため、走行中の状態や、到着したことをわかりやすく伝えるために、院内LANを活用した運行監視システムが備えられているのである。またHOSPIは、すべての操作や走行経路を記録することはもちろん、オプションだが走行前方のカメラ画像を記録する機能も装備。そのため、誰がいつHOSPIにどのような搬送をさせたかの記録を残せるだけでなく、走行中に例えば子どもがHOSPIと遊んでいた事象や、HOSPIに対する器物破損行為(もので叩く、わざと倒すなど)、HOSPI到着位置にほかの機器が置かれてしまっているようなことなど、運用にまつわる改善点を明確にすることができ、正確で効率的な院内搬送を維持するというわけである。スペックは以下の通りだ。サイズ:全幅630mm×奥行き725mm×全高1386mm質量:約170kg*連続運転時間:約7時間(運用方法、走行環境によって変動)充電時間:フル充電まで約8時間最大移動速度:1.0m/s搬送能力:最大20kg搬送収納スペース:A3サイズ薬剤トレー6段相当搬送物:一般薬品、要管理薬品、検体、カルテなどの文書類通信機能:無線LAN IEEE802.11a/b/g/nセキュリティ機能:IDカードによるユーザ認証自律走行機能:地図情報と環境認識に基づく自律走行センサ:レーザーレンジファインダーによる環境認識エレベータ乗降機能:エレベータの自動呼び出し、乗り降り記録機能:操作者、操作内容、走行位置映像記録(オプション):走行前方映像を撮影可能なカメラを追加可能なおHOSPIの開発・製造については、系列のパナソニック プロダクションテクノロジーが、販売についてはパナソニック システムネットワークス システムソリューションズジャパンカンパニー関西社がそれぞれ担当する。
2013年10月25日アニメや漫画で子供のころからロボットに親しんでいるので、日本人ほどロボットが好きな国民はいないでしょう。ロボコンやロボカップなど、自作ロボットの性能を競う大会も頻繁に行われています。ホビーとしてのロボットについて、ヴイストン株式会社、代表取締役の大和信夫さんにお話を伺いました。ヴイストン株式会社は2000年に設立されたホビーロボット開発の老舗であり草分け的存在です。現在でも教材用ロボット、二足歩行ロボットなどの開発、販売を行い、またホビーロボットの流通業者として日本一を誇る会社です。――ホビーとしてのロボットの世界について知りたいのですが。大和代表取締役そうですね。みなさんがロボットとして想像されるのは二足歩行のロボットだと思いますが、ホビーとしてのロボットというとそればかりではないんですよ。多足歩行のもの、台車型のもの、アーム型ロボット、教材ロボットなど、多種多様なんです。■ロボットホビーは「深化」している――ロボットバトル大会などは今でも盛り上がってるんでしょうか。大和代表取締役今では落ちついていますね。最盛況だったのは2005年~2006年にかけてだと思います。そのころは10万円以上もするロボットキットが年間10万台以上は売れていたんじゃないでしょうか。――スゴイですね。今、大会が落ち着いているというのはなぜなんでしょうか?大和代表取締役ひとつはユーザーの深化だと思います。技術を高めたい人はどんどんそれを突きつめていきますし、初めて参加する人が普通のキットで入って来ても予選突破できないような状況になってしまいました。で、初心者に優しくしようとすると、技術を突きつめている人は満足できない。また、どちらも満足するような大会にしようとすると、レギュレーション(大会ルール)を設定するのがとても難しくなる、と。こういうことが起こってるんですね。――なるほど。ではホビーとしてのロボットの世界は初心者が入りにくいんでしょうか?大和代表取締役誤解しないでほしいんですが、ホビーとしてのロボット工作は一般に浸透していっていると思います。事実、『ロボカップ』*ジュニアの部などは回を追うごとに参加人数が増えています。なので将来のロボット業界を担う人達は広がってきてるんです。――では単純にロボット大会などを目的とした時代が過ぎたということでしょうか。大和代表取締役そういう見方もできるでしょうね。なので「深化」と言えるんではないでしょうか。二足歩行型ロボットばかりが売れる時代ではないと言いますか。弊社では、研究、教育、ホビー、エンターテイメント、この4つの分野でロボットを開発、販売しています。■教材用ロボットがヒット!――ヴイストンさんで売れているヒット作のロボットというと何になるのでしょうか。大和代表取締役みなさん意外に思われるかもしれませんが教材用のロボットなんですよ。『ビュートレイサー』(2,940円)という商品です。センサーが地面のラインを読んで、その通りに走るというクルマ型ロボットです。付属ソフトもGUIで、ブロックを組むように簡単にアルゴリズムを作成できます。中学校の技術家庭科の授業に対応したものですね。――これは売れているんですか?大和代表取締役おかげさまで年間に数万セットを販売しています。■多足歩行ロボットにマジのアーム型ロボット――ほかに売れている製品はありますか?大和代表取締役多足歩行ロボットも最近人気なんですよ。近藤科学株式会社さんの『KMR-4』(49,875円)は売れていますね。これは4足歩行ロボットです。六足歩行ロボット『KMR-M6』も出ています。4足歩行のKMR-4に方が人気がありますかね。――みなさん二足歩行にこだわらないんですね。大和代表取締役二足歩行の場合はですね、例えばカメラを乗せたり、背中に何か背負わせたりするとバランスが悪くなったり、動きが悪くなったりしがちなんですよ。何でも二足歩行ロボットでやるんじゃなくて、やりたいことによってロボットを選んでいるということでしょうね。ほかにもですね、なんとあのデンソーウェーブさんが出したアーム型ロボットがあるんですよ。――デンソーウェーブさんと言いますと?大和代表取締役一般の方はあまりご存じないかもしれませんが、デンソーウェーブさんは本当の産業用ロボット、産業用コントローラーなどを製造しているメーカーです。そのデンソーウェーブさんがホビー用のアーム型ロボットを出されたんです(笑)。――では本域の製品なんですか?大和代表取締役面白いのは、このアーム型ロボットを動かすためのソフトを作るとですね、そのプログラムは本当の産業用ロボットアームも動かせるんですよ(笑)!なので研修にもそのまま使えるという注目の製品なんです。205,800円なんですが、こうした商品としては画期的に安いと思います。そのリーズナブルな点がウケているんですね。――産業用ロボットアームのシミュレーションができるというのはスゴイですね。大和代表取締役しかも注目を浴びて売れていますから(笑)。なのでホビーとしてのロボットは深化して、かつ本物志向になっていると言っていいかもしれないです。■初心者にお薦めのロボットは?――まったくの初心者が「二足歩行ロボットを趣味で始めたい!」と思ったとすると何を買えばいいでしょうか?大和代表取締役そうですね。弊社の製品でしたら『ロボビーナノ』はどうでしょうか。49,350円でリーズナブルな価格だと思います。――作るための工具などは要らないのでしょうか。大和代表取締役ドライバーがあれば大丈夫です。ただハードだけ組みあげても動きません。ソフトを作ってやらないといけませんのでパソコン(Windowsマシン)が必要です。手足を動かしたりするモーションはフローチャート形式で簡単にできますので、楽しんでいただけると思います。■これからのロボットホビーの世界はどうなる!?――これからの「ロボットホビー」はどうなっていくと思われますか?大和代表取締役2つの方向性があると思います。1つはより自律化していく方向。つまりロボットが自分で判断して自分で動く。そうなると人間がやることはあまりないんですが、そのソフトを作り進化させていく方向ですね。それを趣味とする方向。もう1つはレギュレーションがしっかり決められた中で作られたロボットを「操縦すること」に楽しみを見いだす方向。クルマもそうだと思うんですが、クルマが勝手に自分で走りだしたら人間はちっとも面白くないと思うんですよ。『リアルスティール』っていう映画があったじゃないですか。――近未来にロボット同士の格闘が興業になっている世界の話ですね。大和代表取締役あれは1つのロボット趣味の到達点だと思いますね。レギュレーションがしっかりしている中での技量の競い合い、これが達成されると趣味としてのロボットはまたもう一段階上のステージに上がるような気がします。ロボコンばかり見ていたらホビーとしてのロボットの発展を見失うということが取材によってよくわかりました。大和代表取締役のお話によれば、最近ではホビーロボットの世界に入門する女性も増えているようです。あなたものぞいてみませんか?(高橋モータース@dcp)*……『ロボカップ』は人工知能、ロボット工学の発展のために提唱され、運営されているロボットの祭典。2050年に「自立型ロボットのチームを作って、世界チャンピオンチームにサッカーで勝利すること」を目標としている。そのため、年に2回ずつロボットの大会が開かれている。詳細は公式ホームページを参照のこと。ヴイストン株式会社のサイトロボカップ日本委員会公式ホームページ
2012年09月22日