映画『スタートアップ・ガールズ』が、2019年9月6日(金)に全国公開される。上白石萌音×山崎紘菜がW主演。日本初“スタートアップ”が題材の作品『スタートアップ・ガールズ』は、日本初の“スタートアップ”をテーマにした邦画作品。大学生にしてIT×医療で起業を目指す閃きの自由人・小松光と、大企業に勤め起業家への投資をするキャリア志向の女性・南堀希の2人がタッグを組む。性格も服装も仕事に対する考え方も真逆な2人が、ぶつかり合いながらもビジネスパートナーとして、それぞれの未来を探していく物語だ。上白石萌音×山崎紘菜が“正反対”のビジネスパートナーにピンクの髪の毛が印象的な自由人でありながら、並外れた頭の良さを持つ小松光を演じるのは上白石萌音。『舞妓はレディ』で初主演を果たし、『君の名は。』、『ちはやふる』シリーズ、『羊と鋼の森』など数々の映画やドラマ、舞台の話題作に出演し、歌手としても活動している。一方、仕事に奔走する真面目な女性、南堀希役は、ファッション雑誌「JJ」レギュラーモデルとして活躍しつつ、映画『50回目のファーストキス』『検察側の罪人』などにも出演している山崎紘菜が演じる。上白石萌音と山崎紘菜は、『スタートアップ・ガールズ』が初共演となる。その他、山本耕史、神保悟志、宮川一朗太、渡辺真起子といった実力派俳優が脇を固める。監督・池田千尋&脚本・髙橋泉監督は、2008年に西島秀俊、加瀬亮主演『東南角部屋二階の女』で監督デビューし、『先輩と彼女』『東京の日』も手がけている池田千尋が務める。脚本は、2003年に初監督・脚本の『ある朝スウプは』が国内外で高く評価され、映画『ソラニン』『100回泣くこと』『凶悪』『坂道のアポロン』などの脚本家として活躍する髙橋泉が手掛けている。主題歌はASIAN KUNG-FU GENERATION「スリープ」主題歌は、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの「スリープ」。本作のテーマである、若い世代が斬新なアイディアを持って、新しい価値・市場を生み出していこうとする“スタートアップ”と、「スリープ」で印象的に歌われる歌詞「新時代の胎動」が共鳴していることから、起用された。尚、「スリープ」は、イギリスのロックバンド・FEEDERのグラント・ニコラスとASIAN KUNG-FU GENERATION・後藤正文の共作による楽曲だ。ストーリー無理だと思った瞬間、人はその思考に負ける!自由奔放なで天才的な大学生起業家・光(上白石萌音)と“無難 is BEST”な安定志向をもつ大企業OL・希(山崎紘菜)。正反対の2人は、光の事業をサポートしているミズキ(山本耕史)との計らいで、小児医療遠隔操作で診察をする新プロジェクトのビジネスパートナーになってしまう。身勝手な光の言動に振り回される希は、光を信じることができず、仕事にも行き詰まる。非常識女vs 手堅い女。人生最悪の出会いは、史上最強の新時代を創り出すことができるのか?詳細映画『スタートアップ・ガールズ』公開時期:2019年9月6日(金) TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開出演:上白石萌音、山崎紘菜、大西礼芳、長田侑子、沖田裕樹、三河悠冴、MEISHA BROOKS、渡辺真起子、宮川一朗太、神保悟志、山本耕史脚本:髙橋泉監督:池田千尋主題歌:ASIAN KUNG-FU GENERATION「スリープ」
2018年12月02日巨匠ジェームズ・キャメロン製作・脚本の映画『アリータ:バトル・エンジェル』に、女優・上白石萌音が主人公アリータの吹き替えで参加することが、11月8日に行われたクリスマス点灯式イベントで発表された。今回行われたのは、本作と「東京スカイツリータウン®ドリームクリスマス2018 イルミネーション点灯式」とのコラボレーションイベント。大ヒット作『君の名は。』や『映画 妖怪ウォッチ シャドウサイド 鬼王の復活』でも声の出演を果たした上白石さん。“ハリウッドデビュー”となる今作では、人の心を持つサイボーグの主人公アリータの吹き替えを務めることに。この日は、「強いアリータに近づきたいと思いまして、新しいファッションに挑戦してみました」とアリータをイメージしたクールでスタイリッシュなファッションで登場した上白石さん。慣れない衣装に「ちょっと恥ずかしいです」と照れる一幕も。この度の吹き替え声優決定について上白石さんは、「ジェームズ・キャメロンさんがプロデューサーとして携わられている大変注目されている作品なのでとても光栄に思っています」と話し、「洋画作品の吹替えは初めてなので、身の引き締まる思いです」と出演決定への喜びを語る。また、アリータというキャラクターについては「親しみやすい、共感できるキャラクターだと思います」と言い、「原作が日本の漫画『銃夢』なので読みました。強さの中に少女らしさを持った女の子で、恋をしたり、おっちょこちょいだったり、可愛らしくとても愛着のあるキャラクターだなと思いました」とアリータの愛らしい側面を明かした。イベントでは、上白石さんがアリータの武器“ダマスカスソード”を振り上げることで、本作の舞台である空中都市“ザレム”にそっくりな東京スカイツリータウンのイルミネーションが点灯するという仕組みに。上白石さんは「“アリータはこうやって戦うんだな”とアリータに近づけた気がしました。点灯の瞬間は色がとても綺麗で忘れられない瞬間でした」と点灯させた感想を語っていた。最後には、「今年のクリスマスは本作のアフレコを行う予定なので、私は世界の為に戦います。是非楽しみにお待ちください!」と集まったファンへ呼びかけていた。『アリータ:バトル・エンジェル』は2019年2月22日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:アリータ:バトル・エンジェル 2019年2月22日より全国にて公開© 2017 Twentieth Century Fox Film Corporationアリータ:バトル・エンジェル
2018年11月09日女優の上白石萌音が8日、東京スカイツリータウンで行われた「東京スカイツリー×映画『アリータ:バトル・エンジェル』コラボ点灯式」に出席した。映画『アリータ:バトル・エンジェル』は、SF漫画の最高峰として語り継がれ、日本はもとより世界15の国と地域で出版された木城ゆきと原作の漫画『銃夢』を、長年に渡り映画化を切望してきた巨匠ジェームズ・キャメロン製作・脚本で映実写画化されたSFアクション超大作。主人公のアリータの日本語吹替版声優を務める上白石は、同役が決まった際の心境を聞かれると「ジェームズ・キャメロンさんがプロデューサーとして携わられている注目作品の主人公の吹き替えということで、アニメの声は何回かやらせていただいたんですけど、洋画の吹き替えが初めてなのですごく光栄に思いますし、頑張ろうと身が引き締まる思いです」と吐露し、アリータはどんなキャラクターなのか尋ねられると「人間の心とサイボーグの最強の体を持った女の子で、世界を変える戦いに巻き込まれていく中で、ちょっとずつ成長していくという親しみやすく共感しやすい役だなと思います」と紹介。さらに「アリータという役は、ジェームズ・キャメロンさんが当時13歳だった娘さんを思って書かれたキャクターということで、そんな愛の詰まったキャラクターを演じさせていただける光栄さも噛み締めながら頑張りたいなと思います」と目を輝かせ、これから始まるというアフレコへの意気込みについては「どんどん成長していって、どんどん強くなっていく変化のある役ですので、そこを大切に丁寧に演じて、皆さんに声でお届けできたらいいなと思います」と語った。また、上白石は「私もちょっとでも(アリータに)お近づきになれたらいいなと思いまして、新しいファッションに挑戦してみました」とコメントし、着ていた白いコートを颯爽と脱いでアリータをイメージしたクールでスタイリッシュな戦士のコスチューム姿を披露すると「大丈夫ですか!? こんなのを着たことがなかったので恥ずかしいですけど暖かいです」と照れ笑い。そして、手にした剣を振り上げるパフォーマンスで、同所のイルミネーションを点灯させると「生まれて初めて剣を振り上げましたが、こうやって戦うんだなって(笑)。ちょっとアリータに近付けた気がしました。皆さんと一緒に東京のシンボルのスカイツリーを点灯できたというのは忘れられない瞬間でした」と笑顔を見せた。なお、今年のクリスマスの予定を尋ねられると「ちょうどクリスマスにアリータの吹き替えを録るということなので、今年のクリスマスは世界のために戦います!」と力を込めた。映画『アリータ:バトル・エンジェル』は2019年2月22日公開。
2018年11月09日「10月29日には、予定通り大阪の撮影現場で『まんぷく』のリハーサルが行われました。義母の角替さんが亡くなったばかりなのに、安藤さんも満面の“福ちゃんスマイル”を見せてくれていました。でも休憩時間になるといつものように共演者たちと談笑はせず、1人で物思いにふけっていたのです」(NHK関係者)10月27日早朝、女優・角替和枝さん(享年64)が原発不明がんで亡くなった。当日、角替さんを看取ったのは夫・柄本明(70)と長男・柄本佑(31)ら。嫁の安藤サクラは(32)『まんぷく』の収録のため大阪におり、次男・柄本時生(29)もハワイで仕事中だった。「安藤が柄本家を訪れたのは29日の夜だと聞いています。昼間に大阪でリハーサルを終えた後に帰京しました」(所属事務所関係者)逝去から約60時間後のようやくの対面……。実はサクラが頑ななまでに大阪の現場で熱演を続けていたのは、義母の“遺命”のためだったという。角替さんを知る舞台関係者は言う。「がん発覚後、角替さんは家族たちに誓約をさせました。それは、《私の病気のことで仕事を休んだり、スケジュールの変更をしてもらったりすることは許さない》というもの。サクラさんは“看取りよりも収録”という誓約を守ったのです」『40、50は鼻たれ小僧』が口癖で生涯“演じること”を追求し続けた角替さんは、舞台にだけは妥協を許さなかった。角替さん自身はインタビューで次のように語っている。《たとえ(子供の)ピアノの発表会でも、チャランポランにやって欲しくないの。人様の前で、一段高いところに立ったらもう、ステージなのね、私たちにとって。とにかく稽古しろって、1カ月くらい前は鬼になりましたね。(中略)後でお父さんとも話したんだけど、私たちにとって舞台っていうのは、神聖なものなんだねって。『板』の上にのるってことはうちの家族には、神聖なことなんです」(『ラ・セーヌ』93年7月号)サクラは角替さん逝去の1カ月ほど前から週末は必ず帰京し、長女を連れてお見舞いに通っていた。「角替さんは、サクラさんがコミカルに歩く『まんぷく』のオープニングがお気に入りでした。最後にサクラさんが海岸で両手両足を広げるのですが、あれも彼女のアドリブで、その話を聞いた角替さんが笑ってほめてくれたそうです。『あんた、女優を選んで正解だったね』って」(前出・舞台関係者)“女優を選んで正解”。義母が遺してくれたその言葉は、安藤サクラの女優人生を照らし続けることだろう。
2018年11月08日「『まんぷく』が始まってからというもの、寝ても覚めても長谷川さんのことを考える日々です。『あぁ、安藤さんになりたい……』と何度思ったことかわかりません」(40代・女性視聴者)10月1日より放送開始された朝の連続テレビ小説『まんぷく』(NHK総合)。視聴率は連日20%超えを記録し、既に大ヒットの兆しを見せている。なかでも注目を集めているのが、長谷川博己(41)だ。ヒロイン・安藤サクラ(32)演じる福子の夫・萬平役で、真面目だけどどこかちゃめっ気のある天才発明家を好演している。冒頭のようにこの長谷川の役どころに魅了される視聴者が後をたたない。ツイッターでは、“萬平萌え”現象が連日巻き起こっているのだ。《急に萬平さんが気になりはじめた!》《朝から何回もリピートしてしまう!萬平さあああん!》《すべての男性に萬平さんを見習ってほしい!》しっかりしているけど、どこか守ってあげたくなる雰囲気。そんな長谷川にとって、今回の萬平はまさにはまり役のようだ。「一途に安藤さんを想う姿に、みんなメロメロです。10月23日放送回では、萬平が福子を『おいで』と抱き寄せるシーンが話題になりました。それまで福子には敬語で頼りなかったのに、急に見せた男らしさに視聴者も大興奮。ネットでは『おいで砲』と呼ばれ、ちょっとしたブーム状態です。そんな長谷川さんの演技が『まんぷく』の高視聴率を支えているのは間違いないでしょう」(ドラマ評論家)社会現象といえるほど視聴者を惹きつける長谷川。実は現場でも“萬平萌え”の炎が燃え上がっているという。「女性スタッフはすっかり虜になっています。再来年の大河ドラマでも主役を務めるなど超売れっ子の長谷川さん。それなのにまったく偉そうな素振りを見せず、スタッフにも優しく接してくれるんです。さらに全国各地から取り寄せる差し入れも好評で、その心配りのおかげで女性スタッフたちの士気も上がりまくり。みんなから“ハセヒロ”の愛称で親しまれています」(NHK関係者)そんな長谷川に、“妻”の安藤も例外なく魅力されていた。現場では、まるで長年連れ添った夫婦のような仲睦まじい姿が目撃されている。「長谷川さんは安藤さんと初共演ということもあって、クランクイン当初はよそそよしく“安藤さん”と呼んでいました。それが今や、カメラが回っていない場所でも劇中と同じように“福子”と呼んでいます。最近も安藤さんが『イケメンなのに言うことがおじさんですね』と冗談を言うと、長谷川さんが『18歳を演じたときも可愛かったですが、おばあちゃん姿も可愛いですね』と返答。お互いにからかい合った後、いっしょに笑っていました。実は安藤さん、もともと長谷川さんのファンだったんです。撮影が終わって私服になった長谷川さんを見て、『カッコいい!』と黄色い声を上げていました」(前出・NHK関係者)こうした雰囲気が滲み出ているような二人の演技が人気を呼んでいるのだろう――。
2018年11月01日2014年に実写化された渡辺あゆの漫画「L・DK」を、上白石萌音、杉野遥亮、横浜流星らフレッシュな新キャストたちを迎えパワーアップした『L・DK ひとつ屋根の下、「スキ」がふたつ。』。この度、本作本編映像初解禁となる特報映像が到着した。先日、新たに本作に“オトナの魅力”を加えるキャストとして、「劇団EXILE」町田啓太の出演が発表されると、ファンからは「嬉しい」「金髪似合うこっちの方が好き~」「この久我山一族の3人が並んだら最強」「何このイケメン兄弟!!!町田くんが杉野氏の兄役とか最高かよ~」と歓喜の声が上がっていた本作。そんな徐々に盛り上がりを見せる本作から今回到着した特報映像では、壁ドン、バックハグ、そしてキス!?…と、葵(上白石さん)が杉野さん演じる柊聖と横浜さん演じる玲苑のイケメンふたりに奪い合われる、ドキドキのシーンをたっぷり凝縮!映像冒頭では、葵と大好きな彼・柊聖とのヒミツの同居生活が描かれ、お風呂あがりの彼から迫られたり、優しく抱きしめられたりドキドキな毎日が映し出されるが、ある日、彼のいとこ・玲苑が押しかけてしまう…。そんな玲苑の登場でドキドキ2倍!イケメン2人との同居生活をぜひ、こちらから覗いてみて。『L・DK ひとつ屋根の下、「スキ」がふたつ。』は3月21日(木・祝)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:L・DK ひとつ屋根の下、「スキ」がふたつ。 2019年3月21日より全国にて公開©「2019 L♡DK」製作委員会
2018年10月30日安藤和津(70)も介護うつにーー。10月18日、都内で著書「“介護後”うつ」の発売を記念した記者会見を開催した安藤。同著では介護疲れやそれ以降の“うつ”について告白。スポーツ紙によると「感情から手足がもがれた感覚で生きなければいけないことが本当につらかった」と振り返ったという。「介護うつは今や、芸能界でも話題です。布川敏和(53)さんの元妻・つちやかおりさん(54)は、お兄さんが介護うつになっていたことを明かしています。ご両親の介護に疲れたお兄さんは一時、アルコールに依存。しかしお父様が亡くなられたのをキッカケに、お母様をグループホームへ入れたそうです。それによってお兄さんへの負担が減ったようです」(芸能関係者)松平健(64)は10年に元妻・松本友里さん(享年42)を亡くした際、マスコミ各所に宛てたコメントを発表。松本さんが母の介護や出産で体調を崩していたと発表し、こう説明していた。「パニック障害・不眠症・うつ状態を引き起こし、この3年間はいろんな病院にかかりましたが、結局、心通じ合う医師とはめぐり合うことができませんでした」そして「私の力不足と悔やんでおります」とコメントしていた松平。「私が居ながら亡き母の穴を埋めきれず、愛する母のもとへ旅立たせてしまったこと、今はただただ残念な気持ちでいっぱいでございます」と切なる気持ちをにじませていた。「欽ちゃんファミリーでおなじみの清水由貴子さん(享年49)は、09年に介護うつの末に亡くなっています。明るくまっすぐな性格の清水さんはお母様の介護にも積極的でした。しかしある時期から落ち込んだり、涙を落とすように。心配した妹さんが3人での旅行を計画していた矢先に、清水さんは自ら命を絶ってしまったからいました」(芸能関係者)介護する側に完璧さを求めないこと、そして1人で抱え込まないための環境づくりが重要といえそうだ。
2018年10月21日映画『万引き家族』で演技が世界的に評価された女優・安藤サクラさん(32)が、ついに連続ドラマ小説『まんぷく』(NHK)に主演として登場した。朝ドラ99作目にして、初めて育児をしながら撮影に挑むヒロインとなった、サクラさん。インスタントラーメンを生み出した夫婦の物語を、明るく逞しく演じている。「サクラが3~4歳のころ、彼女を見ていて、確信したの。ああ、この子は女優になるって」こう語るのは、サクラさんの母でエッセイストの安藤和津さん(70)。その直感は鋭かったが、シャイなサクラさんがその思いを口にすることはなかった。サクラさん誕生のころ、俳優で映画監督の父・奥田瑛二さん(68)は、大ヒットドラマの常連だった。しかし、そんな父の背中を見るまでもなく、サクラさんは生まれながらに、自分の道を一直線に見定めていた感がある。サクラさんは5歳で、父の舞台を見て、指をさしてこう言ったのだ。「ちゃくちゃん(サクラちゃん)あれになる!」奥田さんの思いは複雑だった。「あちゃ~と思った。女優にはならないでくれ。お願いだからって」(奥田さん)奥田さんは、自分のつらい下積み時代の経験から、娘たちを女優にだけはしたくなかったのだ。だが、父の願いもむなしく、幼稚園のお遊戯会から、サクラさんはその才能の片鱗を見せ始めていた。小学校5年の学芸会で『夕鶴』の主役オーディションに受かった。このとき、奥田さんは和津さんに頼まれて、サクラさんの演技指導をしている。「15分だけだぞ。正座してお願いしますと言わなきゃダメだ」と、言って始まった稽古は気づけば20分、30分と過ぎていった。「いや、そうじゃない。違う。小学生みたいな芝居してるんじゃねえよ!」小学生のサクラさん相手に、奥田さんは熱くなった。気づけば1時間半がたっていた。「バカヤロー!学芸会みたいな芝居してんじゃねぇんだよ!」ついにサクラさんが、「だってこれ、学芸会だも~ん」と泣きだした。しかし、このときのサクラさんの演技は後々まで語り草になった。「先生方みんな泣いたんですって。それに妙に色っぽかったのよね(笑)」(和津さん)サクラさんが秘めた思いをぶつけてきたのは、高校卒業のころだ。両親の部屋で、正座をしたサクラさんは、神妙な声でこう言った。「お父さん。お話があります」「うん。なんだ」「女優になりたいんです」シーンとした沈黙がしばらく続いた。奥田さんは観念し、サクラさんにこう言い渡した。「わかった。OKを出す。しかし、何も助けてやることはできない。自分で道を切り開く。そこだけは胆に命じて、親を頼らない」奥田さんはその夜、いろんな思いが錯綜して、眠れなかった。「親の七光り」などと言われるが、七光りで親が面倒を見た子どもが潰れていくのを、奥田さんはその目で何度も見ていた。「生き残るのは、親が手を出さなかった二世です。佐藤浩市、中井貴一、緒方直人もそうですね」(奥田さん)サクラさんは、自分で調べて、ワークショップに通いだし、自分の道を黙々と切り開いていった。「こっちは人づてに、誰々のワークショップに行っていると聞いて、驚くわけですよ。本気度が増して、本人は命がけだったと思います。親としては、正直、もどかしい。手を差し伸べてやりたい。でも、何もしないで無視する強い気持ちを持たなければいけない。そこから静かなる“せつない親子関係”が生まれてくるわけです」(奥田さん)当時、サクラさんに対するネガティブな視線が実際にあった。「『あの顔で女優になるわけ?』とか『親の七光りもどこまで通用するかね』とか。ずいぶんヒドイことを言われました」(和津さん)冷たい世間の風のなか、奥田さんにできるのは、自分の作品の現場を見せることだけだった。そんなころ、奥田さん監督の映画4作目『風の外側』で、主演女優が降板する事態が起きた。クランクインまであと10日。奥田さんは、撮影を延期するつもりだったが、プロデューサーが「サクラさんはどうですか?」と提案してきた。しかし、すぐには首を縦に振れない。このとき初めて和津さんが口を出した。「サクラを主演にするのは、あなたがしたくないと断固、自分で決めたこと。それはわかる。でも、今回は、神様のプレゼントだと思って、やったらどうなの?」と。「それで腑に落ちたんですよ。これは運命的なことだなと思って」(奥田さん)奥田さんは、1人の監督として、サクラさんに出演を要請。サクラさんはそれを受けた。「最初の1週間は、現場で怒鳴りまくっていましたね。でも1週間たったら、サクラがスコンと変わって『あ、こいつ化けやがった』と、思った。残りの20日は一切、注文はつけなかった。顔が役の顔になってるし、本名のさくらというひとりの娘ではなく、女優サクラになっているのがプロの目で見えた。それからは撮影も楽しかったです」(奥田さん)その後、サクラさんは園子温監督作品『愛のむきだし』(’09年)など、話題作に次々出演。その圧倒的な存在感と演技力に、しだいに注目が集まっていった。サクラさんは、スイッチのオン、オフが明確で、自然に役に入り込み、憑依させた役からスルリと抜けて、日常生活に戻ってくるという。「ある人は『人智を超えている』と、言っていたね。僕もサクラを見習って、実践しようと思うけど、なかなかできない。役が憑依しかけたクランクイン10日前がいちばんダメなんですよ。自分で自分が制御できない。ピリピリして、パンパンに張った風船みたいになっちゃうわけです」(奥田さん)若き日の奥田さんは、そんなとき家で暴れた。ちゃぶ台をひっくり返して、亭主関白を演じたり、酒に溺れたり、ときどきは女性スキャンダルも起こしている。「そうしないと、僕は役の自分から元の自分に戻れない。ところが、サクラはピリピリしない。役の咀嚼の仕方が僕とはまったく違う。セリフを咀嚼して、血と肉にしていくスピード感があって、現実に生活している環境が、変わらない。異次元だね、あれは」(奥田さん)
2018年10月13日10月1日にスタートした、NHK連続ドラマ小説『まんぷく』。朝ドラ99作目にして、初めて育児をしながら撮影に挑むヒロインとなった、女優の安藤サクラさん(32)。インスタントラーメンを生み出した夫婦の物語を、明るく逞しく演じている。21歳で父・奥田瑛二さん(68)が監督した映画『風の外側』でデビューしたサクラさんは、数々の女優賞に輝き「異次元の能力の女優」との呼び声も高い。今年5月、カンヌ映画祭でパルムドールを受賞した是枝裕和監督作品『万引き家族』では主演を務め、その演技は、審査委員長ケイト・ブランシェットに絶賛された。姉の桃子さん(36)は、気鋭の映画監督。’10年『カケラ』で監督デビューし、自身の小説を映画化した『0.5ミリ』(’14年)で、数々の映画賞を受賞した。現在は、『0.5ミリ』の撮影地だった高知市に移住。昨年10月、映画館「ウィークエンドキネマM」を開館し、舞台や映画製作などを学ぶ「桃子塾」を開くなど、高知を拠点に活動の幅を広げている。映画監督と女優の姉妹。2人の天才を生み出した安藤家。2人の母でエッセイストの安藤和津さん(70)は、感受性を育むことをいちばんに考え、子どもの目線になって娘たちに接したという。「知識は後からでも学べる。それよりも、ものを感じる力をつけることが大事だと思っていました」ユニークなのは、桃子さんと4歳違いでサクラさんが生まれたときのことだ。「桃子の立場で、妹ができるとはどういうことなのか考えると、手放しでうれしいわけではないでしょ?お父さんもお母さんも赤ちゃんに取られちゃう。皆からプレゼントをもらうのは、生まれてくる赤ちゃんばっかりだし」そこで、和津さんはお祝いをくれる人たちに、「大変、申し訳ないですが、桃子に『お姉ちゃんになって、おめでとう』のプレゼントか、妹とのペアのものをいただけたら、すごくありがたいです」とお願いした。“お姉ちゃんになって、おめでとう”のお祝いの効果は絶大だった。「これがたぶん桃子のサクラへの限りない愛の発端だったような気がする。桃子もまだ4歳だったから『なんで妹ばっかり』ってなったら面白くないじゃない」桃子さんはいま、何の衒いもなくサラリと言う。「母は母性の塊、菩薩のような愛を注いでくれました。おかげで私、ずっと安藤サクラのファンクラブ会長です。幼少期からサクラには私がいる。私が守る。それが、いまもあるんです。サクラが生まれた瞬間、無償の愛を思いました。4歳で、命を捧げようと」桃子さんはすでにこのときから、母の深い愛情を受け継いでいた。サクラさん出産後、仕事に復帰した和津さんが心がけたのは、娘たちとの密度の高い時間だ。「1日最低5分は2人きりで向き合って、話をする。桃子とも、サクラとも2人っきり。それぞれ1対1で話をする。1人に集中する時間を作りました。それから毎日ワクワクすることを1コさせたの。生きていてうれしいと思うこと。“1日1笑”というのかな」和津さんの育児法は、自身の生い立ちとは逆のものだった。「私の母が忙しく働いていていつも仕事が頭にある人だったから。結構つらい子ども時代だったのかも」愛知県春日井市出身の奥田さんは、長期休暇になると、故郷に娘たちを連れていき、自然のなかで感性の幅を広げていった。意外だが、奥田さんはボーイスカウトの指導員もしていたという。塩むすびと水筒を持って、山登りをし、いとこたちと一緒にヘビやカエル、ザリガニに触れさせた。「男の子、女の子の隔てなく、自然と触れ合う。スッポンポンで池に入って、カエルの卵を頭からかぶったりしていましたよ」奥田さんは、独立プロで妥協しない映画製作を続けながら、俳優としても高い志を持ち続けている。奥田さんが主演し、ガレッジセールのゴリが、本名で監督した映画『洗骨』(来春公開)は、今年8月、ニューヨークで開催された映画祭で観客賞を受賞した。和津さんも娘たちの育児サポートをしながら、エッセイストとして多忙な日々だ。母・昌子さんの介護の後に陥ったうつ。そこから脱した経緯を『“介護後”うつ』(光文社)にまとめ10月18日、出版。桃子さんは『0.5ミリ』を高知で撮った縁で、’13年、高知県観光特使に就任。その翌年、高知市に移住し活動拠点にしてきたが、娘に続いて奥田さんも今年、県の観光特使に任命された。家族一人一人がそれぞれの場で自分の道に邁進しながら、安藤家は何か目的が見えたら集結し、いつでも一丸となれる。奥田さんはこう語る。「集結力とか才能も含めてそこは最強だと思う。コッポラ一家よりうちのほうが。クリント・イーストウッドのところも最強だろうけど、わが国では安藤家が最強だと思っています」
2018年10月12日映画『万引き家族』で演技が世界的に評価された女優・安藤サクラさん(32)が、ついに連続ドラマ小説『まんぷく』(NHK総合)に主演として登場した。朝ドラ99作目にして、初めて育児をしながら撮影に挑むヒロインとなった、サクラさん。インスタントラーメンを生み出した夫婦の物語を、明るく逞しく演じている。「朝ドラ、ヒロインのオファーが来ちゃった」サクラさんが、おどけた調子で両親に打ち明けたのは、昨年の秋ごろだった。「えーっ!すごいじゃないって私たち、叫んだんですけど、『できない』って言ったんです」と、語るのは、サクラさんの母でエッセイストの安藤和津さん(70)。俳優で映画監督の父・奥田瑛二さん(68)もうなずき、「でも本当は、背中を押してもらいたかったんだろうね」と続けた。「ものすごく、覚悟がいることだから。一時的に大阪に移住しなきゃならないし、旦那さん(俳優・柄本佑・31)や子どもをどうするかとか……」(和津さん)朝ドラ『まんぷく』は、NHK大阪放送局の制作だ。撮影期間中、東京を離れることになる。サクラさんに、NHK側から打診があったのは昨年10月の初旬。長女を出産して、3カ月ほどしかたっていないころだった。「子どもを産んだら、お仕事はほとんどしないつもりだった」というサクラさんは、うれしい以前に、念願の仕事ができないと思い、悔しさでいっぱいになったという。そこで、まず夫の佑さんに打ち明けると「できるかもしれないよ。できると思って考えてみたら」。夫に励まされたサクラさんは両親に相談にきたのだった。奥田さんは即座に勧めた。「絶対やったほうがいい。子どものことは任せておけ!じぃじとばぁばで育てたっていいんだ」和津さんも言った。「心配しないで!一日中べったり一緒にいなくても、濃い時間をしっかり持てば大丈夫」と説得。映画監督で、自身も3歳7カ月の娘を持つ姉・安藤桃子さん(36)のプッシュも効いた。「子どものためにもやってみれば」家族一丸となった支えを得て迎えた1月31日、ヒロイン決定の記者会見で、サクラさんはこう言って、涙を見せた。「このお話をいただいてから、すごくたくさんのことを考えて、たくさんの時間を使って、悩んで、覚悟を決めてきました。そうして、ここに立っていることが、なんてありがたいことなんだろうと思って、ちょっと泣けてきました」『まんぷく』のオファーを受けて以来、サクラさんは、大阪で部屋を借り、娘さんと暮らしながら、連日の撮影に臨んでいる。サクラさんは毎朝早くに起きて、娘さんにご飯を食べさせる。NHKのキッズルームにいるときは、撮影の休憩時間のたびに親子の時間も作れている。和津さんは月に一度、大阪のサクラさんと孫が暮らしている家を訪れるが、そのとき懐かしいものを見つけた。「桃子とサクラが小さいときに、DIYが好きな奥田が段ボールで家を作ってくれたんです。私がお菓子の袋を屋根や部屋の内側に貼って、子どもたちの遊び場にしていたの。遊びながらお菓子をはがして食べて、本当に楽しそうだった」それと同じ家が大阪の部屋にあったという。「サクラが作った段ボールの家は結構地味目だったけど。先日、奥田が手伝って完成させました。受け継がれているんです。自分がすごく楽しかったことを、子どもにしてあげている」そんな両親の愛情と助けに支えられているからか、毎日を心配した和津さんが「大変じゃないの?」と聞くと、サクラさんはケロリとこう言った。「東京にいるときに比べたらずっと楽。暮らしがシンプルだから。仕事と子育てだけで、日常生活の中に無駄な選択肢がないし、NHKのみなさんのサポートもあるから。旦那さんのご飯の支度も洗濯もしなくていいんだもん(笑)」とはいえ、朝ドラは長期にわたる撮影で、独身の若い女優でも泣くことの多い過酷な現場だ。しかし、サクラさんは、子育てをしながら、特別な気負いもなく、ヒロインという大役をこなしているように見えた。「子どもといて困ったら『助けて!床がクレヨンだらけなの!お母さん、ちょっと拭いてほしい!!』とか、ふだんどおり。サクラと佑って両方で主演をやっていても、何も変わらないんです。日常生活を普通に生きてる。そのまま現場に行って、現場でそれぞれ役に変わるんだと思う。そこがスゴイと思うんです」(和津さん)現在、大阪で『まんぷく』の撮影真っただ中のサクラさん。両親や姉のサポートを受けて、全国に笑顔を届け続ける!
2018年10月11日俳優・山田孝之(34)が初めてプロデューサーに専念した映画「デイアンドナイト」。その完成報告会見が10月5日に都内で行われ、主演の阿部進之介(36)、安藤政信(43)、女優・清原果耶(16)らが出席した。各スポーツ紙などによると安藤は山田と初めて2人で酒を飲み、出演オファーを受けたとのこと。安藤といえば興収90億を突破している映画「劇場版コード・ブルー―ドクターヘリ緊急救命―」にも出演。だがその出演について感謝しながらも撮影を振り返り「もうちょっとやれた……」と後悔もにじませていたという。それほど安藤が作品に対して貪欲なのは、紆余曲折の過去も影響しているようだ。「安藤さんは96年に北野武監督作品『キッズ・リターン』でデビューし、その年の映画賞を総ナメ。しかし00年を最後に12年間もテレビドラマから姿を消し、映画を中心に活動。その後も一時、俳優業を休止していました。しかしそんな充電期間を経たことで、今では1本1本に精根尽き果てるぐらい全力で取り組んでいるようです」(映画関係者)悩み抜いた期間が、安藤を大きくしたのだろう。今作の撮影現場でも、並々ならぬ熱意を見せていたという。「もともと、安藤さんは山田さんと同じ事務所に所属。ともに役者という仕事へ真摯に向き合い、熱い思いを抱いているのでウマが合ったようです。それもあってか、現場での役の入り込みようは鬼気迫るものがあったそうです」(前出・映画関係者)安藤が役者魂をぶつけた作品だけに、その演技が注目される。
2018年10月06日「好きというより入れてみたいのは、豆乳」インスタントラーメンに入れる好きな具材の質問にそう答えたのは、インスタントラーメンの生みの親・安藤百福さん夫婦をモデルにした、10月1日から始まるNHK連続テレビ小説『まんぷく』でヒロインの今井福子を演じる安藤サクラ(32)。彼女は朝ドラ史上初めての、育児をしながらのヒロイン!撮影について聞いてみるとこんな返事が――。「すべてにおいて母ちゃんになったらパワーがみなぎるようになりまして、すごく体力があるんです。子どもを産む前とは違う体力に自分が驚いています。今だからこそ、福子ができているんだなって感じています」(安藤・以下同)物語は10代の福子からスタート。32歳で10代を演じてみての感想は?「悪あがきせず、しょうがないじゃんという気持ちで、ちょっとでも若く見せようというのは諦めました(笑)。モニターを見るときはあまりはっきり見ないように、目の端で見ていました」安藤のパワーにあふれたユーモラスな発言は周りをも巻き込んでハッピーな気分にさせてくれる。そして、必見はオープニングの映像。最後のポーズについての説明をしてくれた。「大地と海とすべてを母なる福ちゃんが全身で受け止めているという思いで、カットがかかったあとに毎回あのポーズをしていました。(本番映像を)見たら使われていたので、やった!と思って(笑)」いよいよ『まんぷく』がスタートする!
2018年09月27日上白石萌音・杉野遥亮・横浜流星が、映画『L・DK ひとつ屋根の下、「スキ」がふたつ。』(2019年3月21日公開 ※"・"はハート)に出演することが6日、わかった。同作は、渡辺あゆによる累計発行部数1000万部越えの同名コミックを映画化。2014年に1度実写映画化され、再実写化となる。高校3年生の西森葵(上白石)はあるきっかけから学校一のイケメン・久我山柊聖(杉野)と同居し、付き合うことに。しかし柊聖のいとこ・久我山玲苑(横浜)が突然アメリカから来て、3人で同居することになってしまう。今回描かれるのは、原作コミックの中でも絶大な人気を誇る「玲苑編」。“壁ドン”“あごクイ”“バックハグ”“キス”など、怒涛の胸キュンシーンが繰り広げられるという。今回恋愛映画に初挑戦となる上白石と壁ドンに初挑戦する杉野は、身長差33cmのカップルとなる。プロデューサーは上白石萌音について「少女漫画のイメージが全くない女優さんとご一緒したかった」と明かす。「演技派で知られる彼女ですから少女漫画映画の思いっきりキラキラ輝く役で新たな魅力を見せてくださると思いキャスティングしました」と期待を寄せた。また、杉野については「たまたま杉野さんにお会いする機会があり、一目で『柊聖は彼しかいない』と確信したのですが、まだ杉野さんには映像の経験がほとんどないデビュー間も無い時でした。そこからずっと追いかけて、キャスティングに至りました」と振り返る。さらに横浜の演じる玲苑については「この映画が面白くなるかならないかは、玲苑の役にかかっていると言えるほど、特徴のあるキャラクター」と説明。「横浜さんとは別の作品のオーディションでお会いしていました。その際はご一緒できなかったのですが、若い俳優さんなのにいろんな表情を持つ横浜さんはとても印象に残っており、玲苑の役をオファーしました。あの赤髪がナチュラルに似合うのも横浜さんしかいなかったと思います」と称賛した。○上白石萌音コメント少女漫画のヒロインとは縁遠いと思っていたので、お話をいただいたときは本当にわたしでいいのか、何度も確認しました。何度聞いても深く頷いて背中を押してくださったスタッフの皆さん、そして同世代の頼もしいキャストの皆さんの胸に飛び込んで、純粋に、真っ直ぐに恋をしようと思いました。言ったことも言われたこともない台詞や、ドキドキするシチュエーションに、顔が火照りっぱなしでしたが、真心で人とぶつかっていく主人公の葵に勇気をもらい、わたしも真っ直ぐにお芝居をしたつもりです。同居が軸になる物語でもあるので、狭い部屋で3人で生活をするシーンはとても楽しかったです。クランクインが杉野さんに壁ドンをされるシーンだったのですが、2人の息があっていないと壁ドンは綺麗に決まらなくて…廊下の隅の方で、タイミングや角度を何度も練習しているのはシュールだったと思います(笑)。しかも実際にされると思ったより顔が近くて心臓が止まりそうで、1シーン目から恋愛映画の洗礼を受けました。杉野さんと、横浜さんの壁ドンに対するそれぞれの個性も感じました(笑)。3人でいるととても居心地がよく、普段の楽しい空気感がそのまま映画の中に出ているのではないかなと思います。(初めてのキスシーンは)穴があったら入りたい! と本気で思いましたが、優しいリードでとても安心感がありました。キスシーンに限らず、杉野さんと横浜さんには心身共に支えて貰っていました。お互いに緊張して、念入りにケアをしすぎて......とても爽快なミントの味でした(笑)。○杉野遥亮コメント出演のお話をいただいた時は、まだお芝居の経験も非常に浅かった為、とても不安でした。監督やスタッフさん、キャストの皆と話し合いを重ねていく中で、一つの形になるものを作り上げていくんだというワクワクする感覚に変わりました。何より壁ドンのシーンでは、手の位置や角度、魅せ方を試行錯誤しました。そして上白石さんとは初共演でしたが、既に付き合っているという距離感から始まるので、その関係性を表現していくのが難しかったです。上白石さんは作品に臨む上での立ち居振る舞いや、役に対しての理解度や在り方、それに向かっていく姿勢が、正直で一生懸命で偽らないところが魅力的でした。横浜くんが演じる玲苑は、同じ男から見てもかっこいいと思える男で、それをリアルに表現していく横浜くんに対して、柊聖としても杉野遥亮としても、超えていきたい! と奮い立ちました。○横浜流星コメント大人気少女漫画映画の続編に参加できることにプレッシャーも感じましたが、とても嬉しく、ついに僕も壁ドンをやる日が来たんだなと思いました(笑)。初めての壁ドンだったので不思議な感覚でしたが、監督と相談しながら、原作に忠実に、かっこ良い壁ドンになったと思います。演じる玲苑はぶっきらぼうですが、可愛らしい部分もあるので、ただの「嫌な奴」にならないように気を付けました。周囲をかき乱すお芝居をする場面も多く、度合いが難しかったですが、普段周りをかき乱すことがあまりなかったので、演じていて楽しかったです(笑)。また、共演した杉野くんとはプライベートでも仲が良いからこそ「いとこ」という関係をよりリアルに出せたと思いますし、杉野くんの撮影の立ち振る舞いなどに、刺激を受けました。柊聖が杉野くんでよかったです! 監督、プロデューサー、萌音ちゃん、杉野くんをはじめキャスト全員で力を合わせ、僕等でしかできない作品になりました。原作を知っている方にも、知らない方にも楽しんで頂ける内容になったと思うので、お楽しみに。○原作者コメントまさかの再映画化、ありがとうございます。上白石さんはとても演技が上手い女優さんだなあと、以前から応援していたので、葵役を引き受けてくださると聞いてとにかく嬉しかったです。間違いなく葵になる! と思いました。そして柊聖役の杉野さん、玲苑役の横浜さん、雑誌やテレビで拝見して、これは安心してまかせられそうだなと思いました。実際お会いしたときの衝撃がすごかったです。とんでもないオーラで、うかつに近づいてはいけないと思いました。少女漫画のヒーローでした。みなさんの演じる姿は、喋り方から仕草から、体のシルエットまで、自分の描いたキャラが三次元になってる! と錯覚するくらい眼を見張るものがありました。みなさん半端ないって!! という一言につきます。
2018年09月06日いま注目の若手俳優の上白石萌音、杉野遥亮、横浜流星が、映画『L・DK ひとつ屋根の下、「スキ」がふたつ。』に出演することが決定。3人で同居、ドキドキの三角関係を繰り広げる。コミックス累計発行部数1000万部突破の少女コミック「L・DK」が、2014年の実写映画化に続き、フレッシュな新キャストたちを迎えパワーアップ!今回描かれるのは、原作コミックの中でも絶大な人気を誇る「玲苑編」。恋人同士となり、ふたりきりのラブ同居をはじめた葵と柊聖だが、突然、柊聖のいとこ・玲苑がやってきて、同居の秘密がばれてしまう。そして、ふたりを引き離そうとする玲苑とまさかの3人同居がスタートする――。■メインキャスト決定!前作では剛力彩芽が演じていた西森葵役を今回演じるのは、『君の名は。』、『ちはやふる』シリーズなどに出演し、歌手デビューも果たすなど活動の幅を広げる上白石萌音。また、『キセキ ーあの日のソビトー』『兄に愛されすぎて困ってます』に出演し、「ViVi」の「国宝級イケメンランキング」で2017年下半期のNEXT部門堂々の1位に輝いた杉野遥亮が、ちょっぴりSで不器用だけど、彼女の葵のことを大切に思う久我山柊聖役。そして、「烈車戦隊トッキュウジャー」『兄友』、来年には主演作『愛唄 ー約束のナクヒトー』の公開を控える横浜流星が、アメリカからやってきた柊聖のいとこで、実は優しく思いやりがある一途な久我山玲苑役を演じる。■上白石萌音、恋愛映画初挑戦! 「ミントの味」今作で恋愛映画初挑戦する上白石さんは、「少女漫画のヒロインとは縁遠いと思っていたので、お話をいただいたときは本当にわたしでいいのか、何度も確認しました」と最初は不安だった様子。また、劇中では“壁ドン”や“キスシーン”にも初挑戦しており、「言ったことも言われたこともない台詞や、ドキドキするシチュエーションに、顔が火照りっぱなしでした」と言い、「クランクインが杉野さんに壁ドンをされるシーンだったのですが、2人の息があっていないと壁ドンは綺麗に決まらなくて…廊下の隅の方で、タイミングや角度を何度も練習しているのはシュールだったと思います(笑)」と初めての挑戦に苦戦していたことも明かし、「実際にされると思ったより顔が近くて心臓が止まりそうで、1シーン目から恋愛映画の洗礼を受けました」とコメント。「杉野さんと、横浜さんの壁ドンに対するそれぞれの個性も感じました(笑)」と話しており、映画では2人の“壁ドン”の違いも注目したい。さらに、初めてのキスシーンについては「穴があったら入りたい!」と初々しい反応の上白石さん。続けて、「優しいリードでとても安心感がありました。キスシーンに限らず、杉野さんと横浜さんには心身共に支えて貰っていました。お互いに緊張して、念入りにケアをしすぎて…とても爽快なミントの味でした(笑)」と感想を語っている。■杉野遥亮、身長差33cmの“壁ドン”に初挑戦!オファー時はとても不安だったと話す杉野さん。本作で初挑戦する“壁ドン”については、「手の位置や角度、魅せ方を試行錯誤しました」と話し、「上白石さんとは初共演でしたが、既に付き合っているという距離感から始まるので、その関係性を表現していくのが難しかったです」「横浜くんが演じる玲苑は、同じ男から見てもかっこいいと思える男で、それをリアルに表現していく横浜くんに対して、柊聖としても杉野遥亮としても、超えていきたい!と奮い立ちました」と共演2人についても語った。■横浜流星「僕等でしかできない作品に」横浜さんもまた、今作で“壁ドン”に初挑戦。「大人気少女漫画映画の続編に参加できることにプレッシャーも感じましたが」と語るも、「とても嬉しく、ついに僕も壁ドンをやる日が来たんだなと思いました(笑)初めての壁ドンだったので不思議な感覚でしたが、監督と相談しながら、原作に忠実に、かっこ良い壁ドンになったと思います」と期待を煽る。演じる上で、ただの嫌な奴にならないように気を付けたと話す横浜さん。「周囲をかき乱すお芝居をする場面も多く、度合いが難しかったですが、普段周りをかき乱すことがあまりなかったので、演じていて楽しかったです(笑)」とふり返り、「共演した杉野くんとはプライベートでも仲が良いからこそ『いとこ』という関係をよりリアルに出せたと思いますし、杉野くんの撮影の立ち振る舞いなどに、刺激を受けました。柊聖が杉野くんでよかったです!」とコメント。さらに、「僕等でしかできない作品になりました。原作を知っている方にも、知らない方にも楽しんで頂ける内容になったと思うので、お楽しみに」と公開を待つファンへメッセージを寄せている。■原作者・渡辺あゆ コメントまさかの再映画化、ありがとうございます。上白石さんはとても演技が上手い女優さんだなあと、以前から応援していたので、 葵役を引き受けてくださると聞いてとにかく嬉しかったです。間違いなく葵になる!と思いました。 そして柊聖役の杉野さん、玲苑役の横浜さん、雑誌やテレビで拝見して、これは安心してまかせられそうだなと思いました。実 際お会いしたときの衝撃がすごかったです。とんでもないオーラで、うかつに近づいてはいけないと思いました。少女漫画のヒ ーローでした。みなさんの演じる姿は、喋り方から仕草から、体のシルエットまで、自分の描いたキャラが三次元になってる!と錯覚するくらい眼を見張るものがありました。みなさん半端ないって!!という一言につきます。『L・DK ひとつ屋根の下、「スキ」がふたつ。』は2019年3月21日(木・祝)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:L・DK ひとつ屋根の下、「スキ」がふたつ。 2019年3月21日より全国にて公開©「2019 L♡DK」製作委員会
2018年09月06日ドラマ「義母と娘のブルース」(TBS系)の第6話が8月14日に放送。同回から登場した上白石萌歌(18)が「ハマり役!」と話題を呼んでいる。同ドラマでは主役家族の娘・みゆきを演じている萌歌。第5話までみゆきは小学生だったが、同回から高校生に。萌歌は演じるキャラクターとの年齢が近く、また小学生時代を演じた横溝菜帆(10)に似ていることからも《萌歌ちゃんピッタリだな 可愛い》《それにしても上白石萌歌ちゃんと横溝菜帆ちゃんは顔の系統が似てるなぁ。ナイス配役だと思う》と絶賛の声が上がっている。「萌歌さんは映画『君の名は。』でヒロイン役の声優を務めたことで人気となった上白石萌音(20)さんの実妹。映画『羊と鋼の森』では姉妹共演を果たし、以降はバラエティ番組に2人で出演することもあります。また萌歌さんも現在公開中の映画『未来のミライ』で声優を務めており、その声の表現力は萌音さん同じく好評です」(映画関係者)上白石姉妹は11年に行われた第7回・東宝「シンデレラ」オーディションで、ともにデビューのキッカケを掴んだ。さらに15年のミュージカル「赤毛のアン」の主演・アンを萌音が、その翌年は萌歌が務めているなど共通項が多い。そんな見た目もソックリな2人だが、違いもあるという。「妹である萌歌さんのほうが、萌音さんより身長も10センチ近く高い。そのため彼女のほうが大人っぽいキャラクターに向いています。また演技の面でも違いがあります。萌音さんは憑依型で、役になり切るタイプ。いっぽう萌歌さんは等身大の役柄をナチュラルに演じるのが得意。2人はそうした互いの長所を尊敬しているそうです」(前出・映画関係者)似た者同士でも、それぞれの個性がーー。姉妹揃っての活躍に期待したい!
2018年08月16日現在公開している映画『未来のミライ』の大ヒット御礼舞台あいさつが7日、都内で行われ、主人公・くんちゃんの声を担当した上白石萌歌、くんちゃんの姉・ミライちゃん役の黒木華が登壇した。7月20日の公開初日から2週間が経過し、観客動員数130万人を突破した本作。主演にして初の声優にチャレンジした上白石は、130万人超えとなった観客動員数を聞いて「想像できない数字ですね。ずっと温めていた作品が、そんなにたくさんの方々にお届けできているのかと実感できなくて、その数字に驚いています」と感想を述べながら、「街で『くんちゃんの声ですよね?』と声を掛けられた時はめちゃくちゃうれしかったです」と笑顔を見せた。細田守監督の作品は3作目の出演となった黒木は「私たちが声を入れる前からずっと練りに練られていた作品で、こうやって実を結んで改めてすごいなと思いました」とこの日も客席を埋めた観客に感謝の言葉。「ファンタジーな部分をリアリティーを持ちながら色んな世代に伝えるところが細田監督のすごいところ。挑戦をどんどん自分に課していき、新しいモノを作っていく気持ちとかは私も見習わなければいけないと思いました。監督自身はホワッとしたくまのプーさんみたいな人なのに、そこに力強さがあるのを感じましたね」と細田監督を賞賛した。上白石と黒木は、本作で初共演。黒木の印象を上白石が「黒木さんのことを心から尊敬してまして、『おおかみこどもの雨と雪』(2012年公開)の頃から黒木さんの声に魅了され、隣で聞きながら同じブースでお仕事ができたことは私にとって大切な経験でした。これから目指したいぐらい素敵な女性なんです」と話すと、隣にいた黒木は「私を目指さない方がいいと思います。そんなに素敵な女性ではありませんよ」と謙そん。続けて「本当に頼もしいですよ。夏の空のように爽やかで、お庭の木のようにどっしりしていて、若いのに頼りがいのある女の子でした」と褒めちぎり、「萌歌ちゃんだからくんちゃんの声も温かみや可愛げがたくさん出ていて、それをみんなが認めて観て下さっているんだろうなと思いますね」と声優としての力量も認めていた。『時をかける少女』、『おおかみこどもの雨と雪』など次々と大ヒットアニメーション映画を生み出し、国内外で注目される細田監督の最新作となる本作。甘えん坊の4歳の男の子・くんちゃん(上白石)と、未来からやってきた妹・ミライちゃん(黒木)が織りなすちょっと変わった"きょうだい"の物語を描く。
2018年08月08日俳優・山田孝之が一切出演せず、プロデューサーとして裏方に徹する映画『デイアンドナイト』。この度、追加キャストとして安藤政信、清原果耶、田中哲司、小西真奈美らの出演が決定。併せてポスタービジュアルと特報映像が到着した。■あらすじ父が自殺し、実家へ帰った明石幸次(阿部進之介)。父は大手企業の不正を内部告発したことで死に追いやられ、家族もまた、崩壊寸前であった。そんな明石に児童養護施設のオーナーを務める男、北村(安藤政信)が手を差し伸べる。孤児を父親同然に養う傍ら、「子どもたちを生かすためなら犯罪をも厭わない」という道徳観を持ち、正義と犯罪を共存させる北村に魅せられていく明石と、そんな明石を案じる児童養護施設で生活する少女・奈々(清原果耶)。しかし明石は次第に復讐心に駆られ、善悪の境を見失っていく――。数々の映画やドラマへの出演、俳優だけでなく様々な活動を展開中の山田さん。一切出演せずに裏方へ徹した初の全面プロデュースに挑戦する本作は、山田さんとは旧知の仲である俳優・阿部進之介を主演に迎え、完全オリジナル作品で「人間の善と悪」を問いかける物語を描く。家族のいのちが奪われ、自らの善悪に翻弄される者たちの物語は、混沌とした現代で強く生きることの厳しさをも描き出す。■安藤政信、昼と夜の顔を持つ重要人物に父を亡くし、実家に戻った阿部さん演じる明石幸次に救いの手を差しのべる児童養護施設勤務の北村健一役には、『スティルライフオブメモリーズ』『劇場版 コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』『きらきら眼鏡』と続々と出演作の公開が続く安藤政信。今作では昼と夜の顔を持ち、正義と犯罪を共存させながら主人公・明石幸次に不確実な善悪の境界線を突きつける重要な役どころとなっている。かねてより山田さんとは深い信頼関係にあった安藤さん。「孝之が初めて挑戦する作品に俺を誘ってくれた事藤井さんの若く、才能溢れてる監督に会えた事幸せです」とコメントを寄せている。■いま注目の女優・清原果耶も参加! 「私自身と重なる部分が…」北村がオーナーを務める児童養護施設で、物心つく前から生活をしている少女・大野奈々役には、オーディションで選ばれた清原果耶。『3月のライオン』『ちはやふる -結び-』に出演し、主演作「透明なゆりかご」が放送中と、いま注目を集めている彼女。「オーディション当時、初めはなかなか掴めなかった」と話す清原さんだが、「彼女の揺らめきが私自身と重なる部分があり、彼女の理解者でありたいという想いがどんどん膨らんでいったのを覚えています。思うがままに、時には荒削りに演じた奈々を受け止めてくださった阿部さん、山田さん、藤井監督をはじめキャスト・スタッフの皆さんには感謝でいっぱいです」と当時をふり返った。■田中哲司、「とても心地良く素敵な現場」明石の父を死に追い込むきっかけとなる大手企業の社員・三宅良平役には、名バイプレイヤー田中哲司。明石家と相対する傍ら、自らの家族を支える良き夫であり父である三宅の存在が、作品テーマをより強固に体現する。撮影に参加してみて、田中さんは「どの日の撮影現場も思い出深く、ケータリングで振る舞われる、きりたんぽや、じゅん菜を美味しく頂きながらも、どこか胸の中にチリチリした焦燥感の様なものがあり、それは、この現場のせいか、脚本のせいか、役のせいなのかは分からないですが。そういうのもひっくるめて、とても心地良く素敵な現場でした」とふり返り、「秋田の、気候とか自然、寒さだったり、風だったり、雨とか雪、そして人々、土地のスケールが確実に演技と共鳴して映画に刻まれてると思います」とコメントしている。■脇を固めるのも実力派俳優たち!さらには、北村の犯罪行為に手を貸す寡黙な女性役に小西真奈美。児童養護施設で働くスタッフ役に佐津川愛美。幸次の両親役に渡辺裕之と室井滋。そのほか、深水元基、藤本涼、笠松将、池端レイナ、山中崇、淵上泰史が脇を固める。■「役者とは誇れる仕事だと再確認」山田孝之プロデューサーよりコメント俳優として生きていて自信を失ってしまったとき、不安から救い出してくれるのは自分の芝居ではなく、それに対する評価でもなく、仲間たちの芝居だった。この世に実在しない状況や感情を、自分の記憶を捻じ曲げ、ありもしなかった気持ちを爆発させ、実在するかのように生きる。その姿は実に美しく、実に哀れだ。阿部進之介、安藤政信、田中哲司、皆さんの芝居を一番近くで客観的に見ていて、何度も涙を堪えた。でもそれは悲しいからではなく、役と真っ直ぐ向き合い、本当にその瞬間を生きている姿を見た感動からだ。そして今回初めてお会いした清原果耶という役者。オーデションで会ったその日から、僕はほとんど彼女の素顔を見ていない。彼女はずっと「奈々」だった。僕が生み出したとても複雑な役にも関わらず、清原果耶は「奈々」と一つになり、全てを翻弄させた。デイアンドナイトで皆さんの芝居を見て、役者とは誇れる仕事だと再確認することができた。役者として、役者を守る者として、これからも強く生きようと思う。■特報公開!併せて公開された特報映像では、ほぼ声は入らず「家族を殺された。あなたなら、どうしますか」と問いかけるコピーとともに、安藤さんが涙するシーンや何かを見つめる清原さんなどが映し出されている。『デイアンドナイト』は2019年1月26日(土)より全国にて公開。※1月19日(土)秋田県先行公開(cinemacafe.net)
2018年08月02日女優の上白石萌歌が20日、都内で行われたアニメーション映画『未来のミライ』の初日舞台あいさつに、黒木華、星野源、麻生久美子、細田守監督とともに登壇した。同作は、『時をかける少女』『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』『バケモノの子』と次々に大ヒットアニメーション映画を生み出し、国内外で注目される細田監督の最新作で、甘えん坊の4歳の男の子・くんちゃん(上白石)と、未来からやってきた妹・ミライちゃん(黒木)が織りなすちょっと変わった"きょうだい"の物語を描く。ついに初日を迎えた感想を聞かれた上白石は「ここに来るまですごくドキドキしていたんですけど、こうやって皆さんの顔を見ると、すごくホッとして、ちゃんと届いたかなって思えて嬉しいです」と笑顔を見せた。また、同作の試写を娘と娘の友だちと見たという麻生は「(娘が)ゲラゲラと大笑いしていて、その友だちも最後に泣き叫んだりしていて、全体を通してすごく楽しんでくれました」と満足気な表情を浮かべつつも、「私が最近、幼稚園に迎えに行くと、その娘の友だちから(劇中にあるセリフ)『鬼ババだ!』って言われるんですよ。公開していないので、それがちょっと困っていて…。(映画を見た)皆さんならわかっていただけると思うんですけど…(笑)」と苦笑いを浮かべて会場の笑いを誘った。また、同作の内容にちなみ、家族の愛を感じる瞬間はどんなときか質問されると、上白石は「『いってらっしゃい』って言われたときに愛を感じます。今は(姉で女優の上白石萌音と)2人暮らしをしているんですけど、家族が全員家にいたときは『いってらっしゃい』って言われると"頑張ろう"って思えたので、何気ない言葉の中に愛がこもっているのが『いってらっしゃい』かなって思います」としみじみと語り、麻生は「舞台の地方公演でしばらく家を空けて、(久しぶりに)帰ってきたときに、改札を出たところに夫と娘が待っていたんです。娘が花を一輪持っていて。それを見つけた途端に泣き出して、それが可愛くて可愛くて、そういうサプライズをしてくれた夫にも感謝しましたし、あのときは嬉しかったし、ずっと忘れられないですね」と幸せオーラを振りまいた。さらに、時を超えて会いたい人の存在を聞かれると、未来よりも過去に興味があるという上白石は、高橋是清の名前を挙げ「内閣総理大臣で、私、九州出身なのに西郷(隆盛)さんじゃないのって突っ込まれるんですけど、すごい方なんですよ!」と目を輝かせ、「もともと英語の教師で、そこから外交とか総理大臣をやったあともいろんなことをやって、明治維新にすごく大きな影響を与えた人物で、受験期に"すごいなあ"って思っていたので、是清さんに会ってエールをもらいたいですね。頑張れって(笑)」と願望を告白した。
2018年07月22日現在公開中のアニメーション映画『未来のミライ』で主役の4歳男児の声を務め、声優に初めて挑戦した18歳、上白石萌歌。10歳の時、第7回「東宝シンデレラ」オーディションに挑戦、見事当時の最年少記録を更新してグランプリに輝いた期待の若手女優だ。モデル、歌手など活動の場を広げる彼女が今秋、小池修一郎脚本・演出のヒット作、舞台『るろうに剣心』でヒロインを演じる。取材会で上白石は、「舞台は私の原点。小池先生との出会いで女優として成長できそう」と、胸弾む心境を語ってくれた。浪漫活劇「るろうに剣心」チケット情報明治11年、東京。泣く子も黙る“人斬り抜刀斎”としての過去を棄て、今は不殺を誓い流浪する伝説の剣客、緋村剣心(早霧せいな)。心に罪を抱えた男が「人を活かす剣」を志す少女・神谷薫(上白石萌歌)と出会う時、物語が動き出す――。原作はシリーズ累計発行部数6千万部を誇る、和月伸宏の同名漫画。TVアニメ化、実写映画化を経て2016年、小池修一郎脚本・演出により宝塚歌劇団雪組で初舞台化された。当時主演した元雪組トップスター早霧せいなが、今回再び男女の枠を超えて緋村剣心役に挑む異例の注目作だ。早霧と初対面した上白石は「この方についていけば大丈夫」と一瞬で心奪われたという。「普段は女性らしく柔和な印象ですが、製作発表やポスター撮影の現場でひとたび衣装を身に着け殺陣を披露すれば、漫画から抜け出たように剣心そのもの。誰よりもかっこいい!作品に費やされてきた時間や愛情が目に見えて伝わってきて、惚れぼれしました」。原作で感じた神谷薫の第一印象は「なんて美少女なんだ!」。凛として恐れを知らない反面、剣心と出会ったことで女の子としての顔ものぞかせる。「可愛らしく繊細な心の移ろいを丁寧に演じたい」。また、アクションシーンでは殺陣が動いて見えるほど臨場感溢れる画力にも圧倒されたと言い、「舞台ではもっと迫力を出さないと」と気を引き締める。歌も「どんどん強化していきたい」と、大劇場の隅々にまで感情を届けるべく猛特訓中だ。殺陣、和装と初めて尽くしのプレッシャーもあるが、それ以上に「舞台は自分を一番解放できる場所」として、「自分らしく自由に楽しみたい」とは、頼もしい。共演には松岡充、廣瀬友祐、三浦涼介、上山竜治、植原卓也、愛原実花、松岡広大ら今をときめく人気俳優がずらり。花道を使った新演出にも期待が高まる。「場内に提灯がある感じとか、劇場も作品世界にぴったり。客席との距離も近く、より密な空気を感じていただけるはず。新しい“るろ剣”が届けられると思うと、私も今から胸が高鳴っています。ぜひ秋まで楽しみにお待ちいただければ嬉しいです」。公演は、10月11日(木)から11月7日(水)まで東京・新橋演舞場、11月15日(木)から24日(土)まで大阪松竹座にて上演。チケットは7月28日(土)10:00より発売。一般発売に先駆け、7月28日(土)9:30まで先行先着プリセール実施中。取材・文:石橋法子
2018年07月07日女優の安藤聖(34)が2日、オフィシャルブログを更新し、演出家で俳優・河原雅彦(48)と結婚、双子を出産していたことをあらためて報告した。同日、スポーツ報知により2人が2016年12月に婚姻届を提出し、2017年8月に一卵性双生児の女児が誕生していたことが伝えられていた。安藤は、「報道に出ています通り、結婚しました! そして双子にも恵まれています」と報告。「お祝いのお言葉、ありがとうございます!」と周囲から祝福の声が寄せられているようで、「慣れない育児でてんやわんやな毎日ですが、ツインズの無邪気な笑顔と笑い声に癒されています」と幸せな暮らしぶりを伝える。一方で、「切迫早産で3ヶ月半寝たきりの妊婦ライフは壮絶な経験でした」と告白も。無事に乗り越え、「産まれてからの双子育児も妊婦時代とは種類は違いますがなかなかパンチのある日々でして、笑、絶賛大奮闘中です。小さく産まれた2人ですが、とても逞しく育ってくれていて、たくさんの幸せを家族に与えてくれています」と2児のママとしての充実ぶりをつづる。すでに女優復帰を果たしている安藤。最近では、AmazonのCM「買い物の数だけ、ストーリーがある。」に出演し、ミツバチリュックを背負った子の母親役を演じている。ブログにはそのリュックの写真がアップされており、「大変ありがたいことに周囲のサポートを受けながら、仕事にも復帰させていただいています」と復帰を支えてくれた周囲への感謝の気持ちと共に、「これからも、人として、という部分を大切に、家庭を大切にしながら、充実したお芝居をみなさまにお届けできれば、と思っています。母ちゃん、頑張りやす!!!」と抱負を記している。安藤は1983年12月25日生まれ、東京都出身。1990年にミュージカル『アニー』でデビューし、1998年からはテレビ東京系『おはスタ』の“おはガール”に。その後も女優として活躍し、これまで映画『アフロ田中』(12)、『ラブクラフト・ガール』(14)、『お父さんと伊藤さん』(16)、ドラマ『ハロー張りネズミ』(17・TBS系)、『宮本から君へ』(18・テレビ東京系)、関ジャニ∞・丸山隆平の主演舞台『マクベス』(16)などに出演している。
2018年07月02日浪漫活劇『るろうに剣心』の製作発表会見が27日に都内で行われ、早霧せいな(緋村剣心役)、上白石萌歌(神谷薫役)、廣瀬友祐(斎藤一役)、三浦涼介(四乃森蒼紫役)、植原卓也(相楽左之助役)、愛原実花(高荷恵役)、松岡広大(剣心の影・緋村抜刀斎役)、松岡充(加納惣三郎役)、小池修一郎(脚本・演出)、木村有祐(梅田芸術劇場 代表取締役社長)、安孫子正(松竹 取締役副社長・演劇本部長)が登場した。司会は中井美穂が務めた。原作は、漫画家・和月伸宏による、累計部数6,000万部を超える人気コミック。アニメ化、実写映画化もヒットした同作を、2016年に小池修一郎の脚本・演出により宝塚歌劇団が初めて舞台化、今回は小池の新演出による上演となる。宝塚版で主人公・緋村剣心を演じた早霧が、男女の枠を超えて再び同役を演じることとなる。製作発表では、劇中衣装を身につけた出演者陣による殺陣のパフォーマンスも行われ、会場内はヒートアップ。小池は、東アジアで盛んな性別を超えた演劇、日本が世界に送り出す最大の文化である漫画をベースにした”2.5次元”など、これまであった文化が融合し「新しい文化のエンターテインメントが生まれたらいいんじゃないか」と、同作への期待を熱弁した。早霧は「男性キャストの皆さんのいる中で、男性を演じるのはどうなのかと悩んだこともありましたが、人を演じるという意味では変わりはないんじゃないかという境地に行き着いて、ここに立っています」と葛藤を吹っ切った様子。一方で、久しぶりの男役に「堂々と足を広げて座っていられる。やっぱり楽なんだなって。染みついた感覚はなかなか抜けないと思い、男役を17年間勤めてきた自分としては喜びでもありました」と心境を明かした。松岡は「芝居を始めてからはまだ浅く、15年になるんですけど、僕がお芝居を始めた当初に小池先生に一度お声がけいただいたことがありました」と振り返る。「今回お声をかけていただいて、すごく光栄でしたが、初めてお会いした時に『松岡くん、結構年いってんだね!』と言われて」と訴えると、小池は頭を下げて謝罪していた。実際に"早霧剣心"に会った上白石は「好きになってしまいそうです」と笑顔を見せ、「日本のみならず、世界中の人に愛されてる漫画原作。お客さんと密に同じ空間に入れることや、その場の空気で感じる臨場感があると思うので、原作ファンの方にも感じていただきたいです」と意気込んだ。また、「彼の中での正義があって、信念がある。そういったものも、自分なりに舞台の中でできたらなと思います」と語る廣瀬や、映画版にも出演していた三浦、宝塚時代に色気が足りずに小池に怒られたという愛原など、個性豊かな出演者陣がそろう。"体を大きくする"という使命のある植原は「ご飯もいっぱい食べて、人生における中で体重が一番重い状態まで来ていて、ここから稽古を通して本番どうなるかな」と期待。松岡は「伝説の人斬り役、刀を使う殺陣は初めてで、役者としてすごく成長できると思うので、芝居を汲み取った殺陣を見ていただけたらと思います」と見どころを明かした。東京公演は新橋演舞場にて10月11日〜11月7日、大阪公演は松竹座にて11月15日〜24日。
2018年06月27日女優の安藤サクラが9日、都内で行われた映画『万引き家族』の公開記念舞台あいさつに、共演のリリー・フランキー、松岡茉優、池松壮亮、城桧吏、佐々木みゆ(子役)、樹木希林、メガホンを撮った是枝裕和監督とともに登壇した。先日開催された第71回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門で最高賞パルムドールを受賞した同作が、いよいよ日本で公開された感想を聞かれた是枝監督は「もう少し小さく産んで、小さな声で届けていくような作品を作ろうと動き出したんですけど、結果的にはこんなに広く、遠くまで届くことができたのは、スタッフとキャストがとてもいい形でこの作品を支えてくれたおかげだと思っております」と感謝し、「すごくうれしいです」と笑顔を見せた。そしてリリーは「是枝さんみたいな奥ゆかしい方は賞をもらうことに照れがありますけど、賞が決まったことで映画館の(上映)館数が増えたり、たくさんの方に見ていただく機会が増えたことはいいことですよねと(監督と)話したりしました」と告白。イベントでは、みゆちゃんがテレビ画面に映るパルムドール像を見ながら段ボールで作ったという手作りトロフィーを是枝監督へプレゼントする一幕もあり、それを受け取った是枝監督は「本物はプロデューサーにあげて、僕はこっちをいただきます」と目尻を下げた。また、周りを見渡した安藤は「ここにいる皆さん、ものすごい方なのに、納豆ご飯みたいな感じなんです(笑)。キャビアを食べているような感じなのに、いつも納豆ご飯のようでした」と独特の表現をして笑いを誘い、「監督の器の大きさと深さを見ていると本当に恐ろしくなるくらいなんですけど、その器は納豆ご飯を食べるように、心地よく受け止めてくださるので、すごく不思議な時間を過ごしています。ものすごく日常的で落ち着く時間の中で、突然、爆発が起こるので、ちょっと混乱をしております」と吐露。「初日を迎えて、この家族とひとつ区切りがつくと思うと、さっきからさみしくてしょうがないです」と目に涙を浮かべた。さらに、締めのあいさつを求められた是枝監督は「納豆ご飯のような映画です」とコメントして会場を沸かせ、「なので、毎日食べられると思いますし、見るたびに味わいかたも変わる映画になったのではないかと思います。今日見て気に入っていただけたら、また劇場に足をお運びください」とお願いした。東京の下町で質素に暮らす、一見ありふれた家族。しかし、彼らは生計を立てるため、家族ぐるみで万引きなどを重ねていた。犯罪でしかつながれなかった家族の"許されない絆"が、ある事件をきっかけに衝撃の展開を迎える。人と人との関係が希薄な今の時代に、真の"つながり"とは何かを問う、心揺さぶる感動作となっている。
2018年06月10日上田晋也、藤木直人、森泉の3人がMCを務め、旬なゲストのここでしか見ることのできない素顔に迫る日本テレビ系「おしゃれイズム」。6月10日(日)のオンエアには映画『羊と鋼の森』で共演している女優の上白石萌音と上白石萌歌の姉妹がゲスト出演する。姉妹揃って「第7回東宝シンデレラオーディション」から芸能界入り。同オーディションで審査員特別賞を受賞した姉の萌音さんは、2014年公開の『舞妓はレディ』で主演を務め、第38回日本アカデミー賞新人俳優賞を始め各賞を受賞し注目を集めると、出演した『ちはやふる』シリーズなども大ヒット。声優として起用された『君の名は。』はメガヒットを記録し、声優アワード主演女優賞を受賞した。さらに歌手としても活動するなど活躍の場を広げている。そして、同オーディションでグランプリを獲得し、モデルとして活躍しながらドラマ「幽かな彼女」や映画『脳漿炸裂ガール』『金メダル男』『ハルチカ』などで注目を浴びる一方、ミュージカル「魔女の宅急便」や「星の王子さま」など舞台女優としてもその才能を発揮している、妹の萌歌さん。映画でも姉妹共演を果たした2人が今夜「おしゃれイズム」に登場。映画『君の名は。』にまつわる“秘話”のほか、“姉妹二人暮らし”の様子を初公開。また抜群の歌唱力を持つ2人が美声ハモリを披露してくれる。さらに「シンデレラオーディション」当時の貴重映像を大公開すると何故か姉が号泣。父親からのアンケートではスタジオが爆笑に包まれ、妹・萌歌さんから姉・萌音さんへの感謝の手紙も。このサプライズに萌音さんが感極まって思わず涙する。注目姉妹のトークをお見逃しなく。映画『羊と鋼の森』は「2016年本屋大賞」に輝く同名小説を映画化した作品。山崎賢人演じる北海道に暮らす高校生・外村直樹が、ピアノの調律師との出会いをきっかけに、自身も同じ道を歩もうと奮闘する姿を描く。調律師としての道を歩み始めた外村が出会う高校生の姉妹、和音(かずね)を萌音さんが、由仁(ゆに)を萌歌さんがそれぞれ演じ、三浦友和、鈴木亮平、堀内敬子、仲里依紗、城田優、佐野勇斗、森永悠希、光石研、吉行和子らも出演。映画『羊と鋼の森』は全国東宝系で公開中。(笠緒)■関連作品:羊と鋼の森 2018年6月8日より全国東宝系にて公開ⓒ 2018「羊と鋼の森」製作委員会
2018年06月10日俳優の山﨑賢人が8日、都内で行われた主演映画『羊と鋼の森』(6月8日公開)の公開初日舞台挨拶に、鈴木亮平、上白石萌音、上白石萌歌、光石研、三浦友和、橋本光二郎監督とともに登場した。同作は宮下奈都による同名小説を映画化。「2016年 本屋大賞第1位」「2016年 キノベス第1位」「2015年ブランチブックアワード大賞」など数々の賞を受賞し、直木賞にもノミネートされた。北海道で育った青年・外村直樹がピアノの調律師・板鳥宗一郎に出会い、調律師の世界で生きていくようになる。映画『orange-オレンジ-』の橋本光二郎監督がメガホンをとった。「みなさんどうだったんだろうな、と思いながら……今日は本当にありがとうございます」と最初に挨拶をした山﨑だが、コメント後、マイクを通さず鈴木に「だめだあ! 調律しないと!」と訴えかけたという。事前に「コメント力を調律してきたんです」と豪語していたというが、鈴木につっこまれると「できてなかったです!」と反省していた。会場には山﨑のファンも多く、うちわやボードで「台湾」や「鹿児島」など住んでいる土地をアピールする人も。三浦は「賢人、賢人、賢人、の中に一つ『友和』って」と自身のうちわを見つけ、「嬉しいな。ありがとう、という気持ちです」と感謝を表した。また、鈴木は撮影中のエピソードを披露。「みんなで食事に行って、みんなでホテルに帰ってる時に、僕と賢人で、『どうする? 若者チームでもう一軒くらい行こうか』と相談していたら、『ほら』という言葉が聞こえて。後ろを向いたら、光石研さんが1万円を持って、『これで飲みに行きなさい』って」と、明かす。鈴木は「こういう先輩にならないといけない」と尊敬を表したが、一人スーツでなかったことをいじられていた光石は「衣裳は間違えるんだけどね」と苦笑していた。作品にちなみ、「背中を押される言葉、人」について聞かれると、萌音は「悩んだり、困ったりした時はいつも妹に頼ります。妹がいつも背中を押してくれます」と妹の萌歌を見る。萌歌も「まさしく私も。私たち、お仕事のこととか全部共有しちゃって、相談もお互いするので、すごい姉に助けられることも多くて」と姉妹愛を見せると、萌音は「どうも」と改めて頭を下げていた。最後には、原作者である宮下からの手紙も届けられた。山﨑について「美しい容姿ゆえに役作りの上で不自由なこともあったのではないか」と心配していたというが、「才能に迷う、不器用な新人調律師が、一歩一歩手探りで進んでいく姿がそこにあって、きっと山﨑賢人という俳優もそうやって一歩ずつ恐れながら、焦りや不安を抱えながら、コツコツ歩き続けてきたのだろうと感じ、胸が熱くなりました」と印象を語る。「あなたに外村を演じていただいてよかったです。ありがとうございました」と感謝の言葉で手紙を結んだ。山﨑は「すごい嬉しいです」と感無量の様子。「自分も1番お芝居に悩んでいた時期だったりして、それを外村にぶつけようと思って頑張っていたので。それを先生に言っていただけて、本当に嬉しいなと思います」と撮影の日々を振り返りながらしみじみと喜んでいた。
2018年06月08日女優の安藤サクラが5日、大阪のNHKホール・リハーサル室で行われた、映画『万引き家族』(6月8日公開)の会見に登場した。同作は是枝裕和監督によるオリジナル作で、第71回カンヌ国際映画祭にて、最高賞 パルムドールを受賞した。生活品を万引きで賄う"万引き家族"が、近隣の団地の廊下で震えていた幼女・ゆりを娘として育てることに。しかし、ある事件をきっかけに家族はバラバラに引き裂かれ、それぞれが抱える秘密と切なる願いが次々と明らかになっていく。現在、NHK 連続テレビ小説『まんぷく』の撮影中で大阪にいた安藤。YouTubeで中継を見ようとしていたが、いつの間にか眠ってしまっていたという。「リリーさんから『サクラ起きろ!』とメールがすごい来ていて、マネージャーさんには、真っ暗にして寝ていた部屋で『パルムドールです!』と言われて……すぐにTVをつけてニュースが流れているのをみて、これは残さなきゃとフィルムのカメラでその画面を撮りました」と状況を振り返った。審査員長で大女優のケイト・ブランシェット、そして同じく審査員であるレア・セドゥやクリスティン・スチュワートなども安藤の演技を絶賛。「自分たちが劇中のあの泣き方をしていたら安藤さんを真似したと思ってかまわない」とまで言っていたというが、安藤は「やっぱりスターの方たちは粋な誉め言葉を使うんだなと思って……」と恐縮。出産後初の作品に「撮影中は、母性が溢れ出ているような状況だったので、戸惑いながらの撮影でした」と振り返る。「私は正直、妊娠中、出産後はできるだけ仕事はしないし、できるだけ子供と一緒にいるのがいいと思って、そうしたいと思っていましたが、こうやってこの作品に出会えたことがよかったですし、それは是枝組でしか成り立たなかったことだと思うので、すごく良い時間を過ごせたと思っています」と心境を吐露。「役柄としては自分は真逆だけど、産後初めてあの役を演じるというのは面白い経験でした」と語った。子役の城桧吏、佐々木みゆについては「ある番組で、“家族”と過ごしていた映像をみたんですけど、それをみただけで、このふたりが愛おしすぎて泣いちゃうんです。特にカンヌに行ってからは、この“家族”がより大事な存在になっていて、すぐに元気かな、会いたいなと思っちゃうんです」と気持ちを明かす。「特にみゆは、すごいご縁だなと思うんですが、私の娘と同じ誕生日なんです。だから撮影中から、それこそ血の繋がりではない何かの繋がりがあるようなそんな気持ちを感じていました」と思いを表した。
2018年06月06日ゲストのお悩みに史上最強弁護士軍団が白黒つける人気法律バラエティ「行列のできる法律相談所」。その6月3日(日)今夜放送回はゲストに女優の上白石萌音と上白石萌歌の姉妹を招くほか、キャスターの古舘伊知郎、ラグビー選手の姫野和樹、モデルの加藤遊海らも出演する。2011年に第7回東宝「シンデレラ」オーディションで審査員特別賞を受賞、その後『舞妓はレディ』で第38回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞、大ヒットした『ちはやふる』シリーズに『溺れるナイフ』などの映画から、「ホクサイと飯さえあれば」ではドラマ初主演、昨年放送の日曜劇場「陸王」でも大きな印象を残したほか、声優としても『おおかみこどもの雨と雪』や、2016年公開の『君の名は。』ではヒロイン・宮水三葉を演じ、同作を日本映画史上に残るメガヒットに導いたのも記憶に新しい姉の萌音さん。一方、姉と同じ第7回東宝「シンデレラ」オーディションでグランプリを獲得、ティーン誌のモデルとして活動しながらドラマ「幽かな彼女」や映画『脳漿炸裂ガール』『金メダル男』『ハルチカ』などの作品に出演、ミュージカル「魔女の宅急便」や舞台「星の王子さま」などで女優としても活動する妹の萌歌さん。映画『羊と鋼の森』で姉妹共演している2人が今夜「行列」のスタジオに登場。今回が姉妹バラエティー初共演となる2人のトークに注目だ。姉の萌音さんが大物俳優Tとの“NG連発”撮影秘話を明かすほか、古舘さんの“マジギレ映像”を公開。番組収録中に舌打ちしてきた女優Kとはいったい?また古舘さんの“過剰モノマネ芸人”もスタジオに登場。ミスユニバース日本代表となった加藤さんが極貧サバイバル生活の過去を告白、さらに苦手な芸人を実名で明かす。ラグビー日本代表の姫野さんが食べたいという“幻のオムライス”も必見!上白石さん姉妹が共演している映画『羊と鋼の森』は6月8日(金)より全国東宝系にて公開。2016年本屋大賞に輝く同名小説を映画化。北海道に暮らす高校生・外村直樹が、ピアノの調律師との出会いをきっかけに、自身も同じ道を歩もうと奮闘する姿を描く同作。外村を演じて主演を務めるのは山崎賢人、調律師としての道を歩み始めた外村が出会う高校生姉妹、和音(かずね)と由仁(ゆに)を萌音さんと萌歌さんがそれぞれ演じるほか、三浦友和、鈴木亮平、堀内敬子、仲里依紗、城田優、佐野勇斗、森永悠希、光石研、吉行和子らも出演する。「行列のできる法律相談所」は6月3日(日)今夜21時~日本テレビ系で放送。(笠緒)■関連作品:羊と鋼の森 2018年6月8日より全国東宝系にて公開ⓒ 2018「羊と鋼の森」製作委員会
2018年06月03日映画監督の是枝裕和が23日、東京・羽田空港で行われた第71回カンヌ国際映画祭最高賞パルムドール受賞帰国後初の記者会見に登場。安藤サクラのエピソードを披露した。是枝監督は20日(現地時間19日)、映画『万引き家族』(6月8日)で同賞を受賞。日本映画の同賞は、1997年の第50回カンヌ国際映画祭にて今村昌平監督作品『うなぎ』が受賞して以来21年振り、カンヌのコンペで日本映画が受賞するのは是枝監督の『そして父になる』以来5年振りとなる。是枝監督は、審査委員長のケイト・ブランシェットとカンヌの受賞者と審査員が集う公式ディナーで話をしたという。「演出と撮影と、役者と全てトータルでよかった」と作品について語っていたケイトだが、ディナーの際には「安藤サクラさんのお芝居について、熱く熱く語ってました」と振り返る。是枝監督は、ケイトが「彼女のお芝居、特に泣くシーンの芝居がとにかく凄くて、もし今回の審査員の私たちがこれから撮る映画の中で、あの泣き方をしたら、安藤サクラの真似をしたと思ってください」と言っていたことを明かし、「彼女のこの映画における存在感が、審査員の中の女優たちを虜にしたのだなというのは、その時の会話でよくわかりました」と振り返った。撮影中も「みんな素晴らしいんですけど、サクラさんの泣くシーンは、現場でカメラの脇で立ち会っていても『特別な瞬間だ』」と思ったという是枝監督。「いろいろな化学反応が現場で起きて、キャストだけでなくスタッフも含め、良い映画ができたのかなという実感は持っていました」と撮影時から手応えをを感じていた様子だった。
2018年05月24日6月8日公開の映画『羊と鋼の森』の完成披露試写会が20日、都内で行われ、山崎賢人、鈴木亮平、上白石萌音、上白石萌歌らが出席した。2016年の「本屋大賞」を受賞し、累計発行部数110万部を超えた宮下奈都の同名小説を実写映画化した本作。ピアノの調律に魅せられ、ピアノと繋がる人々との出会いを通して成長していく青年・外村直樹の物語を描く。主人公の外村直樹に山崎賢人、直樹の先輩調律師・柳に鈴木亮平、直樹の人生を変えるピアニスト姉妹を上白石萌音と上白石萌歌の姉妹がそれぞれ演じている。完成披露試写会が行われたこの日は、試写会前の舞台あいさつに主演の山崎らキャスト陣と橋本監督が登壇。山崎は「(舞台となる北海道の)トムラウシという場所に行ったことがないんですけど、読んでいるとその風景が想像できました。セリフも宮下さんが書かれた素敵な言葉が多く、登場人物もそれぞれが魅力的でした」と原作や台本の感想を述べ、「調律師という仕事は知りませんでしたが、役者という仕事をやる上で色々感じたことを照らし合わせて表現できたらそれが一番リアルだと思い、そうすれば皆さんに伝わると思いながらやりました」とコメント。その山崎が演じた直樹の人生を変えるピアニスト姉妹を演じた上白石萌音は「初めて妹と共演ができた私の人生にとって大切な一本がようやく始めの一歩を踏み出せて、とてもうれしく思います」と妹・萌歌と初共演した本作の試写会に満足げだったが、ピアニスト役には苦労したようで「監督から分厚い楽譜を渡され、そこから特訓の日々でした。本当のピアノと向き合う時間が長かったですね」と振り返った。舞台あいさつの後半には、久石譲が作曲した本作のエンディングテーマ「The Dream of the Lambs」の演奏を担当した辻井伸行が登壇し、エンディングテーマなどを生演奏。それを間近で見た山崎は「こんなに近くで聴かせてもらえるなんて本当の貴重なこと。本当に辻さんの力強さと気持ちで弾いている感じがすごく感動しました」と絶賛し、上白石萌音も「(劇中で演じた)和音の理想の音というか、私が思い描く和音の音は辻さんの繊細で柔らかくて力強い音で、ずっと焦がれていました。この音にどれだけ支えられたか分かりません。感無量です」と感激しきりだった。映画『羊と鋼の森』は、6月8日より全国公開。
2018年05月21日見る者を射抜く強い眼差しに、圧倒的な存在感。無二の個性を放つ安藤サクラが、ビタースイートなフリルに身を包む。花柄の甘さを中和する、ルーズな着こなし。スリーブと裾にあしらわれたゆるめのフリルが、落ち着いた女性らしさを演出。広く開いたデコルテラインから、ちらりと覗く黒レースのキャミソールが着こなしのスパイスに。薄く柔らかい素材感で、肌に触れたときの心地よさも魅力。ワンピース¥58,000(ナンバーシックス/トゥモローランド TEL:0120・983・511)シューズ¥73,000(マルティニアーノ/ギャルリー・ヴィー 丸の内店 TEL:03・5224・8677)その他は本人私物レディライクなラバーベルトの斬新な魅せ技。ストライプフリルが可愛らしいベルトを、あえて首まわりに配したことで、モードな雰囲気が加速。ビビッドピンクとのカラーコントラストも美しく、ミニマルなスタイルでも華やかさが際立つ。キュッとコンパクトにまとめたアップヘアが、バランスよく見せる鍵。ロンパース¥28,000(デ・プレ/デ・プレ丸の内店 TEL:0120・983・533)ベルト¥18,000(ミュベール/ギャラリー・ミュベール TEL:03・6427・2162)ボリューミーなアイテムの引き締め役に。ゆったりとしたTシャツに、ドットが目を引くイージーなはき心地のアラジンパンツをセット。ウエストまわりを飾るチュール素材のフリルベルトが、ユニークな個性を発揮する。ベルトは取り外し可能だから、さまざまなコーディネートのアクセントとして重宝しそう。Tシャツ¥14,000(エンフォルド TEL:03・6730・9191)パンツ(ベルト付き)¥54,000(G.V.G.V./k3 OFFICE TEL:03・3464・5357)相反するデザインがアバンギャルドな趣。オーバーサイズのパジャマシャツに合わせたのは、ドレッシーな印象のフルレングススカート。力の抜けたシルエットで、今年らしいスタイルに導く。シャツ¥29,000(スタンドアローン/ジャーナル スタンダード 表参道 TEL:03・6418・7958)スカート¥69,000(ビューティフルピープル/ビューティフルピープル 青山店 TEL:03・6447・1869)シューズ¥35,000(ファビオ ルスコーニ/ファビオ ルスコーニ 六本木店 TEL:03・3408・8682)あんどう・さくら1986年2月18日生まれ。東京都出身。女優。本年度カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式出品作品、是枝裕和監督の最新作『万引き家族』(6月8日全国公開)では、血縁のない少女を引き取る母親を演じている。また、10月1日から放送のNHK連続テレビ小説『まんぷく』のヒロインに決定。※『anan』2018年5月16日号より。写真・藤田一浩スタイリスト・伊藤信子ヘア&メイク・星野加奈子(by anan編集部)
2018年05月09日6月8日公開の映画『万引き家族』の完成披露試写会舞台あいさつが25日、東京・TOHOシネマズ 日比谷で行われ、リリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優、樹木希林、城桧吏、佐々木みゆ、是枝裕和監督が出席した。家族を描き続けてきた是枝裕和監督が、家族を超えた絆を描いた本作。東京の下町を舞台を舞台に、家族ぐるみで軽犯罪を重ねていくある家族がある事件をきっかけに衝撃の展開を迎える、というストーリーとなっている。息子と協力して万引きを重ねる父の治をリリー・フランキー、その妻・信代を安藤サクラ、彼女の妹・亜紀を松岡茉優、家族の定収入として年金を当てにされる祖母・初枝を樹木希林が演じ、その家族の子どもとしてオーディションで抜てきされた城桧吏と佐々木みゆが瑞々しい表情を披露している。是枝組常連のリリー・フランキーは、軽犯罪を犯す頼りない父親役。「こんなに長く撮影に参加させていただいたのは初めてでした。いつもは撮影が早く終わって欲しいと思っていましたが、今回は終わらないで欲しいと思いましたね。家に帰ってポツンとするより、この家族といる方が心地良かったです」と振り返った。是枝組初参加となる安藤は「ついに私も本物の是枝組を見られるんだと思って楽しみでした。出産後最初の作品ですし、そのタイミングでこの作品に参加できて本当に良かったです。この作品がなかったらどうしてたかなという感じで特に先を考えていませんでしたから」と笑顔を見せた。安藤は、10月1日からスタートするNHK連続テレビ小説『まんぷく』でヒロインを務める。樹木から「NHKがあるじゃない」と指摘された安藤は「これで1回どうにか挑戦できたから(朝ドラに)チャレンジするかということになりました。その先はまだ考えてないですよ」と説明。するとリリー・フランキーから「朝ドラの主役だとCM決まるんでしょうね」と言われたり樹木から2013年放送の『あまちゃん』出演後に数々のCMに出演した松岡を例えて「松岡さんには負けるよね」と言われ放題で、安藤は苦笑いを浮かべていた。なお、本作は5月8日から開幕する「第71回カンヌ国際映画祭」のコンペティション部門に正式出品することも決定。コンペティション部門は『海街 diary』以来3年ぶり5回目の出品となる是枝監督は「とても素晴らしい流れになっていると思いますが、今はバタバタしています。飛行機どうするんだとか喜びあうまで行かない感じですね」と慌ただしい日々で喜ぶ暇もないようだが、主演のリリー・フランキーは「情けない男の役でしたが、情けないぶりを世界の人に見ていただこうと思います」とカンヌでの上映が待ち遠しい様子だった。映画『万引き家族』は、6月8日より全国公開。
2018年04月26日