never young beach(ネバーヤングビーチ)のボーカル&ギター・安部勇磨のソロアルバム『Fantasia』が、2021年6月30日(水)にCDリリース。ネバヤン・安部勇磨、初のソロアルバム『Fantasia』never young beachのボーカル&ギターとして活動し、同バンドの楽曲全ての作詞作曲を手掛ける安部勇磨。2021年はnever young beachとして、「フジロックフェスティバル ’21」「グリーンルーム ビーチ」といったフェスへの出演も決定している。そんな安部が自身初となるソロアルバム『Fantasia』をリリース。ポップなメロディーと日本語詞、アメリカのインディー・ミュージックのテイストを反映した安部らしい温かみのある楽曲を中心に、全12曲を収録する。なお、本アルバムは安部が立ち上げた音楽レーベル“タイアンレコーズ(Thaian Records)”の第1弾作品となる。収録曲のうち4曲は細野晴臣がミックスを担当収録曲のうち4曲は、安部が音楽家として最も敬愛しているアーティスト・細野晴臣がミックスを担当。そのほか、楽曲制作のサポートメンバーには、キーボード・香田悠真、ドラムとギターにDYGLの嘉本康平、ベースにはD.A.N.の市川仁也(D.A.N.)がジョイン。さらに、安部と親交のあるシンガーソングライターのデヴェンドラ・バンハートが2曲ギターで参加している。アルバム収録曲「おまえも」は先行配信なお、アルバムに収録される楽曲「おまえも」は、CDリリースに先駆けて先行配信。是非一足先に安部の新たな世界観を感じてみて。詳細安部勇磨 最新アルバム『Fantasia』CDリリース日:2021年6月30日(水)価格:2,970円※収録曲「おまえも」は、6月2日(水)より先行配信。<収録曲>1.ファンタジア2.おまえも3.おかしなことばかり4.素敵な⽂化5.さわってみたら6.風まかせ7.テレビジョン8.ありがとさん9.さよなら10.ピンと来たほうへ11.意味なんかなくても12.おたより
2021年07月03日“ワル”な2人がジャニーズの歴史に伝説を残す!故・ジャニー喜多川さんをして「YOUたちは不良」と言わしめた、Sexy Zoneの菊池風磨(26)とSixTONESの田中樹(26)が舞台『DREAM BOYS』(帝国劇場にて9月6〜29日)に出演決定!同期であり、子どものころからの“ツレ”でもある2人のにぎやかな対談の様子をどうぞ!ーー今回、ライバル役を演じるお2人ですが、お互いの「ここだけはかなわないな」と思うところを教えてください!田中「風磨は主導権を握るのがうまいよね。世間で『風磨会』って呼ばれてるジャニーズの集まりも、もともとは俺が主催した『田中会(たなかい)』だったのにさ」菊池「そんな名前の会、聞いたことないんだけど(笑)」田中「それに、髪色がかぶったりすると、俺がまねしたみたいな雰囲気にするし!」菊池「いや実際、樹は俺のまねしたがるから!番組で共演するとき、メークさんに『風磨と同じ感じで』って頼んだりするじゃん(笑)」田中「それは風磨がおそろいにしたがるからでしょ!俺はもう準備終わってるのに、わざわざ同じ髪形に変えさせられたりしたもん(笑)」菊池「あと樹がラジオで、俺が教えたカッコいい洋楽の曲を、さも自分が見つけてきたかのように紹介してたことも知ってるから!」田中「いや、俺たち趣味が似てるんだよ(笑)。それこそ、演出の(堂本)光一さんと打ち合わせしたとき、まったく同じ帽子かぶってたもんね。もしかして、あれもまねした?」菊池「いや、違うから(笑)」ーーお互い一歩も譲りませんね(笑)。菊池「俺は樹の、一度火がつくと際限なくボケ続けるところは、かなわないと思ってるよ(笑)」田中「最近は、グループの中でもツッコミ役になってるけど、本来は俺、ボケるほうだからね(笑)」菊池「5年くらい前に撮った、樹がコント中にボケ続ける動画がおもしろすぎて、いまだによく見返してる」ーー最後に、今回の共演に向けて伝えておきたいことはありますか?田中「風磨ってよく、本番で急にアドリブ入れたり、ダンスの振り変えたりするじゃん?そういうのやめてね!せめて事前に言ってよ(笑)」菊池「いや、舞台は“ナマモノ”だから!その瞬間の感情によって、セリフを変えたりするかもしれないってことは伝えとく(笑)」田中「俺はけっこう、台本に忠実にやりたいタイプなんだけど(笑)」菊池「いや、せっかくこの2人でやるんだからさ、周りの想像をはるかに超えた伝説を残そうぜ(笑)」
2021年07月02日Sexy Zoneの菊池風磨が9月に帝国劇場で上演される舞台『DREAM BOYS』(エターナル・プロデューサー:ジャニー喜多川、演出:堂本光一)に主演することが発表された。たった9回だけ上演された伝説の2015年版“ドリボ”から約6年。再登板を望まれ続けた菊池が満を持して、主演を務める。対するチャンプ役には、SixTONESの田中樹。ジャニーズ事務所入所同期で、それぞれに活躍の道を歩む両名が、ストーリー同様の再会を果たし、少年たちの夢と友情をステージで表現する。情報解禁に先立ち6月17日、都内で行われた記者会見に出席した菊池は「(15年版の)チャンプ役から6年。このような素敵な演目で、10年来の付き合いとなります田中樹と一緒に、しかも帝国劇場という場所でパフォーマンスできることを心からうれしく思っています」と挨拶。改めて「樹と一緒にやれることを光栄に思っています」と絆を強調し、「今回の話を聞いて、5度聞きしました(笑)。Jr.時代からオーディションも一緒で、何物でもなかった当時の僕らにすれば考えられないこと。関係性は今も変わっていない」としみじみ語った。さらに「ジャニーさんには僕らまとめて“不良”だと言われていたので、そんな不良2人が帝国劇場の真ん中に立つのが感慨深い。きっと見てくれていると思いますが、ジャニーさんは腰を抜かしていると思う(笑)」と恩師との思い出話を交えながら、感無量の面持ちだった。菊池のコメントに対し、田中も「ジャニーさんに『なんてYOUと菊池がやるの?』って言われそうなので、ジャニーさんにバレないようにしたい」と笑いを誘い、「本当にリアル『DREAM BOYS』だと思っていて。風磨が先にデビューしましたが、ライバルというよりは仲間という意識。むしろ風磨となら話が早いなと」と早くもコンビネーションに自信。2011年公演でチャンプの弟を演じており「Jr.時代からチャンプ役を演じたいという思いを抱いていたので、正直不安もありますが、僕のチャンプを表現したい。歴代の『DREAM BOYS』に、エッセンスとして風磨と僕の色を加えられれば」と意欲を燃やした。有観客イベントの制限が続くなか、徐々にグループでのライブ公演も再開されており、菊池は「応援してくださる皆さんが僕らの活力であり、力を発揮できるエネルギー源だと身に染みている日々。ステージでパフォーマンスできることがうれしいですし、今後は僕たちが皆さんの活力になれれば」と決意を新たに。田中も「実際、ステージに立つと、受け取ってくださる皆さんのありがたみを感じる。こんな時代ですが、菊池とJr.のみんなと手を取り合って、足を運んでくださる皆さんを後悔させないように、全身全霊でエンターテインメントをお届けしたい」と思いを語っていた。取材・文・写真=内田涼舞台『DREAM BOYS』エターナル・プロデューサー:ジャニー喜多川演出:堂本光一主演:菊池風磨チャンプ役:田中樹出演:7 MEN 侍(中村嶺亜、菅田琳寧、本高克樹、佐々木大光、今野大輝、矢花黎)、少年忍者(ヴァサイェガ渉、川崎皇輝、北川拓実、織山尚大、黒田光輝、元木湧、安嶋秀生、内村颯太、深田竜生、檜山光成、平塚翔馬、青木滉平、豊田陸人)紫吹淳、鳳蘭会場:帝国劇場会期:2021年9月6日(月)~29日(水)
2021年06月18日宮沢りえが、かつてブレイクするきっかけになった「三井のリハウス」の新TVCFに出演。母親となった“白鳥麗子”として、34年ぶりに帰ってきた。新TVCFでは、母親となり、“住みかえ”で以前の街に戻った宮沢さん演じる白鳥麗子が、中学生の娘や友人たちと登場する。また、「リハウスって何?」篇では、現在と“34年前の白鳥麗子”の共演が実現。白鳥麗子の娘役には、2021年にデビューした近藤華が起用された。なお「三井のリハウス」のWebサイトでは、本TVCFに加えてデジタルリマスターで鮮やかに蘇った、1987年放映のTVCFも公開されている。■1987年放映 宮沢りえ出演TVCF「白鳥麗子」篇とは――「今度、朝日ヶ丘にリハウスして来ました、白鳥麗子です」という、宮沢さん(当時14歳)が演じる少女の転校の挨拶から始まり、バイオリンの練習風景や友人と学校生活を楽しむ少女の成長する姿が印象的なTVCF。11歳でモデルデビューした宮沢さんは、初代リハウスガールとして本作に登場したことをきっかけに一躍注目を浴び、翌年、初主演映画『ぼくらの七日間戦争』で日本アカデミー賞新人賞を受賞。以降、数々の映画賞に輝き、現在も圧倒的な存在感で映画、舞台、テレビドラマ、CMと多方面で活躍している。■「初めてセリフというものをいただいて」宮沢さんは今回のCM出演に、「初めてセリフというものをいただいて、本当に緊張したことを覚えています。手も膝も震えていて撮影が終わった後は、絶対女優さんにはなれないと思っていました。私という人間が認識された初めてのTVCFだったと思います。今回34年ぶりに白鳥麗子を演じて、34年間も自分はこの仕事をやってきたのだと思いましたし、とても思い出に残る撮影になりました」と感慨深げに語っている。「三井のリハウス」新TVCF「リハウスって何?」篇、「家を売るって大変?」篇は全国にて放映中。(text:cinemacafe.net)
2021年06月04日女優の宮沢りえが出演する、三井不動産リアルティ「三井のリハウス」の新CM「リハウスって何?」編と「家を売るって大変?」編が、4日より放送されている。宮沢は14歳の時に、初代リハウスガールとして、1987年に放送された同社のCMに白鳥麗子役で出演。新CMでは、その白鳥が母親となり“住みかえ”をして、当時住んでいた街(朝日ヶ丘)に戻ってきた姿が描かれている。また、「リハウスって何?」編では、現在と34年前の白鳥の共演も実現している。34年ぶりに白鳥を演じた宮沢は、「初めてセリフというものをいただいて、本当に緊張したことを覚えています。手も膝も震えていて撮影が終わった後は、絶対、女優さんにはなれないと思っていました。私という人間が認識された初めてのTVCMだったと思います」と当時を回顧。今回のCM撮影については「今回34年ぶりに白鳥麗子を演じて、34年間も自分はこの仕事をやってきたのだと思いましたし、とても思い出に残る撮影になりました」 とコメントした。
2021年06月04日PARCO PRODUCE 2021『ピサロ』の初日前会見が14日に東京・PARCO劇場で行われ、渡辺謙、宮沢氷魚が取材に応じた。『ピサロ(原題:ザ・ロイヤル・ハント・オブ・ザ・サン)』は、16世紀、167人の寄せ集めの兵を率いて、2,400万人のインカ帝国を征服した、成り上がりのスペイン将軍・ピサロの物語。『アマデウス』『エクウス』などで、トニー賞最優秀作品賞、ニューヨーク劇作批評家賞など数多くの賞を受賞した英国を代表する劇作家ピーター・シェーファーによる傑作戯曲で、1985年に行われた日本初演では山崎努がピサロ、当時まだ無名だった渡辺謙がインカ帝国の王・アタウアルパを演じた。昨年、渡辺は自身に「俳優を一生の仕事とする」覚悟を決めさせる1本となった本戯曲にタイトルロールとして帰還し、PARCO劇場オープニング・シリーズ第一弾公演として華々しく開幕する予定だったが、コロナ禍により初日を延期。さらに45回予定のところ、わずか10回の上演となった。今回はアンコール公演であり、渡辺ら出演者は「リベンジ公演」と呼んでいるという。渡辺は昨年の中止について「落ち着いてゆっくりお芝居を楽しみましょうという空気じゃない中で10回の公演をやっていました。パルコも休館せざるを得なくなり、『お客様の安全も考えたら、演劇を出来る状態ではないのかもしれない』ということで公演の中止を決めました」と振り返る。「僕の中でシャッターを下ろして止まってた感じだったんですけど、今年この稽古がもう1回始まるという中で、懐かしいメンバーと合って、読み合わせをしたときに、本当に時計が動き始めた感じがしたんです。そのくらい、時計が止まっていたんだ、秒針が止まっていたんだということに気がつきました」としみじみと語った。宮沢も「去年中止が決まった日に、謙さんが『また会いましょう』という言葉をかけてくれて、これはもう間違いなくやるんだなと、どこかで信じられた。やらないわけがないと思っていたので、中止になってすごく悔しい思いであったり、その思いをどこにぶつけていいかわからない瞬間もあったんですけど、その時の言葉を思い出すととても前向きになれる自分がいました」と感謝する。この1年を経て、宮沢が「同じ役を演じても全然違う景色が見えてきたり、自分の成長も少しですけども感じられる瞬間があって、僕個人として少し成長できた姿を皆さんにお届けできるのはとても光栄に思っております」と心境を表すと、渡辺は「かなり成長しています」と太鼓判を推した。36年前に自身が演じたアタウアルパを今回演じる宮沢について、改めて渡辺は「この衣装を見ていただいたらわかると思うんですけど、ある種超越してるわけなんです、神という存在なので。それでパフォーマンスをするのは非常にハードルが高いことだと、僕も36年前に自覚はしていたので、相当大変だったと思います」と慮る。一方で「去年1回やっているので、今年はもうそこありきの状態から始められる。彼としてはさらに何かいろんなことを考えられるいい稽古場だったと思っています」とも明かす。また、「外出するのもはばかられるような時勢の中で、演劇をご覧いただくことに、ある意味非常に胸を痛めるわけですけども、それでもやっぱり僕たちは届けたいものがあるんだという思いを強くこのカンパニー全員で持っています」と渡辺。「大変なことはよく存じ上げておりますので、くれぐれも養生しながら劇場に足を運んでいただきたいですし、くれぐれも感染にならないようにご用心していただければと思っています。しっかり届けていこうと思っています」と意気込んだ。
2021年05月14日渡辺謙主演の舞台『ピサロ』で、将軍ピサロが立ち向かうインカ王アタウアルパを演じる宮沢氷魚。昨年、新生PARCO劇場のオープニング・シリーズを飾りながら、コロナ禍の影響によって10回だけで中止となってしまったこの作品の再上演に、どんな思いで向き合おうとしているのか。そして、あの気品に満ちた王は今度はどんな姿で立ち現れるのか。意欲あふれる宮沢の声を聞いた。昨年、公演が中断したときから宮沢は希望を持って過ごしていたという。「というのも、中止が決まったその日に謙さんが、『またやるぞ!』とおっしゃったので、謙さんが言うんだから間違いないと思っていたんです(笑)」。それでもそれが現実となったことには改めて喜びを感じずにはいられない。「やはり『ピサロ』には、始まったものが終えられずにそのまま止まっているという感覚があって。もっと多くの人に観ていただきたい作品だと思うので、再びチャンスを与えていただいた幸せを1回1回噛み締めながら、今度こそ最後まで走り抜けられればなと思っています」。アタウアルパという役に再び挑むにあたっての思いもひとしおだ。「謙さんが演じるピサロに対抗する重要な役なので、昨年はとてつもないプレッシャーのなかでこの役と向き合っていて。たぶん毎公演、精神的にも体力的にも100%に近いエネルギーを出して、一瞬一瞬に集中していたと思うんです。だから意外と、自分がやっていたことを覚えていないんですけど(笑)。今回はやっぱりそこを超えていかないといけないですし。作品の軸となる人物であるだけに、その幹をさらに太くしていかなければいけないと思っています」。具体的には、昨年は足に重りを付けてどっしりとした存在感を出す工夫をしたそうだ。「上半身で呼吸をして声を出すと弱い王に見えてしまうので、重心を下げて地面からエネルギーをもらうように呼吸することを意識したんですけど。今回はその感覚を稽古序盤から身につけたいなと思っているんです」。世界の状況が一変したこの1年。「アメリカで起こっているアジアンヘイトなど、ますます差別と分断が深まっている今、スペイン兵のインカ帝国の征服を描いている『ピサロ』という作品は、改めていろんなことを感じさせてくれると思います」と宮沢。愚かなことを繰り返す人間たちのなかで美しく強く生きようとする宮沢氷魚の王の姿は、この困難な道を照らす光となるに違いない。公演は5月15日(土)から6月6日(日)まで東京・PARCO劇場にて。チケット好評発売中。取材・文:大内弓子
2021年05月10日never young beachのボーカル&ギター安部勇磨が、初のソロアルバム『Fantasia』を6月30日にリリースすることを発表した。今作は安部が音楽と向き合って生まれたパーソナルなアルバムで、サポートメンバーとしてキーボードに香田悠真、ドラムとギターに嘉本康平(DYGL)、ベースに市川仁也(D.A.N.)が参加するなど友人達と共に制作したあたたかみのある一枚となっている。さらに、安部とも親交があり音楽人生に大きな影響を受けているアメリカを中心に活動するシンガーソングライター、デヴェンドラ・バンハートがギターで参加し、音楽家として最も敬愛している細野晴臣氏が4曲ミックスを手掛けている。なお『Fantasia』は、安部が新たに立ち上げた音楽レーベル"Thaian Records"の第一弾作品としてリリースされる。■安部勇磨 コメントなにも決めないで流れに身を任せて作った作品です。リリース情報安部勇磨『Fantasia』2021年6月30日(⽔) リリース2,970円(税込)予約ページ:<収録内容>01. ファンタジア02. おまえも03. おかしなことばかり04. 素敵な⽂化05. さわってみたら06. ⾵まかせ07. テレビジョン08. ありがとさん09. さよなら10. ピンと来たほうへ11. 意味なんかなくても12. おたより関連リンク安部勇磨 Instagram Records HP
2021年04月16日こういう役をやらせたら右に出る者はいない。そう周囲に思わせる個性を持った俳優は、強い。宮沢氷魚は、まさにそんな俳優のひとりだ。俗っぽさがまるでなくて、どこか謎めいている。そのミステリアスな佇まいで、これまでも衆目を集めてきた。3月26日(金)公開の映画『騙し絵の牙』で演じた矢代聖も、宮沢氷魚にしか演じられない役だ。突如世に現れた、正体不明の新人小説家。宮沢の浮遊的な存在感が、矢代のカリスマ性に説得力を持たせている。その笑みは、優雅でいて、底が知れない。曲者揃いの本作に、きっとあなたもダマされるはずだ。得意な役どころがあることが、役者としての自信になる「(監督の)吉田大八さんと衣装合わせのときにお話をして。とにかく何を考えているのかわからない男の子にしようと決めました」そう矢代聖として過ごした日々を、宮沢は追憶する。「矢代聖は、登場シーンからすでにもうミステリアス。一体どういう人間なのか誰もわからないというキャラクターです。だから、まずはあまり感情を表情で出さないようにしようと。実際に思っていることや感じていることと表情がいい意味でリンクしない方が面白くなるんじゃないかなと考えながら演じていました」その狙いは、当たった。矢代聖の初登場シーンは、本作の重要な転換点。宮沢の演じる矢代は、ただ立っているだけで、まとう空気が違っていた。こうしたミステリアスな役どころは、宮沢氷魚の十八番だ。「『賭ケグルイ』や『偽装不倫』もそうですけど、今いち掴めないというか、何を考えているのか読み取れない役柄をいただくことは確かに多いですね。その分、こうすれば面白いよねという今までの経験を活かせることもあったので、演じていてとても楽しかったです」絵画のような顔立ちからは、品格と、どことなく翳りがにじみ出る。俳優として、得意な役どころがあることはどんな気持ちなのだろうか。「うれしいです。特に僕はまだそんなに長くお芝居をやっているわけではないので、こういうことができるんだというものがひとつあるだけで自信になる。それに、得意な役柄があるからこそ、他のスタイルのお芝居にも恐れず挑戦していこうという気持ちにもなれる。そういった意味でも、自分にとってはプラスなんじゃないかと思っています」役者業を始めたことで、表情が豊かになった気がします『騙し絵の牙』は、オールスターキャストと呼ぶにふさわしい豪華な顔ぶれが揃った。一筋縄ではいかない演技派・個性派が立ち並ぶ中、役者5年目の宮沢も異質の空気感を放っている。「みなさん上手いし、クセのある方ばかりなので、勝とうと思ったら絶対に負けちゃう。だから、あくまで自分は自分のペースでやろうと。特に矢代においては、周りに左右されずに、自分の温度感を保ったまま佇んでいる方が、矢代らしさが出るんじゃないかなと思いましたね」一癖も二癖もある面々の中で、強烈なパワーを発しているのが主演の大泉洋だ。多くの映画で主演を張り、今や国民的な人気者となった大泉と現場を共にしたことで、宮沢はどんなことを学んだだろうか。「大泉さんはスイッチのオンオフがすごく上手なんです。カメラがまわっていないときから、みんなを笑わせようとしてくださる素敵な方なんですけど、『よーい、アクション!』の声がかかった瞬間から、また違うプロの役者の顔になる。でも、撮影が終われば役を引きずることなく、しっかりスイッチをオフにしてらっしゃるんです。僕は現場でオンオフの切り替えをするのがすごく苦手で。同じ日に何シーンも撮らなきゃいけないときとか、一度オフになっちゃうと集中力も切れちゃうし、役の気持ちがつかめなくて迷子になることがあって。だからこそ、大泉さんをはじめ、みなさんのメリハリのつけ方を見て、またひとつ勉強になりました」メガホンをとったのは、『桐島、部活やめるってよ』『紙の月』の吉田大八。初めて吉田組の現場を経験した宮沢は、長年CMディレクターとして活躍してきた吉田ならではの演出にまた新たな発見があったという。「吉田監督は立ち位置や台詞の間尺にもすごくこだわりがあって。台詞の言い出すタイミングにも細やかて、『芝居はいいし立ち位置もいいけど、この台詞を言い出すまでにあと0.何秒ほしい』と何テイクも重ねられる方。『言葉と言葉の間にもうひと息入れてくれ』とか他の現場では言われないような緻密なオーダーもたくさんいただきました。きっとそれは大八さんの中でイメージしている絵がはっきりとあるから。カット割りも事前にしっかりと決められるんです。広告の場合、このフレームの位置に誰がどういて、ということがすごく大事になってくるので、そこは広告出身の大八さんならではなのかなと。今までにない経験だったので、すごく面白かったです」モデルと俳優、二足の草鞋が活きるとき異なる2つのフィールドを持つという意味では、宮沢も同じ。『MEN’S NON-NO』専属モデルとしての顔を持ち、俳優とモデル、2つの世界を行き来しながらキャリアを重ねている。そのバックボーンが活きるのはどんなときだろうか。「モデル業も表現するという意味では同じ。映像とスチールの違いはありますが、いかに自分の着ている服をカッコよく見せるか、どう服を表現するかを考えながらカメラの前に立つので、それは役者をするときにも自分をどう見せるかという部分で通じるところはありますね」そして、二足のわらじを履き分けるからこそ、良い相互作用が生まれるのだと手応えを深めている。「役者をやって、またモデルの現場に戻ると、それはそれで面白い自分の成長があるんです。特に変わるのが、表情。1本、映画とかドラマをやったあとに、久しぶりにメンノンの撮影に行くと、そういう顔もできるんだってカメラマンさんや編集の方がびっくりすることが結構あって。そう言われてみると、確かに表情は豊かになった気がします」賞よりもうれしいのは、いろんな方からお話をいただけることその言葉通り、2017年の俳優デビューから着実に階段を上ってきた。作品を重ねるごとに、芝居が伸びやかに、感情のグラデーションがより細やかになった。宮沢自身も、自らの成長を実感している。「いろいろやっていくうちに、監督が求めているものとか他の役者さんが求めていることを聞かなくてもわかるようになってきたんですよ。最初のうちは考えなきゃいけないことが多すぎて、どういう気持ちで現場にいればいいのかわからなかったのが、今は無意識にそういうことがわかるようになったおかげで、より芝居に集中できるようになった。心の余裕がだんだん生まれてきた気がします」そんな成長が、結果をもたらした。2020年は主演映画『his』の演技で第12回TAMA映画賞 最優秀新進男優賞、第45回報知映画賞 新人賞、第42回ヨコハマ映画祭 最優秀新人賞、第30回日本映画批評家大賞 新人男優賞を受賞。名実ともに日本映画界の次世代を担う存在と目されている。「賞は評価の面ではひとつの大きなものではあるんですけど、僕が役者をやっていていちばんうれしいのは、いろんな監督さんやプロデューサーの方から僕と仕事をしてみたいと言ってもらえることなんです。自分がやってきた過去の作品を観ていただいてのことだと思うので、どんどんお話をいただけることが役者としての評価なのかなと。最近は一度ご一緒した監督さんや演出家さんから何年後かにまたお話をいただけて、同じチームで仕事ができることがすごくうれしい。ある程度結果を残せないと次がないのが役者の仕事。そうやってまた呼んでいただけることが、役者にとっては最上級の評価のような気がします」5年かけて耕した土から、今、力強い芽が伸びようとしている。宮沢氷魚は、俳優としてこれからどんな色の花を咲かせるだろうか。「役者というのは、その人にしか出せない色や空気感を持っていないと長続きしないと思うんですね。だから、僕も自分自身の容姿や空気感、性格というものをちゃんと理解した上で、宮沢氷魚だから演じられる役をまずしっかりと確立させたい。そのためにも20代のうちはいろんなことに挑戦するのが必要なのかなって。絶対この役は自分にはハマんないでしょうと思うものでも、自分が気づいていない引き出しが意外とあるのかもしれない。今はいろんなことに挑戦して、自分で自分に驚かされたいですね。そうやって宮沢氷魚という俳優はどういう人間か発見していく時間を、この20代で過ごしたいです」きっとこの矢代聖という役も、宮沢が自身の可能性を知る手がかりのひとつとなるだろう。唯一無二の個性を持った青年は、いつか必ず他の誰にも出せない色の花を咲かせるはずだ。宮沢氷魚さんのサイン入りチェキを1名様にプレゼント!ぴあアプリを ダウンロード(dpia-app://contentAll?contentId=83056027-01c4-463a-acd8-caafb3747199&contentTypeId=2) すると、この記事内に応募ボタンがあります。撮影/須田卓馬、取材・文/横川良明
2021年03月24日3/3(水)発売のanan2240号『自分を守る、ストレッチ』の表紙は菊池風磨さん。表紙撮影のエピソードを紹介します。全部が全部、リアルな“圧倒的彼氏=菊池風磨”!今号の特集は不調にアプローチしたメソッドや、姿勢改善など、現代人のカラダの悩みに応えた話題のストレッチを紹介した『自分を守る、ストレッチ』。初のソロ表紙・グラビアを飾ってくださったのはSexy Zoneの菊池風磨さんです。兄貴的な信頼感あふれるマインドから、そして鍛えられた強いカラダから、“守る”という言葉がぴったり。グラビアのテーマは、“圧倒的彼氏”。菊池さんの持つクールも、キュートも、ファニーも、スタイリッシュも…。全てを持つ“圧倒的”感を余すところなくお届けするべく、様々なシーンで撮影しました。まずはストレッチ特集ということで、引き締まった腹筋が覗くスポーティなスタイルで登場。「どの角度から撮影してもらっても大丈夫です」という頼もしい一言も納得のボディを披露! インタビューでも正直に話してくださいましたが、実はカラダが硬め…という菊池さん。そんなことを感じさせない余裕たっぷりのポージングはさすがです。撮影中や空き時間にも、階段を使ったり、キッチンにあるボトルをダンベル代わりに使ったり…と家にあるもので鍛える姿に、「なるほど!」と参考になったスタッフでした。朝食カットでは、“まだ寝ている彼女のために朝ごはんを作る”というシチュエーションにトライ。「彼女だと思ってカメラに目線を!」とリクエストすると、「まだ寝てるんじゃないの?(笑)」とすかさずツッコミが。もちろん、そのあとちゃんと優しい眼差しをくださいました。そして、切ったオレンジをつまみ食いしていただくと…「久々の甘いもの! うま〜」と悶える菊池さん。今回の撮影のために、本当にストイックに調整してくださったんだなと思う瞬間でした。ありがとうございます!お次はデート前の身だしなみ。上半身裸にタオルをかけただけのラフな姿で登場です。モリッと綺麗に浮かぶ肩甲骨、二の腕、腹筋にスタッフ一同「おぉ〜!」と感嘆の声が。洗いざらしの髪を無造作に触ったり、ガシガシと歯磨きをする姿…。菊池さんのリアルなグルーミングタイムをお楽しみに。ヘアセット後は彼女の準備を待つデート前の菊池さんを撮影。ジャケットスタイルに身を包んだ菊池さんが、スマホをいじりながら、ちょいちょい彼女のコーディネートの相談に乗る。そんなシチュエーションをナチュラルに見せてくださいました。続いてはこれまでのリアルなふたり暮らしとは異なり、クールさを前面に押し出したレザースタイルの撮影へ。素肌に黒のライダースを羽織り、ブラックのスツールに座る姿は問答無用の格好よさ! そして、胸元が大きく開いたジャンプスーツカットでは、艶っぽい色気にあふれる姿を披露してくださいました。先ほどまでのクールなスタイルとはまた異なる、美しく妖艶な雰囲気に、改めてとどまるところを知らない魅力を感じさせる撮影となりました。インタビューではカラダ作りの秘密や、デビュー10周年のアニバーサリーイヤーを迎え、この10年を振り返って思うこと、ファンへの想い、グループとしての現在地、そして覚悟…。一言ひとこと真摯に語ってくださいました。長時間にわたる撮影後、我慢していたおにぎりをむしゃむしゃと食べる姿に、改めてキュンとする現場。そんなギャップの応酬で、たくさんの表情を見せてくださいましたが、どれもとっても自然。全てがリアルで魅力的、菊池風磨さんのグラビア&インタビューをぜひご堪能ください!(KY)
2021年03月02日若手俳優の登竜門ともいえる雑誌『MEN’S NON-NO』で専属モデルを務め、昨年には念願の表紙を初めて飾った宮沢氷魚(26)。最新出演作の『ドラマWスペシャルあんのリリック−桜木杏、俳句はじめてみました−』(WOWOWにて前後編で放送・配信。前編は2月27日21時〜。後編は3月6日21時〜)では、若きコピーライター・連城昴役を演じている。「この役を演じてから、雑誌の企画名や見出しを意識して読むようになりました。僕が史跡や古い街並みをめぐる『タイムレスに会いに行く』という『MEN’S NON-NO』の連載も、すごくいいタイトルだなって。この『タイムレス』という言葉には、『古いなかにも無限の可能性がある』って意味が込められている気がしたんです。名づけてくれた編集さんは、本当にさすがだなと思います!」昴は、若くして才能を開花させた俳人という顔を併せ持っている。俳句を詠むシーンも多いため、クランクイン前には共演者やスタッフたちと「模擬句会」を行った。「僕は、『銀杏のにおい嫌えどかぎにゆく』という句を詠みました。銀杏のにおいってあんまりすきじゃないんですけど、秋を感じたいがために、思わずかいじゃうんですよね(笑)」「俳句にふれるのは小学生以来」と語るが、秋の情景が浮かぶ秀逸な一句からは、隠れた才能が感じられる。一方、劇中の昴はスランプに陥り、思うように才能を発揮できずにいるのだが……。「昴は、どんなに悩んでいても周りの人に相談できないんですけど、僕も同じようになんでも1人で解決しようとするタイプです。たぶん、小さいころから『強くて優しい人間でいたい』と思い続けてきたから、つい強がっちゃうんだと思います(笑)」「女性自身」2021年3月9日号 掲載
2021年03月01日生田斗真主演のマイ・ホームコメディ「書けないッ!? ~脚本家 吉丸圭佑の筋書きのない生活~」のスピンオフで、菊池風磨(Sexy Zone)が主演する「書けないッ!? スピンオフドラマ~大学生 仙川俊也の筋書きのない人生~」が動画配信プラットフォーム「TELASA(テラサ)」にて3月6日(土)、13日(土)の本編放送終了直後、配信されることが決定した。脚本を手掛ける福田靖氏が、自身や家族のエピソードを投影した最初で最後の作品ということでも注目を集める「書けないッ!?」。今作のリモート会見では「TELASA(テラサ)」で、菊池さん主演の配信オリジナル作品「書けないッ!? スピンオフドラマ ~大学生 仙川俊也の筋書きのない人生~」が制作されることも発表され、「待ち遠しい!」「楽しみ!」「いつから始まるの!?」など、期待を集めていた。スピンオフドラマで菊池さんが演じるのは、本編でも大活躍中の仙川俊也。仙川は、空(潤浩)の家庭教師、そして吉丸圭佑(生田さん)のアシスタントとして吉丸家に入り浸る大学生。大手外食チェーンに就職が内々定し、卒業後はそのままサラリーマンとして生きていくことに何の疑問も感じていなかった仙川だが、脚本家として悪戦苦闘する圭佑や、妻でベストセラー作家の奈美(吉瀬美智子)と接するうちに、自分の人生を見つめ直すことに。進路について悩む一方で、吉丸家の“問題”に巻き込まれてしまう。 さらに、思いを寄せる絵里花(山田杏奈)に対しても絶賛空回り中の仙川の恋の行方は…?本編と同じく福田氏が脚本を手掛ける本作では、いろんな人に振り回されてアタフタする愛すべき仙川の魅力がさく裂。あっと驚くキャラクターも登場するという。菊池さんは「1人の若者としてどう生きていけばいいのか、どう自分の人生と向き合っていけばいいのか、をすごく考えさせられる内容になっていると思います」と言う。「スーツを着て就職活動する友達を見て、揺らぐ気持ちを実際に経験した僕自身とも重なるところも大きく、台本の中にも刺さるセリフがいっぱいありました」と明かす。また、「空くんや絵里香ちゃんをはじめとする他のキャストとの心地よい”掛け合い“」「やついいちろうさん演じるDJ YOOとの絡み」を見どころとして上げるほか、「ストーリーの後半に登場するヘッドスキンスライダーズという謎のバンドマンとのシーンにもぜひ注目していただきたい」という。「実は、このバンドマン、本編にも登場しているとある役者さんが演じられていて、この役者さんの“想像を超える役作り”に撮影現場は、僕を含めてみんな笑いを堪えるのに必死。面白すぎて芝居にならないくらいで、僕は笑わないように下唇を噛んで芝居をして乗り切りました(笑)。あれだけ楽しい撮影だったので、抜群に面白いシーンになっているはずです!」と気になるキャストの登場を語っている。「書けないッ!? スピンオフドラマ~大学生 仙川俊也の筋書きのない人生~」は3月6日(土)、13日(土)の本編放送終了直後、「TELASA」にて2回に分けて15分×全4話を配信。「書けないッ!?~脚本家 吉丸圭佑の筋書きのない生活~」は毎週土曜日23時30分~テレビ朝日系にて放送中。(text:cinemacafe.net)
2021年02月14日俳優の宮沢氷魚が4日、都内で行われた「WEIBO Account Festival in Tokyo 2020」のレッドカーペット・授賞式に出席し、「若手俳優賞」を受賞した。同アワードは、中国最大のソーシャルメディアであるWEIBO(微博)で活躍し、中国で大きな影響力を持つ俳優やアーティスト、文化人、キャラクター、企業を表彰するもの。日本では3回目の開催となる。レッドカーペットを歩いた後、授賞式でトロフィーを受け取った宮沢。中国語も披露しつつ、流ちょうな英語でスピーチし、受賞の喜びを語った。そして日本語で「今年も個人的にたくさん面白い作品が控えていますので、みなさん応援よろしくおねがいします」と呼びかけた。撮影:蔦野裕
2021年02月04日俳優の久保田磨希さんが、2020年12月25日にInstagramを更新。娘さんがサンタクロースのために用意した手紙についての投稿をして「素敵」と話題になっています。思いやりにあふれた手紙寒い中、あちこちの家にプレゼントを届けているサンタクロースのことを想った娘さん。クリスマスツリーの前に、いろいろな物を用意していたそうです。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る 久保田磨希(@maki_kubota1973)がシェアした投稿 「よそのお家で甘いものをもらっていると思うから」ということで用意されたローストチキンのほか、寒さをしのぐためのカイロも置いてあります。サンタクロース宛の手紙も用いされていて…。こっそり読んだ娘からサンタさんへの手紙には「私にはいいので、ママとお父さんにプレゼントをあげてください」って書いてあったmaki_kubota1973ーより引用プレゼントの催促はなく、両親想いな言葉がつづられていました!投稿を見た人たちからは、「なんて優しいんでしょう!」「泣いちゃう」「かわいすぎる!」などのコメントが多数寄せられています。娘さんの無垢な願いに、心が浄化されたクリスマス。この優しさを、ずっと持ち続けてほしいですね。[文・構成/grape編集部]
2020年12月28日2020年8月15日、コロナ禍での野外コンサートを開催し、生で音楽を伝える必要性をあらためて感じた宮沢和史が、この時期だからこそできるコンサートを、と10月から「詩の朗読と歌によるコンサートツアー」をスタートさせたが、ツアー終盤に新型コロナウイルス感染者数増大を受けて、山梨、札幌、小樽公演はやむなく断念…。【動画配信】宮沢和史 詩の朗読と歌によるコンサートツアー2020 ”未来飛行士” チケット情報中止したコンサートに来場予定だった方々、それ以外の会場に来場予定だったけれど断念された方々、行きたくても行けない環境におられるファンに対して、あらゆる場所で観られるよう、急遽、大阪市中央公会堂のコンサートを収録して動画配信することが決定した。また、2021年1月20日(水)にはニューアルバム『次世界』がリリースされる。“今”を宮沢和史の視点で捉えた上で、“未来”へ向けたメッセージとして新たに生み出された作品4曲や、1998年に発表され合唱などで歌われ続けている『旅立ちの時』の新録音源などが収録されている。動画配信は、12月6日(日)18:00から12月31日(木)23:59までPIA LIVE STREAMにて。チケットは発売中。この時期だからこそ胸に迫る楽曲、朗読、メッセージをお届けします。是非ご覧ください。
2020年12月04日俳優の宮沢氷魚が29日、東京・府中の森芸術劇場 どりーむホールで行われた第12回TAMA映画賞 授賞式に登場した。同映画賞は、多摩市及び、近郊の市民からなる実行委員が「明日への元気を与えてくれる・夢をみせてくれる活力溢れる"いきのいい"作品・監督・俳優を、映画ファンの立場から感謝をこめて表彰」するもの。初主演作『his』で最優秀新進男優賞に選ばれた宮沢は「役者を3年やっていますが、賞をいただくのは初めてなので、一生忘れないものになると思います」と喜ぶ。『his』について「初主演映画ということでプレッシャーはあったんですけど、相手役の藤原季節くんに助けられて、すごく楽しい作品にもなった」と振り返る。「LGBTQをテーマに作ったので、どういう意見が飛び交うのかなと思っていたんですけど、実際公開されて、たくさんの方に見ていただいて、たくさんの意見をいただいて、本当に幸せに思っています」と感謝の気持ちを表した。藤原については「白川で10日間共同生活を送ったんですけど、本当に変わってる子で」と笑顔に。「Tシャツ1枚と下着1枚くらいしか持ってこなくて、『ごめん氷魚、タオル貸して!』というところから始まったので、季節くんが自分を開いて受け入れてくれたことに感謝しているし、季節くんじゃなければ成立しなかったと思います」と語る。今泉力哉監督についても「このタイミングで今泉さんに出会えたことは、役者人生の中では宝物ですし、また成長して今泉さんの作品に出られるように頑張りたいと思います」と意気込んだ。同賞には俳優の北村匠海も選出され、ビデオメッセージで登場。「とにかく前に進んで色んな作品を打ち出したいと思っています。"新進"という言葉がさらに似合う俳優として、2021年も頑張っていきたいと思います」とメッセージを寄せた。■最優秀作品賞『海辺の映画館-キネマの玉手箱』(大林宣彦監督、及びスタッフ・キャスト一同)『ラストレター』(岩井俊二監督、及びスタッフ・キャスト一同)■特別賞城定秀夫監督、及びスタッフ・キャスト一同 (『アルプススタンドのはしの方』)岩井澤健治監督、及びスタッフ・キャスト一同 (『音楽』)■最優秀男優賞福山雅治 (『ラストレター』『マチネの終わりに』)濱田岳 (『喜劇 愛妻物語』『グッドバイ 嘘からはじまる人生喜劇』『コンフィデンスマンJPプリンセス編』ほか)■最優秀女優賞水川あさみ (『喜劇 愛妻物語』『グッドバイ 嘘からはじまる人生喜劇』『ミッドナイトスワン』)長澤まさみ (『MOTHER マザー』『コンフィデンスマンJPプリンセス編』)■最優秀新進監督賞HIKARI監督 (『37セカンズ』)ふくだももこ監督 (『君が世界のはじまり』)■最優秀新進男優賞宮沢氷魚 (『his』)北村匠海 (『サヨナラまでの30分』『思い、思われ、ふり、ふられ』『影踏み』ほか)■最優秀新進女優賞松本穂香 (『君が世界のはじまり』『わたしは光をにぎっている』『酔うと化け物になる父がつらい』『his』ほか)森七菜 (『ラストレター』『青くて痛くて脆い』『地獄少女』『最初の晩餐』)
2020年11月29日俳優・宮沢氷魚の2021年日めくりカレンダー「HIOMEKURI CALENDAR 2021」から、貴重な使用カットが一部解禁された。オフィシャルWEBサイトの開設とともに発売が開始された、宮沢氷魚の2021年日めくりカレンダー「HIOMEKURI CALENDAR 2021」。“日をめくり(氷魚めくり)”と名が付いている通り、1日1枚ずつめくっていく形のカレンダーだが、2021年の365日分全てが異なるカットで構成されており、毎日違った表情の宮沢さんが1日を彩る、贅沢かつ大ボリュームな内容となっている。宮沢さんといえば先日、NHK連続テレビ小説「エール」への出演が発表されたばかり。物語終盤でのゲスト登場で朝ドラデビューを果たすなど、躍進が続いている。そんな宮沢さんの今回解禁されたカレンダー使用カットでは、俳優としてだけでなく、雑誌「MEN’S NON-NO」の専属モデルとして第一線で活躍する彼ならではの凛々しい表情や、ベッドに横たわっている姿や海の中で手を引くような仕草を見せていたりと、どれも貴重なカットばかりとなっている。宮沢氷魚日めくりカレンダー「HIOMEKURI CALENDAR 2021」は発売中。(text:cinemacafe.net)
2020年11月15日秋田県の伝統行事「男鹿のナマハゲ」から着想したオリジナル脚本の映画『泣く子はいねぇが』で、鮮烈な劇場監督デビューを飾る佐藤快磨監督。その才能がただならぬものであることは、カンヌ国際映画祭の最高賞パルム・ドールに輝いた『万引き家族』(18)の是枝裕和監督を唸らせ、本作がデビュー作でありながら、権威あるサン・セバスティアン国際映画祭のオフィシャル・コンペティション部門で最優秀撮影賞を受賞したことからも明らかだ。果たして突如、流星の如く現れ、世界の映画ファンを魅了する新時代の映像クリエイターはいったい何者なのか? 佐藤快磨監督を直撃し、過去作から最新作への道のりを辿りながら、彼の脳内とその眼差しの先にあるものを探ってみた。サッカーと同じくらい情熱を捧げられた映画作りとの出会い── 映画を撮り始めたきっかけは?僕は映画をほとんど観てこなかったので、いまこうして映画を撮っていること自体が不思議で。ただ、サッカーをずっとやっていたし、ナイキのCMが好きだったから就職活動で広告代理店を受けたんです。でも、映像作品を作ってなかったので受からなくて。それでニューシネマワークショップという映画学校に1年間通ったんですけど、そこで映画作りを始めたらすごく面白かったんです。サッカーを高校卒業と同時にやめてから情熱を傾けられるものがなかったんですけど、そのときに“これだ!”という感じで映画作りに一生携っていきたいと思ったんです。── ニューシネマワークショップでも監督をしたんですか?卒業制作の監督に選んでいただいて、初めて役者さんに出てもらう『ぶらざぁ』(13)というタイトルの30分の短編を撮ったんです。その現場で、役者さんが自分の書いた脚本通りに演じてくれているのを見たときに、これまで生きてきて感じたことのない濃密な空気と空間を感じて。その衝撃が大きかったですね。── 続く『ガンバレとかうるせぇ』(14)は高校サッカー部の女子マネージャーが主人公の映画ですけど、あの話はどこから?大人になってから、高校時代のサッカー部の仲間やマネージャーとお酒を飲む機会があって。そのときにマネージャーが選手のために裏でしてくれていたことを初めて知ったり、選手とマネージャーの“勝ちたい”という気持ちは違うからと決めつけて、どこか疎外していたことを思い出したんです。そのあたりを、ある種の皮肉を込めて描けたらと考えたんですね。── この作品は、ぴあフィルムフェスティバルPFFアワード2014で映画ファン賞と観客賞をW受賞し、第19回釜山国際映画祭のコンペティション部門「ニューカレンツ」にノミネートされました。その年の「ニューカレンツ」のノミネート作品で僕の映画だけが自主製作だったんですけど、亡くなられた副ディレクターのキム・ジソクさんが「あなたにしか撮れない作品だから選びました」って言ってくれて、それがすごく嬉しかったんです。その言葉が、自分の中では映画を本格的に撮るきっかけなったような気がしますね。── その次の『壊れ始めてる、ヘイヘイヘイ』(16)は、文化庁委託事業「ndjc:若手映画作家育成プロジェクト2015」の監督に選ばれて撮ったものですね。ええ。この映画は映画学校時代の同級生の原案を僕が脚本にして映画化したんですけど、主演をプロデューサーから推薦された太賀(現・仲野太賀)くんにお願いしたんです。太賀くんとはこの作品で出会いました。── そして、『歩けない僕らは』(19)でSKIPシティ国際Dシネマ映画祭2019の観客賞を受賞しますが、この作品は回復期リハビリテーション病院1年目の理学療法士の女性と脳卒中で下半身が不随になった青年との物語です。この作品が、それまでの中でいちばん大変でした。知らない世界でしたし、下半身不随の人を自分が描くことに対するおこがましさがあって、自分が撮る意味が見い出せなかった。それで脚本が全然書けなかったんです。苦しかったですね。でも、その分思い入れがあるし、自分でも好きな作品です。足りてない自分を感じ、映像制作者集団“分福”へ── 『歩けない僕らは』の撮影に入る前に、是枝裕和監督率いる映像制作者集団“分福”の監督助手募集に応募したのはどんな想いからですか?商業映画の現場にほとんど行ったことがなかったので、現場を見て勉強しないとダメだなと思っていたときに“分福”の監督助手募集を知って。是枝監督の現場に行って、監督のもとで映画の勉強をしたいという想いで応募しました。── 是枝監督の現場を経験されたんですか?いや、監督助手としては採用されなかったんです。でも、そのときに『ガンバレとかうるせぇ』を観てくれたり、『壊れ始めてる、ヘイヘイヘイ』や今回の『泣く子はいねぇが』の脚本を読んでくださった是枝監督が「“分福”に来てもいいよ」って誘ってくださったんです。是枝監督も唸った『泣く子はいねぇが』ラストシーン── 是枝監督は『泣く子はいねぇが』の脚本を読んで唸ったということですけど、どこを評価されたのでしょう?ラストシーンですね。僕も「男鹿のナマハゲ」にインスパイアされたあのラストシーンが真っ先に頭に浮かんだんですけど、是枝監督から「このラストシーンがいちばん泣けるように直せ!」って言われ続けました。でも、あそこは最初の脚本からまったく変わっていないです。── 以前の取材で監督は「父親でもない自分が父性を探す映画を撮ったら新しいものができると思った」と言われましたが、どんな経緯でその考えに行きついたんですか?年齢を重ねれば重ねるほど、父親になったり、家族を持つ自分を想像できなくなったんです。そこから、そんな自分が父性に目覚めるのはタイミングなのか? それともある一定の時間なのか?って考えるようになって。そこを映画を撮りながら探して行けば、新しい父親の物語になるという確信があったんです。キャストと一緒に考えていった「父になるとは?」「母になるとは?」── 主演の仲野太賀さんとは『壊れ始めてる、ヘイヘイヘイ』に続いて2度目のタッグですね。たすく役は、最初から太賀くんに決めていたんですけど、今回は前回と違い、僕も太賀くんも責任と覚悟を持ってこの映画に臨んでいたと思います。だから、意見をぶつけ合うことができたし、考えが共有できるまでふたりとも諦めなかった。それが信頼関係に繋がったような気がします。── 太賀さんの言葉で印象に残っているものは?言葉ではないんですけど、自分の考えが定まっていないときに限って、太賀くんが隣でごはんを食べていたりするんです。それはただ移動するシーンの前だったりするんですけど、どういう目的で移動するのか僕が考えていないと見抜いてぶつかってくる。それで、それが如何に大事なシーンかが分かったこともあったし、太賀くんがいなければ、この映画は違うものになっていたと思います。── たすくの妻・ことねを演じた吉岡里帆さんは、監督が自ら手紙を書いて出演を依頼されたそうですね。NHKのドラマ『京都人密かな愉しみ Blue 修業中』の中の1編『祇園さんの来はる夏』(19)の吉岡さんがすごく無防備な顔をしていて、それがことねという役に繋がったんです。それで、「父親になりきれない男が主人公の映画ですけど、女性も母になれるか不安だし、子供を産んだからといって母親になれたわけではないと思うので、母になるとはどういうことなのか? を吉岡さんと探していきたい」と手紙に書いて、送らせていただきました。「切実な想いを抱えた人に光を当てたい」から映画を撮り続ける── 監督が一貫してこだわっているテーマはありますか?コミュニケーションをしているようでできていない、人間関係に臆病なディスコミュニケーションの人たちは自分を投影しやすいですね。観ていただいた方から「佐藤くんの映画は、最後でいつもナルシシズムが爆発するよね」って言われたこともあります(笑)。── その閉塞感を打ち破っていく感じが、いまを生きる人たちの共感を呼ぶんでしょうね。そうかもしれない。現代人は人間関係を閉ざしてひとりでも生きていけるんだけど、それでも誰かと繋がっていたいという相反する切実な想いも抱えている。僕はその切実さを肯定したいのかも。人と繋がらなくても生きていけるけど、そうじゃないよって言ってあげたいんです。── その想いが、佐藤監督が映画を撮り続ける原動力ですか?切実な想いを抱えた人に光を当てたいんです。自分も映画でそういう人物を見て勇気づけられたから、その人たちの心の内側に光を当てたい。きっと、心の内側を見たいんだと思います。心の内側は見えないし、映画も心の内側は映せないけれど、人の内側を見たいという衝動が、僕が映画を撮り続ける理由かもしれません。新たなる才能の誕生! 自分にしか撮れないものを追及した『泣く子はいねぇが』“映画作り”に自分の一生を捧げたいと思い、“自分にしか撮れない映画”を考え抜いた結果の産物でもある『泣く子はいねぇが』で待望の劇場監督デビューを果たす佐藤快磨監督。その素顔は一見シャイだが、話を聞けば聞くほどいい意味で頑固な、撮りたいもの、撮るべきものがはっきり見えている人だな~という印象でした。その発言の数々は、それを形にしてきた自信と力強さを伴っていて頼もしさすら感じる。実際、過去作を順に観ていくと脚本=ストーリーと構成の精度が回を追うごとにアップし、演出力や映像センスもどんどん研ぎ澄まされていることが分かる。『泣く子はいねぇが』に至っては、是枝裕和監督や“分福”に所属するプロデューサー、女性監督らの厳しい意見も自分のものにしていて、展開に一切の無駄がない。しかも、仲野太賀、吉岡里帆ら俳優陣の力を信じた、攻める映像表現で観る者の心を鷲づかみにしてしまうのだからスゴい! 恐るべき“映画の子供”が登場したものだ。振り返ると、洋の東西を問わず、新たなる映画の才能は30代前後で覚醒し、“自分にしか撮れない”作品で世界中の映画ファンを魅了してきた。スティーブン・スピルバーグ監督が『ジョーズ』(75)を撮ったのは29歳のときだし、ポン・ジュノ監督が『殺人の追憶』(03)を撮ったのは33歳。岩井俊二監督は31歳のときに撮った『Love Letter』(95)で脚光を浴び、クリストファー・ノーラン監督が『メメント』(00)でその名を世界中に轟かせたのも29歳のときだ。佐藤快彦監督は現在31歳だから、ちょうどその年齢。まだ原石かも知れないし、本人も気づいていないとんでもないイマジネーションとそれを視覚化する能力を秘めているかもしれない。いずれにしても、『泣く子はいねぇが』はその第一歩。新たなる才能の誕生を、ぜひ自分の目で目撃して欲しい。取材・文:イソガイマサト
2020年11月12日アイドルグループ・Sexy Zoneの菊池風磨が、ネットプリントサービスを提供するしまうまプリントの新テレビCM「年賀状」編と「フォトブック」編で、初のテレビCM単独出演を果たす。しまうまプリントの「しまうま年賀状2021」と「しまうまフォトブック」のイメージキャラクターに起用された菊池。12月上旬より全国で放送されるCMでは、同社が展開する格安ネットプリント(1枚7円~)のサービス名でもある“しまうまプリント”を表現すべく、しまうまと一緒におしりを“プリンっと”ダンスを披露している。送料、宛名印刷、投函代行が無料の「年賀印刷2021」の年賀状編の映像では、2匹のしまうまと共にクラシックな乗馬スタイルに身を包み、おしりを“プリンっと”突き出した菊池が、軽快なステップを披露。菊池は「役作りには徹底しました。エレガントで上質なしまうまの気持ちになり切りました」と、しまうまとして撮影に挑み、静かなリズムながらも、その特徴的な音楽とダンスは一度見れば脳裏から離れない出来栄えに。「ステップは単純で簡単なように見えて、トリッキー。難易度が高めです」とも話した。映像のラストには「しまうまプリント!」の掛け声と共に、見事なおしりを“プリンっと”振りながら笑顔を見せるキュートな決めポーズ“しまプリポーズ”を披露。このポーズについて、「やはりお尻が重要になってくると思ったので、前日の夜に湯船につかって、鏡で自分のおしりの調子を整えて撮影に挑んでます」と、事前のケアを明かした。一緒に華麗なステップを披露したCGのしまうまたちにも注目。突然振り返る菊池に反応し、思わず後ずさりするなど、その動きはまるで本物。まだまだ遊び足りないのか、ポーズを決める菊池を無邪気に小突く子しまうまの姿には、思わずほっこりしてしまう。1冊198円から思い出の写真を手軽にまとめられる「しまうまブック」のフォトブック編では、“プリンっと”ダンスと“しまプリポーズ”はもちろん、注目は映り込む菊池の幼少期の写真。赤ちゃん~顔よりも大きなマイクで歌う瞬間~飛び切りの笑顔でアイスクリームを頬張る瞬間~と菊池の様々な時代の楽しい思い出を捉えた貴重な写真が惜しみなく映し出される。フォトブックの表紙に採用された体操服姿で可愛らしい変顔を披露する姿は、日本を代表する若手エンターテイナーである現在の菊池らしさが溢れ出る楽しい思い出の1冊になっている。
2020年10月27日南カリフォルニアを拠点とするグローバルライフスタイルブランドのUGG(R) は、UGG(R)のウェザープルーフ技術を主要スタイルのシルエットに搭載した、2020秋冬コールドウェザーブーツコレクションの最新スタイル、CA805 Classic Weather(CA805 クラシック ウェザー)のキービジュアルに宮沢氷魚さんを起用することを発表します。10月21日より、「FEEL YOU. あなたらしさをUGG(R)で感じて。」をメッセージに、カリフォルニア出身、モデルで俳優の宮沢氷魚さんを起用したキービジュアルを展開します。UGG(R)ブランドのDNAであるCOZYな心地良さや、寒さから守られパワフルに感じるフィーリングなど、UGG(R) CA805 Classic Weatherを履いた気分を ”FEEL WARM. FEEL POWERFUL.”と表現します。今年7月に、 「明るく平穏な未来のために」と自ら版画でデザインしたチャリティTシャツを販売し、収益の一部をセーブ・ザ・チルドレンに寄付するプロジェクトをゼロから企画立案した氷魚さん。世界を襲ったコロナウイルス、アメリカや世界の黒人コミュニティへの人種差別問題、日本国内で大きな犠牲をもたらした自然災害。今のこの時代だからこそ、社会に対してアクションを起こせないかと考え、実行したという、その強い意志と行動力に共鳴し、起用を決定しました。宮沢氷魚さんが登場するアニメーションも同時公開。UGG(R)公式サイトおよびSNS(Twitter、Instagram、 Facebook、YouTubeなど)でご覧いただけます。YouTubeリンクはこちら: Classic Weather は、UGG(R)の新定番となったCA805 スニーカーの超軽量クッションソールに加えて、クラシックブーツのラグジュアリーな履き心地を楽しむことができる、スニーカーとブーツのハイブリッドデザイン。シームシールド構造、防水性のあるスエード、止水テープを使用したガゼットジッパーを採用した防水仕様だから、雨や小雪が降っても安心!着脱も簡単なサイドジッパーで、ブーツインやカジュアルなスタイルなど、タウンユースにも最適です。また、地表の冷気を遮断するチャンキーなソールユニットには軽量性と衝撃吸収性を兼備したEVA(エチレンビニルアセテート)を採用し、アウトソールには、抜群のグリップ性を確保するUGG(R)独自のテクノロジーTreadlite by UGG™を用いる事で実用的なトラクションとコンフォータブルな履き心地を具現化。ミニマムなブラックを基調にしたカラーリングの2色展開で、UGG(R)ならではの機能美を引き出しています。また、そのスタイルにアッパーが異なる、CA805 Classic Dalmatian(CA805 クラシック ダルメシアン)も新たに登場。毛付きレザーの高級感溢れるダルメシアン柄のブーツは、大人気のCA805 Dalmatian(CA805 ダルメシアン)スニーカーに次ぐ、ダルメシアンコレクションとして、フーディやバンダナ、ミトンなどと一緒にラインアップ。CA805 クラシック ウェザー (チェスナット)2万6,000円(税抜)CA805 クラシック ウェザー (ブラックTNL)2万6,000円(税抜)CA805 クラシック ダルメシアン(オフホワイト/ブラック) 2万7,000円(税抜)10月7日から11月30日までの期間、「#FEELUGG」インスタグラムキャンペーンを実施。是非この機会にUGG(R)を着用して感じたコメントと共に、ストーリーやフィードへ投稿してください。UGG(R)JAPAN公式インスタグラムのプロフィールよりダウンロードできるARフィルターを使って#FEELUGGをつけてUGG(R)商品とともに「あなたのベストFEELフォト」を投稿すると、UGG(R)からスペシャルなクリスマスプレゼントがもらえるチャンスが!詳細はUGG(R)JAPANの公式インスタグラムプロフィールをご覧ください。本商品は、全国のUGG(R)直営店、UGG(R)公式サイト(、正規取扱店でご購入いただけます。※アイテムにより取扱い店舗が異なるため、詳細に関しましては、フリーダイヤル0120-710-844までお問合せください。About UGG(R)1978年、カリフォルニアの海岸で一人のサーファーによって設立されたUGG(R)は、アイコニックなクラシックブーツで知られるグローバルライフスタイルブランドです。ハリウッドのセレブリティに続き、ファッションエディターに愛用され、やがて世界中に広がりました。以来UGG(R)は、品質、クラフトマンシップに対する妥協のない姿勢を貫きながら、フットウェア、アパレル、ファッション小物、ホームウェアのデザインと販売を手掛けています。世界各国の一流小売業者と提携しながら、UGG(R) のコンセプトストアおよびアウトレットストアを、ニューヨーク、サンフランシスコ、ロサンジェルス、パリ、ロンドン、東京、上海、北京など、世界主要都市に130店舗以上を展開し、年間10億ドルを超える売上高を実現しています。詳しくは、www.ugg.com/jp/ @UGGJAPAN #FEELUGG #UGGブーツをご覧ください。企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2020年10月22日『COCOONMovie!!』初日舞台挨拶が6日にBunkamuraシアターコクーンで行われ、松尾スズキ、大竹しのぶ、宮沢りえ、小池徹平、中井美穂(MC)が登場した。同企画はシアターコクーン過去作品の収録映像蔵出し上映会となっており、芸術監督の松尾がこの20年間シアターコクーンで上演した作品の中から3作品(『女教師は二度抱かれた』『キレイ-神様と待ち合わせした女-』『ゴーゴーボーイズ ゴーゴーヘブン』)、初代・芸術監督である串田和美作品(『もっと泣いてよフラッパー』)、二代目・芸術監督である蜷川幸雄作品(『下谷万年町物語』)、松尾が“演劇を始めたころの素朴な喜び”を求めプロデュースした二人芝居『命、ギガ長ス』と、その創作過程を追った WOWOWオリジナル・ドキュメンタリー『ノンフィクションW 松尾スズキ 人生、まだ途中也』を上映する。演劇の配信なども増えているものの、松尾は今回の試みについて「大きなところでやったものは大きなところで見たいんじゃないか。どうせならコクーンという劇場が空いてる時間を使って、過去のものいっぱいありますから、上映できる機会があれば」と意図を明かす。大竹は「自分の出てる劇場中継とか見ること自体があまり好きじゃなくて。『アップになるな~!』みたいな」と苦笑。「あとは全体を見てお芝居なので……というのがあったんですけど、松尾さんのお話を聞いて、今だからこそできることだし、劇場の空気を味わいたいと思ってこの企画を考えてくれたことが素敵だなと思います」と称賛した。ラインナップの中でも、蜷川幸雄演出の『下谷万年町物語』に出演していた宮沢は「それまでも何度かご一緒できる機会があったんですけど、何せ弱虫な私はとけこむことができなくて。『下谷万年町物語』で改めて『ここで飛び込まなきゃ私はダメになると思ったところがあった」と振り返る。「本当にもう希望と絶望のシーソーに乗っているような。毎日稽古で叱咤を受け、死に物狂いでやってて、本番も暗転前にヒロポンを持って踊るシーンがあるんですけど、終わった直後にもう立てなくて。これ以上できないという限界を毎日超えていた」と語った。『キレイ-神様と待ち合わせした女-』に出演した小池は、「松尾さんが『歌を聞かせてくれ』というので、アカペラでWaTの『僕のキモチ』を1人で歌ったのを覚えています」と明かす。松尾は「小池君はコクーンのデビューが『キレイ』だったんだよね。すごく力が入ってます。力が入った小池君を見てください」と紹介し、小池は「ありがとうございます」と苦笑していた。
2020年10月06日「Sexy Zone」菊池風磨が主演し、「鴨川ホルモー」「鹿男あをによし」「素敵な選TAXI」「偉大なるしゅららぼん」など多くの映像化作品で知られる万城目学の「バベル九朔」を日本テレビ 深夜ドラマ「シンドラ」枠にてドラマ化することが決定した。雑居ビルの扉の向こうには、もう一つの世界が広がっていた…5階建て、築88年の雑居ビル「バベル九朔」の新米管理人・九朔満大(きゅうさく みつひろ)。脚本家になることを夢見ているが、27歳になっても未だ芽は出ず、健気に執筆活動中。ある日、満大が地下1階の物置部屋から迷い込んだのは、すべての願いが叶う、偽りの世界“バベル”。“バベル”の世界に巻き込まれた満大が目にしたのは、現実世界でやむなく夢を諦めてしまった、監督志望の親友・後藤健や風変わりなビルのテナントさんたち。迷い込んだ人は、自分の思い通りになる世界を前に「ずっとここにいたい」と願ってしまう。だが、“バベル”ではある言葉を口にしてしまうと、二度と現実世界には戻れなくなる!?謎の少女に導かれ、ビルの仲間を救うために奔走する満大の目の前に現れたのは、“くらまし”という名の怪物!?カラス女にも追い回され、さらには失踪したはずの満大の父・勝も現れ…。次々と起こる事態に巻き込まれ戸惑いながらも、“バベル”に全力で立ち向かう満大。この雑居ビル「バベル九朔」を作ったのは、満大の高祖父・大九朔。果たして、もう一つの世界“バベル”と大九朔との関係は?満大は抗えぬ運命に導かれ、ビルの壮大な秘密に迫っていく。菊池風磨「吾輩の部屋である」以来のシンドラ主演は、2017年のシンドラ「吾輩の部屋である」で、登場人物がたったひとりしか出てこない哲学的コメディをコミカルに明るく演じきり、近年では悲劇の最高峰・舞台「ハムレット」への挑戦も記憶に新しい菊池風磨。原作は、“万城目ワールド”とも評され、個性的な文体と想像力豊かなストーリー展開により完成された本原作の著者で、多くのファンから支持される万城目学。そして、不思議なことが次々に起こる非日常世界を、シリアスとコミカルを絶妙に混ぜ合わせる演出で日常に丁寧に落とし込み、ビルから出ない物語に想像とビジュアルによる広がりをのせる筧昌也。菊池さん演じる主人公・九朔満大は“現実世界”と“バベル(偽りの世界)”を行ったり来たり…。著者の万城目氏自身も「奇書」と称する強力な原作の世界観をそのままに、設定やストーリーを大幅にアレンジ、謎解き×友情×家族の絆が交錯する、まったく新しい映像作品として仕上げた。菊池さんは「前回(「吾輩の部屋である」)は部屋の中から出ることなく、そして、今回はビルの中ということで、デジャヴ感もありますが(笑)ただ、前回はひとりだったので、今回は(まだ発表できませんが)演技派の共演者の方々との掛け合いも見どころ」とコメントし、「主人公と一緒に迷路に迷い込んだような感覚で、楽しんでいただけると思います」とアピール。意気込みを熱く語るスペシャルメッセージも到着している。「バベル九朔」は10月19日より毎週月曜深夜24時59分~日本テレビにて放送。放送後、Huluでも配信。(text:cinemacafe.net)
2020年09月04日アイドルグループ・Sexy Zoneの中島健人と菊池風磨が出演する、チョコ菓子「ガルボ」の新WEB動画「中島くん回答」編が1日より配信される。同作は「〇〇な時には Hey!ガルボ!!」という番組に、中島と菊池が回答者として出演するという設定。クイズの回答を導き出すため、2人の話し合いでストーリーが進む。さらに映像の長さも約2分というWEB動画ならではのロングバージョンとなる。動画では、「それでは、中島さんに問題です!」と、司会者から指名された中島が、「独特なガルボの食感、例えると何に似てる?」という問題に回答。「わかった!」と早押しボタンを力強くプッシュする中島に、菊池は「早くない!? 出てるんですか? 頭の中に、そんな瞬間的に……」と疑いの目を向け、「いや、出てないです」と首を横に振る中島、「出てないんかい!」と冷静なツッコミを入れる菊池……とコミカルなやりとりが繰り広げられる。また、菊池用のガルボに手を伸ばす中島や、食感について「下ろしたてのジーンズ!!!!」という珍回答を勢いよく掲出し、カメラ目線で決めポーズする中島など、ボケ続ける姿も。「ジーンズの話はいいのよ!」と菊池からつっこまれるも、中島が「食感とチョコがぎゅ〜っとした感じは、もうガルボにしかないね! これは多くの人に知っていただきたい! ……一度ハマったら止められない。それがガルボ!」と、熱く語る展開となっている。最後には2人からのスペシャルなコメントも収録。さらに、7月以降に「菊池くん回答」編の公開も予定している。
2020年03月31日現在、PARCO劇場にて舞台「ピサロ」で渡辺謙とも共演中の宮沢氷魚が、8月からの舞台「アンナ・カレーニナ」にて宮沢りえと初共演。コメントが到着した。今回、氷魚さんが出演する「アンナ・カレーニナ」は、激動する19世紀後半のロシア貴族社会の人間模様を描いたトルストイの不朽の名作。“破滅”か“希望”か、真実の愛を追い求め、揺れ動く人間たちが奏でる恋愛叙事詩。演じるのは、恋には不器用ながらも真実の愛を手に入れるコンスタンチン・リョーヴィン。そして、タイトルロールとなるアンナ・カレーニナには日本を代表する女優のひとり、宮沢りえ。社交界の華であったが“初めての恋”に燃え上がり、破滅の道へと突き進んでいくアンナを生々しく演じる。今回の出演に際し、氷魚さんは「出演のお話を聞いた時はとても嬉しく、感激しました。数々の名作を上演してきたシアターコクーンに立てることを光栄に思っております。宮沢りえさんと共演させて頂くのは今回が初めてなのですが、雲の上のような存在の女優さんで、ご一緒できることがとても楽しみです。苗字が同じなので勝手ながら少し運命も感じています(笑)」とコメント。「今作で舞台が5作目になりますが、毎回役者として自分が試されているなと感じます。舞台上では逃げ場がない。その中で一人の人生を生き抜く。その責任感を背に今回もたくさん悩み、試練が待ち受けていると思いますが、全力で駆け抜けて行きたい」と気合い十分。また、ほかにも白洲迅、川島海荷、大空ゆうひ、吹越満、段田安則と豪華キャスト陣が集結、万全な布陣で名作の新たな舞台を描き出す。ドラマ「コウノドリ」や「偽装不倫」、映画『his』でも注目を集めた氷魚さん。今回は立て続けに大作の舞台への挑戦。6月19日に公開となる映画『騙し絵の牙』への出演も控えるなど、人気俳優として本格的な躍進を遂げることとなりそうだ。なお、今回の舞台は、イギリスの気鋭の演出家フィリップ・ブリーンが新解釈で戯曲化し、演出。アンナ、青年将校ヴロンスキー、夫カレーニンの三角関係を中心に描かれることが多い作品だが、今回のフィリップ版では、破滅に向かうアンナの「愛」と、未来への希望を感じさせるリョーヴィンとキティの「純愛」とを対照的に描くという。激動する19世紀後半のロシア貴族社会の人間模様を描いたトルストイの長編大作が、フィリップの手によってどのように現代に蘇るか注目だ。DISCOVER WORLD THEATRE vol.8「アンナ・カレーニナ」は【東京公演】8月7日(金)~9月3日(木)Bunkamuraシアターコクーンにて、【京都公演】9月10日(木)~13日(日)京都劇場にて上演。(text:cinemacafe.net)
2020年03月26日2月28日(金)今夜の「A-Studio」は、俳優の宮沢氷魚を迎えてオンエア。本番組初登場となる宮沢さんが、幼少期からデビューにいたる日々やプライベートなどをトーク。舞台「ピサロ」で共演する渡辺謙と大鶴佐助が語った宮沢さんの姿とは!?アメリカ・カリフォルニア州に生まれ、東京で育った宮沢さんは2015年、第30回メンズノンノ専属モデルオーディションでグランプリを獲得しモデルデビュー。2017年にはドラマ「コウノドリ」で俳優デビューを飾ると、翌年放送の「R134/湘南の約束」でドラマ初主演。「僕の初恋をキミに捧ぐ」や『賭ケグルイ』シリーズなどを経て、昨年夏に放送された「偽装不倫」では脳腫瘍に侵されたカメラマン役で鮮烈な印象を残した。また先日公開された主演映画『his』も話題を振りまいたのも記憶に新しい。そんな宮沢さんだが幼少期は照明スタッフに憧れていたという。父がミュージシャンをしていたこともあり、芸能界入りするもオーディションに落ち続けたというデビュー当初の苦悩などを語ってくれるほか、最近ひき肉のカレーにハマり中だという“料理男子”ぶりや、大学の卒論テーマが「東京都の川の環境変化について」だったという“川好き”な一面も明かされる。番組お馴染みの家族や親友への取材では、幼稚園から高校まで通ったインターナショナルスクールの同級生と野球部の先輩に極秘取材。仲間内で使う“インター語”とは!?カラオケでは沢田研二のモノマネも…!?さらに3月に開演する舞台「ピサロ」で共演する渡辺さんと大鶴さんへの取材では、渡辺さんの案内のもと鶴瓶さんと上白石さんがこっそり稽古場にも潜入する。舞台「ピサロ」は1985年にPARCO劇場で上演された伝説の舞台を復活させるもので、インカ帝国征服を主軸にした物語。85年当時インカの王アタワルパを演じた渡辺さんが今回ピサロを、当時渡辺さんが演じていたアタワルパを宮沢さんが演じるほか、栗原英雄、和田正人、大鶴佐助、首藤康之、長谷川初範ほか総勢約30名の出演者が壮大な歴史絵巻を描き出す。公演は3月13日(金)~4月20日(月)まで、PARCO劇場にて。宮沢氷魚のナチュラルな魅力がたっぷり詰まった「A-Studio」は2月28日(金)今夜23時~TBS系でオンエア。(笠緒)
2020年02月28日『MEN’S NON-NO』専属モデルであり、2017年以降は俳優としても活動している宮沢氷魚(25)。昨年は、杏主演の連続ドラマ『偽装不倫』(日本テレビ系)で相手役を務め、俳優としての知名度を一気に上げた。そんな宮沢が映画初主演を務める『his』が1月24日に公開された。『愛がなんだ』『アイネクライネナハトムジーク』(19)の今泉力哉監督が、8年ぶりに再会したかつて恋人同士だったふたりの青年の姿を軸に描く人間ドラマだ。宮沢は、自分がゲイだと周囲に隠して、ひとり田舎に移り住んだ青年・井川迅(しゅん)を演じている。「生きづらさ」を抱える迅を演じるにあたり、自らもクォーターというマイノリティの立場から、共感を覚えたという宮沢が、演じた迅のことだけでなく、自分自身について語った。さらに、俳優として強い影響を受けた先輩俳優とのエピソードを明かし、これからやってみたいこととして、意外な願望も告白した。○■迅の生きづらさには少なからず共感した――初主演映画です。どう臨みましたか?最初はプレッシャーがありました。作品の顔ですし、何よりもLGBTQを題材にした映画ということで、センシティブなテーマでもあるので、責任を強く感じました。でもプレッシャーがありつつも、こうした作品に出られる喜びや楽しみを大きく感じて、前向きに作品に入りました。僕はもともとLGBTQの友達もいるし、そうした友達や同じような境遇にいる人たちが住みやすい世の中になってくれればと思っていました。いまだセンシティブな問題ですけど、ゆくゆくはセンシティブだと思わない環境になってくれればという思いで挑みました。――お友達にLGBTQの方がいるとのことですが、今回の作品に携わったことで改めて感じたことはありましたか?僕も4分の1アメリカの血が入っていたりして、偏見の目で見られた時期があったし、それで辛いと思っていました。でも自分の経験してきた苦しみや居場所のなさといったものでは計り知れないくらいの生きづらさがあるのだと、迅を通じて感じました。――迅はもっと生きづらいと感じたとはいえ、宮沢さん自身、偏見の目で見られることは少なからずあったと。そうですね。なので、そうした部分では共感できます。でも迅には、誰にも言えない辛さとか、自分にウソをつく辛さがある。自分にウソをつくって一番辛いことだと思うんです。迅も(かつての恋人)渚(藤原季節)もそれを抱えていたので、大変だったなと本当に思いました。――宮沢さんも偏見に苦しんだとのことですが、田舎に移り住んだ迅に寄り添ってくれた緒方さん(鈴木慶一)のように、人から認めてもらったり肯定してもらえたといった出来事はありますか?ひとりの人物というわけではないのですが。僕はインターナショナルスクールに通っていたので、みんながみんな違うんです。国も言語も。僕にとってはそこが本当にオアシスのようでした。みんなもそれぞれに、色んな目に遭っていて、通学中や電車に乗っていて何かを言われたりしてきています。そういうことって経験してきた人にしか分からないことも多いですし、そうした仲間は今もすごく仲が良いです。――逆に考えると、そこがオアシスだったということは、外ではかなりの差があったということですよね。そうですね。今でも正直、感じます。でも日本も徐々に変わってくるだろうし、変わってほしいです。結局、教育がすべてだと思います。○■俳優として影響を受けた人、これからやってみたいこと。――迅は接してくれた緒方さんから影響を受けます。俳優としての宮沢さんが、強い影響を受けた人物はいますか?綾野剛さんですね。初めてのドラマ『コウノドリ』(第2シリーズ・17年TBS系)でご一緒したのですが、とにかく緊張していて、そこに立っているだけでもいっぱいいっぱいな状態でした。全く余裕がなくて。そのとき、ずっと剛さんが気にかけてくださったんです。吉田羊さんとか、星野源さんとか大森南朋さんとか、坂口健太郎くんとか。すごいキャストばかりで、本当に緊張していたんです。でも剛さんが、「いいよ、ミスして。みんなミスするんだから。何回でも付き合うから」って。何度も言ってくださったんです。そのひと言ひと言が、いまでもすごく残っています。やっぱりその場でミスするのが怖くて、萎縮して自分の納得いくものができないと、いいものはできないので。剛さんが「いいんだよ」と言ってくださったことで、すごく楽になれました。――先輩とのステキなエピソードですね。今、坂口さんのお名前も出ましたが、坂口さんも『MEN’S NON-NO』の元専属モデルです。現役の方でも元でも、メンズノンノ出身の俳優さんは多いですが、意識はしますか?『MEN’S NON-NO』の先輩方は、僕にとって一番近い存在なので、彼らの背中を見て頑張る部分はあります。仲間でもあり、ライバルでもあり。何か不思議な、兄弟に近い感覚ですかね。兄弟って負けたくないけど、近くにいて安心するし、尊敬もしている存在。そういう兄弟に近い存在なのかなと思うときがありますね。――これから挑戦したいことを教えてもらえますか?長期的な目標でいうと、いつか海外でお仕事をしたいです。今年に関しては、オリンピックの年なので、どこかで英語を使う機会があればなと思います。スポーツもカルチャーとしての影響力もあるし、人の感性を高めてくれるものだと思います。今年はスポーツの1年だけでなく、芸術の年にもなるような気がしているので、その波にしっかり乗っていきたいです。――モデル、俳優業以外のことにも機会があればチャレンジしたいということですか?取材をしてみたいんです。する側。普段は取材される側なので、どういう質問をしたら答えやすいかなとか、いい質問ができるんじゃないかなと思って。準備期間があれば、ですけど。アスリートの方は英語を話す人も多いし、通訳を介さずに直接お話ができるメリットってたくさんあると思うんです。アスリート以外にも、ハリウッドの俳優さんも、日本に来る機会があるので、お話をしてみたいです。――そうした宮沢さんを見るのも楽しみです。最後に、この作品を通じて、感化されたことがあれば教えてください。人はひとりでは生きていけないと改めて感じました。迅も、ひとりの力で生きていくという覚悟を決めて、田舎で生活を始めるわけですが、やっぱり近くに住む緒方さんだったり、村の方々の力なしでは生きていけない。迅や渚だけでなく、(渚が女性の玲奈と結婚してできた)空ちゃん(外村紗玖良)のお母さんの玲奈さん(松本若菜)も、玲奈さんのお母さん(中村久美)の力や渚の力なしでは空ちゃんを育てることができない。やっぱり人はひとりでは生きていけないと感じました。■プロフィール宮沢氷魚(みやざわ・ひお)1994年4月24日生まれ。アメリカ・カリフォルニア州出身。身長184センチ。2015年開催の第30回「MEN’S NON-NO」専属オーディションでグランプリを獲得し、芸能界入り。2017年のTBS系『コウノドリ』にレギュラー出演し、俳優デビューも飾った。以降も、『トドメの接吻』(18・日本テレビ系)、『僕の初恋をキミに捧ぐ』(19・テレビ朝日系)、『偽装不倫』(19・日本テレビ系)などのドラマに出演。2020年は、6月19日公開の映画『騙し絵の牙』を控えている。
2020年01月26日インタビューが行われたのは2019年の年の瀬。その年は、宮沢氷魚にとって間違いなく駆け抜けた、そして飛躍した1年だった。「コウノドリ」第2シリーズで俳優の門をたたいてまだ3年弱というのに、2019年はドラマ3本、映画1本、舞台1本と切れ目なく出演を続け、実績を積み上げたのだから。変化の2019年「この場にいていいのかな」から「今なら自信を持ってその場にいられる」「2018年の夏くらいから、ずっと何かが入っている状態で、振り返る余裕もないまま次が始まって、終わって、また次が、となっています。正直、2019年の一番最初の頃と、今とでは全然違うと思うんですけど、どこがどう変わったかとかは、いまいちまだわからないんです。何か大きく“ひとつの出来事があったから変わった”とかではないので。ひとつ、ひとつ、作品が終わっていくと自信がつくというか。ちょっとずつ、無意識なんですけどね」。一息で言い終えた後、宮沢さんは、「うまく説明できなくて申し訳ないんですけど」と前置きしてから、こう続けた。「こうして取材を受けたりして、スチールのときに特に感じたりもします。その場にズシッと自分の体があって、100%でいる感じがするというか。今までもそのつもりでいたんですけど、思い返してみると、どこかフワフワしていたような、“この場にいていいのかな”みたいな感覚が、どこかにあったみたいで。今なら自信を持ってその場にいられるから、そう思うのかもしれません」。冷静に自身を分析する宮沢さんは、常に穏やかなトーンで話し続ける。身長184cm、「MEN’S NON-NO」専属モデルという人目を引くプロポーション、透明感にあふれるたたずまいも彼の大きな持ち味だ。しかし、それ以上に、自分を過小評価も過大評価もしない真っすぐに生きているスタイルが、多くのライバルがいる若手俳優群の中でも注目を集める存在となっているのだろう。独特の魅力を放つ源泉を探りたくなる。「自分ひとりだけの考え方、生き方、物の感じ方だと、たぶん限界があると思うんです。僕は周りの人たちからいろいろ刺激を受けています。けど、それに流されてはいけないと思っていて、自分という人間を持ったまま、刺激を受けてどんどん自分に着せていくことが大事だと考えています。流されてしまうと自分ではなくなっちゃうし、その人の分身になってしまうから。けど、人から受ける影響は、いいことも悪いことも、すごく素敵だと思います」。「誰かのコピーにはなりたくないんですね」と確認すると、「そうですね、はい。それはよくないですよね」と、変わらず穏やかな口ぶりながら、はっきりとうなずいた。「偏見・差別を受けたこともあります」宮沢さんが語る『his』の役作り宮沢さんが映画初主演を飾った『his』が間もなく公開を迎える。宮沢さんは、8年たっても忘れられない初恋相手・日比野渚(藤原季節)の想いを胸に、周囲にゲイだと知られることを恐れ、東京から離れて、ひとり田舎に住まう井川迅を演じた。「同性愛の美しいところも描いていれば、そうではない醜いところ、苦しいところ、つらいところもすべて見せている作品です。実際の現代社会がLGBTQをどう見ているのか、偏見・差別もきちんと描いているので」と宮沢さんが説明する通り、男性同士の純愛を軸に置いている本作だが、「POPなBL」系統とは一味も二味も違う仕上がりだ。現代のLGBTQについて、田舎で生活することについて、夫婦間の価値観のズレのもの悲しさなどを通して、生きること、人と関わることという根底のテーマが照らし出される。華やかな世界に身を置く宮沢さんと、差別を恐れる迅は、一見まったく共通点がないように見える。伝えると、彼は小さく首を振った。「僕はアメリカ生まれで、向こうの血が4分の1入っているので、小さい頃偏見・差別を受けたこともあります。日本にいても、日本人扱いをされないときもあるから、いまいち居場所が見つからなかった。“向こうに行けば居場所があるかな”と思ってアメリカ留学したときも、ローカルの人とはまた別の“日本人”という見られ方をしましたし。そうなると、“自分の居場所ってどこにあるんだろう”と考える時期もあったので、当時の経験を思い出しつつ迅をやっていました」。さらには、「あまり周りに相談せず、自分ひとりで考えこむ」という宮沢さんの性格も、迅に重なるところがあり、寄り添いながら役を自分色にしていったという。けれど、「よほどのことがない限り、そういうことはないんですけど、結果、最後の最後まで役のことをあまりつかめなかったというか…。ずっと悩んでいたんです。撮影中もわからなくて、クランクアップしてからも“果たしてこれでよかったのかな”と残っているところがありました」。そうした宮沢さんの迷う気持ちは、ある種、今泉監督の「理想通り」だったようだ。「この間、取材で今泉監督とご一緒したときに“なるべく役者がその役のことをつかまないようにしていた”とおっしゃっていたんです。僕は“つかんだ”と思った瞬間はないんですけど、きっとあえてそうしていたのかな、と思いました。今泉さんが難題をどんどん与えてくれて、毎日悩んで、正解って何なんだろう、とずっと考えていました」。2020年は「自分の実力でどんどん仕事をしていきたいし、決めていきたい」宮沢さんと二人三脚でふんばり、10日間の共同生活をともにした藤原さんの存在なくして、本作はなしえなかったと、宮沢さんは感謝を忘れず口にする。「季節くんの存在は本当に大きかったです。とにかく傍にいてもらったことは、僕が季節くんにやってもらって一番うれしかったことでしたし、僕も同じことをしました。役もですけど、テーマもテーマで、自分ひとりで考え始めちゃうと、本当に孤立して孤独になっていくんです。僕も季節くんも、どちらかと言うと、自分の中にあるもので必死に答えを見つけ出そうとしてしまうので、どうしてもしんどくなってくる。そこで近くにいてくれて、僕がすごい悩んでるときにスッと一言かけてくれたりとかが救いでした。終わっていろいろ考えてみたら、ああいう瞬間ってすごく大事だったな、と思うんですよね」。全身全霊をかけた当然の結果か、撮影終了後はとてつもない疲労感に襲われたとも話す。「よかったなと思ったのは、終わった後、精神的にも体力的にも疲れた…ってグッタリしたこと。それだけ、エネルギーをこの作品に注ぎ込んでいた証拠だと感じられたので、やっぱり自分がやってきたことは間違っていなかったかな、と思っています」。そして、2020年に突入。『his』の公開後も様々な作品が宮沢さんを待ち受けている。先のことを尋ねると、「どうなりたいだろう~!」と口角をキュッと上げて、期待に満ちた微笑みをひとつ残した。「2018年の終わりから2019年いっぱいは、タイミング、作品、人にすごく恵まれた1年でした。役者を始めて間もないこともありますし、まだ謎が多いだろうから、“宮沢氷魚を使ってみたら面白いかな”“宮沢氷魚ってどんな人だろう”と、面白そうという興味本位(の起用)もゼロではないと思うんです。でも、これからは、それだけではダメだと感じるので、自分のスキルも気持ちももっと高めていき“役者としてどんどん使っていきたい”と思ってもらえる1年にしなきゃいけない。2020年以降、自分の実力でどんどん仕事をしていきたいし、決めていきたいというのがあります」。(text:赤山恭子/photo:You Ishii)■関連作品:his 2020年1月24日より新宿武蔵野館ほか全国にて公開©2020映画「his」製作委員会
2020年01月20日今泉力哉監督が、最新映画『his』でテーマにしたのは同性愛。田舎町に住む迅(宮沢氷魚)のもとへ子連れで現れたのは、8年前に別れた恋人・渚(藤原季節)。二人は再び愛し合う関係になるが、渚とその妻(松本若菜)は親権を争い裁判へ発展してゆく…。宮沢さんと藤原さんにお話を伺いました。宮沢:LTBTQをテーマにした作品だけに、今回は相手役が重要だと思った。それが(藤原)季節くんだと知り、これまで季節くんが演じた役柄とか写真を改めて見たときに、ちょっと怖いかも…って、それが第一印象(笑)。藤原:(笑)宮沢:でも実際に季節くんに会うとすごく正直でいい人で。僕が演じる迅が、季節くん演じる渚を愛せると思ったし、宮沢氷魚として藤原季節を好きになれると思った。藤原:ありがとう。僕は、まず、宮沢氷魚×今泉力哉監督という組み合わせが想像つかなかった。だって、今泉さんがこれまで描いてきたのは、ありふれた日常の恋愛模様であり、群像劇だったから。そこに氷魚くんみたいなスターが入ってくるんだ、って。宮沢:いやいや…。藤原:今泉さんが氷魚くんの相手役になぜ僕を選んだのかに、必ず意味があると思ったんだよね。だから、迅と渚はお互いにないものをきっと持っていて、それを与え合える関係が作れればな、って。宮沢:(岐阜県加茂郡)白川町の現場に入ってすぐに、同じ部屋に住み始めたのはよかったと思う。毎晩夜中まで、鍋をつつきながら、熱く語り合ったよね。藤原:僕がその前の作品で訪れていた、熊本の天草で手に入れた焼酎を飲みながらね。宮沢:あれ、うまかった!そういえば撮影初日に、天草の教会で買った貝殻ももらったね。藤原:いつもはいきなりそんなものあげたりしないんだけど、きっとスタートの時点から自分が氷魚くんにとって異物でありたかったのかな。ただの映画の相手役じゃないという、枠組みを超えた間柄になろうとしていたのかも。宮沢:お互いに知らない世界に飛び込んでいくことに不安しかなかったし、撮影中も苦しいことのほうがはるかに多くて…。センシティブな部分と向き合っていくうちに、どんどんしんどくなったよ。藤原:渚が子供を連れて迅の前に8年ぶりに突然現れて、しばらく3人で暮らすシーンはただただ幸せだった。でもそのあとに、陰で傷ついている人がいると気づいてからが、僕は辛くて。宮沢:親権争いの裁判シーンは、季節くんはとくに辛かったと思う。藤原:辛かったね…。ちなみに僕が印象的なシーンは、迅が自給自足の田舎生活をしている中で頼りにしている、(鈴木)慶一さん演じる緒方と、山に鹿を狩りに行くところ。鹿を撃ったあとの迅の表情が、すごいんだよね。僕はいつも映画を観るときに、一見すると“ちょっとしてる”ふうに見えるけどじつは“ちょっとしていない”、ふとした瞬間を見たいんだけど、一つの命を奪ったときのあの言葉にならない興奮や激情が込み上げる表情は感動的だった。迅という人間の価値観が崩れ落ち、そして立ち上がるのを感じて。あの芝居はすごかった。宮沢:う~ん、今考えると自然とああなってたかも。慶一さんのオーラと緊張に引き込まれたのもあって、独特な空気が流れていた。藤原:あの瞬間だけが、社会や日常と関係のない、裸の迅だなって。迅と慶一さん二人のシーンは、僕の知らないところで、迅の核が見えるから、気がついたらすっかり一人の人間として氷魚くんを好きになってた。これって僕にとってすごく大事なことだったかもしれない。だって、僕とか氷魚くん、監督たちが唯一忘れちゃいけないのは、「この映画はただ2人の同性愛者の恋愛を描いたもの」なんだってこと。観てくれた人たちにも、「2人の人間がただお互いに好きだってことを描いた映画」だと思ってもらいたくて。特別なことじゃないんだよ、当たり前に存在している人たちなんだよって。宮沢:そうそう。でも、それを作り上げるのは本当に難しかった。藤原:そこにたどり着くために僕ら二人も、そして監督も相当悩んでいたもんね。宮沢:監督に相談すると、監督が一番悩んじゃうからね(笑)。藤原:そうなの(笑)。撮影が終わったからといって、僕らの仕事はまだ終わらない。ここからだと思うんだよね。こんなふうにインタビューを受けることで、自分の認識をどんどん更新していかなければならないって思う。宮沢:話せば話すほど、僕らの認識も変わるから、毎回言ってることが違ってしまうのは本当に申し訳ない気持ちがある。でも、僕らも日に日に新しい発見があって認識を更新していくし、取材で問われる度に考え直してしまう。でもそれでいいんだよね。藤原:考えないこととか、捉え方を更新しないほうが危ないと思う。とはいえ、古かったものが猛烈に新しくなっていくわけじゃないけど、でも10年後には、今はまだ当たり前じゃないことがごく当たり前になっていると思うし、同性愛者のカップルが手を繋いで街を歩いているなんて普通だと思うの。だからこの作品が、その“当たり前”を作るきっかけになればいいなって。10年後にこの映画を観返したとき、本当にこんな裁判があったのかよ、ってなったら楽しいよね。きっとそうなっているよ。宮沢:アンアンが60周年のときにはね!そうそう今年、アンアンは創刊50周年らしいよ。藤原:そうなんだ、すごい!宮沢:100周年になるまで出たいね。でも、僕は75歳か…。藤原:僕らが頑張らないと…(笑)。宮沢:めっちゃ頑固な役者になってたりして!藤原:(笑)。また『his』の続きを作りたいよね。子供の空ちゃんも大きくなって、やべ、反抗期だ、ってなったり!宮沢:あははは(笑)、作りたい!“複雑な感情こそが人間らしい”ということ。物語で描かれる幸せは、迅と渚、その子供・空(外村紗玖良)との日常のシーン。主演の二人も、撮影期間中は役に入り込むのが辛かったが、この場面は幸せに感じたと語る。空を連れ戻しにきた渚の妻。ともすれば悪人になりがちだが、そうはさせないのが監督の手法。それぞれの弱さや言葉足らずな部分から生まれる衝突を、低い温度で描いている。頭を寄せることで相手を求め合う感情を表現。「一人の人間にいくつもの感情がある。派手にしないほど繊細になり、また好きを伝えるパターンは無数にある」と監督。©2020映画「his」製作委員会みやざわ・ひお1994年4月24日生まれ、アメリカ出身。MEN’S NON-NO専属モデル。‘19年はドラマ『偽装不倫』(日テレ系)に出演し、大きな話題に。‘20年は舞台『ピサロ』が上演。ニット¥30,000(ラッド ミュージシャン/ラッド ミュージシャン 原宿 TEL:03・3470・6760)カットソー¥14,000(カイコー/スタジオ ファブワーク TEL:03・6438・9575)パンツ¥39,000(ワコ マリア/パラダイストウキョウ TEL:03・5708・5277)靴¥42,000(リーガル シュー&カンパニー TEL:03・5459・3135)ふじわら・きせつ1993年1月18日生まれ、北海道出身。‘19年はU-NEXT『すじぼり』で連続ドラマ初主演を務めた他、『監察医 朝顔』(CX系)に出演。‘20年は映画『のさりの島』で主演。ジャージートップス¥29,000中に着たカットソー¥22,000靴¥58,000(以上トーガ ビリリース/TOGA原宿店 TEL:03・6419・8136)パンツ¥35,638(オフィシン ジェネラル/マッチズファッション TEL:0800・919・1268)※『anan』2020年1月15日号より。写真・岩澤高雄(The VOICE) スタイリスト・秋山貴紀(宮沢さん)八木啓紀(藤原さん)ヘア&メイク・スガ タクマ(宮沢さん)中村兼也(藤原さん)インタビュー、文・若山あや(by anan編集部)
2020年01月12日宮沢氷魚と藤原季節が初共演となった映画『his』完成披露試写イベントが、1月8日(水)、都内にて行われ、袴姿の宮沢さん&藤原さんが餅つきに興じた。その後はお餅を試食し、ふたりはともに登壇した外村紗玖良、今泉力哉監督と「おいしい~~」と目じりを下げていた。『his』は、『愛がなんだ』、『アイネクライネナハトムジーク』などを手掛けた今泉監督の最新作。周囲にゲイと知られることを恐れ、東京からひとり田舎にやってきた井川迅(宮沢さん)のもとに、初恋の彼・日比野渚(藤原さん)が6歳の娘を連れてやってくる。実は離婚調停中という渚に戸惑う迅だったが、ふたりを受け入れ始め、3人の同居生活がスタートする。しかし、彼らは世間の理解の壁にぶつかることになる。ふたりの共同生活は「超濃密」人目を避けて田舎暮らしを送る主人公を演じ、映画としては初主演を飾った宮沢さん。演じての感想を聞かれると、「男子校で、周りに同性愛者やバイセクシャルがいたので、もともとLGBTQを題材の作品に出たかったんです。当たり前だと思っていたけど、いざ社会に出たらそんなに甘くなくて、差別・偏見の毎日だったので何らかの形で、救いになりたいとずっと思っていました」と強い決意を明かす。「迅を演じることをとても光栄に思っていたし、周りにそういう人間がいる僕だからこそできることがあるかな、と前向きに演じました」と充実の表情をのぞかせた。そんな宮沢さんと劇中パートナーとなった藤原さんだが、本作の撮影中は本当に田舎で10日間、ふたりで共同生活をしていたという。藤原さんが「超濃密な10日間!」と言うと、宮沢さんは「誤解を招くからさ(笑)」と笑顔。さらに、宮沢さんは「最初は嫌でした。朝から晩まで一緒にいたので、寝るときくらい自分の時間がほしいと思った。けど、ひとりになったら不安になるくらい大変だったので…ありがとね」と隣の藤原さんに向きなおり、お礼を伝える。「キス何人目?宮沢さん、藤原さんにジェラシー?宮沢さんが本作での初体験として、「役者としてのファーストキスが藤原季節なんです!」と告げ、2019年に放送されたドラマ「偽装不倫」より前に行われた本作での撮影が、ファーストキスだったと明かす。藤原さんは「まったく知らなかったんです」と言えば、宮沢さんは「(撮影でのキスは)ちなみに何人目?」と食い込む場面も。藤原さんは「結構(笑)」と経験豊富な様子を見せ、宮沢さんは「ちょっとショックですね…」と苦笑いを浮かべていた。『his』は1月24日(金)より、新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(cinamacafe.net)■関連作品:his 2020年1月24日より新宿武蔵野館ほか全国にて公開©2020映画「his」製作委員会
2020年01月08日昨年『愛がなんだ』や『アイネクライネナハトムジーク』で注目を集めた今泉力哉監督最新作『his』。この度、本作で映画初主演を務めた宮沢氷魚と、主人公の忘れられない恋人を演じた藤原季節との撮影現場の様子を今泉監督が語った。群像劇に「当たり前に登場させてきた」同性カップルを“いま”描く今泉監督が、今夏放送された前日譚のドラマと映画をあわせて企画し、全ての脚本を手掛けたアサダアツシ氏からの依頼を受けて、実現に向けて動き出したのが2017年の秋のこと。その後「おっさんずラブ」が大ブームとなり、“まるで後ノリになってしまった”と苦笑まじりに語る今泉監督が、初めての題材として選んだ男性同士の恋愛について「今まで、あえて扱うのを避けていた」と語る。その理由として、「同性愛は主題として扱わなくても、群像劇の登場人物の中に当たり前に登場させてきた。その方が差別的にはならないのでは?という考えがあった」と明かした。しかし、本作はいままで撮らないと公言してきた監督が撮ろうと思うだけのオリジナリティがあったという。恋人同士を演じた2人のキャスティングに関し、初めて仕事をした宮沢さんについて監督は、「実年齢が若いので、ちゃんと迅に見えるのかなという不安が実はあった」と話す。しかし、宮沢さん自身が真摯に演じる姿とその大人びた声の魅力を目の当たりにして安心したという。逆に藤原さんとは『アイネクライネナハトムジーク』でも一緒に作品をつくりあげており、「氷魚と季節、この組み合わせでないと成立しなかったと思っています」と、2人の相性の良さに全幅の信頼を寄せていた。これまでの今泉作品とは異なる「温度の高い芝居」また、今回は監督に専念し、脚本家が別にいたためオリジナル脚本の時と比べて、撮影現場で驚くことが多かったと今泉監督は語る。「自分で脚本を書くときは、こんなに登場人物の感情の揺れ幅を大きくできない」と語る通り、本作の中盤には藤原さん演じる渚が感情を高ぶらせ、抑えきれない気持ちを表現するシーンが登場する。そのシーンの撮影中、監督が予期せぬ演技を藤原さんが披露し、それを目の当たりにした監督は驚愕したそう。「もう少し低い温度や異なるバリエーションも撮影したのですが、結果的に採用したのは、季節が最初に演じた温度の高い芝居でした」。ほかにも、父と娘が再会のうれしさから強く抱きしめ合う、といった感情的なシーンも、監督としては「こんなに簡単に人に触れてもいいのだろうか?」と現場で迷っていたらしく、いままでの今泉作品の中では珍しく高いテンションで、感情の高ぶりが表現されているシーンが数多く見られるのが本作の見どころのひとつ。「二人だけの空間で、ふらっとキスをする」といったシーンも自分ではまず書かないが、この映画の温度の高さゆえに生まれたと熱っぽく語る。「映画の脚本を書き、撮影現場に赴き、編集作業をして仕上げる、という“苦痛”と言ってはなんだがそういった膨大な時間を経て、映画が上映されてお客さんに届いた時にようやく映画が完成した実感を得れて“幸福”を感じる」と語る今泉監督。その最新作にある熱量を、劇場で体感してみてほしい。『his』は1月24日(金)より新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:his 2020年1月24日より新宿武蔵野館ほか全国にて公開©2020映画「his」製作委員会
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